#夢を食いつづけた男-おやじ徹誠一代記
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夢を食いつづけた男-おやじ徹誠一代記 植木等・北畠清泰 朝日新聞社 装幀=平野甲賀
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女子高生と山月記
「虎になる」というフレーズが流行った。
高校時代の話だ。かつて鬼才と呼ばれた男が、己の心に潜む獣に振り回されて虎になる話を習った。重い題材なのにどうにも心にひっかかる上、人間が虎になるという衝撃的展開に驚いた。加えて「尊大な羞恥心」だとか「臆病な自尊心」とかいう妙に語呂の良いワードが登場することから、わたしたちは授業が終わってもこの話を忘れられず、結果「虎になる」というフレーズを局地的に流行らせた。
わたしたちは虎になった。主に葛藤してどうしようもない時や人間関係が煩わしい時、そして自分が嫌いになった時に。具体的に言うならテスト前や恋愛にまつわる他者とのいざこざ、理想と現実の狭間でもがいた時に、現状の気怠さを「ほんと虎になるわあ」と溜息交じりに吐き出したのだ。
仲のいいグループだけで使う暗号のような、気怠さの共有コードのような使い方をしていたのに、いつしか他のグループにも「虎になる」子が現れた。使い方を教えたわけじゃない。なのに彼女たちはわたしたちが使うように「このままじゃ虎になる」と自然に言ってみせた。
言葉は感染する。きっとわたしたちが使うのを聞いて、自分たちのグループにも採用したんだろう。だけど説明してもいないのに完璧な用法で虎になってみせた彼女に驚くとともに、「山月記」という物語がわたしたちに与えた影響に驚いた。グループとか関係なく、わたしたちは同じものを受け取っていた。
あの頃、わたしたちは言葉に出来ずとも、仄暗いものを心の中に感じていた。山月記を教わる前は各々が好き勝手に感じていたものだ。だけど中島敦が、山月記という物語を通じてわたしたちに教えてくれた。あれは間違いなく「虎」だった。
怪物と親交を深める
友人たちと虎になっていたのは、もう昔の話だ。
今は内なる虎どころか目に見える怪物と相対する年頃になった。つまり就職してお局様と出会う羽目になった。歩く脅威とはまさにこのこと。生きているだけでケチをつけられ、重箱の隅という隅をほじくり回される。
仕事面では優秀だけど気に食わないことがあれば謎のコネで上に訴え、悪評を広め、最終的には泣き叫び壁を殴り颯爽と帰っていくお局様。人生で初めて出会う怪物がここにいた。
上司ガチャ爆死というワードが脳裏をよぎる中図太く仕事を続け、数年経った今はお局様に個人的なドライブに誘われるなど驚くほどに良好な関係を築いた。怪物の懐にちゃっかり収まった形になる。
努力をお局様との敵対や転職活動ではなく和解(と言ってもこちらに非は無いので向こうの軟化を待つだけ)に費やしたのは、お局様に好かれたかったからではなく、単純に可哀想だと思ったからだった。
もちろん腹は立った。この人さえいなければ職場は良い人ばかりだし、天国だろうと考えた。だけど度が過ぎる不条理を与えられると怒りよりも疑問が湧く。何故この人はこんなにも怒っているのだろう、と。一度そう思ってしまうと止められない。わたしはお局様が人目もはばからない怪物になってしまった理由を求めてサバンナの奥地へと旅立ったのだった。
この場合サバンナの奥地というのは比喩で、しかしお局様の私生活や歴史といった個人情報を知るには誰かの心の奥地、それこそサバンナのように深い場所へ踏み入らなければならないと考えていた。怪物のような同僚とはいえ、他人のことをべらべらと喋るわけがないと思っていたのだ。だけどわたしがお局様の詳細を尋ねると、先輩方はみな知ることが当然だと言わんばかりに必要以上を教���てくれた。
悲しくてありきたりな話だった。偏見と既存利益に潰されていた若い女性が、ひょんなことから道を外れて二度と戻れなくなった話。詳細は書かないけれ��同情の余地がある。お局様はひどい仕打ちを受けた上、助けてくれる人もいなかった。だからといって女という女をいびり倒す理由にはならないけど、性格が歪む原因としては大いに納得できる。
そして過去から現在までひとりの人間を歪め続けた不幸をネタのように話せる人間に囲まれてしまったことも、お局様にとっては不幸だろうなと感じた。「昔は可愛かったのに、あの時は大変だったんだよ」と笑って言うくらいなら、あの時と言わず今助けてあげればいいのに。
お局様の世界観にも一応の倫理はあるらしいけど、誰も興味が無いから触れない。あれだけ噂話を教えてくれた先輩も、昔は可愛かったと謎目線の上司も、お局様がお怒りになる基準を知らず天災のように諦めるだけ。お局様マニュアルというか対応心得が無いのかと尋ねれば、ぜひあなたが作ってくれと笑われた。台風の発生機序を研究し始めた頃の人間ってこんな感じなのかな、とか思ったりした。
お局様と普通に話すようになってから、こんなことを言われた。
「こ��まではひとりで全部決めてきた。誰も決めてくれないから。だけどひとりで決めるのは大変だから手伝ってほしい」
誰も決めてくれないったって、あなたが全部聞く耳持たなかったんでしょう。そう言いかけて思い出した。
お局様が感情に任せた強い口調で話した後は、誰もが「あの人はああ言ってるんだよね」と腫れ物に触るような扱いをする。少し経って冷静になったお局様が前言撤回して別の意見を言うと「気分で言うことがコロコロ変わる」と冷ややかな態度を取るだけ。そして最終的に「誰からも意見が来なかったから私が決める」とお局様が決定を下す。
この間、お局様に意見できる人は影で溜息をつくだけで何もしない。怯える人は陰口だけで何も言わない。お局様の目線からすると、確かに孤独な一本道だ。
「喧嘩がしたいわけじゃない。違う意見も聞きたい」
そう言われた瞬間に眩暈がしたのは、自分の認識が揺らいだからだ。
何でこの人は急に普通の人っぽいことを言うんだ。目が合った奴らを全員ボコボコにするような生き方をしているじゃないか。もしこの人がこんな、いかにも普通のことを言うと、わたしはこの人を怪物じゃなくて普通の人だと思ってしまう。普通だから理不尽な仕打ちに歪んで、歪んだから手を差し伸べてもらえなくて、手を差し伸べてもらえないから怪物になった、ただの可哀想な人に見えてしまうじゃないか。
わたしがお局様に対して行ったのは、普通のことだけ。
何をしたか? 無視されるとわかって挨拶をして、注意をされれば非礼を詫びて、フォローされればお礼を言った。わからないことがあれば聞き、無知を咎められれば反省する。お前はわたしを特別にいじめるが、こっちはお前をなんてことのない日常の一部としか思っていないぞという反抗心からの行動だけど、特別なことは何もしなかった。
特別なことなんて何もないのに、お局様はわたしを懐に入れた。先輩たちからは猛獣使いと呼ばれた。上役からはお前がお局様のハンドルを握るんだと謎の激励を受けた。だけど何も響かない。きっと褒められて、認められているんだろうけど何一つ嬉しくない。頭の中にこびりついて離れないのは、わたしが自分の意見を真っ向から言った時の、嬉しそうなお局様の顔。
この人は普通の人なのに、こんな怪物になってしまったのか。
一度でもそう考えてしまうと、信じて立っていた足元がぐらぐらと揺れるような、どうしようもない不安に襲われた。
おはよう自我
性格は25歳を過ぎると変わらない、というのは友人の言葉だ。
25という数字の根拠はわからない。だけど友人の体感としては大体それくらいの年頃から融通がきかなくなっていくらしい。友人はわたしが受けた理不尽(主にお局様)の話を聞くたび「凝り固まった奴らはどうしようもないよ」と諦め顔で笑う。
友人の言葉には納得できたりできなかったりするけれど、個人的には「大人になったら性格は濃縮される」という持論を推したい。気の利く人がいつしか神経質になったり、雑な人はおおらかになったり。自我が確立した人間の性格は、とんでもない理不尽や幸運が無ければ、培った自我から派生していくものだと思っている。
と、したり顔で喋ったものの、わたしの体感として自我の芽生えはつい最近で、偶然にも25歳の時だ。友人がどうしようもないよと匙を投げる年頃にやっと芽生えた。遅すぎる自我よ、おはよう。
自我がない25年間は何をしていたんだと言われそうだけど、それなりに頑張って生きていた。もちろん記憶はあるし、自由意志もあるし、ちゃんと人間として過ごしていた。それでも不思議なことに、25歳の時不意に「自分はこういう人間なんだ」と納得する瞬間があったのだ。
出来ること出来ないこと、やりたいことやれないこと。理解と諦めと希望がごちゃ混ぜになった不思議な気分だった。ふわふわと漂っていた自分の表面に薄皮が張られたような、世界の解像度が上がったような、言い知れない感覚をどう表せばいいのかよくわからない。
だけどひとつ確かにわかるのは、自分と他人は違う人間だ、とこれまで以上に感じるようになったこと。自分の基本的なかたちがわかったから、生きるのが少し楽になった。
大辞林によると、自我とは「意識や行為を主体としてつかさどる主体としての私」らしい。細かい定義を個人がどれだけ認識しているかはさておき、インターネ���ト上では「最近自我が芽生えた」と呟くアカウントがいくつか存在する。自分を赤ちゃんだと思う人RT、みたいな感じではなく「主体としての私」が芽生えたのがつい最近、という雰囲気のアカウントだ。
自我が芽生える前後のツイートを遡って見てみても、特に差異は感じない。普通に人生の断片が記載されているだけで自我の有る無しなんてわからない。それでも本人の体感として「最近自我が芽生えた」という意識があるのは、わたしと境遇が似ているようで親近感が持てた。
そんな顔もしらないアカウント達が「自分は20代後半に芽生えた。周囲もそれくらいで芽生える人が多い」「自分は双子だから物ごころついた時から他人との違いや自我を感じて生きていた」「自我が芽生える前の生き方をよく覚えていない」などと呟く様子を眺めるのが好きだった。
他人に求められる役割や、着せられがちな生き方がある。だけどそれよりも自分の行きたい道があって、思考しながら日々進む。思い悩むこともあるけど他人のことはあまり、気にしなくなった。
友人たちも似たような感じだ。個人主義になったと言えばいいのだろうか。みんな自分の世界があって、他人の世界も大切にする。学生時代と違って気の合わない人たちとは距離も置けるし、大人になってからの方が楽しい人間関係を築けると確信した。
確信した。そう、それは間違いじゃない。だけど気になることがあるのだ。
自分というかたちを知るほど、興味のないものを全く取り込まなくなってきた。行動の自由度が高まった分、思い通りにならない時に苛立ちを感じてしまう。わたしはどんどん我儘になっている気がした。
友人の言葉を借りれば、人間は25歳を過ぎると性格を変えることができない。
これはもしかして「だいたい25歳あたりから自分の歩き方がわかるから進む道を譲らなくなる。結果として柔軟性が無くなり、自分を形作る価値観の再編ができない」のではないか。そしてわたしの理論では性格というのは濃縮される。価値観の再編ができないままどんどん濃くなっていく。
ここで一文、山月記から引用をする。
「人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。」
濃縮されゆく人間の気質は、いずれ猛獣に至る。
このまま気のおけない友人に囲まれて、自分のやりたいことをやって、見たいものだけを見ていったらわたしの性格はどんな風に濃縮されるのだろう。今現在、気の合わない人たちを排除した人間関係を築いているくらいだ、この先解放的な性格になるとは思えない。
自分の世界を深めることは、他人が持つ世界との差異を浮き彫りにすることだ。自分の信条に合わない世界も必ずあるだろう。わたしはそれを尊重できるだろうか。
耳に優しい言葉を聞いて、見たいものだけを見て、自分の世界を深めていく。それは風の吹かない部屋で延々と穴を掘ることと何が違うのだろう。わたしがいつか狭い穴の中で暮らすようになったら、「外は晴れてるから出ておいで」と言ってくれる人はいるだろうか。もし誰もいなかったら、わたしは永遠に穴の中で暮らす羽目になる。
そして「穴の中より広い家の方が荷物も置けるし便利だよ」という他人の忠告を、忠告として受け取ることができるだろうか。視野が狭くなってしまえば、自分の世界以外のものは全て亜流に見えるかもしれない。「この穴の良さがわからないなんて」とか言ってしまうかもしれない。
自分が世間一般から大きく外れた生き物になってしまう可能性を、初めて考えた。
そして、冷やかな目で見られ持て余されたお局様に自分の姿が重なる。
