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新版 白いクモ-アイガー北壁 海外山岳名著シリーズ ハインリヒ・ハラー、横川文雄・訳 二見書房 装幀=栃折久美子
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鈴木英治さん&秋山香乃さんトーク&サイン会 『義元、遼たり』『氏真、寂たり』(静岡新聞社)刊行記念
“愚将”の誤解を解く!! 戦国武将 今川義元・氏真の真の姿とは? 桶狭間の戦いで信長に敗れた今川義元、大名としての今川家を潰した今川氏真。 親子とも負のイメージが強いですが誤解です。 真の姿を今川氏の地元・静岡県在住の歴史・時代小説家夫妻が描きました。 著者の二人が今川氏のお話を中心に執筆秘話を交え対談します。
鈴木英治著『義元、遼たり』 幼いころに仏門に出され、師父・太源雪斎とともに京都での学びの日々を送っていた栴岳承芳(今川義元)。 兄氏輝に呼び戻されて駿府に戻り、やがて『花蔵の乱』と呼ばれる家督争いに巻き込まれていく。 仏門を捨て、武将として生きる道を選ぶまでの青年期の義元を描いた。
秋山香乃著『氏真、寂たり』 三国支配を実現し、安定した栄華を誇る今川家に生まれた氏真は、武芸や和歌に長け、無益な争いごとの嫌いな少年だった。 父・義元を桶狭間の戦いで失い、惣領として否応なく戦いに飛び込んでいく。 乱世にあって、男として、人間として、惣領としてどう生きるか。 悩み苦しみながらも己を貫いて生きた人間氏真の姿を描く。
※トーク終了後、サイン会を開催いたします。 サインは、当店でご購入の『義元、遼たり』『氏真、寂たり』に限ります。
【プロフィール】 鈴木英治 (すずき えいじ) 1999年『駿府に吹く風(刊行時に「義元謀殺」と改題)』で角川春樹小説賞特別賞を受賞してデビュー。 その後は、江戸物と呼ばれる時代小説を精力的に執筆。 現在までに160冊以上の著作があり、精力的に活動を続けている。 代表作に、累計300万部超えの『口入屋用心棒』シリーズ(双葉社)、『突きの鬼一』シリーズ(小学館)、『父子十手捕物日記』シリーズ(徳間書店)など多数。『口入屋用心棒』シリーズで第一回歴史時代作家クラブシリーズ賞を受賞。 現在、歴史小説イノベーション操觚の会の局長を務めている。
秋山香乃 (あきやま かの) 2000年に秋山香乃とは別筆名にて『裏切者』で歴史時代小説家としてデビュー。 2002年『歳三往きてまた』で秋山香乃名義でデビュー。50冊ほど著作刊行物あり。 2017年より新聞に書評掲載スタート。 2019年より伝奇作家デビュー。・Ayako Suzuki筆名で海外(米・英)デビュー。 『天狗照る』で歴史時代作家クラブ作品賞ノミネート。 『龍が哭く』で野村胡堂文学賞受賞。 歴史時代作家の会「操觚の会」創立メンバー。 YouTube配信「そうこRADIO」動画編集担当。
日時 / 2019年11月1日 (金) 18:30~20:00 (開場時間18:00) 会場 / 本店 8F ギャラリー 主催 / 主催:八重洲ブックセンター 協賛:静岡新聞社 募集人員 / 80名(お申し込み先着順) ※満席後は、キャンセル待ちを承ります。 申込方法 / 下の「予約受付カレンダー」で11/1(金)18:30の当イベントを選択していただき、お申し込みフォームにご記入のうえご送信ください。予約完了メールをご返信いたします。 ※「[email protected]」からの予約完了メールを受け取れる状態にしておいてください。 ※ご参加には当店での対象書籍のご購入が必要です。1階インフォメーションカウンターにご用意しますので、お申し付けください。当日の開演30分前からは、8階会場入口で対象書籍のご購入ならびに入場受付をいたします。 開演直前は混雑しますので、お早めにご来場ください。
▼参加対象書籍 『義元、遼たり』(本体1,800円) 『氏真、寂たり』(本体1,900円) いずれも静岡新聞社刊。 ※どちらか1冊のご購入でもご入場いただけます。
★八重洲ブックカードゴールド会員の方は、ご予約のみでご入場いただけます。ご入場の際にゴールドカードをご提示ください。
