#滝修行の日
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sou0902 · 4 months ago
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2025/02/12(火)①
再々、未だ見ぬ氷瀑へ向かう。グループ展の作品作りを終えた後でまだ頭の中は熱量を帯びており落ち着かないが、車に荷物を積み込みアクセルとブレーキを操作し北へ向かう。山々や田畑は白く染まり冬らしい景色を装っていた。途中、空腹に気付き、コンビニエンスストアでおにぎり、携行食、水を購入し店員さんにお礼を告げると、心地よい良いお礼が返ってきて小さな幸せを得た。気持ちが焦っている時にこそ、ほんの小さな修正打が心に余裕を持たせてくれるものだ。目的地の駐車場まで辿り着くと車は、ほぼ満車状態で先月の閑散とした状況が嘘のように思えた。登山靴に履き替え、軽アイゼンをリュックに入れ携行食をジップ付きの袋へ詰め、カメラのレンズ、フィルターの準備をする。…前日から準備していた、カメラバッテリーを忘れている。少し焦るが、カメラにあらかじめ入れておいたバッテリー残量の確認する。幸いな事に、50%程度は残っている。一旦、目的を滝だけを撮る事に決め、下山時にバッテリーが残っていればと考える事にする。電池がなければ、ただの箱となるところだった。今頃、自宅で置き去りにされたバッテリーたちは出番を待ち侘びている事を想像すると思わず吹き出してしまう。傾斜を登っていくと、路面が凍結しておりアイゼンを装着する。雪道をアイゼンが刺して小気味良い音を楽しむ。他の登山者たちと挨拶を交わしながら自分のペースを守って登っていく。いつもの僕ならば前後の人に迷惑をかけないようにペースを乱す傾向にあるが、背後からくる人、前方からくる人に道を譲りながら今回はカメラで撮影できない冬の景色を堪能する。岩の上に積もる雪、足元に転がる礫、雪から覗く苔、小さい子供を連れた親子の笑顔、ゆっくりペースで声を掛け合いながら歩みを進める老夫婦、バッテリーがない事で他の事に意識が向き自分の頭を満たしていく。傾斜がキツくなり、一気に汗が吹き出してくる。ここ一年、写真以外の肉体労働が多かったせいか、体重は過去一番の増量ではあるが、腕、脚の筋肉は分厚くなり、長年悩んでいた冷え性が改善され、ぎっくり腰に悩まされ���事がなくなった。また寒さに強くなり寒冷地仕様の身体になりつつある。手足の指先日常がまでじんじんと血が巡っている。歩みを止めて汗をタオルで拭い、ネックウォーマーと手袋を外しペットボトルの水に口をつける。氷瀑まであと少し。
続く。
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netabare-szmm · 3 months ago
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気まぐれハートゴールドプレイ日記③
焼けた塔に行くと、なんとエンテイスイクンライコウがいるではありませんか!これは何かあるぞ!とその辺にいたミナキとかいう人と付き添いのマツバさん(みんな大好き人気キャラ)に話を聞き、上に行こうとしたら見覚えのある赤い髪の毛が…(涙)
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意を決し上に向かうとデデデデデーッデーッデーッデデッデーッ🎶とお馴染みの曲が流れシルバーくんと戦うことになりました。少し苦戦しましたがなんとか今回は勝利を納めました!
(なんかHGの難易度絶妙に難しいですね!サクサク進めることが出来ない位の難易度でやりこんでしまいます👀)
うろうろしつつ下に降りたらスイクンが意味ありげに近寄ってきて、何だろうなぁ~と思ってたら興奮気味にミナキさんが降りてきて「見込みのあるトレーナーなのかもね」的なことを言ってくれました😋���ヘッ
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それにしてもミナキさんは興奮すると「だぜ!」とか言うんですね…可愛い。
エンジュジムはおばあちゃんを倒したら炎が消えるみたいで、足元が見えなくなってよく落ちました。五回くらい落ちた頃にやっと噂のマツバさんと戦いました!なんか含みのある言い方をする人だな~!とか結構自信がある人なんだな、とも思いトゲチックでぼこぼこにしました。
なんか悟ってショックを受けてるっぽいマツバさんと別れ、なみのりを手に入れるために放浪の旅に出ました😃✌
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アサギシティに向かう途中でミルタンクの具合が悪くて大変と言われましたが、手持ちのオレンの実が足りないのか救うことが出来ず…スルー!メモしとこ
アサギシティについて、ほっとしたところでなんとシルバーが現れて心臓がキュッとなりました。トラウマになりつつも今回は気分が乗らないのかバトルはしませんでした。助かった…😂
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でもジムリーダーのミカンちゃんが灯台でアカリちゃんというポケモンを気遣って不在とのことで、早速灯台に向かいました。バトルをしつつ登っていくと、道らしき光に誘われて灯台の外に向かいました。と思ったら落ちました。死んでまうて!落ちたら死んでまうて!灯台から落ちても無傷のヒビキくんは頑丈ですね。ドラクエ2を思い出しつつ進み、ミカンちゃんがいるとこに行くと苦しそうにしてるアカリちゃんがいました。私のモココも心配そうにしておることだし(可愛い)薬を貰いにタンバに向かいます!!
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波乗りの道中ギャラドスにボコボコにされかけながらなんとかタンバにたどり着くと、珍しいポケモンを飼っている人が怖いトレーナーにポケモン取られたからツボツボを預かってくれ!とツボツボを渡してくれました!!うっうれぴー!!預かりものだと思いつつもプリチーツボツボをつれ歩ける幸福を噛みしめながらパーティーに加えました。木の実ジュースも美味しそう😋
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町中をうろうろしてたらスイクンがおり、闘えんの?!と思いましたが逃げられてしまいました。そこにミナキさんがサッと現れ、興奮気味にスイクンの話をして「君に勝ったらスイクンに認められそうだからバトルしてくれ!」みたいなことを言われバトルすることになりました。ヒビキくんをだしにスイクンに取り入るのか…もちろんヒビキくんが勝ちました。
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そんなこんなでうろうろしてたらタンバジムで修行をしてるおじさん、シジマさんの修行の邪魔をしてジムリ戦でギリギリ勝ちました!おじさんの滝行を邪魔してバトルするの面白いですね。
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奥さんからそらをとぶを貰い、波乗りでアサギシティまで帰り、ミカンちゃんに薬を渡してアカリちゃんを回復させ、みんな笑顔になって終わりました!よかったね!チャンチャン
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これからミカンちゃんと戦います。
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kennak · 5 months ago
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元日の1面記事は新聞各社が力を入れるのが恒例だ。この数十年で見たとき、とりわけ大きな衝撃を与えた元日報道が30年前、1995年の読売新聞だ。大見出しは<サリン残留物を検出 山梨の山ろく「松本事件」直後 関連解明急ぐ>。地下鉄サリン事件前のこの一報は、その後のオウム真理教への本格的な捜査や報道につながる第一歩となった。また、この記事が出たことで、数十万人の被害を防いだ可能性もある。あの報道はどのように出されたのか。取材していた元読売新聞記者、三沢明彦さんに話を聞いた。(文・写真:ジャーナリスト・森健/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 松本サリン事件に結びつく“異臭騒ぎ” 「1994年夏、(警察庁刑事局)捜査一課の人たちにあたると、第一通報者である河野義行さんが怪しいとみんな言う。ただ、具体的に河野さんのどこが怪しいのかというと、たいした根拠がない。彼の家の庭に農薬が複数あったとか、息子に『警察に話すなよ』と言ったとか、その程度。一方、その有毒ガスの中身は青酸カリの数百倍の毒性をもつ化学兵器のサリンだった。そんなもの河野さんがつくれるんだろうかと……。とは思うものの、当初は報道も警察もみんな、河野さん以外に疑いをもつことができなかったのです」 三沢明彦さん(68)はそう振り返る。当時、三沢さんは読売新聞東京本社社会部の所属。警察庁の担当で記者クラブではキャップ(担当記者のまとめ役)を務めていた。このとき、警察庁で高い関心が置かれていたのが「松本サリン事件」だった。 1994年6月27日、長野県松本市の住宅街で起きた松本サリン事件(写真:毎日新聞社/アフロ) 事件は1994年6月27日夜、松本城(長野県松本市)に近い住宅地で起きた。有毒ガス発生という通報で警察がかけつけると、現場では池のザリガニが浮き、ハトが地面で羽を広げて死んでいた。7人が死亡(のちに8人)、重軽症者は600人以上に及んだ。当初は有毒ガスの実体が何か、誰が撒いたのかもわからなかった。被疑者不詳のまま、第一通報者の河野義行さんが重要参考人として疑われた。 有毒ガスの正体がサリンと発表されたのは6日後の7月3日。ナチス・ドイツがつくった有機リン系神経毒物質の化学兵器だった。そんな高度な化学兵器がなぜ住宅街で使われたのか。捜査も報道も混迷するなか、時間だけが過ぎた。 事態が膠着していた同年10月、三沢さんは警察庁関係者から意外な情報を相次いで耳にした。一つは松本サリン事件に新興宗教のオウム真理教が関係しているという話。もう一つは、山梨県上九一色村(現・甲府市、富士河口湖町)にあるオウムの施設周辺の土砂を警察庁の科学警察研究所が鑑定しているという情報。どちらも信じがたいものだったと三沢さんは言う。 「取材を進めると、当時、長野県警がひそかに捜査を進めていたのがわかった。7月、上九一色村で異臭騒ぎがあった。犬が泡を吹いて死に、草木が薬品で焼かれていたという。松本サリン事件と似ている。そこで長野県警はそこに捜査員を派遣、捜査員が山菜採りの格好に変装して、教団施設の土砂を採取したんです。