#主にフロアを操る程度の能力
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ゲームメモ:常世ノ塔
半分くらいこのゲームのことを理解した気がするのでいろいろ文章にしました 非常に自己満
※注意
・ネタバレ(注意って言うほどでもないけどラスボスの情報を含むので)
・チュートリアル以外で忌火ちゃんしか使ったことありません(半分くらい理解したとは?)僕が一番忌火ちゃんをうまく使えるんだ…!
・��登頂』よりも『スコア』を重視して記載しています
・だいたい主観です
・おもくそ長文
『スコアの伸ばし方』について
登頂したことある人なら分かると思うんですけど、普通に道中ちょいちょい被弾しつつ進んで、普通にラスボスを倒してもおよそ15万程度のスコアにしかならないんですよね
では、ランキングに載ってるスコア20万とか50万とかはどうやって実現しているのか?

画像左の表記が階層毎に計算されるスコアです
上から順に簡単に説明すると、
【突破した階層で取得したコインと、それによる基礎スコア】
×【階層の高さに比例した倍率】
×【その階層をノーダメージで突破したボーナス】
×【その階層のコインを全て取得したボーナス】
×【チェインボーナス(以下『連鎖』と表記)】
=【その階層の合計スコア】
となります
ここで非常に重要なのが『連鎖』で、そもそも『連鎖』が起こる条件が、「その階層をノーダメージかつ、その階層のコインを全て取得して突破する」という感じなんですよね
要はノーダメでコイン全部集めながらひたすら登っていくことでどんどん連鎖させて、トンデモ高倍率をスコアに掛けていけば自ずと50万とかも見えてくるってことです(できるとは言ってない(26万までは行けました
アーティファクト評
【超当たり】
反物質 : フロアを切り替えるとMPが回復する
登頂目的でもスコア目的でも非常に強力。単純にスキルが早く回るようになるので便利で強い。反物質が豊作な日は道中の快適度が増す。こんなんなんぼあってもいいですからね。
【大当たり】
しあわせハニワ : 人型の敵を倒すとカルマが回復する
このゲーム、「人型の敵」の範囲が非常に広く、人型っぽかったら大体の敵に適用されるので予想以上にカルマ管理が楽になる(実はボスも「人型の敵」判定である)特に2個以上積むことができた時に効果を実感しやすい。いぶし銀。
世界樹の一滴 : フロアを切り替えるとHPが回復する
普通に登頂目的なら最強の一角に君臨する強力なアーティファクトだが、「スコア理論値」を目指す場合は不要で、「高スコア」を目指す場合もやや優先度は落ちるので超当たりには入れてない。それでも変なアーティファクトを拾うくらいならこれの方がありがたい。
陰陽の式神 : スキル発動で式神を召喚する
菊理のスキルの簡易版。ダメージは高くない。
特に忌火、ココア、カナエ等のスキルの射程がある程度制限されるキャラを使用する時に重宝される。このゲームのボス戦は"どのくらいダメージを与えるか"ではなく"何回ダメージを与えるか"という仕様なので、本来射程外にいるボスに対して遠距離から攻撃を命中させることができる。つまりこのアーティファクトに関しては『1つでも所持していること』が重要である。(シッポや菊理を使用している時でも微力ながら単純に火力が強化されるので悪くない選択肢ではある)
【当たり】
マッハダッシュモーター : 足が早くなる
限りなく大当たり寄りの当たり。身体強化アーティファクトなので純粋に弾を避けやすくなるが、複数個積むと操作感がもはや別物になるので注意。
ハイピュリアの羽 : ジャンプ力が上がる
マッハダッシュモーターと大体同じ。
温かい桃 : カルマの下がり値が大きくなる
階層を跨ぐ際のカルマ減少��が多くなり、単純にカルマ管理に貢献する。複数個積むことができた場合はそこそこ頼もしく感じられるだろう。
魔法の招き猫 : コインを取ると確率でMPが回復する
MP回復が割と低確率なので安定はしないが、上手いこと発動すれば恩恵は感じられるし複数個積むことができれば運ゲーは多少マシになるというもの。
ニコールの壺 : 体力回復アイテムの効果が上がる
普通の登頂目的ならもう一段階優先度は上がる。ハートだけでなく休憩所の飲み物にも適用されるので案外発動箇所は多い。
ヴァンパイアの古刀 : 人型の敵を倒すとHPが回復する
普通の登頂目的ならもう一段落優先度は上がる。前述の通り「人型の敵」の範囲が広いのでその分発動する機会も多くなるだろう。
まじかるステッキ : スキルの威力が上がる
割と地味だが忌火や菊理等やや低火力なキャラを使う場合は雑魚処理の速度が少し早くなる。ボスに対する攻撃には適用されないので、確定数が変わるなどには期待しない方がいい。
【微妙】
百科事典 : ダメージを確率で5分の1に抑える
わりと低確率発動なうえ、スコア目的であればそもそも被弾したくないのでここでは微妙とさせて頂きたい。発動さえするなら登頂目的では心強い。
死ねないホタル : 暗闇で見える領域が拡がる
死"な"ないではなく死"ね"ないので実はかなり業が深い。性能はというと、暗闇下に於いて視野が少し広くなるという結構地味で限定的なものとなっている。役に立たない訳ではないが拾って嬉しいかと言われると……
淫魔の残り香 : 状態異常を短くする
完全に私の意見だが、状態異常攻撃なんてモノはスコア的にも登頂的にもそもそも喰らいたくないので喰らった上での微妙なアフターケアしかできないこのアーティファクトをあんまり強いと思っていない。確かに魅了や出血という厄介な状態異常への対抗策としては良いのかもしれないが。
奇妙な蛹 : 無敵時間が長くなる
効果自体は悪くないがダメージを喰らって初めて発動するアーティファクトなのでそこをあまり評価していない。二次被害防止にはなるだろうか。
名刀カネサダ : ダメージを受けると妖刀を召喚する
あまりにも受動的なダメージソース故にあんまり評価していない。ボスにも効かない。威力自体は高いので、HPが多いドラゴンなんかにはまあまあ有効かもしれない。
【いらない】
刺客の下駄 : トゲのダメージを軽減する。
確かに25ダ���ージも喰らってしまうトゲのダメージを抑えられるのは優秀なのだが、そもそもトゲなんて喰ら��たくないし喰らってられないという話である。
ブラックダイヤ : HPが20以下になるとMP回復速度が上がる
所謂「火事場力」。モンハンとかフロムゲーで一部の変態玄人が好んで使う系統の能力でポテンシャル自体は高いが、スコア目的ならそもそも被弾してはいけないし、登頂目的にしてもあまりにリスクリターンが噛み合わなすぎであるのだが、RTAという限られた戦場に於いては最強のアーティファクトと化す。
エネミー評
ドラゴン【厄介度:上】
飛行、壁貫通、前方広範囲攻撃、高HPという厄介のハッピーセットである。冷静に対処すれば意外となんとかなるが、狭いところや複雑な地形で来られると非常にめんどくさい。大人しくスキルを切るが吉。
雪女【厄介度:上】
通常種はさほど強くないが上位種がヤバすぎる。十字型またはクロス型に放たれる氷結は地形によっては詰みかねない。上位種を射程圏内に収める算段があるならば、即スキルを切るべき。
ヴァンパイア【厄介度:上】
厄介な状態異常である出血を付与してくる。飛ばしてくる麻痺弾の弾速が結構早く、油断していると被弾しやすい。特に避けやすい地形でもない限りスキルを切って対処することを推奨する。
スキュラ【厄介度:極悪〜中】
個人的に環境依存で厄介度の上下が一番激しい敵だと感じている。暗闇下で遥か上空から墨玉で爆撃してくるスキュラはもはや存在するだけでそのルートを回避したくなるレベル。明るく平坦な地形だと割と対処は容易。
バニー【厄介度:上〜中】
一見挙動が読みにくいが、観察してみるとパターン化されておりジャンプのタイミングは読みやすい。なんだかんだ攻撃範囲が広く、喰らうと状態異常でジャンプが止まらなくなり甚大な二次被害を産むことがあるので、配置によってはスキルでの対処を推奨する。
メイドサキュバス【厄介度:上〜中】
わりと序盤から出てくる。ゲーム内テキストに突進方向は読みやすく回避は難しくない的な感じで書かれているが、それはそれとしてあまりにしつこいので大抵スキルを切らされる。
くのいち【厄介度:中】
くのいちの下を通る時にクナイを投げてくる。意外と避けやすいが、ステージギミックと相まってなかなかに厄介な場合がある。
ハーフオーク【厄介度:中】
もはや破壊可能なステージギミックである。冷静になれば鉄球の回避はさほど難しくないが、大抵他の厄介な要素と一緒に現れるので、結局スキルの錆になってもらう場合が多い。
ウィザード【厄介度:中】
単純に���機狙いのリングを飛ばしてくるので厄介。回避は容易だが、他の脅威に対処しながらウィザードに相対すると思わぬ事故に繋がるので注意されたし。
サキュバス【厄介度:中】
上位種は厄介度を一段階上げても良い。通常種はわりと大したことはないのだが、ハート弾が背景や他の弾幕に同化して被弾しかねないことや、魅了という状態異常がそもそも厄介なので結局対処する羽目になったりする。
ハーピー【厄介度:中】
自機目掛けて弧を描いて突撃してくる。それだけ。それだけだが充分にめんどくさいのは迷い人であれば知るところであろうか。
スライム、スケルトン、ゾンビ、スピリッツ、メイジヘッド、エレメント【厄介度:小】
上記の敵に比べれば対処は容易なので省略。
デモンズヘッド【厄介度:EX】
敵には変わりないので一応記載。カルマの番人。カルマが0になるとどこからともなく現れて、自機目掛けて高速で突撃し出血状態にしてくる。初見じゃどうすれば良いのか分からなくて大抵そこで墓になる。
非常に厄介であるのだが、スキルを準備してどっしりと構えていれば案外対処はできるものである。カルマが尽きたからと言って諦めるのはまだ早い。
ボス評
碧き星雲の守護者
慣れればそこそこ安定して被弾無しで倒せる相手。討伐に必要な攻撃回数は2回。たまに乱数でひどい攻撃をしてくるので、できるだけ広い空間に向かって逃げると吉。
紅い恒星の破壊者
慣れれば(ry。討伐に必要な攻撃回数は3回。守護者よりも攻撃が苛烈になっているほか、たまに乱数によってひどい攻撃をしてくるところも健在である。あまりに攻撃の回避に集中していると忘れた頃に中央のトゲに被弾して墓が増える。
しにぞこないのナナハ
つよい。討伐に必要な攻撃回数は5回。おそらく三種のラスボスの中では一番乱数による攻撃が少なく、慣れれば安定してノーダメージ討伐が狙える相手(できたことないけど)。
初見殺しの塊みたいな相手なので、対処方法は純粋に経験を積むことであろうか。スライディングには要注意。
大魔王エルロア
デスタムーア娘。つよい。討伐に必要な攻撃回数は5回。体感ラスボスの中で一番厄介。あからさまに攻撃が通り破壊できそうな手をしているが、こちらの攻撃が通るのは頭部だけである。
一見ビームを打ってくるだけの手だが、手のせいで微妙に視認性が悪くなり弾幕の厄介さに貢献している。そして、HPが4割以下になると普段の攻撃に手��らのビームが加勢してより攻撃が苛烈になる。
暗き星のルゥラ
かわいい!!!!!!!!!!!つよい。討伐に必要な攻撃回数は5回。個人的にはまあまあやりやすい相手だが、ラスボスの中では一番弾幕弾幕しており狭い空間での弾避け技術が試される。あと反射神経。
ルゥラの難易度を上げている要因として、ラスボス随一の乱数攻撃の多さが挙げられる。個人的にやりやすいと前述したが、どう考えても避けられないひどい弾幕を連続されて常世ノ塔をそっと閉じる日もある。
その他
・道中で拾うことがある黄色い四角こと『シールド』だが、地形含むあらゆるダメージとそれに伴う状態異常まで無効化することができる。つまりノーダメージボーナスも適用される。重ね掛け不可
・休憩所の飲み物はメロンフロート一択(スキル短縮という効果があまりに強すぎるため)
・ジャンプ中にすり抜けられる床を通過すると、なんとジャンプの権利が復活する。覚えておくと役に立つこともある。
・黒ルート、白ルートどちらを選んでもスコアの変動は(おそらく)無い。ちなみに、【白→黒の後半の黒】と、【黒→黒の後半の黒】は同じ構造では無い。
・忌火のスキルは早出ししてボスのバリアに当てると弾け飛ぶので、スキル早出しをする際は弾け飛ばない猶予を狙うか、ボスからある程度離れて領域に触れさせない等の工夫が必要である。
ところで……

こちらは各ボスの再戦ができる場所なんですけど、中ボス2人にラスボス全3人と戦って再戦の解放は終わっているはずなんですよね
───であれば、この右上の空白は……?
#常世ノ塔 #ゲームメモ
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~天使のゆびさき☆きらふわ魔法教室 ~
催眠サークル人間失格代表を務めている
゜゚・*:.。.謎の超能力者戸田先生'・*:.。.゜゚・*
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区内外どなたでも大丈夫!
親戚や知り合いの家族を誘って遊びに来てね
日時:6月4日〜同4日 火曜
18:00~
A席1,000円 B席1,000円 S席1,0000円
※小学生のみでの利用は21 :30までになります
(定員:先着200人
【エレベーターのご利用の方】
この度の催事場においては階段を使って戴きまして
2階フロアにあります 大ホールにお越しください
催事場への行き方
youtube
日程:6月4日火曜
イベント名:「第一火曜 魔ゼルな規犬たちの企画する日」
会場:高円寺「無力無善寺」 https://muzenji.web.fc2.com 杉並区高円寺南3-67-1

開場18時 開演18時15分
料金:千円(ドリンク代込み)
超能力人生相談:謎の超能力者戸田
LIVE(あいうえお順)
「いなや(野田伊佐也��葉山稲江)」
「隠岐宮彩月」
「和水(Kazumi)・ゐ忌レ」
「佐伯武昇・川口賢哉・MAIKA OGURI」
「終末亭厄丁」
「そにっくなーす」
「大河もん土」
==お時間配分の予定===
18:00開場 18:15〜「いなや(野田伊佐也・葉山稲江)」 転換18:55〜 19:00~「謎の超能力者戸田」 19:30~転換 19:35 ~「終末亭厄丁」 20:00~転換 20:10~「佐伯武昇・川口賢哉・MAIKA OGURI」 20:45~転換 20:55~「隠岐宮 彩月」 21:15〜転換 21:20〜「和水・ゐ忌レ」 21:45~転換 21:50~「そにっくなーす」 22:15~転換 22:20~「大河もん土」
==出演者紹介(あいうえお順)==
「いなや(野田伊佐也・葉山稲江)」
:野田伊佐也

jre山手線破壊をしたい前科者#威力業務妨害#器物損壊#火炎瓶
#いなや は葉山稲江とユニット中
ユニットでもソロでもお仕事承ります。ナマポ受給中。都営住宅。自治会役員。ギタリスト。ボーカリスト。MC。ドラマー。葉山稲江とユニット中


:葉山稲江

"管楽器系地下アイドル。22歳の時に父親を亡くし、母親・大学生の弟と3人暮らし。スクエニを中心にコスプレをして管楽器を操ります。ダンスや演技も導入。”
「隠岐宮彩月」

"職業/表現者、路地裏系歌手、作詞作曲。 趣味は音楽・映画鑑賞。
人様のLIVEやコンサート、舞台の鑑賞。絵を描く・観る。お気に入り
の居酒屋・飲食店で1人飲み。料理。
次回のライブは魔女として6/20 三ノ輪アポカリ���て。
@beatriceokimiya←魔女やってる本アカウント”
「和水(Kazumi)・ゐ忌レ」
:和水(Kazumi)

"ソロ,和水と魔ゼルな規犬,the部族,幻想曲,
にゃんにゃんブーメランと革命スターズ,
LIFE,nossa casa アイヌ沖縄の歌も歌う心眼ソングライター 牛チラハンター
祈り 太鼓&卓球 踊り 水関連酒,
料理 発酵食&昆虫食と餃子の王将荻窪店
時代劇(日,中華)格闘技好きな'80アニオタ”
:ゐ忌レ
ノイズ、絵、人形制作
自主イベント「新迷信」主催 自主レーベル「夏ゴミ屋敷CD-R」
映画と音楽と絵と暗黒舞踏等が好きです
元、睡寂舞踏家、夜勤、くそリプ対応保証、自らの罪を認め贖罪をしていきます。
(月)(火)休み。悪人”
第三火曜に三ノ輪アポカリでイベント企画開始

「佐伯武昇・川口賢哉・MAIKA OGUR」
:佐伯武昇 Takenori Saeki
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Takenori Saeki /percussion.trombone.etc.. Born in Gifu
ニュージャージーズ ・芸能佐伯組・しめころし・平和堂"
佐伯武昇 Takenori Saeki (perc,tb,g, etc.)
1973年岐阜出身。90年代中頃、パンクバンド「ムコウミズ」のギターとして演奏活動を開始。以後、ウランアゲル、非非非の非、Coco de キッコリーズ等数多くのグループ、ユニットを経験しながら、最近は廃材や生活用品を取り入れた独自のパーカッション・セットでの演奏も始める。現在はソロやセッションと共に、ニュージャージーズ、怪獣墓場、芸能佐伯組、しめころし、血液サラSARAなど様々なグループ、ユニットで活動している。
:川口賢哉
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川口 賢哉(かわぐち けんや)は、広島県出身、ニューヨーク在住の即興演奏家であり、普化尺八海童道、道師(師範)である。
また、調査報道ジャーナリスト (元米国務省外国人センター報道記者) でもある”
;MAIKA OGURI
"┇おんがくは"今ここ"の身体からはじまる┇Extraction of just musicality. Let affordances accumulate. 音と発音と音楽にまつわる表現者です。薄暗がりと静寂を愛しています。 国音有馬賞 第11回JFC作曲賞◼︎松井周の標本室3期◼︎矢野かおる◼︎共作プロジェクト緒”
「終末亭 厄丁-迷嘔星-」

”テレフォンドール( @TelephoneDoll )Gt/サイバーヒッピー/
独学で東洋占術(四柱推命、算命術、紫微斗数、姓名判断...etc)の研究中。練習のため鑑定は無料で承ります。
誕生日: 1998年7月10日”
「そにっくなーす」
"ひのはらみめいです 代表作『グランジナースの死』
詩の朗読(詩人戦隊ポエーマンズ西日/詩歌坂48)
弾き語り、小説書き。生クリームが苦手 文鳥は永遠 文鳥は最高
アイコンはあらたようさん作"
「大河もん土」
昭和歌謡、シャンソン、明治大正の流行歌など
主に日本の古い歌を歌います 早稲田大学文構三年
O2(新宿ゴールデン街)金曜日どうぞご贔屓に!
まだお席があるそうです
ぜひ、知り合いの家族や親戚に勧めてください


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先日セールで安くなっていたので購入したUndermineを遊んでいる。
ダンジョン自動生成の繰り返し遊ぶ系ゲームとしてそれなりの中毒性(?)は感じるものの、戦闘フェーズの作業感の強さがどうも面白さを削いでいる気がするなー。各フロアは複数の部屋で形成されており、敵がいる部屋に入るとすべての敵を殲滅するまで他の部屋への移動ができなくなるという仕組みなんだけど、戦闘に際してとれる行動が武器をスイングする/投擲する/ジャンプで敵の攻撃を回避する/ポーションで能力を補強するくらいしかなく、戦略や戦術を考えることが少ない(どの敵から優先して倒すか、程度のものだが、武器を振るっていれば結構すぐ倒せる)。倒すことで得られる経験値や報酬(ランダムドロップ等)もほぼない。探索して金を獲得するという大目標からほぼ切り離されているような印象。
自動生成ダンジョン系のゲームっていかにリソースを節約しつつ効率よく敵を倒すかとか、危なそうな敵をどうやって回避するかとか、そういうところで随時生まれる選択を楽しむのが醍醐味なんだと思うけど、Undermineはダンジョン探索で得られる楽しみと雑魚との戦闘がリンクしていないように思える。探索に必要なボムとか鍵、あとは回復アイテムを発見できる確率がそもそも低いので、そういうものが雑魚敵からもっとドロップしてくれたらなー。
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繰り返し遊ぶ系のゲームは、「主人公がダンジョン内で力尽きたときに入口に戻る理屈」で世界設定の半分を説明できるというのは過言ではない(そうか?)が、Undermineは「奴隷のような身分の農夫がこき使われ、次々と金鉱内に送り込まれ、��の採掘やダンジョンの探索をさせられている・金鉱内で農夫が力尽きたらそこで死亡し、そのとき所持していた金はファミリア(探索についてくる相棒の動物)が一部を回収し、次の農夫に引き継がれる」というダークな設定を提示してきた。初めは斬新~!と思って結構楽しんでいたが、ゲームを続けて遊んでいるうちに「この農夫たちを鉱山に送り込んで死なせているのは自分なんだよな…」という気持ちになってしまった。ダークな世界設定は結構だが、プレイヤーにその一端を担わせられるとあんまり気持ちが良くない。いったんダンジョンに潜ったら(設定の上ですら)地上に戻る手段が1つもないというのもちょっと微妙で、「頑張って結果を出せば地上に戻れる」という甘い希望すらないのはあまりにも農夫がかわいそうだ。
プレイヤーが操作するキャラクターがダンジョンに潜るたびに変わるというのも、キャラクターへの思い入れが出来づらく、NPCとの関係も想像しづらい(潜入前に会うショップ店員なんかはどういう感情で毎回見送っているのか?)。ストーリーの核心にある設定のようなので、ストーリーを追ううちに触れられる話なのだろうけど。今は2層目のボスを倒したところ。
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大澤真幸 × 堤未果トークイベント「徹底討論!メディアの嘘と真実 今こそ本気で日本のジャーナリズムについて考えよう」 『支配の構造』(SBクリエイティブ)刊行記念
「名著」を通じメディアの本質に迫ったNHK『100分deメディア論』。 話題を巻き起こした放送から1年。 さらに深刻の度を増す現状を憂い、新たな名著を手に4人の論客が再結集しました。 それが『支配の構造 国家とメディア—世論はいかに操られるのか』です。
本書では、社会学者の大澤真幸さんが、「ナショナリズム」成立に及ぼしたメディアの重要な役割について論じました。 またジャーナリストの堤未果さんは、「メディアと権力」をテーマに、ベトナム戦争の秘密文書・ペンタコンズペーパーズを論じ、現代メディアの問題点を深くえぐりました。
今回の刊行記念イベントでは、そのお二人をお招きして、現代マスコミの課題に忖度なしで斬り込みます。 参院選を通じて見えたTVの課題とは? 政権とメディアの距離とは? 売上不振にあえぐ新聞・出版、視聴率競争に邁進するTV、そして公共放送・NHKの未来とは…? TVでは決して観ることのできない貴重なイベントになること間違いなしです。
※当日は会場全体に、大澤真幸さん、堤未果さんに聞いてみたい質問を広く募り、それに答える双方向な時間を多くとる予定です。この機会に、ぜひ���二人にご質問をしたい方、メディア関係者、日本の報道・TVに疑問を持つ方、ご参加をお待ちしております。
【参加条件】 代官山 蔦屋書店にて、以下のいずれかの対象商品をご予約・ご購入頂いたお客様がご参加いただけます。
【お申込み方法】 以下の方法でお申込みいただけます。 (1)代官山 蔦屋書店 店頭(1号館1階 レジ) (2)お電話 03-3770-2525(代表番号 担当:人文フロア) (3)オンラインストア
【対象商品】 ・書籍『支配と構造』(SBクリエイティブ・918円/税込)+イベント参加券(1,000円/税込)セット 1,918円(税込) ・イベント参加券 1,500円(税込)
【ご注意事項】 ・参加券1枚につきお一人様がご参加いただけます。 ・書籍付きイベント参加券をご購入のお客さまには、お二人のサインが可能です。 ・当日会場にて大澤真幸さん、堤未果さんの著作も販売いたします。会場で購入いただいた本もサイン会対象本になりますが、著作ではない本へのサインはできませんのでご了承ください。 ・イベント会場はイベント開始の15分前から入場可能です。 ・当日の座席は、参加券の番号に関わらず、お越しいただいた順でお座りいただきます。 ・参加券の再発行・キャンセル・払い戻しはお受けできませんのでご了承くださいませ。 ・止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。
【プロフィール】 大澤 真幸(おおさわ・まさち) 1958年、長野県松本市生まれ、社会学者。 東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。 千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。専門は理論社会学。 2007年、『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を、2015年、『自由という牢獄――責任・公共性・資本主義』で河合隼雄学芸賞を受賞。 主な著書に『<自由>の条件』『夢よりも深い覚醒へ』『日本史のなぞ』『可能なる革命』『<世界史>の哲学』『社会学史』、共著に『ふしぎなキリスト教』などがある。
堤 未果(つつみ・みか) 東京都生まれ。米ニューヨーク市立大学大学院より国際関係論修士号取得。 アムネスティ・インターナショナルNY支局員などを経て、米国野村證券に勤務中の2001年9月11日、同時多発テロに遭遇。 以降、ジャーナリストとして活躍。著書に『グラウンド・ゼロがくれた希望』『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』(黒田清・日本ジャーナリスト会議新人賞)『ル�� 貧困大国アメリカ』(日本エッセイスト・クラブ賞、新書大賞)『ルポ 貧困大国アメリカII』『アメリカは変われるか?』『はじめての留学』『アメリカから<自由>が消える』『日本が売られる』などがある。
会期 / 2019年8月31日(土) 定員 / 70名 時間 / 19:30~21:30(15分前に開場) 場所 / 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース 主催 / 代官山 蔦屋書店 共催・協力 / SBクリエイティブ 問い合わせ先 / 03-3770-2525(代表番号 担当:人文フロア)
チケットのご予約はこちら オンラインショップでの受付2019年7月29日(月)午前9時の受注分までとさせていただきます。

