●男と女について
●男と女について
男と女の違いから話を進めようと思う。
ネットも かれこれ二十年になるかな。
色んな事が有った。
詐欺で引っかかったり その他諸々。
出会いで引っかかった時は中々抜けられなくて。
笑われるだろうけど 私の一人の男だと感じます。
こんな言葉がある。
「わかり易いもので 古い言葉だけど ビデオもネットも色気で発展した。」
何だそんなこと言っても この地球上には 男と女の二種類しかない。
生物 花も動物も 一部両性 一つの単体で完成しているものもある。(性)
基本 一人は単体で出来上がっている。
何度か書いたものの中に 色々なものを何回も同じ題目で書いてきた。
男 女 らしさ 縄文語 大和言葉 雅語 女房コトバ
書き出してもきりがない。
1万の記事を書いたまでは数えたけれども色々有ってそれ以上は集計できないし。
勘では 3万は超えているのかも知れない。
●男から手掛ける
・男性 - Wikipedia 男性
男性(だんせい、 希: Άνδρας、英: man)は、女性と対比されるヒト(人間)の性別のこと。 一般には生物学の雄と同義だが、社会、個人の価値観や性向に基づいた多様な見方が存在する。
極論言えば 男は田んぼを耕す 力仕事をするだけのもの
もう一つ女に種を巻き子孫繁栄をする役目だけ その他にも色々有るが略する。
女はものを育てる。子供を生むということで この世で一番尊いをもつ存在。
以前 香港映画でもう何十年も経つけれど面白い設定のものだった。
オボロゲに覚えているので 大雑把に 男が妊娠し子供を生むという設定。
私は十年ほど前に 大動脈解離という病気で死に目に有った。
後で聞いた話で あの時の痛みは もう忘れたけれども 子供生むのはこれだと。
六時間は痛みでベットの上で横になることも出来す手すりに捕まって唸っているだけだった。
こんな思いして一人の子供を産むとは尊いものである。
昔の人は五人 十人と産んで育てた。
生む時の辛さ 痛さ 私も何とか耐えて 今も生きている。
今 十ほどの 病気を体に積んで生きている。
そんな話は 横に置いといて 子供は田んぼを耕して種まいているだけ。
さて 最初に言いたかったのはこれである。
聞いた話では 最初の戦争は良くのぶつかり合い。
その後はやはりこれであろう。女の取り合いであったらしい。
生物界でも これは当たり前 少しでも良い田が欲しかった。
子孫繁栄は当たり前。食物の収穫と収穫も大事なこと。
道祖神というものが有る。村の入り口などには必ず有った。
時代も変わって昔の半分もないのでは。
もう一つ大事なもので神社仏閣が減ってきている。
邪魔だそうだ。それに廃社になる神社も多い。
後継ぎ無いからその時だけ出張で宮司役の人が行事を行う。
余分な話になるけれども 神社や学校の土俵が無くなっている。
これも時代かな。先日ニュースで京都の一等地の寺が廃寺になっていると。
・女性(女から転送) https://ja.wikipedia.org/wiki/女性
女性(じょせい、希: γυναίκα、英: woman)は、男性と対比されるヒト(人間)の性別のこと。一般には生物学のメスと同義だが、社会・個人の価値観や性向に基づいた多様な見方が存在する。
・おみな をみな 【女】
女性の美称。
・おんな をんな 【女】
1.人間の性別の一つで、子を産みうる身体の構造になっている方。男でない人。女子。女性。婦人。「―ならでは夜の明けぬ国」(天岩戸(あめのいわと)の神話にも見るとおり、女でなくては明るくならないものだ、ということ)。成年女子を指すことも多い。「―になる」。また、気持がやさしい、激しくない等、女性から連想されてきたことを指す場合もある。
「―坂」
2.女性の器量・容貌(ようぼう)。女ぶり。
「いい―だねえ」
・じょ
〖女〗 ジョ(ヂヨ)・ニョ・ニョウ・おんな・め むすめ・めあわす・なんじ
1.おんな。婦人。
「男女(だんじょ)(なんにょ)・女子・女性(じょせい)(にょしょう)・女流・女権・女史・女王・女傑・女工・女人(にょにん)・女官(にょかん)(じょかん)・女院(にょういん)(にょいん)・女体(にょたい)(じょたい)・女身(にょしん)・女房(にょうぼう)・女丈夫・女神(じょしん)(めがみ)・侍女・妻女・遊女・貞女・天女(てんにょ)・信女(しんにょ)」
2.嫁入り前のむすめ。おとめ。おんなの子。
「女子・女婿・婦女・少女・処女・長女・養女・子女」
・「男と女」 生殖器のビックリ仰天の造られ方(山科 正平, ブルーバックス編集部
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67686
発生学では、男女、どちらが進化形?
「男」と「女」の違いをしめす構造体は数多あるが、決定的な差異は男女の生殖器の構造に見ることができる。いまさらながらの疑問であるが、似ても似つかない男女の生殖器はどのようなメカニズムで生みだされるのか。
最新の発生生物学の知見で、生殖器の分化のしくみを探っていくと、そこには造化の神の意思さえ感じさせる、なかなか巧妙なしくみがあった。
なんと、人を創造した造化の神は、「最初に男女ともいずれの生殖器になる器官を用意してから、片方をぶっ潰す」というかなり荒っぽい方法を採用していたのである。
この記事は、『カラー図解 人体誕生』をもとに作成しました。
記事中のイラスト、図は、特記したものを除いて『カラー図解 人体誕生』に収載のものです。
・男と女で違う「可愛い女性」のイメージ。お見合い100回してわかったこと
https://joshi-spa.jp/965442
2019/11/15
これまでも、様々な「婚活の常識」に対して反論してきましたが、今回は永遠のテーマ、女の考える美人と男の求める“可愛い”の違いについて考えます。
女性がそうであるように、男性も結婚相手に対してはかなりシビアです。前編では知人の男性たちに聞いた、決定的な認識の違いについて紹介します。後編では、私がリアルに実践した両者の溝の埋め方もお伝えしていきます。
・孤独死した30代女性の部屋に見た痛ましい現実 | 災害・事件・裁判 ...
