#虫喰仙次
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爺という人は、地方の醬油造り屋の一人息子のくせに家業を嫌って江戸に出、神田の本屋に住みこみ、そこの息子と語らって、それまでの漢書中心の商いを洋書中心に改めようとし、自分も得意先の学者の家に通って英語を学んだ。
色川武大著「観音」(『虫喰仙次』2015年10月Kindle版、小学館P+D BOOKS)
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2019.07.13 The Cheserasera 2019 幻のワンマンツアー~『幻』Release Tourファイナル~渋谷WWW(sold out!!)
しとしと雨の降る日だった。徐々に人で埋まっていく渋谷WWWのフロアを見ていて、これは自分が宍戸さんのどっちかが泣くかもしれない、と予感していた。こんなに満員のフロア。なぜか私の緊張感がすごくて、ほんとにこのステージに3人が出てくるの?とさえ思って、ずっとドキドキしてた。正直な気持ち。
客電がスーッと落ちてSEが鳴る。3人が出てきて、歓声が上がる。満員のフロア。色んな感情がブチ上がっちゃう…どんな景色を見てるんだろう、どんな景色を見せられているだろうと渦巻く気持ち���誤魔化すように、手を振る美代さんに全力で振り返す。普段通りを装って登場したに違いない西田さんにも、にしやーん!!ここだよー!!という気持ちでめいっぱい手を振る。宍戸さんが前方でハイタッチをすると「よろしくお願いします!!」と叫び、マイクの前に立つ。「2019年7月13日、The Cheserasera、幻のワンマンツアーファイナル!」とコールした瞬間にぶわわっと鳥肌が立った。泣くかもとかじゃなく、曲が始まる前にはもう興奮で涙目だった。誰よりも楽しんでやる!という気持ちで(みんなにとってもそうだけど)迎えた私のツアーファイナル。特別中の特別。もうどうなっちゃうんだろうとドキドキしてたけど、「100回ダメでも101回目でワンパン喰らわす」ワンモアタイム!で、めちゃくちゃたくさん手が挙がってるフロアの光景がこの上なく嬉しかった…。WWWは元映画館で階段状になっている。フロアとステージが見渡せる位置にいたのでお客さんの反応も見れて、より特別だった。美代さんの手元もすっごくよく見えた。うるせぇ!って荒々しくベースを弾いてる西田さんに胸が高鳴る。自然と起きる手拍子もアツくて、涙もすぐ引っ込んだ。早々に美代さんがスティックをどっかへ吹っ飛ばしてる。勢いそのまま最後の恋へ。ベースに限らず、すべての音が超良い。滅多に弾き損じない人なのに、音が良いせいでブレるわ外すわがよくわかる。もう愛おしい。溢れる感情が制御しきれないみたいな暴発したベースの音。続くファンファーレではもう何も関係ない!やりきってやる!と超絶に跳ねました。そんなに歌ったら後半持たなくなっちゃうよ!と思ったくらい全力の歌に心配もあるけど、肉体を凌駕するなにかを感じたりもした。さよなら愛すべき喧騒に乗る気もないけど悪くもないなぁ!みんな好きにやればいい!ってところがとっても好き。そして初めてThe Cheseraseraを見たときのことを思い出してたよ。あの日もこの曲をやっていて、どうしても頭の中から消えなくて、ライブの後に音源聴きながら毎日ドキドキして、見つけた!みたいな気持ちだったこと。またあの日のような光景を見てることに、胸が震えずにはいられない。
物語はいつものベース、大好き。もう楽しすぎてずっとぴょんぴょんしてたんだけど前の人蹴らなかったかな…。宍戸さんが「ゴミゴミゴミゴミ!」っていうとこめっちゃ瞳孔開いてる感あるのも好き。「思い描けることはできるらしい」て私結構それ思って���きてるんだけど本当にできると思う。今日見た光景も、実は何度も何度もイメージしてきた。実現したよ。
最初のMC、割と大事な場面なのに「幻のワンマンツアーって面白くないですか?」開口一番、結局それ言うんかーい!でした(笑)「渋谷WWW、SOLDOUTありがとう!ここをひとつ売り切ることは、目標ではあったけど、ここで終わりじゃなくて、ひとつの通過点。まだまだこれからです!」と。武道館に立つアーティストも、ここはゴールじゃなくてひとつの通過点。特別な事じゃない。って言ってたのを思い出しました。そうだね。通過点のひとつだよ。もっとおっきなとこ行こうね、と心の中でお返事。幻というアルバムを出しました。みんな聞いた?とかも言ってたかな。感極まりすぎてて、喋ってた事をもう覚えてない。
「ライブくらい!ライブでしか!浮かれてなんていられないでしょ?!ずっと浮かれてる!!」ドラムのカウントで始まるずっと浮かれてる。楽しすぎる!「The Cheserasera私のことめっちゃ好きやな!」と思った(笑)私の喜ぶ曲やってくれるなんて嬉しい!ありがとう!ということなんだけど、ツアー中何回聴いた?!(笑)頭がおめでたくてしあわせなことだわ。それくらい楽しかった!フロアのみんなも、スマホやPCの前の人も絶対踊ったでしょ?!各ソロパートでは美代さんのバッチバチのドラムにライトが当たって、にしやんがカッコいいベース弾いて、宍戸くんがキメキメのギターを弾いて、私はずっとキャーキャー言ってました!ステージまで聞こえたと思います!(笑)美代さんの必死のドラムも最高だった!そして、Random Killer!各地で遊びのある探り合うイントロだったけど、ファイナルでもお構いなしに遊びまくる3人!美代さん悪い顔してる(笑)悲鳴に近い歓声が上がる中、いつもより多めに音出してた。最後のギター、宍戸くん前出てこーい!っていつも思ってて、出てくると嬉しい!この日も出てきてたっけ?嬉しいくせにまさかの覚えてない!にしやんもめっちゃステージのきわきわに出てベース弾いてたから、動きまくる裕作に目も心も奪われてたんだな、にしやん、わたしにとってランダムキラーだもんね…!
西田さんが身体を揺らしながら、下にベースを振り降ろしながら弾くNight and Day。あんまりちゃんと弾けてないというか、弾く気がない?!というか、とにかくしっちゃかめっちゃかで、めちゃくちゃなんだけど、それがすっごい良かった。関係ない!って感じで、勢いあって…ドラムもいつもより荒い。「ドラムで感情を表現してる」って前に言ってたけど、溢れる気持ちが爆発してる。神様も知らない!以降の最後のターンが1番ヤバくてむちゃくちゃだった。
