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10月15日、『公衆道徳』12インチカラーアナログ盤(クリアオリーブ)リリース
日本では2017年に本作の国内盤CDをリリースしまして、その内容の良さから韓国でも日本でもほとんど宣伝という宣伝もないにもかかわらず、ほぼほぼ口コミだけで世界的に話題となりました (レーベルとして力不足ですみません) 。素晴らしいことです。そしてこの度2020年10月15日にそのアナログ盤のリリースすることになりました。 公衆道徳は2015年に韓国国内だけでひっそりとCDリリースされたそうですが、すぐに知る人ぞ知る的な感じで広まっていったみたいです。 2017年CDリリース時の公衆道徳インタビューはこちらです。 ちなみに本人がメディアに全く出ずにライブも全くやらないのは、売るための戦略ではなく、極度のシャイネスであり、メールなど人と連絡を取るのもものすごく苦手であり、音楽に関しては完璧主義(これは話してて感じたことです)から来るもののようで、「世間ではミステリアスな存在に見られてるようだけど」みたいな話しをしたら本人はびっくりしていました(SNSだけでなく、ネット全般ほとんど見ないそうです)。「そんなつもりはなく、むしろそこは否定したい」とでも言いたげな表情を見ていたら、こちらもかなり拍子抜けして笑ってしまいました。 日本に遊びに来た時にコンビニでおすすめの飲料を訊かれたので、当時自分がはまっていたキレートレモンを勧めたら、はまっていました。

2016年に韓国のソウルレコードフェアで一度アナログ化されているので、今回は2回目のアナログ化となります。 今回、ジャケットは日本盤CDと同じデザインにしております。 また、未発表音源2曲のダウンロードカードを同封しています。
公衆道徳『公衆道徳』 12インチクリアオリーブカラー盤 リリース日:2020年10月15日 発売レーベル:Botanical House 品番:BHVL-004 定価:3000円(税別) Side A 白い部屋 地震波 パラソル ウ Side B 沼地 月たち 多分 結び目 日本盤ジャケット ダウンロードカード入り パラソル(ver. 2)/結び目(アカペラ) 商品取扱店舗
ディスクユニオン JET SET Fastcut Records ココナッツディスク池袋店 ディスクブルーベリー コーナーショップ Record Shop Reconquista Botanical House STORE

ちなみに、2ndアルバムは名義を”空中泥棒(Mid-Air Thief)”と改め、『Crumbling』というタイトルの作品を発表していますので、こちらも是非聴いてみてください。
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Lamp榊原香保里をVoにフィーチャーしたMinuano待望のサード・アルバム、8月11日リリース
Lampのサポートメンバーとして活躍する尾方伯郎が主宰するMinuanoの9年振りのサードアルバム『蝶になる夢を見た』が8月11日にリリースとなる。 ボーカルはこれまで同様、全てLamp榊原香保里が担当する。
今作は、前作セカンドアルバムまでの流れを汲みつつもMinuanoとして新しい表現も収められており、また、これまでよりも音作りやミックスがより繊細になっていて、キャッチ―さや派手さこそないものの、アルバムとして通して聴いたときに魅力を感じる作品となっている。

曲数は全部で13曲。 サウンドは、尾方がこの9年というブランクの間、「いつかは完成させる」と、作曲から録音、ミックスまでを試行錯誤を繰り返しながら完成させた熱や執念のようなものを帯びていて、美しさをまとう音の向こう側からそれを感じることができる。 ボーカリストを榊原が担い、音楽性も共通項があるLampとの違いを、具体的な言葉で掴むのは簡単ではないが、そこには確実に尾方独自の音楽観で満たされた世界があると言える。
Minuano『蝶になる夢を見た』 01.蝶のみた夢 02.春時雨の夜にさよなら 03.終わりのない季節 04.ソーダ水の想い出 05.素敵な時間旅行 06.彷徨う心は海 07.群青の世界 08.流星綺譚 09.蜃気楼 10.夏の幻影 11.機械仕掛けのハートのための不完全な戯曲 12.ダンス 13.真夜中のラウンジ
BHRD-012 2019年8月11日発売 13曲入CD(約45分) 2700円(税別)
《特典情報》
タワーレコード 読み物 鼎談:尾方伯郎(Minuano)×角谷博栄(ウワノソラ)×染谷大陽(Lamp)「Minuanoの時間旅行」他
ディスクユニオン オリジナル特典ポストカード
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空中泥棒インタビュー
聞き手:染谷大陽 (Lamp/Botanical House)
昨年、Botanical Houseからリリースしたファースト・アルバム『公衆道徳』は、その内容の高さから、話題が話題を呼び、ほぼ口コミでかなりのセールスを記録しました。

