#木曽路ふぐの日
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よしもとかよ 「日々是好日」。vol.161 (2025/6/4 + 6/11)
2025   4th + 11th june  
M1 糸繰り節 (すずめのティアーズ)
  M2 ta nyata (Angelite)     M3 木曽甚句 (Tarbagan)
  M4 収穫の歌 (Difang and 馬蘭吟唱隊)     M5 さくらんぼが熟れる (Szaloki Agi)     M6 安里屋ユンタ (おおたか静流)     M7 salt (Emma Tricca)       M8 les escaliers (Austine)    
[好日の素…民謡に親しむこと。]
  今日、わたしたちの耳に 聴こえてくる音楽のほとんどは ポップス、ロック、ジャズ、クラシックといった いわゆる西洋音楽なのですが、 それじゃあ日本の音楽ってなんだろう? じぶんが暮らしている土地に伝わる トラッドミュージックとは?ということを ここしばらく考えるようになりました。 そこで思い浮かぶのが、民謡。   この頃では 若い方々や海外の方も 興味を持っていると聞いて、 そういえばわたしが グローバルミュージックを聴くようになった きっかけも 民謡だったな、と思い出したのです。   では、地域に伝わる民謡を どれだけ知っているでしょうか…。   富山ですとまず 思い浮かぶのは「こきりこ節」。 学生時代、音楽の教科書だったか愛唱歌集だったかにも 載っていましたし、 わずかながら参加していた合唱団で 合唱曲にアレンジされた作品を歌ったことも。 それから「越中おわら節」、「といちんさ」、 「麦屋節」、「せりこみ蝶六」…。 子どもの頃からなんとなく 触れていたものから 大人と呼ばれる年齢になって知ったものも。   能登について言うと 夏の祭りの夜に踊られる 門前町黒島地区の「八千代栄節」。 家族が亡くなり、ルーツが薄れていくのを 感じていた上に この度の地震もあって、 忘れたくない、失いたくないと思うようになりました。   どの民謡も、 それぞれの地域の風景や そこに暮らす人たちのことが 垣間見られる歌詞になっていることが多く、 さながら 古と今をつなぐ窓のようなものなのかもしれません。 そ���て、歌うひとがいる限り その歌は 生き永らえることができる、と思っています。   ふるさとの歌を聴かせて、と言われることが この先あるかどうかはわかりませんが、 その際には 一節でも歌えるようでありたい、と思うこの頃です。        
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[日々是食べたい!… 塩] 
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  食べたい、というよりは 日々お世話になってます、という調味料ですね。 料理はもちろんのこと、 お菓子や飲み物にも、はたまた 生活のさまざまなシーンで 古くから使われてきたもので、 種類もさまざまあります。   おおきく分けると 精製塩と自然塩、そして 自然塩でも海水塩、岩塩、湖塩などに 分かれるそう。 自然塩はミネラルなどを含むせいか うまみや甘みなどが 産地によって少しずつ異なるようです。 また、ハーブなどを加えた フレーバーソルトもありますね。 目下、手元には海水塩を中心に 数種類の自然塩があって、 目的に応じて使い分けています。 産地は国内だと能登や淡路、海外だと イタリア、タイ、ハワイ、モンゴルなど。   特に最近よくつかっているのが タイの塩田の塩。 お土産でいただいたのですが 粒がおおきいので ひとまずスープにつかってみたら とてもまろやかでおいしい! これはもっといろいろつかいたい、と思って ソルトミルを買ってしまいました!   産地やフレーバーで 個性豊かな塩の世界。 お気に入りを見つけるのも たのしいと思います。
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ari0921 · 2 years ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)12月27日(水曜日)参
    通巻第8070号
 AIは喜怒哀楽を表現できない。人間の霊的な精神の営為を超えることはない
  文学の名作は豊かな情感と創造性の霊感がつくりだしたのだ
*************************
 わずか五七五の十七文字で、すべてを印象的に表現できる芸術が俳句である。三十一文字に表すのが和歌である。文学の極地といってよい。
どんな新聞や雑誌にも俳句と和歌の欄があり、多くの読者を引きつけている。その魅力の源泉に、私たちはAI時代の創作のあり方を見いだせるのではないか。
 「荒海や佐渡によこたう天の川」、「夏草や強者どもが夢の跡」、「無残やな甲の下の蟋蟀」、「旅に病で夢は枯野をかけ巡る」。。。。。
 このような芭蕉の俳句を、AIは真似事は出来るだろうが、人の心を打つ名句をひねり出すとは考えにくい。和歌もそうだろう。
 『春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天香具山』(持統天皇)
 皇族から庶民に至るまで日本人は深い味わいが籠もる歌を詠んだ。歌の伝統はすでにスサノオの出雲八重垣にはじまり、ヤマトタケルの「まほろば」へとうたいつがれた。
 しかし人工知能(AI)の開発を米国と凌ぎを削る中国で、ついにAIが書いたSF小説が文学賞を受賞した。衝撃に近いニュースである。
 生成AIで対話を繰り返し、たったの3時間で作品が完成したと『武漢晩報』(12月26日)が報じた。この作品は『機憶(機械の記憶��の地』と題され、実験の失敗で家族の記憶を失った神経工学の専門家が、AIとともに仮想空間「メタバース」を旅して自らの記憶を取り戻そうとする短編。作者は清華大でAIを研究する沈陽教授である。生成AIと66回の対話を重ね、沈教授はこの作品を「江蘇省青年SF作品大賞」に応募した。AIが生成した作品であることを予め知らされていたのは選考委員6人のうち1人だけで、委員3人がこの作品を推薦し
「2等賞」受賞となったとか。
 きっと近年中に芥川賞、直木賞、谷崎賞、川端賞のほかに文学界新人賞、群像賞など新人が応募できる文学賞は中止することになるのでは? 考えようによっては、それは恐るべき時代ではないのか。
 文学の名作は最初の一行が作家の精神の凝縮として呻吟から産まれるのである。
 紫式部『源氏物語』の有名な書き出しはこうである。
「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり」
 ライバルは清少納言だった。「春は曙、やうやう白く成り行く山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる」(清少納言『『枕草子』』
 「かくありし時すぎて、世の中にいとものはかなく、とにもかくにもつかで、世に経るひとありけり」(道綱母『蜻蛉日記』)
 額田女王の和歌の代表作とされるのは、愛媛の港で白村江へ向かおうとする船団の情景を齊明天王の心情に託して詠んだ。
「熟田津に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ今は漕こぎ出いでな」(『万葉集』)。
 「昔、���初冠して、平城の京春日の郷に、しるよしして、狩りにいにけり。その里に、いとなまめいたる女はらから住みけり。」(『伊勢物語』)
 ▼中世の日本人はかくも情緒にみちていた
 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶ泡沫(うたかた)はかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」(『方丈記』)
 『平家物語』の書き出しは誰もが知っている。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛き者も遂にはほろびぬ、 偏(ひとへ)に風の前の塵におなじ」。
 『太平記』の書き出しは「蒙(もう)竊(ひそ)かに古今の変化を探つて、安危の所由を察(み)るに、覆つて外(ほか)なきは天の徳なり」(『太平記』兵藤祐己校注、岩波文庫版)
「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」(『徒然草』)
 古代から平安時代まで日本の文学は無常観を基盤としている。
 江戸時代になると、文章が多彩に変わる。
 井原西鶴の『好色一代男』の書き出しは「「本朝遊女のはじまり、江州の朝妻、播州の室津より事起こりて、いま国々になりぬ」
 上田秋成の『雨月物語』の書き出しはこうだ。
「あふ坂の関守にゆるされてより、秋こし山の黄葉(もみぢ)見過しがたく、浜千鳥の跡ふみつくる鳴海がた、不尽(ふじ)の高嶺の煙、浮島がはら、清見が関、大磯小いその浦々」。
 近代文学は文体がかわって合理性を帯びてくる。
「木曽路はすべて山の中である」(島崎藤村『夜明け前』)
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜ぬかした事がある」(夏目漱石『坊っちゃん』)
「石炭をば早はや積み果てつ。中等室の卓つくゑのほとりはいと静にて、熾熱燈の光の晴れがましきも徒らなり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌カルタ仲間もホテルに宿りて、舟に残れるは余一人ひとりのみなれば」(森鴎外『舞姫』)。
 描写は絵画的になり実生活の情緒が溢れる。
「国境の長いトンネルをぬけると雪国だった」(川端康成『雪国』)
 谷崎潤一郎『細雪』の書き出しは写実的になる。
「『こいさん、頼むわ』。鏡の中で、廊下からうしろへ這入はいって来た妙子を見ると、自分で襟えりを塗りかけていた刷毛はけを渡して、其方は見ずに、眼の前に映っている長襦袢姿の、抜き衣紋の顔を他人の顔のように見据みすえながら、『雪子ちゃん下で何してる』と、幸子はきいた」。
 「或春の日暮れです。唐の都洛陽の西の門の下に、ばんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました」(芥川龍之介『杜子春』)
 ▼戦後文学はかなり変質を遂げたが。。。
戦後文学はそれぞれが独自の文体を発揮し始めた。
 「朝、食堂でスウプをひとさじ吸って、お母様が『あ』と幽(かす)かな声をお挙げになった」(太宰治『斜陽』)
 「その頃も旅をしていた。ある国を出て、別の国に入り、そこの首府の学生町の安い旅館で寝たり起きたりして私はその日その日をすごしていた」(開高健『夏の闇』)
 「雪後庵は起伏の多い小石川の高台にあって、幸いに戦災を免れた」(三島由紀夫『宴のあと』)
和歌もかなりの変質を遂げた。
正統派の辞世は
「益荒男が 手挟む太刀の鞘鳴りに 幾とせ耐えて今日の初霜」(三島由紀夫)
「散るをいとふ 世にも人にも さきがけて 散るこそ花と 吹く小夜嵐」(同)
 サラダ記念日などのような前衛は例外としても、たとえば寺山修司の和歌は
「マッチ擦る つかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの 祖国はありや。」
 わずか三十一文字のなかで総てが凝縮されている。そこから想像が拡がっていく。
 こうした絶望、空虚、無常を表す人間の微細な感情は、喜怒哀楽のない機械が想像出来るとはとうてい考えられないのである。
AIは人間の霊感、霊的な精神の営みをこえることはない。
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tsuyo-gee · 1 year ago
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本業or副業
休み明けの金曜日、今日朝の高知市内のお天気は良好です。 今日は何の日? 今日 2月9日(金)の記念日・年中行事 • ふくの日 • 服の日 • 漫画の日・治虫忌 • とらふぐ亭の日 • 大福の日 • 副業(複業)の日 • 木曽路「肉の日」 • 木曽路「ふぐの日」 • 輪島ふぐの日 • 北海道米「ふっくりんこ」の日 • 学習机の日 • relay(リレイ)でつなぐ事業承継の日 • デー��をつなぐ日 • フルクルの日 • 白馬そばの日 • 福寿の日 • 肉の日 • クレープの日 • パソコン検定の日 • えのすいクラゲの日 雑学ネタ帳引用 副業(複業)の日 僕の副業は夜の仕事、アフィリエイト業、動画配信業(収益0)ですかねー。いつか本業を副業、もしくは退社してスタバで高いコーヒーを飲みながらMacBook…
