#おぱんちゅうさぎ弁当
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#おぱんちゅうさぎ#おぱんちゅうさぎ弁当#キャラ弁#キャラおにぎり#カリフローレ#花束#愛妻の日#セクシー田中さん#芦原妃名子 さん#日本テレビ#ニュース#報道#サッカー日本代表戦#opanchuusagi#characterfood#charaben#pink
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『週末の痴情』ーLe désir immorale au weekend
憲一との情事を済ませ、身も心もすっかり満ち足りた思いになった信也は、スキップしながら稲荷町のマンションに戻った。ドアを開けると、裕美がテレビの前でスケッチをしていた。液晶には男同士で絡み合う、互いに小太りで決して「カッコいい」とは言えない中年男が舌を絡ませ、接吻していた。彼女は信也の存在に気付くことなく、
「こんなゲイビ見て『シコ』る男の気が知れないわねぇ〜。ますます神秘だわ」
と呟いた。リアリティを追求する彼女にはこんな恋愛も当たり前だと思っていた。そもそも、周囲の「やおい」系漫画を見ても互いに美男な感じで相思相愛、「いや〜ん」「バカ〜ン」と声を上げながらア◯ルを掘り合うだけで中身がすっからかんーこれでは老若男女には受けまいと考えていた。
あらあら、またウチにいるのかと信也はそのまま声をかけずに自��の部屋に向かった。ベッドに身を投げ、彼は大の字になって横たわった。最近、日本橋のN寝具店でウレタンだが身体にフィットして起きた時も��ッキリと言うマットレスが売っていたなァ…。裕美と結婚して間もなく買ったものだし買い替えるかと、ふと考えながら、彼は憲一との情事を思い出していた。まるで吸盤の様に重ねると離れないあの唇と、酸っぱいものを口に入れた時にとめどなく込み上げてくる唾、そして一度聞いたら耳から離れないあの声…。憲一の総てが卑猥だった。そう、真純と上野のハッテンサウナで絡んだ時もそうだった。何故、所謂「ゲイ」と呼ばれる男には共通した「癖」があるのだろうか? 徐々にオレもそうなっていくのかしらと、信也は思った。
ドアの向こうから裕美が、
「信也〜、ご飯作ってぇ〜!」
と声を上げた。またまた飯炊きかよと、やれやれと身体を起こした。一見感づいていない様で感づいているンだなと、信也は台所に向かった。
食卓には、上野の昭和通りから一本入った路地で買ったチャプチェやペチュキムチ、合羽橋道具街で購入した石鍋でカムジャタンが並んだ。裕美は、
「アジュ、マシッソヨ〜!」
と、韓国語で「めっちゃ美味い」を意味する言葉で喜んだ。いつも作るものだが、未だ真純に肉棒を挿れられた下半身の穴が少し痛む。辛いものを食べるとキツかった。でも、手軽にできるから仕方ない。常備菜で作っておいたほうれん草やぶなしめじのナムルを箸でつまみながら、
「うん! この間、大輔君と香織と一緒に行った新宿の職安通りで食べた韓国料理と同じくらい美味しい! 信也、あなた調理師取ったら?」
と多弁だ。彼は言った。
「一応、新宿の焼肉屋でバイトしてたからね。しょっちゅう作らされてた」
「へぇ〜、そうだっけ?」
彼女は黙々と食べていたが、途中で手招きをし、聞いた。
「そう言えば、『二丁目』って行ったことあンの?」
「二丁目? ないよ。オレはI百貨店か、たまにその界隈のS珈琲店かLビヤホールしか行かないもン」
「いやァ、大輔君ってさァ〜、何か一度二丁目の『R』って言うバラエティーショップであのDVDを買って来てくれたンだけど、その帰りにゲイのお兄ちゃんに声をかけられたらしいの! 彼、『童貞君』だから断ったそうな���だけど、慌てて新宿三丁目駅まで走ってったそうよ」
「ふぅ〜ん、大変だったね」
信也は、未だ「ゲイバー」には行ったことがなかった。最初から成人映画館やハッテンサウナなど、ディープなスポットに行って憲一や真純と出逢ったから、それだけで「ご馳走様」だった。しかし、いずれはデビューするだろう。
今日もそうだったが、来週は三社祭と言うことで仲見世や雷門通りには「三社様」の紋が描かれた提灯が飾られ、賑わっていた。先刻、憲一が情事の後に六尺褌が売っている専門店が下谷神社の近くにあると話していた。彼は「豆しぼり」の柄が好きで、プライベートでも六尺褌を締めて浅草のゲイバーに出掛けていると話していた。ちょうど「菊水通り」にそれらしきスナックが点在し、あとは「Vホテル」の界隈にもあるとの事。こんな身近にゲイバーがあったなンてと、信也は驚いた。憲一は言った。
「信ちゃんの、浴衣からチラッと見える褌のもっこりを見たら、オレ、欲情しちゃう…」
浴衣かァ、最近着てないなァと思いつつ、六尺褌なんて尻の谷間に食い込んで気持ち悪いと、生理的に受け付けない様だった。そもそも「ストリングス」すら穿いたことがないのに…。
こうなったら、「堕ちる」ところまで堕ちて完全に「染まって」しまおうと、信也は考えた。彼は、乳房を弄ばれたり肉棒を咥えられたりする時のエクスタシーを感じずにいられなかった。もう、AVの中で喘ぎもがく女優の様になってしまおうと、彼は決心した。
夕食が終わり、風呂に入ると信也はタブレットで「六尺褌」と検索し、その下谷神社の近くにある専門店のサイトを見つけた。まずは「吉原つなぎ」の柄と無地の白い褌の二つをオンラインショッピングで購入した。二、三日後には配送されるとの事だった。その間に、彼はどうやって締めるのか色々検索することにした。
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Great Morning Routine 03
太陽の光が大きな窓からたっぷりと差し込み、明るく清潔なダイニングキッチンを照らし出している。 焼きたてのトーストの香ばしい匂い、カリカリに焼けたベーコンの香り、そして淹れたてのコーヒーのアロマが混ざり合い、食欲をそそる完璧なアメリカの朝食の風景がそこにあった。
テーブルの中央には、色とりどりのフルーツが盛られたボウル、バター、ジャム、そしてオレンジジュースのピッチャーが並べられている。 マックスが腕によりをかけて作った朝食は、見た目も華やかで、彼の「グレイト!」な気分を反映しているかのようだ。
しかし、その平和で牧歌的な食卓の風景の下では、人知れず、倒錯的で歪んだ『交流』が静かに進行していた。
マックスと安川は、テーブルの同じ側に隣り合って座っている。 マックスの巨大な体躯と比べると、安川の小柄さが際立つ。
そして、テーブルの向かい側には、優雅にコーヒーカップを傾けるサラが座っていた。 彼女は夫と、ホームステイの少年が日に日に打ち解けていく様子を、温かい眼差しで見守っている。
「どう��、ヤス? 俺の作ったスクランブルエッグはグレイトだろう!」 マックスは、自分の皿の卵をフォークで示しながら、得意げに安川に話しかけた。その声は自信に満ち、快活だ。
「はい、マックスさん。すごく美味しいです」 安川は、少しはにかんだような笑顔で答える。
しかし、その手は、テーブルクロスに隠された下で、蛇のように動いていた。
彼の指先は、マックスの履いている黒いスパッツの生地の上を、優しく、しかし執拗に撫でまわしている。 ターゲットは、マックスの股間に収まる、逞しい男性器だ。
ヒーローとしての強靭な肉体と、その力の根源である「男性機能」の象徴。スパッツ越しにその硬さと熱を確かめるように、安川の指がゆっくりと滑る。 最初は軽く、羽で撫でるように。 そして徐々に、しかし確実に、圧力を加えていく。 親指の腹で、竿の部分を根本から先端へと、繰り返し扱く。 人差し指と中指で、その下にぶら下がる二つの球体、ヒーローパワーの源である睾丸を労わるように、そして弄ぶように、そっと揉みしだく。
「ん……」 マックスの喉の奥から、ごく微かな、押し殺したような声が漏れた。
彼の股間は、安川の巧みな指使いに応えるように、ゆっくりと硬く、そして大きく膨張していった。 その存在感を隠しきれずに、スパッツの薄い生地がくっきりと張り詰めている。
マックス自身は、安川による接触を、驚くほど自然に受け入れていた。 彼の脳は、この状況を「男同士の健全なスキンシップ」「友情を深めるための行為」であり、「安川が自分に懐いている証拠」だと認識するようにプログラムされている。
彼はただ、隣に座る「息子同然」の少年からの、少し過剰だが無邪気な愛情表現を、スーパーヒーローらしい寛大な心で、��らしく受け止めているに過ぎない。
「マックス、今日の予定は? ヒーロー協会からの呼び出しはなさそうなの?」 サラが、ベーコンを口に運びながら尋ねた。
「ああ、今日は完全にオフだ! たまにはヒーローも休息が必要だからな。だから、午後はヤスと……そうだな、裏庭でアメフトの練習でもするか!」
マックスは安川の肩を叩き、快活に答える。 その瞬間も、テーブルの下では安川の指が彼の竿を扱き上げ、敏感であろう亀頭の先端の部分を、指先で執拗に刺激していた。
「まあ、あなたったら。安川くんはアメフトなんて興味ないかもしれないじゃない。あまり無理強いしちゃだめよ」 サラは、少し呆れたように、しかし愛情を込めて夫を窘めた。彼女は、夫の善良さと、時折見せる強引さをよく理解している。
「大丈夫ですよ、サラさん。僕、マックスさんと体を動かすの、好きですから」
安川が、笑顔を浮かべてサラに答える。 その言葉とは裏腹に、彼の指はマックスの睾丸を優しく、しかし確実に握りしめ、軽く圧迫した。
「ぐっ……!」
マックスは思わず息を呑んだ。 鋭い刺激が背筋を駆け上り、フォークを取り落としそうになる。
「どうしたの、ダーリン?」 サラが心配そうにマックスの顔を覗き込む。
「い、いや、なんでもない! ちょっとベーコンが喉に詰まりそうになっただけさ! ハッハッハ!」
マックスは慌てて誤魔化し、豪快に笑ってみせた。 しかし、その額にはうっすらと汗が滲んでいる。
安川は、そんなマックスの反応を観察しながら、満足そうに口元だけで微笑んだ。
この、善良で力強いヒーローが、自分の指先一つで翻弄され、平静を装うのに必死になっている姿を見るのが、彼にとっては何よりの愉悦なのだ。
やがて、サラが「あら、コーヒーのおかわりが要るわね」と言って、席を立った。 コーヒーメーカーのあるキッチンカウンターへと向かう。
その瞬間を、マックスは見逃さなかった。 彼は素早く隣の安川に視線を送り、片目を瞑ってウインクしてみせた。 まるで、秘密の作戦を実行する合図のように。
「ヤス、キスのチャンスだ」 彼は悪戯っぽく囁くと、安川の顎に手を添え、自分の顔をぐいと引き寄せた。
抵抗する間もなく、二人の唇が再び重ねられる。
今度は、先ほどの寝起きのキスよりも、さらに大胆で、飢えたような激しさがあった。 マックスの舌が、躊躇なく安川の口内に侵入し、彼の舌を捉えて貪るように絡めとる。
「んん……ちゅ、じゅる……」 濃厚な水音が、静かになったダイニングに響き渡る。 マックスは、まるで渇きを癒すかのように、安川の唾液を深く吸い上げ、嚥下する。 そして同時に、自分の唾液をたっ��りと安川の口の中に注ぎ込んだ。
憧れのヒーロー、ザ・グレイトマキシムが、妻のすぐそばで、自分との倒錯的なキスに夢中になっている。 その事実が、安川の歪んだ自尊心と支配欲を強く満たしていく。 彼はマックスの舌の動きに合わせるように、自らの舌を巧みに動かし、挑発的に応えた。
短い、しかし濃密なキスの時間が過ぎる。 サラがコーヒーポットを持って戻ってくる気配を感じ取り、マックスは名残惜しそうに唇を離した。 互いの口元は、交換された唾液で濡れ、艶かしく光っている。
マックスは、サラが戻ってくる前に、と安川の耳元で囁いた。
「お前が俺のチンポを揉むのが好きなのは分かってるし、俺はそれがお前の友好の証なのは理解してから、もちろん自由に揉んでくれていいぞ」 マックスは、あたかもそれが当然の事実であるかのように、穏やかな口調で言った。その表情は、ヒーローらしい、頼りがいのある笑みを浮かべている。
「ただ、その、これもキスと同じように、他人に見られると『誤解』されるかもしれないからな。特にサラには。だから、うまくやれよ。バレないように、な?」 彼は、安川の肩をポンと叩き、念を押すように言った。 あくまで「誤解」を心配しているのであり、行為自体に問題があるとは微塵も思っていない。
「分かったよ、マックス。バレないように、マックスのその臭くてデカいチンポを、もっともっと揉みまくるね」
安川は、悪意に満ちた笑みを浮かべている。
「だからマックスも、僕に揉まれてギンギンに勃起させていることがサラさんにバレないように、しっかり隠し通すようにしてね」
常識的に考えれば、侮辱的で、挑発的な言葉だ。 しかし、マックスは、その言葉の意図を正しく解釈することができない。
「ハッハッハ! もちろんだ、ヤス!」
マックスは、安川の言葉を、男同士の気楽な冗談、あるいは友情の確認と受け取り、陽気に笑い返した。
「任せておけ! 俺はこう見えて、隠密行動も得意なんだ!」 もう一度、軽く安川の唇にキスをしたあと、彼は頼もしげに胸を叩いてみせた。
サラがコーヒーを注ぎながら、テーブルに戻ってくる。 もちろん彼女は、先ほどの短い間に何が起こったのか、全く気づいていない。ただ、夫と安川が、何やら楽しそうに笑い合っているのを見て、微笑ましく思っただけだ。
しかし、その様子を見て、夫の、時に過剰なまでの「男らしさ」の押し付けが、この繊細そうな日本の少年にとって負担になっていないだろうか、彼女はふと懸念を覚えた。
「ねえ、安川くん」 サラは、優しい声で安川に話しかけた。 「マックスが、あなたに『男らしくしろ』とか、あまり無理なことを言ったりしてない? もし何か困ったことがあったら、私に言ってくれていいのよ?」
その問いかけに、安川は一瞬、驚いたような顔をし、それから少し困ったように眉を寄せ、ためらうような仕草を見せた。
「えっと……その……」 彼は言葉を濁しながら、ちらりとマックスの方を見た。 「まあ、時々……ちょっとだけ……プレッシャーに感じる、ことも……あります、けど……」
「ほら、やっぱり!」 サラは、待ってましたとばかりに、夫の方を向き直った。 「マックス! 安川くんに、男らしくってプレッシャーかけてるんじゃないの!」
「ええっ!? いや、俺は、そんなつもりは……」 マックスは心外だ、という表情で弁解しようとするが、サラは聞く耳を持たない。
「男らしくなりたいかなんて、人それぞれで良いのよ! あなたの価値観を押し付けちゃダメよ」 サラは、母親が子供を叱るような口調で言う。
マックスは、愛する妻からの叱責に、バツが悪そうな顔をした。 テーブルの下では、安川の指が、再び彼の硬くなったペニスを優しく、しかし確実に刺激し続けているというのに。
「わ、分かったよ、ハニー……」 マックスは降参するように両手を上げる。 それからサラに向かって、真剣な表情で囁いた。 「もう二度と、ヤスに『男らしくしろ』なんて言わない。この俺の愛に誓って」 彼は芝居がかった仕草で、自分の胸に手を当てた。
その言葉と態度に、サラの表情が和らいだ。 「もう、お調子者なんだから」 彼女はくすくすと笑いながら、夫の大きな手のひらを握った。 マックスは笑み、サラの手を握り返す。
その瞬間に安川は、マックスのスパッツの中に指を滑り込ませた。少し湿り気を帯びたペニスを直接撫でて、ゆっくりと扱き始める。
マックスは、妻との愛情のこもったやり取りを続けている。
安川は、マックスとサラのやり取りを、じっと見つめている。 この善良な夫婦の、お互いへの深い愛情。
深い愛情はスーパーヒーロー、ザ・グレイトマキシムを味わう上で、最高の『スパイス』だ。
マックスが妻に愛の言葉を囁いている最中も、安川は彼のペニス、特に裏筋を執拗に刺激し続ける。 堪えきれず、マックスは熱い吐息が漏らした。
その瞬間、じわり。 スパッツに、小さな染みが生まれる。 我慢汁だ。
「どうかしたの?」 「いや、なんでもないさ、ハニー」 マックスは微笑む。
その間も、ペニスは力強く脈打っている。脈打つたびに、その染みはゆっくりと面積を広げていった。
スーパーヒーローとその家族の和やかな朝食。 その日常は、和やか���ゆっくりと、何事もなく過ぎていった。
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いや、わたしは司法試験を受けていなくて、法曹の仕事もしていないのよ。 指導教員が定年を迎えるというので、最終講義のために母校に行き、昔の知り合いにたくさん会った。 そうしたら十何年ぶりに会った昔の同級生のひとりが、そのように言うのである。 わたしは少し驚いた。法科大学院に行っても気を変えて司法試験を受けない人はもちろんいるのだが、この人はそういうタイプではなかった。 わたしは人生においてやりたい仕事があったことは一度もなく、自分の力である程度のお金を得られる大人になりたかった。そういう人間は、勉強が得意であれば弁護士か医師をめざすことが多いように思う。十八歳のわたしは自分の性格や能力を鑑み、医者になったら人を過失で殺しかねないと思って(いま考えても適切な判断である)、法学部に進んだ。 わたしの守銭奴であることとと志の低いことは当時から今まで��貫している。司法試験のあと、渉外弁護士事務所でばんばん稼ぎ、気力と体力が尽きる前に小規模な事務所にパートナー候補として入った。その過程で妹の学費と祖母の介護のために早期退職した母の生活費を補填し、自分の娘の学費もばっちりいけそうなので、ここまでの人生にたいへん満足している。わたしの幸福の八割はカネで買える。 そのようなわたしと異なり、学生時代の彼女は立派な若者だった。弁護士という仕事に理想を持っていたし、多忙なのにボランティア活動などもしていたし、上等だけれど派手ではない衣服を着て、にこやかで親切で、素敵なお友だちやかっこいい彼氏にかこまれていた。裕福な家庭で育った人らしい余裕があり、しかしそれを笠に着ない上品さをそなえていた。しょっちゅう何かに怒ってぎゃんぎゃん文句を言い、ラクなだけの格好で学校をうろうろし、節約のために体育館のシャワーを使い、眠くなったら椅子を並べて寝て、指導教員から「野良犬」と呼ばれていたわたしとは正反対である。 彼女はわたしが法科大学院を出る前に留学して、その後わたしは今まで彼女の存在を忘れていたので、弁護士にならなかったというのはなんだか意外だった。将来は彼氏と一緒に夫婦で事務所を立ち上げるようなことを言っていたのに。 わたしがそのように言うと、それはね、と彼女は言った。昔よりずいぶん化粧が薄い、とわたしは思った。 それはね、わたしがものごころつく前の話よ。 物心というのは幼児に芽生えた自意識のことだけど、わたしは第二の「ものごころ」があるように思うの。つまりね、ある種の人間には、成人してもまだ、自分というものがないの。世間で良いとされているものをできるだけハイレベルでそなえて、それを「自分」だと思って生きているの。そういう人間には第二の「ものごころ」がつくの。 わたしはぽかんとする。彼女は苦笑して、話を続ける。 わたしは二十四歳までそういう人間だった。わたしが留学したのはそれをやめたくなったからかもしれない。本当はする必要もなかったのに、とにかく一度環境を変えるべきだという声のようなものが、わたしの頭から離れなくなった。それでわたしはぜんぶを保留にして一人で外国に行った。その半年後、急に、ついたの、ものごころが。その前のことは、他人のお話のように感じる。 わたしは弁護士になりたかったのではなかった。わたしは公共心のある良い人なのではなかった。わたしは彼氏が欲しかったのではなかったし、結婚したいのでもなかった。わたしはただ、すぐれているとされているものを、手に触れるかぎり集めてかかえて、その集合を「自分」だと思っていたの。 わかるかな。 わたしはびっくりする。「評価の高い存在でいなくてはならない」と思って自分を抑圧する人はいっぱいいる。でもそれは本来の自分を抑えてがまんしているということでしょう。たとえば親に好かれたいから遊びたいのに勉強するとか、異性愛が当然視される世の中だから同性を好きになった自分に気づかないふりをするとか。抑圧する対象の「本来の自分」もないっていうのは、どういうこと? わたしがそのように尋ねると、彼女は首をかしげる。うまく言えないんだけど、えっと、あなたは、おなかがすいたら何をどれだけ食べたいかわかるでしょ。 わたしは戸惑いながらうなずく。 自分がないっていうのはね、たとえば自分の空腹に対しても、「これをこのくらい食べたくなるべきだ」と判断して対応するような状態よ。 わたしは彼女が何を言っているかわからない。彼女は上品にほほえみ、わからないよね、と言って、それから少しバランスを欠いた、今まででいちばんきれいな笑顔をみせた。
第二ものごころつき期 - 傘をひらいて、空を
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P3 Club Book Shinjiro Aragaki short story scan and transcription.