1. まず、ファースト・アルバム『公衆道徳』について振り返ってほしいのですが、ファースト・アルバムが世間でこれだけ好評だということをどう捉えていますか?また、あなた自身はあの作品に対して現在どんな感触を持っていますか?
A. まずはじめに、ご質問ありがとうございます。
どれくらい好評なのかまったく想像もつかないんですけど、私の音楽を聴いてもらって、そして好きになってもらえてすごく嬉しいです。感謝してます。
ファースト・アルバムを作る時、「俺、一体何してるんだろう」って考えたこともあったし、発売してからも(やらなくていいような)余計な事をしたかななどと思ったりもしました。でも今はそんな事は思ってません。
セカンド・アルバムの作業の終わり頃に、ボリュームや音のチェックのために久しぶりにファースト・アルバムを聴いたのですが、正直、面白かったです。最初は2、3曲くらいざっと聴いてみようと思ったんですが、結局、アルバム全部聴いちゃいました。笑
2. 意欲も質の高さもある、密度の濃いファースト・アルバムをリリースして、今作、自分自身への期待やプレッシャーは相当なものだったかもしれません。セカンド・アルバムへのモチベーションや意気込みはどんなものだったのでしょうか?
A. ファースト・アルバムに全てを尽くして完成させた後、かなり長い間、頭がガンガンして、二度とこんな音楽は作らないと思っていたんですが、ある程度時間が経って、もう一回だけやってみるのも悪くないかもという気持ちが大きくなって、セカンド・アルバムを作ることにしました。
その間、他の事もいろいろやりました。
最終的に発売しないで捨てたものや、アルバムとして10曲以上作ったものから4曲のEP(2016年発売の『影共同体―鏡の森』)を出した経験などが、かなり刺激になりました。