すると、そこからサリン生成時にできる有機リン系の残留物、つまり松本サリン事件と同じものが検出された。また、130人体制の薬品捜査班もつくり、サリンの合成に使う原材料の化学薬品をどこが入手したのかも調べていた。その結果、東京などで4つの怪しい会社が浮かび上がった。そこで長野県警の警部らはその会社に向かったのです」 東京・世田谷区にあるその「会社」は古いアパートの一室だった。警部が階段で2階に上ってみると、玄関ののぞき窓から見張られていることに気づいた。異様な雰囲気に驚き、その場を離れた。ところが別の場所でも、カメラをもった若い男が警部らを尾行し、撮影していた。長野に��ってから警部らが警視庁に問い合わせた結果、その「会社」は「オウム真理教の信者が集団生活している」という拠点だとわかった──。そうした捜査状況を取材で得るなか、三沢さんは報じる側も注意が必要だと気を引き締めたという。 「その数年前、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の問題を報じたことがありました。そうしたら、統一教会の関係者が会社に押しかけてきて、大変なことになった。もともと宗教を扱うのはなかなか難しい。と同時に、オウムについて言えば、1989年に起きた坂本弁護士一家失踪事件(のちに殺害事件)でも、オウムのバッジが現場に落とされていて、一家の失踪は教団の関与が疑われていた。これは大変だな……というのは、取材を始めながら考えていたことでした」 サティアンのヘッドギア姿の若者たち 1994年当時、オウム真理教は異様な宗教団体という理解は世間にあったものの、犯罪組織と捉えられていたわけではなかった。同教団は教祖・麻原彰晃のもと、前身団体を経て1987年に設立。ヒンドゥー教やチベット仏教的な要素をにおわせながら、空中浮揚ができる、悟りを開くなど超常能力や神秘体験を謳い、若者を勧誘していった。テレビや雑誌などにも積極的に登場し、宗教学者や著名タレントなどと語り、信用を得ていった。 そうした裏で、教団は異常な活動に及んでいた。強制的な信者勧誘、薬物による修行、異常なルールでの集団生活。こうした活動のなか、坂本堤弁護士によって「オウム真理教被害者の会」が1989年に発足。同年、「サンデー毎日」によるオウム問題の連載報道が始まり、坂本弁護士も登場した。すると、麻原は坂本弁護士を敵と認識。麻原の指示によって、坂本家の3人(坂本弁護士、妻、子)は殺害された。だが、事件当時、坂本家の3人は「失踪」とみなされ、教団の捜査までは至らなかった。 教団はその後、ハルマゲドン(世界の終末)などを掲げ、日本の国家中枢を破壊することを計画。ロシアから軍用ヘリコプターを購入し、サリンやVXガスといった化学兵器などの開発に乗り出した。1994年にそれらの試作品がつくられだし、ジャーナリストの江川紹子氏や弁護士の滝本太郎氏などが殺害対象として化学兵器で襲われた。松本サリン事件は当時教団による土地売買で訴訟が行われていた長野地裁松本支部の官舎を狙ったものだったが、大量殺害計画の最初の試みだった。 ただ、そうしたことが明らかになったのは、すべての事件が終わった後のことだった。 11月11日、科学警察研究所の鑑定の結果で、上九一色村で採取された土壌からメチル���スホン酸が検出された(正式な鑑定書は16日)。それはサリンを合成する際にできる副生成物だった。 12月初旬、三沢さんは上九一色村の現地まで車で出向いた。粉雪が舞う寒い日。牧草地の向こうに異様な建物群が現れた。その日のことは、後年、自著でこう記している。 <教団のサティアンは広い敷地に点在していた。そして、その周辺には不気味なヘッドギア姿の若者たちが突っ立っている。見張りなのだろうか。途中ですれ違う白い修行服姿の女性の顔は青白く、表情がない。ダクトやパイプが複雑に交錯する目の前の白い建物が、サリン工場の第七サティアンとはその時、わかるはずもなかった>(『捜査一課秘録』) 1995年、山梨県上九一色村(当時)にあった化学プラント・第7サティアン(写真:ロイター/アフロ) まもなく教団の関連会社が大量のサリン原料物質を購入していることも判明。オウムを扱っていた長野県警、神奈川県警、山梨県警、宮崎県警、静岡県警などの県警が警察庁に集められた。静岡県警は教団がロシアから購入したヘリのプロペラを回している様子を上空から撮影していた。サリンを空から撒く可能性があるのではないか──。そんな指摘がされ、いよいよ緊張が増してきた。 だが、この段階でもまだ警察庁はどう教団と対峙するかを考えあぐねていたと三沢さんは言う。 「いくつか理由がありました。一つは、どの県警も一斉捜索のための人員が十分ではなかった。その体制で踏み込んで中途半端な結果となると、『宗教弾圧』と批判されかねない。そして、もう一つ恐れていたのは教団側の暴発です」 1993年、米国であるカルト集団がFBIと銃撃戦を行い、1994年秋は別のカルト団体がスイスやカナダで集団焼身自殺をしていた。そんなケースが頭にあり、もし下手に踏み込んで教団側がサリンを撒き散らしたらどうなるか。信者や警察官はもちろん、住民にも被害が出たら……。警察も恐れていた。そして、そんなリスクに対する恐れは、記者である三沢さんにもあったという。 「特ダネです。でも、書くのか書かないのかといえば��私もまた迷っていました。彼らがもっていた薬品の量から、数十トンという大量のサリンがつくれることが推察された。もし記事を出したことで、反発してサリンを撒かれたら……? 一方で、出さないことで、国民が事実を知らないままでいいのか。そのせめぎ合いの中にいました」 記事を出すときは「ガサ(家宅捜索)に入るときだろう」とぼんやり考えていたが、出すタイミングは思わぬときにやってきた。 オウムとは書かなかった元日報道 12月20日過ぎ、会社にいると社会部の先輩デスクに声をかけられた。アレの件、正月どうだ? 「そうか、正月報道という手があるかと。じゃあ、どこまで書くか。オウム真理教であることはほ��間違いないが、この時点でどの程度関わっているかがわからず、名指しまではできない。でも、上九一色村の施設で異臭騒ぎはあり、検出された物質が松本サリン事件と同じくサリンの副生成物であることも確定している。それも同事件の直後だったと。だから、オウムの名前を出さず、その事実だけでいこうと決まったわけです」 この頃、脱会した信者から内部資料も入手していた。そこには「小銃製造、生物・化学兵器、細菌兵器、神経ガス、レーザー開発」といった教団の計画が4枚のレポートに記されていた。国家を破壊するテロ計画。三塩化リンなどサリンの原材料が4つの会社からトン単位で大量に購入されていたのもそのせいだった。だが、この時点ではまだその大量購入を非難できない悩ましさもあった。それら大量の化学薬品の購入自体は違法ではなかったためだ。それでも、三沢さんが最終的に記事を出すと決めたのには別の理由があった。 1995年3月20日、地下鉄車内でサリンが撒かれ、現場に向かう化学防護服を着た東京消防庁化学機動中隊の隊員(写真:毎日新聞社/アフロ) 「それまで松本サリン事件といえば、河野さんが犯人という見方が強かった。でも、この記事が出れば、みんな河野さんへの認識を変えるだろう。それだけで意味はあると思いましたね」 原稿を書きあげたあとの大みそか、三沢さんは警察幹部の自宅を訪ねた。翌日の朝刊で発表することを通告するためだった。怒られることも覚悟したが、幹部は意外な言葉を返してきた。 「わかった。一緒に戦おう」 そして1995年の元日、新聞が配られた。 元日、メディア関係者には衝撃が走った。少なからぬ報道関係者がすぐに集められ、正月休みを返上してオウム取材に動かされることになった。当の読売でも三沢さんのもとに十数人の記者が集められ、本格的な取材が始められることになった。 ただ、順調には進まなかった。1月17日、阪神・淡路大震災が発生。多くの記者が震災報道にとられた。同様に、各県の県警によるオウム捜査もはかばかしく進んだわけでもなかった。 そうした状況を見透かしたかのように、オウム側は大胆な行動に出た。 2月28日、東京・品川区で目黒公証役場の事務長、仮谷清志氏を拉致して殺害。そして3月20日には地下鉄サリン事件を引き起こした。朝の丸ノ内線、日比谷線、千代田線でサリンの袋に穴を開け、中から気体が拡散。14人が死亡、6300人以上が負傷した。化学兵器による無差別テロだった。 警視庁は機敏に動いた。事件2日後の3月22日、目黒公証役場事務長拉致事件の逮捕監禁容疑で3都県の25カ所に一斉に家宅捜索に入った。上九一色村には、機動隊を含む捜査員2500人という大所帯で乗り込んだ。ガスマスクを装着し、カナリアのカゴをもってサティアンに入っていく中継映像は日本に衝撃を与えた。 この事態に三沢さんも驚きつつ、ついに本格的な捜査に入ったことにホッとしたという。その後、三沢さんは1年近くありとあらゆるオウムの取材に関わっていった。 最初に報じた元日の一報に大きな意味があったことがわかったのは半年ほどしてからだった。 1日2トン、計70トン製造のサリン計画を防いだ 1995年10月から始まった各種オウム裁判で、さまざまなことが明らかになった。たとえば、読売の元日報道直前の1994年12月下旬、上九一色村ではサリンの5つめの工程(最終工程)のプラントが完成目前だったと公判で明かされた。 「サリン合成には5つの製造工程があるのですが、化学工場である第7サティアンでは第4工程まで進んでいた。その最後となる第5工程を麻原は『マホウプラント』と呼んでいた。それができれば、1日に2トンという大量のサリンがつくれる。それだけの量があれば、100万人単位で“ポア(殺害)”できる。そんな状況だったんです」 ところが、1995年1月1日、読売新聞が上九一色村の施設でサリン残留物が検出されたと報じた。 裁判での検察側の冒頭陳述によると、麻原はこの報道に驚き、強制捜査を恐れたという。そして「証拠を消せ」と早川紀代秀(オウム内の建設省大臣)や村井秀夫(オウム内の科学技術省大臣)に命じた。のちの捜査で、第7サティアンでは1月3日付で除染用シャワー室に「使用禁止」という通達が貼られたこともわかった。 麻原の命令のもと、廃棄を担当したのは土谷正実や中川智正だった。その際、中川は第4工程でできた中間生成物のメチルホスホン酸ジフロライド1.4キロは捨てずに隠したという。この廃棄されなかった物質が、後に地下鉄サリン事件に使われることになったと三沢さんは言う。 「あそこで使われたのは純度の低いものだった。もし純度が高ければ、もっと多くの人の命が奪われていたでしょう」 だが、元日の読売報道が出ていなかったら、サリンは1日2トン、計70トンが製造される体制にあった。もし第5工程が実施されていれば、おびただしい数の人たちが犠牲になった可能性があった。読売報道から事態が変わったことは、裁判での検察側の冒頭陳述でも読み上げられていた。 あれから30年、三沢さんは特ダネばかり追ってきただけと照れるが、元日報道ができたことはよかったと振り返る。 「地下鉄サリン事件から半年くらいして、ある検事が『読売報道がなければ、100万人死んでいた可能性がある』と発言していました。地下鉄サリン事件は起きてしまったので、すべて防げたわけではありません。でも、100万人、少なくとも数十万人という無差別テロを止めることはできたのではないか。それに貢献できたことはよかったと思いますね」 三沢明彦 1956年生まれ。1979年読売新聞社入社、横浜支局を経て、東京本社社会部で警視庁、警察庁キャップ、宮内庁を担当。編集局次長など歴任し、福岡放送、静岡第一テレビ常務取締役など。著書に『捜査一課秘録』『刑事眼』など。 森健(もり・けん) ジャーナリスト、専修大学非常勤講師。1968年、東京都生まれ。『「つなみ」の子どもたち』で2012年に第43回大宅壮一ノン��ィクション賞受賞。『小倉昌男 祈りと経営』で2015年に第22回小学館ノンフィクション大賞、2017年に第48回大宅壮一ノンフィクション賞、ビジネス書大賞2017審査員特別賞受賞。2023年、「安倍元首相暗殺と統一教会」で第84回文藝春秋読者賞受賞。