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shintani24 · 1 year ago
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2024年1月24日
AFCアジアカップ カタール2023 グループステージD組 第3節 日本代表 3-1 インドネシア代表@Al Thumama Stadium/6分 PK 上田 綺世、51分 上田 綺世、88分 オウンゴール、90+1分 Sandy Walsh
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能登半島地震で原発は「警戒事態」だった…政府と自治体の対応を振り返る 指針に書かれた「避難の準備」は(東京新聞 1月24日)
能登半島地震では北陸電力志賀原発を巡る危機も看過できない。実は今回、立地する石川県志賀町で震度6弱以上を記録したため、国の原子力災害対策指針が定める緊急事態区分の一つ「警戒事態」に当たると原子力規制庁は判断していた。関連情報の周知や避難の準備が求められたが、震災対応に追われた地元自治体は手が回ったのか。複合災害に対応できるのか。(曽田晋太郎、西田直晃)
◆自治体職員も多くが被災して登庁ができない大混乱
「阪神大震災の経験が生きなかった。経験を生かす以前の話だった」
そう話すのは神戸市危機管理室の課長、渡辺智明さん(58)。6日から11日にかけて能登半島先端にある石川県珠洲市役所に入り、避難所運営のニーズ調査を担った。都市部で起きた阪神大震災とは異なる混乱ぶりがあったという。
珠洲市は地方の過疎地。人口は約1万2000人。職員数も神戸が2万人だったのに対して400人ほど。3〜4割は被災して市役所に来られない状況だった。
渡辺さんが現地入りした段階でも被害の全体像がつかめておらず、避難所の数や避難者数も不明だった。情報発信もままならず、飲料水などの物資が必要量以上に届く事態に陥った。
「珠洲市は人手不足で満身創痍だった。体系的に動けておらず、機能不全の状態だった。初動の局面からなかなか先に進めない状況になっていた」
◆震度6弱以上で「警戒事態」 原子力災害対策指針
震災対応で大混乱した今回の地震。原子力災害でも重要な局面が迫っていた。
志賀原発は停止中だったものの、立地する志賀町では元日に震度7、6日に6弱を記録した。その一方、原子力災害対策特別措置法に基づく原子力災害対策指針では「原発所在市町村で、震度6弱以上の地震が発生した場合」などを「警戒事態」と判断する基準の一つに定めている。
警戒事態は事故対応の初期段階に当たる。住民対応を円滑に進める名目で規制庁や自治体は少なくない業務を強いられる。指針などによれば、職員の参集、関連情報の収集や周知のほか、環境モニタリングや避難の準備が必要になる。
避難の準備で対象になるのが、原発の5キロ圏の高齢者や妊婦ら。搬送先や輸送手段の確保も求められる。
◆警戒本部を約5時間半で「廃止」 何を急いだのか
規制庁によると、警戒事態に該当するかの判断は同庁が行う。今回のケースでは、志賀町で震度6弱以上を観測した2回とも警戒事態に認定し、原子力規制委員会・内閣府原子力事故合同警戒本部が設置された。
ただ警戒本部は1日が約5時間半、6日が約40分で廃止された。この間、原子炉の「止める・冷やす・閉じ込める」の機能や使用済み核燃料の冷却状態を確認したという。
富山大の林衛准教授(科学技術社会論)は「志賀原発に異常はないとしつつ、変圧器の油漏れや電源喪失などの情報がどんどん出てきた。規制庁は異常の把握を途中でやめ、『大丈夫でしょう』と決めたように見える。なぜ本部を急いで廃止したのか。信頼性を失う判断ではなかったか」と疑問を呈する。
「情報が錯綜すれば自治体の混乱を招きかねない。不具合の原因が究明できていないので、いつ危険な状態になるか分からない。規制庁はきちんと地震の影響をチェックすべきだった」
◆石川県「国からの指示が特になかった」
国もさることながら気になるのが、志賀原発を巡る地元自治体の動き、特に石川県の対応だ。
志賀町出身で社民党県連代表の盛本芳久県議は「県は北陸電力の発表を追認するだけで、原発に関する独自の情報発信がほとんどない」と不信感を示した上で「タブー視されているかのようで、県の動きが見えないことに不安を感じている」と嘆く。
実際のところ、県はどのように動いたか。
県原子力安全対策室によると、元日の地震発生の約45分後、「事故現地警戒本部」の設置を国から文書で要請される直前、県独自の判断で拠点の志賀オフサイトセンターに職員2人を派遣した。地域防災計画では震度5以上なら全職員登庁と定め、担当者は「すぐに県庁の受け入れ態勢をとった」と説明する。
その後、北電から安全性の情報提供を受けながら、周辺の空間放射線量を測る緊急時モニタリングの準備を整えたが、道路の陥没や隆起が相次ぐ中で様子見に徹した。担当者は「初動の迅速さ」を強調し、原子力災害対策指針が定めた通りの対応を説明。「規制庁と相談しながら対応を判断していた」とのことだった。
ただ、5キロ圏の高齢者や妊婦らの避難準備は、立地町の志賀町に呼びかけていない。「国からの指示が特になかった」(県危機対策課の担当者)ためという。
◆地震に原子力災害が加わると「対処できるレベルをはるかに超える」
志賀町によると、警戒事態で避難準備する対象者は少なくとも233人(2023年11月時��)が該当し、5キロ圏で生活する住民の約7%を占めている。実際に避難となると、震災対応と並行した動きが求められる。
今回の地震でこうした原発対応に追われた県と志賀町に対し、盛本氏は「災害対応は本当に大変だった」とねぎらいつつ「原発の様子が気になる県民は多い。余震の際には『原発は大丈夫か』と不安が募る。もっと情報を集約してほしかった」と注文する。
警戒事態からさらに状況が悪化すると、自治体などの負担がはるかに増す。
避難を強いられた住民の誘導、避難者の体に付着した汚染の程度を調べるスクリーニング、甲状腺被ばくを軽減する安定ヨウ素剤の配布なども必要に。目の前の災害対応の中、対処しきれない事態が待ち受けている可能性が高い。
新潟国際情報大の佐々木寛教授(政治学)は「能登半島地震では、水道破裂や道路陥没、電気不通が相次いだが、そこに原子力災害が加わると、単一の自治体が対処できるレベルをはるかに超える」と指摘する。
「原発事故は十中八九、地震や津波と併発する複合災害。どの自治体も人員、物資ともに不足する」
◆国民を守るための方策が「簡略化」される懸念
さらに佐々木氏は「原発事故の対応に手が回らないという理由を付け、防護策の簡略化に向かうのが怖い」とも警戒する。
5キロ圏を例に取れば、今の指針では警戒事態よりも深刻な「施設敷地緊急事態」や「全面緊急事態」で避難の開始を想定するが、労力の問題から「5キロ圏でも屋内退避になってしまうかもしれない」と見通す。
5キロ圏外でも「頑丈な建物に退避」が原発対応の基本とされかねない一方、今回の地震で建物の損壊リスクが明らかになっている。そんな中、屋内退避で難を免れるのに限界があるのは明白だ。飛散した放射性物質にさらされたり、体内に取り込んだりすることで、被ばくを強いられる可能性が高くなってしまう。
佐々木氏は「原発が重大な事態に至らなくとも近くに住む人は不安を抱え、外に逃げてもいいか、屋内にとどまるべきか、迷いを生じさせる。それほど原発は厄介な存在だ」と訴える。
◆デスクメモ 地震や津波の対応に奔走する自治体には頭が下がる。自身や身内が被災した例もあるだろう。彼らに原発対応まで求めるのは申し訳ない。災害時に負担を強い、疲弊を加速させるのが原発という存在。佐々木さんの言うように厄介であり、罪深くもある。そんな原発は本当に必要なのか。 (榊)
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【速報】岸田総理 北陸4県を対象に旅行代金を割り引く「北陸応援割」を実施すると明言(TBS NEWS DIG 1月24日)
能登半島地震を受け、岸田総理は北陸4県を対象に旅行代金を割り引く「北陸応援割」を実施すると明言しました。
岸田総理「ゴールデンウイークまでの3月・4月を念頭に北陸4県を対象として、1泊2万円を上限として旅行代金を割り引く『北陸応援割』を実施する」
参議院予算委員会で岸田総理は「北陸地方には営業が可能な地域でも予約のキャンセルが相次いでいる宿泊施設が多数存在している」と指摘したうえで、3月から4月にかけて石川・新潟・富山・福井の北陸4県への旅行代金を最大で1泊2万円割り引く「北陸応援割」を導入する考えを表明しました。
あす、政府がとりまとめる被災者支援のためのパッケージに盛り込むとしています。
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”自衛隊の初動に遅れ”との批判に反論 岸田総理「迅速に取り組んだ」(テレ朝news 1月24日)
岸田総理大臣は、能登半島地震で自衛隊の初動が遅かったとの指摘に対し、「遅れがあったということは当たらない」と反論しました。
立憲 杉尾秀哉参院議員「自衛隊の派遣。今回は明らかに遅いし少ないというふうに言わざるをえません。人災の要素があったということについての総理の受けとめを伺います」
岸田総理「発災直後から自衛隊も含めて救命救助に迅速に取り組んだところであります」「地理的な制約の中でも初動対応に遅れがあったということは当たらないと考えております」
岸田総理は、地震発生が日没直前で、半島という地理的な制約もあり「情報収集に大きな困難が生じた」と振り返りました。
そのうえで、「夜を徹して情報収集し現地に速やかに入るよう指示した」と強調し、自衛隊は救命救助や物資の輸送に即座に取り掛かったと反論しました。
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食事提供めぐり2次避難断念 被災住宅で生活続ける人も 石川(NHKニュース 1月24日)
石川県の被災した地域では、2次避難を希望しているものの避難先で食事が提供されないことから、被災した住宅での生活を続けているという声が上がっています。
石川県珠洲市の沿岸部に住む80代の両親がいるという40代の女性によりますと、両親の自宅は地震の揺れにより屋根が落ちたり、壁が崩れたりしたため、一度は避難所に行きましたが、母親が足が悪く歩行に介助が必要で、トイレのたびに避難所を移動する負担が大きく、現在は自宅に戻って生活をしています。
これまで両親の食事や洗濯などの世話をしていた別の親族の仕事の都合で珠洲市内から出られずにいましたが、このまま壊れた自宅に住み続けるのは危険なため、2次避難をした��と、今月20日に石川県の窓口に相談しました。
しかし、担当者から「県内に食事が提供できる2次避難先はない」と説明を受けたため、食事付きを希望したところ、「2月下旬から1か月間であれば石川県加賀市で食事付きの2次避難先がある」と提案されたということです。
珠洲市から加賀市までは車で3時間以上かかり、親族でサポートすることが難しくなることから2次避難を断念し、現在は、民間の賃貸住宅を活用した「みなし仮設住宅」など、別の制度の利用を検討しているということです。
40代の娘は、「国は『2次避難先でも、被災地の避難所と同じように衣食住の提供などの支援が行われるよう徹底する』と発信していますが、実際にはそれが徹底されていないと感じた。余震によっていつ自宅が崩れるかも分からず、高齢者など避難を希望する人たちが安心して生活できる避難先を確保してほしい」と話していました。
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herbiemikeadamski · 2 years ago
