#足の毛穴が目立たなくなるクリーム
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luzibeauty · 10 months ago
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老け見えするくすみをどうにかしたい!
〜 5つの原因別に対策を紹介 〜
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顔がくすんでいると肌にハリがなくどことなく暗く実年齢以上に老けて見えたり不健康な印象を与えたりするもの😱
どうにかしたい!と思いながら、対策に悩む方も多いのではないでしょうか。そこで、今回はくすみの種類や原因と具体的な対策について解説します。
【くすみの種類と原因を知ろう】
あなたの”くすみ”はどのタイプ?
①「糖化タイプ」
肌組織内で糖化が発生したことで起こるくすみ。「糖化」とは、身体のなかで消費されずに余った糖分がたんぱく質と結びつくことでAGEsと呼ばれる物質に変わる現象です。老廃物が肌の細胞に留まることでくすみが生まれてしまいます。茶色がかかった黄色っぽいくすみであれば、糖化タイプの可能性が高いでしょう。
▶️【対策】食事の際は野菜から口にするなど血糖値の上昇を抑える工夫をしましょう。糖化ケアに注目した美容液を毎日のスキンケアに取り入れるのもオススメ!
②「乾燥タイプ」
肌が乾燥したことで起こるくすみ。乾燥によってツヤが失われ、毛穴が目立つでこぼこ肌になります。表面がでこぼこした肌は、光を反射せずに影ができてしまうので灰色っぽくくすんで見えるのです。顔の肌が乾燥してカサカサしている場合は乾燥タイプの可能性があります。
▶️【対策】保湿効果の高い基礎化粧品を使って、肌に潤いを与えることが大切です。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの潤い成分が配合されたものが適しています。
③「メラニンタイプ」
メラニン色素の滞留が原因のくすみ。紫外線を浴びたり肌がこすれたりした結果、ターンオーバーが正常に行われずメラニンが排出されずにとどまることがあるのです。色むらがあり、茶黒っぽくくすんでいるときは、メラニンタイプの可能性が高いでしょう。
▶️【対策】紫外線対策を丁寧にすることが大切です。美白効果のある基礎化粧品を使ってケアするのも有効です。
④「血行不良タイプ」
疲労や運動不足、冷えなどが原因で血の流れが悪くなると��栄養が届かず、老廃物も溜まってしまいます。その結果、肌からツヤがなくなり、くすんで見えるようになります。不健康な印象を与えるどんよりした色味の場合は、血行不良タイプの可能性があります。
▶️【対策】適度に運動したりゆったりと入浴したりして血行を良くすることが大切です。クリームをつけるとき、指で優しくマッサージするのも良いでしょう。
⑤「角質肥厚タイプ」
加齢や睡眠不足、疲労などが原因でターンオーバーのリズムが乱れ、本来なら自然にはがれ落ちる角質が残って厚くなることで起こるくすみ。角質層が厚みを増したことで透明感が失われてくすんで見えます。肌に触れるとごわついている人はこのタイプの可能性が高いでしょう。
▶️【対策】ターンオーバーのリズムを整えることが大切です。睡眠を十分とるなど生活リズムを整え、丁寧な保湿ケアをするようにしましょう。
地道に続けることが何より大切です。日々の対策を心がけて明るくクリアな肌を取り戻しましょう🌟
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satoshiimamura · 2 years ago
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雨濡れ色のペトル 雨笠煙蓑
期待と諦観の邂逅あるいは金属板の踏み鳴らし
 傷みかけた林檎が皮付きのまま、四等分に切られて出てきたとき、ジーナ・チャイカは、ひくりと頬を引き攣らせた。
 都会への憧れで、故郷から延々と、かつてあった鉄道の跡を歩いていた中で、ようやく雨に降られていなかった町に出た。そこで、唯一無事らしい飲食店の店主に哀れまれた彼女は、到底年頃の女の子が使うようなものではない、物置のような寝床が提供された。
 これまで全く感じなかった疲労と、眠気、そして空腹感を覚えたジーナは、文句も言わずに眠りに落ちる。いつの間にか、黒いブラウスは白に戻っていて、綺麗な青のリボンも褪せた臙脂色になっている。それらの原因は、雨の外だからだ、と漠然と彼女は悟っていた。
 そして、目覚めたばかりの彼女に提供された食事が、傷みかけた林檎だったのだ。
 タダで提供された、一文なしの彼女は文句など言えない。それでも、少し躊躇うように手が伸ばされた。
 一口、喉を通り過ぎれば、それまでほとんど感じていなかった渇きを実感した。先程までの忌避感などなかったかのように、次々と口に含む。が、それは唐突にやってきた乱暴者たちによって止められた。
 ジーナよりも少しばかり年上の、二十歳そこそこの青年たちが、凶悪な顔をして店主へと詰め寄る。
 曰く、隣町への道のりを教えろ。
 曰く、そこでの殺し合いを勝ち抜けばジープが手に入る。
 曰く、そうすればすぐに大陸から脱出できる。
 曰く、そのためにも食料品を渡せ。
 ジーナは彼らの言い分が馬鹿馬鹿しいと思っていた。楽観的で、行き当たりばっかりで、何も考えていないような彼らの態度に、彼女は冷ややかな視線を向ける。
 その侮蔑の感情に気づいたのか。青年たちの一人がジーナに近づいてきた。そして、脅しのように彼女の頬を殴りつける。
 店主が慌てたように駆け寄ろうとするが、それを男たちが許すわけもなかった。どころか、ジーナを人質のようにして、これ以上の暴力を認めたくなければ食料品を出せと告げる。
 歳のわりには痩せたジーナは、綺麗に吹き飛ばされて、店の壁に叩きつけられた。ゆらりと立ち上がった彼女は、どうにか自制心で舌打ちを我慢した。けれど、その反骨芯あふれる視線を隠すことはできなかった。
 馬鹿の一つ覚えのように、先程殴ってきた男が、再度ジーナに暴力を振るおうと近づく。
 痛みは、雨の中では勝手に薄れる。
 怪我は、雨の中では自然に治る。
 こんな低俗な連中も、雨の中ではジーナの足元にも及ばない。
 それがわかっているだけに、彼女は少しばかり自分の無力さを噛み締める。選別を突破したにも関わらず、こんな事態になるだなんて不甲斐ないと思っていた。
 ���んな彼女の相手にしていない、見下した態度が、男の琴線に触れたのだろう。何考えてやがると怒鳴りがらも、大ぶりなモーションで彼女の顔を狙った。
 が、ビシリと小さな何かが彼の手の甲に当たる。ギャッと汚い悲鳴が店内に響いたと同時に、パチンコ玉が一つ、床に落ちた。
「よぉ、久しぶりだなぁ」
 その一声でようやく、全く毛色の違う男がいつの間にかいたことに全員が気づいた。真っ赤な布地のアロハシャツ、クリーム色のズボン、白いパナマ帽、カラコロとなっておかしくない下駄に、感情を読ませないサングラス。見目は派手だし、その言動もまた、まともな大人だとは思えない。そして、静かに開け放たれた店の扉の前に立つ偉丈夫の登場に、青年たちはたじろぐ。
「あ、あんたは……」
 先程まで店主を詰めていた男が、青白い顔色をしたまま、偉丈夫を指差す。
 ニヤリと笑った突然の闖入者は、次の瞬間ジーナには見えないほどのなめらかさでーーそして男たちが反応できないほどの速度で、力を振るった。
 一人は顎を砕かれ、一人は足を踏みつけられて鈍い音をさせ、先程ジーナを殴った人物など手の甲に穴が開けられていた。最後の一人は、襟元を締め上��るようにして持ち上げられている。
 ヒッと持ち上げられた男の口から、小さな悲鳴があがった。
「報告だぜぇ。お前たちが引っ掻き回してくれたお陰で、もうあの集団はダメだ。ほぼほぼ壊滅、リーダー以外は全員雨の下だ」
 爛々とした目が、横顔のためにわずかに見えた。
 その怒気なのか、覇気なのかわからない男のオーラに当てられて、か細い声で「許して」と持ち上げられた青年は零した。が、派手な見目の男は、懇願を聞き遂げる様子は全くなく、さらに持ち上げる。
「俺が怒っていると思ったか? いいや、これは諦観だよ。お前たちの未来を俺は諦めたんだ」
 青年が何か弁明をしようとした、ようにジーナは見えた。が、男は躊躇なく手にした人間を壁に叩きつけた。ずりずりと叩きつけられた青年が力なく倒れていけば、壁に血の痕が、適当に筆を滑らせた絵の具のように残る。
 青年たち全員が床に崩れ落ちたのを確認して、男は店主に向かって「悪りぃな、汚しちまった」と謝罪した。先程までの恐ろしさが形を潜め、カラリとした笑みを浮かべる彼が、逆に異様に思えるほどだった。現に、店主は青白い顔をして、肩を小刻みに震えさせている。
 怯えているのを感じ取った男が、再度謝った。
「見苦しいもんだったな、すまねぇ」
 そして、彼はようやくジーナを見た。
 男のサングラス越しの目が何色なのか、分からない。今、どのような感情を浮かべているのか、それさえも分からない。
「嬢ちゃんも、怖い思いさせて悪かったな。殴られたところは、難しいかもしれないが、よく冷やしておきな」
 他意はないつもりだったのだろうが、男のジーナを子供扱いした言動に苛つきを覚えた。強ばった表情のまま、彼女は「大丈夫よ」と返す。「そうかい」と言った彼は、そのまま青年たちを引きずって店の外に出ていった。
 大丈夫か、と店主の心配する言葉に、ジーナは再度安心するように問題ないと告げる。そして丁寧に礼を告げると、彼女は足早に先程の人物の後を追いかけた。
 店の外には、もう誰もいない。……が、昨晩はなかった車の轍が続いている。
 ジーナは、その轍の上を走る、走る、走る、息切れしながら、走る。徐々に雨雲に近づいていき、町の建物は閑散としている……というよりも崩壊の度合いが激しくなっていった。そして、車が乗り捨てられているのを見つけ、さらに彼女は雨雲へと足を進める。
 雨の幕が張る境界の手前に、一人の大人が立ち尽くしている。先程の、派手な見目の男ではない。
 ジーナは走るのをやめて、ゆっくりと背後からその人間へと近づいた。何かあれば、雨の中に逃げ込もうと思いつつも、驚かせないように声を掛ける。
 緩慢な動作で振り向いたのは、随分と顔色の悪い男だった。これまでジーナが見てきたどんな人間よりも、青白い顔、真っ黒な隈、生気をなくした唇を持ったその人は、彼女の姿を認識すると「どこに行くんだい?」と、掠れがかった声で尋ねてきた。
「ここは、危険だよ。雨が全てを奪っていく、何も残らないんだ。君はまだ若いんだから、すぐにここから逃げるべきだ」
 どうやらジーナを自殺志願者だと勘違いしたらしい。その幼児に語りかけるような口調に、彼女は言葉では何も言わず、胸を張って雨の幕へと入っていく。ジーナを止める言葉を吐きながら、けれど彼女の歩みを指一本動かさずに眺めていた彼は、まざまざと彼女の変化を観察できた。
 期待の文字が頭の上から滑り落ちる。目を閉じ、意識を遠くへ持っていき、一瞬だけ眠るような夢心地になれば、傷もまた薄れていく。いくつもの期待が、彼女の頭から滑り降り、その跡が黒くなっていった。一筋、一筋と染まっていく彼女の身から、白はなくなり、黒に染め上げられ、そして特徴的な目がきらりと光った。それはロゴスが起きてから、久しく見ることのなかった色だ。真夏の青空、昼の容赦ない陽光を宿した色。
 呆然とした男は、やはり何も言わずに立ち尽くしていた。ジーナは一瞥し、さらに先に進む。
 何もない場所だ。
 ただ、雨が降り続けるだけの場所で、その存在はすぐに分かった。
 何かの結晶の山を見下す男の姿は、ジーナと同様に、黒く染め上げられている。黒いパナマ帽、鮮やかなパイナップルが目立つ黒地のアロハシャツ、黒スキニーに下駄の鼻緒さえも黒だった。
 ジーナが雨音に交えて、水溜りを踏んだ。規則正しく、一定のリズムの中での水音が崩れる。その音に反応して、男が振り向いた。
 やはりジーナからは、サングラス越しのその目は見えない。だが、何か呟いた男は、目を隠し続けたものを取った。
 鮮烈な色がそこには収まっていた。キラキラと太陽のように輝く、炎を彷彿とさせる色だ。赤ではない。燃えるように煌めく、その色の名前をジーナは知らない。
「さっきぶりだな、お嬢ちゃん。傷はもうよさそうだ」
 男が笑って挨拶をしてきた。それにジーナもまた答える。
「ええ、先程ぶりですね。こんな風なので、心配は無用でしてよ」
 同族との邂逅に、ジーナは精一杯の口調で、対等に見せかける。
 互いに笑い合って、そうして男から名乗りをあげた。
「諦観、の円城寺吾郎だ。お嬢ちゃんは?」
「期待、のジーナ・チャイカです」
 互いになるほどと思ったが、同時に疑問も抱く。
「期待のわりには、物悲しそうな雰囲気だ」
「なら、諦観にしては前向きすぎませんか」
 両者ともに答えがないのは、一瞬にして理解できた。自分たちは、そういう者だと既に知っている。そこに、それ以上を求める意味などなかったのだ。
「初めてです、同じ選別をくぐり抜けた人に出会えたのは」
「俺も同じ存在がいるとは思ってたが、会ったのは初めてだな。なんだ、一人でここまで来たのか」
「ええ、そうです。見かける人は、殆どロゴスに耐えられなかった。私以外、誰も」
「そいつは難儀な旅路だ。……失うだけの光景だったのか」
 吾郎の同情するような眼差しに、凛とした顔でジーナは言い返す。
「失うだけでしたが、それも選別の結果なのでしょうがないです」
「……さっきから、お嬢ちゃんはロゴスのことを選別って言ってんな。なんだ、その選別って」
「なんでも何も、ロゴスは選別でしょう?」
「ほう、なんでまたそんな風に思ったんだ」
 吾郎の纏う雰囲気が変わった。彼の態度の変化に、ジーナは嬉々として得られるものがあり、選ばれるのたる理由を述べていく。
「だって、この世の中にある、大半の下らない物を全て無くしてくれましたから。ロゴスは不要なものは全てなくすのです、私たちの飢えも、傷も何もかも」
 ニヤリと彼は笑う。笑うだけで、なんだか本当に、心の底からの喜びのようには、彼女は感じなかった。ただ、顔を歪めたような印象を抱く。
「じゃあ、お嬢ちゃんは大切な身内を失った連中に、それらが不要だって言うのか?」
 ジーナは、吾郎の質問に、なんだそんなことかと思った。
「私も母が選別に通らなかったことが悲しいです。でも、それがあの人の精一杯で、限界だっただけ」
「俺たちみたいなのは選ばれたって思っているのか」
「思っているも何も、それが事実でしょう。だから私はロゴスに、私たちと同じ存在に期待するんです。新しい時代、新しい世界がやってきたのだから、私たちは使徒になれるのです」
 起きた出来事は事実として解釈し、そこから先を向いていく。過去は変えようもなく、失われたものは戻らない。失われた理由を、失われても問題のない理由を、誰もが探しているのだ。
 ジーナは、だからこそあれが選別なのだと思っている。
 彼女の故郷は、誰一人として生き残らなかった。彼女だけが生き延びたその理由は、世界が彼女を必要だった、からだ。だが、彼女と相対する男は、その考えをハッキリと否定する。
「俺はロゴスによる新しい世界だなんて思わねぇ。ロゴスは天災だ。どうしようもねえ部分はあるが、俺たちのような存在は、その天災を鎮めるための手段であり、駒だ。英雄でも使徒でもねぇし、そんな大層な役割ができるはずがない」
 ある意味、自らの力を弁えた発言であった。諦観の灯り言に相応しい評価だ。だが、天災を鎮めると願うほどの期待と自信が込められた言葉でもあった。ついでに、彼の思った以上に冷酷な側面も見られる。
「冷めていらしてるのね」
「諦観の通りだ」
「雨が憎いのかしら?」
「憎いとは思わない。天災だから、しょうがねぇって思ってるだけだ」
「けれど、今は雨を利用していますわ」
「……ああ、そうだな」
 文字の山が何を意味するのかなど、ジーナはよく知っていた。彼女は、山を生み出したこともあるし、道中でいくつも似たようなものを見ている。吾郎が連れていった四人の姿はなく、文字だけがあるのならば、もう答えは出ていた。
 しばしの沈黙。やがて、吾郎が戻ろうと言う。雨の外に、人を待たせているから、と。彼は振り向きもせずに、雨の外へと歩きだす。ジーナは、それ以上何か発言することはなく、男の後を追った。
 雨の切れ目。あるいは、世界を隔てる銀幕。選別の違えた道。選ばれた者だけの大地、選ばれなかった者の土地。なんだっていい、なんだって本質は変わらない。ただの切れ目なのだ。
 そこにいたのは、先程と同じように立っているだけの男。顔色の悪さも、先刻と何も変わっていない。
 吾郎は男の名前を呼んだ。男の視線が吾郎へと向けられて、しかしすぐにジーナへと移る。
「君は」
「同類ってヤツさ」
 吾郎の説明で、男は納得したようだった。
「そうか……そうだな。コイツのようなヤツが他にいてもおかしくないのか。だが、こんな子供が」
「子供扱いしないでください」
「……すまない。少し、娘に似ていたものだから、つい」
 素直に謝ったので、それ以上ジーナは何も言わなかった。男は首を一度だけ横に振り、何かの雑念を払う。そして、今度は吾郎を真っ直ぐに見て、問うた。
「終わったのか」
「ああ、終わったよ」
 その過程や様子を一切省略した、簡潔すぎる返答に、男は一歩、二歩と後退り、そして力を抜いて座り込んだ。
「そうか……そうか、そうか! 終わった、終わったんだな」
 顔を手で覆い、同じ言葉ばかりを口にしながらも、やがて音は変化し、嗚咽ばかりとなっていく。大人の、それもたった今まで冷静に話していた人間が、あっという間に幼児のように泣き崩れる様を���たジーナは、少しばかり居心地が悪い。
 対し吾郎は、慰めるように男のそばにより、肩を優しく叩いていた。苦楽を共にした仲のように、互いの傷を知り合った彼らの言葉にならない情動は、ますます彼女の疎外感を煽る。
 だが、その疎外感は思ったほど長くは続かなかった。
 鼻を啜り、掠れ切った声で「もういい」と告げた男は、腫れぼったくなった目を何度も拭いて、立ち上がる。
「すまない、少し感情的になってしまった」
 そうして、先程とは真逆に大人の顔を男はする。
