#浅瀬で刺された事例
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海の危険:猛毒の貝【アンボイナ】
楽しい海に潜む危険。
猛毒を持つ貝【アンボイナ】についてお知らせします。
石川善一:回覧板1(注意) - 【夢の続きが始まりました】石川善一 (muragon.com)
#海の危険#猛毒#貝#危険な貝#猛毒の貝#正しい知識#重要な知識#アンボイナ#イモ貝#人間も死に至る程#絶対に近ずかないで下さい#幼貝#紀伊半島#死亡事故#浅瀬で刺された事例#ダイバーの死亡事故#医師もすぐには分らない#貝らしきモノに刺されたら#刺されると激しい痛み#刺されるとしびれる#嘔吐やめまい#最悪の場合は呼吸困難#呼吸困難になる#死に至る#世界の危険生物#人を刺す
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海の危険:猛毒の貝【アンボイナ】
楽しい海に潜む危険。
猛毒を持つ貝【アンボイナ】についてお知らせします。
石川善一:回覧板1(注意) - 【夢の続きが始まりました】石川善一 (muragon.com)
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2023年振り返り(1月〜6月)
カメラロールを見ながら今年も雑に振り返る。
一投稿に写真が30枚までということなので、上半期と下半期に分けて投稿する。
■1月 ・元日にスラムダンクを観る

スラムダンクミリしら勢だったが面白かった。 この後dオタクストアでアニメ版全話を見ることに・・・(数ヶ月かかったけど達成)
・冬キャンプ(荒川) 強風過ぎて焚き火はできなかったけど、煮込みラーメンを作って食べた。

▲煮込みラーメン
冬のキャンプは寒いけどどっちかというと暑いよりは寒い時期にキャンプするほうが好きかもしれないなと気づいた。
・伊豆に旅行した


▲東海オンエアの柴田とゆめまるが伊豆旅行で訪れていた食事処


▲See The Forestといういい感じのカフェ

▲宿泊は坐漁荘というところに行った

▲部屋風呂は最高である
■2月 ・青森に旅行した

▲三内丸山遺跡
2月の青森は雪深くてテンションが上がる。 シャガールのアレコ4幕全部見られるのの期限が迫っていると思われたので訪問したが、どうやら再度延長されている模様。
大きな作品から食らうエネルギーみたいなのはあると思う。


▲浅虫温泉の温泉むすめ可愛い

▲初めてグランクラスに乗った
■3月 ・ブルージャイアント鑑賞

泣いた。めちゃよかった。
・友達が家に遊びに来たり 3月は普通に暮らしていたようである。


▲魚虎の殺人ホッピーたち
・この頃から徐々にぽんぽこちゃんねるを見始めている
■4月 ・妙高高原に旅行した


▲うみがたり(上越市立水族館)
うみがたりはそんなに大きな水族館ではないけれど、見どころがたくさんあるところだった。というか、見せ方が美しい水族館だなと思った。

▲赤倉観光ホテル

▲またグランクラスに乗った。デザインが違って良い。
・急遽秋田に行くことになった

▲桜が綺麗な季節
・新しいレンズ購入

・大阪の友達の結婚式に参列

お幸せに〜〜〜
■5月 ・結婚式からの神��旅行

▲須磨水族館 閉園まであと30日のタイミングだった。そろそろリニューアルオープンだろうか。
・このタイミングで関西在住の前職の先輩と食事に行った
色々大変そうではあるけど、ご家族とハッピーに暮らしているようで元気をもらえた。
・Twitterで相互フォローだった方と初めてお会いした
かなり初期から相互だった気がするが一度もお会いしたことのなかった方に会ってお茶した。インターネットの人と初めて会う感じが久々で緊張したけど、お会いできて嬉しかった。
・潮干狩り(貝拾い)

恒例行事と化しつつある。今年はかなり拾った。
・どん底会

どん底からのやんばる。 ミニ沖縄そばが染みる。
■6月 ・ピザ会

友達が家に来たのでピザ会をした。 自分で取りに行くともう一枚無料で貰えるサービスバグってる気がする。
・庭の手入れ 荒廃しつつあった箇所の手入れをした。塹壕掘り状態。
・弁理士の先輩と食事 これも年一くらいの恒例行事になりつつある。 会社の人以外とこの辺の話をすることないからめちゃいい刺激を受ける。
・四国に旅行した(高松−直島)

一昨年はサンライズ出雲で出雲市に行ったが、今年はサンライズ瀬戸高松方面へ。 高松港から船で直島に行き、ベネッセハウスに泊まった。 天気はそんなに良くなかったけど、やっぱ島はいいなと思った。

▲部屋が作品なのおもしろと思った


▲とにかく部屋が広い
一旦ここまで。
6月〜7月にまたがって四国旅行をしているので、次は四国旅行day2からスタート。
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【坂本龍一監督追悼 定期演奏会2024】3月31日(日)サントリーホールにて全日程終了いたしました。
2024年の定期演奏会も残すところ1回のみとなりました。 ここサントリーホールは2022年3月に、今から思えば坂本龍一監督との最後の共演のステージとなってしまいました。 舞台裏には世界の名だたるオーケストラのステッカーに混じり、坂本監督が当時のホルン田嶋キャプテンと一緒に手を添え貼りつけたTYOロゴステッカー(長嶋りかこさんデザイン)が輝いています。

見つかりましたか?
東京近郊に前泊した団員よりひと足早く会場入りして、設営などのお手伝いをしてくれる、今回のツアーのステージング・チームです。

ありがとう。女子5人に男子2人で、「TYOのNewJeansにKinKi Kids」あたりでどうですかね。

こちら男子7人組は「TYOのSEVENTEEN(セブチ)を箱推しする事務局岡田さん」で!
ゲネプロ前の挨拶、注意事項です。

わたしは、生前坂本監督は自分のことを「猛烈な晴れ男だ」だと自称されていましたが、まさかの計らい、追悼の最終公演が3月の観測記録史上の最高温度予想にまでなるとは思わなかった(実際、28度まで上がりました)。最高のホールで、感謝の気持ちを持って、TYO観測史上最高の演奏を、会場のみなさん、ライブビューイングの氷見市のみなさん、坂本監督へ届けましょう、というようなことを言いました。

東京公演には、今年の2月の福島市での合同練習会に参加してくださった松田理奈さんが、「ぜひみんなと演奏したい」と同じステージに乗っていただけるスペシャルなゲストとしてご出演となりました。しかも、まさに後方から応援のように。団員にとっての好刺激でしかありません。恐縮至極ありがとうございます。
ゲネプロが終わり、第9期の卒団式では、18名の団員の名前を読み上げました。ヴァイオリン菊地彩花さん、山﨑優子さん、渡邉真浩さん、鈴木南々瀬さん、小田知紀くん、戸野部百香さん、千葉隆史くん、コントラバス丹野裕理くん、小針奈々さん、フルート野口菜々水さん、オーボエ菅野怜美さん、クラリネット渡邊理沙子さん、中山優貴さん、ホルン千田捺月さん、田嶋詩織さん、トロンボーン橋本幸歩さん、パーカッション浅野 海輝さん、三浦 瑞穂さん。うち9名が1期からのメンバーです。青春の約半分を東北ユースオーケストラで過ごしてくれたかと思うと感慨深いものがあります。

コロナ禍でリアルに卒団式ができなかった6期と7期の卒団生の名前もステージで紹介できて良かったです。今回のOBOGとして乗ってくれた16人からは事務局スタッフに花のプレゼント、さらに現役団員からは寄せ書きのプレゼントをいただきました。この時点ですでに涙腺がにじんでおりました。
続けて、全員で毎年恒例の丸尾隆一カメラマンによる集合記念撮影となりました。

せっかくのサントリーホールのステージですからね。
今回の本番メンバー全員から海津洸太キャプテンへの感謝の寄せ書きを菊野奏良くんが代表してプレゼントです。

後ろのカメラは、4月に放送のNHKのETV特番チームです。

今期で卒団してしまうコンミス渡邉真浩さんと、ゲスト奏者のソリスト、成田達輝さんのツーショット。
TYOの一人手芸部である駒井心響さんからは事務局スタッフ一人一人に造花をいただきました。キラキラネームの「ここね」さん、ありがとう。

福島事務局の竹田学さんには、似顔絵ならぬ似顔折り紙を。そういえば今年の直前合宿初日は竹田さんの指導からはじまったのでした。10日ほど前の出来事ですが、もう1ヶ月くらい経っている気がします。 右に映り込んでいるのは、写真撮影大好きのスーパーサウンドエンジニア、録音のオノセイゲンさん。
そのセイゲンさんが、理事の塩崎恭久さん、「TYOのシュークリームおじさん」荒川祐二さん(実は定期演奏会の配りパンフの楽曲解説執筆者)とブラジル=ポルトガル語について語っておられたので、思わず声をかけました。

このオジサン三人組は、もちろん「TYOのYMO」です!
今日も舞台裏には坂本龍一監督の遺影が。

この肖像を通り過ぎる際、軽く会釈する団員(新高校一年生)の姿が心に残りましたが、シャッターは押しませんでした。
さて、開場前のホールのロビーです。

はじめての定期演奏会���「ラプソディー・イン・ブルー」を共演してくださった山下洋輔さん。その山下さんがアンコールで坂本監督とアドリブ合戦を繰り広げられた記憶が鮮烈な『ETUDE』編曲者の狭間美穂さんから豪勢なお花を頂戴していました。ありがとうございます。そして、毎年協賛してくださっているJA共済さんからは応援のボードに、みんなの意気込みを書いた寄せ書きを展示していました。
こちらはOGのボランティア手伝い、二人組。

曽我さんと芦名(姉)さんが来てくれました。「TYOの阿佐ヶ谷姉妹」でお願いします。
こちらはTYOオリジナル商品を販売するチーム、4人組。

えー、「TYOのももいろクローバーZ」で! おかげさまで���額の防災セットも書籍『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラからはじまる未来〜』も完売になりました。お買い上げありがとうございました。
開演の14時が近づいて、今日の影アナ隊が集合してきました。

右から佐藤栞南さん、叶幸多郎くん、海津キャプテン、市川真名さん、丸山周くん(スタッフTデザイナー)です。
舞台袖が賑やかになってきました。

坂本龍一監督は、音楽を楽しむ大切さを団員に教えてくださいました。追悼公演ですが、これでいいのだ。

司会の渡辺真理さんまで、嬉々として巻き込まれておられます。
上手では、坂本龍一ピアノへのオマージュほとばしる音を奏でていただいている中野翔太さんを囲んで。

TYOのヤングな波に飲まれてくださり誠にありがとうございます!
さて開演。

緊張気味のマエストロを写真撮影で和ませようと試みました。
本番がはじまると、ステージ写真をこっそり撮るのは難しいサントリーホール。今日も休憩前のオリジナル商品の生コマーシャル役三人、TYOのMISAMOが。司会の真理さんに、元団員のNHK密着型ディレクター菊地さんも業務中にピースしてるけど、大丈夫か、ま、そういう業務か。

もちろん、CDはまだまだ売っています、書籍も電子書籍で買えます。ともに活動資金になりますゆえ、ぜひお買い求めを〜。
まだ2部が残る、休憩中なんですが。

成田さんへの寄せ書き色紙の贈呈があった模様です。
もはやトランペットよりも自撮り棒を手にしている印象のOB中村教諭。

今回の演奏会ツアーで団員が撮った写真の総枚数はいかほどか。坂本監督との思い出とともに、みんなの一生の宝物ができたのではないでしょうか。
このサイトのシステム上、ひとつの投稿に30枚までしか写真をアップできないもので、時間は早送りに。

ホール満員で埋まる観客のみなさんからの拍手喝采を受け、全員が立ち上がるカーテンコールです。あちら、こちらに、涙、涙、涙。
マエストロを囲む、みなさま、本当にありがとうございました!

吉永小百合さんは、毎年団員から贈られる寄せ書きを楽しみにしてくださっているそうで、

手に取り、待ちきれないとばかりに文字を追われております。

プレゼンターの海津キャプテンと。
おかげさまで沢山のメディアに報道していただけました。一部ご紹介します。 「吉永小百合 坂本龍一さんを哀悼「神は意地悪」追悼演奏会に出演し涙」(デイリースポーツ) 吉永小百合 天国の坂本龍一さん思い涙 追悼演奏会で詩を朗読「届いたと思います」(スポニチ) 吉永小百合、盟友・坂本龍一さん思い涙 「あんなに早く天国に迎え入れられたのはすごく悔しい」(中日スポーツ) 吉永小百合、涙 坂本龍一さんに捧げる朗読 「神さまは意地悪」 東北ユースオーケストラ演奏会で(スポーツ報知) 教え受けた坂本龍一さんを追悼、東北の被災地楽団が演奏会 震災の鎮魂曲も(産経ニュース) 坂本龍一さん監督務めた東北ユースオーケストラ追悼演奏会で吉永小百合が涙「坂本さんがいる」(日刊スポーツ) 坂本龍一さん結成のユースオケ、追悼演奏会 吉永小百合さんが詩朗読(毎日新聞) 坂本龍一さん鎮魂の演奏会 教え受けた被災地オーケストラ(47News) 坂本龍一さん鎮魂の演奏会 教え受けた被災地団員が演奏、吉永小百合も出演(サンスポ) 坂本龍一さん立ち上げの東北ユースオーケストラ視聴会 氷見市(NHKオンライン) 能登半島地震から1日で3カ月…東日本大震災きっかけに発足した楽団が演奏会 氷見市でライブビューイング(FNNプライムオンライン) 復興の祈り氷見に響く 東北ユースオケ公演生中継 富山、石川の800人拍手(47News) こちらは、長尺8分ほどの動画ニュース 吉永小百合が坂本龍一追悼コンサートで盟友に捧げる詩を“涙の朗読”(テレ朝ニュース) 東日本から能登の被災地へエール 坂本龍一さんの楽団がつなぐ(朝日新聞デジタル)
追加で、長尺10分弱ほどの動画ニュースです。 坂本龍一さん追悼コンサート キャプテンは演奏中に涙 「それも音楽ということで」(日テレニュース)
この東京公演は、東北ユースオーケストラが「いつまでも支援される側ではなく、支援する側にもなる」、その第一歩でもありました。
コンサートの冒頭、小学校3年生の時に気仙沼で被災した三浦瑞穂さんが、氷見市芸術文化館でのライブビューイングに訪れた800人の観衆のみなさんに向けて、自らの体験をもとに励ましのメッセージを送るにあたって言い淀んだ瞬間がありました。津波に飲み込まる難を逃れ、九死に一生を得た自分が「生きていていいのだろうか」と悩み、自らを責め続けた三浦さんが、東北ユースオーケストラでの活動を通じて、「自分も生きていいんだ」と思えるようになった。その自分がはたして能登半島地震で被災した方々を元気づけるような言葉を発するようなことができるのだろうかという逡巡、自分の言葉が押し付けになっていやしないだろうかという「ためらい」であるように受け止めました。今後、たとえ支援する側になったとしても、この「ためらい」の気持ちは大切だぞとも感じました。坂本龍一監督なら、この慎み深い姿勢には共感されるのでは、とも。
本番の演奏で、三浦さんはいつものように拍子木を打ち、透き通った、まっすぐな音をサントリーホールに響かせてくれました。きっと富山県、石川県のみなさんにも、その音は確実に届いたはずです。

晴れやかな表情でサントリーホールを後にする5人に混じって、明日から新社会人の三浦瑞穂さん、次の「拍子木スト」の指名、教育もお願いします!
おかげさまで東北ユースオーケストラ 坂本監督追悼 演奏会2024は、無��終了いたしました。

カーテンコールの中、スクリーンに映し出された言葉は、 「坂本監督、これからも私たちを見ていてください」
ツアー中、自撮り棒を巧みに操っていたOBの中村祐登はカトリック系の小学校の教諭であり、敬虔なクリスチャンなのでありますが、本番中の降り番のタイミングで近づいてきて、「知ってました? 今日31日はイースターなんですよ」「そうか、今日は坂本監督復活祭か」
来年も3月に311を思い返し、坂本龍一監督を偲んで、みんなで集う、音の祭りが開催できますよう。
最後にご支援のお願いをさせてください。 こちらは、寄付プラットフォームのSyncableのサイトより、そして今年の2月からはYahoo! ネット募金でT-ポイントでもご寄付いただけるようになりました。
引き続き東北ユースオーケストラへの応援、支援をよろしくお願いいたします。
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そこにシビれる憧れる!影響を受けた有名人とその理由
集計期間:2020年2月7日~2月9日 回答数:17805
「あの人みたいになりたい…」
憧れの有名人を見つめながら、そんな風にため息をついた経験はありませんか? 憧れる部分や度合いは人それぞれですが、わかりやすい目標があるとモチベーションの助けにもなりますね。
今回はそんな「影響を受けた有名人」に関するアンケートです。
Q1. あなたの人生で、影響を受けた有名人はいますか?
回答していただいた17805名のうち、影響を受けた有名人がいる人の割合は
いる:7168 いない:10637
という結果になりました。「影響を受けた有名人はいない」という人の方が上回る結果になりましたが、それでも半数近くの人が誰かしら有名人に影響を受けているようです。
Q2. 具体的なエピソードなど
ここからは、個別の事例を見ていきましょう。名前だけでなく、具体的なエピソードが記載されていた回答をピックアップしています。
<男性アイドル・歌手・ミュージシャン>
・氷室京介に憧れてバンドを始めた
・Hi-STANDARD。青春を捧げたバンド
・GACKTの影響を受けています。友人の話から興味を持ち、ファンになり、CDや著書を購入。あのストイックさを見習って生活を送っています
・布袋寅泰。バンドを始めて音楽センスに影響受けた
・YOSHIKI。ロックに目覚めて明るい性格がもっと明るくなった
・郷ひろみ。追っかけをして、青春時代を過ごし、東京の地理を知りました
・Mr.Children桜井さん。中学の時にあの笑顔にやられました。私も笑顔でいたいと思いました。
・X JAPANのHIDE、LUNA SEAのSUGIZOに憧れてギターを初めた
・尾崎豊さん。学生の頃によく聞いていてライブも行きました。生き方が素晴らしく人生観が変わりましたね。
・小学生の時にX JAPANが好きになり���詞の英語の意味をわかるようになりたくて元々習っていた英語を頑張って学んだ。
・藤井フミヤに、似てると言われて意識した。
・綾小路翔。自分と世界を肯定する気持ちを教えてくれた。
・松山千春さんの歌に生きる勇気を与えられました
・音楽好きになれたのは、 クイーンのフレディマーキュリーがいたから。
・浜田省吾に憧れ、サングラスに革ジャン、ジーパン。コピーバンドまで組んだ
・accessとゆう音楽ユニットを好きになり、ライブスタッフをやりたいと思いました。学生時代は、どうしたら良いか分からず諦めましたが、今はアイドルのカメラマンしてます。
・GLAY。はじめて好きになったミュージシャンで、それから聴く音楽に影響を受けた。
・松本隆さんの歌詞に憧れて、作詞という趣味を得ました。
・EXILE。つらい時もATSUSHIの歌声をきいて何度も元気をもらえたから
・メタリカのラーズ。自分でコントロールできないことでくよくよ悩むのはやめた、という彼の名言はずっと心の中にあります。
・ゆず。初ライブでとても感動。ゆずの歌にたすけられたこともたくさん。20年以上のファンです!
・UVERworldのTAKUYA∞さんに影響され毎日10Km走っています
・WANDS、こういう歌手になりたいと決めて、バンド始めました。
・矢沢永吉さんどんな人に対しても謙虚さを持って接している。仕事上で取り入れいてます。
・高校時代に堂本剛さんにどハマりして髪型やファッションを真似しまくり。カラオケでも彼のソロ曲やKinKi Kidsの曲を歌いまくっていました。今ではそれも青春の思い出。
・手越祐也さんのポジティブ精神と明るさが、根暗の自分をすこし前向きにしてくれたら
・アンティーク西洋骨董品店というドラマのタッキーに憧れて料理人になった
・L'Arc~en~Ciel、HYDE様。29年前に初めて小さなLIVE会場で、まだメジャーデビューしていないL'Arc~en~Cielを見て?綺麗な女の子だなぁ?と思ってたら歌声は男性。しかも美しくて一瞬で恋に落ちました。今も大好きでHYDE様になりたくてメイクや歌を真似てます。
・SixTONES彼らのエピソードは綺麗な話ばかりじゃないし、ジャニーズでなかなかデビューにくさったり辞めようとしたこともあったけど、何年もかけてとてもいいグループになって一人一人のグループへの思い入れとかメンバーへの思いとかを聞いてると感動する。
・BTS彼らのようになりたい…!考え方や生き方を見て、努力が必要だと改めて感じました。ファッションやメイク等も��考にしています!!!BTSや彼らの音楽のおかげで色々変わりました。
・嵐。彼氏が櫻井翔にそっくりでファンクラブに入った。彼と一緒に応援してたけど分かれてしまい、寂しさを埋めてくれたのも嵐。嵐のお陰で友達も増え、行ったことのない場所にコンサート=旅行に行き、本当に楽しかった。
<男性俳優>
・小栗旬。仕草や喋り方
・ジャッキーチェン。映画での服装を真似していた。
・高倉健に憧れて無口になる努力をしたもののだめでした。
・石原裕次郎の生き様!
・映画トラック野郎の菅原文太さんをみて今の職業についた。
・菅田将暉さんが役のために10キロ体重落としたこと
・舘ひろしが好きで、スーツの色味とかは参考にしました
<男性タレント・芸人・ユーチューバー>
・松本人志。幼い頃に母親を亡くし、ふさぎ込んでいた中、発想ひとつで世の中がこんなに面白くなるという事を笑いをもって教えてくれたから
・占い師のしいたけさんとゲッターズ飯田さん。どん底の時に当たってたので、自然と2人の占いは見てしまいます!…しかもやはり当たっています!
・明石家さんまさんの常に前向き、楽しい人生を送っている姿はすごいと思います。
・IKKOさんをTVで知ってからますます美容が好きになりました。
・父の影響で立川談志の落語を聞き続け、今ではすっかり、口の悪い(?)オトナになりました
・松岡修造さん。最初は動画サイトでMADにされているのを見て笑っていましたが、前向きな言葉の数々に励まされいつのまにか大ファンになっていました。
・アンタッチャブルのザキヤマさんが、どんなに嫌な仕事でも、人でも誰かにそのあとそのことを楽しく話したら、人に楽しんでもらえたら、嫌じゃ無くなる。楽しいことになるという、気持ちの切り替え方に目から鱗だった。
・レペゼン地球のDJ社長の動画に胸を打たれて恐れずに行動しようとおもいました
・水溜りボンドのカンタYouTuberなんて普段馬鹿にされる職業だけど、企画・準備・出演・編集を毎日こなしてる姿に憧れを持ったしかもイベント出演もあるからどんだけ忙しいんだろって思う私もそうやって頑張れる人になりたいって心の底から思った
<男性アスリート>
・新庄剛志さんに影響をすごく受けました。私は料理人ですが、味だけでなく、会話や接客いろいろ道は違えど学びました。
・イチロー氏です。現役の時にコツコツ1人で努力し続けて、病気、怪我をせずにヒットを打って記録を作って行った事が��いと思いました。努力し続ければ必ず良い事があると影響されました。
・三浦知良選手。年齢など関係ないと証明してくれているから
・内藤哲也のかっこいい体つきをみて、自分のだらしない体を変えたいと本気で思った
・初代タイガーマスク当時は小学生でイジメられてた時期にタイガーマスクを見て自分も強くなりたいと思い何とかイジメを克服出来た。
・元プロ野球選手(広島東洋カープ)の前田智徳さん。怪我やチーム事情から来る逆境に負けず高い向上心を持ってプレーしており、自分が今何をすべきかを常に考える大切さを教わった。
・サッカー選手だったアルベルティーニ。中1からずっと好きで海外に憧れを持ち現在の旦那は外国人
・中田英寿。野菜を食べなくても問題ないと気付けた
<男性作家・芸術家>
・村上春樹さん。一流の人はアスリートに限らず心身を保つためにストイックな努力をするものだと感銘を受けた。それまで作家は退廃的なイメージがあったので。
・宮沢賢治さん。文学作品にも反映されてると思いますが、優しく生真面目な人となりが目標とする人物像になっています。
・作家の中島らも。高校生の時にたまたま出会った1冊の本から、進路が決まって色んな出会いや経験があった。今は亡き方だが自分の一部を作ってくれた大事な方。
・作曲家のすぎやまこういち氏。これまでに書いたオーケストラ曲は全て彼の曲に少しでも近付きたいという想いで制作してきました。
・五木寛之の青春の門を読んで主人公がやったボクシング部に実際入ることになった
・みうらじゅんさんの自由な生き方に少し影響を受けました。同郷ということもあるかも知れません。
・中学生の頃、福岡でサルバドール・ダリの展覧会があり、感動したことから、その後美術系の大学に行くことになりました。
・有名人というか、画家。小学生の頃に図書館でピカソの図鑑を読んだ時に、基礎のデッサンがしっかりしているから大きく崩しても1つ1つのパーツや全体的なバランスが良いのだと感じた。また、それに至るプロセスを含めてアートを感じた。(それまでは私の中でピカソといえばヘタウマ系なイメージだった)あの衝撃以来、どんな事でも始めのうちに人一倍しっかりと基礎をやるようになった。基礎で飽きるものも多いけど、応用できたり上達を実感できるようになると自信が持てる。仕事では始めは物覚えが悪いと言われるけど、数年後には応用が効くので頼られたりする事も増え���楽しくなった。全部ピカソのおかげです。
<文化人・起業家(男性)>
・スティーブ・ジョブズ。彼のスピーチは衝撃だった
・美輪明宏さんの言葉に救われた。
・池上彰さん。子供の時からNHKアナウンサー時代からのファン。著書も沢山持ってるし、人となりが大好き。
・三木谷浩史さん。裸一貫で楽天を作られた。私が一番尊敬し起業家として目標にしている方です。
・ホリエモンの著書は色んなことをスタートしていくにあたりイイ刺激になる
<政治家・歴史上の人物(男性)>
・毛利元就。天下をのぞまなかったこと
・野口英世。初めて読んだ伝記本が、野口英世の本だった。ハンデを背負っても、世の為に献身した姿は、今でも印象に残っている。
・ウルグアイのムヒカ元大統領です。貧乏とは、少ししかものを持っていないのではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しないと言う豊かさを履き違えた考え方に改めてハッとさせられた
・南アフリカのマンデラ元大統領の生き方に感銘受けて、全てが真似出来るわけではないですが日々実践の中で問題を乗り越え人生が変わり続けています
<女性アイドル・歌手・ミュージシャン>
・人生に迷ってる時に安室奈美恵さんのライブDVDを観て、自分のやりたい事やろう!って思えた事。
・浜崎あゆみ。小学生のわたしにとって、流行りのものを身につけて、人気のあるギャルは魅力的だった。
・倖田來未さん。セクシーでカッコいい、いつまでも憧れ。
・平手友梨奈さん。子育てにおわれて、自分のことは全て後回しにしていたけれど、平手友梨奈さんを知ってからは子どもと一緒に趣味を楽しんだり、おしゃれを楽しんだりするようになった。
・BoAちゃん!14歳で異国の地日本でデビューして通訳も付けず言葉も分からない国で頑張って来たところです。すごく努力家なところを尊敬します。
・元NMB48の渡辺���優紀ちゃん。私のひとつ年上だけど私もこの人みたいに可愛くなりたいと思うようになった当時はこの人が髪を切れば真似したりして、本当に憧れていた
・マドンナ。当時はあのバイタリティーに感動してパワーを貰いました。現在だとレディ・ガガです。
・小学生の時にモーニング娘。を見て聴いて、歌手になりたいと思いました
・TWICEのツウィ。美しすぎて自分もこうなりたいと思った
・高橋みなみさんに、努力すれば報われる。どんなに努力しても報われることがなかったのにと、思ったけど、前向きにもう一度やり直そうと思えるようになって、病院を克服できた
・松田聖子さん。当時はマジぶりっ子になってました。
・島袋寛子さん。当時小学生でSPEEDをやられていて、アイドルになるのに、歌手になるのに、年齢関係ないんだと実感させられた
・ももいろクローバーZ。この子達にいつもパワーもらってます。
・ドリカム吉田美和さんのように歌がうまくなりたくて、練習していたことがあった
・岡村孝子の歌に励まされている
・ZARDの坂井泉水さんです。同性として彼女に心から憧れ、作詞を始めた10代の頃を思い出します。泉水さまは永遠です!
・須田あかりさん。若いのに、すごくしっかりしていてポジティブで。私はアラフィフのおばさんですが。この須田さんの明るい性格、生き方、全てを見習わせて頂きたい気持ちになりました。
・高田美和さん。離婚時に、結婚していた時マスコミに幸せ一杯と表現していたが全て嘘でこの指輪も買ってもらったのではなく自分で買ったものだと言ったのを聞き、人を羨むことを全くしなくなった。
・歌のお姉さんをされていた茂森あゆみさん。小さい頃からみていて、あんなふうに歌ったり踊ったりしたいと思って、真似をした。高校生になって、マーチングをして、カラーガードに挑戦。踊ったりするのが楽しかったし、小さい頃にこんな思いをしたから、挑戦したのだと思ったから。いまでも踊ったり、歌ったりするのが大好きです。
<女優>
・バブルの時期、浅野ゆう子のファッションに影響された
・ドクターXの大門未知子役の米倉涼子さん!カッコイイと思った。
・樹木希林さんのものの捉え方を知り、人生は何事も自分の受け止め方次第で変わるのだと感銘を受けました。
・菜々緒の美意識がすごい
・石原さとみの服装を真似している
・夏木マリ。あんな素敵な女性になりたいと、将来の準備を始められたから
・子育てを頑張っている辻さん。全然年下だけど尊敬します。
・エースをねらえのドラマ 上戸彩を見てテニス部に入部した。
・紗栄子さん。はっきり言うのと自分の芯をしっかりもってぶれないから。
・20年少し前に藤原紀香の髪型が流行った時、私もマネして紀香カットにしてました���
・永作博美さんが好きなので甘酒の豆乳わりを飲まれてるのを知ってわたしも飲むようになりました。
・綾瀬はるかさんみたいなスタイルになりたくて常に姿勢を気にしている
・エマ・ワトソン。ジェンダーについて考えるようになりました!
・井川遥さん。結婚してどんどんきれいになって、そんな風になりたいと思った。
・細川直美さん。ブログを通して同年代で憧れる生活をしているから。
・仲間由紀恵さんです。小さいときからすきで、黒髪きれいで似合うようにしたいと思いすきになりました。綺麗すぎます。
・江角マキコ。朝一番、家族が起きてくる前に雑巾がけをする(掃除機を使わず)と気持ちがいいと答えていた雑誌のインタビュー記事を見て、素敵やなと思い、私も頑張ってみよう!と影響受けました。
・はじめてPopteenという雑誌を勝ったときにみちょぱをみてこんな風になりたいと思って今まで興味のなかったメイクや服を勉強したり努力した。
・中谷美紀の、アイドルから実力派女優らの転身に影響を受けました。人は努力すればイメージまで完全にかわれるのだな。と。
・武田久美子さんが女性が美しくいることの大切さを話していて、自信になりました。
・野沢雅子さん。声優学校でお会いして、役者は人柄も大事だと痛感。
<女性タレント・モデル・芸人・アナウンサー>
・黒柳徹子。年齢に関係なく楽しく生きる。
・久本雅美さん。人にどう見られるかより自分がどうあるべきかとの言葉が心にひびきました。
・大久保佳代子さん。結婚したいとか彼氏が欲しいとかじゃなくて遊び相手が欲しい
・叶恭子さんの言葉は自己否定に陥っているとき凄く励まされる
・ギャル曽根の食べ方が綺麗で、真似しようと思った。 ・当時愛読していたSEVENTEENのモデルさんだった北川景子ちゃん。あまりの可愛さに携帯に画像を大量に保存して、SEVENTEENの特集が組まれるたびに読み込み、北川景子ちゃんのおかげでメイクをやるようになったから。 ・嫌なことをされても「私はしない」と言ったローラのセリフ。相手を攻めそうになったり、陰口を言いそうになっても、口に出さなければ、いずれ透明になっていく。だから言うな!と言った、誰だか忘れたけど芸人さんのお父さんのセリフ。会社で毎日思い出してます!!
・服飾デザイナーの勉強しています時にファッション雑誌、ファッションショーなどでトップモデル山口小夜子に出会いました。美しい小夜子さんに魅了されまして目にアイラインを入れたり今現在も変わりません。そして何より山口に自分の姓が変わった事が嬉しいです。
・田中みな実さん水を3リットル飲むと言っていたのを聞き、頑張ることに。ただ私は小さい時からジュースや牛乳ばかり飲んでいたので水どころかお茶も嫌いでしたが、意地で水を飲み続けた結果、今では1日1リットルは飲むようになりました!3リットルは厳しいですが2リットル飲めるように毎日奮闘中です!
<女性アスリート>
・マラソンの福士加代子さん!どんなときも笑顔で自分のスタイルをつらぬいて話すことができる!裏表がなさそう!見るからに元気そうで元気をもらえる! ・趣味でランニングを始めましたが、高橋尚子(Qちゃん)がオリンピックでのゴールした時笑顔とインタビューでの内容が印象になりました始めました。
<作家・文化人・歴史上の人物など(女性)>
・瀬戸内寂聴さんは紆余曲折な人生だけど、人間らしくて、言葉に説得力を感じる。自分の気持ちに素直で嘘がないし、嫌味もない。そんな人が言うことは今の感覚とズレてると感じてても説得力がある。
・キュリー夫人の伝記を読んで、理系に進んだ。が、頭が悪いことに気がつくのが遅かった。
・大平光代さんの「だからあなたも生きぬいて」を数十年前に読ませて頂いた時人間どん底にいても自分の頑張り次第で周りにも恵まれるきっかけを作る事ができると教わりました上を見たら上がいて下を覗いたら下がいてが自身の座右の銘になり自分が変わらなければと奮起してます
・宇宙飛行士の向井千秋さん。色んなことにチャレンジしているし、旦那さんが「君についていこう」という本を出すくらいサポートしていることに驚いた。こうゆう生き方があるんだと励みになった。 ・三浦綾子。本を読んでキリスト教徒に感動した。
<架空の人物>
・諦めたらそこで試合終了だよ 安西監督!
・金八先生に憧れて、先生を目指した。結局なれなかったけど…
・有名人というか、幼少期に見た「トムとジェリー」。子供のころ、小さくても頭を使ってトムをやっつけるジェリーみたいに生きなければとすりこまれてしまったのかもしれません。大人になると、トムのような生き方をしてる人が案外好かれることに最近気付いて、あの頃はジェリーこそが正義と思い込んでたのはなんだったんだろうと思い返しています。
全体的に歌手やアーティストが多い傾向となりました。また、世間での好感度が低めな人でも、憧れている人はちゃんといるということがわかりましたね。あなたの憧れの有名人は言及されていましたか?
アンケートにご協力いただきありがとうございました。
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NOxMaria

