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カヤックとデモ、そして三線

「あなたには旅行やアクティビティの中で大事にしたい事はありますか?」
以前沖縄を旅した時に出会った人達の話です。登山に興味があったので沖縄でヤンバル方面の山と川もマングローブなどに興味があったのでカヤックの体験をしました。
泊まっていたホテルにガイドさんが迎えに来てくれ登山をする山の中を進む道の途中でガイドさんが
「一人で基地のデモ活動している人がいるから車から手を振ってあげてね!」
と紹介されて、一瞬え?一人でデモ?と思っていたら基地建設反対のプラカードを持って一人で立っている男性がいてガイドさんが車の速度を下げたので、この人の事か!と思い訳もわからず手を振ったら
「ありがとねー!」
と言ってプラカードをブンブン振っていたのでガイドさんと出会ってから数分で当時出会った事のない出来事に遭遇して困惑していました。
沖縄の基地問題の事に対してその当時はテレビでしか知る事がなかったので一気に現実の問題として考えるようになったきっかけになった気がします。車内でデモ活動を行なっている男性の詳しい話を聞いて、どこかでデモを行うというのが珍しくない事も聞いてそれまでの自分の価値観が崩れて行った気がしました。
登山をした山の中で馬で荷物を運ぶために使った道や、沖縄戦の話、ヤンバルの森の中も米兵の訓練する場所があってうっかりすると銃で撃たれちゃうから気をつけなくてはいけない事などのお話を聞いてそれまでの登山と違った緊張感がありました。沖縄の森は山の上から見るとブロッコリーに見えるのでもりもりしていてそれまで見て来た山とは違う可愛い感じに見えました。

そんなに標高は高くないので40分程度の登山を終えてカヤックを楽しむために向かった場所がキャンプシュワブに近い所で、今は辺野古基地建設でよく取り上げられている場所をカヤックからマングローブの川を抜けて海に出た時に見えました。
川用のカヤックで海に出ると海の波の勢いに投げ出されて、一気に制御が困難になりながらも、基地がこんなに近いのか!?と思い地元に住む人は何かしら声をあげるだろうなと思ったのでデモをする事の意味を考えさせられました。
川から上がって一休みしている時にガイドさんに震災を東北で経験した話をしたら三線を持って来て歌を歌ってくれました。お客さんみんなにしているかもしれないと思いましたが、自分のできる事で気持ちに寄り添おうとしている気がしたので沖縄の方の精神性に感動しました。
その後三線が弾けるようになったらいいなと思っていたら数年後に教えてもらえる事が出来て、いい楽器店も紹介してもらい、いい材料の楽器を安く購入する事が出来ました。沖縄の方にとって歌というのは身近なものだという事が三線を弾くようになって分かって、自分の気持ちを表現する事、自分の主張したい事をデモする事、表現するのがすごく自然な事なんだと思い、その頃震災の後で悶々としていた気持ちが癒された気がしました。
残念ながらデモには参加はしていませんが、旅行の後他の事でデモを行う前の集会に参加しいろんな人がいる事、必ずしもデモでは変えられない事が多いけど自分達の主張をルールに沿ってきちんとする事、なかなかデモというとまだ白い目で見られる事が日本ではまだ多い気がしますが主張したいことと、わがままは違うんだと思いました。なので今はデモを見ると何のデモやってるのかな?とか普通の光景として捉えている部分があります。今の時代自粛しなきゃいけないという空気が社会の中に漂っている中で、主張するのは難しいこともありますが、一人でもやり続ける事は本当に勇気があってすごい事だと思います。旅をするといろんな出会いがあるのでこれからもいろいろな事に興味を持って体験をして行きたいと思います。
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友情が繋げる宇宙旅行-屋久島から見たロケットの打ち上げ体験-

