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よしもとばななさんの小説「どんぐり姉妹」（新潮社）のふたりは、見ず知らずの人とメール上の友だちになるお話ですが、私たちはそれを手紙でやってみています。 現実世界の日常に、小説の中に迷い込んだみたいな 半分架空な ひと時を作りたくて、この活動をこつこつ続けています。 手紙が届くたび、静かに どきどきしなが���封を開けてる。 since 2014

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ロマンティックな姉と、シュールなものが好きな妹。

現実世界の友達とは別に、 小説の中に出てくる登場人物のように、

顔も声も分からないけど、 そっと心の中に小さく住んでいるような、

一人でいる時にだけ、ふと思い出すような、 そんな浮世離れした、 謎めいた存在でありたいです。 ひみつは守ります。 気が向いたら、いつでもお便りください。 他愛ないことしか書けませんが、 時間はかかっても必ずお返事を送ります。

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手紙の送り先はこちら （私書箱です）

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昔と比べて、なんでも検索すれば、 すぐに目的のものや場所に たどり着ける時代になりました。 インターネットがあれば、いつでも人と繋がれます。 それはとても便利だし、嬉しいことです。 でも、そればかりだと、疲れてしまうこともあります。 ひとりの時間もスマホがいつもそばにあり、 そうなったことで見えなくなっているものや、 なくなった時間もたくさんあります。 急激に移り行く時代の中で、 失われつつある、なくなってほしくないものが、 実はたくさんあるように思います。 手紙や、手書きもそのひとつ。 こんな時代に、目的のよくわからないことをしている姉妹がいてもいいかなと思って、この活動をひっそり続けています。

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“人々はたわいない会話がどんなに命を支えているかに無自覚すぎるのだ。”　 — よしもとばなな 　「どんぐり姉妹」新潮社

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“ 合わないところで、少しずつ心の中のものをすり減らしていくと、人は病気になるんだ、と思って、人の強さそして弱さに驚いた。”

— よしもとばなな   「どんぐり姉妹」新潮社

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そういうことは、寝かせておくのがいちばんである。ある日浮上して来たら、もぐらたたきのようにすかさず叩くか、なでなでするか、その日の自分が考えるだろう。その瞬間を逃さない、そこだけが勝負なのだ。 — よしもとばなな 　「どんぐり姉妹」新潮社

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