日向山&7年振りの霧の丸山
緊急事態宣言下で、更に前回から1ヶ月以上空いてしまったので、県内の山で、かつそこそこの距離と高低差のある奥武蔵の日向山〜丸山を歩いて来ました。
これで6回目のボッチ登山です。
丸山に登ったのは7年振りです。
その時は日向山は通らずに、最短ルートで丸山を目指しました。
駅前から登山口に向かう途中で見かけた「コーヒー&喫茶たけのこ」。
芦ヶ久保と言えば「木の子茶屋」が有名ですが、
ここでも「きのこたけのこ戦争」が勃発しているのかしら?
住宅脇の急坂を登り切ると、駅からも見えた青銅の観音像が!
3年前に二子山に登った時に存在に気付いたけど、いつからあったんだろう…。
観音像の右側に道標があるのですが、その後ろに階段があったので
間違えて登ってしまいました…。
正しい道は、道標の指す方向に真っ直ぐ進んだ先にあります。
ここからだと見えないので一瞬迷いますが。
そう言えばこの広場、小1の遠足でお昼を食べた場所じゃないかしら?
この緩〜い芝生の坂道が、意外と滑る…。
バラ��スを崩して左脚をグキッとくじいてしまいました。
特に捻挫とかはしなかったから良かったものの。
突き当たりで橋を渡ります。
あまり人が通らないマイナールートなのか、草が伸び放題。
後ろから来た男性に追い抜かれました。
速いなぁ…でも、誰かが歩いていると、それだけで安心。
しばらく行くと、道幅の狭い生活道路に出ました。
正面に見える森に日向山のへと続く道があるようです。
右手に見えるのは、丸山でしょうか?
霧に飲み込まれてますね…。
綺麗な御手洗いと櫓の右隣に
琴平神社の入口があります。
階段を上った先に社があり、その右手に獣害防止用ネットがあるので
中に入ったらしっかり締めて紐を縛ります。
で、入ったらいきなり木の階段。
角を曲がると更に急な階段。そしてまた階段が続きます。
階段地獄を終え、しばらく登ると日向山の展望台が見えました。
日向山の山頂、633m。
これと言って何も無いですが、休憩するには良さそうなポイント。
展望台からの景色。二子山(右側)は見えますが、その先の武川岳や
伊豆ヶ岳などは霧(と言うか雲?)に飲み込まれていて、よく見えません。
今度は丸山に向けて、長い階段を下って行きます。
「山の花の道」を抜け、林道を登って丸山の登山口を目指します。
途中に咲いていたクサギ(臭木)の花。
花が臭い訳では無く、葉っぱを千切ると臭いから付いた名前だそうです。
お花は甘くて良い香り♫
臭木の更に先に咲いていたクレマチス・ビタルバ。
こちらも可憐な花です。
林道が二股に分かれた箇所の右側に、登山道の入口がありました。
熊さん、日本語が読めると良いんだけど…ホント、襲わないでね〜!
登山道の途中にあった鳥居と祠。
果樹園からの登山道と合流しました。
この道沿いにはヤマジノホトトギス(山路の杜鵑)が咲いていました。
あ、前方に登山者発見!ホッとする〜
ここを登った先は遊歩道になっていて、
少し広がった箇所が「出会いのテラス」という休憩所になっています。
特に景色が良い訳では無いですが、一休みするには持って来い。
ここにはヤマハギ(山萩)が咲いていました。
さらには野生のホオズキ(鬼灯)も。
遊歩道を横切り、登山道を進んで行くと、左手に案内版と東屋が。
東屋方面に進んで行くと「県民の森」。
私は右手の丸山方面へ。
あれ?また遊歩道に出ました。そして御手洗いもあります。
どうやら先ほどの遊歩道はグルッと1周しているようです。
私がテラスで休憩中に一組のご夫婦が遊歩道を進んで行かれたのですが、
思いがけずまたここで再会しました。
また遊歩道を横切って、山頂への登山道へと進みます。
前回来た時に子熊を見掛けてハラハラした箇所を無事に通り抜け、
無事に丸山の山頂に到着!標高960m。
山頂には展望台があるのですが…
残念ながら真っ白〜!そう言えば7年前もこんなだったなぁ。
展望台から下りて、ベンチでサクッとランチを済ませました。
帰りは電波塔のある道から大野峠を目指します。
道の先もガスってました…。
マシューアザミ。そこかしこに咲いていました。
杉の苗畑。
静止画では分かりにくいですが、向こうの山を隠すように雲が流れています。
白石峠への分岐まで来ました。ここで右折。
熊笹の道。ここで熊が出て来たらどうしようと思った記憶が蘇りました。
突然現れる、パラグライダーのテイクオフ場。
視界ゼロで無風のため、飛べずに待機中のようでした。
芝生広場の右奥にある長〜い木の階段をひたすら下って行きます。
階段を下りきると、東屋があり、その先の林道に
案内版と道標があるのですが、この右脇にある階段を進んではいけません!