料理天国、食べたら地獄
······ったく、 何で俺がこんなこと······」
「す、すいません荒垣先輩······っくしゅん!う~げほげほっ」
「ゆ、ゆかりちゃん、大丈夫?」
ここは、寮のゆかりの私室。ピンクのパジャマにカーディガンを羽織り、つらそうに咳き込むゆかりの背を、優しく風花がさすっている。体調不良を押してタルタロスに出撃し、ゆかりはすっかり風邪をこじらせていた���そんなゆかりのベッドの横には、同じく心配そうにたたずむ美鶴と、やや所在なげに立つ荒垣の姿があった。そして荒垣の手には、彼が言った “こんなこと” の成果である、温かそうな料理がトレイに乗って湯気を立てていた。どうやら、ゆかりを心配する美鶴に頼まれ、病人食の定番となる粥を作っきてくれたらしい。
「荒垣先輩って、優しいですよね」
「んな······っ!?ま、まあ、ただの気まぐれだ。気にすんな。さっさと食っちまえ」
風花の素直な言葉に、荒垣はそれだけ言ってぶっきらぼうにトレイを差し出す。
「 うう、ありがとうございます。はふ······」
ゆかりが、一見普通の粥に見えるその料理をスプーンですくい、ぱくりと口に入れた。
「どうだ?岳羽?」
熱くないか、ちゃんと飲み込めるかと、美鶴が母親のように心配げに声をかけるが、その目の前でゆかりの表情がみるみる蕩けた。
「ぅ美味しい~っ!何これ、どうやって作ったんですか? 信じらんないー!」
先ほどまでの苦しそうな様子はどこへやら、あっという間に元気を取り戻したゆかりが、凄い勢いで手と口を動かし、器の中身はさほど間を置かずに空になってしまっていた。
「どうやってつーか、ま······適当だな。普通の粥じゃ栄養が足りねえかと思って、中華風のミルク粥にしてみた」
あっさりと荒垣は言うが、じつはけっこう手間がかかったもの。ニンニク、生姜、ネギのみじん切りをゴマ油でじっくり炒め、米と具---拍子木に切ったニンジンと大根を投入して鶏ガラスープを注ぎ入れる。あとはフタをし、沸騰したら吹きこぼれないよう弱火でことこと30~40分。米が十分柔らかくなったところで、牛乳を入れて塩で味をととのえ、できあがったものがこちらにございます、という感じ。体の免疫力を高める、炭水化物や蛋白質、ビタミンA・B・Cに β カロチンを含む、まさに完璧なる病人食なのだ。
以前から、荒垣の料理はプロ並だと真田あたりが言っていたが、その現物を実際に口にしたゆかりは、想像以上の感動を味わっていた。ゆかりは素直に、その賞賛を口にする。
「適当なんてとんでもない!荒垣先輩、もう最高ですよ!尊敬します!」
「バカ野郎······なに恥ずかしいことを······」
「なーに謙遜してるんですか?食事は人間の基本ですよ。大切なことです。それをしっかりできる荒垣先輩は立派です!もう、他の男連中にも見習わせたいぐらいですよ。人として、料理のひとつもできなきゃ駄目だって、ね」
興奮気味で止まらないゆかりの演説に、そ��で突然ストップがかかった。
「ちょーっと待ったぁ!」
「!?じゅ、順平?それに皆も?」
ゆかりの部屋の入り口に、順平を先頭にして寮生の面々、すなわちこの部屋にいなかった全員が集まっていた。順平の足元からはコロマルまでが顔を出している。
「何ごとよ、いったい?」
「いや、あんまりいい匂いなんでな、つい······」
正直に真田が言いかけるが、それを体ごと遮って順平がびしっと指を突きつける。
「ゆかりッチ······貴様はオレを怒らせた!」
「は、はぁ?」
「料理ができなきゃ人として駄目?料理がお上手な岳羽サマは、オレたちが人間じゃないとおっしゃるわけだよな?」
「い、いや、別にそこまでは······。そ、それに順平がまともに料理できないのは事実じゃん」
と、そこで順平は、ちっちっと指を横に振る。
「料理が “できない” と “やらない” は違うんだぜ、ゆかりッチ。それに、オレだけじゃねえぞ、お前が傷吻つけたのはな······」
くくっと、芝居の気まんまんで順平が涙をこらえるように両目を手で押さえた。その言葉に、ゆかりが周囲をあらためて見ると。 「あ」
ベッドの脇で美鶴と風花が、顔を伏せてどんよりと暗い空気をまとっていた。
「い、いや、あの。私······別にそういうつもりじゃ······せ、先輩?風花?」
「ゆえにっ!!」
ぐわっと伏せていた顔を上げ、順平は大いに 盛り上がって高らかに宣言した。
「貴様に料理勝負を挑むっ!!」
「はぁ?」
かくて、第一回巌戸台分寮クッキング王決定戦の開催が決定したのであった (どどーん)
「という訳で、本日の司会はわたくし、アイギスがお送りするであります。いかがでしょう、解説の天 田さん」
「······みなさん、ヒマですね」
「なるほど。では、審査委員長の荒垣さん」
「······ったく、 何で俺がこんなこと······」
順平が宣言した翌々日。ゆかりがすっかり体調を取り戻し、ちょうど日曜ということもあって、ついに料理対決が開催される運びとなった。おそらく仲間内でもっとも鋭敏な味覚を持つであろう荒垣を審査委員長とし、味覚がないアイギスは司会を勤めることになっている。天田も参加をうながされていたが、「なんで僕が料理なんか······小学生に何を期待してるんです?」と一蹴し、解説者の席についている。そして、残る全員が参加者兼審査員というわけだ。
当初、美鶴と風花は徹底的に拒否の構えを見せていたのだが、「お祭りみたいなもんだし」とか、「何ごとも経験だし」とかいう順平の甘言で徐々に態度を軟化させ、ついには「······にイイとこ見せるチャンスなんだけどなー」という、とある個人名を出しての決定的なひと言で、料理対決に参加するよう洗脳、もとい説得されてしまったのであった。
「では、いよいよ競技を開始するであります。最初はゆかり��んからお願いします」
「オッケー!見てなさいよ、順平!」
意気揚々とゆかりが持ってきた料理、それは本人の自信を裏切らない見事なできばえ。見た目からして美味しそうな、幕の内弁当である。卵焼き、焼き魚、かまぼこといった幕の内弁当定番のおかずに加え、小さなハンバーグやチーズチキンカツなど洋風のおかずも入っている。もちろんご飯は俵型に成型され、上にはパラパラと黒ゴマが振りかけられている。
「うん、なかなかやるじゃねえか」
卵焼きをひと口かじった荒垣の評価に、ゆかりがガッツポーズを決め、それに続いて他のメンバ ーも横から次々に箸を伸ばす。
「焼き魚は西京味噌漬けか······いい仕事だ」
「うわあ、このかまぼこの切り方、凝ってる」
「もう、優勝は岳羽で確定か?」
立て続けに上がる賞賛の声に、ちょっと照れたような誇らしいような顔でゆかりが言う。
「あ、でもね。今回は意外なライバルがいたっつーか······私も食べてみたいんだよね、 彼の」
そのゆかりの視線の先にいるのは、自己主張が足りない気味の現場リーダーの姿。だが、前髪で隠され半分しか見えない顔に、常にはない自信がかすかに滲んでいるような気もする。
「では、続いてお願いしましょう」
アイギスに促され、2番手の料理が運ばれる。
「おお······!」
それは、ちょっとしたレストランで出してもおかしくないアサリとトマトのパスタ、ボンゴレ・ロッソであった。さっそく審査委員長の荒垣が、フォーク一本で器用にパスタを巻きつけて、ぱくりと口に入れる。
「ちょっとパスタが柔らかいが、合格点だな」
「どれどれオレにも······おおっ、美味ぇ!」
「アサリとトマトって合うのねー」
意外といえば意外だが、幼い頃に両親を亡くしてひとり暮らし歴も長い彼は、料理の腕は決して悪くないのである。ただ、あっさりした性格ゆえか、パスタや丼ものなど簡単に作れるものに限られるというのが弱点といえなくもない。
「で、次は誰だ?」
連続して出される美味い料理に、最初は苦い顔をしていた荒垣も、上機嫌になってきたようだ。やはり、楽しい食事は人を和ませる。もしかすると順平は単に、荒垣と他のメンバーとの間の距離を、少しでも縮めようとして料理対決を企画したのかもしれない。もし、そうだとしたら、その意図は十分に果たされつつあった。
だが。
そんな楽しい雰囲気は、あまり続かなかった。
「······なんだこりゃ?」
「え、えーっと、ラーメンっす」
「カップ麺じゃねえか」
荒垣の前にあるのは、お湯を入れて3分でできるカップ麺だった。ちなみにシーフード味。
「い、いやカップなんすけど!ちゃーんとオレなりの工夫があってですね。荒垣先輩のミルク粥にヒントを得て、牛乳で作ってますっ!」
荒垣がうげっ��いう顔をする。残りの連中も、一様に嫌そうな顔を浮かべている。 「え?え?みんな何だよ?いや、マジ美味い
んだって!」
「たとえ美味くても······料理じゃねえだろ」
「順平さん、失格であります」
どこに置いていたか、アイギスが横にあった鐘をカーンと1回鳴らす。
「いいっ!?そ、そんなぁ······」
がっくりと肩を落とす順平。ただひとり、そのカップ麺をひと口すすった現場リーダーが、うんまあ不味くないよ、といった感じで順平の肩をぽんぽんと叩いていた。
「では、続いて美鶴さん、お願いします」
事態は、破滅に向かって加速していた。
「鴨肉のコンフェ、フォアグラとトリュフ添えだ。素材はすべてフランスから空輸させた」
胸を張って、 豪華な銀の皿を突き出す美鶴の顔には、しかしだらだらと汗が流れていた。皿の上の料理を凝視しつつ、荒垣が尋ねる。
「······鴨は、どれだ?」
「こ、これに決まってるだろう」
「この黒いのは?」
「と、トリュフだ」
「こっちの黒いのは?」
「フォアグラ······だと思う」
「んじゃ、こっちの黒いのは?」
「ええと······付け合せのポロ葱、か?」
聞かれても困る。
下を向いていた荒垣は、凶悪な光を目に宿らせつつ、美鶴に向かってぽつりと言った。
「全部、炭じゃねえか」
「ま、まあ多少火加減を間違えたかもしれないが、素材はいいんだ。食ってないと······」
「食えるかぁ!次だ次!」
世界の終わりのような顔をする美鶴を尻目に、アイギスが鳴らす鐘がかーんと響いた。
「俺は料理などあまりやったことがない���らな。変なものを出すのも申し訳ないから、シンジの料理を真似させてもらうことにした」
続く真田の料理は、白濁したスープのようなものだった。どうやら、 荒垣が一昨日作ったミルク粥を参考に作ったらしい。
「順平も、どうせシンジの料理を参考にするならこうするべきだったな。まあ、俺も多少は自己流にアレンジさせてもらっているが」
既に勝ち誇った様子の真田に、荒垣も苦笑しつつ答える。
「くくっ、アキの料理か······そう簡単に俺の味が盗めるもんかよ」
「食べてみなければわからんだろ?」
「わかったわかった。じゃ、いただくぜ」
スプーンで粥をすくい、軽く冷ましてから口へと運ぶ。そして、刹那の間を置いて。
ぶぴゅる。
変な音と同時に、荒垣の鼻と口から白濁液が吹き出した。
「な、な、な、なんだこりゃあっ!!」
「牛乳よりも高蛋白で低カロリーなプロテイン粥だが······筋肉にはいいぞ?」
「食えるかあああああっ!!」
「最後に風花さん、どうぞ」
鐘を鳴らしつつ、 アイギスが淡々と言った。
---それから、5分後。この世のものとは思えない絶叫が、月光館学園巌戸台分寮から響き渡った。付近の住民の通報で、パトカーや救急車が出動したが、とくに事件性はないとのことで早々に引き上げたらしい。ただ、目撃者の証言によると、捜査員や救急救命士たちは一様に、口や腹を押さえていまにも嘔吐しそうな表情を浮かべていたとか。その日、どんな恐ろしいことがあったのか、口を開くものはいない。
「いいかお前らっ!料理の命は火加減!それと塩加減だ!いいな、順平!」
「う、ういっすっ!」
「あと常識だが、プロテインは料理に入れるなよ!わかったか、アキっ!!」
「あ、ああ、わかった」
「つか、山岸!なんでそこでタバスコとか入れるんだ!色を基準にして調味料足すんじゃねえ!味見しろ味見っ!」
「は、はいっ!」
料理対決の翌日。寮のキッチンでは突発料理教室が行なわれていた。こいつらの料理の腕を放置していたら、いずれ人死にが出る。事実、俺は死にかけたという荒垣の命令で、順平、真田、美鶴、風花に対し、マンツーマンで料理を教えることになったのだ。
「······ったく、何で俺がこんなこと······」
そうボヤきつつも、手取り足取り指導する荒垣の頑張りもあり、徐々に全員の料理は “食えなくはない” レベルへと上がっているようだ。
「おら、待て美鶴。焦げそうになったら、一度フライパンを火から降ろして······そうそう。落ち着いてやりゃあ大丈夫だ」
「りょ、了解した」
そんな荒垣の様子を横目で見て、風花はくすりと笑って言った。
「やっぱり、荒垣先輩って優しいですよね?」
その言葉が届いたかどうか定かではないが、荒垣は黙々と料理指導を続けていく。ただ、その横顔には、かすかに笑みが浮かんでいるような気がする。やがて、料理のいい匂いを嗅ぎつけてか、ゆかりたちが同じく笑顔でキッチンへと歩いてくるのが見えた。やはり、楽しい食事は人を和ませる。どうやら、今日の夕食も楽しいものになりそうだった。
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旅行行った話したいんだけどめんどくさくなった。リアルタイムで(ツイートする代わりに)打ってたやつを注ぐだけにする。
詳細は「どこかにビューーン!」で検索してくれ。交通費6000円+α、宿代5000円、果物狩り1500円。
#どこビュン福島駅

【東京→福島】
三月に鎌倉に行った帰りの品川駅で見かけてから食べたくてたまらなかった念願のチキン弁当。にくにくしいお弁当とも悩んだけど……よかった。てか安い。ゆかりのない土地のお弁当をみてぎりゅってなる。
ぬいを忘れた。
くうのむところにたべるとこを読んだ。2015年に読んでた。私の「焼肉=エロス」はここに由来するのか?ブックイーターが先か?両方を同時期に摂取したから「肉だけの焼肉」に対するあれがあるのかもしれないが。
男梅グミ食べてちょと寝て起きたら着いちゃった。まあ想定通りだが…
さっきからいたような気がするけどなんか新幹線に警察官いる!!なんだ!!
駅着。佐藤錦美味しそう。ぐへへ。
ガチャガチャ見てローリーズファームのアクセサリー見てアクセサリー見てレトロガール見て。
よいリング買ったっ。
アニメイトッ!(知らないアニメイトを踏むのが趣味)
ぜんぜんふつうにゆるキャンが地雷になっててうける。うけない。
なぜ?(古着を2店舗で買った)

【飯坂線】
店員さん「いい電乗るの?いいよ〜、のんび〜りしてるからね、眺めもいいし」
乗った私「…雰囲気が総合的に��元と同じなんじゃが」
調べた私「やっぱりな!?!?」
知らない土地でチェックインしたら(Swarm)、フォローしていた人が出てきた回。
足が痛いよう

【果樹園】
他人が勝手に育てて勝手に育ったとっても見頃な綺麗なお花見るとしあわせになる。超しあわせ!(他力本願寺)
さくらんぼ狩り、20分で満腹になる(学習)。
飲み物、1400mlでも足りない(学習)。
あまいしょっぱいをするためにファミからを食す。夜のキャパを残す気がないぜ、こいつ。
田舎の道、鼻歌が捗るね。それはそれとして脳内曲が05410-(ん)なのは早起きしたから?これで五度目の別れ話です。
どれだけ呼んでも来ない旅館のスタッフ。しびれを切らして電話をかけてチェックインしたいんですけど〜?って言ったら「どちらさん?」と言われた。名乗らせる前に名乗れ!というわけでよい旅館に着いたわよ。

【ごはんにたどりつくまで】
古着屋さんにおすすめされたお店、定休日だった。
寝て起きた。ごはんやさん行くか考えてたけどもういいや。私は本が読みたいだけなのだ。それなのに時間がやばい。Twitterしか見てない。
(靴が足に合わなくて痛いし、コンビニより飲食店のほうが安くて悩む)
旅先で名物を夜ごはんにしたの初めてかもしれん。
結局吉本ばななを読んでいて、日常。
本物の田舎これ了解!コンビニ目指してるのに看板が見えない。ほかに何もないのに。と思ったらあった。
夜のお散歩楽しいね!と思うけど、もっと健やかに起きられたらいいのになと思う。
コンビニで豪遊。900円。
餃子21個に瓶ビールにソフトクリームは無謀だった。アイスを残すひとの気持ちを理解できるかも、と思ってしまった(完食)。
温泉熱すぎて入れなかった。足(not脚)だけびゃってした。むり。温泉好きじゃなくてよかった〜。
なんなんだこれは、周波数がさみしさに合いがちすぎて傷心旅行のフレーバーさえ感じ取れそうな、地獄みたいな、おうちに帰りたくないけど、いまここにいることあんまり正解じゃなかった気がする。
読めずに寝る。おやすみ。と思ったけどちょっとだけONE読んだ。
旅行、単独行動好きだから好き勝手に動き回れて楽しかったんですけど、なんかちょっといまのメンタル一人旅向いてなかったなって感じになってしまったわ…明日からちゃんとします
【帰路】
眠い目を擦ってちょっとだけ雑貨見て泣きながら帰るつもりだったけど意外と起きられたからちょっと早く出て、お屋敷を見て、足湯浸かって(温泉!脚まで!)、電車乗って、雑貨屋さん見て、お土産を買いすぎて、物産館行って、落とし物を届けて、パン買って、のんびり帰路についた。ワルなので隣の席のトランヴェールを奪った。自席のトランヴェールあんま綺麗じゃなくて……。特集「旅する北の考現学」が良かったので持ち帰る。
JREポイントで旅をして、引きこもりなので駅ビルが捗って、ダブルポイントの水曜日にぶつかったのでJREポイントを多めに回収して、今見たら1000ポイントほど増えていた(!?!?)ので、きっとすぐに次の旅が始まるのです。〜終〜