「円城寺もここまでありがとう。あんなにも我々の手助けをしてくれたというのに、こんな結末になってしまって、すまない」
「どうってことはねぇよ。旅は道連れ、世は情けって言うだろう。それに、最後は俺も謝るべきだ。すまねぇな、お前以外……助けられなかった」
 吾郎の言葉に、男は「しょうがないことだった」と慰める。
「それと、円城寺と同じ存在のお嬢さん。最後の最後で、君を巻き込んでしまったようだ。騒がしくしてしまったようで、申し訳ない」
「いいえ、大丈夫ですわ。あの騒動のおかげで、同じパドルに出会えましたもの」
 ジーナの零したパドルの言葉に、男は満足そうに微笑む。
「なるほど、君たちはパドルというのか。円城寺は頑なに教えようとしなかったから」
 スッと視線を向けられた吾郎は、そのまま顔を逸らし、弁明した。
「パドルって存在に、変に期待されたくはなかったからな。俺にだって限界はあるし、人間であることは変わらねぇぜ」
「……そういうことにしておくさ」
 穏やかなやりとりに、先程までの悲壮感は感じられない。男の、今にも倒れそうなほどの、鬼気迫る雰囲気はなくなり、それほどまでに終わったものの重さは測り知れない。
 何があったのだろう、とジーナの好奇心がもたげたが、先刻までのなりふり構わない号泣の様子を見れば、さすがに遠慮した。
「それで」
 男が微笑みながらも、話を続ける。
「君たちは、これからどうするんだい」
 これからの一語に、ジーナと吾郎は互いに視線を合わせる。それはまだ確認していないことだったが、しかし二人とも同種であるが故に、ほぼ確信していた未来でもあった。
「漠然とだが、行くべきだと思っている場所がある。お嬢ちゃんも、そうだろう?」
「ええ、同じく。でもその前に、お嬢ちゃん、て呼び方辞めてくださらない? 私には、ジーナという名前がありますわ」
「じゃあ、ジーナ嬢ちゃん」
「馬鹿にしているのかしら」
「そのつもりはないさ。俺の歳からすれば、お嬢ちゃん呼びの方がしっくりくるだけだ」
「まるきり、子供扱いなのですね」
「ジーナ嬢ちゃんは正真正銘ガキだろう」
 ざわりと嫌なものがジーナの喉を通り過ぎた。圧倒的なまでの余裕の表情を浮かべて、それでいて軽薄な様を見せつける諦観のパドルに、無性に苛つく。
 スッと彼女の目が細められるも、吾郎はその様子を無視する。
「で、話を戻そうか。俺も、ジーナ嬢ちゃんも、漠然とだがロゴスの中心へ行くべきだと感じている。感じると言うよりも、呼ばれるってのが正確だがな」
 吾郎の説明に、男が無言でジーナを見た。期待に応える様に、ジーナもまた頷く。
「ええ、私も感じています。あちらの方に向かうべきだと」
 ジーナが指さした方角は、雨雲が広がっていた。それを見た男は「真逆だな」と呟いた。この言葉に、もしかして着いてくる気だろうか、と一瞬だけジーナは心配した。だが、即座に吾郎が心配の芽を摘み取る。
「お前は、さっさとここから脱出した方がいい。もうなりふり構ってはいられない程度には、雨の侵食は進んでいるようだ」
 この町自体どの程度保つか、と三人の背後に広がる何もない場所を見て呟く。
「分かっているさ。私はパドルじゃない、人間だ」
「なら、いいんだが」
 大人たちの睨み合いに、ジーナは肩をすくめる。冷静なはずの彼らのやり取りは、時に回りくどく、そして面倒だ。
「パドルの私たちは向かうべき場所があり、人間のあなたはそこへは向かえない。なら、合理的に考えましょうよ」
「……ジーナさんに言われたら、もう諦めるさ」
「大変素直でよろしくてよ」
 ふふふ、と笑う彼女の様子に、吾郎は何か言おうとして、けれど全く別のことを話し始めた。
「それで、だ。今後の移動手段とやらで、確認したいことがある。俺たちが乗ってきた車は、そのままお前が使え」
「だが、」
「ああ、ああ。気にするな、移動手段はもう目処がついてる。あいつらが言ってただろう? 隣町では、殺し合いで優勝したやつにジープを一台進呈ってな」
 その話は、ジーナも覚えていた。あの不快な四人組の男たちが言っていた情報。
「あんな与太話を信じていらっしゃるの? しかも勝ち上がるつもりだなんて、諦観らしくないわ」
 雨の中でなら、ジーナとて自信がある。だが、未だ町として体裁が整っているのならば、まず間違いなく雨の外だ。その場合、パドルである彼女たちは、特殊な力を思う存分奮えない。もしかしたら、吾郎は何かしらの自信があるのかもしれないが。
「そうだな、諦観らしくねぇ。とは言っても、こんな指摘をするジーナ嬢ちゃんだって、期待らしくはねぇな」
「余計なお世話だわ」
 ふん、と鼻を鳴らしたジーナと、カラカラと笑う吾郎のやり取りを興味深そうに男は眺めていた。
「まぁ、さすがにそんなもんに参加するつもりはねぇよ。ただ、その噂話は結構広まっていたようでな。ちょいと、調べてみたことがあったんだ。そうすると、」
「なにかしら」
 わざと区切った彼に焦ったくなって、ジーナが問いただす。その様子を確認した吾郎は……。
「ジーナ嬢ちゃん、今の世界情勢ってヤツは分かるか?」
 と、全く違うことを話し始めたように思えた。
「突然なんですか」
「いや、ジーナ嬢ちゃんはロゴスを選別って言ってるからな。選別は選別らしく、現状の勢力図を理解してんのかと思って」
「私は、ほとんど人に出会ってないのですよ。数少ない出会った人々のほとんどは、パドルでもなく、雨に消えていきました。町についたのもここが初めてでしたし」
 ジーナの説明に、それまで黙って聞いていた男は口を挟む。
「円城寺。お前が何に警戒しているのかは分からないが、何でもかんでも察してもらえると思うな。話を進めたらどうだ」
 その指摘に、吾郎は小さな声で「すまん」と謝ったあと、すぐさま説明した。
「現状から考えてみれば、大国ナルツィアーゾは崩壊したとみていい。となると、序列的にはロヴィエが世界の王者にきて、その次がクリザミアだろう。向こうは、ほとんど被害がない��て話だしな。これまで四カ国は、仲良しこよしで成り立っていたし、長いこと戦争なんかねぇ。なら、軍隊ってヤツは必要なかった。でも、国を超えた警察組織はあるし、組織犯罪ってのもなくならねぇ。組織犯罪の中には思想犯てヤツもいて、ここで国に煙たがられるのは、何だと思う?」
 再度の問いかけに、ジーナは考えてみた。そして、ロゴスが起きる前に見た映画を思い出す。
「……できあがった国家体制への反抗」
「そうだ、不平不満は誰だってあるし、完璧な国家なんてもんはない」
 そこまで説明して、ようやく本題へと戻ってくる。
「何が言いたいかってことなんだがな、こんな大混乱な最中でも、ジーナ嬢ちゃんみたいな考え方ーーロゴスが選別であり、そこに選ばれた連中がいる--は、そう珍しくもないってことだ。終末思想とでも言うのか、大変換への憧れか、或いは強制的な変化への希望かは知らんが、一定数の共感者たちがいる。その中には、表じゃ大成功している人間もな。だからこそ、ここへやってくる連中がいるし、ここでことを始めようとする連中もいる」
 吾郎は、そのまま耳にした如何様にでも捉えられる教義と演説を脳裏に思い出した。だが、それを目の前にいる、真っ先に共感しそうな少女には伝えない。
「隣町の件も、おそらくこの手の奴らが裏で動いてる。でなけりゃ、こんな状況で垂涎もののジープをアッサリと手放すかよ」
 ついでに、と続く吾郎の言葉で、ようやくジーナは彼の狙いがわかった。
「あいつらが持っているのは、少なくともジープ一台じゃねぇだろうな」
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その後の話1
「そういえば君の目は、雨の中だと随分と鮮やかな青になるのだね」
「そうですの? 私、鏡を見ていなかったので気づきませんでしたわ。いったい、どんな色なのかしら」
「真夏の空の色のようだよ。透き通るような海ではないし、ただただ突き抜けるほどの真っ青な色だ。アウィンに似ているな」
「アウィン?」
「美しい石の名前だよ。アピスラズリの主成分でもあるんだ」
「まぁ、素敵」
「君たちパドルの目は、本当に美しい宝石のような目だね。円城寺の雨の中の目も見たことがあるんだが、ファイアオパールのようだと思ったさ。できれば、ずっとその色なら良かったのに、残念だ。ああ、雨の中で奪われたなら、もしかしてずっとその色のままなのだろうか。先程、君の頬にあった傷は治っているが、もしかして雨の中なら治癒するのかい? そうなら、目を貰えないだろうか」
「え、あの……え?」
「ジーナ嬢ちゃん、そうなったら離れときな。この大災害の中で、ネジが外れちまっただけだ。普段はリーダーらしい奴なんだが、どうにも俺たちの目に関してはこうなりがちでなぁ。始めは口説かれてるのかと思ったが、途中でこれは違うって気付いたんだよ……」
「円城寺の目は本当に綺麗だからなぁ。妻と観に行く予定だった宝石展の目玉の一つだったんだ。なぁ、本当にダメなのか? どうにかして美しいままに保てないか努力するから。ああ、ジーナさんの目もダメなのかい? ��の色は娘の好きな色だったから」
「……無理です」
「ほら、ジーナ嬢ちゃん泣きそうだぞ。やめろや」
「酷いなぁ、私はただ君たちの目の色が本当に美しくて好きなだけだよ」
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その後の話2
「本当に予想通り、車があるとは思いませんでしたわ」
「予感的中ってな」
「そういえば、運転は吾郎おじ様がなさるのですよね」
「ジーナ嬢ちゃんは免許持ってんのか?」
「持っていませんわ。でも今この時に、それが重要と思いですの?」
「そりゃそーだ……興味あるなら、道中どこかで運転してみるか」
「良いのですか」
「こんな状況で物損も人身事故もねえだろ」
「ふふふ、車の運転は映画を見てて憧れていました」
「へぇ、どんな映画がジーナ嬢ちゃんのお眼鏡に叶ったんだか」
「崖の間際でのカーチェイス」
「うーん、やっぱり辞めさせようか」
 実際問題、普通にジーナは壁にぶつけたし、おそらく何もなくても免許はとれないんじゃないかと吾郎は思った
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mudajo-blog · 8 years ago
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足の毛穴が目立たなくなるクリームとは?クリームの詳しい効能
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ダメージが続くと敏感肌になってしまいます。ひどい場合は、炎症を起こしているケースもあります。
  そんなダメージを受…
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cookingcooking4 · 6 years ago
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女の子
今日、女子っぽい服装をした
ウィッグ、メイク、ブラウス、ブラジャー、スカート、脱毛
すべてが初めての経験だったので、それぞれ感想を述べさせていただきたい
ウィッグ
まず、長い髪がこんなにも煩わしいものとは思ってもみなかった
前髪が崩れていないか常に気を配らなければならないし、風が吹くと髪の毛が口に入るし、耳元が痒くなっても髪が崩れるのを恐れて手を入れられないし、頭は重い
そしてこれは一番不快だったポイントなのだが、ウィッグのサイズが小さくて常に頭が痛かった
多分、もうウィッグはかぶらない
メイク
お店でメイクをしてもらったのだが、楽しい反面、自己嫌悪に苛まれた
俺は男なのになんで女みたいな化粧をしているんだろうという疑問が浮かんでは消えてを繰り返した
ブラウス
意外と動きやすいし、なにか羽織れば温度調整もしやすいし、洗濯してもすぐ乾くし、楽
俺が女性として生を受けていたら好きになってた服かもしれない
ブラジャー
圧迫感はすごいけど、付けていて不快な気分にはならなかった
スカート
どっちが前でどっちが後ろかが分かり難い
でも、ズボンしか履いたことのない俺からしてみれば新感覚な着心地だった
階段を登るときのなんとも言えない感じや、椅子に座った時に余る生地の部分を気にしなければならない感じや、ショーウィンドウを通るたび自分の姿を見てしまう中毒感がたまらない
スカートはマジで楽しすぎる
脱毛
すね毛を除毛クリームで脱毛した
初めてすね毛を脱毛したから、自分の足が新鮮
毛穴目立つかなと思ったけど、あんま目立たないんだね
部屋着着た時とか湯船に入るときの足の感覚もいつもと違って不思議な感じ
機会があればまた脱毛したいと思えた
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junikki · 3 years ago
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2022/05/10
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カロリー制限し過ぎたからか、朝起きた時立っていられないほどだったので、今朝は急遽ホットドッグをガッツリ食べることに。だいぶマシになってきたあ。やっぱり糖質制限しすぎると良くないかもなあ。玄米ぐらいは毎日食べて良しとしようかな。多分私の場合は筋肉痛が回復しないまま縄跳びしまくったからというのもあると思う。
筋肉痛あるまま運動って良くないらしいし、身体の疲労回復が追いついてないのかも。さすがに今日は縄跳びやめとこうかな。なんか普通は運動って辛いから続けるのが苦痛だったりするけども、縄跳びは楽しすぎて、筋肉痛も忘れるほど飛んでしまうんだよな。痛いんやけども楽しいから痛みを誤魔化しながらつい飛んで先週は生理中だったんだけども浮腫みとか怠さを忘れて飛びまくったし。でもでも明らか身体が悲鳴を上げているのでほんと今日はやめときます。まあそんなこと言って夜には飛んでそうやけどもwまあこういう楽しくて毎日やりたい!と思えるようなことじゃないとダイエットって続かんよな。筋トレとか基本的に退屈だし、スクワット以外の筋トレ全然続けられんわ。縄跳びは全身の筋トレみたいなもんだから実質筋トレしてるようなもんやしな。縄跳び始めてから既にお腹、ふくらはぎ、太もも、腕など、痩せたい部位のほとんどに筋肉痛がある。自転車通学で痩せた時も自転車乗るの気持ちよくて楽しいし、バスで行くより早いし時刻表を気にしなくてもいいからという理由で続けられたから、カナダでは縄跳びして痩せたい。
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あと今週の一週間チャレンジのコスメはこれ。
w7 blazin on Fire
Mac matte lipstick DIVA
Chanel rouge coco lip blush 416
CHANELのグロスは使い切りまでずーっと固定で使う予定です。結構空っからになってきた。ちなみにマットなアイシャドウの粉を砕いてフェイスパウダーに混ぜたので一番左は一応使い切り。このフェイスパウダーがめちゃくちゃ使いやすいの。ミネラルファンデ並みのカバー力あって毛穴消えるし、なんか肌めちゃ綺麗な人に見える。
レンガ色系アイシャドウたち好きだわあ。使いやすいし。最近はグリーンを目尻に置く寒色系メイクばっかりだったから暖色系の良さを改めて実感。
フェイスパウダーに混ぜまくって結構アイシャドウパレットの歯抜けが多いから、HOTTOPICのパレット(一番穴抜けが多いし一つ一つ量も多いので)アイシャドウ混ぜて移し替えるのもありかな?とか思ってる。移し替える組み合わせ考えつつ、���が向いたらやります。中途半端な小さいパレットの沢山あるからな。
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チークも混ぜて入れてもいいかも。とりあえずパレットの良く使う色をまとめて、容器とかは処分するとか考え中。まあでもHOTTOPICのは紙パケだから丈夫で無いのがたまにキズだが。
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前からアイシャドウブラシ(特にアイブロウブラシ)新調したいと思ってたら、めっちゃいいの見つけた。2本で4本分という。持ち歩き楽そうだし最高やな。毛もふわふわでありつつコシもあって。明日からこれでアイメイクしよ。まあ新調しても今までのブラシ別にまだ捨てないけども。洗い替えに便利だしね。
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あと日焼け止め買ってきた。顔に塗る用と持ち歩き用に。 25%オフだったから。何気にAVEENO初めて使うわ。去年買ったattitudeのはまだ残ってるんだけども、ボロボロ白いのが出るから嫌い。でもとりあえず身体用として使ってる。どう見ても紫外線散乱剤なので肌にはやさしそうやし。朝使って手で無理矢理伸ばすと、意外と数時間したら馴染んでる。AVEENOのスティックタイプを持ち歩いて塗り直し用にしようと思ったんだけど、大正解。これも透明になるやつだった。顔用のはしっとりクリーム状で保湿力も高そう。でも伸ばすと白くならない。
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あとwinnersでレギンス買いました。縄跳び用に。洗い替えに2着。黒いやつにしようと思ってたけど、いいやつなくてかわいいピンク系です。サイドにポケットがついてて、スマホで回数カウントしてるからちょうどいいかなと思って。ぴったりサイズだからスマホもポケットから落ちなさそうだし。ちなみに履き心地普通に良いです。タイツみたいな感じで柔らかいし。サポートされてる感じだから足がだるいのがこれで少しマシかも。足の怪我も少なく済みそう。ちなみにSサイズでちょうどよかった。太い今でもSサイズ履けるとは。痩せるとXSとかになるんかなあ。それはそれであんまり市販でサイズなくて不便そうだけども。ちなみにブラは特に不便なんだよな。日本でいうCカップぐらいがAカップに当たるようで、C以上(アンダーも最低70以上)でないとつけれるブラが本当に売ってないです。一般的な店ではアンダー75以上〜しかなかったりするので、日本でD70とかで一番メジャーなサイズの私でも結構苦労してる。これ以上胸は小さくしたくないが、やっぱ10kg単位で痩せると小さくなってしまうのだろうか…
