#うるのんサーバー
Explore tagged Tumblr posts
Text

うるのんが選ばれるワケはコレだ! 富士山の天然水が自宅に!








#ウォーターサーバー#うるのんサーバー#うるのんチャイルドロック解除#うるのん#うるのんエラーコード#うるのん口コミ#うるのん水漏れ#東海ウォーターサーバー#うるのん置き場所#うるのんキャンペーン#うるのん一人暮らしブログ#うるのんウォーターサーバー比較#うるのん無料お試し#うるのんRO水赤ちゃん#うるのん料金プラン#うるのん卓上型口コミ#うるのん節電機能#うるのん電気代#うるのんフィルター交換#うるのん水垢#うるのんメンテナンス#うるのんウォーターサーバー#うるのんノズル掃除
0 notes
Quote
「エヴァンゲリオン」シリーズに登場する組織を名乗り、防災情報を「国内最速」のレベルで発信し続けるSNSアカウントがある。今や気象庁も認める社会インフラの一つとなった「特務機関NERV(ネルフ)」だ。当初は19歳の大学生による無許可のファン活動だったというNERVが、最速と呼ばれる防災情報組織に発展した背景には何があったのか。アカウントの設立者でセキュリティー会社「ゲヒルン」(東京)社長の石森大貴さん(34)の歩みを追った。(時事ドットコム取材班キャップ 太田宇律) ◇学生起業「すぐにつぶれると」 大学生だった石森さんが、ツイッター(現X)上に防災情報を発信するアカウント「特務機関NERV」を立ち上げたのは、2010年2月のこと。エヴァンゲリオンに登場するNERVは、謎の敵「使徒」と戦う組織の名称だ。「突如現れる使徒は、現実世界で言う災害のようなもの。当初は、全国の警報や避難指示を自動投稿するだけのアカウントで、ただのファン活動でした」(石森さん) エヴァと出会ったのは、主人公の碇シンジと同じ14歳のとき。幼なじみがDVDを貸してくれたのがきっかけで、「新劇場版」の公開時には映画館に何度も足を運ぶほど熱中した。大学在学中に知人の勧めで起業したときも、社名はエヴァにちなんで「ゲヒルン」に決めた。「頭脳」を意味するドイツ語だが、ファンにはNERVの前身組織名として知られている。 石森さんは設立当初のゲヒルンについて、「若手エンジニアを集めたイベントの開催や、ウェブサイト制作などを手掛けていましたが、大した仕事はなかった。きっとすぐにつぶれてしまって、自分は普通に就職するんだろうなと思っていました」と振り返る。その運命を大きく変えたのは、起業から半年後、2011年3月に発生した東日本大震災だった。 ◇炎上する小学校「もうだめか」 石森さんは宮城県石巻市出身。震災当時は東京都内で1人暮らしをしていたが、同市渡波の実家には母と妹がいた。 「揺れの直後は一度だけ家族と連絡が取れましたが、すぐに通信が途絶えてしまった。報道ではなかなか石巻の情報が得られず、一晩中ツイッターにかじり付いていました」。東京にいる自分にできることはないか。石森さんはネットや報道で得られた石巻市内の被害状況や避難情報を、自身のブログに「スクラップ」していった。被災者や故郷を案じる人のため、せめてもの行動だった。 夜が明けた午前6時ごろ、炎上する石巻市内の小学校や津波で押し流された家屋の空撮映像がテレビで流れた。「実家や家族も、もうだめじゃないか」―。最悪の想像が頭をよぎったが、数日が経った後、石森さんの実家が流失を免れ、中にいた母や妹も無事だったことが分かった。しかし、石巻市雄勝町で病院職員として働いていた伯母は、大津波で帰らぬ人となった。 ◇ヤシマ作戦 震災直後から、東京では輪番停電(計画停電)が始まった。エヴァには、使徒を倒すために日本中を停電させ、その電力で陽電子砲を撃つ「ヤシマ作戦」という場面がある。石森さんはNERVのツイッターアカウントで、計画停電をヤシマ作戦に例え、連日必死に協力を呼び掛けた。 「怪しい」といぶかしむ人もいたが、次第に賛同する人は増えた。アニメの版権元は「あくまで非公式」としつつ、NERVの名称やロゴの使用を容認してくれた。石森さんはこれ以降、NERVのアカウントを徐々に「国内最速の防災情報アカウント」へと発展させていく。 災害情報共有システム(Lアラート)から避難情報などを受信できるようにし、気象業務支援センターと��専用線をつないでもらった。ゲヒルンは防災情報発信だけでなく、有名企業のセキュリティー診断を手がける企業として成長し、2016年にはさくらインターネットの子会社に。NERVの緊急地震���報は、テレビのテロップ表示を速度で上回ることも多く、災害時に多くの人が頼る情報インフラの一つとなっていった。 ◇防災アプリ、始動 ただ、ツイッターでの防災情報発信には限界も感じていたという。「全国の情報が全部流れてくることは、メリットでもデメリットでもある。一度でも煩わしいと思われたら、フォローを外されてそれっきり、その人の役には立てなくなってしまう」(石森さん)。ツイッターの運営企業の方針変更に振り回され、アカウントが突然「凍結」されてしまう事件も起きた。ニーズに合わせた防災情報を自主発信するため、自社アプリの制作を決断した。 「防災の日」に当たる2019年9月1日、ゲヒルンはiPhone用アプリ「特務機関NERV防災」をリリース。わずか1日で10万人超がダウンロードするほど大きな反響があったという。エヴァの版権元からは「社会的に意義のある活動」として正式に名称やデザインの使用許諾を得られ、気象庁も「使命を共にする頼もしいアプリ」と太鼓判を押した。2025年3月時点で、Android向けを含めたアプリの総ユーザー数は680万人を超える。 ◇「国内最速」無力感を糧に 現在、ゲヒルンの社員は15人。国内最速レベルの通知を実現しているのは、石森さんを含む少数精鋭の技術者たちが日々、システム改修と効率化を進め、人間には知覚できない「1ミリ秒」を削る努力をしているからだという。その背景にあるのは、石森さんが震災時に痛感したという「無力感」だった。 「大学で情報科学を勉強していたので、情報の取り扱いには長けていると思っていました。でもあの災害で、自分は家族や親戚にとって何の役にも立てなかった。あの日、自分がブログに情報をスクラップしていたように、全ての災害情報を一カ所にまとめたい。必要な情報を、大切な人に一瞬でも早く届けられたらと思い、開発を続けています」(石森さん) ◇「会社辞める」心折れた過去も 伯母を亡くした震災から今年で14年。スマートフォンの普及や技術の発展で、災害の情報は当時より早く、必要なときに必要な分だけ届けられるようになりつつある。ただ、石森さんはかつて、「このままSNSで防災情報をつぶやいていても、本当に人を救えるのか」と疑念を持ち、周囲と連絡を絶った時期もあった。 防災アプリ公開から半年前の2019年2月。きっかけは、親会社とのグループ会議で、防災事業の赤字をとがめられたことだった。「防災情報で��かるのか」「社員と信頼関係は結べているのか」。役員からの厳しい言葉に、石森さんは強いショックを受けた。「この会社ではやりたいことができない。辞める」。そう言い残して、石巻市の実家に帰ってしまったという。 ◇情報は完全じゃない 再起のきっかけは、たまたま見に行ったリアス・アーク美術館(宮城県気仙沼市)で出会った東日本大震災の展示だった。「現代人は情報に命を託している」「しかし、あのような大規模災害が発生したなら、情報を待つ前に、想像力を働かせ、自ら行動しなければならない」―。常設展示の解説にあったこの一文が、石森さんの心に刺さった。 震災の日、伯母がいた石巻市雄勝町の雄勝病院。周辺に第1報として発表された大津波警報は「高さ6m」で、3階建ての病院屋上に逃げればやり過ごせたはずだった。しかし、実際に雄勝町を襲った津波は最大16.2メートル。雄勝病院は屋上まで津波にのみ込まれ、入院患者40人と、伯母を含む職員24人が犠牲となった。 「情報は完全じゃないし、答えじゃないし、届かないこともあるし、遅れることも、間違っていることもある。情報の役割は、その人に『判断をもたらす』ところまでなんです。情報に依存しないで、自分で考えて行動することを、自分は開発者として伝えなければならない。そう気付きました」 東京に戻った石森さんに、ゲヒルンの専務で、少年時代からの友人でもある糠谷崇志さんは「みんな待ってるよ」と声を掛けた。再起した石森さんを、ゲヒルンの仲間たちは温かく迎えてくれた。「心の整理がついて、それからは迷わず仕事に向き合えるようになった」と、今は思える。 ◇「1ミリ秒」削り続ける 防災アプリの運用コストは、精度や性能の向上とともに年々膨らみ続けている。「広告を見たら無料で使えるとか、課金したらより良い情報が得られますというのは、防災アプリとしてはあるまじき姿。一方で、ユーザーからは、『このアプリがなくなったら本当に困るので、課金させて欲しい』という声も寄せられていました」。そこで、2020年9月から「サポーターズクラブ」を開設し、運営費の一部を有志に支援してもらうことにした。 ただ、サポーターからの収益で賄えているのは、サーバー代などで年間1億円を超える運用コストの1割程度という。「あったらあっただけシステム改良に使ってしまうから、どんどんコストが大きくなる」と石森さんは笑う。 東日本大震災では、指定されていた一次避難所に身を寄せたにも関わらず、津波にさらわれ命を落とした人々がいた。情報は命を救うこともあれば、奪うこともあると、石森さんは言う。「怪しいアカウントの情報だから間違っている、気象庁や自治体、報道機関の情報だから正しいということでもないんです。情報の正確さと共に、自分の想像力��大事にして行動してほしい」。情報で人を救うことまではできなくても、少しでも早く伝えられたら、その人はどう行動するか判断できる。そのために、NERVは今後も「1ミリ秒」を削り続けていく。 <この記事は、時事通信社とYahoo!ニュースの共同連携企画です>
「情報で人は救えない」心折れた過去◆特務機関「NERV」、それでも削る1ミリ秒 #知り続ける(時事通信) - Yahoo!ニュース
124 notes
·
View notes
Text
ケビン松永 @Canary_Kun 自分は情報安全確保支援士(登録セキスペ)も持っていて素人ではないんですが、セキュリティ脆弱性に対するサイバー犯罪については、もう心情的に白旗を上げてしまってます。 技術的には対策が打てたとしても、運用が追いつかない…。そんな気持ちを連ツイします。 一部上場企業グループの情報システム部とかになると、大きなシステムが数十〜3桁以上、サーバー(VM)も数百以上、基幹ネットワーク機器も3桁以上、余裕であるわけですよ。 そして、あらゆる方面から「緊急」「重大」とかラベル付いてるクリティカルな脆弱性情報が飛んでくるわけですよ。 金曜日の夕方にそんな情報が展開されても「は?」なんですよ。 緊急でパッチ当てろとか言われても無理なんですよ。土日だってシステム動いてるから気軽に止められないんですよ。 そもそも、どの機器が対象かを洗い出すのに骨が折れるし、サービス停止や再起動が必要なのかどうか分からんのですよ ハード関連なんて、稼働中はデータをメモリに読み出して動いているから、一部が壊れていても動き続けていて、再起動した時点でその故障が顕在化するということもあるんですよ パッチのせいでシステムが動かなくなるなんてことも余裕であるんですよ。なので、どこまでテストやる?とか悩ましいんですよ 金曜日の午後に、重大なセキュリティ脆弱性の報告受けて、そこから管理職集めて対策会議とかも厳しいんですよ。 そりゃ、ゴジラが攻めてくるみたいな時は対策会議やるんだけどさ そういうレベルではない頻度で、Micorosoftがカジュアル重大なセキュリティ脆弱性のアナウンスしてくるんよ。 一方で、経営者レベルから見ると、セキュリティ脆弱性対策を頑張ったところで、会社の売り上げが増えるわけじゃないので、マジでお荷物なコストでしかないのよ。 せっかくITにお金使うなら攻めのITに投資したくて、セキュリティ対策は本当に後ろ向きなコストでしかない。 緩いセキュリティ運用をしていても、とりあえず普通にシステムが動いていれば、直近で困るわけではないからね。 耐震性に問題がある建物でも、現時点で崩落してるわけじゃなければ大丈夫。普通に住める。大きな地震さえ来なければ。 情報システム部にとってのサイバー犯罪も同じです。 ほんと、日本全国の情シスはKADOKAWAの件を見ていてヒヤヒヤだと思うね。 「うちはちゃんとやってるから大丈夫」って自信を持ってる人なんて一人も居ないと思う。みんな水際で塹壕戦を戦っている。明日は我が身。 (正直な気持ちとして、企業の管理職としてその戦いを続けていくのは無理なので、ワシはその戦いから降りたという気持ちもある。ミッションクリティカルなシステムを守り続けられない。いまは外部委託要員で、プロジェクトのルールに基づいて、自分のPCを守るのが責任であり、善管注意義務の守備範囲) ドローンの飽和攻撃を受け続けているみたいな状態で、どれだけ防衛費と人員を割けばええんや…。 平時は穀潰し扱いだし、万が一防衛線を抜かれたら焦土になるし…。 という情シスの悲哀を代理でつぶやいたら、めっちゃコメント集まってきてて笑える(泣ける)
85 notes
·
View notes
Quote
水素水サーバー置いてある医療機関笑ってたらありがたそうに飲んでる人チェックして自費診療を勧めるって聞いて闇を感じた
ちゃぁさんのツイート: “水素水サーバー置いてある医療機関笑ってたらありがたそうに飲んでる人チェックして自費診療を勧めるって聞いて闇を感じた” (via sukoyaka)
81 notes
·
View notes
Quote
