#変わり種があってリピート出来そうだがまずは定番で
Explore tagged Tumblr posts
Text
【Heartlands】曲解説

Heartland というアルバムタイトルを考えていたのですが、複数形だとしっくり来ました。まあ、全部解説してしまうとつまらないので、理由は各自感じ取っていただければと…(遠藤)
以下、作曲者による曲解説です
2.Tetetete(原)
海外のボーイ・バンドの曲をイメージして作りました。スーパーボールのハーフタイムショーのような会場で、途中からドラムラインが出てくるような壮大な妄想のもと、、笑
自作の中では一番ポップな曲になったような?気がします。
アコーディオンが刻む「てててて」の響きが好きなので、タイトルもそのまま「tetetete」に。
3. 足の裏(遠藤)
斉藤友秋さんのイベントで遠藤里美ソロをやる際に作った曲。この時は、ライブまで時間的(&精神的)な余裕がないため、演奏するのが容易かつ、しっかりした構造にするために「曲の構造から作曲する」というスタイルをとりました。
当時は変なコード進行する曲ばかり作っていたので、世の曲って結構ワンコード…と思い作った曲。
当初はトリオ編成(Sax × 2, Bass)のために作ったので非常にシンプルでしたが、バンド用に少しゴージャスにアレンジしなおしました(FlとObのカウンターメロディーなどを追加)。構造は2管のユニゾンの対決、その後全員ユニゾン、というシンプルな流れになっ��ます。
ベースラインはほとんど同じ音型のまま進行して強固にキープ(そのせいで弦の演奏者は指が異常に疲れる)その上でメロディーがユニゾンするというものです。
単純な構造ではありますが、「ナチュラルではないリズムやメロディーを2人以上で完璧にユニゾンすればなぜかユーモアが生まれる」というプログレ的なねらいもあります。
曲の情景としては、さまざまな地面の形状や景色に対応する、足の裏から見た世界を描いてます。
中尾さんへの演奏指示としては「歩きながらオナラをする感じでお願いします」と言ったところ、一瞬で理解していました。
リスナー側から見た音楽の面白さや快感とはどういうところにあるのだろう?と考えた時、反復や、リスナー側のメモリーと一致した感触なのかなと思うこともあり(初めて曲を聴いた時の喜びはまた別のものでもありますが)反復と、反復への裏切りに関しては、作曲する上で考えるポイントです。
4. abandon obsession(原)
執着を捨てるという意味のこの曲。
日々窮屈さを感じている時に、ビオパタにファンクなダンスナンバーを…と何故か思いたち、うまれました。
色々捨て去って、兎にも角にも踊ろうぜ!踊っとけばなんとかなる!という、普段あんまり思わない事を、逆にかたちにしたような曲です。
6. かめめぱやし(古池)
この曲は、単音の楽器が(当時は)6本もいるビオパタのために、
6声で、変拍子で、絡みつくようなフレーズの曲が書いてみたいなぁと思って作った曲です。
曲名は特に考えてなくて、初めて合わせた後にメンバーそれぞれに一文字づつ言ってもらって、それを繋げてタイトルにしました。
自分で演奏しようと思ってもなかなかに厄介な曲を、見事に形にしてくれました。
とても嬉しいし、聴いててとても楽しいです。どうもありがとう。
7. 草原境(遠藤)
実家で飼っていた犬の「ゆきちゃん」が亡くなった時にできた曲。身近な命がなくなると、曲ができてしまいます(以前作曲した「五十嵐川」は祖母が亡くなった時の曲)。犬のゆきちゃんは雑種で自由な女の子でした。動物たちが、周りからの視線を気にすることなく生きている様は、癒やされるということを通り越して元気づけられます。
進んでいるようで進んでいない、同じところをずっと回っていながらも景色は少しずつ変わっていく感じを出したかったので、それほどドラマティックな展開はありませんが、ユニゾンのメロディーは自然に出てきたもので、意外に気に入っています。
曲の全体のイメージとしては、まったく悲壮感のなかった、あっけらかんとした「ゆきちゃん」という存在を表せたのではと思います。
8. 消失(遠藤)
円盤から発行されていた雑誌「Comicミツザワ」のために作曲した曲。
1ページに納めたので短い曲です。また演奏にチャレンジしやすいようにとても単純で美しい曲を作ったつもり。
コード進行重視で作った曲です。シンプルながら楽譜から音が立ち上がった時、不思議な響きになったりギャップがあるのは個人的に嬉しいものです。
(読者が演奏してくれるのを期待しましたが、そういう交流は生まれなかったですね)
9. 雲間(原)
隙間というものが気になるのに、暮らしの中でちょっとした隙間(ドアがちょっと空いてたり、棚が少し開いてたり)を生み出しがちです。
その隙間から何かに見られてるような気がしてつい目がいってしまう。同じ様に、雲の間から見える月にもつい目がいってしまいます。でも、ずっと見てるわけではなくて、チラチラみて、違う事考え出したら忘れてしまう。そういう感覚を曲にしてみました。
10. 村の掟(遠藤)
2020年に、某バンドで演奏するために作曲した曲。
簡単で楽しい曲を作るというミッションのもと、15曲くらい作ったうちの一つをビオパタ用にアレンジしました。後から適当にタイトルをつけたのですがなかなか他と毛色の違う良い曲になった気がします。
自分としては、メロが単純すぎるので無意識に何かのパクリみたいになっていそうなのが気になっています。
一度加藤休ミさんの絵本ライブで「かんなじじおどり」という本にBGMとしてつけたのですが、何だか合っているようでした。
「日本人しか作れない曲」というのは確かにあると思うので、日本人らしさを作曲に活かせれば良いなと思ったりします。
11. 深更、雪(遠藤)
円盤から発行されていた「Comicミツザワ」のために作曲した曲。
少しだけアレンジを付け足し、さらに深夜感を出しました。雪国育ちなので、「夜中に大量に雪が降っていて、朝妙に静かだなーと思ったら雪に埋もれていた」感じを表現しました。雪の降る音を聞くのは難しいですが、人間の見ていない場所に静かに雪が積もっていくイメージです。
「分断されたメロディーを自然に繋げる」が裏テーマ。とにかく1拍三連が昔から好きなのです。ドラクエ3のエンディング「そして伝説へ」で目覚めました。
12. Empty Tango(遠藤)
biobiopatataは2012年の円盤によるタンゴ企画がきっかけで誕生したバンドですが、2017年3月に再度タンゴ企画が企画され、ビオパタも懲りずに招致されました。それに合わせ作曲しました。
初演は会場は入谷なってるハウスで、対バン「LimaTango!!」には当時のなってるハウス店長のリマ哲さんがいました。なってるハウスを退職される直前とのことで、新店長・小林さんと新旧店長アドリブソロ対決をお願いしたく、ビオパタでは珍しくアドリブソロの部分を作りました。(録音では遠藤ソロになっている)
イントロは、管楽器のメロディーだけでタンゴを表現できるか?をテーマとしてバラバラに聞こえるけどお互いが支え合ってグルーヴを作ることを目指しました。タンゴはもともとドラムが入ることが少ないようなのですが、リズム楽器無しでメロディでグルーヴを作ることでタンゴらしさを少しずつ作りだしていきます。
本編はダンスミュージックとしてのタンゴを意識しました。テンポが微妙に変わったりするのも、もしダンス作品としてストーリーがある振り付けがあったら素敵だな、という妄想のもとです。
曲のイメージは、引っ越しが終わった後、空になった部屋に思い出だけが浮遊しているイメージといいますか。
13. 山2(山本)
楽譜にしたときに音の横の流れが美しいのがいいなと思い、どのパートもなるべくきれいな旋律に感じられるよう心がけました。意図したわけではないのですが、結果的にその旋律が山々の稜線を描くような曲になったように思います。
15. BBK(遠藤)
初めはどういう経緯か忘れましたが、絵本作家の加藤休ミさんの絵本「ぼーるとぼくとくも」にBGMをつけるというミッションのもと作曲した曲。
ぜひ、絵本「ぼーるとぼくとくも」をご購入の上、一緒にお聞きください(休ミさんにはこのアルバムのジャケットも担当していただいています)。
絵本にBGMをつけるというのは初めての体験だったのですが、古い友人である休ミさんのことも自分なりに理解した上で、絵本を読み解いて音をつける作業は全く違和感なくスムーズに行うことができました。
ある年齢までしか見えない幻、トトロ的なものを感じて、楽しさ、奇妙さ、ワクワク感、不安定さなどを表現したつもりです。
主人公の少年の性格が垣間見られる冒頭、まだ別の世界へ飛び立っていない時点からなんとなく不穏な空気を漂わせています。
テンポが移り変わり、浮遊感のある景色が広がります。ひとしきり空で遊んだ後は、余韻のある状態で元の場所に戻ってきます。夢だったのかもしれないけど、それは確かに彼の血肉となって残るのです。私は幼少時、外で独りでいる時に数分気を失った記憶があり、その時の体験を思い出したりしました。あれは何だったんだろうとたまに思います…。
メロディーの上下で浮遊感を表しておりますが、譜面で見ると音型は雲のようにも少年の軌跡のようにも見えて視覚的にも浮遊感��あります。
ライブでは加藤休ミさんが絵本の読み聞かせをしているのですが、その時の状況次���で場面の尺が変わるため、要所要所でリピート回数の指示をアイコンタクトで行います。(ちなみに、加藤休ミさんの読み聞かせの入ったバージョンの音源も存在しますが、録音しながらなぜか感動のあまり泣いてしまったという。)
録音自体は2017年に行っており、全員での一発録音となっております(アコーディオンだけオーバーダブだったと思います)。伴瀬朝彦さんにギターを演奏していただいています。
この曲と「足の裏」はベーシックは全員で録音を行なっています。その他の曲は各メンバーが個々に録音したものをミックスしています。
2 notes
·
View notes
Text
十五六BOX通販便の詳細内容 & 申込方法お知らせ! 2024年 10月の十五六BOX no.34 通販便は、今夜23日(水) 21時〜 受付開始です!←完売しました!

画像:今回のBOXとは構成は同じですが、種類は異なります。
*今回の中身は、2種類以外はシークレットとなります。
→ 10/23 21:41〆切 完売御礼!
規定数量に達しましたので締め切らせて頂きました!今回は1日遅れの申込みと、シークレットな内容にも関わらず、お申込み頂きまして本当にありがとうございます!
21時41分で既定数量に達しました!限定数を超えておりますので、こちらのメールに届いた先着順で購入可能な皆様に返信致します!作業中につき、締め切るタイミングが遅くなりまして購入できない皆様は申し訳ございません!
発送可能な皆様には、本日中までにメールを致しますので、返信をお待ちしております。
今回、購入できない皆様は次回は12月に通販便の受付予定ですので再度のお申込みをお待ちしております!Instagramのチェックのほど、どうぞ宜しくお願い致します!
*購入不可の皆さまにはメールは届きませんので、予めご容赦願います。1人で全て作業をしていますのでご無礼をお許し下さいませ。
2023年5月からリスタートしましたトコロBOX。お申込み下さいました皆様、ありがとうございました!過去にお申込み下さいましたのに購入できなかった皆様もありがとうございます!今回は2024年10回目の通販便!9月は一度も通販便が出来ませんでしたので、10月はギリギリ通販便できそうで良かったです!というコトで急遽で短時間で申し訳ございませんが、10月25日(金)までの入金が可能な方限定となります!それでも欲しい!という方がいましたら、ぜひお待ちしております!
月2回は通販便を受付ける予定なのですが、仕込みやイベント、諸々に追われて余裕がなくなる場合がございますので、月に1回となるコトが多くなっていますし、9月のようにできないコトもございますのでご了承願います。10月も仕事や出張、打ち合せなどが立て込んでいましたので、1回だけとなりました。この機会にぜひお申し込み下さいませ。
前回は21時48分にてに完売でしたが(以前は23時1分に完売という回もありました)ジャストにメールを送るコトができなかったり、諦めていました方が「あれ!?まだ間に合う?」とメールを下さいました!と、ありがたい状況でしたが、気がつけば同じコトを思って下さった方が集中しまして、購入できない方がいるという。。。すいません!
そんな毎回どうなるのか?わからないトコロボックスですので!今回も、���ひお申し込みをお待ちしておりますー!まずはジャストでお申込み頂きまして、完売のアナウンスや追記がないようでしたらお申込み可能かも?しれませんので、21時過ぎまして気がついても諦めずにチェックして下さいませ。今回は昨夜ストーリーズにて告知しまして、いつもより1日短い期間でのお振込みと詳細内容も遅いのでどうなるのやら?という感じです。汗。
既定数量に達するまで受け付けておりますので、21時過ぎましても一応チェックして下さいませ。X(旧Twitter)にもInstagramにもTumblrにも、完売のため締め切りました!的なアナウンスが無い時は受付中ですので、お申込みお待ちしております!但し、同じくらいのタイミングで何人かお申込みが重なる場合もございます。その場合は先着順にて優先権を決定致しますので、先着から漏れる場合もございますのでご容赦願います。あと、記載中でアップできていない場合もございますので、その際もご容赦願います!
お申込みが少なくても、毎週お店をオープンしており店頭にて販売できますので、多い少ないは関係なく通販便は続けられますのでご安心下さいませ。なかなか店頭までお越しになるのが難しい方や遠くてお店で購入はつらい方へ!と思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
送料はクール便で別途着払いとなりますのでご注意下さいませ。店頭にて直接購入の方がお得ですので、お近くの方はぜひ店頭販売にお越し頂けましたらと思います。遠方だったり、お子様がいらして行けない!や、体調が悪くて外出を控えています!や、お天気が悪いので。。。などの色々な理由により、店頭販売に行くのが難しい という皆様にオススメの通販便です。どうぞご理解頂きました上でお申込みをお願いします!ですが、もちろんお近い方で上記の様々な理由により、店頭に行けませんよ!という皆様のお申込みもお待ちしています!
注)昨今の材料値上げなどにより様々なトコロで商品も値上げとなっておりますが、当店はマスカルポーネなどのチーズを使用した商品、黒糖パウンド、チョコレートを使用した商品以外は、殆どの商品を値上げしていない状況です。昨年4月と9月に引き続き、12月と年始1月からまたバターが大幅値上げになりました。。。さらに、10月からはココアやチョコレートも大幅に値上げしていますのででチョコを使用した商品は考えなくてはいけません!さらに気がつけばマロンペーストは何度も値上げされています!!!汗。本当に困ったモノです。今後どうしても値上げをしないといけない状況となりました際は、またお値段が変更となる場合がございますので、今のうちにぜひご注文をお待ちしております。*値上げ前の材料の在庫があるうちは変更はありません。
久しぶりの再開ですので、先ずは当店のメールに届いた先着順から規定個数を割り当てていくという先着スタイルにて始めたいと思いますが、 今後続けていく中で新規の方��購入できない! という状況が続くようでし��ら、以前の様に 新規枠などを2割設けたいと考えております。 その際でも、純粋な先着枠は8割ございますのでリピーターの方にもご購入頂けたりと、 バランスとしては良いお申込み方法となっていましたので、その方法を採用する可能性もございますので、皆さまご安心下さいませ。*10/23現在変更はございません。
ですので、気に入って頂けましたらリピートも何度でも問題ございませんのでご安心を! ただし少量生産なため、もともと数量が多くはございませんので、21時ジャストにお申込みを頂きましても、ジャストで規定数をオーバーする事もございますので、購入できない可能性もあるというコトをご理解頂きましてお申込みをお願い致します。因みにNO.16は21時11分まで規定数に達しないで受付していましたのでご安心を。no.15もそうでした!さらにno.19は21時7分、no.21は21時28分!no.22は21時33分!no.27は23時1分!no.33は21時48分でした!追記で埋まっていない旨をお知らせする場合もございますので、Instagramなどもチェックをお願い致します!
今回「十五六BOX no.34」となります。 今回はバタバタでメニューや画像をブログに掲載する時間なども取れませんでしたので、内容はシークレットとさせていただきます。皆様、ご了承をお願いします。
追記) 当面は私のアナログメール方式にて お申込みや返信メールの「ひと言」などを 設けておりますが、大変になってきた際は 便利な通販サイトなどを利用するコトも視野に入れております。ですが、自分の言葉でお一人お一人にお伝えしたい!との想いがありますので、なんとも難しい… なので、いつもギリギリ経営なのでは? 寝れなくなるのでは?と、自分でも理解はしておりますが…性でございますね。苦笑。
以前、Twitterにてお伝えしましたが、店頭販売にて余剰が出た際にECサイトにて「お任せBOX」として、お品書きもなく、簡易段ボールに詰めて発送します、突然販売方法も試してみるかも?しれません。実際、BASEさんにて準備はしております!近い将来、実施すると思いますが数量はかなり少ないと思いますので、確実な十五六BOXをぜひ。
*何人かの方にお問い合わせ頂きましたが、お世話になっている方へ直接送って頂くことは可能ですか?との問いですが、メール内にその旨を記載して頂きまして、 送先主のご氏名と発送先の住所や電話番号、そして時間指定など記載ください。こちらにて問題ないと判断しましたら、確認メールにBOX代金の他に+クロネコヤマトクール便送料をプラスしましてお知らせしますので、合算金額をお振り込みくださいませ。
↓ 以下は定形文です。
2019年末にギリギリ開始致しましたトコロ 菓子の詰合せ「十五六BOX」の通販便! 2年半年ぶりの再開、今回で34回目です。
近くてもお子様が小さ��てお越しになれない方や、遠方の皆さま、トコロカフェ時代から通っていたけれど遠くに引っ越された方など、懐かしい方からのお申込みも多くとても嬉しい機会でもありました。初めて食して下さった方もいらして、通販便なら ではの出会いに、私たちも初めての嬉しい 感覚を体感させて頂ける機会となりました。
そして。。。
現在、一昔前とは世の中の状況も一変してしまいました。というコトで、これからは 私たちがもう少し頑張ってトコロ菓子を つくるコトで、皆さまのご自宅へホッとする焼菓子や時間をお届けするコトができる!
可能でしたら月2回できたらと思いますが、ご希望の方が多くいるのか?はまだ良くわかりません。三茶のお店を閉めてから10年以上が経ちまして、トコロカフェを知らない方も多いと思います。現在、 日野市の多摩平にて焼菓子店「十五六(トコロ)」 をオープンし、新たなブランドとしても活動しております。そしてさらには2階のスペースにイートインや各種のイベント、ワークショップ、お話会などなど、開催できるトコロもつくりたい!という想い を持って日々奮闘しているトコロです。
*10月は仕事の都合上、一度きりの受付となります。11月はできるかは?現段階では未定となっております、
皆さま今後共どうぞ宜しくお願い致します!
今夜 23日(水)21時〜 メールにて、お申込みをお受け致します!数量限定となりますので先着順に受付を致しまして、規定数量に達しましたら受付終了となります。終了の際は、先ずはX(旧Twitter)にてその旨を報告させて頂きます。その後にコチラへ反映させますので、気になります方は旧Twitterのフォロー 又は、チェックを宜しくお願い致します。
*状況 X (旧Twitter) → https://x.com/tocorocafe
下記の申込み方法の記載漏れがある場合は 申込み不十分として購入できませんので、 お申込みの際は記載漏れのないようにご注意下さいませ。
先着順にて発送可能対象者となりました方には、購入可能メールを送らせて頂きます。 そちらにお振込み先と、お振込み期限日などを記載致します。
今回お振込期限は、10月25日(金)までと短期間でのお振込みとなりますので、期限までにお振込みが可能な皆様からのお申込みを心よりお待ちしております!
今回、10/26に発送しまして、10/27 又は場所 によりまして 10/28 着となる予定でいます。何かトラブルがありまして遅れます場合はご容赦願います。
少量生産のため準備ができ次第、発送をさせて頂きますので、お届け日のご指定はできませんが、時間指定のみ希望をご記載下さいませ。ご入金を確認の方のみ発送をさせて頂きますのでご容赦のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
*送料は冷蔵品の和ブラウニーがリスタートから加わりました為、暑い時期に関係なく、クール便にて着払いとさせて頂きますので、ご注意下さいませ。
*ご希望の時間帯のみ指定が可能ですが、道路状況などにより時間通りに到着できない場合はご容赦願います。 その辺はご了承の上、ご指定下さいませ。
無添加のため、賞味期限はすべて短めに設定しておりますので、クッキー各種とビスクッキィ以外は、到着後なるべくお早めにお召上がり下さいませ。
*和ブラウニーは到着後、冷蔵庫にて保管をお願い致します。暖かい日がある時期は到着後、そのまま冷蔵か冷凍庫へがオススメです!但しお召し上がりの際は、室温に戻してからの方が美味しい食感になるモノもございますので、商品説明をご覧下さいませ。
表示の賞味期限よりも日持ちをさせたい!
という場合は到着後すぐにパウンドケーキ とスコーンは、冷蔵庫へパッケージされたまま入れて頂けましたらと思います。勿論、クッキーも冷蔵可能です。
*冷凍庫の場合はさらに日持ち致しますが、なるべく1ヶ月くらいでお召上がり下さいませ。 クッキーは、冷凍のまま食べるとギュッとしまって、カジカジと少しずつかじったり、 口の中で解けていく感じも好きなのです。
*お召上がりの際は、常温に戻すか、又はスコーンなどはオーブンで温めて下さい。 190〜200度で5分程度。焦げ易いようならアルミホイルを上にかけて下さいませ。
◎今回は初の内容がシークレットとなりますが、BOXに入る条件で2点のみBOX定番として決まっているメニューがございますので、そちらだけ掲載しておきます。他の8点はシークレットとなりますので、何が入っているのか!?お楽しみに!!!

上画像右側:BOX定番「バウムじゃないのにクーヘンみたいなケーキ」ラム酒をたっぷり使用して焼いています)*新食感でむっちりみっちり詰まってラム香る栗のケーキです。*最近は殆ど作ってい��いためレアです!

