#磯釣りされてる方がたくさん
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千畳敷の二つの光
佐渡相川地区の濁川町に藤四郎という者がいた。 家業の合間にする釣りが楽しみという男であった。 享保の末頃だったろうか。 五月の初め、藤四郎は近所の伊左衛門を誘って千畳敷まで夜釣りに出た。 雨がポツポツと降るような曇り空。彼らの他に釣り人��いない。 伊左衛門は舟を漕ぎ出し、北の沖で釣っていた。釣果は赤鱏が十四、五尾ほど。 藤四郎は磯で釣竿を垂れていた。釣果はやはり赤鱏が十尾ほど。 お互い自らの釣果に気を良くし、夢中で竿を振るっていた。
やがて子の刻になった頃だろうか。 ふと、藤四郎は顔を上げ、何気なく沖に目を向けた。 細い光の柱が一本、空に向かって真っすぐ数十丈の高さに伸びている。 光の柱は釣り糸を垂れている伊左衛門の頭上から伸びていた。 ちょうどそのとき、磯の方を向いていた伊左衛門も奇妙な光を見ていた。 差し渡し三、四丈ほどの光の環が、藤四郎の頭上に浮いていたのだ。 何と奇怪な。藤四郎は無事か? 「おおい、藤四郎ぉ」 不安に思った伊左衛門は沖から呼びかけた。 藤四郎が「何だぁ」と応じたので、伊左衛門はさらに声を上げた。 「もう魚もかからんようだ。帰らぬか」 「ああ。早く帰ろう」 藤四郎はそそくさと竿を片付け、魚籠を持ち、伊左衛門を待つ。 後に確認したところによると、伊左衛門が磯に寄せているうちに、藤四郎の頭上の光輪は消えてしまったそうだ。 二人は押し黙ったまま、足早に帰途についた。 浜を通り過ぎ、百姓町に差しかかったとき、藤四郎が口を開いた。 「伊左衛門。さっきお前が沖釣りしてるときな、お前の頭の上に光の柱が立ってるのを見たんだ。それが恐ろしくて恐ろしくて、帰りたいと思っていたときに、お前から声をかけられたんだ」 それを聞いた伊左衛門は驚いて、こう答えた。 「何だって? 俺は磯釣りしているお前の頭の上に大きな光の輪が浮かんでいるのを見たぞ。だからお前の無事を確認しようと思って声をかけたんだ」 それを聞いて今度は藤四郎が驚いた。 以後、彼らは釣りに行くことはあっても、千畳敷での夜釣りだけはふっつりと行かなくなったという。
(『佐渡怪談藻塩草』 「千畳敷怪異の事」)
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〖39〗さすが海に囲まれた魚の宝庫・五島市 チヌ釣り大会とふるまいクエ鍋
【大会当日まであと121日】 2025.02.15
今日は金曜日。無事に一日を終えて帰宅しました。今日はいろいろなことがありました。新しい旅行の計画を立てているところなので、あちこちから電話連絡が入り、対応に追われました。
帰宅して読んでいた新聞で、気になる記事を2つ見つけてしまいました。今日は、長崎新聞で見つけた記事について聞いてください。


上の記事は、本日(令和7年2月14日)付けの長崎新聞からの引用です。今年の4月に3日間をかけてチヌ釣り大会があるそうです。自分が磯などの陸上から釣り上げたベストワンの大きさのチヌの体調で競うみたいです。賞金が用意されているのですが、私が気になったのは、1位から3位ではなく、51位の賞金です。第1位が賞金20万円なのに対して、第51位が51万円になっています!え~!大丈夫なの~?一人当たりの参加費4000円で賄っていけるのでしょうか。私が知らないだけで、実はたくさんの人たちが参加しているのかも知れないですね。私は釣りは詳しくはないのですが、1位にはなれなくてももしかしたら何かの間違いで51位にはなれるかも。

上のポスターは、チヌ釣り大会公式のポスターです。九州商船のHPから見つけました。リンクを貼っておいたので、興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。・・・本当に51万円ですね。

もうひとつの発見は、上のイベントです。このチラシは五島市役所の公式HPから引用したものです。今週末の日曜日に、福江魚市場でクエとマグロのイベントが予定されているそうです。その名も「五島クエ!マグロ!まつり」です。これも本日(令和7年2月14日)付けの長崎新聞から記事を見つけて、五島市のHPで調べてみました。朝が少し早いですが、きっと新鮮な魚が並んでいることでしょう。私は以前、魚市場には時々立ち寄ることがありました。早朝ではなく昼間なので、活気ある競りや並んでいるたくさんの魚を見たことはありません。でも今回のようなイベントだったら、魚を間近で見ることができるでしょうね。ちっょと興味があるので、日程を紹介します。

クロマグロの解体ショーも魅力的ですが、何と言ってもふるまいクエ鍋が一番でしょう。五島に住んでいても、普段から高級魚をいつも食べているわけではありません。私の場合はこの前クエを食べたのは、もう4年くらい前でしょうか。今回は全体会は8時45分から始まりますが、クエ鍋の整理券は8時20分から配布になっていますね。間違えて後から行っても、もう整理券がないかも・・・。計画的に行動しましょう。400人の中の1人になりたい。

島外の方々には申し訳ないのですが、五島に住んでいるとこのような海のイベントもあるのです。夏ばかりがシーズンではなく、食に限って言うならば、冬もシーズンなのです。
五島トライアスロン協会は、銀色に輝くチヌを追い求める釣り人やクエ鍋を食べて幸せを感じる恵まれた島の人たちを、心から応援しています。
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2025/01/10
「海へ行く方法」
元気だったのも束の間、鬱入りしてしまえば、何もかもが心底どうでもよくなる。誰も気にしてくれなくていい。自分の姿かたち、思想、表情、歩んできた道のり、全てパーっと投げ出して、あしたは海にでも行きたいな。そんな気分だった。だけど近場には綺麗な海なんてもちろん存在せず、わたしの周りにあるのは「住み易い」という言葉がぴったりの街と、それを包むぬるめの寒さだけだった。静かすぎる海へ行き、自分の苦悩なんてちっぽけだ、と思うこともできないのだ。
地元にいたころ、悩みすぎてしまったらとにかく夜の海へ向かい、補導されるかな、なんてドキドキを胸に抱えながら船着場を眺めていた。本当になにもなくて、暗闇にぽつ、ぽつ、とイカ釣り船が光っていて、ものすごく綺麗だった。いつも、磯の匂いがわたしを出迎えてくれた。大きな美術館のすごい絵よりも、ディズニーランドのパレードよりも、わたしにとっては綺麗で大切な光景だ、と思った。
鎌倉は好きだけれど、鎌倉の海はかわいくて綺麗だから、わたしのこの気持ちにはきっと寄り添えない。富山や石川とかの日本海側も気になるが、そこまで足を運ぶ勇気と胆力は無い。わたしのうみ、どこに行けばあるんだろう。地元に帰ればあるけれど、数日前に帰省したばかりで、そんな頻繁には帰れないから、どうすれば、どうすれば。
とりあえず、今は空想をしよう。生活の中でいちばん苦手な、眠る前の暗い天井を眺めながら。
何処か一箇所しか繋ぐことのできない、インチキなどこでもドアを手に入れて、わたしは地元の海へと繋ぐ。そこは真っ暗で見渡す限りの漁港、人の気配は無い。月明かりと、入り組んだ三陸海岸の埠頭のひかりが端の方に見える。イカ釣り船、帆を立てる柱と柱のあいだを、集魚灯が繋いでイルミネーションみたいになる。その船を、ただ眺める。綺麗だなと思う。一隻、二隻、すれ違いながら、濃紺の海へ消えていく。だんだんと船のかたちが消えて、視界には光だけが残る。
そのころわたしの心音はやっと静かになって、岸壁で眠る休船中の船に自分の姿を重ねる。心から眠る準備ができたころ、どこでもドアを開けて、わたしはいつもの布団で眠る。瞼のなかでイカ釣り船の残影が、ぽつ、ぽつ、と浮かんではまた、消えてゆく。
こうしてわたしは海へ行こうと思う。きっと忘れてしまうから、日記としてここへ置いておく。
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2023/9/3
9月に入って2回目の釣行になります。
前日に釣りに行ったのですが、雨後なので
活性高いのではと期待していたのにあまり釣れず…
鳥羽池と笠城ダムに行って子バス6匹くらい釣ったのみでした。
あ、そういえば初めて鯉釣ったんだった。
なんか足元でフラフラしてる鯉いて、近くを
ルアー通した時に尾ヒレにフックが掛かって釣れてしまった。
35㎝の鯉でした。
日曜日は知り合いと2人で朝6時前に鳥羽池へ
到着した時は釣り人居ないようだったが
しばらくすると2人くらい見えた。
一緒に行っていた知り合いは堤防へ
朝一は、堤防か橋近辺が良いのではと狙っていたので
自分は橋へ、橋へ向かう途中でよく釣っているトイレ階段を降りた先へ
VIVAサターンDSをリグっていたので、それで
足元近辺をチェックしていたら小バスHIT