イベント情報の詳細はこちら
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メルセデスベンツ初の市販EV「EQC」前後席に座った印象はCクラスワゴン!? 日本発売は2020年か
自動車にまつわる環境問題では世界一厳しいカリフォルニア州のZEV規制に加えて、中国はじめ各国のCAFE規制にも対応しなければならない自動車メーカーにおきましては、もはや余分なCO2を吐く余裕など一片もなし。というわけで、ここから向こう1年ほどはそれら規制対策の意味合いも兼ねて電気自動車=EVの発表が相次ぐことが予想されます。 欧州においてその先陣を切ったのがメルセデス・ベンツ。「EQ」のサブブランドで本格的なEVの商品群を展開、2022年には10車種のEVを上市するとアナウンスしたのが16年のパリサロンですが、そこから数えてほぼ2年、今年2018年のパリサロンを前に最終開発段階のモデルを公開しました。 ご存知の通り、スマートにはEVがあったものの、メルセデスブランドの市販車としては初のEVとなる「EQC」。開発には4年の月日を費やし、3年に渡って極寒から熱帯まで、世界各地の過酷な自然環境でくまなくテストを繰り返したそうです。その距離は約450万km。給電の関係で走行範囲の限られるEVとしては相当なテスト量といえるでしょう。裏返せばメルセデスは、EVのビジネスにおいて信頼性は絶対���なファクターだと考えているということです。 EQCのリチウムイオンバッテリーは日産リーフのようなラミネートタイプを384セル使用。それを6ユニット化し、床下に配列しています。水冷化されたこのユニットは、温湿度を自在に調整できるクライメートチャンバーと呼ばれる設備の中で、120以上のテストを繰り返して最適な仕様を見い出したそうです。バッテリーについては自社製を強調しており、そのための製造工場のために10億ユーロを投資、ブレーメンや北京といった主力工場以外でも自前の道を進めるとのことです。 ちなみにEQCの電池容量は80kwhで、出力110kwhの直流式急速充電器を用いれば残量10%から80%の充電が約40分で可能とのこと。日本仕様がCHAdeMO対応になることはほぼ確定的ですから、恐らく同等の利便は確保されるものと思われます。 EQCはベースとなるGLCの車台を足周りの一部を残してほぼ全面刷新し、4つを並列配置するバッテリーモジュールはホイールベース間の床面に綺麗に配されます。その前後車軸部に装着されるモーターの総合出力は300kw、0〜100km/h加速では5.1秒の俊足を誇りますが、テスラのインセイン(=狂気的)モードのようにEVをことさらに強調するようなプログラムはないようです。 代わりにというのもなんですが、前モーターを取り囲むように配されたパイプのケージは、そのままバルクヘッドを貫通し室内側で纏められています。その取り回しがミッションハウジングのように見えるのは偶然でもなく、普通のクルマなら衝撃吸収メンバーとなるミッションを持たないEQCの場合、このケージが衝突安全性能に重要な役割を果たすのでしょう。2.4t余の重量を支えるとはいえその他の構成部品もやけにゴツく、ストリップモデルからはメルセデスがいかにパッシブセーフティに気を配ったかが伺い知れます。 ちなみに現在はこのような耐衝撃性全般や生産性などの関係で既存車=GLCの車台を活用していますが、今後登場する大半の車種では、EQ向けの専用設計となるモジュラー構造のアーキテクチャーが採用される予定です。 モーターコイルにも用いられる銅線の色をモチーフにした、カッパーゴールドのようなピンクゴールドのような微妙な色を差し色に用いたインテリアは、操作系にメルセデス流のロジックが踏襲されているので、操作に違和感はなさそうです。行程や地形、電池残量などを見ながらベストなドライビングを探っていくのはEVの走る愉しみのひとつですが、EQCはステアリングにスロットルや回生ブレーキのマネジメントを5段階で切り替えられるパドルが用意されるなど、その点に抜かりはありません。 居住性の面で気になるのが、フロアにバッテリーを敷いたことによる天地方向の違和感ですが、発表直後でメディアがごった返すなか、あわあわと前後席に座って確認してきました。 まず前席ですが、プロポーションがややSUV寄りなのに対して、着座姿勢は普通のクルマに乗っているような感じというくらいで、露骨な床高感を覚えることはまずないはずです。対して後席は床面の底上げ感や形状の癖から、前席下方への足入れは普通のSUVのようにはいきません。そして床面にモーターが収まる荷室部もやや底高な印象です。総じて室内空間の広さ感は、GLCというよりはCクラスワゴンといった感じでしょうか。でもそれは181cmの大男が乗ってみての印象ですから、あくまで参考的にみていただければと思います。 EQCは現状、ブレーメンと北京の2工場で生産が予定されており、欧州での発売開始は19年半ば以降、日本へは20年の早い段階に向けて発売が計画されているようです。 (渡辺 敏史) Technical data(本国仕様) CO2排出量:0 g / km 電力消費率(NEDC):22.2 * kWh / 100 km 航続距離(NEDC):450以上* km 駆動システム:2モーター、全輪駆動 最高出力:300 kW(408 hp) 最大トルク:765Nm 最高速度:180 km / h(支配) 0-100 km / h加速:5.1 s バッテリー種類:リチウムイオン バッテリーエネルギー密度(NEDC):80 kWh バッテリー重量:650 kg 全長/全幅(ミラー含む)/全高:4,761 / 1,884(2,096)/ 1,624 mm トレッド(F/R):1,625 / 1,615 mm ホイールベース:2,873 mm ラゲッジ容量:500リットル 車両重量/車両総重量/最大積載量(DIN):2,425 * / 2,930 / 505 kg 最大牽引負荷(12%):1,800 kg *暫定値 あわせて読みたい * 【新車】直列6気筒エンジン+ISG+電動スーパーチャージャーを搭載。ハイパフォーマンスな「メルセデス AMG53」シリーズ * ついに新型EV「EQC」がメルセデス・ベンツから登場!2019年上半期から生産へ * 小さいながら本格ボクシースタイルに注目! メルセデス・ベンツの新型オフローダー「GLB」の最新プロトをキャッチ * 前後大胆チェンジで10月デビュー!? メルセデスAMG GT改良型は500馬力へパワーアップ * メルセデスベンツ初となる市販EVモデル「EQC」9月4日発表へ…これが最終デザインだ! http://dlvr.it/QjQSsK
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聴講メモ 【緊急開催】著作権侵害サイトによる海賊版被害対策に関するシンポジウム #jilis #JILIS
聴講時に入力したメモです。断片。配布資料等からのメモも引用符はありません。 聞き取り間違い等、あります。おかしな部分は記��者のせいです。
開催案内:https://www.jilis.org/events/2018/2018-09-02.html https://20180902jilis.peatix.com/ 日 時:2018年9月2日(日)13:00〜17:00 場 所:ビジョンセンター永田町 6階ホール 参加費:無料(事前申込制) 主 催: 一般財団法人 情報法制研究所(JILIS)
ハッシュタグ #jilis、#JILIS
※発表者敬称略
13:00~13:05 開催挨拶 鈴木正朝 情報法制研究所 理事長
超法規的なブロッキング、法律に基づかないブロッキングは駄目。 今回は立法論を討議する。誹謗中傷無しで。
自民党 平井議員よりビデオメッセージ 今回の議論内容については知財本部とともに議論してきた。日本にとって、コンテンツが重要な財産であり、インターネットは重要な社会基盤である。知的財産が侵害されることは許されないし、インターネットの自由も重要である。
メッセージあり。 中村伊知哉氏(インターネット上の海賊版対策に関する検討会議 共同座長) ブロッキングについては検討中として中間とりまとめ。ブロッキング法制については意見の幅があるが、どの意見についても理があると考える。
13:05~13:40 現在までの議論の整理 講師:横田明美氏(千葉大学 大学院社会科学研究院 准教授) ※スライドは下記にあり。 https://www.slideshare.net/akemiyokota83/180902-jilis
・緊急対策シンポジウムにおける議論 ※2018年4月22日(日) 著作権侵害サイトのブロッキング要請に関する 緊急提言シンポジウム https://www.jilis.org/events/2018/2018-04-22.html 聴講メモ 【緊急開催】著作権侵害サイトのブロッキング要請に関する緊急提言シンポジウム #ブロッキング0422 https://kiitatakita.tumblr.com/post/173191484802/%E8%81%B4%E8%AC%9B%E3%83%A1%E3%83%A2-%E7%B7%8A%E6%80%A5%E9%96%8B%E5%82%AC%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E4%BE%B5%E5%AE%B3%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E8%A6%81%E8%AB%8B%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%B7%8A%E6%80%A5%E6%8F%90%E8%A8%80%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0-%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B00
・インターネット上の海賊版対策に関する検討会議における議論 ※知的財産戦略本部 検証・評価・企画委員会 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/
個人的な趣味からも、研究者としても注目しているイシューである。
TF第3回で既存対策への取り組み状況について資料1でまとめられた。 広告を使っていないサイトには兵糧攻めが効かない。
アクセス警告方式、ブロッキングが同じところで整理されている。 リーチサイトについては文化庁の審議会で議論されている。
第6回資料2ではブロッキングは選択肢の1つ。
中間とりまとめ骨子では訴訟の困難性、国際的な関係等は触れられていない。
第5回資料10 ブロッキング
第6回事務局資料1 ブロッキングについてのまとめ
ブロッキング フィルタリング アクセス警告方式
「緊急対策」は「政府による決定」?
法的 技術的 業界的 政策的
全部が分かる人は恐らくいない。
「自由なインターネット」と「多様なコンテンツ」の分水嶺
13:40~14:20 インターネット上の海賊版対策手法に関する提案
講師: 川上量生氏 株式会社ドワンゴ 取締役CTO 「海賊版対策の議論で主張したいこと」
事実に基づく議論・批判を。
正しくない議論とは何か
ブロッキングは効果が無い は正しいか? →効果はあるが、回避手段がある 正しい →効果はあるが、副作用がある 正しい →効果はあるが、作業が大変。あるいは費用が膨大にかかる 正しい
本当に被害があったのか? →無料だから読んだユーザーもいるわけで売り上げが3000億円減ったわけではない 正しい →事実として 電子書籍全体では大きな被害はないが、若年層が読むコミックに大きな影響があった
出版社の努力が足りないのか →1冊ごとのURLを申請しなければならない。漏れることもある。 →一般的にやるべきでない「禁じ手」やより困難と思われることはやっていない
監視社会ではなく自由なネット社会を目指す →海賊版サイトを見るのも監視されない自由なネット社会を目指す。 これなら分かる。反対するが。
ブロッキングは金盾と同じ →技術的には似ているが、あちらの方がレベルが高い。 →目的が違う。
望む議論 他に方法が無くてもブロッキングは絶対に使っては駄目なのか? 児童ポルノや税関における海賊版製品のチェック等の例外がある
OP53Bについて ・事実として:効果があります ・事実として:DPIブロッキングやIPブロッキングなどの手法に比べて費用も副作用も少ない ・提案:希望するユーザーによるオプトアウトは前提 IPはそもそも除外。
Public DNS対策 主要なPublic DNSが参加してくれれば効果はある
回避ツールの配布はリーチサイトと同様の扱いになるのではないか
ネットの自由と治外法権 インターネットの自由の中に犯罪をどの程度まで許容するのか
宍戸常寿氏 東京大学大学院法学政治学研究科教授
フィルタリングはユーザの同意による。ブロッキングの場合は司法型であれば司法からの命令による(公権力による強制)。 アクセス警告方式は約款による事前包括同意のもと、警告を出す。マルウェア配布サイトについては同様の手法がとられている。 著作権保護の啓���、コンテンツへの正当な対価 憲法上の権利を制限するのに必要な要件は何か 個別の許諾、オプトアウト 前提となる環境整備が必要 中立公正な評価 カジュアルユーザーのアクセス防止
別所直哉氏 一般社団法人セーファーインターネット協会会長
誰と戦えばいいのか分かっているのか疑問。 議論は盛り上がっても解決に近づいているのか? 協力体制ができるのか。 なぜ児童ポルノのブロッキングができるのか、時間をかけて協議をして協力体制を築いたから。 法律はできるのに時間がかかるし、範囲は限定的。民間の協力体制の方が効果的ではないか。 日本方式 権利者とプラットフォーマーは自身の利益のみならず消費者の利益を図る CIPP 政府の検討は話し合いの場を作る基礎作りに向かっているのか? 著作権侵害については音楽、映像の権利者は協力体制を築いてきたが、出版関係は殆どない。
14:20~15:45 著作権侵害サイト対策パネルディスカッション 前半
司会:宍戸常寿氏 東京大学大学院法学政治学研究科教授 パネリスト(50音順): 赤松健氏 公益社団法人日本漫画家協会 常任理事 有馬啓太郎氏 漫画家 上沼紫野氏 虎ノ門南法律事務所 弁護士 上原哲太郎氏 立命館大学情報理工学部 教授 川上量生氏 株式会社ドワンゴ 取締役CTO 楠正憲氏 国際大学GLOCOM 客員研究員 竹村響氏 株式会社竹書房 執行役員 立石聡明氏 日本インターネットプロバイダ協会 副会長・専務理事 玉井克哉氏 東京大学教授/信州大学教授 壇俊光氏 北尻総合法律事務所 弁護士 寺田眞治氏 SFC研究所 上席所員 別所直哉氏 一般社団法人セーファーインターネット協会会長 丸橋透氏 明治大学法学部教授 村瀬拓男氏 用賀法律事務所 弁護士 森亮二氏 英知法律事務所 弁護士 横田明美氏 千葉大学 大学院社会科学研究院 准教授)
あか 検討会メンバーに漫画家はいない。仮に自分がブロッキング駄目でしょうって言ったら議論が終わってしまう。漫画村が潰れるた後はやはり売り上げが上がった。が、なぜか著作者には意見を聴かれなかった。漫画村と組むとか、出版社と一緒に漫画村よりも良いプラットフォームを作るというった対応法もあったはず。守ってくれるというのはうれしいが、手法に不安がある。
あり いい作品はどういった条件下で生まれるのか。自由に考える環境などが保証された状況でないと生まれにくいと思う。特定条件下で��えるのと、広い場所で考えるのと、どちらが生まれやすいのか。自由に感がられる環境の維持を願う。
たけ ビジネス的なインパクトは少ない。文化的な多様性が漫画業界を支えている。業界としては大手4社に頼りきりというのは申し訳ない。自社のコンテンツがすべて消えても海賊版へのインパクトは少ないだろう。売り上げとしては2割減っ��いた。2007年に電子書籍を始めているが、このような事態は初めてである。1年続いていれば倒産していただろう。制作者への支払いが減ってしまえば廃業する人も出る。多様性が損なわれる。
うえ OP53Bは止められなくなる政策になってしまう。DNSを少しずつ殺していく。エンド2エンドの議論の復活。だんだん効果が薄れていってしまうタイプの対策。25のブロックはオルタナティブな手段を用意したもの。性質が違うものの話をしている。フィルタリングとブロッキングの違いとして一般論として語られるのが、判断をどのプロセッサがやっているのかという点。外でジャッジするのか、自分の側でジャッジするのか。ログがテクニカルには残る。きちんと処理しないと監視になる。
くす 日本だけで仮想通貨が1千億円くらい盗まれている。日本の取引所はマウントゴックスで何が起こったのか分かっていない。コインチェック問題も。サイバー空間におけるローエンフォースメントの在り方が本質的な問題である。総務省はクラウドフレアを呼び出すこともできるし、罰金を科すこともできる。行政はできることがあるのにやっていない。立法にむけて事実が積みあがっていない。原告の主張をうのみにする裁判所はない。官邸はそれができていない。立法、行政に関わる者としてどこをフェアにしていくのか。クラウドフレアは日本対応として法務担当を雇うはずで、話し合いの機会はできるはず。リゾルバを持っているだけで逮捕されるようなことはあってはならない。
かわ 検討会に漫画家が出てくれないのは頼んだ人がみんな断った。出版社の連携がないことについては表現の自由が確立されているから。インターネットの対策で恒久的なものはない。これから5年間だけでもいい。時限でやるというのはありだ。議論の場にクラウドフレアが出てきてくれればありがたい。
しし 立法事実について議論したい。
もり 損害額の算定はどの分野でも難しい。 著作権侵害の中だけならそれで比較できるだろうが、異なる法益との比較を行わなければならない ブロッキングが世界42か国で導入済みとのことであり、欧州でも行われているとなると、日本も行うべきとの声は出る。が、それは本当なのか。EU情報指令第8条第3項を反映したもの(資料より) 42か国のうち28か国はEU加盟国で、実績なしはそのうち15か国。 監視は全員が監視される。海賊版サイトを見る人だけでない。
むら デジタルコミック協議会法務委員会委員長を10年近くやり、海賊版対策がその大部分を占める。 FreeBooksや漫画村は短期間に伸長した。その短期間に出版社の業績は悪化。 「漫画村」閉鎖後、リーチサイトが復権し、トレントへも多数のアクセス。第2の「漫画村」の萌芽も。 海外在住者が複数のミラーサイトを利用している模様。2月に政府がブロッキングをやるつもりではという話を聞いたときに、本当にやるつもりなのか、やっていいのかと思った。実際に起きてしまったら、通信業界、消費者、権利者の間に深刻な対立が起きるとも。協調の空気を作るには極めてマイナスである。 ブロッキングというのは制度としてあれば使えるし、有用ではないかと現場の担当者としては考える。手段の1つとして。制度の在り方としては、きちんと法律を作り、司法判断を噛ませるというのが必要。訴訟法的な観点が現場としてはすごく気になるところで、現実に一定の要件かで使うことができる制度になるのかと懸念している。出版社の最大の問題は、雑誌を除けば、自らが権利者ではないということ。映画や音楽とはそこが違う。業界団体に加盟している出版社も、全体から見れば一部にとどまる。 全部が停まる必要はない。6~8割、3か月間だけでも止まれば効果はある。 正規版配信サイトであることの認定マークをこの秋から実装する。
だん ほぼ全ての海賊版サイトはリーチサイドである。リーチサイトが著作権法違反かどうかは定かではない。 海外事業者に日本の著作権法が適用されるのか。 ブロッキングの対象は何なのか?それにより必要となる法制度が変わってくる。 大規模海賊版サイトについてはCDNに対する法的措置で足りるのではないか。 実務では比較的容易に日本の管轄を認めている。 112条では認めているが、実務ではこだわっていない。 ジャストオンライン事件ではいくつかのコンテンツについてのみ禁止。 日本のプロ責が使い難いのは事実。プロ責を直すべき。 その他の手段がある場合に、その他の1手段としてブロッキング立法が許されるのか。
うえぬま フィルタリングとブロッキングの違いが理解されていない。影響が大きいのが低年齢層であるならば、フィルタリングの提供義務がある年齢層と被るのではないか。フィルタリングは海賊版を対象としている。アクセス警告方式は青少年の教育と相性がいい。
てら 犯罪者をどうするかについては検討されていない。捕まえるのをあきらめておいていいのか。広告や口座は追いかけることができる。アナログの雑誌にウォーターマークをつけてスキャンしたものを追いかけることもできる。手が足りない。フィルタリングの仕組みは海外ではセキュリティソフトに組み込まれており、青少年限定のものではない。
15:45〜15:55 休憩
15:35〜17:00 著作権侵害サイト対策パネルディスカッション 後半
フロア 高木浩光氏 アクセス警告方式には4つの理由で反対である。 約款による同意は形骸化 むしろ監視の強化→見るボタンを押した人はどうなるのかという不安感、監視の受け入れでは? 静止画ダウンロードが違法化されるかどうか。閲覧自体を違法化するとなると種々の問題 通信の信頼を害さないためには司法の介入が必要 通信の秘密はない、と言う言説抜きであれば司法ブロッキングもやむなし。
フロア 全地婦連 長田氏 国策に協力した婦人団体��反省を踏まえたのが全地婦連。フリーで見ることの意味への認識を持ってもらう努力をしないまま、ブロッキングの法制化に進むのは反対である。
フロア サワダ氏 eコマースのトラブルを扱う団体に所属している。通信の秘密は消費者保護にも有用であり、アクセス警告方式を使用している。
かわ 政府が発表するのと裁判は関係ない。3千億円の数字が問題なのではなく、出版業界の存亡がかかっているのが問題。フィルタリングが普及しなかったことを考えると、成功するかどうかは疑問。安易な対象サイトの増加も懸念。日本の「通信の秘密」は拡大され過ぎているのではないか。
うえはら 「通信の秘密」は何を守るのかは検討すべき課題ではあるが、ブロッキングは人が何を見るかに直結するので、外すのは難しい。
もり 法制化ブロッキングの方がアクセス警告方式の方がましだというのは受け入れられない。それは場合によっては著作権よりも通信の秘密が劣後することを認めることになってしまう。
あり 違法業者は本当に捕まえられないのか。捕まえられないことを前提に動くのは不味くないか。
かわ 海外業者に相手側のIPアドレス開示を請求してもしてもらえないことが多い。
くす アドネットワークは日本の口座を持っており、そこから手繰ることもできたはず。本当に捕まえられなかったのか。広告収益を仮想通貨でやり取りしていたりすればともかく。レベルの低い犯罪であり、日本の警察の能力に懸念がある。
たて NHKの番組でそれっぽい名前が出ていた。出版社の人をネットワーク犯罪に対応する集まりで見たことがない。
うえはら 警察の捜査能力を向上させるには国民の協力が必要。国際問題として発展した場合、警察庁が対応するのでどうしても遅れる。
だん 警察は海外にカジュアルにメールで紹介している。特定の、例えばグーグルなどは捜査令状に応じる。海外で全く操作ができないわけではない。
まる サイバー犯罪における捜査共助をきちんと機能させるべき。
たけ 時間の問題がある。つかまるまでもたない事業者もでる。
てら 並行してやってほしい。
むら 警察が捜査に入った段階で他の手段を取らないでくれと要請された。
てら 制度検討と捜査の並行実施を言っている。
べ 何も協力ができていないと考える。捜査時の注意は折衝次第である。歩み寄りがなければ、法制度ができても実効性があるか疑問である。
しし ステークホルダーの協力について議論したい。
たま 民事においては権利者は侵害に対し訴える権利がある。知財は侵害をしやすい権利である。UFOの振り付けをした人には利益が配分されていない。「通信の秘密」という憲法上の利益に関わるものについて、それを制限するのであれば、立法によるのが本筋である。ほかの手段がない場合には考えるべき。しかし、「通信の秘密」がでてきたら、経済的な権利は引っ込むというのは違うのではないか。
まる 権利者と通信業者の関係は敵対ではなく、Win-Winであるべき。P2Pなどは止めなければどちらも困る。漫画村の場合は一方的では。
あか 出版社は作家に説明していない。出版社がコントロール権を欲しがるのは分かる。作者がどう考えているかを吸い上げてから、意見を出してほしい。
かわ 出版社と作家の関係は、作家がえらくなると出版社の立場は相対的に低くなる。漫画村に対して強硬になったのは作家の先生の突き上げがあったから。 通信側と団体を作って対応できるのならばしたいが、業界としては団体行動が苦手。
たけ 作家と編集の関係で言いづらいことはある。準備が足りていないというのは言える。血を止めてからはなしをしてほしい。
たて アクセスプロバイダを犯罪者扱いしておいて協力は無理。
うえ 対象を増やしたからフィルタリングが減ったのではなく、スマホになって複雑になったから。迅速性と司法がなじまないのは当たり前。自主規制ルールでやっている間に本当の悪い奴を捕まえるべき。
べ 本当に協力体制を気づきたかったら、一度ブロッキングについては棚上げすべき。権利者側も走り回って取りまとめを行うべき。種々の対策協議会は一朝一夕ででできあがったものではない。 制度より走り回る人を。
かわ 出版業界ではまとめるのは難しいが努力する。
あり 将来的に新しい作品を生み出すことが阻害されないか、
あか 作者側のまとめは難しい。
べ ブロッキングをしたいのか、侵害サイトを止めたいのか。自主的な枠組みの方が早く止められるのではないか。
あか 漫画村からインスタ並みにアクセスがあった頃、漫画村から組まないかという話があったとしたら、どうすべきだったのか。
かわ 漫画村はそれほど儲かっていなかった。
くす 未成年が電子コミックを合法的に入手できる環境があるのか。
たけ 定額読み放題、大手は反対するのでは。書店はどうなるのか。
たま クリエーターが大事。従前はメディア産業が力を握っていた。
てら あの勢いで伸びていれば、広告もふえていただろう。
あり 正規サイトを見てくれと言う啓蒙が必要。
もり 検討会議の議事進行の不公正について。 SOPAを扱っていない。プライバシーや名誉毀損への横展開の恐れ。 検討会議での諸外国について報告があった。主婦連、地婦連からの意見書ではブロッキングありきを批判。 財産権と人格権の区別は一朝一夕で変わるものではない。
かわ ブロッキング以外に有効な方法があれば事業者は歓迎する。が、現時点では広告やCDN訴訟は現実的ではない。
たて 会議では総合パッケージだと言っているが実際はブロッキング主体。戦時下の韓国ですら、国民の理解を求め、総合パッケージ。
べ 本当に対策したいならブロッキング棚上げすべき。法制度でブロッキングはできるかもしれないが、効果は限定的。制度はできても協力はされない。
うえぬま 色々な関係者の協力が必要。ブロッキングは劇薬。従来の枠組みの活用を。
かわ 業界が求めているのは影響力が大きいサイトを止めること。
くす どれだけの被害が大きいのか。なにをもって被害とするのか。
もり CDNのテイクダウンはできたはず。
べ ブロッキングでなければ止まらなかったというのは、ほかの手段を知らないから。
むら ���ャンペーンを行っている。政府が乱暴なことを言わなければ協力体制はできたかもしれない。
てら ブロッキング法制化よりも出てきている対策を進めて行く方が早い。
だん クラウドフレアへの対策は?
むら 開示請求を進めていると聞いている。
あか こども半額みたいなことをしては?
かわ 雑誌はもともと販促物。
まる ブロッキングには大義がない。
かわ 発信者情報開示はプロバイダーに一方的にコストを押し付けているのでは?
だん 違法であることが明白。
まる 発信者情報開示はついても協力してくれるのか。
たま 真に必要な対策であるなら成立させるべき。
くす 検討会事務局は司法型ブロッキングを考えていたのか。
高木 信頼関係が崩れている。仕切り直し。
中川 議事録にウォーターマーキングへのゲンキュウが少ないが、ほかの手法と組み合わせれば効果があるのでは。
高橋 フィンガープリンティングのほうが有効では。
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朝日が英語でデマの流布を続ける宣言しました --------- 当ブログの2013年11月21日の記事は 大分前から検索に全く引っかからないようになっていました。 エキサイトの自分のブログを検索する機能でも 全く引っかからないようになっていました。 (こうなっている記事は過去の物で他にもゴロゴロあるんですが) 例えば https://ttensan.exblog.jp/11176522/ 【点と点をつなぐものは?】 https://ttensan.exblog.jp/11378270/ 【続、点と点をつなぐものは?】 あたりもエキサイトで自分のブログを検索した場合はヒットしなくなっています。 デマを書いたりなんてしてないんですけどねー(棒読み) 当ブログの2013年11月21日の記事が 検索で全くヒットしないようになっていたので おそらくエキサイト側がボットのクロール拒否設定にした上で エキサイト内のブログを検索する機能でも ヒットしないようにしていたのだろうと考えていましたが、 昨日備忘録も兼ねてブログでリンクを貼ったところ、 すぐにリンク先がないというコメントを頂きました。 そこで見てみたら記事が削除されていました。 さらに少ししてから記事が復活したものの 「非公開」以外の設定ができないように設定されており、 エキサイトによって強制的に非公開に設定されていました。 仕方が無いので 別の新しい記事としてこちらに記事を移しました。 https://ttensan.exblog.jp/27003809/ 今のところは消されていないようです。 今現在もエキサイトから当ブログに対してなんの連絡もありません。 エキサイトに金を払ってブログを置いていたら googleでもヒットしないようになっていて 挙げ句にリンクを貼ったらリンク先を消されて ブログ主にだまって存在しなかった事にされていたのですから 本当にたまったものではありません。 とりあえず皆様、 ただ事実を書いただけの2013年11月21日の記事の どこらへんが ���無言で削除」 されなければならない内容だったか ご一読いただけますと幸いです。 あ、ちなみに補足しておきますが、 紹介しているNHK大手町分室とジャパンプラットフォームの並びですが、 そのとなりにたまたま一つ入っていたものの あのフロアは空き室だらけで 周囲はかなり空き室が並んでいました。 そんなところでピンポイントで隣の部屋で並んでいるって ちょっと疑いたくなりますよねぇ。 補助金、義援金というものが ジャパンプラットフォームなどの 大西健丞銘柄の団体の収入源なわけですし、 胡散臭いという事実を知られると募金が集まらなくなっては困る ということなので割と必死なのかも知れません。 そういえば日本共産党も 松井一郎大阪府知事に過去に募金から 活動費をがっつり抜いている事を指摘されたら 途端にデマだから謝罪しろと声明まで出すほどの火病っぷりでした。 募金やカンパ集めが重要な収入源の一つだとすれば 顔を真っ赤にして「謝罪しろ!」 とか言い出すのも当然なのかもしれません。 北朝鮮との関係なのか、田中真紀子なのか それとも福山哲郎の特大ブーメラン、 民主党政権で3万に及ぶ防衛機密書類の廃棄による隠蔽の事実なのか、 何がこの記事を無かった事にしなければいけない理由なのかは エキサイトが未だにだんまりを続けているので不明です。 エキサイトさん、隠蔽しようとした記事の 何が都合が悪い部分なのかをご指摘いただけると助かります。 是非教えてくださいね。 では、まずは知り合いからたれ込みがあったこちらの記事から。 タイトルだけではダメで本文をちゃんと読みましょう。 という記事です。 【JIS認証機関が無資格・手抜き審査 英大手の日本支店】 工業製品の品質やその管理体制の基準を定める国家規格「JIS」や国際規格「ISO」の認証機関が、不十分な審査で企業に認証を与える不正をしていたことがわかった。大手素材メーカーなどの品質不正が相次ぐなか、企業の品質管理をチェックする認証機関の不正も明らかになったことで、国際的に高い評価を得てきた日本の製造業に対する信頼を一段と損なうおそれがある。 不正な審査をしていたのは、世界75カ国以上で規格の認証を手がける英国の大手機関「ロイド レジスター クオリティ アシュアランス リミテッド(LRQA)」の日本支店(横浜市)。18世紀に船級協会として創立され、品質管理に関する認証機関の草分け的存在であるロイドレジスターグループの子会社だ。国内の審査件数も多い。 朝日新聞が入手した内部資料によると、���空・宇宙関連企業3社から依頼を受け、品質管理の仕組みを定める国際規格「ISO9001」に、航空宇宙産業で必要な項目を追加した規格「JISQ9100」に関する審査を昨年実施。複数の韓国人審査員が審査を担当したが、経歴が不十分で無資格だったり、所定の訓練を受けていなかったりする人物が含まれていた。審査員がまとめた報告書が適正かどうかをチェックする工程を省略した不十分な審査も複数見つかった。 内部資料によると、LRQAは審査の手続きが不十分なまま、依頼を受けた企業に認証文書を発行しており、こうした不正行為は日本支店の代表者(当時)も了承していた。 認証機関が適正に活動しているかをチェックする公益財団法人「日本適合性認定協会(JAB���」が問題を把握し、意図的な不正で重大な悪質性があったと結論づけた。同協会はLRQAに対し、認証機関としての認定を取り消す処分を今月12日に出した。処分をしたことはホームページで同19日に公表したが、機密情報にあたるとして詳しい処分理由は説明していない。 協会の処分には審査業務を停止させる強制力がないため業務は継続できるが、LRQAは6月、「JISQ9100」の認証業務から撤退すると表明した。 LRQAは昨年11月、アルミ製品の検査データ改ざんが発覚した神戸製鋼所大安工場(三重県いなべ市)に対し、JISとISOの認証を一時停止する処分を出していた。銅管を製造する北九州市の神鋼子会社についても、今年2月にJISとISOの認証を取り消している。 LRQAは不正や処分について、「お客様との守秘義務の関係上、情報をご提供することは差し控えます」としている。(野口陽) (2018/7/23 朝日新聞) 赤文字のところを読むと納得。 口八丁でうまく入り込んだのでしょうか? そのあたりろくに確認もせずに雇った側にも落ち度があります。 ろくに確認もしないで採用したあたりで 検査、審査業務の会社としてどうなのよとツッコミを入れたくなります。 お次はこんな記事を取り上げておきます。 【森友・加計、切り込み不足の立法府 国会担当記者座談会】 (2018/7/23 朝日新聞) 朝日新聞の記者達がなぜモリカケ捏造でアベを倒せなかったのか 反省会をしている内容となっています。 倒閣の為に捏造する ↓ 都合の悪い事実を徹底的に無かった事にする ↓ さらに倒閣を煽る 朝日新聞のモリカケ運動は これを1年半も続けて来たわけですけど、 ネットで情報が拡散されることで 朝日新聞は「嘘つき新聞」とgoogleに解釈されるようになり、 さらに支配力を失い、急速に部数を減らしています。 彼らの代弁をしておきましょう。 「これだけメディアスクラムで徹底的にデマを流し続けたのになぜアベを倒せなかったのか」 こんなことの反省会で紙面を使って記事稼ぎ。 これで��給というのもある意味ですごいですね。 そんな「嘘つき新聞、嘘つき記者」の朝日新聞は 英語版で海外向けには今なお慰安婦については 慰安婦=性奴隷という印象操作を行う記事を配信し続けています。 そこで山岡鉄秀氏やケント・ギルバート氏らの 「朝日新聞英語版の『慰安婦』印象操作中止を求める有志の会」が そのような露骨な印象操作をやめるように申し入れ 回答を求めた件で 昨日朝日新聞から回答が公開されました。 こちらにあります。 朝日新聞の回答文の結論部分がすごいです。以下。 ----- 以上から、英語表現に関する申し入れに応じることはできません。 ----- ゼロ回答です。 俺達は今後も英文での印象操作、デマ配信、日本を貶める仕事を続けるよ。 という宣言でもあります。 朝日新聞の英語版では性奴隷という直接表現を避けているものの テンプレート化した別の表現を必ず用いることで 慰安婦=性奴隷という印象操作を徹底して続けています。 そのあたりは 山岡鉄秀氏の資料 が短くまとめているpdfがありますのでご参照ください。 朝日新聞はどんどん先鋭化してきており、 これは売れなくなって優秀な人は転職していること、 (朝日の老害どもは天下りしていますけど) によって「より使えない人材の濃度が上がっていく」 という状態になっていることも大きいと思います。 反日サヨク思想が若い人達にまるで相手にされなくなっているので 売れるはずがないところに 露骨な捏造と印象操作のラッシュでさらに 普通の人には相手にされなくなっています。 ですが、反日サヨク思想。 かつての学生運動をしていた人達というのは 「朝日ジャーナル」が重要参考書だったりした時代がありました。 そして反日サヨク思想というのは とどのつまりはアナーキズムのようなものでしかなく その原動力も妬みなどの歪んだ感情を煽ることによるものでした。 いまでもそういう思想に惹かれているような人達が 反日サヨク紙の主な購買層です。 そうした人達は国会で是々非々で協議するよりも とにかく反対、物理的行動に出れば尚素晴らしい! というような考え方が普通だったりするのです。 ですのでそういうアホな層を相手にしている ダメディアの一つ、ダイヤモンドではこんな記事が出ています。 【野党の役割は「代案」を出すことではない 荻上チキ】 (2018/7/19 ダイヤモンドオンライン) 野党の仕事は「反対すること」 なんて堂々と書いていますが、 そういう人向けには受けるのでこういう記事を書いているわけです。 翻って朝日新聞はというとこれも同じで 少なくともこの10年ほどの朝日新聞の論調は 例えば国会で少数野党が自民と協議した上で 法案に付帯決議をつけて賛成したりすると これを猛烈に批判します。 ひたすら邪魔をし続けるだけで、 結局は10対0で法案が成立するくらいなら 2分でも1分でも取れた方がいい。 ���いう考え方には絶対に賛成しないのが朝日新聞です。 とにかく徹底的な反対を煽る。 徹底的な反対こそ正義というわけです。 こうして「より先鋭化していく」 「より先鋭化した信者しか読者としてついていかない」 という負のスパイラルに入っているのが朝日新聞です。 同じ客層をターゲットにしている立件民主党は 少しでも与野党で政策協議しようとした国民民主党の大塚代表に 枝野幸男が激怒して電話をかけて怒鳴りまくって一方的にガチャ切りする。 というようなことまでやっています。 立件民主党もまた、 今後もどんどん先鋭化していくことになるでしょう。 朝日新聞がモリカケで倒閣できなかったことの反省会をしていても 自分達があまりにも先鋭化し、 堂々と捏造、堂々と印象操作ばかりになっていることで 多くの人が付いて来なくなってきている という事実を受け入れるべきでしょう。 だからといってもう後戻りできないのでしょうけどね。
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4月3日から今日まで
二次面接に落ちまくる日々のなかインターン同期と飲んだり友達の誕生日を祝ったりする。いっしょに行く約束をしていたコンサートの予定を完全に忘れられていてふつうにショックだった。代わり(?)にそいつのお母さんと小沢健二を見ることになった。なんなんだそれは。
4月の終わりに銀座の事務バイトの事務局長にナイルレストランに連れていってもらう。歌舞伎座の役者も出番前に食べると言われる東銀座の名店。ランチは何も言わないと強制的にムルギー(チキンの意らしい)になる。美味しい。チキンの深い旨みと品のいい辛さ。美味しいものを食べたという満足感がある。夏だしそろそろまた行きたい。
席上、事務局長が携帯を持ったことがないと聞きひっくり返ってしまった。「スマホ使ったことないのよ〜」という話だと思ったら生まれてこのかた持ち運び可能な電話を一切持ったことがないらしい。このひと、一応新聞社の人間なのに…。取材で使いません?と聞くと「いやーとくに不便はなかったのよ」とのこと。そういうものなのか。まあそりゃ全国紙の記者ともなればそうも言ってられないのだろうが、主婦向けのフリーペーパーの編集にはオフィスの電話があれば充分なのかもしれない。
で、そんな彼女もついにスマホ(いきなり!)を導入したらしく、操作に困ったら教えてほしいという話だった。任せてください、と話してから2ヶ月以上経ったある日、「着信を確認するにはどこを押せばいいのかしら」という質問をいただき再びひっくり返った。
小沢健二のツアーに行く。初日と千秋楽の2回。初日、来れなくなった友達の席には現地で会った別の友達に来てもらった。来てもらってよかった。自分と同じくらいの興味を持った友達とコンサートを見るのは楽しい。
幕が上がってしばらくは小沢のとなりの女性を「信じられないくらい顔の小さな完璧なスタイルのコーラスがいるな」と思っていたのだが、それが満島ひかりだったのでぶっ飛んだ。ライブはもう、本当に素晴らしかった。幸福感が湧き上がる。満島ひかりは怖いくらい美しかった。
ライブの終わりに小沢健二がカウントダウンして「生活に帰ろう」というと暗転して客電がつく(文字にするとちょっと笑っちゃう)。「3.2.1」の2あたりで、楽しい時間が終わる!いや!って感じで、客席から小さく悲鳴が上がったんだけど、それ対して小沢が間髪入れず「大丈夫」と言ったのが印象的だった。じわっと暖かくなる適温の「大丈夫」だった。
千秋楽、待ち合わせ場所に行くと先に友達の母親が待っていた。なんとお呼びすれば?と聞くと「Sでお願いします!」とSさん。友達の母親を名字呼びするのは初めてで奇妙な経験だ。もちろん友達の母親と武道館にライブを観に行くのも初めてなんだけど。 Sさんの話し方がとてつもなく友達に似てることに気付いてそればかり気になるようになってしまった。間の取り方、盛り上げ方、ところどころ出る方言のアクセント(これは似てると言えるのかわからないけど)。うわあ親子、と思った。
繋がりを確認したところで開演。同じツアーを2公演みるのは初めてだったけど、ほんとに同じところで同じ冗談を言うのですね! 曲目も変わらず。やっぱりいい。ただ、例の「日常に帰ろう」の後に再アンコールがあって、「やるんかい!」と思った。曲後に小沢が「こういう音楽がある日常に帰ろうってことなんですよ!!」と叫んだのよくわかんなかった。よくわかんないけどグッときた。
若林恵の『さよなら未来』がめちゃくちゃ面白い。Wierdを本当にたまにしか読んでいなかったことを後悔した。今弟に貸してるけどもう一回じっくり読もう。
『森、道、市場2018』に行く。ハードなスケジュールを敢行した前回からもう1年。あっという間のような、ただただ長かったような、とにかく生き抜けてよかったとしか言えない1年だったな。今年はビジホを抑えてもらった。ベッドは最高。オリジナルラブと折坂悠太がすごく良かった。声量はもちろん、体全体から発せられるチカラがとてつもない。やっぱりライブはパワー。
パワーといえば掟ポルシェのDJ楽しかった。再生ボタンを押した後は客に向かってハムを投げつけ、フロアに降りてきては客を追い回し、水をぶっかけたりガムテープで縛ったりして、曲が終わる前にブースへ走り、次の曲をかける(たまに間に合わずに無音になる)という武闘派スタイル。フェスの会場で初めて恐怖を感じた。あの感じ、幼い頃に見たヒーローショーで怪人が客席に降りてきて幼子を脅かすくだりを見ているときに似ている。絶対目をつけられたくないのに、だんだん楽しくなってちょっと目立ってみようかなと大胆になって、ギリギリを攻めたくなる感じ。
2日目は土砂降り。昨年に引き続きまたしても装備に失敗し体冷えっぱなし。控えめに楽しんだ。気合だけでくるりを見てさあ帰ろう!からのtofubeatsフル参戦で大幅なタイムロス。でも結局一番楽しかった。雨よけの幕の向こうでDJする彼を熱烈に迎える客たち。それはまるで何処かの国の王と彼を支持する民。右大臣左大臣のごとく横で楽しそうにノリノリなオカダダとリカックスがかわいい。渋谷じゃん。でもめちゃくちゃ楽しい……。tofubeats、大好き……。ありがとう……。一緒に帰ろ……。
銀座にある坦々麺の名店『はしご』にはまる。坦々麺を「だんだんめん」と読ませる。本格派で、辛さは控えめだが爽やかに汗ばむ。ゆずが効いてるのが嬉しい。汁が細麺によく絡んで美味い。メニューは担々麺と、それにちいすい(細切肉)、だあろう(太チャーシュー)、パイコー、搾菜それぞれがトッピングされたバージョンと、辛味を抜いた醤油ラーメンと、冷麺。ネギとゆずを増せる、無限ライスとやよい軒のアレみたいな細切りたくあんがサービスなどツボを的確に押さえている。
昼間は恐ろしい回転率で、オーダーから着丼まで3分くらい。かなりの人数が店内で待つことができる作りになっていて、並び始めてすぐオーダーを聞くのがこの速さに繋がっているのだと思う。どんなに混んでてもお会計時必ず「お水お代わり大丈夫ですか」と訊ねてくれる。余裕がある。量が多すぎないのもいいところ。サクッといただける。ご馳走にありついている満足感があるのにかけそば食ってるような気軽さもある。
銀座本店のswarmメイヤーなんだけど、チェックインするたび出てくるレビューに「日本一美味い餃子を出す店」とありそのまだ見ぬ実力に震える。あんなに美味い坦々麺を出しておいて餃子まで美味いのか。どうやら夜は居酒屋利用もされてるらしい。どこまでも押さえてくる店だ。餃子にうるさい人を連れて行こう。はしごで餃子とビール、締めにだんだんめん。これだ
SMAPとゆnovationと宇多田ヒカルのアルバムをずっと聴いている。『俺たちに明日はある』前向きになる。打席に立つ前に聴きたい。『ある程度ある』前向きになる。地に足がつく。昔から歌番組で素人がインタビューされて「この曲聞くと前向きになれます!」みたいなこと言ってるの見るといつもはあ???って思ってたけどあの人たちみんな『俺たちに明日はある』か『ある程度ある』聴いていたのかもしれない。『Play A Love Song』の親がいつからああなのか知らないけど僕らはこれからも成長するってところすごくいい。誰かと成長しながら生きていきたい。
最近どんどん酔っ払いが醜悪に思えてきて、このままだと飲まなくなりそう。アルコールは余裕のあるときだけでいい。机を掃除したら7月を前にして前向きでカチッとした決意がなされた。日々の行動量は増加傾向にある。それにしても今年の夏が最初からあまりに全力でなんだか笑ってしまう。こんなに自らに正直な夏を我々は見たことがあるだろうか。応えるしかない。
今月誕生日だからAmazonでほしい物リストを作るやつをやった。よろしくお願いします! 真剣に欲しいものを考えることって滅多にない。

