#完全未経験エンジニア
Explore tagged Tumblr posts
se-emily · 1 month ago
Text
Tumblr media
【2024年最新】未経験エンジニア採用の現在地!完全未経験でもなれますか?
0 notes
kennak · 1 year ago
Quote
私の経験では、通常、エンジニアには 2 つのタイプが存在します。1 つは以前に請求システムに取り組んだことがあるエンジニア、もう 1 つは未経験者です。 多くの問題は、支払いと請求の違いから生じると思います [0]。 始めたばかりで最初の顧客にサインアップするとき、主に気にするのは、いくつかの (定期的な) 支払いを回収することです。Stripe を使用してそれを設定するのは非常に簡単です (または、最初の顧客に手動で請求書を発行するだけでも)。 ただし、時間の経過とともに、より複雑な資格、複数のプラン、祖父母化など、より多くの請求要件が徐々に発生し、最終的にはカスタムの請求サイクル、条件、資格のプロビジョニングを必要とするエンタープライズ/ハイタッチセールスの顧客 (お金があるところ!) が必要になります。 請求は決して技術的な焦点ではないため、時間の経過とともに多数の追加や小さなハッキングが蓄積され、実際の製品からエンジニアリング リソースが奪われていきます。 最終的には、これは管理不能な混乱に変わり、販売プロセスが大幅に遅くなったり、販売できる商品が制限されたりする可能性があります。 請求の複雑さには隠れた落とし穴やエッジケースがたくさんありますが、ほとんどのプランにさまざまな制限や使用量ベースのコンポーネントが含まれており、ほとんどの SaaS 企業が世界的に販売している現在、請求はさらに複雑になっています。 後期段階の企業の多くは、請求のみを担当する 15 名以上のエンジニアからなるチームを抱えています。 製品の中核でない限り、組織は独自に請求システムを構築すべきではないという著者の意見に完全に同意します (免責事項: 私は SaaS 請求プラットフォームである Wingback の CTO です)。 [0] https://www.wingback.com/blog/saas-payment-vs-saas-billing
独自の請求システムを構築する際の苦労 | ハッカーニュース
3 notes · View notes
moko1590m · 1 month ago
Quote
OpenAI、「AIを自然に使えるデバイス」を2026年に発表へ。“iPhoneのジョニー”と“ChatGPTのサム”がタッグで開発 2025.05.22 08:08 author かみやまたくみ 2026年、OpenAIが「AIのためのデバイス」をお披露目する見込みです。 2025年5月21日、OpenAIの「デバイス開発会社ioを吸収統合する」という発表で、予告されました。 when_to_sharing Image: OpenAI/YouTube 具体的な製品イメージなどはまだ明かされておらず、「発表時期」だけが示されました。実際の生産には時間がかかるため、発売はそれより数か月〜1年ほど先になりそうです。 OpenAIに吸収統合されるioは、AppleでiMac・MacBook・iPod・iPhoneなどのインダストリアルデザインを手がけたジョニー・アイブ(伝説的と言ってよい人物)が設立した会社です。以前にも報道がありましたが、ChatGPTを生���出したサム・アルトマン(OpenAI CEO)と組んでのデバイス開発が実際に進められていたようです。 AIネイティブなインターフェースを追求 リリースには以下のような、サム・アルトマンの言葉が記されており、開発中のデバイスの方向性が暗示されています。 AIは驚くべき技術ですが、本当に優れたツールを作るには技術・デザイン・人間と世界への理解が交わる地点での仕事が不可欠です。ジョニーと彼のチームほど、このプロセスを丁寧に進められる人はいないでしょう。 ... テクノロジーを使うことの意味は、深いレベルで変わり得ます。30年前にApple Computerに触れたときに感じた喜びと驚き、そして創造の精神を、もう一度届けたいのです。 — サム・アルトマン 「AIのための本当に優れたツール」を目指していること。それはAppleのコンピュータがもたらしたような劇的な体験を生むようなものであって欲しい、と綴られています。 未来のビジネスアイテム感すんごい。AIイヤホンが録音、翻訳、要約まで 未来のビジネスアイテム感すんごい。AIイヤホンが録音、翻訳、要約まで Sponsored by HONG KONG FUTURE INTELLIGENT TECHNOLOGY CO., LIMITED AIには、新しいインターフェースが必要 Video: OpenAI/YouTube Advertisement 同時に公開された映像中では、新しいデバイスのゴールは「人々がAIですばらしいものを作れるようにする」だと語られています。 a family of AI productsという表現が用いられ、開発されているのが1つのプロダクトではなく、「プロダクト群」であることも示唆されています。iPhone・Mac・iPad…Appleが自社製品をまとめてfamilyと形容するように。 その一方で、それらに携わったデザイナーからはこんな言葉が。 私たちが、想像もできないほど高度なテクノロジーへアクセスするために使っている製品は、どれも何十年も前に生まれたものなんです。 だからこそ、少なくともこう考えるのはごく自然なことです── この古い製品群のさらに先に、きっと何かがあるはずだ、と。 — ジョニー・アイブ サム・アルトマンはその言葉を継いで、次のように述べます。 クラウドにはまるで魔法のような知能が宿っていますが、たとえば、さっきの話題について今ChatGPTに尋ねたいと思ったら、どうなるか想像してみてください。 私は身をかがめてノートパソコンを取り出し、フタを開け、ブラウザを起動し、キーボードで質問を打ち込み、Enter を押して返事を待つ──これがノートパソコンという現在のツールでできることの限界です。 でも、この技術には、それをはるかに上回るインターフェースがふさわしいと私は思います。 — サム・アルトマン Advertisement サム・アルトマンは試作機を「世界でもっともクール」と評し、ジョニー・アイブは「チーム史上最高の仕事」と自負。両者の発言からは、ノートPCでもスマホでもない “AI ネイティブ”なフォームファクターを模索していることが読み取れます。 AIをみんなのための技術にしたい サム・アルトマンは、「一握りの人」だけのテクノロジーにしたくない、という意向も表明しています。 自宅のオーディオ環境が、JBL「Tour One M3」1つでプレミアムに 自宅のオーディオ環境が、JBL「Tour One M3」1つでプレミアムに Sponsored by JBL この恩恵を民主化したい。誰もが手にできるようにしたいのです。限られた人だけが複雑なツールを使いこなす世界にはしたくありません。 — サム・アルトマン そしてジョニー・アイブは、彼との一致・共鳴を感じたと述べています。 ここに至るまでの道のりはまったくちがっていても、私たちの動機と価値観は完全に一致しているのです。 私の経験上、最終的にどこへ行き着くのかを知りたければ、テクノロジーそのものを見るのではなく、意思決定をしている「人」に目を向けるべきです。 そして、その人たちを突き動かし、動機づけているもの──つまり価値観を注視すべきなのです。 — ジョニー・アイブ Advertisement 開発チームには「Apple出身者」が並ぶ 錚々たる実績の持ち主で開発チームが固められているのも印象的です。ジョニー・アイブは映像内で彼らを「並外れたエンジニア」と評していますが、客観的に見ても適切な表現です。 人物 Apple時代の主な役職 io / OpenAI での役割 ジョニー・アイブ 最高デザイン責任者(iPhone など) 全体デザイン統括 スコット・キャノン iPhone/iPad ハードウェア開発を指揮 実装責任者 エバンス・ハンキー インダストリアルデザイン担当副社長 ハード/UIデザイン タン・タン iPhone/Apple Watchのプロダクトデザイン担当副社長 機構設計・量産化 誰でもAIが使いやすく、美しい。そんな新デバイス 明かされた事実・語られた内容を見るに、2026年に発表されるのは「AIを自然に使うためにゼロから設計した道具」といった感じですが、ジョニー・アイブらしい丁寧なデザインが施されるようです。 もちろん、“ポスト iPhone”になるかはまだわかりません。詳細はまだ霧の中ですが、顔ぶれだけで期待が膨らみます。今年のAIの進歩を眺めつつ、来年のお披露目を静かに待ちたいと思います。 Source: OpenAI, YouTube, Cult of Mac, Wikipedia 2025年5月22日12時55分:不足していた情報を補うために、加筆を行ないました。 時間を忘れるほど、音楽に没入するヘッドホン 時間を忘れるほど、音楽に没入するヘッドホン Sponsored by Bowers & Wilkins OpenAI、「スマホに代わるAIデバイス」を開発へ。デザインは“あの人” 2025年2月3日、「OpenAIがAI専用端末の開発をする」と日経新聞が朝刊の1面で大きく報じました。この端末はスマートフォンに代わるデバイスとなることを狙... https://www.gizmodo.jp/2025/02/openai-new-ai-specified-mobile-device.html
OpenAI、「AIを自然に使えるデバイス」を2026年に発表へ。“iPhoneのジョニー”と“ChatGPTのサム”がタッグで開発 | ギズモード・ジャパン
0 notes
webengineer-tenshoku · 2 months ago
Text
RaiseTechのAWSフルコースを完全解説!料金・サポート・口コミ評判まとめ
0 notes
takepara · 4 months ago
Text
2025年03月05日の記事一覧
(全 27 件)
ShureからMoveMic 88+ ワイヤレス・ステレオ・コンデンサーマイクロホン登場
MoveMic 88+
“Would've / Could've / Should've + 過去分詞” を使いこなす!【仮定法過去完了】
MV7i
コンパクトデジカメ受難の時代に!? 本格スペックで勝負するキヤノン「PowerShot V1」
本気でECに取り組む研究会 Vol.2 開催決定 : 株式会社Commerble [コマーブル]
Apple、パワフルなM3チップを搭載したiPad Airと新しいMagic Keyboardを発表
ドメインを変えたらサービスが繋がらなくなったと言われた件
AIが100%突破できない「私はロボットではありません」 海外チームによる新CAPTCHA AI生成の“錯視画像”利用
未経験者含む高校生で校内のWebアプリを作ろうとしたら失敗した話。
「支払う力がない年収1000万円以下」は本当に苦しい…ライターが赤裸々に明かす「消費税の負担増」という現実 「勤め人は無関係」と考えてはいけない
習慣は、94%身につかない。200万人分のデータからわかった「習慣化を成功させる3原則」とは?
そりゃトランプもブチギレるわ…通訳なしでしくじった「ゼレンスキー英会話」の不適切表現3選
「7~9時間睡眠」維持できないと死亡率最大29%増? 4万人超の睡眠時間5年分を調査した結果【研究紹介】
ミスを指摘されたSakana AI、「AI CUDA エンジニア」の評価誤りを認める 性能は確実に向上
インフラ・プロセス・速さ
then() を export した結果www
パスキーによる認証をブラウザで実装してみる
Azure AI Agent Service で簡単 RAG を実装する
QUIC action: patching a broadcast address amplification vulnerability
The lengthiest HTTP headers
Preventing client-side cross-site-scripting vulnerabilities with Trusted Types
AWS WAF Classic から新しい AWS WAF にルールを移行する
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期、'26年1月放送。ティザービジュアル第2弾
能力はカバーできるけど、人間性はカバーできない
スクリーンリーダーが
要素を「フッター」と読みません!
アドバイスを「意地悪」としか受け止めない人、どう接するべき?
0 notes
yotchan-blog · 7 months ago
Text
2024/11/21 8:00:29現在のニュース
ウクライナ、英国製長距離ミサイルでロシア領を攻撃か 米国製に続き(毎日新聞, 2024/11/21 7:59:16) 過半数の市区で税収最高 23年度、賃上げ・地価上昇映す 日経NEEDS調査 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/21 7:58:10) ウクライナ、英国の長射程ミサイルでロシア領初攻撃か 英紙など報道(朝日新聞, 2024/11/21 7:54:23) 「わくわくする相模原を」市制70周年記念式典で市長 市民栄誉表彰も(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/21 7:45:43) JFEスチール京浜地区の跡地利用 未定の300ヘクタール、年度末にも方向性 施設予定地を報道陣に公開(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/21 7:45:43) 議員向け一時休憩室が完成 川崎市議会で体調不良時に 女性議員ネットワーク会議が提案(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/21 7:45:43) 米国、ウクライナに対人地雷 政権末期に相次ぎ方針転換 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/21 7:39:59) きっかけは東日本大震災 トルコ出身の経営者が語る「帰化」への思い(朝日新聞, 2024/11/21 7:39:36) 1/20の盤上で競う「ユニバーサル野球」の普及を スポーツ界も協力「体験して」(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/21 7:37:41) 「日本一長い商店街」浅草で発足式 関係者50人が門出祝う(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/21 7:37:41) 江戸の大事業、玉川上水の歴史 四谷で12月1日まで特別展(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/21 7:37:41) 水素で走るごみ収集車 町田市が試験運用(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/21 7:37:41) 食べられるよ 米粉スプーン 創価大、愛知の会社と開発(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/21 7:37:41) 巨大ITが激しい開発競争…安全対策後回し、識者「ツケを払うのは一般市民」([B!]読売新聞, 2024/11/21 7:36:37) ダイキン、VRで修理エンジニア育成 研修期間5年→3年 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/21 7:33:58)
0 notes
yoshitake-hideaki · 1 year ago
Text
吉武秀章|Webマーケターとして活動
吉武秀の実績・ポートフォリオ
このページでは、吉武秀章の実績を紹介しています。
吉武秀章|Webマーケター
フリーランスのWebマーケター。Webディレクター兼務。元エンジニア。 大学院で修士号を取得後(学会受賞経験あり)、大手機械系グループ会社でエンジニアとして勤務。 Webマーケティング事業を立ち上げ、Webマーケターとして独立。 複数の企業と個人契約を締結し活動中。
「Webサイトを広めたい」と少しでもお思いでしたら、まずは無料でお問い合わせください。 まだ依頼すると決めていなくても大丈夫です。 お客さまのWebサイトはまだ作成したばかりかもしれませんし、お客さまの商品やサービスを広める他の方法もご紹介できます。 私はWebサイトを上位に表示させる、SEO(検索エンジン最適化)に特化したWebマーケターです。 Webサイトを広めたいお客さまの求める条件をしっかり理解していますし、Google 1位とYahoo! 1位の実績もあります。 無料なのでまずはお問い合わせフォームからご相談ください!
吉武秀章が提供する【Webサービス】
吉武秀章が提供するWebサービスについてご紹介していきます。 デジタルが普及している現代では、Webサイトを通じてお客さまの商品やサービスを購入するか考えています。 しかし、自身の商品・サービスの知名度を上げるために、広告費を払い続けるのは費用対効果が合わないと感じることがあるでしょう。 私がご提供するWebサービスは、コストカットに特化しています。 このWebサービスを一度取り入れると、あとは無料で集客し続けます。 どのようなWebサービスなのか、詳しく見ていきましょう。
検索結果に上位表示するWebサイト 検索結果に上位表したWebサイトは、無料で半永久的に集客できます。 好きなキーワードで検索すると、一番上には基本的に広告が表示されます。 広告のすぐ下に表示される記事が、検索1位のサイトです。 広告がない場合は、検索1位のサイトが最上位に表示されます。 広告は、一番上に表示し続ける���めに「広告費」を払い続けます。 しかし、検索1位の記事は、お金を払い続ける必要がなく、自動で集客し続けます。
お仕事のご依頼 料金価格 ・記事制作|文字単価2.0円(税抜) ・Webサイトコンサルティング|時給2,000円(税抜)
稼働 / 連絡可能時間 ・全日9:00〜17:00
お仕事に関するご依頼の相談は、お問い合わせフォームからよろしくお願いいたします。
吉武秀章の【Webコンテンツ実績】
吉武秀章のWebコンテンツ実績を紹介します。
Google 1位 Yahoo! 1位 (2024年5月時点) キーワード「Webライター 年齢」 Webライターで年齢は重要?未経験ならやめとけと言われる理由(運営ブログ)
Google 2位 キーワード「韓国人 美容ルーティン」 韓国人の美容ルーティン【美肌になる】スキンケアや食事習慣を解説!(運営ブログ)
Google 6位 Yahoo! 10位 キーワード「オペレーティングリース 〇〇」(A法律事務所) ※クライアント様のご意向により匿名
10位〜20位 キーワード「クリニック 赤字」 クリニックが赤字になる原因と解決策とは?経営を成功させる方法(運営ブログ)
21位以下 NFTで儲からない原因と稼ぎ方|転売やアートの始め方も徹底解説!(運営ブログ) リスキリングとリカレントの違いから分かる学ぶべきスキル(株式会社WEBMARKS) 【完全ガイド】リスキリングで助成金がもらえる人・企業(株式会社WEBMARKS)
吉武秀章の【担当顧客・担当業務実績】
株式会社WEBMARKS - Webディレクション(2023年11月〜2024年1月)
A総合法律事務所 - Webディレクション(2024年4月~現在)
吉武秀章の【Webスキル】
SEO(検索エンジン最適化)
Webコンテンツ制作
UI / UXデザイン改善
商品サービスのコンバージョン率改善
Googleツール全般(GA4など)の使用
画像制作(商用可能)
吉武秀章の【業務経験ジャンル】
ビジネス、金融、法律
エンターテインメント、ゲーム
健康、医療
インターネット、テクノロジー
ライフスタイル
マーケティング
不動産
吉武秀章の【資格・免許】
適格請求書(インボイス)発行事業者
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)初級 / 上級
コスメマイスターライト
技術士補登録資格
普通自動車第一種運転免許
吉武秀章の【経歴】
大学院で機械工学を専攻し、修士号を取得
学術講演大会で受賞
大手機械系グループ会社にメカエンジニアとして勤務
Webマーケティング事業を立ち上げ、独立
複数の企業と個人契約を締結
1 note · View note
takahashicleaning · 1 year ago
Text
TEDにて
モーリス・コンティ: 直感?を持った人工知能が生み出すすごい発明
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
デザインツールにデジタル神経系を与えたら何ができるでしょう?
コンピューターが我々の思考力や想像力を高め、ロボットシステムが橋や車やドローンなどの画期的な新しいデザインを自分で考え出し、構築するのです。
未来学者のモーリス・コンティといっしょに「拡張の時代」へと旅し、人にもロボットにも単独では作り得ないようなものが共同で作り上げられる世界を垣間見てみましょう。
しかし、膨大なビックデータや膨大な機械学習の訓練が必要です。
この中で創造的なことをしている人。デザイナー、エンジニア、起業家、アーティスト。あるいは、単に想像力が豊かという人はどれくらいいますか?手を挙げてください。
ほとんどがそうですね。そういう人にお知らせすることがあります。
これからの20年で私たちの仕事の仕方は、これまでの2千年間における変化よりも大きく変わるでしょう(新型コロナウイルスのパンデミックで判明した規制しなければいけないストーカーアルゴリズム以外の活用で)
私たちは人類史の新時代に差し掛かっていると思います(新型コロナウイルスのパンデミックで判明した規制しなければいけないストーカーアルゴリズム以外の活用で)
人類史には、仕事の仕方に応じて大きく4つの時代がありました。
狩猟採集時代が、数百万年続き、それから数千年の農耕時代があり、2百年ほどの工業化時代があり、現在の情報化時代がほんの数十年です。
そして、今、私たちは人類にとって新しく大きな時代の始まりにいます(新型コロナウイルスのパンデミックで判明した規制しなければいけないストーカーアルゴリズム以外の活用で)
「拡張の時代」へようこそ!