すぐ、リリースして少し右側の護岸付近でシェイクしていると
根掛かりしたので、ほぐしていたら急にラインが走り出す
油断していてフッキングも微妙な感じになってしまい
すぐフックアウト…結構良いサイズだったような?
粘りたい気持ちもあったが橋の対岸に釣り人来たので
トイレ階段を諦めて橋へ移動
トイレ側から足元チェックしながら橋の下へ
キャストしてシェイクしていたら…

ドンっとルアーが重くなったので、ラインテンション抜いて
ラインが走っているのを確認してからフッキング!

今度は迷い無くフッキングしてので決まりました。
かなり引きも強かったけど、落ち着いてドラグ調整して
今回はランディングネットも一発で決まって満足のいくファイトでした
40ないくらいかなと思っていましたが、
ランディングネットの幅がたしか45㎝なので
あれ?って思ってきちんと測ったら

43㎝でした。
鳥羽池での自己記録は39㎝だったので更新できました。
たしか、釣り人の方に話しかけられた時に
42㎝のバス釣ったと言っていたので
この池の最大サイズなのかな?

体高も高くてとても綺麗なバスでした。

鳥羽池バス

釣ったルアーは超コスパルアーのVIVAサターン3
ダウンショットリグ
マスバリのチョン掛けでフックサイズはたしか…5番くらい?
ラインはPE0.8にリーダーフロロ8lb
前は39㎝とかなり惜しかったので40up釣れて満足
この後、数匹釣ってから移動となりました。
内ヶ磯ダムでベイトフィネスでチビーブル投げて

小バスでしたがチビーブルで釣れて嬉しかった

チビーブル 1/4
この後、木に巻きつけてしまいロスト…
その後も、一緒に行っていた知り合いが釣れてなくて
笠城ダムへ移動して数匹釣って終了
結果 子バス含め12匹でした。
知り合いは…まさかの坊主。