わたしもお局様のようになる可能性がある。
そんな考えに至った時、心の中で虎が吠えたような気がした。
内側からの足音
ここで改めて、山月記を復習する。
山月記 (中島 敦) 隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は博学才穎(さいえい)、天宝の末年、若くして名を虎榜(こぼう)に連ね、ついで江南尉(こwww.aozora.gr.jp
ものすごく簡単にあらすじを書く。
能力はあるのに生活が苦しい李徴という男がいる。地方の役人を辞めて詩で生きようとするものの全然売れない。家族養うには詩じゃ無理だな、と再び役人になるも、昔見下していた奴らが出世して指示出ししてくるからプライドがぼろぼろ。発狂して虎になってしまった。
そして虎として生きていた李徴は、かつての友人である袁傪と再会する。
李徴は袁傪と会話をする。「何かが呼んでるから外に出たら自然と走り出しちゃって、すごい夢中で走るうちに力がみなぎって、気づいたら虎になってたんだよね」「人の心と虎の心が混じってるから、うさぎ食べる時もあれば自己嫌悪がやばい時もある」「このまま虎になる予感がするけど、詩で有名になれなかったのが心底辛いからちょっとこの詩メモって」とか。
そして「でも虎になった理由、心当たり無いわけじゃない」と、以下のように語る。
人間であった時、己は努めて人との交りを避けた。人々は己を倨傲だ、尊大だといった。
実は、それが殆ど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかった。勿論、曾ての郷党の鬼才といわれた自分に、自尊心が無かったとは云わない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。かといって、又、己は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為である。
(中略)
人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。これが己を損い、妻子を苦しめ、友人を傷つけ、果ては、己の外形をかくの如く、内心にふさわしいものに変えて了ったのだ。
そして李徴は「妻と子供にはもう死んだよって伝えて」「妻子よりも詩のことを先に話しちゃうあたりほんと虎」と自嘲しつつも「もうこの道通らないでね」「ちょっと歩いたら振り返ってみて。今の姿見せる。もう二度と君が会いたいなんて思わないように」と話して、宣言通りに虎となった姿を見せて、友人の前から姿を消す。
以上、ざっくりとした説明だけど、引用部分には思い当たる節しか無くひたすらに心が痛い。中島敦の破壊力に怯えるとともに、これがデビュー作という事実に驚く。
そして大事なところだから何度も引用をする。
「人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。」
わたしの中に芽吹いた自我は、よりよい人生への切符であると同時に猛獣の幼生でもあった。自分と世界の間に線を引く術を知ってしまったから、世界を自分のことのように感じ入ることが無くなって呼吸が楽になった反面、濃縮されゆく自分自身を希釈することが難しくなった。
自分の見える範囲、好きな範囲だけを掘り進めるのが本当に楽しいからこそ、強く思う。自我は、猛獣だ。虎だ。そして心地よい世界への入り口だ。李徴が虎になった時「身体中に力が充ち満ちた感じ」と表現された理由がよくわかる。
自分に自信を持つことは、素晴らしくもあり恐ろしい。
有名な動画だけど、自分を信じることの恐ろしさはこれを見るとわかりや��い。この動画ではバスケットボールが延々とパスされていく。そこで、動画の中で「白服の人が何回パスに参加したか」を答えてほしい。
おわかりいただけただろうか。
この動画の目的に気づいてもらえただろうか。
動画には事実が映されている。そのうち、わたし達はどれだけの情報を受け取っただろうか。見たいものは見えたとしても、見なかったものは、無かったことにされただろうか。自分でも気づかないうちにかけていた色眼鏡は、いつ外せるのだろうか。
どうしてこんなにも、わたしは自分の中にいる猛獣を恐れているのか。
それは「素敵な自分でいたい」とか「よりアップデートされた自分でいたい」なんていうお綺麗なものじゃなくて、ただ単に身近な怪物たちが哀れで醜いからだ。
愚痴ついでに説明するとお局様の他にもう一人、職場に怪物がいる。
わたしと同時期に入ってきた男の子だった。素直で明るい体育会系で、愚痴をこぼすのが下手くそ。溜め込んでしまうタイプだなあと気にかけていたけど、ちょっと会わない間に怪物に変貌していた。
彼は愚痴を言うのも、話し相手を選ぶのも下手だった。どんな悪態にも同調し、否定せず、建設的な意見よりも感情的な意見を述べ、煽ることが得意な奴とつるんでしまった結果、自分の抱く負の感情を全て「尊重されるべき真っ当なもの」と思うようになった。友人は選んだ方がいい。悪い奴じゃなくても癖のある奴は用法容��を守るべき。ちなみに癖だらけの煽りマンは、わたしがプレイしているゲームに出てくる「キャスターリンボ」という奴が本当によく似てる。
彼は職場の人間のうち大半を嫌いになった。もちろん顔には出さないけれど、壁に耳あり障子に目あり、キャスターリンボと話している内容は筒抜けだから彼の罵詈雑言レパートリーは皆よく知るところである。
彼が人を嫌う基準は、最初こそ真っ当だった。仕事が適当だとか、やり方が強引だとか。その点、性別や見た目、歩き方やで人を嫌うお局様とは違う。しかし次第に腹を立てるハードルがどんどん下がって、人によって許す許さないの基準を大きく変えた。
そして一度嫌いになった人間を徹底的にマークして、どんな同情的背景があろうと、その背景含めて人間性や犯したミスを延々と馬鹿にするのだ。「あいつの事情なんて俺知らない」と子どものように頬を膨らませながら。
そして後輩たちを集めて、愚痴を肴に飲み会を開く。下には強く上には媚び、ながら唾を吐く。なお建設的な意見を表立って言いはしない。影でこそこそと、キャスターリンボや後輩たちに愚痴るだけだ。
愚痴のレベルがえげつない彼は、今でこそ腫れ物に触るように扱われるけれど、仕事に対する誠実さや巧みな話術は目を見張るものがあって、キャスターリンボとつるみさえしなければ将来の幹部候補だったと上司が嘆いていた。でも今の彼が幹部になったらパワハラセクハラモラハラが権力と服を着て歩いているような感じになってしまう。とんだ化け物だ。そうなればすみやかに辞職しなければならない。
人間の相性は化学反応のようで、理想通りには進まない。向けられた感情を鏡のように反射するコミュニケーション術を持ったキャスターリンボと、負の感情のコントロールが下手くそな彼は、壊滅的に相性が良すぎたのだろう。
かつて同期として肩を並べていたはずの彼は、随分遠くに行ってしまった。入ってきた頃は、溜息交じりに扱い方を囁かれるような人間ではなかった。こうなる前に何か出来ることがあったのかもしれない。そんなことを考えては、現状を思い気分が沈んだ。今のわたしは彼に嫌われているから何を言っても届かない。
お局様も彼も、良いところはあるものの人間として尊敬できない。好きか嫌いかで言えば嫌いだ。興味はあるし同情もするけど、こんな人間にはなりたくない。だけどわたしは最近、自分の都合で他人に苛立つことが増えた。あえて見たいものだけを見ているように思う。見たくない自分を見つめていると、二人とも、わたしの生きる延長線上に立っている気がした。
周囲を巻き込みながらも気持ちよく生きている二人がどうにも他人事には思えない。わたしが彼に対して何かしたかったと思うのは、自分がもし怪物になった時、誰かに止めてほしいと思うからなのかもしれない。
臆病者の旅路
「自分が行動を起こせば変わった、なんて思うのは傲慢だよ」
怪物になった彼のことを引きずるわたしに、屈強なミスチルファンがそう言った。このミスチルファン(以下ファンと呼ぶ)は彼のことを友人の友人程度に知っており、彼の変貌過程も知っている。
「あいつは成るべくしてそう成ったんだよ。あんなになっても誰も止めてくれない程度の人間関係しか築けなかったあいつ自身に問題があるから、周りがどうこうって問題じゃない。そこまで気にするのは筋違いだし踏み込み過ぎ」とファンは言う。ドライな意見に聞こえるけど自信満々に言われると一理あるような気がしてくる。
ファンはわたしよりも早い段階で「自我」を確立していた。中学高校の時には既に今と同じ自分の世界を、自分の理論を持っていたらしい。そして「調子乗ってたらボコボコにされたけど、叱ってくれる人がいなかったら自意識モンスターになってたから良かった」と話してくれたことがある。
もしかしたら、自意識モンスターという概念を持っているファンには自分が怪物になる恐怖を理解してもらえるかもしれない。そんな思いで打ち明けた。これまで書き連ねてきたことを、一から十まで長々と。
ファンは時々頷きながら、黙って聞いてくれた。そして話が終わり、沈黙が続く。どんな反応をするかと待っていたら、ファンは突然歌い出した。
「滞らないように揺れて流れて、透き通ってく水のような心であれたら「アー↑」
名曲HANABIである。
「HANABIだ、まじHANABIだわ」と、ファンはひとりで納得しながら桜井さんすごいと呪文のように唱えた。そして「今度ミスチルの詩集貸すよ……曲もいいけど文字で見たら全然雰囲気違うし染み込み方が違うから」と力強く約束してくれた。ミスチルが詩集を出していたことを、わたしはその時初めて知った。
ファンが言うには、HANABIという曲は「ボーカルの桜井さんが冬場金魚の水槽を掃除するときにね、水が冷たいからちょっと貯めて放置しつつ……あれ塩素抜きを兼ねてたんだっけ? まあいいけど水貯めた翌日水の中に金魚を入れたらバタバタ死んでね、金魚が死んだのは水の中に空気が無かったからなんだけど、ああ水も死ぬんだな、人間も同じだなあという思いからHANABIという曲が生まれたんだよ」ということらしい。
ファンは歌い出し以降、わたしの怪物化への懸念に言及することなく、いかに桜井さんが素晴らしいかという話を延々と続けた。詩の作り込みが凄まじく、自分が生きる中で曲の印象が変わっていくのが面白いのだと。そして「HANABIの解釈がまたひとつ深まってしまった」「桜井さんはアップテンポな曲に容易く地獄を放り込む」と満足そうに去っていった。
わたしはミスチルファン歴が浅く、桜井さんのことはまだよくわからない。だけどファンの感性や屈強さは心から信頼している。だから、わたしが怪物の話をした直後に突如歌われたフレーズをファンの回答として勝手に受け取ることとした。
空気も水も溜まれば淀む。人だって立ち止まれば淀むのだ。透き通った心でいたいなら常に心を動かさなくてはならない……そういうことなんだろう。と思った矢先にファンからLINEが届いた。
「今みたいに揺れるのが大事なんだと思う」「自分はこれでいいのかって悩み続けること自体に意味があって」「どんどん新しいものを取り入れていけば」「自浄作用も働くし」「周りの人からも大事にしてもらえる」
細切れに届く言葉は胸に響くものの、お前それ面と向かって言ってほしかったし何なら歌う前に言ってくれやという気持ちが前に出る。
だけどこういう想定外の行動によって、自分の思い浮かべるやりとりよりも斜め上のやりとりが生まれた時、世界はわからんことだらけだなあと驚きを感じる。面白い時も苛立つ時もあるけど、こうやって人から驚きを貰える限り、わたしの世界はおそらく滞らないのだと思う。
問題はわたし自身が、自分の心を「揺れて流れる」ような不安定すぎる場所に置き続けられるか、ということで。驚きを与えてくれる友人がいても、結局は自分次第だ。
心に住まう猛獣はわたし自身であり、手綱も握っている。だけど、不安がどうにも拭えない。他の人たちはわたしのように猛獣を恐れたりしないのだろうか。ただ真っ直ぐに生きているのか、それとも自分を恐れることなく律することが出来るのか。
本来これは感じなくても生きていける恐怖なのかもしれない。だとしたら、そんなものに怯えているわたしは貧乏くじを引いてしまったのか、あるいは精神が未熟なのか。
そんなことを考えている時、インターネットで出会った友人の言葉を思い出した。ぼんやりと覚えていたものを、もう一度あれ教えてと頼みこんだらログを発掘してくれたので引用させていただく。
「文明の広がりと生命維持とか考えると色々面白いよね。例えば日本人はとても鬱になりやすいけど、統計とってみるとアフリカ(人類の起源)から離れるほどセロトニントランスポーター(心の安定に寄与する物質を運ぶもの)の働きが弱いんだってさ。つまりとても不安になりやすい」
