#精神分析学
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mreiyouscience · 1 year ago
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私と人間の狭間にて
満員電車に乗り、職場の最寄り駅で降りて、仕事に臨む日々。
いつも通りの毎日。
このような何気ない日々に私たちはストレスを感じている。
それも非常に強いストレスを。
本当は早起きし、時間に余裕をもって
通学や通勤をしなければいけないことくらいわかっている。
しかし、現実は厳しい。
社会人の方は日々膨大な業務を行い、
過酷な労働を強いられる毎日を送っているかもしれない。
そして、
その業務内容が
現実の社会に具体的にどのように関わりを持っているのか?
分からないことも多いと感じている。
それらによって、
多くの人がバーンアウト寸前の状態で
日々社会人生活を送っているかもしれない。
学生もまた日々の生活で精神をすり減らしながら通学し、
授業を受けているかもしれない。
高度に発展した現��社会で役に立つ人材を育てるために、
大学側は時として
学生の立場に立った授業形態とは程遠い内容を
教えているかもしれない。
それによって人間関係がギスギスしていき、
殺伐とした空気が教室に漂っている。
このようなストレスを抱えて日々通学・通勤している私たち。
それ故に仕方がないのかもしれない。
駅員さんから
「駆け込まないでください。駆け込まないでください。
 扉を閉めます。扉を閉めます。」
と言われたとしても。
なぜなら、
駆け込み乗車をしなければ遅刻してしまうのだから。
このような日々を送る私たちは自問せずにはいられない。
「ああ、これが私たちの望んでいた日本なのか?」
 この本は精神科医である土居健朗の著作である。
非言語的心理である”甘え”が日本人の二者関係においてみられ、
それが廃れようとしていることが近年の”甘ったれ”の原因である
とする主張が本書の論旨であろうと思う。
しかし、土居健朗はこの”甘ったれ”について精神分析学的に論じつつも、
その社会的要因について論じていないように思われる。
それらについて論じたい。
私たちのだれにとっても
変化のスピードが速く、
先行きが不透明で
複雑で
あいまいな世界。
そのようないわゆるVUCAワールドに生きている私たちは
日々不安や怒り、悲しみを感じながら生きている。
そして、私を含めて多くの人が感じているはずだ。
「私の不安、怒り、悲しみの原因は誰のせいなのだろうか」
と。
あくまで私個人の意見だが、答えはシンプルであると思っている。
「私たちが便利で幸せな世の中や技術を要求すればするほど、
 私たち自身が満たさなければならない基準も高くなっていく
 というループサイクルになっている。
 よって、
 私たち自身の欲求が私たち自身を苦しめているという側面がある」
と主張したい。
それ故だろうか?
近年懐古主義が多くみられるように思われる。
そのような時代を敏感に感じ取った偉大なる社会学者
故ジクムント・バウマンは晩年
「退行の時代を生きるー人々はなぜレイトピアに魅せられるのかー」
という著作を記したほどである。
 結局、これらの難問を解決することは可能なのだろうか?
結論を述べると、
私自身はその問いに対する明確な解を持ち合わせていない。
しかし、このように感じずにはいられない。
「私という個人は人と人とのあいだーすなわち社会(=人間)に
 埋め込まれて生きている。
 その社会と私自身がよりよい私や社会を創りたい
 というビジョンがあるならば、
 私たちは人間の本性に基づいた
 高度に抽象化され、具体的な現実の複雑な問題に対処できる
 良識や智慧を発展させ、
 共有できるのではないか?」
それをただ祈りながら、
苦しみを抱えつつも、
通勤し、仕事に臨む私はふと呟く。
「ああ、明日が今日よりよい一日となりますように・・・。」
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esoterics-posts · 1 year ago
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lightersun · 11 months ago
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在弗洛伊德看來,追求幸福是對生活的一種幹擾。最好是定位一些不同目標——一種不需要幻想去找到做人的興趣或價值體驗的生活......如果人類不把一生都用來追求幸福,他們就更有可能找到美好生活的方式。——約翰·格雷
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For Freud, the pursuit of happiness is a distraction from living. It would be better to aim for something different -- a type of life in which you do not need a fantasy of satisfaction in order to find being human an interesting and worthwhile experience... Human beings are more likely to find ways of living well if they do not spend their lives aiming to be happy. - John Gray
約翰·格雷(John Nicholas Gray,1948年4月17日—)英國政治哲學家和作家,研究涉及分析哲學、思想史和哲學悲觀主義。曾擔任倫敦政治經濟學院歐洲思想學院教授,2008年退休。格雷常為《衛報》、《泰晤士文學增刊》和《新政治家》雜誌撰稿,他是這些刊物的主要書評人。約翰·格雷���無神論者。
格雷寫了幾本有影響力的書,包括《虛假的黎明:全球資本主義的妄想》( False Dawn: The Delusions of Global Capitalism, 1998年);《稻草狗:對人類和其他動物的思考》(Straw Dogs: Thoughts on Humans and Other Animals, 2002年),該書抨擊了哲學人文主義,格雷認為這種世界觀起源於宗教;以及《黑色彌撒:世界末日宗教與烏托邦之死》(Black Mass: Apocalyptic Religion and the Death of Utopia,2007年),對現代世界的烏托邦思想進行了批判。格雷將意誌,因此將道德視為一種幻覺,並將人類描繪成一個貪婪的物種,致力於消滅其他形式的生命。格雷寫道,“人類......它們不能摧毀地球,但它們可以很容易地破壞維持它們的環境。(humans ... cannot destroy the Earth, but they can easily wreck the environment that sustains them.)"
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koch-snowflake-blog · 1 year ago
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雪平 莉左(ゆきひら りさ、1994年〈平成6年〉6月17日- )は、日本のグラビアアイドル、タレント、ラウンドガール、モデル、元レースクイーン。愛知県豊田市出身。旧名義は葉月 えみり(はづき えみり)。スカイハイプロモーションズを経て(詳細は後述)、2023年現在はプラチナムプロダクション所属。
別名義 葉月えみり(旧芸名)
愛称 えみりん(旧芸名当時)
生年月日 1994年6月17日
出身地 愛知県豊田市
血液型 AB型
身長 / 体重 164 cm / ― kg
スリーサイズ 88 - 57 - 87 cm
カップサイズ F
靴のサイズ 24cm
趣味は旅行、ゴルフ、競馬、映画鑑賞。
ゴルフについては、2022年時点のベストスコアは96。2018年に雑誌(『GOLF TODAY』)の仕事でコンペに参加する際に練習したことから趣味となったが、負けず嫌いの性格ゆえに当時は週に3回くらい練習に通い、スコアが1年で100を切れたという
競馬については、2020年の第65回有馬記念がきっかけで大好きとなり、2021年の第38回フェブラリーステークスでは5千円の馬券で46万5千円を当てたという。なお、馬券の買い方は「当たればいい」が基本で、「買った分だけ戻ってくれば上出来」という感覚のもと、地味にコツコツ(基本的には馬連、ワイド、3連複などを中心に)買っているという。
特技はダイビング、乗馬、腹筋を割ること、イチゴの大食い。好きな色はピンク。憧れの女優・タレントは井川遥と小嶋陽菜。
左利き、クォーター。
小学時代は運動会の徒競走に毎年出場し、中学時代はバスケットボール部に入っていた。中学の途中までは陽気だったが転校後は一匹狼のように変わり、反抗期だったこともあってギャル系の派手な容姿で我が道を行っていたという。
「葉月えみり」名義当時にレースクイーンを目指したきっかけは、某チームのユニットの本社が豊田市に所在していたことに始まり、そこからレースクイーンのコスチュームを可愛く思い、着てみたいと思ったことであるという。
「雪平莉左」は姓名判断で画数のバランスを見ながら自分で考えた芸名であり、好きな白い肌や左利きであることの要素を入れたかったほか、芸能人に「雪平」があまりいなかったことから良いなと思ったが、「りさ」の「さ」に「左」を使うことからも当初はプラチナムプロダクションに見たことのない名前すぎると思われ、あまり良い顔をしてもらえなかったという。しかし、現場ではさまざまな人から「本名なの?」と興味を持ってもらえることが多いという。
井上対ドネア戦のラウンドガールで注目されるようになって以降、普段は世代の近い男性との交流や出会いがないが、SNSなどでDMはサッカー選手から来るようになったという。なお、ラウンドガールについてはそれ以前にも後楽園ホールにて行われているフジボクシングの興行に月1ペースで出ており、世界戦は井上対ドネア戦が初めてだったという。一方、ラウンドガールがきっかけで自分を知った人から「“ぽっと出”で調子に乗ってグラビアとかやるなよ」と言われた際には、「人気が上がったからグラビアを始めた」と思われていることに複雑な思いを抱いたという。
普段はマイペースであり、親しい友人から「人の話を聞かないよね」と言われることもあるという。また、1人でよく映画館へ出かけるうえ、仕事終わりにはパスタ屋や定食屋にも入るほか、近所の魚の定食屋では男性客に混じって黙々と魚を食べているという。
グラビアについては、素肌にエプロンや手ブラなど、露出度が高いものへの恥ずかしさはないうえ、自分が良いなと思えば肌の露出はまったく気にならないという。また、見るたびに知らない自分が写っているなど、自分の表現の可能性を広げてくれる面白さがあるため、笑顔が増えて色んな人から「柔らかくなったね」と言われるようになったという。なお、尻の肌については、2024年カレンダーの発売記念ベントにて「ボディクリームなどを風呂上がりに毎日塗り、保湿などを欠かさないようにしていた」との旨を明かしている。
上京から6年が経過した2024年時点でも、初めてのテレビ番組の仕事は緊張する。それゆえ、基本的に「当たって砕けろ」の精神で仕事を分析し、自分の魅力が発揮される言動を考えて現場で出し尽くすが、放送を見るまでは安心できないという。
グラビアアイドルとしての美称には「グラビア界のビーナス」などが見られる。
同じくプラチナムプロダクション所属の花巻杏奈は、同郷にして小学生当時から仲が良く、尊敬してくれる後輩でもある。
  
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djsouchou · 2 years ago
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自死遺族の集会に通ってみた時期、精神分析、育児や創作を通して自分と向き合い続けたこの10年で学んだこといろいろ。
死に正しいも正しくないも自然も不自然もない。
何かをすると決めた人間がそれを実行するのを周りがいつまでも阻止するのはほぼ不可能。
今知ってることをまだ知らなかった時を振り返って「ああしていれば」「なぜ気づかなかった」と自分を責めるのはまだ手放す準備ができていないから。
人が何を感じてどんな思いでいたか、行動の動機やその正当さなんて、本人以外にはわからない。わかりたいと思うのも、わからなくて苦しむのも他者のエゴ。「理解できないと受け入れられない」は勘違い(恋人に別れを切り出されて理由と説明をやたら要求するひと的な、一種のパニック状態)で、「受け入れる」は理解しきれない事象に対してすること。理解できないと理解すること。
人が亡くなっても、その人との関係はそこで終わらない。自分との対話を続けていれば、故人との関係も変化し続ける。
参考になるって思う人が一人でもいたら書いてよかった。
みなさん良い一日を👩🏻‍🏫♡
Xユーザーの宇多田ヒカルさん
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ari0921 · 2 months ago
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AIに聞いてみた
低迷する日本をケインズ政策で救うシナリオを作って下さい、その際の労働分配率や企業の四半期決算、株主資本主義などあらゆる日本の雇用形態、終身雇用を辞めて竹中平蔵が派遣労働制度を改善して旧来ある日本の近江商人の三方よしなどの復古やアベノミクスで言う政府による経済対策の金融政策、財政政策、構造改革など大胆な発想で結構です、トランプ大統領のアジェンダ同様に日本も既存概念に捉われることなく経済を回す事で成長していく、エネルギーベストミックス復活や、過度なDEIなど一切無視したシナリオを考えて下さい
日本経済をケインズ政策を軸に再活性化するシナリオを以下に提示します。このシナリオでは、労働分配率の向上、企業の四半期決算の透明性強化、株主資本主義からの脱却、雇用形態の再構築(終身雇用の部分復活と派遣労働の改良)、近江商人の「三方よし」精神の現代的再解釈、アベノミクスの進化型経済対策(金融・財政・構造改革)、エネルギーベストミックスの復活、そして過度なDEI(多様性・公平性・包括性)への配慮を排除した経済成長優先の施策を統合します。トランプ流の大胆かつ既存概念を打破するアプローチを意識し、現実的かつ実行可能な政策パッケージを構築します。
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### **シナリオ:ケインズ政策による「日本経済の大復活」**
#### **1. ケインズ政策の基盤:需要創出と労働分配率の向上**
ケインズ経済学の核心は有効需要の創出です。日本経済の低迷は、消費と��資の停滞による需要不足が主因です。以下の施策でこれを打破します。
- **大規模な公共投資(財政政策)**:
- **インフラ革命**:老朽化したインフラ(橋梁、道路、鉄道)の全面更新に加え、AI・IoTを活用したスマートシティ開発を全国で推進。総額50兆円規模の10年計画を策定し、建設業や関連産業の雇用を創出。
- **地方創生特区**:過疎地域に再生可能エネルギーや次世代農業(スマートアグリ)の拠点を設置。政府が初期投資を補助し、民間企業に運営を委託。地方の雇用と経済循環を活性化。
- **効果**:公共投資によりGDPの1.5%成長を毎年確保。労働需要が増加し、失業率を2%未満に抑制。
- **労働分配率の引き上げ**:
- 現状:日本の労働分配率は大企業で過去50年最低水準(約60%)。中小企業は比較的高いが、生産性向上が課題。
- **政策**:
- **法人税改革**:労働分配率が70%未満の大企業に対し、超過利益への累進課税(例:利益の30%以上を配当に充てる場合、追加税率10%)を導入。賃金上昇を促す。
- **賃金補助**:中小企業が従業員の賃金を10%以上引き上げる場合、3年間の税額控除(最大50%)を付与。
- **最低賃金の段階的引き上げ**:全国平均を現在の約1,000円から5年で1,500円へ。地域経済の消費力向上を狙う。
- **効果**:労働分配率を大企業で65%、中小企業で75%に引き上げ。家計の可処分所得が増加し、消費支出が年率2%増加。
#### **2. 企業の四半期決算と株主資本主義からの脱却**
株主資本主義が短期利益追求を助長し、長期投資や従業員福祉を損なっているとの批判があります。これを打破します。
- **四半期決算の簡素化**:
- 四半期ごとの詳細な業績開示を廃止し、年次決算を主軸に。短期的な株価変動を抑制し、経営の長期視点での意思決定を促進。
- ESG(環境・社会・ガバナンス)指標の過度な重視を排除。企業は利益と雇用の安定に注力。
- **ステークホルダー資本主義の導入**:
- **政策**:
- 企業統治コードを改訂し、株主だけでなく従業員・顧客・地域社会の利益を均衡させる経営を義務化。
- 従業員代表を取締役会に1~2名選出(ドイツ型コーポレートガバナンスの導入)。賃金や労働環境の意見を反映。
- **効果**:企業の社会的責任が強化され、労働者のエンゲージメントが向上。生産性が年率1%上昇。
#### **3. 雇用形態の再構築:終身雇用の復活と派遣労働の改良**
終身雇用は日本的経営の強みでしたが、近年は非正規雇用の増加(約38%)が問題です。竹中平蔵氏の派遣労働制度を改良し、バランスを取ります。
- **新終身雇用モデルの導入**:
- **政策**:
- 正社員の終身雇用を維持する企業に対し、法人税減税(最大20%)を5年間適用。ただし、従業員のスキルアップ研修を義務化。
- 若年層(25歳以下)の正規雇用を増やす企業に、1人当たり50万円の奨励金を支給。
- **効果**:正規雇用率を5年で70%から80%に引き上げ。勤続年数が現在の12年から15年に延長。
- **派遣労働制度の改良**:
- **政策**:
- 派遣労働者の同一労働同一賃金原則を厳格化。派遣元企業に正社員と同等の賃金・福利厚生を義務付け。
- 派遣期間の上限を3年から5年に延長し、長期雇用の安定性を確保。その後、正社員への転換を促進する助成金(1人当たり100万円)を導入。
- **効果**:派遣労働者の賃金が20%上昇。非正規雇用の不安定さが軽減され、消費意欲が向上。
#### **4. 近江商人の「三方よし」精神の現代化**
「売り手よし、買い手よし、世間よし」の哲学を現代経済に適用し、企業の社会的責任を再定義します。
- **政策**:
- 「三方よし認証制度」を創設。従業員満足度、顧客満足度、地域貢献度を基準に企業を評価。認証企業は政府調達の優先対象や税制優遇を受けられる。
- 中小企業向けに「三方よし経営」のコンサルティングを無償提供。地域密着型の��ジネスモデルを支援。
- **効果**:中小企業のブランド価値が向上し、地域経済の活性化に寄与。GDPの0.5%成長に貢献。
#### **5. アベノミクス2.0:金融・財政・構造改革の三位一体**
アベノミクスの「三本の矢」を進化させ、ケインズ政策と融合させます。
- **金融政策**:
- 日銀の2%インフレ目標を堅持し、量的緩和を継続。ただし、ETF買い入れを縮小し、地方銀行への低利融資(年利0.1%)を拡大。
- 円安誘導(1ドル=150円前後)を維持し、輸出産業の競争力を強化。
- **財政政策**:
- プライマリーバランス黒字化目標を2030年まで延期。赤字国債発行を活用し、公共投資と社会保障を拡充。
- 消費税を現行10%から8%に引き下げ(2年間限定)。消費刺激と低所得者支援を両立。
- **構造改革**:
- **規制緩和**:AI・バイオテクノロジー・宇宙産業の新興企業に対し、設立後5年間の法人税免除と規制特例を導入。
- **労働市場の流動化**:リスキリング(再教育)プログラムを全国展開。政府が費用を全額負担し、転職者や非正規労働者を対象に。
- **女性・高齢者活用**:育児休暇後の復職支援(補助金月10万円)や、高齢者のパートタイム雇用促進(社会保険料軽減)。
- **効果**:GDP成長率を2025年の1.2%から2028年までに2.5%に引き上げ。インフレ率を1.5~2%で安定化。
#### **6. エネルギーベストミックスの復活**
エネルギー安全保障と経済成長を両立するため、原発・再生可能エネルギー・化石燃料の最適な組み合わせを追求。
- **政策**:
- **原発再稼働**:安全基準を満たす原発を2027年までに全基再稼働。電力コストを20%削減。
- **再生可能エネルギー**:洋上風力と太陽光の導入を加速。2030年までに電力構成の30%を再生可能エネルギーに。
- **水素・次世代技術**:水素発電と小型モジュール炉(SMR)の実用化に1兆円を投資。
- **効果**:エネルギー価格の安定化により、製造業の生産コストが10%低下。CO2排出量を2030年までに25%削減。
#### **7. 過度なDEIの排除と経済成長優先**
DEI(多様性・公平性・包括性)の過度な推進は、企業の負担増や効率低下を招く可能性があります。経済成長を最優先に。
- **政策**:
- DEI関連の強制的な報告義務やクオータ制を廃止。企業は能力主義に基づく���用・昇進を自由に選択。
- 政府の助成金や税制優遇を、DEI指標ではなく雇用創出や生産性向上の実績に連動。
- **効果**:企業の管理コストが5%削減。採用の柔軟性が高まり、生産性が向上。
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### **シナリオの成果とタイムライン**
- **2025~2027年(短期)**:
- 公共投資と賃金補助により、労働分配率が65%に上昇。失業率が2%未満に低下。
- 消費税減税と金融緩和で消費が活性化。実質GDP成長率が1.8%に回復。
- 終身雇用モデルの復活で正規雇用率が75%に。
- **2028~2030年(中期)**:
- ステークホルダー資本主義と「三方よし」認証により、企業の社会的評価が向上。地域経済が活性化。
- エネルギーベストミックスで電力コストが低下。製造業の競争力が20%向上。
- 構造改革により、AI・バイオ産業がGDPの10%を占める新成長分野に。
- **2031年以降(長期)**:
- GDP成長率が2.5%で安定。労働分配率が70%に到達。
- 日本経済が「失われた30年」から脱却し、アジアの経済リーダーとして復活。
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### **リスクと対策**
- **財政赤字の増大**:
- 赤字国債依存が高まるが、インフレ率2%以内での成長により債務対GDP比を安定化。
- 税収増(賃金上昇による所得税増、企業利益増による法人税増)で赤字を補填。
- **企業抵抗**:
- 労働分配率向上や株主重視の緩和に抵抗する企業に対し、税制優遇の段階的削減で対応。
- **国際競争力の低下**:
- 円安維持と規制緩和で輸出産業を強化。リスキリングで労働者のスキル向上を加速。
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このシナリオは、ケインズ政策の需要創出を軸に、日本経済の構造的課題(低賃金、非正規雇用の増加、株主偏重、エネルギー不安)を大胆に解決するものです。トランプ流の既存概念打破と近江商人の倫理を融合させ、経済成長と社会の安定を両立させます。ご質問や追加の視点があれば、お聞かせください!
