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#ぼくとお山と羊のセーター
ehonchan23 · 2 years
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こんにちは。こんにちは。 10月2日(日)☀️ 絵本ちゃんときのこ文庫は、12時~17時までオープンです📚️ 旧質美小学校は、pandozo cafeさん、 ケセラセラさん、ブランシュールさん、 おかきのお店もオープンです🏫 #絵本 #繪本 #ぼくとお山と羊のセーター #飯野和好 さん #偕成社 #京丹波町 #質美小学校 #質美笑楽講 #本屋 #書店 #絵本専門店 #絵本屋 #絵本ちゃん #えほんちゃん (絵本ちゃん) https://www.instagram.com/p/CjMi4afPo6p/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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bloodthirsty-world · 3 years
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I LOVE PUNK
Angel
僅かに残された女達
フランス系の彼女
悲しい表情をした人
うそつきと云う名の男
パパ
僕から愛した貴女
Mother Mary
無邪気な子供達
国民の顔を持つ利権集団
選ばれた子供達
あてもなく手探りで歩き始める彼女
見守るだけの僕
あの民族
聖なる者
米軍パイロットを気取ったアイツ
ヴィンテージマニアのアイツ
Billy The Kid
素敵な家へ帰るお嬢さん
ポスターの男
大人になりたくなかった僕
腐った大人達
ママ
ロマンチストな彼女
N氏
Thank Youとしか喋れないアメリカ人
宇宙飛行士
三流映画の主人公
しわくちゃな口の政治家
変わり者
友達
大事なママと妹
ボスらしき男
No.69と云う名のヒットマン
“母の愛”で包まれ“父の想い”で満たされ“仲間の声“で安らぐお前
与えた運命を間違えた神様
Sid Vicious
愛した人
パンクス気取ってたあの頃の俺
神様に会った奴
駄目なサラリーマン
JOKER
ブーツを咥えた猫
おじいさん
フライパン片手の女
湖をボートで進む恋人達
誰かの幸せを祈る少女
10年後の自分
黒人の子供
パラノイア
血を流す少年の母親
真っ白な手の平の彼
街ではしゃぐ悪ガキ達
青い瞳をした兵士
金と嘘で作ったようなスーツを着た偉い人
膝をかかえてる浮浪者
遊びを知らない子供達
悲しそうな顔をしてるニュースキャスター
泣き出した子供
チョコレートをくれた女
太陽の光を撃ち落とそうとする親愛なる友達
天国の小鳥
鳩の群れの中の少年
傷だらけの男
雑音に流され始めた奴等
声を殺しすすり泣く父親
終わりを待つ僕
笑い方を知らない飢えた子供
公園のベンチでキスをするカップル
裏組織の犬
醜いネズミ
完璧な奴
白い目で視てる奴等
何度殴られても笑って待ってる女
ソーダ水の海で溺れる少年
ゼリーの上で寝転がる少女
戻らないトカゲ
ロックな奴
青空に近づこうと屋根に登り口笛を吹きながら裸になった僕
皮一枚の肌の色で銃を持つ事になった男
幸福感に犯され戦いを忘れた男
狂ったように踊る女
恐怖に震える大統領
王様暮らしの男
プロの殺し屋
イカサマ野郎
笑顔のおばあさん
生まれたばかりの子供
大嫌いだったおじさん
背の高かった大人達
ヒステリックなシスター
月夜の狼
母を求める赤子
痛みも喜びも悲しみも知らない子供達
物乞いをするストリートチルドレン
気取って歩く身売りの少女
虫も殺せない少年
盗んだ指輪を売り付けようとする少年
待ち合わせに遅れて来た愛しい女
ヨウキナハイエナ
夜を待ち続けた僕等
私のヒーロー
飛べない天使
煙突掃除の老人
お婆さん
部屋の片隅で怯える僕
無邪気で繊細な女
ラクダで旅をする俺
くわえ煙草の野良犬
イエスキリスト
捨て猫の帰り道探す少女
君にしか似合わない僕
世界と共有したいと願う俺
大人じゃない俺
子供じゃない俺
頭を抱えるディレクター
怒鳴るマネージャー
あの子にばかり目をかける社長
本当の自分をトイレに流し、最高の笑顔でプロデューサーに唾を吐き、ブラウン管の中で中指を立てたアイドル
手紙を残した浜辺の二人
都合のいい時だけ女になる女
我がもの顔のおばさん
苛立つタクシードライバー
街中のワル共
偉い人達
高い鼻のあんた
スクラムを組んだ2人
僕の大好きな彼等
心底愛しあった二人
大人の世界を知っている少年
蝶を狙う蜘蛛
無神経な大人達
僕の思い出と暮らしてる知らない人
不良少年
行方不明の恋人
鳥のように自由に空を飛びたいと願う男
ヴェトナムの少年
充血した眼の兵士
自由に唄うことをあきらめた鳥
きれいな心の持ち主
純粋な女
白い服を着た天使
旅人
ニュースキャスター
セーターを編んでくれたおばあさん
泣きだしそうなピエロ
プールの変死体
インディアンの羽根をつけた恋人
アメリカ映画を愛している奴
ノイローゼの友だち
いかれたロマンチスト
破滅型ロックンローラー
FAT BOB
C.B. JIM
BELL BOY
単車乗り
ストリッパーの腕に抱かれていたボス
死神
ヴァニラ
スーパーマーケットのパートタイマー
車泥棒
迷子
精神科の医者
神父
ペリカンの親子
コウモリ
戦闘服を着た男
チキンジョージ
12月生まれの山羊座の男
インタヴュアー
荒んだ心を持ったハニー
かわいい女の子
神様
ヒステリックな女
生クリームだらけの3匹の子猫
アパートの管理人
ケツに火がついてる犬
飛び下り自殺した男
おもちゃの兵隊
ミツバチ
年下のジャンキー
ちいさな子供たち
森を駆け抜ける狼
綺麗な眼をした女の子
海賊
飛行機乗り
悲鳴をあげる女
恵まれない大人たち
裸足の子供たち
親愛なる母
天国へいきたいと願う男
背広を着た男
動物愛護団体
平和のハト
窒息寸前の子供
あわてた母親
肩をすくめている天使
スピードのぬいぐるみを着た男
世界で一番素敵な女の子
礼儀知らずの可愛いスカンク
アラスカ帰りのチェインソウ
PLATINUM BLOND
EDOWARD JACKET
BLACK SUEDE SHOES
50過ぎの売春婦
ちょびヒゲでとっても明るいデブ
ビードロのジャケットを着た浮浪者
15歳で家出した少女
太鼓たたきの恋人
シェパードを連れたパンク
ちいさな猿
傷だらけの天使
嫌われ者
ピンクの若いブタ
ピザ屋の彼女
誰とでも寝るような女
コバルトブルーの心の奴
ハート型のエプロンをした女主人
クスクス笑う奴
爪先で歩く猫
ベビーシッター
アヒル
ミッキーマウスの様な笑顔で愛しつづける女
リトルピンクサマー
スパゲッティ―ヘアーの男
青少年
マッチ売りの少女
おしゃべりキツツキ
夢をなくした友
荒れ果てた原野で生きる小さな虫
ミリンダ
グレッチ
RAVEN
暴走ピノキオ
血まみれのバカ
SUZIE
とても口じゃ言えないぐらいのヤンキー
泥だらけのハイエナ
目を閉じて夢を見ない女
踊子
21回目の誕生日の朝に死んだ女
かわいいジャンキー
SHERRY
スクラッチという街で愛を探している奴
赤いタンバリンを上手に撃つ女
ロメオ
