#飛騨のどぶ
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今日はこんな感じ。
湯豆腐、さわらの西京焼き、イカ納豆。酒は飛騨のどぶ。
西京焼きはセブンプレミアムのレンジで温めるやつ。
さて、明日はお休み……のはずが出勤になりましたよ。いろいろありまして。まあ、月曜に代休もらったけどね。
#湯豆腐
#西京焼き
#イカ納豆
#飛騨のどぶ
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#日常
妹夫婦&姪っ子たちや叔父夫婦が集まっての我が家のお正月の風景。今年のメインは飛騨牛のすき焼きだったのですが、甘辛味がそこまで好きではない私は、せっせと海鮮とおせちをつつき回していました。すき焼きかしゃぶしゃぶかと問われたら私は断然しゃぶしゃぶ派なんですが、多数決に負けた……そうか、皆さんすき焼き派なのね……。しゃぶしゃぶの中でも豚しゃぶが好きです。さっぱりが美味しい。

メインに加えて毎年近所のお店のおせちを頼んでいたのですが、おせちの定番メニューだと誰も手を付けないので、今年は肉づくしおせちとやらを頼んでみました。ローストビーフやらハムやらマリネやら色々入った洋風メニュー。……なのですが、やっぱり皆さん冬はあったかいもの(すき焼きとか揚げ物とか)に人気が集中。喜んでモサモサ食べていたのは私だけだったのでした。まあ、��ったから私のワインのお供(ほとんど飲めないけど)ができて私は嬉しい。
母「それなりにお値段張るんだよコレ。あんたしか食べないならもう来年からおせちいらないんじゃないの?」
否定はできない。
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三社祭は神輿だけやないよー


三社祭の檀尻(山車)。あまり画像がないけど、檀尻もかなりあるらしい。昔はもっと多かったとか聞いたような? 形は中が広くて平たいね。お囃子だけやなくて、踊りか芝居を見せる俄屋台みたいなんやろか?
呼名など間違ってるかも知れん。ごめんね。神輿は神さんが乗る輿。神輿以外は屋台、檀尻、山車、地車、曳山、山、山笠、傘、鉾、色々あるし、同じ様なんでも呼名が土地によって違うし、同じ呼名でも書く字が違うし、ようわからんね。
調べてみましたよー。この物体は東京の祭りでは山車(だし)と呼ぶつう事です。だしとだんじりは一応同じで地域により呼び名が変るけど、同時に地域により形も変わる・・・ 山車は普通だしと読み、さんしゃ(たしか飛騨高山)とか、だんじりとも読む。壇尻は播州では壇尻と書くけど、地車(北摂など)や楽車や山車とも書く。 ・・・まとめると、意味不明です。


手古舞? よー知らんね。

説明がFunky Danceだけやってん。神社に舞台があんのかな? よーわからん。
flickr | stekler Taken on May 19, 2012
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ラーメンセット(ラーメン、おにぎり、コーヒー付き)900円、しなちく増し50円
◎食事&喫茶 山香(楡原)
2024/11/28 11:45
*ラーメン王国・富山の真打ちにふさわしい😆 秘境感あふれる一軒。旧細入村。超弩級の黒汁は、一見すると富山ブラックを思わせるが、十分に人として飲めるもの。さっぱりとしたキレのあるクラシカルなスープで、コショウとの相性がよい。中細の強いちぢれ麺は、硬質でシコシコとした食感。厚切りモモ肉のチャーシューが1枚添えられ、シンプルながらも満足感のある一杯。女将さんが話好きで、熊���除や今年は特に多い猿被害の話など、ご当地感あふれる話題が楽しめ退屈しない。聞けば、創業は昭和40年代中頃で、オーナー替わりしながら女将さんで3代目だという。「平成7年に引き継いでいるので私がイチバン長いわね」とのこと。国道41号線沿いなので、神通峡や飛騨方面のドライブの途中にでも立ち寄れば、味わいぶかい店。
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6/7 難波ベアーズ@☆HISATAKA☆企画
☆HISATAKA☆がレコ発を企画してくれたので何年ぶりかの大阪。
アツキは家が離れている為1人で飛行機で。安い便は朝早いのでAM中には大阪に着いてはなまるうどん食べてたらしい。関東でも食えるのに。
残り3人カミナリ号で出発。どっかのSAで朝飯。春菊そば。これは美味い。ウチの近所の蕎麦屋よりより数倍美味いぜ。
渋滞の為関東をなかなか抜けられなかったが喋り続けて大阪着。15:30過ぎか。リハやってから飯にしようっつって楽屋でテラさんとかと談笑。エイジくんが昨日間違えてシンナー飲んで死にそうになった話などを聞いてからリハ後飯屋を探す。いい感じのとこがやってなかったり飲み屋は多いけど丁度いいのが無くて時間も無いので適当に入ったラーメン屋。飛騨高山ラーメン。関西初上陸だとか知らんけど。ライスまで頼んでしまって血糖値爆上がり。ちょっとしょっぱい。
久しぶりの面々がゾロゾロと。太ったり痩せたり老けたり色々してたけど人間そんなには変わらないです。ライブは皆気合い全開でビンビンです。我々も体力気力の限りを尽くしました。大盛り上がりでありがとう。アツキセールもあり物販は爆売れ。大江夫妻が物販やっててくれてありがてえ。しかし大江さんは時が止まってるのかっつうくらい変わらないな笑。
しばらくベアーズでビールを飲んでその後もつ鍋屋で打ち上げ。すぐ辛いの入れるヤツや休みの日はオナニー5回しますってヤツや酒癖の変わらないハマジなどあっという間にAM3:00を超えてバイバイ。変なホテルに泊まって朝起きちゃったので8:30過ぎには酒が残ったまま出発。滋賀のどっかのSAで朝飯にネギトロ丼を食って滋賀のお土産を買ってコブラやスタークラブや柴田恭兵などを聴きながら帰路。どっかのSAで締めにソフトクリームを食っておしまい。
大阪は笑わしてくれるしバンドもカッコいいしいつも最高。ありがとうまたね。










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新月書林第十六話「古い資料」公開
新月書林第十六話「古い資料」を公開しました。
個人サイト
小説家になろう
エブリスタ
カクヨム
1ヶ月ぶりの更新となってしまいました。
私生活が不安定なのと、スランプ気味なのとで、うまく文章が書けない日々が続いています。調子を早く取り戻せるよう頑張ります。
さて、今回は警察官のお話です。
第五話と第九話の話は警察が出てくるような事件だったことを思い出し、警察官の話を書くことにしました。それに合わせて、松屋博、飛騨智道、後藤のキャラクターを作りました。怪異の世界が近い町で、警察官がどのように動くかを考えました。
次回の更新予定は未定です(5月半ばの更新を目指しています)。
何卒よろしくお願いいたします。
ではまた。
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飛騨ノンホモヨーグルト
飛騨酪農さんのヨーグルト、久しぶり🤗
なんかデザインがあっさりした?