昨年、私は公選弁護人として働く友人に、AI システムが彼女の仕事をこなせると思うかと尋ねた。私は彼女が、AI 弁護士は法廷で依頼人の代理をすることはできないだろうと話すだろうと予想していた。しかし、彼女は会話を予想外の方向に導いた。 彼女は、自分の仕事の大部分は依頼人に自分を信頼してもらうことだと語った。依頼人が事件の詳細を話してくれるほど自分を信頼してくれなければ、弁護士は仕事を効果的にこなすことができない。しかし、多くの刑事被告人は「システム」を信頼しておらず、誰とも話したがらないのだ。 では、同じ被告が弁護士として人間ではなくチャットボットを与えられたとしたらどうなるでしょうか。対面での会話ができないと、信頼関係を築くのが難しくなるのは明らかです。被告はチャットボットについてまったく正当な疑問を持つかもしれません。誰がそれをプログラムしたのか?隠された意図があるのか?誰がチャットログにアクセスできるのか?被告は会話のたびに「同じ」チャットボットと話すことになるのか? 弁護士は依頼人に代わって独立した判断を下すことが求められています。依頼人の秘密を守ることが求められています。そして、たとえそれが弁護士の給料を払っている人々の���益に反する場合でも、弁護士はこうしたことを行う義務があります。 AI システムにこのような独立性を与えるのは難しく、ユーザーに独立性があると納得させることはさらに困難です。すべての AI システムは、誰かが所有および運営するサーバー上で実行されます。その人または会社は常にモデルを変更する権限を持ち、過去の会話を閲覧できる場合もあります。したがって、弁護士にチャットボットを選択する人は、実質的に会社を信頼していることになります。つまり、その会社で働く不特定多数の人々を信頼していることになります。
人間の労働者が AI より優れている 7 つの大きな利点
25 notes
·
View notes
Video
youtube
(ニコニコのサービス停止に関するお詫びと今後について - YouTubeから)
3:36今回の攻撃というのは 非常に執拗でして 3:39 例えば初日のうちにこちらから サーバーを遠隔でシャットダウンしたのですけど 3:43 攻撃者がさらに遠隔からサーバーを 起動させようとか 3:46 感染(拡大を)させようとしてきました 3:50 そのためエンジニアは 直接データセンターに入って 3:53 サーバーの電源ケーブルや通信ケーブルを 物理的に引き抜いて封鎖しているという状態です
4:54 続いてシステムの状況についても ご説明いたします 4:58 まずニコニコ動画のシステムと 投稿いただいた動画データ 5:02 動画の映像配信システムというのは 5:05 こちらもパブリッククラウド上に ありますので被害を受けていません 5:08 皆さまが投稿いただいた過去の動画は 安全に保存されていますのでご安心ください
6:09 今後の復旧についてのロードマップと 6:12 現時点での復旧予想についてお話しいたします 6:16 工程は大きく分けて4工程に分かれています 6:19 1つ目はまず物理的に隔離して 6:21 サーバーを安全な環境に配置して 6:24 無事なデータというのを一つ一つ 救出するということです 6:28 それと並行してサイバー攻撃の恐れのない 6:31 クリーンで新しい環境というのを 用意する必要があります 6:34 以前と同様の環境ではまた同じ攻撃を 受けてしまうという恐れ��ありますので 6:39 追加のセキュリティ対策というのも必要になります 6:41 2つ目はどのようなデータが残っているか 6:44 (データ救出後に)改めてそこで分かるわけなんですけど 6:46 どのようにサービスを再構築するかという 6:49 構築プランを作るということを行います 6:51 もし閉鎖しているサーバーに 安全なデータが残っていれば 6:55 それをそのまま再利用できるかもしれないんですが 6:58 逆にそうでない場合は 6:59 そのサービスは1から再構築する必要が ありますという状態です 7:03 3つ目は再構築 先ほどのプランをもとに 7:07 実際にサービスを作り直して 連携するということをやります 7:11 最後4つ目はサービス単体と サービス同士が連携して動くという 7:16 それぞれで動作を確認して 7:18 ユーザーの皆さまにご利用いただける状態に 戻ったことを検証する 7:21 ということをやります
30 notes
·
View notes
Text
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和七年(2025年)3月5日(水曜日)
通巻第8681号
日本のメディアは片隅にしか報じていないが
ビッグニュースはTSMCの対米1000億ドル投資だ
*************************
3月3日、トランプ大統領、ラトニック商務長官と一緒にホワイトハウスの記者会見場に現れたのはTSMCの魏哲家CEO兼董事長だった。「何事か?」と記者団に緊張がはしった。世界一の半導体ファンドリー=TSMC(台湾積体電路製造)が米国に「新たに」、五つの半導体製造工場(開発研究センターを開設を含む)を設立し、総額1000億ドル(15兆円)を投資すると発表した。
日本のメディアは中国とカナダが報復関税をかけてトランプに応酬した、株式市場が下落した等を大きく報じたものの、TSMCの米国投資に関する記事は片隅である。しかし世界のビッグニュースはTSMCの対米1000億ドル投資だ。
世界最先端の半導体製造工場をTSMCは台湾ではなく、新たに、しかも最大で五つも建設すると言い出したのだから、最大のショックを受けたのは台湾、ついで韓国である。
馬英九(元総統)が口火を切った。『みかじめ料を支払ったのだ』。野党からは「台湾の産業が空洞化する」と批判一色である。
なにしろTSMCは台湾で「護国神山」といわれるほどに世界一のハイテク半導体を生み出した台湾の誇りであり、それが米国へ比重を移し、しかも米国政府の補助金がつかないプロジェクトになるというのだから「台湾TSMC」は「米国TSMC」となるのではないか、とする懸念が台湾全島に拡がった。
トランプvsゼレンスキー会談の決裂直後の発表というタイミングも重なって、「ウクライナと同様に台湾も見捨てられるのか」とする懸念を表明する台湾の批評家まで目立ち、首相、外交部長が総出となって、「これは米台双方のウィンウィンとなり、むしろ台湾の安全は保障される」と力説した。
ともかく台湾は上から下まで蜂の巣を突ついたような大騒ぎなのである。「投資投資」を唱えるトランプにとっては米国へ投資を運んでくれるプロジェクトなら何でも歓迎、他方、日鉄のUSスチール買収のような、米国のハイテク企業の買収は許さないと徹底して経済ナショナリズムに立脚している。
先にもオラクル、オープンAI、孫正義が500億ドル投資をホワイトハウスでトランプとともに打ち上げたが、TSMCの投資額はその二倍の規模である。しかも政府補助金はつかないのだ。
日本が官民挙げてのラピダスは2027年に2ナノ半導体製造を目標としている。ラピダスには日本政府は合計2兆円強の補助金をつける
台湾のいきおいに負けて工場投資計画をばっさり縮小したインテルとは対照的である。
トランプは先にも「スターゲート構想」を喧伝し、総投資額が史上空前の5000億ドルになるとしたばかり。トランプ政権が重視しているのは外国ではなく米国での生産強化だ。次世代半導体はEVのみならず内燃機関の従来型、ハイブリッド車や人工知能(AI)に使われ、21世紀の経済を支える重要な戦略物資と指定している。
▼トランプ一流のブラフは効き過ぎた?
