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存在と死
夜ごとに私を消えるのは、 私の世界の存在の意味、 石ほどにも堅固でもない私の心臓は、 昼の昼間、私を分裂させる。
極度のあがり症で私は、 人生を損しているという、 得をしている。
それが得でなくて何であろう。 宇宙は今誕生し、 感情を欲している。
蓮の花が海底には咲いています、 私は今、そこには行けない、 けれど私には見えています、 私の存在は海底の白い花。
夕暮れの中で、私は私を失えば、 私は海の底まで一気に降りていきます。 存在も理由も、時間も空間もなく。
それが私の死であり、 私の生です。
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インク
きらきらと舞う 地上の波、 どうせ死ぬことが全てなら 生きてやっててもいい
心が「好き」って鳴いてる 暗い、ゆるい地上の中で、 脆さが好き 揺るぎない弱さが好き
空の星は陸の欠片、 全ての星は太陽の影で光っている、
全ての人が他人ならいい、
会えば「おはよう」と言い、 笑う。 私は疲れた。
「もう終わりだ」と言われたなら、 私は笑う。 Amazonでインクを買って、
私は眠る。 インクの海の夢を見る。
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部屋の中で
遠い情景の中で ふたりキスをすることは 素敵じゃないか?
カーテンが揺れる カーテンが揺れる それだけ
印が刻まれた泥地を行く それだけ 暗く暗く それだけ
壁の染みが笑ってるみたいに見える 笑いとは染みじゃないか? 部屋の中にいて
それだけ それだけ
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雨
涙から夕陽が零れてくる 貧相な息を吸う その息は私に、とても美味しい。
日々は容赦なくひび割れて、
情け容赦ない雨が降る 情け容赦ない雨が降る
痛い雨が 夜の雨の砂が私で弾ける
感情をこじらせた猫みたいに 感情をこじらせた猫みたいに
あなたは感性の死体だ、
あなたは、感性の死体、 冬のまるい歳下の雨が降る、 冬の、雨が降る……
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夜の隙間
三本の樹と暗い野球場 何もかも本当にあったこととは思えない 記憶の扉が開いて 暗い、影のような光景が 逆光のオルゴールの音色のように そこに新聞紙ははためいて 何もかもが思��たより早く 滅びていってしまうけど そこを変わらぬ月影が 祈るように、溶けるように 僕の心拍を刻み 過ぎていく 妖和の黄昏は、夢のように 樹から樹を、僕の眼の外に 塗り損ねていき 孤独の方向へと あの世へと 空の明かりを滲ませていき アスファルトの上で、僕は もはや 僕の足とは関係がない ただ空の葉っぱがさらさらと揺れ 葉っぱは夜の、水銀灯に触れ 見れば見るほど純粋な、女装した大人たち みんな帰っていく 帰っていった 夢のような夜 野球場の暗いバックネット 風の絡んだサーチライト 何もかもが僕を置いて去っていく こんな夜とも僕は関係ない ただ夢のような 大きな三本の樹 その隅で僕は唾を吐き 唾が地中に、暗闇に 死後みたいな 夜の隙間の端っこに 溶けていくのをずっと見ている
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宇宙はいつも最後の笑み
1 ひとつの魂が消えて 星がひとつ増えても、何の意味も無い 僕はあなたの存在と あなたと話せる現実だけを望んでいるのに 理想だけが燃えて 理想なんて無意味な地上が残るとき 寂しさの中で 僕は死ななければならない 寂しさだけが唯一 僕が生きて抱いていられる 純粋さだから この世界には百億もの 人がいるけれど 僕が話したいのはあなただけだ 僕にはもう恋愛譚も書けない ただ洋服を着た恋愛の内 日常が、永遠に続く物語 あるいはただの、終わりしか 描けないと思う 前髪を触りながら思う これは一体何だろう? 宇宙の端だろうか? 