上画像:BOX定番「熟成スコーン 3日間熟成版 [ 2個入 ] 」 (ドライイーストを使用)*低温で熟成させることによりチーズの様なコクとバターの甘味が増して、よりリッチにミルク感も◎!オーブンでリベイクしたらたまらない。。。
◎ 十五六BOX no.034 (内容:シークレット)
【焼菓子詰合せ内容】
・パウンドケーキ 1 (シークレット)
・パウンドケーキ 2 (シークレット)
・バウムじゃないのにクーヘンみたいなケーキ (ラム酒をたっぷり使用して焼いています)*新食感でむっちりみっちり詰まってラム香る栗のケーキです。昨年から1.5倍ほど値上がりしているため、今後どうするか?検討します。*最近は殆ど作っていないためレアです!
・スコーン 1 (シークレット)
・熟成スコーン 3日間熟成版 [ 2個入 ] (ドライイーストを使用)*低温で熟成させることによりチーズの様なコクとバターの甘味が増して、よりリッチにミルク感も◎!オーブンでリベイクしたらたまらない。。。
・ビスクッキィ [ 3枚入 ](トコロ的ビスコッティ)(シークレット)
・米粉)和ブラウニー (シークレット) *要冷蔵
・クッキー 1 (シークレット)
・クッキー 2 (シークレット)
・クッキー 3 (シークレット)
税込¥5,200円(箱 & 梱包代+手間代)*送料は着払い
以上となります。
少量生産のため、お一人様一箱のご注文とさせて頂きます。複数個での申込みは不可となります。ご注意下さいませ。どうぞ 宜しくお願い致します。
●申込方法 :ご希望の方は、
10月23日(水) 21時〜
*受付開始 21:00より前のメールは無効になりますので、お時間ご注意下さいませ。
までメールにてお申込下さいませ。
◎メールへの記載事項(必須)
・件名
→ 十五六BOX申込
・お申込者のお名前(フルネーム)
・お申込者の電話番号
・お届け先の郵便番号
・お届け先の住所
・時間指定のある場合は記載下さい → 午前中・14-16時・16-18時・18-20時・19-21時 *上記は、クロネコヤマトさんの時間帯です。
・携帯+PCメール��ドレス (申込メルアド以外があります方は、念のために記載下さいませ。 あくまで予備ですので、無い場合は大丈夫です)
*受信拒否等の設定をされています方は必ず [email protected] からのメールの受信設定を可に設定をしてください。
●申込後 :
・少量生産のため、規定数量を超えました時点で受付終了とさせて頂きます。ご容赦願います。 *受付終了時は、状況発信X(旧Twitter)、にて報告後コチラや、Instagram 内にてお伝えしますので そちらをご確認下さいませ。
・ご予約可能な皆様には、24日の朝方までに購入可能メールを送らさせて頂きます。
*今回、規定数から先着に漏れてしまいました方がいましたら申し訳ございません。仕込み中につきまして、購入可能な方のみにメールをさせて頂きますので予めご無礼をお許し下さいませ。
ですが、お申込みが規定数よりも少ない場合もございますので、締め切られますまでお申込みをお待ちしています!
*購入可能メールが届きましたら、そのメールに早急に「確認しました!」というアンサーを頂きまして、こちらで確認が出来ました時点で、購入確定とさせて頂きますので、ご注意下さい。最後に「確定メール」もさせて頂きますので、必ず届いたか?のご確認も宜しくお願いします。
・購入可能となりました皆様にはお振込み先と、お振込み期限も個別に記載がございますので、お手数ですが期限内にお振込みをお願いします。
*今回のお振込は10/25(金)までの期限となりますのでご理解の程、宜しくお願い申し上げます。
・購入可能な方のみお返事をさせて頂きますので、トコロカフェからの返信メールがない場合は、今回は購入できませんので、またの機会に宜しくお願い致します。店主1人でメール作業をしています関係で、ご無礼をお許し下さいませ。ご容赦のほど、宜しくお願い申し上げます。
・こちらから購入可能メールをさせて頂いたのに「確認しました!」メールの返信がない場合がございます。その場合、迷惑メールBOXに振り分けられている場合と、メール受信拒否設定ではじかれている場合とがございます。こちらから再度メールを致しますが、送信後24時間以内に返信がない場合は無効となりますので受信拒否設定を必ず設定の上、お申込下さいませ。又、確認メールにアンサーが無い場合もキャンセル扱いとなりますので、十分にお気をつけ下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。
*携帯会社によってメールが送信できない場合もアンサーがなく、こちらからは送信されたと思っている場合がございます。念の為パソコンや携帯メールなど複数のアドレスをお持ちの方は記載して頂けましたら安心だと思われます。
・状況発信X (旧Twitter)、又は Instagram、ブログ内にて終了案内をするまでは受付中となります。
詳細内容発表から申込み、そしてお振込みまで短時間ではありますが、それでも欲しい!という方がいらっしゃいましたら、お申込みを心よりお待ちしております。どうぞ宜しくお願い致します!
予約開始は、今夜10月23日(水) 21時〜
規定数量に達するまで!!!
◎下記の画像は前回の「十五六BOX no33」の内容。
◎PROFILE novel → https://note.com/ch1056/n/n4c164f8a72e1
◎ネットラジオ「Ch.1056」声で伝える試み! → https://note.com/ch1056 *会員購読受付中
◎Instagram → https://www.instagram.com/tocoro_cafe/
◎状況発信Twitter → https://twitter.com/tocorocafe
tocoro cafe / 十五六 上村 雅一・直子
0 notes
Photo

醤油ラーメン ラーメン・ド・エ・エド・ジャパン @ 霞ヶ関 #昨夜のラーメン番組みて食べたくなった #銀座界隈は食べ尽くしたので移動中で気になってるところ #もともとイタリアンのお店が出したラーメン店 #変わり種があってリピート出来そうだがまずは定番で https://www.instagram.com/p/B8-8a3OgTCz/?igshid=1pa7vay8uxdhy
0 notes
Photo





3 kind of standard jeans restock !!
ど~も、福岡店 隠塚(おんづか)です。
緊急事態宣言の延長が要請される見通しのようで、パっと明るくなるような出来事が少ない毎日ではありますが、『毎日に少しでも刺激をっ!!』と思い、先日、ホットサンドメーカー(直火対応)を購入しました。

キャンプや巣ごもり需要などで人気が再燃しているようで、お目当てのものがどこを探しても品切れ。メーカーに問い合わせてみても、次回入荷は未定(;´Д`) それでもめげずにネット中を隈なく探し続けて、ようやく見つけましたっ!!(まさかの渋谷・猿楽町のオシャレなカバン屋のオンラインショップで!!)
ついでに、勢いに任してレシピ本まで購入。さぁ準備は万端です。この熱い気持ちが冷めぬうちに調理に移りたいと思いますっ!! (機会があればご報告しますね)
さて、 怒涛の如くTシャツやデニムジャケットの入荷が続いていた為、すっかり”定番ジーンズの再入荷のお知らせ”をしないままになっておりました~

【1001XX、900XX、800XX】の3種類がキレイに揃うのも久しぶりな気がします。
最近は 【Dead Stock Blue】 が、未だに店頭にガッツリと並ぶことがないくらいに大変好評ですが、それでもやはり、『初めてWAREHOUSEを買う』という方や『色々穿いたけどやっぱりコレ』とリピートされる方も多くいらっしゃるのが【定番シリーズ】ですね。

【Dead Stock Blue】や【DUCK DIGGER】などの”ビンテージの完全再現”とはコンセプトが異なり、 ビンテージの魅力を生かした現代的なシルエットに WAREHOUSEが培ってきた”ビンテージのノウハウ”を惜しみなく注ぎ込んだモデル、それが【定番シリーズ】です。

また、価格面においても魅力的なモデルだと思いますが、決して、<他のモデルよりも安い=廉価モデル>ではございませんよ。
【定番】は”ブランドの顔”として位置づけられるモデルです。先ほどお伝えしたように<入門モデル~末永く愛されるモデル>として、多くの方に認知/満足してもらえるようブランドがお客様と共に育ていくものだと考えます。
【品質】が良くても、【価格】が高いのでは多くの人に着てもらえない。ましてや、【価格】がいくら安かろうが、【品質】の悪いものはいりませんよね。

現状で満足せず、常に【品質】の向上を図りながら、求めやすい適正な【価格】で末永く愛して頂けるものが【定番】ではないでしょうか。そこには、ブランドとしての【覚悟】も現れるものだと思います。
少々長くなりましたが、”初めまして”の方も、”お得意さん”も、末永く愛して頂けると幸いです。
それでは、今週も頑張って行きましょ~
6 notes
·
View notes
Photo

おはようございます。自宅に篭ってもおいしい健康的な食事ができるセットをわざわざの総力をかけて作りました!今週ご注文いただくと来週末までにお届けします。ご予約もできますよ。ご用意したセットを紹介しますので、ぜひご覧ください! ・ 自宅でわざわざセット全体をみる→ https://wazawaza.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2354599 今週から新登場した「初めてのわざわざセット大」はわざわざでロングセラーやリピート率が高い商品を組み合わせました。10%値引してあり実質送料無料商品です。中身は固定でこの内容の通り。24商品が同梱されています。パンも1000円分入ってます。 ・ 一番お得!はじめてのわざわざ大セット9800円→ https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=149888346 ・ 初めてのわざわざセットのコンパクト版がこちら。パン1000円分含め12商品が同梱されています。手堅い調味料やほうじ茶など料理をする人向けで且つわざわざ初めて利用しますという方にあっわざわざってこんな感じの味が好みなんだーと雰囲気分かるやつ。400円引 ・ お次にお得!はじめてのわざわざ小セット4600円→ https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=149878803 ・ 全���自炊しませんよ!という人向け。鍋とフライパン持っていてくれたら���丈夫。レンジだけでもいけるか?即席麺、レトルト、フリーズドライ、開けるだけ、混ぜるだけばかり集めました。商品はランダムで入りますが先週のセットより同梱種類が多くなった。 ・ 楽チン5400円→ https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=149645416 ・ 冷凍食品セット。実店舗でも冷凍食品の取り扱いを強化。こちらも無添加安全仕様の商品ばかり。来週からセット内容が変更になりパン1000円分と冷凍食品4000円分のセットへ。ハム、チーズ、餃子、ピザ、うどん、バターなど冷凍庫にあるといつでも使える大活躍の子たち揃えてます。 ・ パンも入った冷凍食品セット5400円→ https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=149593984 ・ 実店舗で大人気の無農薬レモン1キロとわざわざのパンとお菓子が2000円分、ジャムが入ったセット。普段からパンを常食して手作り好きな方向け。週末にレモンをスライスしてお砂糖と変わりばんこに入れてレモンジュースの素作りはいかが?レモンスカッシュできるよ。 ・ 4320円パンとレモン→ https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=149593946 ・ お茶とお菓子とジュースしか入ってないわざわざ的じゃなない?セットかもです。ボリュームあります。だけど、添加物なしの自然派お菓子だよって言っても、そればっかり食べてたらあれですけど、たまにはいいよね?許してよ。ほんと、そんな日あるじゃないですか。罪悪感吹き飛ぶお菓子セット。 ・ 5400円お菓子→ https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=149645482 ・ 同梱におすすめなのがツバメコーヒー が問touの為に焙煎してくれている問touブレンドが新登場。最後まで後味のよいすっきりとした深煎りのコーヒーは本当においしいです。わたし中煎派だったんですが、ツバメさんの深煎りで目覚めました。 ・ コーヒー豆だよ!→ https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=149879509 ・ セットじゃなくて食品を一つずつ選んで買いたい方はこちらからどうぞ。多くて選ぶのが大変だと思いますのでセットで編集しました。セットにはオンラインストアに出ていないものも入ってます。食品の選定基準もこちらに書いてありますのでどうぞご覧下さい。 ・ 食品ページ→ https://wazawaza.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=1081054 ・ 更にこの食品セットの話をnoteを書こうと仕込んでましたが、力尽きて週末に間に合いませんでした。来週公開しますね。もしもわざわざセットが自宅に届いたら、どんな週末になるのかシュミレーションしました。こちらもお楽しみに。では皆さん、良い週末をお過ごし下さい! ・ #newitem (パンと日用品の店 わざわざ) https://www.instagram.com/p/B-lNDeonRRk/?igshid=1lnqiqksyxm5w
3 notes
·
View notes
Text
<テスト投稿>Robert Haigh1986~2017

ROBERT HAIGH Music From The Ante Chamber 12" LAYLAH (BELGIUM) LAY 21 1986 2LP (included in "Cold Pieces 1985-1989") VINYL-ON-DEMAND (GERMANY) VOD132.11 / VOD132.12 2014
次ぎの間からの音楽、とタイトル通りにROBERT HAIGH音活動の新規展開を窺わせる作品。A面にピアノ&シンセ楽曲の1曲目と、ギターと ベルと発声音の反復それに途中からピアノが加わる2曲目の楽曲。B面ではピアノとバイオリンとコーラスによる楽曲が収められている。何気 に壊れたものを帯同させてはいるものの本作をNOISEだと思う人は少数かもしれない。またそれらは光りの在処を感じさせる息吹など、嘗て の作風ないし音とは逆方向な表現性を持っており、オブスキュア暗度であったと言えよう過去表現世界から自身を解放し開かれたものを感じ させる。同時に旋律化への促進がなされておりアブストラクトのままながらで具体系形成への進化を覚えさせる。感触的にはクラッシック区 ではあるが実質その匂いには薄いアコーティックなコンテンポラリー・サウンド作。 (oZ)
ROBERT HAIGH Valentine Out Of Season LP UNITED DAIRIES (UK) UD26 1987 2LP (included in "Cold Pieces 1985-1989") VINYL-ON-DEMAND (GERMANY) VOD132.11 / VOD132.12 2014
ROBERT HAIGHのアブストラクトが純化し遂には全編ピアノ・ソロへと行き着いた個人名義の1stアルバム。詩の様に雰囲気を漂わせた短 編曲集でサロンに流れるBGMの記憶に近似する。加工なしな生音だけによる感覚的即興楽曲のみが収められており、一般NOISEファン向け にはないと思われる本作。A3曲やB4曲と少々働きかけを有した楽曲やイギリス風な遣(や)る瀬なさを覚えるA7曲があるものの、概ね情感性 や叙情性らを削いだ無表情、霧に煙った如し以外に風景をも喚起させる事がない。静かで穏やかな室内からボンヤリと雑踏無風景を眺めてい る日々その日常ひとコマ過ぎる刹那同等がユッタリ優雅と列を成している。ピアノ・ソロ作品でありながらクラッシックのそれとは若干に異 なり、NOISE音の響き自体を聴かせる作品の様にピアノ音そのものだけを聴かせるラウンジ感にある。そのフラットな配列ぶりは地味であり 微睡みやアンニュイを覚えさせるやもしれないが... 。慣れ親しんでいるピアノ音ながら灯台下暗し、楽曲としてではなく一旦で旋律から解放 して鍵��ショットの高低や強弱に残響をシンプルにして聴くのがベストかと思う。余談ながら個人的にはジャケ・ビジアルが音とのマッチン グ佳しで非常にヤバく痺れている。 (oZ)
ROBERT HAIGH A Waltz In Plain C CD LE REY (UK) LR103 1989 2LP (included in "Cold Pieces 1985-1989") VINYL-ON-DEMAND (GERMANY) VOD132.11 / VOD132.12 2014
基本的には1987年にLPでリリースされた前作"Valentine Out Of Season"同様ピアノ・ソロ作となる本作。前作と本作を並べ比較すれば大 抵の人は本作を好むと思う。反響効果を存分にしながらのアルバムで多重録音プレイのタイトル曲に始まり作曲性を感じさせる短編12曲から なる。感覚的アプローチに変わりがないと仮定しても、よりポピュラー的な演奏が要所に顔を覗かせ、清らかな情感や叙情、或いは艶やかさ と言ったものを育む創作性が解放されている事は確かだと感じる。それは一人の作曲家・演奏家に立ち戻って全てを洗い落した純白さにある と言えるものなのかもしれない。雑音作品範疇内で滅多に対面する機会がないピアノ・ソロ作品に新鮮さや美的さを覚えるものの同時にそれ が故、コンテポラリーであるのは確かながらクラッシックの範疇で語られるのが本作の本筋ではと思えた時に、自身は適任さを覚えない事と なる次第。しかしながら別ジャンル世界への動議としてROBERT HAIGHの存在はピュアであるとも思う。ピアノ作である事、メロディー作 である事を別にし反響から残響を主としその微音内で響きとして接するとなれば運ばれるものは朦朧の類い。演奏中で行なわれる反響開放か ら慎ましやかながらなウネりと共に感じさせられるホノカなる奔放さ、不自然ペダル・ミュート操作によるササやかにして水面下な不均衡造 形、楽器ピアノとは実に奥深い音装置なのだと改めて思ったりもしながら曲により然り気なしで作家ROBERT HAIGHは綴られている。因み に2014年独レーベルVINYL ON DEMANDから"Cold Pieces 1985-1989"(no. VOD132.11 / VOD132.12)のタイトルでROBERT HAIGH 名義初期音源が2LPにて再発される。本作を含め単独名義プレス盤作は網羅されておりLP2枚目B面には未発表音源も収録される。 (oZ)
ROBERT HAIGH Written On Water CD (sp-pakage) CROUTON (USA) CROU 042 2008
ピアノによる変拍子ミニマル・リズムの屈託のなさ、シンセ・ベース音や甘美不協和な旋律ら音符自身のダンス会を思わせるポスト・クラッ シックなポップ・アート調の1曲目。反響効果内のピアノ・ソロはまるで狐の嫁入り後、滴り落ちる雨粒の雫の様に奏でる2曲目。と先ずはで 掴みが良い本アルバム。基本的にはポップ・アート調とピアノ・ソロ形式この2パターンで構成された全9曲約42分。ROBERT HAIGH名義 を復帰させての本アルバムはポスト・モダン的な前衛音楽種でありながら同時に、全く堅苦しくなくポピュラーとした親しみ易さをラウンジ の様にして届ける。強いてこのポップ・アートぶりはアコースティック響でありながらパソコン・ソフトによる画像や映像の製作に近似して いるかもしれない、音楽が音楽である事をパスしての電飾パーティーぶりの如し。反響とディレイ両効果を伴うピアノ・ソロ曲群も感覚アブ ストラクト世界を促進する中で雑音が慎ましく配置され、コンテンポラリーから別世界へのテレポートを可能とした一種の楽園域。音符にし て紡ぎ出すプレイヤー・サイド或いは作曲家サイドだけに完結しておらず寧ろエンジニア・サイドに比重がある面持ちで、音色僅かに異質的 且つステレオからの鳴りはスピーカー位置からにはあらずな真正面センター布陣で感触対面式。一般社会と無接点な異次元聖域を住処とする 音楽による音楽の為の音楽による純正表現、その音楽表現世界域から仮洒脱しての訪問と看做せよう本作。おそらくモダン・クラッシックや コンテンポラリーと言った容姿は仮姿として良いと思う、日常同目線に降り立った天使の存在体感からそれ以上な世界観に遭遇する事ではな かろうか。NOISEファンにあっては瓢箪(ひょうたん)から駒になるやもしれず、またROBERT HAIGH初期活動80年代SEMAのDNAも本進化 内から何気なしで感じられる事と思う。 (oZ)
ROBERT HAIGH Notes And Crossings CD SIREN (JAPAN) SIREN 016 2009
微睡みの内にある憂鬱優雅、現実に属さない架空、夢ではない時間と空間、勇壮且つ不実の造形。ピアノ・プレイに間違い��なく旋律を耳に するものの寧ろ残響と反響、響きに比重があり丸みのある音色が感触を手繰り寄せ息遣いと言うものを感じさせる。永遠に果てない琥珀に色 付いた内で息継ぎを繰り返す誰それの為になくなったモダンの様に、音楽は音楽のまま宛てがわれた音楽使命から解き放たれ営み感を呈して 行く。本音盤とは自由音との出会いの場ではなかろうかと予見する。シンセと金属打音にNOISE音から幕開けする一種お伽の森、ピアノ旋律 が春先雫の様にして息吹きを慎ましく且つしなやかに音で弾(はじ)く1曲目、幻覚的な揺れ雑音を継続しつつピアノ旋律が弾かれる4曲目、控 え目顔でフィードバック系が同伴する9曲目。設定フリーながら余力僅かなオルゴールの様にしてプレイされるピアノ曲や、往来の様にして 自由散策を謳歌するピアノ曲ら2〜3分のピアノ音旋律をメインとした短編から成った全14曲34分強。質感が硬くなりディープな冷やかさと 共に暗度を高くした曲題通りな本アルバムにおいてのアクセント転調点、エフェクト加工と残響効果を強く伴う"Standinng Stones"では眉 唾物世界から出現した現実的起因に艶かしさを感じられる事かと思う。使命解放と御霊態化の刻10曲目。その別起章から承となる11曲目と 12曲目で穏便の内に綴り広げられ、深いエコーがスモーク感と悠然浮遊とした漂いをライト・アップする天空良景、豊かな存在感を臨ませる 13曲目への案内までは本作の要にあると思う。経過した後そしてオープニングのパラレル・ワールド、終わりにない始まりはリピート記号、 深まりを告げて不実の雅び。単にピアノ演奏モノだとは非常に言い難くまた淡さだけとも言い難く、寧ろハリがあり艶(つや)事に出来たアル バム。ピアノ作品としながらも殊更NOISEファンにあっては聴き所と味わい所は多々にあると思う推薦したい1枚。 (oZ)
ROBERT HAIGH Anonymous Lights CD SIREN (JAPAN) SIREN 019 2010
レーベルSIREN定番仕様となっている帯に"曖昧な光"と題されるROBERT HAIGH名義活動再帰後CD3作目。短編ピアノ・ソロ曲を主にした 全14曲40分のCDアルバム。メロディーからなったコンテンポラリーは時代から零れ堕ち遠のき薄らいだ嘗てのサロンの如し。モダン謳歌な 衣を纏った様にまろやかな音色で象られ、不協和による幻を要所に孕みつつながら現代音楽武装を覚えさせず、また憂いの押し売りにもなく 郷愁に淡く朦朧と何か優雅。遠い風音の様にして持続系NOISE微音が曲により帯同する。舞う事に辟易(へきえき)の芽生えを暗に眺め覚え始 めてしまった女神、穏やかさの内で満たされていない微笑み。反響効果を多分に含み意図的過剰な処理を特色としたクラシカルな面持ちは、 取っ付き難さには在らずしてペルソナを拭い捨て宙へと浮き足たって行く。中盤より気配そのままにタイピングの様な冷やかに軽やかなピア ノの打ち鳴らし、わらべ唄の如し隠蔽観を伴う不実夢世界の造形、けだるいムードの降臨やアナログ時計の営みの如しなどが添加され拡張を みせ進行し11分強となるラストでは巡回展開するアンビエント調にて幕を閉じる。概ねピアノ音から出来た作品であるのは確実ながら、ムー ディーであっても歪(いびつ)にあり微睡みは産まれない。クラシカルやコンテンポラリーからの離脱性にも豊かな感覚的1枚。残響微音を多分 に含んでいる故に再生音量は高めが必須かと思う。単なるフィール・ミュージックには在らずして艶かしく魔性力を持った音盤。 (oZ)
ROBERT HAIGH Strange And Secret Things CD SIREN (JAPAN) SIREN 020 2011
レーベルSIREN定番となった帯仕様に"不思議な秘め事"と題されたROBERT HAIGH名義活動再帰後のCD4作目。基調となるのは前作までと 同様にピアノ・ソロ短編集で41分に17曲を収録する。本作は分散コードを主とした曲の多さがアルバム特色。アルバム・タイトルをテーマ として窺うとすれば秘め事とは隠し事の不自由、コードと言う組織化規則、規律性に拘束された不自由。風習に閉じ込められ匿(かくま)われ た事柄に近似する非開放性格内で抽象不思議を探り入る事となる。音色的には衣を纏った様な前作"Anonymous Lights"同様ながら不協和や 反響ぶりは随分と低減されており歪(いびつ)にしてしかし飛び出す事はない。組み込み想定内にあって平たく、中盤にNOISE微音、終盤では 更にシンセ・ベースや女声コーラスが帯同するものの、総じてモダンと言う形容には当て嵌め難く地味な印象を持つ曲々からなる。非現実な 真相がお伽話しとして隠蔽処理され真実景色として映らなくなった眺め、ヨーロピアンな落日観を脱し得ず慢性化してしまった永遠、抽象が 日常平凡となって通り過ぎて行くだけの全て、ただ独り身の日々の繰り返しの如しで何処かに向かう事を止め幾千年の孤独に達観してしまっ た空ろいにさえなくなった空ろい、それらの様なものが綴り出されていく本作のストレンジ。ミュージック・エレメントを強く打ち出した1 枚だと思う。 (oZ)
ROBERT HAIGH Darkling Streams CD PRIMARY NUMBERS (UK) PRIMA003 2013
ピアノ演奏で描かれた全16曲45分は魔術を帯びた儚気(はなかげ)な夢物語不思議世界。月あかりに照らされた明暗の薄さ、感情に富んだ表情 を被う夜陰の景の如しからは女性たちをキャスティングした抽象舞台、次元不明なる古代ユーロ劇一幕その趣きを感じさせられる。鉄琴のよ うな高い音を伴っての1曲目、残響効果を伴う8曲目、シンセなのであろうかピアノ音以外が加わりアンサンブルする9曲目。裏腹で内面の揺 れそれを隠しきれない表現が全編で音として表れる。中盤より不協和や転調を孕み進行、高中低ピアノ弦の響きに趣いた14曲目、微音NOISE の敷き詰めを伴う15曲目、ダーク・シンセとのアンサンブルとなるラスト16曲目では遠い雷鳴も伴う。感じられるものとなれば幽閉感に歪 んだ優美、覚悟への躊躇い。アルペジ��主体の曲とメロディー主体の曲、アトモスフィア的と具象的との配分配合にあり脚本性を感じさせる 構成から成る。NOISEとして紹介するとなると衒(てら)いはあるが、音の録り方や鳴らし方にはNOISE考としたアプローチが抹消されてはお らず、強いてマーシャル・ゴスなアンビエントを好む向きにあってはその延長線で穴場的存在となるやもしれずな一作。枠組クラッシックに 甘んじてはいないポスト近代コンテンポラリー姿勢、一気に聞かせ残り香も覚えさせる事にあって魅力的なアルバム。 (oZ)
ROBERT HAIGH The Silence Of Ghosts CD SIREN (JAPAN) SIREN 024 2015
肉体を持たない魂存在を幽霊、音楽と言う存在も同じなのかもしれないと思ったりもする。冷気と暗みと反響の内でピアノ旋律と燻(くゆ)っ ているかの様なピアノ奏者ひとりの姿、薄らと帯びて唸り響く低音の鳴り。風音の様な鳴りを聴きながらワルツ基調な変拍子、実体を持たな い何かが現れている事を予感させる2曲目。セレナーデの様にして様々な思いと想いを内にし追想それを奏でさせる現状、誰とはなしに心境 を映した如し3曲目。マイナー調からなる幕開け序盤の素晴らしさに惹き付けられてから4曲目"Happenig No.1"を境目にし音色がまろやかに 変わる響き。時に朦朧を表し、時に悦びを表し、曲調は様々。不協和を含む曲もあるし、サウンド・エフェクトやシンセやリング・ベルの音 を含む曲もある。特出するのは旋律から産まれた残響と反響、メロディー鍵盤音と相俟ってアルファ波を促し催す。肉体区分と魂区分、選択 の葛藤その問答、姿のない誰か/何かとの穏やかなる語らいの場を見ているのかもしれない。14曲目"Happenig No.2"を経由しディープな音 触である序盤環境に戻ってから密やかなる昂揚を催して新展を告げる15曲目。覚悟による心残りの類いを感じさせると共に決別する決意の固 さを窺わせる16曲目。本作中で最もNOISE寄りとなる微(かす)かに轟々としたサウンド・エフェクトを連れ立った17曲目。リング・ベル音と シンセ音を伴った結びとなる18曲目、新たに交差した対照的要素その出発点とは解脱からなのか発展からなのか、如何なる境遇/環境であろ うとも"歓び"にあると感じる。本作中に居るピアノ奏者ひとりの姿を通じ、旋律表現と共にサウンド表現を雅びとして非常に深く味わえる全 18曲約45分。名盤。 (oZ)
ROBERT HAIGH Creatures Of The Deep CD / LP UNSEEN WORLDS (USA) UW17 2017
必要以上な残響を伴うマイナー・ワルツ短編曲がオープニングとなる本作にあってROBERT HAIGH作の特徴となろうピアノ・プレイは音色 まろやかにしての循環メロディーの多用、ミュージック・ベースな選択の為であろうCD全11曲41分にはシンセ音やサウンド・エフェクトら を伴うトラッ��が非常に多い。その内でNOISEサイドへと大きく比重を置くのが、風音の様なフィールド・サウンドと振幅持続するドローン 音、シンセとサウンド・エフェクト、ピアノの高・中・低音を散文的に取り入れた形で時折に弦(タイトルからして琴)の音が登場する抽象エ クスペリメンタルなトラック2。夜陰の怪アトモスフィアを孕み予兆と言うものを発するトラック8。雑音エフェクトから始まりクリーチャー 存在が滲み出て魔物語調のトラック9。初期活動となるSEMA的要素高混入がROBERT HAIGH名義復帰以後の過去作からすれば異例な感じ にありと感じる。全体印象となれば微睡んだアンニュイ景から違和アトモスフィアがアンビエント、陽の弱い季節の一人旅紀行その仮回想。 ミュージック側面とサウンド側面そのバランス配分にあって面白いアルバム。 (oZ)
1 note
·
View note
Text