芦ヶ久保駅に戻る下山道は東屋の正面、
下りて来た階段と並行して走る林道を横切った向こう側にあります。
私はこれを見つけられなくて、数分ウロウロしてしまいました。
さてと、気を取り直して谷道を下って行きましょう!
しばらく下ると左手が沢になっており、苔むした巨岩も見られます。
渡渉箇所も2箇所ほどあります。
登山道の右脇に、人が1人入れるぐらいの洞穴がありました。
真っ暗でちょっと怖い…。
小さな滝も数カ所ありました。
そろそろ下界かな、という辺りに杉のベンチ。
下り続きで膝が笑っていたので、ここで小休止。ありがたや〜
養蜂場を過ぎた辺りに、最後の道標がありました。
国道299号をひたすら歩いて、芦ヶ久保駅の下にある道の駅で
名物(?)紅茶のソフトクリームを食べて帰りました。
今度こそ晴れた日に景色を堪能するぞ〜!
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火の英才教育を受けた店主!埼玉の焚き火・薪ストーブ専門店の魅力とは?
火の英才教育を受けた店主!焚き火・薪ストーブ専門店の魅力とは?
最終更新日:2019/09/24
キャンプ場
国内でも珍しい「火」をテーマにしたアウトドア専門店が、埼玉県三郷市にあるのをご存じでしょうか。その名は「iLbf(イルビフ)」。気温も涼しくなって焚き火シーズンが本格化するのを前に、多くのキャンパーが詰めかけています。オーナーの堀之内健一朗さん(43)に、気になる焚き火に魅せられた理由や、オープンの経緯についてお聞きしました。
幼少期から薪を扱っていたオーナー
JR武蔵野線の新三郷駅から徒歩7分。大型商業施設が立ち並ぶ地域を抜けて見える団地の一画に、「iLbf」はあります。所狭しと焚き火台やアウトドアアイテムが並ぶ店内で、オーナーの堀之内健一朗さんがにこやかに出迎えてくれました。
焚き火好きのための店
堀之内さんは脱サラして始めた車中泊グッズの通販事業を経て、焚き火や薪ストーブなどの火を専門とする現在の店を2016年10月にオープンしました。現在のキャンプ人気に先立ち、大手アウトドア店が扱わないガレージブランドを先駆的に取り扱い、多くのファンを獲得。「I Love the bonfire(私は焚火が大好きです)」の頭文字に由来する店名にふさわしく、焚き火や薪ストーブに強い専門店としてキャンパーに知られるようになりました。
なぜ焚き火なのか
実は堀之内さんが焚き火に傾倒するきっかけは、意外にもパラグライダーでした。もともとは東京でシステムエンジニア(SE)だった堀之内さん。仕事で疲れていた28歳のとき、ふと眺めたのは、ビル街の上に綺麗に広がる青空。「飛べたら楽しいだろうなあ」と思い、パラグライダー挑戦を決意。空の中で見えない風を読む面白さに一気にひかれました。
パラグライダーを始めて問題だったのが、宿泊。「風は条件がころころと変わるため、ホテルを予約するわけにはいきません。そこで車中泊とキャンプの道に入ることになり、同時にはまったのが焚き火でした」。
よみがえった少年時代
堀之内さんがパチパチと燃える焚き火で気づいたのが、懐かしさでした。思い出したのが、山々に囲まれた宮崎県小林市にあり、3歳から12歳まで過ごした家。五右衛門風呂のあった平屋でした。
「気がついたときには薪で風呂を沸かしていて、身近なところに火がありました」
薪を買うとそれなりの負担になるため、「学校の帰りに自発的に木を拾っては燃料にしていました」。窯の中で薪が燃える様子を眺めていた日常。堀之内さんにとって火とは、家族がお風呂に喜んで入ってもらった良い記憶でした。
「今思えば火の英才教育を受けていました」という堀之内さんですが、家族は宮崎市内に転居して風呂はガス釜に。さらに都内の大学に進学。そのまま就職したため、薪を燃やす炎からはしばらく疎遠になっていました。そんな時に、忙しい日々で忘れかけていた火の原体験を思い出すことになるのが、車中泊やキャンプでの焚き火でした。
「火を専門にした店は聞いたことない」
夏の見通しがつかないままオープン
