#獣牙三人衆
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eatgecom · 10 months ago
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A cool design of Kundalini(the Gundari Wisdom King) from Tenku Senki Shurato.
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oivgbqiqfz358 · 2 years ago
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--深海人形特別篇-- 拙作の秘話とか裏話とか 6
※…拙作に関する秘話と裏話故、【閲覧注意】です(※はっちゃけ過激発言とかネタバレとかで)。
※…では、どうぞ。(※本編はPixivに!)
…生きなければいけない、死んではならない、…と言うのは呪詛であり、呪い。
【泡沫夢幻漸・蜃影】
※漸はゼンと読みます。
風山漸 〈卦辞〉漸は女婦ぐに吉。貞に利ろし。風山漸の卦が出たなら、女が正しい道理に沿った上で結婚するの好ましいと言う事である。尚、その女が貞正であれば尚良しであろう。本卦は結婚の卦とも呼ばれる。
…。
成長した江美子ちゃんの性格は、Blade Strangers・ブレードストレンジャーズこと『剣騎列伝』を参考にして居る。…嗚呼、そうだよ。…此れ位しか、参考資料無ェし……(遠い目)。
…。
…『泡沫夢幻漸影〜』収録の、『The Best Fresh!』の展開が原作と大分違うのは端折りまくったからでもある(…後は、原作のストーリーがやけに冗長だからと言う理由も)。
…。
…もし、出来るなら、『漸影』と『蜃影』を読み比べて欲しい。…『漸影』ならではのストーリー、…そして、『蜃影』で、ロジャー、キリコ、コットン、シロッコ達の影響で、何処迄、話の展開とキングネスとミシュラーナの状況が変わったか如何かも見て欲しい。
…。
…作中でも言及しているが、『泡沫夢幻蜃影〜』でシロッコが来て居る服は、仄暗いエリアに廃車としてあった『地球連邦の戦車(61式戦車)』内で見つけて拾った物。…デザインからして、特注品の様だが……。…本当は、「…第M08小隊野戦服にすれば良かったかな……?」…って思ったけど、…ほら、性格的に合ないし……、…彼奴、陸戦した事無ェし……。
…。
…ロジャーの場合は、全部、自前。…普��に、高級仕様だから、キリコがギルガメス軍から貰った耐圧服程では無いけど、着心地と耐久性能は相当良い筈だと思う。
…。
…それと、今回、ロジャーは、ポマードで髪をセットして居ない。…彼にはポマードのブランドに拘りがある。…なので、「…私は、特定のポマードじゃないと嫌なんだ。…無いのか?…じゃぁ、髪型を固めない事にしよう。砂糖で固めるなんて原始的過ぎる。」…と言う成り行きがあったりした。
…。
…繋がる版表紙でロジャーが右手で持ってるハンバーガーには、トマトが入って居ない(…尚、Fresh!作中のハンバーガーには、ちゃんと、トマトが入って居る)。
…。
…ロジャーは、ルアーとラバーロープの扱いが、カワセに匹敵する程巧い。…次いでに書いて置くと、ロジャーには大食いと言う設定あるけど出せなかった。
…。
…(※本編・原作の時点でだが)服装と靴にまるで変化無く、散髪代ケチって髪伸びただけ(※キリコの場合)。
…。
…一年戦争とシロッコの関係性を描こうとして、…物の見事に、上手く行って無いのは申し訳無いです(マジで)。
…で、何時か、一年戦争とZガンダム&ZZガンダム新規キャラ勢(特にジェリド)の関係性を描きたい。…其れと同じ様に、エルガイム、レイズナー(※実は後者をやるのあんまりする気無い)とのクロスオーバーモノ(※機動戦士vs重戦機、機動戦士vsSPTと言う逆襲のギガンティス感覚で)、マウアー、シロッコ、ジェリド、ガルマ生存ifも描きたいな(※どうせ言うだけ)。
…ぼちぼち、スーサイド トライアッド以外のビッグオー小説も描きたいですね(※…ジャンルは、多分、ギャグ小説です)。…後、エルガイム、ボトムズ、ドラグナー、ダグラム単体の奴も良いでしょうか?
…ロボットモノでは無いけど、コットンの話も、コットン単体で描きたいと思っております。アプリとタクートの事もあるし。…其処迄、…寿命と体力が追い付くか如何か、…さて、一体、如何なる事やら?
…、
…星の桃玉、HxH、格ゲージャンルから離れてしまい、大変申し訳無いです。
…。
…シロッコの靴は服と同じ様に拾った戦車兵の物で、ロジャーも其れと似た様な長靴(但しWW2米軍モチーフの物)を履いている。
…。
…シロッコの没服案に、呪術廻戦の伏黒甚爾に似た物があった。…没にした理由は、ガンダムらしく無いから(※…幾ら、シロッコらしくても……)。
…ガンダムらしさを追求するなら、…堂々と、『モビルスーツ(MS)』出せ!…って、話なん��すけどね(※動かす自体が無理)。…其の点、『AT(アーマードトルーパー)』…って凄いよね、PRL液(と其れの代替品)があれば、何処でも動かせるのだから(※地味に恐ろしい)。
…。
…拙作と言うか本作のシロッコは、昔(本人的には若きの至りで)シャア・アズナブル(の専用乗機)とギレン・ザビに憧れてた。…だから、あの『名』演説をはっきりと覚えてたし、クワトロ・バジーナと言う人の前で、「…ニュータイプの成り損ないめが!」と莫迦にしたし、その(ジオン屋と言う)家号を盾にするハマーン様が嫌い。
…だけど、ザビ家で誰が一番推しですか?と訊くと、堂々と「ドズル」と答えます。其う言う人です。
…。
…『蜃影』は、シロッコの過去回想と一部後書きだけ読むのも、オススメ。…彼処等辺だけ何故か、無駄に凝ってる(自画自賛)なので(苦笑)。
…。
…戦闘のプロと聞いて、『剣鉄也』を思い出した者、(※素直に挙手)。
…。
…ロジャーとシロッコの身長は、両者共に180cmだが、横幅が違うので、並べてみると色々と面白いゾ(※体格も違うので益々)。
…。
…本当は、『蜃影』も、もっとRTAプレイ的に手短に終わらせる(長くて四万字)つもりでしたが、ロジャーとシロッコと言う名の味方が遅延行為しまくる鎖マン(屑)と言う身も蓋も無い状況になってしまったので、執筆終盤、登場人物変えしての再走を考えて居ましたが……(結局、しませんでした)。
…。
キリコ・キュービィ(20)※引率の先生に引率されるロジャー・スミス(25)とパプテマス・シロッコ(26)には我ながらだいそーげんww
…。
…ナタ・デ・コットンには、戦闘面だけでは無く、生活面でも、『シルク(達妖精族)』は必要だって『蜃影』執筆中に思い知った。
…。
機体性能の文章書いてて思ったんですけど、此のゲーム(海腹川背シリーズ全体)って体格良くて、体重重い方が、ゲームを進め易い、有利じゃありゃぁせんか?…と言う訳で、お前も筋肉ムキムキ体重だけデブゴリラになれ、矢張り、お前は筋肉ムキムキ体重だけデブゴリラになれ。海腹川背(猗窩座殿並)。
体格良くて、体重重い方が敵に吹っ飛ばされないし、ラバーロープの跳ね返りも振り子も作り易い。その代わりに、ロケット・ジャンプしても、あんまり加速を得られないと思うけど。まぁ、彼奴等なら、普通に川背以上に加速出来るよね。全部『根性』で。 ※根性で加速する男達の��(※そんな絵無いですし、描きません)。
…。
…終盤のあのシーンは、カワセをタンクデサントならぬアーマードトルーパー、ATデサントしてる。彼女、シロッコ機の上に乗せられてます。
…。
…『マホロア トワイライ���二部作』と『スーサイド トライアッド本編』が、未だ、出来ないの本当に申し訳無いです。…日々に余裕が無い、体調が本当に悪くて、良い展開が思い浮かばなくて、中々描けていません。
…昔だったら、三週間も掛けずに全部完成、書き切れて居たと言うのに、未だ、情けなく、全然描けていない事を、如何か御許し許し下さい。
…『泡沫夢幻蜃影』にリソースを費やす位なら、マホロア トワイライトを完成させておくべきでした。
…因みに、『泡沫夢幻漸影』の方は実質執筆期間三日、『泡沫夢幻蜃影』は、丸々一ヶ月〜一ヶ月超掛かって居ます。
…。
…『泡沫夢幻蜃影〜』は『呪術廻戦』要素が強いが(此れを読むのは、中年層以降の方が多いだろうけど)、其れは、万が一このSSを読む事になった若い人にも分かり易くて良いだろう、…と筆者が判断した為。
…。
…あの四人(とカーリー出したらカーリー)居ると一気に、海腹川背じゃなくてメタルスラッグ3(至高の神ゲー)になる。鬼畜激烈難易度、特盛ボリューム、硬派世界観、初見殺し、訳分からん展開、多種多様要素過多、超級者向け、…正にメタルスラッグ3(※混乱)。…例え此れが洞窟物語でも、何れ必ずメタルスラッグ3になってる(※確信)。
…。
筆者が一番好きな設定(※閲覧注意)
獣人の間では余興として、人間(ヒト)を公衆の面前で裸に剥くと言う辱めもよくあった。…彼等曰く、「…『裸猿(はだかざる)』は裸が一番御似合い。」…だと言う。
……。
…まるでレイズナーのエイジみたいですねぇ!(何か違う)。
…。
没登場人物
本当に案だけ 適当
サンライズアニメ縛り枠
シャア・アズナブル(機動戦士ガンダム他)
ジェリド・メサ(機動戦士Zガンダム)
カミーユ・ビダン(機動戦士Zガンダム他)
クリン・カシム(太陽の牙ダグラム)
マイヨ・プラート(機甲戦記ドラグナー)。
…本編執筆後半〜末期の時に、本編自体が冗長に長く成り過ぎて、…いっその事、据え置き枠キリコとジェリドとクリン(かカミーユ)で描き直そうと思った位(※…此の面子なら、高確率で長引かない筈なので……)。
…本編が此処迄長くなった戦犯は、ロジャーとシロッコだってはっきり分かんだね(迫真)。
参戦=レギュレーション違反枠(理由付き)
五条悟(呪術廻戦)
理由:話にならない
夏油���(同上)
理由:上に同じ
…男ばっかりで草(※…とは言え、当然の様にウェイン兄弟出されても読者全員困るのは知ってる笑)。…更に、機体(キャラ)増やせば増やす程R-TYPE FINALとR-TYPE FINAL-2染みて行くの大草原(※何れBazooka以降はそうなる運命・さだめの気もするがww)。
…。
『虚言の魔術師と幻影旅団シリーズ』
…拙作『異宇宙〜(Tbf.)』で、クロロ達が、露骨にイカタマを魔法が使う魔獣、只其れだけの動物として見下してるのは、今も未だ、自分達が凄まじく部外地域の住民から虐げられ、差別されて居る反動(…皮肉だよね)。
…。
※胸が悪くなるので注意
…後に、ローアとマホロアから『クロロ団長達はとある王族の宝を奪いに行った船ごと沈んで、死んだ』って聞いたら、ハルカンドルディ達とメタル ジェネラルは、旅団を仕留めた相手についての詳細が分かった時には、旅団を仕留めた彼等を『害虫の駆除者(Pest Controler)』として感謝したとか(何とか)。
そして、「…ザマァww!!!!!!盗賊風情が!!!!!!!ハルカンドラを荒らしたから其うなったんだ!!!!!!」と冷酷に吐き捨てたけど、其の態度に、マホロアとローアとランディアが憤慨したみたいな、更なる後日談ある。…胸の悪くなる話だが一応書いて置く。
…。
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2ttf · 13 years ago
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donut-st · 6 years ago
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あなたにだけは忘れてほしくなかった
 アメリカ合衆国、ニューヨーク州、マンハッタン、ニューヨーク市警本部庁舎。  上級職員用のオフィスで資料を眺めていた安藤文彦警視正は顔をしかめた。彼は中年の日系アメリカ人である。頑なに日本名を固持しているのは血族主義の強かった祖父の影響だ。厳格な祖父は孫に米国風の名乗りを許さなかったためである。祖父の信念によって子供時代の文彦はいくばくかの苦労を強いられた。  通常、彼は『ジャック』と呼ばれているが、その由来を知る者は少ない。自らも話したがらなかった。  文彦は暴力を伴う場合の少ない知的犯罪、いわゆるホワイトカラー犯罪を除く、重大犯罪を扱う部署を横断的に統括している。最近、彼を悩ませているのは、ある種の雑音であった。  現在は文彦が犯罪現場へ出る機会はないに等しい。彼の主たる業務は外部機関を含む���部署の調整および、統計分析を基として行う未解決事件への再検証の試みであった。文彦の懸念は発見場所も年代も異なる数件の行方不明者の奇妙な類似である。類似といっても文彦の勘働きに過ぎず、共通項目を特定できているわけではなかった。ただ彼は何か得体の知れない事柄が進行している気配のようなものを感じ取っていたのである。  そして、彼にはもうひとつ、プライベートな懸念事項があった。十六才になる姪の安藤ヒナタだ。
 その日は朝から快晴、空気は乾いていた。夏も最中の日差しは肌を刺すようだが、日陰に入ると寒いほどである。自宅のダイニングルームでアイスティーを口にしながら安藤ヒナタは決���した。今日という日にすべてをやり遂げ、この世界から逃げ出す。素晴らしい考えだと思い、ヒナタは微笑んだ。  高校という場所は格差社会の縮図であり、マッチョイズムの巣窟でもある。ヒナタは入学早々、この猿山から滑り落ちた。見えない壁が張り巡らされる。彼女はクラスメイトの集う教室の中で完全に孤立した。  原因は何だっただろうか。ヒナタのスクールバッグやスニーカーは他の生徒よりも目立っていたかもしれない。アジア系の容姿は、彼らの目に異質と映ったのかも知れなかった。  夏休みの前日、ヒナタは階段の中途から突き飛ばされる。肩と背中を押され、気が付いた時には一階の踊り場に強か膝を打ちつけていた。 「大丈夫?」  声だけかけて去っていく背中を呆然と見送る。ヒナタは教室に戻り、そのまま帰宅した。  擦過傷と打撲の痕跡が残る膝と掌は、まだ痛む。だが、傷口は赤黒く乾燥して皮膚は修復を開始していた。もともと大した傷ではない。昨夜、伯父夫婦と夕食をともにした際もヒナタは伯母の得意料理であるポークチョップを食べ、三人で和やかに過ごした。  高校でのいざこざを話して何になるだろう。ヒナタは飲み終えたグラスを食洗器に放り込み、自室へ引っ込んだ。
 ヒナタの母親はシングルマザーである。出産の苦難に耐え切れず、息を引き取った。子供に恵まれなかった伯父と伯母はヒナタを養子に迎え、経済的な負担をものともせず、彼女を大学に行かせるつもりでいる。それを思うと申し訳ない限りだが、これから続くであろう高校の三年間はヒナタにとって永遠に等しかった。  クローゼットから衣服を抜き出して並べる。死装束だ。慎重に選ぶ必要がある。等身大の鏡の前で次々と試着した。ワンピースの裾に払われ、細々としたものがサイドボードから床に散らばる。悪態を吐きながら拾い集めていたヒナタの手が止まった。横倒しになった木製の箱を掌で包む。母親の僅かな遺品の中からヒナタが選んだオルゴールだった。  最初から壊れていたから、金属の筒の突起が奏でていた曲は見当もつかない。ヒナタはオルゴールの底を外した。数枚の便箋と写真が納まっている。写真には白のワイシャツにスラックス姿の青年と紺色のワンピースを着た母親が映っていた。便箋の筆跡は美しい。『ブライアン・オブライエン』の署名と日付、母親の妊娠の原因が自分にあるのではないかという懸念と母親と子供に対する執着の意思が明確に示されていた。手紙にある日付と母親がヒナタを妊娠していた時期は一致している。  なぜ母は父を斥けたのだろうか。それとも、この男は父ではないのか。ヒナタは苛立ち、写真の青年を睨んだ。  中学へ進み、スマートフォンを与えられたヒナタは男の氏名を検索する。同姓同名の並ぶ中、フェイスブックに該当する人物を見つけた。彼は現在、大学の教職に就いており、専門分野は精神病理学とある。多数の論文、著作を世に送り出していた。  ヒナタは図書館の書棚から彼の書籍を片っ端から抜き出す。だが、学術書を読むには基礎教養が必要だ。思想、哲学、近代史、統計を理解するための数学を公共の知の宮殿が彼女に提供する。  ヒナタは支度を終え、バスルームの洗面台にある戸棚を開いた。医薬品のプラスチックケースが乱立している。その中から伯母の抗うつ剤の蓋を掴み、容器を傾けて錠剤を掌に滑り出させた。口へ放り込み、ペットボトルの水を飲み込む。栄養補助剤を抗うつ剤の容器に補充してから戸棚へ戻した。  今���一日、いや数時間でもいい。ヒナタは最高の自分でいたかった。
 ロングアイランドの住宅地にブライアン・オブライエンの邸宅は存在していた。富裕層の住居が集中している地域の常であるが、ヒナタは脇を殊更ゆっくりと走行している警察車両をやり過ごす。監視カメラの装備された鉄柵の門の前に佇んだ。  呼び鈴を押そうかと迷っていたヒナタの耳に唸り声が響く。見れば、門を挟んで体長一メータ弱のドーベルマンと対峙していた。今にも飛び掛かってきそうな勢いである。ヒナタは思わず背後へ退いた。 「ケンダル!」  奥から出てきた男の声を聞いた途端、犬は唸るのを止める。スーツを着た男の顔はブライアン・オブライエン、その人だった。 「サインしてください!」  鞄から取り出した彼の著作を抱え、ヒナタは精一杯の声を張り上げる。 「いいけど。これ、父さんの本だよね?」  男は門を開錠し、ヒナタを邸内に招き入れた。
 男はキーラン・オブライエン、ブライアンの息子だと名乗った。彼の容姿は写真の青年と似通っている。従って現在、五十がらみのブライアンであるはずがなかった。ヒナタは自らの不明を恥じる。 「すみません」  スペイン人の使用人が運んできた陶磁器のコーヒーカップを持ち上げながらヒナタはキーランに詫びた。 「これを飲んだら帰るから」  広大な居間に知らない男と二人きりで座している事実に気が滅入る。その上、父親のブライアンは留守だと言うのであるから、もうこの家に用はなかった。 「どうして?」 「だって、出かけるところだよね?」  ヒナタはキーランのスーツを訝し気に見やる。 「別にかまわない。どうせ時間通りに来たことなんかないんだ」  キーランは初対面のヒナタを無遠慮に眺めていた。苛立ち始めたヒナタもキーランを見据える。  ヒナタはおよそコンプレックスとは無縁のキーランの容姿と態度から彼のパーソナリティを分析した。まず、彼は他者に対してまったく物怖じしない。これほど自分に自信があれば、他者に無関心であるのが普通だ。にも拘らず、ヒナタに関心を寄せているのは、何故か。  ヒナタは醜い女ではないが、これと取り上げるような魅力を持っているわけでもなかった。では、彼は何を見ているのか。若くて容姿に恵まれた人間が夢中になるもの、それは自分自身だ。おそらくキーランは他者の称賛の念を反射として受け取り、自己を満足させているに違いない。 「私を見ても無駄。本質なんかないから」  瞬きしてキーランは首を傾げた。 「俺に実存主義の講義を?」 「思想はニーチェから入ってるけど、そうじゃなくて事実を言ってる。あなたみたいに自己愛の強いタイプにとって他者は鏡でしかない。覗き込んでも自分が見えるだけ。光の反射があるだけ」  キーランは吹き出す。 「自己愛? そうか。父さんのファンなのを忘れてたよ。俺を精神分析してるのか」  笑いの納まらないキーランの足元へドーベルマンが寄ってくる。 「ケンダル。彼女を覚えるんだ。もう吠えたり、唸ったりすることは許さない」  キーランの指示に従い、ケンダルはヒナタのほうへ近づいてきた。断耳されたドーベルマンの風貌は鋭い。ヒナタは大型犬を間近にして体が強張ってしまった。 「大丈夫。掌の匂いを嗅がせて。きみが苛立つとケンダルも緊張する」  深呼吸してヒナタはケンダルに手を差し出す。ケンダルは礼儀正しくヒナタの掌を嗅いでいた。落ち着いてみれば、大きいだけで犬は犬である。  ヒナタはケンダルの耳の後ろから背中をゆっくりと撫でた。やはりケンダルはおとなしくしている。門前で威嚇していた犬とは思えないほど従順だ。 「これは?」  いつの間にか傍に立っていたキーランがヒナタの手を取る。擦過傷と打撲で変色した掌を見ていた。 「別に」 「こっちは? 誰にやられた?」  キーランは、手を引っ込めたヒナタのワンピースの裾を摘まんで持ち上げる。まるでテーブルクロスでもめくる仕草だ。ヒナタの膝を彩っている緑色の痣と赤黒く凝固した血液の層が露わになる。ヒナタは青褪めた。他人の家の居間に男と二人きりでいるという恐怖に舌が凍りつく。 「もしきみが『仕返ししろ』と命じてくれたら俺は、どんな人間でも這いつくばらせる。生まれてきたことを後悔させる」  キーランの顔に浮かんでいたのは怒りだった。琥珀色の瞳の縁が金色に輝いている。落日の太陽のようだ。息を吸い込む余裕を得たヒナタは掠れた声で言葉を返す。 「『悪事を行われた者は悪事で復讐する』わけ?」 「オーデン? 詩を読むの?」  依然として表情は硬かったが、キーランの顔から怒りは消えていた。 「うん。伯父さんが誕生日にくれた」  キーランはヒナタのすぐ隣に腰を下ろす。しかし、ヒナタは咎めなかった。 「復讐っていけないことだよ。伯父さんは普通の人がそんなことをしなくていいように法律や警察があるんだって言ってた」  W・H・オーデンの『一九三九年九月一日』はナチスドイツによるポーランド侵攻を告発した詩である。他国の争乱と無関心を決め込む周囲の人々に対する憤りをうたったものであり、彼の詩は言葉によるゲルニカだ。 「だが、オーデンは、こうも言ってる。『我々は愛し合うか死ぬかだ』」  呼び出し音が響き、キーランは懐からスマートフォンを取り出す。 「違う。まだ家だけど」  電話の相手に生返事していた。 「それより、余分に席を取れない? 紹介したい人がいるから」  ヒナタはキーランを窺う。 「うん、お願い」  通話を切ったキーランはヒナタに笑いかけた。 「出よう。父さんが待ってる」  戸惑っているヒナタの肩を抱いて立たせる。振り払おうとした時には既にキーランの手は離れていた。
 キーラン・オブライエンには様々な特質がある。体格に恵まれた容姿、優れた知性、外科医としての将来を嘱望されていること等々、枚挙に暇がなかった。だが、それらは些末に過ぎない。キーランを形作っている最も重要な性質は彼の殺人衝動だ。  この傾向は幼い頃からキーランの行動に顕著に表れている。小動物の殺害と解剖に始まり、次第に大型動物の狩猟に手を染めるが、それでは彼の欲求は収まらなかった。  対象が人間でなければならなかったからだ。  キーランの傾向にいち早く気付いていたブライアン・オブライエンは彼を教唆した。具体的には犯行対象を『悪』に限定したのである。ブライアンは『善を為せ』とキーランに囁いた。彼の衝動を沈め、社会から悪を排除する。福祉の一環であると説いたのだ。これに従い、彼は日々、使命を果たしてる。人体の生体解剖によって嗜好を満たし、善を為していた。 「どこに行くの?」  ヒナタの質問には答えず、キーランはタクシーの運転手にホテルの名前を告げる。 「行けないよ!」 「どうして?」  ヒナタはお気に入りではあるが、量販店のワンピースを指差した。 「よく似合ってる。綺麗だよ」  高価なスーツにネクタイ、カフスまでつけた優男に言われたくない。話しても無駄だと悟り、ヒナタはキーランを睨むに留めた。考えてみれば、ブライアン・オブライエンへの面会こそ重要課題である。一流ホテルの従業員の悪��であるところの客を値踏みする流儀について今は不問に付そうと決めた。 「本当にお父さんに似てるよね?」 「俺? でも、血は繋がってない。養子だよ」  キーランの答えにヒナタは目を丸くする。 「嘘だ。そっくりじゃない」 「DNAは違う」 「そんなのネットになかったけど」  ヒナタはスマートフォンを鞄から取り出した。 「公表はしてない」 「じゃあ、なんで話したの?」 「きみと仲良くなりたいから」  開いた口が塞がらない。 「冗談?」 「信じないのか。参ったな。それなら、向こうで父さんに確かめればいい」  キーランはシートに背中を預け、目を閉じた。 「少し眠る。着いたら教えて」  本当に寝息を立てている。ヒナタはスマートフォンに目を落とした。
 ヒナタは肩に触れられて目を覚ました。 「着いたよ」  ヒナタの背中に手を当てキーランは彼女を車から連れ出した。フロントを抜け、エレベーターへ乗り込む。レストランに入っても警備が追いかけてこないところを見ると売春婦だとは思われていないようだ。ヒナタは脳内のホテル番付に星をつける。 「女性とは思わなかった。これは、うれしい驚きだ」  テラスを占有していたブライアン・オブライエンは立ち上がってヒナタを迎えた。写真では茶色だった髪は退色し、白髪混じりである。オールバックに整えているだけで染色はしていなかった。三つ揃いのスーツにネクタイ、機械式の腕時計には一財産が注ぎ込まれているだろう。デスクワークが主体にしては硬そうな指に結婚指輪が光っていたが、彼の持ち物とは思えないほど粗雑な造りだ。アッパークラスの体現のような男が配偶者となる相手に贈る品として相応しくない。 「はじめまして」  自分の声に安堵しながらヒナタは席に着いた。 「彼女は父さんのファンなんだ」  ヒナタは慌てて鞄から本を取り出す。 「サインしてください」  本を受け取ったブライアンは微笑んだ。 「喜んで。では、お名前を伺えるかな?」 「安藤ヒナタです」  老眼鏡を懐から抜いたブライアンはヒナタに顔を向ける。 「スペルは?」  答える間もブライアンはヒナタに目を据えたままだ。灰青色の瞳は、それが当然だとでも言うように遠慮がない。血の繋がりがどうであれ、ブライアンとキーランはそっくりだとヒナタは思った。  ようやく本に目を落とし、ブライアンは結婚指輪の嵌った左手で万年筆を滑らせる。 「これでいいかな?」  続いてブライアンは『ヒナタ』と口にした。ヒナタは父親の声が自分の名前を呼んだのだと思う。その事実に打ちのめされた。涙があふれ出し、どうすることもできない。声を上げて泣き出した。だが、それだけではヒナタの気は済まない。二人の前に日頃の鬱憤を洗いざらい吐き出していた。 「かわいそうに。こんなに若い女性が涙を流すほど人生は過酷なのか」  ブライアンは嘆く。驚いたウェイターが近付いてくるのをキーランが手を振って追い払った。ブライアンは席を立ち、ヒナタの背中をさする。イニシャルの縫い取られたリネンのハンカチを差し出した。 「トイレ」  宣言してヒナタはテラスを出ていく。 「おそらくだが、向精神薬の副作用だな」  父親の言葉にキーランは頷いた。 「彼女。大丈夫?」 「服用量による。まあ、あれだけ泣いてトイレだ。ほとんどが体外に排出されているだろう」 「でも、攻撃的で独善的なのは薬のせいじゃない」  ブライアンはテーブルに落ちていたヒナタの髪を払い除ける。 「もちろんだ。彼女の気質だよ。しかし、同じ学校の生徒が気の毒になる。家畜の群れに肉食獣が紛れ込んでみろ。彼らが騒ぐのは当然だ」  呆れた仕草でブライアンは頭を振った。 「ルアンとファンバーを呼びなさい。牧羊犬が必要だ。家畜を黙らせる。だが、友情は必要ない。ヒナタの孤立は、このままでいい。彼女と親しくなりたい」 「わかった。俺は?」 「おまえの出番は、まだだ。キーラン」  キーランは暮れ始めている空に目をやる。 「ここ。誰の紹介?」 「アルバート・ソッチ。デザートが絶品だと言ってた。最近、パテシエが変わったらしい」 「警察委員の? 食事は?」  ブライアンも時計のクリスタルガラスを覗いた。 「何も言ってなかったな」  戻ってきたヒナタの姿を見つけたキーランはウェイターに向かい指示を出す。 「じゃあ、試す必要はないね。デザートだけでいい」  ブライアンは頷いた。
「ハンカチは洗って返すから」  ヒナタとキーランは庁舎の並ぶ官庁街を歩いていた。 「捨てれば? 父さんは気にしない」  面喰ったヒナタはキーランを窺う。ヒナタは自分の失態について思うところがないわけではなかった。ブライアンとキーランに愛想をつかされても文句は言えない。二人の前で吐瀉したも同じだからだ。言い訳はできない。だが、ヒナタは、まだ目的を果たしていないのだ。  ブライアン・オブライエンの実子だと確認できない状態では自死できない。 「それより、これ」  キーランはヒナタの手を取り、掌に鍵を載せた。 「何?」 「家の鍵。父さんも俺もきみのことを家族だと思ってる。いつでも遊びに来ていいよ」  瞬きしているヒナタにキーランは言葉を続ける。 「休暇の間は俺がいるから。もし俺も父さんもいなかったとしてもケンダルが 相手をしてくれる」 「本当? 散歩させてもいい? でも、ケンダルは素気なかったな。私のこと好きじゃないかも」 「俺がいたから遠慮してたんだ。二人きりの時は、もっと親密だ」  ヒナタは吹き出した。 「犬なのに二人?」 「ケンダルも家族だ。俺にとっては」  相変わらずキーランはヒナタを見ている。ヒナタは眉を吊り上げた。 「言ったよね? 何もないって」 「違う。俺はきみを見てる。ヒナタ」  街灯の光がキーランの瞳に映っている。 「だったら、私の味方をしてくれる? さっき家族って言ってたよね?」 「言った」 「でも、あなたはブライアンに逆らえるの? 兄さん」  キーランは驚いた顔になった。 「きみは、まるでガラガラヘビだ」  さきほどの鍵をヒナタはキーランの目の前で振���。 「私が持ってていいの? エデンの園に忍び込もうとしている蛇かもしれない」 「かまわない。だけど、あそこに知恵の実があるかな? もしあるとしたら、きみと食べ���い」 「蛇とイブ。一人二役だね」   ヒナタは入り口がゲートになったアパートを指差した。 「ここが私の家。さよならのキスをすべきかな?」 「ヒナタのしたいことを」  二人は互いの体に手を回す。キスを交わした。
 官庁街の市警本部庁舎では安藤文彦が部下から報告を受けていた。 「ブライアン・オブライエン?」  クリスティナ・ヨンぺルト・黒田は文彦が警部補として現場指揮を行っていた時分からの部下である。移民だったスペイン人の父親と日系アメリカ人の母親という出自を持っていた。 「警察委員のアルバート・ソッチの推薦だから本部長も乗り気みたい」  文彦はクリスティナの持ってきた資料に目をやる。 「警察委員の肝入りなら従う他ないな」  ブライアン・オブライエン教授の専門は精神病理学であるが、応用心理学、主に犯罪心理学に造詣が深く、いくつかの論文は文彦も読んだ覚えがあった。 「どうせ書類にサインさせるだけだし誰でもかまわない?」 「そういう認識は表に出すな。象牙の塔の住人だ。無暗に彼のプライドを刺激しないでくれ」  クリスティナは肩をすくめる。 「新任されたばかりで本部長は大張り切り。大丈夫。失礼なのは私だけ。他の部下はアッパークラスのハウスワイフよりも上品だから。どんな男でも、その気にさせる」 「クリスティナ」  軽口を咎めた文彦にクリスティナは吹き出した。 「その筆頭があなた、警視正ですよ、ジャック。マナースクールを出たてのお嬢さんみたい。財政の健全化をアピールするために部署の切り捨てを行うのが普通なのに新しくチームを立ち上げさせた。本部長をどうやって口説き落としたの?」 「きみは信じないだろうが、向こうから話があった。私も驚いている。本部長は現場の改革に熱意を持って取り組んでいるんだろう」 「熱意のお陰で予算が下りた。有効活用しないと」  文彦は顔を引き締めた。 「浮かれている場合じゃないぞ。これから、きみには負担をかけることになる。私は現場では、ほとんど動けない。走れないし、射撃も覚束ない」  右足の膝を文彦が叩く。あれ以来、まともに動かない足だ。 「射撃のスコアは基準をクリアしていたようだけど?」 「訓練場と現場は違う。即応できない」  あの時、夜の森の闇の中、懐中電灯の光だけが行く手を照らしていた。何かにぶつかり、懐中電灯を落とした瞬間、右手の動脈を切り裂かれる。痛みに耐え切れず、銃が手から滑り落ちた。正確で緻密なナイフの軌跡、相手はおそらく暗視ゴーグルを使用していたのだろう。流れる血を止めようと文彦は左手で手首を圧迫した。馬乗りになってきた相手のナイフが腹に差し込まれる感触と、その後に襲ってきた苦痛を表す言葉を文彦は知らない。相手はナイフを刺したまま刃の方向を変え、文彦の腹を横に薙いだ。  当時、『切り裂き魔』と呼ばれていた殺人者は、わざわざ文彦を国道まで引きずる。彼の頬を叩いて正気づかせた後、スマートフォンを顔の脇に据えた。画面にメッセージがタイピングされている。 「きみは悪党ではない。間違えた」  俯せに倒れている文彦の頭を右手で押さえつけ、男はスマートフォンを懐に納める。その時、一瞬だけ男の指に光が見えたが、結婚指輪だとわかったのは、ずいぶん経ってからである。道路に文彦を放置して男は姿を消した。  どうして、あの場所は、あんなに暗かったのだろうか。  文彦は事ある毎に思い返した。彼の足に不具合が生じたのは、ひとえに己の過信の結果に他ならない。ジャックと文彦を最初に名付けた妻の気持ちを彼は無にした。世界で最も有名な殺人者の名で夫を呼ぶことで凶悪犯を追跡する文彦に自戒するよう警告したのである。  姪のヒナタに贈った詩集は自分自身への諌言でもあると文彦は思った。法の正義を掲げ、司法を体現してきた彼が復讐に手を染めることは許されない。犯罪者は正式な手続きを以って裁きの場に引きずり出されるべきだ。 「ジャック。あなたは事件を俯瞰して分析していればいい。身長六フィートの制服警官を顎で使う仕事は私がやる。ただひとつだけ言わせて。本部長にはフェンタニルの使用を黙っていたほうがいいと思う。たぶん良い顔はしない」  フェンタニルは、文彦が痛み止めに使用している薬用モルヒネである。 「お帰りなさい、ジャック」  クリスティナが背筋を正して敬礼する。文彦は答礼を返した。
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groyanderson · 4 years ago
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☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン2 第七話「復活、ワヤン不動」
☆プロトタイプ版☆ こちらは電子書籍「ひとみに映る影 シーズン2」の 無料プロトタイプ版となります。 誤字脱字等修正前のデータになりますので、あしからずご了承下さい。
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(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་
 ニライカナイから帰還した私達はその後、魔耶さんに呼ばれて食堂へ向かう。食堂内では五寸釘愚連隊と生き残った河童信者が集合していた。更に最奥のテーブルには、全身ボッコボコにされたスーツ姿の男。バリカンか何かで雑に剃り上げられた頭頂部を両手で抑えながら、傍らでふんぞり返る禍耶さんに怯えて震えている。 「えーと……お名前、誰さんでしたっけ」  この人は確か、河童の家をリムジンに案内していたアトム社員だ。特徴的な名前だった気はするんだけど、思い出せない。 「あっ……あっ……」 「名乗れ!」 「はひいぃぃ! アトムツアー営業部の五間擦平雄(ごますり ひらお)と申します!」  禍耶さんに凄まれ、五間擦氏は半泣きで名乗った。少なくともモノホンかチョットの方なんだろう。すると河童信者の中で一番上等そうなバッジを付けた男が席を立ち、机に手をついて私達に深々と頭を下げた。 「紅さん、志多田さん。先程は家のアホ大師が大っっっ変ご迷惑をおかけ致しました! この落とし前は我々河童の家が後日必ず付けさせて頂きます!」 「い、いえそんな……って、その声まさか、昨年のお笑いオリンピックで金メダルを総ナメしたマスク・ド・あんこう鍋さんじゃないですか! お久しぶりですね!?」  さすがお笑い界のトップ組織、河童の家だ。ていうか仕事で何度か会ったことあるのに素顔初めて見た。 「あお久しぶりっす! ただこちらの謝罪の前に、お二人に話さなきゃいけない事があるんです。ほら説明しろボケナスがッ!!」  あんこう鍋さんが五間擦氏の椅子を蹴飛ばす。 「ぎゃひぃ! ごご、ご説明さひぇて頂きますぅぅぅ!!」  五間擦氏は観念して、千里が島とこの除霊コンペに関する驚愕の事実を私達に洗いざらい暴露した。その全貌はこうだ。  千里が島では散減に縁を奪われた人間が死ぬと、『金剛の楽園』と呼ばれる何処かに飛び去ってしまうと言い伝えられている。そうなれば千里が島には人間が生きていくために必要な魂の素が枯渇し、乳幼児の生存率が激減してしまうんだ。そのため島民達は縁切り神社を建て、島外の人々を呼びこみ縁を奪って生き延びてきたのだという。  アトムグループが最初に派遣した建設会社社員も伝説に違わず祟られ、全滅。その後も幾つかの建設会社が犠牲になり、ようやく事態を重く受け止めたアトムが再開発中断を検討し始めた頃。アトムツアー社屋に幽霊が現れるという噂が囁かれ始めた。その霊は『日本で名のある霊能者達の縁を散減に献上すれば千里が島を安全に開発させてやろう』と宣うらしい。そんな奇妙な話に最初は半信半疑だった重役達も、『その霊がグループ重役会議に突如現れアトムツアーの筆頭株主を目の前で肉襦袢に変えた』事で霊の要求を承認。除霊コンペティションを行うと嘘の依頼をして、日本中から霊能者を集めたのだった。  ところが行きの飛行機で、牛久大師は袋の鼠だったにも関わらず中級サイズの散減をあっさり撃墜してしまう。その上業界ではインチキ疑惑すら噂されていた加賀繍へし子の取り巻きに散減をけしかけても、突然謎のレディース暴走族幽霊が現れて返り討ちにされてしまった。度重なる大失態に激怒した幽霊はアトムツアーイケメンライダーズを全員肉襦袢に変えて楽園へ持ち帰ってしまい、メタボ体型のため唯一見逃された五間擦氏はついに牛久大師に命乞いをする。かくして大師は大散減を退治すべく、祠の封印を剥がしたのだった。以上の話が終わると、私は五間擦氏に馬乗りになって彼の残り少ない髪の毛を引っこ抜き始めた。 「それじゃあ、大師は初めから封印を解くつもりじゃなかったんですか?」 「ぎゃあああ! 毛が毛が毛がああぁぁ!!」  あんこう鍋さんは首を横に振る。 「とんでもない。あの人は力がどうとか言うタイプじゃありません。地上波で音波芸やろうとしてNICを追放されたアホですよ? 我々はただの笑いと金が大好きなぼったくりカルトです」 「ほぎゃああぁぁ! 俺の貴重な縁があぁぁ、抜けるウゥゥーーーッ!!」 「そうだったんですね。だから『ただの関係者』って言ってたんだ……」  そういう事だったのか。全ては千里が島、アトムグループ、ひいては金剛有明団までもがグルになって仕掛けた壮大なドッキリ……いや、大量殺人計画だったんだ! 大師も斉二さんもこいつらの手の上で踊らされた挙句逝去したとわかった以上、大散減は尚更許してはおけない。  魔耶さんと禍耶さんは食堂のカウンターに登り、ハンマーを掲げる。 「あなた達。ここまでコケにされて、大散減を許せるの? 許せないわよねぇ?」 「ここにいる全員で謀反を起こしてやるわ。そこの祝女と影法師使いも協力しなさい」  禍耶さんが私達を見る。玲蘭ちゃんは数珠を持ち上げ、神人に変身した。 「全員で魔物(マジムン)退治とか……マジウケる。てか、絶対行くし」 「その肉襦袢野郎とは個人的な因縁もあるんです。是非一緒に滅ぼさせて下さい!」 「私も! さ、さすがに戦うのは無理だけど……でもでも、出来ることはいっぱい手伝うよ!」  佳奈さんもやる気満々のようだ。 「決まりね! そうしたら……」 「その作戦、私達も参加させて頂けませんか��」  食堂入口から突然割り込む声。そこに立っていたのは…… 「斉一さん!」「狸おじさん!」  死の淵から復活した後女津親子だ! 斉一さんは傷だらけで万狸ちゃんに肩を借りながらも、極彩色の細かい糸を纏い力強く微笑んでいる。入口近くの席に座り、経緯を語りだした。 「遅くなって申し訳ない。魂の三分の一が奪われたので、万狸に体を任せて、斉三と共にこの地に住まう魂を幾つか分けて貰っていました」  すると斉一さんの肩に斉三さんも現れる。 「診療所も結界を張り終え、とりあえず負傷者の安全は確保した。それと、島の魂達から一つ興味深い情報を得ました」 「聞かせて、狸ちゃん」  魔耶さんが促す。 「御戌神に関する、正しい歴史についてです」  時は遡り江戸時代。そもそも江戸幕府征服を目論んだ物の怪とは、他ならぬ金剛有明団の事だった。生まれた直後に悪霊を埋め込まれた徳松は、ゆくゆくは金剛の意のままに動く将軍に成長するよう運命付けられていたんだ。しかし将軍の息子であった彼は神職者に早急に保護され、七五三の儀式が行われる。そこから先の歴史は青木さんが説明してくれた通り。けど、この話には続きがあるらしい。 「大散減の祠などに、星型に似たシンボルを見ませんでしたか? あれは大散減の膨大な力の一部を取り込み霊能力を得るための、給電装置みたいな物です。もちろんその力を得た者は縁が失せて怪物になるのですが、当時の愚か者共はそうとは知らず、大散減を『徳川の埋蔵金』と称し挙って島に移住しました」  私達したたびが探していた徳川埋蔵金とはなんと、金剛の膨大な霊力と衆生の縁の塊、大散減の事だったんだ。ただ勿論、霊能者を志し島に近付いた者達はまんまと金剛に魂を奪われた。そこで彼らの遺族は風前の灯火だった御戌神に星型の霊符を貼り、自分達の代わりに島外の人間から縁を狩る猟犬に仕立て上げたんだ。こうして御戌神社ができ、御戌神は地中で飢え続ける大散減の手足となってせっせと人の縁を奪い続けているのだという。 「千里が島の民は元々霊能者やそれを志した者の子孫です。多少なりとも力を持つ者は多く、彼らは代々『御戌神の器』を選出し、『人工転生』を行ってきました」  斉一さんが若干小声で言う。人工転生。まだ魂が未発達の赤子に、ある特定の幽霊やそれに纏わる因子を宛てがって純度の高い『生まれ変わり』を作る事。つまり金剛が徳松に行おうとしたのと同じ所業だ。 「じゃあ、今もこの島のどこかに御戌様の生まれ変わりがいるんですか?」  佳奈さんは飲み込みが早い。 「ええ。そして御戌神は、私達が大散減に歯向かえば再び襲ってきます。だからこの戦いでは、誰かが対御戌神を引き受け……最悪、殺生しなければなりません」 「殺生……」  生きている人間を、殺す。死者を成仏させるのとは訳が違う話だ。魔耶さんは胸の釘を握りしめた。 「そのワンちゃん、なんて可哀想なの……可哀想すぎる。攻撃なんて、とてもできない」 「魔耶、今更甘えた事言ってんじゃないわよ。いくら生きてるからって、中身は三百年前に死んだバケモノよ! いい加減ラクにしてやるべきだわ」 「でもぉ禍耶、あんまりじゃない! 生まれた時から不幸な運命を課せられて、それでも人々のために戦ったのに。結局愚かな連中の道具にされて、利用され続けているのよ!」 (……!)  道具。その言葉を聞いた途端、私は心臓を握り潰されるような恐怖を覚えた。本来は衆生を救うために手に入れた力を、正反対の悪事に利用されてしまう。そして余所者から邪尊(バケモノ)と呼ばれ、恐れられるようになる……。 ―テロリストですよ。ドマル・イダムという邪尊の力を操ってチベットを支配していた、最悪の独裁宗派です―  自分の言った言葉が心に反響する。御戌神が戦いの中で見せた悲しそうな目と、ニライカナイで見たドマルの絶望的な目が日蝕のように重なる。瞳に映ったあの目は……私自身が前世で経験した地獄の、合わせ鏡だったんだ。 「……魔耶さん、禍耶さん。御戌神は、私が相手をします」 「え!?」 「正気なの!? 殺生なんて私達死者に任せておけばいいのよ! でないとあんた、殺人罪に問われるかもしれないのに……」  圧。 「ッ!?」  私は無意識に、前世から受け継がれた眼圧で総長姉妹を萎縮させた。 「……悪魔の心臓は御仏を産み、悪人の遺骨は鎮魂歌を奏でる。悪縁に操られた御戌神も、必ず菩提に転じる事が出来るはずです」  私は御戌神が誰なのか、確証を持っている。本当の『彼』は優しくて、これ以上金剛なんかの為に罪を重ねてはいけない人。たとえ孤独な境遇でも人との縁を大切にする、子犬のようにまっすぐな人なんだ。 「……そう。殺さずに解決するつもりなのね、影法師使いさん。いいわ。あなたに任せます」  魔耶さんがスレッジハンマーの先を私に突きつける。 「失敗したら承知しない。私、絶対に承知しないわよ」  私はそこに拳を当て、無言で頷いた。  こうして話し合いの結果、対大散減戦における役割分担が決定した。五寸釘愚連隊と河童の家、玲蘭ちゃんは神社で大散減本体を引きずり出し叩く。私は御戌神を探し、神社に行かれる前に説得か足止めを試みる。そして後女津家は私達が解読した暗号に沿って星型の大結界を巡り、大散減の力を放出して弱体化を図る事になった。 「志多田さん。宜しければ、お手伝いして頂けませんか?」  斉一さんが立ち上がり、佳奈さんを見る。一方佳奈さんは申し訳なさそうに目を伏せた。 「で……でも、私は……」  すると万狸ちゃんが佳奈さんの前に行く。 「……あのね。私のママね、災害で植物状態になったの。大雨で津波の警報が出て、パパが車で一生懸命高台に移動したんだけど、そこで��砂崩れに遭っちゃって」 「え、そんな……!」 「ね、普通は不幸な事故だと思うよね。でもママの両親、私のおじいちゃんとおばあちゃん……パパの事すっごく責めたんだって。『お前のせいで娘は』『お前が代わりに死ねば良かったのに』みたいに。パパの魂がバラバラに引き裂かれるぐらい、いっぱいいっぱい責めたの」  昨晩斉三さんから聞いた事故の話だ。奥さんを守れなかった上にそんな言葉をかけられた斉一さんの気持ちを想うと、自分まで胸が張り裂けそうだ。けど、奥さんのご両親が取り乱す気持ちもまたわかる。だって奥さんのお腹には、万狸ちゃんもいたのだから……。 「三つに裂けたパパ……斉一さんは、生きる屍みたいにママの為に無我夢中で働いた。斉三さんは病院のママに取り憑いたまま、何年も命を留めてた。それから、斉二さんは……一人だけ狸の里(あの世)に行って、水子になっちゃったママの娘を育て続けた」 「!」 「斉二さんはいつも言ってたの。俺は分裂した魂の、『後悔』の側面だ。天災なんて誰も悪くないのに、目を覚まさない妻を恨んでしまった。妻の両親を憎んでしまった。だからこんなダメな狸親父に万狸が似ないよう、お前をこっちで育てる事にしたんだ。って」  万狸ちゃんが背筋をシャンと伸ばし、顔を上げた。それは勇気に満ちた笑顔だった。 「だから私知ってる。佳奈ちゃんは一美ちゃんを助けようとしただけだし、ぜんぜん悪いだなんて思えない。斉二さんの役割は、完璧に成功してたんだよ」 「万狸ちゃん……」 「あっでもでも、今回は天災じゃなくて人災なんだよね? それなら金剛有明団をコッテンパンパンにしないと! 佳奈ちゃんもいっぱい悲しい思いした被害者でしょ?」  万狸ちゃんは右手を佳奈さんに差し出す。佳奈さんも顔を上げ、その手を強く握った。 「うん。金剛ぜったい許せない! 大散減の埋蔵金、一緒にばら撒いちゃお!」  その時、ホテルロビーのからくり時計から音楽が鳴り始めた。曲は民謡『ザトウムシ』。日没と大散減との対決を告げるファンファーレだ。魔耶さんは裁判官が木槌を振り下ろすように、机にハンマーを叩きつけた! 「行ぃぃくぞおおおぉぉお前らああぁぁぁ!!!」 「「「うおおぉぉーーーっ!!」」」  総員出撃! ザトウムシが鳴り響く逢魔が時の千里が島で今、日本最大の除霊戦争が勃発する!