次は鳥羽池で45up狙いたいと思う。
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旧東隊の小説(二次創作)
刺身蕎麦クッキー
三輪秀次の好物は、ざる蕎麦、刺身、クッキーである。
一、刺身
ドアがあくと、まずプンと磯臭い空気が部屋に入ってきた。ここは東隊の作戦室で、三輪は同隊隊員である。
「大漁だぞー」
ついで入ってきたのは、発泡スチロールの箱を抱えた隊長の東春秋である。機嫌がいい。私服である。本日、東隊は任務のないシフトであったが、学校のあと、隊員は作戦室に集まっていた。仕事のためではない。
「おかえりなさい」
現地で購入したとおぼしき白い箱の中身は釣った魚だ。手持ちのクーラーボックスに入りきらなかったらしい。肩に下げているクーラーボックスだってかなり大きいのに、発泡スチロールの箱はさらに大きかった。重そうだ。三輪は発泡スチロールのほうを受け取った。ずっしりとしていて、よろける。氷がゴロゴロ動く音がした。
「床を濡らさないでください」
二宮匡貴が用意しておいたブルーシートを指す。
「気が利くな」
ニコニコしながら、東がクーラーボックスを肩から下ろす。三輪を手伝ってやりながら、二宮は黙って頷いた。
「東さん、長靴と道具は?」
「まだ車の中だな」
「後で取りに行きましょ。ほっとくと忘れちゃうわ」
加古望がキッチンから顔を出した。
ペリペリとビニールテープを剥がして、蓋を開ける。
のぞき込むと
「…大きい魚」
「鯛だな」
氷水の中に魚の王様が埋まっている。
東が器用にさばいていく脇で三人の隊員も忙しい。キッチンが臭くなるのは嫌と、加古はあらかじめ新聞紙をシンクに敷いていた。
「内臓はここに入れてね」
新聞紙で作った箱は暇なときに皆が折ってストックしてある。
タッパーや折を用意していくのは三輪の役目だ。紙袋にもポン、ポンと保冷剤を入れていく。
「秀次は手際がいいな」
「俺が教えました」
「あら、私が教えたのよ」
「今日、本部にいるのは誰かな? いつものことで悪いが、
手分けして、配りに行ってくれ」
「二宮、了解」
「加古、了解」
「了解です」
テンポよく言えずに、三輪は口の中でつぶやいた。
「ねえねえ、東さん、海鮮しゃぶしゃぶにしてみない?」
加古はカレイを見ながら提案する。
「新鮮なんだから、刺身だろう」
二宮が言い返す。二人はいつもこんな調子だ。
本日は、東隊長の釣ってきた魚を堪能する会なのだ。作戦室では飲酒禁止なの��、ビールを飲みたい東の希望もあって、このあと本部内の彼の持っている居住スペースにお邪魔させてもらっての開催である。
「鍋があるからできるが、それなら最後はうどんで締めたいなあ」
「売店で売ってるんじゃないかしら」
東は包丁の手を止めてそうだなあと言いながら、チョイチョイと手招きして三輪を呼んだ。
「はい」
てっきり、うどんを買ってくるよう言われると思っていた三輪に東は、
「味見」
鯛の切れ端をヒョイと三輪の口の中にいれた。
「どうだ」
「おいしいです」
白身魚が甘いのを三輪はここにきて初めて知った。
ニ、クッキー
「暑いわね」
盆である。
この時期、食堂が休みなのだ。若者はコンビニに行き、偉い人は仕出し弁当を頼む。
今日の東隊長は上層部に呼ばれて会議に出席中である。これはよくあることで、片手間で隊長をやってるのではないかと思うほど忙しい人なのだ。今頃、上層部と高級弁当を食べていることだろう。
時刻は午後一時である。
「お腹が空いたわね」
先程から、加古は暑いとお腹が空いたしか言わないと気がついて、三輪は少しおかしかった。二宮はまだ到着していない。要領のよい彼のことなので、どこかで食事をしてからやってくるのだろう。
「コンビニで買ってきます」
三輪は立ち上がった。本部の中にも最近コンビニができたのだ。
「今日はコンビニのご飯って気分じゃないのよねえ」
と、加古は顎に長い指を当てた。二宮がいたなら、わがままだとののしったに違いないが、三輪はあまり気にならない。
「外へも買いに行きますよ」
どのみち三輪も何か腹に入れないといけない。
「本部の外は暑いわよ」
「そうだけど」
最近、加古に対しては敬語がすっぽ抜けるときがある。年上とか年下だとかそういうのを突き抜けたところが加古にあるからだ。
加古は天井に視線を送って、しばし考えたあと、
「どっかにクッキーがあったはず」
ぽんと手を叩いて、立ち上がった。
「東さんがもらってきてた」
「え! あれ? 」
あれは確かお中元でもらった高級クッキーだった。お中元をもらう大学生もどうかと思うが、東はよく頂きものをする。ご相伴にありつくのは隊員の役得だ。
しかし、いいとこのクッキーを昼飯代わりとは。
棚をゴソゴソとあさって、すぐに加古はクッキーの四角い缶を見つけてきた。目星をつけていたらしい。
「これこれ」
遠慮なくカパッとあけると、ほとんど手つかずの高級焼き菓子が現れる。
「三輪くん、冷蔵庫から飲み物持ってきて。私、アイスティー」
三輪は麦茶にした。
「お前らばっかり何食って���だ」
案の定、程なくして現れた二宮は呆れた声を出した。
「太るぞ」
「三輪くんはもうちょっと太ったほうがいいわ」
「お前だ、加古」
「ご飯代わりだもの。それにこれから、動くから問題ないわ」
「トリオン体じゃあ関係ないだろう」
そう言いつつも、二宮もクッキーに手を伸ばす。
「二宮先輩、何飲みますか?」
「牛乳」
結局、三人でバリボリ食べて、缶のクッキーはすっかりなくなってしまった。
「内緒ね」
「証拠隠滅だな」
三輪くんの方で捨てておいてねと空の缶を持たされた。三輪が本部に住んでいるからだ。
なんとなく捨てそびれて、東隊が解散して、それぞれが別の隊を持つようになった今でも、その缶は三輪の部屋にある。
三、ざる蕎麦
「なんだ、引っ越したばかりなのか」
東隊が結成されたばかりの頃の話だ。
なんの用事だったか。多分、東からの言伝てがあったのに���輪へのメールが既読にもならないし、電話にも出ない。
二宮、すまない。俺、手が離せないから、伝えるついでに様子をちょっと見てきてやってくれ、そのまま帰っていいから。
隊長にそう頼まれたら、二宮も嫌とは言えない。もう、夜と言っても差し支えない時間だった。加古は既に帰宅している。
東に聞いた区画で三輪の部屋を見つけ、何度か呼び鈴を鳴らして、ようやくドアはあいた。
単身者用らしく、玄関から見渡せるほどの部屋だ。
およそ、生活感というものがない部屋だった。
中はガランとしていて、薄い蒲団が敷いてある他は、ダンボール箱がひとつおいてあるだけだ。入り口すぐに見えるキッチンも使っている形跡がない。
だから、二宮は引っ越してきたばかりかと聞いたのだ。三輪は焦点の合わない目をして、否とも応とも言わなかった。
出会ってまもないが、三輪には時々そういう不安定な状態に陥るときがある。何もかもが億劫になるらしく、食べることも眠ることもしなくなる。反応も鈍い。
この街には、この街独特の事情によって、そういう人間は割と存在し、容認されている。だから、二宮もそれほど奇異には思わない。あの日あのとき、『あちら側』だったんだなと思うだけだ。
それでも淡々と任務をこなす姿は評価するが、面倒な後輩であることにはかわりなかった。
東からの���件を伝え、確認をとったらもう二宮の任務は終わりだ。
しかし、
「夕飯は食ったのか?」
「ああ、はい、いえ」
返事は要領は得ないが、おそらく食べていない。
(昼も食べてなかったな)
「夕飯、食うぞ」
「……え?」
やはり反応が鈍い。二宮はイラッとしたが、今の三輪相手に何か言う気はしない。
三輪を連れて、食堂に行こうとする。
が、二宮はふと気が変わった。
「鍋あるか?」
「ないです」
「皿は?」
「ないです」
「コップは?」
「ないです」
二宮がため息をつくと、すみませんと三輪が謝った。徐々に意識が浮上してきたようだ。
「あの、二宮先輩、食堂で」
「いや、待ってろ」
三十分後、調理道具一式を調達してきた二宮は再び三輪の部屋に現れたのだった。
「蕎麦を茹でるぞ」
「…蕎麦ですか?」
その頃には、三輪もうつ状態になっているどころではない。二宮のペースに乗っかりもできず、さりとて落ちることもできない。
「あの、なんで、蕎麦」
「引っ越ししたら引っ越し蕎麦だろう」
引っ越しのことを考えたら、最初に思いついたのが蕎麦だった。新居で食べるのにふさわしい。
「あちこちから、借りてきたからな。明日、返しに行くぞ」
本格的な塗りの四角いセイロまである。三輪はおっかなびっくり持ち上げて、意味なく裏をのぞき込んだ。
その間に、二宮は鍋を沸かし、乾蕎麦を放り込んでいる。
「七分、計ってくれ」
「了解です。料理されるんですね」
「麺を茹でるくらい料理に入らんと思うぞ」
菜箸で、麺を動かしながら、二宮はこともなげに言った。
「三輪も食堂の飯ばっか食ってないで、蕎麦くらい茹でろ」
「はい」
思いの外、大量に茹で上がった蕎麦をセイロに山のように盛って、二人ですすった。箸もなくて割り箸だった。
もうここに一年ほど住んでいますと言えずに三輪は黙って、蕎麦を食べた。
この日にようやく三輪の引っ越しが終わったといえるかもしれない。
終わり
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28/海に屍と濡羽菊
(SILENTにおける全てのネタバレが存在します)
(2021年7月某日の話)