何度か屋久島を訪れている中で、数年前に島で知り合った友人との出会いが、驚きと感動に満ちた出来事のお話です。
島での縦走を楽しんで下山した時に迎えに来てくれた友人から突然の提案がありました。
「明日、ロケットの打ち上げがあるから、一緒に見に行こうよ」と言われ、私は驚きと混乱の中で「えっ?ロケットの打ち上げ?」と尋ねました。
天候の影響で延期が続いていた、種子島でのロケット打ち上げが、次の日に予定されていたのです。しかし、その日時は非公開ということで、私は驚きました。島にはロケット発射場があることは知っていましたが、こんなことがあるのかと興奮に似た驚きを感じていました。しかし、島に住む友人にとっては普通のことで、その事に私は再度驚きました。
打ち上げ日時が非公開でも、島の人々は隣の島から関係者の出入りを見て大体の時刻を教えてもらって知り、地元のネットワークで情報を共有して確認していました。私は運良く友人からその情報を得て、ロケット発射を見る機会を得ました。
翌日、長い縦走で疲れた体と眠気と戦いながら、ロケットの発射を目撃しました。その瞬間、昼間なのにもかかわらず、光輝くロケットが打ち上げられ、私はオレンジの光に包まれました。

私たちは、ロケットが見える地元の方も沢山いた絶好のスポットで、種子島から打ち上げられたロケットを見て感動し、島の人々にとっては特別ではない光景ですが、島外から初めて見る感動を共有しました。
島の人々はロケットの発射の情報を共有し、楽しむ方法を知っており、ロケットの発射が特別であることは分かりました。火のない所に煙は立たないと言いますが、火のない所ではロケットは発射しないのだな、なんて考えてしまいました。
島で数日を過ごすと、予定がない日にも予定外の出来事があったり、人々との出会いが待っていたりと、ゆとりの時間が貴重だと感じました。もし下山が遅れていたら、この素晴らしい体験をすることができなかったかもしれません。
友人は島を離れてしまいましたが、また再びどこかで会えることと、偶然の出会いを楽しみにしたいと思います。
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SONY α7Ⅱでの写真の旅-単焦点レンズ50mmの魔法-

まだまだ暑い日が続いておりますが北海道の夜はだいぶ涼しくなって過ごしやすくなって来ました。
芸術の秋にかけて、ちょっとblogでも使用しているカメラの事について書いて行きたいと思います。
cameraについては、昔、宮崎あおいちゃんがCMで宣伝していた、OLYMPUSミラーレス1眼cameraを手にしたのが始まりです。レンズは35mmとズームレンズ140mmを手にしたのですが、何が楽しいのかわからず早々にインテリアになり残念ながら手放しました。
でもカメラの事は諦めがつかず数年後にカメラ熱がまた湧き上がり、いろいろ検討した結果SONYのα7Ⅱが合うんじゃないかという結果になり、ちょうどα7Ⅲが発売になったところで値段も下がって来ていたタイミングだったのでレンズキットではなく、α7Ⅱ本体と別にレンズを購入したので正直当時の私にとって値段は下がって来ていましたが、そんなに安い買い物では無かったです。
購入した単焦点レンズ50mmと、一時期ズームレンズもレンタルしてみたんですがズームレンズにあまり面白味を感じなかったのでそれきりですが、50mmのレンズは以前挫折したカメラの経験があったので同じ事が起こるのではないかと思い不安だったのですが、見たままの視点で撮れることで、自分の撮りたい視点がわかって悶々としていた気持ちがスッキリする事ができたので思い切って買って後悔はなかったです。
単焦点レンズはクセがあってある近すぎるとボケるし、広角レンズと違って撮れる範囲が狭まるのでどこを切り取るのか考えないといけないので毎回構図を考えなくちゃいけない難点はあるのですが、しばらくやってから他のカメラで撮ってみるとなんか上手くなったかも!?と思う事が出来るのでクセはあるんですが上達するのはすごく早いレンズだと思います。
旅先などで写真を撮ることはもちろんですが、普段散歩をするときなんかに何気ない風景が自分の思った通りに撮れると、そんなに遠くに行かなくても印象的な写真が撮れるというので近所の再発見にもなります。
影響を受けた写真家は東松照明、アンドレアスグレンスキー、ソールライター、東松照明さんの白黒から沖縄に行ってカラーに変わった写真は衝撃的で、グレンスキーの写真は印刷が特徴的で撮ることの方に意識が向きがちなんですが、印刷について考えさせられました。
写真を和紙に印刷して、質感も感じてもらえるような写真を目指しています。作品が出来たらphotoに載せて行きますので見ていただけて楽しんでいただける写真を撮って行きたいと思います。