「でも私たちがアフリカから極東に辿り着くには、それは重要なことだったんだよね。不安で周りを確認しておっかなびっくり足を踏み出す人間じゃないと、遠くの目的地には到達できない。人間どうしたってネガティブになりがちだけど、私たちはネガティブだからこそ今まで生存できてたってわけです」
「古代文明が栄えた場所も、全部あったかいところなんだよね。シュメール、アッカド、バビロニア。ほかの四大文明も。でも、時代を追うにつれて主役は北へ北へと移っていってるんだよね。やっぱりアフリカから遠く離れれば離れるほど不安だから、色々立ち止まって考えることが���くて、その結果なのかもしれないなあなんて思ったりします」
「じゃあ、移動手段と情報伝達が過度に発達した現代や未来はどうなるんだろうって思うと、途端に法則が当てはまらなくなるから困る。文明の北上は臨界点だし、等しく技術が飽和したなら、今度は環境の恵まれた南の辺りから自由な発想が生まれてくるのかもしれないし、もしかしたら、さらなる北を求めて人間は宇宙にさまよい出すのかもしれないなって思いました」
この話を聞いた当時は、人間すげえや、とか何でこの人こんなこと知ってるのすごっ面白っとしか思わなかった。だけど今はこの話に励まされている。
臆病者じゃないと到達できない場所がある。精神論じゃない。今わたしがここで生きているのは、過去の臆病者たちが一歩を踏み出した結果。わたしの未熟さ、抱える恐怖は、もしかしたら遥か遠くに辿り着くために必要な要素なのかもしれない。
行き着く先できっとわたしは色んなものに触れて、考えて、自分を確かめては組み替える。心の中の猛獣に押しつぶされて他を顧みない怪物となれば、完結した世界に満足して旅に出る気にもならないだろう。だけど恐怖に震える間は、怪物にならず歩いて行ける。長い旅路に意味はある。現に足を伸ばしてオンラインの世界に辿り着いたからこそ友人に出会い、知識に触れ、こうして励まされたのだから。
いつか怪物になるわたしへ
それでもやっぱり、わたしはいつか怪物になると思う。
いずれ自分が塗り替えられるという恐怖と戦いながら、怪物化に抗いながら、最終的には成ってしまうと思うのだ。様々なものを見聞きして、考え込んで、いつ���考えることを止めて。そうして引き籠る内側の世界はきっと居心地が良い。自分を疑い続けるような旅を続けるより、好きなものだけを追及する方が幸せだと思う。
自分の世界の外に向けた想像力が、わたしを人間たらしめている。目の前に立っている人が見えないところで泣いている可能性を考えるし、自分の理屈が他人に通用しないことを知っている。
だけどこの想像力を全て自分のためだけに使うのなら、誰が泣こうが喚こうが知ったこっちゃないし、理屈は押し通すものとして狡猾に立ち回るだろう。自分のためだけに生きれば毎日がもっと楽になる。
怪物になりたくないと思うたび、怪物の良さを突き付けられる。いつの日かこんな風に悩むことすら面倒になって、全てを放り投げて大の字に寝転ぶ時が必ずやって来る。わたしは臆病な奴だから、自分を傷つけて揺るがすものから必ず逃げたくなるだろう。そして考えることを止めて、周りにイエスマンだけを置いて、自分だけの素敵な世界を作りたくなるはずだ。
怪物になったら、怪物じゃない時の理想なんて理解できないかもしれない。だから正気があるうちに「わたしが変なことを言ったらボコボコにしてほしい」と介錯願いを数人に出している。勇者を育てる魔王がいたならこんな気分なのかもしれない。どうか綺麗に殺しておくれ、わが愛しの勇者たちよ。もし君達が先に怪物化したら喜び勇んで殴りに行くね。
いつか怪物になるわたしは、世間で触れ合う怪物どもに中指を立てて生きている。いずれ自分も辿る道、自覚も無しに通る道。哀れで醜い、と言われる側に立った時、わたしは何を見ているだろう。自分が怪物になったと気づかず、他の奴らを見下しているのだろうか。実はもうとっくに怪物なのかもしれないけど、勇者たちからの正論パンチが飛んできていないからまだセーフだと思いたい。
ふざけて「虎になる」なんて言っていた頃から、随分遠くに来てしまった。見える景色も歩き方も随分変わったけど、わたしという人間の連続性はゆるやかに保たれながら過去から未来へ伸びていく。願わくばこの悩ましい旅路が、葛藤ばかりではなく瑞々しい驚きと喜びに満ちたものになりますように。
この文章はいつか怪物になるわたしへ向けた弔辞であり、激励であり、備忘録だ。
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月曜日は無重力 Latimeria.
うつくしいもの。夢中のうちにすぎた夜のおわり、あかるみかけた東の空の低いところに転がっているルシフェル、たった4種類の塩基構造のくりかえしが奇妙にねじくれながら連続してつくりあげるDNAのらせん、洗いさらしの清潔なリネンと肌触りのよいやわらかいタオル、黄身がふたつ入った卵、かたちを保ったまま冬虫夏草の苗床になった昆虫、クレバスの深い溝からのぞく氷のおそろしいまでの透明さ! 寝起きの不機嫌さをまるで隠すこともなしに眉根をよせて新聞に目を通しているレミー・プグーナ。
「おはよ、レミー。よく眠れた?」
「んー、おはよう」
「コーヒー飲む?」
「んー……、ん?」
「ダッサイ寝癖、直して出なよ?」
ぱたぱたと足音が鳴るのはスリッパの底材が薄すぎるせいだ。以前に気��入って履いていた、ふわふわもこもこの白いウサギのスリッパのときにはこんな音はしなかった。しかし、足音のするといってもたかが知れたもの、なにせルチア・フェックスときたら同年代の女性にくらべはるかに小柄で、朒從のよいとはいえない薄いからだに、目方の大きいはずもない。ともすれば同じ年ごろの、少年にも劣るであろう痩身は、けして不健康や、発育の不十分のために引き起こされたものではない。たしかに、職務上で過酷な条件にあってほとんど休みのとれない日もあるし、そうでなくとも、知的好奇心と、ありあまる叡智への渇望が、睡眠という名の休息をしばしば奪ったのは事実であった。
少女らしいふるまいをルチアが放棄したのはもうずいぶん前のことになる。着飾るだけがらしさでないことは自明の理であるとは雖も、分かりやすく型に嵌められ高度に記号化されたものに、安堵をおぼえる人間がいることは理解できる。少女らしさ、子どもらしさ、右腕の時計は左利き、数秒ごとに切り替えられる広告のなかの女はしなやかな豹のような四肢を惜しげもなく晒してセックスアピール、街に日が落ちて夜がはじまっても変わらずにどこかに蠢いているひそひそ声、それから善悪。
この世界にはふたつの人間しかいない。バーニッシュか、そうでないか。性別や、肌の色、信仰のちがい、言語、いったい何をかや? 煩雑なものは多くあったが、はたしてそれらがどれほどの役に立ったというのだろう。背信者はどこにでもおり、無線機のむこう、傍受した暗号文、耳をそばだてて聞いた雑踏のノイズにまぎれた愛のことばほど不誠実なものもほかにない。汝はバーニッシュなりや? これほど無意味な問いがあっただろうか、正体を暴いたところで何かが変わるわけでもないのに。ほかの二値化できない属性よりは確かであるというだけの指標。ひとが終末の獸でないように、死人が饒舌に語ることがないように、覆らないと定められたつまらないものだ。ルチア・フェックスは科学者である。思考の飛躍にはしばしばからだは重たい枷となり、場合によれば人格すらも。ありとあらゆる主観を排除するには、みずからの外殻、朒の鎧、どうしたって座標から逃れられないそれらから、幽体離脱でもするほかにないが、俯瞰の構図もまた、視点の変換が行われただけの主観にすぎないので、あった。可能性、想像! ひとのうちに閃いて、明瞭な輪郭をもったものはすでに、手垢のついたなにものかなのだ。
「レミー」
「うん」
「コーヒー」
「タバスコ2滴でいい?」
「うん」
��未だかつてこんなにも実態のない生返事があっただろうか、むろん彼の分のコーヒーにタバスコをいれるつもりなど毛頭ないけれど、リビングルームのソファで微睡みと目醒めのあいだを揺蕩っているレミー・プグーナに対する愛情についてを語ることばはどこにもない。彼は同僚である。それ以上でも以下でもないが、この家には彼と彼女の暮らしがあった。誰もが羨むようなていねいな暮らしにはほど遠い、激務のゆえにろくろく帰ることもままならない家が、それでも荒れきらないのは、かえってひとの帰らないゆえに停滞し、なにひとつ更新されない、深海のごとくに取り残されているからかもしれなかった。では彼はシーラカンスかしら、彼女は? しんしんと降り積もるのははるか天空にも思える水面でしんだかつての天使たちの死骸だ。冷えきり、もはやあらゆる熱量の励起をうけることもない水底では、朽ち果てることもなければ、魂を売りたくとも悪魔でさえ訪いがない。
彼と暮らすことになった理由は特にないように思う。放っておけばプログラムや対火装備の開発に寝食わすれてとりくみ、どうしようもなく集中を欠いたりモニタの文字を追いかけるのが覚束なくなれば机のしたに毛布と段ボールをもちこんで路地裏のうすよごれた野良猫のようにまるまってねむり、偏食こそないものの、見たままに食のほそいルチアのようすを見るに見かねて、というほどレミーは面倒見が良いとは言えなかったし、実際のところ、ワーカ・ホリックなのはどちらも似たようなものだった。彼は徹底的な合理主義だ。ときに冷徹に思えるほどの諦観と、割り切った物言いをするけれど、だれの心にも焔はあり、熱はある! 光のほとんど差さない深海で生き延びてきた古代種のシーラカンスにだって。生きている化石? その通りだとも。火消し馬鹿を自他ともに認めるガロ・ティモスだけが、古式ゆかしい正義にたぎり、やれ祭りだと喧騒をたのしんでいるわけでは、なかろう、間違いに極まって、いる、みえているものがすべてだなどとは。
対外的に、ふたり暮らしにそれらしい理由をつけることはできた。どうせほとんど帰らないのだから別々に家を借りるのも勿体無いとか、前述のとおりルチアの生活の有様がひどすぎるだとか、レミーにとっては煩わしいだけの恋人の斡旋だとか。危険と隣り合わせのバーニングレスキューの職務のさなかにあって、スクリーンのなかにしかないようなおだやかな暮らしに憧れがないとは言わない。そういった日常が、団欒が、彼ら、日々をすり減らしながら生きる隊員たちの慰めになり、また、かならず戻ろうという気概をもたせるのは確かで、あり、実際バリス・トラスには待つひとがあった。多くを語る時間はいらなかった。肩を寄せ、指を絡め、頬にふれて、ひみつを夜に交わしあう。それだけでよかった。
そういった安寧は、レミーにもまた、あって然るべきだし、彼もはじめは望んでいたように思う。けれど女たちはレミーを理解できず、愛されたふりをするにも耐えられず去ってゆくのだ。うつくしく聡明な男、親切で、やさしく、女の髪や、服や、化粧のわずかなちがいに気づいて褒め、頭を撫で、くちづけはあまくセックスはていねいで、かならずしもハイ・ブランドではないが、いつだって清潔な服を着て髭を剃り髪を整えている。そんな男はどこにもいない。幻想を重ねるならいつまでも夢見心地でいるほかにないが、微睡みはそう長く続かないのだ。
さきに音をあげたのはレミーだった。かわいそうに! ため息は重たく、折り重なってたおれ、溺死するのを待つばかり。色素の薄いレミーの髪をみる。すこしよれた襟のかたちをみる。文字通りの筋骨隆々としたバリスや、イグニス、新参のガロでさえも蓄えた肩のひろさや胸の厚みをレミーはもたない。しかし、いくら痩せぎすと言ったって、けして女のそれではない身体は、数日とあけずに、ルチアが日々整備と開発に勤しんでいる、旧式と揶揄された装備のいちまいのみをまとって焔のなかへ躍ってゆくことだろう。彼がルチアにとって男の機能をはたしたり、彼女を女として振る舞わせることは一度だってなかったし、これからもないと確信をもって言える。だって、くたくたにくたびれたセーフティ・ブランケットや、抱きしめすぎて毛並みのはげかけたお気に入りのテディ・ベア、手垢にまみれた月並みなことばたち……、あなたのことなんてこれっぽっちも知りたくない。