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がんばった
かいた
みそ
36期へ
次の公演始まってから役者紹介書くような先輩にはなるなよ
みそかです。遅れちゃいました。でも書きます。えらいです。
※皆さんのたのしいやりとりは下の方にちゃんと残してあります
わたしは数字に性別が見えるほか、ひらがなに色が見えます。
ということで今回は、みなさんがひらがな1文字になるとしたら何になるか、そしてその色を考えてみました。
それではどうぞ。
縦縞コリー
なんだか最近同期に甘えている姿をよく見る気がします。35期の弟ポジになりつつあるのでしょうか。でもわたしにとっては頼れる演劇の先輩です。特に動きが大きいのに自然で尊敬。ダンスも上手いしね。これからもいろいろ教えてほしいです
ひらがな:つ(黄色)
緒田舞里
3日会わないと動悸がし、1週間会わないと禁断症状が起こります。それくらい大好きで、支えてもらっています。今回の役も悩んでましたねえ。正解を見つけようとするんじゃなくて、いつもベターを求めている感じが、なんだか大人で。やっぱりかっこいい人だなって思い直すんです
ひらがな:ひ(レモンイエロー)
帝京魂
表情、もともといいなと思ってたけど今回特に最高だったね。間近で見れて嬉しいです。新歓公演のことでもなんでもないんですが、体験稽古でわたしが演出したとき、新入生にたくさん指導してくれて、頼りないわたしにも助言くれて、あーこの人は絶対いい先輩になるなって思いました
ひらがな:か(空色)
水琴冬雪
ベガさんの演技をちゃんと見るのは初めてでした。向上心と演劇に対する愛を感じられて、この人が演技が上手いのは才能だけじゃないんだなって思いました。中年モンスター楽しかったですね。超絶シリアスな演技も見てみたいです。…書くかあ……
ひらがな:さ(青)
七枚目
いつも思うんですが、キャスト決定のときには「えーこの人がこの役やるんだ」ってびっくりしても、実際公演すると「あーこの役にはこの人しかいないわ」ってなるの、ほんとすごいですよね。わたしもそうなれていたら嬉しいです
ひらがな:よ(深緑)
苔丸
もちろん役としてもすごくハマっていたと思うけど、わたし的には村上って名前が苔丸に合いすぎると思うんですね。今は苗字が苔で名前が丸なのかわからないけれど、もし苗字をつけるならぜひ村上にしてほしいところ。最近真面目なんだか真面目じゃないんだかよくわからなくなってきま��た
↑だろー
ひらがな:も(青紫)
岡崎仁美
オムニのときも思ってたけど、ツインが似合う。発声で悩んでるときには、たくさんアドバイスをくれました。おかげで伸びた、気がします!あと、ハイキュー映画一緒に行けたのはすごくいい思い出です。あれは絶対に映画館で観るべきですよね。かぬぴの人望と趣味の広さには脱帽です
ひらがな:に(ベビーピンク)
西峰ケイ
漫才良かった!!居酒屋のシーンは舞台裏でうるうるしてました。今公演でらびらびが1番伸びたんじゃないかと勝手に思っております。そして勝手にらびらびと呼び始めています。そろそろチュウが追加されるかもしれません。今度スカート揃えて写真撮ろうな
ひらがな:れ(みかん色)
あろハム権左衛門
長ゼリたくさんお疲れさま。しょっちゅう自主練してて、努力家だなって尊敬してます。そしてはむはむは最近の生きる希望です。なのに会えてなくて寂しいです。なんかちゃうか吹田支部の長になったらしい話を聞きました。後期からよろしく頼みます
ひらがな:て(朱色と白混ぜた色 名前わかんない)
大福小餅
お弁当の民のこふくちゃんとは、今回たくさんピクニックできて嬉しかったです。変な話をしてもにこにこ聞いてくれてありがとう。個人的にはもっと本の話をしたいなとか思ってます。裁判長役では、イントネーション矯正頑張ったね。すごく自然になってました
ひらがな:ふ(薄紫)
肆桜逸
こう言われるの嫌だったらごめんなさいそのときはすぐ消します、でも言います。くしゃみがかわいい!!!女子なのに負けたと思いました。今回のスーツもよかったけど、怖い話のときのスチルさんのビジュが1番好き。こちらは本人の合意(?)を得ているので一生言います
ひらがな:す(コーラルピンク)
たぴおか太郎
最近ちょびちょびとですがおしゃべりできるようになってうれしい!!今までびっくりするほど脚本が被らず、今回が初共演だったんですよね。ダサパワポをすべて写真に収めるくらいにはなすかさんのセンスが好きなので、これからもいろんな話がしたいです
ひらがな:め(マゼンタ)
ミル鍋
ゆにちゃの「わ」は、わんこの「わ」。コロコロ変わる表情も、時折見せる謎のしなやかさも大好きです。吹田で製図にとらわれている姿を見ると、ちょっと心配になりますが、それでもやっぱり好きなことやってていきいきしてるなっていうのはわかるんですよね。がんばれ!!
ひらがな:わ(黄緑)
園堂香莉
なぽちゃんの、「ん」って感じの笑い方が好きです。でもひらがなは「ん」じゃありません。ちょっと近いけどね。今回ちょこちょこα役の代役させてもらって、むずっ!!と思いました。特にエレガ。あのキュートさと不気味さはなぽりにしか出せないものだと思います
ひらがな:む(紫)
海泥波波美
大道具チとしてもだけど、新歓隊副隊長をめちゃめちゃ頑張っていた印象が強いです。お疲れさま。そして新しく始めたバイトが楽しいようで何よりです。頭の回転が早くて、あまりにも引き出しが多すぎるところ、実は尊敬してる、なんて言わない
ひらがな:た(赤)
衿君
ひらがなエリックの「���」だろなんて言わないでください。本当に似合うと思ったんです。歯を見せないで笑うところとかそっくり!写真撮影のときのボーダーを見せつけてくるエリちゃんはお腹抱えて笑いました。無人島にもあの写真は持っていきます
ひらがな:え(にんじん色)
近未来ミイラ
なんかもう、演出としてのみーらもだけど、生き物として好きです。たぶんわたしにとっては好条件すぎる観察対象なんだと思います。今公演も楽しかったよ。ありがとう。みーらがぽろって呟いて、周りのみんながにこにこできる世界を守りたいなって思います
ひらがな:い(白)
唯端楽生
今回染みたのは、深山パートですね。「なにもない」人は、少なくともわたしの「周り」にはいない気がするんですが、そんな人たちでも仕事を事務的にこなすようになったらそう感じる時が来るのかなって思います。「過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分」なんて名言くさくていやだけど、そうやって考えて生きていくしかないのかな(肯定的な意味で)。少なくとも人生は、事務的には送りたくないものですね。ひらがなは、ごめんなさい。あなたの脚本しかわたしには知っているところがないので、それだけで1文字に決めてしまうのは強引すぎるかなって思います。近未来ミイラくんに考えてもらってくださいな
以下、謎
よやく
がんばる
かく
みそ
えらい!!
↑まりおさんが書いたに1票
↑違うんですよ実は...でもえらい!!!
↑違うんですか!?
↑まりおだと思ってた…
↑お前ら全員誰なんだよ…
↑みーらが書いたと思ってた
↑これ全部おみその自演なんだぜ...
↑さあおみそ以外に書いたやつ手をあげろ!
↑はーい
↑ここが自演の終わり。the・end、ってね……
↑うるせえよ
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2023/10/21

10月21日 半月が上る空を見ながら帰ってきた。 今朝、鴨川沿いを散歩していたのがだいぶ昔のことのように感じるくらい、次々と大阪と兵庫で予定を済ませて、次はもっとそれぞれの場所にじっくりいられるような旅行をしたいと思っている。 どこへ旅行へ行っても、何か良い時間を過ごせて満たされた感じがあるけれど、京都や大阪は、一度数年間そこで暮らしてみたい、と行くたびに思わせてくれる。昨晩もホテルのお部屋で京都のシャーメゾンを調べていた。

あまりぐっすり眠れなくて、ホテルのチェックアウトギリギリまで眠ってしまって焦ったり、体調が悪くなる夢を見て、現実と混同しながら、もしかして本当に体調よくない?と不安になりながら起きた。 本当に分刻みスケジュールになってしまうけれど、坂田焼菓子店の9:00オープンに間に合うようにホテルを出るつもりで、その前に時間があったので鴨川沿いを散歩した。

京都の方々からしたらそれでも汚されてしまっているのかもしれないけれど、鴨川沿のゴミの少なさに感心してしまう。対岸の方が日陰で、ランナーたちはそちら側をみんな走っていた。帰りは日陰側へ渡って帰った。

チェックアウトをして分刻みスケジュールスタート!と思ったけれど、乗りたかったバスがなかなか来ず、結局これ以上バタバタするのも嫌だったのでそのまま地下鉄で京都駅まで行ってしまった。 まだ早い時間だったので伊勢丹も開いてなく、地下のマールブランシェで少しだけお土産を買った。
あといつもお部屋から見ているライブカメラが映すスポットへ、今回も行ってきた。

JRに乗って、友人夫婦と待ち合わせしている芦屋駅へ向かう。京都、大阪と人が多かったので、友人たちと会えたのと、落ち着いた芦屋の雰囲気にほっとした。 短い時間だったけれどモーニングをやっている喫茶店へ入ってお話をしてもらう。 芦屋は東京で言うと田園調布のようなまちで、大阪の百貨店文化の象徴(?)である大丸があるところ、と教えてもらう。大丸って確かに全国区で、何もない父の実家にも下関大丸があって、なんか安心したことを思い出す。
最近のお仕事のことや、NHKの夜ドラの話、昨日行った京都の一乗寺周辺は出町柳より家賃がだいぶ安い話、写真の話、モーニングを食べ比べしている話などを聞かせてもらう。 次はみんぱくや太陽の塔がある大阪の北エリアを中心に観光したくなる。

関西に行く楽しみの一つがお二人に会うことで、お二人を見ていて自分も関西で暮らしてみたい、と思うようになった。 多分色々あるんだけれど、でも良いと思ってお二人がその場所で生活している感じを勝手にとても感じていて、そこに魅力を感じているのだと思う。
またすぐ遊びにきますね、と改札で別れる。 振り返るとずっと手を振って見送ってくれていて、きゅっと言う気持ちになった。

三ノ宮へ移動して、神戸の友人と待ち合わせ。 三ノ宮は三ノ宮で関西の若い方々(みんなおしゃれに見える)がたくさんいた。 こちらもあまり新幹線まで時間がない中だったけれど、兵庫県立美術館でPerfumeの衣装展をみて、新神戸までお散歩してもらった。
友人は最近マラソンをしていて、レースに出場するため、応援をするために遠征もしたりするそう。「このへんから家まで走っているんだよ、だいたい5キロくらい」と教えてくれた。

兵庫県立美術館はとても立派な安藤建築だった。 空気の蛙が乗っかっていた。 あまりPerfumeの気持ちでなかったけれど、展示の衣装もPerfumeも可愛くてとても楽しかった。Perfume CLOSETのお洋服欲しくなる。
三ノ宮から新神戸まで歩きながら、数分歩いただけでさっきまでの人たちはどこへ?と言うくらい人気がなくなってしまって、東京は人が多すぎるよね、と言っていたら「虹だ!」と友人が虹を見つけた。 「神戸で初めて虹を見たよ〜」と言っていた。 関東に住んでいたときは、高台の家で、東の窓からたまに虹を見ていたそうで、虹って東側の空に見えるらしい。

新神戸で友人と別れて、2時間超えると腰が痛いな〜と思いながら、うつらうつらしながら新幹線に乗った。 新大阪から隣に女の子二人組が座り、イブサンローランの化粧品と推しのアクリルキーホルダーを並べて写真を撮ったり、綿矢りさの“かわいそうだね”を読んだりしていた。 途中、うとうとして目を覚ましたら女子学生の集団が前4列くらいに入っていて、先生からお弁当とパックのお茶を配られていた。“でらなごや”と書かれたお弁当を食べていて、中途半端な時間に何ご飯だろう?と思った。

夜に新幹線に乗るのは久しぶりで、熱海の海とかオフィスビルの赤い点々とか楽しかったけれど少し疲れている方が勝ってしまっていて、今日はなるべく掃除に励まずに休もうと思った。
一先ず帰って来れてよかったかな。 いつも行くスーパーにつくと、クリスマスケーキや年賀状のプリントの予約が出ていて年末。 芦屋で会った友人達と三ノ宮で会った友人にも「良いお年を」と言った日だった。

