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kenseiogata · 4 years
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SOMMER CABLE 注文ガイド
はじめに SOMMER CABLEは近年国内でも取り扱われるようになってきたドイツのケーブルメーカー。 しかし国内での取り扱いも少なく、メーカーが作っているケーブルも各ケーブル+SWITCHCRAFT製のプラグのみの組み合わせで、値段もSPIRIT XXLの3mで6000円前後となっており割高感もある為、自分で取り寄せて製作するようになりました。
国内でよく出回っているBELDENやMOGAMIとも違うレンジの広さや立ち上がりの速さ、取り回しの良さにも感動し、自分以外のミュージシャンにも是非試してもらいたいという気持ちもあり販売を行っています。 下記はSOMMER CABLE 4種のサウンド・見た目・取り回しについてのレビューと、自分が製作する際によく使うプラグのインプレッションをまとめました(プラグもケーブルと同じくらいの比重でサウンドが変わります)
購入の際の参考にしてください。 ◇ケーブル 1.SPIRIT XXL -サウンド
一言で例えるならハイファイなBELDEN 8412。
ミッドの音圧感と太さとエッジさを兼ね備え、8412にはない高域の煌びやかもあるケーブル。
コンプ感もあり太いサウンドなのでベースにも合いそう。 -見た目
クリアグレーのチューブで中のシールド線が透けて見える。深海魚っぽくてカッコいい。 -取り回し
素材はビニールカーテンとか最近流行りの透けてるバッグに使われるPVCなのでとても柔らかく、癖もつきにくい。 2.CLASSIQUE -サウンド
ここ数年で1番びっくりしたケーブル。
ワイドレンジで立ち上がりも早くて耳に痛い帯域が出ない。枯れたヴィンテージギター的なサウンド。プレゼンスより上のトップのレンジまで音が広がっていてエアー感も感じることができます。 個人的にミックスポジションやフロントPUを使用されるギタリストに最適という印象で
ボワつくローミッドが抑えられつつも、その下のローが太く出るのでプラグ次第でベース用にもバッチリ合うので一推ししてます。 -見た目 (2色入荷にしました)
・黒とブルーの化繊で編み込み ・黒メインで金とシルバーのアクセント
所謂コタツケーブル的な構造ですが、多分登山用に使われるロープやヴィンテージのケーブルを意識してると思われます。 -取り回し
SOMMER製品全体に言えますがふにゃふにゃするくらいに柔らかく、これは特に軽い。繊維のおかげで滑りもかなり良い。 3.COLONEL INCREDIBLE ※現在オーダー中止中です。数本まとめて購入されたい方、入荷に際して時間がかかっても良い方はご相談ください -サウンド
他の2本と比べると立ち上がりの速さが特徴。
クリアで、レンジが広く、ローもボワつかず全部の帯域が整理された上でパンッ!と出てきます。
他のケーブルにはない特殊な構造で外来ノイズにも強い。
ギターにもベースにも使える万能ケーブル。 -見た目
COLONEL "大佐" の名前のとおり艶のないモスグリーンのミリタリー製品のような見た目。 -取り回し
他の2本よりも少し太く、サラッとした手触りのゴムの外皮だが、柔らかくBELDENのようにベタつく感じもなく軽やか。 ケーブルが少し太めの為、一部プラグやL字プラグの選択が難しくなっております。 4.SILVER SPIRIT -サウンド(FURUTECHのプラグ FP703Gを使用した際の印象) 銀メッキ銅線(銅線自体にも純度の高いもの)を使用したハイエンドな仕様のケーブル。 煌びやかでピーキーな帯域がなく、しっかりと情報量のあるが故の太さが担保されたサウンド。 レコーディング用途をメインに、煌びやかにしっかりと原音の良さを聴かせたいギターや、特にベース(プレベや多弦ベース)にオススメ。 -見た目 太めでマットな高級感のある質感。BELDENとMOGAMIの中間のような手触り。 -取り回し 上記のケーブルのように驚くような柔らかさはありませんが、取り回ししやすく巻き癖もつきにくい。 ケーブルが少し太め、且つ組み合わせ的にもFURUTECH FP703G(S型金メッキプラグ)がベストなのでこちらでのみ承ります。
◇プラグ A. SWITCHCRAFT
おそらく巷でよく見かけるプラグNo.1。
ミッドにギュッと集まるパワーのあるサウンドが特徴。
確かにギターやベースに合うサウンドではあるが癖が強いので思考停止で使うべきではないと思っている。
パワーのあるサウンド、シングルコイルの耳につく帯域を抑えたいという人にベスト。 B. G&H
オープンで分離のよいプリッとしたサウンド。
プラグの先端まで銅の芯棒が伸びている特殊な構造でアメリカでは一般的なプラグ。
シングルコイルのセンターやフロントで綺麗にコード感を出したい人や、SWITCHCRAFTとも違う感じを試して見たい人におすすめ。
個人的に一番好きなプラグ。 C. Neutlik(ニッケルメッキ・黒ボディ)
あまり特定の帯域に音が集まることがなく、優等生的なサウンド。最近大手メーカーのシールドにも採用されることが増え定番となってきています。
金メッキとの違いは、こちらの方がエッジがありギター向きという印象。 D. Neutlik(金メッキ・黒ボディ)
こちらもあまり特定の帯域に集まりませんが、ニッケルメッキよりはレンジが上と下に伸びる。とにかく万能と言った感じ。
レコーディング関連の機器を繋ぐプラグでは割とこれ1択になってきているところがあります。
エッジ感も少なく柔らかめの印象も受けるサウンドではあるので、クリーンを綺麗に鳴らしたい方、エレアコ、ベースにオススメ。
特にこの中のプラグでは1番ローが出るので、ベースでローを出したい人はとりあえず選ぶ感じで良いと思います。 ◇料金 3m SL or SS を基準とします。
