#ペンとカメラのへたのよこず記
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ペンとカメラのへたのよこず記 財津和夫 講談社 装幀=大野拓家デザイン事務所、表紙撮影=松浦秀介
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2024.09.28
10月に地元で会う約束をしているYから、彼女の好きな小説家のサイン本を買ってきてほしいと頼まれた。それで、今日の昼から池袋の本屋を回ったけれど、どの店でもとうに売り切れているようだった。時間を持て余して、大学図書館へ向かう。
大学時代の同級生と数年に一度出している同人誌の次号を、今年の12月に発刊するこ��になった。私はもう短歌をやりたくなく、短歌以外に何を出せばいいのかも分からない。そのまま同人誌用には何も書かないで過ごしていたのだけれど、主宰が面白がったので、数日前に書いた自室の記録を加筆修正して寄稿することにした。卒業生カードで入館し、しばらく文章を直していた。こども園で働くFさんを幼稚園教諭と呼ぶことが正しいか分からず、「あなたの職業って何て書くのが正しい?」とメッセージを送る。正式には保育教諭というのだと教えてくれた後「カリスマ保育教諭とか?」とおどけた台詞を付け足すのがFさんらしかった。
ペンを持つ右手が疲れてからは散歩に出かけた。好きな本屋を経由して、自由学園明日館へ行った。正面入口に着くと「“本日は結婚式で貸し切りのため外観のみの見学”ですって、あらあ、おめでとうございます」と看板を読み上げている人がいた。その声色に少しの落胆も滲んでいないことが良かった。芝生や窓を眺めて、売店でポストカードを1枚買った。




明日館を出てから、Hと落ち合うまでを東京芸術劇場で過ごした。その場所で長い時間を過ごすのは、大学の入学式以来だった。地下1階から最上階までを目的もなく往復して、何枚か写真を撮った。最近はカメラを持つのが楽しくて、写真を撮っては投稿している。その頻度を自覚すると、自分の饒舌さに嫌気が差してくるので、記録しておきたい写真を一度に残すためにこ���を書いている。この投稿は写真まみれです。


芸劇の椅子に座っていると、目の前のエスカレーターで降りてくるHと目が合い、手を振る。外では何かのお祭が開かれていて、その賑やかさから逃げるように東へ向かった。目的地とした喫茶店が閉まっているのを確認し、散歩に切り替える。テーブルと椅子を外に出しているミニストップを見つけ、カフェオレを買ってそこに腰かけた。テーブルを指差しながら「いい店知ってるんだよね」と自慢げに話すと「ダセ~」と笑われた。京都のお土産を渡した。Hと一緒に暮らすWさんの分も含めて、少し量の多いお香にした。



今日は曇り空で、街全体が白く見える日だった。電線や工事現場の壁が落書きのように浮いていた。途中、ワインの空き瓶を入口に並べている店があり、「テイクフリーかな」とふざけると「喧嘩用じゃない?」と返される。酒瓶を持って殴り合うジェスチャーをする。




都電荒川線の駅に行き着き、降りる駅も決めずに乗車する。「電車というよりは線路を移動するバスと呼ぶほうが近いね」と話しながら、googleマップ上で路線をなぞる。飛鳥山公園という場所に城のような山型遊具があることを知り、そこを目的地とした。


飛鳥山公園は、とても良い公園だった。目的としていた城は、遊具と呼ぶには気が引けるほど大きかった。かつて実際に走っていたらしいSLや子供用の船、頭を垂れた幾種もの動物たち、遊びきれないほどの遊具があった。すべり台よりも象が主体になっている遊具を見て、三崎亜記の『象さんすべり台のある街』という短編を思い出した。城の中で遊びたかったけれど、子供やその親たちが楽しそうにしているのを邪魔したくなく、また違う時間帯の様子を見たかったこともあって、「夜にまた来ましょう」と決めて公園を出た。




喫茶店で一杯ずつ酒を飲み、Hの喫煙のために王子駅まで歩く。Hが「めっちゃ良い公園だったな」と呟くので「過去形にしないで」と返すと、「めっちゃ良い公園であり続けるだろうな」と訂正してくれる。それがツボに入り、しばらく笑っていた。私と同じくHもこの街が気に入ったらしく、「ここは住み良いのかな」と引越しまで検討しているようだった。


日の暮れたころに公園へ戻ると、昼にいた子供たちは姿を消していて、代わりに大学生くらいの年頃の集団が点在していた。うち1つのグループが手持ち花火をしていて、遠くからその火を眺めていた。城の中へも入って、物見へ立ってみたり、すべり台で遊んでみたりした。ずっと楽しかった。もう営業終了していたけれど、小さなモノレールの駅もあった。“飛鳥山山頂駅”と看板の出ているのを見つけて、「下は“麓駅”なのかな」とHが言うのを確かめに行くと、“公園入口駅”と掲げられていた。冬にも来たいね、早朝も良いだろうね、ここで花見をしたら楽しいだろうね、と話をした。どの季節のどの時間にも、自分たちの楽しそうにしている様子が想像できた。


Hと別れて部屋に戻り、撮った写真を眺めていた。動物たちの写真を見て、新しい部屋でここへ来たいと思う。皆それぞれ好きな動物がいて、その動物たちと彼らとが近くにいるのを見たかった。「いつかみんなで行きたいです」とメッセージを書きながら、象��何頭かいたけれど、イルカはいなかったことを思い出す。オットセイはいた。城の写真も併せて送ると、Rさんから「籠城したい」と返信があり、それがRさんらしくて好きだった。



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-memory lane-
伝説の地 河口湖!

急に決まり、内容も謎、メンバーもあまり告知しない、行きやすい場所でもない。というなかなか厳しい条件ではあったけど、こういう単発コンって滅多にないので、行くしかないでしょう。
立川から富士���遊に乗って河口湖へ。外国人観光客だらけ、たまに日本人いたと思ったら娘。ヲタ。そんな河口湖。
久しぶりだな。車で近くまで来たことはあったけど駅に来るのは何年ぶりだろう、と思いつつコンビニへ行って軽食と飲み物を購入。

暑くなければ歩くんだけど暑いので、バスに乗って会場へ。自分の番というところで1本目のバスが満員になって、次を待つことになった。でもそんなに待たなかった。ありがたい。
で、これがあの伝説の地 河口湖ステラシアター!!!
青空が似合うぜ。富士山はここから見えないけどきっとあの向こうにいるはず。

日陰でしばし待機したのち入場。
コンクリートの段差が座席兼通路という特殊な造りなので、座布団を貸してもらえる。中に入るとポップコーンや焼きそば等を売っている売店がある。
屋根はあるがステージ裏と2階の壁は開いている。ベルーナドームみたいなもんだ。ベルーナドームよく行くのでこういうところは慣れていて、暑さ対策もばっちりしてきたので体力は十分。
オンラインカジノだめだよって映像が流れるのが今時って感じ。いつもの開演前のアナウンスがあって、まもなく。

ありがたいことに1階の1桁列だった。2019年以来1桁列来ない、そもそも片手で数えるほどしか来ないって言ってたら、今年2つめの1桁。どっちも富士エリア。富士山さんパワーか。
ではここからネタバレいきます。記憶力良くないので言った人とか内容とかはちょっと違うかもしれない。

横向きの日替わりって珍しいよね。
セトリ(昼公演です) 01.LOVEマシーン 02.恋愛レボリューション21 03.ザ✰ピース! 04.そうだ!We're ALIVE MC1 05.One Two Three 06.ワクテカTake a chance 07.Are you Happy? 08.Wake-up Call~目覚めるとき~ 09.What is LOVE? Mighty Magic 舞台裏映像 MC2 10.大空に向かって 11.なんだかセンチメンタルな時の歌 12.ジェラシージェラシー 13.すっごいFEVER! 14.泡沫サタデーナイト! MC3 15.シャボン玉 16.みかん 17.I surrender 愛されど愛 18.ここにいるぜぇ! 19.気になるその気の歌 ENCORE 20.わがまま気のまま愛のジョーク MC4 21.明るく良い子
黄金期→'14らへん→クールダウン→盛り上がり曲→新曲という流れ。
黄金期メドレーで幕を開けた時はmemory laneっていうからには古めの曲をやるのか?と思ったけど、フェス盛り上がり曲集みたいな感じに収まったかな。
MC1 ここはあの寝起きドッキリの河口湖!「当時いたメンバーはえりと小田だけ」「よこはあのドッキリを見てモーニング娘。を好きになった」ちょっと変わってるって。
続いてOne Two Three。ワンハーフだったのでえりぽんの「る」なし。ある事情から、ほまれのロングソロパートが発生しているのでおいしい。久々のワクテカはぶち上がる。アユハピみたいな曲はほまれの体格が活きてめちゃくちゃかっこいいな!
舞台裏映像 手のひらカンペが汗で消滅し焦るゲッター、滑る床を楽しむめいちゃん、ほまれ復帰公演、最後の福岡凱旋、ホールラストで号泣チェル、等。仙台のケータリングで蔵王チーズを陸王チーズと言ってしまうほまれが一番笑いを誘っていた。
MC2(舞台裏映像を受けて) まずは17期が出てくる。また17期でMCするとは思っていなかった。ホールラストで最終回のような内容でやってしまったのに。 ゲッター手のひらにまた何か書いてきたので今どうなってるか見て���ましょうってことで、カメラに向けてオープン。富士山の絵があった!アイライナーじゃなくて油性ペンで書いたという。 途中で一部メンバーが合流。えりぽん、ステージ上に置かれた照明に衣装が引っかかったのか、途中で止まる。滑舌の悪さと博多弁でたまに何いってるかわからない時があって、この時も何なのかよくわからなかったけど、たぶんあの照明に引っかかった。 らいりーはポンコツすぎてポンコツ控えてとスタッフさんに言われたがやめようと思ってやめられる���のではない。 えりは泣いとうところばっかり映る。野中しか泣いてない…みたいな流れ。映ってないところで泣いているんだ。 ほまれ復帰公演で1曲目I'm Lucky girlソロパート(広い世界~)でほまれコール浴びてめちゃくちゃ嬉しかった(モー女でもそれ言ってたからよほど嬉しかったんだろう。そりゃそうだよね)。会場内は自然とほまれコールに包まれるのだが、それを受けたほまれ「卒業するかと思った」。
MC明けは大空、これやるとは思っていなかった。落ちサビの某パートがほまれ担当になっていたんだけど、めちゃくちゃ良かった。今後この曲やるかわからないし、本来の持ち主の処遇も不明なので、レアなものを見たかもしれない
それにしてもセンチメンタルを頑なにフルでやり続ける理由って何?最KIYOUはやらないのに。
続いて'24春のファンクコーナーを思い出す流れ。泡沫のDJはゲッター、河口湖だけどドッキリはないっていう内容。ダンスはチェルほま、無表情でパラパラっぽく踊ってた。
声出していけますかMCは富士山頂に届け、富士山の反対側にあるチェルゲタの地元静岡に届け、っていう感じで。
シャボン玉!!!!
あとはただひたすら楽しい。ほまれの笑顔、変顔、よく見える席だったから暑さなんて忘れるくらい楽しい。ステラシアターは高低差があるので前の方でも逆サイドまで視界が確保できるのが嬉しい。普通のホールだとこうはいかない。
MC4。 弓桁:河口湖は聖地。ここでできて嬉しい。 井上:私にとって皆さんは富士山 櫻井:リハ中から良い匂いがしている。周りに出店が?唐揚げ10個ください、20個ください。 山﨑:新幹線から見るくらいで富士山をちゃんと見たことないので改めて見に行こうと思ってた(ここから見えるよという雰囲気になり、舞台裏を覗くめいちゃんたち。富士山、見えている。だけど雪がないからいまいち実感がわかなったらしい)すげー 岡村:暑くて滝汗です!身体から天然水が、富士山の天然水にかけてます…ああ、ウケなかった! 横山:(なんだっけ) 羽賀:山梨は思い出の地。中学の卒業���行として忍野八海や富士急ハイランドへ行った。 牧野:ラヴィット! 野中:室温管理をしているけれどここは冷房がないので水分補給を受け持つことにした 小田:(よく覚えてないけど)久しぶりの曲もあった、ワクテカとか(「えりがやりたいと言った」) 生田:ドヤ顔でミスした。ジェラジェラで別パートの振りをしてしまった等。小田「人数が多いと思いました」夜はちゃんとやるのでそこはえりだけを見ていてほしい。
衣装は春ツアーの革っぽいやつで途中でジャケットを脱ぎ捨てる。2着目は魔法学校の衣装。アンコールはグッズTシャツのアレンジ(ほまれは右肩の部分を袖を残してくりぬいていた)。
ほまれの髪型はツイン、ストレートじゃなくて巻いてツイン。で、リボン。早速インスタに載せてくれてる。
ぃやったーーー!!!

これが河口湖。こんな岩場だったっけ?と思ったら、今は水が少ないみたい。
富士山は見えていたけど意外と良い撮影スポットがなく、普通に町中から写したこういうのくらいしかない。

標高800m以上なので風は心地よかったけど、日差しが強くて暑かった。
外国人観光客だらけだし、暑くてほうとうって気分にもならないし、1人きりなので、食事はこういうもので済ませた。


