#ディズニーのお膝元ででディズニー倒そうとしてる
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you-myendgame · 2 years ago
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[ハロウィンの夕暮れ、ヒナイチは幼い頃に迷い込んだ森に再び足を踏み入れた。森を抜けて、薄紫色の夕暮れに咲くひまわり畑の遊園地でヒナイチは男の子に出会う。でもなんだか初対面とは思えなくて、彼女はつい遅い時間まで一緒に遊んでしまった]
という264死の数年後設定
「わあ、どうしたんだ急に?」
彼のひらひらの白い胸元のフリル、紅いベストの上で紫に煌めくアメジストのブローチ、くるぶしまで届く長い黒いマント。そのマントの裾が土埃で汚れるのも厭わずに跪く姿は、吸血鬼というよりもまるで王子様みたいだ。
「…………また会える?」
そっとヒナイチの目を覗き込んで薄く笑む黒の王子様の口元に、小さな牙が白く見え隠れする。
「ああ、良いぞ?」
この子はどうしてそんな簡単な事を、難しい宿題を解けない時みたいな顔して聞くのだろう。
彼が浮かべている笑みは、『やれやれ、これは到底叶わない』と初めから諦めてかかっている気がする。そんな事あるものか、明日の夕方にでも、学校帰りに会う約束をすれば良いだけじゃないか。待ち合わせ場所はど��がいいだろう。
(うん?この男の子は、この辺りの小学校に通っているのだろうか?)
おじいさんがこの子を喜ばす為だけにこんな、びっくり箱をひっくり返したみたいな大掛かりなハロウィンパーティーを開くくらいだから、きっと凄いお金持ちのおうちの子には違いない。そしてお金持ちの子ばかり通う、遠い学校に電車で通っているのかも知れない。そういう難しい学校に通う子はさらに塾なんかにも通って、物凄く難しい宿題が毎日たくさん出るのかも知れない。
もしほんとにそんな生活なら、すぐに遊ぶ約束をするのは難しいだろう。新しい友達とまた会えるか、不安になるのも仕方ないだろうけど。
「……ほんとうに?」
ヒナイチの答えを聞いた男の子は口の端の笑みをぎゅううっと大きく吊り上げて、それでもまだヒナイチの前から立ち上がりはしなかった。そして、今までより低めの静かな声で、ゆっくりと話し出した。
「…………ヒナイチくん、君にお願いがあります。」
それはもう真剣な、夏休み最後の日に友達に宿題を写させて欲しいと頼むような声だったので、ヒナイチも思わずお菓子の袋の上で居住まいを正した。
「……うん。」
男の子はかしずくように煉瓦の道に片膝をついて、黒いお城のシルエットを背に、真摯な眼差しで自分を見上げている。
(なんだろう、こういうのを、どこかで見たことがあるな)
ヒナイチはふわふわ広がる自分のチュールスカートに目を落とした。
「どうか私の……」
(あっそうだ、これはこの間テレビで見たディズニーの映画の、結婚の申し込みの場面に似ている)
映画の中では青空の下、お城を背景にした白いフロックコートの王子様が、金髪のお姫様にプロポーズをしていた。
それならハロウィンの今夜、オレンジ色のランプに浮かぶ黒いお城の城下町。私はお菓子の玉座に座る赤毛の魔女で、彼は青い顔の吸血鬼の王子様だ。
「城で……」
(……あっしまった、今、何と言っていた??)
空想に浸っていた所為で、ヒナイチは彼の台詞を聞き逃した。男の子は言葉を続けた。
「来月の、私の誕生パーティに出席して欲しいのだけど、いかがでしょうか?」
「誕生パーティ?……それは、ええっと。うーん、どうなんだろう?」
ヒナイチはぐるりと周りを見渡して、夜を煌々と照らす遊園地の景色を眺めてみた。
初対面の男の子のうちに、いきなり遊びに行ってしまっても良いのだろうか?礼儀正しくしないといけないと道場で言われているし、まずはお母さんに相談してみないといけない。
あっ!
遊ぶのに夢中ですっかり忘れていたが、ここは一体どこなのだろう!?
森を抜けて、薄紫色の夕暮れに咲くひまわり畑の遊園地で初めて会った男の子。でもなんだか初対面とは思えなくて、ついこんな遅い時間まで一緒に遊んでしまったけど。今何時なんだろう、兄さんはきっと心配している。
「…………もう帰らないと。」
「えっ!?」
ぽそりとこぼしたヒナイチの呟きに、男の子が素っ頓狂な声をあげた。ヒナイチがどきっとしてまた彼に目を戻すと、男の子はしょんぼりと耳を萎れさせて俯いていた。
「帰っちゃうんだね……招待客はみんな、暫くうちに滞在すると聞いていたんだけど、君は違うんだね……」
眉までもへの字型に項垂れた男の子に、ヒナイチはとても気の毒な気分になった。
「うわっ!な、泣かないでくれ!」
「……あっそうだ!お父様にお願いして、君の家まで送ってあげよう!」
パッと顔を上げた男の子の表情は早替わり、今度は泣き出しそうだった目を輝かせて、とびきり悪戯っぽい笑顔を浮かべた。
「お父様に乗せて貰えれば、おうちまでひとっ飛びで帰れるからね!」
「えっ!?乗せてとは車の事だろうか?それはご迷惑だろう、ありがたいが遠慮させて……」
お菓子袋から立ち上がりかけたヒナイチの肩を男の子は両手で押し戻して、小さな牙をちらっと光らせて笑った。
「ここで待ってて、お父様を呼んでくるから!」
言った瞬間、背を向けた小さな身体は思いがけず俊敏な動きで走り出した。そしてヒナイチが呼び止める間も無く、彼はきらきら廻るメリーゴーランドとティーカップの間をマントをたなびかせて走り抜け、夜の中にすっかり見えなくなってしまった。
……ううむ、出来れば家に電話をかけさせて欲しかったんだが、頼み損ねてしまった。しかし、あの男の子がお父さんに頼んでみてくれたところで、初対面の女の子を家に送ってくれだなんて聞いてもらえるはずがない。すぐ戻って来るだろうから、頼んで兄さんに電話をさせてもらおう。遊園地の所在地をはっきり教えてもらえれば、多分兄さんの方が車で迎えに来てくれる。
ヒナイチは袋の上に大人しく座って、男の子の帰りを待つことにした。
「ヘロー、楽しんでる?」
しばらく待っていると、遥か頭上から太い声が落ちてきて、ヒナイチは肩越しに振り向いた。菓子袋の後ろにはいつの間にか、それはそれは高い背の、吸血鬼マントの外国人のおじいさんが立ってヒナイチを見下ろしていた。
「あっおじいさん!」
ヒナイチは腰掛けていたお菓子袋から降りて、おじいさんの前できちんと頭を下げて挨拶した。うんと見上げた男の人の後ろには既に夜の帳が下りて、ちらちら星が瞬いていた。
「もちろん楽しんでいる!こんな楽しい遊園地は初めてだ。自分のうちの、こんな近くに遊園地があったなんて、どうして知らなかったんだろう。」
お母さんもお父さんも兄さんも、誰もここを知らないんだろうか?今まで、学校の友達も道場でも、この遊園地の噂を誰かが話すのを聞いた事��ない。
「ここ、今日出来上がったばっかり。」
このおじいさんの返答は、ヒナイチの想定外だった。
「え?そうなのか!?そうか、それなら誰も行ったことが無いのは当たり前だな!……だけど、こんな大きな遊園地なら、出来上がる前にちょっとくらい噂になっていてもおかしく無いのだが……?今日みたいな1番初めの日なんか、もっと沢山の人がいっぱい集まるのではないだろうか?どうしてこんなに遊びに来る人が少ないんだろう?どの乗り物も凄く面白いのに、並ばなくても何回もすぐに乗れるから不思議だ!」
ぐるりと遊園地を見渡して、ヒナイチは改めて広さと明るさ、その見た目も奇想天外なアトラクションに感嘆した。前にお母さんに連れられて行った新装開店のスーパーは広くて、あまりの人だかりに呑まれてうっかりお母さんの手を離してしまった。はぐれて店内をウロウロするうちに、店員から渡された開店記念の風船がペンギン顔のプリントだったのを、ヒナイチは決して忘れはしない。(その後気をうしなって倒れるまで叫んで走り続け、お店の人に迷惑をかけたから、お母さんに物凄く怒られたのだ)
「ここは、私の一族のハロウィンパーティー会場。今日の招待客は、一族の者だけ。」
片言気味の日本語でおじいさんが話す内容を、ヒナイチはゆっくり頭の中で噛み砕いた。
「うん?んん??それは、おじいさんの家族でこの遊園地を貸し切っているという事なのか?ハロウィンパーティーの為に!?」
な、なんて凄いお金持ちなんだ。園内ですれ違う大人が全員吸血鬼マントだったのは、親戚みんなでお揃いの衣装を着ていたからなんだな。
おじいさんは近くの観覧車から遠くジェットコースターと、順に指差していきながら話した。
「あれ全部、皆を喜ばせようと思って、急いで一日がかりで作った。」
おじいさんの示す遊具には“HAPPY HALLOWEEN”や
“TRICK OR TREAT” とか緑や紫に光る絵の具で描かれたノボリが垂れていたり、園内の至る所にカボチャのランタンやガイコツが吊り下がっていたから、その飾りつけに一日中かかったという意味なのだろう。
規模こそこじんまりした遊園地だが、たった一日でこれだけ華やかなパーティーの用意が出来るのは凄いと思う。
「作るのは面白かったろうな!」
「オブコース。みんな喜んで遊んでいた。あの子が大喜びではしゃぐのを見たお父さんなんか、お母さんが泣いて喜ぶと言って、写真を撮り��がらえんえん泣いていた!」
ここ一番の真剣な声色のおじいさんの問いかけに、ヒナイチが屈託ない笑顔で応じると、おじいさんは目を瞑って静かにこくりこくり頷いた。
「グレイト。ところで、一人?」
