Tumgik
dsp1220 · 7 years
Text
【第30回 ゴールドカップ】スポーツカテゴリ 優勝
Tumblr media
【第30回 ゴールドカップ】
 結果:ショートXC スポーツ 1位 /33出走
 機材:車:Canyon Exceed 7.9 Pro race
         F:MAXXIS Ikon2.2 2.0atm × R: MAXXIS Ikon2.2  2.0atm
補:グリーンダカラ
 所感&レポート:
 東海圏のMTBシーンに春を告げる「ゴールドカップ」にて初参戦で、今年度MTB初戦を初勝利で飾りました。
                                      本格的なシーズンインを控え幸先の良いスタートを切れました。次戦は4月のCoupe du Japon CJ-2菖蒲谷XCで登録レース初戦予定となりますので、このまま調子を上げていって登録レース初優勝を目指します。
 ---------------
 昨年より本格的にMTBへ鞍替えしてきたので、開幕戦はやはりMTBレース界隈の草分け的レースであるゴールドカップにでることにした。
 昨今のCXブームもあって人数は多いかなと思ったが、30人ちょっとしかおらずMTBは競技としてはマイナーだと痛感した。
 参戦カテゴリは中級クラスであるスポーツを選択。エキスパートは日本代表クラスだらけだったので見送った。現状の自分が競うべきレベルはここではない。
  コースは高低差ほぼゼロ&タイトターン連続で永遠に踏みっぱなしのため非常に過酷だが、見方を変えれば縦の動きはほぼないので、踏めればテクニックなくてもとりあえずは走っていられる初心者にも優しいコース。
 バイクはおろしたてのCanyonの29HT車で、ポジションをCdJに最適化してセットアップしたままのためフラットダートではシンクロ率が低く、腕に体重が乗りすぎてしまい辛かった。いっそドロップハンドルのほうがラクなんじゃないか。
      試走を終えて、つらいな~という感想しか出ない。足が休まる時間がなく、道も狭いため混雑したらレース終了なのは目に見えていた。勝負はスタートの直線でフルパワーでもがいて第一コーナーからのちょっとした登りを通過する段階でほとんど決まるかという印象だった。
 試走もそこそこに、BUCYOコーヒー系のゆるい空気に流されることなくローラーでアップ。やってたの俺くらい。(笑)今回はツレがサポートに来てくれていたので荷物の片づけやら何やら任せておけたので短いながらも充分なアップが出来たのは、確実に今回の勝因。
  当然、並びは先頭。これも勝因。ミックさんがぎりぎりで登場したので、SDLワンツーフィニッシュの夢がほぼ絶たれる。
 エントリーリストが非公表だったので、マークなどは特になし。俺もSDLジャージで走るのは初めてなのでマークされてないだろうという印象。シクロクロスシーズンはぶいぶい言わせてたんやろうなって方が多くて、MTBerとしては負けてられねえ、と思いを新たにした。
 スタートとともに全開でもがく。大き目の砂利にバイクを振られながらもオラオラオラオラオラァ!と予定通り先頭でコーナーに先頭で突っ込み、問題のポイントを通過して一周目をこなす。
 食い下がってきたのがMILE POSTの人と黒いジャージのお子様でパックで進む。引き剥がしにかかるもわりと脚があるようで粘られる。追われてるときはペースがよくわからないからしんどい。
    一度MPの人を前に出してプレッシャーかけながらちょっと足休めして、ストレートで奪い返してそのままブロッキングなどして心をへし折る・・・MP落ちたなと思って安心してたら黒服の子がしれっと前に出る。その瞬間イラっとして着火。俺の前に出るのは10年早いわ。笑
(ちょっと心拍上がってたのでよけいに)
追いつくやろうと気楽に構えてたけど、思いのほか差が開いたので必死で追い回す。まじ必死。大人気ないwホームストレート端でインからキワにさしてあとは独走の先行逃げ切り作戦。
Tumblr media
 ちょっと余裕を取り戻してSRTの方々やツレの応援を感じながら、可能な限り踏み倒す。余裕があるときは応える。一時、差は20秒まで広がってちょっと安心していた。
 カウベルの応援がジャンとまぎらわしく周回数がよくわからないからストレートで聞いたら「ラスト!」の声。いける。いけるよ。
 踏めるだけ踏むが、応援の人から「うしろ来てるよ!!!」の声。たしかに近づいてきてる。でも、急いては事をしそんずる、というので落ち着いて踏み倒す。
      ホームストレートでうしろ見て勝利を確信する。ピースしてコントロールライン通過。ピース事件(2010年のRITSクリテリウムを忘れない)、ここに収束。最後は9秒まで詰められており、本当に辛勝だった。
(って言ってたら、みんなからレース運び完璧すぎの完全完勝やん、ってツッコまれたけど、気持ちとしては余裕まったくなかったんやでv(^^)v )
Tumblr media
終了後は体調悪くなって車内でずっと寝て、BUCYO珈琲グルメを堪能しつつ長い長い表彰待ちを乗り切った。ツレにも「勝つとは聞いてなかった」と、むかし王滝を勝ったUNOに言った言葉がそのまま帰ってきた。
Tumblr media
 優勝商品はなんとSR Suntour AXON!!