གཉིས་པ་
 大散減討伐軍は御戌神社へ、後女津親子と佳奈さんはホテルから最寄りの結界である石見沼へと向かった。さて、私も御戌神の居場所には当てがある。御戌神は日蝕の目を持つ獣。それに因んだ地名は『食虫洞』。つまり、行先は新千里が島トンネル方面だ。  薄暗いトンネル内を歩いていると、電灯に照らされた私の影が勝手に絵を描き始めた。空で輝く太陽に向かって無数の虫が冒涜的に母乳を吐く。太陽は穢れに覆われ、光を���った日蝕状態になる。闇の緞帳(どんちょう)に包まれた空は奇妙な星を孕み、大きな獣となって大地に災いをもたらす。すると地平線から血のように赤い月が昇り、星や虫を焼き殺しながら太陽に到達。太陽と重なり合うやいなや、天上天下を焼き尽くすほどの輝きを放つのだった……。  幻のような影絵劇が終わると、私はトンネルを抜けていた。目の前のコンビニは既に電気が消えている。その店舗全体に、腐ったミルクのような色のペンキで星型に線を一本足した記号が描かれている。更に接近すると、デッキブラシを持った白髪の偉丈夫が記号を消そうと悪戦苦闘しているのが見えた。 「あ、紅さん」  私に気がつき振り返った青木さんは、足下のバケツを倒して水をこぼしてしまった。彼は慌ててバケツを立て直す。 「見て下さい。誰がこんな酷い事を? こいつはコトだ」  青木さんはデッキブラシで星型の記号を擦る。でもそれは掠れすらしない。 「ブラシで擦っても? ケッタイな落書きを……っ!?」  指で直接記号に触れようとした青木さんは、直後謎の力に弾き飛ばされた。 「……」  青木さんは何かを思い出したようだ。 「紅さん。そういえば僕も、ケッタイな体験をした事が」  夕日が沈んでいき、島中の店や防災無線からはザトウムシが鳴り続ける。 「犬に吠えられ、夜中に目を覚まして。永遠に飢え続ける犬は、僕のおつむの中で、ひどく悲しい声で鳴く。それならこれは幻聴か? 犬でないなら幽霊かもだ……」  青木さんは私に背を向け、沈む夕日に引き寄せられるように歩きだした。 「早くなんとかせにゃ。犬を助けてあげなきゃ、僕までどうにかなっちまうかもだ。するとどこからか、目ん玉が潰れた双頭の毛虫がやって来て、口からミルクを吐き出した。僕はたまらず、それにむしゃぶりつく」  デッキブラシから滴った水が地面に線を引き、一緒に夕日を浴びた青木さんの影も伸びていく。 「嫌だ。もう犬にはなりたくない。きっとおっとろしい事が起きるに違いない。満月が男を狼にするみたいに、毛虫の親玉を解き放つなど……」 「青木さん」  私はその影を呼び止めた。 「この落書きは、デッキブラシじゃ落とせません」 「え?」 「これは散減に穢された縁の母乳、普通の人には見えない液体なんです」  カターン。青木さんの手からデッキブラシが落ちた途端、全てのザトウムシが鳴り止んだ。青木さんはゆっくりとこちらへ振り向く。重たい目隠れ前髪が狛犬のたてがみのように逆立ち、子犬のように輝く目は濁った穢れに覆われていく。 「グルルルル……救、済、ヲ……!」  私も胸のペンダントに取り付けたカンリンを吹いた。パゥーーー……空虚な悲鳴のような音が響く。私の体は神経線維で編まれた深紅の僧衣に包まれ、激痛と共に影が天高く燃え上がった。 「青木さん。いや、御戌神よ。私は紅の守護尊、ワヤン不動。しかし出来れば、お前��は戦いたくない」  夕日を浴びて陰る日蝕の戌神と、そこから伸びた赤い神影(ワヤン)が対峙する。 「救済セニャアアァ!」 「そうか。……ならば神影繰り(ワヤン・クリ)の時間だ!」  空の月と太陽が見下ろす今この時、地上で激突する光の神と影の明王! 穢れた色に輝く御戌神が突撃! 「グルアアァァ!」  私はティグクでそれをいなし、黒々と地面に伸びた自らの影を滑りながら後退。駐車場の車止めをバネに跳躍、傍らに描かれた邪悪な星目掛けてキョンジャクを振るった。二〇%浄化! 分解霧散した星の一片から大量の散減が噴出! 「マバアアアァァ!!」「ウバアァァァ!」  すると御戌神の首に巻かれた幾つもの頭蓋骨が共鳴。ケタケタと震えるように笑い、それに伴い御戌神も悶絶する。 「グルアァァ……ガルァァーーーッ!!」  咆哮と共に全骨射出! 頭蓋骨は穢れた光の尾を引き宙を旋回、地を這う散減共とドッキングし牙を剥く! 「がッは!」  毛虫の体を得た頭蓋骨が飛び回り、私の血肉を穿つ。しかし反撃に転じる寸前、彼らの正体を閃いた。 「さては歴代の『器』か」  この頭蓋骨らは御戌神転生の為に生贄となった、どこの誰が産んだかもわからない島民達の残滓だ。なら速やかに解放せねばなるまい! 人頭毛虫の猛攻をティグクの柄やキョンジャクで防ぎながら、ティグクに付随する旗に影炎を着火! 「お前達の悔恨を我が炎の糧とする! どおぉりゃああぁーーーーっ!!」   ティグク猛回転、憤怒の地獄大車輪だ! 飛んで火に入る人頭毛虫らはたちどころに分解霧散、私の影体に無数の苦痛と絶望と飢えを施す! 「クハァ……ッ! そうだ……それでいい。私達は仲間だ、この痛みを以て金剛に汚された因果を必ずや断ち切ってやろう! かはあぁ��ーーっはーーっはっはっはっはァァーーッ!!!」  苦痛が無上の瑜伽へと昇華しワヤン不動は呵呵大笑! ティグクから神経線維の熱線が伸び大車輪の火力を増強、星型記号を更に焼却する! 記号は大文字焼きの如く燃え上がり穢れ母乳と散減を大放出! 「ガウルル、グルルルル!」  押し寄せる母乳と毛虫の洪水に突っ込み喰らおうと飢えた御戌神が足掻く。だがそうはさせるものか、私の使命は彼を穢れの悪循環から救い出す事だ。 「徳川徳松ゥ!」 「!」  人の縁を奪われ、畜生道に堕ちた哀しき少年の名を呼ぶ。そして丁度目の前に飛んできた散減を灼熱の手で掴むと、轟々と燃え上がるそれを遠くへ放り投げた! 「取ってこい!」 「ガルアァァ!!」  犬の本能が刺激された御戌神は我を忘れ散減を追う! 街路樹よりも高く跳躍し口で見事キャッチ、私目掛けて猪突猛進。だがその時! 彼の本体である衆生が、青木光が意識を取り戻した! (戦いはダメだ……穢れなど!)  日蝕の目が僅かに輝きを増す。御戌神は空中で停止、咥えている散減を噛み砕いて破壊した! 「かぁははは、いい子だ徳松よ! ならば次はこれだあぁぁ!!」  私はフリスビーに見立ててキョンジャクを投擲。御戌神が尻尾を振ってハッハとそれを追いかける。キョンジャクは散減共の間をジグザグと縫い進み、その軌跡を乱暴になぞる御戌神が散減大量蹂躙! 薄汚い死屍累々で染まった軌跡はまさに彼が歩んできた畜生道の具現化だ!! 「衆生ぉぉ……済度ぉおおおぉぉぉーーーーっ!!!」  ゴシャアァン!!! ティグクを振りかぶって地面に叩きつける! 視神経色の亀裂が畜生道へと広がり御戌神の背後に到達。その瞬間ガバッと大地が割れ、那由多度に煮え滾る業火を地獄から吹き上げた! ズゴゴゴゴガガ……マグマが滾ったまま連立する巨大灯篭の如く隆起し散減大量焼却! 振り返った御戌神の目に陰る穢れも、紅の影で焼き溶かされていく。 「……クゥン……」  小さく子犬のような声を発する御戌神。私は憤怒相を収め、その隣に立つ。彼の両眼からは止めどなく饐えた涙が零れ、その度に日蝕が晴れていく。気がつけば空は殆ど薄暗い黄昏時になっていた。闇夜を迎える空、赤く燃える月と青く輝く太陽が並ぶ大地。天と地の光彩が逆転したこの瞬間、私達は互いが互いの前世の声を聞いた。 『不思議だ。あの火柱見てると、ぼくの飢えが消えてく。お不動様はどんな法力を?』 ༼ なに、特別な力ではない。あれは慈悲というものだ ༽ 『じひ』  徳松がドマルの手を握った。ドマルの目の奥に、憎しみや悲しみとは異なる熱が込み上がる。 『救済の事で?』 ༼ ……ま、その類いといえばそうか。童よ、あなたは自分を生贄にした衆生が憎いか? ༽  徳松は首を横に振る。 『ううん、これっぽっちも。だってぼく、みんなを救済した神様なんだから』  すると今度はドマルが両手で徳松の手を包み、そのまま深々と合掌した。 ༼ なら、あなたはもう大丈夫だ。衆生との縁に飢える事は、今後二度とあるまい ༽
གསུམ་པ་
 時刻は……わからないけど、日は完全に沈んだ。私も青木さんも地面に大の字で倒れ、炎上するコンビニや隆起した柱状節理まみれの駐車場を呆然と眺めている。 「……アーーー……」  ふと青木さんが、ずっと咥えっ放しだったキョンジャクを口から取り出した。それを泥まみれの白ニットで拭い、私に返そうとして……止めた。 「……洗ってからせにゃ」 「いいですよ。この後まだいっぱい戦うもん」 「大散減とも? おったまげ」  青木さんにキョンジャクを返してもらった。 「実は、まだ学生の時……友達が僕に、『彼女にしたい芸能人は?』って質問を。けど特に思い��かなくて、その時期『非常勤刑事』やってたので紅一美ちゃんと。そしたら今回、本当にしたたびさんが……これが縁ってやつなら、ちぃと申し訳ないかもだ」 「青木さんもですか」 「え?」 「私も実は、この間雑誌で『好きな男性のタイプは何ですか』って聞かれて、なんか適当に答えたんですけど……『高身長でわんこ顔な方言男子』とかそんなの」 「そりゃ……ふふっ。いやけど、僕とは全然違うイメージだったかもでしょ?」 「そうなんですよ。だから青木さんの素顔初めて見た時、キュンときたっていうより『あ、実在するとこんな感じなの!?』って思っちゃったです。……なんかすいません」  その時、遠くでズーンと地鳴りのような音がした。蜃気楼の向こうに耳をそばだてると、怒号や悲鳴のような声。どうやら敵の大将が地上に現れたようだ。 「行くので?」 「大丈夫。必ず戻ってきます」  私は重い体を立ち上げ、ティグクとキョンジャクに再び炎を纏った。そして山頂の御戌神社へ出発…… 「きゃっ!」  しようとした瞬間、何かに服の裾を掴まれたかのような感覚。転びそうになって咄嗟にティグクの柄をつく。足下を見ると、小さなエネルギー眼がピンのように私の影を地面と縫いつけている。 ༼ そうはならんだろ、小心者娘 ༽ 「ちょ、ドマル!?」  一方青木さんの方も、徳松に体を勝手に動かされ始めた。輝く両目から声がする。 『バカ! あそこまで話しといて告白しねえなど!? このボボ知らず!』 「ぼっ、ぼっ、ボボ知らずでねえ! 嘘こくなぁぁ!」  民謡の『お空で見下ろす出しゃばりな月と太陽』って、ひょっとしたら私達じゃなくてこの前世二人の方を予言してたのかも。それにしてもボボってなんだろ、南地語かな。 ༼ これだよ ༽  ドマルのエネルギー眼が炸裂し、私は何故かまた玲蘭ちゃんの童貞を殺す服に身を包んでいた。すると何故か青木さんが悶絶し始めた。 「あややっ……ちょっと、ダメ! 紅さん! そんなオチチがピチピチな……こいつはコトだ!!」  ああ、成程。ボボ知らずってそういう…… 「ってだから、私の体で検証すなーっ! ていうか、こんな事している間にも上で死闘が繰り広げられているんだ!」 ༼ だからぁ……ああもう! 何故わからないのか! ヤブユムして行けと言っているんだ、その方が生存率上がるしスマートだろ! ༽ 「あ、そういう事?」  ヤブユム。確か、固い絆で結ばれた男女の仏が合体して雌雄一体となる事で色々と超越できる、みたいな意味の仏教用語……だったはず。どうすればできるのかまではサッパリわかんないけど。 「え、えと、えと、紅さん……一美ちゃん!」 「はい……う、うん、光君!」  両前世からプレッシャーを受け、私と光君は赤面しながら唇を近付ける。 『あーもー違う! ヤブユムっていうのは……』 ༼ まーまー待て。ここは現世を生きる衆生の好きにさせてみようじゃないか ༽  そんな事言われても困る……それでも、今私と光君の想いは一つ��大散減討伐だ。うん、多分……なんとかなる! はずだ!
བཞི་པ་
 所変わって御戌神社。姿を現した大散減は地中で回復してきたらしく、幾つか継ぎ目が見えるも八本足の完全体だ。十五メートルの巨体で暴れ回り、周囲一帯を蹂躙している。鳥居は倒壊、御戌塚も跡形もなく粉々に。島民達が保身の為に作り上げた生贄の祭壇は、もはや何の意味も為さない平地と化したんだ。  そんな絶望的状況にも関わらず、大散減討伐軍は果敢に戦い続ける。五寸釘愚連隊がバイクで特攻し、河童信者はカルトで培った統率力で彼女達をサポート。玲蘭ちゃんも一枚隔てた異次元から大散減を構成する無数の霊魂を解析し、虱潰しに破壊していく。ところが、 「あグッ!」  バゴォッ!! 大散減から三メガパスカル級の水圧で射出された穢れ母乳が、河童信者の一人に直撃。信者の左半身を粉砕! 禍耶さんがキュウリの改造バイクで駆けつける。 「河童信者!」 「あ、か……禍耶の姐御……。俺の、魂を……吸収……し……」 「何言ってるの、そんな事できるわけないでしょ!?」 「……大散、ぃに、縁……取られ、嫌、……。か、っぱは……キュウリ……好き……っか……ら…………」  河童信者の瞳孔が開いた。禍耶さんの唇がわなわなと痙攣する。 「河童って馬鹿ね……最後まで馬鹿だった……。貴方の命、必ず無駄にはしないわ!」  ガバッ、キュイイィィ! 息絶えて間もない河童信者の霊魂が分解霧散する前に、キュウリバイクの給油口に吸収される。ところが魔耶さんの悲鳴! 「禍耶、上ぇっ!!」 「!」  見上げると空気を読まず飛びかかってきた大散減! 咄嗟にバイクを発進できず為す術もない禍耶さんが絶望に目を瞑った、その時。 「……え?」  ……何も起こらない。禍耶さんはそっと目を開けようとする。が、直後すぐに顔を覆った。 「眩しっ! この光は……あああっ!」  頭上には朝日のように輝く青白い戌神。そしてその光の中、轟々と燃える紅の不動明王。光と影、男と女が一つになったその究極仏は、大散減を遥か彼方に吹き飛ばし悠然と口を開いた。 「月と太陽が同時に出ている、今この時……」 「瞳に映る醜き影を、憤怒の炎で滅却する」 「「救済の時間だ!!!」」  カッ! 眩い光と底知れぬ深い影が炸裂、落下中の大散減を再びスマッシュ! 「遅くなって本当にすみません。合体に手間取っちゃって……」  御戌神が放つ輝きの中で、燃える影体の私は揺らめく。するとキュウリバイクが言葉を発した。 <問題なし! だぶか登場早すぎっすよ、くたばったのはまだ俺だけです。やっちまいましょう、姐さん!> 「そうね。行くわよ河童!」  ドルルン! 輩悪苦満誕(ハイオクまんたん)のキュウリバイクが発進! 私達も共に駆け出す。 「一美ちゃん、火の準備を!」 「もう出来ているぞぉ、カハァーーーッハハハハハハァーーー!!」  ティグクが炎を噴く! 火の輪をくぐり青白い肉弾が繰り出す! 巨大サンドバッグと化した大散減にバイクの大軍が突撃するゥゥゥ!!! 「「「ボァガギャバアアアアァァアアア!!!」」」  八本足にそれぞれ付いた顔が一斉絶叫! 中空で巻き散らかされた大散減の肉片を無数の散減に変えた! 「灰燼に帰すがいい!」  シャゴン、シャゴン、バゴホオォン!! 御戌神から波状に繰り出される光と光の合間に那由多度の影炎を込め雑魚を一掃! やはりヤブユムは強い。光源がないと力を発揮出来ない私と、偽りの闇に遮られてしまっていた光君。二人が一つになる事で、永久機関にも似た法力を得る事が出来る!  大散減は地に叩きつけられるかと思いきや、まるで地盤沈下のように地中へ潜って行ってしまった。後を追えず停車した五寸釘愚連隊が舌打ちする。 「逃げやがったわ、あの毛グモ野郎」  しかし玲蘭ちゃんは不敵な笑みを浮かべた。 「大丈夫です。大散減は結界に分散した力を補充しに行ったはず。なら、今頃……」  ズドガアアァァァアン!!! 遠くで吹き上がる火柱、そして大散減のシルエット! 「イェーイ!」  呆然と見とれていた私達の後方、数分前まで鳥居があった瓦礫の上に後女津親子と佳奈さんが立っている。 「「ドッキリ大成功ー! ぽーんぽっこぽーん!」」  ぽこぽん、シャララン! 佳奈さんと万狸ちゃんが腹鼓を打ち、斉一さんが弦を爪弾く。瞬間、ドゴーーン!! 今度は彼女らの背後でも火柱が上がった! 「あのねあのね! 地図に書いてあった星の地点をよーく探したら、やっぱり御札の貼ってある祠があったの。それで佳奈ちゃんが凄いこと閃いたんだよ!」 「その名も『ショート回路作戦』! 紙に御札とぴったり同じ絵を写して、それを鏡合わせに貼り付ける。その上に私の霊力京友禅で薄く蓋をして、その上から斉一さんが大散減から力を吸収しようとする。だけど吸い上げられた大散減のエネルギーは二枚の御札の間で行ったり来たりしながら段々滞る。そうとは知らない大散減が内側から急に突進すれば……」  ドォーーン! 万狸ちゃんと佳奈さんの超常理論を実証する火柱! 「さすがです佳奈さん! ちなみに最終学歴は?」 「だからいちご保育園だってば~、この小心者ぉ!」  こんなやり取りも随分と久しぶりな気がする。さて、この後大散減は立て続けに二度爆発した。計五回爆ぜた事になる。地図上で星のシンボルを描く地点は合計六つ、そのうち一つである食虫洞のシンボルは私がコンビニで焼却したアレだろう。 「シンボルが全滅すると、奴は何処へ行くだろうか」  斉三さんが地図を睨む。すると突如地図上に青白く輝く道順が描かれた。御戌神だ。 「でっかい大散減はなるべく広い場所へ逃走を。となると、海岸沿いかもだ。東の『いねとしサンライズビーチ』はサイクリ���グロードで狭いから、石見沼の下にある『石見海岸』ので」 「成程……って、君はまさか!?」 「青木君!?」  そうか、みんな知らなかったんだっけ。御戌神は遠慮がちに会釈し、かき上がったたてがみの一部を下ろして目隠れ前髪を作ってみせた。光君の面影を認識して皆は納得の表情を浮かべた。 「と……ともかく! ずっと地中でオネンネしてた大散減と違って、地の利はこちらにある。案内するので先回りを!」  御戌神が駆け出す! 私は彼が放つ輝きの中で水上スキーみたいに引っ張られ、五寸釘愚連隊や他の霊能者達も続く。いざ、石見海岸へ!
ལྔ་པ་
 御戌神の太陽の両眼は、前髪によるランプシェード効果が付与されて更に広範囲を照らせるようになった。石見沼に到着した時点で海岸の様子がはっきり見える。まずいことに、こんな時に限って海岸に島民が集まっている!? 「おいガキ共、ボートを降りろ! 早く避難所へ!」 「黙れ! こんな島のどこに安全が!? 俺達は内地へおさらばだ!」  会話から察するに、中学生位の子達が島を脱出しようと試みるのを大人達が引き止めているようだ。ところが間髪入れず陸側から迫る地響き! 危ない! 「救済せにゃ!」  石見の崖を御戌神が飛んだ! 私は光の中で身構える。着地すると同時に目の前の砂が隆起、ザボオオォォン!! 大散減出現! 「かははは、一足遅いわ!」  ズカアァァン!!! 出会い頭に強烈なティグクの一撃! 吹き飛んだ大散減は沿岸道路を破壊し民家二棟に叩きつけられた。建造物損壊と追い越し禁止線通過でダブル罪業加点! 間一髪巻き込まれずに済んだ島民達がどよめく。 「御戌様?」 「御戌様が子供達を救済したので!?」 「それより御戌様の影に映ってる火ダルマは一体!?」  その問いに、陸側から聞き覚えのある声が答える。 「ご先祖様さ!」  ブオォォン! 高級バイクに似つかわしくない凶悪なエンジン音を吹かして現れたのは加賀繍さんだ! 何故かアサッテの方向に数珠を投げ、私の正体を堂々と宣言する。 「御戌神がいくら縁切りの神だって、家族の縁は簡単に切れやしないんだ。徳川徳松を一番気にかけてたご先祖様が仏様になって、祟りを鎮めるんだよ!」 「徳松様を気にかけてた、ご先祖様……」 「まさか、将軍様など!?」 「「「徳川綱吉将軍!!」」」  私は暴れん坊な将軍様の幽霊という事になってしまった。だぶか吉宗さんじゃないけど。すると加賀繍さんの紙一重隣で大散減が復帰! 「マバゥウゥゥゥゥウウウ!!!」  神社にいた時よりも甲高い大散減の鳴き声。消耗している証拠だろう。脚も既に残り五本、ラストスパートだ! 「畳み掛けるぞ夜露死苦ッ!」  スクラムを組むように愚連隊が全方位から大散減へ突進、総長姉妹のハンマーで右��脚破壊! 「ぽんぽこぉーーー……ドロップ!!」  身動きの取れなくなった大散減に大かむろが垂直落下、左中央二脚粉砕! 「「「大師の敵ーーーっ!」」」  微弱ながら霊力を持つ河童信者達が集団投石、既に千切れかけていた左後脚切断! 「くすけー、マジムン!」  大散減の内側から玲蘭ちゃんの声。するうち黄色い閃光を放って大散減はメルトダウン! 全ての脚が落ち、最後の本体が不格好な蓮根と化した直後……地面に散らばる脚の一本の顔に、ギョロギョロと蠢く目が現れた。光君の話を思い出す。 ―八本足にそれぞれ顔がついてて、そのうち本物の顔を見つけて潰さないと死なない怪物で!― 「そうか、あっちが真の本体!」  私と光君が同時に動く! また地中に逃げようと飛び上がった大散減本体に光と影は先回りし、メロン格子状の包囲網を組んだ! 絶縁怪虫大散減、今こそお前をこの世からエンガチョしてくれるわあああああああ!! 「そこだーーーッ!! ワヤン不動ーーー!!」 「やっちゃえーーーッ!」「御戌様ーーーッ!」 「「「ワヤン不動オォーーーーーッ!!!」」」 「どおおぉぉるあぁああぁぁぁーーーーーー!!!!」  シャガンッ! 突如大量のハロゲンランプを一斉に焚いたかのように、世界が白一色の静寂に染まる。存在するものは影である私と、光に拒絶された大散減のみ。ティグクを掲げた私の両腕が夕陽を浴びた影の如く伸び、背中で燃える炎に怒れる恩師の馬頭観音相が浮かんだ時……大散減は断罪される! 「世尊妙相具我今重問彼仏子何因縁名為観世音具足妙相尊偈答無盡意汝聴観音行善応諸方所弘誓深如海歴劫不思議侍多千億仏発大清浄願我為汝略説聞名及見身心念不空過能滅諸有苦!」  仏道とは無縁の怪獣よ、己の業に叩き斬られながら私の観音行を聞け! 燃える馬頭観音と彼の骨であるティグクを仰げ! その苦痛から解放されたくば、海よりも深き意志で清浄を願う聖人の名を私がお前に文字通り刻みつけてやる! 「仮使興害意推落大火坑念彼観音力火坑変成池或漂流巨海龍魚諸鬼難念彼観音力波浪不能没或在須弥峰為人所推堕念彼観音力如日虚空住或被悪人逐堕落金剛山念彼観音力不能損一毛!!」  たとえ金剛の悪意により火口へ落とされようと、心に観音力を念ずれば火もまた涼し。苦難の海でどんな怪物と対峙しても決して沈むものか! 須弥山から突き落とされようが、金剛を邪道に蹴落とされようが、観音力は不屈だ! 「或値怨賊繞各���刀加害念彼観音力咸即起慈心或遭王難苦臨刑欲寿終念彼観音力刀尋段段壊或囚禁枷鎖手足被杻械念彼観音力釈然得解脱呪詛諸毒薬所欲害身者念彼観音力還著於本人或遇悪羅刹毒龍諸鬼等念彼観音力時悉不敢害!!」  お前達に歪められた衆生の理は全て正してくれる! 金剛有明団がどんなに強大でも、和尚様や私の魂は決して滅びぬ。磔にされていた抜苦与楽の化身は解放され、悪鬼羅刹四苦八苦を燃やす憤怒の化身として生まれ変わったんだ! 「若悪獣囲繞利牙爪可怖念彼観音力疾走無辺方蚖蛇及蝮蝎気毒煙火燃念彼観音力尋声自回去雲雷鼓掣電降雹澍大雨念彼観音力応時得消散衆生被困厄無量苦逼身観音妙智力能救世間苦!!!」  獣よ、この力を畏れろ。毒煙を吐く外道よ霧散しろ! 雷や雹が如く降り注ぐお前達の呪いから全ての衆生を救済してみせよう! 「具足神通力廣修智方便十方諸国土無刹不現身種種諸悪趣地獄鬼畜生生老病死苦以漸悉令滅真観清浄観広大智慧観悲観及慈観常願常瞻仰無垢清浄光慧日破諸闇能伏災風火普明照世間ッ!!!」  どこへ逃げても無駄だ、何度生まれ変わってでも憤怒の化身は蘇るだろう! お前達のいかなる鬼畜的所業も潰えるんだ。瞳に映る慈悲深き菩薩、そして汚れなき聖なる光と共に偽りの闇を葬り去る! 「悲体戒雷震慈意妙大雲澍甘露法雨滅除煩悩燄諍訟経官処怖畏軍陣中念彼観音力衆怨悉退散妙音観世音梵音海潮音勝彼世間音是故須常念念念勿生疑観世音浄聖於苦悩死厄能為作依怙具一切功徳慈眼視衆生福聚海無量是故応頂……」  雷雲の如き慈悲が君臨し、雑音をかき消す潮騒の如き観音力で全てを救うんだ。目の前で粉微塵と化した大散減よ、盲目の哀れな座頭虫よ、私はお前をも苦しみなく逝去させてみせる。 「……礼ィィィーーーーーッ!!!」  ダカアアアアァァアアン!!!! 光が飛散した夜空の下。呪われた気枯地、千里が島を大いなる光と影の化身が無量の炎で叩き割った。その背後で滅んだ醜き怪獣は、業一つない純粋な粒子となって分解霧散。それはこの地に新たな魂が生まれるための糧となり、やがて衆生に縁を育むだろう。  時は亥の刻、石見海岸��ここ千里が島で縁が結ばれた全ての仲間達が勝利に湧き、歓喜と安堵に包まれた。その騒ぎに乗じて私と光君は、今度こそ人目も憚らず唇を重ね合った。
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hakobitsu · 8 years ago
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ノンアルコール・ビールのほとり
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※縦書きリンクはこちらから https://drive.google.com/open?id=1VTesmZO45iesgd_mkqBOv6D1bcxfjkoJ
 ビールが好きで好きでしょうがない。愛している。サッポロの冬季限定ビールの500ml缶と妻が海で溺れていたら、僕は――もちろん両方ともちゃんと助けて乾杯する。妻の身体を温めてやった後、冬の海で冷えたビールを小さなグラスに注いで、二人でちびちび飲むのだ。
 そう、頭の中で想像するときはそうやってちびちびお上品に飲める。まっすぐに泳いで行って、彼女を助けてあげることもできるのだ。
 でも現実はそう上手くコントロールできない。僕は500mlの缶ビールを半ダースで買ってきて、それを一日で飲んでしまう。  僕としてはそんな、下品にがぶ飲みしているつもりはない。妻も言う。 「こんなに美味しそうにビールを飲む人はあなた意外に見たことがないわ」  僕は一杯一杯をちゃんと味わい、幸せを噛み締めながら――まるで中身を河に流してしまうみたいに飲んでしまうのだ。つまみもいらない。ビールだけあれば十分だった。
「あなたのお腹の中はどうなっているの」と妻は言った。  まったくその通りだと思う。胃袋がビール専用のブラックホールになっているに違いない。 「僕には、黄金色の液体が渦巻きながら暗闇に吸い込まれて行くのが見えるよ」  そう言うと妻は、ため息を吐いた。 「あのね、今度のパーティのことだけど」 「ああ」  それは妻の大学時代の友達が主催のパーティだった。仲良し三人組だか四人組だかが久しぶりに集まろうということになって、みんな所帯を持っていたので、一度旦那や子どもも連れて来てみてはどうかということになったらしい。 「アルコールはなしだから」 「ええ?パーティなのに?」  わたしも知らなかったんだけど、と妻は言った。妻の友人の旦那のうちの一人が、アル中らしい。その妻としては、とにかく酒に近寄らせたくない。その場はなんとかやりすごせても、目の前でぐいぐい飲む人間がいれば、我慢できなくなってしまうんじゃないかと思っている。何せテレビで流れるビールのCMすら目を背けているのだという。 「信じられないな」僕はビールを一口飲んだ。「アルコールの出ないパーティなんて。高校の文化祭じゃあるまいし」 「そういう場にいても飲まずにいられるように、リハビリさせたいって目的もあるらしいの」 「それってリハビリって言うの?拷問みたいなやりかただね」 「ねえ、付き合いだと思って我慢してね」 「うーん」  しらふのまま、初対面の人間たちと食事なんてできるだろうか?まして��ル中の人間がそこにいるだなんて。食��を取り分ける皿の上で、震える手に握られたトングがカチカチ鳴るところを想像する。 「ぞっとしないな」 「嫌なのはわかるけど、わたしのところだけ同伴者がいないなんて、あんまりじゃない?」 「そうだね」  そんなこと言われたら、行かざるを得ないじゃないか。女ってどうしてそんなことを気にするのだろう。そう思いながら、僕はビールを飲み干して、新しい缶に手を伸ばす。 「きっとあなたも、そのうち彼みたいになるんだわ。治療がどんな辛かったかちゃんと聞いておいた方がいい」  妻はそう言って寝室へと消えていった。
 そのパーティは、妻の友達の一人が所有する別荘で行われるということだった。住所をインターネットで検索したら、山あいにぽつんと存在する小さな湖にピンが立った。さぞ豪勢な別荘なのだろうと思ったが、辺鄙なところとしか思えなかった。何もこんな寒いときに、こんな山の奥まで行かなくても。  そして妻は運転免許を持っていない。つまり、僕はそもそもアルコールを飲む権利すら与えられていなかったということだ。
 別荘にたどり着くと、妻は友達たちひとりひとりとハグした。糸が絡まりあうように、友達たち同士がそれぞれハグをし合った。  妻の友達の同伴者たちはみな、僕も含めて、微妙な距離感で苦笑いしながらそれを見ていた。数人の子どもたちも、緊張した面持ちで指を咥えたり、積み木を床の上で滑らせたりしている。大きな犬が黒い豆粒のような黒目を鈍く光らせながら、暖炉の前で佇んでいた。つまり、みんな与えられた立場を守り抜いているということだ。  アル中の男がどいつなのか、僕にはすぐにわかった。 「よ、ようこそ」  それは別荘の持ち主である一家の主だった。 「お会いできて、こ、光栄です」 「こちらこそ、お招きいただいてありがとうございます」  握手すると、彼の手はじっとりと汗ばんでいた。手の平は真っ白なのに、手の甲は赤黒く変色している。 「大変すてきな別荘ですね」 「な、何もないところですが、どうかごゆ、ごゆっくりと」  彼はそう言いながら僕に細長いグラスを持たせて、かすかに緑がかった粟立つ液体を注いだ。 「乾杯」  マスカット・ジュースだった。
 彼の妻の手料理は美味しかった――そう、ここにビールがないことを膝を付いて悔しがりたくなるほどに。柔らかい牛肉はほどよくレアだし、大葉やえりんぎなどの野菜を中心としたてんぷらは、あっさりとして上品だった。子どもたち用に作られたから揚げやポテトも、カレー塩やタルタルソースに和えられていて、まるでビールのために作られているようにしか思えなかった。 「実に美味しいですね」 「良い奥様ですね」  男衆が彼の妻を褒めちぎると、彼は首を傾けながら謙遜した。 「そ、そんなことよりも、みなさん、わたしのせいで、お、お酒が用意できなくてすみません」  彼は震える手を突き出しながらそう言った。 「もう随分、な、長い間飲んでいないのですが、ま、まだ医者にも妻にもストップされていて」 「お気になさらないでください」  子どもを連れてきた男が、オレンジジュースのグラスを掲げながら言った。 「わたしも今日は休肝日にします」 「いやはや、も、申し訳ない」  我々は大いに食べた。初対面にしては打ち解けたのだと思う。別荘は豪奢で解放的。子どもたちも案外大人しく遊んでいるし、何より普段うるさい妻たちがにこにこしていることを、みんな喜んでいるようだった。 「あ、あんなに楽しそうな妻は、はじめてです」 「うちもです」 「うちも」  僕たちはそう言い合って笑う。 「そ、そうだ。ひ、ひとつどうです」  主人はそう言って奥に引っ込むと、女たちに見えないように大きな瓶を携えて帰ってきた。すぐに手で押さえながら栓を抜く。 「ビールじゃないですか」 「止められているんでしょう?」 「い、いや、ここを見てください」  主人の指差したところには、「ALC.0.00%」という文字があった。 「なんだ」 「じ、じつは、これも止められているんです。ビールの味が恋しくなるからって。でも今日くらいは良いでしょう」  彼はそう言いながら瓶を傾けて、グラスに黄金色を満たしていった。 「男たちの秘密に、乾杯」  僕は――そう、たまらなくうれしかった。こんなものでも、ビールはビールだから。 「はあ、初めて飲みましたが、なかなかのものですね」と、僕はグラスを空にして言った。「アルコールが入っていないだなんて信じられません」 「飲料メーカーのたゆまぬ努力の結晶ですな」  男たちは口々にそう言いながら、ちびちびとノンアルコール・ビールを舐める。 「じ、じつに、良い飲みっぷりですね」 「はあ、すみません」  僕の胃袋はやはり、ノンアルコール・ビールも黒い渦に引きずり込んでしまうみたいだった。主人は僕のグラスに二杯目のビールを注ぐ。 「ああ、な、懐かしい」  彼はそう言いながら、遠い故郷の美しい思い出に浸るように、目を閉じながらビールを口に運んだ。 「う、うるさい犬だな」  大きな犬が、主人に向かって小さく唸っていた。主人はビールを持っていないほうの手で犬をソファから遠ざけるように押しやっていたけれど、やがて犬は吠え始めた。女たちがこちらを見る。 「こ、こんなときだけ忠犬ぶりやがって」  彼はそう言いながら、瓶を持ったまま庭に出て行く。犬が追いかけて行った。 「誰か見に行ったほうが良いかもしれませんね」 「そうですね。では、わたしが行きます」  僕はそう言って――無意識のままグラスを携えて――彼のことを追いかけて行った。
 彼は、犬にまとわりつかれながら、ノンアルコール・ビールを飲んでいた。瓶の首をしっかりと握り締めるその様は、まさにアルコールに取り憑かれた人間の姿だった。 「大丈夫ですか」 「こいつは、ま、前からこうやって、僕の邪魔ばかりするんです」  犬は黒目だけで、狂ったように彼に向かって吠えている。白くねばねばしたよだれを口の端からよだれを垂らしている。彼のことを気遣って咎めているうちに、我を失ってしまっているのだろうか。 「あ、あっちへ行け!」  犬が牙を剥いたので、思わず僕は後じさる。  犬は短く小さく吠えたあと、彼に飛びかかった。 「こ、この」  男の手から瓶が滑り落ちて、硬い地面にぶつかって割れた。ああ、と嘆く聞こえたが、それは僕の声だったのかもしれない。犬は、地面の上で水溜りになったノンアルコール・ビールを舐めていた。 「こいつめ」  彼は目を血走らせていた。中毒症状が出たときはこんなだったかもしれない。庭の脇にあったスコップを振りかざすと、思い切り犬の頭に振り下ろした。僕は思わず目をつむったが、何かがつぶれる鈍い音が聞こえた。犬は、「おえ」という獣とは思えない野太い声を喉から絞り出して息絶えた。 「前から目障りだったんだ」  彼はそう言うと、スリッパを履いた足で犬の腹を蹴り、まだグラスの底に残っていたノンアルコール・ビールを飲み干した。 「ほら、何ぼけっとしてるんですか。手伝ってください」
 僕たちは犬を、すぐそばの湖まで運んだ。仰向けにした犬の手を彼が、脚を僕が持った。人間を運んでいるみたいだ。 「犬のくせに、わたしを見下していたんです。わたしがこっそり酒を飲もうとすると、咎めるように吠えてかかってきた」  犬の股の周りは湿っていた。黄色がかった液体が、背中の毛から伝っていた。アンモニアの臭いがするような気がしたが、ノンアルコール・ビールかもしれない。 「犬のくせに」  湖に着くと、我々は桟橋の先から犬をせーので放り投げた。一度犬が浮かび上がって、こちらに向かって流れてきたけど、彼がスコップでつついて遠ざけると、やがてわずかに泡立ちながら沈んでいった。 「こいつといると、情けない気持ちになったんです。わかるでしょう?」  わかりますよね、と彼が僕に大きな声でもう一度尋ねたので、僕はわかるような気がします、と答えた。 「湖に落ちたボールを追いかけていって見えなくなったということにしましょう。良いですね?」  彼の目は、さっきまでの泥団子のような色ではなく、綺麗な白だった。ただ、それを覆うように赤い脈が血走っていた。げっぷをすると、ビールの臭いが鼻をかすめた。 「案外美味いもんですね」 「え?」 「ノンアルコール・ビールですよ。そう思いませんでしたか?」 「ああ」 「あなたもビールに目がありませんよね。いつまでグラスを持ってるんですか?」  僕のジャケットのポケットからは、泡のこびりついたグラスが飛び出していた。彼はそれを取り上げると、指で泡をかき集めて舐めた。 「酔えるものですね」  湖は霧がかって、水面が果てしなく向こうまで続いているように見えた。犬の沈んでいったあたりにあったはずの泡はもう消えていて、波は鈍色にたゆたっていた。何の音もしなかった。 「あなたは?」 「ええ?」 「酔ってますか?」 「ええと」 「どっちですか?」  彼はグラスを湖に向かって放り投げた。とぷん、と鈍い音がして、グラスは沈んでいった。泡は立たない。 「酔ってるんでしょう?顔がゆるんでますよ」  僕が言いよどんでいると、彼は大きな声で、「酔っていると言え!」と叫んだ。木々がざわめき、僕の全身の毛が逆立つのがわかった。短い風が吹いたみたいだった。
「何を話してたの?」と、帰りの車の中で妻が僕に尋ねた。 「妻の悪口だよ」 「そうじゃなくて」  犬を連れて湖に行ってたんでしょう?犬がいないんだけど、ってメールが着てるの。 「知らないよ」  あんまり覚えてないんだと言うと、変ね、と妻は言った。 「そんなことより、運転を代わってくれないか。頭が痛くて変になりそうなんだ」  僕は吐きそうだった。車は停まっていて、外の風景の方が動いいている。僕と妻は車ごとどんどん後ろに追いやられていって���逆巻く暗い渦の中心に向かって吸い込まれていく。 「何言ってるのよ、わたしは免許を持って――」  急ブレーキの音が遠くから聞こえた後、我が家のゴルフは道路の脇の電柱にぶつかって止まった。エアバッグにアッパーカットを食らって脳震盪を起こしたのか、僕はすぐにゲロまみれになっていた。まだぶつかった瞬間の衝撃で身体が浮いている最中に、今までに食べた料理や飲み物が逆流するのがわかった。
 ふと目を醒ますと、そこに妻はいなかった。  最初から妻なんていなかったみたいだと思いながら、車の外に這い出すと、げっぷが出た。ビールの臭いがする。
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natsucrow820 · 6 years ago
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仇夢に生きる10話 交わる干戈
 下狭平原(しもさひらはら)。
 葦宮(あしみや)の都たる桜鈴(おうりん)と北部を繋ぐ交通の要であり、常ならば商人や旅行者、出稼ぎに来る者たちの活気に溢れている。人に踏み固められた道の向こうには手付かずの森が広がっている。
 その中に、今は化け物どもが蠢いている。
 緩やかに、常葉(ときわ)は目を細めた。
 歩みを進める。常よりは早く、しかし、着実に。禍者(まがもの)は目の前だ。気を逸らせるようなことは愚の骨頂だ。その少し後ろを帯鉄(おびがね)が続く。抜き放った刃が白く輝いている。彼女もまた、その顔に焦りの一つもない。更に背後には常葉の率いる青龍隊と帯鉄の率いる朱雀隊が控える。
 誰もが、高揚を抱えながらも静かに禍者との距離を詰めて行った。
 深い森は日光さえも碌に通しはしない。薄暗い木々の間からは、赤い目が不気味に輝いていた。
 ぞろぞろと、黒い軍団が森から溢れ出る。獣に鳥、刀や弓を持った影の如き黒い化け物。数ばかり揃えている。内心で、常葉は侮蔑の言葉を吐いた。帯鉄がゆらりと刀を持ち直したのが視界の隅に映る。
 そろそろか。
 不意に、弓持ちの禍者が動いた。ぎこちなく弓を引き絞り、放つ。
 瞬間、常葉は跳んだ。
 地面を蹴り、禍者へと跳びかかる。放たれた無数の矢。知ったことか。口の端が歪むのを感じながら、抜き放った刃を一閃。己が身を貫かんとしていた矢はあっさりと屑になった。他の矢は、まあ誰かが処理するだろう。振り抜いた刃を返して左上へ切り上げれば、眼前に突っ立っていた人型の禍者の胸がざくりと斬り開かれた。頭の上から禍者の血が降りかかる。化け物の癖に生暖かい。
 常葉の一閃は戦いの契機となった。
 次々と声が上がり、刃が、牙が、爪がぶつかり合う音が平原を満たす。隊列などあってないようなものだ。少なくとも、青龍隊にとっては。誰もが一騎当千。そうであれと常葉は部隊を育ててきた。
 己が身を刃とせよ。
 己のみを人を守る刃と信じよ。
 そうでなくては青龍隊足りえぬ。
 己の行動で、鍛錬でもってそう常葉は示してきた。
 故に、このような場で案ずることはしない。
 眼前を埋め尽くす禍者共。
 その全てを、常葉は一太刀で捻じ伏せる。適切な間合い。適切な型。知れば、御するのは容易い。常葉は二十年近く学んできた。身に着けてきた。一歩進むごとに刀を振るう。刃を閃かせる。そうすれば眼前より化け物はいなくなる。白布津(しらふつ)。堅牢にて、鋭利。長く愛用してきた刀は常葉の技を冴えさせる。呼吸は乱れていない。常と変わらない。無論だった。
 戦場の中を常葉は歩く。
 