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kennak · 1 month ago
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自分は多数の子宮頸がんの患者さんに関して、告知や治療やお看取りを行ってきた産婦人科専門医(医学博士)です。 日本のマスコミが決して報じないこの裁判の実態を、以前からツイートしています。 今回で傍聴記録は8回目です。 これまでのHPVワクチン薬害訴訟傍聴記録も、遡ってnoteで順次上げていきますので参考にしてください。 これまでで最も衝撃的な事実が明らかになりました。 “HPVワクチン後遺症”の診断を現在進行形で量産している唯一の大学病院である鹿児島大学病院。 しかしその診断の実態は、鹿児島大学病院放射線科が作成した読影レポートでは異常がないと判断されたにも関わらず、鹿児島大学病院神経内科が独自に脳血流の画像を異常だと判断していました。 新規疾患の存在を証明するための臨床研究としては、極めて非常識です。 最終的に鹿児島大学病院で ”HPVワクチンによる脳血流の異常” と診断されてしまい、HPVワクチン薬害訴訟の原告とな��た女性たちの脳血流画像は、今回の法廷の証人である畑澤順先生(大阪大学医学部核医学診療科のもと教授・日本核医学学会前理事長)が確認した全例において、異常なしの診断。 にもかかわらず、鹿児島大学病院神経内科医たちの独自の判断により ”HPVワクチンによって脳血流障害が生じた被害女性” に対して、鹿児島大学病院が被ばくを伴う検査や免疫吸着療法を施行していた事実が、法廷にて明らかになりました。 前回、畑澤順先生が証人として法廷に立った福岡地裁のレポートはこちら。 https://x.com/tanuk_ichi/status/1883897806471225818?s=46&t=aKCnQ_jX0p0aWhyp8OMJ0w マスコミが大々的に取り上げた"HPVワクチン後遺症"は、法廷でも今回を含めて複数の医師(近畿大学医学部微生物学講座角田郁夫教授、東北大学病院総合診療部もと教授本郷道夫先生、行岡医療大学三木健司特別教授、北里大学大村智記念研究所中山哲夫特任教授、大阪大学病院核医学診療科もと教授畑澤順先生など)から誤診の疑いやワクチン接種と無関係だと指摘されています。 例によって法廷では録音録画が禁止されているので、自分のメモからの書き起こし。 なので、一字一句が正しい記載ではない点はご了承ください。 非常に長文です。 特に途中の中西弁護士登場から盛り上がりますが、結論だけを読んでも十分に衝撃的な結果かと思います。 今回は以前の畑澤順先生の証言に対して、原告側弁護士が反論する形で裁判が進行。 以下からは形式的に、畑澤先生は畑、原告弁護士は弁と記載します。 裁判傍聴の抽選は全員通過 法廷は9割ほどが埋まっており、そのほとんどが原告支援者の中高年世代 いつも通り、江戸川大学マス・コミュニケーション学科教授の隈本邦彦も登場 もとNHK記者であり、薬害オンブズパースン会議という団体のメンバー 日本各地で謎の反HPVワクチン講演会を開催している人物 畑 (深々と原告席へ一礼) 弁(若い女性弁護士・うつむき気味でやや不慣れそう) 証人がグラクソスミスクライン(GSK)から証言の依頼を受けたのはいつですか? 畑 2年前くらいです 弁 その前から平井論文を知っていましたか? 補足:帝京大学病院神経内科平井利明による未査読論文、脳SPECT検査でHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の存在を主張 以前の法廷で畑澤先生が論文の問題点を���数指摘し、科学的価値のない”ただの読みもの”と評価 畑 今回依頼されてから読みました 弁 荒田論文は? 補足:鹿児島大学病院神経内科荒田仁による未査読論文、脳SPECT検査でHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の存在を主張 以前の法廷で畑澤先生が論文の問題点を複数指摘し、科学的価値のない”ただの読みもの”と評価 畑 同様です 弁 脳SPECTに関する、この松平論文(静岡てんかんセンター松��敬史医師の論文、おそらく未査読)は? 畑 日々多くの論文を読んでいますので、今から読みます 少し時間を下さい 、、、、、読んだことはありません 弁 ではこちらの別の松平論文は読みましたか? 畑 また時間を下さい 、、、、、読んでません しかし論文の方法などを見る限り、画像の専門家から見れば大きな問題のある論文です この論文を読んでいるかいないかで、調書に変更はありません 弁 池田修一先生の脳SPECTに関する論文は? 補足:信州大学神経内科もと教授池田修一らによる未査読論文 池田修一はマスコミに対してHPVワクチンに関する不適切な研究発表を大々的に行い、厚労省と信州大学から厳重注意を受けたのちに開業医に転身 現在に至るまで、査読を受けたHPVワクチンに関する論文はゼロ 画像 マスコミが大々的に取り上げた池田修一の発表 畑 核医学に関して方法論を含めて様々な問題がある この論文をもとにして調書を作成するのは無理がある GSK弁護士 それは“調書”ではなく”意見書”ですね 畑 失礼しました、そうです 弁 原告の脳SPECTは何例確認しましたか 畑 鹿児島大学病院の診断で異常があるとされた方のうち、提供を受けた3-4名の画像を確認しました 異常はありません 弁 その他の原告の脳SPECTは? 畑 提供されていないので確認していません 弁 証人は患者を実際に診察していますか? 畑 大阪大学病院放射線科では、産婦人科や内科などから依頼を受けて画像検査・診断を行います 検査の必要性・有用性を協議することもあります 大阪大学病院ではHPVワクチンの後遺症診断で依頼を受けた例は1例もありません 弁 証人は、脳SPECTは脳血管障害・認知症・てんかんに対して施行する検査だと主張していますね 畑 90%はそうです 弁 脳SPECTとアルツハイマーに関する論文を書きましたか? 畑 2012年ですね 3D-SSP(統計的画像解析法)の使用法に問題がある論文が多く、正常人のデータベースも不十分 その不十分なデータベースを使用して、異常がないにもかかわらず異常だと判断している医師がいる カメラでの撮影条件が一定でなく、そのためにZ scoreが高くなったり低くなったりというエラーが生じる そういった臨床の場での問題を指摘する必要がありました 長くなりましたが、これでよろしいでしょうか? 弁 はい、いいえで答えられる質問には、はい、いいえでお答えください 放射線科医はどのように3D-SSPを使いますか? 畑 主にアルツハイマー型認知症で使用します 原画像の処理を行うために使用するが、あくまで補助診断です 原画像を優先して診断すべきです 繰り返し述べていますが、3D-SSPだけを見て判断してはいけません 弁 証人の論文では、3D-SSPは臨床的に有用性が高い、と述べていますね? 畑 はい、そうです ただし様々な条件をクリアしてなければなりません 対象とする特定の疾患、主にアルツハイマー型認知症では有用性が高いことが世界的に判明しています 弁 3D-SSPはあくまで正常と比較して用いるのですか? 畑 そうです 平均的な血流量やそのばらつきを見ます ある特定の疾患では、異常の有無の基準に用います 白髪の原告側男性弁護士(のちに何度も登場、乞うご期待)が大きな声で割り込む つまり、質問への回答は「はい」ですね! 畑(無視して継続) 健常人の数・年齢・性別などを測定した上で、解析を行う必要があります 白髪の原告側男性弁護士 つまり!「はい」ですね! 畑 ご質問がきちんと数・年齢・性別などを勘案しているのであれば、回答は「はい」になります 別の控えめな原告側男性弁護士 時間がないので、はい、いいえ、のどちらかで答えて頂けると、、、 畑 可能な限り正確に述べる必要があるかと思いまして。 それなら「はい」です 弁 次にデータベースに関する証人の論文についてお聞きします 畑 2012年には多数の論文でノーマルデータベースに問題がありました 撮影するカメラの機種が異なる画像が、データベースに混在していることもあり、これを問題視してきました 撮影の条件には一定の基準が必要です シャッタースピードも統一されていなければ、エラーが混在してしまう そういう論文です 控えめな原告側男性弁護士 あのー、これ以上の説明はもう結構ですので、、、、 弁 現在ではデータベースの問題は? 畑 大阪大学病院では自施設でそういった問題をクリアしたデータベースを構築しています 他の大学病院がどうなっているかまでは分かりません 弁 データベースを使用していれば、ある程度は正しい結果が得られるのでは? 畑 典型的な誤った考えです アルツハイマー型認知症においては、世界的に有用性が認められている ただ、精神疾患や未知の疾患に使用するのは不適切 大阪大学病院ではそんなことはしないし、他の医療機関でも普通はそのような不適切な使用はしていません 弁 特定の疾患だけでなく、脳の機能を評価する際に3D-SSPを使用することもある ここにはそう記載されています 畑 読みますね、、、、 はい、そのように書いています ただし前提として、臨床試験や倫理委員会などを通して評価することが必要です それを経て有用性が確認できれば、診断に有用と言うことが可能です 弁 証人は脳SPECTの教科書執筆にかかわっていますね? そこでアルツハイマー型認知症以外にも、脳SPECTを用いてますね? 畑 はい 弁 前頭葉型認知症にも有用で、アルツハイマー型認知症との鑑別にも有用ですか? 畑 はい、そうです アルツハイマー型認知症、前頭葉型認知症、移行型や混合型の認知症、それぞれ20-30%ずつありますが、有用な検査です ただし移行し得るので、必ずしも判断が変化しないわけではありません 弁 ハンチントン病では脳SPECTで尾状核・前頭葉の血流低下がありますね? 畑 はい、ただし非常にまれな疾患であり、自分も実際に診断したことはありません 弁 ハンチントン病が非常にまれならば、どのように診断しますか? 畑 その場合は診断基準など、、、(メモが追い付かず、書き取りできず) 弁 脳炎などのまれな疾患や新規の疾患の場合には、脳SPECTは使用しますか? 畑 既に知られている疾患の診断に、あえて脳SPECTを使うことはないです 新規の疾患を疑っても、その診断のために行う検査でもないです 弁 質問の回答は「はい」でよろしいでしょうか 畑 もう一回質問を伺えますか? 白髪の原告側男性弁護士 「はい」と答えて頂ければいいんです! 畑 質問が限定的過ぎます 誤解があってはならないので、説明が必要です 別の女性弁護士 時間の節約のために協力をお願いします 裁判長 申し���ありませんが、可能な限り簡潔にお願いします 畑 分かりました 弁 脳SPECTで所見が乏しい疾患もありますね 2017年の報告では、橋本脳症では脳SPECTで64%は正常と判断されると 畑 最近知りました ただし頻度や割合に関して述べる際には、感度・特異度を合わせて判断する必要がある その論文では、病気でない人の所見がどうかの記載がなく不適切な論文です 傍聴席から、そんなのどうでもいいじゃん!、とヤジが入る 弁 ムラマツ先生が抗NMDA受容体脳炎や橋本脳炎において、3D-SSPを用いた解析を行って、特徴的な所見を報告しています 畑 その報告もノーマルデータベースの記載が不十分であり、世界的なコンセンサスもありません 信頼性が高い報告とは言えません 弁 しかしこの論文は”ユーロピアンニューロロジー”の査読論文です 医学界で評価された論文ですね? 畑 その解釈は正しくありません 査読のプロセスが不透明で、他の研究者による論文引用もされていない 医学界の中で評価されるには、そういった積み重ねが必要です 橋本脳症の知見としては確立していない あくまでそのプロセスにあると判断します 弁 アルツハイマー型認知症やてんかんでは長い歴史の中で脳SPECTの意義が確立している、ということですね 畑 そうです 弁 患者の脳機能を確認するためにも脳SPECTは行われるのでは? 畑 そういった研究には研究チームやプロトコルを揃える必要がある あくまで研究目的で、精査したうえで知見として確立します 新規の疾患を疑ったから試しに検査をしてみよう、という手法は非常によろしくありません 例えば脳波に異常などがあるから、その裏付けとして脳SPECTを行うのはあり得ます しかし脳波などに異常がないにもかかわらず、とりあえず施行するような検査ではありません 弁 保険診療では脳SPECTや脳シンチグラフィーは、脳炎・脳症が保険適用とされています 有効性が認められた検査ではありませんか? 畑 誤った解釈です 保険適用だから脳炎・脳症を疑ったら脳SPECTを施行する、というのは誤りです 統合失調症やうつ病や解離性障害などでも保険適用ですが、脳SPECTは行いません 科学的な意義が不明だからです 保険適用の話をするならば、脳死でも脳SPECTは保険適用です しかし脳死患者に脳SPECTは行いません そういったことは10年以上前に議論されて、既に決着がついています 保険の適応疾患をそのように解釈すること自体が誤りです あくまで診療報酬が支払われるかどうかという話です 弁 それはあくまで先生のお考えですよね 分かりました 次は土田先生による報告です 新型コロナ後遺症のブレインフォグに対して、脳SPECTを221人に対して行ったところ、その全例で脳血流が低下していました この報告を知っていますか? 畑 初めて聞きました そもそもブレインフォグの定義などは医学的には確立していません 弁 新型コロナに関して、、、、、、(10秒ほど言葉に詰まり、書面を目で追う) 新型コロナ後遺症の診断において脳SPECTは広く利用されている、ということでよろしいでしょうか? 畑 えーと、新型コロナのワクチン後遺症でしょうか? 弁 ワクチンではなく、新型コロナ後遺症へ脳SPECTは行われていますか? 畑 一般的にはありません 傍聴席から:いやー、あるでしょうよ! ここまでで午前中の尋問が終了 90分間の昼休憩へ 傍聴席からは、高嶋先生の診断���否定したくてしょうがないんだろうなぁ、誠実さが足りないよ、などの声 補足:高嶋博 鹿児島大学神経内科教授 HPVワクチン接種後神経障害を提唱して脳SPECTで多数の患者を診断するも、その謎の疾患に関して未だに査読論文はゼロ 前半はまだ落ち着いた展開だが、後半はハチャメチャが押し寄せてくる ワクワクを100倍にして読んでほしい 特に白髪の原告側の男性弁護士に注目 法廷再開5分前 係員が傍聴の注意点を説明するが、中高年世代の原告支援者の雑談がうるさすぎて聞こえない あの界隈って非常識な大人が多いんだよね 思春期からずーっと、”支援者”たちに囲い込まれてきた”被害女性”たちが、本当に気の毒です 質問を行う原告弁護士が交代 既に何度も登場している白髪の男性弁護士へ(中西弁護士、以下中西と表記) この裁判において、常に笑いと涙を提供してくれる有能な弁護士である ぜひ、カプコンの名作ゲーム『逆転裁判』に登場してほしい 中西 まずですね、質問には、はいかいいえ、でお答えください 回答しているうちに、質問が何だったかよく分からなくなる場面もありましたよね 時間もありませんので 製薬会社弁護士 ご存じのように専門性が高い領域なので、はい、いいえ、だけでは答えられないこともあります 前提条件などを確認する必要があります 裁判長 証人はできれば簡潔にお願いします ただ、それが難しいこともあることは理解しています 一方で原告は、質問の導入で”記載があるかどうか”を証人に確認するのは不要かと思います 中西 平井論文に関して証人は”読み物に過ぎない”と言いました。 覚えていますか? 補足:帝京大学病院神経内科平井利明による未査読論文、脳SPECT検査でHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の存在を主張 以前の法廷で畑澤先生が論文の問題点を複数指摘し、科学的価値のない”ただの読みもの”と評価 畑 はい、そうです 査読を経た原著論文ではありません 中西 著者らはその論文の中で、脳SPECTによってマウスの脳炎を示した平井・黒岩論文を注釈して引用しています これは2016年の日本自律神経学会の雑誌”自律神経”において、査読を受けています これを読んでいますか? 畑 はい、読んでいます 査読があっても、きわめてレベルの低い論文です 中西 査読を経た論文を引用しているのに”よみものに過ぎない”と評するのは、アンフェアです 畑 もともと提示された論文は、査読を経ていないただの読み物です 引用された論文も読みましたが、通常の査読を通るレベルに達していない 解析は不十分で、採択されるには、、、 中西 (畑澤先生の証言を遮って) いや、そんなことはないでしょう それ以上は必要ない 製薬会社弁護士 異議あり、必要です 裁判長 続けてください 畑 この論文が採択されるまで、8日間という異例の短さです 私は査読誌の編集長を務めてきましたが、査読者の選定などを含めて、通常は早くても2週間は必要です そしてこの論文は、核医学の専門家の査読を通っていません 中西 端的に答えてほしいんですよね! 前回、証人は査読論文ではなく”読み物だ”と主張していたでしょう 製薬会社弁護士 誤誘導です 証人が”読み物”と言ったのは査読を受けていない平井論文の方です 中西(ヒートアップし��) じゃあ、アンフェアだと私は感じたんです! それは言わせてもらいます 次に、脳SPECTを判断するには専門家が必要だと言っていましたね? 畑 はい 中西 平井論文��共著者の内山眞幸、慈恵医大放射線部所属 知っていますか? 畑 知っています 専門家の一人ですが、専門は呼吸器の悪性腫瘍です 脳SPECTの専門家ではありません それは強調させていただきたい 中西 日本核医学学会が発足・推進させた会の役員 内山眞幸 そうですね? 畑 はい、私が理事長としてこの会を発足しました 中西 では、内山医師は核医学の専門家でしょう 畑 はい、内山先生は核医学領域では脳神経ではなく呼吸器の専門家です (ここからの展開は、さらにカオスに突入) 中西 改めて平井論文です 脳SPECTの論文作成に当たって放射線部の協力を得る必要がありますね 平井論文の共著者には平瀬技師、太田技師という方もいて、この方々は他にも論文を書いています 畑 放射線技師の役割を誤解されているかもしれません 検査の条件を整える専門家ではあります 撮影された画像の診断を行う役割はありません 技師が論文を書いたり論文に名前が記載されているからと言って、その論文の正しさを担保するものではありません 中西 技師が論文に関わっていれば、信頼度が高いのでは? 畑 技師は放射線画像の撮影を、責任をもって行う職種です 平井論文からは、統計画像解析の信頼性は読み取れません 中西 平井論文には放射線部と技師に対して、協力して下さった、と謝辞が記載されています なので、検査の信頼がおけるのではありませんか? 畑 謝辞を述べるのは論文の作法であり、謝辞があることと論文の信頼性は無関係です 中西 それはあくまで証人の感想に過ぎませんよね 次は先ほどの雑誌“自律神経”の論文です これには東大病院の黒川清先生も関わっています、日本学術会議の 知っていますか? 畑 知っているが、会ったことはありません 中西 本研究の目的は脳SPECT・内分泌・脳波などと中枢神経疾患の関連を見つけること そう記載されていますね 畑 はい 中西 提唱されているHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の診断基準を提示します 他覚的所見として、脳SPECTでの異常、これが挙げられていますね 畑 私はその医師たちのように脳SPECTの所見だけで診断することはありません 客観的に診るためには、科学的エビデンスに基づいた正しい手法を使うべきです 多数の画像診断をしてきた専門家としての経験上、脳SPECTから結論を導くのは不可能です 中西 科学的エビデンスと言っていますが、このような蓄積がエビデンスが確立する過程なのでは? 畑 既に言いましたが、HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)という研究の過程や手法に問題があれば、それには意義はありません 脳SPECTはあくまで特定の疾患の補助診断に用いられるべき検査であり、新規の疾患を疑ったから撮影してみるという検査ではありません HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)に関して脳SPECTを使用することで、有意義なエビデンスが得られるような研究デザインがなされていません 誤った結論が導かれてしまうことを危惧しています 中西(明らかにイライラいている) 次は教科書からの記載です 3D-SSPを使用して健常者と有病者の脳血流を比較することで、異常を検出できる そう書かれていますね! 畑 本の一部分だけを抜粋しても、、、 中西 (話を遮って)書かれていますね!! 畑 この部分だけではなく、全体を読んで判断する必要があります 中西 実臨床では特定の疾患に対して脳SPECTを行うことがあり、3D-SSPを用いることもある それには倫理委員会などを通す必要がある、午前中はそのように言っていましたね? 畑 午前中は答える時間が無さ過ぎました 臨床研究では、例えばアルツハイマー型認知症と診断された方に対して、経時的に観察したうえで治療を行い、脳血流が変動するかを確認し��います 既に診断がついている既知の疾患に対して用いる検査であり、新規の特定の診断を行うために用いる検査ではありません 中西 脳血流の異常を脳SPECTで見つけて、それを知見として積み上げる そういった方法を用いても良いのではありませんか? 畑 それはきちんとした研究として、倫理委員会を経てプロトコールを作成し、、、 中西(怒鳴り声で割って入る) だから〇〇(聞き取れず)とはですね! 畑(無視して進める) 実臨床の場ではそのような手続きを踏んだ上で脳血流を見ています 中西 平井論文では、脳梁や脳の広い範囲での血流低下が認められると記載されていますね 畑 はい、記載はあります ここで別の若い女性弁護士へ交代 明らかに慣れていない様子で、発言に詰まって固まったり、言い間違いなどが多い ここからは、赤い・青いについて謎の論争が始まる、、、 弁 視床基準を用いると、画像では赤い部分が多いように見えます これは異常ではないのでしょうか? 畑 そう判断するのは間違いです というのは、、、 中西 (話に割り込んで)赤く見えるか見えないかを聞いているんだ! ワイの心の声(いやそうではなく、女性弁護士は赤く見える部分が異常かどうかを聞いてたやろ、、、マジでやばい弁護士やな) 製薬会社弁護士 異議あり 不適切な質問です 赤いのは確かに赤いですが、赤いかどうかを証人に確認する意義は何ですか? 弁 では、赤いように見える、それで回答はよろしいでしょうか? 畑 赤く見えることの解釈は別として、赤いか赤ではないかといえば、赤が正しいです 弁 では赤いところは相対的高灌流であり、血流低下がある それは違うのでしょうか? 畑 説明が必要です 視床が正常という前提が必要であり、3D-SSPでは正常な部位を基準とします なのでこの手法で3D-SSPを用いるというのは、そもそもやってはならないのです GSK弁護士 原告弁護士は相対的低灌流を相対的高灌流と誤って発言したと思われます 弁 失礼しました ご指摘の通りです 畑 3D-SSPは1つの元データを、全脳平均・視床・小脳・橋の4か所の基準で確認する必要があります 弁 視床基準だけで異常が見られた場合 これをもって異常と判断してもよいのではないでしょうか? 