エントリー代の20倍になって帰ってきたのでいい商売です。笑
0 notes
dsp1220 · 7 years
Text
CJ-2 京都 公式
http://jcf.or.jp/?p=52796
0 notes
dsp1220 · 7 years
Text
2016 CJ-2 京都ゆぶね
【CJ-2 京都ゆぶね 男子チャレンジ】
 結果:2位 60pt
 機材:車:CUBE GTC 29er 100mmHT
        F:SCHWALBE Racing Ralph 2.25 1.8atm × R:SCHWALBE Rocket Ron 2.1 1.5atm
   着:THE IDOLM@STER 劇場版「輝きの向こう側へ!」 公式レーシングワンピース
所感&レポート:
 苦節8年、ようやくJCF公式戦で表彰台に立つことができました。土俵は違えど、これまで皆様と一緒に練習してきた日々の上で掴んだ結果だと思っています。これからもよろしくお願いします。
 なおCoupe du Janには大会ランクが2種類ありCJ-1とCJ-2でまったく扱いが違い、CJ-1では1-2位に特別昇格権がつくがCJ-2では昇格権がないため今回の結果でも昇格は確定しないのが残念。さらに獲得ポイントも前回4位150ptだったのが、今回は2位60ptという。なんという不公平。
[コース]
一周4.4km ×3周
シングルトラックのトレイルを走り回るテクニック・脚力・判断力をすべて高いレベルで要求される高難度コース。これまでに走ったCSCや富士見の全日本サーキットの最難関部分だけを煮詰めたようなレベルで、「走っているだけで充分楽しい」コース。
 舗装路区間をスタートし、直後に10%超の激坂をのぼり、花崗岩質の砂礫の激坂から未舗装路に突入し超テクニカルな登りと、ドロップオフを繰り返すシングルトラックを延々すすみ、スイッチバックが連続するダウンヒルを経て再び舗装路へ。
舗装路のアップダウンからまたシングルトラックの厳しいのぼりが始まる。登りヘアピンや急傾斜×根っこにはじかれる区間などバイクコントロールが要求される区間が長い。上り終えてからは稜線上のなだらかなダウンヒルが続き、ここだけはブレーキをかけることもほとんどない易しい区間だが、それが終わると下りスイッチバックがきて、最後は砂利敷きのストレートがあってコントロールラインがくる4km超のサーキット。
  [レース本番まで]
 前日入りしてコース試走を1周まわる。ぜんぜんリアのトラクションをかけられない。レースペースとか抜きにして一番初めの登りすらまともに乗車できないという屈辱をあじわう。本番前に戦意喪失するレベルで落ち込んだ。さらに周りの人たちは平然と乗車していくから余計に精神を削られた。エリートカテゴリはやはり偉大である。
 テクニック的にはいけるか、という自信をへし折られコースのいたるところで押して回った。しかも別件の用事もあり1周で試走を切り上げ移動。
 夜は関西に戻るとのことで、知り合いの自転車乗りに誘われ人生ロードレースのお勉強へ。こちらもうまくいかず自信喪失。コミュ障はつらい。しこたま酒を飲み、酔って適当な勝利宣言だけして寝に戻る。レース前のコンディションとは思えないレベル。まさに千鳥足。
 翌朝の試走でもまあこれが全然トラクションはかけられないし、前日の酒は残ってるし、晩のショックも手伝い走る前からお葬式状態。つらすぎて帰ろうかと思った。まさに半泣き。
 嘆いても仕方ないので、ひたすらアップしにその辺走り回ると、脚自体は思ったよりまわるので少し落ち着く。今できることを淡々とやるしかないのである。
 京都のクソ田舎まで出てきて何しにきたのかというと、「レースに勝ちにきたこと」を思い出す。安い勝利宣言もしてみるものである。
 パンクリスクを嫌ってエア圧を高めで設定していたわけだが、これでは勝ち目はないと判断して、試走時よりかなり低いエア圧へ再調整。半端に完走するのを目指すくらいなら、勝ちを狙ってDNFのほうがいくらか自分好み。
 [本番 1st lap]
 スタートコールは中ほど12番。出走メンバーで気になるのはCJ2妙高で優勝している足立選手で彼は王滝など結果見れば自分より格上、あと0ptのシマノドリンキング勢が実力不明。
 レーススタート直後の混戦は好位置で���えたが、未舗装区間はじめの激坂で足つきしてしまい、一気に順位を落としてほぼ最後尾へ。やってしまった。さよなら俺の交通費。
 見上げればかなり上のほうまで大渋滞。みんなでバイク担ぎ王選手権の開始である。最初は順番どおりならんで仲良く進んでいたが、押しでも順位を一個ずつあげていく。
 ところどころ乗るが、余計に疲れたりして序盤はほぼ押しのみ。舗装路に戻るところで道が広がったのでアタック開始。舗装路に出た瞬間、驚くほどにみんな気が緩むようで面白いように決まる。死中に活あり。大石さんみたいにウィリーできればさらに精神攻撃として効果的だなと思いながら、一気に置き去りにする爽快感。これもMTBレースの魅力。
 二回目のシングルトラックでも開き直って、乗れないところは初めからあきらめて押しで勝負して抜いたりして攻撃。まさに泥仕合。
 低圧にしたぶん、試走よりはグリップさせられるがリム打ち感覚が何度もありそのたびに精神が削られるため、ライン取りが思うようにいかない。しかし行くしか手もないのであけられるところは全開でいく。
 乗車が難しい区間や下りで詰めて詰めてプレッシャーをかけ続けて気が緩む瞬間を狙ったアタック、これしかない。(舗装路は観客も多いし)
 [2nd lap]
しょっぱなの登りでフルパワーで30秒くらいアタックして団子になってた連中を視界から消す。頼むから心折れてくれ!!!