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(^o^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_-)-☆. . . 2月9日(木) #先勝(戊戌) 旧暦 1/19 月齢 18.3 年始から40日目にあたり、年末まであと325日(閏年では326日)です。 . . 朝は希望に起き⤴️昼は努力に生き💪 夜を感謝に眠ろう😪💤夜が来ない 朝はありませんし、朝が来ない夜 はない💦睡眠は明日を迎える為の ☀️未来へのスタートです🏃‍♂💦 でお馴染みのRascalでございます😅. . 調整期間中なので、毎日毎日が��屈 で、慣れないと云うより久々の積算 の拾いをやってるが、これが楽勝で 直ぐに終わってしまうのだが😅💦 「流石に仕事が早い!」って言われ てもねぇ〜ですけど🤣😆🤣今日も 定時で上がって中野富士見町にでも 行っちゃう予定だが間に合いますよ ねぇ🚐🌬️にしても寒い😨❄️デスネw . 今日一日どなた様も💁‍お体ご自愛 なさって❤️お過ごし下さいませ🙋‍ モウ!頑張るしか✋はない! ガンバリマショウ\(^O^)/ ワーイ! ✨本日もご安全に参りましょう✌️ . . ■今日は何の日■. #北海道米ふっくりんこの日.  北海道札幌市のホクレン農業協同組合連合会内に事務局を置く、北海道米販売拡大委員会が制定。  北海道の道南で開発された「ふっくりんこ」は北海道を代表するブランド米のひとつで、つやのある見た目で、甘みと粘りがあり、ふっくらとした食感が特徴。  道南と空知の一部産地限定で作付けを行うことで品種本来のおいしさが守られており、記念日を通して北海道米「ふっくりんこ」に愛着を持ってもらい、認知度の向上と消費拡大を図るのが目的。  日付は2と9で「ふ(2)っく(9)りんこ」と読む語呂合わせから。 . . #先勝(サキガチ、センカチ、センショウ). 陰陽道(おんみょうどう)の六曜日の一つ。 この日は勝負ごと、訴訟や急用などに運がよいとされ、早い時刻ほど良くとされ、午後は凶になるなどの俗信がある。  寝坊は、もっての他とされますね😅💦 . #不成就日(フジョウジュビ). 選日の一つである。 何事も成就しない日とされ、結婚・開店・子供の命名・移転・契約・芸事始め・願い事など、事を起こすことが凶とされる。 市販の暦では他にも色々なことが凶となっていて、結局は全てのことが凶ということになる。 . #受死日(ジュシニチ、ジュシビ).  最悪の日とされており、お葬式は行っても良いのですが、それ以外は何をやっても悪い日。  で、この日に病気になると死に至るともいわれています。  「黒日(クロビ)」 暦注では「●」と記されることが多し。 . . #輪島ふぐの日. 石川県輪島市の輪島市役所産業部観光課内に事務局を置く「能登半島・輪島わのしま食楽部(クラブ)」が制定。 . #プロ野球初試合. 1936(昭和11)年2月9日(日)大安。 . #ふくの日. . #日本航空350便墜落事故���#1982年). . #治虫忌. . #漫画の日. . #円谷一の忌日. . #大福の日. . #河豚の日(#ふぐの日、#ふくの日). . #とらふぐ亭の日 . #服の日. . #副業の日(#複業の日). . #木曽路ふぐの日. . #木曽路肉の日 . . ●クレープの日(毎月9の付く日). . ●パソコン検定の日(毎月9日). . ●えのすいクラゲの日(毎月9日). . ●福寿の日(9日、10日). . ●白馬そばの日(8日~10日). . ●福の日. . ●風の日. . ●肉の日. . . ■本日の成句■. #窮鼠猫を嚙む(キュウソネコヲカム). 【解説】 弱者であっても、追い詰められて逃げ場を失うと、居直って天敵と云える様な反撃して来る様。 . . 1990(平成2)年2月9日(金)友引. #アントニー (#あんとにー/本名:堀田 世紀 アントニー) 【お笑いタレント/マテンロウ】 〔東京都北区〕. . . (松屋) https://www.instagram.com/p/CoaubyChw8lRVfQQBPGi8mRGm0qDVSYldi78pQ0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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2ttf · 13 years ago
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deisticpaper · 2 years ago
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蜃気楼の境界 編(五六七)
蜃気楼の境界 編(一二三四)から
「渦とチェリー新聞」寄稿小説
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蜃気楼の境界 編(五)
界縫
 正嘉元年紅葉舞い、青い炎地割れから立ち昇る。音大きく山崩れ水湧き出し、神社仏閣ことごとく倒壊す。鎌倉は中下馬橋の燃える家屋と黒い煙かき分けて家族の手を引きなんとか生き延びた六角義綱という男、後日殺生も構わぬ暮露と成り果て武士を襲えば刀を得、民を襲えば銭を得て、やがて辿り着いた河川で暮露同士語らうわけでもなく集まり暮らす。或る夜、幾度目のことか絶食にふらつき目を血走らせ六角義綱、血に汚れた刀片手に道行く一人の者を殺めようとするが、嗚咽を漏らし立ち竦みそのまま胸からあの日の紅葉のごとき血を流し膝から崩れ落ちる。道行くその者、男に扮した歩き巫女だが手には妖しげな小刀、その去る様を地べたから見届けんとした六角義綱のすぐ背後、甚目寺南大門に後ろを向けて立つ闇霙(あんえい)と名乗る男あり。みぞれ降りだして、人とも呼び難いなりの六角義綱を一瞥し、闇霙、口開かず問いかける、そなたの闇は斯様な俗識さえ飼えぬのか。六角義綱、正嘉地震から甚目寺までの道中で妻を殺され、涙つたい、儂には女は切れん、と息絶える。その一通りを見ていた青年、六角源内、父を殺した女を浅井千代能と突き止めて敵討ちを企てるが、知られていたか検非違使に捕らえられ夷島に流され、以後誰とも交流を持たずに僻地の小屋で巻物を記したという。それから七五九年の時が経ち、二〇一六年、仟燕色馨を内に潜める二重人格の高校生市川忍とその同級生渡邉咲が、慧探偵事務所を相手に朔密教門前また内部にて些細な一悶着あった、その同日晩、奇妙な殺人事件が起こる。場所は百人町四丁目の平素な住宅区域、被害者女性、五藤珊瑚(三〇)の遺言は、残酷な苦を前に千年二千年なんて。戸塚警察署に直ちに捜査本部が設置され、その捜査とは別に警部補の高橋定蔵、市川忍の前に立つ。何故おれなんかに事情徴収を、と忍。事件当日、校門の監視カメラに映っていたきみが何か普段と違うものを見てなかったかと思ってね、若き警部補が爽やかに答え、それで市川忍、脳裏の人格に声を送る、一顛末あった日だ厄介だね。対し仟燕色馨、おそらくこの警部補、謎多き朔密教を疑っている、ならばこの事件あの探偵にも捜査の手が伸びる、ところで気づいているか探偵事務所の探偵に見張られている。
 小料理屋点々とある裏通りの角に螺旋階段へ繋がるアーチ状の古い門を持つ築古スナックビルの入り口で刈り上げマッシュショートにゆるめパーマの少年のような青年がただ立っていると突然背後から強面の男がどこに突っ立っとんじゃと怒鳴ってきたので青年は冴え冴えとした眼差しで振り返り、幻を見てたんじゃないですか、俺はずっとこの位置でスマホを見てました、俺の輪郭と色、背後の風景と俺のいる光景をもっと目に焼きつけてください。男は動転し不愉快な目の前にいる青年を忘れないようじっと食い入って見る。だが、その光景はすでに幻で、スマホを見ていた青年はもういない。走り去っていたのだ。朝のホームルーム直前にその青年、六角凍夏(むすみとうか)が現れ席につく。振り返り、後ろの席の渡邉咲に聞く、きみ、部活入ってるの。隣席美術部員中河原津久見が聞き耳を立てている。渡邉咲は初めて話しかけてきた六角凍夏が先々で勧誘しているのを知っていて、文芸部でしょ、と冷えた目を送ると、文化琳三部だよ、と。咲が琳三って何という顔で惑うと、清山琳三ね、俺らの界隈で知らぬ者はいないよ、とくるが、咲はどこの界隈の話なのと内心いよいよ戸惑う。だが、聞き耳を立てていた中河原津久見���ピクシブなどで目にする虚無僧キャラねと気づくが話に加わらない。きみ、机の上の本、和楽器好きでしょ、清山琳三は気鋭の尺八奏者。私、渡邉咲、と口にしながら、尺八ね。放課後、六角凍夏は一人、文芸部部室の小さな教室に入って電気をつけるとドアを閉め、密室と成る。中央辺りの机に、鞄から取り出した古びた筒を置く。目を閉じる。刹那、周囲にぼろぼろの布団が幾枚とどさっと落ちてき動きだす。それは天明四年鳥山石燕刊行妖怪画集「百器徒然袋」に見られる暮露暮露団(ぼろぼろとん)だが現実に現れたわけではなく、六角凍夏の想像力は小さな空間で全能となり百器徒然袋の界隈と接続し、今回ならばそこに記された妖怪があたかも姿を見せたかのような気分になったのだ。密室に、江戸の布団の香りが充満する。ときに、異界からの香りが漂ってくることもある。翌、静かな夜、百人町四丁目にて更なる殺人事件が起こる。被害者は志那成斗美(四〇)遺言は、潔く煮ろうか。魔の香りも、又、此処に。
蜃気楼の境界 編(六)
五鬼
 出入りする者らの残り香も錯綜の果てに幻影さえ浮かべる夜の街。串揚げ並ぶコの字カウンター中程で束感ショートの若い警部補が驚きのあと声を潜め通話を切ると手話で勘定を頼み、さっぱりとした面立ちの探偵仲本慧に目をやり、五鬼事件だがまだ続いていたと輝きの瞳隠せないながらも声を落とし去っていく。百人町四丁目連続殺人事件の犯人佐々木幻弐が第二被害者志那成斗美の最期の正当防衛で刺され意識不明のまま病院で死亡したという話、監視カメラから犯行も明確、第一被害者五藤珊瑚への犯行とも繋がり既に報道もされた直後の第三事件発覚。カウンターに残された探偵仲本慧、ビールを追加し面白い事件だが依頼がきてないから何もできないね、と奥に座る長髪黒はオールバックの男に突然話しかける。その男、串揚げを齧りながらチラと目線を合わせる。慧、ビールを飲み干し、隣に座っていいかなと距離を詰め、そっと名刺を置き、歓楽街案内人の市川敬済だね仕事柄我々は抜け目ない、聞き耳を立ててたね、という。黙す市川敬済に、優秀な探偵の知り合いは二人と必要ないかなと強い声で独り言のように笑みを送る。店内、音楽なく、静かに食す客、座敷からの賑わい。この辺りで、青島ビールが飲める良いバーを探してる客がいたなそういえば、と市川敬済、懐から名刺を取りだし横に並べる。直後、和柄のマフラーをしたギャル僡逢里が現れた為、仲本慧、名刺を拾い、勘定を済まし去っていく。お知り合いさんなの、と尋ねつつ座る僡逢里に、池袋の二青龍で今は探偵の男だ知ってるか、と尋ね返す。誰よ、テリトリー渋谷だったし、今日はいないの。暗に警部補のことを口にする。僡逢里の耳元で、まだ続いてるらしい千代女のママ心配だな。食事の注文をしながら僡逢里、出勤前に縛られたい、と呟く。夜十一時、一人になった市川敬済の前を男女が横切る。片方の男が枯淡の趣ある着物姿でありながら凍風をただ浴びるがごとく静かであったため変に気にかかるが、気にするのをやめて電話をかける。あら敬済さん、と通話先、青藍に杉の木が描かれた着物の女、さっきまで警部補さんがいらしてたのよ、お店は営業��てません、今朝三人目の不幸がありまして五鬼も残すところ二人なの。語るは浅井千代女である。
 遥か彼方より朗々と木曽節が諏訪太鼓と絡まり聞こえる、それは五年前の、冬の宵、一人の女、吉祥寺の麻雀ラウンジ千代女の開店準備中、六人の女達を前に、肩に雪積もり震えている。浅井千代女が側に近づき、貴女の血に刻まれし鬼の禍、憎しと思うなら、受け継がれし技術でお金に変えて楽園を造るのよ、弐宮苺(にきゅういちご)の源氏名を授けるわ、そちらの西クロシヤ(五〇)引退で貴女の席があるの。語りかけてきた浅井千代女を取り囲む五人の女達、五鬼を見る。はい、と涙流し、生まれて初めての愉しい月日流れ、今、浅井千代女の周りに残る五鬼はその弐宮苺(三〇)と柵虹那奈(さくにじなな、四〇)だけだ。今朝殺害された紫矢弥衣潞(しややいろ、五〇)の遺言は、一路ゆくは三人迄。殺害現場で弐宮苺は両拳固く握りしめて言う。千代女さまを死なせはいたしません、次はこの私が千代女さまの匂いを身につけ犯人を誘いだし返り討ちにしてやります、これまで通り千代女さまは、五鬼にはできない私達鬼の禍の力を強める祈祷にどうか専念してください。浅井千代女の頬に涙が伝う。紫矢弥衣潞の形見の側に六歳の娘が一人。この災い突如訪れ、犯人の心当たりなく、志那成斗美が相打ちにし病院で死亡したという佐々木幻弐が何者なのかも分からない。不気味であったが浅井千代女は思う、そもそも私達がこの現世において得体知られていない存在なの、それに。相手は私達より強い、と震える。市川敬済に連絡を入れる。丑三つ時に市川敬済が女と帰宅、玄関騒がしく、津軽塗の黒地に白い桜が控えめに描かれた高さ一尺程のテーブルに女が横たわる音がする。自室でスマホを触っていた高校一年生の市川忍、悠里と帰ってきたのかあの女嫌いだな、と不機嫌になる。脳裏から仟燕色馨の声、きみの父だが今着信があり通話している。女といるのに別の女と喋ってるのそりゃあ母も出ていくよ。連続殺人の件だ探偵仲本慧の名前も出ている。いつも大人達は都合で何か企んでいて不快だよ。翌日、暑し。ホームルームの前に近寄ってきた同級生渡邉咲が、低血圧以外の何物でもないローテンションでいつもより元気な声で市川忍に話しかける。事件は解決してなかったのよ、貴方のお知り合いの探偵、仟燕色馨の出番じゃない?