https://toyokeizai.net/articles/-/285536
2019/06/09 男8割、女2割、現役世代も多い切実な問題だ
ある30代の女性の孤独死
わが国では、年間約3万人が孤独死している。そこで浮かび上がるのは、人生でつまずき、崩れ落ちてしまった人々の姿だ。男性に比べて数は少ないが、女性の孤独死はとくに痛ましいケースが多い。
若年層女性の孤独死現場の特徴について、特殊清掃業である武蔵シンクタンクの塩田氏はこう語る。
「孤独死した女性の部屋には、使わないままホコリがかぶっている化粧品があることが多いんです。何らかのつまずきをきっかけに、家に引きこもってしまい、人に会う機会がなくなり、人を家に招き入れないから部屋が汚くなる。ゴミをため込むので、片付ける気力や動機付けが、なくなってしまうんです。それでセルフネグレクトに陥ってしまう」
セルフネグレクトとは、自己放任という意味で、ゴミ屋敷や、医療の拒否、過度な不摂生など、自らを追い込むことから“緩やかな自殺”とも呼ばれている。
このセルフネグレクトが孤独死の8割を占めている。
・女
常用漢字
教育漢字
10級
画数:(3)
部首:
部首内画数0
2987
3D77
音
ジョ・ニョ中・ニョウ高
訓
おんな・め中 外むすめ・めあわせる・なんじ
意味
①おんな。め。婦人。「女王」「女性」「女流」 対男
②むすめ。おとめ。「少女」「処女」「息女」
③めあわせる。よめにやる。 ④なんじ。おまえ。 類汝(ジョ)
「女」の省略形が片仮名の「メ」に、草書体が平仮名の「め」になった。
なりたち
出典『角川新字源 改訂新版』(KADOKAWA)
象形。手を前に組み合わせてひざまずく人の形にかたどり、「おんな」の意を表す。
・「女」という漢字の意味・成り立ち・読み方・画数・部首を学習 - OK辞典
https://okjiten.jp/kanji32.html
漢字・漢和辞典-OK辞典��⇒⇒「女」という漢字
「女」という漢字
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「女」は小学1年生で習います。「女」は部首です。)
成り立ち、読み方、画数・部首解説、書き順・書き方
意味
①「おんな」(反意語:男)
ア:「人間の性別で男ではない方。子を産む方(おみな)」(例:女性)
イ:「子供を産むことができるまでに成長した女性」
ウ:「めす、め(動物の性別で、卵巣を持ち、卵や子を産むほう。
また、植物で雌しべのつく花)」
エ:「成人(現在一般的には、満20歳以上の者)となった女性」
エ:「優しいとか弱いなど、アが備えていると考えられる
特徴を持つ人」
オ:「女性としての顔や体形や言動」(例:いい女)
カ:「恋愛関係にある女子」(例:女ができる)
キ:「下女(雇われて雑用をする女)」
ク:「売春婦(子作りをする際に使用する性器を使った行為
を行い、お金を得る女性)」
ケ:「妻」
②「娘(むすめ)」
ア:「親にとって自分の子である女性」
イ:「未婚の若い女性」
④「小さく弱々しいものの例え」
⑤「なんじ(おまえ、あなた)」
⑥「めあわす(嫁にやる)」
https://okjiten.jp/kanji32.html#a
象形文字です。「両手をしなやかに重ね、ひざまずく女性」の象形から、
「おんな」を意味する「女」という漢字が成り立ちました。
・「女」を含む漢字 - 日本語センター
https://www.nihongo-c.co.jp/blog/blog-entry-137.html
ある日の漢字授業のことです。
「怒る」という漢字を教えたら、カナダ人のマーティーさんが、
「先生!その漢字はとても面白いね!」と言ってきました。
何が面白いの?と尋ねると、
「怒るの漢字に『女』と『心』があるでしょう。『ヒステリーな女=怒』の
イメージで面白いです。僕の彼女も時々『怒』になるからね」と。
う~ん。そう考えるんですね~。
女性の一人としては、「ヒステリー=女」とされるのは、苦笑いですが、
確かにテレビや映画でヒステリーを起こしている女の人をイメージして
「怒」の漢字を覚えたら、覚えやすいでしょうね。
他にも、「女」を含む漢字で、外国人が「面白い!」というものがあります。
それは、「好」と「嫌」。
「好」の漢字は「女の子がすき(好)♥」になるので、面白い!覚えやすい!