この新時代においては、人間の自然な能力が拡張されることになるでしょう。
計算システムが、人間の思考を補助し、ロボットシステムが、作業を助け、デジタル神経系が、生来の感覚を大きく越えて、私たちを世界へと繋げます。
認識力拡張の話から始めましょう。
強化サイボーグだという方は、どれくらいいらっしゃいますか?私たちは既に増強されていると言えると思います。
パーティで誰かに知らないことを聞かれたところを想像してください。こういうものを持っていれば数秒で答えが分かります(コミュニケーションは楽しめませんが)でも、これはまだ原始的な始まりでしかありません。あのSiriでさえ、ただの受け身のツールです。
実際、過去350万年の間。人類の道具はずっと完全に受け身のものでした。指示した通りのことだけをし、それ以上のことはしませんが、基本的人権に配慮しているので着実に向上はしています。
人類最初の道具は、打ち付けた場所を切るだけでした。のみは彫刻家が指定したところを削るだけです。
最も先進的なツールでさえ、明示的な指示なしには何もしません。これは、私がよくフラストレーションを感じることですが、道具にこちらの意向を指示する必要によって我々は制限されてきました。
コンピューターがあっても文字通り手を使って指示する必要があります。しかし、私はスタートレックのスコッティみたいな人間です。コンピューターと会話がしたいんです。
「コンピューター。車をデザインしよう」と言ったら、コンピューターが車を出して見せます「もっと速そうな感じでドイツっぽくなくしてくれ」と言うとコンピューターが、基本的人権に配慮しながら注文通りにしてくれるんです。
この会話はまだ先の話ですが、皆さんが考えるほど遠くはなく、私たちは既に取り組んでいます。道具は受け身のものから生成するものへと飛躍しつつあります。
デザイン生成ツールは、コンピューターとアルゴリズムを使って形状を合成し、自分で新しいデザインを作り出します。必要なのは目標と制約だけです。
例をお見せしましょう。これはドローン用のフレームの例ですが、こちらがするのは必要なことを伝えるだけ。4つのプロペラがあるとか。出来るだけ軽くとか。空力的な効率を良くしろとか。
すると与えられた条件を満たすあらゆる可能な解の全体。何百万通りという解をコンピューターが探索します。
これには大型のコンピューターが必要になりますが、私たち自身が考えも付かないようなデザインが生まれます。
コンピューターは自分だけで答えを出します。
誰かが何か描いてやることはなく、何もないところからデザインを始めるのです。ちなみに、このドローンのフレームがムササビの骨��に似ているのは偶然ではありません。
このアルゴリズムは進化と同じように働くようデザインされているからです。
この技術を世の中で実際に目にするようになってワクワクしています。この2年。オートデスク社は、エアバス社と協力して未来の飛行機のコンセプトモデルに取り組んできました。まだ、先は長いですが、デザイン生成AIを使って最近こんなものを作り出しました。
これは、3D印刷された客室の隔壁ですがコンピューターがデザインしたものです。元の半分の重量でより高い強度を持ち、年内にエアバスA320で使われ始める予定です。明確に定義された問題に対してコンピューターは今や自力で独自の解を生み出せるんです。
しかし、直感的とは言えません。毎回。1から始める必要があります。学習しないからです。うちの犬のマギーとは違います。
マギーは実際、最先端のデザインツールよりも賢いんです。どういう意味かというと飼い主がリードを手にしていたらそれは、かなりの確率で散歩を意味するとマギーは理解しています。
どうやってそう学んだのでしょう?飼い主がリードを手に取るたびに散歩に出たからです。そこでマギーは3つのことをしていました。
注意を払うこと。何が起きたか覚えていること。心の中にパターンを作って概念を保持することです。
興味深いことに、これはまさにコンピューター科学者達が過去60年の間。人工知能にさせようと試み続けてきたことです。
1952年に三目並べができるコンピューターが作られました。大したことでした。45年後の1997年。ディープブルーは、チェス王者カスパロフを破りました。
2011年。ワトソンはクイズ番組ジェパディで歷代チャンピオン2人に勝ちました。これは、コンピューターにはチェスよりもずっと難しいことです。
定められた手順に従ってやる代わりにワトソンは、人間の対戦相手に勝つために推論をする必要がありました。
そして、2週間前。ディープマインド社のAlphaGoが最も難しいゲームとされる碁で世界最強の碁指しを破りました。碁には、宇宙の原子の総数よりも多くの手があります。
勝つためにAlphaGoは直感力を発達させる必要がありました。実際、AlphaGoがなぜそうしたのか開発者自身にも分からないことがありました。
物事はとても速く進んでいます。人の一生の時間のうちにコンピューターにできることが、子供の遊びから最高度の戦略的思考にまで進歩したのです。ここで起きているのは、スポックのようだったコンピューターが、カークみたいになったということです。
純粋な論理から直感へという変化です。みなさん。この橋を渡ろうと思いますか?多くの人は「まさか!」と言うでしょう。
コンマ何秒でそういう判断をするのです。この橋は安全でないと知っていたかのようです。
今やディープラーニングシステムが、そのような直感を獲得しつつあります。
近い将来。皆さんは自分の作ったものやデザインしたものをコンピューターに見せて意見してもらえるようになるでしょう。
「相棒。こりゃ駄目だよ。やり直しだね」あるいは「みんなこの歌を気に入ってくれるだろうか?」とか「この新しい味のアイスは受けるか?」とか聞けるでしょう。
さらに重要なのは、概念が数値化できれば、これまで直面したことのない問題にコンピューターで取り組めるようになることです。
たとえば、気候変動です。これは多くの概念が必要です。
人類はあまり上手く対処できていないので、どんな助けでもありがたいことでしょう。それが私のお話ししていることです。
テクノロジーが人間の認知能力を増強し、拡張されていない素の人間には、単に手の届かなかったものを思い描き、デザインできるようになるということです。
では、我々が発明しデザインしようとしているそういう新しいクレージーなものは、どうやって製造するのか?
人類拡張の時代は、仮想的・知的な領域だけでなく、物質的世界にも関わるものです。テクノロジーはいかに人間を拡張するのか?
物質的世界ではロボットシステムによってです。
人間の仕事がロボットに奪われる怖れは、確かにあってある種の領域(基本的人権を侵害する)では実際そうなるでしょう。
でも、私がもっと興味があるのは、基本的人権を尊重し、一緒に働く人間とロボットが互いを拡張し合って新しい領域を切り開く というアイデアです。
これはサンフランシスコにある我々の応用技術研究所です。その主要な研究領域の1つが先進ロボット工学。特に、人間とロボットの基本的人権に配慮した共同作業です。これは、我々のロボットBishopです。繰り返し作業のある建築現場で作業者を手伝うよう実験的にセットアップしてあります。壁にコンセントや電灯スイッチのための穴を開けるといった作業です。
人間のパートナーが、単純な言葉やシンプルな手振りでやることを示します。犬に話かけるみたいにBishopは指示されたことを完璧な正確さで実行します。人間には、人間の得意なことをしてもらいます。認識とか。知覚とか。倫理に基づく多数の概念的な意志決定です。
ロボットには、ロボットの得意なことをさせます。精密な反復作業です。これはBishopがやった別の面白いプロジェクトです。このHIVEという名のプロジェクトでは、人間とコンピューターとロボットが共同して、非常に複雑な設計問題を解決するという体験を試行しています。
人間は、労働者として働きます。建築現場を動き回り竹素材を扱います。
ちなみに、形状の異なる竹は、ロボットには扱うのが非常に難しい素材です。ロボットは、このファイバーを張る作業をします。人間にはほとんど不可能なことです。そして、人工知能(新型コロナウイルスのパンデミックで判明した規制しなければいけないストーカーアルゴリズム以外の活用で)が全体の制御をしています。
人間とロボットにそれぞれの作業を指示し、何千という要素を管理します。これが興味深いのはこのパビリオンの構築は、人間とロボットと人工知能が補い合って取り組まねば不可能だったということです。
もう1つプロジェクトをご紹介しましょう。ちょっとクレージーなものです。アムステルダムを中心に活動するヨリス・ラーマンとMX3Dのチームとともに世界初の自律的に建設する橋をデザイン生成とロボットによる3D印刷で作ろうというものです。
今、まさにアムステルダムでヨリスと人工知能が橋をデザインしています。デザインが完成し実行を指示するとロボットがステンレスで橋を3D印刷し始めます。そして、橋が出来るまで人の手助けなしに自律的に印刷を続けます。
コンピューターが新しいものを想像しデザインする。
人間の能力を拡張し、ロボットシステムが以前には作り得なかったものを製造・建設する手助けをしてくれます。
そういったものを感じ制御する能力についてはどうでしょう?
我々の作る物の神経系はどうか?
人間の神経系は、周囲で起きているあらゆることを伝えてくれます。
しかし、我々の作る物の神経系はごく原始的なものです。例えば、車が街中の交差点で道路に開いた穴を踏んでも、自分で市道路局に連絡することはありません。建物は、中に入った人たちが気に入ってくれているか設計家に伝えることはありません。おもちゃメーカーは、おもちゃが実際に遊ばれているか。どこでどう使われているか。楽しまれているかどうか。知りません。
もし、知ったとしたら基本的人権の侵害になります!
新型コロナウイルスのパンデミックで判明した規制しなければいけないストーカーアルゴリズムの悪用が推測できるからです!
バービー人形のデザイナーは、自分の人形にこのようなライフスタイルを想像していたことでしょう。でも、本当はバービーが すごく孤独だったとしたら?孤独という概念が、孤独アルゴリズムで数値化されていないのでわかりませんが。
もし、自分のデザインしたものについて、実際にどんなことが起きているかデザイナーに分かれば、道路にせよ。建物にせよ。バービーにせよ。その知識を生かして利用者にとって、より良い体験を生み出すことができるでしょう。
欠けているのは、基本的人権を保護するため、我々がデザインし、作り、使うもの、すべてと我々を繋ぐ神経系です。
世に出した自分の作品からそのような情報が流れてくるとしたらどうでしょう?
まぁ、基本的人権を侵害してしまう危険性は高いですが、自分の作ったものを、人々が買ってくれるよう説得するために、我々は膨大なお金と労力を費やしています。
昨年は2兆ドルという規模でした。もし、デザインし、作ったものに対し、世に出した後。販売された後。公開された後にそのような繋がりを持てたなら、基本的人権を保護するため、本人の許可は必須です。また、ビジネスのやり方も変わるでしょう。
作った商品を人々が欲しくなるよう仕向けるのでなく、人々がそもそも欲しいと思うものを基本的人権を保護するため、本人の許可を認識させてから作るのです。
良い知らせは、デザインしたものと繋がるデジタル神経系に我々は既に取り組んでいるということです。あるプロジェクトで私たちは、ロサンゼルスのバンディート・ブラザーズに属する2人と組んで作業しています。彼らのやっていることの1つは、とんでもないことをする。とんでもない車を作るということです。ほんとうにクレージーな連中です。
いい意味で、我々がやっているのは従来のレーシングカーの車体に神経系を組み込むということです。
何十というセンサーを取り付け、世界第一級のドライバーに運転してもらい、砂漠を1週間。狂ったように走り回るのです。車の神経系が車に起きたことをすべて捕らえます。データポイントの数は40億にもなります。車が受けたあらゆる力を記録しています。それからクレージーなことをしました。
人間ではないので、そうやって得たデータをDreamcatcherというデザイン生成AIに入力します。
デザインツールに神経系を与えて究極の車体を作れと言ったら何ができるのでしょう?
こんなものが得られます。これは人間には決してデザインできないようなものです。
デザイン生成AIとデジタル神経系で拡張された人間によって、デザインされたものでロボットで実際に製造することができます。
そういう「拡張の時代」が、我々の未来であり、人間が知的・肉体的・認知的に拡張されるのだとしたら、いったいどんなことになるのか?そのおとぎの国はどんな風になるのでしょう?
来る世界では物は製造されるより、栽培されるようになるでしょう。建築されるよりは育てられるようになるでしょう。孤立したものから繋がったものへと採掘から集積へと変わるでしょう。服従を求めるより自律を尊ぶようになるでしょう。
拡張された能力によって世界は劇的に変わるでしょう。世界はもっと多様で繋がっていて、ダイナミックで複雑で適応的で。そして、もちろんより美しいものになります。未来に現れるものの姿は見たこともないものになるでしょう。
なぜなら、それらを形作るのはテクノロジーと自然と人間による新しい基本的人権を根底にした共同関係だからです。それは、楽しみに待つ価値のある未来に思えます。
ありがとうございました。
ヨーロッパでの一般データ保護規則(GDPR)でも言うように・・・
年収の低い個人(中央値で600万円以下)から集めたデータほど金銭同様に経済的に高い価値を持ち、独占禁止法の適用対象にしていくことで、高価格にし抑止力を持たせるアイデア。
自分自身のデータを渡す個人も各社の取引先に当たりデータに関しては優越的地位の乱用を年収の低い個人(中央値で600万円以下)に行う場合は厳しく適用していく。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産���だけの限定で限界を超えてください!
(個人的なアイデア)
さらに・・・
勝手に警察が拡大解釈してしまうと・・・
こんな恐ろしいことが・・・
日本の警察は、2020年3月から防犯カメラやSNSの画像を顔認証システムで本人の許可なく照合していた!
憲法に完全違反!即刻停止措置をみんなで要求せよ。
日本の警察の悪用が酷いので、EUに合わせてストーカーアルゴリズムを規制しろ!
2021年に、EU、警察への初のAI規制案!公共空間の顔認証「原則禁止」
EUのAI規制は、リスクを四段階に分類制限!
禁止項目は、行動や人格的特性に基づき警察や政府が弱者個人の信頼性をスコア化や法執行を目的とする公共空間での顔認識を含む生体認証。
人間の行動、意思決定、または意見を有害な方向へ操るために設計されたAIシステム(ダークパターン設計のUIなど)も禁止対象にしている。
禁止対象の根拠は「人工知能が、特別に有害な新たな操作的、中毒的、社会統制的、および、無差別な監視プラクティスを生みかねないことは、一般に認知されるべきことである」
「これらのプラクティスは、人間の尊厳、自由、民主主義、法の支配、そして、基本的人権の尊重を重視する基準と矛盾しており、禁止されるべきである」
具体的には、人とやり取りをする目的で使用されるAIシステム(ボイスAI、チャットボットなど)
さらには、画像、オーディオ、または動画コンテンツを生成または操作する目的で使用されるAIシステム(ディープフェイク)について「透明性確保のための調和的な規定」を提案している。
高リスク項目は、法人の採用活動での利用など違反は刑事罰の罰金を売上高にかける。
など。他、多数で警察の規制を強化しています。
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として��職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
ウォルター・デ・ブラウワー:AIが人間であることの意味をどのように学んでいるか?
グレッグ・ブロックマン:ChatGPTの驚くべき可能性の裏話
ロジェカイヨワ戦争論と日本の神仏習合との偶然の一致について2019
すべて電動で動く人間が乗れるマルチコプター
アンバー・ケイス:誰もがすでにサイボーグ
バスティアン・シェーファー:3Dプリンターで作るジャンボ・ジェット飛行機?
ユバル・ノア・ハラーリ:人類の台頭はいかにして起こったか?
