#全盲の捜査官
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summary-q · 1 year ago
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トレンドまとめ #0049
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trend-q · 1 year ago
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ラストマン 全盲の捜査官
2023年12月28日 ドラマ「ラストマン ー全盲の捜査官ー」は、全盲のFBI捜査官である皆実広見(福山雅治)が難事件を解決する姿を描いた作品です。 彼は「ラストマン」と呼ばれ、日本の警察庁とFBIの連携強化を描いています。 このドラマはTBSテレビで放送されており、全盲の捜査官が持つ独特の視点や能力を描いた作品となっています[1]。 また、このドラマとのコラボイベントでは、福山雅治さんが演じる全盲のFBI捜査官、皆実広見が過ごす世界を暗闇の中に一部再現されたようです[2]。 December 28, 2023 The drama ``The Last Man - Blind Investigator'' is a work that depicts Hiromi Minami (Masaharu Fukuyama), a blind FBI agent, solving difficult cases. He is called "The Last Man" and depicts the strengthening of cooperation between the Japanese National Police Agency and the FBI. This drama is broadcast on TBS TV and depicts the unique perspective and abilities of a blind investigator.[1] In addition, in a collaboration event with this drama, the world of Hiromi Minami, a blind FBI agent played by Masaharu Fukuyama, was partially recreated in darkness.[2] Citations: [1] https://alfs-inc.com/publish/lastman_2023_tbs/ [2] https://lastman.dialogue.or.jp [3] https://realtime.yahoo.co.jp/realtime/search?p=%E6%BB%9D%E6%B2%A2%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%82%BD&rkf=1 [4] https://twitter.com/takigare3 [5] https://www.excite.co.jp/news/article/maonline_sh_s100siuw/
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ashitakalove · 2 years ago
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Last Man-全盲搜查官-
故事大綱
FBI特別探員皆實廣見,雖然失去雙眼的視力,卻以敏銳的分析能力、嗅覺、觸覺屢破難案,人稱最後王牌「Last Man」。為了強化日本警察廳與FBI之間的警力合作,皆實作為交換人才來到日本,並由逮捕犯人不擇手段的孤高刑警護道心太朗擔任陪同者。個性水火不容、辦案所向無敵的雙人搭檔誕生!
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總算又有一部集集不落俗套的刑偵故事了!
最後30分鐘~還真催淚
個人喜愛:8 / 10
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kennak · 1 year ago
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取り調べ中の拷問を告発した現職警察官 本稿で紹介する「二俣事件」は、警察に不利益な証言(拷問の告発)をした警察官を、捜査当局が偽証罪で逮捕・勾留し、挙句の果ては、「妄想性痴呆症」という病名をつけて社会から抹殺してしまった恐ろしい事件である。 事件は、1950(昭和25)年1月に発生した。それは、静岡県二俣町で親子4人が惨殺され現金約1300円が奪われるという強盗殺人事件であった。捜査当局は、目星をつけた素行不良の少年Sさん(当時18歳)を、当初、別件の窃盗容疑で逮捕し、本件強盗殺人について取り調べた。 Sさんは、窃盗自体はすぐに自白したが本件(強盗殺人罪)は完全否認した。しかし警察は、本件について厳しい取調べを続け、4日後、Sさんは自白に落ちる。そして、多数の自白調書を作成されて起訴されるに至った。 ただ、Sさんと犯行を結びつける証拠は自白だけだった。Sさんに対する取調べは、外部に音の漏れない土蔵内(柔道の練習場にもなっている)で長時間行われた。Sさんは、後に公判廷で、この土蔵内の取調べで、殴る蹴る、髪の毛を引っ���る、引きずり回すなどの拷問をされたと生々しく供述している。 被告人がこのような供述をしても、捜査官側がそれを認めることはまずない。本件でも同様であった。ところが、本件においては、捜査の途中まで関与していた現職の警察官(Yさん)が、新聞紙上で拷問の告発をした。 現職警察官であるYさんは、Sさんの無実を信じるものの、さすがにそのような行動に出ることを躊躇ちゅうちょしていた。しかし、Yさんは、Sさんに死刑が求刑されたのを知って、良心の呵責かしゃくに耐えかね、敢然と決断したのである。 偽証罪で逮捕され職を失ってしまう さらに、Yさんは、弁護側の証人として、「当時、警察では、拷問を行う時は、音が外部に漏れない土蔵でしていた。本件でも、上司が『Sさんに相当なヤキを入れなければならない』などと指示していた。『ヤキを入れる』とは拷問を意味している」等の証言をした。まさに、衝撃的な行動といわなければならない。 しかし、Yさんに続いて証言台に立った二俣警察署長は、「Yは、日ごろの勤務がでたらめで、性格は変質的。今回の捜査でも、命じられた捜査に従わず、勝手な行動が多かったので途中から係を変えた」と証言した。 その結果、①裁判所は、Sさんの弁解やYさんの証言を認めず所長や取調べ警察官の証言を信用し、S自白の任意性を認めて信用性も肯定し、Sさんに死刑を言い渡した。それだけでなく、②Yさんは、即日、偽証罪で逮捕・勾留された上、鑑定留置された。 Yさんは、名古屋大学医学部教授の精神鑑定の結果、「妄想性痴呆症」という病名をつけられ、偽証罪は不起訴とされたものの、③免職となって警察官の職を失ったばかりか、運転免許証まで取り上げられてしまった。 Sさんに対する死刑判決は、控訴審である東京高裁では支持されたが、最高裁によって破棄された。