Tumgik
#イ・ジョンヒャン
anamon-book · 4 months
Text
Tumblr media
おばあちゃんの家 岩波ホール創立35周年記念作品 エキプ・ド・シネマ第136回ロードショー EQUIPE DE CINEMA No.143 岩波ホール 監督:イ・ジョンヒャン/出演:キム・ウルブン、ユ・スンホ ほか
1 note · View note
cosmicc-blues · 4 years
Text
MY映画ベスト100
カラー映画に対するモノクロ映画の圧倒的な優位性を鑑みて、まずモノクロから50作を選び、そのあとにカラーから50作を選んだ。基本的には順不同の立場をとりながら、想い入れの深いタイトルは何だかんだで上の方にきている。同監督作が並び過ぎてしまう都合上、同監督作からはモノクロ・カラーそれぞれ3作までとしている。
モノクロ
米『マルクス兄弟デパート騒動』 チャールズ・F・ライスナー
日『鴛鴦歌合戦』 マキノ雅弘
米『星を持つ男』 ジャック・ターナー
仏『奥様は魔女』 ルネ・クレール
米『周遊する蒸気船』 ジョン・フォード
日『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』 山中貞雄
日『晩春』 小津安二郎
仏『素晴らしき放浪者』 ジャン・ルノワール
米『踊らん哉』 マーク・サンドリッチ
独『街角 桃色の店』 エルンスト・ルビッチ
メ『皆殺しの天使』 ルイス・ブニュエル
日『簪』 清水宏
米『マルクス兄弟オペラは踊る』 サム・ウッド
米『気儘時代』 マーク・サンドリッチ
日『長野紳士録』 小津安二郎
仏『ル・ミリオン』 ルネ・クレール
米『タバコ・ロード』 ジョン・フォード
独『サンライズ』 F・W・ムルナウ
米『空中レヴュー時代』 ソーントン・フリーランド
日『弥次喜多道中』 斎藤寅次郎
仏『犯人は21番街に住む』 アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
日『有りがたうさん』 清水宏
日『けんかえれじい』 鈴木清順
米『有名になる方法教えます』 ジョージ・キューカー
独『ニノチカ』 エルンスト・ルビッチ
米『マルクスの二挺拳銃』 エドワード・バゼル
日『麦秋』 小津安二郎
米『幌馬車』 ジョン・フォード
米『ロバータ』 ウィリアム・A・サイター
米『マルクス兄弟珍サーカス』 エドワード・バゼル
独『生活の設計』 エルンスト・ルビッチ
ス『ゲスト』 ホセ・ルイス・ゲリン
米『フィラデルフィア物語』 ジョージ・キューカー
米『春の珍事』 ロイド・ベーコン
米『危険な場所で』 ニコラス・レイ
露『戦争のない20日間』 アクセレイ・ゲルマン
仏『情婦マノン』 アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
仏『どん底』 ジャン・ルノワール
オ『緋色の街』 フリッツ・ラング
米『結婚五年目』 プレストン・スタージェス
デ『ゲアトルーズ』 カール・テオドア・ドライヤー
米『ロイド・ベーコン』 泣き笑いアンパイア
米『街の灯』 チャールズ・チャップリン
米『赤ちゃん教育』 ハワード・ホークス
米『ラスティ・メン / 死のロデオ』 ニコラス・レイ
米『オクラホマ・キッド』 ロイド・ベーコン
米『テキサス』 ジョージ・マーシャル
伊『神の道化師 フランチェスコ』 ロベルト・ロッセリーニ
米『レッドボール作戦』 バッド・ベティカー
仏『幸福の設計』 ジャック・ベッケル
独・仏『忘れじの面影』 マックス・オフュルス
米『有頂天時代』 ジョージ・スティーブンス
オ『窓飾の女』 フリッツ・ラング
仏『巴里祭』 ルネ・クレール
仏『ランジュ氏の犯罪』 ジャン・ルノワール
米『キャット・ピープル』 ジャック・ターナー
日『風の中の子供』 清水宏
米『カブスのエースは言い訳好き』 レイ・エンラント
米『レディ・イブ』 プレストン・スタージェス