 追いすがる気配だけ感じながら、トレイルへ。アタックで意識が朦朧とするが押すところはさっさと押して行く。順位などの状況はまったくわからないが、見通しが利かない区間ではとにかく耐え、また舗装路でアタックを決め、ひたすら前を目指す。
 すると、マークしていた足立選手を発見。これはもしやすでに高順位か?とようやくスケベ心が出てくる。いけるんじゃないかこれ。
 登りは向こうのほうがうまく、置いていかれたりもするが下りはこちらのほうが速いためプレッシャーをかけることはできる。あとは舗装路に出てからの地脚勝負か。
 砂利のフラットストレートでは追い越しはかけず、呼吸音を上げたりギア変えたりしてひたすら後方でプレッシャーをかける。
 [3rd lap]
あと残すは2回。大事な大事なアタックチャーンス!
 今日イチのダンシングでもがくが、さすがに相手も強者ゆえ折れてくれない。なんとかトラックの入り口は制して優位に立った。しかし脚が重くグリップ云々の前に乗っていられず再びの押し担ぎ王としての勝負になるが、トレランやっといてよかった。
 トレイルでは追われながらも何とか秒数は維持。最後の舗装区間へ入ってもう一度回らない足でアタックするが、全然切り離せずむしろ詰められながら逃げつづけた。(バトル真っ最中に押しが入るというのがこんなに焦るとは思わなかった)
 ひたすら「足立だけは絶対に倒す!!」とだけ念じながら稜線のゆるい下りを攻める。ノーブレーキで漕ぎいれながら突っ込みまくり、頭からスポンジバリアに衝突したりしながらもついに視界から足立さん消える。よし。よくがんばった俺。今日は王将で好きなもの喰う。
 「先頭1分!いけるよ!」
いけるわけねーだろ。たのむから序盤にそういうの教えてくれよ。
 最後は踏めるだけ踏んで地味にゴール。
 大会がアットホーム過ぎてゴールしても暫定順位すらおしえてくれないのでモヤモヤしながら待ってたら、足立さんやおっちゃんたちにいろいろ話しかけられる。
 どうやら足立選手はスポークを折っていたらしい。どうりで下り遅いわけだ。
 そして足立選手は24時間耐久MTBレースはソロ4連覇とか言う怪物らしい。超長距離耐性か、王滝やる上では羨ましいアビリティである。
 公式戦初の表彰台は、レースと同じく手作り感溢れるとても良い感じだった。手作りの銀メダルをいただいたのが非常にうれしかった。
 優勝者はマークしてなかった選手で、地元京都の選手で足立選手のチームメイト。表彰台上のコ���ントもみんな関西弁でなんとも懐かしく心地がいい。
 よく手入れされたすばらしいトレイルに、暖かい人たち。MTBお持ちの方はぜひ遊びに行ってみてほしいコースでした。
 次戦は最終戦 CJ-1下関。なんとか優勝して「ポイント昇格じゃない!」と言い張りたいです。
0 notes
dsp1220 · 7 years
Text
2016 CJ-1 富士見パノラマ
【CJ-1 富士見パノラマ 男子チャレンジ】
 結果:4位 150pt
 機材:車:CUBE GTC 29er 100mmHT
        F:SCHWALBE Racing Ralph 2.25 2.0atm × R:SCHWALBE Rocket Ron 2.1 2.0atm
   着:THE IDOLM@STER 劇場版「輝きの向こう側へ!」 公式レーシングワンピース
 所感&レポート:
 アイマスジャージを着て輝きの向こう側へ行こうとしましたが、大天使ミク様との戦いに勝つためには信仰心が足りなかったようです。
  先日KOTでの優勝もあり、そろそろ公式戦デビューしてもいいかと思いJCF直轄のMTBリーグ「Coupe du Japon」に参戦した。最終戦の下関に出ればおそらく年内ポイント昇格が可能な位置につけているので検討中。過去の1pt事故のトラウマもあるし。。。笑
 Cope du Janには大会ランクが2種類ありCJ-1とCJ-2でまったく扱いが違い、CJ-1では1-2位に特別昇格権がつくがCJ-2では昇格権がなかったりする。
 コースはあらゆるMTBテクニックがほどほどに要求される設計になっており、走ってるだけで充分楽しい。ゲレンデ直登から始まりロックセクション、テーブルトップ、ジャンプできないと超えられない(高速でいくとこける)ドロップオフ、芝の逆バンクなどテクニカルな部分や、地脚勝負の登坂区間などなど今年の全日本選手権とほぼ同じレイアウトとのこと。
  ここのところ雨レースが続いていたが、快晴の秋空の下でのレースとなった。コンディションは完全ドライだが朝露で芝のみウェットのためグリップ間が希薄、シングルトラックの土質はかたく締まっていてグリップを失うような区間はない。
 事前調査からマークすべき選手は2人、PAXの選手とネクストステージの選手。期中登録の0pt勢は間違いなくワケありだろうという予測のもとでネットで調べたらともに全日本CX出場選手。あと一つの懸念事項はキクミミさん。オフロードの強さは未知数だが、オンの強さを考えれば油断はできない。まあ公式戦だし強い人もいるのは当然だし、楽しみでもある。
  [1st lap]
保有ポイント順で整列のため最後尾となるが、定刻どおりスタート。
 スタートダッシュは想像以上に前に上がれない。よーいどん、でモガく練習が必要か。集団内でいきなり落車発生してるが偶然よけれてラッキー。隣にいたはずのPAXのマークしてた選手があっという間に先頭にいて技術・体力の差を痛感。
