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大阪ドンキホーテを観たよの話
5分くらい前置きについて悩んでしまったので前置きなしで書きます。世の中の文章うまい人はすごいなあ。 大阪ドンキホーテ全3公演!観たよ!楽しかったです! 会場がほんとによかった!雰囲気があったかくて、古いんだけどいやな感じのしない古さで安心感あった。ちらっと調べたときに床がフラットそうだなぁ…と心配してたんだけどゆるーい傾斜がついてたし、舞台セットが高いのもあってすごく見やすかった。椅子もフカフカしてたし背もたれもカッコよかった…柱もカッコいい… カテコでもちょっと言及されてたけど、舞台のまわりの金の額縁みたいのがいいなぁと思った。劇中にふっと視界をはずして、全体をぼんやり眺めるとそれだけで絵画鑑賞してるみたいで楽しかったな。 今回の趣旨が、初心者向けの、あまり演劇に触れたことのない人に、っていうものだったけど、会場にいるだけで非日常感も観劇の醍醐味をうまく伝えていて大成功なんじゃないか��〜と思います。
さてさて大阪ドンキホーテ。以下さかどん。 わたしがさかどんを一言でまとめるとするならば、「親子の呪い/救済」の話であろうなと思います。 それは星川家の兄弟の��とももちろんだし、輝一と、ブッチャーをはじめとするスーパースターたちとの関係もそう。
どゆこと?っていうのは順番に。まずは星川家のこと。
星川家は本当にそのまま。お父さんの一言だけで、輝一は星を持てなくなったし、瞬一は星を持たざるを得なくなってしまった。 ちびピカが星の話をするときはいつだって悲しい。ウルトラマンモモのくだりのあとかな、ブッチャーに「星持ってない奴はやったらあかんねんで」って言うところ…それが毎回ほんとに悲しかった。「やったらダメ」まで行ってしまうんだな。 幼さゆえの純粋さというか、頑固さはとてもよくわかるけど。お母さんや小野先生・ブッチャーから絵や歌のことを正当に評価されているのに、「自分は星を持っていないから」の思い込みでそれは自信につながらない。 彼の作ったスーパースターたち、浦沢さんが紹介した順番がそのまま生み出された順番なのかなと思うのだけど、ツルトラマンがいちばん最初だから、初めてひとりで生み出したキャラクターがツルトラマンかと思うと本当にそれが輝一の原体験になるんだろうな。 ラストシーンでウルトラマンピカイチに変身する、そのときの叫びに毎回胸が締め付けられた。 あの子は本当は、自分もあそこでウルトラマンをやりたかった、ただただそれだけなんだよ。
瞬一も、側から見れば成功者なんだけれども。輝一が成功できない呪いなら、瞬一は成功しなければならない呪いがずっとかかっていた。 だってあの子起きてたんだよ。ヤクザが押しかけて、お父さんが自分について、「この子はスーパースターになりますから、それで借金が返せますから」って言ってるのを全部起きて聞いてた。 自分がこの家を救うとたった3歳で決意しないといけなかったその心中はいかばかりか。輝一の連載が決まって「これで星川家も安泰だ」ってうれしそうに言った瞬一があまりに印象的。 ずっと怖いまま戦い続けて、舞台を降りる方法が自殺まがいの方法だったのは本当にやりきれないよ…。 ちょっと話は逸れるんだけど、ブッチャーのボクシングを応援してるシーンの瞬一が本当に好きで。 ブッチャーが何回も倒れて、瞬一は経験者だからこそ「もうだめだ」というのがわかるのか諦めて座り込んじゃうんだけど。それでもブッチャーは立ち上がって、それを目の当たりにした瞬一はそこからは誰よりも大きい声で応援するの。 ブッチャーに逃げてしまった自分への許しを求めていたのかもしれない。ブッチャーがあそこで勝ってくれれば、もうスーパースターでいなくてもよくなるって。 結果的にはブッチャーは負けたけど、輝一が勝ち得たチャンピオンベルトのおかげで、瞬一はすっぱり引退できてたらいいなと思います。
そして輝一とスーパースターたちのこと。