春、そら豆が届いたので葱油で蒸し焼きにして食べた。超うまかった
20180704
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ローカルベンチャー最前線:ReBuilding Center JAPAN 東野唯史さん(前編)
毎週のように満杯になるゴミ袋。買っては捨て、また買うという大量生産&消費の生活に、私たちはいつから慣れてしまったのだろう。ゴミがほとんど出ない循環型の暮らしを営んでいたひと昔前、人々は布や竹といったサステナブルな素材に囲まれ、家屋も多くは木造だった。その当時の貴重な家やモノが今、日本から急速に姿を消そうとしている。
デザインの力でモノの命を永らえる
「お金があればモノが買える。壊れても、修理するより安く新しいモノが買えてしまう。そもそも長く使いたいモノを買わなくなってしまった。価値とコストのバランスが崩れているところに問題があると思います」 と語るのは、空間デザイナーでReBuilding Center JAPAN代表取締役の東野唯史(あずの・ただふみ)さん。

日本がバブル全盛期に向かっていた1984年の生まれだが、戦前や高度経済成長期前の素朴な生活の手触りを知っている。デザインの仕事を通して、自分の祖父母より年長の古材や古道具と向き合ってきたからだ。

▲昭和世代には懐かしい黒電話
日本は少子高齢化の超先進国。その影響で、全国で空き家が急増中だ。戦後の急ごしらえの家はもちろん、本来ならば何百年も持ちそうな木造の立派な家も、主(あるじ)を失えば急速に老朽化していく。そして、戦火を免れた貴重な木造住宅が、次々と取り壊されていく。
「もしこのまま50年も過ぎたら、もう古い木材は手に入らなくなる。それはすごくもったいないと思ったんです。文化として古材が循環する仕組みをつくっていきたい。起業の時は、その思いが第一にありました」

▲壊される家々から救い出された木材たち。端材なら100円玉で気軽に買える
ヒトの一生の何倍もの時間をかけて育つ木材は、人工物のように量産できない。古民家の梁や柱には、もう今では絶対に手に入らないような材が使われていたりもする。それらが人知れず燃やされ、この世から消えてしまっているのだ。
思いを募らせた東野さんは2016年、妻の華南子(かなこ)さんや仲間と、古材を回収し活用する「ReBuilding Center JAPAN(リビルディングセンタージャパン、略して「リビセン」)を起業した。
古民家の木材や使われなくなった家財道具を引き取り、それを整備し分類して、必要とする人に向けて販売する場を、新たに長野に創出したのだ。

▲何人もの人に愛用されてきた味わい深い木製の家具。ゴミ処理場行きだったモノたちが、すんでのところで東野さんたちに救われ、リビセンで命を吹き返していく。
「デザインで世界を良くしなさい」という恩師の教えを大学卒業後もずっと大切にしていた東野さんだからこそ、スピードを増す時代の中で打ち捨てられていくモノの本質的な価値に気付けたのだろう。

▲蔵からレスキューされた古い木棚の引き出し。裏側に筆書きで「御大典(ごたいてん)記念」とあるのは、90年以上前の昭和天皇即位のことだろうか。想像がふくらむ
本場ポートランドから「のれん分け」
東野さんの「ReBuilding Center JAPAN」は、米国オレゴン州のポートランドにある本家本元の「ReBuilding Center」から名前とロゴの使用許可を得てオープンした。
先進的なまちづくりで知られるポートランド。人口60万人程度の町に、古材や古道具が並ぶサルベージショップが5軒以上あり、壊れたら直して使う、古いモノも簡単には捨てない、そんな文化が根付いているという。
本家ReBuilding Centerと出会う5年前に、東野さんは人生の転機を迎えていた。
恩師の言葉通りデザインで世界に貢献するには、「もっと自分のスキルを高めないといけない。たくさん新しい情報を取り入れたい」と考え、3年勤めた展示会ブースデザインの会社を辞めて、一人、世界を巡る旅に出たのだ。
メディアで知った「Q Drum(キュードラム)」のデザインも、東野さんの背中を押した。ニューヨークの「Design for the Other 90%」展に出品されたという途上国向けのこの作品は、子どもが50Lもの水を何kmも転がして運べる画期的な形をしていた。
「あの発想は現地の問題を知らないとできない。デザイン力を付ける前に、そもそも問題に気付く力が大事なんだと感じました」。