「うん、あの子はお父さんを探すと言って、走って行った。そうだ、おじいさん……あの子に、今度開く誕生日パーティーに来ないかと誘われたんだが、私は行っても構わないのだろうか?」
おじいさんは、じっと私を見てから首を横に振った。
「ウーン、城に呼ぶには、まだチョット早い。」
「あっ、うん……!そ、それはそうだろう、初対面の子をおうちに呼ぶのは、流石に早すぎるな!」
ヒナイチは視線をずらして、どもりながら答えた。こんな質問をして、礼儀知らずと思われただろう。恥ずかしくて顔が火照る。でも男の子の家をちょっと見てみたかったのはヒミツにしておく。
「ええと、おじいさん。あの子はお父さんに、私をうちまで送ってくれるよう頼みに行ってくれたんだ。でも初対面の私を送ってくれるはずはないし、家族に迎えを頼みたいから電話をかけさせて貰えないだろうか。それから……。」
景品で当たった、とてつもなく馬鹿でかいお菓子袋をヒナイチは未練たっぷりに眺めた。
「残念だけど、うちの車にはこれだけの量のお菓子は載せられないから、少しだけ貰って残りは置いて帰らなければならない。申し訳ないのだがおじいさん、この袋はここに残していく……」
あまり洋菓子は得意でないヒナイチも、おせんべい派のうちではまず出てこない珍しいお菓子の味が気になった。ハロウィンカラーの派手な包紙の下には、どんなお菓子が隠されているのだろう。何よりあの子が作るのを手伝ったお菓子って、どれの事だろう。
ヒナイチはぱんぱんにはち切れたお菓子袋の口元にしゃがんで、緩んでいた紐を全部解いた。袋からお菓子がぽろぽろとこぼれるのを拾い、被っている魔女のとんがり帽子を脱いで、袋がわりに詰め始めた。しかし、楽しげな色のキャンディーや可愛いラッピングのマドレーヌなど、帽子に全部詰めるにはあまりに種類が豊富で、ヒナイチは大変な誘惑と戦うことになった。
「ううむ、どうしよう、どれも美味しそうで気になってしまう……うわっ何だこの変な形のクッキーは?ネコなのか?シマウマ?」
吸血鬼マントのおじいさんは暫くの間、帽子に入れたお菓子を袋に戻したりまた選り出したり悩み続けるヒナイチを見下ろしていた。やがて、彼はぽそりとたずねた。
「全部ほしくない?」
一つ一つお菓子を手にとって吟味を繰り返すヒナイチは、おじいさんが自分のぴったり真後ろに回ってきたのに気が付いていなかった。
「実を言えば欲しいけれど、うちの車には載せ切らないし、そうだ、考えたら他所の人にこんなにお菓子を貰ったらお母さんに怒られてしまう!あれっ?」
「ぜんぶ持って帰りなさい。私が送る。」
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bambi-xlcr · 7 years ago
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. Yesterday's live concert was amazing✨✨ deeply impressed by that… (٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭) I will never forget yesterday(๑•̀灬•́)و✧ サーカス~世界で一番楽しい学校~ @舞浜アンフィシアター . . キングコング西野さんが校長を務める学校「サーカス」が最高過ぎ���… 西野さんのコミュニケーションの根本の話や有名と信用のバランスについても 坪田先生の才能やメンタル舐めるな!ってお話も 中田敦彦さんのめちゃくちゃわかりやすいお金の話も 佐久間宣行の芸人さんに対する愛情の深さも 芸人の多彩さと圧倒的なワードチョイスも 何もかも素晴らしかった! 今日イチ感銘を受けたのは 米倉誠一郎先生のお話。 ケネディの話もフレッドスミスの話もロボット技術やAIBOの話、イノベーションの父、シュンペーターの言葉… 鳥肌が立ったし、なんの感情かもわからない涙がでてきた。 なるべく嘘をつかないように生きてきたけど、組織の中では、正直に伝えるとめんどくさがられ、厄介者扱いされることも多かった。 日本は生きにくいなぁと勝手に思っていた。 幼い頃から変わり者扱いされてきたけど、いつも?だった。 私の感覚は世界じゃ当たり前の感覚なんだ!って 嬉しくなったし、自信にもなった。 世界はもっと広いのだ! innovation = 技術革新 と訳すな! VISIONに根拠はいらない! 将来に役に立つという計算よりも、「楽しい!」「面白い!」という感覚を信じろ! マイケル・ジャクソンもやなせ先生も 今宵登壇した全ての人が 「本物」を見ること知ることの大切さを知ってる。 私にもその感覚を与え、常に教え続けてくれた父に心から感謝しよう!! かっこいい大人がまだまだたくさんいる! もっともっと出会いに動かなきゃ! . . . #circus #live #maihama #japan #amazing #awesome #great #excellent #サーカス #世界一楽しい学校 #西野亮廣 #坪田信貴 #佐久間宣行 #才能の正体 #中田敦彦 #破天荒フェニックス #owndays #米倉誠一郎 #イシバシハザマ #ミュージカルのチケット買っていたけど #今の自分が観ておく必要があるのはコッチだと #ミュージカルにごめんなさいしてサーカスに参加 #ディズニーのお膝元ででディズニー倒そうとしてる #最大のRESPECTと愛情を持って #最高過ぎる #最後の最後の終わりのTalkのドヤ感 #きもちぃーくらい完璧 #perfect #絶対に忘れない (舞浜アンフィシアター)
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yknov7 · 4 years ago
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31st,Dec,2021
1月
彼(付き合う前)と一緒にゲームをして年を越す。転職活動をするか専門学校へ行くか、進路について不安で不安で階段の端で膝を強打して流血する。傷が残る。免許を取得する予定だったものの緊急事態宣言が発令されて中止する。まだ就活しなくても・と言う両親と彼の反対を押し切って転職活動を始める。ずっとゲームの友人関係に悩まされて精神状態も悪く、毎日することもなくなって押しつぶされそうで、ついに唯一のよりどころだった彼に自分の気持ちを話したら、次の日告白してくれて約6年ぶりに恋人ができる。しかし次の日に別れ話を持ち出され精神状態は最悪になる。全然食事が喉を通らなかった。
2月
面接で英語の自己紹介を求められ答えられず激萎えした結果、他の英語での面接を辞退。面接対策をしてもらうも自信喪失してうんざりする。鬼滅の映画を見て絵が描きたくなるもやめて、とりあえず転職活動に心を燃やすことを決意。彼とのことが毎日��れしくてたまらなかったけど、ゲームに飽き出す。妹の研修で髪を切ってもらった後に食べた牛カツがおいしすぎて、日本にはこんなにおいしいものがあるのか・と感動する。ヱヴァ最終話公開に向けて全編見返し出す。この頃から彼との連絡頻度が減る。わたしのHPも減る。
3月
担当者のおかげでやっと本腰を入れて転職活動をしだす。いきなり毎日多忙になる。SPI対策をしだすもボロボロすぎて絶望する。この頃から肉チョモにハマりだす。結局3社から内定をもらうも勇気が出ず、現在の企業を選ぶ。選んだ次の日に死ぬほど後悔をして、楽団に復団することを検討しだす。ヱヴァの最終話を見るも理解できず、寝坊した妹へぶち切れる。ガンガン彼との連絡頻度が減る。体重も減って数年ぶりに40㎏台になる。
4月
入社が5月からと決まり、せっかくの時間を無駄にしないように・と色々計画を立てるが失敗に終わる。彼とのことが頭から離れず岩下さんと会ったり小澤さんご夫婦と会ったり、定演に行ったりする。この頃から韓ドラにハマりだし、整形か歯列矯正がしたくて真剣に悩みだす。久しぶりにhungry tigerを食べたらおいしすぎて驚く。
5月
彼への執着心を断ち切るために絵を描いてイラストコンテストに応募してみたものの、うまくいかずまた嫌になる。それでは飽き足らず親知らずも抜く。まっちゃんと岩下さんとタコパをしたら楽しくて元気が出たけど、入社してからは社内環境や職務内容がひどすぎて自分の決断を恨み、すぐに転職活動を始める。仕事を始めてからは湿疹が出たり全然眠れなかったり、目がよく腫れるようになる。彼とは入社日に電話するも、それ以来ほぼ連絡を取らなくなる。何度も別れることを考えるようになる。会社が暑くてうんざりする。
6月
新幹線通勤を始める。経済的には厳しいけどかなり通勤ストレスが軽減される。緊急事態宣言が発令され、在宅勤務が始まる。この頃から物欲が止まらなくなり、カードの出費を抑えるために家計簿をつけ始める。彼と別れることを真剣に検討しだすも、言い出せずずるずると交際を続ける。トリートメントをしたら髪がうるつやになってテンションが上がる。会社が暑くて暑くてうんざりする。体重がどんどん減る。初めてのボーナスが少なくて萎える。
7月
緊急事態宣言が解除され、フル出社になり辛くなる。とにかく空調が効かず社内が暑くてうんざりする日々を過ごす。上司の誕生日に贈り物を贈るも、自分と同期の扱いに大きな差を感じて自己肯定感が最低になる。面接もうまく行かず嫌になる。法事に行けば体調が悪くなり、次第に弱っていく自分に幻滅��る。
8月