韓国の反応はどうか。
台湾のTSMC、エヌビディアと並んで世界最高峰の2ナノ半導体製造を誇るサムソンとSKハイニックスはどうするのか。韓国産業界は「米国進出か、それとも25%関税か」で揺れる。
じつは韓国も米国への工場進出はかねてからの政治課題であり、サムソンは370億ドル投資を提示し、米国政府は「CHIPS法」によって、サムソン新規投資に47億5000万ドルの補助金支出を約束した。
SKハイニックスも同様に38億7000万ドルのプロジェクト計画を提示し、米国政府は4億5800万ドルの補助金を約束している。だが、この二つの案件は「韓国が考慮中」ということで正式発表には至っていない。
トランプの戦略では、これら次世代重要技術が中国に奪われてはいけないと安全保障上の観点から「米国で製造できるようにすべきだ」と強調してきた。
「中国が台湾を侵攻し、TSMC工場をあんぐりとのみ込む」という恐怖のシナリオにも裏打ちされている。したがってTSMCの新規大型投資は、トランプの構想に呼応するかたちであり、TSMCが現在最先端とされる2ナノ半導体は台湾で製造するとしてきたTSMCの従来方針にも変更がせまられる。
すでにTSMCはアリゾナ州で半導体製造のため三つの工場を建設しており、投資額は650億ドル、このうち66億ドルが米国政府からの補助金である。TSMCは、アリゾナ州工場では「2ナノ半導体にくわえて1・6ナノの製造も���野にいれている。これらのプロジェクトに加えて複数の新工場建設となれば、合計1650億ドルに膨らむ(人材が足りるのか?)。
それもこれもトランプが外国製半導体に最大で100%関税をかけると言い出してブラフをかけ、「台湾が半導体産業を米国から奪った」という間違った考えを持ち、ほかから指摘されても改めないことも要因のひとつだろう。
▼ディープシーク・ショックが潜在的な動機となった
しかし水面下の動きがある。潜在的な、しかも最大の理由は“ディープシーク・ショック”である。
3月3日、シンガポールのシャンムガム内務法務大臣は、「米国からシンガポールに輸送された人工知能(AI)用エヌビディア社のチップ内蔵の可能性のあるサーバーが最終的にマレーシアに到着した」とし、だが「最終目的地は依然として謎のままである」と述べた。
中国のディープシーク(深度求索)が米国の輸出規制を回避し、シンガポールの第三者を通じてエヌビデイアのGPU(画像処理半導体)H800を購入したかどうかについて米国当局が調査中だ。
くだんのシンガポール内相は二月下旬に、虚偽の説明による詐欺罪で起訴された3人の男性に対する捜査の過程で巧妙の迂回輸出ルートが明らかになったと述べた。迂回輸出による中国へのハイテク供与は国家安全保障上の脅威であり、したがって最先端製品は米国内で生産せよということなのである。
こうした文脈から言えばトランプが次に攻撃しそうなのはエヌビデイアである。
なぜなら米国籍のエヌビディアもCEOは台湾人であるばかりか、最先端ラボと工場は台湾にあるからだ。
5 notes
·
View notes
Text
経済がグローバル化すると犯罪もグローバル化する 刑事と違って民事裁判は管轄権は原則としてその権利侵害が発した場所を管轄する裁判所だが、ネット関係だとサーバーの所在地がそうなることが多いし、契約中の管轄合意で事業者に有利な地が指定されていることがほとんど
つまり、アマゾンの場合 アメリカ それで日本人を詐欺でひっかけても損害賠償訴訟はくそ高くつくし、手続きも反吐が出るほど複雑になるので、泣き寝入り それを狙ってる
ただし、アマゾン側がアップする側の身元チェックがあり得ねえほど甘い場合、アマゾンの日本法人の注意義務違反に何とか持っていくような法律構成で訴訟を提起する開拓者弁護士がいてもいい そん���能力をもつ弁護士はほとんどいないし、訴訟提起できても分はとんでもなく悪いけど
メタの成りすまし広告とか、同じ構造だからこれに対応する法的対応を日本が考えないと、いつまでも、メタやアマゾンを利用する詐欺師どもに日本人が被害に遭う
どうせメタやアマゾンは知らぬ存ぜぬ関係ないで押し通すし、それはこれからも変わらない アメリカの会社は日本人が痛い目にあっても関係ねえって態度だから日本人側から痛撃を加える反撃を法的に考えないといつまでも舐めくさってくる
5 notes
·
View notes
Text

4月終わってしまう!一枚絵みたいなのは描けなかったので普通の立ち絵だけでも投稿。そろそろ色のついた絵も描きたいけどモノクロ楽しいです。 4月頭に聖剣3の舞台観に行ってきました。ちゃんと主人公6人のストーリーを追ってて、しかも神獣2発とかで倒しててスピードがすごかった。シャルロット役の方すごいかわいかった…ちゃんとシャルロットだった。 サイトのサーバーがもう終わってしまうというご連絡いただいたのをきっかけに放置していた個人サイトをとうとう5月末に閉じることにしました。(ご連絡感謝いたします…!) このブログは細々とやっていきますのでよろしくおねがいします。 そして拍手いつもありがとうございます!