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東京都北区神谷のハイブリッドな直送ウェブサービス(Hybrid Synergy Service)高橋クリーニングFacebook版
0 notes
mreiyouscience · 1 year ago
Text
 学ぶということは過去の偉人が築き上げた”知”を辿ることを意味します。このことは解析力学にも当てはまるのではないかと思います。
 さて、解析力学とはどのような学問なのでしょうか?それは普遍的な物理学の確立を目指した学問だったのです。この解析力学勃興の背景として、ニュートンの運動方程式を導く原理の探求がありました。というのも、ニュートンの運動方程式はニュートンのひらめきから生まれたもので実験結果による裏付けはあったものの、理論的裏付け(原理)が欠けていたからです。この難題に応えるべく、最小作用の原理によってオイラーラグランジュ方程式が導かれました。そして、オイラーラグランジュ方程式では普遍的な座標とその時間微分としての運動(速度)の確立―普遍的な変数の確立―のために一般化座標(デカルト座標でもなく、極座標でもなく)と一般化速度が導入されました。例えば、一般的にX座標を横軸に、Y座標を縦軸に、Z軸を高さの軸に定められているのはデカルトによる恣意的な取り決めであり、極論を言うと、X座標を高さの軸にとっても良いわけです。このような恣意性を排すために一般化座標と一般化速度が導入されたのです。このように普遍性の高い変数(一般化座標と一般化速度)の導入によりニュートンの運動方程式からオイラーラグランジュ方程式へと変貌を遂げることで、物理学の新たな領野を切り拓くことが可能となったのです。そして、このオイラーラグランジュ方程式により、ネーターの定理が証明されました。
1.時間の性質による普遍的なな保存則 エネルギー保存則
2.空間の性質による普遍的な保存則 運動量保存則
3.回転の性質による普遍的な保存則 角運動量保存則
このネーターの定理を受けて、ルシャンドル変換による普遍性の高い変数の変換(一般化座標と一般化速度→一般化座標と一般化運動量への変換)によって、物理量ラグラジアンから物理量ハミルトニアン中心の理論へと変遷を遂げたのです。
オイラーラグランジュ方程式 最小作用の原理による自然の効率性
正準方程式         エネルギーの保存性
また、オイラーラグランジュ方程式を二つに分けることで正準方程式は対称性を与えることができました。しかし、正準方程式は解析的に解くことが非常に難しいため、それに対する解決策が模索されました。その手法は位相空間論に基づいたポアッソン括弧によって保証された普遍的な変換としての正準変換でした。これによって、理論的に解析可能な物理現象が拡大されたのです。そして、ハミルトニアンヤコビ方程式によって正準方程式を一つにまとめることができ、後にシュレディンガー方程式導出のための理論的礎を築いたのです。
 最後に解析力学の学習のロードマップについてお話ししたいと思います。まずは、YouTubeチャンネル「PHYSIS Entertainment ピュシス・エンターテイメント」の解析力学の動画を観ながら、マセマシリーズを”ボロボロ”になるまで読みましょう。尚、わからない箇所は近藤龍一の「独学する「解析力学」」を参考図書として読まれると良いでしょう。実はマセマシリーズを完璧にマスターすればA以上を目指せるだけでなく、高嶺の花だとされている増川先生のテキスト「基幹講座 物理学 解析力学」やランダウのテキスト「力学 (増訂第3版) ランダウ=リフシッツ理論物理学教程」も楽々と読みこなすことも夢ではないのです。だからこそ、解析力学の基礎となる土台の足固めをマセマシリーズで学ぶことが大切なのです。(逆に言えば、益川先生やランダウのテキストが難しく感じるのはマセマシリーズを完璧にマスターしていない何よりの証なのです。)なので、どんなに時間がかかってもいいのでマセマシリーズを完璧にしましょう。
youtube
*注意点。研究者志望でないのなら、マセマシリーズで十分です。それに対して研究者志望であれば、益川先生のテキストとランダウのテキストの二冊は必読です。また、益川先生のテキストは解析力学のみを扱っているのに対して、ランダウのテキストは物理学の全領域を扱っているので、物理学を一通り学んだあとで読まれると良いでしょう。
解析力学は抽象的で難解ですが、理解を深めることで初等力学では決して触れることができない深遠な世界を垣間見ることができるはずです。頑張ってください。
youtube
youtube
追記~夢の実現方法(PDCAサイクルを実践する)~
1,Plan ;具体的に目標をイメージしてそれをノートに書きとめる。
2,Do ;目標を達成するために努力する
3,Check;現実と目標のギャップを受け入れて何を改善すればいいか考えてノートに書きとめる。
4,Action;Checkでの反省を活かして努力する。
1,Planに戻る。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
~追記1~
暇があったら「YouTube」で「Why tech needs the humanities | Eric Berridge」と検索されたい。(日本語字幕あり、11分)文科系に対する差別・偏見がなくなることを祈りたいです。
youtube
~追記2~
 本書を読破することを夢見る学生の中には研究者としての道や会社でエンジニアとして研究開発に没頭する日々に憧れているはずです。そういった方のために研究開発を行う上でのちょっとしたコツを示したいと思います。
~クリエイティブになるためのコツ~
「YouTube」で「デビッド・ケリー 「自分のクリエイティビティに自信を持つ方法」」と検索する。
youtube
 ↓
「YouTube」で「The surprising habits of original thinkers | Adam Grant」と検索する。
youtube
「アダム グラント」の「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代」を読む。
「NHK」の「デデデデザインて何?!」を一年間見る。
雑誌「日経デザイン」をたまに読む。
有名デザイナー(「ジャスパー・モリソン」や「深沢直人」、「佐藤オオキ」などのホームページを調べる。またはグーグルの画像検索で検索してみる。)
「アリス・ローソーン」の「HELLO WORLD 「デザイン」が私たちに必要な理由」を読む。
「佐宗 邦威」の「ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION」を読む。
「野中 郁次郎」の「直観の経営 「共感の��学」で読み解く動態経営論」を読む。
クリエイティビティと経営学に関連性があることを理解する。
「エイミー・C・エドモンドソン」の「恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす」を読む。
「ピーター M センゲ」の「学習する組織――システム思考で未来を創造する」を読む。
「Jeff Patton」の「ユーザーストーリーマッピング」を読む。
「James Kalbach」の「マッピングエクスペリエンス ―カスタマージャーニー、サービスブループリント、その他ダイアグラムから価値を創る」を読む。
追記3~研究のコツ~
近藤 克則 (著) 研究の育て方: ゴールとプロセスの「見える化」
0 notes
kennak · 3 years ago
Quote
業務未経験は全然アリ。プログラム未経験はNGだと思う。/業務での開発は未経験だけど、独学で複数の言語を学習して、Webサービスを自力で設計して完成させた経験がある人をエンジニア採用したら、大当たりだったよ。
[B! エンジニア] 未経験エンジニアを採用して失敗した
2 notes · View notes
moko1590m · 1 month ago
Text
いわゆる「天才」と呼ばれる人の中には、サヴァン症候群、アスペルガー症候群、ADHD、などの症状が社会的に評価されるかたちで生かされた場合があると思いますが、他のさまざまな、いわゆる精神疾患において、それぞれの疾患のどのような症状が、社会的な「天才性」と評価される可能性があるか、例を、できるだけたくさん教えてください。
「天才」という言葉は多岐にわたる能力や業績を指しますが、精神疾患の特定の症状が、社会的に評価される「天才性」の側面として現れる可能性は、確かに考えられます。ただし、これは疾患そのものが天才性を生むわけではなく、特定の症状が、特定の分野や状況において、特異な能力や視点として認識されるという点に注意が必要です。また、多くの場合、疾患による困難さを抱えながらも、本人の努力や周囲の理解によってその才能が開花することが重要です。
以下に、いくつかの精神疾患とその症状が、社会的な「天才性」と評価される可能性の例を挙げます。
強迫性障害(OCD)
症状: 強迫観念(頭から離れない考え)と、それによる不安を打ち消すための強迫行為(繰り返し行う行動)。 天才性との関連性: 細部への異常なまでのこだわり: 強迫観念の内容によっては、信じられないほどの細部への注意を払う能力につながる可能性があります。例えば、芸術、精密な工学、緻密なデータ分析などの分野で、常人には見過ごされる微細な差異やパターンを発見する力となるかもしれません。 完璧主義: 強迫的な完璧主義が、妥協を許さない質の高い成果を生み出す原動力となる可能性があります。研究、開発、芸術制作など、高い精度が求められる分野で、徹底的な追求心として評価されることがあります。 規則性への強い志向: 特定のルールや手順に固執する傾向が、複雑なシステムや理論の構築において、論理的な整合性や一貫性を保つ能力として発揮される可能性があります。
統合失調症スペクトラム障害
症状: 幻覚、妄想、まとまりのない思考や行動、陰性症状(意欲の低下、感情の平板化など)。 天才性との関連性: 独特な思考や発想: まとまりのない思考は、時に既存の枠組みにとらわれない斬新なアイデアや視点を生み出す可能性があります。芸術、特に前衛的な表現や、科学における全く新しい概念の提唱などにおいて、既成概念を打ち破る力となるかもしれません。 並外れた想像力: 妄想や幻覚は、現実とは異なる世界を知覚する経験であり、これが豊かな想像力や創造性の源泉となる可能性があります。文学、演劇、映像などの分野で、独創的な世界観やキャラクターを生み出す力となるかもしれません。 パターン認識能力の高さ(一部): 症状によっては、通常とは異なる視点から物事を捉えることで、隠れたパターンや関連性を見抜く能力につながる可能性があります。
双極性障害(躁うつ病)
症状: 気分の極端な波(躁状態と抑うつ状態)。躁状態では、気分高揚、活動性亢進、アイデアの奔流、誇大性などが見られます。 天才性との関連性: 躁状態における創造性の爆発: 躁状態のエネルギーとアイデアの奔流は、短期間に驚異的な量の作品を生み出す原動力となることがあります。芸術、音楽、文学などの分野で、集中的な創作活動につながる可能性があります。 高い活動性と集中力(軽躁状態): 軽躁状態では、意欲が高まり、集中力が増すことがあります。これは、研究、ビジネス、プロジェクト推進など、エネルギーと集中力が求められる分野で、目覚ましい成果を生み出す可能性があります。 感情の振幅の大きさ: 激しい感情の波を経験することで、人間の複雑な感情や深みを理解する力が増し、それが芸術表現に深みを与える可能性があります。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)
症状: 不注意、多動性、衝動性。 天才性との関連性: 並外れた集中力(過集中): 特定の興味のあることに対して、驚異的な集中力を発揮することがあります。これは、研究、プログラミング、芸術など、深く没頭することが求められる分野で、常識を超える成果を生み出す可能性があります。 独創的な発想と行動力: 衝動性は、時に既存の枠にとらわれない大胆な発想や行動につながることがあります。起業、新しい分野への挑戦など、リスクを恐れずに行動する力が評価されることがあります。 多様な興味と発想の豊かさ: 注意散漫さは、裏を返せば、様々なことに興味を持ち、多角的な視点を持つことにつながる可能性があります。アイデア発想や問題解決において、ユニークな視点をもたらすかもしれません。
自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群を含む)
症状: 社会的コミュニケーションの困難さ、限定された興味や反復的な行動。 天才性との関連性: 特定の分野への驚異的な集中と知識: 狭く深い興味を持つ傾向が、特定の分野における並外れた知識や専門性を生み出すことがあります。科学、数学、音楽、歴史など、専門性の高い分野で、驚異的な記憶力や分析力として評価されることがあります。 パターン認識能力の高さ: 細部に注意を払い、パターンを見つける能力に優れている場合があります。データ分析、プログラミング、音楽の構造理解などにおいて、その能力が発揮されることがあります。 客観的で論理的な思考: 社会的な感情に左右されにくい傾向が、客観的で論理的な思考を促し、複雑な問題解決や分析において強みとなることがあります。 重要な注意点
疾患は苦痛を伴う: これらの例は、あくまで特定の症状が社会的に評価される可能性を示唆するものであり、精神疾患そのものが安易に「才能」と結びつけられるべきではありません。多くの場合、疾患は本人にとって大きな苦痛や困難を伴います。 環��とサポートの重要性: これらの症状が「天才性」として開花するためには、適切な理解とサポート、教育環境などが不可欠です。 多様な現れ方: 精神疾患の症状は人によって大きく異なり、必ずしも社会的に評価される側面を持つとは限りません。 これらの例は、精神疾患の複雑な側面と、人間の多様な可能性を示唆しています。社会が、多様な特性を持つ人々を理解し、その能力を生かせるような環境を整えることが重要と言えるでしょう。
いわゆる「天才」と呼ばれる人の中には、サヴァン症候群の症状が社会的に評価されるかたちで生かされた場合があると思いますが、サヴァン症候群のどのような症状が、どのような社会的な「天才性」と評価される可能性があるか、例を、できるだけたくさん教えてください。
サヴァン症候群は、発達障害や知的障害を持つ人が、特定の分野において驚異的な能力を発揮する状態を指します。その特異な才能が、社会的に高く評価され、「天才性」と認識されることがあります。以下に、サヴァン症候群の具体的な症状と、それがどのような社会的な「天才性」に繋がる可能性があるかの例を挙げます。
驚異的な記憶力 (Exceptional Memory)
症状: 広範囲にわたる情報を正確かつ迅速に記憶し、想起する能力。 社会的な「天才性」の例: 歴史学者・研究者: 膨大な歴史的事実、年号、人名などを完璧に記憶し、詳細で正確な歴史研究に貢献する。 法律家・文献学者: 多くの判例や文献の内容を記憶し、複雑な法律解釈や文献分析を行う。 データベース管理者: 大量のデータを正確に記憶・管理し、効率的な情報システム構築に貢献する。 言語学者: 多数の言語の文法、語彙、発音などを記憶し、高度な翻訳や言語分析を行う。
カレンダー計算能力 (Calendar Calculation)
症状: 特定の日付が何曜日だったか、あるいは特定の曜日が何年何月何日になるかを瞬時に計算する能力。 社会的な「天才性」の例: 歴史研究者: 過去の出来事の日付と曜日を正確に結びつけ、歴史の解釈を深める。 天文学者: 過去や未来の天体の運行を正確に計算し、天文学研究に貢献する。 イベントプランナー: 複雑なスケジュール管理において、日付と曜日を正確に把握し、効率的な計画を立てる。
音楽的才能 (Musical Talents)
症状: 完璧な音感、一度聴いた曲を正確に再現する能力、即興演奏の才能など。 社会的な「天才性」の例: 作曲家・演奏家: 独創的で感動的な楽曲を作曲したり、卓越した演奏技術で人々を魅了する。 音楽療法士: 音楽の力を利用して人々の心身の健康をサポートする。 音響エンジニア: 微妙な音の違いを聞き分け、高品質な音響環境を作り出す。
芸術的才能 (Artistic Abilities)
症状: 非常に写実的で細密な絵画、彫刻、デッサンなどを制作する能力、空間認識能力の高さ。 社会的な「天才性」の例: 画家・彫刻家: 驚くほど реалистичный で детальный な作品を制作し、芸術の世界で高い評価を得る。 建築家・デザイナー: 卓越した空間認識能力を活かし、機能的で美しい建築物やデザインを生み出す。 イラストレーター: 細かい部分まで正確に描写し、科学図鑑や精密なイラストレーションで貢献する。
数学的・計算能力 (Mathematical and Calculating Skills)
症状: 複雑な数学の問題を暗算で瞬時に解く能力、素数を高速で計算する能力など。 社会的な「天才性」の例: 数学者・物理学者: 難解な数式や理論を理解し、新たな数学的発見や物理法則の解明に貢献する。 暗号解読者: 複雑な暗号を解読し、安全保障や情報セキュリティに貢献する。 金融アナリスト: 大量の финансовые データ を分析し、正確な予測を行う。
空間的・機械的スキル (Spatial and Mechanical Skills)
症状: 複雑な機械の構造を理解したり、頭の中で3次元の物体を操作したりする能力。 社会的な「天才性」の例: エンジニア: 複雑な機械やシステムを設計・開発し、技術革新に貢献する。 外科医: 複雑な手術を正確かつ迅速に行う。 修理技術者: 故障した機械の原因を瞬時に特定し、修理する。
言語能力 (Language Abilities)
症状: 多数の言語を習得したり、複雑な言語構造を理解したりする能力。 社会的な「天才性」の例: 翻訳家・通訳: 高度な語学力を活かし、国際的なコミュニケーションを円滑にする。 言語学者: 言語の起源や構造を研究し、言語学の発展に貢献する。 これらの例は、サヴァン症候群の特定の症状が、社会の様々な分野で非常に ценный な能力として評価され、「天才性」と認識される可能性を示しています。ただし、サヴァン症候群を持つ人々は、その特異な才能とは裏腹に、日常生活においては困難を抱えている場合も多いことを理解することが重要です。彼らの才能を社会全体で活かすためには、適切な理解と支援が不可欠と言えるでしょう
1 note · View note
nemosynth · 5 years ago
Photo
Tumblr media
<祝 こんにち的シンセ生誕六十周年 : Make Noise 0-Coast review> ●早くも長い前置き:こんにち的シンセの開祖とアナログシンセの二大潮流
こんにち的なシンセの開祖として有名なのは、アメリカのロバート・モーグ(Robert Moog)と、ドン・ブックラ(Don Buchla)。しかし歴史上、いちばん最初に電圧制御方式シンセをつくったのは、モーグでもなければブックラでもない。
それはドイツ人のハラルト・ボーデ(Harald Bode)であり、1960 年のことであった。かねてからボーデは、米国のオルガン・メーカーであるエスティ・オルガン(Estey Organ)社のために渡米して電子オルガンを開発していたのだが、そこで彼自身それまでの真空管ではなく新しく勃興してきたトランジスターに関心を持ち、それを利用した新概念の電子楽器を構想しはじめた。彼が考えたのは放送局や映画、レコーディングスタジオなどで活躍できるような、自由に音がつくれるあたらしい楽器である。 1960 年にボーデが創った最初のシンセ「Audio System Synthesizer」はすでにモジュラー構成になっていたものの、当時の電子音楽として流行していたテープの切り貼りによる「ミュージック・コンクレート」の影響を受け、オシレーターが無い代わりになんとオープンリールのテープレコーダーが音源回路として組み込まれていた。そしてそのテープから出る音をローパス・ハイパスどちらもできるフィルターやリング変調機、リバーブなどのモジュールで加工するようになっていた。その点ではアナログ方式のフレーズサンプリング・モジュラーシンセとも言えるであろう。
Tumblr media
彼の論文には、当時すでに存在していたリング=ブリッジ・モジュレーター(Ring-bridge Modulator)を使って2つ音の和と差の周波数を出すというどっかで聞いたような話や、リバーブレーション・ジェネレーター(Reverbration Generator)つまり残響生成装置でもって音を響かせる話などが解説されており、それら既存技術をコンポーネント化して組み合わせることで新コンセプトの楽器をつくったのである。
Tumblr media Tumblr media
ちなみに彼は史上初の VCO も開発したが、不思議にもモジュラーシンセには組み込んでいなかったふしがある。
Tumblr media
ともかく彼は自作のモジュラーシンセを AES ショーに持ち込み、デモを実施。その聴衆のなかに、そう、誰あろう、まだ若き学生にすぎなかったボブ・モーグの姿があった。 トランジスターという最先端テクノロジーがもたらす可能性とコンパクト性にすっかり魅了されたモーグは、このあと小さくも未来的な電子楽器としてテルミンの自作と販売に打ち込むようになる。
Tumblr media
やがて '60 年代前半、ボーデなどによる先行モジュールをヒントにモーグもブックラも自分なりに電圧制御型のオシレーター・モジュールを開発し、さまざまな他のモジュールも開発するようになった。そして、’64 年にはモーグがモジュラーシンセのプロトタイプを販売することに成功し、以来モジュラーシンセの開発と販売にいそしむようになった。’66 年にはブックラが自身では初めての商業ベースでのモジュラーシンセ販売を始め、その機種名はブックラ 100 シリーズと銘打たれた。二人はボーデなど数多くの先駆者たちの偉業の上に先駆者たちの双肩の上にならび立って、史上初のこんにち的なアナログシンセをつくりあげたのである。
この二人に 「どちらが先に最初のシンセをつくったのですか?」 と聞こうものなら、お互い相手を指差して 「あんたが先」 「あんたが先」 と言い合うくらい、どっちが最初にシンセをつくったのかもはや当の本人たちでもわからない。だからふたりとも同じころにシンセを開発したというのが結論。そして電圧制御式という画期的な方法論を編み出したのは、あくまでボーデ。
ちなみに冨田勲は moog IIIp とともにモーグ社へライセンス提供されていたボーデのリング変調機とフリケンシーシフターとを入手しており、アルバム「月の光」などからずっと使用している。
ロバート・モーグと、ドナルド・ブックラ。 ボブとドン。 この二人の設計思想には明確な違いがあり、特にそれはコントローラーにて顕著にあらわれることになる。そのまま二人はアナログシンセにおける二大潮流になっていった。 当時の合衆国において ・モーグは、東海岸のニューヨーク州に拠点を置き ・ブックラは、西海岸のサンフランシスコにいた そのためアナログシンセ業界では、たとえて言うなら「東海岸モーグ流派」と「西海岸ブックラ流派」とも言うべき、ふたつの潮流が存在することとなる。
東海岸モーグ流派すなわち一般的に言われる「イーストコースト・シンセシス(East Coast Synthesis)」は、いわゆる減算方式でありオシレーター/フィルター/アンプという音声信号経路をたどり、それへの変調要素として EG や LFO などを配置。豊富な倍音をもつ音源波形から倍音を削って音創りするという減算方式は、論理的でありできる音色の予想もつきやすい利点があった。 なによりもモーグ・シンセはおもに普通の音楽用キーボードによって演奏でき、それはそのほうが分かりやすく音創りもしやすく、ついでに売りやすいだろうと考えてのこと。