「数十万人の被害を防げた」1995年元日報道「サリン」一報を出すまでの記者の葛藤 #災害に備える(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)
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myonbl · 6 months ago
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2024年12月17日(火)
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朝一で下京区役所に用事があったので、バス停へとやって来た。すると、交差点にもバス停にも<全国高校駅伝>の告知があるではないか。京都の冬の風物詩としてすっかり定着しているのだが、ここしばらくの私の生活はそんなことに気づく余裕がなくなっていたらしい。いかんなぁ、どんなときでも周りが見えなくなっているのは危険だ。気持ちをリセットし、余裕を持って残り2週間を乗り切ろう。
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5時30分起床。
ツレアイもすぐに起きたので、早速洗濯開始。
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朝食を頂く。
洗濯物を干す。
珈琲を入れる。
可燃ゴミ、今日は多い、30L*1&45L*4。
ヤクルトさんから、野菜ジュースを購入する。
彼女は午前中に訪問1件、9時30分出勤とのことで、先に私が下京区役所へ出向く。使わなくなったテプラを処分するためだ。
帰路のバスで西大路花屋町、セントラルスクエアだココの療養食を購入する。
南側のセブンイレブンで、2/15(土)の天満天神繁昌亭汗席のチケット発行、加えて大型ゴミチケットを1枚(400円)購入する。
コレモ七条店、豚肉の特売でブロック2パックを購入する。
帰宅して、豚肉を塩豚に仕込む。
タマネギ鯖を仕込む。
<浅井牛乳>に電話、12/20(金)の配達を最後にしてあとは止めるように依頼する。
彼女が仕事から帰宅する。
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ランチ、息子たちにはサッポロ一番味噌ラーメン、私たちは残りもののカレー仕立て。
録画番組視聴、日本の話芸から
桂文之助 落語「軒付け」
初回放送日:2024年12月15日 桂文之助さんの落語「軒付け」をお送りします(令和6年11月7日(木)NHK大阪ホールで収録)【あらすじ】最近「浄瑠璃」に凝りはじめたという男が、知り合いの家へ遊びに行った。どれくらい腕を上げたのかと聞かれた男は、浄瑠璃の会に出たが緊張でしくじったと話す。すると、修業としてよその家の軒下に立って浄瑠璃を語る「軒付け」に連れていってもらえ、と勧められた。さっそく軒付けの仲間に入ることになったのだが…。
刑事コロンボから、
第64話「死を呼ぶジグソー」/ Undercoverシーズン 1, エピソード 64 ある夜、アパートに忍び込んだ男と住人が相打ちで死に、侵入犯から住人の男が持っていたと思われる写真の一片が発見された。次の日、コロンボの元を保険調査員のアーヴィングが訪れ、同様の一片を見せると、その謂われを語った。
私は午睡。
彼女は買物、その後歯医者へ。
夕飯準備、鶏ムネ肉に塩と大蒜を塗って寝かす。
彼女が帰宅、早速三男とココに点滴。
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オーブンを使わないローストチキンの試作品・炊き合わせ・レタスとトマトのサラダ・リンゴ・スパークリングワイン。
録画番組視聴、
秋・豊肥本線、南阿蘇鉄道を呑む!
初回放送日:2024年12月12日 俳優・六角精児が「酒」と「鉄道」という偏った視点で旅する▽秋の九州、JR豊肥本線と南阿蘇鉄道の旅▽大分から熊本にかけて、名水が生み出す美酒との出会い▽語り・壇蜜 ▽自分で作った米で昔ながらの日本酒造り▽圧巻、幅120mの滝!▽熊本名物「あか牛」に舌鼓▽バスで阿蘇山中岳の火口へ。見えたものは…▽城下町・竹田市の居酒屋で元洋食の料理人が作る絶品料理▽麦焼酎をあえて米こうじで造る理由とは?▽高低差188mを克服する豊肥本線のスイッチバックを堪能▽熊本地震被害から7年ぶりに全線開通した南阿蘇鉄道で阿蘇カルデラ内部の絶景旅▽震災に負けない熊本最古の酒蔵の自慢の日本酒
刑事コロンボから
第65話「奇妙な助っ人」/ Strange Bedfellowsシーズン 1, エピソード 65 サラブレッドの牧場を経営するグラハムは借金の返済に困る弟テディに頼まれ、レースの八百長を約束する。貸主でマフェィアとも関係があると噂されるブルーノに儲けさせ、借金を帳消しにする計画だった。しかし、彼は薬を使い、勝つべき馬を負けさせてしまう。
片付け、入浴、体重は1,250g増。
ハーパーのハイボール舐めながら、日誌書く。
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やはり1万歩超えると気持ちが良い。
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patsatshit · 2 years ago
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いきなり偉そうなことを書いて各方面から顰蹙を買いそうなんだけど、あえて言う。僕は自分の日記より面白い日記を読んだことがない。これはハッタリでもなんでもなくて、それくらいの気持ちがないと何処の馬の骨とも知れないチャリンコ屋の日記に1,500円や2,000円を出して購入してくれている方々に申し訳が立たない。ただし「自分より」と言うのには注釈が必要。『富士日記』や『ミシェル・レリス日記』みたいな別次元の傑作は対象外として、近年、雨後の筍のように量産されているリトルプレスやZINEを体裁とした日記やエッセイ群を見据えての発言と思って頂きたい。商売としての仕入れはさておき、個人的に興味があったので色々と手を伸ばして読んでみたものの、そのほとんどが「私を褒めて。私を認めて。私に居場所を与えて」というアスカ・ラングレーの咆哮をそのままなぞらえたような内容、若しくは「持たざる者同士でも手を取り合い、心で繋がっていれば大丈夫」的な似非スピリチュアルなマジカル達観思想で構成されているので、正直ゲンナリした。しかもタチの悪いことに、そういうものを書いている人たち、あわよくば商業出版の機を窺っていたりするものだから、出版社や編集者の立場からしたらまさに入れ食い状態。「ビジネス万歳!」という感じでしょう。晴れて書籍化の際には口を揃えて「見つけてくれてありがとう」の大合唱。いやいやいや、ちょっと待って、あんたら結局そこにいきたかっただけやんってなりません?これまでの人生をかけて手にした「生きづらさ」の手綱をそんなにも容易く手放すんかい!と思わずツッコミを入れたくもなる。現世で個人が抱える「生きづらさ」はマジョリティに染まらぬ意思表明と表裏の関係にあった筈なのに、どっこいそうはさせないとばかりにどこからともなく湧いてくる刺客たちの誘惑にそそのかされては、呆気なく自らの意志で握手(悪手)に握手(悪手)を重ねる。ミイラ取りがミイラになるとはまさにこのことだ。以前、僕もある出版社の編集長から「DJ PATSATの日記を当社で出版させてほしい」という誘いを受けたけれど、もちろん丁重にお断りした。僕は自主で作った300冊以上の読者を想定していないし、それより多くの読者に対する責任は負いかねるというような趣旨の言葉を伝えた。そもそもなぜ僕が友人(マノ製作所)の力を借りながらわざわざシルクスクリーンという手間をかけて制作しているのかを理解しようともしない。編集長は口説き文句のひとつとしてECDの『失点・イン・ザ・パーク』を引き合いに出してこられたのだけれど、いま思えばそういう発言自体が安易というか不遜だと思わざるを得ない。結局その方は僕を踏み台にしようとしていただけだったので、負け惜しみでも何でもなく、あのときの誘いに乗らなくて良かったといまも本気でそう思っている。まぁ、これは僕個人の考え方/価値観なので他者に強要するものでもなければ、共感を得たいと思っている訳でもない。逆に彼らも推して知るべしだ。誰もが商業出版に憧憬を抱いている訳ではない。昔から煽てられることが好きじゃないし、賑やかで華やかな場面がはっきりと苦手だ。だからと言って消極的に引きこもっているつもりもなく、寧ろ積極的に小さく留まっていたいだけ。かつては各地の井の中の蛙がきちんと自分の領域、結界を守っていたのに、いつしかみんな大海を目指すようになり、やがて井の中は枯渇してしまった。当然、大海で有象無象に紛れた蛙も行き場をなくして窒息する。そのようなことがもう何年も何年も当たり前のように続いている現状に辟易している。そんな自分が小さな店をやり、作品を自主制作して販売するのは必要最低限の大切な関係を自分のそばから手離さないためである。何度も言うているように自営とは紛れもなく自衛のことであり、率先して井の中の蛙であろうとする気概そのものなのだ。自衛のためには少なからず武器も必要で、言うなれば作品は呪いの籠った呪具みたいなもの。そんな危なっかしいものを自分の意識の埒外にある不特定多数のコロニーに好んで攪拌させたりはしない。多数の読者を求め、物書きとして生計を立てたいのなら、最初から出版賞に応募し続ける。だからこそ積年の呪いを各種出版賞にぶつけ続けた結果、見事に芥川賞を射止めた市川沙央さんは本当に凄いし、めちゃくちゃにパンクな人だと思う。不謹慎な言い方に聞こえるかもしれないが、天与呪縛の逆フィジカルギフテッドというか、とにかく尋常ならざる気迫みたいなものを感じた。なぜ彼女がたびたび批判に晒されるのか理解できない。それに佐川恭一さん、初期の頃からゲスの極みとも言える作風を一切変えること��く、次々と商業誌の誌面を飾ってゆく様は痛快そのもの。タラウマラ発行の季刊ZINEに参加してくれた際もダントツにくだらない短編を寄稿してくれて、僕は膝を飛び越えて股間を強く打った。