と思ったら、商品名の背景のイラストがない!!!!
デザインをリニューアルされたのか、パターンがあるのかがわからんのやけど、過去のレポもだいぶ古くなったし更新✍️
スペック
生乳90%以上、種子島の粗糖で甘みをつけただけのシンプルなノンホモヨーグルト。
生乳は“遺伝子組み換えされた飼料の混入を防ぐため分別生産流通管理された飼料のみを給餌し、搾乳された生乳”とのことで、このご時世でこのこだわりを続けられているのはすごい😳
ドンキの大量入荷セールで買ったからびっくりするほど安いけど、普通の販売価格はもっとするはず。
個食と3連タイプの2パターンあり。
ノンホモ
搾ったままの生乳は脂肪球が大小さまざまな大きさで含まれていて、静置しておくと比重の軽い脂肪球が浮いてきて分離してしまうもの。
この分離を防ぐために脂肪球に圧力をかけて細かく統一したサイズにする(=均質化=ホモジナイズ)工程を挟むのが一般的な牛乳・ヨーグルト。
でもあえてその工程を踏まず、分離しちゃうそのままの姿で製品化するのがノンホモ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 開封 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
持ち運びで乱れちゃってた💦
ノンホモのクリーム層は細かく砕けて、蓋にも付着。
ホエイが出ててクリーム層がゆらゆら。
砕けてもそれぞれ破片としてしっかり存在してる感じ、硬めのクリーム層なんやな。
ヨーグルトと色の差はないんやけど質感が違ってよくわかる。
ヨーグルト自体は表面だけ固形で中の方は柔らかい。
練るともっちり。
香りはあまり感じず。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 頂きます🙏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
固形で食べるとしっかりした存在感。
練るとザラっともっちり!
風合いのある素敵な食感。
弾力があるからもにゅもにゅ揉むように食べれるタイプ。
じわーっと優しく甘みがでてきて、控えめで上質。
お乳の味わいも品のいい感じがして、食べるペースがゆっくりになる😊
弱めの酸味��心地いいなぁ。
蓋についたクリーム層をかき集めて食べると、さすが脂質。
ヨーグルト本体よりぬるくゆっくりととろけてく🫠
おいしーーー♡
小さな贅沢🫶
============================ 無脂乳固形分 8.0% 乳脂肪分 3.2% ————————————————— 栄養成分(1個80gあたり) エネルギー 72kcal たんぱく質 2.4g 脂質 2.6g 炭水化物 9.7g 食塩相当量 0.1g カルシウム 80mg ————————————————— 原材料名 生乳(国産)、粗糖 ————————————————— 購入価格 59円(税別) ————————————————— 製造者 飛騨酪農農業協同組合 ============================











2021年12月30日のレビュー

飛騨ノンホモヨーグルト
飛騨酪農さんのヨーグルト、ついでにあと2点ご紹介💁🏻♀️
飛騨の牛乳の歴史
盛乳舎が設立された当時って、牛乳はまだ一般的なものじゃなくて、赤ちゃんや病人のための栄養源・薬のようなものとして捉えられてた貴重品🥛🙏✨
昭和に入ると酪農は広がっていくものの、戦後は深刻な飼料不足に。
そんな大変な時代に「本当に牛乳を必要とする人たちを守るために」と、地域の方々がなけなしの麦・米糠を出し合って飛騨の酪農を守ってこられたそう。
このマインドって、今でも飛騨にすごく残ってるなぁと思う。
特にコロナ禍や牛乳月間での飛騨周辺のメーカーさんのご活動は、応援する側もエネルギーをいただくほど📣🔥
この年末年始もヨーグルトたくさん食べるぞー!!
スペック
飛騨エリアで非遺伝子組み換え飼料で育った牛さんの生乳を、ノンホモのまま90%以上も使用した贅沢なヨーグルト。
味付けは種子島産の粗糖のみ。
個食と3連タイプの2パターンあり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 開封 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
おおー!