こうして初めて日本を出た東野さん。今度は、電気もないケニアの村で、「パソコンがないとCADもCGも操れず、何もプレゼンできない」と気付く。「特定の条件の下でしか稼げないデザイナーという職能は人間として弱い。そこからは抜けたい」と思ったそうだ。この世界一周は東野さんを大きく変えた。おまけに、旅行中に発信していたブログやTwitterをキッカケに一生もののパートナーとも出会った(妻・華南子さんについては後編で)。
そして2015年7月に友人を訪ねて行った地が、ポートランドだった。ReBuilding Centerにも立ち寄ったが、日本で似た活動を始めたいと思い立ったのは帰国後だ。メールで相談したら、とんとん拍子に同じ店名使用の許可が下り、特製ロゴまでもらえたのだった。

▲古材でつくられたリビセンロゴ
何かに背中を押されるように
起業当時の苦労を聞かれて「ない」と断言できる人も珍しい。東野さんは、そんな稀有な起業家の一人だ。話を聞いていると、大変なことは当然あったが覚悟していたし「想定内だった」ということらしい。運が強かったことに加えて、心の準備が万全だったということだ。
確かに、東野さんは幸運に恵まれた。クラウドファンディングでは目標額を超える540万円が集まった。オープンの準備には大勢の「リビセンお助け隊」がボランティアとして駆け付けた。足りない資金も、周囲の人が近くの都市銀行支店長とつないでくれたおかげで、すぐに借りることができた。何より「神がかっている」と周囲からもうらやまれたのは、ラッキーな物件との出合いだ。
リビセンの建物は1000平米ある3階建てのビルで、上諏訪駅から徒歩10分の場所にある。最寄り駅からの道は、良い雰囲気の商店街だ(写真は開店前の朝に撮影)。


「ここに来て友達になった同年代のかっちゃんに相談したら、3日後ぐらいに20年近く物置になっていた建築会社の本社ビルを紹介してくれました。この手の物件は通常、用途変更が難しくて時間も費用もかさむものですが、ここは完了検査済証も確認申請書もばっちりそろっていた。しかも、建築基準法が改訂された3年後の増築工事確認申請書があって、新耐震基準を満たしていることも証明できた。こんな物件、なかなかありません。もう、神様に『お前たちはここでやれ』と決められたような状況でした(笑)」

▲エントランスにあるフロア案内も素敵
ビルのオーナーである建築会社社長はかっちゃんの知り合い。事業計画書を用意して会った30分後には、貸してもらえることが決まった。
東野さんが初めて諏訪にやってきたのは、「マスヤゲストハウス」のリノベーションを依頼された時。 キーパーソンである「かっちゃん(宮坂勝彦さん)」は、地元で「真澄(ますみ)」という日本酒をつくっている宮坂醸造の跡取り息子で、マスヤゲストハウスの仕事を通して親しくなった。

▲東野さんたちがリノベーションした「マスヤゲストハウス」
東野さんが手掛ける空間デザインは、コミュニケーションなくしては成り立たない。地元の人を巻き込み、自身も巻き込まれ、次々と新しい展開を生み出す。諏訪に「とんとん拍子で」誕生したリビセンも、そんな産物の一つなのだ。
近隣から続々と集まる古材

オープンしたリビセンは、古材回収にあたり、「解体業者には営業をかけない」と決めた。依頼を受けて自分たちで行って初めて分かる情報を大切にしているからだ。引き取り当日の写真と一緒にモノのストーリーを商品に添えることもある。
依頼主の多くは年配の家主。利用者からの口コミや、子ども世代からの紹介、出演したテレビ番組などで評判が広がり、開店して約1年になる現在、月10~15件のレスキュー(古材・古道具引き取り)があるという。
エリアは、高速道路を使わずに1時間以内に着く範囲に限定している。取り壊しでなく掃除に伴う不用品排出もあるとはいえ、その小さなエリアで、これだけの需要があることに驚く。しかも知らないうちに近所で解体が終わってしまっているケースも珍しくないという。

利用者は買い取り(売却)かギフト(無償提供)を選べるが、最近は買い取りがほとんど。リビセンの古材の値付けは、木材の新旧には関係なく幅や厚みなどによって一定のルールに基づいて、スタッフが判断している。
平均的な買い取り価格は、軽トラ満タンの古材と古道具で約5000円。2トントラック満タンで2、3万円。1時間以内の作業であれば、壁や木材のはがしなどが発生しても解体料はもらわない。利用者からすれば、ゴミ処分なら1、2万円、解体業者に残置物の撤去を頼めば数十万円の出費になるのが通常なので、その差額は大きい。

それに、十分な売り場面積を持つリビセンは、トタンや木材のほか、工具や小道具類も引き取る。ベニヤとプラスチック以外は、壊れていなければ、だいたい断わらない。

そうしてレスキューしたモノが並ぶリビセンの販売コーナーでは、多種多様な古材がより取り見取りだ。一般の材木屋だと樹種によって値段が変わるが、プロ向けの店ではないリビセンでは、針葉樹か広葉樹かの二分法である。木材の年代も関係ない。
「お客さんは木材の時代を見て価値があるから選ぶというよりは、あくまでも自分の好みで求める木を選ぶ」と東野さん。確かに年代や樹種による違いは、素人にはよく分からない。
逆に言えば、安価な材も高価な材も同じような値段で売られているから、分かる人には掘り出し物が見つかる可能性が高い。古材ならではの釿(ちょうな)仕上げの木材なども、区別せず並んでいる。 東野さんは「仕入れに来て、自分の店で売る人がいても構わない」とおおらかだ。
カフェは間口を広げるコンテンツ
ポートランドのリビセンと異なり、日本版リビセンにはカフェがある。これは東野さんの起業前からの戦略だった。
「日本とポートランドでは文化的背景が違います。古材を売るだけでは当然一般の人は来ない。ハードルを下げるためのコンテンツとして、僕らはカフェを選んだわけです」
東野さんは、起業の時点で事業の3本柱を次のように決めた。
● ビルダーズセンター:古材のレスキュー(買い取り)、販売、古材を使った家具製作 ● カルチャーセンター:カフェ運営、イベント企画、古材再利用文化を広める活動 ● デザインセンター:古材の可能性を広げる空間デザイン、家具デザイン
カフェは広報ツールの一つという位置付けだから、大きめの窓から、古材売り場が見渡せる配置になっている。

▲カフェの椅子もリサイクル家具。座面の張替えは、移住者が始めた下諏訪の椅子張り店「Zatowa(ざとわ)」で。リビセンは古材の製材も家具の製造・修繕も、地元の職人に依頼。地域で仕事をシェアしている
支援を受けて好調な滑り出し
リビセン経営の3本柱のうち、カルチャーセンターとデザインセンターの収支計画は比較的簡単だった。カフェは何軒もつくって経営アドバイスまでしてきた経験があるし、デザインはもともと本業だったので、年間売り上げの予測が立つのだ。
問題は、ビルダーズセンターだった。古材の売れ方は全く読めない。どれぐらいの量をレスキューできるかも分からない。手探りだった。最初の役員報酬を非常に低く設定するという力技の収支計画で、東野さんは起業した。

結果、初年度の決算はどうだったのか。
「デザインとカルチャーの売り上げが同じぐらいで、ビルダーズがその倍ぐらいでした。初年度から黒字になったのは、クラウドファンディングのおかげですね。雑収入に540万円が乗りましたから。スタッフにボーナスも払えたし良かったです」
次年度からが勝負と言えそうだ。日本の消費者の意識が変わりつつあるのは、追い風だろう。
このところ「リフォーム」よりも間取りの変更など大幅な改修を含む「リノベーション」という言葉が、テレビ番組の影響もあってメジャー化した。
東野さんの分析では、東日本大震災も関係している。震災を機に、モノの価値観が崩れたと言う人が少なくない。また、若い世代の低所得も影響している。何でもお金を出せば買えるマーケットの「カネとモノの大循環」の輪に入れない人が増えてきているのだ。
大衆化したDIYは割高かつ、あか抜けない場合があるが、「本来的な意味でのDIYは安いしカッコイイ」と東野さん。低所得者層が増大しつつある今だからこそ、安く手に入り自分でつくれるオシャレなモノは重宝されるはずだ。
リビセン主催のワークショップでは、家庭でも再現できるよう、特殊な工具を使わずに、簡単にオシャレなモノをつくる方法を教える。参加者は、ほとんど工具を使ったことがない親子や夫婦。一緒に住む家のテーブル(3時間3万円で完成)をつくりにくるカップルもいる。
「楽しくたくましく生きていく」を掲げるリビセンは、ますます時代の傾向と合致していくだろう。東野さんは「手づくりだからダサくてもイイなんて、それは違う」と笑ってみせた。
関わる人みんなを幸せに
古材を使った店舗やゲストハウスのリノベーションを多数手掛けてきた東野さんに信念を尋ねると、「関わる人みんなを幸せに」という素敵な言葉が聞けた。もちろんその背景には、「それがいずれ、口コミで次の仕事につながる」という、したたかな見通しもある。
「僕の事業は、古材を活用する文化を醸成するのが目的です。と言ってもNPOではなく株式会社だから、スタッフの生活も守らなくてはいけない。施主や工務店にも気持ちよく(カフェやゲストハウスを)オープンしてもらいたい。そのバランス感覚が大事です」
例えば、施主に対しては、限られた予算で良いものをつくるために、時には自社の売り上げを犠牲にして、古材の自前調達や他社の汎用品を勧める。「買うより安いから創りませんか」と家具製作をレクチャーすることもある。その代わり、言うべきことは言う。