 
   ・・・・・
 
 
 祓衆(はらいしゅう)、特に前線に出る青龍隊にとって得物は何よりも重要視される。
 如何に鋭いか。
 如何に堅牢か。
 如何に取り回しやすいか。
 己の命を預ける物だ、堅実な武器を手に取る者が殆どであった。
 その風潮の中において、片河(ひらかわ)の武器は異質極まりない。  大刀魁龍(かいりゅう)。
 己の身の丈程の長さと、一般のそれと比べれば三倍はあろうかという刃幅。常人が振るうには余りにも巨大なそれは、祓衆で戦っていくには不利な代物。市街地で戦うことも多い祓衆では、枷になる。手放さねば命を落とす羽目になる。面と向かって言われたこともある。
 それらの言葉を、片河は笑って聞き流した。
 ずしりと重い愛刀。全身を使って振り回せば、周囲の禍者共はぐちゃりと圧し斬られ、地面に頽れてゆく。踏み固められた大地を踏み締め、上段から振り下ろす。土塊が飛び散り、ついでに人型をした禍者の身体が真半分にぱっくり割れた。どす黒い血が噴き出て、片河の髪を濡らした。
 破砕。
 そんな言葉の似合う魁龍を片河は愛した。己の半身のように、親しい友人のように感じていた。狭い場所で不利だからと手放すことは考えられなかった。そも、そうであれば縦に振れば良い。それも駄目なら抱えるようにして突けば良い。武器に生かされるのではなく、武器を生かすように振るえば問題なぞない。片河は信じ、破壊をもたらす魁龍を縦横無尽に振るう。周囲に味方はいない。知っているからだ。近くにいては、共に斬られたとて文句は言えぬ、と。
 しかしそうは言え、魁龍をもってしてもどうしようもない手合いもいる。
 ぞわりと。
 首筋にちりりとしたものを感じて片河は振り返る。
 そのまま尋常ならざる予感に駆られて首を傾けた。
 ちり、と。
 左目の際を痛みが走っていく。
 目の端に赤いものが散るのを見ながら、首を巡らせる。
 黒々とした猛禽。赤い目をぎらつかせた飛行型の禍者が頭上を旋回していた。思わず舌打ち。長さある魁龍をもっても届かぬ間合い。どうする。
 近くに来たのを叩き落せば良い。
 逡巡など一瞬。
 迷えば死だ。
 不気味な羽ばたきの音を響かせ飛ぶ猛禽を視界から外さぬように、寄ってくる禍者共を叩き潰す。隙あらば目を抉ってくる魂胆なのだろう。
 そんな手は、もう通じない。
 ずっと前に、右目を禍者に抉られている。もう二度と、そんな真似が通じるものか。一つしかない左目を見開いて、片河は剣舞を続ける。
 不意に、禍者の羽ばたきの音が変わった。
 来る。
 魁龍を背に負い、上段から振り下ろす。
 寸前。
 眼前を、白銀の光が禍者を攫って行った。
「お?」
 ぎょっとして思わず魁龍の切っ先が地面を撫でた。深い溝が刻まれる。そんなことはどうでも良い。今のは。白銀の軌跡を追おうとすれば、その軌跡を追うように、今度は人影が跳んできた。
「永夜(ながや)! 平気か!」
「馬鹿お前、逆にあぶねぇだろうが!」
 木に禍者を縫い付けた刃を抜きながら跳んできた人影――圓井(つぶらい)は叫ぶように言う。この��戦の中、どこかから見つけて駆けつけてきたらしい。無茶苦茶なことをする。片河は脱力しながら言葉を返す。
「まあ良い、どんだけやったよ」
「数えねえよんなもん」
「そりゃそうか」
 木から引き抜きざまに圓井は右手の刃を振るう。背後に迫っていた獣の禍者の鼻面が削げた。その勢いのまま今度は左手の刃を頭上から振り下ろす。獣の脳天が割れた。両手の刃で一対の双刀を扱う圓井は兎角手数が多い。暴れれば手が付けられない。人のことを言えた立場ではないが。片河は目をぎらつかせて笑む。魁龍を担ぎ直すついでにまた周囲の禍者を巻き込みどす黒い血が飛び散る。
「覚えてりゃ勝負してやろうって思ったんだがな」
「相っ変わらず思い付きで言うよな永夜は。常葉さんに怒られても知らねえかんな」
「あいつは殺してりゃあなんも言わねぇよ」
 思わず鼻を鳴らす。青龍隊は強ければ正義なのだ。余程度を越すような真似をしなければ、常葉という男は超然とした微笑を崩しはしない。
 苦い顔をする片河を見て、圓井は釣られて苦い笑みを浮かべる。
 と。
 突然に、圓井は跳んだ。片河も同時に飛び退る。
 黒い影が、先程まで二人のいた空間を貫いた。
 赤い鉢巻を靡かせて圓井が地面を蹴る。
 水平に跳躍。
 両の手に握り締めた刀を大きく広げ、影を、禍者を喰らわんと目を見開く。
 対する禍者は木々にぶつかり止まっていた。頭を振るうその姿は巨大な猪のようである。真っ赤な瞳が圓井を捉え、鳴きながら真正面から突進する。
 距離は僅か。
 圓井の口元に狂喜の笑みが浮かぶ。両の手の刃が閃き、猪の頭を削ぐ――。
 ことは、叶わなかった。
 鈍い音。
 猪の口から生えた、異様なまでに巨大な牙が、圓井の刃を押し止めていた。
 勢いは殺せない。
 猪の突進の勢いそのままに、圓井の身体が宙を舞う。
「市吾(いちご)!」
 
 
   ・・・・・
 
 
 聞いていない。
 聞いていない。
 息を荒げながら男は走る。
 桜鈴内、整備された道を駆け抜ける。
 祓衆、朱雀隊。任を帯びた時から、いつかは向き合わねばならないと考えていた。
 禍者。
 不定形の、影の如き存在。
 だがしかし、まさか、こんなものを相手にすることになるとは。
 駆ける。
 路地を曲がる。
 人のいない桜鈴をひたすらに走る。
 目的の為。
 その為に、この禍者は丁度良い。
「おい、おい!」
 その背に、声。
「おいあんた、朱雀隊のあんた!」
 凄まじい身軽さで、白虎隊の一人が追いすがっていた。背後の禍者をものともせず、こちらに激しい視線を向けてくる。分からないでもない。
「何してんだ! 俺らが増援を呼んで来るから、」
「これが我々の目的だ」
「目的ぃ?」
 理解出来ない、と言わんばかりのしかめ面。理解してもらおうなんて、端から思っていないのだから、男にとってはどうでも良かった。
 走れ。
 禍者を導け。
 生かしたまま、導いてさしあげねば。
「食い止めな! でなきゃ、この先は――」
 銃声。
 漸う、仲間が追いついたらしい。朱雀隊では珍しくもない銃を構え、白虎隊を睨み付けていた。
「退け」
「なんだ、あんたも」
「どの道お前じゃあこれは倒せない。こんな、規格外」
「我々も、余裕がある訳じゃあない」
「だから、退け。次は当てる」
「なんだ、あんたら……」
 理解出来ない、と頭を振った白虎隊は何処かへと駆けて行ってしまった。禍者は、幸いか、こちらを追い掛けることにしたらしく白虎隊には目もくれない。
 であれば、後は導くのみ。
 規格外のこの禍者を、祓衆の屯所へと。
 
 
   ・・・・・
 
 
 集中。
 絶やしてはならないもの。
 必中。
 欠かしてはならないもの。
 激戦区と桜鈴を分かつ狭間川(さまがわ)。その傍に急遽造られた櫓の上で、早川(はやかわ)は土生(はぶ)より授けられた狙撃銃を構えていた。
 呼吸は常よりも静かに、長く。
 青い目を眇め、単眼鏡を覗き込み、引き金を引く。
 銃声。
 遠く、前線で隊員たちを脅かしていた鳥の禍者が爆ぜた。
 集中は途切れさせない。
 単眼鏡を覗き、敵を探し、そして撃つ。
 鉛玉がその長大な銃口から放たれる度、支えとしている肩に食い込み、痛みを覚える。しかし早川はそれをも集中の縁として禍者共を屠ってゆく。それこそが彼女に課せられた任であるからこそ。
 長く、朱雀隊の隊長補を勤めてきた。
 前任の土生の頃からだ。
 その土生は己が補佐として座にいながら戦場を去らざるを得なくなってしまった。
 誰もが早川を責めなかった。しかし、否、だからこそ彼女は己を責めた。
 自分に、もう少し力があれば。
 そして、土生から力を受け取った。
 長大な狙撃銃は扱いが難しい。少しの意識の乱れが銃口を大きく狂わせる。呼吸一つ、瞬き一つも思考の下に置かなくては、思い通りに鉛玉は飛ば���い。凪の如き思考で叩き込んだ動作でひたすらに弾を込め、撃つ。遠く、川を隔てた戦場の空から邪なる猛禽どもを叩き落す。撃つ。落とす。撃つ。落とす。少しの乱れもなく、繰り返す。
 それが、早川に課せられた任である。
 命の危険はない。
 彼女の身体は戦場からは遠ざけられている。ここまで禍者どもが侵略してくることは決してない。
 故に、彼女は精神を削りながら引き金を引く。
 
 
   ・・・・・
 
 
 倉科(くらしな)の脳内は凪いでいた。傍らで義憤に駆られる江草(えぐさ)とは裏腹に。
 祓衆屯所に息せき切って駆け込んで来た白虎隊がもたらした、信じ難い報せ。
 ――朱雀隊隊員が、屯所へと大型の禍者を導いている。
 そう来たか、と冷静に思っただけである。改史会(かいしかい)の息が掛かった者であるというのは即座に知れた。
 何せ、道理である。禍者退治を妨害する連中。奴らがその目的を遂げるのであれば、組織そのものに手を加えようとするのは時間の問題だった。想定より、少しばかり向こうが周到なだけである。驚きはなかった。
「来てしまったものは仕方がない。奥に入り込まれる前に狩ってしまわないとねぇ」
 建物内での戦闘は経験の浅い者が多い。最善を倉科は選び取る。禍者の出現を報せる鐘は既に打ち鳴らされている。常より出動時の集合場所とされている屯所正面玄関だ。すぐにでも戦力は整う。
「戦える者は出入り口を固めよう。そうでない者は一旦室内で待機。何、僕たちで十分やれるだろう。前線に向かった彼らに比べれば楽な任務だよ」
 戦闘に長けた者は多くない、が皆無ではない。禍者と祓衆。彼我の戦力差は如何程か。
「新入りが連れて来れる手合いだろう? 何を臆することがあるかな」
「大口を叩くのう」
「君もいるからね。幸いにして、青龍隊の何人かも此処に控えている。朱雀隊もね。奇襲に対応出来るだけの人員はいる」
 笑みを浮かべる。慣れたことだった。常と変わらぬ所作を心掛けて、倉科は松尾(まつお)に視線を向ける。
「幸慧(ゆきえ)君は一先ず、そうだね、土生隊長補を安全な場所へ。青龍隊も少し連れて行って。あまり固まり過ぎて足元を掬われたら、ねえ」
「分かりました!」
「無理は禁物だよ」
 倉科の唇から言葉が滑り落ちた。倉科の胸中に漣。松尾は一度瞬きして、些かに強張った顔で笑んだ。彼女の働きを疑う必要はない。彼女の潔白は真っ先に裏付けた。北の小さな農村生まれ。清貧で善良な家の出。そこに宗教的な、もしくは政治的な影は一切ない。少なくとも、倉科の調べた限りでは、であるが。
 そんなことを考える余地はないか。踵を返し走り出す松尾を尻目に刀を抜く。
「さあ、入り口を固めよう。白虎隊は屯所内に待機する各隊へ報告を――ああ、前線には伝える必要はないからね」
「はい!」
「応!」
 各々の応えが響き、慌ただしく誰もが動き出す。猶予はない。が、準備という準備もない。倉科が話している間にも続々と戦闘員たちは集まっている。戦い方は各々に適度に任せておけば良い。それぞれの隊はそれぞれの隊長に仕込まれたものがある。刃の鞘走る音、銃に弾込める音がそこかしこで鳴る。
 ――二択だ。
 倉科は考える。
 陽動か、否か。
 身中の虫は、どれだけか。
 右手が己の愛刀、螺鈿細工(らでんざいく)の艶やかな柄を撫でる。
 扉の向こうへ迫り来ているであろう気配を手繰り寄せる。ざらりとした気配。経験則で、気配の持ち主を描く。
 誰もが正面玄関から目を離さない。何時か。今か。唾を呑み、獲物を構え、誰もが。
 ――違う。
 倉科だけが、違った。
「為路見(いろみ)君、こっちは託した」
「……おう」
 低い応えを背に、倉科は踵を返して走り出す。周囲からの困惑は、間もなく破られた扉の音に掻き消された。
「まずは人じゃ! 裏切りモンを捕らえるんじゃ!」
 江草の怒号を初めとして、混沌とした音が屯所内に満ち満ちる。
 だが、違う。
 此処に、件の大型はいない。
 陽動。
 であるならば、本当に討つべきが、破って来るのは。
 濡羽色の羽織をはためかせ、倉科は駆ける。
 