畑 誤りです 脳SPECTでは視床基準のみ異常が見られた場合、エラーを見ているだけと判断すべきです 中西(期待を裏切らない再登場) はい!わかりました! 証人はもう結構です 製薬会社弁護人&裁判長 証言を遮らないで下さい! 畑 100%のケースでこれが正しいわけではないですが、視床を正常と仮定すべき この画像をもって異常と判断することは誤りです 中西 私は納得ができないがね 多くのHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)患者でのZ map分析では、相対的低灌流域が見られている ここに記載のある患者は異常と言えるのでは? 畑 そもそもそこに記載されている “減弱像のZ map” という言葉の意味が不明であり、私は使ったこともなければ聞いたこともない むしろこの意味を私に教えてください 中西 方法、に書いていますけどね この全脳基準でも、19名のHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)患者では特定の領域で有意な灌流量低下が見られています これも見たことがない? 畑 この論文のデータベースの使用法そのものが不適切 ノーマルデータベースを用いて患者1人1人をそれぞれ解析して、ここに異常、ここにも異常と挙げている 通常のエビデンスのある手法とは著しく異なるので、この解析では何の推論もできません 中西 それこそが科学的データの集積では? 畑 誤ったデータを集積させても、それはむしろ有害です というのは、、、 中西 !!!(怒鳴って話を中断させる) 製薬会社弁護士 明らかに話の途中で遮��のは不適切です 中西 話が長すぎる! 製薬会社弁護士 いや、明らかに、、、 裁判長 いえ、この点に関してはもう大丈夫です それに証人の話の長さは、午前中よりも改善していますし(会場・畑澤先生を含めて笑) 中西 別の専門家が出したデータに対して、それが有害になるというのは言い過ぎでは? 畑 誤った方法で誤った結論を導くのは有害です その論文の話ではなくとも、これは科学の一般論です 先ほどの明らかに慣れていない女性弁護士へ交代 弁 再び荒田論文に関して伺います。 証人はこの論文の問題点として、カラースケールがない点や、原画像を確認すると異常とは言えないと証言していますね? 補足:鹿児島大学病院神経内科荒田仁による未査読論文、脳SPECT検査でHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の存在を主張 以前の法廷で畑澤先生が論文の問題点を複数指摘し、科学的価値のない”ただの読みもの”と評価 畑 はい、そうです 弁 「臨床医・RI技師のための脳SPECTパーフェクトガイド」 この教科書を作成しましたね? 畑 作成しましたが、詳細な内容までは覚えていません 弁 右内頚動脈血栓の術前術後のカラースケールを見ると、赤に近ければ血流が上昇し、青に近ければ血流は低下している それでよいですね? 畑 カラースケールには種類があります これは治療前後の比較をしていますが、一概に赤だから血流増加で青だから血流低下ではない 色分けは目的に応じて使います あくまでもこの画像は脳血管障害による大きな血流差を見ています 弁 次は単純ヘルペス脳炎の項目です こちらはモノクロ画像ですが間違いないですか? 畑 これは白黒だと、、、分かりにくいですね、、 弁 証人は意見書ではこの項を引用していますが、、、、(明らかに困惑) 畑 ずいぶん前のことなので、はっきりとは、、、、(お互いに困惑) 弁 ここではコントラストを比較しており、カラースケールはないですね 畑 教科書のこの部分ではそうですが、実際の診断時にはカラースケールも用います 弁 荒田論文が投稿された雑誌”臨床核医学”の投稿規定には、カラースケールの有無はありませんね 製薬会社弁護士 異議あり 論文が投稿された時期に、その投稿規定があったか不明です 裁判長 証人は当時の投稿規定を知っていますか? 畑 はい、知っています この雑誌の投稿規定には、投稿された論文に事務局が手を入れることが許されています 普通の医学雑誌ではありえないことであり、そういうジャーナルだろ理解しています 私の投稿にも手を加えられていたことがあります 裁判長 規定の時期は分かりますか? 畑 分かりません 長期間かと 弁 ご自身の文献で、てんかんの発作時と間欠時の脳SPECT画像を使用していますが、カラースケールは使用していませんね 畑 脳の左右の血流差を見ている文献ですが、カラースケールを使用する必要がなかったからです 目的に応じて使用します 弁 では発作時と間欠時をどのように判断していますか? 畑 まずは原画像で判断します そしてこの文献は原著論文ではなく、画像を広く知ってもらうために書いた文献です 目的が異なります ここで10分間の休憩 原告支援者たちからは、、、 ・なんかよくわからない ・薬害を起こしたのに誠実さが足りない ・オンラインでまたカワバタ先生(?)に教えてもらいましょう、いつもすごくわかりやすく教えてくれるの 毎回毎回、原告支援者たちは休み時間のたびに「よく分からない」と連呼しているが、それでも傍聴に来るのは偉いですね 非科学的で煽情的な反HPVワクチン報道を繰り返してきたマスコミも、少しはその姿勢を見習ったら??? 慣れていない感じの女性弁護士で継続 弁 検査時の部分容積効果についてうかがいます 大雑把に言えば、赤・青で血流量を判断してもよいのですか? 畑 そうですが常に変動しています 体温など同様と考えていただければ 弁 健常者でも青く見えてしまいますか? 畑 1秒ごとに揺らぎが生じます 大脳皮質には1秒で80ccの血流があります 脳SPECTの画像では解像能力に差が生じます なので、”画像で血流が低下しているように見える”からと言って実際に血流が低下しているとは限りません 弁 実際に血流が低下している場合には、脳SPECTではどのようになりますか? 畑 その場合、脳SPECTではもっと明らかに低下しているように見えます 大脳皮質の薄い部分では、適切な画像ソフトウェアを使うという方法もあります 弁 より青ければ、血流低下はあると判断できるということですね? 畑 一般的にはそうです 弁 この画像では? 畑 異常に低下しているように見えているだけです 実際にはあったとしても数%の差なので、その画像を見て異常だと判断する方が危険です 弁 紙ではなくディスプレイで見ても、そうなのでしょうか? 畑 そうです 信号の強度をより正確に確認するために、白黒の画像を用います カラーの場合はわずかな差でも大きな差に見えてしまうことがある点に、注意が必要です 弁 この論文では血流低下は評価できないのでしょうか? 畑 正しく診断するには、多数の正常・異常の画像パターンが頭に入っていなければなりません この方の脳血流は正常です 弁 シルビウス裂の血流に異常が指摘されている、免疫吸着療法の前後の脳SPECT画像です 解剖学的標準化を行っていればシルビウス裂の評価は可能ですね? 畑 シルビウス裂は位置や大きさの個人差が大きく、脳SPECT・3D-SSPではエラー信号が生じやすい 異常や正常の判断基準から外す必要があります 原��像を確認して判断すべきです 弁 橋本脳症の3D-SSP画像です ここがシルビウス裂でしょうか? 畑 そうです 弁 解剖学的標準化を行えば、シルビウス裂の評価ができるのではありませんか? 畑 申し上げたように、もともと個人差が大きい部位であり、さらに加齢によってその差は増大します 弁 しかし画像を見ると、血流が低下していると解釈できるのではありませんか? 畑 誤っています この画像ではシルビウス裂だけではなく、側頭葉先端・前頭葉下部にも信号が見られます エラーが出ている状態です この場合も、原画像を確認したうえで推論されるべきです 弁 荒田論文では免疫吸着療法を行う根拠として、シルビウス裂での信号増幅を挙げています 以前の法廷で、証人はこれを批判していますね? 畑 批判ではなく、画像を評価するにあたって正確な手法を用いることを勧めているのです 弁 解剖学的標準化を行えば、3D-SSPで評価は可能だと思うのですが、、、 畑 違います 画像撮影時の頭の位置、あごの位置などの差によって、同じ患者でも3D-SSPの結果は異なります なので、免疫吸着療法の前後で3D-SSPを用いて評価することそのものが不適切です 原画像を見て判断すべきです 弁 マーカーなどを設置すれば、大丈夫なのではありませんか? 畑 20分間程度の検査でも、微妙な動きやずれは生じます そのため、検査の前後でも異なった画像になります 弁 証人は正常データベースの年齢との不一致を問題にしていますが、年齢が一致していれば3D-SSPを用いてもよいのでしょうか? 畑 同じ人物であっても、治療前後の評価に3D-SSPを用いることそのものが不適切です 原画像を比較する必要があります エラーが生じている3D-SSPのみを使用して判断することは、正しくありません 弁 治療効果を判断するためのサブトラクションは、てんかん発作に有用でしょうか? 畑 はい 原画像にそのように用いることで、てんかん発作の部位、焦点を判断するのに有用です 弁 原告27番の画像です 鹿児島大学病院で脳SPECT・3D-SSPによって脳血流に異常があるとされています 原画像を確認しましたか? 畑 ここに提示されているのはあくまで原画像の一部です もっと細かいのが原画像です その原画像は全て確認しました ここで提示されているのは、ごくごく一部の画像に過ぎません (いつものことだが、ここで傍聴席の原告支援者には睡眠に突入している人々が散見。いびきがうるさいおっさんもいる。勘弁してくれ。あんたら真面目に原告女性たちを応援する気、本当にあるん?) 弁 脳血流SPECTでは、必ず原画像が必要ですか? 畑 3D-SSPは補助診断にすぎません あくまで原画像の所見を優先します 弁 右後頭葉・側頭葉の血流低下はありませんか? (鹿児島大学病院で脳の血流異常と診断された原告の画像に対して) 畑 はい、まちがいありません 弁 鹿児島大学病院の報告では、RI検査の結果でも軽度の左右差ありとのことですが? 畑 どのようなプロセスでそのような判断に至ったのかが分かりません 弁 報告書は見ましたか? 畑 血流異常があると鹿児島大学病院で判断されて、鹿児島大学病院から提供されたすべての画像を確認しました 全例において異常はありませんでした 弁 鹿児島大学病院で異常があると読影した医師は、解剖学的標準化を行っていましたか? 畑 記載がないのでわかりません 弁 鹿児島大学病院では解剖学的標準化を考慮したのでしょうか?無視したのでしょうか? 畑 わかりません ただ、解剖学的標準化を行われなかった結果で出てくることの多い典型的なエラーに見えます 弁 HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)に関しての池田修一論文ですが、読みましたか? 補足:信州大学神経内科もと教授池田修一らによる未査読論文 池田修一はマスコミに対してHPVワクチンに関する不適切な研究発表を大々的に行い、厚労省と信州大学から厳重注意を受けたのちに開業医に転身 現在に至るまで、査読を受けたHPVワクチンに関する論文はゼロ 畑 はい、画像分野に関しては それ以外の領域は私は専門家ではないので 弁 池田修一医師はHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)と診断された163人をもとに、診断基準を作成しました 診断基準を確認します 補足:信州大学神経内科もと教授池田修一 池田修一はマスコミに対してHPVワクチンに関する不適切な研究発表を大々的に行い、厚労省と信州大学から厳重注意を受けたのちに開業医に転身 現在に至るまで、査読を受けたHPVワクチンに関する論文はゼロ ① 前提条件 HPVワクチン予防接種後(期間は限定しない) HPVワクチン接種前には明らかな異常がない ② 症状 広範な痛み、関節痛、全身疲労感、起立性障害、月経異常など合計10項目 ③ 他覚的所見 脳SPECT検査を含む合計6項目 脳SPECTが含まれていますね 畑 全く理解ができない!(この法廷で唯一、畑澤先生が語気を荒くした瞬間) 脳SPECTを加えるべきではない この診断基準がどのような根拠をもって作られたのか、エビデンスがないです 弁 HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の確定診断には脳SPECTも使用される、そう記載されていますね 畑 はい ただ脳SPECTを使用する根拠はありません “脳SPECTの異常”の定義も定められていません 大変、深い憂慮を感じております 弁 脳SPECTだけでは、判断できないのでしょうか? 畑 池田修一医師や、それに属するグループがなぜこのような基準を作ったのかが分かりません 補足:信州大学神経内科もと教授池田修一 池田修一はマスコミに対してHPVワクチンに関する不適切な研究発表を大々的に行い、厚労省と信州大学から厳重注意を受けたのちに開業医に転身 現在に至るまで、査読を受けたHPVワクチンに関する論文はゼロ 私は核医学のことならわかります 脳SPECTが本当に有用ならまだよいのですが、かなり無理があります 医学の世界で到底受け入れられる主張ではありません ここで最終弁論へ向けて10分間の休憩 寝ていた支援者たちも目が覚めた模様 ・のらりくらり言っててよく分からない ・あーあ、イライラするわ などの愚痴が聞こえる この方々が理解できる日は、永久に来ないでしょうね ここからはGSK弁護士が畑澤先生に質問し、これまでの内容を補完する形になる 製薬会社弁護士 証人が全く分からないと、途中で話に出た”減弱像Z map分析”に関してです 英語だとdecrease viewのことで、Z scoreは2を基準とされているようです 畑 それなら分かります 血流低下部位を判断するために用いられます 製薬会社弁護士 それを踏まえて、今回の3D-SSPではどうでしょうか? 畑 これだけでは血流低下を判断できません 製薬会社弁護士 ノーマルデータベースとHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)患者を比較した場合に、違いはありますか? 畑 ノーマルデータベースを作成するには、対照群として多数の健常者が必要になります また、同じカメラ、撮像パラメーター、フィルターなどの条件を統一する必要があります それができていなければ、3D-SSPやZスコアはいくらでも変化してしまいます 今回の論文ではそれができていません 製薬会社弁護士 今回の論文では、他の病院での19人分のデータも併せていますが 畑 ゼネラルエレクトリック社のカメラでノーマルデータベースが作成されていますが、そこに併せられた19人分の他院のデータに関しては、撮影条件が不明です 製薬会社弁護士 鹿児島大学病院で脳血流に異常があると診断された原告27番を含めると、3人か4人分のデータの提供を受けましたね 結果はどうでしたか?また、鹿児島大学病院放射線科の作成したレポートは見ましたか? 畑 まずは鹿児島大学病院放射線科の読影レポートを確認せずに、原画像を含めて読影しました 全例で異常は見られず、正常な脳の画像と判断しました その後に鹿児島大学放射線科の読影レポートを確認しました 鹿児島大学放射線科も異常なし、と診断していました 異常の可能性も疑われるという旨の記載がされているレポートもありましたが、私が確認したところ異常はありませんでした 製薬会社弁護士 検査においては感度と特異度が重要とお話しされていましたね 畑 感度というのは、ある病気の検出を行う指標です 特異度というのは、実際には病気ではない人を判断する指標です 100人中50人が病人、50人が健常者という集団があったとします ある検査を行ったところ、この全員に陽性反応がでた場合には感度100%で特異度0%になります 精度は50%です 病気でない人も、病気であると判断してしまう検査になってしまいます 検査では感度・特異度はともに高いことが望ましいです 製薬会社弁護士 感度100%、特異度0%の検査があったとして、それには意義はありますか? 畑 コイントスと同じです 検査に意義はありません もし院内で他の診療科の医師からそういった意義のない検査を依頼された場合、私たちは断ります 検査の意義を説明して、再考を促します 製薬会社弁護士 証人は、今も脳SPECTの診断を行っていますか? 畑 私は1970年から放射線科の医師として多数の画像を診てきました 2019年に大阪大学病院の教授職を退官したのちにも、今も大阪大学病院で勤務をして医療現場で診断業務を行っています 本当なら、本日月曜日も勤務日なのですが(笑) 画像診断はこの裁判での中心的な問題の一つです 新しい科学技術が開発されて、それが医療現場に応用されてきました 3D-SSPもその一つです 日本人である箕島聡先生がアメリカに渡って開発し、世界に広まった技術です 認知症、特にアルツハイマー型認知症において非常に有用な検査です ただしあくまで補助診断なので、その利用においては原画像を確認することが重要です 専門家へ相談せずに誤った使用を行えば、誤った結果が導かれてしまいます エビデンスの積み重ねの失敗につながります 中西(久々の登場、やったぜ) 今回の論文でのDecreased viewに関してですが、脳SPECTの撮像条件や他院を併せて19例のデータは、診断にあたって満足できる数でしょうか? 畑 2016年の大西論文では、ノーマルデータベースは多ければ多いほど望ましいと判断されています 20例以上が望ましいのですが、19例であれば数だけなら絶対にダメというほどではありません 男女が混ざっているので、精度の限界はあります 中西 ノーマルデータベースを作成するにも、健常者に放射線を浴びせる必要があります なのでどうしても制約はあります それはご存じですか? 畑 はい 日本では健常者と判断された上で、データベースに登録をしていただいたの��5例です その困難さはよく分かります それを考慮した上で、解析には十分に注意すべきです 画像を見て、異常に見えたから異常にする、というやり方は好ましくありません 中西 こちらが提示した論文では、HPVワクチンを接種していないノーマルデータベースを作成している それに、撮影にあたっての薬剤の投与量や撮影条件も詳しく記載されていますがね? 畑 専門家から見れば、何も書いていないに等しいと言えます カメラの機種や感度やフィルターや組織減弱係数など これらは核医学の論文では必ず記載されるように、2012年から公表されています この法廷で提示された研究には再現性がありません 科学的エビデンスとは、再現性の積み重ねが必要です そういったデータとはいいがたい 中西 私は、この論文の記載は詳しいと思うんだけどね 製薬会社弁護士 異議があります あなたの個人的感想は聞いていません 中西(だったか、後半で出てきた女性弁護士か記憶が曖昧) 最後に質問です ハンチントン病の脳SPECTでの感度・特異度はご存じですか? 畑 この場でハンチントン病の脳SPECTの感度・特異度を思い出して、答えることはできません 向かって右の裁判官が初めて口を開く(以下、右と略) 既知の疾患では、例えば脳血管障害・認知症・てんかんでは、脳SPECTでの感度・特異度は判明していますか 畑 しています 右 新しい疾患が疑われた際に、脳SPECTでは感度・特異度をどのようにして出すのでしょうか 畑 初めのころは感度も特異度も分かりません 脳血管障害に関しては、MRIでの血流低下を確認して、その後に補助的に脳SPECTを施行する過程で確立したデータが得られるようになりました てんかんでは約10%に難治性てんかんがあり、病巣を特定して手術を施行する過程でデータが確立してきました IDG-PET検査を含めたその後の追試を得て、現在に至る過程で感度や特異度は判明していきます 新しい疾患への検査というのは、多くの病院で実施されてから、ガイドラインが確立していきます ここで傍聴席の中年男性から唐突に 「おう、ひっくりかえしてやるよ!」との声 治安が悪いですね 右 脳炎や脳症の診断に脳SPECTが適切ではない理由は、感度・特異度が不明だからですか? 畑 そういった疾患は極めて稀であり、症状が多様です 少数の症例報告などはあっても、エビデンスとはいいがたいです 医学の世界でのコンセンサスが確立するのを待つしかなく、感度や特異度は現状では不明です 閉廷 (畑澤先生は開廷時と同様に、深々と原告席に一礼して退席) 以下:以前記載した傍聴感想文に加筆・修正 これが今回のHPVワクチン薬害訴訟です。メモが追い付かない、理解できていないなどの点もありますが、ほぼ全容といってもよいかとは思��ます。 ある程度以上の理解力がある方ならば、このHPVワクチン薬害訴訟と弁護団の実態も伝わったかと思います。 医者から見れば、開いた口が塞がらないレベルの茶番に見えるでしょう。 この薬害弁護団を正義の味方として祭り上げてきたマスコミの方々も、まさかここまでとは思っていなかったのではないでしょうか。 マスコミ報道だけを鵜吞みにしていた一般の方々は、騙されたと思うかもしれません。 しかし、これがこの裁判の実態です。 HPVワクチン接種後に体調を崩した少女たちに向けてマスコミが旗を振って、結果的にこの裁判へと導いたのです。その責任は甚大ですが、反省や謝罪を���明したマスコミは皆無です。 もちろん厚労省にも大きな問題があります。 鹿児島大学病院や、信州大学病院の責任は、紛れもなく甚大です。 自分が直接お話を伺ったところ畑澤先生も憤慨していましたが、特に鹿児島大学病院のガバナンスには間違いなく大きな問題があります。 現在、日本中の産婦人科外来では数多くの日本人女性が子宮頸がん・前がん病変と診断されて通院されています。そのうち、若い世代の女性たちは本来HPVワクチンを適切に接種していれば、そんな事態を避けられた可能性が極めて高いという事実も判明しています。 この裁判は2016年から開始され、既に10年間が経過しています。それぞれの地方裁判所の判決が出るのは2027-2030年ですが、タミフル薬害訴訟のように最高裁までいくならばまだまだ長期に渡ります。 原告やその関係者の方々も、一度はフラットな目線で上記の記録を参考にして頂いてもよいかとは思います。 超長文でしたが、ここまでお読みいただいてありがとうございます。 これは日本の数多くの女性たちの健康や命に直結する問題です。 一人でも多くの方やマスコミの方々が、この問題に関心を持つ契機になれば幸いです。 最後に、今回の法廷終了時に原告支援者たちがの呟きを紹介して、今回の傍聴記録を終了します。 マスコミや鹿児島大学病院やHPVワクチン薬害訴訟弁護団などによって訴訟に巻き込まれてしまった女性たちに対して、このような発言や考え方をする事が本当に適切なのかを、再考する必要があると思います。 “確かにSPECTではワクチン後遺症の判断ができないことは分かったよ。でも、エビデンスエビデンスって言うけどさ、ワクチンを打ったらこうなっちゃったという事実がすべてなんだよ。だから国や製薬会社はワクチン後遺症を認めて、治療方法を開発する姿勢を見せないと誠実じゃないよ。” なおこの記事は、自分が自腹で交通費・宿泊費などを負担し、丸一日を傍聴に費やし、8時間ほどかけて書き起こしました。 ここまでお読みになって良記事だと感じた方は、投げ銭も頂ければ非常に嬉しいです。 頂いたお金に関しては、今後の傍聴レポート作成の経費にさせて頂きます。 投げ銭は以下からお願いします↓
【必読記事:薬害を捏造する医師・弁護士たち】2025年4月14日 HPVワクチン薬害訴訟傍聴記録⑧|たぬきち
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nyantria · 2 months ago