A、B、Cのどのプラグを選んで頂いても値段は変わりません。Dの場合のみ+400円 1.SPIRIT XXL 3m SL - ¥4800 2.CLASSIQUE 3m SL - ¥5200 3.COLONEL INCREDIBLE 3m SS - ¥5500 4.SILVER SPIRIT 3m SSのみ - ¥6800
※ケーブル長さの増減(50cm毎の指定も可能です) 1.SPIRIT XXL 1m増減する毎に ±¥800 2.CLASSIQUE 1m増減する毎に ±¥800 3.COLONEL INCREDIBLE 1m増減する毎に ±¥1000 4.SILVER SPIRIT 1m増減する毎に ±¥1000 ◇注文方法
上記を元に ・ケーブルの種類 ・プラグの種類 ・ケーブルの長さ ・プラグの形状(SL or SS) ・本数 ・お送り先の情報 こちらをテンプレートとして記入していただき ・Kensei OgataのTwitterアカウントへDM ・メールアドレス kensei.ogata●gmail.com (●を@に書き換えてください) こちらへお送りください。 ◇決算方法 現在はゆうちょ銀行の口座への振り込みでの対応とさせていただいております。 DCケーブルも音質改善という点ではかなりコストパフォーマンスが高いのでこちらも是非お試しください。 https://koband.thebase.in/
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kenseiogata · 4 years
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Her Paperbackを作った時の使用機材
はるか昔に当時のアルバム制作時に使った機材を聞かれて文章にまとめたことがあったのでこっちにもコピーペースト。当時は大変だったし良い音でもないけど今自分を省みないといけない点は多い。 以下コピーペースト 基本的にはCubase付属のソフトとプラグインで作りました。 多用した楽器をリストアップします。 ・ドラム - KORG MR-16などのビンテージリズムマシンのサンプル音源を並べて作成 ・ベース - シンセベースはSteinberg VB-1(フリー)エレキベースは知り合いから借りたCharvelのPJタイプのアクティブベース ・シンセ - On the BeachのメインのバッキングシンセはMICRO KORG XL内のプリセットをいじって自分で弾きました。(それ以降はMidi鍵に) Goodbye Triangleのセンターのサイン波シンセは当時無料で配布されたArturiaのMini Moogを使用それ以外はシンセ系はSteinberg Model-E(軽くて何本も使える。PCが低スペックだったのでこいつに救われた) 生楽器系はCubase6 Halion Sonicですね。 ・ギター - Fender Japanのジャガーとジャズマスター。 アンプシミュレーターはCubase6 のVST Amp Rackで、バッキングはジャズマスター+Vox(クランチ)or Marshall(ディストーション)で、ジャガーはFender Bassmanを使ってアルペジオ、またはリアだけでDigitech Digiverb内のリバースリバーブを通してMarshallで歪ませてシューゲイザー系のバッキングに使っていました。 (Angel  & Coffeeは全部ジャズマスター、Run Run Runは全部ジャガーなのでわかりやすいかも)
・アコギ - YAMAHA FG152 知り合いのバンドマンがパチンコで負けてお金がないということで8000円で買い取ったギターだけど、Elliott Smithが使って値段もそこそのFG180より良い音してた。売らなきゃ良かったな。 ・オーディオインターフェース - Steinberg CI2  とにかく安い初心者向けのオーディオインターフェース ・マイクプリ/DI - ART Dual MP ハードオフで1万くらいで買った2chマイクプリ、後々知ったけど真空管だけ良いのに変えてあったみたい。少しプレゼンスがロールオフするのでボーカルには使わず、アコギのマイクプリやギターやベースのDI として使用。 ・マイク - Shure57、Audio technica AT4040 57はアコギのみ、4040はボーカルとアコギ・パーカッションに使いました。(アコギはリズムパターンに気をつけて2回同じバッキングを録るのが面倒だったので、マイクを2本立てて録音、それぞれのトラックを微妙に前後にズラして再生して2本鳴っているようにしています) ・シェイカー・タンバリン 自分にとってこのアルバムの肝はアコギとシェイカー・タンバリンだと思っていて、リズムマシンで組んだドラムだとどこか無機質になってしまうので、バンドっぽい曲に関しては積極的に生で録音したタンバリン・エッグシェイカー、アコギを使ってリズムが揺れて有機的になるように心がけました。 ・Disc 2に関して ドラムは実家のYAMAHAのドラムセットと、マイクも一般的なやつでZoom R16というMTRに録音。 アコギやベースは上記と同じで、エレキだけ丸い音が欲しかったのでレスポールスペシャルを使いました。今思うと現代における最低限の機材で作ったアルバムですね。ある程度縛りがあるほうがアルバムのキャラクターになったり効率も良かったりするので、これからはそういうこと考えていきたいですね。
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kenseiogata · 6 years
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Balloon at dawn