わたしも輝一と同じように絵とか漫画をたしなむので、そういう観点で共感しながら観てました。 自分の話になるんですけど、わたしは一時期「pixiv交流企画」というもので作品を作っていたことがあって。(楽しいから今でもやりたいはやりたい)(ただ体力がしこたまいる) ざっくり説明すると、ある一人の人が作り出した世界の情報・物語を提示する。大勢の人がその世界観に合わせてキャラクターを作って、そのキャラクター同士で漫画・イラスト・小説等々で物語をリレー形式でどんどん展開していく…というもの。 いくつかわたしも企画に参加して、キャラクターと物語を作っていたので、輝一のスーパースターたちの存在感のあるある度にもだえてました。 あ~~~いるよ~~~服しか決まってないキャラいるよ~~~!!まだ●●しかしたことないキャラとかいるんだよ~~~!地蔵になった(企画のストーリーを途中で描かなくなること)子もいるよ~~~!! 古傷をえぐられつつも、自分のキャラクターが寄り添ってくれる感じはとても実感としてわかった。 その企画界隈(っていうかオリジナルキャラクターを作る界隈はどこでもかも)だと、自分・他人のキャラクターを指して、「うちの子・よその子」っていうんですね。キャラクターを作成した人に対して「親御さん」とか。 自分が生み出したキャラクターは自分の分身であり、同時に子どものような存在でもある。 キャラクターの進退も生死もすべて描き手次第。描き手がそのキャラクターに向かい合うのをやめればもうそこでおしまい。 でも、キャラクターは絶対にこちらを見限ることはしないし、ずっと好きでいてくれてるんです。 本当に感覚の話なんだけれども… スーパースターたちがどれだけ邪険に扱われても、自分を破られたって、彼らは輝一を慕うことをやめない。 輝一すごい、さすがだって口々に誉めたてる。 都合がいいだけかもしれないけど、輝一は自分のほしかったものを自分で作り出して、自分自身を癒していたんだと思う。 ラスト、輝一が団地を出たら、もう彼らは実体を持って現れなくなるのかもなと思ったけどきっとそれで正しいし、 また輝一に救いが必要になったとき、同じあたたかさで扉を開けてくれるといい。
キャラクター作りでよく言われるのが、「作者以上のキャラクターを作り出すことはできない」っていうこと。 バカが天才キャラ作ってもどうしようもないみたいな……… 自分が作るからには、自分の中にあるもの以外は取り出せないんですね。 だから、輝一は自分の憧れの存在を作り出したけど、それは決して自分とかけ離れた存在って意味じゃない。 輝一は俺はだめだうまくいくことなんてひとつもない、ってぼやくけど、彼はいつだってきちんと挑戦する。うまくいかなくたって。 歌もカンフーも教えて欲しいって思えるし、バスケだってパスをもらおうとがんばれる。 ブッチャーから届かなくなった話の続きだって、クオリティの違いは描いてる間にまざまざと見せつけられるから、通ることないって絶対わかるのに。 それでもちゃんと浦沢さんに原稿を送った。これは本当にすごいことだと思う。大変なんだよ漫画かくの……… ブッチャーはお母さんと作ったキャラクターだから、そこでも強さが生まれたのかもしれないな。
毎度まとまりませんね!文章うまい人はすごいなあ。 1回目はいろいろつかみきれないまま終わって、2回3回と見るうちにボディブローみたくじわじわ効いてきていろんなことをたくさん考えられて楽しい演目でした。急遽全通に変更してよかったよ。 解釈がたくさんできるお話で、本当に初心者向けか…!?難しくない!?って思ったりもした。 今回初めて舞台観た!って人が楽しくってまた観たいなって思ってもらえたらいいな。 そしてぱっちが大阪市さんに褒められたらいい………
以下はモニャモニャ考えてるけどいまいちまとまらないこと。
・ブッチャーは神さまなのかな?と思った。神さまおりてこい!っていうのとはべつに。 神さまが汚い姿で現れるのってよくある話だし、彼の手を貸す行動原理が「おもろいかおもろくないか」って言うのが人知を超えた存在に感じられるなぁと思ったので… ・マーチはあんまりいい存在だとは思わないんだけどうまく言語化はできない!