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ここのとろころ多出していたのが「夜の街」で「ホストクラブ」で感染拡大みたいな記事で、ホストクラブがそんなに問題になっているのだ、と思って、当事者たちの声はどうなのだろうと探してみるのだけど、滅���にホストたちサイドからの反論というか主張がない。片方だけしか報じないのはどうなのかな、と思っていたら、昔、一度会ったことのある歌舞伎町のホストクラブの経営者がいたことを思い出し、電話番号とかラインとか知らなかったのだけど人伝てに調べて、1万キロも離れているのだけど、インタビューをすることが出来ました。すると、メディアが報じていた内容と若干違う新たな一面を見ることも出来ました。歌舞伎町のホストたちの声。 ザ・インタビュー「31字に込められたホストたちのコロナ対策」 辻 今回は本当に急な形で、しかも、ラインでのインタビューに応じてくれてありがとう。いきなり本題ですけど、夜の街という言葉が日本のニュース��連日とりあげられていて、いろいろと記事を読んだのだけど、本当のところはどうなのだろう、と思ってね。手塚さんは新宿・歌舞伎町でホストクラブを経営されていますが、何軒くらい経営されているの? 手塚 マキ(以下、敬称略「手塚」) そうですね。今、歌舞伎町にホストクラブは6軒あります。水商売歴がかなり長くなってきました。 辻 ホスト歴は何年ですか? 手塚 ホスト歴は24年ですね。店を構えてからは17年、周りにあまり先輩がいなくなってきました。店も2、3番目に古いので。 辻 ぼくを含め、多くの方々は、ホストクラブの仕事、業界のことなどあまり知らないわけで、ぼくも行ったことがありませんし、ところが、今回のこの件があって、一方的に叩かれているというか、感染源みたいな言われ方をして、それに対して、なぜか、ホスト側からの意見ってあまり出ていなくて、探したのだけど、ほぼ見当たらず…。これは公平性からみても、もう一方の当事者側の意見を聞くべきだろう、と思って、ふと思いついて、ライン電話でのインタビューになったのです。忙しいのにありがとう。さて、ぶっちゃけ、この状況をどう思っているのか、訴えたいことなど、まずは率直にご意見を頂きたい。 手塚 まず、叩かれている事に対しては、もともと慣れてますね。最初の頃って水商売自体が国が率先する融資の枠からも外されていたんです。性風俗は今でも除外されています。でも、そういう排除は今に始まったことではなくて。普段から「ホストだから」という色眼鏡で見られるという事には慣れていますよね。だから、我々の業界に限らず、コロナ禍に起きている事というのは普段の社会の問題が顕在化してるだけのことだと思っています。急に僕たちばかり責められているという風には思っていません。業界の人間たちもそれに対してものすごくナイーブになっているわけではなく、結構、逞しく生きてますね、みんな。 辻 その、精神面ではそうかもしれないけど、具体的に新宿の夜の街からこう感染者が増えているという事に対してはどう思っているの? 手塚 それは本当に真摯に受け止めています。5月末に東京都が6月1日から自粛解除に向けてステップ1、2、3というのを発表したんですね。ステップによって自粛解除をしていくというものなのですが、そのステップ1、2、3にホストクラブが入ってなかったんですよ。だから、いつから営業再開できるという目処が立てられなくて、それで、6月1日からどこのホストクラブもキャバクラも営業再開しました。中には5月も営業している店があって、キャバ嬢とホストに感染者が出ていたようなんですけど、休業要請の状況で感染者が出てもどこの店で働いているかや、濃厚接触者も答えてくれなかったらしいんです。でも、保健所や行政からすると、営業する、しないの強制力はもともとないので、感染経路を追えないことが一番の問題でもありました。それで、僕のところに新宿区長から電話があって、そういう現状があることを説明され、区長曰く、「自分はホストとか、ホストクラブのことがよくわからない���ら、一度相談させて欲しい」と言われて、6月2日に区長に会いに行ってきました。 辻 え? いきなり新宿区長から電話がかかってきて、教えてほしい、と言われたわけですね。そのことははじめて知った。どこにも記事になってないですね。 手塚 ええ。区長はそこで、「我々は新宿区民の健康を第一に考えている、取り締まることが我々の役目ではないし、補償のない中で、やめろとも言えない。ただ、感染拡大、2次感染を封じ込めていくことがとても大切だ」とおっしゃられて、さらに「都知事やマスコミが『夜の街、夜の街』と連呼するけれども、我々は決して敵ではないので一緒に現実的な落とし所を模索しましょう」とも言われました。ただ、僕としてはそれを業界内に伝えたところでその時は都知事の発言が続いていたので、みんな行政というものは一括りに自分たちを除外する人間だと思って信じてはくれないだろうな、と思ったのです。ならば、「それを直接区長自身の言葉でホストなどの事業者たちに言っていただけませんか」と頼みました。「僕が区役所にできるだけ多くの関係者、実力者を連れていけるよう努力するので、区長が今話してくれたことを直接彼らにぶつけて話してください」とお願いして、それを区長が受け入れてくれたので、翌日の6月3日と4日の夕方に時間を空けてもらって、事業者を20人ずつくらい連れて行きました。 辻 手塚さん、それ、初めて知りました。なんか、日本のメディアが伝えている記事だけを斜め読みしていると、ホストの連中が何もしないで、ただただ客と大騒ぎして感染を拡大させて、対策もとってない、みたいにしか、読めない。話しをきちんと聞こうとして連絡をする区長もまっとうだけど、手塚さん、それにこたえて二日間で40人ものホストやキャバクラの関係者を区役所に連れていく、当たり前のことなんだろうけど、実際に人々に説明し説得して、区長に会いに行こうよ、というのは労力のいる行動です。 手塚 で、そこで、僕らは、それぞれこの間、ずっと疑問に思っていたこととか、都知事に対する愚痴なんかをぶつけたんですけど、それに対して区長も保健所の人もしっかり丁寧に対応してくれて、協力して一緒にやっていきましょう、という事になったんです。 辻 保健所の方もいたんですね 手塚 はい。その話し合いの結果、一人でも陽性者が出たら、保健所に連絡をして、集団検査を受けるという流れが整いました。区長を信頼したので、その後、率先して集団検査をやることになります。そうしたら、意外に陽性者がたくさん出て、数字が増えていったんですね。 辻 なるほど。新宿区とホストの人たちが手を組んで、そこまで言われるなら一生懸命PCR検査をやって対処していく…、フランスなどがロックダウン中にやってきたのと同じ方法、その時点で取り組まれていたということか…。ということは、歌舞伎町のホスト業界は、PCR検査を積極的にやる、やっているところを掘り下げてるから陽性者がたくさん出ているという状況が出来たわけですね。 手塚 そうですね。やり方は真っ当な方法だと思うんです。でも、だから、6月の初旬は他の地域では減っているのに、なぜか新宿区だけが増えていくという状況になってしまったわけです。これだけ出るならやっぱり問題あるよねって僕たちも思ったんですけど、理由はわからなくて。区長と話し合いも、もっと続けたいということになり、1時間でも、30分でもいいから、時間を見つけて話し合いを継続していこうということになりました。感染症というのは一人ひとりの意識の問題だから、一人でも多くの人の感染症への意識を上げていくことが大事なわけで。その流れがあって、ホストクラブだけでなく、他のキャバクラや飲食店とかも含めて、6月18日に「新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会」というのを立ち上げました。その後も小さな勉強会のようなものを続けていて、感染者が減らない状況がなぜか、について皆で考えました。クラスターを出した店のオーナーだとか、厚労省の人が来たり、感染症研究所の人が来て、状況を説明してなぜクラスターが起こったのかというのを検証するために店を見学したりもして、原因究明をしていったわけですね。だから、新しい感染者が出ている事に対して当事者たちもびびってるし、どうにかして出さないように、と気をつけようと勉強していたわけです。ところがです。ただ、そうやって行政に協力していくことが風潮としては裏目に出ることになっていきます。ぼくらが積極的に検査を受け、その発表にも協力するから、夜の街ばかりが浮き彫りになってしまったのです。当然、歌舞伎町の関係者たちの中では「誠意をもって、こうやって協力したことがマイナスになった」という空気が生まれることになるわけです。 辻 知らなかった。でも、それは残念な流れだね。手塚さん、板挟みになりませんでしたか? しかし、あなたたちが積極的にPCR検査をやり、勉強会を開き、業界内で、感染をふやさないよう努力していなければ、逆を言えば、今どころの騒ぎではなかったかもしれない、もっともっと恐ろしいことが起きていたかもしれないのに…。 手塚 行政やメディアに対しても、僕たちの業界は誰一人、自分たちは悪くないとは一言も言っていないし、感染者が出てしまった以上、その状況をどうやって防いでいくのか、どうやって感染拡大させないのか、予防していくのかということを、真剣に考えていくしかないとみんな思っています。ただ、出てしまった事に対しても反省点もあるわけで、良いとか悪いとかだけじゃなくて、この社会全体を考えて、今後感染を拡大させないためには、メディアが「陽性者を叩く」ということをしてしまったら、ますます検査もできないし、名乗り出られない風潮になっていくと思うんですよね。現実問題として、経済的な理由で会社を止めることの出来ない中小企業もあるだろうし、もし陽性者が出ても取引先に伝えられない会社だって出てきてしまうのではないかと。今のホストクラブのように言われたら困っちゃうし・・・なんていうのは、どの業界でも思うと思います。ウイルスが別に職種を選ぶわけでも、時間帯を選ぶわけでも、ましてや地域を選ぶわけでもないじゃないですか。そもそも感染症って人と人との接触、主に飛沫で感染するわけで、そこをみんなが気をつけるという問題なのに、都知事やメディアの人たちが地域や職種を名指しすることはますますみんなの知識を遠ざけてしまうのではないかと思うんですよ。それをメディアの人には伝えているつもりなんですけど、���ンタビュー受けた記事のタイトルが「差別しないで」みたいな言い方にされていて、がっかりしました。そんなこと決して言ってないし、自分たちがやってきたことを棚に上げるつもりもないし、事実を受け止めて、それからどうやっていくか真摯にやっていくしかないと思っているのが現状なのに。 辻 今日はじめて、手塚さんとはこうやって深く話しをさせてもらっているけれど、あなたたちがそんなに努力して、問題を解決しようとしてきたこと、誰も知らないんじゃないのかな。「差別しないで」なんて一切言ってないのに、そう書かれちゃったんですね? 手塚 大雑把に対立させるような言い方をするタイトルですよね。そういうマスコミの分断させるような仕掛けってバズるじゃないですか、そういう報道の仕方が、逆に、感染症の防止を遠ざけている、とぼくは思いました。 辻 たしかに。メディアの飛びつき方が裏目に出て、誰もが「感染しているのはまずい」という構図が生まれるという事だよね。自分たちの業界はつぶされないように、黙っていた方が無難だな、と思うところがたくさん出てしまった可能性もある。メディアの飛びつき方のせいで、そのほか大勢の問題箇所を裏に隠してしまったもしれない、ということだね。言いたくても、手を上げられない風潮ができてしまった。 手塚 そうなっちゃうんじゃないかって思います。ホストクラブで働いている人たちも、これだけ言われるとホストクラブ内では気を付けるように当然なりますよね。マスクもちゃんとしてるし、かなり早い段階からホストクラブもキャバクラも危ないってことを自覚してるんで、行政が出しているガイドラインなんかより全然レベルの高い予防対策をしています。 辻 予防対策、それをちょっと教えてもらえますか? 手塚 例えば、最初の頃ってガイドラインが出た時に、自分たちの店がやってる予防対策の方が全然レベルが高くて行政や保健所が驚くくらいだったんです。例えばうちは、入り口で足の裏を消毒させて、換気、検温、物理的にできることは全部やってると思いますね。 辻 僕が読んだ記事ではシャンパンコールとか、回し飲みとか、体に触れ合うとか、キスとか、その辺はどうなんですか? 手塚 シャンパンコールというのは祭ばやしみたいなものなので、みんなが騒ぐので飛沫は飛ぶので感染の確率は高いと思うんです。だから、もう早い段階からほとんどのクラブがやってないと思います。回し飲みもとっくにやってないですね。触ったりキスをしたりは普段からお店の中でそんなにないです。手を握ったりとかは今の時点でどれくらいあるかはわからないですが、消毒とかは徹底してますので。それに、ホストクラブってもともと50坪くらいのところにホスト20人が平均なんです。お客さんが10人入ると、だいたい2対1くらいになるのでそれがちょうどいいくらいなんですね。考えると、50坪���30人って全然蜜じゃないんです。飲食店に比べると全然蜜じゃないです。