各地に残る駅弁。歴史のあるものや、新しく登場するものなど、どれほどの数が存在するのでしょう。しかし、路線の廃止や、第3セクターへの移管に伴い、その姿を消そうとしているものもたくさんあります。ここでは、そんな駅弁文化を残すため、今もなおがんばっている駅弁屋さんで購入したものを中心に紹介して参りたいと思います。
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アベ鳥取堂 お好みかに寿し 2017/12/06 1300円
かに寿しの最高峰(私見)、元祖かに寿しを提供されているアベ鳥取堂さんの商品です。お弁当の半分を、ちらし寿司が占めているのも、さすがアベ鳥取堂さんという感じがします。巻寿司と握り寿司のすし飯が、ちらしとは少し味付けが違うように感じました。ちらし寿司のように、すっきりした切れ味を感じることができませんでした。これだけたっぷりかにをいただくことも嬉しいのですが、少しアクセントを付けるため、巻物のうち2切れをキュウリ巻にするとか、少し変化を持たせると、よりかにの魅力を感じることができるのではないでしょうか。
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アベ鳥取堂 元祖かに寿し 2017/03/22 1080円
数あるかに寿司系のお弁当の中で、最も好きなのがこのアベ鳥取堂さんの「元祖かに寿し」。昭和40年代、父の故郷への行き帰りに、よく購入していました。昭和44年頃の値段が200円。昭和50年には400円になっています。いたってシンプルなお弁当で、おかずは奈良漬けと塩昆布のみ。抜群の寿し酢のあわせ方と、たっぷり乗ったかにの身のおかげで、おかずはこれで十分です。いや、十分すぎて、他のおかずの入り込む隙はありません。私の味覚に狂いがないならば、伝統的な合わせ酢の味は、今も健在です。
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JRCP みそかつ&大えびフライ弁当 2018/10/21 980円
ジェイアール東海パッセンジャーズさんは、会社の名前もさることながら、お弁当の名称も長いものが多いですね。しかしこのお弁当、主役のえびフライも、名前に負けず長いこと。おかずのスペースからはみ出して、しっぽがご飯の上に乗っかっています。ころもを重ね着させたものではなく、正真正銘、大えびが使われています。以前は、えびフライに付けるタルタルソースが別添されていたと思うのですが、この日は、甘めの味噌だれに漬けてありました。とんかつには、定番の味噌だれが別添されており、ころものサクサク感が残るみそかつとしていただくことができました。カロリーが心配な面もありますが、たまにしか食べることのできない駅弁です。みそかつ、大えびフライを存分に楽しみましょう。
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米田茶店 かに寿し 2016/07/06 900円
山陰本線で駅弁といえば「かに寿し」が浮かんできます。昭和の時代には、兵庫県から鳥取県、島根県の急行停車駅のほとんどで、この「かに寿し」が駅弁として売られていました。しかし、駅弁文化が廃れていく中で、目にかかることも少なくなりました。そんな中、今も伝統を守り、駅売りこそされていませんが、予約しておけば手に入るのがこの浜坂駅の「かに寿し」です。駅前の米田茶店さんで入手することができます。
米田茶店さんでの扱いは、2019/01/06をもって終えられました。店舗も、同年7月いっぱいで閉店されるそうです。ただ、商品は淡路屋が製造、販売を引き継ぎ、当面は、城崎温泉駅を含む兵庫県内で販売するようです。
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一文字家 赤貝めし弁当 2017/12/05 980円
郷土食であった赤貝めしの食文化を受け継ごうと、漁獲量が激減した中海産のサルボウ貝を用いた駅弁です。表面にたくさんの貝の身が見えますが、これだけではなく、ご飯の中からもたくさんの炊き込まれたサルボウ貝が現れます。貝の味付けは薄味で、同種のお弁当の中では大変食べやすく感じます。えびの素揚げ、アゴの竹輪、茎わかめにシラウオと郷土の味覚も添えられ、大変満足できるお弁当でした。
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味三昧 弁鶏 2018/09/23 880円
鶏出汁の利いた炊き込みごはんの上に、錦糸卵と鶏のそぼろが乗っています。炊き込みごはんには、人参とこんにゃくが入っています。メインの鶏肉は、紀州備長炭であぶり焼きにされています。余分な油が適度に流れ落ち、甘めのタレとの相性も良さそうです。おかずに添えられた栗や山菜も、季節感を醸し出しているようです。これ以上のものを駅弁に求めるのも難しいかもしれませんが、もう少し野菜を摂れるおかずの工夫に期待したいものです。
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あら竹 本居宣長辨當 2017/03/17 980円
松阪出身の本居宣長の没後200年記念イベントで誕生したお弁当です。牛肉のそぼろ煮としぐれ煮、錦糸卵が乗ったご飯に、野菜の煮物が添えられています。牛肉が2種類の調理法で楽しむことができ、その量も含め、お得感のあるお弁当です。ただ、松阪牛ではなく、松阪の牛と表記されているところに、何か微妙なものを感じてしまいます。
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米吾 赤貝めし 2016/05/29 900円
