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hangorin · 6 years

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2018平昌連帯行動報告 Day4 Final!!

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2月11日(日) 4日目最終日。2日間お世話になったゲストハウスを後にし、新設された旌善(チョンソン)アルペン競技場。オリンピックのためにカリワン山を切り崩し、樹齢500年の原生林を大量伐採してつくったスキー場です。カンヌンから車で約1時間半。事前情報ではこの日、ジャンプなど競技が開催される現地で昼から抗議行動、しかもスキーで滑って抗議する(!)とのことでものすごく行きたかったのですが帰りの飛行機に間に合わないと半ば諦めていました。しかし直前になり、集合時間が朝10時からに変更になったとのこと。しかもカンヌン市民メディアセンターの皆さんが車に載せていってくれるという奇跡の展開に。いよいよカリワン山へ、いざ出発!

オリンピック会期中だから大渋滞に違いない、と思っていたら、拍子抜けなことに渋滞はまったく無し。車はどんどん山道を進みます。運転手のKさんを中心に道中おしゃべりに花が咲きました。Kさんはなんと昨日開催されたアイスホッケー南北合同チーム応援団の主催者の一人とのこと。そして日本が朝鮮半島を占領していた時期、日本に働きに来ていたKさんのお父さんが教えてくれたという歌「ブルーライト・ヨコハマ」と「桃太郎」を歌ってくれたり。と、そこに電話が入り、なんと、旌善アルペンスキー場は折からの強風でジャンプ競技は本日中止に。シャトルバスも運行中止になった? 抗議集会は駐車場からシャトルバスに乗りかえ、ゲレンデで開催の予定でしたが、なんと会場自体に入れないかも知れない、とのこと。

そうこうしているうちに、スキー場入り口の広大な駐車場が見えてきました。他の集会参加者たちがどこにいるのか、まったく分からない。路肩に停車して電話しまくっているところに、警察がガーっとやってきて運転席につめよりものすごい勢いで命令してきます。「車を止めるな!」とのこと。目の前まで来ているのですが、どうなることやら。。

Uターンし、会場から少し手前の川沿いに車を止め、徒歩で会場をめざすことになりました。車を出たら、、、見よ、氷点下20度の世界!川が凍っていました。万全の体制で着こんできたものの、耳をつんざく強風、寒い!!そして、雪がまったくありません。東京のメンバーから「はんごりん雪だるまつくって」とのオーダーがあったのですが、雪、ないです。��ういえば、平昌は雪がないとの報道はありましたがここまでナイとは。。。スキー場はすべて人工雪とのこと。またこの強風は地域特有のもので、そもそもスキー競技場には向いていないという記事もありました。この日吹き荒れた突風は最高時速72キロ。風が吹くたび競技中止になりかねないスキー場、それも国際規格の難コースをつくってしまって、今後本当どうするの?

会場近くにやってきました。いかにもオリンピックな感じで万国旗が飾りつけてあります。

連なる山々の奥にスキー場らしきものが見えてきました。ここが四〇万本もの樹木が伐採されたカリワン山です。ついに現地まで来ました!

入場ゲート脇にホテルらしき建物が2棟つくられています。ということは、ここが、スガム集落に暮らす住民20世帯が強制立ち退きに遭った場所、、、

参考URL https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/01/olympic-2018-0302_a_23370289/

スホラン?スホランなの?強風でひしゃげています。

ゲート前には平昌オリンピックに抗議する人々が大集合していました。超巨大な横断幕には「Say No for the destroying forest Olympic」の文字。カッコイイ!

報道陣もかなり集まっています。抗議集会が始まります。

私たちも反五輪バナーとプラカードを広げました。快晴ですが、吐く息は白く、鼻水がツツーッと垂れてくる寒さです。

樹木に扮しての抗議アピール。本物かと思いました。。カリワン山の自然保護活動に取り組んできた地元団体「山と自然の友ウイリョンの人々」の皆さんか ?