やきとりそぼろ弁当と冷たくて吉田っぽいうどん。
時間があったら宝石博物館行きたかったけど、夜公演も入りたかったけど、まだ明るいうちに帰る。普通列車でゆっくり帰るのも悪くない。
ここまで色々書いたけど、武道館で完全体を目指すと言っていたほまたんが、河口湖でフル出場した。これはもう完全体といっても差し支えないのでは。シャボン玉をやれたのもでかい。
どうかほまれがこれ以上苦しむことがありませんように。願い、応援し続けるよ。
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おもえば、わたし。うつわにしづか
思えば 私。逃げ出したい と そうだ。膨れた肚は答えないで。それには また、うわ言の場所は土を掬う度に、まるでグラスの何方かは 無力さを��徴するように混ぜて置いた。 計画。――なんていうだろ 吸い込まれるように落ちている。黄土色のボタンは青い海に印象だけ脹れていく。昨日のカミサマは、滋味深いの白栲の上に仰向けに。 器に閑。 さて今なにを強いたか、というのは、あります。 ちいさな蝿や虻といったゆるい胸が不憫にあります、朽ち木の座と華。遠雷と蛞蝓とでもしましょうか。 「ん。~だよ」碧く濁った想像と風が吹いて。私はめをとじた/嬰児の苔。息を吸い込む/温もりも多く醜い嶌。昔化かしを象り浮かべながら。――眉をしかめては駄目なのだ。「いいえ、梟が啼いているわ(やや皮肉そうに叱りつけてやろう)」私は今、何を感じたのだろう 映写室では聞き取れないわ。ちょうど 両手で包みを外す、軀は畝無効に(暗い水面に視線を投げ掛けていた。)で、帰れなくなってしまったんだね、(これは誰の骨だ)と(意識しています。) さて思考を奪うペンが ひび割れた十三篇の休符がゆるやかに昇る。(ほほえみながら)約束に従って お返事に詰まりますが、 汚れたカメラの味覚を消す古びたブーツが歩くたびに、陶器の絵の具の流れを吐血するかのように(接するに及んで、~対するときは。/乾いた灰の風があふれ出す泥を嗅いていた。)脈打つ耳たぶに 溶けた色をつくる 両眼のパール。頭蓋のない琉金と祈りながら 行き先を告げない 無表情の地図に 震えが濡れた冷気を 青褪める宝石が夜になるほど、そばだて 『伝うその先で、お待ちなさい』 ああこらこら、せっかく板で囲っても。再読した屍を避け砂時計に戻す未来を、いまは目を覚ますと連れ去られたあと――そのあと、手首は炉露にヌメていた。身動きも取れないポケットにあって。ごめんね、地下鉄を何本か見過ごして/後ずさった。このたび ――しらせがきます。はぐらかすように暮れた空で/あなたとは≒ はじめ、〝海鳴り 透明な箱が〟しばしば、べつに/ぶっきらぼうに→吊るして上げたいけど、 あなたは日記もつけないくせに。これは、手に負えないので、 (追いつくものではない)字をつけるのでした (見本の白��は毛並みが先頃からきた始末でした。) それからありとあらゆる私からいつか眩した名に のぞきこんでみるものとは片道、雲行きの陰に用がある 尾根向うから流れはじめていた、森の逆で優雅に儚せるのを。雲が糸を吐きながら 私はまだ、眠りの隣で 常夜灯の傍で 手元に引き寄せればゆっくりと巻き戻しているだけ、 では……(此処へ来るまでのスケッチだろ。) 腰をおろして覗くに王冠を炙った紅葉は、すっかり垂れ篭めていたのでしょう。かつての一歩も、すこしのあいだも。この場所に。あろうことか枝葉を認めたようだった。 心にも明るくない、自分のカドが取れて 空、と尋ねて惑わされ/薄くなり 多分倒れている 燐寸を擦るに違いなかった 緑錆は五月雨を信じない、だから口が割れる、投げ出した頭を、「ご迷惑じゃありませんかしら」それもそうだが/戦慄きすらない。今、澄んだ雪を食べるな。「でもねえ……」吃驚して振り向いた。「――名残惜しくて、 2024/10/17
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じゃれ本 1卓目の作品
「じゃれ本 オンライン試用版」を使ったセッションで紡がれた物語たちです。前の文の前後関係がわからずに何かを書こうとするとこうなります。参加した本人たちはめちゃくちゃ楽しかったです。
お題:ホラー ページ数:8P
『忘れられた木』
幻視を見た。夕日を背中に浴び、吊るされた死体。枝という枝に麻紐で吊るされていた……これは幻。 私は小さい頃から良くこういったモノを見た。
そして、私がそういう幻視をすると決まって何か似たことが起こる。建設現場の作業員が、足を踏み外して死んでいた。首には命綱が絡まっていたそうだ。幻視が正しかったことを確かめるためにSNSを漁った。
スクロールしながらふと、特定の話題に連なるコメントをまとめて「木」と呼んだなと思う。ああいう掲示板やwikiには、時折得体のしれない信憑性があったものだ。 ふと検索欄に指が向く。ある単語が「浮かんだ」
「菩提樹」 小さな検索窓に、たった三文字の言葉を打ち込んだ。 すると、ひとつのスレッドか過去ログ倉庫から発掘された。 無数の話題「木」の中に埋もれた、1本の「忘れられた木」。
昔々の事であった。その村は絹を生業��していた。土地には良質な桑の木々があり、蚕を育てるにはうってつけだったのだ。そんな桑の原の真ん中にポツンとある「菩提樹」それがその木である。
その「菩提樹」のために、囲いを作ったのが悪かった。人間の余計な世話で水が溜まって流れていかなくなった。根が腐り、どうしようもなくなってしまった。だから先祖は、「菩提樹」を失ってしまった。
菩提を失う。――悟れない。涅槃に至ることはない。そうして行き場を失った亡者どもが、今も私が見続けているものたちなのだろうか? だとしたら私の務めは、囲いを崩すこと。 それで蘇るのは、本当に木だろうか?
ふと、私は背後を見やった。 暗い部屋の中、ディスプレイのみの明かりで照らされた私の影。それに無数の「別の影」が纏わりつき、まるで菩提樹のような影を落としていた。 ああ―― 私も、忘れられた木になるのだ
『仄暗い水死体』
じいさん曰く、死体の色には明るいのと暗いのがある。明るいのは悪くて、暗いのはいいんだと。明るいのはまだ魂が引っ付いてるんだ。明るいのを見っけたらわざとしばらく見ないふりをして”干し”とくんだと。
すると目の前にあるずぶ濡れのこれは"干す"必要がある。人ん家の屋上でなんという仕打ちだ、と舌打ちした。頭にあるのはこれで値打ちがどれほど下がるかということばかり。一番怖いのは人間の欲だと我ながら思う。
だが"干す"となると、ここ以上に適任の場所はあるまい。止むを得ず、僕はそれを屋上に放置することにした。 もちろん、そのまま置いておいては騒ぎになるだろう。 そこで一計を案じた。
「工事中・立ち入り禁止」 安直だが準備無く出来るのはこれが最善だろう。もちろんここの管理者が見れば不信がるのは避けられない。エレベーターの無い屋上の管理を真面目にこなさないことを祈った。
あれは明るい死体だった。現代日本で死体が見つからないわけがない。時間を稼げたらいい……。 僕の頭はあの死体でいっぱいだった。白熱電球のような明るい死体だった。時間だけがほしい。
どうすれば? ――翳を作ればいいんだろう。暗くすればいい。夜を、もっと早く夜を。夜を呼ぼう。太陽も星も沈めてしまえ。ストロボライトもカメラのフラッシュも、みんな空に向いちまえ。死体が干上がるまで。
そうだ。――視界に、あるものが止まった。 浄水槽。百均の網を使えば、あの暗闇の中でこれを干せる。
網を取る。広げる。置く――死体を。ツンとした腐敗臭に目をしかめ、手早く、手早く行う。 そして暗い円筒へ。
水死体は仄暗い闇の中。
『包帯はまだ���りません』
残念ながら私の右腕には呪���が掛かっている、と言われた。中学生の妄想ではない。浮き出た痣のような模様はどことなく死んだ祖父に似ている。 一応は隠すかと包帯を探していたら、声が聞こえた。「まだだ」と。
ぎょっとして右腕に目をやった。浮き出た痣が心なしか濃くなり、祖父が死んだ時の――棺の小窓から覗いた時のあの顔を思い出させるような模様になっていたが、他に異変は無い。
僕はその腕を用心深く長袖に隠した。消えるわけではないができる限り目には入れたくない。もちろん見られるのも困る。挙動不審にならないよう辺りを見回し皆のところに戻った。
「あのね」 ほとんど話したことのないクラスメイトに話しかけられた。僕が腕を隠しているのは、リストカットの類ではない。僕はそういう苦労を背負っているわけではない……。 「わかるよ」と言われ申し訳な思う。
解られたところで仕方がないのだ。適当に会話から離脱するため、教科書など開いたところで耳に届く。 「お祖父ちゃんだった? それともお祖母ちゃん?」 手から滑り落ちた本は、机上で「雨月物語」の項を開く。
雨と月の物語。 それがこの痣と関係あるとしたら。 脳裏にあるビジョンが浮かぶ。祖父が亡くなる前、裏山のお社に連れて行かれた事があるのだ。天気雨の降る真夜中。辺りをぼんやり照らすおぼろ月。
周りは不思議に明るかった。 僕は空気に飲み込まれそうになって祖父の手を握り込んだ。 ――次の瞬間だ。影が動いた。明るい、恐ろしい月明かりの中影が動いたのだ。
祖父の影は僕の影を林檎の皮をむくようにくるくると剝ぎ取る。そして毛糸玉を丸めるように身にまとっていった。僕はまだ影だ。身体の内側にも影があることを悟った。影と陰が。
『邪神の霊安室』
僕がその存在を知ったのは、古本屋で買ったオカルト誌の記事がきっかけだった。 神というだけでもいかにも胡散臭いのに、それが霊安室に眠っているというのだから。それも、神田駅から徒歩15分圏内に。
時はもうすぐGW。ブラックだった弊社もとうとう有給を使って長期休暇を取らせてくれるようになった――有給を強制という点は目をつぶった――つまり丁度僕には時間があるわけだ。
「病院?」恋人がさりげなく言った。カウンセリング?いやだ。せっかくもぎとったGWを埋めるものは娯楽ではなくてブラック労働でぶっ壊れた心身のマイナスをゼロに戻すことだなんて。それよりディズニーとかさ……
「ほら、一種のアトラクション��は違いないでしょ。体験型アクティビティ、ってやつ」 癒やし系ってやつか。私は頭を振り、心を温めたいわけじゃないんだと示す。どうせなら底の底まで行きたいんだ。
息を止めると、思い切って温水プールに飛び込んだ。 底へ。底へ。底へ。 違和感があった。 このプール、こんなに深かっただろうか…?
喉に手を当てる。不思議に肺も苦しくなかった。……死んだ? 背筋に汗が、いや、今はプールの水の中なのだから水圧か? とにかく深く進んだ。
肺に水が溜まりきってからというもの、不思議と苦しくはなくなった。大理石に埋もれた魚の化石が欠けた目玉でこちらを見つめている。
帰れない。 僕は悟った。 生きてはいられる。 でも僕は水の生き物だ。
水を得た魚とはいうけれど、この水はきっと良い交わりなど運んではこない。鱗のような空から降る雨のように、やがて僕の血を烏賊のそれと同じ色に変えるだろう。
お題:特になし ページ数:4P
『大げさな本』
この本を読んでいるあなたはとっても幸運だ。この本を読めば人生が変わること間違いなし。成功まったなしだ。何々をするとかそういう面倒なことは一切なし。『読むだけ』だ! つまりこの文が読めていさえすれば、
あなたはすぐさまハッピー!人生の勝ち組というわけなのです!ああ、本はまだ閉じないで。始まったばかりですからね。ここまで見ている賢明なあなたならこの本を読破するのにそう時間がかからないであろうことが、
全知全能の神が地を見そなわすごとく一目瞭然です。 改めて書きましょう。今後読み進めるにあたって、たった一つの手順を守るだけで、あなたはまさに時代の寵児、人類の救世主。守らなければ? あなたは死ぬ。
私は恐ろしくなって本を落とした。だが何ともない。 このような書き方はビジネス書や自己啓発書にはよくあることじゃないか。ただの大げさな本だ。 それを廃品回収に出しに行こうとした私に、トラックが迫っていた
『口紅と串刺し』
それを買ったのはデパートのとある化粧品売り場だった。 買うつもりなんて微塵もなかったはずなのに、鋭利なそれにひと目で心を奪われてしまったのだ。 「これはどうやって使うんですか?」 アドバイザーに尋ねる
「つまり」アドバイザーは答えを溜めた。「なすがままにです」 気が付けば包装紙に包まれた口紅を持っていた。 形状からいって、これを唇に塗りつけるとは思えない。鋭利にとがりすぎている……。
「……これはペンですか?」 拙い中学生の英文のような質問をしてしまう。 鋭利に尖った口紅。身を飾るものではなく筆記���具なのではないか?そうであってくれ。
「いいえ、口紅です。…教科書どおりじゃなくてごめんなさいね」 薔薇色の先端に鋼のハイライト。次の瞬間、僕の口から同じ色の液体が溢れ出す。いま唇は真っ赤に濡れている。
『最高のドーナツについて論じよ』
最高のドーナッツを語るにはまず「ドーナッツ」の定義を定める必要がある。もちろん料理の歴史の本を確認すればある程度先行研究の結果が分かるのだが、ここはあえて改めて定義し直したい。
さもないとX(旧twitter)でどこからともなく、「ドーナッツではなくドーナツです」、なんてbotに絡まれ…ることはなくなったが、同様の事態を引き起こしかねない。 一つ譲れないのは、そう、穴だ。
なんとしても、ダース買いしてしまったこのカスタード&エンゼルクリームの山に穴を開けなくては。全てはそれからだ。 私は手始めに、オールドファッションを最高にインスタ映えしそうな角度で撮った。
ここのドーナツはやたらと写真写りが良い。普通のドーナツの写真なのに、またたくまに恐ろしいほどのリアクションが付いた。 やれやれ。『絵に描いた餅』……こと映えるドーナツである。さて、あと11。
『髪の間から覗くピアス』
それまで誰かの耳を特別だと思ったことはなかった。パーマを当てすぎた髪の間に、赤くぷっくりとした粒が見えたときまで。 思わず「耳んとこ、血が」なんて言いかけて、それが彼女の意志表示だと気付く。
それは、赤い石だった。 如何せん、宝石には詳しくないもので、何という石かはわからない。彼女の耳元で艶やかに存在感を放つ、ささやかな意思表示。 思わず声をかけずにはいられなかった。
「どなたの石ですか?」 え? ――え? どうしてそういう言葉が出たのだろう? 女性の様子も変だ。さっと顔を青くして、ピアスをもぎ取ると逃げるように去っていった。残されたそれをなぜか手に取っている。
――ま、そういうこともあるか。 なんとか自分をなだめ、残ったそれをポケットの奥に突っ込んでおく……あのピアスが女性の耳を輝かす姿でも想像しながら。
お題:特になし ページ数:8P
『背びれアラビックヤマト』
子供の頃から魚になりたいと思っていた。最初は「人魚になりたい」だったのが、自分はそんなメルヘンに相応しい存在ではないという自覚だけはあったせいだ。私には鰭がないから、厚紙で作って背中に貼る。
だから、なるべきは「魚」だ。人魚はずうずうしいかもしれないが、鮮魚売り場に並んでいる魚には別に文句もあるまい。あら珍しい魚だわ、なんて思われるくらいだろう。どうやって煮つけにするか調べられるだけで。
来てくれないだろうか。麗し��マダム。あるいは朗らかな料理番。もしくは小さなお使いさん。「魚」扱いしてくれる魅力的な来客よ。
だけどそれは叶わない。なぜならこの身には背びれがあると同時に――「液状のり」の刻印が刻まれているからだ。 案の定、その来客は私など眼中に無いようだ。 私は心の底で叫んだ。
くそったれ。お前のそのふざけた帽子の下にはでんぷん糊でも詰まってるのか。今日び人の肌色を論うのは道義的問題が生じるから、その目に痛い黄色のことは勘弁してやるが、帽子のセンスは許しがたいぞ。
編集長の後ろ向きな承認の言葉で締めくくられた手紙を、私は勝利宣言とらえた。やった! これで、私の人魚を修正しなくてすむ。私の理想を資本主義に売り渡さずにすんだ! 人間性だ。これぞヒューマニティだ。
今晩は最高のパーティを開こう! 使用人も全員参加だ! 隣のケチババアもこの際呼びつけよう。なにせ資本主義に勝ったのだから! 私の持つ資産をなげうって盛大な祝いをするのだ!
私は自らの手で招待状を送ることにした。何せこんなに目出度いことは無いのだから! そしてその招待状の糊付けに使うのはもちろん、消えいろPITなのだった。
『サラサラシンギュラリティ』
私は自慢じゃないがこのキューティクルが自慢だ。 陽光の元燦然と輝く天使の輪。 歩けば誰もが振り返る、そんな美しいキューティクル。 だけどある日私は、出会ってしまった。いつもの薬王堂で、それに…
「シンギュラリティ」。 普通AIとかで用いられるやつだろう? 知ってる知ってる。でも、目の前にある玩具みたいな瓶には、さも当然とばかりそのバズワードが踊っているのだ。ここはシャンプー売り場だぞ?
たかだかシャンプーで人間を超えようというのだから大きく出たものである(消費者庁案件か?)。 つくりもののラベルにAmazonの詐欺レビュー画面みたいな大げさな演出。なるではなくなりますと書いてある。
(特許庁案件かもしれない)良く見たら自分の会社が持っているハズの技術名が書かれている。いやなんでだ。こんなシャンプーに? もしかしてGoogle検索でなんとなく技術名をググったのか。
恐る恐る、私はその場でスマホを取り出し我が社のその技術名をぐぐってみた。すると、なんということだ!検索結果はゆうに5万件を超えたのだ。技術漏洩?まさか、そんなはすはない。
我が社のシステムは最新鋭の技術で保守されている。「excelがある程度使える方」とか「タッチタイピングができる方」とか、そんな感じの募集要項で採った平成初期の人材ではない。だが、今や令和。 …よもや。
今やアシスタントAIはなんでも、「できない層」を優しくあやし、母親のようになんでもかんでもやってやるようになった。だから時代が一周してそういう層が出てくるのもおかしくはない。若社長でなければな。
問題は私がその若社長だって事なんだ。甘やかされたい。母親のように……いや、姉のようならどうだろう。マザコンの時代は終わりシスコンの時代がやってくるのだ。 私は姉AIの開発へと歩を進めた……
『紅い茶の密室』
しくじった。 停電により電子錠が動かなくなってしまったせいで、ここから出られない。出ることができない。 ……。 誰かが来てくれれば……。
「パンパカパーーーン★ 王子様登場だゾ★ ゾ★」 そんな声の後ドカンと一発破壊音が響く。何らかの力でとじられていた木の扉が粉々になった。 ……ウソだろ? 鼻先スレスレを破片が飛んだ。
(VFX:Car on Fire) なんてことだ!粉々になって吹き飛んだ木の扉が、表に止めてあったプリウスのエンジンを貫いた! 王子様と名乗るその男は、炎を背に歯を光らせている。
遍くこの世の乗り物はナマの力で動くべきだと信じているんだろう。勝手に犯行動機を想像でもしないとやっていられない。確かにそれは高貴でもクールでもない乗り物かもしれない。だが、私にとっては「愛馬」なんだ。
私は呼んだ。口笛で彼女を呼んだ。密室から外に向かって馬を呼んだ。駆けてきてくれるように祈りながら。絶対に成功しないように見える? 『ばかげていて、全く実用性がない』。それがトリックだ。
ピーー! ヒヒーーン! ピーーーーーー! ヒヒヒヒヒーーーーーン! リズミカルに繰り返される呼びかけ合い。私と彼女の華麗なるハーモニー。 トリックなんてクソ喰らえ。
ここはリオだ!リオのカーニバルだ!! ピーピーピピー!ドンシャカドンシャカ!! 私の彼女のハーモニーがクライマックスを迎えたその時、不思議な事が起こった! 木の扉が元通り塞がってしまったのだ!
どうしたってこれは密室だ。せっかく今の今まで、開放そのものの空気に満ち溢れていたのに。風通しが良いなんてもんじゃなかったのに。私は諦め、床に散らばった紙吹雪を片付ける。冷めた紅茶のような気分だった。
『正方形は溶けてなくなる』
「はい、どうぞ」 男は私に未完成のそれを渡した。 白と青の幾何学図形が……って高尚なこと言おうとしたけれど要は折りかけのオリガミ。 「キミなら分かってくれるよね」
「ううん、わからない。」 私は折りかけのそれの続きを折り始めた。 山折りで膨らみを作り、そっと隙間に差し込む。 「でも、貴方が求めてる答えは、きっとこれじゃないわよね」 私はそれを、手裏剣に折り直した
ただの紙切れごときが人の手にかかれば真心の証にもニンジャの武器にもなる。それは折り紙に限ったことじゃあない。人の手にかかれば… 「《彼》の手に掛かった者の行方を。谷折りの線みたいに辿れれば」
「アイヤアアーーー!」 その時。書架の隙間から、雄たけびを上げてニンジャが飛び出してきた。これが《彼》の追っ手か。私はページをちぎり取ると指示に従ってスリケンをつくった。キーは谷折りだ。つまり……。
私はすごい速度で谷折りを行った!爪の先を使い背中に隠し持っていた30cmの定規を使い折り曲げる。1mmのズレもない。完璧な仕事だ!これはオリガミ界のシンギュラリティだ!
すると、私の肩を叩く人がいた。 何気なく振り向くと、そこには驚愕の人物が立っていた。 「あなたは……SEIKOの社長さん!!」 「君、素晴らしい技術を持っているね」
どうしよう。気まずい。私は悟られないように、何気ない素振りで袖に手首を引っ込める。つい先日スマートウォッチに変えたばかりだ。まさに正方形の液晶画面を持つ… いや、待てよ。正方形じゃない。盲点だった。
このスマートウォッチには緊急通報をする機能がある。外部と通信しているのだ。私は通気口になんとかねじ込ませると、棒の先につけたスマートウォッチをさらに奥に突っ込んだ。思い切り投げる。鍵が開く音がした。
