#痛みと祈りのファンタジー
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fujita84me · 24 days ago
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【ネトコン13参加中|冬聖女の遺言画】
「正しさ」とは、誰の声で決まるのか。
ふと、そう思ったことのあるあなたに贈る物語
――雪原に現れた、“あまりにもきれいな死体”
それが、すべての始まりだった――
静かな戦後を生きる若者たちが、
「正しさ」と「願い」のあいだで揺れながら、
再び選び、何かを手放す冬の物語。
歴史ファンタジー×群像劇×戦時下ドラマ
『冬聖女の遺言画』、ネトコン13参加中です!
▼1話から読む
📖 https://ncode.syosetu.com/n2570ko/
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yutakayagai · 7 months ago
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翌日、会社からマンションに帰る途中、信也はJR上野駅向かい側のビジネスホテル「М」に近いところに、たまたまゲイ総合サイトからアクセスして見つけたバラエティショップ「B」に立ち寄った。いざゲイビデオに出演するとなると、モデルがどんなシチュエーションで相手と絡んでいるのか研究しなくてはと思ったのだ。しばらく裕美は漫画の〆切が近いと仕事場の方に泊まり込みになると、昼休み中にラインがきた。全く、〆切そっちのけで飲みに歩いているからだと、彼は呆れた。アシスタントの香織も、よく子持ちでありながらあちこち出掛けるよなと、未だに学生気分が抜けないのが不思議だった。
色々と小言を呟いてはいたが、少しは下半身の穴も「開発」しなくてはと、信也は真純にラインをし、「サ◯ソンビデオ」に出演することは伏せつつ、もっと気持ちよくセッ◯スをするにはどうしたらよいかと相談した。すると、真純から返ってきた言葉がこれだった。
「雄マ◯コで感じる様になれば沢山イクよ」
と文末にハート印が付いていた。彼は、
「信ちゃんとまたイッちゃいたいな」
と今度はハート印が三ケ付いていた。余程やりたいンだなと信也は苦笑した。
一方、憲一にも同様の質問をしたが、やはり「ア◯ル」が最高だとの回答だった。直腸と大腸の裏側に前立腺があり、そこを刺激されると普通に肉棒をしごいて淫液を出すより気持ちいいと話していた。彼は、三社祭の前日に真純と寝た時のことを思い出した。嗚呼、確か「潮吹き」をしたな…。あんな状態にオレもなるのかと信也は想像しただけで恥ずかしかった。しかし、問題は挿れるまでの下準備が大変そうだった。まるで鼻の穴にごぼうを突っ込む様なものだし、自分が経験した限りでは痛いの一言しかなかった。 そのことも相談したが、
「まずはラヴオイルで相手の『雄マ◯コ』で濡らし、最初は一本、徐々に二本、三本と拡げていけば大丈夫」
と、憲一からメッセージが返ってきた。また、
「あまりに好きだったら『雄マ◯コ』を舐めちゃうな」
ともきた。「舐める」!? 所謂「ケツ」の穴を!? 信也は生理的に無理と思った。元々、大きい方を排泄する為にあるものを舐めるだと!? オレにはできない! 彼は、縦線の入った『げッ!?』と言葉を放つイラストのスタンプを押した。それに対して憲一は、
「オレは信ちゃんのならペロペロしたいなァ〜」
とハート印を付けて返信した。
そんなやり取りを東西線と銀座線での移動時にしていた。今日は憲一も真純も休んでいるから、まァ、こんな時間にラインしても大丈夫だろうと思ったが…。時折、二人は昨日「Kバー」やホッピー通り、ゲイバー「Z」で撮った写メを添付していた。信也は泰典とずっと過ごしていたが、その間に二人は褌越しに他の客と「兜合わせ」をしたり、舌を絡ませ合ったりと好き放題やっていた。仕舞には、恐らく今朝ビジネスホテル「C」の部屋の中なのか、二人が「フィニッシュ」した後の様子もアップされ、かえって信也の方が赤���した。そのうちに下半身が反応し始め、彼はブリーフケースで股間を隠した。まるで、裸同然の透けた下着だけで卑猥なポーズをとったグラビアの女を見てオ◯ニーを隠れてやろうとする男子中学生の様だ。
信也は、先走り汁がスラックスにまで染み出していないか心配しながら上野駅で下り、バラエティショップ「B」を目指した。雑居ビルの二階に上がってすぐ左手にドアがあったが、開けると奇抜なデザインの下着や褌が陳列され、奥の方には無数のDVDが置かれていた。所謂「ケツワレ」が視界に入り、彼はハンガーに掛けられたものを手に取った。嗚呼、アメリカンフットボールやラグビーの時に穿くやつだなと思ったが、どういうシチュエーションの時に使うのか解らなかった。
一方、DVDの陳列棚に目を移すと、一見ゲイとは無縁な、黒髪を五分分けにした紺色のスーツを着た痩せ型の男が色々とパッケージを見ていた。彼は「エ◯ティックスキャン」のDVDをメインに探している様だった。二、三十代のスーツ姿のモデルがワイシャツのボタンをはだけさせ、比較的筋肉質な肉体を見せながらシースルーのビキニ越しに股間を「もっこり」させている。信也は「如何にも」感を漂わせているので、全然萌えなかった。彼は寧ろ、「Mr. H◯t」の様な普通の中年男が恍惚の表情を見せている方に欲情した。憲一も真純も、見た目は普通のおっさんだからだった。
Mr.H◯tのDVDを二本買うことにし、信也はディ◯トと「ペ◯ローション」の置いてある棚に歩いて行った時、先刻からDVDを探している男の携帯電話が鳴った。何処かで聞いたことがある声が聞こえてきた。
「大輔君、どう〜? カッコいい男の子があんあん言いながらお尻掘られてる様なもの、あったァ〜?」
「いやァ、パッケージだけじゃ解らないスよ! それっぽいの、何本か買って来ますよ」
「一応『レディース』雑誌だから、『ガチ』ゲイでもダメだと思うのよォ〜。いっその事、男だけど妊娠しちゃうファンタジー物にしちゃおうかしら?」
「先生、男に『子宮』はないスよ!」
「そ��よねぇ〜、まさか『キ◯玉』に子どもできちゃエイリアンだもンねぇ〜」
この調子の喋り方とい、このトーンの声とい、嗚呼、彼が裕美の担当者なンだなと思った。家に置いてあったDVDは彼が買って来たンだなと、信也は思った。彼は、大輔には声をかけずにレジへDVDや「大人の玩具」を持って行った。チェック柄の紙袋に入れられ、外から見られない様に考慮はされていたが、何となく「ついに買っちまった」感が付きまとった。
途中、下谷神社にお詣りをした後、どうせ独りだしと信也はマンション近くのラーメンチェーン店「H」で日本酒も付け、夕食を済ませた。あまりに近所なのでなかなか来る機会がなかったなと、彼は餃子と野菜たっぷりラーメンを食べた。嗚呼、このまま風呂も済ませちゃおうと、「K湯」にも寄り、日替わり湯にどっぷり浸かりながらしばらく頭の中を空っぽにさせた。マンションに戻ると、彼は新しい下着に取り替え、部屋着のTシャツとスエットパンツに着替えた。そのままベッドに身を投げ、しばらく天井を見上げていたが、彼は枕の横に置いたバラエティショップ「B」で買った諸々を開封することにした。袋から出すと、真っ先にディ◯トと「ぺ◯ローション」が転がってきた。ピンク色のディ◯トは、意外とリアルにできていた。男の肉棒を模したものだが、キチンと血管が浮き出ているところまで再現されていた。大きさがあるらしく、まずは最小のものから始めることにした。しかし、これを「雄マ◯コ」に挿れるのは抵抗があった。汚れてはいけないと思い、念の為に「コ◯ドーム」も箱で買った。
「オレは何やってるンだろ…」
と、内心バカバカしく思えたが総てはビデオ撮影の為だと割り切ることにした。
信也は、ベッドの上にバスタオルを敷き、とりあえず用を足すことにした。ディ◯トを挿れるのだからまずは「雄マ◯コ」の中をキレイにしなければと、トイレに向かった。数分後、用足しをすると彼は再びベッドに横たわり、タブレットで気になる動画をアプリで探しながらスエットパンツを脱ぎ、ブリーフ越しに一物を弄り始めた。時折、向かい側の姿見に映る自分自身の姿に視線を向け、内腿を開きながら腰を突き上げ、何度も股間を愛撫した。動画には、ワイシャツをはだけさせた中年風の男が白いビキニ越しに一物を弄っていた。ネクタイをだらりと襟に垂らし、如何にも仕事帰りという表情を見せながら、時折ビキニの端を引っ張り、勃起してきた「ムスコ」に欲情している。早くも信也は硬く太くなっていくのを感じ、Tシャツをたくしあげた。乳房を弄りながら、動画の男と一緒にオ◯ニーをしているかの様な錯覚に陥った。
「あん、ああん…」
おのずと信也はディ◯トに手が伸び、ブリーフ越しに己の肉棒に押し付けた。腰を左右に動かしながら、そのディ◯トを徐々に「雄マ◯コ」に移していき、突いた。すでにコ◯ドームは付いており、いつでも挿れることができた。彼は憲一か真純に絡まれているというシチュエーションでオ◯ニーにふけた。次第に肉棒の先端も先走り汁で濡れ始め、彼はブリーフを脱いだ。ぺ◯ローションで手指をヌルヌルにし、まずは雄マ◯コに人差し指を挿れ始めた。直腸を越えたところに「Gスポット���はあった。確かに、しこりの様なものを感じた。彼は中指も挿れた。微かに痛みはあるが我慢できるものではあった。チ◯ポはいったん萎えるも、先端からは先走り汁が滴っていた。そう言えば、ゲイビデオではしごいていたなと彼はチ◯ポの裏側を愛撫した。嗚呼、今のタイミングならディ◯トを挿れられそうだ。
コ◯ドームを被せたディ◯トにぺ◯ローションを塗りたぐり、そっと雄マ◯コに挿れていく。信也は恐る恐るだったが、見事に奥まで挿れることができた。
「嗚呼、入ってる…」
それをゆっくりと上下に動かしていく。彼は声を上げずにはいられず、
「あッ、あッ、あン…」
と、おのずと天井に下半身を上げて開脚した。もし裕美が偶然帰って来たら悲鳴を上げるだろうなと、彼は帰って来ないことをただ祈った。
グイグイとディ◯トを押し込み、信也は理性が麻痺していくのを感じた。じんわりと汗をかき始め、チ◯ポを弄っている左の手指が先走り汁でヌルヌルになっていくのを感じた。嗚呼、女になった気持ちだと彼は思った。そっとディ◯トを引き上げると、
「あッ、あああん!」
と黄色い声を上げた。この様子を憲一や真純にも見せたいと、いったん左手指を枕元にあったティッシュで拭い、近くに置いた携帯電話で動画を撮った。他人に痴情を見られることにエクスタシーを感じるのかもと、彼は自分自身の意外性を見出した。身体が火照り、片手に持った携帯電話を操りながらラインでオ◯ニーする様子を憲一と真純に送信した。三人は三社祭を共に行動するのに先立ち、予めグループラインをつくっていた。
尿意に近い切迫感を経験した挙げ句、
「イ、イク! イク! イク!」
と声を上げた。これまでにない、チ◯ポの先端から止めどなく乳白色の淫液が流れ、一部は跳び散った。右手指はベトベトに汚れ、もう一度シャワーを浴びなければと思った。もう片方の手でデ◯ルトを引き抜こうをしたが、
「いやァァァァァン!」
と、再び黄色い声を上げた。ズルズルと脱腸しそうな感じだった。一番小さいものを買ったつもりが、やはり用を足すだけの穴に突っ込むのはキツいと、信也は思った。下腹部や両太腿に跳び散った淫液をティッシュで拭い、用済みのコ◯ドームをトイレのゴミ箱に捨て、彼はもう一度シャワーを浴びることにした。
浴室から出ると、携帯のラインアプリに赤丸が付いていたので確認すると、憲一や真純からだった。二人共、信也の動画を見て「抜いた」のか、硬直したまま淫液を垂らした二人のチ◯ポが写メで送られていた。コメントはいずれも、
「信ちゃん、サイコ〜!」
「こんな気持ちイイの、初めて!」
と大絶賛していた。すでにライン自体が「ハッテン場」と化していた。まァ、スタンプ一つでも押しておこうと、信也はお気に入りのイラストレーターが描いた「ありがとう」というスタンプを送った。
彼は、いつ撮影の話が来ても良い様に、一日おきにア◯ルセックスの疑似練習をした。
-À suivre...
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pretenders-film · 4 years ago
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映画「プリテンダーズ」 10.16公開決定! 第43回ぴあフィルムフェスティバル・クロージング上映も決定!
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右にならえ」「空気を読め」を美徳とするニッポン社会に、ふたりの女子高生が物申す!武器はSNS。次々と型破りなドッキリを仕掛け、フィクションの力で世界を変えようと突き進む緊張と興奮のシスターフッドムービー『プリテンダーズ』の公開が決定!10月16日(土)より渋谷・ユーロスペースほか全国にて順次公開となります。さらに、9月11日(土)から9月25(土)まで国立映画アーカイブにて開催される第43回ぴあフィルムフェスティバル・クロージング上映作品に選出。9月23日(木・祝)にプレミア上映され、本上映が世界初上映となります。
本作は「社会からスルーされ続けた「ゴッホ」に自らを重ね、社会に反抗する17歳の花田花梨が主人公。妻を失った父と歳の離れた妹と暮らす花梨は、半ば引きこもりの日々を過ごしていたが、父との言い争いをきっかけに、親友・風子の家へ転がり込む。ある日、電車内で病人に席を譲ったときの得も言われぬ感覚が、花梨にひらめきをもたらす。"現実+フィクション=ファンタジー・・・からの世界平和!!!??" 。 風子の協力を得た花梨は “プリテンダーズ”を結成。武器は“アイデア”と“SNS”のみ。満員電車での諍いを喜劇に変えたり、ゾンビを街に出現させたり……次々と型破りなドッキリを仕掛け、フィクションの力で世界を変えようと突き進むJKふたり。 プリテンダーズ��協力者を増やし、RTされ、RTされ、ついにバズる!しかし、ふたりを待っていたのは、"社会"からのしっぺ返しだった・・・!? 」という物語。
コロナ禍によって日常も常識も激変し、ネット上に無限の情報があふれ返る“今”、自分らしく生き抜くために必要なことをこのJKふたりが教えてくれる!!不謹慎&ブラックで痛快&ハートフルな前代未聞の問題作!!
制作は、テレビマンユニオン。監督は、自主映画『珈琲とミルク』がぴあフィルムフェスティバル/PFFアワード2005にて、審査員特別賞・企画賞・クリエイティブ賞を受賞、長編初監督作品『パーク アンド ラブホテル』(07)が、第58回ベルリン国際映画祭にて日本人初となる最優秀新人作品賞を受賞した熊坂出。テレビドラマなど活躍の場を広げていた熊坂出監督が「映画を撮りたい!」と一念発起。PFF出身の熊坂出監督が、原点回帰した本作を、映画監督デビューの場を与えてくれた同映画祭で、初披露することになりました。
主人公・花田花梨を演じるのは、2021年後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」への出演が決定している注目の若手女優・小野花梨。本作が長編映画初主演。親友・仙道風子を演じるのは、今年放送されたNHKドラマ「きれいのくに」に出演するなど注目される若手女優の見上愛。さらに、熊坂監督の作品ならばと出演を快諾した古舘寛治、奥野瑛太、吉村界人、柳ゆり菜、佐藤玲、加藤諒、浅香航大、村上虹郎、津田寛治、渡辺哲、銀粉蝶などの豪華キャストが友情出演しています。
女子高生がSNSでニッポンを世直し!?前代未聞のシスターフッドムービー『プリテンダーズ』10.16(土)渋谷ユーロスペースほか全国順次公開です!!
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◎監督・脚本・編集:熊坂 出 (くまさか・いずる)                                    
1999年の夏にPFFと出会��僕は映画作りを始めました。原点でお披露目できる事に深く感謝します。これは、フィクションで世界を変えていこうとする少女の青臭い物語です。小野花梨さんを筆頭に、無二のスタッフキャスト一人一人のお力を丸ごと尽くして作りました。皆さんへこの映画が深く到るよう、力を尽くします。
◎主人公・花田花梨 役:小野花梨(おの・かりん)                  
撮影真っ只中で世界が変わって撮影が出来なくなり、再開の⽬処もたたなかったあの頃を思い出すと公開出来る事が奇跡のように思えます。この作品に出演することで、⼀つの映画に沢⼭の⼈の思いや⼈⽣が詰まっていることを改めて教えて頂きました。難産だったからこそ愛おしいプリテンダーズが、⼤好きな熊坂さんの原点PFFでお披露⽬できることが堪らなく幸せです。1⼈でも多くの⼈に愛が届くように祈っています。
◎花梨の親友・仙道風子 役:見上 愛(みかみ・あい)             
コロナで撮影がストップし、撮り終えられるかも不安だった作品が、皆様にやっと届けられるということで、とても嬉しいです。クロージング作品に選んで頂いたということで、『プリテンダーズ』が、第43回PFFの素晴らしい締めくくりになりますよう、願っております。○○っぽい、とか、○○風、なものが増えている中で、この作品は『プリテンダーズ』でしかないものになっているんじゃないかなと思います。特に、生きづらさを感じている、あなた、に観て欲しい作品です。
◎PFFディレクター:荒木啓子(あらき・けいこ)                
「自主で長編映画を撮る」と聞いたとき、「映画をつくろうとしている高校生が登場する」と聞いたとき、熊坂監督が生み出す映画の予想は、さっぱりつかなかった。おそるおそる参加した試写で、驚きました。なんだこの切迫感と緊張感とやる気の横溢は~~!どしどしこちらに向かってくる、映画をつくる、映画をみせる、その強烈な欲望に応えたく、上映させていただきます。スクリーンで観て、語る。9月23日にたっぷり!是非ご来場ください。
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skf14 · 5 years ago
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11180143
愛読者が、死んだ。
いや、本当に死んだのかどうかは分からない。が、死んだ、と思うしか、ないのだろう。
そもそも私が小説で脚光を浴びたきっかけは、ある男のルポルタージュを書いたからだった。数多の取材を全て断っていた彼は、なぜか私にだけは心を開いて、全てを話してくれた。だからこそ���けた、そして注目された。
彼は、モラルの欠落した人間だった。善と悪を、その概念から全て捨て去ってしまっていた。人が良いと思うことも、不快に思うことも、彼は理解が出来ず、ただ彼の中のルールを元に生きている、パーソナリティ障害の一種だろうと私は初めて彼に会った時に直感した。
彼は、胸に大きな穴を抱えて、生きていた。無論、それは本当に穴が空いていたわけではないが、彼にとっては本当に穴が空いていて、穴の向こうから人が行き交う景色が見え、空虚、虚無を抱いて生きていた。不思議だ。幻覚、にしては突拍子が無さすぎる。幼い頃にスコンと空いたその穴は成長するごとに広がっていき、穴を埋める為、彼は試行し、画策した。
私が初めて彼に会ったのは、まだ裁判が始まる前のことだった。弁護士すらも遠ざけている、という彼に、私はただ、簡単な挨拶と自己紹介と、そして、「理解しない人間に理解させるため、言葉を紡ぎませんか。」と書き添えて、名刺と共に送付した。
その頃の私は書き殴った小説未満をコンテストに送り付けては、音沙汰のない携帯を握り締め、虚無感溢れる日々をなんとか食い繋いでいた。いわゆる底辺、だ。夢もなく、希望もなく、ただ、人並みの能がこれしかない、と、藁よりも脆い小説に、私は縋っていた。
そんな追い込まれた状況で手を伸ばした先が、極刑は免れないだろう男だったのは、今考えてもなぜなのか、よくわからない。ただ、他の囚人に興味があったわけでもなく、ルポルタージュが書きたかったわけでもなく、ただ、話したい。そう思った。
夏の暑い日のことだった。私の家に届いた茶封筒の中には白無地の紙が一枚入っており、筆圧の無い薄い鉛筆の字で「8月24日に、お待ちしています。」と、ただ一文だけが書き記されていた。
こちらから申し込むのに囚人側から日付を指定してくるなんて、風変わりな男だ。と、私は概要程度しか知らない彼の事件について、一通り知っておこうとパソコンを開いた。
『事件の被疑者、高山一途の家は貧しく、母親は風俗で日銭を稼ぎ、父親は勤めていた会社でトラブルを起こしクビになってからずっと、家で酒を飲んでは暴れる日々だった。怒鳴り声、金切声、過去に高山一家の近所に住んでいた住人は、幾度となく喧嘩の声を聞いていたという。高山は友人のない青春時代を送り、高校を卒業し就職した会社でも活躍することは出来ず、社会から孤立しその精神を捻じ��げていった。高山は己の不出来を己以外の全てのせいだと責任転嫁し、世間を憎み、全てを恨み、そして凶行に至った。
被害者Aは20xx年8月24日午後11時過ぎ、高山の自宅において後頭部をバールで殴打され殺害。その後、高山により身体をバラバラに解体された後ミンチ状に叩き潰された。発見された段階では、人間だったものとは到底思えず修���不可能なほどだったという。
きっかけは近隣住民からの異臭がするという通報だった。高山は殺害から2週間後、Aさんだった腐肉と室内で戯れている所を発見、逮捕に至る。現場はひどい有り様で、近隣住民の中には体調を崩し救急搬送される者もいた。身体に、腐肉とそこから滲み出る汁を塗りたくっていた高山は抵抗することもなく素直に同行し、Aさん殺害及び死体損壊等の罪を認めた。初公判は※月※日予定。』
いくつも情報を拾っていく中で、私は唐突に、彼の名前の意味について気が付き、二の腕にぞわりと鳥肌が立った。
一途。イット。それ。
あぁ、彼は、ずっと忌み嫌われ、居場所もなくただ産み落とされたという理由で必死に生きてきたんだと、何も知らない私ですら胸が締め付けられる思いがした。私は頭に入れた情報から憶測を全て消し、残った彼の人生のカケラを持って、刑務所へと赴いた。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
「失礼します。」
「どうぞ。」
手錠と腰縄を付けて出てきた青年は、私と大して歳の変わらない、人畜無害、悪く言えば何の印象にも残らない、黒髪と、黒曜石のような真っ黒な瞳の持ち主だった。奥深い、どこまでも底のない瞳をつい値踏みするように見てしまって、慌てて促されるままパイプ椅子へと腰掛けた。彼は開口一番、私の書いている小説のことを聞いた。
「何か一つ、話してくれませんか。」
「え、あ、はい、どんな話がお好きですか。」
「貴方が一番好きな話を。」
「分かりました。では、...世界から言葉が消えたなら。」
私の一番気に入っている話、それは、10万字話すと死んでしまう奇病にかかった、愛し合う二人の話。彼は朗読などしたこともない、世に出てすらいない私の拙い小説を、目を細めて静かに聞いていた。最後まで一度も口を挟むことなく聞いているから、読み上げる私も自然と力が入ってしまう。読み終え、余韻と共に顔を上げると、彼はほろほろ、と、目から雫を溢していた。人が泣く姿を、こんなにまじまじと見たのは初めてだった。
「だ、大丈夫ですか、」
「えぇ。ありがとうございます。」
「あの、すみません、どうして私と、会っていただけることになったんでしょうか。」