3. 前作と今作の制作でフォーカスしたポイントをそれぞれ挙げてもらえますか?どんなことに気を遣いましたか?また、今作において、ファースト・アルバムとの違いを出すことは意識をしましたか?概念的なことと具体的なことをそれぞれ教えてください。
A. セカンド・アルバムは、ファースト・アルバムよりもっと具体的な計画を持って作り始めました。
俺が一番弱いと思ったところや作業する時にいつも避けてきた事に集中したら、これから音楽を作る時に、もっと楽になるだろうなと思いました。
そこで、歌詞を作る事に最も時間とエネルギーを注ぎました(本当に一人では出来ないと思った曲は、Summer Soulさんに助けてもらいましたけど)。
珍しい感じのエフェクトや音のサンプルに頼る事を減らして、代わりに曲の構成とコード進行に、より集中しました。
そして今回のアルバムは、ライブで演奏する事もかなり意識しながら作ったので、そのことが楽器や編曲のチョイスにも影響を与えていまして、サンプリングを減らしたり、ファーストよりelectronicではないものになっています。
サウンド的にも、より低音に重点を置くことにしました。
Dumbo Gets Madという好きなバンドのファースト・アルバムの恐ろしく厚い低音がすごい魅力的だと思って、俺も試してみました。
最初から意識したわけではなかったけど、長くて、でもリスナーがずっと興味を持ったまま最後まで聴ける曲を作りたかったんです。
4. このセカンド・アルバムのアイディアの出発点やコンセプト、また、制作期間を教えてください。これらの8曲は全てファースト・アルバム制作後に作られた曲なのでしょうか?
A. そうですね。 全て2016年末から書き始めた曲です。
アイデアの出発点とコンセプトははっきり言えないけど、制作期間は1年半ほど掛かりました。
この8曲だけを作業してきたわけではなく、途中でボーカルが辞めちゃって、もう一度作り始めたりして、かなり時間が掛かりました。
曲のアイディアは、例えば、最初の曲のAパートのoutroとBパートのoutroが同じだったら面白いかなって、パズルのように組み合わせたりしました。アルバムの仕上げ一週間前くらいにBパートを完全に変えたりました。
そんな感じで、制作の最後の方に「これはちょっと違う」と思って、変えてしまったところが多いですね。
5. 今回の制作でどんな機材が使われたのでしょうか?制作環境も教えてください。アナログ機材とデジタル機材に分けて教えてもらえると嬉しいです。
A. 制作環境は(自分が住んでいる地下の)上の店がカフェからペットサロンに変わったこと以外はファースト・アルバムの時とほぼ同じですね。うるさい足音の代わりに小犬たちが来て良かったです。
アナログ機材は、TASCAM M-06のミキサー、AKAI X-150Dのリールデッキ、Portastudioの4トラック・カセットデッキ、マイクロ・カセット・レコーダーを主に使用しました。
それと、どこかでひろった状態の良いLucky GoldstarのDr. Wicomという奇妙な語学機(見た目はカセットレコーダーのような語学練習用の電気機器。再生スピードを簡単に変えられる)が目に付いて、それも沢山使いました。語学機だからデフォルトでEQがかかるんです。だから、帯域をあまりにも広く取っちゃう音は一度それに送って、そこから戻したりしました。
それと、DIYREという(自分ではんだ付けをして組み合わせる500 seriesの機器を作る)会社の機材もたくさん使いました。
プラグインはFabfilterとiZotopeを主に使用しました。FabfilterのPro-Q以外のEQソフトは使えません。これ大好きです(泣)
6. 今作に歌や作詞などで参加したSummer Soulさんの存在が作品に色を加えていると思います。彼女の参加の経緯を教えてください。
A. 俺があまりにも(音楽に)うるさいから、一緒に作業をしてきたボーカルがやめてしまって、数ヶ月間ボーカルなしで作りました。
その時、以前Soundcloudでメッセージを何度か交換したSummer Soulさんが多くのアーティストにフィーチャーされていた事を思い出して、もしかすると俺の音楽にも参加してもらえるかと思い、聞いてみました。
声もそうだし歌うスタイルも格好よくて俺の音楽にもよく馴染むだろうと思いました。
歌詞にもすごく気をつかってくれたし、レコーディング作業も素早くやってくれて、とにかくこのアルバムでは、すごく助けてもらいました。
7. 韓国発の音楽として、他では聴けない、とても珍しい音楽だと感じているのですが、あなたの生い立ちについて、音楽体験とともに、聞かせてもらえますか?
A. 子供の頃はgodやSeotaijiのような韓国の音楽を聴いていたけど、大きくなってからはテイストがかなり変わりました。
周りの音楽をやってる友達の話を聞いてみたら、みんな子供の頃、友達や先輩、音楽の先生などから「これ良いよ。聴いてみて」って音楽の世界を広げてくれる人がいたようですが、俺にはそういう人がいなくて、遅いペースで幅を広げました(最初に買ったMetallicaのアルバムもSt. Angerでした(笑))
大学で電子音楽のサークルに入ったことが、俺がどんな音楽を聴き、そして作るかという事に大きな影響を与えたと思います。
毎週、新鮮な(簡単には見つけられない)音楽に接して、耳がすごく開かれたし、かなり有名なビートメーカーの人たちも来て、音楽の作り方なども説明してくれて、すごくインスピレーションを受けました。