蜃気楼の境界 編(七)
境迷
 昼か、はた、ゆめの夜半にか、北原白秋「邪宗門」の一節に紛れ込んでいた六角凍夏は国語教師茨城潔に当てられて、地獄変の屏風の由来を申し上げましたから、芥川龍之介「邪宗門」冒頭付近をちらと見、朗読し始めるが、正義なく勝つ者の、勝利を無意味にする方法は、いまはただ一つ、直ちに教師が、むすみその「邪宗門」は高橋和巳だ、遮ってクラス騒然となる。六角、先生、界をまたぐは文学の真髄ですと逸らす。教室の窓から体育館でのバスケの授業を眺めていた市川忍に、脳裏から仟燕色馨の声、百人町四丁目連続殺人事件、慧探偵事務所の手にかかれば一日で解決する探偵はあの少女が呟く数字で結論を読みとるからだ朔密教での一件はそういう話だっただろう。それじゃあカジョウシキカ勝ち目が。否あの少女がいかなる原理で数字を読むか今わかった。その時、教室の背後から長い竹がぐんと伸び先端に括られた裂け目が口のごとき大きな提灯、生徒らの頭上でゆらゆら揺れる。「百器徒然袋」にある不落不落(ぶらぶら)を空想した六角凍夏の机の中に古びた筒。不落不落を唯一感じとった仟燕色馨、市川忍の瞳を借り生徒らを見回す。何者だ。その脳裏の声へ、何故だろう急に寒気がする。界か少女は先の「邪宗門」のごとく数多の界から特定している市川忍クンきみはこの連続殺人事件どう思う。昨夜の父の通話を聞くに麻雀ラウンジ千代女のスタッフが四度狙われるから張り込めばだけど犯人佐々木幻弐死んでも事件は続いたし組織か警察もそう考えるだろうから現場に近づけるかどうか。吊り下がる口のごとく裂けた提灯に教師も生徒も誰も気づかず授業続く。休み時間スマホで調べた麻雀ラウンジに通話。まだ朝だ、出ないよ、休業中だった筈だし。仟燕色馨は通話先を黙し耳に入れ続ける。浅井千代女らは、魔かそれに接する例えば鬼か、ならば逞しき彼女らが手を焼く犯人も、人ではないと推理できよう恐らく一人の犯行による。驚き市川忍、犯人が死んだというのに犯行は一人だって。きみは我が師仟燕白霞のサロンで幼少時千代女と会っていたことを忘れたか父と古く親しい女性は皆その筋だろう。側に、一人の同級生が近づいていたことに突然気づき、晴れてゆく霞、市川忍は動揺する。渡邉咲が、不思議そうに見ている。
 柵虹那奈、と雀牌散らばりし休業続く麻雀ラウンジで浅井千代女が呼びかける。はい千代女さま。志那成斗美あの人の槍槓はいつだって可憐で美しかったわ、五藤珊瑚あの子の国士ができそうな配牌から清一色に染める気概にはいつも胸を打たれていたわ、紫矢弥衣潞あの方の徹底して振り込まない鬼の打ち筋には幾度も助けられたわ、三人とも亡くしてしまった、弐宮苺は私達を守ると意気込んでいるけどあの子を死なせたくないの。ラウンジを出て一人、浅井千代女は市川敬済から聞いた池袋北口の慧探偵事務所へ出向く。雑居ビル、銀行かと見紛う��かりの清潔な窓口が四つあり小柄の女性職員田中真凪にチェックシート渡され番号札を機械から取り座る。呼ばれると先の職員の姉、同じく小柄な三番窓口女性職員田中凪月が青森訛りで対応するがシート見てすぐ内線で通話し真凪を呼び千代女を奥へ案内させる。無人の応接間は中国人趣味濃厚で六堡茶を口にしながら十分程待つと仲本慧現れ、異様な話は耳にしている我が慧探偵事務所に未解決なしさ安心して、笑顔に厭らしさはない、依頼費は高くつくけどね。千代女は私達に似てるわと思う、職員は皆日本人名だが大陸の血を感じる、理由あってここに集い共同体と成っている、市川敬済とは昔SMサロン燕(えん)で業深き運営者は仟燕白霞に紹介された、世俗の裏側で通信し合うルートで辿り着いた此処は信用できる。受け応えを記録する仲本慧に着信が入り中国語で喋りだす。六堡茶を喉へ。探偵職員二名曰く、監視対象の市川忍が早退し校門前で謎の探偵仟燕色馨と通話していたという。仟燕色馨が仲本慧に仕掛けた誤情報だが、千代女を上海汽車メーカーの黒い車に乗せ吉祥寺の麻雀ラウンジへ。市川敬済はその謎の探偵にも件の連続殺人事件を探らせているのかなぜ子の市川忍が連絡を、空は雲一つない、SMサロン燕は五年前の二〇一一年に閉鎖し今は仟燕家のみその調査は容易ではないが必要かすぐ崔凪邸へ行くべきか。麻雀ラウンジのドア、鍵開き、僅かな灯火の雀卓で盲牌していた柵虹那奈、差し込む外光より、冷気識る。現れるは、病室で死に顔さえも確認した、佐々木幻弐である。上海汽車メーカーの黒い車は崔凪邸に着く。少女崔凪は、使用人二人と土笛づくりをして遊んでいる。
by _underline
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「渦とチェリー」チャンネル
【音版 渦とチェリー新聞】第27号 へ続く
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仟燕色馨シリーズ 全人物名リスト
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meyou-s · 4 years ago
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向日葵
 手元から黄色が���らひら舞って、コンクリートの地面に音もなく着地する。広げたノートを膝に乗せて足元に手を伸ばし、拾い上げて元の場所に貼り付けた。
「それ、使ってくれてるんだ」
 ノートに影が落ちる。顔を上げると、結花ちゃんが嬉しそうにのぞき込んでいた。
「気に入ってるよ」
ページの端を指でなぞる。誕生日に結花ちゃんがくれた、花びらの形の付箋。色味のないノートの上に花を散らしたみたいで綺麗だ。結花ちゃんはへへ、と声を漏らし、緩む口元を持っていた教科書で隠す。
 夏休みの課外授業も今日で終わりだ。日に日につらくなる暑さの中、ふたり並んでベンチに腰掛けて帰りのバスを待っている。
 もやもやと揺らぐ道路の先に目をやった結花ちゃんは、首元を軽く扇いだ。
「……木曽路はすべて山の中」
脈絡なく零されたのは授業で扱った小説の冒頭。その語感のよさが、彼女は最近お気に入りらしい。
「ねえ、木曽路もこんなに暑いのかなあ」
 髪の束がなびいて、白い首に汗がつたうのが見える。遠くに見える鮮やかな緑に視線をやってみても、涼しい気分にはならなかった。
「どうかなあ。ここよりましかも」
あんまり根拠なく予想したけれど、結花ちゃんはうんうんと大きく頷いて、照りつける太陽を見上げた。
「涼しいなら行ってみたいなあ」
 ふたりで座っているバス停なんて、結花ちゃんならいつか本当に軽々と飛び出していってしまいそうだ。ためらうわたしの手の中にはきっと、黄色い花びらだけが散っている。
 温い風が肌をなでて、道路脇のメヒシバを揺らした。あ、と隣で背筋が伸びる。
「草いきれ」
覚えたての言葉を使って得意げな顔。数秒の後、おかしくなってふたりで吹き出した。
 わたしだって汗をかくのは嫌だ。それでももう少しの間だけ、バスが来なくたっていいと言ったら、結花ちゃんは怒るかな。
 思わず目を伏せる。その瞬間、不意に結花ちゃんがわたしの手を取って、小指同士を引っ掛けた。
「いつか一緒に行こうね」
 ノートを押さえていた手の平が離れて、ぱらぱらとページが捲れる。端に貼った花びらの付箋は、今度は剥がれ落ちなかった。
 今が終わってしまっても、そんないつかが本当に来たらどんなにいいだろう。のどに何か詰まったみたいに声が出なくて、頷くことしかできなかった。
 満���げに笑う結花ちゃんが眩しい。花びらの付箋を目印にして、わたしはこれからきっと何度も今日を思い出してしまう。
2021/08/20 @meyou_s
モノガタリ大賞応募作品
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cosmicc-blues · 4 years ago
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2021/11/23
朝、目覚ましで目が覚める。今朝はなかなか目覚めがよくて、意気揚々とあさイチの映画に繰り出す。
4枚のチケットを買い求め、気になるチラシを手にとって入場する。チラシを見てみると、なんと一日限定の上映で、これを観るためには明日以降にまわしていた今日の最終回を観ておかなければならず、慌てて5枚目のチケットを買い求める。あぶない、あぶない、くわばら、くわばら。
1本目、大和屋竺の『愛欲の罠』。なんかタイトルが地味だから飛ばすことも考え��いたけれど、ほんとうに見逃がさなくてよかった奇妙奇天烈最高なハードボイルド・アクション。冒頭からショットが決まりまくっていて、すげえ! ってなっていたのにも関わらず、超変態的な腹話術師の殺し屋まで登場しちゃって最高! とくにお風呂場での腹話術師とのダンス・シーンは控えめに言って神がかっている。おそらく順撮りだったのだろう、後半にかけてあからさまに撮影時間の足りなさが露呈してくる。でも、そこらへんは気合いと勢いでどうにかカバー。さいごの大ボスを倒すシーンは撮れなかったっぽくて、唐突に大ボスを誰もひとのいない映画館の真ん中に座らせて、それを主演の殺し屋がスクリーンの前から撃ち殺し、我々観客に一礼をしてフィニッシュを迎える。最高すぎる……!!
