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Heavenly coffee
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writing, photograph: Ami Nagumo
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heavenlycoffee · 4 years ago
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for International Woman's Day
明後日、3月8日は国際女性デー/ミモザの日。
下記、ざっくりですが概要を。
“1904年3月8日にニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こした。これを受けドイツの社会主義者クララ・ツェトキンが、1910年にデンマークのコペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱したことから始まった。”(Wikipediaより引用)
所変わってイタリアではこの日、大切な人へミモザの花を贈る風習があるようです。先日、セリザワキリコさんが「黄色は祝福の色」と言っていたのを思い出しました。煌々とした光の色。
日々生活する中で、性別が関係のないところへ行きたいと願うことが多くあります。それは意図せず自らの女性性が嫌に浮き彫りになってしまう時。女の体を持っている事で遭遇する惨めな瞬間。とか。他にも多分、たくさんある。
花の香りの香水を、纏いたくても気が引けてしまってどうにも纏えずにいたのですが、人との出会いで最近はそれが少し解れたり、気にしていないつもりでもやはり根底に潜む女性性を、恨まずにいられるようになりつつあります。ありがたい。
まずは身の周りから、目を配り気付き解消していくこと。
性別によって騒ぐことがなくなるといい。どうか息をし易く、自然でいられますように。
祈りを込めて、ささやかですが明日はミモザのケーキをご用意いたします。爽やかなレモンのお味です。数は少ないですが、ぜひ。
先日のキリコさんの展示についてもまたここに書けたらと思います。
では、よい春をお迎え下さい。隙間風など吹くことがありませんように。
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記・写真:Heavenly Coffee 主宰 南雲愛美
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heavenlycoffee · 5 years ago
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December 13, 2020
こんばんは こちらでの投稿が久しぶりになりました。
最近は『Heavenly Coffee』という場所について考え直すことが多く、少し整理もしたいのでここに書いておこうと思います。
昨年末『NewBoyCoffee&Records』の閉店を受け、そこに通っていた私がひょんなことから、その跡地にて屋号とコンセプトを変え、「カフェ / 喫茶店&カルチャー」という形式を引き継ぐことになりました。
疫病が騒がれ始めた今年の2月から、内装諸々未完成のままプレオープン。日本全域で緊急事態宣言が表明された4月、内装工事の入るタイミングで一時休業。群馬県の緊急事態宣言解除を受け5月16日、ギャラリーの機能を持つ喫茶室としてグランドオープン。
実のところ私はこれまで一度も飲食店での勤務経験がなく、コーヒーに関しては2日間、専門の先生に教えていただいたきりで、とても不安なスタートでした。開店当初は少し、というかかなり、無理をしていたなと思います。力んでいた感じがする。
やっていく中で、自分の淹れるコーヒーの味が安定してきたり、以前までの不特定多数への人見知りというのか、人間嫌いがほぐれたりと、少しずつ力を抜いていられるようになりました。
ギャラリーの面では、情勢を考慮し、開店から半年が過ぎても動き出せず思い悩む日々が続きました。ただの飲食店ではない、ということが必要以上に自分にこびりつき、淡々と飲食業務のみを続けることが苦しくなることが多くありました。
元々表現活動がしたくてこの場所を始めたこともあり、それが出来ないことで少しずつ自分の気持ちがこの場所から離れていることを感じました。それから間も無く、以前に比べ客足が遠退いたような感覚がありました。お客さんが減ったのはどうしてか、と一人で焦り悶々と考えて出た答えは「飲食店としてのクオリティを上げなければいけない」ということでした。
それを周囲の方々に打ち明けて相談したところ、「それは違うよ」と。