また在宅が始まったけど在宅の日数が増えると同時にすべて面倒になって転職活動をやめる。暑くて暑くてうんざりしたけど、メンタリストにハマりだす。ゲームのクランに入ったらたのしくなって初めて大会に出た。ゲームにのめりこむようになり再び昼夜逆転する。ワクチン1回目はなんの副反応もなく過ごした。久しぶりにデートに行く。会話はつまらなかったけど、デートらしいデートが楽しかった。
9月
コロナワクチン2回目を打ったら発熱して体調が悪くなる。一週間以上在宅をしたら社長に目をつけられる。感染者数がどんどん増えて在宅勤務も多くなって、ゲームする日が増えた。クランのみんなと遊ぶのが楽しかった。転職担当者が変わると聞いてショックを受けるも、時間がなくて身動きが取れなくて嫌になる。他の男性と会うようになってからはどんどん彼とのことがどうでもよくなってきて、でも親友の結婚式に着ていくドレスを真剣に考えてくれる彼を手放すことが出来ず、飽きるまで一緒にいることを決意。体重が46kg台になる。わかっていてもに大ハマりする。
10月
緊急事態宣言が明けてフル出社になり、毎日疲弊していた。だけど仕事終わりに会社の人とご飯に行ったり、デートをしたり、それなりに充実していたけど、クレーム対応も多くて転職を決意する。最後の週は新幹線を乗り間違えて名古屋に行ったり、最悪なことも多かった。親友の結婚式が綺麗でうれしかった。この頃から全然ゲームをしなくなる。不破湊にハマりだす。
11月
数年ぶりにディズニーに行ったり、たくさん休んだり、スイートな月だった。えりと会えたのもうれしかったし、毎週可愛い服を着て可愛いメイクをして出かけて、キラキラした自分を見るのが好きだった。まつ毛美容液を塗りだしてからはまつ毛が伸びるのも嬉しかった。人生初、実質彼氏が3人できる。ジェルネイルにハマる。
12月
会社辞めたい欲がピークになり、毎日朝起きるのが辛くなる。会社にいる時間も眠くてたまらない日々を過ごす。週末は男性と過ごすことが多くなり、充実していると自分に言い聞かせるも毎日外出するのが辛くなる。有楽町での催事は死ぬかと思ったけど受付スタッフがみんな優しくて何とか乗り切る。催事一日目に本社に返されたのはすごくうれしかった。年末近くにそれとなく見た絵をきっかけに卍を見出したら大ハマりして人生を狂わされる。何年ぶりに絵を描いたものの、どんどん精神が不安定になり、彼に迷惑をかける。31日は絵をずっと描き、終わったら彼とずっとゲームをしていた。
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tka4blog · 6 years ago
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例のあの銀河系の話(松口武志)
凄まじくお久しぶりです。松口武志です。いや、違うんですよ。今回テーマがテーマ、どこからどんな石が飛んでくるかわからない!そこらの政治的発言よりも炎上しやすそうな題材なのであくまでメンバー外からの投稿という形にさせてもらいます。いやほんとすんません、勘弁してくださいごめんなさい。
せっかくブログ作ったのに放置しっぱなしになっちゃってもったいないのでこれからはチョコチョコ色々書いていきたいと思います。実は結構書き溜めはあるんだけどやっぱり酒の勢いで書いたらすぐにアップしないとダメだね。翌日見返すと粗ばっか目についちゃってアレヤコレヤ直してる間に機を逃し��ゃう。Facebookの雑文投稿とかぶることも多いと思いますがまあブログだし、肩肘張らずに酒のアテにでもしてください。って松口が言ってます。
※当然ながらネタバレ満載!なんの話かわかった時点でネタバレが嫌な人は読むのをやめて!!
※あくまで例の銀河系大河シリーズに構造的に突っ込んでます。細かい設定とか内容そのものに対しては(もちろん言いたいことは腐る程あるけど)踏み込んでません。
例のあの星間戦争
僕とスター・ウォーズ(あ!言っちゃった!)が出会ったのは、小学校のウンヌンカンヌンという書き出しはこの銀河に星の数以上にあることだと思うのでここでは省略する。また、シークェル開始前のサーガ全体の評価もあまりにありふれたものなので詳しくは触れない。簡単に言うと「帝国の逆襲」がベスト、プリクェルは否定派(ただしダース・モールは最高)。ほらね、普通でしょ。
 好きかと言われれば大好きだし映画そのものの原初体験として大事なシリーズであることに違いはないが、いわゆる無人島の一本かと言われれば首をひねるし、何よりホンモノのファンの皆様方が怖いのであまりファンを公言できない。まあこれも普通よね。  
ディズニー・シークェル
さて、シークェルである。論争は承知の上だし僕も言いたいことはあるが、面倒なので1〜9の通し番号で話を進めると、まずは7だ。これはもうお祭り。祭りじゃ祭りじゃ!てやんでぃ細かいこたぁほっとけぃ!「ジャーーーーン!!!」が劇場で、しかもまっさらな状態で観れるんだぜ!ファンじゃなくったってあがらぃ!である。そりゃプリクェルだってそうだったんだけど、何せシークェルには終着点がない。このガキがあのダース・ベイダーになるんかい!?という時空を飛び越えた原作による原作レイプ(?なんだか◯書みたいだな…..)はないのだ。要はこの時点ではいわゆるシュレディンガーのイウォークだ。待て、イウォークが毒ガスにやられたら忍びないのでやっぱり猫にしよう。シュレディンガーの猫だ。いや猫もかわいそうだ。シュレディンガーのストームトルーパー?わかった、シュレディンガーのグンガンにしよう。これで万事解決。要はシークェルの幕開けは、素晴らしいものだった!というよりも、ひっでえところに目を瞑るにやぶさかではないノスタルジーツボ押しお祭り商法だった、ということだ。  
ところがローグ・ワン。これは素晴らしかった。綺麗にサーガを閉じてしまった。いや、映画として素晴らしいとか史上ベストと言うつもりはない。ノスタルジーを��激しつつあれだけポップアイコンに「成り下がった」ダース・ベイダーを復活させた(いわゆる「ヌキどころ」ね)のもさることながら、キチンとはるか彼方の銀河系の神話をアップデートしてくれた、ということ。ここら辺に関しては後ほど詳しく書きます。 
というわけで8。もうローグ・ワンで僕の中のはるか彼方の宇宙戦争は綺麗に閉じていた。祭りの興奮も冷め、半ば義務感から観に行った。結論として、僕は古びたオモチャの新しい遊び方を見つけた。
はるか彼方のメタ視線
 映画自体は大したことはない。いらんシーンの連続、とってつけた新設定まみれ、ツッコミどころ満載の行動。そして何より新キャラクターたちに感情移入できない。思えば7も、あ!レイアだ!ミレニアム・ファルコンだ!ハンソロとチューバッカだああああああ!!!というお祭りであって、そういえば新キャラもいたっけ、という感じだった。これは乗れない。はいはい、頑張ってね〜大変だね〜ふ〜ん。わ〜ど〜しましょ〜。
 そしてこの冷めた目線が今までのスター・ウォーズでは(キャラクターに乗れていたからこそ)そこまで意識しなかった凄まじい距離感、はるか彼方のメタ視線を与えてくれたのだ。直接的に言えば、台詞のメタ化。特にカイロ・レンとヨーダ。ちょっとルーク。つまり「いつまでも古臭いもんにこだわってんじゃねえ!新しい未来は自分で切り開くんだよ!おい、てめえに言ってんだぞこのクソファンども!!!」という声が幾ら何でも喋りすぎなオビ・ワンの霊体のごとく語りかけてきたのだ。僕の中でむくむくと意地の悪い好奇心がベスピンの雲のごとく……いや、ヨーダがダゴバの沼から引き上げるXウィングのごとく……いや……ああめんどくせえ、湧き上がった。物語内への興味はほぼない。このシリーズがどこへ向かおうとしているのか。ただそれのみ。 ところが8のチャレンジは中途半端に終わった。ルークは善悪二元論的な正義の名の下に帰ってくるし、レイは暗黒面に踏み込まない。多くのスター・ウォーズファンが8に激怒していたが、はっきり言おう。全然足りない。スター・ウォーズをわかったつもりになってんだろ?悪いね、こっからは全然新しい物語だから。何せこっちは錦の旗持ってるもんねー。くらいの姿勢でもって全銀河のファンがエンドアのジャングルでゲリラ戦を展開するレベルにやらかすべきだった。中途半端。これこそ8をもっとも端的に表す言葉だろう。 
さらに、若干先走りにはなるが3部作の2作目ならもっと強力なフックがあってしかるべきだった。そもそもレイは8の時点でどん底に落ちていない(少なくともそうは見えない)。両親云々の話?でもそのあと何��ことなく戦線に復帰してるし、そこに影のようなものは(新たな要素としては)感じられない。あれだ、ハンター試験でヒソカにぶん殴られて凹みまくって悔しいけど、無性に誰かの役に立ちたいって戦線に復帰したゴンにある影は見られないってことだ。神話の英雄は一度アイデンティティが崩壊し、そこから立ち上がることによって英雄になる。アイデンティティが崩壊したところで終わるから3部作の2作目なんだし、5ではまさしくそうだったじゃん。もしスター・ウォーズが「詩的に韻を踏む(byルーカス)」ものだからって9の最大のネタバレを肯定している人がいるんなら、この韻はズレッズレですよ。ああネタバレとかめんどくせえ、つまりレイはパルパティーンの孫だった!という設定は8のラストにくるべきだったでしょう。製作陣はミーティングとかしてたの?てかキャシーは何がしたいの?これは売り上げ至上主義のディズニー的にもよろしくないんじゃないの?金を稼ぎたいなら報連相しっかりしていいもん作ったほうが手っ取り早くない???