グ『歌うつぐみがおりました』 オタール・イオセリアーニ
米『西部を駆ける恋』 ウィリアム・A・サイター
米『牧場の花嫁』 ジョージ・マーシャル
米『愛の弾丸』 ジョージ・スティーブンス
米『アリゾナのバロン』 サミュエル・フラー
米『狩人の夜』 チャールズ・ロートン
独『らせん階段』 ロバート・シオドマク
日『河内山宗俊』 山中貞雄
仏『アタラント号』 ジャン・ヴィゴ
米『モンキー・ビジネス』 ハワード・ホークス
フィ『カラマリ・ユニオン』 アキ・カウリスマキ
仏・独『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』 ストローブ=ユイレ
米『タイムリミット25時』 ハロルド・クルアーマン
米『サリヴァンの旅』 プレストン・スタージェス
伊『ベリッシマ』 ルキノ・ヴィスコンティ
米『孤独な場所で』 ニコラス・レイ
 国別ではアメリカがぶっちぎり。フランス・日本・ドイツがその後を追う。
アメリカ 37
フランス 12
日本 11
ドイツ 7
イタリア 2
メキシコ 1
ロシア 1
スペイン 1
フィンランド 1
 明確に��引いた監督は以下6名、三作に収めるのは辛かった。その他、J・ターナーやJ・マーシャルやJ・スティーブンスやJ・キューカーにもまだ挙げたい作品があったように思う。
小津安二郎
マーク・サンドリッチ
ルネ・クレール
ジョン・フォード
エルンスト・ルビッチ
ジャン・ルノワール
ロイド・ベーコン
 役者別では、アステア&ロジャースと笠智衆が競り、コンビ作以外にも主演のあったロジャースが競り勝った。複数の監督作にまたがって出演している人のみをカウントしたため、杉村春子・三宅邦子の2出演とエドワード・G・ロビンソンの2出演は除いている。
ジンジャー・ロジャース 6
フレッド・アステア 5
笠智衆 5
マルクス兄弟 4
原節子 3
ジョエル・マクリー 3
バーバラ・スタンウィック 2
キャサリン・ヘップバーン 2
ミシェル・シモン 2
   カラー
台『クーリンチェ少年殺人事件』 エドワード・ヤン
ス『シルヴィアのいる街で』 ホセ・ルイス・ゲリン
無『コッポラの胡蝶の夢』 フランシス・フォード・コッポラ
日『東京上空いらっしゃいませ』 相米慎二
中『ヒーロー・ネバー・ダイ』 ジョニー・トー
仏『恋の秋』 エリック・ロメール
中『俠女』 キン・フー
日『紅の豚』 宮崎駿
米『ドノバン珊瑚礁』 ジョン・フォード
日『秋刀魚の味』 小津安二郎
米『グラン・トリノ』 クリント・イーストウッド
伊『夕陽のギャングたち』 セルジオ・レオーネ
リ『ライフ・オブ・ウォーホル』 ジョナス・メカス
ス『マルメロの陽光』 ヴィクトル・エリセ
日『ツィゴイネルワイゼン』 鈴木清順
日『あの夏、いちばん静かな海。』 北野武
米『ビッグフィッシュ』 ティム・バートン
米『トップガン』 トニー・スコット
米『天使にラブソングを2』 ビル・デューク
日『鉄塔 武蔵野線』 長尾直樹
米『フィールド・オブ・ドリームス』 フィル・アルデン・ロビンソン
日『勝手にしやがれ!!黄金計画』 黒沢清
米『ナイト&デイ』 ジェームズ・マンゴールド
米『ゴースト・オブ・マーズ』 ジョン・カーペンター
イ『友だちのうちはどこ?』 アッバス・キアロスタミ
仏『フレンチカンカン』 ジャン・ルノワール
日『浮草』 小津安二郎
伊『ニュー・シネマ・パラダイス』 ジュゼッペ・トルナトーレ
米『ピーウィーの大冒険』 ティム・バートン
米『ダージリン急行』 ウェス・アンダーソン
日『ソナチネ』 北野武
ベ『夏至』 トライ・アン・ユン
伊『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』 セルジオ・レオーネ
米『運び屋』 クリント・イーストウッド
日『アカルイミライ』 黒沢清
中『ターンレフト ターンライト』 ジョニー・トー
日『ルパン三世 カリオストロの城』 宮崎駿