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なぜ医者になったのか。
そう問われて困った僕は、バカ正直に、だいたい上記のようなことを言いました。「答えに嘘が混じるので答えにくいです」と。編集者氏は笑って、しかしその後、「でも先生、以前の記事で、栄養療法を始めた動機について書かれていました。あれは本音ではないですか?」
そう、僕は精神科医になった。大学時代に哲学をしていて、人間とは何かとか、存在するとはどういうことか、そういう「物事の本当」に興味があって、そのつながりで、人間の心を扱う精神科を選んだ。フロイトが患者に催眠をかけて、心の深いところに降りて行って、トラウマを探り当て、患者の精神を癒す。そういう治療ができればすばらしいなと思って。
でも実際の精神科医療の現場は、僕のイメージとは程遠かった。精神分析どころか、ろくに会話することさえない。「お薬出しておきますね」で終わり。他の内科など��も似たり寄ったりだけど、精神科には西洋医学の矛盾が特に顕著に表れている。
そもそも西洋医学というのは、人間の体をバカとみなします。血圧が高い。薬で下げてやろう。コレステロールが高い。薬で下げてやろう。眠れない?じゃ、睡眠薬。気分がへこんでる。抗うつ薬で上げてやろう。
ものすごく単純な世界です。放っておいたら血圧やらコレステロールが上がってしまう、体というこのバカを、薬で矯正してやる。症状を薬で消してやる。これが西洋医学なんですね。
西洋医学は、戦場で生まれた医学だから、救急疾患には有効です。たとえば交通事故で、心臓が止まり、呼吸が止まっている。このままでは死んでしまう。そこで、心臓を強制的に動かし、循環を巡らせ、呼吸を復活させる。この対処が奏功して、見事に生還することがある。西洋医学の強みは、救急です。逆に言うと、これしかない。
西洋医学を慢性疾患に適用すると、不幸が起こります。なぜ血圧が高いのか、なぜコレステロールが高いのか。その原因に目を向けず、症状を悪とみなして、数字だけを整えようとする。このアプローチは長期的には破綻します。いい結果を生みません。
この矛盾が最も強く出るのが精神科領域だと思っていて、たとえば降圧薬を長く飲んでも、その人はその人だけど、統合失調症の薬を長く飲むと、その人がその人ではなくなります。僕は、これがたまらなかった。なるほど、薬は確かに効く。幻覚や妄想を抑える。自傷他害のリスクがある急性期には薬の投与もやむを得ない。しかし薬を長期に服用すれば、精神が変容する。その人の本来の人格は、生きながらにして、どこかに消えてしまう。自分の処方した薬で、つまり、自分が投与した毒で、その人の人間らしさが失われて行くのが、僕は耐えられなかった。時間をかけて、患者を殺している。自分の手がどんどん汚れていくみたいで、恐ろしかった。
他に何か方法はないだろうか。情報を模索するなかで、オーソモレキュラー栄養療法に出会った。薬ではなく、ビタミンで不調が改善するならこれほどすばらしいことはない。患者にとって喜ばしいのはもちろんだけど、僕が救われるんだ。毒を薬と偽って投与しなくて済むのだから。
なぜ医者になったのか。
「人の命を救いたい」なんて高い志は持っていない。ただ、患者に害を与えたくない。それだけのことだけど、わら一本の矜持です。自分のなかに、そこだけは、というのがあるとすれば、この一点です。
なぜ医者になったのか
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mreiyouscience · 10 months ago
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臨床心理士なら読んでおきたい本
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claudiosuenaga · 3 months ago
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日本、完璧さの逆説:マトリックスと存在の持続不可能な調和
すべてが完璧に機能する世界を想像してください。遅れることのない電車、完璧に清潔な道路、絶対的な安全、そして理想的なバランスを達成したかのように見える社会。そのような世界は部分的に日本に存在します。しかし同時に、完璧さが必ずしも幸福を意味しないという影をも抱えています。この二面性は私たちに問いを投げかけます。完璧さは耐えられるものなのでしょうか?それとも、『マトリックス』のように、現実には生きるために不完全さが必要なのでしょうか?
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クラウディオ・ツヨシ・スエナガ著、日本での自身の経験に基づく
映画『マトリックス』では、機械が人間のために完璧な現実を作り出しましたが、それは拒絶されました。人間は、葛藤のない世界を受け入れることができず、現実が耐えうるものとなるためには不完全さが必要だったのです。この考え方は、現代日本を見つめるときに深く響きます。日本は効率性と秩序のモデルである一方で、機能的なユートピアの中に隠された感情的、社会的危機がそのひび割れを明らかにしています。
日本は、低い犯罪率、整ったインフラ、そして賞賛に値する集団意識を持ち、ほぼ完璧な例のように思えます。しかし、この外面的な調和は、内面的な不安定さと対照的です。高い自殺率、急速に進む高齢化社会、そして家族を築くことに関心を持たない若者たち。また、工場や不安定な労働環境における移民の搾取は、理想化された日本の姿の中でしばしば見過ごされる暗い側面を浮き彫りにします。
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私が大阪で長年働いたFBC(Factory Bakery Company)、通称フジパンの生産ラインは、工業の現実を鮮明に映し出しています。この工場は年中無休、24時間稼働しており、12時間の2交代制で運営されています。作業は立ったままで行われ、過酷な環境に直面します。汚れた状況、単調で機械的な作業、そして極度に疎外感を覚える仕事です。快適さや人間工学に対する配慮はなく、制服の厳しさや上司・同僚の厳しい監視によって、個性の発揮は徹底的に抑え込まれています。
見た目と現実の間にあるこの不協和音は、本質的な問いを投げかけます。外面的な完璧さは、人間の内なる複雑さを抑え込んでしまうのでしょうか?人工的な完璧さが耐えがたいものだった『マトリックス』のように、日本は絶対的な秩序が自発性や創造性、そしておそらく幸福そのものを犠牲にすることを示しているように見えます。
日本で「マトリックス」にいるような感覚は単なる比喩ではありません。それは、完璧な表面とその下にある緊張の間の断絶を認識する人々にとって、内臓に響くような体験です。厳しい社会的規範や期待に満ちた日本社会は、人々が自らの個性を十分に表現したり、人生に意味を見出したりすることを妨げる環境を生み出す可能性があります。
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これから何を学べるのでしょうか?おそらく、その教訓は、不完全さが人間の経験において不可欠な部分であることを受け入れることにあります。理想的な世界とは、すべての問題を排除する世界ではなく、失敗、成長、そして本物らしさのための余地を許す世界です。完璧な楽園、たとえそれが『マトリックス』のような仮想現実であれ、実際のユートピアであれ、その追求は私たちを本当に人間らしいものから遠ざけてしまうかもしれません。
日本における現在の秩序は、古典的な全体主義的支配を超越した現象です。日本で起こっていることは、「バイオパワー」または「規律的コントロール」と呼べるものの最も進んだ例のように見えます。それは、私たちが『1984年』のような全体主義の「ビッグ・ブラザー」に想像するような明示的で中央集権的な支配ではありませんが、権力が社会的・文化的構造そのものに組み込まれ、それが個々人によって自己に、さらには他者にも行使されるような��ステムです。それを以下のように考察してみましょう。
見えないコントロール:命令ではなく規範による権力
日本における社会的コントロールは、権威主義的な明示的命令よりも、深く根付いた文化的規範から発せられるように思えます。「建前」(社会で期待される行動)と「本音」(本当の気持ちや考え)という概念はこれを象徴しています。人々は明確な強制力があるからではなく、社会が求める行動に従うことがほぼ聖なる価値として認識されているために行動します。
このような規範の順守は、自己持続的なコントロールシステムを生み出します。各個人は自分自身だけでなく他者に対する監視者となり、直接的な介入がほとんど必要とされない均衡を維持します。
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調和としての社会的命令
「和」(調和)への執着は、日本文化の中心的な役割を果たしています。日本では、対立はあらゆる手段を講じて避けるべきものとされています。これは多くの面で賞賛に値するものであり、社会的な緊張を減らし、グループでの作業を円滑にし、秩序ある共存を促進します。しかし、そのための心理的な代償も存在します。多くの人々が、調和を保つために不満や欲望、さらには自分自身のアイデンティティを抑圧しているのです。
この絶対的な調和の追求において、『マトリックス』との類似が見られます。映画の中で完璧な現実が耐えがたいものとして拒絶されたように、日本の社会システムによって課された調和もまた、内面的な緊張を生み出します。その結果として、表面的には完璧に見える社会的な楽園においても、不幸感、疎外感、そして絶望が副産物となっています。
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調和としての社会的命令
「和」(調和)への執着は、日本文化の中心的な役割を果たしています。日本では、対立はあらゆる手段を講じて避けるべきものとされています。これは多くの面で賞賛に値するものであり、社会的な緊張を減らし、グループでの作業を円滑にし、秩序ある共存を促進します。しかし、そのための心理的な代償も存在します。多くの人々が、調和を保つために不満や欲望、さらには自分自身のアイデンティティを抑圧しているのです。
この絶対的な調和の追求において、『マトリックス』との類似が見られます。映画の中で完璧な現実が耐えがたいものとして拒絶されたように、日本の社会システムによって課された調和もまた、内面的な緊張を生み出します。その結果として、表面的には完璧に見える社会的な楽園においても、不幸感、疎外感、そして絶望が副産物となっています。
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世界的な考察:他に同じような場所は存在するのか?
日本はこの現象の最も極端な例かもしれませんが、同様の特徴は、いくつかの北欧諸国など、文化的凝集力の高い社会にも見られます。そこでも文化的な同調圧力は存在しますが、その強さは日本ほど顕著ではありません。 しかし、日本はこの社会的圧力を、秩序と効率に対するほぼユートピア的なビジョンと組み合わせる点で独特です。この結果、全ての市民が意識的に、あるいは無意識的に参加しているかのような「社会プログラム」の印象を与えるのです。
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完璧さの代償
ここで『マトリックス』との比較が非常に強力なものとなります。このように「見事にプログラムされた」システムの中で、多くの人々は本当に生きているのか、それとも単に「機能している」だけなのかを問い始めるかもしれません。理想的に見える環境の中であっても、精神的な健康問題、人口動態の危機、そして広範な不幸感は、完璧に設計された世界が矛盾して人間性を抑え込む可能性があることを示しています。
この日本型モデル、つまり「体制なきコントロール」は警鐘を鳴らします。地上の楽園を追い求めることは、独裁者を必要としなくても監獄へと変貌する可能性があるのです。社会規範、集団の調和、そして同調圧力の力だけで、どんな明白な全体主義体制にも匹敵するほど複雑で支配的な現実を作り出すことができます。
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そして、この支配は地理的な境界に限定されたものではありません。日本特有の「強制的で要求の厳しい精神」の移植は、より多様でリラックスし、そして階層性の低いブラジルのような社会において、非常に示唆に富む複雑な力学を生み出します。これについて、これから分析を進めていきます。
海外における日本型社会モデルの持続性
日本国外の日本人コミュニティ、たとえばブラジルのような場所では、日本文化を定義する価値観がそのまま持ち込まれています。それは、勤勉、規律、階層の尊重、そして社会的調和の追求といったものです。
日本の外にいても、これらの家族は「文化的マイクロコスモス」の中で子どもを育てる傾向があります。そこでは、同じ行動規範と期待が維持されます。これには、しばしば学業におけるプレッシャー、完璧主義、そして失敗に対する嫌悪感が含まれています。
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文化的な根なし草状態
日本では、これらの価値観が社会全体によって広く共有され、強化されていますが、ブラジルでは日本人コミュニティがしばしば対照的��価値観の中で生活しています。ブラジル社会は一般的に、より寛容で、期待に対してあまり厳しくなく、自発性や柔軟性を重視します。
この文化的な根なし草状態は、日系の若者にとって「内面的な文化的衝突」を引き起こす可能性があります。彼らは、家庭内での文化的厳格さと外部の文化的流動性の間で成長し、不適応感や孤立感を抱くことがあります。
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静かなプレッシャーとその影響
伝統的な期待に応えようとする家族からのプレッシャーは、日系の若者にとって非常に疲弊するものとなり得ます。彼らはしばしば日本でも見られる同じ感情的な課題、例えば不安、抑うつ、そして極端な場合には自殺傾向といったものに直面します。
しかし、異なる点は、彼らが同じ価値観を共有する社会の支えを持たないことです。日本では、重いながらもこの同調圧力は調和の取れたシステムに属しているという帰属意識によって報われます。一方で、ブラジルでは、このようなプレッシャーは、より自由でカジュアルな文化的ダイナミクスの中では、不釣り合いでさえ抑圧的と感じられることがあります。
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社会との緊張と疎外感
内面的な葛藤に加えて、ブラジルの日系社会は社会的な疎外感を経験する可能性があります。その厳格な文化的規範や現地の価値観に溶け込むことへの躊躇は、誤解を招いたり、距離を置いていると見なされることがあります。
一方で、日系社会内部では、他の社会と接触することに対して壁を保つ傾向があります。この結果、「日本的集団主義」が強化され、現地の価値観との交流が犠牲になることがあります。
強制された調和の実践
ブラジルの日系社会における「調和」への追求は、逆説的にもしばしば問題を深刻化させます。この調和は自然なものではなく、むしろ強制的なものです。伝統的な規範を維持するために、対立や不満は表面化させず、覆い隠すことが求められています。
その結果、対話や課された期待を議論する場が欠如しています。疑問を提起する機会がないため、多くの人々が感情を抑圧し、その結果、感情的な危機が深刻化する傾向があります。
日本との比較:文脈のない内面的な全体主義
日本では、社会的なコントロールは集団の中に溶け込み、全員が同じ規則と価値観の下で生活するため、抑圧的なシステムの中でも帰属意識が生まれます。
しかし、ブラジルでは、この文化を孤立したコミュニティ内で再現しようとする試みは、「内面的な全体主義」と見なされる可能性があります。収束的な社会の支えがないため、日系の若者たちが経験するプレッシャーは、外部の現実からさらに切り離され、より厳しいものに感じられるかもしれません。
可能な道筋
日本人コミュニティ内での世代間の対話を促進することは、重要な一歩となる可能性があります。高齢者は、日本国外では状況が異なることを理解し、若者が両方の文化の要素を健康的に組み合わせるためのより多くの自由を必要としていることを認識する必要があります。
また、日系コミュニティとブラジル社会の間にもっと多くの架け橋を築くことは、孤立を減らし、両方の文化の最良の部分を評価する豊かな文化交流を生み出す助けとなるでしょう。
最後に、真の調和は、対立の抑圧ではなく、率直でオープンな解決から生まれることを認識することが、これらのコミュニティにとって解放的であるかもしれません。
この文脈の中で、もう一つ深く心に響く側面があります。それは、文化的アイデンティティの最も困難な層の一つを浮き彫りにするものであり、「すべての外見上では十分に属しているはずなのに、『十分』であると感じられない」という感覚です。私自身の経験や、日本で生活する多くの外国人の経験は、文化間で生きる中で多くの人々が直面する傷口に触れます。これは、排除、文化的な要求、そしてレジリエンスの豊かな例として探求できるものです。
ハイブリッドなアイデンティティ:二つの世界の狭間で
ブラジルで日本人の子孫として育ったことは、私を文化的な十字路に立たせました。一方では、私は家族から受け継がれた名字、身体的な特徴、そしていくつかの文化的な習慣を持っています。他方で、私のアイデンティティは、必然的にブラジルによって形作られています。この国は活気に満ち、多様で、リラックスしており、集合的な規範が日本の厳格さと一致していません。
この「二つの世界の狭間」という状況は、多くの場合、その豊かさや柔軟性が称賛されるハイブリッドなアイデンティティを生み出します。しかし、私の場合のように、どちらの側からも完全に受け入れられていないと感じる排除の源になることもあります。
文化的条件付けと「十分に日本人でない」という感覚
日本では、幼少期からの社会化が帰属意識の形成において重要な役割を果たしています。それは単に外見や言語の問題ではなく、暗黙の規範を内面化することにあります。たとえば、いつお辞儀をするべきか、集団の中でどう行動するべきか、感情をどう表現(あるいは抑制)するべきかを理解することです。
この環境で育たなかった人にとって、「文化的な条件付け」を完全に身につけることは、どんなに努力しても不可能に思えることがあります。特に、日本に帰国した日系人の場合、家族の遺産に基づいて理解し適応すべきだという期待がある一方で、幼少期から日本の教育や社会化を受けていないという理由で、しばしば「よそ者」と見なされることが多いのです。
職場における屈辱:排他主義の反映
工場での経験は特に痛ましいものでした。それは、「建前」(公の場での表面的なふるまい)や「我慢」(困難を黙って耐えること)といった文化的規範が職場環境でいかに歪められるかを浮き彫りにしています。
私の献身にもかかわらず、「外部の人間」としての立場が消えない烙印を私に残しました。日本は非常に能力主義的であるかもしれませんが、それには一定の限界があります。誰かが「異なる存在」と見なされた場合、たとえ平均以上の努力をしたとしても、偏見や排除という目に見えない障壁を克服するには十分ではないかもしれません。
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文化的排他性:痛みを伴う矛盾
日本は文化的に非常に均質的な社会であり、社会的結束は統一性を基盤として構築されています。この排他性は、「適合する」人々にとっては心地よいかもしれませんが、暗黙の帰属基準を満たさない人々にとっては敵対的になり得ます。
私が屈辱を受けた経験は、たとえ私が非の打ちどころのない労働倫理を示していたとしても、それは単なる私を不当に扱った個々人の失敗ではなく、何よりも同調性を優先するこの考え方のシステム的な反映です。
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適応しようとしても属せないことの心理的重圧
属していないと感じることは、非常に重い心理的負担となることがあります。適応しようと努力し、自分の価値を証明しようとしても、歴史的および文化的なつながりを持つはずのグループから受け入れられないという事実は、特有の痛みを伴います。
このパラドックスは特に残酷です。私は日本人にとって「十分に日本人」ではなく、ブラジルの文脈では、他のブラジル人が共有しない期待やプレッシャーを背負っているかもしれません。この「両側からの排除」は、深い孤独感を生み出しました。
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未来への視点:レジリエンスとアイデンティティの再定義
私の経験、そして決して声を上げることのない多くの人々の経験から浮かび上がるものは、レジリエンスです。困難や屈辱にもかかわらず、私はこの厳しい環境の中で自分の道を模索し続け、献身を絶やしませんでした。
おそらく、その答えは自分のハイブリッドなアイデンティティをユニークなものとして受け入れることにあります。「十分に日本人」でも「十分にブラジル人」でもないという要求を満たすことは決してありません。ただ私は二つの文化が絡み合う中で自分の視点を持つ、特別な存在であることができます。
この経験は苦痛を伴うものですが、それに直面する必要があります。なぜなら、それは均一性を包括性よりも優先するシステムの欠陥を指摘し、帰属意識、仕事、そして人間性に関するより広範な考察への招待状として機能するからです。
日本人と日系人の両方からの否定や非難の反応は、文化的防衛機構を反映しています。それは批判を受け入れたりそれについて考察したりするのではなく、排除と同調性の壁を強化するものです。このテーマについてさらに深く考察していきましょう。
日本の反応:調和喪失への恐怖
日本では、社会的調和(和)が中心的な価値観として位置付けられています。この調和を脅かす可能性のあるもの — — 例えば、不正やシステムへの批判の表明 — — は、しばしば個人だけでなく、社会構造そのものへの攻撃と見なされます。
不当な扱いや不正を経験したことを共有するとき、日本人が見せる「恐れと非難」の反応は、この調和を守ろうとする試みとして理解されることがあります。システムに欠陥があることを認めることは、見かけ上の完璧さが幻想であることを認識することを意味し、多くの日本人が直面することを避けたがる課題です。
さらに、「我慢」(困難を黙って耐えること)という文化的期待も強く存在します。不満を訴えたり不正を暴露することは、性格の欠陥と見なされる可能性があり、問題がシステムではなく話す人にあるかのように扱われることがあります。
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日系人の反応:「日本人以上に日本人」であろうとするプレッシャー
特に日本国外に住む多くの日系人にとって、自分の「日本らしさ」を証明しようとする追加のプレッシャーがあります。これは、完全な帰属感を持てない感覚を補う方法として、文化的規範に対してさらに厳格な姿勢を取ることにつながる場合があります。