ここへ来てくれる人が欲しいのは、ただの飲食店としてのクオリティではなく、空間であったり時間であったり、体験的なものなのだと。
そう言われてやっと、本来この場所では繋がっていて欲しい「喫茶」と「美しさ」という点を完全に切り離してしまっていたと気付きました。それは本当にここ数日の話で。
本気なものしか欲しくないよ とも言われたかな。叱ってくれる人がいて本当に良かった。
最近は少し遠くの喫茶店に出掛ける機会が何度かあり、私が喫茶店を好きだと思う理由は、食事と違っ��無くても生きては行けるのだけれど、それでもそれを求めることが美しいと思うからだと改めて気付きました。それは相手との会話のためであったり、心を鎮めるためであったり。
また、私の一番好きな時間は、大切な人といる時間だなとかって考えていて(そこに割く時間が多い / 少ない、というのは関係なく)。
そういう大切な、柔らかな光の中にいるような時間に、この場所があったら私は本当に幸せだなと思います。
訪れる人にとっては 場所に時間があるのではなく、時間に場所があるということ。私はたくさんの天使たちとその場所を守るということ。
現在は少しずつ、大切な日々が約束され始め、愛おしい目まぐるしさの中にいます。どうかお待ちいただけたら。
長く書いてしまいましたが、ここまで読んで下さった方へひっそりとお知らせです。
12月27日(日)に、当店にて素晴らしい夜が開かれます。
朗読と、音楽と、空間、というような。
ヘブンリー店頭や近隣のお店さんにはフライヤーが紙媒体で置いてあります。綺麗に刷り上がってとても嬉しく。当店のイメージカラーである灰色掛かったブルーが目印です。
出演者など詳細はそちらでぜひ見ていただけたらと思います。
ご予約も開始しておりますのでぜひとも。
SNSに頼りっきり、というスタイルに最近は今まで以上に窮屈さを感じていて、TwitterやInstagramには大きく書かないかもしれませんが。
ずっとずっと、表現としてやりたかったことが、大好きな方々の力を借りてようやく実現できそうな気がしています。出会うべき人に出会っていただけますように。どうか宜しくお願いいたします。良い冬を。
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heavenlycoffee · 5 years ago
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a piece of heaven / vol.5
gâteau invisible (Oct 9~14, Nov 13~18, 2020)
秘密の交信 真夜中の指きり
誰かの畑に生る林檎をあなたが採ってそれを私が食べる 私は今朝焼いたバターのケーキをあなたに分けてあげる
いま梯を掛ければ月にだって上れそう 豊潤な丸が揃ってこちらを見ている ・ 誰にも内緒で私たちは西へ向かう
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heavenlycoffee · 5 years ago
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a piece of heaven / vol.4
Fig Crafty (September 18~22, 2020)
氷河期の原因が、太陽の超新星爆発だったらいいのに。
山田庵巳さんの機械仕掛乃宇宙の世界を想像する。まがいものの太陽。僕が創り出した、君と僕の分しかない太陽。
昔々、アダムとイヴが食べた禁断の果実はきっと太陽の光をたんと浴びていた。秋の香りの風を体いっ��いに受け、百日紅の花が落ちた土から養分を吸い上げる。
私は、エデンを幾つか持っている。 木漏れ日が丸く落ちる園。いつかの台風で樹が横になったままのある川の中流。すれ違い様の視線と匂い(これも私は場所だと思う)。 アダムとイヴの真似事のように、そこで密やかに光や風の気配を食べるのだ。
悪魔は元々天使だった、という文章を不意に読んだ。明けの明星に例えられるほど輝かしい天使だった、それが地獄に落ちただけだと、その本にはあった。(ルシファーのことだとすぐに分かり調べたらなんと堕天使サタンの別名だった。堕落前の天使としての名前だそう。アダムとイヴの話にも通じており興味深い点がいくつも。今これを知ったことにも特別な気持ちになる。)
不思議なことに、私が強く惹かれる人は共通してその二面性のようなものを持っている。
天使や妖精と言われれば、それを受け入れ演じ、悪魔や化け物と言われれば、それを纏い操る。 体の内側を、まるで太陽を失った世界のような重たい暗闇で満たしている人々。その人々の確固たる煌めきに私は恍惚とする。青い炎や真夜中のランプの美しさに似て、それを目の当たりにできたとき、生きていてうれしいと思える。
いつかの禁断の果実を食べた二人のせいで、私たちはやがて死ぬが、それを迎え入れるまで私はこの灯りを抱きしめていようと強く思う。