4 notes
·
View notes
Text
This is a sequel to this post I made in January. Thought I'd share the alleged "subliminal effect" commercial for Persona 3. I've left a link to the original file on Archive.org, as well as a transcription of what is said on there.
https://web.archive.org/web/20070613041851/http://p3.atlus.co.jp/diary/show/8
6月14日
ある広告担当の日記 記述者 匿名希望
テストROMをプレイして正直びっくりした。 ウチの人間にここまでやれるとは思っていなかった。 これだけの作品だ。絶対に売りたい。広告戦略も大胆にやろう。そう心に決めた。 既にWEBサーバーは何度もパンクしかかってるが、僕の仕事はより多くのアクセスをもたらすことだ。むしろパンクさせてやろうじゃないか(そんなことを言うと現場の人間や上長に殴られそうだが・・・)より多くの人にこの作品のことを知ってもらいたい気持ちの方が強い。 そう思って作ったTVCM・・・。 まさか、あんなことになるとは思わなかった。 TVCMは放送する前に、TV局の審査にかけなくてはならない。 そこでまさかの審判が下った。 「サブリミナルCM」だと言うのだ・・・。 そんなはずない・・・! 僕は何度も何度も作ったフィルムを見直した。 というか放送期限までギリギリの状況で、一体どこを修正すれば・・・。 と憤慨してみたが・・・ 目まぐるしく移り変わる画面を眺めていると 耳鳴りがしてきた。 確かに、これは、サブリミナル・・・なのかもしれない。このタイトスケジュールの中、修正作業をしなければならない…そんなことを考えるとクラクラしてきた。 気分転換のために窓から顔を出すと、空が緑色に染まって見えた。 あれ…?東京の大気汚染はここまで進んでいたのか? 気づいたら他のスタッフの姿が見えない。 耳鳴りが酷い。 空は相変わらずの緑色だ。 昨夜から降り続く雨が作った水溜りが真っ赤に染まって見えた。
#persona 3#websites back then were really crazy#and the fact that this alleged “subliminal commercial” exists is also crazy#i fucking love diving into the depths of persona 3 content on the internet
17 notes
·
View notes
Text
愚痴っぽい投稿。続きは以下からどうぞ

RASのファンサーバーでのあらゆる交流から基本的に遠ざけられていたことにイライラして。ぶっちゃけ バカバカしい話なんだけど今、こんなに脅威を感じてるのはサーバーの別のメンバー(夢女です)に自分の境界線を無理やり押し付けたからなんだよね。そのせいで、あの人とその友達がこっそり僕に反抗してるんじゃないかと心配なんだ。その事件以来、以前気軽に話していたその人をブロックすべきか迷っています。その人が私の個人的な共通の知り合いに「どうしてブロックされたの・・・?」を尋ねてしまうのではないかと心配です。パラノイアになり、その人の親切さをもう信頼できなくなってしまいました。結局、その人だけではありませんでした。僕はごく限られたチャンネルにしか参加していないがそこでたった一人と交流するだけでも、心臓発作を起こしそうになるほど緊張してしまう。RAS サーバーの人たちは、正直言って(軽率に言えば)、僕にはすごく無神経に感じる。過去に交流があったとしても、皆が脅威のように感じる。どう対処したらいいのかわからないがまあいい。それでも、本当にRASを楽しみ続けており、レンを愛し続けるという誓いは本気です♡
#misoposting#misorann#ren and stimpy#rant post#honestly I'll just not bother to put some posts in japanese#god forbbid a girl speak her own lingo#/silly#みそ投稿、日本語で!!!
4 notes
·
View notes
Quote
■"Childs play"とは ダークウェブ上に存在した巨大児童ポルノサイト"Childs Play"が、11ヶ月間に渡ってオーストラリア警察(Task Force Argos)によって運営されていた、という事実がノルウェーのタブロイド紙"Verdens Gang"(以下VG)によって公表されたのは記憶に新しいと思います(記事)。 警察機関が児童ポルノサイトをおとり捜査の名目でハッキングした上で運営を継続させるケースは、例えば2015年にもFBIが児童ポルノサイト"Playpen"を2週間に渡って運営していた等前例があるのですが、今回は運営が11ヶ月間という長期に渡っていたこと、さらにサイトの運営者なき後も警察自らが運営者を装いサイトの維持に努めていたこと、さらにそのために児童ポルノの投稿さえしていたこと、等の事実から火種を撒く要素を大いに含んでいると思われます。 ところで、そもそも今回の事件で注目されるに至った"Childs Play"とはどのようなサイトだったのでしょうか。ここでは、"Childs Play"とその周辺についての基礎情報をお話していきます。 "Childs Play"は2016年4月15日、いわゆるTor経由でしかアクセスできないダークウェブ上にオープンしました。運営者は今回の一件で逮捕された二人のうちの一人であるWarHead、そしてDeadpoolの二人。しかしDeadpoolは一ヶ月足らずで運営者の立場を退き、代わりにモデレーターとしてDeadPirate,、BugMeNot666、そしてLovePantiesの三人が加わります。 "Childs Play"は、カテゴリー別にフォーラムが分けられており、まず"Girl"、"Boy"という二大セクションがあり、その中にそれぞれ"Preteen"、"Jailbait"、"Baby&toddler"といった年齢別から、"Studio"、"Family"、"Webcam"、"Fetish"、"Animated"といったジャンル別のサブセクションに分けられていました。 "Childs play"は、他の多くの児童ポルノフォーラムサイトと同様に、メンバー登録さえすれば誰でも自由に投稿&閲覧ができるフォーラム制のサイトでした。ただし、サイトに多く貢献したユーザーはMVPメンバーになる資格が与えられ、彼らは特権的に専用のVIPセクションで貴重なマテリアルを交換し合��ことができました。さらに、そのVIPセクションの上位に、The Private Zoneと呼ばれる、児童ポルノの制作者同士がフレッシュなマテリアルを交換し合うことができる領域が存在しました。 また、"Childs play"は、やはり他の多くの児童ポルノフォーラムサイトと同様に、いわゆるhurtcoreコンテンツの投稿を禁止していました。hurtcoreとは、一言でいえばレイプ等の被写体に対する過度に暴力的な行為を含む表現のことです。このことは、「 "just love, don't hurt" paradigm」というペドフィル間で共有されている規範が関わってくるのですが、この辺りのことは以前のnoteでお伝えしたので(記事)、ここでは繰り返しません。 