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犯人どころか被害者であるにもかかわらず、特捜部のでっち上げた証拠によって逮捕・起訴されてしまう。248日間にわたって大阪拘置所に勾留されたため、みずから創業した東証一部上場企業を手放さざるを得ず、資産75億6168万円を失った。創作ではなく、実話である。特捜部がでっち上げた証拠とは共犯者とされたふたりの供述。それらは罵倒、恫喝、脅迫、誘導など違法な取調べによってねつ造されたものだった。しかも、その様子は録音録画されていたのである。18億円を横領したとして2019年12月に逮捕・起訴され、無罪が確定したプレサンスコーポレーション元社長・山岸忍氏が起こしている国家賠償請求訴訟において、大阪地方裁判所は9月19日、原告の求めていた取調べ録音録画の提出を命じる決定を行った。「メディアに録音録画を提供すべきではない」名古屋出入国在留管理局におけるウィシュマ・サンダマリさんの��視カメラ映像と同様に、被告・国は提出の申し立てに対して頑強に抵抗してきた。しかし、そもそも税金を使って行われた録音録画であり、見られて困るような取調べなどすべきではない。検察庁が隠したかったのは何なのか。そこにはなにが映っているのだろうか。国賠訴訟や付審判請求などの司法手続を通じ、文字ベースではあるものの、密室のなかでの状況がある程度把握できるようになったので、ここに書きだしてみる。なお「一方的に怒鳴り続けた」などの取調べの様子の描写は、2023年3月31日付の付審判請求の「決定」から採ったもの。つまり取調べ録音録画を視聴した「裁判官」が書いたものである。田渕検事の発言のなかで、裁判所が「怒鳴った」と認定している部分についてはゴシック体で表記する。(事件関係者のみ仮名を使用。肩書きは当時のもの)田渕大輔検事は突然、右手を振り上げて机を叩いた2019年12月5日、プレサンスコーポレーションの子会社社長だった小森さんは大阪地検特捜部に逮捕された。学校法人明浄学院の資金21億円を着服したとする業務上横領容疑だった。同日に明浄学院理事長の佐橋、不動産会社社長の山本さんらも逮捕されている。特捜部は山岸忍プレサンスコーポレーション社長が事件の首謀者であると見立てた。山岸氏は明浄学院の土地取得のため、18億円の個人資産を貸し付けていたのだが、最初から横領して返済される計画だったと考えていたのである。犯罪行為によって戻ってくることを前提に、18億円ものお金を貸すなど普通に考えてもあり得ないのだが、特捜検事たちは本気でそう思っていた。逮捕された山岸氏の部下である小森さんは、取調べの当初から、山岸氏の事件への関与を否定していた。山岸氏は明浄学院本体に18億円を貸し付けたつもりだった。しかし、間に会社を噛ませていたこともあり、実際には明浄学院理事長の佐橋個人に貸し付けられてしまっていたのである。小森さんは「山岸氏には18億円が佐橋個人に行くとは伝えていなかった」と供述し続けていたのだが、取調官である田渕大輔検事は納得しない。そんなやり取りが数日間、続いたのち、2019年12月8日の取調べとなる。その日2度目となる取調べが始まってから20分あまり過ぎてからのこと。田渕検事は1枚のメモを小森さんに示し、なんのために作ったのか問いかける。すると小森さんは、「自分がなにをしゃべったかを確認するため」と答えた。「ふーん。これは赤い字で書いてあるのはなぜですか?」「赤い字で書いたのは?」「うん」「もう一回読んだときに書いてるからですね。その一回書いた後に」「ふーん、これはあなたが書いた字ではないということはないですね?」「私の書いた字ですね」「うん。で、これは誰にもご覧、見せてないですか?」「はい」「これは小森さんの机回りから出てきたものです。あなたが逮捕された翌日、プレサンスにもう一度ガサをやりました。あなたの机から出てきた別の書類です」「はい」「さきほどのこの明浄って書いてある、物件はどこから入ってきたかで始まるこの文章、いろんなペンで添削が入ってます」「はい」「誰が書いたんです? あなたの字じゃないですよね」「私の字じゃないですね」小森さんは5ヵ月前に作成されたメモのことをハッキリと覚えていなかったに過ぎない。しかし、田渕検事はそうとらえなかった。「なんでこんなものがあるの? いや、知ってるでしょ。なんでこんなものがあるんですか?」「社内の同僚に相談をしたからですね」「さっきしてないって言ってたじゃん」「はい」「で、なんであるの? なんで嘘ついたの?」「嘘っていうか、同僚……」小森さんがそのメモがなぜできたのかについて説明しようとした瞬間のこと。田渕検事は右手を首付近まで上げてから鋭く振り下ろして、小森さんとの間にあった机を手で(叩いて)大きな音を出し、「嘘だろ。今のが嘘じゃなかったら何が嘘なんですか」と述べた。再度、確認しておくが、これは裁判所が書いた文章から採っている。国賠で国が証拠として提出した報告書(大阪地検総務部・谷口誠検事作成)では、右手を自身の顔の辺りまで上げ、その手を振り下ろして手のひらで机を1回叩くとなっている。ちなみに国賠で原告が提出した2020年12月1日付け準備書面においては、「活字では表現し難いほど『バーンッ』という音が大きく響き渡る強さで机を強打しており、目の前で取調べを受けている小森に対して、十分すぎるほどの威迫となっている。強要罪などの決まり文句で言えば、『生命・身体にいかなる危害をも加えかねない気勢を示した』のである」と記載されている。田渕検事は「嘘をついた」「口裏合わせをした」と決めつけ、被疑者を罵倒しはじめた確かにこのメモには小森さん以外のプレサンス社社員の手による書き込みもあった。特捜部はこの手書きのメモについて、社長である山岸氏をプレサンス社が守るために口裏合わせを行っていた証拠だと考えていた。「バレバレの嘘なんでついたんですか? ���なた、両親に誓って、家族に誓って嘘はひとつもついてないと私に昨日約束したよね。なんでこんな嘘ついたの? これさ、相談どころじゃなくて、社長には言ってないって、色を変えて書いてあるよね。山岸さんの関与を否定するようなことが注意書きされてるよね。(中略)。こういうのを何ていうんですか? こういうのを何ていうんですか?」「通謀虚偽」「通謀、口裏合わせだよね。供述の口裏あわせだよね」社内が一丸となって隠蔽工作を行っていたと決めつける。実際のところはどうだったのか。このメモは相手に合わせて言っていることをコロコロ変えるクセのある小森さんのことを心配した当時の副社長が、部下に「小森の記憶の整理を手伝ってやれ」と命じたことにより作成されたものだった。そのため、小森さん以外の筆跡も残ってはいたものの、実際の出来事をより正確にトレースするための記載がな��れているに過ぎない。「いや、それは社員と相談しただけなので」小森さんは真実を告げようとしたが、田渕検事は遮る。「してんじゃん、ふざけないでください。はい。直接だろうが間接だろうが誰がどう言ってるかを共有し合って、口裏合わせをしたってことじゃないですか」「口裏合わせ、事実を……」「口裏合わせをしてるわけじゃない。まだそんなこと言ってんの。いや、ダメでしょ。嘘ついてたじゃない」田渕検事は聞き入れようとしない。小森さんは、「社長には再建資金(筆者注:学校への直接貸付)で説明してるんで」「いや、そういうことじゃなくて、あなたの、あなたの内容とは違うことが書いてあるじゃないか、説明内容と」「これは学校の……」必死になって説明しようとした小森さんの言葉を遮り、「あのさ、こんなもの見せられて、まだそんなこと言ってんの。いや、ふざけなさんなよ。ふざけないでくださいよ」と言い放つと、大声を上げ、「反省しろよ、少しは。(中略)何開き直ってんだ。開き直ってんじゃないよ。何、こんな見え透いた嘘ついて、なおまだ弁解するか。なんだ、その悪びれもしない顔は。悪いと思ってんのか。思ってんのか。悪いと思ってるんですか。私は何度も聞いた、嘘を一つもついていないのかと。明らかな嘘じゃないか。何でそんな悪びれもせずそんなことを言えるんだ。なぜですか。なぜだ。大嘘じゃないか。よしんば、これで嘘を認めて、会社の中で口裏合わせしてましたと認めるならまだしも、そこからまだ悪あがきをするとはどういうことだ。どういうことなんですか。何を考えているんですか、あなたは。嘘じゃないですか。嘘つきましたよね。ついたよね」と、一方的に怒鳴り続けた。(午後5時53分35秒から午後5時56分9秒頃まで)ずっと黙っていた小森さんが社内で話をしていたことについては嘘をついたことを認めたうえ、「ただ……」と説明しようとするも、田渕検事はこれを遮り、引き続き大声で、「ついたじゃないか。思いっきり嘘ついたじゃないか。何を言い訳するんだ、今更。だったら、ちゃんと話したけども、自分の考えを説明したに過ぎませんって言えばいいじゃないですか。なんで話してないとか嘘をつくんだ。(中略)添削まで入ってるじゃないか。同じものが小谷さんのところから出てきましたよ。口裏合わせじゃないか。何を言っているんだ。ふざけるんじゃないよ。ふざけるな。何てことを言うんだ、あなたは。何てことを言うんだ、あなたは。家族に誓って、両親(良心)に誓って、嘘をつかないって言ったのに、嘘をついてまだ言い訳するなんて。ひどいだろ、ひどすぎるじゃないか。(中略)こんなあからさまな嘘をついて、何でそんな顔をしてられるのですか。何でですか、答えなさい」と、一方的に怒鳴り続けた。(午後5時56分11秒頃から午後5時58分20秒頃まで)この間、ずっと黙っていた小森さんだが、「事実は実際に何も変えて言ってる訳ではないので」「変えてるじゃないか。思いっきり変えてるだろうが」「いや変えてない」「変えてるだろ」「自分の考えで……」と自らの記憶の整理をしたに過ぎないと真実を告げようとする。しかし、明浄学院の横領は山岸氏が主導したもので、メモはそのことを隠蔽するためにプレサンス社が一丸となって隠蔽工作をしたものだと誤った見立てに固執する田渕検事は、小森さんの話を再び遮り、大声で、「これ以外にも嘘いっぱいついているだろ、私に。(中略)私はあなたの良心に少し賭けてみた。私は悪いあなたが出てきたら、今みたいな弁解をすると思いましたよ。でも、あなたが嘘をついたことを悔い改めたら、頭を下げると思ってました。でも、あなたはそれどころか、逆ギレじゃありま��んか。しかも、そんな怖い顔をして。悪びれるどころか、嘘の上塗りをしてきたよ。何でそんなことができるの。何でそんなことをするんですか。ほかにも嘘をついてるだろ。あなたは嘘を一つもついてないと私に約束したんだよ。いきなりこれじゃないですか。何で嘘をつくんだ。なんでこんなことが共有されてるんですか、会社の中で。(中略)私に嘘をついてまで、何でこんなものが会社の中で共有されていたんだ。何でそんなことを隠す必要があったんだ」と一方的に、ほぼ怒鳴り続けた。(午後5時58分29秒頃から午後6時1分24秒頃まで)これに対し、小森さんが、「相談してはいけないと言われてたので」と話し、「なんで相談してはいけないかを説明されてるだろ」「はい」「なんで嘘をついて、なんで共有してたんだ。なんで会社のなかでこんなことを共有してたんですか」と問い詰められたため、「会社で共有していたわけじゃない」と本当のことを言いかけると、田渕検事は、これを遮り、再び大声を上げて、「してるじゃないか。(中略)あなたさ、私の顔、よく正面から見られるね。そうやって、大嘘ついて、私に対してよく正面からそうやって私の顔見られるね。そうやって言われてから視線を外すじゃないか。面従腹背っていうんですよ。馬鹿にし切ってるんじゃないか、こっちを、なめ切ってるんだろ。嘘をついたあなたが何でそんなに私の顔をにらみつけることができるんだ。なぜですか。悪いことをしたのはあなたの方じゃないか。何でそのあなたが私をにらみつけるんだ。言いたいことがあるなら言え。私は何度も確認したじゃありませんか、嘘はついてないですかと。何でこんな見え透いた嘘をつくんだ。社内で共有してまで。しかも、それを未だに否定するなんて。どういう頭の構造してるんですか。どういう神経してるんですか」と一方的に、ほぼ怒鳴り続けた。(午後6時2分5秒頃から午後6時4分20秒頃まで)引き続き、田渕検事は時折大声を交えながら、終始強い口調で、「あなた、端からこれ、ばれること承知で嘘ついたでしょ、ね。ばれるの覚悟で嘘をついてますよね。要するに嘘だ嘘だとばれてもあなたは全く気にしないという、そういう態度でこの取調べに臨んでるということじゃないですか。(中略)これだけじゃないでしょ、嘘ついてるのは。あなた、バレバレの嘘をついてるよね、いくつも。分かってて嘘ついてるよね。なぜですか。何でそんな嘘をつくの。なぜそんな嘘をいっぱいつくんですか。ほかにもついてますよね。どうですか。これ以外は全て本当のことを話しましたか。答えてください。答えてください。これ以外にも私に嘘をつきましたね。つきましたね。いくつも嘘つきましたよね。一つや二つじゃないよね」 と一方的に述べる。(午後6時4分33秒頃から午後6時7分03秒頃まで)続けて、それまでのような大声ではないものの、やや強い口調で、「小森さん、一つや二つじゃないよね。これだけじゃないですよね。嘘ついたの。認めましょう。認めましょう。認めてください。認めなきゃいけません。ダメです。このままじゃ。これだけじゃないよね、こんなものじゃないよね、私についている嘘。認めましょう。まず、自分が嘘をついたことをきちんと認めて謝りましょう。それが人としても当たり前の礼儀じゃありませんか。そうだよね。謝ってください。分かりました、あなたは嘘をついても謝る気もないんですね。なぜですか」と一方的に話し続けた。(午後6時7分17秒頃から午後6時8分53秒頃まで)大阪地検や大阪高検が入る大阪中之島合同庁舎。山岸氏が業務上横領に問われた刑事事件の公判においては、プレサンス社の取引先社長に対する末沢岳志検事の誘導と脅迫を繰り返した取調べの様子も明らかになっている(写真:アフロ)30分間、相手に一切しゃべらせず、罵倒、恫喝、脅迫、人格否定小森さんが、相談したことは嘘をついたと述べ���後、「それ以外にも嘘をついてるでしょ?」と田渕検事から言われて、「それはちょっと分からない」と答えたところ、田渕検事は強めの口調を交えつつ、基本的には普通の調子の声で話しはじめた。ちなみに、ここから30分間、小森さんはひと言も言葉を発していない。「いやいや、分からないじゃないよ。嘘ついてるかどうかはあなた自身にしか分からないじゃないか、本当は。あなたというか、一番あなたが分かってることじゃありませんか。それは分からない、何寝ぼけたこと言ってるんだ。一番分かってるのはあなた以外の誰でもないでしょう。嘘もついて、ほかにもついてるんでしよ。違うんですか。ほかにもいっぱい嘘つきましたよね、私に。小森さん、私にこれ以外にも嘘つきましたか、ついてませんか。これ以外には一つも嘘ついてないってもう1回、じゃまた約束できる。できないよね。自分で分かってますよね。これまで嘘の弁解をずっとしてきていることを。あなた自身が一番分かっている。(沈黙あり)黙秘ですか。小森さんひどくないですか、いくらなんでも。あまりにひどい。あまりにもひどい。私が当初思ってた小森さんのイメージとはかけ離れている、今のあなたは。(中略) Facebookも見ましたあなたの。すごいたくさんお友達いるじゃないですか。(中略)根っから悪い人に、あんなお友達いないでしょう。そのあなたが何で取調べでこんな嘘ばっかりつくんです。おかしいよ。(中略)なぜ嘘をついたかを言うと、あなたが一番隠しておきたいことを言わなければならなくなるからですか。それって、それって、あなたが大嘘つきになってもしょうがないようなほど大事なことなの。そうなんですか。山岸さんのことなんか言ってるわけじゃないんですよ。私、何度も言ってるじゃない、この事件は山岸の事件でもなくて、あなたの事件なんだから。あなたのことを一番大切にしなきゃいけないんだってば」と一方的に述べる。(午後6時17分23秒頃まで)続けて、ここから、大声又はかなり強い口調になって、「あなたのことをきちんと裁くには、あなたが事実をしゃべらなかったら正しく裁けないと言ってるでしょう。あなたが本当のことを言ってくれなかったら、あなたがどれだけのことをして、どこまでの非難を加えられなければいけないのかが、正しく判断できないじゃありませんか、こんな嘘ばっかりつかれてたら。だから私言ったじゃありませんか、何度も。なぜ今日分かってくれないんですか。何でこんな見え透いた嘘をつき続けるんですか。どうしてなの。(中略) しかも、ほかにも嘘をついてるんでしょ。ていうか、ついたよね。ついてますよね。肝心なこと」と述べ、(午後6時18分30秒頃まで)続けて、ここからは落ち着いた声に戻って、「これも到底許されないことだけど、こんなことしてたら、プレサンスも役員全員逮捕されちゃいますよ、証拠隠滅罪で。どのみち終わりですよ、プレサンス。(中略)もうさ、あなた詰んでるんだから。もう起訴ですよ、あなた。っていうか、有罪ですよ、確実に。これまでの捜査で、一体弁護士さんと何相談してるんです。山岸社長が頑張れって言ってるよって言われて、それを真に受けてあなたが一生懸命嘘ついてるだけじゃないの。その先にどんなことが待ってるかも伝えられずに。いや、あなたこの罪、もう逃げられないよ。でも、まだ嘘ついて、心証どんどん悪くして、一体何がしたいの。いや、どっちみち、仕事なんかできっこないよ、あなたの言ってたとおり、無理ですよ。一部上場企業がこんな横領に加担した人間を雇い続けるわけがありませんよ。山岸さんがどうなろうとか��わらず。何を保証されてるのか知りませんけれど、無理だよ。最終的にどういう量刑になるかは知りませんよ、量刑の相場は弁護士さんに聞いてください。起訴するかしないかは、裁判にかけるかかけないかは、私達が決めることだから、で、もうあなたも確定してるから、確定してるから、逮捕されて、ここにいるんだから。逃げられると思ってるの、まさか。(中略)もうあなたはもう終わってるんだから、頑張っても無理。無理です。(中略)いや、うんうんとか言ってうなずいてばっかで、何一つしゃべりませんけれども、何かあなたの方から反論や言いたいことはないんですか。だって、ほかにも嘘ついてますよね。これってはっきり言って事件後のことじゃないですか。それはそれで十分、もうこれだけで、あなたの罪、一等重くなってますから、こんなことしちゃったせいで。だけど、こんなのまだかわいいもんですよ、その中でも。でも、あなたはもっと決定的な嘘いっぱいついてるし。早く認めた方がいいですよ。どうすんですか。あなたが頼りにしているのは、山本さんや佐橋さんが正しい手続を取って土地を売ってると思ってたっていう、その一点ですよね。自分の横領の責任を逃れられるのって。あとはお金の流れがそのまま行ってるかどうか知らなかったみたいなことを言いたいんでしょう。山本さんとそういう話でもしたんですかね。浅はか。そんなのばれない訳がないじゃない。でも、まだ諦めてないでしょう、小森さん。その顔、全然。そんな神妙な顔をして、僕を散々怒らせておいて、黙ってれば済むと思ってるんでしょう。だから、嘘をつくこと、あなたは何とも思ってないんですもの。嘘をつくことに良心の呵責がある人はそんな顔しませんよ。もっとつらい表情を浮かべるものですよ。で、こうやってばれた瞬間に、矢継ぎ早に、いや、でも中身は嘘じゃありませんから、なんていう言い返しをしてこないもんですよ。普通は、最初に嘘ついたことについて悔い改めて謝ってくるものです。あなた、まだ、さっきから私に対して一つの謝罪の言葉もない。それがあんたっていう人間ですよ。自分で悪いことをしておいても謝れない人間なんですよ。そうじゃないですか。そんな人間許すわけないでしょ、こっちが。あなたの評価、検察庁の中で日に日に悪くなってるよ。全然しゃべらなくて嘘ばっかつくから。それでいいの。それ、覚悟してるってことですよね。よもや、それを覚悟してないということはないよね。いや、それだってちゃんと自分の責任を取ってもらわなければ、当たり前でしょ。子供だって知ってます、嘘ついたら叱られる、お仕置きを受ける、当たり前のことです。小学生だって分かってる、幼稚園児だって分かってる。あんたそんなことも分かってないでしょ。(中略)いっちょまえに嘘ついてないなんて。かっこつけるんじゃね-よ。ふざけんな」と、一方的に述べた。(午後6時31分38秒まで)念のために言っておくと、小森さん逮捕に引き続いてプレサンスの役員全員が証拠隠滅罪で逮捕されたという事実は存在しない。田渕検事が言うよう、メモが口裏合わせの証拠でもなんでもなかったからである。事情聴取に戻ろう。その後、少し沈黙が続いた後、田渕検事は、再び大声を上げて、「何とか言ったらどうなんです。あなたまだ心の中で反省できてないでしょう。嘘を認めようという気にもなってないでしょ。それが全然ダメだよ。何びびってんだよ。私なんか一つも怖くないでしょ。何にそんなにびびってんの。あなたほどの人間��私のような人間を恐れるわけないよ。見りゃ分かるよ」と、一方的に怒鳴り続け、(午後6時31分54秒から午後6時32分55秒まで)普通の調子の声に戻って、「あなたは人生かかってるかもしれないけど、こっちは命賭けてるから、この仕事に。何でか分かります。人の人生を狂わせることがあるからですよ。いいですか、お試しで起訴なんてことはあり得ないんだよ」と言い、(午後6時33分30秒から午後6時33分43秒まで)その最後の言葉の途中から大声となって、「お試しで逮捕なんてあり得ないんだよ。まず捕まえてみて、どうなるか分からないから、調べてみて、しゃべったら起訴しようとかじゃないんだよ。俺たちはそんないい加減な仕事はできないんだよ。人の人生狂わせる権力持ってるから。こんなちっぽけな誤審とかで人を殺すことだってできるんですよ、私らは。だから、慎重に慎重を重ねて、証拠を集めて、その上であなたほどの人間を逮捕してるんだ。失敗したら腹切らなきゃいけないんだよ。命賭けてるんだ、こっちは。だから、絶対失敗しないように証拠を集めて、何百人の人から話を聞き、何千点という証拠を集め、何万という電子ファイルを見て、何十万通ものメールを見て、これをしてあなた達を逮捕しているんだ。命賭けてるんだよ。検察なめんなよ。命賭けてるんだよ、俺達は。あなた達みたいに金を賭けてるんじゃねえんだ。かけてる天秤の重さが違うんだ、こっちは。金なんかよりも大事な命と人の人生を天秤に賭けてこっちは仕事をしてるんだよ。なめるんじゃね-よ。必死なんだよ、こっちは。私はあなたの人生を預かる人間として、ここに来てるんだ。そのあなたに嘘をつき続けさせることにはいかないんだよ。あなたの人生を預かってるのは私なんだ、今。これ以上あなたを痛めつけさせないでください。そんな空のうなずきしないでください、もう。小森さん、いつまでこんなこと続けるつもりだ。いつまで続けるつもりなんですか。シンプルなんだよ。やってしまったことはしょうがないじゃないか。関わっちゃったものはしょうがないじゃないか。何で嘘を塗り重ねていくんだ。終わってるんだよ。何とか言ってくれよ、小森さん。小森さん、何とか言ってくれよ。うぜぇと思うかもしんないけど、何とか言ってくれよ。何でこんな嘘つくんだよ。いっぱい。嘘まみれじゃないか。今日まで私が聞いた話、いっぱい嘘なんじゃん、そうだろ」と一方的に怒鳴り続けた。