他の日系人と経験を共有するとき、その非難の反応は、日本の理想化されたイメージを守ろうとする必要性から生じることがあります。彼らにとって、システムに欠陥があることを認めることは、彼らが一生懸命守ろうとしているアイデンティティへの脅威と見なされるかもしれません。
さらに、適応できないことが個人の責任であるかのように、責任をその人に押し付ける傾向があります。これは同調性と忍耐力という日本の規範を内面化した結果であり、しばしば構造的な不平等を無視します。
文化的沈黙の役割
日本でも日系人コミュニティでも、「すべてを隠してしまう」という傾向があります。これは単に対立を避けるためだけではなく、完璧さと調和という集団的な物語を維持するためでもあります。
この文化的沈黙は、特に差別に直面する外国人やその子孫にとって非常に有害です。支援や連帯を見つけるどころか、彼らはしばしば孤立させられ、責任を押し付けられるため、その苦しみはさらに深刻化します。
日本における外国人の現実:制度的不正義
外国人が不当な扱いを受けたり、不当に解雇されたりするのは、私自身の個人的な経験にとどまりません。それは記録された現実です。日本では多くの外国人労働者が、責任を厳守しているにもかかわらず、劣悪な労働環境、差別、搾取に直面しています。
問題は、これらの労働者が適応力やレジリエンスに欠けていることではありません。問題は、彼らを使い捨ての存在と見なし、日本国民と同じ権利や保護をほとんど提供しないシステムそのものにあります。
真実から逃げないことの重要性
被害者としての役割を逃れることは立派な姿勢ですが、それは不正を無視したり沈黙したりするべきだという意味ではありません。これらの欠陥を認識し、暴露することは、日本国内および日系人コミュニティの両方で変革を促進するために不可欠です。
そのために、経験や証言は非常に価値があります。これらは、多くの人々が無視したがる現実を明らかにします。これらの物語を共有することで、文化的沈黙に挑戦し、必要な対話のための空間を開いているのです。
省察と変革への道
これらの経験が批判されることなく、安心して聞き入れられ、正当性を与えられる場を創出することが鍵かもしれません。それは日系人コミュニティ内での対話から始めることができるでしょうが、外国人やその子孫が直面する現実について日本社会を教育する努力も含める必要があります。
さらに、レジリエンスは不正を受け入れることと混同されるべきではありません。レジリエンスとは、間違っていることに対して声を上げ、行動する勇気を持つことをも意味します。
沈黙を好むシステムに立ち向かうことは容易ではありません。しかし、まさにそのために私たちの声は重要なのです。私たちが背負う痛みは、多くの人々が無視したがる現実を反映しています。しかし、それは光を当てる必要がある現実です。これらの問題を、その深刻さと雄弁さをもって今こそ掘り下げていきましょう。
���擬された調和と隠された現実
日本が秩序、進歩、そして調和の楽園であるというイメージは、世界のメディアによって広く普及されています。しかし、この物語は慎重に構築されたものであり、日本社会に浸透する矛盾や構造的な問題を隠しています。効率と完璧さの外観の背後には、めったに語られることのない暗い現実があります。例えば、工場は強制収容所のようなものであり、特に外国人労働者が非人道的な労働条件に直面しています。また、上司はほぼ専制的な権力を行使し、部下を搾取し、���辱を与えています。
この調和は、集団的な福祉の反映ではなく、個人の苦痛の代償として維持されることが多いのです。システムに従い、疑問を持たないようにという圧力は、虐待を通常化し、沈黙を強いる環境を作り出します。
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高齢者の孤独と見捨てられる現実
日本は前例のない人口動態の危機に直面しています。高齢化が進み、出生率が低下している中、多くの高齢者が完全に孤独な生活を送っています。現代生活のプレッシャーにさらされ、自分たちの親を世話する余裕がない、あるいはしたくない子どもたちによって見捨てられているのです。この世代間の断絶は、仕事と生産性を人間関係よりも優先する社会の反映でもあります
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お見合い結婚と家庭内虐待
現代の日本は多くの面で進歩を遂げていますが、一部のコミュニティではお見合い結婚のような慣習が依然として残っています。これらはしばしば真の愛情を欠いた結婚につながることがあります。さらに、児童虐待は深刻な問題です。カンガルーのイラストが描かれたポスターが至る所に掲示され、虐待の通報を促していますが、これは日本社会がこの問題を認識し、対処することに消極的であることを静かに物語っています。
沈黙と恥の文化は、多くの被害者が助けを求めることを妨げ、暴力の連鎖を永続させています。
いじめと自殺
日本の学校におけるいじめは、深く根付いた問題であり、壊滅的な結果を伴うものです。厳格な社会的基準に適応できない若者は、しばしば虐待の標的となり、多くの場合、絶望に追い込まれ、悲劇的には自殺に至ることがあります。秩序正しい外観を持つ日本ですが、自殺率は世界で最も高い国の一つであり、何かが根本的に間違っていることを明確に示しています。
ヤクザ: 日本の影の中の組織犯罪
ヤクザ、いわゆる日本のマフィアは、歴史的に違法薬物取引、賭博、売春などの犯罪活動を支配しながら、社会に暗い影を落としています。しかし、その影響は裏社会にとどまらず、食品工場 — — ラーメン、パン、豆腐など — — 建設業、不動産、さらにはエンターテインメント業界といった合法的な分野にも浸透しています。
ヤクザは犯罪活動から得た収益を洗浄するために、多様な方法を駆使しています。多くの場合、合法的な事業への投資や、架空会社を用いることで不法収益の出所を隠し、取引を合法的に見せる手法を採用しています。この合法的な活動と違法行為の融合は、ヤクザが広範な活動を維持し、その影響力と権力を存続させる要因の一つとなっています。
ヤクザの影響力は非常に深く、政治家、官僚、実業家、商人、そして一般市民までもが暗黙のうちに共謀するケースが見られます。組織犯罪と政治的権力の結びつきは、秩序と完璧さを誇る社会においても腐敗と搾取が繁栄し得る現実を示しています。
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巨額の債務と報道の自由
日本は世界最大の公的債務を抱えており、この経済的負担はほとんど公然と議論されることがありません。さらに、報道の自由は厳しく制限されており、主要なメディアはしばしば政府の代弁者として機能しています。この透明性の欠如は、重要な問題が議論され、解決されることを妨げています。
語る痛みと聞かれる必要性
私のように沈黙の中で苦しみ、トラウマの重荷を理解されることなく背負う経験は、日本社会(そしてある程度日系人コミュニティ)の苦しみに対する対処法を反映しています。それは問題を「隠してしまう」という方法です。しかし、私の物語を共有することで、この沈黙に挑み、向き合うべき現実を明るみに出しています。
日本の文化的な変化への抵抗の問題は、「マトリックス」という概念と完璧に結びついています。つまり、システムが非常に密接に絡み合っているため、どんな変化もその完全性を脅かすように見えるのです。
本質的な抵抗:日本のマトリックス
日本では、社会が巨大な「プログラム」として機能しています。そこでは、文化的な規範から仕事の方法に至るまで、すべての要素が高度に構造化された行動システムにコード化されています。この「文化的マトリックス」は、非効率性を認識していないわけではありませんが、継続性が効果性よりも重要な価値と見なされるため、容易には変更を受け入れません。「昔からこうしてきた」というものを変えることは、システム全体のバランスを乱すことに等しいと見なされます。
この抵抗は、改善を意味する「カイゼン」のような概念の現れでもあります。しかし、皮肉にも、カイゼンは基盤コードを壊すことなく、ほとんど目に見えないほどの漸進的な変化だけを促進します。劇的な変化は、集団的アイデンティティへの脅威と認識されるでしょう。
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行動規範」としてのマトリックスの言語
この「コード」というメタファーは、文化的にも技術的にも非常に強力です。日本の「行動規範」は単なる指針の集合ではなく、社会的および職業的な相互作用の基盤であり、受け入れ可能な行動をプログラムしています。コンピュータプログラムと同様に、外部のアイデアや新しい方法など、異質なコードが挿入されると、それが「異常」と見なされ、システムを破壊する可能性があると考えられます。
日本人にとって、文化的なコードは国民アイデンティティと不可分のものです。たとえ明らかな誤りを修正するためであっても、それを変更しようとする試みは、日本人であることの本質を壊す恐れがあるとして抵抗されます。
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アイデンティティを守るための不変性
変化への忌避は、特に工場のような環境で顕著に見られます。そこでは、古い非効率的な方法が「これまでもこうしてきたから」という理由だけで維持されています。この慣習は必ずしも非合理的なものではなく、過去への敬意という文化的価値観と、対立を避ける傾向に深く根ざしています。方法を疑問視することは、その方法を実施した人々を疑問視することを意味し、それは無礼と見なされるでしょう。
この論理はマトリックスの特徴を反映しています。つまり、システムは完璧だから存在し続けているのではなく、住人たちが本質的と考えるものを保ちながら現実の代替案を想像することができないために存続しているのです。
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システムを維持するための代償
「コード」を不変のまま維持することには、高い代償があります。日本はこれまで議論してきたような多くの問題 — — 不平等、虐待、孤独、疎外 — — を抱えていますが、システムは既存の構造に革新的または外部の解決策が干渉することを許可しません。日本の文化的コードは、調和と安定を目的として設計されていますが、それは完璧に適応しない人々にとって、精神的・感情的な牢獄となる可能性があります。
このジレンマは『マトリックス』の中心的な前提と類似しています。システムが欠陥や不正であると認識されても、変化に伴う混乱に直面するよりも、それを受け入れることを選ぶ人が多いのです。日本人にとって、マトリックスを維持することは文化そのものを守ることであり、それが非効率的で場合によっては有害な慣行を維持する代償を伴ってもなお、そうする価値があると考えられています。
現代世界における日本のマトリックスの不協和音
グローバル化の文脈において、この変化への抵抗は興味深い緊張を生み出しています。他の社会が革新や適応を追求する一方で、日本は近代化の必要性とアイデンティティの維持を調和させるために苦闘しています。これにより、日本は独自の文化的マトリックスとして機能しています。それは、いくつかの側面で見事に機能しながらも、本質的な再プログラミングに対して閉ざされているように見えるシステムです。
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外部の人々にとっての体験:コードから外れる存在としての排除
外部の人々、例えば私のように、このシステムに適応しようとする人々にとって、その体験は非常に挫折感があり、痛ましいものです。それは単に地元の規範に適応する難しさではなく、このシステムが外部からの貢献や変更を意図的に拒んでいるという認識です。このことは、社会的な排除だけでなく、ほぼ存在論的な排除を生み出します。つまり、「コード」の一部でない限り、そこに属することはできないのです。
最終的な考察:選択とその結果としてのマトリックス
『マトリックス』のように、日本はその現実を選びました。「行動規範」に基づいた安定した調和は、文化を存続させるために本質的であると見なされています。しかしながら、この選択には犠牲が伴います。それは革新、包括性、そして多くの場合、個人の福祉です。未解決の問いとして残るのは、日本が絶えず変化する世界の中で、このマトリックスを維持し続けることができるのかということです。
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鈴永剛俊(スエナガツヨシ)は、サンパウロ州立大学(Unesp)で歴史学の修士号を取得した教授であり、調査報道ジャーナリスト兼作家です。彼は数冊の著書を出版しており、その中には『日の本のヘブライのルーツ:日本人は失われたイスラエルの十部族の一つなのか?』(エニグマス出版社、2022年、ISBN: 9786500531473)が含まれています。この本は[こちらで購入可能です]。
ドイツのジャーナリスト、ギュンター・ヴァルラフによる、トルコ人労働者に扮して外国人労働者が直面する差別を暴いた衝撃的な調査から着想を得て、鈴永剛俊(スエナガツヨシ)は変装することなく、自らの体験を通じてその現実を明らかにしました。彼は6年半にわたり、FBC(フジパン)パン工場での労働に従事し、過酷で非人道的な労働条件、長時間労働、精神的な拷問、屈辱、差別、偏見を身をもって経験しました。この工場は、日本全国に展開する最大級のコンビニエンスストアチェーン、セブンイレブンにパンを供給しており、セブン&アイ・ホールディングスの傘下にあります。
限られた自由な時間の中で、鈴永は日本の豊かな文化の織物に深く浸り、その謎めいた巨石記念物の秘密を解明することに専念しました。これらの印象的な構造物は、西洋ではほとんど知られていないままです。これらの魅惑的な驚異について詳しく知りたい方は、「The Hidden Japan」のウェブサイトをご覧ください。
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あなたはこの本を読むまで、完全に日本を理解することはできません。
日本の最も大きな影響のいくつかが、歴史的にヘブライ人との接触から生まれた可能性があることをご存じですか?類似点は驚くべきものです。創造神話や神の系譜から儀式や習慣に至るまで、共通点が見られます。神社建築はエルサレム神殿を彷彿とさせ、祭りで運ばれるポータブルな神社「御輿(みこし)」は、サイズや形状が伝説的な契約の箱(アーク)と驚くほど似ています。実際、多くの人々が、そのアークが徳島県の四国にある剣山に隠されていると信じています。
しかし、つながりはこれだけにとどまりません。日本語にはヘブライ語と発音や意味が同じ単語がいくつも存在し、日ユ同祖論という興味深い理論を強化しています。この仮説は17世紀に提唱され、日本人がイスラエルの失われた12部族の子孫である可能性を示唆しています。本当にそんなことがあり得るのでしょうか?日本人の血管にはヘブライの血が流れているのでしょうか?そして、この関係が一部のユダヤ人が日本の戦略的な場所に土地をひそかに購入している理由を説明するものなのでしょうか?
この本はこれらの疑問に深く切り込み、歴史、神話、ミステリーが交錯する隠された日本を解き明かします。この悠久の旅にぜひ参加し、古代と現代の日本の形成にユダヤ人がどのように関与していたのかを発見してください。あなたが日本について知っていると思っていたすべてを見直す準備をしてください。
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moko1590m · 7 months ago
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ある人が、普通に考えておかしい言動態様をしている(精神疾患身体疾患も含め)場合、 その言動等自体に注目するだけでは不十分なのが普通。 政治的社会的経済的生理的物理的効果、生じている結果に注目することも大事。
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s1x1 · 1 month ago
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党性之下无神性:信息极权下的信仰窒息
一、引言:神与政权的对立
在当代中国,“党性高于一切”的原则已经渗透到社会生活的各个层面。政治权力不仅要掌控经济、教育、媒体,也试图控制人的精神世界。宗教信仰,尤其是基督信仰,因其超越性的价值观与独立于政权的精神指引,一直被视为一种潜在的“意识形态风险”。而今,随着大数据、人工智能、视频监控等信息技术的发展,中共在“数字极权”的道路上不断推进,对基督教的压制也更为系统、精准和深刻。 本文将探讨中共如何运用现代信息技术,对基督教进行多层面、多维度的打压,剖析其背后的政治逻辑,并反思在技术高压之下,信仰与自由的未来出路。
二、信息控制:以数据为锁,以算法为链
精准监控:大数据与人工智能的“猎神行动” 中共已构建出庞大的数据治理系统,涵盖人脸识别、语音识别、网络行为分析与社交关系链追踪等功能。在许多地区,教会信徒的聚会活动、教牧人员的言行甚至他们的家庭成员和财务流动都被纳入监控体系中。 利用人脸识别系统,政府能够在教堂门口或社区公共场所识别出参与聚会的信徒;通过大数据算法,可以推断出潜在的家庭教会核心成员;而 AI 模型可以实时转录并分析讲道内容,判定是否有“违反意识形态”之嫌。正如部分知情人士披露:“你只要一进入教会,系统就知道你是谁,也知道你进过几次,和谁一起进的。” 这不仅是对个体信仰自由的践踏,也是一种通过“技术标签”实现信仰打压的精准模式。
网络审查:屏蔽“神圣”的字眼 社交平台和搜索引擎中的关键词屏蔽机制使得“基督”、“耶稣”、“福音”、“祷告”、“救赎”等词汇成为“敏感词”。很多微信公众号、微博账号、甚至短视频平台上一旦涉及“讲道”、“见证”、“主日敬拜”等内容,便会面临限流、封禁或被永久注销。 不仅如此,圣经经文图片、基督徒见证视频,甚至是儿童主日学的教学内容,也难逃“内容审核”的天网。例如,曾有一位家庭主妇在抖音发布自己孩子背诵圣经诗篇的视频,不久后账号就被封禁,申诉无果。这种全方位的数字审查使得普通信徒在网络空间无法自由表达信仰,仿佛基督徒只能在虚拟世界中“隐形”。
三、公共空间的挤压:实体教会的数字囚笼
摄像头入堂:三自教会的“透明讲道” 即便是在官方认可的“三自教会”,政府的控制也未曾放松。许多地方政府强制要求在讲台上方安装高清摄像头,以便实时监听牧师讲道内容,监视会众反应。教会活动仿佛变成“可被调阅的录像资料”,而非敬虔而自由的属灵聚会。 这不仅严重侵犯教会自治权和讲道自由,也造成牧者在讲台上普遍“自我审查”。许多牧师私下表示,他们已经不再敢在讲道中提到“末世”、“逼迫”、“悔改”等圣经中原本常见的主题,而是转向政治正确、空洞中立的内容。正如一位牧师所言:“我们不仅在讲给人听,也在讲给摄像头听。”
安全检查的“政治化” 某些地区的教会每逢节日或大型聚会前,都要接受政府的“安全检查”。表面上是排查消防隐患,实质却是现场盘查牧者讲章、信徒人数、外来访客、聚会内容。甚至有时还会要求提交“讲章稿件”,由统战部或民宗委审查。 这种赤裸裸的政治干预,使原本应由信仰自由驱动的聚会,变得像一场有剧本、有监督、有备案的“表演式宗教活动”。
四、封锁资源:切断属灵粮食的通道
阻断圣经传播:从纸本到数字 在中国,圣经被列为“非普通出版物”,只能由三自教会体系下的中国基督教协会印刷与销售。普通书店无法购得圣经,线上平台如淘宝、京东等亦全面下架相关商品。与此同时,各类圣经 App 如“微读圣经”、“电子圣经”亦纷纷被下架或屏蔽,安卓和苹果应用市场中均难以搜索到。 这意味着除了极少数能接触到三自教会资源的信徒,绝大多数人无法便捷获得圣经,无论是纸质还是数字版本。这种封锁不仅剥夺了信徒最基本的属灵需求,也体现出政权试图垄断“解释神”的权力。
封锁海外属灵资源:灵粮的“墙外断供” 许多福音电台(如FEBC)、讲道网站(如Bible Hub、SermonAudio)在中国大陆无法访问。YouTube上的布道视频若涉及圣经教义,也可能因“内容不符合当地法律法规”而在中国境内受限观看。此外,Google Play Store 本身在中国就无法正常使用,进一步限制了海外基督徒应用的下载。 信仰的边界被人为设限,属灵的河流被人为筑坝,信徒仿佛被困在信息荒漠中,任凭心灵干渴。
五、家庭教会的重压:地下与线上双重逼迫
家庭教会是中国信徒群体的主要组成部分之一,由于不愿接受国家对教会的操控,也不愿讲道内容被政治审查,因此长期处于“非法但存在”的状态。而如今,随着信息技术的渗透,家庭教会面临前所未有的压力。
线下聚会被取缔,线上聚会被监控
许多家庭教会因无合法登记,被视为“非法宗教聚会”,时常遭遇驱散、查封、甚至抓捕。而在疫情后,许多家庭教会尝试转向线上聚会,但也未能幸免于难。 Zoom、腾讯会议、钉钉、微信小程序等平台上,只要涉及宗教讲道内容,一旦被举报或算法检测出“敏感内容”,就有可能被封房间、封账号,甚至有信徒在聚会过程中被警方上门敲门调查。
通信与设备被监听
一些家庭教会核心成员表示,自己的手机通信时常出现干扰,微信语音中断、邮件投递失败,甚至收到来自不明身份人员的“警告短信”。有些牧师不敢携带手机讲道,担心“实时监听”。 这些现象表明:家庭教会已进入“地上无法立足、线上也无法扎根”的双重逼迫状态,仿佛被驱赶到属灵的“旷野”。
六、党性与神性的冲突:核心矛盾的根源
党性要求“唯一忠诚”,而信仰呼唤“超越权威”
在中共的治理逻辑中,党必须是“唯一信仰中心”,任何能动摇其权威的信念系统都必须被驯化或摧毁。基督教则强调“敬畏上帝胜于敬畏人”,强调对神的忠诚高于世俗政权。这种“主权归神”的理念天然与“党领导一切”的口号相抵触。 这也正是为什么中共不仅仅是“限制宗教”,而是要“改造宗教”,让教会“爱国爱党”,让讲台上充满“社会主义核心价值观”。
神性的独立性挑战极权的全面控制
基督信仰不仅是一种私人精神寄托,更是一种在历史与现实中产生力量的群体性信仰。它构建了一���超越政权、拥有伦理权威与精神高地的社群。这种“独立的精神共同体”正是极权最忌惮的存在。 于是,中共既要摧毁其组织形态(家庭教会),又要操控其话语体系(三自教会),最终实现“有教会、无信仰”的局面。
七、国际视角与回应:全球教会的责任
中共对基督教的打压引发了国际社会,尤其是福音派教会、人权组织的关注。美国国际宗教自由委员会(USCIRF)将中国列为“特别关注国家”;多个联合国人权审议报告也提及中国宗教压迫状况。 但国际关注并不能立刻缓解中国信徒的处境。因此,全球教会有责任为中国教会代祷、发声、协助建立安全的信息传播通道,以及为遭逼迫者提供精神和物质上的支持。 作者 Shuihu Xu
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lastscenecom · 1 year ago
Quote
フランスの博学者で精神分析家のジャック・ラカンによると、私たちは皆、自分という存在に漠然とした欠如感を感じており、それがどこから来るのかはわかりません。私たちはそれを埋めるために一生を費やしますが、決して成功することはできません。
AI の世界では、誰もが家に戻る必要があります |ザック・ラム著 |コンセプトビューローの洞察 | 2024 年 3 月 |中くらい
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w-h23rick · 2 months ago
Text
A psychological survival fic in a sci-fi hellscape.