8. 今、音楽への接し方は人それぞれで、レコード、CD、デジタルのダウンロードやサブスクリプション(ストリーミング)、YouTube等インターネット経由で聴くなど色々あると思いますが、あなたの場合、普段どんな風に音楽を聴くことが多いですか?
A. Bandcampでダウンロードして聴くのが95%くらいだと思います。MP3、WAVの両方をダウンロードして、MP3は俺のiPodに、WAVはiTunesに入れてるけど、2年前くらいから240GBのiPodがいっぱいになって、新しい音楽を入れるためには、あまり聴かない音楽を消去しなければならず、それがとてもつらいです。
散歩しながらヘッドホンで音楽を聴くのが好きなんですが、聴いてる曲から他の曲や他のアーティストを(連想して)聴きたくなった時に、それをその場で探すことが多いんです。二つの曲のミックスやサウンドを比べる時に便利なiPodの空き容量が足りなくて心配です。
残りの5%は、YouTubeです。直接音源ファイルを持ってないと何だか不安なので、ストリーミングでは一度も聴いた事がないです。
9. 既に今作を聴いたファンからYouTubeやBandcampなどに感想が多く書き込まれています。多くの人が今後のあなたの活動に期待しているのは間違いないでしょう。最近、ライブをやる為にバンドメンバーを集めたと聞いています。ライブ活動を含めた今後の活動と展望を教えてください。
A. ライブのために必死で募集したドラマーとピアニストとやった最初のリハーサルを録ったものを聴いたら、ひどく落ち込みました(笑)。演奏が上手な二人を呼んでしょぼい音楽をやらせたような気がしてメンバーにかなり申し訳なかったです。
だから今はちょっと違う方向で考えてるんですけど、ファーストやセカンド・アルバムをライブでやってみるのもオプションの一つだし、または完全に電子音楽の方に行くことも悪くないなと。まず考えてみて、どんなことでも始めてみたらいいですね。
10. 最後に、来日公演の可能性と、日本のファンに向けて一言お願いします。
A. 日本で自分の音楽を聴いてくれている方がいるなんて不思議で感謝してます。
公演はうん。。上でも言ったけど、バンドの方向を決めないと、いつ公演が出来るかは言えないんですね。
とにかく俺の音楽を聴いてくれて、ありがとうございます。
��ァースト・アルバムと方向はすこし違うけど、セカンド・アルバムもよろしくお願いします。
公衆道徳名義でリリースしたファースト・アルバムのインタビューはこちら
空中泥棒 『Crumbling』
日本盤CDにはボーナストラックが付きます。
Tower Records
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Botanical House
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空中泥棒 (a.k.a 公衆道徳)2ndアルバム『Crumbling』12月4日リリース
昨年3月にリリースした1stアルバムが、その内容の素晴らしさから口コミで広がり、名もない新人アーティストとしては異例の好セールスを記録した《公衆道徳》。
この2ndアルバムは、名義を《空中泥棒》に変え、 日本盤CDとして12月4日にリリースされる。
1stでその才能に打ちのめされた方も、今回その存在を知った方も、まずはこの音楽を聴いてみてほしい。
そしてその感想を聴いた人なりの言葉で誰かに伝えてもらえたら、それがアーティストにとって最も幸せなことではないかと思う。
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1. なぜ? 2. 鉄鎖 3. 閉じたように 4. 曲線と透過性 5. 共に崩れる 6. 守護者 7. 泥 8. 消息無し
BHRD-010 CD 50分 歌詞対訳付 Tower Records
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Lomboy 2nd EP『WARPED CARESS』リリース
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Lomboy 2nd EP『WARPED CARESS』 2018年2月23日(金) 発売
Lamp が全面参加したセカンドEP。パリ、ブリュッセル、東京で録音された全5曲を収録。2017年に先行リリースされたシングル「Lover Boy」は、ヨーロッパを中心に世界的に話題を呼び YouTube で70万回再生を超えている。
Alien Lady
Worth to You
Loverboy
Love Ain’t Got the Groove
Director’s Paralysis
CD Vinyl iTunes Store 1.ALIEN LADY - KAORI SAKIBARA: FLUTE, TAIYO SOMEYA: GUITAR, VIVIAN ALLARD: BASS, CHARLES MONNIER: DRUMS, PERCUSSION, TANJA FRINTA: VOCALS, KEYBOARDS, PRODUCTION 2.WORTH YOU - KAORI SAKAKIBARA: FLUTE, VIVIAN ALLARD: BASS, TANJA FRINTA: VOCALS, KEYBOARDS, PRODUCTION 3.LOVERBOY - TAIYO SOMEYA: GUITAR, YUSUKE NAGAI: BASS, TAKERO OGATA: DRUMS AND PERCUSSION, TANJA FRINTA: VOCALS, KEYBOARDS, PRODUCTION 4.LOVE AIN'T GOT THE GROOVE-TAIYO SOMEYA: GUITAR, YUSUKE NAGAI: BASS, TAKERO OGATA: DRUMS AND PERCUSSION, CHARLES MONNIER: DRUMS, TANJA FRINTA: VOCALS, KEYBOARDS, PRODUCTION 5.DIRECTOR'S PARALYSIS - VIVIAN ALLARD: BASS, CHOIRS: KAORI SAKAKIBARA, YUSUKE NAGAI, TANJA FRINTA: VOCALS, KEYBOARDS, PRODUCTION RECORDED, MIXED AND MASTERED IN TOKYO, BRUSSELS AND PARIS 2016-2017 COMPOSED AND PRODUCED BY TANJA FRINTA MIXED BY BASTIEN DOREMUS AT STUDIO FERBER, PARIS EXCEPT FOR LOVERBOY MIXED BY MARC MELIA MASTERING: EMILIE DAELMANS
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2017年3月1日 『公衆道徳』発売
Botanical Houseよりニュータイトル『公衆道徳』発売中
CD Amazon Botanical House STORE TOWER RECORDS
Digital iTunes Store Bandcamp OTOTOY