▲リビセンのカフェカウンター
低予算で全ての要望に応えられない時には、できませんと断る。一番頑張らないといけない施主が怠けていて現場の空気が悪くなっていたら、「誰の店(空間)ですか」と怒る。必ず施主の事業計画と収支計画を見せてもらい、末永い成功を願って「めっちゃ突っ込む」。
「建築業界は稼ごうと思えば、すごく稼げてしまう業界」と語る東野さんは、とても正直者だと思う。古材使用を条件にしつつ、安く抑えられるポイントをクライアント目線で探る。
そして、「うちは基本的に、最終的なアウトプットと比較した場合のコストバランスは非常にいいと思う」と自負できる仕事を残している。 やはり東野さんにあるのは運だけではなかった。やるべきことをやっているのである。
【PROFILE】 東野唯史(あずの・ただふみ) 会社名:株式会社リビルディングセンタージャパン 所在地:長野県諏訪市小和田3-8 設立: 2016年 代表者:東野唯史 資本金:200万円 従業員数:5名(東野夫妻を含め7名) 事業内容:古材・古道具の買い取りと販売、家具製作、空間デザイン、カフェの運営
次回(後編)は、パートナーと働くということ、若いスタッフから成る「リビセン」の運営のこと、地域との関係などをご紹介します。
<取材:橋田知世 ライター:瀬戸内千代>
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17.01.06 優しい人にはくちづけを
1.
聞いてくれ、ソニック。オレ、お前のことずっと……。 ああ、待て。ありきたりすぎる。それに「聞いてくれ」なんて切り出し方、自分自身にプレッシャーかけちまうよ。でもこう言っちゃえば後戻りできない。 いやいやもう少し考えよう。今日はいい天気だなソニック。ほら見ろ、空が青くて、みんなが笑って生きてる。こんな最高の日にお前と二人きりなんていいのかな、オレ、こんな幸せで。何、不思議そうな顔してるんだよ、本当のことさ。そう見つめるなって。……ソニック。 ああっ!? 恥ずかしいもん考えやがって、オレは! これ告白したあとの話だろ! ていうか、オレじゃなくてむしろソニック側のやり口かもな、シャレててムカつく。いやそうじゃない、落ち着け、オレ。 フラれたって構わないんだ。言いたいんだ。言いたくて仕方ないんだよ、お前が好きだって。ソーリー、友達でいようぜ、で笑って終わりでいいから。でも、もし、付き合おうってなったら? 付き合うって何するんだろう。さっきみたいに日常生活のふとした瞬間に見つめ合ったりす���のか? 心臓持つのかよ、それ。そんで、見つめ合ったあとは……? だめだだめだ。不埒な妄想は、おしまい!
非常に残念である。シルバーが束の間夢見たロマンスは訪れなかった。そしてもっと運が悪いことに、フラれたあとは笑って済まされなかった。 冬の雨上がりの夜道の体温を、シルバーは懸命に思い出そうとしたけれど、固まった記憶はなかなか意固地だった。夜道を流れていた空気なんて、その中を歩いていなければ感じることができない。たとえばピリつくほど寒いのか、寒くはないがやけに指先を刺してくる冷たさがまとわりつくのか、空気が冴えすぎていて声を奪われそうになるのか、きっとどれかだったと思うのだがシルバーはどれも呼び起こせなかった。 ただ、カラカラに渇いた口内に吹き込まれた甘い風と、「友達のキスで勘弁してくれ」などと返事した低い声と、いななくクラクションと、視界をまるごと食い破った光が、病室の天井を睨みつけるシルバーの脳裏を巡るのであった。ソニックの風よりも速いスピードで。
「最近の病院食はちょっとマシになったんだな」隣のベッドで彼は、吊るされた右足に一瞥も寄越さない。右足は包帯で何重にも固定されている。シルバーはギブスの嵌められた右腕をさすりながら「知らねえよ」と吐き捨てた。 「ご機嫌ナナメのところ水を差して悪かったな、シルバー? で、反抗期かい?」 陽気な嫌味だ。 「何であんたと隣のベッドなんだ。一人にしてほしかった」 「病院側の都合だからしょうがない」 消灯した。枕代わりに後ろで手を組むソニックの横顔も黒いシルエットに切り替わる。途端にブラックアウトした天井の微かな青白さが、不気味だった。同じ病室には数名の患者が寝ていて、ソニックは小声で話を続けた。「傷心ならオレが傍にいてやるぜ」 「フっておいて優しくすんな。わけわかんねえ」 「わかってくれよ。お前は可愛いと思うし、キスだってしてやりたかった。でも、そういう関係にはなれない」 このソニックという男はシルバーの想像以上に扱いにくいのだと知ってしまった。特に、恋愛に関しては。もし今後、あんな、眩暈を起こすくらい熱烈なキスをされるたびに「オレたちは友達だからな」と言い聞かされてしまうとしたら、いつか気が狂うだろう。間違いなく。 今、巷では、セックスフレンドのみならずキスフレ、一緒に添い寝をするソフレ、挙句には恋人のふりをするカモフレ――カモフラージュフレンドの略らしい――などなど、何だか曖昧な男女関係が若い人間たちの間で流行っていると聞く。いや流行っていると言うと聞こえは悪いが、とにかく、最近の若い人たちは恋人がいなくても「恋人っぽく振舞ってくれる友達」がいれば満足らしい。だが、シルバー自身はそういった相手を作ろうと考えたことがなく、もちろんソニックとの今後の関係は「れっきとした恋人」か「ただの友達」の二択しか可能性がないと思っていた。 大して眠れなかった。鳥の鳴き声が朝を告げる。 やたら薄味の朝食を食べたあと、ふと辺りを見回すと病室には自分たちだけだった。他の患者は検査や、自宅での宿泊が許されたり、トイレに行ったりして、たまたまどのベッドももぬけの殻になっていた。松葉杖を持ってソニックも病室を出ていこうとした。 「シルバー」 「おう」 「自販機行くけど、なんか買ってこようか?」 「うーん」考えるふりをして、逸らした。「いらない。あんたどうせ、しばらく戻ってこないだろ」 「あー……」 よっこらせ、とソニックは腰を屈めた。じいさんみたい。病院の空気に感化されたか。 「OK. じゃあ違うものを置いていく」 黄色い粒子をふんだんに含んだ冬の光線が、ソニックの瞳に反射していた。シルバーより背を低くした瞬間に、彼が両眼に嵌める生きたレンズは、シルバーの身体の一部を移し、一層嬉しそうに細くなる。僅かに吸い込まれそうに深い青の、ふたつの瞼が、また迫ってくる。目を疑った。 でも拒否なんてできなかった。シルバーのギブスにソニックの口がくっついた。すぐに離れてゆく。松葉杖がぷるぷるしていたのを笑う余裕も与えられない。 「嬉しくなかったかい?」 「なあソニック、付き合ってくれよ」絞り出した。吐瀉物を出したあとのように喉の奥が引き攣っていた。「だめなのかよ。オレが本来生きる場所が、未来だから」 「付き合わなくたっていいだろ?」 お前はオレの恋人にはならない。お前はシルバーのままでいい。そしていつでもオレのもとから逃げてくれて構わない。オレも、そうする。 そう言ってギブスを撫でてくれる。ソニックの横顔は陽だまりを注がれて、いつもより優しい印象に見える。できすぎた演出だ。 「それより悪かったな。『オレのせいで』」 でも知っている。こいつは自分自身を、フェイクにしない。 世界のソニックが、リズムよく左右に傾きながら去っていった。口付けされた分厚いギブスに何も感じない。ただ、体内に嵐が起きていたのは言うまでもない。 付き合えませんとフラれ、侘びのようにキスをされて、いや今のは何だおかしいだろとソニックに食ってかかったら、二人して道路に飛び出してしまい、二人してぶつかり、119番。間抜けなのは重々承知である。骨折には至らなかったものの、右腕はすぐに良くなる程度の打撲では済まなかった。ソニックも少しの間は走るなと医者に強く止められた。退院は三日後。 ソニックは足を引きずってでも病院内を歩き回らないと落ち着かないだろう。自分もどこかで静かに座っていようと決めた。 オレたちはキスフレとかそういうのになっちゃうんだろうか。それとも。 「……残酷なこと平気で言いやがってさあ、あいつは」 ソニックにも自分を愛でたい気持ちが確かにあるみたいだ。それだけで幸せなことなんだ、恋人になれなくても。 「そうさ、恋人じゃなくたって」 しかし怖くもある。このままソニックについていったら、自分の中から優しい感情は廃れていく気がする。諦め切れない己の心を、敵に回すか、味方につけるかで、この恋の行方はいくらでも紆余曲折の運命を辿るだろう。でもいくら心と相談しても、今は、何も越えられない気がする。 2.
「しばらくスローな景色の中で生活するなんて、うんざりするぜ……。写真の中に飛び込んだみたいだ」 誘いは突然だった。 「なあお前、オレん家に来いよ」
先生から今の状態を尋ねられ、看護師にギブスを取られ、包帯を巻き直してもらうだけで定期健診は終わった。ひとまずギブスが必要なくなっただけで回復へ大きく前進だ。 向かい風の強い日だった。シルバーは背中を押されるようにソニックの自宅へ入った。暖房の効いた部屋は、足先まで冷え切った身体を芯から温めた。朝食に使った食器がシンクの横の水きり網に乱雑に並んでいて、まだ濡れている。 借りた黒いマフラーを外しながら寝室を覗く。「サンドイッチ買ってきた」 Thanks. と横たわったままのソニックは視線を上げ、肘を上げた。テイルスからもらったという数字ドリルを鉛筆でぽりぽり解いていたらしい。シルバーは無事な左腕を差し出し、彼が立ち上がる支えになる。 「足の検査、今度いつだ?」 「来週の火曜」 「しつこいようだが、それまで安静にしてろよ。絶対、走りにいったらだめだからな」 ソニックは「助けてくれよ」と肩をがっくり落とした。絶大なストレスなのが窺がえる。 「とりあえず何か食べて、元気出せってー」 チリドッグはソニックひとり、でもサンドイッチは二人でひとつだ。ソニックはシルバーの腕が完治するまでここに泊まるよう言い、上着やマフラーなどの私物も貸し出してくれた。その代わり家事は手伝えと。ソニックは右足を引きずれば松葉杖なしでも何とか動けるようになっていたから、簡単な料理や掃除などの立ち仕事をした。ただ膝を曲げるのが困難だから、トイレの便器や風呂場はシルバーの担当になった。怪我をしたとき以外自宅に戻らないソニックは、家にいる間だけはと家のことはきちんとするらしい。「第一それだけでもやってないとキツいな」 「あんたが動けないなんて滅多にないもんな。走れない気分ってどうなんだ」 「最悪中の最悪」 「ふうん。それ、オレが一緒にいても?」 「何だよ、拗ねるなよ。Smile.」いやらしい流し目を睨んで跳ね返した。「ちょいと語弊があったようだが、一人だったら確かに最悪だ。でもお前のおかげで、最悪中の最悪だったのが、ちょっと楽しい、に変わった。雲泥の差だ」水風船で遊ぶような手つきをした。こちらを気遣うような嘘の笑い方ではなかった。 「ご要望があれば昼間からイイコトしたって構わないぜ、オレは」 シルバーはバンズを口に押し込み、コーラで喉に流した。ごくっ、と喉を鳴らしたあと、「��寝したい」と冷たく返した。つれないね、と瑞々しいレタスを噛み千切るソニックの隣で、シルバーの歯にはレタスが挟まってなかなか取れなかった。 ソニックとのどこか平和ボケした同居において、互いに無理やりな干渉をし合うことはなかった。が、揉め事がないわけでもない。 「シルバー、ゴミ捨て頼むぞ」 「勘弁してくれよ、このあいだの燃えるゴミもオレが行っただろ」 「お得意の超能力でちょちょいのちょい、じゃん」 「片腕の影響で超能力もコントロールしづらいんだ。……あのな、オレの言いたいことわかるだろ? 今日、あんた、何もしてないじゃないか! 皿洗いだってあんたがぐーぐー寝てるから、オレが左腕と超能力を駆使して何とかやったんだぞ」 「そーだっけ? でもハンバーグはオレが解凍した」 「解凍しただけだろうが!」 「掃除機かけるのと窓拭きもオレ」 「昨日の話だろ、それ! しかも昨日はそれ以外オレがやった!」 「フン、さっきから偉そーだな。ここの家主はオレだぜ!」 はっと口を噤んだ。偉そうでうるさいガールフレンドみたいになっていた自分を恥じ入った。 確かに、彼以上に家事に勤しんでいた自覚はある。何でと聞かれたらこう答えるしかない、ソニックに「ここにいろ」と言われたから。言われていなければとっくに未来世界へ帰り、モ●ハンのように炎の怪物たちの狩りをし、今頃ダンジョ●飯ならぬ未来飯を、親を失った子供たちに振舞ってやる時間だ。 「ていうか、料理ならオレの方が上手いんだからな」 タマネギ臭いまな板に溜息を落とす。タマネギで染みる涙とこの溜息をカレーに混ぜて、あいつに食わせてやりたい。夕方になって作り始めたミルク入りクリームカレーの鍋はもう煮立っていた。元気な左腕と超能力を駆使して何とか作ったのだ、二人分! 火を止めてゴミ袋をまとめる。ソニックはまだ昼寝している。 飯を振舞うのは未来世界における少年たちや大人たちの仕事だった。そして、作り方を子供たちに教えることも。自分がいなくても未来世界にはそれをやってくれる大人がたくさんいるからまだいい。が、常に命の危険と隣り合わせな時代に生まれ育ったせいか、シルバーもまた、じっとしていることに耐えられない気質であることは否めない。 ……だからできることはやってあげたい。多少コキ使われようと。 ゴミ捨てにほんの5分外出しただけなのに鼻水が流れた。玄関を開けるとやっぱり暖かい。 ほっとする。家があるというのは。 廊下の先で人影が動く。まるでほっとしていたのがバレたかと思って、耳がびくっと上がった。身構えているとソニックがにやにやと歩いてきた。 「怒って出ていっちまったかと思った」 シルバーの脳裏をあの言葉が走る。『いつでもオレのもとから逃げて構わない』。 「出ていった方がよかったか。どうせ探してくれないんだろ」 「機嫌直せよ。カレー、楽しみにしてんだぜ。いいにおいがして目が覚めちまった」 素直にも、心臓はかろやかに跳ねるのだ。ただそれだけの言葉に。仕方ない、惚れてんだから。ソニックは手にしていたスプーンで台所を差した。 「でも換気扇つけっぱなし」 「あんた意外と、細かいところうるさいな」 3.
何故そんな流れになったのかわからぬが、二人でシャワールームに入っていた。一人用のシャワールームで二人のハリネズミを押し込めばそれはまあ窮屈で、ソニックは半ば挙動不審にきょろきょろと辺りを見回していたが(壁が迫ってくるような感じがすると本人は供述する。我慢しているみたいだがなかなか手強い閉所恐怖症のようだ)、「目ぇ瞑ってろ」とシルバーはひたすら彼の背中をスポンジでごしごしこすった。ちょこんと椅子に座るソニックは大人しい。 「痛いか?」 「いや……気持ちいい」心なしかハリがくったりしている。曇った鏡越しでは顔は見えないけれど、ソニックは足を組んで、リラックスモードになったようだ。シルバーも気をよくして気合を入れる。 「あとでオレの背中も洗ってくれよ。そうだ、昼間話してくれた、ダークガイアって奴を倒したときの話の続き、聞きたいぜ」 今日はテレビをたくさん見たけれど、それよりシルバーは、ソニックの話ばかりを聞きたがった。首筋まで泡だらけになりながらソニックは色んなことを答えてくれた。ナックルズがエッグマンに騙されたときの話、シャドウと出会ったときの思い出、ブレイズの印象、メタルソニックとの戦い……。 気づいてしまった。ソニックは、こちらが質問しない限り自分の話をほとんどしなかったと。話し始めれば乗ってくるし、喋るのも上手だと思う。シルバーの意見も聞いてくる。シルバーは気ままに、時には一生懸命答える。ソニックは笑う。シャワールームに声を木霊させて。彼の笑顔を見ていると、胸の裏側がくすぐったくなる。こちらもよく笑う魔法をかけられている。 添い寝にも慣れた。風と一体化するソニックの周りはいつも涼しいような気がしていたが、寝ていれば彼も体温を温存するひとりの生き物でしかなくなるのだと、このあいだ一緒に昼寝をしたときに感じた。陽が傾き、影が濃く深くなっていく寝室で、背中に感じるソニックの呼吸は驚くほど規則正しくて安心した。できれば、抱き合ってしまいたいくらいだった。あんなに近かったのに、息がかかるほど傍にいるのに、ソニックの青が、遠い景色のように見えていた。 でもひとつのベッドで密着なんてしようものなら危険だ。ソニックが買ってきたコンドームの箱はシルバーが握り潰して以来、結局開かずの箱としてベッド脇の小さなタンスの引き出しに残してある。中身は消費していない。もちろん生でヤってもいない。 夜、シャンプーのいいにおいを漂わせてソニックがブランケットを引っ張り上げたのを見ながら、シルバーはついに喉の最下層に押し込んでいた言葉を、かすかな息切れの後に吐き出した。 「大丈夫か、ソニック」 ソニックはフローリングライトを消し、ベッド脇のタンス上のスタンドランプをつけた。シルバーはソニックの身体の、どこも直視できない。 「What? 何がだい?」 「足」 「こっちの台詞だ。お前の自慢の超能力を半減させちまって」 「大したことないぜ。腕、結構上がるようになったし」少し上げてみせる。若干痛みは残っているし、数日前ゴミ捨ての件で彼に当たったばかりだけど。 「そうか。ま、オレだって大したことないさ」ソニックがこちらに向き直る。「どうせすぐに治るんだ。ただの打撲だぜ?」 下手に出すぎたら付け入られるだろうか。たとえば、ヤらせろ、とか。結局それ目的で自分を中途半端に口説き落とし、傍に留めようとしているのかと密かに疑ってはいる。でも、コンドームの箱を拒否して以来性行為をにおわせる言動を彼は見せない。その上、自由を制限されて本来なら苛立っていてもおかしくないのに、彼がシルバーに当たったことは一度もなかった。 ソニックにとって重要なのは足の怪我そのものではない。ドクターストップによって行動を制限されていることが負担なのだ。読書やゲームはどうせ飽きるからと、昼間ほとんど寝ている。足の使えるシルバーは散歩をしたりテレビを観て気を紛らわしているが、未来世界へ帰ろうとするとソニックが珍しく「療養中だろ」と引き止める。 「あんたはさ」 「ん」 「暇だろ、今」 「イエス。ベリーベリー暇。枯れそう」 「暇潰しにオレとソフレかキスフレになろうって魂胆なのか? あんたを好きな奴相手なら、都合はいいもんな」 スタンドランプの光がソニックの大きく見開いた片目を映す。「ソフレって何だ? 柔軟剤か何かか?」もう片方の表情は、闇の中だ。 自分の顔面も同じような演出になっているのだろうか。 「あー、いい。やっぱり聞かなかったことにしてくれ」 構わない。左右で違う顔色になってしまっているのがバレないから。 「ま、何となくわかるぜ。そうだなあ、確かに今のオレたちって何なんだろうな。フレンド、って名称がつく間柄ではあるんじゃないか。ガールフレンドもボーイフレンドも、つくけどな」 「確かに」苦笑した。しかし、口角はすぐに下がってしまう。「じゃあオレたちって何なんだろう」 「Hmm.... 何だろうな」 「何だろうなってお前なあ」 「名称なんてどうでもいいさ。お前がここに来てからキスもセックスもしていない。そもそもボーイフレンドじゃない。でも、お前はオレが好きだし、オレもお前が好きだ。それでいいんじゃないか?」 「……変わってるよな、あんた」 「お前も大概変わってると思うけどな」 シルバーはスタンドランプの明かりを消した。「じゃなきゃ、とっくに出てってるさ」良くなってきた右腕の筋が、ずきり、とした。 明かりを失った室内は宇宙よりも深い場所に感じられた。狭くて、月も星もない固いだけの天井が――炎の怪物と共に落っこちてきそうで。昔、下敷きになりかけて、見知らぬ老婆が助けてくれた。下敷きになったのは老婆だった。 今のソニックは全力で走れないし、シルバーも片腕をフルパワーで使えない。……ここは未来世界じゃないんだ、ちゃんとわかっているけれど、シャワールームよりよっぽど怖かった。隣のソニックが寝返りを打つ気配はない。 シルバーは目を閉じた。ソニック、と名を呼んだ。 どうした。 頼みがある。 オーケー。言ってみな。 また、オレの右腕をさすってくれないかな。病室でしてくれたみたいに。 キスはいいのかい? ……さすってくれるだけで満足���。 わかった。お安い御用さ。 ふれた。好きになってから初めて、彼の手の大きさが素敵だと思った。細くて握り潰せそうなシルバーの腕を、彼の手が包み込むようにして、上から、下に、ゆっくりと移動する。何度も。何度もそうしてくれた。安心する。痛みが和らいで、もはや腕の感覚すら薄れてきて、代わりに左胸の鼓動がドク、ドク、とシルバーの中を響き渡った。やがてシルバーは、ありがとう、と礼を告げた。 これ、お礼だ。 探りながら、包帯で締め付けられるソニックの右足に唇を当てた。瞬間、たまらなく胸を圧する想いが溢れ出し、息切れを起こしかけた。けれどソニックは誘惑してこなかったし、自分も結局仕掛けなかった。その晩はいつもより、ぐっすり眠れた。 朝方、ソニックに、こっそりキスをされたと気づいたとき以外は。まさか毎朝してた? 4.
たすけてくれ。 どうしてあんたにはこう、縋ってしまうのかな。 ソニックがよたよたしながら、鼻と地面の間に血を引いて倒れているシルバーに歩み寄る。何度か揺さぶられ、名前も呼ばれたが、顔を上げたくなかった。包帯の取れかかっていた右腕が再び腫れ上がっているのに彼は気づいたはずだが、まず彼は「警察呼ぶか」と聞いた。シルバーがかぶりを振ると、腕を引かれ、彼の首周りに担がれた。「ったく、手のかかる年下だ!」 「……ごめん」 「今晩はオレがメシ当番だな。食欲はどうだい?」 「今日は、あんまり食べたくない」 「りょーかい、ブラザー」 入院中、自分の無力さを痛感させられた出来事があった。 患者の身内だろうか、廊下を走っていた小さな子供にぶつかったらしく、車椅子ごと転んでしまった爺さんを見つけた。起こしてあげようとしたが、これがまた頑固な爺さんで、人が手助けしようとすると意固地になって暴れるのだ。怪我をしたばかりで右腕どころか超能力の発動も不安定だったシルバーは、爺さんの頑なな拒否に悪戦苦闘し、挙句に「ロクに腕も動かせんくせに、却って邪魔だ! どっか行け!」と暴言を浴びせられた。抜け殻のようになって突っ立っていたシルバーの横を数名の看護師が駆け寄り、爺さんは彼女らにも遅いだの、最近の子供は、だの小言をぶつけて車椅子で去っていった。最近の子供に自分も含まれているかはわからなかった。 シルバーの胸の中は、砂のようにボロボロと崩れ落ちた。廃墟となって荒んだ心に激烈な炎が盛った。何だよあのじいさん! せっかく人が助けてやろうとしたのに、あそこまで言うことないだろ! 病室に戻ってソニックに鬱憤をぶつけると、彼はシルバーを宥めながらも、遠くを見つめながら唸った。 「よっぽど機嫌が悪かったのか、あるいは逆に庇われた可能性もあるぞ、お前」 「は?」 「お前のギブスを見て、無茶させて悪化したらって思ったのかもしれない。まあ本当のことはわからないけどな。でも案外年寄りの方が、若い奴に気を遣ってる感じがするよな、最近は」 ……カッとなっていた頭が急に温度を下げ、逆上せたみたいにクラクラした。あれ以来、廊下で爺さんに会うことはなかった。病気が進行して、遠くのフロアに病室を移されたと聞いた。 今思えば、あのとき何を言われようと、自分が無事に車椅子に戻してあげるのが一番よかったのだ。爺さんの怒号にうろたえなければ、超能力に集中してすんなりと事が終わったかもしれない。いざというときの弱腰ほど間抜けなものはない。あれからシルバーは自分の臆病な部分に敏感になった。 夕方、散歩をしていたら、狭い路地で女性が数人の男に絡まれているのを目撃した。 割って入り、今にも喧嘩が勃発しそうになったとき、にたにたといやらしく笑う男たちが立つ景色が、揺れた。地面とキスをしていた。ぐりぐりと踏みつけられ血混じりのディープキスまでさせられた。仕舞いに包帯まで足跡をつけられて……。歯が折れそうなほど食い縛って悲鳴を殺した。まさに超能力で全員ぶっ飛ばそうと構えた直前に、男たちの仲間が背後からシルバーを殴ったのだった。 勇敢ぶったハリネズミに人間たちはすぐ興味を失い、消えた。立ち上がる気力はなかった。 部屋に連れられると、珍しく寒かった。部屋の隅々まで鋭い糸が張り詰めているように、冷気が広がっていた。 「今日はオレも散歩してたんだ」ソニックは暖房のリモコンを操作する。ピッ。「ずっと走ってないと身体が鈍っちまうから」 ソファーに座ると、ティッシュを優しく鼻に当てられる。みるみるうちに柔らかなティッシュは赤く染まる。 まだ内蔵が興奮している。恐怖と痛みで凝り固まった皮膚の中で、落ち着きなく蠕動している。吐く心配はないと思う。でも慎重な動きで包帯を取り替えてくれるソニックの手つきが、シルバーの心をも、紐解いていく。 「サンドイッチ用のパンを買ってあったな。またサンドイッチでいいか? あとハムとキュウリと、卵も少しあったかな……。それと、こないだお前が作ってくれたクリームカレーの残りで、パーフェクトだ」 独り言なのか、話しかけているのか。赤黒く腫れた腕や、頬の痣を見られるのが悲しかった。ソニックは頬にも大きな絆創膏を貼ってくれる。次々にシルバーの傷を隠す手伝いをする。 「腕が治ったらまたカレー作ってくれよ」 これ以上優しくされたら胸が爛れそうだ。 「くやしい」だからシルバーは咄嗟にせき止めた。 「ああ」 「こんなはずじゃ」 「うん」 「卑怯だ……」 「そうだな」 せき止めたはずなのに、水門が一気に開いたかのように感情が流れ込んでくる。 「けど、オレもばかだった」 「……そうかな」 せめぎ合う感情を片っ端から口に出す。指を差して物の名称を言ってみせる子供のように。 腕はやっぱり痛い。終わらないぞ、永遠に苦しめてやると信号を出されているかのように、嫌な熱が筋肉の裏側から骨の髄までを迸る。また通院かもしれない。情けない。嫌だ。ソニックはグラスに水を注いでくれ、ゆっくり飲め、と渡された。シルバーは言われたとおり時間をかけて飲み干した。かなり喉が渇いていたのだと知った。グラスをテーブルに置くと、座ったままソニックに抱きしめられた。促されたような気がした。でも、泣いてやらなかった。初めて体感するきもちだった。確かに強がりといえば強がりだ、けれどその心地よいぬくもりが、穏やかな声音が、オレの全部を守ってくれて、そしてオレの曝け出してしまった嫌いなところを隠そうとしてくれている気がしたから、それだけで充分に幸せだった。 甘えすぎたら戻れなくなる。オレたちは恋人じゃない。 でもお前の体温はオレに息を吹きこむ。 「シルバーはラッキーボーイだ」 至近距離でソニックはウィンクした。「人のせいにするばっかりじゃない考え方を、周りの大人から教わったんだな。優しい奴め」 「教わったわけじゃないさ。ただ、正義と悪に100%は存在しないって、思ってるだけで」 「Foo! クールだね。でも大事な局面での決断力は備えておけよ。優柔不断なヒーローは嫌われるからな」 ソニックのような人と、人生を共にしたかった。 「シルバーは優しい奴だ。だから」 友達としてもっと一緒に冒険したい。彼の強さに追いつきたい。 「幸せになれ」 一緒に色んな景色を見て、感動を共有したい。 「必ずお前を幸せにしてくれる奴が現れる」 そして愛がほしい。包み込まれたい。たまにでいい、抱きしめてほしい。 「でもその役はオレじゃない」 お前の風にじゃない、お前に抱いてほしいんだ。これからもずっと。何がいけないんだ? オレが未来世界の住人だから? オレじゃ頼りないから? オレが年下だから? 足が遅いから? ……いや、本当は知っている。オレ自身に悪いところはいっこもないってこと。それって一番、どうしようもないじゃないか。 「ひどい奴だ、あんたって人は」 しかし自分は、彼の生き甲斐を奪ってしまった。ほんの一瞬でも彼をここに留めた。だからワガママなんて言えない。……でも、どこかでそれを、ラッキーと思っていた事実も否めない。 未使用のコンドームがたくさん余っているのを思い出した。あれを捨てたって後悔はないだろう。彼が寝ている間に、一緒にゴミに出してしまったっていいとシルバーは思っていた。霞んだ朝焼けの下、コンドームの入ったゴミ袋を抱える、片腕を怪我したハリネズミ……爽やかではない光景だ。 でも自分たちにはまだ必要ない。その前に今のオレたちを、飛び越えなければいけない。 後悔するなよ。あんたが口説いたせいで。 しばらく、隣から離れられそうにないんだから。 「そんなにオレを評価してくれるなら、ソニックももっと優しいところ見せろよな。年上らしく」 嘘をついた。この男はもう充分すぎるほど優しい。濡れた金目と煌く翠目が絡み合う。万華鏡のように一つになりたい。 「優しく、ねえ。たとえば?」 「オレの願い、もう一つ聞いてくれないか」 「Of course. 喜んで。今度は腕じゃなくて背中をさすればいいのか?」 「年下扱いすんな! んな簡単に泣かないからな!」 両手を挙げて降参のポーズ。「はいはい、で、お願いって?」