<デジタルシンセ戦国記 III ; KORG DW-8000>
●メーカー名
KORG
●機種名
DW-8000 Programmable Digital Waveform Synthesizer
61 鍵、ベロシティ・アフタータッチ対応 '85年発表、定価 198,000円
ご覧のとおり、サブタイトル的に「音色メモリー可能なデジタル波形シンセ」という意味の英語で銘打たれているが、ちょっとでもデジタルと言いたかった、つまりデジタルであると言えることが時代の最先端であった当事の世相というか、時代の流れに必死で追いつこうとしていたメーカーの意地のような気持ちが感じられる。
コルグ DW シリーズは ・2基のデジタルオシレーター ・1基のアナログフィルター(VCF) ・1基のアナログアンプ(VCA) による減���方式シンセであり、当時このようにオシレーターのみデジタルな機種は「デジアナシンセ」とか「ハイブリッドシンセ」と呼ばれた。
しかし当時のコルグは、あくまでデジタルであることを前面に押し出すことで、これを最先端の技術をもちいた一種のデジタルシンセ的存在として言いたかったらしい。そんなわけで、この時、倒産しかかっていたコルグの悲壮感を汲み取って、この「デジタルシンセ戦国記」に、ご登場いただく。
ちなみに時代は変わるもので、26 年が経過した 2011 年1月に発表された KRONOS の HD-1 では、デジタルシンセ用アイコンとして DW が、アナログシンセ用アイコンとして 800DV が、おのおのカラー表示されるようになっている。
●音源方式
D.W.G.S 音源 Digital Wave Generator System の略。
これだけでは、ただ「デジタル音源ですよ」と言っているだけで、あまり分からない。ai音源(advanced integrated:M1、Tシリーズ)、HI音源(Hyper Integrated:TRITON「トライトン」シリーズ)も、単に「はげしく集積しました」って言っているだけですよね。
現実の音をフーリエ解析し、その倍音構成を整数次倍音でのみ再合成。ここから1波のみ取り出し、音源波形としてプリセットし、あとはユーザーが通常の減算方式しかもアナログ回路で処理する。コルグが初めてつくったデジタルオシレーターであり「現実から得たデジタル音をアナログによる減算方式で処理する」という発想は、いうなれば現在のハイブリッドシンセの先がけでもある。
なお、DW-8000 における音源波形は、オクターヴごとにマルチサンプリングされたものがベースであったといわれる。
80年代終わりごろになると、DWGS 音源や PCM 音源は、まとめてウェーヴ・メモリー方式、あるいはウェーヴ・テーブル方式などと呼ばれた。ただしウェーヴ・テーブル方式とは、狭義では PPG-Waldorf が始めた「波形アニメ」的な方式を指すので注意。初代 DW-6000 では8種類あった音源波形も、DW-8000 では 16 種類に増えた。
●同時発音数
8音。
このころは、まだヤマハ DX を除けば最高でも6音ポリのシンセが多かったので、8音というのは微妙にアドバンテージがあった。コルグ Poly-800 なんか実は VCF が1基しかないパラフォニックで「ウソはっぴゃく」とまで言われたのに、それでも8音パラフォで「きゅっきゅっぱ」というコスパに、全世界の少年少女が乱舞したのである。
●内蔵エフェクトの性能と傾向
デジタルによる、ステレオ・モジュレーションディレイ1系統。
最大 512msec。独自の LFO を搭載しているので、モジュレーションかけてコーラスにもフランジャーにもなる原始的なマルチ��フェクトとして、コルグは見ていた。デジタルであるということが、ここでも時代の先端を示すものであった。 とはいえ同社の名機 Polysix の、演歌ばりに泣きの入ったコーラス回路などとは、くらべものにならないくらい地味な効き味。ま、京都の薄味みたいなもんで、素材の味を大切にしはるわけどすな、はい京都生まれです私w
●内蔵波形、プリセットの傾向
16種。
普通のサイン波や鋸歯状波なども搭載。それ以外の波形は、現実の音を元にしてはいるので、ややリアルではある。しかし整数次倍音でのみ再現しているため、どこか音が甘い。しかも単に1波ループであるため、VCF / VCAエンベロープをかけないかぎり無表情なまでに一定の波形。つまり、PCM シンセのような、音源波形を出力しただけで完パケの音になるような便利さ安直さは、ない。
波形の元ネタは、生ピ、ベース、サックス、ディストーションギターなどあり、ただし前述のように生き生きとした PCM 波形ではないため、あくまで無表情な1波ループである。

時代なのは、DX エレピを元にしたと思われる波形があることで、たしかによく特徴が出ているが、やはり正弦波合成による1波ループのため、これをそのまま使ってもせいぜい DX エレピの劣化コピーみたいにしかならず、うまく独自の味付けを考えて音創りするほうが良い。
金属ベルを元にした波形などは、非常におもしろく、DX エレピとはまた違った実に情感ゆたかなエレピ、それも DW-8000 でしか出ないエレピにしたり、金属的なパッドにして輝く雲のように演出させたりと、いろいろと使いみちがある。
鋸歯状波などはベーシックな波形のはずだが、やはり DW-8000 ならではの個性があり、はやりの JUNO-106 のような涼しげなストリングスにはならず、どことなく中域に倍音が密っぽいというか、なんとなく暑苦しい音になるのも、プログレにファンが多いコルグならでは、か。
波形メモリーには、256k bit ×4個のチップを使っているそうで、すなわち1メガビット、ということになる。仮にサンプリング周波数が8bit とすると、128 キロバイトの波形容量ということになるが、1波サイクルしか保存していないはずなので、これでも充分であろう。オクターヴごとにさりげなくマルチサンプルされているという噂があるが、聴いているぶんにはスプリットポイントが分からない。
8バンク×8音色= 64 音色メモリー。すべて上書き可能。 プリローデッド音色がどんなであったかは、すべて私の音色となってしまった今となっては知るすべがないが、Polysix のすごいやつを期待すると 「なんやしらんけどヤマハみたいな整った音やな。コルグにしては、ちょっと細いんちゃう?」 という感触をもつかも。
しかも最後はアナログのフィルターとアンプを通るので、どっかダイナミックレンジも狭く、S / N も色あせた、それでいて渋い音になる。
液晶表示による文字表示機能が無く、7セグ LED 数字表示しかないので、音色名も当然ない。しかし意外に簡単につかいこなせる。むしろ「下手にバイオリンなどという名前をつけますと、そのイメージにひきずられて、自由な発想ができません」とまで開き直っていた当時のコルグの恐るべき哲学(いや、ごもっとも!)と、なぜかオプションの MEX-8000(後述)取説に付属してついていた紙1枚だけのプリセット音色一覧表しかも音色に名前つきおまけにネーミングセンスがハズしているという謎の存在とが、過渡期の混沌ぶりをしのばせる。
●エディットの自由度と可能性
パラメーターの解像度は粗い。これはその後しばらくのコルグ製シンセすべてに言える事で、限界値が低いことや、解像度が粗い事もあって、実は緻密なエディットができない。しかしカタログを見ると「デジタルを越えた美しい音」とある。シンセはスペックではなく、実際に出てくる音でこそ勝負が決まる。これがコルグらしいこだわりであるとともに、私のような音色フェチには、ちょーっと寂しいというか「もーちょっと口あけてほしいなぁ」と言いたくなるところでもあり、その一方でカタログ通り美しい音にシビれ、その頑固一徹さに敬服するところでもある。
2 Osc. → 1VCF → 1VCA と、いたってシンプルな構造だが、残念ながら PWM やリング変調、クロス変調、ハードシンクなどのオシレーター変調は一切無い。そのぶん、倍音が豊富な音源波形の組合せとツインオシレーターで��ピッチインターバルなどに、命をかけることになる。これが結構おもしろい。双子のメインオシレーターとは別個に、ホワイトノイズジェネレータを搭載しているのも良い。
スプリットやレイヤーは不可能、むろんマルチティンバー駆動も不可。ただし私が毎回はずさないユニゾンモードは、ちゃんとついていて、倍音の多い音源波形で本領発揮。コルグに独特の、異様にキツいフォルマントをもったディストーション系リード・サウンドは、このあたりから頭角を現してきたように思う。 さらに、ポリフォニック・ポルタメントを実現すべく、普通のローテーション・アサインの他に各ボイスを積み重ねる発音方式も用意されているのは、時代。

VCF は、VCA とともにコルグ独自設計のチップ NJM2049 により実現されている。Polysix まではラダー型の SSM2044 だったが、Poly-800 からは、この独自設計の Quad OTA VCF チップに交代。マイナーな DW にあって、アナログ回路部分はさらにスルーされるきらいがあるが、どうしてなかなかまろやかに効く。しかも DWGS 音源によるデジタルオシレーターの音も、この VCF を通すことでアナログらしく色あせてくぐもった感じになり、ダイナミックレンジも狭くなってかえってレトロで良い、味わいぶかい。
このチップは、この次の DSS-1 / DSM-1 でも採用され、サンプリングした音がおもしろいほど変化するところを聴いてもわかるとおり、隠れた名器である。そしてヴィンテ・コルグ時代最後のアナログフィルターであり、アナログ世代最後の音へのこだわりの結晶となった。
ちなみに DW-8000 は8ボイスなので、このチップが8個搭載されているが、Poly-800 では1個しか搭載されないパラフォニック・シンセだったため、前述のとおり当時から「ウソはっぴゃく」と言われるも、誰もそんなこと気にせず、もうあこがれのシンセが手に入るただそれだけですでに嬉しかった。
EG が、フィルターとアンプとに個別にあるのも、当時としてはすばらしい。しかも、ADSR より1点多い ADSSR 方式(Attack、Decay、Slope、Sustain、Release)を初めて採用。上下反転させれば、ちょっとした複雑なアタック・トランジェントも演出できた。当時コルグが、これを誇らし気に DEG すなわち、でぃぢたるえんべろーぷじぇねれぃたぁ、と呼んでいたのが、これまた時代。どこまでも「デジタルシンセ」と言いたかったコルグの悲哀。しかも、極端に遅いエンベロープを組むと、階段状の音色変化が露呈してしまうのがご愛嬌。

またピッチ EG の原型として、アタック時に自動的にベンドアップ / ダウンさせる機能だけがあった。極端に高い音程から、極端に短い一瞬で落下するようにかけると、例えばスラップベースのアタックにて「キュッ!!」と弦っぽい感触が得られてリアル。
画期的なのが、コルグとしては初めてキーベロシティとアフタータッチとの両方に対応していることで、豊かな倍音の音源波形、多ポイントの EG、オシレーターのピッチインターバルなど合わせて、じつは表現力は多彩である。先述の情感豊かなベル波形エレピの音などは、ほんとうに良い音なので、持っている人はぜひぜひ試行錯誤してみて下さい! ネモ秘伝の作りかたを、以下の通り大公開!
『15番の金属波形と13番の波形とを使用。 VCF-EG は、アタックに鋭いピークをつくってから、ゆっくり減衰するように設定。つまりディケイまでをほとんど一瞬で終わらせ、そこからスロープを使ってゆっくりとしたセカンド・ディケイを演出する。ベロシティによる VCF の開閉具合と、この「コツ」っていう VCF のアタックでのピークとの調整が、ほんとうに微妙だが、デジタルなので安心の再現性 笑。エンヤの光輝くピチカートにセカンド・ディケイをくっつけた、くらいに聞こえるほうが良い。強いキータッチで DX ベルを彷佛とさせつつも、上品に倍音��抑えれれば完璧。弦をつまびいているようなデリケートさを兼ね備えた、素朴だが極上のエレピを耳にしたとき、「えー、これ当時はアナログシンセに分類されてたのー?w」と貴方が思うこと請けあい。 ついでに蛇足ながらアタックがカカっと2回聴こえるように内蔵ディレイをひかえめなレベルで設定してみると、さらにアタックが特徴的に思えて効果的。』
あとコーラスギターの音をつくると、バンジョーの明るい風味ありつつも古いギターのように甘いといおうか、デヴィッド・シルヴィアンの曲で使えそうな感じに飴色な夕暮れな感じがでて、なんとも不可思議なギターになって最高。これも手の内をちょろっと明かすと:
『音源波形には6番と10番を使い、VCF カットオフはこもらせ、レゾナンスは少し上げ気味に、フィルター EG デプスは軽く減衰がわかる程度にする。ベロシティでカットオフが大きく反応するように。』
未だにこの2音色を超える音色は、手にしていない。
フロントパネルは、Poly-61 以来の悪しき伝統で、たった1本のデータエントリー・スライダーを除いてツマミを一切排除した設計。この為、昨今のリアルタイムぐりんぐりんには、とうてい向かない。はっきり言って操作性は悪い。 しかし、のちの DS-8 や M1 に始まるワークステーションに受継がれたパフォーマンス・パラメーターと言う機能があり、DW-8000 では任意の1パラメーターのみを、スライダーにアサインしておける。任意の、というところがポイントで、応用すれば MIDI チャンネルすら演奏中にスライダー1本で変えれるため、マルチ音源をスレイヴにするときいい。ここまで出来るのは、DW-8000 くらいなものであろう。
また音色切替のために十の位だけを止めておくバンクホールド機能が、はやくもついていたが、DW-8000 ではこれをエディット中にパラメーター・ナンバー選択時にも使えるのが、気が効いている。フィルター関連は 30 番台、VCF EG は 40 番台、VCA EG は 50 番台、ディレイは 70 番台というふうに、パラメーターがわかりやすく配置されているので、バンクホールドも役立つのだ。
その場かぎりのアルペジエイターも搭載していて、打鍵した順番を忠実にリピート再生してくれるモードには拍手! 最大 64 ステップの簡易シーケンサーとして使えるので、内蔵ディレイと組合わせれば、工夫次第でいくらでも複雑なパターンを演出できた。しかも MIDI 同期可能! このおかげで、「音源波形も面白いし、実質的にはコルグ初のワークステーションなんちゃうのん?」と言いたくなるくらいの実力があった。Poly-800 には、ほんとにシーケンサーがありましたね。
音はどうか? どちらかと言えばカマボコ型には違いない。しかし、自作した音色を聞きかえしても、DWGS ならではの、つまりフォルマントが半端にはっきりした正体不明な音が多い。とはいえ Polysix の���うな、VCO の出力が過大で VCF 内部でクリップしているような、中域の太い乱暴さはない。無理なく音がでている感じがする。そしてアナログにしては、はんぱに明瞭な音がする。
しかも最後はアナログのフィルターとアンプを通るので、不思議に S/N もダイナミックレンジもちょっとくぐもったアナログシンセの音になる。CZ が VA っぽいなら、DW はアナログっぽいというか半端にデジタル半端にアナログな音色になる。あたりまえながら、デジタルシンセをアナログのフィルターバンクに通した雰囲気。
元の音源波形の由来を、とことん無視して音を作ると面白いが、それでも半端に軽く、半端に明瞭で、半端に太く、結局なにで作ったのか分からない音になるところが、実は一番の特徴。正体不明ながらに個性的で、じつは私がなによりも好きなところでもあった。
●拡張性
あるはずがない。
しかし偉いもんで、あったのである。MEX-8000 という弁当箱のようなサイズと形の周辺機器があり、これがなんとシステム・エクスクルーシヴをためこんで吐き出すだけの、RAM ボックス(!)であった。256 音色までストックできたが、データサイズが小さいので転送時間は一瞬で済む。64 音色バンク単位で送受するので、1音色だけロードとかは不可。おまけに、なんの表示もしない味もそっけもない弁当箱である。私も愛用していたが、どこになにをセーヴしたか、とんと思い出せないまま愛用。しかもバックアップ電池が必要で、これがまた乾電池であった。これを外すとえらいことになるので、AC アダプターが必須。
なお、この MEX-8000 は、DW-8000、DW-6000、Poly-800、Poly-800II、DVP-1 で使うことができ、相手となる機種を切り替えるには、本体にあるディップスイッチを使う。
DVP-1 って、変なヴォコーダー兼ピッチシフター兼ヒューマンボイス5音ポリ音源モジュールで、じつはおもろかった。
DW-8000 はコルグ最初期の MIDI シンセのひとつなので、Sys-Ex で音色をバルクダンプするにも、1音色ずつしかセーヴ / ロードできない。一括で送受信するには、いちいちプログラムチェンジを送信し、その上で1音色ずつデータセーヴリクエストなどを送信しないとデータを吐かないので、普通のバルクライブラリアンでは対応できないことがほとんど。
よって、むしろカセットテープ・インターフェイス内蔵であることを生かし、そこから出る音声データを DAW などで wav ファイルにでもするほうが、実は手軽だったりする!
●あなたにとっての長所
アナログでもデジタルでもない「これ何で作った?」というような正体不明の音色が、なによりもおもしろい。そして比較的簡単におもしろい音がたくさんつくれて、しかもタッチセンスにより表情がつくところが、また良い。VCF と VCA を通るためか、アナログっぽく S/N も悪いダイナミックレンジも狭いが、それがかえって渋い渋い渋ーい音色になるんですけどね。
私が手にした機材では、もっともつきあいが長かった。さんざん使いたおしたので、120 パーセント使いこなしました���と胸はって言える。
●あなたにとっての短所
今となっては、PCM シンセの方が多芸で音も多彩。さらに DW は、パラメーターの解像度は粗い、鍵盤のタッチも悪い、MIDI 受信したときのレスポンスの遅さは逸品。
せめて片方のオシレーターの直後にアンプ・エンベロープが独自に装備されていた��、もっと使い勝手が良かっただろう。これを克服するには第二オシレーターのピッチを極端に上げて倍音群として扱い、VCF-EG でその倍音群が一瞬だけ目立って聴こえるよう時間軸上のピークを作り、なおかつピーク部以外を削り取ってしまう事で、あたかも VCF-EG で第二オシレーターの音量まで制御しているかに見せる方法があった。見ろ。文句言うだけじゃなくて、ちゃん使いこなしているだろう!
●その他特記事項
中古でもあまり人気がないらしい。PCM ほどは明解な音がせず、かといってアナログにしては整った音がする上に、なんせのっぺりフェイスのせいで、リアルタイムで操作しにくいとなると、中途半端な印象をもたれるのだろう。確かに出音は、軽めのアナログっぽくもある。
発売当時も人気が無かった。なんといっても正真正銘フルデジタルの DX が、人気絶頂だったのだから、無理もない。
そもそも DW-8000 は、ヤマハ DX7によってどうしようもなく劣勢に立たされたコルグが、それでもなんとかして生き残りをかけて開発した機種である。
81年:Polysix 発売、24 万8千円、VCO ×1基、6音ポリ 82年:Poly-61 発売、17 万9千円、DCO ×2基、6音ポリ 83年:ヤマハ DX7 発売、24 万8千円、フルデジタル、16 音ポリ 84年:DW-6000 発売、18 万4千円、ハイブリッドシンセ、6音ポリ 85年:DW-8000 発売、19 万8千円、ハイブリッドシンセ、8音ポリ
Polysix といい Poly-61 といい、発売したての新製品が、たった1年か2年で、それこそもう回復不能なまでに時代遅れになってしまうなど、いったい誰が予想しえたであろう。
だが、それがために DX7対策として開発された DW-8000 は、なかなか完成せず、焦ったコルグは「ぜがひでも早急にデジタルシンセを!」ということで、急きょ、DW-6000 を開発し、先にデビューさせた。
両者をくらべると、こうなる:
DW-6000 ・’84 年 12 月発売 ・18 万4千円 ・6音ポリ ・6種類の音源波形 ・アフタータッチのみ対応 ・コーラスのみ内蔵 ・CPU×2基
DW-8000 ・’85 年9月発売 ・19 万8千円 ・8音ポリ ・16 種類の音源波形 ・ベロシティとアフタータッチとに対応 ・モジュレーションディレイ内蔵 ・CPU×1基
すなわち、定石通り CPU を1基だけで DW-8000 の開発を進めていたが、どうにも開発が遅すぎるというので、後から DW-6000 の開発が始まり、CPU を贅沢に2つも投入することで、重たいままの未熟なソフトウェアでも走るように、とにかくなんとしてでもマッハでデジタルシンセを発売し、世のトレンドに乗り遅れまいとしたのであった。
そんな悲壮な機種 DW-6000 は、当然ながら中つぎもいいところで、デビューして1年たたずに DW-8000 にバトンタッチすることになってしまう。だいたいユーザーはそんな事情を知る由もないから、せっかくお金貯めて買った DW-6000 が、一年たたずして後継機種に引き継がれるというアゴがはずれそうな事態に。
今から見れば、DW-6000 も Poly-61 も、なかなかいい音がする。 しかし、ヤマハ DX シリーズが破竹の勢いで新機種を投入し、鉄壁のラインナップを広げ、DX9という失敗作が出てもぜんぜんへっちゃらなくらい売れまくっていた当時。そうこうしているうちに、カシオという思わぬ新規参入メーカーがあらわれ、お得意のデジタル技術でもって賢い安い CZ シリーズを、これまたラインナップ展開させて売れまくる。時代はすっかりデジタル。フルデジタルでなければ遅れている、とみなされた世の中。その双頭をなすXとZに食い込まんとしたWは、フルデジタルになりきれず、MIDI 対応も中途半端で、それでもなお「デジタル」と言いたかった DW シリーズなのであった。
だが、そんな必死のぱっちの努力もむなしく、頼みの綱 DW-8000 が売れなかったせいもあってコルグは倒産しかかり、遂にヤマハの子会社となった。チップの設計をヤマハに委託したことで、しっぽを掴まれてしまったのだという説もある。
無念。
しかし繰返しになるが、DW シリーズの音色は個性的であるだけでなく、正体不明ですらある。まじめな楽器シミュレーションをめざして作られている以上、気品のある音もつくれて、しかも「これ何?」と言わせる謎めいた感じがする。元来シンセは、正体不明な音がするから面白いのであって、既存の楽器と同じ音がしては、いかんのでは無かったか? 他人と同じアナログではしっくりこない諸兄には、実は DW、うってつけかもしれん。中途半端な太さと輪郭をかねそなえたユニゾンモードでのスラップベースの音とか、そのうちにブレイクせんやろか? TX81Z と重ねると、またおもろかったりすんねんけどなぁ。
事実、海外では DW-8000 や音源モジュール版 EX-8000 を、Sys-Ex でもって外部制御することで、DW の固定観念をくつがえすぐりんぐりんのアナログな操作と音色変化とを実現している人がいたりする。
ジョー・サヴィヌルは prophet-5 を売って DW-8000 を購入したという、いま思えば奇特な方である。一時期のキース・エマーソンは、DW-8000 のラック版 EX-8000 を数台(ちなみに、まぎらわしい EX-800 という機種もあり Poly-800 の据置型モジュールである。これも使ったらしい)、Kurzweil K250、Oberheim Matrix-12、YAMAHA TX816 など、そうそうたる面々と重ねて図太いブラスの音を出していた。Emerson Lake & Powell のアルバムを聴けば、その咆哮に出会える。
そう、DX7よりも DW-8000 のほうがブラスやストリングスなどの音色は分厚いことは、すでにこの当時、誰もが知っていたのである。
その後も DWGS 音源の開発は進み、同社初のサンプラー DSS-1 は、DW-8000 の構造をそのままに音源波形をサンプリングに解放した、まさに DW-9000 とも言うべき構造になっていた。そしてコルグから DSS-1 用に発売されたサンプルライブラリーの中に、しっかりと DWGS で合成した半シンセ波形の数々も、おさめられていた。なんせ1波ループなので、メモリーもディスクスペースも消費しないのが良い。