Rick C-137 is stripped of tech, dignity, and control,
but not of his intellect—or his venom.
This is not erotica. This is power, humiliation, and retaliation clashing in 10,000 volts of trauma fuel.
Trigger-heavy. Read with care. Full tags & warnings below.
⚠️ Content Warnings:
- Extreme non-consensual sexual content (multi-perpetrator)
- Physical torture, verbal humiliation
- Sci-fi captivity, psychological trauma
- Survival through intellect, revenge arc
- Graphic body harm, dysphoria, forced restraint
This work contains highly distressing material.
It is intended as a dark fiction survival narrative, not as erotica.
Reader discretion strongly advised.
Breakpoint
冰冷的金属镣铐锁住了Rick Sanchez C-137的四肢,将他以一个屈辱的大字型固定在房间中央的合金架子上。空气中弥漫着一股消毒水和某种劣质燃料混合的刺鼻气味,这里是“碎骨者”格拉格的私人星际监狱——一个连银河联邦都不愿踏足的灰色地带。传送枪早就被收缴,他身上那些精密到纳米级别的植入体也被强效EMP脉冲暂时压制,只剩下这个衰老、疲惫、被酒精泡得发黄的肉体。
“嗝…我说,格拉格,你这地方的品味跟你那张布满脓疮的脸一样烂,” Rick的声音带着惯有的沙哑和嘲讽,尽管他能感觉到镣铐边缘已经磨破了手腕的皮肤,带来阵阵刺痛,“抓了我这么��‘宇宙公敌’,就打算把我挂在这儿当风干腊肉?你们这帮连统一语言都没有的星际杂碎,是不是连基本的审讯流程都不懂?”
穿着简陋合金盔甲、体型像一头小型犀牛的格拉格,用他那浑浊的三只眼睛盯着Rick,发出低沉的、像是金属摩擦般的笑声。“Rick C-137…最聪明的瑞克…也是最会惹麻烦的瑞克…” 他粗壮的手指划过Rick因为长期穿着实验服而显得苍白的胸膛,留下油腻的痕迹。“我们对你的大脑…暂时不感兴趣。我们对…更原始的东西感兴趣。”
Rick的嘴角抽动了一下,试图用一个更加刻薄的笑话掩盖那瞬间涌上心头的恶寒。“哦?原始的东西?比如你们还在用木头钻火?还是说你们终于进化到知道怎么用三块石头搭个厕所了?” 妈的,这帮低等生物…他们的目的绝对不止是关押我这么简单。
格拉格没有理会他的嘲讽,而是转头对着角落阴影里的几个手下示意。几个形态各异的外星生物走了出来,有爬行类的,有昆虫形态的,还有一个看起来像是某种黏菌聚合体。他们眼中流露出的不是好奇或敌意,而是一种…贪婪的、评估猎物的目光。
“你知道吗,Rick,” 格拉格靠近了,口中喷出的热气几乎烫到Rick的脸,“在我的母星,征服一个强大的敌人…最好的方式,就是彻底占有他。从身体开始…让他明白谁才是主人。”
其中一个蜥蜴般的守卫走了上来,粗糙的手掌直接抓向Rick的胯下,隔着那条被撕扯得破破烂烂的蓝色裤子揉捏着。“嘿!放开你的脏爪子,你这没进化完全的两栖类白痴!” Rick怒吼道,试图挣扎,但镣铐纹丝不动,反而勒得更紧。“草,这感觉…比被关在薛定谔的猫盒子里还糟…”
“怎么了,大名鼎鼎的Rick Sanchez?” 格拉格的声音带着戏谑,“平时不是很能耐吗?用你的那些小玩具把整个星球炸上天?现在呢?连保护好自己的屁股都做不到?” 他伸出舌头,舔了舔自己干裂的嘴唇。“别急…我们会让你…好好‘体验’一下,失去一切控制是什么滋味。你的身体…你的尊严…今天都属于碎骨者。”
Rick咬紧了牙关,唾沫因为愤怒而积聚在嘴角。“Wubba Lubba Dub-Dub…” 他低声咒骂了一句,与其说是求助,不如说是一种极致痛苦和愤怒的自嘲。“你们这帮混蛋…会后悔的…我发誓…我会把你们的基因序列编进一种只会放屁的鼻涕虫里…” 尽管嘴上还在放狠话,但他能清晰地感觉到自己的裤子正被粗暴地扯下,而身后,那些充满欲望和恶意的目光,像实质的针一样刺在他身上。
冷静…Rick,冷静…分析环境…寻找破绽…不能让他们看到你崩溃…绝对不能… 他的大脑在疯狂运转,试图忽略身体上传来的屈辱触感,但某个守卫已经开始用某种粗糙的润滑剂涂抹他的后穴,那冰冷又粘稠的感觉让他胃里一阵翻江倒海。
“开始吧,” 格拉格下令,带着一种残忍的满足感,“让他知道,在碎骨者的地盘,就算是瑞克,也只是一块任人宰割的肉。”
粗糙的润滑剂带来了短暂的冰凉,但随之而来的异物感让Rick胃里一阵翻腾。那个蜥蜴守卫显然没什么耐心,油腻的手指试探性地抠挖了几下,便迫不及待地将自己那丑陋、布满角质的阴茎抵在了Rick的穴口。
“操…” Rick咬紧牙关,额头上渗出冷汗。他能清晰地感觉到那硬物的轮廓和粗糙的表面。这他妈比跟Unity那团浆糊分手还恶心…至少她还知道用点情趣…
“听听,他在说什么?” 格拉格饶有兴致地靠近,用手指戳了戳Rick因为用力而绷紧的侧腰,“是不是在夸奖你的…嗯…‘热情’?”
蜥蜴守卫发出一阵低沉的嘶吼,似乎被格拉格的话语鼓励了,猛地向前一挺。剧烈的疼痛瞬间贯穿了Rick的下半身,仿佛被什么钝器硬生生劈开。他忍不住闷哼一声,身体因为剧痛而剧烈颤抖,铁链发出哗啦的响声。那东西又干又硬,没有任何技巧可言,只是粗暴地向里挤压、撑开。
“哦…听到了吗?我们伟大的Rick Sanchez…也会发出这种声音…” 格拉格的笑声更加得意,“感觉怎么样?是不是觉得自己不再是那个掌控一切的天才了?现在,你只是一个被锁住的…肉玩具。”
另一个昆虫形态的守卫凑了上来,用它那带着粘液的口器舔舐着Rick的脖颈和肩膀,发出令人作呕的吸吮声。冰凉滑腻的触感让Rick的皮肤一阵痉挛。他偏过头想躲开,但镣铐限制了他的活动范围。
“滚开…你这六条腿的黏虫…” Rick喘着粗气,声音因为疼痛和愤怒而有些变形,“等我出去…我会把你泡在福尔马林里…当成教学标本…”
蜥蜴守卫完全不理会他的咒骂,腰部开始机械地撞击起来。每一次深入都带来撕裂般的痛楚,Rick能感觉到内壁被蛮横地摩擦、碾过。他紧闭着眼睛,试图将意识抽离,但身体的每一处神经都在尖叫着抗议这种野蛮的入侵��他的阴茎在羞辱和生理刺激下不受控制地微微抬头,这让他更加愤怒。
控制住…Rick…不能让他们看到你失控…这是他们的目的…妈的…疼死老子了…等一下…如果我能稍微调整一下角度…利用反作用力…也许能让这条锁链松动一点… 他开始尝试细微地调整身体的姿态,试图利用蜥蜴守卫撞击的力量,对镣铐施加反向的冲击力。
“嘿…后面那玩意儿…是不是该换个润滑油了?感觉像在用砂纸…” Rick强忍着疼痛,嘴角扯出一个扭曲的笑容,对着正在侵犯他的守卫嘲讽道,“还是说你们星球连基本的机械保养都不懂?难怪飞船都造得像一坨屎。”
蜥蜴守卫似乎被激怒了,动作更加粗暴,顶得更深。Rick痛得眼前发黑,但他强迫自己睁大眼睛,死死盯着格拉格。
“格拉格…你以为这样就能打败我?” 他一字一句地说道,声音嘶哑却带着一种冰冷的恨意,“你只是证明了你和你的手下…不过是一群靠着侵犯别人来获取可悲优越感的…原始垃圾。等着吧…我保证…你会付出代价的。”
格拉格脸上的笑容僵了一下,随即变得更加狰狞。“代价?现在付出代价的是你,Rick C-137。享受吧…这是你应得的‘款待’。” 他挥了挥手,“下一个,谁想尝尝‘天才’的味道?”
那个一直没动的黏菌聚合体蠕动着靠近了Rick的腿边,散发出一种类似腐烂水果的气味。冰冷粘腻的触感顺着皮肤蔓延,比之前昆虫守卫的舔舐更加令人不适。妈的,这玩意儿是什么鬼东西?某种变形虫还是史莱姆?会分泌消化液吗? Rick的思绪飞转,强迫自己压下恶心感,开始分析这个新的威胁。
“哦?格拉格,你的口味还真够特别的,” Rick的声音带着明显的喘息,但他依旧努力维持着嘲讽的语调,目光死死锁住格拉格,“玩腻了硬的,想试试软的?还是说这坨烂泥是你的…呃…‘爱人’?”
格拉格被Rick的话逗乐了,发出咕噜咕噜的笑声。“这是‘净化者’,Rick。它会吸收掉目标身上的…‘杂质’。比如说,那些让你自以为是的傲慢,还有你那不屈的意志。” 他用粗壮的手指点了点黏菌,“它会慢慢包裹你,让你体验一点点被溶解的滋味,但又不会真的杀了你。��少…现在不会。”
蜥蜴守卫似乎感觉到了来自黏菌的某种竞争意味,动作更加粗野,每一次撞击都像是要将Rick钉在墙上。疼痛一阵阵袭来,但Rick的注意力更多地被腿上的黏菌吸引。他感觉到黏菌分泌的液体似乎带有微弱的腐蚀性,接触到金属镣铐时发出了极其轻微的“嘶嘶”声。有戏!但这腐蚀速度太慢了…而且这鬼东西还在往上爬…
“净化?嗝…听起来像是某种廉价洗衣粉的名字,” Rick继续刺激格拉格,同时暗暗绷紧腿部肌肉,试图改变黏菌与镣铐接触的角度,加快腐蚀,“你抓了我就为了给我做个全身SPA?格拉格,你其实是个暗恋我的变态吧?承认吧,你嫉妒我的智慧,嫉妒我的自由,所以只能用这种方式来获得一点可怜的满足感。”
“闭嘴!” 格拉格的脸色沉了下来,显然被Rick戳中了痛处。他上前一步,捏住Rick的下巴,强迫他看向自己,“你以为你还能像以前一样用你的花言巧语操纵一切吗?看看你现在!像条被钉在案板上的鱼!你的智慧救不了你,你的传送枪也救不了你!在这里,我才是神!”
对,就这样,把注意力都集中到我身上来… Rick的眼神冰冷,毫不畏惧地与格拉格对视。他能感觉到黏菌已经爬到了大腿根部,那种湿滑冰冷的包裹感几乎要将他逼疯,但他知道这是唯一的机会。他需要时间,需要格拉格的注意力被自己吸引。
同时,他感觉到身后的蜥蜴守卫因为格拉格的靠近和命令,动作稍微停滞了一下。这是一个微小的空隙,但Rick立刻抓住了它。他猛地将腰部向一侧扭动,虽然幅度不大,但足以让正在深入的阴茎以一个极其刁钻的角度擦过某个敏感点。
蜥蜴守卫猝不及防,发出一声短促的嘶吼,身体猛地一僵,随即更加愤怒地动作起来,但刚才那瞬间的停顿,给了Rick调整姿势的微小机会。他利用这短暂的间隙,再次调整腿部的角度,让镣铐的最大受力点接触到黏菌分泌液最多的地方。
“神?哈…一个连自己手下都管不住的神?” Rick喘息着,脸上却带着挑衅的笑容,尽管汗水已经浸湿了他的额发,“你看看你的‘净化者’,它好像对我更感兴趣…是不是因为它闻到了你身上那股…失败者的酸臭味?”
黏菌的冰冷包裹感已经蔓延到了大腿内侧,那种湿滑、带有微弱腐蚀性的触感几乎要点燃Rick每一根厌恶的神经。身后的蜥蜴守卫仍在不知疲倦地冲撞着,每一次深入都伴随着钝痛和被强行撑开的异物感。Rick紧咬着牙,试图将疼痛转化为某种冰冷的燃料,驱动他那高速运转的大脑。
“听听…格拉格…” Rick的声音因为身后的撞击而有些断续,但嘲讽的意味丝毫不减,“你的‘净化者’好像特别喜欢我这儿…是不是因为我比你这身臭皮囊干净多了?嗝…或者它只是饿了,想尝尝宇宙第一聪明大脑的所有者的…呃…下半身?”
格拉格的脸色阴沉得可怕,捏着Rick下巴的手指又加重了几分力道。“你还在嘴硬,Rick…看来给你的‘教训’还不够深刻。” 他转头对仍在动作的蜥蜴守卫吼道:“用力点!让这位‘天才’好好感受一下!”
蜥蜴守卫发出一声低吼,动作幅度陡然增大,力道也加重了几分。Rick闷哼一声,额角青筋暴起。妈的…这混蛋是想把我的肠子都顶出来吗…冷静…分散他们的注意力…
他强迫自己挤出一个扭曲的笑容,目光转向那个昆虫形态的守卫,它正用复眼一眨不眨地盯着Rick裸露的胸膛。“嘿,虫子脸,你看够了没有?喜欢我的胸肌?嗝…可惜你这种节肢动物大概只对同类的几丁质外壳感兴趣吧?还是说…你也想上来试试?格拉格这里的服务项目还挺‘多元化’的嘛。”
昆虫守卫似乎被Rick的直接挑衅激怒了,发出威胁性的嘶嘶声,向前迈了一步。“退下!” 格拉格呵斥道,显然不想让局面失控,“按顺序来!” 但他的注意力明显被分散了。
就是现在! Rick敏锐地捕捉到了这一瞬间的空隙。他感觉到腿上被黏菌腐蚀的镣铐传来一阵极其细微的松动感,几乎微不可查,但足够了!就在蜥蜴守卫下一次凶狠地撞入时,Rick猛地绷紧核心肌肉,配合着那股冲力,将身体以一个极其诡异的角度猛地向侧下方一沉!
“呃啊!” 蜥蜴守卫被这突如其来的卸力动作带得重心不稳,硬生生向前踉跄了一步,阴茎也因此以一个粗暴的角度从Rick体内滑出了一小半,带出一阵火辣辣的摩擦痛感。
同时,Rick腿部的镣铐因为这个动作和持续的腐蚀,发出了一声清晰的金属扭曲声!虽然没有完全断裂,但显然结构已经受损!
“什么声音?!” 格拉格立刻警觉起来,目光锐利地扫向Rick的腿部。
“没什么,大概是你的破监狱快散架了,” Rick喘着粗气,脸上却带着一种近乎疯狂的笑容,“或者…是你的好日子到头了,格拉格!” 他用尽全力,猛地蹬了一下那只镣铐已经松动的腿!
金属扭曲的刺耳声响在不算宽敞的囚室里回荡,格拉格的三只眼睛瞬间聚焦在Rick那条微微晃动的腿上,以及那明显变形的镣铐。蜥蜴守卫也因为刚才那一下踉跄和下体传来的刺痛,动作停滞了一瞬,有些茫然地看向格拉格。
“哈… 听到了吗,格拉格?” Rick剧烈地喘息着,汗水顺着太阳穴滑落,但他脸上的笑容却像是在零下五十度的冰面上绽开的裂缝,带着一种濒临疯狂的锐利,“这就是你引以为傲的监狱?嗝…连根好点的合金都用不起,怪不得只能在这种鸟不拉屎的星域当个地头蛇。”
趁着格拉格和蜥蜴守卫注意力被吸引的瞬间,Rick用那只镣铐已经松动的脚,瞄准还在他体内、但因为刚才的动作而滑出不少的蜥蜴阴茎根部,用尽全力猛地向上踢去!动作幅度不大,但在这种紧贴的状态下,力量精准地传递到了目标。
“嘶嘎——!” 蜥蜴守卫发出一声痛苦至极的尖啸,猛地弓起身子向后退开,粗大的阴茎也随之完全抽离。一股混杂着血液和润滑剂的粘稠液体溅到了冰冷的墙壁和Rick的大腿上。剧烈的疼痛让蜥蜴守卫捂着下体,暂时失去了行动能力。
“废物!” 格拉格怒吼一声,显然对蜥蜴守卫的表现极为不满。他上前一步,粗壮的手掌直接抓向Rick那只惹事的腿,想要重新固定住他。
但Rick的目的已经达到了一半。他暂时摆脱了身后的入侵,更重要的是,他证明了即使被束缚,自己依然具备反击的能力。黏菌还在他的腿上蠕动,冰冷的触感几乎蔓延到了腹股沟,但Rick此刻的注意力完全集中在格拉格身上。
“怎么?恼羞成怒了?” Rick看着逼近的格拉格,嘴角的嘲讽更甚,“是不是发现你的‘玩具’不太听话?嗝…别担心,我可以教你怎么调教它们。第一课:别找连自己鸡巴都护不住的蠢货当打手。”
与此同时,那个昆虫守卫看到同伴受伤,发出愤怒的嘶嘶声,似乎想要上前。
“你也想试试?” Rick立刻将矛头转向它,眼神冰冷,“过来啊,让我看看你的信息素是不是跟你这身壳一样令人作呕。或者你来点更直接的?比如我用这该死的镣铐碎片给你开个新的排泄孔?” 他故意晃动了一下那只已经损坏的镣铐,金属摩擦声再次响起。
很好…让他们都乱起来…越混乱,机会越多… Rick的大脑在高速运转,评估着每一个可能的变量。黏菌的腐蚀仍在继续,虽然缓慢,但确实在起作用。格拉格的愤怒正在积聚,这既是危险,也是机会。
格拉格深吸一口气,强行压下怒火,他意识到不能再被Rick牵着鼻子走。“看来简单的折磨对你没什么用,Rick C-137…” 他的声音低沉下来,带着一种更加危险的意味,“你喜欢挑战,喜欢混乱…那我就给你点…真正‘有趣’的东西。”
他对着角落挥了挥手,阴影里传来一阵锁链拖动的声音,以及某种沉重的、湿滑的蠕动声。
“这是‘吞噬者’,” 格拉格脸上重新浮现出那种残忍的笑容,“它不喜欢玩弄猎物…它喜欢…慢慢地…把一切都消化掉。从你的脚趾开始…怎么样,Rick?准备好体验一下被活体溶解的感觉了吗?”