 焦っていたのかうまくトラクションをかけられなかったりラインをはずしたりして無駄に後退してシングルトラックへ入るが、大渋滞していてゆったり流して走らざるをえない。沿道から22番手!といわれて焦れるがどうしようもない。するとPAXの選手が歩いている。よく見ると手にチェーン。トルク乱暴にかけすぎると切れるのかなあ。優勝候補一人脱落。
 のぼりは低調なペースだったのでシングルトラックでも可能な限りパスしていく。ゲレンデに出て再度視界が開けたと思ったら、人がいない。結構離されてしまったことだけはわかるが順位などはよくわからないので、淡々と目の前の選手を抜いていくのみ。ゲレンデも道幅はあるが現実的なラインの選択肢は少ないため、無理なラインも走らざるをえず追い越しでめちゃくちゃ脚を使う。
 下り区間では芝(苦手)×逆バンク(苦手)=手も足も出ない下り、に苦しんだ。試走段階からここが勝負どころになったらオシマイだなとは思っていたが。。。
 なんとか一周おえてコントロールラインで宇野に何位か確認するがよくわからない。
(あとで聞くと、この段階で7位で1位とは決定的な差がついていたらしい)
 [2nd lap]
最初の登りは道幅もラインも自由なので踏めるだけ踏んで順位を上げる。上を見れば、相当遠くに1位らしき姿があるが、登りで追いつけるだろうとタカをくくっていくことにした。
 ジャンプも華麗に飛び、今の俺カッコええわ~、とひとり悦に入っていると後ろから迫る気配。キクミミさんが来た。ちなみに完全に「中の人」仕様だったし競技中なので無駄な言葉をかけたりはしない。ていうか初音ミクジャージすら着ないのか。登りでパスされたので頑張ってついていくことに。
 いいペースで淡々と走るキクミミさんに合わせて必死でついていくと、3人パックがいてそれより前は本当に誰もいない。そのまま3人をつかまえたところでペースアップが始まる。残りはゲレンデ直登が二回と、芝の下りが二回。。。
 一回目の直登でキクミミさんが単独トップに出たところで、自分もあとを追って二人を追い抜き3位になる。登板だけならいける、と思ったが登りはあと一回しかない。そして最大の鬼門である芝の下りへ入り、3コーナーもたずに一人に差され4位。最後の登りに入る前に決定的な差がついてしまい、必死で追うもそのまま4位でゴール。表彰台乗れず。。。。
 敗因を考えたときに、序盤から参戦してポイント稼いでいれば前で走れたかな、あと一周あれば登りでふるい落としたのに。。。などとは思いましたが、結局はスタートダッシュで前に上がれなかったこと、芝の下りで攻められなかったこと、という脚力・技術力の不足に尽きると思います。機材でもテクでも改善できる手は考えていかねば。
  [番外編]
宇野と恒例のレース後ゲレンデダウンヒルとして、富士見Bコースへ。いきなりパンクするしカーボンHTで行くべきコースじゃなかった。がんがんドロップオフにつっこんでいく宇野に「もう勘弁してください」と心の中で叫びながら、ひたすらフレーム折れるんじゃないかと心配し続ける精神衛生上よろしくない体験でした。ただ八ヶ岳を臨む絶景に落差、コースレイアウト、難易度すべてが日本最高のダウンヒルコースという評判に違わないすばらしいコースでした。
0 notes
dsp1220 · 7 years
Text
トレイルジャム キングオブトレイル
【トレイルジャム キングオブトレイル】
 結果:総合1位
   150分XCエンデューロ 1位
   トレイルランニング13km 1位
   30分XC 豪雨のため中止
 機材:車:CUBE GTC 29er 100mmHT
        F:SCHWALBE Racing Ralph 2.25 2.0atm × R:SCHWALBE Racing Ralph 2.1 2.0atm
補:150min ボトル1本(自家製ジェル:マルトデキストリン粉250ml、ソルティライチ500ml、クエン酸) 途中水ボトル1本、ようかん、ウィダーインゼリー
  トレラン ウィダーインゼリー2個
靴:Montrail カルドラド
 所感&レポート:
 偶然に偶然が重なり3代目キングオブトレイルになりました。(初代、2代目は小笠原崇裕選手)
 とてもアットホームな大会だったので来年も参加しようと思いました。もしかしたら招待選手として。。。笑
  今回の勝因は、完全に運でした。
 裏開催でCJ-1妙高、UTMF(国内最高峰のトレランレース)や翌日のIRCカップ、100kmマラソンなどなどで強い選手層が軒並み他大会に流れてくれていたり、大会参加者も競技内容のせいでキングの短縮版に流れたおかげでできたエアポケットに偶然滑り込むことができました。運動会のかけっこでクソ足遅い勢だった小学生時代の私が「僕より速いやつ全員こけろよ!」と念じていた願いが本当にかなった結���です。小学生だった自分に教えてやりたい。夢はかなう。
  今回も王滝120kmに続き、基本戦略は「温存」と「平常心」を大事にして走りました。
 150分エンデュランス
 コースレイアウトはスタートして、ぬかるんでグリップしない激坂を上り、折り返して土が重くて不安定なくだり、折り返してスピードを一気に奪われる芝生の登りー芝生の高速な下りー芝生の登り、溶岩と根っこでややテクニカルな下り、泥地とアスファルトを繰り返して一周という、テクニックはさほど必要ない(といってもわりと皆さん苦戦してた)が走り応えのあるコース。