やがて DW シリーズの設計思想は、今度こそ何度めかの正直として社運をかけて開発された M1 にて、遂にフルデジタルの減算方式しかも二系統駆動可能となって具現化した。その音源波形には、DW-8000 に搭載されていた DWGS 波形の大半である 14 種類が移植され、さらに9種類が新規追加、DW を越える合計 23 種類もの DWGS 波形が、あまたの PCM 波などとともに収録され、結果、M1 の音源波形は 144 種類に達した。かくもぎゅうぎゅうに音色資産を充填された M1 は、待望のフルデジタルシンセというだけでなく、ワークステーションシンセという名の開祖となり、コルグ決死の起死回生満塁ホームランを放ち、たった一機種で十万台以上も売れるという前代未聞の快挙を成し遂げ、コルグがヤマハから株を大量に買い戻すための救世主となった。
XとZという双璧の時代からコルグを救うはずだったWは、ひっくりかえってMとなり、もう一度ひっくりかえって、まさにワークステーションのWとなって、コルグどころか楽器業界まるごとトレンドを変えることになる。 そして今、もはやXもZも現存しない。
その後も数々のコルグ機種に伝統芸能のごとく搭載されつづけた DWGS 波形、最新機種にまで搭載されているのも興味深い。
最後に、DW-8000 そのものは、なにかと不運なシンセだが、ここで初めて搭載された機能は、DWGS 音源のほかにも数多い。 例えば多ポイント EG や、MIDI 同期アルペジエイター、内蔵デジタルエフェクト、タッチセンス、パフォーマンス・パラメーター、原始的なコンペア表示などなど。いずれも未熟とはいえ、その後のコルグ・シンセを形成するに必要不可欠なものばかり。中にはポリフォニック・ポルタメントのように、その後、ひさしくコルグから聴けなくなったものすらある。パラメーターの解像度は粗いが、かたくなに出音の個性にこだわった頑固さにはただただリスペクトし合掌するばかり。人によっては、これが最後のコルグらしい音のするシンセだと言��人すらいる。そして何よりも、全体に貫かれた分かりやすさと親しみやすさへの配慮。まさしく現代コルグ・ワークステーションの原点となった機種であり、永遠にコルグ中興の祖の、そのまた礎となった名機と言えよう。
聴け! 未来のコルグへの胎動は、ここにあり!
Copyright (C) 2006-2019 Nemo-Kuramaguchi All Rights Reserved.
5 notes
·
View notes
Text
渋谷ワンルームメンズエステ【A5SPA】
■店舗名
渋谷ワンルームメンズエステ【A5SPA】
■住所 〒150-0002 東京都 渋谷区渋谷2-11-11
■電話番号 080-9662-0066 ■店舗紹介文
渋谷ワンルームメンズエステ【A5SPA】
渋谷にあるメンズエステ「A5SPA」は、A5ランクの美人セラピストを揃えたメンズエステです。
ガッカリさせない納得の料金設定で高リピート獲得中!!
高級なワンルームという落ち着きのある空間で、セラピストからの施術を堪能することができます。
当店オプションは2000円か3000円の2種類のみです。
お部屋で後から何分幾らですとか不快な追加料金は一切ございません。
■注意事項
・当店A5スパは医療に類似する行為及び風俗的サービスは一切行っておりません。
・未成年者・同業関係者・暴力団関係者・薬物使用者・泥酔者のご利用はお断りさせて頂きます。
・御来店後のセラピストのチェンジ・キャンセル・コースの変更(短縮)等は出来ません。
・御客様の御都合で予約時間に遅れた場合、コースの変更は出来ません。
・施術前のシャワー、施術中の紙ショーツのご着用を必ずお願い致します。
・過度なサービスの強要、性的サービスの強要、自慰行為は禁止となります。
・セラピストへのタッチ、暴言や脅迫、その他セラピストが嫌がる行為は禁止です。
・セラピストへのスカウト行為、勧誘など固くお断りさせて頂いております。
・撮影または盗撮・盗聴などの行為は禁止です。
・貴重品の管理はお客様でお願いいたします。紛失等に関しては責任を負いかねます。
・店内は禁煙とさせて頂いております。
その他、当店がふさわしくないと判断した場合は即刻サービスを中止させていただきます。
また内容によってはご利用を制限させていただく場合もございます。
その際の返金も出来かねますので、予めご了承ください。
上記ご利用規約を御確認御同意の上、御利用頂きますようお願い申し上げます。
■ホームページ https://www.a5spa.com/
0 notes
Text
ワクチン2回目完了、な8月(2021年8月の日記)
■2021/8/1 日曜日。いつものように娘の英会話をやったり朝食準備していっしょに食べたりしたあと、僕はひとりで出かけさせていただく。おそらく今年はじめての丸一日フリーに使える日。観たい芝居とかもあったのだけど、とりあえずもう気がすむまで映画を観ることににする。キノシネマ立川で『17歳の瞳に映る世界』『いとみち』『返校 言葉が消えた日』を鑑賞。ほぼインターバルなしで途中、ランチパックひとつをなんとか食べたのみであったけどがっつり映画を堪能。やっぱ映画館で映画観れるの楽しいな。東中野へ移動。「十番」で焼きそばと餃子を食べちゃう。KANGEKI 間隙 vol.13『LUGINSKY』鑑賞@ Space & Cafe ポレポレ坐。トーク込みで面白かった。イベント後haiena監督に、同回を観ていたイシヤマさんといっしょにご挨拶させていただく。『LUGINSKY』続編も作ってるとのことで大変楽しみ。イシヤマさんは車できてて、家まで送ってくれることに。ありがたい。実はイシヤマさんとは実際に会うのすらはじめてだったんですけど。車の中で『LUGINSKY』の感想や、他の映画の話もしつつ帰る。方向的にけっこう寄り道になってしまったと思いますがありがたかったです。娘の就寝前にも帰宅できました。ファイザー打ったところはもう���とんど痛くない。
■2021/8/2 月曜日。1時間近く寝坊してしまった。まぁ娘も夏休みだしいいでしょう。僕は普通に仕事ですが。娘は普段、彼女がかつて通っていた幼稚園がやっている英会話に週3で通っている。もちろん学校が終わってからである。この英会話が本当に素晴らしいので行ける限り続けてほしいと思っている。送迎のバスが家の近くまで来てくれるのでこれも助かるのだけど、まぁこの生き帰りに時間がかかってしまう。だから学校の宿題をする時間なども限定されるし夕食も遅くなる。なかなかかわいそうである。その英会話が、本日から約1ヵ月はZoom開催になるとのこと。あー楽だ。本人も楽だろうけど、限られた時間で勉強やらせたり食事をさせたりしているこっちも楽だ。生活に余裕ができてきます。夜はNetflixで『愛しい人からの最後の手紙』を見る。Diggin' Netflixのラロッカさんからのお題。ほぼ何も知らないで見る。フェリシティ・ジョーンズに似てる人が出てるな、と思ったらフェリシティ・ジョーンズだった。『ダイバージェント』の主演の人に似てる人が出てるな、と思ったら『ダイバージェント』の主演の人だった。たまっている古畑もちょっと見て寝る。
■2021/8/3 火曜日。昨日けっこう時間をかけて準備した資料、今日のMeetingにて5分間ぐらいで説明するためのもの。まぁこんなもんでしょう。娘は着々と夏休みの宿題を終わらせていてえらい。両親が「冷凍庫に入らないから」と冷凍マンゴーと冷凍パインを持ってきてくれた。ありがたいです。僕モテの原稿も送付完了。月初めなので特集号、ヨハン・ヨハンソン特集だ。『最後にして最初の人類』観れてないのが痛恨。夜、娘が寝たあとに1本映画を見ていたがどうしても眠くなってしまい寝る。
■2021/8/4 水曜日。うーむ仕事が大変。いろいろわかんないことがあるときに教えてもらっている会社の先輩が休んでいるのでその影響もある。つらい。その仕事の合間に買い物行ったり、娘の勉強を見たりする。余裕がない。夜は『シュシュシュの娘』インスタライブに根矢涼香さん登場。映画楽しみだー。Netflix『本当の僕を教えて』を見る。ずっしり。
■2021/8/5 木曜日。午後半休を取るので朝から仕事を頑張る。できるだけやる。あとは知らん。僕にも休みが必要である。渋谷へ。とりあえず「やしま」へ行くが並んでいるじゃないか。残念だがあきらめて「富士そば」で遅めのランチ。ユーロスペースで『名もなき歌』を観る。ペルー映画ってはじめて見たかも。と思ってすこし調べてみたらWOWOWで2013年に放送された『10月の奇跡』という映画を見ているらしい。ぜんぜん覚えていない。。階段でキノハウスをおりていったら試写準備をしている入江監督の姿がちらっと見えた。今度こそ「やしま」に行ったらすいてた。ざるうどんとちくわ天を食べる。ユーライブへ。『シュシュシュの娘』クラファンコレクター向け試写。パンフも早々に買えてうれしい。客席にはさっちゃんさんが。ちょっと話す。入江監督の挨拶のあと『シュシュシュの娘』鑑賞。会場を出ると次の回を観るチートイツさんやけんす君、まるゆさんと会う。キノハウス前でインタビューにこたえたり、入江監督に少し感想を話せたり。やっぱこういうの嬉しいですよね。さっちゃんさんと途中までいっしょに帰る。次はいつ会えるかな。帰宅して娘を寝かせる。U-NEXTで『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』を見る。久々に見たらけっこう面白い。北川景子かわいいな。真木よう子も一瞬出てた。
■2021/8/6 金曜日。午前中が通院なのでいつもより早起き。娘にも早く起きてもらった。通常よりちょっと早く英語の勉強をやってもらう。ごめんよ。病院で検査と診察。診察でなかなか衝撃的なことがあったのだけどちょっと書くのはやめておこう。来月の検査の予約などもする。書類作成にやたら時間がかかり11時までに帰宅できず。11時までに帰宅できれば午前半休も使わずフレックス扱いにするんですけど。午後から仕事。夜はYouTubeで「僕モテFRIDAY」。画伯の知識と記憶力ものすごいな。2021年にキョンシーで盛り上がる僕モテ。オンライン試写でも見れたので『シュシュシュの娘』、早くも再見。
■2021/8/7 土曜日。午前中から娘と吉祥寺の眼科へ。先月ちょっと落ちていた視力が回復していた何より。しかし眼科の待ち時間がかなり長かった。普段ちょこちょこと暇があったら読んでいたジャンプ+の『怪獣8号』と『ダンダダン』を最新回まで読んでしまった。娘の習い事に送ったらもうお昼。僕が映画を観る時間はもうないようだ。トホホ。娘を迎えに行くまでの時間、カフェで暇つぶししようと思ったらイヤホンを忘れていた。悔しいがコンビニでイヤホン購入。めずらしくお昼に配信された藤元監督の監督ラジオを聴く。さらにU-NEXT『ドゥーム・パトロール』S1E2を見る。Apple TV+『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』S2E3を見る。娘を迎えに行って帰宅。夜はブルーハーブの24時間配信YouTubeがはじまる。どうやらアーカイブがないのでできるだけ見る。これは大変だ。途中、『シュシュシュの娘』のインスタライブ見たり、YouTubeで「9時ゆる」見たり。大変だ。
■2021/8/8 日曜日。仮眠ぐらいの時間寝て、またブルーハーブの配信を見る。面白すぎるし貴重すぎる。お昼は両親と娘とスシローへ。前から食べたいと思っていたカレーうどんが終わってしまっていてショック。実家に泊まるので午後はのんびり過ごす。ブルーハーブのYouTubeをできるだけ見る。あとP.O.Pのワンマンも配信で見る。夜、23時からイシヤマさんとPodcast収録する約束をしていたのだが完全に寝てしまっていた。不覚。すいません!約束の時間を15分ほど過ぎて飛び起きる。イシヤマさんにゴメンナサイしてPodcast収録。完全に寝起きでしゃべりました。はー。
■2021/8/9 月曜日で祝日。実家で過ごす休日。U-NEXTで『ワイルド・スピード MAX』と『ワイルド・スピード MEGA MAX』を見る。お昼は裏庭でBBQ。午後、ちょっと娘を見ててもらいMOVIX昭島へ。『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』鑑賞。強風の中すぐに実家へ戻る。夕飯までご馳走になり帰宅。久々のJリーグをDAZNで見てたけどFC東京は敗戦。。あまりに眠くて娘と同じタイミングで寝る。
■2021/8/10 火曜日。早く寝たのにそのまま朝まで寝てしまった。小学生か。安くて2ヵ月契約していたスターチャンネルEXをちゃんと解約。こうゆうのは忘れない。午前中にひとつMeetingがあったが、参加した人みんなぼんやりしていた印象。3連休後だし。夏だし。夜、ラロッカさんとDiggin' Netflix収録。Amazon Prime Video『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』を見る。早めに寝る。
■2021/8/11 水曜日。午前中は仕事を頑張る。午後半休をもらって新宿へ。シネマカリテで『明日に向かって笑え!』鑑賞。ちょっと自分でもびっくりするぐらい久々のカリテ。おそらく2年ぶりぐらい。マジか。渋谷へ移動。やしまでうどんを食べる。早めにユーロスペースに向かう。キノハウスの入り口でチラシくばりをしていた春本監督に遭遇。挨拶。春本監督は赤いスニーカーをだいたいはいているので遠くからでもわかりやすい。さらにキノハウス入ったところで入江監督と遭遇。挨拶。ユーロスペースで『シュシュシュの娘』全国一斉プレミアム試写。ユーロにはチートイツさんやさっちゃんさんなど僕モテ読者、僕モテ執筆陣から伯周さん、名優、かめりさ、編集長が。ミヤカワさんもきてた。全国のミニシアターを繋ぐ舞台挨拶も楽しかったなぁ。イベント終わってから外で入江監督にまた感想を伝えたり。福田沙紀さんにサインをもらったり。チートイツさん、さっちゃんさんと途中までいっしょに帰る。一瞬だけコロナ前の日々が戻ったような感じ。
■2021/8/12 木曜日。午前半休で立川の病院へ。血液検査は異常なし。主治医の先生とちょっと世間話。でも午後からミーティングが複数入っているので急いで帰る。途中、処方箋薬局に寄る。いつも3ヵ月分出してもらっているカロナールの在庫が足りず、一部郵送になるとのこと。まぁいまはワクチンの副反応用でたくさん出てるんでしょうね。夜は藤元監督の監督ラジオを聴いたり。ラロッカさん、otokeiさんが声かけてくれたシネマクティフ関係者オンライン会に途中から参加。僕はMCUクイズを出してみたが難しすぎたかもしれない。難易度設定が難しい。Disney+『ホワット・イフ…?』S1E1を見る。
■2021/8/13 金曜日。もくもくと仕事。上司とのミーティング。9月から部分的にオフィスに復帰しようと予定していたやつは白紙に。とにかく緊急事態宣言が解除されてから再検討となりました。でしょうね。夜は恒例のYouTube「僕モテFRIDAY」を見る。明日使う車を実家に借りに行く。U-NEXT『ニア・ダーク』を見る。U-NEXT『異人たちとの夏』を見る。
■2021/8/14 土曜日。家族と奥さんの実家へ。なるべく行かないようにしていたのでお正月以来だ。お昼は鰻をご馳走になる。うまい。奥さんのみ一晩泊まるとのことで僕と娘のみ戻る。まぁ車を返しがてら僕の実家に行ってこちらでお泊りすることに。娘を寝かしつけつつ「9時ゆる」見ていたら寝落ち。。
■2021/8/15 日曜日。実家でのんびりする。昼からはTOHO立川立飛で『おしりたんてい』の映画を娘と観るか、と思って朝サイトを見たらもう完売している。完全に『おしりたんてい』をなめていた。予定変更、もう夕方まで実家でのんびりする。夜に帰宅。娘が寝てからイシヤマさんとDiggin' U-NEXT収録。
■2021/8/16 月曜日。なんだか急いで対応してくれ!みたいな仕事が多くて地味にイヤです。月曜からとても疲れた。定時で切り上げもう働きませんよ。夜、娘が寝たあとシネマクティフ関係者のお盆リモート会その2に参加。ラロッカさんの映画川柳回。今回は自分で問題を考えてみる、というのもやってみたけどとても難しい。Netflix『ミーシャと狼』を見る。STARZPLAY『ブラインドスポッティング』S1E7、E8を見る。これで完走。なかなか良いドラマ化。
■2021/8/17 火曜日。うーん眠い。朝に1時間ぐらい映画かドラマを見ようとしてるんだけど眠くて集中できず。そろそろ雨の日々も終わるかと思ったらまだ降っている。なんなんだ。WOWOWオンデマンド『マルモイ ことばあつめ』を見る。
■2021/8/18 水曜日。1ヵ月99円期間で契約していたSTARZPLAYとシネマコレクション by KADOKAWAを解約。こういうのは忘れない。夜中にキンザザPodcastの収録に参加。わいわい楽しい回です。U-NEXT『レット・ゼム・オール・トーク』を見る。
■2021/8/19 木曜日。仕事の合間に買い物行ったり、図書館行ったりで忙しい。夜は藤元監督の監督ラジオを聴いたり。けんす君、なんすけ君とDiggin' Amazon Prime Video収録。収録終わってからMCUクイズやったらなんすけ君の指摘で僕の問題の誤りが発覚。しまった。。WOWOWオンデマンド『ハニーランド 永遠の谷』を見る。
■2021/8/20 金曜日。フジロックの配信とか見ながら仕事。夜は入江監督のインタビュー配信とかYouTube「僕モテFRIDAY」を見る。WOWOWオンデマンド『21世紀の資本』を見る。早めに寝る。
■2021/8/21 土曜日。なんと映画が3本観れるチャンス。インタバールがほぼなしになろうと観るしかない。シネマシティで『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』と『ドント・ブリーズ2』を鑑賞。キノシネマ立川で『ドライブ・マイ・カー』を鑑賞。満足。夜はFC東京の試合をDAZNで見たり、「9時ゆる」見たり、フジロックのナンバーガールを見たり、またもキンザザPodcastの収録に参加したり。忙しくも楽しい1日でした。
■2021/8/22 日曜日。朝から娘とTOHO立川立飛へ。『映画おしりたんてい スフーレ島のひみつ』『深海のサバイバル!』を観る。モスでお昼を買って帰宅。午後は娘の勉強を見たりしつつ夕方から出かける。ついにワクチン2回目です。ポカリをごくごく飲む。夜、フジロックの電気グルーヴを見ていたら寝落ちしてしまった。。
■2021/8/23 月曜日。フジロックのリピートで電気グルーヴをしっかり見る。とりあえず副反応を想定してこの月曜、火曜は休暇を取っている。娘の勉強などをいつもどーり見る。『お父さんはいつ具合が悪くなるかわからないから、早めにやって」と云ってやらせる。しかし体調はぜんぜん大丈夫なのでWOWOWオンデマンドで『ワイルド・ローズ』、『バッド・スパイ』と昼から2本も映画を見てしまう。夕方、つまりワクチン接種から24時間ほど経ってようやく37度台まで体温が上がった。でもそれ以上は上がらない。一応カロナールを飲む。ちなみに皆さんが飲むかどうかで迷っているカロナールですが、僕は腰痛の鎮痛剤として毎朝飲んでいます。なので飲むことにまったく抵抗がありません。娘を寝かせたあと、とりあえず早めに寝る。
■2021/8/24 火曜日。さすがにちょっとだるい。頭痛というか、眼精疲労のような感じ。いつも6時に起きて娘のことをいろいろやるのですが、今日は7時からにさせてもらった。とはいえ家で映画を見るぐらいなら問題なし。ハンブルク日本映画祭(オンライン)で『FRONTIER』を見る。WOWOWオンデマンド『ミッドナイトスワン』を見る。Netflix『足跡はかき消して』を見る。でもまぁまわりの人の話を聞いてる感じと比べると僕の副反応は軽かったな。そもそも日ごろから体調に問題なし、なんて日はまったくない。2014年の病気治療後からは腰痛があるし、筋力も落ちまくっている。そして2019年の手術後からはガクンといろいろなものがダウンしているのがわかる。頻繁に寝落ちしてしまうのもここからだ。だから自分の正常な状態、というのはもう死ぬまでこないという気はしているので他の人とあまり比較はできないのです。
■2021/8/25 水曜日。仕事に復帰。ミーティングと資料作成で忙しい。夜はDAZNでFC東京の試合を見る。U-NEXT『L.A.スクワッド』を見る。
■2021/8/26 木曜日。今日もミーティングの連発である。まだちょっと眼精疲労というか目が重い感じが残っている。夜はMCTOS『ミーシャと狼』回に参加。ドキュメンタリー映画回もなかなか良い。ラジオ「京浜ネバーランド」でおたよりが読まれて嬉しい。Netflix『うちうちの面達は。』『父の結婚』を見る。
■2021/8/27 金曜日。今日から娘の2学期が開始。コロナ心配ですけど。シネマクティフ東京支部の音声配信外伝『サマーフィルムにのって』回を聴きました、ということだけをここに書いておこう。なんでこんなことをわざわざ書いているかは是非本編を聴いて確かめてみてください。娘と夕飯食べてお風呂に入れて、自分もお風呂に入ったあとPCで映画でも見ようかと思っていたら杉田協士監督のスペースがはじまった。聴いていたらまたもスピーカーでちょっとだけ話すことに。でもマルセイユ国際映画祭グランプリおめでとうございます、という事と、日記がとても面白かったです、ということを伝えられたので嬉しかった。あとシャマランの話もできた。杉田監督に「(シャマラン監督作で)誰も言及しない作品が好きなんですよ。何だと思います?」と聞かれたので「『アフター・アース』ですか?」と答えたら当たってしまった。僕もけっこう好きです。あと某映画についてもいろいろ聴けたのですが「スペースで話した内容は内緒」とのことだったので書かないでおきます(シャマランの話は別に良いだろうと思って書いてしまっていますが)。YouTube「僕モテFRIDAY」には遅刻参加。後ほどアーカイブで最初から見ます。ついにJAIHOにお試し加入、『プティ・カンカン』を見る。U-NEXT『アイアンマン』を見る。『シャン・チー』に向けての準備がはじまった。
■2021/8/28 土曜日。朝から娘を習いごとに送る。カフェで1時間ほどくつろぐ。Disney+『ホワット・イフ...?』S1E3を見たり、PFFのチケットを取ったり。今年のPFFは1本だけ購入です。シネマシティで『オールド』鑑賞。楽しい。シャマラン映画は誰かと話したくなりますね。娘を迎えに行って帰宅。夜はDAZNでFC東京の試合を見たり。「9時ゆる」見たり。ナツノカモさんのスペース聴いたり。ナツノカモさんのスペースは後半、音声がぶつ切りになってしまい残念。何が残念かというと配信中にナツノカモさんがそのことに気づいてなくて、後から知って物凄い恐縮してしまうだろうなぁと(実際にそうでした)。楽しかったしまたやってほしいですが。U-NEXT『クイーン&スリム』を見る。
■2021/8/29 日曜日。今日は1日外出OKの了解をもらっている。娘の朝のことだけやって新宿へ。テアトル新宿で『子供はわかってあげない』鑑賞。シネマート新宿で『クリーン、シェーブン』鑑賞。渋谷へ移動。LOFT9 Shibuyaで僕モテイベント、祝公開!『シュシュシュの娘』を監督の目の前で好き放題に語る会。僕モテの情報コーナーを担当することになって一番嬉しいのは、僕モテイベントに関係者で入れることです。早めに行って執筆陣の皆さんとご挨拶。この前のプレミアム先行でだいたい会っているので久々感はなかったですが、林先生だけお久しぶり。ちょっとプライベートのことを話す。僕は物販のお手伝いぐらいでしたが今回も楽しかったー。ロフトは出演者に飲み物をおごるシステムがあるのですが、どなたかが僕にもジンジャーエールをおごってくれた(あとから確認したらチートイツさんだった、感謝!)。質疑応答のコーナーのみ客席側に行って、僕も聞きたかったポイントを質問。やはりリアルイベントは楽しいですね。イベント終わり、チートイツさん&さっちゃんさんを途中までいっしょに帰る。途中でバイクの炎上事件を目撃しびっくりした。道玄坂を歩くあたりで消防車とすれ違いました。Clubhouseを聴いたり、ちょっと喋ったりしながら帰る。帰宅したら娘がまだ起きていてすぐに寝かせる。もー。僕もシャワーを浴びて、途中だったDisney+『アイアンマン2』を見終え、早めに寝てしまった。
■2021/8/30 月曜日。昨夜のバイク炎上がまぁまぁニュースになっていた。報道されている内容と僕らが目撃した内容はちょっと違っていて、伝わる内容ってこの程度なんだなぁとかも思ったり。夜、根矢涼香さんのYouTubeラジオの最終回。ちょいちょいおたよりも送っていたラジオだったのでさみしい。最近は娘が寝る前に10分とか15分程度、部屋を暗くしてスマホで映画とかをいっしょに見ている。小分けに見ていたU-NEXT『映画おしりたんてい テントウムシいせきのなぞ』がやっと終わった。Netflix『欲張りだけの恋じゃなくて』を見る。
■2021/8/31 火曜日。イメフォフェスのラインナップ発表。観たいやつあるなー。検討しなきゃ。僕モテの原稿も送る。夜、che bunbunさんのスペースを聴く。いろいろメモる。JAIHO『プティ・カンカン2 クワンクワンと人間でないモノたち』を見る。状況が良くなる雰囲気はぜんぜん感じませんが、できる範囲で楽しいこと見つけていかないと身体がもちませんね。そんなことも思いつつ8月も終わりか。
0 notes
Text
十五六BOX通販便の詳細内容 & 申込方法お知らせ! 2024年 8月の十五六BOX no.33 通販便は、今夜27日(火) 21時〜 受付開始です! →完売しました!