のだそうです。
そして、その反対の「きらい」にも「女」が入っているのが外国人にとっては
興味深いようです。
更に、「始」という字。
これも「人は女の人から生まれる=スタートする=始まる」とイメージできる
そうで、「面白い!」のだそうです。
外国人の目線で漢字を見ると、新しい発見がありますね。
・第20回 人の形から生まれた文字〔5〕 女の人の姿(1) | 親子で学ぼう!漢字の成り立ち
https://japanknowledge.com/articles/kanji/column_jitsu_20.html
女・母・如・若・妾・婦・安・好
「女」という文字は、しとやかに跪(ひざまず)いた女の人の姿に作られています。「女」のつく文字は大変多く、それも形声文字が多くを占めます。「男」のつく文字よりはるかに多いのです。漢和辞典を見ても「女」の部首はありますが、「男」の部首はありません。これは、古代において、神のお告げを受ける人は女性であったり、女性がいなければ子孫が断絶してしまうというようなことで、漢字の成立過程で女性が大きな役割を占めているからでしょう。
今回は、象形や会意文字を中心に考えていきたいと思いますが、「女」を部首に持つ文字だけでなく、構成要素として「女」が含まれている文字もあります。
(象形)跪(ひざまず)いている女の人の形。
説明手を前に重ねて、跪いている女の人の姿です。
用例「女子」(おんな。女の子)・「少女」(年少の女の子)・「天女」(てんにょ:天に住んでいるといわれる美しい女)・「女房」(つま)。
解説女子が手を前に交え、裾(すそ)を押さえるように跪く女の形で、「おんな」の意味を表します。「女」は女の姿を表現する字で、女性に関する多くの字の系列を作ります。会意文字では偏(へん)となる場合が多いので、「おんなへん」といいます。
手を前に重ねて、うやうやしく神霊(しんれい)のいる所を拝(おが)んでいる女の姿です。甲骨文字の二字目に女のまわりに小さな点を加えた字がありますが、これは酒をふりかけて女を清め祓(はら)っているのです。それで女という字は、神霊に仕えるときの女の姿であることがわかります。
女が男の前で跪き、いわれるままに行動する女の姿で、女が男に隷属(れいぞく)させられていた「男尊女卑(だんそんじょひ)」の時代の思想が反映されていたというのは俗説です。
男の字は、田(農地)と力とを組み合わせた形。力は農具の「すき」の形ですから、男は「すきで田を耕(たがや)す」の意味です。古くは農夫たちの管理者を男(だん)といいましたが、のち耕作する「おとこ」の意味に使われるようになりました。
・男と女の漢字 http://www.akatsukinishisu.net/kanji/manwoman.html
「嬲」「嫐」という字は普段使われることが少ないにも関わらず、広く世間に知られている漢字である。僕はJIS第二水準漢字表を眺めていたときに初めてこの字の存在を知ったが、他の字に比べてもかなり目立つ文字だった。
それぞれの意味は、嬲:なぶる、嫐:たわむれる、とまことに納得のいくものであり、実に想像力をかきたてられる。
ちなみに、「男」と「女」の組合わせで出来る文字は、他にも次のようなものがある。
娚:=喃、かたるこえ
[2男/女]:義未詳
[女/2男]:義未詳
[女/2女/男]:義未詳
あと、「女」だけで出来る文字は
[2女]:いいあらそう
[女/女]:うつくしい
姦:かしましい(これも有名ですね)
があり、「男」だけだと
[2男]:=嬲
がある。
(1997年11月20日)
国字では、「[男/2男(男を3つ綴る)この形 姦]:たばかる」というのがあるそうだ。
(1998年2月13日)
・「男」という漢字
https://okjiten.jp/kanji31.html
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「男」は小学1年生で習います。)
成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方
意味
①「おとこ」(反意語:女)
ア:「人間の性別で女ではない方。子を産まない方。」(例:男子)
イ:「子供を産ませる力を持つようになった男性」
ウ:「成人(現在一般的には、満20歳以上の者)となった男子」
エ:「動物の性別で、精子を作る方。また、植物で
雌しべがなく、雄しべをもつ花」(同意語:雄)
オ:「力が強いなど、アが備えていると考えられる特徴を持つ人」
カ:「男子としての立場」(例:男を上げる)
キ:「恋愛関係にある男子」(例:男ができる)
ク:「下男(雇われて雑用をする男)」
ケ:「未婚の若い男子」
コ:「夫婦関係にある男子。夫」
サ:「出家(永遠に変わる事のない物事の正しい順序・考え方を
自分の物にする為に、家庭生活を捨て、修行に最も適する
と思われる環境に入って修行する事)しない男子」
シ:「男性間の同性愛」
②「おのこ」
ア:「成人(現在一般的には、満20歳以上の者)となった男子」
イ:「息子(親にとって自分の子である男性)」
ウ:「宮中で目上の人のそばにいて、その人の世話をする人」
エ:「下男(雇われて雑用をする男)」
オ:「目下の男子の名の下に付けて、親しみの意味を表す語」
③「子が父母に対する自称(自分を名乗る際の呼び名)」
④「血気盛んな(元気な)若者」
⑤「男爵(爵位(国家から与えられる栄誉称号)の一つ。
五等爵の第5位)」
成り立ち
会意文字です(田+力)。「耕作地」の象形と「力強い腕」の象形から、
耕作地を力強い腕で耕しているさま(様)を表し、そこから、「おとこ」を
意味する「男」という漢字が成り立ちました。
読み
音読み:「ダン」、「ナン」
訓読み:「おとこ」、「お」、「み」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「おと」