佐川恭一による抱腹絶倒の掌編「シコティウスの受難」は『FACETIME vol.2』に掲載。
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ついでにこれまた長くなるが、かつてジル・ドゥルーズが真摯に打ち鳴らした警鐘を引用する。
文学の危機についていうなら、その責任の一端はジャーナリストにあるだろうと思います。当然ながら、ジャーナリストにも本を書いた人がいる。しかし本を書くとき、ジャーナリストも新聞報道とは違う形式を用いていたわけだし、書く以上は文章化になるのがあたりまえでした。ところがその状況が変わった。本の形式を用いるのは当然自分たちの権利だし、この形式に到達するにはなにも特別な労力をはらう必要はない、そんなふうにジャーナリストが思い込むようになったからです。こうして無媒介的に、しかもみずからの身体を押しつけるかたちで、ジャーナリストが文学を征服した。そこから規格型小説の代表的形態が生まれます。たとえば『植民地のオイディプス』とでも題をつけることができるような、女性を物色したり、父親をもとめたりした体験をもとに書かれたレポーターの旅行記。そしてこの状況があらゆる作家の身にはねかえっていき、作家は自分自身と自分の作品について取材するジャーナリストになりさがる。極端な場合には、作家としてのジャーナリストと批評家としてのジャーナリストのあいだですべてが演じられ、本そのものはこの両者をつなぐ橋渡しにすぎず、ほとんど存在する必要がないものになりさがってしまうのです。本は、本以外のところでくりひろげられた活動や体験や意図や目的の報告にすぎなくなる。つまり本自体がただの記録になってしまうわけです。すると、なんらかの仕事をもっているとか、あるいはただたんに家族がある、親族に病人がいる、職場に嫌な上司がいるというだけで、どんな人でも本を産み出せるような気がしてくるし、このケースに該当する当人も、自分は本を産み出せると思い始める。誰もが家庭や職場で小説をかかえている……。文学に手を染める以上、あらゆる人に特別な探究と修���がもとめられるということを忘れているのです。そして文学には、文学でしか実現できない独自の創造的意図がある、そもそも文学が、文学とはおよそ無縁の活動や意図から直接に生まれた残滓を受けとる必要はないということを忘れているのです。こうして本は「副次化」され、マーケティングの様相を帯びてくる。
ジル・ドゥルーズ『記号と事件 1972-1990年の対話』(河出文庫p262-263)
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僕は制作の際にはいつも必ずドゥルーズのこの言葉に立ち返っては何度も確認作業を繰り返し、ようやっとリリースにこぎつける。しかしそもそもが作品化を企んでいる時点で自分まだまだやなぁと思うに至る訳で、なんとも一筋縄ではいかない。そういう意味では滝野次郎という人がインスタグラムに投稿している日記のような文章には、はじめから読まれることを意図しているにもかかわらず、本来ならば読まれることを目的とした日記からは真っ先に削除されるような状況ばかりが羅列されていて、なかなかどうして凄まじい。馴染みの飲食店で見つけたお気に入りの女性店員を執拗に観察したり、断酒を誓った直後に朝から晩まで酒浸りであったり、謎の投資で10分間で40万円を失っていたり、銀行口座と手持ちの金を合わせても1,000円に満たなかったり、それでも「俺は俺を信じる」と闇雲に自身を鼓舞していたり、そうかと思えば急に脈絡もなくひたすらに左手のハンドサインを連投していたりと、しっちゃかめっちゃか。比肩しうるは円盤/黒猫から出版された『創作』くらいか。あらゆる規範から逃れるべくして逃れ得た、いま最もスリリングな読み物であることに間違いはないが、同時に、これは断じて文学ではない……とも言い切れない不気味な何かが海の藻屑のように蠢いている。
(すでに何らかの隠喩ではないかと勘ぐったり……)
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oldkwaidan · 1 year ago
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龍が執着する石
 関の奥の黒嶽に滝谷明神という神社がある。  その社前にかつて一つの石があった。  高さ七尺ほど。卵のように丸く、青黒い色の光沢のある石だった。  祭のときなど、近在の若者たちが集まってその石で力比べをした。  しかし数十人がかりでも、その石はビクともしなかった。
 何年前だったかの十月のことである。  その日はひどい嵐だった。雷雨と暴風で大木は倒れ、石壁が崩れる中、一筋の雲龍が渦を巻きながら降りてきた。  それがあの重い石を空に巻き上げた。  龍巻は北西に進みながら、神社から半里ほど離れた沢に石を落とし、そのまま去っていった。
 その翌年の九月のこと。  やはり激しい嵐の日、再び龍があの石を空に巻き上げた。  そして五、六町離れた山麓の修善寺という禅寺の後ろに落とした。  石の落下の衝撃で山は震えた。大水が境内に溢れ、平らな部分には半時ほど水位一尺ほど水が溜まった。  僧侶や村人たちが寺の裏に行ってみると、まさしくかつて滝谷明神の社前にあり、去年、龍巻で沢まで運ばれた石が落ちていたので驚いた。 「龍はこの石にずいぶんと執着しているようだ」 「このままここに放置しておくのは危ないな」 「とはいえ、この人力で動かせるようなものでもないぞ」  どうしたもんか、と皆で悩んでいると、和尚が言った。 「これはきっと龍種に違いない。打ち砕いて捨てるしかあるまい」
 そこで石工が呼ばれた。  石工は石の脈を探し、油を差し、楔を入れ、一日中石を打ち続けたが、ついに砕くことはできなかった。  翌日、石工は数十人の仲間を連れてやってきた。  大勢で作業を続けると、やがて金石が砕けるような音がして、石は真っ二つに割れた。  石の中には小さな空洞があり、そこから蛇が四匹這い出てきた。  驚いた石工��ちが打ち殺そうとしたので、和尚はそれを制止し、蛇は四匹とも捕らえて、川に投げ捨てた。
 (橘崑崙『北越奇談』巻之一 「龍種石」)
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xf-2 · 2 years ago
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阪神大震災の混乱がまだ収まらない平成7年3月20日朝。東京・霞ケ関駅を通る地下鉄車両に猛毒のサリンが散布された。13人が死亡し、負傷者は6千人以上に。大都市で生物���化学兵器が用いられるという未曽有のテロは、世界に衝撃を与えた。
実行したのはオウム真理教。自前でサリンを製造し、これに先立つ松本サリン事件(6年)でも多数を死亡させていた。教団の被害者から相談を受けていた坂本堤弁護士一家殺害事件(元年)の関与も疑われ、警察の強制捜査を牽制(けんせい)するため、中央省庁が集まる霞が関を狙ったのだ。
一連の犯行を担ったのは、「グル(尊師)」と呼ばれた教祖、麻原彰晃(しょうこう)=死刑執行時(63)、本名・松本智津夫(ちづお)=に服従する一部の幹部メンバーたちだった。
「絶対的」な帰依の素地
はじめは、ヨガの先生に過ぎなかった-。大手ゼネコン出身で、教団独自の省庁制では建設省大臣に任ぜられた早川紀代秀(きよひで)=同(68)=は入信からわずか4年で、弁護士一家殺害の実行犯の一人となった。
神戸大農学部に進学し、その後景観工学などの修士課程に学んだインテリの早川。安易に「心」を持ち出す宗教はむしろ嫌いだったという。ノストラダムスの人類滅亡論などオカルトがブームだった社会人当時、本屋で「超能力」の文字が躍る麻原の著書をたまたま手にし、まだヨガサークルだった「オウム神仙の会」に興味本位で電話をかけた。
参加したセミナーで、麻原の「シャクティーパット」を受けた。麻原が参加者の額に手を当てるイニシエーション(秘儀伝授)の一種。「神秘体験」とまではいかないが身体が熱くなりエネルギーが入ってくるのが分かったという(『私にとってオウムとは何だったのか』早川、川村邦光、ポプラ社)。
ヨガの修行は宗教団体としてのオウムの特徴の一つだ。抽象的な説法だけでなく肉体を動かすため、なにがしかの変化を実感できる。早川はたばこをやめられるようになった。こんな小さなエピソードが後に「絶対的」となる帰依(きえ)の素地をなしていく。
「オウム真理教は基本的に二十四時間フル稼働の空間である。睡眠するための時間というものが基本的に設定されていない」。��年に出家した当時のことを、元信者の高橋英利はこうつづる(『オウムからの帰還』草思社)。過酷な修行に加え、「ワーク」なる作業奉仕が何時間もあった。
サティアンと呼ばれた教団施設は不潔極まりなく、ネズミやゴキブリが走り回る。「掃除はしないのか」と不平を漏らすと、清潔さや衛生を求めるのは「煩悩」と、別の信者にたしなめられた。
信者同士の私語は原則禁じられ、連帯はない。あるのは麻原とそれ以外。高橋は出家生活について「それぞれの個人のなかに閉じ込められている」と表現した。
善人ほど取り込まれ先兵に
出家信者はときに幻覚が現れるような苛烈な集中修行を課され、疲労により判断能力が減退した脳に、麻原の説法を流し込まれた。合成麻薬のLSDを服用させ、意識変革を迫るイニシエーションも行われていた。
「人は死ぬ。必ず死ぬ。絶対死ぬ。死は避けられない」。麻原はこのフレーズを何度も繰り返し、輪廻転生(りんねてんせい)を説くことで信者に死後の魂の行方を強く意識させた。生きていても悪業を重ねる人の殺生は「ポア」である-。より良い転生に導くための「善行」と教え込み、教団批判者の殺人を正当化した。
弁護士一家のポアを命じられた際、早川にもためらいはあった。だが、救済者たる「偉大なグル」の弟子というおごりがその迷いをかき消した。早川はこれを「慈悲殺人」と称した。
「自分ははまらないと思っている人がほとんどだが、大半がはまる」
信者のオウム脱会を支援していた弁護士の滝本太郎(66)はそう話す。オウムによるサリン攻撃を受けても教団と対峙(たいじ)し続けた滝本だが、個々の信者は「純粋ないい人ばかり」と振り返る。善人ほどカルトのマインドコントロールに取り込まれる。そして残虐行為もいとわないテロの先兵と化してしまう。
ハルマゲドン(最終戦争)による終末論を唱えていた麻原は、自らも立候補した2年の衆院選で惨敗して以降、国家転覆を妄想し、自動小銃調達やサリン製造など教団武装化の道をひた走った。今や陰謀論の定番となった「公安」「フリーメーソン」からの攻撃も盛んに口にした。両サリン事件というテロはこの延長線上にあったといえる。