2本目、曽根中生の『天使のはらわた 赤い教室』。大真面目な曽根中生。性愛占星術と同じ監督作とはとても思えない。脚本は村木と名美のシリーズで名高い石井隆。『ラブホテル』の村木と名美も脚本は石井隆で、また相米が曽根中生の助監督をやっていた因果からなのか、『ラブホテル』には本作のへのオマージュがたくさん見られる。とくに風神・雷神の大胆なオマージュ。それから、相米がセットのなかに場違いな可愛らしい小道具を紛れ込ませてくるのは師匠の曽根中生の影響だったんだってことをはじめて知る。ちなみにエドワード・ヤンなんかもそうだよね。場違いな可愛らしい小道具はやたらと目につくし、何なら曽根中生も相米慎二もエドワード・ヤンもそんな小道具にちょっとだけカメラを寄せる。この感じは人物も風景も小道具も同じ目線で捉えようとした小津に通ずるものがあるような気がする。
いったん劇場を抜けて、カリーを食べに行く。まったく同じことを考えるひとはやっぱりいるようで、劇場内で見かけたひととカリー屋のまえで鉢合わせる。おたがいにアッとなってご挨拶、お店に入ろうとしたら鍵がかかっていて、いまいちど顔を見合わせる。なんと臨時休業。残念ですね~なんて話していたら、その服の色はあえてなんですか? って。そうなんですよ! と柄本明の服とか古澤健の髪のはなしをする。なんか意気投合して、いっしょに回転寿司に行く。今日の映画のはなしをしながら、好きなカリー屋のはなし、好きな寿司のネタのはなしなんかもして、劇場に戻ろうと歩いていたら、そのひとに電話がかかってくる。どうやら急なシゴトの電話らしく、あたまをヘコへコ下げながら電話対応にあたっている。雑居ビルの中の階段下に退避してさらに通話が続く、電話口の相手からもの凄い焦っているような声が漏れてきこえてくる。急遽、現場に駆けつけなければいけなくなったらしく、このチケットをこれから来場するひとに譲ってあげてほしいと次の回のチケットを託される。お気の毒さま~、頑張ってね~と握り拳を捧げる。小走りで去ってゆく。劇場にもどって、チケット売り場に行こうとしているひとにそっと声をかけ、事情を軽く説明してチケット受け取ってもらう。
3本目、磯村一路の『愛欲の日々 エクスタシー』。いきなり吉田喜重のような高飛車な演出に面食らう。静寂さの迸るカラー映画ながら白と黒のモノトーン。しかも、お葬式からはなしは動きはじめる。雑多に出鱈目なパワーが売りの日活ロマンポルノなのに、こんなに静謐な雰囲気でいったいどうなっちゃうだろうと思ったら、そのまんま静謐にセクシーな雰囲気を押し出してくる。途中、テラスでいちゃつく若い男女を見て、主演の女が「私たちもここでしちゃいましょうか、もっといけないことを」なんて言い始める。そんな無茶な、と、スクリーンの中の男も我々観客一同も思ったところで「ちがうわよ、口でするのよ」なんて言い、いやいや、それも無茶だろうと思っていると、口でするというのは喋り合いながら想像上でセックスをするという意味らしい。「まずは私からいくわ」と女の顔がでかでかと小津の切り返しショットになって、まさかまさかの観客一人ひとりが男役になって女に語り掛けられるようなふうになる。小津が見事にピンクに昇華したミラクルショットに痺れる! さいごは葬式で出会った男女が喪服のまま教会に吸い込まれてゆくという完璧な幕引きにまたも痺れる!
4本目、加藤彰の『女教師 汚れた噂』。主演は『ズーム・イン 暴行団地』でも主演をつとめた宮井えりな。からだを売って得た三万円で、こんどは男を買う。そんな三万円がめぐりめぐってゆく図式はまさにロベール・ブレッソンの『ラルジャン』。ロングコートを纏って街を歩く宮井えりなの寂しさと強さがグッとあとを引く。
5本目、すずきじゅんいちの『制服肉奴隷』。タイトルからしてキツそうな上に、シンデレラを下敷きにしたメルヘンチックなストーリーがさらにキツい。浮遊するようなオルゴールの音楽がさらに雰囲気を醸し出す。はっきり言って、これは観るのにかなりの覚悟がいる。じっさい目を開けていられないシーンもいくつかあって、とくに空き缶のプルタブを舐めて舌を切っちゃうところは手で目を覆ってしまう。だけど、転んでもタダでは起き上がらないのが日活ロマンポルノ。始終、死んだ目の少女を演じる主演は望月真美の怪演たるや。王子様に拾われた靴をゴミ箱に投げ捨てられるという��まだかつて観たことのないシンデレラ・ストーリー。そして、死んだ目の望月真美が最後のさいごに踊り狂う!
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ryosyo · 4 years ago
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【埼玉の皆さん◎】 うおー!路地裏のアカウントでばっか投稿してたらこちら個人アカウントでの投稿すっかり忘れておりましたー! @rojiura_garage_market 本日8/8(日)のさいたま路地裏GarageMarket、 仲間のひょっとこ百姓とおかめ絵描きによる縁起物ユニット「よいよいブギー」企画による「路地裏よいよいマーケット」開催中であります◎ @yoiyoiboogie かなこちゃん(寿の色)の個展も本日最終日!ゆっくり見たかった! @jyunoshiki 出店画像作りながら新しくも懐かしい顔ぶれにニヤニヤがとまらず、集まっていただいて感謝感謝🙏これは縁起よいよい一日になってること間違いなしでしょう◎ くれぐれもブギウギしながら路地裏へお越しくだされ〜◎ ワタクシ現地におりませんが、埼玉の皆さまお楽しみくださいー!よいよいのおすそ分け投稿お待ちしておりますー! ※ちなみに本日8/8(日)より路地裏お盆休み突入で来週はおやすみ、8/18(水)より再開であります🙌 8/8(日)出店者 ・碧色ぶれいく(ご飯) ・teetywoo(焼き菓子) ・旅商人珈琲焙煎所(コーヒー) ・YONO CAFE(だしパック) ・よいよいブギー(心躍る生活雑貨、縁起物) ・ふじみ屋(ラクガキアート goods) ・こもみのこ(羊毛フェルト雑貨) ・tayutau(季節の生花 ドライフラワー 草木染め) ・はちどり屋(加工食品 野菜 日用品) ・くらしのばここ(ハーブ 野菜の種のシェア) ・木曽農園(Vegetable) ・足軽玄米(煎り玄米) ・ハッシュハッシュブドワー(占い) ・寿の色(個展) (路地裏 Garage Market) https://www.instagram.com/p/CSTBV8AFEfi/?utm_medium=tumblr
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kachoushi · 1 year ago
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅱ
花鳥誌2024年2月号より転載
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日本文学研究者
井上 泰至
  山寺の宝物見るや花の雨
 季語は「花の雨」で『新歳時記』では「花」の傍題。山寺で宝物に見入る「寂び」の境地を云々されたこともあったが、『虚子百句』の立子の評は、それを覆している。
 父はあまりお寺やお宮などの宝物に興味を持っていないと思います。それが特に宝物を見るというのは何か余儀なくそうして時間をつぶしたという心持ちがあるのでしょう。
 つまり、「宝物見るや」と「や」で謎をかけておいて、「花の雨」で降り籠められただけだったんだよと明かし、軽い「笑い」を受け取れば、それでいいのだということである。虚子は『俳句はかく解しかく味ふ』の冒頭で、歴史を詠んだ古俳諧を取り上げ、こう言っている。
 俳句の詠史は漢詩や和歌などと違うてその事柄を優美にしたり、荘重にしたりすることはしないで、むしろその事柄と反対に卑近な物を持って来たり、滑稽な物を持って来たりして頓挫を与えるものが多い。(中略)
 同じく滑稽味と言ったところで、これらはげたげた笑うような滑稽ではなくて底には淋し味も含んだ品のいい滑稽である。ユーモアというような部類に属するものである。  
 巻頭で語っているから、これは俳句の本質論でもあって、下品なくすぐりは感心しないが、「頓挫」があって「ユーモア」がある、というのが、虚子の言う、漢詩・和歌に対する俳句の特質であったわけだ。
  力無きあくび連発日の盛り 虚子
 虚子はよく欠伸をしたという。選句中は虚空を見上げたとも(『俳句と自分』)。俳句は深呼吸のようなものだ、という言葉も残している。欠伸や深呼吸をすれば、必ずいい句が生まれるというものではないが、息を詰め、肩を怒らす、そのような心持ちで俳句は詠��ものではないという思いも伝わってくる。
 いい意味の虚子の「余裕」を、この句にも見るべきだというのが、立子の言いたいところなのである。山寺の幽玄な雰囲気に浸っていた、などという解釈こそが、芭蕉を神に祭り上げた「月並」と同様の陥穽ではないのか、とも解せる。
 『虚子百句』のレイアウト上の構成を考えれば、前に掲げた〈美しき人や蚕飼の玉襷〉は、完全な人事句。それに比して「山寺」句は叙景に近い。句集の編集の妙は「変化」にある。さらに、「や」の使いように注目すれば、「や」の位置と、上に来る言葉の性質の違いはあるものの、両者「頓挫」がある。片や品のある美人のうなじをさりげなく暗示し、片や所在ない山寺の退屈を笑ってみせた。二物衝撃などという肩ひじ張った合理的機能を言い立てる前に、俳諧以来の技法の「底」を浚う方が、地に足がついている、とも言いうる。
 なお、この句は題詠であって、単純な嘱目ではない。『年代順虚子俳句全集』第二巻では「桜十句」の題で八句は記録され、その中に掲句が確認できる。
  花見船菜の花見ゆるあたり迄
  山駕や酒手乞はれて桜人
  藪原や櫛売る家の遅桜
  花の雨蒲団ぬらして誰が庵
  大江山花に戻るや小盗人
  山寺の宝物見るや花の雨
  夜桜や栂川楼を出る芸者
  夜桜や用ありげなる小提灯
 「藪原」は明治二七年の木曽の旅、「栂川楼」は柳巷花街の柳橋のことと本井英は考証している(「虚子『五百句』評釈(第七回)」『夏潮』二〇一六年六月)。ともかく、山寺句は、子規在世当時、蕪村に倣った修練法「一題十句」において成立した句だった。並んだ句はみな小説の一場面といった趣きである。
 虚子はこの頃、『俳句入門』(明治三一年)で、写生とともに題詠の重要性を説いて、特に「一題十句」は、遊戯的な仕掛けを通して、言葉の取捨選択や、季題への深い理解につながるものがある、と言う。今の伝統派にも残る修練法だが、見るだけでなく、記憶し、想起することも写生の中に含まれることも明記しておきたい。書は前の句に比べて薄いムラがある。
  芳草や黒き烏も濃紫
 『五百句』注記に、「明治三十九年三月十九日 俳諧散心。第一回。(九段上)小庵。会者、(高田)蝶衣、(松根)東洋城、(岡本)癖三酔、(岡本)松浜、(柴)浅茅。尚この俳諧散心の会は翌明治四十年一月二十八日に至り四十一回に及ぶ。」(括弧内、井上注記)とある。
 「俳諧散心」は、子規没後ライバルであった河東碧梧桐を意識した鍛錬句会のことである。橋本直「「俳諧散心」と近代個人句集の起こりについて」(『夏潮別冊虚子研究号』10)に詳しい。「ホトトギス」の事務と編集を担当していた松浜が謄写版で句会稿を翻字した「芳草集」が虚子記念文学館に所蔵される。