また逢える日には、も結構な乱れ具合だった。でもなんかツアーの中で、この日が一番良かった。シンコペ好きやな〜って思って揺れるベースの弦を見てる���に終わってしまうから(短いし)、全体を見て聴けたのが良かったのかも知れない。
西田裕作のお時間の前にフロアから「武道館でやってー!」と声が上がる!それに対して「さいたまスーパーアリーナとかね」と囁くにしやん。来年はビバラとか出るかなー。まずはイベントでもいいからアリーナ立って欲しい!
とにかく玉ねぎ事件のインパクトが大きすぎたけど、最初は「5/8に幻が出たんだけど、前回のWWWのワンマンをやる予定だった日も同じく5/8で、でも私の盲腸がああなりまして(お腹さする仕草)まさに幻のライブになってしまったわけですが」て話をしてたんですよね。そこから盲腸について解説し始めて、虫垂炎の虫垂が虫が垂れ下がってる形とか言ってたよね。「とりあえず開腹」って手でジェスチャーしてたのとかブラックジャックだった…。宍戸さんが「虫なん?!」とか反応してる後ろで美代さんは、あー出たにしやんのいつものやつ、みたいな顔してたのが面白すぎた。真実が何かは関係なくて票を得たものが正しいという話から民主主義が出てきたんだよね。それとは別で叶えたいことがあって、全部が合わさるといいけど噛み合わないと苦しい。うん(笑)好き嫌いの話になって、エノキはいいけど、「舞茸と私を食感だけが繋ぎ止めてた」とか言ってたな。椎茸はみんな嫌い、出汁の代名詞で、大人になって色んなものの味を知ってから好きになったと。角度が変われば好きになれる的な話で、YouTube見て玉ねぎすごい食べてる人見ていーなーと思って、昨日玉ねぎ買って、生とか焼いたりとかは大丈夫だけど煮たやつの甘いのがダメだったのを、ついに克服して、最後の砦を乗り越えたからみんなもがんばれ!って話だった!途中で「何の話?!」って何回もなるんだけど構わずに話し続ける強いメンタルの裕作。美代さんの心がどっかいってたので、「美代さん戻ってきてー!」って笑って見てたら「あぁ!!今どっかいってたわ!」みたいにハッ!としてるのとか面白かった。宍戸くんの着地点どこ?を2度もスルーする西田さん(笑)最後に宍戸さん「長いわ!俺、心の底から音楽してー!って思った」と…5分くらい話してたからRandom Killerが2回できるね。「ベース!西田裕作!」と締めるも、美代さん、「400人弱の人に玉ねぎ克服した!で、わーって!…いやーすごいわ」って言ってたね。
そしてこの後に大事な曲の幻がくるのは絶対に配置ミスだと思う!(笑)
「幻という曲の歌詞が、とてもお気に入りで、みんなに贈りたいし、俺も歌われたい。大切な曲になった」だったかな。「みんなで歌いたい」と練習して、「普段、誰にも褒められずに頑張っていることを、今日は俺が褒め��あげます。まぼろし。」めちゃくちゃ良い音だった。美代さんのスティック、カン!てするところも見えた。みんなで��った幻、楽しかったな。西田さんが手拍子しよー!ってやってくれたの嬉しかった。実はずっとやりたかった!でもできなかった。玉ねぎであんなに笑ってたのに結局ちょっとすすり泣いてる。この曲、ツアーを経てとても育った。
「あの日渡せなかった写真を、今、君に渡そう」残像filmを経てのNo.8。もう、大好き!西田さんがベースばちん!ってするところ見るのたまんないんだけど、真っ暗でよく見えずだった。No.8、好きだな。私の中で濃紺色の曲。よかった。
暗闇の中から「こんばんはぁ〜!」と元気よく挨拶する美代さん!「SOLD OUTありがとうございます!こんなにたくさん来てくれて嬉しいです!」「初日の下北沢のライブがめちゃくちゃ良くて、行くぞー!ってときに車検があって機材車がもうダメですって言われて、ふつうに生活してたら、いや普通とかあれだけど、こんなに乗り潰さない!」と機材車の苦悩をババーッとツイートしちゃった事を話したり、機材車も今ので4代目だと。美代さんが自分が機材車担当みたくなってるて言った時に前の2人がコクンて頷いてたの可愛かった(笑)「こんな僕らを見て…なんていうか、一緒に頑張ろう!と思ってもらえたら嬉しいです」だったかな。札幌でもこれに近い事を話していて、その時は地獄みたいな日々って表現してたよね。今回のツアー、私は美代さんが紡いでくれる言葉のひとつひとつが嬉しかった。日々の生活の中で感じることや想いで、MCで表現する言葉が少しずつ変わっていって(それを私がうまく表現できないのが歯痒い)、心の中をそのまま伝えてくれてる感じが良かった。いつも大好きだけど、美代さんのことが更に大好きになりました。今まで4曲ごとにMCだったけど、美代さんの前は3曲で「次のターンは僕がやりたい流れにしてもらって、宍戸くんとリハで喧嘩した」的な事も話してたので、続く月は面影に「ほぉ!」と思った。会場が横に揺れて、西田さんが縦に揺れるところで一緒に縦に揺れるの楽しい。そして、期待値の高まったところでうたかたの日々。ここできたー!だったし、さすが美代さん!うたかたやばーい。語彙力がなくなる。久しぶりに聴いた気がするしめちゃくちゃ良かった。ギターをキーンてするとこもベースも好きなんだけど、この曲は特に歌詞が好き。幻とうたかたって意味合い的に似てるような気がする。徒世(あだしよ)というか、無常で、だから今を大切にしたいな。また会える人、もう会えない人、いろんな人のことを思い出しました。
透き通っていくは美代さんの中の少女が全面に出てる。歌い出しが大きくてビビった。この曲はもっと広い場所で聴きたい!ホールが映えそうだ。虹を渡って〜からは手をあげたい感じがした!(あげてないけど)ていうか虹を渡ってってめっちゃロマンチックやん…
「この先、見るのはその人の横顔」毎回同じ文句で始まる横顔。「この先も続いていく道を共に歩んで行く時に」だったかな。どっちかが前でも後ろでもない。対等であり、同じ歩幅で、同じものを見れる位置。横顔という単語ひとつでとても深い絆や愛情を表してる。あまりにも良すぎて「わたし今日で死んでも良い」と本気で思った。でも絶対もっとたくさんのいろんな景色も見たいから、長生きしようとも思った。涙がこみ上げてきて止まらなかった。曲が終わるとそこら中からすすり泣く音がした。色んな人の胸に刺さったらしい。髪を切った11月の別れた道 また繰り返す4月の風 てところがとてもお気に入りで、それ以降の歌詞が良い。「何処へ行こうと変わらないや 素敵なものを見せるよ」って、見せて欲しいけど、見せてもあげたい気持ちでいっぱいになる。自分は何の役にも立たないけど、何かできるんじゃないか、何かあるんじゃないか、という気持ちが身体中を駆け巡った。アウトロにかけてのコーラスも好き。このツアーでやっぱり化けた。