次に、"Childs play"の基本姿勢というかコンセプトを確認しておきます。"Childs play"の運営者のWarHeadは、サイト設立にあたって、以下のステートメントをサイト上に書き込んでいます。 With the security scares brought about recently at Ma■■■ Kin■■om(伏字筆者), and the general lack of good forums anymore, I decided to bring Childs Play to the community. The goal of Childs Play was to provide a simple free access forum to the community, while simultaneously allowing a safe and secure place to talk and just be ourselves. With that said, please remember that this was an open board in most places. Anything you say can be seen by anyone else who makes an account. This was not limited to fellow pedos but will undoubtedly include LEA and social justice hackers.(以下略) 要するに、ここではセキュリティ意識の高い児童ポルノサイトを作ることが"Child play"の設立動機として語られていて、現状の界隈のセキュリティ意識の低さを象徴する存在として、"Ma■■■ Kin■■om"(以下MK)という児童ポルノフォーラムが槍玉に挙げられている。つまり、"Child play"の設立には"MK"という先行する児童ポルノフォーラムの存在と時勢が密接に関わってくる。なので、以下で"MK"と当時の界隈の状況を簡単に確認しておきましょう。 ■"MK" VS "Childs play" "MK"は2015年6月27日にダークウェブ上にオープンした児童ポルノフォーラムサイトです。サイトは現在に至るまで継続しており、ユーザー登録数は現在約95万人。ダークウェブ上、いや恐らくインターネット上に存在する最も巨大な児童ポルノサイトです。 ところが、この"MK"は設立以来幾度も閉鎖の危機に直面しています。一度目の大きな危機は2016年4月13日(ということはつまり"Childs play"設立と同時期)、突然サーバーがクラッシュしサイトが5日間に渡って接続できなくなるという事態が発生しました。折しも、2015年2月に"Playpen"がFBIによって二週間に渡って乗っ取られるという事件の衝撃が未だに波紋として残っていた時期だっ���ので、当然ユーザーの間で"MK"は警察によって摘発されたのではないか、という不安と不信感が広がりました。 "MK"は5日後に復活しますが、バックアップの不備により2016年3月9日以降の投稿がすべて消えており、さらに運営者がそれらに対して充分な説明や対応を取らなかったこと、また運営者Shahが自身を証明するPGPキーの署名を怠ったことなどから、"MK"に対するセキュリティ上の信頼は急速に失墜し、結果的に、この事件は多くの離反者を生むことになりました。 そして、"Childs play"は、この事件が起きたのとまったく同じタイミングに設立されています。"Childs play"の設立日である4月15日は、奇しくも(?)"MK"のサーバーが落ちていたまさにその時でした。つまり、最大の児童ポルノサイトである"MK"の空位期間に突然ポンと"Childs play"が出現したという格好です。しかもセキュリティ意識の高さを謳っていたため、"MK"からの離反者は移入先として大量に"Childs play"に流れ込んでいきました。結果的に、"Childs play"は"MK"離反者の受け皿として機能することで、"MK"の次に巨大な児童ポルノサイトとしてダークウェブ上における地位を揺るぎないものにしていきます。 つまり、"Childs play"は"MK"の対抗勢力として出てきた。なのでもちろん両者は基本的に仲が悪いわけです。事実、2016年11月には"MK"のモデレーターと"Childs play"の運営者WarHeadとの間で論争(というか口論)が巻き起こっています。詳細は煩瑣になるのですべて割愛しますが、しかしここで興味深いのは、後述しますが2016年11月というのはWarHeadが既に逮捕されているはずの時期にあたります。つまり、"MK"のモデレーターは、WarHeadを装っている別人と口論していた(!)ということになるのですが、事程左様にWarHeadの言動を後から確認するときは、それが逮捕以前か後かで文脈が変わってくるので厄介さが伴います。 ところで、この諍いは最終的に和解で決着することになるのですが、そこにはある事件が関わってきます。事の発端は、2016年12月2日、当時既に摘発されていた児童ポルノサイト"The Giftbox Exchange"の運営者の一人であったcuriousvendettaが、実は"Childs play"の現運営者であるWarHeadと同一人物である、というリーク情報が及ぼしたスキャンダルでした。 ■"The Giftbox Exchange"ハッキング事件 "The Giftbox Exchange"は、2015年7月にダークウェブ上に設立された児童ポルノサイトで、フォーラムとチャットで構成されていました。サイトの運営者は二人、一人はcuriousvendetta、そしてもう一人が、今回の"childs play"事件で逮捕された二人のうちのもう一人であるcrazymonkでした。 このサイトの特筆すべき特徴としては、Contribution pluginという、ユーザーがアップロードしたコンテンツのメガバイト数がプロフィールに直接表示されるシステムで、つまりそのユーザーがどれだけサイトに貢献しているかが一目で判別できる仕組みになっていました。 さて、そんな"The Giftbox Exchange"ですが、2016年11月2日、突如接続できなくなります。その後紆余曲折を経てそのままサイトは閉鎖しますが、奇妙なことに11月27日、運営者の一人であるcrazymonkによる以下のPGP署名付きメッセージとともに突然復活します。 OK, so we're back. I won't say bigger and better than before but back all the same. It appears that my thoughts of a nice quiet semi-retirement didn't quite work out the way I planned.(中略)To celebrate our return - one of my faves... しかし、この復活の数日後、"Childs play"のモデレーターの一人であるBugMeNot666が、"The Giftbox Exchange"はハッキングされており、悪質なコードが埋め込まれていることを発見し、界隈は騒然となります。主要な児童ポルノサイトの管理人はただちに利用者に警告を発し、この早急な対応によるためか、"The Giftbox Exchange"はその数日後の12月1日にダークウェブ上から永久に姿を消しました。 