風呂蔵まりあ
明け方まで授業の予習ノート作りが終わらなかった。白む窓の外を見て、世界よ滅びろと強く願う。諦めてベッドに入ると、乾いた目に光線が透けるのが痛くて、もう一度心の底から世界を怨んだ。
そのまま、日付が越える頃までスマートフォンでだらだらと読んでいたホラー漫画の展開や、そのおどろおどろしい描写について考えていた。
部屋の前まで足音が、ギッ、ギッ、ギッ、と近づいてきて、「開けてくれ」と雨水混じりの泥をこねるようなまろやかな声がする。その声の呼ぶままに扉を開けてしまうと…。
身体にグッと力が入る。目を一度固く閉じると、外の世界が妄想の通りになっていても、それに気づけない。我慢の限界になると、恐怖と言うのか、なんというか、取り残されてしまうような不安で、ハッと目を開けてしまう。そんなことを繰り返していると、スマートフォンの穏やかなアラームが鳴った。
また眠そびれた。
今日は午後が英語文法と古文で、五限の英単語小テスト対策は午前中の授業中にこっそりやるとして、六限の古文は最初にノートを集める。どう誤魔化そうか。もう、なんでもいいや。忘れ物さえしなければ、どうにかなる。頭がぼんやりしてるうちに、学校へ行ってしまえ。今日はこれで押し切る。
制服に着替えて、リュックを持ってリビングに降りると、昨日買っておいたコンビニのお弁当が袋のまましなびていた。テレビを点けて、電子レンジにお弁当を差し入れて、六〇〇ワットで二分半。テレビからニュースが流れ始めた。
「えー、引き続き、昨日午後五時頃、県立第一高等学校で起きました、無差別殺傷事件の速報をお伝えしております」
聞き覚えのある高校の名前に手を止める。すぐにスマートフォンでSNSの友人用アカウントを開くと、昨日の夕方から夜にかけて大騒ぎだった。ネットの情報では、私が通う高校に一番近い高校の文化祭で、男子生徒が刃物を振り回して
「七名が意識不明の重体…?」
ニュースから流れる速報は聞き逃した。
電子レンジの温めが終わり、響くアラームのなかで、茫然と立ち尽くした。ついさっきまで世の中を恨んでいたとは自分でも信じられないほど、強く胸が痛む。
刃物を振り回した生徒の、のっぴきならない胸のうち。もう二度と彼とは友達に戻れない、顔も知らない被害者たち。悲しいニュースの向こうから、悲しみにまみれた命をひりひりと身に感じて、寝不足の鈍く痛む眼球の裏からぼたりと涙が溢れてきた。
泣きながらご飯を食べ、のろまな足取りのままで家を出た。
外の蒸し暑い空気は少しも動く気配が無い。日差しは白く霞んで何かを誤魔化していて、とても気持ちが悪い。自転車のサドルはほんのりとヒビ割れて、そこからジトリと見つめる梅雨を連れ去った後の湿気。詰め込んだお弁当ごと胃が縮み、小さくえずいた。
コンビニでお昼ご飯を買っても、だいぶ早い時間に学校に着いた。じんわり汗ばんだ制服ではたはたと風を送りながら、ようやく教室へ辿り着く。教室の扉は開け放たれて、エアコンの涼風がむき出しの腕を撫でる。中で勉強をしている人影が見える。
あ、莉花ちゃんだ。
ちょっと嬉しくなって、
「おはよー」
そう声をかけると、少しこちらを見つめてから、不機嫌そうにイヤホンを取った。
鋭い眼差しに、少したじろぐ。莉花ちゃんとは、学校でいつも一緒にいる関係だけれど、機嫌が悪い時の容赦なさには、未だに慣れない。私が悪いことがほとんどだけれど、時折こんな風に、私にはどうしようもないことで傷つけてくる時もある。
彼女の機嫌が悪い時は、なるべく黙るようにしているけれど、今日は睡眠不足でちょっと気分が昂ぶっていた。どうにか笑って欲しい、ご機嫌がいい時みたいに、楽しく笑いあいたいと、思ってしまった。
そのまま、本来は別の生徒のものである、彼女の前の空席に腰掛けてみた。彼女の視線は私ではなく、手元の分厚い英単語帳に注がれていた。
「早くない?」
なるべく自然に、続きを求める眼差しを彼女に向ける。会話を続けたい意思に気づいて欲しくて、無邪気に振る舞う。
「小テストの勉強今からやろうと思って」
「え、やるだけ偉くない?私もう諦めてるよ」
大げさに笑えば、時々釣られて笑ってくれる。莉花ちゃんは、馬鹿みたいに振る舞う私が好きみたい。
「いや、普通にやっといた方がいいと思うけど」
叩きつけられた返事に、体の中心で氷の塊がドキッと強く跳ねた。あからさまな嫌悪と手応えのないコミュニケーションに、顔はニコニコしたまま、頭が真っ白になる。
「いやー、はは」
口の中が乾いて、吸い込んだ空気は少し苦かった。外では野球部が朝練をしている。埃立つグラウンドは、ゆらゆら揺れているようだった。
彼女とは、このクラスになってから、アイドルの話題で仲良くなった。クラス替えからしばらく騒ついていたクラスメイトたちが各々グループで落ち着いた頃、私は風邪を引いて一週間学校を休んだ。その翌日の学校で、担任の堀田先生に、学校での人間関係は上手くいっているかと聞かれた。
その時は、担任の勘違いを解かなきゃ、と思って慌てたけれど、それまでは平気だったことが、急に死にたくなるほど恥ずかしく感じて、いてもたってもいられなくなってしまった。例えば、授業中に集中力が切れ睡魔に抗えず、先生に「オイ」と指さされることや、課題が終わらないこと、小テストに落ちること。本当に、クラスメイトとはなにもなかったし、関係の浅かった子たちが段々と離れていくのは普通のことだと頭では理解していた。それでも、春先に満ちた自尊心があらかた去っていった後に、羞恥心とふたりきり残されたこの教室は、確かに居心地が悪かった。
もしかしたら、堀田先生の心配通り、私はクラスメイトと上手くやれてなかったのかもしれないと思うと、不安で月曜日の学校に行けなくなった。
その頃、英語の授業を習熟度で分けたクラスで莉花ちゃんと一緒になった。
私のスマートフォンの待受を見て、「ねえ、その俳優さ、今度ナントカって映画で声優やるよね?」と、声をかけてくれた。「私もそのグループ好きなの、友だちになろう」すごく優しい子だと、思った。
今も、そう思っている。
それは見れば分かる。
「あ、ねえ…ニュース見た?一高の」
ボールに飛びつく野球部の姿をぼんやり目で追っていると、彼女の方が声をかけてくれた。彼女の方を向くと、今度はきちんと私を見てくれている。何が原因かも分からない機嫌の悪さは、申し訳なさそうな色で上書きされている。ほら、今度はきっと、優しくしてくれる。心がふっと浮く。
「知ってる!やばくない?文化祭で生徒が刃物振り回したってやつだよね?めっちゃかわいそう。びっくりしてすぐに一高の友達にラインしたもん」
「何人か亡くなってるらしいじゃん」
「え、そうなの、笑うんだけど」
「笑えないでしょ」
あ、しまった。でも今は、不謹慎だとかよりも、目の前の彼女の機嫌を損ねたくない一心だった。必死に、「あー、ごめん。つい」片手をこめかみに当て、オーバーなアクションをする。視線を彼女に移すと、また英単語にラインマーカーで一生懸命線を引いていた。
「ごめん」
彼女が、私といてちっとも楽しくなさそうな時、私にはその理由がわからない。彼女はひどい時も優しい時もあるけれど、私は、莉花ちゃんのことが大好きだった。彼女の気に入らないところは直したいと、彼女の不機嫌の理由を一生懸命考えた。
彼女は、私を視界の外に、黙々と単語帳に線を引き続ける。
彼女のイヤホンから漏れる低い音が、まるで心音のようだった。胸元の「桝」の名札が、小刻みに揺れる。莉花ちゃんの息づかいに耳を澄ませながら、ふと残酷なことを思いつく。
あの事件のように今、私が刃物を振り回し、こんなに機嫌の悪い彼女が、慌てて逃げ出す様が見たい。いや、もしかしたら、彼女なら、逃げ出すより先に、「やめなよ」と言ってくれるかもしれない。そんな子が、事件のあった高校にも、居たかもしれない。だって、仮にも、同い年の友達だったはずだから。それでも命を落としてしまっただれかのことを想像すると、また鼻の奥が涙でツンとした。
犯行の動機が何であれ、他人の命に干渉してまで抑圧から解放されたら、その時は繰り返してきた自身の葛藤なんて、くだらなかったと思うのかな。
しばらくすると、他の生徒たちがやってきて、グラウンドの土と制汗剤の香りが教室一杯に混ざり合った。
午前中は、事件のことばかり想像していた。
例えば、今私が突然立ち上がって、刃物を振り回したら、どうなるんだろうか。人を刺す感覚や、肌を裂く感覚は、その時初めて知るものなのだろうか。事件に遭遇したことがないから分からないけれど、想像に難くないのは、両手で刃物を持って、力を込めて腹部を刺す光景。どのくらい痛がるんだろう。すぐに気を失ったりするものなのだろうか。先生が止めに来るかな。担任の先生は、どんな顔をするだろうか。
私が警察官に取り押さえられた時、それを見て、クラスは安堵で一杯になるのか、それとも、まだ犯人とクラスメイトとの境界は曖昧で、先生に友だちが怒られてる時のような、茶化せずにはいられない気まずい空気になったりするのかな。
そんなことをしてまで得られるものってなんだろう。
授業には集中できなくて、手元ばかり見つめていると、頭がぼんやりとしてくる。クーラーの効いた教室で、眠気に火照る肌が、科学素材のように嫌な熱気を放っていた。
そのうちすぐに瞼が重くなって、気を���くとすぐ船を漕いでしまう。瞬きを何度もしながら手の甲を抓ると、痛覚は不甲斐無さばかりを呼び覚まし、蛇口を開けたみたいに悲しさが溢れ出した。
午後の小テストも、きっともうダメだ。ノートの提出も出来ない。嫌だな、今日は乗り越えられないかもしれない。いや、ダメだ!頑張らないと。朝、何か、これで乗り切ろうと思ったことがあったけど、なんだったっけ。
ちらりと莉花ちゃんの方を見ると、彼女もまた、俯いて静かに固まっていた。寝ているのかな。
少し元気が出てきた。期待を持って教室を見渡すと、周りはみんな、しっかりと授業を受けているように見えた。眼球の筋肉が軋むのを自覚しながらもう一度視線を戻すと、彼女も今度はしっかりと黒板を見ていた。
四限が終わるチャイムで目が覚め、少し泣きそうになった。スマートフォンと、朝に買ったサンドイッチの入ったコンビニ袋を持って教室を飛び出した。
どうして、みんなに出来ることが、私には出来ないんだろう。悲しくて、悔しくて、申し訳なくて恥ずかしくて、落ちるように階段を駆け下りた。
思えばずっと、話が噛み合わなかったり、誤魔化さなくていいことを誤魔化して来た気がする。
私も学校の意味を哲学したいけど、みんなと同じゴールを据えたいけれど、ずっとピントが合わないな。景色はボヤけたまま、名を呼ぶ声を頼りに、ただ今日を生きなくちゃ。吐き気のするような一秒の積み重ねを耐え抜いて、誰にも言えない痛みを、私だって知らなくちゃ。
でも、私だけどうしてこんなに辛いんだろう。悪いのは、私なんだけれど、悪者だけが原因とは限らないんじゃない。もっと他に理由があるかもしれない。そんな希望にさえ縋る。若者は無限の可能性を持っているなんて、酷い脅し文句だ。
遣る瀬なく涙を堪えて伏せた視線は、すれ違う生徒たちの腹部に行き着いた。女子は特に、柔らかそうだと、思った。
一階体育館昇降口へ続く廊下の途中に保健室がある。窓から廊下へ差す陽の光がジリジリと暑いのに、その日差しの中に舞うホコリは、ゆったり流れる。それをぼんやりと眺めると、辛く苦しい気持ちは段々と薄らいできた。
その安心は、このまま一秒でも長く頑張らなきゃと切迫したしこりも一緒に溶かした。こうなると、泣きながらでも教室に居続けることは、もう出来ない。
「帰っちゃおう」
呟くと、自分の息でホコリは流れを変える。それは、救いのような光に見えた。
保健室のとなりにある保健体育の準備室の前で足を止めた。自分の教室には居られない時、いつもここでご飯を食べる。
その広さは普通の教室の三分の一程度しかなく、教科書の在庫から、応急処置の実習に使う器具までが押し込められている。基本的には無人で、軽くノックしても、思った通り、なんの返事もない。私のために保健の先生が立ててくれた会議用の長机と理科室の椅子に腰掛ける。
カリカリと机を爪���引っ掻いていると、廊下から入ってきた方とは別の、保健室に直接繋がる扉から、養護教諭の仁科先生が顔を覗かせた。仁科先生は子どもがまだ小さいらしく、たまに居なかったりする。
「ああびっくりした!」
「あ、せんせえ」
「来てるなら言ってよね。なに今日、頑張ったじゃん」
「ちょっと辛いからもう帰る!」
「えー、もうちょっと頑張ろうよ、保健室で休んでもいいんだよ」
「ご飯食べて決めてもいい?あ、せんせえ、カフェオレ作ってよ」
「あんたねえ」
「お願い!今日で最後にするから!」
「もー、最後だからね」
そう言いながら保健室に消えていった。間も無く、陶器のカチャカチャぶつかる音と、コンロに火がつく音がした。
片手にカップを持った先生が現れたのは、すぐだった。
「あっ、聞かずにホットにしてしまった!大丈夫?」
「笑う!夏だよいま!えー、でも大丈夫、ありがとうせんせえ」
「ちょっと、火傷しないでよ」
「いただきまーす」
すぐにごくごく飲んだ。甘くて熱くて、喉が少しずつしか胃に落としてくれなかった。持ち上げたカップ越しに一瞬だけ先生を見た。いつもの表情。先生は、私がこれを飲んでいる時、決まって安心したような顔をする。確信が満ちているように見える。カフェオレの、糖分とか鉄分とか、カルシウムとか、そういうものが私の胃に落ちて、分解されて、栄養素に変わって行くのを、しかと見たぞといわんばかりに。それが少し面白かった。
「あんまり見ないでくださあい」
「なによ、かわいい生徒を見たらいかんのか」
「いやちょっと気持ち悪いんですけど!」
おかしくて笑った。先生はなにかを言いかけた、ように見えたけれど、保健室から呼ぶ別の生徒の声にはあい、と返事して、そのまま去って行った。
静かになった準備室で、机の上に今朝買ったサンドイッチを出した。少し歪になったサンドイッチからはみ出すトマトを、袋の上から一生懸命押し戻す。ポケットに入れたスマートフォンが振動し、画面が明るくなった。そこには、教室にいる彼女から「そっち行ってもいい?」と、メッセージがきていた。アプリを開いて、いいよ、の返事を送った。
本当は、会いたくなかった。繰り返し繰り返しした妄想で殺してしまった人に、会い直す。どんな顔をしたらいいのか分からない。
人生は変えられないけど、人を殺したら、人生観は変わるかな。気を引きたいとか、謝って欲しいとか、構って欲しいとかぶち壊したいとか、そう言う気持ちを暴力で発散し切ったら、人の言葉のひとつに救われたり、傷ついたりしたなんて閉塞的な世界からは出られるだろうか。
子供が互いに干渉し合って、大人になっていくんだから、ろくなこと、あるわけないよなあ。
欠けた月の、欠けた方をじっと見るような心地。そわそわと落ち着かない手でサンドイッチをビニール袋に戻した。
準備室のドアが、廊下から叩かれる。いつもはそんなことしないのに。
今朝方ベッドの中でしていた想像が、ふとよぎった。足音が近づいてきて、「開けてくれ」と囁く。妄想を振り払うように思い切りドアを開けた。
何度も刺してしまった顔が、目の前に現れた。
「ありがとね」
「いいよいいよ、もうご飯食べ終わった?」
彼女の手を準備室の中へ引きながらぎこちなく踵を返すと、保健室と準備室を繋ぐ扉から、仁科先生が顔を出した。
「あれ、二人一緒に食べるの?」
「はい」
彼女がにっこりと答えた。
先生は何度か頷き、おしゃべりは小さい声でね、と言い残し保健室に戻っていった。彼女はにこにこしたままで、さっきまで私が座っていた椅子に座りながら、問いかけてくる。
「これ、先生が淹れてくれたの?」
カフェオレのカップを覗き込みながら、手は持ってきたお弁当や英単語帳を机に広げていく。
「そう、あ、飲みたい?貰ってあげよっか」
「…いいよ」
少し不機嫌な声。粗探しをするような視線が、机の上を泳ぐのが分かった。そんな彼女の、小刻みに動く素直なまつげを、私は立ち尽くしたまま眺めた。
今なら彼女の考えていること、全部分かってしまいそう。それでも私は、こうして来てくれてとても嬉しいよ。
彼女の向かい側に腰掛けて、机の上にあったコンビニの袋の口を膝の上でこっそり縛った。
「あれ、食べ終わっちゃってた?」
「うん。サンドイッチだけだったからさ」
そのまま、そっと袋を床に置いた。
「食べてていいよ」
手前に並べられた彼女の英単語をこちらに引き寄せる。ボロボロの表紙を、マスキングテープでがっちりと固定してある。形から入るところがちょっと可愛くて、掠れた印刷を撫でるようにそっとめくった。
「今日何ページから?」
「えーっとね、自動詞のチャプター2だから…」
「あ、じゃあ問題出してあげるね。意味答えてね」
莉花ちゃんは、勉強がそんなに得意じゃないらしい。教科ごとの習熟度別クラスは、私と同じ基礎クラスで、小テストも不合格で、よくペナルティ課題を出しているのを知っている。本人は隠したがっているし、私の前では決してペナルティ課題をしない。彼女は見栄っ張りで、分かりやすい歪さを持っている。それはきっと深さだね。私とは全然違うタイプだけど、いつかもっと仲良くなったら、きっとすごい友達になれるよ。でも今は今朝の仕返しで、ちょっと意地悪させてね。
「えー…自信ないわあ」
「はいじゃあ、あ、え、アンシェント」
今日の出題範囲とは違う単語を、適当に口にする。
「はあ?」
莉花ちゃんがお弁当のミートボールを一生懸命噛んでいるのをうっとりと眺めていると、視線がぶつかった。
嫌な顔をしていない!それが嬉しくて、上手に仲良くできているのが幸せで、自分の頬が緩むのがわかった。
「え、待って、ちょっと、そんなのあった?」
「はい時間切れー。正解はねえ、『遺跡、古代の』」
「嘘ちょっと見せて。それ名詞形容詞じゃない?」
ちょっと焦った自身の声の流れへ沿うように、箸を置いて、手が伸びてくる。私の目前から取り上げられ、彼女の元に戻っていく英単語帳の描く放物線。固定されたカバーは、調和を崩さない。
莉花ちゃん、安心して。単語ひとつ答えられないくらいじゃ恥ずかしくないよ。
「違うし!しかもアンシェントじゃないよ、エインシェント」
笑��声が少し混じるのもまた、どんどん私の心を躍らせた。
「私エインシェントって言わなかった?」
「アンシェントって言った」
「あー、分かった!もう覚えた!エインシェントね!遺跡遺跡」
「お前が覚えてどうすんの!問題出して!」
「えー、何ページって言った?」
目の前に突き返された単語帳に、雲流れて黄金の日差しが窓から降りて、キラキラと光って見えた。遺跡はどんな豪華な神殿にも負けない響きを私の中にくっきりと残し、一生忘れない、と思った。
張り切ってページをめくるたびに、細かい埃が空気中を舞う。彼女と上手く笑い合えるひと時に異常なほど心踊らせる私には、魔法の粉にすら思えた。
光の帯の向こう側で、顔をしゃんと挙げたまま、蝶々みたいに軽く鮮やかな箸でご飯をまとめて、その先に真珠くらいの一口を乗せ、上品に尖らせた唇の間に隠すようにしてご飯を食べる。彼女は、その動作の中で、こっちを見ることもなく呟いた。
「午後出ないの?」
彼女の声は緊張しているように聞こえた。 まるで、世を転覆させる作戦か何かを、本当にやるのかと念を押すように。
真面目な彼女は、私が当然のように学校をサボったり、誤魔化しきれないズルをする時に、こういう反応をする。その度に、彼女の世界に成り立った文化や法律から、私は逸しているのだと実感する。だとしたら、私を見下すような振る舞いをすることも、納得できる。
こういうの、世界史の授業でやったなあ。
何世紀たっても、理解しがたいものに対して、人の中に湧き上がる感情は変わらない。汚くて、時に愛しくすら思う。
「うん。ごめんね、あの、帰ろうと思って」
彼女は、無理に優しい顔をした。
「プリント、届けに行こうか。机入れておけばいい?」
「うん。ありがとう。机入れといて。いつもごめんね」
手元だけはお弁当を片付けながら、黒いまつ毛に囲まれた双眸がこちらを見つめる。
莉花ちゃんは、なにか言いたいけれど切り出せない時にこの表情をする。どきっとするようなその姿を黄金に霞ませていた太陽は、雲に隠されまたゆっくり静かに翳った。
何を言いたいんだろう。「今朝はごめんね」?、午後も出ようよ」?「家までプリント持って行くよ」?
私の頭の中は莉花ちゃんの言えなかった言葉で、たちまちいっぱいになった。同調してるのか、はたまた妄想かは分からないけれど、こうなると彼女のことを目で追うことしかできない。カーディガンを羽織った女性らしいシルエット、汗疹のある首、伏せた瞳の中に写るお弁当の包みの千鳥柄、そこ影を落とす前髪、その先端、食後のリップを塗られる唇、艶やかになる古い細胞。
昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴ったのも遠い国の出来事のようで、立ち上がった姿をまた深く潜水するように眺める。動きを魚影のようなおぼろに捉える。行っちゃう。何か、何か言わなくちゃ。
「つぎ、えいご?」
自分の口から溢れ出た言葉は、驚くほど頼りない。
「うん、教室移動あるし、行くね」
「うん…あのさ、いつもさ、ありがとね」
彼女は、また優しい顔をした気がした。窓から黄金の大流がゆっくりと幕を下ろす。
「え、んふふ。なんで?また呼んで、な」
そう翻る彼女のスカートの一瞬は、一撃で世界を平定した。裏も表もない、細胞の凹凸も、心の手触りも、自分の輪郭も、日向も日陰も、なにもかも。人なんて殺さなくても、生死の境をたやすく超える。彼女が人生最後の友だちだ。
幸せで、ちょっと泣いた。今日を生きられなかった人、これだけ今を謳歌すれば、大志なんて抱かなくていい?午後の授業に出れなくても、存在していいよね。
「風呂蔵さん」
仁科先生に揺り起こされる。
「大丈夫?熱中症になるよ、こんな所で寝て」
「今何時ですか?」
「まだ昼休み終わって五分くらいしか経ってないよ」
「全然寝てないじゃん」
胸中に「どこからが夢だったんだろう」なんて思いがふっと湧いて私を茶化して消えた。
両手を握ったり開いたりすると、皮膚が突っ張って、三千年の眠りから覚めたような心地がする。
「私帰ります」
「あ、待って待って。五限中に堀田先生来るって」
「え!やだ」
「そういうこと言わないの」
「何時に来るんですか?具合悪いんですけど」
「多分、もうちょっとで来ると思う。堀田先生お忙しいらしいのよ今」
「じゃあ来なくていいのに」
「かわいそう。会いたがってたよ、堀田先生」
「私会いたくない!ねぇ、仁科先生はさ、堀田先生好き?」
「はぁ?」
「私の周り、堀田ちゃん好きな子多くてさ。でも付き合うならみんな細倉先生がいいんだって。私どっちも嫌い。でも堀田の方が嫌い、おじさんじゃんあんなの」
「ちょっとあんたね、言っときますけど、堀田先生と細倉先生同い年ですからね」
「うそ!��
「あんたたちから見たら堀田先生らへんの歳はもうひとまとめにおじさんなんだね」
仁科先生は笑いながら私の向かいに腰掛けた。
「風呂蔵さんさ、学校、正直どう?」
仁科先生は腕組みをしながら、先生語を流暢に話す。それは時折、字幕が途切れたように、突然聞き取りにくくなる。今もまた私には先生がなにを言ってるか分からなくて、申し訳なくて、へらへら笑ってみた。
「夜眠れてる?」
穏やかな顔と穏やかな声だなあ。きっと、私のこと心配してくれて、何か伝えようとしてくれているんだ。
言葉の通じ合わない私たちは、カフェオレとか、遅刻の提出物につく三角サインとか、成績表の五段階とか、調理された感情を安心してやりとりしてきた。腹を割って話す、出し��ばかりの内臓みたいな感情の良さはまだわからない。大人になれば生ものも美味しくいただけるかもしれないけど、今はまだカフェオレ越しじゃないと照れちゃうな。
「そういえば、先生」
私も私の言葉で話したくて、もう一度スタート位置に戻した。
「昨日、大きな事件があったよね」
「そうねえ」
「捕まった生徒って死刑になんの?」
「えー、どうかなあ、多分ならないと思うよ。未成年だからなあ」
「かわいそうだよね」
「亡くなった生徒のこと?」
「刑務所の中で死にたくないなと思って」
「そうかあ」
どうしても、居心地が悪い。一生懸命会話をしようとするのに、どこか決まったゴールに導かれているような。
「私ね、あのね」
言葉を途切れさせないように必死に考える。
「莉花ちゃんのことを殺しちゃったらどうしようって思ったの」
「うん」
「それでね、でも、ちゃんと伝えたいことは」
身振り手振りで一生懸命伝える。
この世界は、胸が裂けるほど怖いことばかりだ。言葉も、ルールも分からない世界で、時間は待ってくれない、隠れることもできない。
私だって、みんなと同じように頑張れるはずなのに。たくさんの言葉を覚えて、言いたいことだって言えるように、みんなと、莉花ちゃんと同じだけの時間をかけて大きくなってきたのに。
私は、友だちの上手な作り方も、失敗した時の許してもらい方も、仲直りの仕方も、勉強の仕方も、ちっとも上達しなかった。同じだけ、人を傷つけたり、馬鹿にしたり、責めたりも、見よう見まねでしか手につかなくて、諦めた。
でも、それもこれも、みんなには出来て当たり前のこと。
私たちもそんな人たちと同じ言葉で、同じルールで頑張って生きていくんだよ。期待を裏切ったり、人を悲しませたり、怒らせたりしながら。出来ないことばっかりで、恥ずかしくなるけど、逃げ出したり、駄々をこねちゃだめ。私たちより頑張ってる人たちのことを邪魔するようなことは、絶対にしちゃだめ。
「ちゃんと聴いてくれるよ、莉花ちゃんなら」
自分の言葉に、涙が出そうになる。私を励ますのは、いつだって私の、そうあって欲しいと願った言葉だった。
「そっか」
「まあでも、莉花ちゃん、あんまり私のこと好きじゃないんじゃないかって思うんだよね」
「ええ、とてもそうは思えないけれど。どうしてそう思うの」
「どうしてっていうか…。先生はそういうこと、ないの?」
「人に嫌われてるなあって思う瞬間?」
「ううん。私のこと好きじゃなくても、優しくしてくれる子だなあって、嬉しくなる瞬間」
「風呂蔵さん、誰もあなたのこと嫌ってる人なんて居ないよ」
出来る限り集中していたつもりだったけれど、仁科先生の言葉は聞き取ることが難しい。
「みんなと比べてどうかなんて、どうでもよくなるほど嬉しい日がきっとくるよ」
温かい言葉を掛けてもらって、嬉しかった。同時に、真剣な顔をさせてしまったのがどうしても申し訳なくて、大笑いしてしまった。
「仁科せんせえ、大好き!ありがと!私、トイレ行って来るね」
「あ、先生も会議あるから席外すけど、ちゃんと堀田先生に会ってから帰りなさいよね」
「はーい!じゃあね」
仁科先生は、私の背中に手を置いた。反対の手が視界に入る。午後の日差しは、薬指の結婚指輪に反射して、先生のセリフを盛り上げるように、今から来る、ハッピーエンドを祝福するように、キラキラと散った。
「ね、あのね。学校は子供のためにあるのよ、無理に来る場所じゃないの。先生もみんな味方なの、忘れないでね」
ドラマのセリフみたいだ、と思った。
ずっと欲しかった言葉だった気がするけど、早口で聞き取れなくて、それが悔しくて、トイレで子供みたいに泣いた。洋式便器の蓋の上に座って、いつまで経っても白い上履きで、足元のタイルをバタバタ叩くと、もっと涙が出た。
励ましてくれるのはいつも自分の自給自足の言葉だ��だと思っていたけれど、本当は今みたいに、私がいくつも聞き逃してしまっていただけなんじゃないか。そう思うと、大げさだと笑っていた絶望という言葉が、トイレの扉のすぐ向こう側にぴったりと張り付いて、私を待っているような気がした。怖くなって飛び出た。
いつか誰かが与えてくれる感動的な救いの言葉を、楽しみにしていたのに。
慌てて保健準備室に逃げ込んで、隅っこに丸くなって座った。
さっきまで射してたはずの、陽の光の会った場所に膝を抱えて、また雲が途切れることを祈った。薄暗い準備室は、狭いのに物で溢れて四隅が見えず、どこまでも続いている気さえする。ただ、埃や日焼けで、学校中で一番古びているようにも見える。寂れた空気を肺いっぱいに吸い込むと、砂とも紙とも埃ともつかぬ塵に、臓器が参る。こっちの方が、よほど生きている心地がした。まるで古代の遺跡にいるような気分。儀式の途中で、文明の途切れた遺跡。
捧げ物みたいに転がるサンドイッチと、山のように積まれた心と身体の教科書。先生の復活の呪文。
ちょっと笑った。
私、おかしくなっちゃったのかな。 どうしてみんなの言ってることややっていることが、私にはわからないんだろう。
まだ病気とか、人間不信とか、そういうものになりたくない。道を間違えていたとしても、滅んだ遺跡を歩いて戻って、最後にはみんなと同じ景色が見たい。
「莉花ちゃん」
初めての会話で、無理してかけてくれた、嘘のない優しい言葉を、もう一度聴きたい。
しばらく日陰を見つめていると、隣の保健室からドアが開く音がする。
そうだ、仁科先生にお願いして、カフェオレをもう一杯もらおうと思ってたんだ。
立ち上がり、乾いたカフェオレのカップを手にして、保健室に繋がるドアノブに手を掛けた。
「せんせー、カフェオレー」
いつもの優しい声が返ってこない。不思議に思って顔を上げると、保健室の一角に設けられた簡易相談室の、目隠しとなるパーテーションに片肘をついた堀田先生が、呆れた目でこちらを見ていた。
「うわ」
「はい、まりあさん、こちらへどうぞ」
先生はゆらゆらと手招きする。
「えー!やです」
「やですじゃないです」
私は渋々カップをすすぎ、流しに置いて、パーテーションの中の丸テーブルに腰掛けた。
先生は手元のファイルに視線を落としたまま、なかなか口を開こうとしなかった。沈黙に耐えきれず、
「先生、暇そうだね」
怒らないでと願いながら、茶化した。
新年度に選んだ、身の丈に合わないこの態度も、改めるタイミングを失ったまま。
堀田先生はたまに建前で叱るけれど、基本的には何でもいい、と言ったような対応を返す。
「まりあこそ、暇そうじゃん。午後出ようよ」
「具合悪いの!」
「お前なあ」
「明日はちゃんと全部授業出る」
「勢いだけは良いんだよなあ。仮に家に帰るとして、親御さん居るの?」
具合悪いなら、誰もいない家に帰るより保健室で休んでた方がいいんだよ、と、ファイルを手で遊びながら続ける。
それを言われると、都合が悪かった。ママは夜遅くまで仕事だし、パパはもう何年も家に居ない。ただ、私には、堀田先生との会話をやり過ごす、とっておきの切り札がある。
「親は居ないけど、先生の初恋の人ならうちにいるから」
先生の初恋の人、風呂蔵いのり。十一歳も離れた私のお姉ちゃんだ。
「あほ」
すぐに手にしていたファイルで頭を軽くはたかれる。
「痛いんですけど!」
「そういうの柏原くんから吹き込まれるわけ?」
私のお姉ちゃんには、柏原くんという彼氏がいる。そして、この柏原くんというのが、堀田先生の大学時代の大親友なのである。柏原くんはうちに遊びにくると、いつも堀田先生の大学時代の話をする。酔っ払った時は、決まってにやにやしながら「本当は、堀田もいのりのことが好きだったんだぜ。しかも初めて女の子を下宿に誘ったって。でも俺が奪っちゃったんだよね、いのりのこと」とおどける。
「そう。柏原くん言ってたよ、堀田先生もうちのお姉ちゃんのこと好きだったって」
堀田先生は眉間を押さえながら、
「あなた、やっぱり元気じゃん。小テスト落ちてもいいから出なさいって」
深いため息と言葉を一度に吐き出した。
もともと、堀田先生の印象はそんなに良くなかった。保険をかけるような、建前で最低限の責任を果たすような先生の振る舞いは、子供から見上げた時の独特な大人らしさがあって、苦手だった。
私が風邪で一週間学校を休んだ次の日の「まりあ、友だちと上手くやれてる?」は、その象徴だ。思い出すと今も嫌な汗が出る。先生の言葉を聞き取りにくく感じたのも、その時が初めてだった。私は聞き取れない言葉を、先生語と名付けた。心配するような響きは建前で、本音は「うまくやれよ、不登校になるなよ」なんだと、本能的に感じ取った。
柏原くんはいつも堀田先生のことを嬉しそうに話してくるけど、柏原くんのことだって苦手。いい人だけど、私からお姉ちゃんを取ったことは、何年経っても許せない。そんな彼にも、彼の思い出の中に登場する、学校とは違う子供っぽい堀田先生にも、言葉は悪いけれど正直、うんざりしていた。
「…まりあ」
先生が、先生らしい声で私の名前を呼ぶ。 耳を澄ませて、身を固くする。
「具合悪いのは、こう、学校に居ると心が辛い、みたいな感じかな。それとも、本当に体調悪い?」
「お腹痛い!私さ、生理痛重いんですよ」
間髪入れずに笑い飛ばすと、先生の表情はわずかに歪む。
真剣な話は嫌だった。照れるし、息苦しいし、話が通じないのがバレてしまうから、暗闇で木の枝を振り回すようにおどけてしまう。まさしく振り回した木の枝が当たってしまったような、萎れた反応。
「最近の若い子って、そういうのためらい無いわけ?」
バカみたいに笑いながら、目を細めて先生の目を覗き込むと、ただ悲しくてやるせない、そんな本音を垣間見た。そのことに、少し戸惑った。まっすぐ、私の目を見て、恥ずかしいくらいに。先生の言っていることも、考えてることも分からない。でも、心が痛そう。
私、また失敗してしまったかな、加減間違えちゃったかな、傷つけちゃったかな。辛い顔しないで、ごめんね、先生。
あはは、なんて笑いながら、先生の、祈るように組んだ手を見る。窓から差した光線は、先生の手の血管に陰影を与えたり、腕時計に鋭く反射したりして、温かく周囲に散らばった。
仁科先生の手を思い出す。
欲しい言葉が聴き取れない辛さと申し訳なさ。不甲斐ない自分に強く打ちのめされる。
でも分からないんだもん。教えてよ、先生、世の中難しいことだらけだ���
先生からしたら、私の悩みなんて、きっとばかばかしいことなんだろう。莉花ちゃんだって、クラスのみんなだって当然のようにできていることなんだ。ばかばかしいことばっかり、でも難しいことばっかり。
教えて欲しい事まだあるよ、先生
「てか、先生さ」
「はい」
先生はわざとらしく、すっと背筋を伸ばした。
「クラスの生徒のことって大事?」
「当然じゃん」
「命かけて守ろうと思う?」
ちょっと目を大きく開いた。普段、表情の変わらない人だから、珍しくて、またじっと覗き込んでしまった。
建前も本音もなく彷徨う視線が、面白かった。
「どうかなあ。学校って色んな人がいるから、命がけで守って欲しい人も、そんなことして欲しくない人もいるんじゃないかな」
「堀田先生っぽい」
「申し出に合わせると思う」
わかりやすい答えだな、と思った。世の中の求める答えではないかもしれないけれど、私は満足した。
「風呂蔵は」
「え」
不意の仕返しに私が狼狽えるのを、キョトンと見つめながら、手を組んだり解いたり、次の言葉を選んでいる。
「命がけで守られたら、午後の授業出る?」
「今日は、本当に!」
堀田先生はあんまりにこにこしない。冗談かどうかは相手の出方で後から決める、そんな人だ。
会話に行き詰まったら、逃げるのがいい。
「まだお話済んでませんよ」
「本当に!」
ごめんなさい、下げた頭の上に、降り注ぐような終業のチャイム。時間よ早く過ぎてと垂れる頭と裏腹に、チャイムの音を心地よく聴いていた。午後の太陽は保健室いっぱいに白く広がり、不甲斐ない自分の輪郭を溶かして、先生の目眩しになって、チャイムの尖った音をまろやかにしてくれる。恥ずかしくて、申し訳なくて、でも心地よくて、このまま居なくなってしまいたい。
そのまま、誤魔化すようにすり足でパーテーションの外に出ようとすると、先生のこぼした笑いが聞こえる。それはおまけでもらったマルのようで、私は見逃してもらった不正解だけど、それで良かった。許してもらうことが、なによりも幸せだった。
ホッとして顔をあげる。私がまた「ごめんなさあい」と笑うと、わざと口をへの字にした先生のため息が、もう一度笑うように揺れる。飛び上がるほど嬉しかった。
「気をつけて帰れよ。ちゃんと仁科先生にご報告して、早退届には明日まとめてサインするから」
「ありがとうございまーす」
そのまま逃げるように準備室へと飛び込んだ。スマートフォンにイヤホンを繋いで、今月のベストヒットを上から聴く。次の授業が始まればクラスメイトはそれぞれの教室へ向かう。その隙に私は誰もいない教室へ入り、帰りの支度をして学校を出る。準備室で息をひそめ、耳のイヤホンからは今月一番買われていった愛の歌が流れる。もしも今日の日が、いつか「青春」と名乗るなら、ちょっとした悲劇だな。でもそんなことはどうでもよくて、今は頰が緩んでしまうのを感じながら、始業のチャイムと共に廊下に出た。
静まり返った校内で、���く揺らめく階段を駆け上がる。自分の足音が少しずつ軽くなって響いて、羽が生えたみたいだと感じた。
暗い教室に辿り着いた。消し忘れられたエアコンが、必死に部屋を冷やしている。今日は一日中うっすらと曇って、時折日が差す程度だったから、蛍光灯をつけてしまば朝からまるで時間が経っていないように感じる。ただ、窓際の席に莉花ちゃんだけが居ない。
一度机の中へしまった教科書を一冊ずつリュックサックへ戻していく。倫理、現代文、数学、英語、辞書、開いたことの無い単語帳。どの教科も、「前回の続き」が何ページなのか分からない。寂しい。本当は、もっといい子になりたい。それはいつだって変わらないのに、どうしてそうなれないんだろう。もしかして、私、みんなの何歩も手前で、もう頑張れなくなってしまってるのかな。これから夢を叶えようとして、挫折とか達成感とか、そういう漫画でしか知らない感情を知って大人になっていくみんなの教室に、紛れ込んでしまったんだ、私。
急に不安になって、答えを探して瓦礫を搔きわけるように、教科書をまたリュックに詰める。
今日は、先生に怒られなくて、笑ってもらえて、その場をやり過ごせて、早退できて、嬉しい。でも、莉花ちゃんともっと話したい。
すぐに手が止まった。まだまだ机の中には、触りたくもないものが詰まってる。もやのように淀んで、何から手をつければいいか分からない。
恐る恐る触れる古文、英語文法、古典単語帳、英単語帳、英和辞典。受けなかった小テストの束、ペナルティのプリントの束。たくさんの言葉を覚えたら、この気持ちに名前がつくのかな。夢もできるし、もっとみんなの気持ちが分かるようになるのかな。私もみんなと同じになれるのかな。
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開催情報
時間
17:45 開場
18:00 開演
19:30 終演予定
入場無料
予約不要
住所
〒110-8714 東京都台東区上野公園12−8 東京藝術大学 上野キャンパス 第2ホール
(上野キャンパス案内図22番)
プログラム
田所 淳
出演: 田所 淳
プロフィール
前橋工科大学准教授 / 東京藝術大学非常勤講師 / 慶應義塾大学非常勤講師 1972年生まれ。クリエイティブコーダー。アルゴリズムを用いた音響合成による音楽作品の創作、ラップトップコンピュータを用いた音と映像による即興演奏などを行う。大学では、openFrameworks、Processingなどの「クリエイティブ・コーディング」についての講義を行う。講義資料はWebサイトで公開、多くの学生やクリエイターに活用されている。著書に『Processing クリエイティブ・コーディング入門 – コードが生み出す創造表現」技術評論社 2017 など。
https://yoppa.org/
作品内容Algorave set 2019
TidalCyclesとMaxを使用したライブコーディングのパフォーマンスを行います。ライブコーディングとは、楽器を即興演奏するようにプログラミングする行為自体をライブパフォーマンスとして行う表現手法です。リアルタイムにコーディングしている様子をプロジェクションしながら即興的に演奏が展開されていきます。
後藤 英
出演:後藤 英、鈴木 俊哉
プロフィール後藤 英
作曲家、ニューメディア・アーティスト。国際的に評価されており世界活地で活躍。仏、英、独、日の4カ国語を巧みにこなし、新たなテクノロジーと関連させた斬新で刺激的な作品を世界中を発表している。作曲をアメリカ・ボストンのニューイングランド音楽院にて、アール・ブラウン、ロバート・コーガン、ルーカス・フォス、ドイツのベルリン芸術大学では、ディーター・シュネーベル、フランスではIRCAMにてトリスタン・ミュライユとブライアン・ファニーホウに学ぶ。フランス、IRCAMの招待作曲家、研究員、ボルドー芸術大学の准教授を経て、2017年の東京芸術大学に就任。1995年、マルティ・メディア・オペラ作品、”NADA”がベルリンのシャウルシュピール・ハウスにて演奏される。同年より、IRCAMにてコンピューター音楽を研鑽し、その後、研究員として、ジェスチュアル・インフォマティックの開発に携わる。2000年、東京フィルハーモニによりオーケストラ作品”ResonanceII”がオーチャード・ホールにて初演された。2003年、IRCAMのレゾナンスのフェスティバルでポンピドゥー・センターにてソロ・リサイタルを行い好評を得る。2006年、イギリスのAVフェスティバルより委嘱され、作品は話題となった。 2009年にはイタリア、第53回ヴェネツィアビエンナーレに招待された。著書に『Emprise〜現代音楽の系譜から、コンピューター・ミュージック、エレクトロニック・ミュージック、ニュー・メディア・アート、新たなパフォーマンスへの進化』(2016年、スタイルノート)がある。
http://gotolab.geidai.ac.jp
鈴木 俊哉
アムステルダム音楽院卒業。リコーダーを花岡和生、W.ファン・ハウヴェに師事。リコーダーの可能性と技術の開拓に 取り組む。L.コーリ、B.ファーニホウ、L.フランチェスコーニ、原田敬子、細川俊夫、伊藤弘之、野平一郎、S.シャリーノ、湯浅譲二といった作曲家たちと共同作業をおこない、彼等の作品を初演す る。ウィーンモデルン、チューリッヒ新音楽の日、ガウデアムス(Amsterdam)、ダルムシュタット、ISCM世界音楽の日々(‘95,’00,’01,’02)、秋吉台、パリの秋、武生、ロワイヨモン(Voix Nouvelles)、コンポージアム、ヨーロッパ・アジア国際現代音楽祭(Kazan)、クランクシュプーレン(Schwaz)、トンヨン、フェスティバル・ア・テンポ(Caracas)、メルボルンR.C.オープニングフェスティバル、ルーマニア国際現代音楽祭、アジアーゴ音楽祭、サントリーサマーフェスティバル、中国-アジア音楽週間(南寧)、ニュージーランド・フェスティバル(Wellington)、Etching Festival(Auvillar,France)、Melos-Ethos (Bratislava)等の音楽祭にソリストとして参加。ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地で現代奏法に関するワーク ショップやリサイタルを行う。’02年のダルムシュタット夏期講習会講師。東京都交響楽団、セントラル愛知交響楽団等と共演。また、京都府教育委員会の派遣講師「夢大使」として子供たちにもリコーダーを教え、京都府の各小学校だけでなく、国内や台湾の小中学校でも教える。ソロCD 「Tosiya Suzuki Recorder Recital」はドイツの音楽ジャーナル、音楽と美学協会よりMusic & Ästhetik Interpretationsprize 2003を受賞。他に、名古屋市民芸術祭賞、ダルムシュタット奨学生賞、クラーニッヒシュタイナー音楽賞、第24回中島健蔵音楽賞、第1回創造する伝統賞、第14回佐治敬三賞を受賞。エリザベト音楽大学特別講師。
http://www.tosiyasuzuki.com/
作品内容quantiqueG II
人間の奏者の演奏をコンピューターが自ら認識して、それに対してコンピューター自ら伴奏をしていくシステムに基づいた作品。同時に楽器の音をインタラクティブにライブエレクトニクスで変化させる。
この作品では、リコーダーの新たな奏法に基づき、従来の楽器のサウンドに基づかない音響とコンピューターの音響をどのように発展できるかが試みられた。
ペルティエ・ジャン=マルク
出演:ペルティエ・ジャン=マルク
プロフィール
カナダ・モントリオール出身、日本在住のメディア・デザイナーと教育者です。現在は名古屋造形大学・メディアデザインコースの准教授として勤めています。
2002年に情報科学芸術大学院大学(IAMAS)に入学し、三輪眞弘の元で音楽とメディアアートの研究を始め、特にリアルタイム画像解析の応用について興味を持ちます。積極的にMaxを使い始め、2003年にエクスターナル集の「cv.jit」が初めて公開されます。2004年に岐阜県立情報科学芸術アカデミー(IAMAS)のDSPコース講師に就任します。サウンドインスタレーションをArs Electronica Festivalや光州ビエンナーレなどで発表します。2007年に慶應義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程に入り、2010年に単位取得後退学します。同年に愛知淑徳大学メディアプロデュース学部の講師になって、ゲーム開発に携わり始めます。2015年に現職の名古屋造形大学に就任します。
研究活動ではインタラクティブ・メディア、電子音楽、サウンドデザイン、ゲームデザイン、感覚間相互作用とクリエーティブツールの開発と言った領域に関心があります。
作品内容Negative Space
この作品は動きの可聴化をテーマにしている「Materialization」シリーズの最新作です。このシリーズでは光や影の動きをリアルタイムで音に変換することによって、視覚現象にそもそもなかった重量感と物質感が生まれます。「Negative Space」は、このシリーズで初めて人間の動きを利用する作品になっていますが、敢えて「静止」状態を可聴化しています。もちろん、生きている人間は完全に静止することは非常に難しいですので、大道芸人でなければ、呼吸、瞬き、体の揺れといった動きが発生します。この極小な動きを大胆に音に変換し、出演者の生き物としての微小な葛藤を体験していただきます。
パフォーマーの前に立っているのはマイクロフォンではなく、距離を画像として捉えるデプス・カメラです。このカメラの映像をリアルタイムで分析し、呼吸、揺れと瞬きらしい動きを抽出します。パフォーマーが総合的にどれほど静止しているかも評価して、この指数が音響合成プログラムを制御します。
三輪 眞弘
出演者: Maxサマースクール初級コース受講生
プロフィール
1958年東京に生まれる。ベルリン芸術大学、ロベルト・シューマン音楽大学で作曲を学ぶ。2004年芥川作曲賞、2007年プリ・アルスエレクトロニカでグランプリ(ゴールデン・ニカ)、2010年芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。「三輪眞弘音楽藝術 全思考一九九八ー二〇一〇」をはじめ、CD「村松ギヤ(春の祭典)」や楽譜出版など多数。旧「方法主義」同人。「フォルマント兄弟」の兄。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。
http://www.iamas.ac.jp/~mmiwa/ToDo.html
作品内容蛇居拳拍子
「逆シミュレーション音楽」による集団パフォーマンス作品
「蛇居拳算」(じゃいけんざん)と名付けられた演算(アルゴリズム)は、3つの状態、0, 1, 2において
自分が演算相手と同じ状態だったら同じ状態を続ける(例:自分が1で相手が1なら、1のまま)
自分が演算相手と違う状態だったらどちらの手とも異なる状態になる(例:自分が1で相手が2なら自分は(そのどちらでもない)0になる)
となる。蛇居拳算は3つの状態を扱う三進法の演算であり、蛇居拳拍子では、奏者がそれぞれ3つのうちのどれかの状態を持ち、他の特定の奏者を「演算相手」としながら自分の状態を更新していく。
有馬 純寿
出演者: 有馬 純寿
1965年生まれ。エレクトロニクスやコンピュータを用いた音響表現を中心に、ジャンルを横断する活動を展開。ソリストや室内アンサンブルのメンバーとして「サントリー芸術財団サマーフェスティバル」「コンポージアム」などの現代音楽祭をはじめ数多くの演奏会で電子音響の演奏や音響技術を手がけ高い評価を得ている。第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞芸術振興部門を受賞。2012年より国内外の現代音楽シーンで活躍する演奏家たちと現代音楽アンサンブル「東京現音計画」をスタート、その第1回公演が第13回佐治敬三賞を受賞した。