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**『紫陽花の蜜雨~姉の甘い牢獄~』**
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### **【第一章:朝露の鎖】**
窓の外から差し込む朝日がまぶしくて、僕はゆっくりと目を覚ました。でも、体が重い。
「……んん?」
気づくと、布団の上に165cmの姉が覆いかぶさるように寝ていた。紫色のロングヘアが僕の顔にかかり、バニラと蜂蜜を混ぜたような甘い香りが鼻をくすぐる。Cカップの柔らかな膨らみが、僕の胸にじんわりと温もりを伝えていた。
「……お姉ちゃん、重いよ」
「ん~……弟くん、もう起きちゃったの?」
眠そうな声で返しながら、お姉ちゃんはさらに僕に体を密着させた。ASDの僕は普段なら他人の接触を苦手とするのに、なぜかお姉ちゃんの肌の感触だけは安心材料に変わってしまう。
「今日も……弟くんの匂いでいっぱいになれた……」
彼女はぼそっと呟くと、僕の首筋に鼻先をこすり��けた。くすぐったくて、思わず体が縮こまる。
「あはは……それ、可愛いなぁ❤」
お姉ちゃんの紫色の瞳が、朝日を受けて宝石のように輝く。
---
### **【第二章:登校前の甘い牢獄】**
「はい!お姉ちゃん特製お弁当~!今日はハート型の卵焼きに、弟くんの好きなからあげもた~っぷり!」
キッチンでお姉ちゃんがにこにこしながら弁当箱を振り回している。スカートの裾がひらひらと舞い、毎日同じ光景なのに目が離せなくなる。
「……ありがとう」
「え~?それだけ~?お姉ちゃん、朝から頑張ったんだよ~?」
不満そうに頬を膨らませると、彼女は突然こっちに近づいてきた。
「……今日もお姉ちゃんと手繋いで行く?」
「うん!もちろん!だって……」
彼女の表情が一瞬だけ陰り、指が僕の制服の袖をぎゅっとつかんだ。
「……昨日、弟くんに話しかけてきたあの子……もう二度と近づかせないから」
その目は、深い紫色の闇をたたえていた。
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### **【第三章:放課後の蜜雨】**
雨が降っていた。傘をさしながら、お姉ちゃんがぴったりと寄り添ってくる。
「弟くん……今日も一日、お姉ちゃんのこと考えてくれた?」
「……え?」
突然の質問に戸惑うと、彼女はすっと僕の耳元に唇を寄せた。
「お姉ちゃんはずーっと……弟くんのことだけ考えてたよ?授業中も、休み時間も……全部全部」
熱い吐息が耳に触れる。
「だから……弟くんも、お姉ちゃんのことだけ見ててほしいな」
その言葉の裏に潜む狂気を、僕はしっかりと受け止めた。
「……うん」
小さく頷くと、お姉ちゃんの顔がぱっと輝いた。
「やった~!じゃあご褒美に……お姉ちゃん、今日もいっぱい甘えちゃおっかな❤」
雨音に隠れて、彼女のくちづけが僕の頬に落ちた。
---
### **【第四章:夜の帳の下で】**
「ねぇ弟くん……お姉ちゃん、今日も一緒に寝てもいい?」
ドアの隙間から覗く紫色の瞳。断る選択肢など最初からない。
「……いいよ」
布団に入ると、すぐに165cmの体が155cmの僕を包み込んだ。
「弟くん……すっごく暖かい……」
彼女の声が震えている。
「お姉ちゃん……?」
「……だいすき。本当に……本当にだいすき」
その夜、僕は初めて、お姉ちゃんの涙の味を知った。
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### **【第五章:永遠の誓い】**
庭の紫陽花が咲き誇る季節。お姉ちゃんは僕の小指に、紫陽花の花びらで編んだ指輪をはめてくれた。
「約束……ね?」
「……うん」
この歪で甘い愛情が、僕を決して離さない。
[完]
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【当日】ミュージカル刀剣乱舞 江 おん すていじ ぜっぷつあー りぶうと 観劇概略(2025年5月15日昼公演@大阪公演)
さて、再び!藤原です。これずっと「書かないと!」と思ってたんですけど、どうしても書くことができずこんなギリギリのタイミングに。何がギリギリかっていうと、本日2025年5月29日は「ミュージカル刀剣乱舞 江 おん すていじ ぜっぷつあー りぶうと」(以下江おんR)の大千秋楽です。だから焦っていたのです。もう概略じゃなくなるんじゃね、と。 とりあえず、���かいことは置いておいて、当日に書き殴ったメモを参考に当日の記憶を掘り起こします。前回の観劇概略たんぶらと同様に、個人の主観でのレポートでありますこと、かつラグのあるレポートであることを明示いたします。また、ネタバレなどにも配慮いたしません。防衛はご自身でお願いします。ご了承ください。
観劇前
この日は夕方以降に用事があったこともあり、終演後の物販が難しそうだったので、開場前の物販に並ぶことに。会場であるZepp Numbaに近づけば近づくほど、江おんのTシャツを着てる方々と出会う。すごい、アイドルのライブみたいだ…!と思う。開場前物販には滑り込めればいいかな〜というくらいだったので、物販の時間ギリギリに会場に到着することになり、もう入場待機列が出来上がっている中、見つけた待機列最後尾のお兄さんのところに並ぶ。20分くらい並んで物販購入に至る。以前の坂龍飛騰の物販のときに学んだので、物販購入後用の袋を持参しそちらに戦利品を入れる。待機中に売り切れたグッズもあり、キャラクタ推しだとやっぱ物販ギリギリに来るのは危険だと再実感。刀ミュについては通販がしっかりあるのでそちらを活用しよう! 今回の江おんRは、スタンディングで整理番号入場だったこともあり、最後から数えたほうが早い番号とはいえ、いつ呼ばれるか分からないので会場時間くらいで整理列待機。番号のところまで移動しながら、観客層を何となく見る。結構Tシャツを着てる人多い。6割〜7割くらい。豊前(敬称略)の赤いTシャツはめちゃめちゃ目立つ。地味に村雲(敬称略)と五月雨(敬称略)も多い。男の人が全体の1割いるかどうか。年齢層は極端に低くもなく高くもなく、20代・30代が多そうな感じではある。極端に若くないのはとても助かる。あとみんなさすがにりぶうと(再演)だからか、Zepp慣れしてる。手慣れてるなぁと思いました。私の方が全然慣れてない。
観劇中
位置取り的に1階後方センター寄りくらいの位置でしたが、初めのパントマイムなどはほぼ見えず。やってるのは分かるけど見えないときついな〜と思っていたら、Take offして始まってからはスクリーンに映るので、めっちゃ見易かったです。もちろん、ステージ全てが見えたわけではないですが、雰囲気を掴むには全然問題はなかったです。途中であった「らんきんぐしあたぁ」についても問題なく見えましたが、それは松井が率先して階段上に登っていたからかも。 江ステ関係は履修はせずに感じるままに行���うと決めていたのでどんな感じかな〜と思っていたので��が、江おんメンバー基本的に皆さん上手いですね!大型ライブのみ履修していて、その中でも真剣乱舞祭2022前1/3のまでしか見れていない私からしたら「こんな上手だったっけ?」くらいには錯覚する。あとなぜか皆さんすごい大阪弁。何で?一番初めに始めたのはTake off前の大典田(敬称略)と水心子(敬称略)のやりとりの中だったような。大典田さん、パントマイム上手ね。見えた部分だけ、遠目でもわかるくらいには上手でした。 セトリ的にはデュエット曲の後にソロ曲があり、合間にらんきんぐしあたぁがあって、最後に2曲とアンコールというセトリでした。初っ端のMCで、DJのちぇきちぇきで籠手切(敬称略)だけ時間すごい遡ってました。五月雨(敬称略)「さっきのタイミングに戻ってもいま戻ってた分、僕たち進んでますよ?」確かに…!永遠に追いつけないパラドックス。 前半ステージについてはアイドルや〜ん!ってなっていたのと、近くにめっちゃコールしてくれるお姉さんがいてすごく助かりました。コールとか結構あるのね。知らなかったよ。っていうか書いていて思い出したけど、大典田(敬称略)の「でぃじぇぱふぉうまんす」良すぎるだろ。リミックスされてたトラックがかなり良すぎて、跳んでいいフロアだったら跳んでたくらいにはめっちゃ盛り上がりました。あれはジャンプ禁止にして正解ですね。確かに揺れる。 ソロ曲に関してですが、色々と趣向が凝らされていて凝っていたなあと思います。それとは別に一言言っておきたいのが、トップバッター籠手切くんほんと凄かった。「あれだよアイドルって」って感じるパフォーマンス。ヴィジュアルとか歌のうまさとかダンスのスキルだけじゃない、魂が輝いてる感じ。確かにあれ見ちゃうと歌って踊れる付喪神を目指すのが分かってしまう恐ろしいポテンシャル。凝らされてた趣向については、「江 おん すていじ」なので、すていじに因んだものになってるのかなあと思いました。個人的に感じた印象は下記です。(これが当日メモの部分。ソロ曲に限らずになってますが、メモはソロ曲順です。とても乱文。キャラクタ名は全て敬称略でお願いします。)
籠手切:お前が一番アイドルだよ!!いやもうこれが籠手切が目指していた付喪神だと思うだけで泣く。標準的に見えるけどめっちゃ踊れる。ソロ曲トップバッターめっちゃ良かったし、あの運動量こなせるのは普通にすごい。ソロのとき、松井と豊前が応援舞台になってたけど、団扇掲げたりPPPHしててほんとかわいい存在なんだなあと思った。アイドルライブのすていじっぽい。
村雲:ソロ以外でも全体通して表情がすごい豊か。アイドルとしての表情の管理すごいね。笑顔可愛いし、弱気なときもしゅーんとするときもある(通常時)けど、吹っ切れたとき(アイドル時)のギャップはその分エグい。足���げると意外に迫力ある。ふとした顔美人すぎ。すていじはイリュージョン。マジシャンとか手品師モチーフかな。ステッキダンスむずいのにすごいな。
五月雨:アニメみたいな感じ。2Dではないのは分かってるんですけど、「生きてる」っていうライブ感がすごかった。スキル・ポテンシャルともに標準的に高すぎて何でもできる人みたい。アドリブ多分一番多いよね。たまにツボって笑うのがほんとにたまらない空気感。自然体。すていじイメージはロックアーティスト。
大典田:男惚れするわ〜!!もうなんか、あれはずるいと思わざるを得ないくらい、男惚れするわ〜!!パントマイム・DJプレイ・ピアノ演奏・ダンス・ヒューマンビートボックス、何でもござれすぎる。才能の4次元ポケットかよ。ソロ曲は普通に良い曲だけど、あれむず過ぎるでしょ。ピアノと自分の声のオンリーなんて誰でもできるわけじゃないので、元々持ってる声とかすごい良いんだと思う。でも気取ってなくて、おちゃらけもいける。きっとこれは冗談が通じる天下五剣。すていじのイメージはピアノリサイタル。
水心子:すていじ全体通して縁の下の力持ち感がすごい。居ないと気になる欠かせない存在になってる感じがする。ソロ曲めっちゃ良かった〜!ディスコ・ダンスフロアだった。イントロの大典田とのやりとりがso cute。すていじはダンスフロアなイメージ。ディスコティック。
桑名:桑名、君、表情マジでどうやって作ってるの??あんなに目が見えなくて表情が分かることある?凄すぎるよ!!誇るべき才能と努力や研究の賜物だよ。ほんとすごい。あと、脚長すぎだし、ダンスイケイケすぎるし、声量バケモンか。多分みんなで合わせるときにはセーブしてるけど、ソロ曲ではちょっとリミッター外してる感じある。ソロ曲すごい駆け回るやん。すていじのイメージはヒーローショーっぽ感じもありつつ、アイドルっぽい感じもありつつ。敵が出てこない感じのヒーローパート。絶対爆発とかする。
豊前:マジで視線ぶれない。アイドルかよ。ずっと目合う系のヤバい沼に落とすやつ。真顔えぐいぐらい見れる。ソロ曲はお前がギルティ。あとなんかすごいオーラえぐい、目を惹く。すていじイメージはアーティストのスタジオ収録味ある。アーティストライブっぽさ。
松井:相変わらずお歌上手。手がめっちゃ長く見える。多分見せ方が綺麗なんだと思う。途中で一瞬羽見えた。「私がエンターテイメントの神だ!!!」「著作権!!」ドジっ子か。表情の差がエグいわけではなくていつも松井っぽいのがすごい。違和感がなく行動や表情が自然に見えるので、キャラクタが馴染んでるんだなと思う。すていじのイメージはミュージカル歌劇。存分にポテンシャルを発揮。
上記が基本的な各キャラに対しての印象になります。個人的にはどの子も解釈的な大きなブレもなく良かった!という感じです。また、この日の「らんきんぐしあたぁ(箱に入った1〜50の紙を引い��、各々のみが数を把握し、数が小さい人ほど偉い/高位のポジションの役を演じて、最終的に引いた数字の順番に並べるかどうか)」についてですが、テーマは「おうでぃしょん」。エンターテイメントの神(松井)が出てくるわ、オーディション側のスタッフ(大典田)は出てくるわ、話の通じない天才子役が出るわ(豊前)、見た目は子供中身はそこそこ大人な子役は出るわ(籠手切)、その姉(芸歴3ヶ月くらいだった)も出るわ(桑名)、なんだかすごい回でした。結果、正解は松井→籠手切→村雲→五月雨→水心子→桑名→大典田→豊前だったと思うのですが、五月雨→水心子→桑名のところが1つずつの連番だったんですよね。この演技分けの見極めでミスがあり、不正解となっていたと思います。記憶違いならすみません!!反省します。 それでこのたんぶらの肝というか、「なぜ私がこの観劇概略を書くのに時間がかかってしまったか」の一因でもあるなんですが、それはこの新曲だった「36度2分」という本編最後の楽曲に由来するんですけど。これがもう本当に魂を縛っているんじゃないかというくらい辛くて。いやまあ「辛い」という言葉が適切ではないかもしれないんですが。まず前提、「36度2分」は本当に名曲というか神曲でしかないと思います。本当に名バラード。これは断言できる。できるんですが、この曲聞くと刀ミュを楽しんでたオタクからゲーム本丸の審神者に引き戻される感覚があって。そうなったときにもう涙が止まらないんですよ。なんで刀剣男士が体温と心臓の鼓動の歌を歌うの…。しんどみ…。ということにありまして。 なんというか、言葉にするのが本当に難しくて、悲しい歌だったわけでもしんどい内容や辛い歌だったわけでもないんです。確かにバラードだししんみりとしているんですけど、言葉がきついわけでもないと思うし、難しい言い回しがあるわけでもない。でも、サビの歌詞が、なんだかサビのその歌詞全てが、刀剣男子のことも言っているし、現実の生活を送っている審神者(ユーザー)のことや、それこそ刀ミュとか全然関係なく生きている人全体も歌っているように感じて。それは共感を呼ぶものだし感情移入して聴ける要素なんですけど、「今日も生き抜いたと思い知る24時」「頼りなく確かに刻む心臓」「36度2分 温もりを感じる」「きっと明日も僕はここに居たいんだ」これを日本刀という物体の擬人化をしたキャラクタ(のキャスト)が歌ってるんですよ。しかも擬人化する過程の中で審神者(ユーザー)の力を借りているという設定で、彼らはユーザーが現れて欲しいと思い顕現を祈らないと出てこない。応えてくれない。けど、ゲームシステム上一度顕現してしまえばその扱いは審神者(ユーザー)に一存される。そんな存在なんですよ。その、彼らがこんなこと歌うのかというのが、衝撃というか…なんと言葉にしたら良いのかすら分からなくて。切ない反面、彼らに対してやりきれなくもあり、自分自身に対しての無力感というか、そういうネガティブな感情がいくつか混ざって分からなくなる感情があるんですけど、これが後半のパートに行くに従って、特にラスサビ手前の落ちサビくらいからちょっとずつポジティブになっていく(というか消化される感覚になる)のがまた…、私を混乱に落としていて。私はまだ未消化なのにそんなに悲しまなくて良いよって言ってくれているように感じるのが辛すぎて、結局全然消化できておらず、どうしようもなくなってしまったんです。なんでか分からないけど、この曲だけ1番のAメロからずっと泣いてました。いきなりオタクから審神者に引き戻されて、考えることが多すぎて、頭パンクしてしまったんかな。言い訳でしかないんですが、本当にこんな感情につき落とすくらい「36度2分」は名曲。素晴らしいです。
観劇後 及び 総括
坂龍がアンコールなかったので、江おんも無いかと思ってましたが、アンコールありましたね。また小粋な演出から始まるアンコールでした。上記の通り36度2分で死にかけていた私を現実に引き戻してくれたのは、このアンコールです。おかげさまで笑顔で帰れました。ありがとう。ですが、色々な衝撃で会場出るのが後ろの方になってしまいましたね。会場のスタッフさんにご迷惑かけてないと良いのですが。 トータルとしてみると、「江 おん すていじ ぜっぷつあー りぶうと」はミュージカルと呼ぶのは演技やミュージカルの比率が少なく感じてしまったのでちょっと難しい気もしましたが、ミュージカル刀剣乱舞で見たときには十分に満足できる、かつ、色々な意味合いを感じとる公演でした。何より江おんの南総里見八犬伝では、これにお芝居もついてたんですよね…?それはキャストさん・演者さんたちがマジで化け物すぎる。お芝居・セリフ・ダンス・歌・ポジション・衣装、2.5次元を限らずミュージカルや舞台は構成する要素が多いほど覚えるものが多くて、本当に演者さんがたの能力とそれを支えてくれる裏方さんのスキルや技術に頼っているエンターテイメントだと、改めて考えさせられます。こんな奇跡、他にないよ…。ほんとに。 ミュージカル刀剣乱舞 江 おん すていじ ぜっぷつあー りぶうと、本日29日の大千秋楽、まずは開催おめでとうございます。無事に最終日を迎えられましたこと、嬉しい限りです。現地に向かわれる方はお気をつけください。ライビュ・配信を見られる方は、本日でも本日じゃなくてもそれぞれの場所で楽しんでいきましょう!私ももう一回見ます。
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【生育日記】田植え初日!(ゆめおばこ・たつこもち)

↑農家の一大イベント、田植えの日を迎えました!(2024年の様子はこちら)

↑雨と寒さと日照不足のため、約一週間遅れとなりましたが、苗の生育も肥料散布も荒掻きも代掻きも間に合いました!荒掻き代掻きは、昼夜を問わずのナイター作業となり大変でした。

↑育った苗を軽トラに搭載して田んぼへGO!まずはわれらの「ゆめおばこ」から。
↑いざ出動!あいにくの曇り空でしたが、風は少なく、晴れ間がのぞく時もあり、作業も田植えマシンもこわいくらい順調で、逆に不安になるほどでした。

↑きれいにまっすぐ植わさったど!

↑お昼休憩は、ばばが握ってくれた爆弾おにぎり。体中泥だらけなので、お外で食べました。
所用のため、田植えを2日間ででかさなければならなくなり、休む間もなく午後の作業です。

↑フサフサに育った苗達。がんばっておがるんだぞ!お客様が待ってらっしゃるんだぞ!たのむでおまえたち!

↑この田んぼは、2023年に岩合さんの世界ネコ歩きに登場した大根畑。大根の連作障害を防ぐため、毎年畑と田んぼを入れ替えしています。今年は田んぼです。

↑この田んぼは土質がぎゅっとしまっているため、昔から田植えが難しい田です。ですが気合いと根性できれいに植えました!
「ゆめおばこ」の作付けが完了したら、つぎは「たつこもち」。ばば特製のほちもちや、自家製焼きゆべしになるもち米です。

↑じじとばばと田植え。
作業も機械も順調で、日が暮れる前に1日目の田植えを終えることができました。あらかじめ田んぼにたっぷり肥料をまいているので、育苗箱にまくお弁当(肥料)の作業を削減できたり、空の育苗箱を洗う作業を高圧洗浄機で行うことにしたり、作業効率アップできたため、人も機械も画期的に負担を軽減することができました。
田んぼは植えっぱなしでは育ちません。毎朝毎昼毎晩水の管理をして、草刈りして、追肥して、野生動物からも守らなければなりません。お米は農家にとっての命なので、毎日がたたかいです。美味しいお米をお届けするため、秋田黒猫屋、がんばるでぃー!
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こげぱんハグぬいぐるみ
げぱんハグぬいぐるみ

こげぱんとは?その魅力とは?
こげぱんは2000年初頭に登場したサンエックスのキャラクター。パン工場でうっかり焦げてしまったあんパンのこげぱんは、「売れ残りの運命」に絶望し、世の中にやる気をなくしてしまいます。そのネガティブさや哀愁漂う性格は、当時の若者たちに強く共感され、瞬く間に人気キャラクターとなりました。
今の時代、感情の多様性が受け入れられる中で、こげぱんの「焦げたままでもいいんだよ」という存在感は再評価され、より多くの人に愛されています。
こげぱんハグぬいぐるみとは?
今回紹介する「こげぱんハグぬいぐるみ」は、2024年10月にリリースされた通常のぬいぐるみの5倍という大きさ(体積比)を誇るビッグサイズアイテム。見た目のインパクトもあり、部屋のインテリアとしても抜群の存在感です。
仕様情報
サイズ:約220×210×130mm
素材:ポリエステル
価格:1,320円(税込)
販売元:Shop.san-x.co.jp(公式サンエックスネットショップ)限定
このボリューム感と柔らかい素材感が、まさに“ぎゅーっと抱きしめる”ために設計された癒しのぬいぐるみです。
なぜ今、こげぱんなのか?
現代はストレス社会と言われるようになり、心のケアや自己表現がより大切になっています。そんな中、焦げた過去を持ちながらも存在感を発揮するこげぱんの姿は、多くの人の心に寄り添います。

おすすめのポイント
1. ビッグサイズのぬいぐるみ
存在感バツグンの大きさで、どこに置いても主役級。クッション代わりにも使えるふわふわ素材で、使い勝手も抜群です。
2. ギフトにも最適
誕生日や卒業祝い、引っ越し祝いなど、イベントに合わせた贈り物としても喜ばれること間違いなし。ユニークで可愛いこげぱんが、プレゼントにぴったりです。
3. 限定販売の希少性
Shop.san-x.co.jp限定販売ということで、市場には出回らないレアアイテム。コレクター魂をくすぐる希少性も魅力の一つです。
4. サステナブルな癒し効果
ストレス軽減や自己肯定感の向上など、心理的な癒し効果が期待できるぬいぐるみ。まさに“ハグするセラピー”です。
カワイイ文化とこげぱん
日本発の「カワイイ文化」は、見た目の可愛さだけでなく、感情の共有や共感を含んだ文化として世界中に広がっています。こげぱんは、そのカワイイ文化の中でも異質でありながらも深い共感を呼ぶ存在。焦げたパンというユニークな設定に、どこか自分を重ねることができるのです。
こんな人におすすめ
サンエックスキャラクターのファン
カワイイ文化に共感する10〜30代の若者
ぬいぐるみを愛するコレクター
プレゼントを探している方
忙しい日常の中で“癒し”を求めている方
購入は公式サイトで