  カテゴリ別整列のため先頭でスタートへ。なんと、キングオブトレイルには自分含めて4人しかエントリしていないという。しかもひとり女性。ここで最大の幸運を発揮した。キング・オガ様がいない。
 敵の素性はよくわからないが「のりでエントリーしました」という感じのおっちゃんと、TREK TOP FUELにハイドレーションを背負ったXCM慣れを感じる男性とFサスがSIDワールドカップという玄人感全開女性という夫婦らしき方だった。話を聞くと男女ペアはアドベンチャーレーサーであるという。後で調べてわかったことは、今夏参加したOMM BIKEで1100ポイントというぶっちぎり総合優勝を果たした日本を代表するオリエン競技者だった。そのとき我々は250点ほどでブービーという結果だった。因縁の戦いである。
  ホールショット争いもほどほどにバイクカテゴリのみのナカザワジム重由一選手が飛び出す。まああなた王滝120km僕より1時間速いですし。とりあえず重選手についていこうとしたが、下りでボトルをいきなり落として中身も半分以上失う。150分間ほぼ給水なしか。。。と絶望したが、拾ってとりあえず戦線復帰。
  ボトルを落としたことで逆に冷静になって、淡々と周回をこなして温存していこうと決意。下りもサイドカットの危険性がある最速ラインを捨ててでもパンクリスクの低いラインで進み、のぼりも息が上がらない限界くらいに抑える。ひたすら耐えの一手。
  トレラン時のエネルギーを摂取していく必要があったので、折を見てヨウカンを食べ続ける。レース間のインターバルがわずか1時間なのでMTBレース後に固形物を食うと腹痛のリスクを抱えるためこの判断は事前の計画通り。計画とひとつ違うのは準備した水分・ジェルを半分以上失っていること。エネルギー量についてはLT以下の運動では脂肪燃焼が支配的なので、備えは腹回りに充分以上あるから心配しなかったが、問題は水。誰誘っても来てくれなかったので単独参戦の自分はチーム員を頼ることもできない。
  さてどうするか。場内アナウンスで1位であることはわかるが、タイム差がわからない。順位落とす覚悟で下りるか、ラン捨て覚悟で走るのか。。。
  そこで強運を再び発揮する。「いざわー!いけー!」このレースの主催企業の方であり、誘ってくれたミカ姐さんが応援にやってきた。まさに渡りに船。天から降りてきた1本の蜘蛛の糸にすがらない手はない。「フィードお願いします!!」とボトル手渡したら察してくれたのか、次の周回には水入りのボトルを持った姐さんが。あれほど人が女神に思えた瞬間はない。輝いていた。あれはナギ様やでぇ。「行ってこい!」の言葉に背を押され、せめてバイクパートは1位死守を誓う。
  相当抑えて走っているつもりでも登りがきつく、足が徐々に削られていく。二時間経過時点にはかなり踏めなくなってきていたがとにかく焦らず、恐れず、うろたえず。淡々と周回を重ねて、ついに2位をラップした。これは勝てる。タイム差にして7分以上はなしたため、パンクトラブルがあっても乗り切れることを確信して、それでもなお慢心におぼれることなく、ペースもコース取りも堅守。
  そのまま無事に1位でガッツポーズ(グリコ)しながらゴール。これがやってみたかった。苦節8年、長かったぜ。みか姐さんに感謝を伝えたら、わざわざ水を入手に走ってくれたという。おれなんて水道水で充分なのに。。。すぐに着替えてランの準備。クエン酸やら糖類やらアミノ酸やら摂取してマッサージも怠らず。
  
  トレラン13km
 コースはまずゲレンデ上の芝生の坂を直登し、すべりまくる芝の下り、再び一気に芝を登ってゲレンデ頂上まで行って、そこからバームが連続するMTBダウンヒルコースを駆け下りて、再び芝の登りで頂上近くまでのぼり、再びバームとドロップオフや根っこが出まくるダウンヒルコースを下って平坦走って一周4.3km×3周。
  4人しかいないので、ここの順位で3位に入ってしまうと形勢は傾く。しかしトレランどころか、長距離ランニング競技の個人種目なんてADV除くと中学のマラソン大会以来である。完全な鬼門。仮面ライダーに挑むショッカーの気持ちである。
  夏ごろから江口さんに頭を下げランの稽古をしてもらったりして舗装路を普通に走ることはできるようになってきていたが、トレランは完全な我流。しかし私にできることといえば、「今できることを、淡々とするだけ」である。
  人間の歩行速度はおよそ4km/hといわれる。ならばレースは3時間はかかるか?ということで今回も補給は多めに持った。(気が小さい)。ウィダー二個と、うらカンポー(芍薬甘草湯)をもちスタート。MTBレースとうってかわってピリピリした緊張感。まるでロードレース。いつになっても慣れない。
  スタートと同時にトレラン勢が猛然と登り始める。マジかよ。こっちは2時間半も自転車こいでんだから、ちょっとは気を使えよ。その中にKOT2位の姿が。さらにすぐに3位にも抜かれて開始1分もたたぬ間に3位転落。それでもなお眼前にそびえる芝生の壁を見て、温存しか戦略を持たない自分は決意した。俺は歩く。
  焦るな、恐れるな、うろたえるな。トレランだけ参加の人たちと戦っても仕方ない。敵はKOTの人だけ。距離は長いのでいずれ捕まえられるはず。そういえば昔、われらが大正義であるジャスティスこと尾鷲さんに言われたことがある。「登りは斜度がきついところはゆるめて、斜度が緩んだら踏め」「平坦で休んでじゃねーぞ!」SDLきっての登り屋さんの言うことを信じよう。まだ先は長い。 
