エアコンが一台の家の冬
関東は、久々に雪が積もりましたね。
外はとても寒いけど…
驚くなかれ我が家には、エアコンが一台しかありません。
エアコン以外にも、床暖房、全館空調。
予算次第で空気を快適にコントロールする方法はたくさん^^
ですがM邸は、そこまで予算が高い家づくりをしていません。
ただし住みごこちには妥協をしないよう、あらかじめ空気の流れなどを細かく予想して、1Fやロフトなど各階に配管だけ引いて頂きました。床暖房を入れる可能性のある部屋は、フロアレベルを少し低くする工夫もして頂いています。
暑いか寒いかの体感は個人差が激しく、実は結局、住んでみないと分からないもの。
後付け出来ない断熱材だけはきちんと投資して(断熱材の記事はこちら)、実際に住んでから足りないと感じるところに少しずつ冷暖房器具を足していくスタンスで家を建てました。
唯一のエアコンはこちら。
ダイキンの天井埋め込みカセット型。
一台である替わりに、パワフルなものを選んでいます。
天カセエアコンは、壁付けよりも生活感が出にくいのが最大のメリット。
それから、部屋のほぼ中央に配置出来るのもポイントでした。
ダブルフローで、リビング・ダイニングキッチンの両サイドに風を送り、予想以上にしっかりと2F全体を暖めてくれています。
ドアのない2間続きの我が家にはこの形が効率的だと思いました^^
ただし、2Fの中で寝室だけは、配置的にエアコンの対流を完全には受けられない部屋。(間取が気になる方はこちら)
寝室は眠ることに特化していて、ダブルベッドを置くとちょうど埋まるくらいの広さです。
たったの3.5畳ほどのコンパクトな空間には、わざわざエアコンをつける気が元々ありませんでした。
ドアレスなので、夏は扇風機でエアコンの風を寝室に流せばOK!
でも、冬は乾燥するのでエアコン自体切って寝てしまうため、同じ方法は使えません。
主人はまだ陽が昇っていない時間(激寒)の出勤で、ベッドの暖かさと空間の冷たさの差が激しいからか、起きづらそうでした。
う〜んあと5分…が永遠に続いちゃうのは不憫。
そこで今年、暖房器具を1つ買い足すことに!
選んだのは、デロンギのマルチダイナミックヒーターです。
公式サイトはこちら。
温風を送るファンヒーター系。
当たった人を部分的に暖める遠赤外線ヒーター系。
空間全体をじっくりと暖めるオイルヒーター系。
大きく分けて同じヒーターでもかなり用途が違うのをまず念頭に入れて…
就寝中に空気が乾燥しないことを大事にしたいなぁと、輻射熱が気持良さそうなオイルヒーター系にすることに。
特に“ゼロ風暖房”で実績のあるデロンギに絞りました。
マルチダイナミックヒーターは、オイルヒーターの進化版で第3世代ヒーターと位置付けられているようです。
第1世代は、ひたすら温度を上げ続けるもの。
第2世代は、温める冷ますを繰り返して平均的な温度を作るもの。
そして第3世代は、設定温度まで上がった後は高い精度で温度をキープし続けてくれるのが特徴。±0.5度単位・秒単位で細かく温度制御しているそうです。
今までの暖房器具には出来なかった“一定の温度を保つ”という難しいことをやってくれているヒーター。
んんん〜お利口さんですね。
加湿器はあった方がベターだとは思いますが、本当に空気が乾燥しにくい。
だからこそ、寝ている間でも安心してつけっぱなしにしておくことが出来ています。
運転音は、まったくと言っていい程に聞こえません。
本当についてるのか心配になるくらいサイレント笑
なのにじわじわと暖かさが充満していく感じ…
燃料はもちろん不要で、触って火傷しないのも安心です。
これを夜間つけるようになってから、びっくり。
布団との寒暖差が少なくなり、朝は一発で起きられるようになりました。
しかも、空間全体が冬じゃなくて秋くらいの体感になるから、わざわざ冬用の布団にしなくて良くなりました。
窓際に置く事で冷気をブロックして、より効率的にムラなく部屋全体を暖めてくれます。
我が家はカーテンレスなので、特に冷気対策に役に立ってくれているかも。
このヒーターは、音がしたり風が当たったり火照ったり乾燥したり…
今まで暖かさを得る替わりに起こっていた、不自然なことがありません。
その逆で、凄く暖かくなっている感覚は無い。
でも決して寒くはない。
なんとも自然な体感なのです。
目には見えないのに、確かに仕事をしている。
職人…
隣接したキッチンからの眺めです。
寝室は死角なので、ドアレス。