「小さく感じるなぁ…」と呟く、宍戸さんの最後のMC。「前回のWWWはもっと大きく感じたけど、今は小さく感じる。みんながそう思わせてくれてる。今日もいろんなところから来てくれてるのわかってるよ、うちそんな客多くないし(笑)俺たちはもう友達で…心の奥で繋がってる友達」と笑う。この話、ライブ前に友達ともしてたんだけど、同じように彼等も感じてくれていることが何よりも嬉しかった。どっちが支えるとか支えられるとかじゃなく、横並びで、友達じゃないけど、でもものすごく深いところで繋がってるような、家族に近いような感覚。物理的には近くないけど、いつもそばにいてくれる人たち。全国各地で同じように想ってる人がたくさんいて、ライブってその愛のかたまりだよね。
「自分がどれだけ大切にされてるかをわかっていても、いや、そうじゃないって思うところもあって、誰かのためじゃなくて自分のために吐き出してきた。そんなつもりなかったのに、寄り添ってくれる、って言ってくれる人がいる。寄り添おうとしたんじゃなくて、みんなが俺たちの音楽に寄り添ってくれてる」だったかな。自分には寄り添ったつもりなんか微塵もないけど(笑)でも、とても良い事を伝えてくれたなぁとひたすら感動した。その後のたわけで、泣かないわけがなかった。「諦めないやつに、たわけという曲を!」と宍戸さんが叫んだ瞬間に拳を突き上げる西田さんに引き寄せられるように拳をあげた。続々とフロアから手があがり、その勢いのまま空中でリズムを刻む。顔では笑ってるんだけど、頬を涙が伝っていく。センターや下手の端にとにかく動き回ってベースを弾いて、目を剥きながらマイクに噛み付くようにしてコーラスに入る西田さん。悟ったような顔しながら、全然そんなことなくて葛藤してる、表に出したら負けだと思ってるみたいな強がりとか、内側で暴れ回ってる感情が全部出てくるような瞬間で、たわけの時のにしやんが一番熱い。最後の最後まで暴れ回ってる。その姿がたまらなく好きで、だからずっとにしやんを見てました!表面的には静なんだけど、深いところまで潜っていくと全然そうじゃなくて、内側の暴発が溢れ出た��うな音がする。掲げられたベースの表情がどんどん変わってきていてとても良い。
「ライブはまだまだ終わらないんですけど!まだまだいけますか??本当にいけますか?!ホントにいけんのかー!!?」という宍戸さんの煽りにフロアがわーっ��沸くと「じゃあ…愛しておくれという曲です!」愛しておくれがライブの定番曲なんて誰が言ったんだ!?と物議をかもした瞬間もあったけど(笑)これだけやればもう定番曲でしょう!バイト面接どんだけ好きなんだよというくらい、もうそのコーラスきたときの私の喜び具合はハンパなかったと思います。楽しかった…
東京タワーを聴けるとは思ってなくて、ちょっとビックリしたけど嬉しかった。私にとってこの曲もはじまりの曲。ベースラインが最高に好き。この曲のベース好きー!ってなると本当にそれしか見てないなと、後から記憶をたどって痛感してます(笑)
「まだやってない曲あったわ!!」と月と太陽の日々。何度も見てるし聴いてるけど、今までで一番熱かった。手拍子が起こるとすかさず「ありがとう!」と叫ぶ宍戸さん。サビ前の「行こう!」も嬉しくてたまらない。そういうの大好き!
IHLSのお決まりの煽り文句、「つかぬ事をお伺いしますが!クソみたいな恋愛をしたことはありますか?!」に会場が応えると「え?!あんの?!あるんですか?!頭おかしいんじゃねえの?!笑」(美代さんがシンバルちーん!笑) 、「俺はあるんですよ!!だからクソみたいなラブソングが大嫌いです!!」で最高潮の盛り上がりを見せた。西田さんが煽りに出てくるシーンも好きだし、アレンジで弾いてるところも多いしドラマだったよの前のところは毎回気分で変えてるっぽいけど、最近はブイーン!て鳴らしてて、そこが最高に好きなポイントです。笑わせんなよ!を煽りに来た時、「後ろ!!」みたいに指してから耳に手を当てて聞いてたのとか最高だった…最高だった。最後の一音までめちゃくちゃかっこよかった…!
盛大な手拍子でアンコールを呼び込んで、写真撮影。満員のフロアをステージから見たらどんな景色だろう、と写真が楽しみ。グッズの紹介もし、サコッシュを激推しし、にしやんが白のレディースを着てて腹チラしてたり(最前列いいなぁとおもいました)、The Cheseraseraのゆるさみたいな(笑)、心地よい時間でした。
「明日を始めるために」とgood morning。このあたりで「もうワンマンツアーも終わっちゃうんだな…」と思ったらしんみりしてきてしまったけど、めちゃくちゃ良い曲だし、後半にかけての盛り上がりで純粋に感動してしまって、うるうるきてしまった。dry bluesのツアーファイナルはこの曲から始まって(ベースは生音だったんだよ)、その時も良いなぁと思ったけど、またその時の感動を塗り替える良さだった。最後に賛美歌。本編から抜いたのでやらないかと思った!よかった。また逢えますようにと願いを込めて、しっかりと受け取りました。西田さんがいっぱいいろんなところ見てて嬉しそうで嬉しい…!エフェクト踏むところも見たり、音が変わるのを感じたり、楽しい。ラスサビで手をあげるタイミングが重なる宍戸さんと西田さんを、こんな上から見ることなんてないから、本当に息ピッタリだな〜と微笑ましくなりました!
