#静謐と夕暮
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(小笠原美環「Himmel」(MAHO KUBOTA GALLERY)|美術手帖から)
MAHO KUBOTA GALLERY 2023.10.05 - 11.05
MAHO KUBOTA GALLERYで小笠原美環の個展「Himmel」 小笠原は京都生まれ。10代の頃に日本を離れてアメリカで暮らし、その後ドイツに定住した。ハンブルク芸術大学でノベルト・シュワンコウスキーやヴェルナー・ブットナーに師事し、絵画を学ぶ。ハンブルクにスタジオを構え、グレーを基調としたモノトーンの油彩を用いて日常の日常の静謐な光景を表現している。小笠原の作品は具象絵画の形態を持ちつつ、意識の流れや哲学的な概念などを光や建築空間、ガラスの質感、自然のうつろいなどの仮のかたちに変換して表現されている。 小笠原の作品はポンピドゥーセンター(フランス)、ドイツ連邦共和国現代美術コレクション、アラリオ美術館(韓国)、Yu-Hsiu美術館(台湾)など、各国の美術館で収蔵されており、本年はYu-Hsiu美術館の個展に加え、恩師である故・ノベルト・シュワンコウスキーとの2人展、アルブレヒト・シェーファーとの対話形式の2人展がそれぞれキールとベルリンで開催されている。 本展では、「Himmel(天空または天国を意味するドイツ語)」と名付けられた7点の連作を中心に新作を展示する。昨年、大きな喪失を経験した小笠原は、それを契機に毎日空を見上げるようになったという。この展覧会では、空という無限な広がりに人々が何を求め、何を見出すのかに焦点を当てる。カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ、ウィリアム・ターナー、クロード・モネ、ゲルハルト・リヒターなど、絵画の巨匠たちが描いた空の傑作への敬意を胸に、小笠原自身もこの壮大なテーマに真摯に向き合うことを決意した。 完成された7点の大型キャンバス作品では、夜明けの空、雲の隙間から差し込む光、虹のかかった空、穏やかで静かな空、夕暮れ前の空など、異なる季節や時間帯の空が表現されており、これらを一組の作品として並べた光景は、まるでクラシック音楽の交響曲の複雑な旋律がもつような豊かで広がりのある世界を感じさせる。
PAST - miwa ogasawara
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北野天満宮
お盆だけど七夕祭り中の北野天満宮に。大鳥居に七夕の笹飾り。

天満宮ならではの牛🐮


境内

七夕祭りの神事

御手洗川の神事は以下から
静謐な境内

花に彩られた手水

本殿も当然七夕飾り



本殿の両サイドに梅を干した名残。

そして干した梅。即ち梅干し

年に一度の国宝御本殿石の間の通り抜けを体感。珍しい本殿上からの景観

更に御本殿の裏に回る


表の楼門とは打って変わって清楚な北の門

そして学問の神様の総本山らしい夥しい数の合格祈願の絵馬

神楽殿

そうこうしてうるうちに陽が暮れて

煌めき出す七夕飾り



一段と映える本殿の門

梅苑も光だす


こちらもさらに華麗な楼門


また来ようと思う北野祭りでした。
梅見の頃の北野天満宮
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2023年12月7日(木)晴れ
2時間おきには起きるけれど、今日はよく眠ってくれた日だった。夕暮れ時から2時間ほどは機嫌良く目をぱちぱちさせ、なんとなく認識しているであろう母の顔をみてはキョトンとした表情とバタつかせる手足。何を思っているのかはわからないけれど、楽しそうな姿にホッとする。授乳終わりと、揺らされながら眠るときにみせる天使の微笑みはあいもかわらずこの世にこんな可愛く素敵な笑顔はあるのだろうかと思わせるもので、なにがあっても守ってみせると母心を強くさせていく。赤ちゃんは身を守るために(お世話してもらうために)そういった顔を生理的な現象として大人にみせるわけだから、ほんとうに凄いよな、生命力。夜間、鼻の奥でずるずると音が聞こえるのではじめて鼻水を吸うものをつかってみた。とても原始的で母親である私がストローのようなものですぅ〜っと吸うのだけど、これをするだけで鼻の通りがよくなり、ずるずるという音は聞こえなくなった。鼻くそや鼻水で窒息してしまうような小さな命と四六時中向き合っている今の時間を大切にしなければ。といいながら、娘が寝ると、すぐに読書。
『惑星』がとんでもなく良い。毎年順不同でよかった本を並べるのだけど、今年だけはダントツNo. 1として『惑星』をあげると思う。美しく、神秘的で、言葉の連なりの静謐さが群を抜いている。そんな美しくころんとしたかわいいエッセイの合間に挟まれる詩がまた静けさと愛しさに溢れていて完璧なのだ。明日には読み終えてしまうページ数しか残っていなくて、とても悲しい。
お風呂では『今日もふたりで、スキップを』を50頁まで。愉快な夫婦生活。結婚っていいなと思いながら、夫との結婚生活を思う。赤の他人同士がおなじ屋根の下で住むのだからいろんなことがあって、良いことばかりじゃないけれど、この人と結婚してよかった。それだけは言える。片思い、両思い、恋人、夫婦。そして、互いを称え合いながら補い合いながら、娘を守る戦友となり、両親という名がついた。隣を歩きはじめて、12年以上。こらからもよろしく頼みますね。
あと年内に読む日記本のラストは阿久津隆さんの『読書の日記』のvol.4を。ふふふ。併読万歳。