そのため補助暖房は、チラ見えしても違和感がないビジュアルが理想でした。
マルチダイナミックヒーターなら、オイルヒーターに比べミニマルなデザインなので、そんなに野暮ったく感じないかな^^
オイルヒーターより速暖性もあって、電気代も優しいようです。
ランニングコストはエアコンと同等かそれよりは高いと思いますが、設定温度に上がるまでの電気消費量が一番高いので、ある程度エアコンで室内温度を整えてからマルチダイナミックヒーターに選手交代すると、費用も抑えられて効率的なんじゃないかなと思います。
ただし、デロンギの暖房の中でも上位機種なのでイニシャルコストがかかります。
私の場合、価格がネックで踏み出��なかったのですが…毎日マメに価格調査してたら、ある日Amazonアウトレットに奇跡の額が出ていて気付けば手が勝手にポチっていました。神のお導きですね奇跡をありがとうございます(言い訳)
Amazonアウトレットは初トライだったのでかなり勇気が必要だったけど、箱に傷があるだけで中身は当然のように新品でした。
にまんはっせんえんでした。ぼくがいっしょうけんめい貯めたおこづかいで買いました。とてもうれしかったです。またいつか、あうとれっとしたいです。
リモコンはこちら。
まさかのモノクロ液晶。操作性はあまり良くなくて、本体にけっこう近付かないと反応しません。これ定価6万の家電につけるクオリティちゃうぞ…(ぼくはあうとれっとなのでなんのもんくもないですありがとうございます)
※最上位機種のWi-Fiモデルだとi Phoneで操作できます。最高かよ
基本はAUTOかECOのボタンで運転するのですが、デロンギは寒さの厳しいヨーロッパメーカーのため、本来は1日中暖房を付けっぱなしにしておくのが一般的なようで、“プログラム運転”という設定が出来ます。
昼・夜・凍結防止の3種類のモードを、まずはそれぞれ何℃にするか設定。
例えば、昼25℃・夜15℃・凍結防止5℃(最低温度/不在時に活用)…といった具合。
どのモードを何時間つけるか?それを1週間分、自分のライフスタイルに合わせてプログラミング出来て、あとはシーズン中放っておくだけ!というシステムです。
ただ設定がクソめんどくさい我が家の場合は夜しか使わないので、プログラム運転はせずに寝る前に夜モードの温度をON、起きたらOFFのシンプル操作です。
このヒーターのおかげで、本当に、夜から朝にかけて過ごしやすくなりました^^
それからもうひとつ、エアコン1台の我が家に心強い熱源があります。
SOLDE ELECTRIC BLANKET
電気ブランケットです。
結局、空調よりも、肌に熱源が直接触れるのが一番あったかいし電気代ほんと安い(極論)
昨年買うつもりがオンシーズンになるとすぐに完売だったので、今年再入荷した瞬間に早めに買っておきました。
膝にかけるのはもちろん、けっこう大きめなサイズなのでくるまったり、ラグのように敷いて使ったり。
寝る前はベッドにかけておけばポカポカで、冷え性の私でもすぐに寝付けるようになりました。
かなりオールマイティーな熱源。
2時間で自動的に電源がOFFになります。
丸洗いも出来ちゃう。
だいぶピリング出来て年季入ってきましたが笑
2Fリビングのメリットは冬でも日が差し込みポカポカなこと。
日中は日差しとこのブランケットだけで案外暖かく、エアコンは使わない時すらあります。
エアコン以上に依存度が高い。
もうこれのない人生は考えられないです。
でもちょっと席を立つと、愛犬にとられてる…
凄い早さで寝床を作られてる…
こいつ…野生だったらとっくに凍死やで!
と思いつつも犬をどかせないダメ飼い主は、来年もう一枚買おうか迷っています。
最初から、家のすべてを建てきらずに…
後から足せる部分を余白として残して
暮らしてみて元の不便さを知って
そして改善していく
そうすると満足感をちょくちょく味わえて好き。
エアコンを増やすのはだいぶ先になりそうです。
●我が家と同じように建築家と家を建てている方のブログ集はこちら。
これから家づくりをされる方は是非ご参考ください。
●当サイトはDisqusという安全なコメント機能を設置しています。コメントを下さる際は、お持ちのSNS(Disqus/FB/twitter/Google)のアカウントでもご投稿頂けますが、名前の入力がご面倒でなければ“ゲストとして投稿”にチェックを入れて下さると、よりお気軽に書き込んで頂けます。
0 notes