 「散心」は元来仏語で、仏事に専心しない散漫な状態を言うが、転じて、そのような凡夫の心にも一心に念仏すれば成仏する意味を含み、ここは俳句の鍛錬に集中する「行」の会を意味する。
 『虚子俳句全集年代順』第二巻(昭和十五年)には、「俳諧散心」の虚子句を集中して掲載しており、掲句は、「第一回、草芳し十句」と記されている通り、一題十句の中の一句であることが確認できる。掲句の他三句に絞って記しているので、挙げて置こう。
  垣間見る好色者に草芳しき
  人屋出てふむ時草の芳しき
  芳しき小草もゆるや塔の下
 このうち「好色者(すきもの)」の句は、『喜寿艶』に載るが、���句は春の光を受けて烏の漆黒も濃い紫に見える、というわけである。子規の最晩年に
  黒キマデニ紫深キ葡萄カナ
 という句があり、意識したかも知れない。拙著『子規の内なる江戸』で指摘したことだが、二つの色を比較して際立たせる手法は、典型的な子規の写生の方法で、洋画からの発想である。有名な碧梧桐の、
  赤い椿白い椿と落ちにけり  
 という句もその成功例であり、印象明瞭な子規派の俳句の新味であった。虚子もこの路線で詠んだわけである。
 問題は、「芳草」という季題の表記であろう。字数の加減で、上五にこの言葉を持ってくるとき、「芳草」と漢語にして文字を惜しんだことは、容易に想像がつく。しかし、それだけのことなら、ごまんとある自句から掲句をわざわざ選んだりはしないだろう。「春の草」「草芳し」でもよかったことになる。
 漢語の「芳草」を持ってきて「や」で切る形は、調べから言って、漢詩のような格調をもたらす。また、掲句は取り合わせの句である。その取り合わせた中七・下五でポイントになるのは「も」である。この言葉は、「AもBも」という現代でも使う意味の他、『万葉集』以来「〜さえも」という含意を持つ(上野洋三『芭蕉論』「も考」)。
 烏の背景は、「芳草」の若々しい「緑」である。その背景の「春光」によって、烏の羽の漆黒さえも「濃紫」の艶を得たということなのである。ここに「緑」「碧」「青」の字を置いては、くどくなってしまう。匂いたつほどの緑を暗示する格調高き「芳草」としておくことで、下五の「濃紫」から反転して「緑」が感得できるようにしたのが、この句の眼目なのである。
 色の比較の句は、つい知的な操作に終始してしまい、季題を生かすことから逸れてしまいがちになる。しかし、掲句は子規や碧梧桐の色の配合句に負けない、季題という中心点を把握して見せた出来栄えのいいものだ。虚子と言えば、一物仕立てという公式は当てはまらない。これくらいのことは、虚子もやってのけた、というわけである。
 なお、一題十句は、蕪村の『新花摘』に学んで子規らが始めた修練法で、その始まりは明治二十九年にさかのぼる。虚子は『俳句入門』(明治三十一年)で以下のようにその効用を述べている。題をころころ変えて、一句しか詠まないより、この方法の方が、題をあれこれ考え、十句のうちから幾つかは佳句を得やすい、と。つまり、袋回しで題をいくつも詠むより、費用対効果がいいわけである(井上『近代俳句の誕生』)。虚子の、特に青年期の修養がこうして題詠を中心になされていたことは記憶にとどめておくべきである。
『虚子百句』より虚子揮毫
  美しき人や蚕飼の玉襷
  山寺の宝物見るや花の雨
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(国立国会図書館デジタルコレクションより)
___________________________
井上 泰至(いのうえ・やすし)   1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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tsuyo-gee · 3 years ago
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今日は内容 ないよー
今日は本職がお休みだったので、朝から家の用事をしよったき、ブログ更新が遅くなってしもうたし、ブログネタすら頭に浮かんでこん(笑)やき、今日のブログは聞き流してね。改 見流してね(笑) 今日は何の日 今日 2月9日(水)の記念日・年中行事 • ふくの日 • 服の日 • 漫画の日・治虫忌 • とらふぐ亭の日 • 大福の日 • 副業(複業)の日 • 木曽路「肉の日」 • 木曽路「ふぐの日」 • 輪島ふぐの日 • 白馬そばの日 • 福寿の日 • 肉の日 • クレープの日 • パソコン検定の日 • えのすいクラゲの日 雑学ネタ帳引用 ふくの日 今日は 語呂合わせのオンパレードやね〜「ふ(2)く(9)」福という事で 縁起が良い日みたい。宝くじとか買ったら当たるがやろか〜 僕は宝くじを買いませんが、もし大金が手に入ったらどうなるがやろ〜やっぱり人が変わるがやろうか。高額当選者の末路って…
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yngsm · 5 years ago
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地元についての情報提供
さっわの出身地域が気になりすぎて頑張って推理してます(てら先生はそこまでこだわってないと思うけれど)。やっぱり家の周りが山とか田んぼっぽい感じから最寄の山野駅までそれなりにかかりそうな、でも旅立ちのときにみんな結構集まってたからそこまで遠くなさそうな、車で10分〜20分くらいの田舎なのかな?あとは廃校情報から平成の大合併で吸収されたところと推測。赤城中学って名前から中南あたりかなって思ってはいますがいかんせんそっちは詳しくないので(もしそうなら電車の長さ的に篠ノ井線あたり?もし塩尻ならキムチたくあん炒飯が給食に出てるはず!)東信で推測すると、小海線と別所線は電車の内外装的&車両の長さ的に違うかなと思い、無難にしなの鉄道あたりかなと。もうここからはお手上げなので、個人的な希望として戸倉町とか信濃国分寺とか御代田あたりを想像しながら創作しようと思います。わりと山野駅の外観が立派だから違うとは思うんですけどね。信濃国分寺駅はわりと新しい方なので外観は良いですけど。あとここらへんだと新幹線で東京に出やすいというメリットがあり糸をほどく書いてるときはここらへんイメージしてました。どうしてもさわには午前中の早い時間に西国分寺駅に着いていてほしくて(御幸には朝早くからプラットホームで待機していてほしかった)。ちなみに私の地域からだと松本に行くより東京にでたほうが早いんですよね。電車の本数的に。あと車で行くにしても山越えるのでなんだかんだ東京出た方が早いという。 東部地方はあんまり方言に癖ないので(イントネーションくらい?)さっわの方言なさそうな感じも納得できるかな。そして方言の追加情報ですけど、そういえば「落ちた」を「おった」って言うなぁと思って、これも他県民には伝わらなかった。 もしおなじく長野出身の方がいましたらあなたの周りの長野あるある教えてください。拍手からでもここのメッセージでも支部からでもなんでもいいので……是非……よろしくお願いします、長野のお話してください……。わかるわかる!とかそうゆうのでも嬉しいです。共感されたい。
長野あるあると言いますか、以下、私からのくだらない地元情報を提供します(方言編は前回の投稿に記載)。
・私の地域はイナゴもハチノコも食べなかった ・野沢菜の漬物をよく食べる(鰹節をふりかけ醤油をかけて食べるのがセオリー) ・おやきはおいしい ・みすず飴はお土産に最適 ・七味といったら八幡屋磯五郎。料理屋とか居酒屋にも絶対置いてある(他県民になった今も使ってる) ・くるみを素手で割る人がたまにいる ・くるみのお菓子が好き ・くるみ蕎麦が好き ・ミカドコーヒーのモカソフトが好き ・猫の大きさくらいのカエルがたまに道路で死んでたりする(ほんとにカエルか?) ・道路にミ●ズの死体が多すぎる ・家の中にカマキリが入ってくることはしょっちゅう ・カマキリvs猫の闘いが始まる ・ツルヤ信者。ツルヤ最強。ツルヤはスーパーではなくブランド。 ・ツルヤのCM歌える ・県歌(信濃の国)が歌える(ばあちゃんちのトイレに歌詞つきのポスターが貼ってあった) ・昔ながらの家はあまり鍵を閉めない ・幼馴染の家に窓から勝手に入って炬燵で寛いでた(私だけ) ・坂道は凍るので気をつけろ ・地元の靴屋で靴買うと大体裏にすべりどめついてる ・冬はスタッドレスタイヤが常識 ・雪が降っても傘はささない ・都会はあたたかいと過信して薄着になりがち ・新雪はふわふわなので食べがち ・ジャスコに人集まりがち ・蔦屋書店が豪華(私の地元だけかも) ・登下校のとき大きい氷柱を探しがち。帰り道で雪合戦しながら帰りがち。 ・小学校低学年でスケート、高学年でスキーをみんなでやりがち。 ・何かと山登りがち。行事があるたびに結構きつめのハイキングをするので山はもう登りたくない(しかし富士山には嫌々2回もてっぺんまで登っている) ・大雪が降るとバス来ない。電車は来る。 ・電車に間に合わなそうなとき「待ってください!」って駅員に叫ぶと大体発車を待ってくれる。
・湿度が驚くほど低いため、夏は日差しが強くてもべたべたした嫌な汗をかかない
・夏といえば長野。冬は来ない方がいい。寒すぎて痛い。 ・真冬のチャリは危険。冷気が肌にナイフのように突き刺さる。よってバイクは死ぬ。 ・「凍みる」という言葉を使う ・冬に布団から手をだして寝ると指先凍る ・夏の夜は普通に寒い(軽井沢に近づけば近づくほど) ・飛騨・木曽・赤石山脈が守ってくれるから台風の影響が少ない ・Suicaなんてない(主要駅でも少ししか導入されていない) ・切符は駅員が手で切る&回収(夜は切符入れの箱が用意される)。定期券は目視確認。 ・駅の待合室には大体ストーブがある ・信州味噌が好き ・ほとんどの高校が私服(私も私服だった)(私立は制服) ・夏休みが短い ・電車が空いてても立っている人がちらほら ・みんな歩くのがめちゃくちゃ遅い ・長野県民はのんびりしすぎているのか「受験のピリピリモードが全然ない!ほんとにお前ら受験生か?!」と都会から赴任してきた高校の先生に驚かれたことがある(一応進学校だったのにのんびりしてたらしい) ・野球部のあいだで「長野に練習試合に来た他県の人は必ずホームランが打てる」という謎の迷信が広がる ・佐久郡の「佐久」の発音の仕方で他県民をあぶりだせる ・夜に出歩くと街灯がないので下水の溝にはまる ・小学生はヘルメットをかぶって登校(全国共通だと思ってた) ・横断歩道で手をあげたらほぼ100%車は一時停止してくれる。渡りながら運転手に一礼する(全国共通だと思ってた)。というか手あげなくても止まってくれる。 ・登下校中に花の蜜すったり何かの実を食べたりする ・庭でもぐらが干からびてお亡くなりになっていたことがある ・旧軽井沢で猿に囲まれたことがある ・油断すると巨大な蛇が家の中に侵入してくる(赤と黒のシマシマ模様のやつとか) ・森の中に手入れの行き届いていない謎のテニスコートがある(使ったことある) ・近くてもすぐ車を使う。できれば歩きたくない。 ・無言清掃が基本(全国共通ではないと知ってびっくり)
とりあえずこんなもんかな?あくまで私の周りです!