・1st Full Album “Tide”(2018)
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・2nd mini album “Our finder”(2016)
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ミックス、マスタリング、一部プロデュース
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kenseiogata · 6 years
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死んだ僕の彼女 presents "ghost vol.5"
2018/10/07 (sun) 高円寺 HIGH ticket adv 2500円(+1d) / door 2800円(+1d) open 18:00 / start 18:30 【band】死んだ僕の彼女 【ticket】e plus
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kenseiogata · 6 years
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SHURE SM57を改造する
はじめに
生活必需品とも言えるマイク「SHURE SM57」皆様のご家庭にも1本や2本は転がっていると思いますが、今回巷では定番な改造を試してみました。
トランスを外すという改造
簡単に説明するとマイクが音を拾って発生させた微弱な信号を増幅させる「トランス」というパーツが良くも悪くも音に影響しちゃうから、いっそ外してしまおう!という改造です。
トランスを外した際の影響
・マイクから出る音量が下がる(-10dbほど) ・57特有のミッドの押し出し感が減り、ハイとローにレンジが広がる 音量が下がる分にはマイクプリで持ち上げればいいし(むしろマイクプリの色が濃くなる?)57は主にギターのアンプ録りに使用するので音量に関しては今まで過大で後段で持ち上げる音量も控えめだったので問題ありません。 音質の変化は好みによると思いますがMD421(クジラ)のニュアンスに近くなるのではないでしょうか。エンジニアの方に「トランスレスの57の音はヴィンテージの57の音に近い」という話も聞き、俄然興味が湧いてきました。
準備するもの
・SHURE SM57 ・ハンダごて ・ハンダ ・ハンダを吸い取る何か ・新しい線材(柔軟性のあるより線) ・ラジオペンチ
改造の流れ
ではトランスを外す~マイクのカプセルと出力端子の結線までの流れを見ていきましょう。 ※当ブログに記載されている改造による不具合、故障、火災などの障害の責任は一切負いかねますので皆さん心してとりかかってください。より詳しい記事もありますので色々参考にするのが良いと思います。 1. SHURE SM57を用意します。
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2.マイク中央部の線を中心にしてねじります。
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カプセル部とトランス部で分かれるので、カプセル側に結線している線をメモした上、ハンダ吸い取り線や吸い取り機を使って外します。 自分の場合は ・黄色がホット ・緑がコールド でした。 3.端子側も同様に外します。
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こちらはマイク本体端子側の側面に、小さな窪みがありマイナスネジで固定されています。それを反時計回りに回し止まったところで、ラジオペンチなどで端子を引っ張ると抜けるようになっています。 こちらもメモした上でハンダ吸い取り線などを使って外します。 自分の場合は ・2番ホット:赤 ・3番コールド:青  でした。 これで下ごしらえは完了です。 中を覗くと見えるグルーで固められた黄色い物体が出力トランスです。
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これを取り外すのがこの改造の山場です。 4.キッチンへ移動しましょう。
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左半分のカプセル部は濡れない場所へ移動させます。 5.鍋にお湯を張り、沸騰させたら右半分のトランス部をぶち込みます。
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4~5分煮込むとグルーがトロトロに柔らかくなるので、引き上げてすぐにトランスから伸びている線を引き抜きます。 自分はトングとミトンでマイクを掴みました。火傷に気をつけて。
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えぐい物体が出てきました。 これが出力トランスです。
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マイク内にグルーが残りますが、お好みで取り除いてください。 6.結線 2本のより線を用意し、端子部とカプセルを結線していきます。 マイクを元の状態に戻す際に本体を何周かねじることになるので、長さは少し余裕を持って、柔らかいより線を使います。 自分は今回余っていたBeldenのより線を使いました。
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まずは端子の  - 2番ホットに白い線  - 3番コールドに黒い線 をハンダ付けし、端子を本体に戻します。