猫がそばにいると、3時間〜4時間ほど眠ってくれる娘。あなたたちがくれるその温もりに母はとても助かっています。いつもありがとう。
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青碧蒼 弍
弍 様相
朝は水色、清流の様。 静かに心を包む揺り籠、海の底にいる様でもある程。 雨の日の夕暮れの、薄青い景色にも似ている色彩と、情動。 暮れの碧、都会のマンションで電気を消して得られる静かな喧騒とも。 何と例えても表しきれないと思うこの豊かで細やかな情緒。
赤い朝焼けを失った世界でもそれは変わらず心に響く。 このゆっくりと徐々に徐々に齎される深く長い感動は、この世界のことや、自分の置かれている状況を、ひととき忘れさせてくれる。
窓を開け、外に出て、誰も居ない街の朝を眺める。
独り占め出来ると考えれば贅沢なことだ。 これ以上何を望むというのか。
そんな気持ちさえも湧き出でる。 もし天国があるとすれば、実はここがそうなのかもしれない。
私にはどうもそう思えたから。 それだけのことだ。
さて。
と、切り上げる。
朝食の準備だ。
キッチンの棚にはパンのようなものがまた補充されている。 いつも通り。
それをトースターで焼きながら、お茶の様なものを淹れる。
静謐。
車の音も、虫の声も、何もなく、風のないこんな日には、本当に聞こえる音は限られてくる。
例えば冷蔵庫の稼働音。 エアコンの稼働音。 キッチンの蛍光灯のハム音。 ケトルが水をお湯にしていく音。 トースターがパン━━━のようなもの━━━をカリカリに焼き上げていく音。
誰も居ない世界では、ただただ人工物の音だけが残存しており、自然の音は殆ど聞こえない。 だって、人だけでなく、生物というものがもう、誰も居ない。
猫が鳴くこともない。 犬が吠えることもない。 鳥が鳴くこともない。
日常にきっと当たり前にあったであろう━━━よく覚えてないが━━━喧騒は、失われたんだ。
それは別に私にとっては、それほど寂しいことではなかったのだけれど。 それでもこう、一人で何かを待っている時などには、まざまざとこの現状を突きつけられるから、ちょっとそれについて述べておきたかったまでのこと。 それだけのこと。
「ポッ」
と。
ケトルのスイッチが戻る音がして、我に帰る。
程なくしてパン擬きもトースターの穴から「たしゃんっ」と鳴いて跳ねる。
お皿に移して、バター的なものを塗って、齧り付く。
咀嚼。
もぐもぐ。 もぐもぐもぐもぐ。 もぐもぐもぐもぐもぐ。 もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。 もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
ごっくん。
うん、ちゃんと小麦みたいな香りがする。 気がする。
小麦そのものではなく、小麦の味をつけている様な味と香り。 わざとらしい小麦味、という感じ。
お口を拭いて、お茶を啜る。
華やかな香りに包まれる。
『ほうっ』
と、あたたかなものに包まれて、落ち着く。
けれどもこいつも、紅茶の味や香りをつけているという感じだ。
メロンソーダを飲んでメロンだと思う人間が居ないで有ろうように。
お口を拭いて、またパンを齧った。
また━━━面倒にも思える━━━咀嚼をしながら考える。
さて、今日はどうしようか。
また新たな一日が始まった。
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静寂という贅沢:冬の閑散期に味わう地中海リゾートの過ごし方
地中海オフシーズンの隠れた魅力と過ごし方 地中海リゾートの冬は、観光地としての顔を脱ぎ捨て、静謐な佇まいを見せる特別な季節です。 人々の喧騒から解放された海岸線では、砂浜に打ち寄せる波の音だけが響き、街角のレストランでは地元の人々の穏やかな会話が漂います。 地中海の真の姿が垣間見える冬の時期は、旅行者にとって格別な体験を約束してくれます。 喧騒を離れた街の表情 観光客で賑わう夏とは異なり、冬の地中海沿岸の街並みは落ち着いた雰囲気に包まれます。 古い石畳の路地では、地元の日常生活が息づき、カフェのテラス席からは澄み切った冬空と紺碧の海を一望できます。 観光地化された表層的な魅力ではなく、街本来の魅力を五感で感じられる贅沢な時間が広がります。 芸術的な冬の光景 冬の地中海は、独特の美しさを放ちます。 朝焼けの空は夏とは異なる柔らかな色調を見せ、夕暮れ時には街全体が金色に染まります。 澄んだ空…
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ベントラーカオル / かなしいなつやすみ