バラグライダーを始めてからもSEの仕事は常に多忙を極め、終電近くまで残業する日々。家に帰る時間も惜しく、カプセルホテルで寝ることも多かったそうです。そんな忙しい日々に見切りをつけ、自分の好きなことを生かした車中泊グッズ通販での起業を決意しました。
転機は、通販事業をしながらプライベートでストーブ用の薪を探していた2014年。「どこにいるかは秘密」という薪づくりの達人との偶然の出会いが、堀之内さんの火への情熱を燃え上がらせることになります。
乾燥に2年をかけるなどの徹底した管理で、太さに関係なくすぐ火が付いた達人の薪。この薪にすっかり魅了された堀之内さんは車中泊グッズの通販事業を営みながらも、「火を専門にした店は聞いたことがない」と焚き火台や薪ストーブなどの火をテーマにした専門店を考え始めるようになります。
しかし、壁にぶつかったのが、「夏はどう経営すればいいのか」という課題。その後、構想から2年がたってもその答えが出せませんでした。
インスタですぐ解決
サラリーマン生活を辞めたことで、東京にいる必要がなくなった堀之内さん。パラグライダー遠征でよく使う常磐道の入り口があり、妻の実家から近い埼玉県三郷市に転居します。近隣で店舗を探していたところ、団地内に家賃が安く、内装も自由にいじれる空き店舗を発見。他に決まりそうになったことから、夏の経営のすべを見つけられないままに「崖から海に飛び込むつもり」で開業を急きょ決めてしまいました。
「意外にも、早々に夏の問題を解決できました」
その答えは、抜群の保冷力とツウ好みのデザインで知られるアイスランドのクーラーボックス。インスタグラムで豊富なカラーバリーションがあることを紹介したところ、普段の倍以上の「いいね!」がつき、店の認知度が一気に向上。「これをきっかけに、オープンした初年から黒字を達成できました」。
1シーズン過ごした人が楽しめる店づくり
人と火、自然をつなぐ
大型アウトドア店が扱うような大手ブランドはなるべく置かず、ガレージブランドのアシモクラフトや笑'sなどを積極的に取り扱うことで、県外からも多くのファンが来るようになったiLbf。「未経験者には魅力が分からないけど、1シーズンを過ごした初級者がよりキャンプを楽めるアイテムをそろえて経営しています」。
店をやって良かった瞬間は、初級者から中級者に入ろうとするお客さんが、リピーターになってくれたとき。「冬のキャンプの初心者に薪ストーブを提案し、そのお客さんが喜んだ様子で『思いのほか楽しかった。もっと寒くなってほしい』とまた来てくれたときは、店をやっていて本当に良かったと思いました」。
人と火、自然をつなぐことで、サラリーマン時代にはなかった充実感があるそうです。
焚き火が人気の理由
堀之内さんは焚き火の魅力について、「炎の揺らぎが、頭の中でごちゃごちゃしていたものをリセットする力がある」と強調します。また東日本大震災や熊本地震で多くの被災者が外での避難を余儀なくされ、「日本人の外で生活する意識が高まった」とも感じています。
ただ近年の焚き火人気の高まりについては、別の持論も考えるようになりました。「人類を発展させてきたのが『火』。単に非日常や高揚感を感じるだけでなく、もっと意識の深い部分で、火の凄さを思い出すからではないでしょうか」。誰よりも火に魅了されてきた堀之内さんだからこそ、説得力のある表現です。
「火と店はコントロールできる範囲で」
オープンした翌年の2017年には団地の同じ並びの部屋も借り、店舗を拡張。焚き火を楽しみながら買い物ができるようにしました。現在は50ブランド以上、約1600種類のアイテムを用意。焚き火台で20種類、薪だけでも10種類あるこだわりぶりです。売り上げは年々右肩上がりで、今年はオープン初年の4倍の売り上げとなる見通しです。
ただ、堀之内さんは店舗のさらなる拡大は望んではいません。「焚き火と一緒で、自分でコントロールできないほど大きくしてはいけません」。関東圏も一気に涼しくなり、これからが焚き火の適期。iLbfには今日も多くの焚き火愛好家が集っています。
【基本情報】