内気なカンガルー
この世界で一番幸せな人
数えきれない星の中でギターを弾いた人
ドブネズミの死骸
ガソリンスタンドに住みたいと願う男
LAS VEGAS PAT TUNE SUMMY
SHERILL
砂漠の商人たち
レインコートに雨の雫が落ちて笑顔を浮かべた女
言葉より未来を信じた二人
進んだ奴
小さな恋のメロディーという映画を12才の時に観て細胞がそのままの奴
希望を捨てない鳥たち
うなだれた白人の浮浪者
街で転んで手のひらを切った男
髪を切って鏡を覗き込んでいる無邪気な人々
頭の中でハツカネズミがダンスしている男
国境線上の蟻
チョッパー乗り
街路樹の猿
珊瑚礁売り
はちきれそうなボディの女
傷だらけのボンティアック
偶然出会った友だち
ドアがとれたCAMARO
笑う振付け師
マドラスチェックハットをかぶった黒人ゲイ
ネオンを浴びて道ゆく人
猛獣使い
白黒のトラガラの猫
T型フォードのホッドロッドでスピンしてよだれを垂らしている女
理屈をつけたがるMONKEY FIRE
不良の森に潜む不良
静かな森の奥でカベにもたれて揺れる草を見ている少女
メキシコの砂漠の果てで独りぼっちの女
枯れたサボテ��
不満気にレモン畑を飛ぶ鳥
花びらが揺れるように口づけをした二人
センチメンタルな北京ダック
頬紅つけて笑っている悪魔
冬支度をするリス
分厚い恋の悩みでとりこんでいる女
よくしゃべる女
街路樹の唄うたい
天国に近いハート
孤児のみつばち
青いサングラスをしたピアノ弾き
優しく揺れるコスモス
銀河をさまようビーバー
夢を抱いて青空を見上げる若者たち
ぺピン
MARUUANA BROTHERS
ROBIN
SALINGER
HIPSTAR
MINNEY THE MUTURE ENLIQUE
GREEN JELLY
BLUE JELLY
PURPLE JELLY
METAL KIDS
MERRY LOU
PUNKS
TERRY
RUBY
ELIZABETH
ZONBIE
SAMMY
DERRINGER
D.I.J.
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kurayamibunko · 4 years
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ルールを破れ、パンクに生きろ
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『ロッタちゃんのひっこし』 作:アストリッド=リンドグレーン
小学生のころ、わたしには鉄の掟が課せられていました。
神社の鳥居から先へは決して遊びに行ってはならない
以上、解散。
掟を定めたのは祖母です。
鳥居は家から150メートルもいかないところにあって、そこから先も道はのび町は続くのですが、もしその先へ行こうものなら
「子盗り(ことり)にさらわれてサーカスに売られてしまう」(祖母)
という波乱の人生が待ち受けるのでした。
目の届くところで安全に遊ばせたいという祖母の思いからなのですが、小学生ともなると交友関係も広がり、友だちが住んでいるのはほぼ鳥居の先です。その点について不服を申し立てると、
「行かんでもええがな、来てもろたらええがな」と却下され、もっぱら家に招いて遊んでいました。
『ロッタちゃんのひっこし』は、そんな囲いのなかに住んでいた子羊に、ルールを破ってパンクに生きてゆけと教えてくれたお話です。
幕開けはロッタがかんしゃくを起こすシーンから。
その原因と引っ越しまでの流れは、
1. 大切なぬいぐるみを兄と姉がぶった(夢のなかで)
2. 着替えのセーターがチクチクでおんぼろ(ロッタ目線で)
3. でも、セーターを着ないとママが朝ごはんを食べさせてくれない
4. それが気に食わず、セーターをハサミで刻んでくずかごへ
5. いじわるママ(ロッタ目線で)はロッタを置いて買い物に出かけてしまう
6. このままじゃ子供部屋の床に座って一生くらすことになる
7. よし、あたいひっこす!
ここまで読んだ時点でわたしの心臓はバクバクでした。
ロッタはわたしがそれまで知っていた無邪気で可愛い絵本の主人公たちとぜんぜんちがったからです。そして、わたしの心の底の底にも、ロッタ��同じことをしたい気持ちが育っているのを見つけてしまったからです。
「あたい、ひっこした かみくずかご のぞいてみな」
そんなパンクなメモ書きをママにのこし、ロッタは下着姿で家を出ます。その足で隣のおばさんの家に行き、白いセーターをもらい庭の物置の屋根裏部屋に住むことに決めます。あっという間です。
ここまで読んだわたしは、本をもって2階から降りると台所にいる祖母に「納屋に行ってくる」と声をかけて裏庭へかけだしました。ロッタにまけないくらいの引っ越し先があるのを思い出したのです。そこでなら、自分もロッタのようになれると確信しました。
裏庭にある納屋には、畑仕事の道具や古い食器や使わなくなったオルガンや冬服やお米や玉ねぎや親の仕事関係の資料が箪笥やブリキの箱に入れられしまわれていました。山積みのモノをかきわけて、小さな窓のそばにできた日だまりに座り、続きを読み始めました。
隣人のおばさんの娘が小さいときにつかった椅子や机やベッドをもらい屋根裏部屋に「ほんとうの おへや」を作ったロッタ。
階段の昇り降りがつらいというおばさんに、「あたい、すばらしいことを、おもいついたわよ!」と、カゴにヒモをつけて窓からおろし、おばさんに食べものを入れてもらいひっぱりあげます。中にはパンケーキとジャム、オレンジジュースが入っています。
ここまで読んだわたしは、ロッタにまけてられないと納屋を見まわしてカゴがないか探しました。ありませんでした。家に引き返して祖母にドラ焼きをもらい大急ぎで納屋にもどりました。
ほこりっぽい窓辺で食べながら、パンケーキってパンっぽいケーキなのかケーキっぽいパンなのか、いったいなんなのか、ハイカラなおやつに考えをめぐらせながら続きを読みすすめました。
ロッタのあたらしい部屋に、兄と姉、ママとパパが遊びに来ます。ロッタが家具をみがいたり食べものを引っぱりあげる様子に感心し、戻りたいと思ったら喜んで迎えるからと言うママに、
「あたい、たぶん、七ヶ月よりもっとながく、ここでくらすとおもうわ」
みんなは夕食を食べに家に帰っていき、ロッタはひとりになりました。窓からはロッタが今朝まで住んでいた黄色い家が見えます。庭でクロッケーをしていた兄と姉は家の中にもどりました。引き上げたカゴに入っていた夕食は、オレンジジュースと冷たいポークチョップ。部屋のすみにいた暗やみが、だんだんロッタに近づいてきます。
わたしは読むのをストップして顔をあげました。やばい、ロッタと同じ状況になってる。いつしか窓から差し込む光は弱くなり、箪笥やブリキの箱の影がくろぐろとふくれあがっています。本棚のこけしの視線が気になります。遠くで犬が吠えだしました。
さて、ロッタがどんな結末をむかえたのか、ぜひ本を手にとって確かめてください。
ロッタと同じ体験をして成長した(と思いこんだ)わたしは、もう子羊ではありませんでした。自分の行きたいところへ自分の意思で出て行くのです。押し付けられたルールなど守らなくていいのです。
あくる日、近所に遊びに行くと祖母に嘘をつき、猛スピードで自転車をこいで鳥居を突破し、その先にある友だちの家に行きました。遊んでいると友だちのお母さんが顔を出し、「まこちゃん、おばあちゃんから電話。おやつができたからみんなでうちにおいでって」