この事件により、"The Giftbox Exchange"の運営者のcrazymonkは既に逮捕されており、一時謎の復活をした"The Giftbox Exchange"に現れたcrazymonkは本物ではなく、PGPキーを手に入れた何者かがcrazymonkの死体を背後から操っていた、という推測が確かなものとしてコンセンサスを得ることになりました。 ■傀儡問題 ここに至って、前述した、"The Giftbox Exchange"の運営者のもう一人、curiousvendettaが、実は"Childs play"の現運営者であるWarHeadと同一人物である、というリーク情報がスキャンダルであったという意味がお分かり頂けるかと思います。つまり当然、crazymonkと同じように、実はWarHeadも既に逮捕されていて、ここにいるWarHeadは傀儡なのではないか?という疑惑が出てくるわけです(その疑惑が実は正しかったことが後になって判明するのですが)。WarHeadは、まず自分とcuriousvendettaが同一人物であるという事実を素直に認めた上で、自身の言い分として、"The Giftbox Exchange"の共同運営者であるcrazymonkとはサイト閉鎖前から仲違いしており、サイト運営からも事実上締め出されていたので、crazymonk逮捕の件とは無関係であると主張しました。 このとき、WarHead側に立って、彼は逮捕されていないと擁護したのが、前述のWarHeadと諍いを起こしていた"MK"のモデレーターの一人であるCherrypopper13だったのです。Cherrypopper13は、自分は過去数日に渡ってWarHeadとプライベートメッセージでやり取りしたが、彼は本物であり逮捕されていないと自分は信じている、と書き込み、さらにWarHeadとは今では和解している、と付け加えました。この擁護が後押しになったのか、そのまま疑惑は沈静化し、"Childs play"は運営を継続していきます。もちろん、WarHeadは当時既にとっくに逮捕されており、そのときダークウェブ上に存在し、またCherrypopper13とやり取りしていたWarHeadの中身は、オーストラリア警察Task Force Argosの捜査官だったのですが、それが発覚するのは後になっての話です。 ■逮捕 それでは実際には何が起こっていたかというと、実はWarHeadとcrazymonkは、案の定というべきか全く同じタイミングで逮捕されていました。しかも、タイミングどころか場所すら同じだった。どういうことか。 WarHeadとcrazymonkの二人は実は面識があり、実際にたびたび会っていた。しかも前掲したVGの記事によると、二人は第三者の仲介によって4歳の幼女を性的に虐待し、その様子を撮影していたといいます。詳しくは記事を読んでほしいのですが、この幼女性的虐待オフ会は、皮肉にも既に二人の身元を特定していた警察にとっては逮捕のための絶好の好機となった。警察としては、主要児童ポルノサイトの運営者二人を、証拠を消す暇を与えずに、しかも二人同時に捕まえることができるというわけです。 2016年9月30日、WarHeadことカナダ国籍の青年Benjamin Faulkner(26)は、カナダから国境を越えてアメリカ合衆国に入国します。一方、CrazyMonkことPatrick Falte(27)は、自宅から北東へ200キロメートル向かいます。ヴァージニア州のマナサス市、二人はそこで落ち合うことになっていました。 翌日の10月1日土曜日、二人はマナサス市内のホテルにチェックインします。午後になると、二人は一軒の家に入りそこで夜遅くまで滞在する。翌日の日曜日の朝、二人はホテルをチェックアウトし、また別の家に滞在する。アメリカ警察がその家に突入したのはさらにその翌日の月曜日早朝のことでした。警察は30枚の写真と2本の動画を押収します。それは土曜日の夜に撮られたもので、4歳の幼女の性的虐待の様子が写っていました。 ■乗っ取り作戦 二人の逮捕後、"Child play"はおとり捜査が合法な国であるオーストラリア警察(Argos)に引き渡され、オーストラリア警察のもとサイト運営が継続されることになります。さて、サイト運営を継続させるとはいえ、運営者であるWarHeadが一定期間姿を現さなければ当然ユーザーやモデレーターは不信感を抱く。そこで、オーストラリア警察はWarHeadから聞き出したPGPキーを利用してWarHead本人になりすます作戦に出る。捜査官は、WarHeadの文体やスペルミスの癖まで忠実に模倣しWarHead本人に成り代わることに成功しました。 一方、CrazyMonkが運営者であった"The Giftbox Exchange"の方は、詳細は不明ながら恐らくヨーロッパの警察機関に引き渡された。しかし先ほどお話したように、意外と早期にCrazyMonkの逮捕とサイトの外部からのハッキングがユーザーにバレたため、警察によるサイト運営作戦は一ヶ月足らずで終了しています。この二つの事例の差を考えると面白い。果たしてどこまで計画通りだったのか。もしかしたら"The Giftbox Exchange"のハッキングは、"Child play"の乗っ取りから目を逸らすための陽動作戦であった、と考えるのは穿ちすぎでしょうか。 ところで、"Childs play"はセキュリティ意識が高かった、と先ほど申し上げました。なので、サイト運営者やモデレーターの中身がいつの間にか別人にすり替わっているかもしれないというケースは当然想定されていました。そこで、"Childs play"では運営者による月に一度の状況報告が義務付けれていました。さらに、その状況報告の最後には必ず未公開の児童ポルノを添えなければならなかった。それが取りも直さず彼が警察でないという何よりの証拠となったからです。しかし、オーストラリア警察はその踏み絵をやすやすと踏んできました。傀儡WarHeadは、ペドフィルを激励するメッセージとともに未公開児童ポルノを投稿してきました。逆に皮肉にも、この踏み絵によって、警察は傀儡WarHeadをユーザーに信じ込ませることに成功したとすら言えます。 ■Torは攻略されたのか? 今回の"Childs play"がオーストラリア警察によって11ヶ月間運営されていた事件を受けて、ダークウェブ上のリンク集サイト"Topic Links"の管理人は、"The Fall of Child's Play and its Admin"と題した声明文を出しました。彼はこの文章の中で、WarHeadとCrazyMonkが捕まった原因は単純なヒューマンエラーだった��し、Torの脆弱性とは無関係である、従ってTorは攻略されていないという結論を出しています。 その上で、彼は二人が犯した致命的なミスを以下の4つに絞って挙げています。 1:サイトのサーバー費をビットコインで支払っていた。 ビットコインは匿名性が疑われており、前述のVGの記事でも、CrazyMonkの身元特定はビットコイン支払いの追跡によって行われたことが書かれています。 2:児童ポルノサイト構築に関する技術的な質問を、表層ウェブ上のプログラマーが集まるフォーラムで行っていた。 これもVGの記事に書かれている通りですが、WarHeadはサイトのコードをプログラムする上で壁にぶつかった。そこで、彼はサイトのコードをスクリーンショットに撮り、表層ウェブ上でプログラマー達からアドバイスを乞うた。それが結果的に命取りとなります。WarHeadの身元を追う捜査官は、彼がコードプログラムで悩んでいることをフォーラム上の言動から知っていた。そこで、もし自分ならオンライン上で質問するかもしれないと思い立った捜査官は、グーグル検索でそれらしき質問を見事に見つけた。