#右手薬指に指輪
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generalwonderlandpeace · 1 year ago
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leomacgivena · 6 months ago
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私がいつも指輪の中指に付けているのは中指立てた時にも可愛いように という意味を込めてで、右手薬指に指輪をつけているときはご飯いっぱい食べて浮腫んでる時です。
Xユーザーの佐藤ノアさん
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fuuuuareyou · 7 months ago
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1year Anniversary
少し遅れましたが、だいふまは無事に1年という素敵な記念を迎える事が出来ました。もう1年?ってぐらいにはあっという間で、同棲してからの時の流れは本当に一瞬に感じる程に早かった。
過去の恋愛から 「もう二度と恋愛なんてしない」 。そう決めていた俺の心の中に入り込んで来たのは、無邪気で真っ直ぐで柔らかくて。優しい可愛らしい大吾。
何度も好きを伝えられ、その都度断り続けても尚諦めないで猪突猛進してきました。…凄いよな。
離れない、離さない。と決めた日から1年。せっかくなら素敵な記念日を…なんて、前々から想像膨らましてたんだけど、何をしていいやら。プレゼントするにも、何をあげたら喜ぶかなぁ。なんてぐるぐる考えた後に行き着いたのは手作りのアルバム。
俺らあるあるなんだけど、一緒に居過ぎて写真を撮り忘れる事が多々。後になって「撮ればよかった!」なんて日常茶飯事だよね。(笑)そんな中でも今までの1年の思い出達をかき集めて、居ない時間を見計らっては頑張って作ったんすよ。褒めて褒めて。
ほら、常に一緒な訳よ。居ない時間の方が少ないから、作る時間がほぼほぼないみたいな。
当初の計画では、観覧車に乗りに行ってテッペンでプレゼント。と考えてたのに、当日あいにくの雨。プラス観覧車の時間が終わってしまう…。との事で、急遽夜景を見に行こうと誘ってみたら成功。
ドライブしながらCASを繋いで、向かった夜景スポット。この時からポケットに指輪を忍ばせてバレないように必死。それと、サイズが大丈夫か渡すまでずっとソワソワしちゃったよねー。
雨にも関わらず多くの人が夜景見に来てて、高台まで登って夜景見てたんだけどね。俺っていつも大吾の右側が定位置なのよ。でもほら、左手の薬指なら左に行きたくて寒さを理由にそっち向かったりしちゃって…(笑)めちゃくちゃ不自然。おもろ。
夜景に見とれてる大吾を確認してから、指輪をそっと取り出して大吾の手握って。薬指に指輪をはめたらジャストフィット。……もうね、そこで安心感半端なかった。今まで右手の薬指にお揃いで作ってもらった指輪をしてたんだけど、どうしてもしっかりした指輪をあげたくて風磨くん頑張っちゃいました。てへ。
渡したらすんごいすっとんけな声で「え?え!?」って。可愛かった。(笑)
少女漫画とか、ドラマで見るようなロマンチックなシチュエーションに憧れがあるの知ってたから俺なりに考えたプランでした。…喜んでくれたでしょうか。
渡したはいいけど、俺が寒さのあまりブルブル震えてたのは言うまでもない。
車に戻ってから、隠してたアルバムも渡して。恥ずかしかったけど、俺からのプレゼントです。言葉にするのはもちろんだけど、何か形に残る物を渡したくて。
それが俺らの1年記念日の話でしたー。
大吾も言うようにこの1年は" 通過点 " だから、この先何年、何十年と隣に居て欲しいのは貴方です。今回の指輪は「これからどんな事があろうと、ずっと傍に居て下さい」と言う俺からのプロポーズね。同棲してから勿論、お互い色々な部分を見せて来て、モヤモヤしたり不安になったり、沢山の葛藤があったと思う。それでも俺は、どんな大吾も好きで、一緒に居られる今がとても幸せです。本当にありがとう。来年もまた、一緒に笑顔で記念日を迎えようね。約束。
p.s トイレの電気、頑張って消しましょう。by 旦那
なーんてな(笑)
" ずっと " をこれから先も俺に教えて。愛してる。
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quiye · 28 days ago
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高取山近辺 断片的な記憶
思ったより移動に時間がかかり、駐車場についたのが12時。これから登るのはスタートが遅い。でも仕方がない。 準備を簡単にする。何年か前に買ったポストペットの日焼け止めをやっと使い切る。登山に際して少しでも軽くしようとビニールのパッケージを外し、SPF情報は手で書き直したもので少し思い入れがある。塗った後にタイヤの下に入れるように日焼け止めを置いた。
下っていくとハイキング帰りの人が見える。こんな時間に駐車場から登山装備で出てきた私のことをどういう目で見るのか。気にしても仕方がない。目を合わさずにすれ違う。
今日は携帯のアプリで見るオフライン地図がない。最近のYAMAPは地図のダウンロード制限が厳しく、無料会員ではここぞというときにしか地図が使えない。 しかし、低山でGPSに頼っていては仕方がない。これは訓練だ。
道祖神で分岐する。地元の老人会が作ったという手書きの地図を念のため写真に収めておく。 舗装された道を登るが、ときどき蜘蛛の糸の感触を顔や手に感じる。これが残っているということはあまり登山者がいないのかもしれない。1m程度のヘビが自分の前をゆっくり横切るのを待つ。
聖峰にはすぐ着いた。四人組のパーティが二つのテーブルを使っていた。一人がタバコを吸っていて、ライターを落としたので拾って渡した。右の二の腕に大きな蜘蛛の巣のタトゥーが入っていた。
何人かの左手の薬指に指輪をしているのが見える。自分が育った家では誰も指輪をつけていなかった。
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四人組が去り、私が単眼鏡でスカイツリーを探していると上の方から中高年の二人組が下ってきた。一人はゲイターを足に巻き、もう一人は長ズボンの裾を靴下に入れていた。明らかにヒル対策と思われるため、ヒルが出るのか聞いた。道は選ぶと思うが、それなりに出るらしい。塩を持参しているから大丈夫だ、と答えた。
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二匹の蝶々が飛んでいる。お互いを追いかけるようにくるくると回転している。 どちらかが求愛していて、それをかわそうともう一匹が逃げているようにも見える。 蝶々がムードをどのようにとらえているかはわからないが、そんなことに時間とエネルギーをつかわずにさっさと交尾すればよいのにと思った。 けれどその直後に自分の考えが甘いことを恥じた。おそらく、愛を証明しろということなのだ。さっさと逃げられて、それで諦めるような相手であれば、そこまでだったということだ。時間とエネルギーを愛の証明に使わずして、一体何に使うというのか?
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梅の風味ののど飴を口に入れる。最適な登山ペースというのはギリギリ口の呼吸をしない程度であると前本で読んだ。 飴をなめている間は口で呼吸することが難しいのでペース管理に役立つ。 放っておくとすぐにペースがあがり、結果バテることになる。自分のことは自分が一番知らない。
高取山山頂はすぐだった。木の間から少しだけ大山方向が見える。大山の中腹に雲がかかっている。ほのぼのとした絵本のような山。先ほどの四人組とまた会った。会うのが二回目になると挨拶をするのは野暮だ。疲れていないので休まずそのまま大山方面の尾根を進む。 ちょっとだけ歩くと林道に出るはずで、今日はそこまでは見ておきたかった。いつかこの林道から大山に上ることができれば、自分の歩いた道筋で大山山頂までをつなぐことができる。
ゆるやかな下りの途中、草むらにタヌキがいた。こちらに気づくと逃げた。逃げる速度はシカや猿よりも遅かった。本気で走れば追いつくだろう、という速度。 小熊だったらどうしようか、親が来てもどうすることもできないが、ちょっとだけ気を張った。そのあとすれ違った人には「クマに襲われたらすみません」と心の中で謝った。
山ではすれ違う人には挨拶をすることが一般的だ。ただ、すべてのひとが挨拶を徹底しているわけではない。挨拶されたら返す、というスタンスの人も一定いる。 相手が挨拶を返すことができない、すれ違うギリギリで声をかけることを置き挨拶と心の中で呼んでいる。
目的の不動越までついたので引き返す。
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今日はコミティアがあった。私にはコミティアで買いたい本があったが、行くつもりはなかった。大学のころはサークルで同人誌を作り、発布したことがあった。私はいま本や漫画を描いたりしていない。 せめてと思い久しぶりに日記を書こうとこの時に決めた。
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また高取山に戻ってきた。ここからは一旦南に向かって下る。 緩やかで走りやすい道なので軽く走りながら下山する。5分ほど下りて、妙に日差しが明るくなって町に近づいていることに違和感を覚える。秦野の街が見える。方向が違う。 地図アプリで現在地を見る。尾根を間違えて真西に下りていた。 このまま下りても駐車場にはたどり着くことができない。 仕方なく来た道を引き返すことにした。走って下りた道を登り返すのは本当に馬鹿らしい。軽快に下りたことを心底後悔する。 自分の信じる宗教によっては、これは神が与えた試練であると考えることもできるだろう。 それについて私は、自分の都合のために神を利用するということだろうかと考えた。これも機会と考え、単にトレーニングとして活用すればよい。 いや、起きた事象を自分の何らかに利用するという考えが愚かであると感じた。 「せずにすめばよいのですが」。これは筆耕人バートルビーの象徴的なセリフだ。 全てのこと、すべての選択に対して、イエスでもノーでもなく、オルタナティブな態度を貫く。それこそ私たちがなすべきことではないか。バートルビーであれば今どう考えるか?そのように利用されることも快く思わないだろう。思い上がりなのだ。 院生の時に私にバートルビーを教えてくれたあの人は、今も神戸にいるのだろうか。
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空の色が反射して枯れ葉が青く光る。ラジオで聞いた「煩悩即菩提」という言葉を思い出す。 煩悩があっても悟りに至ることができる。むしろ、煩悩がなければ悟りに至ることはできない、という説明だった。 煩悩を知ってこそ、煩悩の輪郭を知ることができ、そこから脱することができる、と解釈はできる。しかし、これは慈悲の言葉にも見える。煩悩があろうが正しく生きることが大事なのだ、まだ引き返せる、がんばれ、みたいな。 それはどうなんだろうか。煩悩を知らずとも悟りに至ることは理論上可能だろう。 煩悩を利用して悟りに至る。すべてのものを利用するという態度が気に食わない。 理由はなく、すべてのものがそこにある。ただ一切は過ぎていきます。
また、高取山の頂上に着く。居た人と会話する。私の経路のことを話すが、全然話が通じない。高取山に一度ついてから別の尾根を2回下りて登って、という人は少ないはずだし、意味が分からない。 親切なことに「昼下りのジョニー」という名前のヒル避けスプレーを貸していただけた。靴にかけるのが下手くそで無駄に何度も使ってしまい、心から申し訳なく思った。
ここからはそのまま帰っても面白くないので正しく南下して弘法山方面に向かうことにした。 17時に駐車場が閉められるが、まだ余裕はあるはずだ。
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行きの車では「サカナクション山口一郎のナイトフィッシングRadio」の録音を聞いた。 ジッタリン・ジンの特集で、ドライで明るい感じが心地よかった。 「君がいた夏はとおい夢の中 空に消えてった打ち上げ花火」。 そんなことがあったか?と自分の昔を思い出す。
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ざっくりした緩やかな下りで、スピードを上げやすい。 多少衝撃があったほうが骨にも良いだろうと雑に駆け下りていく。
昨日の夜、若干寒気を感じた。風邪を恐れているので葛根湯を飲み、肌着を一枚増やし、ズボンの上にさらにズボンを履いて寝た。 朝は特に風邪っぽさはなかった。でも不安はあった。 登山することで自分が風邪でないことが逆説的に証明できると考え、そのために今自分が山にいる。そんなストーリーを一瞬、後付けで理由として考えた。
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亡くなった犬のことを思い出す。 僕らには忘れないことぐらいしかできない。
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ちょっときつい急登を登る。木の根を探してそこを頼りに登っていく。 頂上からは東に下りることができるが、南下して弘法山方面に向かう。
大昔、山を切り開いて作った切通しのあとがある。 その道端に頭が石で置き換えられた地蔵が二体いる。
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来る途中、後ろの車が前方のGEOに入店するために一時的に対向車線に入り、右折して駐車場に入るところを見た。その際、右折のタイミングを間違えたのかサイドスカートを縁石にぶつけ、周囲に大きな音を立てていた。縁石にはこすったパーツの跡が見えた。
森を一人で歩いているとこういう、よくわからない事を何度も思い出す。 登山の良さは何なのか。圏外になって誰とも繋がれない時に自分の暮らし、過去、将来などから距離をとって考えることができるのが魅力だと思う。それができれば頂上は必要ない。
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あなたが私の本をわざと返していないことを知っている。
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すでに16時が近く、時間的な余裕、体力的な余裕、足が壊れないことの保証(最近アキレス腱の調子が若干よくない)もないので、弘法山までは行かずに、246のトンネルの上付近で東に下ることにした。 吾妻山の頂上でミックスナッツと水分を補給した。見晴らしはいいが、標高が低く建物が縦方向に圧縮されてあまり見栄えが良くない。
勢いで下山する。だがこれで終わりではない。駐車場まで戻るのだ。駐車場まではあと2kmある。しかも登りだ。 公共交通機関の登山と自家用車の登山は訳が違う。何があっても必ず車に戻るのだ。行きて帰りし物語なのだ。
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施錠30分前に駐車場についた。学生が一人、吹奏楽の練習をしていた。 混んでないはずなのになぜ私の車の横に車が止まっているのか、気にはなったがタイヤの下の空になった日焼け止めを回収して、靴を履き替え、服を着替え、ドライブスルーができる店を手早く探し、車に乗って帰った。
2025-06-01
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codesk · 1 year ago
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新曲「ハルカゼのdddd」投稿しました
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カゼヒキ君のオリジナルソングが出来たぞー!やったーー!
春って短いのに危機会心心身虚脱高威力かつ致命的なダメージを与えてくる季節🌸という曲のつもりです
以下長々と制作について語ります
構想1年とはどういうことかと言いますと、実は去年の5月にはざっくりとした骨組みが出来ていました。(音量注意かも)
DemoドラムはLogicの標準搭載ドラムを使用しています。これとても良い
そん時は自分に経験値が足りないと思って保留に…知らないダンジョンに入って敵が強くて退散する感覚に似ています。1年経って春の寒くて生暖かい感じを表現できそうだったので一気に仕上げました
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それが構成270h20m…いやかかりすぎ!!!!