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heavenlycoffee · 5 years ago
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a piece of heaven / vol.3
Brandy Cake (September 11~16, 2020)
音楽を聴くことや、言葉を反芻すること 水を飲むように何度も繰り返す。
その水には、示唆されなければ分からないほど微量の蒸留酒が含まれていて気付いた時にはもう、ここと向こうの境目が分からなくなっている。
夢の中の出来事が何よりも真実に思えて仕方がなかった。 時折、誰かの気配をとても親密に感じ取れる瞬間がある。 寝ていても、覚めていても。 それは周期的で、天体同士の接近に良く似ている。 しかしテレパシーにも限界がある。私の目を見て、声を聴いて欲しい。
部屋の隅まで張り巡らせている呪文は容易に破られてしまう。 その瞬間はとても寄る辺ない。私の信じているものはあまりに感覚的で、実態がないのだと思い知らされる。 けれど、体の内側で続く静かな錯乱の中で、鈍くとも光を放っていたのはその感覚的な部分で、何よりも私には正しい。
触れそうなものに触れた気がした。本当のところは分からないが。
際限なく溶け合う点を私は探し続けているのだと思う。 私は、あなたになりたいよ できることなら
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heavenlycoffee · 5 years ago
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a piece of heaven vol.2
triggered a conversation: Annindofu (aug 29~ sep 2, 2020)
カンカン照りの日、夏。横浜に出掛ける。
向こうには昼過ぎに着いた。中華街の中心から少し外れた中華料理屋に入る。ランチのセットメニューを注文し、それとは別でコーラを頼む。ウェイターの目配せが素晴らしく、料理が手際よく何品も運ばれてくる。中華料理は決まって量が多い。朝から何も食べていなかったのでとてもお腹が空いていたが、料理を食べ終える頃には飲み物も喉を通らないほど満腹になった。そこにデザートとアイスコーヒーが運ばれてきて驚いた。コーヒーまで付いてくるのは想定外だった。先に飲んでいたコーラと見た目がそっくりだったことがなぜだかこの時はとても可笑しくて、お腹が捩れる程笑った。
店を出た途端、強い熱気に包まれる。私は陽射しが肌に刺さるのを嫌がった。
多様な土産屋が軒を連ねる中を縫うようにして歩く。どこも面白い。
ある店で、ぜんまいで歩くパンダのおもちゃの見本品がどこかにいかないように桶に入れられていた。立ち止まる。縫い込まれた粗悪なスピーカーから音が鳴っていて、音階が気持ち悪い感じにずれていた。日常に散らばる些細で、重要な、違和感を見ているような感覚に陥る。
また歩き、鉄と硝子の触れ合う音に耳を澄ます。風鈴の音。胸にやさしい風の帯が通り抜けて、泣きそうになる。風鈴が身近にあったことは無かった気がするが、どうしてこんなに懐かしいのだろう。
人間の方向感覚は便利で、知らない港町も見慣れた街のようになる。それが嬉しい。
公園に出る。遠くに真っ白な風車が見える。 風が凪ぐ。知っている匂いがする。気がする。人を抜け出したい。
寂れた遊園地に行き着く。そこには空中ブランコがあり、カネコアヤノの「ジェットコースター」という曲を思い出す。やけに西日が目に染みる。日差しが強かったからだろうか。その前には寄り添う鳩のペアがいた。美しかった。
不意に「体温があるっていいね」という声がする。頭の中でのことだ。
無数の額縁の奥から聞こえるその声に、金色の光の中にいた人を思い出す。夢うつつのその光に私もいた。体温とは違うが、あたたかくて、柔らかい。ああ、私は、生きているな。
その後も歩き続け、偶然、横浜美術館にたどり着いた。
ミュージアムショップで淺井裕介さんのステッカーと虹色の鉛筆を買う。淺井さんは泥や鹿などの動物の血を使い絵を描いている人で、彼が立ち表す動植物はまるで神様や天使。生きると死ぬの間。エデン。いつか大きな作品をこの目で見たいのだ。 美術館での滞在時間は三十分も無く、あっという間に閉館時間になった。
そこからすぐのみなとみらい駅から、高崎駅へ帰る。
��中の駅で私はいつも一人になる。温度の境目がなくなるまで触っていたい手のひらを簡単に翻す。ばいばいまたね、おやすみね
「体温があるっていいね」
あなたはここにいる 壊れやすい鏡を見ている
今夜は上手に眠れるだろうか。日に焼けたのか、からだが火照っている。 どうしたってこのからだは他人にならなくて、重くて不便だな。 記憶や感情の容れ物、という点では愛おしいが。 今日みたいな日があると、幾度となく迎えた不穏な夜明けも美しいと思える。