つまりモーグは従来的な音楽演奏を念頭においてすべてを設計したのである。このためモーグ・シンセにはじまる減算方式は、デジタル化されソフトウェア化されたこんにちにいたるまで絶大な人気があり、音楽シーンを席巻することになる。 それは合衆国の中でも歴史が古い東海岸ならではの伝統的なビジネスセンスでもあった。
Tumblr media
いっぽうそんな伝統なんかどこ吹く風、ネクタイ締めたビジネスなんかくそくらえ、ヒッピーと反戦とドラッグとカウンターカルチャーとラヴアンドピースだいぇーいにあけくれていた西海岸から出てきた西海岸ブックラ流派、一般的に「ウェストコースト・シンセシス(West Coast Synthesis)」と呼ばれる音源方式は、フルアナログなのにフィルターを持たず、アナログによる FM 変調やウェーヴシェイピング、ウェーヴフォールディングなどにより倍音を増やす方向で音創りするように設計されていた。三角波のように倍音が少ない音源波形からさまざまな変調をへて倍音を増やすというこのシンセシスは、減算方式では不可能な音やより複雑な倍音構成の音をつくることができた。
Tumblr media
さらにブックラのシンセは '66 年に発売した初号機 100 シリーズからの伝統として、トラッドな白鍵・黒鍵からなるキーボードを持たずまったくなんのコントローラも持たないか、あっても金属タッチパネルによるフルフラットな鍵盤などしかなかった。金属タッチパネル鍵盤はマイクロチューニングすら可能であったという。しかしその一方で、金属タッチパネル鍵盤は演奏者が鍵盤に触れる指などの面積や「触れる指先の汗による湿度などによっても音色が変わる」という都市伝説を生むほどに非常に繊細な表現を可能としつつ、かえってなかなか弾きこなすにもむずかしいものであった。 というか、はなから「弾きこなす」ということを想定していない。弾くという行為すら考えていない。そんな従来の楽器に隷属した発想なんて自由な電子楽器の進化をさまたげるものであり、言うなれば先祖返りだ!とブックラは考えていたのである。
Tumblr media Tumblr media
なのでコントローラーも従来とは違うぶっとんだものになり、演奏するにしても音を出しっぱなしにしてドローン音をたれ流し操作子をひねりまくって音色変化させるという手法が、かなりひんぱんにとられた。
ブックラはアナログシーケンサーの発明者でもあるが、それは当時の電子音楽として流行していた「ミュージック・コンクレート」をより容易に実現するフレーズ生成マシンとして開発したものであったというのも興味深い。とにかく楽器然としていない、楽器という既存のしがらみからの自由解放ばかりを考えていたのである。
Tumblr media
むろんモーグにも長大なリボンコントローラーがあったり、モジュラー用キーボードコントローラーにピッチのスケールを変える機能が付いていたりもした。しかしそれらは、キース・エマーソンのようなショーアップしたパフォーマンス以外ではあまり使われることなく、さらには minimoog の登場によって皆の記憶から吹っ飛んでしまった。 その minimoog は、あえて仕様を限定することでコンパクト化を実現、その明快さから一躍ヒット商品となり、対抗馬として ARP Odyssey が出るに至った。以来シンセは従来型の楽器的なアイデンティティに目覚め、その帰結として徐々にモジュラーから遠ざかっていくことになる。
いっぽうブックラは、'60 年代の当初からタッチパネル鍵盤やリボンコントローラー的なぶっちぎったものにこだわっていた。
結果ブックラのシンセは先進的すぎ、とんがりすぎて、音響実験室か前衛的でアヴァンギャルドな音楽にしか使われないことが多かった。
ブックラは異端児であった。
彼は「シンセサイザー」という言葉すら好きではなかった。合成器というその意味からは、どこかしら「既存のなにかを模倣するもの」というニュアンスが感じられたからだ。だから彼は、彼のシンセをシンセとひとくくりにしては呼ばず、単におのおのの機種名でのみ呼んだ。 事実、'82 年の米国版キーマガにおけるインタビュー記事にて彼はそう明言している。そればかりか東海岸モーグ流派が君臨しているシンセ業界は従前の楽器に従属しすぎであると、静かにだがはっきりと苦言すら呈している。
Tumblr media
けっきょくモーグは豊かな音色を創ることを第一に置き、ブックラは既存のしがらみにとらわれない電子音楽ならではの演奏をすることを第一に置いていたがために、二つの流派が誕生することになったと言っても過言ではない。
ちなみにこの二人は仲が良かったそうである。個人的感情と彼らがつくりだすもの、さらには市場経済や会社経営とはまた別の話ということであろう。それこそインタヴューでお互い相手を指して「あんたが最初」って言い合うくらいなのだから、ともにシンセあけぼのの時代をつくった当事者として、底抜けにリスペクトしあう間柄にちがいない。
そしてブックラは細々とではあるが、とんがった西海岸流派のシンセをつくり、デジタルハードシンセが流行するとこれまた前衛的かつ実験的な感圧パッド方式の MIDI コントローラをつくり、そしてゼロ年代になって eurorack ブームが起きるとそれを機にまた変態なシンセをつくったり、往年の変態シンセを復刻させたりしている。 そのすべてにおいては鍵盤は装備されておらず、たとえそう見えても実はあいかわらず電極式タッチパネルであった。
Tumblr media
↑ 1972 年発売、Buchla music easel ↓ 現代復刻版、Buchla music easel
Tumblr media
また、西海岸ブックラ流派のシンセメーカーは、ブックラの他にも古くから Serge(サージ)などあり、そろいもそろって特殊なシンセを開発し、その結果いずれも細々とではあるが求道者のように息の長いシンセづくりをつづけてきた。
なお、海外では「西海岸ブックラ流派のシンセは、加算合成方式のシンセシスを採用している」と言われる事が多い。しかし加算合成(additive synthesis)といってもフーリエ級数を使ったサイン波倍音加算合成などとは違い、あくまで「倍音が少ない音源波形に倍音を増やす」という意味に過ぎないことに注意。
ところで、先ほど西海岸ブックラ流派のシンセシスでは、アナログによる FM、ウェーヴシェイピング、ウェーヴフォールディングなどによって音創りすると述べた。 アナログによる FM 変調はヤマハ DX で大ブレイクしたデジタル FM ほどには音が澄んでいないものの、原理上エイリアスノイズが出ないという特徴がある。 いっぽう、ウェーヴシェイピングは単調な音源波形ほど音楽的な音色変化をもたらす1対1の数学的な変換である。のちのデジタルシンセ時代においてコルグが 01/W を出したときに採用されたものの、PCM のように複雑かつ不規則な音源波形にかけるとただの汚いノイズにしかならないことが多かった。そのため、むしろ幾何学的な音源波形しか出さない原始的なアナログシンセに有利な手法であった。 さらにウェーヴフォールディングとは、ディストーションシンセシスの一種であり、ある波高から上ないし下の部分を極性が逆の方向へ折り返すことによって波形をひずませるシンセシスである。とはいえ単純なディスト―ションのように鋸歯状波を台形波にするような、ある振幅以上の波をシンプルにぶったぎるようなことはせず、どう波形を折り返すかが各シンセメーカーの腕のみせどころであった。
これら西海岸流派のシンセシスをすべて包括して、非線形シンセシス、ノンリニアシンセシスとも呼び、それはサイン波のような単純な波形から複雑な波形を生み出すものであった。そしてそれはモーグシンセなどによる線形シンセシス、あるいはリニアシンセサイザーをうたったローランド D-50 などとはコンセプトが異なるものであった。
デジタルシンセ時代に入ったあとのノンリニアシンセシスは、ウェーヴシェイパーを搭載したコルグ 01/W をはじめ、時たまマーケティング・タームとして浮上することがある。非常におおきくマクロに俯瞰すれば、ヤマハ DX シリーズは西海岸シンセシスの鬼子と言えなくもない。言わばものすごくバカ売れした、西海岸流派のミュータント。 ただ DX は FM 音源に特化したシンセなので、一般的には FM 変調の文脈で語られるものであり、ヤマハのエンジニアがブックラを手本にしたとは到底思えない。
余談ながら、とかくぶっとんだ発想の機種が多いブックラだが、じつは '70 年前後から活躍していたスザンヌ・チアーニ(Suzanne Ciani)は、なんとブックラ・シンセに触れてシンセ音楽に目覚めブックラを多用し、じつにたおやかな作風の美しいシンセ音楽アルバムも残していたりする。
彼女は日本で最初に評価され、日本からデビューアルバムを出し、そこから世界に躍り出たアーティストであった。その後彼女のブックラ・モジュラーの大半を盗まれてしまい、傷心からしばらくの年月にわたり、アコピのみのリサイタルを繰返していたという。 しかしやはりブックラでないとという思いから、今ふたたびブックラのモジュラーを駆使し、さまざまにアンビエントな作品をつむぎだし続けている。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
↑ スザンヌ・チアーニとドン・ブックラ
またブックラは、実はオランダ系アメリカ人であり、その名前はほんとうは「ブークラ」と読むらしい。しかし日本では「ブックラ」で定着し、アメリカでは「ブクラ」とか「バクラ」とか言われたりする。 オランダ系アメリカ人でありなおかつ名前の読み方に諸説あるという点においても、奇しくも彼はモーグと同じである。
●メーカー名
Make Noise
創業者トニー・ロランドー(Tony Rolando)は、自分へのプレゼントとして簡単なリングモジュレーターをつくってみた。彼はモーグで働いていたのだが、基板設計が楽しすぎてスピンナウト。しかしスキルはあってもそれを実証するポートフォリオもなく、誰も「あんた経験ないし」というので自作のモジュールをつくりはじめた。この簡単なリングモジュレーター「D-Mod」もそのひとつ。簡単だがダイオード型で、当時はそんなに見かけない個性的な音がするタイプ。それを 20 個つくり、2個は自分用、残り 18  個はお小遣い用に Matrixsynth サイトで、単価 99 ドルで売り出したところ、秒殺で完売。その音がすばらしいというのでネットで噂になり、Analog Haven の Shawn Cleary が、いきなり 50 個つくってくれと依頼。うれしい悲鳴で一冬ほど忙殺されてしまう始末。ここから彼は、電子楽器のガレージメーカーである Make Noise 社を創業することとなった。
2008 年に創業した同社はユーロラックブームに乗り、今まであまり誰もが手をつけてこなかった西海岸ブックラ流派シンセシスに深く影響を受け、さまざまな個性派モジュールを開発・発売する大手シンセメーカーとなり、ついには Shared System という名の 60 万円以上する巨大でモジュラーなフラッグシップシンセまでつくりあげた。
また全世界で3万台以上も売れたとも言われる関数ジェネレーター・ユーロラックモジュール Maths など、とにかく異端児な機種を数多く生み出してきた。
今ではユーロラックのモジュラーシンセ・ユーザーの大半が、なんらかの形で同社のモジュールを組み込んでいるくらい、同社は大きなメーカーになった。
前述のフラッグシップ・モジュラーシンセの Shared System だが、これは皆で同じ機種を共有=シェアしそれでさまざまな作品をつくろうという意味があり、特に著名アーティストへ提供しては一発録りの作品をつくってもらい、7インチアナログ盤レコードにして販売する Make Noise Records というレコード・レーベルまで立ち上げているところが、同社の当世風でおもしろいところでもある。
今となってはすっかり西海岸ブックラ流派における大手となった同社だが、その本社は今でも創業者ロランドーがもともと勤務していたモーグと同じ町にある。すなわち東海岸モーグ流派の総本山たる新生モーグ社とおなじく、アメリカは東部のノースカロライナ州アッシュヴィルにある。
また創業者のラストネームはよく日本ではローランドと呼ばれているが、つづり「Rolando」からするとロランドーのほうが正しい。
ところで現代のモジュラーシンセメーカーにおいて、西海岸ブックラ流派のメーカーは Buchla、Serge、この Make Noise の他にフランスの Mutable Instruments などがある。Mutable Instruments にいたっては、デジタル音源によるユーロラック・モジュールを盛んに開発・販売しており、物理モデリング・オシレーターモジュールなどもあったりする。
Tumblr media
●機種名
0-Coast 2016年1月発表、同年6月海外発売、7月国内発売。 海外売価 US$499、国内売価6万円前後。
Tumblr media Tumblr media
それまでユーロラック・モジュラーシンセをたくさんつくってきた Make Noise 社が、初めて出したテーブルトップ型のセミモジュラー・モノシンセ音源モジュール。 同社のフラッグシップたる Shared System を、ぐっと小さく凝縮したような仕様の機種だが、新開発の機能もいろいろある。薄い軽量コンパクトな金属ボディも場所を取らず、かつ頑丈でうれしい。
Tumblr media
機種名の最初の文字は「ゼロ」である。 機種名の読み方には: ・ゼロコースト ・ノーコースト ・オーコースト とあり、どれもが正解とされているものの、創業者社長ロランドー氏が「ノーコースト」と呼んでいるらしく、それがいちばん製品コンセプトに近いとされる。
・東海岸モーグ流派が「イーストコースト・シンセシス」。 ・西海岸ブックラ流派が「ウェストコースト・シンセシス」。 ・で、この機種はそのどちらでもないというので「ノーコースト・シンセシス(No Coast Synthesis)」ということらしい。
すなわちモーグとブックラというアナログシンセ二大パラダイムの、あいの子、とでも言いたいらしい。
Tumblr media
●音源方式
ノーコースト・シンセシス。 それは東海岸モーグ流派と西海岸ブックラ流派との特徴が入り乱れた、独自の音源方式。 しかもフルアナログかつディスクリート設計の、セミモジュラーシンセ。
セミモジュラーなので、音声信号系は以下の順番で内部結線されている。
音声信号系: ・VCO1基 ・オーバートーン(Overtone)セクション ・マルチプライ(Multiply)セクション ・バランス(Balance)セクション ・ダイナミクス(Dynamics)セクション
これに加えて以下の変調系コンポーネントが存在。
変調系: ・クロック出力/ランダム出力 ・電圧演算(Voltage Math)セクション ・スロープ(Slope)セクション → オーバートーンとマルチプライへ内部結線 ・コントゥアー(Contour)セクション → ダイナミクスへ内部結線
さらには、随所にパッチングするためのミニジャック端子が開いている。 MIDI IN 端子もあり、これもミニジャックで、5ピン端子との変換ケーブルが付属する。 むろん CV / Gate 駆動もでき、MIDI to CV / Gate コンバーターにもなる。 なお6本のパッチケーブルが付属する。さらに私の個体は日本代理店のキャンペーン品だったので5本のパッチケーブルが追加されて付属してきたが、それらは短くて短距離パッチングにしか使えないというところが、ご愛嬌。
●同時発音数
モノフォニック。 だが外部機器と組み合わせつつパッチングすれば裏ワザで2音ポリに、やりようによってはそれ以上のポリ数にできる。
●内蔵エフェクトの性能と傾向
皆無。
●内蔵波形、プリセットの傾向
装備されている VCO が1基のみであり、そこからの音源波形は三角波と矩形波のみ。だが、裏ワザでパッチングすると最大合計4基のオシレーターや1基のノイズジェネレーターなどが創りだせる。裏ワザによって作り出されたオシレーターから出力される波形は、倍音構成をさまざまに連続変化させられる鋸歯状波や三角波、パルス波、さらにはより複雑な幾何学波形など。同じく裏ワザによるノイズジェネレーターは、ホワイトノイズからレッドノイズまで各種のノイズを連続して可変出力できる。 ウェーヴフォールドの演算上、鋸歯状波とパルス波は加工できないという特性があり、そのためかデフォルトでの VCO には搭載されていはいない。
音色メモリーが無いのでプリセットも無い。
Tumblr media
●エディットの自由度と可能性
見慣れないシンセシスなので、まずは内部結線されている音声信号経路の順番に各セクションを紹介する。
おおざっぱに概要説明するなら:
・まず VCO1基で三角波と矩形波とを出力 ・次にオーバートーンとマルチプライとによる2つのセクションで倍音増大 ・バランスセクションで基音と倍音とのミックス比を決定 ・ダイナミクスセクションで、それまでに生成した倍音の量を調節して出力
.....となる。
この内部結線されている様子は、フロントパネルにおいて金色の矢印で表現されているので分かりやすい。ただ、おおむねフロントパネルの左から右へと信号が流れるようになっているものの、この矢印線をたどるとラセンを描いて進むため、最初はめんくらうがひとたび覚えて慣れてしまえばモーマンタイ。
Tumblr media
まず最初に VCO からは三角波と矩形波との二つが同時に発生し、おのおの個別に並列で出力される。つまり音源波形は選択式では無く、両方の波形が同時に個別に出る。音源波形は下流のセクションへ内部結線されているだけでなく、三角波のみを出力する端子と、矩形波のみを出力する端子と、二つのパッチポイント端子が並んで存在するので、二つ同時に出力できる。
この VCO はトライアングルベースの VCO であり、すなわちまず三角波を生成し、それをアナログ回路で変形して矩形波を創りだしている。アナログシンセにはよくある形式であり、三角波に波形が近いサイン波を生み出しやすいことから澄んだ音色などを得意とする。 これに対するものとしてはソーベース(Saw base)すなわち鋸歯状波ベースのオシレーターというものもあるが、本機種では使用されていない。 なお VCO にはリニア FM 変調のキャリアとしても動作できるよう、モジュレーターとなる信号を入力できるパッチポイント端子が装備されている。
VCO からの音源波形は、まずオーバートーンというセクションへ送られる。 オーバートー��とは「倍音」を意味する英単語であり、よく使われるハーモニクスは整数次倍音を意味することが多い。このセクションでは音源波形に高次倍音を付加するため、音源波形はブライトな音に生まれ変わる。しかもノブひとつまわすだけで、波形が形の崩れたサイン波っぽいものから三角波を経て、そこから三角波の頂点にスパイクが伸び、やがてスパイクのみがパルス波として残るという、不思議な聴いたことも無い変化をする。 Dave Smith Instumrnts OB-6 などにある、音源波形が連続可変する VCO のように使うといい。
次に音声信号はマルチプライというセクションへ送られ、倍音が乗算的に増大する。 ノブをひねったときの音色変化はハードシンクに似て非なるもので、今までに聴いたことが無い斬新なもの。波形を見るとどうやらここでウェーヴフォールドを行っているらしい。
Tumblr media
なお、このオーバートーンとマルチプライとの二つのセクションは、今までの Make Noise 社からは出てこなかった新開発の機能であり、単独のユーロラック・モジュールとしての発売が期待されている。
Tumblr media
そこから音声信号は、バランスと呼ばれるセクションへ。 これは VCO から分流した三角波、それもオーバートーンもマルチプライもバイパスしてきたピュアな三角波と、オーバートーンやマルチプライで増加された倍音群とのミックスバランスを単一のノブで可変できる。ノブをひねれば丸い音から倍音豊かな音色まで変化するさまは、あたかも東海岸モーグ流派シンセにてローパスフィルターのカットオフを操作しているようでもあり、原理はまるで違うながらこのような倍音変化を生み出すあたり、東西どちらのシンセシスでもないところがノーコーストたるゆえんのひとつでもある。 むろんミックス比を変えているだけなのでレゾナンスは無い。それでも、もともとかなり奇抜な倍音群を制御できるので表現力もかなり大きい。
さらに音声信号はダイナミクスと呼ばれる最終セクションへ送り込まれる。 これは広義のローパスゲート(Low Pass Gate)であり、東海岸モーグ流派でいう VCF と VCA とを兼ね備えた働きをする。具体的には、ノブをひねると音量が下がると同時に倍音も減る。オーバートーンとマルチプライによって生成された倍音群を、ここで調節するのである。やはりレゾナンスこそ無いがこれは西海岸ブックラ流派に独特のセクションであり、現にローパスゲートを初めて開発したのはブックラであった。
ここで「広義の」ローパスゲートと書いたのには、わけがある。 すなわち狭義のローパスゲートはバクトロール(vactrol)と呼ばれる光学式アイソレーターを用いているが、0-Coast ではそれが意図的に使われていないからである。 バクトロールとは、LED とアナログ式の光センサーとで構成されたもので、LED で電気信号をいったん光信号に変え、それを光センサーで再び電気信号に戻す仕組みのもの。その構造上、信号のレスポンスに遅れが生じ、結果とんがったピークを持つ波形でも反応速度の遅延によりアタックがなまり、角がとれて丸い波形となる。 この挙動が、いわば倍音を削り取るローパスフィルターに似るのである。
しかも減衰時に周波数特性が刻々と変化することから、それが西海岸ブックラ流派シンセでは独特の味のある音色変化をもたらすものとして重宝された。実際には、まず往年のブックラ 292 ローパスゲートモジュールに使われ、こんにちでもその復刻版や他の西海岸流派シンセに使われている。そしてそのレスポンスの遅れと周波数特性のせいで、マリンバのようなディケイ感とピッチ感あるパーカッション音色や、撥弦楽器の音色などをつくるのを得意とし、特にボンゴを真似た音色は「ブックラ・ボンゴ」などと呼ばれたりもする。 
バクトロールにはいろんな種類があり、おのおの持ち味がことなるので、それもまたメーカーの腕のみせどころとなっている。
なおバクトロールはフォトカプラーとも呼ばれ、MIDI 端子を絶縁するのに使われてもいる。多数の MIDI シンセを直列に MIDI 接続したときに、反応に遅れが生じるのはこのフォトカプラーのせいなのだが、これが無いと MIDI 接続時に複数のシンセにまたがって回路がつながってしまい、余分な電流が流れてシンセ内部の電子回路を破壊しかねない。よってこれを防ぐべくフォトカプラーを使うよう MIDI 規格にてさだめ、安全のため不可欠な設計としているのである。すなわち光学式アイソレーターとして MIDI 端子を電気的に絶縁すべく、フォトカプラーが使われているのである。
しかし 0-Coast ではローパスゲートにバクトロールを使わず、あえて東海岸モーグ流派シンセと同じようにトランジスターで構成し、そのためまさに VCF と VCA とを合体させたような回路設計となり、反応速度も速くおかげで今どきのクラブ音楽などで重宝される立ち上がりがするどく終わりもスパッと切れるように歯切れ良い音色が創れるようになった。 バクトロールを排したローパスゲートを組み込んだのは、その西海岸ブックラ流派の伝統を考えると英断とも言える。Make Noise 社のとらわれなさ、発想の柔軟さを物語るところでもある。そしてここに採用されたトランジスターベースのローパスゲートもまた東西流派の合作とも言え、ノーコーストたるところなのであろう。
このローパスゲートによるダイナミクス・セクションを経て、音声信号は外へ出る。 出力端子はライン出力とヘッドフォン出力との両方に対応したミニジャックであり、モノラルだがステレオ・プラグにも対応している。 これに加えてもうひとつラインミキサー用の高レベル出力端子もあり、これは 10V の出力を出すので、ここに間違えてスピーカーやヘッドフォンをつながないように!!