まあ…
まあまあまあ…まだ勉強中だから…
同等にやりあえるぐらいのレベルで鍛錬を積んでかなりレベルアップできたと思います。自分自身とね
(集中|勉強・仕事のモチベーションというアプリで計測しています。おすすめ)
それにしても動画も作曲と同等の時間かかっててウケますね
大変だから誰かにお願いするとか言ってたのに結局自分でしてる…絵を描くの楽しいしプラスになると思うからやってしまった。もっと早く構成できるよう練習します
制作物
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「そこに無ければ作るんだよ」を最近の座右の銘にしています。誰が言った?
作ってて思ったんですけど自分、自分自身の創作キャラを愛せない。自己肯定感の低さ(実際肯定できるとことはほとんどない、仕事も志半ばで辞めたし)が原因だと思うんですけど、二次創作の方が好きです。つまり行動力の全て推し活です
春について曲を作りたいと思った時、カゼヒキ君が浮かびました。眠剤と偽薬の二面性がとても合うんじゃない���って
シレズちゃんは二錠さんという方のこちらの楽曲がめちゃくちゃ好きで好きでぇ…聴いて
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Dr.誰か先生はお粥先生のデザインがやばいです。ロボも良い。
昔から4おの曲を聴いて下さっているカンのいい方は「好きそ〜」とかやめて!!!発音記号の幅が広くて良い沼でした。いつかttちゃんとの歌作りたいね
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「自分の創作キャラを愛せない」と書きましたが自分の作る音楽については、これ降ってくるものなので自身とはあまり関係ない感覚で好きです。またどこかで矛盾しそうなこと言ってますね。いつか矛盾したり嘘になったりしたりするかも
音周り
KOMPLETE 14 ULTIMATEをアップグレードで購入したのでその辺グレートになっています。ほぼそのおかげです
lo-fi感を強めにして、曇ったドラムに燦々と響く金物達、ピアノは調律を44からずらした歪みピアノと硬めのエッジのものを2台混ぜて作っています
自分でやっといて何なんですけどシレズちゃんのコーラスの移動がなかなか面白い位置になってそれでコードも変えたりしました「あなたは愛の〜毒のような季節に」の「に」とか
Cメロ(焉んぞ〜)のヤバいやつらはvitalの使い方を勉強したのでそれを使用していますOTTOTTOTT(右のは関係ないOTTです)
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後、sendの使い方をマスターしました完全に理解し…
動画周り
今回クリップスタジオで作画したものをセルで書き出し、ダヴィンチリゾルブで着色、撮影しました。輪っかはBlenderで作成しています。初めての試み
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下がダヴィンチリゾルブのFusionの画面です。動かないから良いものの、派手に動いた暁にはどうするんでしょうね。それはそん時に考えます…
ノードベースの良いところは「一望できる」ところと「こっちとあっちをまとめてドン」できるところです。線と線が繋がって結果が流れていくイメージです
輝度や色を拾う「ルマキーヤー」というノードを使用して線、影などそれぞれキーイング、色をオーバーレイもしくはピンライトで着色しています
音のミックスもノードベースでやりたいなあって思います。どの子がどこに繋がっているか記憶でカバーしてるけど優しくないなって。そんなものはない?
……。
という感じで黙々と制作を進めていたのですが、終わりがけ顎関節症になって顎が痛くなったり、指もガチガチに固まって腰も壊れそうで、でも永遠に作業できるので終えようとニコニコ復帰前ですがYoutubeに投稿しました
ニコニコが復帰したらそちらにも投稿します。金曜日に投稿して土日しっかり休んだので十二分に回復しました
たくさん聴いてくださってありがとうございます!
また、最後まで読んでいただき幸です👏
気が向いたらメイキングやサブスクを進めようと思います。気が向いたら
それでは Courage to your heart.(心に勇気を)
4o si-o
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ari0921 · 2 years ago
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我が国の未来を見通す(82)
『強靭な国家』を造る(19)
「強靭な国家」を目指して何をすべきか(その9)
宗像久男(元陸将)
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□はじめに
 衝撃的な事故ではありましたが、「やはり」とい
うべきか、事故直後のバイデン大統領の談話のよう
に「驚いてはいない」というべきか、8月23日、
ワグネル代表プリコジン氏が搭乗した飛行機が墜落
し、死亡が確認されました。巻き添えを受けた9名
の乗員乗客には気の毒でしたが、思えば、人類の歴
史はこのような事件の繰り返しでした。
プーチン大統領が哀悼の意を述べている映像も流れ
ましたが、この事件を“単なる事故”と考えた人は
皆無だろうと思います。藤井厳喜氏などは“暗殺”
ではなく“明殺”だと明言していますが、練りに練
った巧妙な手段を用いているはずなので、たぶん、
少なくとも“ほとぼりがさめる”までは事故原因が
解明されることはないと思います。
問題は、この事件が今後、凶と出るか、吉と出るか、
ますます混迷を深める可能性があると私は考えます。
「ウクライナ戦争の決着はプーチン大統領の失脚
(あるいは暗殺)しかない」と断定する考えもある
ように、この事件をきっかけに水面下で反プーチン
派が強硬策に打って出る可能性は否���できないでし
ょうし、ワグネルをはじめ民間軍事会社が戦線から
離脱する可能性もあるでしょう(すでに解体の動き
もあるようです)。逆に、本事案が“見せしめ”と
なって、ロシアがウクライナ戦争の勝利に向けて
(少なくとも敗戦を回避するため)、“一枚板”に
なる可能性もあるでしょう。
どちらに転ぶかは現時点(9月1日)では不明です
が、本事件がきっかけとなって、やや膠着状態にあ
るウクライナ戦争が再び“動き始める”可能性もあ
るでしょう。ウクライナ側の反転攻勢があまり進展
しないような状態が続けば、停戦合意(休戦)が早
まる可能性も出て来るでしょう。
「戦争はギャンブルのようなものだ」とよくいわれ
ます。“戦争によって得られる利益がそのコストを
上回ることは稀で、戦争を行なうことは常にリスク
を伴う”ことから来た言葉なのでしょうが、巷のギ
ャンブルと同様、一度踏み込んでしまうと、勝敗が
決着するまでますますエスカレートすることを歴史
は教えてくれます。
以前にも紹介したように、アメリカの原子力科学者
会が発表している「世界終末時計」は、ウクライナ
戦争が始まって以来、核兵器が使用されるリスクを
加味し、過去最短の「90秒」を指し続けています。
プーチンが核のボタンを押すに至るきっかけに、N
ATO諸国から武器や弾薬の供与を受けて戦い続け
るウクライナと決着をつけることのみならず、反プ
ーチン派を黙らせるような、ロシア国内問題の解決
まで視野に入ってくるとなれば、その“敷居”が低
くなるような気がしてならないのです。
このたびの一連の事件について、話題の生成型AI
に質問したところ、「私たちは、このような悲劇的
な出来事を未然に防ぐために、常に平和的な解決策
を模索する必要があると考えます」との回答があり
ました。まさに正論です。そのような究極の事態に
至らないような「話し合い」、その結果として「停
戦合意」に至るかどうか、ロシア・ウクライナ両国
のみならず、国際社会の“叡智”が求められている
のでしょうが、そう簡単ではないことも現実です。
いずれにしても、プリコジンという反プーチンの烽
火(のろし)を上げた“勇者”の死亡が、英雄視さ
れることを警戒して葬儀の非公開を強要したロシア
当局をはじめ、ウクライナ戦争の終末、ひいては人
類社会の未来を左右する歴史的に重大な事件に発展
する可能性もあることでしょう。
我が国にあっては、���だから『平和』が大事なのだ」
との声が聞こえそうですが、前回も指摘したように、
そこで“思考停止”しないで、「どのようにしたら
未来永劫の平和を維持できるか」について、しっか
り考え、可能な限り盤石な「備え」が必要であるこ
とを理解できる国民の輪が広がることを祈るばかり
です。
▼「食料自給率」が「国力」に及ぼす影響
 
本メルマガではすでに我が国の食料自給率について
詳しく触れましたが、「国力」の観点から少し分析
してみましょう。
まず、食料自給率の主要国ランキングは、農林水産
省による2020年のデータによると、1位カナダ
(カロリーベース221%、生産額ベース110%)、
2位オーストラリア(173%、110%)、3位
アメリカ(115%、92%)、4位フランス(1
17%、83%)、5位ドイツ(84%、58%)、
6位イギリス(54%、60%)、7位イタリア(5
8%、87%)、8位スイス(49%、61%)、
9位日本(38%、58%)と続きます。カロリー
ベースでは、韓国32%、台湾31%などが続きま
すので、極端に低い数値ではないとも言えるでしょ
う。
これらから、食料輸出可能な国、つまり将来におい
て我が国が輸入対象国として期待できるのは、個々
の食料品によって違って来るとは思いますが、自給
率が100%を超えているカナダ、オーストラリア、
アメリカぐらいまででしょうか。
ちなみに、ウクライナ戦争で小麦の輸出が話題にな
っているロシアについては、西側諸国のような基準
が明確になっていないのかも知れませんが、小麦の
輸出量は世界のトップを走っています。一方、食料
品関連の輸入品として「果実・野菜」「肉類」「酪
農品・鶏卵」「飲料」「コーヒー等」、それに最近、
日本のJTグループが協力企業になっていると話題
になった「タバコ」など多岐にわたっていることも
事実です。
これらから、ロシアの「食料安全保障」の柱は、
“国内消費者への供給を維持するために輸出を制限
する”という発想になっているようですが、一方、
ウクライナ侵攻を可能にした背景には、この次に述
べるベルエネルギーと合わせて、“非軍事面の戦力
化”についても目算があって、実際にそれを行使し
ていることに着目する必要があるでしょう。
中国の食料自給率は、近年、輸入量の増加に伴って
低下傾向にあります。穀物の自給率は97%以上を
保ち続けてはいますが、食��油材料の自給率はこの
20年間で81%から25%に、大豆の自給率は6
0%から17%にそれぞれ減少するなど、食料自給
率は20年間で100%前後から76%前後にまで
落ち込んでいるといわれます。
穀物の自給率自体も、洪水、干ばつ、イナゴの被害
などから、実際の穀物倉庫の中は空ともいわれ、中
国社会科学院が「中国の食料供給不足は2025年
末までに約1億3000万トンに達する」との見通
しを示したことで、不安や買い占めの懸念も出てい
るようです。最近の福島原発の処理水放水に対抗し
た輸入禁止処置も、その背景には“国民の目をそら
す”など様々な思惑があるとみて間違いないでしょ
う。
余談ですが、少しだけ回り道しますと、福島原発の
処理水で問題になっているトリチウムは、水と結合
してトリチウム水となっているため、簡単に処理で
きません。そのため、今回の処理水の放出にあたっ
ては、トリチウム濃度を1リットルあたり1500
ベクレル以下に薄めて放出しています。この基準は、
国が設けたトリチウムの環境への放出基準1リット
ルあたり6万ベクレルの40分の1、また、WHO
(世界保健機関)が示す飲料水の基準の1万ベクレ
ルの7分の1程度にあたる水準です。トリチウムは
また、環境中で自然崩壊し、その半減期は約12.