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屋久島のバスで感じた島の移動の変化と未来への光景

暑い日が続くと、旅行で訪れた沖縄の夏を思い出します。昼間、街を歩いていると地元の方々に「こんなに暑い中、よく動けるのね。私たちは夕方になってから動くの」と言われて、本当になぜこんなにも暑い中で汗をかきながら動いているのかと考えてしまう思うことがありました。
沖縄の離島の一つで、子供たちが島を出た後のことを考えて、押しボタン式の信号が設置されている島があると聞いて驚きました。昔住んでいた田舎も信号はそこまで多くないと思っていたので、信号のない島もあるということに驚きました。その結果、信号無視で横断することが、実はちょっとした都会的な行動なのかもしれないと感じてしまいました。

離島というテーマで少し距離は離れますが、鹿児島県の世界遺産である屋久島に何度か旅行に行っていますが、久しぶりに訪れた際に驚くことがありました。
屋久島では、主な交通手段がバスかレンタカーで移動することが一般的です。朝や夕方にバスに乗ると、高校生たちが登下校で利用していて、みんな隣の席の子とおしゃべりしたり、漫画を読んだりしている光景がよく見られました。
しかし、久しぶりにバスに乗って目的地に向かおうとすると、学生たちがみんな下を向いてスマホの画面を見ているのに驚きました。ただ、学生たちは依然として親切で、荷物が多い旅人のために席を詰めて座ってくれたりするなど、根本的な部分はいつもと変わっていないことにほっとしました。


島には何年か前にファーストフードのモスバーガーが出店して、そのことも最初は話題になりましたが、時代の変化に合わせて変わっていくのは当たり前の事なのですんなり受け入れられました。しかし、バスの中で見かけたスマホの光景には、かなりの衝撃を受けました。
沖縄の離島では、子供たちが島を出てから困らないようにと、信号を取り付けるなどしていますが、子供たちは自分で情報を集めて、周囲の状況に適応して成長していくのだと感じました。いつかは、子供たちが大人になり、信号機に変わる事をするようになるのかもしれないと思い変わることも悪くないもんだなと思えました。
再び島を訪れた際に、どのような変化があるのか楽しみにしています。
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登山靴の再利用が思わぬ冒険へー30分の山で感じた季節の移り変わりー




休みに近場で出来るリフレッシュをしようと思い、しばらく行っていなかった登山が思い浮かんで、登山靴をしまってあるのを思い出して半年ぶりに近所の30分程度で登れる山へ行ってみました。
写真を撮りながら登ったので40分ぐらいかかりましたがいつもは市街地から近く人で賑やかな事が多いのですが、暑さと、お盆休み疲れのせいか人がまばらで、頂上の景色を独り占めする事が出来て気持ちいい風を感じられました。半年ぶりの山からの景色は市街地がよく見えて、雲もなく海も見渡せてその中でお弁当と、デザートに登山前に購入したよく冷えた杏仁豆腐を食べて手軽に出来る贅沢を味わいました。

途中人が少ないのが幸いしてか、リスや、あまり見かけない鳥や蝶々などを見かけ、鳥の鳴き声を聞きながら森の中で、少しですが色づき始めている葉っぱを見ながら夏の終わりと秋の始まりのお知らせを感じられる事ができました。
久しぶりの登山で、せっかく本格的な登山靴を出したので、また手軽���出来る贅沢と、秋を見つけに山へいってみようと思いました。
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