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観音クレイジーショー観たよの話
patch stage vol.5 「観音クレイジーショー」観たよ。
訳がわからんわからんと聞いていたものの、本当にわからん!笑
でも、なんかわかるところまで、も〜ちょっとで手が届きそうなんだよな…って位置にいる感覚があってむずむずしている。
あの「観てる人たち」はたくさんいるのはおかしいのかな?
最初の方で音が身支度してる時に、手伝うんだけど、手伝ってるっていうより家具の擬人化みたいだな〜って思って(鏡とかもいたし)その時点ではぬいぐるみに名前つけて可愛がってるみたいなベクトルの話かなと思ったんだよね。
ただそのときも、そのあともずっと観は見てるだけで基本的にはなにもしなくて。
流とパピルスが出てくることで、基本的には一対一で、なにかしら世話を焼いてくれるもの?という定義がされたんだけれども、それと照らし合わせると、世話は焼いてくれるけどたくさんいるのはおかしくて、観がすべきことをしていないのか?という疑問が。
ただ、たぶん、作中に出てきたそのままに、あれらは自意識の表れで、自分に必要な姿で出てくるのかな〜と。
受験を控えた流は、身の回りの世話をしてくれる役立つ勉強道具=紙のパピルスを選んだのかな。ぐちゃぐちゃ書いてるだけだけど頭には入ってくるみたいな事を言ってたし…
(本筋から逸れるけど流パピコンビの行動っていちいちエモい ペン二人で持ってぐちゃぐちゃ書くのやばない?くつを履かせてもらうのも音も流もしてるのに流のエモさが飛び抜けている)
そうなると、音は自分を見てほしいから、「観」と名のつく彼がいつでも近くにいるし、めちゃくちゃ大勢に見られてるっていう結果になったのかなぁ。本人は嫌みたいなんだけど…むずかしい。「自分を見てほしい」承認欲求を言葉通りに受け取られすぎたみたいな感じ…?
ヒモ状態のコンビニバイトのフラストレーション、と思うと、まあ確かに…わかるかな…よくできた弟と自分を必要以上に比べてしまうフラストレーション…?もわかる…
結局あの人たちは音自身でしかないと思うんだけど、名前のない誰かとして作り上げているような気がするから、それにおびえるのも…わかる…。別にまわりは意外と自分のことは見ていないんだけど、叱責してくる名前のない誰かを作り出しておびえるのはめちゃくちゃわかる。わかるぞ。
音にわかりみは割と見出せるんだけど、話のつくりとしてはわからない部分は多い!花ちゃん、観みえてたよね!?どゆこと〜〜
むずかしいし、ハッピーな話ではないので、苦手な部類ではあるんだけども、巌窟やら逆さの鳥やらで垣間見たよしくんの所在なさげな演技をもっと見たい〜と思ってたのでがっっつり堪能できて満足でした。
あ、あと、メタ的な意味で、観以外の音を観てるその他大勢は、客席を含むっていうのはたしかにねと思ったんだけど、終盤のありがとうございました!で拍手が起きたとき、うわあっちに組み込まれた!!って思って一番ぞっとした…………
あくまでニュアンス的には劇中劇のカテコみたいな部分だったけどそらあんなん拍手するし…クレイジーショーの一部にされる構造こわすぎて震えた。終わり方も明確な区切りがなくて日常と地続きみたいだったから、劇場を出たらあな��のクレイジーショーですよ、ってことか〜こわすぎる〜って思いました。
観ふじクレイジーショー。
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2017観劇まとめの話