男の扱いはネットを調べてこれだけ違う。日本は男尊女卑謝意会という。
デモ 卑弥呼以来 ずっと言われているのは 女尊男卑のシステムを作り上げてきたのでないかな。
だから 明治維新まで女の籍はなかった。
人別帳には 世帯主の名前だけで家族構成は男何人 女何人と書かれている。
聞いた話では 男が見初めてその人のなお調べる。
野良仕事などをしている時に 見初めたりした時に名前を聞いても答えない。
名前を知らせることは その人に身も心も捧げると言う意味になるそうです。
今 それは当たり前になっていて 身も心も捧げる意味はなくなっている。
●社会システムを最後に書いておこう。
樽 これは知らない人がいるかな。
日本のシステムは これで雁字搦めで縛ってきた。
悪い意味で取ってる人がいるだろうけど これは世界に類のないシステム。
樽というものは周りを箍という部品で締め付けられている。
これしなければ タダの切れっ端。
中に水やら酒などを貯蔵しておくもの。容器になっている。
日本のシステムはこれと一緒で色んなものを蓄えておくものだった。
今はどうですか 箍に一つ事つ外して今はいくつこんなシステム残っているかな。
日本民族の一番根底になる 教育がダメになっている。
これ読んでくれた人はわかると思う。
先に 女性 男性が当たり前になっている日本のシステムの話しをしました。
私は福井に住んでいます。年も回りました。まだ老人にも入らないかな。
学校の行き帰りに散歩の途中で小学生に何人も行き合う。
二十人に位と行き交うと 只今とか こんにちはとか言う子がいる。
日本中では 何割の人が挨拶するかな。
近所や家の人にも挨拶する人が少ないのではないかな。
聞くことには 親に向かって 何々ちゃんなんて言うらしい。
礼儀作法も何にも無い。これはシステムの基本だと思う。
いつからこんな風にしてしまったのか。
年寄りの冷水とか ジョークみたいなことを言って その後 なーんちゃってとごまかす。こうしないとその場は収まらないし後まで引きずる事になってしまう。
今 すぐに怪我させたり殺したり。
あおり運転もこんなことが有ってすぐにカットする。
沢山有った色んなシステムがバラバラ。
以前何度も書いたけれども 日本という国は縦横の糸がキチンと積み重ねて一枚の布を折ってきた。それをズタズタにされて 滅茶苦茶の日本になっている。
まだ修復は間に合うと思う。一節に日本人口が1億二千万人。
この内の百万人が 気がついて修正すれば良くなっていく。
こんな喋ると そんな難しい話聞きたくないと言う人がほとんど。
除夜の鐘が夜中になるのは当たり前 やかましくて眠れないから昼に鳴らす。
伝統とか歴史はどこに言ったのか。
教育委員会へ電話して聞いてみた 今は学校で「読み書きその晩をしているのか。」
しているならば少しは結果が出てきてもよいのではないかな。
私が子供の頃から社会で子供に教育して居たものです。
特に居た年寄が怖くて躾(しつけ)こんな事ふりがなつけなくても身についた人ばかりではなかったのかな。死語にしたり ひらがなにしたり。
この先 日本はどうなっていくのかな。
今は新型ウィルスでテンヤワンヤだけど 香港のデモはどうなっているのかな。
なんであんな事長いことやっている いいかげんにしろと言う人は多いだろうね。
日本は昔流のシステムんなくなっているから判ら無いだろうね。
あの裏には 北京広場で有った屠殺事件が香港の人がないようにと頑張っている。
制圧と弾圧で中共は 今 世界の覇者になりたくてアッチコッチにちょっかい出している。日本も近い将来 中共個体になって行くのではないかな。
有る学説で 日本も含めて世界中がおかしくなっていくだろうと。
日本はなくなる予想が出ている。何もおかしくなっていると思う人はどれくらいかな。
長いこと 優しい話 読んでくれて ありがとう
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眠りの歌
書庫の奥にある私室の小さな窓から冬の柔らかな光が注ぎ込み、猫達は静かに伸びをする。特に異変もなくつつがなく一日は過ぎ昼を超え、あいもかわらず私こと「黒斑指」サラムの地上での憑代たる天才イーリーンは不機嫌なまま。今回の不機嫌の種は色々あるが片方はいつもの通り自分が来ると水を打ったように静かになる同年代の神官達のこととその怒りに対して「まあまあかわいい神官達は緊張してしまったのね」的ななだめ方をしてくる内なる女神の鷹揚な態度であった。怒りをぶつけるかのように書庫の整頓をして数時間、流石に体の節々が痛くなって休憩に入れば、耳の奥から思わずうっとりして眠気を誘うような歌声が鳴り響く。
これが私の現在の不機嫌の種のもう片方であった。朝起きて食事をとって、それから何時の間にやら耳に憑りついていた得体のしれぬ歌声。例えば喉に引っかかった魚の小骨、例えば歯と歯の間に挟まった太い肉の筋。着込んだ衣装の下で止まらない痒み、そういった物であり、原因は全く分から対処法はといわれると全く思いつかない、といった辺りがさらにむず痒い。
「黒斑指」の神殿では様々な書物を扱う。書き記して残すことに関してはこの「都市」で右に出る神殿はいない。そりゃあそうだ。私の所のありがたい女神様は記録やこれから書かれる書物に対しての絶大なる影響力を持つのだから。ともあれ、そんな女神の神殿であるがために、ここには様々な種類の書物が奉納される。各地の貴重な書物を集めた妹神の「螺旋の書庫を預かる者」サラーシュの大図書館とは違い、こちらに収められているのは「これから自分たちが書く本が長く伝えられますように神様この本を奉納しますのでなにとぞよろしくお願いします」的な思考の産物であり、悪い言い方をすれば神に対するわいろの山なのである。なので集まっている本の種類も雑然としていて取り留めもない。あちらに楽譜があると思えば、こちらには春画、その隣には哲学書。とはいえ何か役に立つかもしれぬ、どこかにこのえもいえぬ耳鳴りの対処法が書かれていないかと調べたがそんな都合の良いことはあるはずがなく、私は書庫にある長椅子の上で不機嫌に体を横にしているのだった。