3年といわれます。
今回の処理水の放出予定量は22兆ベクレルですが、
中国の東シナ海や南シナ海に面した4つの原発が1
年間に放出しているトリチウムの総量は約450兆
ベクレルであることはすでに判明しています。しか
もこの事実について、中国と周辺国との間で何らの
合意はなく、説明もしていません。
中国は、「通常の稼働下で排出される冷却水とは質
が異なる」などの“難癖”をつけていますが、日本
の政府がなぜ証拠となるデータを示して「それなら
ば、“すでに汚染されている”中国の海産物は輸入
しない」と反論しないのか、不思議でなりません。
自らの「国益」のために、長年、“でっちあげた歴
史”を「歴史戦」の道具として活用してきた中国で
すから、「科学的根拠がない」などの批判に“動じ
る”ことはまずないでしょう。我が国のような「世
論」がありませんので、政府のやりたい放題です。
私たちは、この機会に改めて、そのような国が我が
国の隣国にあって、今後も存在し続けることを強く
認識する必要があるのです。
長くなりました。本題に戻します。我が国は、我が
国の食料事情からして、「大事な食料を買おうとし
ない国に売る必要がない」と断言します。ちょうど
良い機会なので、食料輸出は最小限にして、備蓄を
増やす方向に舵を切り直すべきと考えています。
その理由を解説しましょう。以前、我が国の食生活
近代化、つまり洋食推進運動は、アメリカの「した
たかな食料戦略」のせいだったと解説しましたが、
我が国は、食生活そのものを米など比較的自給率の
高い食料を主とするように戻し、なおかつ長期備蓄
のノウハウを考案しつつ、必要ならば法律を改正し
て、備蓄量の増加に努めることを「食料安全保障戦
略」の柱にすべき時が来ていると考えます。その戦
略の実現が「国力」を維持するために必要不可欠な
のです。
一方、そこにはとんでもない“落とし穴”があるこ
ともすでに指摘しました。我が国は、この化学肥料
の原料の資源に乏しく、3要素といわれる「尿素」
「リン酸アンモニウム」「塩化カリウム」のほとん
どを輸入に頼っていることです。その内訳は、「尿
酸」の自給率はわずか4%のみで、残りはマレーシ
ア(47%)、中国(37%)、サウジアラビア
(5%)などから輸入しています。「リン酸アンモ
ニウム」や「塩化カリウム」に至っては自給率0で、
「リン酸アンモニウム」の輸入先は“中国がダント
ツの1位(90%)”、残りがアメリカ、「塩化カ
リウム」の輸入先はカナダ(59%)、ロシア(1
6%)、ベラルーシ(10%)と続きます(諸般の
事情から本来なら公にしたくない数値ですが、すで
に公にしている人がいますので出すことにします)。
肥料の自給率まで考えれば、自給率100%に近い
米でさえも“実質的な自給率”は11%程度、自給
率80%の野菜は実質8%程度、その他の食料品の
自給率もかなり低いとの分析もあります。「化成肥
料がダメなら有機肥料や堆肥を使えばいいじゃない
か」との考え方もあろうと思いますが、有機肥料も
見事なまでに輸入に依存しています。
今回のウクライナ戦争が小麦などの価格が異常に高
騰しましたが、食料品の価格は、気候の変動や世界
情勢に大きく左右されることは明らかで、今後、世
界人口が増えるにつれて、肥料や種苗までを含む
“食料争奪戦”が発生することは必定でしょう。し
かも我が国の生殺与奪のかなりの部分について、す
でに対立している、あるいは将来対立する可能性の
高いと判断しなければならない国々に握られている
という“現実”を直視する必要があるのです。
繰り返しますが、農業従事者の減少対策と食料自給
率の向上のために我が国は総力を結集すべきであり、
その結果として「世界で最初に飢えるのは日本」と
揶揄されるような事態を回避することに万全を期す
必要があります。そのためにも、私たちは、「『お
金を出せば輸入できる』ことを前提にした『食料安
全保障』はすでに破綻している」との���識のもと、
農業や牧畜など国内の1次産業の強化、長期的な食
料備蓄の大幅な推進など、「食料自給なくして独立
なし」との気概をもって、「国力」の維持を考える
時に来ているのではないでしょうか。
▼「エネルギー自給率」が「国力」に及ぼす影響
 
エネルギーについても同様のことが言えるでしょう。
今年は格別に長く、暑い夏を迎えています。気象庁
も「異常な夏」であることを宣言しました。まさに
地球の「気候変動」のせいにしたくなる気持ちを否
定するものでありません。
一方、ガソリン価格高騰は話題になりますが、この
酷暑の中で、ほぼ毎日24時間、エアコンをかけっ
ぱなしで快適な日々を過ごしている“贅沢”に不安
を感じている国民はほんのわずかであろうと想像し
ています。
すでに紹介しましたように、主要国のエネルギー自
給率のランキングは、1位ノルウエー(700%)、
2位オーストラリア(320%)、3位カナダ(1
76%)、4位アメリカ(98%)、5位イギリス
(70%)、6位フランス(55%)、7位ドイツ
(37%)と続きます。
国際情勢がどのようになろうと、エネルギー供給の
面で全く懸念する必要がないのは、4位のアメリカ
くらいまでで、それ以下については何がしかの影響
を受けることは必定です。現に、天然ガスの供給を
ロシアに依存していたドイツがウクライナ戦争で多
大な影響を受けたこともすでに紹介した通りです。
ちなみに、ロシアは天然然ガス、原油、石炭などの
生産量が世界のトップクラスで、エネルギー自給率
は188%(2015年)といわれます。また中国
は、国内のエネルギー資源は決して豊かとはいえま
せんが、石炭、石油、天然ガス、原発、再生可能エ
ネルギーからなるエネルギー供給体制を絶えず改善
し、エネルギー自給率を常に80%以上を保っている
ようです。
それに対して、元来、エネルギー資源小国の我が国
のエネルギー自給率は年々低下傾向にあり、先進国
では最下位、世界水準で言えば34位の11.8%
にしか過ぎません。しかし、実質は7%であるとか、
原発の再稼働を認めなければ4%しかないといわれ
ます。つまりエネルギーの供給のおおむね9割を諸
外国に依存していることになります。そして、近年、
再生エネルギーのシェアが増えているとはいえ、エ
ネルギー供給の約83%は、石油、石炭、天然ガス
などの化石燃料に依存しています。
大東亜戦争においては、“石油”を求めて「南進」
したように、過去も現在も、そして将来も、エネル
ギー資源の安定確保は「国力」を維持するための死
活問題であることは論を俟ちません。
すでに紹介しましたので細部は省略しますが、その
根拠が怪しい“脱炭素”という「気候変動」対策の
ために、欧州列国同様、国を挙げて取り組むような
“ゆとり”は我が国にはないと考える必要があるで
しょう。「国力」を維持し、将来にわたって「強靭
��国家」を造るためには、安全保障など他の施策へ
の影響を考慮しつつ、エネルギー資源の安定確保を
最優先すべきと私は考えます。
「気候変動」対策については、中国のように、“し
たたかに”可能な範囲で各施策に反映すべきでしょ
う。環境団体から「化石賞」を受賞するような“国
益とは全く無縁の不名誉”よりも、もっと優先すべ
きことがあることについて全国民が認識することが
肝要です。
どこまで行っても、我が国の未来は“難問山積”と
いう印象を持ちますが、私たちは知恵を出し合って
乗り越えていく必要があるのです。その成否は、国
内的には「政治力」、対外的には「外交力」が握っ
ているといって過言でないと思いますが、それらを
司る政治家の先生方や官僚の皆さんは、これまで繰
り返し述べてきたような課題認識とか問題意識を保
持しているのでしょうか。今回はこのぐらいにして、
次回、そのあたりを少し掘り下げてみたいと考えて
います。
(つづく)
(むなかた・ひさお)
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mxargent · 2 years ago
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街���震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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hazukashiorg · 1 month ago
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右手薬指の指輪は恥ずかしい?彼氏がいない・急につけるようになった意味・男よけ効果・おしゃれ・恋愛成就まで徹底解説
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右手薬指の指輪は恥ずかしい?彼氏がいない・急につけるようになった意味・男よけ効果・おしゃれ・恋愛成就まで徹底解説 右手薬指に指輪をつけるのは恥ずかしいことなので ...
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takahashicleaning · 2 months ago
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TEDにて
ロミーナ・リブスター:集団免疫のパワー
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
ワクチンは、どのように病気を防ぐのでしょう?そして、ワクチン接種には小さすぎる子供たちの間では?
「集団免疫」というコンセプトは、感染の輪を断ち切る為に変化が起きるのに必要な数の人口が摂取を受けるというものです。
健康衛生研究者のロミーナ・リブスターは、どのように集団免疫が彼女の故郷の町で死に至るH1N1ウイルスの大流行を未然に防いだかを紹介します。(��、スペイン語で話しています)
ワクチンが出来る前、多くの感染症が毎年何百万という人々の生命を奪いました。
1918年のインフルエンザ大流行では、5千万人が亡くなりました。アルゼンチンの総人口よりも多い数です。
アルゼンチンの総人口よりも多い数です。皆さんの中には1956年にアルゼンチンを襲ったポリオ大流行を知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。当時、ポリオワクチンはまだ無く、皆、手立てが無く、我を忘れていました。
生石灰を木々に塗りたくったり、樟脳の入った小袋を、それが何か役に立つとでも言うかのように、子供の下着に入れたりしました。ポリオ大流行により、何千人もの人々が亡くなりました。そして、何千人もの人々に神経系の重篤な障害が残りました。
これは読んで知ったことですが、ワクチンのお陰で私たちの世代は、これ程酷い疫病に悩まされずに済んだのです。
ワクチンは公衆衛生における20世紀最大の成功の一つです。
安全な飲み水に次いで抗生物質に比べても、最も死亡率の低下に寄与した発明でワクチンは、天然痘のような重篤な病気を地上から駆逐し、麻疹や百日咳、ポリオなどといった病気による死亡率を大きく減少させることに寄与しました。
これら全ての病気はワクチンで防げる病気だと考えられています。これはどういうことでしょう?
つまり、こうした病気は、予防できるはずなのですが、予防する為には、しなくてはならないことがあります。ワクチンを受ける必要があるのです。今日ここにいる皆さんのほとんどは、一生のうちいつかワクチンを受けるでしょう。
でも、この中で何人が、青年期を過ぎてどのワクチンや追加免疫を受けるべきかを知っているかとなると分かりません。いったい誰を守る為にワクチンを打つのだろう?と思ったことは?
これはどういう意味でしょう?自分を守る以外の効果があるのでしょうか?
ご説明しましょう。
今、一度も麻疹などの疫病が流行ったことのない街にいるとしましょう。ここでは誰も病気に罹ったことがなく、その為に誰も麻疹への耐性が無く、ワクチンを打った事もありません。ある日、麻疹患者が街を訪れます。
麻疹は抵抗に遭うこと無く、瞬く間に人から人へと感染って行き、コミュニティ全体へと感染してしまいます。しばらくすると人口の殆どが病気になってしまいます。ワクチンが無い場合にはこうなりますが、逆の場合を考えてみましょう。
この街では、人口の90%以上が麻疹への抗体があり、つまり、既に一度麻疹に罹り自然に抗体が出来ているか、麻疹ワクチンを打っているか、どちらかです。ある日、麻疹患者が街を訪れます。麻疹はかなりの抵抗に遭い、人から人へとそれが伝染することもありません。
感染は最小限度に留まり、麻疹の大流行は起こりません、
ここで注意をして頂きたいのが、ワクチンを受けた人々は自分自身だけを守るのではなく、コミュニティで病気が流行することを防ぐという点で間接的にワクチンを受けていないコミュニティの住人たちも守っているのです。
���クチンを受けることで、病気との接触を防ぐシールドを張り人々を守ります。
このようにしてコミュニティで、まだワクチンを受けていない人々が、ワクチンを接種した人々に囲まれることで生まれる間接的なシールドは「集団免疫」と呼ばれています。
コミュニティの人々の多くは、この集団免疫だけによって、病気から守られています。この図表で見るワクチンを受けていない人々の割合は実際のものです。彼らは私たちの甥、姪、子どもたちなどのワクチンを接種するには若すぎる子どもたちです。
また、私たちの親が、兄妹が、知り合いが、何か病気にかかっていたり、免疫を弱める薬を飲んでいて未接種かも知れないのです。特定のワクチンへアレルギーが、ある人達もいます。ワクチンを接種しても期待した効果が生じていない人は、ここにもいるかもしれません。
全てのワクチンが100%。常に効力がある訳では無いのです。このような人たちは集団免疫だけによって病気から守られています。
集団免疫を有効にする為には、人口の大多数がワクチン接種を受ける必要があります。この必要な接種率は「閾値(しきい値)」と呼ばれ、閾値は様々な変数に左右されします。
ウイルスの性質だったり、ワクチンが生じさせる免疫反応だったり、そして、それらは全て共通点があります。
もしコミュニティでのワクチン接種率が、閾値以下であれば、病気が伝染しやすくなるのでコミュニティの中で大流行が、発生する可能性があります。一旦、収束しかけた病気ですら再流行するかも知れません。
これは理論上の空論ではなく、実際に起った状況で今でも見られる現象です。
1998年、イギリス人の研究者が、著名な医学誌に論文を発表しました。麻疹、おたふく風邪、風疹を予防する新三種混合ワクチンは、自閉症の発症に関連しているというものです。この発表はすぐさま反響を呼びました。
人々はワクチン接種を止め子どもたちへの接種も止みました。それでどうなったでしょう?世界中でワクチン接種した人口は、閾値以下に減少し、世界各国の都市で麻疹の大流行が起こりました。
アメリカ、ヨーロッパなどでもです。多くの人びとが病気になり、麻疹により亡くなりました。
それから
この論文について医学界で大きな議論が起こり、何十人もの研究者達が、その真偽を確認するための研究を始めました。しかし、誰も、新三種混合ワクチンと自閉症の間に因果関係を見いだせなかっただけでなく、この論文には正しくない主張が、書かれていたことが分かりました。
論文は意図的に操作されていたのです!!医学誌はこの論文を2010年に正式に撤回しています。
ワクチン接種を避ける理由や口実の一つは、副作用です。ワクチンは薬と同じく、副作用を起こす可能性があります。
ほとんどは軽度で一時的なもので、そうした副作用よりも常に利点の方が大きいのです。
私たちは病気の時は早く治りたいものです。私たちはよく、感染症にかかると抗生物質を飲み、高血圧になると降圧剤を飲みます。循環器系の為の薬を飲みます。病気から早く治りたいからです。そこに疑問はほとんどありませんね。
では、何故、自分達が健康なうちに適切なケアをして、病気から身を守る事が��しく感じるのでしょう?私たちは病気になったり目前に危機が迫ると必死に身体のケアをしますね。
ここにいる私たちの殆どが、2009年にアルゼンチンそして世界中で起こったA型インフルエンザの大流行を覚えているはずです(その後は、忘れてしまいます)
最初の症例が明らかになった時、アルゼンチンは冬になったばかりで、私たちは何も知らず、全ては混乱していました。人々は町中でマスクを付け、アルコール除菌ジェルを買いに薬局へ走り、薬局ではワクチン接種の列が出来。
まして、それがこの新しいウイルスに対して有効なワクチンかどうかも分かっていないというのに。私たちは何も知りませんでした。
当時、私は、Infant、Foundationの奨学生としての研究に加え、南米式前払い制医療会社で小児専門の家庭医として働いていました。シフトが始まる朝8時、それまでに50人の予約が入っていました。そこはカオスでした。
誰もどうすればいいか分かっていませんでした。私が診療した患者たちの傾向をよく覚えています。患者たちは通常冬に診る患者たちよりも少し年齢が上で熱が長く続いていました(致死率の高い場合の新型コロナウイルスのパンデミックの日本も同じ状況になりました)
その事を当時の職場の指導医に報告すると、彼は彼で同じような報告を同僚から聞いていて、妊婦の多くや若者達が、病院のICUにケアの難しい臨床例として収容されているということでした。
それで私たちは何が起こっているのかを解明しようとしました。月曜の朝一番に車で、ブエノスアイレスの郊外にある新型インフルエンザ患者の受け入れ病院へ行きました。そこに着くとそこは混み合っていて、医療スタッフはNASAのような防護服を着ていました(致死率の高い場合の新型コロナウイルスのパンデミックの日本も同じ状況になりました)
私たちは全員ポケットにマスクを忍ばせ、神経質な私は2時間、息を止めていました。それでも何が起こっているかは分かりました。直ぐに私たちは市内の6病院。そして、ブエノスアイレス郊外の病院の小児科医たちに連絡をし始めました。
目的は、この新しいウイルスが、子どもたちにどのような症状をもたらすか出来る限り短期間で調べることでした。マラソンのような過酷な仕事でした(致死率の高い場合の新型コロナウイルスのパンデミックの日本も同じ状況になりました)
3ヶ月以内に、この新たなH1N1ウイルスが持つ性質を251人の感染し入院している子どもたちで、確認することができました。最も症状が重く出る子どもたちは、4歳以下で特に1歳以下の子どもたち。特に神経系の病を患う子どもたち。そして、慢性的な呼吸器疾患のある子どもたちでした。
これらの高リスクグループを見分けることは重要でした。彼らをインフルエンザワクチン接種の優先リストへ組み込む為です。
この情報はアルゼンチンのみならず、感染大流行がまだ襲っていない国々にも伝えられました(致死率の高い場合の新型コロナウイルスのパンデミックの日本も同じ状況になりました)
1年後、H1N1ウイルスワクチンが出来て私たちは状況を見守りました。高リスクグループを守ることを唱った大掛かりなワクチンキャペーンの後、高リスクグループの人々の93%がワクチンの接種を受けた病院では、H1N1ウイルスに羅患した患者の入院は1例もありませんでした。
2009年には251例だったものが、2010年にはゼロになりました。
ワクチン接種は個人の責任に基づく行為ですが、集団へ大きな影響を及ぼす力があります。私がワクチンを接種すると自分だけでなく、周囲の人々をも守ることが出来るのです。
百日咳を患ったソルは、まだとても小さく、百日咳のワクチンをまだ受けていませんでした。まだこう考えるのです。もしソルの周りにいた全員が、ワクチンを接種していたらどうだったかしらと。
(個人的なアイデア)
前提として、致死率の高い場合の新型コロナウイルスのパンデミック以外も感染症は大量に存在します。
新型インフルエンザや風邪などの毎年流行時期に患者が急激増加する原因。
安いだけのコインランドリーは、禁止で保健所は、制限した方が感染拡大予防として公衆衛生上良い。部屋干し、家庭の洗濯機も危険。
さらに・・・
勝手に警察が拡大解釈してしまうと・���・
こんな恐ろしいことが・・・
日本の警察は、2020年3月から防犯カメラやSNSの画像を顔認証システムで本人の許可なく照合していた!