やっと書くぞ。気がついたら2017年がもうあと数日。 観劇まとめを書きたくてそういう場所を作ったはずなのに…11月にもう書いていいな~って思ったはずなのに…チケットはその後もふえた。笑そんなもんだよね~ あくまで個人的な覚書なので、観た人じゃないとわけわからん内容を書いている…と思います…
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◆ミュージカル忍たま乱太郎 第8弾~がんばれ5年生!技あり、術あり、初任務!!~ (1/7~22・シアターGロッソ 観た回数・8公演)
8弾だ~。 半券を見る限り、急遽足したのは2公演かな? そのうち1枚は念願の立ち見だ!Gロッソで立ち見したかったんだけど、当日券もはけなきゃ立ち見も出ないし、七再のときは立ち見あんまり出なかったから…… 立ち見よかったなあ。最高にかっこよかった。一番の席だと思う。Gロッソぜんぶ最高の席だからスキ。 最後の3日間くらいインフルで参肆が欠席になったのこわかったな…すぐにはなんの理由かわかんなかったから… 「誰一人欠けることなく」の言葉の重みが8弾から変わったかんじ。
◆星逢一夜/宝塚歌劇団雪組 (2/4~28・中日劇場 観た回数・1公演)
半券がない…なぜ…?(追記・出て来た。fgoのぽっけに入ってた。なぜ??) 宝塚の完成されたエンタメ感はよいよね。すべてが統率されている。 ショップの充実ぐあいもすごくて福利厚生…と震えた。 回転床で視界が変わる演出がスキ。早くて無駄がなかった…
◆ファイティングリーマン/TESSIN (3/29~4/2・シアターモリエール 観た回数・1公演)
いやほんとめっちゃくちゃ面白かったで…… オトコのコああいうの好きなんでしょ~!っていうのが詰まっててよかった…わたしもスキだよ…>>弁<<はずるいね… 初めての小劇場だったのでスタッフさんたちとの物理的な距離の近さにおののく。 あと向かいの喫茶店らんぶるのトー���ト おいしい
◆舞台版ドラえもん のび太とアニマル惑星 愛知公演 (4/14~16・刈谷市総合文化センター 観た回数・1公演)
ドラちゃん~!超よかった~!!いろんな技術がふんだんに取り入れられてて、次から次へといろいろ起きて楽しかった… ステージに円形のわく?がついてて幕にドラちゃんの顔が投影されて目とかが動いてたのかわいかった。 小さい子もたくさんいたから、にぎやかでよかったな~楽しかった…
◆舞台 遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド (5/4~10・全労済ホール/スペース・ゼロ 観た回数・1公演)
めっちゃ面白かった。 原作のことはほんとにミリしらで行ったんですが…いやほんとに…めちゃくちゃ面白かった… 2017年中ですごい勢いで上位に食い込む。 作りが丁寧だったな~と思う 脚本も舞台も衣装も……いいもの観たな… 熱心なファンの人は嬉しいだろうな~…って感じるものを観るとこっちも嬉しくなっちゃう。
◆幻想奇譚 白蛇伝 (5/25~30・紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA 観た回数・2公演)
しんたろ~さんの演出嫌いなわけないのよ… 原作が原作なので漢字の名前がすぐ覚えられなかったことを除けば楽しかった。 あっ歌はちょっと長くて多いかなって思ったな…… でもやっぱりテンポがいいしね…とにかくアナログの力で魅せる!っていうとこがほんとにスキだから… 結界とか大蛇の演出が よい 好きだ フーメーニャン様もスキです 師匠もスキです 白蛇!忘れるな!!