最高裁は、拷問の有無については判断を示さなかったが、自白の信用性に疑いを抱いたのである。 被告人が真実を訴えても捜査官の証言が重視される 差戻しを受けた静岡地裁は、「自白の任意性に疑いがある」として、Sさんに無罪判決を言い渡した。これに対し検察官は控訴したが、控訴審である東京高裁はこれを棄却した。 最高裁の破棄差戻判決は、自白の任意性や拷問の有無について黙して語らなかったが、差戻審である静岡地裁は、取調べ状況について詳細な審理を遂げた。その上で、静岡地裁は、「警察官らの証言は、Sさんの弁解やY証言などに照らし信用性に疑問がある」として、自白の任意性を否定した。 日章旗と裁判官の木槌写真=iStock.com/SomeMeans※写真はイメージです 判文は読み応えがあり、差戻し前の有罪判決と比べ、はるかに説得力に富むものである。かくしてSさんは、辛うじて最終的に無罪とされたが、その陰���は、警察官人生を棒に振ったYさんの貴重な自己犠牲があった。 密室内での取調べの状況などに関し、被告人と捜査官の供述が対立すると、被告人がいくら真剣に真実を訴えても、多くの裁判官は、捜査官の言い分に軍配を挙げる。 本件の差戻し前の一・二審では、現職の捜査官であるYさんがSさんの供述を支持する証言をしているのに、拷問の事実を否定する警察署長らの証言を信用して、Sさんの弁解を平然と排斥した。 そればかりか、平成の時代になっても、同様の論法を駆使して取調べに関する被告人側の主張を平然と排斥する裁判例は後を絶たない(例えば、天竜林業高校事件に関する静岡地裁浜松支決平成28年10月24日〈再審請求棄却〉、東京高決令和3年3月31日〈即時抗告棄却〉)。 冤罪を生み出す「宣誓神話」 その場合に裁判官が挙げる理由は、 ① 被告人は罪を免れようとして嘘をつく動機があるが、捜査官にはない ② 捜査官は宣誓の上証言しているが、被告人は宣誓もしていないから、嘘をついても処罰されない ③ 捜査官が偽証罪で処罰される危険を冒してまで嘘をつくはずがない というものである。私は、これを「宣誓神話」と呼んでいる。しかし、この「宣誓神話」は、とんでもない誤りである。 まず、論拠①であるが、捜査官にも嘘をつく動機は十分にある。自分たちが捜査の過程でやり過ぎてしまった場合、それを正直に証言すれば、組織内における自分の立場を悪くする。 次に論拠②③も誤りである。宣誓には、捜査官の虚偽証言を阻止する効果はなく、それはむしろ偽証を助長すると考えるべきである。捜査官が仮に法廷で嘘をついたとしても、それが捜査側・検察側に有利なものである限り、検察官がその捜査官を偽証罪で起訴することはあり得ない。 逆に、本件におけるYさんのように、捜査官が自分たちのした違法捜査を正直に証言した場合には、その捜査官は偽証罪で身柄拘束の上取調べを受け(起訴されるかどうかは別として)、組織から確実に放逐される。 それだけではない。捜査官が被告人を犯人であると信じている場合、「真実を述べたら、せっかく自白させた真犯人まで取り逃してしまう。そんなことはしたくない」と考えるのは、ごく普通の人間心理である。私は、裁判官退職後のことであるが、ある大物検察官OBから、以下のような衝撃的な話を直接聞いたことがある。 「取り調べの可視化」が進むだけでは問題は解決しない その方は、「われわれは、検事に、法廷では多少の嘘をついてもよいと指導してきた。なぜなら、その結果真犯人が処罰されるのであれば、その嘘は大きな意味で正義にかなうからだ」と言われたのである。これは、「検事が起訴した被告人は必ず犯人である」という独断を前提とした驚くべき発言であるが、第一線の検察官の意識はこれと大差のないものではないかと思う。 法曹として高い教養を有するはずの検察官にしてそうである。裁判官は、警察官が法廷で嘘をつくことなどなんとも思っていないと考えるべきである。裁判官が、愚かな宣誓神話を信奉している限り、冤罪を根絶することはおよそ不可能である。 裁判官のこのような「愚かな盲信」に業を煮やした弁護士層からは、取調べの場面をビデオ映像として残す、つまり「可視化する」のが唯一の解決策であるという主張が、強く行われるようになった。そして、郵便不正事件(村木事件)を契機として立法化の動きが強まり、法務省も遂に重い腰を上げた。 その結果、2019年から、裁判員裁判事件などごく一部の事件についてではあるが、捜査官は、取調べを可視化しなければならなくなった。 しかし、現実に成立した可視化法は、義務的な可視化対象を裁判員裁判事件や検察独自捜査事件に限定しているだけでなく、任意取調べの場面は可視化の対象から除外されるなど、はなはだ不十分なものである。その上、近時の心理学者の研究によって、現在のように、被疑者を正面から撮影した映像は本質的にある種のバイアスをもたらすことが明らかにされてきた。 したがって、可視化映像さえあれば、取調べ状況を正確に認定できると考えるのは幻想に過ぎない。取調べ状況を正確に認定するためには、裁判官が前記①ないし③のような誤った宣誓神話から、一刻も早く脱却する以外にない。
殴る蹴るの拷問で自白を引き出す…不良少年を殺人犯に仕立て上げた"あり得ない捜査" 拷問を告発した警察官は懲戒免職に | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
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yotchan-blog · 4 months ago
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2025/2/27 8:00:07現在のニュース
みずほ銀頭取が謝罪、19年の貸金庫窃盗問題で 「不安を与えた」(朝日新聞, 2025/2/27 7:55:26) 国際課税ルール、米が離脱示唆で遠のく合意 G20で交渉に前進は:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/27 7:54:52) 生活空間 1人3.5平方メートルに 東京都、避難所運営に数値基準策定へ 来月16日まで意見募集(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/27 7:46:43) 全盲と自閉症の日米ランナーが挑む 東京で六大マラソン完走へ(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/27 7:46:43) 能登・石巻・福島応援マルシェ 日本橋で特産品を手に取って(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/27 7:46:43) <論戦 都議会>代表質問 病児保育拡充へ20億円 シッター事業者支援も(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/27 7:46:43) 昭島に大型物流施設建設計画 公害紛争調停を住民らが申請 騒音や環境破壊懸念(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/27 7:46:43) <25年度予算案>福生市 不登校生受け入れ 分校整備(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/27 7:46:43) 日野市長選出馬 有賀市議が表明 3人目(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/27 7:46:43) プレスリリース:2.5tが即完!