憲法に完全違反!即刻停止措置をみんなで要求せよ。
日本の警察の悪用が酷いので、EUに合わせてストーカーアルゴリズムを規制しろ!
2021年に、EU、警察への初のAI規制案!公共空間の顔認証「原則禁止」
EUのAI規制は、リスクを四段階に分類制限!
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
禁止項目は、行動や人格的特性に基づき警察や政府が弱者個人の信頼性をスコア化や法執行を目的とする公共空間での顔認識を含む生体認証。
人間の行動、意思決定、または意見を有害な方向へ操るために設計されたAIシステム(ダークパターン設計のUIなど)も禁止対象にしている。
禁止対象の根拠は「人工知能が、特別に有害な新たな操作的、中毒的、社会統制的、および、無差別な監視プラクティスを生みかねないことは、一般に認知されるべきことである」
「これらのプラクティスは、人間の尊厳、自由、民主主義、法の支配、そして、基本的人権の尊重を重視する基準と矛盾しており、禁止されるべきである」
具体的には、人とやり取りをする目的で使用されるAIシステム(ボイスAI、チャットボットなど)
さらには、画像、オーディオ、または動画コンテンツを生成または操作する目的で使用されるAIシステム(ディープフェイク)について「透明性確保のための調和的な規定」を提案している。
高リスク項目は、法人の採用活動での利用など違反は刑事罰の罰金を売上高にかける。
など。他、多数で警察の規制を強化しています。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
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ブルース・エイルワード:人類対エボラ、恐るべき闘いにおける勝利の戦略
マーク・ケンドル:より安全で低コストな注射針を使わないワクチン・パッチ
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nightflight-1101 · 8 months ago
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2024.11.03
そうそうこういうのがやりたかったのです。まきちゃん、ありがとう…!うれしい。どっちかしか知らない友人でもいいと思うので、少しずつ輪を広げていきたいね。でも、ひっそりふたりでやり続けるのも捨てがたい。
昔の洋風建築、本当にいいよね…。年季の入った手すりとか、よくみるとかわいい窓とか、至るところに、時を経ることの重みというか、人が生活していた温度感みたいなものが、染み付いてる。そういう価値って、どれだけ時代が進んでも、AIには再現できないよね、って気付かされたり。
前に建築家さんが言っていたのは、海外では現代にあって、中古住宅の価値が見直されているらしい。若い新婚夫婦が古い家���直しながら住む、みたいなことが流行ってるんだって。日本にもそういう潮流が少なからずある気がするけど、やっぱり、歴史を経た建物は保存や維持管理が大変だから、個人はもちろん、行政なんかが関わっても限界があって、壊さざるを得ない、みたいになることも多いんだと思う。
耐震とか、安全性との兼ね合いも難しい。北陸は正月の地震で、伝統的建造物が大きなダメージを受けた。でも、なかには、震度5強でもビクともしなかった日本家屋もあったそう。コンピューターなんてない時代に、耐震構造を綿密に計算していたと思うと、頭が下がる。
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国内でおすすめの旅行先は?ってたまに聞かれたら、盛岡って言ってるのだけど、古い建物が多くて落ち着くところも、まちに惹かれる理由かもしれない。古いって言っても、お寺とかというより、地元の人がデイリーに、住んだり、暮らしたり、働いたりしてた建物というイメージ。ピカピカの現代建築も好きだけど、新しいものの便利さを享受しつつ、古いものへの敬意を忘れずにいたいものです。
先日、全国からハンドメイドの作家さんがやってくるイベントに行って、ひとめぼれした陶器の指輪を買った。真っ白でもクリーム色でもない、絶妙な乳白色。偶然、自分の右の薬指にぴったりだった。宝塚(地名)から来ていた作家のお姉さんに、サイズが合わなくて諦めた方もいらっしゃったけど(あなたは)シンデレラですね、って、さらっと言われて、不覚にもキュンとしてしまった。私、シンデレラか…。王子様がいなくたって、自分が自分を、プリンセスにしてあげられるのかもしれない。などと、性に合わないことを考えてしまう26さい。やっぱり、通販では得られない、プライスレスな思い出が時々ついてくるから、ものはなるべく、人から直接、手と手を出し合って買いたい。
(舞)
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rpbuki · 8 months ago
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ねぇねぇねぇねぇねぇなんでもないの
それが友達でも恋人でも過去の何かだとしても捨てられたくなくてべったり張り付いていて、ひっぺがして欲しいの。
誰かの1番でいることは無理だって知ってるんだけど、ネ
可燃ゴミ、不燃ゴミ、その他不明なゴミ。その他が多い。全部分別できない女で。たくさん抱えて、心のどっかはゴミ屋敷になっているかもしれない。腕は切らなくなったのに、ハートのアレをうっすら緩やかにずぅっと引っ掻いているよね。
ビーズの指輪を右手の薬指にはめた時、「俺も買えばよかったかな」と言ってくれたことが嬉しくて、あっためて、キラキラ綺麗な宝石箱。それだけが見えていればいいよね。
私がきったない自分を見せちゃった時に、ちゃんと叱ってくれたあの人も。泣きたくなるくらい大事だよ。これだけが見えていればいいんだよ。
ありがとう。
見失いませんように。
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gentleslopehillsplanet · 1 year ago
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14.坂岡 優「叙事詩:言綜芯母 -Mother of All Words-」
【1】 今日もつまらない日々が続く あらかじめ決められた宿命の果てに 私はどこへ向かうのか あの頃の憧れの先へ
【2】 オスとメスの関係が紡ぐ 生命という名の禁断の果実よ 最果ての大地にふたりは生まれた そして運命という名の導きに魅せられて なぜ自由になりたいのか なぜ夜は人を自由にするのか
【3】 ガス灯もない真夜中の部屋は 書物を読み進めるには不自由すぎる
だけど夢想するには自由すぎる空間が 私をいつしか詩人にした
何度涙流したのかわからないし 訳のわからぬ怒りをぶつけたのかも知らない
それでも言葉に想いを刻み込む 性癖的な営みに愛を感じた
【4】 私の人種はこの店を使えない 店主に聞くと「生まれる前からの掟」だと言う だから鎌とハンマーを持って 議会の前で声を上げることにした たとえどんなに血を流しても引き下がらない
シュプレヒコールの亡骸は 世界を蒼く染め上げ 燃え尽きた栄光を消し去るだろう
私たちはそうやって生きてきた これからも私を信じるだけ
【5】 なぜ私は人を殺さなければいけないのか ここに生まれてきたからか 男だからか 蔑まれているからか 使えないからか 声を上げたからか あなたが気に入らないからか 戦争が好きだからか
【6】 戦場で私は生き残った 友の右腕と左足 そして鮮血を浴びながら
百人以上の人を殺した 拳銃と剣と爆弾で お国の為だと上官は言うけれども 私には祖国などない
奪われた土地と権利は二度と還らない あなたには奪われた者の気持ちなど……
【7】 先の戦争で我が国は勝った 好景気が来ると誰もが信じていた でも残ったのは 荒野と化した豊かなる大地 旧体制を倒せと群衆は首都に集う
アオかアカか そんなことはどうでもいい 首都に飛び交う弾丸と怒号の群れは 自国民に向けられた裏切りの印 いつもは知らんぷりの国民もすべてに気付いた 静けさが打ち破られた瞬間
さあ立ち上がれ! 愚かなる民衆たちよ さあ突き進め! 偉大なる友たちよ
自由への大いなる行進は続く 民衆こそがこの国を変える
トラバントよ行け! ラーダを燃やせ! コルチナを掴み取るその日まで!
【8】 戴冠の日からあなたは変わった 私たちはただの駒になる 歴史を振り返ればよくあること 変貌した英雄の姿に 誰もが唖然とするしかなかった
収容所に連れて行かれた友と たった一言の冗談が命取りになった家族 消息は誰にもわからないままに 毎日ニュースでは訃報が聞こえる
数字と記号を照らし合わせた先に 私の愛した名前があった
【9】 あの地区に住む恋人の名前を 秘密警察に告げ口する 明日のパンとスープもない冬の日に 私は自らの幸福を選んだ
【10】 誰もが知らないエンジンの音 圧政の地に爆弾が落ちた 炎に包まれる首都の無惨な最期 独裁者は消息不明になる
壁を壊せ! あいつを探せ! 自由のため! あの壁を超えていけ!
変わりゆく世界の中で テレビカメラにピースサインを向ける
資本主義の香りがする 隣町で冷えたビールを飲もう さあパーティーを始めよう
【11】 二十世紀もあと少しで終わる 若かった頃はすべてが燃えていた 次の百年に何が起きるのか 第三次世界大戦が起きなければいいが 生き残りに囲まれ 私たちは祈る 新たな百年の平和を
Beyond The 20th Century…… Goodbye 20th Century People……
【12】
人が風船のように破裂する 閃光が街を貫く 新世紀に浮かれた人々が まだ見ぬ挑戦者に恐れをなす
さあ武器を取れ 首謀者を殺せ どこかの国の大統領が叫ぶ 正義のための戦争を始めよう
これは資本主義への挑戦だ 民族主義への抵抗だ そこに地球市民の掟はあるか?
黙っていたら賛成と同じだ 今私たちに出来ることをやろう もう誰も殺すな
【13】 虐げられし者が 虐げる者へ 街を蹂躙する快感を覚えた 核も��爆も愛の雨の中にある あなた方に大いなる夢を見せよう
すべてを壊して 世界を塗り変えよう 私たちこそが正しいと叫ぼう 倫理も論理もどうでもいい あなた方を人間にしてあげよう
【14】 遥かなる砂漠の上で 子どもたちが民謡を唄う ニュースはそれを流す コメンテーターは涙する
感情の中で起きた戦争が 感情とともに終わっていく 私たちは何を得られたのか そして何を失ったのか
誰も何も出来なかった 首都は見えない血に覆われる 子どもたちの歌の前には どんな武器も無力だ
【15】 あゝ人はなんて愚かなんだろう 戦うことに意味を求める あゝ人はなぜ学ばないんだろう 殺すことに意義を見出す
数千年もの文明の果てに 私たちは現代という名の均衡を掴んだはずだ それなのに私たちはまた武器を取り 罪なき者に蒼い雨を浴びせて ポテトとピクセルを片手にニュースを見ながら 同情するフリをする
良い人でありたいと願うすべての者たちへ 自らの中にある悪魔と向き合え 人はいつでも天使になどなれない すべてを司ることなど出来ない
【16】 小さな箱が世界を変えた いくつかの国の指導者は倒れた
そして季節が変わっていく 私が私たちへと塗り替えられていく
もう戻れない時代という名の波に かけがえのない希望を託す
【17】 Da Da Da きっと大丈夫さ Ha Ha Ha 笑い飛ばせ Sa Sa Sad 悲しみはいらねえ Ho Ho Ho 馬鹿騒ぎしよう
この魔法があれば なんでも出来る ポルポトにもガンジーにも 誰にだってなれる
金曜日の夜はただ踊り明かそう 困った時にはこの一言「Shall We Dance……??」 嫌いなアイツの車に好きな色を塗ろう Golden Showerを塗りたくれ
夜が明ければ Da Da Da!!
【18】 Hold Me Tight 抱きしめ合おう I Love You あなたが好きだから Kiss Me Kill Me 私を壊して Bad Medicine あなたという名の媚薬で
I see flower, only one flower. I see colorful flowers.
【19】 笑おう 笑おう 笑おう 笑おう 真面目な顔をしてる奴らを 笑おう 笑おう 笑おう 笑おう 真剣に怒っている奴らを
デモやハッシュタグなんか無意味だから そんなに叫ぶならあの国へ行けよ 私たちは君らを必要とはしていない だから法改正をしよう デモもハッシュタグも禁止だ 私たちの方が数は多いのだから 若者は家で泣いてろよ そっちの方がお似合いだ
政治の季節は終わった 私たちの老後に若者は不要だ
コメンテーターは叫ぶ それにインフルエンサーも呼応する こうして世論が生まれる
【20】
我々が若き日に掴み取った自由が ふたたび無くなる 初めは冗談のつもりだった まさか変わるとは思わなかった でも議員は声を信じて それがもっと国を良くすると願って いつの間にか決めてしまった
私たちには番号が与えられ 明日からはどこで働くかが決まる 口座番号も通信も発言もすべて管理された
誰のものでもなかったはずのインターネットや 自由が与えられたはずの言論空間
影も証拠も残さずに 奴らが乗っ取っていった そして家族に私は売られた
【21】 こんな時代こそ 言葉を紡ごう こんな季節こそ 言葉に託そう
言葉はどんな武器にも負けない たとえ一輪では小さくても 数億の花が集まれば 世界でもっとも美しい花が生まれる
言葉は歌になり 歌を声として重ねれば 宇宙の果てにだって届く 言葉がわからなくたって伝わる
愛と平和のために もう一度立ちあがろう 自由と名誉のために あの歌を唄おう
遠い国で起きる惨禍を見過ごさぬため ここからもう一度声を上げよう 次は自分たちに起きることだから 過ちを二度と繰り返させないために 私たちから始めよう
愛と平和のために 自由と名誉のために そして未来の子どもたちのために 何よりも私のために
黒い雨が降る街に 私色の傘を広げて 血涙がこれ以上流れないよう 言葉という星を胸に
正しさを信じて 知性と感性を信じて 私という名前の舟を漕げ
【Personnel】 Produced / Written by Yuu Sakaoka
Copyright © 2024 Yuu Sakaoka All rights reserved.