指に毛先が絡まり抜けていく 希望とは何だろう? まだ燃え残った季節が巡り来て 地球は疲れた息を吐いている あなたといるだけで良かった 他にはどんな景色も要らない 昼間 脳が脱水していくように 僕の日々も透明になる 僕は僕の消失を望む ただお気に入りのペンをポケットに入れて 届いた葉書を夜には燃やして 僕は僕の消失を望む 誰もいない土地で 何もかもが燃え尽きていく風景を あなたと見ていたかった 2 僕は何も産まない 僕は僕の手を燃やす 僕は僕の手が砕けていくのを見ている いつかギ���ーが弾けなくなるまで いつも三日前 全てがデジタルの海で浮遊して 霧になる 霧になる 映写幕が擦り切れるまで 現実が裂けて粉になるまで 指の骨でギターを燃やす 心を燃やす 心を燃やす 薬も要らない お金も要らない あなたは快感になり 僕は快感になり 全ての苦境は虹になる 歴史も燃えた 誤解も嘘もきれぎれに 燃えていく 世界中のギターを買おう 宇宙の終わりの博物館で 僕は僕たちの骨を売ろう 笑いながら、ねえ 蒸発しよう デジタルの海で 心臓の肉を切り出して 全てが現実となって眼を閉じるまで 重力は炎 重力は灰 全てが肉眼に溶けるまで 笑っていよう 笑って 笑って もう 逆らうのはやめよう 僕がいて あなたはそっぽを向いていて 明るい昼間の草原の中 僕はあなたの名前を呼びたかった 寡黙な本みたいに 笑っていよう 世界は粘性で 燃えやすい 僕はあなたの名前を呼んだ 手紙に火を付けた 笑っていよう 薬瓶みたいに割れやすく 3 僕は消滅を望む とってもあかるい消滅を望む 電車みたいに 通り過ぎていく意識に向けて 骨の手で 骨の手で ギターを弾こう アンプが星になるまで 僕はあなたと爆発したかった 星が増えて 星が増えて あの星 くすんだネックだよねと 笑いたかった あなたと話をしたかった 骨がギターとこすれ合って 燃え尽きていく 燃え尽きていく あなたがいたら笑えたんだけど 涙の行く末 砂 塵 錆び 灰 未来は過去の焼却場 みんな間違っているよ 金色のスピーカーの向こう 僕たちの手は ただの発火剤だ あなたは純粋だからとても燃えた 僕はもう全てを弔っているのか 寿いでいるのか 分からずにいる 明日は本を燃やしに行くよ そして地球が次の氷河期を迎えるのを スピーカーを抱いて待ってる これは日常的な話 ただあなたといたかったな あなたと爆発したかった あなたは宇宙の最期の笑みで その色は…… 4 つまり物質とはエネルギーだから 僕は徒労さえも好きだよ あなたの宇宙の最期の笑みで 本はよく燃えるよ きっと僕とは認識で 色はさっさと鈍く燃えるから ギターを抱いて、詩集を抱いて 僕はもう そう、遠くなく 眠ることさえ出来るかもしれない そう思う きっとあなたは空じゃなく 僕の意識を死に続けて色になり あなたは僕を死んでいるかもしれない 弦を巻くよ 血が出るまで歌うよ 詩は現実 ぼろぼろに擦り切れた水を浴びて 形ある僕の身体は もう歴史とは呼ばれない そうなりたい 生活 あなたは宇宙の最期の笑みで 僕の脳は追いつけないかもしれない 僕の手は燃える あまりに緩慢な速度で 生は燃えていく 認識は遺書 来世は無い あなたの不在が無限な分だけ 僕は全てを知った 詩は現実 永遠の痒みと吐血と真っ赤なギター 僕は生きるよ 僕は元気です、なんて 生とは自殺です 分かってるから 僕はあなたが生きてる現実が良かった 5 まるで予防接種みたいな気がする 世界なんて
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メモ
* 私は私を抱えきれないので、私は私の端をあなたの世界へ掛けたい。 自分自身という鈍い感情。 愛着心という兄弟愛。 あなたが愛している、あなた自身の音楽は何ですか? スピーカーを抱えて眠りたい。 * 私は、薬を抜いて、全てが美しく見えるのを待ってる。 世界を愛したいから。 CDが、優しい影のようだ。 優しい言葉が生まれるのを待ってる。 着替えの途中でふと、私は世界が、全て見慣れないと感じる。 シャツを着てさっぱりと立っている私は、もはやどんな情欲も抱かないだろう。 愛用のペンが、みずみずしく他人のようだ。 それは過ぎた季節が私の部屋に置き忘れた雫の石のよう。 綺麗だけれど、私の指の、温度とは関係ない。 私は、泣こうと思う。 シャツを着た私が。向精神薬でまともな顔をして、 私とは関係ない、この私が。 * ねえ、あなたは泣いてるの? あなたはあなたの部屋にいるの? あなたはあなたの部屋が好きなの? つまり何でも手近なものを胸に抱いて、 優しく泣けるってこと。それほどの愛情があなたにあるなら、あなたはあなたに熱心で、 私を、きっと愛してくれるのでしょうね。