2024年10月16日(水)リリース
フォーマット:ダウンロード/ストリーミング配信
配信URL : linkcore , Bandcamp
レーベル:AOANA
価格:取扱サイトにより異なります
【トラックリスト】
1. 夕立
2. 世界を選びたくない夕暮れに
3. 夏日狂想
4. 村雨
5. かなしい
「夏と雨の悲しい記憶」をコンセプトに制作された5曲入りEP。前作「Will」で見せた完全生演奏のバンドサウンドは今作では影を潜め、ガットギターの弾き語りに蝉の声と浮遊するシンセサウンドがオーバーラップするM1「夕立」、静謐なエレクトロサウンドと飽和したディストーションギターの対比が特徴的なM2「世界を選びたくない夕暮れに」、フォークとドラムンベースとブラックメタルが独自言語により融合したM3「夏日狂想」、「夕立」のメロディのリプライズに破壊的な音響処理が施されたM4「村雨」、そしてグランジ、グラインドコア、ハイパーポップなどが渾然一体となって情報過多な異形のポップスを形成した果てにまたしても現れる「夕立」のメロディ大合唱で終結するラストナンバー「かなしい」といった具合に自身のミクスチャー感覚を惜しみなく発揮した内容となっている。
「かなしい」Music Video
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夏よ
寂しげな目 本当は 溶かしてあげたかった 傷だらけのシンクみたいな空 僕らだけの季節だった 全て偽物だよ 嘘ばかりの暮らしで 本当は静謐な眼差しに 当てられたいだけなの あなたの手が解けて 曖昧になった私のシルエット あなたを思って 心を溶かして ひとつになれたなら 寂しくないよ 同じ世界を 編んでいたいよ 白んだ朝に 溶けていった 夏よ 永遠にひとり 取り残された ような夕べの部屋 言葉に似た吐息でそっと 違う夜を紡いでいた 全てまがい物だよ 君がいないだけで 本当は暖かい羊水に 浸ってたいだけなの ふたりの目線が解けて 曖昧なままでさよならしたセゾン あなたを想って 季節に靡いて 夢で逢えたのなら 寂しくないよ 忘れてしまったら それでいいかな 果て無い強がりを棄てられたのなら どこにいたって 何をしていたって 伝えられる思いに嘘はないよ あなたを想って あなたを想って 白い横顔に …
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各地句会報
���鳥誌 令和5年10月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年7月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
あぢさいや錆ゆくときもずぶ濡れて 光子 雨に白く汚されてゐる木下闇 緋路 サイレンも街騒もまだ梅雨の底 久 鉄骨が叩く鉄骨濃紫陽花 緋路 見覚えのビルはもう無くサルビアに いづみ 夏草のつぶやくやうな雨であり 和子 鉄条網梅雨の蝶さへ寄せつけず 同 支へ切れぬ天へ石柱梅雨深し 昌文 飛石をぬらと光らせ五月雨 久 その人は梅雨に沈みながら来る 順子 五月闇不穏な波の来るといふ はるか
岡田順子選 特選句
列車音遠ざかるとき浜万年青 はるか 庭石は梅雨のものとて黄泉のもの 俊樹 サイレンも街騒もまだ梅雨の底 久 鉄骨が叩く鉄骨濃紫陽花 緋路 雨の日の桔のうしろすがたかな 美紀 萱草のそびらに恩賜なりし闇 光子 潮入りのみづは昔や通し鴨 いづみ 支へ切れぬ天へ石柱梅雨深し 昌文 瞬ける雨粒蜘蛛の囲の銀河 緋路 雨に白く汚されてゐる木下闇 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
鹿の子啼く隠れの島に入日濃く 修二 たはむれの莨にむせし桜桃忌 久美子 寂しさを下から崩すかき氷 朝子 茉莉花の別れ際こそ濃く匂ふ 美穂 不如帰久女の夢と虚子の夢 修二 首の無きマネキン五体暑き日に 愛 蟬生る瓦礫の闇の深きより かおり ひまはりの花と育ちて銃を手に 朝子 バレエ団の窓へブーゲンビリア満つ 愛 蔓薔薇をアーチに育て隠居せる 光子 うつし世のものみな歪み金魚玉 かおり バス停のバスまで覆ふ夏木かな 勝利 梅雨空にジャングルジムがひつそりと 修二 襖絵の孔雀の吐息寺炎暑 勝利 君嫁して香を失へり花蜜柑 たかし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月6日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
らつぱ隊香り奏でる百合の花 さとみ 風鈴が相づちを打つ独り言 都 香水に縁の無き身や琥珀色 同 身ほとりの置き所無き土用の入り 同 滴りの奥にまします石仏 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
黒塀や蔵してをりし八重葎 宇太郎 ふりかへる砂丘の海の線は夏 同 葛切や玻璃にスプンの当る音 同 夏草の中の林道下りけり 同 ソーダ水斜めに建ちし喫茶店 同 向ひ風麦藁帽を光背に 同 白服を吊りたる明日の再会に 悦子 浜昼顔一船置きし沖を恋ふ 同 白南風旅の鞄をコロコロと 美智子 足跡や巡礼のごと砂灼けて 栄子 紫陽花やうた詠むくらし悔もなく すみ子 玫瑰の咲くや砂丘の果の路 益恵 躊躇なく風紋踏んで白い靴 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
早苗饗や手足を伸ばす露天の湯 幸風 はらからや薄れゆく過去心太 百合子 一品を後からたのむ心太 秋尚 青楓雄々しく抱ける年尾句碑 三無 天草の歯ごたへ確と心太 文英 朝顔に護符つけ市の始まりぬ 幸子 朝顔のつぼみ数へて市を待つ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月10日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
西日射す鏡に海女の手櫛かな 昭子 兜山古墳を包む大夕焼 ただし 良き事の有りや無しやの今朝の蜘蛛 信子 信州に梅雨のかけらの雨が降る 三四郎 石も又涼しきものの一つかな 昭子 香水や周囲の心独り占め みす枝 梅雨寒や口を預けて歯科の椅子 信子 うなだれて少年の行く片かげり 昭子 僧逝きて久しき寺の夏椿 英美子 猛暑日や万物すべて眩しめり みす枝 天近き牧牛の背や雲の峰 時江 コップ酒あふる屋台の日焼顔 英美子 サングラス外し母乳を呑ませをり みす枝 かぶと虫好きな力士の名をつけて 昭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月10日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
芋焼酎醸す香りの満つる街 三無 団扇さし出かける孫の下駄の音 ことこ それぞれが里の焼酎持ち寄りて あき子 老媼の団扇頷きつつ動く 和魚 児に送る団扇の風のやはらかく ます江 店先で配る団扇の風かすか ことこ 泡盛の味覚えたりこの良き日 同 団扇手に風のざわめき聞く夕べ 廸子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
沖縄の鳳梨乾いた喉癒す 裕子 青空や収穫の日の夏野菜 光子 夕暮れは車窓全開青田風 紀子 貝釦一つ無くした夏の暮 登美子 まだ聴けるカセットテープ夏深し 同 雲の峰送電線は遥かなり 令子 夕焼に路面電車が揺れてゐる 裕子 鐘を撞く寺は山上雲の峰 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月11日 萩花鳥会
透き通る海は自慢よ海開き 祐子 救助士の臀筋たくまし海開き 健雄 夏草や一対すべて青の海 俊文 生ビール久方ぶりや子とディナー ゆかり 引く波に砂山崩る海開き 恒雄 天の川点滅飛機の渡りゆく 美惠子
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令和5年7月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
羅を纏ひしものの身の一つ 世詩明 天国も地獄も自在孟蘭盆会 同 風の盆男踊りの笠深く 幹子 盆の供華華やいでゐる村の墓地 同 ギヤマンの風鈴揺れる蔵の街 嘉和 古団扇思ひ出の新しき 雪 縁側に男冥利の裸かな みす枝 ナツメロを口ずさみつつ草を引く 富子 蓮開く様自力とも他力とも やす香 神主の大きな墓を洗ひけり ただし 在りし日のままに夏帽吊し置く 英美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
田舎家の土間のだんまり朝曇 要 炎帝の遣はす鴉黒く群れ 千種 会釈する日傘に顔をなほ深く 同 夫恋ひの歌碑を見てより秋近し 炳子 飴色に枯れ空蟬の垂れ下がる 久子 古民家の故郷の匂ひ壁に黴 経彦 三猿の酔ふ草いきれ庚申塔 眞理子 古民家の茅屋根匂ふ炎天下 三無
栗林圭魚選 特選句
蓮花の水面の余白空の青 亜栄子 カラフルな浮輪乗り合ふ市民バス 久 じやぶじやぶと揃ひのティーシャツ水遊び 三無 咲き足せる泰山木の真白かな 秋尚 森少し膨らませをり蟬しぐれ 慶月 水音に誘はれつつ灼くる道 眞理子 惜しげなく涼しさ放つ水車小屋 要 ひとときの静謐滝に対峙して 久子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月19日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
マッカーサーパイプ咥へてアロハシャツ 千加江 遠雷や織部の茶碗非対称 泰俊 二業地に一の糸鳴る夜涼かな 同 悠久の光り湛へて滴れり 同 青田風満目にして夕仕度 清女 脱ぎ様のまことしやかに蛇の衣 雪 退屈をもて余しゐる古団扇 同 洗ひ髪訪ふ人も無く待つ人も 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月21日 さきたま花鳥句会
沢蟹の渡る瀬石に日の名残り 月惑 空蟬や辞書に挟まる紙兜 八草 家眠る厨にひとりバナナ剥く 裕章 山の水集め男滝の帯となる 紀花 どら猫にまさる濁声夏の風邪 孝江 炎天に心字の池面雲動く ふゆ子 打水や土の匂ひの風生まる 康子 行くほどに街路華やぐ百日紅 恵美子 睡蓮の葉を震はせて鯉の道 みのり 八の字を書きて茅の輪を潜りけり 彩香 誘蛾灯今は無人の故郷駅 静子 枇杷熟るる眷属訃報また一人 良江
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令和5年7月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
半夏生何処が嫌ひと云はれても 雪 蛇にまで嫌はれさうな蛇苺 同 何処をどう突いてみても蟇 同 お隣りは今はの際と虎が雨 一涓 師の友は文教場址合歓の花 同 守宮まづ招き入れくれ舎入門 同 忘れじの人今も尚蛍の夜 同 入道雲天下制する勢あり みす枝 藍浴衣片方だけにピアスして 昭子 サングラス外して妻は母となる 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月23日 月例会 坊城俊樹選 特選句
空蟬や地中の記憶あるらしく 要 靖国の坂みんみんの急くに急く 昌文 炎天に零戦仰角三十度 佑天 鳥居へとまぬがれがたき炎天を はるか その日近付き靖国の灼けてをり 慶月 みんみんの高鳴く魂の声として はるか
岡田順子選 特選句
熱き骨ぽきぽきたたみ日からかさ 眞理子 真白な祢宜の出て来し木下闇 政江 笛の音の遠くに生まれ夏の果 光子 零戦を撮る少年の夏休み 慶月 下乗せし老女紅濃く夏詣 同 英霊に七日の魂の蟬時雨 政江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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池袋シネマ・ロサにて 『静謐と夕暮』上映決定!
池袋シネマ・ロサにて
2022年1月8日~14日まで、一週間限定の
レイトショー上映が決定いたしました!
つきましては、新たに予告編・ポスタービジュアルを公開し
映画監督の矢崎仁司監督、大崎章監督、映像作家の伊藤高志さんををはじめ著名の方々からのコメントも到着しております。
ぜひ一度ご覧ください!
劇場でお待ちしております。
何卒、よろしくお願いいたします!!!
下記、詳細を記載します。
【コメントはこちら:公式サイト】
https://mitei10kisei.wixsite.com/silence-sunset-jp/comments-1
『静謐と夕暮』
池袋シネマ・ロサ
インディーズフィルムショウ
日時:1月8日~1月14日レイトショー
※詳細な時間は未定です。
場所:池袋シネマ・ロサ
住所:〒171-0021 東京都豊島区西池袋1丁目37−12 ロサ会館
料金:前売り 1,300円
一般 1,500円
大学生 1,300円
高校生以下 1,000円
<池袋シネマ・ロサ詳細ページ>
http://www.cinemarosa.net/annai.htm

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脚本が届きました。こだわりを感じますが、それは映画を拝見していただけると分かるかと思います。 #静謐と夕暮 https://www.instagram.com/p/CbO6LgxJwaS/?utm_medium=tumblr
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年末年始旅⑨
1/2、この日はリベンジのカーサダムジカへ。
元日に予約のメールを送ったから心配だったけど、定員内だったみたいで無事に見学出来た。前も来たけど、この巨大で歪な建築を実現しているのはすごい!それと、ホールに大きな窓から自然光が入っているのも良い。


お昼はタコのフライ!これが、タコが柔らかくて本当に美味しかった〜!!