逮捕後、妄信から覚めた早川は「権威が示す正義」の恐ろしさに言及した。自らのエゴを捨て絶対的権威に従う形を取っているが、実はそれは、形を変えた自分のエゴだったのだ、と。(呼称・敬称略)
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kanglo · 2 years ago
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第13回常陸の国・里山&野外ワークショップ&マインドフルネスアート合宿【初秋特別編】(2023年9月18日-19日 in 茨城県常陸太田)
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第13回常陸の国・里山&野外ワークショップ&マインドフルネスアート合宿【初秋特別編】 (2023年9月18日-19日 in 茨城県常陸太田) https://kanglohoops202309.peatix.com/view https://www.facebook.com/events/690266253005922
今年で12年目を迎えたオープン合宿。今回は、初秋特別編です。「160年の古民家荒蒔邸、300年の菊地邸などの里山古民家、1000年古神社で過ごす心鎮めるマインドフルネス、本格有機農体験、手仕事ワークショップ、深い森と滝散策リトリート、参加者との交流ダイアローグ、創業200年八幡太郎義家ゆかりの湯で心と体を癒すなど、今年もゆったりと過ごす企画にする予定です。
茨城県の常陸の国は、元は日高見国とされていた土地。7世紀に令制国として常陸国が誕生。『常陸国風土記』によれば大化の改新(645年)直後に創設されました。ここは、古い里山だけに多くの文化遺産が残っています。昨年には、NHKの朝ドラマのあの「ひよっこ」の舞台にもなりました。今回は、天候、状態にもよりますが、御岩神社への巡礼も行う予定です。
そして、160年古民家荒蒔邸を拠点に、ゆったりとマインドフルネスな時間を体験をします。地元でも秘境の深い森や滝、古神社でゆっくりと過ごします。また、就農25年目となる布施大樹さんと美木さんご夫妻の経営する有機栽培農園「木の里農園」の有機野菜と共に、夜は本物の火や囲炉裏を囲んだ談義と自分達で仕込んだ自然食を頂き下鼓を打ち、焚火の灯で温まりながら、夜の思い出を刻みます。今も住人が住み続ける300年を超える古民家「菊地邸」(ご主人の話を聴けるかな?)で安土桃山時代の空気を味わいます。
このような素晴らしい里山で2日間共に過ごす程、贅沢な時間はないでしょう。里山の人たちとの交流や自然・大地の恵みを得ながら、ライフコーチ、スピリチュアルカウンセラー、アーティストの森夕花先生と共に人生の本来の目的を思い出し、明日への道を見出したいと考えています。今回も素晴らしい機会となることを確信しています。ご参加をお待ちしております。
主催:カングロ株式会社 HOOPS!事業部 https://www.facebook.com/hoops.kanglo
■旅の案内人: ★マインドフルネス&ライフコーチング担当:森夕花(もりゆうか)先生 ●ライフコーチ/アーティスト/カングロ(株)取締役執行役員、尚美高等音楽学院ピアノ科卒業 京都芸術大学芸術学部卒業。ピアノ、声楽、シナリオ、演劇、ジャズダンス、日本舞踊などの自己表現を通して自分自身を探求する。1993年ドイツ、イタリアへの留学。その後、21世紀に入り、ハワイ、セドナ、インドのアシュラムを巡礼する。心理学、哲学、美学、手相、インド占星術、代替医療(中医学・ヒーリング)などを学び、 ヒーリングカウンセラーとして23年間、企業のライフコーチとして9年間、セッション、研修を行う。現在、「大人のためのアート思考講座」「Philoarts研究会」を主宰。趣味は、声楽、読書、人間観察、そば栽培、ヨガ、瞑想。特技、人・��物の心を読む、直観力、探求。好きな言葉は、「自由」「日日是好日」
★企画&案内人担当:藤井啓人(ちょろお) ●茨城県東海村出身。高卒後、上京し新聞配達をしながら予備校に通い筑波大学に入学。4年間、体育会硬式野球部に所属し選手と2軍監督を経験。1992年に株式会社リクルート入社。12年間、組織・人事コンサルティング事業に従事し、約2000社の企業の変革に携わる。社内表彰制度で全国MVP・部門MVPの受賞計8回。2004年に独立し、事業再生コンサルティングのマネジメントリコンストラクション社を設立。2010年5月カングロ株式会社 代表取締役に就任。独自のサステナビリティ・イノベーティブ・コンサルティング事業を開始。米国で「今最も羨望の注目を浴びる企業」とされるオンライン・リテーラーのザッポス社のハピネス経営、「社員をサーフィンに行かせよう」「レスポンシブルカンパニー」の題材となっているアウトドア用品メーカーの米パタゴニア社を研究し続け、約1000社3000名のビジネスパーソンにセミナーや勉強会等でその真髄を伝えている。2013年には西アフリカのナイジェリア連邦共和国にて合弁会社を設立し、水問題���エネルギー問題、食糧問題、環境問題を日本のテクノロジーで解決するソーシャルビジネス事業も行う。実地の中から発信される指南は、斬新・先駆的でかつパワフルであり、魂を揺さぶるものとなっている。2013年以降、システムD研究会、自転車事故防止委員会、セブメディの会を設立。2015年より同士と共に「懐かしい未来プロジェクト(HOOPS!)」「サステナ塾」を開始し、持続可能な地域社会の実現のために人間本来の役割を思い出すためのあらゆる「体験」の場と機会を提供している。自転車のある生活をこよなく愛し、年間約1万kmを走破する。マラソンランナー、トライアスリート。趣味はゴミ拾い、俺のベランダ菜園。
★有機野菜:木の里農園 http://konosato.com/
■開催日:2023年9月18日(月)- 19日(火)1泊2日 ※下記集合場所に10時頃に集まり、翌日16時頃に現地解散予定です
■集合場所:  道の駅さとみ(茨城県常陸太田市小菅町694-3) http://www.hitachiota-michinoeki.jp/page/dir000003.html
■スケジュールイメージ: ※天候などの状況により変更となる場合があります <8月26日(土)>  *10時:集合場所(道の駅さとみ)   ※電車組は、JR常磐線東海駅からの送迎有り  *10時15分~:手打ち蕎麦ワークショップ  *12時~13時:自分の打った蕎麦で昼食&オリエンテーション  *13時15分:大中町の荒蒔邸へ移動しチェックイン   ・1000年以上前に建立された大中神社にご挨拶  *13時30分~22時頃:  ※概ね下記のメニューをゆるりと実施していきます。   ・里美の滝散策(美しい秘境の滝を巡ります)   ・300年古民家「菊地邸」訪問   ・全員で夕食準備&自然食料理での夕食&片付け   ・荒蒔邸の囲炉裏と焚火を囲んでのダイアローグ(対話)   ・横川温泉 中野屋旅館 で入浴(入湯料は個別清算)  *22時頃:自由時間  *23時頃:就寝
<8月27日(日)>  *06時:起床~朝のさんぽ(朝陽を拝むマインドフルネスウォーク)  *07時:全員で朝食準備&朝食(禅イーティング)&片付け  *09時~:森夕花先生のマインドフルネスアートセッション  *11時~:清掃・片付けをし移動  *12時~:御岩神社巡礼  *14時~:ゆっくり昼食&対話&クロージング  *16時頃:解散(電車組は近場のJR常磐線内の駅まで送迎します)
■宿泊場所: 里美 160年古民家の宿「荒蒔邸」 茨城県常陸太田市大中町1547 【地図】https://www.aramakitei.com
■��イベントの参加資格:どなたでもご参加可能です。  お気軽にお申し込みください。以下は参考です。  どなたでもご参加可能です。お気軽にお申し込みください。 ※エコビレッジ、パーマカルチャー、トラジションタウン、半農半X、  スローライフ等に関心のある方 ※マインドフルネス、スピリチュアル、メディテーション、ヨガ、  リトリート等に関心のある方 ※お子様は、小学生高学年以上が良いと思います(過去参加有)。  お子様を同伴されたい方は、事務局に事前にご相談下さい。
■参加料:お一人様 3万800円(税込)※小中大学生は1万5400円(税込) ※上記には、参加費、宿泊費、夕食のBBQ及び翌日の朝食付き代が含まれています (アルコールは最低限用意をしますが、多めに飲まれる方は持参頂いています) ※上記には、交通費、夕・朝食以外の食事、入湯料、工芸料などは含まれておりません ※小中高大生はお一人様半額となります(お子様同伴の方は、事前にご相談下さい) ※必要に応じ、領収書をご用意致します
■注意事項:※必ず目を通しておいて下さい ※コロナ対策のご準備をお願い致します ※当企画は、現地集合・現地解散企画です ※電車組は、JR常磐線「東海駅」にてピックアップ致します ※宿泊は、状況に応じ、女性専用部屋を用意します(枕、敷/掛布団あり) ※横川温泉 中野屋旅館 で入浴(入湯料は500円、個別清算となります)  http://www.satomi-nakanoya.com ※工芸ワークショップは「常陸蕎麦・本格手打ち蕎麦教室」を予定(昼食込みで一人2000円程度) ※参加者同士、車での乗り合いをお勧めしております ※参加料は、事前振込制となっております(申込後にお知らせ致します) (前日キャンセルは50%、当日100%のキャンセル料を徴収致します)
■定員:8名限定 ※先着順。定員になり次第締切ります。 ※最小携行人数は5名。参加者が5名を下回る場合、開催を見送る場合があります。 ※小学生未満同伴の場合は、事前にご相談下さい。
■当イベントの申込方法【重要】: ※ 下記をご一読いただきお申込み下さい。 ①下記URLの申込フォームにより正式エントリー 申込フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSft1YNO6SP4C-YGlgpacoHgGK-wLQ9t-NOybyJuhsVg8sNbjg/viewform
②お申込後、24時間以内に参加受付受領のe-mailを事務局よりご返信させて頂きます。 e-mail: [email protected]
③②の返信メール内にある振込み先に前日までにご��金
(現地でのお支払いも可能です)
④これにて「申込完了」となります。
■協力:木の里農園さん、地元の仲間たち ■主催:カングロ株式会社 HOOPS!事業部 https://www.kanglo.co.jp
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yes-keita · 2 years ago
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昨日は、
21st Century会!総会!懇親会付き
気持ちよく締めの挨拶がしたい!