画像:今回のBOXとは構成は同じですが、種類は異なります。
十五六BOX no.33 通販便
→ 8/27 21:48〆切 完売御礼!
規定数量に達しましたので締め切らせて頂きました!今回も当日夕方発表という状況で、お申込み頂きまして本当にありがとうございます!
21時48分で既定数量に達しました!限定数を超えておりますので、こちらのメールに届いた先着順で購入可能な皆様に返信致します!タイミングにて購入できない皆様申し訳ございません!
発送可能な皆様には、明日中までにメールを致しますので、返信をお待ちしております。
今回、購入できない皆様は次回は8月に通販便の受付予定ですので再度のお申込みをお待ちしております!Instagramのチェックのほど、どうぞ宜しくお願い致します!
*購入不可の皆さまにはメールは届きませんので、予めご容赦願います。1人で全て作業をしていますのでご無礼をお許し下さいませ。
2023年5月からリスタートしましたトコロBOX。お申込み下さいました皆様、ありがとうございました!過去にお申込み下さいましたのに購入できなかった皆様もありがとうございます!今回は2024年9回目の通販便!7月もギリギリ1回でしたので、8月もギリギリ通販便できそうで良かったです!というコトで8月30日までの入金が可能な方限定となります!それでも良いよ!という方がいましたら、ぜひお待ちしております!
月2回は通販便を受付ける予定なのですが、仕込みやイベント、諸々に追われて余裕がなくなる場合がございますので、月に1回となるコトが多くなっていますし、5月のようにできないコトもございますのでご了承願います。8月も仕事や出張、打ち合せなどが立て込んでいましたので、1回だけとなりました。この機会にぜひお申し込み下さいませ。
前回は21時11分にてに完売でしたが(以前は23時1分に完売という回もありました)ジャストにメールを送るコトができなかったり、諦めていました方が「あれ!?まだ間に合う?」とメールを下さいました!と、ありがたい状況でしたが、気がつけば同じコトを思って下さった方が集中しまして、購入できない方がいるという。。。すいません!
そんな毎回どうなるのか?わからないトコロボックスですので!今回も、ぜひお申し込みをお待ちしておりますー!まずはジャストでお申込み頂きまして、完売のアナウンスや追記がないようでしたらお申込み可能かも?しれませんので、21時過ぎまして気がついても諦めずにチェックして下さいませ。今回も当日の午後に告知な上に詳細内容も遅いのでどうなるのやら?という感じです。苦笑。
既定数量に達するまで受け付けておりますので、21時過ぎましても一応チェックして下さいませ。X(旧Twitter)にもInstagramにもTumblrにも、完売のため締め切りました!的なアナウンスが無い時は受付中ですので、お申込みお待ちしております!但し、同じくらいのタイミングで何人かお申込みが重なる場合もございます。その場合は先着順にて優先権を決定致しますので、先着から漏れる場合もございますのでご容赦願います。あと、記載中でアップできていない場合もございますので、その際もご容赦願います!
お申込みが少なくても、毎週お店をオープンしており店頭にて販売できますので、多い少ないは関係なく通販便は続けられますのでご安心下さいませ。なかなか店頭までお越しになるのが難しい方や遠くてお店で購入はつらい方へ!と思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
送料はクール便で別途着払いとなりますのでご注意下さいませ。店頭にて直接購入の方がお得ですので、お近くの方はぜひ店頭販売にお越し頂けましたらと思います。遠方だったり、お子様がいらして行けない!や、体調が悪くて外出を控えています!や、お天気が悪いので。。。などの色々な理由により、店頭販売に行くのが難しい という皆様にオススメの通販便です。どうぞご理解頂きました上でお申込みをお願いします!ですが、もちろんお近い方で上記の様々な理由により、店頭に行けませんよ!という皆様のお申込みもお待ちしています!
注)昨今の材料値上げなどにより様々なトコロで商品も値上げとなっておりますが、当店はマスカルポーネなどのチーズを使用した商品、黒糖パウンド、チョコレートを使用した商品以外は、殆どの商品を値上げしていない状況です。昨年4月と9月に引き続き、12月と年始1月からまたバターが大幅値上げになりました。。。さらに、9月?からはココアやチョコレートも大幅に値上げされるらしいのでチョコを使用した商品は考えなくてはいけません!さらに気がつけばマロンペーストは何度も値上げされています!!!汗。本当に困ったモノです。今後どうしても値上げをしないといけない状況となりました際は、またお値段が変更となる場合がございますので、今のうちにぜひご注文をお待ちしております。*値上げ前の材料の在庫があるうちは変更はありません。
久しぶりの再開ですので、先ずは当店のメールに届いた先着順から規定個数を割り当てていくという先着スタイルにて始めたいと思いますが、 今後続けていく中で新規の方が購入できない! という状況が続くようでしたら、以前の様に 新規枠などを2割設けたいと考えております。 その際でも、純粋な先着枠は8割ございますのでリピーターの方にもご購入頂けたりと、 バランスとしては良いお申込み方法となっていましたので、その方法を採用する可能性もございますので、皆さまご安心下さいませ。*8/27現在変更はございません。
ですので、気に入って頂けましたらリピートも何度でも問題ございませんのでご安心を! ただし少量生産なため、もともと数量が多くはございませんので、21時ジャストにお申込みを頂きましても、ジャストで規定数をオーバーする事もございますので、購入できない可能性もあるというコトをご理解頂きましてお申込みをお願い致します。因みにNO.16は21時11分まで規定数に達しないで受付していましたのでご安心を。no.15もそうでした!さらにno.19は21時7分、no.21は21時28分!no.22は21時33分!no.27は23時1分でした!追記で埋まっていない旨をお知らせする場合もございますので、Instagramなどもチェックをお願い致します!
今回「十五六BOX no.33」となります。 まだリスタート22回目ですので、内容を決めてお申込みを受付ておりますが、現在は毎週の営業のために以前とは違い、日々仕込みに追われておりますので、内容が仕込みの都合で変更となります場合がございますので、ご了承をお願いします。
追記) 当面は私のアナログメール方式にて お申込みや返信メールの「ひと言」などを 設けておりますが、大変になってきた際は 便利な通販サイトなどを利用するコトも視野に入れております。ですが、自分の言葉でお一人お一人にお伝えしたい!との想いがありますので、なんとも難しい… なので、いつもギリギリ経営なのでは? 寝れなくなるのでは?と、自分でも理解はしておりますが…性でございますね。苦笑。
以前、Twitterにてお伝えしましたが、店頭販売にて余剰が出た際にECサイトにて「お任せBOX」として、お品書きもなく、簡易段ボールに詰めて発送します、突然販売方法も試してみるかも?しれません。今年の夏は特に猛暑が多かったり、ゲリラ豪雨や台風の影響も多いですので、準備はほぼできています!近い将来、実施すると思いますが数量はかなり少ないと思いますので、確実な十五六BOXをぜひ。
*何人かの方にお問い合わせ頂きましたが、お世話になっている方へ直接送って頂くことは可能ですか?との問いですが、メール内にその旨を記載して頂きまして、 送先主のご氏名と発送先の住所や電話番号、そして時間指定など記載ください。こちらにて問題ないと判断しましたら、確認メールにBOX代金の他に+クロネコヤマトクール便送料をプラスしましてお知らせしますので、合算金額をお振り込みくださいませ。
↓ 以下は定形文です。
2019年末にギリギリ開始致しましたトコロ 菓子の詰合せ「十五六BOX」の通販便! 2年半年ぶりの再開、今回で33回目です。
近くてもお子様が小さくてお越しになれな い方や、遠方の皆さま、トコロカフェ時代 から通っていたけれど遠くに引っ越された 方など、懐かしい方からのお申込みも多く とても嬉しい機会でもありました。初めて 食して下さった方もいらして、通販便なら ではの出会いに、私たちも初めての嬉しい 感覚を体感させて頂ける機会となりました。
そして。。。
現在、一昔前とは世の中の状況も一変してしまいました。というコトで、これからは 私たちがもう少し頑張ってトコロ菓子を つくるコトで、皆さまのご自宅へホッとする焼菓子や時間をお届けするコトができる!
可能でしたら月2回できたらと思いますが、ご希望の方が多くいるのか?はまだ良くわかりません。三茶のお店を閉めてから10年以上が経ちまして、トコロカフェを知らない方も多いと思います。現在、 日野市の多摩平にて焼菓子店「十五六(トコロ)」 をオープンし、新たなブランドとしても活動しております。そしてさらには2階のスペースにイートインや各種のイベント、ワークショップ、お話会などなど、開催できるトコロもつくりたい!という想い を持って日々奮闘しているトコロです。
*8月は仕事の都合上、一度きりの受付となります。
皆さま今後共どうぞ宜しくお願い致します!
今夜 27日(火)21時〜 メールにて、お申込みをお受け致します!数量限定となりますので先着順に受付を致しまして、規定数量に達しましたら受付終了となります。終了の際は、先ずはX(旧Twitter)にてその旨を報告させて頂きます。その後にコチラへ反映させますので、気になります方は旧Twitterのフォロー 又は、チェックを宜しくお願い致します。
*状況 X (旧Twitter) → https://x.com/tocorocafe
下記の申込み方法の記載漏れがある場合は 申込み不十分として購入できませんので、 お申込みの際は記載漏れのないようにご注意下さいませ。
先着順にて発送可能対象者となりました方には、購入可能メールを送らせて頂きます。 そちらにお振込み先と、お振込み期限日などを記載致します。
今回お振込期限は、8月30日(金)までと短期間でのお振込みとなりますので、期限までにお振込みが可能な皆様からのお申込みを心よりお待ちしております!
今回、8/31に発送しまして、9/1 又は場所 によりまして 9/2 着となる予定でいます。何かトラブルがありまして遅れます場合はご容赦願います。
少量生産のため準備ができ次第、発送をさせて頂きますので、お届け日のご指定はできませんが、時間指定のみ希望をご記載下さいませ。ご入金を確認の方のみ発送をさせて頂きますのでご容赦のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
*送料は冷蔵品の和ブラウニーがリスタートから加わりました為、暑い時期に関係なく、クール便にて着払いとさせて頂きますので、ご注意下さいませ。
*ご希望の時間帯のみ指定が可能ですが、道路状況などにより時間通りに到着できない場合はご容赦願います。 その辺はご了承の上、ご指定下さいませ。
無添加のため、賞味期限はすべて短めに設定しておりますので、クッキー各種とビスクッキィ以外は、到着後なるべくお早めにお召上がり下さいませ。
*和ブラウニーは到着後、冷蔵庫にて保管をお願い致します。暖かい日がある時期は到着後、そのまま冷蔵か冷凍庫へがオススメです!但しお召し上がりの際は、室温に戻してからの方が美味しい食感になるモノもございますので、商品説明をご覧下さいませ。
表示の賞味期限よりも日持ちをさせたい!
という場合は到着後すぐにパウンドケーキ とスコーンは、冷蔵庫へパッケージされたまま入れて頂けましたらと思います。勿論、クッキーも冷蔵可能です。
*冷凍庫の場合はさらに日持ち致しますが、なるべく1ヶ月くらいでお召上がり下さいませ。 クッキーは、冷凍のまま食べるとギュッとしまって、カジカジと少しずつかじったり、 口の中で解けていく感じも好きなのです。
*お召上がりの際は、常温に戻すか、又はスコーンなどはオーブンで温めて下さい。 190〜200度で5分程度。焦げ易いようならアルミホイルを上にかけて下さいませ。

上画像:「とうもろこしと黒胡椒とチーズブレッドケーキ」 *コーンフラワーに加えて、とうもろこしをバター醤油で炒めたペーストも加え、さらに数種類のチーズがコクと深みもプラス。粗めに挽いたブラックペッパーがピリリとアクセントに。冷たいままや常温で珈琲や紅茶と。リベイクしてワイン等ともお楽しみいただける食事系ブレッドケーキ。

上画像:「みっちり生地 ブルーベリーとラズベリーホワイトチョコパウンドケーキ」(表面に少量の洋酒シロップ使用)*ベーキングパウダー不使用ホワイトチョコが加わって、しっとりみっちりミルキーな生地に2種のベリーの仄かな酸味がアクセントで美味!

上画像右側:BOX定番「バウムじゃないのにクーヘンみたいなケーキ」ラム酒をたっぷり使用して焼いています)*新食感でむっちりみっちり詰まってラム香る栗のケーキです。*最近は殆ど作っていないためレアです!

上画像:「玄米入スコーン(ザクしと系)」*手間がかかるのであまり登場しない十五六オリジナルスコーン!粒の集合体を味わうスコーンです!食感と噛み締めていくとジワジワ旨みが!な味わいをぜひ。

上画像:米粉100%のしっとり和ブラウニー「キウイとホワイトチョコと白餡と大納言」。ピューレや果肉も入った甘酸っぱくてギュッと凝縮された、しっとりオリジナルスイーツ。しっかり焼くコトで生っぽさ?生臭さも消えて酸味もしっかり、ホワイトチョコはあくまでミルキー!に徹してクセがなく…ホワイトチョコが苦手だった私がつくるグルテンフリーな和ブラウニー!珈琲とも紅茶ともたまりません!
*9月?の大幅値上げによっては値上げになるかも?しれません。今よりも価格が2000円位?値上げされるのでは?との噂も。。。涙

上左側画像:「チョコオレンジアーモンドビスクッキィ [ 3枚入 ]」 (トコロ的ビスコッティ)*チョコとココアとアーモンドスライスのシンプルで甘さ控えめな香ばしさに、有機カカオニブのほろ苦さ。さらに専用のサイズに細かくカットしたオレンジピールが飴のようにカリカリと爽やかさで止まらない!!!

上画像:ショートブレッドみたいなシリーズの定番!ミルク。サクサクと小気味よい食感に、後から追いかけてくる発酵バターのコクとミルキー感。塩がまた良いアクセントに。お子様から大先輩まで幅広い年代に愛されているトコロの定番クッキー

上画像:「米粉-米油)黒糖カルダシナモンクッキー 5mm [ 3枚入 ]」 *米油 & ナッツ & 卵使用 / 小麦 & 乳製品 不使用(ほんのりスパイスに黒糖の優しいコクと甘さに、なんとも言えない食感が◎)
◎ 十五六BOX no.033
【焼菓子詰合せ内容】
・とうもろこしと黒胡椒とチーズブレッドケーキ *コーンフラワーに加えて、とうもろこしをバター醤油で炒めたペーストも加え、さらに数種類のチーズがコクと深みもプラス。粗めに挽いたブラックペッパーがピリリとアクセントに。冷たいままや常温で珈琲や紅茶と。リベイクしてワイン等ともお楽しみいただける食事系ブレッドケーキ。
・みっちり生地 ブルーベリーとラズベリーホワイトチョコパウンドケーキ(表面に少量の洋酒シロップ使用)*ベーキングパウダー不使用ホワイトチョコが加わって、しっとりみっちりミルキーな生地に2種のベリーの仄かな酸味がアクセントで美味!
・バウムじゃないのにクーヘンみたいなケーキ (ラム酒をたっぷり使用して焼いています)*新食感でむっちりみっちり詰まってラム香る栗のケーキです。昨年から1.5倍ほど値上がりしているため、今後どうするか?検討します。*最近は殆ど作っていないためレアです!
・玄米入スコーン(ザクしと系)*手間がかかるのであまり登場しない十五六オリジナルスコーン!粒の集合体を味わうスコーンです!食感と噛み締めていくとジワジワ旨みが!な味わいをぜひ。
・熟成スコーン 3日間熟成版 [ 2個入 ] (ドライイーストを使用)*前回からバターの使用量を増やしましたので、チーズの様なコクとバターの甘味が増して、よりリッチに!オーブンでリベイクしたらたまらない。。。
・チョコオレンジアーモンドビスクッキィ [ 3枚入 ] (トコロ的ビスコッティ)*チョコとココアとアーモンドスライスのシンプルで甘さ控えめな香ばしさに、有機カカオニブのほろ苦さ。さらに専用のサイズに細かくカットしたオレンジピールが飴のようにカリカリと爽やかさで止まらない!!!
・米粉)キウイと白餡と大納言と米粉のしっとり和ブラウニー *冷蔵商品のため、到着後は冷蔵庫へ(ピューレや果肉も入った甘酸っぱくてギュッと凝縮された、しっとりな米粉のオリジナルスイーツ。しっかり焼くコトで生っぽさ?生臭さも消えて酸味もしっかり、ホワイトチョコはあくまでミルキー!に徹してクセがなく…ホワイトチョコが苦手だった私がつくるグルテンフリーな和ブラウニー)
・ショートブレッドみたいなクッキー(ミルク) [ 2枚入 ] *バター使用 / 卵 & ナッツ類 不使用(トコロの定番!サクサクと小気味よい食感に、後から追いかけてくる発酵バターのコクとミルキー感。塩が良いアクセントに)
・米油)麦こがしクッキー 8mm [ 2枚入 ] *米油 & 蜂蜜 & 黒胡麻使用 / 卵 & ナッツ類 & 乳製品 不使用(ザクザクガリゴリ厚みも食べ応え抜群!)
・米粉-米油)黒糖カルダシナモンクッキー 5mm [ 3枚入 ] *米油 & ナッツ & 卵使用 / 小麦 & 乳製品 不使用(ほんのりスパイスに黒糖の優しいコクと甘さに、なんとも言えない食感が◎)
税込¥5,200円(箱 & 梱包代+手間代)*送料は着払い
*仕入れ状況などによって内容が変更となる場合がございます。予めご了承の上お申込み下さいませ。
以上となります。
少量生産のため、お一人様一箱のご注文とさせて頂きます。複数個での申込みは不可となります。ご注意下さいませ。どうぞ 宜しくお願い致します。
●申込方法 :ご希望の方は、
8月27日(火) 21時〜
*受付開始 21:00より前のメールは無効になりますので、お時間ご注意下さいませ。
までメールにてお申込下さいませ。
◎メールへの記載事項(必須)
・件名
→ 十五六BOX申込
・お申込者のお名前(フルネーム)
・お申込者の電話番号
・お届け先の郵便番号
・お届け先の住所
・時間指定のある場合は記載下さい → 午前中・14-16時・16-18時・18-20時・19-21時 *上記は、クロネコヤマトさんの時間帯です。
・携帯+PCメールアドレス (申込メルアド以外があります方は、念のために記載下さいませ。 あくまで予備ですので、無い場合は大丈夫です)
*受信拒否等の設定をされています方は必ず [email protected] からのメールの受信設定を可に設定をしてください。
●申込後 :
・少量生産のため、規定数量を超えました時点で受付終了とさせて頂きます。ご容赦願います。 *受付終了時は、状況発信X(旧Twitter)、にて報告後コチラや、Instagram 内にてお伝えしますので そちらをご確認下さいませ。
・ご予約可能な皆様には、28日中までに購入可能メールを送らさせて頂きます。
*今回、規定数から先着に漏れてしまいました方がいましたら申し訳ございません。仕込み中につきまして、購入可能な方のみにメールをさせて頂きますので予めご無礼をお許し下さいませ。
ですが、お申込みが規定数よりも少ない場合もございますので、締め切られますまでお申込みをお待ちしています!
*購入可能メールが届きましたら、そのメールに早急に「確認しました!」というアンサーを頂きまして、こちらで確認が出来ました時点で、購入確定とさせて頂きますので、ご注意下さい。最後に「確定メール」もさせて頂きますので、必ず届いたか?のご確認も宜しくお願いします。
・購入可能となりました皆様にはお振込み先と、お振込み期限も個別に記載がございますので、お手数ですが期限内にお振込みをお願いします。
*今回のお振込は8/30(金)までの期限となりますのでご理解の程、宜しくお願い申し上げます。
・購入可能な方のみお返事をさせて頂きますので、トコロカフェからの返信メールがない場合は、今回は購入できませんので、またの機会に宜しくお願い致します。店主1人でメール作業をしています関係で、ご無礼をお許し下さいませ。ご容赦のほど、宜しくお願い申し上げます。
・こちらから購入可能メールをさせて頂いたのに「確認しました!」メールの返信がない場合がございます。その場合、迷惑メールBOXに振り分けられている場合と、メール受信拒否設定ではじかれている場合とがございます。こちらから再度メールを致しますが、送信後24時間以内に返信がない場合は無効となりますので受信拒否設定を必ず設定の上、お申込下さいませ。又、確認メールにアンサーが無い場合もキャンセル扱いとなりますので、十分にお気をつけ下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。
*携帯会社によってメールが送信できない場合もアンサーがなく、こちらからは送信されたと思っている場合がございます。念の為パソコンや携帯メールなど複数のアドレスをお持ちの方は記載して頂けましたら安心だと思われます。
・状況発信X (旧Twitter)、又は Instagram、ブログ内にて終了案内をするまでは受付中となります。
詳細内容発表から申込みまで短時間ではありますが、それでも欲しい!という方がいらっしゃいましたら、お申込みを心よりお待ちしております。どうぞ宜しくお願い致します!
予約開始は、今夜8月27日(火) 21時〜
規定数量に達するまで!!!
◎下記の画像は前回の「十五六BOX no32」の内容。

◎PROFILE novel → https://note.com/ch1056/n/n4c164f8a72e1
◎ネットラジオ「Ch.1056」声で伝える試み! → https://note.com/ch1056 *会員購読受付中
◎Instagram → https://www.instagram.com/tocoro_cafe/
◎状況発信Twitter → https://twitter.com/tocorocafe
tocoro cafe / 十五六 上村 雅一・直子
1 note
·
View note
Text
ゲリラ販売開戦中!!!🔥
大変ご無沙汰です、その後お元気にお過ごしですか??
更新が滞っておりましたが、昨今のKLASINAは、アトリエ店頭で『ゲリラ販売』と称し、ヴィーガン惣菜のテイクアウト販売で猛ハッスルしております!!
※写真はお客様が撮影くださった1ショット、素敵に撮ってくださりありがとうございます!
写真はその一部。お惣菜は一品¥400~750、平均¥600目安です(税込)。

陳列例。他にもあります。

米粉で作った自家製ベシャメルソースのヴィーガングラタン。 具材は出島(ジャガイモ)と新玉ねぎ

アトリエ鉄板のひじきご飯。もみ海苔と白ごまのトッピング

大豆ミートとキクラゲ、ハヤトウリとパプリカの中華風炒め物

ねりごま風味の茄子のディップ付き ズッキーニのフライ

甘酒トマトソースのショートパス��

しみしみの味わい。車ふとキノコとこんにゃく、トマトのしぐれ煮

アトリエ名物 ヴィーガンタンドーリー

滋味深い味わい。旬野菜のポタージュ。この日はかぼちゃ使用


春菊と里芋のコロッケ

大豆ミートフィレとニンニクの芽、ハヤトウリ、ピーマンの炒め物

大豆ミートの黒酢炒め

大豆ミートの酢豚風

豆腐ステーキ旬野菜あんかけ

新物の房総ひじきと切り干し大根、ズッキーニ���マリネ

ヴィーガン餃子。パプリカディップ付き

春巻きの具

モチモチの皮が大人気! ヴィーガン春巻き

言わずもがな、大人も子供もみんな大好き💓車麩フライ

ごぼうと甘人参、レーズンの自家製豆乳マヨネーズ和えサラダ


むかごご飯

山椒としそのたたききゅうり

地味だけど隠れファンの多い 菊芋のグリル

モロヘイヤサラダヌードル 自家製ゴマだれ付き
📌ゲリラ販売開催場所 アトリエ地図 https://klasina.tokyo/accessmap
ゲリラという名の通り、事前予告なく当日の午前中に営業予定とメニューの告知をしております。 どうです、美味しそうでしょ〜〜😆
時間帯のみ決まっていて毎回16時~21時まで、予約必要なし、
お取り置きご希望の場合は📞03-3466-3596か [email protected] までお名前、電話番号、取り置き内容とピックアップ時間をご連絡いただくことでお願いしています。
※仕込み中は衣付けたり巻物作ったり両手がふさがってる時が多いので💦メール返信で簡潔で恐縮ですが 👌 となってたらご予約承りましたという意味で御受け取りいただけましたら幸いです。
不定期開催ですが営業日のチェックはFBかインスタグラムから発信しています。
当HPのトップからもFB&インスタに入れるバナーができましたのでそこからもお入りいただけます。
念のため
FB https://www.facebook.com/klasina.castle/
インスタグラム https://www.instagram.com/klasina_vegantokyo/
思い返せば今年3月コロナの影響で自粛体制に入り、それまで予定されてた弁当やケータリングが全てキャンセルになり、どうしようかなぁ、、と思ってたところ、近隣の飲食店が店頭でお弁当販売を開始して、同業だからこそわかる思いと必死でがんばる姿に勇気をもらい、自分のとこでもやってみよう!とかなりの屁っ放り腰で、たけのこご飯を炊いて販売したのが始まりでした。


KLASINAはこれまで予約制だったので、通りすがりというよりは遠路からはるばる楽しみに来てくださるお客様が大多数で、肝心の地元がアウェーというw、かなり珍しい営業スタイルだったのですが、
見知らぬ近隣の人たちがたけのこご飯をテイクアウトしてくれて完売した時にゼロではない可能性を感じて、最初はご飯もの一種類だけでしたが複数の惣菜を作るようになり、続けてるうちに連日リピートしてくれるご近所さんが少しずつ増え、加えてオープン以来ずっと応援してくださってるかねてからの常連さんや昔馴染みの友人や仕事仲間たちがマイカーやバイク、チャリンコを駆使してテイクアウトに来てくれました。
改めて心からの御礼を申し上げます、 いつもご贔屓くださりどうもありがとうございます!!😂 まだまだ不安定な状況は続きますが、自分の心はおかげでとても豊かです。
ヴィーガン惣菜は世間的にまだ珍しい領域ですが、あまりそこを謳っていません。ご紹介の際はオーガニック&無添加で美味しい野菜料理と説明しています。
のちにKLASINAさんで食べてた料理、あれはヴィーガンだったんだ!っていつか気づいてくれたら本望です。 それでは引き続き皆様のお越しをお待ちしております! よかったらインスタ及びFBフォローしてくださいね⭐️