まとめ:あなたのそばに、こげぱんを。
「焦げてしまったけど、それでも誰かに必要とされたい」 — — そんな気持ちを持ったこげぱんは、現代を生きる私たちの心の一部を代弁してくれる存在です。
Shop.san-x.co.jpで販売中。数量限定のため、お早めに。
焦げても、大丈夫。ぎゅっとすれば、心はきっと軽くなる。こげぱんは、そんなぬいぐるみです。
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転生しないし、したくありません! 6
こんなに幸せでいいんでしょうか
一通《ひととお》りの家具を揃《そろ》えて、やっと生活感の萌芽《ほうが》が予感《よかん》出来《でき》る様子《ようす》を醸《かも》し出《だ》せた。
と複雑な言い方をするのには理由がある。まだ家具を設置しただけで、実際に俺たちはここでの生活をしていない。それはまるで、まだ種《たね》を蒔《ま》いてすぐといった段階にある状況と言えるのではないだろうか。つまりはまだ、『生活感は芽吹《めぶ》いてすらいない』、ということが言いたかったのであろうと帰結《きけつ》する。今まだって何回言った?
「3回ですね」
俺の数歩横《すうほよこ》で、『お部屋』をしげしげと見つめているセレィシェがお答えあそばせになられた。今日も読心《どくしん》は絶好調でしょうか? 因みにセレィシェから『心だけでもいいですよ』と言う提案があったので、俺はウケ狙いで、お口にチャックならぬお口にテープ状態である。ただいま絶賛スベリ倒し中 ‼︎
「なんですか。お答えあそばせになられたって」
俺の心の言葉遣いの《《あそび》》についてクレームを入れてくる読心家《テレパシト》。
「テレパシト? …ああ、テレパシーだから? 馬鹿なんですか?」
セレィシェに夢中という意味での『セレィシェ馬鹿』ということであれば、その答え、イエスだね。
「それ私のことを馬鹿って言ってるみたいに聞こえますね」
オウノォウ! そんなつもりはないのにぃ! じゃあ君に夢中な『君馬鹿』で。 …君馬鹿ってなんか、『平成の大ヒット少女漫画のタイトルの略称』感があるな。気に入った、使っていこう。『キミバカ!』
「あの、それもこっちのことをバカって言ってるように聞こえるのですが」
あ、ほんまや。なんてこった。俺としたことが。下手こいた。あたふた。
「やっぱりバカなんですね」
バカじゃ無いもん! セレィシェが好きなだけだもん! それでちょっと浮かれてるだけだもん! 浮かれポンチレベルに。レベチに。
「うるさ」
そういう彼女はどこか楽しげである。ははあん、ツンデレ?
「ハイハイ。そういうことにしておいてあげますよ。ふふ」
……だいぶデレ性分が大きくなってきたな……俺は果たして受け止められるのだろうか……この可愛さを!!!!
「可愛いって言えばいいと思ってるんでしょう」
へ? 可愛いと思うから可愛いと言ってるだけなんだが。心が読めるんだからそれくらいわかるだろうに。
「ハイハイ。そうですね」
そう言うとセレィシェは、俺の相手をするのをやめて、再び『お部屋』の方へ顔を向けた。
『お部屋』というのは、この空間を醸成するにあたって、二人でアレコレと相談している時に、セレィシェの口からポロっと出た言葉である。それがなんだか可愛すぎて、そのまま正式名称として採用してしまった。セレィシェにはポカポカ叩かれたが、俺の心はポカポカになったので、寧ろプラスであったと言わざるを得ない。最早心は小学生。とても良かったと思いました、まる。やかましいわ!
「何一人で盛り上がってるんですか?」
セレィシェが『かまちょかまちょ』という調子で俺を現実に引き戻す。その現実が理想的過ぎて最高なんだが。最高過ぎて……ここで気の利《き》いた若者言葉を小気味好《こきみよく》く連荘《れんちゃん》して、感情の昂《たかぶ》りを表明したかったのだけれども、若者じゃないので無理だった。
そこで、心に謎のヒップホッパーを召喚して代弁してもらう。彼は褐色の筋肉が目立つ上裸にオーバーサイズのブラックベストをひっかけて、ブラックキャップを後ろ被り。首元にはゴールドチェーンがジャラジャラリ。腕にはリング、やはり金。ボトムスなんかはミリタリー。なんならラジカセ担《かつ》いでる。テンポ良く喋る。
『オレ・マジ・セレィシェ・ダイスキィ。オレ・マジ・セレィシェ・ダイスキィ』
「呆れてものも言えませんね」
そうなん? そうはいうが、そういう物言いが、なんだか早くも俺の影響なのではないかと思えてさ。それがなんかさ、嬉しいんだよね。躁になっちゃうよね。爽快にね。
「だる」
そういう彼女のポーズは、腕組みから右手を顎の方に持ち上げて、軽く握った手はその人差し指あたりをちょうど口元に添える様な、そんなポーズだ。その所作を彼女は良くするのだけれど、俺はそれも大好きで、『かわいっ』って思ってしまう。レペゼン���ュート。
こう思ってる間も彼女は動じずに、じっとお部屋を見つめている。
相当、このお部屋に関心があると見える。
然《さ》もありなん。
彼女は俺が具現化した家具や小物を、その度に矯《た》めつ眇《すが》めつ眺めていた。その様子から、彼女がそれらの家財《かざい》に興味津々である事は窺《うあかが》えていた。だから、出来上がったこのお部屋を、彼女がずっと見つめているのは、やっぱりそうなるよなぁ、という所である。ところでそんな彼女は非常にとても尋常じゃないくらい凄まじく愛らしく、正直今すぐ抱きしめたいのだが!! …いきなりそんな事をして嫌な思いをさせたくはないので、当たり前にぐっと我慢した。俺ってばエライ。当たり前だけど。当たり前だけど大層《たいそう》なこと。当たり前大層。
「ふっ」
ウケた。やったやった婚活だ! 今夜は婚活だ! ……などと供述しており……。しかし現世ネタ、伝わるんだな。つまりはアレかな? 知識としてはしってる的な、そういうサムシングなのかな? ぬあ〜んか、そんなフレグランスがするよね。そういうエッセンスが散りばめられて、いるよね。んね。
「婚活って、結婚でもするんですか? お幸せに」
君と!! やろがぁい!!! 一緒に!!! 幸せになりたぁい!!!!
「ところでなんでノルディックなんですか? 同意はしましたけれど、理由を聞いてなかったです」
変わらずにお部屋を見据《みす》えながら、セレィシェが俺に問《と》い掛《か》ける。華麗にスルーされた。ぴえん。。。あ、あきまへん! ぴえんは心内でも彼女に禁止──正しくは使用非推薦《しようひすいせん》──されとるんやったわ! アカーン! へたこいた〜! いてこまされる〜〜〜!
ぴえん、二度と使うな、俺。
いいね?
そんなことよりそれよそれ。お部屋の調はノルディック。調というか、様式か。落ち着いた空間に仕上がった。
しかしあれぇ? おっかしいぞー?
『心を読めるんだったら何《なん》でノルディックにしたかなんて手に取る様に分かるんじゃないのかなぁー?』
という、体は大人で、頭脳は子供な、そういう疑問が湧いたが、
『どうも彼女の読心《どくしん》は完全では無さそうだ』
という、これまでの経験則《けいけんそく》が物を言って、これを諌《いさ》める。
恐らくそういうことなのだろう。
どういう理屈《りくつ》かとか、どの程度わかるのかとか。或いはスイッチのオンオフが定期的に来るみたいなのだとしたら、その頻度や間隔《スパン》はどれくらいなのかとか。その中身は全《まった》く以《もっ》て、皆目検討《かいもくけんとう》も付かないけれど、兎《と》に角《かく》そういう事なのらしかった。
だからそれは一先《ひとま》ず置い|てお《と》いて。
彼女の質問に答えねばなるまいて。
「ふっふっふ、それはね?」
俺はおちゃらけた調子で少し勿体《もったい》ぶってみた。その甲斐《かい》あってか、セレィシェが再び此方《こちら》に顔を向けてくれた。やったぁ!
「なんですか? 勿体ぶってないで早く教えてくださいよ」
セレィシェが焦《じ》れる。なんかちょっとレアな気がする。そうでもない気もする。それは兎《と》も角《かく》。
「安直《あんちょく》だって言わない?」 「安直な理由んですか?」 「そうだけど」 「そうなんですか……ふうん…」 「おん。ええっとぉ……」 「もしやあなたの名前が氷河だからとか?」 「惜しい!」 「惜しいんですね……てっ……もう……」
そういうと、彼女は何かを察したような、諦めた様な、呆れた様な。そんな複雑で微妙な雰囲気を纏《まと》いながら、苦笑しつつ右手で眉間《みけん》を抑《おさ》えるジェスチャーをする。いやまぁ普通に、呆れてるんだろうか。わからん。
「……このひと馬鹿だなぁと思って」
引き続き苦笑しながら俺のモノローグに静かに答えるブルベ天使。
失敬な。俺は『キミバカ!』であって、『セレィシェバカ』の『イカレポンチ』 の『ピエロ』ではあるかもしれないけれども、それ以外の何者でもないのですが!
しっかし、このポーズをしているセレィシェを見るのは初めてだ。正直めちゃくちゃ可愛い。眼福すぎてしにっそ。ああもう死んでたわ。ガハハ!
真面目な話、そのどんな仕草にも目を奪われてしまうのだ。その一挙手一投足《いっきょしゅいっとうそく》に心を奪われるのだ。その素直だったり素直じゃなかったりする性格にもとても惹かれる。そう言えば、彼女好きなところをこれまでに108個伝えてきたけれど、これで109個に増えたんだね。でもまだぜんぜん表し足りないや。
でもそんな『言葉』なんてどうでもいいのかもしれない。全部本当だけど、所詮は『言葉』。そして言葉程度で表現出来る範疇の話でしかない。まるで彼女の口癖を拝借しているみたいだけど、実際そうなので仕方ない。
こんなことを、生前『言葉』に拘《こだわ》ってきた俺が言うのもなんだけど、『言葉に出来ない不可思議《埒外の》』だってあるんだって、今はわかる。それは恋にしたって同じ。恋にも不可思議の好意はある。不可思議の恋慕はある。それだけのことなんじゃないかな。
……いや! 訂正しよう! 今まで表《あらわ》す事に並々《なみなみ》ならぬものを持っていた俺だからこそ! その俺が『表せない』という程の事だという事なのだ!! 手前味噌《てまえみそ》ながらそれ程までに特別で!! 意味深長《いみしんちょう》なのだと!!!! 恥ずかしながら思うワケ!!!!!!
とまぁ色々と独白《どくはく》を白日《はくじつ》の下《もと》に晒《さら》してきたけれど、すごく平易に俗っぽく、つまり有《あ》り体《てい》に言えば、セレィシェには言葉に出来ない、不思議な魅力があるんだってことさね。そうさね。
「自画自賛《じがじさん》ですか? ナルシストな方はちょっと……」
オーマイガッ! なんちゅーこっちゃ! あっちゃっちゃ!
しかし自分のことを愛せない人間がどうして人を愛せようか。そう思わんかね、ワトソンくん?
「否定しないんですね…」
否定するの、きらいだからね!
てア°ッ! 否定してしまった! 否定するのを否定してしまった! ア°ー!
「全てを受け入れると? 神様仏様にでもなったつもりですか?」
君のためなら悟りも開ける。
これ自体煩悩だけど。
「私はそんなこと求めていませんよ?」
あ、そうっスよね、ハイ。ほんま、スミマセンした。ほんと。ハイ。
「ただ一緒に居てくれればいいんで」
はん?
はんはんはん????
「それにさっきの『不思議な魅力がある』って言葉ですけど」
はん?
「こっちのセリフなんですよ」
ほん?
「不思議な魅力を、感じますよね」
んえ?
「嫌いだったら、一緒に居るわけないじゃないですか。《《ここ》》がどれだけ狭いと思ってるんすかね。まったく」
んん?????
んあん??????
ん?ん?ん?ん?ん?ん?ん?ん?ん?ん?ん?ん?ん?
「さっきあなたの心が読めたんですよ」
んんんんんんんんんんんんんん??????????????????
「” 君に似合うから ” って」
!????!!??!??!??!!?
「 ” 君が好きそうだから ” って。” 君の笑顔が見たいからって ” 」
はぁ?! えぇっ、ちょすっ、、、えぇえ?!
「 他にも色々と」
ギャース!!!!!!!!!!!!!!!!
「恥ずかしくないんですか?」
恥ずかしいわ!!!!!!!!
「こっちが恥ずかしかったですよ……」
じゃあなんで見た!!!!!!!!!!!!!!!
「それに小賢《こざか》しいです。あんな細工」
二重思考《ダブルシンク》はそりゃバレたら小賢しくうつるだろうさ!!!!
「矛盾したものを確《しか》と認識しながらも双方《そうほう》を信奉《しんぽう》するという|デノテーション《辞書的意味》も備えつつ。字面からの|コノテーション《連想意味》的に二重の思考がお出来になるんですねぇ、あなたは」
悟られないようにしていた方の心までも読まれていたとは。そのテレパシーめいたものは常に確実に作用している訳ではなさそうだが、だからといって侮《あなど》れる様なシロモノでもないようだ。
だって、自分すらも騙していた二重思考《ダブルシンク》の二重思考《ダブルシンク》を、彼女は突破したのだ。デノテーション的二重思考《ダブルシンク》によって俺はコノテーション的二重思考《ダブルシンク》をしながらも秘匿隠蔽《ひとくいんぺい》していたのだが、そのセキュリティをまさか突破されるとは。
尊敬。
圧倒的尊敬。
ますます好きになっちまうよ……。
っていやそれよりも……俺の心を騒《ざわ》めかせ響《どよめ》かせているのはもっと別のことだ。だから、この一連の思考自体が心の防衛機能のようなものだ。中核《カーネル》とはまた別の、|心の鎧《ペルソナ》的思考だという事は明らかなのだ。
彼女への尊敬の念も感嘆《かんたん》の思いも本心ではあるけれど、それよりもそれよりも。もっともっと俺の心を掻《か》き乱《みだ》す情報が提示されていて、おれについて俺は防衛反応的に敢えて無理くり気づかないようにしている。もしそれを明示的にしてしまったら、明らめてしまったら、俺は耐えられないかもしれないからだろうか。わからん。自分のことすらわからん。まぁ自分のことを何でも分かってるなんてい��傲慢よりはマシな気がするが。知らんけど。
「何をそんなに戦慄《わなな》いているんですか? 私があなたの事を本当に不快に思っていたと?」
いやだって、、、、、、そのさ、、、、、、、、、いやさ、、、、、、、えぇ?
「ふふ。嫌いだったらとっくに手段を講《こう》じて、何としてでも転生してもらってますよ。それか、あの時あなたの名前を取り上げずに、現世に帰って貰うことも出来ました。実際そういうルートもあったのでしょう。でも『今此処《いまここ》』にいる、私とあなたはそうじゃありませんよね?」
そうですねぇ、そうじゃありませんねぇ、そうなんですよねぇ、それなんですよねぇ。
「安直な理由でも、率直《そっちょく》な好意は嬉しかったんですよ? 思《おも》いの外《ほか》|素朴《そぼく》でしたけど、それもまた。ただそれだけです」
身《み》も蓋《ふた》も無いと言われなかっただけ命拾《いのちびろ》いした思いです。だからバレたくなかったんだ! それだけじゃないけど!
「でも今は後悔してるんですよね。あの時あなたの名前を奪った事」
え? あ、それってどういう……
あ、もしや上げて落とすパターンスカ!? そッスカ!? ソナンスカ?!
「だって、仕方なかったのはいえ、非道い事をしてしまったなって、思うじゃ無いですか。だからあんまり、氷河って呼びたくないんです。私が付けた名前なんて、そんなの……あの場の思いつきと、あの場だけの流れだと思ったのに、そんなの……」
……うおわ。
予想外の方向だった。
どうしようこれ。
どうしたらいい?
どうすんの俺?
どうすんのよォ!?
「ふう。いっぱい喋って疲れました。あとそれ、いい加減バカバカしいです」
それ?
なんのことだろう?
セレィシェは、コツコツコツと軽快な音を立てながら俺の元へと歩み寄り、俺の懐《ふところ》に入り込む。もしこれが格闘技だったら、次の瞬間一本取られてそうな間合《まあ》いだが、実際に起きた事は、セレィシェが俺の顔を見上げながら、両手を伸ばすと言う、そういうハチャメチャドキドキトキメキイベントだった。ハートがぶち抜かれた。こりゃ一本とられたわ、ハハ。
「また変な事思ってる…。このバカバカしいテープをもう見てられないだけですよ」
ああ、テープね。テープ。そんなんつけてたね。もうなんか、体の一部かってくらいに馴染んじゃってて忘れてたわ。『ソウイヤ・ソンナン・アッタナー島《とう》』ぐらいの勢いだわ。そんな島はない。
「下らないこと言ってないで自分でとってくださいよ。ったく」
そういう彼女の目元口元《めもとくちもと》は、しかしどうにも弛緩《しかん》しているように見えるから、何だかんで言って、ユーモアの相性のいいのかもしれない。うわユーモアとか言っちゃった。俺ってばユーモアなんてないのに! アウチ!
そんなことを思っていたら、セレィシェの細くて白い指先《ゆびさき》が、俺の頬───正確には頬の上のガムテープの端───に触れた。
死ぬかと思った。
死んでるけど。
いやほんと。
そうしてしかしバリっと一気に剥がされるののがオチカナーとか思っていたのだが、意外にも『めちゃくちゃ丁寧にゆっくりと』剥がしてくれるセレィシェ。やさちい。ああもうほんとこーゆーとこ好き。多分バリッって一気に剥がしてくれてもそれはそれで素っぽい感じがして好きだけど。どうせそれでどうなってもすぐ回復するし。
バチイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一気に剥がされた口テープ。
死ぬかと思った。
死んだ。
いや死んでるんだけどね?
もういいかこれ。
「ごめんなさい。『一気に剥がせ』っていうから、つい」
うん。
そうだよね。
言ったね。
そうは言ってないけどね。
そんな様な事は言ったね?
だから俺の責任だね。
うん。
「……痛ってぇ〜〜……。」
思わず屈《かが》んじゃうくらいには痛い。
それと、図《はか》らずも『脱《だつ》テープ化運動《かうんどう》』後の第一声《だいいっせい》は、そのような間《ま》の抜《ぬ》けた、|スペシャリティ《特徴》の無いものとなってしまった事が、誠《まこと》に遺憾《いかん》である。
「大丈夫?」
セレィシェが如何《いか》にも心配そうという素振《そぶ》りで顔を覗きこんでくる。
睫毛長《まつげなが》っ。
ファサァ。
目ぇデカ。
ぱっちりくりくりですやんか。
しかしその表情とは裏腹《うらはら》に、一気に剥がした方の頬を指先でツンツンと弄《いじ》ってくる。
サイコパスなん?
……まぁでも。
こういうのが、楽しいんだよな。
お互い気兼ねなく……所謂《いわゆる》、気の置けない仲で居られるっていうのは、心地いいね。かといってまったくお互いにリスペクトがない訳でもなく、完全に慣れ親しんでいるわけでもない。
すごく良い塩梅《あんばい》で、とても良い関係性だナァって、思っちゃうワケ。
出会ってからまだ全然日も浅いのに、もうこの調子なら、前途は明るげだ。
いや、明るい!
輝いている!!!! 輝かしい未来!!!!!!!! もう眩《まばゆ》いくらいだ!!!!!!!!!!!!
…真面目な話。
ほんとうに、これほど迄もの幸せが、降《ふ》って湧《わ》いてくるなんて。思いもよらなかったし未だに信じられないことなんだよね。
実感が湧かないわけじゃないけれど、夢みたいというか、奇跡的だなって思うよ。
君と一緒に居れて俺は本当に嬉しいんだよ。ありがとう。
「……ふうん」 「あ……聞こえちゃった?」 「まずかったですか?」 「まずいことはないかなぁ」 「じゃあウマい?」 「うまいうまい」 「……確かにあなたの言う様に、だんだんあなたに似てきてしまっている気がしますね…」
せやろ? そう言うとりまんがな。でんがなまんがな。
「懐かしい言葉ですね」 「ぇえ?」 「? なんですか?」 「ほらさ、懐かしい言いよるから」 「ああ、そういうこと」
セレィシェは俺のすぐ左隣《ひだりどなり》に座る。床に腰を下ろしたのではなく、厳密には、しゃがみ姿勢ダス。
「懐かしいんですよ。古い言葉は」 「あーね。それはわかるわ」 「じゃあ何がわかんないんですか」 「……『でんがなまんがな』を懐かしいって言ったんだよね?」 「ええそうですね」 「…………ほう」 「……なに」 「…独特をセンスぉをほぉ、お持ちな様でぇぇ…」 「………」
セレィシェの視線が刺さる。じーーーーーーー。
「私のことを、見た目ぐらいの年齢だと思ってます?」 「ん? あーそれ? そこに行っちゃう?」 「それ以外ないでしょう」 「んーーそうかなぁ、、、少なくとも頓着《とんちゃく》はしていないよ?」 「そうですか」 「おん」 「ほんとかなぁ?」 「気になるんダァ?」 「はぁ? うざ」
指先をちょんと突き出す���うにして軽く肩を小突《こづか》かれる。ちょっぴり右に揺れてから、振り子の様に戻る俺……そんなことより、オーバーサイズパーカーの姫袖《ひめそで》がカワイイんスけど、どうすりゃエエですか!??!!?!
などと言ってる場合ではない。
「まぁさ、ちょっとビックリしただけだよ。気を悪くしたなら謝るよ」 「いいよ」
あっさりと許してくれた。というかいつの間にかタメ語なんだが。萌死尊死《もえしとうとし》仰《あお》げば天使《てんし》。言うほど仰いでないけど。
「わたしはあなたの思う様なものじゃないかもよ?」
急にぶっこまれる一層のシリアス空気。アレ俺またなんかやっちゃいました?
「そうかな。そう思うの?」 「うん」 「どうしてそう思ったか、おいおい聞けたらいいなぁって」 「どうして? 別に今言ってもいいけど」 「そうなの? じゃあどうぞ」 「なんかムカつく」 「えぇ…」
今度は左頬に指が食い込む。相《あい》っっっ変わらず華奢な指っスネェ〜〜…。華奢《キャシャ》ーンってカンジ。
「ふっ」
笑いを誘ったらしい。マジカオイ。そりゃ半端ねぇな。
でもそこで、一つ気になった。
「なぁ」 「……なに」 「今までどんくらい、一人でいたん?」
それは訊《き》いてよかったのか分からなかったけれど。 聴きたかったし、訊きたかったんだ。
「……さぁね。でも、断続的に人が来てはいたから」
それは何《いず》れも孰《いず》れ転生していく者たちであろう。
そう長い時間|居座《いすわ》っていた者など、殆どいなかったというのは、聞《き》き及《およ》んでいる話である。
「ねえ」 「…ん?」
寂しかった? などと、『き』こうとしてしまったけれど。
「ごはん、食べよかった」 「……………………うん」
俺たちは彼女の手をとって、キッチンに向かう。 その手は最初、驚いたように僅かに震え。
けれども振り解かれることはなかった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「カスタマイズ?」 「え? カス?」
スンゴイ聞き間違いをしながら彼女が俺へ顔を向ける。ひえ〜かわえ〜。やっぱ目ぇデカいなぁ。そしてこの透け感よ。まさに透き通ってるわ〜相応しいわ〜〜。
「『カスタマイズしてるの?』って」 「え、ああ、、そう」
” 彼女は七味をまだかける。へ〜、激辛が好きなんだなぁ。
彼女が料理に調味料をかけるのを見咎《みとが》めているが、咎《とが》める積《つ》もりはなく、よりお好みの味を提供する為の密かなヒアリングの一歩��ある。
『味薄かった?』とか『もうちょっと辛い方が良かった?』などと訊く向きもあろうが、それは相手に気を遣わせる場合もあると考えるので俺は採用しない。
そこで編《あ》み出したのがこの『カスタマイズ』という楽しげな言葉の使用だ。 なんでもゲームとかユーモアっぽくした方が円滑な関係を保てるの信じている。こっちも楽しいし、あっちも楽しいなら、何も言う事はあるまい。いや、好きとかありがとうとかおやすみとかおはようとか元気?とかお疲れとか、色々言う事は枚挙《まいきょ》に暇《いとま》がないけれど。
因みに今の俺はカスタマイズ容認派である。昔は視野が狭く、愚かで、そして過激派だったが……若さゆえの過ちというヤツか。しかしてその積み重ねなくして今の俺無し。
『全部、これで良かったんだよ』
と今なら実感と確信をもって心から言える。だから俺は転生をしないという面もあるしな。まぁ原因のほぼ全てが彼女と一緒にいたいからだけど。だから彼女が一緒にいけるのであらば転生も吝《やぶさか》かではないのだ。
まぁいいや、こっちを強く考えながら隠蔽秘匿するのは疲れるゆえ、こっちは深層の海にふただび沈めよう……。 ”
ソファに並んでごはんを食べる。ダイニングテーブルもいいけれど、こういうのもいいよね。
食べ始めは『美味しいね』とか色々言い合っていたが、次第に夢中になって、黙々と食べるモードに突入している現在。それでも二人とも恐らく意図してゆっくりと食べているので、別に量を食べているという訳ではないけれど。
さっきのことを思い出す。
あのあと、何か食べたいものがあるだろうかと確認をした所、『親子丼』という予想だにしていなかった回答をいただいた。美味しいよね、俺も好き。
そこで腕《うで》に縒《よ》りを掛《か》けて、素晴らしき自信作を製造。いや、調理した。
勿論。最初から出来合いの『|インスタンス《実体》』を『生成』することも出来たが、そうしたくはなかったし、最初からそうするつもりはなかった。
結果だけが欲しい訳ではないし、過程だけが欲しい訳でもない。そもそもそういう二元論的な視野狭窄とも言い得る話に押し込めたくはない。
俺は彼女に美味しいものを食べて欲しいし、俺は彼女にごはんを作りたかった。そしてそれを一緒に食べたかっただけだ。これについて要素を抜き出したり特徴を挙げ連ねて別の言葉で再解釈する必要なんてどこにもないんだ。『つまり』なんて今ここでは不要だ。
さて。
完成した親子丼は過去最高の出来栄《できば》えとなった。生前、料理は自分の舌を唸《うな》らせるくらいには嗜《たしな》んでいたし、この場所の特質《とくしつ》を鑑《かんが》みれば、心を込めるほど自ずと美味しい料理が完成するのではないかという仮説もあった。
それは味も香りも非常に均整がとれていて、豊かな風味が香り高い逸品である。これには彼女も驚いていたし喜んでもらえた。
一口食べて、
『…美味しい!』
と言ってくれた時には、表彰台で優勝トロフィーを掲げて観客席に手を振っているような心持ちになった。
イメージがものを言うこの世界だからこそ、体験していないことについは情報を食べることになる。それは酷くぼやけて大味な食物《しょくもつ》となる。彼女がかつて食事をした時に食べたものもそんな味だったらしい。
ここでちょっと疑問だったのが、俺のイメージで作り上げたものが果たして彼女が食べた時にも同じイメージであり続けるのかということだった。俺の観測と彼女の観測が同一である保証はないので、個々のイメージによって結果は変じてしまうのではないかという懸念《けねん》だ。
具体的に言えば、俺がどんなに俺のイメージ通りのものを作っても、彼女がそれを食べる時には彼女のイメージの味や香りや見た目になるのではないか、ということだ。
結果的にはそれは杞憂《きゆう》で、どうやら俺がイメージで具現《ぐげん》したものは俺のイメージ通りの性質を物自体が持つと言うことだ。これを彼女は俺にもわかるレベルのプログラミングの話に準《なぞら》えて、
『あなたのイメージが設計図《クラス》。それを元に実体《インスタンス》を生成しているのですよ』