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最後にカプセル側の  - 黄色い線が繋がっていたホットに白い線  - 緑色の線が繋がっていたコールドに黒い線 をハンダ付けし、カプセル部と本体側をまたねじって最初の状態に戻せば完成です。
音の変化
見立て通り、音が詰まっているような今までの57の音から、上と下に開けた音に変わりました。現行のMD421のようなドンシャリ感よりもナチュラルでフラットな印象です。前述の通り音量が減るのも問題ない範囲でしたし、個人的には大満足の結果です。 みなさんもおうちに転がっている57があれば是非試してみてはどうでしょう。
最後に
自分でやるのはちょっと…という方は、Umbrella Companyさんでアクティブ化も行う改造サービスがあります。 (今回の改造についてもかなり参考にさせてもらいました。ありがとうございます。) 音の変化が気になる方も下記URLにサンプルがあるので参考にしてみてください。 http://umbrella-company.jp/umbrella-company-transless-mod.html 愛読しているブログ「simple studio」でも、SM57のトランスレス改造について丁寧にまとめられています。 http://simplestudio.jp/blog/journal/modifying-sm57/
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kenseiogata · 6 years
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インディーポップとあたらしい海
インディーポップには「海」が付きもので(可愛い女の子やバンドメンバーが海に行くMVがしばし見うけられる) 例に漏れず僕の歌にも「海」が時折登場する。 しかし以前から都内近郊のインディーバンドがテーマやモチーフに掲げる「海」にシンパシーを感じられずに(80年代のAOR・シティポップもそうだ)、どうも共感したり、あの甘酸っぱく楽しげな雰囲気にも馴染めずにいたのだけれど、今日快晴の湘南・江の島に出かけて、自分の中の「海」とはっきりと違いがあったことに気づいた。 自分の生まれに囚われ続けているようでうんざりもするが、僕が生まれ育ったのは熊本県の南、不知火海に面した小さな町で、リアス式の海岸線がつづき、対岸には天草半島が見える、海と山に挟まれた土地である。 陸地に囲まれた内海とリアス式海岸ということもあって、波が低く穏やかで、今になって思うと潮騒がとても静かな海だ(小さな港も多い)。 波が立たないのでサーフィンをするようなスポーティーな文化はなく、海水浴場も大きな音で音楽が流れるようなアッパーで楽しげな場所でもなく、幼い頃から波に揺られたり、プールの代わりに泳いだり、祖父に連れられてゴムボートで沖まで出て釣りもできるような場所だった(鹿児島県の方まで下っていくと波が高くなる、宮崎もサーフィンスポットととなる浜辺が多い)。 それに比べると湘南の海は波が高く、サーフィンをする人たちや娯楽の場として人が訪れる場所で、パーティ会場や遊園地と近い意味合いを持っていると思う。 また同じように人が行き交う大きな港町の海と、小さな漁船が帰り着く港町も、空港と鈍行電車が停まる無人駅くらいの違いがある。 なのでそれに則した生活や文化圏で生まれる歌に馴染めないのは当然のことかもしれない(しかし子どもの頃は高い波が訪れる浜辺に憧れていた)。 自分は24歳の一夏を瀬戸内海の離島で過ごしたことがあり、住んでいた家の目の前には瀬戸内海が広がっていた。 内海で低く静かな波が訪れる浜辺は僕の内省する場所となり、夜な夜な一人で浜辺に行き焚き火をするのが日課だった。今思うと生まれ故郷の海に似ていることもあり落ち着いていたのかもしれない。今でも瀬戸内海は自分の中で特別でとても好きな場所だ。 どうしてこんなことを書き連ねているのかというと、自分の中の「海」と近い意味合いで「海」を描いているバンドが1つだけ存在していて、そのバンドとの幾多の巡り合わせにも気づいたからだ。 前振りが長くなってしまったけど、そのバンドというのは僕がミックスやマスタリングで参加させてもらっている、Balloon at dawnというバンドで、彼らの歌にも「海」がモチーフやテーマとして登場する。
上に記した娯楽の場としての「海」や、創作物から拝借しただけの実感を伴わない象徴としての「海」ではなく、フロントマンのいぐち君の書く詩に登場する「海」だけは違和感を持たずに、むしろ親しみを持って受け止めることができていた。 彼らのMVに登場する海はいぐち君の地元で、大阪南部の瀬戸内海の終わりのような場所らしい。
いぐち君とは瀬戸内海の美術館や島々の話をよくしていたので、彼の慣れ親しんだ海と、自分の中の海というのは決して離れているものではないはずだと思う。 そんな彼らがこの夏、フルアルバムを発表、それに伴うライブを以て活動を終了する。 その最後のアルバムにもエンジニアとして携わらせてもらったこともあって、活動終了のことを聞いた時の喪失感が尾を引いていた。 今となれば終わることがわかっていたからこそ一瞬を大切にし、極めて真摯に作品作りに向き合っていた彼ららしい(諦めと決意にも似た)美しい終わらせ方だと思える。 僕は自分が生まれ育った町を未だに好きにはなれないけど、あの土地で生まれ育ったことが、彼らと巡り合わせた意味を少しでも持ち合わせているのであれば、きっと救われるはずだ。 またいつか逢えることがあれば、今度は静かな海のほとりで話がしたい。
Balloon at dawn”あたらしい海”(Official Music Video)
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kenseiogata · 6 years
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��テレオイメージャーについて
