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クリア特典
こんばんは。
この度は「オバケ・ファミリー Stay Away, Stay Home」をHardモードまで遊んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけたでしょうか?(遊んでいただいた体で話していきます。)
さて、私は今本作をデバッグしながらこの記事を書いています。クリア特典と言うのは他でもないこの記事のことで、大したものではないですが、少し本作に関するあれこれをお話し出来ればと思います。
今、初見のバグが出現したのでちょっと直してきます…。
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本作は第12回WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)に出品したものです。昨年の第11回ウディコンにも参加していて、あれから一年経つという事実を目の当たりにすると、月日は百代の過客とはよく言ったもので…、あれから一作も作れていないのは何とも残念だと思えてきました。とにかく、途中まで作っていた別のゲームを急遽中断して、作品受付日の約一カ月前から今回のゲームを作り始めたのでした。それには実はもう一つやむを得ない理由がありまして。
と言うのも、私が長年愛用してきたPCのSSDがぶっ飛んでしまって、全てのデータやらが水泡に帰した感じになったのでした。
皆さんはバックアップをちゃんと取りましょう!これは私の今期最大の自虐ネタです。
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本作は制作の段階ごとにバックアップを取っていて、制作過程が分かるようにしています。いつかそれらを録画・編集して動画にしたいと考えています。完成したら是非ご覧ください。キャラクターデザインを考える過程とかも録画していたのですが、それは前のPCに入っていたので…(以下略)
ちなみに、このゲームの仮タイトルは「オバケVS人間」でした。
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主人公のママオバケはもともとベイビーオバケを弟とした時の姉オバケとしてデザインしたのですが、パパオバケがいてママオバケがいないのはちょっと家庭環境が複雑という感じがしたので、分かりやすくママオバケとしました。なのでママオバケとは言え大分若い感じに仕上がっています。
パパオバケは怒ったら怖い魔王的なポジションでイメージしていて、そのままの仕上がりとなりました。日中は人形を抱いて寝ています。ベイビーオバケはベイビーのオバケです。オバケの新生児というのも何だか変ではありますが。
人間は防護服を着たオバケバスターなイメージです。一応、A、B、CがいてCがちょっと変わり者という設定です。(ピアノを鳴らした時に真ん中の部屋をよく通ってくる人間がCです。)
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本作の構想の最大のポイントというのが「ランダム性」と「追いかけられる」ということでした。
まずはランダム性について。お気づきとは思いますが、本作にはランダム要素がいくらか導入されていて、それがゲームを多少複雑にしています。主人公と人間の初期配置、ピアノやベッドなどの配置、人間の巡回ルート、人間がキョロキョロする時間などがそうです。これが時にハラハラさせ、時に余裕を生んだりするというイメージです。戦略性も生まれてきたはずです。その辺りいかがだったでしょうか?
次に「追いかけられる」ということについて。WOLF RPGエディター(ウディタ)は素晴らしいゲームエディターですが、「主人公に接近」はあっても「ルートを見つけて追いかける」というような複雑なAIの仕組みを持たないため、人間が主人公を追いかける仕組みについては色々考えあぐねたものでした。私の2作目のゲームでは壁越しだと壁に敵が引っかかるという仕様を一つ戦略性としてそのまま取り入れていたのですが、今回はもう少し頑張りました。主人公が前にいた部屋、そしてその前にいた部屋というのを(つまり主人公が通った直近のルートを)記憶して、それに合わせて人間が追いかけるという仕組みになっており、割と自然な「追いかけられる」様を実現出来たかと思います。
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Blenderという3DCGのアプリを使ってアニメーションを入れてみたのは今回が初の試みでした。SprytileというBlender用のアドオンを入れて、ドット絵のアニメを作ってみました。ほとんど知識0でやりましたが、割とあの程度のものなら何となくで作ることが出来ます。ウディタだったりBlenderだったりと、アプリに助けられてものづくりのハードルが下がっているというのは本当に有難いことだなあと思いますね。
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没データの「オバケ扉」です。部屋と部屋を区切る半透明の扉として描いたものですが、上手くいかなかったので没になりました。
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大袈裟な言い方ですが、何かものを作る者としてはそのものが誰かの人生と交わるというようなことが起こるのは本当に有難いことですし、それと同時に底知れぬ不安を感じるものです。私はこのゲームを面白いと思って制作しましたが、実際それが面白いかどうかは分かりません。それはとても普通なことですし、もっと面白いゲームはごまんとあります。
それはそうとして、このゲームがあなたにとって何かしらの何かしらになったのならば、それは私にとっての何かしらの何かしらだと思っています。つまり、それはとってもラッキーな感じの出来事ですから、得も言われぬ感情の発露に帰結するわけです。自分でもよく分かりませんが、きっとそうでしょう。
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というわけで、長々と書きましたが、これでオシマイとしたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。また巡り会うようなことがありましたら、その時はよろしくお願いします。
2020.7.18 semicolon
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