0 notes
Text
かため号食物誌②
ある真冬の朝、店の後片づけをうっちゃってそのまま眠ってしまい、昼前に目を覚ますと、先輩のE氏とM氏も同じようにイスを三つ並べて眠っていた。身じろぎして身体を伸ばすと、イスがギイイと鳴り、その微かな音でふたりとも目を覚ました、地獄の底からの呻き声のような悲痛な叫びを発しながら。三人が三人とも二日酔いに参っていた、ここにゾンビ三人衆の誕生である。昨夜のラストナンバーはいったい何であったか、まさかマイケル・ジャクソンのスリラーではあるまいな。そう思いターンテーブルを確かめに行くと、その上にはゆらゆら帝国のひとりぼっちの人工衛星が乗っている。ずいぶんとしっぽりしたムードで〆たんだなあ、もはや何にも憶えていない、記憶のヒトカケラも残っていない。人工衛星のスイッチを押すと、世界の終焉を側から眺めやるような寂しげで、幽遠で、でもちょっとだけ優しさのあるような音楽が流れはじめる。が、しかし、世界が終ろうが何だろうが腹は減る。かつて先輩O氏が言ったように、どんなに満腹になっても数時間後にはまた腹が減るのである。
寂しげな音楽など意にも介さず、E氏とM氏はさっそく飯の話をはじめている。さすがは食通のE氏と、E氏の師匠格にあたるM氏である。これは最期の晩餐の日の朝ごはんを夢想するような類いの話ではなく、いま現実的にこれから何を食すかについての緊急を要する話し合いである。数々の店名が挙げ連ねられ、そのなかから隣駅のラーメンG店のすじが濃厚になった。G店は日曜日限定で、店主が力を思う存分に奮った採算度外視のスペシャルラーメンを提供しているのだ。そこで今日のラーメンはいかに、とネットで調べてみると、パパイヤとドラゴンフルーツから出汁をとったラーメンと書いてある。こ、これが、噂の......。スペシャルラーメンはもっぱら牡蠣とかズワイガニとか伊勢エビとか、いかにもスペシャル感のある具材で出汁をとるのだが、稀にスペシャルの方向性をまちがえて、かのような珍妙なフルーツから出汁をとることもあるようで、そんな日はお世辞にも美味しいとは言えないのだそうだ。さて、どうしたものか。とはいえ、私たちの腹はすでにスペシャルラーメンを求めている。不味いのを承知でスペシャルを食すか、それとも妥協して他のお店にするか。しかし、我々の辞書には妥協という文字は存在せぬ、とくに師匠のM氏たるや。そんな豪傑なM氏から怖ろしい提案がなされた。それならば、最近オープンしたばかりのラーメンJ郎の栃G店に行こうと言うのである。い、いったい何時間かかるのか、そもそも帰って来られるのか。これなら不味いのを承知でパパイヤとドラゴンフルーツのラーメンを食べたほうが幾分かマシであろう。が、私たちはM氏に妥協案を勧めるどころか、ヨイヨイと電車での行き方を調べはじめ、昼の営業時間にはどうにか間に合うだろうことが知れた。昨夜の酔いの勢いがまだ残っており、マトモな人間としての判断力を失調していたのである。
雑居ビル地下一階の店から出ると、外では冷たい雨がしとしとと降っている。列車に乗り込んでまもなく、雨は霙へと変わり、霙は雪へと変わった。さすがに二日酔いの勢いは尻すぼみに後退していき、それに代わって頭痛がじんじんと酔いの跡地を占拠する。降車駅でドアの開くたびに冷たい風が車内に吹きつける。M氏は雪などには目もくれず、西部劇のガンマンがそうするように帽子の位置をすこし前にずらしてうなだれた。E氏は靴を脱いで膝を抱えている。雪は延々と茫漠として窓ガラスを幾重にも過ぎてゆく。ひとりぼっちの人工衛星がふたたび頭のなかでリピートした。
さて、目的の駅について、私たちは呆気にとられた。横なぶりの吹雪もさることながら、雪をさえぎる建物が四方見渡してもどこにもないのである。駅前のロータリーを離れると、そこには果てしのない田園地帯とそれを貫いて真っ直ぐの道路がどこまでも続いていた。コンビニエンスストア? そんなものはごく限られた文明世界の産物であろう。私たち三人はおたがいを風避けにしながら進んだ。まるでエルサレムを追放されたユダヤ人の放浪の民のように。そして、私たちはJ郎の黄色い看板をこの目におさめて、さらに愕然とするのだった。この吹雪のなか、店の前には何十人という行列ができているのである。我々はもはや聖地を追放された流浪の民ではなく、聖地を巡礼する旅人のひとりになっていた。だが、しかし、流浪の民でいたほうがどんなに気楽であったことだろう。聖地巡礼とはまた、殉教をすら厭わないものなのだから。
トボトボと列の最後尾につくと、さっそく一番うしろの兄ちゃん衆から断りが入った。
「今日はこれで終わりだってさ。もう何人も諦めて帰ってたよ」
私たちは膝から崩れ落ちた。
「残念だったな。でもよぉ、お前さんたち見かけない顔だなあ。どっから来たんだい」
T京からだと応えると、
「そいつはお気の毒さまだな。まあ、でも、俺たちだって店の親父から頼まれてんだ、もうこれ以上の客は断ってくれってな、恨みっこなしだぜ」
すると、兄ちゃん衆のなかで一番小柄なやつが、
「なあ、兄貴ぃ、ここは譲ってやろうよ。俺たち、もう一週間も連続で食べてるんだぜ。それに、いつだって来れるし、今日はまだ並び始めたばっかじゃんか」
「お、おう、それもそうだな。お前たまにはいいこと言うじゃねえか。いいか、お前らぁ! 」
「ウィッス! 」
「と、いうことだからよぉ、譲ってやる。感謝ならこいつに言ってくれな。その代わり、後から来た客は丁重にお断りしてくれよな、約束を破ったんじゃ店主に顔向けできねえからよう」
私たちはこの日をもって田舎者をバカにするのは一切やめにしたという。さらに兄ちゃん衆は帰り際に、達者でなぁと言い残して、車の窓からホッカイロを投げてくれた。まったく、偽りだらけのこの世界にも素晴らしき出会いはあるものだ。が、はたして彼らの良心は鶴のひと声だったのか、それとも悪魔の囁きだったのか。この吹雪のなか、この行列に並ぶぐらいなら、いそいそと退散したほうが幾分かマシというものであろう。吹雪はますます強まっていた。私たちは極度の空腹だった。そして何より眠くて眠くて仕方なかった。寒い、眠い、ひもじい、三密ならぬ、三いの条件が見事に整ってしまっている。三いとはすなわち凍死のための条件である。見たところ、この行列では一時間半から二時間はかかるだろうか。さっそく膝がガクガクと震えてくる。そこで苦肉の策として、店の向かい側にあるビニールハウスで暖をとりつつ仮眠をとることとなった、ひとりずつ三十分交代でビニールハウスに避難する。本来であれば、列から離れるのはマナー違反であるが、幸いにも列の一番最後尾だし、しのごの言っている場合ではなかった、我々は三い状態をすみやかに回避しなければならなかったのだ。
正直、その日のラーメンの味はよく憶えていない。ただただ、しんどかった思い出として脳裏に刻まれている。
その他、遠征の思い出としてはK都に夜行バスで行った折り、第一Aと新福S館が隣同士に店を構えているのには感動した。いざ目的の地に辿り着いてみると、知ってはいたが、待ちに望んだ食べたいラーメン店が目の前にふたつもあるなんて! これほどまでに美しくも残酷な光景が他にあるだろうか! アダムとイブは知識のリンゴを食べたため、地上の楽園から追放されたというが、隣同士のラーメンはまさしく善悪のリンゴそのものであった。善悪の知識を得る代わりに我々は楽園から追放されるのだ。事実、私はここで善悪を知ってしまい、第一A派の人間になり下がり、地上の楽園からは永久に追放された。もはや隣同士に店を構える二店をみても、迷い悩むことも、それ故に心がときめくこともなくなったのである。何故なら私はリンゴを食べて善悪を知ってしまったのだから。
行列の思い出としては、T田B場の川沿いにあったBN店の最終日であろう。ひと月ほどまえに閉店がアナウンスがされてからは大変な行列になっていると聞いていたが、都合のついたのがこともあろうに最終日だった。始発でT田B場に駆けつけると、すでに川沿いにはとんでもない行列が出来ていた。あまりにも長いので行列は橋を渡り、川を挟んだ店の向かい側にまで伸びていた。マジか......噂は聞いていたがこれほどとは......と思ったが、私にはどうやらそういった悪運があるらしく、列に加わろうか加わるまいかというところで店員が人数を数えにきて、ちょうど私のところで足切りとなった(ということはつまり、後から来る客に断りを入れる役を任されてしまったのである)。これでは帰るに帰れない。そもそもの問題として、始発で来たのだから、店が開くまであと五時間以上もある。さらにこの行列が捌けるのにいったい何時間かかるのか。さらにさらに悪運の強いことに予報外の小雨までが降ってくる。複数人で並んでいるひとは、ひとりに傘を買いに行かせ、買い出しに走ったひとは傘のみならず酒なんぞも買ってきて、あちらこちらの傘の下で酒盛りが開催される。私はといえば、ひとりであったから、列を離れる��ともできず、乏しい電話帳のなかから助けに来てくれそうなひとに片っ端から連絡してみる。時間も時間なのでもちろん誰からも応答はない。雨は徐々に強まってくる。諦めかけていたそのとき、なんとK氏から応答が、さすがは真の友である。曰く、T田B場でバイトをしているT氏の知人がちょうど仕事をあがったところだという。いやぁ、いくらなんでも、そんな見ず知らずの他人に、とも思ったが、雨はますます強まるばかりなので、よこしてくれ! とK氏に言づけた。
さて、傘をさしてやって来たのは、ギャ、ギャ、ギャ、ギャルのような風貌の女子である。しかも、もういっぽうの手にはコンビニのビニル袋をぶら下げており、缶ビールなんぞが入っている。少しの離れたところから目が合うと、トントントーンと駆け寄ってくる。
「どうも〜、デリバリーアンブレラ〜で〜す。ついでにビールで〜す」
軽い。いかにも軽い。まるでヘリウムガスのような軽さだ。私にはその第一声がそれこそヘリウムガスで声をボヤかしたように聞こえた。ただでさえ、人付き合いが苦手なのに、こんなギャルとどうやって話したらいいのか見当もつきやしない。しかも、先方はビール等数種のアルコールまで持参して、この場に滞在する気マンマンである。とりあえず、傘はおろか、こんなにたくさんの差し入れまで、と謝意を述べる。いや〜、助かった、ほんとうに助かりました〜、と過去形を最大限に強調する。なんとしても現在進行形にだけはしてはならない。どうにかしてお引きとりして頂かなければならないのだ。ところが先方は、いえいえ〜、と。
「こちらこそ助かっちゃいました。連勤の最終日なんです。こんな日はパーッと飲みたいじゃないですか。でも、こんな時間だし付き合ってくれるひともいなくて。お店もやってないし、家でひとりで飲むのも寂しいし」
「で、でも、こんな雨のなかで」
「え〜、いいじゃないですか〜、風情があって。花見ならぬ川見ですよ。あ〜、外で飲むのって久しぶり! 」
こんなドブ川で、と思った。今でこそドブ川でもなんでも川には目がないが、当時はまだ川なんて見えていなかったのである。
「う〜、もう限界、顔が窒息しそう」
そりゃあ、そんな厚化粧じゃ無理もあるまいと思った。
「ちょっとこの傘持っててください、化粧を落としちゃいます」
ところがどっこい、化粧を落として振り返った彼女の顔はギャルの風貌とは程遠い、別人と見間違えるほどの、親しみをおぼえるほどの素朴な顔立ちだったのである。
「わたし居酒屋のバイトなんですけど、同僚がギャルな子ばっかりで、溶け込むために仕方なく濃いめのメイクしてるんですよ」
そのひと言をきいて、私の彼女に対する印象は、ヘリウムはヘリウムでも気球か風船のように牧歌的な気軽さに変わっていた。開口一番の声の調子も居酒屋バイトの気分をまだ引きずっていたのだろう。私と彼女は雨の降りつのる傘の下で、ごく自然に打ち解けあった。旧知の仲の友人と喋っているのだと錯覚しそうになるほどだった。あるいは雨の日の気分がそう感じさせるのだろうか。雨の日は透明だ。だからこそ平時より浸透度がうんと高い。
昼前になり、とうとう店の入口に暖簾が掲げられた。行列の前のほうから順々にその震動が後方へと伝播してゆく。そんな変化の兆しが、行列にいまひとつの変化をもたらす。実はしばらくまえから雨はあがっていたのだ。誰しもが、またいつ降りはじめるやもしれない雨に惰性で傘をさし続けていた。あちらこちらで傘が畳まれはじめた。
ふぁあああ〜、と彼女は大あくびをした。昨日からずっと起きっぱなしなのだ、無理もあるまい。
「雨もあがったし、そろそろ帰って寝ようかなあ。付き合ってくれてありがとう、とっても楽しかった! 」
何を言っているのか。助けてもらったうえに、付き合ってもらったうえに、楽しい時間を過ごさせてもらったのはこっちのほうなのに。彼女は畳んだ傘を振っておやすみなさいの挨拶をしながら遠ざかっていった。あまりに自然に慣れ親しんでいたせいで、連絡先の交換もしていなかった。
さて、ようやく行列が動きはじめた。列に付いてからすでに五時間が経過していた。もう五時間も経ったのかと呆気にとられた。楽しい会話は時間を忘れさせるとはよく言ったものである。だが、ここからはたったひとりでの闘いである。彼女はもう夢のなかにいるのだろうか。
それからさらに四時間あまりが経ち、とうとう私は最後の客としてカウンター席に着いた。L字のカウンターに座る私たちは、身動ぎもせず、またたきもせず、店主の手さばきをこの目に焼き付けていた。まもなく最後のロットが茹で上がり、カウンターの上に湯気を吹いたラーメンの丼が並んだ。店主は全ての行程を終了すると、冷蔵庫から瓶ビールを出して王冠を外した。そして、
「おつかれ様でした! 」
と、カウンター越しの私たちに大きく乾杯をした。みんな、麺を啜るのも忘れて拍手した。あまりにも美しい光景に、涙がはらはらと頰をつたい、スープのなかに溶けていった。
後日、K氏に感謝を述べるというのはまったくの口実で、例の彼女の連絡先を聞き出そうとした。するとK氏は、そんなひとは知らないし、そんなことをした憶えはないと言う。またまた〜、担ごうとしたって無駄だぞ〜、と言い返しても、どうしたんだ、頭でも打ったのか、と真面目な顔で言い返される。これはもしかするとK氏の策謀なのかもしれん、と思い直し、これ以上突っ込むことはやめにした。
ところが私は意外なかたちで彼女と再会することになる。それはK氏の通夜の日のことだった(天国にて安らかに眠れ)。御焼香をすませて外に出ると、ちょうど雨が降りはじめたのだった。出入口にわだかまっていた一群がボフボフッと傘をさしはじめる。私はそのなかに彼女の姿をみとめた。目が合うと、あの日のようにトントントーンと駆け寄ってくる。
「また傘がないんですか? あ、どうも〜、デリバリーアンブレラ〜で〜す」
目のまえに現れた彼女を見、私はたまげて尻もちをつきかけた。なんというか様子がおかしいのである。なんていうか、こう、半透明というか、しかも足が無いのである。
「ど、ど、どうしたんだい、その姿は」
「あ、これですかー。今日はお通夜なんで、それらしくしようと思いまして。まあ、これが本来の姿なんですけどね。隠してたつもりじゃなかったんですけど。あ、驚かしちゃいました? 」
なんということか、軽いは軽いでも、彼女の軽さはヘリウムガスの軽さではなく幽霊の軽さだったのだ。以来、私は、お出かけの際に天気予報を気にしなくても済むようになった。むしろ積極的に傘を持つことをしなくなった。雨が降ると、デリバリーアンブレラ〜が来てくれるのだから。私と彼女はいまでもとても仲の良い友人同士である
0 notes
Text
「IAMAS: Triptyque 01『グリッチ』を鑑賞する」についてのメモランダム
現在、IAMAS図書館では作家UCNVによる個展が開催中である。
Volatile ucnv個展
ucnv/ solo exhibition “Volatile”
https://www.iamas.ac.jp/activity/ucnv-volatile/
ucnv氏は2011年に東京藝術大学で開講されたグリッチワークショップの講師であり、私は受講生としてその場にいた。何の偶然か昨年の6月から8月末まで、私もグリッチをテーマとした展示をIAMAS図書館で行っていた。そのことについて、配布していたステイトメントや、トークイベントでは抜け落ちていた部分を補填するテキストをノートから掘り起こし、まとめておきたいと思う。
まず、元となる展覧会情報を改めて見返してみる。
---
IAMAS: Triptyque 01「グリッチ」を鑑賞する:原田和馬“Glitch” Works by KAZUMA HARADA
本学のメディア表現学研究プロジェクトにおいて6月4日より、図書館にて映像展示を行います。この展示は「IAMAS: Triptyque」と題し、図書館に設置された3台のディスプレイを共通のメディアとして、映像の可能性を自由に実験するためのシリーズです。
第1回目となる今回は、「「グリッチ」を鑑賞する」をテーマに、原田和馬の《click/ glitch》(2018年)を展示します。7月18日には、関連イベントとして同会場で作家と伊村靖子講師とのトークも開催します。
作品について
グリッチ [glitch] は、バグやノイズ、あるいは「エラー」とも人々から認識され呼称される概念であり、現象である。しかし、エラーと決定的に異なる点は、デジタルデータが何らかの理由によって破損した状態で再生される状態が続くことである。例えば、動画再生ソフトウェアが予期せぬ終了をすることはエラーであるが、映像が乱れ続けようとも再生が続く状態はグリッチであると区別される。
《click/ glitch》では、意図的に破損させた動画ファイルをクリックという行為のみで操作し、「グリッチ」を顕にしようとしている。動画再生ソフトウェアにおけるシークバーや逆再生 / 早送りボタンといったインターフェースをクリックし続ける行為によって、本来の映像には存在していなかった像がそこには現れる。3つのディスプレイで提示される作品はそれぞれ「クリック」という行為に対するアプローチが異なっている。マウスを用いた人力によるクリック操作。プログラムによって完全に制御されたクリック操作。そして、人力とプログラム制御が同時に行われる操作。
本展示は「グリッチ」を主題とする作品における個別の表象、共通する行為についての関係 / 無関係性を鑑賞する試みである。
(文:原田和馬)
https://www.iamas.ac.jp/activity/iamas-triptyque-01/
---