今日は控えめにしたけどやっぱレギンス買ったから飛びたくなって縄跳びしちゃったw脚全体が悲鳴を上げているのがはっきりわかる。子供の頃、かえしとびが理解できなくて全然できんかったんやけども、今普通にできたわ。でもかえしとびの動きって飛ばなくてもいいけど二の腕や肩甲骨の運動になるなあとめちゃくちゃ思った。普通に跳ぶよりよっぽどアイテテ…ってなる。二重跳びも5回までなら飛べるようになった。
あとスーパーでオイコス買ってみた。クリームチーズと水に溶かしたゼラチンと混ぜるとチーズケーキになるというので作ってみてるところ。台座のクッキーは苦手なので無しで作ってる。あのクリーミーな部分だけを食べたいので。
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ちなみにこれが晩ごはん。少量のブラウンライス食べました。蒸し焼きの魚とかなり合う。実は昼前ぐらいの時間にtimhortonでダブルチョコドーナツとラテ頼んじゃったけども、まあ朝ごはんということで消費できるだろうし、カロリー合計しても1300kcalぐらいしかなかったので(まだ食べてないオイコスのチーズケーキも含め)、一日1300kcalって意外と沢山食べれるな。
でもやっぱ腸活や体調を意識してご飯食べるとめちゃくちゃお通じ良くなるなあ。ここ5日間ぐらいめずらしく便秘気味だったから。今まで大食いだったのを急に控えめにしたからね。食べる量が減るとやっぱり出るものもなかなか出なくなる。だからこそダイエット中こそ腸活意識した健康的な食事しないとなあと実感した。
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guragura000 · 5 years ago
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ビービー弾よ飛んでゆけ
君のシャツ、パタパタたなびいてる。パリパリに糊のきいた素敵なシャツ。見栄の形が型紙とされているそれを、あたしは黙って見てる。
君は胸を張ってあたしの前をずんずん歩く。ここどこ? 既に分かんない。地理は君の賢い頭に全部インプットされてて、あたしは女という名のオマケだ。あたし、ちゃんと立場を理解してる。だからあたし千鳥足で、君の回転する足に引きずられてく。これが正しい図式です、そうでしょ? 神様。
君、がっしりあたしの手首掴んじゃって、そんなことしなくても逃げないってば。でも君はそういう意味であたしを捕まえてるんじゃなくて、男と女って立場を身に染みて感じたいがため、ポーズをとってるだけなのね。
ああ、こうして見ると世の中にはなんとポーズが多いことよ。腕を組む。女が男の腕をぎゅっと握ったりなんかして。彼氏は彼女をエスコートしたりするんだ。指を絡め合う。お互いの指先の神経がこすれて、ひっそりオーガズムに達したりしてさ。スケベなんだ、人間ってやつは。そして彼みたいに手首を引くことも。ポーズは男のプライドの形。
男のプライドってやつを感じると、あたしは粉々にしてやりたくなる。ご褒美のために媚びを売るなんて、とてもじゃないけどできない。あたしが欲しいのは宝石や洋服じゃなくって、彼らの歪む顔と涙なのだ。
あーあ、背広を着た体格のいい男の人が、ぐしゃぐしゃになって泣いてるところを見たいな。できればあたしを想って泣けばいい。赤い目を隠そうとする手を薙ぎ払って、眼球をべろべろ舐めてあげたい。鼻水、だらしなく開いた口、喉仏がしゃくりあげるのを、いつまでも見つめていたい。
もっと泣いてほしいがためにあたしは、あることないことでっちあげて、彼らの内臓をキュウキュウと締め上げようとするかもしれない。もし罠に引っかかり、あられもなく声を上げて泣いてくれたとしたなら、もう私は満足だ。ご褒美として、優しい理想の女神様となってさしあげましょう。コドクな疾風に冷えきった頭を撫で、誰も触らない唇に触れ、手足を温め、荒れ野という背中を抱きしめてあげましょう。
もし彼らがあたしを想って泣いてくれるのなら、あたしは何でもしてあげるんだ。キスでも、妊娠でも、フェラチオでも。それが懇情の別れでも。
君はいつでもツンケンしている。それはヨウショウキのカテーカンキョーがぱっとしなかったからだとも、世の中に嫌気がさしているからだとも、ただ我が侭なだけだとも言える。まあとにかくツンケンしてるんだ、君ってやつは。
あたしはそのツンケンが嫌いじゃない。ツンケンしてる君は必死で自分を大きく見せようとしてるけど、それって真逆だよ。あたしは君の鼓膜に揺れるポピー畑を眺めるのが好き。毒を孕みながら気弱げに震えている赤い花。君の脆い変装を透かして、その花畑を見るのが好きなの。
君はあたしをどこかに導こうとして、やたらに手首を引っ張るんだけど、その後ろ姿がぼわぼわに逆立ってて、まるで威嚇してる子猫みたいなんだよ。無理すんなって、とあたしは呟く。
君からすればあたしは純情で、儚げで、得体の知れない穴を持つ、れっきとした「女」なわけなんだけど、あたしからすればその考えっててんで的外れなんだな。
あたしの心は鉄砲玉だ。弾丸は重力を無視してビュンビュン飛んでくよ。Aカップの胸や、渦巻き状の耳の穴や、いけすかないお尻の形や、子宮内膜を突っ切って、どこでもないところを旅するんだ。あたしは心では、男でも女でもないんだよ。一つのところに収まろうとしたって、欲望がはみ出ちゃうんだもの。でも君の前では女である方が弱さをねっちり観察できるから、大人しくしてるんだ。ふふ。
 君の肩って広いな。あたし、羨ましい。いいな、風を切って歩けてさ。この世をどこまでも見下ろすことができそうだよ。
君の温かい手が好き。あたしを求めて彷徨う、図体の大きい羊みたいで。こっちへおいで、と誘導しながら、ふいに逃げたりしてみるんだ。そうすると君はムキになってあたしを追い回そうとしてくるからさ。あたしはそこに寂しさの片鱗を感じて、嬉しくなるんだよ。
君の太い首に首輪をつけて、一日中うなじにキスしていたい。君の肌がキスマークで真っ黒になるまでさ。あたしが帰った後に鏡を見て、ぎょっとすればいいんだよ。
君の唇って柔らかいな。噛み切ってその血をごくごく飲みたいよ。痛みで君の目に涙がにじむのを黙って見守っていたいんだ。あたしにだけそうするのを許してくれる? あたしにだけ。
君はあたしがこんな妄想していることを知らない。さっきから引かれてる肩が痛くて、あーあ、関節がはずれちゃうよ、って独りごちる。あたしが今、ぽっきり半分に折れておっ死んだら、君はどんな反応をするのかなあ。あたしが死ぬ瞬間まで、君はあたしだけのものであってほしいんだ。
君の目の前で別の男の人と喋ってあげる。君って意外と嫉妬深いんだな。でも実は嫉妬を楽しんでる節があるのを、あたしは知っている。だって君って真性のロマンチストだもの。
だからあたしはキズナという綱をぶった切るようにして、親しげに彼らと話してあげる。君に見せたことない笑顔だって見せてあげる。君の怒りで握られた拳、可愛いな。それで思いっきりあたしを殴って、一生消えない傷を作ってよ。
でも君は意気地無しだからそーゆーことしないよね。分かってる。君ってぶっとんだものに心底惹かれるくせに、自分がそうなるのは怖いんだもんね。
君は言う。
「お前を見ていると分かる。ぶっとぶっていうのは、多くの何かを捨てることだ」
あったり前じゃん。だからあたしはもう、どこにも帰れないんだ。
 あー、あたしの唯一の居場所で下僕で神で芸術品である君。ずっとあたしの展示物であってよ。泥にまみれて、無様な、あたしを楽しませるアウトサイダーアートになって。あたしが望むままに姿を変えながら、あたしを憎んでギリギリ歯ぎしりしてよ。あたしは君の手首に錠をかけて動けないようにしてあげるから、君は必死に抜けだそうとあがいて唸り声をあげてね。
あたしの零したワイン飲みなよ。くらくらしてきた頃にガソリンで火をつけてあげるね。瞳孔に青白い炎が乱反射して、舌がきらきら燃えてくの、綺麗だろうなあ。二人でフランベされちゃおうよ。でっかいでっかいフライパンの上で。
ね、あたしの脇腹に八重歯を突き立てて、バーコード振ってよ、お願い。あたしは牧場の牛になって、番号で呼ばれたりしちゃうんだ。そしたら君にとってあたしは牛という概念でしかなくてさ、屠殺するために鉄砲で撃つこともできちゃうんだ。ばっきゅーん。その場面を想像して、君は興奮するかな。だって君の手であたしを合法的に殺せるんだよ。あたしの首がポーンと飛んでさあ、目玉がひっくり返ってさあ、全身の力が抜けてくのを見届けることができるんだよ。
だけどそれでも君は、あたしに操られているんだ。殺してほしいと願ったのはあたしだから。あたしだけの君。あたしだけの君。
 けれど本当に面白いのはさあ、頭から爪先まであたしに支配された君がさあ、怒りに我を忘れてガバッと立ち上がってさあ、あたしの頭を床にガンガン叩き付けたりし始めるところなんだよね。君は自分に付けられた首輪をあたしに付け変えたりしてさあ、リードを持って地面を引きずり回しながら、よくも今までこんな目に遭わせやがって、なんて怒鳴るんだよ。あたし嬉しくて嬉しくて、ますます笑っちゃう。
つまり君は妥協して、あたしに縛られてたってことだよ。それを愛と感じてくれてたってことだよ。
あたしは君を嬲れば嬲るほど自分の力を確かめることができるけれど、本当は胸の早鐘を止めてくれるもっと大きな力を、ずっと待ってるんだ。それは柔らかい優しさやその場しのぎの慰めではなくて、限りなく暴力に近いものなんだ。
あたしは鉄砲玉になってビュンビュン飛んでいく。あたしは君をいたぶってけらけら笑ったりしてるけれど、いつからか弾丸と一緒に体も心も、どっかに置き去りにしてしまったみたいなんだ。自分勝手にしか生きられないあたしの精一杯の愛情表現は、君があたしを忘れないように、一生残る傷跡をつけること。けれどあたしは心の底では、そんな痛みを自分に与えてくれる誰かを、ずっと待っているんだよ。
 ねえ君。あたしに首輪を付けてよ。そしてあたしを、あたしだけのあたしにしてよ。あたしだけの君ではなくて、君だけのあたしにしてみせてよ。あたしを隅々まで支配して、羊水の温度を思い出させてよ。その時初めてあたしは、君と腐るほど泣いて、笑うことができるんだ。
君だけのあたしになりたい。君から心底泣かされてみたい。君に何もかもぶち壊してほしい。このあるんだかないんだか分からない体も。空洞の内臓も。咽の奥に住む、ぶるぶる震えている得体の知れない生き物も。あたしが毛嫌いしてやまない、あたしのことも。
 あたしは君と芯から芯から一緒になってしまいたいんだ。もう怯えたくない。この世の全てに。全てを。全てから。全てにて。
君はあたしの頭蓋骨の中身なんてまるで知らずに、ドーナツ屋の前で立ち止まる。
「うまいんだ、ここ」
と自慢げに言って、自動ドアの向こうへ消える。あたしは思いっきりクリーム乗ったの食べよう、できれば苺ジャムも(君の血に似てる)と呟いて、財布のお金の勘定をし始める。
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hananien · 5 years ago
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【/D】テーブルクロスの下で
AU、モブ×ディーン、モブ視点。8500字くらい
兄弟は少年(S10/D14くらい)。ジョンがいなくなり、里親に引き取られている。わるいソーシャルワーカーとわるい里親に搾取されるディーン。気づかないサム。
以前「誰にもいわないで」という話をアップしましたがあの設定で書きたかったのがコレです。でももう別物です。。
気味の悪い話です。
 人の家に招待されるのは慣れているが今回は特別だった。イドリスは今にも吐きそうな気分で塗装のはげたインターフォンに指を伸ばした。何十年も前に取り換え工事をしたのか古い配線がスイッチのすぐ側にぶら下がっている。その黒ずんだスイッチを見ていると腹の具合がますます悪くなる気がする。普段の彼ならこれに触れるくらいなら一晩の飯くらい喜んでキャンセルするだろう。今回は特別なのだ。  ベルが鳴ってすぐに見知った顔が彼を迎えた。この家の家主ではないがイドリスを招待した男だ。人好きのする丸顔。清潔そうな金褐色の口ひげを蓄えた、評判のいいソーシャルワーカーだ。イドリスは常々、恵まれない少年たちに対する彼の情熱と行動力に感心していた。今ではその感心は尊敬の念にまで達している。  「ようこそ。よく来てくれました」 ニックというその男はにこやかに挨拶をして、イドリスの上着と帽子を預かった。コートハンガーにはすでに重そうな上着が数枚かかっていた。イドリスは自分が最後の訪問者になったことに怯んだが、少しほっとした。というのも家の内装が外見といくらも変わらない古ぼけて汚らしいものだったからだ。ドアの前に敷かれたマットなど、うっかり踏もうものなら何百年もの間蓄えた埃と靴裏の糞を巻き上げそうだ。なかなか立派なシャンデリアや装飾額の絵画などもあるが、どれも埃のかぶった蜘蛛の巣に覆われている。長居はしたくない家だ。  ところがダイニングルームに入ると景色が一変した。部屋が明るい。広さはそれほどなく、八人掛けの長テーブルが置かれていてそれででいっぱいの印象だ。着席していた三人の男たちが一斉にこちらを見たので、イドリスはいつも通りの愛想笑いで会釈をして、ニックに示された席に腰を下ろした。清潔でシミひとつ見えない白いテーブルクロスと同じ刺繍をされたカーテンが、通りに面している六角形の窓を外界の視線から守っている。床は椅子が滑りやすい板張りで、埃ひとつ落ちていなかった。まるでここだけが他の家のように美しい。  「ようこそ、校長先生」 上座の男がいった。「アンドリュー・リックスです。あなたをご招待できて光栄です。こちらはアデリ保安官」 左手に座る男が小さく手をあげた。「こちらはキンツル医師」 右手の男が頷いた。  「こちらこそ、ご招待に預かりまことに光栄です」 イドリスは椅子を引き直した。滑りがよくてテーブルに腹がくっつきそうになり、足を踏ん張って少し戻す。向かいの席に座ったニックが自分に声をかけたことを後悔していたらどうしようと思ったが、ちらりと見た彼の顔には、新参者に対する期待と、これからの楽しい時を想像させるような高揚感の色があるだけで、ほっとする。「わ、私は、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、この地区の学校の校長をしていまして……」  とつぜん、みんなが笑いだした。イドリスはぎくっとしたが、それは緊張がほどけるような和やかな笑いだった。「いや、いや。あなたのことはよく知っていますよ」 グレーの髪を短く刈った、おそらくはもう六十代になるだろうに、若々しい印象のキンツル医師が手を伸ばしてきた。「イドリス・ウエイクリング校長。私の孫が来年転入予定です。よかったら目をかけていただきたいね」  「ああ、それは、ぜひとも」 あわてて手をつかみ、握手をする。  「私も先生のことはよく存じ上げています。一緒にコンビニ強盗を追いかけたでしょう? 忘れてしまった?」 アデリ保安官にも握手を求められる。ぱりっとしたクリーム色のシャツの肩がはち切れそうな体格の良い男だ。イドリスは日に焼けて皺の深い彼の顔をまじまじと見つめ、もうすいぶんと昔の記憶がよみがえってくるのを感じた。「――ああ!��あの時の! あれはあなたでしたか、保安官!」  遠い未知の世界に飛び込んでいくものとばかり思っていたのが、あんがい近しいコミュニティの男たちに歓迎されていると実感し、イドリスの腹の具合はとてもよくなった。  「さて、そろそろ始めましょうか。お互いのことを知るのは食事をしながらでもできますしね」 家主のリックスが手を一度叩いた。「さあ、おいで」  暖炉の影からゆらりと人が現れて初めて、イドリスは少年がずっとそこにいたことに気が付いた。  少年のことは、当然イドリスは知っていた。彼の学校に通う問題児として有名な子だ。イドリスがこの集まりに参加する気になったのも、彼の学校以外の態度に興味があったからだ。  しかし、当の彼を見るまでは、信じられなかった。ソーシャルワーカーのニックは彼を”とても従順”だと評したが、イドリスはそれは自分を不道徳な会へ引きずり込むための方便だとすら思った。学校での彼を見るに、とても”従順に”扱えるとは思えなかった。ニックは彼の舌のテクニックの上手さを声高にセールスしたけれど、イドリスは自分の大事な持ち物を咥えさせるのは不安だった。部下の教員が暴れる彼を抑えようとして二の腕を噛まれ、一か月も包帯を巻いて出勤したことを思うと震えが走る。それでも断らなかったのはこの少年が非常に端整な見目をしているからで、よしんば暴れる彼を押さえつける役として抜擢されたのだとしても、そうして嫌がる彼が弄ばれるのを見ることができれば上々と思ったからだ。  それがどうだ。ここにいる少年は、学校での彼とは別人のようだった。高い襟のボタンを上まで留めてまっすぐに立つ彼は若木の天使のように静かだ。  「ディーン、お前ももう腹がぺこぺこだろう。今日は先生もいらしてる。ご挨拶して、準備にかかりなさい」  「はい、おとうさん」  リックスの言葉に従順に頷くと、なんと彼はそのまま、”おとうさん”と呼んだ者の唇にキスをした。それが終わると、きちんとアイロンのかかったハンカチをズボンのポケットから出して、ていねいに口をぬぐった。そしてまた、今度はリックスの隣に座る保安官に「こんばんは、ようこそ、アデリ保安官」とあいさつすると、白い手で保安官の頬を包み、ちゅっとキスをしたのだった。  唐突に始まったショーに、イドリスはすっかり動揺し、その動揺を表に出さないよう必死に尻の穴を引き締めた。少年ディーンは、順当に隣のニックにもキスしたあと、やはりていねいに口をぬぐい、イドリスの横に立った。  「こんばんは、ようこそ、ウエイクリング校長先生」  「こんばんは」 だれも返事をしなかったのに、とっさに挨拶を返してしまい、まずいのかと思ったが、慌てて周りをみると、みな微笑ましい様子で見守っているだけだった。  