あれから2年、「価格が高騰しても美味しいホタテをお得に味わってほしい!」水揚げされたばかりの新鮮なホタテが、サッ��ロファクトリーに帰ってくる!(PR TIMES) | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/27 7:46:14) 三井住友海上、デジタル給与払いを導入へ 大手金融機関の表明は初:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/27 7:42:32) 「一人の裁判官の判断一つの希望」 最高裁反対意見に大崎事件弁護団(朝日新聞, 2025/2/27 7:40:18) 「今年は何か違う」 日本ハムの松本剛がキャンプ3日目に感じたこと(朝日新聞, 2025/2/27 7:40:18) トランプ氏、初閣議でマスク氏を擁護 「不満ある人は追い出す」(朝日新聞, 2025/2/27 7:40:18) 冬のガザ、乳児6人が低体温症で死亡 停戦下でも届かぬ防寒物資:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/27 7:36:35) 「胸張って『甲子園ボーイ』と言えず…」 石橋・入江インタビュー(毎日新聞, 2025/2/27 7:35:12) 追跡公安捜査:「新聞社は深刻に考えよ」青木理さんが疑う記者クラブの存在意義 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/27 7:34:02) 〈スクランブル〉バフェット氏「誤り」に2つの示唆 株主への手紙で言及、誠実な経営重視・高い不確実性実感 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 7:33:39) 愛三工業が自社株TOB 1株1710円、デンソーが応募意向 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 7:33:39) 芝浦電子、ヤゲオに質問状 輸出管理など - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 7:33:39) トヨタグループ、音楽の海外進出支援 米欧アジアに拠点 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 7:33:39) 名古屋・金山駅前の商業施設、2028年2月閉鎖 再整備で - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 7:33:39) 岐阜市予算案、6%増1971億円 スタートアップ支援など - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/27 7:33:39) 「胸張って『甲子園ボーイ』と言えず…」 石橋・入江インタビュー(毎日新聞, 2025/2/27 7:32:42) 芝浦工大が考える「新しい工学の学び」~課程制への移行で社会の変化に対応できる技術者を育成 | 朝日新聞Thinkキャンパス([B!]朝日新聞, 2025/2/27 7:30:10)
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teriamon · 8 months ago
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PSYCHO-PASSの雑賀譲二について知りたいのですが、あなたの能力を引き出せる、かつ学習効率が一番上がる深掘りした質問を10個考えてください。
『PSYCHO-PASS』の雑賀譲二について学習効率を高め、理解を深めるための深掘りした質問を以下に挙げます。これらの質問は、キャラクターの背景や行動、心理状態を掘り下げることで、より深い理解を促進します。
1. 雑賀譲二が公安局を辞めた理由は何であり、彼が再び協力することになった動機とは何だったのでしょうか?
2. 雑賀譲二の捜査に対する哲学は、他のキャラクターたちとどのように異なり、何を重視しているのでしょうか?
3. 雑賀譲二はシビュラシステムをどのように評価しており、その影響を受けた彼の思考や行動はどのように変化しているのでしょうか?
4. 彼のキャラクター造形において「カウンセラー」という職業がどのような意味を持ち、捜査協力においてどのように活かされているのでしょうか?
5. 雑賀譲二と主人公である狡噛慎也との関係はどのように発展し、お互いにどのような影響を与え合っているのでしょうか?
6. 雑賀譲二の過去の事件解決方法とシビュラシステムによる犯罪抑制方法の違いを比較し、その長所と短所について考察してください。
7. 雑賀譲二がシリーズを通じて心理カウンセラーとして培ってきた洞察力は、特にどの場面で捜査において効果を発揮していますか?
8. 雑賀譲二が持つ「人間の心理」に関する深い知識は、彼の行動や会話にどのような形で反映されていますか?
9. 雑賀譲二の死生観や人生観が物語のテーマにどのような影響を与えているか、他のキャラクターと比較して考察してください。
10. 雑賀譲二の役割や彼の行動は、シビュラシステムによる社会の管理の中でどのようなメタファーを体現していると考えられますか?
これらの質問を通じて、雑賀譲二のキャラクターに対する理解をより深め、物語全体における彼の役割を多角的に捉えることができるでしょう。
以下は、雑賀譲二に関する各質問への深掘りした詳細な回答です。
1. 雑賀譲二が公安局を辞めた理由と再び協力する動機
雑賀譲二が公安局を辞めた理由は、シビュラシステムに対する不信感が大きな要因です。彼は「心理カウンセラー」として犯罪者の内面を理解し、その人間性に向き合う捜査スタイルを持っていましたが、シビュラシステムは犯罪係数という数値に基づいて人を裁くため、人間の複雑な感情や動機が無視されることに疑問を抱いていました。また、システムへの過剰な依存が社会全体を硬直させていると感じており、それに嫌気が差して公安局を辞めたと考えられます。彼が再び公安局と協力することになったのは、狡噛慎也の捜査に必要な協力を求められたからです。雑賀は狡噛の心理的洞察力と捜査スタイルに共感し、シビュラに頼らない形での捜査の可能性を見出したため、自らの信念を持ちながら再び協力することを決意しました。
2. 雑賀譲二の捜査哲学と他のキャラクターとの違い
雑賀譲二は「人間の内面を理解することこそが、犯罪解決の鍵である」という信念を持っています。彼は人の感情や心理に深く共感し、それがどのように行動に結びつくかを重視します。対照的に、シビュラシステムは数値化された犯罪係数に基づき、人々を機械的に判断します。雑賀の哲学は、システムが見逃す「感情」や「個人の背景」に焦点を当て、犯罪者がどのような心理状態で犯罪に至ったのかを重要視します。これにより、彼はシビュラの判定が誤る可能性を懸念し、システムを盲信する捜査官とは異なるアプローチを取ります。
3. シビュラシステムに対する雑賀譲二の評価とその影響