現代音楽作品の電子音響の演奏以外では、一柳慧をはじめとする作曲家との共同作業や、国内外の実験的音楽奏家、スガダイロー、石若駿をなどジャズミュージシャンとのセッションも積極的に行っている。また、会田誠、小沢剛らとの「昭和40年会」をはじめ美術家とのコラボレーションも多く、近年では「瀬戸内国際芸術祭2013、2016」に参加し、香川県男木島にてインスタレーションの展示やワークショップなどを行った。 現在、帝塚山学院大学人間科学部情報メディア学科准教授。京都市立芸術大学非常勤講師。
作品内容Improvisation with Laptop
SMS(Sudden Motion Sensor)を内蔵した旧型MacBookを使用した即興演奏。
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maxsummerschool2019
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幻術魔道嘘糞師嶋田和子はモハヤ
『人間的成長』
『人間性』
『人格』
をとうして、 キーサンとハッタツ断薬成功者 との全面対決を 煽っている お前自身があまりに浅い
ナンニもわかっちゃいない 五年ほど精神医療にかかわったので こうまで、書ける と思ったのだな 酷いモンダ クスリも飲まず、精神病院にも入ったことのない 五年ほど精神医利用に精神医療に関わりましたと そう言うライターなる者が 患者本人の人間性と ハッタツ断薬療法の成功とを
あまりに安易に重ね合わせてしまった
影絵芝居のように、見せてシマッタ
この意味を、おそらく、幻術魔道嘘糞師嶋田和子は、
浅すぎて
浅薄すぎて
分かりもしないだろう
オマエの言っていることは、書いていることは、
最終的には
我々キチガイの生きる道は
クスリゼロを目指し
そして、そうなったことを
宣伝して回っている
ハッタツ障害者と闘わねば、為らないのだ、な、
と覚悟を迫ってきている
ハッタツ障害概念と闘うのではモハヤない
或いは、腐ったライターや
腐りきったフリー精神医為る者達と
闘いながら、
クスリゼロになり、こうすれば、ワタシのようになれるんですよ、
と、宣伝の御先棒を担っている
ハッタツ障害者と
闘わね
ば
為らないのだ
な
そう、この本の九人の
ハッタツ障害者断薬成功社会復帰バンザイ者達
との対決である。
もちろん、このなかの一人はチガウかもしれない。
そう、この人は、こんな風にこの本で取り上げられて、
不本意かもしれない、だって、本人の了解決断の下にやると、
結局クスリはゼロになりませんよと、
本人の意向の尊重はワルいコトだと云う、例として、
取り上げられているからである。酷いハナシだ。
退薬症状なのか、クスリの副作用なのかと云う、
本人に向けて医療論争シカケル前に、医者同志で医療論争ヤル前に
本人が、コウコウコウで、クルシイと、言っていることに、
寄り添ってミタラどうなのか、と、想う。
本人がこうまでクルシイと言っているにも拘わらず
笠も自称ライターのオマエも、それは、クスリの副作用ですと、
言いつのって本人をクルシメている。
タマラない。
しかも、本人の意向に沿うと、コンナもんですよ、と、
本人が、言う事を、信用しないヨウにシヨウと云う、態度を取っている
そして、ソレを、良いように、言っている
医療的に、退薬症状なのか副作用なのか
どちらが、真ナノカ、精神科診断的には論争は、アルだろう、
しかし、その前に、本人のクルシイと云う声に、
寄り添ってミタラどうなのか、と、想う
ちなみに、どちらかは、ワカラナイと云う、コトだってアルのでは、と想う
今、ココの厳然たるシンジツは患者本人がクルシイと、
叫んで訴えていることなのである
ソコに寄り添わず、笠も幻術魔道嘘糞師嶋田和子もソレは、副作用ダ、と言って
本人を責めるのである
オマイ等オカシイやろ、医療としても、崩壊してる
ナンと為れば、本人が、笠と嶋田を、信頼シテいないからである
患者が、精神医を信頼していないのなら、
ソレは、従前の精神科医療の構造、そのマンマではないのか
そして、どういうわけか、この本に看護婦は三人も登場する
看護婦として社会復帰して精神科でシゴトするのなら、
遠慮なく言わせてもらおう
このなかの一人の看護婦は
ソウゾウを絶する
とんでもない障害者エリート風を吹かす
当事者出身の腐りきった看護婦になるカモシレナイ
クスリゼロ者として国家刺客取得者として
半端者センセイ五職社会復帰成功者の典型例となり
そのことを得々と、語っている
実に成功者の差別的態度そのものなのである。
なんでこんなに看護婦が多いのか、全部で三人である
そのうちのもう一人は看護婦の職場で発病したようである
確かにクスリも酷い
しかし、やはり、クスリゼロにして、
看護婦として再度働きはじめ母親としても立派だという、
そういう物語になるのであるが、
しかも、この看護婦の母親との母娘密着を
心理的に妙に強く問題視しているのであるが、
ここでちょっと待てとえばっちは想うのである
そもそもの大問題は職場にあったのではないか
職場での看護婦としての働かさせられように最大のモンダイがアルので、
あって、そこをまったく無視免責して
セカンド成功の
クスリゼロ者の社会復帰美談になってユクのである
職場環境と家庭環境に原因がありながら
クスリゼロに苦労の末に為ったとして、同じトコへ職場復帰家庭復帰したなら
再発は、しないのか
最後にでてくるもう一人の看護婦は、
なんだか、我々キチガイとは全く、無縁のように感じられるのだが、
ツマリ、精神病でもハッタツ障害でも、ナンデも無い健常者が
全く無用のクスリを飲まされてしまい、苦労の末、クスリゼロになって
社会復帰できました、と云う物語だが、
ソモソモ健常者ダロウ、
なので、あって
この物語を、精神病患者に言われても、
ナンノコトカシランに為ってしまうのだが
それでも、なんというか、
最初の方にでてきた看護婦とともに、
この本の最終結論
幻術魔道嘘糞師嶋田和子の結論
ツマリはクスリゼロ者の国家資格取得成功者の
半端者センセイ五職のうち
医療食福祉食を選んだという
だもんで、とくに、世間様に役立つ
人間的成長溢れる人格者ということになるのである
われわれキーサンとはなんたるチガイか
それは、チガッて当たり前とも、言えるのだが
それにしても、コレは
恐ろしいことナノである
闘うしかない、と、そう想うのである
この本の存在は、えばっちに、その覚悟を迫っている
当事者出身の看護婦こそ
我々をコロス側に為るのである
しかも、努力と勤勉によって、ついにクスリゼロを成し遂げた
人間的成長溢れる人格者ナノダから
そう、歴史を見てみよ
差別され虐待されてきた側が
努力と勤勉の挙句に
成功者になった場合に
差別虐待する側に、ドレダケ都合のよい
奉仕者として働くことに為ってきたのか
為るコトに為ってシマウのか
だからこそ
ソウは、為らなかった者たちに
残されている道は、闘うしかないことを、
この本の存在は、決断を迫っている
さもないと、殺されてしまうから、
絶望を、今以上の絶望をまき散らされて
更なる絶望の淵に追い込まれて
殺されてしまうからである
分からなかった、とは言わせない
この本は
その激突を煽っている、のだから
その絶望を煽っている、のだから
この著者は
その激突を煽っている、のだから
アコギなハナシである
発達障害概念を根底的に否定し
クスリゼロ社会復帰成功ハッタツ障害者と
クスリゼロ社会復帰成功ハッタツ障害モノと
全面的に対決する
その
覚悟を
この本は迫っている
だから、
キーサンは、己が生命をかけて
クスリゼロ社会復帰成功宣伝ハッタツ障害者達との
闘いを目指して、闘いながら、闘うしかなく、生き抜くのである
キーサンは己が生をかけて
嘘幻術冷酷嘘糞師嶋田和子
の四悪四罪と闘い続け
嘘魔王笠陽一郎教祖教主
幇間嘘糞師広瀬隆士太鼓持ち
アンポン譚小教授ズ嘘糞師片岡聡
極悪非道拷問獄門嘘糞師内海聡
クスリゼロ社会復帰成功宣伝発達障害
当事者達と闘い続ける
しかないのである
しかしながら、
ソレは、コレまで、キーサン患者会が
やり続けてきた��と、と、同じことだ、とも言えると、想う
全くオンナジだ
なぜなら、これまでも、
社会復帰美談を言いたてる
見えにくいアクジに加担し続けてきた
当事者性看板型お利口さんの
専門職医療職福祉職すり寄り型
【健病者】とは、
徹底的に闘ってきたのだから
だから、キーサンは、まったく、かわらなかった
と云う
ダケのコトなのである
あいも、かわらずに、同じことを
叫び続けているだけ、なのである
ダカラ、この際、
幻術魔道嘘糞師嶋田和子よ、きさまに、言っておいてやろう
お前の言う成長なんぞは
したくもない
それが、キーサンの生きる道である
お前の言う
人生の振り返りなんぞ
したくもない
アホらしい
幻術魔道嘘糞師嶋田和子よ
よく聞けこのドアホ
我々は、我々独自で
生き方を模索し、人生を生き抜いてきた
三度の飯を喰い、大便をし、ニクマン地獄の中で
精神病院の五点張りと
看護士と精神医の殴り地獄から、生還してきた
なかまを観察法から救い出しもしてきた
オマエなんぞが、クスリのことを言いだす遥か以前から
精神病院の
電パチ
電気ショック漬け
クスリ漬け
ベットへの縛り付け
保護室漬け
看護士の暴力支配と
闘い抜いてきたのだ
今もシビアーに闘い抜いている
しかも、笠、オマエ、内海というすり替えアクジのヤツラと
新たに、闘うハメにも、陥っている
オマエタチがいかに絶望のタネをばら撒こうと
この地で、しぶとく、オレたちは、生き抜くであろう
なかまたちと共にである
それが、キーサンの人生を生き抜く
「生命の底で居直る」
と云うことなのである
我々はもうすぐ四十周年を迎える
いや、友の会としての前史もあるので、
実質的には四十年をこえているだろう
幻術魔道嘘糞師嶋田和子拷問獄門嘘糞師
オマエのような糞戯けに、
精神病患者の
人生を
語ってはもらいたくは、なかった
我々キチガイは
徹底的に精神医と精神病院に
バカにされ殺され続けてきた
今度は、コンな腐ったライターと称する
幻術魔道嘘糞師嶋田和子為る者にまで
バカにされ絶望に追い込まれなければならないのだろうか
もはや
モハヤ、コレは
すり替えアクジのハンニン達による
社会復帰圧力や断薬減薬圧力ナンテものではない
まさしくコレは
すり替えアクジのハンニン達による
意識的な
自殺圧力である
絶望圧力である
2014/11/17 起稿 前進友の会 えばっちより
この文章の後半部分は
『生命の底で居直る』とはドウいう事だ
という別題の文章として
のちほど、公表されるものである
えばっちのホームページ 乾坤一擲
http://ebacchihomepage.dousetsu.com/index.html
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◆言葉狩り(ことばがり)
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◆言葉狩り - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/言葉狩り 言葉狩り(ことばがり)は、特定の言葉の使用を禁じる社会的規制を否定的に表現した言葉。1993年に起きた筒井康隆の作品「無人警察」をめぐる一連の事件の中で扱われ世間に浸透した。 何をもって言葉狩りとするかは、差別そのものと同様、用語が使用された場合ごとの関係者の主観に基く部分が大きい。規制が過剰あるいは不適切と考える立場からそのような用語規制を否定的な意味合いで言葉狩りと呼ぶ。「言葉狩り」とされた用語のいくつかは放送禁止用語になっていることもある。また、「イメージが悪い」などの理由で用語を安易にすり替え、問題の根本解決になんら繋がっていないような杜撰な対応に対しても用いられる。 ◆筒井康隆断筆事件から『蘭学事始』まで - 京都産業大学 https://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~nadamoto/work/199404.htm 関西大学『人権問題研究室紀要』29号、1994年4月 はじめに 一九九三年九月、人気作家であった筒井康隆氏は作家活動をやめるとして、「断筆宣言」をし現在に至っている。ことの起こりは、同年七月八日、日本てんかん協会が角川書店発行の『高校国語Ⅰ』に収録されている筒井作「無人警察」がてんかんに対する差別を助長するとして削除を要求したことに端を発する。筒井氏が著名なSF作家であったことやその筒井氏が断筆に至ったこともあり、この事件は新聞や雑誌でたびたびとりあげられ、さらにこの事件を扱った単行本も数種刊行されるなど、差別と表現をめぐる問題としては『ちびくろサンボ』絶版[(1)]以来の多くの人を巻き込んだ論争になっている[(2)]。この事件の一連の経過は、月刊『創』一九九三年一二月号の特集「差別表現とマスコミタブー」において詳しく整理されており、日本てんかん協会の抗議文、角川書店の回答書、筒井康隆氏の「断筆宣言」などが網羅されているので、そちらを参照されたい。本稿では、この事件のなかでなされた論争のメインテーマであった「表現の自由と差別」および「無人警察は差別小説か」の二点について若干論じた後、そうした議論の中で見落とされていると考える「既に存在する差別をつつき出すことの是非」について論じる。 ◆「差別表現」を考える 差別-被差別関係の「ねじれ」と他者化 http://www.hmt.u-toyama.ac.jp/socio/satoh/ronbun/tsutsui.html 1.はじめに 「差別表現」あるいは「差別語」をめぐる問題は、近年マスコミでも大きく取り上げられ、様々な立場の論者によって活発な議論がくりひろげられてきました。とくに、筒井康隆氏の小説「無人警察」については、筒井氏の「断筆宣言」をきっかけに議論が沸騰し、非常に多くの人が意見を表明しています。 しかし、これまでの議論の多くは、(差別)表現の規制の是非やその方法、差別への抗議のありかたやマスコミの対応など、どちらかと言えば二次的な問題に終始し、発端となった小説そのものの評価は十分行われてこなかったように思えます ◆無人警察 - 書評 http://www.jscf.org/jscf/SYOHYOU/tutui.htm ★書名 「無人警察」 (筒井康隆著、角川文庫「にぎやかな未来」から、1972年) ★書評 (中島) 「四つ辻まで来て、わたしはふと、町かどの街路樹にもたれるようにして立っている交通巡査に目をとめた。もちろん、ロボットである。小型の電子頭脳のほかに、速度検査機、アルコール摂取量探知機、脳波測定機なども内蔵している。 歩行者がほとんどないから、���の巡査ロボットは、車の交通違反を発見する機能だけをそなえている。 速度検査機は速度違反、アルコール摂取量探知機は飲酒運転を取り締まるための 装置だ。 また、テンカンを起こすおそれのある者が運転していると危険だから、脳波測定機で運転者の脳波を検査する。異常波を出している者は、発作を起こす前に病院へ 収容されるのである」 ◆筒井康隆のてんかん騒動の顛末は?断筆宣言したワケ! https://anincline.com/tsutsui-yasutaka/ さらに、角川書店が、「無人警察」を無断で教科書から削除したことに怒って、筒井康隆は断筆宣言します。 ... 筒井康隆は、1934年生まれの81歳。1960年代から1970年代にかけ、ナンセンスで反権威的な筒井康隆の作品は、大学紛争に明け暮れていた全共闘 ... ◆筒井康隆のてんかん騒動の顛末は?断筆宣言したワケ! https://anincline.com/tsutsui-yasutaka/ 筒井康隆の断筆宣言は、表現の自由を守るための孤高の戦い 筒井康隆が、SF作家として、すでに大家となっていた1993年のことです。角川書店発行の高校国語の教科書に収録されることになった「無人警察」で、癲癇の記述が差別的であるとして、日本てんかん協会から抗議を受け、数度にわたり交渉を行ったものの決裂。さらに、角川書店が、「無人警察」を無断で教科書から削除したことに怒って、筒井康隆は断筆宣言します。 以後、この問題は、さまざまな障害者団体や人権団体、文学界、出版社を巻き込み、「表現の自由とはなにか」という問題に発展、論議は紛糾。翌年には、筒井康隆個人と日本てんかん協会での合意が成立し、1996年末、筒井康隆は断筆を解除しましたが、この間、筒井康隆は、一表現者として、孤独な戦いを強いられました。 ◆言葉狩り - Enpedia https://enpedia.rxy.jp/wiki/言葉狩り 2018/06/28 特定の言葉の使用を禁じる社会的規制を否定的に表現した言葉。 筒井康隆と「言葉狩り」 言葉狩りという用語は、1993年(平成5年)に起きた筒井康隆の作品「無人警察」における一連の事件の中で扱われ世間に浸透した。 ◆教科書における文学とフェミニズム ー表現は自由であるのか― file:///C:/Users/asahi/AppData/Local/Temp/18号%25uFF0F教科書における文学とフェミニズム.pdf 佐 々 木恵理 1.はじめに 英語教科書を性差別の視点から 検証する 作業の中で、こと 文学作品については、作品そのものが教材としてふさわしいかどう かを議論することは、こ れまで避けられてきたように思われる 。 なぜなら、教科書の中の作品を議論 の射程に入れることは、作品または作家本人に問題を突きつける可能性が高く 、教科書の文学作品を直接的に批判するためには打破すべき壁があまりに 厚いためである 。 この教科書と文学に関わる諸問題に一石を投じたのがてんかん患者に対する差別的内容に関する論考である 。 そこでは、教科書で文学を扱うことの難しさと、文学を巡る議論の否定的側面が見事に浮き彫りになった。 1993年 7月 、日本てんかん協会は、角川書店発行の高等学校教科書『国語 I』 (92年検定、94年度から使用)に転載された筒井康隆の「無人警察」の小説中に、てんかん患者に対する差別的表現があるとして、この小説の教科書からの削除、さらに文庫、全集の回収なども求めた。 そのために、原作者である筒井は「言葉狩りと表現の自由」へと議論の矛先を転じたのであった。 こうし た奇妙な論点のすりかえが起こり得たのは、ひとつには、原典の文学作品と教科書の中の文学作品の、表現形態としての絶対的な差異を無視したことにある。 またもうひとつには、原作者が直接この議論に介入したために、筒井の文学者としての権威を失墜させることなく、差別問題を扱おうとする論客の姿勢の甘さが露呈した点である 。 次元の異なる要因が混在したとで、結果として教科書の中の差別表現についての有効な議論も起こらず、 また責任の所在も放置されたままになってしまったと言えよ ◆筒井康隆氏の「慰安婦像ツイート炎上事件」をどう捉えるべきか? https://blogos.com/article/217513/?p=2 2017/04/07 ・筒井氏の作風は本当に「差別」と「不謹慎」なのか? 筒井康隆氏の代表作と言えば、実写化(大林宣彦監督)およびアニメ化(細田守監督)もされた『時をかける少女』がまずいの一番に思い浮かばれることであろう。事実上記ハフ紙は、”「時を駆ける少女」の作者の妄言”として韓国で報道されている旨を伝えている。 細田監督の平成版(と私は勝手に呼称している)『時をかける少女』の印象が強い人々は知らないかもしれないが、『時をかける少女』はティーン向けのジュブナイルSFであり、筒井氏の王道的作品ではなく、むしろ補助輪的作品と言えよう。前述したように、筒井氏はそのデビュー作『お助け』が江戸川乱歩に認められるや、痛快な社会風刺の効いたSF短編を数多く書き、本格長編SF『48億の妄想』、『馬の首風雲録』、『霊長類南へ』などを60年代末期から続々と上梓された。 ◆筒井康隆『パプリカ』論 - C-faculty http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~houki/2009zemi/nagakubo/tsutsui.html 07E1101021E 長久保 智裕 目次 序論 本論 第一章 『パプリカ』の世界設定 第二章 物語の二重構造 第三章 ヒロインの二重構造 第四章 『パプリカ』に見る「超虚構性」 第五章 筒井康隆にとっての「夢」 第六章 アニメーション映画『パプリカ』と筒井康隆の他メディアへの影響 結論、終わりに 参考文献 序論 筒井康隆という人��は小説家・劇作家・俳優と様々な顔を持ち、またその作風もパロディやスラップスティック、本格SFなど多岐に渡る。 近年では東浩紀との交流からライトノベルという比較的新しい、言ってしまえば若者向けの文学作品(当論文ではライトノベルを文学として扱うことの是非という点に論旨を置いているわけでは無いので、ここでは便宜上文学作品と呼称させて頂く)に興味を示し、雑誌『ファウスト』に掲載された『ビアンカ・オーバースタディ』でライトノベル作家デビューを果たすなど、とても高齢とは思えぬフットワークの軽さを見せている。 挿絵は人気ライトノベル『涼宮ハルヒシリーズ』のいとうのいぢが担当していることなどから見ても分かるように、 近年の、加えて言えば高齢の文学作家には珍しい程アニメや漫画等のサブカルチャーにある種の親和性を持った作家であると言えるだろう。 ◆pdfファイル - 立命館大学大学院先端総合学術研究科 file:///C:/Users/asahi/AppData/Local/Temp/kk01.pdf 「錆びた炎」問題の論点とその今日的意義 北村 健太郎* 1.本稿の目的 文学作品に障害者/病者が描かれることは多い。 そして、作品に描写される障害者/病者の姿は、「個々の作家の 障害者観を示すとともに、その時代の社会一般の対障害者観をも如実にうかがわせるもの」(花田[2002:3])で ある。 その一方、文学作品は「障害とその人をあらわすことばが、ときに『差別語』、あるいは『差別を助長する』 などという言い方で、抗議の対象とされる」(生瀬[1994:93])こともある。 血友病1を扱った戦後日本の代表的な作品として、有馬頼義『失脚』[1958]と、小林久三『錆びた炎』[1977]が 挙げられる。 それぞれの血友病の描写は、その当時の血友病/血友病者2への典型的な眼差しを示している。 どちらの作品にも共通するのは、血友病者が怪我による出血を恐れる親に隔離保護されて育てられる様子が描かれている点である。 二日市安は『失脚』の「血友病だったために、外傷による出血を恐れる両親に外出を禁じられ、隔離同 然の少年期を過ごした」(二日市[2002:202])という設定は、自身の経験と重なって強烈な印象を受けたと述べて いる。 江戸川乱歩賞を受賞したこともある小林久三の推理小説『錆びた炎』は、血友病者本人から強い抗議運動が行われた作品である。 それは、朝日新聞の推理小説評論で『錆びた炎』における血友病の誤った医学的記述が指摘されたことに始まり、血友病者本人たちによる抗議運動、小林や他の作家/評論家の反論へと展開していく。 以下では、『錆びた炎』の血友病の誤った医学的記述の問題点と、それをめぐる抗議と反論の全体を総称して、「錆びた炎」問 題と呼ぶことにする。 「錆びた炎」問題と構造的類似性を持つ問題としては、1993年の日本てんかん協会による、筒井康隆『無人警察』への抗議3が挙げられる(生瀬[1994:91-172] )。 もちろん、文学作品をめぐる異議申し立ては、障害/病気に限 ったことではない。特に近年、人種差別、性差別など様々な場面で行われてきた。 こうした軋轢は丁寧に分析される必要があるが、本稿ではそれらに深く立ち入ることはしない。 本稿は、「錆びた炎」問題に対する抗議運動が、抗 議運動を行った血友病者本人たちの歴史にとってどのような位置付けや意義を持つのかを考察することに主眼を置 くからである。 広くは「言葉狩り」と称されるこの種の議論に「血友病の歴史」という時間軸から考察を試みたい。 本稿では、第一に、『錆びた炎』への抗議と反論の詳細を追いながら、「錆びた炎」問題の論点を検討する。 第二に、「錆びた炎」問題を通じて、1970年代の血友病者が置かれていた社会的状況を描き出すことを試みる。 最後に、戦後日本の血友病者の歴史にとって、「錆びた炎」問題での抗議運動にはどのような歴史的意義があるのかを考察する。 ◆言葉狩り|松川行雄(ストラテジスト/小説家)|note https://note.com/yukiomatukawa/n/ne3a2b0b333bb 2019/09/29 これは249回目。昔から非常に不思議、かつ不愉快なことがあります。 「言葉狩り」です。 いわゆるなんでもかんでも差別用語と決め付け、歴史も伝統も、味わいもない無味乾燥な言葉ばかりが増えてきています。 その実、日本人の心の中には、人の痛みを自分のものとしてとらえることができない、しようともしない陰湿な差別感が、静かに深く培われていっているような気すらして、恐ろしいのです。 本編は、いわゆる不適切表現が頻発しますので、あまりびっくりしないようにしてください。 たとえば、「つんぼ(聾)」という言葉がある。 現在のメディアは、「耳の不自由な人」「聴覚障害者(聴覚障礙者)」などと言い換えている。 まったく頭をまっさらにして欲しい。一体、どちらが差別的な効果があると思うだろうか? 「つんぼ」という言葉には、「障害」という直接的な表現はない。 実際、この言葉の語源は不明である。 調べてもはっきりしないのだが、考えられることの一つにこういうことがある。 聾という字は、いかにも「龍」と「耳」の合成字である。 龍というのは、ときに「あいまい」であることを意味しているのは間違いない。 たとえば、「朧月夜(おぼろづきよ)」の朧などは、その典型的な使用例である。 ということは、恐らく耳の能力がおぼろであり、あいまいで、はっきり聞こえないということを意味しているようだ。 何のことだかわからない不明瞭な表現をするのが、古来の日本語の特性でもある。 さしさわりのあることを、できるだけ曖昧にしてぼかすのだ。 つまり、「つんぼ」という表現は、直接的に「不自由である」「障碍を持っている」といった表現よりも、はるかに日本人なりに気を遣って来た文化の一端であることは、間違いない。 はっきりした表現にしないで、忖度(そんたく)しろよ、ということだ。 ◆思い出し話:言葉狩りとちょっとした言語学とちょっと怖いかもしれない話。 https://note.com/hisao9105/n/n1299a0f90f11 2020/01/10 kaztod83 表題の通りだけれども、ちょっと思い出した話を書いてみます。 最近ではなりを潜めた「言葉狩り」。 世界的には人種差別、日本の場合では特にジェンダーやフェミニズム等の問題と合わせて提起が盛んだったのは00年代の終わり頃まででしょうか。 この運動自体が悪いという事は何もなかったわけです。 物事を推し進める為には是正は大事なプロセスで、そしてその〈言葉による差別の排斥〉という理念は大いに肯定され、歓迎されるものでありました。 ◆言葉狩りは必要なのか 2019-06-07 ゲイル file:///C:/Users/asahi/AppData/Local/Temp/2-gail-kotobagari.pdf 目次 1. 言葉狩りとは 2. ポリティカル・コレクトネス 3. 「ちびくろサンボ」問題 4. まとめ 5. 参考文献 1. 言葉狩りとは [湯浅94] 出版の自由と差別的表現の問題から生じた、差別を利用 した過剰な表現の制約 出版のメディアの課題となっている ◆「ポリティカル・コレクトネス」は言葉狩り? 花王の事例が問う論点 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65307 差別的かどうかを議論するよりも… 2019/06/20 石田 健 株式会社マイナースタジオ代表取締役CEO 花王のプロジェクトと「言葉狩り」 13日、花王は働き方改革や家事分担について提唱する「#BeWHITE」プロジェクトを休止、関連サイトの閉鎖を発表した。12日にプロジェクトを公開してから、わずか1日の出来事だった。 ネットには「#BeWHITE」に対して批判的な声よりも、差別や炎上に対して過度に敏感とも取れる姿勢を疑問視する声が広がっている。中には、ポリティカル・コレクトネスが「言葉狩り」であることの証左だという声も見かけられた。 つい「職場」での働き方みたいなものだけがやり玉にあがりがちなご時世ですが「家事」は毎日あるし、なんだったら死ぬまで続きます。 だからそんな「家事」の在り方にもそろそろ目を向けてもいいのかも。 #BeWHITE https://t.co/14NmVXaGk1 pic.twitter.com/fOuzn0bJSY — 花王 アタック (お洗濯全般) (@kao_attackjp) 2019年6月12日 本件の特質性は、炎上の結果としてキャンペーンが中止に至ったわけではない点だ。6月13日の共同通信によれば、「『ホワイト』は肌の色を連想させ、肯定する表現が人種差別に当たるとの指摘が社内からあった」とされており、社内の自主判断によってキャンペーンを取り下げたことがわかる。 ◆人種差別連想でサイト閉鎖 花王「ホワイト」表現 - 産経ニュース https://www.sankei.com/life/news/190613/lif1906130036-n1.html 2019/06/13 花王は13日、社内の働き方改革や家事の分担を提唱する「#BeWHITE」と名付けたプロジェクトを一時休止し、関連サイトを閉鎖すると発表した。「ホワイト」は肌の色を連想させ、肯定する表現が人種差別に当たるとの指摘が社内からあったという。 花王のPR会社によると、家庭用洗剤「アタック」の強力な洗浄力や、社員の働き方に配慮した企業を「ホワイト企業」と呼ぶことにちなみ、プロジェクト名に「ホワイト」の文言を入れた。社員を対象にした仕事や家事に関するアンケートを基に、働き方を見直したり家族間で家事を分担したりする必要性を訴える内容。社員が出演する動画も公開していた。 花王ファブリックケア事業部の新たな取り組みとして12日にサイトを開設し、13日に指摘があった。再開時期は未定としている。 ◆障害者差別に『言葉狩り』は有効なのか - Togetter https://togetter.com/li/810248 2015/04/19 孤独な散歩者@愛のわんこ党 @wizardrylife 2015.04.17 35年くらい前、小学生の甥っ子が「わ、身体障害者みたい!」と嘲笑うように言ってたのが忘れられない。カタワは差別語だから使ってはいけません、と教えられた甥っ子は、「正しいことば」で差別をしていた。言葉を狩ることが有効だったかどうか、教育現場もきちんと検証してみるといいのに。 三増 紋右衛門(新春のお祝いに独楽は如何ですか? @mon_emon 僕の頃(25年くらい前?)周りが言ってたのは「シンちゃん」でしたね。 「シンショウ」は、その後だったかな? 最近また、新しいのを耳にした様な…。 伯父さんが重度の心身障がい者だったので、ふざけて使うのを耳にする度、つらかったです。 黒雪 @kuroyukihime_ 片輪はだめ、と言ったら別の言葉探すのね。 かたわ少女、やらせたいわ。 ◆本当はトモダチなんて1人もいなくていい https://toyokeizai.net/articles/-/57447?page=2 平川克美×小田嶋隆「復路の哲学」対談(3) 東洋経済オンライン編集部 2015/01/16 6:00 小田嶋:そうなんです、完全に正しいんです。この考え方を受け入れないかぎり、性差別とか民族差別のいちばん深刻なところが解決しませんから。ただ、このハラスメントの概念を拡大していくと、とても厄介なことが起きる。 わかりやすい例は、言葉狩りですよね。別に差別の意図はなくても、「言われたほうが嫌な思いをする言葉は使ってはいけない」という論理自体は正しい。でもその結果、たとえば「バカチョンカメラ」なんていう言葉を使ってはいけないことになってしまう。「チョン」は朝鮮人のことじゃないんだけど、誰かが「朝鮮人を馬鹿にしている」「差別語だ」と言い出すと、途端に使えなくなってしまう。 平川:言葉狩りというのは、かえって差別を増長するようなところがあるよね。 責任を取れる大人がいないと、正義は横行する 小田嶋:「もともとは違うんだ」と言っていても、聞く側に「君たちがそのつもりじゃなくても僕たちにはそう聞こえて不愉快だ」という人が現れた瞬間、「じゃあこの言葉はお蔵入りにしよう」ってことになっちゃうんです。 平川:新聞なんかだと「障害者」も「障碍者」と書けって言われたりするよね。 小田嶋:ああいうのも大っ嫌いですね。おためごかしですよ。だって、それを言うなら日本経済新聞の「經」の字って、漢和辞典で見たら「首をくくる」という意味だって書いてありましたから。ひらがなで書かないと「日本首くくり済み新聞」という意味になってしまうとも考えられる。 ◆ポリティカル・コレクトネスとは?「言葉狩り」は必要である | ヨッセンス https://yossense.com/political-correctness/ ちょっと聞き慣れないカタカナ語「ポリティカル・コレクトネス(political correctness)」という言葉があります。 ポリティカル・コレクトネスについて、ネガティブに「言葉狩り」と揶揄する人もいますが、これは必要なのでしょうか? 今回は「ポリティカル・コレクトネスってなに?」ということや、必要なのかどうかということについてわたしの考えをまとめます。 この単語自体がネガティブな印象を持っていますが、私が言いたいのはちゃんとした置き換えを提示する「ポリティカル・コレクトネス」は必要だよってお話です。 言葉狩り? わたしの書いた記事にこちらのようなものがあります。 『嫁』って言葉はダメだろ! https://yossense.com/word-yome/ 夫を『主人』って呼ぶのはダメだろ https://yossense.com/master-husband/ そして、これらの記事に対して「それって言葉狩りじゃないの?」という意見があります。 たしかに「言葉を禁止させようとしている」という側面を見ると「言葉狩り」でしょう。 「言葉狩り」って言うと、すごく悪いことに聞こえますが、わたしはこう思っています。 ◆【放送禁止】言葉狩りすれば差別がなくなる?【差別用語】 | にちプチ https://nichi-petit.com/entry/kotobagari 2018/06/25 「障害者」という表記が「障がい者・障碍者」に変わって久しいですね。 僕は家族に障害を持った人間がいるのでこういう言葉や状況、結構目につきます。 最近だと「奇形」を別の言葉に置き換えようなんつー話もあって、僕らが知ってた言葉に続々とNGが出されつつあります。 目次 言葉を変えれば問題が解決するのか? 言葉に絶対的な価値なんてない 悪者を作れば誰かが潤う あれも、これも、なんでも変わってしまう 100個のありがたい言葉より1個の普通の行動 ◆「奇形」を含む医学用語の置き換え提案 日本小児科学会からの経過報告 - 日本医学会 file:///C:/Users/asahi/AppData/Local/Temp/h30material_s5.pdf 患者や家族の尊厳を傷つける恐れのある医学用語の例. 1. 差別や ... 家族への説. 明を行う際に、「奇形」という言葉は非常にきつい響き ... 奇形」を含む医学用語の置換えを検討しており、骨子がまとまったら日本医 ... そもそも欧米の医学用語がとくに言い換えをしていないのに、その語から翻 ... 患者・家族の心情の精神的ダメージが強いと考えられる欧語を最優先して、 ... 患者家族への配慮による置き換えには総論としては賛同する. ◆「奇形」を別の言葉に言い換え、日本医学会が検討…患者・家族の心情に配慮し http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/752.html 投稿者 魑魅魍魎男 日時 2016 年 5 月 31 日 「『奇形』を別の言葉に言い換え、日本医学会が検討…患者・家族の心情に配慮し」(読売 2016/5/30) 医療現場で長年使われてきた医学用語「奇形」について、日本医学会は、患者や家族の心情を傷つけやすいとして、別の言葉に言い換える検討を始めた。 候補としては「形態異状」「形態異常」などがあり、今年度内の決定を目指す。 医学用語は専門的な言葉で、病名や症状の表記が混乱しないよう、各学会などが話し合った上で、日本医学会が統一した言葉を用語辞典に掲載。学術論文のほか、日常の診察では、カルテの記録や、患者と家族への病状説明に使われる。 「奇形」は以前から、「当事者の子どもや親を傷つけやすい」という声が多かったため、医学的にもニュアンスが正しく伝わる別の言葉へ言い換えることにした。「奇形」は、生まれつき姿形が正常でない状態で、英語では anomaly、malformationなど複数の言葉がある。日本医学会の医学用語管理委員を務める森内浩幸・長崎大教授(小児科)は「医者だけでな く、患者や家族も違和感なく使える言葉にしたい」と話している。 -----(引用ここまで)------- それだけ、奇形が激増しているということです。 いくら言葉を換えたところで事実を覆い隠すことはできません。 (関連情報) 「原爆よる奇形児を取り上げた助産婦の証言」 (広島の視線 2012/10/7) http://blogs.yahoo.co.jp/mitokosei/30256009.html
「戦後広島で産婆さんしていた方から聞いたという話が衝撃的すぎると話題 (日々雑感)」 (阿修羅・赤かぶ 2012/10/16) http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/145.html
「福島事故後、余分な腕・足を持って生まれた赤ちゃんが急増・原因は放射能・多くは中絶・死産の高い数(ENENews)」 (阿修羅・ナルト大橋 2016/5/2) http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/610.html
「産婦人科に勤務の看護士「最近奇形が多い」 「一番多いのが、口唇口蓋裂、次に多いのがダウン症」(原発問題)」 (阿修羅・赤かぶ 2014/2/18) http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/419.html
「じわりと増え始めた奇形児(鎖肛、口蓋裂・・) (院長の独り言)」 (阿修羅・赤かぶ 2013/8/8) http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/826.html
「福島の妊婦、7人中5人がダウン症や奇形児、流産の恐怖(福島県は「死灰の街」になった)」 (阿修羅・こーるてん 2012/7/12) http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/552.html ◆改訂・心理学用語集 https://www.komazawa-u.ac.jp/~karube/tani/terms.html 【あ行】 【か行】 【さ行】 【た行】 【な行】 【は行】 【ま行】 【や行】 【ら行】 【わ行】 インデックス ◆インデックス 心理学用語集 https://www.komazawa-u.ac.jp/~karube/tani/yogo.html#top この「心理学用語集」は,ゼミ生達が作成したものである。 用語集は逐次更新されています。 用語説明等には,不備な点がある場合があります。 <参考文献> 心理学辞典 誠信書房 新版・心理学事典 平凡社 応用心理学事典 丸善 心理学辞典 有斐閣 重野 純 心理学がわかる P183~189 朝日新聞社 心理学概説 八千代出版 性格心理学ハンドブック 福村出版 カウンセリング事典 誠心書房 心理学史への招待15(現代心理学の背景) サイエンス社 ◆河野太郎の雨男発言を批判したマスコミに「言葉狩りが酷い!」と炎上する事態に https://yukawanet.com/archives/kouno20191029.html 2019/10/29 昨日の報道ステーションを見ていた方は突然の速報に一体何が起きたのかと驚いた人も多かったことでしょう。結論から言いますと、河野大臣が「私は雨男」と発言した事を速報でニュースにしたわけです。実際に観ていた人は「速報で流す内容ではない」「マスコミの言葉狩りが酷すぎる」と煽るような報道の仕方に批判が上がる事態となりました。 河野太郎「私は雨男」 産経ニュースWEST @SankeiNews_WEST 河野太郎防衛相「私が雨男で大臣となり台風3つ…と言われるが、そのたび自衛隊員が出動・奮闘…誇り持てる自衛隊を」 https://www.sankei.com/politics/news/191028/plt1910280060-n1.html
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初恋は土に埋めた(文庫再録版)
「で、今日は何の用だよヘボフォワード」
君下敦は頬杖をつきながら、見慣れた天井を見上げていた。黄色い光を放つ蛍光灯が、途切れ途切れに点いたり消えたりしているのをぼんやりと眺めている。替えはどっかにあったかな、なんて、そんなことを考えながら。
「ヘボじゃねぇぞブス」
「それが人様に頼み事をする態度なのか? あぁ?」
そこから少し視線を下ろすと、偉そうに俺の前に仁王立ちする大柴と目が合った。中学を卒業したばかりにしてはデカすぎる体格に、座りながら見上げ続けるのは一苦労だ。
どうせ何も買わない癖に。どういうわけだかここ最近のこいつは毎日のように、こうして君下スポーツへと足を運んでいた。そして毎日のように俺に練習を見てくれと頼み込む。何を言われても無視を決め込む俺の前で、今日もかれこれ一時間はこうして偉そうにレジ前を占領していた。
全く、この聞かん坊の大木は追い返すだけでも一苦労だ。壁掛け時計にちらっと視線を流すと、もうじき午後八時になろうとしていた。あいにく店終いの時間だ。首が取れてしまわないうちに、この大男にもさっさと帰って貰うことにしよう。
「頼む。練習付き合ってくれ」
「お客さん、今日はもう店じまいでーす」
「頼んでんのにスルーすんじゃねぇよ」
「あ? 何だって?」
「すんませんお願いします」
ぺこり、と勢いよく頭を下げる。その反動で背負っていたエナメルバッグが勢いよく赤い頭を目掛けて落ち、ボスッと痛そうな音がした。ざまあみやがれ。内心で笑いながら、追い返すように表のシャッターに手を掛ける。歴史ある古い店内は、まだ営業時間だというのに客はこの男以外に居やしない。
ガラガラとシャッターを半分ほどまで下ろしてみるが、大柴は未だ動じずに誰もいない店内で頭を下げ続けている。チッと舌打ちをひとつして、肩まで伸びた黒髪をくしゃくしゃと掻き乱した。俺はどうにもこの男の頼み事に弱いらしい。
「……一時間だけだぞ」
ため息交じりにわざと面倒臭そうに呟いて、勢いよくシャッターを下ろした。
⌘ ⌘ ⌘
幼馴染の君下敦は、三代続くスポーツショップを営む父を持つ。
聞けば君下の母は物心ついたときには既に他界しており、一緒に過ごした記憶はほとんど無いという。なるほどな、と俺は思う。男手一つで育てられた敦がサッカー少女になったのも、ぶっきら棒で男勝りな性格になったことも頷けるわけだ。
「親父、ちょっと出かけてくる。すぐ帰るから!」
店の奥にいるらしい父親へ声をかけると、返事なのかわからない、だらしのない低い男の声がした。そういえば店主だというのに、こいつの親父を店先で見たことは一度もない。昔はよく試合に来ていたらしいが、高校に入りプレーをしなくなってからは、比較的時間に余裕のできた君下に店番すら任せるようになったという。もう歳かもしんねぇな、と不貞腐れた様子で語っていたのは、まだ記憶に新しい。
「で、何すんだ?」
高校に入るとマネージャーに転向したというのに、相変わらず器用なボールさばきでリフティングをしてみせた。宙に浮くボールは驚くほど軽やかで、まるで引力でも働いているかのように君下の足元へと吸い込まれてゆく。
「自慢かよ。相変わらず嫌味な女だな」
「うるせーな暇なんだよ。やるならさっさとやるぞ」
そう言うとボールは君下の足元を離れ、俺の膝下へと綺麗な弧を描いてやって来た。それをトラップして受け取れば、腕まくりをして腰を低く構えた君下が、まっすぐとこちらを見据えている。その眼差しはサッカー選手のそれそのものだ。ゾクリ、と俺の背中を緊張感が走る。
ああ、やはりこいつはサッカーをしているときが一番いい顔をしている。勿体無いな、なんて口が裂けても言えないが、今まで一度も思わなかったわけではない。
俺はこいつが他の誰よりも努力家なのを知っている。
女子ながら東京都選抜にまで参加していた君下は、都内有数のトップ選手の中でも呆れるほどに努力をするやつだった。
俺のようにある程度サッカー経験のあるやつは、足元にボールを持つだけでそいつのサッカーセンスがどれ程のものか感覚で分かるのだ。言うまでもなく、君下は俺が見てきた他のどの選手よりも、群を抜いてうまかった。
男と比べれば特別なドリブルや足の速さ、強靭なフィジカルなどは持ち合わせていないが、それを埋めるだけの努力と頭の良さを持っていた。特にフリーキックなんて、あいつの右に出る者はいなかったように記憶している。
「くっ……相変わらず、だなっ!」
「ハッ。ちょっと鈍ったんじゃねーの?」
低い位置にいた君下にボールを奪われ、何度も取りに行くがなかなか奪い返せないでいた。久しぶりに対戦した君下は思いの外小さく、また少しだけ身長差が広がったような気がした。ボールの扱いがうまく小回りが利く。俺にとってこれほど厄介な相手は他にいないだろう。
それは俺の意識が一瞬、ボールから反れた瞬間だった。
ボスッ、と反対側へと蹴り上げられ、しまったと思った頃にはボールは俺の頭上を超えて、背後でゴールネットが揺れていた。二人で練習するときは、いつも決まって君下の家の近くにあるこの河原だった。フットサル用の小さなゴールに見事に決めて見せた君下は、よっしゃ! と嬉しそうにガッツポーズを繰り出す。
「……俺の負けだな」
整っていない息のまま、ハハ、と口元を緩めれば、君下の眉間に皺が寄った。彼女も同じく肩で息をしているようだった。寒さのせいか鼻の先が少しだけ赤い。
「お前があっさり負けを認めんの、なんか気味悪いな」
「好きに言ってろ」
やっぱり辞めるには勿体無いな、なんて思いながら。俺はネットに絡まるボールを拾い、君下に向かって再びパスを出した。
⌘ ⌘ ⌘
大柴喜一に出会ったのは、俺がまだ小学生の頃だった。
『隣町にすごく上手い奴がいるらしいぜ』
きっかけはいつものように近所の公園でボールを蹴って遊んでいる時に、仲間の誰かが俺に言った何気ない一言だった。
あっちゃんは天才だとか褒め散らかした友達たちが、口を揃えて言うものだから気になるのは必然だった。その後すぐにみんなで噂の少年を偵察しに行って以来、俺の心はそいつに釘付けになることも知らずに。
「君下」
「うおっ?! 何だよ急に」
ゴウンゴウンと低い音を立て、高速で回るカラフルな色のビブス。それらを眺めて
昔のことに思いを馳せていると、後ろからひょっこりと現れた男。二年生の水樹だ。
「おなかすいた」
「さっきおにぎり食ってたじゃねーか!」
「足りない……」
「……」
精一杯しょんぼりしてみせるが、生憎俺には通用しない。先程部員のために握った大量のおにぎりは、どうやら既に食べてしまったようだった。それに今の時間ならまだアップ中のはずである。この調子じゃあ今日は最後まで持たないだろう。
水樹はこれでも関東では名前の知れている選手だというから、人は見た目だけではないのだと思い知らされる。大柴だって、普段は馬鹿でアホでアホな奴だが、一年生ながら名門・���蹟高校でレギュラーの座に就いている。全く、馬鹿と天才は何とやらだ。
「本当にあんたってやつは……しょうがねぇな」
俺は一度部室に戻ると、鞄の中をガサゴソと漁った。あれ、どこやったっけ? 確かクラスの女子に貰ったのがあったはずだ。
程なくして見つけた目当てのものを取り出して、不思議そうに首を傾げてこちらを伺っている水樹に向かい投げつける。硬い胸板にぶつかって落ちると、水樹はそれをうまく空中でキャッチした。ナイスパス。