 
   ・・・・・
 
 
「すまないね、幸慧」
「��え」
「あたしはここでこいつらと大人しくしとくさ。大丈夫、こいつらだって青龍隊やらに比べちゃあ軟弱かもしれないが、案外鍛えてるんだからね。あたし一人くらい訳ないさ。だろ?」
「勿論っす」
「姉御を守れなきゃ隊長に顔向けできねえっす!」
「ほらな」
 得意そうに笑う都羽女(つばめ)さんに幸慧も自然と頬が緩んだ。屯所内、白虎棟の執務室には今まさに起きようとしている喧騒はまだ届かない。空気は張り詰めているが、行き交う人々はまだ落ち着いている。
「ここは自分たちでどうにか出来るさ。だからお前さんたちは他の所を頼んだ」
「はい」
「承知しました」
 白虎棟は元よりそこまで危惧してはいない。都羽女さんのいる執務室を後にして、付いて来てくれている青龍隊の三人を振り返る。
「さて、此処からです、ね」
「どうされますか、隊長補」
 恭しく呼び掛けられる声は変な感じだ。慣れない呼び方に内心戸惑いながらも幸慧は頭を回転させる。
 第一目標は問題なく達成した。此処に留まる理由はない。それは都羽女さんの言った通りだろう。であれば次は何処へ赴くべきか。
 戻る選択肢はない。正面には江草さんを始めとした現状での最高戦力が揃っている。そもそも固まっていては意味がない。どちらかと言えば、幸慧たちは遊軍という位置付けだろう。
 ――であれば、一つ候補がある。
「裏を固めましょうか」
「裏、ですか」
「移動しながら話します」
 かつ、と足音が響く。
「屯所の裏口は知ってます、よね?」
「勿論。使ったことはないですが」
「非常時の物ですからね」
 祓衆屯所には裏口がある。とは言え、それはあってないような物だ。本当に最悪の事態――屯所が禍者によって陥落してしまったとか――にならなければ存在が話題に上ることも、誰かの目に映ることもない。基本的に隠されているし、正面と比べればかなり狭い。人通りもほぼ皆無だから禍者も寄り付かない。ついでに言えば常に固く鉄扉で閉ざされているから並の禍者では突破はまず不可能。
「普段ならば放っておいても問題はないと思います。……でも、今回は色々と勝手が違います」
 禍者に屯所を知る導き手がいること。
 そして禍者自身が大きな力を有している可能性が高いこと。
「大きくなればなる程禍者の危険性は上がる。であれば裏切り者たちが制御出来るのにも限度があります。そうなれば通常はその力任せに正面突破が常道だとは思います……けど」
 それは、向こうにだって容易に予想がつく。
「多少の犠牲を払ってでも難度の高い裏からの侵入を果たせれば……祓衆は大きな損害を被る。私はそれが最悪の筋書きかと思うので」
「道理ですね」
 成る程、と頷く青龍隊。
 普段ない状況だなんて不意に実感して、少し気恥ずかしくなる。他の部隊の人とこうして隊長補として関わるなんて滅多にないのだ。
「ともかく、もうすぐ屯所裏口です。ひとまずはそこで待機してましょう」
「はい!」
 そうして辿り着いた裏口。
 幸慧は息を呑んだ。
「……構えてください」
 見た目には常と変わらない。
 だというのに、この異様な空気はなんだ。
 背筋をじりじりと焼くような重苦しい気配。けたたましく荒々しい足音がこちらを蹂躙せんと迫る――幻聴。
 見えずとも明らかだった。
 ここに、今、どうしようもないものが押し寄せようとしている。
 今、まさに。
 ――けたたましい破壊音。
 ――歪んだ彷徨。
 ――悲鳴。
 土煙が幸慧たちの視界を奪う。目は使い物にならない。抜き放った刀を握り締め、気配を探る。大きな何かが、確実にいる。呻くような声が足元をゆっくり過ぎて行く。
「一人、捕まえてください!」
 血の匂いがぶわりと足元から上る。そんなになるまで、これを此処に連れて来たかった? 理解が出来なかった。這う這うの体の裏切り者はすぐに青龍隊の一人の手でずるずると引きずられて行った。
 その頃には、土煙は落ち着いていた。
 幸慧は目を見開く。
 大鹿。
 それは、正しく鹿の形をとっていた。
 だが、それは余りにも、威厳を帯びていた。
 闇を固めたような黒は引き締まった巨躯を形作り、赤い目はぎろりと周囲を睥睨する。そして、頭からは幾つも枝分かれした、身体の半分はあるんじゃないかという程に立派な角が生えている。それがどれだけの脅威となるか。背後に転がる鉄扉の無残な姿を見れば嫌でも分かった。
 規格外。
 手に負えない、と瞬時に知れた。
 幸慧だけではない。ここにいる、青龍隊でも。
 それこそ、隊長格の誰かが。
 青龍隊が必至の形相で禍者に斬り掛かる。しかし禍者は角で容易く退ける。大人と子供だ。生半可な刃では傷すら付かない角は、あっさりと人一人を放り投げた。悲鳴も出ない。地面に転がった彼は幸い大きな負傷は負っていないらしい。動かないで。必死に祈る。禍者は興味を失ったように首を巡らせる。かつり。蹄が音を立てる。
 何処かへ行こうとしている。
 それを、止められる者は。
「間に合った」
 幸慧の横を、一陣の風が過ぎる。かと思えば黒い羽織がはらりと地面に落ちていた。
 首を巡らせている禍者。それに肉薄したのは、倉科隊長だった。その手には長身の刀。美しく装飾された刃は禍者の身体ではなく、角に振るわれた。
 冗談のようにあっさりと、大鹿の角は飛んだ。
 虚を突かれたように動きを止めた禍者。倉科隊長は止まらない。躊躇いもなく、更に刀を横一文字に振るう。
 禍者の頭の上半分が、斬れ飛んだ。
「鍛錬を怠らなくて良かった。これでも僕、結構強いからねえ」
 息を吐くように笑って、倉科隊長は少しも動きを止めることなく禍者を切り刻んでいった。舞でも踊っているかのような、優雅にすら見える所作だった。どす黒い血はその度に弾け、地面に広がる。禍者が原型を失うまでに、そう時間は掛からなかった。夥しい量の血を一滴も浴びることなく、ゆっくりと倉科隊長は幸慧を振り返る。
「大丈夫かい?」
 幸慧はただ、頷くことしか出来なかった。
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eatgecom · 10 months ago
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A cool design of Trailoh(the Gozanze Wisdom Queen) from Tenku Senki Shurato.
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mashiroyami · 6 years ago
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Page 111 : 過去と未来
 家宅と放牧場を繋ぐ扉は僅かに開いており、細い風が部屋を循環していた。浅い眠りから覚めたアランは、その風の音で起きたようだった。秋の朝は冷めている。ほんの少し立った鳥肌を包むように上着を羽織り、風の奥のざわめきを追いかけた。まるで誘われるように、夢の中を浮かんでいる顔で、朝陽が照らす現実に足を踏み入れた。卵屋の傍でザナトアをはじめここに住む生き物たちが何かを囲うように蹲っていた。アランは輪の外から覗き込んで、ザナトアが調べるように手を添えているその先を直視する。その小さな身体に飛び散っている乾いた血と、抉られ露出した肉体を見ただけで、瞬時に息絶えていると彼女は理解しただろう。  それは、数週間前に群れから離れ羽に傷を負ったポッポ。ヒノヤコマ達に連れられて少しずつ自分の道を歩もうとしていたポッポ。喉笛が抉られるように千切れており、か弱い首はあらぬ方向に曲がっている。辺りには抵抗を物語るように汚れた羽根が散乱していた。血で固まった羽毛は逆立ったまま先が風に揺れていた。血だまりは既に土に沁み、朝露が濃度を薄めている。草原で息絶えた残骸が朝の日差しを浴びて強調された。  一体、誰が。  僅かに震わせた声。緊張しながら問うたのはアランだった。 「狼狽えるな。よくあることだ」  凜とザナトアは言い放ち、丁寧に亡骸を抱き上げる。小さなザナトアの、小さな腕の中にすっぽりと収まる小鳥は身動き一つしない。出るだけの血はとうに流れきって死後硬直が進んでいた。驚愕とも苦痛ともとれる丸い瞳も僅かに開いた嘴も、揺すろうともそのまま凍ってしまっている。夜風と朝露に曝され冷えた身体は、永久にぬくもりを取り戻すことはない。 「悲しくならないんですか」  平然としているようにも見える老いた横顔に問いかける。 「悲しいさ」ザナトアは即座に答える。「そして虚しい。でも慣れたさね」  皺だらけの手が、死骸に触れた手が、アランの背を静かに叩く。 「墓を作るよ」
 林に足を運び、奥へ進むとその光景は見えてくる。背の高い木々の隙間から入る早朝の木漏れ日がちかちかと揺れている中で、朽ち果てかけた木製のささやかな十字が整然と、しかし尋常ではない数で一面の土に刺さる情景は、薄い霧がかかったように寂然としていた。  ここ一帯の全ての地面を覆い尽くすような無言の墓の群衆。来たばかりのアランは訪れたことのない寂寞の地である。  息を呑み、立ち尽くすアランにザナトアが声をかけ、彼女は我に返った。  アランは連れてきたアメモースを隣に座らせ、二人がかりで、木の根元近くをスコップで掘る。フカマルも黙って土を掻き出す。地面タイプを併せ持つ彼は、土の扱いが上手で、人間よりも勢い良く掘り進めていった。ヒノヤコマや他の鳥ポケモン達は頭上の枝に止まり見守っている。誰かが指示したわけでもなく、示し合わせたように皆押し黙っている。誰もがこの沈黙を破ることは許されなかった。  柔らかい土ではあったが、ポッポ一匹分が入るだけの穴を作るには少々時間を要し、差し入る陽光が輝きを増す中で、やがて十分な穴が出来上がった。  秋の朝は冴え冴えとしているが、一連の動きでアランの額には豆粒のような汗がいくつも浮かんでいた。手の甲で拭い、深い影を含んだ空洞をしんと見下ろす。  黙すポッポを、ザナトアは丁寧な所作で、そっと、穴に入れて、余分に感慨に浸る間伐を与えず、上から掘り起こした分溜まった土を戻していく。さっと、身体が汚れていく。埋もれていく。嘴が見えなくなり、目が隠れ、傷だらけの身体がみるみるうちに土を被り、遂には完全に遮断され、明らかに掘り返したと解るその場所に、他と同様に即席で作った木製の十字を突き刺した。その瞬間の音こそが、訣別だった。  あのポッポはもう地上には存在しない。  目を閉じ、死を弔う。  数秒の後、アランが先に瞼を開いても、ザナトアは祈り続けていた。横顔は決して険しくはなくむしろ一見穏やかのようだが、皺の一つすら不動であり、正しく清閑の一言に尽きた。  木の葉が重なり揺れる音が、風の来訪を示す。呼び起こされるようにザナトアが手を下ろし新しい墓を視界に捉えた後、入れ替わるようにして、隣でフカマルが大声でさめざめと泣き始めた。人間の赤ん坊が泣くように懸命に声をあげて涙し、茂る木々の音のみの静けさである林を震わせた。  全身で悲しむ感性を宥めるように、ザナトアはその頭を撫でる。彼につられるように、天からは別離の挨拶をするような鳥ポケモン達の声が重なり合い、木々の隙間を縫って林の中をずっと響いていった。それはまるで自然が奏でる鎮魂歌のようであった。  アランは表情を凍り付かせたままで、涙は最後まで出てこなかった。  やがてフカマルが泣き止み、時間をかけて激情が落ち着いてきた頃、ザナトアは広がる墓場のほとんど中心に佇む、朽ちかけた大きな十字の前までアランを案内した。大きな、とはいっても、他と比較して多少枝が太いほどであり、特別な違いは殆ど無い。 「これが、どうかしたんですか」  アランからそう尋ねられることを待っていたように、ザナトアは重い口をゆっくりと開いた。 「チルタリスの墓だよ」  言われてすぐアランは目を丸くする。  昨日の今日だ。彼女がわざわざそう伝える意味、示されたチルタリスが一体どういった存在なのか、理解しているだろう。  足下でぺちぺちとその十字架を叩くフカマルを諫め、老婆は肩を落とす。 「フカマルの父親だよ。この子はガブリアスとチルタリスの間に生まれた子だ」 「それ、エクトルさんは、知っているんですか」 ��知っているだろうね。知った上でだ、あいつ、ご丁寧に前金と卵と、一緒に何匹かポケモンをここに置いていった」深い息を落とし、苦々しい口調で続ける。「殆どは相棒と言っていいメインパーティの面子だ。訣別とするにはあまりに身勝手だったね。チルタリスはとりわけ悲惨だった。……滅びの歌という技を知っているかい」  アランは首を横に振る。  気丈に振る舞っているようではあるが、ザナトアも感傷に浸っている様子だった。 「長い旋律を三回繰り返し歌い続けると、自分も含め相手も味方も全員戦闘不能になる荒技さ。トレーナー同士のバトルではなかなかお目にかからないが、野生��なると危険なもので、見えないところから歌われて手持ちが全滅、遭難してそのまま行方知らず、なんてホラーに使える話もあるような技さね。……チルタリスは、鍛えれば滅びの歌を自然と身につける。あの子は幼い頃から一緒だった主人との長い別離に寂しさを拗らせ心を病み、三日三晩滅びの歌を歌い続け仲間まで道連れにして逝った。あの歌は、たとえ頭が呆けても忘れられないだろうさ」 「……壮絶」  ぽつりと呟くと、ザナトアは頷いた。  膨大に立ち並ぶ十字架に囲まれた中心で、暫し沈黙を味わう。身代わりのように、無言で地面に立つ父親を示す墓の前、先程は叩いていた掌で今度はゆっくりと撫でる子供の姿があった。  自然を彩る小さな生き物たちの声もまた、歌のよう。滅んだ後に咲く、ささやかな花々のような生者達の声と、静まりかえるほどにどこかから幻のように漂う死者達の気配が混ざりあう。ここはそういう場所だった。 「あの夜、ここに住むポケモンも多く死んだ。中には育て屋として預かっていた子もいた。責任を取ろうにも命に代わるものなんてこの世には無い。どうにか落ち着いたけれど、もうブリーダー稼業は続けられないと確信しちゃったね」  そうですか、とアランは零し、周囲に目配せした。  夥しい数の十字架の理由。いくら育て屋として様々な別れを経験しているとはいえ、通常であれば、預けたポケモンはいずれおや元へ引き取られていく運命にある。数十年という、アランにとっては気が遠くなるであろう年月を経ているにしても、夥しいまでの墓はあまりに過剰な死別を物語っていた。 「それで、育て屋を辞めたんですね」 「まあ、跡継ぎもいないから、引き際をどうすべきか少し考え始めていたところだった。……こっちは、クロバットの墓さ」  小さな墓場の巡覧は続く。懐かしい昔話でも語るような口で、ザナトアはアランを促す。数歩左へ向かったところに、似た十字架が立っていた。 「……姿を見ないから、きっと、いないんだろうなとは、思っていました」 「察していたか。そりゃあ、そうかね。あんたは元々そのために来たんだ。会いたかったんだろう」 「まあ……はい」 「残念だったね」 「いえ」首を振り、躊躇いがちにアランは目を伏せる。「……その、記録、見ました。クロバットが頑張って飛ぼうとしていたこと、ザナトアさんが飛ばせようとしていたこと、ちょっとだけですけど、読みました。だから、会えなくても知ってます」 「いつの間に? いじらしいね。で、どう思った」  アランは迷うように言葉を選ぶ時間を使う。 「……驚いていました。あんなに頑張らなければ、もう一度飛ぶことはできないのかって」  ザナトアは懐古を込めてゆっくりと頷く。 「あのクロバットは、少し特別だった。あんなに踏ん張れる子はそういない。クロバットのことが世に知れてからは、同じようなトレーナーがやってきたし、あたしも出来る限りのことはしたけど、飛べるようにはしてやれなかった。……アラン」  改まって呼ばれ、彼女は、ザナトアの顔を見た。真剣な眼差しに射貫かれて、身動きがとれなくなる。 「必ずまた飛べるようになるとは、限らないんだ。それはきちんと言っておきたい」  だから、とザナトアは緊張を解かずに続ける。 「お互いに納得する答えを出して欲しい。あんたはポケモントレーナーだ。あんたが迷えば、ポケモンも迷う。アメモースと、エーフィ、ブラッキーを大事に育ててあげなさい」  そう言って、ザナトアはアランの胸に抱かれているアメモースの肌を撫でた。アメモースは気持ちの良い甘えた声を出し、その手に擦り寄る。死の衝撃を刹那の間忘れさせるだけの平穏が、指先に生まれた。  安らぎの瞬間を前に、アランは冷えた顔つきのまま深く頷き、ゆるやかに触覚を上下に動かすアメモースに視線を落とした。そして、再びクロバットの墓へと戻す。彼女がたったひとつの希望と縋った生き物、羽を失いながらも再び飛翔したという獣の不在を示す、無言の墓前で静かに一礼した。 「……クロバットも、滅びの歌で?」  ザナトアは頷く。 「頑張っていたんだけどね。チルタリスを励まそうともしていたが。あたしも、クロバットも、誰もね、閉ざしてしまったあの子の心に声を届かせることはできなかった」  冷静でいるようだが、ザナトアから滲んでいる自責の念にアランは唇を僅かに締めた。老婆の身体は、たゆたう感傷を重く背負い込み、平時より幾分縮こまっているかのようだった。 「あたしを求めて来てくれた子を助けることができず、たった一匹のポケモンの心を解してやることもできず、多くを死なせた。最も無責任なのは、あたしさ」 「……エクトルさんの責任でもありますよ」 「なんだ、励ましてくれてるつもりかい?」かすかに自嘲の色を滲ませながら、笑いかける。「そうさね。本当に無責任。でもね、今更あいつを責めたって仕方ないのさ。一度くらい墓参りに来いとは思うがね」 「今度会ったら、伝えておきましょうか」 「伝えたところで、来るかどうか。あいつだってキリの人間なら知っているはずだよ。それでも来ないんだ。これが答えさね」軽く首を振り、口許だけで微笑んだ。「余計なことまで喋っちまったね。帰るよ」  踵を返し、折れた腰でゆっくりと帰路を辿り、アランはその歩幅に合わせる。ザナトアの語り口はあくまでもうとうに清算したように淡々としていたけれど、重みを共有した二人の間に会話はなかなか生まれなかった。  林を抜け、影の落とす場所の無い広大な草原へ出る。  水で薄めたような透明感のある朝だった。空には薄く破って散らばめたような雲がぽつぽつと流れている。地上にはほとんど遮るものがないおかげで、随分と広い。どこかから優しい牧歌が流れてきてもおかしくないような、際限なく長閑な場所だった。美しい空の下、ザナトアは眼を細めた。 「いい秋晴れだね」 「はい」 「きっとポッポも、気持ち良く空に飛べるさね」 「……はい。きっと」  濁りの無い目には、小さな羽ばたきが映っているかのようである。誰よりも大きく翼を広げ、誰よりも高いところへと翔る小鳥の姿を見守る目だった。 「……空を飛ぶって、どんな感覚なんでしょうね」  アランがぼそりと呟くと、そうさね、とザナトアは返す。 「あんたは、一度も鳥ポケモンに乗ったことがないのかい」  軽くアランは首を振る。 「ありますよ。一回だけ。でも、その時のこと、あんまり覚えてないんです」 「勿体無いな。あれはなかなか癖になるよ。ま、あたしももう随分やってないがね」 「落ちたら」アランはほんの僅かに間を置いた。「大変なことになりますもんね」 「まだそこまで愚図じゃないよ」  馬鹿にするな、と抵抗するような口調だが、いたって穏やかな笑みを浮かべていた。  薄い雲が涼やかな風にのんびりと吹かれゆく姿を二人して見つめる。 「空って、あんまりに遠いから」  一度言葉を選ぶように口を閉じてから、アランは続ける。 「自分で飛んでいくことができたら、きっと気持ちがいいでしょうね」 「そうさね」  ぽつんぽつんと、泡沫のような会話が生まれては消えていった。アランは鼻からつんと冷たい秋の空気を吸い込む。深く、内側から身体に馴染ませるような味わいをゆっくりと呑み込んで、強ばった拳を僅かにほどいた。 「飛べたらいいのに」  ぽつりとした独り言を、ザナトアはうまく聞き取ることができなかった。  空を仰ぐ深い栗色に、透いた青色がかかっている。頭一つ分以上も違う高低差では、彼女を見上げるザナトアにその瞳は見えない。  ザナトアは何も言わず、そしてアランも沈黙に浸り、やがて誰も合図を出さないうちにどちらからということもなく再び歩き始めた。柔らかく乾いた草原をゆっくりと踏みしめる。腰を折りながらたっぷりとした時間をかけて歩くザナトアにアランは並行し、家に進むごとに、あのポッポが死んでいた卵屋の傍に近付くほどに身を固くした。  その後、ザナトアとフカマルは卵屋に向かいポケモン達の食事を、アランは自宅に戻り遅くなった朝食を用意することとなった。  裏口の傍で、エーフィとブラッキーが待っている。薄く青い日陰で耳を垂れ、寝そべるブラッキーにエーフィは付き添っていた。エーフィが微風に合わせるように尾を揺らし、しかしふと、アランを前にして、その動きを止める。  ザナトアと別れ、一歩、一歩と踏み出すほどに、アランの影から冷気が沸き上がってくるように、伴う気配は強張っている。  ポケモン達と共に帰宅し、後ろ手に扉を閉め、長い溜息を吐いた後、呟いた。 「誰が」  誰がポッポを――殺した。  アランは右手首のブレスレットを握る。 「黒の団なんてことが有り得るかな?」  エーフィに問いかけたが、彼女は肯定も否定もしなかった。 「違うだろうとは思う。発信器はもう無いはずだし」  いや、と呟き、ブレスレットに視線を落とす。 「そうとは限らない、のだとしたら……」  部屋は窓から差し込む、カーテンを通した弱い陽光のみ。手首は深い影の中にあり、囲う小石は淀んでいる。 「……でも、仮に場所が割られていたとしてもこんなまどろっこしい真似をするとは考えられない。……ただ、野生ポケモンが襲ったって話で片付かない予感がする。気味悪いというか……嫌な予感がする。万が一に、黒の団の仕業なのだとしたら、もう、ここには……。……でも……」  返答を期待してはいないように、一人、呟きを止めない。整理をするように、回る思考を口にしてその糸口を導こうとするけれど、最後には、わからない、と締めた。  噛み千切られた首と朝。不吉だった。黒い雨水が硝子窓を這うのを見つめているようだった。この家で新たな日常を過ごす外でも、近付く祭を謳う穏やかな時ばかりが経っているわけではない。現在とは、過去からの地���きの上にある。これから、いつ、何が、誰がその硝子を割り、破片の散らばる闇の中、首を掴みかかってくるか、解らない。  心許ないエーフィの一声に、アランは頷く。 「とにかく、今は用心していよう。何か怪しいことがあったら、すぐに報せて」
 ポッポの死から幕を開けた一日は、始まりこそ劇的だったが、それからは開いた穴を見て見ぬ振りをしているかのように努めて平穏に過ぎていきつつあった。近付くレースを前にヒノヤコマ達は外へ繰り出し、地上のフカマルは草原に棲み着くナゾノクサの群れの傍に立って、友達の堂々たる飛翔を遠景に眺めていた。ザナトアは寝たきりとなっているマメパトに薬を混ぜた餌を、手から啄ませるように与えて、その横でアランは、エーフィのサイコキネシスで下ろした天井の添え木にこびりついた汚れを雑巾で磨いていた。力仕事はすっかりアランが担うようになりつつある。アランは首にかけたタオルで汗を拭い、感嘆の息を吐く。アメモースは邪魔にならぬよう、ザナトアの定位置である椅子に座り、黙々と労働を眺めていた。  じきに夕暮れ時へと進もうという頃合いに休憩を言い渡されたアランは、アメモースを連れてリビングへ戻った。身を入れて励んでいた身体は疲労感を覚え、ソファに勢いよく座りこめば��ったりと目を閉じた。弛緩しゆく身体のほてりに委ねて暫し休んでいたが、数分経った後、ゆっくりと身を起こした。  毎晩眠っているソファにかけられたブランケットの端を揃えて畳み、端に置く。乱雑になった鞄の中を整理しながら、アメモースの薬やガーゼを纏めたポーチを取り出した。  アメモースの、当てられたガーゼを身長に剥いで、隠れていた傷口が露わになる。相変わらずそこにあるべきはずの翅は無いけれど、抜糸された跡は少しずつ埋まっていき、ゼリーのような透明感のある身体には不釣り合いな黒ずみも消えていた。鎮痛剤が奏功しているのか、最近は痛みに表情を歪める様子も少なくなっていた。  フカマルや他のポケモン達が駆け寄ってきて声をかけられれば、嬉しげに返事をして触覚を盛んに動かすようになった。新しい生活に馴染んでいくほど、急速にアメモースは回復しつつある。個体差はあれど、元々ポケモンは人間と比べ自然治癒の速度には目を見張るものがある。彼とて例外ではない。勿論、今の生活がアメモースに良い効果をもたらしていることは間違いなかった。  アランは真新しいガーゼを取り、テープを使って傷口をあてがう。直後、アメモースが穏やかに鳴いた声に、彼女は手を止めた。挨拶のようにたった一言。彼がアランに向けて声を発したのは、久しぶりだった。  フラネで発した悲鳴と、声にならない感情をそのまま表したような銀色の風。あの頃、誰もが混乱の渦中にあった。心も身体も整理がつかないまま旅に飛び出して、模索を続けている。そして、確実に修復されていくものがある。回復と同時に、決断を迫られる時は近付く。  アメモースを抱く時、彼女は背中を自分側に向けさせる事が多い。お互いに顔の見えない位置関係だ。今、ゆっくりとアメモースを回し、互いを正面に見据える。 「迷ってる」  ぽつりとアランが語りかけると、アメモースは不思議そうに表情を覗った。 「もう一度飛ぶことは、そんなに簡単なことじゃないって。時間もかかるし、きっとアメモースにとっては、辛い日々になる。苦しい思いをしてまで、頑張る必要なんてあるのかな。本当に叶うかどうかも分からないのに。傷つくだけかもしれない。ザナトアさんが見てきたポケモン達や、あのポッポのように。それは虚しい」  長い溜息をついた。あのね、と重い口ぶりのままで語りかける。 「アメモースが空を飛べるようになったらいろんなことがうまくいくような気がしていた。心が晴れて、皆が前向きになるような。だけど、違う。願っていただけ。そうなればいいって。ただ、止まってしまったらもう何もできなくなってしまう予感がしたから、その口実にしただけで。……いや、ただ私が、逃げ出したかったから」  一瞬、固く口を噤んだ。 「ひどいことを言ってるな。……ずっと、君のためという建前でいた。勝手にあの人から引き離して連れ回して。……ごめん、アメモース」  アランは静かに頭を垂れた。 「ごめん」  繰り返して、そしてそのまま、暫く動かずにいた。  アメモースが声を発するまで、アランは相手を見ることができなかった。穏やかな声を耳に入れて顔を上げた先で、アメモースの瞳は、笑んでいた。解っているのか、解っていないのか、その判別はつかないけれど、彼はアランに笑いかけていた。  つられるように、アランは口元に微笑みを浮かべた。そして、また彼の名前を呼ぶ。ねえ、アメモース。問いかける時期をずっと探っていたはずなのに、彼女はするりとその言葉を喉から零す。 「君は、飛びたい?」  つぶらに潤う瞳は揺るがずに、現トレーナーの真剣な表情を見つめた。 「痛みが無くなって元気になったら、もう一度飛びたい?」  飛ぶ。  あの空へ。  地を生きる彼女も一瞬だけ夢を見た。大空に向かうことを。  どこまでも蒼く、どこまでも遠く。風を纏い風と共に生きる、あの自由な世界へ。  アメモースは、首を傾げた。戯けたように、あるいはまるきり解らないように傾ける。  まだ決断すべき時では無いのか。彼女自身も迷っている。トレーナーが迷えば、ポケモンも迷う。アランの表情はかすかに曇る。  いつかここを出て行く時がやってくる、それは育て屋に暮らす野生の生き物に限った話ではない。迷い子としてやってきたこの場所、向かうべき道が見つかれば、或いは向かわなければならない道が明らかとなれば、発たなければならない理由があれば、いつかは再び旅立つのだ。
 その晩、深夜の事件の全貌は明らかにならないまま昼行性の生き物たちが眠りにつき、ひっそりと冷たくなった夜にアランはそっとソファから立ち上がった。  今晩は夜空を雲が覆っており、とはいえ湿気は薄く雨は降っていない。差し入る月や星の光が無く、周囲は足下のブラッキーの光の輪のみ、異様に浮き上がっていた。  息を殺し、直接放牧地帯へと繋がる扉に近付き外へと出れば、強い夜風に栗色の髪が吹き上がる。乾いており、やはり雨雲ではないようだ。このあたりは地上からの光も殆ど無い。萎縮するほどの闇に迷い込んだ。  果ての無い暗闇は掴み所が無い。  目が慣れてきて、僅かに見える物の輪郭と耳を頼りに、アランは摺り足で進んでいく。外に置かれた棚や壁を指で伝い、卵屋へと歩みを進める。  緊張を緩めず、開きの悪い扉を開ける。昼間ならポケモン達の声や羽ばたきで充満しているこの小屋も、今は沈黙している。まるで、死に絶えているように。  内壁を辿って一段ずつ大きな螺旋階段を登っていく。  二階まで来れば、生きた気配を嗅ぎ取った。藁に座り込み眠る鳥ポケモン達を一匹一匹確認する。彼女はまだそれぞれを覚えているほどではないが、少なくとも妙な空白は見られない。一晩数えるほどに、一匹居なくなっていく。そんな可能性が無いと言い切れない。  用心深く冷ややかな視線で周囲を見回すアランの視界に、一匹、椅子に隠れて彼女の様子を覗う獣が入った。気付いた直後こそ身構えたが、軟らかな月光に明らかにされれば、すぐに緊張は解かれた。丸い身体は細い椅子に隠れられるほど小さいものではない。  フカマルだ。巨大な口に整然と並ぶ肉食獣の牙は、か弱い小鳥の首ひとつ、容易く噛み砕く力があるだろう。しかし、ポッポは彼の友達だ。ポッポに限らず、ここに住むポケモン達に彼は生まれ持った愛嬌で好かれ、彼自身も仲間に対して溢れんばかりの愛情を向けている。墓前で見せた激しい号泣に嘘の混じりけなどなかった。彼は心優しいドラゴンであり、今もアランに脅える様からは、とても彼が事件の加害者であるとは見えない。  アランは唇の前に人差し指を立て、ドラゴンの隣へと近付く。その間、フカマルは彼女を凝視し、ひとときも目を離さなかった。強い警戒心と恐怖心を抱いているのだ。アランは小さく息を吐き、硬質な肌をゆるやかに撫でた。  大丈夫、と囁く。椅子を挟んで座り込み、壁を辿るように作られた寝床で眠りにつく鳥ポケモン達を仰いだ。  フカマルもまた見張っているのだろうか。新たな被害者が出る予感を払拭できず卵屋に集った同志は、沈黙を頑なに突き通す。  深い藍色の夜に白い光。青い世界に漂う獣の香りと、穏やかな寝息は一晩中続いていった。フカマルは座り込み、うとうとと瞼を閉じては、時折はっと覚める、そんな様子を繰り返した。アランは膝を抱え緊迫し続けたが、ゆるんだ夜の空気に馴染んでいくように、だんだんと肩の力を抜いていった。  その晩は何も無く過ぎていき、卵屋の青は薄らいでいく。有明の優しい眩さが山の向こうから広がり、大きな窓より光が注いだ。意識せぬうちに眠りに落ちたのはアランもフカマルも揃っていて、間近の囀りに瞼を開けばいつも通りの朝に包まれていた。平凡な朝が本当に平凡としてやってきたのだ。  まだ半分も目が開いていないフカマルのとろとろとした足取りに合わせて卵屋を後にしようと階段を降りている途中で、耳に障る扉の音がした。まだ生き物が全て目覚めていない早朝に、その音は強く響いた。ザナトアとアランで目が合った。彼女は一瞬目を丸くしたが、続いて呆れた表情を浮かべた。 「まさか一晩中見張っていたのかい」  階段を最後まで降りたアランはおずおずと頷くと、元気だねえと苦笑した。 「若いってのはいいもんさね。ちゃんと寝なよ」 「大丈夫です��このくらい」 「は。ちょっとは生意気な口も叩けるようになってきたか?」  皮肉交じりな口調で笑う。 「で、夜通し見張った甲斐はあったのかい」 「どうでしょうね。でも、誰も殺されなかったですし」  ね、と足下のフカマルに目配せをする。フカマルは立ちながら微睡んでアランの足に寄りかかっており、意識があるのか無いのかはっきりせぬ様子でぼんやりと返事した。 「物騒なことを言うね」  目を細めたザナトアが怪訝な口ぶりで言う。発言の違和感に気付いていないかのように、アランはどこか平然とした顔つきでいた。  「あのポッポが、明確な意図を持った誰かに殺されたと、そう思っているのかい」  圧力を感じたのか、アランはぐっと息を呑み込んだ。 「……分かりません」  ザナトアは首を左右に振る。 「昨日も言ったかもしれないけれど、良いか悪いかは別としてあたしはこういうことには慣れたんだ。ここは野生との境目があやふやだから、夜に野生ポケモンが忍び込んできて食べられるのは特別な話じゃない。昔は用心棒がいたが、今は止めた。だから、仕方が無いんだよ。あんたがそうも気に病む必要は無い」 「でも」アランの握りしめた拳に力が入る。「野生ポケモンに襲われたとは、限らないじゃないですか」  朝の空気には不釣り合いに、二人の間の空気に小さな火花が散る。 「あの傷は、明らかに自然の傷じゃない。食い千切られた跡ですよね。勿論、野生ポケモンによる可能性もあります。だけど、それ以外の理由だって否定できないでしょう」 「トレーナーが意図的にそうしたと?」  低い声で問われアランは硬直したが、老婆からかかる強い圧力に負けじと深く頷く。 「そうだね。確かに可能性は零じゃない。あんたには衝撃的だったろう。だがね、決めつけて行動するには少々直球すぎる」 「ザナトアさんだって、決めつけていることになっていないですか? よくあること、今回もそうだろうと」 「というより、拘る理由が無いかね。これが客のポケモンだったら死因を確認する必要があるけれど、毎回事件性を考慮していたらきりがない」  冷静に断言するザナトアは揺るがなかった。二人の間で散った火花を察知したのか、寝ぼけ眼のフカマルもはたと気が付き、おろおろと二人の間で視線を往復させる。二の句が継げず、アランは沈黙した。 「ま、冷たい奴だと思うのは勝手だけどね」 「いえ……」 「少し、意外だよ。そこまで動揺しているようには見えなかったから、あんたがそうも入れ込むとは。……考えすぎだよ。ちょっと気分を変えたらいいさね。顔でも洗ってきな」  細い手がアランの腰を叩き、横をすり抜けて老婆は二階へと上がっていく。 「ザナトアさん」  丸まった背中に呼びかける。のっそりと階段を上がっていく歩みを止め、振り返ったなんでもない顔に、アランは唇を噛み締める。 「確かに事故のようなものかもしれないですけど、なんだか嫌な予感がしてならないんです。恐いことが起きてしまわないかって」  数秒間ザナトアは言葉を探し、真顔で口を開いた。 「心当たりでもあるような物言いだね」  芯を捉えるような一言を残して、ザナトアは立ち尽くすアランに背を向けた。 < index >