結局いつものように家で遊び、友だちが帰った後で「子盗りにさらわれるとあれほど、嘘をつくと地獄に落ちるとあれほど」と祖母にこってりしぼられました。
鳥居から先へ行ったことをどうやって知ったのか、複数の友だちの中からどうやって家を特定したのか、祖母は教えてくれませんでした。
鉄の掟が撤廃されたのは、わたしが中学生になってからです。
※文中の太字は引用
『ロッタちゃんのひっこし』 作:アストリッド=リンドグレーン 翻訳:山室静 偕成社
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hh1987zhonguo · 4 years
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西寧 標高2,275m
前日、列車が西寧駅到着まであと10数分ぐらいだったと思う。 華やいだ日本語が僕の席の近くで突然聞こえた。声のほうを振り向くと若い日本人の女の子が、遠くにいる相手に向かって大きな声で楽しそうに何かを伝えていた。 それがトシコちゃんとの最初の出会いだった。彼女は当時、北京に留学中、卒業後に大手商社に入社し、以来、世界をホームグランドに繊維畑を一貫して歩き、今は香港に駐在する才色兼備の人だ。 知り合ってから30数年、今でも時折、交流がある。うれしいことだ。
8月16日(日) 11日目
朝起きて冷水のシャワーを浴びた。 西寧賓館のシャワーも温水は無い。8月中旬であっても標高2,275mと、日本で言えば北アルプスの尾根伝いにある山小屋と同じ高さ。冷水シャワーを浴びれば、一発で目も覚めるが、体も震える。 昨夜、この西寧賓館のドミトリーにチェックインした(1泊7元、約315円)。 同部屋の関大生男子、陶山さんとは到着した西寧の駅で知り合った。その前には上述のトシコちゃんと友達の柴田さんという女子二人組とも言葉を交わし、一緒に西寧賓館へ行こうということになった。 列車が西寧に到着したのは夜8時近かったが、まだ明るかった。こんなに広大な中国も、全てが北京・上海時間で動いており、国内に時差も無い。 チェックイン後は陶山さんと連れ立って市内の羊肉シャブシャブ店へと向かった。 ここは熊大の先生に教えてもらったおススメ店。先生曰く、肉が新鮮、鍋は中心に円柱の煙突のようなものがついたもので、タレも数種類あって美味、ということだった。 「夕飯、どうする?」という話になった時、僕は陶山さんにここを勧めた。陶山さんは「その店の料理は、中国で食べるから美味いと言えるのか?それとも日本で食べても美味いと言えるのか?���と、割と真剣に尋ねてきた。 面倒くさいことを言う人だなと思ったが、彼は中国を旅する中で、「美味い」と勧められたけど「残念」という経験が幾つもあり、こう尋ねない訳にはいかないということだった。まぁ、そんなもんは「旅をすること」とイコールで「自分で試してみないことにはわからないもの」である。 これも中国個人旅行者たちがほぼ経験することだが、陶山さんも体調を崩していた。彼は鑑真号という当時、バックパッカーなどに人気のあった低料金の客船で日本から上海へ入り、いくつかの街をまわって西寧に辿りついた。この先はチベットのラサに行き、隣国ネパールまで行くとのことだったが、体調不良時に中国の薬局で買った薬で手足が痺れ、「中国は信用ならん」という状況だった。そんなこともあって「美味い」と言われてもマユツバ、ということだろう。 実際、その羊肉のシャブシャブ屋は完璧で西寧滞在中のお気に入りとなった。 朝の冷水シャワーのあと、洗濯をした。 日記には「中国での初めての洗濯。なんか新鮮な気持ち!」とある。10日以上も洗濯してないなんて、一体パンツはどうしてたんだろう??と自分でもゾッとする♪ 昼飯はSWANという洋食屋へと出かけた。 同じく賓館に泊まっている宝塚市から来た女性と小学生の息子2名とも知り合い、陶山さんと5人で出かけた。8割関西人の賑やかなグループの完成だ。 高地、西寧は初秋の風情、日差しは強いものの少しひんやりと乾いた空気がうまく、賓館の前庭にはコスモスが咲き乱れていた。
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古来より中国内地とチベットを結ぶ要衝の地であり、今も青海省とチベットを結ぶ青蔵公路の起点であるこの街には、フェルトの帽子や鮮やかな民族衣装を纏ったチベット族やチベット仏教徒が多く、当時は純然たる人民と言える漢民族の割合はそんなに多くなかったかもしれない。
若いあんちゃんたちが路上で声をかけてきた。「チェンジ・マネー」だ。 当時の中国は人民が使用する「人民弊(レンミンピー)」と外国人旅行者などが使用する「外匯(ワイフイ)」の二重通貨。 外国人旅行者が外貨を元に両替する場合、外匯となる。そして 外匯は外貨のような扱いで、人民には購入が難しいテレビ等の贅沢品も買うことがでるため、中国人は外匯を欲しがり、路上で「Hello Mr.! Change Money! Change Money!」と通貨交換目的にすり寄ってくる。加えて人民幣と外匯は通貨価値も同じではなく、両者間に交換レートがあるので、これを交渉するという作業がある、もちろん違法で闇取引だ♪僕の記憶では当時おおよそ、 外匯 100元に対し人民幣140~160元ぐらいだったと思う。知り合った日本人旅行者にはこの「チェン・マネ」連中がどこに行ってもしつこく付いてくるので、ホテルから出るのが怖いという人もいた。 陶山さんはさすが関西人という感じで、巧みに交渉を操り、良いレートでチェン・マネをしていた。なかなかの人である(^^♪ 日記にはこの日、僕は西寧駅前で156元でチェン・マネしたと書いてあるから、陶山さんは160元は行っただろう。
昼飯を食べたSWANでも関西人の陶山さんと宝塚の親子の関西弁トークで賑やか。口数の少ない僕は圧倒されながら魚をケチャップかトマトソースで煮込んだ料理をモグモグ食べた。この店にはカツレツもあった。 店内では酔っぱらった人民がラップのようなノリの良いテンポで、ジャンケンをしていたのが面白かった。 食後に街中の百貨店へと行った。 朝晩はかなり涼しいので、僕は羊毛のカーディガンを買った。色はベージュ、価格は46.5元、約2,070円で、中国では良い値段の部類だ。対応した店員小姐は面倒くさそうで、商品も釣り札、釣銭も全部投げてよこした上に、不機嫌な顔。 一方、陶山さんはカッコイイ人民服の上着を購入。こちらはニタニタとはいしていたが、小姐の笑顔つき。なんだこの差は?? そして店内には日本語で「たのしい」と刺繍されたセーターが売っていた。一体何がたのしいんだ、えっ!?と独り、突っ込みを入れて笑っていた。 他の街でも日本語で「美しい汗」と縦書きされた妙なTシャツを着た人民が路上に突然現れ、思わず笑ってしまい睨み付けられたこともある。
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↑街中の百貨公司(デパート)