割れちゃってるけど、薄いクリーム層がクッキリわかる👀💕
ヨーグルトはもっちりクリーミーな感じ。
加糖された甘い香りに、ほんのーりお乳の香り。
おいしそ😋
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 頂きます🙏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
うんんんんんんっま💓
酸味ほぼなし、ほどよい甘み。
お乳にはコクがあって、クリーム層がとろけ���とお乳の風味もふわぁぁぁ🍼
唇につくとリップ塗ったみたいに油膜が😂
ノンホモの中ではクセが少なめで、優しく甘味もついてるから老若男女みんなに好かれそうな味😋
もっちりした食感も気持ちいいー!
プラカップのカジュアルそうな見た目でこのスペック、ご当地ヨーグルトってサラッとすごいことするよなぁ。
============================ 無脂乳固形分 8.0% 乳脂肪分 3.3% ————————————————— 栄養成分(1個80gあたり) エネルギー 72kcal たんぱく質 2.4g 脂質 2.6g 炭水化物 9.7g 食塩相当量 0.1g カルシウム 80mg ————————————————— 原材料名 生乳(国産)、粗糖 ————————————————— 購入価格 145円(税込) ————————————————— 製造者 飛騨酪農農業協同組合 ============================
2019年12月19日のレビュー

飛騨地方で、非遺伝子組み換えの飼料で育てられた牛さんの良質な生乳を90%以上使用。 ノンホモで、鹿児島県種子島の粗糖と乳酸菌を添加しただけのヨーグルトとのこと。
3つセットのカジュアルなカップとギャップありまくりなハイスペック!!
開封。
ひゃー! ド派手に分離してる!!
蓋裏と縁にこってり脂肪分。 混ぜる前にちょっとだけ舐めちゃおう🤤💕
うっっっっま!!! 風味すんごい。
もったいないけどちゃんとした味知りたいからまぜまぜ。
結構ゆるめの質感。 ヨーグルトの香りは弱めで、ほんのり甘い香り。
頂きます🙏
おいしー😭💕 甘みと酸味が両方しっかりしてる!
かなり軽い質感でサーっと消えちゃうけど、口の中には味が長めに残る。 お乳の風味が強くて実に味わい深い💓
甘さはもうちょっと控えめなのがタイプやけど、この酸味ならこれぐらい入れんと一般的には厳しいんかな。 お乳の味がすごいおいしいから、プレーンで食べてみたいなぁ💕
============================ 無脂乳固形分 8.0% 乳脂肪分 3.3% ————————————————— 栄養成分(1個80gあたり) エネルギー 72kcal たんぱく質 2.4g 脂質 2.6g 炭水化物 9.7g ナトリウム 28mg (食塩相当量 0.1g) カルシウム 80mg ————————————————— 原材料名 生乳、粗糖 ============================
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(夜も静まった頃のさかずき一杯の冷酒から)
忙しくて慌ただしくて、夜更けまで頑張って取り組む時期はときどき訪れます。気持ちはもう萎え始めていて、身体も休養を欲している感じ。でもあと少しやりたいなぁ、今日の終わりにここまでは…。そんな葛藤をやわらかくほぐしてくれる…それが、さかずき一杯の冷酒だったりします。
まさに今、いただきながらこれを記しています。
冷酒はたいがい生酒を求めます。飛騨高山と山形に行った帰りの電車内で呑んだ生酒がおいしくて、忘れられません。(山形のお酒は出羽桜、飛騨高山は山車(さんしゃ)他をいろいろ)
本日いただいているお酒は、静岡の臥龍梅(がりゅうばい)。純米吟醸の生酒です。そもそも臥龍梅は、伏した(=臥した)龍のような姿をした梅で、日本の天然記念物。臥龍は、すぐれた能力をもちながら、世に知られていない人物を言うそうです。このお酒はフルーティな味わいと香りで笑顔を誘う、すぐれた能力の持ち主です。あやかって、ゆっくり楽しみたいと思います。
今は1月20日の夜11:00…今日一日も終わる時がそろそろ近づいてまいりました。私の心もずいぶんと柔らかくなってきました。
皆さまもわたしも、すてきな夢がみられますように。
※Tumblr投稿は早朝になりますが、このブログ公開は深夜です。悪しからず。
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【東京】あきる野「青蛾珈房」
【メシドラ】東京都あきる野市 昭和レトロな雰囲気がイカした喫茶店『青蛾珈房』#秦基博 #又吉直樹 #兼近大樹 #満島真之介 2024/11/2放送 東京都あきる野市秋川2-7-8 #メシドラ #EXIT 詳しく見る↓
秋川駅「青蛾珈房」 食べログでcheck! 飛騨高山の古民家から移築された梁が使用されており、どこか懐かしい雰囲気を醸し出している喫茶店。 店主が厳選したこだわりの珈琲は、一杯ずつ丁寧にドリップされ、豊かな香りと深い味わいが口の中に広がる。 珈琲豆の種類も豊富に揃���ており、その日の気分に合わせて選ぶことができる。 また、ランチメニューも充実しており、自家製ハンバーグやオムライスなど、どこか懐かしい味わいの手作りの料理が楽しめる。 住所 東京都あきる野市秋川2-7-8 TEL 042-550-0454 行く前に!見どころ&口コミをチェック 青蛾珈房(福生/洋食) – Rettyic_export こちらは『青蛾珈房(福生/洋食)』のお店ページです。実名でのオススメが3件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!… 行く前にcheck!