「エヘン――」 気恥ずかしさに咳をしていると、するりと手が伸びてきて、頬を少年の手で包まれた。くるなと思った時には、もう柔らかい唇が触れていた。  小さなリップ音とともに唇は離れた。手が離れていくときに親指がやさしくもみあげを撫でていった気がした。イドリスがぼうっとしているあいだにディーンは自分の唇の始末を終え、最後のキンツル医師にも挨拶とキスをした。  最後にディーンは、それまで口をぬぐってきたハンカチで自分の目を覆い、頭の後ろで結んだ。  「さ、それではお楽しみください」 リックスの言葉が合図だったかのように、さっとしゃがむと、ディーンの姿はそれきり消えた。  キンツル医師が親切そうにほほ笑んで家主とイドリスの顔を交互に伺い見る。「アンドリュー、今日は彼は初めてだから……」  「ああ、そうか! ルールを説明しておりませんでしたな。先生、これは実に紳士的でシンプルな約束です。ディーンを呼ぶ時は足を使ってください。届かないからといって、靴を脱いで飛ばすのはなし。ディーンが怪我をしてしまうし、誰かが準備万端のアソコをむき出しにしてたら大変なことになるでしょう?」 ハッハッハッと、陽気に笑う。「基本的には終わるまでディーンはやめませんが、あまり長いと他のみなさんが不満になるので、私のほうで様子を見てやめさせることもあります。今まであったかな、そういうの?」  「ないよ、ない。だって十分だってもたない」 ニックが自分のことのように誇らしげに、自信たっぷりにいう。「ディーンはすごい。今までの子で一番だ。僕らはいまや、彼にすっかり飼いならされてるよ」  「その通りだ」  「たいした子だよ」 医師も保安官も笑い合って頷く。  「だれにもついていないのに、呼んでもすぐに来ないこともある。そういう時、彼は休憩中だから、少し待ってやってくれ」  「あとはサムだ」  「そう、サムだ。校長先生、サムのことは知っていますよね?」  「ああ、ええ。ディーンの弟でしょう。四歳下の。知っていますよ、教員が言っていました。学校でも二人はいつも一緒だそうです」  「サムがこの部屋にいる時は、最中だったらいいんだが、そうでなければサムがいなくなるまで待ってあげたほうがいい」  「サムがこの部屋に?」  イドリスは驚いた。この会合のあいだ、この部屋へは不道徳な合意を果たした者だけしか入れないものだと思っていた。  しかし、リックスは平然とした顔で頷いた。「ええ、彼には給仕を任せていますから」  「大丈夫ですよ、難しく考えなくとも」 キンツル医師がイドリスのほうへ首を傾けてささやく。「皿が空く直前に呼んでしまえばいいんです。サムが給仕しているあいだは特に良くてね。タイミングを教えてあげますよ」  リックスがみなに確認する。「では?」  三人の客がダン、と一斉に床で足を鳴らした。それと一息空けて、リックスが手元のベルを鳴らす。イドリスは少し様子をみることにした。テーブルクロスは床まで長さがあり、その中でディーンがどのような動きをしているか、まったくわからない。そもそも、ほんとうに彼はいるのだろうか? 男たちはテーブルの端に手をついて上半身をゆらゆら揺らしている。顔だけは澄ましてテーブルの上の蝋燭や果物を見つめているのが気色がわるく、たまらなく愉快だ。ここにいるのはいずれも地元の名士たちで、その彼らがダイニングルームで食事を待ちながら、クロスの中で足をバタバタと動かして少年を自分のほうへ引き寄せようとしているなんて。  イドリスは興奮しすぎて足を床から離せなかった。何とか自分もと、震える膝を持ち上げたとき、その膝にするりと手が置かれた。  「あっ」 と思わず声を上げてしまい、慌てて同士たちを見回す。彼らの顔に理解が浮かんだ。おそらくは、ルールの中に”クロスの下で行われていることなどないような顔をすること”も含まれているんだとイドリスは想像したが、彼が新参者だから大目にみてくれているのか、不届き者を見る目つきの者はいなかった。ただ少し残念そうな表情を浮かべて、みな背もたれに背を預けた。  こうなれば自分は見世物だ。イドリスはもう必死に尻の穴に力を込めて、みっともない声をあげないよう努力した。ディーンの手はゆっくりと太ももの内側を辿り、ズボンの上からふくらみを確認すると、ベルトに手をかけたまま、開いた足の間に膝をついて座ったようだった。イドリスは改めて、なぜこの部屋の床がよく磨かれ、埃一つ落ちていなかったのかわかった気がした。  ベルトを解かれ、ジッパーを外す音はよく響いた。これが食事中ならここまで音は目立たないのだろうと思った。もはやみなの目線は遠慮なくイドリスに当てられている。彼の表情の変化で、いまディーンがどのような技で彼を喜ばせているのか推測しようというのだ。全員が目と耳が澄ませているなか、ディーンの手が布の層をかき分けて熱い肉に触れた時、彼が漏らしたであろう吐息がはっきりと聞こえた。イドリスは視線を上げないようにした。少年にそんな声を出させた自分が誇らしかったが、まだそれを表に出すのは早すぎる気がした。  ディーンは広げたジッパーの間から出して垂らしたペニスを、指の腹を使って根本から丹念にしごいていった。すでに興奮で立っていたイドリスのペニスはすぐに天を向いた。裏筋を濡れた何かが辿っていき、それが彼の指でなく唇であると気づいたとき、彼はそれだけで絶頂するところだった。  ディーンの唇はゆるく閉じたり開いたりしながら上へ登って、ついに先端に到着すると、鬼頭だけを飲み込んだ。きゅっと絞るように吸い付かれ、時々力の加減を変えながら、そのまま先の部分だけをねぶられる。イドリスは目を見開いて、膝の上のテーブルクロスを握りしめた。それをめくって、ディーンが――学校一の問題児が――自分を――つまり、校長のペニスを――咥えている姿を見てみたい衝動を抑え込むのは大変な苦労だった。  「失礼します!」 明るく元気な声がダイニングルームに飛び込んできた。ディーンが口の力を緩めて息を吐いたのがわかった。イドリスはとっさに、テーブルクロスの下に手を入れて、彼が逃げないように髪の毛を掴んだ。  「サム、待ちくたびれたよ」 リックスがいう。  「ごめんなさい。ピンチーさんが遅刻したんです。オーブンの調子も悪いみたいで……」  トレー台のカートを引いたサムが現れた。兄にくらべて体が小さく、病気しがちという話は聞いていたが、実際、その通りの見た目だった。  「言い訳はいい。早く配って。その前にご挨拶なさい」  「はい。こんばんは、アデリ保安官、キンツル先生。ようこそいらっしゃいました、ウエイクリング校長先生」  「や、やあ、サム――」 ディーンに動くよう指示するのに、髪を掴むのはルール違反のはずだ。乱暴なやり方が他の同士にばれる前に、イドリスは手を放して、かわりに膝を揺らした。ディーンはためらいがちに舌でカリをこすったあと、顎を上下しはじめ、動きを大きくしていった。  「校長先生は君のために来てくれたんだよ、サム」 リックスが何をうそぶくのかと、驚きながら聞くイドリスだったが、何のことはない、それはニックからも聞いていた、この会合に招待される代わりの”寄付”のことだった。  「僕のためですか?」  「数学の勉強がしたいといっていただろう。これから週に一度、校長先生が家まで教えにきて下さる」  サムはびっくりして目が飛び出しそうな顔をしていた。当然だ、ふつう校長がそんなことしない。イドリスだって初耳だったが、週に一度というのは、この会合の後ということだろうか? それならば、特に断る理由もない。週に一度、彼の兄と遊ばせてもらう代わりに、数学を教えてやるくらい、どうってことない。むしろ、このテクニック。イドリスは根本まで唇に包み込まれ、舌の上下運動だけでしごかれている今の状態に、非常に満足していた。このテクニックと、背徳感を味わうためなら、もっと犠牲を払わなくては、恐ろしい気すらする。  「ああ、君のような、勉強熱心な子には、特別授業をしてあげなければと、そう思っていたんだ……」  「そんな……でも……本当に……?」  「ああ、本当だよ」  イドリスは、衝動にしたがい、右足の靴を脱いで、爪先でディーンの体に触れた。それが体のどの部分なのかもわからないが、シャツ越しに感じるやわらかでハリのある若い肉の感触に、たまらない気持ちになった。  サムは、養父のほうを見て、それからもう一度イドリスを見た、イドリスは、深い呼吸をしながら、これは、麻薬よりもクセになりそうだと感じた。サムもまた、可愛らしい見た目をしていた。兄のような、暴力的な裏面を持つがゆえの、脆さや、はかなさはなかったが、天真爛漫な、無垢な愛らしさがあった。それに、とても賢い子だ。  「ありがとうございます、ウエイクリング先生!」  自分は今、ディーンの口を使って快楽を得、それとは知らぬサムを喜ばせている。同時に二人を犯しているようで、言葉では言い尽くせないほどの興奮を覚えた。  イドリスのこめかみに伝う汗に気づいたキンツル医師が席を立ち、サムの給仕を手伝った。医師が大きな長テーブルに前菜とスープを並べているうちに、サムが一度キッチンに戻ってパンを運んできた。なるほどこれをサム一人がやろうとすれば、給仕に十分以上はかかったかもしれない。  「それでは何がご用があれば――」  「ベルを鳴らすよ。ありがとう、サム」 リックスが手を振り、サムはもう一度イドリスに向かってうれしそうに会釈をした。出ていこうとしたが、振り返り、こういった。「どうせなら、ディーンも一緒にみてくれませんか、校長先生? ディーンも本当は数学が好きなんです」  リックスはもう一度うるさそうに手を振った。「ディーンはバイトで忙しいから無理だ」  「でもおとうさん、週に一度くらい休んだって」  「ディーンは君のために頑張ってるんだよ」 ニックが自然と口をはさんだ。「知ってるだろ? 兄弟で同じ里親のもとにいられるのは幸運なんだよ。ディーンは学校とバイトをちゃんと両立させて、いい子だってことをアピールして、君と一緒にいるほうがいい影響があるって証明しようとしてるんだ。ソーシャルワーカーの僕や、ここにいる偉い人たちにね」  みんな、しようのない冗談をいわれたように笑った。サムもすねたように笑って、肩をすくめたが、すぐにまた真面目な顔に戻る。  「でもディーン���最近疲れてるみたいなんです。夜もあんまり眠れてなくて、何度も寝返りを打つんだ」  それでイドリスは、この兄弟がいまだ一緒のベッドで寝ていることに気づいた。興奮はいよいよ高まり、もう数秒も我慢がならないほどだった。  「ディーンに今のバイト先を紹介したのは僕だ。僕から言っておくよ、あまり彼をこき使わないでくれって」 ニックの声はやわらかく、有無を言わせない力があった。サムは会話が終わったことを受け入れ、いたずらっ子らしい仕草で唇の片方を上げると、空になったカートを押して出ていった。  「……お、オオオッ!」  サムが出ていった瞬間、イドリスは堪えていたものを吐き出した。  親切でよく気がつく医師がスープ皿をテーブルの中央へ遠ざけてくれなかったら、胸元がカボチャ色に染まっていただろう。今までに体験したことはおろか、想像すらしたことのない、すさまじい絶頂感だった。  目の裏がチカチカした。どうにか正気が戻ってくると、自分がとんでもない失態を犯してしまった気がした。これでは普通にしゃぶられてふつうにイッたのと変わりない。ここはバーの二階のソファでもホテルでもないんだぞ。秘密の会合。澄ました顔はどこにいった? ”テーブルクロスの下”のルールは。  その上、最初に出したものを飲み込んだディーンが、残りを搾り取るようにチュっと吸ったので、そこでも声が出てしまった。穴があったら入りたいという気持ちになったのはこれが初めてだった。不正入試がばれかけて両親にさらなる出費を強いたときも、こんなに恥ずかしい気持ちにはならなかった。  さぞやニックは自分を引き入れたことを後悔しているだろうと思ったが、ここでも彼は同士の寛容さに感動することになる。まずは保安官のアデリが快活に、気持ちのよい笑い声を上げて場の空気を明るくした。  「先生、若いですね!」 ボトルからワインを注ぎ、グラスをイドリスに差し出した。イドリスはまだ震える手を伸ばし、なんとかそれを受け取って、下でディーンがていねいな手つきで後始末をしているのを感じないようにして、一口飲み下した。たった一口で酔いが全身に回りそうだ。  「最初は誰だってそうなる」 医師の手が肩を撫でた。「慣れてくれば、サムがいるときに絶頂を合わせることもできるようになる。兄弟が同じ部屋にいる時にイくのはとんでもないですよ。どうしても声が出そうな時は、ナプキンを使うんです」  「……なるほど」 イドリスはそう返すのが精いっぱいだ。  「いや、でも、今日のシチュエーションは初めてにしてはハードでしたね。初めてで、サムと一緒の時間があって、しかもサムがお兄ちゃんを気遣うような言葉を使うなんてね。ラッキーだ。僕だってそんな条件の揃った状況でやったことないですよ、いいなあ」  ニックがそういってくれたことで、ほっとする。彼とイドリスとの付き合いは長く、ずっと昔、彼の担当する少年が不慮の事故で亡くなったことがあり、ともに処理をした。彼との絆は絶ってはいけない。それに、人見知りの強いイドリスが本音で話せる唯一の友でもある。  「うちの子はどうでしたと、野暮なことは聞きません」 リックスもむしろ満足そうだった。「あなたの態度が証明してくれましたからね。ようこそ、これで本当の仲間だ、先生」  その後もかわるがわる、イドリスが気をやまないよう声をかけてくれた面々だった。イドリスはスープを飲んだ。勧められたときにはワインを飲み、その味がわかるほど回復した。いつの間にかベルトはもとの通り閉められ、足の間からディーンの気配はなくなっていた。  気づくと、また男たちの上半身がゆらゆらと揺れていた。
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nikaibun · 5 years ago
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一月
 土曜日の朝にガス・コンロが爆発をした。日常的に体験できる爆発にしては、ひどく大きな爆発だった。爆発の理由はガスボンベの加熱のしすぎとのことだった。幸いぼくにも飼猫にもけがはなく、台所があたり一面真っ黒になり生き辛い匂いを立ち込めた以外は何も問題がなかった。ぼくはすぐにしかるべきところに通報し、しかるべき人間を呼んで処置やら掃除やらを委託した。処置や掃除を専門とする人々により、台所はそれなりには綺麗になった。一、二時間だった。あっという間だ。しかしぼくの目にはまだ焼き付いている。心臓に響くひどい爆発と、その後に広がった真っ暗闇の宇宙のことだ。優秀な彼らでさえも、それを消すことは出来ない。だから、ぼくはもうガスを使わないことに決めた。  自分に対して自分で料理を振る舞うことができなくなったので、顔見知りのジャックの店に世話になることにした。なにしろそこは家から徒歩五分のところにあったので、行かないという選択肢がなかったのだ。ジャックの店には、実はここしばらく足を運んでいなかった。あまり深い理由はなかったが、旧い知り合いが多く居すぎることを、内心気にしていたことが起因しているように思う。ぼくのそんな思惑からくる行動に対して、あの店は一切の関心を払わない。去っていくものは追わないし、来るものは拒まない。そういう店だった。 「はあ。それは大変だったな。」  店主であるジャックはグラスをふきんで何度も拭きながら言った。気力を失ったぼくが爆発事件の話を細々と語り終えたところだった。そのグラスはもう水滴を拭う必要がない。しかし、ジャックは拭くことに集中していないため、自分自身ではそのことに気が付いていない。 「まあ、金さえ置いてってくれるなら幾らでも居ていいからな。なんだったら、金額とメニューを言っておいてくれれば、それに見合った準備もしておくし。おれ、こう見えてもずいぶん家庭的だろう?」 「そうだね。ずいぶん家庭的だ。」 「でも、独身なんだよなあ。彼女なし三十路、一人で店を切り盛りするなかなかの二枚目……結構いい穴場だとは思わないか?」 「思うよ。」  ジャックはぼくにウインナー・コーヒーを出してくれた。 「おれ、結婚して一緒に店を切り盛りするのが夢なわけ。そういうわけで、おれの夢、半分はもう叶っちゃってんだよね。だから神様はハンデを課しているのか? いやあ、参ったなあ。ほんと。」 「三十路の男が、神様、なんて言わないほうがいいよ。女性と交流ができるようなところに行ってはいるの?」 「おれはこの店で運命的な出会いを果たしたいから。」 「きみがそう言うなら止めないけど。」  ぼくがコーヒーを飲んで、ジャックが乾いた笑いをしたところで、ノラがやってきた。カランコロンとベルを鳴らして入ってきた。あのベルは年の瀬にぼくが直したばかりだ。長年来客を知らせるうちに随分音が悪くなってしまったとのことで、ジャックから修理の依頼を受けたのだ。ぼくは、経年劣化によるその音も悪くないと思っていた。寧ろ、味があるとさえ感じていた。まるでむかしソプラノ歌手だった女性が、見目や内面は少女性を持ったままで、薄く皺を重ねた歌声で楽しそうに音を奏で続けるような尊さがあったからだ。しかしジャックは迷わず依頼をするので、ぼくは修理をするしかなかった。ジャックと言葉を交わしたのは、そのとき約半年ぶりであった。  ノラに関しては、ジャック以上に久々に会った。でも、あまり久しいという感じはしなかった。彼は大抵は薄い茶色のセーターを着ている。人は三年ぐらい経てば違う服を着ていそうなものだが、彼はもう何年もそれを着ていた。毛皮か何かのように。だから、彼のアイコン的なものはずっとずっとそのままなのだ。 「お久しぶりですねえ。」  ノラはまっすぐにカウンターの奥の方にあるパイプ椅子のほうへ歩いていってそこに収まった。座った、とか、腰掛けた、とかではなかった。犬が犬小屋に戻るみたいな流れだった。ぼくは「久しぶり。」と挨拶を返した。  ジャックはグラスを棚にしまうと、代わりに職人芸光る湯のみと急須と茶葉の筒とを取り出して、急に緑茶を淹れ始めた。そんなメニューはこの店にないのだけど、おそらく、犬にやるものだと思われる。緑茶のいい香りがする。ぼくは、一気にそれを飲むことができるノラのことが羨ましくなった。 