博多華丸・大吉の漫才みて練習だ!ってゆー
😍
:お手を拝借 ィヨォーオッ
:撮影 テックふくやま
#八幡平市 #二戸市 #一戸町 #滝沢市 #雫石町 #盛岡市 #岩手町 #盛岡 #雫石 #
#北洲 #バス旅 #バス旅行 #バスの旅 #研修旅行 #視察旅行 #大型バス #大型バスに乗ってます #総会 #懇親会 #懇親会楽しかった #宴会 #締めの挨拶 #締め #一丁締め #一本締め #ご指名 #僭越ながら #ご挨拶 #
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honyakusho · 3 days ago
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2025年6月25日に発売予定の翻訳書
6月25日(水)には19点の翻訳書が発売予定です。
誘拐の日
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チョン・ヘヨン/著 米津篤八/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
コーンウォールに死す
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ダニエル・シルヴァ/著 山本やよい/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
スーパーソニック : 完全、公式、ノーカット・インタビュー
oasis/著 サイモン・ハルフォン/編集 川崎大助/翻訳
光文社
本当の赤ずきん~こどもは読んではいけません~
フィリップ・ジャルベール/著 滝川クリステル/翻訳
光文社
ハーバードの人生を変えるライティング
ソン・スッキ/著 中川里沙/翻訳
かんき出版
あらゆる問題を解決できる シャーロック・ホームズの思考法
ダニエル・スミス/著 清水由貴子/翻訳
かんき出版
カルヴィニズム
A. カイパー/著 日本カルヴィニスト協会/翻訳
教文館
こぎつねのママ ママのこぎつね
施暖暖/文・絵 龍緣之/著 古屋朋/翻訳 深沢レナ/監修
現代書館
9月の本
西崎憲/編集 鈴木三重吉/著 蒲松齢/著 小沼丹/著 北野勇作/著 木下杢太郎/著 有島武郎/著 島崎藤村/著 リッキー・デュコーネイ/著 岸本佐知子/翻訳
国書刊行会
裁きのメス
リツ・ムケルジ/著 小西敦子/翻訳
新潮社
ナルニア国物語 7 さいごの戦い
C・S・ルイス/著 小澤身和子/翻訳
新潮社
私立探偵マニー・ムーン
リチャード・デミング/著 田口俊樹/翻訳
新潮社
うみのかくれんぼ ~どこかなどこかな、いきもの100ぴき~
フィリップ・ジャルベール/著 ふしみみさを/翻訳
小学館
バレエの宝石箱 ~4つのすてきな物語~
キャリル・ハート/著 ブライオニー・メイ・スミス/絵 石井睦美/翻訳
小学館
起業中毒 : 起業家の「加速する脳」を突き動かす刺激的かつ破壊的な衝動
ニール・シーマン/著 庭田よう子/翻訳
東洋経済新報社
機械学習のためのプライバシー保護
J. Morris Chang/著 Di Zhuang/著 G. Dumindu Samaraweera/著 髙橋翼/監訳 吉永尊洸/翻訳 高濱修輔/翻訳 長谷川聡/翻訳
共立出版
Wiring the Winning Organization
ジーン・キム/著 スティーブン・J・スピアー/著 長尾高弘/翻訳
日本能率協会マネジメントセンター
おとなになりたい トリケラトプスのドイル
ヤン・ヤン/著 ジャオ・チゥアン/絵 水島ぱぎい/翻訳
大日本絵画
友だちが欲しいティラノサウルスのウィルソン
ヤン・ヤン/著 ジャオ・チゥアン/絵 水島ぱぎい/翻訳
大日本絵画
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maryfying · 11 days ago
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弘法大師・空海は、日本の真言宗を開いた高僧であり、日本文化の礎を築いた重要な人物の一人です。また、中日両国の文化交流の歴史においても、傑出した存在として広く知られています。
『真言宗全書』第3巻「弘法大師年譜」によれば、空海は十九歳の時、阿波国の大滝嶽に登り、修行に励みました。その修行の地は、現在の徳島県にある太龍寺山とされています。
映画制作チームは、弘法大師の精神世界を探求する初心を持ち続け、カメラを携えて四国ゆかりの聖地を訪れました。「衆生済度」という空海の誓願とその深遠な智慧を、映像を通じて多くの方々にお届けしたいと願っています。
本作は2025年に公開予定です。ぜひご期待ください。✨📽️
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officek-paper · 19 days ago
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2019-12 吉祥寺マンダラ2
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17火 ロジャー・ターナー(ds.perc) 瀬尾高志(b) 大友良英?)類家心平(p) 丸本達也(o.g)竹内大輔?又吉康人(o.g) 【?スペシャルライブ?】 アラブ白拍子計画 近藤避郎(ptkey) 及川京子(n) 立岩ア三(perc) 桜井真子(アラプ自治子) 19:00/20:00 前売¥3000 に日がいつしし 石川浩司・大谷氏 ホルモン鉄道 【ホルモン鉄道・極楽忘年会♪】 とっちゃん サイモンガ!・モバイル ¥ 解洲和明(b) MIMI! (vo) 18:00/19:00 知久寿焼ちんどん楽団 知久寿焼(o.gukulele) 関島 郎(tuba)つみようこ+ンドン、choi 大塚やよい(大正塩cho)中川海(cho) 火 大竹創作(vo.pf.g)大竹幸平(g)江守マサユキ(b)高橋充弥(ds) 【?カウントダウンライブ2019?】 Aketa Mino(tp) 橋本剛秀(ts) 中尾動(tb) 加千晶(vo.pf)島羽修(g)高橋結子(ds)野”デジ雄(b) 加藤千晶ガッタントンリズム MUMU 中投信博(b)福村望込(ds) Guest: 返番(Key) LeSilo #好次(g)金療美也子(key.vo)普沢(ds) 【?MUsiloの忘年会?】 雨宮直己(b)鈴木”Goboh”茂行(ds) なぎら健壱(<o.g)松本典明(g)古沢僧明(ペダルスティールギター) なぎら健壱+OWN RISK 【?年末恒例リクエスト大会?】 トリックモンド 藍沢流(Violin) 柴田ヒロユキ(tuba)和田大物(オンド・マルトノ) 表現太郎(vo.g)野村ピロシ(ジャンブルドラム) 21:00/22:00 前売¥3000 18:00/18:30 Jdrink 当日¥3300 前売¥3000 当日¥3300 金 前売¥2300 当日¥2500 出演希望の方は、デモテープ・写真をご用意の上ご来店下さい。 多田葉子/るーずぱんてい/ tchau ate mais 永井Lee+樋口裕志(fromボダイジュ)/ボダイジュ 水 sen 千成都子(vo.g)吉田茂生(g)渡辺明に(steelpan) 小林敏文(perc) 【「今宵、愛すべき馬鹿に乾杯!」〜tchaultchau! HAMA-chan~】 10 洪栄龍(0.8)+K:山本さとし…g 18:30/19:00 ?3000 torink 荒野の水槽楽団 SERIKA(vo.g)相馬宏映(g)寺内カンタロー(b)SABA(ds. SERIKA AUF-KINO 前売¥3200 水九食主(p)・田一袋(g)/シクスシクス/不汁無知ル 当日¥3700 月 グレーストーンズ水上(?)玉川雄一@)村上(0)山本恭久(0s) Verdad Sonido 給木真(四)福西健果(5) 星野明日着(5) 火 【?黒色すみれクリスマスイヴ恒例単独演奏会「浄夜2019」?】 ¥3500+drink 時間:開場 18:30/開演 19:30 日 7土 サンター田村キョウコwcharp)砂田和後(880) 【Sun & Moon ?20th Anniversary】 葛 18:00/18:30 RILY3/00 =844200 torink 6 金 豊田勇造(0.色e) 精木鬱3 iguess /松田健+あぐり/DRI:MOON 5木 'soras 本チハル(Vo.g)タカスギケイ(g) 山とケケーナ(0.ピアニカ)山口ひろとし(B.¥o) 飯浜ゆきこ(vo.g)朝倉未来良(1) 山本精一・見汐麻衣 ツーマンライブ 18:00/19:00 ÷3000. 日 アナーキー吉田(ds)えらめぐみ(b) ジョニー大蔵大臣(vo.ag)セクシーパスタ林三win) ?水中、それは苦しい 18:00/18:30 前売¥3200 【水中、それは苦しい27周年&ジョニー大蔵大臣47歳バースデイLIVE 2019】 [N三のマンスリーディvol.60】 大竹創作(vo.pf.g)大竹奉中(g)江守マサユキ(b)高橋克姿(ds) 水 zero/#* the Band/5Dec WARUMONO/Junpay 【?中村質一追Live-Vol.24-〜】 前売¥2500 "arink. 18:00/18.30 2月 日 Samba or Trio 大劇作(o.pf) 江守マサユキ(6)高線売(ds) ゲスト:?校(7)イデノアッシ(ds.perc) 現部ヒデキ(b) シュリア(<o) 井上 みつる(キター・カウアキーニの SONOROSA 後援 駐日プラジル大使館 13:30/14:00 21 20 土 木 上野洋子/marucoporoporo TONEGANGER (akob Draminsky + SAWADA) AREPOS スペシャルバンド れいち(vo)清水一番(pt) with guest:今堀恒雄(g)小林武文(perc)近藤達郎(key) 【「のれないR&R」レコ発 ライブ】 割礼 宍戸幸司(vo.g)山際英(g) 鎌田ひろゆき(b)松橋道伸(ds) ゲスト:村瀬°Chang-Woo"弘品(perc) 12:30/13:00 ■各日 前売¥3000 前売¥3000 水 料金:¥2200+ドリンクオーダー(異なる場合はスケジュール表内に表記してあります。) 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-8-6 MANDALA GROUP INFORMATION・・ 第18通南ビル Tel/Fax: 0422-42-1579 吉祥寺駅 MANDALA 2 http://www.mandala.gr.ip ライブ終了後 AM0:00 まで営業しております。 シンガー 南壽 あさ子 studio Leda би: 0422-23-7227 東京都武蔵野市吉祥寺東町1丁1-18 M-ビル 2F NEXT MONTH 1/5 sun…イシマツと原マスミ 1/11 sat・・・カバー魂 1/12sun…・・サスケ・三上寛 1/19 sun…滝本見司 1/26 sat…・なぎら健壱 1/28tue…・・斎藤ネコカルテット 2019 DECEMBER LIVE SCHEDULE MANDALA 2 City Hole's Bar 12.20FRI 21 SAT 「のれないR&R」レコ発ライブ 割礼 宍戸幸司(o.g)山際英橋?) 鎌田ひろゆき?) 松橋道伸cts) ゲスト:村瀬 Chang-Woo"弘品(perc) MANDA-IA2 12.17 TUE 大友良英(?類家心平(p) 瀬尾高志(b) ロジャー・ターナー(ds.pere)
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ekssk · 1 month ago