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arara1212 · 5 years ago
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長野市「むらの駅 つくし」豊穣な薄味 場所 長野県長野市中条950-1  電話 026-267-2214 駐車場 あり  先だって聞いた話だが、われわれ人間を含む陸に住む動物たち、すなわち陸生動物は塩中毒といえる状態なのだそうだ。数億年、水中から地上へと進出した動物たち。ライバルの少ないパラダイスを獲得したはよいが、かわりに失ったのが必須元素の獲得源だった。海中であれば生きる上で必要なナトリウムを摂取するのは、ごく簡単なことだが、陸上では困難なことだ。したがって、常に"ナトリウム=塩"を探す、必要以上に塩を求める言わば"塩中毒"といった体質へと変化した。という事だ。  塩を加えれば美味くなる。薄いと感ずれば塩、揚げたてのとんかつは塩、焼き鳥も塩、焼肉も塩、牛タンなど塩以外考えられない。あぁこれは美味いなぁ、と思えるような塩分量を摂取していれば、厚生労働省基準の7gなんてあっという間に飛び越してしまう。やはり塩中毒なんだなぁ。 泉和一やホリエモンの著書によると刑務所の食事(ムショ飯)は相当な薄味なのだという。それは厚労省基準に基づいて作られているからだそうだ。7gでもまだ多いという説もある。アフリカ マサイ族の人々の食事はヤギの乳だけだで済ませるという。ごく自然に摂取できる塩分量だけで十分生きていけるという。  マサイ族まで引き合いに出さずとも、デフォルトの田舎料理などは、ものすごい薄味である事が多い。私の祖母や母親は東京だし突然変異種といえるくらいに濃い味好きだから別として、たまにお邪魔する山の中の親戚のおばあちゃんが作る煮物など、薄味すぎてびっくりした事がある人はたくさんいるだろう。かつて長野県は脳梗塞罹患率が高く、塩分控えめキャンペーンまで行われたそうだが、義父に言わせると 「あれは野沢菜漬けのせいだ」 という。野沢菜漬けは味噌汁にいれたり、煮物や炒め物にしたりと、本来調味料として使うもの。戦後になって食べるものが増え、そのまま食すようになったから。塩分量が増えて当たり前なのだといっていま。そんな説もまんざら外れてはいないかもしれない。   「村の駅 つくし」 中条のオリンピック道路沿いにはあり、道からは見えるがほんの少し中に入ったところにあるため、見逃してしまう事が多いかもしれない。そもそもさほど大きな店構えではないのだ。こちらも以前から存在は知っており、入ってみたかったのだがどうにもタイミングが悪く、いつもスルーしてしまっていたのだ。今回たまたま店先に掲示されている紙が目に入り、よぉくみたら 「3月末日で閉店させていただきます」 とある。おおおお!これはいかん!時間も11:00をほんの少し回ったあたりだったが、そんな事は関係ない。中に入ると2人のおばちゃんが出迎えてくれた。"村の駅"とあったが、村営というわけでもないのかもしれない。メニューは肉うどん、野菜うどん、おとうじ、おやきといったいかにもな田舎料理。これは嬉しい嬉しい。  「おぶっこ」 これは中条、信州新町といったいわゆる長野市西山地区でよくみられる郷土料理で、野菜とうどんをたっぷり鍋にぶっこんで作った、味噌煮込みうどんだ。"ぶっこみ"と言われる場合もある。少し先にある道の駅でも名物メニューとして供されている。こちらのは鉄鍋ではなく陶器の丼で登場。白菜、野沢菜、にんじん、油揚げなどと平打ちのうどんがしっくりと煮込まれている。このうどんがまたなんとも心地よい、何しろその場で打ってくれるのだ。タネは事前に用意されているようだが、コシはあるが硬すぎず、ねっとりしているでもなくほんにゃりとしている。そしてこのうどんを受け止める薄味がよい。優しいのだ。濃い味に慣れきった舌を「これが本当の味なんだよ」と導いてくれるような、まさしく田舎のおばあちゃんの味わいなのだ。  「おやき」 おぶっこを食したとあらば、長野県郷土食第一位をいただかざるを得るまい。こちらのおやきは小川とは違い、笹の葉に包んで蒸しあげたものだ。焼きと蒸し、こんなにすぐ近くなのにずいぶんと違う。こういう現象は郷土食によくあることで面白い。木曽街道沿いの五平餅にもみられる。 ふんわりもっちりとした皮に包まれている中身は野菜ミックス一択だ。野沢菜、大根、長ネギ、ニラなどが細かく刻まれ炒め焼きされている。こちらも薄味、それも一瞬醤油を探してしまうほどだ。ただ、こちらもよくよく噛みしめていくと、野菜の香り・味わいが快感となってくる。ニラが特に存在感を発揮している。ああ美味い。   こちらは、おぶっこにせよおやきにせよ薄味だからこそ味わえる豊穣な美味さといえる。これがもっと野菜のよい時期であったならいったいどのようになっていたであろうか。しまった、もっと早く来ておけばよかった。後悔は先に立たない。   #長野  #中条  #田舎料理  #薄味  #塩中毒  #おぶっこ  #うどん  #手打ちうどん  #おやき  #野菜  #ミックス  #野菜ミックス  #野沢菜  #漬け物  #白菜  #にんじん  #油揚げ  #大根  #ニラ  #味噌  #味噌味  #インスタグルメアワード2020  #グルメな人と繋がり (むらの駅つくし) https://www.instagram.com/p/B-VEIJ3gQzi/?igshid=n6lg2rtpd9de
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occi-yuki · 8 years ago
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道というものは不思議なもので「自分の知っている道」というのは安心感を与えてくれるの同時に、ある種の陳腐感、ようはマンネリも感じるのである。
その道で形成されたのが街でありホームタウンである。
知り尽くしたつもりでもある地元の道、地元の街。 自分が住み、街を愛しているからこそ今一度走りたくなるような道を探求そいてみませんか。という趣旨のイベントがRaphaRidesである。
世界17都市で開催されたRaphaRides、日本は東京が春先に開催され、この冬本番になろうかという時期に大��で開催されました。
そこで私は自身の街は言わずもがな”名古屋”でありこの街を愛してはいるが、この街から大阪までの道には、いったいどんな道が待っているのだろう、と思ったわけで。
人類が人力で移動できる最速に近い乗り物が自転車とするのであれば、自転車以上の移動速度と時間は違和感であり、自力でたどり着く最速の手段は文明の利器他ならぬ「自転車」であろう。というわけで、冬に差し掛かった10月10日、そうRaphaRides大阪初日に大阪へ向けて走り出したのである。
今回はシクロクロスまみれになる冬シーズン、箸休め程度にロングライドについて筆を走らせようではないか。
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RaphaRides Road to Osakaでした
朝晩冷えだした11月中旬、早朝6時に我がTeamRuedaNAGOYAの元気印、ちゃんマミことマミちゃんと共に大阪を目指す為に名古屋市内をスタートしました。
天候は晴れ、風はほぼ無風ですが西に向かい若干の追い風がありがたい。 気温は低めの10度前後だが、膝だしでRapha ProTeamエアロジャージにProTeamジレの組み合わせでちょうど良い。Raphaのジレは使い勝手がよく、ProTeamはコンパクトに畳める恩恵は計り知れない。
さて、早朝とはいえ名古屋市内は通勤ラッシュが始まる予兆が見え隠れ。 旧東海道から東海通りへ乗り換え西へと進路をとる。
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britonのルートインストールは超絶簡単である。ファイルをそのままポイッで完了は感涙もの。
ルートは事前にGPXデータをBrytonRide530へインストール。 残り距離と現在の速度、そしてルートナビがコースアテンドしてくれているため、ルート判断へのストレスは皆無だ。
そのまま名古屋市内を一気に走りきりたいところだが、港区中川区の信号地獄は容赦無くSTOP&GOを繰り返すハードっぷり。 メッセンジャー時代よくもまぁこんな土地を自転車で走り回ってたなと思ったが、裏道を駆使していたので、当時はそれほどストレスでもないことを思い出した。
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1時間以上かけ蟹江まで進み最初の休憩。この時点で20kmちょっとである。 今回のコースの全行程は約200kmであり、ロングライドとしては入口程度の距離であるが、同行のちゃんマミの自身最長距離は160kmとのことで彼女にとってはチャレンジングな距離である。
木曽三川公園を経由し多度大社に到着したのは8時を過ぎたところ。 ここでRCCメンバーでもあるキングこと土屋さんと合流。土屋さんのフィジカルに関してはモンスターであるが道にも精通しており、懸念だった員弁と鈴鹿を快適な道でアテンドしてもらえる。
順調に進み鈴鹿市内でコンビニストップ。この時点で50kmとすでに1/4が完了。時刻として10時前と順調である。 軽い補給を取り雑談も盛り上がりすぎそうなので先を急ぐ為に早々と出発する。そう、この時の「軽い補給」が後で一人を苦しめることになる。
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その後、亀山市内を抜け旧道をかすめながら関宿を通過する。やはり古道に鎮座する宿場町の雰囲気は格別であり、平日にもかかわらず観光客もちらほら。 自分達もまだまだ余裕があり、天気が良いこともありテンションも上がる。
宿場町を抜ければいよいよ本格的な伊賀越ルートに入っていく。
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ここからの大和街道と呼ばれる道で伊賀に向けて抜けていくのだが、名阪国道のおかげで交通量は皆無であり快走ルートである。大げさかもしれないがスポーツサイクルと呼ばれる軽快車は、このような道を走る為にできているのではないかと思うほどの快走ルートである。
風光明媚な景色を見ながらJR関西本線と並行しながら伊賀に抜ければ、そこから県道50号線を経由して信楽に向かう。 このルート、全体的に交通量が少なく、舗装もしっかりしている為非常に走りやすいのだ。
ただ一つ問題点といえば補給施設が皆無なのだ。
最後の補給よりこの時点ですでに40km程度走行しており、「軽い補給」の影響でハンガーノック気味にちゃんマミがなってしまった。 いや気味でなくハンガーノックである。言葉数が少なくなり比較的緩斜面であるにもかかわらずペダリングが非常に 重い。
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なんとか滋賀県側の峠を超える頃には放心状態一歩手前で、土屋さんからの補給食を受け取り下に備える。ロケハンが出来てい無く、補給のフォローが出来無くても申し訳ない。
少し下ると森のカフェというオープンしていうのが劇レアだというお店を発見。そしてオープンしているではないか。時刻は12時過ぎでちょうどお昼時である。悩む間もなく店に入り昼食をいただくが、これまたボリュームが凄まじい。
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上記の写真に味噌味?のマフィンとコーヒーが��いて1300円である。ボリュームに対して安すぎる。
空腹に目いっぱい詰め込んだ後は、足も良く回り、信楽以西は下基調ということもあり軽快に進んでいく。 特に和束近郊の道は最高の一言に尽きる。下基調で渓流沿いに走る府道5号線は快適そのもので一気に関西圏へ突入である。
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木津川、けいはんなと通過し生駒から清武峠を通過すれば大阪が眼中に広がる。 夕方16時過ぎの四條畷や寝屋川は180km近く走ってきたライダーには正直応える道ではあったが山道から都市部に入ることにより、大阪のゴールに近づいているという高揚感がそれを忘れさせる。
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途中、土屋さんの機転で守口あたりから淀川沿いへコースをシフトし福島を目指す。夕日により真っ赤に染まった西の空に向け、大阪市内の淀川河川敷を走るのはフィナーレにふさわしいロケーションとシュチエーションであった。
最後に梅田を抜けていけばRapha大阪へ到着である。 距離にして202km、グロスで11時間の大移動であった。
Rapha大阪ではRaphaRides大阪オープニングパーティが盛大に行われ堪能し、自分たちは終電があるため、時間も早々に後ろ髪を惹かれながら新大阪へと向かう。
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新幹線には最終の名古屋行きへ乗車し無事日帰り弾丸Road to Osaka無事完了である。自身としても普段は100km程度しか走らないので久々のロングであったが非常に楽しかった。
参考までに今回の装備だが、Eddymerckx Blockhaus67に大型のサドルバックを装備。
アルミフレームということもありロングライドには一抹の不安がなくもないが、パキパキの超剛高剛性アルミではないので走りきるには最高のフレームでした。 バックの中身はシャツ、ジャケット、パンツを入れ、輪行袋はボトルホルダーに装備。パンク修理キットも中に入れ、ポンプは高圧を入れたいのでフレームポンプを車体に取り付けた。 今回、新幹線に乗るということもあり、一通りの着替えを持って行ったが、道中かさばることもなく快適であった。