____生きていてうれしい?
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heavenlycoffee · 5 years ago
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a piece of heaven vol.1
about Vienna Coffee Jelly (August14~19, 2020)
コーヒーゼリーというと、ある喫茶店を思い出す。
西荻窪。扉を開けてすぐにある大きな半円形のテーブルと、その上に並ぶティーセットやゆりかご、ドレッサーなどのミニチュアが印象的だった。 私たちはその印象的なテーブルの席に案内された。半円の弧に横並びで六、七人ほど座れるようになっていて、既に常連らしい年配の男性が一番左端の席に腰掛けていた。その男性はホットコーヒーを飲んでいる。
私がここで何を注文したのかは覚えていないが、同行していた廣瀬さんは「コーヒーゼリーロワイヤル」というものを注文していた。運ばれてきたそれは、コーヒーゼリーの上にバニラアイスクリームとホイップクリームがたっぷり乗っていて目にも美味しいものだった。廣瀬さんはいつも全身に黒い服を纏っている。この日も上着やスラックスは例によって黒色だったが、珍しく羽織りがクリーム色で、このデザートとよく似合っていた。
彼が口に運ぶと、左に座っている年配の男性が「失礼ですが、それは何というやつですか?とても美味しそうだ」と親しみを含んで私たちに話しかけた。廣瀬さんが「コーヒーゼリーロワイヤルです」と答えた。その絢爛な名前を聞いた男性は楽しそうで「今度来た時に頼もう。また彼が美味しそうに食べるねえ」と笑いながら言った。そう言われた廣瀬さんは恥ずかしいのやら格好つけているのやら、よくわからない感じで、私はそれを好きだと思った。男性はこのデザートの名前を発語しようとしたが上手く覚えられず、私たちは揃ってゆっくりとこの名前を反復した。
「コーヒー、ゼリー、ロワイヤル。」
少しして、テキパキとした年配の女性が店に入って来て男性の隣に腰掛けた。男性の妻だった。彼女はホットコーヒーを注文し、さっと飲み干して会計を済ませた。
その夫婦の帰り際、男性が「こちらのお二人にお相手をしてもらってたんだ」と妻に話した。すると彼女は驚いたような恥ずかしいような表情を浮かべ「まあ、そうだったの。ごめんなさいね」と私たちに言った。
座っていたのでずっと気が付かなかったが、男性は足が悪かった。杖をつき、妻に支えられながらまるで空気の重さを正しく切っていくようにゆっくりと店を去った。
驚いた。なぜだかあの男性の足が悪いことがとても衝撃的だった。何か途方も無いものを私は見た。誤解をされたくないので釈明しておくが、からだが思うように動かない、ということにスポットを当てて同情に似た慈愛を抱くことが私は嫌いだ。私はあの男性に樹木の年輪や、長い物語の中の一瞬を見た。ただ見ていた。
さっきまでの時間。私たちがここに来る前、砂時計のような装置の中で水出しコーヒーの雫は確かに落ちていたのだろうか、あの男性はどの道を通ってここへ来たのか、その道すがら何を話していたのだろうか、今朝は何を食べたのだろう。 そしてもう私たちと別れた今は、何を思い感じている?
少し前、廣瀬さんと永遠とは何かと話した時に、私は「永遠って無い」と即答していた。しかしそれは違うとこの場所で見た景色や時間ですぐに分かった。
過去・現在・未来は対比するものではないから、今を延々と繰り返すと永遠になる。今が正に永遠の真っ最中だということ。その中に、点や線、或いはもっと複雑な形を持って、私たちは存在している。
あの男性は、コーヒーゼリーロワイヤルを食べただろうか、食べていないだろうか、忘れてしまっただろうか。 廣瀬さんはこの日のことを覚えているだろうか。彼は記憶することが少し苦手だから忘れてしまったかもしれない。
私はいつまでも覚えている。だから安心して忘れていい。 「忘れたら思い出せばいい」だよ
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heavenlycoffee · 5 years ago
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About me.
こんばんは。南雲愛美(なぐも・あみ)と申します。
現在、群馬県高崎市というところでHeavenly coffeeという場所を開いていて、そこは喫茶店であり、ギャラリーの機能も持っています。
私はこの店の近くで暮らし、店番の他に文字を綴ったり写真を撮ったりしています。
同県同市にて、2018年10月に今はなきMOTOKONYAという場所で写真の個展を開催し、2018年12月に友人であるトミー・アラカキとの音楽ユニット“vanilla cigarettes”を結成。今も続く「ZINPHONY」というイベントに2018年1月、2019年1月の過去二回、エッセイに近い内容でzineを制作し出展。2019年11月には「New Boy Films」というイベントで舞台美術・撮影を担当しました。
ここ(Tumblr)では、主に言葉や写真を使い、お店と共に私の表現活動をして行きます。
先ずは、お店で提供している週替わりデザートに纏わる文章を発表します。それは叙景的な随筆であったり夢の中のような物語であったり、長かったり短かったり。毎週とはいかないかもしれませんが、良いタイミングで、良いものが生まれたら、発表させていただきます。
また、こちらに発表した文章はお店でお手に取っていただけるよう準備中です。整いましたらInstagram、Twitterなどでお知らせいたします。
言葉を孕んだものを食べてそれがからだを巡っていくというのは、言葉に執着している私が一番望んだことなのかもしれません。
お好きな方はどうぞ気に掛けていただけたら幸いです。
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