んで、完結編
 というわけですでに触れまくっているが9。もう出オチというにもあんまりなズッコケ。マジで隣で観てた人に聞いてほしいけど、比喩ではなく文字通り映画館でズッコケた。人間って本当に漫画みたいにズッコケるんだなあ….。もうこの時点(=映画開始1分)でそもそもミディクロリアンの説得力並みに少なかった僕の真面目に観る気はダース・ベイダーとパルパティーンがチークダンスをする可能性並みに落ちた。あれ、ロボット・チキンとかだとやりかねないな。トーントーンがカンティーナ酒場でショットをあおるくらいに……いや、帝国軍最精鋭のAT-STがイウォークにやられるくらいに……いや、それはあったな……..ああめんどくせえ、ジャージャービンクスがタイマンでヨーダ倒すくらいに消え失せた(グンガン2回目。ありがとうグンガン、ここにきて存在価値が)。これは僕の大して多くもない映画鑑賞史上でも最速かもしれない。何せ「勘のいい人なら!」どころではない展開の読め具合(映画開始1分)。なんなら9の最大のネタバレ、レイはパルパティーンの血縁者ってのも(孫とまではわかんなくても)完全に読める。 そしてこの瞬間(=映画開始1分)、シークェル3部作を一言で表す言葉が見つかった。すなわち「墓暴き」だ。シークェル3部作はあらゆるレイヤーにおいて墓暴きだったんだ。
 スター・ウォーズの新シリーズを始めようとしたのも墓暴き。ダース・ベイダーのマスクを掘り返してきたのも墓暴き。ジェダイの聖地もシスの星もパルパティーンが蘇る(厳密にはクローンらしいですよへーへーへー)のも死んだハン・ソロが幻影として帰ってくるのも(全く関係ないですがあのシーン、シーンの意味や文脈とは全く関係なくあのハリソン・フォードが!あのハン・ソロが!めちゃくちゃ真面目にいい演技しとる!と泣きました)ルーク以下ジェダイ御一行様がスーフォーと一体となって復活するのも僕たちがノスタルジーゾンビに取り囲まれて身動きできなくなるのもCGなどの技術を駆使して死んだ役者、何よりキャリー・フィッシャーを「延命」させるのも(これはローグ・ワン含む)全て墓暴き。死者を静かに寝かせてやらない墓暴き。そう考えるとパルパティーンが復活したのも悪い意味で必然と言えるでしょう。
クリシェもなんなら墓暴き
 とまあそんな具合に観ていったんだけど、やっぱJJは「クリシェで映画を作る職人」なのね。7の時はお祭り熱に当てられてオマージュだなんだ自分を誤魔化してたけどここにきてはっきりした。特にセットアップが終わった9にはなーーーーーーんにも驚きがない。いや、正確に言えば枝葉末節のうざったい目配せ的驚きばかりが目立って、幹や太い枝、要はプロット自体はクリシェに始終してひねりが何もない。驚きがあればいい映画と言う気はないし(お前だぞシャ◯ラン)、クリシェ自体が悪いわけではない。ちなみにこのクリシェ問題は僕がガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーに乗り切れなかった最大の理由でもあるが、それは僕がこの映画の乗り方を間違えたのが大きい。あるいはジャンル映画とか、それこそメタホラー、メタコメディーのクリシェは大好き。でもこれ、スター・ウォーズだよ?I am your fatherのスター・ウォーズだよ?スレイブ・レイアの格好でホスうろつくようなもんよ?フィールド、間違えてない?いや、40年前なら乗れたかもしれないけどさ。明らかにアップデート不足。映像云々とかアクション云々ではないよ。つまり、物語のアップデートよ。  
神話的アップデート
そしてこの物語のアップデートこそが、9が翻ってシークェル全作を駄作たらしめるに至ってしまった最大の要因だと思う。怒りのデス・ロード。2049。ジョーカー。そして(皮肉ではあるけど)ローグ・ワン。これらを現代の傑作せしめる要因をまとめると、  
「自分という人間を決めるのは出自でも血縁でもない。どう生き、どう死ぬかだ。よく生きろ。そして、よく死ね」 
ということではないかと僕は思うのだ。つまり、神話的な意味で英雄が英雄になるために必要とされていることが、「自分は王の子だと気づく」というものから「自分は王のごとく生きる(そして死ぬ)と決意する」ことへとアップデートされている(より正確には重心がシフトしている、なんだけどまあややこしいんでアップデートでいきます)んではないかということじゃ。ちなみにアップデート前の例としてはもちろんなんとアナキンの息子だった!ルークがいるし、何より一番わかりやすいのはハリー・ポッターだと思うぞい。ちょっと話はずれるけど指輪物語のアラゴルンが前者、フロド筆頭のホビットたちが後者じゃな。 
今回の9ではまあ出自血縁を否定し自ら「正義」を選ぶ、って具合にしてるつもりなのかもしれないけど、せっかく8で「出自とか関係ねー!なんならオリジナルもファンも関係ねー!おめーらうるせーんだよクソオタクどもが!この21世紀に血縁的な正当性なんて、なんなら大上段に構えられる正義なんてあるかーーい!」っていうあえて言えば現代的なフレを(十分ではなかったにせよ)示したのに、結局「持てる者」、っていうか「最初っから持ってた者」の物語になっちゃった。これはもう物語そのもの、神話の構文そのものに対する墓暴きでしょう。キャスリーン・墓暴き・ケネディでよくね?クリシェもある意味墓暴きみたいなもんだしさ。
かくて膝をつきし英雄(松口)は再び立ち上がりぬ
 さて、僕は特に注目作とか思い入れがある作品はトレイラーも含めてあらゆる情報をなるべく遮断した上で1回目の観賞を迎えたい派なんだけど、観終わったら今度はあらゆる情報を掘り尽くしてしゃぶり尽くしたい派なのね。そんなわけで今回もネットに溢れる銀河中のクソオタk……ファンの皆さんの考察や小ネタ集を漁ってたんだけど、最大の収穫がありました。それは「スター・ウォーズはスカイウォーカーサーガやなかったんや!パルパティーンサーガだったんやでえ!」というの。まさしくこれ。これですよ。こうなるってぇと俄然プリクェルから観直したくなってくるぞ!今度はパルパティーン側にベッタリで!パルパティーンの伏龍鳳雛!栄光と挫折!そして復活!しかし最後は世代の壁に敗れる……老皇帝は死なず、ただ去るのみ………やべえ!めっちゃ楽しそう!そうかなるほど!これはそういう映画だったのか。さすがスター・ウォーズ、さすがルーカス、さすがディズニー、この世代間の温度差や断絶まで計算した上で40年も続けてきたのか!よーし、こうなったらマラソンじゃマラソン、スター・ウォーズ改めパルパティーン物語マラソンじゃああああああ!!!!!