(午後6時39分31秒頃まで)大阪地検の取調室で「命賭けている」と絶叫した田渕大輔検事は東京高検検事兼東京地検検事を経て、甲府地検の次席検事という重責を担っている。法廷でも再生された田渕検事の取調べ録音録画提出が命じられた録音録画は5日分で合計18時間。まだまだあるのだが、これくらいにしておこう。ちなみに田渕検事はずっと怒鳴っているわけではないという。この日の夜の取調べでは一転して優しい口調で自分の検事生活を自嘲気味に語っているらしい。その部分は国賠の国側提出証拠でも黒塗りになっている。アメとムチという人の心を支配する典型的な手法なのだろう。この日の翌日である12月9日の取調べの当初、小森さんはまだ山岸氏の関与を認めていなかった。しかし、田渕検事は取引先社長である山本さんが山岸氏の関与を認める供述をしたと告げる。ちなみに山本さんについても末沢岳志検事による違法な取調べで虚偽自白をするに至ったと、山本さん自身が刑事事件の公判にて証言している。そのうえで田渕検事は、「会社とかから、今回の風評被害とか受けて、会社が非常な営業損害を受けたとか、株価が下がったとかいうことを受けたとしたら、あなたはその損害を賠償できます? 10億、20億じゃすまないですよね。それを背負う覚悟でいま、話をしていますか?」と小森さんに問いかける。激しい罵倒が続いても、なんとか持ちこたえていた小森さんだったが、冷静な言葉で自分の利害に関する誘導が行われた結果、虚偽供述を開始してしまったのだった。この日の取調べの映像の一部は刑事事件の公判でも再生された。そして無罪の判決文には「検察官の発言は、小森に対し、必要以上に責任を強く感じさせ、その責任を免れようとして真実とは異なる内容の供述におよぶことにつき強い動機を生ぜさせかねない」と記されていたのである。いまだに謝罪はおろか、検証さえなっていない検察庁山岸氏は著書『負けへんで! 東証一部上場企業社長VS地検特捜部』(文藝春秋)において、「それまでの日常生活から突然、切り離されて拘置所にぶち込まれ、接見禁止で誰とも話せない時間が続くと、検察官は神様になる。閉鎖的な空間での孤独な日々は人を大きく変えてしまう。唯一、そばにいてくれる人こそ無二の支援者であるように感じてしまう」と書き、現状の司法システムでは虚偽自白は避けられないという。先進国ではあり得ないほどの長期勾留とそれに連動した取調べがこのような冤罪を生む元凶であるのは明らかだ。人質司法をやめようとしないこの国の刑事司法の闇は深い。2010年に発覚した、村木厚子元厚労省局長をめぐる捜査での大阪地検特捜部主任検事の証拠改ざん事件の反省をふまえ、最高検察庁は2011年9月28日、「検察の理念」を公表した。そこには、「被疑者・被告人等の主張に耳を傾け、積極・消極を問わず十分な証拠の収集・把握に努め、冷静かつ多角的にその評価を行う」「取調べにおいては、供述の任意性の確保その他必要な配慮をして、真実の供述が得られるよう努める」と綴られている。理念は絵に描いた餅なのだろうか。山岸氏が行った大阪地裁への付審判請求は棄却されたものの、決定には、「特別公務員暴行陵虐罪という陵虐行為に当たる」「被請求人(田渕検事)が上記行為に及んだ意思決定に対しては、強い非難を向けなければならない」「本件においては刑事処分として不起訴処分が相当であると判断したというにとどまり、被請求人の行為を許容したわけではない」と厳しい言葉が記載されていた。しかるに検察庁は山岸氏に対して謝罪するどころか、再発防止のための検証すら行わず、知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。もはや自浄能力がないのは明らかだ。活字で読んだだけでも取調べの異常性は際立っている。実際の映像には小森さんの表情や田渕検事の声色、机を叩く音など、実態解明には欠かせない様々な情報が含まれているはず。9月19日の弁論期日後の記者会見において、山岸氏は、「自分たちがしたことですから素直に正々堂々と受け入れて、録音録画を提出すべきです。これ以上不服申し立てをして裁判を長引かせたりしたら税金の無駄遣いとしか思えない」と語った。
罵倒、恫喝、脅迫、誘導 – 大阪地裁が提出を命じた特捜検事の取調べ録音録画にはなにが映っているのか?(赤澤竜也) - エキスパート - Yahoo!ニュース
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#東京街歩き な #今日も今日とて散策中 ♪(^o^)v . #泉岳寺 の山門。 . 皆さんご存知 #忠臣蔵 とか #赤穂浪士 または #赤穂義士 47名の眠る墓所。 すみません、あとはご自分でどぞ。 何故なら江��時代末期は特に不勉強なもので。。。orz . . . . . 墓所は線香代300円を志納してお参り。 コロナ禍もあって、人影は疎ら。 その後、#御朱印 をいただく為の写経として 筆ペンと格闘し、当然の如く惨敗。 めげずにお納めして帰路につきました。 . このご時世では珍しく、御朱印は 御朱印帳へ記帳してくださるのですが、 写経の件以外にも意外とハードルが高く、 地味に断念している方が複数組いました。 . 境内には日陰にベンチが複数。 なので、屯ってる方々がそこかしこ。 本当は暑くて休憩したかったけど、 長時間顎マスクでくっちゃべるJJBBも チラチラいたので、ペットボトルを 一気飲みして退散することに。 緊急事態宣言の直前だったこともあって 確かに閑散として雰囲気良さげだけど、 忠臣蔵ファンによる老人クラブじゃ 若向きではないよなぁ┐(´д`)┌。 . . . . . . . . . . 様々な要素が絡んだ結果、東京蟄居生活ラストの 遠征に、一度は行ってみたかった泉岳寺へ 参拝することに。 都内なら平坦で便利だとレンタサイクルを 利用したのに、4月にしては暑かった上 お尻というかお股にまたしても 打ち身を作ってしまいΣ(゚Д゚)。 大汗が冷や汗に変わる程に痛くて痛くて 敢え無く計画を変更。 3寺院+αでギブアップ、という 速攻で断念する惜敗の日に。 自転車なら10km超でも大丈夫だと思った俺、 相変わらず硬いサドルに負けっぱなし。・゚・(ノД`)・゚・。 . 撮影:2021/04/21 . #東京散策ウォーキング #東京散策 #東京散歩 #東京歩き #東京暮らし #東京住み #浅草街歩き #浅草散策 #浅草散歩 #浅草歩き #浅草暮らし #浅草住み #今日もX日和 #XF10 #FujifilmXF10 #Fujifilm_XF10 XC1650 ファインダー越しの私の世界 カメラ女子 ミラーレス女子 #そうだ東京行こう 1192かまくらさん 夕暮れハンター 夕暮れ散策 #その旅に物語を たびすたぐらむ 旅スタグラム #KanagawaPhotoClub #御朱印ガール #神社ガール #寺ガール #御朱印はご縁 . (泉岳寺) https://www.instagram.com/p/CTdn-EHn7Ns/?utm_medium=tumblr
#東京街歩き#今日も今日とて散策中#泉岳寺#忠臣蔵#赤穂浪士#赤穂義士#御朱印#東京散策ウォーキング#東京散策#東京散歩#東京歩き#東京暮らし#東京住み#浅草街歩き#浅草散策#浅草散歩#浅草歩き#浅草暮らし#浅草住み#今日もx日和#xf10#fujifilmxf10#fujifilm_xf10#そうだ東京行こう#その旅に物語を#kanagawaphotoclub#御朱印ガール#神社ガール#寺ガール#御朱印はご縁
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個展「ハッピークソライフセカンド」 寒い中足を運んでくださった皆様ありがとうございました!
2017年の9月に同じくヴァニラ画廊さんで開催した 個展「ハッピークソライフ」から約2年ぶりの開催でした。 よるあさEc後の連載ネタとしてあたためていたタイトルをそのまま個展にもってきたので連載中の漫画と個展のタイトルが一緒でややこしくてすみません。
出版社の垣根を(各方面に許可をとりつつ)超えての展示や作品作りはとても楽しく、自分が一番楽しんでしまっていいんだろうかと思いつつの準備期間でした。 原稿をしつつ展示&インスタレーションイメージ作成、展示原稿ピックアップ、再修正(台詞入れとか局部とか)、グッズ製作やカラー描き下ろし、同人誌作成などなどもりだくさんの作業量でしたが ヴァニラ画廊さんのフォローが手厚く、おかげで無事に開催できたこと感謝いたします。
今回初の試みとしてweb在廊という謎の企画もやってみました。 たまにpixiv sketchさんでやっているようなお絵かき配信を会場でリアタイ配信、ということではあるのですが 普段の配信ではお見せできないものや、会場と繋がったwebカメラでのコミュニケーションなど、少しでも楽しめる要素があったならば幸いです。 会場BGMでお声はあまり聞き取れなかったのですが 配信画面をチラ見すると見守ってくださる方々がいらっしゃって、むちゃくちゃ捗りました笑 カメラの向こうで反応してくださった皆様ありがとうございます。 そしてweb在廊のタイミングが合わずに見られなかった方々はすみません…! 普段はラフ兼下書きをスライドショーで流してありました。 あの状態からペン入れをしていくのですが、汚い走り書きや箇所によって書き込みがえらい違うなど なかなかお恥ずかしいところを丸々お見せした形になります。
そして会場を彩ってくれたお花やバルーンフラワー、シャンパンなどもありがとうございます! フォーマルなスーツ姿のみんながメインだったので綺麗なお花達がより一層展示を華やかにしてくれて感激でした。
あっという間に過ぎ去ってしまった開催期間ですが 多くの方に足を運んでいただき心より感謝申し上げます。 ワンエン部屋とか神とか扇風機とかおだんごペンとか アンケ結果QRとかよるあさ香水テスターだとか… 会場でしか味わえない特別感を感じていただけたなら本望です。 もしまた次の機会があったならば、今回ご来場が叶わなかった皆様にも来ていただけるよう精進してまいります。
携わってくださった皆様、そしてご来場くださった皆様に感謝を込めて
はらだ
同人誌、画集の通販について
▼現在同人誌2種と画集2種はBOOTHにて販売中です。 https://vanilla-gallery.booth.pm/
配送スケジュールに遅れが出ており、お待たせしてしまい大変申し訳ありません。 同人誌の発送はBOOTH倉庫さんに一任しているため ヴァニラ画廊さんでは明確な回答ができないそうです。 ご不明な点ございましたらBOOTHさんまでよろしくお願いいたします。
多めに刷ったので在庫に余裕はあるとは思いますが 同人誌表紙にも記載してある通り、紙本が無くなり次第電子書籍として配信予定です。
【追記】2/17
画集、同人誌の配送について
BOOTH倉庫さんの入荷・発送遅延が継続して発生しており、お時間を頂戴しており大変申し訳ございません。 本自体はヴァニラさんから遅延なく倉庫へ発送しており、 BOOTH倉庫さんの作業が完了するのを待っている状況です。 在庫も十分にございます。
購入してくださったみなさまには大変なご不便をおかけして申し訳ございません。 個展ご来場の方となるべく時差なくお手元に届けられるよう、初日と同時に通販開始していただいたのですがBOOTHさんの繁忙期と重なってしまう等、見通しが甘かったです。
個人的にもBOOTHさんへお問い合わせしたところ 各方面調節を行いつつ作業進行中ですとのことでした。 注文時期によるかとは思いますが順に発送してくださると思いますので何卒よろしくお願いいたします。 せっかく早めのご注文をいただいたところ心苦しいのですが今しばらくお待ちくださいませ。
【追記】2/25
BOOTH倉庫さんの入荷・発送遅延 について 現在、 配送がスタートし順次手配を行っているそうです。 お届けまで今しばらくお待ちくださいませ…! 同人誌表紙に記載してある、紙本が無くなり次第電子書籍化についてですが まだ紙本の在庫に余裕があるためしばらくは予定は無さそうです。
グッズの通販について
2月11日正午〜 ▼ヴァニラ画廊WEBストアにて一部グッズが通販開始いたします。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/vanilla-gallery/a4cfa4e9a4.html
グッズも同人誌もまとめられればよかったのですが 18禁のものも含まれるため同人誌類はBOOTHさんでの取り扱いとなっております。 大変お手数おかけしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。
最新の情報は@vanilla_gallery、 @harada_infoにて発信してまいります。
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【小説】The day I say good-bye (3/4)【再録】
(2/4)はこちらから→(https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/647000556094849024/)
「あー、もー、やんなっちゃうよなー」
河野帆高はシャーペンをノートの上に投げ出しながらそう言って、後ろに大きく伸びをした。
「だいたいさー、宿題とか課題って意味がわからないんだよねー。勉強って自分のためにするもんじゃーん。先生に提出するためじゃないじゃーん。ちゃんと勉強してれば宿題なんて出さなくてもいいじゃーん」
「いや、よくないと思う」
「つーか何この問題集。分厚いくせにわかりにくい問題ばっか載せてさー。勉強すんのは俺らなんだから、問題集くらい選ばせてくれたっていーじゃんね」
「そんなこと言われても……」
僕の前には一冊の問題集があった。
夏休みの宿題として課されていたものだ。その大半は解答欄が未だ空白のまま。言うまでもないが、僕のものではない。帆高のものだ。どういう訳か僕は、やつの問題集を解いている。
その帆高はというと、また別の問題集をさっきまでせっせと解いていた。そっちは先日のテストが終わったら提出するはずだったものだ。毎回、テスト範囲だったページの問題を全て解いて、テスト後に提出するのが決まりなのだ。帆高はかかとを踏み潰して上履きを履いている両足をばたつかせ、子供みたいに駄々をこねている。
「ちゃんと期限までにこつこつやっていればこんなことには……」
「しぬー」
「…………」
つい三十分前のことだ。放課後、さっさと帰ろうと教室で荷物をまとめていた僕のところに、帆高は解答欄が真っ白なままの問題集を七冊も抱えてやってきた。激しく嫌な予感がしたが、僕は逃げきれずやつに捕らえられてしまった。さすが、毎日バスケに勤しんでいる人間は、同じ昼休みを昼寝で過ごす僕とは俊敏さが違う。
帆高は夏休みの課題を何ひとつやっていなかった。テスト後に提出する課題も、だ。そのことを教師に叱責され、全ての課題を提出するまで、昼休みのバスケ禁止令と来月の文化祭参加禁止令が出されたのだという。
それに困った帆高はようやく課題に着手しようと決意したらしいが、僕はそこに巻き込まれたという訳だ。一体どうして僕なのだろうか。そんな帆高だが、この間のテストでは学年三位の成績だというので、教師が激怒するのもわかるような気がする。
「…………どうして、保健室で勉強してるの」
ベッドを覆うカーテンの隙間から頭の先を覗かせてそう訊いてきたのは、河野ミナモだった。帆高とは同じ屋根の下で暮らすはとこ同士だというが、先程から全くやつの方を見ようとしていない。
そう、ここは保健室だ。養護教諭は今日も席を外している。並んだベッドで休んでいるのは保健室登校児のミナモだけだ。
「教室は文化祭の準備で忙しくて追い出されてさ。あ、ミナモ、俺にも夏休みの絵、描いてよ。なんでもいいからさ」
帆高は鞄からひしゃげて折れ曲がった白紙の画用紙を取り出すと、ミナモへ手渡す。ミナモはしばらく黙っていたが、やがて帆高の方を見もしないまま、画用紙をひったくるように取るとカーテンの内側へと消えた。
帆高が僕の耳元で囁く。
「こないだ、あんたと仲良くなったって話をしたら、少しは俺と向き合ってくれるようになったんだ。ミナモ、あんたのことは結構信頼してるんだな」
へぇ、そうだったのか。僕がベッドへ目を向けた時、ミナモは既にカーテンを閉め切ってその中に閉じこもってしまっていた。耳を澄ませれば鉛筆を走らせる音が微かに聞こえてくる。
「そう言えば、あんたのクラスは文化祭で何やんのー?」
「なんだったかな……確か、男女逆転メイド・執事喫茶?」
「はー? まじでー?」
帆高はけらけらと笑った。
「男女逆転ってことは、あんたもメイド服とか着る訳?」
「……そういうことなんじゃない?」
「うひゃー、そりゃ見物だなーっ!」
「あんたのとこは?」
「俺のとこはお化け屋敷」
それはまた無難なところだな。こいつはお化けの恰好が似合いそうだ、と考えていると、
「そういやさ、クラスで思い出したんだけど、」
と帆高は言った。
「あんたのとこ、クラスでいじめとかあったりする?」
「さぁ、どうだろ……。僕はよく知らないけど」
いじめ、と聞いて思い出すのは、あーちゃんのこと、ひーちゃんのこと。
「なんか三組やばいみたいでさー。クラスメイト全員から無視されてる子がいるんだってさ」
「ふうん」
「興味なさそうだなー」
「興味ないなぁ」
他人の心配をする余裕が、僕にはないのだから仕方ない。
そうだ、僕はいつだって、自分のことで精いっぱいだった。
「透明人間になったこと、ある?」
あの最後の冬、あーちゃんはそう僕に尋ねた。
あーちゃんは部屋の窓から、遠い空を見上げていた。ここじゃないどこかを見つめていた。どこか遠くを、見つめていた。蛍光灯の光が眼鏡のレンズに反射して、その目元は見えなかったけれど、彼はあの時、泣きそうな顔をしていたのかもしれない。
僕はその時、彼が発した言葉の意味がわからなかった。わかろうともしなかった。その言葉の本当の意味を知ったのは、あーちゃんが死んだ後のことだ。
僕は考えなかったのだ。声を上げて笑うことも、大きな声で怒ることも、人前で泣くこともなかった、口数の少ない、いつも無表情の、僕の大事な友人が、何を考え、何を思っていたのか、考えようともしなかった。
透明人間という、あの言葉が、あーちゃんが最後に、僕へ伸ばした手だった。
あーちゃんの、誰にも理解されない寂しさだった。
「――くん? 鉛筆止まってますよ?」
名前を呼ばれた気がして、はっとした。
いけない、やつの前で物思いにふけってしまった。
「ぼーっとして、どした? その問題わかんないなら、飛ばしてもいいよ」
いつの間にか帆高は問題集を解く作業を再開していた。流れるような筆致で数式が解き明かされていく。さすが、学年三位の優等生だ。問題を解くスピードが僕とは全然違う。
「……この問題集、あんたのなんだけどね」
僕がそう言うと帆高はまたけらけらと笑ったので、僕は溜め息をついてみせた。
「最近はどうだい? 少年」
相談室の椅子にふんぞり返るように腰を降ろし、長い脚を大胆に組んで、日褄先生は僕を見ていた。
「担任の先生に聞いたよ」
彼女はにやりと笑った。
「少年のクラス、文化祭で男がメイド服を着るんだろう?」
「…………」
僕は担任の顔を思い浮かべ、どうして一番知られてはいけない人間にこの話をしたのだろうかと呪った。
「少年ももちろん着るんだろ? メイド服」
「…………」
「最近の中学生は面白いこと考えるなぁ。男女逆転メイド・執事喫茶って」
「…………」
「ちゃんとカメラ用意しないとなー」
「…………先生、」
「せんせーって呼ぶなっつってんだろ」
「カウンセリングして下さい」
「なに、なんか話したいことあるの?」
「いや、ないですけど」
「じゃあ、いーじゃん」
「真面目に仕事して下さい」
そもそも、今日は日褄先生の方から、カウンセリングに来いと呼び出してきたのだ。てっきり何か僕に話したいことがあるのかと思っていたのに、ただの雑談の相手が欲しかっただけなんだろうか。
「昨日は市野谷んち行ってきた」
「そうですか」
「久しぶりに会ったよ、あの子に」
僕は床を見つめていた目線を、日褄先生に向けた。彼女は真剣な表情をしている。
「……会ったんですか、ひーちゃんに」
日褄先生のことを嫌い、その名を耳にすることも口にすること嫌い、会うことを拒み続けていた、あのひーちゃんに。
「なーんであの子はあたしを見ると花瓶やら皿やら投げつけてくるのかねぇ」
不思議だ不思議だ、とちっとも不思議に思っていなそうな声で言う。
「あの子は、変わらないね」
ありとあらゆるものが破壊され、時が止まったままの部屋で、二度と帰ってくることのない人を待ち続けているひーちゃん。
「あの子はまるで変わらない。小さい子供と同じだよ。自分の玩具を取り上げられてすねて泣いているのと同じだ」
「……ひーちゃんをそういう風に言わないで下さい」
「どうしてあの子をかばうんだい、少年」
「ひーちゃんにとって、あーちゃんは全てだったんですよ。そのあーちゃんが死んだんです。ショックを受けるのは、当然でしょう」
「違うね」
それは即答だった。ぴしゃりとした声音。
暖かい空気が遮断されたように。ガラス戸が閉められたように。
世界が遮断されたかのように。
世界が否定されたかのように。
「少年はそう思っているのかもしれないが、それは違う。あの子にとって、直正はそんなに大きな存在ではない」
「そんな訳、ないじゃないですか!」
「少年だって、本当はわかっているんだろ?」
「わかりません、そんなこと僕には――」
僕を見る日褄先生の目は、冷たかった。
そうだ。彼女はそうなのだ。相変わらずだ。彼女はカウンセラーには不向きだと思うほど、優しく、そして乱暴だ。
「少年はわかっているはずだ、直正がどうして死んだのか」
「…………先生、」
「せんせーって呼ぶなって」
「僕は、どうすればよかったんですか?」
「少年はよく頑張ったよ」
「そんな言葉で誤魔化さないで下さい、僕はどうすれば、ひーちゃんをあんな風にしなくても、済んだんですか」
忘れられない。いつ会っても空っぽのひーちゃんの表情。彼女が以前のように笑ったり泣いたりするには、どうしても必要な彼はもういない。
「後悔してるの? 直正は死んでないって、嘘をついたこと」
「…………」
「でもね少年、あの子はこれから変わるつもりみたいだよ」
「え……?」
ひーちゃんが、変わる?
「どういう、ことですか……?」
「市野谷が、学校に行くって言い出したんだよ」
「え?」
ひーちゃんが、学校に来る?