午後はポルト近郊にシザ設計の教会を見に行った。これまた5年ぶりだけど、相変わらずの佇まい。
ただ、点検と修繕のために外壁に四角い穴がたくさん開いていてちょっと残念。。

これも要予約で、大晦日に予約したはずが音沙汰無くて心配していたら案の定人の気配が無い。多分ポルトガルの建築系の人が先に到着していて、電話してみたけど誰も出なかったとのこと。彼はすぐに帰ってしまった。
だけど、諦められなかったのと、なんとなくすぐ帰らないほうがいい気がして1時間ほど粘っていたら、青いワンピースを着たおばさまが!!
どうやら管理人らしくて、開けてくれた!
それに、管理棟のショップも開けてくれたのでこの教会のためのスケッチと図面が載ったシザの作品集を購入。おばさま、道すがら見かけた青いワンピースが特徴的だったから再会したようで嬉しかった。ここでも英語が通じず、カタコトスペイン語でなんとか意思疎通。



キリスト教徒では無いけど、祈りの空間なだけあって静謐で俗世と離れている感じがして、教会は割と好きな空間。特にここは最高!
夕暮れも良い感じだった。


後から気づいたけど、地下の礼拝堂ではお葬式が始まっていた。配っていた紙を見たら、故人は元日に亡くなったらしく、スーツや黒っぽい服装の人だけでなく、普段着の老若男女がお花を持って集まっていたのが印象的。
どうやらおばさまはお葬式のために鍵を開けに来たみたい。
夜はポルトに戻り、たまたま入ったのがブラジル料理屋さん。ポルトガル語圏だから、ブラジル料理はあちこちで見たけどやはり少し独特。左側のはパン粉みたいだった。なんだろ?