ふるふる、と犬のように首を振った彼はにこり、と機械的にはにかんで、机に手を置き私を見つめた。かしゃり、と決して軽くない鉄の音が、無機質な部屋に響く。
「僕に大してアクションを起こしてくる人達は皆、同情や好奇心、粗探しと金儲けの匂いがしました。送られてくる手紙は全て下手に出ているようで、僕を品定めするように舐め回してくる文章ばかり。」
「...それは、お察しします。」
「でも、貴方の手紙には、「理解しない人間に理解させるため、言葉を紡ぎませんか。」と書かれていた。面白いな、って思いませんか。」
「何故?」
「だって、貴方、「理解させる」って、僕と同じ目線に立って、物を言ってるでしょう。」
「.........意識、していませんでした。私はただ、憶測が嫌いで、貴方のことを理解したいと、そう思っただけです。」
「また、来てくれますか。」
「勿論。貴方のことを、少しずつでいいので、教えてくれますか。」
「一つ、条件があります。」
「何でしょう。」
「もし本にするなら、僕の言葉じゃなく、貴方の言葉で書いて欲しい。」
そして私は、彼の元へ通うことになった。話を聞けば聞くほど、彼の気持ちが痛いほど分かって、いや、分かっていたのかどうかは分からない。共鳴していただけかもしれない、同情心もあったかもしれない、でも私はただただあくる日も、そのあくる日も、私の言葉で彼を表し続けた。私の記した言葉を聞いて、楽しそうに微笑む彼は、私の言葉を最後まで一度も訂正しなかった。
「貴方はどう思う?僕の、したことについて。」
「...私なら、諦めてしまって、きっと得物を手に取って終わってしまうと思います。最後の最後まで、私が満たされることよりも、世間を気にしてしまう。不幸だと己を憐れんで、見えてい���答えからは目を背けて、後悔し続けて死ぬことは、きっと貴方の目から見れば不思議に映る、と思います。」
「理性的だけど、道徳的な答えではないね。普通はきっと、「己を満たす為に人を殺すのは躊躇う」って、そう答えるんじゃないかな。」
「でも、乾き続ける己のままで生きることは耐え難い苦痛だった時、己を満たす選択をしたことを、誰が責められるんでしょうか。」
「...貴方に、もう少し早く、出逢いたかった。」
ぽつり、零された言葉と、アクリル板越しに翳された掌。温度が重なることはない。触れ合って、痛みを分かち合うこともない。来園者の真似をする猿のように、彼の手に私の手を合わせて、ただ、じっとその目を見つめた。相変わらず何の感情もない目は、いつもより少しだけ暖かいような、そんな気がした。
彼も、私も、孤独だったのだと、その時初めて気が付いた。世間から隔離され、もしくは自ら距離を置き、人間が信じられず、理解不能な数億もの生き物に囲まれて秩序を保ち��がら日々歩かされることに抗えず、翻弄され。きっと彼の胸に空いていた穴は、彼が被害者を殺害し、埋めようと必死に肉塊を塗りたくっていた穴は、彼以外の人間が、もしくは彼が、無意識のうちに彼から抉り取っていった、彼そのものだったのだろう。理解した瞬間止まらなくなった涙を、彼は拭えない。そうだった、最初に私の話で涙した彼の頬を撫でることだって、私には出来なかった。私と彼は、分かり合えたはずなのに、分かり合えない。私の言葉で作り上げた彼は、世間が言う狂人でも可哀想な子でもない、ただ一人の、人間だった。
その数日後、彼が獄中で首を吊ったという報道が流れた時、何となく、そうなるような気がしていて、それでも私は、彼が味わったような、胸に穴が開くような喪失感を抱いた。彼はただ、理解されたかっただけだ。理解のない人間の言葉が、行動が、彼の歩く道を少しずつ曲げていった。
私は書き溜めていた彼の全てを、一冊の本にした。本のタイトルは、「今日も、皮肉なほど空は青い。」。逮捕された彼が手錠をかけられた時、部屋のカーテンの隙間から空が見えた、と言っていた。ぴっちり閉じていたはずなのに、その時だけひらりと翻った暗赤色のカーテンの間から顔を覗かせた青は、目に刺さって痛いほど、青かった、と。
出版社は皆、猟奇的殺人犯のノンフィクションを出版したい、と食い付いた。帯に著名人の寒気がする言葉も書かれた。私の名前も大々的に張り出され、重版が決定し、至る所で賛否両論が巻き起こった。被害者の遺族は怒りを露わにし、会見で私と、彼に対しての呪詛をぶちまけた。
インタビュー、取材、関わってくる人間の全てを私は拒否して、来る日も来る日も、読者から届く手紙、メール、SNS上に散乱する、本の感想を読み漁り続けた。
そこに、私の望むものは何もなかった。
『あなたは犯罪者に対して同情を誘いたいんですか?』
私がいつ、どこに、彼を可哀想だと記したのだろう。
『犯罪者を擁護したいのですか?理解出来ません。彼は人を殺したんですよ。』
彼は許されるべきだとも、悪くない、とも私は書いていない。彼は素直に逮捕され、正式な処罰ではないが、命をもって罪へ対応した。これ以上、何をしろ、と言うのだろう。彼が跪き頭を地面に擦り付け、涙ながらに謝罪する所を見たかったのだろうか。
『とても面白かったです。狂人の世界が何となく理解出来ました。』
何をどう理解したら、この感想が浮かぶのだろう。そもそもこの人は、私の本を読んだのだろうか。
『作者はもしかしたら接していくうちに、高山を愛してしまったのではないか?贔屓目の文章は公平ではなく気持ちが悪い。』
『全てを人のせいにして自分が悪くないと喚く子供に殺された方が哀れでならない。』
『結局人殺しの自己正当化本。それに手を貸した筆者も同罪。裁かれろ。』
『ただただ不快。皆寂しかったり、一人になる瞬間はある。自分だけが苦しい、と言わんばかりの態度に腹が立つ。』
『いくら貰えるんだろうなぁ筆者。羨ましいぜ、人殺しのキチガイの本書いて金貰えるなんて。』
私は、とても愚かだったのだと気付かされた。
皆に理解させよう、などと宣って、彼を、私の言葉で形作ったこと。裏を返せば、その行為は、言葉を尽くせば理解される、と、人間に期待をしていたに他ならない。
私は、彼によって得たわずかな幸福よりも、その後に押し寄せてくる大きな悲しみ、不幸がどうしようもなく耐え難く、心底、己が哀れだった。
胸に穴が空いている、と言う幻覚を見続けた彼は、穴が塞がりそうになるたび、そしてまた無機質な空虚に戻るたび、こんな痛みを感じていたのだろうか。
私は毎日、感想を読み続けた。貰った手紙は、読んだものから燃やしていった。他者に理解される、ということが、どれほど難しいのかを、思い知った。言葉を紡ぐことが怖くなり、彼を理解した私ですら、疑わしく、かといって己と論争するほどの気力はなく、ただ、この世に私以外の、彼の理解者は現れず、唯一の彼の理解者はここにいても、もう彼の話に相槌を打つことは叶わず、陰鬱とする思考の暗闇の中を、堂々巡りしていた。
思考を持つ植物になりたい、と、ずっと思っていた。人間は考える葦である、という言葉が皮肉に聞こえるほど、私はただ、一人で、誰の脳にも引っ掛からず、狭間を生きていた。
孤独、などという言葉で表すのは烏滸がましいほど、私、彼が抱えるソレは哀しく、決して治らない不治の病のようなものだった。私は彼であり、彼は私だった。同じ境遇、というわけではない。赤の他人。彼には守るべき己の秩序があり、私にはそんな誇り高いものすらなく、能動的、怠惰に流されて生きていた。
彼は、目の前にいた人間の頭にバールを振り下ろす瞬間も、身体をミンチにする工程も、全て正気だった。ただ心の中に一つだけ、それをしなければ、生きているのが恐ろしい、今しなければずっと後悔し続ける、胸を掻きむしり大声を上げて暴れたくなるような焦燥感、漠然とした不安感、それらをごちゃ混ぜにした感情、抗えない欲求のようなものが湧き上がってきた、と話していた。上手く呼吸が出来なくなる感覚、と言われて、思わず己の胸を抑えた記憶が懐かしい。
出版から3ヶ月、私は感想を読むのをやめた。人間がもっと憎らしく、恐ろしく、嫌いになった。彼が褒めてくれた、利己的な幸せの話を追い求めよう。そう決めた。私の秩序は、小説を書き続けること。嗚呼と叫ぶ声を、流れた血を、光のない部屋を、全てを飲み込む黒を文字に乗せて、上手く呼吸すること。
出版社は、どこも私の名前を見た瞬間、原稿を送り返し、もしくは廃棄した。『����人殺したんでしょ?なんだか噂で聞いたよ。』『よくうちで本出せると思ったね、君、自分がしたこと忘れたの?』『無理ですね。会社潰したくないので。』『女ならまだ赤裸々なセックスエッセイでも書かせてやれるけど、男じゃ使えないよ、いらない。』数多の断り文句は見事に各社で違うもので、私は感嘆すると共に、人間がまた嫌いになった。彼が乗せてくれたから、私の言葉が輝いていたのだと痛感した。きっとあの本は、ノンフィクション、ルポルタージュじゃなくても、きっと人の心に突き刺さったはずだと、そう思わずにはいられなかった。
以前に働いていた会社は、ルポの出版の直前に辞表を出した。私がいなくても、普段通り世界は回る。著者の実物を狂ったように探し回っていた人間も、見つからないと分かるや否や他の叩く対象を見つけ、そちらで楽しんでいるようだった。私の書いた彼の本は、悪趣味な三流ルポ、と呼ばれた。貯金は底を尽きた。手当たり次第応募して見つけた仕事で、小銭を稼いだ。家賃と、食事に使えばもう残りは硬貨しか残らない、そんな生活になった。元より、彼の本によって得た利益は、全て燃やしてしまっていた。それが、正しい末路だと思ったからだったが、何故と言われれば説明は出来ない。ただ燃えて、真っ赤になった札が灰白色に色褪せ、風に脆く崩れていく姿を見て、幸せそうだと、そう思った。
名前を伏せ、webサイトで小説を投稿し始めた。アクセス数も、いいね!も、どうでも良かった。私はただ秩序を保つために書き、顎を上げて、夜店の金魚のように、浅い水槽の中で居場所なく肩を縮めながら、ただ、遥か遠くにある空を眺めては、届くはずもない鰭を伸ばした。
ある日、web上のダイレクトメールに一件のメッセージが入った。非難か、批評か、スパムか。開いた画面には文字がつらつらと記されていた。
『貴方の本を、販売当時に読みました。明記はされていませんが、某殺人事件のルポを書かれていた方ですか?文体が、似ていたのでもし勘違いであれば、すみません。』
断言するように言い当てられたのは初めてだったが、画面をスクロールする指はもう今更震えない。
『最新作、読みました。とても...哀しい話でした。ゾンビ、なんてコミカルなテーマなのに、貴方はコメをトラにしてしまう才能があるんでしょうね。悲劇。ただ、二人が次の世界で、二人の望む幸せを得られることを祈りたくなる、そんな話でした。過去作も、全て読みました。目を覆いたくなるリアルな描写も、抽象的なのに五感のどこかに優しく触れるような比喩も、とても素敵です。これからも、書いてください。』
コメとトラ。私が太宰の「人間失格」を好きな事は当然知らないだろうに、不思議と親近感が湧いた。単純だ。と少し笑ってから、私はその奇特な人間に一言���返信した。
『私のルポルタージュを読んで、どう思われましたか。』
無名の人間、それも、ファンタジーやラブコメがランキング上位を占めるwebにおいて、埋もれに埋もれていた私を見つけた人。だからこそ聞きたかった。例えどんな答えが返ってきても構わなかった。もう、罵詈雑言には慣れていた。
数日後、通知音に誘われて開いたDMには、前回よりも短い感想が送られてきていた。
『人を殺めた事実を別にすれば、私は少しだけ、彼の気持ちを理解出来る気がしました。。彼の抱いていた底なしの虚無感が見せた胸の穴も、それを埋めようと無意識のうちに焦がれていたものがやっと現れた時の衝動。共感は微塵も出来ないが、全く理解が出来ない化け物でも狂人でもない、赤色を見て赤色だと思う一人の人間だと思いました。』
何度も読み返していると、もう1通、メッセージが来た。惜しみながらも画面をスクロールする。
『もう一度読み直して、感想を考えました。外野からどうこう言えるほど、彼を軽んじることが出来ませんでした。良い悪いは、彼の起こした行動に対してであれば悪で、それを彼は自死という形で償った。彼の思考について善悪を語れるのは、本人だけ。』
私は、画面の向こうに現れた人間に、頭を下げた。見えるはずもない。自己満足だ。そう知りながらも、下げずにはいられなかった。彼を、私を、理解してくれてありがとう。それが、私が愛読者と出会った瞬間だった。
愛読者は、どうやら私の作風をいたく気に入ったらしかった。あれやこれや、私の言葉で色んな世界を見てみたい、と強請った。その様子はどこか彼にも似ている気がして、私は愛読者の望むまま、数多の世界を創造した。いっそう創作は捗った。愛読者以外の人間は、ろくに寄り付かずたまに冷やかす輩が現れる程度で、私の言葉は、世間には刺さらない。
まるで神にでもなった気分だった。初めて小説を書いた時、私の指先一つで、人が自由に動き、話し、歩き、生きて、死ぬ。理想の愛を作り上げることも、到底現実世界では幸せになれない人を幸せにすることも、なんでも出来た。幸福のシロップが私の脳のタンパク質にじゅわじゅわと染みていって、甘ったるいスポンジになって、溢れ出すのは快楽物質。
そう、私は神になった。上から下界を見下ろし、手に持った無数の糸を引いて切って繋いでダンス。鼻歌まじりに踊るはワルツ。喜悲劇とも呼べるその一人芝居を、私はただ、演じた。
世の偉いベストセラー作家も、私の敬愛する文豪も、ポエムを垂れ流す病んだSNSの住人も、暗闇の中で自慰じみた創作をして死んでいく私も、きっと書く理由なんて、ただ楽しくて気持ちいいから。それに尽きるような気がする。
愛読者は私の思考をよく理解し、ただモラルのない行為にはノーを突きつけ、感想を欠かさずくれた。楽しかった。アクリルの向こうで私の話を聞いていた彼は、感想を口にすることはなかった。���心を突き、時に厳しい指摘をし、それでも全ての登場人物に対して寄り添い、「理解」してくれた。行動の理由を、言動の意味を、目線の行く先を、彼らの見る世界を。
一人で歩いていた暗い世界に、ぽつり、ぽつりと街灯が灯っていく、そんな感覚。じわりじわり暖かくなる肌触りのいい空気が私を包んで、私は初めて、人と共有することの幸せを味わった。不変を自分以外に見出し、脳内を共鳴させることの価値を知った。
幸せは麻薬だ、とかの人が説く。0の状態から1の幸せを得た人間は、気付いた頃にはその1を見失う。10の幸せがないと、幸せを感じなくなる。人間は1の幸せを持っていても、0の時よりも、不幸に感じる。幸福感という魔物に侵され支配されてしまった哀れな脳が見せる、もっと大きな、訪れるはずと信じて疑わない幻影の幸せ。
私はさしずめ、来るはずのプレゼントを玄関先でそわそわと待つ少女のように無垢で、そして、馬鹿だった。無知ゆえの、無垢の信頼ゆえの、馬鹿。救えない。
愛読者は姿を消した。ある日話を更新した私のDMは、いつまで経っても鳴らなかった。震える手で押した愛読者のアカウントは消えていた。私はその時初めて、愛読者の名前も顔も性別も、何もかもを知らないことに気が付いた。遅すぎた、否、知っていたところで何が出来たのだろう。私はただ、愛読者から感想という自己顕示欲を満たせる砂糖を注がれ続けて、その甘さに耽溺していた白痴の蟻だったのに。並ぶ言葉がざらざらと、砂時計の砂の如く崩れて床に散らばっていく幻覚が見えて、私は端末を放り投げ、野良猫を落ち着かせるように布団を被り、何がいけなかったのかをひとしきり考え、そして、やめた。
人間は、皆、勝手だ。何故か。皆、自分が大事だからだ。誰も守ってくれない己を守るため、生きるため、人は必死に崖を這い上がって、その途中で崖にしがみつく他者の手を足場にしていたとしても、気付く術はない。
愛読者は何も悪くない。これは、人間に期待し、信用という目に見えない清らかな物を崇拝し、焦がれ、浅はかにも己の手の中に得られると勘違いし小躍りした、道化師の喜劇だ。
愛読者は今日も、どこかで息をして、空を見上げているのだろうか。彼が亡くなった時と同じ感覚を抱いていた。彼が最後に見た澄んだ空。私が、諦観し絶望しながらも、明日も見るであろう狭い空。人生には不幸も幸せもなく、ただいっさいがすぎていく、そう言った27歳の太宰の言葉が、彼の年に近付いてからやっと分かるようになった。そう、人が生きる、ということに、最初から大して意味はない。今、人間がヒエラルキーの頂点に君臨し、80億弱もひしめき合って睨み合って生きていることにも、意味はない。ただ、そうあったから。
愛読者が消え��意味も、彼が自ら命を絶った理由も、考えるのをやめよう。と思った。呼吸代わりに、ある種の強迫観念に基づいて狂ったように綴っていた世界も、閉じたところで私は死なないし、私は死ぬ。最早私が今こうして生きているのも、植物状態で眠る私の見ている長い長い夢かもしれない。
私は思考を捨て、人でいることをやめた。
途端に、世界が輝きだした。全てが美しく見える。私が今ここにあることが、何よりも楽しく、笑いが止まらない。鉄線入りの窓ガラスが、かの大聖堂のステンドグラスよりも耽美に見える。
太宰先生、貴方はきっと思考を続けたから、あんな話を書いたのよ。私、今、そこかしこに檸檬を置いて回りたいほど愉快。
これがきっと、幸せ。って呼ぶのね。
愛読者は死んだ。もう戻らない。私の世界と共に死んだ、と思っていたが、元から生きても死んでもいなかった。否、生きていて、死んでいた。シュレディンガーの猫だ。
「嗚呼、私、やっぱり、
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poyojinsei · 2 years ago
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トリプルデラックスの真格闘王への道が難しすぎて辛いので、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドを始めました。ティアーズオブキングダム???それは……?
私は全てのゲームがエルデンリングに見えてしまう病に冒されているため、まずスタート地点からして王を待つ礼拝堂であり、外に出た瞬間白面のヴァレーを探してしまいました。すっごくリムグレイブ。
時系列的にはこっちが先のは百智卿並みに存じ上げています。でもハイラル台地の神授塔とか、どうしても呼びたくなってしまうんですよ、私、けっこうエルデンリングのオタクなんだなあって……陸の孤島っていうのも狭間の地を思い出してしまったし……
これ以上別のゲームの話を無理やり絡ませるのも痛いだけなので、この辺にしておきます。とにかく私は「〜〜で見た」がとっても得意です。
最序盤を進めていて、なんか基本的にはちょっとガッカリ感あるな〜という印象を受けていました。何よりスマホアプリ(スマホアプリですよね?)のアクションとか岩に力を加えて吹っ飛ばすとかのギミックが、私にはあの「聖剣伝説4」を彷彿とさせてしまいます。
それにまず、やっぱりゲーム都合重視な世界観が、どうしてもちぐはぐに感じてしまうというか、そこまで好きになれません。シーカーストーンなどという新型スマホの話ですが……。
ポケレジェアルセウスの際は、主人公が現代から転移してきたという都合があるので、それほど気にはならなかったのですが。
しかし今どきのゲームでマップを表示できないとかクエスト管理ができないとかは難しいと思うので(エルデンリングはクエスト管理できないけどさ、私はそれでいいと思いますが)、ファンタジーの際は何らかの落とし込みが必要なんでしょうかね。「祝福の導き」とか………………まあなんも説明なくてもよいと思うんですけど!(もうエルデンリングの話をやめろ!)
それと「弓ポーチ」という表現に笑いが止まりません。弓ポーチて何???それ関連で、武器などの所持数に上限があるのは、何を意識してるんでしょうか?ちょっとこれはわかりかねます。ポーチが無限なわけなかろうという発想ではないことを祈ります。
あと同じセリフをプログラムされた即身仏が世界各地に遍在していてありがたみがない。→追記)意外とポーズがみんな違うことに気がつき始めました。7月17日
そんな感じでちょっと引っかかるポイントのほうが多かったのですが、千里眼おじいちゃんが真の姿を現してからはストーリーが俄然気になってきましたょ。
おじいちゃんの話を聞く感じでは、ゼルダ姫は100年前から城で厄災を抑え続けているんですよね。じゃあもう死人ですよね。少なくとも普通の生きた人間ではない。そしてリンクは一回死んでて、100年かけてロストテクノロジーで蘇生。(パンツも一緒に再生してたっぽくて笑っちゃったが)おじいちゃんは死んでて幽霊。成仏した。
そして100年前の勇者たちみたいなのも全員死んだ。メカはそれからずっと乗っ取られっぱなしで今もまだ動いている。
これはつまりもう死んだ人々の戦いです。まだ生きて正常な生を送っている人々が存在する世界で、そういう人たちは蚊帳の外に置いて、100年前の人たちが、100年前の戦いに決着をつけようとしてるってことですよね。
それはちょっとアツいなと。
私このゲーム発売時あんま興味なくて、ネタバレとか一切見てないので、そんな感じでふんわり攻略していきたいなと、思って、おりますょ。
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retepom · 3 years ago
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【祝 アンデラ】情緒が迷子【アニメ化】
ほぼ雑記です。アンデラ特化じゃなくて他の作品の話もしています。タイトル通りなんですが色々脳の処理がこんがらがってるのでアウトプットしました。興味のある方は時間があったら適当に読んでね。
 いや本誌 もうほぼ確定状態ではあったけれどやはりドドンと発表されると嬉しいものですね。アンデラアニメ化おめでとうございます。マッシュルのアニメ化発表の後、特に音沙汰なく、アンデラはやっぱり厳しかったかと諦めかけていましたが、夢じゃない!夢じゃないんだ!!と本誌を抱き締めました。流石に制作はTRIGGERじゃなかったですが。それでも嬉しい!死ねない理由がまた一つ増えましたね。本編内容はいよいよここまで来てしまったか…という流れで、ちょっと不穏なのが『なんでまだマグマが』ってとこなんですが。たぶんどうでも良くはないんだろうな…となった次第です。ハイタッチ不運は最高でした。
 アニメ化めでてぇーッ!!と大はしゃぎしたいのは勿論なんですが、昨日からバイスロスを抱えたまま本誌の推し連載のひとつであるドロンドロロンが打ち切られ、人と人外バディ喪失感に心臓を抉られたと思ったらジャンプラのキネマキアまでも次回最終話という追い打ちをかけられて頭を抱えています。人外バディものは流行らないのか!?そんなこたねぇ!!需要は俺だーッッッ!!!!!ジャンプラ履修枠で最近増やしたばっかりだったんですよキネマキア…面白いんだぜ……オノオトコはいいぞ(迫真)一方本日更新の腹腹先生は人間しかいないはずなのにバケモノばっかりである。五臓六腑が痛い。人間怖。読み切りの詰襟倶楽部は橘のキャラクター設定全てが好きすぎてどうにかなりそうです。連載してくれんか?
 本誌の他連載��と特筆すべきは呪術廻戦でしょうか。とんでもない作品であることを改めて感じましたね。面白すぎるんだよな。前回の引きで「は?」となった新参奇人変人が滅茶苦茶良い動きをするの本当に恐ろしい。いっそDX日輪刀でも戦えそうな刀狂の剣客爺が真希さん覚醒のヒントになるなんて一体誰が予想できるんだよ!無理だろ!!人間性に問題がありすぎるけど一点に秀でた変態がとてつもなく好きなので“見えてないのに切れる”爺を推す以外に選択肢がないんですよワタシ。相撲狂の河童はちょっと待って肝心なところの説明なさすぎるだろ脳の処理が追いつかないから。待って。待った無し!!