 終。いやほんとすんません。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
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oharash · 6 years ago
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越境
1
19歳にして老け切って死にそうだ。二十歳にでもなったら本当に身も心も水分をなくして乾ききるのではないかと思う。
  アスリートとしての俺の成績は絶好調で、世界選手権でこそ表彰台のてっぺんを逃したものの他は全部敵なしで一番高い場所に立った。それなりに嬉しくて心が浮き立ちもしたが、その膨らむような喜びはすぐにしぼんでいった。 心が満たされなくて虚しくて虚しくて仕方ない。
 二段ベッドの下に寝転がって、耳にイヤフォンを突っ込みながらベッドの天板を眺める。日本での���事を終えたユウくんはカナダに帰ってしまったし、学校の授業は未だにイマイチ理解できないし、どこかに出かけようにも中途半端に顔が売れてしまったので外に出るのも億劫だ。大学のバーチカルでスケートを滑らせたり部屋でゲームをしたり、俺の19歳の初夏はそうやって緩慢にながれていった。
「あっつ! 暑いわ! エアコンいれとけよ北野、蒸し焼きになるよ」
 干物になるのと蒸し焼きになるのとどっちがマシだろう。寝返りをうって、部活から帰ってきた田坂くんにお帰り、と言う。
田坂くんは机とベッドの間を体を横にして進み、部屋の隅に荷物をおろした。シ��ワーを浴びてきたのだろう、乾ききってない後ろ髪が束になっている。
 洗濯物を出して荷物を整理した田坂くんは机に向かい、いつものノートに書き込みを始める。ひょろりと背が高いくせにノートに顔を近づけて書くので、その後ろ姿は大げさなくらい縮こまる。ノースリーブから伸びる首や肩は日毎に焼けていく。
  狭い部屋の気温が下がっていくのを感じながら俺は目を閉じる。なだらかな滑り台を下って眠りに落ちるところで田坂くんが引き出しを閉める音が鳴った。特段大きな音ではなかったけれど、滑り台は突然V字のジェットコースターになって俺は現実に放り出された。
「…田坂くんさあ」
「ん?」
俺はこの寮にほとんどいないけれど、田坂くんとはそれなりに距離感がつかめるようになった。田坂くんは日本の部活スポーツ的集団生活とか上下関係の中で右も左もわからないでいた俺の面倒を同じくらいそれなりに見てくれる。よく笑って器用に同級生とも先輩とも人間関係をまわしていて、器用だけど人を見下すようなところがないさっぱりした奴、というのが俺の田坂くん像だった。俺が無言でいても嫌な顔をしないし部屋を散らかしすぎているとたしなめてくれるしいい成績をとってくれば祝福してくれる。
「そのノートって何書いてるの、いっつも」
「練習でやったこととか、課題とか、今日教わったこととか。高飛び用の日記みたいな」
「すげ…それってコーチとか監督にいわれるの」
「んーん、中学のときに顧問にいわれてからやってんの。なんか日課みたいな感じ。誰に見せるわけでもないよ」
「田坂くんってストイックだよね。俺この寮にきて日本人がフィジカルでハンデあるスポーツでもそれなりに結果残すわけわかったわ。みんなすっごい真面目」
「そうかな」
「好きな時間まで遊んで好きな時間に起きて練習いくとかさ、女の子と遊んでウェーイ、とかしないよね」
 舌がいつもより滑らかにまわる。
「いやいや集合時間決まってるから。北野だって雪山行けばみっちり練習するんでしょ」
「するけどさ」
「それに遊んでる奴はそれなりに遊んでるよ」
「そうなの? 田坂くん彼女いないんだっけ」
「うーん…」
 しんしんと部屋の温度が下がり、適温になったのかエアコンの音が静かになった。廊下から陽気な話し声が聞こえてくる。
「いない、かな。好きな子はいるけど」
「何かすんごい時間かかったね」
「いや、なんていうか。見て北野」
 田坂くんが差し出したのはLINEのトーク画面。犬の写真のアイコンが田坂くんで、話し相手は自撮りのアイコンの女の子だった。1コマに遅刻しそうという他愛のないやりとりだった。田坂くんは急げ、というメッセージと走る犬のスタンプを送っていて、女の子はややあって「しんいちくんのおかげで間に合ったっす!」と敬礼をするウサギのスタンプを送ってきている。俺にとってのしんいちくんは田坂くんで、この子にとっての田坂くんはしんいちくんだ。
「…どう思う?」
「普通に、仲よさそうっていうか」
 いやしかし、これは。田坂くんのさっきの苦悩がわかった気がする。
「…で、付き合ってないんだ…? って感じ。いつからこんな感じなの」
「一年くらい」
「なげーよ。田坂くんって結構ヘタレ? その間なんかしたの?」
「いや聞いてよ北野、深い事情があるんだよ」
 田坂くんの“事情”というのはこうだった。
 自撮りガール(ユマちゃんと言うらしい)と田坂くんは高校の同級生で、お互い学校は違うけど長野から東京の大学に進学した。田坂くんは高校時代から自撮りガールのことが好きで高2のときに一度振られている。その後別の女の子と付き合ったりしたけどやっぱり自撮りガールのことが好き。自撮りガールとはずっと高校のグループで遊んだりして交流が続いていて、一年前からこんな感じのやりとりが続いている。田坂くん的には17歳の失恋を思い出してしまい一歩が踏み出せず、自撮りガールも特に何もしてこない。
 田坂くんがでれでれしながら時折挟む、彼女の天然エピソードをのぞくと10秒で終わるような関係だった。
 寮の食堂で機転のきいた冗談をとばす当意即妙で如才ない田坂くんはどこにいったんだろう。恋というのはかくも恐ろしい。
「それでこの子は今彼氏いるの」
「たぶんここ1年は、いない」
 田坂くんと目が合う。そらす理由もないのでそのまま眺めていたら見つめ合うみたいなかたちになってしまった。
「どんな子かわかんないから何ともだけど、好意的に解釈すれば田坂くんがなんかするのを待ってる感じ」
「好意的に解釈しなければ?」
「とりあえずキープしとこ、か、暇だから構ってもらおちょうどいいし、のどっちか」
「…だよね」
 この寮の中でこんなに長く喋ったのは初めてかも知れない。小指の先ほどの自撮りガールの容姿はまあまあだったが、自撮りなんてあてにならないしとりたてて美人でもないのに変に垢抜けていて色っぽい女の子というのも世の中にはいる。そしてそれは実物の醸し出す匂いみたいなものによるので、どのみち写真では何の判断もできなかった。
「北野だったらどうする?」
「えー…ちょっと思いつかない」
「そこをなんとか」
「だって俺、あっちから来てくれる子のことをいいな思うから…」
「憎い。イケメン死ねばいい」
「いやでも、うーん…はっきり言うかな。好きだから付き合ってって。その子に好きな男ができたら、自分の気持ちがぐずぐずになりそうだし。好きな気持ちってキラキラしててすごいエネルギーじゃん。それが腐って毒になりそうっていうか」
 窓から午後の日差しが低く射して、田坂くんの日に焼けた肩をストレートティーみたいな色に染めた。
 ユウくんならこういうとき何ていうんだろう。
「うん、そうだな」
 田坂くんが目を吊り上げて自分に言い聞かせるように言うので俺は慌てて
「俺の感��だから。俺その子のこと何も知らないし」と、言った。
「いや北野は多分そういうの間違わないんだよ。頭の99%がひとつのことでできてる奴はシンプルに思考できる」
 田坂くんはどーもな、と言いながら何度か頷いて、また机に向き直った。
 シャープペンシルがノートを滑る音があとに残った。
「…ってことがあって。ユウくんなら何ていう」
田坂くんが自主練に出かけたその夜、俺はユウくんにスカイプを繋いだ。13時間の時差の先にいるユウくんはさっぱりとした顔をしている。午前中の白い光が頰にひだまりを作っていた。
「え、俺に聞くの?」
「いいじゃん」
「俺女の子のことなんてわかんない…どのみち彼が何かしないと始まりもしなけりゃ終わりもしないんじゃない? って気がするけど」
「俺と一緒じゃん」
「じゃなきゃアレだよ、スポーツやってると3割増しでかっこよく見えるっていうじゃん。いや、言ってたの。俺の中学の同級生が。目の前でダンク決めるとか、バク転決めるとか? 出来栄え点マックスでつく完璧なトリプルアクセル決めるとかですよ」
「田坂くん陸上部だっつーの」
「ダンクもバク転もできるかも知れないじゃん」
「何の参考にもならなくてびっくりだわ。ユウくんだったらトリプルアクセルやるの?」
「うーん、トリプルアクセルでもいいけど好きだよ付き合って! って玉砕覚悟でいく。ていうか1年も待たない。高校生の時に振られたらその後すぐ2回3回行くなあ。それでダメならいつまでも待ってるよ、って言って安心できる男ポジションになって持久戦に切り替えて、彼女が誰かに振られたりして弱るタイミング待つね。
あと、少なくともアヅには相談しない」
「うっさいな。ていうかめちゃめちゃねちっこい。こわっ」
   ユウくんはたしかにズレている人だけど、信じられないエネルギーで欲しいものを掴みに行く。その力が必要以上に強い。順位も、練習場所も、友達も、たぶん恋人も、自分の好きなこと全部。その反動なのか興味のある分野がひどく限定されていて、ほとんどのことにはとても淡白だ。
 自分の欲しいもので自分の世界をつくる。それが積み重なって、この人の磁場みたいな自信を作ってるような気がしてならない。ユウくんの、ときどき人を殺しそうなくらいに光る独特の目もそういうところからきているのだと思う。
「だってそれくらいしてダメだったらどう頑張ってもダメでしょ」
「まあね」
「それにしてもアヅが田坂くんと恋愛の話をしているのが嬉しい。俺今自分でびっくりするくらい嬉しい」
「どうせ俺は友達少ないですけど」