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#東京街歩き な #今日も今日とて散策中 ♪(^o^)v . #高輪神社 の本殿。 #ハナミズキ が綺麗でした!(`・ω・´)ゞ . . . 自転車でヒーヒー言いながら辿り着いた神社。 それでも此処はまだ天国だった訳だ。 ※自転車移動に関して。詳細は泉岳寺post。 . 品川駅を越えて大通りをおっかなびっくり 走ると、途中にど~んと聳え立つ社号標が。 神社を見つけたからには参拝でしょ♪(*´艸`*) . 太く短い参道に、かなり急角度の石段。 目の前の幹線道路から察するに、 色々辛酸を舐めた境内ですなσ(゚∀゚ )。 . 都会のど真ん中に開けた土地ど~んは 皇居周辺で散々慣れてたつもりなんだけど、 高層ビル群が迫ってると全くの異質感が凄い。 都会のオアシスというか静謐な空間の 密度がね、全っ然違うんだわΣ(゚Д゚)。 それまで、濁って澱んでいた俺の中の悪い毒気が、 . 一気に失せまそた〜ヽ(^o^)丿。 . あと、階段を上りきったところで 身体を突き抜けた風にも驚愕(@_@;)。 ※身体を持っていかれる程に強い風の 煽りなので注意。 とにかく圧巻だったけど、 清められたというか浄められた感も。 頭深々です。 足を運ぶ価値は大いにアリアリ!(`・ω・´)ゞ . . . . . 朝早く叩き起こされても、すべきことが無いと 暇を持て余してお昼寝三昧の日々。 きっつーい。・゚・(ノД`)・゚・。 . 今日はこれから外出してやる〜(`・ω・´)ゞ。 但しお金の掛からない場所限定で┐(´д`)┌。 . 撮影:2021/04/21 . #東京散策ウォーキング #東京散策 #東京散歩 #東京歩き 東京暮らし #東京住み 浅草街歩き 浅草散策 浅草散歩 浅草歩き 浅草暮らし 浅草住み #東京単身赴任 #今日もX日和 #XF10 #FujifilmXF10 #Fujifilm_XF10 XC1650 #そうだ東京行こう 1192かまくらさん 夕暮れハンター 夕暮れ散策 #その旅に物語を #たびすたぐらむ #旅スタグラム KanagawaPhotoClub #御朱印ガール #神社ガール 寺ガール #御朱印はご縁 #神社仏閣巡り . (高輪神社) https://www.instagram.com/p/CTgR-xjHqTN/?utm_medium=tumblr
#東京街歩き#今日も今日とて散策中#高輪神社#ハナミズキ#東京散策ウォーキング#東京散策#東京散歩#東京歩き#東京住み#東京単身赴任#今日もx日和#xf10#fujifilmxf10#fujifilm_xf10#そうだ東京行こう#その旅に物語を#たびすたぐらむ#旅スタグラム#御朱印ガール#神社ガール#御朱印はご縁#神社仏閣巡り
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怪しいインビテーション・フロム彼方 夏休みに、知らない人に誘われて、知らない人たち5人と、知らない国の知らない場所を旅することになった。twitterで、今まで全く交流がなかった人から突然誘われたのだ。なぜ誘われたのかもわからないし、なぜ、自分がその誘いに応じたのかもわからない。 当時の私は、激務で有名な会社の、最も激務と噂される部署で働いていた。会社の机で眠り、近くのジムでシャワーを浴び、充血した目でエクセルを叩く。正月もゴールデンウィークもなかった。ウイグル旅行の誘いが届いたのは、そんな折だった。 メッセージが目に入るやいなや、発作的に行きたいと返事をしてしまったが、後になって疑念が湧いてきた。メッセージの主は、いったいどんな人なんだろう。私は当時、人と絡まない孤高のスタイルでtwitterをしていたのでDMがきたこと自体初めてだった。 とにかく、行くと言ってしまったのだから、休みをとらなければならない。その時点で夏休みを取得する予定はなかった。取得できるのかもわかっていなかった。 どうしてウイグルなんかに行くんですか 休暇取得���申し出る私に対し、職場のみんなはやさしかった。みんな忙しいのに、「仕事は引き取るから」「ゆっくり休んで」と言ってくれた。しかし、旅行の詳細を聞くと、同僚たちの善良な笑顔はさっと曇った。 彼らは問う。 「どうして、ハワイでもセブ島でもなく、ウイグルなのか」 「どうして、親しい友人や家族と行かないのか」 もっともな疑問だ。私は、どうして、気が合うかわからない人々と、楽しいかわからない場所に行こうとしているのだろう。自分にもわからない。どちらかといえば、こちらが問い返したいくらいだ。 「どうして私は、知らない人とウイグルに行くのでしょう?」 私は、夏休みまでに仕上げなければいけない書類の山を見つめた。 羽田からウルムチへ 早朝の羽田空港国際ターミナルで、私は疲れ果てていた。休暇を目前にひかえる中で押し寄せる仕事の波に飲み込まれ、家に帰れない日々が続いていたからだ。最終日も仕事が終わらず、徹夜で職場から直接空港に向かう羽目になった。 今回の旅行メンバーは、男性3人・女性3人。私以外は、大学時代のサークルを中心としたつながりのようだった。それだけ聞くと、「あいのり」や「テラスハウス」のような、青春の匂いただよう若い男女の旅行なのだが、グループからはそれをかき消す不穏なバイブスが満ち満ちていた。 なかでも完全におかしいのは、グループの中に「尊師」と「レーニン」を称する人物がいることだ。通常、「尊師」というのは、オウム真理教教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)を意味し、「レーニン」というのは、ロシア社会民主労働党の指導者であり、ソビエト連邦を建国した人物であるウラジミール・イリイチ・レーニンを意味する。 テロ、あるいは革命という形で、国家体制の転覆をめざした宗教的・政治的指導者が、なぜ一同に会しているのだろう。空港前で集合しているだけで、破壊活動防止法(通称・破防法)の適用対象団体となってしまいそうだ。 ともあれ、この時点で、今回の旅行が恋と友情の甘酸っぱい青春旅行になる可能性は限りなくゼロだ。麻原彰晃とウラジミール・レーニンが旅を通じて友情を深め、それがいつしか愛に変わる……。そんな突飛な話は、両者の思想的相違点を考慮すればおよそ考えられないだろう。 私は、国家転覆を試みる宗教家でもなければ、社会主義の革命的指導者でもない。どうしてこの旅に誘われたのだろう。ぷくぷくとふくらむ疑問と不安を乗せて、飛行機は羽田を旅立とうとしていた。 尊師とレーニン 羽田からウルムチへの長い移動中に分かったことがある。尊師は、工学の修士号を持つ知識人であり、特定の宗教とのつながりはないということだ。「尊師」というのは、極めて不謹慎なあだ名にすぎない。 では、旅の同行者にふさわしい安全な人物かというと、そんなことは決してなかった。尊師は、無邪気な下ネタをガンガン投下してくるという反社会的な性質を有していた。 例えば、北京の空港でのことだ。 「マーン・コーヒーだ!見てください!マーン・コーヒーですよ」 尊師は、北京空港内のオシャレなカフェチェーンを指差し、目をキラキラ輝かせて写真を撮りはじめた。そのとき、私は「どこにでもあるチェーン店になぜ興奮しているのだろう」と不思議だったのだが、後になって、それが低レベルすぎる下ネタであることに気がついた。もっと早く気づいてしかるべきだったのだが、工学の修士号を持つ知識人が、そんな知性ひかえめのジョークを言うとは思わなかったのだ。 他の同行者もまた、尊師の被害を受けていた。 尊師 「ちんマ!? ちんマ!?」 同行者「ちんマってなんですか?」 尊師 「ちんマというのは、ちんちんマッサージのことです」 同行者「……」 それ以来、その人は、尊師には何も質問しないと決めたという。 尊師が、大きな身体のうるさいお兄さんである一方、レーニンは、小柄でツインテール姿の、無口でちょっぴりエッチな美少女だった。 ちなみに、ちょっぴりエッチというのは、彼女が尊師の下ネタをときどき拾ってあげていたのを私が面白おかしく書き立てているだけだ。実際には、彼女は、渾身の下ネタをたびたびスルーされ、ときにはうるさいと一喝される尊師を気遣っていたのだと思う。 なので、正確には「レーニンは、小柄でツインテール姿の、無口で心優しい美少女」ということになる。