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きっとそれが黒い大輪の菊に見えたのは、炎天下で首裏が焼かれる感覚と、足首が波に冷やされる感覚が起こした倒錯のせいなのだ。
波音にのって、生ぬるい潮風が鼻先を撫でる。七月の海辺、日差しは朝だというのに既に強い。これが浜辺いっぱいにうざったい椰子の群れでもずらりと並んでとかいるのであれば影ができて話が別なのだろうが、本土の海岸でそんな植生は見たことがない。精々がシュロ、或いはマングローブ。それがあるにしても亜熱帯の地域だけ。こんな東海の片田舎の海辺にそんな耐塩制植物の群れが生えているわけもなく、よって首筋は陽に晒された結果じわじわと焼かれている。 七月、朝の日差し。生えかけの入道雲が山並みに沿って起き上がっている。 フィールドワークは私の日課だ。本業と言ってもいい。海洋生物群の調査、兼磯釣り、兼浜辺散策。SILENTからの任務が特にない週、そのうちの数度はフィールドワークに出かける。部屋に閉じこもって研究するのも良い――特にクソみたいに暑い日は――が、自分の分野は実地でのデータを得ないとまずはじまらない。釣りや磯漁りは趣味のようなも��だが、得られないものがないわけではない。魚はおいしい。自分で捌いて食べるものはもっと。 だからその日磯に向かったのは偶然であり、運命だった。竿先の糸をのんびり垂らしているのにも飽きて、ぶらぶらと向かった先の潮だまりはすでにぬるくなっていた。岩場いっぱいに磯の匂いがじらじらと立ち上り、鼻の奥に潮を塗り付けてくる。 岩礁を二、三歩海側に跳ねるように歩いたところで、波打ち際になにか黒いものが打ち上げられているのが見えた。大輪の花のような黒い何か。 それはちょうど岩礁に乗り上げたような格好で岩に引っかかっており、波が何度か柔らかくさらって行こうと泡を投げかけていたけれど、黒い大きな花弁はふわふわと濁った泡の網の間にゆれるばかりだった。 一抱えもあるそれをぱっと見て、私はそれを海中に落ちた菊のようだと思った。細長く薄い花弁は濃い青の上に艶をもって浮かんでおり、波に揺れてふわふわと佇んでいた。 岩のふちには近づきすぎず、タモ網を伸ばしてそのかたまりを慎重に掬いあげると、確かな肉の重さが手の平に伝わってきて目を見ひらいた。やがてそれが大輪の花などではないことに気が付いた。それは、大きなカラスの亡骸だった。 「……なんで、海なんかに」 水を含んだ体を網から外して、抱きあげた。その拍子に翼がだらりと垂れ下がり、屍はいやに大きく見えた。 死んでしばらく経っているのか、からだは硬直が解けて僅かに柔らかかった。炎天下の潮水に晒されていたせいか微かに肉が生ぬるい。羽は潮水にもまれたのか一部があちこち変な方向にねじれ、痛んでいた。 頭部の形はあまり見慣れないもので、くちばしの形はハシブトガラスやハシボソガラスにしては整っている。在来種でないことは一目で解った。喉の羽毛が逆巻いており、濡れたせいでいっそうオパールのような七色に艶めいていた。彼は、ワタリガラスだろうと思う。北国の鳥であることはたしかで、どうしてこんな真夏の、よりにもよって辺境の海辺なんかに。 私は思わず周辺を見渡した。カラスの群れはどこにもいない。ざあんと波が岩場にうちつける音ばかり轟いている。沖合からミャウミャウとウミネコの声がした。背後を仰げば遠くに鳶の影が見えた。黒い翼は、案の定どこにも飛んではいない。 羽織ったパーカーが濡れるのも構わず、私は反射的にその遺骸を抱いていた。胸元はすでに水を吸い、じっとりと布がよれている。濡れた肌に海風が吹き付けてようやく私は亡骸の冷たさを感じた。翼の形が崩れてしまわないよう、慎重に彼の翼を折りたたんで抱きなおした。 若い個体のようだった。堕ちてしまったにしては外傷はなく、きれ��な体をしている。岩礁に打ち上げられたときに擦れてしまったのかくちばしの端だけが少し欠けていた。瞼はぴっちりと閉じられて開かない。潮だまりで水浴びをしようとして、波にさらわれてしまったのだろうか。こんなところで、一羽きり、誰もいないところで。 日はじりじりと首を焼いている。太陽は中天に近づくにつれいよいよ勢いを増していた。ワタリガラスからは、まだ死臭がしなかった。 私は汐で痛んだ体を抱きかかえて車に戻った。急いでトランクからクーラーボックスを取り出すと、黒い遺骸をタオルと防水シートでくるみ、氷の内側に埋めるようにしてから蓋をした。内径90センチのクーラーボックスは彼の尾羽を折らないぎりぎりの大きさだった。それから磯に戻って、バケツの中に入ったイサキ二匹をしぶしぶ海に放流した。銀のうろこがやがて海底に沈んで見えなくなったところで、車のエンジンを掛けに戻る。時刻は九時四十分を指していた。普段家に帰るにしては、あまりにも早すぎる時間だった。
家に着いてまず行ったことは着替えることでもシャワーを浴びることでもなく、亡骸の洗浄だった。石鹸水を含ませたタオルで綺麗に全体をぬぐう。全身潮びたしなので、羽の隙間や翼の関節、足のつけねまで塩を取り除くように丹念に手入れした。 このとき微かに腐敗が始まったようで、肉の解けるにおいが作業場に籠り始めていた。過剰に冷やした暗室はばかみたいに涼しくて、私の乾いた足には砂がまだまとわりついたままだった。 翼を開いたり閉じたりしながら、写真を撮り、記録を付ける。体長79センチ、翼開長150センチ、オス、年齢不明だが���歳程度、くちばしに微細な欠け。 同定にさほど時間はかからなかった。確かに彼はワタリガラスだった。紙面にCorvus coraxと走り書いて、まじまじと閉じた瞳を覗き込んだ。東海の沿岸部にワタリガラスが飛来したことはもしかしたらどこかを探れば履歴が残っているのかもしれないけれど、私は一例だって知らない。不勉強を嘆くべきなのだろうか、それともこのようなイレギュラーに知識なしで遭遇したことを僥倖と思うべきなのだろうか。 慣れない夏の、冬のそれとはまったく様相の違うぎらつく太陽の下、ふらふらと一羽(ひとり)でこんなところまで翼をはためかせて飛んでいたのであろうことを思うと、私は自分の呼吸が浅くなるのを感じた。唐突に両の肺が痛んだ。 石膏粉をはたくと、まるで埃をかぶったように姿がみすぼらしくなる。水気をとってから一度粉を落とし、今度はまんべんなく駆虫粉をまぶす。潮ざらしになっているからそこまで虫はついていないと思うけれど、野生種はダニなどに食われやすいので丁���に殺虫をする。毛の流れに逆らって粉をはたくと、時折やわらかな灰色の羽毛がふわりと抜けて私の鼻先をくすぐっていった。 粉をきれいに払ってから、体を台の上で仰向けにする。私はその広い胸にゆっくりとメスを埋めた。正中線に沿う腹と胸をつなぐ場所に羽毛の無い部分がある。肌は柔らかな灰青色をしており、つぷ、と刃先を飲み込んだ。 腹部を切り開いて、こんどは首と両肩に向かって皮を剥いでいく。腹膜と皮下脂肪の間の腱を切るようにしてメスを少しずつ滑らせていく。皮が剥がれた裏側にミョウバンを刷り込みながら、肉の塊と皮を丁寧に分離させる。 かるく私の身長ほどはある両翼は大きく、肩の骨もそれに見あって立派だった。骨を折らないように慎重な手つきで関節を根元から抜く。くちばしの真下まで慎重に切れ目を入れ、頸椎と食道を分離させる。思っている以上に綺麗に骨が抜けたので、骨格標本も作れるかもしれないとふと思い立った。喉の羽毛は切り開かれてもなお逆巻いて、玉虫色の渦のようにきらきらと光っている。ただ、きれいだった。 白い脂肪を掻き出しながら、ゆっくりと背側を剥いていく。首と胸を繋ぐ筋を切り落とし、服を脱がせるようにして皮を裏返した。私は彼を暴いている。 内側の肉たちは思っているより静かだった。腹膜の内側でころりところげるのに時折どきっとするけれど、それらは存外おとなしく、じっと皮が分離していくのを見つめていた。腐敗のせいで肉は少しだけ酸っぱいにおいがした。夏は足がはやい。もう少しはやく見つけてあげればよかった。それでも潮溜まりより、ずっと腹膜は冷たかった。 私は無言で皮を剥ぐ。やがて油脂腺の油でメスがどろどろになった。尾羽の付け根を切る。綺麗な濡羽色をしている。一つだったからだと内臓が分離していく。 弾力のある腹膜ごと内臓を左手でそっと支えると、指の腹が肉に埋もれて脂肪で濡れた。人の肉もこれくらい柔いのだろうか? 無心で皮を剥ぐ。やがて直腸を総排泄孔の手前で切断する。鉗子で先端を抑え、静かに抜け殻から肉を引き抜く。アルミトレイの上に乗せられた体内は、羊膜が破れていないままの胎児にも似ていた。腹膜を透かして素嚢が見えている。胸でようやく抱きかかえられるほどの大きさだから、人間の嬰児よりは少し大きかった。 まだ翼と脚と頭の肉が残っている。肩口から皮を裏返しながら肉を削ぎ、慎重に骨を抜いてはホウ酸の粉をはたく。代わりに針金の骨を入れて翼を固定する。 学術用の剥製にしたほうが楽なことは解っているが、立派な体なのだから本剥製にしたかった。腿の肉を掻き出して骨を抜く。上体に再度手をのばす。キジやサギにくらべ、首が短いカラスは頭骨を剥ぐのがやりやすい。首を裏返��。賢い頭蓋が剥き出しになり、隙間から脳が見えた。 眼窩にピンセットを差し込んで視神経ごとちいさな丸い眼球をずるりと抜き出す。黒曜石のような、小さくて綺麗な黒い色だった。あらかた顔まわりの筋肉を削ぎ終えたら、最後に脳を掻き出す。針に通した糸でまんべんなく、こそげとるようにさらう。 剥製を作るとき、頭骨だけは皮の内側に遺しておくことになる。余った肉を削いでいく。