「グミ……?」
「それやるから、はやく練習戻れよ」
手元のグミを不思議そうに見つめていたが、俺の指示にうん、と頷く水樹の瞳はきらきらと輝いていた。嬉しいを全力で表現するかのように、ぴょこぴょこと跳ねながらグラウンドへと駆けてゆくその姿は、まるで小学生のようだった。本当に何処かの誰かと同じだな……なんて思っていると、今しがた頭の中で思い浮かべていた人物が、基礎練で既にへばったのか、ふらふらとした足取りで部室へと戻ってきた。
「み、水……」
「甘えんな、キモい。外にピッチャーあるから自分で飲め」
お前は俺のカーチャンじゃねえ! プリプリと腹を立てながら、紙コップをひとつ引き抜き渡してやる。大柴は不機嫌そうにそれを受け取ると、何かを言った気がしたが、
回る洗濯機の音に掻き消されて俺の耳に届くことはなかった。
⌘ ⌘ ⌘
初めて挑んだ夏のインターハイは、東京都予選決勝で東院学園に敗れて幕を閉じた。
何も出来なかった。ピッチで泣き崩れる先輩らを尻目に、一年で唯一レギュラー出場していた俺はかける言葉も見つからず、その場に立ち尽くす事しか出来なかった。
「……」
「……」
浮かばない表情のまま、帰りの電車に乗り込む。帰宅ラッシュと重なりそこそこに混雑していた車内では、しかしついに部員の誰もが言葉を発することはなかった。一人、また一人と先輩らがそれぞれの最寄駅で降りて行き、いつの間にか車内に知っている顔は俺と君下のみとなった。
「惜しかったな」
長く続いた沈黙を破り、先に口を開いたのは君下だった。解散前のロッカーでこいつも俺と同じく、複雑な表情を浮かべて立ち竦んでいたことを鮮明に覚えている。
俺は正直、君下はすぐにでも泣き出すのではないかと思っていた。だが泣いてはいなかった。その代わりに、試合に出ていた俺たちよりもずっと悔しそうに唇を噛み締め、その瞳には闘志のような炎さえ灯っているように見えた。
「……お前がいてくれたらな」
「!」
口を開くとまず出たのは、思わずこぼれた本音だった。それを聞いた君下の喉が、ヒュッと小さく鳴るのが聞こえた。
俺にとっては初めて迎えた、君下のいない試合だった。
もしも君下が選手としてサッカーを続けていたのなら。もしも君下がほんの少しでも今日のピッチに立つことができていれば。もしかしたら、この状況は何か変わっていたのかもしれない。そんな浅はかな希望さえ夢見てしまうほどに、俺はこの敗北を受け止めきれていなかった。
「俺だって……」
震える声に振り向くと、いつの間にか君下の頬は涙で濡れていた。ぽた、ぽたり、と溢れ出た涙が雫になって君下の膝に落ちている。目を真っ赤に腫らして唇を噛み締め、その小さな拳は痛いほどに強く握られていた。ぎょっとして言葉が出ない。それなりに付き合いは長いが、こいつの泣き顔を見ることだけは未だに慣れなかった。
「き、君下」
「そんなこと分かっている! 俺だって、ピッチに立てたら勝てるのにって、何度も思った……でも無理だ、俺は、ヒッ……お、女だからっ……」
壊れたダムのように溢れ出す涙は止まらない。言葉をすべて言い終える前に、声をあげてわんわんと泣き出す始末だった。込み合う時間帯で他の乗客からの視線が痛い。
停車を告げる車内アナウンスが流れ、ゆるゆると電車のスピードが落ちる。俺たちが降りる予定の駅はもう一駅先だったが、このどうしようもない状況にとりあえず電車を降りると、改札を出てすぐ近くのベンチに腰掛けさせた。そのあいだも泣き続ける小さな背中をやさしく撫でながら、俺は日の沈みゆく真っ赤な空をぼんやりと眺めることしかできなかった。
「落ち着いたか?」
「ん……」
一頻り泣くとようやく気持ちが落ち着いたのか、俺にもたれ掛かっていた身体がふわりと離れた。しばらく撫でていた頭はいつも以上にボサボサになり、声はひどく掠れてしまっている。
「なあ、聞いてもいいか」
「……なんで選手を辞めたかは、聞かない約束だぞ」
「バレたか」
「お見通しだバーカ」
まただ。拒絶の言葉に、チクリと胸が痛む。やはり何度聞こうがこれだけは頑なに答えてくれないらしい。
俺はサッカー推薦で聖蹟高校に入学した。選抜で同じチームだったとはいえ元々君下とは違う中学で、その時はお互いの進路について触れないまま中学卒業を迎えてしまった。君下の家が貧乏だというのは流れでなんとなく知ってはいたし、同じスポーツ推薦でも貰っていなければ、やはり敵チームとして巡り合うことになるだろうと思っていた。
だが聖蹟高校の入学式で、偶然にも同じ制服を着たこいつを見かけたとき、それは神様が与えてくれた運命なのだと本気で思った。またこいつと同じチームでサッカーができるんだと、期待に胸を膨らませていた。
それなのに。
「俺はサッカー辞めたんだ。でもマネージャーとしてサッカーは続けられるから」
君下の眉を下げて笑う姿を、このとき初めて目の当たりにした。
なに悲しそうな顔してんだよ。本当はまだやれるんだろう。そう言いたくても言い出せないほど、その笑顔にはどこか寂しいものがあった。
「もう飽きちゃっただけ」
「実家の店番が忙しくてさ」
「高校デビューして彼氏でも作ろうかな」
「将来は官僚になって、大金持ちになるんだ。特進クラスだし、流石に勉強しねぇとやべぇから」
見え見えの言い逃ればかりを並べて、君下は心を隠した。その様子を見るに耐えられずに、これ以上は聞かないと俺から約束したのも確かだ。だが、それでも気になってしまうこの心を、これ以上どうにか出来そうになかった。
⌘ ⌘ ⌘
「あっちい……」
目の前に広がる、思わず走り出したくなるような白い砂浜。ジリジリと白い皮膚を
焼き付ける灼熱の太陽。夏休み初日で賑わっている海水浴場からしばらく歩き、人気
のなくなったそこはまるでプライベートビーチのようだ。俺はジャージの裾を膝まで
捲り上げて、抱えていた大荷物を砂の上にどさりと降ろした。
俺たちは今、神奈川県のビーチにいる。
もちろん泳ぎに来たわけではない。走りに来たのだ、この誰もいない砂浜を。
毎年恒例夏休みの初日に行われる地獄の砂浜ダッシュ。その名の通りひたすら砂浜を走る、というかなり過酷な練習メニューだ。先日の東京都予選では、選手全員の体力不足のために、延長戦を戦い抜けなかったのも敗因のひとつだった。
「とりあえず二十本からい��ぞ。全員位置につけ」
始まる前から浮かない顔の部員をよそに、波の音だけがしずかに聞こえる砂浜にピィッ、と甲高いホイッスルが鳴り響く。まるで地獄の始まりを告げる音のようだった。
まだ早朝だというのに海辺の日差しは十分に強い。隣の海水浴場から借りてきたパラソルを広げると、潮風も吹いているおかげか日陰はそこまで暑くなかった。パラソルの横にビニールシートを敷き、簡単な給水所を作る。近くの水道でピッチャーに水を溜め、スポーツドリンクの粉を溶かして準備完了。今日のマネージャーの仕事はこれでおしまいだ。
さて、持ってきた参考書でも読んで暇をつぶそうか。パラソルの下に自前のベンチを広げると、そこへゆっくりと腰掛けた。
「……した、君下、起きろ」
おい、という声がして、誰かに肩を強く揺さぶられた。聞き覚えのあるこの声は……誰のものだっけ?
「あ、おはよう」
「……お、おはよう? って何してんだアンタ」
瞼を開いて、ぼやけた視界のなかで真っ先に捉えたのは水樹だった。しかももの凄く近い。水樹のキラキラした瞳に、ぽかんと口を開けた間抜け面の俺が映って見えるほどに近い。
ただ走るだけの練習はあまりにも退屈で、手持ち無沙汰だった俺はいつの間にか眠ってしまっていたようだ。先程まで読んでいたはずの参考書は地面に落ち、所々に砂が被っている。
あれ、そういえば練習はどうなった……? 近すぎる水樹から距離を取るためにも、腰掛けていたベンチから立ち上がると、思ったよりも不安定な砂の上で俺の身体は呆気なくバランスを崩した。ぐらり、と大きく視界が揺れる。
「いっ……って、すんません!」
「大丈夫か? 足とか捻ってないか」
「あ、おれは、大丈夫……です」
倒れると思った瞬間、右腕をぐい、と水樹に引っ張られた。自然と抱き寄せる形になり、先程よりもずっと近くに水樹を感じる。サッカー��相手と接触することはあっても、それ以外では普段こんなにも男の人に密着することは滅多にない。慣れないシチュエーションのせいで緊張から早まる心拍数。大きな手で触れられた右腕がやけに熱く感じる。
「せっけん……」
「へ?」
「いや、なんでもない」
ぼそっと呟いた水樹がさらに近づき、俺の首元に顔を埋める。水樹の鼻がすん、と鳴り、何をされているのか気がつくと一気に恥ずかしくなった。緊張でじっとしていた俺はいよいよ耐えきれなくなり、目の前の厚い胸板をどん、と力強く突き放す。
「……あ、ごめん。嫌だった?」
「い、嫌っていうか……その、ちょっと変だろ……」
「そうか」
湯気が出そうなほど自分の顔が赤くなっているのがわかる。それを水樹に見られたくなくて、ぷい、とそっぽを向けば、遠くのビーチで遊ぶ部員たちが遠くに見えた。時間から考えて今は昼休憩のようだった。いつの間にかぎらぎらと輝く太陽は天高くまで昇っていた。
「そ、そういえばなんでわざわざ起こしに来たんだよ。もう撤収するのかと思ったぜ」
「あ。そうだった。君下とサッカーしようと思って」
「へ? 俺と?」
俺とサッカーしようだって? 確かに君下が中学時代に都選抜にいたことは、部内でも周知の事実であった。だがこうやって直に練習を申し込まれたのは、幼馴染の大柴以外では初めてのことだった。
「あんた、十分すげーじゃん。俺なんか練習相手にならねぇよ」
「いや、俺は君下のプレーが見てみたい。パスしてくれるだけで構わない」
その顔は、どう見ても冗談で言っているとは思えない、真剣な眼をしていた。そのま
っすぐな眼差しに、俺はなんだか自分の心を見透かされているような気さえした。
あり得ない。こいつが、サッカーを始めてまだ一年と少しのはずのこの男に、俺の何が分かるというのだろうか。
「……俺はもう、サッカーは、」
「本当にか? 誰よりもサッカーを愛しているという、そういった顔をしているぞ」
「!」
水樹の言葉が胸に突き刺さる。本当にどいつもこいつも、人の心を土足で訪ねて来やがって……。そのまっすぐな言葉に揺さぶられ、覚悟を決めるように胸の底から息を吸えば、潮風が肺いっぱいに染み渡った。
「先に言っとくが、今日だけだからな」
そう言うと、嬉しそうな顔をした水樹がこくこくと頷いた。つられてふ、と口元を緩めると、俺は着ていたジャージの上着とサンダルを脱ぎ捨て、白く輝く砂浜へと裸足で駆けだした。
⌘ ⌘ ⌘
午前中のダッシュ練がやっと終われば、各自持ってきた弁当を食べて二時間ほどの休憩となった。ここへ来る途中に通った人気のあるビーチへ行くもよし、ここの海で泳ぐのも自由だ。かく言う俺は、その辺で借りてきた大きな浮き輪に尻を乗せて、泳ぐでもなくぷかぷかと波に身を任せていた。
「あーつかれた……」
練習は嫌いだ。それもただ速く走るという名のダッシュやら、外周やらというものは特に。まあそんなもの練習する奴は、俺のような輝かしい才能すらないやつだけなのだろうが。
サッカーなのだからボールを持って走ったり、ボールを蹴らねば意味がない。この練習だってそうだ。今日はボールを使った練習が一切ないという。そんな練習はやりたいやつだけがやればいいし、一日やったところで意味などない。こんなこと言えば君下が「お前は練習ってモンが分かってねぇ」だの、鬼のような形相でガミガミ言ってくるもんだから、うっかり口には出さないようにしている。
「そういえばあいつ、どこ行った?」
さんさんと輝く太陽が浮かぶ夏の空には、雲などどこにも見当たらない。かけていたサングラスを押し上げ、練習中に君下が座っていたパラソルのほうへと視線をやる。ここからだと遠くてよく見えないが、ベンチの前に誰かが立っているのが見えた。
(ん? あれは君下じゃねぇな……何してんだ、っておい!)
目を凝らして見ていると、その誰かの奥にいた君下がふらついたのがなんとなく見えた。やばい、と思ったときには、すぐ側にいた誰かが君下の腕を掴んでその身体を引き上げていた。こんなところから届くはずがない手を、反射的に伸ばそうと身を乗り出すと、派手なピンク色の浮き輪の上でバランスを崩し、大きな水しぶきを上げて海へと落っこちてしまった。
「ぷはっ! ゲッ、水飲んじまった……しょっぱい」
幸いにも浅瀬にいた為、俺の恵まれた身長では溺れたりしなかった。それでも頭までがっつりと水を被り、長い前髪からポタポタと雫が垂れて煩わしい。適当に掻きあげてパラソルのほうへと視線を戻せば、君下を抱きとめる男の頭が下がるのが遠目に見えた。
「え……」
キス……したのか?
その瞬間、ぎゅっ、と胸のあたりが締め付けられた。ばくばくと心臓が鳴り、身体が急に冷えたように感じる。気がつくと無意識に、浮き輪を掴んでいた拳をかたく握っていた。
なんだかいけないものを見たような気がしたが、金縛りにあったかのようにその様子から視線が外せない。すぐに君下が相手の男を突き飛ばしたのを見て少しだけ安心するが、その男が水樹だということに気付いた瞬間、目の前が真っ暗になるような錯覚に襲われる。
「は? なんで、水樹が……?」
初夏の水温は決して低くないはずなのに、身体は奥歯を鳴らして震えている。ああ、
幼馴染のこんなとこ見るぐらいなら、速瀬先輩や国分先輩らとナンパでもしに行けば良かった。胸の奥のほうから湧き上がる、吐き気にも似たそれが嫉妬だということに、この時の俺はまだ気づかなかった。
⌘ ⌘ ⌘
「君下、いくぞ」
どこからか持ってきたのであろう、使い古したサッカーボールが飛んできた。それを右足でトラップすれば、ぺち、と音を立ててボールが砂浜へと落ちる。流石にスパイクのない素足で硬いボールを受けるのは、痛くないと言えば嘘になる。だが昔はよく雨の日になると家の中で、それも素足でリフティングの練習をしたなと唐突に思い出した。
「で、どこに出せばいいんだよ」
「どこでもいい、君下の好きなところに出してくれ」
「はあ……」
いくら毎日プレーを見ているからといって、実際にやるのとでは多少のイメージのズレがある。それに水樹と組むのは今日が初めてだ。所詮はお遊びみたいなものだが、練習に付き合っている以上、俺は相手の要求に最大限応えるつもりでいたのだが……。まあそんなこと、大柴並みのこの阿保には最初から期待してはいなかった。
とりあえず最初は一番いいボールを出そうと思い、記憶の中の水樹のプレーを思い起こして右足を振る。バン、と大きな音が鳴り、思い描いたほうへと真っすぐにボールが飛んでゆく。ボールが出されたのと同時に、勢いよく水樹が砂を蹴り、飛び出した。
インパクトの瞬間、正直少しやりすぎたと思った。ここは普段とは違う砂浜で、普通の芝やグラウンドよりも足元の環境はすこぶる悪い。それにあれだけ走った後なのだ。少しぐらい手を抜いてやればよかったと思ったその時、遠くでべちん、と音を立てて水樹がボールを受け取ったのが見えた。思わず目を見開いた。
「!」
「……ナイスパスだ、君下」
受け取るとそのままシュートモーションに入り、適当に流木を立てて作ったゴールの中へとボールが吸い込まれていく。試合でもないのに思いっきり振り抜いた水樹は、打ちつけた裸足が痛いのであろう、砂の上に転がって足の甲を押さえていた。
なんということだろう。
自分が出した最適とも言えないパスが、水樹によって一瞬にして最高のパスへと変貌を遂げた。
パスが通った瞬間、ずっと昔、初めて大柴のプレーを見たときほどの大きな衝撃を受けた。この怪物め。久しぶりの感覚に、思わず口元が緩みそうになるのを誤魔化しながら水樹のもとへと駆け寄る。
「大丈夫か?」
転がる水樹に手を差し出せば、素直に握り返してきた。先程己の右腕を掴んでいた、
熱くて大きな手。ふと視線が交わる。
「君下……最高のパスだった。俺はあのパスが欲しいんだ、練習でも試合でも」
「今日だけって言っただろ」
「どうしてサッカーを辞めたって言う? 本当はまだできるだろう?」
なあ君下。恥ずかしくなるほど真っすぐな眼差しを向けられる。
俺はこの全てを見透かすようなこの人の瞳が少し苦手だ。どいつもこいつも俺の気持ちなんて何も知らないのに、俺にそんな質問をぶつけてくるんだ。悪意もなく、そしてそれが俺を傷つけていることなんて知らずに。
バシャッ!
突然、頭から水を思いっきり被った。べったりと前髪が張り付いて気持ち悪い。予想もしない出来事に、腰を浮かせていた水樹も驚いたのか、再び尻餅をついている。張り付いた前髪を掻きあげて振り向けば、そこには半裸で、なぜかびしょ濡れになってバケツを抱えた大柴が突っ立っていた。
「なっ、何すんだよバカ喜一!」
「……」
「なんか言えってコラ!」
思わず手を伸ばし、目の前の胸板をドン、と叩いてやった。久しぶりに触れるその身体に、いつの間にか大柴はずいぶん背が伸びたように思う。何も言わない大柴を見上げていると、見たこともないほど冷たい瞳で見つめ返される。果たしてこいつはこんな色の瞳をしていただろうか?
「……」
「喜一?」
殴った拳が、大きな手で包み込まれる。俺の手が触れているのは、ちょうど大柴の左胸のあたりだった。濡れた肌からドク、ドク、と力強い心音が伝わる。いつもと違う大柴の様子にその場から動けないでいると、不意につんつん、と後ろから肩をつつかれて、我に返った。
「な、なんだよ」
「君下、ブラが透けてる」
「えっ?!」
水樹の言葉にぎょっとして、慌てて自分の胸元を見る。海水を含んだ白いシャツがぴっちりと張り付き、ブラどころか、身体のラインまでもがはっきりと浮かんでしまっていた。慌てて水樹のほうを振り向くと、少しだけ顔を赤らめてぽりぽりと頬をかいている。その辺で遊んでいたはずの部員の視線も、いつの間にかこちらへと向けられていた。
ああ恥ずかしい! 恥ずかしさのあまり死んでしまいそうだ!
「テメェ、覚えておけよ!」
大柴のほうを振り返りもせずに、吐き捨てるようにそれだけ言うと、一目散にパラソルのほうへと駆けていく。ベンチに脱ぎ捨てたジャージとサンダルを掴み、参考書を拾い上げて、砂も払わないまま乱暴に鞄へと詰め込んた。近くの日陰で昼寝をしている監督を叩き起こして、言付ける。
「監督、今日は上がらせてもらいます」
「ん……何だ? 冷たっ! って、なんでそんなに濡れてんだ」
寝起きで状況が掴めないらしい中澤は、俺の言葉にただ目を白黒させるだけだった。
「明日はたぶん来るんで。じゃあ」
「は?! おい君下ぁ!」
最悪だ最悪だ最悪だ!
夏休みに浮かれる人々の波をかき分けながら、元来た道を駅のほうへと歩き出す。時折驚いたような視線とすれ違うが、そんなことは気にしていられなかった。電車に乗るまでに、服も髪も、訳の分からないこの涙もすべて乾くだろうか。
悔しさに噛み締めた唇は、ほのかに塩の味がした。
⌘ ⌘ ⌘
君下は元々喧嘩っぽいところがある女だった。
最初に出会ったときも確か、フェンス越しにこちらを睨みつけるように俺の練習を見ていたのを思い出す。あまりにも熱心なので何か用かと思い、親切に声を掛けたが、あいつはそれを無視して、数人の男の子と煙を撒くように走り去っていった。それが後に、東京都選抜で再会する事になるとは夢にも思わなかったが。
最初はただの競争心丸出しのガキだと思っていた。背も低いし、細いし、とてもサッカーが上手そうには見えない。それによく聞けば女だというから余計に驚いた。お世辞にも可愛らしいとは言えない顔つきに、男勝りな強気な性格。だがプレーをひと目見て、今までの考えが全て覆された気分になった。
圧倒的だった。
鮮やかなパスワークに、絶妙なボールコントロール。それに何より、他の選手の動きをよく見ている。頭が良くてチームの司令塔なのかと思いきや、パスコースの見当たらない場面では自分でボールを運び、シュートを狙えるから驚きだ。ゴールを狙う瞳の奥には、ぎらぎらと輝く闘志が燃えているかのようだった。ポテンシャルに恵まれ自分の才能に胡座をかいていた俺が、生まれて初めて胸の高鳴りを聞いたような気がした。
あの頃に戻れたら、とたびたび思う。
気の強い君下と我儘な俺は、決して相性が良いわけではなかった。最初こそ喧嘩が絶えなかったが、それもお互いの扱いに慣れてしまえば逆に居心地がいいとさえ思うようになった。君下も恐らく同じであろう。いつの間にか、俺たちが犬猿の仲と呼ばれることも少なくなった。
(ずっと二人で、てっぺん狙っていけると思っていたのにな)
あの日以来、君下との仲は今までにないほど険悪になっていた。元々仲がいいわけではなかったが、長い時間を共にしているうちに、相手が何をされて嫌だとか、そういうことは無意識に刷り込まれていたはずなのに。どうやら俺は、君下の地雷を踏み抜いてしまったらしい。それでもこれが最善だったのだと信じている。
あの日、泣きながら一人で先に帰る背中を見送ることしかできなかった。
「なっ、何すんだよバカ喜一!」
バカはどっちだよ。そんな泣きそうな顔晒して。
水樹の口から出た言葉に、俺の心臓も止まるかと思った。きっと君下の顔は青ざめて、心が裂けそうになっているに違いないと直感した。
そんな顔は俺以外の奴に向けないくていい。お前の不細工な泣きっ面も、照れて茹でだこみたいになった顔も、ゴールを決めて喜ぶ姿も、みんなみんな、知っているやつなんて俺ぐらいで十分なのだから。
「テメェ、覚えておけよ」
ああ、頼むからそんな顔をしないでくれ。インターハイで負けたあの日、泣いているお前の顔を見て張り裂けそうになった俺の心なんて、一生知らなくていいから。
⌘ ⌘ ⌘
夏休みに入ると、朝から晩までサッカー尽くしの日々が始まった。
さすがは伝統ある強豪校とだけあって、四十日間もある夏休みのうち、一日たりとも休みがない。正直、今の状況でこれは憂鬱にならざるを得ない。毎日バカ喜一と顔を合わせなければいけないだなんて……散々長い年月を共に過ごしておいて、今更これが嫌だと思う日が来るとは思っていなかった。
次の日から監督への宣言通り、練習には顔を出した。
いつも通りに洗濯や補給の準備をし、ミニゲームのスコアを付けてゆく。部活中は用がない限り、こちらからあえて話しかけることもなく、そんな俺を大柴もわざわざ引き留めたりはしなかった。
部活が終わればいつも通り、まっすぐ帰宅して店番をする。あれだけしつこく通っていたのが嘘のように、閉店間際になっても大柴はやって来なかった。淡々と作業のように流れる毎日が、これほど面白くないとは想像してもみなかった。
夏休みも二週目に入り、聖蹟高校サッカー部は遠征合宿の為に鹿児島県へと来ていた。この合同合宿に参加しているのは皆インハイ予選で敗れた学校だが、うちと同じく元々が全国区の強豪揃いであった。どこも選手権にかける思いは同じってことだ。
合宿所に着いた俺たちは、荷物を置くなりすぐに練習を始めていた。明日からは四泊五日のこの合宿のメインイベントである、全校総当たりの練習試合が始まる。全国制覇を目指す以上、ここでの全戦全勝は必須だ。慣れない土地の空気を肺いっぱいに吸い込み、気合いを入れた俺は明日の対戦相手のデータにもう一度目を通していた。
「君下、ヒモ切れちゃった」
ウォームアップをしているはずの集団から、水樹がベンチに駆け寄るのが見えた。どうしたものかと聞けば、左足のシューズの紐が切れたという。
俺の実家は小さなスポーツショップを営んでいて、元々は商売目的で紐の替えやスタッドなどは常にいくつか持ち歩いていた。エナメルバッグから替え紐を取り出し、慣れた手つきで新しい紐を通してやる。そのくらいなら自分でやらせるのが普通だが、どうやら水樹は指先があまり器用でないらしく、前に紐を切ったときも付け替えに三十分ほどかかっていた。せっかくの合宿で、こんなことで時間をロスするのは勿体ない。悪態をつきながらも手伝ってやるのは、君下なりの優しさであった。
「ん。できた」
「いつもいつもかたじけない」
「まったく、その通りだよ」
ほら、さっさと行け、と背中を強めに叩いてやる。うん、と頷き水樹はシューズの感覚を試しながら走り出す。あっという間に小さくなってゆく後ろ姿を見送ると、再び手元の資料へと目を通した。
濃密な時間はあっという間に過ぎてゆく。
食堂での夕食を前に、皆で軽くミーティングを済ませ、俺は監督である中澤と明日の打ち合わせをするために、監督の部屋を訪れようとしていた……はずだった。
「いや……確かこっちを曲がったような……」
八校の部員全員が泊まれるほど広いこの合宿所は、延々と同じような廊下に同じようなドアが続いている。手元の館内案内を確認してみても、もはや今自分がどこにいるのかすら把握できない。
腕時計にちら、と視線を落とす。午後六時三十八分。七時からの夕食に間に合うように、食堂へと戻らねばならない。
時間がなかった。珍しく焦りながら、やはり元来た道に戻ろうと振り返った瞬間、どん、と何か硬いものにぶつかる感覚がした。
「いでっ! あ、ごめんなさい」
「おっと、大丈夫かい?」
顔を強打し、涙目になりながら声のほうへ顔を上げれば、プフ、と小さな笑い声が聞こえる。ぶつかったのは、かなり体格のいい男であった。君下の身体を支える腕なんて丸太のように太いのに、それでいて随分と可愛らしい顔がついているものだからアンバランスにも程がある。見ず知らずの人に支えられっぱなしなのも申し訳ない。慌てて身体を離そうとすると、もう一方のマグロみたいな腕が君下の細い腰に回る。
「え? や、お、俺、急いでるんで……」
「ふふ、鼻が赤くなってる」
「わっ笑うな!」
「ごめんごめん、君は……どこのマネージャーかな?」
羞恥心に目に涙を浮かべながらキィ、と睨めば、大男の目尻が下がり、優しい音色の声がする。
こいつ……甘い顔をするのに、瞳の奥がまるで笑っていない。
一瞬恐ろしくなって、目の前の胸板をどん、と叩いてみるもビクともしない。叩きつけた拳の下には、黒色のジャージに青函と刺繍された文字が見えた。青函高校って、あの全国区の……そして明日の対戦相手の——……。
「ねぇ聞いてる? このジャージは水樹のとこかな?」
「ひっ」
「当たりだね」
いつの間にか、男は君下の股の間に太い脚を滑り込ませていた。今日に限って制服を着用しており、ガードの緩くなったスカートは、この男の脚に押し上げられて皺をつくっていた。壁際に押しやられて、背中にひんやりとした感覚が広がる。厚い胸板を押していた拳はいとも簡単に後ろの白い壁へと縫いとめられて、思うように身動きが取れない。もう片方の手で顎を持ち上げられ、真っ黒く塗りつぶしたかのような、一切の輝きを持たない瞳に至近距離で見つめられる。ふっくらとした指でなぞられた唇は、薄く開くだけで声が出ない。
だめだ、泣くな、なくな。こわい。こわい、たすけて……。
「はへ、ひみひた?」
聞き覚えのある声がして、目の前の男の肩がビク、っと小さく跳ねた。真っ黒な視線がそちらへ逸れる。
モゴモゴと俺の名を呼んだのは、歯ブラシを咥えて口の周りを泡だらけにした水樹だった。なぜかパジャマを着ているのは今はどうでもよかった。
「はいら?」
「久しぶりだね。悪いけど取り込み中だよ、水樹」
「ほうか」
「えっ待てよ、おい! 助けろよ!」
頷くと、歯ブラシを咥えたまま水樹はどこかへと消えてしまった。恐らく水樹にはこの状況が理解できなかったのであろう。今まで恐怖で声が出なかったのが嘘のように、急に大声が出てしまった。それを聞いて、平と呼ばれたその大男はプフ、と再び小さく吹き出した。
「笑い事じゃねぇ! はなせ! このゴリラ!」
「あーあいつはやっぱり面白いな。こりゃますます明日が楽しみだな、君下」
「っ……み、耳元で、しゃべんなっ……!」
ゾワゾワと耳元から鳥肌が広がる。股の間に挟まれた脚が上下に擦るように動いていた。たまらず変な声が出てしまいそうになるのを、口を噤んで必死に堪えた。
「んん……や、やめっ……んン、っ」
「意外と可愛い声出すんだな。ますます気に入ったよ」
「てめっ……」
限界だった。
その冷たい瞳と目を合わせたくなくて、必死で顔を逸らしていた。空いた首元を形のいい鼻先でなぞられれば、嫌でも身体が反応してしまう。高い位置に縫い止められたままの両腕も、血が逆流してうまく力が入らない。誰かが通り過ぎることを願いながら、延々と続いているように見える廊下の先を、じっと見つめることしかできなかった。
「君下? ったくどこにいるんだあの馬鹿……おーい君下いるか?」
ゆるゆると与えられる快楽に、理性を保つので必死だった君下の耳に再び入った、ひどく聞き慣れた声。すこしだけ懐かしくもある声を耳が拾った時、安心したのか堪えていた涙がどっと溢れ出た。突然しゃくりあげて泣き出す君下に、目の前の平は少し面倒臭そうに肩を竦める。パッ、と両手が解放されるのを感じた。
「ひっく……ひっ……っ、ぅう」
「彼氏が来ちゃったね。残念。続きはまた今度」
ちゅ、と何かが音を立てて、俺の髪に触れて離れた。股の間から男の脚が抜かれ、不意に支えを失った身体は脱力したかのようにその場にペタリ、と座り込む。
怖かった。女として触れられたこと、そして女としてこの身体が機能しようとしたことが、君下にとって、とてもとても怖かった。
まだ血の巡らない両手で顔を包みながら、訪れた安堵にボロボロと泣いた。つまらなさそうに口笛を吹きながら去ってゆく男のことは、もうどうでもよかった。
「……っておい! 君下!」
久しぶりに聞く大柴の声色は、酷く動揺していた様子だった。俺の近くに寄るとその場に座り込み、涙でぐちゃくちゃになった顔から両手を奪い取る。
ああやめてくれ、見ないでくれ。
こいつだけにはこんな姿、絶対に見られたくなかったのに。
言葉にならず、ぐちゃぐちゃに濡れた瞳で訴えかければ、はしばみ色のそれに捉えられる。最後に見た、冷たく刺さるような瞳は今はどこにも見当たらなかった。
「き、ぃち……テメェ、いつも……遅ぇんだ、よ」
「うん、ごめんな。とりあえずここじゃ人来るだろうから、どっか行こう。歩けるか?」
「ん……」
小さく頷くと、大柴は俺に肩を貸して立たせてくれた。だが支えがなくなった途端、膝にうまく力が入れられない。内股になって崩れようとしたところを、再び大柴の腕に支えられる。揺れた赤色の髪の毛からぽたり、と雫が垂れ、ほのかに高級そうなシャンプーの香りがした。
大柴は少しだけ苦笑いをして、「やっぱり運んでいく」と言うと、大きな背を曲げて目の前にしゃがんで見せた。素直にそこに凭れ掛かると、脚に大柴の大きな手が触れて身体がひょい、と軽々持ち上がる。いつもよりも地面が遠い。そういえば昔はよく、怪我するたびにこうやって負ぶってもらったな、と幼い頃を思い出す。悔しいが、今はこいつの背中の温もりを感じながら、心が落ち着いてゆくのを揺れと共に感じていた。
⌘ ⌘ ⌘
コンコン、
風呂上りで戻ったばかりの二人部屋に、ノックの音が響いた。どうせ相部屋の佐藤を訪ねてきた鈴木だろうと思い、返事も適当に佐藤にドアを開けさせると、そこには予想外の人物が立ち竦んでいた。
「あれ、水樹さん。どうしたんすか?」
「うん。えっと、大柴いる?」
「いますけど……」
おい大柴、水樹さん来てるぞ。その名前を耳にして、俺の眉間がピクっと攣った気がした。
水樹寿人——二年生ながら名門・聖蹟での時期エースとして名高いが、サッカーは高校から始めた超初心者。ボールを持っても一切のオーラを感じないのに、プレーは滅茶苦茶、ゴールコースじゃないところからいきなりスーパーロングを放つなど、いまいち行動の読めない奴だった。
そして何より、君下に余計な世話をさせているところが気に食わない。俺が今、君下との仲が悪くなったのも、こいつのせいだと言っても過言ではない。
「何の用だよ」
「お、おい大柴! 先輩に向かってなんて口聞くんだよ」
「うん。あのね、君下が探してる」
「は?」
「え、マネージャーが?」
「助けを求めてた。どうやら俺じゃダメらしい」
「意味わかんねぇ。つーか、あいつはどこにいるんだ?」
俺も馬鹿とはよく言われるが、この人の言っていることも大概分からねぇ。馬鹿同士のギリギリ成り立たない会話に、佐藤は途中から俺たちの顔を交互に見比べているばかりだ。あっち、と指を差す水樹に、期待外れだとは思ったが、とりあえず行ってみるしかないと思った。何かまずいことが起こっているような気がする。そう俺の直感が言っているのだ。
「おい大柴! どこ行くんだよ、もうすぐ夕飯だぞ」
「わりぃ、後で行くって適当に監督に言っといてくれ。水樹さんも頼んだ」
「んな勝手な……」
「合点承知の助」
謎の言葉を口にして、ビシッと親指を立てている水樹の姿はもう見えなかった。
「君下? ったくどこにいるんだあの馬鹿……おーい君下いるかぁ?」
あっちと言われたが、走りながら果たしてそれが正解なのか分からなかった。どれだけ走ろうが一向に変わらない、白い廊下に並ぶ同じ形をしたたくさんのドア。あれだけ多くの選手が宿泊しているにもかかわらず、廊下は不気味なほどに静まり返っていた。ますます嫌な予感しかしない。しかしよくあの水樹が、迷うことなく大柴の部屋にたどり着いたな、と的外れな感心さえする。
しばらく歩けば、遠くのほうから誰かの口笛が聞こえた。
不規則なリズムが聞こえる方へと早足で歩いてゆくと、途中で黒いジャージを着た体格のいい男とすれ違った。すれ違いざまに、大きく真っ黒な瞳でこちらをじろじろと見てくる。
「ふーん君が……ちょっと妬けるな」
「? なんだテメェ」
見ず知らずの男に嘗め回されるように見られ、一瞬怯んだが、男はすぐに俺に興味を無くしたかのように、ポケットに手を突っ込み口笛を吹きながら歩き出した。
一体何だったんだ? 立ち尽くす俺の耳に、どこかから小さく啜り泣く声が聞こえた。再び胸の中がもやもやと曇ってゆく。
「おい、君下?」
延々と続く迷路のような廊下で見つけたのは、小さく蹲って泣いている君下だった。
一瞬、記憶の中の、昔の君下の姿が重なる。それほどまでに、目の前の彼女は小さくなって何かから怯えているようだった。俺は君下を見つけるなり、その姿にひどく動揺して、一目散に駆け寄ると傍に腰を下ろした。
とりあえず泣きじゃくるこいつを負ぶってきたのはいいが、行く宛などどこにもなかった。食堂へ向かう他校の選手たちと廊下ですれ違う。もうそろそろ夕飯の時間か。俺は着ていたジャージを君下の頭から被せると、顔を見られないようにして皆と逆方向へと歩き続けた。
習性とはなかなかうまく出来ているもので、歩き続けているうちにいつのまにか自室へとたどり着いていた。恐る恐るドアを開ける。しんと静まり返った散らかった室内に、どうやら佐藤はもう行ったらしいと悟る。しばらくは帰ってこないだろう。
「立てるか?」
「ん、」
随分と大人しくなった君下に問いかければ、ズズ、と鼻を啜って一言頷いた。背中からおろしてやり、俺のベッドに腰かけさせる。ただでさえ身長の高い大柴にとって、合宿所のチープなシングルベッドはとても狭く感じていた。練習後の脱ぎっぱなしにしていた服を適当に床へ投げ捨てて、なんとか二人分のスペースを作ってそこへ腰かける。
「汚ねぇ部屋だな……佐藤に同情するわ」
「うるせぇ。つーかもう元気じゃねぇか」
まったく、鼻も目尻も真っ赤にして、膨れた面でよく言う。いつもの調子に戻りつつある君下の様子に、なんだか懐かしい気持ちがした。
手を伸ばして、君下の頬に触れる。あまり肉のついていないように見えるシャープな顔立ちだが、触れればその頬は意外と柔らかいことに気付く。目尻に涙の線がついている。そこをやさしく指で拭ってやると、ピクリ、とわずかに肩が跳ねる。不安そうに揺れる君下の瞳に、胸のあたりがぎゅっと締め付けられた気がした。
「その……この間のことは、ごめんな。お前のあんな顔見てたらつい、その……」
「!」
「悪かったよ、何も考えずに水なんか掛けたりして」
素直に謝るというのは、これ程までに気恥ずかしいことなのだろうか。同時に君下の頬が、みるみるうちに赤く染まってゆく。
やめろ、そんな目で見るんじゃない。俺だってきっとお前に負けないぐらい、真っ赤な顔してるに決まっている。お互いにそっぽを向いて���しばしの沈黙が流れる。
「……なんか言えよ」
「お、俺が……サッカー辞めたって言ったの、俺の身体のことなんだ」
「!」
今、なんて言った?
突然のことに驚きながら君下のほうへ振り向くと、真剣な眼差しでこちらを見つめる視線と交わる。
今まで言いたくないと頑なだったこいつが初めて明かす、俺も知らない本当の理由。
こいつは話す覚悟を決めたというのか? 今まで誰にも語ることのなかった、君下敦の本音を。それなのに、俺は一体なにを動揺しているんだ?
バクバクと耳元で鳴る、自分の心臓の音がいやに煩い。うまく言葉が出ずにいると、君下は自身の頬にあった俺の手を取り、自らの心臓の上へと導いた。
そこにあるのは、頬よりもずっとやわらかな感触。脂肪の乗った双丘の下で、俺のものと同じくドクドクと力強く脈打つ心臓。緊張で手が汗ばむのを感じた。
「違和感を感じたのは、中三の夏だったかな……ちょうど選抜大会がひと段落したぐらいだった。思うように身体が動かないんだ。本当はもっと前から気づいていたのかもしれない……でも気づかないフリをしてたんだ」
「……」
ゆっくりと話し始めた君下に、俺は黙って話の行く末を見守ることにした。俺の手は君下の胸元に宛がわれたまま、心音を掌に感じたままで。ぽつり、ぽつりと紡がれる言葉から、君下が今まで一人で抱え悩んでいたことが伺えた。
「急に体重も増えて、胸も膨らんで、身体が前よりも丸くなった。そしたら前みたいなプレーができなくなった。それは多分気のせいじゃない。女に生まれた以上、いつかこうなるとは思っていたけれど……それがその時だとはまだ信じたくなくて、結局中学卒業するまではサッカーはそのまま続けた」
「……うん」
「聖蹟に入ったら、またお前と同じチームでサッカーできるって思ってたけど、制服着ていざお前の前に立ったら……なんか嫌になった」
「え?」
それは……どういう意味だ?
まだ半年も経っていない、入学式のことを思い出す。俺だって、あの時はまたお前とサッカーができるって、期待に胸を膨らませていたはずだ。それなのに。こいつはそんな俺を見て、嫌になったとはどういうことだ?
「あ、いや……お前が嫌になったわけじゃない。そうじゃなくて……あの頃よりも女になった姿を見せるのが、すごく……嫌だった」
「何だよそれ……今更じゃねぇか。お前が女だってことは、当たり前のことだろう」
「いや、そうじゃないんだ。さっきも青函の平ってやつに絡まれて、ただの女扱いされたことが悔しかった。それに反応してしまう、俺の身体にも……お前は男子と同じレベルでサッカーができないって、突きつけられてるみたいで。今まで俺がこうやってサッカーを続けられていたのは、お前が俺を女扱いしなかったからだってことに改めて気付かされた。今まで守られていたんだなって。だからもういいんだ。俺は選手には戻れない。マネージャーやってる今でも楽しいし、またお前とたまにボール蹴れたら、それで十分だから」
「……じゃあなんで泣いてんだよ」
君下は独白している間、ぼたぼたと大粒の涙を零していた。散々泣きはらした真っ赤な目で、まだ足りないと言わんばかりに零れ落ちる涙の雨。心の中に黒く溜まっていた不安や葛藤、それがすべて溶け出たかのように次から次へと溢れ出す。
君下は女で、それは紛れもない不変の事実で。
それでもサッカーを辞める理由にならないと俺は思う。
「お前はまだサッカーができるよ。全国だって狙える。お前が入れば聖蹟はもっといいチームになる。もし前みたいにうまくできなくても、それはそれでいいじゃねぇか。また一からお前のサッカーを作ればいい。俺たちはまだ一年で、時間だってたっぷりある。サッカー、好きだろ?」
「……っ、ひっ……く……」
君下が辞めると言ったあの日から、ずっと言いたかった言葉を言い終えると、なんだか心がスッキリした。泣きじゃくる君下を抱き寄せると、大人しく俺の��に身体を預けてくる。
ああ、安心する。
お前が弱音を吐く場所なんて、やっぱり俺の前だけで十分だ。
⌘ ⌘ ⌘
俺は、女に生まれたことを後悔しているわけではない。
男になりたいと思ったことがないわけではないが、楽しそうにサッカーをする同級生たちを眺めながら、女の子のグループで遊んでいた日々もあったものだと思い出す。
スポーツショップを営む父は、大のサッカー好きだった。その影響なのか、テレビでサッカーの試合を見ることはしょっちゅうだし、休みの日になれば近所のフットサルなんかもよく見に行った。ボールも家にあるものを使って見様見まねでリフティングを始めれば、あっという間に上手くなった。俺がサッカーに夢中になるのにそう時間はかからなかった。
本当はこのままサッカーを続けることもできた。名門ともあって聖蹟の練習はかなりハードだけれど、それをこなしてみせるだけの自信もあった。
(だけど俺は一つだけ、喜一に言っていないことがある)
本当は桜の咲き乱れるあの日、校門の前で再会した喜一に、恋に落ちてしまった。長年眠っていた俺の中の青い春は唐突に訪れ、そして俺の運命を大きく捻じ曲げた。
その日以来、俺はただの女になってしまったのだ。
コンコン、
突然、薄暗い部屋の中に、誰かがドアをノックする音が響いた。大柴の胸の中で啜り泣くのを止め、思わず息を殺す。もしかしたら、夕食を済ませた佐藤が帰ってきたのかもしれないと思った。
「大柴ーいるかぁー?」
コンコン、ともう一度ノックする。その声はどうやら監督のようだった。
次の瞬間、ガチャリ、とドアノブが音を立て、薄暗い部屋に黄色い明かりが差し込む。廊下からはこちらは見えないであろう。いくらマネージャーであるからといって、男子部員の部屋に忍び込んでいることがバレれば一大事だ。
頼む、中に入らないでくれ。祈るように目をきつく閉じていると、何かがふわりと被せられた。それが布団だと気づいた時には、俺の身体はベッドの上に引っ張り上げられ、大柴に抱きしめられる形で横になっていた。足を絡められて、全身ぴたりとくっついた体制になっている。思わず声が出そうになったが、両手で口を押えて堪えた。耳元で聞こえる心音は、自分のものなのか、それとも。
「……」
「なんだ、寝てんのか……ったく、君下もいなくなるわ、どうなってんだ」
大柴の姿を確認したのか、監督は何かをぶつぶつ言いながら部屋を出て行く。ドアの外から灰原たちの賑やかな声が聞こえる。どうやら夕食は終わったようだ。なんとか見つからずには済んだが、このままではいずれ佐藤たちも帰ってくるだろう。
「……おい、いつまで抱き着いてんだよ」
「……」
「き、喜一! まさか本当に寝たんじゃねぇだろうな?!」
「もうちょっと」
「はあ?」
頭から布団を掛けられっぱなしで、流石に息が苦しくなる。もぞもぞと動いて出口を探す。布団の端から頭を出せば、目の前の大柴と至近距離で視線が合う。
お互いの吐息がかかってしまうほどに近い。こんなに近くで顔をまじまじと見たのはいつぶりだろうか。薄暗い中でもわかる、黙っていれば綺麗な顔立ちをしているこいつになぜだか無性に腹が立つ。
「……」
「なに見てんだよ」
「うるさい奴だな」
「なっ……お前が離さないから、んむっ」
唇にあたる、やわらかい感触。
俺を抱きしめていた片腕が身体から離れ、大きな手で顔を包まれ、キ、キスされてしまった。とっさのことに目を見開いたままの俺は、目の前の伏せられた長い睫毛を見ることしかできなかった。
だが不思議と嫌な気持ちにはならなかった。むしろ触れたところからじんわりと広がる温もりが心地よい。
「んっ……はぁ、ぁあ……」
次第に息が続かなくなって、必死で酸素を求めて口を開いた。生まれてはじめてのキスのやり方なんて知るはずもない。薄く開いた唇の隙間から、大柴の厚い舌が入ってくる。思わず引っ込めてしまった自身の舌をあっさり絡めとられ、吸い上げられれば身体がビクっと跳ねた。
「……き、いち?」
「そんな顔で見るなよ。黙ってしばらく抱かれてろ」
「……おう」
そう言って、再び、触れるだけのキス。唇を離せば、逞しい腕が背中に回って抱きしめられる。
こいつの考えていることがわからない。何も聞けないまま、仕方がないので俺も喜一の背中に腕を回して抱きしめてやる。目の前の胸板に顔を埋めれば、いつもの喜一の匂いがした。抱きしめる大きな背中は、少しばかり震えているような気がした。
⌘ ⌘ ⌘
ほんの出来心だった、と、君下を抱きしめながら思う。
未だに触れた唇が熱い。かき乱したあいつの咥内の温度も、柔らかい肌の感触も、俺を見つめる濡れた瞳も、全部が俺の思考をどろどろに溶かしてゆく。
ああ最低だ。
俺がこいつをフィールドに連れ戻す。そう決めたはずなのに。
いつの間にか一緒に過ごした長い時間の中で、俺の心は違うベクトルへと向かっていた。今更ここで俺がこいつを、ただのひとりの女として扱ってどうするんだ? それは君下が、俺に一番してほしくないことのはずだろう。なのに俺は、俺自身の欲を殺しきれずに、あいつにキスをしてしまった。
(俺がこいつの中の、サッカープレイヤーの君下を、殺してしまった)
そこまでして手に入れたいと思ってしまったのも事実だった。他のどの男にもこいつは渡したくないと、醜いほどに嫉妬してしまった。君下の抱えている、色んなものすべてを俺だけが知っていればそれでいい、それで良かったはずなのに。
「こういうとき、なんて言えばいいんだっけ……なあ、敦」
スー、スー。規則正しい君下の寝息が聞こえくる。抱きしめられた心地よい体温に、いつの間にか眠りについてしまったのだろう。俺の身体にしっかりと腕を回して眠る姿は、まるで小動物のようだった。そっと額に張り付く前髪を掻き分けてやる。
「で、もう済んだか?」
パチ、と音がして、部屋の明かりが点けられた。眩しさに目を細めながら、入り口のほうへと視線をやる。こんな時間まで部屋に戻ってこなかったのは、きっと佐藤なりの気遣いなのだろう。少しだけ複雑な気持ちになった。
「ああ。悪かったな」
「って、え? それ……君下か? つーかお前ら付き合ってたのか?」
「ちげーよ。こいつがあまりにも泣くもんだから、慰めてやってたら寝ちまった」
「うわ、やらしいな」
「そんなんじゃねぇって」
俺の心中も知らずに冷やかしてくる佐藤に向かって、あっちに行けと手を払うジェスチャーをする。腕の中の君下がもぞり、と寝返りを打つたびに、目を覚ますんじゃないかといやな緊張が走る。せめて今だけはこのまま、俺の腕の中でおとなしく眠っていて欲しかった。すやすやと眠る君下の額に、誰にも気付かれないようにもう一度キスを落とした。
結論から言うと、君下は選手には戻らなかった。
ただ時間が空けば、簡単なパス練などの基礎練習ぐらいには参加するようになった。
マネージャーが君下のほかにいないので、そう簡単にマネージャーを辞められては困る、という監督の意見もあるらしい。
「え? あいつ、サッカー特待だったのか?」
紅白戦で交代を言い渡され、しぶしぶベンチに戻れば監督からそんな話を聞かされた。今まで知らなかった事実に、思わず飲んでいたスポーツドリンクを吹き出しそうになる。
「ああ、そうだ。元々は俺があいつを聖蹟に誘ったんだ。あいつは俺の誘いをあっさり断って、自力で奨学生枠取ってサッカー部のマネージャーになると言い出したときには、正直驚いたがな。俺は十分やれるから選手でやらないかと何度も言った。だがあいつは頑なに頷かなくてな……」
「……」
俺だけじゃないんだな、こいつに可能性を見ていたのは。手元のドリンクを見つめながら、昔のことに思いを馳せる。
そういえば水樹さんだって、そんなことを言ってあいつを困らせていたっけ。あの時は単に、君下の聞いてほしくないところに触れようとした水樹を警戒していた。だが今となっては、みな同じ気持ちだったのだなと思える。
交代でトップ下に入り、コートを駆ける君下を見つめながら監督は続ける。
「あいつ、何か変わったな。プレースタイルもそうだけど、人間としての根本っていうか……根っこのほうが何か変わったように見える」
「そうっすね」
「お前、何か言ったのか?」
「さあ、そんなこと忘れちまった」
こぼれ球を拾った君下が一人だけ抜け出る。そのままドリブルで持ち上がり、敵チームのディフェンダーが滑り込む前に逆サイドにパスを出す。そこへタイミングよく走り込んでいた水樹につながり、繰り出される強烈なミドルシュート。キーパーの指をギリギリのところで掠めて、大きくネットが揺れる。ゴール——。
皆が水樹に駆け寄り、喜びでもみくちゃになっている姿はまるであの時のように輝いて見える。
合宿のあの日のことは、その後お互い口にすることはなかった。何事もなかったかのように練習が続き、夏休みが明け、放課後は君下に練習に付き合ってもらう日々。次第に君下も練習に参加するようになり、秋が来て、もうすぐ冬の選手権が始まろうとしていた。
「げ……何も泣くことねぇだろ大柴……」
「うるせぇ、泣いてねぇ」
歪む視界で、うまく前が見えない。きっと俺がこいつの為に涙を流すことなんて、一生でこれっきりなのだ。
ああ、俺が君下のサッカー人生を、あの時殺してしまわなくて本当に良かった。だから心の奥に仕舞った淡い想いは、もう二度と出て来なくてもいい。
(はつ恋は土に埋めた)
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阿寒湖釣行 -20100526*-