今日全部じゃなくていい。あと100回キスしてほしい。
きょとんとするソニックは、次の瞬間、左右に挙げていた手を大きく叩いて、笑った。 「そりゃ一つのお願いじゃなくて、100���だ! 面白いぜ、その挑戦! 毎日たっぷり可愛がってやるよ」 「こ、後悔すんなよ。オレとあんたの耐久戦だ」 「緊張すんなって」 ああまた、この真青の瞼だ。オレの目の前がブルーになる。 すべて、友達のキスかもしれない。 それでも構わない。100回目のキスが終わったら……もう一度言うよ。ボーイフレンドになろうって。きっとオレが数えていないとあんたはすぐとぼけるんだろうな。「何回したか忘れちまった」なんて。 そうやって先延ばしにしようとしたってな、いつか必ず捕まえてやる。オレとあんたはまだ終わらないんだ。
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混乱する夫18
それでも仕事は山積しており、今日片付ける事は無くとも予定の立案は始末しておかなければならなかった。 ディスプレイに視線を向けて集中している内に、脳裏のざわめきは引いてゆき気がつくと終業の時間となっていた。 昨晩も遅かったので、身体自体はさほど疲労していなかったが帰宅する事にした。 部下にも今日は早めに切り上げる事を伝えると、雨にぬかるんだ駐車場に向かい車に乗り込んだ。 車内の独特の香りは神経をリラックスさせ、座席で大きく伸びをするとエンジンを始動した。 幸いラジオでも渋滞はさほどない情報を伝えており、帰宅はスムーズと言って良いものだった。 自宅に戻ると早い時間もあって空腹感はさほどなかった。 夕食を整える必要も感じず、pcの前に座ると犯人の指定したサイトに接続した。いつになく情報の流入を示す画面下部のスライダーバーをもどかしげに見つめていると犯人からのメッセージの到着を告げる表示が現れた。 遂に犯人が自分が細工したファイルを送ってくるかと思うと、心拍数の高鳴りを感じた。が、自宅で妻が帰宅する事を思えばここでそれをダウンロードする事は得策とは思えなかった。 帰宅してからの再度の外出は億劫なものである筈だったが、ノートpcの入った鞄を持ち上げるとそそくさと自宅を後にした。 特に目的地は決めていなかったが、幹線道路を真っ直ぐに走るうちに閑散とした倉庫街を通り掛かるとハンドルを切り進路をその中にある仕事で取引のある業者の付近に向けた。 自分の位置情報が捕捉されるなら可能な限り自然にみえた方が良いとの判断だったが、姑息な事をしている感覚は拭えなかった。 辺りは暗くなり、人通りも無く物音といえば時折幹線道路から響く騒音のみだった。 車を降り、孤独に照明を灯す自動販売機で飲物を購入するとそそくさと車に戻り犯人の送ったファイルのダウンロードを始めた。 おおよそ1時間は掛かる見込みだったので、再び犯人からのメッセージに目を通すのだった。 ご主人へ 奥様を開発中の映像をお送りします やや手の込んだ方法ですが、奥様の魅惑的な姿を写しています 是非ご覧下さい 恐らくご主人は私の事を憎んでいると思います しかし、私に手が届くことはありえず、当局に訴えでるような危険を冒す事は無いでしょう そこで考えていただきたい事があります 私がこれまでお送りした映像でより多くを見たいと思った事があるでしょう 私は奥様を壊すつもりはありません むしろ、ご主人の要望を叶えて差し上げていると言えます 今の奥様にご主人からこのような映像を見たいと言っても叶う事はありません あと10年先にここで映像が終わりとなっても後悔する事はないでしょうか 美しく乱れる奥様を映像の形で残す機会はこれを於いてないでしょう 一方的であることは承知していますが、ご主人の賛同があればより良いものをお届けします もし、それが不服な承諾であったとしても構いませんし、こちらから従わざるを得ないリスクを提供しそれでご納得いただけるなら、それでも結構です 今後、幾つかご主人にはお願いすることもあるかもしれませんが上記を良くご検討くださるようにお願いします 幾度読んでみても以前の様に怒りに血流を増すことがなかった事は驚きだった。 犯人のメッセージに自分の心情を読み取られているようで不快ではあったが、全くない事と言下に否定できない事も事実だった。 誰しも年齢を重ねれば老いを迎え、果たしてその年齢を迎えた時に犯人からの申し出を否定した場合に後悔が残らないかと言えば迷いを感じない訳にいかなかった。 最愛の妻を凌辱しつつ高慢この上ない文面は、もし目の前に犯人がいるなら誓って息の根を止めるところだったが、できない事を言い訳に最上の、誰にも知られる事のない妻の痴態を見る欲望は消えなかった。 犯人からのメッセージがなければそのような妄想は浮かぶ���ずもなかったが、窮地にある立場としては犯人に委ねるしか選択肢はないのかもしれないと考える頭は疎ましかった。 考えを振り払おうと、画面を下らない情報サイトに移したが文面に集中する事はできなかった。 ダウンロードが完了するまでは確定しなかったが、それに犯人につながる情報が含まれていると思えば、まだ解決の余地は残されていた。 そうとすれば決断する必要さえもなく、ただ待つだけで良いとも思えた。 ダウンロードが完了するまで30分程となったので、今一つ集中できないサイトを離れ、若者が撮影した女子社員の机の下の映像を開くのだった。 再び見るそれでも、おそらく妻と思われる画像に食い入るように見入った。 幾つかの写真をみても、やはり制服のスカートは自分の知る長さだった。余程脚を開かない限り股間まで光が届く事のない覆いを見たが、昼間に見た妻の下半身との一致は見出せなかった。 ため息をつくと、他の女子社員のものに視線を向けたがその長さは今日の妻との一致を見た。 よく考えれば妻のスカート丈はようやく他の女性と同じになった程度の事で心配する程の事はないと自分に言い聞かせるのだったが、犯人の束縛がないであろう社内で何故そのような変化を見せたのかは説明したくなかった。 妻の着衣で肌を露出する面積を増すことは単に自分を良く見せたいという女性らしい心情を満たすのみであれば良いのだが、それは必ず男性からの視線を意識することになるのだった。 妻を賛美する視線には性的なものも含まれると思えば愉快ではいられなかった。 画面をみているうちに急にやりきれない気持ちに襲われ映像を閉じると妻の携帯の位置情報サービスの画面を開いた。 夏祭りの打ち合わせがあるとのことだったが、夏祭りの準備をしている自分にも妻が夏祭りで何かをするような話は聞いていなかった。 妻の行動に疑念を持つことは誤った考えと知りつつ画面を操作し得られた情報を見ると、その位置は会社からさほど離れていない��内の体育施設だった。 公の施設でもあり、疑念を持つような場所では無かった事に安心すると考えを巡らせたが、夏祭りの打ち合わせならば社内ですれば良いところに社外に出ることが分からなかった。 夏祭りの準備で当日の進行は大体頭に入っているのだったが、特に妻が参加する予定はなかった。職場が事務部門なので何かの手伝いに駆り出されることはあるかもしれなかったが特段打ち合わせが必要なものは思い浮かばなかった。 ふと出し物以外に頭を向けると、ステージの演目に考えが及んだ。 夏祭りではグランドの中央に盆踊りの櫓を仮設業者に依頼して作るのだったが、同時に中央近くにステージも建てそこで近隣の学校や団体の発表を行うのだった。 子供の太鼓や空手教室の演武などは微笑ましいものだったが、時代なのか一昨年あたりからチアガールの発表に大きなカメラを持ち込む輩も増え会場の整理に気を使わねばならないなど苦労が増えているのだった。 昨年は社内の女子社員がダンスを披露し、団体名のみ記憶していたところで社内の女性集団だったので驚いたのだったが、出場枠は抽選となっているので公平性の点を危惧した事もあった。 実際には事後の反省会の席で年配者のフラダンスなどよりよほど華があって良いとの事で安心し、年配者からはそこまで気を使わなくても会場を提供する会社に感謝こそあれこの点を問題とするような事はあり得ないとの言葉を貰い胸を撫で下ろしたのだった。 その余波として社内で非公認のサークルができているという話は妻から聞いていた。 昨年は仮設業者を変更した事で予算が余り、それを見透かした業者が特別価格で照明と音響設備を提供するとの話に乗った事で舞台が派手になり評判も良かった。 今年は出場団体が事前に照明効果の打ち合わせを業者に依頼する仲立ちが必要になったと同僚から嫌味を言われた事を思い出すと心中穏やかでは無かったが、近隣地域の同種の祭りとの差を気にする地域柄今年は無しにする選択は無かった。 業者の思惑にまんまと嵌ったような気がしないでも無かったが、町内会の会長の面々は表立って言わなくても近隣の祭りとの差に満足しており、それが祭り終盤の花火大会の協賛金増額に表れていた。 余計な事まで考えが及んだが、おそらく妻は夏祭りのステージでの演目に関係していると想像することで一先ず安心できたのだった。 画面のダウンロード状況に目を移すと、気づかぬ間に終了していた。 いつものように圧縮されたファイルを解凍すると、そこには映像ファイルがあった。 そのファイルにはおそらく犯人による妻を凌辱した映像が収められている筈だったが、いままでの物と異なる点はそれが事前に自分が細工した可能性がある事だった。 ふと気が付くとその映像に目を通していなかった事に驚いた。妻が送ろうとしたファイルを自分で細工したものと入れ替えした記憶は鮮明にあったが、いままでその映像ファイルに目を通す事がなかったのだった。 そう思うとファイルにポインタを当てダブルクリックするだけであるのだったが、理性は優先順位を叫んでおり指の動きを押しとどめた。 あらかじめノートpcに設定したあったアプリケーションを開くと、その画面はシンプルにファイルを選択するボタンのみだった。 いま解凍したファイルを選択すると、アプリケーションは暫く処理中である表示を見せたかと思うとすぐにその表示は処理終了に変わり、画面下部の表示領域にそのファイルの設定値の集まりを映し出した。 妻の痴態映像を見る時のように心拍数が急増するかと思っていたが、自分の身体に変化はなかった。 それはただ散文的に退屈な事務処理をこなす時のように画面に映る処理をこなす時と同じだった。 事務的なpc画面をみれば体調に変化の無い自分が奇妙ではあったが、画面に映る文字列の解読にはいった。 上から順にファイルの作成日、作成者と普通の設定があり、その後に映像のフレームレートなど詳細な設定があったが、その末尾周辺に目指すものがあった。 自分が求めたものは、そのファイルを扱ったpcに設定されているインターネットへとつながるゲートウェイアドレスと、接続したルーターのMACアドレスだった。 どちらとしても、ゲートウェイアドレスが会社など識別できるものか、ルーターが公衆に繋がるものかである可能性に賭けたのだった。 先ずゲートウェイアドレスに望みがない事が判別できた。それはプライベートなネットワーク内で用いられるもので個人の特定に用いるには用を成さないものだった。 やや苦い思いをしながら、次のルーターアドレスを見ると希望が蘇りその文字列をコピーした。 ブラウザーを開くとブックマークしてあった公衆MACアドレスの検索サイトを開き、それを貼り付けして応答を待った。 画面の更新がない事に焦りを感じる間も無く、画面には緯度経度が表示された。 もともとはGPS衛星の情報によらず、あらかじめ公衆MACアドレスの位置を示したデータベースからPCの自己位置を調べる為のものだったが、然るべき方法をとれば逆引きすることもできるのだった。 別に開いた地図サービスから指定した緯度経度の場所をみれば、首都圏のベッドタウンといって良い住宅地の中にあった。 可能性としては会社など団体のもので個人の特定は難しいのではないかと考えていたが、画面に表示された戸建が並ぶ住宅地にあっては特定が容易なものと思われた。 いままで雲を掴むような犯人の捜索に大きな手掛かりを得たことは大きな収穫だった。 どのような理由にせよ犯人の行為は社会的にも個人的にも許されるものではない事は確かで、適切な手段で犯人を捕らえる必要があった。 犯人からの脅迫にあるように、適切な手段で行わねば必ず妻の将来が閉ざされると思えば安易な行動は慎まなければならないのだったが、いまからも地図の位置に赴きたいと思う思いは冷めなかった。 今は行動を起こすよりも、計画を立てるべきと自分に言い聞かせるように地図の位置をインターネット上で検索するとめぼしい建物は2つに限られた。 航空写真でみれば一つには車が2台、ワンボックスのワゴンと軽自動車のようだった。もうひとつの家には黒いセダンがあることを考えれば、前者は否定できるように思われた。 目を皿のようにして仔細に観察すれば、前者に庭には子供の遊具らしいものが写す影があり、犯人の人物について詳細は分からなくても、家族を持っている印象はなかった。 安易に結論に飛びつく事はできなかったが、差し当たり近日中にこの2件の登記簿をみれば姿を現さない犯人を明らかにする事ができるものと思われた。 身体が震える程の喜びを感じたが、果たしてここ最近の出来事からその感情が適切なのか、あるいは陰湿なものではないかと自問するのだった。 そのまま満足感を得たまま帰宅する選択もあったが、ハンドルに手を掛ける前にダウンロードしたファイルを開いてしまうのだった。 画面は日中の揺れ動く街中の映像で始まった。映像の場所は自分の記憶には無かったが、立ち並ぶビルに飲食店などが見えるところを見ればどこにでもあるオフィス街のようだった。 カメラは犯人の鞄に納められてるのか、しきりに揺れ動く画面は自分が犯人のうちにとらえられているようで不快感を催すのだったが、犯人の歩みは信号のある横断歩道をわたった先にあるビルに進んでいった。 そのビルは1階に不動産屋が入っているらしいこと以外は特に特徴もなく、明るい外からビルの中に入った事で一瞬画面が暗転した事には戸惑ったが、徐々にカメラの昨日が働きだし、内部の様子を明らかにしていった。 さほど新しい建物ではないようで、一昔前の建物のようにエントランスは狭く、エレベーターの奥にビルに入居している店舗の一覧が金属製のプレートに示されていた。 犯人はこの建物を知っているように迷いなくエントランスの奥にあるドアを開けて階段を登ると3階と表示のあるドアでフロアに出た。 そこはビルの外観に比して小綺麗にカーペットが引かれ、壁も染みひとつなく単色の場所だった。 意外に感じたが、一瞬写った看板には、司法書士か弁護士の事務所らしい表示があればそれも納得出来ることだった。 犯人は迷いなく男性トイレのドアを開けると、一番奥にある個室のドアに歩み寄った。 そこに妻が写し出される可能性が頭に浮かぶと一気に鼓動の高鳴りを感じたが、内開きのドアの中は無機質な便器がその清潔な白さを持って不浄な自分の心中を見つめているのだった。 ひとまずそこに妻の姿がないことには安堵したが、犯人の意図が読めないことには混乱が増すのだった。 画像はやや高い位置にある小窓に向かうと犯人の手はそれを開けた。 その時画像が乱れ、自分の視野は犯人によって幾度も振られると唐突に画面は白くなった。 画像は突然外に向けられた事に抗議するように白く曇ったが、建物に入った時のようにやがて鮮明にトイレの窓から写された外の様子を写した。 犯人の意図は即座に理解できた。 視線の先には道路を挟んで向かいにあるビルの3階にある喫茶店を写していた。 そのビルの窓越しに通りに向かって座る女性は妻であることに疑いは無かった。 カウンターテーブルの上では白いブラウスを着た妻は携帯電話に目を遣りやや俯き加減で写し出されていた。 そこまでは何ら問題にする点は無かったが、カウンターテーブルを挟んでその下部は自分の心臓を締め付けるに十分な光景だった。 妻はやや短めというには過ぎたグレーのショートスカートを履いていた。普段膝より上を見せるスカートを履くことは珍しい妻だった。 向かいから見れば座っていることで太股まで見えてしまう危機感のある衣服を見に纏っていることはその伴侶とすれば自分意外の者に性的アピー��をしているようで不愉快だった。 ショートブーツから優美な脚線は黒いタイツにおおわれていたが、その末端に視線を写すと、それはスカートに隠れ切っていなかった。 それを確実と言い切れるほどには鮮明ではなかったが、その時犯人が映像を妻の下半身一杯にズームしたことでそれは確実になった。 正直、妻は出会う誰にでも美しいと言われる訳では無かったが、少なくとも男性であればその胸の膨らみと脚線美には惹かれるものがあるのではないかと思われた。 妻が自分意外に誘惑される可能性が相当に高くは無いと思える事は安心と同時にその全てを知る自分の満足ともなっていたが、公衆の面前でここまで大胆な服装では自分の知る妻の中を晒けだす事はそれを削り取るに等しい振る舞いだった。 映像からも滑らかさを感じる妻の膝から太股に黒色の脚線をなぞった線は突然白い柔肌に続いていた。 それは良識ある女性ならする筈もない角度で股は下品に開かれており、両足の合わさる場所にはそれが確かに分かるショーツが白い光沢を上に被さるスカートの影にあってさえ見せているのだった。 公衆の面前で妻がそのような姿を見せている事は信じられない光景であったが、全く普段と変わりないカウンターテーブルの上との差異が日常と非日常を分けていた。 呆然とする前に慌てて視野の橋をなぞったが、ビルの3階ともあれば地上からそれが見える可能性は無視していいのかもしれなかった。 よく見れば妻の座る席の位置はガラスより幾分交代しており、それは建築者の当然の配慮だと思われた。 何度見ても携帯を散文的に眺める妻の上半身と対照的な非常識さを写す下半身はそれが意図し���行っているようだった。 座れば太股を露出するような姿をしてまで股間をだらしなく開く事は考えられず、以前スーツ姿を纏って電車の車中でもきれいに膝を揃えている事を尋ねた記憶が甦った。 隣り合った妻のそれを眺めて、自分も試みたところ妻は突然吹き出し品を作ったオカマのようだとくすくすと笑うのだった。 妻は女性は自然とスカートを履けば膝を開かない事を意識せずとも出来る事を話すと急に小声になり、そこを見せるのは自分だけと恥じらいながら言ったのだった。 妻がかつて言った、そこは今や意識して開かれているとしか思えず、その鈍い白さに目が奪われた。 自分のいる対面のビルからはそこが見えると思えば焦燥感に駆られたが、この映像が既に過去の事であればもがく余地のないことは自明だった。 映像は数分の事だったと思うが、妻が羞恥に耐えられないのかその太股を微妙に閉じようとする度に微妙な陰影がさらに陰猥な影を作った。 妻が少しでもスカートを伸ばそうと手をその端に掛けて軽く座り直した時など、座る角度が浅くなってしまったのか、ショーツが秘部を隠している場所を示すクロッチが見えてしまったのだった。 犯人は期を逃さず、妻の股間を画面一杯に広げ、強制的とはいえ妻との性交でそこに舌を這わす時と同じような妻自身の香りが鼻腔に広がった感覚を覚えた。 すぐに妻は姿勢を直してしまったが、その性的魅力に溢れた映像を逃した事で先程とは別種の焦燥感を覚えた事に自分の複雑な感情にいまさらながら気付くと同時に男性としての恥じらいを覚えるのだった。 いつまで妻を嬲るつもりなのかと自分の無力さを感じていると、画像は自分の希望を叶えたように妻の太腿に力が入ると立ち上がる姿を写した。 カメラが急に引いても視線はスカートに隠された妻の股間ばかりに向いていた。 妻は立ち上がると奥へと歩いてゆく姿を僅かに写すと視界から消えた。 これで映像が終わるのかと、あっけなさを覚えた自分を即座に戒めているうちに店の奥側にあるボックス席に数人の若者が座っていった。 それは盗撮というよりただの日常を描いているようで、自分が学生の時分に煙たがられながら喫茶店で友人と過ごした事を思い出した。 他愛もない事を思い浮かべて若者の集団を眺めていると、その脇を女性が通りかかる姿が目に止まった。 それが妻とはすぐに分からなかったのは普段は留める事のない髪を後ろで結い頭全体が一回り小さく見えた事、そして先ほどまで纏っていたブラウスを小脇に抱えていたからだった。 さほど暑い季節でもなかったがブラウスを脱ぐほどでもないかと考えると頭に疑問符が浮かんだ。 妻は先ほどまで腰掛けていた椅子に元通り座るのだったが、先程と同じように見えない違和感があった。 漫然と眺めてもすぐには判らなかったが、その理由はすぐに判明した。 本能的に妻の見事な曲線を描く脹脛に視線を向け、それを徐々に上方へ移してゆくと妻はそれに反応したように躊躇いなく柔らかな肉体で閉じられていた谷間を開いた。 その時には妻は俯いており視線をカウンターに向けていたが、時折左右を確認するように顔を振る仕草で妻の表情は赤面している事が分かった。 飽きる事なく再び犯人によって視線は妻の股間に集中していった。 それから顔を背ける事はできず拡大してゆく映像を見つめていると、スカートの影に隠れてさえ白さを見せたショーツは確認できなかった。 急に高まった鼓動を抑える事なく抽象画のように妻の股間だけを画像は遂に妻の秘所が直接外気に触れていることを示した。 下品に開かれた妻の太腿は白さを翳らせながら股間に伸び、その中央では柔らかな薄い陰毛が申し訳ていどに生えていた。 そのすぐ下からグレーのスカートが座席に触れていた箇所に僅かに妻の性器の始まりであるやや色を濃くした部分を確かに捉えていた。 それがある種の性的な戯れである事程度は知識にあったが、それが現実に妻に起こり得ていることは衝撃だったが、直接犯人が妻と性交渉した場面に比べれば幾分救われるものではあった。 が、しかし映像はその程度で終わるつもりは無いのだった。 カウンターテーブルを挟んで下半分は恥じらいの影もない下品なものだったが、まだ上半身は妻の表情を除けば日常のものだった。 妻はビルの下から視線が通らない事を確認するように二三回下方を見やると、緊張しているかのように無表情なり、おもむろにスカートにたくし込まえたキャミソールに手を掛けた。 まさかと思ったが、妻の腹に白い肌を目にしてこれから見せられる屈辱を想像した。 おずおずと妻は片手でキャミソールを持ち上げていたが、やや余裕を持った布地は胸に向けてぴったりと張り付いており、股を開き腹を晒した状態で妻は止まってしまった。 妻は躊躇いがちに顔を下に向けると、腕を胸につけたまま徐々に二つの性的秘所を晒していった。 乳房の下あたりがようやく見えようとした時、そこに本来あるべきブラジャーの姿は無かった。 妻は豊かな胸でもそれは張りがあり、立ってさえその頂点はやや上方を向き裸体の妻と触れ合う時は、妻が恥じらいを浮かべていても二つの乳首は自分に挑戦するかの如くこちらを向いているのだった。 そんな事を考えていると、妻の動きの遅さに苛立ち、場違いな感情にさらに苛立っている自分が情けなかった。 遂に妻の胸を覆う布は乳首まで晒すと、それを通過する瞬間それが僅かに跳ねる動きを見せた。 それは残酷な事実だった。 自分が妻の乳房を見る時は大抵性行為の際だったが、稀に数回の交わりで妻が疲労にそのまま寝てしまった時など、朝に目にする妻の乳首は自分が吸い付いていた時より明らかに勃起していなかった。 その場合は目覚めに妻の胸に頭を埋め幸せに浸るのだったが、画像の妻のそれは性行為時と同じように屹立していた。 羞恥心のある女性であれば有り得ない姿を晒しては止むを得ない事だったが、妻が性的興奮にあると理解出来ることは限りなく不愉快だった。 片方に乳房は乳首寸前で止まっていたが、もう片方は僅かに正円を外れた事でさらに魅力的なフォルムの白い乳房全体を曝け出していた。 アダルトビデオの様に動きがある訳でもなく、ただ妻は片方の乳房と股間の性器を正面から見せているだけだったが、それは自分自身の視点で見る妻よりセックスアピールに満ちていた。 ふと、頭に犯人の言葉が浮かんだ。 あと10年先にここで映像が終わりとなっても後悔する事はないでしょうか 美しく乱れる奥様を映像の形で残す機会はこれを於いてないでしょう このまま犯人によって撮影された映像を見ることが絶えても構わないと心の底から言える自信はあった。 が、画像の妻がしきりに頭を左右に向ける事で柔らかを示すように揺れ、そのたびに乳首が僅かに方向を変える事に視線が集中している自分には僅かな動きと同じようにその自信に揺らぎを感じるのだった。 どれくらいの時間たったか、短いといえば短く、長いといえば長い、苦しみと陰猥さが混じった画面の下をみると、まだ映像が始まってから15分程度の出来事だった。 漸く妻は股をピッタリと閉じると、腕の動きが不自然にならないようゆっくりと胸を隠していった。 薄いキャミソールは妻の胸に張り付き、今までの乳房を隠す事がさらにその形を知っている事で興奮を増すようだった。 それに目を留めている間に妻はブラウスで胸を隠してしまった。 いまや過剰に乳房の形を示しているキャミソールを除けば他は普段と変わらぬ姿になった妻は、半分飲みかけのグラスを手に取ると、その場を去っていった。 ボックス席の若者の頭が一斉に動いたところを見れば、妻の胸に一枚しか纏わぬ姿は彼らの視線を浴びせるには充分に性的魅力に富んでいる妻の姿を思い描いた。 映像の余韻も残さず画像は一瞬暗転するとすぐに次の場面を映し出した。 何の変哲もない駅前の雑踏のようだった。 どこの駅かと探したが、おそらく駅ビル付属の入り口は画面の隅にあり鮮明にそれを読み取る事は出来なかった。 いずれ妻を写すのだろうと思っていたが、映像は一向に妻の姿を見せなかった。 人の動きよりその風景に注目していると、まるでそこは無人の駅前のように錯覚に陥り我に返った。 と、犯人の意図が読み取れた。 その姿がさほど大きく無いので確実とは言えなかったが、状況からそれが妻であることは間違いないものと思われた。 駅前の広��の傍らにあるベンチに妻は腰掛けていた。 普段掛ける事のないサングラスを掛けている姿は確信までは言えなかったが、その身体とグレーのスカート、ショートブーツは先程の妻の姿だった。 が、その上半身には薄い布一枚が覆っているだけだった。 それは先程までキャミソールかと思っていたが、肩にかかる部分がストラップでないため、黒のタンクトップだったと分かった。 が、幾分暖かとなったとは言え、周囲の行き交う人々から比べるとやや珍奇な服装であることは確だった。 妻を写す映像は幾分角度がついていたので、胸の膨らみが魅惑的な曲線から頂点からピッタリと張り付いたタンクトップに抑えられていた。 喫茶店の映像から考えれば、薄いタンクトップの下には妻の素肌しか無いものと思われた。 サングラスを掛けてそのような姿をしていると、穏やかで優しい妻のする服装とも思えなかったが、肌に張り付いたタンクトップにショートスカートからのびる黒いタイツの優美な曲線はモノクロの色彩でありながら扇情的に見えた。 これでは、既婚とも思えない露出の激しい風情の印象の異なる妻に戸惑っていたが、それは妻の異なる美しさに目が向けられていない自分を責める材料となった。 混乱したまま、映像に目が慣れてくると、通行する男性の視線が妻に刺さっている事に気がついた。 盗撮そのものなので当然だったが、露骨に視線を向けたまま名残惜しいように一瞥をくれて駅に歩み去る年配の男性や、性的興味そのものといった視線を妻に向けながら不躾に妻を舐め回すように歩く大学生らしい集団が煩わしかった。 自分の妻をまるで娼婦のようにその内面も知らず、肉体それだけを好色な視線で見る男性は許しがたいものだった。 妻を失うのではとの危機感が背筋を登ったが、なぜか衆目に晒されている妻は限りなく淫らに映るのだった。 通行人を怒り混じりの感情で眺めていると、ふと妻の傍らに一人のスーツを着たサラリーマンらしい若い男が立っていた。 その男は携帯を眺めており、特段不審な点は無かったが、注目しているうちに、時折妻を見る視線に気が付いた。 よもや公衆の門前で妻が犯罪に巻き込まれるとは思っていなかったが、その男は携帯を目線から外すと地面に垂直に向けた。 