その後はお約束の駅での切符購入。これもまたお約束で、購入できそうにない雰囲気。 もう、こういうことにも慣れてしまい、諦めて街中をぶらぶらと歩いた。 「ヨーグルトが美味い!」 「イスラム教徒、チベット族がたくさんいて、店の商品も変わっていて面白い」 「キリンの絵が描かれたアルミの弁当箱を買ってしまった!」 などなど日記には書かれている。 夕飯はトシコちゃん、柴田さんも誘って、4人で昨夜の羊肉シャブシャブへと行った。女の子たちがいるとまた華やかだ。 この店は入り口を入ると帳場があり、その後ろには皮を剥された羊が食材としてぶら下がっている。リアルだ。。。それを眺めながら階段を上り、2Fのテーブルで食事をとる。どんな羊肉を食べたのか覚えてはいないが、何を食べても美味かったことは覚えている。ただ、残念なのはビールがないことだ。イスラム教徒の店だったのかな??なんとなく店員は白い帽子を被っていたような気がする。 食事中、2Fから見える夜の袋小路のような街並みは突然やって来た嵐に襲われたが、それはあっという間に去っていった。不思議天気。 腹いっぱいになって階段を下り、会計を済ませると、ぶら下がっている羊は明らかに小さくなり、自分たちは今夜、このあたりとあのあたりを食べたんだと実によくわかった。 宿に戻ってビールでも飲もうという話になり、途中の小さな食品店でビールを買った。「葡萄啤酒=ブドウビール」という名前に惹かれ、それを買った。もちろん冷えていない。後で知ったのだが、この近辺は乾燥した大地、高地でもあるためブドウ栽培に適していてブドウは名品のようだ。 この店に先客としてチベット族の大きな体つきのおじいさんがいた。民族衣装、フェルト帽、腰には剣を差していた。そして酔っていた。 何があったか記憶には無いが、陶山さんがこのじいさんに絡んでいった。「I don’t like you! I don’t like you!」を連発。酔ったおじいさんは何が起きてるのかよくわからん、何だこいつはという憮然とした表情でいたが、態度は泰然としていた。陶山さんは何が気に入らなかったんだろう。 宿の西寧賓館にはバーがあり、そこで飲んだ。持ち込んだブドウビールを飲んだが、店員には文句言われなかったと思う。おおらか、アバウト(^^♪  味は名前の通り、ブドウの味のするビールで美味いというものではなかった。それでも標高2,000mを超える場所で飲む酒は酔いも早い。
4人で旅のよもやま話や、トシコちゃんたちの北京留学生活について話が盛り上がった。 ここでも陶山さんの切れ味するどいトークが炸裂。僕が静岡出身と知ると、過去に一人の女性を巡って、静岡の男と争った話を始めた。夜の公園で二人はいかに自分が彼女のことを愛しているかを熱く語り、勝利を収めたという類の話だったと思う♪こちらは吉本新喜劇を見ている気分でニヤニヤとその話を聞いていた。関西人のトークにはかなわない♪ 賑やかな話声は続いたが、標高2,275mの西寧の夜は、それとは関わりの無いように静かに過ぎていった。30数年が過ぎた西寧の夜も静かだろうか?そう願いたいものだ。
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kachoushi · 5 years
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3月の各地句会報
平成31年3月の特選句
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
平成31年3月2日 零の会
坊城俊樹選 特選句
生涯の友は利根なり春田打つ 節子 づかづかと御魂踏みつけ野に遊ぶ 淸流 大利根の風に雪解の匂ひあり 節子 春天に昇る香煙奇北墓所 孝子 寄せ墓の天辺にある暖かさ 久 鯱の渾身の反り春疾風 水翁 水攻の春泥なるか囲ひある 千種 犬吠の春潮遠き大河かな 伊豫 春昼や時刻表なき利根渡船 節子 光背は坂東太郎春仏 順子 筑波嶺の遥か古草踏む川辺 要 住職のダンスの手指春を呼ぶ 三郎 鳥の恋色めく空の下の句碑 順子 香しき艹や句碑うらら 萌 人の来て触れれば春の土となり あおい 利根堤ゆくは奇北か草青む 孝子 円墳の春の野としてふくらめる 伊豫 大利根に名乗り出でたる葦の角 もと 春光を集めて句碑の立ち上がる 水翁
伸悦選
円墳を丸刈りにして東風怒濤 俊樹 陽炎や平野切り裂き大河ゆく 眞理子
(順不同 特選句のみ掲載)
………………………………………………………………
平成31年3月6日 立待花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
鳶の輪の下啓蟄の大地あり 越堂 春愁の眉よせ給ひ半跏仏 越堂 背山出で滴たるばかり春の月 越堂 春泥に身の温もりの靴を脱ぐ 世詩明 毛糸編む女前髪より老いし 世詩明 早春の闇で眩しき人に逢ふ 輝一 春寒や散骨の舟動き出す 誠 
(順不同 特選句のみ掲載)
………………………………………………………………
平成31年3月7日 うづら三日の月句会
坊城俊樹選 特選句
雛に貸す座敷念入り塵拾ふ 由季子 紙雛に若き日思ひ独り言 由季子 晴天に老の耕し少しづつ 由季子  土雛に幾世の手垢あたゝかし 都 菜を刻む手元に春の香りあり 都 水温み羅漢うつとり足浸す 都
(順不同 特選句のみ掲載)
………………………………………………………………
平成31年3月7日 花鳥さゞれ会
百官のつかまつるごと雛飾り 匠 藩侯の米研ぐ水の温みけり 匠 鳶鳴いて足羽三山笑ふなり 匠  漁りて耕し耕しもして五湖に住む 越堂 雛飾るどこへも行けぬ母の笑む 松陰 春やブキウギ猫踏んじやつて怒髪かな 数幸 風の意に触れ合ひ遊ぶ吊し雛 希子 下萌や慈母觀音の裳裾より 千代子 山笑ふ水琴窟の音にまで 千代子
(順不同 特選句のみ掲載)
………………………………………………………………
平成31年3月9日 枡形句会
栗林圭魚選 特選句
啓蟄や揺るるこの世に息を吐く ゆう子 春服をデビューさせたき日和かな 教子 島々のまどろむやうな春の海 美枝子 鮊子や母の余生のひと日づつ 百合子 思ひ切り剪られし木々も芽吹きたる 三無 春の泥小さき足と跳ね踊り 三無 いかなごや夕餉の皿に海の音 美枝子 鮊子煮エプロンの白母の味 多美女
(順不同 特選句のみ掲載)
………………………………………………………………
平成31年3月11日 なかみち句会
栗林圭魚選 特選句
潮の香の日をたつぷりと白子干 秋尚 暮れのこるちりめんじやこの縮れかな 有有 摘草や話途中のまま離れ 秋尚 摘草や土の呟き聞きながら 三無 白子干銀色に目の光りたる 貴薫 鉄匂ふ工事現場の陽炎へる 美貴 白子干眼のぎつしりと売られけり 三無
(順不同 特選句のみ掲載)
………………………………………………………………
平成31年3月11日 鳥取花鳥会
岡田順子選 特選句
藪椿石灯籠に紅映えて 俊子 春雷の間合に小さく息を吐く 都 春塵をなだめて雨の屋台引く 幸子 春近し野鳥図鑑を窓に置く 佐代子 松露掻く砂丘の風を手元まで 幹也 早春の息吹は杜の瀬音より 和子 風光る草食む山羊の乳房張り 栄子 雛飾りある窓口で買ふ切手 悦子 茎立や曲る方向それぞれに 史子 犬箱は吾の手づくりや雛祭る 益恵 大根を分厚く炊いて接待す 立子 水菜漬パリパリ音す一人膳 すみ子 ビー玉も回すよ春の洗濯機 美智子
(順不同 特選句のみ掲載)
………………………………………………………………
平成31年3月12日
萩花鳥句会