日『青空娘』 増村保造
ポ『溶岩の家』 ペドロ・コスタ
台『ヤンヤン 夏の思い出』 エドワード・ヤン
日『夏の庭』 相米慎二
日『菊次郎の夏』 北野武
米『フェイク』 オーソン・ウェルズ
仏『緑の光線』 エリック・ロメール
韓『美術館の隣の動物園』 イ・ジョンヒャン
米『大砂塵』 ニコラス・レイ
米『断絶』 モンテ・ヘルマン
日『接吻』 万田邦敏
米『不滅の物語』 オーソン・ウェルズ
日『魚影の群れ』 相米慎二
仏『レネットとミラベル / 四つの冒険』 エリック・ロメール
日『さゞなみ』 長尾直樹
日『大地の子守歌』 増村保造
中『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』 ジョニー・トー
日『イヌミチ』 万田邦敏
米『エスケープ・フロム・LA』 ジョン・カーペンター
米『ザ・マミー / 呪われた砂漠の女王』 アレックス・カーツマン
米『コンタクト』 ロバート・ゼメキス
米『プリティ・リーグ』 ペニー・マーシャル
日『三鳥羽三代記』 番匠義彰
日『夢ニ』 鈴木清順
日『コックファイター』 モンテ・ヘルマン
日『地獄の警備員』 黒沢清
日『怪異談 生きてゐる小平次』 中川信夫
日『危険旅行』 中村登
中『長江哀歌』 ジャ・ジャンクー
露『不思議惑星キン・ザ・ザ』 オルギー・ダネリア
ポ『コロンブス 永遠の海』 マノエル・ド・オリヴェイラ
ス『影の列車』 ホセ・ルイス・ゲリン
台『冬冬の夏休み』 ホウ・シャオシェン
中『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』 チン・シウトン
米『パーフェクト・ワールド』 クリント・イーストウッド
米『コラテラル』 マイケル・マン
米『アンストッパブル』 トニー・スコット
米『サミュエル・フラー』 最前線物語
米『戦火の馬』 ス��ィーブン・スピルバーグ
ギ『蜂の旅人』 テオ・アンゲロプロス
韓『グエムル 漢江の怪物』 ボン・ジュノ
米『アンブレイカブル』 M・ナイト・シャマラン 
米『ターミナル』 スティーブン・スピルバーグ
米『タロットカード殺人事件』 ウディ・アレン
米『スーパーエイト』 J・J・エイブラムス
米『オブリビオン』 ジョセフ・コシンスキー
南ア『チャッピー』 ニール・ブロムカンプ
米『クラウド・アトラス』 ウォシャウスキー姉妹
仏『ラルジャン』 ロベール・ブレッソン
米『ロン・ハワード』 ウィロー
米『キャリー』 ブライアン・デ・パルマ
米『アニー』 ジョン・ヒューストン
米『フック』 スティーブン・スピルバーグ
日『あん』 河瀬直美
日『犬猫』 井口奈己
日『鏡の女たち』 吉田喜重
台『珈琲時光』 ホウ・シャオシェン
米『緑色の髪の少年』 ジョセフ・ロージー
ス『ミツバチのささやき』 ヴィクトル・エリセ
米『デジャヴ』 トニー・スコット
  アメリカの独走は相変わらずだが、第三勢力の台頭により、占めるパーセンテージが下がっている。第二勢力だったフランス・日本・ドイツのうち、フランスとドイツの本数が激減。ドイツについてはダグラス・サークを温めている。機会がきたら観たい。フランスの半減は、いわゆるヌーベルヴァーグの作品がことごとく外れてしまったからだと思われる。エリック・ロメールが孤軍奮闘。第三勢力では、とくにアジアの台頭が目覚ましい。
アメリカ 38
日本 28
フランス 5
中国 6
台湾 4
イタリア 3
スペイン 4
韓国 2
ロシア 1
ギリシャ 1
ポルトガル 2
イラン 1
ベトナム 1
リトアニア 1
南アフリカ共和国 1
無国籍 1
 明確に間引いた監督は以下8名。小津安二郎、ジョン・フォード、ジャン・ルノワール、ニコラス・レイ、ホセ・ルイス・ゲリン、ルキノ・ヴィスコンティ、サミュエル・フラーの7名がモノクロ・カラーの両者でランクイン。
クリント・イーストウッド
北野武
黒沢清
エリック・ロメール
相米慎二
ジョニー・トー