5月後半のある日、私は阿寒湖の畔に立っていました。もちろん手にはロッドを携えて。つい数時間前、暴風雨の影響で別空港への着陸の可能性を知らせる機内アナウンスにうなだれていた事がまるで夢であったかのような光景がそこには広がっていました。吹いてくる風はとても穏やか、雨も小雨が時折降ってくるといった程度で とても暴風雨を感じさせるようなものではありませんでした。
日頃の行いに対するご褒美なのか、はたまた強力なパワースポットたる阿寒湖のなせるわざなのか! 何か強力な力に後押しされている様な感覚を覚えるなか2010年春の阿寒湖釣行がスタートしたのでした!
この日、最初に入ったポイントは阿寒湖西部に位置するあるポイントでした。本当は別のポイントに入りたかったのですが、すでにそこには見覚えのある先行者の姿がありました。 “生きる伝説の異名を持つ熱きフライマンさんです!” 彼の熱気にやられた魚たちはきっとしばらくは岸寄りしないはず、すでに探られた後であろう北側のエリア一帯は諦めて、同じくこの日入ってみたいと考えていたこちらのポイントに急遽船の進路を変更してもらった次第でした。 そこは足元のテラスの直ぐ先から傾斜のきついカケアガリが沖へと伸びてゆくといった地形で水深はおよそ10メートルといったところでしょうか。湖底にはそのいたる所に大きめの岩がゴロゴロと転がっているようで、ライン越しに伝わってくる感触はとても変化に富んでいました。きっと時期になれば多くの魚達が餌を求めてこの岸沿いを回遊などしているのではないでしょうか。駆け上がりマニアである私にとってはそこはまさに垂涎もののポイントといった感じでした。 この日最初に手にとったルアーはチェリーブラッドLL70S 。今年スミスさんから発売されたばかりのリップレスシンキングミノーになります(阿寒湖のレギュレーションによりシングルバーブレスの1フックに換装)。私は今回の阿寒湖釣行でこのルアーを使用するのを本当に楽しみにしていました。 それは春の阿寒湖を語る上でワカサギが決して欠かす事の出来ない存在だというのが理由でした。5 月を迎えた今、多くのワカサギたちが産卵に向け岸近くを意識し始めます。そしてこれに呼応するかたちで多くのトラウトたちもまた岸近くを意識し始めます。一昨年はアメマスとサクラマスがその主役でした。そして昨年はアメマスとヒメマスたちが、普段なら想像も出来ないくらいの浅瀬に多く集まり、私を含めた多くのアングラーたちを楽しませてくれました。まさにこんな状況の時にうってつけのルアー!それがチェリーブラッドLL70Sだと私は思っています。私のよく行く日光中禅寺湖。最初に手にした相手はヒメマスでしたが LL70S の実力はすでに実感していました。 でもその他の魚種に対してはどうなのだろうか? どんなアクションが効果的? リーリングのスピードは? カラーは?...etc. 雑誌ノースアングラーズの記事がきっかけで知るようになったリップレスシンキングミノーの魅力ですが、本格的に使用するようになったのはまだ一昨年前のこと��LL70Sに至ってはまだ半年といったところです。これまでスプーンを使った釣りが大半を占めていた私にとっては、リップレスシンキングミノーの高い潜在能力は実感しつつも、正直今でも分からない事だらけです。私の抱えるこれら多くの疑問はきっと阿寒湖が解消してくれるはず! そう信じて臨んだ今回の阿寒湖釣行なのでした。