雑賀譲二はシビュラシステムに対して批判的な立場を取っています。シビュラは効率的に社会の安定を保っている一方で、人間の感情や個性を無視した冷徹なシステムでもあります。雑賀は、犯罪係数という一面的な数値に基づいて人を裁くシビュラが、人間の多面的な存在を軽視していると考えており、そのことが社会の停滞や抑圧を招いていると感じています。この評価は、彼が捜査に協力する際にも影響しており、彼はシステムに依存せず、人間の心理や感情を軸にして捜査を進めます。この視点により、シビュラが見逃すような複雑なケースにも対処できる強みを持ちます。
4. 「カウンセラー」という職業の意味と捜査への活用
雑賀譲二の「心理カウンセラー」という職業は、彼の捜査手法において大きな役割を果たしています。カウンセリングは、人間の感情や内面を理解し、その人の行動の背景にある要因を探る仕事です。これにより、雑賀は単純な犯罪動機ではなく、より複雑で深層的な心理に目を向けることができ、犯罪者の心の奥底にある動機や葛藤を引き出すことができます。また、彼は他者との対話や共感を通じて、その人物の心理状態を的確に把握し、これを基にした捜査が可能です。このスキルは特に、シビュラが数値化できない感情や心理的要素を捉えるのに非常に役立ちます。
5. 狡噛慎也との関係の発展と相互影響
雑賀譲二と狡噛慎也は、物語の中で互いに深く影響し合う関係です。狡噛はシビュラシステムに対しても懐疑的であり、自らの信念に基づく行動を貫く姿勢を持っています。雑賀も同様にシステムに依存しない捜査スタイルを持っており、この点で二人は共感し合います。雑賀は狡噛に対し、心理的洞察力や人間に対する深い理解を教え、狡噛はその教えを捜査に活用します。逆に���狡噛の行動力や直感的な捜査手法は雑賀にとって刺激となり、彼に新たな視点を提供します。こうして、二人は互いに補完し合いながら、より効率的かつ深みのある捜査を行うことが可能になります。
6. 雑賀譲二の事件解決方法とシビュラシステムの比較
雑賀譲二の事件解決方法は、シビュラシステムの犯罪抑制方法と対照的です。シビュラシステムは犯罪係数という数値を基に、犯罪を未然に防ぐことを目指していますが、これはあくまで数値に依存した方法です。一方、雑賀のアプローチは、事件に関与する人々の心理や背景を深く理解し、その人がどのような経緯で犯罪に至ったのかを探ります。雑賀の方法の長所は、数値では捉えきれない人間の感情や動機を掘り下げる点であり、個別のケースに対して柔軟に対応できることです。しかし、シビュラに比べて効率性が低いという短所もあり、大規模な社会の管理には向かない可能性があります。
7. 雑賀譲二の洞察力が発揮された場面
雑賀譲二の洞察力が特に発揮された場面は、狡噛慎也が行った捜査でのアドバイスシーンです。彼は犯罪者の心理を深く分析し、表面的な行動に隠された動機や感情を見抜く能力を持っています。この能力は、特にシビュラが犯罪係数だけで判断できないケースにおいて有効です。たとえば、犯罪係数が高くないが明らかに危険な人物を見抜く場面や、逆に犯罪係数が高いが実際には犯罪を犯す意図がない人物を識別する際に、雑賀の洞察力が重要な役割を果たします。
8. 雑賀譲二の人間の心理に関する知識の反映
雑賀譲二は人間の心理に対する深い理解を持ち、それが彼の行動や会話に反映されています。彼は常に相手の言動や態度から、その背後にある心理的要因を読み取ろうとします。たとえば、彼が他のキャラクターと会話をする際には、相手の微妙な反応や言葉の裏にある真意を見抜くことが多く、これに基づいてアドバイスを行います。また、犯罪者との対話においても、単に表面的な事実を追うのではなく、彼らの心の内側にある葛藤や動機を探り出し、真実に迫る姿勢が見られます。
9. 雑賀譲二の死生観や人生観の影響
雑賀譲二の死生観や人生観は、彼の捜査スタイルや物語全体のテーマにも影響を与えています。彼はシビュラシステムによる生き方の管理に対して強い反感を持っており、人間はもっと自由であるべきだと考えています。彼の人生観は、システムに依存しない形で自己の信念を持って行動することを重視しており、この考え方が彼の捜査スタイルにも反映されています。雑賀は、シビュラシステムが人々の人生を機械的に管理することに疑問を抱き、個々人が持つ感情や選択の自由を尊重することを信条としています。これは、他の捜査官たちが犯罪係数に頼って判断を下すのに対して、雑賀が自らの経験や人間理解に基づいて判断を下す理由でもあります。彼の死生観は、「機械のように生きるべきではない」「人間らしく感情を持って生きることが重要だ」という信念に裏打ちされており、彼の行動や選択に大きな影響を与えています。
10. 雑賀譲二の役割とメタファーとしての存在
雑賀譲二のキャラクターは、シビュラシステムに依存しすぎた社会への批判的視点を体現しています。彼の存在は、「完全に管理された社会の中で、真に人間らしく生きることは可能か?」というテーマを投げかけています。シビュラシステムが統治する社会は効率的で秩序立っていますが、人間の多様な感情や個性が軽視されがちです。雑賀は、シビュラシステムが決して万能ではなく、人間の内面を理解しなければ犯罪や問題を根本的に解決できないという立場を取っています。この点で彼は、システムに盲目的に従うキャラクターたちとは異なり、社会に対する反省を促す存在として機能しており、物語全体におけるシビュラシステムへの批判的メタファーとも言えるでしょう。
雑賀譲二の存在は、単なるキャラクター以上に、シビュラ社会が失っている「人間らしさ」や「自由」を象徴しています。彼の登場は、観客や他の登場人物に対して、社会のあり方やシステムの限界を再考させる重要な契機となり、物語の哲学的な深みを増す要素となっています。
以下では、雑賀譲二のキャラクターに関する3つの異なる専門家の視点をディベート形式で展開し、それぞれの立場から議論を深掘りします。さらに、メタ視点で捉えながら、学びや教養に繋がる知識を随時追加していきます。
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専門家A(犯罪心理学者の立場)
A: 雑賀譲二の捜査哲学は、犯罪心理学の基本的な原理に基づいています。犯罪者の内面に潜む感情や動機を理解することは、犯罪防止や更生において非常に重要です。シビュラシステムのように、数値化されたデータに依存するだけでは、心理的背景やトラウマなど、犯罪に至る複雑な要因を無視してしまう危険があります。雑賀のような人間主導のアプローチが、システムの限界を補完するものとして機能するのは理にかなっていると思います。
メタ視点の学び: 現代の犯罪捜査でも、データ分析やAI技術が広がっていますが、心理学的アプローチが依然として重要視されています。人間の感情や過去の経験が犯罪行動に大きく影響を与えることを考慮すると、機械だけでは捉えきれない要素があることは明白です。
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専門家B(テクノロジー倫理学者の立場)
B: 私は雑賀の視点を尊重しますが、シビュラシステムのような高度なAI技術が現代社会にもたらす効率性を無視するべきではありません。人間はしばしば感情に流され、誤った判断を下すことがあります。犯罪係数のようにデータに基づいたシステムは、その感情に左右されない公平性を提供し、社会の安定を保つために重要な役割を果たしています。雑賀譲二のようなアプローチは個別のケースで有効かもしれませんが、大規模な社会全体に適用するのは現実的ではないかもしれません。