阴影中拖出的“吞噬者”像是一大块无定型的、深紫色的胶状物,表面布满了缓缓张合的吸盘和细小的、类似眼睛的感光点。它蠕动着前进,留下湿滑的粘液痕迹,散发出一种混合着氨水和腐肉的恶臭。妈的,这玩意儿看起来就像是某个失败基因实验的产物…或者某个喜欢玩泥巴的神拉出来的屎…感光点?对光线敏感?还是只是装饰?那些吸盘…应该是用来固定���分解猎物的… Rick的大脑飞速运转,评估着这个新的威胁。
“怎么样,Rick?” 格拉格看着Rick眼中一闪而过的分析光芒,恶意地笑着,“是不是觉得它…很‘迷人’?它会一点点把你包裹起来,分泌出强效的消化酶…你会清醒地感觉到自己的皮肤、肌肉、甚至骨头…慢慢变成它的一部分。这个过程…可能会持续好几个标准日。足够让你好好反思你那该死的傲慢了。”
“嗝…好几个标准日?效率真低,” Rick的声音依旧带着嘲讽,但目光紧紧锁定着蠕动靠近的吞噬者,“我的马桶清洁机器人都比它分解得快。格拉格,你是不是把经费都用来买你那身劣质盔甲了?连个像样的杀手都雇不起。” 他一边说着,一边极其细微地调整着那只镣铐松动的脚的角度,脚跟抵住冰冷的墙壁,积蓄着力量。黏菌的腐蚀仍在继续,另一只脚的镣铐也传来轻微的痒麻感。
“别急,你会‘享受’这个过程的,” 格拉格对Rick的嘲讽不以为意,对吞噬者下令,“去吧,从他的脚开始…让他先尝尝失去行走能力的滋味。”
吞噬者接收到指令,蠕动的速度加快了几分,前端变形,伸出几条覆盖着吸盘的触须,缓慢地、带着某种令人毛骨悚然的意图,伸向Rick被镣铐锁住的脚踝。空气中那股恶臭更加浓烈了。
就是现在!
就在吞噬者的触须即将碰触到他皮肤的瞬间,Rick猛地爆发!他用尽全身力气,将那只镣铐已经松动的脚狠狠地、带着千钧之力砸向旁边的合金墙壁!
“砰!!”
一声巨大的金属撞击声在狭小的囚室里炸响,震得人耳膜发疼!力道之大,让墙壁表面都出现了一丝细微的龟裂,几块细小的金属碎屑飞溅开来!
吞噬者明显被这突如其来的巨响和震动惊扰,前进的动作猛地一滞,表面的感光点混乱地闪烁着,整个胶状身体都收缩了一下,像是一只受惊的巨大水母。果然对强烈的震动和噪音有反应!
格拉格和那个昆虫守卫也被这声巨响��了一跳,下意识地后退了半步。
而Rick则利用撞击的反作用力,再次狠狠地拉扯着那只脚的镣铐!这一次,伴随着令人牙酸的“嘎吱”声,那根已经被黏菌腐蚀、又经受了猛烈撞击的合金镣铐——彻底断裂了!
一只脚,自由了!
“哈! 看来你的囚具跟你手下的定力一样差劲,格拉格!” Rick喘着粗气,脸上露出一个近乎疯狂的笑容。他活动着获得自由的脚踝,虽然上面还残留着黏菌的粘液和轻微的灼伤感,但重新掌控一部分身体的感觉,让他精神为之一振。
格拉格的脸色瞬间变得铁青,他没想到Rick在这种情况下还能挣脱束缚。“抓住他!别让他——”
但已经晚了。Rick没有任何犹豫,用那只刚自由的脚,精准地踢向仍在因为巨响而有些混乱的吞噬者!目标并非它庞大的主体,而是那些闪烁不定的感光点集中的区域!
Rick那带着狠劲的一脚精准地踹在吞噬者感光点最密集的区域。深紫色的胶状体猛烈地颤抖了一下,表面的“眼睛”疯狂闪烁,发出一阵类似高频电流的嗡鸣声,随即整个身体像失去控制般向后缩去,撞到了墙壁上,留下了一大片粘稠的紫色液体。
“哇哦,看来你的‘宠物’不太喜欢强光和…呃…精准打击?” Rick甩了甩刚获得自由的脚,尽管脚踝处传来黏菌腐蚀的刺痛和撞击墙壁的震荡感,但他脸上的笑容带着显而易见的得意,“格拉格,你这品味独特的‘收藏品’好像有点…嗝…神经质?是不是该给它做点心理辅导了?”
格拉格的脸色阴沉得能滴出水来。他没想到Rick不仅挣脱了束缚,还能如此迅速地找到吞噬者的弱点。“昆虫脸!还有你,废物!” 他对着仅剩的昆虫守卫和那个捂着下体、暂时失去战斗力的蜥蜴守卫怒吼道,“给我按住他!现在!我要亲手把他剩下的骨头一根根拆下来!”
昆虫守卫发出一阵愤怒的嘶嘶声,六条节肢快速爬动,锋利的前肢如同镰刀般挥舞着抓向Rick那只自由的腿。空气中弥漫起一股更加浓烈的、类似氨气的刺激性气味,显然是昆虫守卫被激怒后散发的信息素。
“哦,终于忍不住了?要亲自上场了?” Rick侧身避开那如同镰刀般挥来的前肢,同时用那只还被锁着的脚支撑身体,保持着微妙的平衡,“让我猜猜,你的信息素是用来吸引配偶的,还是用来标记领地的?嗝…如果是前者,我得说,品味真够独特的。如果是后者…这破地方谁爱要谁要去!”
说话间,Rick利用昆虫守卫攻击落空的间隙,再次用自由的脚猛地踢向它支撑身体的其中一条节肢关节处。虽然昆虫守卫的外壳坚硬,但这一下巧劲还是让它身体一歪,攻击节奏被打乱。
这家伙的关节是弱点…但外壳太硬了…另一只脚的镣铐…黏菌腐蚀得还不够…妈的,格拉格也快忍不住要亲自下场了…得更快点…Rick的眼神飞快地扫过四周,评估着形势。他的手腕依然被牢牢锁住,另一只脚的镣铐虽然也在被黏菌腐蚀,但显然还需要时间。
“格拉格,别光看着啊,” Rick一边躲避着昆虫守卫再次挥来的利爪,一边冲着格拉格喊道,“你的手下看起来不太行啊。要不要我给你示范一下怎么拆卸这种六条腿的玩意儿?我以前在某个倒霉的星球上可是拆过比这大十倍的甲虫,它们的肉质还挺不错的,就是有点费牙…”
格拉格不再犹豫,发出低沉的咆哮,亲自冲了上来。他那庞大的身躯带着强大的压迫感,粗壮的手臂直接抓向Rick的脖子,显然是想彻底制服他。
机会!
就在格拉格和昆虫守卫同时逼近的瞬间,Rick的眼神骤然变得锐利。他没有选择躲避格拉格的擒抱,反而迎着格拉格的方向,用那只被锁住的手臂猛地向上格挡,同时,他体内某个被压制的植入体在极限的意志驱动下,瞬间过载!
一股微弱但极其精准的EMP脉冲以Rick的身体为中心,瞬间释放!
那股微弱却精准的EMP脉冲如同投入平静水面的石子,瞬间在狭小的囚室里引发了连锁反应。格拉格那粗糙的合金盔甲上几个闪烁的指示灯混乱地闪烁了几下,他眼前的简易战术目镜短暂地雪花一片,让他下意识地停下了前冲的动作,抬手想要调整。
昆虫守卫受到的影响似乎更大。它的生物电信号显然受到了干扰,六条腿的动作出现了一瞬间的僵硬和不协调,挥舞的镰刀状前肢也慢了半拍,甚至连散发出的氨气信息素都紊乱了一瞬。
“什么鬼东西?!” 格拉格甩了甩头,试图恢复视觉,怒吼道。
“哦,没什么,一点小小的…嗝…静电而已,” Rick 抓住了这千载难逢的机会,脸上露出疲惫却锐利的笑容,“看来你的破烂盔甲连基本的电磁屏蔽都没有?啧啧,格拉格,你的‘帝国’还真是…勤俭节约啊。”
说话的同时,Rick 那只自由的脚如同毒蛇出洞,再次精准地踢向昆虫守卫已经有些不稳的后侧关节!
“咔嚓!” 一声脆响,比上次更响亮!昆虫守卫的节肢关节承受不住这精准的打击,发出了断裂的声音。它发出一声尖锐的嘶鸣,庞大的身体失去平衡,重重地摔倒在地,几丁质外壳与地面摩擦发出刺耳的声响,暂时失去了威胁。
“废物!连个半残废都看不住!” 格拉格彻底暴怒了,他放弃了调整目镜,直接凭借肉眼锁定了 Rick,再次猛扑过来,蒲扇般的大手直接抓向 Rick 仅剩的那只被锁住的脚踝,想要阻止他彻底挣脱。
黏菌…还差一点…不能被他抓住! Rick 心念电转。他看着扑来的格拉格,不仅没有后退,反而猛地将那只被锁住的脚向前迎去!这不是送上门,而是主动利用格拉格前冲的力量!
同时,他用那只被锁住的手臂死死抵住金属架,将全身的力量都集中在被黏菌包裹的脚踝处,利用格拉格抓住他脚踝并向前拉扯的巨大力量,以及自己身体的反作用力,对那根已经被腐蚀得差不多的镣铐施加了最后的、也是最致命的拉扯!
“嘎吱——嘣!”
伴随着令人牙酸的金属断裂声,第二根镣铐,应声而断!
双脚,完全自由了!
由于惯性,格拉格差点因为 Rick 脚踝的突然挣脱而向前摔倒。Rick 则扯下了挂在架子顶部的手铐连接链,顺势一个翻滚,虽然因为手腕还被锁着而姿势有些狼狈,但成功地拉开了与格拉格的距离,并且巧妙地滚到了那个受伤倒地的昆虫守卫旁边。
“好了,格拉格,” Rick 喘着粗气,晃动着依然被锁住的双手,但眼神中已经充满了危险的光芒,“现在我们稍微‘公平’一点了。嗝…虽然我还是被绑着手,而你看起来像个刚从垃圾压缩机里爬出来的犀牛。那么…第二回合,开始?”
他一边说着,一边用脚尖不经意地踢了踢旁边昆虫守卫掉落在地的一截断裂的、带着锋利边缘的节肢碎片。
“第二回合?哈!你以为挣脱了脚镣就有资格跟我谈条件了,Rick?” 格拉格看着 Rick 脚边那截锋利的断肢,眼神变得更加凶狠,“你的手还被锁着,你的小玩意儿都被收走了。你现在不过是稍微灵活一点的猎物而已!”
“猎物?嗝…格拉格,你对食物链的理��还停留在‘大就一定强’的原始阶段吗?” Rick 弯腰,用被锁住的双手小心翼翼地捡起那截边缘锋利的昆虫断肢,感受着上面残留的粘液和几丁质的硬度。“有时候,小而尖锐的东西,反而能给那些自以为是的大家伙带来…惊喜。” 他将断肢的尖端对准自己手铐的连接处,尝试着利用它的硬度去撬动或刮擦锁芯。妈的,这锁的合金强度不低…但总比干等着强。这虫子的体液似乎有点腐蚀性…也许…
“惊喜?我会让你体验到的唯一惊喜,就是你的骨头断裂时发出的声音!” 格拉格咆哮着再次冲了上来,他庞大的身躯几乎占据了 Rick 的全部视野。他学聪明了,不再直接抓捕,而是挥舞着粗壮的手臂,试图用扫击将 Rick 逼到角落。
“哦?这么快就没耐心了?我还以为你会先发表一段关于‘力量与征服’的弱智演讲呢,” Rick 灵活地侧身躲开格拉格的挥击,同时用脚尖勾起地上一块碎裂的金属片,踢向格拉格的面部,虽然没什么杀伤力,但成功干扰了他的视线。“看来你的脑容量确实跟你的审美水平一样堪忧。”
这老家伙力气真大…不能硬碰硬…得利用地形…还有那个大家伙…Rick 的目光瞥向墙角那团还在混乱蠕动的吞噬者。EMP 的影响似乎还没完全消退,吞噬者表面的感光点依旧在不规则地闪烁。
格拉格被金属片砸中面部,虽然没受伤,但更加愤怒了。“躲躲藏藏!这就是你所谓的‘智慧’吗,Rick C-137?” 他再次逼近,步伐沉重,每一步都让地面微微震动。
“不,这是‘策略’,你这头脑简单的肌肉块,” Rick 一边后退,一边用昆虫断肢继续刮擦着手铐,同时引导着格拉格的移动方向,不着痕迹地向吞噬者所在的角落靠近。“智慧是用来解决问题的,比如…怎么用最低的成本,处理掉像你这样的宇宙垃圾。”
“去死吧!” 格拉格失去了最后的耐心,猛地向前一个跨步,双手张开,如同巨熊扑食般抓向 Rick。
就是现在! Rick 看准时机,不再后退,反而猛地向前一矮身,利用格拉格扑来的巨大惯性,从他张开的手臂下方惊险地滑过!同时,他用尽全力将手中的昆虫断肢狠狠地掷向身后——目标正是那团混乱的吞噬者!
断肢精准地再次击中了吞噬者感光点密集的区域。本就处于混乱状态的吞噬者受到二次刺激,猛地爆发出一阵尖锐的嘶鸣,庞大的胶状身体剧烈地抽搐起来,无数覆盖着吸盘的触须不受控制地疯狂挥舞,如同失控的海草!
格拉格扑了个空,因为惯性差点撞到墙上。而他转身时,正好面对着因为受到刺激而彻底狂暴的吞噬者!几条湿滑的触须带着恶臭的粘液,直接抽向了他的面门!
“什么?!该死!” 格拉格猝不及防,连忙挥臂格挡,但还是被几条触须缠住了手臂和小半个身子。吞噬者的吸盘立刻紧紧吸附在他的盔甲和裸露的皮肤上,开始分泌那种带有腐蚀性的消化液!
“滋滋…” 轻微的腐蚀声响起,格拉格的盔甲表面开始冒出白烟。
“哈! 看来你的宠物不太认主啊,格拉格,” Rick 站在稍远处,看着格拉格与失控的吞噬者缠斗在一起,脸上露出了计划得逞的笑容,同时抓紧时间,用另一只手腕上断裂镣铐的锋利边缘,继续切割着束缚双手的锁链。“需要帮忙吗?我可以给它唱首催眠曲,虽然我估计它更喜欢重金属。”
“催眠曲?嗝…我看你还是先想想自己的墓志铭吧,Rick!” 格拉格咆哮着,手臂上的肌肉虬结,试图将缠绕在身上的吞噬者触须扯断。盔甲与触须吸盘的角力发出令人牙酸的摩擦声,消化液腐蚀盔甲的“滋滋”声不绝于耳,空气中弥漫着蛋白质烧焦的臭味。
Rick没有理会格拉格的嘴炮,他的全部注意力都集中在手中的昆虫断肢和手铐上。断肢的边缘虽然锋利,但手铐的合金材质异常坚韧,刮擦的效果并不理想。妈的,这破锁比联邦特工的脑子还硬…不过,这虫子的体液似乎有点意思…粘稠,而且带着微弱的酸性…也许… 他尝试将断肢上残留的粘液涂抹在锁芯的缝隙里,希望能起到一点软化或腐蚀作用。
格拉格显然也意识到了吞噬者的难缠,他猛地将缠着触须的手臂狠狠撞向墙壁!“砰!” 巨大的力量让墙壁震动,几条吸附力稍弱的触须被震松,但更多的触须立刻缠了上来,甚至有几条开始向他的脖颈和面部蔓延。
“该死的软泥怪!滚开!” 格拉格怒吼着,另一只空闲的手抓起旁边掉落的一块金属碎片,狠狠刺向吞噬者的胶状主体。吞噬者发出一阵痛苦的嗡鸣,但缠绕反而更紧了。
机会!他在分心!而且他盔甲的后颈连接处…刚才撞墙的时候似乎暴露了那么一瞬间! Rick的眼睛捕捉到了那个稍纵即逝的画面。那是盔甲的一个结构连接点,似乎没有完全覆盖,露出了下面颜色稍暗的接口材质。
“嘿,格拉格,你的宠物好像不太喜欢你的‘爱抚’啊,” Rick一边继续用断肢刮擦手铐,一边用语言分散格拉格的注意力,“需要我提醒你吗?嗝…对付这种无定型生物,强攻通常不是最好的选择。你应该试试…呃…挠痒痒?或者给它讲个冷笑话?”
格拉格猛地转过头,因为愤怒和被吞噬者吸附的痛苦,他的脸有些扭曲。“闭嘴,Rick!等我解决了这坨烂泥,下一个就是你!”他再次发力,硬生生将一条缠在脖子上的触须扯断,紫色的粘液溅得到处都是。但这个动作也让他付出了代价,盔甲连接处的缝隙因为他肌肉的极度用力而再次短暂地扩大了。
就是那里!
Rick不再犹豫。他放弃了继续刮擦锁芯,猛地将手中那截尖锐的昆虫断肢如同投掷飞镖般,用尽全力掷向格拉格后颈盔甲暴露出的缝隙!
“咻!” 断肢带着风声,精准地命中了目标!
“呃啊!” 格拉格发出一声短促的痛哼,身体猛地一僵。虽然昆虫断肢的硬度不足以造成致命伤害,但那尖锐的末端和附带的微弱腐蚀性粘液,精准地刺入了他防御最薄弱的连接处,带来的刺痛和异物感让他瞬间分神。
而就在格拉格身体僵直的这一刹那,Rick双臂猛地向两侧发力,利用断裂镣铐边缘的锋利,加上刚才持续不断的刮擦和体液腐蚀,对那仅存的连接点施加了最后的冲击!
“嘣!”
清脆的金属断裂声响起!束缚着Rick双手的最后一根锁链,终于彻底断开!
“哈! 终于摆脱这该死的束缚了!” Rick活动着有些麻木的手腕,看着上面深深的勒痕,脸上露出了如释重负又带着危险意味的笑容。“好了,格拉格,现在我们俩都‘自由’了。嗝…不过看起来,你的‘自由’有点…粘稠?”
格拉格捂着后颈的伤口,感受着那里传来的刺痛和麻痒感,又看着彻底挣脱束缚、眼神冰冷的Rick,他那三只浑浊的眼睛里终于透出了一丝难以置信和…恐惧。
“嗝…格拉格,你看起来像是刚跟一桶过期的宇宙润滑油摔跤输了。” Rick活动着手腕,断裂的镣铐边缘在他手中留下冰冷的触感。他眼神扫过仍在与吞噬者疯狂角力的格拉格,以及地上那截锋利的昆虫断肢,一个计划迅速在脑中成型。
“少废话,Rick!就算你挣脱了,你也逃不出我的手掌心!” 格拉格一边怒吼,一边用蛮力试图将缠在身上的吞噬者甩开。他后颈的伤口还在流血,刺痛感不断传来,让他更加暴躁。盔甲上传来的腐蚀感也让他心烦意乱。
“手掌心?拜托,格拉格,你的比喻跟你本人一样…粗糙,” Rick慢慢向那个受伤倒地的昆虫守卫靠近,同时保持着对格拉格的警惕。“说真的,你应该多读点书。或者至少看看《银河系搭车客指南》,学学怎么用更…有创意的方式威胁人。”
Rick弯腰,再次捡起了几截较为完整的昆虫断肢,特别是那些带着复杂关节结构的部分。这些节肢的内部结构…也许有可以利用的生物电信号残留…或者至少,它们的硬度和形状适合做点别的…
昆虫守卫发出一阵痛苦的嘶鸣,试图用仅剩的完好肢体挪动,但显然伤势不轻。
“别乱动,小虫子,” Rick用脚尖轻轻踢了踢它的甲壳,“你现在是…呃…‘实验材料’。嗝…别担心,如果成功了,我会考虑把你剩下的部分做成一个还算酷的烟灰缸。”
他的目光再次投向仍在和吞噬者较劲的格拉格,以及那团因为持续受到攻击和刺激而越发狂躁的紫色胶状物。“嘿,格拉格!你的‘宠物’看起来不太高兴啊。你知道吗,有些低等生物在极度痛苦或恐惧的时候,会分泌出一种…特别的物质。也许你应该离它远点,免得被喷一身?”