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shibaracu · 5 years ago
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◆坂崎紫瀾 - 坂本龍馬 - 司馬遼太郎
◆坂崎紫瀾 - 坂本龍馬 そもそも坂本龍馬だって 坂崎紫瀾が調べ尽くして世に出さなければ 誰にも知られなかったし 現代人の大半は司馬遼太郎の「小説」で龍馬を知ってるだけだし。
 有るサイトの書き込みで書かれていた。  坂崎の「汗血千里駒」は、それらの原型になった作品であるといえる。 こんな繋がりがあるとはついぞ知らなかった
世に言う 坂本龍馬は死んだから有名になった。 この言葉の通りであるが 調べてくれる人がいなければ存在自体も世に出て来ない。
「坂本龍馬は作られた」 これは昨年出版された本の題名である。
松平春岳という福井藩の最後の殿様が広い上げた。
有名人はその人なりに何処かで何かに引っかかって流されずに浮き上がってくる。
坂崎紫瀾なる人物も面白い人。  世に言う芸人だった。  現代の芸人はクソばかり。  人としての値打ちのないものばかり。  坂本龍馬も芸人だった。  固いことばかりしていてもその人の人格が出て来ない。  確か龍馬は三味線弾き 都々逸なんかもしていたのではないかな。  人として面白いもの沢山持っていたのではないかな。  紫蘭という人も講談師などをしていたと。  今では居無くなったけれども遊び人 ソレも女たらしみたいなタダの  遊び人とは違ったのではなかろうか。  遊んでいてもソレが一つ一つ血となり肉となりその人を  形作っていったのではなかろうか。  今の遊び人は他人から見れば後ろ指さされたり陰口叩かれる存在ではなかろうか。  遊び一つも真剣にしている。  ソレが本物に成るのでは。  私はどうもそのあたりが中途半端。  お酒も飲めないし人の心のキビも感じられない。  何時も第三者的に上から物見ていた。  所詮小物でしか無い。  彼はその点 私なんかとは違い 色んなものにぶち当たり彼なりのものを  作り上げていき 大物になっていったのだろう。  素質も有ったのだろうけど 運というか 徳というか そんなものを持っていた。  私はその点で羨ましい人物だと思う。     ◆坂崎紫瀾 - Wikipedia http://bit.ly/s6sxkT 坂崎 紫瀾(さかざき しらん、嘉永6年11月18日(1853年12月18日) - 大正2年(1913年)2月17日)は明治期のジャーナリスト、講談師、小説家、歴史研究者、自由民権運動家。  本名坂崎斌(さかざき さかん)。  生涯でかかわった主な新聞は、「自由新聞」、「絵入自由新聞」、「浪華新聞」、「今日新聞」、「東西新聞」、「大同新聞」、「国会」、「読売新聞」、「東京新聞」、「法律新聞」。著書に『汗血千里駒』、『勝伯事跡開城始末』、『鯨海酔侯』。 保釈中の明治16年(1883年)、「土陽新聞」に坂本龍馬の伝記「汗血千里駒」の連載をはじめる。挿絵の人気もあって評判となり、連載中に大阪の複数の出版社で単行本化され、その後も春陽堂などから出版されて広く読まれた。 明治17年(1884年)に「自由燈」の招きで上京、以後明治36年(1903年)までさまざまな新聞、雑誌にかかわり、紙上で論説、小説、漢詩を発表、一方で後藤象二郎、林有造、陸奥宗光など数々の伝記を書いた。東京では私塾を開き、福田〔景山〕英子などを教えている。明治27年(1894年)にはジャーナリストとして朝鮮の京城に赴き、牙山の役を視察している。 大正元年(1912年)に、『維新土佐勤王史』を上梓。それまでの維新史研究の集大成といえる大作で、明治37年(1904年)以降、履歴に残る職が確認できないのは、同書執筆に全精力を傾けたためだと思われる。  大正2年(1913年)2月に亡くなる時には、文部省維新史料編纂局に籍を置いていたが、仕事をする時間は残されていなかった。 坂本龍馬が今日よく知られているのは、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』をはじめとする小説や映画、テレビドラマの影響である。  坂崎の「汗血千里駒」は、それらの原型になった作品であるといえる。 この作品がなければ、人材豊富な維新史の中で坂本龍馬が特別に注目されることはなかったかもしれない。 坂崎最大の功績は、坂本龍馬の発見であったといえるかもしれない。現代日本人の心を捉えている、自由闊達で度量が大きい、といった龍馬の人間像もすでにこの作品で描かれている。 また龍馬は、姉乙女、お龍、千葉佐那など、個性的で強い女性に取り囲まれているが、これも坂崎によって見出された枠組みだといえる。坂崎終生のテーマが、女権拡張であったことと関連していると考えられる。 東洋大学名誉教授で分析哲学者の坂崎侃(さかざき かん)は息子。   ◆坂崎紫瀾 - 坂本龍馬人物伝 http://bit.ly/t5Lb2E 藩医の子として、江戸の土佐藩邸で生まれる。 安政2年(1855年)に発生した安政江戸地震を転機に、坂崎家は高知へ戻る。 父は医者を開業し、紫瀾は藩校『致道館』に入学。 その才覚はすぐに発揮され、句読師などに任用された。   ◆くとう‐し【句読師】-日本国語大辞典 〔名〕文章の読み方を教える人。また、漢文の素読や外国語の講読を教える人。  *和英語林集成(初版)〔1867〕「Kutoshi クトウシ 句読師」    ◆素読・読誦のすすめ http://bit.ly/uwDEMX 「歎異抄の研鑽は一にも素読、二にも素読。そして、自然に暗唱できるところまで素読を重ねることが第一段階であると思います。つまり体解(たいげ・体で分かるということ)であり、知的理解はその補助的手段であろうかと思われます。」   ◆素読とは - はてなキーワード  ・素読 そどく (読書)  文章の意味を気にせずに,暗誦できるようになるまで,繰り返し音読することがもともとの素読.  明治期以前は「論語」などをテキストに漢文の習得方法としてひろく行われていたという.  有名な話では,湯川秀樹もこの方法で漢文脈に親しんでいた.
◆坂本龍馬 - Wikipedia http://bit.ly/tvwN2A 坂本 龍馬(さかもと りょうま、天保6年11月15日(1836年1月3日)- 慶応3年11月15日(1867年12月10日))は、日本の近世末期に活動した武士。土佐藩出身。   ◆講談師神田香織代表作「はだしのゲン」 http://www.ppn.co.jp/kannda/frame/index.html   ◆神田香織 - Wikipedia http://bit.ly/vxIAx9 神田 香織(かんだ かおり、1954年12月4日 - )は、女性の講談師。本名は江尻光子。磐城女子高校卒業。講談協会所属。   ◆講談!堀内伝右衛門物語 その1 赤穂義士・肥後細川藩接待役 9,570 回視聴  2010/02/16  https://youtu.be/0CUmZKvU9aQ?list=PL036D585C3C35DD3A higonokaze(肥後の風) チャンネル登録者数 2430人 赤穂義士祭の前夜祭から「堀内伝右衛門物語」をアマチュア講釈師の若林鶴雲さんが講釈した。 会場は重要文化財に指定された山鹿市八千代座。2010年2/3収録 FX1000 手持ち撮影。 この講談は30数分あります。数回に分割してアップします。   ◆講談師 田辺一鶴 https://youtu.be/-Fr0KeAAPWw 激動の昭和を生き抜いたアバンギャルドな文化人! 2009年12月22日その芸人生を全ういたしました。 一人の人間として尊敬します。写真を喜んでくれました。   ◆芸能のあらまし:話す・読む・語る芸|大衆芸能編・寄席 https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc20/geino/aramashi/index1.html 伝統のある話芸のなかでも、落語・講談・浪曲は、それぞれに表現方法が異なっています。 落語は「話す」芸です。話すとは、まとまった内容を言葉で相手に伝えることです。言葉で表現する時に、笑いを描くには、登場する人物の個性を明確に描いたり、会話を ...   ◆講談・あらすじ http://koudanfan.web.fc2.com/arasuji/00-00_arasuji.htm 『講談・連続物』あらすじについてはこちらをご覧ください http://koudanfan.web.fc2.com/arasuji_series/00-00_series.htm 講談を本格的に楽しみたいのなら、やはり連続物をじっくり聞き込みたいところだが、短くて数席、長ければ数十席もある。演じられる機会も多いとはいえないし、演じる方もそれを聴きに行く方も大変である。それならばもっと手軽にCDあるいはネットで聴きたいと思うのだが、それも(表向きは)なかなか出来ない。現在、松之丞さんの人気がブレイクしているが、連続物を聴くのに苦労する現状も何か変化が起きるかもしれない。   ●講談は「すごくつまんないと思っていました」 講談師・神田松之丞② https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/shinyabin20190102_02.html 2019/01/02 ラジオ深夜便 「新春インタビュー もっと上をめざして」 講談師 神田松之丞さん②. ざっくり言うと     2019/01/02 ラジオ深夜便 「新春インタビュー もっと上をめざして」 講談師 神田松之丞さん②     予備知識がなくても面白いのが大衆芸能     神田松鯉に断られたら、講談師になるつもりはなかった   ◆侠客物『芝居の喧嘩』|大衆芸能編・寄席|文化デジタルライブラリー https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc20/geino/kodan/enmoku/s3.html 歯切れのよい啖呵は聞いていて気持ちがよいので、侠客物は講談の人気ジャンルの一つになっています。   ◆『南総里見八犬伝』のあらすじ. https://www.city.tateyama.chiba.jp/satomi/arasuji/ara_min.html 『南総里見八犬伝』は、江戸時代の文豪曲亭馬琴が28年もの年月をかけて著した長編小説です。戦国時代に安房の地を活躍の拠点にした房総里見氏の歴史を題材にしていますが、けっして歴史事実にはこだわらず、そのすべてが新たに創作されたものです。1814年(文化11年)に最初の5冊を出版してから、全106冊を出し終えたのは1842年(天保13年)のことでした。  この物語の主題は、「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)・因果応報(いんがおうほう)」にあります。悲劇の最期を遂げた里見氏をはじめ安房地方の善良なる人々などをとりあげて、馬琴の意のままに大活躍させる爽快な小説になっています。  物語は、結城の戦いに敗れた若武者里見義実(よしざね)が、安房へ落ち延びる場面からはじまります。   ◆【聴いてきた】講談師、日向ひまわりさんの「徂徠豆腐」で泣きそうになった件 https://blogs.itmedia.co.jp/omeishi/2013/11/post-6af4.html 2013/11/20 落語、講談で有名な演目ですが、あらすじは以下。昨日は元は同じですが、ところどころ端折ったりクローズアップしたり、時系列を圧縮したりして、人と人との縁、人情についてギュッと魅せてくれました。   ◆講談「大坂の陣~幸村 VS 家康」 file:///C:/Users/asahi/AppData/Local/Temp/02_おのみち文学三昧.pdf 2016/04/21 割れんばかりの拍手ありがとうございます。でまた二回も拍手をさせてしまいまして恐縮至極でございます。 藤沢先生のご紹介がございましたが、講談という芸能でございまして、落語とよく似ております。 着物を着まして、一応今日は文学三昧ということでございますから鳥獣戯画の模様で来たわけでございますけれどもね。 ですから今��都の国立にはないわけでございます。   ◆上方講談 旭堂南陵 講談知恵袋 http://www.office-kimiko.com/chie.html もくじ     講談とは     講談速記本と大衆小説     講談の演目について     講談と一門の名前について     江戸と上方の講談の違いとは     講談と落語の違いとは     高座・・・こうざ     ステ・・・すて     張り扇・・・はりせん     拍子木・・・ひょうしぎ     引き事・・・ひきごと 講談とは 明治の初期までは日本の話芸は、僧侶の説教、講談師の軍談を中心とする講談(古い言い方では講釈)、落語家の演じる落語(古い言い方では落し噺)が中心でした。そして講談と落語は僧侶の説教話芸から派生したものです。 平安時代も末頃になると公郷相手のエリート仏教では教線の拡大につながらない、庶民を相手に仏の教えをやさしく説くことが必要だという考えが天台系の仏教から興ってくる。 庶民相手にどうすれば仏の教えを、理屈っぽくなく説くことができるのか。考えだされた方法は、言葉のしゃれやこっけいな話をとり入れる方法。これはやがて落語へと発展していく。もう一つは僧侶自身が加わったり見聞した合戦の様子を伝えて知的好奇心をあおる方法。ひらたく言えば、やじ馬根性を刺激して、仏の教えに結びつけていく方法。これは軍記説教から軍談へと発展していく。 江戸の講談は、武士の町ですから当然、軍談から発達してきました。従って口調も武張った、少しかたい口調です。笑わせる事より、きっちりとストーリーを伝える事に、主眼が置かれています。
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kuroda-kanbee · 8 years ago
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数年分のコピペ011
2月 27, 2017 英国では、先述のように7割の人が「36歳を境として女性の妊娠力が急に落ちる」と分かっています。ですから、今まではお金の問題で子どもをつくれなかった人たちが、「お金ができたのなら、早く産もう」となるわけです。しかし、7割の人がそのことを知らない日本では、お金が入っても「このお金でちょっと2人の時間を楽しんでから子どもを持とう」となってしまう。 政府の「女性活躍推進」が「少子化推進」となってしまう理由(下) ──天野馨南子・ニッセイ基礎研究所研究員|シリーズ・日本のアジェンダ 崖っぷち「人口減少日本」の処方箋|ダイヤモンド・オンライン (via otsune)(元記事: diamond.jp (strega-aquariolから))
3月 1, 2017 【解けた戦後教育の洗脳】ここで、日本の戦争に関連してよく誤解されていることを簡単にまとめてみるね。 【1】『日本が戦争をしかけたわけではない(侵略戦争ではない)』 当時アメリカは日本を仮想敵国とする計画(オレンジ計画)があり、初めから先に手を出させるつもりで「ハル・ノート」という脅迫的な最後通牒を送っている。 その内容は“日本がそれまで蓄積してきた 海外権益を放棄せよ”という宣戦布告であり、日本は防衛のために戦わざるを得ず、日本の戦争が正当防衛であり侵略ではないことを戦後アメリカ自身が認めている。 【2】『A級戦犯の“A級”とは犯罪の“ランク”ではない』 中国人や朝鮮人の9割と、日本人の何割かが誤解しているであろうことだが、「最高のAをつけられているんだから、悪いに決まってる」という認識は完全に誤解である。 実際は、『Aとは“種別”』であって『ランクではない』。A級戦犯とは「平和に対する罪」という、戦勝国が自由に日本を裁くために作った罪種別であり、東京裁判が終わった後にそのルールが別の案件で使われたことすらない酷く不公平なものだった。 当然、現在使われている国際刑事裁判所設立条約(ローマ条約)にも「平和に対する罪」などというものは初めから存在しない。 だから“あのヒトラーですら”戦犯ではないのである。戦犯などという「定義が曖昧で、裁く側だけに都合のいいもの」が存在するのは古今東西の世界の法と裁きの中で日本だけなのである。繰り返しになるが、BやCよりAが重罪という認識は完全に間違いである。 当然これらのことは東京裁判の関係諸国もちゃんと認識しているんだよ。 1.マッカーサー元帥  昭和25年10月トルーマン大統領に対して「東京裁判は誤りであった」と告白。さらに昭和26年に米国上院において「日本がおこなった戦争は正当防衛であり侵略戦争ではなかった」と公式に証言。 2.インドのパール判事 日本が戦争にふみきったのは「侵略のためではなく」独断的な政策をとった西洋諸国によって挑発された為であり、「東京裁判は正義の実現ではなく勝利者による復讐」であるとし、「日本は国際法に照らして無罪である」と主張したが、その主張を法廷で述べることを許されなかった。 3.米国のブレークニー弁護士 「日本は原爆に対して報復する権利を持つ」とウエッブ裁判長に抗議。 4.豪州のウエップ裁判長 帰国後「東京裁判は誤りであった」と繰り返し表明。 5.オランダのレーリング判事 裁判終了後に「東京裁判には法的手続きの不備と南京大虐殺のような事実誤認があったが、裁判中は箝口令がひかれていて言えなかった」と発言。 また、「私たちは国際法を擁護するために裁判をしていたはずなのに、連合国が国際法を徹底的に踏み躙ったことを、毎日見せ付けられていたからそれは酷いものだった。もちろん、勝者と敗者を一緒に裁くことは不可能だった。まさに復讐劇だった」と述べた。 6.フランスのベルナール判事  レーリング判事と同様な発言を裁判終了後に公にした。 7.アメリカのキーナン首席検事  日本糾弾の旗頭キーナンですら裁判が終わった後に「東京裁判は公正なものではなかった」と発言。 8.イギリスの国際法の権威ハンキー卿  『戦犯裁判の錯誤』という本の中で「日本無罪論のパール判事の主張は 絶対に正しい」と明言。 9.イギリス法曹界の権威ビール氏  『野蛮への接近』という著書のなかで「東京裁判は勝者��敗者に加えた 野蛮きわまりない復讐行為である」と断言。
裁判中は嘘をついていた人たちも裁判が終わった後に自分の行為を恥じ、法の概念そのものを冒涜した自分たちの判決の正反対の発言したのだ。それほどまでにデタラメな裁判によって日本は犯罪者に仕立てあげられてしまったのである。 ちなみに戦後のアメリカの議事録によれば、アイゼンハワー共和党政権下の副大統領だったニクソンは占領時に憲法制定し日本に押しつけたことを日本の国会で公式に謝罪している。 また、アメリカ共和党の大物下院議員だったハミルトン・フィッシュは著書の中で当時の共和党下院議員の90%が日本との戦争に反対していた事実を明らかにしており、ハルノートを指して 「これによって日本には、自殺するか、 降服するか、さもなくば戦うかの選択しか残されて無く日本を戦争へと追い込んだ」 と強く批判している。 そして中国と韓国だけがそれを忘れたフリをして因縁をつけているのである。
3月 2, 2017 こいつとヨシフが麻原が在日って事実が報道されないように情報をコントロールしてた 【人物】江川紹子氏「安倍首相、批判されると事実も確かめずに感情的に非難しまくるという傾向、なんだかすごく心配になるにゃ」:黒マッチョニュース (via 774rider)(awarenessxxから)
3月 2, 2017 で、それと同時に、じゃあ、中国人、一番どこに行きたいか。当然ですけど、アメリカです。で、今、アメリカは西海岸、あと、カナダもそうですけど西海岸は、ほとんどが中国人の牙城になってます。 で、特にアメリカに行ってる中国人っていうのは、まあ、いい意味で多くはエリートなんです。 で、国費の人もいるし、ま、基本的には太子党と言われている、ま、幹部の、子供たちも多いわけです。 で、パスポートも多くがアメリカやカナダやオーストラリアのパスポートに変わってるわけですが、かつて、アメリカに行った中国人、の職業というのは、不動産業、金融、それから一部分が学者、そして、わりと新しい系の人の理系はIT、そして、今、一番ブームなのは何かというと、政治家になることなんです。 で、現実的に今、西海岸、カリフォルニア州、そこらへんで石を投げれば、市長、副市長、区議、まあ、市議、そういった人は、中国人ばっかりです。 で、サンフランシスコの市長も今、中国人です。 で、正直、全く人気のない人間がなぜか、ま、市長になったわけですが、どう考えても江沢民派のお金が流れたといわれてます。 とすると、赤い、チャイニーズアメリカンです。 そういった人が市長に、隣のオークランド州も、女性のチャイニーズ系です。 そして、アメリカの今の法律で言いますと州知事、までは、移民、一世でもなれます。 とすると、非常にリーダーシップがあり、学歴も高く、非常に英語もネイティブな人間、そういう人たちが、これからアメリカの政治のもっと中枢に上がっていく。 それでなくてもオバマ政権のもとでは、ま、スティーブン・チューさんは科学長官ですが、最初、商務長官になった人、ゲイリー・ロックさん、彼もチャイニーズです。 それからオバマさんの○○○○長官をやっていた人間も、ハーバード時代の同級生のチャイニーズです。 民主党政権というのは、アメリカは実は、チャイニーズをかなり使っているわけです。 で、ヒラリーさん、も、オバマさんと競って大統領に出るか出ないかという時代、そういう中で、選挙資金、どこから流れてきたか。 中国の福建省からです。 これはすでに明らかになってます。 しかも、その時、どこを経由したか。 ニューヨークの福建省系の、チャイナタウンを経由したということもはっきりしています。 これが今のアメリカでもあり、また今の中国でもあるわけです。 要するに、ま、中国人ていうのは、まあ、あの、金儲けっていうのはひとつの大きな道なんですが世界に、もうひとつは支配層になるということが、非常に重要なわけです。 で、今のところ日本では、まあ中国系というと蓮舫さんなのかなぐらいで、まあそんなにいないわけですが、ま、あとヨーロッパもそうですけどそんなにいないわけです。 ある意味で言ったらヨーロッパ社会、レイシストで、まあ、あの、白人至上主義だし、そんな簡単に帰化もできない、簡単に国籍も変えられないってこともあるわけですが、やはりアメリカ、カナダ、オーストラリア、のような、移民立国、になってしまったら、支配層には中国系が上がっていく可能性が非常に高いと。 で、しかも、まだ中国系の人っていうのはアメリカでは、300何十万人ですから、あの、1%、にも満たない…、あ、0.1%、人口の、それしかいないのに、主要なポジションに就きだしているというのが、現実です。 ぼやきくっくり | 支那系合衆国大統領が誕生する日…今やアメリカ西海岸は支那人の牙城!(河添恵子さんの講演より):  2013.08.24 Saturday (via nandato)(元記事: nandato-blog (quote-over100notes-jpから))
3月 2, 2017 外国人講師が福島出身者に「暗いと光る?」と言った話、元ネタは「原潜乗組員は暗いと光るからわかる」というジョークなんだよな。もちろん、それを福島出身者に言うのは、ユダヤ人に「シャワーはお湯がいい?それともガス?」と聞くぐらいとんでもない。 Twitter / ohnuki_tsuyoshi (via whimsy)(元記事: twitter.com (biomega-yoichiから))
2月 23, 2017 時間の使い方は練習によって改善できる。だがたえず努力をしないかぎり、仕事に流される。(ドラッカー)balance-meter:
2月 23, 2017 実際に自殺を止められる言葉は「自殺しないでくれ。自殺したら俺が悲しい」だけです。でも条件がある。この言葉を信じられるような日常的なコミュニケーションの積み重ねがあるかどうかです。それがあれば止められます。要は互いに自分の行為や体験にとって相手の存在が前提であるような関係性を日常的に作れているかどうか。逆にこのことから昨今自殺が増えている原因を推察できます。要は、道徳でなく関係性の問題なのです。 webちくま 藤原和博・宮台真司 司会:鈴木寛 「子どもに教えたい、新しい道徳」 (via kurousa, proto-jp)2008-01-28(via gkojax-text) (via yaruo) (via rarihoma)
2月 23, 2017 これはあなたの人生です。 自分が好きなことをやりなさい。 そして、たくさんやりなさい。 何か気��入らないことがあれば、それを変えなさい。 今の仕事が気に入らなければ、やめなさい。 時間が足りないのなら、テレビを見るのをやめなさい。 人生をかけて愛する人を探しているのなら、それもやめなさい。 その人は、あなたが自分の好きなことを始めたときにあらわれます。 考えすぎるのをやめなさい。人生はシンプルです。 すべての感情は美しい。食事を、ひと口ひと口を味わいなさい。 新しい事や人々との出会いに、心を、腕を、そしてハートを開きなさい。 私たちは、それぞれの違いで結びついているのです。 自分のまわりの人々に、何に情熱を傾けているかを聞きなさい。 そして、その人たちにあなた自身の夢も語りなさい。 たくさん旅をしなさい。 道に迷うことで、新しい自分を発見するでしょう。 ときにチャンスは一度だけしか訪れません。しっかりつかみなさい。 人生とは、あなたが出会う人々であり、その人たちとあなたが作り出すもの。 だから、待っていないで何か作ることをはじめなさい。 人生は短い。 情熱を身にまとい、自分の夢を生きよう。 NYの小さな会社の、心打たれるメッセージ | SIRCUS.TV「サーカス」 (via mcsgsym)(元記事: gkojax (yoshitsuchiから))
2月 16, 2017 ミトロヒン文書によると、『日本人は世界で最も熱心に新聞を読む国民性』とされており、『中央部はセンター日本社会党の機関誌で発表するよりも、主要新聞で発表する方がインパクトが大きいと考えていた』とされている。そのため、日本の大手主要新聞への諜報活動が世論工作に利用された。 冷戦のさなかの1970年代、KGBは日本の大手新聞社内部にも工作員を潜入させていたことが記されている。文書内で少なくとも5人は名前が挙がっている。 朝日新聞の社員、暗号名「BLYUM」 読売新聞の社員、暗号名「SEMYON」 産経新聞の社員、暗号名「KARL(またはKARLOV)」 東京新聞の社員、暗号名「FUDZIE」 日本の主要紙(社名不詳)の政治部の上席記者、暗号名「ODEKI」 中でも朝日新聞社の「BLYUM」については 「日本の最大手の新聞、朝日新聞にはKGBが大きな影響力を持っている」 としるされており、「BLYUM」が同社内で重要なポストにいた人間か、または複数名の同志がいたことをうかがわせる。 ミトロヒン文書 - Wikipedia (via otsune)(元記事: Wikipedia (quote-over100notes-jpから))
2月 16, 2017 awarenessxx:“欧米(白人)の植民地の残虐さ 賢者の説得力 http://kenjya.org/ajia1.html ・ 日本のアジア「侵略」を批判しまくっている欧米諸国。 その日本が「侵略」する前のアジア諸国はどういう状況だったのか? ・ ●アボリジニ殺しは20世紀に入っても続き、ニューサウスウェールズ州立図書館に残された資料には、1927年の日付で「今日の収穫アボリジニ17匹」とある。当時は日曜日にみんなでアボリジニ狩りをしていた。       ... awarenessxx:
欧米(白人)の植民地の残虐さ
賢者の説得力
http://kenjya.org/ajia1.html
日本のアジア「侵略」を
批判しまくっている欧米諸国。
その日本が「侵略」する前のアジア諸国は
どういう状況だったのか?
●アボリジニ殺しは20世紀に入っても続き、ニューサウスウェールズ州立図書館に残された資料には、1927年の日付で「今日の収穫アボリジニ17匹」とある。当時は日曜日にみんなでアボリジニ狩りをしていた。
         《高山正之 正論2008/9月号》
※管理者注…「アボリジニ」とはオーストラリアの原住民のこと。
●インドネシア人は、家畜よりひどい存在として扱われていた。