ステレオイメージャーとは ステレオのトラックや2mixの音像を左右に拡げる、逆に狭める為のプラグインで、最近のマスタリングだと2mixかけて元々の音像よりも拡がりを持たせるというのは定番になっています。 元々がモノラルの音源を擬似的にステレオ化して拡がりを持たせるという機能のプラグインもあります。 基本的な仕組みはステレオLRの音源をM/S処理(音を右と左ではなく、Mid:真ん中とSide:外側に分ける処理)してMidとSideの位相をずらしたりして左右の拡がりを強調するのが主みたいです。 どんな時に使うか 自分の使い方としてはマスタリング時の2mixに少しだけかけたり、ミックスの際にパンでは配置の難しいステレオ音源の居場所を作ってあげたり、モノラルでは主張の強い音源をリバーブやコンプではなく擬似的にステレオ化して奥行きを出す為に使うことが多いでしょうか。
自分が使っているステレオイメージャーと使用感について 自分が使用しているステレオイメージャーについて簡単にレビューしていきます。導入の際の参考になれば幸いです。 ・Waves : S1 Stereo Imager
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Wavesのバンドル買うとどこかしらに入ってますね。ステレオイメージャーとしては2番目に手に入れて1番長く使っています。音像を広げると言うよりはステレオ音源の占有面積を広げるみたいな広がり方です。ベターっと引き延ばす感じ。 ・iZotope : Ozone
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無料で超優秀。モノ→ステレオ化もできます。でも位相を微妙にズラして広がりを持たせてるからなのか低音がしっかり出てるソースだと音痩せしてしまうことも。滲ませるような音の広がり方は他にないので愛用してます。 ナチュラルに広がるのでマスタリングにはこれ使ってますね。 ・Plugin Alliance : bx stereomaker
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上の2つと違いモノラルソースの音源を疑似的にステレオっぽくできるのが売り。 Ozoneは左右の位相をズラして疑似ステレオにしてますが、これは低域と高域を分けて(基本的低域をセンター寄り、高域を広げるように処理しているので)低音ソースのモノラル音源に効果的です。 元々広がりのあるステレオソースに使うと破綻してしまうので注意。 がっつり広げるというより、奥行きを作ってあげたり、主張の強いモノラルソースに奥行きを与えて引っ込ませたりみたいな使い方ができます。ステレオ化した後にDoublerさらにで広げるみたいな力技もできる。 結構気に入ってます。 ・Studio One : Binaural Pan
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処理の仕組みはWaves S1と同じM/S式でさっぱりしたかかり具合。これとプラスαでかかり方の違うステレオイメージャーがあれば最初の頃は十分かもしれない。Cubase6付属のステレオイメージャーはかかりを強くすると音圧も増していく仕様だったので親切設計に感じてしまうのか。 ・SoundSpot MSW1
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GUIにはmonostereo makerって書いてはいるけどwaves S1と同じMS処理のステレオイメージャーです。モノラルを疑似ステレオ化はできない。 かかりが緩やかでS1みたいに音の占有面積を広げると言うより、音の配置(間隔)を広げる傾向。 結構セールでばら撒きみたなのをやってたりするのでそのタイミングで買ってみるとかで良いかもです。 ・SoundSpot MSW2
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前述したMSW1のパワーアップ版。 といってもガッツリ処理の仕組みがbx stereomaker的に低域と高域に分けて広げるタイプになってるのでMSW1とは別物ですね。 最近買ったばかりなのであまり使い込んでないのですが、GUIがわかりやすいのも好感触。LFOで音を揺らして広げるみたいなことも出るのでこれから使い方探っていきます。 ・Dotec-Audio : DeeWider
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他のイメージャーとは違うLとCenterとRの3つに分けて処理を行う仕組みになっていて、デモ動画でも拡がり方が濃密に拡がっていくのが凄いと思って買ったんだけど、意外にソースを選ぶプラグインでソースによっては拡がらなかったり位相の関係か音が痩せたり、拡がるけど軽いノイズが乗ってしまったりと…今やってるミックスが細かい音の配置や居場所作りでステレオイメージャーを使うことが多いのであまり出番がない。 少ないトラックでとりあえず派手に!ってことであれば1番適役かも。 最近モノ→擬似ステレオ化するDuoボタンとか実装されて、発売後のアップデートも多いメーカーなのでこれからに期待してます。 気をつけること、まとめ 気をつけないといけないこととしては、位相をズラして音場を広げる為、何かの折に2mixをモノラル再生した時に、左右の音の位相がぶつかって左右の音が痩せてしまう可能性もあるので、念の為2mixをモノラルで再生して極端な変化がないか確認しておくべきですね。 持ってるプラグインの特性をちゃんと整理したいと思い立って書いてみましたが、感覚で使っているのを誰かに伝わる言葉に変換するだけで自分の理解も深まります。また何かあればまとめていこうかな。 追伸 Pixiv FANBOXというクリエイター支援サービスに登録しています。こちらはクローズな環境なのでこっちのブログとは違うことも書いたり、質問などあれば相談にも乗れるようにしています。 気が向いた方、自分の活動を応援してくれるという稀有な方がいらっしゃいましたら是非覗いてみてください。 https://www.pixiv.net/fanbox/creator/3687670