ワンピは懸賞金の額がもうとんでもないことになってきてるなと言うことだけはわかるけど全部読んだ筈なのに何もわからない(???)という異次元に突入している読者です。あかね噺は落語だけれどちゃんと“週刊少年ジャンプ”してるのが凄いですね…ラスボスにまだ序盤で会う感じこわぁ……サカデイはそろそろサカモト店長がどっしり暴れている姿が恋しいですね!本物の葵さんの笑顔が見てぇ……ここ最近マッシュルが王道魔法ファンタジー少年漫画してる…ブラクロみたいじゃん……(??)いやブラクロはもうそれどころじゃねぇ。ブラクロだから死なないって思っているけれどそれでも!!シスターとの爽やかな流れを見せておきながらこの仕打ち!人の心ないんか?(某画像)ロボコがたまにやるSFホラー回、嫌いじゃないわ。高校生家族は家谷一郎があらゆる居場所から必要とされすぎていて笑ってしまう。ヒロアカはかっちゃん生存ルートが見えてきてようやく落ち着いた※何一つ落ち着いてはいない※
ドロドロ……連載お疲れさまでした…要素は色々あったんだけれど、個人的にはドラとクサナギのバディものってだけでなく、ギンチヨを含めたスリーマンセルを期待していたところがあったので、登場キャラが多くなりすぎていたかな〜と思ったり思わなかったり。人外バディとの最終的な離別エンド自体は悪くないと思うんですがこう…ね………週刊少年ジャンプ……やっぱり戦場だぜ………
 そんなこんなで感情が明後日の方向に走り出し身体がバラバラになりそうです。そしてこれは更に私的な話ですが8月は閑散期(適切な表現が思いつかなかった)で9月から通常業務再開的な職の者故テンションがめちゃくちゃに低いんですよ。銀河系で今一番働きたくないと感じている生命体は私だと思うレベル。
 アンデラアニメ化の話に戻りますが、戸塚先生のコメントが凄い好きですね。アンディにモザイクを貼る事を決めたあの日…御大もそういう感覚はあったんだな(���)本当におめでとうございますが止まらない。初連載でアニメ化ともなるとまたお仕事の量が心配ですが 生きて と祈るものになります。声優情報など気になることはたくさんありますがとりあえずどこまでアニメ化する予定なんだろう?というのが一番かな。闇オク編までやってくれたら否定者狩りと呼ばれていた頃の彼らが動いてしまう。大変。正気を保ってアニメを見られる気がしない。
あとは……放送地域…地方民に救いを(血涙)
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kei-comodo · 8 years ago
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Mahogany Sessions によせて
上半期も終わりですが、2016年BEST ALBUMSの記事からお察しでしょうが、2017 Best Albums so farみたいなモノを書けるほど新譜は抑えてないので、今回は僕が最近ハマってるYouTubeチャンネルをご紹介することで代えさせていただこうかと……
Mahogany Sessions 公式チャンネル
SSWや広義でポップミュージックに含まれるアーティストのアンプラグド主体の映像を週2本ほど上げているチャンネルですが、全体のセンスがすごく好み。
ポップミュージックという「この世の綺麗なところだけを救ってみせるファンタジー」と、SSWの「日々を告白」することによるコミュニケーションとしてのうた。このチャンネルの映像にはそういう非現実としてのイメージが根付いてる。
もともとそう言うのは好物なんですが、上半期数少ない新譜を買ったアーティストの中にそっち側へ思い切りハンドルを切らせた子が居たんです。
Sammy Brue - Once a Lover
youtube
基調として鳴る低音部と爪弾かれるメロディー、なにかを見てしまったような枯れと10代というまるさと甘さが同居する声。暗喩とも取れる要素が絡み合ってロマンティックだけど開かない歌詞。アルバムのプロデュースを施した曲たちももちろん良いけど、彼はシンガーとしての根っこがものすごく太い。
Flo Morrissey - If You Can’t Love, This All Go Away
youtube
そこからフォークシンガー数人のビデオを経て、彼女のセッションを見つけるんだけどこれまた衝撃。ついったーでも言ったけど、子守唄を歌う母のようであり、それにぐずる子どものようでもあり、生まれて初めての痛みがなんでなのか分かってるみたいな声、を持った23歳。Pages Of Gold でのアコギとチェロのみでより表現の色を増したやつも良いんだけど、こっちは映像作品としても美しい。特に後半にメロディーと歌詞をたわむれるように紡ぐところは最高
Jacob Banks - Say Something
youtube
アメリカ・NY州結成のインディ・ポップ・ユニット A Great Big Worldのカバー。原曲自体も別れをテーマにしたシリアスな曲だけど、彼の歌声と打ちつけるようなピアノが叩き出すメロディーは愚かしいまでに繰り返し続ける祈りのよう。ナイジェリア出身UK在住の彼にはどことなくスマートさがあるんだけど、ガチで無骨な、スレッジハンマーみたいなこのセッションに布一枚くらいは噛ませてやわらげてる。
Kodaline - High Hopes
youtube
アイルランド出身の四人組、さらに音数を減らしたパリでのセッションもあるんだけど、こちらはロマンスよりもその前の苦悩に光を当てている感じ。Mogwaiの「Come On Die Young」の前半部みたいな冷たさと押し寄せる孤独。2:50からのコーラスを狼の遠吠えと評するコメントがあるけど、その群れから離れ、愛するものとの遠さを理解してるからこそみたいな闇の表現を階段に託す映像のセンス。
MUNA - I Know A Place
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剥き出しの歌って信じる? 僕は信じてる。だから、ロサンゼルス結成のエレクトロ・ポップがこんな歌を歌うことに僕は感動した���原曲のプログレさの中にCharaやthe ClashみたいなR&B、パンクにソウルが眠ってるなんて! この映像の小ささは歌の美しさの証明だし、人力のオーケストラに他ならない。Katie Gavinのシンガーとしての太さと後半をロングショットで収めるこのチャンネルのセンスの良さ。
Alex Vargas - Solid Ground
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このハードコアバンドやHIPHOPユニットにいそうなデンマーク出身の兄さんが溢れんばかりに官能的でソウルフルな、間を活かした一曲で魅せるわけです。絞り出すように歌われる序盤のメロディーとロマンティックで悲劇として抽象化した歌詞に上手く乗っかってエクスタシーに至る中盤からの流れが圧巻。壮大とか荘厳みたいな大きさがない代わりにものすごく深くえぐってくれる。
Charlotte OC - Darkest Hour
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彼女のこの曲もソウルフルと呼べそうだけど、こちらはその一貫した「哀」の表現が素晴らしい。オリジナルのミックスにもブルーズの要素はあるんだけど、ポップの衣を剥ぎとって快にも染まれず吐き出す歌は色も言葉も変えた感情の音。色んなものの影がよぎるけど、これを歌にするというポップソングとしての綺麗さが光る。
Laura Marling - Wild Fire
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姐さんと呼ばせてください、と伏せてしまいそうになる音色の豊かさ。スポークンワードっぽくもあり、ポエトリーリーディングのように叙情的で、コーラスのメロディーは甘く、言葉はリズムを持って芯を打つ。Mahoganyは映像の回し方にもセンスあるなって思うけど、これはロケーションも含めてトップクラスに良い。想像の余地は大きく、感情はストレートに。
Gabrielle Aplin - Stay
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日本盤も出てるUK出身の24歳、アルバムのプロダクションが過剰とは言わないけどSSWとしての面はこっちの方が素敵だ。弦楽器によるゆらぎをもったとたん彼女の声は官能性と美しさを増す。戻らない昨日の可能性と光がその声にある。最新作の Run For Cover のセッションも素敵で、遠ざかるほどに美しい景色は僕���の周りに残ってる。
Kim Churchill - Canopy
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汗臭いのも置いておこう。豪州のアメリカーナ/フォーク・シンガーによる高速ラップとも呼べそうな吐き出す歌と踊り狂うハーモニカとギラギラ光るギター。これをほぼバストショットのみで撮るという構成は濃くて重いんだけどサザンロック的なカラッとした広さを感じたりもする。ここでも畳み掛けるような曲を近距離から映すことで、炸裂するメロディー以上のものが剥き出しになってる。
Half Monn Run - Unofferable
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カナダ・モントリオール出身のインディ・ロックバンド。アンプラグドやアコースティックということで間を活かすか、歌メロを抽出するようなアレンジが多いこのセッションで数少ない、グッドメロディーという大砲をぶっ放すのが、彼ら。元々のアレンジからして打楽器と弦楽器にコーラスのハーモニーというのが武器なんだけどやってることがほとんど変わらないのがいい。屋内を強調する映像のカットと合わせて、ドビュッシーとかのロマン派的な見方が一番似合う気がする。
JP Cooper - In The Silence
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こんなカリブの海賊みたいな兄さんが、ザ・UKロックみたいなナイーヴで甘いメロディーを歌うわけですよ、日の差し込む薄汚れた倉庫っていう完璧なロケーションで! Mahoganyってどんな感じ? って話なら、ほんとマジこんな感じ。歌声と悲劇っていうブラックミュージックの最低要素を持ってはいるけど、どのセッションもポップミュージックという綺麗さの枠に丁寧に収めてる。それが余白を生んで、影の中に無限の階調を作り出すんだけど。
Keaton Henson - Alright
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最後にこちらもAlex Vargasと同じく29歳のUKの詩人/SSWの一曲。映像のまま、より闇が濃くなってロマンスも増しまし、ある意味繊細さと一番遠い場所でグロテスクなラブソングを歌ってる。それでも詩人としての一面ゆえか歌詞で情景とリズムを束ねのぼるコーラスの光や、そこに透けるシンプルな愛情はこの闇にこそ映えると思うけど。
こんな感じで上半期BEST代わりの記事は終わりにしたいと思います。歌うというコミュニケーションについて、いつかちゃんと書けたらいいのですが、ここに挙げた歌を聴いたときに浮かぶものは会話や文章では生まれないものってのが重要なポイントなのです。
EMOについても以前話しましたが、アレの大前提も「歌」です。僕らが言葉を超えるコミュニケーション・ツールを持たない以上、そこに音とフリとを加えたものが「他人」を求めるシーンにおいて何よりも必要とされるわけです。音が国境を越えるなら、そこにかかる橋が言葉です。繋がったことが出会いになるなら、僕の記事を通してあなたに新しい出会いがあれば、と祈ります。
クソな世界に心配は山積みですが、これを持って上半期を締めます。
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hpmi222 · 6 years ago
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(碧棺兄妹)
 毎日深くなっていく夜の音だけを追うように耳を澄ます。今日は何も聞こえませんようにと祈りながら目を閉じると、敏感になった耳から入った少しの風の音でも体が強ばるのがわかる。
 想像するの。瞼の裏の暗く深い影の向こう側は今日もきれいな青空。そこは誰もいない浜辺で夏に近づいた風が気持ちよくて薄手のシャツから伸びるお兄ちゃんの腕に空き瓶のひっかき傷は見えない。「合歓」と私に向ける声は柔らかい。お母さんの真っ白なワンピースは、海風に遊ばれて楽しげにはためく。 日焼けを気にしてつけていたはずのアームウォーマーも深い帽子も今日は置いてきたのね。隠さなくていいんだよ、ここではね。だってきれいなのだから。だって私の夢のなか。夢の中は誰にも邪魔されないでしょう?
 青空をかき消す怒鳴り声がドアの向こう側から聞こえてきて私の短い逃避行は終わった。次はお前だと悟るのに充分な当たり散らされる声はただの騒音。声ですらない、音。今日は誰にしようか花いちもんめ。値踏みするような目つきは楽しげで、「合歓」と吊り上げられた口から獣の匂いがした。中古品にさらに傷を重ねるよりも、新品のお皿をフォークでいたずらに引っ掻くことを好む人だった。私たちはそんな日替わりランチのような扱いを受けていた。
 守ってくれる手が何度も私の代わりにフォークを突き立てられるのをあと何度見る? 
 最後のデザートを味わうように丁寧に浅く浅く引っ掻く行為が、決して殺されはしない行為が、かえって恐ろしく思えた。
 恐怖心の扱い方を知っている声の主に呼ばれたら「はい。」と答える以外の選択肢は許されていない密室。上がっていく息を落ち着けるためにぎゅっと手を握る。この部屋に酸素がないように感じられるくらい吸っても吸っても苦しい呼吸。しっかりして、私。治ったばかりのこの皮膚に思い出させる手つきで丁寧に引っかかれるのだろう。メインディッシュを終えた口を甘く癒やすようにゆっくりと。
 たまにねこの夢を見るの。吐く息の温度が一瞬で奪われてしまう冬のベランダ。私が持っているグラスにサラサラとした星が降り注いであっという間に星がきらめくソーダになる。見あげればホウキに乗った魔法使いが軽やかにステッキを振り上げて「甘くなる魔法をかけておいたよ。」と笑ってくれる。私は自分で口をつける前に飲んで欲しい人達がいるからと締め切られた窓を開ける。あたたかいのに神経が削られる空気で満たされている我が家に戻る。言葉にはできない気持ちをこれで伝えたい、これならば伝えられるかもしれないと願いをこめて。
「合歓、待ってろ。」
 この時間が来てしまったのだと心が冷えていくのがわかる。スイッチが何かはきっと誰にもわからないし知ったところで防げるものではない、という諦めが私たちの気持ちを常に縛った。渡されたイヤホンで耳を塞ぐ。持ち主である父の激しい叱責の声が、陽気な童謡の向こう側でお兄ちゃんを責め立てている。凍りついているみたいに冷え切ったベランダでつとめて明るく歌を口ずさむ私は薄情だろうか。
 魔法使いさんお願いします。あの時みたいにこのお水に星を降らせてください。お兄ちゃんにあげたいのです。
 手を伸ばしてコップを夜空に近づける。寒さで唇が震えだしても歌うことはやめなかった。
 しばらくしてお迎えの声がベランダの窓を開けた。 整えきらない呼吸でもう大丈夫だと笑ってくれる顔には擦り傷がついていた。微笑むことはやめない悲しい優しさばかりを見せるお兄ちゃんに差し出せるものは冷え切った水道水だけ。笑顔は伝染するんでしょう? 悲しい顔も伝染するとしたならば私が選ぶのは決まっている。
「星の光が落ちると甘くなるんだって。」
「そうかよ。」
 笑っているのか、泣いているのかわからない顔を見せたと思ったら不意にふたりの冷たい隙間を埋めるように抱きしめられた。わずかにお兄ちゃんの体が震えていることに気づいても、できることはなくて気付かないふりをする私は(やっぱり薄情ですか)。胸にくっつけた耳から届く震える呼吸音。私を抱きしめた腕からはふわりと血の匂いがしてああかみさま、と唇を噛んだ。
 二人で一緒に住み始めた頃は「いつもあった感覚」がいつまでも肌に張り付いて、その度に「らしさ」を取り戻すことに身を削る日々だった。何が正しかったのだろうか。これからどうやって進んでいけばいいのだろう。考えずにいられる日がどれだけあったのかと思い始めて、出ない答えに首を振る。海に打ち上げられたボトルメールの持ち主を探すよりも途方もない、空想。さざなみのように押し寄せてくる不安や焦燥感が私の中で確かに呼吸を繰り返している。
 ねえ何が怖い?
 誰がくれるわけでもない答え。苦しいのか悲しいのか判別できないまま違和感に占領されたベッドの中で涙に���れることができたら心地よいのだろうか。柔らかなシングルベットの中はあたたかくて、もう瞼の裏に逃げなくても声に追いかけられることはない。ひとつの結末が繋いでくれた結果が今。今は幸せな毎日。もう震えながら玄関の取っ手を握ることはない。これで、よかった。(今の私には、湧いてくるたらればにどう立ち向かっていいのかわからない。)
 みなとみらい地区の観覧車、コスモクロック21のライトがすべてLED化されてからもう随分経つらしい。日没から日付が変わるまでの間、うつくしいイルミネーションが周囲を飾る。
「乗っていかない?」
 答えが決まっている問いかけはずるいのかな。私より先に観覧車へ向かう背中を追いかける。何を話すわけでもない一五分の小旅行。家族が二人になってから通うようになった学校では、まだらしさを取り戻せずにいる。私のぼんやりとした不安にきっと気づいているんだろうけど、何も聞いてこない。そいういうところに助けられている部分は多い。好きなものを好きと口にすることは勇気が必要だった。そんな気の使い方をするだなんて思いもしなかった。今を繋いでくれたひとつの結末に対してどのように向き合えばいいのか答えを出せずにいる。
「きれいだね。」
「ああ。」
 手持ち無沙汰の右手が煙草を欲しがっている。こうして誰かと重なり合う時間を過ごすことは簡単なことじゃないんだな、と転校前のクラスメイトに連絡が取れずにいることに切なさがこみ上げてきた。自分の中で折り合いをつけていくしかない。絡まった気持ちを解いてくれるココアを差し出してくれる優しい手が、煙草を欲しがっている右手が、焦らなくていいのだと教えてくれた。徐々に地上から離れていくゴンドラ。喧騒やあたたかな笑い声、ヨコハマの町並みから遠ざかっていく私たち。現実からどんどん離れていくような気がする。建物が小さくなっていく。ここには沢山の人たちが暮らしている。日々を苦しみ楽しみながら営みを続けて街を作り上げている。その中の一員に、私もなれているんだろうか。探してしまうのは二人で行ったおしゃれなカフェでも、お気に入りの展望台でもない。暴力に染まっていたあの粗末な、家。
「合歓?」
 引き止める声に広がり始めた凄惨な光景が現実に戻る。ゴンドラが頂上まで登りガタンと揺れた。
「なに?」
「別に。」
 ふい、と逸らされる視線に心配されている。思い出に時効というものがあればいいのにな、と誰かに願いたかった。降りていくゴンドラから見えるファッションビルの広告に踊る「諦めを知ること」の文字がいやに残酷に思えてため息が漏れ出た。
 知った諦めの味を、舌を貫いて麻痺させたその鋭さをどこに流したらいいですか。
 そんな意図で書かれたものではないことはわかっているのに、湧き出る攻撃的な感情に目をふせざるを得なかった。上がりだす息を落ち着けようと深呼吸にすれば涙が���んでまだこんなにも囚われているのだと、どうしようもない悔しさに襲われる。ぎゅっと手を握って耐えているとガチャリとゴンドラの扉が開かれて冷たい空気がわっと流れ込んできた。降りなきゃ、とぼんやりした頭で立ち上がると冷たい指に手を引かれた。冷えた手は私が無事に地上に降り立ったことを見届けても煙草には手を伸ばさずに、私を貫いた広告が貼られたファッションビルへと向かう。ビルの入り口とは別に、道に面した窓にレジを設けるショップで小さな箱を受け取った兄はそのまま私に手渡した。
「お前、これ好きだろ。」
 右手に揺れる四号のチョコレートケーキは日本ではここで出店していないお店の看板商品。特別な時にしか食べないことにしている私の大好きなケーキ。痺れさせられた舌を甘く癒やしてくれる優しさが小さな箱の中に詰まっていた。
「お兄ちゃん、早く帰ろ。」
 だめだめ、今は流れちゃだめ。鼻の奥から外に出ようとする涙を上を向いて喉に押し込む。紛らわすためにスキップして冷たい右手を掴んだ。煙草吸わせろ、の声が後ろから聞こえてきてはいはいと喫煙所へ寄り道をするためにsiriに話しかけた。
 当たりどころがまだよかったと説明された病院で目に入ったのは、清潔なベッドに横たわる兄の姿だった。
 吊るされた薬剤が少しずつ針を通して体の中に入っていく様子が痛々しい。中身は何だろう。念の為、と告げられた言葉の意図を探る。うなされて、苦しそうな呼吸。止まらない汗。額にハンカチを押し当てれば案の定、起きてしまった。
「合歓…?」
 伸ばされた手が私の頬に触れて、安心したように目が細められた。
「お前じゃなくて、よかった。」
 まっすぐなまなざしに見つめられると、込み上げる虚しさに体がいうことをきかなくなる。ベッド横の丸椅子に座って頬の手を自分の手で包む。うまく呼吸ができない。誰にしようか花いちもんめ。たまたま、家にいたのが兄と父だけだった。たまたま、虫の居所が悪くて。偶然が重なってしまっただけで。
 割れたビール瓶のひっかき傷がまだ治っていない反対の手は無傷だった。慣れることなんてできない。いつだって痛い。何も言葉を発さずに、耐えられるだけ。「大丈夫だ。」とだけ口にする度に体は冷たく冷えていくだけなんだよ。泣いちゃだめ、泣いちゃだめ。悲しい時、涙は塩辛くなるんでしょう。塩水は傷によくないから。ぐっと飲み込んで「家に帰ろう。」と口にする私がどれだけ残酷だったのか。私たちにとってあそこが帰る場所なのかという虚しさが毒として体に回る。口が震えっぱなしのもう二度と思い出したくない光景。兄は穏やかな口調でまた大丈夫だからと言った。この日、父は体調を崩した母の代わりに兄の帰りを待っていた。
「つらいならつらいって、痛いなら痛いって言えばいいじゃない。」
 目の前で泣いている女の子が私を責めている。
「誰も聞いていなくても、自分が痛いんだってわかるように。」
 そうしたら私がちゃんと聞いてるから。
 はっと起きたら見慣れない景色で、一拍遅れて病院であることを思い出した。点滴が終わるまでのあいだだけと、眠ってしまったみたい。外は暗く午後八時を過ぎていた。ゆっくり薬剤を落とし続ける点滴がまだ私たちを足止めしてくれている。兄のあたたかな手首に指を這わせると正常な脈拍が手首を叩いていて安堵する。包帯に滲む血はじんわりとシーツを汚していた。巻き付く包帯をそっと取ると、乾いた血に張り付いてぺりぺりと傷の深さを訴えた。ためらいもなく私は晒された傷口にぎりっと歯を立てた。驚いて起き上がろうとする体を押さえつけてさらに歯を立てる。
「おい合歓、何してる!」
 傷口を歯でこじ開けると「痛い!  やめろ!」と声が降ってきたから私はすぐに口を離した。口の中に広がる血の味が生々しくまとわりつく。これは痛みの味。
「ちゃんと、痛いよね?」
 腕を押さえて顔を歪ませている兄は、私の言わんとしていることがわからず状況を伺っている。
「つらいならつらいって、痛いなら痛いって言って。ちゃんと言って。」
 私が、聞いてるから。
 私の右腕のもう治った引っかき傷がずきりと痛んだ。
 噛み付いた腕の傷は大きく開いて負ったばかりの鮮明さで血をこぼす。点滴��もうすぐ終わる。解放されてしまう。終わってしまえばまたはじまるんだ、と暗い気持ちに心が負けていく。
「終わらないで、ほしいな。」
 無邪気でいること。それは私の課題だった。
 歯を食いしばって乗り越えてきたことが崩れていく。砂の城より脆く、さらさらと。願っても願わなくても日々は変わらない(わかってる。)努力は届かない(わかってる。)けれど希望を失えばすべて奪われた暗く冷たい世界になる(わかってる!)
 愛とは何?
 この両目からこぼれている液体にそれは含まれている?