住所:埼玉県三郷市彦成4-4-17 みさと団地南商店街104
電話:048-951-4949
Email:
[email protected]
営業時間:午前11時(土・日のみ10時)~午後7時(土曜のみ20時)
駐車場:12台あり
公式はこちら:火とアウトドアの専門 iLbf
テント石田
元北海道民のアウトドア愛好家。 最近は妻とのキャンプにはまっています。
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2018年、登ってよかった山岳ベスト5【車中泊女子の全国縦断記】
■リフトやロープウェイを使って、様々な風景を満喫しました 中高年の登山ブームや「山ガール」など、近年トレッキングが盛んになってきています。筆者も登山好きですが体力があまりないので、リフトやロープウェイがあれば積極的に利用しています。 今年、訪れた中から特に印象に残っている山、またクルマで山頂まで行けちゃう山も含めてご紹介します。 【その1 日光白根山(群馬県)】 世界遺産・日光東照宮に代表される日光。奥日光には男体山をはじめ中禅寺湖、戦場ヶ原、また華厳の滝や龍頭の滝などの観光スポットが広範囲に点在しているので一度は訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。 日光白根山(標高2,578m)へは、まず【日光白根山ロープウェー】(往復2,000円)で山頂駅へ。ロープウェーからは、眼下に菅沼・丸沼などの絶景が広がります。 ここから日光白根山へ続く登山道が最短ルート。登山せずとも自然散策コース(1周1.5km/約45分)と史跡散策コース(1周5km/約2時間)も整備されています。また山頂駅付近には二荒山(ふたらさん)神社やカフェ、展望台に足湯もあるので充分に楽しめます。 トレッキングの後は数ある温泉で汗を流し疲れを癒せるのも魅力です。ロープウェーセンターステーション内にも、日帰り温泉施設【座禅温泉】が併設されているので便利です。 【その2 室根山(岩手県)】 2018年春にオープンした道の駅【むろね】から約10km。室根山(標高895m)は室根高原県立自然公園に指定されており、森林公園やキャンプ場、乗馬クラブなどレジャースポットも集まっています。 山の中腹に鎮座する室根神社には、本宮に「金の鈴」、新宮に「銀の鈴」があり、金と銀の鈴が二つ揃っているのは日本でここだけなのだそう。 山頂まで車道が整備されているので、労せずして景色を堪能できるうえにワインディングロードドライブも楽しめちゃいます。山頂には駐車場とトイレも完備。天文台は閉鎖中ですが、1階のお食事処は休憩所として開放されており、また屋上にも上ることができます。 屋上からは360度パノラマが広がり、近くにパラグライダー発着所があるためタイミングが合えば悠然と飛んでいる姿が見られるかも知れません。 【その2 三ツ石山(岩手県)】 東北百名山に数えられる三ツ石山は、標高1,466m。【休暇村岩手網張温泉スキー場】(夏期はトイレのみ利用可能)からリフトを3つも乗り継ぐこと約40分、スキー場の上、雫石の町が一望できる展望台から登山開始です。ちなみに料金は「1本のみ」「2本乗り継ぎ」「3本乗り継ぎ」片道/往復など細かく設定されており、また『片道リフト3本乗り継ぎ+下山バス券(1,200円)』もあります。 展望台から大松倉山を通過して三ツ石山荘(���イレあり)〜三ツ石山山頂へ。山頂は���岩のため、多くの登山客が順番待ち! ちょうど紅葉シーズンだったこともあり、おおいに賑わいました。 帰りは奥産道(奥地等産業開発道路)登山口からバスでスキー場駐車場に戻るはずだったのですが、バス出発時刻(14:30)に間に合わず、とぼとぼ徒歩で帰るしかないと覚悟していたところ、親切な女性がクルマに乗せてくれたことは忘れられません。優しさに感謝。 【その4 月山(がっさん・山形県)】 月山は、羽黒山、湯殿山とならぶ山岳信仰の聖地として有名な【出羽三山】の最高峰(標高1,984m)。