ミョウバンとホウ酸粉を丹念に塗りつけて、脂肪を慎重に削いで、最後に骨を拭って除肉は終わる。 抜いた骨たちは別のトレイに置き、皮を乾かしながら一度休憩をとった。午前中から作成を始めたのに、すでに日暮れに近い時間になっている。集中が切れたせいか唐突に異様なほど空腹を感じた。台所にいくと、妹が作りっぱなしのサンドイッチが冷蔵庫に放置されていたので勝手にいただく。クリームチーズが塗ったくられていることだけはとりあえずわかった。やはり不味い。おそらくあいつは料理の才能がないのだろうと結論をつけて、胃にパンを落とすことだけを考え、口元をぬぐった。皿を洗ってから作業部屋に戻る。 皮が変に縮まないうちに形を整えなければならなかった。翼などの一部を除いて内容物をあらいざらい引き抜かれたからだは二次元のように平らだ。骨の代わりに針金を、脂肪の代わりにわたを、臓器と筋肉の代わりに綿(めん)を入れ、生前の容貌を再現していく。そこに魂が宿らないことは知っていても、還ってこないことはわかっていても、可能な限り精巧なすがたを作り上げたかった。生きていたということを遺したかった。 そんなこと誰に頼まれたわけでもないのに。 そうやって作業に没頭し続けて数時間、すでにとっぷりと日が暮れ切った夜半にようやく剥製の全体が整った。切り開いた場所を簡単に縫合して、形が崩れないようにガラス棚の中へ保管しておく。 そこで初めて息をついて、ガラスの向こうに閉じ込められた濡羽色のきれいなからだを眺めた。死体とは思えないほど美しいそれは、しかしどうしたって死んでいた。からっぽのからだ。からっぽののうみそ。動かないつばさ。欠けたくちばし。 飛んでいるときの姿を知らない私にとって、その翼がどうやって風を切るのか、瞳はどう海を映したのか、止まり木をどうしならせるのか、梢と尾羽の擦れあう音がどんな高さなのか、それらのうち一つきりさえわかることはなかった。 私は彼を知らない。死体はもう鳴き声の一つも上げない。 恐る恐る手を伸ばして、くちばしの先から根元までをそっと撫でた。なめらかなくちばしは、しかし欠けた部分だけがざらついていた。あごの付け根を軽くさすって、そっと手を離した。ガラス戸を閉める静かな音が濃い潮の匂いに染まる部屋のなかに響いて消えた。私はアルミトレーの上に放り込まれた骨々を溶液に漬け込んで、部屋の電気を消��。
彼の剥製を教授に譲ることにしたのは、研究室で暇を持てあましてパソコンを抱えながら遠心分離機とにらめっこしていたときに教授が構われたがりそうに話しかけてきたことが発端だった。会話の中で駿河湾の話になって、不意にこの間ワタリガラスが飛来していたことを思い出したのでそれをいうと、彼はひどく興味津々にその話題に首をつっこんできた。 「飛来、って言っても、拾ったのは死骸ですよ」 「どちらにしても珍しいことには変わりないよ。剥製にできるほど状態がよかったということでもあるし」 「トキやらなんやらだったら生息域のマーキングに使えますけど、ワタリガラスですよ。北海道にでも行けば冬場死ぬほどいる」 「はは、謙遜するなあ。そういう珍しいものを珍しいと理解して、適切に判断、処理できることを褒めているんだから、素直に受け取れば良いのに。とても珍しいことだよ、私も直に見たかった」 謙遜なんていわれても、私はみつけただけであってここまで飛んできたのは彼自身である。僅かな空しさを感じて私は返答に困り、「はあ」とだけ零してまた遠心分離機の液晶パネルを見た。残り時間はまだ二分もある。この後もう一回遠心分離をかけないといけない。パソコンの画面と液晶パネルを無産的に交互に見てから、ぼんやり口を開いた。 「差し上げましょうか、剥製。気になるのなら」 「え、良いのかい」 「別に……。それに作ったのはいいですけど、家にあったって、管理しきれないですし。本剥製に仕立てちゃいましたけどそれでいいのなら」 どうします。と聞くまでもなく、彼の返答は「勿論」だった。研究室に飾ってくれるのであれば、虫に食われることも、腐敗してカビだらけになることも懸念しなくていい。四角いガラスケースの中で、作り物の止まり木に掴まってはばたく直前の格好をしながら、朽ちるまで永遠の沈黙を貫いていることができる彼のことを想像すると、安堵の隙間にどこか血の匂いのする溜め息が滲んだ。 教授は別れ際に、私に向かってこう言った。「そもそも、君がしっかり作り上げる本剥製自体珍しいから、それがよほどきれいな個体だったのだろうなと気になったのは否定しないよ」と。
その日家に帰ってから瞳に埋め込むための石を取り寄せることにした。実のところ、本剥製はまだ完成させていなかった。けれど他人に渡すのであれば面倒臭くとも仕上げをしなければならない。私は剥製職人ではないが時間をかければそれなりのものは作製できる。性格ゆえに、作りきる根気が滅多に出ないだけであって。 やることを整理する。まずパーツが届く間に、ポーズを整えて、縫合をしっかりして、毛並みをもう一度整えて。そうやって手を尽くして、ガラス越しに見る誰の目にも君が凜々��く見えるように。 だからこそ二も三もなく、彼の眼窩にぴったりな黒い瞳を探すつもりだったのだけれど、どうしてかふいに私の無意識が抵抗して、勝手に動作の主導権を握った。腕は勝手に、月色の丸い石のページを表示させていた。 数秒、その画面を見て固まる。まぶたの閉じないくぼみに嵌められた良く晴れた夜半の空のようなそれを脳裏で一瞬再生してしまい、引き攣るように笑って無理に頭を振った。濡羽に金の目。その文字列が、文字列以外のイメージに行きつかないよう強制的に思考の根をシャットアウトして、私はページを反射的に閉じる。その後は余計なことを何も考えず、黒曜石を選択してカートに入れるだけだった。だって、黒いワタリガラスに金色の目を持つ個体なんていない。 「きれいっつったって、そう見えてるのは多分、見てんのが自分だからですよ、教授」 誰に聞かせるわけでもない独白は部屋の中に溶かして、チェアをリクライニングぎりぎりまで傾ぐ。背もたれはギィ、と音をたてて軋む。LEDの柔らかな白色が、いたいくらいに眩しくて顔を覆った。エアコンの風が虫の声のように静かに空気をふるわせている。 夜の窓辺に、青白いシルエットのワタリガラスの骨格標本が静かに佇んでいる。肉と皮の一切を剥奪され、頭部さえもすっかり喪われたそれは、もはや私に何も語りかける言葉もなく、ただじっともう二度と手が届かない空を、ガラス窓越しに見上げるばかりだった。
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朝霧と
梅の花が咲くころ、海から近いこの町では少し先も見えないほどの朝霧がかか��。 何年も前のそのような日にシズカという少女が行方不明になった。まだ14になったばかりの少女で、素行に悪いところのない真面目な少女だった。シズカの失踪は町を動揺させた。犯罪者が町に入りこんでシズカをさらったのではないか、と憶測が飛び交った。犯人探しにしばらく町中の人間が躍起になったけれども、日が差して散る霧のように痕跡を見つからなかった。
今日は霧が出ていた。珍しくはないが、ここまで濃い霧は初めてだ。足元さえ白く霞んで、街路灯の光がまるで湯船にミルクを零したかのように空気を白くぼやけさせている。通いなれた道でも合っているのか不安になるほど、いつもと道の雰囲気が違った。まるで昔話の主人公のように別の世界に迷いこんでしまったかのようで、でも道の形や目を凝らして見える道沿いの家の形は見慣れたもので、ちゃんと現実で、町の中にいるという実感が持てた。 そんなことを考えていると、道の向こうに人影が現れた。輪郭しか分からない。小柄で、華奢に見えた。まっすぐ進むとぶつかりそうで、横にずれる。すれ違うまでの距離に近づくと、顔が見えてくる。うっすらと浮かびあがるのは血の気のない女の顔。黒い髪が朝霧のせいか頬に貼りついている。磯の臭いがした。着ている服は中学校のセーラー服で、それがびっしょりと濡れていた。夜遊びの代償だろうか。そんなことを思いながらずぶ濡れの少女とすれ違った。 三月も半ば、学生はそろそろ春休み��ろう。卒業式も近い。どこか落ちつかない時期だったような気がした。最後に、という言葉でいろいろと無茶をしたのも今日のような日だった。あの日も何もかもを白く曖昧にする朝霧が出ていた。その朝霧のなかを誰にも見つからないようにこっそりと家に帰った記憶がある。はじめて体験した夜の朝で、体中に一つ年上の彼女の感触が残っていた。それが歩きながらも発作のように自分をたまらない気持ちにさせたのをしっかりと覚えている。
事務所の形が見えてきた。 一つ足を進めるほどに霧が晴れて、事務所の扉が見えたころには霧は嘘のように消えた。扉を開け、中に入るとすでに社長がいて、今日の工事の書類を眺めていた。おはようございます、と声をかける。
「酷い霧でしたけれど、運転は大丈夫でした?」 「霧?」 「ちょっと先も見えないぐらいでしたよ。もしかして、泊まりですか?」 「違うが、霧なんて今日は出てなかったが」 「え?」
社長がいぶかしそうに私の顔を見つめる。釣られるように自分の頬を撫で、それから髪に触れた。あれだけ濃い霧の中を歩けば、毛先が湿るものだけれど、指先に伝わったのは乾いた髪の感触だった。霧のなかですれ違った少女の姿が急に思い出され、氷を飲みこんだように芯が冷えた。
「大丈夫か?」 「体は元気ですよ」 「そうか」