https://www.instagram.com/p/BlNQjMLB9S8/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=rthcu1iaqy2q
縦長のディスプレイが書棚の奥に設置されており、そこに作品は展示された。縦長のディスプレイは計3つある。
上述のステイトメントで、最後まで加えようか悩んでいた部分がある。それは音楽との関係性である。(以下赤字は後からのハイライト)(イタリック体は引用及び当時のメモ。一部、当時のメモからの改変あり)
--
音楽ジャンルでのクリックはグリッチと並列して語られ、ジャンル分けされる。それはごくごく短い、連続を中断する音という共通点がそこにあるからだろう。
--
このセンテンスで念頭にあるのはCDの盤面にマーカーを塗り、わざと音飛びをさせてスキップノイズを生み出したOvalことマーカス・ポップである。グリッチ・ミュージックの登場と隆盛に関して、2000年前後の議論は書籍「ポスト・テクノ(ロジー)ミュージック―拡散する「音楽」、解体する「人間」」(2001、久保田 晃弘、椹木 野依、佐々木 敦 他)に詳しい。マーカス・ポップの寄稿も存在する。この書籍の中では何度かグリッチという概念について語られるが、それはあくまでも音楽の側からの捉え方であり、ノイズミュージックや、単なるエラーとも混じり合ったものであることは興味深い。
ステイトメントに入れなかったのは、あくまでも今回の展示作品ではビジュアルのグリッチ作品であることを強調しようとしたためである。
次に、展示を前にした作品についてのメモランダムを見てみることにする。
--
図書館展示についてのメモランダム 20180525
・ここで示されるのはグリッチという現象に対する作者(人間)の応答である。
・ここで提示される作品の軸となっているのは、グリッチという現象に対する操作可能性である。あるいはその現象を取り扱う難しさ、操作”不"可能性である。フレームという単位に分節された映像に対して文字通り手を突っ込む行為における、快楽とままならさ。
・グリッチ、特にここでは動画圧縮におけるフレーム補間に着目したデータモッシュよばれる手法に着目する。つまり、「データモッシュ」という名称が定着するほどにはフレームを操作することによって動画をグリッチさせる行為は手垢のついたものである。
・ここで提示される3つの作品はそれぞれ、「実行」「定着」「メタ」「録画」という側面から現象としてのグリッチに向き合う。
・「実行」はフレーム操作が行われ、フレーム補間が本来意図したようには機能しなくなった動画ファイルに対して、でたらめな再生操作を繰り返すプログラムが実行されている。例えば、あるフレームを何百回と繰り返したり、再生ヘッドがランダムに移動したりすることがそこでは行われている。参照すべきフレームを失ったこの動画は、さらに再生ヘッドの位置を揺さぶられることによってその都度参照する画像内容が異なるものとなる。この作品に始まりも終わりもない。そして到達点もない。ただ、ことあるごとにおいてデジタル的な表象が画面全体を覆いつくし、元の動画が何だったのかを分からなくする。
・「定着」はフレーム操作を行った動画を、「安全なもの」として再度動画ファイルに書き出したものである。「壊れた」(グリッチされた)動画ファイルは不安定であり、再生中にソフトウェアがダウンすることがままある。そもそも、多くの動画再生プレイヤーでは壊れたこれらのファイルを読み込むことすらかなわない。しかし、この動画を再度エンコーダーによって書き出すことによって、その動画はグリッチの表象を持ちながらも「安全に」再生できる普通の動画となる。これによって、作品は常に安定して再生される強度を持つとともに、「実行」で行っているような操作を受け付けなくなる。
・「メタ」ではmpeg4圧縮におけるフレーム間補間、動き補償といった技術要素を考えた上で、データモッシュした際に起こることを予想し、それに抗うような映像を元として制作する。
・「録画(記録)」ではフレーム操作をプログラムによってではなく、作者自身がマウスによってシークバーを操作をした結果を録画したものである。そこでは、変化する画面の様子に影響を受けながら、次に行う動作(フレームを飛ばす、ずらす、クリックをする/しない、同じ場所をクリックし続ける)を決定していく。そこにはフレーム操作によって予測される現れの部分と、操作者が思いもつかない画面の現れが存在する。一つの動画に対して、調子をみるかのようにクリックを繰り返していく行為は、石の水切りであったり、陶芸であったりといった※、トライアンドエラーによってしか結果を見ることのできない追求とも似ている
・「グリッチを鑑賞する」というタイトルを見て※※、この展示は作品を鑑賞するというよりも、そこで起こる現象とそれに対する作者の応答を鑑賞することであるのではないかと改めて感じた。
※この表現は2017年にコ本やで行われたトークイベント「シカクカイ」(gnck、ucnv、永田康祐、原田和馬)の中でのucnvの発言だったと思われる。
※※展示タイトルはキュレーションをしていた伊村靖子氏からの提案であり、私はグリッチという単語にカギ括弧を付けることで同意した。
--
展示された作品は3種類あり、それぞれが別の性質を持っていたが、そこに共通するのは物理的な「クリック」という行為であった。最もかけ離れた行為としても、Maxプログラムによってクリックそのものを自動化することだけであり、グリッチという現象を引き起こすための操作は愚直にクリックのみなのである。これは、自分自身が高度なプログラムによってグリッチを引き起こすことの出来ない敗北宣言と言えなくもない。しかし、それ以上にこのクリックによって引き起こされる現象の面白さに自分は陶酔さえしていたのではないか。最も「グリッチ」を鑑賞し、そこに新鮮な驚きを覚えていたのは作者自身であったかもしれない。
その後、行われたトークイベントの反省で、どうしてもグリッチ全体の話になってしまい、それぞれの作品についての話が出来ていなかったのではということが指摘された。それを受けてそれぞれの作品のディスクリプションを試みた物が以下である。①〜③は入口から順番にナンバリングした作品のことであるが、いま写真が手元になく示せないのは容赦願いたい。
--
作品ディスクリプション 2018.09.14
①
本作はmpeg4ファイル(フレームの抜けた)の挙動に対する、映像作家(人間)��応答を記録しようとした試みである。そして、記録の試みであると同時に、記録という手段でなければ消え落ちてしまう「グリッチの現れ」を鑑賞する試みである。これは本作と③の作品に共通する主題であり、③も録画された(スクリーンキャプチャされた)動画ファイルがほぼ無編集(前後トリミングを除く、カット割りは行っていない)で再生されている仕組みだ。対して②は実際にその場でプログラムが駆動、実行されており、素材となっているmpeg4ファイルは同一で入れ替わることはない(ジェネラティブではない)が、フレームをランダムに、かつ、高速で繰り返しリピートすることによって、そこにあらわれる像はきわめて生成的であり、かつ現実的に再現することが不可能な(理論的には有限でありつつも、無限に近い膨大な組み合わせの)様相を示す。
対して①③の作品はループを繰り返し決まった結果(録画)が再生される。それは行為の記録であることを強調する。①はあからさまにもシークバーが表示された状態であり(シークバーも含めて、わざと録画されている)、ここでのシークバーの動き、挙動こそが「グリッチ」という現象に立ち会った作家の応答の痕跡である。応答の痕跡をシークバーで示す(クリックという行為の強調)ために、グリッチされている動画は抽象的なグラデーションのかかった色面が緩慢に変化していくものとなっている。このような具体的な像が写り込んでいない映像から、グリッチ=データモッシュの構造を読み取ることは難しい。シーンの切り替えやカメラワークの変化があれば、抜けているフレーム存在を想像することは容易だ。あえてこの作品でそのような抽象平面を用いているのは、行為の強調を目指しているからだ。
また、もう一つの目的として、差分フレームが繰り返されることによる油画(絵の具)のようなテクスチャに対して、カラーフィールド・ペインティングのような抽象画を連想させる部分があったからである。この現象が、デジタルメディアにおける画材のような役割を果たすこと、それがグリッチという現象が持ちうる可能性なのではないか、という挑戦である。
それはデジタルネスの表象、中でもローファイなビデオノイズや、エラーの象徴としてのグリッチ表現とは異なる意味を見出そうとここではした。
②
②では、①のようなマウスクリックでの動作がすべてプログラムによって制御されている。どうしても、ブレ、ゆらぎの生じる(あるいは作家が意図的に行った)手入力に対して、プログラムは正確に何千回とクリックを重ねる。そのことから、自然と現れる像は結晶化されたような、固定化されたものとして現れる。それがランダムなタイミング、フレームをズラされる時、ぐにゃりとそのフレームのピクセル情報へと向かった画面全体がうごめく。静止状態とうごめきが、ランダムに、ゆっくりとやってくるのが②の特徴だ。本作はこの展示の基となった作品であり、2017年12月から2018年1月にかけてプロトタイプが作成された。2018年1月にはこの作品のシステムを用いた、リアルタイムでのグリッチ表現を用いてのVJも行っている。また、55インチディスプレイを用いた単体での習作も2度展示している。
・ループがないこと
・常に生成されつづけること
・絵画、スタティックに置かれること
への想定を持って制作されている。
-
上記文章はかなり言いたいことが散乱している。結局自分自身の核がどことなるのだろうか。あるいはそれと作品性には何も繋がりはないのではないだろうか、という疑問さえ生まれてくる。上述の文章にラインを引いていくこと赤字でハイライトすることにより、その要点をあぶり出したい。
①
本作はmpeg4ファイル(フレームの抜けた)の挙動に対する、:映像作家(人間)の応答を記録しようとした試み:である。そして、記録の試みであると同時に、:記録という手段でなければ消え落ちてしまう「グリッチの現れ」を鑑賞する試み:である。これは本作と③の作品に共通する主題であり、③も録画された(スクリーンキャプチャされた)動画ファイルがほぼ無編集(前後トリミングを除く、カット割りは行っていない)で再生されている仕組みだ。対して②は実際にその場でプログラムが駆動、実行されており、素材となっているmpeg4ファイルは同一で入れ替わることはない(ジェネラティブではない)が、フレームをランダムに、かつ、高速で繰り返しリピートすることによって、そこにあらわれる像はきわめて生成的であり、かつ現実的に(理論的には有限の、しかし膨大すぎる組み合わせ)再現することが不可能な様相を示す。
対して①③の作品はループを繰り返し決まった結果(録画)が再生される。それは行為の記録であることを強調する。①はあからさまにもシークバーが表示された状態であり(シークバーも含めて、わざと録画されている)、:ここでのシークバーの動き、挙動こそが「グリッチ」という現象に立ち会った作家の応答の痕跡である。応答の痕跡:をシークバーで示す(クリックという行為の強調)ために、グリッチされている動画は抽象的なグラデーションのかかった色面が緩慢に変化していくものとなっている。このような具体的な像が写り込んでいない映像から、グリッチ=データモッシュの構造を読み取ることは憤っしい。シーンの切り替えやカメラワークの変化があれば、抜けているフレーム存在を想像することは容易だ。あえてこの作品でそのような抽象平面を用いているのは、行為の強調を目指しているからだ。
また、もう一つの目的として、差分フレームが繰り返されることによる油画(絵の具)のようなテクスチャに対して、カラーフィールド・ペインティングのような抽象画を連想させる部分があったからである。この現象が、デジタルメディアにおける:画材:のような役割を果たすこと、それがグリッチという現象が持ちうる可能性なのではないか、という挑戦である。
それはデジタルネスの表象、中でもローファイなビデオノイズや、:エラーの象徴としてのグリッチ表現とは異なる意味:を見出そうとここではした。
-
まず、何度も繰り返されるのは「応答」という単語である。ここでは限定的に、壊れたmpeg4ファイル(avi)をQuickTime Player7で再生したときの挙動を捉えようとしていることを前提とする。ファイルを再生すれば、抜けているiフレームによって差分フレームが残り続け、本来そこには存在しなかった表象が生まれるだろう。現象としてのグリッチがそこでは観測される。それに対しての作家の応答というのは、いささかに直接的であり、かつ強引である。シークバーをクリックすることによって、現象を自ら起こそうとするのだ。シークバーをクリックし、再生時間をジャンプさせることによって、ただリニアに流されていた場合とは異なるグリッチの現れがそこには生じる。つまり、クリックすればするほど、新しい現象を作家は生み出すことができる。それは果たして「応答」とよべるのだろうか。それは恣意的なグリッチの創出なのではないか。しかし、ここでクリックからうまれるグリッチは通常再生装置を操作していてもこうはならない独特のものである。その挙動はまるで絵の具のようでもあるような、離散的ではない連続的な性質を持ったものである。そこでは映像のリニア性が破棄され、シークバーの各地点をいったりきたりするノンリニアな手付きが生まれる。それはそこに現れる像への応答だと呼べるのではないか。そして、ただクリックするのではなく、連続してクリックすることによって重なってのびていくピクセルの動きは、他の再生装置の挙動では見られないものだ。このような表象を映像制作ソフトによって模倣することはたやすいだろう。しかし、このような再生装置をプレイすることによって生まれる映像の「質感」、その操作性といったものまでは再現ができるだろうか。そのことに対して可能性を感じたからこそ、自分はそこでの行為をスクリーンキャプチャし、作品とすることによってこの現象を鑑賞することを目論みた。
-
ucnvの以下に引用したステイトメントにおいて、デジタルデータの条理をあばく、という言い回しがある。
記録デバイスの処理によって一旦離散化した情報は、コンピュータの中で、デジタルデータの条理によって現実とはまた別の連続性を強制されている。たとえば、「このピクセル情報とこのピクセル情報は同値であるので、2個のものをひとつとしてより少ない情報量として保存する」というように。このとき、コンピュータの中には、現実世界のリニアさとは全く別のリニアさが発生していると言いうる。フレームは前後のフレームを参照したその差分のみを保存し、ピクセルは他のピクセルたちと結合状態となる。これが圧縮である。下部のモニタが溶け出しているのはそのためであり、グリッチとはそのように、離散の向こうで行われたデジタルデータの条理を暴き出すのである。
「二個の者が same space ヲ occupy スル」をめぐって|ucnv|note
https://note.mu/ucnv/n/n58420fc45ee3
グリッチを扱った作品においてはデジタルデータの構造を顕にする、という意味のフレーズがたびたび扱われる。それは、普段我々が意識することのないjpegといったファイルフォーマットの構造(条理)を、グリッチさせることによって特徴的に生じさせる。png、jpeg、tiff、それぞれの圧縮アルゴリズムはその表面的な部分においては殆ど特徴を見つけられることができない。グリッチさせる=破損させること、あるいは低解像度にすることによってそのアルゴリズムは露となる。それはアーティファクトとも呼ばれる画像の特徴的なノイズによって表現されることもある。また、写真表現の分野からはトーマス・ルフがインターネット上にあふれる印象的な画像(911テロの様子など)をピクセルの矩形が滑らかに見えるまでに巨大に引き伸ばし印刷することによって、それがまさしく「jpeg」であることを示した「jpeg」シリーズがある。本来、jpegはjpegであり、pngはpngである。それらはその特徴を常に表しているはずであるがその差異はわれわ��人間には微小で判別ができない。(であるからこそ圧縮技術は成立する)。
そのような、隠された(あるいは気づくことのない)デジタルのアルゴリズム(条理)を暴くことがグリッチに課せられた命題の一つであるといえるだろう。一瞬の傷のようなその現象は、人々に大きな驚きを与えるとともに、それがデジタルであることを強く意識させる。その情動とも呼べる心の動きに焦点をあて、さらにその現象に対しての応答に関して記録したものが今回の作品である。
グリッチがグリッチであること示すためには、グリッチではない状態を人々が認識している必要がある。壊れた状態であると認識するためには、壊れていない正常な状態も認識していなければばらない。その道理でいけばグリッチ作品は正常な状態からグリッチ状態への遷移を示すもの、あるいは壊れた状態と正常な状態が同時に存在する状態を示していることが必要である。腐った状態と、生の状態。あるいは腐りかけの状態。しかし、作品《click/glitch》においてはそのどこを切り取っても「正常な状態」をみることができない。ここで示されるのはグリッチという現象によって生成(この言葉でいいのかは留保が残る)された色面である。つまりグリッチをアルゴリズムを暴くための試薬として用いるのではなく、グリッチを「素材」あるいは「ツール」として用いている。それは、アルゴリズムが持つ構造をついた、映像フレームの(本来���想定されていない)操作によるものである。それは、:一人の作家がグリッチという現象とアルゴリズムの暴露に影響を受けた、その衝撃への応答である。:
(単純に言えば、デジタルデータのアルゴリズムを暴こうとするのではなく、「グリッチ」を鑑賞する」行為をしようとしていた。それは、新しい現象に対する新鮮な反応として。もはや(作家個人は)親しみを覚えるほどに触れたmpeg4のデータモッシュという現象にたいして、愚直なアプローチを試みたのだ。つまり、アルゴリズムを単純化して理解し(iフレームとpフレームについての関係性は理解ができる)、それに対してプログラミングの一つも用いず、クリックするのみという操作によって画面を作り出す。つまり、画面を作り出すことがここでは重視されているのであり、すでに暴かれているアルゴリズムに関しては作家はもう無関心なのである。そうではなく、動画データの圧縮アルゴリズムの「穴」を用いて、画面を作り出すことが目的となっている。アルゴリズムのことを忘れているのではない、そうではなく、アルゴリズムで想定されていない挙動を用いることで現れる表象に惹かれているのだ。それは、新しい動画編集・作成のやり方とも言えるかもしれない。もしくは、リニアな動画ファイルの線形を崩す、ノンリニアで終わりのない構造を新たに作り出すこともここでは重要となる。(特に②の作品には終わりはこないし、他の録画作品に関しても終わりはこないため強制的に終了させている。)
2018.09.14
--
作品ディスクリプション 続き 2018.10.09
グリッチがデジタルデータのアルゴリズムを暴くものだとして、そこに暴かれたデジタルの特徴的表象をさらに煮詰めることは可能だろうか?制作当時にここまでのはっきりとした考えがあったかは定かではないが、これまで習作を通して思考されてきたことの結論としては以上のような疑問に突き当たるのではないだろうか。つまり、アルゴリズム(条理)を暴くことそのものが目的なのではなく、暴かれた先の、まだ見ぬ表象への追求を私はグリッチを通して追い求めているのではないか。アルゴリズムの存在を顕にすることそれ自体が美意識であるとするグリッチアートがあるとすれば、そのアルゴリズムに存在する特徴的表象(もしかするとそれは圧縮における「アーティファクト」と呼ばれるものかもしれない)に美意識を求める。それは圧縮の美学かもしれない。jpegにかかるノイズそのものの美しさへの追求。示すべき像が隠れ、アーティファクトのみが表出した画面。そのような状態を求めることが作品制作における自身のスタンスではないだろうか。
しかし、この美意識を追い求めていくと、そこにあるアーティファクトが実際にアルゴリズムによるものである必要、必然性はなくなる。つまり、jpegのノイズを模した表象や、データモッシュで起こる現れを忠実にPhotoshopで再現した表象であっても見た目は変わらなくなる。これこそがグリッチを用いたアートが内包するジレンマであると考えられる。美を追求すればするほど、そこにグリッチの必然性がなくなる可能性がある。しかし、立ち返って、アーティファクトが発見されたことによって人間の美意識がアップデートされていると考えることはできないだろうか。あるいは、グリッチという現象に人間がさらされることが、新たな美の発見につながっているとも考えられないだろうか。jpegの矩形やデータモッシュの連続性、多くのグリッチに見られるフラグメンテーションとストライプは我々の美意識に影響を与えてはいないだろうか。
2018.10.09
(補足: ここで使われる単語「アーティファクト」とは画像圧縮の分野における圧縮アーティファクトのことであり、一般的意味での人工物を意味しない。
参考: 圧縮アーティファクト -Wikipedia )
---
最後は自身の展示から離れてしまったが、ビジュアルのグリッチが人の美意識に働きかけをしているのではないか、ということに関しては引き続き考えていきたいテーマである。グリッチ的表現は巷に溢れているが、その中でも新たなファイルフォーマットを想起させるような新鮮さを持った物が存在し、そしてこれからも生まれていくのではないかと感じる。例えば、映像表現におけるブラウン管ベースのノイズ表現は、デジタル放送における矩形ベースのグリッチ表現へと移行していっているであろう。その次を見ることができたら-- と思わずにはいられない。
自身の展示のメモをまとめているつもりが、話があらぬ方向に飛んでいってしまった。「原田、グリッチやめるってよ」なんて言われながらも、まだまだ興味はあるようだ。
最後に、制作と思索に大きく影響を受けた文献と作品を紹介して終わりにしようと思う。
>>>>
○井藤雄一(2014), 情報メディアの利用によるアート表現―メディアの変則的利用がもたらす可能性―
https://chukyo-u.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_view_main_item_detail&item_id=9&item_no=1&page_id=13&block_id=21
○ucnv 「Turpentine」 (2012)
https://ucnv.org/turpentine/
○ucnv「プリミティブ表象をめぐって」(2018)
https://note.mu/ucnv/n/ndc5370ad2d8d
>>>>
-
2019.02.11
0 notes
Text
ののみちゃん・フライ・ハイ
春なんですよ。
ののみちゃん・フライ・ハイ。
そういう時期なんですから。
ののみちゃんは衣装箪笥の上に立っているんです。
足を肩幅に開き、腰を軽く落として、後ろに尻を突き出し、目に見えない対戦相手に向かって「どこからでもかかって来い」というように両手を広げているのです。
その体は左右に規則正しく揺れているのです。
ダウンタウンDXを観ている人ならば、その揺れのリズムが遠藤斉唱の「サンバのリズムを知ってるかい?」のリズムと完全に一致していると気がついたでしょう。ホホホーイホホホーイまではいきません。「サンバのリズムを知ってるかい?」をリピートです。
���トーヨーカドーで買った3足500円の靴下がミルクパンみたいに丸くなって衣装箪笥の側に落ちています。脱いでから時間が経ちましたのでののみちゃんの体温は失われていますが、臭さは健在です。
ののみちゃんはウェスト部分にゴムの入ったスカートを履き、ブランケット素材でできたトレーナーを着ています。
全体的に冷えた筑前煮みたいな色味です。
そんなののみちゃんの顔はミル・マスカラスモデルのマスクですっぽりと覆われています。
この静かな部屋でマスクだけが色鮮やかです。
ののみちゃんは今年で57歳になりました。還暦まであと3年です。
世間一般の57歳は眠っているお母さんの部屋にこっそりと忍び込んで、ミル・マスカラス風のマスクをつけて、衣装箪笥の上で体を遠藤斉唱のリズムで揺らしたりはしません。
少なくとも大多数の57歳はそんなことはしません。これが60代半ばを過ぎるとまた話は変わってきますけれども。
ミル・マスカラス風マスクからのぞく、ののみちゃんの目は介護ベッドで寝ているお母さんに釘付けです。
お母さんの体は薄手の布団に覆われています。
その体はゆっくり、ゆっくり、動いています。
お母さんが自分で動いているのではありません。
介護ベッドのマットが右に傾いたり、左に傾いたりしているのです。
お母さんの体に床ずれができないように。
それはとても素晴らしい介護ベッドです。
ベッドの高さも、マットの角度も調整できますし、付属のリストバンドは常にお母さんの血圧、脈拍、体温などを計測していて、異常があればすぐに近隣の病院ないし、登録済みのメールアドレスに連絡が行くようになっています。
10年前にくも膜下出血がお母さんの脳みそを殴りつけて以来、この介護ベッドはお母さんの生活を支えつつ、ののみちゃんのお財布から月々3,468円を吸い取ってゆくのです。
年間総額416,160円。プラス電気代。
けれどもののみちゃんにミル・マスカラスのマスクをかぶらせるに至ったのは、そんなチンケなお金が原因ではないのです。
ののみちゃんのお姉ちゃんはとても困ったお姉ちゃんでした。
ののみちゃんより6歳年上で、ののみちゃんが物心つく頃には反抗期の真っ只中でした。
定番の「お父さんの服と一緒に私の服を洗わないで」「私のヘアブラシを使わないで」「私のシャンプーを使わないで」から始まり、「自分の部屋が欲しい」「友達の家に泊まってるから土日は帰らない」「朝ごはんいらない」「お母さんのお弁当はダサいからいらない」「お母さんと買い物に行くのいやだからお金だけ頂戴」になり、最終的には「こんな家、とっとと出てってやるから! バーカ!」で締めくくります。
ののみちゃんのお姉ちゃんが部屋に閉じこもってしまったり、あるいは化粧をして夜中に出かけてしまうたびに、ののみちゃんのお母さんはののみちゃんにこう言いました。
「ののみちゃんは本当に良い子ね。お姉ちゃんみたいになっちゃダメよ。ああいう子は大人になったら酷い目にあうんだからね」
「ののみちゃんは手がかからないけど、お姉ちゃんは本当にどうしょうもない」
「ののみちゃんがいてくれてよかった」
ののみちゃんはそう言われて悪い気はしませんで���た。
だってののみちゃんのお姉ちゃんは人気者でした。
学校の先生達はののみちゃんに「お姉ちゃんには手を焼かされたよ」と嬉しそうに言いました。
そしてののみちゃんがお姉ちゃんとは苗字以外には共通点がないことを悟ると途端に石ころを見る目でののみちゃんを見るようになるのです。
全然知らない学校の、全然知らない子供達に「渡部先輩の妹さんでしょ? これ、先輩に渡しといてくれる?」とチョコレートやぬいぐるみやラブレターを渡されることもありました。
全然知らない学校の、全然知らない子供達がののみちゃんをチラチラ見ながら「本当にアレなの?」「苗字が同じだけじゃないの?」「お前、聞いてこいよ」「じゃんけんで決めれば良いだろ」とブツブツ言うのも度々ありました。 ののみちゃんのお姉ちゃんを知っている人は、ののみちゃんにがっかりするのが常でした。
ののみちゃんはATARIで、ののみちゃんのお姉ちゃんはX-Boxでした。シーローグリーンの歌みたいに。ナウベイベーベイベーベイベーワイワドユワナワナハトミビソバーッ(ソーバッソーバッソーバッ)。
ののみちゃんの事をののみちゃんのお姉ちゃんよりも上に扱ってくれるのはお母さんとお父さんだけだったのです。 ですからののみちゃんは良い子であり続けました。
お母さんのお弁当を美味しく食べ、家事を手伝い、夕食までには家に帰り、お父さんが商店街で買ってくる変な服も喜んで着ました。
お父さんの下着と一緒に自分の下着が選択されても平気でしたし、ヘアブラシも自分の物を持ちませんでしたし、シャンプーも家族共有の(お姉ちゃんは除きます)物を使いましたし、お友達の家にお泊りにもいきませんでした。
ののみちゃんは安全な子でした。
手のかからない子です。良い子です。
それもののみちゃんが大学生になる頃には終わってしまいました。
今思えば短い春でした。
でも春はいつだって短いものなのです。
お姉ちゃんは高校を卒業すると同時に家を出て、ちょっと良い感じのアンティーク家具屋で働き始めました。
家を出るとお姉ちゃんが決めた時、お父さんもお母さんもいい顔をしませんでした。
「家賃がバカにならない」
「実家の近くで働けばいいじゃないか」
「ののみちゃんと違って本当にあんたは計画性がない」
お父さんとお母さんはやいのやいの言いましたが、お姉ちゃんはもう住む場所を決めていましたし、当分の生活費用も貯めていたのです。
こうしてお姉ちゃんは家を出て行きました。
お父さんとお母さんはお姉ちゃんがいなくなってからしばらくの間はいつも通りお姉ちゃんを「ワガママでどうしょうもないバカ娘」だと言っていましたが、お姉ちゃんがどうやら本当に家に帰ってくる気がないとわかってくると、段ボール箱に野菜やらお米やら親戚からもらった詰め合わせのお菓子やらを入れて送るようになりました。