  腕振りだけはキッチリして、ひたすら歩いて登る。緩んだら走る。きつくなったら歩く。すると、すぐに一人は追い抜けた。さてあと一人。
  くだりに入ると世界が一変した(おおげさ)。まわりがやたら遅い。ゴボウぬきやでぇ。
  これも幸運だったのだろう。このダウンヒルコースは知り尽くしている。斜度、バームの位置、順番、ドロップオフの高さ、木の位置、根っこの出方。何度も何度もMTBで下った道だ。体の使い方もダウンヒルで培ったすべてが活きてくる。楽しい。(でもやっぱりMTBで下ったほうが楽しいだろうなあと思いながら)
  すぐにもう一人を捕まえるとあとは周回を重ねるのみだった。のぼりで貯めて、下りで出す。爽快。すごい綺麗なおねえさんが鬼のように登り速くて、下り意味わからないくらい遅くて、なんだかんだストーカーみたいになっていたが悪気はないので許してもらいたい。(最後はのぼりで決定的な差をつけられましたが)
  3周目にはいるころには、のぼりでヨタヨタ歩くのが精一杯で腕を振るのもしんどい。何もほしくなかったが次の30分XCにむけてジェルを胃に流し込む。最後の下りでもう脚が棒みたいになってきてはいたが、踏めるだけ踏んでいく。何度も後ろを振り返って視界に敵はなし。勝利を確信してさすがに浮き足立った。しかしここでこけては元も子もない。必死で慢心を押さえ込み集中して下る。平常心。慢心こそが最大の敵。それでもきっと相当な笑顔だったはず。島村さんばりの、笑顔です(武内P)
  本日二度目のガッツポーズ(グリコ)しながらゴール。まさかランでいけるとは思ってなかったので感動もひとしお。
  興奮冷め切らぬまま車に戻り最後のレースへ向けて調整。人生でこんなに脚が攣った経験はない。動くのもいやになるくらいの疲労と、雨に打たれ続けた寒さで寝袋に包まってがたがた震えながらクエン酸などなどを無理やり流し込む。つらい。車中で足つりに悶えながら雷鳴を聞く。
 「30分XCは悪天候のため中止します。表彰対象者は食堂へお集まりください!」
勝った。なんかよくわからんが勝った。
 SDLキャップと神戸のチームジャージを着て表彰台へのぼり、チャンピオンジャージに袖を通す。小笠原崇裕さんの後を継いで3代目キング伊澤の誕生である。ビッグネームが踊る割になんという棚ぼた勝利か。(時期的にはおはぎ)
 表彰後、一瞬だけ雲が切れて富士山が見えた。人生、不思議なこともあるもんだなと思った。
  不思議なことというとまさかそのまま車中泊(二泊目)して、翌日もふじてんでMTB仲間と本当にダウンヒルするとは思ってもみなかったが。。。笑
0 notes
dsp1220 · 8 years
Photo
Tumblr media
0 notes
dsp1220 · 8 years
Text
【SDA 王滝120km 9月】
結果: タイム:8時間57分22秒     順位:総合37位/72  (参考 2016 5月100km戦績) タイム:6時間23分49秒    順位:総合105位 機材:車:CUBE GTC 29er 100mmHT(ショック圧を規定値より下げた) F:SCHWALBE Racing Ralph 2.25 1.8atm × R:SCHWALBE Rocket Ron 2.1 2.0atm      グリップ:Ergon GP2 シートポスト SR SUNTOUR NCX    着:SDLビブ、    補:ボトル1本(自家製ジェル:マルトデキストリン粉250ml、500cc用メダリスト1包、ソルティライチ500ml)、ハイドレーション2L(アミノバリュー)、一口ようかん×8、芍薬甘草湯×4包、エスタロンモカ×6錠、梅干×8個、BCAA粉×3包、薄皮あんぱん、パワージェルグミ ⇒途中でボトル一回交換 所感&レポート: 「温存」と「平常心」 自分にとって王滝はまだレースではない。 ひとつの到達点としての120km完走ができた。残すはSS100kmに挑むか、サブ6サブ5と高みを目指していくのか。。。 王滝120km挑戦に当たっての戦略は、「温存」と「平常心」 「温存」 自分の脚力では9時間切りができるかどうか、欲を言えば8.5時間目標くらい。 上りも下りも体力を使うMTBで、なおかつ長時間走るとなると普段ろくにトレーニングしてない身としては徹底的な温存戦略を取るしかなく。 目標は100km終了して地獄の20kmループ進入段階で、踏める脚と、踏み続ける心を失わないこと 具体的には乳酸閾値以上での運動を極力避ける、理想的にはLT直下での運動を継続することがタイム削るためのカギになる。これは普段の練習から息が上がる負荷を体に覚えさせることで測定値指標に頼らず対処した。計器類何も持ってないし。笑 さらに荒天のため、パンクによるタイムロスが「低体温症」リスクに直結するためパンクだけは絶対にできないので、下りも普段の6割くらい(感覚で)までスピードを落としてライン取りはとにかくパンクさせないことだけに集中。 上りも下りも温存するとともに、序盤から積極的な補給を実施。塩羊羹や自作の超ハイカロリージェルを流し込むように心がけた。体感気温が低いので水分欲しくならないがこちらも思い出したら飲むように努めた。運動でのカロリー消費にくわえて、体温維持にもカロリー消費は使われるため気は抜けない。 