「拗ねないで。そういう話ができるようになったら友達だよ」
 窓の外に目をやると夜がとろとろと渦巻いていた。夕飯のカレーがようやく主張をなくして腹が平らになってくる。
「俺8月×日に帰国することになった。仕事で」
「それ早く言ってよ、いつまでいるの」
「10日いれるから、遊ぼ。そのへんアヅの予定は今のとこどう」
「たぶんっていうか、何もない」
「やった。どっか行きたいとこある?」
 うーん…と俺はしばし思案する。俺は帽子でも被ってればいいけどユウくんの顔はどこへ行っても目立ちすぎる。
「…うちの地元のしょーろー流し」
「精霊流し? アヅ精霊流し行きたいの?」
「九州 の有名なやつみたいなじゃないよ。もっと小ぢんまりしたやつ。じいちゃんとばあちゃんが毎年行ってる気がする。俺も結構行ってるからそこそこ案内できる気がする。海に船を浮かべて燃やすのがきれいだった気がする。それに田舎だし夜だからユウくんいても周りにわかんない、気がする」
「気がするばっかじゃん。何その自信のなさ」
「俺、だいたい全てうろ覚え」
「じゃあ精霊流し行こ。俺見たことないから楽しみにしてる」
 待ち合わせとかは近くなったらまた。と決めて、俺たちの会話は気の向くままに転がっていった。
 そろそろ出かけるとユウくんが言うので1、2、3とふたりで唱えてスカイプを切る。ベッドに仰向けに寝転がると、さっきまでのふわふわとした体の軽さは消え失せて、背中に根が生えたように重い。けれど体の芯は温まっていて、ひたひたと忍び寄るような夜も今は怖くない。8月まで俺は干からびずにいられるだろう。
 ある夜中、激しく喉が渇いて目が覚めた。
 デスクの上には着信のランプを明滅している田坂くんのスマホがたてかけてあった。窓の外がぼんやりと白く明るい。
 あまりに静かで、時間がなくなったみたいに、なんの気配もない、田坂くんの身じろぎも寝息も聞こえない。
 時計をみると2時30分、深夜だった。
 俺はただしばらくそうして目を開けていた。
 久し振りにここにきたな、と思った。
 去年、試合中のケガで死にかけて入院していたときにときどき、こういう状態で夜中に目が覚めた。
 ただ、何でもなくなっている。感情も感覚もなくて、ただ宙に浮いている。自分が5歳なのか、40歳なのか本当にわからない。今がいつでここがどこで、今日はどんな1日だったか。全部が夢みたいに思える。自分がたくさんの管に繋がれて延命されている老人だと言われたらああそうかと思うし、これから生まれる子どもだと言われたらああそうか、と思える。
 俺は死ぬのか、気がおかしくなるのかと、こうなるといつも思った。嬉しくもなければ怖くもなかった。
 けれどこうしていると、いくつかの記憶が光景になって像を結ぶ。
 俺が海外から帰ってくるたび、頰をほころばせた母の顔。
 カズくんがつくってくれたかき玉の味噌汁。
 遠征先でベッドが足りなくて、一緒に寝たユウキの控えめな寝顔。
 卓と一緒に見たノルウェイの星。
 弟が気に入って着ていた、俺のお下がりのボロボロのブルゾン。
 家族がいること。
 自分に好きな人がいること。
 ユウくんの光をたたえた目。いい匂いのする鎖骨のあたり。
 全部うしろに過ぎ去っていくけれど虚しくない。
 体が再びベッドに沈んでいく。心が白くなる。恋は足かせにならない���
 視界がもう一度馴染んだ暗さに戻って眠りが足から俺を満たす頃、田坂くんの恋も叶うといいな、と思った。
 初夏は瞬きのなかに過ぎ去って、太陽が狂ったように照りつける日々が続いた。東京の夏の暑さはうちの地元よりカリフォルニアより体力を消耗する。頭の中でお手玉みたいな音がシャリシャリ鳴るくらい。
「啓吾、俺服ほしい。付き合って」
「スチール撮る時もイベントのときもテレビの取材のときも飲み会のときも遊びの時も家にいる時も寝る時もNIKEのジャージを着ているお前に何があったの?」
 俺のジャージはとあるオシャレな人に寄せているのだが、みんなアンテナが低いのか指摘されたことは一度もない。
「来週ユウくんに会うから」
「ああそういうこと、」
 と言って啓吾はスマホを取り出して何かを探し始めた。
「どうせ店の場所とかわかんないんだろ」
「うん」
「何系がいいの」
「やりすぎないけどカワイイ感じの。そもそもブランドも全然わかんないから啓吾選んで」
「supreme近くにあるからここでいいっしょ、とりあえず。ダメならその辺のよさそうなとこ行こ」
 持つべきものはフットワークの軽い兄だ。ふだん地元の北陸で暮らしている啓吾は俺より東京に詳しい。
 買い物を終えて、仲間が集まるメシ会までの繋ぎにカフェに入った。
 店内に人はまばらで、オーダーを終えて俺は窓の外に目をやった。東京はどこに行っても人ばかりで今も少し気分が悪くなる。不調なときなどは道行く人全てが、みんな友人を持って恋愛をして仕事ないしは学業を持っているーーーつまり俺より遥かに優れたーーー人々、に見えて、羨ましくてしんどくて仕方なかったりする。
  友人の結婚式のために上京してきた啓吾は当然だけどひと月前に会った時と何も変わってない。啓吾はスマホから目を上げて
「そういやちょっと前に言ってたお前の寮の相方、どうなったの」
と言った。
「どうなったって?」
「彼の恋愛、なんか進展した?」
「あ、それ。何かうまくいったみたいだよ」
「まじ。よかったじゃん」
「どうしたの急に」
「お前に恋愛相談するなんて日本の大学生も色々やべーなって思って覚えてたの」
 なんだそりゃ、と抗議をしようとしたらカフェオレがふたつ運ばれてきた。
 田坂くんが「ユマちゃんにおっけーもらった!」と教えてくれた日、俺は聞かなくても何となくわかった。高校の仲良しメンバーでディズニーに行ってきたという田坂くんは整形したかレフ板を当てているのかというくらいに、光っていた。目が晴れた日の遠浅の海みたいに輝いていて、素顔とTシャツの白が蛍光灯の下で明るく浮いて見えた。人間って簡単だ。その簡単さが偉大だ。「おめでと」と俺が言うと「ありがと」と田坂くんは笑って、それがあまりにも子どもっぽい信頼に満ちた笑顔だったので俺は照れてしまった。
「…女の子は恋をすると綺麗になるといいますが」
「うん?」
「男も見栄えがよくなるんだなと思いました。勝負写真は恋しながら撮るべきなのかも」
 あれからひと月、田坂くんの笑顔は頑丈になった。なんというか説得力のある笑顔で今この人生きてるのが楽しいんだろうな、と思う感じ。そのパワーが彼に今までにない魅力をもたらしている。ちょっとユウくんを思い出す。
「いや意味わからん。今更だけど服それでよかったの。お前羽根井ユウトに会うときやたら服装に気使うね」
 啓吾に向かって上目遣いをして、わざと目をしばたかせる。
「ぶりっこすんな」
「まあ、そうかも」
 俺は家族にユウくんのことは友達だと言っているけれど、啓吾は本当のところはどう思っているんだろう。俺が朝も夜もなくユウくんを思っていることを知られている気もするし、そうでない気もする。
「別にいいけど」
「そこは聞けよ。ユウくんって横乗りの人じゃないから何か気になんの。あっちいつもパリッとしてるし」
「聞いてもわかんねえわ。いいじゃんパリッとした羽根井ユウトとだらっとしたお前で。こいつら何の共通点もなくね? っていうのが逆に友達っぽくて俺は感動する」
「何目線だよ」
「兄目線だよ」
「そういえば啓吾は俺に恋愛相談とかしたことないね」
「当たり前だろ俺の方が経験値高いわ」
  それもそうだな、と納得してカフェオレをすする。自動ドアが開く気配と店員の挨拶。足元に吹き込んでくる、夏の闇が柔らかく湿る気配。啓吾がスマホを触る指先の動き。兄ともしなかったことが、去年知り合ったばかりの他人とできた。何だか誇らしい気分だったが、啓吾に笑われるのが恥ずかしくて緩む口元を手で隠した。
2
 大人は俺をクールだとか無口だとかいいように言ってくれるが、俺は考えを口にする技術が未熟な上にそれを磨こうともしないゆえのただの口下手だ。10歳で親元を離れて大人の中で育って、周りの人がそれでよしとしてくれたのもあるし、雪山での滑りを見てもらってそれで全部判断してくれればいいと俺が思い続けていたというのもある。結果として俺の口はマツコデラックスより重く、代わりに周囲をじっと見る癖だけがついた。
 太陽は相変わらず狂ったようにぎらぎら輝き、スポンサー仕事をこなす度に俺の心は水分を失い、そしてあろうことに田坂くんの瑞々しさに陰りが見えてきた。
 ゴムが伸びた、と最初は思った。冷たい水でパンパンの水風船みたいな田坂くんのパワーが少し間延びした。そのときは水風船そのものがくたびれて容積が広がっただけで、水が減った風には見えなかった。けれど田坂くんの声の調子だとか俺へのダメ出しだとか、彼の規則正しい毎日のルーティンが少しずつほころびていき、俺は田坂くんを満たしていた水が漏れ出ているのを知ることになった。田坂くんの口から彼女の名前を聞かなくなり、決定的だったのは俺が見る限り欠かさずつけていた「部活ノート」を開かずに遠い目をしたまま部屋を出て行ってしまったことだ。もちろん本人からきいたわけじゃないし、田坂くんの不調が彼女とのトラブルとは限らない、部活の調子が思わしくないのかも知れないし友人関係が芳しくないのかも知れない。でもあれは失恋の濁りだ、恋によってもたらされた輝きがみるみる枯れていく。こんな時でも俺の口は全く開かず、俺は自分の臆病さにほとほと嫌気がさした。大切なものを拳ひとつ分の差で掴み損ねたような気がする。
 かくて俺は約束の日まで何とか生き延びる。
 目を覚ますとユウくんの代わりに綺麗に畳まれた客用布団があって、俺は働かない頭で廊下へ出た。ユウくんの声のするほうに吸い寄せられるように体が動く。犬か俺は。
「おはよ。見てアヅ」
 仏間では洗顔も着替えも済ませてさっぱりした体のユウくんと頭にタオルを巻いたばあさんが精霊馬をつくっていた。ユウくんの膝のあたりで、キュウリの馬が畳に自立して小首を傾げている。