歌声は止まらない。
歌声の内容は分からない。全ての言語を理解する「黒斑指」の祈祷を使っても、そして神々の文字を読みとき身に着けた私の天才を持ってしても理解できない歌声だった。もしくは意味等元からないのかもしれない。歌声はどこからともなく眠気を誘い、このまま鼠避けのために飼われている猫達に囲まれて丸くなってしまいたい、そんな気持ちを誘ってくる。それでいて不快だ。私は側にあったペンで手の甲を刺す。私に対して羨望なり嫉妬なりをないまぜにしながら半神とみなしている奴らの前でそんな姿は見せてたまるか。聖女面しているのは嫌であったしあわよくばこの役職が終わればいいなとも思っていたが、ちゃんとしていないことで何かを言われるのはまた嫌だった。それでいて各神殿の神官長達、特に手のかかる姪をあやすような伯父めいた大書記のニクヴァ師には被った猫を投げ捨てるような態度ばかり取っているのだから我がことながら度し難いと思う。
「イーリーン様……書庫頭様?」
名前も覚えていない神官の一人が心配そうにこちらを覗いてくる。聖句の縫い込まれた長衣はそこそこの地位があることを示しているが、書庫に出入りする神官の中では並みといった程度。都市の民におなじみの波打つ黒髪を結い上げており、平凡な顔立ちでありこれを覚えるのは難しいな、といった所。そんな没個性な神官の一名に心配そうな顔をされる理由は恐らく眠気が漏れ出しているのが見られたのだろう。腹の底は不機嫌になる。聖女ぶるのはまっぴらごめんだが、私のいない場所での神官達のざわざわとした会話の中で「イーリーン様は「黒斑指」の寵篤いからと言ってお高く止まってらっしゃる」だの「所詮女神の後ろ盾がなければただの娘っ子」だのそういったことを回りくどく言われるかもしれないかと思うと業腹なので、いかにも心広く頭脳明晰この世の憂いなど全く知らないような微笑みを浮かべて、
「いえ、別に。そちらこそ休んだらどう? こっちはこっちで上手くやるから」
などと心にもないことを言って見せるのである。本心としてはこっちに気を取られていないでせっせと働け奉仕の心で動け、どうせ私をさぼる口実に使う所なのだろうという所なのだが。
「ならよいのですが、イーリーン様。どうかお休みになってくださいませ。見れば午後の猫よりも眠そうな様子。先ほどもうつらうつらと舟をこいでらっしゃいました。私の方から他の方には告げておきますので……夕の祈祷までどうかお休みを」
この神官、そんなに位が高かったのか。正直あまり神官達の顔を覚えていない私は迂闊なことをしたなと思いながらなおも笑みを作り、返す。何せ神々の文字を覚えてしまうまでは沢山いる普通の神官の一人であり、ある程度の年が経ったら俗世に戻り、本屋か何かを開こうか、ついでに良い相手を見つけて恋に落ちようかとでも思っていたくらいなのだった。書庫に出入りする程位の高い神官達の顔など知るわけない。いらいらする私の心を馬鹿にするかのように歌声は柔らかく耳の奥で踊り、私を眠気に誘っていく。このままこの神官の前で起きたままでいるのは難しい。今にもあくびが出そうなのを堪え、彼女を下がらせることにした。
「気持ちのみ受け取っておく��。だけど人が眠いかどうか頭を動かすより大事なことがあるでしょう。勤めに戻りなさい。ええと」
「イーリーン様のお口を汚すほどの必要性のある者ではありません」
私は内心でうへっとなる。名前を聞いたんであってお前のへりくだりを聞きにきたんじゃない。
心に呼応するかのように歌声は強まり、眠気は酷くなっていく。
「じゃあいいわ、名無しの神官さん。仕事を言いつけるから。今すぐ熱いお茶を、なんでもいいから、入れてき」
入れてきて、と言ったはずだった。だが最後の言葉の代わりに自分の体がぐらりと揺れた。自由が効かない。目の前の神官は少しこちらを見ていたが早足でどこかに去って行った。誰かを呼びに行ったのか。面倒から逃げ出そうとしたのか?
歌声に絡めとられるようにして崩れ落ちる。
意識が遠のく。
そして私は眠りに落ちる。
歌声は止まらない。
*
俺のねぐらはまじない師集まるまじない路地にあり、店名は銀の黒猫亭。矛盾している名前は最初に使役していた黒猫の魂を銀の像に封じ込めたから。店主である俺は自他ともに認める出不精で、この寒い冬の間は二度と外に出るものかと決めていた。ある事件でこっそりと神殿に呼び出され、冬のよくすべる下水道を歩かされ、その上で神々の戦いを見た後としてはもう一生分の冬を過ごしたという気持ちだ。顔が覚えられる範囲ではあるがそれでも沢山いる猫達にミルクをやり、猫の王との間に子供をこさえたばかりの黒長毛とその子供らに精の付きそうな塩気の薄いチーズを一欠けずつ渡す。他の猫達が羨ましそうに鳴くのをこちらの声で黙らせ、さて気分もいいから店を開けようかと俺は立ち上がる。
その瞬間、一匹の猫が警戒するように毛を逆立てる。伝染した様に他の猫達もふしゅうふしゅうと剣呑な音を立てる。何事かと思って辺りの気配を探れば、扉の方から音がした。
「シモドール、だったか」
「シモドールは他にいないがね。あんた誰だ。店はまだ開けてないぞ」
扉を開ければ恰幅のいい人影が一つ。飾り気のない質素なフードつきの外套を着込んでいた。外套の下に見える衣服も質素でとらえどころがなく、この客かどうかも分からない相手にどう対処していいか分からず、俺はいつでも猫達を襲わせることができるよう意識を集中させる。
相手は俺の気配を察したのか、説明も面倒だという風にフードを降ろした。
「あんたは……ああ、書物の女神さんとこの。何でわざわざお忍びで」
男は「鼠神」スリヴに関するごたごたの時に会った神官長達の内の一人であり、イーリーン……天才を自称していた女神の憑代、猫の子を一匹貰ってくれた娘と共にいた男であった。名前はニクヴァであったか。この前見た時には穏やかな物を感じさせていたふくよかな顔は焦燥を堪えているのか苦い物となっていた。
