Tumgik
hachikujira-890 · 3 years
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時の焦点
日の干す光
言葉がどんどん柔らかくなる
土踏まずにも感じる下萌
明日の正午に地球が超える
魂が凪いでいるから
私も言葉の恩恵を頂きます
彼処から
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hachikujira-890 · 4 years
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生/22
毎年この週は、生について考える時期。
殆どの事象が曖昧な中で、これは確実だと云えるのは、瞬間。
未来と過去が横並びで存在するように思っていたが、
今という瞬間が縦に重なっているんじゃないかという仮説。
感覚も今この瞬間だけが確かなこと。
記憶も曖昧で、どんどんぼやけていく。
過去と呼ぶものは、只イメージとして表れる。未来も然り。
歴史はどうだろう。
.
瞬間だけが在るものだとすれば、それは自分だけの所有物ではないし、所有できるものでもないだろう。
私を超えて、宇宙に拡がるこれは、それ自体が生なのかもしれない。
全てに繋がっているようだ。
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hachikujira-890 · 4 years
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苹果
林檎の川の 星瞬く夜明け
華美な深層に潜り込み
紅を背景に宙を纏った
とても欲張りな奴だった
薄い雲の切れ端に
小さな赤星が浮かんでいて
煌々とこちらを照らす
その雲影と香りを頼りに私たちは近づこうとする
最後に残るは金剛杵
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hachikujira-890 · 4 years
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太の生む域外
途端に霞んで視えるの、オタンチン・パレオロガス。
梅干しは慎ましくできないし。
ステッキ二重装備のお爺ちゃん。
バスの目は側面と正面に、合わせて三つ。
焼き芋の効能は何処。
主食は、米か麦か芋かコー��か。
栄養たっぷりバーはトウモロコシだけ置き去りに、心許ない。
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hachikujira-890 · 4 years
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有の期
群れない静かな有機物に 
小石は体内から言葉を生み出す
無数の流れを内に湛えた 
潜在する哀しさを拾って
吐いて語る音は足元に 
彼らの目は時々優しく偶に温かい
遠い遠い風塵の後 
小石達の隙間に解けていってしまいましょう
構造の先 私たちは同じ
どんな時も天地を見遣って励まし合ってきたのだから
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hachikujira-890 · 4 years
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夢記録02
落語家の瀧川鯉昇先生の所へ弟子入り志願。
入門直後、私が緊張の余り肩が縮こまり、身体全体の筋肉が強張っているのを見兼ね、師匠が大きくて温かい左手を、私の肩から肩甲骨にかけて真っ直ぐに、力強く摩りながら、「もっと自信を持ちなさい」と温和な表情で語られた。
手から伝わる熱によって、直ぐに体内に停滞していた血流が良くなるのを感じた。
その最後に首根っこを、太い親指と人差し指で押すようにして掴まれた。
 .
最強のツボ、ここにあり。
...こんな所にやる気スイッチならぬ血流スイッチが在ったとは。そして意外と首の後ろには、片手いっぱいに掴める程の肉がある。
流石、師匠は違うと平伏する想いだった。(揉み解し屋か)
03/20 夜
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hachikujira-890 · 4 years
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お気に入りのお気に入り
あの子の勝負めしはカツ丼で、
その子の主食はサンドイッチ。
この子のご褒美はタルトタタンだが、
私はあなたの十八番料理が訊きたいんだ。
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hachikujira-890 · 4 years
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帰路
飛べない鳥 鼓動 囀り食む
天高く聳える山の 地の果てが
私の住まう場所へ
.
四季桜 問い来よう
鐘鼓つく風 共に掬う波
西日の歌は 弧描いて土と遊ぶ
.
枕背に 解きたもう
月日は揺蕩う昨日
そう随に個を信ずれば
再び狛と進め
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hachikujira-890 · 4 years
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水の都
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湯船の中で己を知る。
真の自分を測れるのは水と共に在るとき。
温い中で調和を量る、一日一回のチューニング。
表面張力が触手のようで、生きている証のひとつして示してくれる。
水は何処から生まれたのか。
海から生まれた私たちはいつまでも水の傍にいたい。
しかし共鳴しても身体は自分を繋ぎ止めることをやめないから、この“人”である役割を探って知るのが必要なのだろう。
水面が次元の入口であるなら、私たちは自由自在だ。
もう少し、眠っていたいし、この表面が肝心のような...
.
(まだ考え中...)