 泣くことでは何も解決しないことを知っている。ぐちゃぐちゃになった気持ちが出ていくだけだ。悲しいのか、苦しいのかわからない。それでも胸が痛い。確かに何かが刺さっている。
「合歓、大丈夫だ。」
 抱き寄せる腕からは鼻を突く血の匂い。愛とは何。愛はなんでこんなに残酷。愛がなければ私たちは…。
 愛しいと書いてかなしいとも読ませるのだと知った時、やっぱりと思った悲しさがいつまでも胸から消えてくれなかった。
「ねぇ知ってる?」
 私を責めていた女の子に手を引かれて石畳の道に二人分の足音が響いている雨上がり。なるべく路地裏は通らないようにと注意された声を思い出しながら薄暗い道を進む。静かすぎて人通りのない道で背後から襲われでもしたら、と周囲を見渡す私を笑う彼女は私より幼い。
「秘密の場所、教えてあげる。」
 魔法使いが教えてくれたの。
「魔法使い…?」
 コツコツと濡れた石畳の階段を降りたら右のトンネルへ。この先は近道だけど魔法使いがいなければ遠回りすること。
「私、この道を知ってる。」
「何度も来たでしょ?」
 振り向いた顔にかかる前髪にいびつな切れ目が入っている。指先を見ればささくれが目立つ小さな手。きっと袖の向こう側にはフォークの痕があるんだ。
「開けて。」
 地下へ続く階段を照らす松明を通り過ぎて握ったドアノブは冷たくて重い扉を体重をかけながら押し開いた。
「秘密の、場所…」
 昨日、寝つきが悪かったからか正午からはじまった私の休日。胸を高鳴らせて開けた扉の先を見ることはかなわなかった。カーテンを開ければ空が高い。小春日和のやわらかな日差しが部屋を明るく照らした。
 着替えてリビングに行くとたまごサンドとポテトサラダのプレートに夕方には帰ると置き手紙が添えてあった。「疲れた時ほど丁寧に食事をすること。」を二人で決めてから一年が経った。手作りの食事は、体の中からあたたかくなることを私たちは知っている。
 帰宅した兄の手を引いて私たちはいつものように変装して家を出た。夕日で赤く染まる石畳を進む。なるべくひとりで路地裏には入るなと忠告した口が、前は誰かと来たんだろうなと後ろから言葉でつついてくる。二人だったけど実際には初めて来たよ。この石畳の階段を降りたら右のトンネルへ。この先は近道だけど魔法使いがいなければ遠回りすること。
「魔法使いが教えてくれたの。」
「魔法使い?」
 はあ? 呆れる声を上げても特に抵抗はしない兄は私の好きにさせてくれた。そうあの魔法使いが、絵本の中で教えてくれた。もらいものの背表紙に傷が入っていた大好きな絵本はヨコハマが舞台のファンタジー。道案内の女の子についていくとそこにはお店があった。そしてそのお店は実在したことに驚いた。
 掴んだドアノブはずしりと重く夢で見たままで胸が高鳴る。思ったより滑らかに開いた扉の向こう側は夜空に包まれていた。星空の下の広いフロアに転々としかない座席は離れ小島のよう。案内人に渡されたランタンのオレンジが揺れると床の大理石に埋められた石が囁くようにきらめいた。ガラステーブルの下を流れる天の川が美しくて私はカウンターを選んだ。薄暗い店内は星の形のライトでほのかに照らされている。少し離れればはっきりと顔を認識することはできない。帽子を脱ぎ、サングラスをしまって、カラコンをはずした。誰も私たちに気づくことはない。お願い、今だけは知らないふりをして。ありのままでいることの難しさはもう充分知ったの。
「星空ソーダと三日月アイスコーヒー。」
 迷う私たちに薦められたドリンクの眩しさに息を呑む。ランタンに照らせて踊るようにグラスの中を舞う光の粒。星がグラスの中で輝くとそれは甘くなるんだって昔読んだ絵本の魔法使いが笑っていた。
「お兄ちゃん、見て。」
 ランタンからアイスコーヒーを遠ざけたら真上から降り注ぐ星のきらきらが反射した。
「星の光が落ちるとね、甘くなるんだって。」
「そうかよ。」
 本当は甘党なんだって知ってるよ。嗜好品は贅沢品だったもんね。
「ねぇ、おぼえてる?」
 天井を見ればあわせて見上げてくれた赤い目にきらきらと星が降った。
「真冬のベランダ。寒かったけど好きだったんだ。お兄ちゃんの目が一番きれいに見えたから。」
 北風に勝った太陽にはできなかった。月と星がその目を優しく照らしていたの。確かに思い出すのは決して明るくはない毎日だったけど、その日々がくれたものは確かにあった。
 何も言わずに細められる目からこぼれる気持ちが穏やかになったのは最近のこと。息をするのはやっとだった。水面に口を出したところで吸い込めるのは酸素とは限らない。喘ぎながらそれでも生きることから逃げなかった私たちの過去は忘れたい呼吸の温度ばかりを体に覚えさせた。
「ガムシロップ、入れていいよ。」
 開けたことがないのだと渡されたポーションは二つ。パチリと爪を折って注ぐとろりとした液体。これはほしい、と口にすることをやめた舌を甘く癒す魔法。見あげれば魔法使いがウィンクしている。彼はここのオーナーなのだろうか。壁のイラストにありがとうを心の中で囁く。
 いつか来てみたいと思っていた絵本の中の世界。うつくしい幻だと、実在はしないと心のどこかで自分に言い聞かせていた。安心していいよ、ちゃんとその願いは叶うから。隠れて泣いていた幼い頃の私を想う。
「甘くなる魔法をかけておいたよ。」
 魔法使いの口調はもっと軽やかだった気がするな。人差し指をステッキに見立てて左右に振った。
「合歓、ありがとな。」
 頭を撫でてくれる腕に傷が残らなくて良かった。ストローで回された氷がカランカランと嬉しそうな音を立てた。
 大丈夫。痛みを伴わない「大丈夫。」が少しずつ増えてきたように、私たち歩いて行ける。一度に水を与えてると枯れてしまうから、ゆっくりと水と光を浴びていこう。そして、愛が何かを体に覚えさせていきたい。髪を伝って流れてきた体温にも、手を引く私に付き合ったことも、たまごサンドと置き手紙にも愛という血が通っていた。まだ理由を付けなければ飲み込めないものはあるけれど、いつか、ありったけの愛を渡して受け取れる日がきますように。
 大丈夫。少しずつ、ちゃんと、歩けてる。
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isana-mtn · 6 years ago
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闇沙漠に集う夢
デスァ闇沙漠の備忘録。考察や出現敵のメモなど。
【ストーリー考察】
それまでのエリアと比べると、より現実とイメージの境があいまいな不可思議な地域であり、女神ユテァリーテの領域であることがまず大きいが、同時に『まっくら森の歌』のような心象世界と解釈できる節も随所に見られる。
闇沙漠にいるのは「永遠の物語を整えるため、その障害となる自身の心を切り捨てた」ユテァリーテの、その切り捨てた心の部分であり、またロクマリア陵でのセリフから、神器のありかを教えた罰で神性を失った痛手もあるが、それ以上に耐えられなかったのは、クレスオールの死への後悔であった。そうして闇沙漠を支配するのは女神の深い悲しみ(sad→dsa→デスァ)となり、冒険者たちが最後に越えなければならないのもまた、悲しみと、悲しみによる力の封印である。
【闇への砂路】
・砂ネズミ
種族は動物。スキル『転げ回る』は盲目効果があり、砂をかけているのだろうか。
通常ドロップはテイミングによる『砂ネズミ』だが、レアドロップとして『キンクマ』があることから、まれにキンクマがコロニーのなかに混じっているのかもしれない。キンクマハムスターは品種改良から生まれたが、そ���元となったゴールデンハムスターは中東の乾燥地帯に生息している。スナネズミは東アジアの乾燥地帯に分布。
砂ネズミの売却で入手できる腕甲『マーマーグローブ』は murmur + glove(手袋)か。murmurはざわめき、つぶやき、「さらさら」などの連続的なかすかな音のほか、心雑音の意味がある。
・地のアクラブ
種族は昆虫。後列の魔攻タイプであり、土属性の魔法攻撃を得意とする。
Acrabはアラビア語でサソリを意味する。さそり座ベータ星の固有名でもある。さそり座の領域の星々は、古くはシュメール時代からサソリと結びつけられていたという。スキルの『蟲言呪波』の蟲言は、そのまま虫のことばと解釈してよい。
・ブラックマンバ
種族は魔獣。サバンナに生息する毒ヘビだが、スキルの『締め上げて食す』から、巨大化した(魔獣化した)ものと思われる。口の中が黒いことからこの名がついた。
現実のブラックマンバは咬まれると毒による致死性が高いが、本作の戦闘スキルには毒効果はない。
・ベドウィン
種族は人間。アラビア語で砂漠の住人を意味し、アラブの遊牧民族の総称でもある。
通常ドロップの『ローマーローブ』は roamer(放浪者) + robe(ローブ)。レアドロップの『シャスク』は、コーカサス地方のサーベルの呼称。スキルは『かすみ返し』『変幻自在』『祈り』など、強いながらも儚げなイメージを持つ。(変幻自在は攻撃範囲や属性がランダムとなっている)
・アリッドコープス
種族は亡者。arid(乾いた) + corpse(死体)。
スキル『グレイトクライ』は great(大きな) + cry(泣く)、ショック効果がある。スキル『ソーク』はsoak(液体に浸かる、浴びる、心に吸収する)、HP吸収効果がある。ソークは雨を浴びることと冒険者たちの生気を吸収することのダブルミーニングとも取れる。
通常ドロップはホーリーガードのある『死護の衣』、レアドロップは聖属性の『アヌビスクロス』であることから、古代エジプトの復活信仰からくるミイラがモチーフと思われる。(アヌビスは冥界の神であり、「ミイラを布で包む者」の異名も持つ)
【雨の郷】
・雨の行者
種族は古代人。行者は修行を行う者のこと。 『レインハザード』や『サンダーラッシュ』など、雨にまつわる魔法を使う。
・コリアンカ
種族は魔獣。Qoriankaはケチュア語でイヌワシの意味。『プレイフォレイン』(雨を祈る)や『サーストティア』(渇いた涙)など、渇き、または渇望をイメージさせるスキルを使う。
ケチュアはアンデス���民族で、地域にもよるがアンデス山脈は基本的に乾燥しており、太平洋側には世界で最も雨が降らないと言われる過酷なアタカマ砂漠もある。
・トラッジサボテン
種族は植物。trudgeは重い足取りという意味。歩行サボテンである。
『指切り返し』は約束のまじないである指切りを破ったものに対する、針を飲ます罰のことだろうか。他にも『チクチクだっこ』など、なんとはなしに愛と呪いを感じる……。
・ナーガ
種族は幻獣。インド土着の蛇への信仰を由来とする蛇の精霊、もしくは蛇神。 天候を制御する力を持ち、怒ると旱魃にし、なだめられると雨を降らすという逸話もある。
【眠れるオアシス】
・ダストサーバント
種族は機械。dust(砂煙) + servant(召使い)。スキルは全体攻撃の『サンドストーム』のほか、隊列攻撃の『アヴァランチ』はavalanche(雪崩)であることから、それなりに巨体かつ、大量の砂をかぶせるのだと思われる。
・デザートメイジ
種族は人間。砂漠の魔法使い。『ソイルフィアス』『アイスフィアス』を使用する。
・夢盗人
種族は精霊。砂漠を舞台にした冒険ファンタジー小説『真珠の砦』に同名の人々が登場しており、夢の世界を冒険し、盗んだ夢に形をあたえて売買する能力者として登場する。危険のともなう生業であり、心を強く持つことによって身を守ったり、夢をあるていど操作する力も持つ。
スキル『ヴェクスイマージュ』は vex(悩ませる) + image(イメージ)か。他にも『ナイトメア』『逢魔が時』など、本作では悪夢を見せる敵として描かれている。
・エルグサイフ
種族は獣人。アラビア語で erg(広大な砂丘列) + sayf(曲刀) か。スキルは『変幻自在』『夢塵幻剣』を使用。『ジャマダハル』などの暗器や飛道具をドロップすることから、アサシンに近いのかもしれない。
【蜃気楼の夜】
・ナイトイマージュ
種族は霊体。シナリオのエリア描写で「遠い世の夜の情景が浮かび……」とあるので、その夜のイメージが敵となって現れたものだろうか。スキルは『ナイトメア』『ダークフィアス』『絶望のビジョン』など、希望が見えない意味としての夜もあるものと思われる。
・蜃
種族は魔獣。蜃気楼の語源にもなった巨大なハマグリ、もしくは龍の姿の霊獣で、口から「気」を吐いて「楼」閣を見せると考えられていた。日本と中国に伝えられている。スキル『フォグオブナイト』『幻惑の息』は盲目効果がある。
・ミストダンサー
種族はドワーフ。霧の踊り子。ドロップの『ダンサブルソード』は danceable(踊りに適した) + sword(剣)。スキル『ダズルダンス』は dazzle(美や光で目をくらます) + dance(踊り)。
・ミラージュナイト
種族は人間。蜃気楼の騎士。ドロップの『蜃楼の盾』の蜃楼はかいやぐらと読み、ハマグリが見せる櫓、つまり蜃気楼の意味。回避能力がついている。
【ロクマリア陵】
・カーリマン
種族は人間。漫画『MASTERキートン』の名エピソードに「砂漠のカーリマン」があり、イスラムとウイグルの歴史や伝説から直接得たのでなければ、この作品からの着想と思われる。カーリマンは英雄を意味する。
スキルは『変幻自在』のほか、『インペイル』や即死効果の『最後の一撃』を使う。インペイルはimpale(突き刺す)。ドロップには『ジャンビーヤ』『ハンジャル』などの短剣がある。ハンジャルはオマーンの典礼にも用いられる伝統的な短剣。
・サッドブロッブ
種族は不定形。sad(悲しい) + blob(半固体の塊、しみ)。また海岸に漂着する正体不明の肉塊のこともグロブスター、ブロブと呼ばれる。
ワイト、レッサーデーモン、デビルハンター、ドラゴンスレイヤーを召喚するが、塊が召喚士の成れの果てか、何らかの形でこれらが溶け合ったものとも考えられなくはない。ドロップの『メルトリング』は melt(溶ける) + ring(指輪)。強化版は『クライリング』となるが、こちらはcry(泣く)だろうか。
・チャントキャット
種族は魔獣。chant(歌う、聖歌、賛美する) + cat(猫)。各種ソング系のスキルを使う。ドロップは使い魔『フェリス』、強化版は『フライフェリス』となる。felisはラテン語で猫を意味する。
具体的な元ネタがあるかは、現時点では分からなかった。砂漠と猫といえば、古代エジプトでの神聖視が思い浮かぶ。猫の頭を持つ女神バステトは、最初は人を罰する者として、のちに豊穣を司る守護者としての性格を持ち、また音楽や踊りを好むとも言われている。
・兵馬俑
種族は人形。古代中国で死者とともに埋葬する人形、俑のなかで兵士と馬をかたどったもの。俑は死後の霊魂の生活のために作られたという。インプルーブで捕獲して交換すると『鎧土偶』になる。
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cofgsonic · 8 years ago
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17.04.01 ハッピーナイトメア・ドライブ
※ルージュの過去捏造が暗いです
 人里離れた静かな大屋敷。外観に飾られた不釣合いなネオン。安っぽいクリスマスセールみたい。  中に入れば、赤い顔をした奴らがワイングラス片手に、荒唐無稽なダンスでお祭り騒ぎ。楽しいパーティがアタシたちを歓迎する。ハッピーな気分でずうっと踊ってなさい、って心の中で毒づいた。 「都会からはるばる、よくぞお越しくださいました、ミス・ジェニー。おや、そちらの男性は」 「パートナーよ。今夜はアタシ、彼から離れないから」 「ええ勿論、ボーイフレンド様も歓迎いたします。さあお二方、中にお入りください。ご主人様があなたたちを待っております」 「けっ、暢気にダンスパーティしてる場合じゃないぜ。この女は、今からな……」  ヒールで思いっきり男の革靴を踏みつけた��赤いハリモグラは目ん玉充血させてもっと真っ赤になる。ふん、いい気味よ。背を向けた屋敷の執事には見えないように睨み合う。 「邪魔すんじゃないわよバカモグラ」 「お前こそ足引っ張ったら承知しないぜ、コウモリ女」 「合図したら、わかってるわね?」 「遅れんなよ」  史上最悪の悪巧みの打ち合わせは浮かれたパーティ会場の騒がしさに溶け込む。アタシは颯爽とヒールを鳴らし、悪い顔をリセットする。アタシはここではジェニー。本物のジェニーは、さあ、どこへ行っちゃったのかしら? 今頃街はずれの倉庫で、素敵な夢でも見ている頃じゃない?  ナックルズはまだアタシの顔をじろじろ。なーんか期待してた視線と違うから胸糞悪いわ。今夜のためにドレスも化粧も気合入れたっていうのにウブな男、いえ無神経な男はこれだからね。まだ許してないわよ、ここへ来る前に言われた「化粧の上に化粧ってできるもんなのか?」っていう台詞をね。悪気がないから余計に神経を疑う。  広間の奥には参加者たちにただ見せたいだけの赤いシャンパンタワーが、きらびやかなルビーの壁を作っている。その下でダンスに不釣合いな羽つき帽子をかぶったマダムと握手する、銀色のお髭のミスターがいて、アタシは彼を顎で示す。ナックルズが周囲に聞こえないくらいの溜息をつく。そして苦虫を噛み潰すような顔で、 「今のオレらじゃエッグマンの悪事も咎められねえな」と言った。 「今なら、逃げ出すのも間に合うわよ。コソドロになりたくないなら帰っちゃえば?」 「盗みが目的なのはお前だけだろ。オレには別の目的がある。ちゃんと奴のところに案内してくれるんだろうな?」 「もちろん。アタシの盗みを黙視するっていう条件でね」 「癪だぜ」 「お互い様でしょ」  恰幅のいいミスターが歩み寄ってくる。口端だけはナックルズに向けて吊り上げる。「あんたは乗ったのよ。個人的な恨みを晴らしたいっていう、アタシが宝石盗むのと同じくらい綺麗じゃない目的のためにね。や���んでしょ?」  あんたは瞳をぶどうみたいにしっとりさせて、何も言わないのね。
「許せねえよ」  えずくみたいだった。  恐ろしい計画を口にするとき、人もケモノもまるで血を吐くように吐露するものなんだと知った。何を言われているのか最初はわからなかった。つまりはこいつがそんな風に、喉をわななかせながら恨み辛みを込めた声を出すなんて思わなくて――寒気が走った。エンジェルアイランドに吹く風がいやにべたべたと、まとわりついた。ビル風はおろか、どこかのハリネズミの坊やの風も滅多に吹かないまっさらな島なのに。こんなに不快な風が吹くの。ここにずっと居付いている、一族の最後の生き残りは、自分が目尻に不必要なシワをいっぱい作っていることに気づいているのかしら。それは印象のよくない表情だと教えてやるのを、ついに忘れた。  辺境の地に住むからこそ、冒険心に唆されて危険な場所へ赴くトレジャーハンターだからこそ、街の新聞には絶対に載らない事件を彼はいくつか知っていた。その中の一つ、少女誘拐事件のことをアタシに話してくれた。そしてその犯人は人間ではなくロボットだということも。  有能なロボットが主人の手を離れて一人歩きし、意思を持つなんてことは、オメガの存在をはじめ、アタシたちの身には痛いほど染みている事実。けれどロボットが無力な女の子を襲うなんて、そんな嫌な時代が到来していたなんてね。子狐ちゃんには口が裂けても教えられない。だからナックルズは、アタシに話すしかなかったんだわ。  奴の主人も沈黙を決め込んでいる。巨大な電力会社の重役だっていうから、これまた厄介。ロボット産業にも手を出しているが、躾がなっていないのか、過去に会社の職員に怪我を負わせたという話もあるから手に負えない。可愛がっているロボットの一人が犯罪を犯したことに彼が関係があるのか、はっきりしたところは定かじゃない。  問答無用で破壊すべきだ。主人が処分しないならオレが壊す。ロボットは普段、自宅にいる。「主人の前では忠実なのに、どうして?」少女を襲った夜、一時的なシステム障害を起こしたんじゃないか。ナックルズは長いようで短く、分析した。 「随分と事件についてお詳しいのね」  ナックルズの横顔には険があった。顎の内側、歯を食いしばっているのか、ギリリと音がした。 「神様って何でこう、タイミングを巡り合わせるのが上手いのかしら。彼の自宅の金庫には、前から狙っていた宝石があったのよ。でも彼は大手会社の重役。今の時代、ロボットを従えているくらいのお屋敷で、セキュリティのぬるいところはないわね。事を荒立てると、遠方でも気づかれるわよ。自宅と連携したセキュリティアプリをロボットに搭載するくらいやってるはずだわ」 「侵入だけでも気づかれないようにできる方法はないのか」 「鍵を開けて堂々と入るしかないんじゃない? 警備ロボットのお出迎えからは逃げられないでしょうけど。どうする?」
 補足しておくとここは、イケてるミスターであり誘拐ロボットのマスターであるおじ様の別荘なのよね。遊ぶための場所だから自宅から然程離れていない。屋敷を出れば海に囲まれた山沿いの道路を臨める。つまり道路沿いにあるお屋敷で、無駄に広い駐車場には車がいっぱいだった。もちろん、コンビニの駐車場に停まっているような普通のじゃない。売ればウン千万の高級車ばかり。  ジェニーは今日のパーティに呼ばれた、取引先の会社の重役の、女性部下だった。最低ね、取引先の社員に手を出そうなんて。ジェニーの上司はワイングラス片手にダンスホールで踊っていたわ、千鳥足で。彼女は男運がないみたい。ほんと、ロクでもない男に囲まれて可哀相。  でも、ミスターはジェニーの顔を知らない。だから彼の前でも、アタシはジェニーに成り代わることができた。  挨拶もそこそこに、ミスターに連れられて二階に上がる。  この屋敷は一階に大広間があって、いつもはファンタジー小説に出てくる魔法学校の食堂のような、ながーいテーブルに椅子を並べた食卓風景が広がっているらしい。でもこういう賑やかな夜は、それらを撤去して巨大なダンスホールにしてしまうんですって。ダイヤモンドの欠片のようなものがじゃらじゃら下がったシャンデリアが揺れてしまいそうなほど、ダンスホールでは人々が踊り狂う。異様な光景と言っても差し支えない、やばい夜には、やばい奴の周りにやばい連中が集まる、その法則を反映したようだった。見下ろしながら舌打ちを堪えた。嫌なフェロモンを漂わせる男の背中を追った。  螺旋階段を上ると、ある部屋に通された。  そこにはムードのあるソファーや、本棚、思わずドキッとするアロマが焚かれていて何とも居心地がよかったけれど、アタシはもう壁の電気スイッチしか見えていない。目端に飛び込んで来たのは男の指先だった。胸元に手を伸ばしてくるミスターを、軽くウィンクして一度落ち着かせて――パチン! 素早く部屋の電気を消した。  さて、ドレスの胸元に隠した小型通信機にこの模様が聞こえているはず。驚いて声を失うミスターの股間をスペシャルなキックを打ち込んだのはその直後だ。踏みつけたカエルのような声を上げさせ、ズボンのポケットから鍵束を引き抜いた。  ドアを蹴破ると屋敷全体が闇に落ちている。一階は騒然とした様子で、暗闇で慌てふためく人々の頭上を急いで飛んだ。そっと玄関を開けて、外へ身体を滑り込ませる。僅かな脇汗が瞬時に冷えた。 「奪えたわよ。ラッキーね、愛車の鍵まで一緒みたい。大事な鍵を全部持ち歩いているって噂、本当だったのね」 「うっとりしてる場合か。早くしないと誰か追ってくるぜ」 「わかってるわよ」  屋敷の電気を消したのはもちろんナックルズだった。ミスターの周りの執事までみーんなアタシが惹きつけちゃったから、彼が行方を眩ますのは他愛もないことだったわ。 「あーあ、おじ様たちに気を遣うの本当疲れた」  屋敷の脇に停めてあった真っ赤なオープンカーに飛び乗った。アクセルを踏み、勢い込んで車道に出る。  海沿いの道は死の王国のように真っ暗で静かだった。助手席のナックルズが遠のいていく屋敷に振り返って、「あばよ」と呟く。 「本当はあのオヤジもぶん殴るつもりだったんだぜ」 「彼が警察に連行されるときまで我慢しなさいよ。ねえ、本当に壊しちゃうの? ロボットの身柄を拘束して警察に突き出せば、指紋とか調べてくれるんじゃないの」  言ったあとで、拘束などしなくても破壊されたボディの方が隅々まで調べるには効率的だと気づく。今までドクターのロボットは飽きるほど壊してきたのに、何で今回ばかりは、��るでこの男の殺人を手伝うような気分になるのかしら。多分、隣で風に吹かれるナックルズを突き動かすのが、確かな殺気だからだ。  アタシはハンドルに力を篭める。篭められずにいられない。  メイクはケーキをデコレーションするのに似ている。スポンジにクリームを塗って、飾りつけして。年の数だけ立てるロウソクは決して実年齢と一致させない。  まずクレンジングオイルで乳化した素顔にファンデーションを塗る。パウダーを含んだタイプのファンデーションの方が早いけれど、きめが粗いから、ファンデーションとパウダーは別でつけた方がいい。  リキッドライナーで瞳のフレームを自然に強調して、シャドーはお気に入りのマリンブルー。前に一度ピンクで攻めたことがあるけれど、アイシャドーは瞳と同系色が基本っていうし、アタシらしさがばっちり出るのはこれ。彩ったら、マスカラに持ち替えて、睫毛を掬い上げる。  口紅はいつも丸みのある描き方だけど、今夜は鋭角的に。唇の輪郭を描いたあとに中を塗っていくのは爪と同じ、これで形がくっきり出る。ルージュ、この名に恥じぬ色気は唇から作り上げたものなのよ。メイクの仕方さえ知らなかった頃、鏡の前で大人っぽいグロスをなめては拭いて、を繰り返していた。  