Tumgik
ol0ca · 3 months
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どれだけ遠くに行こうと私が私であるということからは逃げられないんだ、とふと思った。
嫌なことから目を背け、遠くに離れてもいつも何かが追いかけてきている様な焦燥感があった。
多分それは追いかけてきたんじゃなくて、自分自身の影だったんだと思う。
私が遠くへ遠くへ行こうとするのは、ある意味、自分自身から逃げたかったんだと思う。
もう少し言うと私を一個人として観測していない人しかいない場所に逃れて1人になりたかったのかもしれない。
でもそれは、明らかに私向きではない願望だと思う。
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ol0ca · 11 months
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惨めな生き物。どれだけ得ても得てないように感じて目の前のことを喜べない。それは他人に理解されないし伝えたところで他人を困惑させるだけ。1人で抱え込むしかない。同じ苦しみを持つ人をそばに置いたところで依存関係になる以外の選択はないから、やはり1人で自分を見つめるしかない。
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ol0ca · 11 months
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十六夜
感情のまま家を飛び出した。冷えた空気が熱くなった体を刺す。徐に空を見上げると澄んだ空にいくつも星が輝いているのが見えた。
月がいない。一体どこにいるのかな。やけに明るい。
もっと首を動かして頭上を見る。真上に月がいた。
いつもこんな時間に外に出ないから月が真上にあるなんて不思議だ。なんだか少しうれしい。
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ol0ca · 11 months
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恋愛感情にはきっと薬の血中濃度みたいに一定期間持続的かつ減少する恋愛濃度みたいな物があるんだと思う。それが枯渇したら恋愛感情が無くなるんじゃないかな。
恋愛感情が継続している間に共有できる思い出を増やして、それがきっと、2人の愛の形になるんじゃないかな。
恋愛感情が失われた時、2人が築いた愛と失われた時間が2人を分つことを許さないんだと思う。
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ol0ca · 11 months
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殺意を抑える時、気分を落ち着けるプロセスがある。
殺意が起きる時、私が相手を殺すか、私が死ぬかの二つの選択肢しかない。
私が殺したら、私の人生も死ぬ。つまりどちらにせよ、死しかない。
終わりのない苦しみの果て、相手を殺して、また終わりない苦しみが始まる。
ならば、私が死んで、死んでしまって相手に生きながらの死を与えたい。
何度も頭の中で私を殺す。絶対に生き存えないような、確実性のあるやり方で殺す。私が私を殺すなら刃物で腹を割いて、その眩みでそのまま高台から落ちて死にたい。
絶対に生き残りたくない。決死の抵抗であり、最大の勝利と敗北を得る。
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ol0ca · 11 months
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何かを判断する時に理屈や事情よりも何よりも先に相手の気持ちを知りたくなる事があまり今までの人生ではなかった。どういう時にそういう気持ちになるのか、主に恋愛の場面じゃないだろうか。理屈よりも相手の気持ちが知りたいしどう思っているか知りたい。
いままであまり持ったことのない観点だったけれど、自然とそうなることがあった。なんて純粋な感覚なんだろう。気持ちだけで解決することなんて無いと思っていた。誠実さという物の本当の素晴らしさが分かった気がする。誠実であると言うことは正直で直向きに相手に向き合うということだと思う。
心が軽くなった。
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ol0ca · 11 months
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悠久 刻限 時計 秒針 刻々 寸陰 無窮 常
秋霖 蒿雀 初霜 秋灯 憂愁 寒露 綾錦 晩夏
焔 篝火 燎 燈 岩灯篭 燎火 朝日陰 曙光 燐光 暁天
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ol0ca · 11 months
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拝啓
お元気ですか。心地の良い湿度と若葉の燻るような香りが森に立ち込めているのを感じます。風に乗って窓から初夏の知らせをくれました。この時期、あの日の事をしきりに思い出します。あなたと海沿いの道路を歩いていたときのことです。
猫が前にいてなんだか呼ばれているような気がして、猫に導かれ森の木々のトンネルをずうっと進んでいったら神社へ辿り着いたのを覚えていますか。
神社を後ろに今歩いてきたばかりの階段に座ると、木々の合間から真っ青な海と空が輝いてとても綺麗でした。少し暑くて不快だった汗ばんだ肌にスッと風が吹いてとても気持ち良かったのを思い出しました。
猫はその瞬間の一番居心地のいい場所をよく知っていますね。
ああいう不思議な体験は何度でもしたい物です。
また、便りを下さい。いつまでも変わらず私はここにいます。今を生きる貴方の話を聞きたいのです。
敬具
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ol0ca · 11 months
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「朝」
山の麓に住んでいる。明朝、山が覆い被さり地上は陰となる。夜露の湿気と涼しい冷気と共に少しだけぼんやり外が白む。少し上ったところにある禅寺から鐘の音が三回、一呼吸挟んで三回鳴る。年末年始の除夜の鐘を除き一日も休まず鳴る。
烏が起きる。山鳩の震える声が大地を揺すって起こしているようだ。次第にどんどん明らんできて小鳥の囀りが明瞭な澄んだ空気と共に朝を迎える。
山の反対側にある海から汽笛の音がする。幾度となく聞いた音である。ああ、眩しい。なんと眩しい朝だろうか。世界がまた、生まれたように感じる。
産まれた頃から今日まで一日たりとも欠かすことの無かった朝だが、毎朝新鮮なのだから不思議だ。
しかし今の私はこの時間から寝ようとしている。こんなにも朝が素晴らしいのに私はこの町で長らく夜を生きている。それは何かのしがらみによって起きたことではなく、私の思考に耽る癖によるものだった。つまり、残念ながら今までこの朝を存分に味わい外を散策したことは24年間一度もない。