最初はその意味が判らなかったが、男がそうするたびに携帯を熱心に眺めている様で行為の意味が理解できた。 男は妻を盗撮していた。 赤子を撮影するためと銘打って撮影時の音を無音とするアプリがあることは知っていた。 とするなら、そのような姿をしながら背筋を伸ばし豊かな胸をさらに強調するような姿勢でいる妻を側面からの映像で自身のものとしているのは確実だった。 その妻の全ては夫である自分のもの、男には見えない覆われた胸も、股間の秘部も自らの瞳孔に写したものと思えば、男に対して優等感が込み上げたが、この場で行為を止められない無力感がそれを曇らせた。 妻は人を待っているように何気ない様子で携帯を見つめていたが、逆にその姿勢に固執している姿は妻が感じている恥じらいを示しているのだった。 無防備に身体の線を外に晒したまま妻はその肉体を気づかないまま性的欲求の被写体としていた。 そうしている内に、同じ事をしている一人二人と男性は増え、一人は妻のやや前で鞄を取り落としたところを見れば徐々に遠慮の無い輩が増えつつあるのだった。 危機感を増す映像のなか、優等感より屈辱感が増しても、今の怒りは犯人より妻を視姦している男たちに向けられているのだった。 時刻も午後に入ったのか、木々の影が伸びているところを推察するとおそらく午後3時あたりではないかと検討をつけると、妻の帰宅まで考えれば映像の終了が期待できた。 妻の肢体を嬲る視線は不愉快極まり無かったが、妻が腕時計を一瞥すると立ち上がった事で、周囲の男性は一斉にわざとらしいほど何気ない様子に移る姿は滑稽なものだった。 妻が周囲に表情を向けた時、妻はいまさらながら晒しものになっていた事に気が付いたのかと思ったのだが、サングラスを掛けていても、その表情はやや離れた映像でも朱に染まった様子が見えた。 妻は性的魅力を発散していた事を知りつつ行っていたのかと疑念が湧いた。 それを振り払おうとしても、歩み去る妻を物欲げに見つめる数個の視線を見れば繰り返しその疑念は冷静さを願う自分の頭を流し去るのだった。 妻が画面から消えると画像は次の場面に移るかと思われたが、急に画面が揺れたかと思うと、次第に安定してゆくそれには駅への歩む視界が映し出された。 映像が途切れない事を疑問に思ったが犯人によって固定された視線からはその意図が判るはずも無かった。 駅へと近づくにつれて駅名の看板からその場所が分かった。 首都圏に住んでいた頃には、数度所用で訪れた事がある場所だったが、数年前の事でもあり、今更映し出された事で記憶が甦っても、それはただ苦い感覚しか呼び起こさなかった。 駅ビルに入ると軽い足取りで階段を登る映像からは、存外犯人は若いのかもしれないと思われたが、駅ビルであればエスカレータでもあるところ、わざわざ階段で登る犯人の意図は判りかねた。 やがて数階を登り、フロアにでると薄暗くそこがどこか戸惑ったが、装飾からすると見知った映画館だった。 そこが目的地とは思わなかったが、犯人は迷いなく事前発券機の前に立つと自分の視線はその無機質な単色に埋められたが、数秒で犯人は手続きを終えると館内の入り口へと進んだ。 カメラを回したまま薄暗い通路を進む犯人と意図が映画の盗撮にあると考えるには先程までの映像には無理があった。 重そうな扉が開くと、映画の上映前の宣伝が流れており、重低音がスピーカーから流れ出る度、軽いノイズが響くことは不快だったが、映像が明るくなったことは有難かった。 視線を隈なく座席に座る観客に向けたが、既に流行りを終えた映画なのか、午後のこの時間では席に座る人影は両の手で容易に数える事ができた。 その中に女性もあったが、妻の姿は無いのだった。 犯人は最後列の席に腰掛けると視界は座席の背しかなく、その映像が続く事が不安を煽った。 自身が焦れていることを見透かすように照明が落ち、画像も黒い画面を写すだけになると変化が訪れた。 朧気ながらスクリーンに映し出された映像に反射した光が犯人が移動している事を知らせた。 幾つかの座席を渡り歩く先には女性の頭があった。 それが妻であるかどうかは判らなくても、犯人の腕が伸び女性のなめらかな曲線を描く肩に触れた事で妻であろう事は明らかだった。 妻は反射的に頭をこちらにもたげたが、それは犯人の指先が妻の顎に触れた事で止まった。 顔は見えなくてもうなじから伸びる曲線、髪型そしてなによりシャツで隠していてもその隙間から見えるタンクトップがピッタリと張り付いている事で判る胸の膨らみの大きさは妻である事を確実とした。 数人でも観客のいる席で淫らな行為に至るリスクは、慎重をおす犯人らしく無いと危機感を募らせたが、それを宥めるように犯人は紙袋を妻の隣の席に置いたのだった。 それから犯人の動きは無かったが、妻は視線を前に向けながら無造作に取り上げた。 妻は物音を立てないように慎重にそれを開いたが、いずれにしても音響によりそれが他に気づかれる事は無いと思われた。 妻がそろそろと手を袋に入れると、一枚の紙片を取り出した。 それには何か記入されているように見えたが、それを自分が読解する前に妻はそれを丁寧に折りたたむと、紙袋に戻した。 それきり動きが無い妻の行動から、文面を推察もできないまま混乱に陥っていると、画面は座席の上から戻り、座席と座席の間に向かった。 それは柔らかな素材と知りつつも、視界をその閉塞された空間に押し込まれる事に軽い恐怖を覚えたが、数秒で視界は座席の間から抜け出した。 最初に映し出された抽象画のような映像には戸惑ったが、犯人は座席から操作しているのか、すぐにピントがあった。 画像は座席に掛けた妻をやや角度をつけて上方から覗き込んでいた。 良からぬ行為をすることは分かっていたが、どのように展開するか判じかねていたが、妻が姿勢良く掛けていた腰を前方にずらすと、その腕は大胆にスカートに差し込まれた。 この場で下着を脱ぐ行為に緊張が高まるとともに、喫茶店以降下着を着用していた事実に安堵する間もなく、両手で張り詰めた白いショーツがスカートから出てくると、膝上でそれを止めた。 公共の場で有り得ない行為に及んでいる妻が信じられなかったが、次の行為はその不信を打ち砕いて余りあるものだった。 だらしない若者が腰掛ける時のように腰を座席の縁まで進めると、自身がそこに注目している間に取り出した醜悪なデザインのディルドを股間に侵入させた。 その時スクリーンが明るくなったことで、局部はスカートに覆われていても、あと数センチで妻の性器に侵入しようとする性具が映し出された。 それは明るさの中にあってもあくまで黒く妻の胎内を舐る暗黒面を示していたが、同時にそれを受け入れようとする妻の腕にそれが余っている様子は太さ長さとも自分の男性器と比較せずには居られなかった。 妻がわずかに仰け反るような動きをしたことで、性具の先端が妻の秘部に触れたらしい事が察せられた。 行為を止める事が叶わない映像では成すすべは無かったが、その後ゆるゆると妻の腕の誘いにより胎内に侵入する性具に疑問が湧いた。 知る限り妻との性交時は前戯で受け入れ安いようにそこを解すのだったが、当然そこが最初から潤っている事はなかった。 あるとすれば、自宅で鑑賞した映画で濃密なベッドシーンを見てから、たまらずにソファに押し倒した時、それにストリップと称して自分の誕生日に卑猥な下着を身に着け、自分にその肢体を見せつけて戯れた時くらいしか記憶に無かった。 が、さほどの抵抗なく妻の表情も変わらず挿入されてゆく性具、見ている間にスカートに全てが隠れてもなお妻が自身を穿つ事を止めない姿は、先程の駅前の露出と呼んで差し支え無い行為を想像させた。 映像が途切れないと言う事は、妻が幾多の性的視線を浴びてからさほどの時間が経過していない事を示している。 妻とて股間を拭う事程度はしているかもしれないが、清楚と呼ばれる妻でも男性の欲望に満ちた視線は股間から清楚���流し去る液体の分泌を促すのかもしれなかった。 ただ、それが自分の視線でなく晒し者にされた挙句に出現した妻の身体的性癖とすれば、ただ不愉快だけと言えない感情に股間が緊張した自身に戸惑うのだった。 性具は最後まで妻に埋まったのか、妻は痴呆者のようにだらしなく口を開くと何かを呟く様にそれから数度息を吐くと膝に留まったショーツを再びあるべき場所に戻そうとした。 我に返ったのか、挿入時の緩慢な動作から比べると素早い動作に見えたが、腕をスカートの中にたくし込む動作が瞬時に止まった。 それがショーツを履くことで自身の胎内を穿つ異物をより深く挿入してしまう事に思いが至らない程慌てていたのか、あるいは股間から脳に送られる女性と仕手の声に意識が濁っていたのかは判らなかったが、その両方であろうと思えた。 先日の直接妻が犯される光景と比較するなら、まだマシとも言えたが言いようの無い感情が頭を支配していた。 急に妻は所在なげに周囲を見渡して警戒すると映像に目を向けた。 それがどのような映画なのかは角度の関係で判明しなかったが、時折チラチラと明るくなる画像からは、やはり盛りを過ぎたアクションものかと思われた。 別段犯人の指示は無かったが、妻はだらしなく腰掛けた姿勢が気になるのか、腰をそろそろと引いていった。 それが更なる陰猥な欲望のためとは思いたくなかったが、元通りに近い姿勢に戻ると妻は特段不審な点など無いように振る舞っているように見えた。 が、妻は鞄からハンカチを取り出すとそれを再び腕で股間に伸ばしていった。 座席を汚すほどの愛液が股間から溢れているのかと、妻の股間の節操の無さに苛立ったが、女性がこの状況でどれだけ耐えれるかには想像は及ばなかった。 目的の場所にハンカチを敷く事が出来たものと見え、腕はすぐに出てきたがその後から妻の奇妙な行動が始まった。 シャツが胸を隠しているか確認するようにボタンを優美な指で弄っていたかと思うと、次には座った姿勢ではスカートに隠れきっていない大腿を隠すように膝上まで落ちたタイツを引くのだったがその所作の全てに不自然さを纏っていた。 ぎこちない動作は全て股間に杭を打たれている事によるものと分かっていても、身じろぎする度でも僅かに姿勢を移す妻の感情は判らなかった。 数度目にタイツを弄っているところその時は来た。 突然音響が地鳴りのような音を立てると、画面に注目していなかった妻は急に背を伸ばすと驚いた時に良くするように片手を広げて口に当てた。 映画の音響如きで妻は痺れた様にそこに静止していた。 先程の醜悪な黒い物体と、それを埋め込まれた妻の下腹部のサイズを想像すると、おそらく実物以上に強調されたその頭部は自分が未だ到達していない子宮口まで届いているかもしれなかった。 頭に妻の下腹部の透視図を思い浮かべると、外周のクリトリスや膣口が犯人の手により嬲られるより一層その奥底を犯される図が眼底に映し出された。 妻は驚きにより咄嗟にとった姿勢によりそれを深く奥底まで咥え込んでしまったのだった。 横顔でも妻は無表情を保っていたが、それが下半身の状況を示していない事は不自然とも思えたが、それを抜き取るためかそろそろと腰を前に動かすと再び妻は片手を口にあてると、その先に顰めた表情が目に入った。 意に沿わず公衆のなかで醜態を晒している妻は最大限の自制心をもって性的被虐を耐えているようだった。 しかし、男性の視線を浴びて興奮状態に導かれた妻の身体は股間のそれを抜き去る事を不可としていた。 やや額に皺を寄せながら妻の視線はスクリーンに向けられていても、横顔に映るその瞳は虚ろだったり、何かを求めるような熱情的な視線と移り変わっていた。 その心を推し量るまでもなく、表情は腰の僅かな動きと連なっていた。 妻の性器は全てを満たされ、男性器で感じられる全ての暖かで微妙に感触を変える膣から子宮口にいたる肉壁はディルドに密接していた。 激しい抽送でなくとも性的快楽を妻の脳髄に伝える濡れた内腹部は、わずかな動きでもその摩擦を快楽に変換し妻を単一の感情に陥れるのだった。 身体の芯に杭を打ち込まれ、それに抗う事はさらに妻を痺れさせてゆくように呆然と視線をタンクトップとスカートに覆われた妻の痴態に置いていた。 痺れが遂に妻の理性を決壊寸前まで追い込んだとしか思えなかった。 妻は両手を腰骨のあたりに当てると、そうする事でより多くの快楽を引き出す事ができるようにゆらゆらと押し当ててる迄に自身の理性を一枚ずつ捲り剥がしていた。 妻の視線にスクリーンの映像が写っているとは思えず、それは形の良い唇が僅かに開いている事でも知れた。 映画の上映時間は判らなかったが、この陵辱がその時間続くかと思うと、時間とともに剥がされる妻の理性はそれが旧に復することがあるか、一度身体に覚え込まされた快楽は忘れる事があるか危惧するのだった。 それはまとめれば妻の身体が開発されていると言うことだった。 肯定的に用いられるその単語の意味するところに反して、この場合の用法は限りなく闇に包まれていたが、妻と同様に抑えがたい自身の勃起は同じく暗い悦びを叫んでいた。 やや男性の興味を引く服装ながら映画でも見ていれば問題ない姿の妻が自ら腰をスライドさせ、得られる快楽を試しているかのような姿は自分には無残だった。 やがて腰に当てられた片方の腕をおずおずと下腹部に手の平を触れさせると、それは妻の股間を貫いた醜悪な物体がどこまで自身を荒らしているか確かめるようにそこを撫でた。 それは将来生まれくる赤子を撫でるような優しい動きであれば、精を放つ機能を持たず、ただ内壁を埋めつつ快楽を絶え間なく送り続けるそれを愛撫するような淫らさのある印象を生んだ。 自分以外の性器を迎えるような仕草は込み上げる怒りを生じさせたが、手の終着点はそこではなかった。 しなやかな手を男性が性交時にするように乳房まで滑らせると、膨らみの下半分を親指と人差し指を伸ばし覆うように当てた。 周囲の視線を伺うように軽く左右に首を振ると、堪えきれないようにシャツの合わせ目から手を侵入させると、手の甲でそこを覆うように手を止めた。 タンクトップの中までは及んでいないようだったが、手の延長線に目を遣ると、そこには乳房の頂点があるものと思われた。 妻の張りのある乳房は裸で正面から見据えるとこちらに両の乳首をやや上に向けて対面することから、想像するまでもなく妻の指は自身の白い乳房から柔らかな桃色に色を変える乳首を弄っているに違いなかった。 自分が吸い付く事で小さな突起をやや固く勃起させるそれは、妻自身が性的目的で触れるものとは考えつかなかったが、画面はただ現実を示していた。 衣服に覆われ実態の見えないそこに視線を集中していたのか、瞳が痛みを覚える頃に我に返った。 改めて画面を凝視すれば、先程まで腰にあった片方の腕は股間を覆うスカートの下に差し込まれつつあった。 その手にはハンカチらしき布があった。 直ぐに妻の股間に消えたそれはディルドを経て性器から滴る性的興奮で分泌される液体で座席を汚さない為の配慮かと思われた。 妻は乳首を指で弄ぶような状況にあってさえ、社会的に一定の配慮を示していた。 それは妻が完全に堕落の虜となっておらず正気を保っている証でもあったが、反面正気で自ら股間から溢れる程の快楽を貪っている事も伝えるのだった。 改めて画面下に表示される時間を見ると、映画の始まりから十数分の事かと思えば、この時間で正気を朧気とする妻の身体が開発されている事を慨嘆するのだったが同時に妻が離れるような感覚も覚えた。 映像は公衆の中で公然と悦楽に耽る妻を写していたが、漸くそれは暗転した画面とともに消えた。 そこでようやく自分を傷つける映像は終わった。 少なくとも妻は犯人の男性器を受け入れる事は無かったが、喫茶店の秘密の露出から駅前での視線に嬲られる光景を経て映画館での妻自身による自らの陵辱まではそれに等しい感情を植えつけた。 犯人が妻をレイプするのでなく、意に沿わない行動でも妻自身が肢体から快感を生み出す過程は自分には惨めな開発風景だった。 どれだけ時間が過ぎたのか考えるまでもなく、映像に見入っていた時間分が経過しており車の中で苦しみと悲しみに暮れようとしても、怒張が醒めない股間はスーツをテントのように不自然に歪ませていた。 混乱した頭では犯人を追跡することは考えられず、エンジンに火を入れるとそこが妻の陵辱現場であるように不必要な加速でその場を後にした。 今はただ、自身の男性器を妻に備わる快楽器に埋めたかった。 この時間は帰宅の車が横を通り過ぎていたが、構わず路肩に車を停めると携帯電話で妻を呼び出した。 数回の呼び出し音で妻が応答しない事に苛立つと、圧力で切断する訳でもない硬質のあくまで冷たい樹脂を押さえつけた。 呼び出し画面から、電話番号リストに変化した画面を見つめていると、衝動のままに行動する愚かさが背筋を伝うと冷静さを取り戻した。 今自分は犯人への経路を手に入れ、誰にも知られる事無く問題を処理する事ができる機会を大事にすべきだった。 一時の激情に身を任せては犯人に捕らわれる一方ではあるのだった。 一呼吸置いた途端に携帯電話は細やかな振動で妻からの着信を知らせた。 努めて冷静に妻に応じると、妻は今から帰途につくとの事だった。 仕事が長引いた事を言い訳がましくならないように伝えると妻を拾って帰る事で話がまとまった。
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GENRE: Drum n Bass TRACK: 主にフロアを操る程度の能力 ARTIST: ARM CIRCLE: IOSYS ALBUM: リ:キャンディッド! ARM東方リミックス ORIGINALS: IOSYS - Special Ability Mainly to Manipulate the Floor Spring Lane ~ Colorful Path
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#touhou project#dum n bass#special ability mainly to manipulate the floor#主にフロアを操る程度の能力#ARM#IOSYS#リ:キャンディッド! ARM東方リミックス#spring lane#colorful path#reimu hakurei#phantasmagoria of flower view
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トヨタ センチュリー新車情報・購入ガイド 21年ぶりのフルモデルチェンジ! V8 5.0Lハイブリッド搭載!! 発売は2018年年央。東京モーターショー出展車【ニュース・トピックス:トヨタ】
トヨタ センチュリー新車情報の目次 * 21年ぶりにセンチュリーがフルモデルチェンジ! * V12エンジンついに消滅か?新型センチュリーには、 5.0L V8ハイブリッドシステムを搭載! * 伝統のデザインを継承しながら、ややボディサイズを拡大 * 質素ながら、上質感のあるインテリア。新型センチュリーの価格は? * 4代目新型トヨタ センチュリーのスペック <お勧め記事> < トヨタ センチュリー新車情報・試乗評価一覧 > ■21年ぶりにセンチュリーがフルモデルチェンジ! トヨタは、東京モーターショーで3代目となる新型トヨタ センチュリーを初公開する。3代目新型トヨタ センチュリーは、2018年年央に発売を予定している。 2代目トヨタ センチュリーが登場したのは1997年。予定通り、2018年にフルモデルチェンジし3代目となると、21年振りのフルモデルチェンジということになる。 2代目センチュリーは、専用のV12 5.0Lエンジンが搭載されている。出力は280ps&460Nm。6速ATが組み合わされている。センチュリーのボディサイズは、全長5,270×全幅1,890×全高1,475mm。サスペンションは、前後ダブルウィッシュボーンのエアサスペンションだ。最終モデルの価格は約1,250万円だった。 センチュリーは、一般的なトヨタ車の生産とは大きく異なり、熟練工による手作業工程が非常に多いのも特徴だ。 ■V12エンジンついに消滅か?新型センチュリーには、 5.0L V8ハイブリッドシステムを搭載! 3代目新型トヨタ センチュリーでの注目ポイントは、パワーユニットが変更されたことだ。従来の5.0L V12エンジンから、3代目新型センチュリーには5.0L V8ハイブリッドが搭載される。ハイブリッドシステムの搭載により、クラストップレベルの低燃費性能を誇るという。 このハイブリッドシステムには、低燃費・高出力化を実現する直噴技術「D-4S」を採用したV8 5.0L 2UR-FSE型エンジンを搭載。ハイブリッドシステムは、THSⅡとなる。トランスミッションには、2段変速式リダクション機構を搭載している。 センチュリーのようなモデルで燃費を追い求めるということに対して、意味のないことだという意見もある。ただ、CO2の排出量減は世界的に求めれている。とくに、ハイブリッドシステムを核とした戦略を続けるトヨタにとって、燃費の悪い5.0L V12をいつまでも使うということは、マッチポンプのようなものだ。また、官公庁などでも、CO2の排出量が多いクルマを積極的に使うのは政治的にもマイナスと判断しているようで、センチュリーの納入台数は減っているという。新型センチュリーがハイブリッド化されたことで、CO2の排出量が少ないショーファーカーとして世界的にも注目を浴びることになる。 ■伝統のデザインを継承しながら、ややボディサイズを拡大 3代目新型トヨタ センチュリーのパッケージングは、全長やホイールベース、トレッドを拡大。全長5,335×全幅1,930×全高1,505㎜、ホイールベースが3,090㎜となった。2代目センチュリーと比べると、完全に一回り大きくなっている。ホイールベースは65㎜���伸びた。 このホイールベース延長分は、後席スペースの拡大に充てた。乗員の膝まわりや足元に十分なゆとりを提供。また、スカッフプレートとフロアの低段差化・ドア開口高さの拡大により、優れた乗降性を実現している。 注目のデザインは、ひと目でセンチュリーとわかるヘリテージを継承した。先代モデルのヘリテージを継承しないフルモデルチェンジが多いトヨタ車において、やはりセンチュリーは特別な存在なのだろう。クラウンやレクサス系のように、グリルの大きさを競うようなデザインが採用しなかったのは正解だろう。センチュリーは、時代の流行りをデザインに取り入れるようなクルマでないからだ。だからこそ、いつの時代もセンチュリーには変わらない威厳がある。 新型センチュリーのフロントフェイスは、グリルを中心にランプなど各要素をすっきりまとめ一体感と力強さが与えれている。シンプルでありながら、モダンさもある。そして、二重構造としたグリルの縦格子の奥側やクリアランスランプに七宝文様を施すなど、精緻な造りこみで華やかさを表現した。ヘッドライトは、プロジェクター式ヘッドランプ3灯とLEDアレイAHS一体化。先進感もプラスしている。 サイドビューは、水平基調の姿勢でエレガントさを維持。新型センチュリーのCピラーは垂直に近いくらい立てられている。これは、後席のスペースを確保するためのもの。ショーファーカーに求められる「後席重視」を外観で表現している。こうしたデザインは、2018年に発売予定のクラウンや、2017年10月末に登場予定のレクサスLSとは、まったく異なるデザインになっている。 リヤビューでは、横一文字に配したリヤコンビネーションランプのガーニッシュ部を黒色化し、洗練された一体感と落ち着きを表現した。リヤコンビネーションランプは、「和の光」をイメージとした線発光する立体的なレンズを採用している。 ■質素ながら、上質感のあるインテリア。新型センチュリーの価格は? 3代目新型トヨタ センチュリーのインテリアは、意外と地味だ。海外のショーファーカーとは明らか異なる質素さがある。これはこれで、日本のショーファーカーの美点でもある。 質素さの中にも高い質感を備える。後席空間に折り上げ天井様式を採用するとともに、伝統的な柄を施すことで、最高級車にふさわしいしつらえを演出。後席は、高さを揃えた杢柄オーナメントを前席シートバッグやドアトリムショルダーに配し、横方向の広がりを強調した。 シート表皮には、伸縮性に優れ柔らかい触感を持つ100%ウールを採用したファブリック仕様と、柔らかな触感の最高本革仕様を設定。 前席は、後席同様に杢柄を横基調に施すことで広がりを強調するとともに、インストルメントパネル中央部に黒杢加飾をあしらうことで、端正かつ品位ある質感を表現。 後席は、無段階に調整可能な電動オットマンや、アジャスタブルリヤシート(リフレッシュ機能付)を採用し、居住性を追求。中央アームレストにタッチ式液晶マルチオペレーショナルパネルを設定し、シートや空調、オーディオの音量など集中操作を可能としている。 さらに、ライティングテーブル、読書灯、大型ディスプレイ付リヤシートエンターテインメントシステム、20スピーカープレミアムオーディオなど、ビジネスからプライベートまであらゆるシーンに対応できる快適装備を採用した。 3代目新型トヨタ センチュリーの走行性能面では、専用チューニングを施したサスペンションや高剛性ボディに加え、乗り心地に特化した新開発のタイヤを採用。路面から伝わる振動を抑えることで、走行安定性と上質な乗り心地を両立。さらに、エンジンマウント特性の最適化やアクティブノイズコントロールシステムを採用。エンジン起動時の音や振動を抑え、滑らかな発進と室内の圧倒的な静粛性を実現している。 安全装備面では、新型レクサスLSに搭載される先進安全装備ではなく、他のモデルでも装備されている衝突回避支援システム「Toyota Safety Sense P」が標準装備化。ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラートなども装備されている。自動で車線変更が可能なシステムなどは、用意されていないようだ。 さて、3代目新型トヨタ センチュリーの価格を予想した。2代目センチュリーの最終モデルの価格が約1,250万円。ハイブリッド化されたことで、価格アップは確実だろう。ショーファーカーというこもあり、新型レクサスLSよりも高価になるとも予想できる。同じ5.0L V8ハイブリッドシステムを積む現行のLS600h Lで約1,600万円なので、1800万円程度になるのではないかと予想した。 ■トヨタ センチュリー スペックなど 主要諸元 全長×全幅×全高 (mm) 5,335×1,930×1,505 ホイールベース (mm) 3,090 トレッド フロント/リヤ (mm) 1,615/1,615 エンジン 型式 2UR-FSE 排気量 (cc) 4,968 バッテリー ニッケル水素 【関連記事】 * トヨタの最高峰セダン「センチュリー」一部改良で利便性が更に向上 * トヨタ センチュリー新車情報・試乗評価一覧 * レクサスLS新車情報・試乗評価一覧 * 日産シーマ新車情報・試乗評価一覧 * メルセデス・ベンツSクラス新車情報・試乗評価一覧 * BMW7シリーズ新車情報・試乗評価一覧 * アウディA8新車情報・試乗評価一覧 * セダン新車情報・試乗評価一覧 この記事をCORISMで読む→ http://dlvr.it/Pwz9gP
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混乱する夫17