トニー・スコット
スティーブン・スピルバーグ
 国が分散したせいか、役者はあまり揃わず。ダブル・トムが奮闘。
トム・クルーズ 5
トム・ハンクス 3
 まだまだ全然観られていないなあ、と思い知らされる。とくに50年代半ば~70年代くらいの日本映画がこぞって欠落しているような気がする。それから女性監督作のあまりの少なさに面食らった。ウォシャウスキー姉妹・河瀬直美・井口奈己はそのことに思い至ってあとから付け加えた。
2 notes · View notes
cosmicc-blues · 5 years
Text
1月と2月をふりかえる
☆年明け早々にみた鈴木清順の『けんかえれじい』は、新年を祝うに相応しい祝祭的な映画だった。年越しそばを食べ損ねたことなどすっかり忘れてしまい、生まれつきの笑顔になった。
☆お正月にみたい一本としてオーソン・ウェルズの『フェイク』も会心の出来だった。ミシェル・ルグランの音楽も素晴らしかった。
☆イーストウッドの『ブロンコビリー』も最高だった。国旗をパッチワークして作られたテントには泣いてしまった。エンディングのショーは、やってることはオープニングと全然変わらないのに、なんだろう、この感じは。
○ティム・バートンの『バットマン』は退屈だったけれど、『リターンズ』にはぶっ飛ばされたね。まさに狂人たちの宴。こんなに気持ち悪い映画が世間に受け入れられてるうちは人類はまだ大丈夫だと思う。
☆増村保造の『大地の子守歌』はとにかく気合いの入った映画。好きな映画は気合いの入った映画です。
○サム・ライミの『スペル』も気合いの入った映画だった。サム・ライミの気合いは始終意味に先立つフィジカル的な気合いに集約されていて、映画のザラザラした質感というやつを体感させてもらった。���用に足る監督だと思ったので、スパイダーマンとかも買ってみた。
☆ルイス・ブニュエルの『皆殺しの天使』は、まだまだ正月の祝祭は続くよ。これぐらいの気合いを入れて日々の生活もやっていきたいものだ。この映画は皮肉でもシュルレアリスムでもありはしません。このバカげた部屋からいちぬけっぴってできるのは死んだひとだけですよ。祝音! 懸命に生きて、懸命に祈ろうではありませんか。
吉田喜重の『樹氷のよろめき』というより、吉田の映画全般は、たぶん退屈なのに、あの白い画面に魅せられて、ふしぎとまたみようと思ってしまう。
○根岸吉太郎の『サイドカーに犬』は、もともと長島有の小説が大好きで、そしたら映画もとてもよかった。キャッチボールのショットも、自転車の練習のショットもよかった。なによりも、これはきっと監督の意地だろうけど、原作にはいない樹木希林の立ち振舞がヤバかったです。
ジュリアン・デュヴィヴィエの『パニック』はミシェル・シモンの持ち腐れ。
○ロバート・レッドフォードの『夕陽に向かって走れ』はとても素晴らしかった。男も女も死んでしまって、つまりは悲劇なのにもかかわらず、まったく負けていないという類稀な気合いの入りよう。マックス・オフュルスの『忘れじの面影』やラオール・ウォルシュの『死の谷』のような映画の系譜に連なる。
ロバート・アルトマン『ザ・プレイヤー』は面白くなくはなかったけれど、なんだか不満が残った。
○マーク・グリフィスの『マックスの冒険~インカ帝国の謎』は、ほんとうに素晴らしかった。映画の呼吸というやつを肌で感じた。マチュ・ピチュに連なるジグザグの山道を観光バスはうねうねと迂回しながら走ってゆき、その毎回の遠回りのたびに、現地の少年が山間の抜け道を駆けてバスに追いつくパフォーマンスは、まるでキアロスタミのジグザグ道三部作をみているようだった。
○M.ナイト・シャマランの『レディ・イン・ザ・ウォーター』は薄板一枚のノーランドの城のような映画だったけれど、すこぶる面白かった。シャマラン監督自身のすっとこどっこいな演技もよかった。監督主演でもいけそう。
○アルノー・デプレシャンの『あの頃エッフェル塔の下で』は、スパイ・サスペンスがいつのまにか熱いラブ・ストーリーなっている「なんだったんだろう」感がよかった。