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kenseiogata · 6 years
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名前をつけてやる
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突然ですが猫を飼い始めました。 名前はルーとニコ。 寝るときも遊ぶ時もいつも一緒。 Itohくんの家の敷地内で保護された猫を引き取る形で迎えることになったんだけど、ちょうど前日に猫が飼いたいという話をしていたタイミングで、運命のような偶然を感じてすぐに引き取ると返事をした。 とにかく全てが愛らしい彼らが健やかに過ごせるよう毎日トイレを掃除してます。 成長記録としてInstagramのアカウントも作りました。 →Lou_and_Nico
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kenseiogata · 6 years
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Her Paperback リマスター、音楽家の生活について
2012年にリリースした自分の1stソロアルバム「Her Paperback」をリマスターしダウロード形式で主にTシャツなどの物販のオマケとしてリリースしました。
リマスターをするに至った経緯や、意図、音質の違いなどについて明言はしていなかったので、Twitterで質問を受けたのも良い機会だと思い簡単にですが書き連ねていこうと思います。
リマスタリングを行いリリースしたのには2つの理由があります。
ひとつは音質改善、もうひとつはCDの再プレスを行わないという結論に至ったことが挙げられます。 音質について、当時市販の音源並みに音圧を稼げたのは良かったのですが曲によってはダイナミクスがなくなり、耳に痛い音域もあったりと聴き疲れしてしまうマスターだったなと思い残していまして、この機会に今の自分にできる最良の状態にしてみようという試みでした。 リマスターにあたってオリジナル盤との違いを箇条書きにしていくと ・耳に痛い音域を抑える ・リズムの存在感とダイナミクス感を確保 ・音場の広がり ・聴き疲れしない音域のバランス ・ナチュラルな超高域抜け感 ・My Small Gerdenのストリングス音源差し替え、リミックス この6点を音量感(音圧)はそのままの印象で整えました。
よくあるリマスター盤というのは音圧を上げて迫力を出し、ステレオイメージャーで音場を広げ、不足している超高域を持ち上げてクリアに、というような派手になる処理の傾向がありますが、僕の場合はナチュラルに聴き疲れしないようにという意図でリマスタリングを行いました。 10曲目のMy Small Gerdenについてはライブで何度か音源を使用するにあたってストリングスの音源やミックスのバランスや処理を大幅に変更し、個人的にも気に入っていたのでその流れで変更したものを収録しています。 My Small Garden (2017 Remaster) そしてもうひとつの理由というのがレーベルとCDの再プレスを行わない(事実上の廃盤)という結論に至り、単純にこれからApple MusicやSpotfyなどのサブスクリプション以外の方式で聴きたい人への受け皿が必要であること、グッズの販促、あと個人的にはレーベル側やライセンス管理会社からダウロード販売やストリーミング配信料の収益をほとんど期待できないということがきっかけとしては大きいです。 (誤解のないように…レーベルからは売り上げをもらうのではなくCDの現物をもらいこちらで捌いた分が収益となるような契約でした) 音楽活動を続けるにあたってバンドでもないので割り勘ともいかず、エンジニアを行うこともありたくさんの機材が必要で結構身銭を削っているわけですが、あまり生活にゆとりが持てず体調を崩してしまったこともあるので、これからはもうちょっとバランスをとってやっていきたいなと思った次第です。 Her Paperbackのリマスターの立ち位置としては今までのファンの方が違いを楽しむものというよりも、これから初めて聴いてくれる方に「どうせなら聴きやすいこっちを聴いてみてよ」と差し出すような感じでしょうか。 もう音楽家がレーベルだけとの関係で生活を成り立たせる時代でもなくなってしまっているのをここ数年で目の当たりにし、自分の好きな音楽を続けられるようなシステムを各々作っていかないといけないのかなと思い行動しているところでもあります。 前置きが長くなりましたがとどのつまり、グッズや音源を買って応援していただけたら、ダイレクトに僕が生活費を注ぎ込まず、心身ともに健康に音楽を作り続けられるので助かりますという話でした。 今まで応援してくれてる方も、これから僕を知るという方も気軽な気持ちでサポートしてもらえたら有り難いです。是非リンク先のグッズや新曲の音源も見て行ってください。 Kensei Ogata Band - BASE いい曲作るぞ。
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kenseiogata · 6 years
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新曲 Someone Will Love YouのMVを公開しました!