◆ミュージカル忍たま乱太郎 第8弾再演~がんばれ5年生!技あり、術あり、初任務!!~ (6/16~7/2・サンシャイン劇場 観た回数・9公演)
8再だ~! 確か中の週2公演ふやして…なんでだっけ…?と思ったらドクタケが客降りしたからだ 罪深ぇ ドクタケのブロマイドも出て…ハッピー…トレブロもたくさん買った 楽しかった Gロッソでかっこよかったあれやこれやのカッコイイ演出はどうなるの!?と思ったら平面でもカッコよかった。 だからスキ~
◆梅棒 7th ATTACK「ピカイチ!」愛知公演/梅棒 (7/12~13・アートピアホール 観た回数・1公演)
うわさにきいていたばかりの初うめぼ!たのしかった~ 身体がめちゃくちゃ動く人しかいないからほんと すごかったな…人体ってあんなんなんの!?って思った…
◆Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット- (7/14~17・Zeppブルーシアター六本木 観た回数・1公演)
よかった!!!!ね!!!!ストレートだと思ってたから歌いだしてビビった。 ブロマイドがどれもこれもオタク心わかっててひっくり返った セイントグラフ再現は反則でしょ。 リアルガラティーンにでっかい口あいたのなつかしい。 ブルーシアター最初で最後だった いすフッカフカ��ったけどみづらかったな…傾斜…
◆ミュージカル忍たま乱太郎 第8弾再演~がんばれ5年生!技あり、術あり、初任務!!~大阪公演 (7/21~23・森ノ宮ピロティホール 観た回数・5公演)
8再地方公演だ~! 学園祭と記憶がごっちゃになっていてあまり思い出せない??? でもやっぱ花道だな 花道 地方は花道あってこその地方 サイコ~ 大千穐楽のスタオベはよかった(賛否両論だったけど) 出て来た瞬間のみんなが良い顔してたな…忘れらんないね
◆モマの火星探検記 大阪公演/少年社中 (8/19・20・サンケイホールブリーゼ 観た回数・1公演)
ダー泣いた 泣いたなんてもんではない 感動して泣いたしかっこよすぎて泣いた 群唱がツボなんだよ嫌いなオタクいないでしょ DVD出るの楽しみ………早くまた見てまたダー泣きたい
◆グランギニョル 大阪公演/ピースピット (8/18~20・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 観た回数・2公演)
悪魔だよ…………… 始終よくこんなひどいことを思いつくなと思いながら泣いていた。 マチソワ間でまたもっかい観るの…?やだ…って言っていた。いや好きなんですよ。 あと師匠に道聞かれた。
◆忍術学園学園祭 東京公演 (9/22~24・舞浜アンフィシアター 観た回数・5公演)
アンフィは最高なんですよ 最高 観たいもん全部やってくれるから学園祭大好き 演武は正直気が狂ったけど……………… ���と肆に鬼ファンサもらって腰ぬけた。ニコ生にも抜かれてて笑った。俺が肆の女だ。
◆忍術学園学園祭 大阪公演 (9/29~10/1・森ノ宮ピロティホール 観た回数・3公演)
学園祭の地方公演…最高…ありがとう…… 2016のアンフィが地獄の様相だったので、正しく卒業式してくれてオタクにもキャストにもよかったと思う。 お頭の言葉はいかん。 全通の予定だったんだけど後述と体調不良で2枚手放しました…体力がない…
◆Patch stage vol.11「JOURNEY-浪花忍法帖-」 霧ver/劇団Patch (9/29~10/8・in→dependent theatre 2nd 観た回数・1公演)
前述の。 突然ぱっちにズブって突然チケットを取って単身駆け込んだふじかみのぱっち伝説の始まりの日です。 いやでも見てよかった おもしろかった……オープニングと水中の演出がスキ。 じゃーにん→学園祭千穐楽だったんだけど今思うと中1時間でいんでぃぺからピロティまでよく走ったね。 地の利がないからこそできた荒業かもしれん。
◆ドラザムライ/演劇組織KIMYO (11/2~5・愛知県芸術劇場 小ホール 観た回数・1公演)
地元の劇団さんほとんど初めてぐらいで見に行った! 舞台装置のちっちゃい団地みたいのの使い方が面白かった。 あと終演後の撮影大会が初めてで、おお~小劇場~~と思った。
◆五彩の神楽「荒人神」/劇団壱劇屋 (12/22~25・HEP HALL 観た回数・1公演)
いやほんっっっっっっっっとによかった。 シリーズの映像をびみょうにかじりつつラストだけ見に行ってしまって大丈夫かしらんと思ったけど、 それでもほんとに最高すぎた…アツい……なぜアツいかはわからないけど目の前で起きてることがアツいのはわかるんだ… ずっと追ってるファンをめちゃくちゃ大事にしてる演目でした 荒人神で2017年締められてよかったよ…
-------------------------------------------------------------------------------------------- 計17ステージ・44公演(って数え方でいいのかな) --------------------------------------------------------------------------------------------
わ~~~ たくさん観たね! ちゃんとというか、2016年はほんとにんみゅしか観てなくて、いろんなものを観始めたのが今年からだからなおさら… できるだけ簡潔に書こうと思って、今読み返したらたのしかった!面白かった!ばっかりでアホが丸出し でもほんとにいいものばっかり観れてハッピーでした……全部行ってよかったな…… +DVDでもめちゃくちゃ観たから、観劇にまみれたよい1年になりました。 お金のなさも然もありなん! 2018年もいいものたくさん観たいな~っ
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巌窟少年観たよの話
2017年の観劇総括をかくぞ!と意気込んで作ったものの結局書きかけでほったらかしていたたんぶらを折角なので活用。
patch stage vol.2 「巌窟少年」観たよ。
一回見て、台本をちらっと眺めただけなのでいろいろ間違っていそうですがご愛嬌!