社長はそう言って立ちあがると、給湯室に消えた。少ししてマグカップに黒い液体を――コーヒーを入れて戻ってきた。とりあえず飲んで落ちつけ、と言われる。社長からマグカップを受け取り、それを一口飲む。インスタントコーヒーの香り、苦味と強い酸味。ただ熱さだけが喉をすぎ、体の形をなぞるように落ちていく。
「霧の中で、」
社長は首を横にふって、私が話しだそうとするのを遮った。
「何も言うな」 「……どうして?」 「聞きたくない」
社長は嫌そうな顔をしていた。もしかしたら怖い話が苦手なのかもしれない。もう一度、霧のなかであったことを切り出そうとすると言葉よりも先に社長の手が私の口をふさいだ。
「そんなにホラーが苦手ですか」 「得意なやつは同じ人間とは思えないな」
社長は、それよりも、と話題を変える。今日の工事だが、と実務的な話を始められると、自分の頭も仕事に切り替わって、朝霧のこともその中ですれ違った少女のことも頭の片隅に追いやられた。
前も後ろも分からないぐらいの朝霧に遭遇したのは、これまでにその日のことが最初で、二回目はいまだにない。 飲み会や友人にそのことを聞いても同じような経験は誰からも聞けなかった。何だったのかは分からないままだ。
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#新潟#朝日#sunrise☀️ #am5:00#春の海#springsea #神秘的#清々しいより寒さが勝つ#磯釣りされてる方がたくさん#尊敬#眠い💤 #でも#運転したのは #夫#トヨタヴィッツ #で #大人2人#子供2人#低学年だから#限界#身体中が痛い#夢の中でも#シートの譲り合い
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先日の安田丸さんのシマアジの外道で釣り上がったウマヅラハギ 30cmが大きいとの事でしたが40cmクラスがボンボン釣り上がりました 外道がイケてるとテンション上がります 一部の毒クラゲを食べてくれる事から重宝され始めているそうです 肝心のお味はというと、完全なる磯味 磯をかじっているような磯感 海藻とか、貝の肝の味が濃縮されているようなそれ系の味わい これもこれで個性的な味 個性をどう考えるかですよね 【嫌い】と言って突っぱねるのは簡単ですが、いかす方向で考えるのが難しいですが楽しいです 今回は、磯感の青さ?をちょろっと混ぜこぜする感じで柔らかく��るイメージでコリアンダーやブラウンカルダモン、ゴリラペッパーなんかでマリネしていきます ソースはお決まりの肝を使って肝クリームに カカオの香りのする熟成が完了した国産トリュフをかけて完成です #フグ目 #カワハギ科 #ウマヅラハギ属 #Thamnaconusmodestus #Blackscraper #ウマヅラ #ツノギ #ナガハゲ #ウマヅラハギ #カワハギの仲間 #馬面剥 #馬の顔 #大型クラゲを食べる #安田丸 #釣船 #館山 #相浜 #千葉の釣り魚 #ペペロッソ (ペペロッソ 池ノ上 イタリアン cucina italiana) https://www.instagram.com/p/Cl5eRp8SplS/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#フグ目#カワハギ科#ウマヅラハギ属#thamnaconusmodestus#blackscraper#ウマヅラ#ツノギ#ナガハゲ#ウマヅラハギ#カワハギの仲間#馬面剥#馬の顔#大型クラゲを食べる#安田丸#釣船#館山#相浜#千葉の釣り魚#ペペロッソ
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2022年10月2日KAZUボート
今日は午後からはのランカー乗合便。 夏を思わせる日差しが戻り、暑い一日となりそうだ。釣果も熱くなればいいのだが... 連日吹いていた北風も落ち、比較的穏やかな海を富津岬方面へと向かう。
まずは北側をチェック。ソナーにコノシロの反応はないが、各々メガドッグやビッグバンディットなどビッグベイト、ミノーで投げる。 しばらく探るが誰にもアタリがないので、バイブレーションにチェンジして4メートルのボトムから表層まで探っていると魚の反応が! しかし、バレてしまった。これはコノシロのスレだなぁ。しかし、ゴツゴツとあたるわけではないから、魚影は薄いよう。
で、見切りをつけて岬の南側に移動。 コノシロの群れを探すが見つからない。 見つからない。 しばらく探してるとコノシロの群れらしき海面の変化を発見。船長に伝えボートを寄せる。確かにコノシロはいる。ここからはビッグベイトの出番だ。 まずはビッグバンディットから。同船者はメガドッグ、ビッグバンディット、ダヴィンチなどなど。 しかし、アタリがないのでコノシロを探して移動する。大貫、磯根崎、東京湾観音下と南下して行くが良い反応がない。
ここで富津まで戻ることに。
富津岬南側に戻り、コノシロサーチ開始。 密度の濃い群れが見つからないまま時間が過ぎていく中、みよしで投げてたバスフィッシングをメインにやってるという青年にヒット。 C&Rされたのは75センチのシーバス。ルアーはビッグバンディット。ナイス!
その後、自分のD-ROCKETに出るが乗らない。船べりまで3回出たが乗らなかった。うーん、悔しい。
夕まずめを迎え、ローライトコンディションになるとコノシロもシーバスも活性が上がってきた。 自分のD-ROCKETにばんばん出るがやっぱり乗らない。同船者たちもビッグバンディットやダヴィンチやらこのシラスなんかを投げてるが、たまに出る程度と反応がイマイチ。 そうこうしてるうちにバス青年が2尾め、3尾めをC&R。上手いなぁ。ヒットルアーはメガドッグだ。 やっぱ、今日は水面下よりトップに反応が良いみたい。
辺��がだいぶ暗くなった頃、自分のD-ROCKETにアタックし続けたシーバスが船べりでフックアップ❗️やったー‼️ ほぼ同時にバス青年に4尾めが❗️ ダブルヒットだ。 2尾とも無事C&R。 自分のは70センチ、バス青年のは85センチ、今日唯一のランカーだった。
その後、暗い中10分ほど粘るがアタックがなくなりストップフィッシング。 エキサイティングなランカーゲームを楽しんだ。
シーバス 船中5尾(70〜85cm) 自分 シーバス70cm
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嘘つきマウンティングが神。
嘘つきマウンティングが神。
抽象的に注意しても、理解できない馬鹿やから、
面倒ですが、ほんの一部具体例を書きましょう。
典型パターン 質問してくる→答える→俺の方がすごい
★ Part.1 ★
(細川)なんや!田舎に帰ってたん?→
(私)和歌山でメダカ1万で売買されてた→
(細川)俺なんて、一匹5万で売買してる。
(典型的な値段嘘マウント。それやのに今そこで働いてるのかよ! 面白い。今のお前の状態が嘘の証明。笑笑)
★ Part.2 ★
朝→
(細川)前の仕事.月収50万あったけど、豪遊してその月ですぐ使ってしまってた→
夕方→
(細川)月収60万あったけど必至に5ヶ月貯めて300万円する外車毎回乗り換えてた。
(お決まりの自慢と見栄。嘘に嘘を重ねるから内容が滅茶苦茶!1日ぐらい話の矛盾おきないように努力して下さい。
ってか、そんな過去の栄光話すのはいいが、今のお前がそこかよ!面白すぎる。自分の身分にあった嘘をつきましょう!)
★ Part.3 ★
(細川)なんか働いてた時ある?
(私)A社(大手)でアルバイトとして働いてた。→
(細川)俺なんて知人にAの部長がおる。昔はヤンチャしてたけど、必死に努力して成り上がった!俺のこと、まだ慕ってくる
(自分の自慢に飽きたら、周りの偉人紹介!A社の知人?すごい偶然やな。いつもの顔が広い自慢か。
なんやろ?毎回、昔悪かったけど、今はすごいみたいな下克上エピソード好きやなー。
そんな人がたとえおったとしても、お前みたいなゴミ信用するかよ。笑笑)
★ Part.4 ★
(私)鳥取で松葉カニすごい値段で売られてたな!
(細川)松葉カニなんて2流や!俺は越前カニしか食わへん。カニの事はなんでも知ってる!→
数ヶ月後→
(細川)この前、石川県に行って、松葉カニ買った。産地で食べたら美味いわー。→
(私)(はい。毎回お馴染み知ったかぶり。無知のくせに語ってます。 普段はスルーしてるけど、カニには詳しいと言っていたので、後に恥をかかないために助言したが、逆ギレされた)
(私)松葉カニって山陰地方の事言うねんで→
(細川)日本海の事、全部まとめてそう言うし!ひっくるめて松葉カニやで!→
(ん??越前カニも日本海ですよ??どういう事?しかも、石川県は加賀カニって言いますよー。
まあ毎日知ったかぶりを聞かされてるんで今後無視します。)
★ Part.5 ★
(細川)コストコで大量買いした。→
(私)実家の時、ドローンが2万で売っていて買おうか本気で迷ったわ。→
(細川)そんなん、B店で3000円で売ってるし!
(はい、いつものように価格でマウント。お決まりのパターン。)→
(私)実家の時、八幡の方に行ってたけど、最近全く行ってないわ!→
(細川)そんなん、尼崎の方が近いで!
(これもお決まりの距離マウント。知ったかぶりは常に健在です。自分から話始めといて無知ですねー。ちゃんと調べてねー)
(私)まー、量多いし、安くないから行かないね!→
(細川)そんなん、冷凍しとけばええやん。セールの時行かないと損やで