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公衆道徳 Interview (聞き手:Lamp / Botanical House 染谷大陽)
この『公衆道徳』は韓国のインディーシーンを軽く飛び越え、さらに、時代をも飛び越え、世界の大衆音楽史の中で輝ける内容を持ったものと感じました。 僕は、00年代半ば以降、韓国のインディーシーンが盛り上がって来ているのは感じていましたが、それほどインパクトに残るものを聴いたことがありませんでしたので、これを聴いたときは「え、これが韓国発の音楽なの!?」という感想を抱きました。 とは言うものの、「公衆道徳」の才能について考えるならば、シーンとは関係無しに、一人の奇跡的なミュージシャンがたまたま韓国から生まれたというだけの話しなのかもしれません。
韓国国内でも「公衆道徳」の存在はベールに包まれたままとなっており、おそらく皆があなたについて知りたく、また聞きたいことが多いと思います。 今回のインタビューはとても貴重なものになると思います。
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1.このアルバムを作り終えたあなたの満足度、または感想のようなものがあれば教えて下さい。
A:アルバムが出てから聴いてみたんですけど、いくつかの曲のテンポが信じられないくらい速すぎたんです。作った当時は、「まあちょうど良いテンポだな」と思ったけど、今となっては、何を考えて録ったのか不思議ですね(笑)
2.元々はいつ頃からこの「公衆道徳」の構想があったのでしょうか?
A:ずっと誰かとバンドをやりたいなと思ってましたが、一緒にやれるような気が合う人があまり見つからなくて、一人でやろうと決めました。その後、すぐ曲を作り、録り始めたりして、全体的な枠とか雰囲気とかを決めて行きました。「公衆道徳」のプロジェクトは初めに計画を立てたんですけど、その計画もやっている内にどんどん変わって行っちゃうんですよ。多分、決められた期間とかデッドラインなしに自分の家で作業出来たからだと思うんですが、これが良かったかどうかは自分でもよく分かりません。
3.レコーディング等の制作期間はいつからいつまででしたか?
A:2014年の半ばから始めて、4~5ヶ月間かかりました。
4.どのような環境や機材でこのアルバムを録音しましたか? A:半分以上は家でやりました。俺は今、商店街の地下に住んでるんで、いつ大きな音を出しても全然平気なんですよ。機材は特別なものは使ってません。リール・テープで録ったりとか、コンピュータで録ったものをテープに送ってみたりしたけど、俺が好きなアルバムみたいな暖かいアナログなテープの音は出せませんでした。当時、録ったトラックをギターのペダルでまた録ることにはまってて、その方法を結構使いました。そして実家に何日か帰った時などは、携帯録音機を使ってみたけど、その音が結構気に入ってしまって、自分の家に戻ってからも他のマイクよりもそれを使いましたね。
5.これは、基本的にはほぼあなた一人で作ったアルバムと考えていいのでしょうか?このアルバムの音楽制作にはあなた以外にどんな人がどんな役割で関わったのでしょうか?
A:歌詞を書くのがなかなか苦手でして、二人から助けてもらいました。ギュ姉さんから「白い部屋」と「沼地」の歌詞を書いてもらって、コスモススーパースターさんからは「パラソル」を書いてもらいました。二人とも部分的に歌ってくれましたし。あと、実家にいた時、クラリネットを習っていた母の演奏を曲に入れてみたけど、恥ずかしがってたので、ミックスの時に聴こえないように隠しました(笑)
6.アルバムを通し、ガットギターやアコースティックギターの演奏にとてもキレがあり、素晴らしいと感じました。ギターのテクニックはどのように習得されたのでしょうか?
A:ありがとうございます。でも、ギターが上手なんてことは全くありません。中学や高校時代が一番ギターを弾いていた時期でしたが、ギターのレッスンよりも、ネットでタブ譜を探して一人で勉強していたことの方が多かったです。ジャズギターの先生がいたんですけど、あまり好きじゃなくて。40分間のレッスンだったのですが、5分遅刻して、終わりも5分早く出てタバコを吸いに行ったり。何年間もそうしてたんですけど、今考えると、なんで先生を変えなかったんだろう。
7.このアルバムの中で、特にピッチの変化や音程の揺らぎ、12音階からはずした音程の出現が特に好きで、気に入っています。ピッチのコントロールをどのような機材でやっているのか、気に入っている機材やコツなどがあれば、教えて下さい。
A:リールデッキを買った理由の一つがあのwobbleって言うんですか。機械的じゃないビブラートが好きだからですが、あまりひどかったり早かったり、時にはノンビブラートになったりして、良い感じの音が出るまで何度も何度も録り直しました。テープのpathをすごく長く伸ばしてみたんですが、それが一番うまく出来ました。 tcビブラートのペダルもたくさん使ったけど、ソフトのプラグインはこれまで気に入ったものは一つもないですね、
8.アルバムでは様々な楽器が鳴っています。あなたは普段、ギター以外にどんな楽器を演奏していますか?その楽器をいつからはじめたのかも教えて下さい。
A:ギター以外は学んでないんですよ。どれもすこしずつしか分からないし、ちゃんと勉強したわけじゃないから弾き方もよく分からないし、もう好き勝手にやってますね。(笑)
9.どういった土壌からこのような音楽が生まれたのか、とても興味があります。影響を受けたミュージシャン、好きなミュージシャンがいたら教えてください。
A:7年前にSonnymoonの公演をみたけど、忘れられない経験でした。誰だか分からずに友達に誘われて行ったんですけど、ライブを見てからというものずっとそのグループだけを聴きました。ボーカルのAnna Wiseは、声もすごく良いし歌もうまいです。好きなミュージシャン、影響を受けたミュージシャンは沢山います。‘回基洞断片船(회기동 단편선)’っていう人は音楽だけじゃなくて色んな意味で好きです。‘ 百年(백년 )’って一人で出したアルバムは本当に美しくて胸が痛む曲が多いです(特に ‘グジ歌(구지가)‘、‘百年(백년 )’ ‘消毒車(소독차)’)。
10.アルバムの中では声のハーモニーも沢山聴け、その一つ一つがとても効果的にアレンジされていると感じます。また、どの曲もコード進行に意外性や工夫があり、とても面白いと思いました。そういった面で、あなたが注目しているアーティストとか、これは聴いた方が良いという音楽があったら教えて下さい。
A:Gary Wilsonのアルバム、 最近 Deerhoofと Ensemble Dal Nienteが 一緒に出したアルバム、 Kaki Kingの 「Everybody Loves You」 は全てが tastefulしていて 面白くてそれぞれの味がありますね。最近 Harry Partchの音楽も聴いていますが、とても新鮮です。楽器を自分で作ってるって聞いたんですが、とても独特で良いですよ。
11.アルバムを通し、音楽の向こうで、常にノイズだとか音楽とは別の音が鳴っているような印象があります。これに関して、何か意識していることはありますか?
A:はい。リールデッキのdbx noise reductionが壊されて、どうせノイズが入るんだったら、それを一つのtextureとして使おうと思って色んなノイズをわざと入れました。