「平常心」 長時間の緊張状態と体力的な負荷によって、人それぞれとはいえ(おれだけ?)メンタルをかなりボロボロにされるため過去2回の王滝では走りながら泣く場面もあった。まわりから「ヒトの心が備わっていない」「感情がない」「感情を演じているだけの機械」と散々な言われようの自分ですら、あらゆる鎧が削げ落ちて相当感情的になってしまう。 これまでの経験から泣くとパフォーマンスが劇的に低下してしまう。なので泣かないためにも感情の起伏をとにかく抑えたい。そのために徹底したペース維持と、抜きつ抜かれつの関係でも気にしないように気にしないように…そしてパンクを避けることだけに集中して雑念を振り払う。 服装も寒さを防ぐような仕様にして身体的不快感からの気分の上げ下げがないように気もつけて臨んだ。上下ロングジャージにレインウェア上のみ。チャックの開け閉めで暑さ寒さに対応する作戦。 [当日まで] MTBのコントロール能力だけについては、毎週日曜日にはほぼ必ず山に行っていたのでダブルトラックはおそるるに足らず。9時間という長丁場のレースへの対策は一回のライド時間を長く(想定の9時間目安)取るようにした。直前期になってからは自走富士山や、近隣の山を片端から回っていくなどして時間耐性をつけるトレーニングを中心に据えた。さらに平日は自転車ではなく「走る」トレーニングをしていた。 [出走まで] 超ガチレーサーでもないので、安定のソースカツ丼「志をじ」で中盛を食う。やはり美味い安い多い。いつかは大盛りを、と思うが中々チャンスがない。 現地は雨がぱらつくかどうか、というくらいだが予報は完全に雨。腹をくくる。コース説明を一応聞いて夕食を食べて、隣の車の人に話しかけてみたらCJエリートを走るという方。120kmの参加権は7時間切りだけでなく、JCFエリートカテゴリの選手でもいいらしい。自分が参戦するカテゴリは名実共に日本一決定戦なのだと実感した。 テントはって寝てたら深夜の大雨で水没しかかり、あわてて転居した。眠り自体も浅く小刻みに目が覚める。おかげで寝不足に。 朝3時30分過ぎに起きて準備。天気は悪いが気温は低くない。どれくらいの冷えに悩むかにもよるが100均雨合羽かレインウェアかで悩んで、レインウェアを選択した。低体温症のリスクはやはり怖い。 バイクは4時半ギリギリに並べにいく。今回は別に急ぐ必要もない。平常心平常心。 迷いに迷ってかなり多めの補給食をカバンにいれて、さらに雨パンクのリスクが高いとのことでチューブも二本。気が小さいので毎回過剰装備で苦労する。サドルバッグも前回のように開かないように針金でチャックを固定した。 目標タイムは10時間。CPごとの目標タイムも考えず、ただ120kmを走りきることだけを念頭において走り出した。 [~CP1まで] スタート後は舗装路をゆく。血眼でポジションを上げる選手もいれば、5分も経ってないのに遅れ始める選手もいる。自分はあくまでマイペース。いずれにせよ700mアップ70分近い登りなので無理は出来ない。オフロード区間に入ったくらいでこれから始まる道のりに思いをはせる。事前説明で聞いてはいたが、5月で下った同じ道とは思えないほど道が荒れに荒れている。人がまだ多いので抜かしていくときのライン選択肢が少なくなるのは鬱陶しいが、普段走っている道を思えば子供だましにも等しい。抜いても抜かれても動じない心の平静を保つ。 序盤は森の中なので風もなく雨も弱く、レインウェアでは暑いが対応できるレベル。寒さに震えることを思えばかなりマシ。上に付く頃には道ではなくもはや川登り。いわゆる鮭の遡上である。おれたちゃシャケじゃねーんだ(CV:大泉洋) 第一ピークを終えてくだりへ。雨が強くなり一気に冷え始める。予想通りパンクしている人がいたるところにいる。数秒早く下るために10分パンクでロスすると結果は損なのである。HTでなおかつパンクしたくない自分は、とにかく安全性重視で抑えて抑えて下る。フルサスの人や登りで置いていった人たちに何人も抜かれる。これまでの自分ならなにくそと反応してスピードを上げていたかもしれないが、心に波風すら立たない。+20km、という重りが精神安定剤としても効いていたのだろうか。 王滝は「平坦ですこしガレたジープロード」というイメージで語られることが多いが、今回はシングルトラックのトレイルが延々と続いているくらいの難易度を想像してもらえればよいだろうか。 CP1では止まらなくてもいいかと思ったが、トイレストップと事前に決めていたあんぱんタイムを取る。計画通りすすめることが平常心を保つカギだと思った。しかしますます雨は強くなるばかり。 [~CP2まで] 王滝の魅力として選手全員が同じ方向を見て、同じ目標を心に持ち、同じ苦境を共有していることが上げられる。きっと集団前方でやりあってるトップライダーたちも、それを高いレベルで共有しているはず。自分にとっては完走がやっと(行きの車中でカスだのゴミだの言われるレベル)ではあるが、周りも似たような走力の選手がいて幾度となく抜きつ抜かれつを繰り返す。これまでの5王だとなんとなく仲間意識が芽生えたりするものだが、今回はどうにも孤独感が強かった。 下りは文字通り川下り競技となっており、ラインが全然見えないのか無いのかよくわからないがどうしても水の流れに視線を引っ張られてしまう。石をよけるにしても割と大き目のものしかそもそも判別が出来ないため緊張の時間が続く。パンクの心配をしなくてはいけない分、はやく登りが来ないかと祈るほど精神的には負荷がかかっていた。 