megaakaiiro

[megaakaiiro]

[megaakaiiro]

[megaakaiiro]

生活

人一人しか愛せずにこの頃は満員電車に腹を立てている

太陽のうねる眩しさ夏は今暗い小部屋の窓開けさせた

[megaakaiiro]

お気に入りのライトは15分で勝手に消える。灯りが消える前に、眠れたらラッキー。世界には今、眠っている人と起きている人しかいないのだと、そう気づいてからとても気が楽になった。

先生はピンセットを私の胸の上に置く。そのほとんどない重みが心地よかった。口に詰められた綿の繊維が、唾液で少しずつ塊になるのがわかった。

こうやって目を閉じているとき、私は眠っているのだろうか、起きているのだろうか。目を閉じているのに口を開けているのは滑稽で、奇妙で、無防備で、気が楽だった。

[megaakaiiro]

[megaakaiiro]

私は時々私のことがあまり好きではないけど、私は時々私のことを好いてくれる人が好きだ。あの子はあの子を嫌っているが、私はあの子の嫌いなあの子が好きだ。中指立てて電車を降りる高校生は、私は好きだ。主語を言わないのは罪だ。主語をいえば素敵だ。

[megaakaiiro]

[megaakaiiro]

[megaakaiiro]

彼はまだ生まれない

きみはなにを見ている？

[megaakaiiro]

ああきっとこの人の人生には音楽も映画も小説も必要ないのだなと

恐ろしいくらいの健康さが邪魔をして、

時計の長針ような眼差しが私を刺した

そんな気がする

[megaakaiiro]

海を見るみたいに湖を眺めていた

大きな大きなみずうみ

ここに船を浮かべても、どこにも行けないと

きみには辿り着けなくて、

あの人には会えないんだと

気づいた途端にさみしくなった

[megaakaiiro]

untangling

[megaakaiiro]

私の中から出ていってほしいから私の中に入ってほしくなる

[megaakaiiro]

膝の上で寝ている　頭を撫でながら

編み図も見ずに　繰り返し時間を紡いだ

さらさらの細い髪が、少し絡まった

夏　固まった夜

起こさなように、静かに流した音楽

ロマンチストなんだ

糸　前髪を切ったよ　冬

[megaakaiiro]

人がご飯食べてるの見て、自分もお腹いっぱいになるの、あれってすごく幸せなことなんだ

だれかの為に生きるのがやっぱり私には向いてるんだろうな、きっと、だって生まれてきたのもさ、自分の意思じゃないんだから、

自分の欲しいもの追い求めても、何も掴める気がしないよ、そんなことよりさ、

おもしろいこと聞いたから話したいなとか、綺麗だったから見せたいなとか、美味しいから半分あげるとか、

そういうのが好きだし幸せ感じるんだ

[megaakaiiro]

[megaakaiiro]

消えるのなら 美しい噂にでもなってみてよ