メタ視点の学び: 現代社会でも、AIやアルゴリズムに対する過信と懸念が存在します。倫理的な問題として、AIがどのようにして「人間らしさ」や「公正さ」を扱うべきかという議論が続いています。データに基づいたシステムが客観的であるとされる一方で、そのデータ自体がバイアスを含む可能性がある点も批判されています。
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専門家C(社会哲学者の立場)
C: 雑賀譲二の存在は、シビュラシステムが提供する「管理された自由」に対する重要な反論です。現代の管理社会では、我々はしばしば見えないルールやアルゴリズムによって監視・制御されていますが、それが「本当の自由」かどうかは疑問です。雑賀は人間らしさや自由意志を尊重する人物であり、その姿勢は現代においても極めて重要なメッセージを含んでいます。システムに対する批判者として、彼の役割は、社会の安定と自由とのバランスを再考する上で非常に意義深いです。
メタ視点の学び: この議論は、自由と管理の関係に対する哲学的な問いを深めます。社会がより効率的かつ安全になるために個人の自由がどこまで制限されるべきかという問題は、現代においても重要なテーマです。特に、監視社会や個人データの取り扱いについては、私たちの社会の未来を考える上で重要な課題となります。
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ディベートまとめ
このディベートの中で浮かび上がる重要な学びは、技術の効率性と人間の感情や倫理のバランスです。犯罪捜査においても、テクノロジーが提供する精度と効率性は無視できない一方で、人間の内面的な理解や倫理的な判断が非常に重要であることが確認されます。また、雑賀譲二のようなキャラクターは、こうしたシステムに対する重要な批判者として、技術に依存する社会が見逃している側面を強調しています。
ディベートの根本的なテーマは、「技術が人間の判断をどこまで代替できるか」「システムに依存しすぎることが、我々の自由や人間らしさを失わせるリスクがあるのではないか」という問いです。この問いは、現代のAI技術の進展とその社会的影響を考える上で非常に重要であり、雑賀譲二のキャラクターを通じて現実世界における同様の課題を反映しています。
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追加の知識・教養ポイント:
犯罪心理学の分野では、特に感情やトラウマ、家庭環境などが犯罪行動に与える影響が深く研究されており、これを無視して犯罪を予測・防止することは困難です。
AI倫理の分野では、テクノロジーの発展がもたらす効率性とその副作用(データバイアスやプライバシーの侵害など)に関する議論が続いており、雑賀の批判は現代の技術に対する懸念を象徴しています。
社会哲学の視点では、管理された社会が本当に個人の自由を保証しているのかという疑問が提起され、雑賀のようなキャラクターが自由と管理のバランスを再考する契機を与えています。
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mai-on-memo · 1 year ago
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ラストマン~全盲の捜査官~好き!
・福山雅治
・大泉洋
・津田健次郎
この3人好き!
ラストマンのラストで、謎が一気に解けていくのが気持ち良い!
ツダケンさんが出てるの知らんかった。
ちなみにツダケンさんは声優さんです。
ぼくの中ではレジェンド声優の一人!
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oldking01 · 1 year ago
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アマプラで流れているから見ているけれど登場人物の名前がうちの個人情報全部もれているのかと思うくらいの状態だった。
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joemotofuji · 2 years ago
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Recently enjoyed (2023/04~07)
Life has never been filled with too much pain, but neither with enough rewards. I could continue walking because every time I've been overwhelmed or depressed, there always have been stories to ease my pain. It's sometimes a novel, and sometimes a movie. What I realised was the fact that I would never be able to stop seeking for new stories even while I'm in the middle of a disaster, and thus my dream has been someday to be a one to create such stories to ease somebody's pain.
忙しない四半期でした。人生で何を大事にしたいのか、仕事として一生付き合うなら何をしたいのか、やっと真剣に考えることができた期間だったように思います。改めて自分の考え方や価値観を洗い出しつつ、変わらないのはやっぱり小説や映画を楽しむ余地を私生活に残したいという部分でした。一言にまとめるとワークライフバランスが大事ということです。転職がんばろ〜い→下書き書き溜めてるうちに転職成功しました!今回も良きご縁に恵まれました。頑張ります。
今回は感想は割愛し、鑑賞した作品だけメモがわりに投稿します。鑑賞後に一回手書きで感想書いてから一目に晒しても大丈夫な形に整えて打ち直してるんですが効率いい方法ないかな……
舞台珈琲いかがでしょう(シアター1010)
名探偵コナン 黒鉄の魚影(横浜ブルク19)
宇宙人のあいつ(TOHOシネマズ)
最後まで行く(TOHOシネマズ)
岸辺露伴ルーヴルへ行く(TOHOシネマズ)
渇水(TOHOシネマズ)
実写版リトル・マーメイド(TOHOシネマズ)
君たちはどう生きるか(イオンシネマ)
ゴーストレート(DVD)
SLIP SKID(CL)
High & Low The Worst(Hulu)
幸運なひと(NHK)
メタモルフォーゼの縁側(Amazon Prime)
シェフは名探偵(Netflix)
The Queen's Gambit (Netflix)
Emily in Paris (Netflix)
Eternal Sunshine (Netflix)
ゆとりですがなにか?(Hulu)
鬼談百景(Hulu)
残穢(Hulu)
リング(Hulu)
だが、情熱はある
それってパクリじゃないですか?