鏡よ鏡、この世で一番美しいのは? いつか鏡が「それはあなたです」と答えながら、素敵な女になったアタシを映してくれる。そう夢見てた。  本当に応えてくれるものね。本気でメイクした自分と見つめ合いながらそう思った。  そこには大人になったアタシがいる。子どもの頃、着せ替えゲームが好きな時期があった。インターネットのフリーゲームなんかでよく見る本当に単純なやつ。当時は自分の好みさえよくわからなかったのに、限られた服やアクセサリー、メイクの選択肢から可愛いと思うものを一生懸命選んで、遊んでいた。当時の自分には何一つ手に入らないものだったわ。だから束の間でも、自分がオシャレしているみたいで楽しかったの。今じゃすっかりオシャレや、自分の美を磨くことが、生活の一部になった。  ネイルサロンでジェルネイルしてもらった指先は華やいでいた。白いラインストーンのついたネイルチップをつけてもらっちゃったせいで、香水を吹き付けるたびにきらきら光る。エステにだって行った。あったかいオイルにまみれて、頭から胸元までのマッサージを堪能したわ。  紫のドレスはボディラインが余すところなく出るミディアムタイトスカート、目的はパーティじゃないからパンプスのヒールは低め。胸元には宝石のついたネックレスでアクセント。  宝石は、幼い頃からお守りだった。吸い込まれそうな輝きに魅了されたあの日から、アタシは宝石を愛してやまない。磨けば磨くほど光を増す、自分もそうなれるんだって信じてた。やがて恋をした今でも、そう信じてる。  オシャレは魔法の鎧。メイクは魔法の仮面。 「彼氏でもできたか?」  待ち合わせのとき、ついに言わせたの。何で? と、すましたアタシから目を逸らして「べ、別に」ととぼけるあいつの立派なタキシードの裾にわざと、口紅たっぷりのキスマークを刻み付けたくてたまらなかったわ。素敵なガラになったわよ、きっと。  でもねそのままでも、「あんた」みたいな男がいいの。  趣味悪いわよね? 「もしかしてジェラシー?」つん、と裾をつついてあげた。そしたらぷんぷん怒り出しちゃって。 「んなわけねえだろ! いや、だからさ」目を泳がせて。「いつもと違うなって……」 「あら、意外と察しがいいじゃない」 「化粧の上に化粧ってできるもんなのか」 「何ですって? 呆れた」  たまには乙女心ってものを考えて気の効いた褒め言葉でも返しなさいよ! 「ふーん彼氏じゃないのか」 「い・ま・せん。次に言わせたらスクリューキック」 「じゃあ、何でそんな気合入れてんだ」  このハリモグラは鈍いってレベルじゃないから泣けてくる。  でも当然よ。だってこいつにはあの誘拐ロボットしか見えていないんだもの。  屋敷に侵入すると案の定警備ロボットたちが一斉にアタシたちをライトで囲んだ。パトカーよりも攻撃的な光線が身体を貫いてきた。当然、すぐさま武力で反撃した。ドレスじゃ動きづらくてスピードは衰えるけど、タキシードのナックルズは何故だか衰えなかった。  砕いていった。次々と。吹き飛ばすんじゃない、砕くのよ、文字通り。中のコードがはみ出て、派手に機体が倒れる。足を引っかけそうになる。  ロボットたちのライトは少しずつ消えていって、やがてナックルズの横顔は――。熱を、咲かせて。もう一度いつもの暑苦しさを見せて、と思わず叫びそうになる。あんたの冷たくなった顔を、どこかで見学しなきゃいけない場面が来るんじゃないかと不安だった、その不安は今、的中した。でも今のあんたは、あんたじゃない。 「どうしたの?」  肩をすくめて、とぼけた。 「興奮しやすいクセして今日は随分無口じゃない」  まるで噴火前の火山が、そこにいる。  コウモリの耳は不愉快な超音波をキャッチする。怒りが、空気を通して、天井を床を電撃のように駆け抜ける。  アタシたちは闇の中で視線を合わせた。アメジストの双眸が、煌いた。 「何か言いなさいよ!」  アタシの潤んだ唇とナックルズの腕からそれが響いた。  彼はずっと腕輪をつけている。細くて目立たないけど、その正体はパーティ会場で役立った通信機。アタシは胸元から自分の通信機を出して、「応答しなさいハリモグラ。レディに無視決め込むなんてサイテー」と命令する。ナックルズはさすがに狼狽したようだ。 「驚いたじゃねえか、いきなり何だよ!」 「こっちの台詞よ。あんた何考えてんの、さっきから顔がマジすぎるってば」通信機をドレスの胸元にしまうと彼は仰け反った。「あら、胸ポケットに大事なものを入れるのは女スパイの基本よ」 「胸ポケットじゃねえだろもはや」 「ふふん、ならブラポケットね」 「ふざけんなっ!」 「ほーら、ちょっと肩の力抜けた?」  固かった表情筋を僅かに和らげたのには成功したけど……ナックルズは機嫌悪そうに鼻を鳴らして、ずかずか進んでいく。 「あんたこそガールフレンドでもできたのかしら? もしかしてその誘拐事件、好きな子が巻き込まれたとか」 「そんなんじゃねえ!」  警備ロボットの残骸に溢れた床に吐きつけるようにして彼は否定してみせる。――あからさまだった。 「そんなんじゃねえよ」  誰のためなの? あんたの頭をいっぱいにするのは誰なのよ。嫌よ。  ナックルズは勝手に奥へ奥へ進んでいく。追っているうちにアタシは自分の顔をどこかで落としてきたような錯覚に陥りかけた。  ある部屋に入って、彼が止まる。さっきまで彼を茶化していたはずのアタシはもう冷静じゃなくなりかけている。  ここだ、ここだ、ここだ。  電気の一つも探さずにここまで来た。拳でぶち破られたドアの向こうに広がるのは寝室か。キングサイズのベッドがある。家主は独身のはず。ずっと、配置もサイズも変わっていない、十年前から。人間の男の臭いを微かに探り当て、咽びそうになりかけて、アタシは――涙目で、顔を上げた。  時という概念が消え失せたのはそのときからだ。  およそ何分この部屋に滞在しただろう。まったく覚えていない。  そこに白いゴツいロボットがいるのは不気味以外の何物でもなかった。オメガよりは小さく、カラーリングももっとシンプル。だからこそ得体が知れず、後ずさるアタシと入れ替わりでナックルズが動いた。 「ちょっと待ちなさいよ……」  輪郭ごと、闇と一つになって今にもロボットを頭から食らわんとする何かの化物になるような気配をナックルズは背負っている。彼が一歩ロボットに近づくたび、心音がドンッと鳴る。  このロボットが犯人だって、どうしてあんたは気づいたの? 普通の家庭用ロボットじゃない。お掃除とか、身の回りを世話してくれるそういうタイプの奴よ、これ。 「こいつじゃないわ」  口を出していた。ロボットは四角い足を揃えて、何も言わない。ただアタシたちを見ている。突然喚き出したアタシにナックルズは怪訝な素振りを一切見せない。  まるで最初から……本当のことが、わかっていたかのよう。  誘拐事件。数多くの被害者の女の子たち。そのうち一人の名前は。 「命令に従っただけよ、こいつは」 「黙ってろルージュ」 「だって知ってるんだから!」  そのうち一人の名前はルージュ・ザ・バット。当時八歳。 「ねえ見たでしょ? あのオヤジ! ド変態はあっちよ! そのロボットはね、誘拐された女の子を世話するためだけに十年間ここに閉じ込められてるの! 被害者の子たちよりずっとずっと長く! アタシは――」  何言ってんの。 「アタシは幽閉されている間そいつと遊んでた! 家の宝石、たくさん見せてもらった……! 本当は監視役だってわかってたけど、それでも、こんな風に真っ暗で不安な夜、こいつの液晶でゲームして、くっついて一緒に寝てたの。だから、壊すのはちょっと待って……」  ああ。変よね。子どものアタシが乗り移っていたのを確かに感じた。壊さないで、じゃなくて、ちょっと待って、とか慎重ぶるところなんか特に。  ませた子どもだったの。そのくせ世間知らずだったから、このハリモグラみたいにホイホイ騙されて、ついていった。まさか十年もこんなこと続けてるとは思わなかった、ナックルズの話を聞くまで。  ナックルズのぶどう色の瞳は、怒りと悲しみを行き来していた。わざわざ深く息を吸ってから、白い八重歯で、下顎をすり潰していた。大袈裟に俯いて。やり場のない感情で両腕を厳らせて。  クソが、と咆えて。  その隣でアタシは「知られていた」と声に出さず泣く。  今すぐ逃げ出したい。知られていた。知られていた。もしかして、と怖くはなっていた。どうしてかわかんないけど知られていた! アタシが十年積み上げたプライドがゆっくりと倒壊していく。 「……アタシのためだったなんて粋なサプライズね。ハリモグラのくせに」 「だめなのかよ」  ガスの抜けた声だった。 「お前の苦しさをぶっ壊したら、お前ごと壊れんのかよ」  瞬間、崩壊が止んだ。とびきり大きな力に腕を引き上げられたような気持ちが、迸る。暗く沈んでいた世界を一閃する。 「噂好きなトレジャーハンターが、お前のことを話してた。真相を確かめるためにわざと連れてきたんだ、悪かった。そして真実なら、お前の目の前でぶっ壊してやろうと思った。オレには……それしかできないからよ」 「ハリモグラのくせに……アタシにカマかけたの……!?」 「悪かったよ」 「いいわよ、もう! あんたに謝られると気持ち悪い!」 「きもっ……おいふざけんな!」 「そんなんじゃねえ、とか強情なままでいりゃよかったのよ! 何よ、アタシのためって!」  唇を噛んだ。 「優しくしないで……!」  口紅の味が広がっていく。そういえばアタシは、オシャレを覚える前は口紅の味が大嫌いだった。  突然、腕の関節が外れたようだった。強引に引っ張り上げられたみたいで、犯人は当然、ハリモグラだ。目尻をくしゃりとさせたハリモグラだった。 「聞けよ、ルージュ。お前は綺麗だぜ。顔はな」  泣きそうにも見えた。パウダーをたっぷり乗せた頬にグローブを添えられる。 「けど目がキツい。おまけに口が悪い」 「あんたに言われたくないわ」 「あと、素直じゃない」  そればっかりは、ぐうの音も出ない。食い入るように真剣に、ナックルズはアタシの瞳を眼差し一つで縫いつける。いやだ。逸らせない。身体が、シビれそう。 「強情なままでいたってな、可愛くねえぞ。ちったあ、か弱い乙女の部分とやらを見せやがれ」  悔しくて、息も飲めなかった。  子供の頃か、いつか夢見てた王子様に――こんなガサツな奴が、一瞬でも重なったのが悔しい。ドレスで隠した胸が張り裂けそうなほど。その桃色に破れてしまったおっぱいをこいつに見せたいほど。 「決着つけるなら、ここでつけろ」 「わかった、から、ちょっと待ってて」  やがてハリモグラの肩を、そっと押し退けた。白い塊の前に立つ。 「覚えてる? アタシを。十年前にここにいたの。可愛い真っ白な白雪姫よ。今夜は泥臭い赤ニンジンをつれてきたわ」 「赤ニンジンってオレか?」 「元気にしてた……?」  ロボットは人間みたく小首をかしげる。とうに記憶はデリートされちゃったかしらね。  こっちはよく覚えているわ。主人の私物からこっそり持ち出してくれた宝石や、アクセサリーまで全部。絶対に手に入らないけれど、眺めているだけで幸せだった。いつかこんな綺麗なものが似合うコウモリになりたいって思った。アタシがもっと見たいと言ったら、もっとたくさん持ってきてくれた。もちろんマスターには内緒で。 『あたし、これ欲しい。眺めているとドキドキするの。ねえ内緒にしててくれない?』 「皮肉よね。誘拐がきっかけで、自分も宝石専門の泥棒になっちゃったんだから」  ロボットの胸部には小さなモニターがあって、ドット文字が表示された。懐かしい。タッチ式でゲームができるの。飾り気のないパーツのロボットにしてはこれだけは優秀だった。画面はカラーだし、アクションゲームとかパズルとか、着せ替えゲームとか色々――。  オヤジは嫌いだったけど、あなたは結構好きだった。怖がるアタシと遊んでくれた。 「他の誰が噂したって、関係ない。何とでも呼ぶがいいわ。アタシは這い上がったの。死ぬ気で脱出して死ぬ気で生きてきた」  ロボットは何も言わない。瞳が時々、チカリと光る。この子は今でも喋れない。感情も示してくれない。ただ目の前の少女を喜ばそうと、  宝石を、両手で差し出してくる。 「ナックルズ」  彼のグローブがすでにロボットの首筋に当たっていた。 「――壊して」
 それから少しだけ。  彼の胸の中で、泣いた。素敵にか触れられた翼が、いやに彼のグローブの厚みと微かな体温を伝えた。  赤い宝石は素敵に輝く。  今夜は星降るいい夜だと思っていたのに、よく見上げると、汚らしい曇天がはびこって一雨来そう。アタシは何を見ていたんだろう。 「エンジェルアイランドまで飛ばせよ」 「……命令しないで」 「じゃあお願いだ」 「断るわ。あんたわかってる? 今回の件、バレたらシャレにならないんだからね! エンジェルアイランドなんて一発で嗅ぎつけられる場所に潜伏するは論外!」  高級車は海沿いを走る。この男はアタシを帰さないつもりだ。上等、そのつもりでこっちも派手に決めたのよ、今夜。でもタキシードの男にドレスの女の逃走劇って、どこの映画の世界ってカンジ。  世間じゃアタシたちが悪人になる。今頃パーティは滅茶苦茶でしょうね。とにかくジェニーが無事に発見されることを祈るわ。アタシたちは地の果てまで逃げるから。  スリル満点の人生は誰もが望んで手に入るものじゃない。アタシは幸せ者なのか、それとも悪夢からずっと目覚められないでいるのか、わかんないけど、この際考えたってしょうがない。考えたってわからない。人生はゲームみたいに、リセットボタンがないんだから。でも、いくらでもコンティニューはできる。  反して助手席のナックルズは暢気なもの。ふんぞり返って、曇天の隙間で僅かに光る星を数え始めてる。さっきまで怒り心頭に発してロボットを破壊した姿と同じとは思えない。  星に飽きると、最後にロボットがくれた赤い宝石を夜空に透かして眺めていた。不思議な宝石に見えるのはアタシの錯覚かしら。カオスエメラルドより一回り小さいけれど、角度によって吸い込まれそうな透明感が現れたり、まるで水分が閉じ込められたかのような深みが出現したり、何だか万華鏡みたいにくるくる印象の変わるの。光に当ててみたらまた違った輝きを放つのでしょう。  また一つコレクションが増えた。感謝するわ。  加速する夜の海がぼやける。拭って、風を切るくらいの大声で話しかけた。 「ところでマスターエメラルドどうするのよ」 「カオティクスに預けた」夜に塗られて、赤いドレッドヘアが褐色に沈んでいた。三日月形に連なるそれらは風を受けて、独立した旗のようにぱたぱたなびく。たくましく盛り上がった胸板。アタシがさっき全部を預けた場所。  アタシだけの場所。そう信じていいのよね? 「最初からこの予定だったわけ? 用意周到すぎてムカつく。涙出そう」 「いちいち馬鹿にしやがってお前は!」 「馬鹿にするわ! アタシみたいな女に惚れた時点でね!」  それに、本当は馬鹿にしたんじゃない。幸せすぎて涙が出たのよ! 「ああ寒い」怒鳴りながら会話する。「早く逃げたい!」 「どこへだ?」 「どこまでも、よ!」 「これじゃ、オレが攫われちまう」  悪びれた様子もなくナックルズはあくびをする。手の中で宝石が、星よりも明るく輝いている。二人の未来を示すように。
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honey-mint-chocolatte · 7 years ago
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Twitterまとめ
起き上がれないときに一人でぐだぐだ言ってたものです。下に行くほど古い(10月まで遡ります)
我ながらめんどくせえなとおもいました
将来を考えるべきだと論じる人は、一度も死んだことがなく大切なものが手の内にある、しあわせな人だけなのだから。今を精一杯駆け抜けろ。
正しく人間として生きようと努力せよ
当の自分は「受験生と言っても人生に受験は何度かあるし……年齢バレるわけではない……」と本気で思っていたのに普通にバレててわけがわからなかったけど同い年だとなんとなくわかるのはわかるし今思えばどう足掻いてもバレバレなんだけど当時はマジでわからないと思っていた。若いうちは未知の未来について知らないことが多すぎるから今の情報だけで判断してしまう。例えば大学受験だと高校受験とはまず時期とか仕組みそのものが違うから実際に体験した後なら言動で判断できる。テスト週間とか冬休みとかいう言い方も中学生だよね。若さゆ��の過ちかよ。でも実際に体感を得なければわからないものだよ……。思い返すとたいへんはずかしいんだけどこの仕組みすごく面白いと思います。当時は本気でわからないと思えたのだから。 年上の知り合いとか兄弟がいれば誤魔化しがきかないのは何となく察したりできたのかもしれないけれどそんな存在なかったからそれも大きいかもしれない。すべてが前例のない未開の地だった。第一子同士の第一子だからナ……苦労したナ……選択肢すら知り得ることがなかったものな…… 年上(だけど自分と同じ世代)の頼れるおにーさんorおねーさんは宝だぞ その存在があるかないかで人生変わってしまう。選択肢もぐっと増える。見えているものも持つものと持たざるものとでは全く違う。痛いほどに味わいました。友達のおにーさんとかおねーさんがいたらいいと思うじゃん??小学校の区内におそらく同時期くらいに山を開拓して団地が幾つか作られて、その直後くらいに引っ越してきたから周りも同じく第一子ばかりでそういうわけなのでとことん悪条件でした。残念! だからゲームや漫画の存在も誰も持っていないしそもそも知らないから小学生になるまで知らなかったし、数少ないおにーさんがいる友達にゲーム貸してもらって、すごい!!こんなものあるんだほしい!!となったりした。そういう世界も確かにあった。情報の伝達や内容が明らかに一般的なそれとは違う空間。そういう……神聖なる、触れることの憚られる……だけど同時に恐ろしいものでもあるものは、確かに存在した。そのなかで生きた。外を知る術のないものは自分の目で見えている中だけを絶対的な正しい世界と認識して自分の世界を構成する。それはとても清らかで、かつ強く、破壊的である。
どうして自分がこんな苦しい目に遭わなければならないんだ、これ以上世界は私に何を求めると言うのか、奪うというのか、どうしていつも理不尽に苦しみ続けねばならないのか、ずっと昔から、不幸のどん底を這い回って、こんな世界など大嫌いだと、恨む事ができるのならば楽になれるのかもしれないし、逆効果で余計に苦しいだけかもしれない。どちらにしてもそれはとても稚拙なことだと思うのだ、それ以前に、やっぱり自分はいま生きていられるというだけで、数々の奇跡を超えて現在地点に辿り着けたことをとても運が良いと思えるし、自分は幸せ者だと思うし、やっぱりこの世界はとてもとても美しいものだから、大好きなものを恨むことはできない。失ったものは二度とは戻らないからこそ美しい。今この刹那にも世界は魅力を増している。いた。そんな美しい流動の中で活動できる、感じられるというだけで私は幸せなのです。最早どうしようもなく狂ってしまっているのだとしても、世界はそれすら受け入れやがて時の流れが美しいものに転化させる。うんとかわいくて切ないお伽噺を作ってよね。正気なんて保っていては、一般的な身体活動域では忍び込めない領域ってあるのだから。異文化へようこそ。
正直自分でも自分の状態なんてよくわかりません。でもこういった人、世の中にたくさんいるでしょ? 普通に生活しているふりをしても、実は多くいるんでしょう? 知ってる。「普通じゃない」の枠を何度も何回転もしてしまってすっかり枠そのものの存在を感知できなくなってしまった人。
自分という小さな入れ物の中だけでは到底処理できない理不尽を、自らを透明にすることにより世界と同化し、理不尽を世界に組み込んで、時間を回す、すると美しいものに変わりゆく。それを飲み込む。そうでもしないと、もしかして息をすることすら叶わないのかもしれない。
①空と海の境界で水色に溶け込んで死ぬ ②限界までかわいいもので埋め尽くされたぱすてる空間で蜂蜜が頭上からとめどなく流れ出し窒息して死ぬ ③誰も見向きもしないような廃業した駄菓子屋さんの朽ち行く廃屋の中、唯一の陽が差す位置で美しく微笑んだまま死ぬ ④瞳に宇宙を宿したと思ったら何かに攫われたように動かなくなり毎日そっと名も知らぬ人ならざる人が傍に花を供えてくれるなか、ある日突然無限を彷徨う宇宙から世界に還ることを許され、自身を囲む花に目を奪われた刹那、生命の交換条件として花に囲まれて死ぬことを赦される
どうやって死にたいか考えると、結局自分自身の原初にして最後に辿り着く有り様を考えることになるので、自分の世界観というか趣味が丸出しになる気がするんだけど、案を出し続けて行くとどんどんファンタジーになってしまうのが問題なところ(楽しい) 理想としてはこうだけど実際問題命懸けでの人助けをして臓器提供して死にたいじゃろ
自分の当たり前は誰かにとって拷問だったりするのだ
普通になりたいと願って相当の努力をし続けてようやく思考能力として普通の皮を被ることができた末の諦め、開き直りだから、普通になりたいと願い続けることはやっぱり大切なことだし、それを忘れてはいけないと思う。多くの人が考えることに寄り添って手を差し伸ばせる人であるべきだと思う。きっと誰しもが「何かしらの普通から外れた部分」を背負って生きているのだから、まあ、結局普通なんてものは存在しないのだし、自分が枠から外れているという自覚と受け入れられる器があることですべての存在を可能性や事実として受け入れられること、それが大切なことなのだと思います。自ら枠に縛られに行ったアウトローだからその点に強い気がする。囚われることのない本来の感覚、縛られる側としての生真面目な意志、その中間で拮抗することによるストレス。誰しもがそれと戦いながら生きている。がんばれ。普遍を生きようとする人々よ。しかしアウトローも怖くはない。生きよ。
清く正しく美しく生きてきた人ほど自分がそこから外れてしまうことによって自分で勝手に死んでいくものだよ
とことんアウトローを極めてもどうにかして生きてはいけるもんだぜ 逃げるべき時は逃げるんだぜ わしは抱き止めてあげるぜ こわくなんかないんだぜ 当たり前のことができなくなることをこわがらなくてもいいんだぜ そのときはじめて、君の知らないあたらしいせかいがみえてくるんだぜ ハローニューワールド!! 人類へ
宇宙の裏側に滑り落ちてしまって、いつか帰って来られなくなる。繋ぎ止めてくれる人はあらず、繋ぎ止める手段もあらず、只々宇宙は無限の青でもって私を飲み干す。この目には、宇宙ですらもきれいな青に映るから、みずいろになって消えたいという願いは存外叶えられたのかもしれない。白は私だから。
生まれてこの方、こどもが欲しいとか幸せな家庭を築きたいだとか一度も考えたことはないし、そもそもそういった感覚すら持ち得ないので、完全に生物学的なアレから生まれつき乖離しているとみた。少しでも多くの感情を知りたいしそれに寄り添って、同化はできなくとも理論的に理解したいのだけど、 こどもが欲しいという感覚は本当に難しくて、まだ当分寄り添うに難しそうだし現状ではまず理解の可能性すら見えない。子孫繁栄とか……難しい。非常に難しい。もっと本をいっぱい読まねばならない。自分の中には掴むものさえ存在しない。 度々考えてはみるけれど、そも子孫を残したいと願う人々は、自身がその役目をきちんと担えると考えて行動を起こしているのだろうか。こどもが欲しいという欲(?なのかな?)、責任を天秤に掛けて、それでもなお、と思えるのだろうか。私は思えない。こんな親に育てられたらこどもは破滅してしまう。親がこんな人間だなんて! 地獄でしかない。自覚した瞬間からすぐにでも死んでしまいたいだろう。 と理論的に考えてそう思うので、こどもが欲しいという感覚を生まれつき持ち合わせてなくて本当に良かったのだろうなと思う。もし欲しようものならあまりにも苦しむことになっただろう。むしろ最初からすべて仕組まれてこうなったのかもしれない。いや、そりゃそうだなあ。 でも、欲と責任を天秤に掛けて、例え自信がなかったとしても、それでも人生を捧げた人との愛を繋ぎ止めるためのもの……愛の行方、これから生涯を捧げるもの……が欲しい、と願える人こそが「普通の人」なんだろうな、と思う。そこまでは理論としては解る。もっと見地を広めていきたい。
そういえば今日ふと気付いたけど、結局正義の味方にはなれなかったけれど、世界から理不尽に苦しむ人がいなくなりますようにと毎日お祈りをしたり学校でいじめを報告する以外にも、お店で陳列が乱れていたら直したりトイレットペーパーの端三角に折ったり倒れている自転車を起こしたり捨てられたゴミを 拾って捨てたりなんかそんな小さくて本当に小さいヒーローごっこみたいな、なんだけれど、世界がそうなってくれればいいなっていう願いからの行動、世界平和には程遠いけれど、昔からしてたから巡り巡っていまとんでもなく強運なのかもしれない。最近やってない。やらないと
たぶん私の中では「遊ぶ」という大きな感覚がなくて、例えば「友人と会って会話する」だったり「遠出して都会の空気を吸引して世界とリンクする」だったり、たぶんそういうのをみんなひとまとめにして「遊ぶ」って表現するのだろうな……ということはなんとなく想像はできる、けど私は遊んではいない。「遊ぶ」は楽しいことをするときの表現であって、しかし私は基本的に何をしていても楽しい(体がきついのは仕方ないとして精神的に)からそもそも遊ぶという感覚が必要ないのだろうなという結論。言い換えれば息をしている間常に遊んでいる。楽しい!! 