(上写真) チェリーブラッド LL70S(ワカサギカラー)
ここは上述したような本来入りたかった浅瀬エリアとはまるっきり正反対のポイントでした。ワカサギの姿はまったく見えず、トラウトたちが岸寄りしているかどうかは分かりませんでした。ですがセオリー通りにLL70Sでまずは表層レンジから探って行きました。 キャスト後は数カウントの後にリーリングを開始。水面下20センチ程のレンジをノーアクションのただ巻きで探って行きました。ノーアクションのただ巻きといっても、LL70Sは滑らかなローリングアクションを見せてくれます。これは同じシルエットを持つシンキングミノージグのトラウティンサージャーとはまた質の異なったアクションであり、その引き抵抗(巻き抵抗)は少し大きなものに感じられました。 魚が居ないのか、それとも反応しないだけなのか、結局表層付近からは期待していた反応は得られませんでした。それならばと今度は別の探り方で反応を窺いました。それはこの地形ならではの探り方といっても良いと思うのですが、LL70Sの使い方としてはきっとマイナーな部類に属するものでしょう。キャスト後にLL70Sをベールフリーで一旦湖底まで沈めた後は、軽く1回ショートジャークを加えてそのままポーズ。魚からの反応を窺います。ここで何もなければ数メートルほどリーリングを行います。すると必然的にルアーは上方へと浮き上がってくるため、ここで再度フォールし直してからその後またリーリング...。あとはこれの繰り返しでした。本当にごく偶にですが、途中でジャークなどを加えてイレギュラーな動きを演出したりする時もありました。 ほど良くアピールしながらのゆっくりとしたフォーリング。さらに引けば直ぐに浮き上がるといったリップレスシンキングミノーならではの特性を活かして、傾斜のきついカケアガリを幾分バーチカル気味にギザギザといったイメージで探って行きました(阿寒湖に限らずに私はこの探り方をする場合には根掛かりを回避するためにシングル1フックに換装して使用するようにしています)。 このリップレスシンキングミノーを使ったディープレンジの釣りですが、私はシーズン初期或いは夏場日中の湖など、おそらく魚たちは水中の深い層で活動しているであろう時期にスプーンとのローテーションで多用しています。手返しの問題から、水深20メートルを超えるような深いポイントを探るのには正直躊躇ってしまいますが、水深はせいぜい10メートル程度といったこのポイントを探る分にはそれほど大きなストレスは感じませんでした。 (おっ...!) そしてその瞬間は突然にやってきました! ルアー着底後の1stアクション(ショートジャーク)でのバイト。待ち望んでいたアタリだったのでとても嬉しかったことを今でも良く覚えています。 障害物の多い湖底近くでのバイトであったため、相手が本当に魚であるかどうか半信半疑でした。ですが直ぐに首を振る感触が伝わってきたので安心しました。 (やっぱ 釣れるじゃん!) 今回の阿寒湖での初フィッシュ。それがLL70S を使って自身が意図した探り方で釣れたというのだから、これ以上に嬉しい事はありませんでした。阿寒湖の魚影の濃さに助けられた部分があるのは否定はしませんが、兎に角嬉しい一匹でした。このルアーで釣ってみたい! 或いはこの探り方で釣ってみたい!など、肝心の魚の都合はお構いなしに人間の都合だけで行動すると痛い目に遭うことがほとんどですが、今回は魚の都合とも合っていたらしくスプーンを交えた同様の探り方で良型揃いの多くのアメマスたちを手にする事が出来ました。