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漫画と文学のリトルマガジン『ランバーロール07』のブックデザインを担当しました。特集は「中年」。表紙には大島依提亜さん監修のバルキーボール(そのまま)を使用し、素朴な味わいが出るようにしました。フカフカでよい手触りです。特色はTOKAのプルートレッド2度刷。 表紙絵はおくやまゆかさんの掲載作品から抜粋したもの。主催のひとりでもある漫画家・絵本作家のおくやまさんは元同僚で、かれこれ10年以上のおつきあいになります。ご縁でランバーロール01に「工場」という漫画を描かせていただいた事もありました。その後も一ファンとして応援していたので、デザインという形で再び関わることができて嬉しかったです。今号も豪華な執筆陣で、藤岡さんからはじまり近藤さんで終わる掲載順もすばらしいです。小説扉にはそれぞれの作品からイメージしたドローイングを描き下ろしました。
タバブックスから発売中ですので、ぜひお手に取ってさまざまな「中年」を味わってみてください。
↓タバブックスのオンラインショップでも取扱中です
http://tababooks.com/books/lumbarroll07
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『ランバーロール07』  特集:中年
編|ランバーロール編集部 表紙イラスト|おくやまゆか デザイン|ササキエイコ スタッフ|岩井好典(漫画編集)、岸本洋和(小説編集) 発行人|宮川真紀 発行|タバブックス 印刷・製本|シナノ書籍印刷株式会社
A5判|並製|152p ISBN978-4-907053-74-1 C9079 - 漫画  藤岡拓太郎「ビューティフル」  安永知澄「みんなかわいい」 おくやまゆか「灼熱中年記」 ひうち棚「墓じまい」    森泉岳土「谷に棲む幽霊」 寺田克也「中年銃を持つ男」   近藤ようこ「ポートレート」 ⁡ 小説  姫乃たま「味方のおばさん」   石田夏穂「お客のポイント」 福田節郎「実況」 - special thanks 滝口悠生 谷口愛
2025年4月24日 初版発行
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kennak · 7 months ago
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アルコールの一種「メタノール」を妻に摂取させて殺害したとして殺人罪に問われている製薬大手「第一三共」元研究員、吉田佳右被告(42)の裁判員裁判が、東京地裁で結審した。初公判で妻の死が殺人か自殺かで真っ向から対立した検察、弁護側だが、公判では「夫婦関係の悪さ」という点には争いがないことが明らかに。被告が赤裸々に語ったのは、同じ研究職ながらキャリアの明暗が分かれた夫婦の、壮絶な「家庭内別居」の内実だった。 「ずっと後悔」 「妻が亡くなってからずっと、もっと早く救急車を呼ばなかったことを後悔しています」 10月8日に行われた被告人質問は、こんな悔恨から始まった。 吉田被告は令和4年1月14~15日ごろ、東京都大田区の自宅で妻=当時(40)=にメタノールを飲ませ、16日に急性中毒で死亡させたとして起訴された。 検察側の指摘によると、妻は同年1月15日朝から、嘔吐(おうと)したり、うめき声を上げたりする「異常行動」を取るようになり、在宅していた被告もその様子を把握していたが、被告が119番通報したのは翌16日朝になってからだった。 被告は法廷で、通報が遅れた理由について「どうせ二日酔いだと思っていた」と説明。当時、新型コロナウイルス禍で救急要請が多発しており「二日酔いぐらいで呼ぶべきではないと思っていた」「素人の判断で決めつけるべきでなかったと、今は思います」とも話した。 被告側は、妻が被告の知らないところで自殺などを図った末に死亡したと主張している。 「寝言で男性の名前を…」 被告人質問によれば、被告と妻が第一三共の内定者として出会ったのは平成18年末。被告は北海道大大学院、妻は京都大大学院の出身で、ともに研究職として入社した。 当時の印象について被告は「機嫌が良いときは明るくて愛嬌(あいきょう)があり、ムードメーカーだった」と語った。被告によると、妻から告白される形で交際をスタートし、22年に結婚した。 ただ、すぐに夫婦生活の危機が訪れた。 23年、酔って帰宅した妻が寝言で、ある男性の名前を口にした。浮気を疑った被告は、妻の携帯をチェック。職場の男性とのメールのやり取りが見つかった。 被告は「離婚してほしい」と伝えたが、妻は拒否。「男性と連絡を取り合ってほしくない」と、会社を辞めるように迫ると、妻は従ったという。 「うちの会社は結果を出せば、博士号を取らせてくれたり、海外に留学させたりしてくれるが、その将来像が(退社で)途絶えて落ち込んでいた」。当時の様子を、被告はこう振り返った。 たばこを吸うたびに暴力 「研究職にプライドを持っていた」(被告)という妻はその後、転職を繰り返すようになった。28年には世界的製薬大手に就職したものの、半年足らずで退職。仕事の面では思い通りにはいかなかったようだ。 一方、被告のキャリアは順風満帆だった。すでに北大大学院で修士号を取得していたが、24年には千葉大大学院の博士課程へ進んだ。 そんな中で同年11月には一人息子が誕生する。ただ「妻が求めるほど育児に参加できなかった」という被告に対し、妻は不満を募らせていったという。「育児放棄」と言いながら被告を動画に撮影することもあった、と被告は証言する。 一方で、「たばこは吸わない」との約束を破って妻が喫煙しているのを目撃した際、被告が妻に暴力を振るうこともあった。「たばこを吸うたびに手をあげていたので、回数までは覚えていない」という。 育児ストレスから「ささいなことで怒るようになった」という妻との生活の傍ら、被告は性風俗を利用するようになる。理由について、被告は法廷で「(育児や家事で)よかれと思ってやったことで妻に怒られるのがつらく、誰かに甘えたいという気持ちがあった」と説明した。 結局、性風俗利用は妻の知るところとなり、夫婦関係はさらに悪化していった。 カードの使用も車の運転も封じられ… そんな中、被告は30年に米テネシー州の大学に留学する機会を会社から与えられる。妻は当時の仕事を辞め、息子とともに現地に同行。ただ、夫婦関係は改善するどころか「妻は日本にいるときよりも怒りっぽくなっていた」(被告)。 理由は、「車の運転」と「クレジットカード」だった。 妻は日本の運転免許を持っていたが、ペーパードライバー。事故を起こした場合の対応が不安だったこと、自動車保険料がかかることなどから、被告は米国で運転を許可しなかった。「買い物は週末に一緒に行って買いだめすればいい」と、ドル建てのクレジットカードも持たせていなかったという。 米国は日本以上の車社会であり、買い物はクレジットカードが前提。双方を封じられた妻と被告の関係が、さらに冷え込んでいったことは想像に難くない。 「『育児放棄』『もっと金を出せ』などとののしられた」「私の分の食事は作らなくなったり、洗濯もしなくなった」「息子に私と会話させないようにしていた」。被告は、妻から数々の仕打ちを受けたと主張した。 妻が嘔吐していても風俗嬢とLINE 被告一家は令和2年に帰国。東京都内のマンションに入居したが、この頃には家庭内別居状態だったという。 夫婦の不仲を「息子に見せたくなかった」という被告は、なるべく妻と顔を合わせないよう「2人(妻子)が起きる前に家を出て、2人が寝てから帰宅していた」 そんな生活が続く中、再び性風俗を利用するようになったという被告。検察側は、妻が事件当日、自宅で嘔吐したりする異常行動を取った際も、性風俗店の女性とLINE(ライン)でメッセージを交わしていたと指摘している。 これほど冷え切った関係でも、被告は「自分から離婚することは考えていなかった」という。「両親がそろっていることが息子のためだし、私がいなくなったら妻のイライラのはけ口が息子に向いてしまうと思った」と理由を明かした。 10月11日の公判で、検察側は「被告が妻にメタノールを摂取させたことは明らかで、犯行態様は非常に残酷」として懲役18年を求刑。弁護側は「被告を息子のもとに返してあげてほしい」と無罪を主張し、結審した。 最終意見陳述で「妻に殺意を抱いたことはないし、メタノールを摂取させたこともない。私は無実です」と、改めて潔白を訴えた被告。判決は同30日に言い渡される見通しだ。(滝口亜希)
夫の食事だけ作らない妻、風俗に走る夫 死を招いた壮絶な「家庭内別居」 法廷から - 産経ニュース
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myonbl · 1 year ago
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2024年4月22日(月)
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私の職場(私立女子大学)では、今日から前期授業が3週目に入る。主担当の<スタディスキルズ>は1年次必修科目、2人の教員がペアとなって同時進行することから、協力して先週末に全クラスの出席状況を調べてみた。すると、例年のことではあるが2週連続欠席しているものが数名いる。事情はそれぞれあるだろうが、大学生活に馴染めないのなら決して無理することはない。教室に来られないのなら、カウンセリングルームを利用するだけでも良い。少しでも心を開いて、新緑の風を感じてもらいたいものだ。
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5時起床。
洗濯。
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朝食は、昨晩の寿しの残りを頂く。
珈琲。
弁当*2。
1人で出勤。
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順調に到着する。
mac mini を買い換えたので、今使っているものの Apple Care + の解約手続きをする。相変わらず apple のサポートは早くて丁寧、結局残り半年で¥1,777の返金となった。
京都市大型ゴミセンターに申し込み、来週月曜日に炊飯器を回収して貰う。
<スタディスキルズ>第3週の資料を印刷する。
<情報機器の操作Ⅰ>第3週の内容チェック、sampe兄の用意してくれた資料を確認する。
月曜日3限・4限は<情報機器の操作Ⅰ(看護学科)>、10分間の入力練習、ファイルの提出方法を学内フォルダ・メール添付・Classroomの3種類を解説・実践する。最後には<研究倫理eラーニング>の説明、個人登録してユーザIDとパスワードの発行、使い方の解説、次回に「修了証書」を提出してもらう。
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順調に帰宅、ずいぶん燃費が良い。
コレモ七条店で買物、トマト・ミニトマト・レタス・コロッケ。
ツレアイは月1のテディベア作り���ら帰宅、一緒に夕飯を頂く。
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月曜日が終わればホッとする、少し贅沢だがジョージアワインをいただく。
録画番組視聴、「らくごのお時間」から笑福亭鶴光「西行鼓ヶ滝」。
舟を編む、(10)
初回放送日:2024年4月21日 「大渡海」校了直前、松本先生(柴田恭兵)が入院する。すぐにまた会えると信じるみどり(池田エライザ)たちだったが、新型コロナウイルスで世界が一変。暮らしが大きく変わる中、馬締(野田洋次郎)のある問いかけが、辞書編集部に衝撃を与える。一方、客足の途絶えた店で、香具矢(美村里江)もある決断をしていた。十数年の時をかけた辞書作りは、彼らに何をもたらすのか。令和の「舟を編む」の結末がここに…!