ダブルアンコールではフロアから幻のワンフレーズを歌いながら、また三人を呼び込みました。宍戸さんが真ん中で謎の踊りをしてくれてましたね…(笑)美代さんが言ってたけど確かに歌詞が難しくて、お風呂で何回練習しても、もごもごしちゃってて、私は本編でも割と歌えてませんでした(笑)でも、ライブ中に練習して“みんなでやってひとつになろう”って試みがとてもよかったし、一体感があって楽しかった。それぞれツアーを少し振り返り、西田さんは白のレディース着てたのを黒に着替え(笑)宍戸さんが「まだ歌って良いんですよね?!」と尋ね「俺の溢れる愛の歌!!」とSHORT HOPE。カウントと歌が全然合わないので、美代さんが苦笑いしながらシンバルを叩くのをやめる(笑)とにかくしっちゃかめっちゃかで、ドラムも爆発してたしベースも暴発してたし、3人ともフルスロットルで想いが吹き出しまくってて、それがとても良かった。宍戸さんは歌いながらマイクを前に押し出していったり、西田さんは前に煽りに行ってコーラスで慌てて戻ったり、ずっと好きだよ!で前に出てきてくれたり、ベースのカッコいいポイントをやっと世界が理解してくれたみたいでスポットを当ててくれてたり、最高だった。間奏部分で飛び跳ねるにしやんもめっちゃ好き。仙台では何故かやろうとしてやめて爆笑だったけどね!(笑)
「ありがとう!!」と何度も宍戸さんが叫ぶ。美代さんが両手でたくさん手を振ってくれて、「これからもよろしく!」と宍戸さんが言って去り、西田さんが最後まで残って手を振ってくれてた。
とても楽しいツアーだった。どこもかしこも手放しで最高だった。勝手に一緒に各地を回ったので、ファイナルではいろんな場所の人の顔や光景を思い出してた。この曲でこの人こんな顔してたとか楽しそうだったとか泣いてたとかそういう、みんなの想いも全部一緒にココに持って帰ってこれてたら良いな。私が初めてThe Cheseraseraを見た日の光景を彷彿とさせるものがあって、また見たいとずっと思ってた光景にまた会えた感覚。そしてここにいる全員が彼等の音楽を好きだという現実に胸がいっぱいだった。
宍戸さん、「いつも本当にありがとう。感謝してるよ!」って叫んでたけど、それはこちらこそだよ。本当にありがとう。だいすきです!楽しかったし、たぶん生きてる限り、忘れない時間です。
セットリスト一覧(https://simacks.tumblr.com/post/186259760916/20190608)
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各地句会報
花鳥誌 令和3年6月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和3年3月3日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
川原の景色を替へる猫柳 世詩明 一生を投げ打つ如く嚔かな 同 冴え返る明智神社の石仏 ただし 段ボール迷路の遊び春立ちぬ 同 夜な夜なに表はれくるや雪女 輝 一 楤の芽を楤の木撓め採りにけり 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月4日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
三姉妹雛に劣らぬ顔に見ゆ 喜代子 水温み何か動めく川の底 都 古雛のどこかやつれて品のあり 同 雪音のそれらしき音春きざす 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月5日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
飾られてふと笑み給ふ女雛かな かづを 故山笑む遠嶺は未だ覚めずとも 同 三月の鳥語艶めく故山かな 同 雛の世に及びし人の世の流転 雪 春愁か考へてゐる横顔か 同 古鍬にくさび打ち込み春耕す 匠 石仏の頭巾乾ける四温かな 同 三月や恐竜の吠えまろやかに 数幸 三月やクレーンアームの手の捌き 同 雛の間をちらと横切る男の子かな 笑 足裏に春芽の息吹はたと受く 同 ランドセル春のジャンケン沈下橋 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月6日 零の会 坊城俊樹選 特選句
ふつくらと日当たる乙女椿かな 小鳥 春の池ぐちやぐちやにスワンボートかな 和子 落つる時少しあからむ椿かな 三郎 ひたひたと岸をゆたかに春の水 悠紀子 春禽と真正面よりみつめ合ふ 久 切り株の洞に雨水の匂ひかな 要 マネキンの裸身をなぞりゆく春日 順子 子の櫂に春の一日を委ねをり 久 落椿白より赤の朽つる日に 和子
岡田順子選 特選句
銭洗ひ丁か半かよ春の水 きみよ 橋渡りしはとしあつ師かと亀の鳴く 瑠璃 水温むちよつと���行きや神田川 荘吉 白き空吸ひこむやうに鳥帰る 三郎 切り株に集め積まれし落椿 小鳥 古着屋の中東の香の春ショール きみよ 武蔵野や鳥の繋いでゆく木の芽 千種 鳥交るベンチに人はものを食ふ 和子 少女うつむき三椏の花嫌ふ 俊樹 スワンボートを漫画にしたる霞かな 同 ひらり乗る赤い自転車受験果つ 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月8日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
忠魂碑あたり群がる土筆かな 世詩明 鳥帰る網を繕ふ人の上を 清女 ものの芽に狭庭の月日始まれり 信子 古墳群一叢侘し筆の花 世詩明 春蘭の秘めたる恋の色に咲く 中山昭子 指先に血を騒がせて土筆摘む 世詩明 鞦韆に二人腰掛け黙の刻 中山昭子 雛納む鬢のほつれを撫で申し みす枝 涅槃会や朱唇輪袈裟の六地蔵 世詩明 無人駅それからの道つくづくし 同 雪吊の男結びの解き難し ただし 光秀の駆けたる道の犬ふぐり 清女
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月8日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
山焼くや旬日にして利休色 怜 医薬門くぐれば春の水の音 和魚 雨戸繰る芝生青むと思ふ朝 怜 ほし鱈の炙りて尾びれ香ばしき 貴薫 木洩れ日の影やはらかき菫草 三無 落日に白木蓮のかがやきて 迪子 信濃路に虚子の句碑ありこぶし咲く 同 水温む蛇口の水も柔らかし 史空 黄水仙声高らかに話す人 ます江 凜として月光纏ふ花ミモザ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月9日 萩花鳥句会
リハビリに縮緬手作りお雛様 祐子 薄化粧の少女ミモザを抱へ来し 美恵子 精霊の海へ十年涅槃西風 健雄 言葉では感謝しきれぬ卒業生 吉之 鳥帰る水面に白き羽根二本 陽子 青き踏み幼児二人の鬼ごつこ ゆかり 稚児走る河津桜に染めし頰 明子 伐られたる古木の椿より新芽 克弘