開山は、崇峻天皇の第三皇子・蜂子皇子(はちこのおうじ)によるものと伝えられています。 月山スキー場駐車場から徒歩で【月山ペアリフト】乗り場へ登る道すがら、清掃協力金(一人200円)を支払います。ペアリフトの料金は、往復1,030円。約15分で、上駅(姥ヶ岳休憩所/トイレあり)に到着します。この周辺からでも素晴らしい眺めが堪能できますよ。 まず姥ヶ岳に登ってから、尾根づたいに金姥、柴灯森、牛首ときて月山山頂、帰りは沢コースで上駅へ戻る…というルート。この日の天気はめまぐるしく、午前中は晴天、お昼頃から曇ってきて幻日環が現れ、山頂付近からは眼下に雲海が広がり、月山山頂の背後、雲の上に鳥海山がひょっこり現れるという(写真)1日でいくつもの光景を目の当たりにすることができました。 下山する頃にはまた晴れて斜陽に紅葉が赤く照らされ、絶景に見とれてなかなか歩が進まず。登り始めた時間も遅かったのですが、いかんせん足が遅いのでリフト運行の最終時間(16:30)になってしまいました。ペアリフト下駅に到着したら、地面に小石で書かれた「おがえり。マタキテケロナ。」の文字が! 小粋な演出にも感動しました。 【その5 山岳信仰の山】 筆者の地元・熊本の阿蘇山をはじめ九州には山岳信仰の山々が数多く存在します。幼少時代に慣れ親しんだ金峰山(熊本県熊本市)も霊山ですし、そのせいか個人的には「おどろおどろしい」というイメージがまったくなく、むしろ身近に感じます。 先に紹介した山々も霊山ではありますが、「山岳」と呼ぶには性質が違うなと思う3ヶ所をまとめて「山岳信仰の山」として挙げます。 【太田山神社】(北海道久遠郡せたな町) 2010年に訪れたものの、その険しさから断念した太田山神社 本殿(奥宮)。北海道最古の山岳霊場であり、道南五大霊場のひとつ。 山体は平均して約45度もの斜度があり、これをつづら折りに登っていきます。その昔、太田山神社は女人禁制だったので、女性のために中間地点に女人堂が建っていますが、女人堂まででもかなりきついので満足感があると思います。 山頂近くになると屹立する岩盤があらわれ、岩肌に設置された心もとない梯子を上ると、ついに奥宮が鎮座する岩の真下に到達します。ここからが最大の難関です。ほぼ垂直の岩盤を、鎖を頼りに登らなければなりません。下から見ると登れそうな気がするのですが、いざ鎖を手にして2〜3歩で恐怖心が大きくなり、何度かチャレンジしたものの、どうしても恐ろしくて登ることができませんでした。 登ることができたとしても、これを降りるのはもっと困難です。女人堂まで行ければ、と思っていたのですから、ここまで来れただけでもよかったです。 【宝登山(ほどさん)】(埼玉県) 秩父神社、三峯神社とともに【秩父三山】に数えられる宝登山神社。その奥宮が鎮座しているのが宝登山(標高497m)です。第十二代 景行天皇の皇子・日本武尊(やまとたけるのみこと)が神霊を拝したところと伝えられています。【長瀞(ながとろ)八景】のひとつであり、【日本さくら名所百選】にも数えられるなど秩父の人々に愛されている山です。 ふもとの宝登山神社から徒歩1時間半程度の初心者向け低山ですが、体力に自信がない方は【宝登山ロープウェイ】(往復820円)で山頂付近まで登ることができます。ロープウェイ乗り場の駐車場はとても狭いので、停められる確率は低そうです。宝登山神社の駐車場からロープウェイ乗り場までは、徒歩約5分。 ロープウェイ山頂駅までは5分程度で到着。宝登山神社 奥宮までは徒歩約5〜6分程度ですので、春先であればロウバイや桜を眺めながら散策気分で登拝できます。 ロープウェイ乗り場や周辺にお店などが見当たらなかったのですが、なんと奥宮の境内に売店がありました! 奥宮=山頂ではなく、ここからまた1〜2分ほどなだらかな遊歩道を進んだ広場が山頂です。樹々に囲まれ山頂らしさはゼロ。さらに奥宮からロープウェイ乗り場とは逆方向に下りる途中には動物園がありました。 【寶登山は千古乃霊場】と讃えられたそれが今や、レジャーランドと化していることに衝撃を覚えつつ、各地に似たような霊山があることもまた事実。