私のお嫁くん
ラストマン 全盲の捜査官
Dr. チョコレート
日曜の夜ぐらいは…
今回リアタイしていたドラマ、最終話までみれたの「日ぐら」こと「日曜の夜ぐらいは…」だけでした。なんてこった。レコーダー買う時にこんなにドラマ色々見るようになると思わなくて2TBので妥協してしまったことを後悔しています。ただ、これはもう「録ったら見る」「みたら消す」をサクサクやる習慣をつけないと、データ容量はいくらあってもいつでも「足りない」状態になる���だろうなあと思っています。好きだったドラマ、円盤買ったのに録画消せない現象・・・・・・(あるある)
次の休みにダビングするかあ。
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aketalog · 2 years ago
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slowestofsins · 2 years ago
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Godo Shintaro doodles (with a bonus Minami)
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jdramasource · 2 years ago
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Last Man: Zenmo no Sosakan ラストマン-全盲の捜査官- 2023, dir. doi nobuhiro, ishii yasuharu, hirano shunichi.
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actiaslunaris · 2 years ago
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ラストマン-全盲の捜査官-(Teaser Trailer)
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bearbearlook · 2 years ago
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Blind FBI Masha x Japanese Detective Yoh coming April
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cokeraita · 2 years ago
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ダーラムの問題は、彼が決して正しい仕事とは言えない間違った人間だったということかもしれない。彼はFBI や司法省の他の人々の助けを借りて名声を確立していました。 彼らは、彼がマフィアの捜査に使用した多くの証拠、つまり潜入捜査員、情報へのアクセス、盗聴、分析と監視のための人員の追加人員を彼に提供していた。彼は何年にもわたって友情を築き、維持し続けてきました。しかし、ワシントンの同僚を捜査する場合、肩を寄せる必要はない。
彼と一緒に仕事をしていた人の中には、FBI が FISA の手続きを巧みに操り、特別法廷で思い通りに事を進めることが容易にできることをダーラム氏が理解しているかどうかは明らかではなかった。また、諜報機関の真面目な活動家たちが自分たちを法を超越しているとどの程度考えているかも理解していなかった。CIA本部から高速道路を下ったところにある中華レストランで、中東から来た秘密工作員たちと一緒に食べたランチは決して忘れられない。彼らは彼らがFBIのドジっ子だと描いていることをからかっていた――これは9/11直後のことだった――そして私はそのうちの一人に、犯罪を解決するために全員で協力しなければならないのに、どうしてFBIを嘲笑できるのかと怒って尋ねた。彼の答えはこうだった。「ねえ、FBI?FBI?彼らは銀行強盗を捕まえます。そして私たちは銀行強盗をします。そしてNSAは?シャツのポケットに分度器を入れていて、いつも茶色の靴を見下ろしているような男たちと私が仕事をすることを期待しているのですか?」 
結局、ダーラムの名誉のために言っておきますが、彼は自分の信念を貫き、この脚注でクリントン��営の行動についてさらに深く調査を拡大することを望んでいた人たちについてどう思うかを述べました。
「明確にしておきますが、当庁��、ある陣営による、敵対者に対する否定的な主張を広めるという政治的計画の存在の可能性を、いかなる点においても違法または犯罪であるとは考えていませんし、またそのような考えもしていません。」しかし、「政府に故意に虚偽の情報を提供する」キャンペーンは別問題になるだろうと同氏は付け加えた。
この 2 つをどのように区別するかが問題の核心です。ダーラムは、この言葉が適切であれば、物語全体を理解することができなかった点で、象を検査する盲人のグループについての古代ヒンズー教の寓話に登場する盲人の一人に似ています。各検査官は小さな部分について説明します。象とは、トランプ大統領とロシアを結びつけようとするキャンペーンのことだ。主流マスコミは、後に信用を失ったロシアゲートの物語を報道し、トランプをプーチンの傀儡として、あるいはソ連時代に遡るモスクワの二重スパイとしてさえ描いている。そしてダーラムは自分自身を単にFBIの管理上の欠陥を調査するよう命じられた弁護士だと考えている。一般の人は写真の一部しか見ることができません。 
知るべきことはまだあります。
ロシアゲートに欠けている部分
ダーラム報告書では何が語られなかったのでしょうか?
シーモア・ハーシュ
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ari0921 · 5 years ago
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宇宙で米国と争い、中国が「制宙権」確保へ
「宇宙を制する者が世界を制する時代」に突入した世界
2020.12.1(火)
渡部 悦和
中国の宇宙開発はめざましい進展を遂げている。
 例えば、2020年6月23日には中国版GPSである「北斗」衛星測位システムを完成させ、11月24日には無人月面探査機「嫦娥(じょうが)5号」を搭載した大型ロケット長征5号を打ち上げ、月の石や土を地球に持ち帰る「サンプルリターン」に挑んでいる。