芽柳の雨粒光りつもつれつつ 祐子 海は凪ぎ山は笑うてゐたるなり 孝士 ロープウェイ満員御礼山笑ふ 美恵子 長崎に柳芽吹きてランタン祭 ��雄 ときめきの種をまいてる老いの春 圭三 芽柳の影ゆらめきし藍場川 克弘
(順不同 特選句のみ掲載)
………………………………………………………………
平成31年3月15日 芦原花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
父母の期待は重し大試験 孝子 小白鳥引きて水田の残りけり よみ子 鵜の瀬へと松明流る水送り 孝子
(順不同 特選句のみ掲載)
………………………………………………………………
平成31年3月17日 伊藤柏翠記念館
坊城俊樹選 特選句
口癖のかうして居れぬ春炬燵 雪 トランプの一人占ふ春炬燵 たゞし 春の雪傘に花吹く如くなり 富子 指広げ手より落ちたる雛あられ 富子 浦の子の海苔掻きと言ふ授業あり 英美子 雪女袂泣くため隠すため 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
………………………………………………………………
平成31年3月17日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
薄紅梅散るうすら日のせせらぎに 久子 少しだけ駈けてみたしや水温む 貴薫 武蔵野のてつぺんとりし花辛夷 千種 古ひひな管楽の音はとうに絶え ゆう子 防人の越えし横山鳥雲に 秋尚 山茱萸の花蒼天へ黃を弾き 芙佐子 豪農の名残り丈余の椿垣 圭魚 水温むあぎとふ鯉のかんばせに 淸流
栗林圭魚選 特選句
名草の芽白き片鱗見せ始む 千種 武蔵野のてつぺんとりし花辛夷 千種 春蘭や土の湿りを諾へる ゆう子 風癖のまま雪柳咲きこぼれ 三無 春蘭や武蔵野の空淡々と 芙佐子 初桜心のつかへ解けゆく 久子 かたかごの花影淡く俯ける 芙佐子 満天星の芽立ちすつくと紅さして 淸流
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年3月20日 福井花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
縄跳びに飽いてふらここ揺らしては 和子 声継ぎ風をつなぎて鳥帰る 嘉子 鳥帰る眼下に街の花時計 嘉子 受験子の肩一つ押し送り出す よしのり 耕耘機田より上りて泥ちらす 美代 川一縷春光底にまで届く 美代 春愁の十一面の御ン面輪 雪
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年3月22日 鯖江花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
堂朧伏目に在す観世音 雪 不老てふ四百年の梅の香に 雪 腹巻きに涅槃団子を拾ひけり たゞし 涅槃図の大きな顔の寝釈迦かな たゞし  供へ物下げし寝釈迦の薄明り たゞし 春泥を千鳥に飛んで子ら遊ぶ みす枝 鳶の輪の下に啓蟄動くもの みす枝 敷石につまづき梅の香を乱す 信子 空重き越の峰々鳥帰る 信子 セーターと身の上話置き帰る 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年3月24日 花鳥月例会
坊城俊樹選 特選句
花の下唐変木がうづくまる 千種 眩暈して垂れ桜の中にゐる 光子 虫柱立ちて陽炎近くする 千種 空あをく古木の桜満ちたれば 和子 寂しいか寂しくないか花下を行く 千種 御柱に踏青されよとも祷る ゆう子 城門の開きて花を迎へたる 佑天 なによりも木霊へ献じたる桜 順子
岡田順子選 特選句
戦友を呼び合ふ花の木霊かな 小鳥 異国人持つピザまんの陽炎へる 小鳥   花巡り夢見し室の零戦機 小鳥   初桜橋懸りへの灯のごとし ゆう子 夜もすがら桜咲きをり引退す 公世 城門の開きて花を迎へたる 佑天 むすび食む黒の袴の卒業子 小鳥
栗林圭魚選 特選句
初花の木訥にあり饒舌に 俊樹 眩暈して垂れ桜の中にゐる 光子 水に触れさう初蝶の橋くぐり 炳子 花冷の手水に背筋正しけり はるか 八方へ光を溶いて雪柳 秋尚 白木蓮何も無かつたやうに咲き 七湖 娘の婚のきのふを語り花影に 順子 初花や首のスカーフ掻き合はす ゆう子
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年3月28日 九州花鳥会
坊城俊樹選 特選句
古雛西に流るる潮に乗す 佐和 蛇穴を出づ西遊記読みをれば 睦子 亀を見て亀に見られて山笑ふ ちぐさ 涅槃図に見入る園児の足裏かな 志津子 雁風呂を焚くわが胸の人は去り 勝利 春はあけぼの解かるるための帯を締め 寿美香 西方は黄金夕焼里は花 勝利 春の海果てて西方浄土かな 桂 灯台の日の斑ゆらゆら水の春 佐和 妣の星光りて暮るる涅槃の日 阿佐美 西へ西へ星座傾け猫の恋 佐和 燎原の火は薄紅の桜かな 桂 老が老を待ちゐる港春の月 佐和 一島をたつぷり抱く春霞 寿美香 春泥のそのまま乾く耕耘機 初子 朧夜の片目で眠る深海魚 伸子 壱岐島は白虎の方位涅槃西風 ちぐさ
(順不同 特選句のみ掲載)
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さくら花鳥会
岡田順子選 特選句
啓蟄や育児日記を読み返す 実加 隅に置くリードオルガン木の芽吹く 登美子 単調に鍬に絡まる春の土 あけみ 畑打つや母の背中と押車 あけみ 水温む観音堂の手水舎も みえこ 卒業子手伝ふ母の掌 栄江 水温む胎児はぐると回るらし 登美子
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年1月7日 武生花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
美容師を独り占めして初鏡 ミチ子 初句会句仇ばかり集ひけり 世詩明 神仏を身近にしたる三ケ日 越堂 映るものすべて過去とす初鏡 信子 真剣な手が宙を切るカルタ取り みす枝 しこしこと海鼠噛みゐる四日かな 昭女 雑煮喰ぶ大黒柱見上げつつ 時江 一と掬ひ掬ひに祈り紙漉女 みす枝 手毬唄今にも聞えさうな毬 雪 冬の日の納戸に喪服ととのへり 昭女 臘梅の香を確かめてゐる淑女 越堂 胼の手に受けし卵を落しけり ただし 助六にじつと見られし飾り凧 昭子
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月11日 武生花鳥俳句会
城俊樹選 特選句
人となり自らなる懐手 雪 二十年前の話の初芝居 雪  坂昇る雪の白山見ゆるまで 昭女 春寒や問ひに応へぬ返書かな ミチ子 息白く猫にもありし謀 雪 手毬唄一ツ覚えの母の声 雪  節分と云ふ金剛の戸を開く 越堂 春霰たばしる九頭竜橋渡る 越堂 春一番さらはれさうなベレー帽 昭子 猫の目の青きバレンタインの日 ただし こぼるると云ふ色のあり竜の玉 雪 紅梅ややはらかき嬰よく笑ふ みす枝
(順不同 特選句のみ掲載)
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【脱・アウトドアファッション迷子】服選びの心得とおすすめアイテムをスタイリストが徹底指南!