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6
金魚の色を掬うように、 未来の匂いは言葉で掬う、 ディスプレイには光る女の子が映っていて、 彼女が衛星から静かに送られてきたことを、 僕は知っている。 * 孤独な宇宙には、 詩は似合っていて、 ギターは似合っていて、 英語も似合っていて、 でも家族は似合わない。 * 誰も予定表には書き入れないけれど、 誰もが死ぬらしい、 死んだら何もかも消える、 消えることがアートだから、 宇宙の全てが美しい。 * 心の戸締まりをして、 小さな友だちを見付ける。 どんぐりみたいな。 放課後の旧校舎で配水管を掘り出して、 僕はそこに血のネットワークを埋めた。 * ひとりふわふわと飛ぶ、 遠い切手のように。 夜中近くに揺れる、 かすみ草のように。 * 真夜中の香水の匂いがする。 少し錆びたような。 血のような。 夜中、マイクロホンと恋をする。 誰もいない、煙草の匂いの滲みた、 スタジオで。
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夏の夜の終わり
白い 静かな息を吐いて、 陸に溶け散る雨の音を聴く、 穏やかな冷気の中に 虫の声の金属が上がっていく、 プラスチックの中に入れられた蒸気雲 大きな金属の綿…… みんなが家を空けていると、 目を開けていると もう何日も経ったような 懐かしいような 扇風機の音がします もうすぐ秋です……
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活字の罠の午前二時
インクの川の渡し場に、 黒と白との花が咲き、 インクの雨の真下では、 活字の石が冷えている。 インクの川の岸辺には、 黒と白との街があり、 インクの夏の真昼どき、 街は幽かに揺れている。 インクの街の人々は、 背表紙並ぶ本棚で、 インクの星の空の下、 読まれるときを待っている。 インクの川は海へと続き、 海は私の中へと続き、 インクの泡の音がして、 私は文字の中へと溶けてく。 …… インクの窓を見透かせば、 百日紅の花が咲いてて、 青草が生えてて、 海がひときわ大きく揺れて、 私は本をぱたんと閉じる。 インクの街の人々は、 文句も言わず去っていく。 本を綺麗に並べたら、 まるで銀河のような静けさで、 薬とお水を飲んだなら、 インクの力の助けを借りて、 今度は私の街を描こう。 雨と光の出来事を、 今の私の深海を、 流れる街の旋律を。 インクの川の上流で、 言葉の雨が降りしきり、 その雨音に惹かれるがまま、 私は歌って私は書いて、 薬とお水が回って、 海は静かな大荒れです、 波と光が波と回って、 黒と白とで、 インクの花を名付けるように、 私は眠ります。
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言葉たち
1 僕の部屋には郵便受けがない。でも架空の郵便受けに今日も神さまからの加速度が届けられるみたいなんだ。 本棚は花畑のよう。そこに今日も日が差している。 360、それはまるで弟の首のようだ。 本棚から水の流れる音がした。見てみると村上春樹の本が並んでいるのだった。 冷蔵庫は真夜中の色をしていた。ドアを開けると真夜中から光が漏れだした。 星空が光っていた。レディオヘッドのヘイル・トゥ・ザ・シーフみたいな星空だった。 壁は太古の平原に繋がっている。戦いの記憶、そしてその向こうの石壁に。 ヤマハのステレオはまるで青いガイストの渦巻く墓場のよう。 glass, green, pink, yellow, sour, hegemony, 僕の部屋には休みがない。歯車のガーデンパーティ、記憶中央の広場に連なっている。「名声」の字がカレンダーの裏に隠れている。 錠剤。囚人たちの日常。電話。線路の側の子供たちの遊ぶ声。 2 孤独。病院の屋上でひとり風に吹かれているような。持ち物はiPod、砂漠、ピルケース。財布。ぼろぼろになった文庫本。ヘッドホンを着けている。病気。私の病気。鉄柵。 私は私の病気を深めていく。私に正常も異常もない。病気とは他者によって名付けられた他者としての私。私に何の異常もない。私が病気だというのなら、私は病気を深めよう。私が病気だというのなら。それが私なのなら。 存在は全て愛ゆえなのだ。 優しさは、自然な好奇心だ。自分の中に、何かに惹かれる感覚があれば、それが優しさだ。優しさとは、分け隔てのない感覚。道に迷った旅人に、道を教えてあげたり、花に水をやるような感覚。 