2024.5.29 G.Slope & Hill's Planet / Studio VARME
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ramwoo26 · 1 year ago
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내 지난날들은 눈 뜨면 잊는 꿈
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 『らむ、起きなきゃ。もう8時なんだけど!』
 にゃごにゃごと、ベッドの下から叫んでいる小さなからだ。最近は4時くらいに意識を失うみたいに寝て、仕事の予定にもよるんだけど、だいたい8時前後に起きる。というか起こされる生活をしている。ユキちゃんに起こしてもらう、ありがたい話。昨夜もなんとなく苦しくて、目元が薄っすら腫れるくらい擦った。枕がやや湿っていて、寝付いてからあまり時間が経っていないことが見て取れる。ん゛ーっと大きく唸って、脚で蹴るように布団をベッドの端に追いやった。
   ユキちゃん、おはよう。今日もありがとう。
 寝起きが良い方では決してないのだが、それでも、身を起こして、もう身支度を始めないと。浮腫みでろくに開かない瞼を必死に持ち上げ、寝台の上から降りる。
 8時を少し過ぎた時計がスヌーズの機能によって、また大声で時刻を告げるのが鬱陶しい。一度部屋を出かけたが、戻って時計を黙らせる。ああもう、朝は本当に苦手だ。意識のないところから、自分の意志で起き上がれればよっぽど良いが、大抵は上手くいかない。ありとあらゆることを自分のタイミングでしないと気が済まない私にとって、朝は苦痛の連続である。起きたいときに、起きたいし、眠いときは、そのまま寝ていたいのに。
 自室を出てまず洗面所に直行し口を濯ぐ。寝ている時過度に絡まらないように、二つに結んでいた髪を解いて解かす。鏡を見ると、うん。やっぱり今日も、ぶっさいくだな。キッチンの方に向かって行き、冷蔵庫から水の入った���水ポットを取り出す。お気に入りのピンクのコップに一杯分注いで、一気に飲み干す。起きてすぐに冷水を飲むのはなんとなく健康に良くなさそうとは思いながら、長年の習慣で無意識にやってしまう一連の動作である。急いで適当なパンを手に取り、胃に詰め込んでいく。朝食を食べるというより、この後に薬を飲むために必要な作業である。花粉症の薬を、再びコップに注いだ水と一緒に飲んで、また洗面台に戻る。歯を磨いて、顔を洗う。肌に色々なものを塗ったくって、着替えて、ヘアセット。お気に入りの香水を手首に吹きかけて、右手の薬指にいつもの指輪をはめる。右耳の耳たぶに空いた穴を、シルバーのピアスで寂しくないよう埋める。ようやく外に出れるわたし、らむちゃんの出来上がりだ。
 「ありがとうございました!」
 お客さんを見送って、今日の仕事は終わり。人の良さそうな声で当たり障りのない話をしながらお客さんと向き合って、その人を着飾っていくこの仕事は、たぶん自分の性に合っていると思う。午前中から慌ただしく働いて、夜も遅くまで、外であれこれ仕事をしている。はっきり、今の生活は楽しいが、面白くはない。楽しい瞬間は多いが、振り返って、面白く暮らしているとは到底言えないのである。寂しさに似た焦燥感。もっと色々な人と出会ってみたいのに。
 元来規則的なルーティンワークがあまり得意ではなかった。自分のなかで決めたことはきちんとできるが、誰かに決められた毎日を自分の意志とは無関係に送ることが、いつからか至極難しくなった。毎日まいにち違うことをしている、とは言えるが、それは自分で望んだ“不規則性”ではなく、少しずつ神経を蝕んでいく、云わば見えない敵。支配しようのないこの不規則が、規則的に私を追い詰めていくことが、現在はっきり分かっていること。そんな生活を長く続けることは不可能で、勿論他でもない私自身が全く望んでいないこと。刻々と迫るタイムリミットは、気付くとすぐ傍まで迫っているようだった。最近少し神経質すぎる自覚があった。じりじりと、その敵は、確実に私の息の根を止めようと近付いてくる。
 私が欲しいのは、安定した毎日ではなく、安定して仕事をやっていける落ち着いた環境と地盤だった。自分の意思に賛同して、仕事を一緒にやっていく仲間だった。いまの仕事を軌道に載せることって、そんなに難しいことなのかな。私、そんなに魅力ないでしょうか。他の人と違うと思うんだけど、どうかな。
 仕事で使う道具をまとめたあとは簡単に掃除をして、仕事場の電気を消す。4つある作業場が、2つ埋まっていれば良い方だが、今日も私だけが部屋の主だった。オートロックの部屋を出て、扉が施錠されたことを確認して、エレベーターホールに歩みを進めた。廊下は薄暗く、独りが一層強調されるようで嫌だった。下向きの矢印を押して、エレベーターが来るのを待つ片手間、貴重品だけが入った小さなカバンからイヤフォンを取り出す。白い栓を耳に突っ込むと機械的な音がして、iPhoneとの接続を知らせてくれた。やっと独りから解放された気分だった。お決まりのプレイリストをタップして、再生。ちょうどエレベーターが来たので乗り込んで、1階のボタンを押す。今日は途中で誰も乗ってこなかった。なんだ、私しかいないんだ。最近流行りのポップチューンを、鼻歌で歌っていたかもしれない。
 家までの長い道のりを、重たい重たい荷物を抱えながら帰るのにもなんとなく慣れてきていた。嫌な慣れだと思う。こんな生活は早く変えてしまいたいし、肩が凝って大変だもの。帰宅してから急いで夕食を食べ、風呂にも入ってしまったので、今日は上出来だった。誰にも邪魔されず、夜まで自分のペースを保てている。ベッドに腰を掛け、iPhoneのカレンダーアプリで明日の予定を確認する。緑色の、仕事の予定のアイコンではなく、明日は友人とのスケジュールが一件あった。無意識のうちに顔を顰めていた。開いていた部屋のドアからユキちゃんが入ってきて、心配するように足にすり寄った。ぐるぐると考え事をすることもずいぶん増えたし、うまくいかない全てのことに薄っすらと腹を立てている事にも気付いていたから、最近の自分が嫌いだった。
 漠然とした将来への不安感は、目元を擦っても消える訳が無くて、また止めどなく溢れてくる涙を、ぼたぼたと重力に任せるのすら嫌になって、枕に顔を埋めた。
   ユキちゃん、おやすみなさい。また明日。
 独りごつと部屋の電気を消す。一日中カーテンを閉め切った直射日光の入らない部屋が、ようやく眠る。
 今までどうやって生きてきたんだったか、ときどき分からなくなる。どうしてこんな生活が続けられると考えたのかな。そうじゃなくて、こういう生活をしたかった訳じゃないのに。自分がやりたいことがはっきり分かるから、自分に課す期待値を暫くずっと下回り続けていることが心底嫌なのに。暗い部屋に、鼻を啜る音がよく響く。今までの私の生活が、目を醒ましたら忘れる夢だったらいいのに。
 自立した自分の姿ばかり思い描いている。君のことをずっとずっと思っているこの生活が、早く終わってくれますように。気付いたらまた午前3時。
 ねぇわたし、君がいないと。さっぱり毎日がおもしろくない。
 오늘 노래 추천 ' Hype Boy ' -New Jeans
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satoshiimamura · 1 year ago
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試し読み「AFTER AVENGER」
一章
 燃え盛る室内にBと呼ばれた青年はいた。無意味に広い、何が目的なのかわからないホールだ。多くの死体が燻り、肉が燃える悪臭が漂っていた。
 その中にBと、彼の相棒であるAと呼ばれた青年と、二人が幼少期から憎悪を��らせた相手である三人目の男がいた。
「セキュリティ破壊! あいつの身を守ってるのは何一つない!」
 Aの勝利宣言ともいえる報告に、Bは高鳴る鼓動と上がる口角を抑えられない。彼はカタナを構え、そして足に力を込める。
 Bの視線の先にいる屈強な男は、焦る様子はない。男はいつものように短機関銃を構える。
 男の持つ短機関銃から火薬が爆ぜた音がしたのと、Bが地面を蹴ったのは同時だった。
 弾雨の中を加速装置を使ってBは回避し、近づく。だが男も加速装置を使っていた。互いに読み合い、距離を一定に保たれる。だが、Aが男の行動を邪魔していく。遠隔でシステムダウンを狙うAの妨害に、男は初めて苦しい表情を浮かべた。
「ヨランダ母さんの仇だ!」
 男の背後をとれたBは、カタナで胸を貫く。カタナを伝って、循環液と冷却液、そしてオイルが流れた。
「はは、お前も終わりだ」
 これまでの人生でBが出したことのないほど、歓喜を纏った声だった。喜びすぎて、カタナを握る手から一切力が抜けないほどだった。
 直後、男の全身が炎に包��れる。悲鳴をあげることも、うめき声さえあげない男はBの方を向いて、嘲笑するように告げた。
「お前もいずれ、誰かの母を殺す。そして俺と同じように殺され、お前と同じように誰かが復讐に身を焦がす。復讐は終わらない」
「うるさい! うるさい、うるさい、うるさい‼︎」
 炎の熱が感じ取れない。ただ煌々と燃え盛る炎の中で、男が笑っていた。
「お前たちは逃げられない。お前たちもいずれ俺と同じになる」
「違う。僕はお前とは違う。お前のようにならない。だって、僕は」
 否定の言葉をなおも言い募ろうとしたBは、気がつくと背後から誰かに刺されていた。
 胸元から生える、彼が握っているカタナとよく似た武器。
 Bは誰が刺したのか確認しようとし、後ろを振り向いた。そこにいたのは、幼い少年。Bの幼少期によく似た少年が、涙を流しながら「母さんの仇だ」と言って憎悪を向けていた。
「――ッ」
 荒い息を吐き出しながらも、青年が飛び起きた。途端に見た目よりも遥かに重い身体を受け止めていた、安物のベッドが悲鳴をあげる。
 息切れと激しい動悸。青年が自分の胸元を見て、そこにカタナがないことに安堵する。
「おい、大丈夫か?」
 夜中特有の薄暗い室内。その部屋に安置されてたベッドのそばに立つ人物に、青年はようやく気づいた。いつもならばサングラスで隠されている、青白く輝く目が心配そうに青年をみている。
「***」
 青年が咄嗟に呼んだ名前に、相手は怪訝な顔をする。
「寝ぼけてんのか? おい、今がいつかわかってるよな?」
 その質問に、青年はゆっくりと思い出そうとした。
「二一XX年の十一月……十日? それとも十一日?」
「零時過ぎてるから十一日だな。俺たちが今いるのはどこだ?」
「コスモ・シティに向かう途中の、モーテル」
 そこまで答えてから、青年は落ち着いて周囲を見る余裕が戻ってきていた。
 ここはモーテル特有の安っぽい部屋で、本来は一人用の部屋だ。
 じゃんけんで勝った青年がベッドで寝て、ベッド代わりになりそうなソファに、もう一人が寝ることになったのだ。ソファの上には、ぐしゃぐしゃになった毛布が乗っている。人一人がそこにいたと分かる形状のままで、それだけ相手が慌てて青年の方にやってきたのが察せられた。
「そうだ。俺たちはコスモ・シティに向かってる。七年ぶりの帰還だ、その理由は」
「……評議会の暗殺者として復帰するため」
「そこまで思い出したなら、今の俺の名前と、お前の名前を言ってみろよ」
「君はAのアッシュ・アトウッド。僕はBのビリー・バイロン」
 淀みなく告げられた名前に、ようやくベッド脇に立っていた人物――アッシュが安堵したようだった。
「ちゃんと思い出したみたいだな」
「うん、ごめん。寝ぼけた」
 ビリーの謝罪の言葉に、アッシュは「気にするなよ」と言い返す。そして、その青く輝く目をサングラスで隠した。
 途端に室内の光が減る。代わりに窓の外から月光が入ってきた。
 アッシュの金髪が月明かりに照らされ輝く。対し、髪も目も真っ黒なビリーは輪郭だけが浮かび上がった。
「魘されてたぜ。……あの日のあれか」
 アッシュの指摘にビリーは頷く。
「いつも炎の中で、あの男が笑いながら言うんだ。僕たちはあの男のようになるって、復讐は終わらないって」
 夢の内容を思い出しながらもビリーは、自身の左手薬指に触れた。根本が少しばかり細く、リングが嵌っていたと思われる跡がある。
 いつだってビリーは復讐を思い出すと薬指――というよりもそこに嵌め込んだリングに触れていた。復讐を終えたはずなのに、その仕草の癖は抜けない。
 彼の存在しないリングを撫でる仕草を見てアッシュは渋い顔をしたが、その表情の変化に薬指ばかり見ていたビリーは気づかなかった。
「違うって否定しても、背中から刺されるんだ。僕の体をカタナが突き破ってる。誰が刺したのか見ようとして、振り向くんだけどいつも誰かわからない。ただ、子供だった。僕らが復讐を決意した、あの年頃の子だった」
 夢の内容を語りながら、ビリーは左手でシーツを強く掴んだ。彼の右手は夢の中でカタナが突き刺さった場所を撫でる。その視線は部屋の具体的な場所を見ておらず、夢の光景に向けられていた。