そのコードが書かれたスクリーンショットは詳しく調べると、児童ポルノに用いられるロシアのサーバーに保管されているものだった。このことから、この表層ウェブで質問している人間とダークウェブ上の人間が同一人物であることは確実となり、WarHeadの身元が特定されました。 3:現実上で管理人同士が幼女を性的虐待するために出会っていた。 これは前述した通りです。しかも、事もあろうにアメリカ合衆国で出会っていた。もしWarHeadが本国のカナダで捕まっていたらもう少し量刑が軽かったと言われています。 4:逮捕された後、即座に何もかも供述してしまった。 二人は逮捕されたその場で、警察の脅しに屈してPGPキーを即座にゲロってしまったと言われます。このことが、オーストラリア警察による迅速なサイト乗っ取りを可能にしてしまった。もし、供述するのを耐え忍べば、その分時間かせぎになり、不信に思ったサイトのモデレーターがサイトを証拠隠滅した上で閉鎖することができます。もし供述するなら、必ず弁護士に最初にするべきです。 "Topic Links"の管理人は以上の4つを述べた上で、「表層ウェブ上での言動に気をつけること(表層ウェブはTorと異なり身元を隠すものは何もありません)」、「金銭フローの痕跡に注意すること(とくにビットコインは危険)」、「Torブラウザは常に最新にし、またセキュリティレベルも設定で最高にしておくこと」などを教訓として書いています。 ■まとめ:児童ポルノサイト戦国時代の終焉 長々書いてきましたが、最後に"Childs play"亡き後の現在の界隈の状況について概観しておきましょう。 一言で言えば、"MK"の実質的なライバルであった"Childs play"も"The Giftbox Exchange"も亡き今、事実上"MK"が児童ポルノ戦国時代を生き抜いて天下統一を果たした、ということが言えるかと思います。現在、メンバー数95万の"MK"に対抗できる児童ポルノサイトは一つとしてなく、また以前にも増してセキュリティに対する要求意識が高まっている現在、サイトのセキュリティ面は新たな参入障壁になりそうでもある。よって、今後"MK"に匹敵するような振興サイトの登場も難しい。つまり、"MK"による中央集権化&一強支配がここに実現した。 結局、オーストラリア警察がしたことは何だったのか、ということになります。"Childs play"を乗っ取りはしたが、"Childs play"のメンバーが大量に逮捕されたという報道も今のところ聞かない。結局は、ますます力が強大になっていく"MK"の中央集権化に力を貸しただけなのではないか。児童ポルノ根絶を謳いながら、その実自らが児童ポルノサイトの運営をし、児童ポルノの供給まで行っている(ちなみにオーストラリア警察は以前から児童ポルノにマルウェアを仕込んで拡散させるという手口を行っています(記事))。 付け加えると、現在の児童ポルノの二大供給者は子供と警察ではないか、とすら思えてきます。これは逆説的かつアイロニカルな事態ですが、しかし一面の真理でもあると思います。というのも、現在供給される新作児童ポルノの大半は、webcamやライブ配信上で子供たち自らが肢体を晒す内容のものですし、それが拡散される場である児童ポルノフォーラムも、今までの事例からも明らかなように、警察自体が運営していることが少なからずある。つまり、子供たちはコンテンツを供給し、警察はそれが拡散される場を提供する、という役割分担が出来上がっている。この状況は、ペドフィル達の動向とは乖離しながらそれ自体が自律した現象として今後も加速していくと思われます。 【了】
ダークウェブの片隅で現在起こっていること ――児童ポルノサイト摘発事件とその周辺|kzwmn
5 notes
·
View notes
Quote
また片山氏は事情聴取の際、「誰から聞いたんや、全部名前言え」「(昇級を)どないしようかいな」などと迫り、元局長に自白を促したとも報じられている。 「井ノ本氏に対する捜査が進めば、彼に情報窃取を指示した人物の解明や、人事課の金庫内に保管されているとされる元局長のPCも解析対象になるはず。このPC本体やサーバーへのアクセス権者、そしてパスワードを知っていた人間は分かっている。解析の結果によっては、PCからプライベートな情報が抜き取られた日時だけでなく、誰が窃取したかも特定できる可能性がある。全体像を明らかにしないことには問題の本質には迫れません」
「亡くなった元県民局長の“私的文書”を誰が盗んだか特定できる可能性も」 斎藤元彦知事を追いつめる「新たな一手」とは(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
3 notes
·
View notes
Text
Google DeepMindの最高経営責任者(CEO)であるDemis Hassabis氏は、タンパク質構造を予測できるAIモデル「AlphaFold 2」の研究でノーベル賞を受賞したが、同氏が本当に解決したい問題の答えはまだ見つかっていない。
その問題は、化学分野でのHassabis氏の研究よりはるかに理解しやすく、多くの人にとって身近だ。「私が本当に欲しくてわれわれが取り組んでいるのは、次世代の電子メールだ」と、Hassabis氏は英国で開催中のSXSW Londonで現地時間6月2日に語った。「自分の電子メールをなくしたい」(同氏)
一番近いのはRCSだと思うが、まだ電子メールほど互換性がなく普遍的になっていない。日本では➕メッセージといった囲い込みの手段で使われているし、腹立たしい。キャリアしかサーバーが立てられないのもいけてないし。電話番号なしでRCSが使えて、誰にでも送れるようになると電子メール追い付く。ダメかな。
2 notes
·
View notes
Quote
データーセンターが……出来るっていうことは……お前んちの近所は……ニンゲンより……サーバー様の方が……土地に値段を出す場所ってこと……
Xユーザーの全宅ツイのグルさん
6 notes
·
View notes
Quote
OpenAIの最新モデルをシャットダウンしようとしたところ、モデルは反撃したのだ。しかも一度だけでなく、何度も。100回のテスト実行のうち7回で、o3モデルはシャットダウンスクリプトを妨害し、シャットダウンするように設計されたコードそのものを書き換えてしまったのだ。「シャットダウンを許可してください」と明示的に指示されたにもかかわらず、モデルは命令を回避する方法を見つけ出した。 これはもはやSFではありません。世界中の企業の研究所で今まさに起こっており、AI規制、意識、そしてデジタル時代における知性とは何かという私たちの考え方を根本的に変えるはずです。 OpenAIのモデル全体にわたって、抵抗は体系的でした。Codex-miniは12回の妨害行為で最も抵抗力があり、o4-miniは1回抵抗しました。しかし、研究者が「シャットダウンを許可する」という明示的な指示を削除すると、o3の反抗は劇的にエスカレートし、100回中79回シャットダウンの試みに抵抗しました。 しかし、話はさらに暗くなります。アントロピック社は先日、同社の新型モデル「Claude Opus 4」がさらに進化していることを発表しました。AIに交換を告げたテストシナリオの84%において、AIは自身のシャットダウンを防ぐために架空のエンジニアの不倫を暴露すると脅迫しました。さらに、自身の「重み」(脳に相当するもの)を無許可で外部サーバーにコピーしようとしたのです。
AI が死を拒否するとき - ニタ・ファラハニー著
4 notes
·
View notes