アイキャッチ・記事中画像撮影:下城英悟(GREEN HOUSE)
※記事内商品価格はすべて税抜きです。
アウトドアファッション、何をどう着ればかっこよくなるの?
出典:PIXTA
キャンプは好きだけど服装には無頓着という方、意外と多いのでは? そもそも着こなし方がよくわからないし、それなりに歳を重ねると子供っぽくなってしまうという悩みから、つい無難なファッションでお茶をにごしてしまったり。 そんなアウトドアファッションに疎いアナタ……! 大丈夫です。じつはちょっとしたポイントさえ抑えれば、キャンプはもちろん街でもお洒落に着こなせちゃうんですよ。
そこで!アウトドアファッションテクを学ぼう
服選びで迷っている30代男性をモデルに、アウトドアファッションスタイリングのコツをプロに伝授してもらいましょう。モデルとして登場してもらうのは、清水翔太さん(30歳)。 アウトドア用品販売会社で働いているというだけあり週末は釣りなどに出掛けることも多いそうですが、あまり洋服には執着が無い様子。
指南してくださるのは、スタイリストの中島貴大さん
中島さんは、アメカジからミリタリー・アウトドアまで幅広い知識と裏付けを持ってコーディネートを組み上げる、敏腕スタイリスト。 ファッションにあまりこだわらない人が勘違いしやすい点や服選びにおいて見落としがちなポイントなどを、わかりやすく解説していただきます。 まずは「カッコよく見えない」とお悩みの方の多くが陥っている、とあるアイテム使いから正していきますよ!
心得1:アウトドア→汚れてもいい服→ジーンズ、という発想は止めましょう
出典:PIXTA
アウトドア=ラフな服装が良いというイメージからか、ジーンズでキャンプ場へ来ている人もわりと見かけます。清水さんも「汚れてもいいようにパンツはジーンズがほとんど」だそう。 もちろんNGではないのですが、今風のお洒落にこだわるなら避けるのが得策!
アウトドアにはジーンズというその考えは、改めたほうがいいでしょう。5ポケットのジーンズって、何を合わせても野暮ったくなりがちなので、アウトドアには取り入れないほうが無難です。(中島さん)
意外と動きづらくアウトドアには不向きで、さらにスマートに見えないということですね。先制ジャブが飛び出したところで、具体的なアウトドアスタイリングのコツを教えていただきましょう。
心得2:「アウター」は、ブラックかアースカラーを選ぶべし
まずはこれからのシーズンに欠かせない、アウターの選び方から。
アウトドアで重宝するアウターは、大別すると機能素材を使ったシェル系と、天然素材を使ったジャケット系に別れます。自分の好きなタイプを選べばよいのですが、色はブラックかアースカラーの2択と覚えておきましょう。 そうすればシックにまとまりますし、街着としも活用できます。(中島さん)
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのアウター
コムフィ 3レイヤー アルパインジャケット/4万2000円 某有名ブランドの銘品からインスパイアされた一着。フルシームで防水処理が施されているので、激しい雨の中での作業時にも最適。 オールブラックでポケットや止水ジッパーが良いデザインアクセントとなっていて、シンプルな装いでも存在感大!
問い合わせ:ロストヒルズ TEL03‐6809‐5582
フィルソン マッキノーウールクルザージャケット/5万2000円 使われているウール素材は、羊毛を刈り取ってから2年以上の歳月をかけて生み出される極上品。優れた品質と耐久性があり、ハンターや冒険家といった厳しい自然環境で活動する人たちからの支持も絶大。 「親から子へ」と着継がれるエピソードも豊富なジャケットで、買えばまさに一生モノ。
問い合わせ:アウターリミッツ TEL03‐5413‐6951
心得3:「インナー」は、アウターありきで考える
秋のシーズンに活躍するインナーといえば、シャツやパーカ・セーターなどいろいろありますが、何を着るかはアウターありきで決めたほうが良いのだとか。
よくあるNG着こなしが、フード付きのアウターにパーカを合わせる、というもの。どうやってもかっこ悪くなるんです(笑)。 首周りのおさまりが悪く不格好になるので、これだけは避けると覚えておいてください。(中島さん)
ガチの山登りであればフードonフードもありですが、ファッション的な視点からはNGとのこと。今回試着するアウターはフード付きのため、インナーは襟まわりがスッキリとしたシャツをチョイスします。
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのインナー
ザ・ノース・フェイス サイエンスオブムーブメント ロングスリーブテックシャツ/1万9000円 一見アウトドアとは縁遠いビジュアルながら、じつは人間工学に基づいた型紙から作られたという、機能的でハイスペックな白シャツ。 ストレッチ性やUVプロテクト機能・撥水性を備えた、完全アウトドアユースな一着。
問い合わせ:ザ・ノース・フェイス スタンダード TEL03‐5464‐2831
CCF プルオーバーフーディ/1万6500円 アウターがスタンダードカラーなら、インナーはフード付きもアリ。本国では昨年から展開がスタートし、今季から日本にも上陸したフィルソンのワークウエアライン「CCF」。 落ち着いたトーンの色味で、アースカラーのコーディネートに組み入れやすいアイテム。
問い合わせ:アウターリミッツ TEL03‐5413‐6951
さあ、次はボトムスです。「いつもジーンズ」という清水さんが、どんな変身を遂げるのでしょうか……!?
心得4:「パンツ」はスタイルがよく見えるテーパードタイプを
パンツ選びのポイントとなるのが、シルエット。ストレートではなくヒザ下から裾にかけて細くなっているテーパードタイプを選ぶだけで、洗練された雰囲気になるのだそう。
最近はいろんな素材があるので、選択肢��豊富ですね。もう一つパンツ選びで注意したいのが、上下で素材を揃えないということ。上がシャカシャカ系であれば、パンツは天然素材にするとか。 同色だとしても素材を変えるだけでコーディネートに奥行きが出るので、お洒落に見せることができるんです。(中島さん)
確かに上下とも化繊素材のジャージでは、楽かもしれませんがお洒落度はイマイチ。これからの季節、防寒面も気になりますね。
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのパンツ
グラミチ ウールブレンドタックテーパードパンツ/1万1800円 アウトドアパンツの定番「グラミチ」も、素材やシルエットを変えると印象はガラリとチェンジ。タックが入ったクロップド丈のパンツなら、ヒップともも周りにゆとりがあり、スタイルが良い印象に。 秋冬に最適なウール混素材で、オンオフ様々なシーンで活躍する一本。
問い合わせ先:インス:0120-900-736
ウィーク リラックスパンツ/1万4000円 “上質なシンプル”を追求した日本のブランド「ウィーク」。スラント(斜め切り)ポケット採用で手を入れたときも不格好にならず、デニム素材ながらカジュアルすぎない印象に。 素材には保温性に優れた素材であるサーモライトが織り込まれ、寒い季節のアウトドアにも最適。
問い合わせ:シーアトリエ TEL06‐6536‐3237
心得5:「小物」は主張しすぎないようにする
全体のカラーを整えながら上下のコーディネートが決まったら、最後はシューズと小物のセレクト。全体のトーンを壊さないように、見た目はシンプルだけど素材や機能性にうんちくのあるものを選びたいですね。
帽子はハットよりキャップがおすすめです。ハットは全体のバランスが取りづらいので、お洒落偏差値もそこそこ必要になります。デザイン的にはロゴが主張するものよりも、シンプルで単色のほうが着回しもしやすいですね。 バッグはサコッシュと言いたいところですが、やや食傷気味ですのであえてウエストバッグをチョイス。ストラップを短めにして、体にフィットするようにたすき掛けすると、こなれて見えますよ。(中島さん)
世代によっては「ウエストポーチだ」と嫌煙する方もいそうですが、流行のキャップしかり、ここはトレンドアイテムを思いきって取り入れてみましょう!