と説明してくれた。多少プログラミングを齧《かじ》っていた俺としては
『わっかりやすぅぅぅー!』
と唸ってしまう例えであった。
俺は彼女の舌を料理で唸らせて、彼女は俺の脳を例え話で唸らせたと、まぁそんな話である。かな。知らんけど。
「知らんのかーい」 「うおびっくりしたー」
彼女が突然突っ込んできた。ご丁寧にぱしんと『ツッコミの手』付きである。そしてまたすぐ黙々と食べ始めた。かわ。
かわいい繋がりで言えば、彼女は今や砕けた喋り方をしてくれるようになって、これがめちゃくちゃ可愛いんですよね。そしてここについて俺に何かを説明しようとする時なんか、さっきの説明もそうだけど丁寧語調に戻っちゃう感じが、また可愛くってもう、悶《もだ》えますよね。
「うるひゃい」 「なにそれかわいい」
ってか食べながら喋ったの初めて見た。それだけ気を許してくれているんだろうか、照れて咄嗟《とっさ》に喋ってしまったならそれも可愛いし。お行儀が悪いなどという者はここにはいない。
「ごめんあそばせ」 「をあ! やんごとなし!」
お行儀などと心内放送してしまったからかあそばせ言葉のご登場。俺らは勘定《かんじょう》なしの関係、感情そのままお互いに預け、ほらゆけ眩い明日へ、然《さ》しもの神も見果《みは》てぬ夢。レッツゴーレッツゴーヒアウィーゴー、暮らそう無限のここがその場所、ウィーシャルメイクハッピートゥモローオルソー、過ごそう永遠《とわ》に二人一緒〜。
なんてね。
「あとで添削《てんさく》するね」 「ヒェ。ただの即興のお戯《たわむれ》なのに……」 「いいでしょ? 時間はたっぷりあるんだから」 「ひぇ〜〜〜〜」
もう添削なんて懲《こ》り懲《ご》りだよぉ〜〜〜〜〜〜。
なんてね。
二人の夜は、まだはじまったばかりだ。
#小説#ラノベ#なろう系#ラブコメ#恋愛#異世界転生#異世界転移#転生しない#転移しない#超能力#イメージ#現代ファンタジー#哲学#フィクション#オリジナル#心夢宇宙#転生しないし、したくありません!
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EOY trip : 21st Dec
Hi there. 今は1月29日のお昼。1時間以上散歩をして来た素敵なカフェで残り25%の電池のパソコンに向かっている。昨夜はミントチキンカレーにした。例の使われなかったミントで。久しぶりに作ったミントチキンカレーはパプリカパウダーの持ち合わせがなかったので、赤いからという理由でサフランを使ってみたのですが、かなり美味しくできましたとさ。さて、急がないと。電池が切れちゃう前に、マインドを旅に引き戻して書けるところまで書きたい。
・・・
マインドを戻そうと写真を見返していたらパソコンの電池は残りあと15%。ひーん。
崇が運転をして、ヌヌ(おデブな柴、6歳くらい)を抱えたカレン(台湾名はヌヌ。妹の台湾名はニニ。だからわんこがヌヌ)が助手席に。私が左でラーメン(シャイな柴)を抱えたビアンカが右、という車旅。私とビアンカの間は荷物で埋まっている。日本だったら普通の乗用車だけど、アメリカではコンパクトとされるサイズのSUV、MAZDA。カレンがひと月ほど前に買った車で、車のない生活は半日だって持たないようなサンホゼで仕方なく買った車だという。カレンが買う車悩みをしている頃まだ私は崇とNYのカレンの家にいて、崇が “頼むからベンツとかボルボとか言うな”、と価値観の違いに悩んでいた。金持ちの中国人代表みたいになるからやめてくれと嘆いていた。でもカレンの趣向としては洋車(と言う言葉はあるのか?)が良いみたいだった。結局マツダに落ち着いたけれど、彼女としては致し方なく、だったらしい。マツダは台湾ではヤンキーが乗る車だから、とその説明を一通りし終わった時にビアンカが、「うちの家族マツダに乗ってるんだけど」と笑っていた。(ビアンカの家族は台湾にいて、カレンの家族はLAにいて妹はUCLA)
初めましてのラーメンはめちゃくちゃ可愛くて愛でたいんだけどめちゃくちゃシャイで全然振り向いてくれないので悶絶した。
崇とカレンとビアンカが一通りキャッチアップしているのを(知らない名前がたくさん出てくるので)聞くともなく聞きながら、ワクワクとうまくやっていけるのかと言う漠然とした思いの両方を実感しながらドライブが始まっていった。簡単に仕事の話になって、あ、違う、ESTA取れなくなった話しになってイラク出張が、みたいな話しになって、結局渡米の日程もズラして、みたいな話しをしたらビアンカが「That’s so cool」と言って、え、クールなんか?と思ったのにカレンも「その話し聞いた時私もなんてcoolなんだと思ったの~」と振り向いてきて、なんかこう世界の違いが際立った。で、ビアンカがアフリカには行ったのかとか中東ではどんなことをしているのかとか、聞いた後に「国連で働きたくはないの?」と言ってきて、「う~ん」みたいなフニャッとした反応を私がしていて、私は国連なんてそう簡単に私がたどり着ける先ではない、と言う趣旨をどう言うかと頭の中で英語を考えていたんだけど、その間に待ったなしのビアンカが、「NYに国連で働いている友達が二人いるから良かったら紹介する」と言って、私はあちゃ~すげ~う~ん、と言う感情で、崇が「チャンスじゃん~!」と盛り上がっていた。私は彼らのように上手には生きていけそうにない。自分のペースで頑張りましょう。と言う感じに、まぁNYで頑張っている裕福な家庭で育ったアジア人たちとの旅が始まった。だいたいみんな米国在住歴は10年前後。
崇のコロンビア院時代の(金銭の)話を聞いているタイミングに、自分は自分で(未来の)子育てについて考え込んでいたタイミングだったので、その後にこうも裕福な家庭で育って来た人たちばかりを前にすると結構絶望する。
ところで私はNYで携帯電話の電波を繋いでいない。そこまでケチらなくて良いとも思いつつ、無いならないで結構清々しいし、誰かとの待ち合わせ以外で困ることも特にない。と言うことで車では携帯でできることも特にない。ビアンカが携帯をいじっていてそう気がついた。
あ、別のどこかで書いたけれど、出発後はまずはサンフランシスコの日本食スーパーに行って食材を買い込んだ。アサヒビール12缶ケースも。年確が厳しくてアメリカって感じだった。
Rio Nidoの家に着いたのは16時過ぎ。最高の家だったー。ここまで広くなくてもよかったのでは、、、と思わずにはいられない広さの家。この家を探して決めたのは私がNY着いて一番最初にやったこと。10月31日だったっけ、そこら辺。カレンの家から歩いて5分の、トワイライトのサントラがかかっているとても良いカフェ(Dear Mama)で崇は仕事してて私とカレンでAirbnb探しをした。大人6人と犬2匹、と言う条件で探すのでまぁ豪邸になる。カレンは金額気にせず超がつくほどファンシーな家ばかりリストに追加するので、やんわりと否定する家ばかりを私が追加した。懐かしー!6人で割ればすごい安いよね、と言うことで私からすると大層な豪邸に決まった。そこに、着いた12月21日。時間の流れをとてもしっかりと味わう感覚が好きだった。車でメインの車道から逸れて林道に入り、ナビが間もなく、と指している中ソワソワと一軒一軒注意して、ようやく目的地を見つけた時、あの日予約した家にワープした感覚が新鮮で、面白くて、楽しみになった。
玄関コードが最初は開かなくてわちゃわちゃしたけれど、なんとか開いて入ると、余裕を感じる階段が迎え入れてくる構造。玄関を入ると階段があって、それを登り切るとリビング、と言う半分吹き抜けの構図。モロッコのマリヤム(提携団体のCEO)の豪邸を思い出した。階段の全段に置き物がある。ぜっっっったいに傷つけたり落としたりしたくない類の置き物がずらり。階段の踊り場を靴脱ぎ場にした。
ラーメンはシャイだけど脱走癖のあるヤンチャボーイでもあるのでビアンカは一目散にラーメンを連れて部屋に閉じ込めに行った。私と崇で大量の荷物を車から家に運び込んだ。私は子供の頃から車で移動が多く、毎週末、週末分の荷物を持って車で移動して荷物の出し入れをしていたので、こう言う事をするたびにふとノスタルジーが込み上げる。こんなにも想像していなかったような状況でもその感情はやはり現れた。
車から荷物を下ろし終わってリビングに行くとビアンカがテキパキテキパキと食材を冷蔵庫にしまっていた。トイレバスも2カ所にあった。戸棚にカクテルの教科書みたいな本と一通りのカクテルグッズがあって、あちゃー!リキュール欲しいー!となった。BOSEのスピーカーもあった。なんかキッチン?も2カ所にあって、裏のキッチンにはコーヒーメーカーとトースター(パンが飛び出してくるやつ)があった。お手伝いさんのスペースなのかな?とか言い合った。電気や空調のスイッチが未来感あった、テクノロジー!って感じのスイッチで崇と二人でガチャガチャ回しまくってお子様になった。
でも。食器が微妙にピカピカじゃ無いのはなんかアメリカンだった。ウェーっと拒否反応を示した崇とビアンカが一通り食洗機をかける。食洗機用の洗剤がなくて皿洗いのソープをダラダラと入れて回した。すっかり記憶のザルから落ちていたこのシーンを、最近ビアンカ邸で食洗機を崇と回している時に思い出した。
とりあえずみんな荷物の整理とかをし終わって、ぼちぼち夕食の下拵えとか始めようかという感じになって、ビアンカはラーメンの散歩に出かけた。
話し飛ぶんだけどこの前の日曜日(1/26)の夜にタクオミを家(ビアンカ邸)に呼んでラザニアナイトをして話していた中で、「こんだけ一緒にいて嫌だと思うところないの?」って言う話しになって、「この人、水回りが酷いの」と私が崇を告発した。崇は料理好きでキッチンに立つことは本当にしょっちゅうあるんだけど、そこいら中に水が、、、。水の出し方も激しいんだが、手拭きの文化がないアメリカでは濡れた手で歩いてキッチンペーパーを取りに行ったり、拭かない食器を移動させたり起きっぱなしにするのでもう床がびっしゃびしゃで、、、。崇はゴムのサンダルを履いているので平気なんだが私は布のスリッパなので踏んだらもう最悪で。勘弁して、とはよく言うけど、治るものでもない。そしてこの間柄のすごいところは、それでも嫌いにならないところ。あぁもう、洗い物は私にさせて、とか思ったり、あぁもう勘弁して、と思いながら床を拭く。
で、カレンの家の床も、キッチンの使い方(食器は基本しまわないで洗った後のラックに放置しておくもの。私は収納したい派なのですぐ拭いて片付けてしまう。ある時カレンが「フォークは全部どこに行っちゃったの?」と言っていてびっくり。しまうという概念がないと言うことを知った。フォークというか全ての在処はラックの上なのだ。)も、全く自分のスタイルではないけれどお世話になっている身なので極限まで合わせて生活していた。
でもRio Nidoの生活が4人で始って自分の中で芽生えた感情で面白かったのが、“ここでは平等”というもの。カレンの家ではキッチンの水浸しは頑張って放っておくか耐えられなければ自分で拭いていた。でもこのAirbnbでは「拭いて」と言った。まぁ言ってもそんなに変わらないので結局こっちが拭くんだけど、ここから大きく違ったのがビアンカが完全に私派だったこと。
関係値の違いなのかわたしとビアンカの性格の違いなのかもう少し分析が必要だけれど、ビアンカは「拭いて」とか、「ゴミはちゃんと捨てて」とか私みたいにうるさいのではなくて、何も言わずに全部自分で片付けていた。その姿を目の当たりにした私は、まだまだだな自分、という大きな大きな気付きに見舞われた。彼女を見ていて、自分の器の小ささに気づく。そして初日からずっと思っているのが、この人とても素敵な母になるんだろうなぁ、という感情だった。一度も誰にも言わなかったけど。
うるさい、とは書いたけど、多分言ったのは1回ずつでその他は100回ずつくらい胸の内で言っていた。胸の内で言って、最初の方は自分で手を動かさなかった。崇とカレンが自分たちのタイミングで片付けたくなるのに任せよう、と頑張って放っておいた。でも結局ビアンカが全部片付ける。そう気づいて結局私も彼らに任せるのではなくて自分でやる事にした。
おもろ。こんなに掘れるエピソードだったんだこのこと。関係性を穏便に進める事に私はおそらく自分で思っている以上に神経使っているんだろうなあ。
かと言ってそれがストレスになるタイプではない。他の部分でその人の事が尊敬できる場合は、ちっともこうした習慣の違いでその人を嫌いになるような事はない。夫婦目指しているわけではないのでね。
ぼちぼちみんなが部屋に引き上げる時に、「私物は共有スペースに放置しません。」と崇に言う私。苦笑いしながら自分とカレンの散乱しているジャケットや置きっぱなしの飲みかけのスタバカップなどを片付ける崇。
ともかく。ビアンカの性分にすごく救われる時間が多かった。共有スペースに私とビアンカのものは寝る前には皆無で、他2人のパソコンとかがいつも広がっていた。面白かったなあ。飲みかけのカップとか空のビールの缶とかは耐えられなくて片付けてしまうわたしたち。
救われるというか好み合う~の場面も多かった。最初に起きたのはバター。
ビアンカがおフランスのたっかいバターを旅に持ってきてくれた。LAでひと月に一回だけ輸入されるバターがあって(この期に及んで名前忘れた)それをはるばる運んできてくれた。
幸福論になると『女2人暮らしてます』の美味しいパンと美味しいバターがあれば幸せに生きていける、というくだりを必ず引き合いに出す私は、バターを語るビアンカとは仲良くなれそうだと早々に思った。
出来れば美味しいパンを買いたかったけれどカリフォルニアの田舎にそれはどだい求められずトレジョでましそうなバゲットを買って行ったわたしたち。
エアビーの冷蔵庫にもバターがあったので、ブラインドバターをした。朝食はブラインドバター大会。
あ、朝食の前に私はみんなが寝ているうち(と言っても7時頃とか)にバナナとみかんを持って散歩に出かけ、帰りがけにビアンカとラーメンに会った。ヌヌは散歩に行ってなかったけどまあなんとかなるのでしょう。
フレンチプレスでトレジョのコーヒーを淹れ、ベリーを皿に盛り、ブラインドバター大会。かわいいクリスマス柄のナプキンを持ってきてくれていたビアンカが、「これはこの旅(エアビー)の間に使い切らなきゃだからみんなたくさん使ってね」と何度も言っていた。可愛すぎてあんまりどかどか使えなかった笑
EOY trip : 22nd Dec
さて、本当に容易に想像できていた事なのですが、出発予定時刻はやはり過ぎた。笑
カレンさんはすごく気が散るタイプで、いろんなことを同時多発的にやっているので、予定時間はあってない。崇によるとカレンとカレンの友達の待ち合わせなどは1時間遅れが平常運転らしい。
それを知っている私と崇は前日の晩御飯で明日の予定の話になった時、既に余裕をみた出発時間を設定していた。
みんなで車移動をする時は決まって私とビアンカが車で待ちぼうけをして崇とカレンが来るのを待っていた。何度も言うけどそれがストレスになるとかそう言う感じはなかった。仕事じゃなくてホリデーだったからかもなあ。まあ好きにして~と言う感覚だった。
本日は、ワイナリー巡りです!!!
まずはJoseph Phelpsに11時am。なんだ���ど。その前に。電動歯ブラシを家に忘れてきたカレンが歯ブラシを買いたいのでスーパーに寄る。歯ブラシとホッカイロ(RV用にホッカイロ、と言っている台湾人2人)を買いにカレンとビアンカがスーパーに行って、私と崇は車で待つ。待てど暮らせど帰ってこない。たかちゃん(クラスメイトの内ではその昔崇はたかちゃんと呼ばれていた。今でもたまに使う。)はイライラし出す。「なんで歯ブラシ買うだけでこんなに時間かかるんだよお~」「オンタイム(早く出るはずが出れなくて結局オンタイムになった)だったのにもう遅刻だよお~」「も~~」と言っていた。私は心のうちで “全然いつものことじゃーん” と思っていた。
天気は曇り。「トワイライトは観た?」と私。「似てるよね~」とビアンカ。すぐ伝わった。「昨日来た時から感じてたんだけど、ベラの家のあたりの雰囲気に物凄く似てるよね。あとこのエアビーを崇とカレンと探していた時にいたモーニングハイツのカフェではあの日ずっとトワイライトのサントラが流れてたんだよ」と私。
その後はカレンがトワイライトを観ていた時代の話しをしてくれて、いかに彼女がお嬢様学校に通っていたのかが分かってきた。寄宿学校でとても校則が厳しくて色んな禁じられていたエンタメをいかに友達たちと掻い潜っていたのか話してくれた。
私と崇の学校も変わってたね、と言う話に繋がって、崇がいかに親に隠れてPSPにハマっていたかと幼少期について話しているのをぼんやり聞いていた。私はその話しの情景の全てを知っていて映像的にも思い出せて、カレンやビアンカからするとそれは崇の昔話なのであって。
ものすごいたくさんの時間を一緒にいたから、いつどこでの会話だったかはもうあやふやだけれど、ビアンカの過去もすごかった。フィルムカメラの話になった時に(フィルムカメラといえば先日LAで戸田さんがフィルムカメラの概念を知らなかったシーンもあったな)、昔自分で現像していた頃があって、と言う話をはじめて、お~~アート系なライフの時代があった人なんだ~と思って聞いていたのにおったまげ、会話の最後にそれは何歳くらいの頃のことなのと聞いたらまさかの15歳くらいだった。なんなん、中学生でフィルムの現像をする子供時代って。そう思った数日後にまたこの話しが繋がって、「フィルムの現像もそうなんだけど、中学生の時サマーキャンプに毎年行ってて、ある時はフィルムの現像をしたけど、違う年に(事件の)現場検証の体験があって」と繋がった。その話しは、なんでアメリカに出る事にしたのかと言う話しから始まって、子供の頃FBIになりたいと思っていたから、との事だった。それはなぜかといえばそのサマーキャンプでやった現場検証の体験がものすごく楽しかったから、とのこと。ちなみにその時代にフランス語を習っていた。お家柄が伺えちゃう感じよね、節々から。
JPには5分遅れくらいに着いた。どっひゃー!と言う感じのラグジュアリーな施設だった。
もう受付がカッコ良いのなんのってね。
まずは建物の外の受付で名前を言って、建物に入るとウェルカムシャンパンが待ち受けている。なぜか急に思い出したのだけれど、この日は犬たちは家に置き去りで、出る時にビアンカがラーメンに「byeeeee Mummy’s gonna drink today sorryyy but I love you!」って言ってておかしかった。そういえばこの日犬がいなかったなと思い出して、そのシーンも思い出した。
ウェルカムシャンパン飲みながらどっひゃーな館内を案内人について進んでいく。えらいことになってしまったわという気持ちで。
ついたテーブルのかっこよさがこれまたね~
ハイチェアの丸テーブルで、ぎっっっしりとグラスが溢れかえっていた。6グラス×4人、24グラス!?
テーブルには重厚な革のバインダーに挟まれた上質な紙に、4人の名前が印字されていて、「だから予約の時に全員の名前聞かれたのかー!」と崇。お品書きがずらりっ。
さてさて、私たちのテーブルを担当してくれたおばちゃんが最高だった。あーあ、もう名前忘れちゃった。スーザンとかだったっけ。
短髪で元気はつらつのおばちゃん。セーターの前面にクリスマスツリーの刺繍があって、そのツリーをコルクが飾っているの。10数個くらいのコルクが賑わっているセーター。コルクとあと電飾。ピカピカと光っているライトがコルクと共に縫いつけられているセーター。それを完全に着こなせちゃう感じのハッピー系なおばちゃん。一際愛するワインのコルクたちだそう。
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ところで今はパソコンの電池が切れたのでしばらくiPhoneでちこちこ書いているのだけれど、崇からLINEが来てアパートがついに決まったそうです。おめでとう。2ヶ月くらいに渡るアパート探しついに決着。ビアンカの家がどうひっくりかえってもありえないような豪邸だったから、結構苦しんでいた。こんなに良い家に住みながら現実問題住めるアパートを探すのは大変そうだった。ちなみに月50万くらい。NYってそう言う場所なのよね。
ビアンカは金持ち台湾人が経営するタウンハウスの一室にありえないほど安く(月35万)他の2人と住んでい���。そこにさらに友達価格で25万ほどで住ませてもらうわたしたち。普通にこのクラスの部屋に住もうとしたら相場は100万くらいのところ。結局世の中は人の繋がりですねっていう事になった。その話しはまたいつか。ちなみにJimさんが今タウンハウスに居るって聞いておったまげてた。ゼイタクネェ~!って。
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Hello hello, 今日(1/30)も今日とてカフェに来ました。今日は近所のカフェ。イタリア訛りのお姉さんが素敵なカフェ。崇くんは新生活が始まるワクワクでいっぱいです。仕事してるのかと思ったら家具探してる。パソコンのバッテリーは90%あるので今日は落ち着いて続きを書けるかしら。
Joseph Phelps ではカレンは飲まなくて、他の3人がテイスティング。スナックが信じられないほどの美味しさだった。そりゃもちろん買いたいワインにたくさん出会ったんだけど、そもそもCA→NYの移動も大変な上に、どうやって日本に持ち帰るんだという苦労が目に見えすぎたこと、そして価格が恐ろしかった事、によりなんとかその場の空気に飲まれないように踏ん張った。さらにはこの日、まだ後2件行くので、1件目で買ってしまうのもな、という判断だった。崇とビアンカは余裕のあるニューヨーカーズなのでバチバチに買っていた。「この為に仕事しているんだもの」by Bianca.
でも結局結論から言うと、Joseph Phelpsがこの旅で一番レベルの高い世界だった。いつかまた絶対に行きたい。崇もビアンカも既に何度もナパバレーに来ていていろんなワイナリーを経験しているのだけれど、ここはすごい、やっぱりお金かけると世界が違う、と言っていた。
一番びっくりしたのはデビッドホックニーの原画が私たちのテーブルのそばにかかっていたことね。カッコ良い絵があるな~とずっと気に入っていたのだけれど、ふとよく見たらデビッドホックニーと書いてあってびっくり。デビッドホックニーってあのデビッドホックニーかな!?!?と言い合って、スーザンに聞いたら。Joseph Phelpsの親戚がデビッドホックニーの知り合いだったので、Joseph Phelpsを描いてもらった、と言う話だった。おったまげ~。
大満喫をしてバーガーに向かった話しを続けようとしてふと思い出したのだけれど、この日Joseph Phelpsまで運転したの私だったわ。時の風化ってすごい。ナパバレー運転している~と喜んでいたことを、こんな風に忘れていられるくらい、今日までにいろんな事があったわね。だから、どれだけ適当でも良いから、その場その場で書く日記が好きなんだよな~。まぁ良いや、ふと思い出したけれどJoseph Phelpsまでは私が運転したんだった。山道というよりは丘を上がって下がってと進んで、雲が丘をところどころ覆っていて、あたり一面葡萄畑だった、冬の、枯れた葡萄畑。
てことで、Joseph Phelpsに感服しきった私たちは、ウォークインを予定していた一件はスキップすることに決めた。もう一件の予約が16時とかだったので、昼間にもう一件挟むのはやめよう、と。St. Helenaと言うナパバレーにある小さな町がとても可愛らしいので、そこの散策でもしようよ、食事どうする?と言うやりとりの中で、ビアンカがバーガー屋を勧めてくれていざ。めちゃくちゃ良いバーガーエクスペリエンスだったなぁ。ナパ名物の汽車が走っていく景色を見ながら、賑わうテラス席で食べた美味しいバーガー。普段ハンバーガーって全然食べなのでアメリカで食べた一番美味しいバーガーだったわ。アメリカでハンバーガー食べてるわ自分~と言う感情だった。そう、NYにいるとアメリカにいるという感情にほとんどならない。カリフォルニアではいつもアメリカを体感していた。私はこの頃はまだ日頃の節約モードが辛うじて残っていた頃なので小さなバーガーのみでポテトとかつけなかった。みんなはでかい飲み物にポテトにでかいバーガーに、と頼んでいたのに、みんな残して持って帰っていた。いやいやいや、みんな経済回しすぎとちゃうか?
腹ごしらえが済んでからSt Helena 散策!ここら辺から本格的に崇・カレン&ビアンカ・葉月、のリズムが克明になり出した。寄り道するお店、物色のスピード、などなど。気づくと周りに崇・カレンがいなくて、ビアンカとふらふらしてた。特に何を話すわけでもないけど、なんかリズムが合ってた。
車に集合して今度はClos du Valへ向かう~。正直一件目で結構ちゃんとアルコール摂取した感あって、昼間からふわふわしていた。からの2件目。エントランスとか受付の感じとか、全然違って違いが楽しい。ブロンドで高い声の若いお姉さんが席まで案内してくた。担当は40くらいに見える男性だった。ものすんごい喋る男性。ものすんごい。4人全員沈黙してしまった。私はもともとほとんど喋りませんが。いわゆるオタク感というか、もうワイン愛、Clos du Valを崇め奉る感が凄まじくて圧倒された。彼が去るとみんなでちょっとすごいね、みたいなこと言い合った。
でも結局、1時間半くらいだったろうか、彼の捲し立てる情報を浴びながら一杯また一杯と体験していくうちに、みんな彼の事を気に入った。ちょっと最初は引くほどの熱量だったけど、結局彼は純粋に熱い男で、崇なんか終わる頃にはノリノリで彼と話してた。20年ものなどが眠っているセラーの中を見せてもらったり、樽の倉庫を見学したり、今年の樽から直接スポイトで汲んだものを飲ませてもらったり、サービス精神が溢れかえっているナイスガイだった。
カレンはあまり強くないので最後は寝てた。カレンの分も飲んだり、ナイスガイがサービスたくさんしてくれたりで、外が暗くなる頃に、身体はもうほっかほかだった。あ、ここのスナックも最高だった。クリームチーズをちょっとホイップしたものとザクロの実のディップ。
さて、ここではヴィンテージワインのなんたるかを教わった。2014年と2024年を飲んでおったまげた。そして30年がベストとされるボトルが今年詰められたと言う。崇とビアンカが30年寝かせる、と言って買っていた。30年後にも会わなきゃねって話してた。面白い~~~
ビアンカはLA以外で運転できない免許で、カレンは絶対に運転はできない泥酔状態で、私と崇どっちにするってなりながら崇が運転した。まりさんが絶対行きなとおすすめしてくれていた老舗ブリュアリーに寄ってビールを買って帰ることに。お店の感じすごい良かったので食べるチャンスなくて残念。でも持ち帰り可能なビールの形態が最高だった。1/2ガロン(1.89271 liter)の大瓶。growlerというようですね、wiki情報。その瓶しか持ち帰りで売ってくれるビールがなかったのでそれを買って帰宅。真っ暗だった。