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅸ
花鳥誌2024年9月号より転載

日本文学研究者
井上 泰至
16 紅梅や旅人我になつかしき
『六百句』に「なつかしく」の句形で「(昭和二十年)四月十四日 在小諸。懐古園に遊ぶ」の注記あり。『小諸雑記』(昭和二十一年)「紅梅」の章にも「懐しく」とあるが、同書「小諸の浅春」の章には「なつかしき」とある。『小諸百句』(昭和二十一年)には、「立子と共に懐古園に遊ぶ」と注記。
この句の詠まれた事情は、『小諸雑記』によれば、以下の通りである。庭に色彩のあるものが殆どないことを、家主の小山榮一氏に伝え、せめて一本の紅梅でもほしいと言っていたが、小諸の駅前にある懐古園を歩いていると、一つの紅梅を発見し、これで十分、家の庭にはな��てもよいと思い、飛騨への旅で車窓から一瞬見た景色に満足した経験を思い出し、「どこにでも気に入つた紅梅があればいい」として、この句を書き留めている。
俳人にとってはゆっくり見たものだけが句材ではなく、記憶に残った風景も句材になることは経験上多いだろう。虚子は既に若き日、『俳句入門』(明治三十一年)で、題詠における「回想」の効用を認めている(井上『近代俳句の誕生』)。今、近年の言説として片山由美子氏のものを挙げておこう。
(袋回しについて)そんなとき役に立つのは、日頃の俳句の断片の蓄積や視覚的記憶である。題詠だからといって、空想だけでは決してできない。ふだん目にしているものの映像的な記憶がり、一句の場面として定着する。じつはこれは俳句を作る際につねに無意識に行っていることである。俳句には「写生」が重要だと言われる。(中略)だが、人間がものを見ると言うのは眼前だけではない。極端な言い方をすれば、あるものを見るとき、すでに見る前からそのものを以前見たときの印象や認識を重ねて見るのである。そして、そのとき見たものはあらたな記憶としてとどめられ、そのものが目の前にないときでも眼前にあるときに近い描写をすることができる。わたしたちが俳句を作るときには、こうした作業を無意識に行っているのである。それが、席題で句を作るときなどには最大限に発揮される。(「句会を楽しむ―句会とは何か―」(『別冊俳句 俳句生活 句会の楽しみ』二〇〇八年)
なお、句形の違いに一言すれば、「なつかしき」は口調が強く、「なつかしく」は優しい。句意は、虚子とて疎開の境涯たる「旅人」であり懐かしさはひとしお、紅梅のその色と香がいっそうその思いを募らせるものだったということであろう。
そもそも梅は「懐古」の花である。例えば、太宰府天満宮の本殿向かって右手にある御神木「飛梅」。菅原道真は、京都から大宰府へいわれのない罪で左遷される折、自邸の梅の木に、
東風吹かば匂ひおこせよ梅の花
あるじなしとて春な忘れそ
と歌で別れを告げ、道真を慕った梅の木は、一夜にして大宰府まで飛んできたと伝えられる。御神木として大切にされている飛梅は、極早咲きの「色玉垣」という白梅だが、春の訪れを告げるこの花には、苦節の末のわずかな幸せを象徴する属性があった。島崎藤村の詩で有名な、小諸古城の旧園での成立も似つかわしい。
三月十日には東京大空襲もあった太平洋戦争末期の心細い時期、二年に及ぶ疎開の果ての虚子の心情は察するに余りある。
17 山国の蝶を荒しと思はずや
「ホトトギス」昭和二十一年五月号初出。『小諸百句』にも所載。『六百句』に「(昭和二十年)五月十四日 年尾、比古来る。小諸山盧」と注記。
虚子の生涯でも一大エポックと言える、この句の成立事情についての「公式見解」は、次の年尾の解説にある通りだが、実際の事情は後で触れるように、複雑である。
父は戦時中信州小諸に疎開して居つた。私も偶々父の家に滞在して居つた。京都から田畑比古が訪れた。父はいつも極つた道を散歩した。それは父の毎日の日課であつた。比古と私を伴つて、その散歩道をいつもの如く連立つた。春先の野路にとぶ蝶を見た。父は二人を顧みて此句を示した。
比古は京料亭「京饌寮」主人で、虚子の小説『風流懺法』のモデル妻の三千女ともども虚子門で、この句は信州小諸とは距離的にも風土的にも縁遠い、京都人の比古に向けて詠んだ点に妙味がある。
虚子編『新歳時記』の「祭」の項目には、虚子の風土観の核が京都にあったことが、明確に見て取れる。虚子のいう季語としての「祭」は、葵祭などを基本とした関西の風土におけるそれを指していることが了解され、関東を中心とする「神田祭」や「三社祭」は、立項されていない。深見けん二の証言によれば、昭和六十一年刊行の『ホトトギス新歳時記』を編集した折、この江戸風の気風のいい祭は、深見の提言でようやく採録されたことが後に明かされている(『珊』九十四号、平成二十四年五月)。
そのような虚子にとって、小諸への疎開は、芭蕉が奥州を旅して、新たな句境を得たのと似た意義があった。京都人比古に、「山国」の「蝶」の荒々しい飛翔という主観を示した掲句は、その象徴的な句なのである。ちなみに年尾も芦屋在住であった。
なお、この句は句案の変遷が明らかになっている。初案は、
山国の蝶は荒しと思はずや
であり、三人だけの句会での出句たる二案は、
山国の蝶の荒しと思はずや
であった。それが最終的に掲句の形に落ち着いている。この三句の変遷については、宮坂静生の指摘があるので引いておこう。