 ビリーの話を聞いていたアッシュは、何も言い返さずにソファまで戻り、深く座り込む。その姿勢は疲れて脱力した様子にも見えた。
 何度か顔を下に向けて、上げてと数度目の葛藤の末に、アッシュは意を決してビリーへ告げる。
「なぁ、ビリー。お前がそんなに悩むんだったら、別にコスモ・シティに戻らなくていいんだぜ」
 その言葉に、ようやくビリーは顔をアッシュへと向けた。彼の真っ黒な目が、サングラスの向こうにある青白く光る目へ向けられる。
「お前だけじゃない、俺もお前と一緒にあの男を殺したんだ。お前だけの罪じゃない。お前だけが苦悩する必要はない。お前がそんなにも組織に復帰するのが嫌なら、俺は戻る必要はないと思ってる」
 べらべらと喋るアッシュは、わかりやすく苛立っていた。
 当たり前だ。長年一緒にいた相棒の苦悩を放って置けるほど、彼は薄情ではない。その苛立ちにビリーは気づいているが、それでも一抹の後ろめたさがあった。
「金はどうするんだ」
「なんとかなるだろ」
 あっけらかんとした勢いで、ビリーの問いにアッシュは返す。
「べつにお前も俺も、この体をメンテしなくても死にはしない。そりゃあ、たまには手入れしなきゃだけど、それくらいの金は外でも稼げるさ」
 アッシュがソファから勢いよく立ち上がった。さも名案だろうと言わんばかりに、立ち姿も堂々としている。だが、ビリーはその勢いに乗れず、冷めた表情を返すしかなかった。
「死にはしないけど、動けなくなる。アッシュ、君も僕も特別性の体だ。メンテナンスだけで金がかかるんだ」
 分かっているだろう、と何度もした話を幼な子に伝えるよう優しく紡ぐビリー。
「この七年仕事をしなかったから貯金はわずか。コスモ・シティに戻らないと、どうしようもない」
 その大人ぶったビリーの仕草が気に入らなかったのか、アッシュは舌打ちをする。そのまま彼は自分の髪の毛をぐしゃぐしゃにして、再度ソファに座った。
 アッシュの様子を拗ねた子供のようだ、と内心で思ったビリーだったが、その子供っぽさが彼の見せかけなのもよく知っている。彼は、ビリーよりも遥かに人との距離の取り方が器用だ。
「きっと君だけなら、きっとこの七年で定職に就けたし、どこかで安穏と暮らせた。僕の不甲斐なさで、これ以上君に迷惑は掛けたくは」
 ない、と続く言葉を遮るようにアッシュは「迷惑じゃない!」と強く否定する。
 けど、となおも言い募ろうとするビリーに、再び苛立ち混じりにアッシュは立ちあがり、ずかずかと大股で近寄った。
「俺は、お前とずっと一緒にいるって決めてんだ。同じ復讐を共にした、唯一無二の相棒として、お前と地獄まで一緒にいるつもりだ。だから、お前がそんなにも復帰するのが嫌なら」
「嫌じゃない! ……嫌じゃないんだ、アッシュ」
 今度はビリーが悲痛な声で、アッシュの言葉を遮った。そのまま両手で顔を覆い、逃げと苦しみを背負ってベッドの上で丸まる。
「むしろ僕には暗殺しかない。暴力しか手段がない」
 ビリーは自分の手を見る。人工皮膚で覆われた掌には、傷一つ見えなかった。だが彼は覚えている。この手をどれだけ血で汚したのか。この手でどれだけの人を切ったのか。
「でもいつか僕らは、あの日復讐を誓った僕らと同じ目で見られる。終わった今だからこそ、復讐をしなかった自分たちの『もしも』を考えてしまうんだ」
「……ビリー」
 アッシュは相棒の苦悩の理由を知り、呆然とした。
「アッシュ……あの日僕らがした選択は、本当に正しかったのか?」
 苦悩の眼差しで向けられたビリーの問いかけに、アッシュは答えられなかった。
 両者とも答えられない問いは、沈黙したまま朝を迎えて消滅した。
 車の中でビリーとアッシュはお互いに黙ったまま、コスモ・シティに続く道路を走っている。
 天気は十一月にしては日差しが強く、��晴だった。
 道路標識には、ゆるやかなカーブの道路とコスモ・シティまでの距離しか書かれていない。
 その看板に記載されている距離が二桁まで縮まったとき、運転席にいたアッシュが「お?」と何かに気付いてサングラスを外した。
「どうしたんだ?」
 ビリーの問いかけに中空を眺めたアッシュは、いやと言って首を微かに横に振る。
「ただの評議会からのメッセージ。リングは新居の荷物に紛れ込ませるってさ」
 評議会の支配圏内に入ったのだと気付いたビリーは、メッセージ自体に監視されている圧を感じる。が、自動運転すら搭載していない旧型にも程がある車を運転しているのも分かるだろうに、と呆れもした。
「……何も運転中の君に渡す必要はないだろう」
「そりゃあ、俺がサイバー空間エキスパート! な、ノック・ノッカーだからだろ。現実空間での大暴れ特化スウィッシュ・スウィッパーのビリーちゃんより、遥かにセキュリティ意識高いし。と言うか、お前は割とその辺不用心じゃん」
 馬鹿にしたアッシュの言い回しに、ビリーはムッとする。
「言っておくけど、僕のボディに搭載されてる秘匿メッセージへのセキュリティ強度は君と一緒」
 現実空間大暴れは否定しないのかと笑うアッシュに、ビリーは否定要素はないと素直に認める。
「そゆとこビリーは真面目だよなぁ。ま、マジで言えばリングがあればの話だ。あれがないと評議会との連携だってろくにできないし、俺たちのボディ性能を十分に発揮できない。正式復帰してない、リングなしの俺たち相手じゃ、評議会の連中だって注意を払う」
「……それはそうかもしれないけど」
「拗ねるなって。ほら、あと一時間もしないうちにコスモ・シティに着くぞ」
 サングラスを掛け直したアッシュは、運転に集中し始める。それを見たビリーもまた黙って前を向き、これから戻るコスモ・シティに思いを馳せた。
 
 コスモ・シティ。それは科学者たちの理想郷だ。
 二一〇〇年を目前に起きた核戦争。それにより広大な更地が誕生し、国家は事実上消滅した。数少ない土地を巡り更に争いは続いたが、その一つの着地点としてコスモ・シティができた。
 人類は過ちを起こすものであり、その過ちをできる限り科学技術によって排除し、人類の平等を実現させようと科学者たちが生み出した理想都市。
 その正体は、人類の生存を第一の主題とした統括AIコスモにより支配された都市だ。
 可能性の算出として量子コンピューターも併設されている、スーパーコンピューターを礎に存在する統括AIコスモは、あらゆる問題と方針と解決策を出力する。このAIコスモの出力通りに現実を整備するため、議会では日々議論が行われ、行政が動いている都市。
 結果、コスモ・シティ内部は至る所に監視カメラや監視ドローンが整備、記録されており犯罪の発生しやすい構造を徹底的に排除。
 また、労働にもロボットのサポートが入り、人類のワークライフバランスが管理されている。このバランスが崩れた際は、回復するまで施設に入り療養しつつも、何故ワークライフバランスが崩れたかについて調査され、改善までのサポートがなされる。
 つまり犯罪を起こす人間を生み出しにくく��、また犯罪を隠匿しにくい社会構造を作り上げることで、小さな事件を発端に全世界を灼き尽くした戦争へ発展した、かつて人類が辿った道を狭めたのだろう。
 だが、シティの犯罪発生率は低いとは言え、ゼロではない。
 どれだけシステムで排除しているとは言え、排除しきれなかった犯罪は警察により捜査される。大抵はすぐに犯人が捕まるのだが、時に入念な計画の元行われたと思われる事件にまで発展した場合は、警察よりも更に上のシティ捜査官が捜査する。
 彼らは常に傍に監視ドローンを携えている。シティ内部に記録されたあらゆる情報、証拠を集め、犯人や組織を捕まえ裁判へと進むのだ。
 そしてこれらを基にし、判決を下すのもまたAIコスモである。このAIによる裁判に忖度はあり得ず、人類側の利益の有無を考慮しないシステムで、人種性別職業による差別は存在しない。
 これらの要素から、シティ外部からは安全な都市、秩序ある都市と評価されることもしばしばだ。
 表向きとしてはだけど、とビリーは内心で吐き捨てる。
 コスモ・シティの暗部に存在するのが、これからビリーとアッシュが復帰する予定の組織『評議会』だった。
 コスモ・シティ運営の障害を排除するために設立された秘密組織。
 どう足掻いても表では罪を裁けない人物や、運営の障害となる人々を消し去るのがこの組織の目的である。その実行部隊として暗殺を手掛けていたのがビリーとアッシュだった。
 彼らも彼らで復讐目的で評議会に属していたが、それも遂げた七年前に休業となり、今に至る。
 ビリーたちは七年間評議会とは音信不通で過ごしていたが、それでもこれだけは確信して言えるだろう。
「ビリー、見えたぜ。七年ぶりのコスモ・シティだ」
 アッシュの指摘の通り、目の前に遠目からも高層ビルが並ぶのが分かる巨大な都市が現れた。
「ああ……七年前と変わらないな、あの街は」
二章 
 コスモ・シティ内の検問所で、旧型すぎてシティ内では乗れない車の売却をするアッシュと、交渉が滅法弱いビリーは一時別れた。
 そしてビリーは、現在シティの中心部からは外れた繁華街の入り口にいる。
 この繁華街は整備が行き届いたシティのイメージとは異なり、雑多な印象が根強い場所で、イースト・タウンと呼ばれるエリアだ。
 入り口の目印として建てられた巨大な二頭の犬のモニュメントは、コマイヌの愛称で地域住民に愛されている存在。更にコマイヌから見える光景だけでも、アルファベットではない言語があちらこちらに記載され、隣り合う看板の文字の形がまるで違う。
 また派手な色を多用した壁や屋根、根本的に異なる建築様式が混在している建物が並んでいた。建物の間にある狭い道は、日が入るほどの広さもなく薄暗い。
 ついでに昼時が近いせいか、屋台も多く出ており、そこかしこから、香辛料やハーブ、独特な調味料の匂いが漂っていた。威勢の良い売り込みも聞こえてくる。
 おいしそうだと思ったビリーの腹の虫が、微かに鳴る。
 手持ちの金は少ないが小腹を満たすくらいの余裕はあるので、ビリーは内心で何を買おうかと思案する。
 と、妖艶な雰囲気を携えた美女が、「はぁい」と彼に甘ったるい声を掛けてきた。
「イースト・タウンの新人かしら? よかったら、案内するわよ」
 ばっちり化粧をした女性は、魅力的な顔と身体を近づけてくる。ビリーは、懐を守るように左手で彼女の顔を制した。
「この手の薬指のリング跡、分かるだろう?」
 にっこりと笑って牽制した彼と、途端に嫌そうな顔をした女性。
「お察しの通り、パートナーと新居に越してきたんだ。これでも新しいリングが今日届くのを待っててね」
「なーんだ」
 言葉だけなら残念がっているようだが、明らかに女性は警戒しているようだ。目が笑っていない。
「よき隣人としてなら案内頼むよ」
 ビリーは愛想良く無難なお願いを女性にするが、もう関心がないと言わんばかりに彼女は離れていった。
 その変わり身の早さに苦笑いをするビリーだったが、離れていく女性が向かう方向から、今度は恋人同士の口論が聞こえてくる。
 先ほどナンパ目的かスリ目的か分からない女性とは対照的に、赤毛の気の強そうな女性が、周囲の困惑を無視して男性に怒りを顕にする。
「だから、わたしとしては仕事をしながらが大前提で、辞めて家を守るとか考えてないの」
 あまりにも大きな声で聞こえてきた内容に、古風なことだ、とビリーは驚く。イースト・タウンでは家中心主義のようなものがあるのは知っていたが、それも廃れかかっているのを彼は知っていた。
「けれど、ルビー。君の仕事は危険で、続けるのならもっと安全性を高めるために、サイボーグ手術を更に受ける必要が」
「そうね、その必要性はあるわ」
 仕事の単語と、女性の履くスリットの深いスカートから露わになった足。その足に刻まれたサイボーグ化を象徴する溝を見たビリーは、女性が警察組織に属していると気づく。男性に比べ小柄な女性警察官の緊急用武器格納エリアに選ばれやすいのは、大腿周辺だ。
 なるほど、大切な女性は危険から離れて欲しいという男心なのかと思ったビリーだったが、続く男性の言葉に耳を疑った。
「それだと外の連中と同じ身体になるってことじゃないか⁉︎ あの『无令(むりょう)』の連中みたいな」
 あまりにも、職務のためにサイボーグ化していた女性を侮辱する言い回しだった。明らかに赤毛の女性はいらついた様子を見せている。
 それでも彼女は一応の常識で持って反論していた。
「それは偏見よ。だいたい、他の都市では全身サイボーグは結構な人数がいるのよ。このコスモ・シティでだって栄誉ある捜査官や、中心部にあるような企業所属��警備員たちは」
「あいつらは脳筋だからいいんだ」
 侮辱に次ぐ侮辱が続き、ついに女性も我慢の限界を超えたらしい。
 景気良く男性の頬を叩き、胸ぐらを掴んだ女性。
「待ってくれ、ルビー! 謝る! 謝るよ、すまなかった、ちょっと助けてくれ」
「その愛称で呼ばないでくれるかしら」
「クリス、わかった、本当にすまないクリス、謝ってるだろう、ねぇそこの人助けてくれないか」
 助けを求める男性の周囲にいた人間たちは、見て見ぬふりをしていた。全身サイボーグであるビリーもまた、見なかったことにした。