 もしもこの試みが成功すれば、米国と旧ソ連に続いて3カ国目、44年ぶりの快挙となる。
 この嫦娥5号のプロジェクトは、将来の有人月面探査、月面基地(月の南極に中国人民解放軍(=解放軍)が関与する軍事基地の可能性がある)の建設につながるであろう。
 また、米国の宇宙ステーションは2024年にその任務を終えるが、中国は2022年を目標に宇宙ステーションの打ち上げを計画し、着々と実績を積み上げている。
 その結果、2025年以降は中国のみが宇宙ステーションを保有する可能性が高い状況だ。
 以上のような中国の野心的な宇宙開発の背景には、拙著「自衛隊は中国人民解放軍に敗北する!?」で指摘したように、習近平���家主席の「宇宙強国の夢」と宇宙の支配権である「制宙権」を確保しようという野望がある。
中国の「宇宙強国の夢」と背景にある「制宙権」をめぐる争い
 中国は、毛沢東の時代から「両弾一星」を国家にとって不可欠な戦略的技術として重視してきた。
「両弾」とは核爆弾と誘導弾(ミサイル)のことで、「一星」とは人工衛星のことだ。
 多くの中国人民が餓死するような厳しい時代においても開発を継続してきたのが「両弾一星」だ。習近平国家主席は、毛沢東の路線を踏襲して、宇宙開発を重視している。
 習近平主席は多くの夢を語っている。例えば、「中華民族の偉大なる復興」「海洋強国の夢」「航空強国の夢」「技術強国の夢」、そして「宇宙強国の夢」である。
多くの夢のなかでも「両弾一星」につながる「宇宙強国の夢」は優先度の高い夢であり、中国の宇宙白書『2016中国的航天(2016年の中国の宇宙開発)』は2030年にそれを達成すると宣言している。
「宇宙を制する者が世界を制する」「宇宙を制する者が現代戦を制する」という格言がある。
 宇宙開発における三大国家である米中露は、現代戦における宇宙の重要性を深く認識していて、宇宙を「戦闘領域」と見なしている。
 そして、米中露は、宇宙の軍事的支配を意味する「制宙権」をめぐる熾烈な争いを展開しているが、我が国には「制宙権」という概念を知る者はほとんどいない。
 一方、中国は「制宙権」を確保した宇宙強国を目指し、急速な宇宙能力向上を目指している。
 仮に米中間に紛争が起こった場合、中国は米国の人工衛星などに対する先制攻撃を行う公算が大きい。宇宙戦においては先手必勝で、先に相手の衛星などを破壊した国の勝ちだ。
 中国は、まともに米軍と戦ったら負けると思っている。
 そこで米軍の弱点を探し、その弱点を衝く作戦を採用している。米軍の弱点は、人工衛星とそれを支える衛星関係インフラの脆弱性だ。
 万が一、米国の衛星が破壊されるか機能低下に陥れば、米軍は致命的な打撃を受ける。例えば、通信衛星や偵察衛星が破壊されれば、作戦の中枢機能であるC4ISR(指揮・統制・通信・コンピューター・情報・監視・偵察)が機能しない状態になる。
 また、GPS衛星が破壊されると、GPSを活用する兵器(弾道ミサイル、艦艇、航空機など)は自己位置情報が使えなくなり、射撃精度に決定的な悪影響を受ける。
 つまり、解放軍の狙いとする「米軍を盲目にし、無力にする」ことが可能になるのだ。
中国の宇宙開発は解放軍主導
 中国の宇宙開発体制は、共産党の指導の下に、軍事、政治、国防産業、商業の各部門からなる複雑な構造になっている。
 しかし、解放軍は、歴史的に中国の宇宙計画を管理していて、宇宙を舞台としたISR(情報、監視、偵察)、衛星通信、衛星航法、有人宇宙飛行、無人宇宙探査における中核になっている。
図1「中国の宇宙開発体制」
 衛星の打ち上げなどの実務面を担当しているのは解放軍(有人宇宙計画は装備発展部、無人宇宙計画は戦略支援部隊)だ。
 つまり、中国の宇宙開発は、一部の民生分野や科学研究を除き、ほとんどが軍の統制下にある。この点が宇宙開発に自衛隊がほとんど参画していない日本との大きな違いである。
 中国の宇宙開発と宇宙戦でぜひ知っておいてもらいたい組織がある。解放軍の「戦略支援部隊」と、その指揮下にある「宇宙システム部」だ。
 2015年の年末から2020年末を目途に解放軍の大きな改革が進行中で、この改革により戦略支援部隊が誕生した。
 戦略支援部隊は、情報戦、宇宙戦、サイバー戦、電子戦を担当する世界でも類を見ない部隊で、解放軍が現代戦を遂行する際に不可欠な部隊だ。
 そして、中国の宇宙開発には解放軍が深く関与しているが、その主役が戦略支援部隊である。
 戦略支援部隊は、宇宙戦を担当し宇宙関連部隊を指揮する「宇宙システム部」と情報戦を担当しサイバー部隊を指揮する「ネットワークシステム部」という、2つの同格の半独立部門を指揮下におく(図1参照)。
「宇宙システム部」は、衛星打ち上げ(作戦上即応性の高い移動式の発射装置の打ち上げを含む)、宇宙遠隔計測(テレメトリ)・追跡・制御、戦略情報支援、対宇宙(英語では「カウンター・スペース」と表現され、敵の衛星などの破壊や機能妨害を意味する)など、解放軍の宇宙作戦のほぼすべての機能を統制している。
 宇宙システム部が中国宇宙開発の現場における主役だ。
解放軍以外の宇宙開発関連の機関としては、国務院(日本の内閣に相当)の工業・情報化部に所属する「国防科技工業局(SASTIND)」が非常に重要な組織だ(図1参照)。
 国防科技工業局は、①中国の宇宙計画の策定・実施、②宇宙関連機関・企業の管理・監督、③宇宙研究開発費の割り当てなど、中国の宇宙活動の調整・管理、④軍事調達を監督する解放軍組織との実務的関係の維持、⑤中国の宇宙活動を行う国有企業の政策的指導を担当している*1。
*1=Defense Intelligence Agency,“Challenges to Security in Space”
 そして、国防科技工業局は解放軍の指導を受ける立場にあるとされている。
 また、中国国家航天局(CNSA)は国防科技工業局の管理下で、中国の民間宇宙開発の公の顔として、世界各国との関係を強化している。例えば、CNSAは今回の嫦娥5号のミッションなどをホームページで紹介している。
 そして、ロケット、人工衛星、宇宙船などを開発・製造しているのは中国航天科技集団公司と中国航天科工集団公司という2つの巨大企業だ。
中国の宇宙戦
中国は米国の宇宙への依存を最大の弱点だと見なしている
 中国の戦略家は、「米国が軍事作戦の際に、衛星に依存しすぎていて、これらを『機能低下させるか破壊する』と脅すことは、米国を屈服させるのに効果的だ。
 必要に応じて、宇宙の先制攻撃を実施する���とが必要」と考えている。つまり、相手の衛星などを攻撃するシステムは、「国家レベルで米国を抑止し、抑止が失敗した場合は攻撃を行い目的を達成する」ことを意図している。