ア案(初案―井上注)は浅間からの強い風に抗うように飛んでいる蝶を見た嘱目である。強��提示しすぎて蝶の本意を損ない、一句のバランスがわるい。 イ案(二案―井上注)は下の句の問いかけに対して、〈の〉では迫力がない。掲句の〈を〉によって〈荒し〉の対象が意外にも可憐な蝶なんだと驚きをもって納得される。そんな蝶をともに見ない人までも、見たような感動を味わうことになる。 (『俳句鑑賞1200句を楽しむ』)
疑問を差し挟む余地のない推論で、『虚子百句』の年尾の解説では、嘱目で一気に最終案が即吟されたかに思えるが、むしろ虚子はこの句の出来に執心し、練り上げたことが確認できる。虚子自身、この句への確かな手応えがあり、てにをはも、なおざりにはできなかったものだったのである。
信州小諸と言えば、暦の上で夏五月ではあるが、晩春の趣きであり、京都中心の風土観に縛られない、写生の実践の成果だった。「山国」の二文字は重い。小諸市虚子記念館には、虚子揮毫の句帖二冊が、折本の形で残されているが、山盧から望む山並みの形に句の字配りがされている。『虚子百句』中、「山」の字を含む句は十二句の多き数え、本書においても、重きをなす字であった。
昭和二十年四月末にはムッソリーニも処刑され、ベルリンも陥落して、ヒトラーも自殺している��日本は戦争継続を公式に表明しているが、三月から四月にかけては、京都を除く日本各地の主要都市で大空襲の惨状が伝えられるようになっていた。そこをくぐりぬけてきた比古への「挨拶」が、山国らしき蝶の飛翔だった。
「荒し」は、蝶の本意の対局にあるだけ、新鮮な写生の結晶でもあり、亡国の淵に立つ情勢下にあっても、元気を失わな強さが、そこに潜んでいたことを肝に銘じたい。
『虚子百句』より虚子揮毫
17 山國の蝶を荒しと思はずや
18 桃咲くや足投げ出して針仕事

国立国会図書館デジタルコレクションより
___________________________
井上 泰至(いのうえ・やすし) 1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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helloharuo tour 2014 Summer 5-2
Monday 18 August 2014
岐阜城の近くにS&A夫婦は住んでいた。iPhoneのナビはまあまあ正確に真観を彼らの家まで導いてくれた。彼らの家の近くには曹洞宗のお寺があった。真観は坐禅会をしているお寺かどうか気になった。曹洞宗といっても全てのお寺が坐禅会をしている訳ではないからだ。(どうもしていないらしい))S&A夫婦は真観を彼らの家の前で出迎えてくれた。いつ以来だろう?多分4年前の結婚式以来ではないだろうか?それほど会っていなかった。その4年前とは彼らの結婚式のことで真観は写真係を努めてウェディングアルバムを制作した。2人は元気だった。彼らの家は平屋の家を2つくっつけた面白い家だった。猫6匹も一緒に暮らしていた。そもそも彼らの家を訪ねるきっかけになったのが今年の春で、ちょうど代々木公園で「春風」が開催される前、Sから連絡があった。その「春風」で会えればとの連絡だったが真観は行かなかった。それで真観はゴールデンウィークに帰省するのでタイミングが合えば岐阜まで会いに行くと伝えたんだがそれも真観の都合的には難しく、この夏がその約束を果たす時になった訳だ。
S&A夫婦は真観を歓迎してくれた。気持ちの良い再会だった。彼らの家に入る。猫は成猫3匹、子猫3匹。6匹も入れば家中を動き回り、キャットタワーのドデカいのがあった。真観は土産のそうめんとうなぎパイを渡した。彼らはお腹が空いていたらしく早速素麺を茹でて食べた。その後S&A夫婦と一緒に歩いて近くの観光ツアーに出掛けた。岐阜城は金華山の頂上にあり、その下には岐阜公園がある。岐阜公園で立派な銅像を見つけたので真観はどの国の偉人かと思い興味を持ち、説明書きを見てみると板垣退助の銅像だった。板垣退助が暴漢に襲われた「いわゆる岐阜事件/明治15年」時に「板垣死すとも自由は死せず」と言った有名なエピソードがその説明書きに記されていたが真観は遥か昔の記憶を思い出した。はぁ、確かにそんな言葉があった。教科書で学んだ。真観は、約一ヶ月前から自身の髭を伸ばしているがこの板垣退助の髭は何とも奇妙で立派だ。この髭がないと板垣退助の顔は貧弱に見えるだろう。顔も細いし。
そしてすぐ近くに長良川が流れていた。岐阜は昨日まで大雨が降った様で長良川は水嵩が増し川は濁流だった。S&A夫婦に言わせれば���常はとても綺麗な水が流れているらしい。あちこちに鵜飼いの看板もあった。そうここはあの鵜飼いの有名な長良川なのだ。しかし残念ながら鵜飼いはその大雨の影響でやっていなかった。S&A夫婦は結婚して4年になるがラブラブで真観は嬉しかった。ならばと今回は2人のラブラブ写真を沢山撮ろうと真観は決めた。Sは最初からそれを望んでいた。