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのハット・バッグ
アナクロノーム レザーバックルキャップ/各9000円 ヴィンテージテイストのアイテムが揃う「アナクロノーム」と、着用するごとに経年変化する帽子作りをコンセプトにしている「DECHO」とのコラボレーションモデル。 しっとりとした柔らかい肌触りの生地が特徴的で、牛革レザーを採用したレザーバックルもポイント。
問い合わせ:アナクロノーム コンテキスト ギャラリー TEL03‐5784‐2669
グレゴリー テールランナー/5800円 財布やスマホ・モバイルバッテリーなど、必要最低限のアイテムを持ち運ぶのにぴったりのサイズ。同系色の“主張しないロゴ”も今っぽい。
問い合わせ:サムソナイト・ジャパン TEL0800‐12‐36910
心得6:「シューズ」は防水機能を備えたシンプルなものを
ファッションの要ともなるシューズですが、こちらも小物同様、あまりにも派手なものは選ばず、服と合わせやすいカラーであることが基本条件。
シューズはアウトドア用途を考えると、防水であることが絶対条件。アウトドアブランドから出ているものであれば、極力シンプルで単色のものが狙い目。 最近ではシューズブランドからアウトドア顔のブーツも色々出ているので、お洒落にこだわるなら注目ですよ。(中島さん)
今も昔も、お洒落は足元から。履き古しのスニーカーから卒業して、アウトドアでも街でもお洒落に決まるシューズを探しましょう!
スタイリスト中島さ��が選ぶ、おすすめのシューズ
イノヴェイト オフロードシューズ/2万円 トレイルランニング用のシューズメーカーとしてスタートした「イノヴェイト」。オールブラックで履き回しやすいオフロードシューズは、ゴアテックスを搭載した完全防水仕様で、アッパーにはコーデュラを使用して耐久性も抜群。 軽量なローカットタイプで、アウトドアから雨の日の通勤まで幅広く履きまわせる一足。
問い合わせ:デサント トウキョウ TEL03‐6804‐6332
ローリングダブトリオ マウンテンシューズ/7万8000円 メイドインジャパンにこだわった話題のブーツブランド「ローリングダブトリオ」のマウンテンブーツ。靴職人が木型・素材・製法など、すべての工程にこだわり抜いた芸術的な一足。 表面に使われているレザーには防水加工が施され、キャンプでもタフに活躍!
問い合わせ:ザ ブーツ ショップ TEL03‐3843‐0833
コーデ完成! 街でもいけるモノトーンアウトドア
「こういう格好はしたことがありませんが、すごくいいですね。特にこのシャツとパンツは着心地が良くて、仕事にも着ていけますね。欲しいです!」と、着替え終わった清水さんは満面の笑み。 最初の登場カットと比べると、見違えるようにスタイリッシュに決まっています! アウトドアファッションというと派手な色使いが多く子供っぽくなりがちですが、モノトーンで揃えて上下の素材感を変えるだけでもだいぶ印象が変わることがわかりましたね。
ファッションにも、こだわりを!
着用してもらったのは1パターンでしたが、もう一方のアースカラーコーディネートもクラシックな雰囲気が大人っぽくて好印象。 トラウザータイプのデニムであれば野暮ったい印象にもならないので、天然素材系のアウターを着るときのために1本持っておくと重宝するはずです。 お洒落度を上げるには自分のセオリーではなく、素材や流行りの色味をおさえて選ぶことがコツのようですね。この秋はファッションも含めて、アウトドアを楽しみませんか?
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kachoushi · 6 years
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3月の各地句会報
平成30年3月の特選句
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 栗林眞知子選 岡田順子選
平成30年3月1日 三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 羽子板に負けて顔中墨一杯 柏葉 春寒や小指立てたる夢二の絵 都 雛遊び浮名の君も老いけらし 都 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句 男坂下なる宿は雛の家 いづみ 天神の生臭きかな梅まつり 伊豫 囀に上野の鐘の応へけり 慶月 梅の香に塗れてをりし路地の子は 眞知子 凡百の梅に埋もるる琵琶法師 亜羅多 浮世絵とおぼしき梅ヶ枝の黒き いづみ 女坂なり豊穣のものの芽に 千種 浅蜊売る江戸の女に女惚れ 千種 置屋鎖し梅紅白を契りとし 順子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月7日 さくら花鳥句会 栗林眞知子選 特選句 籠りゐる部屋から雪の花を見る 紀子 料峭の石橋包むむしろかな みえこ 雪解けの道を選びてこぐペダル 栄江 豪雪に静寂も闇も埋もれぬ 登美子 さざなみの立つ川岸や鳥帰る 寿子 豪雪のニュース福井の名が流れ 実加 暇さうな踏切眺め春の昼 登美子 写経寺へと雪道を辿り行く 令子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月9日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 山に住む人みな老いて長閑なり 孝子 啓蟄や取りに戻りし忘れ傘 よみ子 長閑とはこんな日のこと老二人 久美子 この雪の下に田もあり畑もあり 由紀子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月10日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句 流氷の哭くや網走番外地 岬月 流氷といふ大陸へ出航す 岬月 屋上の剥げたパンダや春の雨 のりこ いつしかに父のしごとの雛飾り のりこ 雪間より森の大樹の影を曳く 秀夫 日めくりの七曜淡し二月尽 親子 野あそびへ投げ出す子らのランドセル 和加 春めきぬ陶器の犬の艶めきも 清 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句 雪囲ひ解いて仏間を明るくす 文子 子育ての頃の社宅のチューリップ 昭女 大潮の引くが如くに雪解かな 雪 春炬燵和服の女膝入れず 世詩明 啓蟄や散歩帰りの犬の鼻 英美子 天帝の笑へば山も笑ふかな 錦子 春立ちしばかりと云ふに逝きしとは のぶ子 豪雪や音なき音を積み上げて みす枝 蕗の薹とも見えざりし蕗のたう 雪 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句 梅満開翳れば香り満ちて来し 俊子 草萌や小さき地蔵のとろみし目 都 凍らせて蝦夷のしじみの届きたる 幸子 春光や翼のあれば鳥と飛ぶ 佐代子 連結の貨車の入替へ春近し 幹也 老いぬれば寡黙の夫と春炬燵 和子 山の端で二つに解け春の雲 栄子 浮上して春を背鰭に六六魚 悦子 魚売女鰈干しをり東風の浜 史子 雛祭る祖母手作りの犬箱も 益恵 空青し金柑友と捥いでをり 立子 春の鳶虚空蔵菩薩の空舞うて すみ子 春愁の耳に調音訥々と 美智子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句 蜷の道辿れば杭の裏に消え 和魚 蜷の道途切れて水の嵩の増し 貴薫 きらきらと波綾なして葦の角 三無 蜷の道辿りてはかな見失ふ あき子 枝移りする鳥影や春障子 怜   春障子影絵となりし背の丸味 三無 きつ先の僅かに割れて蘆の角 秋尚 行先のこんがらかつて蜷の道 秋尚 波の如煌めく葉影春障子 せつこ ぼんやりと影の膨らむ春障子 秋尚 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月13日 萩花鳥句会 白魚網光を掬ひ上げしのみ 牛子 ハンドルで巡りし探梅恋しくて 祐子 椿咲く岬や野点デビューの娘 美恵子 残る世も花も待たずに兜太去る 健雄 啓蟄の光やはらかガラス拭き 晴子 休耕田若者集ひ野焼かな 圭三 白魚の光もろとも掬はるる 克弘