 ちょうどその時、ようやく待ち合わせ相手だったロボットがビリーの前にやってくる。
 周囲の喧騒など何も気にしていない雰囲気で、彼の腰にも満たない高さのロボットは名乗った。
「オ待たせしまシタ、ビリー・バイロン様。ワタクシが新居案内サービスを担当シますRE30175デス」
 ぶつ切り音声と、細長い円筒形のフォルム。顔代わりのモニターに出された表情は短い棒線だけで表されているし、足元は左右共に三つの履帯で段差対応はしているが、全体的な動作は鈍い。明らかに年代ものだ。
「ああ、待っていたよ。僕がビリー・バイロン。個人証明書としてのコスモ・シティ登録IDはどこに提示すればいいのかな? パートナーの代理証も預かっているよ」
「でハ、両方をコチラの読み取り器に当ててくだサイ」
 モニター上部に矢印で示された場所へ、ビリーは手を翳す。
 手のひらに埋め込まれた端末同士の通信は一瞬にして終わった。
「はイ、確認できまシタ。所属は未定デスが、ウィッシュ・ウィッパーのビリー・バイロン様とノック・ノッカーのアッシュ・アトウッド様ですネ。次に家まで案内しマス」
 コチラへどうゾ、と続く案内に従い人通りの多い道をRE30175と共に歩き出すビリー。再度人のざわめきが大きくなったが、すでに背にした光景に興味はあまりなく、彼は振り返らなかった。
 代わりに、古びたロボットへ質問を投げかける。
「未だにコスモ・シティでは全身サイボーグは珍しいんだね。もしかして、イースト・タウン周辺だけかもしれないけど」
「コスモ・シティ全体デ珍しいト思いマス。あの七年前に『无令』ガ起こしタ事件で、我々ロボットも肩身ガ狭いデス」
「……君たちのせいではないのに」
 七年前の話ができることにビリーは驚いた。それだけで、このロボットが七年前から動いている存在なのだと察せられる。
「ワタクシたちのせいデはナイ。それデモ、恐怖ハそう簡単ニ消えないのデショウ」
 ビリーは自分の左手の薬指を見た。そこにあるべきリングは、まだない。
 イースト・タウンでそれなりの高さがある集合住宅。外観は下層階は落書きだらけで、適当な張り紙も目立つ。が、広場には子供の遊具も存在する家族向け物件。無機質で、同じ見た目の扉が並ぶ建物内の、寂れた玄関前にビリーとRE30175はいた。
 先ほどより集合住宅の注意事項、鍵の取扱、各種契約内容についてRE30175から説明を受けていたビリーは内心飽きていた。
「以上デ説明を終えマス」
 そして長々とした説明も終わりを迎え、いよいよ電子鍵を渡される段階となる。
「何か質問ハございマスカ?」
「いや、ないよ」
「でハ、改めまシテ契約成立となりマス。引越しの荷物運搬は契約外とナッテおりマスが、ビリー様はウィッシュ・ウィッパーとのことデスのデ」
「そうだね、問題はないよ。これでもコスモ・シティに来る前には、ウィッシュ・ウィッパーらしく大型貨物の移送なんかもしてた身だ」
 全身サイボーグの中でも、戦闘および力技に特化したサイボーグであるウィッシュ・ウィッパーのビリーにとっては、引越しの荷物運びなど朝飯前である。
 本来であれば、こういったロボットとの契約はサイバー干渉を得意とするノック・ノッカーのアッシュの方が色々と都合が良い。のだが、車の売却値をできる限り釣り上げてくると、嬉々として強面ディーラーに挑むよう向かった相棒を止める術は、ビリーにはなかった。
 結局、評議会復帰の目印となるリング回収を早めるためにも、住居の契約程度はお使いレベルなので、気にせずにビリーがこの場にいる。
 ビリーとRE30175の間で再度、契約のための通信が行われた。なんの問題もなく、ビリー・バイロンとアッシュ・アトウッドの部屋として登録され、電子鍵がデータとして転送される。
 契約完了とRE30175のモニター部分にも表記された。
「でハ、お荷物はアト――分に到着すル予定となっていマス」
「うん? 何分後だって?」
 一瞬、RE30175の音声に雑音が混ざる。古めかしいロボットなので、音声関係の不良かと思ったビリーは再度RE30175に問いかける。だが、それまで問題なく応答していたのが嘘のように沈黙し、ボディが少し震えていた。
 キリキリキリと何かが激しく動いている。それがロボットの視覚センサとして埋め込まれた多数のカメラが動く音だとビリーが気づいたときには、RE30175の異常が表面化していた。
「あと、あと、あと、あトアトアトアトアト」
 ビリーは驚愕ののちに、警戒感を抱き、構える。
 同じ言葉が繰り返され続けると思ったが、唐突にそれは止まった。
「リングがなイのデスね、B」
 ありえない呼称が出た瞬間、RE30175がビリーに襲いかかる。円筒形のボディが急加速でビリーに向かって突撃したが、彼はあっさりとその攻撃を避けた。
 RE30175は止まりきれず、激突した先の壁にヒビが入る。あまりの衝撃に隣の部屋の住人が玄関から飛び出て文句を言うが、RE30175の異変を見てすぐに戻り玄関の鍵をかけた。
 RE30175は方向転換をし、少し増えた傷など気にしないと言わんばかりに再度ビリーの方を向いた。
「なんで」
 ビリーの独り言に、RE30175は答える。
「あなたはポーンだ。忠実なポーンだ。融通の効かないポーンだ。悲しいポーンだ」
 これまでのぶつ切り音声とは違う、流暢な言い回し。古めかしい、骨董品レベルのロボットにしてはありえない音に、何かがRE30175を操っているのだとビリーは推測する。
 だが、問題なのはビリーをBやポーンと言ったことだ。
 再度RE30175……いや正体不明となったロボットがビリーに襲いかかる。
 ビリーが勢いを相殺せんばかりにロボットへ飛び蹴りを仕掛けるが、ボディが微かに凹むだけで行動停止の致命傷にはならない。
「……リングなしの通常機能だけじゃダメか」
 集合住宅の廊下にいる限り周囲への被害が大きくなると判断したビリーは、続けて突撃を繰り返すロボットを避けて広い場所への脱出を優先する。
 ビリーの後を追いかけるロボット。
 両者の鬼ごっこに気づいた住人たちが、避難のために室内に戻ったり、玄関が閉められる音があちらこちらからする。
「忠実なポーンだ。融通の効かないポーンだ。悲しいポーンだ。哀れなポーンだ。復讐に取り憑かれたポーンだ。終われないポーンだ」
「うるさいッな!」
 繰り返されるメッセージに苛立ちをビリーは込めて舌打ちをする。数度ロボットが曲がりきれずに壁にめり込んだりしたが、それでも止まる気配はなかった。
 何度かビリーからも、ロボットの攻撃を避けて反撃はしているが、全てが軽い凹みで終わりダメージが入らない。
「もしかして七年前より頑丈になってないか⁉︎」
「ポーン、ポーン、ポーン、同胞の痛みを知りなさい」
 ビリーの叫びも無視してロボットが更に加速する。そして今までしまわれていたアーム部分が出されたことで身の危険を感じたビリーは、咄嗟に廊下の柵から広場へと身を乗り出す。
 地上までは十五メートル以上あるが、躊躇せず彼は飛び降りた。直後ロボットのアーム部からレーザーが発射される。
 そのまま重力に任せてビリーは広場に勢いよく着地した。
 ズドンッと重苦しい音と、衝撃が辺りに響く。彼の着地点はクレーターとなり、土埃が舞っていた。
 広場の周囲にいた人々が何事かと遠巻きに様子を伺っているが、無傷のビリーは身を乗り出した階層に視線を向ける。
 そこには右往左往するロボットがいた。アームは相変わらずしまわれていない。
「あれは強制退去用の鍵開けレーザーか、ますます厄介……な⁉︎」
 距離をとったことで安堵したビリーが、先ほどの攻撃内容を考察しているとロボットが変形し始めた。そして先ほどの彼と同じく柵から身を乗り出す。
 やめろ、とビリーが叫んでも遅かった。
 ロボットは十五メートル以上落下し、着地する。案の定一部変形しているが、それでもビリーに向かおうとしていた。
「あなたの罪を知りなさい。無知を知りなさい。可能性を奪った傲慢さを知りなさい」
 破壊をするには躊躇うほどの執念に、ビリーはどこに逃げようかと思案する。と、その直後に赤毛の女性が彼とロボットの間に滑り込んだ。
「N250648、クリス・ラザフォード現着しました」
 声高らかに自分の識別番号を告げた女性は、少し前に見かけた喧嘩しているカップルの片割れだった。
「君は、コマイヌ近くにいた」
 現れた女性に、つい余計なことを喋るビリー。
「あら、もしかしてさっきの喧嘩見られちゃったのかしら?」
 彼女はスカートのスリット部に手を入れ、右大腿から警察官専用の電気銃を取り出すと、ロボットへその銃口を向けた。
「僕としては、あの男と付き合うのはお勧めしないね」
「大丈夫、さっき円満に……とはいかないけど別れたわ」
「なるほど。本当に余計なお世話だったか」
 気にしないでと言��返した女性――先程の名乗りからするとクリス・ラザフォードは、装着したインターカムに向かっておそらく警察側に現状を報告する。
「対象RE3000型。足に損傷がありますが、レーザー及びアームは健在。現在進行形で暴走状態のため、レベルDの解放を要請します」
 途端に彼女が握る電気銃側から「了解。レベルD解放を許可」とアナウンスが流れた。
 次いでクリスの手元の電気銃からいくつかのロック解除音が鳴る。聞き取れたアナウンスからすると、対ロボット用電気銃モードへの移行と、放出されるエネルギーの上限値の読み上げのようだ。
 そのままロボットへの警戒を緩めずに、クリスは背後に庇ったビリーへ声をかける。
「では、改めて無事ですか? もし動けるようなら、わたしの背中にいつでも逃げられる状態で立っていてください。現在、他の警察官がこちらに向かっていますので、ご安心ください」
 二人のやりとりの間にも、ロボットは負傷した足を無理やりに動かして移動しようとしている。音からして、履帯を回転させるギアの軸の歪みが考えられるが、それでも目の前にいるロボットはビリーを狙っていた。
「ポーン、ポーン、ポーン、同胞の痛みを知りなさい」
 ばちばちとレーザー起動の動きも見せるが、間にクリスがいるせいか打ち込んではこない。ビリー以外の人間への攻撃ができないところをみると、ビリーへの認識を人間からそれ以外に書き換えられたのかもしれない。
「助けてくれてありがとう。できれば、あのロボットをさっさと撃ち殺してほしいところだけど」
「破壊レベルの許可は、あなたが元気なうちは無理ね」
「ああ、破壊許可はレベルBだったか。怪我しておけば良かったな」
 頑丈なサイボーグのウィッシュ・ウィッパーだからこそ、実は一連の中でビリーには傷一つついていない。
 むしろ周囲への被害の方が大きいので、正直賠償金をどうしようと思っていたくらいだ。できれば相手側の過失で済ませて賠償金を支払わせたいのが、金欠な彼の本音である。
「それだけ冗談が言えるなら、無事な状態と思っていいかしら」
「丈夫なのが取り柄なんだ」
「ならよかった。今までこんなお喋りできた人いなかったわ」
 クリスの言い回しに、ビリーは首を傾げた。
「今まで? もう何件もこんな事件が起きてるような言い回しだ」
「あら知らないの? 今コスモ・シティでは」
 クリスの説明が止まる。ロボットが繰り返していたポーンという単語が出なくなったためだ。
「目撃者増加、認識者増加、会話可能、意思疎通可能、続行困難、排除困難、思考開始、計算開始、確率算出、……ああ無念デス」
 最後だけ、正体不明のロボットから、RE30175に戻ったような言い回しだった。
「ロボットが無念ですって?」
 何も知らないクリスが、ありえないといった雰囲気で声を上げる。だが、RE30175はクリスを無視し、ビリーへと言葉を投げかけた。
「残念デス、無念デす、悲しいデス、悔しいデす、リングがないノならアナタを排除でキルと思ったノニ」
「生憎と君の恨みを買った覚えはないんだけど」
「七年前に殺しタじゃナいデスか、ワタクシの仲間ヲ」
 RE30175のぶつ切りの音声が、ビリーには嫌に悲しく聞こえた。
 クリスは「七年前って、」と零すが、ビリーもまた彼女の呟きを拾っている余裕はない。
「僕は、君の仲間を殺してない」
 強い口調で否定をする彼に、RE30175は数十秒間無言でいた。が、たった一言だけ言い返す。
「嘘つキ」
 その瞬間、RE30175のアームが振り上げられる。クリスが電気銃の引き金を引こうとするが、その前にRE30175は自身のアームを胸部にレーザーを使って突き刺した。
 クリスは驚愕し、ビリーは自らが貫かれた夢の光景を思い出す。
 そしてカチリという音が聞こえたビリーは相手の狙いに気付き、クリスを抱き抱えてRE30175に背を向ける。
 直後、ロボットの動力部とそのエネルギー源を基にした爆発が、二人を襲った。
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shukiiflog · 2 years ago
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ある画家の手記if.68 名廊絢人視点 告白
俺の言葉は 届いてる?