長良川のほとりを歩く。S&A夫婦は温泉に入ろうと真観を誘った。その温泉はやはり長良川のほとりにある創業150年の老舗旅館にあった。この旅館があるエリアは「河原町」といい、江戸の情緒を残す木造家屋があり土産物屋として並んでいた。真観は何年か前に飛騨高山にも来たことがあるが飛騨高山の町も江戸情緒たっぷりでこの「河原町」の通りもそれに近い雰囲気だった。真観は「河原町」を気に入った。「水団扇」が売っていた。真観は買いたかったが結構な金額だったので諦めた。「蜂蜜」が売っていた。「蜂蜜」は手頃な値段だったので買ってS&A夫婦にプレゼントした。老舗旅館に入る。受付から従業員の接客が大変丁寧で素晴らしく旅館の入り口から温泉まで案内してくれた。温泉に浸かりながら久しぶりにA君と裸のお付き合い。女風呂はどうなっているか分らないが温泉から長良川をガラス窓越しに一望出来た。良い湯だった。約1時間で温泉を出てから休憩所にあった無料のマッサージチェアを利用して、気分は極楽だった。それからまた歩いてS&A夫婦の家まで帰った。
夕食は、A君がスパゲティを作ってくれることになった。アンチョビを使ったトマトソースのスパゲティになった。S&A夫婦の友人のYちゃんがやって来てくれた。旅先で新しい出会いがあるのは嬉しい。Yちゃんとはすぐに打ち解けた。(と真観は思う)S&A夫婦の家で酒盛りスタート。そう言えばA君はお酒が好きな人だと真観は思い出した。始め真観はS&A夫婦に最近酒に弱くなったと伝えたのだが結局A君に合わせて一緒に酒を飲んだ。すると悪酔いはせず楽しい時を過ごすことが出来た。やっぱりお酒はその場の雰囲気で左右されるな、と真観は改めて感じた。Sは、ウェディングアルバムをを家のどこからか持ち出して来た。真観が制作したウェディングアルバムだ。この時のウェディングは手作りウェディングでみんなで会場のデコレーションをやったし、ウェディングドレスもSの友人が作ったと思う。いいウェディングだった。だからいいいっぱいいっぱいいい写真が撮れた。S&A夫婦も気に入ってくれている様で真観は嬉しかった。Sが結婚10年目にもう一度パーティーを開くからそのとき又写真を撮って欲しいと言ってくれた。はい、撮ります。
夜も更けて日が変わる前後、Yちゃんが帰ることになった。S もいい感じに眠気が来て横になり始めたので先に布団に入ることになった。真観はA君とサシでもう暫く酒を飲み交わした。寝る時は、2時近くになっていた。真観はS&A夫婦の寝室の隣りの部屋で寝ることになった。子猫たちはまだトイレのしつけが出来ていなく時折部屋の中でおしっこをするそうだ。そのおしっこの匂いがしていたので窓を開けて寝た。匂いは気にはならなかった。どちらにしても酔いつぶれていた。
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#日常
前に書いたダラダラ長い映画感想に一言付け足し。
観終わったら何故か「頑張ろう」と思えた理由。多分、あの映画の中に出ている各々が、各々の仕事にしっかり向き合っていたからだな、というところに落ち着きました。だから、私は私の仕事をしっかりしよう、と思えるんだな。
画像は、映画とは微塵も関係がないもので、旧21号で美濃加茂市内を通っている時に気になっている建物。まるで船の甲板のような不思議な形をしていて、木に飲み込まれようとしている……。内側は一体どうなっているのか気になりつついつも横目で見ています。
と、ついつい建物の方に目が行きがちですが、建物の前には年季の入った石の標識が立っています。いつのものかは分からないけれど、明治とか大正期ぐらいだろうか……?
「左 飛騨高山 八百津 麻生 右 東京善光寺 道」
と彫られています。ただ実際に今右側の道(旧21号)を真っ直ぐ行くと、ゆくゆくは41号のバイパスにぶち当たって、東京ではなく高山に着いてしまうのが大きな罠です。
昔はここに東西の分岐点があって、右というのは恐らく木曽川を船で渡って(太田の渡し)、可児〜御嵩〜土岐と中山道方面に向かうことを指しているんだろうか?と想像してみたり。そして左がきっと41号と同じようなルートで高山方面に向かう道だったのでしょう。
今みたいな標識が出てくる前は、こういう石製の道しるべだったんですかねぇ。もちろん車もない時代だったと思うので、何日もかけて徒歩で移動……。今はここから名古屋を経由して新幹線を使えば3時間弱ぐらいで行けてしまうので、この道しるべが現役で活躍していた時期とはまさに隔世の感ですねぇ……。
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2024年6月23日の読書、24日の読書
撮りすぎる写真 椿の葉を磨くものが時間と知りながらなお
新生児並べるようにタッパーへ夜のしじまへご飯を分ける
/穴根蛇にひき「雪と雪の鵺」(『短歌研究』2024年7月号)
日に照るのは確かに花より葉の部分と思うから磨くにすごく納得感があった 〈すぎる〉とか〈なお〉があると、長くてゆるやかな時間の流れ/短くて急に加速する時間の流れの対比が見えて、加速の危うさというか緊迫感がほんの少し出てくる気がする
タッパーを手元に見るときの日常の感覚から〈夜のしじま〉で生活空間を外側から見る把握に移るときに新生児や日常のにぎやかさが削ぎ落とされるのがかっこいい 無音は揺るぎなく詩情だと思う それまでは音とかが聞こえてるけど〈ご飯を分ける〉動作は無音でモノクロの映画っぽく再生される気がする
いつかのホームページにあったドット絵の桜吹雪が流れるしかけ
スタンドバイミーがきこえてスタンドバイミーのストーリーを思い出す