12.あなたは普段、別の名義で活動していて、全く別の種類の音楽を作っていると聞いています。「公衆道徳」名義でやろうと思ったきっかけはどういうものだったのでしょうか?また、そこには何か意図がありましたか?
A:何年か前に電子音楽をやってたんですけど、あまり気に入ってないし、音楽性も今のとは全然違うものだったので、名義を変えました。そして名義もアルバムのタイトルも「公衆道徳」という名義にすれば、検索しにくいし、面白いかなと思って変えたんですが、それがさっぱり面白くなくて。でも最近ヒップホップのグループが 「公衆道徳」って名義で出て来て、それでやっと少しは面白くなったんじゃないかなと思います。
13.このアルバムは、音楽としての完成度が非常に高いレベルにあるにも関わらず、それ以上に原曲の良さ/メロディーの良さが際立っています。仮にこの歌とギター以外の全てのトラックをミュートして聴いても良い音楽だと感じると思うんです。あなたは音楽を作るときに特にどのようなことを強く意識していますか?
A:アルバムを作る時に一番意識するのは聴いてくれる人です。音楽は、主に楽しむために作るんですけど、大衆に向けてリリースする音楽を作る時はやっぱりそこまでは楽しめないです。聴く人がこれを好きで受け入れてくれるか、ずっと集中して聴いてもらえるかとか、考えたりします。聴く人の為に作っているのか、それとも自分がやりたくてやっているのか分からなくなったりしました。それ以外には、アルバム全体のバランスと質感に気をかけています。
14.アレンジに関してですが、曲を作った時点でほぼアレンジが出来ているのか、録り進めて行って、そこで鳴っている音に対し入れていくのか、どちらでしょうか?
A:時々、全てのアレンジが頭の中にあって、アレンジしてから録ることもあるんですけど、ほとんどは曲を作りながら録ってアレンジも同時にして行きます。ですので、デモが存在しないんですね。最初に録った音の上に新しい音を被せて、録ったり直したりして作業を進めるんです。
15.『公衆道徳』は世界中どこを探しても見つからない唯一無二のものだと思います。他に無いものを作ろうというような意識はあったのでしょうか?
A:ありがとうございます。でもこんな音楽は多いと思います。西洋音楽をたくさん聴いて来て、もっとオリエンタルな色を出そうと意識はしたけど、今までないものを作ろうとか思ったことは全然ありません。 関係ないかもしれませんが、Bobby McFerrinが、人の影響を受けないように、自分だけの声を探して、2年間、他の人のボーカルを聞かなかったという話しを聞きました。かっこよくてすごいと思いますけど、かなりストレスを感じてしまいそうです。世界には、こんなに素晴らしい声と音楽で溢れているのに。。