(求めてないのになんでも無理矢理アドバイス!自分の生活スタイルはみんなの基準ではありません。)
(俺)年会費もいるし、ええわ。→
(細川)それいらなくなる裏技教えたろうか?→この後、永遠に説明しだす!
(だから、行かないといってるやろ。利用しないから助言しても意味ないやん。痛すぎる嘘アドバイス症候群)
(一体何を主張したい?コストコが行きつけといいたいのか?
それともコストコよりB店の方安いからそっちを勧めたいのか?コストコの店舗距離を自慢したいのか?
コストコの豆知識を自慢したいのか?全ての基準は嘘つきマウントなんで、話で何が言いたいのか謎です。)
★ Part.6 ★
(細川)職場の1番近いAコーナン行ってた。そこでの話題→
(私)ん??B店のコーナンの方が職場から近いやん?→
(細川)いや、市役所からって意味
(毎回、自分の間違いを認めない。話のすり替え。急に違う話になる。話飛ばすのやめろ!クソが!)
★ Part.7 ★
(細川)俺は猫嫌いやねん。焼却炉にいれたら、吠えてめちゃ面白かった!
(お得意の自分昔悪かったエピソード言うのはいいが、人間へのイジメ列伝に飽きたら動物かよ!
それが、自慢に思ってる事自体やばいけど、普通に引くんでやめろ!)
★ Part.8 ★
(細川)ボート釣りで巨大な甘鯛釣れた!→
(私)高級な方とあるしな(泳がしてみる)→
(細川)高級な方!当たり前やん→
(私)青い側線入ってるもんな(実際そんなものない)→
(細川)ほんま。いつも高級しか釣れん→
(私)それ、アカアマダイ!すごいですね。(実際、高級な方はシロアマダイ)→
坊主なんてなった事ないからな。
(こっちも全部ホンマにわかってるか仕掛けてるよー。残念。全く無知な状態で甘鯛語ってるのバレバレー。
2号の糸で筏でイルカ釣った時あるって言ってましたもんね。
日本海では、毎回リュウグウノツカイ釣れますもんね。おめでとう。笑笑)
★ Part.9(まとめ) ★ 一般的な細かい嘘つきマウント基本形
(私)趣味のイラストの話→
(細川)俺の連れで、イラストやってるやつ月100万稼いでるやつおるで、言っといてやろうか?
(私)田舎の土地買ってくれる人探してる→
(細川)俺の連れが福井で年商10億の農家会社やってるで。言っといてやろーか?
(私)弁当屋で働いてたから、料理してた���→
(細川)俺も難波の料理店で働いて、毎晩ひっかけ橋でお持ち帰りしてたわ。100人ぐらい抱いたな
(私)磯釣りの話→
(細川)俺の連れが船持ってるからいつでも、乗せたるで。言っといてやろーか?
(私)いろんな店で買ってきたものに対して→
(細川)そんなん、マツゲンの方がええやつあるし、安いで!
(そもそも、個人的に高いから行かない。都合よくそんな毎回価格が安く、お得かよ!
なぜかその小売店だけオス意味がわからん。)
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思わせぶりと私 ・ 世の中が一変してしまったので人とご飯を食べる機会が格段に減りました。そのような中で女性から「ご飯を食べに行きましょう」なんて言われたら舞い上がってしまいます。 ・ 大概そういった話は60分5000円ポッキリで女性がお酒を作ってくれる所でのサービストークなものですが、気づいたら◯万円の会計になっているものです。 ・ そこで「5千円しか持っていないので払えない」と言ったら奥の方からイカツイ人が出て来て腕の骨をポッキリ折られて「5千円ポッキリってそういうことか」と思うのです。 ・ 入り口で良いことを言って実態はハードな要求をされるのは「釣り」と言われますが釣りで参考にするのは潮の満ち引きを記した「潮見表」ですね。 ・ と言うわけで本日のランチは #汐見台会館 にある #大宅門 です。横浜中華街に行かなくても本格中華をリーズナブルに落ち着いた雰囲気で頂けるのでお気に入りです。 ・ まずは青梗菜の炒め物を頂きます。ニンニクたっぷりで塩味と旨味調味料で味付けられていてシャキッとした食感と旨味がバランスよく癖になります。 ・ 続いての #餃子 は大振りで野菜たっぷりでかつジューシーな味わい。どんどん食べれる感じは野菜の割合も多めなおかげなんでしょうね。 ・ キクラゲと玉子の炒め物もオイスターソースの濃厚な味わいと玉子の味わいが素晴らしい。タケノコの食感や野菜とのバランス��完璧です。 ・ そして最後に頂くのは #サンマーメン です。横浜ならではの野菜とあんかけの旨味を感じられる #ラーメン です。いつまでもアツアツで美味しく頂けます。 ・ デート向きのお店ではありませんが、気心の知れた仲間や家族と美味しいものを楽しむには素敵なお店だと思いますので、おすすめしたいですね。 ・ #磯子中華 #磯子ランチ #磯子グルメ #屏風浦中華 #屏風浦ランチ #屏風浦グルメ #横浜中華 #横浜ランチ #横浜グルメ #麺スタグラム #とa2cg (中国家庭料理大宅門) https://www.instagram.com/p/CcaGn1ev1Al/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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お目当てのお店が早仕舞いしとりまして… でももう一杯ぐらいは〜ってな感じで麺志さんへ。 せっかく来たから有名店は避けてたのですが、まあ仕方ない。 前の2杯がスッキリサッパリ系だったので濃いめのらーめん志を注文。 人気店だけあって味はウマイ。スープは背脂とほんのり香るにんにくが良い感じ。 3枚ついてくる海苔で麺を巻いて食べれば磯感がプラス! さすが有名店、食べ終わって出ると7、8人並んでた、タイミング良かった〜笑 ちなみに一緒に頼んだ高菜ご飯は飯がクソまずだったので闇に伏しときますwww 後Twitterのフォローして下さい攻撃はちょっとウザいかな〜トッピングなんかで釣れるかい!www まあ、美味しゅうございました。 #ラーメン #らーめん #久留米ラーメン #久留米系 #久留米系豚骨 #久留米系豚骨ラーメン #海苔の磯感 (久留米らーめん道 麺志) https://www.instagram.com/p/CWQGiCzvCZx/?utm_medium=tumblr
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久しぶりに雨が降ったように思う。 いつぶりかと聞かれると答えることはできない。
雨は連日降ってそれが雪になるかと思ってた。 ならなかった。
電車に乗って少し遠くへ。 初めて行くその場所にいつも通り友達がいた。
温かくて心地のいい場所でずっと話をする。
初め��しての会話のわっかの中、途中外を見る。 外に行きたくなる。
夕方に散歩がしたいと友人に伝え、 歩いて港を目指す。
傘を持つのが苦手で小雨くらいなら傘を持たないし、持っていてもささない。
雨は嫌いじゃないけど傘は嫌い、んー苦手。
いつものお惣菜屋さんでアジの骨のパリパリあげとサバのお惣菜を買う。 前からあったけ?と思うローソンに寄ってワインを買う。
更に歩いて港へ。
港に近づくと風が強く傘がぶっこわれた。 傘が無くてびしょぬれになりながらそれでも海を眺めお惣菜を食べながらワインを飲んだ。 急に釣り人がやってきたけどこんなにも人間がおらず静かに海が見れるなんて ことはないから構わず海を眺めた。
右手の山の方の木々は強い風で鬱蒼と揺れる。 なにかに怒っている? 轟轟とうごめく風に揺られて植物も一緒に揺れる。
目の前の広い海と風に揺れる木々に見とれる。 落ちた視力で見てもさらにすこだけぼんやり見える、山のかみさんがおるというお林。 また今度行ってみたいなと思う。
私はびしょ濡れ。新しく買ったリュックは撥水効果があるみたいで本当に良かったよ。
久しぶりの場所で新しい出会い。
海の生き物を食べた時に磯の香りがするのが大好きや。
とっさに友達が買ってくれたイカの塩辛を今食べてる。 すごーく磯臭い。
おいしい。 粋な友達。 生活の中であなたの仕草をよく思い出す。
酔っぱらって小田原で念願のロマンスカー(特急列車)に乗車。
酒を飲みながら高速で過ぎていく景色を楽しみたかったのに 小田原から乗ってすぐに意識を失って新宿に着いた。
そのままJRに乗り換えて
2021.1.25 1:07
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【大分米水津】2020年釣納め【横島6番】
2020年最後の磯釣りは大分の米水津へ 米水津釣行の際は「若戎丸」さんを使っていますが、今回初めて「長伸丸」さんを利用してみました。(瀬渡し料金:5,000円/1人) 船長さんとても親切です。 過去一親切な船長かもしれません。 1便の3時出しに乗るため21時に福岡を出発! 0:30エトウ釣り具に到着して撒き餌を調達、米水津へ。 平日でしたが、瀬泊まりも多かったようで3時出しも15人位乗船してました。 3時ちょうどに出船。 米水津名物、各船一斉に磯へ向かってフルスロットル! 急ピッチで磯へ上げていきます。 船は横島方面へ進み、前の日にオナガも上がっていたという横島6番に上磯。 本命の釣座はハナレですが、大潮で若干のウネリもあり渡れそうにないので出来るだけ先端を釣座に構えます。 夜明けまで時間があるので、夜釣りの仕掛けで仕掛け投入。 沖へ出る潮の流れに乗せて流していくと微妙なアタリはありま…