翌朝は雨音に目覚めると窓の外に広がる景色は数十メートル先は白くかき消されるような豪雨だった。布団から起きるとやや肌寒く暖かくなってきた季節を巻き戻しているように窓の水滴が物語っていた。 このような天候の時は稀に自家用車で出社する事もあったが、同じ思惑の者が多い為に会社付近では渋滞となり、電車で通うよりも遅くなる事の方が多かった。 雨に濡れる事と、早めに出社する事を天秤にかけたが起きた時間も早めであることもあって自家用車で出勤する事に決めると、手早く着替えを済ませ階下に降りた。 妻は既に身支度を終えており、朝食を共に済ませ車で出社する事を告げると同乗出来ることを喜んだ。そのほころんだ表情には曇りがなく妻に降りかかっている出来事が妻に与える影響を考えてしまうのだった。 自分が妙に考えている様が妻に気取られたのか、妻は笑顔のまま近づくと小首をかしげながら体調について尋ねると自分の額に手をあてた。 妻の手は温かく冷えた空気に心地よく感じられ、その心遣いに改めて妻を守ることを誓うとそのまま頭を妻に向け唇にキスをした。 妻は突然の行為に驚いたようで僅かな間に妻の柔らかな唇の感触を楽しむと体を離し、リップクリームが自分に着いてしまった事を言うとティッシュペーパーで妻に触れた事で甘い感触を残した唇をやや強めに拭ってくれた。 妻の頬は朱に染まっており、今でも新鮮にその行為に恥じらいと自分に対する感情を見せる事に胸が込み上げるのだった。 少しでも妻にサービスしたい気分になっていた自分は先に車に向かうと駐車位置から玄関の前に車を回した。そうすることで玄関の先ですぐに車に乗り込む事ができるので少しではあったが妻に降りかかる雨を減ずる事が出来るのだった。 浮き立つ気持ちを実感しながら車で待っているとハンドルを握る腕に違和感を感じると腕時計を身につけていなかった。 今日は重要な報告があるところに朝から浮かれている事を自省すると、未だに雨脚の強い中車を降りて玄関に向かった。 ドアを開けると妻が靴を履いているところだった。普段は簡素なパンプスなどが多かったが今日は雨の為にレインブーツを履こうとしていた。それは一昔前前であればゴム長靴と片付けるものだったが、昨今のそれはデザインや質感装飾にいたるまで実用性以外の機能を増しており一目見ただけではただのミドルブーツと見分けがつかないものだった。 玄関の靴棚の上に置いた腕時計を身につけ妻がレインブーツを取り出す為に引き戸の開いたそれを閉じる時に自分の物と並んだ妻のトレッキングシューズが目についた。 それは靴底の部分が妙に黒々としており自分の物がやや白く汚れている事と対象的だった。それをその前に使った時は会社のイベントでバーベキューに行った時と思われたがその時は快晴で靴も土埃に汚れる程度だった筈だった。 それが頭に先週の妻の出来事が一瞬で蘇らせた。妻が肉体を蹂躙された場所では自分が雨に濡れた思い出から靴が泥に汚れる事は想像に難くなく、そのような場所に妻が単身向かうにあたり日常使う靴でなくトレッキングシューズを選択する事は、その場所で違和感をを生まない為にも当然の事であると思われた。 なるべく表情を変えないように戸を閉める事には努力が必要だったが、それを誤魔化すために視線を妻に向けると丁度片方の脚にレインブーツを滑り込ませているところだった。 外では隙の無い妻でも自宅では靴を履く動作はやや粗雑になっていることが可笑しかった。両手でブーツの脇を抱えて脚を入れるにあたり膝は水平以上に持ち上がり、柔らかな素材のスカートは妻の膝上まで滑り落ちていた。 妻のふくらはぎは黒いタイツに覆われており肉体の線にあわせて膨らみを増す箇所では繊細な生地の隙間から肌が見えるものと思ったが、今日妻が着用しているものは靴下のように厚い生地のようで白い妻の肌を見ることは出来なかった。 ようやく片方に履き終えた事を見計らうと、レインブーツを屈んで摘み上げると妻に差し出した。自分の過剰なサービスに妻は吹き出して笑ったが自分の視線は妻の顔でなくその太腿にあった。 股間まで続いていると想像して低い姿勢から見た妻の太腿の途中でタイツは柔肌を締め付けて唐突に終わっていた。声に出していけないと思っても自分の意識は発声した音を追認していた。 妻は突然の声に驚いていたが、視線に気が付いたようで再度表情を笑い顔に戻したが、それには多分に悪戯の成分が含まれていた。 妻が言うにはそろそろ生理の時期となり敏感なそこにあてる用品を交換する事と、蒸れを抑える為に最近はこのようなロングソックスを履くこともある、との事だった。 自分をあやすようにセックスは生理が終わってから、と微笑んで告げる妻の表情は妖しく自分のサービスへの返礼なのかスカートを捲ると股間までは露出しなくてもタイツの末端を露わにしてそのままレインブーツを履いた。 厚めの生地でありながら硬質に光を反射する様はその生地の滑らかさを示しており末端の数センチで黒々とした箇所が妻の白い太腿に食い込んでいる様は妻が拘束されているようで、手を伸ばす欲求が増したが昨晩の行為がそれを抑える事を可能としていた。 鼓動が高鳴っている事に戸惑ったが、妻の調子にあわせて今日の報告があるところ朝から興奮させないで欲しい事を返してそそくさと車に乗り込むと、妻はその後から何かで膨らんだトートバッグを後部座席に置くと自分の隣に収まった。 会社の夏祭りの事など話しながら車を走らせると幹線道路は思いのほか車が多く、早めに出たにもかかわらず到着は始業ギリギリになることをカーナビが占っていた。 久しぶりの妻との出勤で交わす会話は楽しくさほど焦る事なく運転する事ができたが、妻が唐突に自分に問い掛けた言葉が空気を変えた。 妻は最近社内の一部を騒がせた離婚騒動を言っているのだった。 ありがちな事でもあったが、自分と同じように同じ会社に勤める夫婦が最近男の不倫によって破局を迎えた事件があった。 女性は妻と近い職場でありストレスで暫く休んでいるところ、もう片方の営業職の男性は周囲の視線に晒されながら頑張って働いている姿は多数を占める自分と同性からは愛憎半ばといった評価だった。 どちらも接触の少ない職場であるところに自分の耳にも聞こえた事は相当な噂となっている事が知れた。 妻としては顔見知りでもあり同情的な姿勢だったが、自分なら気にも留めない事柄が気になっている事はやはり噂話好きなこの地域の出身であることが伺えた。 話の成り行きからするとどうやら男性が昔付き合っていた彼女と再開したところに、結婚後数年の倦怠期が重なった事が原因のようだった。 自分としては妻をたしなめるつもりで軽く、妻が昔の彼氏にあったら大丈夫かと問うのだったが、その返事までの僅かな間が即答でなかった事で急激に不安が増した。 妻が嫌がる事を承知で、妻の過去の恋愛について聞いてみると、今度は妻ははっきりと今の自分の夫が自分には最高の男性と考えている事をもごもごと視線を落として答える姿は微笑ましいものだった。 自分の問いに答えていない事が不満で妻の過去の恋愛について更に言い募ると、妻は抵抗をやめて話を始めた。 妻は首都圏にでて大学に通い始めた頃は余裕もなく、サークルにも属していなかったが1年を過ぎる頃には生活にも慣れ親からの仕送りで生活に不足は無かった。 が、周囲の友人がアルバイトに精を出している中、勉学に励んでいるのみの自分を反省し学校の近所のレストランでアルバイトを始めたところ、職場の人間に勧められて化粧を工夫する内にいつしか自分のファンのような客層が出来た事に気付いたのだった。 奥手な妻としては自分に向けられる好意的な視線に戸惑ったが、やがてそれも自信となり2年生を終える頃には幾つかの告白を受けるまでになっていたのだった。 淡々と話す妻はその過去を自慢するでもなく、ただ自分に問われるままに答えていた。自分が妻を手にいれるには相当な競争が過去にあったことを思えば望外の幸運に感謝すべきだったが、妻の話が始���ての男性との付き合いに至っては冷静さを保つ事に苦労した。 妻が初めて付き合った男性はアルバイトを先の先輩だった。客とアルバイトの関係より、同じ仕事をしている方が親密になる事は当然であり、一緒に帰る内に親密になったとの事だった。 自分の初めての恋愛との類似性に途中までは共感を覚えたが続く話は自分と異なる筋道を辿った。 その恋愛は長続きせず、処女を捧げると急に男性は優越した態度を取るようになりいつか対等な恋愛となっていない事に妻が悟った事で終わりを告げたのだった。 その次の恋愛を話す前に、ほぼ無意識にハンドルを握っていた事に気付くと既に会社の門が近く、妻はその手前で降りることを言うと話を切った。 自分としては遅刻しても聞きたい話だったが、妻はあっさりと卒業までの恋愛は長く続いたものの男性が他の女性に視線をあてるようになって、ほぼ捨てられるように幕を閉じた事を性急に話すと顔をこちらに向け、神妙な表情でどうか自分だけをこの先見えていて欲しいと改まって告げた。 自分の結婚にあたっての覚悟はいまだ揺らいでおらず、答えに妻の唇を塞ぐことが出来ない環境に失望したが静かになにがあっても妻を離す事は無いと約束した。 妻もやや潤んだ瞳を出社に向けて頭を振ると打って変わって朗らかになった表情で自分も約束すると言い、車を降りて歩道を歩き去った。 ヒールのある靴を履き慣れている妻は足捌きも美しく暫くハンドルにもたれかかってそれを眺めていたが、角を折れると駐車場に向かった。 通常は建屋に近い場所に停められるのだったが、雨天で自家用車通勤の多い今日は到着が遅れた事もあり、建屋まで相当な距離のある場所に降り立つ事になってしまった。 が、先程の約束を頭に浮かべると妻の心は確かに自分が抱く思いと同じ事を思えば、傘の当たる雨音さえも祝福と思い足早に職場を目指すのだった。 仕事を始めるにあたり、まずは今朝の報告資料に目を通した。昨晩に確認したものだったが、10時からの報告が済むまでは他の仕事に手を付けられなかった。 部下を連れて空いている会議室で想定される質問を確認しているうちに時間となり上席の部屋に向かった。 そこは事務棟の建屋の最上階の奥まった場所にあり、そこに足を踏みいれた事は数度しかなかった。役員フロアであれば当然かもしれなかったが建屋の中にさらに受付があることは緊張感を増したが、そこにいる受付嬢が年増の女性であることは風景に似つかわしくなく可笑しさを誘った。 受付に歩み寄ると、後ろから自分を呼ぶ声に振り向けばそこには大股に近づく上席がいた。さほど近くもない距離から朗々とした声は充分に自分を萎縮させる効果があった。 受付嬢が案内する間もなくそのまま上席の自室に連れ込まれ、思いの外装飾が一切ない簡素な室内に驚いている間もなく昨日と同じ斬撃に部下と太刀を受けるのだった。 それはプロジェクト指定する事を拒むように厳しく上席の真意を測りかねていたが、1時間が経過し休息を挟む事となった。 上席は自分だけについて来ることを指示すると、廊下を通り非常階段に出た。 そこは社屋が見渡せる開放された空間で雨に煙っていたが、晴天であれば眺めの良い場所と想像することが出来た。 なにか秘密の話でもあるのかと緊張を解いていなかったが、自分の視線の先で上席は煙草に火を点けた。 上席は自分に喫煙者かと尋ねたが、自分は吸わない事を告げると別段表情も変えずに社内がほぼ禁煙となったことの不満を軽くぼやくと満足そうな表情で煙を空に放った。 先程の雰囲気と変わった空気感に戸惑ったが、上席は対応の厳しさを詫びながら最近の社内の風潮を嘆いた。 以前は今より頻繁に新しい事を始めようとする人材が多くそれが発展に繋がったところ、最近は事なかれ主義が横行し失敗を恐れてルーチンワークに埋没して満足する社員が多い事を言っているのだった。 自分に正直に言えば、自分も事なかれ主義なのだったが、わざわざ上席の気分を害する事もなかったので、適当に相槌を打っていたが、自分の生返事に意図を悟られてしまった。 冷ややかにこちらを見る上席が語った内容は単純だった。成功も失敗も評価に反映する、信賞必罰は当然の事ながら、失敗を恐れず挑戦する事と怠惰により会社の資産に損害を与える事は明確に判断する、との事だった。 これが休憩かと思うと暗澹たる気持ちになったが、上席が釘を刺した事は社会人としては当然の事だった。自分の本心が全て同意した訳では無かったが少なくとも理性はその論理を理解していた。 むしろ言い辛い事も恐れず正面から冷静に語る上席の姿に畏敬の念さえ覚えたが、その自分の心情さえ読まれていると思うと自分自身を制御する事に困難を覚えるのだった。 上席は自分の心中など意に介さず二本目の煙草を吸い始めた。表情は変わらなかったが、休憩の後は実施プロセスの検討に入ると告げてそのまま無言で建屋を見ながら、暫くしてから思い出したように夏祭りの話を始めた。 夏祭りは自分が関与する事を知っており、そこから元々このイベントを始めたのは上席だったと明かした。 この地に事業所を建てるにあたり担当した時代の事を懐かしむ話は興味深かった。自治体の企業誘致政策に乗り検討を始めたが、思いの外地元住民の説得に手間取った事、社内の反対や準備に苦労した事を話す上席の姿はその当時の様子を想像する事ができた。 夏祭りは事業所を建てた年に現地採用組と本社から送り込まれた人員の軋轢を少しでも解消するために、双方を奔走して実現した事情は初耳だった。 自分が知るある町内会の老齢の人物はいまでは協力的に、むしろそれを待ち望むような態度だったが、上席が語るには反対の急先鋒に立つ人物だったとの事だった。 その人物の現在を伝えると上席は表情を綻ばせた。剛腕と辣腕で知られる人物の薄皮の中にある人柄を見たようで安心して現在の準備状況を話していると、時間は既に休憩を過ぎていた。 やや憔悴した表情の部下を慮ったが、それからは計画の進行についてのアドバイスが主に取り上げられた。 計画段階でも事業所の各部署との調整が必要となり、本社でも幾つかの検討が必要となり、数多くのプロジェクトを成功に導いた上席の手腕が伺われた。 上席も上層から各方面への調整を担ってくれるとの話があり恐縮したが、その点もプロジェクトを自分のものと考えるのではないとたしなめられてしまったが、強力な援軍を得たことは素直に嬉しかった。 最後に人員の話となると難しかった。上席に意向を尋ねられたが、作業量を考えるととても現在の業務との平行は難しく、かといって業務に必要とされる技能は相当に高度なものだった。 悩ましい点は、計画が成功した場合には、計画段階から関与する人員が多いほど望ましいのだが、それは計画が失敗に終わった場合に余剰人員となってしまう事だった。 少し停滞した空気に上席がみせる表情は恐らく喫煙を求めてのものと思われたので、少しの息抜きを求めた。上席はやや驚いた表情を見せたが、自分の意図が当たったのか表情を崩すと笑ながら席を立った。ドアを閉める間際に上席はこちらを振り返り、自分についてくるように告げた。 部下はこちらを慮るような視線を向けており、それが先程と逆転している事には苦笑が漏れたが、直ぐに上席の後を追った。 再び非常階段にでると上席はじろりとこちらに視線を浴びせながら、煙草に火を付けた。紫煙は降り止まない雨に溶けてゆき、視線を意識したまま無言でそれに目を向けていたが、不思議とこの状態でもさほどの緊張は感じる事はなかった。 ようやく口を開いた上席の口調は幾分柔らかくなっており、人員計画の難しさをぼやいていた。その話を聞きながら雨天で薄暗い社屋を眺めていると、資材や書類などを収納する倉庫棟につながる通路に女性の人影が見えた。 制服を見にまとったその姿は妻と思われた。遠目だったので確証はなくてもスタイルや歩く仕草で見当がついた。 妻の仕事ではそこに行くことは珍しく、精々年に数度の在庫棚卸に動員される際や書類の移送の時でしかない記憶があった。 上から見下ろす格好で場所が通常人のいない非常階段でもあり、こちらに気がつくことはないだろうと思ったが、自分の現在の状況と偶然に妻を見かけた事が応援を受けているようで気分を高揚させた。 そのまま妻の姿を視線で追っていると妙な事に気がついた。何故か妻は自分の視界から消える間際に後ろを振り返っていたのだった。 社内でそうそう後ろを振り返るような状況はなく、その仕草自体が疑惑を招いた。 脳の血流が増えた事が自覚できたが、自分の置かれた状況はそれに集中する事を許さなかった。 上席が会話を始めると、視線をそらしたまま応じる訳にもゆかず、嫌々ながら上席に向き合って話してもやや上の空となってしまう事は止むを得なかっ た。 なるべく上席に心中を悟られないように気を取り直し部屋に戻ったが、非常口のドアを閉めながら伺った倉庫棟に妻が向かった事の疑惑が募るのだった。 人員の件は、部下が意外な提案をした。それは所属の違う若者をこの計画に加えるものだった。部下が若者を推薦するほどに人柄を知っているのかと思うと、出張の際のやりとりから時折会話をする仲との事だった。 自分の心中では若者が職場の机の下で行っている猥褻行為から、その人員を信頼できるプロジェクトメンバーにできるか疑うのだったが、少なくとも若者をその行為から引き剥がす効果があり、行動が自分の管理下にあればある程度のコントロールも可能となれば更生する希望もあるかと思えた。 上席は簡素な机に向かい、暫くpcを操作していると表情を変えずにその案に賛成の旨を伝えた。その画面にある情報が気になったが、それを読んだのか学生時代の専門や人事部の評価を教えてくれた。 本来派遣社員なので考査がないため、人事調書は必要のないところに作成している人事部の仕事に呆れたように話していたが、細々とした仕事が丁寧で、多くのスキルを身につけていることが知れた。 短期間で高評価を得る事は難しい筈だったが、おそらく所属長が好意的に見ているのだろうと思われた。 上席は二つの問題を指摘した。一つは派遣社員の状態では判断など含むためにプロジェクトに加わる事は出来ないこと、及び現在の部署からの異動に本人と部署が同意するかという事だった。 部署の同意と、派遣社員在籍の問題は上席が対応する事となり、本人の同意はこちらで対応する事となった。 正直、好意的評価を下しているだけに部門長への話は避けたいところだったが、そこを上席が引き受けてくれることは有難かったと同時に、上席のこのプロジェクトに対する本気が確認できた。 自分としては先程見かけた妻の姿が気になって中々話に集中する事は難しかったがようやく打ち合わせの終わりを感じると気が急くのだった。 今後のやるべきタスクを書き出し、次の打ち合わせ日程を決めると上席は改まって、自分と部下に礼を言った。それはそもそもこの計画を立ち上げた事に対するもので今後の進行の成功を願っている、との事だった。 厳しいと評判の上席に唐突に告げられた事で、なにか高揚した感情がこみ上げたがそれを押し隠して礼を言うと退室した。 退室間際にも計画書類に目を落とす上席の姿が目に入った。 役員フロアを降りると部下と疲労した顔を向き合わせたが、どちらともしれず笑いが広がり二人で笑っている姿は人に見せられたものではなかった。 部下はそのまま遅めの昼食をとることを提案したが、妻の姿が気になっていたので、部下に流石に疲れたので一人で少し休む事を話したが特段部下は気を悪くする事もなく、自分を気遣いながら去って行った。 まだ小雨の降る中、倉庫棟に向かった。そこにつながる廊下を歩くことは躊躇われたので、事務棟裏手から茂みを抜けて倉庫棟の裏に出ることにした。 雨が降りかかる茂みを抜けて倉庫棟の庇に入ると何故廊下をそのまま直接向かわなかった自分の行動を自問した。 その時は妻と向かい合わせになることを避けるためにとった行動だったが、よくよく考えればそれはそれで問題はない事だった。それを選択せず、隠れて妻の行動を監視する事は既に自分の内心に疑念が知らぬうちに積り重なっている事に気付くと妻を信じきれない自分をやや恥じるのだった。 妻は倉庫棟のどこにいるのかわからない事は困ったが倉庫棟の入り口は二つしかないので、そのどちらから入るかを決めなくてはならなかった。 一つは廊下から直接つながる入り口で、もう一つは大型の製品などを収納するために側面の大型の搬入口だった。普通に考えれば雨も降っている事もあり、搬入口からとは考えられなかったのでそちらを選択することにした。 どっしりとした搬入口の鉄製の扉の側面には小型の人の出入り用のドアがあり、それから入ると後ろ手に静かに扉を閉めた。 セキュリティのため、入退室には入って直ぐにカード挿入口を備えた幾分威圧感のあるドアがあった。幸い自分は管理用のカードを所持しているため、カードを差し込むと電子音とともにカチャと音がして解錠を知らせた。 静かな室内に響いた音が気になったが、妻が製品保管区画でなく書庫にいれば音が聞こえる事はないと思われた。 重さを感じるドアを開けると、中は空調が効いており不自然な程快適な空気が漂っていた。物音一つしない空間には大型小型とりどりのラッ��に梱包された製品が収納されており、その中にいる自分の異質感を際立たせた。 耳を澄ませても静かな空調のノイズの他は音も聞こえず妻の存在も分からなかった。ここから書庫に向かうにはもう一つのセキュリティのかかったドアを抜けねはならず、その際に立てる音を考えるとそれは得策ではないように思えた。 しばらく考え込むと、靴を脱いで2階に上がった。金属製の階段の冷たい感触が足裏には心地よく音も立てずに移動している自分が幼い頃の遊びを思い起こさせ人知れず笑みがこぼれた。 元々この倉庫棟は全体が製品保管用のもので、数年前に社内でISOを取得した際に書類保管のために書庫を増設したものだった。 その為、元々上階に設置されていたメンテナンス用の通路はそのまま書庫に通じているのだった。 その通路自体は秘密のもので、製造部門では自部署の管理する区画だけセキュリティが保たれていれば良いとのありがちなセクショナリズムにより、通路の製品保管区画側にだけセキュリティドアが設置されているのだった。 その事を知っている者は少なく、自分がそれを知っているのも偶然に製品搬入の際に過去の記録書類を照会するためには規程では事務部門を通さねばならないところ、当時の先輩に抜け道として教えてもらったからだった。 細い通路を抜けると床に階下に降りる梯子があり、それを降りると金属一辺倒だった製品保管区画と異なりアイボリーのパーテーションで分割された空間となっていた。 空調の音がやや耳についたがやはり人の立てる物音はなかった。と、なにか下からの音に気がついた。さほど大きな音では無かったが不規則に立てられた音は何か人の手による音で間違い無かった。 一挙に高まった不安と好奇心を抱えたまま、そろりそろりと脚を運び地上階の様子を伺うと書庫の突き当たりに誰かの頭が見えた。 慌てて自分の姿を隠す為に姿勢を低くするとそこを伺うための案が浮かんだ。懐に手を遣り携帯からカメラを起動するとそろそろと書類棚の影から差し出した。 携帯に映るものは直ぐに判別できた。それは書庫の上段にあるものを取り出す時に用いるステップに腰掛けた女性だった。 判別が直ぐに出来た訳は、その女性が白い素肌を晒していたからだった。 鼓動が急激に高まるにつれて、より多くの酸素を肺が求めそれを抑制するには意識を振り向けなければならなかったが、意識の大部分は携帯に映し出される映像に向けられていた。 女性が妻である可能性は非常に高かったが、それが妻で無いことを期待する自分と、そうでなければここに足を向けた理由を説明できない自分がいた。 その確認を拒むため、女性は何か記号を書いたボードで顔を隠しており、ブラウスの割れ目から控えめに露出した片方の乳房は薄桃色の乳首を晒していた。 社内の女性の努力を認めない訳ではなかったが、さほど魅惑的なデザインでもなく一般的な会社の制服が女体を彩るものとは考えていなかった。 画面のドット一つ一つに写された女性の身体には制服がまとわりつき、甘く熟れた白い果実の大部分を覆い隠していたが、下半身に目を向けるとその痴態を晒す女性が妻である事を確信した。 スカートは用をなさないように腰の辺りに上げられ、腰の辺りには押し込まれた布地が複雑な曲線を描いていた。 女性の腰は隠される事なく、魅惑的な陰影を見せる青みがかったショーツを見せ、自らの意思では到底する筈が無いように股間を大きく開いているのだった。 生白い素肌は太股の上端で黒いタイツに消えていた。 朝、妻がブーツを履くにあたりチラリと覗き見た光景との同一性は否定できるものではなかった。 生唾を飲むことを我慢するには相応の努力が必要だったが、携帯の画面に集中することに身体機能のほぼ全てを注いでいるのだった。 画面に映る妻は片手で顔をボードで覆っており、その行為を説明することは難しくなかった。 ボードに書かれた文字は明確に判別できなくとも、それがインターネット上に画像をアップロードする際に本人を示すために画像に添えるものとは容易に想像できた。 考えを進めると、そこには妻を撮影する誰かがいるものと思うと呼吸の音さえも抑えようと思うのだった。 が、次の瞬間妻はボードを掲げたままこちらに向かうように屈んだ姿勢をとった。 視線に妻がはだけた衣服から重力によってより甘美な形となった白い乳房が、日常的に見かける制服との非日常性のコントラストを明らかにしていた。 と、妻は前方の視野を得るためボードを陽射しを避けるような形に持ち上げると、やはりボードに遮られていてもそれは間違いなく妻の端正な顔だった。 妻は前方にある何かに手を伸ばしているところを見れば、おそらく他者が妻の痴態を撮影しているのではなく、自分で自分自身を貶める扇情的な映像を撮影しているもとと思われた。 妻はやや素早い仕草で元の姿勢に戻ると、空いている方の手を懐に入れ、脇に差し込んだと思うとブラジャーにまだ柔肌を留めていた箇所までたくし上げた。 あくまで白く質量感がありつつも、ピンクの乳首は清楚な自分を汚す事に抗議するようにやや上方を向いていた。 撮影用の照明がある訳でもなく、黒いタイツが唐突に白い肌に変わった奥は甘美な部分を見通す事は出来なくても、瞳孔はそこにある筈の映像を求めてしまうのだった。 妻の表情は伺えなかったので、どのような感情でその行為を行っているかは分からなかったが、自発的にする筈もない行為に妻が依然犯人に囚われている事が再認識された。 照明はあまり明るくなかったが、妻が目的を達するには必要を満たしていたのか、淫らな姿で動きを止めた妻は、再度カメラに向かうような仕草をしたので、慌てて携帯を書庫の影に隠した。 万一この後に妻が自分の潜む場所まで来た場合には言い訳が効かない事に軽く混乱に陥るところだったが、空調の低い音に聞こえる衣擦れの音はその気配を感じる事はなかった。 やがて足音は入り口の方向に消えてゆくのだったが、最後に一目見たいと携帯を書庫から差し出すと、妻が角を折れて消えるところだった。 社内の制服のどうと言う事は無い姿だったが、一瞬であっても違和感を感じた。原因は分からなかったが性的な行為をした後の女性特有の空気感としか理解する事は出来なかった。 鋼鉄製のドアが閉まる低い音を感知すると同時に軽い金属音が響き施錠された事を知らせた。 会社の中にあってさえ犯人の指図を受ける妻の姿には暗澹としたが、立ち上がり歩き始めると自宅で見る妻の裸体で自身の体が反応する以上の怒張している股間がスーツの薄い生地を膨らませていた。 歩を進める毎に性器を覆う布が刺激をもたらし、異常な興奮状態にある自分が情けなかった。 ノロノロと製品区画に向かったが、怒張は冷める事なくその隅で途方に暮れるのだった。 何を考えても妻の裸体しか浮かばず、社内を歩く事ができるまでは10数分の時間を必要としたのだった。 重い足取りを表さないように意識すると足取りを制御する事さえ難しく、やや周り道をして仕事場に戻った。 雨はいつの間にか止んでいたが、気持ちが混乱したままそのまま屋上に向かった。 そこからは妻の職場が見え、その姿を見ているうちに再び股間に血流が集まるような感覚を覚えた。 慌ててそれを抑える為、他に意識を向けようと携帯を取り出して仕事のメールを幾つか見ている内に悪戯心が芽生え、眼下にいる妻にメールを送った。 メールは今日一緒に車で帰る提案の他愛の無いものだったが、送信とほぼ同時に妻が机の携帯に反応する様は面白かった。 妻はそれに返信を入力しており、器用に片手でメールを作成しているところを見ていると自分の携帯が震えてメールの着信を知らせた。 妻は今晩は夏祭りの打ち合わせが終業後にあるため、食事をとって帰るとの事だった。 普段と変わらず、業務連絡のような簡素な文面に日常を取り戻す奇妙な感動を覚えたが、一瞬で日常は非日常に戻るのだった。 携帯画面の脇に見える妻は、誰かに呼ばれたのか振り返るとそのまま椅子を回転させつつ立ち上がったのだったが、その優美な足元から制服のスカートまでの距離は自分が記憶にあるものではなかった。 社内の女性としては短い部類にはいる訳ではなかったが、スカートは膝より上にあり、それは姿勢によっては履いたタイツの上端を見せてしまうのではとの危惧を抱かせるほどだった。 倉庫で感じた違和感はそれを一瞬の内に自分が雰囲気として感じたのだったと思っても、気分を更に暗くするばかりだった。 歩く妻の姿はさほどヒールの高い靴ではなかったが、優美というより淫猥に見える脚線美を不安な面持ちで見つめるしか出来なかった。 気分が晴れる事なく、足取り重く席に着くと、部下が心配そうな表情で自分を気遣ってくれた。 当然部下は上席との打ち合わせでの疲労をいっているのだったが、全く方向性の異なる懊悩に部下に返す言葉に詰まるのだった。
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