しかも、その10人のお客様とは連絡先を交換するので感染経路は絶対辿ることができるんですよね。だから、もし、感染が出たとしても追うことができる。集団PCR検査にも応じるし、 辻 そうか、お客さんたちはほぼ常連だし、ホストさんたちが連絡先を交換しているし、追跡が出来るんだ。50坪って、教室二つとか三つくらい、あるわけで、うちの子の学校は一クラス40人で、よっぽど密ですね…。で、今現在は陽性者の数は減ったんですか? 手塚 今は東京全体ですごく増えてるので、新宿区も増えてると思いますね。歌舞伎町も増えてるかもしれないですね。 辻 僕なんかは歳が歳だし、しかも、超神経質なので、バーに行くことさえも怖いと思うタイプなんですけど、皆さんはどんな意識なんでしょう。 手塚 おそらく、辻さんのように警戒心の高い人、経済至上主義でコロナなんてただの風邪だと言っている人たち、どれくらい予防すれば大丈夫なのかなと悩んでいる人たち、大きく分けると3種類がいると思うんです。夜の街で働いている人たちの中でもその比率は変わらないと思います。繁華街の魅力って刹那的な一瞬の酩酊だとか、社会で理性的に生きている時間から逸脱した場所である価値だと思うんです。 辻 非日常のね。 手塚 なので、繁華街にやって来て、人は、明日のことを考えて酒を呑まない。昨日のことも明日のことも忘れて、自分が何者かなんて衣を脱いで、ある意味裸になってただの一人の自分でいられる場所だからみんな行くんだと思うんです。だからそもそも、繁華街に集まる人たちというのは、苦しい日々を忘れたくて、明日のことを考えない人が多いとは思います。 辻 ホストクラブに来る人っていうのはキャバクラで働いている人が多いって聞いたことがあるんですけど? 手塚 うーん、そうじゃなくなってたんです。キャバクラはホストクラブと営業時間が同じなのでなかなか来にくいですよね。ただ、比率は昔に比べると一般化して、水商売、風俗以外のお客さんも増えたと思います。やはりこの状況では全然来なくなってると思いますけど。 辻 一般の方は来てる? 手塚 はい。だけど、その一般の方が来る比率の多い店は経営が苦しいですね。うちもその比率が多い方なので結構くらってる方だと思います。 辻 経営のこと聞くのは失礼かもしれませんが、今経営状況っていうのはコロナ禍の前と比べてどのくらいですか? 手塚 半分くらいじゃないですかね。6月が半分弱くらい。 辻 もちろん、補償や応援もないわけですよね。 手塚 ただ、銀行融資が下りるようになったので、それは僕らにとっては大きいかなと。経営的に難しいのは僕らの業界に限ってるわけではないので、あまりそこはしょうがないかなと。 辻 融資ってでも返さなきゃいけないよね。借りるけれども利子が安くなるだけで、返さないといけないのは大変じゃない? 手塚 もともと借り入れができない業種だったので、僕的には助かっています。 辻 今後、コロナが続くとしたら、感染者が増えている現状も含め、どういうビジョンでやっていこうと思っていますか?予防対策についても聞きたいです。 手塚 予防は行政が出している情報を聞いて、感染リスクの高くない人と人との接触方法がある程度浸透してくると思うんです。 辻 ホストクラブ内での工夫とかあるのかな。接客の方法を変えるとか、ほら、手塚さんは歌舞伎町で句会など開催しているし…。 手塚 それはないです。 辻 ないか。それはお客さん求めてないか。 手塚 ホストクラブとか水商売って、もともと社会に足りない要素を補うっていう場所だと思うんです。日常が息苦しいから逸脱したい。働いている側からすると、ちゃんとした家庭環境で育たなかった人たち行き場のない人も受け入れる職場なんですよ。社会のちょっと外にありながら、社会の足りない要素を補完する場所だと思ってください。自分たちが新しく作り出してイノベーションしていくぞっていう想いっていうのは��本的にないですね。これからどういう風に社会が変わっていくのか、人と人との繋がりがよくなって、温もりがあったり、昔の町屋みたいな感じに社会がなっていけばホストクラブやキャバクラの必要はなくなるかもしれないし。不倫や浮気が堂々とできるようになれば秘匿性が担保されやすい夜の商売はいらなくなるかもしれないし。僕たちが新しいことをイノベーションしているのではなく、現代における日本だと人と人との、肩書きをなくした繋がりとかが希薄になってるからホストクラブなんかが重宝されているし、女性と男性の男女格差があって、女性の虐げられている現実があるから息抜きのためにホストクラブが流行るとか、社会がどう変化するかによって僕たちも変化していくしかないかなと思ってます。 辻 なるほど、よくわかります。では、角度を変えて聞くけど、手塚マキという人間がホストとしてやっていることの夢というか、ホストの誇りを持っていることとかそういうのはありますか。 手塚 難しいですね。ずっとホストやってきてるんで、でも、やはり繁華街にはいい奴が多いです。そいつらと一緒に生きていきたいと思っています。最初からどうせホストだからという見られ方をするので、色眼鏡には慣れているんで、そんなに着飾らないですね。生き方とか発言に対して、自分を大きく見せる必要がないんですよね。ある意味、人を見る時に職業や年齢で人を見ないし、人を判断しない。とにかく、今、一緒にいて楽しい時間を過ごすという事にみんなたけてるんですよ。だから、なんて言うんでしょうね、みんな、めちゃくちゃ気のいいやつらなんです。そういう人間が増えること、そうやって生きることは閉塞的な現代社会にとっても大事なことだとは思っています。 辻 なるほど。ぼくはあなたたちの話しを聞いて、こうやって書くことしかできないけど、手塚さんたちが歌舞伎町の中で行動をしていたことはよくわかりました。ホストクラブの経営者として、若いホストたちに思うことは? 手塚 僕はずっとホストの教育というものに力を入れてきたので、10代後半の子とかも雇っていたし、その子たちの人生の責任を感じて、ちゃんと教育をしなきゃいけないというのが僕の20代後半のときの水商売で生きていこうと思ったきっかけでもあったんです。その時に、座学で何かをするというよりも、彼らは気のいい奴らなので、そこを伸ばすべきだと思って、お客さんが泣いてる時に一緒に泣けて、嬉しい時には一緒に喜べる、感情の幅を広げる事、彼らはそこの部分がすごく長けているのでそこを伸ばして欲しい。それを伸ばすにはやはり本を読んで映画を見る事だと思ったので、他人に対して想像力を働かせられる事というのが大事で、小説や映画でいろんな人の人生にシンクロしていくというのが良い事だと言ってきました。だけど、現実、やっぱり彼らそんな本は読まないですよね。そこで、ぼくは歌舞伎町に本屋を出したことがあって。 辻 知ってる。歌舞伎町のど真ん中に文学を売る店が出来たって、誰かに聞いたことがある。あれ、手塚さんだったのか。 手塚 ええ。で、本屋があれば、みんな本に関心持ってくれるかな、と思って。ホストたちに本を読ませる方法を考えたんですよね。詩集とか短歌とか短いものなら読むんじゃないか、と。その辺を重点的において、ホストって、会話を構築していくことをしないんですよね。飲み屋って瞬発的な会話を繰り返すだけじゃないですか。細切れでどんどん話を進めるので、飲み屋で「つまり」なんて接続詞を聞くことなんてないんですよ。意外に短歌って向いてるのかなと思ったんです。 辻 面白いね、そうか、「つまり」って、理屈が次に続かないと使うことのない言葉だけものね。気づかなかった。そういう観点で「つまり」について論じられたのははじめてだよ。あ、昔そういう映画を見たことを思い出しました。ニューヨークの郊外の暴力事件が頻発する不良のたまり場みたいな学校で、教師たちが赴任したがらない、そういう舞台に1人の情熱ある教師がやってきてね、あまりに子供たちが本を読まないから、わざとポルノを読ませるんです。すると子供たちは興奮して全員が読書の中に没頭する。その中の一人が、ある一節で感動をして、「この文章、綺麗だ」と呟く場面があって、その人間の本質をついた映画のことを思い出した。 手塚 それは面白いですね。彼らは自信がないんですよ。例えば、夜の業界の人が今回のコロナ問題でなぜ発信しないかというと、その言葉自体を持ち合わせていないんですよ。ホストたちだって、俺たちは頑張ってる、一生懸命予防対やってると訴えたい。でも、言葉が足りない。学がない。だからメディアに書かれたい放題になり、言で勝てないから、黙ってしまう。そうすると、世の中は全部、ホストクラブのせいにする。スケープゴートです。 辻 そして君たちは自分たちの非も最初からオープンに認めて、協力してきた。でも、その取り組みは誰もみてくれない、そういうことですね? 手塚 はい。今は流れが良くないですね。ちょっと開き直りではないけど、感染を防ごうと一生懸命にやっていた最初の頃の気力が、次第に、メディアの取り上げられ方のせいで、ホストたちの本来のイージーな部分が出てしまって、なら、しょうがないな、どうせ俺らにはなんもできない、みたいな空気感に、これはよくないです。あんなに頑張っていたのに、メディアがどう取り上げるかというのは重要だと思います。 辻 いくら手塚くんが一人頑張っても全員の意思を束ねることは難しいですからね。でも、何かがぼくには伝わりました。インタビューの前にネットで調べていたら、短歌集を出されたんですね。※「ホスト万葉集」 手塚 ウイルスは人を選びませんから、そこを賛否両論させているのはメディアだと思うので。ホスト万葉集がいいタイミングで出たのは、ホストというイメージがあるんだけど、コレラやペストが流行った時だって、不道徳な人間がかかる病気だと言われて、全く同じことが今起きてると思うんですよ。 辻 なるほど、不道徳な奴らだから、あいつら叩け、ということなんだね。 手塚 ホスト=不道徳、不道徳だから感染するというような流れにメディアがしているというのは寂しいですね。ホストって、歌舞伎町だけで7000人くらいいるみたいなんですけど、7000人が同じわけないじゃないですか。7000人に1時間ずつインタビューしても大したこと言えないと思うんですけど、しかし、なぜか短歌で、31字で言ってごらんとやらせてみると、いいこと言ったりするんです。若い子たち、短歌を通して、今、歌舞伎町で人間を学んでいるんですよ。流れ流れてこの歌舞伎町に辿り着いた子たち、彼らは歌会で素晴らしい歌を作っています。ぼくらの声にも、耳を傾けてもらいたいです。 posted by 辻 仁成
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(5月31日まで開催中)【フェア】人から紐解くiPS細胞
代官山 蔦屋書店 営業時間について 5月11日(水)~当面の間 11:00~19:00
■代官山 蔦屋書店ご入店に関して ・1号館2階 映像フロアでのレンタル対象商品は「新作のみ」とさせていただきます。 ・3号館2階 音���フロアはご利用いただけません。 ※お客様およびスタッフ同士の距離感を十分に取れる空間の確保・維持のため、入場制限を設ける場合がございます。 その場合は整理券を配布いたしますので、ご案内の際は指示に従ってくださいますようお願い申し上げます。 ※大変恐れ入りますが、マスクを着用していないお客様のご入店はお断りしております。 ※休店日や営業時間、当日のご案内方法は予告なく変更となる場合がございます
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iPS細胞研究所所長の山中伸弥さんをはじめとした研究者の方々や、京都大学総合博物館で行われる特別展「iPS細胞、軌跡と未来―こだわりの研究所を大解剖―」の関係者の皆様が、ご自身の人生で現在に至るまでに「刺激を受けた本」の数々を紹介教えて下さいました。 それぞれコメントも頂いておりますので、これが皆様にも刺激となれば嬉しいです。
———- 京都大学 iPS細胞研究所 所長 山中伸弥
『宇宙英雄ローダン・シリーズ』K・H・シェール他(著)ハヤカワ文庫SF 子どもの頃、夢中になって読んでいました。科学の力で問題を解決していく登場人物にあこがれたのが、今の仕事の原点かもしれません。日本語版が600巻を超えた今でも続きが出ている人気作です。
『星新一のショートショート』 環境問題、人口増など現代にも通じる社会問題に鋭く切り込んだ作品が多く、読んでいて刺激になります。
『仕事は楽しいかね?』デイル・ドーテン(著)きこ書房 アメリカ留学から帰国後、仕事に悩んでいたときに読んだ本です。思うように研究が進められず、研究を続けるかどうか悩んでいた私に、仕事を楽しむことを思い出させてくれました。