○アクセレイ・ゲルマンの『フルスタリョフ、車を!』は、スコセッシの言うように「何が何だかわからないが、すごいパワー」だった。この映画を評するこの言葉がスコセッシの近年のベストだと思った。
○黒沢清の『勝手にしやがれ~脱出計画~』は、すでに紛うことなき黒沢清だった。波乱がありながら船で脱出するシークエンスは後の『回路』に通ずるのか。
○加藤泰の『緋牡丹博徒〜お竜参上〜』は、飛びぬけて光るものはないながら、各ショット、各ショットで高水準の演出がなされていて大いに満足だった。
ジャ・ジャンクーの『四川のうた』は一瞬も気の抜けない張り詰めた画面に釘付けになっていたけれど、途中で寝た。結果、翌朝もういちどみる羽目になった。『長江哀歌』の連続うどんのような、えー?! まだ、まだやるのー?! 的な演出がないのは残念だった。
☆ジョニー・トーの『冷たい雨に打て、約束の銃弾を』は、最高・オブ・ザ・最高の映画&仲間たちだった。友達(広義の)にはこんなふうに接したいと切に思った。
フランシス・フォード・コッポラの『ワン・フロム・ザ・ハート』はコッポラでもこんな退屈な映画を撮るのかと思うと安心した。というか『コッポラの胡蝶の夢』をまえにすれば古今東西すべての映画が退屈ということになってしまう。
☆清水宏の『有りがたうさん』は、いや、そんなことはなかった『コッポラの胡蝶の夢』と同じぐらい素晴らしい映画もある、ほんとうに素晴らしい映画とは『有りがたうさん』のことだ!
ジョージ・マーシャルの『ゴースト・ブレーカーズ』は、たまには映画の敷居を下げてやろうと思ってみた、いわゆるB級ホラーだけれど、ふつうにしっかりと素晴らしい映画だったので、当時のハリウッドは凄かったんだなあと頭を下げた。
○スタンリー・ドーネンの『星の王子さま』は色々と不満だらけだったけど、こんな映画を肯定したいと思った。
☆ベニー・マーシャルの『プリティリーグ』は最高という言葉ではとても言い切れないぐらい最高だった。野球と映画の素晴らしさのすべてを物語っていた。
○キム・ギドクの『受取人不明』は、センセーショナルで湿っぽいだけの映画だったらイヤだなあと構えてみはじめたら、思いのほか気合いが入っていて安心した。サティのジムノペディもいい味をだしていた。
『アンディー・ウォーホルのBAD』は寝た。
ジョン・カーペンターの『マウス・オブ・マッドネス』は、カーペンターは面白くない映画を撮れない病いにかかっているのでは? と思わずにはいられなかった。マジで全カーペンターフィルムがサイコー! あとトニースコットも!
オットー・プレミンジャーの『帰らざる河』は、それなりに楽しんでみたけど、おなじ河下りならジョン・ヒューストンの『アフリカの女王』のほうがよっぽどいい。
☆チン・シウタンの『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』にはたまげた。最高だった。ふざけているのか、律儀なのか、とにかく最高だった。はじめは光量過多で、ちゃんと光線処理ぐらいしろやと思っていた画面が、最後には光線を防ぐ展開に。そもそも死者のために命を張るというすっとこどっこいでありながら胸を打たれずにはいられない愛と真実の物語。サイコーでした。
○チャールズ・ロートンの『狩人の夜』は、カルト映画というふれこみだけれど、どこまでも地に足のついたアメリカ映画の底力を示すような映画だと思った。それすなわち最高の映画。そもそも専門の映画監督ではないチャールズ・ロートンがぽっと出であんなに素晴らしい画面を撮れるのはハリウッドで培われた撮影班の技術の高さ窺わせずにはいられない。それはそうとして、シネスコープ時代にあえてスタンダードを選択する美意識や、見事なまでのケツアゴのロバート・ミッチャムを狂った神父役に抜擢するあたり、チャールズ・ロートンの映画監督的な才気を感じさせる。
☆小津安二郎の『生まれてはみたけれど』、動くな、死ね、甦れ!