唯一あるとすれば高校通学の際は朝の5:40には家を出なければ間に合わなかった為、その時のみ早朝に家を出る生活であった。しかし味わうとは程遠く、毎朝死相を浮かべて駅まで自転車で山を下ったのを覚えている。特に冬場は中々日が登らず、殆ど夜であった。その時だけは山の陰になることが憎たらしかった。
朝と深夜以外に感謝をした事のないこの町に住むのも、そろそろ終わりを迎えようとしている。いざ町を出ようとすると、あれだけ退屈だったこの歳まで育った町に意味を感じ出した。正確には意味を見出そうとしている。自ら思い出を作ろうとして今まで以上に慎重に毎日の景色を目に焼き付けている。
4月に咲く桜や5月に咲き誇る躑躅がもう見れないのか。6月の紫陽花や夏の若葉のすえた匂いも遠い記憶になる。10月には金木犀の香りが立ち込め、窓を開ければ部屋に香りが充満した。雨の日土の湿って瑞々しい森の香りも手放さなくてはならない。
そういえば私には孫に対して愛情の向かない祖母がいた。今は病院へ入院している。祖母は寂しい人だった。実家との縁が薄く、嫁いだ先の義母が本物の母のように実の母より多くのことを教えたようだ。祖母は頭が悪いが純粋で素直だった。義母は決して優しい人では無かったし、どちらかといえば厳しい人だった。残っている写真でも常に厳しい面持ちをしている。祖母は毎日義母の言いつけを守って窓から山麓を眺めた。できるだけ遠くまで。何故そうするのか尋ねたことがある。遠くの緑を見ることで心と眼を癒していると答えた。もう少し簡単な言葉だったと思うが詳細に思い出せない。祖母はあまり身分の合わない夫の家へ嫁いでしまったため、毎日勝手のわからない生活を祖父が亡くなった後2年間まで一生懸命過ごした。祖父の死で気が滅入り、自分自身を見失っても毎日その家で過ごした。独りでどのようにして祖父の死に向かったのか、知る由もない。
この山を私は愛しているが、祖母もまた愛していたのだろう。山から離れることだけが淋しい。私が新しく住む町に清々しい朝は或るだろうか。
と、そんな事を考えていたら眠くなってきた。早く意識を落として起きなければ又15時間睡眠する娘だと思われてしまう。それでは。
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ol0ca · 11 months
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「胸懐」
森に横たわり溶けて無くなってそのまま森になってしまいたい。それは絶望的な希望ではなく、私にとっては夢みたいな物です。幼少期から側にずっと木々があったから一番落ち着くのかもしれません。大切なピッチも坊ちゃんもこの山の土に還ってしまった。山というのは一つの生命体のように感じる。
実は昔から山に恋してるのかも知れない。山の湿度から山の呼吸を感じるし、穏やかな空気の流れに乗って土の香りがする。どこかひんやりと冷たくてとても優しい。居場所のない子供の私に息抜きの場所を持たせてくれたし、私のことをずっといつも変わらず見守ってくれています。
巨岩信仰や巨木信仰の気持ちがよくわかります。私に信仰心があるとすればきっとこの感覚を指すんだろうな。
私は結構本気で孤独を愛しているところがあると思う。常にそういう訳ではないけど、疲れた時孤独を愛してやまない。
孤独であることだけが休息になる時がある。
寂しさはなく、とても満たされた感覚だから不思議だ。
別に1人きりになりたい訳じゃないよ、そんな時間も一緒に過ごしたい人がいる。
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ol0ca · 1 year
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「写真」
最近ではスマホの普及でとても手軽に美しい仕上がりの写真をどなたでも撮れるようになりました。
写真というのは素晴らしいもので、色んな人が普段見ている世界を垣間見ることができます。インターネットの普及も相まって写真の共有も頻繁になりました。
インスタ映えという物がありますが、私が心惹かれるのは日常を美しく切り取った一枚です。普遍的なのに神秘的でもある、そう言った日常に隠れた一瞬を魅せてくれるような写真が大好きです。
実際、インスタ映えと言われてるスポットへ行ってみても同じような写真は撮れません。
やはり、写真というのは時間やライティング、湿度など色々な条件が揃った一瞬を切り抜くということが重要なのでしょう。
そんなふうな事を考えながらネットに潜っていると時々とても似た価値観なんだろうな、と思えるような素敵な写真を撮る方を見つけることができます。
そんな時、「私と同じ物を見ている」と感じてとても嬉しく思います。
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ol0ca · 1 year
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「お元気ですか」
どこのコミュニティに属してもずっと関わりたいと思える人が一定数います。
それってすごいことだと思いませんか。
月日が経つにつれて距離が開き連絡を取ることも少なくなるが生存確認はできて日本の何処かでいつの日か笑い合った人々が一つの人生を過ごしているのだと思うと感動で体の内側が揺れるのを感じます。
また一つ自然に近づいた関係性が脈々と地を這う。
あの日あの人が居たあの場所へ行こう。今日私が過ごした場所を誰かが辿るかもしれない。
どうかみなさん、いつまでもお元気で
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ol0ca · 2 years
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1時間
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ol0ca · 3 years
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同一依頼絵
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ol0ca · 3 years
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ご依頼
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ol0ca · 3 years
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因幡の白兎の伝説好きなんです。
いつか出雲大社にいきます。
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ol0ca · 5 years
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雨の日の貴船は苔が蒸して綺麗です。
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