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【シリーズ:健康と安全 山岳遭難の救助費用は無料でいいのか】 - 朝日新聞デジタル : http://www.asahi.com/articles/SDI201605126272.html 近藤幸夫 2016年5月16日06時15分
{{ 動画 : https://www.youtube.com/watch?list=PLlcWXI4uLsKqaXvXloKR_jkZ7hqBORJHc&v=LUbMH2GzFrY : 奥穂高岳・コブ尾根での登山者救助風景(長野県警提供、画像の一部を加工しています) }} {{ 写真 1 : 北アルプス・穂高連峰の登山基地の涸沢で、けが人役を乗せたストレッチャーを、滑車の原理を利用して少ない人数で急斜面を引き揚げる長野県警山岳遭難救助隊の訓練。はるか下の山小屋「涸沢ヒュッテ」のテラスで、大勢の登山者が見守った=2015年5月 }} {{ 写真 2 : 5月の大型連休で、穂高連峰の登山基地の涸沢を目指す登山者たち。中央左の小高い丘に山小屋「涸沢ヒュッテ」の屋根がちらりと見える=2015年5月4日 }}
ゴールデンウィーク中(4月29日~5月8日)、全国から大勢の登山者が訪れた北アルプスで、山岳遭難が相次ぎました。長野、富山、岐阜の3県にまたがる北アルプスの長野県側で発生した山岳遭難は、15件、死者3人、行方不明1人、けが人4人、無事救出10人という状況になりました。長年、山岳遭難報道に関わり、大型連休中の遭難多発は毎年のことながら、いつもやるせない気持ちになります。理由の一つは、救助費用が無料だということです。例えが乱暴かもしれませんが、救助ヘリコプターについては、まるで街中で救急車を呼ぶような感覚でSOSを出す登山者がいるからです。
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本来、登山は自己責任のスポーツです。わずかなミスでも命を落としかねない遭難につながることを肝に銘じなければなりません。自らの足で下山するのが登山者としての責務だと思います。危険を回避して、安全登山を心掛けるのが基本ルールです。事前に登山コースを調べ、天気��報もチェック。積雪や岩場の状況など、現地に行って自分の技量に合わない場合、潔く登山を中止すれば遭難は大幅に減るはずです。
連休前半の5月2日。長野県警と長野県防災ヘリは、北アルプスでフル稼働しました。奥穂高岳と北穂高岳で単独登山の男性2人が、雪の急斜面を滑落して死亡。奥穂高岳近くの稜線(りょうせん)では、2パーティー5人が、無事、救助されました。しかし、奥穂高岳南側の斜面に転落した40代男性は、周辺に新雪が積もって雪崩が発生していたため、ヘリから雪面に横たわっている男性の姿を確認するのが精いっぱいで、救助は出来ませんでした。
穂高連峰を管内に持つ松本警察署は2日だけで、無事救助5人、死者2人、未救助1人の8人の遭難救助活動にあたりました。ヘリも山岳遭難救助隊員も、まさに不眠不休の活動を続けました。
今回の遭難原因は、悪天です。連休中の北アルプスは「春山と冬山が同居する」と言われます。穂高連峰の登山基地の涸沢(標高約2200メートル)は、積雪数メートル。一般登山ルートのザイテングラートも岩場に雪が積もっているうえ、穂高岳山荘のある鞍部(あんぶ)から先の岩場のルートは、険しくてとても初心者にはお勧めできません。アイゼン、ピッケルはもちろん、万が一に備えてザイルも必要です。
長野地方気象台によると、連休入りした4月29日から5月2日にかけ、穂高連峰一帯は冬型の気圧配置になりました。稜線では、新たに20~30センチの積雪があったと見られます。連休前は好天が続いていました。しかし、一気に冷え込んだため、硬い雪の斜面に新雪が積もり不安定な状態になりました。日本山岳協会の副会長で、著名なヒマラヤ登山家の尾形好雄さんは「連休の北アルプスは雪面が硬く、アイゼンを履いていても慎重に行動しないと、滑落の恐れがある」と話します。2件の滑落事故死は、まさにこのような状況で起きたと見られます。
長野県警などを取材して、私が疑問に思った遭難は、奥穂高岳の稜線で孤立した2パーティーです。愛知県の山岳会の2人をAパーティーとし、東京都の山岳会の3人をBパーティーとします。ともに、30日に穂高連峰南面の岳沢(2200メートル)のベースキャンプから奥穂高岳近くのジャンダルムと呼ばれる岩峰を目指しました。両パーティーとも、稜線で悪天候のため、行動が出来なくなり、標高2900メートルの高所でビバーク。視界も悪く、下山ルートを見いだせず、2日間足止めされました。Aパーティーは30日午後7時ごろ、Bパーティー1日午前11時ごろ、長野県警に救助���請をしました。