パネルには、伐採された樹齢500年の樹木の切り株が、、、世界中にこれだけの年輪を重ねた樹木はどれだけ残っているのでしょう?ほんの数日のオリンピックアルペンスキー競技のために伐採されてしまった。

「500年 vs 3日間」

「カリワン山の樹木を復元しなさい!」「オリンピックを許さないぞ!」6団体が結集、次々とアピール。

東京・反五輪の会メンバーもアピール。「リオでもピョンチャンでも、そして東京でも、排除などひどいことが起こっている。連帯しましょう」。

反五輪トーチとともにソウルから駆けつけた「ピョンチャンオリンピック反対連帯」のみなさん、そしてゴースト登場!シュプレヒコールがカリワン山を前に響き渡ります。「NoOlympics pyongchang! NoOlympicsTokyo! NoOlympicsBeijig! NoOlympicsParis! NoOlympicsLA!」

https://twitter.com/hangorinnokai/status/962567890741338112

あっという間にKTXの時間が!後ろ髪を引かれつつ車へダッシュ!さよなら、カリワン山!

珍富(ジンブ)駅に向かう車中から見えた、会場からほど近い道路脇にある建物。どうみても廃屋、もともとはホテル?のように見えますが、、、オリンピックマスコットで飾り立ててごまかしているように見えます。

オリンピック用に新たに整備された道路とトンネル。約1年前に現地を訪問しているメンバーによれば、以前はこんなんじゃなかった、曲がりくねった山道だったとのこと。会場までの時間短縮のために山に穴をあけてトンネルを通し、直線道路をつくったようです。政府はこの道路開通によって産業が発達すると説明しているようですが、現地ではあまりに突貫工事だったため崩落などの危険性と、今後の道路維持のための財政負担、そしてこれらオリンピックによる大規模工事の結果が今後この山村地域の自然環境にどのような影響を及ぼすのか心配している、とのことでした。

珍富駅に到着。オリンピックによるKTX延長で新たにつくられた駅です。終了後の利用客がどれだけ見込めるのか疑問視されているとのこと。

珍富駅のマスコット前にて、最後のアクション!4日間まるまる私たちと行動をともにしてくれたイ・ギョンヨルさん、本当に有難うございました。再会を誓って、帰国の途につきました。

【追記】今回、韓国では、私たちが参加できた抗議行動の他にも、いくつものアクションがあったようです。開会式の日には、前述した障がい者団体が車椅子でソウル駅を占拠した他、LGBT権利運動の人々が開会式会場近くでアピール行動(韓国政府がプライドハウス設置への協力を拒否したことが問題に。代わりにカナダ大使館が協力したらしい)、オリンピック会期中に性差別調査を実施するとのことでした。そして、カンヌンオリンピックパークでは、約60名の建設労働者が賃金未払いに抗議して連日、ゲリラ抗議行動を行なったとのこと。オリンピックに間に合わせるためにこきつかっておきながら未だに未払いのままとは本当にひどすぎます。

(参照 http://www.nocutnews.co.kr/news/4926544)

今回のピョンチャンオリンピックでは、五輪ボランティアのボイコットも大きな話題になりました。あまりの過酷さにボランティア1万5000人のうち6分の1が開催早々から離脱、処遇改善を求める大統領府あて請願が60件以上も寄せられたとのこと!

こちらは報道記事から。フリースタイルとスノーボード競技が行なわれた平昌フェニックススノー競技場近くで掲げられた抗議の横断幕です。「2018ピョンチャンオリンピックが私たちを殺す」と書かれています。オリンピックの影響で一般のスキー客の利用が禁止されたことで、地元スキーショップに大打撃が。オリンピックが地元の経済効果につながるとは必ずしもいえないどころか、一般のスポーツ愛好者にもダメージを与えるという例です。(ガーディアン誌 https://www.theguardian.com/sport/2018/feb/16/the-olympics- )同じことは2年後の東京でも必ず起こるハズ。。。

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