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hachikujira-890 · 4 years
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エゴ春
もう一度だけ 車輪が必要なくなって
橋の下 誰にも見つからないように歩いてしまえば
こっちのもんだ
春は自尊心が急降下
強風と匂いには耐えられない
何時 何処で 誰が 何をしていても
私には必要ないから
黙っていて春
待っていて冬
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hachikujira-890 · 4 years
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生きものについて
生きものは 己をよく知っていると思う
生きものは 相手をよく知らない
生きものは 相手も生きものであることに 氣付かない
生きものは 氣持ちがある
生きものは 怒る 泣く 笑う
生きものは 考えることができる
生きものは いろいろな仕方で 考えを伝えることができる
生きものは 形があったり 無かったり
生きものは 何も動くものばかりじゃない
私たちは きっと何も知らない
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hachikujira-890 · 4 years
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夢記録01
友達が大学のアトリエで、
「うちは(お母さんが)出汁から料理を作るから、いつも夕食が少し遅れるんだよね」
と話していて、
それは大層美味しいんだろうな、と感心している夢を見た。
私も見習おうと思って起きた。
昨日は胃が大変苦しくて、食べ過ぎだった。
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hachikujira-890 · 4 years
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私の中に流れる時間はゆっくりとしているから、一歩外に出ると周りとのギャップにショックを受けて苦しむことが間々ある。
それは人を見ているからだ。
一旦、人以外に意識を向けてみると、風、雲、虫、鳥、草、石…
ありとあらゆるものはそこに在って生きている。
己よりもっとゆったりとしていることに氣付かされる。
舗装されてもそうでなくとも、地面に触れれば地球の皮膚。
私たちに母はいない。
地球の表面で塵から人を成した。
道端に落ちているお菓子の包装紙も、そういう意味で自然の中に居る。
地球と一体化したい氣持ちが強くなった。
では何故私は今、人なんだろう。
人たらしめているのは何だろうと思う。
今の私が出来ることは。
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hachikujira-890 · 4 years
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立春の江
其の目に視えない過去が
分別を超えて深層まで積もっていく
私たちがしたことは全部
真実も嘘も無い宙ぶらりん状態に巻かれる
ピリッとした寒さの中で
氷が掃き出され
其の氷上に乗って何処か遠海に行ってみたい
流れてしまったことは波だろうか
正午の風が生温かく
身体をなぶってしまうから
其処らの表面下で
碧を見上げ
透き通る氣の雨を撫でていたい
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hachikujira-890 · 4 years
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夜は身体を通り抜けましょう
私の隙間をスーッと滑って
いつの間にか時は離れて
氣付けば雀が一羽止まって
朝は身体を叩きましょう
硬い皮をピシッと跳ねて
時がまざまざと入ってきて
氣付けば人の往来の中
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hachikujira-890 · 4 years
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むつかしい課題
社会ってつくづく思うが難しい
しかしこの一個の頭で考えなくては宿題なのだから
もうこれは半分想像でしか書けないだろう
二人以上で社会が形成されていると云えば
組織で見ると
家族、学校、アルバイト、習い事
これだけ狭いのだから
宇宙を知るように
耳で聞いたこと、目で読んだこと
で解釈されていく
見たと云ってもそれは虚像です
肉眼に勝るものは無い
本当はどうしているんでしょう
実際、
社会で活躍していると思う人たちの中には
狭かったり 堅かったりして
海まで流れずに落ち着いて
平穏無事を好んでいるのかも
社会という概念はもうそろそろ考え飽きたから
地球の面積ひっろい面積
みな見てみたいな
埋没して海の波となれ!
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hachikujira-890 · 4 years
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詰まるところは食道を通り過ぎて重い荷物を 何も違わない 人だけれど人ではない 骨格は明快に保たれている でもその前提が何処からやって来たのでしょう 軟体の蛸や烏賊や蚯蚓などが 私とどのあたりが違って 炭素を纏って 私たちは 沢山の溢れる元素たちに守られながら 誰かを疎ましく また恋しく想うのは 雷の上でも同じ それぞれが覗けない 頭という場所や 心という点で 人の概念だけは同期していく 成長過程で溶け合う魔法 それも人だけの間で起こる 何が特殊だ 犬でも植物でも雲でも大地でも 草木国土悉皆成仏 というように 恋い焦がれて 解けて行きたくなるのは 死への羨望でも何でもなく 只 胸中に宿るもの だからそれを辿る
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