◇鞭打ち・平手打ちは当たり前だった。
◇粗相をした2人の女性を裸にして、オランダ人農場主がベルトで鞭打ち、さらに裂けた傷口や局部にトウガラシ粉をすりこんで、木の杭に縛りつけて見せしめにした。
◇刑務所で過酷な労役を課せられている囚人が、オランダ人の農場より食べ物がいいからと、出所を拒んだ。
        《前野徹 「戦後歴史の真実」》
        《高山正之 週刊新潮2006/4/20》
●岡倉天心…「ヨーロッパの繁栄はアジアの屈辱である」 屈辱的に人員を供出させられたり、資源を買いたたかれたりして、欧州の繁栄を下支えしているアジアの現実がある。
    《松本健一 「ぼくらの『侵略』戦争」》
●レーニン…「ヨーロッパの近代における繁栄は、植民地における豊富な資源の一方的略奪と、安価な労働力の収奪による」
       《石原慎太郎 「亡国の徒に問う」》
●太平洋には2万の島々があったが、原住民は何の防備もせず、海から侵略者が来るなど予想もせず、昔ながらに平和に暮らしていた。
ここに白人海賊たちは鉄砲と十字架を担いでやってきて、片っ端から襲いかかり殺戮と掠奪を繰り返していった。
●無主物先取特権だとばかり、自分たちの土地にしてしまった。「誰も住んでいなかったので、早い者勝ちで自分のものにしたのだ。何が悪いか」という言い分である。先住民が住んでいたはずだが、彼らにしてみれば白人以外は人間ではなく、猿やけだものと等しい存在と見なして平気でいたのである。 
《清水馨八郎 「大東亜戦争の正体 それはアメリカの侵略戦争だった」》
●帝国主義や植民地主義には、きちんとした論理が通っている。「お前たちは劣等な民族である。劣等な民族は自ら自分の国を治められない。そのままにしておいたら、殺し合いや伝染病がはびこり、飢餓で死ぬ人も出てくるだろう。だから、劣等な民族のために優等な民族であるイギリス人が統治してあげる」
●1900年の時点のイギリスは、天才も秀才もたくさんいたし、人格者も聖職者もたくさんいたはずである。しかし、論理というものがきちんと通っていれば、後に振り返っていかに非道に思えることでも、なぜか人間はそれを受け入れてしまうのである。
●帝国主義が「本当にいけないこと」として認知されたのは、第二次大戦が終わってからに過ぎない。それでも往生際悪くイギリスやフランスは、第二次大戦後もしばらく、何とか植民地を維持しようと無駄な努力を重ねた。
        《藤原正彦 「国家の品格」》
●西欧諸国がつくりあげた「植民地」とは、白人が主人で、ほかの人たちは奴隷に準ずる存在と考えればいいだろう。
     《渡部昇一 Voice2007/9月号》
●ベトナムなどは植民地統治の結果、固有の文字がなくなって全部ローマ字になっている。
《三宅久之 「『日本の問題点』をずばり読み解く」》
●オランダのインドネシアに行った植民地政策は、愚民政策・貧民政策だった。そのため貧困にあえぐインドネシア人の平均寿命は、35才にまで低下したといわれる。
  《藤岡信勝 「教科書が教えない歴史(2)」》
●インドは昔から木綿産業が盛んだったが、産業革命が起きると、イギリスのマンチェスターから木綿が圧倒的に安い値段で入ってくるようになった。インドで木綿を作って生活している何百万人という人たちが、これにより生活できなくなった。
●普通の独立国だったら、国は農民を保護するために輸入制限をしたり、関税をかけなければならない。しかし、輸入を拒否したくてもできないのが植民地だ。その上、イギリス政府は木綿を作りにくくするために、木綿の作り手たちを何万人も集めて、その手首を切り落とした!インドの木綿工はそのまま仕事がなくなって、餓死してしまった。ベンガルからインド洋まで、何百万人という白骨が並んだと伝えられている。 
         《福田和也 「魂の昭和史」》
●植民地時代のインドネシア原住民とオランダ人の所得比は、1:13,000 だった。そうやってオランダの隷属下に置かれていた。
   《土屋敬之 「ストップ偏向平和祈念館」》
●英国は米国を犯罪者の流刑地にしていたが、その米国が勝手に独立したので、今度はオーストラリアを犯罪者の流刑地にした。
●住んでみると気候がいい、地味もいい。それで普通の市民も移住していった。もっとも市民といっても多くは食い詰め者・厄介者で、これがオーストラリアを1世紀にわたって血まみれの地獄に変えた。600万人いたアボリジニは、今30万人が生き残る。ナチスのホロコーストを凌ぐ大虐殺を行った結果だ。(50万人が住むタスマニア島では、その殆どが崖から突き落とされ、銃で撃たれて殺された)
      《高山正之 週刊新潮2005/12/29》
●別の曜日には彼らはアボリジニの女を犯した。そして妊娠すると豪州政府が出てきて母と子を引き離し、子供だけを白人世界に引き取る。いわゆる融離政策というものだ。
       《高山正之 週刊新潮2008/9/25》
●植民地時代の、まだ電気による扇風機のない時代のイギリス人は、寝室の天上に取り付けた巨大な団扇を室外から紐を引いて作動させるようにして、原住民の少年に終夜団扇を動かさせたという。
●シンガポールでは、イギリス人の女性は夜になると涼をとるために、人力車を雇い現地人に何時間でも引かせた。
          《三浦朱門 「日本の正論」》
●植民地の反乱を宗主国は武力で鎮圧した。フランスは、サイゴンでは容疑者は裁判なしでギロチンにかけた。一方で阿片を売り、10歳以上の子供をホンゲイ炭鉱で働かせて人頭税を徴収した。
《高山正之 「歪曲報道」 他の著書「変見自在マッカーサーは慰安婦がお好き」》
●オランダの植民地支配の残酷さ…
◇蚊に刺されて化膿し、血や膿を全身に流して働く現地人に、薬ひとつ与えなかった。
◇性病が蔓延して、街ゆく男たちの鼻骨が露出しているのは珍しくなかったが、衛生教育ひとつ行わなかった。(オランダ人だけは完璧に衛生的な環境で生活していた)
そのためであろう。日本軍が入ってきたときには、地鳴りがするような歓迎のどよめきが湧き起こったと言う。
        《小川義男 正論2005/12月号》
●仏印では、税が払えないと政治犯として監獄に放り込まれた。鎖でつながれた囚人には、老人や子供が多かった。働きの悪い者は処分しちまえというフランス人の思いが覗いて見える。獄死すれば葬式税も取れる。
●だからフランスは都市の数ほど監獄をつくり、それでも足りないからとサイゴン南の島コンダオに4つの監獄と拷問棟「虎の檻」を建てた。ここには屋根がなく、鉄格子越しに生石灰と水を素っ裸の囚人の上に撒いた。囚人はやけどを負い、さらに熱帯の太陽に焙られた。
            《週刊新潮2009/1/29》
●欧米列強の間接統治(例えば、イギリスがマレーシアを統治していた時)…
◇イギリス人は一番上にいるエライ人で、みな政府の高官になる。
◇その下にいて威張っているのはインド人で、警官はインド人の仕事だった。
◇インド人の下で商売していたのが中国人。
◇もっと下でグダグダ酔っ払って寝ていたのがマレー人。
…彼らマレー人を取り締まって嫌われるのはインド人、金を儲けて嫌われるのは中国人、その上に立って「まあまあ」と言っていたのがイギリス人、という植民地統治だった。
 《日下公人 「アメリカはどれほどひどい国か」》
●オーストラリアの代わりに囚人が送り込まれるようになったタスマニア島は、毎年4千人位、1853年までに6万9千人が送り込まれたという記録がある。これはイギリスから送られた囚人の約半数であるそうだ。
●タスマニアには旧石器時代のような生活を送っていた原住民がいて、ブーメランという唯一の武器(弓や矢を知らない)を使って鳥や獣を捕っていた。
このタスマニアの住民こそ、オーストラリア移民史における最大の「悲劇の民」であった。すなわち、白人の手によって「黒人狩り」が行われ、タスマニア原住民は根絶させられたわけである。
●その状況が『��洲聯邦』(昭和17年9月刊行 宮田峯一著 紘文社→焚書)に残っている…
◇イギリス移民が大挙して原住民の居所を襲い、放火して付近一帯の土地まで焼き払い、そこに本国から持参した穀類の種子を蒔いたようなことは枚挙に暇がないほどであった。
◇数十名の原住民をカヌーに乗せて、沖の方へ漕ぎ出させた後、海岸から一斉射撃を浴びせて、あたかも鳥獣を殺すようにして殺戮したりした。
◇原住民を使嗾(そそのかして)して仲間同志の闘争を惹き起こさせ、彼らの絶滅を図った。
◇原住民が夜中沐浴している時や、野営の篝火を囲んで楽しく団欒している時、突然襲撃して、全団を皆殺しにするような行為もしばしばあった。
◇負傷者は脳を打ち砕かれ、赤子は火中に投ぜられ、まだぴくぴく動いている肉には銃剣が情け容赦もなく突き込まれ、原住民がその周囲で安眠するために取り囲んでいた篝火は、夜明け前に、彼等を焼く火葬の火となった。       《西尾幹二 「GHQ焚書図書開封」》 …欧米人が日本の「従軍慰安婦」を非難できるのだろうか? レベルが違い過ぎる。(管理者)(元記事: kenjya.org (kazack4から))
2月 16, 2017 その昔、日本は電力関係の技術の一部をフランスから教わっていた。日本人は富岡製糸工場と同じように、ぐんぐん技術を吸収して完璧に発電所を動かした。一年後、フランス人技術者たちは本国に引き揚げていったんだが……  発電所の制御装置には当初から封印された謎の鉄の箱が接続されていた。そしてフランス人たちは、その箱についてだけは一切教えてくれなかった。立ち去るときにも「その箱は絶対にさわらないこと、こわれたら呼んでね」と言い残していったそうな。  さて日本人たちは言いつけを守ってはいた。気にはなるけど、下手にいじって発電所を停めたらことだ。だが技術者たちはあの手この手で調べて、やがて出した結論は……  この箱、まったく何もしていないんじゃないの?  そして技術者たちは会社にかけあった。自分たちの技術力にかけて、これは何もしていない、我々を信用してこれを外させてくれ、と。  さわらぬ神になんとやらという議論もあったが、やっとゴーサインが出た。そしてその当日、万が一にそなえて万全の体勢を整え、みんながかたずをのんで見守る中で、その箱からのびるケーブルが切られた。すると……  何も起きなかった。  溶接されたその箱を開けてみると、中は空っぽだった。本当に、それはただの箱だったのだ。  一同は安堵のため息をついた。技術者たちは胸をはる一方で、「フランス人め、たばかったな!」といきりたつ人もいた。でも……とぼくにこの話をしてくれた電力エンジニアは言うのだった。その箱をはずしたとき、日本の電力は独立できたんです。そのとき日本はフランスの呪縛から逃れ、電力技術を完全に自分たちのものにしたんです、と。あれはフランス人が日本に置いていってくれた、卒業試験だったんですよ、と。 Magazine ALC コラム 2006/10 (via asa-nebou)(元記事: cruel.org (morisovaから))
2月 16, 2017 ●日本の防共戦については、当時世界に少なからぬ理解者がいた。その中の最も注目すべき1人は、ローマ法王ピオ11世だ。支那事変勃発後3ヵ月経った昭和12年10月、ピオ11世は全世界、特に極東のカトリック教会に対して「(支那事変での)日本の直接の関心は、共産党勢力のアジア浸潤駆逐に他ならない」として… ①日本の文明擁護の意図を支那が諒解する必要のあることを説き、同時に外蒙よりする凶暴なる(共産主義の)影響を駆逐すること。 ②共産主義の危険が存する限り、遠慮することなく日本を支援すべきこと。 ③日本軍当局に対しカトリック教会の立場は、全然日本との協力にあることを徹底せしめること。 …等の具体的な指令を発出した。    ●全世界3億3千万のカトリック教徒に君臨するローマ法王庁の右指令に関して、朝日新聞は「これこそ我が対支政策の根本を諒解するもの、知己の言、百万の援兵にも比すべきであって、英米諸国における認識不足の反日論を相殺して尚余りあるというべきである」と絶賛した。 ●東京裁判は共産主義論争を禁じたが故に、日本が戦争に赴いた原因は遂に解明されず、侵略国家の烙印のみが残された。とまれ、アジアにおいて防共のために戦ったのは、日本をおいて他にはない。《中村粲 正論2005/10月号》
2月 16, 2017 ●大戦中、米国は日本が孤軍奮闘して取り組んでいた防共回廊の意義を理解せず、ソ連よりも日本を敵視し、こともあろうにソ連と手を組んで防共回廊を叩き潰した。 その結果、ソ連の援助を受けた中共が中国大陸を支配し、東トルキスタン、内モンゴル、チベットが植民地化され、さらには北朝鮮と北ベトナムまでもが共産化されてしまった。 ●もし防共回廊が成功していたら、中華人民共和国も朝鮮民主主義人民共和国もベトナム民主共和国も成立することはなかったはずだ。米国は、朝鮮戦争もベトナム戦争も戦う必要はなかったであろう。 第二次世界大戦で戦うべき相手を間違えた米国は、そのために戦後、膨大な人命と莫大な国費を失うはめになった。なんという皮肉であろうか。世紀の愚行といっても過言ではない。  《関岡英之 WiLL2014/2月号  関岡氏著書「帝国陸軍見果てぬ「防共回廊」」》 共産主義の脅威http://kenjya.org/kyousan.html(via awarenessxx)(元記事: kenjya.org (gpx250r-ninjaから))
2月 17, 2017 「台湾って多民族社会だから、出稼ぎ外国人や東南アジア嫁でも社会に溶け込んでるよね!」と言う日本人がいますが、何を見てそう思ったのでしょう。台湾では一般家庭でも出稼ぎ外国人のベビーシッターや介護ヘルパーを雇うのが普通だから?東南アジア料理屋がいっぱいあるから? 雇用主の外国人労働者への虐待や給料ピンハネ、逆に外国人労働者による赤ん坊やお年寄りへの虐待、新移民の子の言語問題に関してはどう思っているのでしょう。 出稼ぎの彼女たちは家賃5000元くらいの6畳もないような広さの部屋に5人くらいで住んでいるのですよ。お遊びで語学留学しに来た日本人には到底理解できない世界でしょう。 外国人「台湾って差別がなくて好き!」台湾人「君が白人だからでしょ」台湾の原住民・地域・外国人への差別エピソードまとめ | 台湾ZINE―たいわんマガジン― (via deli-hell-me)(元記事: fun-taiwanzine.com (yasaiitameから))
2月 17, 2017 本来、東京開催だったフィギュアスケート世界選手権が震災の影響で開催不能となり、 1ヶ月遅れでロシア開催となった。代替開催国となったロシアは、 わずか1ヶ月という準備期間にも関わらずあらゆる面で日本に多大な配慮をしてくれた。 自国開催を楽しみにしていた日本国民がテレビで中継を楽しめるようにと 日本時間のゴールデンタイムに合わせて開会、開会式では日本と被災地を応援する演出。 そしてフィナーレでは、リンク上に日の丸を描いて 日本選手を中心に、各国の選手が輪になって日本を励ますパフォーマンス。 (ちなみにキムヨナは日本へエールを送るセレモニーには出ませんでした) (p)ttp://blog-imgs-34.fc2.com/d/e/l/deliciousicecoffee/20110506120405b2f.jpg アモディオ選手は「これは日本の人たちへのささやかな歌のプレゼントだ」と、減点対象となるボーカル入りの曲をあえて使用。 沢山の選手たちが、応援席の観客が、日本への応援をくれた。 エキシビションに祈りを込めた選手たちもいた。 グランドフィナーレではロシアフィギュアスケート連盟から、『日本にささげる詩』という日本へのメッセージが送られた。 ところが独占中継したフジテレビは、このメッセージを放送しなかった。 19時放送開始で最初の1時間以上はひたすら前日の振り返りVTRとキムヨナの特集。 リアルタイムではなく遅らせて放送した上、何故か演技順序を入れ換えて放送。 フィナーレでの各国選手からの応援も、ロシアからのメッセージも放送せず。 安藤美姫選手はロシア語でお礼を述べ、そのあと日本の現状を英語で伝えたがフジでは放送されなかった。 これは時間切れなんかじゃない。インタビューやCG、スタジオの感想など放送する余裕があるのだから 意図的に流さなかったとしか思えない。 完全生中継をした有料放送を見たたくさんの視聴者はTwitterでリアルタイムに情報を流した。 それを見比べるとフジがどれだけ放送をカットし、どれだけの世界からの応援メッセージを伝え��かったかがよくわかる。 「フジテレビは視聴者のニーズに応えてるだけじゃないのかな?」 ニートな2ちゃんねらー日記 (via mcsgsym)(元記事: gkojax (awarenessxxから))
2月 17, 2017 NHKハングル講座元プロデューサー高橋昌廣は夫婦そろってのNHK職員。 三鷹の豪邸に住み、年収は夫婦あわせて4000万円。娘は拘束型心筋症に犯されていた。 そこで高橋は旧姓『上田昌広』を名乗り、娘の渡米手術費のカンパを訴えた。 NHKはこの内実を知りながら『団体職員・上田氏』として全面支援。 視聴者のみなさまにたいして募金協力を訴えた。 結果、目標額に倍する2億円の善意が集まり、 高橋は身銭を切ることも無く、余剰金は闇に消えたのであった(・∀・) NHKハングル講座元プロデューサーが旧姓を名乗り、視聴者に対して募金を集めていた事件|保守速報 (via mashu)(元記事: hoshusokuhou.com (awarenessxxから))
2月 17, 2017 ある在日3世の告白 『あのさ、君達の大嫌いな在日だが俺在日3世だけど別に嫌われようが何されようがこっちはどうでもいいよw 日本という国における「楽して稼げる職業」は全て在日・帰化人が握ってるし(笑)金あるから在日でも日本人女とやりまくりwあと数年で日本の参政権も取得できるし(爆)俺達はもうお前達日本人みたいに毎日毎日仕事とか将来とか金の心配なんかしなくていいんだよw今俺達が考えてるのはもっと大きいこと。いかにしてこの日本という国をボコボコにいじめ抜いてやるかってこと。つまり日本の中に、俺たち朝鮮韓国人の血を増やして在日を増やす。んで日本人を少数派にしてその日本人をいじめたおす。んでこの国を乗っ取る。今はもうその最終段階に入ってるわけ。平和ボケした危機感ゼロのアホ日本人は気づいてないがw例えば韓流ブームやパチンコ産業や消費者金融あれは在日が作ったって知ってる?あれだけ大規模なブームを作れるくらい、もう日本の中で在日の力は最強なんだよ。自分達を地獄に導いてるとも知らずに毎日毎日テレビで韓国やパチンコをヨイショしてくれる。パチンコにはまるアホ日本人のおかげでパチンコ産業は儲り消費者金融会社も潤った。韓流ブームのおかげで韓国へのイメージもよくなったし韓国人や在日の男と結婚する日本人女も多くなった。つまりあと30年もすれば日本は在日主体の社会になるって事だよ。たった100万人の在日に使われる1億の日本人wお前ら糞日本人に一生地獄の生活を見せてやるよ。どう?ムカムカする?(爆)まあすでに我々はパチンコと消費者金融で糞日本人を奴隷にしていじめたおしてるけどなwほんとお前ら糞日本人見てると家畜の豚に見えるよwそうやってこれからも我々の為に尽くしてくたらいいよ(爆)』 岸和田市民掲示板より 『これからは我々在日コリアンの時代』 ∥関西在住の在日三世ですがこの日を待っていましたよ。 ∥我々は日本への帰化など望んでいません。 ∥韓国国民としてのプライドと誇りがありますからね。 ∥民団総連日本の市民団体の方々とともに手を組んで ∥我々寄りの議員をどんどん送り込んでいきますよ。 ∥当然我々寄り議員は我々にメリットの大きい条例や法案を作ってくれるでしょう。 ∥60万在日のパワーを見せつけてやります。  ∥日本人に一泡吹かせるどころか ∥コリアン特区コリアン自治区を日本全国に広げます。 ∥韓流ブームなんてのはそのほんの入り口の更に手前の門扉の前の石ころ程度のものですよ。 ∥日本人は我々が大勢でちょっと大きな声をだしてやるだけですぐに動きますからね。 ∥この条例成立がそれを証明しているでしょ? ∥まずはこの岸和田から。 ∥あとは日本中の在日コリアンコリア系日本人を総動員し ∥日本中の都市街で投票条例を得、最後は参政権を手中に収めます。 ∥必要があれば住民票を移したり引っ越しだってやりますよ。 ∥我々にはそれを実現するだけのパワーがありますから。 ある在日の告白② 『今や創価学会や統一協会など宗教界や年間30兆円のパチンコ業界・消費者金融業界・風俗業界・ラブホテル業界を在日は掌握したよ。全国の駅前も在日が握っている。宗教やパチンコで儲けた金で駅前の一等地を買い制覇するつもり。外国人参政権も達成する為工作しているよ。日教組の上層部は我々在日が制覇して日本人の子供には我々の歴史観を徹底的に教育する。日本海の名前も東海に変える。靖国も徹底的に叩く。日本の永住権取得も緩和させ移民を多く受け入れアホな日本人は30%ぐらいにする。反対するなら差別!差別!と騒ぐ。今の時代は戦争で侵略するような時代じゃないんだよ。我々はあくまで合法的に日本を侵略してるんだ(笑)芸能界もほとんどが在日プロダクションだし新人なんか体売るか創価に入信しないと仕事は与えない。もちろんテレビ局も我々の支配下にある。結局全ては金であり我々はテレビも政界も全て制覇したんだよ。芸能界は今後も在日芸能人をプロデュースしていく。日本は最高だね税金のかからない宗教とパチンコ産業で我々は大儲け!こんなことアホな日本人の多くは知らない。まあ日本人の事はどうでもいいよ。政治や大企業や在日企業を守り日本を乗っ取るのが目的だから。ほとん���のアホ日本人が我々を日本人と思ってる(笑)まあ知った所でお前らにはどうする事もできないけどな(笑)』 ある在日の告白集 (via tora1014)
2月 18, 2017 老子のおっさんが言ってた「手放し難きを手放せば得難きを得る」って本当だったんや Twitter / funfunhouse (via dontrblgme404)(元記事: twitter.com (hallowoから))
2月 18, 2017 この記事自体が体調が悪いときや身内に不幸があったときは、やむを得ず有休を取りますよね。・・・と書き始めていますが、いやそもそもそうじゃないから。 今から70年前に労働基準法なる法律が日本で作られたときに、その担当課長だった寺本廣作氏は、そもそも年次有給休暇というのはまとめて一括取得するのが大原則で、一日ずつとるなどというのは本来あり得ないことだという国際常識を重々承知した上で、しかし敗戦直後で焼け野が原になった日本ではそれをそのまま適用することは難しいというやむにやまれぬ事情の下で1日単位の分割取得というおかしな制度をあえて導入したと明言しています。 年次有給休暇のそもそも: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)(元記事: eulabourlaw.cocolog-nifty.com (minbow3から))
通帳とはんこ 私は積み立て貯蓄をしており、その額は7桁後半。 その通帳を細々した物をパクろうとしたついでに見つけ、印鑑ごと泥したママ友。 銀行で現行犯逮捕され、執行猶予と併せて収監決定。 ご自慢のマイホームとやらは更地に戻り、旦那さんと息子さんは引っ越ししますとの事。 もしお礼参りなどあったら、此方に連絡をして下さいと、連絡先を渡され、最後の挨拶に来られました。 最後まで騙された!詐欺師!と喚いていたので、減刑もなかったんだと。 で、通帳の届け出印と全く違う印鑑を、通帳と一緒に輪ゴムでくくって置くのは何罪になるんだろうかww これは銀行の担当さんに教えて貰いました。 セットで置いてある=通帳の届け出印と言う、思い込みを利用したトラップだそうで・・・ 本人なら、判を間違えてもキャッシュカードや身分証明があるわけだし、取りに帰りますで済む話ですしね。
アメリカ陸軍サバイバル・マニュアル 62 名前:名無しさん@涙目です。(寒川神社)[sage] 投稿日:2011/12/29(木) 22:59:29.35 ID:Vr7y+pER0 アメリカ陸軍サバイバル・マニュアルに記載されていた、 外地でのサバイバルで、未知の動植物を食べられるかどうか判定する方法。 1.煮る、焼く、蒸すなど、対象の動植物を任意の方法で調理して、まずスプーン一杯分を口に含む。 2.そのまま飲み込まずに口に含み、5分間様子を見る。 3.ステップ2の5分間で、口の中に焼けるようなor刺すような、不快な刺激や臭気を感じなかったら、そのまま飲み込む。 4.スプーン一杯分食べたステップ3から、8時間経過して 身体に異常がなければ、次は同じようにして片手一杯分食べる。 5.片手一杯分食べたステップ4から8時間経過して、身体に異常がなければ、その動植物は食用可能である。
高齢独身へのアドバイス 11 :名前は誰も知らない :2006/03/18(土) 22:34:19 ID:1wDGEp/v0 高齢独身の俺からアドバイス。 兄弟姉妹甥姪、つまり血縁者(法定相続人)は大切にする事。 現状、老人ホームや介護サービスは保証人や後見人がいないとどうにもならないこと。 住まいの確保(不動産)は必ずしておくこと。 独身老人は賃貸業界にとっては厄介者だということ。 高齢独身が住む事によって資産価値が下がるらしい事。 老いぼれ身体で一人で何でも出来ると思わないこと。 いま自分が怪我や病気になったらどう対処されるのか認識すること。 兄弟姉妹がいない人は独身は、確実に身寄りがいなくなること。 保証人協会は悪徳が未だ野放しであり絶対当てにしないこと。 成年後見人制度を理解し資金を確保する事。
2月 1, 2017 韓国による竹島侵略が ・日本に自衛隊が無く無防備だった時代の出来事だった事 ・日本人の漁師44人が虐殺され、3929人が拉致され人質とされた事 最低限これくらいは教えとけ
117 :(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/:2017/01/28(土) 20:22:33.33 ID:tRG3RMJZ.net 現状だと北朝鮮だけが 日本人を拉致したみたいに思われてるけど、 南朝鮮も日本人拉致・殺害国家 ってことをたたき込めよ。 あと、>>106の人質解放の条件が 日本の刑務所にいる在日の解放と 永住資格の付与だったってことも教えろ。
2月 2, 2017 三十五年前。 五ヶ月の我が娘が誘拐された。 その時、東京新聞が、 芸能人は子供の誕生迄、マスコミに売るゲスな根性だから、誘拐されても仕方がないと、でかでかと記事にした。 まるで誘拐の原因が被害者側にあるような中傷記事は常軌を逸している。 叩けば読者が喜ぶ芸能人と言えども、 有名人の子なら誘拐されても良いとも取れる内容は、公共の使命を忘れ潜在的犯罪者を煽る犯罪奨励行為だ。 幼児誘拐は卑劣な犯罪。この世から根絶すべく報道するのがジャーナリストの責務。 報道の自由と言えども、汚らわしい芸人と言えども、娘が誘拐され命を危うくされて良い道理はない。 誰の子であろうと、 5ヶ月の赤ちゃんに 一切の罪はない。 当たり前の報道の本分を忘れ、読者に媚び、記事を面白くする為のミスリードは、誘拐事件だけにジャーナリストとして恥ずべき行為だと編集長に抗議したが、『世間の思いを代弁しただけ。私は正義を貫いた』と頑なに主張した。 謝まってしまうと首が飛ぶ連中は、決まって『やってない』『知らない』『記憶にない』民主党は『調査しないと判らない』が常套句だが、『正義の代弁』はあざとい詭弁だ。 驚いたのは、その翌日、東京新聞は真由子誘拐事件の特集を組んだ。一頁全て読者欄で構成され、なんと!その90%が『心掛けの醜い芸能人の子供は誘拐されて自業自得』と編集長に迎合する投書内容で埋め尽くされていた。 東京新聞の読者が如何に軽薄と言えども、この賛否は異常だ。 明らかに編集長による読者欄の捏造としか思えない。 識者の心理学者はコメントで『お金やダイヤは金庫にいれて大事にするくせに、娘を他人に預け粗末に扱った』となじった。 『看護婦さんに任せるより、金庫に入れる方が愛情なのか?』と、心理学者に抗議したら、発言は捏造されたと怒っていた。 やはり捏造だ。 かくのごとき卑劣な手法で、正義をでっち上げるのがメディアの正体だと35年前に確信した。 津川雅彦『遊び』ぶろぐ "サンタの隠れ家"
このエピソードは過去の津川氏の発言でも知っていたが、これだけ詳しく書いてあるのは初めて見た。
ひでえな東京新聞。
しかし、こういう事実もネットが無い時代は知る術もなかった事の方が恐ろしい。ネット万歳。津川さん、頑張って下さい。
(via irregular-expression)(via gkojax)(via edieelee)(via redshamy)(via kramerunamazu)
2月 2, 2017 要約: 背水の陣 という言葉は「退路を切って必死に戦う」という意味ではない。実際には「天才は常識を逆手にとることが出来る」というような意味なので、天才でない限り真似をしてはいけない。 背水の陣、という言葉がある。水を背にして戦うことで、退路を無くした兵士に必死に戦わせる、という意味であり、転じて、必死になるために逃げ道を潰すというような意味で一般に使われている。ところでこの言葉は漢王朝創業の功臣であるところの韓信が井X魔ナ趙軍と戦った際に実際に川を背にして戦った故事がもとになっている。 当時の軍学では、川を背にして戦うことは、退路を断つということだから、万が一負けた時に大変なことになるので、これはやってはいけない、とされていた。韓信はその軍学に反する行ないをした訳だが、韓信というのは軍事の天才であって「兵士に必死で戦わせる」などという目的でこういうことをした訳ではない。 ところで当時韓信は川から少し進んだところにある趙の城を奪取することを目的としていた。しかし様々な事情から兵力は少なく、それを行なうことは不可能に近い状態であった。そこで韓信は自身が率いている本隊が趙の大軍を引き付けておく間に別働隊に趙の城を奇襲させるという作戦を立てた。 韓信は別働隊を進発させると、自身の率いる本隊は川を背にして布陣させた。この場合、別働隊が敵城を速やかに落すことが期待されるから、本隊はあまり長時間戦わなくてよい。また本隊は敵軍に比べて兵力に劣るから包囲される危険性が高いが、川を背にすることで少なくとも後ろから攻撃を受けるということはなくなる。川を背にするのは実に合理的な判断だろう。それからついでに兵士は必死に戦うに違いない。さらに「川を背にするなどなんとアホな指揮官であろうか」という風に趙軍の指揮官は油断するだろう。 果して韓信の本隊は別働隊が趙の城を落すまで趙軍の攻撃に耐えることが出来た。本城を落された趙軍は潰走してしまった。 この事から分かるように、韓信は「必死になる為」に「退路を切った」訳ではない。その意図も少しはあったであろうが、それがメインであったという訳では、ない。無論別働隊の奇襲が失敗する恐れはあり、その場合は韓信の軍は全滅していたであろうから、賭けではある。しかし、退路を切って必死になればなんとかなる、というような安い賭けではない。 天才は、このように常識を逆手にとり、あるいは常識を自らの理論で上回り、活路を拓くことが出来る。これが本来の「背水の陣」の意味であると思う。自らを天才であると自信をもって宣言出来ない限り、背水の陣を取るべきではないと思う。 tumblelog.ssig33.com: 逃げる為の道を潰してはいけない  (via otsune) (元記事: rickkoike (dante35から))