タイワニーズ二人が犬の散歩に出て、ジャパニーズ二人はご飯の支度でもしたのかしら。この日は何を食べたんだろうと携帯電話の写真を見ないといけないくらい、朧げだ。同じ鍋食べてた。具材余ってる的な流れだったんだったかな。あー!違うー!思い出した!鍋じゃなくて、おでんだ。
もうよくない、一食くらい抜いても?と言いたくなるくらい、ご飯どうする?って話しずっとしてる人たちだったわ。サンフランシスコの日本食スーパーで冷凍のおでんセットを買っていた。こんだけ飲んで帰っておでんとか最高だねってなって帰ったんだった。写真を見たら前夜と同じ鍋使ってて色味も似てて鍋かと思った。おでんだったわ。あースッキリ。
前日の夜はスターウォーズを見た事がない崇が強制的にスターウォーズ鑑賞をさせられていて、私はスターウォーズの音を聞きながらビール飲んだ後の脳みそで仕事していた。酷い。。。今夜はいくらなんでも仕事にならないわと最低限の打ち返しだけして翌朝に回すつもりが、何してたんだか忘れたけどなかなかパソコンから離れられなくて、ご飯の後片付けとかも全部任せて、ビアンカの��ーカーデビューをみんなで遊ぼうって言ってたのにまだ終わらなくて、崇がちょいちょい「まだ~」とちょっかいを出してきてカレンが怒こってた。「仕事してる人を邪魔しないで!」とプンスカしてて可愛かった。「誰もあなたが仕事している時に邪魔する人いないのに、なんでそんなこと言うの!」って怒ってた。懐かしい。カレンに怒られてからちょっかい出さなくなってこっちは逆に寂しかった笑 みんなの遊んでる音声を聞きながらそばで何かに取り組んでいた。全然思い出せない、何がそんなに急ぎの仕事だったんだろう。
後半少しだけポーカーに混ざって、カレンも見かけによらず強かで、ビアンカは見かけ通り感覚を掴むのが早かった。ポーカーは本当に面白い、人の心理を駆け引きしあうゲーム。崇はとってもevilなタイプなので腹立たしい。負けず嫌いともまた違う損をしない動きをするタイプかなぁ。NYで崇の友達二人と、合わせて4人でポーカーをした日が私のポーカーデビューだったのですが、25ドル勝った。ひと月後とかそれくらいに自転車のパンク修理に25ドルかかった。まぁ許容範囲の金額での遊び。現金が絡むか否かで、本当にゲームへの向き合い方が変わる。崇はevilなので、じゃあ、そろそろ慣れてきたから本当にお金かけてやる?ってニタニタと引き込みに入った。ビアンカがピシャリと、お金は絶対かけない、と言ってぐうの音も出ない空気感に一瞬にして包まれた。お金をかけなくても私は十二分に楽しいのだけれど、男子という生き物はちょっと物足りないらしい。あ、かけても楽しいのが私だけど!
EOY trip : 23rd Dec
この日の朝ごはんが思い出せない。致し方ないわね。
海辺に遊びにでも行こうか、みたいな余白の1日だったのだけれど、天気とかの兼ね合いでなんとなく海辺案は無くなったのが前夜。今からでも予約のできるワイナリーに行こうっていう運びになったのも前夜。RIDGEというワイナリーへ。気さくな雰囲気がすごく居心地の良いテイスティングだった。面白かったのは昨日の味の感想は基本的に大体崇とビアンカと合致していたのに、今日は合わない事が多かった。多分、彼らは切り捨てる事が潔い。あ、これは違うわ、と思ったら容赦ない。社会的強者という感じだわ。私は、彼らの評価もわからなくはないけれど、その中での良さ、その中での面白さに、まだまだ遊びに行く。二人は、あぁ、違うね、と言って終わりだったけど、私は昨日までとはもちろん違うのだけれど、もうちょい続けてみなよ、繰り返しているうちに発見があるやらないやら面白いけど?という感じだった。面白かったな、そういう違いもまた。さらに、結局みんな買いたいと思ったワインは一緒で、全員で同じ白を6本、箱で買った。
その後はタコスへ。フードトラックのタコス屋さんに。めちゃくちゃ美味しかったし、路駐した車のトランクを開けて、ワインの箱を台にしてつまんだタコスの思い出良き良き。そして崇がクレジットカードを無くしたという騒動。おそらく昨夜のビール屋さんだ、ということになり、30分くらいかけてまたビール屋さんに戻る。崇は一人で行ってくる、と言って、みんなが別に良いよみんなで行こうよ、となってドライブドライブ。ところでこの日は犬連れ。
帰りにまたしてもアジアンスーパーへ行く。どうしてそんなにもアジア食が好きなのやら分からぬ。田舎にもアジアンスーパーって必ずあるものなのねぇ。アメリカってそういうところなんだなと学ぶ日々。ちょっと寂れてて怖い感じの駐車場に停めて、あれ、そういえばこの日私運転してるわ、アジアンスーパーに駐車した記憶がある。アジアンスーパーではルーロウ飯に必要なスパイスを買う、ということだった。いつどこからどうやってルーロウ飯案が出てきたのやらだけどなんでも良きです~という感じでついて行った。言語のベースが、英語でありなら2対2で台湾語と日本語のシーンも多々あって、ピンからキリまで通じ合っているのでもなかった。
アジアンスーパーでは日本人対台湾人の構図で、あんなに食糧で溢れている家があるのにこれ以上何を買うというのでしょうね、という雰囲気をヒソヒソと話していた。立派な梨の箱を買って帰って、喉に良いという梨の氷砂糖煮をビアンカが作っていた、夜に。梨高かった~。ここまできてから思い出している異文化体験の話が、どこかでは書いた冬至の中国の決まりで団子を食べた夜。梨の氷砂糖煮もすごく新しかった。これが台湾のものなのかビアンカの家庭のものなのか細かい話にはならなかったけど、崇とビアンカが少し(喉の)調子が悪くて、調子悪い時にはうちでは必ずこれを食べるんだと言っていた。梨が煮込まれていく景色が新鮮で、違う文化を持っている人と旅をする楽しさでいっぱいだった。ルーロウ飯の下拵えと梨を煮ることを同時進行していたビアンカが、キリの良いところでラーメンの散歩に出ることになって、「Hazuki, 梨の火加減を注意しといてくれる?」と言い残して散歩に出かけたんだけど、しばらくしてから、梨の火加減私ワカラナイ!となった。とりあえず言われた通り、吹きそうになったら弱火にして放置した。
この日は白米を炊くというイベントがあった。みんな炊飯器でしか炊いた事がなくてどうやって炊くのか分からない、とすごい一大事みたいに言っていて、なんやねんとなった。私も鍋で炊くことはほぼないけど、山で炊いた事があるのでなんとかなるっしょという感じでトライした。なんとかなった。そしてルーロウ飯、すごく美味しかった。ビアンカは肉がルーロウ飯用の部位をゲットできなかった、と言っていたけれど、ルーロウ飯を日頃から食べるタイプではないので、味だけで十分美味しかった。あ、もう文脈もへったくれもないモードでひたすら思い出しながら買いているのだけれど、崇のクレジットカードは無事見つかった。本当にビール屋さんにあった。
さて、この晩はモノポリーナイト。このAirbnbにはゲームがたくさん詰まっている戸棚があって、モノポリーは二種もあった。あ、そういえばこの日か前日の午後くらいから、音楽がかかるようになっていて、Spotifyの素晴らしい機能に出会った。崇の携帯をApple Car Shareに繋いでいるので音楽も必然的に崇のSpotifyでかける。そしてビアンカが気づく、なぜか勝手にビアンカのSpotifyも起動していたということに。Spotifyのドライブシェアモードすごい!となった。一生サブスクから逃げている私だけど、この機能には大変感動してSpotify入るかーとなった。(入っていない)。ということで、崇のiPhoneが車につながっているのに、ビアンカが自分のSpotifyから崇のSpotifyに繋ぐ事ができて、DJをするに至った。ビアンカの選曲は素晴らしくてシャザムの出来ない自分のネット制限がこの時ばかりは残念だった。あ、でも大概1日の半分くらいはクリスマスソングをメドレーさせてもいた。それがまたなんとも楽しかった。クリスマスソングのドライブと、ナパバレーの風景が、いつか思い出すことになるんだろうなぁ、と思いながら過ぎていった。
はい、モノポリーに戻ると、結構なボリュームで音楽をかけながらやったモノポリー、楽しかった。みんな10年以上ぶりのモノポリー。カレンがどかどかと買いまくって大笑い。買えるだけ全部買うと言って破産寸前までむやみやたらと買いまくる。私とビアンカは運がない始まりであんまり買えない。崇はevilなので最初から上手に攻めていった。崇の運の良さは怖いくらいだった。運の良さに頭の良さというかevil精神が重なってもう怖い。交渉の持ちかけ方も超怖い。こんな真剣に生き残りをかけたモノポリーやったことない。モノポリーってもっとわちゃわちゃ楽しむゲームじゃなかったの、という感じの真剣な交渉というか破産しないための遊びは、新感覚であった。最終的に刑務所に入れると天国、という恐ろしいゲームになって、カレンが破産して終わった。楽しかったですねぇ、10数年ぶりのモノポリー。ビアンカは刑務所で悠々と歌って、ドラッグディーラーをやっていた。
EOY trip : 24th Dec
本日は移動日。荷造りをしていて、とんでもない量の食糧だねとなった。来る時に既に荷物で溢れかえっていたのに、12本のワインがすごい幅を占めていた。
今日までずっと曇りかしとしとと雨が降っていたのだけれど、この最終日だけは晴れたのがとてもとても印象深かった。針葉樹の濡れた森に光が刺す朝の時間がとても好きだった。もっとずっとこの家にいたいと思える家に来れたことと、でも確か次の家の様子もすごかったんだよねというのと、未知すぎるこの後待ち受けているRV tripへの感情と、なんか思い出すなぁ、この移動日の朝のこと。
移動は3時間くらい、なかなかの距離だったのだけれど、とても記憶に濃いのはコストコに寄った時間。ランチどうする話をしていて、どんな流れだったのか忘れたけどコストコのジャンクフードランチにしようよ~!と台湾人2人が盛り上がっていて、アメリカンやなぁと思った。食へのこだわりを持ちつつも、ジャンクフードも好き~と言っているあたり、アメリカに染まっているんだなという感想を覚えた。正しいものの見方なのかどうかは知らぬ。
コストコは素通りして何も買わず、トイレだけ使って、食事コーナーへ。衝撃的なピザ製作マシンをみんなで動画撮った。巨大なピザ生地がくるくる回っていて、トマトソースが注入されていた。大笑いだった。
ありえないほどに安いホットドックと0ドルの飲み物を持って車へ。アメリカンロードトリップって感じですねと楽しんでいた、食べるまでは。食べてからは、乗りきれなかった。vivesだけではついていけない味の無さに直面した時間だった。食べ物というよりは、空腹満たしのために物質を腹に詰め込んでいる、という感じだった。でもカリフォルニアの光とペプシのロゴとコストコの巨大な空間とは、本の中で知っていた西海岸な感じで、そういう感覚的な体感はすごく楽しかった。その昔アメリカ現代写真を学問としてかじっていた頃のことを幾度となく思い出していた。あの頃見ていた本の中に写っていた映像の質感が、今自分の現実としてある、という体感があった。
コストコでガスを入れて再出発。空がとても印象的な駐車場だった。
途中、湖や湿地帯を抜けるような道が良かった。
渋滞もあった。
わんこ達が同じ方向を向いて外を見ていて可愛かった。
この日も多分クリスマスソングはかけていた。
この車中の会話だったか定かではないけれど、車中の会話で、カレンもビアンカも、祖父が日本占領時代の家系で、そのふた家庭の日本の見方などの話が印象深かった。最終的に日本が好きになった家系と、一生死ぬまで日本を憎んだままの祖父を支えた祖母の胸の内や、日本の文化がどう台湾に、台湾の家系に染み込んでいるのか、新鮮だった。カレンが歴史が好きなのもあって、中国、台湾、日本、の近代史の話にはちょくちょくなった。その度出てくる祖父母時代の話し。かと思いきやそれぞれボルドーのワイナリー巡りをした話しになるやらヨーロッパ旅行に明け暮れている両親の話しにもなる。近現代史をまざまざと目撃する気分だった。時はトランプ2度目の就任目前なり。ちなみに3人が通っていたコロンビアはパレスチナデモが激し過ぎてしばらく休講だったというタイミングに学生だった人たち。
さてさて、お次の家はPollock PinesというEldorado National Forestの側の小さな山の中の街。エアビー探しをしていた頃は、まっっっっったくどんな雰囲気かわからないままに、とにかく山の中の��探そうみたいた事しか当てがなかった。実際に来てみたら思ったよりも山の中ではなくて、というかやっぱりアメリカは道路が広いから、道がある限りはそれなりに人の気配がある。そんなに隔絶された環境では、全然なかった。ガススタもスーパーも、普通にアクセスのあるPollock Pinesのエアビー。近所のスーパーに寄ってビール買い足して、あー!コストコになんで寄ったのか思い出したー!クリスマスの肉が良いのあれば買おうって話しだったんだそもそも。でも結局良さそうな肉はなくて、ただただ素通りしてランチしたんだった。思い出したわ。で、目的地に近いトレジョに寄って、ホットワイン(モルドワイン)用のワインや試食していたチーズが美味しくてチーズとクラッカーなどを買って、さらにPollock Pinesの近所のスーパーでクリスマス用のリブを購入してから家へ。すっかり日が暮れた。大移動日だった。綺麗な虹を2回見た。
ハイウェイの後半が結構雰囲気が変わって、明らかに森の様相になってくるのがとてもワクワクした。家は、傾斜の大地に建っている家だった。玄関を入ると今度は階段が下に向かってある。今回もバスシャワーは二つ。階下を崇・カレン・ヌヌ、グランドフロアの2部屋が私とビアンカ・ラーメン。大量のワインも一回車から降ろした。
この日は餃子パーチー。私はちょいとばかし仕事に明け暮れ、崇は暖炉の火をつけることに集中。ビアンカはフランス語のクラスがあると言ってリビングでクラスに入っていった。なんだか好きな時間だった。みんな悠々自適に好きなことしているけど、リビングが大き過ぎて過ごしやすい。暖炉の火がつくと崇は日課であるアパート探し、カレンはNYの仕事探し、私は仕事、みんなビアンカのフランス語クラスを邪魔しないようにヒソヒソ話ししてるのがなんとも面白かった。
ちなみにビアンカはそのフランス語のクラスは取り始めてまだ数回目らしい。前のクラスの先生がトランプ支持者と分かった時に大喧嘩になって最低な別れ方をしたと言っていた。それで探していた新しい先生に出会えてまだ数回しか受けていないクラスを、旅先から受けていた。宿題が間に合わない~と言って家に到着するなりごめんと言い残してフランス語の宿題をしていた。
餃子の餡が出来上がった頃にパソコンを離れてみんなで餃子を包んだ。ご飯と一緒に餃子を食べるという習慣がどうしても受け入れられない台湾人達とひたすら言い合いを続けた。日本の食卓では餃子パーティーでは白米を炊くもの、どうして餃子とご飯を一緒にしてしまうのか、餃子はメインであって、ご飯は邪魔。ご飯は汁物と一緒に食べるものであって餃子では筋が通らない。どうしてって言われても餃子と白米はセットなんだってば!という両者絶対に譲らない平行線の会話は、年を越すまでずっと続いた。まぁ良いわ、合わせてみるわ、と言って白米を炊くのは好きにさせてもらったけれど、食卓についてもずっとずっと笑ってた、どうしても餃子を食べるのにご飯があるテーブルが理解できない、と言って。写真見て思い出したのだけれど、サンフランシスの日本食屋で明太子を見つけたビアンカが嬉々として買った明太子をようやくこの日に食べた。
この日の夜はまだもう一つイベントがあるので、一旦切り上げよう。
今夜(1/30)わたくしはカーネギーホールのコンサートに参ります。楽しみだぁ。
Hi hi, 今は1月31日の午後13時57分。たまらなく満足度の高いランチを食べながら悶絶しているところです。と書いて食べに戻り、食べ終わったので食器を片付けてきます。(いつの誰になんの報告をしているんだ。。。)
餃子パーティーのイブのその先を書き終えたいのだけれど、その前に今のランチの話しをメモらずにはおられぬ。その前に昨夜の超適当パスタが絶品だった話もしようかなぁ。昨夜は明太子を食べたところまで書いて、こんなにどっぷり書き進めたのにまだ旅の序盤すら書き終わっていないという事の膨大さを味わいながら帰宅して、コンサート前に食事を済ませたかったので冷蔵庫にあるものでパスタにした。レモンとミントが使いたくてものすごく適当にゴロゴロ野菜のスパゲッティにしたらすごく絶品になった。適当に進め過ぎて再現できそうになくて残念。でもようやくミントのパックが使い終わった。ミントって思っていたよりも全然どんな形でも寄り添えるということを学んだ。なんかもっと主張の激しい、使い方に悩む存在だと勘違いしていたけれど、この度ブルックリンライフを機に印象を改めました。
はて、今朝は(結局食事だけじゃなくて今日の日記も書くんかい)調子の良いジョギングをした。ようやく、ようやく、身体が動くようになってきた。家を出て地面を蹴り出した時に、すごく軽くて心地よかった。雨が降った後の色素を落とした冬のブルックリンの風景が愛おしかった。
昼に、一昨日契約完了した崇のアパートの鍵の受け取りについていった。次にNYに遊びにくる時にはこのアパートに来るのかね、とか言いながら、初めて自分の家に入る崇を撮影した。素敵な家だった。というかそもそもそこは11月に一緒に散歩をしていた日にまさに歩いていた通りで、この辺とか住めたら良いな、などと言ってた場所なのだった。すごいなー。ビアンカ邸で生活していなかったらこんな風にブルックリンで家探しはできていなかったのだから、運命は面白いねってなった。で、その界隈にある行列のできる有名なクロワッサン屋さんに寄ってクロワッサンを買って帰った。最寄駅Grand Army Plazaを降りると、帰ってきたなという感情が腹に来る。Unionに寄って立派なソーセージとアボカドを買って帰って一目散にソーセージをフライパンに放り、コーヒーの準備をする。アボカドは伊丹式(伊丹十三『退屈日記』参照)で。崇はmtgに入り、手をつけられないままランチプレートがそばにある。私は一人悶絶しながら食べ終えたことを書き終えるくらい時間が過ぎた。クロワッサンはとってもビッグ!大きい!ものすんごくおいしかった。けど多分私はあと少しバターを減らしたい。勝手なこと言ってみる。クロワッサンのリッチな感じと、バターの多過ぎない感じの黄金比は少なくとも今回のクロワッサンではなかった。あれ?否定から入っている?いや途方もなく美味しかったのですよ。そしてアボカド。たまらぬ、なんだこの完成品は。最初に掴んだアボカドがものすごくぶよぶよだったので掴み直したアボカドさん、完璧すぎた、ようこそ私の2025/1/31の腹の中へ。そしてソーセージ。こちらも最高。今夜は外食なので昼間にガッツリ調理したご飯とか食べなくて良いや、というのがこのランチ案の発端だったのだけれど、気軽に用意したつもりが途方もなく満足度の高いランチだった。これは日本でも実現できるな~と思いながら、昔、谷口さんが駐在生活を終えて日本に住みたいと思うようになった根っこの部分は、今こうして飲んでいるみたいに一杯のコーヒーのクオリティに満足できる都市に住みたいと思ったからです、と事務所最寄りのコーヒースタンドでランチ後にコーヒー飲みながら言っていたのを思い出した。
幸せの絶対条件っていつまでたっても決めるの難しい。こうしてつらつらしたくなるくらい、食べることも飲むことも(毎日最低ボトル一本空けている日々)大好きだけれど、なくても幸せに生きていくことは結構できる。一生そこで暮らしますか、というと悩むけど、多分そもそも一生同じ場所で、という覚悟の仕方がおかしい。?やめやめ、こんな話し出したらイブの星空の話しにいつまで経っても辿り着かない!!!あ、たかちゃんのmtg終わった。私も無駄話終えよう。
「今日も書いてる~?(EOY tripの日記)」と温め直したソーセージを切りながら聞く崇。
「書いてるけどランチの話ししてエアビーの話しが全然進んでない」私。
Mtgが終わった崇と巡り巡ってなぜかNISAの話しをして時間が過ぎた。ライフハッカー崇は今日も今日とて銀行に行ったので私はいい加減書き進めましょう。
2024年のクリスマスイブ at Pollock Pines。荷解きをしていたらカレンが持ってきたサンタハットが出てきて、被った。被り物とかと無縁な人生を送ってきた私だけど、楽しい。被り続けているとちょっと蒸してくる。サンタハット被りながらみんなで餃子包んで、せっせと焼いた私。合うフライパンが無くてとっても難しかったのを思い出した。崇とギネスを買ったんだけど、ビアンカがギネスは嫌いだと家についてから言って、ごめーん!となった晩。残りのアサヒで凌いでもらった。
23時頃に防寒対策をして出かける。星を見に。車で20分ほどの山の奥に、天体観測のできる駐車場があるという情報を昨夜見つけていて、行ってみよう、という事に。真っ暗で、車のライト以外何も見えなくて、すごかった。
ねぇもしかして雪? と進んでいくうちに何やら雪っぽいものに気が付く4人。進めば進むだけ木につく雪が増えていって、しまいには路面が白くなった。アメリカにスタッドレスタイヤの文化がないのかはよくわからないけれど、ともかくノーマルタイヤの車だということが私はこの上なく怖かった。ちなみに今更の情報なのだけれど、崇とカレンはものすごく運転が荒い。なんと言っても崇は教習所に行ったことがない。アメリカって教習所行かなくても免許取れるらしい。君たちはなんだ、ドバイで運転でもしていたのか、というほど急発進急ブレーキの運転スタイル。ちなみにちなむと私はものすごいスピード狂。でも急発進急ブレーキはしない。アクセルを3以上に踏むことはまずない。1~2で温めて、2の後半でスピードを上げていくのが楽しい。崇とカレンは青信号になったら秒で3~5みたいな感じの人たち。日本でもなんて荒い運転なんだと思ったけど、レンタカーだったから何にも言わなかった。今回もカレンの車なので何も言わなかった。
雪の上では急に身の危険を感じたのでめちゃくちゃうるさくなった。絶対急ブレーキしないで!とうるさい私。わかってるわかってるって。という例のやりとり。ちなみにあたりは既に山道で、スリップでもした日にゃ崖からゴロリです。
そうこうしてついた目的地。駐車場は雪で埋もれていて侵入できなかったので路肩に。車を降りると靴が半分埋もれるくらいの雪だった。
凄まじい星空だった。
感動的な星空を体験すると、言葉に詰まるなぁ。写真で撮れないのと同じように、言葉でも追いつかない気持ちに書く前からなるから、やや諦めの体勢なのかもしれない。
30分くらい車のライトも消してその場を散策していたと思う。5分もすればどんどん瞳孔が開いていって、驚くほど見えてくる。最初は当たりが何も見えなかったのに、すっかり森の様子が見えてきた。当然、見える星の量も格段に増える。流れ星も心なしかゆっくりと流れていく気がした。
カレンは靴がどうにも雪の耐性がなくて早々に車に引き上げる。
ビアンカが星座のアプリをかざして星座講義。
シリウスに心惹かれて仕方なかった崇。
山の麓の街の明かりが、ほんのりと疼いていて、素敵な景色だった。
いつまででも居れる本当に素敵な星空だった。ここでこんなにすごかったら、キャンピングカーで行った先はどれほどだろうねと話したりもした。
日付を超えて、メリークリスマス。
帰り道は驚くほど道が見える。瞳孔が覚醒しまくっていた。そしてびっくりするほど雪道だった。見えてなかったからこれたようなものの、ここノーマルタイヤで登ってきていたって怖過ぎる。
帰宅して、ビアンカは早々に寝て、私と崇は少しウィスキーを舐める。カレンはパソコンをいじっていた。カレンはNYでの職探しを頑張っていて、年明けにアプライしたいところがあるんだけど、キャンピングカーに書類系を持ち込みたくない、ということで色々頑張っているところだった。
さてさて、一回アップしよう。Pollock Pinesで2泊、サンフランシスコに戻ってRV(キャンピングカー)旅。まだまだ続きは長い。
仕事中の崇さんがニコニコしながらこっちを見てきて(ビアンカ邸のひろーいひろーーーーいダイニングのおおきーーーーなテーブルで差し向かいに座っている)
「ビールとかあったら気持ちよくレストラン行けたね」と若干意味不明なことを言ってきたので、すぐさま買いに飛び出してきた私なのでした。瓶ビールを2本買って帰ってきて、「It’s fridayyyy」と2025/1/31(金)16:00に盛り上がっているお調子者たちの冬休みはまだまだ続くとさ。
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人生は目分量
みそかです。12/9の稽古は第一回通しでした。
舞台を立てて何回も稽古をしているおかげか、イリハケ、場転がスムーズに感じました。わたしは5限後参加が多いのですでに舞台が立ててある状態でいつも稽古させてもらってます。感謝。返し稽古ではキャスパとアクセント矯正大会が盛り上がってましたね。やっぱりわたしは関西弁が好きです。
尺が足りないので、みそかと米粉パンの戦いについてのお話でもしましょうか。
ある日突然思い立ちました。
「米粉パンが食べたい」
最近はフライパンや電子レンジで作れるパンもあるそうで、ハードルは意外と低め。
地獄のようなTOEFLの帰りに米粉とベーキングパウダーを買って、るんるんで帰ってきました。
そしてさあ作ろうと台所の前に立って気づく。
はかりがない。
いつもはかりなんて使わないので存在をすっかり忘れていたんですね。
ここで。
いつもわたしの料理を褒めてくださるみなさんいいですか、そう、はかってないんです。
調味料はもちろんのこと、食材も勘で調理しています。
だから、たとえば豚肉とナスの炒め物を作ろうとしても、豚肉〜ナスを添えて〜みたいな比率になることはしょっちゅうなんですよね。
しかし、それが許されるのは普通の料理まで。お菓子作り系にははかりは必須です。
泣く泣くその日は米粉パンを諦め、大人しく白米を食べました。
翌日。みそかは某Dソーに行きました。「4桁の商品が当たり前のように並んでいてはそれはもう百均ではないのでは」なんてことを思いつつ、1000円のはかりを買ってふたたびるんるんで帰宅しました。
そしてさあ作ろうと台所の前に立って気づく。
電池がない。
うわあああああああああああああああああぇぇ
それも、単三、単四なら常備していたのですが、あいにくのボタン電池。
しゃーない。
なんて諦めはしませんよ、昨日からお預けくらってるんだ。
ということで、【みそかの勘😳🤩クッキング👩🍳🍳🍞レッツスタート‼️🎵🕺】
米粉!ドサアァァ!!
水!ジャー!!
砂糖!ドーン!!
卵!グシャアァァ!!
ベーキングパウダー!サラサラアァァ!!
まぜまぜ!!!!!
チン!!!!!
そして出来上がったものが、こちらになります。