あーちゃんが帰って来ないのにどうして学校に通えるの、と尋ねていたひーちゃんが、あーちゃんがいない毎日に怯えていたひーちゃんが、学校に来る?
あーちゃんが死んだこの学校に?
あーちゃんはもう、いないのに?
「今すぐって訳じゃない。入学式さえ来なかったような不登校児がいきなり登校するって言っても、まずは受け入れる体勢を整えてやらないといけない。カウンセラーをもうひとり導入するとかね」
「でも、一体どうして……」
「それはあたしにもわからない。本当に唐突だったからね」
「そんな……」
待つんじゃなかったのか。
あーちゃんが帰って来るまで、ずっと。
ずっとそこで。去年のあの日で。
「あたしは、それがどんな理由であろうとも、あの子にとって良いことになればそれでいいと思うんだよ」
日褄先生はまっすぐ僕を見ていた。脚を組み替えながら、言う。
「少年は、どう思う?」
僕の腕時計の針が止まったのは、半月後に文化祭が迫ってきていた、九月も終わりの頃だった。そしてそれに気付いたのは、僕ではなく、帆高だった。
「ありゃ、時計止まってるじゃん、それ」
「え?」
帆高の課題は未だに終わっておらず、その日も保健室で問題集を広げて向き合っていた。何気なく僕の解答を覗き込んだ帆高が、そう指摘したのだ。
言われて見てみれば、今は放課後だというのに、時計の針は昼休みの時間で止まっていた。ただいつ止まったのかはわからない。僕は普段、その時計の文字盤に注意を向けることがほとんどないのだ。
「電池切れかな」
「そーじゃん? ちょっと貸してみ」
帆高がシャープペンシルを置いて手を差し出してきたので、僕はそっと時計のベルトを外し、その手に乗せる。時計を外し��手首の内側がやつに見えないように気を付ける。
黒い、プラスチックの四角い僕の時計。
僕の左手首の傷を隠すための道具。
帆高はペンケースから細いドライバーを取り出すと、文字盤の裏の小さなネジをくるくると器用に外していた。それにしてもどうして、こんな細いドライバーを持ち歩いているんだろうか、こいつは。
「あれ?」
問題集のページの上に転がったネジを、なくさないように消しゴムとシャーペンの間に並べていると、文字盤裏のカバーを外した帆高が妙な声を上げる。
そちらに目をやると、ちょうど何かが宙を舞っているところだった。それは小さな白いものだった。重力に逆らえるはずもなく、ひらひらと落下していく。帆高の手から逃れたそれは、机の上に落ちた。
「なんだこれ」
それは紙切れだった。ほんとうに小さな紙切れだ。時計のカバーの内側に貼り付いていたものらしい。僕はそれを中指で摘まんだ。摘まんで、
「…………え?」
摘まんで、ゴミかと思っていた僕はそれを捨てようと思って、そしてそれに気が付いた。その小さな紙切れには、もっと小さな文字が記されている。
図書室 日本の野生のラン
「……図書室?」
どくん、と。
突然、自分の心臓の鼓動がやけに耳に響いた。なぜか急に息苦しい気分になる。嫌な胸騒ぎがした。
――うーくん、
誰かが僕の名を呼んでいる。
「どうした?」
僕の異変に気付いた帆高が身を乗り出して、僕の指先の紙を見やる。
「……日本の野生のラン?」
――うーくん、
僕のことを呼んでいる。
「なんだこれ? なんかの暗号?」
暗号?
違う、これは暗号じゃない。
これは。
――うーくん、
僕を呼んでいるのは、一体誰だ?
「日本の野生のラン、図書室……」
考えろ。
考えろ考えろ考えろ。
これは一体、どういうことだ?
――うーくん、
知っている。わかっている。これは、恐らく……。
「図書室……」
今になって?
今日になって?
どうしてあの日じゃないんだ。
どうしてあの時じゃないんだ。
これはそう、きっと最後の……。
――うーくん、この時計あげるよ。
「ああ……」
耳鳴り。世界が止まる音。夏のサイレン。蝉しぐれ。揺れる青色は空の色。記憶と思考の回路が全て繋がる。
「あーちゃんだ…………」
「英語の課題をするのに辞書を借りたいので、図書室を利用したいんですけど、鍵を借りていってもいいですかー?」
帆高がそう言うと、職員室にいた教師はたやすく図書室の鍵を貸してくれた。
「そういえば河野くん、まだ宿題提出してないんだって? 担任の先生怒ってたわよ」
通りすがりの他の教師がそう帆高に声をかける。やつは笑って答えなかった。
「じゃー、失礼しましたー」
けらけら笑いながら職員室を出てくると、入口の前で待っていた僕に、「じゃあ行こうぜ」と声をかけて歩き出す。僕はそれを追うように歩く。
「ほんとにそうな訳?」
階段を上りながら、振り返りもせずに帆高が問いかけてくる。
「なにが?」
「ほんとにさっきのメモ、あんたの自殺した友達が書いたもんなの?」
「…………恐らくは」
僕が頷くと、信じられないという声で帆高は言う。
「にしても、なんだよ、『野生の日本のラン』って」
「『日本の野生のラン』だよ」
「どっちも同じだろー」
放課後の校内は文化祭の準備で忙しい。廊下にせり出した各クラスの出し物の準備物やら、ダンボールでできた看板やらを踏まないようにして図書室へと急ぐ。途中、紙とビニール袋で作られたタコの着ぐるみを着た生徒とすれ違った。帆高がそのタコに仲良さげに声をかけているところを見ると、こいつの知り合いらしい。こいつにはタコの友人もいるのか。
この時期の廊下は毎年混沌としている。文化祭の開催時期がハロウィンに近いせいか、クラスの出し物等もハロウィンに感化されている。まるで仮装行列だ。そんな僕も文化祭当日にはクラスの女子が作ってくれたメイド服が待っている。まだタコの方がましだった。
がちゃがちゃ、と乱暴に鍵を回して帆高は図書室の扉を開けてくれた。
閉め切られた図書室の、生ぬるい空気が顔に触れる。埃のにおいがする。それはあーちゃんのにおいに似ていると思った。
「『日本の野生のラン』って、たぶん植物図鑑だろ? 図鑑ならこっちだぜ」
普段あまり図書室を利用しない僕を帆高がひょいひょいと手招きをした。
植物図鑑が並ぶ棚を見る。植物図鑑、野山の樹、雑草図鑑、遊べる草花、四季折々の庭の花、誕生花と花言葉……。
「あっ…………た」
日本の野生のラン。
色褪せてぼろぼろになっている、背表紙の消えかかった題字が僕の目に止まった。恐る恐る取り出す。小口の上に埃が積もっていた。色褪せていたのは日に晒されていた背表紙だけのようで、両側を園芸関係の本に挟まれていた表紙と裏表紙には、名前も知らないランの花の写真が鮮やかな色味のままだった。ぱらぱらとページをめくると、日本に自生しているランが写真付きで紹介されている本。古い本のようだ。ページの端の方が茶色くなっている。
「それがなんだっつーんだ?」
帆高が脇から覗き込む。
「普通の本じゃん」
「うん……」
最初から最後まで何度もページをめくってみるが、特に何かが挟まっていたり、ページに落書きされているようなこともない。本当に普通の本だ。
「なんか挟まっていたとしても、もう抜き取られている可能性もあるぜ」
「うん……」
「にしても、この本がなんなんだ?」
腕時計。止まったままの秒針。切れた電池。小さな紙。残された言葉は、図書室 日本の野生のラン。書いたのはきっと、あーちゃんだ。
――うーくん、この時計あげるよ。
この時計をくれたのはあーちゃんだった。もともとは彼の弟、あっくんのものだったが、彼が気に入らなかったというのであーちゃんが僕に譲ってくれたものだ。
その時彼は言ったのだ、
「使いかけだから、電池はすぐなくなるかもしれない。でもそうしたら、僕が電池を交換してあげる」
と。
恐らくあーちゃんは、僕にこの時計をくれる前、時計の蓋を開け、紙を入れたのだ。こんなところに紙を仕込める人は、彼しかいない。
にしてもどういうことだろう、図書室 日本の野生のラン。この本がなんだと言うのだろう。
てっきりこの本に何か細工でもしてあるのかと思ったけれど、見たところそんな部位もなさそうだ。そもそも、本を大切にしていたあのあーちゃんが、図書室の本にそんなことをするとは思えない。でもどうして、わざわざ図書室の本のことを記したのだろう。図書室……。
「あ……」
図書室と言えば。
「貸出カード……」
本の一番後ろのページを開く。案の定そこには、貸出カードを仕舞うための、紙でできた小さなポケットが付いている。
中にはいかにも古そうな貸出カードが頭を覗かせている。それをそっと手に取って見てみると、そこには貸出記録ではない文字が記してあった。
資料準備室 右上 大学ノート
「……今度は資料準備室ねぇ」
ぽりぽりと頭を掻きながら、帆高は面倒そうに言う。
「一体、なんだって言うんだよ」
「……さぁ」
「行ってみる?」
「…………うん」
僕は本を棚に戻す。元通り鍵を閉め、僕らは図書室を後にした。
図書室の鍵は後で返せばいいだろ、という帆高の発言に僕も素直に頷いて、職員室には寄らずに、資料準備室へ向かうことにした。
またもや廊下でタコとすれ違った。しかも今度は歩くパイナップルと一緒だ。なんなんだ一体。映画の撮影のためにその恰好をしているらしいが、どんな映画になるのだろう。「戦え! パイナップルマン」と書かれたたすきをかけて、ビデオカメラを持った人たちがタコとパイナップルを追いかけるように速足で移動していった。
「そういえばさ、」
僕は彼らから帆高へ目線を移しながら尋ねた。
「資料準備室、鍵、いるんじゃない?」
「あー」
「借りて来なくていいの?」
「貸して下さいって言って、貸してくれるような場所じゃないだろ」
資料準備室の中には地球儀やら巨大な世界地図やら、あとはなんだかよくわからないものがいろいろ入っている。生徒が利用することはない。教師が利用することもあまりない。半分はただの物置になっているはずだ。そんな部屋に用事があると言ったところで、怪しまれるだけで貸してはくれないだろう。いや、この時期だし、文化祭の準備だと言えば、なんとかなるかもしれないけれど。
「じゃ、どうする気?」
「あんたの友達は、どうやってその部屋に入ったと思う?」
そう言われてみればそうだ。あーちゃんはそんな部屋に、一体何を隠したというのだ。そして、どうやって?
「良いこと教えてやるよ、――くん」
「……なに?」
帆高は僕の名を呼んだのだと思うが、聞き取れなかった。
やつは唇の端を吊り上げて、にやりと笑う。
「資料準備室って、窓の鍵壊れてるんだよ」
「はぁ……」
「だから窓から入れるの」
「資料準備室って、三階……」
「ベランダあんだろ、ベランダ」
三階の廊下、帆高は非常用と書かれた扉を開けた。それは避難訓練の時に利用する、三階の全ての教室のベランダと繋がっている通路に続くドアだ。もちろん、普段は生徒の使用は禁止されている。と思う、たぶん。
「行こうぜ」
帆高が先を行く。僕がそれを追う。
日が傾いてきたこともあり、風が涼しかった。空気の中に、校庭の木に咲いている花のにおいがする。空は赤と青の絵具をパレットでぐちゃぐちゃにしたような色だった。あちこちの教室から、がやがやと文化祭の準備で騒がしい声が聞こえてくる。ベランダを歩いていると、なんだか僕らだけ、違う世界にいるみたいだ。
「よいっ、しょっと」
がたんがたんと立て付きの悪い窓をやや乱暴に開けて、帆高がひょいと資料準備室の中へと入る。僕も窓から侵入する。
「窓、閉めるなよ。万が一開かなくなったらやばいからな」
「わかった」
「さて、資料準備室、右上、大学ノート、だったっけ? 右上、ねぇ……」
資料準備室の中は、物が所せましと置かれていた。大きなスチールの棚から溢れ出した物が床に積み上げられ、壊れた机や椅子が無造作に置かれ、僕らの通り道を邪魔している。どんな物にも等しく埃が降り積もっていて、蜘蛛の巣が縦横無尽に走っている。
「右上っちゃー、なんのことだろうな」
ズボンに埃が付かないか気にしながら、帆高が並べられた机の間を器用にすり抜けた。僕は部屋の中を見回していると、ふと、棚の中に大量のノートらしき物が並べられているのを見つけた。
僕はその棚に苦労して近付き、手を伸ばしてノートを一冊取り出してみる。
「……昭和六十三年度生徒会活動記録」
表紙に油性ペンで書かれた文字を僕が読み上げると、帆高が、
「生徒会の産物か」
と言った。
「右上って、この棚の右上ってことじゃないかな」
「ああ。どうだろうな、ちょっと待ってろ」
帆高は頷くと、一番下の段に足をかけて棚によじ登ると、最上段の右側に置いてあるノートを無造作に二十冊ほど掴んで降ろしてくれた。それを机の上に置くと、埃が空気に舞い上がる。ノートを一冊一冊見ていくと、一冊だけ、表紙に文字の記されていないノートがあった。
「それじゃね?」
棚からぴょんと飛び降りた帆高が言う。
僕はそのノートを手に取り、表紙をめくった。
うーくんへ
たったそれだけの、鉛筆で書かれた、薄い文字。
「……これだ」
次のページをめくる。
うーくんへ
きみがこれを読む頃には、とっくに僕は死んでいるんだろうね。
きみがこのノートを手に取ってくれたということは、僕がきみの時計の中に隠したあのメモを見てくれたということだろう? そして、あの図書室の本を、ちゃんと見つけてくれたということだろう?
きみがメモを見つけた時、どこか遠いところに引っ越していたり、中学校を既に卒業していたらどうしようかと、これを書きながら考えているけれど、それはそれで良いと思う。図書室の本がなくなっていたり、このノートが捨てられてしまったりしていたらどうしようかとも思う。たとえ、今これを読んでいるきみがうーくんではなかったとしても、僕はかまわない。
これでも考えたんだ。他の誰でもなく、きみだけが、このノートを手に取る方法を。
これは僕が生きていたことを確かに証明するノートであり、これから綴るのは僕が残す最後の物語なのだから。
これは、僕のもうひとつの遺書だ。
「もうひとつの、遺書……」
声が震えた。
知らなかった。
あーちゃんがこんなものを残しているなんて知らなかった。
あーちゃんがこんなものを書いているなんて知らなかった。
彼が死んだ時、僕はまだ小学校を卒業したばかりだった。
あーちゃんは僕にメモを仕込んだ腕時計をくれ、それを使い続け、電池が切れたら交換すると信じていた。僕が自分と同じこの中学校に通って、メモを見て図書室を訪れると信じていた。あの古い本が破棄されることなく残っていて、貸出カードの文字がそのままであると信じていた。この部屋が片付けられることなく、窓が壊れたままで、ノートが残っていることを信じていた。
なによりも、僕がまだ、この世界に存在していることを信じていた。
たくさんの未来を信じていたのだ。自分はもう、いない未来を。
「目的の物は、それでいーんだろ?」
帆高の目は、笑っていなかった。
「じゃ、ひとまず帰ろうぜ。俺の英語の課題、まだ終わってない」
それに図書室の鍵も、返さなくちゃいけないし。そう付け加えるように言う。
「それは後でゆっくり読めよ。な?」
「……そうだね」
僕は頷いて、ノートを閉じた。
うーくんへ
きみがこれを読む頃には、とっくに僕は死んでいるんだろうね。
そんな出だしで始まっ���あーちゃんの遺書は、僕の机の上でその役目を終えている。
僕は自分の部屋のベッドに仰向けに寝転がって、天井ばかりを眺めていた。ついさっきまで、ノートのページをめくり、あーちゃんが残した言葉を読んでいたというのに、今は眠気に支配されている。
ついさっきまで、僕はその言葉を読んで泣いていたというのに。ページをめくる度、心が八つ裂きにされたかのような痛みを、繰り返し繰り返し、感じていたというのに。
ノートを閉じてしまえばなんてことはない、それはただの大学ノートで、そこに並ぶのはただの筆圧の弱い文字だった。それだけだ。そう、それだけ。それ以上でもそれ以下でもなく、ただ「それだけ」であるという事実だけが、淡々と横たわっている。
事実。現実。本当のこと。本当に起こったこと。もう昔のこと。以前のこと。過去のこと。思い出の中のこと。
あーちゃんはもういない。
どこにもいない。これを書いたあーちゃんはもういない。歴史の教科書に出てくる人たちと同じだ。全部全部、昔のことだ。彼はここにいない。どこにもいない。過去のこと。過去のひと。過去のもの。過去。過去そのもの。もはやただの虚像。幻。夢。嘘。僕がついた、嘘。僕がひーちゃんについた、嘘。あーちゃんは、いない。いない。いないいないいない。
ただそれだけの、事実。
あーちゃんのノートには、生まれ育った故郷の話から始まっていた。
彼が生まれたのは、冬は雪に閉ざされる、北国の田舎。そこに東京から越してきた夫婦の元に生まれた彼は、生まれつき身体が弱かったこともあり、近所の子供たちとは馴染めなかった。
虫捕りも魚釣りもできない生活。外を楽しそうに駆け回るクラスメイトを羨望の眼差しで部屋から見送る毎日。本屋も図書館もない田舎で、外出できないあーちゃんの唯一の救いは、小学校の図書室と父親が買ってくれた図鑑一式。
あーちゃんは昔、ぼろぼろの、表紙が取れかけた図鑑をいつも膝の上に乗せて熱心に眺めていた。破けたページに丁寧に貼られていたテープを思い出す。
学校で友達はできなかった。あーちゃんはいつもひとりで本を読んで過ごした。小学校に上がる以前、入退院を繰り返していた彼は、同年代との付き合い方がわかっていなかった。
きっかけは小さなことだった。
ひとりの活発なクラスメイトの男の子が、ある日あーちゃんに声をかけてきた。
サッカーをする人数が足りず、教室で読書をしていた彼に一緒に遊ばないかと声をかけてきたのだ。
クラスメイトに声をかけられたのは、その時が初めてだった。あーちゃんはなんて言えばいいのかわからず黙っていた。その子は黙り込んでしまったあーちゃんを半ば強引に、外に連れ出そうとした。意地悪をした訳ではない。その子は純粋に、彼と遊びたかっただけだ。
手を引かれ、引きずられるようにして教室から連れ出される。廊下ですれ違った担任の先生は、「あら、今日は鈴木くんもお外で遊ぶの?」なんて声をかける。あーちゃんは抵抗しようと首を横に振る。なんとかして、自分は嫌なことをされているのだと伝えようとする。だけれどあーちゃんの手を引くそのクラスメイトは、にっこり笑って言った。
「きょうはおれたちといっしょにサッカーするんだ!」
ただ楽しそうに。悪意のない笑顔。害意のない笑顔。敵意のない笑顔。純粋で、率直で、自然で、だから、だからこそ、最も忌むべき笑顔で。
あーちゃんの頭の中に言葉が溢れる。
ぼくはそとであそびたくありません。むりやりやらされようとしているんです。やめてっていいたいんです。たすけてください。
しかしその言葉が声になるよりも早く、先生はにっこり笑う。
「そう。良かったわ。休み時間はお外で遊んだ方がいいのよ。本は、おうちでも読めるでしょう?」
そうして背を向けて、先生は行ってしまう。あーちゃんの腕を引く力は同い年とは思えないほどずっと力強く、彼の身体は廊下を引きずられていく。
子供たちの笑い声。休み時間の喧騒。掻き消されていく。届かない。口にできない言葉。消えていく。途絶えていく。まるで、死んでいくように。
あーちゃんは、自分の気持ちをどうやって他者に伝えればいいのか、わかっていなかった。彼に今まで接してきた大人たちは、皆、幼いあーちゃんの声に耳を傾けてくれる人たちばかりだった。両親、病院の医師や看護師。小さい声でぼそぼそと喋るあーちゃんの言葉を、辛抱強く聞いてくれた。
自分で言わなければ他人に伝わらないということも、幼いあーちゃんは理解していなかった。どうすれば他人に伝えればいいのか、その方法を知らなかった。彼は他人との関わり方がわからなかった。
だからあーちゃんは、持っていた本で、さっきまで自分が机で読んでいた本で、ずっと手に持ったままだったその分厚い本で、父親に買ってもらった恐竜の図鑑で、その子の頭を殴りつけた。
一緒に遊ぼう、と誘ってくれた、初めて自分に話しかけてくれたクラスメイトを。
まるで自然に、そうなることが最初から決まっていたかのように、力いっぱい腕を振り上げ、渾身の力で、その子を殴った。
あーちゃんを引っ張っていた手が力を失って離れていく。まるで糸が切れた人形のように、その子が倒れていく。形相を変えて駆け寄って来る先生。目撃した児童が悲鳴を上げる。何をやっているの、そう先生が怒鳴る。誰かに怒鳴られたのは、初めてだった。
倒れたその子は動かなかった。
たった一撃だった。そんなつもりではなかった。あーちゃんはただ伝えたいだけだった。言葉にできなかった自分の気持ちを、知ってほしいだけだった。
その一撃で、あーちゃんの世界は木っ端微塵に破壊された。
彼の想いは、誰にも届くことはなかった。
その子の怪我はたいしたことはなく、少しの間意識を失っていたけれど、すぐに起き上がれるようになった。病院の検査でも異常は見つからなかった。
あーちゃんの両親は学校に呼び出され、その子の親にも頭を下げて謝った。
あーちゃんはもう、口を開こうとはしなかった。届かなかった想いをもう口にしようとはしなかった。彼はこの時に諦めてしまったのだ。誰かにわかってもらうということも、そのために自分が努力をするということも。
そうしてこの時から、彼は透明人間になった。
「ママがね、『すずきくんとはあそんじゃだめよ』って言うの」
「うちのママも言ってた」
「あいつ暗いよなー、いっつも本読んでてさ」
「しゃべってもぼそぼそしてて聞きとれないし」
「『ヨソモノにろくなやつはいない』ってじーちゃん言ってた」
「ヨソモノって?」
「なかまじゃないってことでしょ」
あーちゃんが人の輪から外れたのか、それとも人が離れていったのか。
あーちゃんはクラスの中で浮くようになり、そうしてそれは嫌がらせへと変わっていった。
眼鏡。根暗。ガイジン。国に帰れよ。ばーか。
投げつけられる言葉をあーちゃんは無視した。まるで聞こえていないかのように。
あーちゃんは何も言わなかった。嫌だと口にすることはしなかった。けれど、彼の足は確実に学校から遠ざかっていった。小学二年生に進級した春がまだ終わり切らないうちに、あーちゃんは学校へ行けなくなった。
そしてその一年後に、あーちゃんは僕の住む団地へとやって来た。
笑うことも、泣くことも、怒ることもなく。ただ何よりも深い絶望だけを、その瞳に映して。ハサミで乱暴に傷つけられた、ぼろぼろのランドセルを背負って。
彼のことを、僕が「あーちゃん」と呼んでいるのはどうしてなんだろう。
彼の名前は、鈴木直正。「あーちゃん」となるべき要素はひとつもない。
あーちゃんの弟のあっくんの名前は、鈴木篤人。「あつひと」だから、「あっくん」。
「あっくん」のお兄さんだから、「あーちゃん」。
自分でそう呼び始めたのに、僕はそんなことまでも忘れていた。
思い出させてくれたのは、あーちゃんのノート。彼が残した、もうひとつの遺書。
あーちゃんたち一家がこの団地に引っ越して来た時、僕と最初に親しくなったのはあーちゃんではなく、弟のあっくんの方だった。