「あんたほどのお偉方がこの路地まで出てくるとは、どんな風の吹き回しだか……また鼠でも出ましたかね。それともイーリーンの子猫がいたずらをし過ぎるから返しに来たとかですかね……まさか俺を捕まえようとかそんな訳じゃないだろうな」
警戒のポーズのままでいる猫達に喉を鳴らして落ち着けと命じつつ、俺はニクヴァの目の奥を覗く。読みとれたのはただひたすらの焦り。それだけ。
「イーリーンが目覚めない」
しばらくの沈黙ののち、意を決したかのようにニクヴァはひっそりと口にする。
「あのお嬢さんが? そりゃあ大ごとだ。病か? 疲労か? いや」
神官長たるニクヴァ殿がわざわざ俺のねぐらまで来るとしたら理由は一つしかない。まじないが入用なのだ。俺はこの界隈に住む奴らの御多分に漏れずまじない師だ。自慢ではないが猫遣いのシモドールといえば「陽の落ちる西方」の夜影の中で色々と剣呑な術を使って隠された品を盗み出し、人を呪い殺しその他様々なことをやってきた男で名が通っている。危ない橋を渡りすぎて「西方」に居られなくなり、顔知る者無く悪名だけがかすかに届いている「あまたの神住まう都市」でほとぼりが冷めるまで過ごそうとしてうっかり居心地がよく住み着いてしまい今は酒場の主人などやっている、という話はさておいて。俺は半引退の身であっても腕と直感を鈍らせたつもりはないし、「西方」でここにいる連中を束ねたよりもさらに剣呑なまじない師どもや杖持つ本物の魔術師達(この地には訳あって神から力を盗み取り神秘を行う魔術師という生き物はいない)と何度も術を比べあって生き残ってきた自負もある。そんな俺にわざわざ声がかかると言えば、それはまじないが入用だという以外にない。
「まあ、入れやニクヴァ殿。あんたまで風邪を引いたらことだ。こんな時に酒は無理だな。温かいミルクで茶を入れるから、それでも飲んで気を休めてくれ」
ニクヴァはかたじけない、と小声で言い、自分の姿が見られていないだろうなと心配するように転がるように店へと入って行った。彼が長椅子に腰かければそこで横になっていた猫が逃げていったが、やがて戻ってきてニクヴァの柔らかそうな膝の上も良いかもしれないと飛び乗り丸くなった。
「で、だ。呪われたんだろう、イーリーンの嬢ちゃんは」
「説明する手間が省けたがどうしてわかった」
「まさかまじない師の所にパンの焼き方を聞きに来るわけはないだろうからさ」
イーリーンと関わったのは一度だけだが、細っこい体に重いものを背負い、ついでにそれに対して不満を心の中に抱いている奴だった。立場からして敵も多いだろう。俺は神様同士の戦いはあまり知らないが、人同士の戦いはよく知っている。表だって蹴落とすことのできない相手を呪うというのは昔の時代からある常套手段であるし、俺もそういう奴らのお蔭で飯にありついてこれたのだった。
「だが、神殿の方で解呪できそうなもんだろう」
「いや……そちらの対策をしっかりしていたようだ」
ニクヴァは膝に猫を乗せたまま神妙な面持ちで茶を飲み、説明を始めた。その様子を見て他の猫もこの男は温かそうだと思ったのか、そろそろと近づいてきた。しばらく後にニクヴァの周辺は猫だまりになっていた。
俺は話をゆっくり聞くために椅子を持ってきてそこに座った。
ニクヴァの話ではこうだ。イーリーンが倒れているのを発見したのは、用があって彼女の元に向かった若い神官であった。部屋ではイーリーンが倒れており、安らかとは言い難い寝息を立てていた。彼女を起こそうとしたが押しても引いても目覚める様子はなく、これは大事だとニクヴァの所に神官は慌てて駆けて来たという。最初は病かと思ったがニクヴァと癒し手達の見立てでは全くもって思い当たる節は無く、文字通りの神頼みで占いを行ったならば、
「筆先からは見えない手で捕らえられた女の物語とお前の名前が出て来たということだ、シモドール」
「……やったのは俺じゃないぞ!」
思わず立ち上がる。
「大丈夫だ、お前がやったわけではないと出てはいたから。そうじゃなければ今頃店の回りを神殿剣士達が囲んでいた」
冗談を言っている暇があるかという風に焦燥の混じった笑みをこちらに向けられた。
「若い神官も疑われたが、占いの結果すぐに彼ではないことが分かって解放された。イーリーンが倒れたことが公になると大事だ。しばらくは風邪で思うように体が動かないということにして人払いをしたが……」
「さて、そこで俺が必要というわけだな、ニクヴァ殿」
「そうだ、シモドール。占いにいわせてみればまじないの糸を無理やり祈りで切り落としては、何が起こるか分からないということ……」
ニクヴァは猫の形に彫刻をほどこした大きな水晶を取り出した。細工は精密で、今にも飛びかかってきそうな具合。相手は俺の趣味をよく知っている。何せ俺は猫には目がないのだ。
「まず、これを前金として我らの依頼を受けてはもらえんか。イーリーンを目覚めさせてほしい」
おれは一回限りだと思ったあの不機嫌な娘さんと妙な縁が出来てしまったなと思いながら目の前の水晶の価値を計っていた。
*
ニクヴァに連れられてきたは神殿の奥、彼女の私室で眠るはイーリーン。月のように白い肌に、長く真っ直ぐな黒髪。若さが溢れ、前見た時は不機嫌で一杯だった顔は今は苦悶の色に歪んでいた。頬は異様に青白く、呼吸は浅い。
「ずっとこのままで……我々にできることは弱った肉体に悪しき物が近づかぬよう魔祓いの祈りを続けて唱えることのみで」
「いや、それでいい。下手に手を出さないでいてくれて助かった」
癒し手の代表である中年の男が俺に対して一礼をする。集まっていた者達はニクヴァの信篤い者達らしく話が先に通っていたようで、珍しいものを見るようなそぶりこそあれこの不審者を追い出せ的な気配はなかった。有難いことだ。
寝台の上のイーリーンへと近づく。彼女の衣を緩め、力の流れを指で測る。額。腕。手首。心臓。柔らかな乳房が手に当たり、何故か済まない気持ちになる。どこかに何かが囚われているような気配がして、これはことだぞ、と舌打ちをする。ふと、彼女の息が何事かを告げているかのような奇妙な拍子を帯びていることに気付く。それは音階にしては奇妙な、それでいて寝息にしては一定の調子を帯びた物。