以上が、音声信号系の各セクション。
Tumblr media
いっぽう変調系セクションとしては、まず最初にクロック出力とランダム出力とがある。 クロック出力にはテンポ入力端子とタップテンポ機能があり、さまざまなクロックソースになる。裏モードで MIDI 同期するよう設定も可能。 裏ワザとして、テンポ入力端子に可聴域の周波数をもった信号をぶちこむことでクロック出力をデジタル・パルス波オシレーターとして発振させることができる。 ランダム出力は S / H 波を出力し、その速さはクロック出力に同じ。 これも裏ワザとして S / H 波をパッチングで可聴域でぶんまわすと、さまざまなスペクトルを連続可変できるノイズジェネレーターになる。
次に電圧演算セクションがあり、これは特殊な2チャンネルミキサー。 チャンネル1はなにもせず単純にミックスされるが、チャンネル2には信号を増幅するアッテネーターと、その極性を反転させるインバーターとが共存して存在し、和製英語でいうアッテインバーター、英語ではアッテヌバーター(Attenuverter)と呼ばれる機能を有している。なんの入力も無い場合は、この設定がそのまま電圧オフセットとして機能する。 この電圧演算セクションは2つの CV をさまざまなあんばいに加算したり、2チャンネルのオーディオミキサーとして使えたり、いろいろ使いみちがあるセクションである。オーディオをインバーターで逆相にするのも面白いかもしれない。
Tumblr media
そしてスロープという画期的なセクションへ。 スロープは簡易 EG にも LFO にも、さらにはパッチング次第で他の存在にもなりうる、自由な CV ソース。 ライズ(Rise)すなわち上昇とフォール(Fall)すなわち下降の二つのノブがあり、これでアタックとディケイのみの EG にしたり、サイクル機能を使ってリピートさせて LFO に、それも可聴域までぶん回せて、なおかつ上昇鋸歯状波から三角波から下降鋸歯状波まで連続可変できる LFO としても使える。さらには指数関数から対数関数カーヴまで連続可変できるノブまであり、上に凸から下に凸までの曲線や直線など、さまざまな CV カーヴを連続可変して出力する。 
実はこれ、アナログの関数ジェネレーターであり、さらに言うと測定器の業界で「ファンクション・ジェネレーター」として知られる装置に由来する。ファンクションジェネレーターとは、おもに低周波領域の交流電流信号を出力する測定器用テストオシレーターであり、正弦波、鋸歯状波、矩形波などを出力する電気計測器。それは関数発生器とか、函数発生器とも呼ばれ、その「ファンクション・ジェネレーター」という名のまま、ユーロラック・モジュラーの世界に持ち込まれ、モジュール化されて販売されている。 そして Make Noise 社の人気機種にも Maths というユーロラック版ファンクションジェネレーターモジュールがあり、それを簡略化したようにつくったのが 0-Coast の Slope セクション。0-Coast は、この廉価版シンセにして関数ジェネレーターを装備しているところがが画期的であり、しかもわかりやすくパラメーターが構成されている。
裏ワザとして、スロープを VCO からパッチングすることでモロに可聴域で駆動すると第2の VCO となり、三角波や鋸歯状波まで連続可変させながら、しかも同じ波形でもパラメーターを変えることで倍音構成を連続可変させながら出力できる。これを外部からの独立した CV で周期を制御すれば、擬似的に2音ポリシンセにもなる。 あるいはパッチングによりスロープをサブオシとして発振させ、それを VCO のリニア FM 入力へパッチングすれば、アナログ回路による2オペの FM 音源になる。
言うなれば「LFO の音を聴く」というぞくぞくする行為。なかなか使いみちがある。
なおスロープは、倍音を増大させるオーバートーンとマルチプライとに内部結線され、ウェーヴフォールディング的な音色変化を自動的にもたらす。
変調系の最後にあるのがコントゥアーと呼ばれる、いわゆる ADSR 型の EG。名前もミニモーグなどの EG っぽい。しかしパラメーター構成はやや変則で、 ・オンセット(Onset)がアタック・ノブ ・次にサステイン・ノブ ・そしてディケイとリリースとを兼ね備えたディケイ・ノブ ・最後にカーヴをリニアから指数関数カーヴまで連続可変できるノブ となっている。 
出力される CV は東海岸モーグ流派の ADSR 型でありながら、パラメーター構成がやや変則的なところが東西どちらでもないノーコーストたるゆえんのひとつ。 なおコントゥアーは、ローパスゲートたるダイナミクスに内部結線されている。
これもまた裏ワザとして、パッチングにより可聴域で周期的にトリガーさせることで、自在に波形が可変するオシレーターとして発振させられる。つまり EG を可聴域で周期的にトリガーさせることでオシレーターにするという、常識破りなことが可能。ただしそのためには全体へのゲート入力へ可聴域の信号を突っ込む必要があり、音の出方がかなりややこしいことになるので、変態なお遊び向けかもしれない。
とはいえこれも言わば「EG の音を聴く」という、なんだか禁断のようで、ぞくぞくするワザ 笑。
Tumblr media
ここまでが各ブロックの紹介だが、これに加えさまざまなパッチングが可能なパッチンポイント端子が多数装備されている。 パッチポイント端子のサイズはミニジャック。モジュレーションマトリクス風に言えば、13 ソース・14 デスティネーションだが、各パッチポイントが非常にツボを得たところに設けられており、廉価でありながら普通に考えられる限界を余裕で超える、それどころか東海岸モーグ流派シンセでは想像もつかない、とんでもない裏ワザの宝庫である。 市販されているスタッカブル・ケーブルを使えば、単一のソースから複数のデスティネーションへパラったり、複数うソースから単一デスティネーションへ集約したりも可能。ただスタッカブルものはスタイリッシュだがちょっと高価なので、ミニジャックを分岐させるマルチプライヤーを使えば安価に済ませられる。
Tumblr media
パッチポイントには見慣れないものもあり、たとえば EOC(End of Cycle)というパッチポイントはスロープが1サイクル終わるごとに信号を発する。スロープをサイクルモードにすれば、第2のクロックソースとして使える。内蔵クロックが2つもあるシンセなんて、そうそうない。パッチングすればコントゥアーによるエンベロープカーヴでもって、クロック周期を時々刻々と変えることすらできる。だんだんスローダウンする逆ゴム球スーパーボール効果とかも可能。
Tumblr media
こういう見慣れない機能や見慣れないパッチポイントが多いこともあって、パッチングを含む音創りは試行錯誤の連続となり、取扱説明書だけでは分からないことも多く、手探りで音をつくりあげていく、まさにモーグモジュラーを手にしたばかりのころの冨田勲さんの苦労をしのび追体験することになるのが、またチャレンジングでいい。歴史は繰り返す。 特に私の個体は初期ロットのせいなのか、はたまたいい加減なアナログ回路のせいなのかわからないが、電圧演算セクションをはじめあちこちにて理解不能な挙動を示すことがたびたびあり、それらをまた理解したり経験則で把握したりしていくのも謎解きで楽しい。
前述の裏ワザシリーズをまとめれば、VCO 以外にもクロック出力、スロープ、コントゥア―、そしてランダム出力とで、合計4基のオシレーターと1基のノイズジェネレーターを創りだすことができるなど、すべてが電圧で制御されているだけに、柔軟なパッチシステムのおかげでシンセの固定観念をぶち破ってくれておもしろいことこの上ない。 そしてこれら4オシレーターをモノフォニックで駆動するも良し、外部 CV / Gate から個別駆動してポリフォニックだかパラフォニックだかにするのもいいだろう。工夫すればパッチング次第で FM のみならず、実はハードシンクもできるから、スペック上は1VCOシンセなのにとてもそうとは思えない幅広い音創りができる。
加えて隠しモードでアルペジエイターや2チャンネル同時受信もできてバイティンブラルになるのかという MIDI 設定、じつは隠れて存在する三角波 LFO と矩形波 LFO の設定などができるのだが、なんせ LCD や有機 EL のような文字表示板を持たないので、取扱説明書をじっくり読まないとまるでアクセスできないにひとしい。こればかりは非常に落差を感じる部分。さすがにメーカーも使いにくいと思ったか、本体の裏側にそのショートカットがびっしり印刷されている。
とはいえ、MIDI からベロシティ情報など特定のメッセージのみを取り出し CV 化できたりするので、抽出や反映の仕方によっては MIDI ネットワークの中で独自解釈とふるまいで音を出す、自由な存在にもなれる。
Tumblr media
随所に LED を使用したインジケーターが配置されており、どこがトリガーされているのかなど現状が一目で把握できる工夫がされているのは、たいへん分かりやすい。 しかも電圧の高さなどを LED の輝度で表現してくれるのが、また分かりやすい。スロープ・カーヴなどを LED の明るさによるフェードイン / フェードアウトなどで表してくれるため、視覚情報が多くて助かる。これは明らかにブックラ・シンセにあるのと同じ特徴。まるでシンセが生き物のように、それこそ呼吸したりしているように明滅するさまは見ていて飽きない。なかなか東海岸シンセでは,お目にかかれないアメニティ。
音創りしてみると、まじめな音色も出るが圧倒的にふまじめな音色が出ることが多く、Make Noise という社名にふさわしいだけでなく、なぜ西海岸ブックラ流派がメジャーになれなかったのかが分かる気がして笑える。レゾナンスが無いから王道のシンベやブラスなどは期待しないでね。 だが、じっくり取り組んでみれば、西海岸ブックラ流派ならではの変態音色のみならず音楽的な美しい音色も得られる。特にパーカッションや撥弦楽器のエミュレーションは、アナログシンセとは思えない自然なサウンドがすることがある。 おおざっぱに言えば、レゾナント・フィルターを持たず基本的には変調系で音創りするせいか、乾いた音がすることが多い。 王道のレゾナンススウィープができない代わりに、逆にすんげーぶっとい音による不思議なシンセベースもできる。トランアングルベースのシンセなだけあって、ややもすると基音が強調され音が非常に太くなる傾向にあるのである。
MIDI 駆動もできるが、CV / Gate 駆動するかあるいは音を出しっぱなしにしてドローン音を出し、それを操作子やパッチングでリアルタイムにどんどん音色変化させるのが、よくある使い方。クロック出力などをうまく使えば、外部コントローラ無しでシーケンスフレーズみたいなものも単独で自己完結してつくれる。まるで、ちょっとおだてればシンセが勝手に作曲して自由気ままに歌っているかのようだ。
youtube
ネット上にて、タブラの音色と奏法とを設定とパッチングとだけでシミュレーションしている人がいた。フルアナログとは思えない非常にリアルな作品であった。 
またスーパーボールが跳ね飛ぶように、だんだん周期が短くなる連打音をつくる設定とパッチングとが紹介されており、これが普通のシンセにおいてモジュレーションマトリクスを使うと不自然な結果になったりするのだが、0-Coast では非常に自然なリアルな音がつくれるのもおもしろい。これは基本的には、クロック出力のテンポを、コントゥアーによって減衰カーヴにするようパッチングし、それに肉付けして音創りする。クロックテンポそのものを変調できるところが、さすがモジュラー。
Tumblr media
●拡張性
MIDI IN 端子装備。隠しモードで MIDI 同期するよう設定も可能。
CV / Gate 駆動可能。
MIDI to CV / Gate コンバーターにもなる。
知人に教えてもらったが、コルグのアナログシーケンサー SQ-1 を介すればステレオミニジャック・シールド1本で MIDI 接続できる。これを応用すると DAW からの同期信号を USB で SQ-1 へ送り、そこからステレオミニジャック・シールドによる MIDI で 0-Coast へ送れる。むろん SQ-1 で CV / Gate 変換して 0-Coast へ送ってもいい。
外部音声入力端子装備、ただし外部音声が通るのはバランスとダイナミクスの2ブロックのみ。パッチングで増やしたオシレーターをここにぶっこめば、単体でマルチオシレーターシンセになる。
なによりも各種パッチポイントで拡張性はほぼ無限にあると言って良い。
Tumblr media
●あなたにとっての長所
あまりにも世間に普及しすぎた東海岸モーグ流派のシンセでは想像もつかない独自の音色変化の世界。
薄型軽量コンパクトだが、ずっしりとした堅牢なメタルボディなのも良い。
パッチングで縦横無尽に音が創れる。さらに Dave Smith Instruments の PRO2と組合せれば、PRO2には CV / Gate 入出力が4系統もあるから相性抜群。
比較的に安価で入手しやすい。
AC アダプターが全世界電圧対応なだけでも驚きなのに、またプラグ形状が全世界対応できるようにプラグ変換アダプターがそろっているのも驚き。日本、米国、豪州、欧州大陸、英国とそろっている。
まるで映画「フィフス・エレメント」なんかに出てきそうなルックス、それも古代文字が書いてある石板みたいな感じでいい。
Tumblr media
●あなたにとっての短所
フォントが未来的というか古代文字みたいというか、はたまたエスノ文字みたいというか、とにかくパンキッシュなまでに変なフォントすぎて読みづらい、慣れが必要。これは Make Noise 社の全機種に言えることである。
AC アダプター駆動なのがめんどくさい上に断線がこわい。まぁここまで小型化、薄型化するためには、電源トランスを内蔵するわけにはいかなかったのだろうけれども。 
隠しモードのアルペジエイターや MIDI 設定は、取扱説明書が無いとほぼアクセスできず、インジケーターも限られているためなかなか使いにくい。
やっぱオーバートーンとマルチプライで外部音声を加工してみたかったなぁ、たぶんただの汚いノイズになるだけなんだろうけど。でも外部音声がバランスとダイナミクスでしか加工できないというのは、とんがった 0-Coast の中にあって、ここだけはちょっと珍しくトラッドな東海岸流ではないかと。 ただし転んでもただでは起きないのが 0-Coast のすげーところで、スロープやランダム出力などでバランスやダイナミクスへ変調するよう変態なパッチングすると、けっこう外部音声も楽しく加工できる。やはりアタマの柔軟性が問われるのが、この機種、まさに冨田勲御大状態。
まるでテロリストの爆弾みたいなルックス、これでは絶対に飛行機の中へ手荷物として入れられない、スーツケースに詰めて預けるしかない。そしてスーツケースごとどっかの空港でロストしてしまい、赤道直下サバンナのまぶしい太陽のもと着替えすらできないままぼーぜんとすることになるのである 笑
Tumblr media
●その他特記事項
アナログシンセにおける:
・東海岸モーグ流派こと、イーストコースト・シンセシス ・西海岸ブックラ流派こと、ウェストコースト・シンセシス
それらが誕生して以来、半世紀以上がたった。
ユーロラック規格を生み出したのはドイプファー社。Doepfer というつづりからすると「oe」はウムラウト記号の英語表記のはずなので、ほんとうはデュルプファーというか「Drpfer」みたいな発音のはず。 その Doepfer がユーロラック・モジュラーシンセ A-100 シリーズを作り始めたのが、'95年。YAMAHA DX7が、デジタルであることがクールという主張ですべてをなぎ倒してから、じつに干支が一周してからのこと。でも世間はワークステーションシンセ百花繚乱で、KORG TRINITY、Roland XP-50 などが次々とデビュー。なので「今どきモジュラーかよ」という酔狂なものあつかい。 そんな化石のようなモジュラーシンセにおいて、ゼロ年代あたりから急速に各社参入、おおきなブームとなって欧米で広がった。'10 年代には日本にもその波が押し寄せ、'15 年以降は大きなうねりとなって盛り上がっている。よもや私が生きているうちに再度モジュラーシンセが流行するとは。
日本では YMO やモーグの呪縛が強すぎるあまり、当初モジュラーシンセに走るのはおっさんが多かったのだが、ヨーロッパではアンダーグラウンドながらにアナログシンセ文化が根付いており、早くから若者が個性を出そうとしてモジュラーシンセに走ることが多かったらしい。 それにこたえるように、メーカー側もアナログばかりでなくサンプラーやモデリングといったデジタルモジュールなども出すようになってきた。
そして Doepfer が 2010 年ごろに出した Dark Energy 以来、モジュラーシンセメーカーが入門機として、あるいはプロのサブマシンとして、小型の一体型セミモジュラーシンセを出すようになってきた。特に 2015 年に発表されたモーグの mother-32 は、ユーロラック・フォーマットでありながら卓上型にも使える点もあり、なによりもあこがれのモーグのタンスをミニサイズで誰でも自分の机の上に再現できるかわいらしさもあって、そこいらじゅうのシンセヲタの自宅で見かけるようになった。 アプローチは違うが、フルアナログのコルグ MS-20 復刻シリーズやフルデジタルのローランド System-1m 音源モジュールのように、一体型のシンセをつくってきたメーカーが、より大きな拡張性をもとめて現代にセミモジュラーシンセを出してきた例もある。
こうして、コンパクトなセミモジュラーシンセは今やあたらしい種族として着々と増えつつある。 しかも MIDI 対応なだけでなく、ベロシティやホイールといった特定の MIDI メッセージのみをフィルタリングしてから CV ソースへと変換することで、既存のモジュールと違い、CV / Gate のパッチケーブルに埋没するだけでなく、MIDI ネットワークの中を器用に泳いで回る、指示待ちの音源モジュールでもない、MIDI マスターコントローラーでもない、第3のあたらしい自由な存在へと進化してきた。
自己完結した音のパフォーマンスが可能な音源モジュールという、あたらしいフォーマット。ユーロラックなどのモジュラーが近親でありながら、独自の唯我独尊な道を歩む単体シンセ。そして自分で勝手に歌も歌いだすばかりか、MIDI や CV / Gate ネットワークの中で勝手気ままにメッセージを解釈して泳ぎ回る、あたらしいタイプのシンセ。
Tumblr media
自由なモジュールという不思議なポジションをしめる、新生セミモジュラー。
これら現代のセミモジュラーハードシンセの中にあって、0-Coast は、あらたな境地を拓いた機種。すなわち非常に独特のシンセシスを搭載することで、個性派な変わり種となって他とは差別化してきた機種。
0-Coast はノーコースト・シンセシスを名乗ってはいるが、その実態はウェストコースト・シンセシスの色彩が濃い。たしかに東西両方のおいしいとこどりした感はあるが、もしほんとうにそうするなら、東海岸シンセシス最大の発明である VCF は必須。それまでの皆がオシレーターやアンプは設計できたのに、フィルターだけはボブ・モーグが着想し発明するまで誰も思いつかなかったからである。
モーグ最大の発明はフィルターにあると言って良い。だからこそモーグはラダーフィルターのみパテントをとった。のちにローランドが SH-3 で真似しようとして怒られて SH-3A に差し替えたという都市伝説が残る、あれである。実際、後発メーカーは VCF の回路を見破るのに苦労したという。