それでいてソ連のコミンテルンを率いる革命的指導者であり思想家だなんて、今すぐアニメの主人公になれそうだ。 それにしても、尊師もレーニンも、私の凡庸な日常生活には絶対にあらわれないタイプのキャラクターだ。二人とも、普段は善良な労働者として社会に潜伏しているらしいので、本当は自分のまわりにもいるのかもしれないが、それを知るすべはない。 「ずいぶん遠いところにきちゃったなあ……」 あまりの非日常感にめまいがした。まだ、目的地にさえついていない。 謎の秘密結社・うどん部 新疆ウイグル自治区は、中国の最西部に位置しており、国境を接して南にはインドがあり、西にはカザフスタン・キルギス・タジキスタン・パキスタンが連なる。古くからシルクロードの要衝として栄え、ウイグル人・カザフ人などの多民族が住む、ムスリムが多い中央アジア文化圏だ。 今回の旅程は、新疆ウイグル自治区の玄関口であるウルムチを経由し、前半は電車でトルファン、カシュガルを巡り、後半は車でパキスタンとの国境であるタシュクルガンまで足を伸ばすというものだ。 羽田からウルムチまでの移動にまる一日かかるため、実質的な旅のスタートは二日めのトルファンからになる。隣の国のはずなのに、移動の体感的にはヨーロッパと同じくらい遠い。 私たちがトルファンに到着して最初に向かったのは、ウイグル料理店だった。 「やはり我々うどん部としては、まずはラグメンの調査からですよね」 旅行の主催者である女性は、ニコニコしながらそう言った。ラグメンとは、中央アジア全域で食べられている麺類で、うどんのような麺に、トマト味のソースがかかった食べ物だ。 なんでも、今回の旅行は「某大うどん部」という、大学のうどん愛好家サークルの卒業生を中心としたメンバーで構成されているらしい。旅の目的のひとつも、ラグメンを食べることで古代中国で生まれたうどんの起源を探ることにあるのだという。 「うどん部……?」 私は思わず考え込んでしまった。特にうどん好きというわけでもない自分が誘われた理由がわからないと感じたこともあるが、一番の理由は、今回のメンバーが「うどん部」という言葉がもつ牧歌的かつ平和的な響きからはおよそかけ離れた集団のように思えたからだ。 先程言及した「尊師」と「レーニン」が名前からして不穏なのはもちろんだが、他のメンバーたちの話題もとにかく不穏だった。 「前進チャンネル」の話 中核派Youtuberが、警視庁公安部のキャンピングカーを紹介したり、不当逮捕された同志の奪還を訴えたりしている番組の話。 北朝鮮脱北ノウハウの話 中国と北朝鮮の国境地帯に住んでいたことがあるうどん部員による、脱北ノウハウの話。北朝鮮脱北者が、国境近辺に住む中国人民を襲い、金品と身分証を奪いとることで中国人として生きようとするが、中国語が話せないことからバレてしまい、強制送還されるという救いのない事件が多発しているらしい。 スターリンに乾杯した話 「ヨシ」という名前のうどん部員が、スターリンの故郷であるジョージアを訪ねたところ、「ヨシ」は同志スターリンの名前だと歓迎され、「ヨシフ・スターリンに乾杯」と密造酒をすすめられた話。 一言でいうと、うどんは関係ない。 うどんは関係ない上に、思想的にかたよっている。うどんを愛する心に右も左もないと思うのだが、一体どういうサークル勧誘をすればこんなことになるのだろう。世界がもし100人のうどん愛好家の村だったら、中核派は0名、教祖も0名、スターリンの故郷を訪ねた人も0名になるのが普通だ。 今回の旅行メンバーはたった6人なのに、公安にマークされそうな発言をする人しかいない。思想・良心の自由が限りなく認められたコミュニティであるともいえるが、うどんを隠れ蓑とした何らかの過激な団体である可能性も捨てきれない。謎の秘密結社・うどん部だ。 「こうした旅行は、よく企画されるんですか?」 私は、うどん部の背景を探るべく、おそるおそる尋ねた。 「主催者さんは、旧ソ連圏に関する仕事をしているんです。その関係で、旧ソ連の珍しいエリアへの旅行をよく企画しますよ」 「でも、どういうわけか、たまに、その旅行に行った人たちが仕事や学校を辞めてしまうんですよ」 「この前の旅行では、社会主義国家によくある、労働を賛えるモニュメントをめぐっていたら、一緒に旅行していた学生の友人が『労働意欲が湧いてきた。学校はやめるぞ』と言って、突然中退してしまったんです」 「僕も仕事を辞めたしね」 社会主義国家を旅することで、反社会性が養われてしまうとは……。 「旧ソ連圏への旅行は、うどんとは関係あるんですか?」 「うどんとは関係ありません。ただ、うどん部員には、真っ赤な血が流れているんです」 これまでの話をまとめると、「うどん部」とは、うどんの絆で連帯し、ときに資本主義社会から人をドロップアウトさせる赤い集団ということになる。なにがなんだか、全くわからない。 主催者の女性は、旧ソ連圏に関する仕事をしているだけあって、中央アジア文化に詳しかった。彼女は、うどん部員らしい話題として、シルクロードにおける麺の広がりについて話をしてくれた。 「トルクメン人も、カザフ人も、ウズベク人も、友人たちは口を揃えてラグメンはウイグルが一番美味しいというんですよ」 全中央アジアの人民が認めるウイグルラグメンは、たしかにおいしかった。もちもちした手延べ麺の感触と、オイリーなソースに絡まるたっぷり野菜のバランスがよく、濃い味なのにいくらでも食べられてしまう。 特に、ニンニクでパンチを効かせたラグメンは癖になるおいしさで、そのジャンクかつ中毒性が高い味わいから、勝手に「ウイグルの二郎」と命名されていた。 内装も異国情緒が���発していた。天井から階段までいたるところがタイルやステンドグラスで彩られている。細やかな幾何学模様を見ていると、確かに中央アジア文化圏に来たのだということを実感する。 中央アジアを旅行するたびに思うのだけれど、彼らの、あらゆる場所を「美」で埋め尽くそうとする情熱はすごい。衣服やクッションの細かな刺繍、木彫りのアラベスク、色とりどりのランタン……。よくみると、料理に使うボウルまで鮮やかな矢絣模様がついている。 私は、ステンドグラスが貼られた天井を見つめた。 「遠い場所に場所にきたんだ」 そう思ったが、どういうわけか実感がなかった。足元だけが、なんだかふわふわしている気がした。 砂漠は空中浮遊する尊師の夢をみるか 午後から本格的な観光がスタートした。最初に訪れたのは、交河城址という遺跡だ。紀元前2世紀頃に作られ、14世紀まで実際に街として使われてい要塞都市だ。地平線が見えそうなほど広い。 地面の上にレンガを重ねるのではなく地面を掘って街を作ったところに特徴があるらしいのだが、これだけの土地を彫り抜くなんて、想像もつかない労力だ。中国の圧倒的なマンパワーを感じる。 遺跡が広すぎる一方で観光客があまりいないため、とても静かだ。どこまでも続く風化した街並みを歩き、静謐な空気に触れ、かつては賑わっていたであろう都市の姿を想う……そんな触れ込みの場所なのだけれど、正直��って、そうしたロマンチックな思い出は一切残っていない。 なぜなら、悠久の大地を包む静寂を切り裂くように、尊師がマシンガントークを繰り広げていたからだ。麻原彰晃がおしゃべりだったのかは知らないが、少なくともウイグルの尊師は非常におしゃべりで、一人で優に5、6人分は話していた。観光中、常にニコニコ動画の弾幕が飛んでいるような状況であり、センチメンタルな旅情の入り込む隙はない。 尊師の話は、基本的にどれも「興味深いがどうでも良く、とにかく怪しい」内容で統一されている。 ・中国の深センで売られている「Android搭載のiPhone」の話 ・中国貴州省の山奥に住むラブドール仙人の話 ・中国の内陸部では旅行カバンの代わりに尿素袋が使われているという話 ・中國の伪日本製品に書かれている怪レい日本语が好きだという話……。 気がつくと、夕暮れ時になっていた。 乾いた大地は茜色に染められて、民族音楽の弾き語りが響く。旅行者としてのセンチメンタリズムが刺激され、私はこの地の長い歴史に思いを馳せる。しかし、次の瞬間には、そんなセンチメンタリズムを切り裂くように尊師の怪しい話が炸裂し、安易な旅情に回復不可能な一撃を加える。 たちまち、私の心の中で放映されていた「NHK特集 シルクロード」の映像は乱れ、テーマソングを奏でる喜多郎は、へなへなと地面にへたり込む。 