/梨とうろう「8週目の天気」(『短歌研究』2024年7月号)
〈いつかの〉がおもしろい ドット絵とかのレトロな感じは共有できる全員のためのいつかにも思えるし〈ドット絵の桜吹雪が流れるしかけ〉は容易に想像がつく分かなり自分史的な、個人のいつかにも思える スタンドバイミーの歌もそういう側面があって並んである状態で読んでうれしかった
思い出を取り出してきたはずなのにとても似ている油絵だ��た
また一つ歩いていない道を消し四半世紀にさらに奥行き
/橙田千尋「パッチワーク」(『短歌研究』2024年7月号)
〈取り出してきた〉に対しての〈油絵〉、質感があることによって物体っぽく見えるのが本当に良い 映像や絵というか景の話は平面っぽいけど、この歌は厚みのある立体としてそれらを扱うから思い出がその人の身体に基づく実感のあるものに思える 歌を読んで、この他者の実感を信じきれると思った
〈また一つ〉でその人の暮らしの四半世紀を思い浮かべるんだけど、〈さらに奥行き〉でこれから消す/残るだろう暮らしを想像するときにそこにはその人以外の(私を含む)他者の暮らしも含まれている気がする 巨大な見せ消ちっぽい
からだは街へ柳のやうにしなだれてわたしはわたしの祭司をさがす
ガムを買つたレシートにガムを吐き捨てる立体駐車場の機能美
/佐原キオ「なにかある街」(『短歌研究』2024年7月号)
しなだれることの喩として柳は全然使われると思うけど、この歌ではわたしにとっての祭司が未だに不在である状態の街を想定したときに、風に吹かれる様とか、そういった動きを伴う柳として再度喩が立ち上がる 心底かっこいい
立体駐車場の内部には多分吐き捨てられたガムとかあるだろうな、とか、レシートから立体駐車場が商業施設に付随するものだったりすることを思うときに、内部にいる人まで含んで機能は機能たらしめられると思った 機能美に説得力がある
海のことざっと調べてぼくたちに還る資格はないと思った
がらがらの弱冷房車でいろはすをすこしこぼして靴でのばした
/遠藤健人「猫の形の」(『短歌研究』2024年7月号)
昨日ともだちと読んでていちばん笑った おもしろすぎる 〈ぼくたちに〉で謎の連帯をしようとしているところとか、〈がらがらの〉〈すこし〉でなにかから免れようとしつつ〈弱冷房車〉でその免れの手付きを描写にすり替え���うとしている感じとか 丁寧なおもしろさがあると思う
行かなかった社員旅行のおみやげのパインケーキをデスクに飾る
デザインを依頼しながら渡してる栃の実せんべいは飛騨の銘菓
/城下シロソウスキー「トランジション・ピリオド」(『短歌研究』2024年7月号)
〈行かなかった〉の選択を踏まえたときに、パインケーキは食べるでもなく飾っているわけだし、つくづくこの社員旅行に魅力を感じていないように見えて通底した温度感のなさや結果として発生した動作がおもしろく感じる 栃の実せんべいについての説明や〈ながら〉の動作も同様で、歌における心身の捩れのなさやその空気感がしみじみ良い
引いた歌はもちろんすべて好きな歌だが、表題の記載があるものの中だと「雪と雪の鵺」「パッチワーク」「なにかある街」が良かった 好きな歌が多い
変じゃなく面白いって言いなさい、という指導が入っているな
/岩倉曰(『短歌研究』2024年7月号)
おもしろくてみんなに見せたかった
この冬のため手に入れたマフラーに描かれている冬の生き物
色々な指の曲げ方をしていると知らない鳥が来て調べたい
/奥村鼓太郎(『短歌研究』2024年7月号)
〈冬の生き物〉とか〈色々な指の曲げ方をしている〉手がバリエーションのある感じで平面的に立ち上がるのが良い
食べきればおのおの骨を返しゆくKFCが滲んだ箱に
/景川神威(『短歌研究』2024年7月号)
〈おのおの〉や〈滲んだ〉でファーストフードの感じが残りつつ、受け取れるところは余韻のような空気感なのが良い 箱のシンプルそうな感じもうれしい
てのひらの上で形を見いだした餃子に蓋をして焼いている
屋根裏を見たことがないひとのためシルバニアファミリー駆けつける
/新上達也(『短歌研究』2024年7月号)
私に常識がなければぜんぶの歌引きたいくらい良い
〈形を見いだした〉でまず 餃子の完成形のイメージがあって/そこに沿わせて成形し/てのひらに餃子が乗っていること がわかること、〈蓋をして焼いている〉ことからなんとなくてのうえにあったときと同じ姿勢の餃子がフライパンの上に並ぶことがわかる気がする 言い回しから受け取れるものが多い
〈シルバニアファミリー駆けつける〉ときの動機として〈屋根裏を見たことがないひとのため〉が挙げられたときに、家っぽさで言えば屋根裏とシルバニアファミリーの取り合わせは納得ができるのに、状況としては具体的にはわからないから〈シルバニアファミリー駆けつける〉の空想的な感じを損ねない 取り合わせのバランスが抜群に良いと思う
それに〈シルバニアファミリー駆けつける〉様はコマ送りで撮られた映像のようだと思うと可愛らしくて人形にもともとのコンテンツが与えるキャラクター性も改めて付与される気がする、そうなると〈ひとのため〉のための部分にも説得力が生じてきて読んでいてすごくうれしかった
〈見いだした〉も〈駆けつける〉も、動詞の選択が抜群に良い
新上達也さんの短歌、とんでもなく良い...... しみじみ......