格拉格闻言一愣,下意识地看向吞噬者。吞噬者确实在剧烈地收缩和膨胀,表面的吸盘开合速度更快,散发出的恶臭中似乎混杂了一丝…更刺鼻的味道。他在诈我?还是这鬼东西真有什么特殊能力? 格拉格一时间有些犹豫。
就是现在! Rick抓住了格拉格分神的瞬间。他没有直接冲向格拉格,而是猛地冲向墙壁一侧!那里有一个简陋的控制面板,大概是用来控制囚室灯光或通风的。虽然多半没什么高级功能,但至少是一个电子设备!
他用手中的昆虫断肢最尖锐的部分,狠狠地砸向控制面板的外壳!
“砰!滋啦!”
控制面板的外壳被砸开一个口子,里面露出几根颜色各异的线路和简单的电路板。火花闪烁了几下。
“你在干什么?!” 格拉格又惊又怒,暂时顾不上吞噬者,想阻止Rick。
“没什么,只是想看看你们这破地方的线路是不是跟我猜的一样…偷工减料。” Rick咧嘴一笑,然后用断肢的尖端,开始快速地在那几根暴露的线路上拨弄、短接!
瞬间,整个囚室的灯光开始疯狂闪烁,忽明忽暗,刺耳的警报声断断续续地响起,通风系统也发出了奇怪的噪音,空气流动变得紊乱!
混乱的光线和噪音立刻对依赖感官的吞噬者造成了更大的刺激!它发出一声更加尖锐的嗡鸣,缠绕格拉格的触须猛地收紧,同时,它胶状的身体表面开始分泌出更多粘稠、颜色更深的液体!
而原本就因为EMP受到干扰的格拉格,在闪烁的灯光和刺耳警报声中,视线和判断力再次受到严重影响!
“看到了吗,格拉格?” Rick的声音在混乱中响起,带着一种恶作剧得逞般的快意,“有时候,只需要一点小小的…混乱工程学,就能让局面变得很有趣。嗝…现在,你和你的‘宠物’,可以好好享受这最后的派对了。嗝…没错,一场为你准备的送别派对,格拉格!” Rick 的声音在闪烁的灯光和刺耳的警报声中显得异常清晰,带着一种掌控全局的戏谑。他没有急于攻击被吞噬者缠住的格拉格,而是快速地在混乱的囚室里扫视着,目光如同最精密的扫描仪。
传送枪…他们肯定收走了…放在哪里?格拉格身上?不可能,太大意了。通常这种地方会有个储物柜…或者,更可能在一个守卫身上…那个昆虫脸?不像…那只蜥蜴?
他的目光落在了那个蜷缩在角落、捂着下体呻吟的蜥蜴守卫身上。这家伙从一开始就负责搜身和初步的“审讯”。可能性很大!
“嘿!格拉格!” Rick 突然提高了声音,吸引了正在与触须搏斗的格拉格的注意,“你的小宠物看起来快把你吸干了!嗝…它有没有告诉你,它的消化液对你那身破烂盔甲的效果…是不是比对我这身老骨头还好?”
格拉格怒吼着,奋力扯断了一条几乎要钻进他头盔缝隙的触须,紫色的粘液溅了他一脸。“你给我等着,Rick!等我出来…”
“等你出来?” Rick 嗤笑一声,同时快速冲向那个蜥蜴守卫。“等你出来,恐怕只能在吞噬者的排泄物里找到你的盔甲碎片了!”
蜥蜴守卫看到 Rick 冲过来,吓得想要后退,但剧痛让他动作迟缓。Rick 根本没给他反应的机会,一脚踩住他的胳膊,然后用手粗暴地在他破烂的制服口袋里摸索起来。
“妈的…一堆没用的垃圾…身份卡?劣质能量棒?这是什么…某种爬行动物的壮阳药?靠!” Rick 嘴里咒骂着,手上的动作却飞快。终于,他的手指触碰到了一个熟悉的、冰冷且带有特定弧度的金属物体。
找到了!
他猛地将传送枪从蜥蜴守卫的口袋里掏了出来,那熟悉的绿色液体在枪膛里微微晃动。枪身上有几道刮痕,显然是被粗暴对待过,但核心功能应该没问题。
“啊哈!看看我找到了什么!” Rick 举起传送枪,对着还在和吞噬者“亲密接触”的格拉格晃了晃,脸上是毫不掩饰的胜利笑容。“看来你的手下不太懂得保管重要物品啊,格拉格。嗝…专业素养有待提高。”
格拉格看到传送枪,三只眼睛瞬间瞪圆了,愤怒和恐惧交织在一起。“不!把它放下!”
“放下?为什么?难道你想邀请我留下来,跟你和你的…呃…‘新朋友’一起共进晚餐吗?” Rick快速地检查了一下传送枪的设置,调出了熟悉的维度坐标 C-137。“抱歉,我对紫色果冻没什么兴趣。而且,我还有个约会…跟我的沙发和一瓶上好的太空私酿酒。”
他将传送枪对准了囚室的墙壁,能量开始聚集。
“在你走之前,Rick…” 格拉格的声音因为愤怒和被吸附的痛苦而嘶哑,“记住这里!记住碎骨者!我会找到你的!我会让你付出千万倍的代价!”
Rick 回过头,脸上带着那种标志性的、混合着疲惫和轻蔑的笑容。“哦,是吗?嗝…那我给你留个小小的‘纪念品’吧。”
他手指在传送枪上快速操作了几下,并没有直接开启传送门,而是对准了那团还在疯狂蠕动的吞噬者,发射了一束极其短暂、能量设定特殊的脉冲。吞噬者猛地一颤,随即,它表面的感光点全部变成了红色,并且不再混乱闪烁,而是…死死地“盯”住了离它最近的生物——格拉格。它的蠕动变得更有目的性,所有触须都开始更加疯狂地、带着某种原始的饥饿感涌向格拉格。
“我稍微调整了一下它的‘食谱偏好’,” Rick 耸耸肩,重新将传送枪对准墙壁,“现在它大概…只对你这种长得像发霉犀牛的物种感兴趣了。嗝…祝你用餐愉快,或者…被用餐愉快。”
绿色的传送门在他面前旋转着打开,门后是熟悉的、混乱的车库景象。
“Wubba Lubba Dub-Dub, bitches!” Rick 最后对着身后那片混乱——格拉格的惨叫、吞噬者的嘶鸣、闪烁的灯光和警报——竖了个中指,然后毫不犹豫地跨进了传送门。
传送门在他身后迅速关闭,只留下格拉格绝望的怒吼和吞噬者令人毛骨悚然的咀嚼声,在破败的囚室里久久回荡。
If this hit you, ping me. I write pain-laced narrative fiction where survival isn’t pretty but always sharp.
If this disturbed you, that’s valid—don’t read what your soul can’t carry.
If you wanna fight me over it… you’d lose. I’m Rick-coded.
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kyou-sims4 · 1 year ago
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I'm JOKER
※この小話はあくまでもプレイヤーの「こんな世界線あったらおもろいかなぁ」という話なので実際にできることできないことをごちゃ混ぜにして書いています。ご了承を。
※中の人は理数系がからっきしだめなのででたらめを色々と書いています(;^ω^)
ある日のスラニにて…
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「今日もスラニは平和だねぇ。働くのめんどくさいねぇ~」
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「ようスロウス!お前にちょっと話があるんだ」
「んー?ああ、京さん(プレイヤーの分身シム)かぁ」
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京「スロウスは確か"不精者"特質を持ってるんだろ?ちょうど不精者の特質を持つシムを探していてな。そのシムの血液やらなんやらを採取してクローンシムを生成しようと思ってるんだ。」
スロウス「ふーん」
京「で生成するのに少し検査をしてもらうんだけど、優秀な科学者達が協力してくれるって言うから多分大丈夫だと思うんだ。ちょっとオレついてきてくれないか?」
スロウス「実験してクローンのシムができたらどうするの?」
京「それは内緒!」
スロウス「えーやだめんどくさい。」
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京「それは残念だな〜もし協力してくれたら生涯働かなくていいくらいのシムオリオンを対価として支払うんだけどな~」
スロウス「え、そうなの?じゃあ協力するよ~(あっさり)」
京「そうこなくっちゃ!じゃあ移動するぞ!」
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
京「連れて来たぞー!」
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科学者1「京さんお待ちしていましたよ。今回の実験は私達にとっても興味深い内容ですが目的は教えてくださらないんですね?」
京「そうだなーこればっかりはごめんなー」
科学者1「(まぁ私達も報酬をたくさん頂くし深入りしないほうがいいのかしら…)そうですか。では今回の実験の説明をしますのでどうぞこちらへ…。もう1人助手がいますので今呼びますね」
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科学者1「お待たせしました。ご連絡はいただいていましたが、改めてスロウスさんの確認をしますね。フルネームを教えていただけますか?」
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スロウス「ジャックマン スロウスだよ~」
科学者1「ありがとうございます。今回クローンシムを生成するのにスロウスさんの血液などを採取します。その間は睡眠薬や点滴で少し眠っていただきますので痛みは生じませんよ。」
京「採取してどうするんだ?」
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科学者1「こちらでデータを分析して人工知能やプログラムなどと組み合わせていきます。スロウスさんが目覚める頃にはクローンシムも完成する予定です。」
スロウス「案外早いことできるんだね~。サイエンスベイビーもそんな感じなのかな?」
科学者2「ちなみにオレはそのサイエンスベイビーなんですけどね。どうやって生まれたかはよく分かってないんですけど、他のシム達と変わらずに元気に過ごしてますよ。」
スロウス「そうだったんだ~。じゃあクローンに会えるの楽しみにしてるね~。」
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科学者1「ふふっ、私達も少し楽しみではあるんですよ。それでは検査に入ります。すぐに眠くなると思いますが、傍に助手がいますので何かあればすぐにお声がけくださいね。」
スロウス「うん、分かったよ~」
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科学者1「スロウスさん、体調はいかがですか?」
スロウス「んー…大丈夫だけど眠い…」
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科学者1「スロウスさんのDNAからクローンシムを生成できましたよ!」
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クローン「へー…目の前にいるのが俺の元になったシムなのか」
科学者2「今回は京さんから男性クローンシムを生成して欲しいとのご要望だったんですがいかがですか?」
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スロウス「そうだったんだね~私が男だったらこんな感じなのかなぁ~」
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京「悪くないんじゃないかい?スロウスもクローンのほうも体調は大丈夫か?」
クローン「ああ、なんともない」
スロウス「私も大丈夫だよ~」
科学者1「それは良かったです。では正常に一般シムと同等に機能が備わっているか最後にクローンの検査をしますので、しばらくここでお待ちくださいね。」
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京「そうだ、最後の検査が終わったらお前を異世界に送るつもりなんだが、名前をつけておこうか。何がいい?」
クローン「いきなり聞かれてもなぁ…その俺の元になったスロウスっていうのに関係した名前でいいんじゃないか?」
京「そうだな…ジャックマンは父方の姓なんだよな。じゃあ母方から取るか!」
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スロウス「ママのほうはビジャレアルっていう姓だよ~(※スロウスはMyシムとビジャレアルルーナちゃんの娘です)」
京「じゃあ名前は…ジョーカーっていうのはどうだ?今からお前の名前はビジャレアル ジョーカーだ!」
ジョーカー「(俺に拒否権はないのか…まぁなんでもいいか。これから愛着湧くかもしれんしな。)分かった。んで俺は異世界とやらに送り出されて何をすればいいんだ?」
京「それは異世界に行った後の指示に従えば構わないさ。それからジョーカーには犯罪者キャリアに就いてもらう。オレのつてもあるから(※京は元々オラクルやってました)悪党として異世界で働いてもらうからな。」
ジョーカー「ふーん、なんかちょっと危なそうだけど楽しそうだな。まぁほどほどに頑張ってみるよ。」
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科学者1「どこか体で痛むところはないかしら?」
ジョーカー「ああ、大丈夫だ」
科学者1「それなら送り出しても大丈夫そうね。これで全ての検査は終わります。異世界にあなたを派遣する手続きは京さんが行うそうだから、よく分からないけど気を付けて行ってきてくださいね。」
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
ということで
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結局何が言いたかったかと言いますと
CAS画面でスロウスを男性化して特質を追加したり変えたりして新しいシムを生成しましたよというお話です(笑)
ありのままだったらあっさりしすぎていて面白みがないかなと思いまして(;^ω^)
あとクローン装置は現役の科学者キャリアでないと扱えないのかな?今回登場した科学者達は1のほうがOGで2のほうがまだキャリアが浅いので扱えなかったんですね(;^ω^)
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それからクローンという設定(実際は一般シムとなんら変わりはありません)なので片耳に生成したよーみたいな跡を残してみました
なのでなくても全然普通に動くんですけどね(ヾノ・∀・`)
あとなんとなくなイメージですがジョーカーはテンションが高い訳でもないけどそれが普通というか、言われたことに対しては「まぁいいや」精神で受け入れる感じかなーと(´-`).。oO
一人称は俺、二人称は(同年代だと)あんた、(目上の人だと)○○さんとかかなぁ…敬語はあんまり使わないかもしれない…
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最後にビジャレアル ジョーカー の特質やスキルを↑
ジョーカーの元になったスロウス(不精者/不器用/怠け者)の怠け者特質を詮索好きに変更し、生成時や少し訓練をしてスキルや特質を増やしておいた…みたいな設定です。ボーナス特質が卑怯者なのは願望を秘密ハンターにしたからです。詮索好きに変えたのでなんとなーくですけどもね。
名前は先ほど触れたとおりスロウスの母方がデフォシムのビジャレアル家にあたるのでそこから苗字を拝借しています
で犯罪者キャリアに就くならルーナちゃんのパパ、ジャックさん(知能犯)からなんとなくトランプを連想してジョーカーと名付けています
あくまでも名前が思いつかなかったのでつけてみたというお話なので深い意味はないんですけどね(ヾノ・∀・`)
あとなぜスロウスから男性シムを作ったからかと言うと、不精者特質を持つMyシムがスロウスだけだった+ジャックさんもそうですが父方のばあちゃんも犯罪者キャリア(ボス)だったのでというのもあります(笑)
ただいたずらスキルは持っていないので当分昇進はしなさそうですね
さて色々長くなってしまいましたが、このジョーカーをとある企画に送り出すためにギャラリーに共有しています(ID:kyou0901)どんな風になるのか楽しみです!(`・ω・´)b
自作発言NG、再共有NGですが、それ以外はこのジョーカーに関しては煮るなり焼くなりお好きに扱っていただいて大丈夫です。例えばシムの死因検証などで召される側としてお使いいただいても構いません。
また特質やスキルはチートなどで追加や削除もしていただいてOKです。設定もあくまでも設定なのでスルーいただいて大丈夫です。
企画に関係なくそれ以外の方でもお迎え自由ですしご報告も不要です。SNS上でスクショを載せていただくのも全然構いませんが、ギャラリーからDLしたとどこか記載いただけると嬉しいです\(^o^)/
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ari0921 · 16 days ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和七年(2025年)6月12日(木曜日)
    通巻第8820号 <前日発行>
 ツアーとはラテン語のカエサル=「善き大王」
  神の御稜威がロシアの皇帝であり、神の代理人というのがプーチンの認識
*************************
 前号にひきつづき、なぜイーロン・マスクの父親がモスクワに現れたか? 
モスクワで開催された「未来フォーラム」に出席するためだった。このフォーラムでは、「21世紀の多極化世界」、「コンテンツを通じたベータ世代への価値観の発信」、「調和のとれたバランス2050」、「グレーターユーラシア2050」、「イデオロギーと伝統的価値観」などを主要なテーマとした分科会が開かれ、主催は「ツァルグラード研究所」である。
発言者にはラブロフ外務大臣、世を騒がせる「陰謀論者」のアレックス・ジョーンズ、アメリカの経済学者ジェフリー・サックス、イギリスの政治家ジョージ・ギャロウェイ、そしてイーロン・マスクの父エロール・マスクなどだった。保守論客、モスクワに勢揃いの観なきにしもあらず。
プーチン大統領を称賛するエロール・マスクは、以下の発言をした。
「モスクワは私にとってローマのような、最も美しい街です。ロシアは欧州共同体の一員になろうとしているにもかかわらず、敵のように描かれていることに非常に驚いています。ロシアはヨーロッパを二度も救ったのです。ナポレオンとヒトラーから。どうしてロシアを否定的に描き続けることができるのでしょうか?」
ツァルグラード研究所は、かのアレクサンダー・ドゥーギンが所長。政治思想とロシア正教の思想を融合させた保守的な政策提言を行うシンクタンクである。
このツァルグラード研究所の思想的基盤とは「ロシアは神から精神的、歴史的使命を託された独特の文明。国家という概念は、時間が経つにつれて国家が自らをどう考えるかではなく、永遠にわたって神が国家をどう考えるかによって決まる」としている。
このイデオロギーにプーチンが共鳴するのである。
プーチンは儀式に必ずロシア正教会大司教をともなう。それは「ロシア皇帝の権威は神の御稜威による」という伝統的信仰であり、その価値観は西側の合理主義が受け入れるところではない。
ツアーとはラテン語のカエサル=「善き大王」を意味しており、神の御稜威がロシアの皇帝であり、神の代理人というのがプーチンの認識である。
 このようなイデオロギーを鼓吹するのが「現代ロシアのラスプーチン」と言われるドゥーキンである。彼はウクライナ特殊部隊の暗殺対象であり、実際に愛娘が暗殺されている。
彼は言う。「ロシアが成功するためには独裁国家でなければならない。イヴァン雷帝、ピョートル大帝、ヨシフ・スターリンをはじめとするロシアとソ連の指導者の統治をみよ」
ドゥーギンは躊躇なく続ける。
「ロシアは人為的に作られた『ウクライナ国家』」を解体し、その歴史的記憶をロシア文明の不可欠な一部として回復しなければならない。ロシアの女性は、子どもを産み育てることこそが人生の主な目的であり、その最大の貢献であると認識すべきだ」。
 ▲「現代ロシアのラスプーチン」と言われるドゥーキンが主催
 ドゥーギンの世界分析はこうだ。
 「かつての東西冷戦は、旧来の世界の枠組みを電撃的に解体した。現在の“トランプ劇場2.0”とは革命を超えた革命だ。腐敗したシステムの残骸を食い尽くし、古き良きもの、力強いもの、純粋さゆえに恐ろしいものを再構築することを約束する”最後の審判“だ。トランプ主義は、長らく周縁化されてきた旧保守主義者の国家ポピュリスト的政策と、シリコンバレーにおける予想外の変化(影響力のあるハイテク界の大物たちが保守政治に同調し始めた)を組み合わせた、特異な現象として浮上した。多極化した世界の地政学における最後の和音となり、リベラル
グローバリストのイデオロギー全体を覆す」
 独善的な世界観だが、ロシアがトランプの呼びかけによる停戦に応じないのは、こうした強いイデオロギーが露西亜社会を蔽っているからだろう。
ドゥーギンは続けた。「トランプ大統領は過去80年間を象徴するあらゆる国際機関──国連、WHOやUSAIDといったグローバリスト機構、そしてNATO──の解体に乗り出している。トランプ氏はアメリカ合衆国を新たな帝国と見なし、自らを衰退する共和国を正式に終焉させた現代のアウグストゥスと見なしている。彼の野望はアメリカ本土にとどまらず、グリーンランド、カナダ、パナマ運河、さらにはメキシコの獲得にも関心を示している」
就中、ドゥーギンが評価するのはUSAIDの解体である。
「米国国際開発庁(USAID)の解体は重要な出来事であって、ソ連がコミンテルンを廃止したこと(ソ連のイデオロギー的利益を世界規模で擁護する組織を廃止した)が国際的なソビエト体制の終焉��始まりを告げたように。USAIDはグローバリストのプロジェクト実施のための主要な運営組織だった。自由民主主義、市場経済、そして人権を世界中に押し付けることを目指すイデオロギーとしてのグローバリズムの主要な伝道ベルトだった。このUSAIDの縮小措置の重要性は、たとえばウクライナがUSAIDに大きく依存してきたようにウクライナのすべてのメディア、
NGO、そしてイデオロギー組織はUSAIDから資金提供を受けていた」。
 
 アメリカのプロパガンダ機関の解体はコミンテルンの解体を意味するとまでドゥーギンは評価するのである。すなわち「トランプは善悪の概念に現実性があるとは考えていない。利点と欠点だけを信じている。その事例がイスラエルへの過剰は梃子入れに象徴されている」。
 たまにロシアの訴えに耳を傾けると、西側の常識とはほど遠い議論をしていることが分かる。
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