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バンド形式では初となる音源とMVを公開しました。 出演は夏海さん。監修と演出にはKensei Ogata Bandでギターなど担当しているmidoriも参加しています。
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kenseiogata · 7 years
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mugcup collection Presents “Blanket”
2017/2/12 (sun) @下北沢THREE
OPEN: 18:15 / START: 18:30 ¥2,000 +1Drink
【出演】 mugcup collection MYCE Clematis ArtTheaterGuild Kensei Ogata
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kenseiogata · 7 years
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Balloon at dawn “Our finder” Release tour TOKYO
2017/1/28 (sat) @下北沢DaisyBar
OPEN: 17:30 / START: 18:00 ¥2,000 +1Drink
【出演】 Balloon at dawn club'89 Bluems 17歳とベルリンの壁 mandala Kensei Ogata
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kenseiogata · 7 years
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Dead Funny Records 5th Anniversary
2017/1/7 (sat) @Kieth Flack
OPEN: 18:00 / START: 18:30 ADV: ¥2,000 / DOOR: ¥2,500
【出演】 Kensei Ogata asoboys Abyssal Hearsays Num Contena
【DJs】 Kendrick Omar yuitz taito Charlie 特別なバンド編成でのライブです。
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kenseiogata · 7 years
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2016年 よく聴いたアルバム
▪︎スピッツ/醒めない
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▪︎Weezer/Weezer (White Album)
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▪︎Whitney/Light Upon The Lake
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▪︎Graham Alexander/Repeat Deceiver
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▪︎Lionlimb/Shoo
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▪︎Ice Choir/Designs In Rhythm
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▪︎Radiohead/A Moon Shaped Pool
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▪︎Bon Iver/22, A Million
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▪︎Kanye West/The Life of Pablo
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▪︎Babaganouj/Pillar of Light
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▪︎大森靖子/TOKYO BLACK HOLE
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▪︎The Explorers Club/Together
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▪︎Sean Lennon/Friendly Fire
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▪︎JONES/New Skin
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▪︎The Yearning/Evening Souvenirs
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▪︎KidsAreDead/The Other Side Of Town
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とにかくメロディが良いアルバムを聴いた。スピッツやWeezerが長いキャリアでやってきたことが何も間違っていなかったことを証明し結実したと思う。あとはWhitneyやGraham Alexander、Sean Lennon、KidsAreDeadが入っているように、この人たちのルーツに当たる60~70年代のギターポップ・パワーポップを改めてよく聴いていた(これは3年くらい前からずっと続いてる)Apple Music様様な1年だったけど取りこぼしたものも多いと思うので運用もちょっと考えていきたいな。
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kenseiogata · 7 years
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2016年 良かった映画
今年放映の映画じゃないものも含めて特に良かった映画を10本選んでみた。
▪︎淵に立つ
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今年観た日本映画で、いや今まで観たことのある日本映画で一番好きかもしれない。とにかく浅野忠信の演技が凄まじい。他のキャストの演技も演技じみていないところが怖いくらい。役者さん達の手腕はもちろんなんだけど、それを引き出す脚本を作り上げて完璧な配役をした監督にも拍手を送りたい。
▪︎裸足の季節
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人に簡潔に紹介するなら「前向きなヴァージン・スーサイズ」でもそれが良かった。原題は「MUSTANG」なんだけどこういうのにしては珍しく良い邦題。
▪︎サウルの息子
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舞台はアウシュビッツ。悪い夢を見て朦朧としているところを叩き起こされるような映画。自分をなくしてしまわぬよう捧げる祈りに何の意味もないなんて思いたくはない。
▪︎シン・ゴジラ
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日本人だから描けた皮肉とユーモアが混じって洒落も効いた屈強なエンターテイメント作品。配役(特に脇役)もとても良い。それを作ったのが庵野監督なのだから尚更嬉しい。エヴァが終わってからでいいからナウシカの続編を作って欲しい。自分にしては珍しく2回観に行った。
▪︎聲の形
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山田監督がこんなにも痛みを伴う人間関係を題材にした作品を手がけたことも流れ的には納得なんだけど、これからが怖い。デリケートなテーマながら登場人物全員の揺れを丁寧に描いてたと思う。また見返したら冒頭のMy Generationが流れるとこで泣きそう。