「うまいじゃん」
「ほんと? 俺初めて作ったんだ。もうすぐご飯だって。顔洗ってきなよ」
 ばあちゃんが弟の海莉(カイリ)も起こしてこい、と言うので俺は気のない返事をして伸びをした。啓吾は朝から出かけたらしい。
 ユウくんと俺の夏休み。ユウくんがうちの実家にいるというだけでこの間まで乾ききっていた心が抱えきれないくらい水を含んでいる。廊下のきしみまで心地よく感じた。
 窓の外はたぶん暑すぎるせいで空気が揺らめいて見える。花壇にはばあさんのダリアが開いていて、物干しには啓吾と海莉のTシャツが干してあった。ユウくんはうちの女性陣と打ち解けるのがとても早く、前回の初訪問で母とばあさんとすっかり仲良くなった。朝食の味噌汁の匂いが穏やかに漂ってくる。
 朝食を済ませて、俺とユウくんはじいさんの作業小屋に向かった。木と土の匂いのするここが俺は結構好きだ。
「じいちゃん今日の精霊流し、俺の車乗ってく?」
「いやその前に用事あっから、ばあさんと軽トラでいく。お前らふたりで来い。6時頃から始まってっから」
農機具の手入れをしていたじいさんが奥から藁船を出してきた。ユウくんが来るというので頼んでおいたのだ。
「わあ、すごい、なに? なに、船?」
 うちの精霊流しは藁船に盆飾りだとかお菓子や戒名を書いた紙を入れて川に浮かべて燃やす。これはじいさんが使うものよりずっと小さくて、ティッシュケースひとつぶんくらいの大きさだ。俺たちにちょうどいい。
「こいつが友達連れてくるから藁船をひとつ作ってくれって言うからさ。中に入れるもんはばあさんに聞いてみな」
「ありがとうございます。俺精霊流しって初めてなんです。毎年こうやって作るんですか?」
「おお。ここらじゃ生まれた時に作って赤ん坊を入れるんだ。昔はそれをそのままとっておいて、死んだ後の初盆に使ってたわ。今ははそこまではしないけど」
「海莉が生まれたとき入れてたの覚えてるよ俺」
「お前これに海莉を入れる���好きだったよな。海莉が歩きだしてからもよく入れてたよ。嫌がってるのに入れるもんだから海莉がぎゃんぎゃん泣いて啓吾が怒ってた」
 口をあまり開かないじいさんの訛りと、窓を白く浮き上がらせる朝の光。俺の一番古い記憶でもじいさんは老人で、スケートパークの店番と畑を行き来する生活をずっと送っている。俺とユウくんはじいさんに礼を言って作業小屋を後にした。
 ユウくんが犬の散歩をしてみたいというので俺はスケートボードを持って外に出た。母がついでに到来物のマスカットを伯母の家に持っていけというので請け負う。ユウくんの歩幅に合わせてゆっくり地面をプッシュして進んだ。
 夏の午前は澄んだ匂いがする。草いきれ、熱されてゆくアスファルトや木材、濃く茂った木々、それらを溶かして冷やしたみたいな匂いだ。
 川沿いの伯母さんの家まで堤防の上をいく。俺たち以外に人影はなかった。
 眼下の家では塀かららブーゲンビリアがこぼれている。まだみずみずしいオレンジ色の花が砂利に積っていて、もったいないとも贅沢とも感じる。タチアオイの花が色あせ始めるかたわらでムクゲの木が控えめな花をいくつも開かせている。たくさんのものが次から次へと実ってはこぼれ落ちていく。
「なんか、いいね」
 ユウくんが目を細める。
「スケートリンク作ってさ。こういうきれいな場所でずっと子どもたちに囲まれて毎日スケートだけできたら幸せだな。アヅも山向こうとかにいてさ、スノボしてるの」
 ユウくんが時々口にする、泡みたいな夢の話が俺は好きだ。本当に叶える気があろうがなかろうが、言葉で幸せを作ることは無罪で無垢な遊びにすぎない。それを下らないなんていう奴は親愛を知らない奴だ。
「…もしその場所からスキー場���遠かったら、隣にスケートパーク作ってスケートしてるわ、俺」
 ユウくんは目を糸みたいにして笑った。フレンチブルドッグのマルは鳴きも止まりもせずひたすら進んでゆく。
 ユウくんは50代のマダムを骨抜きにする何かを持っているらしく、玄関先での挨拶ですませる予定が5分後には俺たちはおばさんちの居間でスイカを食べていた。
 家に帰って今度はひやむぎを食べて、昼寝から起きても空はまだ抜けるように青かった。大質量の夏が空から溢れ出してまちを満たしている。俺たちは閉鎖したスケートパークで夕暮れまで遊んだ。
SUVにユウくんを乗せて浜へ向かう。右の頬にくすぐったさを感じて視線だけをユウくんに向けた。
「なに」
「アヅが運転してるのがかっこよすぎるのでしっかり見ておく必要があるんです」
「ユウくんは免許とんないの?」
「あった方が便利なのはわかってるんだけど、教習所に通うのがめんどくさい」
「オフシーズンにとりあえずあっちでとればいいじゃん。俺免許とってわかったけど、インドアな人ほどいいよ車。電車とかバスと違ってひとりで移動できるから」
ユウくんは煮���切らない表情を浮かべている。これはあやふやにされるパターンだ。
「日本にいるときは俺が運転するからいいけど」
ものごとを煙に巻く時の曖昧な笑顔が霧散して、ユウくんがふにゃっと笑った。
3
  午後5時の黄色い光に照らされた浜にはもう人が集まっていて、俺は見知った顔に挨拶をしながらユウくんを誘った。
 波止場にはいくつか小舟が寄せられてる。船の主に藁船を託して、遠浅の沖で流してもらう。丸山のじいさんを見つけて声をかけた。
「おめえのとこのじいさんは?」
「多分もうすぐ来る。俺今年、じいさんとは別にご精霊流したいから頼むわ」
 船賃(とここらでは呼ぶ)を差し出すと、丸山のじいさんは俺に両手を合わせてから恭しく受け取った。赤黒い漁師の手は、うちのじいさんの手ともまた違う。潮と陽光を浴びてひび割れてはまた皮膚を張る、そんなことを繰り返してできあがるやわらかな鉄みたいな手。
「あと30分くらいで始まるから、それまでに持ってこお」
  ユウくんと一緒に人だかりから逸れて、デイパックを下ろした。藁船の中におにぎりと盆菓子、提灯を入れた。
「ねえアヅ、おにぎりは何で?」
「あの世までの道中で腹減った時用じゃない? あ」
 半紙を片手に俺は間抜けな声を出した。
「なに」
「戒名を書いた紙入れるんだけど、うちの曾祖父さんと曾祖母さんのはじいさんが毎年入れてるから今年もふつうにそうすると思うんだよね。てことは俺らは誰の名前を書きゃいいの?」
「え、ここにきてそれ?」
「一応戒名はメモってきたけど、ふつうに考えたら曾祖父さんと曾祖母さんの帰りの船二艘できちゃう」
「うちの大叔母さんなら去年亡くなったけど」
「いやこれお盆で帰省した人を見送る船でしょ、大叔母さん、北陸から送り出されても困るっしょ」
「むしろ東北と北陸で2艘あっていいんじゃない? ないよりマシじゃん。乗り心地いいほう選んでもらって」
「大丈夫? バチ当たんない?」
 世界選手権でメダルをとっていようがなんだろうが、世界で一番スノボとスケートが上手くても、小さな藁船を前に俺たちは無力である。祟りを恐れるガキふたりは途方にくれた。 途端に周囲の音が大きく聞こえる。周りは先祖を弔うために集まっているのに、俺たちはここにきて弔う先祖を探している体たらくだ。
  ユウくんが唇を引きむすぶ。
「アヅ、海の神様は俺らが多少バカでも許してくれると思うの」
「海の女神が50代マダムだったらユウくんが何しても許してくれるだろうね」
「真剣にきいて。藁船も小さいし、ここは初心者として清らかな心で勝負しよう」
「うん?」
「弔いたいことを流そうよ」
「例えば?」
「地球上で亡くなった人とか。個人個人は弔う人がいるだろうけど、それを大きい単位で捉えるんだよ。これはご先祖を敬う儀式でしょ? 直接血が繋がってなくたって縁があればいいんだよ。同じ地球に同じ時間生きていたってだけで、その人と俺たちは縁があるよ。その人が育てた小麦でつくったパンを食べたかも知れないし、その人が組み立てた部品が俺たちのスマホに使われてるかも知れない」
 ユウくんは目に力を込めて、ゆっくりと力を込めて俺に語りかける。人の話が大きくなればなるほどおかしみを感じてしまうのは、俺自身のものさしが小さいからだろうか。茶化せないくらい真剣なその眼差しに稚拙さを超えて敬愛を感じてしまう。ユウくんのものさしは恥ずかしげもなくそんなことを言えてしまうくらいきっと大きいのだ、たぶん。
「ユウくんの言いたいこと、わかった。ただ俺、ものさし小さいから自分に直接起こったことしか気持ちを入れられない。だけどちゃんと弔いたいこと入れるよ。あっちの世界に帰る人たちに混じって送り出したいこと、思い出した」
 夕暮れの真っ赤な光は炎みたいで、世界が遠く近く揺らぎ、全てが陽炎に見える。ユウくんと俺はそれぞれ短冊みたいな紙に弔うなにがしかを書き込んだ。半紙で包みお供え物の傍に添えると、見慣れた船のかたちができた。
 丸山のじいさんに藁船を渡して、俺はユウくんを連れて防波堤に上がる。
 ユウくんの故郷ではいつかの春にたくさんの人たちが亡くなっている。彼は公の場でそのことを事あるごとに口にするけれど、俺が彼から直接そのことについて聞いたことは、なかった。
灯を灯した小舟が、赤い軌跡を残して夜の海を滑っていく。毎年ぼんやり見ていたこの景色がこの土地にしかないことを俺は最近知った。東京には東京の、サンクレメンテにはサンクレメンテの、このM浜にはM浜の夏の終わりがある。甘い潮の香り。
 港湾防波堤の外に出た船が集まり、精霊流しが始まる。火を灯された藁船がひとつ、ふたつ、と海に放たれる。頼りなく波にたゆたいながら炎を上げる姿は近いようで遠く、炎はそれ自身が意思を持って登っていくように見えた。
「ここに来てから、オリジンとナショナリティーについてずっと考えてたの」
 コンクリに直に座り、一緒に沖を眺めていたユウくんが視線を動かさずに話し始める。
「出身と、国籍。カナダって移民がすごく多いの。アフリカ系とかロシア系とかたくさんいるけど、国籍はカナダっていう人。出身地と国籍が一致してない人が多いから、何人って意識がないままただ身近にいる人と仲良くなるんだよね。何人ですか、ってもあまり聞かないしね」