5王であれば唯一のご褒美セクションであるはずの湖畔の平坦がやってきた。これを楽しみにしていたが期待は脆くも砕かれる。深い水溜りの連続で全くスピードが出せず、重いギアを踏んでいられない。さらに向かい風に押し戻され、水の走行抵抗は想像以上でちょっとテンションが下がる。しかし平坦の終わりくらいには何人かを追い抜いて、皆辛いのは同じか、と平常心を取り戻す。 下っているとタイヤの擦り音がしてまさかパンクか?と焦って止まると、まさかのサドルバッグの固定ヒモが千切れてぶらさがっている。安物はやはり良くないな。。。このときばかりは準備の穴を恨めしく思うが、前回のように中身を失ったわけではないのでハイドレーションバッグに無理やり押し込む。チューブ二個と工具の重量が腰に来る。これからという時に。。。 そうこうしていると川が流れている。これまでは道と平行にちょろちょろと川が流れていたのが、横から川が轟音を立てて流れている。左は断崖。絶景である。さすがに笑ってしまった。流されたらこれはさすがに死ぬな、と思い押してわたる。膝下まである濁流をわたる恐怖。アドベンチャーにふさわしいコース設定だった。 ふと気がつく。雨の不快感も疲労もあるはずなんだけれど、壮大な冒険をポジティブに楽しんでいる自分がいる。現実感があまり無い。荒々しい自然の猛威を、受け入れている自分がいた。普段ならちょっと足の裏がぬれるのすら嫌なぐらいなのに、RPGでもやっているのかというくらい冷静に、透明なフィルムを通してみているかのような感覚だった。 CP2は5王のCP1と同じ場所。吹き付ける暴風雨で長居すると冷えで脚が固まりそうだったので急ぎトイレストップと補給。まだ背中のハイドレーションに水が残っている。悪くない。 [~CP3まで] 見慣れた稜線上の雄大な景色を少し楽しみながら、必死で下る。崖を見るといたるところから水が噴出している。土砂崩れの痕跡も多々ある。これちょっと揺れたら崩れて死ぬな、と直感的に理解していた。もうすこしワガママに人生を生きておけばよかった。帰ったらワガママになろう。 長い下りが続き手首が痛い。ラインが無い。今回はフルサス優位だったか...それともサスをKashimaコートFOXにすればもう少し負担が抑えられたのだろうか。いや先ホイールだろ。などと妄想しながら走るが結論は出ない。若干眠気が出ていた。 くだりきるとCP3。無視。パワーバーもらえるとわかっていたけど無視。 [ループ分岐まで] 登り返す。これまで下ってきた分を取り返さなくてはいけない。淡々とひたすら脚に負荷をかけず回し続ける。これまでそうしてきたように、すこしでも走りやすいラインを探して、ペースの合わない人をよけて。 120km合流地点に。ここからの下りと登りを1度ずつこなせば100kmなら最後の下りが始まるためテンションが高く飛ばしていく選手が多い。ここでも思いのほか冷静で心は動じないまま。 下ってもう一度登り返す。うしろから全然ペースの違う選手を感じたらあっという間に追い抜かれる。真っ赤なS-Worksに真っ赤なspecializedウエア。まるでシャア。(正確にはスペシャの赤はジョニーライデン機の方が近い気もするがサザビーはスペシャ色にちかいからOK)竹谷さんか。。。格の違いを見せつけられた。 くだりきって120km分岐にようやくたどり着く。温存に温存を積み重ねて、ようやくたどりついた気分としてはなんか「あっという間に」100kmが終わっていた感覚。時計を見れば7時間切ってるくらい。よたよた走ってきた割には悪くない。もう「温存」と「平常心」はここで捨てていく。��とは出せるだけ出し尽くすのみ。 [ゴールまで] トイレストップと補給を済ませて最後の戦いへ。想定では60~80分の直登。ロードで言えば200km自走してきて乗鞍を登るような感覚といえば伝わるだろうか。 はじめから声が出るくらいの激坂に登る。チェーンは完全に油切れで歯離れがうまくできないためか何度もチェーンが詰まってクランクが止まる。激坂に加え深い砂利にタイヤを取られ再発進が極めて困難なため、なんとかこらえようとするるが足つきしたり押したりしながら何度も乗ったり降りたりを強いられる。 そもそも砂利が深く、参戦者数もわずか70人しかいないため路面が踏み固められておらずグリップさせることすら困難であった。滑る登りがいつまでたっても終わらないうえに雨、ときどきチェーンジャム。突如として怒りが沸点に達して叫びながらキレまくる。とにかくイライラが収まらなくなった。 途中ひとりパスして、登りが終わった。時計を見ればきっちり70分間登っていた。今度は稜線上のアップダウン。顔に当たるススキにブチキレて叫び、チェーンジャムに叫び、終わらないことに叫び、とうとう脚がつって叫んでいた。(おかげで翌日のカラオケでは割と声が出た) 合流して下り。100kmの後続なので上り下りともペースが全く合わず、イライラを引きずったまま「どけよ邪魔なんだよ」と声に出すことを止められずにいた。最後の登りではさすがに落ち着いてきて、パンクを避けることにだけ再集中。下りも一度走っているのでほぼ全開で押し込んで、ラストの平坦を流してゴール。さいごオッサンに刺された。俺に勝ってそんな小さなもの得てなんになるというのか。 嵐の120kmを走ってきた気持ちは、これまでの王滝に比べてとても地味だった。やりきったという気持ちすらでてこない、平坦で穏やかなものだった。
0 notes