qnesr
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スマホを揺らす愛しい通知を確認して、静寂に満たされた部屋を見渡す。誰もいる訳無いのにきょろきょろと辺りを見回しながら彼の部屋着のある場所へ辿り着く。今朝脱ぎ捨てられた、まだ匂いを残した服を見つけてはすぅ、と彼の匂いを吸い込めばずくりと腰が疼く心地がした。僅かな罪悪感に後ろ髪を引かれながら袖に腕を通すと太腿を覆う裾や最早7分丈と化した袖に小さく笑を零して。己が小さいのか彼が逞しすぎるのか、でもこの体格差が言葉に言えないけど好きなんだよなぁ、と小さく鼻歌を零しながら布団へと戻って行く。彼と交わる場所、ほのかに香るシャンプーと服の香り、脳裏に巡る己へ注がれる愛しい視線がどくどくと心臓を加速させていく。勿論、情事の事も。もう暫くしてないっけ、悶々と熱を溜める身体に気付けばそのまま仰向けへと体勢を変え震えた手を胸元に運べば緩くTシャツを押し上げる乳頭を軽く摘んでみた。“ん…”と甘い声が漏れる。昔はこんな所擽ったいだけだったのになぁ、なんてすっかり作り替えられた身体に戸惑いを感じつつ、片方は乳輪を撫で、もう片方は飾りを摘んだりと日頃彼が触るように刺激を与えていく。“ぅ…んぁ…♡”嬌声を響かせながら時折カリ、と爪先で引っ掛いてやれば大きく震える身体と身体を包む快楽。“めいちゃ……”震えた声を零しても勿論返答はある訳ない。胸への刺激はそのままに薄ら揺らいだ瞳を開けば膝を擦り合わせて居た脚を躊躇いがちに開いていく。恐る恐る下着越しの屹立へ手を這わせばじわりと湿った感覚。脳内で己の痴態を指摘する恋人の声が聞こえてくる。焦らす様に、羞恥心を煽るように裏筋を指先でつう、となぞると分りやすく震える屹立。陰嚢をやわやわ揉みしだきつつ何時も彼が居るはずの箇所へ視線を動かせば“はやく、”と虚無に強請る声を零して。“もうこんなに濡らして……”彼の声を脳内で反芻しながら鈴口をぐりぐりと人差し指で刺激してやる。“ごめんなさ……♡”謝罪に見せ掛けた悦びを滲ませた声を皮切りに下着越しに手を這わせればぐちぐちと屹立扱き始めて。漸く与えられた直接的な快楽に脚を開きながら彼の視線を思い出せば余計に興奮で快楽が増幅していく。空いた手でより敏感な左胸の飾りを爪先で潰しながら誰も居ない部屋に“ぁ゛…♡ん、ん゛、きもち゛……♡♡”と情けない嬌声が溶けて行く。次第に身体を乗っ取っていくふわふわとした絶頂感、果てそうになる寸前にパッと、手を離せばもどかしい行き場を失った快感が全身を駆け巡る心地で可笑しくなりそうだ。勿論これで終わりな訳がなく、僅かに腰を浮かせて下着を下ろして行く。先走りが糸を引く様に目を小さく逸らしつつ、遂に彼の部屋着を纏っただけの状態になってしまった。人の、それも最愛の人の物で自分は何をやっているのか、なんて背徳感さえ興奮材料でしかない。己が動く度に香る彼の香りが本当に今ここに居るような幻想を見せてくれるのだから。はふはふ、と息を零し、ひくひく震える屹立に手を伸ばすと卑猥な水音が鼓膜を揺らす。“めいちゃ゛……、めちゃ…♡♡”まるで情事中の様に彼の名を譫言のように零しながら脚を大きく開いてぐちゅぐちゅと屹立を扱く。この様子を彼に見られたらどうしよう、と頭の片隅で思いつつどうせ襲われるならラッキーなんて思ってしまうのはすっかり彼の虜である事を認めざるおえなくて。無意識に早く��る手の動き、到底彼の手の大きさには敵わないが男の身体構造的に気持ちよくて仕方無い。“ぁ゛…ッ♡♡ゃ゛、やら゛…、はげし…、ぃ゛ちゃ♡”さも彼に責め立てられている様に喘ぎ声を漏らせば腰までを浮かせて扱く手は緩めるはずも無い。彼ならそうするだろうから。揺らいでいく思考、小刻みに震え始める脚、身体。脳裏に己にうっとりと見蕩れる野生を孕んだ瞳が現れた瞬間、“め…ちゃ゛…♡ぁ……ぃぐ…ぅ゛”いない彼に予期する言葉を投げ掛ければびくん、と大きく身体が跳ね掌にとくとくと生暖かい白濁が放たれた。ぼすん、とベットに身を沈め身体を覆う倦怠感に身を委ねながら事後に頭を撫でたり甘やかす彼の掌の恋しさか快楽のせいか涙が頬を伝えば“……やっぱり、なか、ほし…”なんて小さく零したのを最後に疼く体内を誤魔化すように夢の世界へ意識を手放した。
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