世界はありのままにひとつだ。世界の他には何もない。 私は、眠っている。私。私は世界だ。 そして全ては花の夢だ……。 心の深淵を覗きたい。心の表面をどこまでも深く見つめたい。 ラップトップ。私の両手、ギター。キーボード。ヘッドホン。iPod。 カーテンが���れている。 3 最後に残るのは、そして始まりの始まりからあったのは、やわらぎだよ。私たちは動物。温もりから遮断された動物。 私は自分の思考力と言語力の低さを嘆く。何も知らなくていいんだ。けれど思考力と言語力は必要。 私は個人的な世界に住んでいたい。私の世界全体が他からの病棟であるように。 世界は好きかい? 世界が存在していること。世界の隅々までが自分だということ。全てが全て愛おしいもの。 自分がそこに帰っていく場所。個人的な、ものすごく懐かしい記憶。 洗濯機には洗濯機の神さま。音は音楽になる。不思議
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無題
朝日が照ると丘が恋しくなる。
しめじ色のロッカーにも日が当たり、 鏡のガラスも割れている、 朝、冷たい空気の中で、手は遠く、 神父の口癖みたいに揺れている。
美しかった過去は羽になり、 僕の小宇宙を越えていった。
僕は昼の「怠さ」っていう風圧に負けて、 生来の明るさも窓の外で鳴く、 小鳥の声に託してしまった。
何かが見えてくる瞬間がある、 夜の青に負けそうになる、 楽しかった思い出を忘れ、 丸いグラウンドを思い描く。
丸い、丸い、グラウンドを。 朝日が照ると、朝日が照ると、 朝日が恋しくなる、手を見、 手からの血を辿る、丘を、丘を見る……
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冬の街にて
裁判所からの帰り、 そろそろ終わりにしてもいいと言われ、 ――
1 雲が浮き上がっていく、氷の映る場所は、どこも陸の孤島で、 階段を上るごとに、足音が暖かく身体を包んでいく、
雪が柱を上がっていく、廊下は薄い薄い何枚もの鏡張りで、 私には何の感情も湧かない、尊敬する人たちのドアは、緑に、そこかしこにあるのに、
カフェに入ると、給仕に向かって、私は訳の分からないことを喚きそうになる、 彼女はにやりと笑い、 「大丈夫ですよ。どの一場面も、一枚の迷路にして、 「あなたの全て」 ことん、とお水を置いて、…… 私は乾いた乾いた声で「こんにちは」を言う、 窓際の赤い赤い、ドライフラワーに。
2 私に会いに来る人、あれらは私の何に会いに来るのだろう、 私には私の表面しか見えない、愛され過ぎている、 私はここにいないのに。
文化には体重がある。改めて私が服を着ることが奇妙だ。 装いだけで――
3 コーヒーが来る。私は「ありがとう」と言う。 揺れる、訳の分からない場所に思える。
改めて私のいる場所を見渡すと、ここは廊下だ。 そこには、意味なんて無い。 壁に触れると、冷たさに驚く。 恐竜の骨のように冷たい。
雨。 給仕の女の子が外に立っている。 何故か私だけが雨に打たれている。 いや、私はソファーに座っているのだ。 「お水はいかが?」と彼女は言う。 私は、「カーテンが…」と口にする。 彼女は「ああ、ああ」と言う。 彼女が手を翳して、「えいっ」と言うと、 カーテンが燃え始める。
4 雪。 雪は好きだ。可愛い服みたいで。 家が無くて悲しい。 今生きている人間の中の、抽象的な痛みに触れたい。 表面の、ほんの奥の、もしかしたら永遠に奥の、苺のような、痛み。
…… 真っ赤な傘を、かかげて歩く、 空の吐息、虫の羽のように青い、 私の視覚風景は金色に切ない、 「ねえ、空は私小説ではありませんか?」 歩けば繰り出してくる白紙の頁、
湯気の立つ排水溝にも、夕陽のオレンジはこぼれている、 全ては涙の色に、生き、 息づいている……
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空
不思議な、影みたいなものが湧いてきて 死ももう遠くなくて、僕は空っぽになる 死ぬほど身軽になって、半分天国で生きてるみたいに
全ては思い出に変わる 思い出は死んだら何に変わるだろう?
籠の中に入れられた滑らかな鳥 そのガラスの目玉のように 浅い緑色に、僕は生きていきたい
片付ける。 宇宙の滝の思い出を、 両親に買って貰った数々の思い出の記憶を、 夢の中で出会ったモノクロの人々を。 どこから、 僕の言葉は出てくるのだろう?