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ただ靴は今回持っていかなかったのでレーサーシューズのまま移動していたのが悔やまれる。コンパクトに折りたためる軽量な靴を模索し無くては。
というわけで、つらつらと書かせていただいた、自身久々のロングライドであったが気候も風も非常によく、季節的に最高なライドとなりました。
皆さんも大阪や京都はロングライドの目的地にするにはちょうどいい距離感です。RaphaRidesのように地元の道に限らず、知っている道とその脇道を探求するライドに出掛けてはいかがではないでしょうか。
いい道あったら是非とも教えてください。
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cosmicc-blues · 4 years ago
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2021/1/2
小津安二郎の2本立て『彼岸花』と『秋日和』。
小津のカラー期は白黒時代に比べて劣るという認識が改まる。確かに画面の透明度という意味では白黒の小津に勝るものはない。白黒の小津にはひとの眼差しを超越したような、じぶん流に言うなら「小さなおじさん」あるいは「地蔵」、つまり、ひとというよりはひとと自然=神とのあいだにいるような天使や精霊の類い、それを小津特有のローアングルの固定カメラになぞらえて「小さなおじさん」あるいは「地蔵」がこの世界をじっと凝視しているような感覚を抱かずにはいられない。それはひとというよりは自然の側にいるから、ひとを中心にしたようなものの見方をしない。それは必ずしもひとに対する冷たさではなく、ひとにも背景にも小道具にもひとしく注がれる、ある種の残酷さまでをも引き受けようとする優しさに満ちた眼差しだった。
小津はエルンスト・ルビッチから大きな影響を受けたという。小津の小津調とルビッチの軽妙なルビッチ・タッチとは似ても似つかないように思われるが、この優しい眼差しという意味においては二人の作風はじつによく似通っているように思う。たとえば、ルビッチの『街角 桃色の店』はある男女のめぐり逢いを撮ったラブコメだが、終幕の場面にあたるクリスマスの夜、もちろん主演の男女はハッピーエンディングになるのだけど、このイチバンおいしいエンディングに思いもよらない脇役二人に華をもたせる。ストーリーの中心ではないところにもそっと注がれている優しい眼差し。この眼差し度合をぐっと自然の側まで引き下げたのが小津調だったように思われる。
それがカラー時代になり、白と黒、すなわち光と影の名のもとに全てをひとしく凝視することが幾分か困難になった。赤と緑を基調とした画面に独自の美学と��和を見出してはいても、白黒時代に到達したあの無垢な透明度には遠く及ばない。
小津調が形作る優しい眼差しは必ずしもストーリーに帰属しない演出だった。たとえば、笠智衆と原節子が通勤している列車の吊革がお揃いの揺れ方をしているのはストーリーとはまるで関係がない。小津はこれをあえてカメラを動かさないことで成し遂げる。カメラはストーリーを必要以上に追わず、ただそこにいて事象をじっと凝視する。カメラを動かさないという不自由を受け入れることが、かえって、ストーリーの外側に、ひとつの映画的惑星の外側にショットを解き放つことになった。
さて、カラー時代になっても小津の映画に対する態度に変わるところはない。それどころか、もはや小津組と呼ばれる白黒時代からの馴染みの役者を変わらずに起用し続け、「娘の嫁入り」という主題まで変わらずに踏襲し続ける。『彼岸花』では『戸田家の兄妹』や『父ありき』に出演した佐分利信が小津映画としては初めての主演を演じ、『風の中の牝鶏』や『宗像姉妹』で主演した田中絹代が約10年ぶりに出演し、佐分利信の妻役を演じている。つまり、小津のカラー第一作目の『彼岸花』は、小津組の顔とも言うべき原節子と笠智衆が中心から外れ(原節子は出演すらしていない)、端役だった佐分利信とワンポイント主演だった田中絹代が抜擢されている。カメラは基本的には主演の佐分利信を映す。ところが、冒頭から非常に印象深いのは何といっても田中絹代の顔や動きであって、夫の佐分利に式の挨拶のダシに使われても控えめながら実直な微笑みを浮かべ、飲み会から帰ってきた佐分利の世話をする動きと顔は慈しみと尊厳に溢れている。この時点ではらはらと涙が止まらなくなる。というのも、その動きの美しさもさることながら、私たちは『風の中の牝鶏』で階段から真っ逆さまに落下する悲痛な田中絹代の姿をすでに目の当たりにしているからで、長い時を経て、映画的惑星間を隔てながらも、円満そうな家庭を築いている田中絹代に祝福の涙を流さずにはいられなかった。こうして、カラー期においても映画的惑星というひとつの枠組みが揺らぎはじめる。さらに夫婦の長女として帰宅する有馬稲子、彼女は顔つきがどことなく原節子に似ていて、しかも、この『彼岸花』において「節子」という名前が与えられている。この「節子」の嫁入りがストーリーの主題になるのは言わずもがな、この映画的惑星間を隔てた交錯ぶりをどう説明したらよいだろう! そこにはいない原節子がいるような感じがする、というだけにとどまらない、『彼岸花』という映画的惑星には存在しない原節子への、いるとかいないとか、そういう二元論を超えたところから発せられる超自然的な肯定の念を感じずにはいられない。そして満を持して登場する笠智衆、『彼岸花』という映画的惑星においては親友の娘の結婚式を「幸せそうな娘の結婚式は見るに堪えない」と欠席する役を与えられ、その言葉は『彼岸花』という映画的惑星においては家出して男と同棲している娘に向けられていながら、これまで幾度も否応なしに原節子を嫁に出した笠智衆の晦渋とした想いを汲まずにはいられない。そして、そして、大トリとして登場するのはライバル会社大映は京都撮影所よりの刺客、山本富士子。大映から借り受けた山本富士子にまさしく京都よりの刺客としての役回りを演じさせることの映画的惑星を超えた見地からの律儀さよ。山本富士子はその寡婦母役の浪花千栄子とともに京都よりの刺客として非常に重大な役を仰せつかることになる。
この三家族を中心にストーリーは展開する。寛容な父親のような顔していながら、いざ、娘に結婚したい相手できたとなると、途端に結婚を許せない頑固親父になってしまう佐分利信。家出した娘を気にしながら、あくまでも遠くから見守ろうとする笠智衆。娘の相手探しに奔走する浪花千栄子と、母の決めた相手とは結婚したくない山本富士子。なかでもイチバンのこんぐらがりをみせるのは、やはり主演の佐分利信のところで、その佐分利が笠智衆の娘とのエピソードと、浪花-山本親子とのエピソードを経由して、他人の娘に対しては寛容な姿勢をみせながら、じぶんの娘のことになると駄々をこねる子供のような怪演をみせる。そんな頑固親父を半ばなし崩し的にも結婚の許しに導くことになる山本富士子の一世一代の嘘の名演技、これは『晩春』において笠智衆が仰せつかった役割に他ならず、このあまりにも美しい山本富士子の名演において『彼岸花』という映画的惑星の枠組みが完全に崩れ去る。『晩春』においては娘を嫁に出すための苦渋の嘘だった笠智衆の名演が、『彼岸花』においては自由な結婚を志向する山本富士子によって晴れ晴れしいまでの嘘の名演に変容する。ここに『晩春』という映画的惑星において解きほぐされなかった晦渋が映画的惑星間を隔てて『彼岸花』において解きほぐされるという未曽有の事態が起こる。この感動をどう言い表したらよいだろう! でも、『彼岸花』はこれだけでは終わらない。結婚式が済んでもなお、娘の結婚に納得のいかない佐分利信がひょんなことから京都の親子(浪花-山本)のもとを訪れる。そこで山本富士子から聞かされる裏の親子事情、いわく「お母ちゃんの縁談話は子供が積木を組み立ててひとりで壊しとるようなものなんどす。お母ちゃんはほんとうはウチをお嫁にやりたくないんどす。ウチかて、お母ちゃんをひとり残してお嫁になんか行かれませんわ」この内訳話をもって、映画的惑星間の隔たりが崩れ去るばかりではなく、映画的惑星間が相互に水のように循環流動しはじめ、『晩春』においてのもうひとつ晦渋、すなわち笠智衆のもとをほんとうは離れたくない原節子の想いが解きほぐされる。さらに京都親子の天才的な計らいにより、結婚式には出たものの全く笑みをみせず娘(節子)を晦渋させることになった佐分利信が半ばなし崩し的に娘夫婦のもとを訪れることになる。娘(節子)を愛しているが故に結婚に納得できない佐分利信、いっぽうで娘を愛しているが故にその自由を尊重してやりたい佐分利信、このこんぐらがりは『彼岸花』においては解きほぐされそうになかったのが、映画的惑星間を活発に循環流動させる京都親子が佐分利信を娘夫婦のいる呉行きの列車に乗せようとし、佐分利信も何だかんだで列車に乗ってしまうという他でもない決定的な「動き」でもって解きほぐされることになる。ここで何としても言い添えておきたいのは、この決定的なエンディングの場面において蚊帳の外にいるかのように思われた田中絹代のもとに電話がかかってきて、主演の旦那・佐分利を陰ながら支えてきた妻・田中絹代に華をもたせていることであり、このときの田中絹代の顔ほど美しいものは見たことがないと思わず言いたくなるほどで、さらに、さらに、複数の映画的惑星間を隔ててまでもこんぐらがっていた小津的主題が解きほぐされたことを示すかのように洗濯物の風に吹かれるショットが挿入される。泣
続く『秋日和』では、『彼岸花』でも佐分利信とともにアン・ポン・タンの三馬鹿トリオを演じた佐分利信、中村伸郎、北竜二が立場と役名を変えて再登場し、さらに三人が酒を酌み交わすお座敷に『彼岸花』・『秋日和』ともに女将さんとして入ってくるのは『晩春』・『麦秋』・『東京物語』の紀子三部作ほかで女中や隣人役などの脇役を演じた高橋とよ。毎度のこと短い出演時間ながら妙に印象に残るそのおばちゃんの顔は『秋日和』の高みにおいてはただ登場するというそれだけで観客の笑いを誘っていた。と、同時に涙が出てくるのだ。何をするでもなく、その顔がただ画面に映し出されるだけでパアッと劇場に華が咲く。だからといってストーリーに直接的にも間接的にも介入することはなく、逆説的に脇役のなかの脇役とでも言えそうな存在なんだけれど、そんな顔に観客一同が笑みを浮かべずにはいられない、これほどの優しい演出があるだろうかと鼻息を荒だてずにはいられない。
『秋日和』では、これまで幾度も娘役を演じてきた原節子が娘をもつ寡婦母、つまり『晩春』における笠智衆の立場になり、笠智衆は原節子の義兄という微妙に遠縁の脇役にまわる。ところが冒頭の年忌のシーン、画面に登場する原節子と笠智衆がさながらかつての親子のように遠近を隔てながらも一糸乱れぬ座り方をみせるのにはいきなり涙が止まらなくなる。アン・ポン・タンの三人の活躍というか、すっとこどっこいによりストーリーは盛り上がりというか、こんぐらがりをみせる。そんなこんぐらがりを体当たりな演技で吹き飛ばそうとするのが、サイレント期の小津映画の常連だった岡田時彦の娘・岡田茉莉子。この親子二代に渡る小津との付き合いとともに重大だと思われるのは岡田茉莉子に与えられたクローズアップされる娘の、すなわち白黒時代であれば原節子の、『秋日和』においては原節子の娘(アヤちゃん)の親友という立場であり、岡田茉莉子(ゆりちゃん)が原節子の娘(アヤちゃん)の親友として画面に登場するだけで、原節子の親友だった『晩春』の月丘夢路(アヤちゃん)や『麦秋』の淡島千景(アヤちゃん)を思い出さずにはいられず、どう考えても岡田茉莉子(ゆりちゃん)は複数のアヤちゃんの意思を映画的惑星間を隔てて継いでいる。さらに『秋日和』におけるアヤちゃんは原節子の娘であると同時に、「笠智衆」-「原節子」の父娘の間柄とは一味ちがった母娘の女同士としての友情めいたものが見え隠れする。ここに原節子を中心にした「原節子」-「娘(アヤちゃん)」-「アヤちゃん´(岡田茉莉子)」の映画的惑星間を隔てた循環流動が起こり、さらにさらに、原節子と娘とがともにお嫁に行くことを決める終盤にしばらく画面から遠ざかっていた笠智衆が重大な告白する。��わく「いやあ、アヤちゃんに良いお婿さんが見つかって、アンタ(原節子)にも行き先ができてよかったよ。いやあ、じつはアヤちゃんより、ワシはアンタ(原節子)のことが気になっていたんじゃよ」ここに映画的惑星間を隔てて「笠智衆」-「原節子」のこんぐらがった関係性が浮上するのは言わずもがな、原節子は笠智衆の告白をきいて哀しそうに顔を下に向けてしまう。原節子を中心にした上の図式に笠智衆が加わり「笠智衆」-「原節子」-「娘(アヤちゃん)」-「アヤちゃん´(岡田茉莉子)」となる。ところが、笠智衆がその場を去ったあと、原節子が二人目の夫のもとに行く話をやっぱりやめにすると娘に打ち明ける。いわく「ううん、いいの、お父さん(すでに亡くなっている原節子の夫)はひとりでたくさん、これからもずうっとお父さんとふたりで生きていくわ」この画面にはいっさい登場しないお父さんが映画的惑星間を隔てて笠智衆というもうひとりのお父さんと循環流動し、これまで幾度も離ればなれにならざるを得なかった「笠智衆」-「原節子」のこんぐらがりが、こんぐらがりが……。さらに、さらに、さらに、アヤちゃんの結婚式が済んだ終幕の間際、『秋日和』という映画的惑星において独りきりになった原節子のもとを訪れる岡田茉莉子! この役まわりは『晩春』において独りきりになった笠智衆のもとを訪れるアヤちゃん(月丘夢路)そのものであり、『東京物語』において妻に先立たれ、息子・娘にも帰られて独りきりになった笠智衆の傍にいつまでも留まろうとする原節子にほかならない。泣
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