◆作品の構造のこと
人間関係や、キャラクターに対する印象がある一点を境に反転する構造が見事だった。
冒頭では理性的なトーリと問題児のガフが、決闘のシーンを境に反転する。
誰よりも狂気を秘めたトーリと、誰よりも真っ直ぐで他人想いのガフ。
おそらくそこまではエンゾがトーリの狂気を隠す役割を担っていたし、エンゾが冒頭ルルを連れて来るシーンで階段で転んだのは、末満文法においてそのミスリードを誘発するための仕掛けだったのかな?
ガフは問題行動は起こしていたけれど、冒頭から一貫してマシマシが彼に懐いていたので、彼の良心は驚きこそあれ意外ではなかった。
エンゾは、一番狡猾で、永遠の少年の王国の中で誰よりも大人の存在だと思っていたけれど、マシマシの死のシーンを境に一気に反転した。
マシマシを撃ち殺して泣き崩れてしまったエンゾ。それまでのエンゾの振る舞いはあくまで貧民街で生きるために身につけた虚勢で、彼の芯の部分はほんとうに、ただの幼い子供だったんだよ。つらい。
それまでの飄々として陽気なエンゾとは一変して、いつでもトーリの顔色を伺って怯えているばかりの姿はあんまりにも痛々しい…
意図的に似たシーンを繰り返すけど、受ける印象が全く変わる対比の構図も凄かった。
一番はやっぱり、トーリとガフ/ルルの決闘かな…
対ガフの決闘のシーンは少年たちも野次を飛ばしまくっての大盛り上がりだったのに対して、対ルルの決闘のオーディエンスは呆然と突っ立ってるばかりで誰も何も言やしない。
トーリが上着を着るのにも、対ガフの時はテキパキと自分で身支度をしていたのに、対ルルの時では誰に言われるわけでもなくエンゾが着させていたのは本当にぞっとした。
あの決闘のシーンで脱ぐの要る!?って思ったんだけど、そういう対比を見せるのには有効的だったのかな…………でも要る!?