中海周辺の郷土料理を駅弁にした、米吾の赤貝めしです。実際には、サルボウ貝を使用しています。まず、見た目で味が濃そうに見えます。それほど濃い味付けではないのですが、やや甘すぎる感はあります。付け合わせが、同系統の味付けの昆布巻き、根菜の甘酢漬けと、甘みの強い食品が並びますので、ほっと一息つく暇がありません。ビジュアルの効果は強いもので、食べ進むにつれて疲れてくる感がありました。
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和歌山水了軒 めはり寿司 2018/03/15 600円
和歌山県の郷土料理、めはり寿司のお弁当です。寿司というよりは、おにぎりという感じです。ライターさんによって感じ方に違いがあるようなのですが、本体が酢飯と炊き込みごはんとに意見が分かれる傾向があります。私には、刻んだ高菜を出汁の利いた醤油で和えた、混ぜご飯に感じました。味はとてもいいのですが、高菜漬けの葉を1枚丸ごと使っているので、葉柄の部分が噛み切れなく、人前で食べるには少し勇気のいるお弁当だと感じました。
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JRCP やさいたぷり400kcal台弁当 2018/10/21 780円
主食は、きびの入ったご飯のおにぎりが2つと、黒米のおにぎりが1つ。たんぱく源が、鶏照焼、卵焼き、豆腐入り魚肉ハンバーグで、それ以外は野菜の加工品というお弁当です。味付けも全て薄味で、脂肪分も少なく、400kcal台に抑える工夫が見られます。かわいらしいパッケージで、女性をターゲットにしているようにも見えますが、生活習慣病が気になる男性にもお勧めです。ただ、栄養バランスを考えたときに、もう少したんぱく質を含む食品が入っても良いのではないかと思いました。
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和歌山水了軒 紀州葵弁当 2018/09/24 1000円
典型的な幕の内弁当です。俵型に型押しされ黒ごまが乗ったご飯はもちろんのこと、かまぼこ、卵焼き、焼魚、揚げ物、野菜の煮物と、見事に条件をクリアしています。鶏の照焼には、地物の紀州梅鶏が使用されているようです。ならば、揚げ物には抹茶塩ではなく梅塩を、そして高野豆腐を前面に押し出して郷土色を高めるのもいいかもしれません。デザートに添えられたミカン、さすがに和歌山です。とても甘くてジューシーなミカンでした。
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和歌山水了軒 鯛ちらし 2018/03/15 850円
主力商品、小鯛雀寿しと同じ味付けの酢飯が使われているようです。雀寿しに比べると、鯛の切り身が少し小さいようですが、蓮根、錦糸卵やそぼろとのバランスもよく、掛け紙も含め、かわいらしく仕上がったお弁当です。
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和歌山水了軒 小鯛雀寿し 2017/03/14 1080円
「どこの駅弁が好きか?」と聞かれたら、多分この駅弁と答えるだろうと思います。酢飯のあわせ方もさることながら、主役の鯛が主役を演じきっています。歯ざわり、舌ざわり、そして、鯛の鯛としての味。間違いなく、現時点で最高の駅弁です。
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和歌山水了軒 さくら 2018/09/24 950円
写真からもわかるように、掛け紙すらない、駅弁屋さんのコンビニ弁当といった感じです。しかし、伝統的な幕の内弁当の様式に従い、俵型に型押しされたご飯には黒ごま、卵焼き、かまぼこ、焼魚、高野豆腐などが詰め込まれている、貴重なお弁当です。
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ハトヤ瑞鳳閣 SL弁当 2016/04/22 1100円
京都鉄道博物館のプレオープンの抽選に当たり、その日に館内で購入したお弁当です。これを駅弁とするかどうかは難しいところですが…。もう少し京都らしさが出ていてもいいかなと思うのですが、とにかくボリュームがありすぎて、平らげるのに苦労しました。
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柳屋 きぬ巻時雨壽司 2017/10/17 480円
吉野口駅の柳屋さんは、奈良県下唯一の駅弁業者さんです。主力商品は柿の葉壽しですが、今回紹介するのはきぬ巻時雨壽司です。甘さ控えめで酢を利かした酢飯に、甘めに焚かれたアサリのしぐれ煮がピッタリ。それを包み込むおぼろ昆布はとても薄く削がれており、口に含んだ瞬間に磯の香りだけを残しとけてしまいます。価格も480円と、ここまで紹介してきた駅弁の中で最安値。味も最高、コストパフォーマンスも最高の駅弁でした。
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淡路屋 ひっぱりだこ飯 2017/08/25 1080円
各地で行われる駅弁フェアなどで好評を博し、今や淡路屋さんの主力商品となりつつあるお弁当です。しかし、発売は1998年の明石海峡大橋の開通を記念してということですから、意外と歴史の浅い商品です。陶器製の容器はいいのですが、蛸壺を模したために口が狭く、かなり食べにくくなっています。幼児や高齢者にはスプーンを添えるとか、一工夫欲しいところです。たこもそれほど柔らかくなく、私には期待はずれのお弁当でした。
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