『FACTFULNESS』ハンス・ロスリング他(著)日経BP 科学者にとって、自分の偏見を捨て、データと真剣に向き合うことは非常に重要です。これは科学者以外の方にも言えることだと思います。この本は、世界のいろいろな事象を思い込みに惑わされずに見つめる訓練にとても役立つと思います。
『理不尽に勝つ』平尾誠二(著)PHP研究所 仕事をしていると、理不尽な目にあうことはたくさんあります。そんなときに手に取る本です。著者の平尾誠二さん(故人)とは友人として深い付き合いがあり、仕事の進め方やリーダーシップについて、多くを教えてもらいました。この本は、彼から教わったことを思い出させてくれます。
———- 京都大学 iPS細胞研究所 所長室 中内彩香
『阪急電車』有川浩(著)幻冬舎文庫 片道わずか約15分という阪急今津線の乗客の人間模様が優しいタッチで描かれ、映画化もされた大ヒット小説。人にはみな、それぞれが主役の人生のドラマがあるという当たり前なことにふと気づかされると同時に、(誤解を恐れずに言うと)「人って悪くないな」と思わされます。人間関係に少し疲れたときに読むと、ほっこり温かな気持ちになれる一冊です。
『僕たちの戦争』萩原浩(著)双葉文庫 何の接点もない戦時中の少年と“今どき”の少年が、ひょんなことからタイムスリップして互いの時代を生きる様子を描いたフィクション小説。背伸びしない、少年の目線で当時を想像しながら本の世界に没入し、現実世界に戻った後も、当時の人が急に今の私たちの日常に迷い込んでくるとこの世界はどう見えるのだろうと想像を膨らませました。当時を懸命に生きてきた方たちのおかげで今があるということを改めて考えさせられました。
『チーズはどこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン(著)扶桑社 いつから変化を恐れ、前に踏み出すのをためらうようになってしまったのだろう。常に起きる変化にどう適応するかは自分の考え方次第。物事をシンプルに捉え(自分で勝手に複雑化しない!)、柔軟に行動し、冒険を楽しむ。「新しいチーズ」探しの旅を始める勇気をこの本からもらいました。心が弱くなる度に読み返すと背中を押してくれる、私の良き伴走者です。
『Newtonニュートン』ニュートンプレス 親が愛読していたこともあり、物心がついた頃にはページいっぱいに広がる鮮やかなビジュアルに惹かれて、わけもわからずページをめくっていました。今思えば、それが知らず知らずのうちにサイエンスに興味をもつきっかけになったように思います。読者を「追いていかない」工夫が凝らされ、また号のテーマによらない最新の科学情報も得られるので、おすすめです。
『SNOOPY COMIC SELECTION』チャールズ・M・シュルツ(著)角川文庫 1950年から描かれ、スヌーピーをはじめ愛くるしいキャラクターが人気の漫画。ほのぼのとしたやりとりに心を癒されるときもあれば、子どもの他愛のない一言が、大人が目を背けがちな真理をついていてハッと気づかされるときもあります。読後の爽快感がたまらず、休日の午前に読みたくなる作品がたくさんあります。
———- 京都大学 iPS細胞研究所 臨床応用研究部門 准教授 池谷真
『神様からの宿題』山本育海他(著)ポプラ社 私たちの研究室では、進行性骨化性線維異形成症という筋肉組織中に骨ができる難病の研究に取り組んでいます。この本は、患者である山本育海君と、そのお母さんの手記です。患者さんとご家族が抱える苦悩���葛藤、決意などの思いが込められています。毎日を頑張って生きようという気持ちになります。
『細胞の分子生物学』ブル-ス・アルバ-ツ他(著)ニュートンプレス ミクロ系生物学が網羅されている、大学レベルの教科書です。大学合格が決まった後、すぐに購入しました。当時、第2版で、現在は第6版になっています。時に読本として、教科書として、辞書として、そして枕として大活躍しました。
『最強マフィアの仕事術』 マイケル・フランゼーゼ他(著)ディスカヴァー・トゥエンティワン 実際に裏社会で成功を収めた著者が、仕事のやり方を経験に基づいて書いた本だそうです。『マフィア』の法則ですが、現実社会に通じる内容が数多く含まれています。思わずニヤッとしてしまうような箇所もあり、心が疲れた時に半分娯楽として読むとちょうど良いかと思います。
『ブラック・ジャック』手塚治虫(著)講談社 医学に関心がある漫画好きの方なら、一度は読んだことがあるのではないでしょうか。法外な治療費を請求するなど理不尽に思える内容もありますが、治療不可能と思える患者を一人の天才外科医が治していく姿に憧れました。
『ドラえもん』藤子・F・不二雄(著)小学館 あんなことやこんなことを、夢の道具で実現してくれるドラえもん。何より、その発想の自由さに、子供心をくすぐられました。ただ同時に、サボった分は後から自分でやらないといけないという人生訓も教わりました。
———- 京都大学 iPS細胞研究所 未来生命科学開拓部門 講師 中川誠人
『ぼくらの七日間戦争』宗田理(著)角川文庫 中学生が大人の言いなりにならないために一致団結して向かい合う青春ストーリー。テンポがよく、ワクワクしながら一気に読んだ覚えがあります。秘密基地などは誰もが幼い頃にあこがれたのではないかと思います。本の終わりも痛快・壮快で良く覚えています。映画にもなりましたね。純粋に楽しめる本だと思います。
『三国志』横山光輝(著)潮出版社 最初に横山光輝さんの漫画から三国志の世界に入りました。様々な登場人物がそれぞれの信念を持って中国統一に向けて戦います。武力だけでなく知力、政治力、一番は人力(魅力)に優れている事が重要だと感じました。そういう人の周りには優れた人が集まり大きな力となるのだと思います。小説は数種類読みましたが、書き手によって内容や登場人物の性格が違っているのが面白かったです。個人的には劉備・関羽・張飛の義兄弟の絆にあこがれます。
『ザ・ゴール』エリヤフ・M・ゴ-ルドラット(著)ダイヤモンド社 ストーリー仕立てで、製造現場の生産管理の手法「制約条件の理論(Theory of Constraints)」を易しく学ぶことができる本。研究には関係無さそうであるが、ラボマネージメントの観点から非常に参考になりました。考え方によって様々な状況に対応できる理論になり得るのではないかと感じました。
『英語は3語で伝わります』中山裕木子(著)ダイヤモンド社 初心者でも、なんとなく英語を勉強してきた人でも参考になるのではないかと思う。いかにシンプルに英語で表現できるかを学べる。英語を難しく考えがちな思考を変えてくれる良本と思います。
『マイケル・ジョーダン物語』ボブ・グリーン(著)集英社 引退した今もなおバスケットボール界の神様と言われているマイケルジョーダン(MJ)の伝記。コート上での神様MJの圧倒的な支配力、そして人間MJの比較をうまくまとめた本。超一流の人には何か共通するものがあるのだろうと感じた。
『細胞の分子生物学』ブル-ス・アルバ-ツ他(著)ニュートンプレス 通称「セル」と呼ばれる、生物学の基礎教本。最初はその重さにやられてしまいますが、制覇した時の達成感は忘れられません。生物学の研究を志すなら、要点をまとめたエッセンシャル本もありますが、是非「セル」を読んでください!筋トレにもなります(笑)
———- 京都大学 iPS細胞研究所 国際広報室 和田濵裕之
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ(著)ハヤカワepi文庫 幹細胞を使った再生医療に関係する仕事をしている者として、とても刺激になりました。ノーベル文学賞受賞で話題にもなりました。どういう未来が私達にとって良いのか、考える際の参考になると思います。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹(著)新潮文庫 村上春樹さんの作品はどれも好きですが、特に印象に残っているのがこの作品。読むのにとても頭を使いました。こんなに頭を使ってしんどい思いをしながら読んだ作品も珍しいですが、しんどくても次を読みたいと思わせる魅力があります。科学的コミュニケーションにもそうした魅力をうまく持たせたいです。
『パラサイト・イヴ』瀬名秀明(著)新潮文庫 科学コミュニケーションを行う上で、科学に興味のない人にどうやって科学的な内容を伝えたらいいのかと悩む中で参考になった一冊。物語の中に科学を散りばめることで、より多くの人にアプローチできるのではないかと思うきっかけとなりました。
『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス(著)ハヤカワ文庫NV 刻々と変わっていく文章の書き方が、日々変化している主人公の知能を反映していて、初めて読んだ高校生のときには衝撃を受けました。時が経過して、アルツハイマー病の患者さんの病気が進行していく姿にも共通するように感じ、改めて読み直したいと思った一冊です。
『ルリボシカミキリの青』福岡伸一(著)文春文庫 大学3回生の時に学生実験で数週間だけ指導をしていただいた福岡伸一先生。雑談の中にあふれる知識に魅了され、4回生の研究室配属では福岡先生の研究室に入りたいと思いました。残念ながら他大学へ移られてしまい、念願は叶いませんでしたが、あの時に感じた魅力、科学コミュニケーションにとって大事なことがこの本には現れているように思います。
『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス(著)ハヤカワ文庫NV 刻々と変わっていく文章の書き方が、日々変化している主人公の知能を反映していて、初めて読んだ高校生のときには衝撃を受けました。時が経過して、アルツハイマー病の患者さんの病気が進行していく姿にも共通するように感じ、改めて読み直したいと思った一冊です。
『銀河英雄伝説シリーズ』田中芳樹/藤崎竜(著)集英社 舞台は宇宙ですが、歴史ものの小説のような作品。世界には様々な価値観があり、いずれも正しく尊重されるべきであることを強く意識するきっかけとなりました。
———- 京都大学 iPS細胞研究所 国際広報室 志田あやか
『松風の門』山本周五郎(著)新潮文庫 中3の国語のテストで収録作『鼓くらべ』に出会い、すぐに図書館へ走ったのを覚えています。自分の信念ではなく、人にどう見られるかを基準に行動してしまいそうになったときに読む本。
『壬生義士伝』浅田次郎(著)文春文庫 吉村貫一郎という新選組隊士が主人公。「お国のため」が第一だった武家社会を背景に、自分の軸を持って生きるというのはどういうことかを教えてくれる本。
『どうなってるのこうなってるの』鈴木まもる(著)金の星社 父に毎晩読み聞かせをしてもらって育ちましたが、リピート率No.1はこ��本でした。「どうなってるの」で十分タメてから「こうなってるの!」と進むのがコツです。
『脳死・臓器移植の本当の話』小松美彦(著)PHP研究所 著者の小松氏は、大学に入って最初の講義の講師でした。「私を含め、他人が言うことを検証し建設的に批判できるようになれ」と言われたのが記憶に残っています。この本は、小松氏自身がそれを実践した著作。脳死のとらえ方に新しい一石を投じてくれるはずです。
『完璧じゃない、あたしたち』王谷晶(著)ポプラ文庫 あたりまえのことなんですが、男との出会いだけが、女にとっての「特別」であるはずがないのです。恋愛、友情、尊敬、女同士のいろいろを描いた短編集。
———- 京都大学 情報環境機構/学術情報メディアセンター 助教 元木環
『観る―生命誌年刊号Vol.45~48』中村桂子(著)新曜社 中3の国語のテストで収録作『鼓くらべ』に出会い、すぐに図書館へ走ったのを覚えています。自分の信念ではなく、人にどう見られるかを基準に行動してしまいそうになったときに読む本。
『壬生義士伝』浅田次郎(著)文春文庫 JT生命誌研究館の季刊冊子が年に一度まとめて発刊されるうちの一冊。研究者である編者が様々な分野の専門家と繰り広げる対話の連載や各種記事が、生命科学関連の研究を非専門家向けに、丁寧なテキストとビジュアル表現で伝達されており、研究を伝える時の態度や工夫が感じられるのが楽しい。この号は、自分が大学で、研究を対象にデザインをし出した頃にとても参考になった。
『図解力アップドリル』『[動く]図解力アップドリル』原田泰(著)ボーンデジタル この2冊のシリーズは、「読めばすぐできるような」デザインマニュアルだと思い手に取ると、期待を裏切られる。タイトルやぱっと見からではわからないが、知識や情報、あるいは経験を「視覚的に表現し、伝達する」ことの本質を、頭と身体を使い、実践的に掴んでいく��めの道しるべとなる本になっている。デザイナーだけでなく、科学を対象とするデザインに関わる人にもとても参考になるし、続編の「動く」の方は、映像作成の考え方の基礎にもなる内容で秀逸。