おれはぎょっとなる。「西方」で見たことのある術の一つであった。一般的で、それでいて危険なもの。暗殺にぴったりのまじない。
「ニクヴァ。イーリーンが今日食べたり飲んだりしたものを洗ってくれ!」
「何が……」
「このお姫さん、毒を盛られている! とても強烈な奴、あんたらに言ってもわからないだろうが「歌いの網毒」だ」
毒の内容に驚いたのか、それとも毒を盛られたことに驚いたのか場がざわつく。俺も焦った。「網毒」は飲んだ者を眠りに引きずり込む強力な毒であり、それだけでも命取りだが、ある種のまじないと併用すると生きたまま命をからめとっていく危険な術へと変わる。頭に回れば終わらない歌に憑りつかれ、例え目を覚ましたとしてもやがては声に蝕まれて廃人になっていく。そうでなくても目覚める体力を失ってそのまま衰弱して死ぬという極めて趣味の宜しい術だ。特徴的なのは被害者が皆同じ歌を口ずさみながら死んでいくということで、これは最初に術を編み出したまじない師のサインのようなものだった。まじない師は妙な所で自己顕示欲が高い。今回はお蔭で助かったわけだが。
「イーリーンが倒れてまだ一日は経っていないよな。ならばまだ助かる目はある。皿を七つ持ってきてくれ! それをお姫様の回りにぐるりと並べてこいつを焚くんだ」
俺は鞄から香草を出し癒し手へと投げる。うさんくさい物ではないし合法的に手に入る香草達ばかりだが、乙女の手のみで摘まれたり、月の夜ばかりに摘まれたり、三度雪解け水で洗われたりと特殊な状況を経験している。効能は簡単、目覚ましだ。どんな呪いであれ役に立つと思って持ってきたが正解だったようだ。
「焚くと一体――」
「煙が出るが臭いはそんなにひどくない。安心しろ。後、これから猫が出るが邪魔するんじゃないぞ」
急いでインク皿が七つ持ってこられイーリーンの回りに置かれ、素早く火が付けられる。
涼やかな匂いが部屋中に広がり、イーリーンの歌が少し止まり、彼女は咳き込んだ。
ここまでは順調であった。俺は猫達を影から呼び出し、感覚をまじない師ものへと変える。この世ならざるものを見るための瞳を起こす。案の定イーリーンの首やら腕やら頭やらに歌う糸が絡みつき、網となり、彼女の肉体へと食い込んでいた。いや、もう内部にまで浸透している……急がなければならない……。
俺は喉を鳴らす。影から猫達が波のように現れる。現実世界の方では息を呑むような音が聞こえたがそれを気にせず自分の意識を猫達に少しずつ明け渡す。猫の優れた感覚で見れば、強固な糸の弱っている所が良く見えること。完全なまじないなど存在しない。人の技には完全は存在しない。
「やってしまえ」
猫達が一斉に寝台の上のイーリーンへと飛びかかり、彼女に絡まる見えない糸を遊ぶように次々と切り裂いていった。糸の抵抗もあったが、猫達の大合唱でかき消され、やがてされるがままに解けていった。
猫達から意識を戻せば、イーリーンは半分目覚めたような顔で辺りを見ていた。
俺は本当に大丈夫か、成功したか、と言いたげに彼女を支える。そして止めに
「誰か、盥を持って来い」
すぐさま癒し手の一人が空の盥を持ってくる。準���がいいことで何よりだ。
何をするんだとこちらを見るニクヴァを無視してイーリーンの口へと指を突っ込んだ。
毒の混じっていたであろう食べ物が、水の残骸が、彼女の口から一斉に吐き出される。イーリーンは咳き込む。なにがなんだかわからないと言いたげな顔は相変わらずの不機嫌で、俺は安心する。
「お嬢さん。猫遣いの王子が助けに来ましたよ」
冗談を言った刹那。イーリーンは体を震わせ、奇妙な視線をこちらに向けた。
「……誰か」
零れる口調はやけに冷たく、寝起きの物にしてはしっかりしていた。
「イーリーンを害した者は誰か」
イーリーンの姿が揺らめき光を放つ。優美な貴婦人の姿が陽炎のようにイーリーンに覆いかぶさる。イーリーンの声に二重写しになった声は文字通り神々しく、イーリーンのようで彼女の物ではない顔は静かな怒りと憂いをたたえていた。
*
「落ち着け、イーリーンだか中の神だか知らんが! こいつの体は目覚めたばかりだし毒も盛られていたんだ、静かにしてないと流石のあんたと言えども倒れるぞ!」
「人の子よ、これは我がいとし子に対する攻撃であり、しいては私への背信行為。速やかに罰を与えねばなりません」
イーリーンであった者の瞳からは光が漏れ出、声は完璧な音となって身体に直接響いてくる。これが「黒斑指」サラム。名の通り、光り輝く右の指先は黒く染まり、それからインクのように黒い斑が手に飛び散っていた。一度「鼠神」と争っているのを遠巻きに見たが、もう一度見る羽目になるとは思わなかったし、まさか喋る羽目になるとは思わなかった。
横を見ればニクヴァや取り巻きの神官達は平伏し、助けは得られないようだった。
「まじない師。共に来なさい。不届き者を見つけだし、その者に報いを与えねばなりません」
俺は思う。女神であれ肉体はイーリーンの物だ。このまま立ち上がって動かれては何が起こるか分かったものではない。第一女神が気絶したら威厳も何もあったものではないだろう。それだけで済むならいいが、全てが終わった後にイーリーンがこときれていたら大変だ……報酬が逃げていくし、それ以前に人間として大事なものを駄目にしてしまう。
俺は僅かに考えてから歌いはじめた。女神はどうかしたのかこの男はと言いたげにこちらを見る。俺は歌を続ける。イーリーンの中で渦巻いていた魔の歌ではなく、古くからのまじないの一つ。俺が師匠から教わった物の一つ。猫達の知っている歌の一つ。女神の降りているイーリーンに効くかはわからなかったが。柔らかな発音を何度も重ねて言葉でない歌を歌う。にゃごにゃごとしか聞こえないだろうそれは猫達の言葉で眠りの中へと誘う声であり、世の中の柔らかいもの、心地よいもの、はまりがいのある隙間等で作られていた。