そんな伝家の宝刀たる VCF をあえて排除したところに、Make Noise 社が 0-Coast にどんな想いを込めたかが、透けて見える。 VCF というお約束事を採用していたのでは、凡百のシンセに埋没する。 いや、さらに彼らは西海岸シンセシスの復権を、もっと言うなら既存の楽器というしがらみからの解放を、しかも「シンセ=本来は自由な新概念の楽器」だったはずが、すっかり長年の歴史の重みと固定観念と様式美と水戸黄門ばりのお約束事にまみれて最後に印籠が出てこないと納得しない心理に埋没してしまっためんどくさい今のシンセを、今一度、自由な観点で、ゼロベースで再構築し設計しなおしたかったのだろう。
長きにわたる歴史の闇に沈んでいたウェストコースト・シンセシスに、スポットライトをあててきた Make Noise 社。その視線がフォーカスを結んだ焦点であるかのような寵児 0-Coast。
これは今までモーグを始祖とするイーストコースト・シンセシスにほぼ世界征服され、ひたすら日影の存在だったウェストコースト・シンセシスの逆襲であり、そしてまるでシーラカンスのよう人知れず細々と生きのびてきたその世界への、あたらしい入口である。すでにユーロラック世界では Make Noise の DPO と呼ばれるウェーヴフォールディングを使用した斬新なツイン・オシレーターモジュールが存在。それらの魅惑的な世界へ通じるあらたなる歓迎へのチケットが、0-Coast であろう。
ウェストコースト・シンセシスへの招待状 0-Coast  は、イーストコースト・シンセシスの決定版モーグ mother-32 の対極を行く存在であり、価格的にも好敵手と言っていい。フルアナログシンセでありながら VCF を持たず、非・減算方式で音創りする、しかもセミモジュラーなので配線も自由に変えられ、他のモジュラーシンセなどともつながる CV / Gate - MIDI ネットワークの中で、ひときわ異彩を放つ自由なシンセ。おまけに物理操作子で操作したりパッチングで音創りできるので、FM 変調するにしても、ヤマハ DX やソフトシンセと違って非常に直感的、というか肉感的。 
西海岸シンセシスを、世に知らしめた 0-Coast。
そんな 0-Coast は、自由さをもとめてあえてシーケンサーを搭載しなかったのだろうけれども、取扱説明書にまで KORG SQ-1 ステップ・シーケンサーとの相性の良さが例示されていると、案の定その後しばらくして KORG volca modular が登場。そこでは、ものすごく矮小なパッチケーブル・システムとステップ・シーケンサーとを採用することで、超絶ピコサイズのウェストコースト流ワークステーションシンセを実現するという、うまいぐあいなカタチに換骨奪胎されている。 こういうところは、さすがコルグ、抜け目ない 笑 まぁ、そんだけ西海岸シンセシスが広まるということであり、そんだけ西海岸が売れるネタになってきた、そこまで業界が成熟してきた、ということでもあるのでしょう。
Tumblr media
モジュラーシンセの逆襲と、あたらしい単体フォーマットへの革新。 ウェストコーストシンセシスの逆襲と、イーストコーストとの、そして現代エレクトロパンクな世界との「であいもん」。 セミモジュラーという分かりやすさ、薄い石版みたいな親しみやすさ。この小さなきっぷを手にして広大な宇宙へゴオだ。
そしてその宇宙は、かつてブックラが既存の楽器や既存のしがらみからの自由解放を宣言した果てしない宇宙であり、彼が見果てぬ夢をみた自由な音の表現。 そこに今、ブックラもモーグもボーデも笑いあって音の未来について語り合っていることであろう。
我々は彼らのチルドレンであり、そのミームを受け継ぐ者たちであり、私たちがつくる音は彼らと我々とのこだまがひびきあう姿であろう。
減算方式による膨大なシンセたちに飽きてきたら、あるいは既存のシンセのカタチに飽きてきたら、これは自分のアタマの柔軟性を試すまたとないチャンス。私もじつにひさびさにセミモジュラーハードシンセを入手したわけだが、もう目からウロコな日々。 そして西寄りとはいえ、東西どちらでもない自由で斬新でスタイルにとらわれないスタイリッシュなスタンスという逆説的な存在、それでいて敷居が低くてわかりやすい、とっつきやすい。それが 0-Coast。
ブックラとモーグとボーデの世界は、まだまだ展開しつづける。
Tumblr media
このレヴューは、2016 年9月 13 日に、mixi に上梓したものをもとに加筆補正した。 そのオリジナル版をアップした翌日、9月14日、奇しくもそのブックラが 79 歳で逝去。帰天した西海岸シンセシスの開祖に対し、かつてそのライバルであった東海岸シンセシスの開祖たるモーグ社員一同から、追悼メッセージが出た。あたたかい友情、21世紀ならではのあたらしい世界。
Tumblr media
すでにその十年以上前にボブ・モーグも帰天しており、これで、こんにち的シンセの創世を知ろうにも、もはや伝聞でしか知ることができなくなった。
それから3年半。ここにボーデが生み出した電圧制御式シンセ還暦を祝って、この取材結果を改訂版レヴューとして捧げる。
youtube
Revision log;
Based on the original edition on mixi, posted on Sep.13th, 2016 First edition posted to Tumblr on Mar 15th 2020. 
* 画像は、筆者が撮影・作成したもの以外はすべて引用です。
Copyright (C) 2016-2021 by Nemo-Kuramaguchi, All Rights Reserved. 
15 notes · View notes
xf-2 · 5 years ago
Link
一 はじめに
(日本オリンピック)  五輪史上初の衛星生中継。世界が見守る中、聖火を手に、国立競技場に入ってきたのは、最終ランナーの坂井義則(よしのり)さんでした。  八月六日広島生まれ。十九歳となった若者の堂々たる走りは、我が国が、戦後の焼け野原から復興を成し遂げ、自信と誇りを持って、高度成長の新しい時代へと踏み出していく。そのことを、世界に力強く発信するものでありました。  「日本オリンピック」。坂井さんがこう表現した六十四年大会は、まさに、国民が一丸となって成し遂げました。未来への躍動感あふれる日本の姿に、世界の目は釘付けとなった。  半世紀ぶりに、あの感動が、再び、我が国にやってきます。  本年のオリンピック・パラリンピックもまた、日本全体が力を合わせて、世界中に感動を与える最高の大会とする。そして、そこから、国民一丸となって、新しい時代へと、皆さん、共に、踏み出していこうではありませんか。
(新しい時代へ踏み出す)  「日本はもう成長できない」。七年前、この「諦めの壁」に対して、私たちはまず、三本の矢を力強く放ちました。その果実を活かし、子育て支援、教育無償化、更には働き方改革。一億総活躍社会を目指し、まっすぐに進んでまいりました。  厳しさを増す安全保障環境を直視しながら、平和安全法制を整備し、防衛力を抜本的に強化しました。地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で、世界を駆け回り、ダイナミックな日本外交を展開してきました。  我が国は、もはや、かつての日本ではありません。「諦めの壁」は、完全に打ち破ることができた。その自信と誇りと共に、今、ここから、日本の令和の新しい時代を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。
二 復興五輪
 二〇二〇年の聖火が走り出す、そのスタート地点は、福島のJヴィレッジです。かつて原発事故対応の拠点となったその場所は、今、我が国最大のサッカーの聖地に生まれ変わり、子どもたちの笑顔であふれています。  常磐自動車道に続き、本年三月、JR常磐線が全線開通します。これに合わせ、双葉町、大熊町、富岡町の帰還困難区域における避難指示の一部解除に向け、準備を進めます。  浪江町では、世界最大級の、再生エネルギーによる水素製造施設が、本格稼働します。オリンピックでは、このクリーンな水素を燃料とする自動車が、大会関係者の足となります。そして、大会期間中、聖火を灯し続けます。リチウムイオン電池、AIロボット。未来を拓く産業が、今、福島から次々と生まれようとしています。  津波で大きな被害を受けた、宮城県を訪れる外国人観光客は、震災前の二倍を超えました。岩手県では三倍となっています。昨年九月に陸前高田市で開業したばかりの道の駅では、僅か一か月で十万人の観光客が訪れ、賑(にぎ)わいを見せています。  来年度で復興・創生期間は終了いたしますが、次のステージに向け、復興庁を司令塔に、政治の責任とリーダーシップの下で、福島の本格的な復興・再生、東北復興の総仕上げに、全力で取り組んでまいります。  九年前、ファーディーさんは、ラグビーチームの一員として、釜石で、東日本大震災を経験しました。  「ここで帰ったら後悔する」  オーストラリア大使館から避難勧告を受け、家族から帰国を勧められても、ファーディーさんは、釜石に残り、救援物資の運搬、お年寄りや病人の搬送。困難に直面する被災者への支援を続けました。  その感謝の気持ちと共に、本年、釜石は、オリンピック・パラリンピックに際し、オーストラリアのホストタウンとなります。岩手県野田村は台湾、福島県二本松市はクウェートなど、二十九の被災自治体が、支援を寄せてくれた人々との交流を深めます。  心温まる支援のおかげで力強く復興しつつある被災地の姿を、その目で見て、そして、実感していただきたい。まさに「復興五輪」であります。  東日本大震災では、百六十三の国と地域から支援が寄せられました。我々が困難の時にあって、温かい支援の手を差し伸べてくれた世界の方々に、改めて、今、この場から、皆さんと共に、感謝の気持ちを表したいと思います。
三 地方創生
(観光立国)  全体で五百近い市町村が、今回、ホストタウンとなります。これは、全国津々浦々、地域の魅力を世界に発信する、絶好の機会です。  北は北海道から、南は沖縄まで。アイヌの皆さんが受け継いできた伝統音楽や食文化、琉球舞踊など、我が国が誇る全国各地の地域文化に触れていただく「日本博」を、本年、開催いたします。  国の文化財を積極的に活用できる制度を設け、地域のアイデアによる観光地づくりを後押しします。自家用車による有償の運送サービス制度について規制緩和を行い、外国人観光客の皆さんの地方での足もしっかりと確保いたします。  首里城の一日も早い復元に向け、全力を尽くします。三月には、那覇空港第二滑走路の供用を開始します。発着枠を十万回以上拡大することにより、アジアのゲートウェイとして、沖縄の振興に取り組んでまいります。  オリンピック・パラリンピックに向けて、サイバーセキュリティ対策、テロなど組織犯罪への対策に万全を期すことで、安全・安心をしっかり確保いたします。五年後の大阪・関西万博も視野に、多言語化、Wi‐Fi環境の整備など、観光立国の基盤づくりを一気に進めます。高い独立性を持った管理委員会の下、厳正かつ公平・公正な審査を行いながら、複合観光施設の整備に取り組みます。  更には、外国人観光客の多様なニーズに応える宿泊施設など世界に冠たる観光インフラを整え、二〇三〇年六千万人目標の実現を目指します。
(農産物輸出)  世界に目を向けることで、地方に新しいチャンスが広がります。  昨年、EUへの牛肉やコメの輸出は、約三割増えました。TPP諸国への乳製品の輸出も、二割を大きく上回る伸びとなりました。甘い「紅はるか」は、シンガポールやタイで大人気です。さつまいもの輸出は、昨年、四割以上増加しました。  先月、中国への牛肉輸出について、解禁令が発出されました。今月発効した日米貿易協定も活かし、おいしくて、安全な、日本の農林水産物の世界への挑戦を、力強く後押しいたします。  農地の大規模化、牛の増産や、水産業の生産性向上など、三千億円を超える予算で、生産基盤の強化を進めます。販路開拓など海外への売り込みを支援します。  神戸牛、ルビーロマン、ゆめぴりか。農家の皆さんの長年にわたる努力の結晶である、日本ブランドを、海外流出のリスクからしっかりと守ります。  CSF対策を一層強化します。野生動物の感染が発見された場合にも、家畜伝染病予防法に基づき、移動制限などのまん延防止措置を実施できるようにします。ASFについても、海外から持ち込まれる肉や肉製品の検疫を強化し、水際対策を徹底します。
(地方創生)  昨年の台風十九号では八ッ場ダムが利根川の被害防止に役立ちました。水力発電や農業用水などを目的とするダムについても、緊急時には省庁の縦割りを打破し、一元的に活用するための対策を、全ての一級河川を対象に、この夏までに取りまとめます。  相次ぐ自然災害の教訓を活かし、全国で、川底の掘削、堤防の整備、無電柱化を進めます。送電線の計画的な更新、電力会社、自衛隊、自治体の平時からの連携などにより、強靱(じん)な電力供給体制を構築します。防災・減災、国土強靱(じん)化を進め、災害に強い故郷(ふるさと)を創り上げてまいります。  東京から鉄道で七時間。島��県江津市は「東京から一番遠いまち」とも呼ばれています。二十年以上、転出超過が続き、人口の一割に当たる二千八百人が減少した町です。  しかし、若者の起業を積極的に促した結果、ついに、一昨年、転入が転出を上回り、人口の社会増が実現しました。  原田真宜(まさのり)さんは、パクチー栽培を行うため、東京から移住してきました。農地を借りる交渉を行ったのは、市役所です。地方創生交付金を活用し、起業資金の支援を受けました。農業のやり方は地元の農家、販路開拓は地元の企業が手助けしてくれたそうです。  「地域みんなで、手伝ってくれました」  地域ぐるみで若者のチャレンジを後押しする環境が、原田さんの移住の決め手となりました。  「地方にこそ、チャンスがある」。そう考え、地方に飛び込む若者を、力強く応援してまいります。東京から地方に移住して起業・就業する場合に最大三百万円支給する制度を、更に使いやすくします。「移住支援センター」を全国一千の市町村に設置し、移住へのニーズを実際の人の動きへとつなげてまいります。  都市に住む皆さんの地方での兼業・副業を促すため、人材のマッチングや移動費の支援を行う新たな制度を創設します。関係人口を拡大することで、将来的な移住につなげ、転出入均衡目標の実現を目指します。  企業版ふるさと納税を拡充し、地方における魅力ある仕事づくりを一層強化します。独占禁止法の特例を設け、まちづくりの基盤である地方の金融サービス、交通サービスをしっかりと維持・確保してまいります。地方の創意工夫を、一千億円の地方創生交付金で、引き続き応援します。  若者が将来に夢や希望を持って飛び込んでいくことができる。地方創生の新しい時代を、皆さん、共に、創り上げようではありませんか。
四 成長戦略
(中小・小規模事業者)  「東洋の魔女」が活躍したバレーボール。そのボールを生み出したのは、広島の小さな町工場です。その後、半世紀にわたり、その高い技術を代々受け継ぎ、今なお、��輪の公式球に選ばれ続けています。  全国各地の中小・小規模事業者の皆さんが、長年培ったオンリーワンの技術で、地域経済を支えています。しかし、経営者の多くが六十歳を超え、事業承継は待ったなしの課題であります。そして、若い世代の承継を阻む最大の壁が、個人保証の慣行です。  この春から、先代の経営者と後継者から個人保証を取る、いわゆる二重取りを原則禁止いたします。商工中金では、今月から、年間三万件、二兆円の新規融資について、個人保証なしの融資を原則とする運用を開始しました。  信用保証協会では、個人保証なしで後継者の皆さんの融資を保証する新制度を、四月からスタートします。経営の磨き上げ支援も行い、専門家の確認を得た後継者には、保証料をゼロとします。個人保証の慣行は新しい世代には引き継がないとの強い決意で、あらゆる施策を総動員してまいります。  七年前、十年ぶりの大改正を行った下請振興基準を、更に改正し、対象を拡大します。大企業に対しても、新たに金属産業、化学産業で、自主行動計画の策定を求めます。業界ごとの取引慣行に詳しい専門人材を下請Gメンに採用し、下請取引の更なる適正化に取り組んでまいります。  デジタル技術の進歩は、中小・小規模事業者にとって、販路拡大などの大きなチャンスです。デジタル取引透明化法を制定し、オンラインモールでの出店料の一方的引上げなど不透明な取引慣行を是正します。
(規制改革)  IoT、ビッグデータ、人工知能。第四次産業革命の大きな変化の中で、デジタル時代の規制改革を大胆に進めます。  本年から、無人自動運転を解禁し、中山間地域の皆さんに、安全で便利な移動手段を提供します。自動制御ブレーキを備えたサポートカーに限定した新たな免許制度を設け、その普及を拡大します。  AIが解析するデータのボリュームが、競争力を左右する時代です。個人情報を匿名化し、その詳細な分析を可能とすることで、ビッグデータの世界をリードしてまいります。  フィンテックによる多様な決済サービスが登場する中、金融分野の業法による縦割り規制を抜本的に見直します。マイナンバーカードの取得を促し、来年度中に健康保険証としての利用を開始します。あらゆる行政手続の電子化を進め、対面での確認が必要なものなどを除き、二〇二四年度までに完了いたします。  技術の進歩による急激な変化に対し、消費者の安全・安心を確保していきます。個人データの利用停止を可能とするなど、個人情報保護を強化します。あおり運転を刑罰の対象とし、道路へのカメラ設置などにより、悪質な運転者の取締りを徹底します。空港施設へのドローン飛行を禁止し、飛行経路の安全を確保してまいります。
(イノベーション)  吉野彰(あきら)先生のノーベル化学賞受賞を、心よりお慶び申し上げます。  吉野先生に続く、未来を担う若手研究者に、大胆に投資します。自由な発想で挑戦的な研究に打ち込めるよう、資金配分を若手に思い切って重点化します。安定的なポストを確保し、海外留学を含めたキャリアパスを確立することで、若者が将来に夢や希望を持って研究の世界に飛び込める環境を整えます。  変化のスピードを先取りし、これまでにない価値を生み出す鍵は、ベンチャー精神です。大企業などからベンチャー企業への投資を税制で支援し、いわゆる自前主義からの発想の転換を図ります。国の研究機関によるベンチャー企業への出資を促すことで、蓄積された研究成果や技術を新しい産業へと成長させてまいります。  第四次産業革命がもたらすインパクトは、経済のみにとどまらず、安全保障をはじめ、社会のあらゆる分野に大きな影響を及ぼします。国家戦略としての取組が必要です。  その基盤インフラは、通信です。5G、ポスト5G、更にその先を見据えながら、大胆な税制措置と予算により、イノベーションを力強く後押しします。安全で安心なインフラが、これからも安定的に供給されるよう、グローバルな連携の下、戦略的に取り組んでいきます。  次世代暗号などの基盤となる量子技術について、国内外からトップクラスの研究者・企業を集める、イノベーション拠点の整備を進めます。  月を周回する宇宙ステーションの整備、月面での有人探査などを目指す新たな国際プロジェクトに、我が国として、その持てる技術を駆使し、貢献いたします。将来的な火星探査なども視野に、人類の新たなフロンティアの拡大に挑戦します。  Society 5.0の時代にあって、教育の在り方も、変わらなければなりません。本年から小学校でプログラミング教育を開始します。四年以内に、全ての小学生、中学生に一人一台のIT端末を揃(そろ)えます。企業エンジニアなど多様な外部人材を登用することで、新しい時代の教育改革を進めます。