むんむんとシャンプー提げて下ってく坂がなんだか友達みたい
考えていると時間が経っている花梨もこれでふくらむんだな
/橋本牧人(『短歌研究』2024年7月号)
むんむん............?
割と2首とも膨張の感じがあって、その膨張は長めの時間の経過が前提になっている気がする そこに対して坂の実際の距離や考えている時間が沿うように置かれると長い時間のほうは過程も含めて一枚絵みたいに景として置かれているように思えてきて、なんか、たぶん主体はめちゃ長生きしようとしていると思った
初恋を描くとしたら足癖の悪さをできるだけ美しく
/宇田川美実(『短歌研究』2024年7月号)
〈できるだけ〉がよかったと思う 〈足癖の悪さ〉自体は美しくなくて、美しいのはその足捌きだと思うけれど、そこも含めて〈できるだけ美しく〉描こうとするときに自分の体験から離れた/もしくは語に引っ張られたイメージとして〈初恋〉が独立して存在するのがおもしろい 自分の経験をもって概念のすりあわせをしようとしている感じ
撫でているとふわふわになるカーペットそのうちうんちしてくれないかな
/太田垣百合子(『短歌研究』2024年7月号)
怖いと思った
許しあうことに慣れたら本棚の日なたにちかい本がきいろい
/髙田皓輔(『短歌研究』2024年7月号)
〈きいろい〉理由として〈日なたにちかい〉が挙げられているけれど別にちかいだけで日なたにあるわけではないから確定しようと思うと変な感じ、日焼けでも装丁の色でも〈ちかい〉だと説明しきれない この歌では〈日なた〉と〈きいろい〉のイメージの近さだけ受け取ってなんとなくわかった気がする一瞬があって、歌の中ではそれが物理的な近さとして置かれているのがおもしろいと思う 〈許しあうことに慣れたら〉、一応解決っぽいことにはなっているけどよく考えたらちょっと変なことばっかり起きている可能性が高い
純粋に数とレイアウトで目がすべる 読書ってむずかしいかも
気をつかうと気を遣わせてしまうから多めに肉団子を皿に取る
/松下誠一(『短歌研究』2024年7月号)
解説が先に来る実況が内包するのは〈気をつかうと気を遣わせてしまう〉の展開の実況と実際に行動に移すまでの考えごとをしている人の姿の実況で、この歌では後者の部分、あるいは元気そう/明るそうに見せようとする感じを肉団子が担保している気がする メインっぽい料理、肉料理として 〈多めに〉もその結果......みたいな感じで読んだのでこの歌は結構精緻な描写がなされているのではないか、と思った 〈から〉の接続でもしみじみと主体の善良な人柄や丁寧な気遣いの様を受け取れる気がして読んでいて好感度があるなとうれしくなる
鮭を焼くにおいのなかで実感は塩のかたちになって指から
/豆川はつみ(『短歌研究』2024年7月号)
塩を振るのであれば〈実感〉は既に焼いているときの〈におい〉の部分がそうなのではないかと思いつつ、焼かれている鮭に対しての能動的な動作は塩を振ることくらいかも......となった ひとつの動作の - 一連の動作の中の - 手順 だけ剥ぎ取ってラグを強引に生じさせる手つきがある気がする 指から離れた塩が鮭に届くまでの時差もこの歌は含んでいて、全体的に切れ切れの、階段状の放物線を思わせるフォルムの歌だと思う
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高山へ行ってきました
こんにちは。 皆様、GWはいかがお過ごしでしょうか。 私は1泊2日で岐阜県高山市へ行ってきました。 初日は市内の古い町並みを散策し、 翌日は宮川沿いに産物がずらりと並ぶ『宮川朝市』へ。 高山市内から車で30分ほどの飛騨大鍾乳洞にも行きました。 鍾乳洞は、まさに神秘的!! 飛騨地方は2億5千年前までは、 海だったそうですよ!驚きでした‼︎ 前回の京都旅行では、美味しい 『レモネード』に出会い、 今回は行きのサービスエリアで、美味しい 『リンゴ飴』に出会いました。 リンゴ飴って、幼い頃お祭りで買っても食べきれず、 買っても食べきれないからと買えずにいましたが、 今は切ってもらえて食べやすく、やっと食べることができました。 日常から少し離れると、 普段できないことをやってみたいと思えたり、 そこでしか味わえないものを、 味わってみたいと思えたり、 岐阜県の郷土料理「朴葉味噌…

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[山岡鉄舟の奇跡]勝海舟の背後で輝く英雄の人生
今週の西郷どんはいよいよ、江戸無血開城が描かれます。江戸無血開城と言えば、勝海舟(かつかいしゅう)と西郷隆盛(さいごうたかもり)の会談が有名ですが、実は、それ以前に敵中堂々と西郷に面会を申し込み、徳川慶喜(とくがわよしのぶ)の助命を勝ち取った人物がいます。それが、剣と禅の達人として知られた山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)です。 1836年江戸本所に生まれる 山岡鉄舟は、1836年、江戸本所に蔵奉行、木呂子(きろこ)村の知行主、小野朝右衛門高福(おのあさえもんたかとみ)の四男として誕生します、鉄舟は居士号で通称は鉄太郎と呼ばれます。家が武芸に熱心だったので、鉄舟も9歳から直心影流(じきしんかげりゅう)を学び、その後1845年に飛騨郡代(ひだぐんだい)に任命された父に従い飛騨高山に引っ越し、そこで弘法大師入木道51世の岩佐一亭(いわさいってい)に書を学び、15歳で…

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