人間50周くらいやってから出直して来な!という最高にcoolな言い回しを思い付いたのでフリー素材にします。どんな事象であれ自分の起こした行動にはその後があるんだ。後処理をする人がいるんだ。自分は世界を動かしていて、誰もが世界を動かしている。早くも遅くも、物事は流れ行く。自分が流したものは、どんな経過を辿って行くのだろう。自分へと辿り着いたものは、これまでどんな道を歩んで来たのだろう。そんなことを考えていると、世界って浪漫の塊だし、浪漫そのものな気もするし、そういった風に考えられる人が増えれば、世界はもっとすてきになるはずだと思います。 
頭痛に魘されつつ(珍しく薬飲まずとも良くなった)自分の好みについて考えていたのだけど、近年いわゆるゆめかわいい、という言葉が出てきて、世界観も確立されたけど、その言葉が出てきたとき、いやこれじゃない……これはちょっと違うんだな……ってなったのでこれではない。可愛さと恐ろしさが紙一重なのはそれはその通り。だけど恐ろしさを一切感じさせない、底抜けの愛らしさも必要で。えふごコラボで気付いたけど、うんと小さいころ好きだったサンリオ系統に近いというかほぼそんな感じ。その中に、気分が悪くなるタイプの恐ろしさではなく懐かしさ、哀愁、ほんの少しの、可愛さだけで完結しているわけではないけれど、むしろそれがあるからこそ可愛さを一層際立たせるようなスパイスとしての恐ろしさ、噛み損ねると口を傷付けてしまう金平糖の硬さ。底抜けの可愛さを求めることの狂おしさ。退廃的で空虚で。淡くからふるな、ふわふわゆめのせかい。ぼくときみだけの。
みたいなのがこう、まだ言語化はされていないしそも好みをカテゴライズする必要もないんですけどゆめかわみたいに新しく言語化されると享受しやすいという大きな利点はあるんですけど!!無理やりなんとか組み合わせるなら退廃的お耽美甘々メルヘンかな
この歳になるまで気付かなかったの恥ずかしすぎるんですけど、自分に悪意が無いから他人の悪意を認識できない事実。だから自分が関わった人は良い人しかいないと思えるのかもしれないけど本当にそうだし或いは悪意を持たぬ人に対し悪意は向けられることがないのかもしれない、私はそう思う。自分が認識できないことはどう頑張っても「そういうものが存在する」ということは理解できても自分の中に取り込むことはできないから、使いこなすことはできない……言葉での説明からイメージして似せたものを錬成することはできたとしても。
ていうか人間誰しもそうやって生きてる節あるのでは? 私は散々研究して「多くの人はこの状況ではこういった感情を持ち言動はこう。その仕組みや抱く感情についてそういうものであることは理解できる。けど私個人の感情としては理解し難い、けどとりあえず自分の許す限り周りに不快感を与えない精一杯の努力をしてぎりぎりの均衡点を目指す」でみんな生きてるんじゃないの? ぎりぎりでいつも生きているんじゃないの? たぶん。ちがうかも。わしだけかも。
※自分のこともあるけどま〜ろまの無限の可能性について言及している節も78%くらいあります
人間、自分にはどう足掻いても手に入らないと解っているものって眼中になくなりません? 全てのものに対してそうなってしまっては無欲にもなるというもの。いや私だけなのかもしれない。わからない。でも向上心すらなくなって危うい気がする。物質ではなく目標として欲しいものは持ち続けねばならない。
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nuts-hotchpotch · 7 years ago
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2017年下半期と2017年全体の映画のこと
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2017年下半期の鑑賞映画のリストと良かったもの10本です。新作・旧作混ざっていて、鑑賞順。リンクが貼ってある作品は、ネタバレ感想に繋いであります。上半期はこちら。
『ジョン・ウィック:チャプター2』 『ジョン・ウィック:チャプター2』(2回目) 『メットガラ ドレスをまとった美術館』 『メアリと魔女の花』 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 『セールスマン』 『パワーレンジャー』 『トレインスポッティング』★ 『T2 トレインスポッティング』(4回目) 『アカルイミライ』★ 『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』 『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』 『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』 『スパイダーマン:ホームカミング』 『ありがとう、トニ・エルドマン』 『ベイビー・ドライバー』 『スパイダーマン:ホームカミング』(2回目) 『ワンダーウーマン』 『エル ELLE』 『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 『ベイビー・ドライバー』(2回目) 『新感染 ファイナル・エクスプレス』 『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』 『ダンケルク』 『散歩する侵略者』 『ウィッチ』 『エイリアン: コヴェナント』 『三度目の殺人』 『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』 『誰もいない国』 『���イス・アーミー・マン』 『パターソン』 『あゝ、荒野 前編』 『アトミック・ブロンド』 『アトミック・ブロンド』(2回目) 『ブレードランナー ファイナル・カット』★ 『レジェンダリー』 『あゝ、荒野 後編』 『ドリーム』 『アウトレイジ 最終章』 『女神の見えざる手』 『ブレードランナー2049』 『猿の惑星:聖戦記』 『キングス・オブ・サマー』 『ゲット・アウト』 『マイティ・ソー:バトルロイヤル』 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』 『ノクターナル・アニマルズ』 『彼女がその名を知らない鳥たち』 『ダンケルク』 『MASTER マスター』 『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』★ 『マイティ・ソー:バトルロイヤル』(2回目) 『GODZILLA 怪獣惑星』 『MASTER マスター』(2回目) 『ジャスティス・リーグ』 『すばらしき映画音楽たち』 『ジャスティス・リーグ』(2回目) 『MASTER マスター』(3回目) 『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』 『gifted/ギフテッド』 『ローガン・ラッキー』 『オリエント急行殺人事件』 『探偵はBARにいる3』 『スター・ウォーズ:最後のジェダイ』 『否定と肯定』 『鋼の錬金術師』 『スター・ウォーズ:最後のジェダイ』(2回目) 『光』(大森立嗣監督) 『FORMA』★ 『ブレードランナー2049』(2回目) 『カンフー・ヨガ』
★ リバイバル上映など、2017年公開映画ではないもの
下半期は、73回映画館で鑑賞しました。リバイバル上映映画が5本と2回以上見た映画が12あったので、実質の新作映画は56本になるはずです。
映画本体以外のニュースが相次いだ下半期でした。ハーベイ・ワインスタインへの告発に端を発して、セクハラの暴露がハリウッド全体に波及しました。私はもともと、映画作品のみを切り離して楽しめればいいという価値観ではないのですが、被害者の仔細な声を聞くうちにさらに意識が進み、自分が楽しんできた映画が多くを蹂躙してきたのだと、ある意味では的外れな罪悪感を抱くに至りました。 しかも、私の推し俳優ニコラス・ホルトくんは、発覚当時に公開中の『Rebel in the Rye』でケヴィン・スペイシーと共演しており、2017年中に公開予定だった『The Current War』はワインスタインがプロデュースで(クレジットから名前は外される模様)と巻き込まれ事故みたいな状況になりました。こういったニュースは、映画の興収や評価、製作者達の生活にも響いてきます。被害者の苦しみと比べ得るものではありませんが、多くの人間が関わって作られた映画がこういった理由で傷つけられることは非常に悲しいです。
そして、私の住処である京都では、京都みなみ会館が2018年3月に閉館されると発表されました。いわゆるミニシアター系やリバイバル映画の公開を担っていた映画館です。私の鑑賞本数は年間10~20本なものの、京都ではみなみ会館でしか見られない作品をかけてくださっていたので本当に残念です。現在、移転候補地の調整を行っているとアナウンスされてますが、この世情で叶うものかと不安だったり…けれど、とにかく早く見つかることを願ってやみません。
そのかわりというわけではありませんが、同じ京都市内で7月に閉館した立誠シネマが12月末に出町座としてオープンしました。スクリーンが2つに増え、ニッチな映画だけではなくいわゆる2番館としての興行を目指されているようです。私の行動範囲からははずれる立地なんですが、できるだけ足を伸ばしたいものです。
さて、下半期に好きになった映画10本です。鑑賞順。
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』
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イタリア製のヒーローもの、しかも永井豪原作のロボットアニメ『鋼鉄ジーグ』のオマージュという異色の作品なのに、中身はド直球のまっとうなヒーロー誕生譚でした。 日々の暮らしにも困っている主人公が他人を救ける意義を知る過程がすっごく好き。イタリアの社会や政治を風刺は盛り込んでいるし、ヴィランもキャラが立ってて最高に悪党なんだ。バイオレンスとセクシャルを大量に盛り込みながら、ヒーローというファンタジーを成立させる手腕は技術点めちゃくちゃ高いです。
『スパイダーマン:ホームカミング』
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勇気、元気、やる気!とさわやか三拍子みたいな映画だった。『シビル・ウォー』が重苦しい割にテーマが進展しない点が不満だったので、これだけ軽さと笑いを伴いながらテーマを突き詰められることに驚きました。人命や犯罪を取り扱いながら観客を笑わせるのって本当に難しいのにね。 公開前から、トム・ホランドくんの自己研鑽や男前ぶりをInstagramなどで見てきたので、15歳のどこにでもいる男の子に見えるか心配だったけど、そんな心配も消し飛んだね。みんなスパイディーに飴ちゃんあげたくなるよ。
『ありがとう、トニ・エルドマン』
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鑑賞中に寝た映画を10本に入れるのは躊躇いがあったのだけど、寝てしまったものは仕方ないし、寝た部分を差し引いても心に残ったものは仕方ない。 引退したお父さんが、都会でバリキャリやってる娘さんを心配して、あれやこれやとちょっかいをかける話です。このちょっかいが仕事にも差し支えそうなもので、恐ろしく共感性羞恥を誘いました。私が寝た理由も耐えられなかったせいだと思う。けれど、嫌なもんは嫌なんだよ!と叫びたくなる段階を突破すると、ちょっと見たことのない世界が広がっていたんですよ。 2時間42分は、大量のディティールにも支えられていて、このスチルのシーン、ワンピースのジッパーが上がらなくてフォークで引っ掛けるところなんか、ずっと覚えていると思います。ハリウッドでリメイクされるそうですが、冗長さを大事にしてほしいな。
『エイリアン: コヴェナント』
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SF映画であり、エイリアン映画であり、アンドロイド映画であり、マイケル・ファスベンダー映画でした。私はファスベンダーが好きなので、「リドリー・スコット監督、ファスにこんなことさせるなんて◯◯◯◯じゃないですか!?」てスクリーンに向かって叫びたかったんだけど、ファスファン以外は普通にSF映画として評していて、恐ろしい乖離を感じた。 いやあの、わかってるんですよ。被造物アンドロイドはエイリアンと人間を通して造物主になろうとしており、生命を産み出せない彼は今後、新たな生命の定義を作っていく……はず。たぶん。続編作れないっぽい情報が入ってきたんだけど、誰かにどうにか頑張ってもらってリドスコおじいちゃんに4部作やりとおしてほしい。80歳で押しも押されもせぬ名監督になりながらさらに攻めに行く自由さ、世界遺産にしてほしい。
『ブレードランナー2049』
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前作はこの時のリバイバル上映が初見という浅い人間なんですが、大変楽しみました。不自由なレプリカントが「人間らしさ」を求めるさまが物悲しく(人間に憧れるのもプログラムされた結果だろうし)、けれど、限定環境における幸せが私と響きあって愛おしかった。映像は頽廃と寂寥に満ちていてエモかった。乳と蜜の満ちる土地はどこにでもあるんだ。私はこのホテルを死に場所にしたい。 この時期は『コヴェナント』や『猿の惑星』などが続いてて、人間はもういい!異星人だ!動物だ!アンドロイドだ!という気持ちが高まっていた。
『女神の見えざる手』
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ジェシカ・チャスティンの本領発揮!政治サスペンスでありながら個人の生き方にフィーチャーしていき、スクリーンの向こう側のエンタメではなく等身大の現実に見えた点が良かった。スローンのファッションの威圧とフェミニンの配��やチェーン店で中華食べてるシーンが好き。男女逆転させても成立する話に見えました。
『マイティ・ソー:バトルロイヤル』
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マイティ・ソーシリーズはMCUの中では良いと思ってこなかったのですが、ここに来て最高の一本を繰り出してくれました。このスチルの冒頭から様変わりしていて姿勢を正したね。 スパイディーを凌駕して冴えまくる笑いは、神ならではの視点が貫かれていて尖っていて、なのに正道な王様ものでヒーローもので神話にしていた。神が味方側だと頑丈だから、安心して見てられる。
『MASTER マスター』
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男2人が濃すぎる感情を行き交わせる話は好きですか?私は大大大好きです!!ご飯がいっぱい食べられます!そういう映画です!あの、おまえの好きなBL的な視点かよって突っ込みはわかるんだけど、男同士の絆を軸にして作った映画で「男2人!」「行間!」ていう啓示を無視するの失礼じゃないですか?いや男7人でも男13人でも良いんだけど、『MASTER マスター』では2人なんです。正確には、3人の男が2人と1人に分かれていて、1人であることは誰も信じないことだから2人でいようねってなる映画です。ほんとほんと、私、本当のことしか言ってない!! 韓国映画といえば、暗い、しんどい、血生臭いの三拍子で、私もそういう韓国映画が大大大好きなんですが、『MASTER マスター』は軽い味付けで仕上げてありました。でも政府不信は取り入れてるし、多すぎるエピソードをぎゅっと詰めて煮込んだところが韓国らしい。特にキム・ウビンくんが軽さと笑いを担っていた。癌の快癒を祈っています。
『ジャスティス・リーグ』
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ザック・スナイダー監督が途中で現場を離れなければいけなかったこと、『ワンダー・ウーマン』が個人的に微妙な出来だったこと、追撮にスーパーお金がかかっていること、ベン・アフレックがセクハラ問題に抵触したことなど、公開前のノイズが多くて不安だらけで鑑賞しました。 でも、私は面白かったし、好きな作品です!!DC好きで良かった!DCヒーローは「地上を歩く神々」と言われてるくらい、スーパーマン、ワンダーウーマン、アクアマンなど超常能力の上限がないようなキャラクターたちなんですが、本作は各キャラをひとりの不完全なヒーロー(あるいは人間)として描いていました。前作『ワンダー・ウーマン』の流れとフラッシュの気遣いが効いてたね。芝生にばったり倒れこんで、寒いノリツッコミをするバットマン最高だった。MCUに合わせて軽いノリを取り入れてるんじゃなく、もともとの戦略だと思いたいんだけど、どうかな。 このスチルのように、ヒーロー達が真横で並んで立つ絵も多くてアガりました(バットマンいませんけど、このシーン好きなんですよ)。
『スター・ウォーズ:最後のジェダイ』
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感想にも書いたとおり、脚本上のアラは本当になんとかならんかったと思うのですが、テーマと方向性は好きなんだ。���イちゃんとカイロ・レンくんのシーンはぜんぶ愛おしい。 海外の否定的な意見には詳しくないんですが、テーマ自体への拒否なの、どうなの?
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今年も鑑賞150回以内に収めようと頑張り、147回で終わりました。リバイバルが8回で2回以上が19回なので新作映画は120作。奇しくも去年と同じです。自分の生活や脳味噌の容量からしても、適正らしい。 傾向としては、昨年ゼロ本だった韓国映画がベストに入る勢いで台頭した反面、邦画はベストには1本も入らずでした。新作鑑賞本数は変わってないのにな~。『美しい星』や『全員死刑』を見逃したにしても残念です。是枝監督も黒沢清監督も新作あったのに、ハマらなかった。
そして、「2時間で起承転結が見たい」という理由で映画を見ている自分にとっては非常に珍しく、ドラマを見た年でもありました。邦ドラの『カルテット』、FOXテレビの『レギオン』。Netflixの『オザークへようこそ』『マインド・ハンター』『パニッシャー』、レンタルで『SHERLOCK』S4。 『パニッシャー』と『オザークへようこそ』が気に入ったんですが、ドラマの評価軸がぜんぜん作れてないので、1話ごとの引きや全体のバランスがよくわからない。映画に比べて、ネット上の感想を漁りにくいのも難点。けれど、欧米エンタメの最先端と聞くし、長い話にも対応できるようになりたいので、経験を重ねてもっと楽しく見れるようになりたいです。
2014年までは映画ブログ空中キャンプさんのアンケートに答える形で、一年の映画まとめをやっていたのですが、2015年からアンケートがなくなりましたので、自分で勝手に答えておきます。
1 名前/性別/ブログURLもしくはTwitterアカウント ユズシマ/女/@yuzushimn
2 2017年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください 『お嬢さん』 『T2 トレインスポッティング』 『LOGAN/ローガン』 例年わりと普通の大作映画を選んできたんですが、今年はちょっと変化球だし三作とも傾向が違ってます。 日本でも世界でも今はいったい西暦何年だ?というリメイクや続編ブームの中、『T2』は頭ひとつ好きになりました。他の作品も充分に面白いものの、ネタの枯渇と勝負心を失っているのはひしひしと感じる。ブームはそのうち終わるのかな。
3 2で選んだ映画のなかで、印象に残っている場面をひとつ教えてください 『LOGAN/ローガン』の冒頭で、ローガンがチンピラたちを倒すのに手間取るシーン。あっだめだこれはだめだもうだめなんだ……という痛みが胸に押し寄せ、その後2時間半続きました。 レビューにも書いた通り、『お嬢さん』では秀子が塀の上に立つシーン、『T2』はラストシーンが最高でした。
4 今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか アダム・ドライバー 『フォースの覚醒』のときは「誰だこのぬるっとした質感の俳優さんは…」とネタっぽく見ていたのですが、あっという間に多くの監督に見出され、愛され、今年は4本公開されて3本見ました。190センチとでかいのに、捨てられた仔犬が雨に濡れてるみたいになるのずるくないですか。『最後のジェダイ』が決め手でしたし、次作も楽しみにしています!
5 ひとことコメント 来年も同じくらい映画を見に行きたいです。
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kuroda-kanbee · 8 years ago
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数年分のコピペ015
8月 13, 2017 カワウソ祭さんのツイート: “先日、社内でも指折りの美人にカメラを預けて用事ごとの撮影係をお願いしたのですが、シャッターの押し方を教えた程の超初心者なのに、仕上がるとかなり自然な良い笑顔の人々が写っていて、あっこれが…?美人が日常的に浴びている眼差し?!と衝撃的な発見があった” (via sukoyaka)(元記事: twitter.com (ippyiwaから))
8月 12, 2017 「優秀な遺伝子」ってものは無いんですよ あるのは「ある特定の環境において、有効であるかもしれない遺伝子」です 遺伝子によって発現されるどういう”形質”が、どういう環境で生存に有利に働くかは計算不可能です 例えば、現代社会の人類にとって「障害」としかみなされない形質も、将来は「有効な形質」になってるかもしれません だから、可能であるならばできる限り多くのパターンの「障害(=つまるところ形質的イレギュラーですが)」を抱えておく方が、生存戦略上の「保険」となるんです なぜ弱者を抹殺してはいけないのか? Yahoo!知恵袋の回答が秀逸すぎる - ViRATES [バイレーツ] (via kikuzu)(元記事: virates.com (we-will-winから))
8月 12, 2017 「プリンスは"ちょっと待てよ、黒人の子がパーカーを着ていたら殺し屋と呼ばれて、白人の子がパーカーを着ていたらマーク・ザッカーバーグだといわれるのはなぜだろうな"と言い出した」とジョーンズは振り返る。「そこでもちろん私は、"人種差別のせいでしょう"と答えた。するとプリンスは、"うん、そうかもね。あるいは、黒人版のマーク・ザッカーバーグが少ないからじゃないかな。そこに着目してみてはどうだろう"と言うのだ」。まさに天才である。 プリンス、知られざる慈善家としての一面とは | Rolling Stone(ローリングストーン) 日本版 (via otsune) (元記事: rollingstonejapan.com (quote-over1000notes-jpから))
8月 12, 2017 「その後、シベリアで亡くなった日本人のお墓参りをしました。そこで僕がマフラーと手袋を脱いで祈っているとプーチンが、どうしたのか、と聞くので、『あなたの責任じゃないが、寒さで死んだ日本人たちのことを思うと、暖かいコートやマフラーや手袋をしてお祈りする気にはならないからだ』と説明すると、プーチンも脱ぎ始めて、そして黙祷していました」 世界で最も影響力のある人物と 最も長い時間を過ごした日本人--森喜朗元首相が明かすプーチンとの秘話|経済界 (via hzmnryk)(元記事: net.keizaikai.co.jp (psychicer4972から))
8月 12, 2017 自分の責任ではないことを引き受ける義務はない(ジェリー・ミンチントン)balance-meter:
8月 12, 2017 結論はよ すまん、長くなった 簡単に結論だけ言うわ 普段、ビンの蓋をあける手を逆にしてみろ 左手でビンを持って右手で蓋をあけるなら、その逆だ 右手でビンを持って左手で蓋をあけるだけ え、なにそれは 生活に大きな支障が出ないレベルことは、常に意識して左右逆にしてみろ 軽いモヤモヤならすぐに気持ちが楽になるぞ 箸とかペンとかはちょっと困難だから時間かかるけど、例えばタバコ吸いながら携帯を見るやつは逆の手に入れ替えるとか コップを持つ手を入れ替えるとか 食器洗いのスポンジを反対の手にするとか 普段無意識でやってる雑用の利き手使いを、意識して入れ替えてみる それだけだ 記憶に残らないほど、ものすごくどうでもいい行動を左右入れ替えるだけ 何度も言うけど、重度な鬱や鬱と何年も付き合ってる人は更に時間がかかる 全員がそうとは限らないけど、主に右利きに偏りすぎてる人が悩みすぎの傾向がある そういう人は、日頃から左脳ばっかり使ってるんだ 左脳は理論的な働きをするので、出来事の前後ばかりを処理しようとする 簡単に言うと、右脳は現在、左脳は過去と未来を意識してる 悩みのほとんどは過去か未来だ だれも現在の瞬間を悩むことなんかできない 例え今、瞬間的に悩んだとしても、それはあっという間に過去になる 意識を右脳に集中すればするほど、過去や未来が気にならなくなる 知ってると思うけど念のため 左半身は右脳が、右半身は左脳が制御してる 利き手を変えるってのは、右脳を使うためって理由がある 突然、ネット掲示板に現れて投稿された『鬱の治し方』が大きな反響を呼んでいる | チャンネル「てみた」 (via atasinti)(元記事: temita.jp (6tanaponから))
8月 12, 2017 日本の戦後の経営者は最強で松下幸之助、本田宗一郎、安藤百福、盛田昭夫・井深大は、ほとんど同一人物じゃないかというくらい共通点が多く、日本の経営者の人達は別にジョブズなんて参考にする必要はなくて、この5人を完コピするだけでいいんじゃないかと思うくらいです。 柳井ブーム|水野敬也オフィシャルブログ「ウケる日記」Powered by Ameba (via fyfyfy)(ny079から)
8月 12, 2017 怒っていてもドアは優しく閉めるような人になりたい Twitter / ふわふわの牛 (via syjiro) ほんとだな (via stilllll)(6tanaponから)
8月 9, 2017 結局人が動く時というのは、重要感、つまり、この人から重要な一人物として扱われている、それなら一肌脱ごうと強く思った時だと思います。 コーチングのプロが教える 「ほめる」技術 / 鈴木義幸 (via ebook-q)(dotnukeから)
8月 9, 2017 古代ローマ時代のコンクリートは、火山灰、石灰、火山岩、海水を混ぜ合わせて作られている。このうち、重要な役割を果たしているのが、最後の材料である海水だ。この珍しい材料の組み合わせのおかげで、1,000年以上の時間をかけてコンクリート内で新しい鉱物が形成され、ますます強度を増しているらしい。 古代ローマ時代のコンクリート��、今も強度を増していた──その驚くべき理由が解明される|WIRED.jp
やっぱりコンクリートってオーガニックじゃんw (via mitaimon)(元記事: wired.jp (ladynuuから))
8月 5, 2017 私はマスコミそのものが今や巨大な権力だと思ってるので、権力を監視するためにマスコミが不可欠などというのは戯言だと感じるし、マスコミという権力を監視するのがネットなのかとも思うし、与党という権力と官僚という権力とマスコミという権力の三つ巴にしか見えなくて、そこに一般人は不在だ。 エイハブ@ラ・ラ・Gレコのシン片隅にさんのツイート(via toronei)(元記事: twitter.com (ishizueから))
8月 5, 2017 電通、博報堂など 大手広告代理店による日本破壊工作 ・ネトウヨ、ヘイトスピーチ、レイシスト等の言葉を浸透させ、同胞への批判を封じろ。 ・「韓国人は悪くない!悪いのは韓国政府だ!」と誘導しろ。 ・「反日の韓国人はごく一部だ!ほとんどの韓国人は親日だ!」と誘導しろ。 ・ゲイタレントやハーフタレントに「幼少期、日本人から差別を受けた!」と強調させろ。 ・韓国人識者やゲイタレントに政治的意見を言わせ、御意見番化させろ。 ・「同性婚、LGBTを全面肯定しない者は差別主義者だ!」という雰囲気を作れ。 ・海外セレブやハーフモデルをもてはやし、「日本人は劣等人種だ!」と植えつけろ。 ・「未だにガラケーの奴は笑い者」という雰囲気を作れ。 ・「LINEに入らない奴は仲間外れ」という雰囲気を作れ。 ・「日本人の男VS日本人の女」の対立を煽り、分断しろ。 ・日本人の男が、女から虐げられるCMを大量に作れ。 ・日本人同士で恋愛させない、結婚させない、子供を生ませないよう誘導しろ。 ・日本人同士で結婚していたら離婚させる方向に仕向けろ。 ・女が活躍するドラマばかり作れ。男は無能な役、笑われ役にしろ。 ・電通が力を入れるドラマには必ず韓流スターを出演させろ。 ・韓国人、在日同胞への批判をしてはいけない雰囲気を作れ。 ・イケメンブームを定着化させ「男は外見が全てだ!」と洗脳しろ。 ・我々がス��マしてやれば無名女優も売れっ子女優に早変わり。 ・日本人の精神を腐敗、堕落させ愚民化させろ。 ・日本人の女を集中的に狙い洗脳しろ。 http://hayabusa9.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1501848879/ 【作家】石原慎太郎「女装タレントの流行は世の中が狂ってきた証か」 過去には「ゲイは遺伝子が足りない」「オカマとナマコは嫌い」発言 c2ch.net (via worldwalker2)(rupazoから)