「最近。さ。ノラ。」ノラに話しかけてみる。彼は薄笑いの表情でこちらを見た。「お嬢さんには会っているの。」  ノラは椅子の上で器用に正座をして、咳払いをひとつ立てる。 「この店にいらっしゃったときは、お会いしますけどねえ。なにしろ、お嬢さんがどこに住んでいるのか、日頃何しているのか、想像つきやしませんで。」  そんなこと、お嬢さんだって、ノラに言われたくないと思う。ぼくはそう思ってコーヒーを啜った。苦味に溶けるミルクの味が調和も喧嘩もせず、ただそこに在った。 「ときに、リュカの旦那。おれが最近、思うことを、聞いてくれませんかね。これは本当に、単純な話です。空が青くて海が青いくらい単純だ。」青い光が散乱するというレーリー散乱の現象を単純と言う人は文系だとぼくはつくづく思う。「いいよ。続けて。」 「これは、おれの唱える説です。便宜上、元気ある人すごい説、とでもします。元気のある人はすごい。とくに、おれは元気がないので、ある人はすごいと思うわけです。持てる人と、持てない人。これは天性ですから、ない人があるようにしたら疲れる、ある人がないようにするのは、多少我慢すれば、理論上なし得ると言えましょう。大は小を兼ねるということです。例を挙げます。とある作家の作品を追ってみます。五十万字の大作を十年の構想を経て書き上げたものが代表作となり、その前にも短編は百、長編が十。絶えず文字を連ねていたに違いありません。これ、普通の人でも、厭きます。書きたいことがあったとしても、辞めます。でもその人はきちんとやってきた。これだけで元気があるってもんです。そういう人の作品は、作品を読めばよくわかります。厭きっぽい人の文章はかなり雑ですし、元気のある人は勢いと校正力があります。厭きているものは結論さえ言わず途中で切れているんですね。これは、技術というより気力の問題ですよね。勿論、これは、おれの偏見ですがね。  この説はこれで終わりではありません。じゃあ、元気のない人は悪なのか、というこじつけ極まりない反論に、しっかりノーと言わねばならない。元気のない人は、悪くありません。個性ですから、与えられたカードで勝負するしかありません。でも、それを自分で良しとするかはまた別ですから、元気のある人になりたいなら、演じるか、変身するか、ちゃんと飯食うか酒飲むか、人付き合いを充実させるかクラブにでも行ってみるか……あ。クラブはもう、田舎にしかありませんでしたね。とにかくそんな感じでがんばるしかないわけです。ちなみにおれは、元気がないままでいいです。元気を出そうとすると理性が狂う。おれは狂いたくない。それだけでさ。旦那はどうですか。」  ぼくはノラの話を一応耳に留めておきながら、ほとんど頭で理解しようとせず、ずっと爆発したガス・コンロのことを考えていた。ぼくの頭の中の台所は、未だ、なお、一寸の光も射さない宇宙の闇みたいに真っ黒だった。まるで、ここは世界の涯で、手を伸ばせば違う世界へ行っ��しまうのではないかと、思えてしまうほど。「ぼくも元気がないままでいい。」  ノラは、ふうん、と言って、お茶をのみ、それきりしばらく黙っていた。
 頬杖をつきながら物思いに耽った。食洗機があったのも、アイ・エイチの電子コンロがあったのも、もう五十年も前のこと。時代は、レトロ再来の時代に移ったのだ。心に余裕があった時代、古きを良しとし、自然に寄り添った慎ましい暮らしを営むこと。最低限の発展は一部の研究機関に委ね、土地・地球に根付いた生活を送ること。想像しやすい便利な日本語でいえば、明治時代と平成時代を足して二で割ったくらいだろうか。最低限の娯楽は残り、精神を消耗する文化は、とくに都会では無くなった。エス・エヌ・エス、とか。田舎と一部の若い人の間では、流行っているかもしれない。歴史の教科書にも載っているくらいだ。  ぼくは、エス・エヌ・エスが発展したときから今と変わらない見た目をしていて、ずっと二十代半ばの風貌で周りをごまかし若者を演じ続けてきた。その特異な体質に対して抱いた、悲しみや苦しみなどは、もうすでに身体に深く染み付いていて取り去ることができない。ノラの言う通り、与えられたカードで勝負するしかないのだと、思う。ぼくみたいな体質の人は公にはならないものの結構な人数いて、その人専用の援助プログラムもあるほどである。そのプログラムは要はギブ・アンド・テイクで、その土地にずっと留まると歳を重ねない不気味さが周りに伝わるので、最高十年でそこを去らねばならない代わりに、その費用と生活援助金は支給される。そのかわり、歴史の重要参考人として、その人の人生の一部は、歴史の記録や書物の編纂に捧げられる。ぼくも、その一部である。  ノラは、「あなた、元気あると思いますけどね。」と、長い沈黙を破って言った。どこまで知っているかわからないが、だからこそ、お嬢さんとは会わせたくない、とぼくは思うのだった。あのひとは、何も知らないままでよいのだ。奇妙な世界の外側のことなんて、何も……。湯気が立ち上っていたはずのコーヒーは、すっかり冷めてしまった。冷ややかなコーヒーを啜り、時の流れの早さを呪った。
 この街で過ごす最後の一年とやらに、もう片足を突っ込んでいるらしい。その通達が、今朝方薄っぺらい新聞とともに郵便受けに投函されていた。曇って冷え込んだ一月の空は寒々しく、深い緑の郵便受けをより一層深く見せた。外観ですらその有様だから、中はもっと影を落としていた。手紙はもう一通あった。お嬢さんからの書簡だった。  ぼくはその両方を部屋の中に招き入れ、まずは気が滅入る方から封を開けた。そして、この街での活動期間の終了を思い知る。この通告を受けるのは何回目になるだろう。二、三回目ごろは憶えていたが、四回を超えると段々あやふやになってくる。生まれ年から逆算すれば判るが、判ったところでぼくにとっては虚無感を増す材料にしかならなかった。それに、樹齢のような年月を重ねるぼくのような体質の人間からしたって、十年はそれなりに長い。  お知らせはもう一通あった。移動希望先を届け出てくれというお知らせだった。つまり、次の引越し先をどうしたいか、ということを問うているのである。不本意な経緯で未だに暗闇の宇宙を浮かべているぼくにとって、この問いに対する答えを決めるには億劫さが先立った。だから決断は先送りにし、まるで厄介払いでもするかのように、それらの通告を一度封筒に戻した。  それから、お嬢さんから届いた薄桃色の封筒を丁寧に開封した。コンロが爆発するなんて大変でしたね。そうしたら、お店に行けばリュカさんに会えるのか知ら。そんなようなことと、お嬢さんの近況が細いペンで書かれていた。ぼくはそれを新聞と一緒に折り畳み、小さなボストンバッグに仕舞い込んだ。そしてチェスターコートを羽織り、勤務地のひとつである図書館へ向かった。今日は、小さい子どもたちに「おはなし会」をするのである。
 お嬢さんと出会ったのも、思い返せば「おはなし会」の時だった。  ぼくがまだこの街で大学院生のふりをしていた時分だ。今とはほとんど変わらぬ出で立ちで、ひと月に二回ほど「おはなし会」をしていた。「おはなし会」とは何か。名前から推測できる通り、ちいさい子どもに向け、ためになる話をするというのが趣旨の会である。絵本や紙芝居で読み聞かせをおこなう場合もあるが、ぼくの場合は、自分の目で実際に見てきた思い出せる限りの思い出話を、子どもと話しながら童話仕立てで語るというものだった。  そういう出し物ではあるものの、なぜかおとなも集まって聴いていることが多い。子どもたちの後ろにはたいがい数名の大学生と、休憩中の司書たちが居て、子どもたち以上に耳をそばだてて聴いている。会が終わると、子どもたちは近くのカフェテリアなどで休んでいた保護者たちに引き取られていく。だいたい、子どもたちの保護者というのは、ぼくの話には無関心である。しかし自律的に集まってきた稀有なおとなたちは、残り続け、しばしば追加で話を聴いていくことがあった。その中でひときわ熱心な女学生がいて、それがお嬢さんだったというわけだ。 「蜂蜜が結晶化したはなし。」  あるときお嬢さんに、図書館併設のカフェでスコーンをご馳走してもらったことがある。さっきの話のことでもっと話したい、でもなんにもなしに拘束するのはわるいので、スコーンをご馳走させてほしい。こういう具合だった。スコーン位いいよ、三十分でいいかな。これがぼくの答えだった。しかし彼女は頑としてスコーンの支払い担当を譲らず、おまけになぜか紅茶までつけてくれたので、なんとも申し訳なくなったことを憶えている。貴方は顔立ちが端正だから人生が上手くいきすぎるわ、というのを昔から色んな女性に揶揄されるが、ぼく側の心境はさきほど述べたとおりである。 「蜂蜜が結晶化したはなし。」  大きく膨らんだスコーンは上と下で二つに割られ、サワークリームが添えられていた。白を基調とした器には青と黄色とでうつくしい花の模様が描かれており、うつくしく手入れされているものの少し欠けているところから、蚕の市などで買い付けられてきたアンティークのものとみえた。こういう代物と対面すると、ぼくが先に生まれたのか、それともあなたが先に生まれたのか、と心の中で問いかけずにはいられない。しかしどれだけやさしく問いかけたとしても、返事はいつも「……。」だ。  お嬢さんは、その丁寧に焼かれたスコーンに、サワークリームだけでなく蜂蜜も注いだ。真っ白なクリームの上に垂らされた蜂蜜は、ゆっくりと時間をかけて着地点に落ち、流れ、店内中の光を集め輝いた。お嬢さんはその一連を眺め、「蜂蜜が結晶化したはなし、なんですけど。」と言った。 「湯煎で戻したはなしのこと。」 「そう、蜂蜜が結晶化して、そのあと湯煎で戻したはなしのこと。」 「それがどうかしたの。」 「どうして、そういう風なことと遭遇するんですか。」  ぼくはめずらしく言葉に詰まった。自分で言うのもなんだけど、ぼくの口は冗談の減らない口だから、普段あまり言葉に詰まることがない。だから本当にめずらしいことだった。どうして、って。どうしてだろう? 「考えてみたこともなかったな。」 「しかも、結晶化した蜂蜜を湯煎で元に戻しても、本当の意味では元に戻ってない。」 「そうらしいんだ。またすぐに結晶化したからね。一度結晶化した蜂蜜ってそういうものらしいんだ。その蜂蜜は、もうそういう蜂蜜になってしまった。」 「そのたび何度も湯煎して、湯煎しているその間に、ヨーグルトに一緒に入れるはずだったドライフルーツとナッツのほうが先になくなった。」 「お腹がすいていたから。きみ、よく憶えているね。」 「その逆。忘れっぽいんです。だから、聴きながら手帳に残しました。」  そのときすでに、ぼくはお嬢さんの並々ならぬ念に度肝を抜かれ始めていた。子どもに混じって話を聴きに来るおとなはいる。それはもう、顔を憶えきれないほどたくさん。そして、その後少し雑談をして帰っていくおとなもいた。顔はなんとなく憶えているが、その人のがどんな声で、どんな話し方をして、どんな風に笑ったか、いちいち憶えていられないほど。今回のお嬢さんのように、少し食事を伴うこと。全くなかったわけではない。ただ、なぜだろう、こんな空気になったことは、初めてである。 「正直、狡いなと思いました。」  彼女の念の正体が明らかになった。このときのお嬢さんの表情はよく憶えている。咄嗟に、この光景が一枚の絵画のように感ぜられたからである。やわらかな光の中で、品の良い服の上に白い顔を浮かべている。一見憂鬱そうで、内面は悔しさの渦に閉じ込められている最中だ。瞳の中までには光が届かない。評論家は、この死んだ瞳について、作者がなぜ光を描かなったかで討論するだろう。兎にも角にも、そのように細かく形容したことで、ぼくはこの一瞬のことを一生忘れられないものにしてしまった。 「よく、そう言われるんだ。」  つい、口から出任せになってしまった。そのとき、ようやく彼女の瞳に光が映りこんだ。顔の向きを少しずらしたせいだろう。でも、評論家はこの絵画に対する解釈を変えないほうが良さそうだ。なぜなら、彼女の瞳は光が宿ってもなお、「それなら、尚のこと狡い。」と言っているように見えたから。  それからぼくは紅茶を飲んだ。まだぼくにとっては熱かったので、カップの本体にあまり指が触れすぎないように気をつけながらソーサーに戻した。お嬢さんは小さく溜息をつきながら、乗り出した身を元の位置に戻した。「ごめんなさい。」と言った。 「気にしてないよ。スコーンは美味しい?」 「え? あ、美味しいです。」 「じゃあ、ぼくも戴こうかな。」  しかし、そのスコーンもまだ気持ち熱めだった。「実は。」お嬢さんは口を開いた。「わたしは、小説を書いています。」  趣味で続けた延長か、はたまた初めに筆を持ったときからこうなる運命だったのか。大学に入った年に、新人賞に応募したい、と一念発起した。突然のことだった。それは今までゆとりのあった彼女の生活を一変させた。昼間は大学の講義、夜は小料理店でアルバイトをした後に、出汁の匂いで塗れた自分を叱咤激励しながら書き物に取り組み、シャワーを浴び、八時過ぎには飛び起き、また大学の講義へ行く生活に様変わりした。日々は目紛るしく、エンドレスだった。新しい生活は三ヶ月続いた。しかしそんな闇雲な日々はある日を境に一転する。「おはなし会」との出会いである。  お嬢さんは、「何事も長く続ければ、何かが変わる」と思っていた。そして、確かに変わった。「おはなし会」との出会いによって。ぼくの話が、あまりにも彼女の思うフィクションを超越していたから。あらゆる魅力的な話が、次々と事もなげに語られていったから。その衝撃を、彼女はまだ文章で説明ができないという。きちんと勉強してきている彼女が説明できないと言うのだから、真の意味でそうなのだろう。もしぼくがその困った感情を得てしまった場合、説明できないどころか、息を止めて人生のお終いを願うかもしれない。  それからお嬢さんは、寝床に戻り三ヶ月分の原稿を破ってしまった。泥のように眠り、沈み込んだ沼から顔を上げるころには、季節が夏に変わろうとしていた。破れた障子のあいまから、蝉の騒音と、空の青さが部屋に入り込んでくる。 「長い雨は止んでしまった。なら、わたしもここまでにしておこう。」  そうして、ぼくに会いにやってきたということらしかった。
 「おはなし会」を終えジャックの店に昼食を取りに行くと、お嬢さんと遭遇した。カランコロン、というベルの音で振り返ったお嬢さんは、長い髪を揺らして微笑んでくれた。いつ見ても、絵画のような人だ。 「よう、リュカ。昼飯なら、そこに。」  ジャックは目線でその場所を示唆した。カウンターの中でも一際雑貨に溢れたスペースに、紙袋は置かれていた。ぼくは彼にテイクアウトのサンドイッチを頼んでいたのだ。料金はすでに一週間分ほど先払いしてある。  礼を言い、立ち去ろうとした。すると、お嬢さんに呼び止められた。 「教会の前の広場に行くんですよね。一緒に行きたいです。」 「うん。止めないよ。」ぼくはそう答えた。 「ジャックさん、ラテのおかわりをペーパーカップで戴けますか。」 「はいはい。小銭はそこに置いといて。」  お嬢さんはくすんだ銀色のトレーに、三百五十円を置いた。ほどなくしてラテは手渡され、ソプラノの少女が別れの曲を歌い、ぼくとお嬢さんは店を後にした。
 ぼくは、あらゆることを忘れてはいけない。もっと正確に言うならば、忘れてもいいが思い出さなくてはいけない。そのための技術は、そのための生活習慣によって培われてきた。ぼくは何度でも語り、何度でも思い出す。思い出せるようにでたらめに形容しては、引き出しに丁寧に仕舞いこんでおく。綯い交ぜになることもある。なにしろ、樹齢だ。日記はたまに読み返している。  サンドイッチの中身は料金にあわせてお任せにしているのだが、割に豪華にしてくれることが多い。サービス料の類を善意で免除してくれているのだろう。商売下手な友人の��さしさに感謝しながら、紙袋から取り出す。今日はスクランブルエッグにベーコン、チーズが入っているものと、キウリとツナが入っているものと二種類あった。 「穏やかな一月だ。」 「そう、なんですね。リュカさんにとっては。わたしは寒くてそれどころじゃありませんけど。」  お嬢さんは少しずつカップを傾ける。火傷しないように、あまり穏やかではない一月がさらに穏やかではないものにならないよう、細心の注意を払っているかのようだった。 「でも、新年の落ち着かない雰囲気から解放されて、いつもの日常が戻ってきたのは嬉しいかも。年を越すのは、いつだって落ち着かない。何故だか。」 「わかるよ。人間が決めたただの節目だからね。自然にはないことをしてる。」  でもぼくは、そういう文化を当たり前として生きる人々のことを、心から尊敬している。 「今日も図書館で話してきたんですか。」  カップを傾けるのをやめたお嬢さんが、遠くを眺めながら訊ねた。 「うん。歳末の時計調整の話を少しね。」 「いいですね。行けばよかった。」 「また来ればいいさ。」  そうですね。でも、わたし、忘れっぽいから。と、お嬢さんは遠くを見つめたままはにかんだ。彼女にとって、次の「おはなし会」に行くかどうかはどちらでも良いようだった。だから、次にぼくが子どもたちの前で語るときも、おそらく絵画は見られないだろう。  彼女は、すっかり小説を書かなくなったという。あのとき書いたことはほとんど忘れてしまったとも語った。時期じゃないだけだからまた気が向いたら書いてみては、とぼくは事ある毎に言う。何故なら、ぼくからしてみたら彼女だって、狡い位に魅力的な人生を送っている。機会が許すなら、彼女の瞳が切り取る話を、ぼくはずっと聴いて(或いは、読んで)いたかった。  やさしさで溢れたサンドイッチはすぐになくなってしまった。ぼくは次の仕事場へ向かわなくてはならない。未だに両手の中に溶岩を持て余しているお嬢さんに別れを告げ、ぼくはぼくだけが歩く道のりを、また歩み始めていくのだった。
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spiwish · 5 years ago
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起床は12時。まぁまぁの出来。
(いやバイトだったら遅刻だし、アカンで。)
朝兼昼ご飯がお弁当屋さんのお弁当でした。
大好きな唐揚げ弁当。美味しかった。
今はCafe de lipaへ来ています。
今日もキャッシュレスは対応していないのかなー…?