砂漠で果敢にも空中浮遊を試み転落する尊師、唐突に尊師マーチを歌い始める尊師、中国の怪しいガジェット情報に詳しい尊師……。 トルファンでの私の思い出は、尊師色に染め上げられていった。 遊牧民が住む砂漠の街で不慮のノマドワーカーになる まさかウイグルで徹夜をすることになるとは思わなかった。 観光を終えてホテルに戻った私を待っていたのは、職場から送られてくる容赦ないメールの数々だった。 「夏休み中恐縮ですが、添付の資料につき18時までにご確認お願いします」 「確認が終わるのは何時頃になるでしょうか」 「こちらも限界です、連絡ください」 休暇を申し出たときの「ゆっくり休んでください」はなんだったのか。そもそも、今日、日本は日曜だし明日は月曜で祝日のはずだ。私が旅行にでかけたのは土曜日なので、まだ夏休みは始まってさえいない。どうしてこんな惨状になっているのだろう。 ひとつ断っておきたいのは、私の職場の同僚たちは、基本的に優しく善良な人たちであるということだ。本当に仕事が回らなくなり、やむを得ずメールをしてきたのだろう。 今回の夏休みは「正月がなかったのはあまりにも気の毒だから」と上司が、わざわざチームに根回しをしてくれてようやく取得に至ったものだ。上司のただひとつの誤算は「現場に人が足りていない」という根本的な問題は、根回しでは決して解決しないということだ。 私はその夜、ホテル近くの雑貨店でレッドブルとコーヒーを買い込み、目を真っ赤にしてキーボードを叩き続けた。 空が白み、まばゆい朝日がきらきらと射しこむ時間になっても、私の仕事は終わらなかった。他の人々には私を置いて観光に行ってもらい、一人で仕事を続けた。そんな私を気遣って、尊師が食事を買ってきてくれた。 ようやく仕事が終わったのは、太陽が高くのぼり、熱された大地が蜃気楼で揺れるころだった。 鳥の声しかしない場所 午後、観光に出ていた他のメンバーと合流し、タクシーで訪れたトルファン郊外はのどかな場所だった。乾いた土地に葡萄溝やバラ園が広がっていて、木陰で商売をするスイカ売りやぶどう売りが、こちらにおいでと手招きをする。 ぶどうはいつも無料だった。一房分を買おうとするのだが、安すぎてお金を受け取ってもらえないのだ。口に含むと、雨の降らない土地で育つ果物特有の凝縮された甘みを感じる。 観光名所とされている遺跡にはだれもおらず、車の音も人の声もしない。絶え間なく響く鳥の声を聞き、強い光が地面に落とす影を見ていると、数時間前まで仕事に追われていたのが、遠い昔の記憶のように思えてくる。 静かな場所だった。太陽が眩しくて、あたまがぼんやりした。 ふと見ると、道端でビニール袋に入れられた羊の頭蓋骨が風化していた。その後も、私たちは、農地の側溝や休憩所のトイレ等、そこかしこで羊の頭蓋骨を見つけることとなる。この土地で暮らす人々には、お弁当がわりに羊の頭を持ってくる風習があるのだろうか。 私は、以前、イランのホームステイ先で「イランでは朝ごはんに羊の脳みそのスープを飲む」「日本でいうと、みそ汁的な存在」と言われたことを思い出した。「羊の頭がみそ汁の具として扱わている地域があるなら、お弁当がわりに羊の頭をぶらさげる人々がいても不思議はない」と思う。 私は、強い日差しから逃れ、木陰に座ってこの土地で暮らしてきた人々のことを思った。日本にはまだ神話の神様さえいなかった遠い昔に、砂漠のオアシスで暮らし、羊を飼い、ときには西瓜で喉を潤していたかもしれない人々のこと。彼らの聞いていた鳥の声と、私たちが聞いている鳥の声は同じだろうか。 夏の光にまみれてきらきらする西瓜の皮と、そばに落ちる暗い影を眺めていると無気力が押し寄せてきて、労働の意義も経済成長の意味もわからなくなった。 私はふと、今回の旅行について話したときの、同僚たちの反応を思い出した。 「どうしてウイグルなんかに行くんですか」 彼らの疑問は、要するに「その夏休みの使い方に、確かな価値はあるのか」という点に集約できる。たまの休みなのだから、確実に楽しく、気分良く過ごせる場所に行くべきだ。彼らはそういっていたのだろう。 同僚たちの疑問に対し、そのとき私は答えることができなかった。 職場の同僚たちは「この先、生き延びるにはどうすればいいか」という話をよくしていた。真夜中から始まる飲み会で、明け方の6時や7時まで話す人もいた。生き延びるとはなんだろう。 生産性が自分の人生を覆い尽くし、人間性がわかりやすい価値で塗りつぶされていくのを受け入れること。「使える」人とだけつるみ、評価されること。夏休みはハワイに行くこと。 生き延びるとは、きっとそういうことだった。 忙しいことには慣れていた。仕事に慣れてしばらくたったあるとき、もう必要がないからという理由で、少しずつ集めていたアンティークの食器や学生時代に好きだった小説を捨てた。重要なのは、「役割」を果たすことであり、社会の共通言語で話すことだと考えた。 でも、私は突然、久しぶりの夏休みを、確実に楽しい場所ではなく、楽しいかよくわからない場所で過ごしてみたくなったのだ。知らない人に誘われて、どういうわけか、そういう気持ちになったのだ。 農家のおばさんからもらって持て余していたぶどうを一粒、口に含んだ。日本のものとは全く違う、知らない味がした。 星降る夜行列車に乗って 疲れからか、やたらと物憂げな気持ちになっていたところに、尊師の「バ〜ニラ、バニラ高収入〜!」という歌声が響いてきて、現実にひきもどされた。そろそろ、この街を離れる時間だ。 それにしても、すっかり考え込んでしまった。私は、「うどん部の旅行に参加した人は社会からドロップアウトしがちである」という話を思い出した。 葡萄溝の木陰で、やたらとメランコリックな気持ちになったのも、この旅行の危険な効果だろうか。このままでは、謎の秘密結社・うどん部の陰謀の思う壺だ。 夜行列車で過ごした夜は、楽しかった。 トルファンのぶどうで作った珍しい白酒をたくさん飲んで、加熱する仕掛けが施されたインスタントの火鍋をつついた。 普段は飲まない強いお酒にはしゃぎすぎて寝てしまい、気がつくと真夜中だった。 夜行列車の窓から空を見上げると、満天の星空だった。肌寒い寝台で、毛布をだきしめながら、流れていく星空を見つめた。まばたきも、呼吸もできなかった。体中の神経が粟立ち、スパークした。 私は、冷凍されていた自分の人生が、急激に自分の身体に戻ってくるのを感じた。 もしかして、私は、生き延びることから遠ざかっているのだろうか。 このときの私はまだ、自分がその数カ月後、仕事を辞める運命にあることを知らなった。 (カシュガル編につづく) 補足とおしらせ ウイグル旅行記は、長くなってしまったので数回に分けて書きます。今後の予定はこんな感じです。 ・ カシュガルで公安警察から"重点旅客"として熱烈歓迎されてしまった話 ・ ウイグルの果てでゾロアスター教の遺跡を探し、廃墟の温泉に入った話 ・ 突如の軍事パレード開始により限界帰国チャレンジを強いられた話 旅の写真は、twitter(@eli_elilema)にもあげているので、よかったら見てみてください。 ※ 尊師はとても良い人でした。
https://note.mu/elielilema/n/nb8baf42077cd
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2022/01/03
『グンダ』で爆睡してしまった。 ほぼ全編にわたって寝た。 『奇跡』は満席で身動きができずちょっと集中できなかった。 物語自体はとても面白かった。 この間観た、フライシャーの『見えない恐怖』もそうだけど むかしの映画は物語がきちんとそれだけで面白くて 『奇跡』はやや長いようには感じたけど、 シンプルながらも、信仰とは何かを考えさせられる力強い物語だった。 『ラストナイト・イン・ソーホー』は思いのほかホラーだった。 女の子の服がかわいかった。 マトリックスの新しいやつ見たいけど、いまひとつ乗れず、 1は面白かったけど、物語設定が多すぎて覚えられない。。。 スパイダーマンの新しいのもみたいなあ。 あと『静謐と夕暮』もとても見たいのだけど、 見る時間がない。。。んーーー ●新月 ・5kg痩せる ・しあわせなデートをする
げんきだすぞ。
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初日・公開中トークイベント