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
島浦の遊具に少女初桜 栄子 黄水仙俯く顔を上げさせて 史子 馬酔木咲き石灯籠に垂れきし 同 番号で呼ばれる廊下春寒し 佐代子 面差しの失せし弁天蝶を呼び 都 湖を駆け来る綺羅よ春時雨 美智子 風紋の襞より雲雀転げたち 悦子 夕東風や遊覧船はドック入り すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月13日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
���昼間の一人の時間犬ふぐり よみ子 暁は春雪洞の灯をともし 依子 失せし物こつと現る春の風 よみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月13日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
右打者のライト方向春一番 のりこ 春水をふはりとゆらす真鯉かな 清 サンバ打つ雪解雫や倉庫群 雅春 春待ちて大地踏みしめたき足裏 同 葬り終へゆつくり帰る雪解道 慧子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
椿落つ太郎冠者てふ良き名にて 雪 炬燵猫人の機嫌に拘らず 同 春満月西行偲ぶ野の明かり みす枝 万蕾の膨らむ音や山笑ふ 同 早春賦歌へば少女なりし頃 玲子 耳たぶに三月の風そよと來て 和子 枯れし木に炎のやうな牡丹の芽 英美子 春塵や嫁ぎゆきたる娘のピアノ 同 目鼻なき狐の嫁入り雛飾り ただし 橋梁の浦の越路や海おぼろ やす香 陽の落ちて瞑想深し座禅草 同 啓蟄や村を出て行く次男坊 世詩明 妻に云ふ言葉探しに青き踏む 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月17日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
菜の花の畑の先に滑り台 千加江 蒼天へ梅の一枝に花二輪 同 はだら雪見えて母娘にある禁句 清女 春立つと雀は軒に鳴きたがる 雪 美しく止りて春の鳥となる 同 夢に見し椿此の世の色ならず 同 春愁のこけしの一重瞼かな 同 案外な男のくれし桜貝 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月21日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
騎馬像や辛夷に太刀を振り下す 幸風 春雨に旧き薬舗の濃き匂ひ 貴薫 料峭の軒触れ合へる神仏 千種 春雨にけぶる漆喰薬舗かな 慶月 日のにほひまとひて雨の桜かな 幸子
栗林圭魚選 特選句
春雨に旧き薬舗の濃き匂ひ 貴薫 春光の逆立つ川を遡り 千種 茅葺きの春の嵐を吸収す 慶月 太古の樹春雨にぶく光り落つ ます江 せせらぎに木五倍子の花の鎖垂れ 三無 日のにほひまとひて雨の桜かな 幸子 里桜武蔵国原見晴らして 久子 武蔵野や仄かに香る木の芽雨 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
男ふとつらつら椿てふ一語 雪 竜の鬚こぼしてをりぬ竜の玉 同 地虫出づ大きな顔に覗かれて 同 老人と認めぬをとこ春の風 上嶋昭子 地に還るまでのくれなゐ落椿 同 土筆摘む老女の中に棲む少女 信子 金泥の胸の大きな寝釈迦かな ただし 春灯や女横顔エゴイズム 世詩明 立子忌や続く愛子忌女どち 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
枡形句会 栗林圭魚選 特選句
ままごとの客人として雛あられ ゆう子 芳墨の古寺の扁額弊辛夷 幸風 手のひらの小さき折雛緋色して 美枝子 鰐口の連打に応へ木の芽吹く 百合子 ぎつしりと野の香の詰まる蓬餅 三無 てんでんに句碑の梅訪ふ親しさよ 文英 大川の流れ華やぐ桜東風 秋尚 大空に向けて蹴り上ぐ半仙戯 幸風 陽子姉の形見の雛今年また 多美女 強東風に硝子戸軋むそば処 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
風を読む浜の男の子やいかのぼり 登美子 春来たる駅前恐竜空に啼く 令子 鳥群るるまだ白がちな春山に あけみ 紙雛のいつの間にやら数増えて 裕子 花雪洞の寄付の名俳句教室と 令子 晴の窓雪解雫の影流れ 紀子 山門へ敷き延ぶ筵草萌ゆる 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
山桜なべて浄土の風はらむ 佐和 春泥の古鏡のごとき光かな 睦子 温む水こはさぬやうに鷺下りる 孝子 失敬と手を上げ君は鳥雲に 美穂 散る花の音も気づかず彷徨ひて かおり 軒端まで流れてきたる冬銀河 佐和 鳥帰る記憶の道を迷ひけり 美穂 真つ直ぐに生きし柩よ梅真白 成子 解かれある上がり框の花衣 かおり 春泥を跳び損ひし子へ呪文 美穂 迷ひこむ少年老いし冬木立 佐和 天上のこゑ雲雀野は古墳趾 志津子 しばらくはシテの桜でありにけり 睦子 寄す波も消えゆく波も鳥曇 かおり 春の泥行きつ群れゆく鳥けもの 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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イタリアのマンガ文化と日本 - ルッカ コミックス&ゲームス2017
12月。ミラノの街も木々の黄葉に染まり、秋の深まりから冬へと移り変わっている今日この頃。 イタリアは10月29日の日曜日深夜にサマータイムが終わり、日本との時差は8時間となりました。
10月末から11月初頭にかけて、イタリアに来て初めて泊まりがけの旅行に行きました。行き先はピサとルッカ。
ピサは皆さんご存知の通り斜塔で有名な街ですが、今回の目的はルッカで行われる「ルッカ コミックス&ゲームス2017(LUCCA COMICS&GAMES HEROS 2017)」に行くことでした。