あっくんはあーちゃんの三つ年下の弟で、小柄ながらも活発で、虫捕り網を片手に外を駆け回っているような子だった。あーちゃんとはまるで正反対だ。だけれど、あっくんはひとりで遊ぶのが好きだった。僕が一緒に遊ぼうとついて行ってもまるで相手にされないか、置いて行かれることばかりだった。ひとりきりが好きなところは、兄弟の共通点だったのかもしれない。
あっくんと遊ぼうと思って家を訪ねると、彼はとっくに出掛けてしまっていて、大人しく部屋で本を読んでいるあーちゃんのところに辿り着くのだ。
「いらっしゃい」
あーちゃんはいつも、クッションの上に膝を丸めるようにして座り、壁にもたれかかるようにして分厚い本を読んでいた。僕が訪れる時は大抵そこから始まって、僕の来訪を確認するためにちらりとこちらを見るのだ。開け放たれた窓からの逆光で、あーちゃんの表情はよく見えない。かけている銀縁眼鏡がぎらりと光を反射して、それからやっと、少し笑った彼の瞳が覗く。今思えば、それはいつだって作り笑いみたいな笑顔だった。
最初のうちはそれで終わりだった。
あーちゃんは僕がいないかのようにそのまま本を読み続けていた。僕が何か言うと、迷惑そうに、うざったそうに、返事だけはしてくれた。それもそうだ。僕はあーちゃんからしてみれば、弟の友達であったのだから。
だけれどだんだんあーちゃんは、渋々、僕を受け入れてくれるようになった。本や玩具を貸してくれたり、プラモデルを触らせてくれたり。折り紙も教えてもらった。ペーパークラフトも。彼は器用だった。細くて白い彼の指が作り出すものは、ある種の美しさを持っていた。不器用で丸々とした、子供じみた手をしていた僕は、いつもそれが羨ましかった。
ぽつりぽつりと会話も交わした。
あーちゃんの言葉は、簡単な単語の組み合わせだというのに、まるで詩のように抽象的で、現実味がなく、掴みどころがなかった。それがあーちゃんの存在そのものを表しているかのように。
僕はいつの頃からか彼を「あーちゃん」と呼んで、彼は僕を「うーくん」と呼ぶようになった。
うーくんと仲良くできたことは、僕の人生において最も喜ばしいことだった。
それはとても幸福なことだった。
うーくんはいつも僕の声に、耳を傾けようとしてくれたね。僕はそれが懐かしくて、嬉しかった。僕の気持ちをなんとか汲み取ろうとしてくれて、本当に嬉しかった。
僕の言葉はいつも拙くて、恐らくほとんど意味は通じなかったんじゃないかと思う。けれど、それでも聞いてくれてありがとう。耳を塞がないでいてくれて、ありがとう。
ノートに記された「ありがとう」の文字が、痛いほど僕の胸を打つ。せめてその言葉を一度でも、生きている時に言ってくれれば、どれだけ良かったことだろう。
そうして、僕とあーちゃんは親しくなり、そこにあの夏がやって来て、ひーちゃんが加わった。ひーちゃんにとってあーちゃんが特別な存在であったように、あーちゃんからしてもひーちゃんは、特別な存在だった。
僕とあーちゃんとひーちゃん。僕らはいつも三人でいたけれど、三角形なんて初めから存在しなかった。僕がそう信じていたかっただけで、そこに最初から、僕の居場所なんかなかった。僕は「にかっけい」なんかじゃなくて、ただの点にしか過ぎなかった。
僕が死んだことで、きっとひーちゃんは傷ついただろうね。
傷ついてほしい、とすら感じる僕を、うーくんは許してくれるかな。きっときみも、傷ついただろう? もしかしたら、うーくんがこのノートを見つけた時、きみは既に僕の死の痛みから立ち直っているかもしれない。そもそも僕の死に心を痛めなかったかもしれないけれどね。
こんな形できみにメッセージを残したことで、きみは再び僕の死に向き合わなくてはいけなくなったかもしれない。どうか僕を許してほしい。このノートのことを誰かに知られることは避けたかった。このノートはきみだけに読んでほしかった。
きみが今どうしているのか、僕には当然わからないけれど、どうか、きみには生きてほしい。できるなら笑っていてほしい。ひーちゃんのそばにいてほしい。僕は裏切ってしまったから。あの子との約束を、破ってしまったから。
「約束」という文字が、僅かに震えていた。
約束?
あーちゃんとひーちゃんは、何か約束していたのだろうか。あのふたりだから、約束のひとつやふたつ、していたっておかしくはない。僕の知らないところで。
うーくん。
今まできみが僕と仲良くしてくれたことは本当に嬉しかった。きみが僕にもたらしてくれたものは大きい。きみと出会ってからの数年間は、僕が思っていたよりもずっと楽しかった。うーくんがどう思っているのかはわからないけれどね。
ひーちゃんも、よくやってくれたと思ってる。僕が今まで生きてこられたのは、ふたりのおかげでもあると思ってるんだ。
けれど僕は、どうしようもないくらい弱い人間だ。弱くて弱くて、きみやひーちゃんがそばにいてくれたというのに、僕は些細な出来事がきっかけで、きみたちと過ごした時間を全てなかったことにしてしまうんだ。
気が付くと、自分がたったひとりになっているような気分になる。うーくんもひーちゃんも、本当は嫌々僕と一緒にいるのであって、僕のことなんか本当はどうでも��い存在だと思っている、なんて考えてしまう。きみは、「そうじゃない」と言ってくれるかもしれないが、僕の心の中に生まれた水溜まりは、どんどん大きくなっていくんだ。
どうせ僕は交換可能な人間で、僕がいなくなってもまた次の代用品がやってきて、僕の代わりをする。僕の居た場所には他人が平気な顔をして居座る。そして僕が次に座る場所も、誰か他人が出て行った後の場所であって、僕もまた誰かの代用品なんだ、と考えてしまう。
よく考えるんだ。あの時どうすれば良かったんだろうって。僕はどこで間違えてしまったんだろうって。
カウンセラーの日褄先生は、僕に「いくらでもやり直しはできるんだ」って言う。でもそんなことはない。やり直すことなんかできない。だって、僕は生きてしまった。もう十四年間も生きてしまったんだ。積み上げてきてしまったものを、最初からまた崩すなんてことはできない。間違って積んでしまった積み木は、その年月は、組み直すことなんかできない。僕は僕でしかない。鈴木直正でしかない。過去を清算することも、変更することもできない。僕は、僕であるしかないんだ。そして僕は、こんな自分が大嫌いなんだ。
こんなにも弱く、こんなにも卑怯で、こんなにも卑屈な、ひねまがった僕が大嫌いだ。
でもどうしようもない。ひねまがってしまった僕は、ひねまがったまま、また積み上げていくしかない。ひねまがったままの土台に、ひねまがったまま、また積み上げていくしか。どんなに新しく積み上げても、それはやっぱりひねまがっているんだ。
僕はもう嫌なんだ。間違いを修正したい。修正することができないのなら、いっそなかったことにしたい。僕の今までの人生なんてなかったことにしたい。僕にはもう何もできない。何もかもがなくなればいい。そう思ってしまう。そう思ってしまった。泣きたくなるぐらい、死にたくなるぐらい、そう思ったんだ。
うーくん。
やっぱり僕は、間違っているんだろうと思う。
もう最後にするよ。うーくん、どうもありがとう。このノートはいらなくなったら捨ててほしい。間違っても僕の両親や、篤人、それからひーちゃんの目に晒さないでほしい。きみだけに、知ってほしかった。
きみだけには、僕のようになってほしくなかったから。
誰かの代わりになんて、なる必要ないんだ。
世界が僕のことを笑っているように、僕も世界を笑っているんだ。
そこで、あーちゃんの文字は止まっていた。
最後に「サヨナラ」の文字が、一度書いて消した痕が残っていた。
あーちゃんが僕に残したノートの裏表紙には、油性ペンで日付が書いてあった。
あーちゃんが空を飛んだ日の日付。恐らく死ぬ前に、これを書いたのだろう。そして屋上に登る前にこのノートを資料室の棚の中へと隠した。その前に図書室の本に細工し、それ以前にメモを忍ばせた時計を僕に譲ってくれた。一体いつから、あーちゃんは死のうとしていたんだろう。僕が思っているよりも、きっとずっと以前からなんだろう。
涙が。
涙が出そうだ。
どうして僕は、気付かなかったんだろう。
どうして僕は、気付いてあげられなかったんだろう。
一番側にいたのに。
一番一緒にいたのに。
一番僕が、彼のことをわかったつもりになっていて、それでいて、あーちゃんが何を思っていたのか、肝心なことは何もわかっていなかった。
僕は何を見ていたんだろう。何を聞いていたんだろう。何を考えていたのだろう。何を感じていたのだろう。
僕は何を、していたのだろう。
何をして生きていたんだろう。
あーちゃん。
あーちゃんあーちゃんあーちゃん。
僕は彼のたったひとりの友達だったというのに。
言えばよかった。言ってあげればよかった。言いたかった。
あーちゃんはひねまがってなんかないって。
あーちゃんはひとりなんかじゃないって。
あーちゃんは、透明人間なんかじゃ、ないんだって。
今さらだ。ほんとうに今さらだ。
僕は知らなかった。わからなかった。気付いてあげられなかった。最後まで。本当に最後まで。何もかも。
わかっていなかった。何ひとつ。
ずっと一緒にいたのに。
僕があーちゃんをちゃんと見ていなかったから、僕があーちゃんを透明にして、彼の見る世界を透明にしたのだ。
僕が彼の心に触れることができていたならば、あーちゃんはこんなもの書かなくても済んだのだ。わざわざ人目につかないところに隠して、こんなものを、こんなものを僕に読ませなくても済んだのだ。
僕は、こんなものを読まなくても済んだのに!
あーちゃんがたとえ、ひねまがっていても、ひとりぼっちだったとしても、透明だったとしても、それがあーちゃんだったのに。あーちゃんはあーちゃんだったのに。あーちゃんの代わりなんて、どこにもいないというのに。
ひーちゃんは今も、あーちゃんのことを待っているというのに。
あーちゃんはもういないのに。全部嘘なのに。僕がついた嘘なのに。あんなに笑って、でも少しも楽しそうじゃない。空っぽのひーちゃん。世界は暗くて、壊れていて、終了していて、破綻していて、もうどうしようもないぐらい完璧に、歪んでしまっているというのに。それでも僕の嘘を信じて、あーちゃんは生きていると信じて、生きているというのに。
僕はずっと勘違いをしていた。
あーちゃんが遺書に書き残した、「僕の分まで生きて」という言葉。
僕はあーちゃんの分まで生きたら、僕があーちゃんの代わりに生きたら、幸せになるような気がしていたんだ。あーちゃんの言葉を守っていれば、ご褒美がもらえるような、そんな風に思っていたんだ。
あーちゃんはもういない。
だから、誰も褒美なんかくれない。誰も褒めてなんてくれない。褒めてくれるはずのあーちゃんは、もういないのだから。
本当の意味で、あーちゃんの死を理解していなかったのはひーちゃんではなく、僕だ。
ひーちゃんはあーちゃんの死後、生きることを拒んだのだから。彼女はわかっていたのだ。生きていたって、褒美なんかないってことを。
それでも僕が選ばせた。選ばせてしまった。彼女に生きていくことを。
あーちゃんの分まで生きることを。
褒美もなければ褒めてくれる人ももういない。
それでも。
でもそれでも、生きていこうと。生きようと。この世界で。
あーちゃんのいない、この世界で。
いつだってそうだ。
ひーちゃんが正しくて、僕が間違っている。
ひーちゃんが本当で、僕は嘘なんだ。
「最低だな……僕は」
あーちゃんにもひーちゃんにも、何もしてあげられなかった。
「あーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
廊下どころか学校じゅうにまで聞こえそうな大絶叫を上げて、帆高が大きく伸びをした。
物思いにふけっていた僕は、その声にぎょっとしてしまった。
「終わったあああああああああああああああーっ!」
「うるさいよ……」
僕が一応注意しておいたけれど、帆高に聞こえているかは謎だ。
「終わった終わった終わったーっ!」
ひゃっほぉ! なんて言いながら、やつは思い切り保健室のベッドにダイブしている。舞い上がった埃が電灯に照らされている。
「帆高、気持ちはわかるけど……」
「終わったー! 俺は自由だああああああああーっ!」
「…………」
全く聞いている様子がない。あまりにうるさいので、このままでは教師に怒られてしまうかもしれない。そう、ここはいつもの通り、保健室だ。帆高のこの様子を見るに、夏休みの課題がやっと終わったところなのだろう。確かにやつの手元の問題集へ目をやると、最後の問題を解き終わったようだ。
喜ぶ気持ちはわかるが、はしゃぎすぎだ。どうしようかと思っていると、思わぬ人物が動いた。
すぱーんという小気味良い音がして、帆高は頭を抱えてベッドの上にうずくまった。やつの背後には愛用のスケッチブックを抱えた河野ミナモが立っている。隣のベッドから出てきたのだ。長い前髪でその表情はほとんど隠れてしまっているが、それでも彼女が怒っているということが伝わる剣幕だった。
「静かに、して」
僕が知る限り、ミナモはまだ帆高とろくに会話を交わしたことがない。これが僕の知る限り初めてふたりが言葉を交わしたのを見た瞬間だった。それにしてはあまりにもひどい。
ミナモはそれだけ言うとまたベッドへと戻り、カーテンを閉ざしてしまう。
「……にてしても、良かったね。夏休みの宿題が終わって」
「おー…………」
ミナモの一撃がそんなに痛かったのだろうか、帆高は未だにうずくまっているままだ。僕はそんなやつを見て、そっと苦笑した。
僕は選んだのだ。
あーちゃんのいないこの世界で、それでも、生きることを。
※(4/4)へ続く→https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/649989835014258688/
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思い出すこと
些細なことをきっかけに、記憶の底に埋もれていたある出来事が思い出され、その瞬間の情景とか、匂いとか、着ていた服の質感とか、そういった事々までが鮮明に芋づる式に思い出されることが稀にある。もう10年近くも昔のこと。
小林くんという友達がいた。友達と言っていいのかどうかはわからない。正確には知らないけれど、たぶん歳は10ぐらい上だし、だから小林くんだなんて、くん呼ばわりしていたのも今となっては失礼な感じがしなくもない。でも、みんな、小林くんのことを小林くんと呼んでいて、そういえば下の名前は知らないから、やっぱり友達と言っていいのかどうかはわからない。
それでも、あの当時、小林くんと顔を合わさない週はなかった。大体は週末、月曜や水曜のときもたまにはあったかもしれない。じぶんがお店に足繁く通うようになったとき、小林くんはすでにそこにいて、いつも膝を抱えてイスに座っていた。小柄なちいさな頭には、必ず大きめのハンチング帽を目深にかぶっていて、帽子をとったところは見たことがなかった。お店の人によれば、昔からの常連さんで、いつもああして膝を抱えているとのことだった。
そのうち、じぶんもお店の人になった。膝を抱えている小林くんの隣にしゃがんで、今日からよろしくお願いします、と挨拶したのを憶えている。小林くんはたどたどしく、よ、よろしくね、と言った。小林くんは吃音ではないけれど、えらく喋り下手で、喋り方がとてものろかった。
そんな小林くんも年柄年中イスで膝を抱えているのではなかった。ごくまれにイスから立ち上がって風変りなステップを刻むことがあった。そんなときの周囲の目は、クララが立ったならぬ、小林くんが立ったという驚きと好奇とちょっとした歓喜にあふれていた。
そんなこんなで、徐々に小林くんの好みがわかってきた。お店はクラブとしては珍しく、1970年代にロック喫茶としてオープンしたときの名残りから、紙切れにペンで曲名やアーティスト名を書いてリクエストができるようになっていた(必ずリクエスト曲がかかる保障はなくて、そのときのDJの気分や采配でリクエストが採用された。放置されたリクエストが忘れたころに別のDJによって流されるなんてこともしばしばだった)けれど、小林くんは基本的にリクエストをしない人だった。ある夜、プレイをしながら寄せられたリクエストを鑑みつつその後の展開を演算しているときに小林くんを立たせるプランを思い付いた。これならいけるのでは。殴り書かれた大量のリクエスト用紙の中から見つけた「スミス ウィリアム」の汚い文字と「超毛深い獣たちwith U」の太く強調された文字。超毛深い獣たちはスーパー・ファーリー・アニマルズを意味していて、お客さんの方もじぶんのリクエストがかけられるよう大量のリクエストの中でも目立つような趣向を凝らしてくる。スーパー・ファーリー・アニマルズといえば、Juxtaposed With Uが当時もクラブ・ヒットとして根強い人気を保ち続けていて、もちろんそのことだった。でも、いつぞやに小林くんがスーパー・ファーリー・アニマルズのNorthern Litesという曲で踊っていたのを思い出した。ちょうど、その時かけていた曲がアズテック・カメラのWalk Out To Winterで、小林くんはいつぞやにこの曲でも踊っていた。そして、どうやら小林くんはスミスが大好きらしかった。Walk Out To Winterのアウトロに合わせて、たたみかけるようにスミスのウィリアムをスピンした。小林くんが立った! でも、ぬか喜びはしていられなくて、ウィリアムはたった2分たらずの短い曲、大慌ててでNorthern Litesの準備をした。あらためてヘッドホンで聴いてみて、これならいけると確信した。ウィリアムのリズミカルな曲調からどっしりした曲調に変わるけども、ダブとドラムンベースのようにテンポ自体は倍率の関係にあって違和感なく、むしろ、それがよい感じのアクセントにもなりそうで、しかも、アズテック・カメラから引き継いでいるトロピカルな雰囲気と、スミスの暗いようで何だかんだ明るいようなコード感を持続できそうだった。ついでに、お気に入りのパーカーを着始めた季節で、ウィンターとノーザンとでも語呂がよかった。再生時間を十数秒のこして唐突に終わるウィリアムのアウトロからNorthern Litesを滑りだした。イントロのホーンが吹かれると小林くんが踊りながら万歳をした!
次のDJに交替してフロアにもどると、小林くんがとぼとぼ近づいてきて、のろまな口調で、す、すごく、楽しかった、と言ってくれた。センパイのDJがお前やるじゃん、と肩をたたいた。すごくすごく嬉しくって、朝、家に帰って寝るときにも興奮が冷めなくて、あの三曲の繋ぎを何度もなんども脳内で反芻した。
それ以来、小林くんとはぼんやり仲良くなって、礼儀としての挨拶ではなく、ふつうに乾杯は欠かさなくなったし、ともに大好きなスミスとかその他が流れればいっしょに横並びで踊ったりもした。たまにリクエストをくれるようにもなった。リクエスト曲はかけたり、かけなかったりした。それよりは裏をかいて、あの時のように、小林くんの想定していないところで不意打ちを食らわせたかった。
ここまでがお気に入りのパーカーに久しぶりに袖を通して、唐突に思い出されたことだった。それで小林くんは元気にしてるかなってことを思った。うる憶えのハンドルネームで検索をかけると小林くんのアカウントがいまもあった。当時から人間関係には難を抱えていたみたいだけど、それはいまも相変わらずのようで、まあ、そのことを差し引けばそれなりに元気にやっているみたいだった。その中にドキッとする投稿をみつけた。レコ屋でNorthern Litesが流れてきて、そういえば、と思い出したらしかった。いつかの夜、今しかない、ここぞというタイミングで出したNorthern Litesのリクエストをじぶんが間髪いれずに拾って流してくれたことが書かれていた。それでまた思い出した。もう、何年の昔のことなのに。あれは、さっき思い出した夜から数年のときが経って、じぶんは年内で引退しますという旨の発表した時期だった。やっぱり冬へと歩きだす季節で、そのときもWalk Out To Winterをかけていた。さて、冬へと歩きだして、次はどうしようかな。そのとき、もうすぐ訪れるであろう年の瀬の忙しなさをヒリヒリとしたギターで体現しているようなスミスのウィリアムが思い浮かんだ。よし、これでいこう。いま思えば、そのときの選択は、無意識下の潜在意識が先祖返りのようなものを起こしたのかもしれない。2分たらずの短い曲をかけるからには、さらにその先の展開も同時に思い描いていた。ウィリアムをスピンすると、すぐに次の準備にかかった。そこに一枚のリクエストが届いた。ちょっといまは忙しいんだよ、と思いながら垣間見たそのリクエストの文字をみて、思い描いていた先の展開を急遽ボツにした。ぜったいにこのリクエストをかけたいと思った。大慌てでNorthern Litesを探した。でも、こういうときに限って見つからない。ジョニー・マーのギターが急ぎ足で駆け抜けた。残り20秒ほどで見つかった。ヘッドホンの中で確認する時間もなくて、ほんとうにギリギリの間一髪のところで間に合った。揺れうごく人たちの群れから小林くんの姿を探した。小林くんはしゃにむにに踊っていた。ウインクをしてみたけども、目深にかぶったハンチング帽のせいで、それが届いたかどうかはわからなかった。急遽ボツにしたその先のプランに替わる新しい展開のためにすぐに次の準備にかかった。
やがて、日々の忙しなさに色んなことを忘れた。小林くんのことも忘れていることからして忘却していた。でも、ひょんなことから思い出した。小林くん! こっちも、まあ、色々あるけどそれなりに元気にやっています! また、どこかで踊りましょう! そのときに今日のとっても嬉しい体験を話させてください!
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分室が生まれる少し前の話し、その1
11月8日(金)、分室日記4日目。 晴れ、朝夕が冷え込むようになる。
朝と昨日の夜に男前な生涯学習課の方が分室の様子見と差し入れを持ってやって来てくれました!
2人でやってる設計分室。道行く人から声かけられることはあるけど、やっぱり応援してもらえると嬉しい!
さて、
新図書館の広報活動やまちリサーチも大切だけど、
良い図書館と作ることも大切。
今日は一日中、設計活動をしていたので、内容は少し前の話。
□分室のはじまり
僕たち私たち、泉大津市まちまるごと図書館設計JVは泉大津新図書館の設計のために集まったグループです。
東京と横浜の設計事務所、大阪のデザイン事務所と編集者、京都のリサーチチームが合わさった何でも屋さんみたいな感じです。

