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余裕のある女
卒業式の次の日、好きなドラァグクイーンの動画を見ながら惚れ惚れしているとコメント欄にて「余裕のある人は綺麗やな〜」と書いてあり 高校を卒業した今 私は成長し、「余裕のある女」にならないといけないと思った。
そこで 「余裕のある女」に憧れた18歳の一日を振り返ってみよう。
1 昼過ぎ、お風呂に入る。
2 突然口紅が欲しくなりコスメ通販サイト4つを往復する。お風呂に入ると色々考えてしまうものだ。
3 いわゆるハーフ顔の私に似合うメイクが見つからず苦戦する、 ネットでハーフ顔のメイクと調べてもハーフ顔にするためのメイクしか出てこない。 結局vogueのyoutubeチャンネルで海外のナチュラルメイクを真似ることに。 ちなみにまだお風呂。
4 CHANELの口紅が欲しい
5 GUCCIの口紅も可愛い
6 ダメ元でCHANELのファンデーションプレゼント企画に応募する
7 のぼせる
8 髪を乾かし化粧をしようとするがメイクポーチが見当たらない。 そこら辺にあった口紅を使う。
9 そこら辺にあった口紅は優しいピンク色で 今まで絶対ピンクは似合わん。赤か茶色、とにかく濃い色じゃないと似合わないと言われていたが 付けてみると案外似合った。 欲しい口紅の色は決まった。
10 昨日の夜作ったスープとパン食べながらスマホで映画見る。
11気がついたら夜の9���。
12そして今気がついたら夜の1時
13本気で怖くなる。
14そろそろ寝ようかなと思う
15 おやすみとメッセージ送って
16携帯を充電器につなげて
17布団の中で これは余裕のある女ではなく
ただただ堕落してる女だということに気がつく
18 明日から余裕のある女は諦めて普通に生きようと考える
19 寝るね
20 おやすみ
最悪。
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