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p.143
苦悩や失望や憂鬱は私たちを落ちこませ価値や威厳をなくしてしまうためにあるのではなく、むしろ私たちを成熟させ輝かせるためにあるのだということも、私は理解しはじめていた。
- ヘルマン・ヘッセ『ペーター・カーメンツィント』(猪俣和夫/訳)
2019.7.11
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p.221
神様の名にかけて、わたしはわたしの世界に映る笹木誠の幸せを守ろうと思った。
- 櫻いいよ『図書室の神様たち』
2019.7.5
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p.199
ずっと自分を責め続けて、自分のことを自分で大事にできなくなってしまったんだ。
…(略)…
だから、彼は自分を殺し他人を第一に考えることで、無理やり自分が生き延びた意味を見出そうとしたんだろう。自分で自分を許す方法がそれしか見つからなかったのだろう。
「僕は、この世界の神様になりたい」
そうした結果、そう思わずにはいられないほど、彼の生きているこの世界は苦痛で満ちていたのだと、今初めて気づいた。誰も傷つけることのない、誰かに傷つけられることのない、優しい世界を求めていた。自分が望む世界を彼は作りたかったんだ。
- 櫻いいよ『図書室の神様たち』
2019.7.5
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p.31
「でも、誰にでもあるからっていうのは、たいしたことない理由にはならないよ」
彼は、「だろ?」と目を細めた。その表情には一点の曇りもなかった。彼は心からそう思っている。
- 櫻いいよ『図書室の神様たち』
2019.7.5
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p.219
愛を手に入れるには、まず愛が感情ではなく、存在であるということを知ることだ。
愛とはなにものかであり、実在している、生きている精神である。
…(略)…
それはすでにわれわれの中にいる。呼ぶ必要はない。
…(略)…
愛とは、求めるものではなく、あたえるものなのだ。
どうやったら愛が手に入るかって?
愛をあたえることによって
愛することによって
- エンリケ・バリオス『もどってきたアミ』(石原彰二/訳)
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p.243
「もし、しようと思っていることが他人のためになることなら、ほかの他人(ひと)の意見なんてポケットにしまいこんでしまいなよ」
アミがそうじゅう室からぼくに言った。
「ペドゥリート、他人の言うことばかり気にせずに自分じしんになれることを学ぶんだ。」
- エンリケ・バリオス『もどってきたアミ』(石原彰二/訳)
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p.230
ぼくたちの愛は、言葉の会話ではじゅうぶんでなく、もっと別のコミュニケーションのかたちを求めていた……。
- エンリケ・バリオス『アミ 小さな宇宙人』(石原彰二/訳)
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p.199
ただ武器を放棄しただけでじゅうぶんなんだ。そしてみんな、仲よく家族のように平和に暮らす。それでじゅうぶんなんだよ。それを実現するのになにも人間にかんぺきさなんかを、要求しなくっていいんだ。ただ、他人を傷つけることをしなくなるだけでじゅうぶんなんだよ。
- エンリケ・バリオス『アミ 小さな宇宙人』(石原彰二/訳)
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2019.6.4
薦められて読んだ本。

さくらももこさんの表紙がかわいらしくて、子ども向けかと思いきや、大人も惹きつけられる内容だった。
シリーズでもう一冊続きがあるようなので、そちらも読みたい。
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