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釣りの残り時間
またひとつ、歳をとった。
41歳になった。
先日、釣具の断捨��を敢行した。
何も、釣りをやめるわけではない。
ただ、残りの釣り人生について考え始めただけのこと。

父親に連れられ物心ついた頃から釣りをしていた。やがて鮎、バス、渓流、磯といわゆる本格的な釣りへと傾倒していくことになる。
フィールドに恵まれていた。鮎釣りやバス釣りではいわゆる「競技会」にも参加。人と競い、自らの釣技を誇示したかった。学生時代は三陸地方で生活し、金はないが時間はあった。魚を学び釣りを科学しようとしたが、知れば知るほど釣りが面白くなくなった。人の想像と妄想の中にあるくらいが面白いのだと気付いた。とにかくさんざん釣りをした。
そして今は釣り業界の片隅で家族を養う身。趣味を仕事にして悩むことが若い頃には多かったけど、経験を積み表現できる幅が広がった今は、喜びが不満を凌駕するときもあり、腑に落ちている。やりたい事ができているのは何よりの幸せだ。
さて、件の断捨離。
これも同じく不惑を迎えるあたりから感じ始めた事なのだけど、自分にとっての釣りの価値観が変わってきた。当たり前と言えば当たり前、結局答えが出ないことなど分かっているけど、先人たちが残した書物の中で言わんとしている事が、朧げながらに見えてきたという事だろうか。
長寿国ニッポン。その中でここ数年「健康年齢」なんて言葉をよく耳にする。「生かされる」のではなく「生きて」いなければ意味がない。そう考えれば、自分の生物としての寿命よりも釣り人としての寿命はずっと早く訪れる。解禁日は?春は? 夏は?あと何度来るんだろう?と耽るようになってから、妙に焦ってきた。
釣りは何でも好きだ。それもその時期に一番コンディションが良い魚と遊びたい。時には一番美味しい時期の魚を食べたい。ありとあらゆる釣りに手を出して、深く入りすぎてしまう性格もあって、釣具の数が増えすぎた。
拝金拝物主義の世の中で、欲はキリがない。時間をかけて欲を満たそうとしても、人間の心は不完全。満足することなどない。
大きな魚、たくさんの釣果。それもある意味、欲だ。「釣る事」すなわち漁獲が目的であれば、決して満たされることのない幻想に向かって進んでいる。ふとそう思った時、自分が急に愚かに見えてきた。とは言えもちろん、今でも釣りたいのだ。釣れないより釣れた方が良いのだ。
このパラドックスが楽しい。過程や釣り仲間との語らい、そして何よりそうやって釣りと向き合う事こそが心が満たされ、未来への活力になっていく。
残り時間を考える。
5年間かけてやっと釣れた多摩川河口タイダルフラットでの、クロダイやキビレを狙ったフライフィッシング。これは本当に満たされた。最初の一枚までの時間が嘘のように、今では釣れる。子供の頃、鮎釣りはナワバリ行動を利用すると言うその原理にドキドキした。渓流釣りはフライであれルアーであれエサであれテンカラであれ、遡行しながら「この先のカーブを曲がったらどんな景色が待ってるんだろう?」とワクワクした。バスやチヌでは見えない水中がどうなってるんだろう?と緊張した。経験を積むうちそのドキドキやワクワクに心が慣れてしまった感がある。そうなってしまうと、釣りは漁獲を得るためのただの「作業」になってしまうのだ。
多摩川で探した5年間は本当に楽しかった。5年目までの漁獲はゼロ。それでも本当にワクワクした。時に訪れる中りにドキドキし、潮の動きにざわめき立つタイダルフラットに緊張した。
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自分の釣り人としての残り時間、5年が一つのスパーンだと考えるとそうそう心が震える経験はできない事になる。
たくさんの種類の釣りを満足するだけ行けない。今の自分の人生のステージを考えるとその結論に至った。フライフィッシングはクリアしたと思っても、次々と違うステージが訪れる。「欲」と紙一重の魔界。渓流での釣りを経て、今は遡上魚や海の釣りに興味がある。これだけ情報が溢れている現代で、自分で経験しない限り見えてこない世界があると言う事は、ボクにとってこの上ない幸せ。もちろん先人たちもすでに経験済みのこともあるけれど、あえて耳を塞げば「不自由」という無限の可能性が待ち構えている。
沖釣りやルアーの道具を最小限に絞り込む。いつか歩けなくなった時、また戻るかも知れない。その時は若い時代を共に過ごしたタックルと、互いに流れた時間を感じながら釣り糸を垂れていたいと思う。もしくは子供たちが、ボクと同じようにいろんな釣りにハマるかもしれない。最低限の道具だけを残し出来る限りフライフィッシングに時間を使いたい。
とは言え、美味い魚が釣れている!となれば、サクッと獲物を持って帰り「家族に喜ばれる」と言う原始的な釣りの楽しみも忘れたくはない。
ボクがこの世に生を受けてから今日で41年。
これから先、どんなドキドキやワクワク、そして緊張が待っているのだろう。
妄想するだけでニヤつける。釣りはつくづく良い趣味。
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