8月 5, 2017 薩摩の教え 男の順序 一、何かに挑戦し、成功した者 二、何かに挑戦し、失敗した者 三、自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者 四、何もしなかった者 五、何もせず批判だけしている者
8月 2, 2017 「嫌なことを一生懸命我慢すること」が「頑張る」ことだと長らく思い込んでいたけれども、「頑張る」とは「最良の結果に向けて尽力すること」であって、我慢とは別物であると気づけて良かった。 Twitter / 柿原華子 (via chihanos) 苦労も、それ自体が報われるものではない。 (via miyanaga)2010-11-24 (via gkojax-text) 2011-08-13 (via gkojay) (元記事: twitter.com (quote-over100notes-jpから))
8月 1, 2017 ジェフベゾスが世界一の富豪になった。 なにを今更と言われることは承知だが、知らない人のために解説すると、ベゾスは金持ちであって金持ちではない。 アマゾンは無配だから、配当収入があるわけでもなく、役員報酬だって大した額ではない。 金持ちではあるが、カネはもってない。 儲けた金は、1ドルも残さず、次の事業にぶち込みたい狂人だ。 ジェフベゾスは自分の金を持ちたいという願望がたいしてない。 アマゾンという会社に金を集めたいとも思ってない。 アマゾンという会社が集めた金は、全て次の事業にぶち込まれ、ほぼほぼなにも残さない。 利益がないから税金さえ払わない。 普通の会社の事業活動は、金を稼ぐことが目的だが、アマゾンは違う、 金を稼ぐことは事業活動を拡大する手段にすぎない。 従業員から労働力を、顧客から金を絞り尽くし、自身からさえ絞り尽くし、いったいなにがしたいのか? 株価はものすごい割高だが、一般の指標が通用しない。 「Amazonは稼ぐ気になればいつでも稼げるから」 という理由だけで、馬鹿みたいに割高な株価。 そもそも、ビジネスと言っていいのかすらわからない。 金を稼ぐことを目的としない時点で、ビジネスと言っていいのか怪しい。 やってることは、世界征服に近い。 マジで頭がオカシイ。 追記 ところで、アマゾン株でいま200万くらい含み益なんだが、そろそろ売るべき? さらに追記 たしか、オンラインの本屋というアイディアは、ただオンラインで売ればもうかるっていう発想じゃなくて、 「本を買うような知識人層の志向を知ることが出来れば、なんでも売れる」 みたいな戦略で、そのへんがそのころ始まった、本屋も含めたオンライン通販とは一線を画してたようで。 実際、なんでも売れるは証明して、しかし一切の利益は出さず、次のステージに。 なんでも売ることで、知識人層のマーケットどころか、底辺層も掌握してるわけで。 読む価値がないクソみたいなブログで広告収入で飯が食える連中がいるのも、利益度外視であらゆるユーザーの流れをぶんどろうとしてるAmazon様のおかげで。 もうしばらくすると、あらゆるウェブショップはAmazonの代理店になり、街の小売店もAmazonの代理店になり、肝心のAmazonがそれで利益をだすかと思えば、その一切全てを他の事業にフルインベストするわけで。 ある意味、税金を集めて公共事業をしてるようなものになるんじゃないかと。 アマゾンがいかに狂ってるか (via dotnuke)(元記事: anond.hatelabo.jp (nin3bake7から))
8月 1, 2017 作家のジョージ・バーナード・ショーの 言葉なのだそうです。 「知的な人は常に  何が正解かはわからない、と考える。  何かに強い確信を持つのは  いつも知的でない人のほうだ」 ジャレド・ダイアモンドさんのクリアな視点 - ほぼ日刊イトイ新聞  (via pan-no-mimi)(元記事: 1101.com (iamhigeから))
7月 29, 2017 わが国は尖閣諸島を編入するに際しては10年の長きに亙る調査を経、且つ当時の清国は洋上航路の標識として魚釣島等を認識しながらも領有はしていないことを見極め、明治28年1月にわが国の領土として編入しました。 また竹島は明治38年1月に編入し、以来島根県が管轄していました。日本が昭和26年にサンフランシスコ講和条約に調印する文書において、 韓国は米国に対し済州島や鬱陵島、巨文島の他、竹島(韓国名:独島)も日本が放棄する領土に盛り込むように要望しましたが、米国より「竹島は島根県の管轄下にある」として却下されています。 尖閣も竹島も正真正銘わが国の領土であります。 草莽崛起ーPRIDE OF JAPAN 「英国が領土問題で譲歩することなどありえない」(サッチャー首相) (via a4w) (元記事: prideofjapan.blog10.fc2.com (a4wから))
7月 27, 2017 「都会のど真ん中に、独自の生態系を持つ広大な森林がある(しかもその森林だけで論文が書ける)」「森林の中心部には宮殿がある」「宮殿には伝説の神器が保管されている」「宮殿を統べる者は神官であり、世界唯一の皇帝」っていう、いまどきのラノベでも設定しないファンタジーが存在する街、東京。 Twitter / Manualmaton (via gearmann)(honobonos2から)
7月 27, 2017 昔、バイトしていた飲食店に 二十歳前後の頃の宮崎あおいに似ているカワイイ子がいた。 当時、19~21歳ぐらいだったと思う。 その子が、店に立つと、オタクっぽい男から携帯の番号を聞かれたり、 アドレスを書いた紙を渡されたりすることが一ヶ月に3回ぐらい あった。 それだけではなく、ストーカーのようにバイト帰りに付回される こともあったそうだ。 そのたびに、彼女はどうやって断るかをかなり悩んでいた。 そして、彼女は真っ黒だった髪の色を金に近い茶色に染めて、 化粧を少し派手なのもに変えた。 すると、オタや地味目のキモ男からアプローチがぱったりと途絶えて ストーカーも去っていった。 どうやって断るか 続・妄想的日常 (via gkojax)(元記事: yasunao (quote-over1000notes-jpから))
7月 27, 2017 「世界中の2割の人はあなたがどんな行動をとってもあなたの事を嫌いになる。6割の人は行動によって好き嫌いが分かれる。でも残りの2割の人はあなたがどんなヘマをしてもあなたの事を好いてくれる。世界はそういう比率でできてるらしい。」その事を母に聞いて私は結構心が楽になった。 Twitter / @minco129: 「世界中の2割の人はあなたがどんな行動をとってもあな … (via himatbshiz) (元記事: twitter.com (honobonos2から))
7月 27, 2017 てか、日本でこんなテロが無いのは ・ガイジンという言葉で監視を受ける ・軍事的介入の危険が無い ・米国とは過去にガチでやりあった ・差別なく皆んな好奇心旺盛に話しかけてくるので、色々やりづらい&ヤル気をなくす ・国ぐるみで自爆攻撃やったヤバイ国 と中東出身の方々から聞いた (via rrkksteel)(元記事: twitter.com (cygnetmixから))
7月 27, 2017 特に、民放ではないNHKが「40代ひとり暮らしが日本を滅ぼす」のように、特定の世代を名指しで非難するような言明を行っていいのか、と強く思う。これは「炎上商法」ではないのか。話題になればいいのか。議論のきっかけになればいいのか。NHKの矜持はどこにあるのか。 #AIに聞いてみた 結城浩さんのツイート (via gkojax)(cygnetmixから)
7月 25, 2017 食人宴席―抹殺された中国現代史 食人宴席―抹殺された中国現代史 2004年7月20日 TrackBack 鄭義(ツェン・イー)の『食人宴席』を読んだ。この本は何年も前に、根本敬さんに薦められた本だ。 当時、早速本屋で買って読みはじめたものの、あまりにも凄惨な話で、途中で放り出してしまったままだった。昨日の根本さんのイベントで思い出して、一から読み直してみた。今回はなんとか読了。 & 内容は、中国の文化大革命時の広西大虐殺事件を扱っている。 文化大革命のときは「覇王別姫」で見るように、文化人、知識人、金持ちたちが階級闘争の名のもとにリンチされたり、虐殺されたりした。 裁判も法律も、さらには理由なども関係なく、目をつけられた者は、狂ったように興奮する群集に「殺せ!」と言い立てられて、咎なくて死んでいったのだ。 広西ではそれが虐殺に終わらず、人肉を食べる大宴会になった。 ・ 中国の広西省では、文化大革命時に、無実の罪で虐殺された人間は9万人にのぼるという。 文化大革命は、1966年から10年も続かな��ったのだから・・・毎日毎日何十人も殺されていたのではないか。 ・ 鄭義は食人の3段階を記している。 まず、処刑された死体を夜にこっそり解体して、肝を盗んで持って帰るこそこそ段階、高潮期には集会を開いてライブで処刑、その場で解体し、おおっぴらに人食いができた。 第3段階に入ると、食人大衆運動期で、人肉が目的であるかのように、糾弾集会が開かれ、言い掛かりをつけて多くの人間を殺し、いや、まだ生きていても肉を削がれていった。 手際のよい解体方法まで普及した・・・胸のところを「人」の字に切り裂いて、下腹部をドンと踏むと、肝臓と心臓(おいしい部分)がピョンと出てくるのだ。 群集は毎日、文字通り度胆を抜くリンチで大宴会をひらいていたのだ。 支那(しな)=中国では残虐な、人食いの風習がある。 http://sound.jp/sodaigomi/ch/syokujin/syokujin.htm
7月 23, 2017 イギリス「インディアンの土地は殺してでも奪いとれー」 イギリス「アフリカ人を奴隷にして売り飛ばせー」 イギリス「アイルランドから食い物無くしたれー」 イギリス「アボリジニは狩りつくせー」 イギリス「インドの平原を土人の骨で埋め尽くせー」 イギリス「中国人を麻薬漬けにしてボロ儲けー」 ヒトラー「うりゃうりゃ 」 イギリス「痛い痛い」 イギリス「ヒトラーは悪魔!ナチスは邪悪な帝国!ドイツは残虐な犯罪国!イギリスは被害者!」 イギリス「運河よこせー」
7月 22, 2017 2002年にGoogleは、マネージャのいないフラットな組織に変える“コントロールされていない”実験を行った。しかし“それはうまくいかなかった”。inc.comによると“従業員は基本的な質問やニーズへの回答や、キャリアアドバイスなどの重要な部分の指導を求めていた”ことがわかった。彼らは数ヶ月後にマネージャを戻した。 それでもなお、6年後の2008年にGoogleの研究チームがマネージャが従業員にとって重要な存在でないことを証明しようとした。しかし、“マネージャは、せいぜい必要悪、そして最悪の場合、官僚的な層である”ことを示す代わりに、結果は逆であった。“マネージャーは必要である”。データに基づいて、Googleは“優れたマネージャを持つチームの方が幸せで生産性が高い”ことを発見した。 合理的に考えると、次の質問は“どのようにして偉大なマネージャが育つか”であった。毎年の従業員アンケート、業績評価、Great Manager Awardのノミネートなど社内データを分析した後、研究者は組織内の管理職として優れている人を特徴付ける共通の8つの行動を導き出した。 よき指導者である チームに権限を委譲し、細かいところまで管理しない チームメンバの成功と個々人の幸せに関心を示す 生産的であり、結果重視である コミュニケーションをとる能力が高い チームメンバのキャリア開発を手助けする チームに対して明確なビジョンを持っている チームに助言を与える重要な技術スキルを持つ Google:マネージャはやはり重要な存在である (via yaruo)(元記事: infoq.com (maenomeri1981から))
7月 22, 2017 「あ、この人に話しても無駄だな」 とか 「この人に言って怒られるの嫌だから言わないでおこう」 と思われた瞬間が、ある意味マネージャーとして終わりの瞬間なのではないかと思っています。 エンジニア社員「今月から週3回、昼過ぎに仕事抜けてジムに行きたいんだけど。」 僕「」 | maximum80のブログ (via kazcorp) (元記事: maximum80.me (maenomeri1981から))
7月 22, 2017 より良い言い方
・取り急ぎ→まずは ・ちょっと用事がある→あいにく都合により ・よろしかったでしょうか→よろしいでしょうか ・返事→ご返事またはお返事。ビジネスではご返事が一般的 ・了解→承知しました、かしこまりました ・ご多忙、お忙しいところ→ご多用のところ ・聞きたい→おうかがいしたい ・見てください→ご覧ください ・行きます→おうかがい致します ・します→させてください ・会いたい→お目にかかりたい ・どう思われますか→どのようにお考えですか ・行かれますか→いらっしゃいますか ・楽しかったです→楽しく過ごしました、楽しゅうございました ・したいと思い→したく ・申し上げたいので→申し上げたく ・(初めてメールを送る相手には) お世話になっております→このたびはお世話になります ★「いただく」は目下の者が目上の人からうけとること ・ご理解いただきますよう→ご理解くださいますよう ・ご協力していただいた→ご協力くださいました ・ご参加いただきました→ご参加くださいました ★「させていただく」は許可と恩恵を受ける場合に使う ・ご連絡させていただきます→ご連絡いたします ・検討させていただきます→検討いたします ★断りの文章は、相手の立場で書く ・ご迷惑がかかる ・お互いに利益を共有することが難しい ・御社にご満足いただける結果を出すのが難しい ★クッションとなるフレーズをはさむ ・せっかくのお申し出ですが ・ご期待に添えず誠に残念ですが ・心苦しく思いますが ☆断ることで相手に悪いとは考えず、断ることで相手は早く新たなアクションをおこせると考える よく使うメールのフレーズ集 ★書き出しのフレーズ ・お世話になっております ・お疲れさまです ・ごぶさたしております ・たびたび失礼します ・はじめてメールをお送りいたします ★返答のフレーズ ・メールを拝見いたしました ・~の件、承知しました ・本日、確かに受領いたしました ・~について、ご返答いたします ・この件につきましては、○月○日までにご回答いたします ・○日までに、ご返事をすればよろしいでしょうか ・詳細については、あらためてご返事いたします ・(進展などがありましたら)またご連絡いたします ★連絡・案内・相談・質問のフレーズ ・~について、ご案内いたします ・~を添付ファイルでお送りいたします(Word文書) ・~の件で、ご相談があります ★確認・検討・打診・依頼・催促のフレーズ ・~について、ご確認ください ・お手数ですが、~の受け取り確認のメールをいただければ幸いです ・ご査収のほどよろしくお願いいたします ・ご都合のいい日時をお知らせください ・ご多用のところ恐縮ですが、~いただければ幸いです ・~については、いかがいたしましょうか ・~でよろしいでしょうか ・誠に恐れ入りますが、○月○日までにご~をいただきたくお願い申し上げます ・ご理解とご協力のほどお願い申し上げます ・○日付けのメールは届いておりますでしょうか ・状況をお知らせいただければ幸いです ★承諾・辞退のフレーズ ・~については、問題(異存)ありません ・~の件ですが、お引き受けいたします ・~については、難しい状況です ・誠に残念ですが、今回は見送らせていただきたいと存じます ★感謝のフレーズ ・ご連絡ありがとうございました ・さっそくのご返事ありがとうございました ・~をお送りくださり、ありがとうございました ・~くださいまして、感謝申し上げます ・いつも~いただき誠にありがとうございます ★お詫びのフレーズ ・~して、失礼いたしました ・大変申し訳ございません ・大変ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません ・誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます ・今後、二度とこのようなことのないように厳重に注意いたします ・ご要望(期待)にそえず、申し訳ございません ★返信不要のフレーズ ・なお、ご返信は不要(無用)です ・ご確認いただければ、ご返事は無用です ・とくに問題がなければ、ご返信にはおよびません ★結びのフレーズ ・(どうぞ/以上)よろしくお願いいたします ・それでは、失礼いたします ・では、また(あらためて)ご連絡いたします ・ご返事(回答)をお待ちしております ・お手数ですが、(至急)ご返事をいただければ幸いです ・ご不明な点などがありましたら、お問い合わせください ・ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます ・ご意見、ご感想をいただければ幸いです ・まずは、ご案内(報告)まで ・まずは、用件のみにて失礼いたします ・まずは、お礼かたがたご報告申し上げます ・まずは、受け取りの確認とお礼まで"   メール文章力の基本 大切だけど、だれも教えてくれない77のルール (日本実業出版社) の要点まとめ~ブクペ~ (via speeeeedwagon)2011-09-23 (via gkojax-text) より良い言い方 メール文章力の基本 大切だけど、だれも教えてくれない77のルール (日本実業出版社) の要点まとめ~ブクペ~ (via speeeeedwagon)2011-09-23 (via gkojax-text) (元記事: bukupe.com (gearmacから))
7月 19, 2017 * 広告主に「ひるおびは偏向報道で放送法に違反していますよね?広告主としての御社はコンプライアンス上はどう考えていますか?」と「質問」で「文書で正式に回答をお願いいたします」とお願いするのが良いですよ。, * 社内で正式に討議して回答をせざるを得ないようにしましょう。, * 抗議は無視されます。, 参考)放送法 第四条  放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。 一  公安及び善良な風俗を害しないこと。 二  政治的に公平であること。 三  報道は事実をまげないですること。 四  意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
7月 19, 2017 地上波テレビ局の「電波オークション」を実施するとともに、テレビ局と新聞社の株式の持ち合い(クロス オーナーシップ)を禁止すべきです。 また、新聞社の株式の譲渡制限がありますが、これも外資規制をしつつ、譲渡制限を廃止して、売買可能としよう! #もう偏向報道に我慢ならん (via shinjihi) テレビと新聞が相��監視すれば、お手盛りのBPOは不要になる。放送法も改正して「不偏不党」じゃなくてもOKにすればよい。A局は自民党支持、B局は公明党支持、C局は共産党支持って明確にすれば、視聴者も騙されない。 (via floralhouse)(rintaro210から)
7月 19, 2017 …この史書(三国志)は、事実、ないしは事実の経緯についての記載がいたって不備である。 そのくせ、というか、そのかわりに、というか、人物の発言の記載はむやみに詳細である。 (略) …実はこれが中国の史書の特質ないし習慣であって、前後の事実の脈絡に抵触しなければ、人物の発言は自由に作ってよいのである。あるいは、そここそが歴史家の腕のふるいどころなのである。 史実を捏造するわけにはいかないが、発言はどうせだれも聞いていないのだし、聞いていた人があったところで、しゃべった当人も聞いていた人もそう一々おぼえているはずがないし、どっちにしてももうみんな死んでしまっているのだから、そこはもう歴史家の自由裁量の範囲なのであって、テン大の筆をふるって華麗な発言を創作するのである。 「中国の史書は『会話部分は創作可。そこが腕の見せ所』という了解があった」という話(高島俊男) - 見えない道場本舗 (via ginzuna)(元記事: d.hatena.ne.jp (gojohから))
7月 18, 2017 なんの罪も無い44人の漁民が韓国政府に虐殺されているのに「小さな事」なのか? http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1424463277/ 【朝日新聞】「竹島の日」条例10年 大学生「関係台無しにしてまでぶつかる必要あるのか」「日韓は小さな岩でいがみ合っている」[2/20]c2ch.net(via worldwalker2) 傷つけられたのは2000名以上だぞ!(via gasarak) 台無しになる関係など、そもそもありませんが?バカなんですか?(via bochinohito) 発表では死傷者44名。殺害されたのは4名です。 正確を期すため。 ただし、写真で見た収監者は酷く衰弱し、傷ついており、解放直後に監禁が原因で死亡した方が相当数いてもおかしくありません。 (via lumpleteza) 失礼。 拿捕された日本の漁船は328隻、抑留された船員は3929人、死傷者は44人ですね。不当に強制連行された日本国民が3900人以上もいたのです。 韓国公認の海賊行為の被害にあい、襲撃時に44人が死傷、3,900人を強制連行され、監禁し、長い者で4年以上拘留された。 http://toriton.blog2.fc2.com/blog-entry-2022.html 挙句に韓国は日本に強制収容所からの釈放と在日犯罪者の釈放を交換条件にしてきた。人質外交を仕掛け、それを恥とも思わない。しかも殺人・強盗などの凶悪犯罪者を釈放させといて韓国では引き受けない。 「第024回国会 法務委員会 第24号 昭和三十一年四月十三日(金曜日)     午前十一時十八分開議 まず第一に、外務省で発表された文書によりますと、在韓抑留日本人漁夫と在大村韓人問題解決に関する件という項目についてこういうような文書が作られておるのであります。 「在韓抑留日本人漁夫と在大村韓人の問題については、左記要領により、これを解決することとする。」、すなわち、第一に、「韓国政府は刑期を了した日本人漁夫を釈放する。」、第二に、「韓国政府は密入国者(終戦時以後の者)を引取る。」、第三に、「日本政府は終戦時以前から日本に在住する韓人にして大村収容所にある者を釈放する。」とあり、 「但し、これらの者が日本に留まるや帰国するや否やは、その自由意思に任せる。」 (中略) そこで、私は、重光大臣並びに金公使の間に取りきめられたこの了解事項について触れて参りたいと思いますが、なぜ私どもが法務委員会においてこの問題を重視するかという点であります。  それは、すなわち、まず第一に、韓国政府は刑期を終了した日本人漁夫を釈放するという点、しかもこの刑期を終了したというところに問題があるのでありまして、 わが方から言えば、あの公海自由の原則に従って漁獲に従事しておった善良なるわが国の国民が朝鮮側において犯罪者として扱われて、しかも刑期を終った者、終らざる者という区別をわが方で承認いたしまして、終った者だけを日本に引き取るということであります。 これは、われわれといたしましても、日本人漁夫が一刻も早くその家庭に帰って生業につくことを希望するのは国民として当然でありますけれども、 大臣も御承知のように、かつてこの国会におきまして李承晩ラインについて非常に強硬なる決議をいたして、世論に訴え、また韓国側の反省を促したことは御承知であろうと思うのであります。 従って、わが方として、犯罪人でない者を朝鮮側が犯罪人として、しかも朝鮮側の法律から見て刑期の終った者だけを釈放するということは、すなわち、とりもなおさず、常識的に見まして、これは李ラインを一部分わが方が承認したような形に相なるわけでありまして、この点はどうしても国民感情が許さぬ点なのであります。 http://dametv2.cocolog-nifty.com/blog/cat57970613/index.html しかも収容所は劣悪で冬は零下15度にもなっています。 http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/pref/takeshima/web-takeshima/takeshima04/takeshima04-1/takeshima-042401.html (via gasarak)(gatnから)
7月 16, 2017 韓国に竹島で日本人が虐殺され領土を奪われ、北朝鮮には何十人以上の日本人を拉致されて、何も出来ない「憲法」を改正しない方が自分さえ安全なら良いと考える人非人、ひとでなしだと思います。 竹島で殺された人々、今も拉致されて苦しんでる人々に「護憲派」は何を言えるのか! (via shinjihi)(yuzieから)
7月 16, 2017 【女子高生コンクリート詰め事件の内容】 ◆アルバイト帰りの女子高生を誘拐しての不良仲間4人で輪姦 ◆不良仲間の家に監禁し暴走族仲間十数人で輪姦、左記を知る関係者は100人に及ぶ ◆陰毛を剃り、陰部にマッチの軸木を挿入して火をつける。 ◆全裸にしてディスコの曲に合わせて踊らせ、自慰行為を強要。 ◆ゴキブリを食べさせる。 ◆性器や肛門に鉄棒、ビンなどを挿入。 ◆性器や肛門に入れたビンに釘を打ち肛門内、性器内で割った。 ◆両鼓膜が激しく傷ついており、最後のほうはほとんど音が聞こえていなかった。 ◆小指の生爪を剥がす。 ◆殴打された顔面が腫れ上がり変形したのを見て「でけえ顔になった」と笑う。 ◆度重なる暴行に耐えかねて、「もう殺して」と哀願することもあった。 ◆顔面に蝋を垂らして顔一面を蝋で覆いつくし、両眼瞼に火のついたままの���くなった蝋燭を立てる。 ◆衰弱して自力で階下の便所へ行くこともできず飲料パックにした尿をストローで飲ませる。 ◆鼻口部から出血し、崩れた火傷の傷から血膿が出、室内に飛び散るなど凄惨な状況となった。 ◆性器と肛門は完全に破壊され、原型をとどめておらず繋がってしまっていた。 ◆素手では、血で手が汚れると考え、ビニール袋で拳を覆い、腹部、肩などを力まかせに数十回強打。 ◆1.74kgのキックボクシング練習器で、ゴルフスイングの要領で力まかせに多数回殴打。 ◆ダンベルを1メートル以上の高さから腹部に向けて落とす。 ◆揮発性の高いジッポオイルなどを太腿部等に注ぎ、ライターで火を点ける。 ◆あまりの恐怖に脳が縮小していた。 ◆最初は手で火を消そうとするしぐさをしたものの、 やがて、ほとんど反応を示すこともなくなり、ぐったりとして横臥したままになった。 ◆死んだのでコンクリート詰めにして放置。 ◆遺体の乳房には数本の裁縫針が入っていた。 ◆腸壁にも傷があった。 ◆固まった血で鼻が詰まり、口呼吸しかできなかった。 ◆歯茎にまともに付いている歯は一本もなかった。 ◆あまりのストレスに生前頭髪が抜け落ちていた。 女子高生コンクリート詰め殺人事件 : ちかとも -謎! 怖い話クリップ- (via 46187)
日本人のマインドにはない犯行。これは単なる誘拐、監禁、輪姦などという生易しいものではない。ここまで来ると、単なる性欲が起因した犯罪とは到底考えられないのだ。一人の人間の尊厳を人の考え付く限りの残酷さで徹底的に破壊する行為が日常の中で粛々と行われていた。まさに敵国の女性を拷問・陵辱したあげくに殺した宣戦布告にも相当する軍事行為の一環に見えて仕方がないのだ。 (via lumpleteza)
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xf-2 · 8 years ago
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2017.06.30 Friday
みなさん、こんにちは。
今日はちょっと、とんがってますよ(^o^)/
前回は保守系ジャーナリスト奥茂治さんの韓国渡航と身柄拘束に関連して、韓国警察がやるであろうLINEを利用した保守人脈の個人情報把握作業について、それができる可能性があることをお伝えしました。
【情報セキュリティ注意報。韓国の奥茂治さん立件に関して】
http://ameblo.jp/japangard/entry-12287690444.html
奥茂治さん、どうも最初から逮捕されて裁判にかけられることを目的としているらしいとお伝えしておりましたが、やはりそのつもりだったようですね。
【「韓国人が嘘を知るきっかけに」 吉田清治氏謝罪碑書き換え、一時拘束の奥茂治氏インタビュー】
http://www.sankei.com/world/news/170627/wor1706270007-n1.html
この事件について、火のないところに煙を立てた慰安婦問題の放火犯とも言える朝日新聞は、取材能力がないのか記事作成能力がないのか士気低迷のうつ状態ないのか押し紙とファンタジー記事ばかりで情報収集能力を下げてしまったのか忙しいのか日本語が不自由なのかよくわかりませんが、完全に沈黙。
こりゃこっちも裁判覚悟ですれすれの言論勝負に出て、世論の火を付けてやりましょうか?