『患者はだれでも物語る』リサ・サンダース(著)ゆみる出版 CiRA展とは別で展示の準備中に出会った先生からいただき、とても面白かった本。医師が患者の問診や診察でどのように診断をしていくかが物語として描かれている。デザイナーが、制作依頼を受けて、相談、制作していくデザインプロセスとも通じるところがあることが興味深い。
『デザインに哲学は必要か』古賀徹 (著)武蔵野美術出版局 デザインの実践者かつ教育者である著者らによる論考がまとめられており、デザインの裏側にある考えを想像する手がかりになる本。実践者が自ら「デザインとは何か」と問い、表現している言葉に共感を覚える箇所が多数ある。CiRA展に関わったデザイナーたちは確かに、(うまく言語化できていなかったとしても)フレキシブルでかつ一貫した考え方を持って、制作に携わっていたのだ、と想像してもらえるかも。
『優しさごっこ』今江祥智(著)理論社 私が紹介するまでもない有名な小説であるが、小学生の頃以来、時々読み返す本。いつも関西(京都?)の言葉で綴られる光景やモノローグや会話の表現、時々出てくる食べ物の描かれ方に引き込まれるが、タイミングによって、娘、親、別の登場人物など、別の視点で読んでいる自分と、行間や背景に想像できる範囲が変わっている自分に気がつかされる。装幀や挿絵(初版は長新太さんによるもの)を含めたブックデザインに興味を持つきっかけとなった一冊でもある。
『アイデア No.355』アイデア編集部(編)誠文堂新光社 もし古本でも手に入るなら、「《特集2》奥村昭夫と日常」のページをみてほしい。CiRAマークの相談を受けブラッシュアップした、グラフィックデザイナー(当時京大メディアセンターの客員教授であった)奥村昭夫氏のデザインに対する態度、大学の中の様々な仕事の中でCiRAマークの制作に関わることになった様子に触れることができる。
『美術館は眠らない』岩渕潤子(著)朝日新聞社 大学生の頃、授業中ある先生から「美術館に興味があるならこれを読んでみたら」と紹介され出会った本。筆者がアメリカの美術館での研修員時代の体験談を軸に、アメリカでの美術館を支える組織、社会のあり方が紹介されている。今とは時代背景は異なるが、美術館や博物館を運営する(もちろん展示を行うにも)仕事は多様な専門性があって成立していること、国によって異なる歴史や社会の仕組みが、美術館や博物館にもとても影響をすることを教えられた一冊。感染症の関係で、美術館や博物館にまつわる社会の仕組みも再編されるのではという目で読むこともできる。
京都大学総合博物館 准教授 塩瀬隆之 『ちいさな��いさな王様』アクセル・ハッケ他(著)講談社 わたしたちの国と人生が真逆で、たくさんの知識や先入観をそぎ落とし、どんどん好奇心あふれ、いたずら心であふれる最期を迎える国の王様の話。「可能性で埋め尽くされた想像の毎日を捨て、なぜ斯くもつまらない一つの正解だけを追う日々を生き急ぐのか」と王様にわたしたちの社会が笑われている。
『エンデの遺言』河邑厚徳(著)講談社+α文庫 ファンタジー童話『モモ』や『はてしない物語』で知られるミヒャエル・エンデの晩年の関心は、「お金を根源から問い直すこと」。お金がお金を生む投機的な世界に心を奪われた現代社会を風刺し、思想家シルビオ・ゲゼルの「老化するお金」を研究した。『モモ』の世界に登場する時間貯蓄銀行の灰色男は、あくせく働きすぎの現代社会を40年も昔から見透かしていた。
『木を見る西洋人 森を見る東洋人』リチャ-ド・E・ニスベット(著)ダイヤモンド社 問題を細分化する西洋流の要素還元的なモノの見方に対して、全体の調和を保とうとする東洋流のモノの見方こそが大切で、どちらかに優劣をつけようというのではない。大局観を失った近視眼的なモノの見方を揶揄する言葉であるが、それが心理的な差異にとどまらず、経済、法といった社会制度の好み、宗教観にまで影響を及ぼしていると指摘する。
『不実な美女か貞淑な醜女か』米原万里(著)新潮文庫 ロシア語通訳の米原万里が、要人通訳などにおいて意識した技術と視点を紹介する本。見栄えはよいが中身を伴わない文章と、見栄えが悪くも中身を正確にとらえた文章、使いこなす文章は常にその間を揺れ動いている。翻訳に限らず、あらゆる言葉の表現をするうえで、悩ましくも筋の通った考え方を示す。文章そのものも明解で極めて参考になる。
『バーバパパのがっこう』A・チゾン/T・テイラー(著)講談社 学校を舞台にしたバーバパパシリーズ。監視を強める学校に反発する個性豊かな子どもたちに手をやく大人。見かねたバーバファミリーが、ダンス好きな子、絵が好きな子、メカが好きな子それぞれの個性にあった学びをとどける。興味をもったところに、学校の数学の先生がかえってきて一緒に教え、結果として質の高い学びを得る物語。監視を強める学校教育への警鐘と言える。
———- 特別展「iPS細胞、軌跡と未来 こだわりの研究所を大解剖」デザイナー 東南西北デザイン研究所 石川新一
『生き物の建築学』長谷川尭(著)平凡社 泥臭い、生きるためのデザインをしたいと思った時に読むといい本
『さあ、横になって食べよう』バーナード・ルドフスキー(著)鹿島出版会 既成概念にとらわれていないか?と自分に問う時に読むといい本
『鯨尺の法則』長町美和子(著)ラトルズ 日本文化で癒されたい時に読むといい本
『Usefulness in Small Things』Kim Colin and Sam Hecht(著)Rizzoli アノニマス(無名性)デザインで参考になるいい本
『メイカーとスタートアップのための量産入門』小美濃芳喜(著)オライリー・ジャパン 私などデザインをする人が将来の野望ために読むといい本
———- 特別展「iPS細胞、軌跡と未来 こだわりの研究所を大解剖」デザイナー 奥村昭夫
『伊丹十三選集』伊丹十三(著)岩波書店 若い頃、伊丹さんの本は読む楽しみとともに、元気づけてくれました。 今、伊丹十三選集を楽しく読んでいます。
『瑞穂の国うた』大岡信(著)新潮文庫 文中の、夏目漱石の”レトリック など弄している暇はないはずだ、ア イディアがすべてだと思うよ、ということです。”の言葉に、製作の確 信を得てたびたび思いおこしています。
『常用字解』白川静(著)平凡社 常に手の届くところにあって、漢字と言葉の散策をしています。
『黒田泰蔵 白磁』黒田泰蔵(著)求龍堂 圧倒的に美しい白磁、緊張とすみきった空気を感じ、頭と心を研ぎす ましてくれます。
『大衆の強奪』セルゲイ・チャコティン(著)創元社 “戦争に対する戦争”のスローガンに代表されるように、伝える事の 本質と、言葉とシンボルの力を教えてくれました。
【プロフィール】 京都大学iPS細胞研究所 iPS細胞研究所所長の山中伸弥さんをはじめとした研究者の方々や、京都大学総合博物館で行われる特別展「iPS細胞、軌跡と未来―こだわりの研究所を大解剖―」の関係者の皆様が、ご自身の人生で現在に至るまでに「刺激を受けた本」の数々を紹介教えて下さいました。 それぞれコメントも頂いておりますので、これが皆様にも刺激となれば嬉しいです。 2006年に誕生し、2012年に「成熟した細胞を、多能性を持つ細胞に初期化出来る事を発見」した事により、山中伸弥/J・B・ガードン両氏が2012年のノーベル生理学・医学賞を共同受賞した事で、一躍再生医療の救世主と目されることになった「iPS細胞」。 そんな新たな存在を医療の現場に応用させる為の研究を行う「京都大学iPS細胞研究所(CiRA)」は2020年で設立から10周年を迎え、同研究所の軌跡と未来を記した『iPS細胞の歩みと挑戦』(東京書籍)も刊行されます。
会期 2020年5月11日(月)~2020年5月31日(日) 時間 営業時間通り 場所 蔦屋書店1号館 1階 ブックフロア 主催 代官山 蔦屋書店 共催・協力 京都大学iPS細胞研究所 東京書籍
問い合わせ先 03-3770-2525

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[友の会メール]d(ゝω・´ )予約受付中の『ゲンロン0』いよいよ今月発送開始! 今なら東浩紀サイン入り!
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[友の会メールvol.255] d(ゝω・´ )大好評予約受付中の『ゲンロン0』が、今月28日から発送されます! 29日までに予約すれば東浩紀サイン入り! この機会にぜひお申し込みを! 同じくサイン付きでゲンロン0/5/6セットの友の会会員も募集しています! (2017年3月7日配信) ★Tumblrでも読めますよ。→
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300ページ超えの東浩紀書き下ろし単著『ゲンロン0 観光客の哲学』 引き続きものすごい勢いで予約注文をいただいております。
いよいよ今日が印刷所への入稿日で(今まさに追い込みで作業中です!) 28日からは、直販でご注文をいただいた方から順次発送していきます。 そう、みなさまのお手元に届くまで、いよいよ1ヵ月を切りました!
出る出ると言われ続けてなかなか出なかった幽霊的(亡霊的?)なこの本も ついに、とうとう、ようやく、本当に出版されるのです。 そして「待っててよかった」とみなさまに思ってもらえるような、凄まじい内容です。 世界最初の読者、斎藤哲也さんも大絶賛されています!
最速で入手したい方は直販をご利用ください! 今らなら東浩紀のサイン付きです!
http://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=353
また、これを機に友の会のご入会を検討されている方向けに 「友の会『ゲンロン0』『5』『6』セット」会員をご用意しました! こちらでも東浩紀のサイン入りで入手できます!
https://genron-tomonokai.com/7th/
気になる『ゲンロン0 観光客の哲学』の目次は以下の通り!
第1部 観光客の哲学 第1章 観光 付論 二次創作 第2章 政治とその外部 第3章 二層構造 第4章 郵便的マルチチュードへ
第2部 家族の哲学(序論) 第5章 家族 第6章 不気味なもの 第7章 ドストエフスキーの最後の主体
みなさまのお手元に届くまで今しばらくお待ちくださいませ!
* * *
●来週は講評会ラッシュ!
3月16日(木)にはSF創作講座、3月18日(土)には批評再生塾の最終講評会を行います。 どちらもニコ生での中継をします。 また、クラス30以上の上級会員は客席でご観覧いただけます。 (前日までに、[email protected]にご連絡ください)
SF創作講座については、本日最終候補作6本が決まりました。 いずれ劣らぬ個性派の作品揃い。ぜひ予習のうえ、リアルタイムで講評会をお楽しみください!
3月16日(木) 19:00- 大森望×��浩隆×東浩紀「ゲンロン 大森望 SF創作講座 最終講評会」 提出作品 http://school.genron.co.jp/works/sf/2016/subjects/11/ 生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv290827573
3月18日(土) 19:30- 佐々木敦×菊地成孔×高橋源一郎×東浩紀「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第2期 最終講評会」 提出作品 http://school.genron.co.jp/works/critics/2016/subjects/final02/ 生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv291355300
* * *
●新芸術校上級コース成果展の関連展覧会、まだまだ続きます!
上級コース成果展関連展として、 昨年の最優秀者弓指寛治さんキュレーションの展示が 大塚のDust BUNNYにて開催中です! ぜひご来場ください!
3月4日(土)〜17日(金)11:00-20:00 ALI-KA・小林A・弓指寛治「Death Line」展 http://www.maturinoatoni.jp/08_ootuka.html
* * *
●今月の『ゲンロンβ』は17日(金)に配信します
毎月第2金曜日にお届けしているウェブ批評誌『ゲンロンβ』ですが、 今月は編集業務の都合により、第3金曜日の17日に配信します。 通常連載に加え、今月は大好評だった新芸術校成果展のレポートもお届けします! どうぞご期待ください!