ピサのことは一旦置いておいて、今回は以下のことを。 ちょっとボリュームが多いです。
ルッカのこと
ルッカ コミックス&ゲームスのこと
ヨーロッパ、世界におけるマンガ文化
出展ブースはアメリカもの、日本もの、ネットドラマが中心
コスプレイヤーから見る人気作品
ゾンビが親しまれる文化に思うこと
改めて、ルッカ コミックス&ゲームスのこと
ルッカのこと
ルッカはトスカーナ州、いわゆる中部地方の北西に位置する小さな都市。
近隣にはフィレンツェやピサがあります。
↓↓拡大すると…

ミラノは北部のロンバルディア州にあるため、移動には時間がかかります。ピサまでIntercityという列車で4時間(もっと早い列車でも3時間)、さらにルッカへはRに乗り換えて30分。 それならもう数日間宿を取ってしっかり楽しもう、と旅行を決めた次第です。
ちなみに普段は静かで穏やかな美しい街並が楽しめる街とのことですが、このフェス期間中は完全にお祭り会場と化していました。
ルッカ コミックス&ゲームスのこと
ルッカ コミックス&ゲームス(LUCCA COMICS&GAMES HEROS)は、毎年10月末〜11月初頭に開催される世界有数のコミックフェスティバルです。 1966年から始まったこのイベントはルッカの街全体を会場として年々盛り上がりを増しており、その規模は日本のコミックマーケット(以下コミケ)、フランスのアングレーム国際漫画祭(Festival international de la bande dessinée d'Angoulême)に次いで世界で三番目だそうです。(つまり、日本のコミケは世界最大規模)
「街全体を会場にしている」とは具体的にどういうことかというと…