全員揃わず、、もっといます!!
いずれ桂ちゃんもご紹介します。
そもそもの私たちと泉大津の関係は、泉大津市図書館整備基本構想を策定し、市がこの春に設計案を募集したことにはじまります。設計案募集の前にも、多くの方が図書館整備に向けて動いていており、多くの方のご尽力があってこうやって図書館が整備されようとしています。
その設計案の募集で、全国から寄せられた応募の中から僕たち私たちのグループが選ばれました。
設計の案を応募する時には、毎回敷地の周りをぐるぐる歩き回ることが多い私たち。その土地の空気を吸って、頑張るぞと意気込んでいたら、
偶然「立飲処 桂ちゃん」のお母さんに出会い、泉大津のまちに根ざして設計をしたい、その拠点が欲しい。と、あつい思いを伝え、オーナーの方の協力もあり、
今日のワクワクをお届けする「泉大津市新図書館設計分室」が誕生しました。
□分室が始まるまでの活動
私たちの設計の案が選ばれてから、分室の誕生にはこれまで、色々な活動が行われて来ました。
ここにしかない図書館を目指して、泉大津らしさを探す「フィールドワーク」。
色々なエリアをカメラとペンを片手にそれぞれが思う泉大津らしさを求めフィールドワークをしました。(撮影:やまねかおりさん)