 中国軍事科学アカデミーの『軍事戦略』(2013年版)は、敵が宇宙での衝突を意識的にエスカレートするのを防ぐために、警告と懲罰を伴う限定的な宇宙作戦を行うことを推奨している。
 また、「宇宙システムは『攻撃が容易で防御が困難』なものであり、『敵の宇宙システムの重要な結節点(ノード)』はとくに価値のある攻撃目標になる。また、作戦遂行のための指揮統制システムは重要な攻撃目標であり、宇宙情報システムは最重要なターゲットである」と主張している。
 中国の宇宙攻撃能力の開発は、米国の防御能力を上回っている。
 中国は、対宇宙兵器を開発し、テストし運用しているが、米国がこれらの脅威から宇宙システムを防護する努力よりも速いペースで行っている。
 中国は、宇宙とサイバー空間を「支配するドメイン(領域)。敵を拒否するドメイン」と見なし、商業的な民間の資産を含む宇宙ベースの資産に対するサイバー攻撃や電磁波攻撃を平素から行い、とくにそれを紛争初期に行う可能性が高い。
主要な宇宙における攻撃能力
 中国は10年以上にわたって、対衛星(ASAT)ミサイル、サイバー攻撃、電磁波攻撃、および同一軌道宇宙攻撃兵器の開発に多額の投資を行い、これらのシステムの信頼性を向上してきた。
 中国に限らず、宇宙先進諸国の宇宙における攻撃能力(対宇宙能力)は図2の通りだ。
図2「宇宙における脅威」
●指向性エネルギー兵器(DEW:Directed Energy Weapons)は、敵の装備や施設を破壊、損傷、破壊するために指向性エネルギーを使用する。
 これらの兵器には、レーザー兵器、高出力マイクロ波兵器(電子レンジと同じ原理を使う。高出力マイクロ波を照射し、目標のアンテナなどから侵入させ、電子機器を焼いて故障させ、破壊する兵器)および高周波ジャマー兵器(1~300MHzの高周波を使った電波妨害装置)などがある。
 DEWによる攻撃は、電磁波を使う攻撃であり、デブリを発生しにくいので、攻撃を探知することが難しい特色がある。
 パトリック・シャナハン米国防長官(当時)は、「解放軍は2020年までに低軌道(LEO)衛星を標的とする地上ベースのレーザーシステムを配備する可能性が高い」と証言している。
●キネティックエネルギー兵器:ASATミサイルは、固定式または移動式の発射システム、ミサイルから構成され、標的である衛星を破壊するように設計されている。これらの兵器は航空機から発射することもできる。
「体当たり破壊兵器」は、搭載されたシーカー(目標捜索装置)を使用して標的衛星を捕捉し、体当たり攻撃を実施する。
 中国は2007年における衛星撃墜(ASATミサイルを使い、機能不全の気象衛星を破壊し、それが���量の危険な宇宙ゴミを生み出した)以来、衛星を撃墜していない。
 しかし、ほぼ毎年、キネティック(物理的)な宇宙攻撃システムのテストを続けている。そのテストは時に宇宙を通過するミッドコース(中間軌道)における弾道ミサイルの迎撃テストの形をとっている。
 米空軍宇宙コマンド司令官(当時)のジョン・レイモンド大将は2015年、「中国の衛星攻撃兵器(ASAT)研究への投資は、すべての軌道のすべての衛星に脅威を与える可能性がある」と述べている。
 さらに米国の国立航空宇宙情報センターは、「中国の戦略支援部隊は、低軌道目標を打撃することができるASAT兵器で訓練を実施した」と証言している。
●サイバー攻撃:多くの宇宙活動はサイバー空間に依存し、その逆もまた同様だ。
 衛星による指揮・統制(C2)およびデータ配信ネットワークに関する高度な知識を有するサイバー関係者は、攻撃的なサイバー戦を使い、宇宙システム、関連する地上インフラ、それらのユーザーおよびそれらを接続するリンクに対して影響を与えることができる。
 解放軍は、「ソフト」なサイバー攻撃も行う。
 キネティックな打撃よりもエスカレートする可能性が少ないため、とくに攻撃された側が何が起こったのかすぐに判断できないか、報復する意思を持たせないため、「ソフト」なサイバー攻撃がより魅力的になる。
 中国は、2007年以来少なくとも4回、米国の宇宙システムに対するサイバー攻撃を実施したかその関与が疑われている。
●電子戦(EW)兵器:EWは、妨害およびスプーフィング(誤った情報を含む、偽の信号を受信者に送信すること)技術を使用して、電磁波領域(電磁スペクトラム)を制御することだ。
 アップリンク妨害は衛星に向けられ、衛星受信エリアの全ユーザに対するサービスを損なう。ダウンリンク妨害は、地上ユーザ(例えば、衛星ナビゲーションを使用して自己位置を決定する地上部隊)に向けられるため、局所的な影響がある。
●同一軌道上での攻撃兵器:同一軌道にある衛星などは、相手の宇宙船を故障させるか破壊することができる兵器となる。
 これらの衛星は、高出力マイクロ波兵器、高周波ジャマー、レーザー、相手の衛星に衝突し破壊する「体当たり破壊兵器」、相手の衛星を破壊するロボットアームなどを搭載している(図2参照)。
 これらのシステムの中には、衛星の整備や修理、デブリ除去のためのロボット技術のように、平和的に利用できるものもあるが、軍事目的にも利用できる。
 解放軍が中国の宇宙計画に深く関与していることを考えると、軍民両用の機能を備えたプラットフォームが必要に応じて攻撃目的に使用される可能性はある。
 たとえば、宇宙デブリ除去実験衛星と呼ばれている「遊龍1」には、他の衛星をつかむためのロボットアームがあり、兵器にすることも容易だ。
 一部のアナリストは、中国の衛星「SJ-17」(新しい推進技術、監視技術、太陽パネル技術に関する試験衛星)の静止軌道における同一軌道攻撃にとくに懸念を抱いている。
 それによると、SJ-17は静止軌道を通過しており、その動きは軌道を変更する能力を含む、かなりの機動性がある攻撃兵器としても使えることを示唆している。
 一方で、これらの機能は、有害な宇宙デブリの除去や衛星の修復などの平和的目的にも使用できる。
おわりに
 以上記述してきたように、中国の宇宙開発計画は「制宙権」の確保を目指して、めざましい進展を遂げている。
 これに対して、日本は、宇宙の民間利用の分野では世界の一流国家の仲間入りをしているが、宇宙戦の分野では米中露に比して大きく出遅れている。
 これは日本には「制宙権」の確保という発想がないからである。
 そのために、宇宙の軍事利用に関して我が国は中国に比して遅れ、日中の宇宙戦の能力を比較すると、明らかに解放軍を中心とする国家ぐるみの体制を構築している中国側が優勢だ。
 もっと安全保障の観点から宇宙開発を見直す必要があるのではないだろうか。
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