「何をするのです、まじない師」
はたして、女神の肉体の方には効いたようだ。彼女は数度ふらつき、訝しむような目でこちらを見る。
「いや、何。あんたはまだイーリーンだ。あの時みたいに完全に乗り移ってはいない……それだけの権限が今はないんだろう。完全な想像だが。だから、イーリーンごと眠らせる」
歌う声を止め、それからまた音を連ねる。陽だまり、明け方の布団の中。暖炉の横。夏場は樹の影に。光は弱まり、イーリーンの万事反抗的で愚痴っぽい瞳が一瞬こちらを見たような気がした。
「眠れ、イーリーン。戻れサラム。お願いだから俺を恨まんでくれよ。あんたの毒が取れるまでしっかり世話をするし、不届き者はこっちでちゃんと捕まえておくから。女神様」
イーリーンのようでイーリーンでない顔は眠たげにこちらを見た。俺は弱まってもなお神々しいその輝きから目をそらさずに、一人と一柱をじっと見た。神気を受けて震える足に力を入れる。
「本当に?」
そう聞く声の中からは怒りが薄れており、少し面白がるような様子さえ感じられた。
「本当です、貴婦人様」
サラムはしばし考えるように小首を傾げ、それから。
「では、いとし子の身と不敬者の始末、確かに頼みましたよ……悔しいですが、あなたの声は心地よい。あの歌とは大違い」
優雅な笑みを浮かべ、サラムの光は消える。そして、イーリーンはぐらりと倒れる。慌てて抱きとめたその体は軽く、先ほどの眠りとは全く違う穏やかなものが表情に浮かんでいた。
*
「で、何なのですかこの花束は。弱った女と見て告白ですか。やめてください気持ち悪い」
「安心しろ。快気祝、いやこの場合は解呪祝だな。お嬢さんが今日もお嬢さんでいることへのお祝いでもある」
「まあ、サラムを穏便に戻して下さったことには感謝しますが。残念ながら私は人の入れたお茶と人の作った食事が一番好きなのであって飲めないし食べられない花にはあまり興味はありません」
寝台で横になっているイーリーンに様々な香草を連ねて作った花束を渡せば、彼女のこの仕打ちである。元気なようで何よりだ。もっともこの花束はただの飾りではない。毒を払い、魔を寄せ付けないための呪術的防壁の要にもなる貴重な道具なのだった。本当だったら金を取るが、女神にイーリーンの世話をするといった手前、無料で大奉仕である。それでもまじない師の身でありながら神殿の中枢部に恩を売って関わりを持つことが出来たという大きなおまけがついたため、俺としては丸儲けだった。いつかこの縁も役に立つかもしれない。面倒事の種になるかもしれないがその時はその時だ。俺はイーリーンの所に養子に出した子猫をじゃらしながら未来のことについて考えていた。子猫は子猫特有の成長速度で大きくなり、母親に似た黒い毛皮がもこもこと体を覆っていた。
「……さて、あんたの方はもう大丈夫だな。後はあんたに毒を仕込んで呪いをかけた奴だが」
「ああ、それ知ってます」
「嘘だろう」
「天才ですので……というのは冗談ですけど」
もしかしたら彼女が俺に対して冗談を言ったのはこれが初めてかもしれないと思いながらまじまじと見つめた。
「多分、私を嫌う一派です。前もありましたので。それに私が倒れているのを見つけた神官は見覚えのない神官と全然別の人でしたので。普通目の前で女神もどきが倒れたら驚いて人を呼ぶでしょう」
イーリーンはこともなげに言った。
「女神は心が広大すぎて、自分の信徒の間の「小さな」いざこざは見えないんです。考えているのは記すことへの愛と信徒への母親のような感情のみ。まさか利益だけで自分の憑代を傷つける奴がいるなんて思いつかないのです。女神の限界ですね。視点が広すぎて小さなものは全く見えない」
「前にもあったって」
「虐められたって言ったでしょう。書物に毒を塗られました。寝台に偶然毒虫がいました。暗殺者に寝込みを襲われました。あるはずのない禁書が出てきました。その他色々陥れられそうになりました」
「そりゃあ、」
俺は口をつぐんだ。子猫はじゃれる手が止まったのを見て飽きたように素早くイーリーンの寝台へとよじ登る。イーリーンは面倒そうだがまんざらでもない顔で小猫を撫でた。
「生憎私は天才ですが基本的に廊下での陰口や陰湿な物隠し、酷いあだ名等しか知らない小娘ですので」
「あんたなあ」
どうもこの短い付き合いでわかったことは基本的にイーリーン嬢は人に必要最低限以上の感謝を言わないひねくれた性根の持ち主である上に万事が万事すねているか不機嫌でいるかどちらかという娘だということだ。そんな所が災厄を呼びこんでいるのか、それとも呼び込まれた災厄のせいでそんな性格になってしまったのか分からないのだが。
「なんというか、難儀な人生だな」
「同情ですか」
「いや、まあ、上手く言えないが。面倒な時は本当に面倒だって誰かを頼っていいんだぞ」
「頼るに値する誰かはいません」
俺とイーリーンは睨み合う。猫がその間をちょろちょろと動き回る。
「じゃあ俺にこぼせ。女神に世話をするといった手前だ。ニクヴァから金も貰っている。あんたの嫌いな同情じゃなくて金での信頼関係だ。これなら安心だろう」
この不機嫌が板についた小娘に付き合っているのはひねくれ者の猫をあやしているようで正直暇がつぶれるし、それでいて金が入ってくるならば大歓迎だ。
「でも……あなたはまじない師で」
「今じゃまじない師が神殿に顔を出してはいけない法はないだろう」
「法はないけれど慣例として!」
俺は笑う。
「イーリーン、あんたは慣例とかは嫌いそうな性質だとおもったがな」
「そうですけど! そうなんですけど!」
俺はしばらくイーリーンを悩ませておくことに決めた。
また様子を見に来るぞ、と言って去った後も、イーリーンは悩んでいるのではないかという気がした。
残された暗殺者の探索とイーリーンの保護の為に、影から猫達を放ち、俺は帰路に付く。
*
お題:「歌」
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