1月 30, 2017 「ヘリコプター」の切れ目が「ヘリコ・プター」であることを知った。「キリマ・ンジャロ」の衝撃は超えないが、「カ・メハメハ」「クアラ・ルンプール」「スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ」には並びそう。日本語だと「清・少納言」「言語道・断」「間・髪を入れず」「登・竜門」あたりが難しい。 Twitter / Perfect_Insider (via y-kasa)(元記事: twitter.com (yaasitaから))
1月 26, 2017 「転売屋は公式が禁止していて~」 って言うより 「禁止されてる転売を平気でやる奴が金になるであろう個人情報をどうにかしないと思うのか?」 という方が確かに転売屋から買う勢には効きそうな気がするよね。 上手い言い方だよ。こういう人達って自分の不利益にはものすごい敏感だからさ Twitter / beshi_beshin (via 46187)
1月 26, 2017 「無能な働き者は害悪である」 ハンス・フォン・ゼークト 「活動的な馬鹿より恐ろしい物はない」 ゲーテ 「無能な味方よりも 有能な敵の方が役に立つ」 マキャヴェリ 「真に恐れるべきは有能な敵ではなく 無能な味方である」 ナポレオン・ボナパルト 「偽善者は素晴らしい約束をする、守る気が無いからである」 エドモンド・バーク 【政治】 菅首相 「歴史がどう評価するかは後世に委ねるが、持てる力のすべてを挙げて誠心誠意取り組んできた」 (via pyorohiko)(元記事: raicho.2ch.net (shiraimoから))
1月 26, 2017 小飼:米国の個人破産をみると、半分が医療費がらみなんですよ。 松井:病気すると破産する。やっぱり医療は国がやるべきことかなって思いますね。 Business Media 誠:小飼弾×松井博、どこへ行く? 帝国化していく企業(5):壮大な“実験国家”米国から何を学べばいいのか (シ
1月 27, 2017 イギリスはあまりに歴史が畜生なんでそのまま教えて生徒が鬱になったんだよな だからサッチャー時代に教育改革して負の歴史を出来るだけ最小限に教えるように愛国教育に転換したんやで だからイギリスが自分らの歴史棚にあげて、日本を非難できるのは割りと自分らのやってきた事知らないからや 282: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2014/07/06(日) 23:37:18.36 ID:T78qsJva.net ≫256 その話すると黙っちゃう英国人好き 世界史やると嫌いになる国で打線組んだ : 暇人\(^o^)/速報 - ライブドアブログ (via sqiz)(元記事: himasoku.com (tkfrから))
1月 27, 2017 「ヤマハのライバルってどこ?ローランド?」「河合だろ?」「いやスズキだろう」「ヤンマーだよ」「シスコとかNECじゃないかな」「ブリジストンとかダンロップとか…」「ちょっと待てお前ら、何の話をしている」 ふぁぼったー / yagitch (via squarejewel)(元記事: favotter.net (cat1105から))
1月 27, 2017 不思議なことに、戦後書かれた日米戦争に関する歴史書は、内外を問わず、ことごとく真珠湾事件から始まっています。 何故、日本が真珠湾を攻撃しなければならなかったのか、その因果関係についてが触れられていません。 突然日本の軍人が平和に暮らす真珠湾を攻撃した。 だから日本を懲らしめるために、国が立ち上がった、軍隊は暴力装置であり、その装置が暴走して無謀にも圧倒的国力を持つ米国に対して侵略を開始した、というわけです。 しかし、これは理屈に合わないことがすぐにわかります。 ちょっと考えればわかることです。 ねずさんの ひとりごと 日米戦争の原因 (via gkojax)
1月 24, 2017 「日本の行方不明は毎年10万人も発生している―」 よくネット上で語られているが、その実態はどうなのだろうか?
警察庁が毎年発行している��家出の概要資料』(平成21年度版使用)では、 平成21年度中の家出人捜索願を受理した件数は、81,644人である。 10万人には達していないが、10万人という数字は平成13年~15年の3年間が、 近年では10万人を超えていたので、そこからきた数字であると思われる。 (それ以前では昭和59年まで遡り、他の年じゃ8万~9万人台である) これを見る限りでは10万人とはあながち誇張でもないように見えるが、 同資料を読み込むとその意味するものがイメージとは異なること見えてくる。
平成21年度で家出人捜索願が出された人数は81,644人であるが、 同年中で所在が確認された家出人は79,936人にものぼっている。 実に発見率は98%にも達し、この年の未発見者は1,708人しかいない。 この所在確認者は過去に家出した人がこの年に発見された場合も含んでいるが、 人数にして7,881人程であり、毎年ほぼ90%後半の発見率で推移してきているので、 考慮せずともよいといえる。 これは「日本の行方不明者は毎年10万人もいる―」は現実を表している言説ではなく、 「日本で発見されない行方不明者は毎年1000人台程度」 でしかないということになる。 また、家出の動機別で見ると、家族・疾病・異性・事業等の理由が判明している件数を除くと、 動機不詳の家出は11,506人でしかない。しかもこの中で実際に犯罪に巻き込まれるなどして 行方不明になったものは一体どれだけいるだろうか…?殆どは自発的家出ではないかと思われる。。 (※動機の中に犯罪によるものがあり、これには加害者と被害者両方が含まれている)
ただし、この所在確認には死亡した状態で発見された件数も含んでいる。 21年度では4,558人が死亡状態で発見され、そのうち自殺が3,071人、不明が1,487人にのぼる。 不明者や自殺者でも解剖がされないことで他殺誤認があることも、考慮に入れる必要はあるかもしれない。 また、捜索願自体が提出されていない行方不明者が相当数いるであろうことも、 同じく考慮しなければならないとは思うが、 やはり「行方不明者10万人」というのは誇張されすぎたイメージでしかないといえる。
★2014年追記 所在不明の子どもは2014年5月時点で2908人いたが、厚生労働省の追跡調査で2767人の所在が判明し141人に減少。 その内72人が外国人等の子どもで出国した可能性が高く、残り69人が真の所在不明といえる。 「日本の行方不明者は毎年10万人」の真実 - 未解決事件・失踪/行方不明事件・印象に残った事件 (via petapeta) (元記事: seesaawiki.jp (tra249から))
1月 23, 2017  Q. 地球上で最大の二酸化炭素の排出源は?  A. 海。(2位落ち葉、3位動物・バクテリア)    Q. 人類の排出する二酸化炭素は年6.5ギガトンです。海は何ギガトン?  A. 10,000ギガトン(落ち葉1,000ギガトン、動物150ギガトン)    Q. 温室効果ガスで大気中に最も多く存在するのは?  A. 水蒸気。(約80%。ちなみにCO2は0.037%)    Q. 温暖化の原因って二酸化炭素?  A. マスコミや偉い人がみんなそう言ってます。間違いありません(笑) ヒロイモノ中毒 温暖化の原因って? (via 13py2) (via ryo-skd) (via toyolina) (via ittm) (via wideangle) (via konishiroku) (via mnky) (via yaruo) (via gkojax) (via yangoku) (via shortcutss) (via yellowblog) (via n2unit) (via len0102)
1月 23, 2017 黄河決壊事件 日中戦争時に 国民党軍がダムを決壊させ 自国民を数十万人水死させた 逃げまどう中国人を 救出したのは日本軍 当時の記事も写真も残る 妄想の南京事件より遥かに悪質 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E6%B2%B3%E6%B1%BA%E5%A3%8A%E4%BA%8B%E4%BB%B6 … ShounanTKさんのツイート https://twitter.com/shounantk/status/658938784587714560(via ashzashwash)
1月 23, 2017 ところが、そんな中でなぜか「叩かれない旭日旗」がある。1つは朝日新聞だ。 「朝日新聞が叩かれたという話は聞きませんね。なにせ、韓国では『日本の良識的な報道機関』と認識されていますから」(室谷氏)   もう1つは、韓国で多くの信者を持つ宗教団体「統一教会」だ。こちらも、ロゴマークなど紛れもなく「旭日旗」にそっくりなのだが……。韓国内でもこうした「矛盾」に悩む人もあるようで、あるブログでは、 「朝日新聞は反日扇動に必要だから放置、統一教会は触れにくいから放置……これが『反日』の実態だ」 と吐き捨てるように記されている。 朝日新聞なぜOK?「韓国起源説」まで… 韓国「旭日旗追放運動」は首尾一貫していない : J-CASTニュース (via yukiminagawa)
1月 23, 2017 1位具に つぶさに 109票 2位論う あげつらう 106票 3位挙って こぞって 98票 4位準える なぞらえる 97票 5位穿る ほじる 86票 6位漸く ようやく 82票 7位弁える わきまえる 81票 8位与する くみする 80票 9位目眩く めくるめく 77票 9位然も さも 77票 9位塗れる まみれる 77票 12位徒ならぬ ただならぬ 74票 13位徐に おもむろに 72票 14位貼付 ちょうふ 71票 15位設える しつらえる 70票 16位直向き ひたむき 68票 17位唆す そそのかす 66票 18位円やか まろやか 63票 19位蔑ろ ないがしろ 57票 19位強ち あながち 57票 21位偶に たまに 56票 22位出色 しゅっしょく 55票 23位続柄 つづきがら 52票 24位黒子 ほくろ 51票 25位所謂 いわゆる 46票 26位捗る はかどる 43票 26位若しも もしも 43票 26位美人局 つつもたせ 43票 29位非ず あらず 39票 29位強か したたか 39票 31位所以 ゆえん 36票 32位災禍 さいか 34票 33位逝去 せいきょ 33票 34位躊躇う ためらう 29票 哲学ニュースnwk (via syuta)
1月 18, 2017 そもそも【東京裁判】は国際法上、有効なマトモな裁判ではない。戦勝国による復讐の儀式に近い。→それでも、日本は【判決】を受け入れた。 そもそも【南京虐殺】はこの【裁判】で出て来た証拠の無い根拠の薄い事件。→それでも、日本は【判決】を受け入れた。 そもそも中華人民共和国も韓国も大東亜戦争後、(太平洋戦争後、第二次世界大戦後)に建国された国。戦中まで韓国、北朝鮮、台湾は日本の一部だったし、日本はシナで後に台湾に逃げた中華民国と戦ってた。 そもそも【A級戦犯】は罪の重さを表さない。【A項戦犯】でも良い単語で、戦後に事後的につくられた【平和に対する罪】だと言う。 事後法は民主主義体制ではけしてやってはいけない事だ。 明日、タバコが禁止になる法律が施行されても、今日、タバコを吸ってる人は罰しないのが人道上、正しい。 【B項戦犯】は【一般の戦争犯罪】だが、戦勝国にも原爆投下、大都市空襲による民間人虐殺の戦争犯罪あり、ソ連は不可侵条約違反して日本に侵略した。 【C項戦犯】はこれも事後法であり、【人道に対する罪】だが、捕虜を航空機から投げ捨てた連合軍にもいるだろう。あ、それは、一般の戦争犯罪、だな。 さて、戦後に社会党(!)などの提案で、全ての【戦犯】は赦免、釈���され名誉回復された。 また、これにはサンフランシスコ講和条約の定めに従い、条約締結国の同意を得ている。 従い、日本にはそもそも国際法上の【戦犯】は居ない。 ニセ裁判である【東京裁判】上の【戦犯】も居ない。 サンフランシスコ講和条約上も【戦犯】は居ない。 そして、【A項戦犯】だけ特別に扱う理由もない。 さて、三木政権下で朝日新聞などが騒いだので天皇陛下の親拝は1976年を最後に途絶えている。 天皇陛下の心情を勝手に忖度して、陛下の御意志だなどと言う事は、戦前から禁止されている。 その二年後に【A項戦犯】か靖国神社に合祀になるが、天皇陛下の親拝の最後から二年後の事であり、陛下の親拝が途絶えた原因ではあり得ない。 実際に世の中に【A項戦犯】の合祀が明らかになったのは1979年だ。 つまり、陛下の心情を勝手に忖度するのは禁止されているが、直接の関連がないのは時系列が示している、 また、占領時の取り決めを被占領国に、いつまでも変えさせないのは、国際法違反であり、まして、全ての【戦犯】の釈放、釈放、名誉回復はサンフランシスコ講和条約締結国の同意を得ている。
結論。ニセ裁判であったとしても日本は【東京裁判】の【判決】は受け入れたが、その後の名誉回復で日本に【戦犯】は居ない。2005年に既に政府は【公式参拝でも違憲では無い】と回答している。 【東京裁判】で唯一の国際法専門家だっなインドのパール判事はこう述べている。 【激動し変転する歴史の流れの中に 道一筋につらなる幾多の人達が 万斛の思いを抱いて 死んでいった しかし 大地深く打ち込まれた 悲願は消えない 抑圧されたアジアの 解放のため その厳粛なる 誓いにいのち捧げた 魂の上に幸あれ ああ 真理よ あなたは我が心の 中に在る その啓示 に従って 我は進む 一九五二年一一月五日 ラダ・ビノード・パール】 (via shinjihi) (bart012から)
1月 18, 2017 比叡山で修行した法然。→浄土宗 「ぶっちゃけ悟って仏になるの、俺ごときでは無理(←このへんが日本人的謙遜) 働いてる一般人なんかもっと無理。今の仏教は金と暇のある金持ちにしか役立つ可能性がない。 でも安心しる。阿弥陀様って偉いお方が、自分が十分にレベルうpしたら おまいらも引っ張り上げてやんよ、ていってる。これはそこに張るしかないっしょ。 はらたいらさんどころじゃないよ。「あみださまに、全部」 さあ何度でもいいつづけよう」 親鸞→浄土真宗 「法然さまはおおむね正しいけど、阿弥陀様なめすぎ。 念仏言った回数で差別するような方じゃねえはずだよ(←このへんが日本人的舶来びいき) 心に思うだけで、修行とか、戒律とか自分をどうにかする必要もないよ。 だから俺なんか結婚だってしちゃうもんね。ただ阿弥陀様に乗ればいいのさ」 おまけ 一遍→時宗 「おまーも阿弥陀様なめすぎ。あの方は信者だろうと何だろうと、一切区別しないの。 つまり俺たちは阿弥陀様のおかげで勝ち組。もう決まってんの。(←日本人的暴走) だから感謝の踊りを踊ろうぜ、let’s dance!」 浄土真宗系の成り立ち:ぁゃιぃ(*゚ー゚)NEWS 2nd (via hisaruki) (via ssbt, yangoku) 2009-01-06 (via gkojay) (via etecoo) (via itokonnyaku) (via mnak)
20170119  ご指摘のあった書籍は、本当の日本の歴史を広く知っていただくことを目的として、弊社グループ代表の元谷外志雄が「藤誠志」のペンネームで月刊誌『Apple Town』に連載している社会時評エッセイを1年分まとめたものに、まえがきとして解説を付して制作したもので、日本語の他に、英語訳も付いています。
 本書籍の中の近現代史にかかわる部分については、いわゆる定説と言われるものに囚われず、著者が数多くの資料等を解析し、理論的に導き出した見解に基づいて書かれたものです。国によって歴史認識や歴史教育が異なることは認識していますが、本書籍は特定の国や国民を批判することを目的としたものではなく、あくまで事実に基づいて本当の歴史を知ることを目的としたものです。したがって、異なる立場の方から批判されたことを以って、本書籍を客室から撤去することは考えておりません。日本には言論の自由が保証されており、一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならないと考えます。なお、末尾に本書籍P6に記載しています、南京大虐殺に関する見解を掲載いたしますので、事実に基づいて本書籍の記載内容の誤りをご指摘いただけるのであれば、参考にさせていただきたいと考えています。 
『本当の日本の歴史 理論近現代史学』P6 二、南京三十万人大虐殺
 中国は日本軍が南京で三十万人を虐殺したと主張しているが、そもそも当時の南京市の人口は二十万人であり、三十万人を虐殺し、その一ヶ月後には人口が二十五万人に増えていたなどあり得ないことだ。しかも国民党広報宣伝部に雇われていた二人を除いて、欧米人など第三国の人が虐殺を目撃した日記も手紙も写真も、記録したものが一つもないことなど、更には、上海大学の朱学勤教授が「いわゆる南京大虐殺の被害者名簿というものは、ただの一人分も存在していない」と論文で発表したにもかかわらず、辞職もさせられていないことなどから、いわゆる南京虐殺事件が中国側のでっちあげであり、存在しなかったことは明らかである。  そもそも日本軍が南京に侵攻したのは、一九三六年、張学良が蒋介石を西安で拉致監禁した西安事件をきっかけに、コミンテルンの指導で第二次国共合作が成立したことで、国民党政府軍は中国共産党への攻撃をやめ、国民党政府軍に共産党勢力が入り込み、日本軍を挑発して、日本を戦争へ引きずり込んでいったことが背景にある。  一九三七年七月七日、中国盧溝橋付近で北京議定書に基づき合法的に駐留していた日本軍の軍事演習中に、日本軍とその近くにいた国民党政府軍の双方に対して実弾が発射されたことをきっかけに、戦闘状態になった(盧溝橋事件)。この双方への発砲は、後に中国共産党国家主席となった劉少奇(りゅうしょうき)が指示したものであることを、彼自身が告白している。事件不拡大を望んだ日本軍は、その四日後には停戦協定を結んでいる。  しかし、日本を激怒させ国民党政府軍と戦争をさせる為に、同年七月二十九日、中国保安隊によって日本人婦女子を含む二百二十三人が残虐に虐殺された「通州事件」や、同年八月九日に起こった「大山大尉惨殺事件」、更には、同年八月十三日、国民党政府軍に潜入していたコミンテルンのスパイである南京上海防衛隊司令官の張治中(ちょうじちゅう)の謀略によって、上海に合法的に駐留していた日本海軍陸戦隊四千二百人に対して、三万人の国民党政府軍が総攻撃を仕掛けた第二次上海事変を起こすなど、中国は日本に対して次々に挑発を繰り返し、それまで自重し冷静な対応を取っていた日本も、中国との全面戦争を余儀なくされたのであり、不当に日本が中国を侵略したわけではない。  上海事変で勝利した日本軍は、敗走する国民党政府軍を追撃し、国民党政府の首都であった南京を攻略し、同年十二月十三日に南京占領。このとき敗残兵が住民に対して略奪、虐殺を行なった。それらの敗残兵が民間人の衣服を奪って便衣兵(ゲリラ)となったことから、日本軍は便衣兵の掃討作戦を行った。便衣兵(ゲリラ)の殺害は国際法上認められているものであり、一般住民を虐殺したのはこの敗残兵達(督戦隊が撃ち殺したのは、逃亡中国兵であった。)であった。しかし、こうした事実が歪められて、情報謀略戦として、「南京三十万人虐殺説」が流布されたのである。そもそも既に南京を攻略した日本軍にとって、南京で虐殺行為をする理由はない。一方、通州事件や大山大尉惨殺事件、第二次上海事件などでの日本人に対する残虐行為には、日本軍を挑発し、国民党政府軍との戦争に引きずり込むというコミンテルンの明確な意図があったのである。
1月 15, 2017 「人間は誰もみていない時にどれだけ正しい事ができるかが大切なんだ、それが日本人だぞ」 Twitter / rinrin1015s: 第二次世界大戦で (via poochin) (via theemitter)(元記事:(quote-over1000notes-jpから))
1月 8, 2017 うちの祖母が子供を寝かしつけるときに、繰り返し優しく言ってた「寝るより楽はなかりけり」おまじないかなと思いながら聞いて寝た思い出。 最近、調べてみたら江戸時代の狂歌とのこと。しかも続きがあった。 寝るより楽はなかりけり 浮世の馬鹿は起きて働く おばあちゃん!! Twitter / jiro6663 (via y-kasa) (元記事: twitter.com (itumadekanaから))
12月 27, 2016 沖縄県 #翁長知事 は中国 福建省 福州市の名誉市民!娘は上海市政府の習近平人脈の中国エリート共産党員と結婚し帰国を認められなく人質化。だから中国寄りの姿勢をとる完全な #中国の工作員 スパイであるが、日本に #スパイ防止法 なし! Yuちゃんさんのツイート (via ashzashwash)(元記事: twitter.com (onibi-onibiから))
12月 27, 2016 ・泥水の中から咲く蓮の花は、希望の象徴です。 蓮はあらゆる障害を乗り越えて花を咲かせます。 そもそも、蓮にとって濁った泥水は 養分をとるために必要なものなのです。 人間も同じです。 自分にとって都合のいいことばかりに囲まれていては成長は望めません。 濁った水も必要なのです。 by バーナード・グラスマン&リック・フィールズ HINT / 根岸 明広 (via ebook-q)(kunigakuから)
12月 27, 2016 皮肉な事にリベラルと言うのが一番適切に当てはまるのは日本においては自民党しかなくて、野党がどうしょうもない理由の一因に『社会主義思想の強い人間がリベラルを標榜して全体主義的な立法を行い、人治主義的に運用したがる』と言う状態なのに気付けないんじゃ政権は渡せまい Twitter / OBHNousyu (via y-kasa)(元記事: twitter.com (onibi-onibiから))
12月 27, 2016 ハル・ノートを日本に突きつけたフランクリン・ルーズベルトはオランダ出身で「有色人種への差別が格別に強かった」と、ニューヨーク州ハイドパークの大統領私邸で会談した英国のロナルド・キャンベル公使は本国に書き送っている。 キャンベルが、この会談の席上、ルーズベルトから打ち明けられたのが「劣等アジア人種」の品種改良計画だった。 「インド系、あるいはユーラシア系とアジア人種を、さらにはヨーロッパ人とアジア人種を交配させ、それによって立派な文明をこの地に生み出していく。 ただ日本人は除外し、もとの島々に隔離して衰えさせる」 ハル・ノートは、まさにルーズベルトがキャンベルに語った内容そのものである。 日本人を支那大陸から追い払い、「元の島々に封じ込め、衰退させよう」との狙いだった。 白人による、劣等アジア人の改良計画 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Yasunari/7517/nenpyo/yougo/hinshukairyo_keikaku.html (via awarenessxx)(元記事: geocities.co.jp (mago6から))
12月 27, 2016 自由と民主主義の国には弱点がある。それでも他の体制よりマシだ。他国の利益の為に動いてる可能性もある人間もマスコミや教育機関、大学に入り影響力を行使できる。そして彼らの言論の自由や結社の自由、表現の自由は守られる。 独裁国家から見たらいとも簡単に侵略できる対象だろう。 他国の利益の為に動いてる可能性もある人間もマスコミや教育機関、大学に入り影響力を行使できる。そして彼らの言論の自由や結社の自由、表現の自由は守られる。 独裁国家から見たらいとも簡単に侵略できる対象だろう。 それでも他の体制よりマシだ。 苦しくとも自由と民主主義を守る他に無い。
この貴重な自由と民主主義を守る為にはそれぞれの国民の自覚と参加が不可欠だ。
政治家やマスコミ、教育などは 「誰がやっても構わない。 誰がやっても変わらない。」と考えたら、簡単に侵略されてしまう。
中共が強気なのは軍事力もあるが、そこが自由と民主主義国家の弱点と見えているからだ。
苦しくとも日本国民は周りで起きる事に自覚的に関わり、日本と自由と民主主義を守る必要がある。
これに気づいた日本国民がマスコミに頼らずインターネットなどで発言し始めた。 それが現代の保守運動だ。 それをマスコミや外国勢力に影響を受けた人間がレッテルを貼ったのが「ネトウヨ」なる言葉だった。
しかし、自覚し始めた日本国民は強い。 与党でも野党でもキチンとその役割や仕事をしない怠惰なモノには厳しい目が向けられる。 反体制を気取ればカッコいいという気分、マスコミの無自覚な非難でも国民が同調する時代は終わった。
日本国民の為になるマスコミなのか? 日本国民の為になる教育なのか? 日本国民の為になる行政なのか? 日本国民の為になる政治家なのか? 日本国民の為になる法律なのか?
それを単なる体制への非難でなく、本当に問う。 それが現代の保守運動だ。
これが分からないマスコミが(自覚的か無自覚的か不明だが)野党などを根拠無く応援し、かばうと、批判はマスコミに集まる。
勿論、その保守運動の中心は一般人であるが故に、間違うこともある。 間違うこともあるが、間違いであるというしっかりとした根拠を示されれば、意見はすぐに修正される。
勿論、インターネットでも他国の利益の為に動く人間の表現の自由は守られている。 それが為におかしな方向に誘導される事もある。
それでも、自由と民主主義の為に、そしてより良い日本の為に、日本国民の為に保守運動が必要なのだ。 http://shinjihi.hatenablog.com/entry/2016/11/06/053905 (via shinjihi) (etecooから)
12月 28, 2016 ある消防隊員の至言。 はしご車が1台1億円はくだらないというお話を聞いて 仰天していた私につぶやいたひとこと… 「1人でも助けられればもう元は取れますよ。 でも、廃車まで1回も出番がないことが一番良い。」 公共事業を無駄とか、防災は無駄だとか言ってる奴らに この言葉の重みは分かるまい。 Twitter / SaveJPNfromBKD (via garance510)(元記事: twitter.com (xf-2から))
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eatgecom · 10 months ago
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A cool design of Acalanatha(the Fudo Wisdom King) from Tenku Senki Shurato.
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natsucrow820 · 6 years ago
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仇夢に生きる9話 無明の懐古
 ――眼前には地獄が在った。
 あたしは刀を振るって髪を掻き上げる。何時もならきっちり結んでいる筈の髪が解けていた。鬱陶しい、けれど、どうしようもない。そんなことに構ってはいられない。随分とあちこちの感覚が死んでいた。寒いのか、熱いのか。痛いのか、そうでないのか。自分の身体の損傷は。そんなことも、判らない。判らない振りをする。そうでないと、あたしはあたしの任を果たせなくなるような気がする。刀を握る手だって、本当はちゃんと握れているのか判らない。布で括り付けて、振るえていれば、まあ良いか。瞬きをする。目に入った血が滲みる。この血だって、何の血か。余計なことは考えるな。何時も、あたし自身が言っていたことだ。戦場ならば、戦場に適した思考がある。今考えるべきは何だ。
 あいつらは上手く逃げられたかねえ。
 金色の髪が脳裏に閃く。
 そうだ、時間は、どれくらい経った?
 新型の人擬きの禍者(まがもの)、旧型の、禍者の獣ども。紛い物の矢と刃、偽物の牙と爪が引き裂いて行った新入りたちは、何処まで逃げられただろうか。失う訳にはいかない、愛しい同胞たちは。
 大丈夫だろう。きっと、それなりの時間は稼げただろう。幾つの禍者を屠った? どれだけの刃を叩き折った? 如何程の矢を往なした? 傷は負ったさ。だが、それ以上に、戦果は上げた筈だ。これだけ暴れたなら、彼女は十二分に上手くやる。なんたって、あたしの右腕だからねえ。何だって上手くやっちまうのさ、あたしの隊長補様は。
 ひゅうと、喉が鳴った。
 流石に、疲れたねえ。
 迎えの一つでも、寄越してくれるかねえ、あの子は。
 何だか異様な眠気に襲われて、変に入っていた力が抜けて、はは、と間抜けな声が溢れ。
 ずきり、と。
 冷や汗を伴う違和が、眠気を吹き飛ばした。
 何だ。
 かくん。さっきまで問題がなかった筈の足に力が入らなくなって、無様に座り込むことしか出来なかった。熱く、焼け付くような感覚がする足に目を向ければ、夥しい血がだくだくと地面に流れて行く所だった。
 こんな傷、何処で。いいや、自分の身体なんてどうでも良いと刀を振るったのはあたしだ。全部全部麻痺させて暴れ回って、無傷だなんて土台無理な話じゃあないか。
 だけれども。
 それでも、賭けてたんだ。
 目の前の糞みたいな連中を皆々殺しちまうまでは、戦ってやろうじゃないか、ってさ。
「運がなかった、ねえ」
 後、一体だったんだけれどねえ。
 目の前で、人型の禍者が、にたりと笑った気がした。
 これ見よがしにぎらつく刀を振り上げて、振り下ろし――。
「隊長!」
 ――た筈の禍者の腕が斬れ飛んだ。
 血が飛沫く。
 白銀の刃が弾かれたように弧を描き、禍者の首に吸い込まれる。
 駄目だねえ、弾かれちまう。
 冷静な頭の片隅が呟いた。同時に、鋭い金属音。新型の連中、ご立派なことに鎧なんて着込んでやがるのさ。だから、そんな、感情任せの太刀筋じゃあいけないよ。らしくないねえ、あんた。何時もはもっと冷静で、綺麗に斬ってみせているじゃあないか。
 思っている間に、凄まじい勢いで飛び掛かり刀の柄で彼女は強かに禍者の頭を殴り付けていた。ぐらついた禍者の腹を蹴って押し倒したかとかと思えば、今度こそ鎧の隙間、首筋に切っ先を突き立てた。何度も、何度も。白銀が血に塗れていく。
「もう良いよ、梓(あずさ)」
 どうしたんだい、もう良いんだよ。終いだよ。やけに出難い声を絞り出して何度も話し掛けると、ようやっと彼女は、梓は禍者を破壊することを止めた。禍者の首から上はもうずたずたで、赤と黒の塊に成り果てていた。だというのに、それを作った修羅は、梓は困り果てたようにあたしを見る。
「隊長」
「あんた、戻って来たんだねえ」
 きっと、隊長補様が、穂香(ほのか)が命じたのだろう。梓は若いが、一等強い。この戦場に遣わせるには一番の適任だろうねえ。そんだけ、あたしも鍛えてやったしねえ。
「怪我は、ないかい」
「貴女が」
 唇を噛み締めると、首を振って梓はあたしの前に跪いた。
「貴女、こそ」
 震える手が伸ばされて、揺れて、震えて、落ちる。
「何故」
「まあ、あんだけ動ければ大丈夫かね」
 良かったよ、あんたが無事で。
 呟いた途端、梓の顔がくしゃりと歪んだ。
「間に合わなかった」
 顔を俯け、弱々しくあたしの肩に縋りつくのは、修羅ではなく、幼子のようだった。
 あたしは、そんなこどもの背を撫でながら、助けを待つしかなった。
 