(上写真) 今回、阿寒湖での初フィッシュ(LL70Sにて)

(上写真) 着底後の1stアクション(ショートジャーク)で喰ってきました
暴風雨との予報により、一時はどうなるかと思っていた今回の阿寒湖釣行ですが、蓋を開けてみれば釣りが出来ないどころか近年稀に見る好釣果に恵まれ大満足のうちに初日の釣りを終える事が出来ました。 そしていよいよ明日からはこの時期の本命エリアを探って行きます。決して本命とは思っていなかったこのポイントでこの���果なのですから、明日からの釣果はいやがうえにも期待が高まりました!
~ 釣行2日目 ~ 朝一の気温 5℃。風は北~北西の風強め。雨もそれなりに降っています。暴風雨のお天気マークは消えていましたが、今朝の方がむしろ雨風共に強いといった状況でした。 今日からはいよいよこの時期の大本命エリアを探ってゆきます。阿寒湖に訪れるようになってからまだ数年、こんな私がいかにも分かった風に本命エリアだなんて言うのは何ともおこがましい気もするのですが、この数年の阿寒湖で経験してきた事を思えばそう言いたくなっても仕方ないようなポイントなのでした。 朝一の表層水温は4.8℃。昨日午後に入ったポイントのそれが 7.5~8.0℃の間で推移していた事を考えると随分と低いと感じさせる水温でした。 これから探ってゆくポイントを目の前にして、昨年の記憶が蘇って来ました。天気といい湖面の状況といいあの時とまったく同じです。ただひとつ水温が低いという状況さえ除いたらのはなしですが...。この違いがはたしてどういった結果をもたらすのか?大本命エリアのひとつと考えていたここ大島での第一投目はまさに緊張の一瞬でした。
大島へ来てから凡そ3時間が経過していました。なんとか4 匹のアメマスを手にする事が出来ましたが、どうにも納得が行きません。どの場所からも複数匹の魚が釣れることはなく、大きく場所移動を繰り返してそこで1 匹釣れるかどうかといった程度でした。とても厳しい状況であると言わざるを得ません。目の前に広がる広大なシャローエリア。ここには魚がまったく差して来ていない!もうこう判断するしかありませんでした。期待していた水温上昇ですが、いまだ5℃前後と朝一と変わらない状態が続いていました。 ここは広い阿寒湖の中でも南東側に位置する大きな島になります。昨日今日の風向きではほとんど風下側に位置していた筈です。冷たい北西風に晒されて渡ってきた湖水が最初にコンタクトする様な場所だからなのでしょう、冷え切った水が絶えず供給されているようで、結局この後も水温が大きく上昇する事はありませんでした。水温があと数℃高ければ状況はきっと一変していたはず! 考えてみても仕方ない事だとは分かっていても、ついそんなことを考えてしまうのでした。この状況じゃどうしようもない!とこの後私は大島を諦め渡船でポイントを大きく移動する事に決めました。

(上写真) 今年の大島、かなり厳しいものがあります
続いて向かった先は阿寒湖北西エリアのとある一角でした。ここは私の考えていたもうひとつの本命エリアで、ここからかなり距離はありますが、昨日入ったポイントとも地続きとなっているため、状況によってはまた後で探ってみようとの腹積もりでした。 こちらでも早速水温を見てみると、7.5℃! 先ほど大島を発つ前に計ってきた水温と比べると2℃以上も高い値を示していました。さすが風上エリア! 期待が膨らみます。 ここは砂礫に拳大ほどの石が多く混ざる遠浅の地形で、昨年と一昨年もそうでしたが、多くのアメマスたちが正にひっきりなしといった具合に浅瀬に差して来ていたポイントでした。 今年だってきっと同じはず! 同じような景色の続くポイント一帯を LL70S & トラウティンサージャーの表層トレースで探って行きました。 先ほどの大島といい、こちらのポイントといい今年の阿寒湖は一体どうしてしまったんだろう? そんな疑問を抱かずにはいられない程の厳しさでした。 ここで昨夜、ホテルで出会ったフライマンさんとの会話が思い出されました。『昨日も今日もぜんぜんダメだった』、『アタリすら無かった』、『魚がまったく岸寄りしていない』。私はこの話を聞いた時、昼間にかなり良い釣りをしていただけに、正直なんと答えたらいいものかと一瞬言葉に詰まってしまいました。(魚が岸寄りしていないなんてこと無いと思うけどなぁ!) お互い入ったポイントも異なるし、何よりルアーとフライという釣り方の大きな違いがありました。彼が入ったというポイントなら日中はおそらく終始向かい風に悩まされていた筈です。ルアーならともかくもフライではきっと釣りを続けること自体が難しく、結果として釣果が伸び悩んだのだろうくらいにしか考えていませんでした。 (ほんとうに魚が岸寄りしていないよ...。) ここにきてやっとフライマンさんの話していた状況の本当の意味が分かりました。 今回の釣行に向けてこれ��でずっと抱き続けてきた甘い考えがもろくも崩れ去った瞬間でした。 でもとても厳しいとはいえ、本州の湖と比べたらまだまだ信じられないような釣果が得られている事に変わりはありませんでした。何事も気持ちの持ちようで感じ方は変わってきます。(こんな状況の年もたまにはあるさ!) そう割り切ってしまえば、その中からでもきっと色々な楽しみ方が見えてくる筈だと!そう自分に言い聞かせて気持ちを盛り上げてゆきました。ですが頭ではそう分かっていても余りに期待が大きかっただけに、心と感情がその境地にたどり着くまでには今しばらくの時間が必要となりました。

(上写真) 春の阿寒湖でまさかこんなに歩く羽目になるとは...
こんな状況でも釣りを諦めないと決めたのならば、やるべき事はひとつだけ。 そうRUN&GUN あるのみです!待っていても魚たちは来てはくれませんから。 感覚的には、100 メートル釣り歩いて1 匹釣れるかどうかといった釣れ方でした。どのアメマスたちもルアーへのアタックの位置はとても遠く、魚の回遊が岸からとても離れたところで行われている事が窺えました。 より少しでも遠くを探るため、使用するルアーを LL70S → トラウティン サージャー 6cm → 同 8cm → バッハスペシャル 18g → メタルジグ 16g&22g と順次変えてゆきました。さらに沖へと張り出した水中岬など少しでも沖へと立ち込めるような場所があればそのぎりぎりまで歩を進めて常に遠投を心掛けました。決して楽な釣りではありませんでしたが、お昼近くにはこちらでの釣果を なんとか二桁にのせる事が出来たため、ここで一旦昼休憩をとる事にしました。 食後のコーヒーを飲みながら、ついさっきまでずっとRUN&GUNしてきた湖岸線を目で辿ってゆきました。まさか春の阿寒湖でこんなに歩く羽目になるとは...。昨年初冬の阿寒湖での釣りの記憶が蘇ってきました。

(上写真) 今年は魚が岸寄りしている様子が感じられません
午後からは昨日入った例のポイントに向かいました。昨日の良いイメージがあったため、こんな厳しい釣りなど続けずにさっさとポイント移動してしまおうかと何度も悩みました。でも自分の性格上、後になって探らなかったポイントの事が気になることは目に見えています。後で集中力を欠かさないためにも、可能性の残されたポイントはどうしても探っておきたかったのです。 こんな『いかにも』といったポイントですが、ここでは今日も私以外の釣り人の姿は誰も見えませんでした。その地形的特徴(背後の森が湖岸線ぎりぎりまで迫ってきています)に因るものなのでしょうか、特にフライマンの方はこのポイントを敬遠しているようで、今回に限らず私はこれまでに一度も他の釣り人の姿を目にした事がありませんでした。 これまで探ってきたエリアの状況があまりにも良くなかったため、ここへ向かってくる間も正直不安で一杯でした。ですが私のそんな不安を他所にここでは今日も良い反応が返ってきました。状況は昨日と大きく変わっていないらしく、沖合いのディープレンジでのヒットが頻発しました。 例年ならば決して大した事ではない釣果なのでしょうが、今年は他所のポイントがまったく揮わないだけに、それはある意味異常と言えるくらいの釣れ方でした。あとでこの状況を振り返ってみると、このポイントはその地形的特長(急深)から、岸寄り前のディープレンジにいるアメマスたちを効率的に狙える場所だったのではないだろうか。まさにそんな事を感じさせる釣れ方でした。 なぜ今のアメマスたちは去年みたいに沢山岸寄りしていないのか? 水温やベイトに絡めればいくらでももっともらしい理由を挙げる事が出来そうですが、(お前ごときが分かったような口を利くんじゃない!)とアメマスたちに怒られそうなので私の胸の中だけに留めておきたいと思います。 当日は似たような地形が数百メートルほど続くこのポイントに対して、ヘブン 16gとバッハスペシャル・ジャパンバージョン 18gを用いて沖のディープレンジを手返し良く探って行きました。そしてこれを一通りやり終えた後は、今度は折り返してLL70Sでナチュラルにそして時にはトリッキーな動きを交えながらもう一度探り直して行きました。これらを粘り強く繰り返し行った甲斐があってか、アメマスとしては阿寒湖での自己記録更新魚となる60越えの魚とさらに今年もまたイトウが顔を出してくれました。今年もやはり阿寒湖に来て良かったなと心の底から思いました。

(上写真) 自己記録更新となる春の黄金アメマス(62cm)

(上写真) LL70S を使ったディープレンジ攻略が功を奏しました

(上写真) 今年もイトウが顔を出してくれました(65cm ヘブン 16gにて)
~ 釣行3日目 ~ 前日の夜半から天気がさらに悪化してこの日は大荒れのお天気となりました。気温、水温は共に低下の一途をたどり本釣行で最も厳しい1日となりました。 折りしもこの日は私の誕生日!まったくもって何という運命なのでしょうか。 夜明け前、露天風呂から眺める空模様は明らかに今日のお天気が急速に 回復に向かって行く事を告げていました。6月も目前だというのに昨夜は 温泉街に霙が舞い降りました。“明日はもうだめだ” と完全に諦めムード であったのが一変、今は今日の釣りが楽しみで仕方ありません。朝風呂も ほどほどに、身支度を済ませ急ぎ水辺へと向かいました。
”せっかく阿寒に来たのだから、これだけは見ておかないと!”これまで ずっと厚い雲に覆われていた雄阿寒岳と雌阿寒岳でしたが、最終日である 今日になって初めてその姿を見せてくれました。昨日までの山頂は大荒れ だったらしく、その頂にはまっ白な雪が降り積もっていました。 朝一の気温は 5℃。ここ最近続いていた値と大差ありませんでしたが、 その陽射しの影響でずいぶんと暖かく感じられる朝でした。

(上写真) 最終日、天気が急速に回復してゆきました
”これはもしかすると もしかしちゃうんじゃないの!”一昨日前に味わった 惨敗の記憶も未だ新鮮でしたが、今のこの状況に一縷の望みを託し 私は あの大島に渡ることを決心しました。入りたかった北西の岩盤エリア でしたが、そこには既に先行者の姿があったため、西岸中央部のシャロー エリアに入ることにしました。風は北西風、フィッシングランド前の桟橋で 感じたものよりも随分と強い風が吹き付けていました。そして気になる 水温は 7.0℃! 昨日は本釣行での最低気温をマークしていただけに、 この水温は正直意外なものでした。今日の天気は晴れ、これから時間の経過 と共に水温はまだまだ上昇して行くはずです、しかもこのシャローエリア ならその上昇ペースも他所に比べていくらか速いはず、いやがうえにも期待が 高まりました!

(上写真) 再度、大島にチャレンジです!
ひととおりエリア手前を探りましたが、魚からの反応は一切ありません でした。でもそれはある意味予期していたもの、めげる気持ちなど微塵も ありません。いまだ大きな期待感を胸に次の行動へと移りました。 続いては、沖に向けぎっしり敷き詰められた大岩を渡ってディープウェーディングを試みます。一昨日はローライトな条件により足元が暗く危 険を感じたためここまで沖には辿り着けませんでした。 “よし、ここだったよな!” 目的の大岩になんとか辿り着けました。見覚えのあるその 大岩には誰かの足跡が刻まれており、今シーズン既に誰かがこの場所に立った事を伝えていました。 今私が目にしているものと同じ光景を見たであろうその釣り人は、いったいどんな事を考え釣りをしたのだろう? ついそんなことを考えてしま います。 過去に何度も探ったこのポイント、凡その地形は未だ頭の中に入っています。向かい風そして根掛かり対策のためトラウティンサージャー8cm を結んで釣りを開始しました。50 メートル先でも水深はぜいぜい 3メートルといったこのポイントに対して、まずは表~中層レンジのただ巻きで 反応を探って行きました。 『おおっ!』おそらく初めからそこに居た個体だったのでしょう、ポイントを探り始めてから直ぐに反応が返ってきまし た。かなり沖合いでのヒットでしたが、その独特の動きから 相手がアメマスであることは直ぐに判別がつきました。”やっぱ、今日は来てるよ!” まだ一匹目の魚を手にしただけでしたが、私の第 6 感がしきりにそう告げていました。 『おっ、また来た!!』 さすがに例年ほどの勢いはありませ んでしたが、今日は間違いなくアメマスたちが浅瀬に刺してきている! まさにそんな事が実感出来る釣れ方でした。やはり春の阿寒湖はこうでな くちゃいけません!

(上写真) 最 終日の大島、一昨日とはちょっと違いました! (トラウティンサージャーにて)

(上写真) これまでずっとモノトーンだった世界に色が溢れます
今のこの状況でも魚は完全には岸寄りしきれていないのか、この日 遥か沖合いでのヒットが大半を占めました。このエリアで釣りをされた経験 のある方ならばきっと共感してもらえると思うのですが、浅瀬のしかも遥か沖合いで掛けた魚とのやり取りは他では味わえない独特のものがあり ます。そこでは水深がない分、彼らの横方向への突っ込みはもう尋常ではありません。その走りを見ているだけでもうハラハラドキドキ! 60超 えのヒレピンレインボーなど掛けたひにはもう○○○○ちびりそうになります!(下品でスイマセンでした<(_ _)>) 水底に大岩がゴロゴロと転がるようなこのシャローエリア、もし相手に主導権を握られてしまうような事があれば、もうそこで一巻の終わりです。 相手をいかに素早く表層へと引き出せるか! これで勝敗が決してしまうことも少なくありません。でもいくら表層へ魚を引き出したいといっても水面でバシャバシャ暴れられたのでは、いくらなんでも釣り人の精神がもちません。できることなら浮かず潜らずの適当な位置で魚をコントロ ールしたいものです。そしていざ取り込みという段、沖に立ち込んでいる訳ですから、自分の周囲 360 度全てが魚とのやり取りの場となっている筈 です。そこでは魚の急な突っ込みや方向転換などは日常茶飯事、もし魚をばらしたくなければ、いつどんな状況に於いても常に一定以上のラインテ ンションを保っておかなければなりません。このようにシャローエリアで魚を手にするためには、ロッドには必然的に“魚を素早く水底から引き 出すためのパワー”、“魚をこちらの思い通りにコントロールするための粘り性能”さらには“魚の素早い動きにも追従できるしなやかさ” こ れら全ての性能がより高い次元で求められる事になります。今回もメインで使用したロッド “TRBX-SS83SD” これまでに最盛期の しかも60越えのアメマス、レインボーそしてサクラマス いろいろな魚種をこのシャローエリアで掛けてきましたが、上述したロッド性能の面で 不安を感じた事は一度もありません。数々のメモリアルフィッシュをもたらしてくれた信頼のロッドであるだけに、これから先もまだまだ長い付 き合いになりそうです。

(上写真) 水 温の上昇と共にアメマスの活性も上がりました

(上写真) これから初夏に向け、アメマスは益々強くなって行きます
久しぶりの太陽とそれに伴う水温上昇、さらにユスリカの大量ハッチも手伝ってか、この日の大島は私が期待し思い描いていた本来の姿とかな り近いものとなりました。昨日までずっと消化不良気味であったのが、ここにきてやっと救われたといった感じです。 しかしそんな大島も状況は刻々と変化してゆきました。おそらく高い位置から照りつける太陽を魚たちが嫌ったのでしょう、am10:00を前に突然 魚の気配が感じられなくなってしまいました。 正直、あともう少しだけ楽しませてもらいたかったという気持ちはありましたが、こればかりは仕方がないことでしょう。 まぁ、この時間を利用して釣りの余韻に浸るのもわるくはありません。せっかく目の前にはこんなに素晴らしい阿寒の大自然もあるのですから!

(上写真) 今日の陽気に誘われたのか、レインボーも岸寄りしてきました (トラウティンサージャーにて)