★ゲンロンβ12 掲載予定記事
1. 観(光)客公共論 #13 東浩紀 2. 「ポスト」モダニズムのハード・コア――「貧しい平面」のゆくえ #17 黒瀬陽平 3. 浜通り通信 #48 小松理虔 4. ポスト・シネマ・クリティーク #15 渡邉大輔 5. 人文的、あまりに人文的 #11 山本貴光×吉川浩満 6. 新芸術校 金賞受賞者対談 磯村暖(第2期金賞)×弓指寛治(第1期金賞) 7. 新芸術校第2期標準コース成果展レポート 谷川果菜絵 8. SF創作講座講座レポート〈秋〉 溝口力丸 9. 批評再生塾定点観測記 #8 横山宏介
それでは以下、今週のカフェ&編集部からのお知らせです。
◆◇ ゲンロンカフェからのお知らせ ◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆
◇◇ 今週の放送情報 ―――――――――――――――――――――――――――
◆3/7(火)19:00- 【生放送】五十嵐太郎×岡本亮輔×室井康成 「日本/東京から聖地巡礼を考える――宗教的聖地とアニメ聖地はどう違うのか?」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv290558840
◆3/8(水)18:00- 【再放送】五十嵐太郎×津田大介×東浩紀 「慰霊から建築を考える――宗教、忘却、オリンピック」 (2015/10/28収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv290706431
◆3/9(木)13:00- 【再放送】五十嵐太郎×東浩紀 司会=藤村龍至 「アートから建築へ、そしてツーリズムへ――揺れる大地とゾーンへの旅」 (2014/3/21収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv290709147
◆3/9(木)18:00- 【再放送】斎藤哲也×山本貴光×吉川浩満【ゲンロンβ12来週配信!】 「『人文的、あまりに人文的』な、2016年人文書めった斬り!」 (2016/12/7収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv290710472
◆3/10(金)13:00- 【再放送】吉川浩満×山本貴光【ゲンロンβ12来週配信!】 「人文学は本当に危機なのか?――ポスト・ヒューマニティーズの文化地図作成法」 (2016/3/2収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv290711671
◆3/10(金)18:00- 【再放送】小松理虔×東浩紀【福島はいま #2】【ゲンロンβ12来週配信!】 「浜通りから考える新しい公共性」 (2014/8/9収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv290712550
◆3/7(火)19:00- 【再放送】勝川俊雄×東浩紀 「日本が漁業後進国になった理由」 (2016/11/10収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv290785118
★「ゲンロン完全中継チャンネル」今後の放送予定の一覧表 https://goo.gl/ay9ey7
◇◇ 現在視聴可能なタイムシフト ――――――――――――――――――――――
◆3/7(火)23:59まで 【生放送】黒瀬陽平×渡邉大輔 「日本映画と海外ドラマ、いま、どちらを見るべきなのか」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv289855391
◆3/8(水)23:59まで 【再放送】夏野剛×黒瀬陽平×東浩紀 「男たちが語る『スター・ウォーズ エピソードⅦ』 ――なぜハン・ソロはベンに一発食らわせないのか」 (2016/2/16収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv290784046
◆3/9(木)23:59まで 【再放送】夏野剛×黒瀬陽平×東浩紀 「男たちが語るアナと雪の女王――なぜクリストフは業者扱いなのか」 (2014/6/9収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv290784648
☆地球サイズの系外惑星、発見! 緊急再放送☆ ◆3/9(木)23:59まで 【再放送】井田茂×東浩紀 「系外惑星から考える――太陽系は唯一の可能性か」 (2015/5/13収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv291414212
◆3/10(金)23:59まで 【再放送】大澤聡×杉田俊介×東浩紀【論壇の現在地 #3】 「批評と運動のあいだで――ゼロ年代、ロスジェネ、非モテ」 (2016/10/29収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv290785531
◆3/10(金)23:59まで 【生放送】渡部直己×大澤聡 「批評という快楽――『日本批評大全』徹底解剖」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv289859616
◆3/14(火)23:59まで 【生放送】五十嵐太郎×岡本亮輔×室井康成 「日本/東京から聖地巡礼を考える――宗教的聖地とアニメ聖地はどう違うのか?」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv290558840
※ご視聴は23:59まで可能ですが、ご購入できるのは視聴終了日の18:00までです。ご注意ください。
◇◇ 新規追加したアーカイブ動画 ――――――――――――――――――――――――――
◆【ニコニコ動画】伊藤剛×三輪健太朗 「『マンガの技術』の読み解き方――〈『描く!』マンガ展〉記念トークイベント」 (2016/9/6収録) http://www.nicovideo.jp/watch/1488372584
◆【ニコニコ動画】大澤聡×福嶋亮大+東浩紀 「批評に近代は必要か――『批評メディア論』から読む『復興文化論』」 (2015/4/11収録) http://www.nicovideo.jp/watch/1488424923
◆【ニコニコ動画】平将明×津田大介×西田亮介 「自民党はもう負けないのか――『メディアと自民党』刊行記念」 (2015/12/16収録) http://www.nicovideo.jp/watch/1488431508
◆【ニコニコ動画】五野井郁夫×東浩紀 「デモの現在と未来――それでも社会は変わるのか」 (2014/9/5収録) http://www.nicovideo.jp/watch/1488452474
◆【ニコニコ動画】太田克史×東浩紀 「ゼロ年代とはなんだったのか#1 ――『ファウスト』を産み出した伝説のタッグが語る「本当の」あの時代」 (2013/10/22収録) http://www.nicovideo.jp/watch/1488452535
◇◇ 今週のおすすめアーカイブ動画 ――――――――――――――――――――――――――
◆【vimeo】大澤真幸×宮台真司×東浩紀×斎藤哲也 「人文系の衰退は必然である(?)――「知」のこれからを考える」 (2015/11/18収録) https://vimeo.com/ondemand/genron20151118
◆【vimeo】倉方俊輔×豊川斎赫×藤村龍至 「工学の国で意匠の可能性を問う ――藤村龍至『批判的工学主義の建築』『プロトタイピング——模型とつぶやき』 刊行記念トークショー」 (2014/10/13収録) https://vimeo.com/ondemand/genron20141013
◆【vimeo】隈研吾×藤村龍至×東浩紀 「建築は震災でなにをすべきだったのか――福島第一原発観光地化計画が問いかけるもの」 (2014/3/19収録) https://vimeo.com/ondemand/genron20140319
◆【vimeo】五十嵐泰正×開沼博×小松理虔×東浩紀 「『常磐線中心主義』刊行記念トークショー:線路はどこで途切れていたのか」 (2015/4/8収録) https://vimeo.com/ondemand/genron20150408
★ゲンロンカフェ Vimeo On Demand 公開動画一覧 https://goo.gl/ycdtJe
◇◇ 発売中の会場チケット ―――――――――――――――――――――――――
★New!★ ◆3月25日(土)15:00- 浅田彰×千葉雅也×東浩紀 「POST-TRUTH時代の現代思想――60歳を迎えた浅田彰と語る、21世紀の新世界秩序」 http://peatix.com/event/244801 ※現在、クラス30以上の上級会員限定で、先行予約を受付中です。 一般販売開始は3/9(木)18:00を予定しております。
★New!★ ◆3月26日(日)19:00- さやわか×ふみふみこ×里咲りさ×西島大介 「『qtμt(キューティーミューティー)』第1巻刊行記念イベント」 ※近日にチケット発売を開始します。
◆3月28日(火)19:00- 井出明×小松理虔×渡邉英徳 「息づく体験、蘇る記憶――ダークツーリズムとアーカイブがつなぐ歴史」 http://peatix.com/event/241531
★New!★ ◆3月30日(木)19:00- 佐々木敦×柴那典×輪島裕介 「ヒットの崩壊の、その先に――日本の音楽カルチャーの『内と外』を問い直す」 http://peatix.com/event/245539/
★New!★ ◆4月14日(金)19:00- 佐々木敦×柴那典×輪島裕介 「オーケストラと近代市民社会のみた(悪)夢 ――ベートーヴェンからショスタコーヴィチまでの交響曲を考える」 http://peatix.com/event/245561/
◆◇ 五反田アトリエからのお知らせ ◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇
開催中の展示 ◆3月3日(金)-3月12日(日)15:00-20:00 一輪社 個展「魔法とこんにちは」 http://chaosxlounge.com/wp/archives/1969
今後の展示予定 ◆3月17日(金)-3月26日(日)15:00-20:00 三毛あんり 個展(仮)
一輪社さんの個展では、先週の金曜日と日曜日に滞在制作が行われ、 展示空間がアクティブに変化しつづけております。 引き続き、カオス*ラウンジの”レジェンド”である一輪社さんの作品をお楽しみください。 今週末の土日にも、一輪社さんはご在廊の予定です。 三毛あんりさんの個展情報は間も無く解禁を予定しております! こちらもお楽しみに、ぜひチェックしてくださいね。 (藤城嘘/カオス*ラウンジ)
◆◇ 編集部からのお知らせ ◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆
◆『ゲンロン0 観光客の哲学』予約受付中!!
★ゲンロンショップで購入する(今なら東浩紀サイン入り! オススメ) https://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=353
◆『ゲンロン4』(特集:現代日本の批評3)好評発売中!! ★ Amazonでの購入はこちら(送料無料! オススメ) https://www.amazon.co.jp/dp/4907188196/contectures04-22 ★ゲンロンショップで購入する http://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=328 ★ 友の会第7期入会���こちら https://genron-tomonokai.com/7th/
★ 東浩紀が渾身の販促を行ったニコ生のアーカイブ動画へはこちらから(無料です!) (YouTube) https://www.youtube.com/watch?v=C4I5aTRE2aA (Vimeo) https://vimeo.com/192127856
2月1日にゲンロンカフェで行った三浦瑠璃×津田大介×東浩紀のイベントが 『潮2017年4月号』に特集記事のひとつとして掲載されました! 【鼎談】二〇一七年――国際社会のゆくえ。 https://www.sokaonlinestore.jp/products/detail.php?product_id=1583
◆ウェブ版「美術手帖」に新芸術校上級コース成果展を取り上げていただきました! https://bijutsutecho.com/news/2290/
◆『美術手帖』2017年3月号に、新芸術校の出身者・関係者が多数参加した 「BARRACKOUT/バラックアウト」展の展評が掲載されています! レビュワーは『ゲンロン3』にも寄稿いただいた土屋誠一さんです。 http://www.bijutsu.press/books/2017/02/-20173.html
また、新芸術校第1期の弓指寛治さんが テレ朝newsの「東京大空襲から72年」のレポートで取り上げられました。 http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000095698.html?r=rss2&n=20170304222405
弓指さんの作品は現在、大塚のDust BUNNYで開催中の「Death Line」展でご覧いただけます。 ぜひ足をお運びください。 2017年3月4日(土) -17日(金) 11:00-20:00 「Death Line」展 http://www.maturinoatoni.jp/08_ootuka.html
◆「ゲンロン友の声」サイト、質問募集中です! 知られざるTumblrサイト「ゲンロン友の声」では、 友の会会員のみなさまからお寄せいただいたご意見・ご質問に対して、 東浩紀をはじめとするスタッフがお返事を差し上げております。ご要望などもお気軽に! http://genron-voices.tumblr.com/
◆◇ 東浩紀 執筆・出演情報 ◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆
◆cakesにて、「現代日本の批評」完結を記念した東浩紀へのインタビューが公開中です。 第3回「一緒に『ゲーム』をせずに、みんなバラバラに生きていくこともできるけど」 https://cakes.mu/posts/15109 第2回「ブログみたいな読み物に飽き足らない1%の読者へ」 https://cakes.mu/posts/15108 第1回「『保育園落ちた日本死ね!!!』という砂漠のような世界で https://cakes.mu/posts/15107
◆『AERA』の巻頭エッセイコーナー「eyes」に、東浩紀が隔週で連載中です! 第4回「映画『沈黙―サイレンス―』を観てもう一度普遍主義の価値を考える」 https://dot.asahi.com/aera/2017021600122.html 第3回「トランプが体現する政治と経済の矛盾」 https://dot.asahi.com/aera/2017020200023.html 第2回「初詣ベビーカー論争に見る『迷惑』と『権利』の混同」 https://dot.asahi.com/aera/2017011700208.html 第1回「もっとも深刻なのは『忘れっぽさ』である」 https://dot.asahi.com/aera/2016122900077.html
◆◇ その他のお知らせ ――――◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆
◆友の会会員のみなさまへ
<クラス30以上の座席確保サービスについて> ご好評いただいております、座席確保サービスですが、 お席の希望のご連絡を、当日16:00までに、 いただけますよう、よろしくお願いいたします。
<登録情報の変更について> お引越しなどの理由で、ご登録いただいている住所や電話番号、 メールアドレスなどに変更があった方は、 友の会サイトのフォームから申請をお願いいたします。
会員サービスページ https://genron-tomonokai.com/service/
※株式会社ゲンロンは、土曜、日曜、月曜は休業日となっております。 営業時間は、13時-21時です。 営業時間外のお問い合わせは、お返事が遅くなる場合がございます。 ご了承くださいます様、お願いいたします。
◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆
株式会社ゲンロン 〒141-0031 東京都品川区西五反田1-16-6 イルモンドビル2F tel.03-6417-9230 / fax.03-6417-9231 http://genron.co.jp Twitter:@genroninfo
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