香澄の手を引いてとりあえず落ち着ける場所に向かう。 途中の道で薬局に寄って包帯とかガーゼとか色々手当てに要りそうなものをざっと買っていった。ついでにペットボトルの水とちょっとしたパンとか食料も。ああいう場所はそういうちょっと入り用なもので小金稼いでるからどれも普通に買うよりめちゃ高いし。 そのまま迷わず駅近の若者向けのきれいなラブホテルに入る。まだ手を引かれながら歩く香澄はラブホを見てへんな顔してた。 「香澄はこういうとこあんま来ないの?」 「…初めてきた…」 「ベッドもソファもあってゆっくり休めるし泊まんなきゃ安いよ。バスルームとか冷蔵庫とかもあるからまずここで怪我の手当てしよ」 ほとんど有無を言わさず連れこんで、なるべく普通のビジネスホテルっぽい落ち着いた内装の部屋を選んで、鍵をとってエレベーターに乗った。急上昇に少し頭痛がする。 部屋についたら鍵を回して香澄を連れて入る。 香澄は部屋をおそるおそる見渡してた。 「名前のわりに案外フツーでしょ。最近はラブホで女子会とかする人もいるから、単にいかがわしい作りの部屋ばっかりじゃなくて色々使い勝手��いんだ」 話しながらコートを脱いでハンガーにかけてシワを伸ばす。鞄をおろして、ついでに香澄の肩からも香澄の鞄をとりあげて、一緒に壁のフックにかけた。 ペットボトルの水をあけて一度煽ると、俺は香澄の正面に立って香澄の服を脱がし始める。 「ぇ、絢人く…、…え?」 香澄がおろおろし出したから何でもない顔で言ってのける。「風呂入んないと手当てできないでしょ?俺も一緒に入るよ」 香澄はボタンを外されたシャツの前を片手で引き寄せながら一歩退いた。「いいよ、汚いし、自分で洗えるから…!」下がられたから香澄の腕を掴んで一歩踏み込んだ。 「体見せろっつってんの、ほかに怪我あっても自分じゃ気づけてないかもしんないだろ」腕を掴んだとき香澄の表情に少しの変化があった。腕にもあるのか。気づかないふりしてすぐに手を離すと、自分から服をさっさと脱いだ。香澄は根負けしたみたいにせめて服は自分で脱ぐと言って服を脱いで、ソファに畳んで置いた。 俺のほうを見た香澄が一瞬表情を強張らせた。…仕方ないよな。「病気とか、うつったりするようなのじゃないから。キモかったらあんま俺のほう見ないどいてよ」眉を下げて笑ってそう言って少し重くなった空気を流した。 香澄の手を引いてバスルームに入る。お湯をバスタブにはりながら、バスタブの淵に腰かけさせて、体を見る。一目見て分かるのは首筋から胸元の、この前まことくんとこに泊まったときもあった爪痕があった上から重ねられた傷、足首の肉が縦長に削がれて出血してる、腕にも長い似たような傷がある。 「ーーーー……」 そっと香澄の頭に手をあてると、長めの髪の毛を流れと逆方向に指で梳いてあちこちの方向によけて地肌を入念に見ていく。頭には何もない。生え際から後ろに顔の毛をどかして、顔を至近距離で見つめる。きれいに揃った長い睫毛。瞳をよく覗き込んで、目の近くに手を当てて指先で少し瞼や目の下の皮膚をひっぱって眼球や皮膚の内側を見る。何もなし。「嫌だったら言って。すぐやめる」言い忘れてたことを今更言い添えて続ける。唇に手をあてると口を開けさせて、舌に怪我がないか、口の中に噛んだあとがないか、欠けた歯がないか、覗き込んで見ていく。一本ずつ歯にそっと触れて前後にずらして出血しだしたり抜けそうな歯がないか確認する。大丈夫そうだ。 口から手を離して、輪郭を覆うように触れる。顎が外れたり陥没した部分もない、むしろ左右対称に整っててきれいだ。髪をあげて耳の中と裏側も見る。異常なし。 ーーーそうやって全身を確認した。香澄は相変わらず少しぼんやりしてたけど、隅々まで見られすぎてたまに恥ずかしそうなような妙な顔つきをしてた。 「ーーー香澄、終わったよ。目に見えるとこ以外は大丈夫だった。勝手に触ってごめんね」 「う…うん」 シャワーの水を弱く出して、香澄の爪先にかける。「温度大丈夫?」「うん」 タオルで足首を包んで落ちてきた水が沁みないように守ると、まずは首から胸の怪我を洗っていく。血は固まってたけどたんに放置されただけみたいだったから、上からあったかく湿らせたタオルを当てて、こびりついた血の塊が柔らかくなって剥がれやすくなるのを待つ。「いいでしょ。タオルとかたくさんあって使い放題だし、汚しても文句言われないし、そのまま置いて帰っちゃっていいしね」なんて言いながら何度もタオルを当てなおしてぬるいお湯でふやけてきた怪我を確認する。怪我にはりついた不清潔な血を指先で傷に触れないように慎重に洗い落としていく。「沁みてない?」「…うん、平気…」 香澄の足元に跪いて足も、腕も、同じようにきれいに流して血の塊を洗い落とした。傷口が見えやすくなって治療しやすくなった。 この傷でお湯に浸かると痛む。さっきからタオルを湿すのに使ってただけだし、お湯ははったけど湯船に浸からせなくてもいいか。今からそういうことやるわけでもあるまいし。 買ってきた治療道具を使って手当てしていきながら、さっき道で聞いたことをもう一度聞く。 「……何があったの」 「何…って…………」 あー。Dammit。香澄にとってこの怪我は何かあったうちにカウントされないわけ。上等じゃん。別角度からいこ。「直にぃは、今どこでどうしてる?」 聞いた途端に香澄が少し眉を下げて泣きそうなような顔をした。泣いてはないけど。「直にぃと何があったの?」 香澄はしばらく黙ってたけど、待ってたら話し出した。 「絢人くんが教えてくれたこと、…直人も俺に話してくれた。約束してたんだ、日にちも決めて…  直人は話したいって、俺に知っててほしいって言ってくれた、絢人くんが言ったみたいに。…なのに、ちゃんと落ち着いて直人の話ならなんでも受け止めて聞くつもりで、いたはずなのに、…俺は直人の気持ち、ちゃんと受け止めきれなかった」 「…………」 「直人のこと、傷つけた。余計なこと言って、直人のこと動揺させて、…直人は過呼吸起こして、意識なくして、そのまま一晩たっても目を覚まさなくて、…今朝病院につれていったけど病院から連絡ないから、まだ意識は戻ってないんだと思う……」 話す声も呼吸も落ち着いてるけど、…放心してるのに近いのかな。香澄がそこまで話して黙ったから、香澄の体をバスタオルで包んでベッドのほうにまた手を引いて連れていく。 俺が服ぜんぶ脱ぐ必要はなかったんだけど、こんな密室に二人だけだし、俺も全裸になって完全に武装解除したほうが香澄が怖がらないかと思ってそうしたけど、どうだろ、相手によっては逆効果の場合もあるし。なんとも言えないな。とりあえずバスルームから出たら俺は下だけ履いた。 ベッドに香澄を座らせて、服を着せ直しながらゆっくり、微笑んで言い聞かせるように話す。 「話せば香澄に傷つけられることを直にぃは知ってたはずだよ。お互いに無傷で済む話じゃないから。話したってことは最初から傷つけられることなんて直にぃは許してるんだ、香澄には。だからそのことで香澄がそんな顔しなくていいんだよ」 「…ちゃんと受け止めたかったのに…」 相変わらず香澄は少し放心ぎみで、俺の言ってることが届いてるか分からない。虚空に呟かれたみたいな言葉に、しっかり返事を返す。 「ちゃんと受け止めたから、香澄はこんなに傷ついてるんだ。傷つくのは相手のことを想ってるから。香澄も直にぃも、自分を責めたらだめなんだ、本当に愛してるなら、自分のことも愛していかなきゃいけない。一人では難しいけど、二人でこれからも丁寧に愛し合って過ごせば、いつかそうなるよ」 「……うん…」 香澄は少し目線を下に下げた。香澄の目を覗き込む。…俺の言葉は届いてる? 俺は今度こそ、間違えずに伝えたいことを言えてるかな。相手を追い詰めたりしないで。俺の言葉だって、わかって聞いてもらえてるかな 「………」 「…直人が許したって、俺が許せないよ…」 香澄の口から言葉がベッドの上に溢れるみたいに落ちていく。 「…ちゃんと受け止められたなんて、…思えない…。直人のそばにいるのが、自分でいいと…思えない」 ……相当思いつめちゃってるな。 ちゃんと服を着せ終えてから、香澄の両肩に手を置いて、そっとベッドの上に体を寝かせた。 「香澄、少し眠ってごらん。ちゃんと眠ってたとしてもその間の自傷で体は疲れてるよ。今なら俺が何も起きないように見てて押さえてられる。眠って。ちゃんと直にぃの面会時間が終わるより前に起こすから」 そう言って俺は自分もちゃんと服を着ると、枕をクッションにして壁側に背をつけて座った。
「……絢人くん」 「…ん…?なに?」 香澄は目を閉じると天井を仰いだまま呟いた。 「その、……脚…」 ああ。忘れてた。正直頭の怪我のほうがバレそうでそっちに気がいってた。これはまだうつらないってことくらいしか言ってなかった。 「皮膚病みたいでキモいよね。俺も自分で見てたまに若干鳥肌たつ。だからセックスの時とか、彼女のことビビらせないように布団かぶったりね」朗らかに笑って大したことじゃないのを示す。 「ーーー火傷の跡だ」 「………そうだよ。…香澄の体にもたくさん傷跡あった。もうどれも古い傷跡なのかもしれないけど、中には火傷っぽく見えるやつもあったね。料理しててミスったとか?」そんなわけないだろバーカ。って心の中で自分つっこみ。 あれがぜんぶ自傷のあとってことはどう考えてもない。自分じゃ手の届かないところや見えないところにもたくさんあった。傷痕の形状や大きさもまるでバラバラ。自傷ってのは意識的にしても無意識的にしても同じやり方や傷つけ方の繰り返しになることが多い。 …不特定多数の他人の存在がある。それが、例えば一度きりの瀕死に陥るような過激なリンチや暴力でできたものなのか、長年ずっと誰かからの暴力を受けてたのか、判別が難しいくらいに重なってたくさんあったけど、たぶん後者だ。どれもほとんど古傷っぽいけど傷の薄ま��具合に少しずつの差があった。 そのことについて訊いてみるか考えてたら香澄が話を俺のほうに戻してきた。 「…絢人くんは、料理してて、そうなったの」 「ーーー違うよ。」 香澄に訊くのはまた日を改めてがいい。今日は休ませないと。せっかく小芝居うって仕事早上がりさせたんだし。 …でも、人に聞く前に自分のこと話すべきだな。不快じゃない程度に。 「脚にガソリン撒かれて火をつけられた。火を消された��がわりと早かったから、この程度で済んでる。おかげで見た目に比べてそんなにひどい後遺症はないよ。歩けるし。走るのはちょっと苦手だけど、まあそれは心臓に負担かかるから避けてるのもあるしね」 香澄はじっとして話を聞いてた。俺はここまでしか話さなかった。鞄から持ち歩いてる本をとってくる。ベッドの上で本を開いて、あとは黙って香澄が眠るのを横で待ってた。
10分もしないうちに香澄はじっとしてられなくなったのか、体を起こしてベッドから降りようとした。「香澄、」 急いで怪我をしてない両肩を掴んで、なんとかもう一度ベッドに押さえつけて寝せる。体格的に香澄に本気で動かれたら俺は押さえつけとくことはできない。香澄は俺の意思を尊重したのか、俺のことを跳ね飛ばしてまで動く気はないみたいだったけど、上に乗っかって押さえてくる俺の顔を哀しげな目で見てきた。 ーーー直にぃに会いたい? こんなとこで庇われながら一人で寝てるわけにはいかない? 直にぃに会いに行っていいか迷ってる? 直にぃのいない家に一人で帰るのが怖い? 俺にできることなんてたかが知れてるんだよ、直にぃにも、香澄にも。思い上がるなーーー父親殺し。 いくつもの言葉が同時に頭を巡って、疲れたようにゆっくり目を閉じると上から香澄を押さえたまま、聞こえないくらい小さな声で言った。 「俺もここにいるから。…お願いだから、俺と居て…」 少し気を抜いた瞬間、まるで涙が伝うような一筋の感触が目の横を通りすぎて、鼻筋から一滴の血が香澄の頬に、落ちた。
続き
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spiwish · 2 years ago
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ムーミン谷の仲間、リトルミィを描いてみました!
初ミィのイラスト…完全にファンアートですので細かいところは見逃してください💦
秋っぽくしてみました🍂
久しぶりの更新ですね。
みなさんお元気でしたか?
私は、職場で後輩ができたので上と下から挟まれる中間管理職の辛さを実感しています。
私の辛さなんて所長とかの辛さに比べたら全然なのだろうけれど、
こうしてしっかりお勤めするのが初めてに近いので、すごくすごく日々疲れています。
後輩ちゃんは守らないといけないし、
上からはいつ辞めるか分からないからあんまり(こと個人情報関連のことは)教えるなって言われたり、
でも教えないことには始まらないしなぁ…って思ったり、
自分と上司と部下の間でキツキツ状態です。
本来こういう変化は今月末にもある精神科で主治医に相談するべきなんですけど、
先生とうまく行っていなくて、会わずに母に代診を頼むつもりでいます。
多分、大筋で先生の方が正しいのだけれど、
私は話を聞いてもらって、辛い時は寄り添ってほしいのです。
先生は「辛い時には現状維持、楽な時は薬を減らします」スタンスが変わりません。
なんか、信用できなくて…。
明日もお仕事です。
8月に髪を短くして、最近涼しくなったので職場で髪を下ろしていることが出てきました。
けど、明日は流石にゴミ回収…髪の毛は束ねた方がいいだろうな。
腕にヘアゴムを装着していると怒られてしまう職場なので、最初から結んでいきます。
お化粧が面倒くさくて、
今までほとんどの仕事をすっぴんで行っているのですが、
そろそろちょっとやった方がいいのかな…なんて思い始めて、
ちょこちょこ準備を始めています。
物事は形から入るタイプです。
ファンデーションじゃないけど、パウダーくらいは叩こう、日焼け止め配合のベースは塗ろう、とか、
眉毛ちょっと頑張りたい、とか、アイラインは滲んじゃうからアイシャドウだけでも、などなど。
まぁ帰る頃には全然残っていない現実ですが。がが。
職場もお化粧薄めで助かっていました。
今はジェルネイルもしていないし、本当にすっぴんぴんです。苦笑
最近休みの日に指輪をしているのですが、
今日だけ、いつもは右手にする指輪を左手にしてみました。
い、違和感…。
人差し指にいつもないものがあるだけで、こんなに気になるものでしょうか。
右手の時は何も感じないのに、左手は利き手でもないのに敏感なようです。
いつも仕事の前日は20時に寝ていたのですが、
今日は16時〜18時寝てしまったので、21時半就寝目標で行動しました。
今はシャワーを浴びてスキンケア、ブローを済ませてこの記事を打っています。
睡眠薬はもう服薬したので、あとは眠くなるのを待つばかり…
本当は睡眠薬って飲んだらお布団に入っておくのが正解なんですけど、
お布団に入るとスマホが気になってしまってしょうがなくなるので、
ガツンと寝る…!っていう眠気が来たらベッドに移動するようにしています。
スマホをいじるとせっかく睡眠薬がもたらしてくれた眠気が全然機能してくれなくなるので。
今日から花粉症の薬が入って、ちょっと眠気は強くなるかな?と思っていますが、
果たしてどうなるやら…。
それでは、そろそろ失礼します。
また気ままに更新します!
noteにも遊びに来てくださいねー。ほぼ毎日更新してます!
https://note.com/spiwish0680
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