「てめえらのケツはてめえらで拭けよ!
 きちんと韓国に記事訂正の釈明して、奥茂治さんの釈放を要求しろ!」
・・・ と申し上げたいのですが、駄文模様のケツ拭き紙デザイン会社のトレペに奥茂治さんの記事を印刷する無礼を考えてのことでしょう。
ちなみに朝日新聞は「チョイルシンムン」ではなくて「あさひしんぶん」、です。
最近若者の間で読み間違える事が多いみたいで困りますよ・・・。
・・・アサヒっちまいました。
ごめんごめんてへぺろ!
社章は韓国人が毛嫌いする旭日ですから、間違えるはずないですよね。
さて、チョイ・・・じゃなくて朝日が全く報じないので、この事件の概要について、私の友人が英訳してくれました(^o^)
海外英語圏にお知り合いがいる方は、忙しくて記事も書けない朝日新聞の代わりに、真実の報道に、どうぞお手伝い下さい。
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This is the Sankei's article to report about Japanese samurai who challenging South Korean justice court about Japan's honor.
Mr. Shigeharu Oku who is ex-Self Defense Force officer is detained by South Korean police by unfair charge.
First of all, so called "Comfortable women abducted and forced to be sex slave during WWII" were the fabrication by late Seiji Yoshida. And his fabricated story was reported by The Asahi in 1980's. After that, the fabrication was believed by both Japanese and Korean. Japanese felt wrong guilty to Korean, and Koreans wrongly victimized themselves.
This fabrication was revealed two years ago the Sankei. The Asahi admitted the article they wrote was based on what late Seiji Yoshida said. And, so called comfortable women were found to be prostitute of matured women who voluntary worked with much higher salaries than ordinal office workers of those days. Their customers were Japanese soldiers. The prostitutes were guarded by Japanese military to keep good health and not to be interfered their human rights by brothel owners where they work.
Then, Mr. Shigeharu Oku went to South Korea to correct the monument words of "Comfortable women abducted and forced to be sex slave during WWII" for the son of fabricator late Seiji Yoshida asked him to correct the contents. The monument was made by late Seiji Yoshida who made fabrication. The son of late Seiji Yoshida feels very bad about his father's fabrication to deform Japan's honor, and felt guilty that he could not stop his father's activities of fabrication.
Mr. Shigeharu Oku had corrected but he was prosecuted by South Korean police to enter the place of monument without permission and re-write the contents.
After the prosecution, Mr. Shigeharu Oku went to South Korea to go the court. He did not escape the prosecution by South Korea. But the president of South Korea is such obvious anti Japan person and the justice of South Korea tend to be influenced by the president political thought. Mr. Oku is detained in South Korea now.
I sincerely hope the safety of Mr. Shigeharu Oku in South Korea in the detain, and hope the people in the world know that South Korea is doing unfair lawsuit about historical fabrication.
日本語訳
産経新聞の記事。元自衛官奥茂治さんが韓国司法に挑戦しています。
奥茂治さんは現在韓國で拘留されています。
まず最初に、従軍慰安婦強制連行と性奴隷というのは故吉田清治の捏造です。朝日新聞が1980年代に彼の捏造内容を記事にした。
その結果日本人は韓国に対して間違った罪悪感を持って、韓国人は日本人に対し間違った被害者意識を持った。
しかし2年前に産経新聞が吉田清治証言は捏造だと暴いた。
それを記事にした朝日新聞も、記事の根拠は吉田証言だと認めた。
これにより慰安婦というのは募集されて集まった女性で日本軍の兵隊相手に売春していた成人女性だと分かった。
彼女らの給与は非常に高かった。
さらに軍部は彼女らが健康衛生や人権に関することで慰安所で被害を受けないように慰安所を監視して彼女らを護っていた。
故吉田清治の息子さんは自分の父親の捏造のお蔭で日本の名誉が傷ついたことに心を痛めており、奥茂治さんに頼んで韓国に行ってもらい、父親吉田清治の作った慰安婦謝罪記念碑の内容を修正するように頼んだ。頼まれた奥茂治さんは韓国に行ってそれをやった。
ところが韓国警察は奥茂治さんに記念碑への不法侵入と文面修正で起訴した。
奥茂治さんは文面訂正は記念碑は今は吉田清治の息子さん所有だから構わないと考えている。
起訴されてから奥茂治さんは韓国へ行った。
起訴されたから出廷するためだ。彼は裁判を逃げない。
むしろ韓国人に従軍慰安婦や性奴隷がねつ造だと知ってもらう良い機会だと考えている。
だが韓国の司法は中立ではなく政治の影響を受けやすい。
現在の大統領文在寅氏は典型的反日。それゆえ奥茂治さんは韓国で拘束された。
私は奥茂治さんの安全を祈ります。
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皆様方��英語圏有志のご協力をお願い致します。
ちなみにチョイ・・・朝日新聞の平均年収は、1270万円でした。
【朝日新聞社の年収は1270万円でした!(有価証券報告書調べ)】
http://heikinnenshu.jp/kininaru/asahishinbun.html
この英訳文を書いてくれた友人の、英訳文作成報酬は0円。
国からも全く金が出ないのですが、その国と国民のために書いてくれました。
カネで動く奴らは、カネが途切れれば、おしまいです。
では真実を報道しない偏向新聞社のカネを断つにはどうしたら良いでしょうか?
広告費を断つことです。
新聞購読料など広告費に比べれば微々たるもの。
紙面に関しても、
>朝日新聞の「紙面を構成するページ枚数」では、広告の全紙面に占める割合は48%である。つまり購読者は、料金を払って広告を読まされている。
とのこと。
これを拡散するだけでも、購読者がどんな反応を示すか見ものですが(笑)
【IRONNA 新聞マニアが分析 朝日新聞とは何か】
http://ironna.jp/article/932
また、株式会社トータルライド社さんの分析によると、
>そういった知的・所得水準が比較的高い読者が多いというイメージから、高額商品の多い新聞本紙広告のブランド力は、部数で遅れをとる読売新聞に比べても強い。
【 各新聞ごとの媒体特性は?】
http://www.turtle-ride2.com/knowhow/04.html
だそうです。
我が国と国民の先祖、私達日本人の子孫を嘘で貶め、根拠なき国際問題を発生させてろくな後始末もせず、その嘘のために身柄を拘束されている日本人の報道もしない新聞に、高額商品を定期的に掲載してる企業って、どんな人命軽視の拝金企業だよ?
でも朝日に掲載された百田先生の書籍広告なんかは、もうタイトルからひっくり返っちゃってて、ギャグレベルが高すぎ(笑)
何がなんだかわからないので、今日買い��行こ(^_^;)
ちなみに折込チラシも、新聞社各社がどの地域にどんなチラシを折り込んで配布するのかを決めているとのこと。
【朝日オリコミ西部 社員の声・座談会】
https://www.asahiorikomi-seibu.co.jp/recruit/contents
別に言論弾圧じゃありませんよ。
カネがなくたって、組織がなくたって、こうして私みたいにボランティアで情報発信できるんですから、会社が潰れても自由に言論活動やりゃいいんですよ。
もうそういう時代でしょ?
朝日新聞社は従業員数約7万8000人だそうですが、朝日記者の内部告発によると、朝日の公称660万部のうち、200万部が実際には配られていない押し紙である模様。
・・・となると、実際の購読部数は460万部。
【朝日記者の「押し紙」内部告発 公取委に怯える新聞社】
http://ironna.jp/article/4130
社員一人あたりが購読者に読んでもらえる記事を形にしてお届けしている貢献度は・・・
460万部 ÷ 7万8000人 ≒ たったの59人。
・・・俺より働いてねえだろお前ら。やる気あんのか?
日付さえ間違えているらしいが・・・
かってにマヤ暦採用するなよ(-_-;)
年に1200万ももらって、何やってんだよ(-_-;)
役員と株主にチクるぞ!
まあいいじゃないですか、朝日新聞が滅びても。
元社員一人がボランティアでブログ記事を書いて、たった59人の閲覧者を確保すれば、もう組織的な朝日新聞のヤラセだとか言われなくていいんですよ。
心を社畜にして部数伸ばすために、南の海の大自然として崇める反戦の象徴たるサンゴ様に、イニシャル掘ってネタ作らなくたっていいんですよ。
【朝日新聞珊瑚記事捏造事件】
https://ja.wikipedia.org/wiki/朝日新聞珊瑚記事捏造事件
まあ、この頃の朝日はまだ自浄作用がありましたからね。
今の朝日新聞はどうでしょうか?
人命軽視の駄文模様トイペデザイン会社なら、まず紙質を変えて、おしりに優しい天然素材のインクを使ってほしいと思います。
・・・あ、あと本格的に「チョイルシンムン」にした方がいいと思います。
チョイルシンムンより格安の坂東学校に乗り換えましょう。
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rudish-room · 8 years ago
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久々の映画感想
映画レビュー久々すぎて1年くらい前から現在まで見たやつです。 前のレビューと重複して書いているのもあるかもです。 完全に個人的な感想だとご理解ください。すっげー長いのでご注意ください。
■エリザベス (1998) ずっと見たいと思っていてやっと見れたのですが…ちょっと予想と違ったな。 この内容なら1時間40分に納められるハズ。 間延びしている感じですね。 いや、でもつまらない訳ではないので、時間があるのならお勧めです。 基本的な生活は500年前と変わってないよなー。 ベッドがあって、食卓を囲んで、酒を飲んで、雨が降ればカッパか傘。 科学が発展したと言いますが、生活が楽になったと言いますが、本質はなにも変わらない。
■エリザベス:ゴールデン・エイジ (2007) こっちの方が見どころあるな。 徐々に衣装が洗練されて豪華になっていくのも見どころ。 すげえ造形だな…と(笑) 女王が成長して立派な女王になっているが、最後に残った「女」の部分。 共感してしまった、よ。せつない。
■食人族 オープニングの男性が主役かと思ったよ…。 非常に古いしB級だし演技も下手なので、あまりお勧めはしない。 …が!グロイ猟奇的なシーンは規制前の映画なので、グロさだけで言えば中々のもの。 正直、自分は好きですw俗物ですいません。 ただ過度に小動物を愛玩してしまう人は絶対に見ないように! この映画を見て動物愛護とか叫ばれても困ります。 動物愛護とは別のベクトルにあるものです。
■ワナオトコ(THE COLLECTOR) R18+ ずっと見たかったやつですv パーフェクトトラップの前作。 JOSH STEWART格好いいねー。 自分の生命の危機回避能力が凄い役ばっかりやってる気がする。 普段は犯罪っぽいこともやってるし、役にたたない腐ったおじさんだけど好きです。
■世界侵略:ロサンゼル���決戦 (2011) エイリアン侵略か~とあまり期待しないで視聴。 でも意外とリアルで良かったです。 泥臭いというか、土埃がこっちまで飛んできそうな臨場感。 そして、「たかだか数人の活躍で敵を一掃できる訳ないじゃん…」という この手の映画にありがちな残念な感想、それを可能な限り排除した。 人間の力を超えることは何もしていない。 スーパーマンではなくて、兵士の戦いを映している。 この映画は反撃の第一歩の契機になったところまでしか描いてない。 まだまだ戦いは続く。 この終わり方がたまらない。
■ツーリスト (2010) そういやまだ見てなかったな~。役者二人とも好きなのに!w でもやっぱ映画ってのは役者は要素の一つでしかないんだなーと思ってしまいました。 途中で寝ちゃったよ…ゴメン。 アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・ディップが出ていなければさらにつまらない映画になってただろうな…。 完全にラストが予測できたね。
■人喰族 プレミアついてて買うと25000円する…。 ウィキペディアを見ると勉強になります。 食人は文化で、多分、日本でも行なわれていた。 こういった映画はそれぞれの文化が衝突しただけ、という訳ですね。
■カッコウの巣の上で 精神を扱った映画の金字塔と言われている映画ですね。 いわゆるロボトミー外科手術を批判したものです。 しかし、ロボトミー手術を考案したモニッツは、 39年に自分が処置した患者に撃たれて身体障がい者になってるのに、 なぜそれで49年にノーベル賞を受賞して 50年代にロボトミーが多く行われることになった訳だ? なんで問題点にもっと早く気づかなかった訳だ? 医者の立場から見たストーリーも見てみたいですね。 この映画の医者たちも、嫌われてはいるけど、ロボトミーが患者を助けると思い込んでいたので、それは仕方ないよなー。と。 つか「ロボトミーやばいかも?」と気づいた医者たちの反応とか対策とか研究とかの過程を知りたいですね。
■12モンキーズ ドラマの方は見てたけど、映画版の方がかなり好きですね。 精神病要素が強くて、何をするのか分からん意味わからん未来の機械類は大好きです(笑) 気が狂った演技うますぎだろ!二人とも! でも映画版でも解決はしないんだな…。
■クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇 (2014) 12モンキーズの次にそのまま自動再生で流れたので見てみました。 編集前のドキュメンタリー映像という…ダラダラ垂れ流してる感がめんどくさかったです…。 ブレアウィッチプロジェクトのUFOバージョン。 …で?ってゆう…。
■パンズ・ラビリンス (2006) そうか、これはファンタジーだったかw ファンタジーなんだが、人の肉体を傷つけるシーンがリアル、きしょい~。 これは子供に見せて良いのか迷う。 口が裂けたシーンはある意味トラウマになりかねん。 単純なハッピーエンドで終わらないほうが良かったな~。 それともおとぎ話のハッピーエンドと現実の悲惨さを対比させたかったのか?
■スカイライン -征服- (2010) 意外性があっておもしろかった。 アバターの制作陣?なの? ヒーロー誕生までの物語。
■ソルト (2010) 裏切り裏切られの戦いはまだまだ続くという閉塞感&焦燥感が半端ない。 息が詰まる、というか気が重い。でも現実ってそんなもんな訳で。 多分、そんな現実でも、どんなに気持ちと体が重くても、人生を進めるためには、目標をクリアするためには走らなきゃ、ってメッセージですかね。 アンジェリーナジョリーの体術は想像より上だったけど、 それでもまだ「力が入ってないのに何で腕が折れるん?」というシーンはある。 アンジェリーナの男装は見どころ。イケメンでした。 好きな映画の一つになりそうですが、自分の心と体に余裕がない時は見ちゃいけないw
■オデッセイ 予告ではめっちゃ面白く感じたんですが…。 人間の極限状態を見たいから映画を見る訳で、 人間が極限状態になる舞台設定は完璧に整っているのに、 宇宙飛行士は精神の鑑定も受けて訓練もしているけど、 極限状況なのに理性的すぎる…!! 通常は3か月間、他人との会話が無ければ気が狂うと言われているのに…。
■テラフォーマーズ まあ日本の映画にしては頑張った方ではないか? そこまで技術が発達してんなら傘を手に持つのはどうにかしろよ! とか女の子は割と可愛かったけど男供が格好いいのが一人もいない! とか突っ込みたい部分は山盛りにあったし、 衣装も背景もあと一日、一週間あればもっとマシになったのに!と細部が非常に残念でした。
■ファイナル・デスティネーション(2000) 昔から好きで何回も何回も見ていたんですが、続き?が出ているのを知ったのが半年前なので(笑)見てみました。 これを初めて見たのはTVだったと思うのですが非常に衝撃的でした。 ホラー映画の新しい時代が来た!って思いましたねw
■デッドコースター(2003) シリーズを通して一番面白かった。 でもこれを楽しむ為には[ファイナル・デスティネーション]を必ず見て下さいねー。
■ファイナル・デッドコースター(2006)R15+ 3作目にしては面白かった。エネルギーやスピード感は満足だ…が。 1作目は[自殺をしようと思った訳ではないのに家族に自殺と思われてしまう苦痛] [なんとか事態を改善しようと頑張っているのに理解されない、協力してもらえない苦痛] [見えてしまっただけなのに墜落が自分のせいだと思われてしまう苦痛]を怖いと感じたので…。 ただ死神に付きまとわれて順番に死んでいくというストーリーなら別に怖くない。 死に詳しい語り部もいないのに[筋書き]という発想にたどり着くまでの時間短すぎ。 [座席順に死んだ]のは勘違いで[コースターから落下した順に死んだ]とかもう一回転ストーリーが変化したらもっと面白かった。 死ぬときの残虐さ、スプラッタ度合いが上がっていて良かった。
■ファイナル・デッドサーキット(2009)R15+ 映像は衝撃的ですが、惰性な感じ。
■ファイナル・デッドブリッジ(2012)R18+ いや…あの衝撃であそこまで骨が折れることは無いなwwwギャグ?w CGは進化してて見��たえあったし、ストーリーも変化があって良かった。 最後まで見ると「なるほどな!」という落ちがありました。
■アバター(2009) これは見るかどうするか凄い悩んでた映画。 金払って内容がほぼディズニーだったら嫌だな~と(笑) で無料(月額内で見れる様)になるまで待ってました。 ストーリーはもうめっちゃ読めすぎて微妙なので、後は 「自分の足で思いっきり駆け回る快感」とか「機械に頼らず空を飛ぶ快感」とか 大自然をどこまで自分のこととして疑似体験して楽しめるか、に重点をあてて鑑賞。 その点ではとても楽しい映画でした。 正直ホームツリーには住んでみたいもんね!(強い肉体があれば…) ストーリーで唯一褒めたいところはお子様も見る映画なのに結構バタバタ死んでくな~ってとこ。 きれいごとだけで終わらなかったので良かった。 最後、軍と企業側が攻撃の手を緩めたり改心したりしたら「やっぱりな」ってもう二度と見なかったと思う。 あ、あとドラマの「ボーンズ」で登場人物がアバターの公開初日に並んでた回があったんだけど… お前!アバター出演してたやん!(俳優さんが同じ)wwwって笑った。
■PLANET OF THE APES/猿の惑星 ティム・バートンの方。 いや…でもこれ…ストーリー破たんしてる…。 ご都合主義というか、例えば動物愛護精神を持った人でも猿の為に人間を殺す手助けをする人ってテロリストになりますが? これ見るなら昔のを見てる方がいい。 ティムさんはもっと猟奇的な変態チックな映画を作って下さい。
■メン・イン・ブラック ■メン・イン・ブラック2 あれ?MIB3ってまだ見てない?と気づいて最初から見直し。 やっぱり完成度高い。面白い。
■メン・イン・ブラック3 やっぱりあのお歳でアクションはできなかったか…! 主役がアクションできない、2時間映画にずっと出演する体力もない、 という難問を解決するには過去に行くしかなかった訳で 脚本に制約があった中でここまで出来るのはさすがだと思いました。 これこそ娯楽映画!
■ナイトミュージアム 娯楽映画だとしても大人が見るにはレベルが低い。 ファラオが祈っただけで事態が収拾するとか…どうよ? ダヴィンチコード的な映画を期待していたんだけど間違った。
■ナイトミュージアム2 酷評しといて2も見るわけですが(笑) 100円だったし作業中に流し見するなら丁度いいかと。 ま、やっぱり人物紹介が8割でストーリーもクソも無かった訳ですが。
■ナイトミュージアム3 なぜこれが3まで続いたのか分からん…。 でも最後にホロリとしてしまったのが悔しい(笑)
■ハリー・ポッターと賢者の石 ■ハリー・ポッターと秘密の部屋 ■ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 ■ハリー・ポッターと炎のゴブレット 全作huluでやってて3までしか見たことなかった事に気付いて見はじめたんですが公開期間が短くて4までしか見れませんでした…。
■変態小説家 恋愛小説家���と思ったら変態小説家だったけど、どんだけ変態なのか気になって視聴(笑) でも…これ変態じゃない…。ただのイかれてる小説家です。 そしてこのくらいのイかれ具合の人は普通に周囲にいくらでもいます。
■ダーク・シャドウ いやー相変わらず格好良いですね! テンポも速いし飽きさせない娯楽映画です。もう一回見ると思います。
本当に溜めまくってましたね(笑)以上です!
ここまでお付き合いくださり感謝!
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kouji-funamoto · 8 years ago
Text
焚きまばたきの日
柔らかく
揺蕩う
バリケード
有刺鉄線
絡まった、蝶々
滴でごくり
青い血
赤い光
蛍光灯に群がって放物線
拡がる
染みぃ
手ぇ
伸ばして、虫
触れてみたよ火傷の痕
描いたからだ
とても冷たい皮膚が語り掛ける熱情
特別な
ものではない
差し出した右頬に笑みを
差し出した右頬に哀しみ
差し出していない
左頬に触れるあなたの優しさ 泣けた
響き煙火ど演歌
うつぼ笑う 手を叩いて笑う
失くした右手で
失くした左手で
透明なまま
手をつないだ
透き通る路を歩いたら
きっと
肉片が姿を現し
ビックリさせるから
眼を閉じて祈って視る
これは調査であって
これは監査であって
決して祈りなどで無い
舐めてると
痛い目に合うわよ
ファンタジーわ
腐敗した鎖に
鍵を掛けて
楔を打つ
杭の樹林
軽やかに 緩やかに
煌く 
バラード
籠のなかで
囚われた、蝶々
羽根を
ひらり
鳴きまねして
哭いて
魅せる
バラード
燦燦
柔らかく
揺蕩う
有刺鉄線
絡まった、蝶々
姿を表わし
手で
潜り抜けろ
バリケード
境界線を突き抜ける光線が射した骨にまで伝わる真の傷みが痛いよ
空が見える
空を見あげてる
空に月灯り
指をすり抜ける5本の線に風を乗けて
飛んでゆけ
届かない場所へ
跳んでくれ
辿り着けない
計り知れない  
地平まで
海もこえて
海もこえて
遠く
聴こえたよ
僕のバラード
近く
響いている
君の声
羽根ひらげ
舌に滴
甘い
手を翳し
ほろ苦い
舌っ足らず “曖昧”
あまい味
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