片付けていく。 理性を、生きる意味を、有名になりたいという熱量を、 感情、に従順に生きていく。 美しく目映い天気。
この空は僕のもの。 虹のおかげで生きているようなもの、 虹は偏在している。
2 ユーカリの葉っぱみたい、奇麗だね と昨日言ったけれど ユーカリの葉っぱなんて本当は見たこと無いんだ でも、嘘を吐いた訳じゃ無くて
終わりを感じる 終わりは全ての始まりだ 僕はここには生きていなくて 父も母も死んだと思えて それが喜ばしく思えるくらい 僕は太古に生きている けれど半分は生活していて 両親の不仲なことでさえ でも、半分はどうだっていいんだ
ユーカリの葉っぱくらい、この世は奇跡だ
奇跡でどうにかなりそう 父と母は空を見上げていて 僕はコンクリートの壁を見詰めている
3 この世の無価値を信じていて 言葉はこの世界には無くて 世界の外にも世界があって その世界は、 言葉にも、音楽にも 属している/属していない
原子爆弾も、ヒトラーも その内懐かしくなるさ でも世界には倫理観があって 倫理とは唯一人工的なものであって 僕は人工的なものが好きだ 好きで無ければ 生きていない
幸せなんて求めていない 僕は答えを知りたい 僕は殻を持って産まれなかった だから自分を焼いた
何もかもが虹になりますよう そしてこのヒグラシの鳴き声の中で 今この僕が、今この僕であれますよう
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始まりの終わり
連れて行かれる。記憶には無い場所に。当たり前のように、私たちは、そこでは笑っていた。忘れてしまった夢の中で私はあなただった、分裂した水鏡が幾つも並べられてて。冷たい月の大地には、青白い草を電子線で出来た胃で食む羊がいて、恐竜の時代から私たちは花だった、白い、当たり前の記憶の、凍結、展望。空間は、凪いでいますね、私は結局、存在しない。(見てて、どんなに難しいクエストだってクリアしてみせるから)死んだ彼、彼女ら、そのひとりひとりの、指紋を吸いこんだ、手すり。
たった三つの単語からでも哲学に入ることは出来るし、私たちは夢に備えて食べるのだし、心おきなく渇望してそれを詩としなさいと、芸術は細められた目、その奥底に、死んだ子供たちの手のひら、その青さ。
震えが歌をそのまま人称として、私の心臓に潜り込むのですよ、すると、歌、あなたと私は、未来の衛星に受信される光の輪となって、踊り、位相幾何学的孤独によって、私とあなたは永遠に繋がることが出来ないことで、現在を保証されている。風圧を電子の手のひらで受け取る、いつの日かあなたの眼球は私の死を、そして言葉を捕らえていた、まるで、そう、空を見上げると、全ての人たち、或いは非修辞的意志が、どこかで、必ず一点で交錯する、(あ、明かり)。私たちは、捕らえられてる。消える。地球の海で、私たちは永遠に自分の重さを愛でている。
何もかもを見てしまった私たちは、甘いものを食べ過ぎてとても、お腹を空かせている。受信された記憶は、コントラストを欠いている。吐き気と親しくなって、未来、立ちくらみの中で私は指先に、あなたの温度を感じる。スプレー缶で描かれた空で、落書きの犬は目を滲ませてる。
とても、とても人間的な、死に場所を求めています。全てのひと達の、息づく記憶の、終息点、「見てください、私には、何もないの。何も」……
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in future
音楽が始まる。見過ごしてきたものを、ひとつ、ひとつ、記憶は、いつか逆流するものだし、私は私のふりをしていたいつかの私以外なのだし、私は、雨の時間を浴び続けている、灰色の、波。未来を誰よりも早く弾きたい私は、赤いパッケージの煙草、赤いお酒、すっかり寒さと思考の炎症で、真っ赤になって、地球のどこかで時を刻む、大まかに、毛布の中、どこまでも開かれていく私は、世界の調子が悪い。
夢を見た。僕は光にまみれていて、寒くて、あなたの手を取るけれど、それはプラスチックで温度が無くて、あなたには顔が無くて、僕はマネキンの手をしっかりと抱いているのだった。「手から人間が産まれるなんてことがある?」ウィンク。
「世界を壊してごめんなさい」
その世界では皆が募金箱を下げて歩いているのだった。誰もが歌を歌っていて、それらが重なり合って、靄を産み出している、誰が何を呻いているのか聞き取れない、僕は持っているお金を空に向かって放つ、お金が誰の上にも公平に降り注ぐように。だけれど音楽はどこにも見付からない。僕は値札を降らせる。永遠の夜に、偽物の陽が差して、大きな虹が架かるように。