原作は素晴らしいが、今回の脚本もとても新鮮で楽しかった。
片付け、入浴、体重は250g減。
少し遅くなったので、日誌は明日の朝にする。
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何とか3つのリングクリア。
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patsatshit · 2 years ago
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2023年も色んなことがあった。嬉しいことも嫌なことも悲しいことも。それでもこの夏はきっと終わらないって、心からそう思わせてくれた特別な日がある。8月19日、あれは猛烈に暑い日だった。そして今年のタラウマラ営業日のなかでも屈指の忙しさと売上を記録した日だ。朝から途絶えることなく自転車修理と整備業務に追われて滝のように汗を流しながらタイヤ交換をしていたときにSTRUGGLE FOR PRIDEの今里さんが「土井さん、久しぶり」と言って朗らかな笑顔で店先に姿を現した。これまでに自分の日記やSNS等でSFPについて何度も書いてきたから、SFPに対する僕の過剰な思い入れについては周知の通りだ。とにかく20代の僕の生活には常にSFPとECDがあった。だからと言って熱心にライブに足を運んだり、血眼になって音源やマーチャンダイズを探し求めていた訳ではない。もちろんライブに行くこともあったが、当時は声をかけたりはしなかった。直接、話をしなくても心で対話をしているような錯覚を抱いていた。そう、当時の僕ははっきりと痛い奴だったのだ。20代の自分を振り返るとなかなかにクソったれな日々を送っていたけれど、無理に同志を見つけようとは思わなかったし、誰かとつるんで何かをしようとも考えなかった。ボクシングのプロテストに挫折してからは、ひたすらに小説を書き続けていた。執筆時に爆音で流していたのがSFPやECD、そしてデトロイトのUnderground Resistanceの音源だった。その頃は参考文献と併せてBGMを記載していて、彼らの楽曲は必ずセレクトしていた。
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それくらいSFPの存在は僕が生きていく上での一本の「筋」や「芯」だった。彼らが居てくれたから、ウダツの上がらないシミったれた日々も「何とかなるやろ」と肯定できた。前回の日常炒飯事くんのインタビューからの流れで言えば、SFPが僕にとって20年来変わることのない「推し」なのかもしれない。サイクルショップすずめをやっていたときには常連のハタさんが「土井さん、SFPお好きでしたよね?」と言って、超デカい今里さんのポスターをプレゼントしてくれて、それを店頭にデーンと掲示したことでマリヲくんと出会うことになる。そんな今里さんとはじめてお話をしたのが2年前の年末、旧グッゲンハイム邸で開催されたRC SLUM主催のパーティーだった。タカアキ(BUSHMIND)さんに手を引かれ、紹介された。今里さんは「俺、ソウタくんの真似してタラウマラに突撃しようと思ってたんですけど、寝坊して行けなかったんですよ」といつものあの笑い声を聞かせてくれた。
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それから2年ぶりの再会、夏、茹だるような暑さの淡路の路上で。今里さん、お久しぶりです、このタイヤ交換をちゃっちゃと終わらせるんで、店内でゆっくりしてて下さいと告げるも、今里さんはお邪魔でなければ外で見てて良いですか?と言ってずっと店頭で僕の作業を見ていた。しかし当のタイヤ交換を終わらせても一向に客足が途絶えず、パンク修理、タイヤ交換、自転車販売、スタンド修理、チェーン交換と立て続く。あまりの慌ただしさを見かねた今里さんが「土井くん!俺も手伝うわ」と手を差し伸べてくれた。車体を押さえてくれたり、タイヤを取ってくれたり、スタンドを調整してくれたり。そのスタンドはタラウマラの主要登場人物シュウ(小学4年生)のもので、このシュウという少年はなかなかの個性持ちで、阪急淡路駅の改札をサラリーマンの後について入場し、そのまま難波や心斎橋まで行って駅員に保護されたり、23時を過ぎた人もまばらな淡路商店街で空き缶やペットボトルを並べてボーリングをしていたり、方々で犬と本気で喧嘩をしていたり、知らないおっさんの部屋で一緒にゲームをして遊んでいたりするような最高に愛すべき問題児なのだが、今里さんの前では珍しく猫を被っていた。途中、今里さんがコンビニに行った際にシュウのお母ちゃんが僕にそっと耳打ちする、うちのシュウがビビってる、と。僕は思わず爆笑した。ちょうど今里さんがコンビニから戻ってきたタイミングで、CHOPPY'S SKATEBOARDの上野さんが来てくれたので僕は修理作業を継続しながら紹介すると、おふたりはスケートボードや共通の知人の話で盛り上がっていた。その頃になるとようやくシュウもギアが上がってきて「どっちかのお兄ちゃん、僕のお母さんと結婚して欲しい」と冗談とも本気とも取れる言葉をぶっ込んできた(シュウの両親は離婚している)ので、みんなで爆笑。お母ちゃんは「お兄ちゃんらにも選ぶ権利があるわ」と言うて苦笑していた。結局シュウのスタンドは完全には直すことができず、ちょうどサイズも小さくなってきたこともあって、まだ整備できてないけど一台シュウにぴったりのサイズの自転車があるからそれが出来上がったらお母ちゃんに電話するからそれまで辛抱しとき、と伝えると瞳を輝かせて、ほんま!絶対やで!約束やで!と嬉しそうに手を振って帰って行った。その後もなかなか客足が途絶えないため、今里さんが「軽くメシでも喰ってくるよ、オススメある?」とおっしゃったので、食い気味に「大阪王将」と言うと「いや、王将が美味いのは知ってるけど、もうちょっとローカルのが良いな、せっかくやから」と苦笑い。僕も思わず、ですよね、と吹き出した。さっき今里さんが行かれたコンビニの裏手に「いしかわ」という定食屋があって、そこのカスうどんめちゃ美味いですよ、と伝えると、じゃあ行ってくるー、と今里さん。僕は一度、頭から水を被って残りの作業を続ける。ようやくひと段落つこうかというタイミングで今里さんが戻ってきた。え、もう喰ってきたんですか?と驚くと、いや、やっぱり土井さんと一緒に食べようと思ってお好み焼きを買ってきた、と手に下げた袋を見せてくれた。僕らは一枚のお好み焼きを半分こして食べた。そこでようやくゆっくり話せるかと思ったんだけど、またしても来客があり、整備依頼が舞い込んでくる。ついつい話し込んで僕の手が止まることを懸念して、今里さんはこれ以上いたら邪魔になるので今日はもう行きます、と店を出る。たくさんのプレゼントを頂いたお礼に僕は自分の作品を手渡した。そのときたまたま定食屋「いしかわ」の社長がタラウマラにやってきたので、今里さん、この方がさっき言うてたカスうどんの美味い店をやってるお父ちゃんですよ、と伝えると、ああああ俺やっぱりカスうどん喰っときゃ良かった、とほんまに悔しそうにしていたのが可笑しかった。社長は、わしはカスうどんなんて認めへん、あれは孫が勝手にやっとるだけや、とか言うて何やねんそれ(笑)。そんな訳で2年ぶりの再会はゆっくり話せるなんてことはほとんどなかったけれど、その時に流れていた時間は僕にとってはSFPのライブの激しさとDJ HOLIDAYのミックスで聴ける優しさが全部つまった特別な瞬間だった。この夏はきっと終わらない、心の底からそう思った。汗だくヘトヘトで閉店作業をしているときに今里さんからメッセージが届いて、スマホを持つ手が喜びに震えた。
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