聞くのが怖くて黙って現金払いしました。しょぼん。
今日は飲み物だけ頼んで、ゆったり動画を見たりInstagramチェックしたり。
私はInstagramはほとんど見る専門で、なかなか記事を投稿しません。
理由は同じ場所にしか行かないから…(苦笑)
好きなところはリピートしてしまうんです。
だから、いつも同じ光景。同じようなメニュー。同じ場所。
面白味が無いと思って、いつからか記事の投稿は滅多にしなくなりました。
Twitterはもはや愚痴アカウントです。ごめんなさい。
イラストも描かなくなっちゃったしなぁ。描かねばなぁ。
デジタルで描けるようになりたいけど、線の太さとかどうにも納得いかなくて、上手くできなくて、うーん…って感じです。
多分デジタル向いてない。下書きだけでもアナログがいいんだろうなぁ。
ひよちゃんと会った日、
急ぎで家を出たので色々と装備品を忘れて守備力0状態だったのですが、
今日は大丈夫…かな?
装備品って言っても自己満足ですが。
鎌倉で手に入れたネックレスとイヤリング、そしてJoueteさんの指輪は、1個だけ持っている金色が最近お気に入りです。
あ、でも今日も時計はしていません。
時間を気にしない休日にしたい、という言い訳を添えて。
昨晩塗り込んだアイクリームですが、
やっぱり一晩だけだと、効果があったのか無かったのか…
でも目の周りがしっとりしていることは確かです。
保湿力高めなんだろうなぁ。
昨日は夜のスキンケアに触れたので、
今日は朝のスキンケアについて。
と言っても夜と大差ないのですが、よかったら読んでみてください。
洗顔はキュレルの泡洗顔を使っています。
たまにアベンヌのサンプル…ではないけど、オマケみたいなので付いてきたこれまた泡のものを使う日もあります。
最近詰め替えを足したのでキュレルも使えるようになったので、キュレルきゅれるしてます。
何故夜洗顔と種類が違うのか。
それは単に洗う場所が違うから?です。
朝洗顔は洗面所で行いますが、夜の洗顔はお風呂場の中で行うため、近いとはいえ持って移動するのが面倒という理由だけで洗顔を分けています。
夜は何となく余裕がある日が多いのでネットで泡立てるチューブタイプの豆乳イソフラボンを使っています。
これは大して拘りがないので今度は違うのを使ってみてもいいのかもだけど、
今のところ問題もないのでわざわざ変える必要もないかな。
朝洗顔に戻ります。
キュレルの泡洗顔をした後は、流して顔を拭いて、夜と同じくハトムギ化粧水をシュシュっとします。
それを手で顔面に押し込み、叩き込み、ハトムギジェル保湿を塗り込んで部屋に戻ります。
部屋に戻って、夜はクリームを使っていましたが朝は別のものを使っています。
こちらは安価で手に入る、ちふれのオールインワンジェル。
ピンクのものです。YouTuberさんの影響で。
それを塗ったら基本のスキンケアは完了なのですが、
最近は陽射しが強いので、この後日焼け止めを塗っています。
日焼け止めはアベンヌのものを使っています。
もっと安くてSPFとかPAとかが高いのいっぱいあるじゃん。と思うのですが、
実はそんなにSPFが強いのが正義ではない、という記事を読んでからはSPFも30ぐらいのマイルドなものを使うようになりました。
まぁこのアベンヌも完全に他人の影響です。
私のスキンケア、メイクに影響のないものなど無いのだ…。(個性がない)
その日焼け止めを首周りまで塗り塗りして、完成です。
日焼け止めだけはなぜかいっぱい持っているので、さっさと使わねばなぁ…
昨年度購入したラロッシュポゼとか、全然使ってないで余ってる…
色なしの方は日焼け止めとして純粋に使えるから、使おう…。
日焼け止め達は、結局前年度の余りから使う貧乏性で、新しく買ったものは大体来年度の活躍になるの止めたいなぁ。
本当はその年のうちに使い切るか余ってても捨ててしまうのが正解なんだそうですよ。
私の知識なのであまり信じないでも大丈夫です。(笑)
今年のUV対策は、何かいいものが出てくるかなぁ。
ノーメイクな日なんてザラにあります。
というか、バイトにも化粧して行ってない…。
先日購入したリップやらチークやらは、きっとじっくりゆっくり使われていくことでしょう。
平均して月に3〜4回メイクをすればいい方で、本当にメイクしないんです。
ニキビの状態とか色々理由をつけてはすっぴんで出掛ける人です。
すっぴんが綺麗とかは全然なくて、むしろ隠せよカバーしろよなのですが、
結局手を抜いてしまっています…。
これは化粧品を新たに買ってテンションを上げても無駄で、
人と会う時ぐらいしか化粧しない、しかも会う友達も少ない→オワタ\(^^)/って感じです。
もっと機会を見つけて化粧すべきなんだよなぁ…年も年だし。
ただ、バイト先にはメイクしていくことは今後もなさそうです。
理由は汗をかくから。とにかく暑いから。崩れるから。
直している暇なんてないのですよ。
眉ぐらいならしてもいいかもしれないけど、今私の眉には立派に毛が生えているので何もする必要ないし、
リップぐらいかなぁ…?それも終わる頃には干からびてるだろうしなぁ。
寧ろ肌いじらないのにリップだけ悪目立ちしてもアレだしなぁ。
やっぱり日焼け止めとリップクリームのほぼすっぴんコンボで過ごすと思います。
化粧した姿が見たかったら誘ってよ、ご友人!(><)
帰宅して断活を始めました。
書籍とか、化粧品とか、色々。
中には雑貨系まであります。
が、ここにはメルカリのIDやURLは載せません。
個人情報繋がっちゃうと怖いものね。
色々出品してみたけど、買い手つくのかなぁ…。
あんまりだったらさっさと処分したいし買取屋さんに持って行こうかな。
※書籍や映像関係の話。
ちょっと重たいのよねぇ…。持っていくの。
今度の長い休みまでに特に買い手が決まらなかったら、持っていく手段を考えようかな。
宅配買取っていう手もあるっちゃあるけど、ダンボール取り寄せとか面倒よねぇ。
でも、その手段も考えておこうかな…。
業者さんの買取は、かなり差っ引かれるから嫌なんですよね…(ぁ
色々な気持ちが交錯しています。
あ、中古品を出品してばかりではなく、捨ててもいます。
ゴミの日遠いのにこういう日に限って断活したくなる…(苦笑)
変な癖です。
また夕方から頭が痛いなあ。
最近そんな感じです。
頭痛や、吐き気や、めまい…精神の落ち込みなんて毎日で、
春のせいだー花粉のせいだーって、今は〇〇のせいにできるからいいけど、
言い訳出来なくなったらどうしよう…。
またメンタル病のせいだって言われたくないからあまり医院には罹らないようにしています。
具合が悪いって言っても言われた側に何かができるわけでもないし、
仕事だって穴開けられないから休めない。
そもそも休む動機になっていないし…はぁ。
最近ため息が増えた気がします。
体調不良、治ったと思ったんですけどね。また具合悪い病です。
昼間は割と元気って言えること多いんですけど、
夕方超えてくるとしんどくて…。
先生に相談した方がよかったのかな。あ、精神科です。
でも前回は睡眠薬のことを相談するのに精一杯で…
多分自律神経失調症が、季節柄強く出てしまっているのでしょう。
そういうことにしないと辛い。
再来週精神科だった。
相談することを忘れるぐらい、元気で、待合室で暇って思えるぐらいがいいなぁ。
もう結果が知れてるから、具合悪いって他人に言えなくて。
ここでしか吐き出せないので、ちょっとだけ、許してください。
ごめんなさい、明るい話題をしたかったのですが…。
日に日に服用する薬が増えていくばかり。
ここ数日、友人達と会って元気を貰ってきたつもりだったけど、
何でだろう、上手く笑えない。
(笑)とかは打てる…(笑)
こういう時はお腹も減らないし、ご飯も美味しくないんです。
バイト中は、営業スマイルで頑張ります。
頑張るしかないんです、今の職場を失えば、きっと私もう働けないぐらいに思っていないといけないから。
さぁ、話題を転換しましょうか!
って言っても結構打ってしまったので、
そろそろ今日の更新は終わりです。
明日はバイトです。
早く寝ても早起きできないことが最近分かったので、いつも通りを心がけて、出来れば10時ぐらいに起きられるように祈っています。
今日の写真は昨日猫カフェで近くにいたちみこちゃん。
ライオンカーラーつけてて可愛いね。
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では。
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em1al27 · 5 years ago
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大邱の医療観光を使ってきた記録。
大邱は薬令市場にあったことから、医療が発展している地域らしく、医療推しを自治体で行っています。その為、医療観光というサポート体制があり、無料で病院予約代行・送迎・通訳手配を利用できます。トラコリの大邱&慶州本に記載があってずっと気になっていたので利用してきました。
①②まずは大邱の医療観光課に連絡
 本に記載があったメールアドレスに連絡をとったところ返信なし。迷惑メールではじかれたかもなので、LINE経由に切り替えて連絡しました。LINEは一日後に返信あり。
旅行日程・希望の施術を伝え、予約が取れる日と病院を教えてもらいます。提示された病院でよければ希望の予約時間を伝えて予約。この際に、通訳と送迎手配の申請にパスポート・eチケット・ホテル住所情報が必要なので伝えます。観光課の方は本当に仲介ってだけなようで、施術に関する話とかはなし。
③当日の時間確認 予約時間と病院の詳細を送ってもらったところで、観光化対応時間が終了。このあと数日特に連絡がなく、せっかちなので自分から問い合わせました。当日通訳が宿に迎えに行くから、予約の30分前に宿前に居てくださいとのこと。

④宿前で通訳さんと合流 予約前日に通訳さんと観光課の方との3人のグループが作られたので、当日はそこで通訳さんと連絡を取り合い合流しました。今回はairbnbで民泊したんですが、ホテルじゃなくても全然問題なし。送迎は通屋さんが兼任で通訳さんの運転で皮膚科へ。来てくれた方が友達のお母さんみたいな優しい雰囲気の方なのがよかった…。
⑤観光課の方に紹介された黄金皮膚科へ 調べたら去年の5月にできた新しいとこみたいです。待ち合いスペースがかなり広くかなりきれい。通訳さん曰く、大邱で有名な皮膚科よりも丁寧で、治療受けた人の満足度も高いとのこと。
⑥⑧受付&診察 通訳さんは皮膚科専門ではないので、知ってることであれば補足してくれますが基本まんま通訳のみ。ソウルの皮膚科にいる常駐の通訳さんよりかなり控えめです。 その分じゃないですが、自分がふわっと施術うけてたらこれやってなくない?とスタッフさんに伝えてくれたりして安心感ありました。この辺はきてくれた通訳さんにもよるかもしれないですが…(そもそもふわっとうけるな)
毛穴が気になってたので、はじめてインタラクセル?をうけました。あの剣山みたいなのをホチキスみたいにガスガスやるやつ。提案された時にやりたいって言ったらスタッフさんと医師、通訳さんみんなに痛いですよ!って強めに言われてそっちが提案してきたのに〜?!と不安に…。
実際は麻酔クリームしたのと、自分が痛みに強いのと、みんなの煽りにびびってた分、思ったより痛くなかったです。いや、痛いし涙は出るけど、涙も顔ってそんな強い刺激受けることないから慣れてなくて反射で涙がでた感じでした。 てか診察と施術中に、先生にまず顔脱毛しましょうって念押しされたのわろた。毛が濃いの知ってたけど!そんな言う?!
⑨施術後 施術終わった後、血がポツポツ出てたり顔が真っ赤になってて通訳さんに「お酒飲んだみたい!ウフフ!」って言われ、鏡みたらほんとその通りでヒャーッ! 3〜5日で赤みは気にならない程度に。毛穴も今まで受けたものよりも目立たなくなっているように感じますが、何度か通わないとなので効果は保留。
⑩送迎 施術後はまた通訳さんの送迎。市内の希望の場所なら連れて行ってくれそうでしたが、自分は宿に運んでもらいました。道中美味しいごはん屋さんをおすすめしてもらいながら戻り、最後に気になることできたらなんでも聞いてください〜と言われてバイバイしました。

価格は今回はじめてやったものばっかりで、ソウルと明確に価格が比較できないのですが、多少安いかも…?程度な気がします。 
医療観光というサポート体制自体は面白かったので、しばらくソウル行く予定がない、でも大邱は行く、そして絶対直近で皮膚科行きたいって人ならお試しでやってみてもいいかもしれないです〜。
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montagnedor · 8 years ago
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chocolait chaud
本当はホットチョコレート(/ココア)のことですが、これは文字通り「熱いチョコレート」です。 ここ数年、バレンタインネタに使いたいと思っていたアイテムです。せめてまだ肌寒い内に出しておこうかと;;w シャオアリ仁、他少々。
某様のバレンタインイラストからネタを無断拝借すみません。オルガがあんまりに不自然なシチュで無駄死にさせられたショックです←
++++++++++
霜月も半ば近くなろうかという頃。とあるショッピングモール。
季節の折々にタイ食品フェアだのボジョレーフェアだのをよくやっている、イベントコーナー。今日もそのシーズンお約束のイベントでにぎわう区画のその片隅に、「それ」はあった。
「えっ、シャオさん、それは所謂ジョークグッズであると私の脳天がカテゴライズして  おりますがよろしいのですか?」 「へっへ~~、まずね、これで困らせてからね、ウソだよ~って  ちゃんとしたチョコあげようかと思って。  そうしたら、あの感じわる~い態度も取れないでしょ?」 「なるほど、戦略的な判断なのですね、すごいですシャオさん!」
手作りのためのシリコン型、ブロックチョコレートの袋をたくさん、生クリームのパック、グランマニエの瓶にアラザン、スライスアマンドにココナツ、エディブルドライフラワー、ココア、チョコペン、リボンに紙袋に緩衝材にその他もろもろ。それで既にずっしりとしてきている買い物籠の中、それは新たに投げ込まれた。 それは四角くて、軽くて、振ればばらばらという変な音を立てた。
*****
薄闇の底、「彼」は目を開いた。 時間はまだ夕刻。だが巨きな窓の特殊ガラスの全てが外光をシャットアウトした状態であり、点いたままのパソコンだけが光源だった。そのなかで、背中をあずけている感触と冷たい革の匂いとが青年の執務室に置かれた大きなデスクチェアのそれであり、見上げれば高すぎ広すぎるほどの天井が頭上にあると、「彼」は気付いた。 普通の人間の視力では勿論の事、青年でさえ無理であろうものだったが、「彼」は、淡い金色の目を細めた彼はそれに気付いた。
肘掛けからゆるゆると持ち上げ、目の前で広げた両の掌が、常の「彼」の大型肉食獣か猛禽さながらの分厚く長い爪で蔽われたものではなく、青年の、人間のそれであること、身を包んでいるのも青年の半ば喪服じみた上下であることを確かめ、ふむ、と彼は首を傾げた。 どうやら青年が、オーバーワークの果てに、いっとき自分を手放したらしい。気絶に近いような眠りの中に沈んでいってしまった青年の代わりに「彼」の意識が水面ぎりぎりまで浮かび上がった、というところか。とても怠く重く冷たい四肢が、その推測に対して、そうだ、と返したようで、「彼」はいつもより頼みにできない、結構柔らかくて生白いと感じるその両の手を組み合わせると、椅子の上、猫の様に全身での伸びをした。
奇妙な感覚だった。 いつも「彼」の中に渦巻く制御しきれない高揚感、千年を生きてきたような全てを理解できる感覚や、その一方で穴だらけの記憶、そういったものが、青年の――哀れでちいさな「風間仁」のそれと融け合ったかのようになり、しんとしている。人間風情では想像もできない秘密や真実が今は遠く、一方で普段の「彼」には記憶のカケラ程度しか残らない三島平八が強く冷たい不快感とともに認識できている。 なんと��あ、ありがたくない話だ、これならとっとと戻って来るがいいのだ、そう思い、「彼」は目の前の光源を覗き込んだ。それがExcellなる仕様で書かれている書面であるというのも、今の彼には理解できてしまうのに小さく舌打ちしつつ。
手足が、頭が重い。そして寒い。だが別に出血を伴うような外傷の跡もない。ならばどうやら青年は、この肉体を恙なく動かすのに必要なカロリーを摂取していないということか、つまり眠らず食わずで、乱心の「頭首」とやらの外面だけを演じていて、力尽きたということか、と、いよいよ「彼」はうんざりした。この肺腑の辺りの不快感は自分が制御権を持ったことで覚えた空腹感か、この寒さはその燃料不足と運動不足か、そう思い当たった彼がデスクを靴裏で蹴り、デスクチェアをぐるぐるぐるぐる回転させつつ、青年への悪態をついていれば。
そこに、 「やっほー、仁、来ちゃったよー?」 「失礼いたします、マスター」 そんな声が背後から掛かった。 ぐるぐる回っていた「彼」は、その慣性のままにしかし青年の無表情を取り繕った。
*****
執務室の手前にあるのは、青年の部屋に直通する、すきとおった高速昇降機だった。 確かベツレヘムで星が輝いたより更にずっと昔からある代物だというのに、翼を持ちえない人間は今でもなおこんなものを体裁だけ繕って使い続けているらしい、と、ふん、と笑う「彼」に気付いた様子は無く、あのねあのね仁、キッチン貸してよ、との声がある。 学校の調理実習室でフランベしたら火災報知器が反応しちゃって、それでアリサの提案で理科準備室でやってたら(だって火も水道も電気も使えるしね!)メスシリンダーで生クリーム計ったって、助手のお姉さんに凄い怖い顔で追い出されちゃったし、ねえってば。
そんな高い声での言葉の奔流をどうでもいいと思い、背を向けようとした「彼」だったが、その中で何やらうっそりと動くものがあった。
『ああ、またか、嫌になる』 『また馬鹿な失敗をする』
  見ていられない
いやだ      嫌いだ
またそんな、
   寄って来るな
よせ
          だけど   やめろ
                 メスシリンダーだって?  馬鹿! 