◆少年であるということ
巌窟少年の大きなテーマである、大人へと成長する少年達の悩み・苦しみをあまりに等身大にぶっつけてこられたのでかなりこっちも体力を使った…
巌窟の、雑然として規格のきの字もないような内装は、そのまま思春期の少年の心の内の表現で好き。
舞台の特性を上手く活かした部分だと思うんだけど、据え付けられた巌窟の中で話を進めるしかない、とにかく内に内に向いた閉鎖的なつくりはまさに思春期。
中央の扉はいつでも閉じていて、部外者だったルルが初めて皆の前に姿を見せたときももう既に一度迎え入れられた後だったから、初めて、外の存在たる警官があの扉から現れた瞬間の絶望感が凄かった。
黒ずくめで顔が見えなくて、一言も発さない、子供から見た「不気味な大人」の概念として立ってた警官怖かった…(ちなみに誰だったんだろ)「大人だ!」っていう少年たちのちょっと違和感のある叫びも、現実感のない恐ろしさを引き立てていてよかった。
警官が来てから終幕まで、それこそ過去の描写になっても開きっぱなしになっていた扉が本当に象徴的。
終わりの鐘もめちゃくちゃ効いてた………
いつかどこかで聞いた話で、「思春期は本人にもどうしようもない嵐が吹き荒れている状態で、本人も周りも、嵐が過ぎ去るのをただひたすら待つしかない」っていうのがあって。
巌窟が冬を迎えて、大雪で出られないシーンがあったとき、そのことを思い出した。嵐が過ぎ去るのをとにかく待って、春が来るのを待てればよかったんだけど、全員がそう出来なかったのは悲しい。
◆トーリのこと
わたしの場合は、巌窟少年のことを考えるとしたら彼のことを一番語りたいな〜…と思う存在になりました。
まあ、ああいう可哀想な子が好きなので………顔も良い………………
マシマシは周りを映す鏡、みたいな台詞がどこかにあったと思うんだけど、それこそトーリも鏡だった、というか鏡に成らざるを得なかった、というのかな…
トーリのしていたことって、おおよそガフのしていたことの反復でしかなかったのではないかと思った。(それも間違ったかたちで)
あくまで単純に言えば、トーリはあまりにガフのことが好きで、ガフみたいになりたかった。だからガフにされたみたいに手を握って、目を見つめて、酒だって飲んだ。
自分がガフにされて嬉しかったこと、嫌だったこと、心を動かされたことをガフに返していたのかな…と思います。
トーリは何につけてもうまいやり方を知らないのかな。巌窟の、貧民街で生きてきた子たちみたいに、うまくやることができない。どこかがひとつずれている。
大事な犬たちの名前を巌窟の子達に与えたのはこの上ない親愛の表現だったのに、ガフには全く伝わらないのが辛いし、そういう一瞬ぎょっとするようなことを、喜ぶだろうな、と思ってやっちゃうずれみたいな。
全部ひとつずつかけちがってて……ボタンいっぱいついてたよねトーリのお洋服……いやそういうことではないと思うけど。
ブローチか、ボタンかわからないけど、夏でも冬でも胸元にぱらぱらついてたあれはトーリの勲章なのかな〜と思いました。
「静粛に!」をいつもエンゾに助けてもらってたのに、初めて自分だけでみんなの注目を集められたのが、エンゾの銃を拾って、っていうところ。あまりに間違った力を手に入れてしまった象徴でつらかった。
もっと腹から声を出せばよかったのかもしれないし、手を叩くのをまねしてもよかったのかもしれない。はじめからそういうことが得意な人に任せてもよかったのかもしれない。
練習したってよかったんだよ。つらいなあ。
あと個人的にわたしも全然声通んないからそういう点でもつらかった…笑
◆傍観者のこと
魔女って客席のわたしたちのことでしょ!?そういうことするよね〜っ!
魔女もそうだし、あとはルルが巌窟を出た未来を語ったことによって、彼は観測者、もしくは傍観者の立ち位置に立ったのかな?と思いました。新入りだったっていうこともあるのかもしれないけど、だいたいいつもすみで様子を伺っていたから…
それでもルルは、ガフのために戦って、傍観者をやめて、彼の人生を生きられるようになった。ずっと笑えなかったルルが笑ったのがあれっていうのは、ほんとにつらいけど………つらいばっか言っとる……
ジャケットの蟻ってずっとなんなんだろうと思ってたんだけど、巌窟少年自体が瓶詰めの蟻の巣を観察している、みたいな表現なのかな…あっ悪趣味〜っ
とりあえず、ばーーーっと書いてこんな感じかな………
めちゃくちゃ一部分にしか言及できていない!けど、人の感想見る前に自分のをまとめておきたくて………
あっコクーンとしての巌窟少年について書けていない!!けどもう息切れ。
まだ一回見ただけだし、特典も見れていないので、そっちを見てワッてなったらまたワッて書きたい。です。
ひたすらつらかったけど面白かったよ!巌窟少年!
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