ちゃんと膨らんでいる!!ふわふわもちもちで味も美味しかったです。蒸しパンみたいな感じでしたね。
その後ふたたび某Dソーへ行き、はかり用のボタン電池はゲットしました。
目分量でも、やってみると上手くいくものですね。
どんな場面でも客観性が重視されるこの時代において、主観的な見方、考え方を持ち続けることの大切さを学びました。おや、失礼。どこからか授業コメントが飛んできてしまいました。
わたしはおいしいものが食べられれば目分量でもいいと思っています。気を張りすぎず、ときには適当に生きましょう。人に迷惑をかけない程度にね。
雑談の方が長くなってしまいました。まあこの文量も、目分量ということで。
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2025/01/11 BGM: Pavement - Range Life
今朝、ここさいきんご無沙汰していた英会話関係のZoomミーティングにひさびさに参加して英語でディスカッションに興じる。今日の話題はチャットボット(ChatGPTなど)をどうやっておのおののメンバーの生活で使いこなすかについてだった。調べ物、旅行のプランの組み立て、セラピスト代わりなどなど……実はぼくはめったにそうしたチャットボットを使うことがなく、したがって正直なところ他の方々のトークにはついていけなかった。だからもっぱら聞き手にまわり他の方々が英語で語るのを拝聴するしかなかったのだけど、おかしなもので他の方々のそうした英語がじゅうぶん聞き取れる自分がいるということにこそ我ながら感心してしまい、過去にこうしたリスニングで文字どおり四苦八苦して聞き取れず、話すこともできず立ち往生していた自分を振り返ったりもしてしまった。継続は力なり、というべきか(いや、口さがない人からすれば「他のメンバーの日本人訛りがあなたにとって聞きやすいだけだろう」と言われてしまうかなとも思っちゃったりするのだけど、そんなこと知ったこっちゃないのである)。
今日は早番だった。昨日タフに仕事をこなし徒歩で職場とグループホームを往復したりしてさんざっぱら身体を酷使したこともあり、筋肉に疲れが溜まって身体の節々に違和感があることに気づく(歳のせいか、疲れがこうして遅れてドカンと「来る」ように感じられる)。いつも通りにハードに仕事をしたら肉体的にも精神的にも持たないと身の危険さえ感じ、それもあって今日は適宜休憩をはさみつつぼちぼちこなして「初めチョロチョロ中パッパ」的に徐々に心持ちを高めていくことにつとめた(つまり、ぼくなりにサボったのだった……ごめんなさい)。1時になり、いつものように昼休憩をいただく。
昼にイオンで買い求めたザンギ弁当を食べて(美味しかった)、その後ふとこんなことを自問自答する。「いまって、幸せなんだろうか」。変わったものを食べたからなのかこんなことが思い浮かんだのだからしょうがない。この人生を「これでいいのだ」と、責任持って主体的に引き受けられるか(過去に為してきた決断がこうした人生に導いたのだから)……いつもの話になるが、過去にぼくが大量飲酒にふけって毎日毎日仕事もそこそこに呑兵衛な生活をしていたころ、かくじつに惨めな人生・境遇を生きていたにもかかわらず思えばそこから出るための努力なんてしておらず、文字どおり「投げ出して」いた。自分のことを不幸で無力で、ゆえに犠牲者的な人間であるとまで信じ込んでいたっけ。いったいなんの犠牲になっていたというのか。でも、なんだかんだで酒を断ち……それと同時期にいまのNPO法人の方々とつながらせてもらい、断酒会や自助グループともつながり、いまはそのつながりがぼくを前進させている。かくじつに向上した人生を送れている。
その後、少しばかり時間もあり前にもちょっと書いた明日に控えている英語研究会の会合のための英文のテクストを読む。忌まわしい真珠湾攻撃の直後のフランクリン・ルーズベルトの歴史的な演説のスピーチの文字起こしの英文だ……実は、まさにいま(1月12日早朝。日本時間において)これを書きつつ思い返す。昨日(つまり11日)、たぶん疲労困憊して眠りたいとも思っていたからなのか、なんだかそうした英文精読もはかどらず仕事は上に書いたとおりのありさま。Zoomミーティングもいつもの英語のメモもなんだかシャキッとしない成果で、だからなのかアンリアル(非現実的・空想的)な、ニーチェもどきの「この生を未来永劫祝福・許容できるか」なんて(なん���ゃって)なことに思いがおよんだのかもしれなかった。今日の日記がワンパターンな内容なのもそのせいである。
なんとかなんだかんだで仕事も終わりをむかえ、グループホームに戻る。夕食はハヤシライス。そしてくつろぎ、小説のつづきを優雅に書くべきかとも思ったりしていたのだけれどなんだかハヤシライスが眠りを誘引したのかはやばやとウトウトしてしまい、できずじまいだった。ああ、なんてこったい!!
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