  ああ
   『心配だ』       
そんな声が身体の深い所から響いてくるような感触。
眠さを訴えている頭と目の辺りが熱く重く、空っぽで放置されていたらしい胃がきりきりと痛んだので、「彼」はただ椅子のヘッドレストにその疲れた頭蓋を乗せ、天井を見上げた。 今ならわかる。今しがたの騒音はリン・シャオユウとかいう小娘だ。そしてその隣の桃色と藤色の存在は機械仕掛けのヒトガタだ。一方はまずそうで、もう一方は壊しても何も面白くないし、青年も積極的に関わりたいとは思っていない対象である。ただしその底の底ではまだ何か葛藤があるようながら。 今、自分の中でふらり、と揺れた感情は青年の厭世観か孤独感か、そこからの臆病な人恋しさか。それが物理的にではなく腹の内を少しだけ満たすのを感じ、「彼」はゆっくりとまばたきした。 もしかすれば、この状況で青年の根深く陰々滅々とした嘆きは、いくらか「彼」の餓えを癒してくれるかもしれない、と。
*****
「……勝手にしろ。だがあまり騒ぐな、頭に響く」
そんな許可に、嬉々としてキチネット以上のしっかりしたキッチンスペースへと駆けていく少女達、その足音と声は既に騒々しい。だが「彼」はそちらではない方向に耳を澄まし、自分の奥底の方から、つかれた溜息を聞いた。 『全く、なんて夢だ』 意識が混濁した青年にとって、それはリアルな夢として見えているらしい。頭の固い人間はしばしばそうした夢を見るという。眠りの中で新聞を読んだり地下鉄の乗り継ぎをしたり。それと同じで、彼にはよくありそうで雑多な、その実、目を背けていたい内心の願望を突き付けられた、ぬるい悪夢として。
『ああ、嫌になる』と耳を両手で塞ぎ身を捩る哀れなものの感覚に、「彼」は目を細めた。
*****
「ねえねえ仁、ちょっと本番前に味見させてあげよっかーえへへへ~~~」 「いらない」 「ちゃんとごはん食べてるの?」 「……さあ、わからん」 「んんん……ねえ仁、そういえばこんな時間から真っ暗にして眠いの?どしたの?疲れてるの?」 「いつもずっと疲れてる、今更構うな」 「えー……」 「お前らが帰ってくれたらそのあと寝る」
そう言って傍らにあった、畳まれた毛布をこれ見よがしに引き出してみせると、何やら非常に気まずそうな顔になった「リン・シャオユウ」が見て取れ、『ああ、どうしようどうしよう、仁本当に疲れてる!悪いことしちゃってるかも!?』という罪悪感や焦燥がぶわぶわと飛んで来るのに、「彼」はまた顔に出さずほくそ笑んだ。幼稚な味ではあるが、そう悪くもない、と。
だからだめ押しもする。 「そうだな、少し何か口にしておいた方がいいかもしれない。欲にはいらないが」 言いつつ、ほんの少しだけ笑んでみせると、「リン・シャオユウ」が飛び上がらんばかりの反応をみせ、あー、とか、うー、とか、唸るのに、「彼」は気取られぬよう、大きなぬいぐるみか何かのように胸元に抱えた毛布の塊に顔を埋めてみせ、その下、本気の悪い笑みでもってその顔をゆがめた。
キッチンで少女が用意していた代物がどんなものであるか、「彼」にはとっくに「見えて」いたので。
*****
折り畳んだままの毛布をそうやって両腕で抱え、いかにもうとうとした芝居とともに「彼」は尋ねる。 「アリサはホワイトチョコなのか。そうか、あいつへの。いいんじゃないか……………ああすまない寝てた。  ふうん、ワサビなんか入れるのか?」 「はい!せっかく日本でのバレンタインですので、ワビサビをもたっぷり効かせようかと!」 「そうか。…よく知らないが、生姜が入っている有名店の品もあるらしいな、いいんじゃなぃ……か」 睡魔に負けて普段の警戒心を半ば失ったかのような芝居。そんなあざとすぎる図にも少女たちは、まるっときれいに騙されていた。
『うわーうわーうわーどうしよう、それじゃ仁、こんな毒物系でも疑わずに食べちゃう  どうしよう どうしようどうしようどうしあああああああ  えーとアリサ止めて助けて察して~~~!』
キッチンの方からはそんなパニック感がばりばりと飛んで来ており、
「え、えーと、ワサビは辛いんだよーアリサ~?あのさ、ねえちょっと…」 そんなことを言い、キッチンから顔を出してヒトガタの注意を引きたい、アイコンタクトで意図を組んでもらいたいと思ったらしい少女���ったが、
「そうなのですか?私は味覚の有無おろか、飲食可能か自体、公式で未発表でありますので、そこは微妙なところですがお待ちください。  ――検索結果出ました。ジャン・レノが『ワサビ』という日仏映画の宣伝で日本に来た時、通アピールか何かの為に、S〇APxSMA〇で、おめはのっぴでねがというぐらいワサビを食べていましたので、ラースのお口に合わなくても、それほど大変な事にもならないと推測されます、です」
キッチンからの必死な声に応えたのは人の形を取っただけの計算機によるそんな言葉だったので、「彼」は寝たふりをしつつにまりと笑った。
恐怖を教えてやろう。
あの小娘にも、青年の叔父にあたるという、腕っぷしだけ強くて面倒くさいあのお人好しにも。それに今、自分の中で魘されている哀れな青年にも。(計算機の事は知らない。)
*****
「お待たせしました、『季節限定、食べるショコラショー、お気軽お手軽和パスタ風味、って言っちゃったら誤魔化せると思わない?ねえねえ』です」 「アリサ、あの、最後の方、言わなくていいパート……」
出来上がったそれは、熱湯を入れて三分の簡易容器からは流石に出され、今年の新フレーバー(茶色のチョコチップとピンク色の謎の物体がまぶされる)を冠し、ジノリの白い皿ににのせられて湯気を立てていた。
つまりそれは、近年日本のバレンタインの頃になると、毎年懲りずに出て来る、チョコレート風味のカップ焼きそばだった。
つまり、「リン・シャオユウ」の奸計においては、いくらなんでも青年も困惑し、それに怯むなりしてくれる予定であり、いつもの鉄面皮も保てず、でも真面目にこわごわと口にしようとするであろうという話であり、そこから「嘘だよ~本当はこっち」と、当日前の練習用のチョコを出して、「ごめんごめ~ん」で終わらせるという、 つまり、ハートフルな展開だったはずなのだが。
「あ、あのね、仁。疲れてる時には食べない方がいいかもしれないよ、これ重たいから……あのあのあの」 「いや、平気だ」
そう答える「彼」の奥、何やら不穏な匂いに気付いたらしい青年の意識が不安そうに闇の中を見回し、見上げ、味音痴な彼にさえ何かとてもよろしくないものが身体の裡に降って来るらしいことだけ察してじたばたともがき、
展開はまさにheartfulならぬhurtfulになりつつあり
「それに  母さんが言っていた。食べ物を粗末にしてはいけないと」
手を合わせ、戴きます、と言うと、「リン・シャオユウ」と青年の両方から、声なき悲鳴が上がるのを「彼」は感じた。
*****
小さな食器の触れ合う音、フロアに立ち込める、どうにもよろしくないソースの匂い、かすかな咀嚼音ときれいに動く顎。。 「リン・シャオユウ」にとって、それは子供じみた悪戯でもあるのが相手に伝わっていない、しかし同時にばれたらどうしようという状況であり、いたたまれなさ、恥ずかしさと罪悪感がその小さな体から放たれていた。 その感情は、やはり色だけ派手な砂糖菓子のような単純な甘さだと感じつつ、「彼」はフォークの先のチョコチップをとらえるそぶりで、漂ってくる幼い痛痒をぺろりとなめた。だが粉砂糖の様なそれも、とてもやわらかな食感で、決して悪いものではなかった。
そして一方、そんな子供だましのような日和った夢を自分が望んで見ているのだと思っている青年の方では、静かながらとても深い羞恥と『嫌だ』『違う』との呻きが繰り返され、こちらの悶えぶりと甘さは常日頃の絶望感とも違う味わいである分、なんとも面白い味だった。 そうであるから、「彼」が制御する風間仁の表情は、常時のそれよりも楽しそうか、幸せそうに見えたのかもしれない。 だがその表情はむしろ少女をいっそうびくびくとさせた。
「あの、あのね、仁、無理して食べなくてもあの、いいんだよ……?」
なんとか止めたいらしい「リン・シャオユウ」に対し、平気だ、俺が味音痴なのは知っているだろう?そう返して、「彼」はまたフォークを白い皿の上の茶色に絡める。普段の自分の手ではできないそういう細かい動作が単純に面白くもあったし、カカオ成分が入っているらしいので、つまりそれは、起源をたどれば神の飲み物ともされ、戦士の為の強壮剤ともされていたものだ。よって「彼」にとっても興味深く、血脈以外で繋がった異形の「父祖」たちからの旧い記憶をも呼び覚ますものだった。
そうそう、アステカの愚かでお人好しな民だったか、自分たちを殺しに来たスペイン人にこれを与え挙句見事に滅ぼされたのは。ならばチョコレートを贈るということは、実はなかなか不吉な歴史がつきまとったわけだ。 そんな考えに、くくくっ、と笑いかけ、いやこれは流石に風間仁のすることではない、と取り繕うべく「彼」は少女たちに目を遣る。
「炭水化物と糖分だろう?すぐにエネルギーになりそうだからむしろありがたい」 そんな事を言ってけむに巻き、 それに変わったものは誰かが勧めてくれないと口にしないから、お前たちが持って来る――変なお節介で持って来てくれるものでもないとな、ともうひとつ小さく笑う芝居をする「彼」の奥底では、
『……なんだこれ』
        『なんだこれ』
  『なんなんだこれは?』
すごく……変な味だ
それになんだこの恥ずかしい夢は、ちがうちがう違うこんな事俺は
そう呟く青年の声が響いていたが、それを他の誰が知ろう。「リン・シャオユウ」の顔はほぅっと赤くなったり青くなったりし、隣のbotは、それはとても良いことであります!と勢いよく挙手し、 それに頷きつつ、「彼」は、「リン・シャオユウ」とは目を合わさないまま、やわらかく言った。
「それにお前は、俺に酷い事なんか絶対しないから」
瞬間、 「彼」の外からと中からで同時に、窓ガラスが粉々になるような、陶製の重い壺が砕けるような、いやいっそ歴史的建造物がゴジラにより粉砕されたかのような衝撃が生じた。激しい叫びのような、爆発か振動のような。 それは「彼」の舌の上では、甘露になった。
丁寧にじっくりと味わい、「彼」は口内を舐めた。
*****
キッチンの掃除も終えて、よぼよぼと、言葉少なに帰り支度をしている「リン・シャオユウ」と、それに付き従う二足歩行計算機を視界の端に捕えつつ、椅子の上で毛布を胸までたくし上げた「彼」は言う。
ああ、そうだアリサ いいワサビがあるようだから、さっき即日配達で注文しておいた。なんなら使ってやるといい。 ありがとうございますです、感謝、です、マスター! ご苦労、では俺は寝るから放っておいてくれ。
おやすみ、シャオも。
そんな遣り取りの間にも、あと30秒でフロア内の非常用以外の照明が全て消されるカウントダウンが進んでおり、少女たちが二、三度振り返りつつも薄闇の中、白く光るピラーの様な昇降機の方へと駆けて行くのを確認すると、「彼」は目を閉じた。 (ちなみに青年の意識はあれっきり完全に途絶してしまっていた。公式でもよく気絶する奴なので不思議はないが)
  おやすみ
    結構楽 し  かっ       た             。
*****
後日、愛する者達を結びつけたという罪状で処刑された聖人の日、そっと、とてもらしくなく慎ましく送られてきたチョコレートに青年は首をひねり、しかしまたいつものつれなさすぎる応対をする様子だった。そしてその傍ら、なにやら淡く緑色を、はっきり緑色を帯びるぐらい何かが混じったホワイトチョコを受け取った鉄拳衆の某・アレクサンダーソンは嬉々として甥っ子の前で見せびらかした。『へえグリーンか、セルフリッジあたりで売っていそうなお洒落さじゃないか。和風にしたててくれたそうだが、抹茶かな?』そんな事を言いつつそれをドヤ顔で齧り、そして―― (――ワサビは糖分と混ぜると、劇的に辛くなるという) 
そしてもっと後日、あの夕方に青年のPCから何者かに注文されたらしいチョコレート焼きそば段ボール一箱分がホワイトデーにツインテールの少女と機械少女のところに届き、それがまた鉄拳衆宿舎に、いやげものとして流れて行ったとかそういうのはまた別の話。
***
同じ日に
「ホワイトデーは期待してるわよ、3倍返し」 「うっわー20年ぶりぐらいに聞いたよそのバレンタインルール」
(ハンティングスワン)
「なによー!若作りしてもBood Vengeanceではバッチリほうれい線出てたくせにー!」 「!る、るっさ~~い、このリアル平野ノラ――!」 「あたしはあそこまで前時代じゃなーい!!」
(腕挫裏十字固め)
などという不毛な事が起きてていたらしいのも別の話。 どことは言わないが紫っぽい名前の某社にて。
どことは言わない。決して言わない。
(了)
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yukalyn · 4 years ago
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pm075 · 6 years ago
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夏のある日のマクドナルド、隣の中学生の女の人たちは二人とも話すことがなくなってしまって、テーブルに突っ伏して捧げるように両手で持った携帯をいじってはハイヒールで歩くみたいな音を立て始めている。そんな姿を見ていたら、この先に横たわる毎日を退屈に思うのは当たり前だ。  その奥で、OBドラゴンがいらなくなったトレイを片付け終えてこちらを振り向いた。両方の壁際にまばらに並んだ、誰もが自分のために丸めている色とりどりの背中。その間を抜けて、やってくる。OBドラゴンがやってくる。 「保くん、これで拭くんだ」  気づけば、だいぶ軽くなった僕のコーラは汗をかいてはしたなくテーブルを濡らしていた。まして僕の肘はそれを吸ってだらしなく湿って冷たい。 「うん、ありがとう……」  渡された紙ナプキンで散らばった水滴を拭くと、すぐに指先がしめって不愉快だ。OBドラゴンのホットコーヒーは買った時と変わらず、おかわり自由なのにそれほど減っていないようだ。 「それでさっきの話の続きだけど……告白するんだろ?」  OBドラゴンはベンチシートに音も立てずに着席して、大きく固いしっぽを組んだごつごつした足の下にすべりこませた。そして姿勢を変えるや、すらりと組んだ長い足を現した。こんな場所で埃一つつかないスーツだ。いい生地を使っているんだ。 「いや、わからないよ……だからこうしてOBドラゴンに相談してるんじゃないか。OBドラゴンが決めてよ……」 「そんなの僕が決めることじゃない。僕が付き合うわけじゃないんだから。保くん、君は12歳、若い若い男。僕はドラゴンだ。いいかい。あくまで僕は、僕という一つのつぶてを君の心の池に投げ込もう。その波紋に何を見るかは君次第だよ」  僕は同じクラスの本田さんが好きだ。いつも他の人より見てしまうし、話すと他の人より嬉しいから、きっと他の人より好きだと思う。だから一番好きだと思う。   この間、近藤くんが伊藤さんに告白した。2人は付き合い始めた。2人はこの夏休み、他の男子を連れて行かず、他の女子とプールに行ったらしい。その話はク ラスのみんな知っているのに、夏休みが終わっても誰も話してくれない。でも女子同士は話しているかも……。僕にはその女子の中に本田さんはいたのだろうかなんてこともわからない。 「ドラゴンというか、OBとして言わせてもらっていいかな。保くん、今、君の胸の奥に何かいるね。そいつがいる限り、君は何もできないぞ」  OBドラゴンがサングラスに満たした闇の奥から僕を見ている。僕の心の表面を赤い光の点がはいまわり、一点で止まって微動する。熱をもって溶かさんと。たまらず僕の口から言葉が飛び出す。 「本田さんの仕草で、僕が好きなのが一つある」   僕自身もびっくりした僕の存外男らしい言葉遣いで、OBドラゴンはもはやサングラスもなく、あらぬ方にクールな目配せを飛ばした。気づいたら、隣にいた中学生の女の人2人組がこっちの話を聞いていたらしい。顔を上げてOBドラゴンと楽しげな熱視線を交わし、僕に好奇の目をやった。 「それでそれで」  OBドラゴンがわかりやすく声を出して、中学生が笑う。中学生を笑わせるなんてすごい……。僕のコーラのカップについた新しい水滴がつながってポロリと落ちて、拭いたばかりのカップの底をあっという間に一周する。 「どんな仕草だい」  僕は唾を飲み込み、きれぎれに言った。 「本田さんは、シャープペンを、こう、胸でノックする……」  本田さんは勉強に熱中してくると、いつも乱暴に、ドンドン音がするぐらい、順手に握ったシャープペンシルを胸に押しつけた。僕はそれを、斜めから見ていた。 「でも、最近しなくなった……夏休みが終わった頃から」  もしかしたら僕は聞いて欲しかったのかも知れない。 「きっとプールの頃から……」 「プールの頃って?」  頬杖ついた中学生が口を挟んだ。髪の毛がまっすぐ落ちて、眉毛の上で突然消えてなくなったような髪型。僕はすぐに説明した。僕は家でそればかり考えていたから説明するのは簡単だった。  OBドラゴンは話の間ずっと口の前に掲げていたコーヒーを、終わる頃に一口飲んだ。 「……ていう」   僕が黙ると、中学生は少しだけむつかしそうな顔で天を仰いで、でも、と人差し指にくるりと一回髪の毛をからめた。こちらを向いてわかったけれど、二人のうちの一人は、あまり綺麗な顔立ちではない。きっと鼻のまわりにできた吹き出物に苦しんでいる。鼻と顔の境目が崩れ落ちてしまい、腐敗の広がりの中で輝きを 失った眼は笑いながら死んでいる。人間の苦しみを、特に彼女が朝起きて鏡を見て考えることを、目に見えるように表現するのはとても不可能だ。 「保くんは、本田さんが変わっちゃったら嫌いになるの?」  お前が僕を保くんと言うな。本田さんとも言うな。そう思って強く強く目を合わせる。 「そんなことない……」だって、そんなことは言ってない。 「でもそういうのってつらいよね。なんか自分が関係ないところで好きな子が変わっちゃうのって」 「せつないねぇ」  もう一人の中学生は肩まである綺麗な黒髪のおかげでなかなか顔がはっきり見えなかったけれど、形のいい鼻が時折のぞいてドキドキした。 「そうですかね……」  答えあぐねる僕と中学生を交互に見て、OBドラゴンは言った。 「捨ててくる」  立ち上がって、ポケットに突っ込みながら歩いて行くその後ろ姿。ダストボックスの間にサングラスを滑り込ませたかと思うと、振り返れば新しいサングラスをかけている。まっすぐ歩いてくるOBドラゴンの目を、僕は一度だって見たことがない。 「まどろっこしい話は止めよう」OBドラゴンは乱暴に腰を下ろした。「本田さんは、君の関係ないところで、女になったんだ。意味なんか考えるなよ」 「君の言うことはいつもわからない」 「保くん。ほとんど全ての女の子が、君の知らないところで女になっていくんだ。さびしいかい。さびしいだろう。しかも、それをさせた男が一人、この世で息をしているんだからな。その息づかいを、女の子は聞いたのだ。そして女という、男の子とも、女の子とも、男とも違う別の生き物になったんだ。でも、そんなこと は誰にだって訪れることじゃない。蝶の羽化が見られないぐらいで気に病むことはない」  僕は上の空で聞いていた。その態度に呆れてしまったのか、 OBドラゴンは中学生と何やら話しこんでいた。