映画『CHAIN/チェイン』初日・公開中トークイベント開催決定‼ 東京【テアトル新宿】、関西【テアトル梅田】【京都シネマ】、愛知【名演小劇場】 にて、豪華ゲストをお迎えしてトークイベントを実施いたします!皆様のお越��をお待ちしております。
▼愛知【名演小劇場】舞台挨拶 ①12/18(土)10:10の回、12:40の回(いずれも上映前) ゲスト(予定):仙頭武則(プロデューサー) ②12/19(日)10:10の回、12:40の回(いずれも上映前) ゲスト(予定):福岡芳穂(監督)、仙頭武則(プロデューサー)
▼ 12/10(金) 関西 初日舞台挨拶! 大阪【テアトル梅田】14:45の回≪上映後≫舞台挨拶 ゲスト(予定):上川周作、村井崇記、佐々木詩音 【京都シネマ】 ①14:15の回≪上映前≫舞台挨拶 ゲスト(予定):上川周作、村井崇記、佐々木詩音 ②17:40の回≪上映後≫舞台挨拶 ゲスト(予定):福岡芳穂(監督)、上川周作、村井崇記、鈴木卓爾、水上竜士
▼【京都シネマ】公開中イベント! ★12/11(土)19:25の回上映後トークイベント ≪「鎖」としての時間/「群れ」としての映画≫ ゲスト(予定):北小路隆志、柏原音生(MC) ★12/12(日)19:25の回上映後トークイベント ≪時間と空間を「操作」する~『CHAIN/チェイン』におけるVFXの秘密≫ ゲスト(予定):福岡芳穂(監督)、西尾健太郎(VFX)、柏原音生(MC) ★12/13(月)19:25の回上映後トークイベント ≪映る美術の裏ばなし≫ ゲスト(予定):嵩村裕司(美術)、柏原音生(MC) ★12/14(火)19:25の回上映後トークイベント ≪幕末に生きた若者〜油小路の変の傍らで〜≫ ゲスト(予定):松本薫、池内祥人、岡田尚樹(MC) ★12/15(水)19:25の回上映後トークイベント ≪音から観る『CHAIN/チェイン』≫ ゲスト(予定):吉田憲義(整音)、岡田尚樹(MC) ★12/16(木)19:25の回上映後トークイベント ≪北白川派監督から観る『CHAIN/チェイン』≫ ゲスト(予定):山本起也『のさりの島』、鈴木卓爾『嵐電』、柏原音生(MC) ★12/18(土)17:15の回上映後トークイベント ≪『CHAIN/チェイン』を見つめる~静謐な瞳~≫ ゲスト(予定):山本真莉(つる役)、梅村和史『静謐と夕暮』、柏原音生(MC)
▼東京【テアトル新宿】イベント! ★11/26(金) 初日 20:50の回上映前・ 福岡監督 のご挨拶 ★11/27(土) 11:30の回上映後 公開記念舞台挨拶 ゲスト(予定):福岡芳穂(監督)、上川周作、塩 顕治、池内祥人、村井崇記、和田光沙、辻 凪子、高岡蒼佑 ★11/29(月) 20:30の回上映後トークイベント ≪シナリオの秘密~『CHAIN/チェイン』脚本家が語る≫ ゲスト(予定):港岳彦(脚本)×村井崇記(出演)×佐々木詩音(出演) ★11/30(火) 20:30の回上映後トークイベント ≪「北白川派」の秘密~さまざまな「立場」のコラボ≫ ゲスト(予定):渡辺謙作(出演/映画監督)×池内祥人(出演)×村井崇記(出演) ★12/2(木) 20:30の回上映後トークイベント ≪<裏切者>は<見つめる者>である~いまを見つめるまなざしの秘密≫ ゲスト(予定):上川周作(浪士役)×塩顕治(斎藤一役)×村井崇記(藤堂平助役) ★ 12/4(土) 20:30の回上映後トークイベント ≪「日本沈没」の脚本家が語る『CHAIN/チェイン』≫ ゲスト(予定):福岡芳穂(監督)×橋本裕志(脚本家/「日本沈没」) ★ 12/5(日) 20:30の回上映後トークイベント ≪『CHAIN/チェイン』映像の秘密~キャメラマン二人が迫る≫ ゲスト(予定):栢野直樹(撮影)×鈴木一博(撮影)×村井崇記(出演) ★12/6(月) 20:30の回上映後トークイベント ≪女性が見る幕末≫ ゲスト(予定):和田光沙×土居志央梨×山本真莉×辻凪子 ★12/8(水) 20:30の回上映後トークイベント ≪『CHAIN/チェイン』における多様な視線≫ ゲスト(予定):福岡芳穂(監督)×阪本順治(監督) ★12/15(水) 20:35の回上映後トークイベント ≪「油小路の変」が"今"に残したもの~御陵衛士を演じた俳優たちが語る『CHAIN/チェイン』~≫ ゲスト(予定):高尾悠希×池内祥人×村井崇記 ★12/16(木) 20:35の回上映後トークイベント ≪「北白川派」の秘密~当時の学生が語る福岡組~≫ ゲスト(予定):池内祥人、宮本伊織、山本真莉、上原優人、村井崇記
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Hinge presents an anthology of love stories almost never told. Read more on https://no-ordinary-love.co
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2109逃避行紀
26 上高地へ.一ヶ月くらい休みたかったのだが値切られたのだった. 現代思想,THE MODEL,XXXを読む.来し方行く末を考えてしまった.一人で生存できるだけの稼ぎがあるのはあまり良くない(考えうる限り旅の最悪なスタートだ).
27 上高地には登山組と散策組がいる:穂高の山並みには,心のどこかにある登山欲を掻立てられる / 梓川には,薄命な娘若しくは愛人,又は,水に無邪気に騒ぐ年端の子供を連れてきたい気持ちにさせられる どこを切り取っても美しい風景を眺めながら,今回の旅の話も家では全くしないのだろうと思う. 夜と霧の隅で,白きたおやかな峠,星を継ぐものコミカライズ版を読む.
28 長野県立美術館.今年再オープンしていることを差引いても,ガラス張りでクリーンな2館とそれを繋ぐ霧の彫刻・開かれた広場・善光寺を臨む屋上,と美しい造りであった.黒河内デザインの制服も良いですね,麗しいリンドウのスカーフ・上品な深さのスリット入りスカート……どこで買えますか?(なお,男性スーツはごく平凡だと思ったら黒河内デザインでないらしい.それもどうなんだ?) 企画展(森と水と生きる)は,展示そのもののより,一作品ごとに昔話に花を咲かすおばあさん2人組がおり,美術館にはこうあってほしいよな〜みたいな気持ちで満たされてしまった.いや真横の東山魁夷館には静謐であってほしいのですが……. 高山の連なりを臨むカフェでぼんやりと,40くらいでリタイアして地方に移住する場合の皮算用をする. 本を読みに入ったシーシャ屋で暇を持て余した店主と延々と話す(3h !).シーシャ屋の理想像,長野人の気質,スノボ,婚活,コロナ,定めの星,男女交際……アルコールを入れてのシーシャは良くない.切上げ時を見失い,最後は夕飯の誘いとスノボの誘いを必死に断って退店した. エキセントリクスを読む.
29 孤島,都市と星を読んで終わった.はい…….
30 山へ.自分以外に誰もいない道を歩いていると,クマに襲われたり,道を踏み外したり,降ってきた栗に当たったりして意識を失っても当面誰にも気づかれないのでは……平地一人暮らしの場合も倒れたらどうなるんだ……などとぼやぼや考えてしまう. 下りは舗装された幅広の車道で,数時間前はなんと馬鹿げた思想に埋め尽くされていたのか?と思った.心細いとほんとしょうもないことに頭がいってしょうもない. チ。を読む.
1 山梨県立美術館.所蔵がバルビゾン派に集中しているのは設立当時の県知事がミレーに賭けたかららしいが,それには言及がなく,��与のものとして構成されているのが面白かった. 企画展(新版画),版画家ごとに作品が豊富で良かった.身もふたもないが,版画は集めやすいのかもしれない.年初から吉田博に気が狂わされていたので,その前後の系譜を学べて捗る. ゼロ年代の想像力,印象派で近代を読むを読む.
2 鈍行で帰路につく.人にLINEをする.社PCを恐る恐る開ける. 百億の昼と千億の夜,XXXなどを読む.
//綺麗なアップルジンの小瓶を買ったので,ほしい方いたらお声がけください.
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