▪︎光のノスタルジア/真珠のボタン
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それぞれ別の作品だけど同監督作品・同時上映だったのでまとめて。 映像がひたすらに美しい。でもそんな場所にも悲しい記憶が染みついているってドキュメンタリー。ぼんやりと胸が痛い。
▪︎善き人のためのソナタ
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サウルの息子と同じ第二次世界大戦中のドイツが舞台。シンドラーのリストと並べられる名作。個が押さえつけられる世の中で静かに戦う主人公に胸を打たれる。みんな同じ人であったはずなのだ。
▪︎マイ・マザー
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グザヴィエ・ドランに"一生"付いて行くぞ。
▪︎イントゥ・ザ・ワイルド
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最近一番好きな映画は?という話になったらこれをあげるようにしてる。映像は極上のロードムービーだし、ヒューマンドラマとしても美しい。H.D.ソローの森の生活のように、孤独に生きることを世捨て人として描くのではなく、より社会や人としての幸福と向き合うことを描いた作品だと思う。
上7本が劇場で観た映画で、下3本がDVDで。来年もこんな風にまとめられるくらいには映画も観ていきたいな。とりあえず「この世界の片隅に」は早く観ます。
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kenseiogata · 8 years
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ビートルズの夢を見る
ソニーの人工知能「Flow Machines」が13000件のリードシート(コードとメロディだけが記されたもの)を元にビートルズ風の曲を作ったというニュース(編曲や作詞は人間がやってるわけだけど)
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ビートルズ風という言い方は的を射ているというか、ショーン・レノンが作ったと言ってもおかしくないようなビートルズの遺伝子がそこにはあって、数多のビートルズ直系のフォロワーがやってきたこと・やろうとしていたことを体現している。
編曲した人間の力や趣味の良さは絶対的に大きいと思うけど、この曲に関してはコード進行とメロディだけでも十分ビートルズらしいと言える。とりあえずビートルズフォロワーの曲はごまんとあるけど佳曲~名曲ってレベルではあると思う。
人工知能というと機械だとか、コンピュータだって意識が頭の片隅に浮かんでしまうかもしれないけど、人間も音楽を聴いてその情報を蓄積して色々なアイデアと混ぜ合わせてアウトプットしてるわけで、今回の人工知能の作曲とそれに至るフローに何ら変わりはない。 むしろインプット・アウトプットの量や効率だったりスピードに関しては人間は劣っているかもしれない。
音楽は感覚的にやっているように見えて数学的に組み上げられている側面がかなり強い分野だから人工知能にとっては取り組みやすい題材だったのだろうけど、ここまでビートルズ風というリクエストに応えられたとなるとパーソナルな持ち味がない職業作曲家の出番も少なくなってしまったりするのだろうかとか、人間と人工知能が作る音楽にどのような差があるのか、その差は自分の予期しない形で埋まったり別の形で表現されていくのかとか、結論は出せないままなのだけど色々考えてしまった。
ひとまず単純にFlow Machinesが作ったビートルズ風の曲がすごく良くて感動したのと、今自分にしか作れない(であって欲しい)音楽を作るしかないよなと思ったのでブログに残すことにした。
長文を書く・組み上げる能力というか集中力も衰えてきてるのでリハビリで更新回数は増やしていきたいな。
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kenseiogata · 8 years
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ライブ配信/自慢/聴いてるもの
・ライブ配信
もう終わって一週間以上経つのだけど、6/25ナカノイズに誘われて、イラストレーター/漫画家でナカノイズのギターボーカルも務める天才ことまつだひかりさんの御実家の蔵(wifi完備のスタジオ)でライブの模様を配信致しました。
メンバーの言葉を借りると"強烈なインターネット感"というのが今更しっくりきてるんだけど、演奏してる時は配信だとか意識せずにスタジオライブみたいな気分でやってたし、まつださんの実家が僕の田舎みたいにインターネットとは遠いところにある様な風情があったのも相��って(まつださんのお母様が庭先のビーチチェアにもたれながら膝にノートPC乗せ��ニコ動見ていたのが最高にシュールで良かった)特にそうは思ってなかったんだけど、帰宅後コメントが流れる動画を観てめちゃくちゃ面白くなってしまった。
蔵でのライブなんてそうそうできないし、中の雰囲気もアメリカのインディバンドがガレージで演奏してるみたいな気分を擬似的に体験できたのかな。日本だとガレージなんてな…って憧れで終わっちゃう話だけど、田舎の蔵はまさにそのまま転用できる文化じゃないかと思ったので、ライブハウスとかステージだけを表現の場とするんじゃなくて色んなところでこういうことやれたら楽しいよね。
ナカノさんが今バンドでギターを弾いてるkzkくんとやっているviewtorinoの音源を気に入ってくれてM3というCD即売会で会って話したのがきっかけで(これもすごいインターネット感)今回一緒にライブができたんだけど不思議に縁みたいなものは繋がっていくし、これからもこういうものを大切にしていけたらなとかしみじみしてます。
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生でナカノさんがギター弾いてる姿も観れたし、ナカノイズバンドはキメキメのゴリゴリでカッコ良かった!
このあと滅茶苦茶バーベキューした。
今回1時間ライブをする時間があるということで、MCやコメント読み上げる時間を作るという発想もなかった我々は急遽6曲くらい演奏する曲を増やしたりで(合計11曲演奏)曲を作ってる僕ですら精神的に疲弊してたんだけど、それをサポートを初めて3か月も経ってないMavくんと酒井くんは曲も覚えて、アレンジもさせられて大変だったろうに本当ありがとう…課題だったトリプルギターの住み分けもkzkくんとmidoriちゃんと案を出し合いながら正解に近づいてきてると思う。演奏するのが楽しい。
個人的にはファンだったまつだひかりさんから著書「スライングV」を持参してサインを頂いたのが自慢です。
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・聴いてるもの
最近もまた60〜70年代のギターポップ、パワーポップを聴くフェーズに入ってたんだけど、今日リリースになった(CDは日本限定で6/29発売)シンガポールのトラックメイカー、et aliaeのデビューEP「Rose」を聴いてる。
SoundcloudでOnly Uという曲が公開された時に好きでよく聴いていて、このEPでCussheとの共作曲も収録されているのも個人的に嬉しい。
所謂ビートミュージック〜エレクトロニカの範疇ではあるんだけど仰々しくない音像と美しい和音構成が他のアーティストと差別化できていてとても好感が持てる。
偉そうな口振りになっちゃうけど、どのジャンルでも手法が確立されて氾濫していく程にある種の"軽薄さ"が浮き出てきてそれにうんざりすることが多々あったりする。でもそういう縮小再生産が繰り返される中でも作り手が"他人と違うことをやる"といった自意識の先に辿り着いて自分の本当に作りたいものを作った時に(作り手のリスペクトやオマージュといったハイコンテクストな情報を抜きにして)リスナーはその音楽に突き動かされるのだと思う。
これは僕の願いでもあるし自戒でもあるのだけれど。
とはいえ情報過多で自分のキャパをセーブする為にこうやってフィルターを 自分にとって必要なものだけを精査していることへの言い訳としても成り立ってしまっているし、大切になるかもしれないものを取りこぼしているかもしれない。(どの視点からでも)くだらないことが最高に楽しかったりもする。この辺のバランスを取りながら一元的なものの見方をしない馬鹿になりたい。
et aliae - Only U
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