三峯神社(奥宮/妙法ヶ岳)の荘厳さとあまりに対照的で、切ない想い出となりました。 【嵩山(たけやま)】(群馬県) 嵩山は、道の駅【霊山たけやま】の背後にそびえる標高789mの独立峰。吾妻八景のひとつで、古くは縄文式文化時代の遺跡が多く出土、また中世 室町時代の中期には北関東・白井をとりまく友城のひとつ嵩山城という側面も持っています。 まず登山の前に、嵩山をご神山とする親都(ちかと)神社へ参拝、無事を祈願します。案内板には「ハイキングコース」と書いてありますが、歩く場所によってはとんでもない岩場&鎖場になるので、しっかりした装備(特に靴)が必要です。嵩山三十三番観世音めぐりも、足元が危険な場所があったり立ち入り禁止区域になっていたりしますので、無理して全部を廻ろうとせず気持ちだけで��� 山岳信仰の霊山に鎖場はつきものですが、ここ嵩山の大天狗は過去最大の難関でした。北海道の太田山神社で本殿を前にリタイヤしたことが思い出され、意を決して、軍手を嵌め直して鎖を握りしめて、少ない凹凸に足をひっかけ四つん這いどころか這いつくばって必死によじ上りました。最後、女岩に登り切ったときは手が震えるほど。360度パノラマの景色に身を委ね、感無量でした。間違いなく、2018年ベストワンの経験となりました。 3枚前の写真が、その大天狗からの眺めです。小天狗なら危険度が少なく、榛名山が一望できるなど眺めも素晴らしいので機会があれば訪れてみてください。 次回はお待ちかね(?)、ご当地グルメベスト5をお送りします。 (松本しう周己) あわせて読みたい * 2018年、行ってよかった日本の風景・ベスト5【車中泊女子の全国縦断記】 * 2018年、心に残った出来事・ベスト5【車中泊女子の全国縦断記】 * 「苔の生えた」キャンピングカーを徹底洗車。光触媒コーティング施工で生まれ変わった!?【車中泊女子のキャンピングカー生活】 * キャンピングカーのリアラダー修理顛末記【車中泊女子のキャンピングカー生活】 * 【車中泊女子のキャンピングカー生活】凡ミスから4ヶ月、ついにサブバッテリー交換 http://dlvr.it/QvWDRn
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Favorite tweets: 秋の小熊山パラグライダー場からの眺めは別格🍁 pic.twitter.com/yEGueI5PYG— 篠 (@shino_138) November 6, 2019
http://twitter.com/shino_138
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道の駅むろね〜鎮座1300年の室根神社を有する室根山からの絶景(岩手)【車中泊女子の全国縦断記】
2018年4月28日にオープンした道の駅【むろね】へ初めて訪れました。国道284号(室根バイパス)沿いにあり、野山に囲まれたのどかなところです。 道の駅【むろね】 住所:岩手県一関市室根町字向山131-9 電話:0191-34-4180 営業:9:00〜19:00(4〜11月)/9:00〜18:00(12〜3月) 物産館、レストラン、喫茶・軽食、休憩所、電気自動車(EV)急速充電器、公衆Wi-Fiあり。駐車場は、普通車24台/大型車6台と少なめなので週末は混みそうです。 軽食コーナーでは玄米ソフトクリーム、レストランではとろろ蕎麦。物産館では、新鮮なサンマをはじめ珍しい「まこもたけ」や、食用菊、オクラの花など個人的に大好物のグルメが満載で、ついつい食べ過ぎ+買いすぎてしまいました。 道の駅の観光案内板を見ると、近くに室根山という山があり、観光スポットがたくさん集まっています。そこに「室根神社」の文字を発見。神社好きで山岳好きな筆者としては、これは行かねば。 道の駅から『室根山→』という看板が要所要所にあるのは助かったのですが、す———っごく狭いところを通る羽目になって焦りました! 踏切のクランクなんて、キャンピングカーでよく通ったものです…。 