(アベノミクス)  今般取りまとめた新しい経済対策は、まさに、安心と成長の未来を切り拓くものであります。事業規模二十六兆円に及ぶ対策を講じることで、自然災害からの復旧・復興に加え、米中貿易摩擦、英国のEUからの離脱など海外発の下方リスクにも万全を期してまいります。  日本経済は、この七年間で十三%成長し、来年度予算の税収は過去最高となりました。公債発行は八年連続での減額であります。経済再生なくして財政健全化なし。この基本方針を堅持し、引き続き、二〇二五年度のプライマリーバランス黒字化を目指します。  この六年間、生産年齢人口が五百万人減少する一方で、雇用は三百八十万人増加しました。人手不足が続く中で、最低賃金も現行方式で過去最高の上げ幅となり、史上初めて全国平均九百円を超えました。足元では、九割近い中小企業で、賃上げが実現しています。  雇用環境が好転している今、就職氷河期世代の皆さんの就業を、三年間集中で一気に拡大します。この世代に対象を絞った求人を解禁するなど、あらゆる施策を講じ、意欲、経験、能力を活かせるチャンスを広げていきます。  兼業や副業をやりやすくするため、労働時間に関するルールを明確化します。労働施策総合推進法を改正し、大企業に中途採用・経験者採用比率の開示を求め、多様で柔軟な働き方が可能となるよう、改革を進めます。  経済社会が大きく変化する中、ライフスタイルの多様化は時代の必然であります。今こそ、日本の雇用慣行を大きく改め、働き方改革を、皆さん、共に、進めていこうではありませんか。
五 一億総活躍社会
(全世代型社会保障)  この春から、大企業では、同一労働同一賃金がスタートします。正規と非正規の壁がなくなる中で、パートの皆さんへの厚生年金の適用を更に広げてまいります。三千億円を上回る、ものづくり補助金、IT補助金、持続化補助金により生産性向上への支援、社会保険手続の負担軽減を行いながら、従業員五十人を超える中小企業まで段階的に拡大します。  高齢者のうち、八割の方が、六十五歳を超えても働きたいと願っておられます。人生百年時代の到来は、大きなチャンスです。働く意欲のある皆さんに、七十歳までの就業機会を確保します。  こうした働き方の変化を中心に据えながら、年金、医療、介護全般にわたる改革を進めます。  年金受給開始の選択肢を、七十五歳まで広げます。在職老齢年金についても、働くインセンティブを失わせることのないよう、見直しを行います。  二〇二二年には、いわゆる団塊の世代が七十五歳以上の高齢者となる中で、現役世代の負担上昇に歯止めをかけることは、待ったなしの課題です。  年齢ではなく、能力に応じた負担へと見直しを進めます。七十五歳以上であっても一定以上の所得がある方には、窓口での二割負担を新たにお願いすることを検討します。併せて、かかりつけ医機能の強化を図るため、大病院の受診に定額負担を求めることで、現役世代の負担上昇を抑えます。  医療や介護について、予防への取組を強化することで、いつまでも健康で、活躍できる社会づくりを行います。  子どもたちから、子育て世代、現役世代、そしてお年寄りまで、全ての世代が安心できる「全世代型社会保障制度」を目指し、本年、改革を実行してまいります。
(子育て支援)  子どもたちの未来に、引き続き、大胆に投資してまいります。  昨年の幼児教育・保育の無償化のスタートに続き、この四月から、真に必要な子どもたちの高等教育の無償化が始まります。私立高校の実質無償化も実現し、子どもたちの誰もが、家庭の経済事情にかかわらず、夢に向かって頑張ることができる社会を創り上げてまいります。  保育の受け皿整備を進め、待機児童ゼロを実現します。これまでの取組により、待機児童の数は、昨年、調査開始以来、最少となりました。いまだゼロが実現できていない自治体には、保育ニーズに応じた整備計画の策定を求め、取組を強化していきます。  妊娠、出産、子育てへの切れ目ない支援を行います。来年春までに、子育て世代包括支援センターを全ての市町村に設置します。所得の低いひとり親世帯への支援を拡大し、子育てしやすい社会づくりを更に強化します。「希望出生率一・八」の実現を目指し、深刻さを増す少子化の問題に真正面から立ち向かってまいります。
(一億総活躍社会)  我が国には、意欲と能力あふれる女性たちがたくさんいます。全ての女性に活躍のチャンスを創り、その持てる可能性を十二分に開花することができれば、日本の経済社会は一変するはずです。  この六年で、女性の就業者数は、新たに二百九十万人増加しました。就業率は、二十五歳以上の全ての世代で米国を上回っています。M字カーブは確実に解消に向かっています。引き続き、女性活躍の旗を高く掲げ、女性の皆さんが働きやすい環境づくり、女性リーダーの拡大に向けた取組を一層進めます。更に、民間シェルター支援によるDV対策などに取り組んでまいります。  女性も男性も、若者もお年寄りも、障害や難病のある方も、更には一度失敗した方も、誰もが多様性を認め合いその個性を活かすことができる社会、思う存分その能力を発揮できる社会を創る。一億総活躍社会の実現こそが、まさに少子高齢化を克服する鍵であります。  バリアフリー社会の実現に向けて、公共交通機関における取組を強化します。耳の聞こえない方に対する、無償で手話通訳を利用できる電話リレーサービスを整備します。重度障害者の皆さんの就労の意欲を後押しするための仕組みを強化します。  「その能力は磨けば無限である。」  中村裕(ゆたか)医師は、長年、障害者雇用に熱心に取り組んでこられました。  「身障者の社会進出のためにもスポーツを奨励しなければならない。」  中村先生の情熱によって、一九六四年、東京パラリンピック大会が実現しました。その後、パラリンピックは四年おきに継続的に実施されるようになりました。中村先生の思いは受け継がれ、半世紀以上の時を経て、再び、日本へと帰ってきます。  本年のパラリンピックを、世界中の人々に夢や感動を与える、素晴らしい大会とする。障害のある皆さんが、世界で最もいきいきと生活できる国・日本を、皆さん、共に、創り上げようではありませんか。
六 外交・安全保障
(積極的平和主義)  日本が、初めてオリンピック精神と出会ったのは、明治の時代であります。その時の興奮を、嘉納治五郎はこう記しています。  「世界各国民の思想感情を融和し以て世界の文明と平和とを助くる」  オリンピック・パラリンピックが開催される本年、我が国は、積極的平和主義の旗の下、戦後外交を総決算し、新しい時代の日本外交を確立する。その正念場となる一年であります。  日朝平壌宣言に基づき、北朝鮮との諸問題を解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を目指します。何よりも重要な拉致問題の解決に向けて、条件を付けずに、私自身が金正恩委員長と向き合う決意です。  もとより、我が国の国民の生命と財産を守るため、毅(き)然として行動していく。その方針はしっかりと貫いてまいります。米国、韓国をはじめ国際社会と緊密に連携してまいります。  北東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中で、近隣諸国との外交は、極めて重要となっています。韓国は、元来、基本的価値と戦略的利益を共有する最も重要な隣国であります。であればこそ、国と国との約束を守り、未来志向の両国関係を築き上げることを、切に期待いたします。  プーチン大統領と長門で合意した、元島民の方々の航空機によるお墓参り、そして四島での共同経済活動は、着実に前進しています。一九五六年宣言を基礎として交渉を加速させ、領土問題を解決して、平和条約を締結する。この方針に、全く揺らぎはありません。私と大統領の手で、成し遂げる決意です。  日本と中国は、地域と世界の平和と繁栄に、共に大きな責���を有しています。その責任をしっかり果たすとの意志を明確に示していくことが、今現在の、アジアの状況において、国際社会から強く求められています。首脳間の往来に加え、あらゆる分野での交流を深め、広げることで、新時代の成熟した日中関係を構築してまいります。
(安全保障政策)  いかなる事態にあっても、我が国の領土、領海、領空は必ずや守り抜く。安全保障政策の根幹は、我が国自身の努力に他なりません。  この春から、航空自衛隊に「宇宙作戦隊」を創設します。更には、サイバー、電磁波といった新領域における優位性を確保するため、その能力と体制を抜本的に強化してまいります。  昨日、日米安全保障条約は、改定の署名から六十年を迎えました。日米同盟は、今、かつてなく強固なものとなっています。その深い信頼関係の下に、二〇二〇年代前半の海兵隊のグアム移転に向け、施設整備などの取組を進めます。抑止力を維持しながら、沖縄の基地負担軽減に、一つひとつ結果を出してまいります。  日米同盟の強固な基盤の上に、欧州、インド、豪州、ASEANなど、基本的価値を共有する国々と共に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指します。
(国際社会の課題解決)  この七年間、八十の国・地域を訪問し、八百回を超える会談を重ねてまいりました。各国首脳との信頼関係の上に、国際社会が直面する共通課題の解決に向け、世界の中で、主導的な役割を果たしていく覚悟です。  中東地域における緊張の高まりを深く憂慮します。我が国は、全ての関係者に、対話による問題解決と自制的な対応を求めます。これまで培ってきた中東諸国との友好関係の上に、この地域の緊張緩和と情勢の安定化のために、これからも、日本ならではの平和外交を粘り強く展開いたします。エネルギー資源の多くをこの地域に依存する我が国として、こうした外交努力と併せて、自衛隊による情報収集態勢を整え、日本関係船舶の安全を確保します。  自由貿易の旗手として、二十一世紀の経済秩序を世界へと広げてまいります。EUから離脱する英国とも、速やかに通商交渉を開始します。TPPの更なる拡大や、インドを含めたRCEP交渉を主導します。データ流通の新たな国際ルールづくりを、大阪トラックでリードしていきます。  G20で合意したブルー・オーシャン・ビジョンには、既に五十九の国から賛同を得ています。この流れを更に世界へと広げていくことで、二〇五〇年までの海洋プラスチックごみによる新たな汚染ゼロの実現を目指します。  我が国は、五年連続で温室効果ガスの削減を実現いたしました。二〇一三年度比で十一・八%の削減は、G7の中で英国に次ぐ削減量です。長期戦略に掲げた脱炭素社会を早期に達成するため、ゼロエミッション国際共同研究拠点を立ち上げます。米国、EUなどG20の研究機関の叡智(えいち)を結集し、産業革命以来増加を続けてきたCO2を、減少へと転じさせる、「Beyondゼロ」を目指し、人工光合成をはじめ革新的イノベーションを牽(けん)引します。  世界の平和と安定、自由で公正で開かれた国際ルールの構築、気候変動をはじめとした地球環境問題への挑戦。より良き世界の実現に向かって、新しい時代の日本外交の地平を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。
七 おわりに
 「人類は四年ごとに夢をみる」  一九六四年の記録映画は、この言葉で締めくくられています。新しい時代をどのような時代としていくのか。その夢の実現は、今を生きる私たちの行動にかかっています。  社会保障をはじめ、国のかたちに関わる大改革を進めていく。令和の新しい時代が始まり、オリンピック・パラリンピックを控え、未来への躍動感にあふれた今こそ、実行の時です。先送りでは、次の世代への責任を果たすことはできません。  国のかたちを語るもの。それは憲法です。未来に向かってどのような国を目指すのか。その案を示すのは、私たち国会議員の責任ではないでしょうか。新たな時代を迎えた今こそ、未来を見つめ、歴史的な使命を果たすため、憲法審査会の場で、共に、その責任を果たしていこうではありませんか。  世界の真ん中で輝く日本、希望にあふれ誇りある日本を創り上げる。その大きな夢に向かって、この七年間、全力を尽くしてきました。夢を夢のままで終わらせてはならない。新しい時代の日本を創るため、今日、ここから、皆さん、共に、スタートを切ろうではありませんか。  御清聴ありがとうございました。
6 notes · View notes
carguytimes · 5 years ago
Text
TOYOTA GAZOO Racingが2020年の国内モータースポーツ活動を発表
●「ルーキー」満載となったTOYOTAの2020年体制発表 国内モータースポーツ開幕まであと2ヶ月となった2月7日、TOYOTA GAZOO RacingがスーパーGT、スーパーフォーミュラの2020年参戦体制を発表しました。 まず1番気になるのはやはりスーパーGT500クラス。今シーズンも6台体制、今シーズンからは”Supra is Back”ということでスーパーGTにスープラが帰ってきます。 DTMとの共通規則「Class1」規定完全準拠となるGR Supra GT500で2020年を戦うTOYOTA陣営が体制発表を行った 6チームのうち、37号車KeePer TOM’sの平川亮・ニック・キャシディ組、38号車ZENT CERUMOの立川祐路・石浦宏明組、39号車DENSO KOBELCO SARDのヘイキ・コバライネン・中山雄一組は昨年から変更がありませんでした。 36号車au TOM’sはWEC世界王者の中嶋一貴選手がスーパーGTと開催日程の重複するWECに専念するため、昨シーズン全日本F3チャンピオンとなったサッシャ・フェネストラズ選手が新加入となりました。フェネストラズ選手にとっては初めてのGT500、そして初めてのブリヂストンタイヤということで、GT500ルーキーながらどんな活躍を見せてくれるのか、今シーズンの見どころの一つになりそうです。 GT500ルーキーのサッシャ・フェネストラズ選手 そのフェネストラズ選手とは昨シーズンF3やGT300で常にライバルとして争ってきた宮田莉朋選手もGT500にステップアップを果たしました。宮田選手は昨シーズンの第2戦富士で中嶋一貴選手の代役として36号車をドライブした経験がありましたが、今シーズンは19号車WedsSport BANDOHからの参戦となります。 体制もゼッケンも変わるWAKO’S。カラーリングも気になるところ そして昨シーズン17年ぶりのシリーズチャンピオンを獲得したWAKO’Sはチームル・マンに変わり38号車と同じくセルモからのエントリーとなり、チーム名も「TGR TEAM WAKO’S ROOKIE」、そして気になるゼッケンは「14」となりました。ドライバーは大嶋和也選手と山下選手に代わり昨年19号車をドライブした坪井翔選手のコンビとなりました。 ●チャンピオンマシンのドライバーは後日発表 続いてスーパーフォーミュラですが、参戦チームは6チーム・11台とこちらも変わりはありませんが、これまで1台体制だったKCMGが2台体制となり、国本雄資選手がKONDO RACINGから移籍してきました。国本選手は18号車をドライブし、昨年までその18号車をドライブしていた小林可夢偉選手は7号車をドライブすることになりました。 念願の2台体制になるKCMG。いよいよ小林可夢偉選手のSF初優勝が見られるか? そして昨年までそのゼッケン7を使用していたチームル・マンは1台体制となり、スーパーGTと同じくメンテナンスがセルモへ、チーム名も「ROOKIE Racing」となりました。ゼッケンも同じく「14」、大嶋和也選手が引き続きドライバーを務めます。 KONDO RACINGからルーキーテストでSF19をドライブしたフェネストラズ選手 TOYOTA陣営では今の所唯一、サッシャ・フェネストラズ選手がスーパーフォーミュラにもステップアップ、昨年はGT300で所属していたKONDO RACINGからの参戦となります。 2019年王者のニック・キャシディ選手。スーパーGTでは参戦体制が発表されましたがSFでは発表されない理由も気になります 今回の体制発表でおそらく誰もが気になっているのが、昨年悲願のシリーズチャンピオンを獲得したニック・キャシディ選手の名前が発表されず、チャンピオンマシンである1号車のドライバーが未定となっている事ではないでしょうか?こちらについては3月に開催されるオフィシャルテストまでには発表、もしくはそのテストで誰がステアリングを握るのかでわかると思います。 ●ミシュランタイヤがGT300に帰ってくる そしてスーパーGT300クラスでは既報のとおりGT300にもGRスープラが参戦を開始。2台のプリウスPHV30号車永井宏明・織戸学組、31号車嵯峨宏紀・中山友貴組と96号車新田守男・阪口晴南組に変更はありません。 昨年オートポリスで優勝した60号車。タイヤをミシュランにスイッチして2020シーズンを戦う 注目は昨年第6戦オートポリスで優勝した60号車LM corsa。GT500クラスにステップアップした宮田選手に代わり、昨年まで全日本F3でその宮田選手やフェネストラズ選手たちとしのぎを削っていた河野駿佑選手が新たに加入、そしてタイヤもGT300クラスとしては2014年以来の参戦となるミシュランタイヤに変更されたことです。 LEXUS RC-F GT3とミシュランタイヤのパッケージはデイトナ24時間などのIMSAでデータも揃っているほか、河野選手はGT300では他チームのエンジニアとしても活躍してきており、今シーズン注目の1台になりそうです。 GT300ルーキーとなる河野駿佑選手 また、昨年はスーパー耐久や特別交流戦のスプリントカップにも参戦していたMax Racingが新規参戦することになりました。ゼッケンは「244」でドライバーは1年のブランクから久保凛太郎選手が復帰し、昨年FIA-F4で活躍した三宅淳詞(みやけあつし)選手とのコンビになることが発表されました。 GT300マシンとスプリントカップで争ったMax RacingのRC-F GT3 今回のTOYOTA GAZOO Racingの参戦体制発表で、ホンダ、日産の3大メーカーの参戦体制が出揃いました。ルーキードライバー、ルーキーチームをはじめ昨シーズンはスーパーGTとスーパーフォーミュラの両タイトルを獲得したトヨタ陣営の今シーズンの活躍にも期待しましょう! (H@ty) 【関連記事】 全日本F3選手権「最後のチャンピオン」が決定! サッシャ選手がタイトル奪取【スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ】 https://clicccar.com/2019/08/19/904287/ 新たなJAF-GTマシンが誕生! 埼玉トヨペットGreen BraveがGRスープラでGT300クラスに参戦【東京オートサロン2020】 https://clicccar.com/2020/01/12/946027/ あわせて読みたい * 全日本ロードレース界の鉄人・加賀山就臣がTEAM KAGAYAMAの今季体制を発表 * TOYOTAがデイトナを制し、MAZDAがル・マンを制する日が再び!? ACOとIMSAが最高峰カテゴリ統合の合意を発表 * 実際に走ったNASCARマシンがそのまま展示!現役NASCARドライバー古賀琢麻が2020年シーズン参戦体制を発表【東京オートサロン2020】 * マレーシア戦は注目のナイトレース! 2020年全8戦が発表されたスーパーGT【東京オートサロン2020】 * 新たなJAF-GTマシンが誕生! 埼玉トヨペットGreen BraveがGRスープラでGT300クラスに参戦【東京オートサロン2020】 http://dlvr.it/RPcD0Q