 それはアメリカでも感じる。俺らもああはいはいアジア人ね、でよくひとくくりにされている。
「そんな中でいてさ、俺カナダにいると自分は異邦人だって自覚があって、でも俺は出身も国籍も同じな日本っていう場所があるから、まあいいやって思ってたの。それがアイデンティティーなのかなとも思ってた。でもここに来てから外国感があったの。すごく越境してる感じがした、体ごと」
 越境、という言葉をユウくんは苦しそうにもう一度繰り返した。
 昼間、ここでスケートを教えたいと話していたときもそれを感じていたのだろうか。
「みんなすごく親切だしすごく綺麗で気に入ったの、俺。この街を。なのにここを外国に感じちゃってすごくショックだった。でも、この景色を見たらなんか体が内側から膨らむ感じ。心がふくふくする。死んだ人をこうやってまた送り返すんだって、何が見えたり聞こえたりしてるわけじゃないのに理屈抜きですごいわかる。こういう感覚が共有できるなら、越境してたっていいのかなって。考えてたのがばかばかしくなった。
馴染まないから寂しいってわけじゃないんだなって。…伝わるかな」
 きっと姿が似ているゆえにユウくんは疎外感を覚えたのだろう。靴脱ぎのある家で、畳の部屋で、黒い髪と瞳の人たちのなかで。似ている誰かといればいるほど、自分を知らされる。兄と、弟と、師匠のマチくんと、ユウくんと。
 馴染まないから寂しいわけじゃない、俺はその言葉を反芻する。
 ユウくんは俺の返事を催促せず、聞こえるか聞こえないかの音量でハミングを始めた。
 その、子どもの頃にスキー場から帰る車の中で聴いたラジオみたいな遠くて甘い声が、懐かしくて親しくて、今俺のいる場所を自覚させた。
手が届かない広い空と黒い海、そして立ち上る送り火。恋人を隣に置いて、夏の終わりを見送る。ただここにいる。そんな気持ちが体の奥から湧き出てくる。
 ユウくんが自然な動作で俺の手を握った。着信ランプが点滅するスマホをスワイプする、くらいの何気なさで。確かにそのことを覚えている。
 そのとき、海に向かって座っている俺たちのうしろのほうから濃くてざわついた空気が突風になって襲ってきた。俺はそういう風にしか感じなかった。
 魅惑的で禍々しくて、一度身を任せたらもう永遠にここには帰れないのにそこに加わりたくなる、そんな恐ろしい甘さに体の芯が震え上がり、俺は反射的にユウくんの手を強く握り返した。
   ユウくんのハミングは止まらずまるで目に見えるように夜を縫って、鳥みたいに奔放に立ち上っていく。かすれて、甘く、でも震えを秘めていた。そのままユウくんがほぐすように俺の手をほどいた。
 そして歌が終わる。俺は呆然とユウくんの横顔を見た。
 静けさがやってきた。恐ろしい静けさで、それはユウくんの歌が消えた外側だけの世界じゃなくて、俺の内側も空っぽになっている。
「ねえ、アヅもわかるでしょ」
「何、今の」
「多分今のって、この土地で生まれてこの土地のものを食べて、この土地に守られてないと感じないんだよ。ああ俺たちはここの子どもなんだなって思った。あ、この土地って日本ね。もしかしたら日本全部じゃないかもだけど、まあS市とM市は入ってるよね。俺とアヅが感じるんだから」
「答えになってない」
「だって俺もわかんないもの。俺がたくさんの人を送ろうとしたのがよくなかったのかなって思うけど…そういえばアヅは何を送ったの?」
 ひと際大きな炎が上がる。精霊流しの最後を飾る、神社��出す大きな船だ。風向きが変わったのか、こちらにも藁の燃える香りが漂ってくる。
「…俺は人じゃないよ、友達の、気持ちっていうか、恋」
 ユウくんが小首を傾げる。
「田坂くん。寮で部屋の。失恋したの、この間。悲しい気持ちが悪いものにならないといいなと思って、向こうに帰る人たちに悲しい気持ちだけ一緒に持ってってもらおうと思って…笑わないでよ」
「笑わないよ。その発想はなかったわ。アヅは優しいね」
 最後の船が朽ちていく。もう一度ユウくんの手に触れてみた。
「友達ができたんだね」
 ぬるい体温だけがあって、もう何も起きなかった。
4
 どの夏も等しく終わる。ユウくんはトロントに、俺は東京に帰って秋を迎えた。初秋の闇は暗いみずみずしさをたたえ、吸う空気の中にも夢のようなまろやかな香りをたくさん含んでいる。
 田坂くんの報告は、忘れた頃にあっさりやってきた。
「ユマちゃんと別れた」
 その目は明るかった。以前のように答えを探してさまよったりしない、子どもの目ではなくなっていた。綿飴みたいな想念をまとっていた雰囲気は消えて、余計なものがそぎ落とされたようだ。眩しいものを見るような気すらした。
「うん」
「北野がいなかったら付き合えてなかったから、言っておこうと思って、ありがとな」
 田坂くんは帰ってくるなりそれだけ言って、机に向かってノートを開いた。
「あー…それと」
 しばらくその背中を眺めていたら、田坂くんが向き直った。
「俺もなんか、相談とか、できることあったら、するから」
 狭い部屋は再びシャープ��ンシルがノートを走る音だけに満たされる。
 田坂くんが食堂に行ったあと、俺はユウくんに電話をしてみた。出なかった。満腹になったみたいな多幸感に満たされてベッドに転がる。
初夏の俺と秋のこの俺は何も変わっていない。俺の問題は何も解決していない。スノーボードをやればやるほど天才との違いを知らされる。俺がどんなに巧くなってもマチくんやケヴィンの方が圧倒的にかっこよくて、ずっと一緒にやっていたユウスケはどんどん映像の世界で認められていく。皆がトンネルから出て行き、その逆光の後ろ姿だけが目に焼き付いている。永遠にあっち側にはいけないことを知るほどに足元が崩れていく。褒められれば褒められるだけ、メディアで辛い苦しい話をしたり着飾った写真を撮られるだけどんどん自分自身が分割されて柔らかな部分が散り散りになっていく。でも。
 傷んだり、惨めに晒されても、歩みがどれほど徒労でも、そこに重要な意思決定ができたなら。自分で始めて自分で終えることができるなら。
 枕元の携帯が震えた。ディスプレイにユウくんの名前を認める。
 けれど干からびて老衰して死なない。始まりの終わりを求めて、俺は画面をスワイプした。トロントは早朝だ。
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bambi-xlcr · 7 years ago
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. Yesterday's live concert was amazing✨✨ deeply impressed by that… (٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭) I will never forget yesterday(๑•̀灬•́)و✧ サーカス~世界で一番楽しい学校~ @舞浜アンフィシアター . . キングコング西野さんが校長を務める学校「サーカス」が最高過ぎた… 西野さんのコミュニケーションの根本の話や有名と信用のバランスについても 坪田先生の才能やメンタル舐めるな!ってお話も 中田敦彦さんのめちゃくちゃわかりやすいお金の話も 佐久間宣行の芸人さんに対する愛情の深さも 芸人の多彩さと圧倒的なワードチョイスも 何もかも素晴らしかった! 今日イチ感銘を受けたのは 米倉誠一郎先生のお話。 ケネディの話もフレッドスミスの話もロボット技術やAIBOの話、イノベーションの父、シュンペーターの言葉… 鳥肌が立ったし、なんの感情かもわからない涙がでてきた。 なるべく嘘をつかないように生きてきたけど、組織の中では、正直に伝えるとめんどくさがられ、厄介者扱いされることも多かった。 日本は生きにくいなぁと勝手に思っていた。 幼い頃から変わり者扱いされてきたけど、いつも?だった。 私の感覚は世界じゃ当たり前の感覚なんだ!って 嬉しくなったし、自信にもなった。 世界はもっと広いのだ! innovation = 技術革新 と訳すな! VISIONに根拠はいらない! 将来に役に立つという計算よりも、「楽しい!」「面白い!」という感覚を信じろ! マイケル・ジャクソンもやなせ先生も 今宵登壇した全ての人が 「本物」を見ること知ることの大切さを知ってる。 私にもその感覚を与え、常に教え続けてくれた父に心から感謝しよう!! かっこいい大人がまだまだたくさんいる! もっともっと出会いに動かなきゃ! . . . #circus #live #maihama #japan #amazing #awesome #great #excellent #サーカス #世界一楽しい学校 #西野亮廣 #坪田信貴 #佐久間宣行 #才能の正体 #中田敦彦 #破天荒フェニックス #owndays #米倉誠一郎 #イシバシハザマ #ミュージカルのチケット買っていたけど #今の自分が観ておく必要があるのはコッチだと #ミュージカルにごめんなさいしてサーカスに参加 #ディズニーのお膝元ででディズニー倒そうとしてる #最大のRESPECTと愛情を持って #最高過ぎる #最後の最後の終わりのTalkのドヤ感 #きもちぃーくらい完璧 #perfect #絶対に忘れない (舞浜アンフィシアター)
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bambi-xlcr · 7 years ago
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bambi-xlcr · 7 years ago
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