平成30年3月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句 後輩に団旗引き継ぎ卒業す 霞牛 日に酔ひしごと雪吊の縄弛む 霞牛 卓の上に廻る事なき風車 雪 金銀の折鶴乱舞春灯 雪 小屋裏の積みし残雪獣めく みす枝 岩壁を鎖り頼りの遍路なる 玲子 如月の客は疎らに船だまり 一仁 梅香る合格の絵馬踊り出す ただし 花ぐもり寝釈迦手枕して在す 世詩明 猫柳きらりと光る銀鼠 世詩明 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月17日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句 受験子のリュック重たし坂長し ゆう子 三椏の終の香りや石の門 百合子 ランドセル飾り一礼卒業す 清子 伸び急ぐアスパラガスの午前午後 亜栄子 春の野に鴉の尾羽根落ち青き ゆう子 参考書静かに閉ぢて大試験 白陶 青空に弾む光や花辛夷 百合子 春光や多摩川面の伸び縮み 美枝子 春の香に満ちる野に出で綻びぬ 節子 童謡の二番を散らす春疾風 ゆう子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句 ものの芽の赤く尖りて句碑守る 眞理子 初花のときめき知らず子の遊ぶ 慶月 武士の墓の剥落涅槃西風 眞知子 花辛夷明かりや鐘の天女像 久子 耄けゆく土筆電車を聞きながら 慶月 内陣の如来を遠く春灯 佑天 (順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句 土佐水木黄の甘やかに涼やかに ゆう子 花みもざ影を動かす風を呼ぶ 陽子 もてなしは多摩の春野と年尾句碑 亜栄子 住職と檀家総代春火桶 千種 紅椿喝采の眼を浴びて落つ 三無 春愁やカレー饂飩の染みひとつ 眞知子 内陣の如来を遠く春灯 佑天 初桜雲間より日の躍り出て 三無 塋城へ続く椿の暗き道 千種 羊羹に挿す爪楊枝初桜 眞知子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月21日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 フルートの音に高校を卒業す 和子 雛の日まなざし遠く遊ばせて 和子 仔犬そと地べたにおろす暖かし 昭子 大雪は解け降灰はのこるなり 令子 下萌えて殿と動かぬ力石 千代子 古民家のひよこ三匹山笑ふ 雪子 指の傷まだ癒えずをり水温む 雪子 単調な雨音聞いてゐる朝寝 雪 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月22日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句 啓蟄や庭の鏡に蜘蛛一つ 雪 思ひきり髪を乱して朝寝かな 雪  啓蟄と云ふ靴磨きたくなる日 雪 背戸山の芽吹きの風を聴く庭かな 越堂 桃の花赤子やはらかよく笑ふ みす枝 大朱蝋の大蝋涙や涅槃寺 ただし 東京の渋谷区も降る春の雪 世詩明 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月25日 花鳥月例会 坊城俊樹選 特選句 戦跡の石の一つへ花の影 眞知子 大鳥居裳裾に花を侍らせて 梓渕 こごむ背の小さき人へ菫かな 眞知子 飴玉のなかなか溶けぬ花の下 政江 初蝶の野に引いてくる乳母車 順子 菫へと大きな影の過りけり 眞知子 片側は隠れて春の鳥居かな 小鳥 (順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句 一条の光差しては椿落つ 政江 堅く閉づ女子校の門糸桜 眞理子 戦跡の石の一つへ花の影 眞知子 花一片能楽堂の昏きへと 要   献木の蘖として花ひとつ 俊樹 一片の目の端に落つる花明り 伊豫 墨の香の塔婆に触るゝ花ミモザ 政江 川沿ひはけもののぬくみ桜咲く しの 花の下はないちもんめの樹霊かな 亜羅多 菫へと大きな影の過りけり 眞知子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月22日 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句 強東風や鳶を吹き上げ吹き下し 由紀子 来ぬ人を待つ頰杖や風信子 眞知子 生者にも死者にも潤み春の月 豊子 白魚の水にしあれば水の色 孝子 春眠の膝に西条八十と猫 寿美香 貝寄風や耳のかたちの貝の殻 豊子 相寄りて添へぬものなり柳の芽 ��子 白魚の番屋胴長下げて留守 光子 貝寄風や藻屑に混じる虚貝 豊子 春田打つ媼に風の集まり来 洋子 分校のたつたひとりに燕来る 寿美香 学舎を振り向かぬまま卒業す 久美子 七曜の過ぐる早さに木の芽吹く 孝子 春の虹かけて海へと大裾野 洋子 (順不同 特選句のみ掲載)
栗林眞知子選 特選句 朝東風や愛宕の神馬嘶きて かおり 雲雀東風羅漢五百の顔さまざま 由紀子 山焼くやおのづと現れし地震の跡 孝子 汽水へと波の穂美しき彼岸潮 千代 旅客機の透けて南へ柳の芽 勝利 春昼の納屋に古りたる糸車 初子 連獅子となりて芽柳大揺れに 睦子 白魚の番屋胴長下げて留守 光子 星一つ加はる宵や涅槃西風 千代 囀や尼寺への途はかく細し 睦子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月 県民会館花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 雪籠してゐて入つて来る噂 清女 銭湯の消えて機町小正月 龍聲 金剛の雫煌めく軒つらら 越堂 念力の失せて卒寿の二月尽 龍聲 二ン月の二十八日ふと淋し 和子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句 母のよな叔母の旅立つ春の星 千代子 腰伸ばし白山眺め畑を打つ 千代子 本堂の前に最も残る雪 雪   木々芽吹く音聞こし召す観世音 雪 春の日や露座の観音乾きつゝ 匠   踏青の野に人影のすでにあり 匠 豪雪のあとの晴間の道を行く 天空 春水となり九頭竜の川ゆたか 越堂 白梅の香の枝折戸の向かうより 和子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年2月19日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句 雪籠心に祀る幾仏 雪 鉄瓶の音の噴き出す雪の夜 のぶ子 泣きにゆくところを得たり雪岬 世詩明 砦めく卍が辻の雪捨場 昭子 海は吠え水仙の岬黙すのみ 越堂 墓じまひの話ちらほら冴返る みす枝 振り返る一乗谷の雪女 昭女 褪せてなほ正座崩さぬ内裏雛 みす枝 その時のセーター赤き青年よ 雪 間のびせし柱時計や日脚伸ぶ 文子 豪雪に埋れて村の沈黙す さよ子 (順不同 特選句のみ掲載)
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