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水曜 メンズデー
気になっていた上映中の作品で映画館で観たいものをと 『バーニング 劇場版』 をチョイス
15:30からの上映で、ペプシコーラをお供に眠気と戦いながら久々のチネラビータ
整然と並ぶポスター。やはり映画館はいい
初めて観るタイプの、複雑で疑問の残る、含みの多い映画だった。混沌とした作品ながら、映像の美しさには圧巻。音楽も効果的に作品の雰囲気を作り出していた。
いかんせん慣れていないタイプの作品ということもあり2時間28分は長かった。
だがそれ以上に自分の中に残る作品。
余韻が2,3日残り、もちろん咀嚼はしきれていない。
村上春樹 「納屋を焼く」 を原作としたものだが、舞台は現代の韓国に、また結末も独自に付け足している。原作の混沌とした雰囲気を元に韓国はじめ、世界の複雑化した状況に対する若者の言い得ぬ不安を表現している。
イ・チャンドン監督は寡作ながら重く、深い作品を撮ることで有名で、カンヌ国際映画祭では常連の巨匠。
今作は是枝裕和 「万引き家族」 のパルム・ドール受賞を最も脅かした作品と評され、カンヌでは国際映画連盟批評家賞を受賞。第91回アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表にも選ばれた。
アフター6ジャンクションというカルチャーラジオのインタビューで監督は大まかに
「映画がシンプルになる一方で、世界は複雑で曖昧模糊なものになっている。どんな映画を作るべきか悩んでいた。そんな中、原作に出会い、この混沌としたものを映画にできるのでは、と撮り始めた。色々な解釈が可能な作品に仕上げた。映画の中にみたい叙事はなんなのか、観客に問いかけようとした。」
というようなことをおっしゃっていた。
世界は複雑で曖昧なもの。それを個人個人が各々の解釈をして生きている。それをそのまま映画と観客のコミュニケーションに落とし込んだ作品なのかなと個人的には思った。
ヘミの自宅が個人的には好きで、セックスシーンで北向の部屋に陽の光が入ってくるところが良かった。街並みもすごく好きで、舞台となった街を巡ってみたい。
細かい解釈についても書く気になったら書こうと思う。
イ・チャンドン監督の過去の作品も少しずつ観ていきたいし、村上春樹にはより興味が深まった。
とにかく2019年暫定1位で良かったのでオススメです
以下、インタビュー書き起こしと公式サイト
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