(上写真) パワースポット ヤイタイ島には多くの巡礼者の姿が...
〇 使用タックル
<タックル①> ロッド : TRBX-SS83SD (SMITH) リール : CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 8lb (MORRIS) ルアー : チェリーブラッド LL70S 7.7g (SMITH) トラウティンサージャー 14g (SMITH) バッハスペシャル・ジャパンバージョン 18g (SMITH) ピュア 7g、13g (SMITH) ヘブン 16g (SMITH) メタルジグ 16g、22g フック : シュアーフック サクラマス2G (SMITH) Wトラウトタテアイ7G (SMITH) カルティバ SBL-75M 6号 (OWNER) ※ バーブは潰してあります ネット : マリエット・ネット(SMITH)
<タックル②> ロッド : TRBX-SS78M (SMITH) リール : CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(11lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 6lb (MORRIS) ルアー : チェリーブラッド LL70S 7.7g (SMITH) トラウティンサージャー 6g (SMITH) フック : カルティバ SBL-75M 6号 (OWNER) シュアーフック Wトラウトタテアイ5G (SMITH) ※ バーブは潰してあります ネット : マリエット・ネット(SMITH)
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リアル・日本で一番悪い奴ら。北海道警察銃器対策課と函館税関は「泳がせ捜査」と称し、覚醒剤130キロ、大麻2トンを「密輸」。主導したのは、100丁以上の拳銃を押収し、「銃対のエース」と讃えられた稲葉圭昭警部だった。覚醒剤使用で逮捕後、8年の刑期を終えてシャバに出た稲葉は、自らの罪と組織ぐるみで行なわれた違法捜査の数々を告白、事件の風化に抗っている。
*
稲葉圭昭は1953年10月、北海道沙流郡門別町(現日高町)に生まれる。営林署に勤めていた父親は転勤が多く、稲葉家はその後、瀬棚町(現せたな町)、室蘭市、厚沢部町など、道内を点々とする。稲葉は父親に3歳から柔道を仕込まれ、成長とともに腕を上げ、そのことが警察への道を切り拓いていく。
──柔道に打ち込んでいた少年時代の話からお聞きしたいのですが。
倶知安中学に2年生で転校して柔道部に入りました。倶知安は羊蹄山の麓にある小さな町です。2年の3学期の終わりに札幌へ昇段試験を受けに行き、5人抜きをやって初段を取りました。それを見ていた道警の師範が、「俺も倶知安出身だ。お前、高校決めたのか?」と聞くんです。決めてないと答えると「じゃ、北海行け」。すぐに北海高校の先生に会わせてもらって決まっちゃった。
──北海高校は柔道の名門校ですね。そこで稲葉さんは番長だったとか。
みんなが言ってただけです。
──高校は札幌市内ですから盛り場を遊び歩いたのでは?
1年から3年のインターハイが終わるまでは、朝昼晩ずっと稽古で遊ぶ暇なんてないんです。当時は先生がやってる道場の寮に寝泊まりしてました。朝4時半からバスの時間の直前まで稽古して、朝飯をかっこんでバス停に走る。1時間近く車中で揺られ、学校に着くと授業中ぐっすり寝て、3時に授業が終わると道場に直行、すぐに稽古です。6時に終わってバスで帰って夕飯食ったら9時過ぎまで稽古。毎日、気持ち悪くなるほど柔道に打ち込みました。ほとんど休みはなく、たまに先生の許しが出ると日曜日に映画を観に行ったぐらいです。
──1953年生まれの稲葉さんの高校時代は69年から71年ですね。柔道から解放された日曜日にどんな映画を観ましたか?
高倉健や菅原文太の任侠映画です。あのころは東映の映画館で3本立てをやってました。でも、3本いっぺんに観ちゃうとグチャグチャになってわけわかんなくなるんだよね。洋画は観た記憶がないです。
──補導歴があるそうですね。
インターハイが終わって遊びを覚えたてのころでした。喧嘩や恐喝、万引きなんかが大好きでね、いつも友達とスリルを味わってました。いまは男女共学の進学校で簡単には入れないそうですが、当時はメチャクチャな男子校でした。街を流しては喧嘩ばかり。補導されたときは札幌駅で、なんで喧嘩になったのかは忘れたけど相手の高校生を脅かして殴って、「お前ら、ナメんなよ」って言って帰ろうとしたら大人に声をかけられた。「ちょっと待ちなさい」と。悪いことにそれが私服の鉄道公安官で補導されちゃった。後日、札幌中央署に呼び出されて取り調べです。
──そのころ、将来どんな仕事に就きたいと思ってましたか?
警察官にはなりたくなかった。補導されてるし、ぜったい嫌でした。教員免許を取って柔道の指導者になろうかと、うっすら考えていたぐらい。柔道の特待生で東洋大学に入って教職課程は取りました。でも、教育実習の費用が3000円かかるのがわかって、カネないし、面倒くさくなってやめちゃった。
──しがらみもあって柔道の特別採用で道警に入ります。なりたくなかった警察官になってみていかがでしたか?
1976年4月に入り、10月にすすきの交番に配置されてすぐのころ、先輩と警邏(けいら)に出ると、すすきの交差点の真ん中に穴が開いてたんです。北海道は雪の影響で、よく道路が陥没します。「稲葉、参報出しとけ」と先輩に言われました。参考報告というA4サイズの用紙に状況説明と補修工事を依頼する文を書いて交通課に提出し、翌日に同じ場所を通ったらもう直ってた。警察ってスッゲエなぁ?と感動しました。当時は、22歳の兄ちゃんでしたから無理ないですよね。
警察官になった翌年の1977年4月、稲葉は柔道特別訓練隊員として道警本部警備部機動隊に配属される。78年に道警が全国柔剣道大会で優勝したのを期に柔道を引退し、79年8月に道警本部刑事部機動捜査隊に異動。機捜でエス(情報提供者)を使った捜査手法を叩き込まれ、一癖も二癖もあるエスたちとの「信頼関係」を築いていく。84年4月に巡査部長に昇任し、札幌中央署刑事第二課暴力犯係主任、88年4月より北見署刑事課暴力犯係主任。90年4月に警部補に昇任し、旭川中央署刑事課暴力犯係主任となる。
──機捜の任務はどういったものですか?
札幌市内の夜間の捜査態勢を強化し、殺人や強盗などの重要突発事件に対応するために組織されました。札幌市内には7つ警察署がありますが、どの署も泊まりの刑事が少なかった。当時、一番多い札幌中央署でも7人ほど、小さい署だとせいぜい3人。それじゃ事件があっても対応できないから機捜ができたんだけど、課せられたノルマを達成するための点数稼ぎをするような方向にズレていったんです。
──罪状と逮捕した相手によって点数が決まっていたそうですね。稲葉さんの著書『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』には、〈覚醒剤の所持で逮捕すると、一〇点。それが五グラム以上だとプラス五点〉などと実例が挙げられていて、設定の細かさに驚きました。2人組で捜査するため、ペアで月30点以上挙げるのがノルマになっていて、達成できないと罰則もあったとか。
俺が機捜に行ったときにはすでにそうなっていて、「稲葉、110番じゃメシ食えんぞ」と直属の上司に言われたんです。「とにかくエスを作れ。稲葉さんという役所(警察署)にエスが電話をかけてくるようになったら、お前もやっと一人前だ」と。そのころは上司に言われたことをスポンジのように吸収して即実行してました。
──ヤクザや水商売関係者たちに名刺を配りまくります。『恥さらし』を映画化した『日本で一番悪い奴ら』でも面白く描かれていました。
あの名刺は、知り合いのヤクザのアイデアなんです。俺はそいつから兄貴と呼ばれてました。「兄貴、俺はヤクザ辞める。印刷屋に勤めるから名刺作ってくれ」と言うので「好きなの作ってこい」と言ったら、いろんなのを次から次へと持ってきた。ステッカーになってたから、すすきののパチンコ屋やサウナ、スナックなんかにベタベタ貼って。みんな欲しがったんですよ。
──魔除けのお札みたいですね。
そうそう。サウナの横に公衆電話がダーッと並んでいて、そこにも貼りまくりました。
──『恥さらし』に〈私はエスを作るために、まずは指名手配犯の被疑者を追って、聞き込みを繰り返し、その指名手配犯の知り合いとはほぼ全員と接触しました。〉と書かれています。なぜ、彼らとの接触がエス作りに?がるのですか?
人を覚えないことには始まらないから。指名手配犯を捜すには、いろんな人間に会わないといけない。その一人ひとりから枝分かれした人の?がりもあって、すべてが人脈になる。ひとりを追えば、それだけ人を覚えられるんです。
──エスになる人とならない人をどうやって見分けるんですか?
簡単に言うと、友達を作る感じ。なんとなく気が合うというか。最初からこいつをエスにしようと思って近づくことはなかったですね。何か情報くれたらいいな、ぐらいの気持ちです。
──エスから情報を取るときはどんな気持ちですか?
相手次第、ケースバイケースです。例えば、ヤクザの抗争事件が起きたときの情報は末端の組員ではわからないから、必然的に幹部クラス以上が相手になるじゃないですか。組織内でのエスの地位によっても、気持ちや心構えは変わってきます。また、必要な情報に応じてエスは異なります。マル暴だったらシャブの情報だって取らなきゃなんないし。少し話はズレますけど覚醒剤の場合は、山口組、稲川、住吉、極東のように組織が異なっても全部?がってるんです。ある組織の奴が別の組織に平気でブツを流しちゃう。
──組長から末端の組員まで全員が、稲葉さんのエスだった組があったそうですね。
いま��も何人か付き合いがあるけど、ほとんど堅気になりました。ジンギスカン屋の親父とか。
──生活保護で暮らす覚醒剤常用者のおばあさんのエスもいた。映画でも印象的なシーンでした。
俺が若いころの話だから、たぶんもう亡くなってますね。出会いはガサをかけたときで、座布団の下にシャブを隠してた。「ババァ、どけよ」と言っても動かないので無理矢理どかしたら出てきた。それからよく電話をかけてくるようになって、指名手配のヤクザの居場所なんかを教えてくれました。映画観たら思い出して懐かしかったです。
──機捜の次はマル暴刑事になります。1991年に稲葉さんが旭川で捜査したヤクザの射殺事件について話していただけますか。
旭川のある組織が山口組の傘下になったんです。それがきっかけで、その組織の総長と最大派閥の組長が対立し、「総長が組長のタマを取る」という噂まで聞こえてくるようになった。でも、まさか俺たちの耳に入ってるのにやらねぇだろ、と高を括っていたら本当にやった。組事務所の2階で定例会をやっている最中に発砲事件が発生し、組長は窓から飛び降りたけど着地したときに骨折、さらに上から撃たれて重傷を負った。俺が組事務所に着いたときには、ひとりの幹部が頭を撃たれて死んでいた。 銃を用意した組員を指名手配し、逃亡を助けた組員を犯人隠避で逮捕したけど、実行犯は捕まらなかった。 発生から1年ほどたったころ、実行犯の内妻が月に一度、札幌に行っているという情報が入って、調べると東区のあたりで高速を降りているのがわかった。電話の設置場所から潜伏先のアパートが判明し、向かいの一軒家を借りて捜査員ふたりに張り込ませた。それで1カ月後に踏み込んで逮捕したんです。 その後、総長を逮捕したけど、共謀共同正犯で起訴することはできなかった。それでも、いままで大先輩たちが誰も捕まえられなかったヤクザの大物を初めて逮捕できて、誇らしく思いました。苦労しましたよ。小技を使わない、きれいな、本当の刑事の仕事でした。……あれが最後だったな。
1993年、警察庁は全国の警察に銃器対策室を設置させる。その背景には90年の長崎市長銃撃事件、92年の金丸信自民党副総裁銃撃事件など、銃器を使った重大事件の発生があった。稲葉は、道警本部防犯部保安課銃器対策室(96年より生活安全部銃器対策課)の銃器犯罪第二係長となる。従来の地道な捜査手法では押収実績を上げられないことに焦った銃器対策室幹部は、所有者不明の拳銃(クビなし拳銃)の押収を認め、手段を選ばず数を稼ぐよう捜査員に指示。稲葉はエスから入手した拳銃を、コインロッカーに入れて匿名で通報したり、自首減免規定を悪用して所有者ではない人物に話をつけて自首させたり、自作自演や捏造を繰り返しながら拳銃押収のスコアを上げていく。
──上司から「クビなしでいい」と言われたとき、稲葉さんのなかに反発はありませんでしたか?
クビなしってのは捜査官としては邪道でプライドが許さなかったんですが、「とにかく出せ! 手段は問わない」的な波が押し寄せていましたから。そんなときに上から「クビなしでも構わない」と言われたら文字通り渡りに船でした。さっそくエスたちに電話して、「クビなしでもいいらしいぞ」と言って持ってこさせました。
──成果を出して出世したかったからですか?
それはないですね。警察社会は昇任試験に受からなければいくら仕事で実績を残しても偉くはなれません。叩き上げの素晴らしい刑事でも仕事を何にも知らない勉強一筋の幹部の指示命令には、それが間違っていても逆らえないんです。
──稲葉さんは銃が好きですか?
好きですよ。あれ見てください(部屋の本棚に銃の専門誌『Gun』のバックナンバーが並んでいる)。刑務所にいるとき読んでたんです。なかでは本読むしかやることないんだもん。
──パキスタン人のマリックがエスになったとき、ロシア人マフィアから入手した拳銃を稲葉さんに渡します。その拳銃について、『恥さらし』にはマニアックな記述があります。〈拳銃を確認しに行くと、ドイツ製で二十二口径の回転式八連発銃でした。他の拳銃よりも細い���丸を使う珍しい銃です。〉と。
珍しいですよ。初めて見ました。アルミニウスというメーカーの22口径で、通常の回転式拳銃は弾倉に5発か6発入るのが、あれは8発。サイズはちょっと大きい。あの拳銃はマリックに持たせて自首させたけど、もったいないよね。
──マリックはどんな人ですか? 当時は小樽で中古車販売業を営んでいたそうですが。
約束はちゃんと守ります。凄くいい奴です。行方がわからなくなってたんだけど、今年になって連絡があったんですよ。いまは栃木で解体業をやってるそうです。息子たちを日本に呼んで仕事を手伝わせて、家も買って真面目にやってる。夏に車で札幌まで来てくれました。
──久しぶりに会ってどうでしたか?
嬉しかったぁ。大通公園で抱き合っちゃいましたよ。
──どんな話をしましたか?
死んだ(渡邉)司の話とか。
──渡邉司も稲葉さんのエスでしたが、のちに稲葉さんの銃対課時代の元上司、方川東城夫を脅迫します。「違法捜査をバラしてやる」と。
あれは警察も悪い。俺は情報が欲しくてエスを利用しているという気持ちが常にありました。ズルいのよ。そういう生活してると自分のズルさに……負けちゃうよね。押し潰されそうになるときがある。良心の呵責っていうの? なんて説明したらいいかわからないけど……正直には生きてないですよね。
──渡邉司はどんな人でしたか?
エスの仕事は一生懸命やってましたよ。でも、司は警察を利用してた。それはお互い様だけど……。常にカネがない奴で、いつも「ビッグになりたい」と言ってました。拳銃や覚醒剤、大麻はもちろん、ブランド物の時計や財布のコピー商品を売ったり、いろんなことをやってました。でも、俺が知らないところで何やってるか、さっぱりわからない。俺は自分のエスから家の場所を聞かないようにしてたから、奴がどこに住んでるのかも知らなかったし。ほかからガサが入ったときにチクったと思われるのが嫌でね。
──稲葉さんは渡邉司をほかのエスより大事にしていた感じがします。
よく動いたからね。指示したらすぐに実行しましたよ。俺のまわりの評判はあまり良くなかったけど。
1995年の國松孝次警察庁長官狙撃事件ののち、警察の銃器捜査はさらにエスカレートしていった。銃刀法が改正され、コントロールド・デリバリー(泳がせ捜査)と拳銃の譲り受けが立法化。泳がせ捜査やおとり捜査の過程で密売組織から合法的に拳銃を購入することができるようになった。 稲葉はエスの石上に拳銃を大量に押収できるネタはないかと相談。元ヤクザの石上は知人である関東のヤクザに「拳銃を売ってくれ」と持ちかけ、ヤクザは1丁あたり40万円で石上の話に乗る。その取引を端緒にして密売ルートを洗うという捜査方針が道警銃対課で固まり、警察庁も了承して警察庁登録50号事件に指定、道警と警視庁と千葉県警の合同捜査が行なわれることとなった。稲葉は石上の若い衆のヤクザに扮し、石上とふたりでヤクザに直接会って拳銃を購入する。1996年8月、稲葉にとって初めての潜入捜査だった。
──警察官であることを隠して取引相手のヤクザに会ったときの気分はいかがでしたか? バレたら殺されるかもしれないですよね。
ビビりますよ、本当に。おっかないでしょ。現場は浅草のビューホテルでした。あんまり思い出したくないです。いまでもザワザワっとくる。ザワザワくるような経験は何回もあるけど、あのときが一番です。
──潜入が一番なら、ほかにザワザワきた経験は?
拳銃を暴発させたのが、おっかなかったですね。提出用と密売用の拳銃を。1回はひとりのとき、あとの1回は司と向かい合って座っているときだった。自動式拳銃は弾倉を抜いても薬室に1発残ります。弾が残ってるのはわかってたんだけど、スライドを引いた俺の手が滑ったんです。バンと弾が出て、危うく司を殺すところだった。司は真っ青な顔してました。
──思い出したくない話で恐縮ですが、潜入捜査の話をもう少しだけ。相手のヤクザに稲葉さんの素性が割れないよう、石上からヤクザの挨拶や言葉遣いの特訓を受けたそうですね。具体的にはどんな。
ひとつ覚えているのは、「面倒みてくださいと言わなきゃダメだぞ」と言われて、「なんでそんなこと言わなきゃなんねぇんだ」と言い争いになった。けっきょく言わなかったけど。ふだん使わない言葉って、急に使えない。無理ですよ。
──ホテルの部屋でのヤクザとの拳銃の取引は、映画では綾野剛が稲葉さん、中村獅童が石上を演じ、緊迫した状況を再現していました。
潜入のことは思い出したくないですね。拳銃をたくさん挙げるには究極の捜査手法だと思いますが。
順調にみえた交渉は、相手のヤクザが稲葉の体の一部に注目したため、一触即発の状況となる。柔道経験の長かった稲葉の耳は畳や相手の柔道着で擦られ、カリフラワー状に変形していた。「お前、柔道をやっていただろ。サツにしか、��んな耳の奴はいない」とヤクザは疑い、稲葉の耳元に拳銃を突きつけ、撃鉄を起こした。「こいつはレスリングをやっていたんだ」と制止した石上の機転で稲葉は殺されずにすんだが、2回の取引で計8丁の拳銃を購入しただけで、それ以上の成果に?がることなく、命がけの潜入捜査は幕引きとなった。 2000年、石上は稲葉に拳銃の大量摘発の計画を持ちかける。香港マフィアが違法薬物を密輸するのをわざと3回見逃して油断させ、4回目に拳銃を200丁密輸したところを荷受人の中国人もろとも摘発。道警銃対課と函館税関はその計画に乗って合同捜査を開始するが、4月に覚醒剤130キロを石狩湾新港から入れた直後に石上が失踪。そして、覚醒剤の密輸を香港マフィアから聞いた関東のヤクザから稲葉に問い合わせの連絡が入る。稲葉はそのヤクザを石上の共犯者だと思い込んでいたが、そうではなかった。ヤクザは、「石上にやらせたのなら俺にも──」と、今度は大麻2トンの密輸を見逃すよう要求。その代わり拳銃は用意できると言う。
──大麻の密輸の片棒を担ぐことを求められたとき、断ろうと思いませんでしたか?
上司に報告したら、「ヤクザに会って断ってこい」と言われたんだよね。いまさら何ビビってんだ、と思った。仕方ないから東京でヤクザに会って、「エラい奴らはやめろと言ってるんだけど、関係ないからやっちまえ」と言ったんです。
──大麻2トンですよ。ビビって当然じゃないですか。
いや、ビビるとかビビらないとかのレベルは完全に超えちゃってる。東京から帰って、「言っときましたよ」と上司には?の報告をしました。ところがそれから何カ月たっても大麻が入ってこない。「どうなってんのよ」とヤクザに連絡したら8月に入ってきた。上司に「断れって言ったじゃねぇか」と凄く怒られたけど、「来ちゃったもんはしょうがないじゃないですか」と開き直った(笑)。「どうするの?(大麻を摘発したら覚醒剤を)130キロ入れたの喋られるよ」と逆に脅しをかけて。もうイケイケですよ。恐いもんナシ。
──しかし、けっきょく肝心の拳銃は、関東のヤクザのルートからではなく、稲葉さんがストックしていたマカロフを出します。覚醒剤と大麻の「密輸」に税関まで巻き込んでしまっているから、やるしかなかった。
「どうしても20丁ないとダメか?」と税関の奴に聞いたら「ダメです」と言うから。司をアジトに呼び、その数のマカロフをバッグに詰めて、「明日の朝、ロシア船に置いてこい。そして税関に電話しろ。奴らに花を持たせる。そのあとで道警に電話しろ」と言った。それで司がロシア人とふたりで小樽港に停泊している貨物船に侵入し拳銃を置いてきたんです。
──この2001年4月の小樽港でのマカロフ20丁(および実包73発、サイレンサー1個)の押収をマスコミは大々的に報じ、現在も税関や海上保安庁のホームページに載っていますが、実際は組織ぐるみのヤラセだったということですね。
銃対課のエラい奴にはすべての段取りを報告して、「今日、20丁あがりますから」と言っておいた。そしたら、もともと銃対課では俺の直属の上司で、そのとき警備部外事課にいた中村(均)まで、「俺も乗せてくれと」と言ってきた。外事課は外国人犯罪者を取り締まる部署ですから。
──イッチョカミですね。
最初の段階から中村にも「シャブ130キロ入れて、そのあと道具(拳銃)入れたいんだよね」と伝えてあった。中村は「いいんじゃねぇか、どうせ入ってくるんだからよ」と言っていた。
──最初に入ってきたその130キロの覚醒剤の話を少し聞かせてください。
1キロずつ小分けされた覚醒剤が130袋あった。半分の65キロを石上が車に積んで、俺の知り合いを運転手にして東京へ走った。残りは俺が預かることになり、ズタ袋に詰めたら3つぐらいになって、ひとりで担げると思ったけど重くて歩けないの。ふつうの65キロと覚醒剤の65キロって違う気がしたよ。置いてけないし、ふらふらになりながら車に積んでアジトまで運んだ。それから俺が1キロ抜いて(笑)、残りは後日、石上が持っていった。
──1キロのうち100グラムを稲葉さんが所持、残りはエスたちに分配したそうですね。稲葉さんはこの100グラムの覚醒剤が、組織ぐるみで違法捜査が行なわれたことの物証になると考えていたと『恥知らず』に書かれています。
参加した皆さんの足枷しようと思ったけど、ならなかったんだよね。
──石上はその後どうなったんですか?
北海道にいるらしいよ。
──会いたいと思わないですか?
思わないね。奴は覚醒剤130キロの代金8000万を香港マフィアに払ってなかった。カネの回収に来た香港の連中に、その半金の4000万を俺が持ち逃げしたと言い訳をしたらしい。俺が刑務所に入って間もないころ、弁護士が面会に来てそう言うから、「そんな馬鹿な話あるわけないじゃないですか。先生、付け馬みたいなマネやめてくださいよ」と怒ったんです。石上が、香港マフィアと?がっている別のエスを連れて弁護士の事務所に行ってカネを要求したそうだけど、奴らが言うことを弁護士が鵜呑みにしたことも腹立たしかった。
2000年4月に石狩湾新港から陸揚げされた130キロの覚醒剤のうちの900グラムは稲葉のエスたちが密売。その後も稲葉は刑事の立場を利用して覚醒剤や大麻の密売に積極的に加担していく。かつてはカネに困っているエスがいれば自らカードローンで数百万の借金をして貸してやるなどしていた稲葉だったが、密売に関与しだして以降は、その売り上げをエスたちとの交際費のほか、複数あるアジトの家賃、高級車やバイクの購入資金に充てるようになった。
──売る側の立場になったわけですが、当時の覚醒剤は品質が安定していましたか? 効き目というか。
入ってくるその時々によって違いました。ゴジラってのがあったな。
──ゴジラ?
打つと、ボワァーッと熱くなるんだけどそれで終わり。熱くなる感じがゴジラっぽいからそう呼ばれたシャブがあった。
──初めて聞きました。
買っちゃうと、効かなくても返品できないんです。「今度はちゃんとしたの入れてよ」と言うしかない。効かないシャブは捨てずにとっておいて、次にちゃんとしたのが入ったときに混ぜて売ればいい。でも、化学物質だからおかしな反応して溶けることがあるんだよね。ベッチャベチャになっちゃって大損したことがありますよ。
──大麻は体に合わなかったそうですね。
やってみたけど合わないね。
──ウズベキスタン産の上物をゲットしたと書かれていました。
あれはスッゴイ効きましたよ。一服で床になっちゃったもん。ひとりだったから助けを呼ぼうとしたけど、電話もできなかった。ロシア人マフィアがいつもお土産に、黒いゴミ袋いっぱい入ったのを持ってきてくれたんだよね。そのウズベキスタン産の大麻を桶に開けて、上からハシシをおろし金で削ってまぶし、さらにブランデーを噴きかけて匂いづけして売る。ハシシは缶詰にした状態で入ってきました。
──そのブレンドするやり方は誰が考えたんですか?
自分で。そうやって生乾き状態のまま、50グラムや100グラムごとに袋に詰めて売りました。
──幾らで売ったんですか?
俺は窓口にならないでエスに売らせてたから覚えてないけど、いい��遣いになったんだよね。元はタダだから。小樽の飲み屋の連中が買いにきてたみたい。
──面白いことやってたんですね。
香港マフィアから2トン入ってきた大麻は、LPレコードの直径、厚さ5センチほどに圧縮されてました。1枚が1キロで、ビニールで密封された状態で2000枚あった。北海道は大麻がたくさん穫れるから俺たちもやろうとして、刑務所の溶接工場にいた奴に大麻専用の圧縮機を作らせたんだけど全然ダメだった。香港マフィアの大麻はおそらくタイかカンボジア産で、あっちは国家事業のようにやってるのでかなわない。粘り気がある大麻を強くプレスしてあるんだよね。それをペンチでむしってパイプに詰めて吸う。ある会社の社長に1キロ170万で売ったことがある。「高くない?」って言われたけど、「いやいやいや、こっちは危険をおかしてるんだから」って。当時、業者間ではキロ40万ぐらいでした。俺、酒は飲まないけど、一度ハッパ吸ってビール飲んだら、喉から食道を通って胃に流れていくのがわかったもんね。旨いなって! ……ちょっとは真面目な話もしませんか(笑)。
稲葉は2001年4月、警部に昇任、道警本部生活安全部生活安全特別捜査隊に異動となる。第3班の班長として、銃器や薬物に関する捜査をするのが主な任務だった。ところがそのころ、渡邉司が稲葉の銃対課時代の上司で小樽署の副署長になっていた方川東城夫を脅迫。脅しのネタは当時の銃対課の数々の違法捜査だった。稲葉はエスの暴走の責任を取らされ、仕事を干されてしまう。そして01年11月から覚醒剤を使用する。
──最初は炙りだったそうですが、気持ちよかったですか?
うん、最初はね。スカーッと、曇り空が急に青空になったような。なんにも恐いものないぞ、という感じになるじゃないですか。その後、司に注射してもらったけど、注射は炙りと比べ物にならないぐらい凄い。「全然違うな、おい」って言ったのを覚えてます。でも、続けてると体がどろんどろんになるんだよね。
──日常的に覚醒剤を打つようになり、渡邉司をはじめとするエスたちとも疎遠になっていきました。そのころは水に溶いた覚醒剤を注射器で吸い上げて打つのではなく、注射器に覚醒剤をそのまま入れて針を血管に刺し、逆流した血で溶かして打ったこともあるそうですね。
そうそう。知り合いから聞いたのを思い出してやってみたんだけど、すぐに血が固まって針の穴から出ていかないんだよね。ダメだった。
2002年7月5日に渡邉司が覚醒剤を所持した��ま札幌北署に出頭し逮捕。その後、渡邉は札幌地裁の勾留尋問で稲葉の覚醒剤の密売と使用を告発する。7月10日、稲葉は覚醒剤の使用罪で逮捕(その後、3件の容疑で再逮捕)。そして渡邉は8月29日、札幌拘置所で自殺する。
──稲葉さんのアジトへのガサで92.92グラムの覚醒剤が発見されました。石狩湾新港から130キロ入れた覚醒剤の一部ですね。違法な泳がせ捜査の参加者全員の足枷にするつもりで残していた。
そう。あのブツがそうです。付き合ってた女に「おい、お前預かれや」と言って、ずっと持たせてた。女はアジトのカーテンを欲しがってたから、「やるから取りに来いや。そのときブツ持ってこい」と言ったら夜中に来た。カーテンを渡してブツを受け取ったその翌日に捕まっちゃった。覚醒剤をやりだして半年ほどたったころ、エスのひとりに言われたんです。「親父、シャブやめるときはパクられるときだからね」と。そっか……と思ったけど、本当だったね。言ってくれたエスは、俺が刑務所から帰った翌年に肝硬変で死にました。
──覚醒剤使用と、覚醒剤や拳銃の不法所持では、罪悪感がまるで違ったようですね。
恥じてました。取り調べで覚醒剤の小さい所持(単純所持)と大きい所持(営利目的所持)、拳銃の所持はすぐに認めているんです。だけど、使用だけはなかなか認められなかった。認めても詳しい状況は言えなくて、?をついたり──。
──『恥知らず』には〈取調官が呆れるようなことも言いました。「注射器を持っていたら、犬が突進してきて刺さったんです」〉と書かれています。
変なことばっかり言ってたよね。認めたくないんじゃなくて……後悔の現れじゃないでしょうか。覚醒剤やってる奴らを俺は機捜のころからずっと捕まえてきました。その経験が跳ね返ってきている。奴らと同じだと認めたくなかった。でも、1回やってしまったらやめられない。当時は目のまえに売るほどあったわけだから(笑)。「こんだけあんのによ、やらねぇ手はねぇだろ」と冗談で言ってたけど、ほんとにやめられなかった。いまはもうやってないよ。
──次の著書『警察と暴力団 癒着の構造』で稲葉さんは、稲葉事件を扱った2冊のノンフィクションに事実と異なる記述があると批判しています。例えば、稲葉さんの体に残った覚醒剤の注射の痕についての警察官の証言部分に関し、〈確かに注射針を刺した直後には小さな穴ができていたが、基本的にはすぐなくなった。(中略)私の周りで覚醒剤をしていた者たちを見ていてもそうなのだが、シャブダコは1回できてしまうと、その後、消えることはない。だから、彼らが書いたことが本当なら、それは今でも私の腕にあるはずだ。〉と。
(腕をまくって)きれいな腕でしょ。これは拘置所で自殺に失敗したときの傷。
──ズボンのジッパーの金具で手首をえぐったそうですね。
「何やってんだ、この野郎!」って看守に怒られちゃった。次は首を吊ろうとした。舎房のタオル掛けに上着を掛けて首に巻いたんだけど、体重をかけるとタオル掛けが折れてしまった。自殺防止のためにタオル掛けには切れ目が入っていて簡単に折れるようになっていたんです。自殺未遂で2回も保護房に入れられました。保護房は首を吊れないように天井が凄く高かった。窓がなく、灯りは裸電球だけ。トイレと水飲み場は床にくっついてる。メシを入れる穴がひとつあって、そこに看守の覗き窓がある。保護房では、ずっと寝ていました。そのうちシャブが切れてふつうの精神状態に戻ると、裁判で役所のこと(銃対課ぐるみの違法捜査のこと)を喋っていいのかどうか、凄く葛藤があった。
──拘置所で、信頼していた上司が迎えにきてくれると信じていたそうですね。
横になっていても何か音がするたびに、「あっ、次席が迎えにきてくれた」と思って飛び起きてた。まだシャブが効いてたし、おかしかったんだろうな。本気で思ってたんだよ。次席というのは、俺がいた当時、銃対課の次席だった渡辺(英雄)のことです。なぜそう思ったかというと、捕まるまえに「ちょっとメシ食いに行こうか」と会いにきたから。あとでわかったんだけど、エラい奴に言われて様子を見にきたんだね。拳銃であれだけヤバいことをやったのに、まさか裏切られるとは思わなかった。裏切りという言葉が適切かどうかわからないけど……。あの人らはどんなことして俺に拳銃出させたの? 腹は立たないけど、悲しいね、凄く。あの人らは俺より歳上だから道警を退職しているけど、生きてはいる。でも、沈黙を守ってる。言えない理由はわかるけど、あんだけ拳銃の違法捜査をおんなじ気持ちでやっててさ……。いまさらどうしてほしいってのはないよ。ないけども……ちょっと嫌だね。
──稲葉さんは公判で、銃器捜査での自らの違法行為とそれに関わった上司の名前を出していきます。勇気ある告発だと思いますが、十分ではなかったかもしれません。事実、道警は関係者を、減給、戒告、訓戒、注意などの軽い処分で幕引きしてしまいます。
どうせ誰も信用しないだろうし、他人のせいにしていると思われると考えて、闘いはシャバに出てからと決めました。それで親や女房や子供のことに折り合いつけて、千葉刑務所に行ったんです。人間はいざとなったら折り合いを付けられるんですよ。8年間服役して、帰ったときは両親とも健在でした。親父は3年まえに死にましたが。
──2016年3月、札幌地裁は道警銃対課が97年に行なったおとり捜査に関して「重大な違法があるのは明らか」と断定、再審が決定しました。稲葉さんたち銃対課がマリックや渡邉司らエスを使ってロシア人船員アンドレイ・ノボショーロフに拳銃と中古車の交換を持ちかけ、罠にかけて逮捕した事件です。
アンドレイには本当に申し訳ないことをしたけど、せめて再審が決まってよかった。逮捕の日、「ロシア人が拳銃を持って小樽港に来ました」と俺が銃対課の課長補佐(中村均)に情報を上げると、課長(小林隆一)、次席(渡辺英雄)、指導官(方川東城夫)、課長補佐(中村均)らが道警本部に集まって捜査会議を開き、「アンドレイを船の外におびき出し、マリックを逃がしてから現行犯逮捕する」という捜査方針が出た。それを聞いて俺は、「そんなことできるわけないじゃない。逮捕されたロシア人が黙っていませんよ」と悪態をついた。結果的にはその通りやってしまうんだが……。事件から7年後の2004年、俺は服役していた千葉刑務所から、自分の共犯として、彼ら4人を札幌地検に偽証と有印私文書偽造で告発したんです。とっくに指導官の方川さんは自殺してるんだけど……。出所後、弁護士事務所に彼らの検事調書を見にいきました。課長の調書を読むと、全部、方川さんのせいにしている。
──稲葉さん逮捕の21日後の2002年7月31日、方川東城夫元銃対課指導官は札幌市内の公園のトイレで首を吊ります。稲葉さんの事件に関し、道警本部で監察官の取り調べを受けているなかでの自殺でした。死人に口なしです。
おかしいでしょ。遺族もいるんだよ。「方川が指揮をしてやった。俺は知らない」だなんて。4人で捜査会議を開いて、どうするかが決まってるわけ。課長の指示なしではやらない。方川さんは気が弱いんだから、独断でやるわけがない。なのに「俺は知らない」と言う。なんで正直に言えねぇんだよ。それが一番悔しいね。ヤクザじゃあるまいし、死人に口なしなんてさ、あり得ないでしょう。
──稲葉さんはいま、どうやって生計を立てているんですか?
八百屋と探偵です。探偵はやりたくなかったんだけど、友達に探偵を紹介してくれと頼まれて、他人を紹介するなら自分でやったほうがいいと思って始めました。下の息子とふたりでやってます。
──どんな依頼が多いですか?
浮気調査や素行調査、家出人捜し、ストーカー対策とか、いろいろです。
──22歳の稲葉さんは、道路の穴を発見の翌日に書類1枚で塞いでしまう警察の力に感動しました。63歳になったいまは警察をどう思ってますか?
なきゃないで困るし、あっても困るときがある。昔は警察に身を守ってもらったけど、いまは警察から身を守る時代になってきているんじゃないですか。警察官による盗撮や猥褻行為──。このまえ道警でもあったけど、俺が昔やってたのと同じように、調書を偽造して挙げたり。いつ犯人にされるかわからない。 それに道警はいくつか未決事件を抱えているようだけど、捕まえられんのか? と思うよ。昔と比べて警察力は落ちてるから。 警察を恨んでいるわけじゃない。悪いことやったのは俺だし。道警から憎まれてはいないと思うけど、とっぽいサツが俺の車のなかにシャブをポンと投げ入れたら……なんて考えたりもする。気をつけろよ、と忠告されたこともあるし。最初の本を出す直前、いろんなことがありました。家のまえに乗用車が1台やってきて、助手席の男がこちらをカメラで撮った。オマワリだよね。頭にきて尾行したら、車は道警本部に入っていった。向かいの駐車場で張り込みをしていたこともある。婦警っぽい女がうちの八百屋に大根を買いにきたことも。
──これまでの人生を振り返ってどう思いますか?
24歳で刑事になってから犯した違法捜査は数え切れません。道警にいたころは時々苦い記憶が甦って、そのつど「このツケはいつ払うんだろう?」と自問自答していました。「何もかも誰にも知られずに定年を迎えて退職金をいただいて何食わぬ顔して暮らすんだろうか?」と。でも、いまはそんな気持ちはありません。素っ裸にされて何もかも暴露され、秘密もない。こんな気持ちが楽な暮らしはありませんよ。組織の犠牲になったと決めつけて、俺のことを被害者扱いする人がいるけど、それは違うんだよ。『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督に会ったとき、「稲葉さん、ぜったい楽しんでたね」って言われました。考えたことなかったけど、言われてみたら、楽しんでたのかな。
──映画、面白かったですね。
面白かったぁ。5回ぐらい観に行った奴いますよ。ポン中だった知り合いが観たら、またやりたくなったって。ヤバいよね。俺��出てたのわかりました?
──えっ、出てたんですか?
綾野剛さんが市電に乗ってるシーンを覚えてますか? サングラスかけて隣にいます。原作にほぼ忠実に撮ってましたね。俺は映画みたいに役所(警察署)ではセックスはしなかったけど(笑)。道警にいたときは、あんな感じで楽しく過ごさせてもらいました。悪いことやったりね。
稲葉圭昭 1953年生まれ。76年に北海道警察に採用され、機動隊に柔道特別訓練隊員として配置される。道警本部機動捜査隊、札幌中央署刑事第2課、北見署刑事課、旭川中央署刑事第2課を経て、93年、道警本部防犯部保安課銃器対策室(のちの生活安全部銃器対策課)に異動。警察庁登録50号事件やロシア人船員おとり捜査、石狩湾新港泳がせ捜査など、数々の違法捜査に関与。捜査費捻出のため、自ら覚醒剤を密売。2002年、覚醒剤使用で逮捕され、懲戒免職。覚せい剤取締法違反、銃刀法違反の罪で懲役9年を宣告される。11年9月、刑期満了。著書に『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』、『警察と暴力団 癒着の構造』がある。『恥さらし』は、「日本で一番悪い奴ら」のタイトルで映画化(監督:白石和彌)され、稲葉をモデルとした主人公の諸星要一を綾野剛が演じる。現在は札幌市内で、いなば探偵事務所を営んでいる。
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459 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:08:42.99 ID:u3FiaWp6 ノイタミナ新作の指名ヒロインが、婆綾に決まった… いつまで続くのか、この悲劇は? マクロスΔの19話ED 「風は予告なく吹く」作詞:坂本真綾 / 作曲・編曲:北川勝利 こんなとこまで、出しゃばって… マクロスはすべて自分の私物だと、婆綾は思ってそう 460 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:10:09.70 ID:u3FiaWp6 グラブルのアニメ化が決まってる もし複数クールなら声優にOPEDを分けて欲しい いまアニプレが販売して売りさばいてる 「グラブル」ゲームキャラのCD ・マホウのノート(東山・加藤) ~GRANBLUE FANTASY~ 2016年8月 Producer:春日康一(Cygames) Director:福原哲也(Cygames) Supervision: Cygames (C) Cygames.Inc (P) 2016 Cygames.Inc すべてサイゲ関係者 アニプレは販売レーベルだが原盤権もない つまり流通販売以外は関与なし 声優との接点も、ここでは特になさそうだ 461 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:11:35.93 ID:u3FiaWp6 http://anime.granbluefantasy.jp/ アニメ公式のドメイン所有者はCygames 制作はA-1 アニプレは、参加すると思われるが、 声優は持ち上がりとしても 音楽にも不関与、もしくは販売のみなのだろうか OPは、今年2月発売済みBUMPのアルバムの1曲だという バンプだからトイズファクトリー 音楽枠はトイズなのか、 それとも曲を借りただけなのか タイアップ曲で商売しないのか トイズなら、なぜみかこしを投入してくれないのか アニプレが関わるなら 蒼穹ちゃんやいのりんのOPを取ってくれればよいのに そういえば MAGES.(5pb)とアニプレ製作のアニメ音楽も 販売はアニプレの時でも、千代丸の歌手だったような気がするが 462 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:12:52.84 ID:u3FiaWp6 もうひとつ やっと円盤発売が決まった昨年の「なのはvivid」だが アニプレ販売なので (「魔法少女リリカルなのは」ソフトは販売元がキング) アニプレが幹事としていいだろうが キングが筆頭、一応キング=アニプレ・アニメと考えておく 続編らしい「ViVid Strike!」はどうだろうか http://vivid-strike.com/ のドメイン所有者はセブンアークス Registrant Organization: Seven Arcs Co., Ltd. Creation Date: 07-jun-2016 Expiration Date: 07-jun-2017 vivid公式サイトにはあった「アニプレックス」表記がない もしかして セブンアークスとキング主導のアニメとなり アニプレは下位もしくは脱落というケースもある 463 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:14:16.10 ID:u3FiaWp6 特に、Strike!は、SMAの水瀬いのりがEDを歌うわけで 戸松の特例を除くと、 アニプレ主導アニメのタイ曲を、 原則、婆綾以外の声優が個人名義で歌うことは、認められない たとえソニー声優であっても これが「ゼーガペイン協定」 長年、婆綾の優位を保証してきた なので、 もしこれがアニプレ・アニメだとすると 婆綾の刺客が放たれ、いのりんに襲いかかるかもしれない それとも、 婆綾の力が落ちて協定は無効になったのだろうか? または、アニプレは下位もしくは不関与なのか ViVid Strike!の製作に注目したい 464 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:14:52.54 ID:u3FiaWp6 種ちゃんがおしゃもざで ナイトプールや水着の話を自分からみんなに振ってた あと、ジムに通ってるということ やはり「見られる」ということを意識してる 種ちゃんの心と体が、 徐々に「アイドル声優」に向けて作り替えられていく予感 年明けのデビューに備えて 今年後半は充電するのかも 江崎もしっかりしてほしい かやのんと酒飲んでる場合じゃない アルデミランが、失速しつつあるのだ 465 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:15:47.51 ID:u3FiaWp6 工藤智美Pが、 木戸ではなく山崎エリイをソロに選んだ理由 やっぱ、容姿じゃないか? エリイの美少女オーラ 智美は、面食い あやちをプチミレに獲得したのは 「美少女だったから」と公言してたし 平野綾、明坂、MAKOを率いてた時代からそんな感じで 声優の実績がなくても 美少女が尻振って握手すれば男はついてくると思ってる とすると マウスの高野麻里佳、ワーナー終了後の三澤、豊田あたり危ない 高野はアニメでは見ないが ウマ娘とかいうアイドル物のセンターをやるらしいから 466 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:16:49.55 ID:u3FiaWp6 高野の「イヤホンズ」10月に新シングル これ続けるのか 1stアルバム「ミラクルミステリーツアー」 1935枚 ディレクターは平野宗一郎と湯本和浩 平野はドレスコーズ、 湯本はロッカジャポニカの担当 こっちは、広がりがなさそうだ 467 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:17:40.76 ID:u3FiaWp6 するとコロンビアでは 智美と無関係そうな 村川、Machico、神田沙也加が、 半年ごとにアニタイつきでソロをもらう正常路線、 ということかな 花江はどうなるかまだ分からない 468 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:18:34.64 ID:u3FiaWp6 智美のターゲットかもしれない三澤 ワーナーの「次」の話があるようには、まだ見えないが ワーナーはやはりダメっぽい 川瀬に嫌われてるみたいだ 土肥範子Pの井口、中山Pの三澤では、土肥井口のほうが強い、と。 川瀬の米国出張留守中に、 劇場AWの宣伝でのら犬にゲストで来たけど、微妙な雰囲気だった 409回 三澤新譜の特典がまだ決まってない話で 「(三澤新譜を)責任をもってこのラジオで宣伝するから」 三澤「ほんとですか~? 是非お願いします」 「偽まるさえ許せば」 三澤「あー、川瀬さんは、このベスト盤には、あんまりがっつり絡んでないので~」 「絡ませたほうがいい。もっとアピールして、”これは俺のタイトルかな”って思わせたら勝ち」 三澤「あ、そっかー、それはちょっと」 「・・・・」 「あっ、これ川瀬チームの商品なの!?」 「ははは・・・・、うん」 三澤「…そうですね」 「…(三澤は)ノブ派ですか」ノブ=中山信宏 三澤「派閥があるんですかー」 「人がいるところには必ず派閥があります」 こんな感じ 469 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:20:27.52 ID:u3FiaWp6 そのあと復帰した川瀬は、 土肥Pのことが怖い怖い、みたいな調子で ゆかちのアルバムが、「おかげさまで好評、よく売れてる」 とか言って媚びたりしていた。 けど、ゆかちのアルバム、そんな売れてないし 最近、やたらと土肥とゆかちに好意的になってる スーパー松岡もいるし、当分生き残り決定したな つまり、土肥・甲・松岡超がゆかちを守ってくれた 一方、三澤を守るチームはなかった それが、明暗を分けた そして中山は、三澤から種ちゃんへ 来年から、種ちゃん・ゆかちの大沢2元体制で頼む 470 声の出演:名無しさん@無断転載は禁止 (スププ Sdb8-E6Cj) sage 2016/08/26(金) 08:20:56.30 ID:WQ0/Ti9/d >>465 こないだのサイゲームスのニコ生でのウマ娘ライブでは和氣がセンター位置だったぞ 471 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:21:02.18 ID:u3FiaWp6 最近の飛犬で、 佐々木史郎社長が無冠のPなのは ・ 娘コラ ~マクロス30周年記念超時空デュエット集 2014年3月 Producer:佐々木史郎(フライングドッグ) EP:大西加紋(ビックウエスト) これくらいしか記憶にない 472 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:22:10.05 ID:u3FiaWp6 シカコの新曲が、ちょっと落ちすぎ 久保ユリカはゆかちの番組に宣伝に来て 「(新曲がオリコンで)3万位とかじゃなければ、次も出してもらえる」 と発言してたが 3万は冗談にしても、ショット契約なのかもしれない 彼女が個人的に好きな音楽って スムルースっていう スキマスイッチを根暗にしたみたいなやつらしく カップリング曲「記憶コロコロ」は そのグループに作詞作曲頼んだというが 歌声にも気持ちがこもっていて、いい曲だった やっぱりシカコには 自分の本当に好きな音楽があるんだな そう思って聞くと 上ずった作り声で歌ってるラブライブ風アイドルソングのほうが 心ここにあらずに聞こえる 473 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:23:31.26 ID:u3FiaWp6 最初から、 自分の好きな豊崎みたいなポップスで行ったほうが、 続くんじゃないか 恋愛アニメのEDなどにして しかしポニキャンが、どこまで本気か知れず このまま右肩の恐怖すら感じる 半年に一回シングルノンタイのペースも不安 速攻でアルバム・ライブと畳み掛けたほうがいいのかも 三森はそうやって畳み掛けてるわけだから、 坪井Pに力がないのかな あやちみたいに 3クール目でアニタイ路線にしても手遅れだから 474 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:24:06.01 ID:u3FiaWp6 あまんちゅ シリーズ構成・脚本 - 赤尾でこ(=三重野瞳 ) OP「Million Clouds」作詞・歌 - 坂本真綾 / 作曲 - Frida Sundemo / 編曲 - 河野伸 ED「ふたり少女」作詞 - 三重野瞳 / 作曲 - 新居昭乃 / 編曲 - 鈴木智文 / 歌 - てこぴかり 挿入曲 「Aquamarine」作曲編曲 - 窪田ミナ / 演奏・歌 - 窪田ミナ 「Turquoise」 作曲編曲・ピアノ演奏 - 窪田ミナ ED編曲の鈴木智文は、 かっての渋谷系歌手の代表、野宮真貴ユニットの人 このメンツ、酷いものだ… 婆綾20年の恐怖政治を支えてきた、 地獄の鬼たちが最後の饗宴を繰り広げてる も��、崖の先には真っ暗な深淵しかないのに 475 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:24:39.09 ID:u3FiaWp6 この数年、婆綾は、 タイアップアニメの主題歌や挿入歌の分割つまり ズビズダーがOP福田(婆綾)、ED佐藤(悠木)、 M3がOP福田(婆綾)、ED西辺(ナノ) アスタリスクがOP西辺(西沢)、ED福田(婆綾アルバム/千菅) という、 OP・EDが異なるPの担当になって それぞれの所属歌手に割り振られたことに怒り、 それによって 音楽的統一性が失われ、 自分の売り上げが落ちたと八つ当たりしてきた 476 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:25:23.39 ID:u3FiaWp6 おかげで「幸腹グラフィティ」から 両方とも福田Pの担当とされ、EDはキャラソン 幸腹EDでは、 北川勝利や鈴木さえ子といった婆綾一派に OPの婆綾曲にあわせたものを、もってこさせた 病的なプライドにとりつかれた婆綾は 同じアニメで、他の声優やアニソン歌手と組まされることを、 嫌うようになり 幸腹OPは、確かにラスマスの曲が良いせいもあって、 1.5万まで売り上げが回復 477 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:26:03.30 ID:u3FiaWp6 「あまんちゅ」でも、それと同じように EDを声優や歌手に渡さず、婆綾OPに合わせたキャラソンにしている しかも三重野、河野、新居、窪田といった 長年の婆綾の取り巻きで、OPED挿入歌すべて固め 婆綾の曲を売るためには、なりふり構わなかった だが結果は… ここまで総動員体制をやって しかも今季人気上位のアニメのOPで1万弱 これはもう、石原夏織ソロ以下 婆綾の時代は、終わった。 のたうち回るゾンビにとどめを刺してやらないと 478 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:26:36.56 ID:u3FiaWp6 かやのんが危ない気がする 婆綾から、今すぐ離れないと 「あまんちゅ」EDは、 茅野と鈴木絵理のキャラソン これを機会に婆綾が、かやのんに恩着せて近づいてるようだ 「憧れのアリアのサトジュン作品に出れて感動デス」 などというギミックを、押し付けられてる 花澤さんみたいに、 婆綾の弟子扱いされる日が来るかもしれない 婆綾は大沢声優など、 目下の子分程度にしか思ってないのだから… 479 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:27:18.36 ID:u3FiaWp6 背に腹を変えられずとはいえ ラスマス「愛の詩」を千菅に渡したのは婆綾の不覚だった ラスマス曲のベストシンガーは、 婆綾ではなく、声に張りのある千菅。 人々は、そのことに気が付いてしまった それに千菅アルバムに詰め込まれた多くの駄曲 「あなたの春香さん」とかは、 福田・婆綾の嫌がらせに見える 千菅がブランド感(婆綾や早見のような)を持つと 婆綾を滅殺しかねないほど危険なので 地下ドルソングを歌わせて貶め、 オーラを封印してあるのだろう 480 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:27:54.20 ID:u3FiaWp6 飛犬デビューする下地紫野が 福田・婆綾担当だと思えるいくつかの理由 この下地って子は アイカツ以降、すべて名無しのモブしか仕事がない 例外は「櫻子さん」と「あまんちゅ」だけ 「櫻子さん」(角川)は 角川=青二のコネで押し込まれたのだろうし 「あまんちゅ」は福田・婆綾の完全占領アニメ あまんちゅを餌に、おびき寄せたんではないだろうか アイカツで拾った動機はわからないが アイカツ音楽はランティスとサンライズの共同製作だから 飛犬に近しいサンライズからの紹介かも そういえば沼倉くんもアイカツ出てた それと、バドガの調査もいるな 481 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:28:23.96 ID:u3FiaWp6 根拠の二つ目は、音楽的な状況証拠 下地紫野「God Save The Girls」収録曲 01. God Save The Girls [作詞:岩里祐穂/作曲編曲:kz(livetune)ストリングスアレンジ:真部裕] (ステラの魔法OP) 02. プ・レ・ゼ・ン・ト[作詞:真名杏樹/作曲:小島航平/編曲:川田瑠夏] 03. せかいが終わるまえに[作詞・作曲:秋浦智裕/編曲:山崎佳祐] 岩里は婆綾の作詞家、 作曲編曲のkz(livetune)と真部は、 婆綾・福田の関係で、千菅のデビュー曲を手掛けている 482 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:29:22.20 ID:u3FiaWp6 千菅春香 1st 「プラネット・クレイドル/ワンダーリング」 1.プラネット・クレイドル [作詞・作曲・編曲:kz(livetune)ストリングスアレンジ:真部裕] 2.ワンダーリング [作詞・作曲・編曲:kz(livetune)] つまり婆綾の指図による千菅デビューと同じパターン kzについては、後述 アレンジの真部は、 福田Pの好きなヴァイオリニストで ワルキューレ新作「絶対零度ノヴァティック」にも参加させている ここまで「婆綾べったり」だと、疑惑は強まる 下地「03. せかいが終わるまえに」の秋浦智裕は アイカツ曲の作曲家だから、ここはアイカツ的な音楽が来るのかな 483 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:30:13.00 ID:u3FiaWp6 となると 千菅初期にあったような、 少しロックでアップテンポの、明るいアイドル曲が来そうだ 聞いたとたん 「あ、これは売れない」っていう、 ありがちでインパクトの薄い曲と声 ホリプロの大橋とか、田所が歌ってるような だいたい売れそうな曲なら、婆綾が許可するはずないし 福田が拾ってきたなら、 それなりに歌える人なんだろうが 裏声まできれいに出る千菅より上手なタマが そういるとは思えない 無名な新人を「ゼロから育てる」 という口実も千菅、鈴木と同じで、婆綾延命のための時間稼ぎ 484 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:30:35.93 ID:u3FiaWp6 そして重要なことは これが婆綾による、沼倉愛美対策になっていること 福田・婆綾の、 対・沼倉砲は3本の矢からなりたっている 1の矢が千菅、2の矢が下地、3の矢が鈴木みのり 鈴木みのりソロがくるとしたら、 「一度だけの恋なら」みたいな、昭和レトロっぽい曲だろうか この3本の矢でアニタイを埋め、人気と注目を分散させ 沼倉くんをだんだん追い詰めていく 485 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:31:20.94 ID:u3FiaWp6 飛犬は最近 アニメ製作に闇雲にカネを突っ込むのをやめ 音楽メインにしてから、増益が続いてる マクロスやローダンセのおかげかもしれないが 新人を売る資金的な余裕があるわけだ そこを婆綾が利用してるんだろう その恩恵は、婆綾事務所も受けている 女衒が、楠田・渡部の次の身売り娘を物色してるはず 486 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:32:34.60 ID:u3FiaWp6 話をもとに戻すと 現在のビクター所属の声優は、 飛犬内部では「福田・婆綾とそれ以外」と分類できるが ビクター全体としてみれば 形式的には 3つの組織に所属している ひとつは、ビクター本体 これは、2013-14年の相沢舞、金元寿子、米澤円の3人 担当は栗山大輔Pか、佐藤悠介P 彼らの契約は単発であり、アニタイを与えられることはなく 普通の歌手のようにCDを出すだけ 利益は、はじめから期待されていない 売る気もないようだ 相沢舞でいえば 角川の有名なPのお気に入りで、 角川・ビクターの親密な関係からくる一夜限りの思い出作り と思われる このグループの個人に継続性はないので、婆綾は警戒してない 487 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:33:17.65 ID:u3FiaWp6 相沢舞 担当D: 佐藤悠介 2013/3 アルバム moi 800枚 米澤円 担当D: 佐藤悠介 2014/8 アルバム さえずりの夢、彩とり鳥のセカイ 1200枚 金元寿子 担当D: 栗山大輔 2014/11 アルバム Fantastic Voyage 1005枚 金元は、これゾンや琴浦さんの縁ではないかと思うが、ちと不明 栗山大輔Pは、テンカイナイト第4期EDを担当しているが 金元との接点はないみたい 金元はナナシスにもバトガにも出てない 488 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:33:45.74 ID:u3FiaWp6 米澤の経緯はわからない 珍しい81声優の個人デビューだが、81はまた見捨てた ・米澤円 「さえずりの夢、彩とり鳥のセカイ」 2014年8月 Artist Producer : 山内はるか(81) A & R Director:佐藤悠介(ビクター) Chief Producer:市橋雄二(ビクター) EP:牛島英幸(ビクター) マネジメント相当(Artist Producer)しか81の名前はない 489 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:34:30.81 ID:u3FiaWp6 さらに ビクター本体のキャラユニットに 「ナナシス(Tokyo 7th シスターズ)」楽曲があり ディレクターは、栗山大輔と浅田秀之 浅田はビクターの関連会社らしい「アミュージック・パーティー」社長 最初は、ゲーム会社のDonutsが自社レーベルで出していたが 昨年の夏からビクターで出ている ナナシス声優で、飛犬と縁があるのは 野崎Pライブドッグの前田玲奈、Tridentの渕上あたりだが 非・飛犬のビクター本体が 声優を引きずり回して アニメイトなどで販促を行っているのは 注目される 栗山Pは今後も、声優に手を出す気があるのか 490 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:35:28.22 ID:u3FiaWp6 最後に、 ビクター本体で抜かせないのが、金子正樹P この人は、直接声優に関わってはいないが、 婆綾の協力者であり 「仕掛け人」として婆綾マフィアの一員だった ダンス・クラブ・DJ系音楽の専門で、 洋楽部にいたことがあり、 ラスマス・フェイバーを招聘したり、プロデュースに関わっており、 2010-2011にはディレクター なお、ラスマス・フェイバーも ビクター本体所属で アニソンカバーアルバムを多数だしており 担当Dは、岩永→金子→上野の変遷になる そして金子Pは、 ニコ動、Youtube、ボカロ関係担当でもあり、 初音ミク曲で有名になった 「kz(livetune)」のメジャーデビューを実現、 ビクター所属時代(2008-2010)のディレクターでもある kzの移籍後も、その関係を維持しているようだ 491 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:36:08.51 ID:u3FiaWp6 婆綾は、 その白人崇拝と流行コンプレックスから 必死に擦り寄って、 ラスマスに近い金子ルートから情報を集めてきたが それだけでなく、スカウトマンとして 手先に使ったようだ 2012年、捏造したての”事務所”「ダンデライオン」 第一号タレントを探していた婆綾は 「マクロス30」オーデションで八百長をしかける 正確に言うと、 5月に「ダンデライオン」を作ったとき、 募集中の『ミス・マクロス30コンテスト』(2012年4月公募/9月決勝)の 出来レース勝者を獲得する工作がなされていた 492 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:37:11.92 ID:u3FiaWp6 そのためにちょうど、 ニコ動やYoutubeで「ピンキー」として活躍していた 女子大生「歌い手」を発見、 フレッシュ新人「千菅春香」として連れて来て、 「優勝」させる手はずを整えたのは ニコ歌い手担当の金子Pだったのは、ほぼ確実だろう いつの間にか千菅は、 「婆綾の事務所に入れて嬉しい、婆綾に憧れる女子大生シンガー」 になってたが、 これも婆綾の捏造だろうな なぜなら、 ピンキーさん(Laticaさん)は歌い手時代 ボカロPの歌を歌うのが好きで、 婆綾の糞曲などどうやら眼中になかったのだから こういう感じの曲 http://ceron.jp/url/www.nico video.jp/watch/sm11658896 http://d.hatena.ne.jp/video/nico nico/sm13901584 http://com.nico video.jp/community/co568657 マクロス30、kz(livetune)、千菅デビュー、婆綾の結びつきは、 こうして生まれた 493 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:38:23.23 ID:u3FiaWp6 このとき、婆綾サイドの出したオーダーは、「容姿重視」 牧野由依、清浦、中島愛といった美少女たちが、 男にもてはやされるのを見て 嫉妬で生理が止まりそうになってた婆綾 特に、まめぐとラスマスのラブラブな姿は、 消えないトラウマになっていた したがって「後輩」は 若いのに婆綾よりも色気がなく、 婆綾よりも不細工を選んでこなければいけない それでこそ、中年女・婆綾の引き立て役が務まる 千菅や鈴木みのりについて 歌はいいが、容姿に股間が反応しない ― そう嘆いているオタが多いとも聞く だか、そのような嘆きは見当違いでもある なぜなら はじめから、婆綾がそういう女だけを選んでいるのだから どんなにプッシュしても、決して人気の出ないタイプを。 婆綾に、人間的な良心など期待しても無駄なのだ 494 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:38:58.01 ID:u3FiaWp6 (資料)ビクター本体 ラスマス・フェイバーのアルバムと担当ディレクター一覧 ソー・ファー 2006/05/24 岩永裕史 Medicine Walk 2006/06/16 岩永裕史 トゥー・ファー 2006/12/20 岩永裕史 ラヴ:ミックスド 2008/02/27 岩永裕史 ホエア・ウィ・ビロング-ラファズ・エピック・ジャーニー 2009/03/25 岩永裕史 プラチナ・ジャズ~アニメ・スタンダード Vol.1 2009/11/25 岩永裕史 ソー・ファー3 2010/03/24 岩永裕史 プラチナ・ジャズ~アニメ・���タンダード Vol.2 2010/11/17 金子正樹 ラヴ:ミックスド 2 2011/04/27 金子正樹 ウィ・ラフ・ウィ・ダンス・ウィ・クライ 2012/12/19 上野将也 プラチナ・ジャズ~アニメ・スタンダードVol.4 2013/06/19 上野将也 プラチナ・ジャズ~アニメ・スタンダード Vol.5 2015/11/04 上野将也 495 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:40:02.02 ID:u3FiaWp6 ビクター本体は以上だが 2つ目は ビクター内「カラフル」レーベル Cyntiaと、Pile が所属 全日アニメのアニタイを使って 新味のないガールズロックを歌わせる Cyntiaを3年ほど使って 「テンカイナイト」などのタイを歌わせてたが 売れないので、Pileに取り換えた 音楽は同じような路線 Pileはわりと売れているが、たぶんラブライブの恩恵 Pileの担当Dは 最初は森寛弘、そこから何人か交代している ・森寛弘(伝説のFLARE) ・堀内清悟・石川健太郎(アルバム Jewel Box) ・石川健太郎(キミがくれたKISEKI) ・杉本陽里子(アルバム PILE) おそらく、固定された担当がいないのだろう 長期契約ではなく、ショット契約の繰り返しかも Pile側のわがままなプロデューサー(事務所社長)の問題もある 496 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:40:40.26 ID:u3FiaWp6 Cyntia後継としての 「カラフル」レーベルからのPileデビューは、 人脈的には偶然の産物で、 けして音楽的に選択されたわけではなさそうだ ゲーム会社ハドソン解散の余波といえる 2007年に、Pileのデビュー曲を出した 当時ハドソン・ソフトの森寛弘Pが、ビクターに転職 その後、森は「カラフル」でCyntiaを担当 その時のつてを生かして、 安田社長がねじ込み ラブライブで成功したPileを7年ぶりに再デビューさせた そこで、 もともとアイドルポップスを歌ってたPileに Cyntiaのようなロックを歌わせた、と。 497 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:41:11.68 ID:u3FiaWp6 ・Pile 「Your is All...」 2007年10月 「スペースY」レコード Produced by 安田尊行(スペースY) A&R Director:森寛弘(ハドソン)、小坂・渡辺・小田部(スペースY) EP:寺田幸司(ハドソン) Executive Director:油布賢一(ハドソン)、上条由香子(スペースY) ・Pile 「伝説のFLARE」 2014年12月 ビクター Produced by 安田尊行(スペースY) A&R Director:森寛弘(ビクター) EP:斎藤正明(ビクター)、安田尊行(スペースY) 498 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:41:34.74 ID:u3FiaWp6 スペースY(spacey)は Pileの事務所、 安田尊行はspacey社長で、 Pileのパトロン兼プロデューサー、 Pileの曲は、原則的に社長自身がプロデュースし作詞する 2007年のデビューは 自分のレーベルから出したが(オリコン圏外) ビクターに移ってからは 共同製作、かつ共同制作で作っている 7年前とは別人みたいにPileの顔も変わっているが 婆綾の読みでは、 酔っぱらってPileのニコ生に乱入するような、 この変人社長が深く関わりすぎているので、 ほっといても将来、トラブル自滅必至 499 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:42:16.96 ID:u3FiaWp6 ちなみに、 Pile・楠田ユニット「プリシク」のトラブルも JTB(楠田事務所)とspacey(Pile事務所)の間で起きたと思われる 両社とも、製作・制作に介入しすぎなので Pileについては、 個人的事情による所属、という特殊ケースに見えるし とくに声優である必要もなさそうだ したがって婆綾にとっては、 このレーベルも特に脅威ではなく放置する方針 ただし、プリシクのトラブルをきっかけに 婆綾による「楠田横取り作戦」がはじまったたように、 常に監視して、紛争や内輪もめを見逃さない 500 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/08/26(金) 08:42:45.12 ID:u3FiaWp6 魔窟飛犬は、次回
アイドル声優を語るコテハンスレ Part1 http://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/voice/1458619868/
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憂鬱
僕は基本的に躁鬱激しいのだが、平常時は鬱寄りの暗い人間のようだ。 人付き合いが苦手だし。嫌いではないのだが。 むしろお酒を飲んだり人と話したりするのは好きな方だと思う。 孤独を愛するタイプでもない気がする。 だって漫画描いててもちらちらネット見てるしね。1人静かにしてるのはあんま好きじゃないのかも知んない。 でも1人で孤独にいる期間がすごく長かったから好きなはずの人付き合いにもなれることができない。 小学六年生ごろから中学高校とずーーっと1人だし、受験の時に出会った人生たった1人の親友とも進学とともにあえなく疎遠になった。いまや元親友だ。 美大でも友達ができずやめて、その後職を転々とするも結局長い付き合いの友達はできなかった。 それは東京に来た今もそうだ。 友達はできないまま。 僕が気難しいのか、他人が合わないのか、それすら全くわからない。 たぶん僕にはいま「運」ってやつがないんだと思う。 人望とかだけでなしに、機運とか運命とか大きな波のようなものとか、そういうのが後押ししてくれてないんだと思う。 ツキのなさが悪循環してる。 だから漫画描いてもぜんぜん成果に繋がらない。漫画で人と知り合うこともない、という。 こればっかりはどうしようもない。 もう諦めるしかない、そう思うと溜息が出る。 諦めることが嫌いなので心の内でまだまだだと思い続けるかもしれないけど、心が弱い方に傾くとどうしてもうんざりしてしまうな。 ここ数日というもの、心にぽっかりと落とし穴が空いたような喪失感に襲われている。 自分の現状を見つめることが多くなった。 友達がいないなあ。 恋人もいないな。できたことねーや。 他人と比べて優れてるとこってあるのかな。自分でそう思い込んでるだけじゃないかしら。 客観的なデータはないし。 漫画もうまくいかないなあ。技術ないなあ。センスもなさそうだしな。 経験値全然足りてないや。努力も補充できてない。 そういや東京来た意味いまんとこねえなあ。やってることが引きこもって漫画描いてバイトだからな。 このまま孤独に死ぬのかなあ。 そういやネット上でも話す相手いないなあ。なんでツイッターでうだうだやってんだか謎だ。 まあ出てくる出てくる。 これが軽い鬱状態にある人間の思考ですね。 何かしらの悲観バイアスがかかっているのは確かだが、現状確認という点では間違ってない。 確かにいまの自分には足りないものがいっぱいある。 一生満たすことができないかも、という不安もある。 ひとたび心にとって負担となる思考に引っ張られてしまうと人は際限なく傷を深めてしまうのだという。 それはたぶん思考というものに進化の先行きを委託したヒトのクセのようなものだ。 考えなければ生き残れないという積み重ねてきた認識が猛毒となる感情をも促進させる。 思慮深い人ほど鬱になりやすいのはこれだろう。嫌なこと、心に良くないことを考えてしまう。当たり前だが… 心にセーフティネットを設けられる人は良い。ある程度まで考えたらその先を予測して考えるのをやめられる人は賢いとおもう。 しかし僕は賢いわけでない。考えるのが好きなだけだ。際限なく制限なく考えているだけだ。歯止めを知らない。 賢さとは生き方のことであると思う。 人生を楽しく素晴らしいものとして生きている人は、思慮深さはともかく賢いとして良い��ろう。 思考は人を生かすためにあるのだ。考えすぎて死んでしまうなど愚か者の大馬鹿のやることだ。 僕は明らかに考えすぎて死ぬタイプの人間だ。ご覧の通り生き方も下手くそ。 賢くないから、漫画もどこまで描いてどこまで考えればいいかわからない。 これは絶対にあると思う。さじ加減が全くわからないからやりすぎてしまうことが非常に多いのだ。 ものの塩梅がわからない人には物語は作れない。バランスこそ物語のすべてだ。 だから僕なりにセンスや指向性を表現しきれた作品であっても誰もついてこないし評価しないのだろう。 こんだけ描いたし、持ち込みもそこそこしてるし、編集さん1人くらいいてもいいのにと思うんだが。名刺なんてかけらももらったことないよ。 まあ仕方ない。これが現実だ。 自分のことを理解できないだけだとか吠えても、誰も聞きやしない。不毛だ。 当然友達もいない。 趣味の友達もできないし単にウマの合う友達もいない。 無趣味ではないのだ。 ぼかあ邦ロックバンドが好きだったり、お笑い(ネタ)が好きだったり、歴史や経済や理科学が好きだったり… 自分でいうのもなんだが趣味は広い方だと思う。 当然漫画は大好きだし、それ含めて美術創作工作は大好きだ。しかし生涯通して趣味の友達というやつができた試しがない。 たった1人いた元親友は美大受験を共にする戦友という感じだった。趣味を共有していたわけではなく、むしろ僕が教えられることが多かった。バンドのサカナクションを教えてくれたのは彼だし、パーカーとスニーカーの良さを知ったのも彼からだ。性格の良い人間とはこういうものなのか…と僕の人間不信をある程度払拭してくれたのも彼だ。 しかし僕が彼に影響したことはなかったように思う。 僕はちと変人すぎたのかもしれない。あの頃は全身に絵の具を塗りたくってキャンバスにしがみついて芸術について考えていた。 ポーズではなく本気だったから痛いやつ扱いはされなかったが、やはり周りは引いていたように思う。これも考えすぎの一例だな。 あの経験について思うことはあまりないが、僕は不器用なんだなーとあらためて感じた。芸術よりも友達の方が大事だなんて、かけらも頭になかった。 果たして今の僕の孤独を芸術が救ってくれるだろうか。あの頃は友達がいたけど。 僕の元親友は僕の存在で「ああいう変な奴もいるんだな」としれたと思う。それ以外なにも覚えてないかもしれないな。それだけでも覚えてて欲しいが…忘れ去られてたら、少し悲しい。 そんな調子で生きてきたから恋人もできない。外見を見れば情緒不安の根暗だし、中身を見れば変人。こんな人間に寄り付く女性はいない。 この歳で未だ愛を語るのもままならない。情けないもんだ。漫画に主人公の恋人や家族を出すとき、ものすごく惨めな気持ちになる。僕は知らないものを憶測と妄想で描いてるのだ。愛なんて知りもしないのだが、主人公は必死にそれを守ってたりする。落ち込むよ。 愛とか言ったが、恋愛してたら逆に口に出すのも恥ずかしくなるのだろうか。 それもわからない。 童貞とかそういう軽いスラングはどうでもいいのだが、異性として好かれた経験が一度もないので女性にどう接していいかわからない。 軽い知り合いというレベルでしか異性と接することがない。なんだかさもしい話。 というかずっとさもしい話をしてるわけだが。 これを読むだけでも僕がいかにネガティヴな人間かわかるだろう。 劣等感とコンプレックスと怨嗟の塊だ。 この状態からテンションを上げても良いことなんかない。 単に攻撃的になって自分や過去や他人に悪意を抱くようになるだけなのだ。 落ち込んだ夜は落ち込んだままで良いことにするんだ。 優しい音楽でも聞いて心を落ち着けるのだ。下がるとこまで下がったらゆっくり浮上するのが一番。 鬱���らいきなり躁状態にもっていくと確実に暴走するし心もバテる。 ゆっくり、着実に、というのが今の僕に必要な足取りなのかなと。 気付けば自分の周りに誰もいない。 ちょっとしたことを話しかける相手すらいない。 ご飯を食べにいくこともない。 晩酌もできない。呑みもない。 こうして想い出や悲しみを語ることもない。 こんな自分に鴨居玲の絵画を思い出す。 なにかを訴えるように虚空に口を開く老婆や、首を吊る男や、疲れ果てたピエロの絵ばかり描いていた画家だ。 人間の絶望や孤独や虚しさをテーマにしていた。そして何度も自殺ごっこを繰り返し、未遂で周りを困らせ、最後は本当に死んだ。 鴨居玲自身は友達や知り合いがたくさんいて、かっこよくて女性に非常に人気があって、海外に住んでいて、お金持ちで…というはっきり言ってものすごく恵まれた人だった。 でも心の中には常に暗く寂しい慟哭があった人だった。 なぜかはわからない。それが彼の素質なのだろう。どれだけ恵まれても優しくされても幸せでもなぜか絶望してしまう資質。難儀で嫌な人間だが、しかし彼の残した絵画はどれも魅力的で見る人に天才を感じさせる。ただならぬものがある。 その点では太宰治にもムンクにも通じる人であった。 僕は何年か前まで彼に憧れていて、自分もそういう心の持ち方、生き方をするのだと漠然と考えていた。 それは単なる甘ったれだと切り捨て別な道を探り始めてから三年くらい経つが、どうやら心がまたこの場所に戻ってきたようだ。 染み付いた怒りや絶望や孤独感が抜け落ちない。なにかが怖い。 そんな感覚。怯える傷ついた小動物のような心。とても平穏ではいられない。 こういうことを書くたびに心が深いところに落ちていく。でも吐き出すのを止められない。 落ち込むところまで落ち込めたかはわからない。多分ここはまだ浅瀬だろう。 この先に自殺とか自棄を考える段階がある。 でもそれが嫌かと言ったら、別に嫌じゃないんだ。 いざとなったら身を投げてしまうのも悪くないと思ってるんだ。 僕の理想の死は橋から荒れ狂う川への身投げだ。 溺死はとても苦しい。その苦しみに直面すれば反射的に生きようとしてしまうだろう。 もがいて運良く生き抜けばその先に光明が見えるかもしれない。機運が変わる。人生のあり方が変わる。 首尾よく苦しんで疲れ果てて死ねばそれで終わりだ。苦楽とかなんにもない、終わりになる。無。 川に叩きつけられた衝撃で一瞬で死ねれば、苦しみは少なくすぐ終われる。 どれもそう悪くない。 でも都会の川で死ぬのは嫌だな。 死ぬときは山奥のすごく綺麗な清流に行こう。そこにかかる吊り橋のようなところから川に落ちる。 それが僕の理想の死だ。死に方を決められるうちに決めといた方が良いかもな。 でもまだ生きたいんだよね。 やり残したことというよりか、まだなに一つやってなさすぎる人生なので。
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幻術魔道嘘糞師嶋田和子はモハヤ
『人間的成長』
『人間性』
『人格』
をとうして、 キーサンとハッタツ断薬成功者 との全面対決を 煽っている お前自身があまりに浅い
ナンニもわかっちゃいない 五年ほど精神医療にかかわったので こうまで、書ける と思ったのだな 酷いモンダ クスリも飲まず、精神病院にも入ったことのない 五年ほど精神医利用に精神医療に関わりましたと そう言うライターなる者が 患者本人の人間性と ハッタツ断薬療法の成功とを
あまりに安易に重ね合わせてしまった
影絵芝居のように、見せてシマッタ
この意味を、おそらく、幻術魔道嘘糞師嶋田和子は、
浅すぎて
浅薄すぎて
分かりもしないだろう
オマエの言っていることは、書いていることは、
最終的には
我々キチガイの生きる道は
クスリゼロを目指し
そして、そうなったことを
宣伝して回っている
ハッタツ障害者と闘わねば、為らないのだ、な、
と覚悟を迫ってきている
ハッタツ障害概念と闘うのではモハヤない
或いは、腐ったライターや
腐りきったフリー精神医為る者達と
闘いながら、
クスリゼロになり、こうすれば、ワタシのようになれるんですよ、
と、宣伝の御先棒を担っている
ハッタツ障害者と
闘わね
ば
為らないのだ
な
そう、この本の九人の
ハッタツ障害者断薬成功社会復帰バンザイ者達
との対決である。
もちろん、このなかの一人はチガウかもしれない。
そう、この人は、こんな風にこの本で取り上げられて、
不本意かもしれない、だって、本人の了解決断の下にやると、
結局クスリはゼロになりませんよと、
本人の意向の尊重はワルいコトだと云う、例として、
取り上げられているからである。酷いハナシだ。
退薬症状なのか、クスリの副作用なのかと云う、
本人に向けて医療論争シカケル前に、医者同志で医療論争ヤル前に
本人が、コウコウコウで、クルシイと、言っていることに、
寄り添ってミタラどうなのか、と、想う。
本人がこうまでクルシイと言っているにも拘わらず
笠も自称ライターのオマエも、それは、クスリの副作用ですと、
言いつのって本人をクルシメている。
タマラない。
しかも、本人の意向に沿うと、コンナもんですよ、と、
本人が、言う事を、信用しないヨウにシヨウと云う、態度を取っている
そして、ソレを、良いように、言っている
医療的に、退薬症状なのか副作用なのか
どちらが、真ナノカ、精神科診断的には論争は、アルだろう、
しかし、その前に、本人のクルシイと云う声に、
寄り添ってミタラどうなのか、と、想う
ちなみに、どちらかは、ワカラナイと云う、コトだってアルのでは、と想う
今、ココの厳然たるシンジツは患者本人がクルシイと、
叫んで訴えていることなのである
ソコに寄り添わず、笠も幻術魔道嘘糞師嶋田和子もソレは、副作用ダ、と言って
本人を責めるのである
オマイ等オカシイやろ、医療としても、崩壊してる
ナンと為れば、本人が、笠と嶋田を、信頼シテいないからである
患者が、精神医を信頼していないのなら、
ソレは、従前の精神科医療の構造、そのマンマではないのか
そして、どういうわけか、この本に看護婦は三人も登場する
看護婦として社会復帰して精神科でシゴトするのなら、
遠慮なく言わせてもらおう
このなかの一人の看護婦は
ソウゾウを絶する
とんでもない障害者エリート風を吹かす
当事者出身の腐りきった看護婦になるカモシレナイ
クスリゼロ者として国家刺客取得者として
半端者センセイ五職社会復帰成功者の典型例となり
そのことを得々と、語っている
実に成功者の差���的態度そのものなのである。
なんでこんなに看護婦が多いのか、全部で三人である
そのうちのもう一人は看護婦の職場で発病したようである
確かにクスリも酷い
しかし、やはり、クスリゼロにして、
看護婦として再度働きはじめ母親としても立派だという、
そういう物語になるのであるが、
しかも、この看護婦の母親との母娘密着を
心理的に妙に強く問題視しているのであるが、
ここでちょっと待てとえばっちは想うのである
そもそもの大問題は職場にあったのではないか
職場での看護婦としての働かさせられように最大のモンダイがアルので、
あって、そこをまったく無視免責して
セカンド成功の
クスリゼロ者の社会復帰美談になってユクのである
職場環境と家庭環境に原因がありながら
クスリゼロに苦労の末に為ったとして、同じトコへ職場復帰家庭復帰したなら
再発は、しないのか
最後にでてくるもう一人の看護婦は、
なんだか、我々キチガイとは全く、無縁のように感じられるのだが、
ツマリ、精神病でもハッタツ障害でも、ナンデも無い健常者が
全く無用のクスリを飲まされてしまい、苦労の末、クスリゼロになって
社会復帰できました、と云う物語だが、
ソモソモ健常者ダロウ、
なので、あって
この物語を、精神病患者に言われても、
ナンノコトカシランに為ってしまうのだが
それでも、なんというか、
最初の方にでてきた看護婦とともに、
この本の最終結論
幻術魔道嘘糞師嶋田和子の結論
ツマリはクスリゼロ者の国家資格取得成功者の
半端者センセイ五職のうち
医療食福祉食を選んだという
だもんで、とくに、世間様に役立つ
人間的成長溢れる人格者ということになるのである
われわれキーサンとはなんたるチガイか
それは、チガッて当たり前とも、言えるのだが
それにしても、コレは
恐ろしいことナノである
闘うしかない、と、そう想うのである
この本の存在は、えばっちに、その覚悟を迫っている
当事者出身の看護婦こそ
我々をコロス側に為るのである
しかも、努力と勤勉によって、ついにクスリゼロを成し遂げた
人間的成長溢れる人格者ナノダから
そう、歴史を見てみよ
差別され虐待されてきた側が
努力と勤勉の挙句に
成功者になった場合に
差別虐待する側に、ドレダケ都合のよい
奉仕者として働くことに為ってきたのか
為るコトに為ってシマウのか
だからこそ
ソウは、為らなかった者たちに
残されている道は、闘うしかないことを、
この本の存在は、決断を迫っている
さもないと、殺されてしまうから、
絶望を、今以上の絶望をまき散らされて
更なる絶望の淵に追い込まれて
殺されてしまうからである
分からなかった、とは言わせない
この本は
その激突を煽っている、のだから
その絶望を煽っている、のだから
この著者は
その激突を煽っている、のだから
アコギなハナシである
発達障害概念を根底的に否定し
クスリゼロ社会復帰成功ハッタツ障害者と
クスリゼロ社会復帰成功ハッタツ障害モノと
全面的に対決する
その
覚悟を
この本は迫っている
だから、
キーサンは、己が生命をかけて
クスリゼロ社会復帰成功宣伝ハッタツ障害者達との
闘いを目指して、闘いながら、闘うしかなく、生き抜くのである
キーサンは己が生をかけて
嘘幻術冷酷嘘糞師嶋田和子
の四悪四罪と闘い続け
嘘魔王笠陽一郎教祖教主
幇間嘘糞師広瀬隆士太鼓持ち
アンポン譚小教授ズ嘘糞師片岡聡
極悪非道拷問獄門嘘糞師内海聡
クスリゼロ社会復帰成功宣伝発達障害
当事者達と闘い続ける
しかないのである
しかしながら、
ソレは、コレまで、キーサン患者会が
やり続けてきたこと、と、同じことだ、とも言えると、想う
全くオンナジだ
なぜなら、これまでも、
社会復帰美談を言いたてる
見えにくいアクジに加担し続けてきた
当事者性看板型お利口さんの
専門職医療職福祉職すり寄り型
【健病者】とは、
徹底的に闘ってきたのだから
だから、キーサンは、まったく、かわらなかった
と云う
ダケのコトなのである
あいも、かわらずに、同じことを
叫び続けているだけ、なのである
ダカラ、この際、
幻術魔道嘘糞師嶋田和子よ、きさまに、言っておいてやろう
お前の言う成長なんぞは
したくもない
それが、キーサンの生きる道である
お前の言う
人生の振り返りなんぞ
したくもない
アホらしい
幻術魔道嘘糞師嶋田和子よ
よく聞けこのドアホ
我々は、我々独自で
生き方を模索し、人生を生き抜いてきた
三度の飯を喰い、大便をし、ニクマン地獄の中で
精神病院の五点張りと
看護士と精神医の殴り地獄から、生還してきた
なかまを観察法から救い出しもしてきた
オマエなんぞが、クスリのことを言いだす遥か以前から
精神病院の
電パチ
電気ショック漬け
クスリ漬け
ベットへの縛り付け
保護室漬け
看護士の暴力支配と
闘い抜いてきたのだ
今もシビアーに闘い抜いている
しかも、笠、オマエ、内海というすり替えアクジのヤツラと
新たに、闘うハメにも、陥っている
オマエタチがいかに絶望のタネをばら撒こうと
この地で、しぶとく、オレたちは、生き抜くであろう
なかまたちと共にである
それが、キーサンの人生を生き抜く
「生命の底で居直る」
と云うことなのである
我々はもうすぐ四十周年を迎える
いや、友の会としての前史もあるので、
実質的には四十年をこえているだろう
幻術魔道嘘糞師嶋田和子拷問獄門嘘糞師
オマエのような糞戯けに、
精神病患者の
人生を
語ってはもらいたくは、なかった
我々キチガイは
徹底的に精神医と精神病院に
バカにされ殺され続けてきた
今度は、コンな腐ったライターと称する
幻術魔道嘘糞師嶋田和子為る者にまで
バカにされ絶望に追い込まれなければならないのだろうか
もはや
モハヤ、コレは
すり替えアクジのハンニン達による
社会復帰圧力や断薬減薬圧力ナンテものではない
まさしくコレは
すり替えアクジのハンニン達による
意識的な
自殺圧力である
絶望圧力である
2014/11/17 起稿 前進友の会 えばっちより
この文章の後半部分は
『生命の底で居直る』とはドウいう事だ
という別題の文章として
のちほど、公表されるものである
えばっちのホームページ 乾坤一擲
http://ebacchihomepage.dousetsu.com/index.html
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