16.あなたの音楽的な才能をあえてあなた自身が言うとすると、どんなところにあると感じますか?
A:良い音楽をたくさん聴くところです。
17.音楽以外に興味があることはどんなことでしょうか?
A:山登りと自転車乗るのが結構好きで、料理が上手な人達と子供を見ていることにとても興味があります。
18.今回、日本でアルバムが公式リリースされます。韓国以外の国で自分の音楽が広まり聴かれていくことをどう感じますか?
A:日本で音楽がリリースされてとても嬉しいです。歌詞が全て韓国語なので、他の要素よりむしろ声にもっと耳を傾けてもらえるので、良いと思います。いつになるか分かりませんが、新しい音楽でバンドを組んで日本で公演したいです。たった一度だけでも。
19.2015年のリリース後、あなたは公衆道徳名義での活動を一切していないと聞いています。しかし、このアルバムを聴いてしまった我々ファンは公衆道徳の2ndアルバムを期待せざるをえません。今後の予定を聞かせて下さい。
A:「公衆道徳」のヒップホップグループが出て来たので、多分もう一度名義を変えるか、それか俺もラップをやってみようかと思っています。今は歌を歌う友人とドラマーと一緒にすごいゆったりした曲を作っていて、時間がある時は、俳優さん達とspoken wordの形でアルバムを作っています。今年中には二つともアルバムを出せると思います。俺の音楽を聴いてくれて日本でリリースされるようになって、とてもありがたいです!
どうもありがとうございました。
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聞き手:Lamp / Botanical House 染谷大陽
名義を公衆道徳から空中泥棒に変更しリリースしたセカンドアルバムのインタビューはこちら

公衆道徳『公衆道徳』 2017年3月1日発売 BHRD-007 1.白い部屋 2.地震波 3.パラソル 4.ウ 5.沼地 6.月たち 7.多分 8.結び目
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Lomboy「Same Way (Boogie idol REMIX)」期間限定Free DL開始
本日発売となりますLomboyの1st『South Pacific』。
ボタニカルハウスのストアの方にも続けて注文が入ってきています。 今回のリリースを記念しまして、 Boogie idolによる「Same Way」のRemix ver.をフリーダウンロード配信します。 フリーダウンロード期間は10/1~10/14となります。
Same Way (Boogie idol REMIX) FREE Download
【フリーダウンロードの方法】 1.��記リンク先をクリック 2.水色の「Buy Now」をクリック 3.ポップアップウィンドウ内の「Name Your Price:」の右の空欄に「0」と打ち込んで、下部「download to your computer.」の文字をクリック。 4.下部に現れる「Download Now」をクリック。 5. 「format」より、ご希望のファイル形式を選び、「Download」をクリックすると、ダウンロードが開始します。
こちらで、 「Same Way」のCD収録ヴァージョンも聴けます。
CDも是非聴いてください。

