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【スピグラ+エアロエクター】4ｘ5大判カメラによるロケ人物撮影・モノクロフィルムポートレイト Portrait of speedgraphic ...

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Leica M-P(typ240), Summilux 75mm

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Corfield Lumax F/1.9 (45mm & 50mm)for Periflex 1/4

ここに潜望鏡ピント合わせで知られるペリフレックス用標準レンズが二つあります。

外観全く違いますが同じペリフレックスの標準レンズです。

前期型（左）は45mmで後期型（右）は50mm。

本来135サイズの標準画角は43mm程度ですが、風潮に合わせ後期では焦点距離を少し長くしたのでしょうか。

レンズ構成は両者ユニライト型 （Wray社のパテントナンバーが記載されています）

この構成は簡単に言ってしまうとクセノタール型の後群４枚目のレンズを厚くした物です。（過程から見ると ガウスタイプの後群を４枚目を改良し５枚目を省略したと言うべきようです。そのユニライトの４枚目を薄く改良したのがクセノタールという順番の様です。引用させて頂きました）

http://zunow.blog51.fc2.com/blog-entry-1560.html

ただ構成はすごく似ていますが、クセノタールともダブルガウスとも描写は全然違い、素直でとても気に入りました。

レンズは前期はイギリス製（British Optical Lens Company と提携）

https://en.wikipedia.org/wiki/Corfield_Periflex#cite_note-Sotherby-1

後期はドイツのEnna社の製造との事です。

コーティングは前期がアンバー系なのに対し後期はブルーです。

ただ出てくる画は後期の方がイエロー掛かる不思議なレンズ。

絞り羽が前期１２枚、後期７枚

両者撮り比べてみることにしました。

（なお極最初期に革が明るい茶色バージョン、前期から後期への過渡期に45mmなのにゼブラ柄バージョンのものも稀に見ますが、パテントナンバーの位置、レンズの組み込み方、コーティングから見てそれら全て中身は同じ元と判断しテストはこの二つで行いました）

テスト撮影 のモデルは娘に借りた人形。昼間の公園で怪しまれながら敢行しました。

（一人だと捕まりそうだったので念のため家族も連れて行きましたが、変態感はあまり打ち消せず。偶然会ったママ友の視線が。。。ごめんなさい嫁）

データは全てＩＳＯ100 WB:5600K

a7にL39マウント→Sony Eマウントへアダプター変換

比較がしやすい様に45mmの方は50mmの画角までトリミングしてあります。

まずは被写体まで1m位

45mm f/1.9 1/6400

50mm f/1.9 1/6400

後期の50mmの方がEnna社製らしい、クリーム色がかる暖色系

無一居さんがバターを混ぜた様なととても的確に表現されていますように、このレンズで手元の撮影した時に綺麗に撮れて驚きました。

http://www.photo-china.net/column/mun_b.html

人形足元の前ボケから、被写界深度は前期の方が少し浅い様です。

45mm f/8 1/500

50mm f/8 1/500

解像度に関してはは若干後期の方があるようです。

T値も後期が若干上でしょうか。

暗部は後期の方がが少し残りやすいようです。

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Corfield Lumax F/1.9 (45mm & 50mm)for Periflex 2/4

ハイライトは前期の方が粘るようです。

試しにライトルームで+５段露出補正。

前期45m

後期50mm

元画像は同じ適正露出ですが、比べると前期の方が白飛び時でもデータが残っていました。

次は3m程離れて撮影しました。

45mm f/1.9

50mm f/1.9

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Corfield Lumax F/1.9 (45mm & 50mm)for Periflex 3/4

F/8 45mm

F/8 50mm

次は後期50mmの最短撮影距離で比較(前期はもっと寄れる)

45ｍｍ　Ｆ/1.9

50ｍｍ　Ｆ/1.9

F/8 45ｍｍ

F/8 50ｍｍ

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Corfield Lumax F/1.9 (45mm & 50mm)for Periflex 4/4

前期45mmの最短距離　F/1.9とF/8

遠景での描写

45mm  F/1.9

50mm F/1.9

45mm F/8

50mm F/8

この日以外にも色々な条件で撮ってみましたが、後期は前期に比べ若干逆光に弱いと感じました。ただこれはデジタルで撮っているからだと思います。センサーに反射した光が内部で迷っているのだと思います。（鏡筒デザイン変更と共に内部も少しデコボコに変わっていますので）フィルムはハレーション防止剤がありますので、逆光性能は問題にはならないと思います。（nikkor 3.5cm f/1.8のＬマウントとＳマウントもデジタル撮影の際にこの様な逆光性能の差がありました）

Sony a7を購入しRokkor 58mm f/1.2から始まり、すっかりオールドレンズにハマってしまい約３年程度。今回自分的に今までで一番好きなレンズになるかも知れないと感じ、どちらを手元に残す比べてみました。色々なレンズを試し、元々クセノタール型が好みだったのですが、このレンズはクセノタールの様なグルグルボケは出ません。前ボケもモフモフ柔らかくならないし、 後ろボケもちょうど良い。ダブルガウスやクセノタールの時折見せる暴力的な一面もなく、自分的 オールドレンズの表現の範囲で言えば完璧な描写の部類に位置します。

そのうちでもイギリス版を手元に残し、これでそろそろ135サイズ用レンズの旅を終わりにしようかと思います。今度は大判バーレルレンズの旅に出るためスピグラを買いました。

また気に入ったものがあれば検証してみたいと思います。

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Leica M3, Summilux 50mm 1st, Adox SilverMax

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