先日行われた発表会も、このフィールドワークと図書館の設計のいまを伝えるものでした。
https://www.facebook.com/plugins/post.php?href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2Fizumiotsucity%2Fposts%2F1179488048913758
他にも、市民のみなさんと神戸の優良な図書館を実際に見に行って意見交換を行う「遠足」を行ったり。
徐々に広がりつつある、新しい図書館へ向けた活動。
ぜひ、みなさんご協力ください。 それぞれの詳しい内容は、またの機会に。
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IChiの最近のfsについて(11/16)
初めまして!ペンスピナーのIChiと申します。今回ShakziiPさんのSame startingに出演させて頂いた上で編集後記を読んで、すごくなんか書きたい!って気分になったのでレポートの練習のつもりで僕の最近のfsについて書こうと思います。(CVが公開された順で追っていこうと思います)
・自分のfsと出演させてくれたCVを見返して、何故このfsが生まれたかの経緯等を言い訳します。
〇Hala Clis (落選)
元動画→https://youtu.be/rPvNR8Yz1I0/p
・あいりさんの人少ないよ〜とWabiさんとかとコラボできるよ!という誘惑に見事に釣り上げられた雑魚です。 まぁ実際でてたらやばいfs送ってたけどw
・10月中頃の撮影
・本来はいざとさんのCVに提出する予定(2ヶ月先行!馬鹿だ)だったfsを突然目の前に現れたWabiさんとコラボという罠に引っ張られ提出…その後1週間羞恥心と嗜虐心でボロボロになったIChiを見たものは居ないという…
・手癖andアドリブ。これ提出する時点で頭おかしい
・カメラの揺れは何なんだ!昔の環境(机ライトの上にカメラ)ではこれが日常茶飯事一事が万事。手ぶれ補正で時空が歪んだ
・机に1度ペンが乗ってるの惜しい…本来は取り直すべきなんだろうけどアドリブだから再現も無理
・コンボは有用そう。いつか他のに組み入れる予定
・Halaシリーズ単頭強い人が出るの知らなかった。リベンジあるかなぁ…いつか出たい!
⚫CVについて
・Twitterチェックし忘れてて10時くらいに慌てて鑑賞
・僕が提出したCVで1番最初だったのでもうドキドキワクワク頭こんがらがって出てるかなぁ…出てるかなぁ…しか考えられない。そしてウマコテしか居ないことに徐々に気がついて戦慄で震え上がる。知ってる人しかいない
・その時の僕のセリフ→「え、やばない?出てないよなぁ。出れるわけない…でも人少ないって言ってたし…そりゃ出れたら嬉しいけど。待ってもう終盤やんヤバいって。出てないよね?恥かかないよね?」
・そしてCVに僕の名前が出てこないまま終わって第一声が「よかった…出てなかった」それから水1杯飲んで自分のfsを確認して羞恥心から机に突っ伏した
〇刃欝さんのTwitterCV
(CVの名前分かりませんでした…あったらごめんね)
元動画→https://youtu.be/wtFg9-deZzA
・募集締切の日くらいに提出した。11月の最初に撮影
・今見返すと酷いなコレ…
・序盤は使い古したお気に入りコンボでカチカチに固まっている。頭悪いw
・お気にのペンで好きに回してた感じ。こだわりとか無に等しい。
・回してるペンは僕の細長い指にマッチしてた。でもなんか映えてないよなぁ…なんでだろ
・パワパ下手もっと滑らかにしたい
・〆はDADAの泥牛さんイメージ…ってなんだこりゃ!!!キモ!ようこんなんで提出できたわ恥ずかしい!!!
・何回かミスして結局上手くできてないまま提出…いつか絶対〆完成させてやる!!
・真面目にfs組んだらこんなものか…真面目なコンボは使わないようにしようと心に決めたIChiであった
⚫CVについて
・やっぱり自分だけ難易度が抜け落ちているなぁ
・最後の方に使ってくれたのは多分最後マニアさんって決めてて僕の提出が遅かったからだとみた。できれば噛ませ犬位の感覚で使って欲しかった…
〇あきいろシンティラーレ (落)
元動画→https://youtu.be/wtFg9-deZzA
・(最初に)ようつべやついったにあげた時CVの名前間違ってました。最近まで秋色シンフィラーレだと思ってました。ごめんなさいm(_ _)m
・机が見えてるってことは前の環境
・撮ったのは9月くらい早すぎ
・K402さん知らなくて好みとか分からんかった。知識不足
・JapEn11好きでエバチさんリスペクトからこんなん撮ろう!ってなった。(なんだそりゃ似てるとこ1つもないで)最後5軸で〆たかったけどネオさできんからアレにしたらパルさんがもっと凄いのしてた
・これも真面目に組んだ。できはいい方
・〆と切り返しのインパクトだけ。しかしそのインパクトもパルさんが消し去ってった…
・いつかこれもオマージュする!fxxkとか入れつつ縦方向を増やすか。
・募集締切のときにはもっと上手かった
⚫CVについて
・第3,4世代CV!有名になりそうだから出たかった。みなさん上手すぎな??はい…努力不足です…
〇Same starting
元動画→https://youtu.be/2VMuO0M62nQ
・始動のコンボできてから成功率上げるのに2日かかった。コンボ習得まじで苦手
*理由を述べて何故上手くならないか欠点言うと①動きの理解が遅い②オーダー見ただけで軌道とかが分からない③途中で自分の好きなコンボにしてしまう←自分の好きなコンボばっかで練習してなかったからですね。あと忍耐力不足
・始動が強制でほんとよかった…フリーだと酷かった自信がある
・これも10月の中頃撮影
・切り返しは実は意識してなくて(だからパワパリバ2回使ってる)〆5軸で終わらせよとかしか考えてなかった。
・切り返し何してんだろ。わからんw
・ほんとはネオさ〆がしたかったけど時間的、技術的にみて無理だ。練習してないもんネオさ。フィールドバックかけられて正解
・始動と〆以外は撮りながら決めてった。つまり真面目に組んでない。始動除いたら半分手癖
⚫CVについて
・始動強制!見た事なくて面白そう!ってなった。もっとこういう縛り付きCVあってもいいかも(僕も好き)
・他の参加者さんが真面目にオーダー組んでくれたおかげで僕だけ輝けた感。ちなみに鈍く輝きました
・ShakziiPさん軽ペン好きそう。第2弾G3で提出しよ
・今気づいたけどサビじゃん。リズミカルなfsでよかった
・編集後記ありがたい!色々勉強になるしこうゆうの大好き。僕もCV作ったら絶対書く!文章書くのは楽しいね
〇DEWRITE
元動画→https://youtu.be/SkaEXt-gr3Y
・絶対有名ウマコテさんばかり出るだろうな、と分かりながらも奇抜なfsならワンチャンあるかも!と思い切り的外れな思想の元撮影した
・同じ日に2,3個fs撮っててとりあえず似た感じにはしたくなくて変なの撮った
・前の環境だから9月位の撮影。あきシンと同じ意見早すぎ!絶対マシになってた…
・ぽんこつさん好きでタップしたかった。でも横はムズいので縦タップ(とか呼んでいた)でいけると踏んでいた自分塵にしたい
・コンバクは綺麗。2軸は得意だから色々使いたい
・最後何がしたかったんだろうか…〆に切り返し入れすぎてキモイからやめましょーw
・やっぱ難易度低いなぁ。頑張ればすぐできるようなものばっか(有用性はない)
・11秒前後と言われて9秒は短すぎる。だいたい何秒くらいかオーダー組んだ時点で分かる能力欲しい
・なんでこのアングルなんだろ下手やん
⚫CVについて
・出てないことは見る前からわかってた
・ぽんこつさん出たときにもう消えたなって、ワイ出てないの確定だなって、 でもぽんこつさんインフィやったし… やっぱ僕でてなかった
・ぽんこつさんはペン回し創造神
〇PinO
元動画→https://youtu.be/buxqHeNc_k4
・最近撮った。自分のって感じで好き
・環境褒めて貰えたよ嬉しい。なんでもいいから褒めてくれると割と伸びます。褒められて伸びるタイプです
・一応既存コンボの繋ぎ合わせだけど何故か安定した。パワパリバからの切り返しは新規。かっちりハマった感じ
・インフィのところは僕がペン主体で撮ってるってことの象徴。お手てログアウトはあるあるなんですよ
・〆は弱めで次の人への繋ぎ意識(?) 自分は手が大きいうえに動きまくるのでインパクト(というか主張)が強い感じになるんですよねぇ。でも難易度や完成度は低空飛行なので他の人と被せるとかそんな編集してくれるととっっっっても嬉しい!
↑僕が謙虚であることは分かったと思う
⚫CVについて
・割と盛り上がる所に使って頂いた。やっぱ主張強めなイメージになるか…
・編集に力いれてくれてる?のかな…嬉しみ
・めんどいこだわりだと思うけどコテ名は"IChi"だからね〜大文字大文字小文字小文字だよ〜
はい!一応今の時点で公開されているfs6個を解説?してみました。こうして見るとここ2ヶ月で上手くなったなぁと感じれた!CV募集見かけたら全部に動画出してるけどさすがにやめた方がいいか…そして僕の欠点や改正点が確認できたからまた定期的にこんな記事書こう。やっぱ文章書くのは楽しみが深い!
最後にCVを募集して編集した方たちとここまで呼んで頂いた方たちに ありがとうと感謝の言葉を!では!
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■政治問題ではなく「自分の問題」として考えてほしい
平成が終わり、新たな時代が始まろうとする今も、昭和時代に起きた拉致問題を解決できないでいる現代日本。そんな現状を憂う民間の有志らが昨年10月から、新たな試みを始めた。
拉致被害者、横田めぐみさん(54)=拉致当時(13)=や田口八重子さん(63)=同(22)=ら被害者の北朝鮮での苦闘、被害者家族らの救出運動を描いた演劇「めぐみへの誓い-奪還-」の映画化だ。同作の脚本・演出家として、実現に向けて奔走している。
「これまで拉致問題を取り上げたほかの作品と違うのは、現在の北朝鮮にいる被害者の生活を描いていることです。それがないと、大昔の誘拐事件と若い人が認識してしまいますが、今も監禁されている現在進行形の事件と伝えるため、北朝鮮の現実を描いたことが共感を得ています。それを数多くの人に知らせるため、映画化を考えました」と語る。
組織的な支えもなく、いわゆる草の根の活動だ。1口2000円からのカンパを募り、製作資金を集めている。
作品の上演当初も、今と状況は似ていた。
5人の拉致被害者が帰国した2002年、「こんな大問題があるのか」と衝撃を受けた。講演会に行ったり、専門家や脱北者の話を聞いたりして、「単なる知識や情報ではなく、肌身で感じて自分の問題として扱ってもらうため、ドラマにしよう」と脚本を書き始めた。
10年の初公演の際には、「チケットを劇団のみんなが手売りで売りました。それで2000人ずつを集めました」。一劇団から始まった動きはやがて、政府の目に留まり、16年からは政府拉致問題対策本部主催の啓発舞台劇として全国各地で上演が続いている。
無法国家の工作員らの侵入を許し、その結果としてさらわれた日本人を取り戻す。本来単純なはずの拉致被害者救出運動は、政治問題として受け止められる傾向があるが、「拉致問題は政治的な問題ではない。『自分の子供がさらわれたら、どうするのか』という問題なんです」と話す。
これまでも社会性の強い作品を手がけてきた。
大学在学中に文学座演劇研究所に入り、その後は映画の予告編を制作する会社に勤めるも、「自分で演出をやりたい」と考え、劇団夜想会を立ち上げた。
夜想会では「リア王」などシェークスピア作品などに加え、オリジナルの作品も上演した。「既成の本でやりたいものがなくなったので、自分で書き始めました」と振り返る。
広島で被曝し、治療のため渡米した女性を描いた「愛と不安の夏~原爆乙女たち・愛と勇気の軌跡~」や、石原慎太郎元東京都知事の原作をもとに特攻隊を取り上げた「俺は君のためにこそ死にに行く」などは自ら脚本を書き、演出した。
そうした作品のなかで、「めぐみへの誓い」は特異な反応があったという。「観客の皆さんの泣き声が聞こえるし、『頑張れ』という拍手が異常に強い。出演者も舞台で感じているようです」と話す。
映画化を進める背景には、被害者家族の高齢化への危機感もある。政府が認定する未帰国の拉致被害者家族のなかで両親が存命しているのは、めぐみさんと有本恵子さん(58)=同(23)=の父母だけだ。最近では体調不良のため、救出活動への参加も難しくなっている。
こんな状況にあっても、拉致問題に関心を寄せない人すら存在する。「(日本神話に出てくる)ヤマタノオロチに娘たちを差し出して、見て見ぬふりをしている、情けない村人たちみたいな国になっています」と今の日本を表現する。
だからこそ、多くの人に「自分の問題」と感じてもらうため、映画の必要性を強く感じている。
「このまま拉致被害者を救えないで終わったとき、日本人はこれだけの事実を知りながら、救出しなかった国民として『負の遺産』を残すと思います」
映画という「武器」で北朝鮮と対峙(たいじ)し、すべての拉致被害者奪還を期している。 (ペン・森本昌彦/カメラ・早坂洋佑)
■野伏翔(のぶし・しょう) 演出家・映画監督・劇団夜想会主宰。1952年1月23日、茨城県古河市生まれ。66歳。獨協大学外国語学部英語学科卒業。演劇演出作品は「リア王」「同期の桜」など。映画監督作品としては、「MUSASHI」「ガッツ伝説」などがある。映画「めぐみへの誓い」製作委員会のホームページ(megumi-movie.net)には、プロジェクト趣旨や支援方法が記されている。
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Windows10ではMicrosoft Officeを無料で使える!.Microsoft Office - をダウンロード
Microsoft Office にStarterエディションという無償版があることをご存じですか。恥ずかしながらつい最近その存在を知り、Windows10 64bit版にインストールして利用できるようになりましたので紹介します。ただし、タイミンクが非常に悪く ・年10月にセキュリティサポートが切れて Microsoft Office はあなたの仕事を提供するための最良の方法を提供することができます強力なツールです。Microsoft Office へのアクセス、Excel、Outlook、パワー ポイント、出版社、単語を含むさまざまな機能を提供しています。 もっと読む Nov 27, · Microsoft Officeのスターターの無料版をダウンロード. ではない交換用ものの 完全なOfficeスイート スイートスターターは購入する余裕がないユーザーを助けることができます Microsoft Officeのライセンス または必要に応じて残りのアプリケーションが他の
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Microsoft Office はあなたの仕事を提供するための最良の方法を提供することができます強力なツールです。Microsoft Office へのアクセス、Excel、Outlook、パワー ポイント、出版社、単語を含むさまざまな機能を提供しています。 もっと読む Nov 27, · Microsoft Officeのスターターの無料版をダウンロード. ではない交換用ものの 完全なOfficeスイート スイートスターターは購入する余裕がないユーザーを助けることができます Microsoft Officeのライセンス または必要に応じて残りのアプリケーションが他の Apr 03, · Officeを無料ダウンロードしたいのですね。 広告 Officeユーザー向けダウンロード情報 ↓4件紹介します。 無料のOffice をWindows 10 64bitに入れる – Estimated Reading Time: 40 secs
今まではMicrosoft OfficeのWordやExcelを利用する際に、お金がかかりました。しかし、Windows10では無料でOfficeを利用できるようになりました。この記事では、無料でWindows10で使えるOfficeとはどのようなものか、解説します。. 今まではMicrosoft OfficeのWordやExcelを使う際は、高額なOfficeを購入するしかありませんでした。そのため、格安か無料で利用できる、互換性のある廉価版Officeを使う方が増えています。 しかし、Windows10ではMicrosoft純正のOfficeを、無料で利用できます。この記事では、無料で利用できるMicrosoft Officeとはどのようなもので、どんな使い方をするのか解説します。. Microsoft OfficeのWordやExcelは、もともと無料で利用できるモバイル用アプリがありました。iPhoneやAndroidのスマホなら、モバイル用のWordやExcelが、以前から無料で利用できたのです。 Windows10で無料で利用できるようになったMicrosoft Officeとは、このモバイル用の無料アプリを、PCでも利用できるようにしたものです。.
モバイル用に無料で配信していたMicrosoft純正のOfficeを、PCでも利用できるようになったことで、 Windows10でも無料でWordやExcelを利用できるようになりました 。年間1万円以上支払ってOfficeを購入しなくてもいいのです。. 無料で利用できるモバイル向けのMicrosoft Officeは、もともとはスマホやタブレット向けに開発されたものです。そのため、タッチ操作に適した形になっています。 Windows10でタッチパネルを利用している方や、Windowsタブレットを利用している方に、特におすすめのOfficeソフトです。.
ただし、無料版のMicrosoft Officeで利用できるのは、基本機能だけです。有料版のOfficeと比べると、マクロ機能などに大きな制限があります。 ちょっとした文書や表やグラフ作成には便利ですが、本格的にマクロを組むような作業には向かないため、注意しましょう。. 上記のリンク先に、Windows10、iPhone、Androidそれぞれの、Office Mobileのダウンロードページへのリンクがあります。そちらからダウンロードページを開きましょう。Office MobileはWord Mobile、Excel Mobile、PowerPoint Mobile、それぞれ入手できます。 ダウンロードページを開いたら、「 入手 」をクリックします。Microsoftストアが開き、インストールが始まります。Microsoftアカウントへのログインを求められる場合もあります。.
Office MobileのWordでは、手書きでの入力やペンを使っての作業ができるようになりました 。マウスでの作業では難しかったことが、タッチ入力や手書き入力対応で簡単にできるようになっています。. Office MobileのExcelでは、統計データなどを地域ごとにまとめる場合があります。 地域ごとにまとめたデータは、3Dマップグラフとして、地図上に3Dグラフで表示できるようになりました。. この記事では、Windows10で無料で使えるようになった、Microsoft Officeについて解説しました。Microsoft純正Officeは価格が高いことから、廉価版Officeで我慢していた方も、無料のOfficeが使えるためOfficeの方がおすすめです。 有料版とは機能の違いもありますが、ぜひOfficeが必要な方は、こちらのOffice Mobileの導入を検討してみましょう。. 写真を管理したり編集したりするのに欠かせないソフトとしてAdobe Lightroomが注目されています。しかし、Lightroomの使い方がよくわからないという方も多いよう Applica Windows-ウィンドウズ Windowsのサービス紹介 Windows10はOfficeを無料で使える!ダウンロード方法や機能を紹介.
アプリ ダウンロード 無料 Windows10ではMicrosoft Officeを無料で使える!. MicrosoftがOffice MobileアプリをWindows10にも無料で提供!. Windows10 May Update の新機能や変更点を紹介! Windows10のMay Update では、Windows10に注目 Windows10で無料版のOffice Mobileを使ってみよう.
無料のMicrosoft OfficeであるOffice Mobileはアプリを、Windows10にダウンロード・インストールすることで利用できます。. Office Mobile アプリのダウンロード - Office サービス - 楽しもう Office Office Mobile アプリは、App Store、Google Play、Windows ストアからダウンロードいただけます。.
Office Mobileのアプリごとの気になる機能. Office MobileのPowerPointも、手書きに対応した点が大きな変化です。 手書きで書いた文字を変換できるのも、見逃せない機能です。. Windows10 のダウンロード・アップデート方法を紹介! Windows10は、アップデートで大幅な改善が見られました。まだ、バージョ ウマ娘アプリが面白い!感想・評価や海外の反応を紹介! リリース1ヶ月で億円以上を売上げ、現在までにダウンロード数も国内だけで1億回を超えた驚きの人気アプリがウマ娘です。この記事では、ウマ娘アプリがどうしてこれほどまでに人の 漢字検索アプリおすすめ!手書きやカメラで検索できるアプリを紹介! スマホアプリで読み方のわからない漢字を検索できるアプリがあります。スマホの漢字検索アプリには、手書きで漢字を検索できるアプリや、カメラで撮影した画像から漢字を検索できるアプリ 読書記録アプリを比較!無料・シンプルなおすすめアプリを紹介! おうち時間が増える中で、読書を始める方が増えています。元々本好きだった方も、おうち時間の有効活用で読書を始めた方も、読書記録をアプリで取れば何をいつ読んだのか後から振り返るこ Swarmとは?アプリの使い方やチェックインできない対処法を解説! 旅好きな方やお出かけが好きな方に、Swarmというアプリが話題になっています。この記事では、Swarmアプリとはどのようなもので、どのような使い方をするのか、またSwarmア Talkportの使い方!会員登録から予約・支払方法まで解説! 配信者が一方的に話すライブ配信アプリではなく、直接憧れのあの人とコミュニケーションを取れるアプリがTalkportです。この記事では、Talkportの使い方を、会員登録から 動画切り抜きアプリとやり方!人物のみを切り抜くには? 動画から人物だけを切り抜きしたり、不要な背景を切り抜いて削除するには、どのようなアプリを使えばいいのでしょうか。この記事では、動画から人物や不要な部分だけを切り抜きできるおす オンライン会議アプリを比較!無料やメイク加工があるおすすめアプリを紹介! おうち時間が増える中で、個人的なミーティングでもオンライン会議アプリを利用する機会が増えました。また、仕事でもオンライン会議アプリが必要になる場面が増えています。この記事では 睡眠アプリでイビキ防止!おすすめの人気無料アプリを紹介! スマホアプリには、睡眠効率を計測したりいびきを録音できる睡眠アプリがあります。睡眠アプリはどのような仕組みで睡眠を計測しているのでしょうか。この記事では、睡眠アプリの仕組みや 乗り換え案内アプリランキング!おすすめの無料アプリを比較! 乗り換え案内アプリをスマホに入れるのなら、どのアプリがおすすめなのでしょうか。この記事では、乗り換えアプリの選び方と、いろいろとある乗り換え案内アプリの中でも特に無料で利用で アプリの作り方は?iPhoneアプリの開発手順や必要なものを解説! iPhoneアプリの作り方はハードルが高いようですが、実は誰でも挑戦できます。この記事では、初めてiPhoneのアプリの開発に挑戦したい方のために、必要なものや作り方の手順な 漢字変換ができない!Windowsパソコンでの原因と対処法を解説! Windows10のパソコンで漢字変換できないことがあります。スペースキーを押しても漢字変換できない場合にはどうしたらいいのでしょうか。この記事では、Windows10で漢字 アプリ 機能 ダウンロード 無料 インストール Excel word Microsoft Windows-ウィンドウズ Windowsのサービス紹介.
この記事のライター K. C 皆様のお役に立てる情報をお届けするために日々精進していきます。どうぞよろしくお願いします。. 人気の記事 人気のあるまとめランキング. Windows10にWindows XPモードをインストールして仮想環境で作業する方法を解説!. Windows Media Playerの使い方!CD・DVDの再生や取り込み方法を解説!. Windows10でドメイン参加する方法!Active Directoryの設定とできない時の対処法を解説!. ETD Control Centerとは何?削除 アンインストール する方法を解説!. 新着一覧 最近公開されたまとめ.
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Windows10で無料版のOffice Mobileを使ってみよう.MS Office インストーラ のダウンロード | Office Installer Download | 4finger
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Microsoft office 2013 professional best buy 無料ダウンロード.Office | Download Office | Microsoft Office
· とりあえず、まずはMicrosoft Office Professional Plus の無料体験版をこちらのリンクからダウンロードしてきました。ダウンロードにはoutlook・msn・hotmail・liveなどのいずれかのアカウントが必要になります。 ここでちと問題。Estimated Reading Time: 2 mins · Office からメディアが付属しなくなったので再インストール時に困っている人も多いはず。 正規ライセンスさえ持っていれば下記方法にてインストーラが取得できるので、試してみてね。 注意点 ・MSアカウントとOf [ ] · アンインストールが終わったらダウンロードしたファイルを実行して64ビット版のMicrosoft Office Home and Business をインストールします。 インストールされたらOutlook などを起動して設定が引き継がれていることを確認してください。Estimated Reading Time: 5 mins
今まではMicrosoft OfficeのWordやExcelを利用する際に、お金がかかりました。しかし、Windows10では無料でOfficeを利用できるようになりました。この記事では、無料でWindows10で使えるOfficeとはどのようなものか、解説します。. 今まではMicrosoft OfficeのWordやExcelを使う際は、高額なOfficeを購入するしかありませんでした。そのため、格安か無料で利用できる、互換性のある廉価版Officeを使う方が増えています。 しかし、Windows10ではMicrosoft純正のOfficeを、無料で利用できます。この記事では、無料で利用できるMicrosoft Officeとはどのようなもので、どんな使い方をするのか解説します。.
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バイ 3M Company. エミュレータの重要性は、あなたのコンピュータにアンドロイド環境をエミュレートまたはイミテーションすることで、アンドロイドを実行する電話を購入することなくPCの快適さからアンドロイドアプリを簡単にインストールして実行できることです。 誰があなたは両方の世界を楽しむことができないと言いますか? まず、スペースの上にある犬の上に作られたエミュレータアプリをダウンロードすることができます。 A. Nox App または B. Bluestacks App 。 個人的には、Bluestacksは非常に普及しているので、 "B"オプションをお勧めします。あなたがそれを使ってどんなトレブルに走っても、GoogleやBingで良い解決策を見つけることができます lol.
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バイ Rune 3. ポストイット好き ちなみに、ペンの太さは選べますか?. バイ とっしー 3. 改善点 もったいない 重宝していますが、一点改善していただきたいところがあります。 デフォルトの画面での名前付きの分類ができるようになってほしい.
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