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《お詫び 発送通知について》
《Botanical Houseのストアをご利用いただいた皆様へ》
いつもご利用ありがとうございます。
ご注文頂いた商品を発送する際に、発送のお知らせがお客様へ届いてなかったことが本日判明致しました。 ご注文頂いた皆様には、ご心配をお掛けし、大変申し訳ございませんでした。
今後の発送分については、発送の際にメールで発送済みの通知が届くようになります。
https://botanicalhouse.stores.jp またのご利用お待ちしております。
Botanical House
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Lomboy『South Pacific』10月1日リリース

Botanical Houseが自信を持ってお薦めするLomboyの1st EP、10月1日にリリースします。 ベルギー発ローファイ・エキゾチカ、 オリエンタリズム溢るるLomboyの1stEP『South Pacific』、 フランスと日本で同時発売。 Lomboy : オーストリア生まれ、ベルギー在住の女性SSW、Tanja Frintaのソロ・ユニット。 フランスのプロヴァンスで録音された本作は、自由でオリエンタルなサンプリング・センスとチープな80'sシンセ・サウンドとの交錯眩く、いかにも10年代的なベッドルーム・ローファイ・サウンドとなっている。 日本盤のグラフィックデザインは榊原香保里。 8月と9月に東京でプレ・リリース・ライブを行う。ライブにはLampがサポートとして参加する。また、次作はLampが参加した楽曲が収録される予定。
Lomboy『South Pacific』
1. South Pacific 2. Same Way 3. In the Chamber of Vanu 4. Hello Hello 5. Dreams Are All the Game
10月1日(土)発売 1200円(tax-out) BHRD-006 フォーマット:CD
https://soundcloud.com/lomboy-music/same-way-1
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Lomboy『South Pacific』 Pre-Release Shows ご案内

● Vol.1 8月26日(金) 大久保 ひかりのうま Lomboy / Lamp(アコースティック・セット) 前売2500円 / 当日3000円 (1ドリンク別) 予約受付終了(7/26) ご予約は30名で締切となります。 18時30分開場 19時30分開演 東京都新宿区百人町1-23-17-B1
https://soundcloud.com/lomboy-music/same-way-1
● Vol.2 9月3日(土) 三浦 シーボニアマリーナ Lomboy 2500円(予約制・1ドリンク500円別) ご予約先着20枚様までとなります。 17:00開場 18:00開演
9/3(土)開催予定のVol.2は会場側の都合により、イベントが中止となりました。
ご予約いただいた方々、申し訳ございません。
●Vol.3
9月10日(土) 下北沢 440 Lomboy / SaToA 前売2500円 / 当日3000円 (1ドリンク600円別) 12:00開場 13:00開演

◎ご予約方法◎ 件名を「 Lomboyライブ (ご希望の日にち)予約希望」とし「お名前、人数」を添えて、「 [email protected] 」までメールを送信ください。メールの返信をもって予約受付完了となります。 入場は当日先着順となります。
本日から予約開始です。(2016年7月25日)
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新川忠の2作品のアナログ化決定


新川忠の 『Paintings of Lights』 と『sweet hereafter』 のアナログ化が決まりました。 2016年7月上旬発売予定で、現在予約受付中です。 ※入荷が少し遅れる見込みで、7月末~8月第2週あたりの入荷予定となっています。(2016/7/14追記)
『Paintings of Lights』 『sweet hereafter』
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INTERVIEW ―The Magical Sound of Kyota Sugai― thepapermachine
thepapermachineという海外のサイトに菅井協太のインタビューが掲載されました。
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菅井協太インタビュー
INDIE NATIVEに菅井協太のインタビューが掲載されました。 聞き手はLamp染谷大陽です。 いよいよ明日、菅井協太『y533』の発売日です。 タワーレコード、ディスクユニオンではそれぞれ特典が付きます。
商品が探せなかった場合は、店員さんにお尋ね下さい。
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菅井協太『y533』ディスクユニオン購入特典
菅井協太『y533』のディスクユニオン購入特典として、未発表曲「Dream」が収録されたCD-Rが付きます。
特典は無くなり次第終了となります。 DISK UNION
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