2日は好天となり、北アルプス一帯では朝から長野県警ヘリ2機、長野県防災ヘリ1機が登山者たちの救出に当たりました。A、Bパーティーは5人が救助され、うち1人が低体温症の恐れがあるため、松本市内の病院に収容されましたが、体調に問題はありませんでした。
無事に下山できたことは不幸中の幸いといえますが、本来は好天になれば、自力下山すべきです。おそらく、新雪による雪崩などの危険もあるうえ、体力低下などから救助に至ったと思います。
ならば、どうすれば良かったのか? 理屈は簡単です。悪天が予想されていたのだから登山を中止するか、途中で引き返すべきです。どうしても登りたいのであれば、悪天でも行動できる体力、技術を身につけるべきです。
2014年の大型連休中に奥穂高岳南面(2700メートル)で救助された8人も、今回と同じようなケースでした。救出後、男性リーダーは報道陣に深々と頭を下げ、「メンバーにレベルの差はあったが、行けると思った。私の判断ミス」と謝罪しました。いずれのケースも、春の北アルプスに対して甘い認識と力量不足が原因です。死亡事故になれば、残された遺族の悲しみは、はかりしれません。
私は1986年に入社し、初任地の富山支局(現富山総局)で、富山県警山岳警備隊を取材して以来、これまで岐阜県警山岳警備隊、長野県警山岳遭難救助隊の北アルプスで救助活動を続ける隊員たちを取材してきました。どの県警の隊員も「救助を待つ遭難者がいる限り、自分たちは全力を尽くす。それが職務です」と口をそろえます。雪崩や落石などの危険地帯でも、命がけの救助をしているとの誇りがあると思います。登山者に対して愚痴めいたことは決して言いません。新人隊員は、時に涙を流しながら歯を食いしばって厳しい訓練に耐えています。その崇高な姿勢には、いつも尊敬の念を持って接しています。
長野県内の山岳遭難では現在、ほとんどのケースで県警ヘリか県防災ヘリが出動します。民間と違いヘリによる救助費用は無料です。長野県は北アルプスや八ケ岳など人気の山域が全県にまたがり、県警山岳遭難救助隊員だけではカバーしきれません。山小屋従業員や山岳ガイドらでつくる山岳遭難防止対策協会のメンバーが救助にあたる場合は、人件費などの費用がかかります。今回、救助隊員全員が警察官だったので、すべて無料での救助でした。奥穂高岳で無事救助された5人は、大きなけがもなく、無料のヘリに乗って10数分でふもとまで下山。どうしても、素直に喜べない気持ちになります。
私は、何度もネパール・ヒマラヤで取材をしています。トレッキング中に高山病にかかると、ヘリによる下山となりますが、すべて有料です。まだ一度も事故を起こしていませんが、山岳保険に加入して入山しているので、費用は保険から���払われます。また、欧州アルプスなどでも遭難救助は、民間のヘリが出動します。山岳遭難救助費について、日本は世界でも特異な例といえるでしょう。
昨年、長野県では過去2番目に多い273件の山岳遭難が発生しました。遭難者の9割近くが県外からの登山者でした。県警ヘリや県防災ヘリの費用は、県税から出されています。県民の間からは「せめてヘリ代など救助費用の実費だけでも請求できないか」との声も上がっています。
「自分の足で登って、自分の足で下山する」。登山の基本を考えれば、おのずと力量に合ったコース、入念な登山計画をたてるなど、安全登山への取り組みはたくさんあります。雪が消える夏山登山に向けて、まず長時間の行動でもばてないだけの体力を付けることから始めてください。
<アピタル:近藤幸夫の山へ行こう・健康と安全> http://www.asahi.com/apital/healthguide/climb/ (近藤幸夫)
◆《近藤幸夫(こんどう・ゆきお)》 朝日新聞山岳専門記者 1959年。岐阜市生まれ。信州大学農学部卒。86年、朝日新聞入社。初任地の富山支局で、北アルプスを中心に山岳取材をスタート。88年から運動部(現スポーツ部)に配属され、南極や北極、ヒマラヤで海外取材を多数経験。2012年から日本登山医学会の認定山岳医講習会の講師を務める。現松本支局長兼山岳専門記者。
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