寂しい。Love, Love, Love. 浮遊。どこにもいない私が、全ての場所に存在するあなたに出会うとき、私はもう、お墓参り、死んだ人たちのために歌を歌うくらいしか、することがないのではないかと思います。新しい一人称をください。何もかも、私は新しいものに着替えてしまって、私は、私という根拠は、失われた光を訪ねることにしか、無いのだと思います。
2
アンチ・ドラマチック。望んでいた結末は、永遠にやってこない。世界は、もうすぐ終わるもの。にに、ねえ、咲いた花を踏んで歩こう。ただ空だけに繋がっていればそれでいいのだし、私はあなたが好きだよ。あなたは全てから解放される。あなたは空っぽ。私も空っぽ。いいんだ、私たちは消えてしまって、あはは。全てが分かるときまでの、私たちは人間なのです、仮定的な空間なのです。//転調!//世界的な規模の停電。どこからも夢は配信されない。だから僕たちはあらん限りの声で叫ばなければならない。絶えず、酸素の限度、残された時間はあまりないの、と、感情と感情と妄想の、ヴィブラート、私の叫びが、あなたの内臓で反響して増大、弾ける、発芽してくる憎しみを燃やし尽くして、呼吸すればあなたは発光するのだし、空気はやわらかな密度をたもったまま、踊り続けるだろう。
空間の自律的な眠り・夢を神経に束ねて、私はあなたから私へと伝達される光を、すべて、余さず受け止めたいです。私は過去のすべてを受け入れて未来へ転がっていきたいのです。(世界の果ては平温)
ぴこ。PICOT? 神様はとても偏執的なので私たちの寿命はとても短い、なのに死の願いはどこかからやってくる(ごぅん)黒い血流に浮かんだ無数のゴムの手足、原始的な吐き気がするほど正確な80bps電子音で返ってくる、速い、とてもはやい、37.1℃、私は段々に自分が空間の中心に落ちていくのを感じる、椅子は頭の上にたくさん並んでいるの、車も、ビルも、手袋を付けた人たちと、落ちていく私、虹の下流、かりゅう、かりゅう、カリゥ・・、黄色い、苦い、気体・・、ざらざらした、発芽への執念で、満ちている・・、考えがやさしく焼き切れていく。
3
古くなっていく。好き。)(あ、いや)(そうでは無かったかも知れないんだ。私たちのTVアイズ、まっすぐにうねった線がやさしい、光、ちかちか、未来から流れてくる、言葉たち・・。
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notitle(white)
シルエットが浮かぶので、太陽を白に調整、出来ない、これは朝方、夕方なの?…デッキ チェアは日本語であることを検証するために、英語を勉強しました22歳の昨日、だから 何? イームズさんはアメリカ人ではありませんでしたか、電 気 始業のベルが研究を再開しろと、なので私はガラス管の中、肺をすごく吹きかけたんです、 そしたら船が、定期船だというではありませんか、定 型 詩 を書かなくていいのですか? そうここは、私はディ ス プレイを見てはいない架空の存在ですから、 そうですね、ただ繋がっているんです空間の間隙みたいなものですからたくさん光らなけ ればならないような気がします、そういうことで植物はと て も白く直角に生 え 揃っています。 空の高さは私の身長の二倍くらいですから涙を流すとわたくし地上は抱えきれません、
空→光←海→黒 ↓ ↓ ↑ ↓ 白←私→宙→死 ↓ ↓ ↓ ↓ 地→君→生→世界 → → → ↓ ↑ ↓ → →私 ↓
細胞が値上がりしているので私は産むのを控えなければならなく、 そ う でないならばカッターナイフで非生物を刻みつけ続けなければならなく、 そこにはヴィジョンだけが浮かび上がります、 にやついてはいるのですが 生きてはいない何者かが生物の 代替品となって、空を泳ぎ回ります、 そのような日々を待ち焦がれていた、細胞の中の破綻者は、 われ すべからく すべからくと言いながら次々と 扉 を開けて、 CELL PHONE ケイタイ電話を リサイクル・ボックスに、放り込みに、記憶 memory の中の公園へ、走り込んでいくのは、新しい時代 の子供たち? そ れ とも宇宙の始 ま りと共に仕掛けられた、 何個目かの 時 限 爆弾 ? い く デ そこには つ ッキチェア が 置かれていて 白い 光が照らされていて、こ め こ の は 宇 宙 ?
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