会場でもらった地図。上記のように広げると縦46.5×横93cmの大きさ。
もう少し情報量を削るとこんな感じ。

見ての通り、城壁に囲まれたルッカという街をそっくりそのまま会場として利用しているわけです。壁で仕切られた広い土地、というのがお祭りの会場として適していると考えられたのでしょうか。
この中にありとあらゆるブースが設けられるほか、大量のコスプレイヤーが街を闊歩していたり、一般のお店でもマンガやゲームのグッズを販売していたりと本当に街一帯がイベントを盛り上げているようでした。

右側が城壁の外、左側が城壁の上。穏やかな風景とコスプレイヤーの対比。

街中で売られるマンガやゲームのグッズ。個人的な印象では刀が一番人気で、他にNARUTOのクナイやハリー・ポッターの杖などもありました。
ちなみにこのフェスはイタリア内でも知られていて、ミラノのイタリア人に「先日ピサとルッカに行きましたよ」と言っても「ふーん」という反応で終わるところを、「ルッカのコミックフェスに行ったんです」と言うと目を輝かせて「本当に?良いね!」とまるで違う反応が返って来るので面白いです。
ちなみに今回このフェスに行ったのは、以下の理由から。
ヨーロッパの漫画文化に触れたかった
ヨーロッパで日本の漫画がどれくらい親しまれているか知りたかった
ここで少し世界のマンガ事情について解説します。
ヨーロッパ、世界におけるマンガ文化
世界で流通しているマンガの系統は3つに大別されると言われています。 一つはアメリカの「コミックス」、一つは日本の「マンガ」、そしてもう一つがフランス語圏の「バンドデシネ」。
「コミックス」はヒーローものを中心とした劇画調のタッチのもので、スーパーマンやバットマンなどのいわゆるアメコミと呼ばれる作品を指します。オールカラーで薄い月刊誌への連載という形を取り、単行本化するのは一部とのこと。
「マンガ」はご存知の通り、基本白黒で描かれ各コマの大小・強弱や線による演出力の高い作品で、週刊誌や月刊誌への連載を経ての単行本化が一般的です。ちなみにイタリアでも「MANGA」と言えば通じるほど親しまれています。
「バンドデシネ」はフランスで9番目の芸術と位置づけられるように、長い制作期間で一コマ一コマの絵を完成度高く描き込んでいく密度の高い作品です。こちらも基本オールカラー、しかし連載形式は取ら��単行本ありきで執筆されるのが普通とのこと。古い作品では「タンタンの冒険」などもこれに当たります。
自分はここ数年この「バンドデシネ」に興味を持っているのですが、なかなか日本で発掘するのが難しく情報も少ないのが悩みでした。 今回のフェス自体はフランス語圏ではないものの、同じヨーロッパで行われるフェスであればバンドデシネ作品に触れられるかも…という期待が自分の中にはあったのです。
ちなみに自分がバンドデシネに興味を持った書籍がこちら →「松本大洋+ニコラ・ド・クレシー」

イタリアで買ったバンドデシネ作品。 いずれもオールカラー、かつ左はハードカバー。それぞれ20ユーロ弱(1ユーロ130円程度なら2000円超)なので、日本のマンガと比べると高め。
出展ブースはアメリカもの、日本もの、ネットドラマが中心
出展ブースはとてもたくさんあって、とても全部は回りきれませんでした。 大きな区分としては以下の二種類があり、
企業エリア(Netflixなど一企業が広いスペースをブースとして貸し切る)
テーマエリア(COMICSやJAPAN TOWNなど、テーマに沿った小さいブースの集合)
それ以外の独立エリア(EXIBITION、RAMEN SHOPなど多種多様)
その中の系統はだいたい以下の通り。
ネットドラマ・テレビシリーズ系(Netflixやその他有名ドラマシリーズなど)
アメリカ作品系(ワーナーブラザーズ、スターウォーズ、アメコミなど)
日本作品系(任天堂、BANDAI、ドラゴンボール、その他漫画など)

スターウォーズブースはやはり人気。写真はお客さんではなくオフィシャルスタッフ。

ワーナーブラザーズブースはずっと長蛇の列。(入場は断念)

任天堂ブースも大人気。マリオだけでなく、ゼルダの伝説も親しまれている���

みんな大好きドラゴンボール、と言っても良さそうなほどイタリアでも有名。

JAPAN TOWNには日本のお店や会社が多く出展。和服やかんざし、民芸品などの伝統的なお店から、マンガ用品(コピックなど)やフィギュア職人が実演するブースも。 日本人スタッフの方も多く、いろいろお話を伺えました。
自分が期待していたバンドデシネものは、正直存在感が小さかったです。
というのも、イベントの正式名称が「LUCCA COMICS&GAMES HEROS」であることからもわかる通り、このフェスはマンガ・ゲーム・ヒーローもの(映画やドラマ、アニメ含む)すべてを網羅しています。 さらに言えば、「ヒーローもの」という巨大なくくりの中に「マンガ」「ゲーム」「映画・ドラマ」が置かれているという印象すら受けました。
そう考えると、
バトルものの映画やドラマ → アメリカ作品系のヒーロー
バトルもののマンガやゲーム → 日本作品系のヒーロー
というように、このフェスでアメリカ作品・日本作品の存在感が強いのも納得できます。イタリアやヨーロッパ発のヒーローものってイメージがあまりありませんし…。(自分が知らないだけかもしれませんが)
とはいえもちろんヨーロッパのコミックエリアもちゃんとありました。 ボリューム的には少し物足りないものの、エリア内に所狭しと各作家さんや出版社ブースが並んでいていろいろな作品を手に取ることができて嬉しかったです。
出展している作家さんご本人がいらっしゃるブースも多く、描画の実演や実際に言葉を交わしてお話を伺えたりできたのは非常に良い学びになりました。 「僕はオノ・ナツメと友達だよ!」という方もいらしたな…。(オノ・ナツメ先生はイタリア留学経験のある漫画家さんです)
コスプレイヤーから見る人気作品
「ジャンル的にどういうものが親しまれてるかはわかったけど、具体的にどんな作品が親しまれてるの?」と思う方もいるかもしれないので、ここで参考までに自分が見かけたコスプレを箇条書きにしてみます。
※()内はその作品において見かけたキャラクター名 ※太文字は自分が見かけた頻度の高い作品 ※ネットドラマやアメリカ系、その他自分がよく知らない作品は言及なし ※作品名は順不同