エルンスト ・ルビッチ の『生きるべきか死ぬべきか』は超絶面白かったけれど、ルビッチのなかでは面白くないほうだった。
アクセレイ・ゲルマンの『我が友イワン・ラプシン』は、わけがまったくわからないまま寝た。
☆マノエル・ド・オリヴェイラ の『コロンブス〜永遠の海〜』は素晴らしすぎて二回みた。いきなり老人になったショットの背景で噴水の水が乱れ発射していたのには爆笑した。
大島渚の『悦楽』はひたすら退屈だった。
ジョセフ・フォン・スタンバーグの『上海特急』はけっこう楽しんでみた。線路上に居座る動物たちの姿が忘れがたい。
○塩田明彦の『カナリア』もセンセーショナルで湿っぽそうな物語だからと警戒していたけれど、冒頭の車が田んぼに脱線するショットでもう信用に足ると心を許した。西島秀俊の佇まいをはじめ、立教チームの気合いのほとばしる映画だった。
北野武の『座頭市』は、やってることは明け透けもなくわかりやすいのに、なんでこうも納得させられてしまうんだろう。北野の映画はどれもとても好きで抵抗ができない。とくに、あの夏、も、菊次郎も、キッズリターンも、言葉を封ずるファシズムのような映画だ。唯一まとも、というか退屈だったのは『その男、凶暴につき』だけだ。
サム・ライミの『死霊のはらわた』は、スプラッターなんて造語に支配されて過小評価されている映画だと思った。
☆オーソン・ウェルズの『不滅の物語』は、嘘かほんとうか知らんが60分足らずで不滅の映画を撮ってしまったウェルズに映画はどう向き合えばいいのやら。『市民ケーン』が新たに生み出した数々の映画的文法も、『黒い罠』の冒頭の類い稀な長回しも、カフカの魔術的な映画化も、ウェルズにとってみればただのお遊びにすぎないのではないか。これだけは確かなのは、ウェルズを心の友と思っている。『フェイク』のミシェル・ルグランに続いて、こんどは音楽がサティの数々、ウェルズはやっぱり心の友だ。
ルイス・ブニュエルの遺作、『欲望の曖昧な対象』は列車のなかでの回想の物語。初対面のたまたま居合わせた乗客に身のうちばなしを話し聞かせる。ブンブン飛びまわって目障りながら誰の手にも叩き落とされない自由でしぶとい映画。
ロー・ウェイの『ドラゴン危機一髪』は、とても素晴らしく楽しい映画だと思ってみていたけれど、終盤にかけて大いに不満が残った。とはいえ、ロー・ウェイの画面はけっこうよくて、ブルース・リーの型もすんごいので、ほかのもみてみたい。
○ウディ・アレンの『タロットカード殺人事件』は最&高! 見直した! ウッディ・アレンといえば、いっつも演算的でそこそこ面白いけれど、だいたい70点的な映画を量産している監督としてバカにしていたのが今回みたので見直した! 300億万点! いきなり死神の大ガマが三途の川を渡っているのだけでなんか違うぞと思った。さらにはスカーレット・ヨハンソンのすっとこどっこいな立ち振る舞いに胸熱! 稀代の名女優、キャサリン・ヘップバーンに迫る勢いの気合いの入った名演技だった。最後の最後に犬神家の沼から蘇ったかのような濡れ姿にはサイコー! と絶叫した。ウッディ本人も死んで三途の川を渡ってもなおマジックを披露する気合いの入りよう。楽しかったあ。
☆長尾直樹の『さゞなみ』には顎が外れた。なんと、あの『鉄塔武蔵野線』の監督。というばかりではなく、この映画はまちがいなく小津安二郎〜エドワード・ヤン〜ホセ・ルイス・ゲリンらの系譜に位置している!