さらに狭くて急勾配の山道をゆっくり登って、3合目付近にトイレと室根山登山口、5合目付近の室根山山荘を越えたら、8合目付近に室根神社が鎮座していました。駐車場は、この砂利スペースしかなく普通車でも5〜6台ぶんくらい。トイレもありません。 正面向かって左側に「本宮」(写真:右)、右側に「新宮」が鎮座し、それぞれに麓から参道(登山道)が続いていました。ここから見る限りでは、かなり登りがきつそう。 養老2年(718)、元正天皇の勅命を受けた鎮守府将軍・大野東人(おおのあずまんど)が、蝦夷平定祈願のために和歌山の熊野本宮大社からご分霊を迎えお祀りしたのがはじまりで、その昔は坂上田村麻呂や源義経も戦勝祈願に訪れたといいます。 本宮には「金の鈴」、新宮(写真)には「銀の鈴」があります。いずれも高さ35cm、直径31cmの大きさで、金と銀2つの鈴が揃っているところは、日本でここだけなのだそうです。 本宮で金の鈴を鳴らして願をかけ、さらに新宮で銀の鈴を鳴らして願をかけると願いが叶うといわれており、合格祈願や必勝祈願にご利益があり、また「ヤル気」を出させてくれるのだそうです。 平日だったお陰か対向車もほとんどいなかったため、無事に室根山山頂までクルマで登る事ができました。山頂の駐車場は普通車10台ぶんくらいですが、第2、第3駐車場もあり50〜60台くらいは停められそうです。トイレもあります。 残念ながら【室根山きらら天文台】は閉鎖中でした。1階の食堂は、休憩所として解放されています。 室根山は標高895m、室根高原県立自然公園に指定されています。天文台の屋上からは、360度パノラマが広がっていました! 気仙沼湾、大島まで見渡せます。施行中の大型アーチ橋・気仙沼大島大橋(愛称:鶴亀大橋)もバッチリ。すぐ近くにパラグライダー発着所があり、この景色を目当てにこの日もフライヤーが来ていました。空からの眺めは格別でしょうね。 5月中旬〜下旬には、室根山一帯にツツジが咲き乱れ赤く染まるといいます。近くの【大東ふるさと分校】でお食事や日帰り入浴もできるので、春にも来てみたくなりました。なお、冬期間は積雪のため5合目から通行止めになるそうです。 帰り道、重い車体には山道の勾配がこたえてブレーキが悲鳴を上げました。そして「また、あの踏切を渡るのか…」と覚悟していたら、迂回路がありました。看板を付け足してほしいと切に願います。 室根神社特別大祭【マツリバ行事】が2018年10月26日(金)〜10月28日(日)に開催されます。国指定重要無形民俗文化財に登録されている東北三大荒祭りのひとつで、今年は勧請1300年の記念すべき年ですから必見です。 なお祭場は室根神社ではなく、麓のJR大船渡線 折壁駅近くとなっておりますのでご注意ください。当日は臨時駐車場を3ヶ所(約400台分)準備してあります。 (松本しう周己) 【関連リンク】 道の駅 むろね|岩手県内の道の駅 – 国土交通省 東北地方整備局 http://www.thr.mlit.go.jp/iwate/yakudati/michinoeki/33_murone.html 室根神社特別大祭「マツリバ行事」 – いちのせき観光NAVI「いち旅!」 http://www.ichitabi.jp/event/data.php?no=301&m=10 あわせて読みたい * 伝説が今に息づく「日本のふるさと」遠野に古代巨石文化があった?!(岩手)【車中泊女子の全国縦断記】 * 800年の歴史ある大湯温泉と大湯環状列石〜道の駅おおゆ(秋田)【車中泊女子の全国縦断記】 * 全面刷新された新世代ディーゼル。ティグアンTDI 4モーションに積まれたEA288型エンジンのこだわりとは? * ディーゼル+4WDは無敵! フォルクスワーゲン・ティグアン TDI 4モーションで「ちょっと網走まで」 * 新造船シルバーティアラに初乗船!シルバーフェリーで苫小牧から八戸へ【車中泊女子の全国縦断記】 http://dlvr.it/QpBwD0
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