 
   ・・・・・
 
 
「緊張しているのかい?」
「ええ、そりゃあね」
 くすり、と苦笑して早川(はやかわ)は肩を竦めた。
「その割には、涼しい顔じゃあないかい」
 長い髪を払って、土生(はぶ)は目を眇める。早川は肩を竦めて苦笑。金の髪がさらりと肩を落ちていった。
 七の月。初夏の香りの満ちる頃。しかし祓衆(はらいしゅう)の屯所内を満たすのは重苦しい緊張だった。
 北方より来る禍者の軍団。新型を擁するその数、およそ百。それを、祓衆は待ち続けた。民草に危害を加えることなく、しかしこちらの補給路の危うくならない、迎え撃つべき距離を見定め続けた。交易の路を規制し、万全を期し、押し返すに足る戦場を作り続けた。
 そして、時は来た。
「今回は、失敗する訳にはいかないわ」
 青い瞳が真摯な光を帯びる。
「連中の好きにはさせない」
「そうさね、あたしのようなのは、増えないのが良い」
「……それは」
 弾かれたように早川は顔を伏せる。
「酷い顔をするねえ」
 自嘲。それから微笑。
「何、今回は大丈夫さ。前とは違う。戦場もこっちが設えたし、端から新型がいるのも分かってる。地獄になりはしないさ」
「そうね、そうなら、とっても良いわ」
「その為に、あたしも頑張ったしねえ」
 ぎしり。土生の車椅子が小さく軋む。姿勢を軽く変え、不敵な笑みを作りながら土生は肘を机に着いた。机の上には、長大な包み。
「親父にも無茶を言った。外洋国(がいようこく)の連中は武器を寄越すのは渋るんだとさ」
「でしょうね」
「海向こうの国は、国同士で争いをするらしい。当然と言えば当然さね。それがくれるってんだから、親父も大したもんさ。まあ、この国がそういうのとは無縁なのもあるんだろうがねえ」
 ともかく、と土生は顎をしゃくる。挑むような眼差しが早川を射抜く。
「これをうちで扱えるのはあんたぐらいだろう。上手く使うんだよ」
「ありがとう。無駄にはしないわ」
 恭しく早川は包みを抱え上げ、布を捲る。その下から覗いたのは、鉄の筒。早川の身長の半分はあるかと言う細長い筒は途中で折れ曲がり、幾つもの部品が備え付けられていた。葦宮(あしみや)では見ることなどない、長大な鉄の凶器。
「随分重いのね」
「そりゃあ、そうさ。使う鉛玉も大きくなるからねえ、丈夫でなくちゃあ、撃ち出せないのさ」
「道理ね」
 腰に差した、二つの長銃と見比べながら早川は薄く笑む。
「これなら遠くからでも連中にぶち込めるわね」
「ああそうさ。良いねえ、胸のすくようだ。あたしもこの目で見たかったが、今回は留守番だ」
「良い土産話を持って帰ってあげるわ」
「楽しみだ。……無茶はするんじゃあないよ。梓にも伝えといておくれ」
 目を細めて土生は言う。
「無茶して皆々失っちまったら意味なんてないのさ。怖ければ、どうしようもないと思えば、逃げるのは悪じゃあない。絶対に帰ってくるんだよ」
「勿論よ。彼女だって、もう、あんなのは嫌に決まってる。血塗れの貴女を抱えて来た梓の顔、今だって忘れられない」
 己の身体を抱くようにして、早川は目を瞑る。
「あんなこと、もう絶対に御免よ」
 
 
   ・・・・・
 
 
「兎に角、無茶だけはするな」
 努めて冷静に、帯鉄(おびがね)は言葉を選ぶ。
「時間は限られている。しかし、須臾でも刹那でもない。我々であれば、連中を殲滅するに十分な時間はある」
 睥睨する。誰もが緊張した面持ちで帯鉄を見ている。しかし、無理に気負う者はいないらしい。好戦的に笑む者さえいる。好ましいことだ。寧ろ、自身の方が気負っている自覚はある。自覚はあるだけマシだろう。傍らの常葉(ときわ)は相も変わらず唇を三日月型にぴたりと閉じて微笑を湛えている。やはり、こういう時に言葉で先陣を切るのは嫌らしい。らしいと言えばらしい。帯鉄は思う。口より、刃で物を言う方が���意なのだ、この男は。見目と裏腹に、狂猛な戦意を肚の中に滾らせて、笑む。
「ここまで待った。随分と待った。故に、我々は放たれる。止める為に、否、絶やす為に。此処で、食い止めるぞ」
 振り返る。広大な大地と生い茂る木々、細く、時に太く伸びる道。視線を戻す。居並ぶ青龍隊、朱雀隊の者たち、その後ろには桜鈴(おうりん)を囲う塀がある。そして、彼らとそれの間には、太い川。
 桜鈴北部、葦宮の動脈とも言うべき街道を擁する下狭平原(しもさひらはら)。常ならば多く行き交う人が、今はいない。当然だ。此処はこれより戦場となるのだから。その為に、手を回して来たのだから。
 祓衆の想定する、適切なる戦場。太く流れる狭間川(さまがわ)こそは、憎き連中と民草を隔てる境界線。
「此処だ」
 目を見開く。
「此処を、決して超えさせるな」
 一際に強く言葉を吐き出せば、野太い咆哮が木霊した。遠くに澱む気配が強くさざめいたのが判った。
「殲滅だ」
 帯鉄は刀を抜き放つ。
「一匹たりとも逃すな」
 頃合いだ。ゆらりと切っ先を北の森へと向ける。
「皆散れ。適切にな。そして確実に屠れ。さりとて命は無駄にするなよ。我々は死ぬ為に此処にいる訳ではないのだから」
 誰もが目をぎらつかせながら、息を呑む。桜鈴北部。開けた大地を少し行けば、すぐに視界は鬱蒼と茂る木々に塞がれる。
 禍者は、連中は其処にいる。息を潜め、こちらを待ち構えている。
 刀を構えているだろうか。
 弓を引き絞っているだろうか。
 獣共は牙を剥いているだろうか。
 そんなこと、知ったことではない。
「禍者を一掃するぞ」
 もう、五年前のようにはさせない。
 唸るような鬨の声が大地を揺らした。
  
 
   ・・・・・
 
 
「始まったのう」
「そうだねえ」
 江草(えぐさ)さんの呟きに、倉科(くらしな)隊長は機嫌の良さそうな笑みで応えた。ぴりぴりと張り詰めた屯所の中、倉科隊長だけが常の空気を変わらず纏っていた。
 桜鈴北部での迎撃作戦。青龍隊、朱雀隊を中心として祓衆本部の人間の殆どがそちらに割かれているから、屯所はいつもよりもずっと閑散��している。だと言うのに、張り詰める空気は重く、人々は忙しなく動いている。当たり前だろう。祓衆の主戦力が桜鈴の外にあるのだから。その間、幸慧(ゆきえ)たちは桜鈴内部の不測を自分たちで処理しなくてはならない。そんな中、倉科隊長はゆるりと口の端を吊り上げる。執務室に設えられた窓の外、彼らのいるであろう方角に向いていた目がこちらに向けられる。
「まあ、今回の僕たちは桜鈴内の警護。彼らの無事を祈るしか出来ないけれどね」
「万一があっちゃならんじゃろう。連中が戦っとって背後から、なんぞ笑えん」
「全くだ」
 穏やかな顔。その眼にだけ、常ならぬ真剣さを帯びさせて倉科は言う。
「僕たちは、彼らの脅威を極限まで減らさなくてはならない。禍者だけでなく、ねえ」
「……人も動くと思うんか」
「思うよ」
 ふと、倉科の面から笑みが消え失せた。
「改史会(かいしかい)、ですよね」  頷き。
「仕方がないとは言え、我々は大きく動いた。向こうだって、改史会の連中だって嫌でも気付くだろう」
 嫌になるねえ。重い溜め息が吐き出される。
「私たちは、ただ禍者の侵攻を食い止めようとしているだけです。なのに」
「そう。僕たちは人に害なすモノを退けようとしている。正しいことをしてる筈なんだ。だけれどもねぇ、可笑しな話だけれども、それを悪と断ずるんだよ、連中は」
 倉科隊長の首が傾げられる。黒く長い髪がざらりと流れる。
「僕たちは、正しいのかな?」
「え?」
 余りにあっけらかんと落とされた言葉。幸慧は緩やかに息を詰める。この人は、今。
 遮るように、江草さんが唸った。文人の多い玄武隊において図抜けて腕の立つこの人は、今回は隊長格の護衛だった。倉科隊長とは付き合いが長い分、遠慮もないらしい。
「またとんでもないことを言いよるのう、頭は。こんな時にそんなこと考える余裕があるんは大したもんじゃが」
「癖なんだよお、色々考えるのが。でも、本当に改史会には気をつけなくちゃ。僕たちは禍者にだけ刃を向けられる。人には向けられない。向こうがこちらを害さないかぎりはね」
 やれやれ、と倉科隊長は溜息を吐く。
 確かに、そうだ。祓衆は、化け物退治の組織。護るべきものに刃を向けるなど、言語道断。禍者と対峙する為に、祓衆は多くの武力を保有することを許されている。人と対立することが禁止されるのは、至極当たり前のことだった。
「嫌になるよ。後手にまわらざるを得ない相手に来るか来るかと身構えるのは思った以上に神経を遣っていけないねえ」
「御上も面倒なこと言いよるわ」
「仕方のないこと、なのだけれどねえ」
 しかし、と倉科隊長の手が腰の刀に添えられる。
「やはり、脅威だよ。改史会の規模も大概だからねえ。警察や、下手すれば朝廷内にもその息が掛かった者が紛れている。むしろそこから生まれた可能性だってある。ともかく内通者の存在は、最早想定して然るべきだろう」
 そんなことを言ったかと思えば、更に声を潜めた。
「うちも例外じゃない」
「倉科隊長、それは」
「幸慧君も薄々解っているんしゃないかい? 何処も、例外はないよ」
「道理じゃな」
 それは、とんでもないことではないか。脅威。紛うことなく敵意を持つ者が、この祓衆の中に紛れているだなんて。そうだとしたら、祓衆は何時何が起きたっておかしくはない。
「聞けば改史会は農民から広まっていたという。農民から商人へ。商人から町人へ。そうして育っていったんだ。何処にだって潜んでいる。そうした連中が一斉に動いたりすれば、厄介なんてものじゃあないよ」
「大丈夫、なんでしょうか。この状況。もしも、本当に万一、改史会の人がうちにいたら、危ないんじゃあ」
「そうだねえ。向こうより、うちが拙いねえ。手練れと非戦闘員、狙うのは明白だ」
 でも、これしかなかったんだ。倉科隊長は笑んだ。
「だから、僕たちは成すべきことを成さねばならない。向こうのことは信じよう。無論、何かあれば支援する。でも、同時に守りを固めないとねえ。桜鈴も、此処も。何、確かに主力は向こうだけれども、こっちだって全くの無力ではない。僕もこう見えて結構鍛えてるからさ」
 ふふ、と笑う倉科隊長に、少し肩の力が抜けた気がした。
「幸慧君、だから頼まれておくれ。一先ずは……そうだね、今の状況をしっかり見ておくんだ。報告は上がっていないから大丈夫だとは思うけれど、少し皆の様子を見て来ておくれ。何かあればすぐ知らせてよ」
「分かりました」
 消えない不安を振り切るように幸慧は踵を返して執務室を出る。現在屯所にいるのは玄武隊が殆ど。そして桜鈴内に数人の朱雀隊と白虎隊。例外のない限り祓衆は軍学校出身の者で構成されているが、実戦となれば心許ない。幸慧だってそうだ。だからこそ、常に感覚を研ぎ澄まさねばならない。異常を異常と悟れるように。
 ——今日は、きっと長い一日になる。
 
 
   ・・・・・
 
 
 こんなことになるなんて。
 感慨深く、彼は天を仰いだ。
 軍学校で散々に扱かれて放り込まれた祓衆。志は勿論持ってやって来たが、それにしたって、まさかこんなに早くこんな風になるとは思わなかった。
 普段賑やかな桜鈴の中は驚く程静かだ。祓衆や警察からの指示で誰もが家の中で祓衆の作戦が成功することを待っている。主戦力が街の外にある今、万一にでも禍者が現れて、襲われるなんてことがあれば目も当てられない。無論それに備えて彼やその同僚たちはこうして桜鈴内に配備されているのだが。
 今の所、街の中は静かで穏やかだ。歩き回る内、定期的に同じく警邏の任に就いている仲間と顔を合わせて安堵したような、少しだけ残念なような気持ちになって、また周囲の警戒に戻る。こうしている間にも、外は苛烈な戦闘が繰り広げられている筈なのに、内側は安穏とさえしている。
 また一人、同僚と出くわし彼は苦笑した。警邏を任されているのは朱雀隊の人間ばかり。同じ屋根の下で寝食を共にする連中とこうして畏まって出会っても変な気分になる。
「出てこねえな」
「口を慎めよ。隊長いたらどやされるぞ」
「分かってるよ」
 緩みかける気を引き締める。万一なんてあったら仲間に顔向け出来ない。
 りん、と街中に吊るされた鈴が時折鳴る。
 人の全くいない桜鈴はこうも違和を感じるものだろうか。
 彼には都合の良いことでもあった。
 軍学校を経て入った祓衆において初めて課せられた重大な任務。それを果たすには。
 彼だけではなく、他の同志たちだって、きっと待ち侘びているのだろう。
 あの人には相当な恩義がある。だから、求められたのならば応えねばならない。
 だから彼は、彼らは、平静を装いながら、待ち侘びている。  
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