なぜかよく見かけた亀仙人のコスプレイヤー。
<日本作品系>
ルパン三世(ルパン、次元、五右衛門)
ONE PIECE(ルフィ、トラファルガー・ロー)
HUNTER×HUNTER(ヒソカ)
BLEACH(アランカル版の一護)
となりのトトロ(トトロ)
もののけ姫(サン)
魔女の宅急便(キキ)
紅の豚(ポルコ)
FINAL FANTASY Ⅶ(クラウド)
FINAL FANTASY Ⅷ(スコール、サイファー)
FINAL FANTASY Ⅸ(ビビ)
スラムダンク(桜木花道)
NARUTO(暁の装束、サクラ、四代目火影、カカシ)
ドラゴンボール(孫悟空、ベジータ、クリリン、ピッコロ、亀仙人、神龍、超サイヤ人)
進撃の巨人
新世紀エヴァンゲリオン(綾波レイ、アスカ)
魔法陣グルグル(ニケ、ククリ)
東京喰種
ドラえもん
名探偵コナン(コナン)
ハイキュー!!(烏野や他校のユニフォーム)
スーパーマリオ(マリオ、ルイージ)
ポケットモンスター(サトシ、ピカチュウ、コスプレではないがゲンガーの顔Tシャツを着た人がちらほら)
ゼルダの伝説
美少女戦士セーラームーン
プリキュア系
デビル・メイ・クライ
銀魂(坂田銀時)
犬夜叉(犬夜叉、桔梗)
<海外作品系>
ディズニープリンセス
スターウォーズ
ゴーストバスターズ
ハリー・ポッター(ハリー、各寮のローブや杖)
バットマン(バットマン、ジョーカー)
スパイダーマン(スパイダーマン、ドクター・オクトパス)
パイレーツ・オブ・カリビアン(ジャックスパロウ)
シュレック
アサシン・クリード
ピーナッツ(スヌーピー)
Netflix系ドラマとおぼしきもの
その他アメコミ系
<その他>
アーミー系コスチューム
ゾンビ系メイク(とても多かった)
あくまでコスプレなので、「格好良い!」と思う服装の作品が多い印象です。そのせいか少女マンガのキャラクターはほとんどいませんが、実際には矢沢あい先生などの少女・女性マンガもイタリアでは親しまれています。
NARUTOは忍者、BLEACHは和服で刀、というわかりやすい日本らしさと格好良さが人気の要因かもしれません。 ルパンもこんなに親しまれているとはつゆ知らず。イタリア人のルパンと次元はとても格好良かったです。 しかし、ゾンビ系コスプレイヤーの方々がそのままの格好で列車に乗り込んでいる様は何だか異様でした…。
ゾンビが親しまれる文化に思うこと
このフェスを通じた個人的な体感の一つが、「ゾンビが親しまれすぎじゃないか」ということ。コスプレでゾンビ系メイクをしている人がとても多いのはもちろん、このフェスで二つもゾンビ系のブースが設置されていました。

バイオハザードに出てくる街、ラクーンシティを模したスペース。 この中に入って何かを体験するプログラムもあった模様。

ウォーキングデッドのブース。こちらも人気があるようでした。
単純に人体にペイントすれば完成するという手軽なコスプレ感もあるのかもしれませんが、日本のハロウィンと比べても抵抗がなさすぎだろう…と。 もしかしてこれは日本と欧州での文化の違いに起因するのでは?と思い少し調べてみました。
ゾンビは土葬文化から生まれた怪物です。つまり、死んだ人の身体が残っていないとそもそも存在し得ない。キリスト教文化は土葬なので、文化上欧米ではゾンビが存在し得る環境だったといえます。 これに対し日本は火葬文化なので、死体が残存する期間がとても短い。そのため、死後の肉体をベースにした怪物が日本には見られないと考えられます。
そもそも日本でゾンビが流行した大きな要因はゲーム「バイオハザード」ですが、そのストーリーは某企業によって開発されたウイルスへの感染がゾンビ発生の要因というもの。 つまり日本で流行している「ゾンビ」は土葬文化に由来しないものであり、重視されているのは「思考能力のない死体あるいは感染者が、人を喰らうことで増殖していく」という概念なのだなあ、と調べていて感じた次第です。
※調べる中で見つけた、ゾンビ文化隆盛の文脈がわかりやすくまとめられている記事はこちら
改めて、ルッカ コミックス&ゲームスのこと
正直得るものが多すぎてここに書ききれないのですが、イタリアにおけるマンガ文化や日本の立ち位置を知るには絶好の機会でした。 日本のマンガ・ゲームが世界に知られていることは情報として知っていたけれども、「本当にコンテンツとしてここまで力があるのか…」と驚きました。
もちろんここに訪れているのはイタリアの中でもかなりマンガ好きの人々なので、一般的にイタリア人がどのような作品に普段触れて何を感じているのかを知るには、引き続き日常の中で会話しながら知っていく必要がありそうです。
それにしても面白かったな…。

おそらく模写のショップ。

街の至る所に道案内の看板が。

日本作品のブース内。写しきれないほどのフィギュアがたくさん。

手塚治虫作品ブース。

本当はルッカの観光名所の建物。入れずじまい。
<書ききれなかった物事の覚え書き>
宿の予約はお早めに(2・3ヶ月前にはもうルッカの宿がAirbnb含め埋まっている)
各都市からルッカの会場までの公式直行バス利用は難易度高め
ルッカの駅から会場までは徒歩15分ほど、近い
エリア内にある「RAMEN SHOP」はカップラーメンとRed Bullが売られているところ
個人的には世界のマンガ家7名の原画展示会場が非常に良かった
↑ここで松本大洋先生の原画を鑑賞、大きな学びを得る
ジブリ作品、宮崎駿監督はやはり有名
過去には本フェスでヤマザキマリ先生も講演
今年はBLEACH作者・久保帯人先生来場予定も急遽キャンセル
「ワンパンマン」の人気
ワコムやイタリアのマンガ学校のブースもあり
▼参考資料
LUCCA COMICS&GAMES HEROS 2017
ルッカ コミックス&ゲーム(Lucca Comics & Games)-アーモイタリア
バンドデシネ -wikipedia
アメリカン・コミックス -wikipedia
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