鈴木清順の『野獣の青春』は、とても面白かったけれど、清順映画のなかでは普通と言わざるを得ない。
○ニール・ブロムカンプの『チャッピー』はマジでサイコー! 気合いが入っている! 気合いが入っているよ! こういう気合いの入った映画が好きなんです! さらにそれだけではなくて、贅沢! とても贅沢な映画! これからさらに話が大きくなるようなところで「ここから先は俺たちの未来だぜ」みたいな感じで幕が閉じる。贅沢だねえ〜。
ロレンツォ・ドゥマーニの『ストーリーブック〜屋根裏の魔法使い〜』は、すごいいいかげんなんだけど、随所で映画の息吹きを感じて大いに満足だった。
○ディエゴ・レルマンの『ある日、突然』は、宣伝文にジム・ジャームッシュとかヴィム・ヴェンダースとか書かれていて(二人とも好きな監督だけど、さほど面白くもない)大丈夫かな〜? と思いながらみはじめたら、すごい素晴らしくて感激した。いい映画には必ず踊りがあるって持論があるんだけど、この映画でもシワシワのばあちゃんがいきなりイカしたダンスを踊る。
☆イ・ジョンヒャンの『美術館の隣の動物園』は、最高すぎて抱きしめたくなる映画だった。全ショットがチャーミングなんだけど、毎回のこと車が揺れて、ワー! オー! となるのが大好き。
ゴダールの『ウィークエンド』は、頑張ったけど最後のほう寝た。
ジャッキー・チェンの『笑拳〜クレイジーモンキー』は、ジャッキーのアクションはアクションというよりアステアのタップダンスのようだった。
サミュエル・フラーの『東京暗黒街 竹の家』はすこぶる面白かったけれど、サミュエル・フラーらしい不屈の気合いはなかったような気がした。
クリスチャン・ナイビーの『遊星から物体X』は、飛��機に人間と犬がいっしょになって押し込められているのに癒された。
ソウル・バスの『フェイズⅣ 戦慄!昆虫パニック』は、退屈に振れそうなんだけど、ギリギリで面白く、尚且つ忘れがたい映画として今後も思い出されるような気がしている。
○ダグラス・サークの『世界の涯てに』は、必ずしも好みの話ではなかったけれど、映画としての強度にぶちのめされた。1937年の映画で、しかも、サークとしては初期の作品なのにもかかわらず、この凄まじいまでの強度はいったい何なのか。さしあたってサークの未見の映画は手元にないので、そのほかの1950年代以前の映画をもっとみたいと改めて思った。
○フリッツ・ラングの『飾窓の女』は最高だった。愛おしい映画。ティム・バートンの『ビッグ・フィッシュ���やイーストウッドの『ジャージー・ボーイズ』以降にみられる伝記映画に感じるような映画への優しい眼差しがそこにはあった。
○ラオール・ウォルシュの『夜までドライブ』も驚異的な面白さだった。ただひとりだけ、救われないひとがでてくるのには胸を痛めたけれど、そのひとはもっとも鮮烈な演技で画面に収まっていた。
○ルネ・クレールの『沈黙は金』は宝物のような映画だった。同じ傘映画としては本邦の『鴛鴦歌合戦』に軍配が上がるけれど、これもほんとうに素晴らしい。
○ハワード・ホークスの『脱出』も会心の出来だった。ホテルのラウンジでひとりずつひとりずつ楽器を鳴らしてゆくあのアンサンブルには痺れた。
○ベルナルド・ベルトルッチの『魅せられて』は、ヨーロッパらしい静かな映画なのかと思いきや、いきなり手ぶれカメラにアメリカのロックナンバーが流れてはじめて笑ってしまった。そうかと思うと、こんどは印象通りのヨーロッパらしい静かな画面へ展開してゆく。ときどき、そんな画面を不意打ちするかのようにアメリカらしい楽天的な演出が紛れ込む。そして恋する二人はアメリカへ行くことを決心する。同じイタリアの監督はセルジオ・レオーネの『夕陽のギャングたち』を思い出さずにはいられなかった。あの映画では友情を結んだ男二人がメキシコからアメリカを目指す。二人がアメリカ行きを決めたとき、もう少しヨーロッパ的な画面に留まっていたいと思ったのは内緒のはなしだ!
☆はとにかくよかった映画、○はとてもよかったけれど☆とは若干の差を設けておきたい映画としている。
0 notes