2 notes · View notes
prfmtxtsarc · 6 years ago
Text
BEHIND THE SCENES WITH PERFUME, JAPAN’S MOST FUTURISTIC POP GROUP
The Verge 3月29日掲載
執筆  Sam Byford
訳出元: https://www.theverge.com/2019/3/29/18286681/perfume-future-pop-tour-tech-rhizomatiks
 Perfumeは日本においてもっとも知られ、また最高の売り上げを誇るアーティストの一つとして、そのスタイリッシュかつ未来的なイメージに支えられた独特のエレクトロポップサウンドとともに長年君臨してきた。しかし三人の音楽的表現はその方程式の一部に過ぎない。Perfumeのライブショーはテクノロジーと振り付けとの鮮やかな衝突に彩られ、アリーナの広大な空間をSF的な異世界へと変貌させるのだ。
 Perfumeの『FUTURE POP』ワールドツアーは、明日のニューヨーク・ハマーシュタインボールルームでのライブを皮切りに北米に上陸する。筆者は昨年12月、横浜での公演を鑑賞し、彼女たちと会っているが -  それもひとえにPerfumeにおけるテクノロジーとポップカルチャーの融合の背後には何があるのか - そのライブ制作の立役者は誰なのかを探るためでもある。
 Perfumeは広島のタレントスクールで今世紀の変わり目に結成されたが、人気が急上昇したのは2008年リリースのアルバム『GAME』からで、これは近年のJ-POPの歴史上、もっとも影響力のある作品の一つであることが証明されている。プロデューサーの中田ヤスタカは、自身のユニットCapsuleでの「渋谷系」に影響を受けたエレクトロニカをもとに、革新的なテクノポップがぎっしりと詰まったコレクションを創り上げた。Perfumeは国際的なEDMの盛り上がりとともに注目を集めはじめ、その未来的イメージは中田ヤスタカのエレクトロニックな楽曲群に自然と寄り添うようになった。「私たちが若かったころ、歌うときはディーヴァ(歌姫)みたいに、って教わったんです」あ~ちゃん(西脇綾香)は言うと「でも中田さんと初めて出会って、エレクトロニックな音楽を始めたとき、ロボットっぽいイメージと繋がってて。それが他のもろもろを引き寄せたというか」のっち(大本彩乃)が付け加える。
 「ポリリズム」のような初期シングル曲のミニマリズムなMVが印象を決定づけ、より注目を集めるPanasonicやNHK、NTT Docomoのような企業とのコラボレーションがそれに続いた。「私たちはいつもファンとの絆を感じているんですけど、テクノロジーを使うことによって実際にはそれがもっと近づくんです」かしゆか(樫野有香)が答え「例えばTwitterの(ファンからの)ツイートを3Dモデルの一部としてライブ中に見せるとか - テクノロジーを通してファンがライブを体感できるんです」あ~ちゃんが続け「テクノロジーがPerfumeらしさ、というわけではないんですけど、それが存在する以上、Perfumeとしてはそれを最大限に生かしたいかな」
 確かにその通り - Perfumeのライブはおよそあなたが今まで観たことがないようなものだ。進化したモーションキャプチャーによって実現するビジュアル、複雑な透過スクリーンの配置、それぞれの曲が独自の振り付けで音楽それ自体を引き立てるアグレッシブで驚くような美学を持っている。
 この先端的なライブ演出は、真鍋大度らによって2006年に創立された実験的アート集団・ライゾマティクスに依るところが大きく、彼らは「1mm」などのMVも監修している。筆者は真鍋氏と東京のスタジオで1時間ほどインタビューし、その内容の大半は彼のMacBook Proから様々な度胆を抜くような進行中のプロジェクトを披露してもらうことだった。ライゾマティクスは非常に多くのプロジェクトを同時に進行しており、真鍋氏は300年後の未来から来た東京の地下鉄路線図のようにも見えるフローチャートで、各プロジェクトがどのテクノロジーを互いに共有しているのか追跡しなければならないほどだ。
 ライゾマティクスはまた、Perfumeの演出振付家でダンスカンパニー・イレブンプレイを主宰する水野幹子氏(MIKIKO先生)とも密接な関係にある。「まず最初に何かとても実験的なプロジェクトをイレブンプレイで行って、それがうまくいったならPerfumeに応用する感じですかね」真鍋氏が答える。「ちょうどR&Dをイレブンプレイで行なって、その大規模な応用をPerfumeで実現するみたいに。とても大勢の観客がいるPerfumeのライブでは絶対に失敗できないので、最初にテストを大量に行うんです」
 ライゾマティクスの技術の多くは独自のものだ。2014年末の『NHK紅白歌合戦』の放送を例にとると、彼らはPerfume「Cling Cling」のパフォーマンスのために、9つの瞬く灯としてメンバーの周りを飛び交うドローンを開発しなければならなかった。
 「どこの誰も安全なドローンを売っていなかったんですよ!」真鍋氏は説明する。「僕らが心配したのは、一般的なドローンではケガの原因になることでした。もし誰かが僕らのドローンにぶつかったとしても、それ自体は壊れますが、誰もケガはしません。(その意図に合うように)充分に軽くするためにはバッテリーは3分しか持たなかったから(当時は)市販できるようなものは無かったんです - でもライブにはいい選択でしたね。大勢の人々が市販のドローンを採用したパフォーマンスでケガをしていましたから」
 いずれにせよ『FUTURE POP』ツアーでライゾマティクスは、その演出の一部に初めて市販品のガジェットを採用した。「Tiny Baby」では、マイクスタンドに設置されたiPhone Xが、三人のメンバーそれぞれのパフォーマンスをステージ背後の巨大なスクリーンに映し出し、iPhoneのTrueDepthカメラ *1を用いることで、彼女たちの口から言葉が飛び出すような様々な演出が加えられた。
 この演出のためのソフトウェアは、2名のライゾマティクスのエンジニアによって開発された。「僕が思うに、iPhoneは今の時点でもっとも安定した顔面認識技術です」真鍋氏は続けて「扱うのが楽だし、API *2はかなり洗練されてますね。(ライブでは)とても多くの照明も同時にコントロールするので(照度がダイナミックに変化するような環境では)一般的なRGBカメラではこれほどの堅牢さは出せないかもです」
(訳注1:複数の技術によって構成されるiPhone独自の被写体認識カメラのこと)
(訳注2:あるプログラムや機能を他のプログラムや機能で使用する際の定まった手順のこと)
 これは驚くことだが、Perfumeのメンバーは実際には彼女たちのパフォーマンスで起こっている全貌を知らないのだという。「私たち、まだ誰も演出と一体になった状態を見ていないので、こんな風でって説明できないんですよね」これは筆者がメンバーに「もしFUTURE POPツアーから特に好きな曲を選ぶとすれば?」と質問していた時に、のっちから出た言葉だ。「「Tiny Baby」も想像するしかないんですよね。自分自身では見られないから」かしゆかが引き継ぎ「でも口からこぼれてくる文字を表現した振り付けはとてもシンプルだし、それを観客が観るのもとても楽しいと思いますよ」
 Perfumeからすれば、もっとも困難な部分はステージに足を踏み入れる前にうまく整っているという。「大度さんがものすごく簡単にしてくれるので - 私たちは振り付けを完璧にこなせば、残りの部分を大度さんがコントロールしてくれる感じです」のっちが言う。「でもその演出を実現するには、3D映像を撮影するために振り付けをグリーンバックで何回も繰り返さないといけないから、そこが一番難しいところかな」
 FUTURE POPツアー中、Perfumeはコーチェラ・フェスでも二週に渡ってパフォーマンスを行うが、必然的にその演出もはるかに削られたものになるだろう。筆者が初めてPerfumeを観たのは2011年サマーソニック・フェスティバルの大阪会場だったが、それは想像通り、全く違う体験だった - 日中で、しかも少ない転換時間で可能なことは少ないのだ。
 「フェスでPerfumeを初めて知って、初めて観る機会になることがあるし、ステージの上には私たちだけですから - それってチャレンジですよね」かしゆかが答える。「テクノロジーと生身の演出が合わさると、より私たちの理想に近い形で音楽や振り付けを伝えることが出来るんです。テクノロジーはそれを手助けしてくれるんですね」
 「フェスだとただ自分たちが何者なのかをみんなに伝えるために、よりアグレッシブになりますね」(「フェスだと爪痕残すために無茶もしよるんですけど」)とあ~ちゃん。「だけど(FUTURE POPツアーのような)ライブではみんなが最後までショーを楽しめるようにする責任がありますから。片やリラックス、片やプレッシャーという感じで。でもそのプレッシャーに打ち勝った後にはすごい達成感があるから、ライブはやめられないんです」
その名声と未来的イメージにも関わらず、Perfume自身が公の場所に現れるのは日本の有名人に比べても控えめで、それはSNSを個人ごとに使っていないことにも表れている。「事務所の方針なんです」初めて手に入れたスマートフォンはiPhone SEだったと語るのっちが笑いながら「私たちが最初にやるべきなのかも知れないですけど、出来なくて。それはプライベートの安全のためでもあるので。オフィシャルアカウントでアルバムを告知したりするのは好きなんですけど、自分たち自身のことは違いますね」
彼女たちはTikTokアカウントを開設し、全員iPhone XSに機種変更したことも伝えておかなければならないだろう。付け加えるなら、かしゆかはiPhone 3Gからスタートしたのだが、それは日本では最初期のユーザーであることを示す。「わたし、なんでも乗り遅れるほうで「え、今このスマホわたしの顔が分かった?!」って驚くぐらい」のっちが語り「でも挑戦していこうかと。時代は動いてるし」
アルバムとしての『Future Pop』は、中田ヤスタカの初期作品に比べ、音響的に画期的というものではないが、それは世界的なEDMとエレクトロポップの趨勢に合わせれば避けられないことだろう。しかしメンバーの理解は、中田ヤスタカの狙いは「Perfumeそのものの反復」
だという。「中田さんがタイトルを思いついて、自分自身のアイディアを持っていたんだと思うんですけど」かしゆかが言いながら「Perfumeの楽曲制作を始めたころ、みんなが「これはFuture Popだね」って言ったんですけど、当時の中田さんはその通りだとは思わなかったらしいんです。でも制作を重ねて、Perfumeの全てを今振り返ってみると、まさにその通りになっているって。その最終的な結果がこのアルバムなんです」
では明白な質問はどうだろう - Perfumeにとって、Future Popの後の未来とは?「それは中田さんだけが知ってます!」と、あ~ちゃん。「わたしたち中田さんを信じてますから、中田さんが導くところへ着いて行きますよ」のっちが同意する。
 そのあいだにも真鍋氏はライブパフォーマンスに使用できる新たなテクノロジーを常に考えているのだが - なかでも彼が特に興味を持っているのはfMRI *1(磁気共鳴機能画像法)脳スキャンによって映像を生成する手法で、それはおそらくライブ会場よりも自宅などの環境のほうが向いているだろうと認めてもいる。
 (訳注1:磁気による脳活動の観測手法のうち、血流の状態を付加したもの)
より直近では、5Gネットワークの実現がライゾマティクスを沸かすだろう。「5Gの持つ、観客のスマートフォンからステージへ映像を送信する機能が楽しみなんです」真鍋氏が説明し「以前僕らは旧国立競技場で行われた『SAYONARA国立』と呼ばれるイベントで、観客が撮影した写真をサーバーに送ってもらって、それを使用した3Dモデルを作り上げたんです。でもリアルタイムではなかったんです - Wi-Fi経由だったし、とても時間がかかった。もし5Gがあったら、カメラからリアルタイムにサーバーへ送信して、3Dモデルも瞬時に作れたでしょうね」
これらが今現在ライゾマティクスがすでに取り組んでいるものだ。彼はその概念を実演するビデオを観せてくれたが、ケーブルでつながれた数台のスマートフォンでのみ実現可能だった。真鍋氏は、Wi-Fi経由での圧縮されたビデオ送信は少数のデバイス間では可能だろうが、観客で一杯のアリーナに展開するには5Gなしでは無理だろうと述べた。
インタビューに先立つこと数日、筆者は真鍋氏のインスタグラムに投稿されたAppleのSVPフィル・シラー氏との写真に気付いていたので、そこでは何が語られたのか尋ねてみた。「ARに関する雑談をほんの少し」と真鍋氏。「5Gが実現したらAR技術は大きく変化する、そんな未来についてです」
iPhone Xを使った「Tiny Baby」のことをAppleは知っているんですか?「ええ、彼にも観せました。気に入っていましたよ」
17 notes · View notes
takamasa · 6 years ago
Quote
僕が働いていたその会社は、入社当時は社員数は数十人くらいの規模、創業してまだ数年ほどのいわゆるベンチャー企業だった。数年前からのとあるブームの波に乗り「最先端領域のベンチャー」というラベルが付いた会社だった。僕の入社当時は非常に勢いがあった時で、仕事の引き合いも多くきていたし、市場の成長と共に会社が伸びていっている空気を感じていた。そんな勢いに乗っていた状況だったが、社長を始めメンバーのほとんどはエンジニアで、ビジネスをつくれるセンスと能力のある人がいないことが課題だった。当時の会社の経営状況がどんなだったか詳細は知らないが、潤沢に利益があるわけではなかったと思う。VCから調達した資金を消費しながらムーンショットを狙っているような感じだった。そしてある日、某大手コンサルティングファーム出身の人が入社するということを知った。ビジネスに課題があることは分かっていたし、上場を目指してもいたので、それを実現するために獲得したであろう人というのはすぐに分かった。僕自身はいわゆる本物の経営コンサルタントという人と人生で一度も関わったことがなかったので、新しく入った彼がコンサルタントとしてどうなのかは全くわからなかったが、自信に満ち溢れたオーラが出ていることは感じた。そしてその彼は入社後すぐにある重要なプロジェクトを成功させ大きな成果を出したらしい。気づけば役員となって経営全体を指揮するようになっていた。もちろんそういう役割の前提で獲得した人なわけなので、実力を認められた上で登用されたということだ。それはそれでいいとして、そのあたりから仕事のプロセスが急に堅苦しくなった。分かりやすいところだと、基本的にお金がかかることは全て詳細を説明して許可を得なければいけなくなった。ただ1ステップ増えるだけならまだ許せるが、その彼に却下されることが明らかに増えた。他にもちゃんとした組織図を書いてそれぞれの部署やポジションに仰々しい名前を付けていった。自分の名刺の見た目や肩書きにはとてもこだわっていたらしい。お金がかからない事については大いに自由にやってくれという感じだったし、そもそも明らかに無関心だった。それらの変化に伴って会社の空気が全く変わってしまった。以前は何でも自由にやらせてくれる空気があったがそれは消え、何となく殺伐とした雰囲気を感じようになった。いつからか正確には知らないが、そのコンサルは会社の代表権を持つようになったらしいという噂を聞いた。この頃になってようやく気づいたが、この時点でもう会社を完全に乗っ取られていたのだ。当然ながら優秀なメンバーから辞めていき、気づけばピーク時の半分まで人が減っているらしい。かくいう僕ももう辞めているからいまの状況は知らないが、キーマンといえる人はもう誰も残っていない。かつて僕が面白さと未来を感じて入社したベンチャー企業が「死んだ」と感じた瞬間だった。もちろん僕が間違っている可能性は十分にあるし、これからその会社は大成功するのかもしれない。もはや成功しようがしまいがどうでもいいが。-----さて、最後になぜ会社がそんなにいとも簡単にコンサル野郎に乗っ取られてしまったのか?について少しだけお気持ちを残しておく。これまでの書きっぷりだと昔は良い会社だったかのように感じるかもしれないが、全くそんなことはなかった。会社が何を目指して何を解決しているかは全く分からなかったし、社長とそれを話しても的を得た回答はなく、すごく遠い未来の理想の話ばかりだったように思える。社長はとにかく大企業と実験的な仕事をすることしか考えていなかった。社長の中にあるビジョンはおそらく、大企業や国にかかわる機関など大きな権力を持つ組織と対等に話したい、みたいな事だったんだと思う。何かの課題を解決したいわけではなく、権力を持つ人に対して自分が意見をして相手の行動に影響を与えている状態になりたいのだ。現実で起きていたことと言えば結局は一過性のブームによって期待値が膨れ上がった中で、景気の良い大企業の余剰資金が一部流れ込んで来ただけに過ぎなかった。「最先端領域のベンチャー」というラベルがあるだけで世間は注目してくれた。実際に僕が辞める頃にはブームも徐々に陰りが見えていて、新規事業の予算の使い道に困った顧客からの引き合いしか来ていなかったと思う。改めて振り返ると「死んだ」のではなく、初めから「生きていなかった」んだと感じる。社長はカリスマ性のある人柄で、何を言ってるかわからないが何かをやってくれそう、と感じさせる生れながらの才能を持っている。そこにたまたま張っていたポジション (実際には大企業の顔を立てるためにたまたまその技術をやっていた) の価値が一時的に上がったことで社長を含めて多くの人が勘違いする羽目になった。一方で、経営コンサルタントをしている人にはありがちな悩みらしいが、自分が事業をやったことがないというのをマイナスに感じるものらしい。コンサル野郎にとっては自分で事業をやったといえる実績が手に入れば、これまで突かれると痛かったロジックの穴を埋めることができ、全人類に対して完全にマウントを取ることができるわけだ。そんなラッキーマンとコンサル野郎の組み合わせは、もはやお互いにとって相互補完となる幸せな関係なのかもしれない。ラッキーマンは実務は全てコンサル野郎が面倒みてくれると思っているし、コンサル野郎は社長を自分の盾として置いておくだけで充分でなるべく空っぽの方が好都合だからだ。そして本来ならそういう暴走と悪循環を止める機能をしてほしい経営陣たちでも誰も止めることはできなかったようだ。それぞれの言い訳を並べているようにしか見えなかった。決して社長のワンマンという感じではなかったが、要は彼らもまた「ボードメンバー」というラベルが欲しかっただけなのかもしれない。こんなことを書いている自分自身もまた「最先端領域のベンチャーで働いている」というラベルが欲しかっただけなのかもしれない。世の中にはきっとこんな会社が星の数ほどあるんじゃないかと思う。僕は早々に損切りしてしまったが、そんな喜劇を目の前で見れただけでとてもお得だったと思える。しかしこんな会社で働くのは一生に一回だけで充分だ。
また1つベンチャー企業が死んだ
5 notes · View notes