気を取り直した時に聞こえたの���小話だった。「男は女が自分の意見を聞かない、と言った。女はそうじゃない、男が自分の意見を聞かないのだ、と言った。問題は網戸のことだった。ハエが入ってくるから閉めておくべきだというのが女の意見だった。男の意見は、朝一番はまだテラスにハエがいないので開けておいてもいい、というものだった。だいいち、と男は言った、ハエはほとんどが家の中から出てくるのだ。自分は、ハエを中に入れているというより、どちらかといえば外に出してやっているのだ」  意味はわからなかった。でもまるで、人間の価値はその場の話題に応じたどれだけ気の利いた小話を披露できるかで決まるとでも言うように、力を入れることなく、落ち着き払ってその話はされていた。 「終わり?」 「ああ、いつも、すれ違うだけで終わるのが男と女の話なんだよ」 「その女がバカなんじゃないの? 男も細かいけど。二人とも嫌い」 「あ、ねえねえ、私も、英語で習った詩があるの。聞いて」 「そういうとこがダメなんじゃない?」 「は?」 「勝手に、自分の話ばっかりすんの」 「しょうがなくない? 保くん、どう? 私、いや?」  話を聞き始めたのを見て取ったか、綺麗な方の中学生に呼ばれた。 「いやじゃないよ……」 「ほら」  僕の意見をぞんざいに受け止めて、彼女はすらすら暗唱を始めた。僕の気持ちは彼女の気持ちの一部になって、僕である必要がなくなった。 「こよない方に恋慕した、ただひとたびの我が恋は、心のうちに残るとも、戸のたつままに去りました、皆な、皆な消えました、昔なじみのどの顔も」 「英語じゃないのかよ」 「黙って。私の友は親切な、心やさしい友なのに、恩義を知らぬ人のよう、私は突然去りました、昔なじみの顔と顔、思いめぐらすためのよう」 「それリーディングの延岡が趣味でやったやつでしょ。なんでそんなん覚えてるの」 「なんか覚えてんの。いい感じでしょ。保くん、どう?」 「中学生は頭がいいですね……どういう意味なんですか」 「要は、みんな変わっちゃうのよ。そのとき、せいぜいかっこつけるのよ」  僕のお池はみんなの投げた石でうずまりそうだ。そんなこと誰が頼んだろうか。僕の池に来て、釣りをしたり、石を投げるな。それを僕のためだなんて、絶対に言うな。  僕のせいで時間が鈍く重たく流れる。この時間にかかずらったら負けだと開き直ることのできる順番で、中学生から降りていった。二人は芸能人の話を始めた。時折もれる笑い声は微妙に音質を変えていて、もう僕に聞かせるためのものではなくなっていた。 「僕は一人で帰る。OBドラゴンは先に帰っててよ……」  OBドラゴンはテーブルの隅を人差し指で小さく二度、叩いた。 「保くん、君は来る時、僕の背中でゲームをしていたから知らないだろうが、このマクドナルドは君の家から直線距離で20kmの位置にある。僕の背中に乗れば2分、公共の交通機関を使えば乗り換え含めて40分、言わせてもらえばこども料金で300円かかる。わかるかい保くん。君は、君一人の力では来ることのでき ない、日曜でもすいている穴場のマクドナルドまで来ているんだぞ」  そんなことわかっている。ゲームをしてたけどわかっていた。 「言わせなきゃわからないのか。保くん、またあのセリフを言うか」  僕は首を振った。口を開けたら弾みで涙もこぼれそう。中学生も見ていないけど、見ている。僕はうつむいた。 「……言いたくない」  やっと言う。下を向いた目の中で涙が揺れた。 「いや、言うんだ」  どうしてこんなに怖いんだろう。OBドラゴンっていったいなんなんだろう。なぜこんなに怖くするんだろう。それでも涙をとっておく方が大事に思えたから、僕は言った。 「OBドラゴンは、僕の大事な友達だ」 「OKドラゴン」  中学生たちがこちらに向けて笑い声を上げた。下を向いている僕から、白くて短い靴下と黒い革靴がテーブルの脚の間でばたばた動くのが見える。こっちは体を動かす気にもならないというのに。 「保くん、僕を恨んでもいいんだよ」  こんな時どうすればいいのか僕は知らない。でも、OBドラゴンは僕がどうするか知っている。それでわざとこんなことを言うのだ。僕は下を向いたまま、ゆっくり首を振った。 「行こうか」 「おしっこ」  僕は中学生の前を通ってトイレに駆け込んだ。重たい扉を寄りかかるようにして開けなくてはいけないのは、僕が子どもだから。だから涙がこぼれてしまった。  おしっこをしていて考えたくないことを考える。本田さん、どうして君は胸でシャープペンをノックしなくなってしまったのか……。トイレの照明は暗いくせにひどくまぶしい。   水色の造花を生けた角張った青いガラスの花瓶が流しの台に置いてあった。僕には、花一輪だってほどよく愛することができないように思えてしょうがない。こんな作り物ならまだしも、生きている一輪をどうして上手く満たしてあげるだろうか。ほのかな匂いを愛でるだけではとてもがまんができない。荒々しく手折って、掌にのせて、息を吹きかけ、花びらむしって、それから、もみくちゃにして、たまらなくなって涙を流して、唇の間に押し込んで、ぐしゃぐしゃに嚙んで、吐き出して、靴底でもって踏みにじって、塵のように細く切れた断片を眺め下ろして、それから自分で自分を殺したく思うんだ。  トイレを出ると、レジのところにOBドラゴンがいた。 「保くん、新しい味のマック・フルーリーだよ。夏らしくっていいだろう」  父さんと同じシャツを着たOBドラゴンが渡すのを僕は黙って受け取る。   駐車場でゆっくりと羽を広げたOBドラゴンの背中に乗り込む。慣れた動作はさびしい気分。旅行の帰りに寄ったサービスエリアみたいに力が入らない。マクドナルドの窓から顔をのぞかせている中学生を見ながらぐんぐん上昇していく僕はきっと無表情だ。やがて中学生は見えなくなった。  僕は何もしていないのに無限に視線が上がっていく。田舎道を照らすには十分だった光がまばらに広がっていくと同時に湿っぽい夜風が頬にまとわりついた。  僕の家はどこかわからない。OBドラゴンは黙っている。いつものことだ。ゲームを出す気にもなれない。  マック・フルーリーには何色かラムネが入っていて、一口食べてから、残りは全部、OBドラゴンの足の付け根にあいた痛々しい、大きな穴に流し込んだ。   そこは最初ただのくぼみだった。OBドラゴンがどんなに体をひねっても見えない場所にあって、フライドチキンの骨やら、噛み終えたガム、OBドラゴンのく れるものを入れていくうちに、膿んで腐れ落ちた大きな穴となり、クリーム色したウジが音もなく蠢いていた。奥にはいつか僕が入れたのだろう、スナック菓子の袋の切れっ端が見える。こんなにひどい状態なのにOBドラゴンは何も感じないらしい。  見渡せば、町の光は多すぎて好きな子の家もわからない。僕は十二歳。今よりずっと不機嫌だった。
OBD - ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ
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NIFTYニュース トップ 文字サイズ 検索 検索 ジャニーズJr.「Snow Man」新加入の宇宙Six・目黒蓮「いじめないで」発言が波紋呼ぶ 2019年02月10日 21時25分 サイゾーウーマン 記事まとめ 阿部亮平、岩本照、佐久間大介、深澤辰哉、宮舘涼太、渡辺翔太で活動してきたSnow Man 村上真都ラウール、宇宙Six・目黒蓮、関西ジャニーズJr.向井康二が加入することに 目黒が「俺たちのこといじめないで」と発言し、Snow Manファンから苦言が続出 ジャニーズJr.・Snow Man、新メンバーの「いじめないで」発言が波紋! 早々“釈明”へ  1月17日、新メンバーの増員を発表したジャニーズJr.内ユニット・Snow Man。グループ結成時から彼らを応援するファンは、新体制によってパフォーマンスやメンバーの関係に変化が生じる可能性を危惧し、増員メンバーを拒否する声が相次いでいる。そんな中、新メンバーがジャニーズ公式携帯サイト・Johnny’s webで加入に向けた思いを綴り、賛否両論が噴出。現メンバーがフォローに回るなど、複雑な事態となってしまった。  Snow Manは2012年5月より阿部亮平、岩本照、佐久間大介、深澤辰哉、宮舘涼太、渡辺翔太の6人で活動を開始。アクロバットを武器にデビュー組のバックダンサーとしてコンサートに出演するほか、数々の舞台で輝く実力派ユニットだ。安定した人気を得ているものの、ここへ来て15歳の村上真都(まいと)ラウール、宇宙Six・目黒蓮、関西ジャニーズJr.の向井康二の加入が決定。この増員策は、芸能界を引退し、裏方に回った滝沢秀明の仕掛けであり、メンバーやジャニー喜多川社長とも相談の上で決まったというが、Snow Manファンの間では「6人のままがよかった」と、否定的なコメントが続出した。 「増員反対派のファンによる“犯行”なのか、ショッキングな事件も起こりました。Snow Manの6人は、2月3日に京都四條南座で初日を迎えた舞台『滝沢歌舞伎ZERO』で座長を務め、同作には新メンバーの目黒&向井も出演しています。この公演のポスターをめぐり、同2日頃からネット上が騒ぎに。大阪・梅田駅に掲示されたポスターにおいて、2人の顔写真部分に“バツ印”がつけられていると、ファンが写真や動画をTwitterにアップ。『バツ付けるとか恥ずかしい。6人のSnow Manファンのイメージが悪くなる』などと波紋を呼びました」(ジャニーズに詳しい記者)  そんな中、5日に、目黒は兼任するグループ・宇宙SixのJohnny’s webでの連載ページ「宇宙に6Chu~」を更新。Jr.時代の苦労、宇宙Sixでの活動を振り返りつつ、Snow Man加入に対する胸中や決意を明かした。終盤には「ストレートに言うよ?!」と前置きし、「俺たちのこといじめないで 笑」と、ファンへの苦言とも取れる一文も。「駄々こねてる子猫ちゃんたち」「爪そこで研ぐな!!笑」などとファンに伝えた。 「このブログに、特にSnow Manファンが『謙虚さや気遣いが足りない』と大激怒。『爪研ぐな』は、ポスターの傷を受けての言葉だと思われますが、傷をつけたのはごく一部のファンであるため、『別に誰もいじめてないと思う』という指摘も。増員を受け入れようとする肯定的なファンの気持ちも逆撫でしてしまったようで、『ブログを読んだら、やっぱりSnow Manは6人が良いとあらためて感じた』『ばかにしてると思われても仕方ない』『「駄々こねてる子猫ちゃんたち」って、何様?』などと、苦言が続出することに。また、ファンに向かって、最年少メンバーのラウールに優しくしなければ『担当に嫌われちゃうかもよぉ』と注意した点も、非難の対象となってしまいました」(同)  一方で、「ポスターに『爪そこで研ぐな』の表現がめちゃくちゃ好き」「ポスターに爪でバツされたらショックでしょ。いじめないでって言いたくなる」と、目黒を擁護する声も少なくない。  そんな中、翌6日には、グループ連載「すの日常」が��題に。メンバーと話し合った内容を深澤が代表して綴ったもので、「早くみんなに伝えなきゃ」という思いから、更新日ではないタイミングでアップしたという。深澤は、新しく入る3人のプレッシャーや不安を想像しながら、「伝え方はそれぞれ違ってきちゃうと思う」「言い方が下手な人も中には入る」と、コメントし、今後の9人のSnow Manを見てほしいと、ファンへ呼びかけたのだった。  直接的に目黒のブログについて言及したわけではないものの、ファンは「このタイミングでの更新は大人。フォローし合えるのって大事。頑張れSnow Man!」「ふっか、ありがとう! 9人のSnow Manを応援します!」と感激し、目黒へのバッシングは沈静化しつつあるようだ。今回のことでグループの結束が強まったとすれば、彼らにとっては不幸中の幸いだろう。Snow Manの進化に期待したい。 「ジャニーズJr.」の記事 『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』 ジャニーズJr.特集のサポート役に大倉忠義ら 『映画 少年たち』完成披露試写会で東西ジャニーズJr.総勢62名がパフォーマンス披露 嵐・相葉雅紀、正月に中学時代の恩師と再会 ジャニーズに入る時言われた"忠告"明かす 関連記事(外部サイト) Snow Manサプライズ増員で披露された、滝沢秀明の“ジャニーイズム”と“ジャニー忖度” Snow Manがジャニオタ御用達のアノ店へ、“キモさ”満点のTravis・松田【Jr.チャンネル週報】 ピューロランドでオラつくSnow Man・岩本、HiHi Jets・猪狩が藤ヶ谷化!?【Jr.チャンネル週報】 医学誌に載った話題の「水クレンジング」で毛穴肌がツルッツル!PR 0Twitter この記事もおすすめ ヒロミ、滝沢秀明に対する“問題発言”で「第2の休業」突入危機!? 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kimagureooneko · 6 years ago
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1/4に全国発売されるクリニークの新製品「クリニークiD」を一足お先にお試しさせていただきました😊✨ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ 「クリニークiD」は、クリニーク初のカスタマイズモイスチャライザーのこと。 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ 自分の肌質から選べる3種の保湿クリームに、5種の自分が気になる肌ニーズの美容成分カートリッジを差し込んで出来上がる自分専用のモイスチャライザー💕 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ 私は[乾燥肌〜混合肌]用の保湿クリームと、キメを整え毛穴が目立ちにくくなる角質ケアタイプの美容成分カートリッジをいただきました。 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ワンプッシュで保湿クリームと美容成分が一緒に出てくる仕組みなのでなんだか新鮮🙌 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ 全15通りもあるので、自分にぴったりなスキンケアが見つかるかもっ(*´꒳`*)♩ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ #スキンケア #クリニーク@cliniquejp #私だけのiD #findmyid #クリニークiD #カスタム #オリジナルスキンケア #美肌 #コスメ #美容 #beauty #綺麗 #保湿クリーム #美容液 https://www.instagram.com/p/Br-jqiOFduO/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=ig96kbeyj63k
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weepingpersonathing · 7 years ago
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ありがとぉござぃます♪ まさに求めてたperfectな回答でした。 是非是非とも参考に… ありがとぉござぃます♪ まさに求めてたperfectな回答でした。 是非是非とも参考に... ありがとぉござぃます♪ まさに求めてたperfectな回答でした。 是非是非とも参考にしたいのですが使っている基礎化粧品などオススメを具体的に教えてほしいです(^O^ ) あと手作りパックの詳しい作り方も教えてください★ 他に気をつけている事は有りませんか?(続きを読む) スキンケアに詳しい方、教えて下さい。 毛穴に悩まされている二十歳の女です。化粧... スキンケアに詳しい方、教えて下さい。 毛穴に悩まされている二十歳の女です。化粧しても汚くて困ってます。 具体的にいうとおでこ・耳寄りの方の頬以外は全て毛穴が目立ち、場所により状態が違います。 ・眉間や鼻の上部(鼻筋のあたり?)は開いているというより毛穴が盛り上がってる感じ ・鼻の下部(小鼻も含む)は黒くポツポツとしている ・目の下あたりの頬は黒くポツポツとはなっていないものの開いてる、という感じです。 ・口回りは眉間などと似ていて、開いてるというよりポツポツと浮き上がってる感じです。 自分なりに色々と調べました。蒸しタオルやクレンジングマッサージやスクラブや拭き取り化粧水等、様々やってみました。テカりやすいので潤いが足りないのだと思います。よく、とにかく保湿をたっぷりとと聞きますが、具体的に何をすればいいのでしょう?化粧水をたくさん着けたり重ね着けしたりするとゴテゴテ?した感じになりますし。コットンだろうが手だろうが変わりは無しです。 市販のものでは効果がなかったのでやはり高いものしかないんですかね… ロクシタンのイモーテルやアルビオン等、試してみたいのですが高いので迷っています。 肌は改善できると言ってもそれは高い物を使ったり改善できる肌質だった場合であり、私のように中学時代から毛穴が開いてるような女とは思えないようなタイプの肌質は改善は見込めないんでしょうかね? まだ二十歳なんだからケアで改善はできると言ってもらったこともありますが、この毛穴が綺麗に目立たなくなるところを正直想像できずにいます。 ※誰かに相談する等の回答はご遠慮下さい。この毛穴を人に見られるのも、毛穴に困っていると人に言うのもどうしても耐えられないです。(続きを読む) スキンケアにオイルを取り入れると肌がくすむというか赤黒い感じになります。 洗顔... スキンケアにオイルを取り入れると肌がくすむというか赤黒い感じになります。 洗顔→手作り化粧水→オイルというスキンケアなのですが、オイルをつけると顔が赤黒い感じになり首と全く違う色になります。 つけた時だけでなく時間がたっても赤黒いままです。 今までに使った事のあるオイルは、馬油、スクワラン、ホホバ、マカデミアナッツ、クランベリーシード、グレープシード、セサミですが、全てのオイルで赤黒い感じになりました。 今現在は「スキンケアソープマカダミア70→手作り化粧水→ピュアセサミオイル」というスキンケアです。 吹き出物や痒みなど他のトラブルは特に出ていませんし色の事だけを除けば肌の調子はいいです。 洗顔後に一番につける、化粧水に混ぜて使うなどの方法もしてみましたがどの使い方をしても赤黒くなります。 「オイルを使い出して肌に透明感が出た」という意見をよく目にしますし、オイルを使っているみなさん肌がくすむわけではないですよね… 余計な成分が入ってないシンプルケアにしたいので市販の乳液、クリームなどは使用したくないです。 何かいい解決策などございましたらお願い致します。(続きを読む) サキューラ SAQULA クレンジング 商品価格:2,370円
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