時々は電話をかけて楽しげにお喋りするようにもなりました。
お姉ちゃんが家にいた頃よりも、お父さんもお母さんもお姉ちゃんが好きになったようでした。
ののみちゃんの大学生活には関心がなくなってしまったようでした。
そしてある朝、お母さんはののみちゃんの姿をしげしげと眺めました。
その目つきときたら。
押入れの奥に隠れていた古い服を見る目つきでした。
「こんな服、いつ買ったのかしら? これまだ着れるかしら? 無理かしら。でももったいないから何か使い道探さなきゃね」
そんな目でした。
「ののみちゃんももう大学生なんだから、ちょっとお洒落してみたらどうなの? お姉ちゃんみたいに」
お父さんが続けました。
「お前もバイトとかしてみたらどうだ? ずっとこの家にいるわけでもないんだし。そんなんじゃいつまでたっても彼氏ができないぞ」
その後、2人の関心は朝ドラに移ってしまいました。
2人とも、自分達がののみちゃんに何をしたのかまるでわかっていませんでした。
ののみちゃんは呆然と立ち尽くしていました。
それはサッカーの試合中に突然、キックボクシングが始まったようなものでしたし、国語のテストに因数分解の問題が出たようなものでした。
「オシャレすんなって言ったの、あんた達じゃん。彼氏作るなって言ったの、あんた達じゃん」
ののみちゃんのお姉ちゃんだったらそう言ったでしょうが、ののみちゃんにはそれができませんでした。
だってののみちゃんのお姉ちゃんみたいな行動は「悪いこと」ですから。
ずっと、そう言いつけられてきたのですから。
ののみちゃんにできたのは何も聞かなかったふりをして、トーストにバターを塗ることだけでした。
時間だけは過ぎて行きました。
みんなが前に進んで行きます。
高校時代はののみちゃんと同じような冴えないぼんやりした子だったルミッチやマヤボンや星ちゃんは綺麗なお姉さんになって、そしてお嫁に行きました。
お姉ちゃんは年に何回か帰ってきて、やがて爽やかな男の人を連れてきて、そして結婚して、子供ができて、やがて爽やか君の仕事の都合で九州に行きました。
ののみちゃんはずっとののみちゃんでした。
家の側の会社に行き、家の側のショッピングモールで買い物をし、東京にはあまり出かけません。
電話の着信履歴は親のみです。
友達とは繋がってはいますが、ののみちゃんが「大事な友達」だと思っていた相手にとって、自分が「大勢いる友達の1人」でしかないというのを思い知るのはののみちゃんにとっては酷なことでした。
「このままではいけない」
ののみちゃんはそう考えるようになりました。
ののみちゃんはその時32歳。
「まだなんとかなる」
ののみちゃんはそう感じました。
全てを変えなくてはいけないという思いつきは、ののみちゃんを突き動かしました。
ののみちゃんは今まで行ったことのないオシャレな美容室に行き、思い切って髪を切りました。
ののみちゃんは初めてサロンに行って、まつげカールを試してみました。
銀座に行きました。可愛い服を買いましたし、可愛い靴も買いました。
ののみちゃんは思いました。
「なんとかなるかもしれない」
ののみちゃんの言う「なんとか」というのは彼氏が欲しいとか、友達が欲しいとかではありません。
もっと切実なものです。
今日とは違う明日を歩くことができるのではないかという希望です。
ののみちゃんは生まれてはじめて、自分で自分の人生のハンドルを握ろうとしたのです。
と言うか、ハンドルがあることに気がついたのです。
その時、ののみちゃんの人生はキラキラハイパーシャイニングスーパーウルトラアルティメットライトニングダイアモンドアンストッパブルアメージングでした。
しかし初めてのドライブでは事故は起きるものなのです。
ののみちゃん、クラッシュ。
ののみちゃんはいつもの時間に家に帰りました。
お父さんはお仕事でしたし、お母さんは買い物でしたので、お家はお墓みたいに静かでした。
ののみちゃんは5種類のおしっこが染み込んだワンピースを誰にも見られずに捨てることができました。
ののみちゃんはお風呂に入り、体を洗い、お風呂から出て、歯と舌を���磨きで擦り、イソジンでウガイをし、もう一度お風呂に入り、体を洗い、そのままパジャマに着替えてベッドに倒れました。
以降、ののみちゃんは筑前煮として生きることになります。
妊娠はしていませんでした。
ののみちゃんがお母さんに事故について打ち明けたのは事故から3ヶ月後のことでした。
はいはーい。
その時のののみちゃんのお母さんのモノマネをしまーす。
「どうしてすぐに警察に行かなかったの! あんた、あんた、なんてバカなの! おとーさん! おとーさん! ちょっと来てちょうだい!」
はいはーい。
警察に行ってからのののみちゃんのお母さんのモノマネをしまーす。
「もう本当にこの子ったらバカで、本当にすいません、今更ご迷惑ですよね。だってね、3ヶ月も、3ヶ月も前ですから。どうしてすぐ来なかったんだか! この子が言ってくれればよかったんですけど、この子ったらずっと黙ってたもんで。3ヶ月も。すぐ来てたらねぇ! すぐに来てたらなんとかなったかもしれないけど、本当にこの子は。夜中にね、女の子がね、1人で出かけたりするからこんなことになるんですよ。犯人は5人組で、場所はほら、あの道ですよ。ほら、うちからずっと喫茶店の方に歩いていくと市役所があるでしょう。地図、地図ないの? 地図。ほら、ののみちゃん。どこでされたのかちゃんと刑事さんにお話しなさい。あんたがしっかりしないと犯人捕まらないでしょ。ほら、しっかりしなさい。自分のことでしょ。どこなの。場所くらい覚えてるでしょ。ここなの? ここ? それともここ? 黙ってたらわからないでしょ! 3ヶ月も黙ってるから! だからわかんなくなるのよ! 本当にあんたは昔からぼーっとしてるんだから! お姉ちゃんはあんなにしっかりしてるのに! 真夜中ならわかるけど、ほとんど昼間じゃない! どんだけぼーっとしてたらあんな場所で襲われるのよ! どうせまたぼーっとしてたんでしょ! 犯人捕まえたいんでしょ! 辛くてもはっきりしなきゃダメでしょ! ねぇ、刑事さん、犯人捕まえるにはしっかりしなきゃダメですよね? ねぇ? だって3ヶ月も前の話なんだから! ほらほら、泣かないの。ののみちゃん。お母さんだってののみちゃんをそんな目に合わせた連中は許せないよ! ののみちゃんは悪くない。ほーら、全然悪くないの。だから泣かないで。他の人の迷惑でしょう。ほら、どんな相手だったかを刑事さんにお話しして。刑事さんがなんとかしてくれるから。だってねぇ、刑事さん、ののみちゃんは処女だったんですよ。処女だったんです。それなのにこんな目に合うなんて。ねぇ、大事なことですからきちんと書いてくださいね。娘はバージンだったんです。これって犯人が捕まって、裁判になった時に有利ですよね? ね? 終身刑とかにできるんじゃないですか? だって娘はこれから辛い人生を送らなきゃいけないし、もう元には戻れないんですから。もちろん親としてはあんなことがあっても大事な娘ですが、世間がね。世間がそうは思わないでしょう。トラウマとかもあるんでしょ? これから? 私も主人ももう年なんですよ。幸せな老後が台無しになったんです。娘の人生も台無しです。取り返しがつかないんです。だって、処女だったのに。もうまともな女じゃなくなっちゃったじゃないですか! ちょっと! ののみちゃん! 吐くなら吐くって先に言いなさい! 刑事さんに迷惑でしょう!」
それから2週間後に犯人は捕まったんです。
ののみちゃんの証言が役に立ったわけではありません。
犯人達の1人が犯行の写真などが丸ごと残った8mmハンディカムを落とし、たまたまそれを拾った小学生のヒロが「拾った! 中身見ちゃおうぜ!」と教室に持ち込み、そして……と言うわけでした。
はいはーい。
犯人達の情報を知ったののみちゃんのお父さんのモノマネをしまーす。
「中学生相手に……お前の方が大きいじゃないか……」
あーあ!
ののみちゃんが東方不敗マスター・アジアだったらなぁ!
ののみちゃんのお父さんもお母さんも丸めてポイですよ!
あーあ!
ののみちゃんが東方不敗マスター・アジアだったらなぁ!
ののみちゃんが東方不敗マスター・アジアだったらなぁ!
そうだ��たらどんなに良かったことでしょう!
ののみちゃんのお父さんもお母さんも丸めてポイですよ!
でも思い出して欲しいんです。
ののみちゃんはお父さんとお母さんに頭をなでなでされながら「いい子いい子」されて育ったんです。
ののみちゃんは「いい子いい子」されるためにはお父さんとお母さんの言う通りにすればいいんだっていう世界でずっと生きてきたんです。
魂に染み付いているのです。
「お父さんとお母さんの言う通りにしていればいい子いい子してもらえる」
ののみちゃんは一度、そこから飛び出そうとしてクラッシュしてしまいましたので、より熱心にお父さんとお母さんの言うことを聞くようになりました。
お父さんとお母さんの言うことは絶対。
お父さんとお母さんの言うことは真理。
お父さんとお母さんの言うことは事実。
お父さんとお母さんだけがののみちゃんをいい子いい子してくれる存在。
ののみちゃんの宇宙は、そういった法則の元で膨張を始めたのです。
今更、彼女に何ができます?
もちろん。
何もできませんとも。
いい子のののみちゃんとして生きる以外に。
ののみちゃんはそうして歳をとりました。
35、40、45、50、55と。
歳だけをとりました。
35、40、45、50、55と。
いい子の、いい子の、ののみちゃん。
35、40、45、50、55と。
ののみちゃんは時々、お風呂の中に体育座りして、顔を膝の間に入れるようにお湯に沈めて、そして叫ぶんです。
ボゴボゴボゴボゴって空気がお湯を泡立たせます。
肺が空っぽになったら顔を上げて、息を吸い込んで、また顔をお湯に沈めて、叫ぶんです。
何を?
思い通りにならない人生が続くことを?
いいえ! まさか!
人生が続くことそのものをです!
そして遂に、ののみちゃんは聞いてしまったのです。
バタートーストの美味しい地元の喫茶店ルーブルで。
遂に、聞いてしまったのです。
お父さんとお姉ちゃんと義理のお兄ちゃんが同居の話をしているのを。
打ち解けた様子から、3人はもう何度も何度もののみちゃんに隠れて会っていたようでした。
3人は喫茶店ルーブルの窓際の「コ」の字型の席に座っていて、ののみちゃんはそこからすこーしだけ離れたカウンター席にいました。
ののみちゃんの姿はちょうどテーブル席からは観葉植物に阻まれてよく見えないのです。
3人はののみちゃんには気がついていませんでした。
そんなにお客さんがいない時間でしたから3人の声はよく響きました。
はいはーい。
3人のモノマネをしまーす。
「もしお母さんに万が一のことがあったら、いつでも引っ越してきて平気だからね」
「お前達だって子供達がやっと巣立って、これから夫婦仲良くゆっくりしたいだろうっていうのに、こんな年寄りを背負わせってしまって本当にすまない」
「頭をあげてくださいよ、お義父さん。子供達が全員独立して、僕も花乃も寂しいなって思っていたんですから。豪邸とまではいきませんけど、部屋数だけはたくさんあるので、気にしないでいらっしゃってください」
「そうだよ。お父さん。それに乃々美ももういい年なんだからさ。お父さんの介護まで任せるわけにいかないでしょ。そろそろあの子も自由にさせてあげなくちゃ」
「そうですよ。乃々美さんまだ50代でしょう? 今の50代なんて40代と変わんないんですから。全然1人でもやっていけますよ。乃々美さん、お義母さんの介護で退職するまではヘルパーさんでしょう? 人気職業なんだからすぐに復職できますよ。乃々美さんならあと10年は社会で活躍できますって」
「乃々美とお父さんが家を出たらあの家はあのまま賃貸にしてもいいし、駐車場にしてもいいじゃない? そりゃ、お父さんにしてみたら大事な家だからそう簡単には決められないだろけど、ほら、今後ね、お父さんの方もお母さんみたいに何かあるかもしれないじゃない。そうなった時のために色々前もって決めておかないと……ちょっと、お父さん、大丈夫? 泣いてるの?」
「お義父さん、大丈夫ですか? おい、誰か。水を持ってきてくれ」
「花乃、お前は最初の子どもだったから私も母さんも随分お前には厳しくしてしまった。今思えば本当に子どもの時のお前には悪いことをした。馬鹿な話だが、お前が家を出て行ってからようやくお前が私たちに取ってどれだけ大事な存在だったのかに気がついたんだよ。お前は本当に、本当に立派だよ。花乃。お前はいい娘だ」
「お父さん……色々あったけどお父さんとお母さんには感謝してる。私も馬鹿だったの。いつもお父さんとお母さんに心配かけてばかり居たんだから。今からでもこうやって、恩返しできる機会ができてよかったって思ってる」
「そうですよ。お義父さん」
「涙が出そうだ。ありがとう……お前はまともに育ってくれて本当に嬉しいよ。たった一人の自慢の娘だ」
ののみちゃんは3人がいなくなってから喫茶店を出ました。
家に帰り、お母さんの世話をし、それからとても体調が悪いと言って部屋に閉じこもりました。
お父さんが「じゃぁ夕飯は?」と聞いてきましたが、ののみちゃんは答えませんでした。
お父さんは大げさにため息をついて、部屋のドア越しにも聞こえる声で「お前は何にもやらないんだな! お母さんが可哀想だと思わないのか。あんなに大事に育てたのに、結婚もしないで親に頼って。誰の家に住まわせてもらっていると思っているんだ。俺を餓死させる気か」
ののみちゃんがお母さんの介護のために仕事を辞めたことも、お母さんが元気だった頃から家事を全部ののみちゃんがやっていたことも、生活費の大多数がののみちゃんの貯金から出されていることも、お父さんは忘れてしまっているようでした。
ののみちゃんは全身鏡を見つめます。
疲れた老婆がそこにいます。
ほとんど57年間全て。
他の誰でもない、ののみちゃん自身にほったらかしにされてきた「ののみちゃん自身」が、暗く濁った目でののみちゃんを見つめていたのでした。
ほとんど57年間。
ののみちゃん、何やってたの。
ほとんど57年も。
「ポクエレヌンチャ!?」
突然聞こえた男の声にののみちゃんは振り返りました。
するとどうでしょう。
ののみちゃんの机の上にプロレスラーが立っていたのです。
顔には覆面。
下半身はぴったりした銀色のスパッツ。
編み上げブーツ。
鍛え上げられた肉体。
そう。
間違いなく、それはミル・マスカラスだったのです。
「ポクエレヌンチャ!?」
もう一度、ミル・マスカラスは言いました。少し怒っていました。
彼は両腕を胸の前で組み、鼻を摘んと上に向け、ののみちゃんを見下ろしています。
ものすごく偉そうですし、物理的にも上から目線でしたが相手はミル・マスカラスですから仕方がありません。
その体はつい数���前まで試合をしていたかのように汗ばみ、湯気が出ています。
「ポクエレヌンチャ!?」
その声の強さにののみちゃんは身をすくめ、飛び上がります。
「どうしてプロレスラーが部屋に!?」
当然の疑問でしたが、ミル・マスカラスは「バカなことを聞くな」というように鼻を鳴らしました。
それから、彼はうっかり見落としていた何かに気がついたような顔をしました。
「エルアジャステエスデッファレンテ!」
彼は窓に顔を向け、外に浮かぶ月に向かって叫びました。
するとどうでしょう。
月が開いたのです。まるで丸窓が内側から外に向かって開け放たれるように。
「うっせぇな、馬鹿野郎が! 怒鳴らなくったって聞こえてるよ、馬鹿野郎が! 落ち着いて一服もできねぇじゃねぇかよ、馬鹿野朗が!」
頭にタオルを巻きつけた男が月の窓から顔を出しました。まだ火をつけたばかりのタバコを口にくわえています。
窓から見えるのは所々ペンキのついた白いシャツと、日焼けした首と二の腕まででしたが、ののみちゃんは「絶対に裾の膨らんだ紫色のズボン履いてる」と思いました。
「エルアジャステエスデッファレンテ!」
「あぁ? 馬鹿野郎、間違ってねぇよ!」
「エルアジャステエスデッファレンテ!」
「どなんじゃねぇねぇよ、馬鹿野郎! うっせぇぞ、馬鹿野郎!」
男は窓から離れ、姿を消しました。
月の窓の奥にベニヤ板の壁が見えました。
舞台のセットの裏側のようです。
男が戻ってきました。折れ曲がった大学ノートを手にしています。
「おい、婆さん!」
男はののみちゃんに向かって叫びます。
ミル・マスカラスの出現、開いた月、そこから顔を出したテキ屋風の男。
次々と訪れる意味のわからないものを前に、ののみちゃんは床にへたり込んでいました。
「婆さん! おい、ババア! ボケてんじゃねぇぞ、テメェだよ!」
とうとう頭がおかしくなったんだ、とののみちゃんは思いました。
「ババァ! オバァーチャーン! もしもしー? 聞こえますかぁー?」
男はくわえていたタバコをののみちゃんの方へと投げました。
タバコは月の下の町へ落ちて消えましたが、数秒後にタバコの落ちたであろう場所の空が赤くなり、煙が上り始めました。
「あれは図書館の方だな」とののみちゃんは思いました。
男は窓から身を乗り出して自分の捨てタバコが原因で起こった火事を見下ろし、ゔわっはっはっはっと笑いました。
傾いていた機嫌はなおったらしく、彼は笑い涙を指で拭いながら先ほどより穏やかに言いました。
「お婆ちゃん、あんたの右手の手のひらにボタンがついてるだろ」
ののみちゃんは自分の手のひらに目を向けました。
テレビのリモコンについているようなゴム製のボタンが10個程、規則正しく並んでいました。
手のひらにボタンが貼り付いているのではなく、埋め込まれているのです。まるで生まれつきののみちゃんの手はこうだったのだと錯覚してしまうような、自然さでした。
「一番右下の青いボタンが字幕ボタンだから。それ押してみ」
言われるがままののみちゃんは青いボタンを押しました。押した感触までテレビのリモコンと同じでした。しかし特に変わったことはありません。
「アステド・エンテンデール・ミス・パラボラル?」
ミル・マスカラスの声に顔を上げると、ちょうどミル・マスカラスの胸の前あたりに何かが浮かんでいるのが見えました。しかしそれが何かわかる前に、それらは消えてしまいました。
「アステド・エンテンデール・ミス・パラボラル?」
今一度ミル・マスカラスが言うと、またそれが現れました。
それは字幕でした。
『私の言葉がわかるか?』
ゴシックとも明朝とも違う不思議なフォントが、ミル・マスカラスの胸のあたりに浮いています。
「アステド・エンテンデール・ミス・パラボ」
「字幕じゃ分かり辛いか。お婆ちゃん、隣の黄色いボタン押してみ」
ののみちゃんは言われるがままに黄色いボタンを押しました。
「ご婦人。私の言葉はわかるかね?」
ミル・マスカラスは洋画劇場に出てくるアーノルド・シュワルツネッガーの声で喋りました。唇の開閉のタイミングと吹き替えの声のタイミングはぴったりでしたが、よーくみると唇の形と声の音がちょっとずれていました。
「喋った」
「喋るに決まってんだろ。吹き替えボタン押したんだから。おばぁちゃん、脳みそお留守ですかー?」
ののみちゃんはテキ屋風の男をちょっと不愉快に感じ始めていました。だって、随分と無礼でしたから。
「かーっ! ぺっ!」
それに下品です。燃えてる図書館に向かってツバを吐いています。
「私はミル・マスカラス。優雅に舞い、苛烈に戦う、右に出る者なしのエアマスター。切れ味は淡麗辛口。メキシコの勇者。真の英雄。そう。あのミル・マスカラスだ」
「よっ! みっちゃん、格好いい!」
テキ屋が合いの手を挟みます。
ミル・マスカラスは両手を腰にあてて、胸を反らします。
両方の胸筋がぴくんぴくんと動きました。どうやらご機嫌なようです。
「どうして、プロレスラーが、部屋に?」
ののみちゃんはもう一度言いました。
「それに、どうして、月の中から、人が?」
「それはあなたの脳みそが壊れてしまったからだ。ご婦人」
ミル・マスカラスはなんてことないような口調で、ののみちゃんの立場にしてみれば結構深刻なことを言いました。
「私はあなたの頭の中にある感情が、ミル・マスカラスの姿をして現れたものだ。つまりはこの私は、あなた自身が気がついていないあなたの姿と言える」
胸筋がまたしてもぴくんぴくん。
「どうしてそんな、私が、そんな」
覆面レスラーなんかに、とののみちゃんは言いかけました。
「高校生の時、あなたは私が舞うのを観た。深夜のテレビ番組『偉大なプロレスの歴史スペシャル海外編』で。たった一度だけ。ほんの1分だけ。あなたは私が空中で回転するのを観た。重力から解放された私の舞いを観た。あなたの人生の中で、この私こそが、自由に飛ぶ鷹であった。あなたにとって私はヘレン・ケラーにとってのWater。たった一つ、暗闇から抜け出す光への道しるべとなる単語だ。私は戦い方を知っている。だから今、こうして現れたのだ。あなたの心がようやく、戦おうとしているからだ」
「戦う、戦うって?」
ののみちゃんはうろたえます。
「一体、誰と戦えっていうの? 私、こんなおばあちゃんよ?」
「決まってんだろ、お婆ちゃん。あんたの親とだ」
月の男が言いました。
「それからあんた自身とだ。こんなの、本当は遅くても大学卒業する頃までに済ませとくもんだぜ」
「親? 親と戦えるわけないでしょう。お母さんは寝たきりだし、お父さんは自分じゃカップ麺だって作れないんだから。私が二人を守ってあげなきゃ」
月の男がぎゃははははははっと大笑いしました。
男は新しいタバコに火をつけ、深く吸い込み、それからまた笑いました。
まだ一口吸っただけのタバコをまた外に投げます。
今度はスーパーマーケットが燃え始めました。
男は自分が引き起こした火事を見下ろし、うーひひひひひと笑います。
この人は悪魔なんじゃないかしら? とののみちゃんは思いました。
「今があなたのラストチャンス。今、戦わなければ、あなたは一度として自分のために立ち上がらなかった者となるのだ。ののみ。戦うのだ。両親と。そして自分と。簡単なことだ。ほんの少し勇気を出して踏み出せばいい。重力から解き放たれるのだ。ののみ」
ミル・マスカラスはマスクを脱ぎ、それをののみちゃんに手渡しました。
ミル・マスカラスの素顔は見えません。
だってミル・マスカラスはマスクの下にさらにマスクをつけていたからです。
さすがはミル・マスカラス。
真の戦士は全てにおいて万全です。
「戦うのだ。自由になれ。重力を引き剥がし、華麗に飛ぶのだ」
ミル・マスカラスはそう言うと、高くジャンプし、空中で膝を抱えてくるっと回転しました。
そして、最初からそこには何もいなかったように、跡形もなく消えてしまったのです。
マスクだけがののみちゃんの手の中に残されていました。
「お婆ちゃん、ちょっと高いところから飛んで、エルボーだよ、エルボー」
月の男はまだそこにいました。
「な? エルボーだよ」
男は肘で何かを殴るようなそぶりをしてから、月を閉じました。
あとに残ったのは、大きくて綺麗な満月と、大火事になりつつある街の風景、そして例のマスクです。
それで。
ののみちゃんは「どうしようかしら」とおろおろしていました。
腕や目の下をつねったりして、これが夢ではないことを確かめました。
マスクを引っ張ったり、裏返したり、戻したり、折ったり、丸めたり、たたんだりしてみました。
マスクは完全に手の中にありましたし、嗅いでみると少し、いいえ、かなり汗臭かったのです。
ののみちゃんはまだ迷っていました。
だってそんな、ねぇ?
ののみちゃん、一度も自分のために生きたことがないんですから。
あまりにも自分のために生きたことがないから、逆に自分のためにしか生きてこなかったって言えるくらいなんですから。
つまりね、自分の人生の責任を全部自分以外に投げていたわけですよ。
そういうののみちゃんだったわけなんですよ。
極端から極端へ走っちゃうんですよね。ののみちゃんみたいなタイプは。
だって中間ってものがわからないから。
だからやるとなるととことんまでいくわけなんですよ。
迷っちゃうんですよ。
中間ってものが、わからないんですから。
隣の部屋からお父さんの嫌味ったらしいため息と「どうしてこんな子に育ったんだか」という独り言の振りをした声が聞こえてきました。
独り言ではないんですよね。
だって、壁はとても薄くて、あれくらいの声で話せば筒抜けなの、この家に住んでいれば誰でもわかるんですから。
それで、ののみちゃんは決めたんです。
これは「とことん」の方のルートだなって。
コールアンドレスポンスは「やっちまうかい?」からの「デストロイ!」。
そういうことなんです。
だから今。
ののみちゃんは衣装箪笥の上に立っているんです。
足を肩幅に開き、腰を軽く落として、後ろに尻を突き出し、目に見えない対戦相手に向かって「どこからでもかかって来い」というように両手を広げているのです。
ののみちゃんの体が刻むビートはやはり「サンバのリズムを知ってるかい?」でしたが、ののみちゃんの心が刻むビートはミル・マスカラスのテーマなんです。これが以外とシンクロしているのです。
虫の知らせというのがあるのでしょうね。
ののみちゃんのお母さんは目を醒ましました。
知ったことではありません。
その驚愕の顔。
その怯えた目。
知ったことではありません。
ののみちゃんの、知ったことではないんです。
お母さんは割とすぐに、そこにいるのがミル・マスカラスではなく、ののみちゃんなのだと気がつきました。
そりゃそうですよね。
ののみちゃんの体がミル・マスカラスになったわけ��ゃないんですから。
それに毎日顔をあわせてるんですから。
「あんた、なにバカなことやってんの」
もうそこには驚愕はありません。
怯えもありません。
ののみちゃんを脱ぎ捨てた臭い靴下そのものだと思わせるような、そんな目です。
敬意のかけらも、親しみのかけらも、全くない目です。
「あんたが変なことやってるから目が覚めちゃったじゃないの。一度起きちゃうと中々寝られないのに、本当に、あんたは」
「戦うのだ。自由になれ。重力を引き剥がし、華麗に飛ぶのだ」
「いいからさっさと出てって、あんた」
「重力から解き放たれるのだ。ののみ」
「鬱陶しいのよ」
「ののみ、解き放つのだ」
ののみちゃん、フライ・ハイ。
飛び上がって、フライ・ハイ。
伸び上がって、フライ・ハイ。
曲げた右肘を、フライ・ハイ。
叩きつける、フライ・ハイ。
こうして。
ののみちゃんは。
ののみちゃんは、今。
歓声と熱気で蒸し風呂みたいになった後楽園ホールにいるんです。
この世に食べ物は三種類。ラーメンか焼肉かチャーハンだけだ--そういう宗教に入っていそうな、実にほどほどにいい感じの男達が後楽園ホールに満ちているんです。
そして全員が、ホール中央でキラキラと眩しく輝いている四角いリングに顔を向けているんです。
ののみちゃんはそんな男達の中にいるんです。
黒字にショッキングピンクでミル・マスカラスの勇姿が印刷されたTシャツを着ているんです。スニーカーにジーンズです。
「お姉さん、見えますか?」
前に立っているムキムキがマッチョマッチョした男が振り返ってののみちゃんに聞きます。
どうみてもおばあちゃんなののみちゃんをお姉さんと呼ぶのですから、ムキムキがマッチョマッチョした彼は、大変きちんと育てられた立派な青年のようです。
ののみちゃんは「大丈夫ですよ」と答えます。
「時々、悪い顔した選手がこっちまできますけど、怖い顔してても殴られたりしませんから」
「そうそう、びっくりしますけど」
左右のムキムキがマッチョマッチョした男達が言います。
みんなとても親切です。
ののみちゃんが初めてプロレスを観にきたと知るや、色々なことを教えてくれるのです。
「あ、ほら! 始まりますよ!」
あの曲が流れ始めました。
そう。
ミル・マスカラスのあの曲です。
ののみちゃんはポケットからあの日、幻想のミル・マスカラスから貰ったあのマスクを取り出し、それを被りました。
「すごい! 気合バッチリじゃないですか!」
隣のムキムキがマッチョマッチョした男が手を叩きながら言います。
あの日。
ののみちゃんの放ったエルボーは、ののみちゃんのお母さんの顔の横、ふかふかの枕に沈みました。
ののみちゃんは吃驚しているお母さんを置いて、スタスタと部屋を出ました。
月にいるみたいでした。
こんなにも体が軽いなんて、ののみちゃんは知りませんでした。
ののみちゃんはスタスタと廊下を歩き、スタスタと自分の部屋に戻りました。
お母さんの金切り声と、その金切り声のせいで目を醒ましたお父さんの怒鳴り声がデュエットしています。
ののみちゃんの知ったことではありません。
ののみちゃんはショルダーバックに必要なものを詰め込みます。
通帳、現金、カード、ハンコなどなど。
持って行こうと思うような個人的なものはありませんでした。
お気に入りの本も、服も、お人形も、なにも。
ミル・マスカラスのマスク以外は。
「おいおい、ばあーさん。マジかよ、おい」
窓の外で月が開いて、あのガラの悪い男が顔を見せました。
「バカなのか? なぁ? やっちゃえばよかったろ? びびったの? かぁーっ! 意気地なしだなぁ! ここまできて」
「びびってなんかいませんよ」
ののみちゃんはぴしゃりと言いました。
これが私の声かしら? とちょっと不思議に思うくらいしゃんとした声でした。
「私は飛んだんです。飛べたんです。だからもう、他のことなんかどうだっていいの。エルボーが当たろうが、当たるまいが、もう、あの人たちは、私にはなんの関係もないの。あの人たち、あの重力は、もう、私には何にもできないんだから。私がそうさせないんだから」
ののみちゃんはいつのまにか部屋の中に両腕を組んで立っていたミル・マスカラスにも言いました。
「私、完全に自由よ。だって、戦えるってわかったから。飛べるってわかったから。そういうことなんでしょう? あなたが伝えたかったのは」
ミル・マスカラスは満足げに頷いて何かをいいましたが、吹き替えボタンも字幕ボタンも押し忘れていたので、彼がなにを言ったのか、ののみちゃんにはわかりませんでした。
月の男はまた月を閉じてしまいましたし、ミル・マスカラスも消えてしまいました。
ののみちゃんはキビキビした足取りで家を出ました。もう戻りませんでした。
ののみちゃんの家族はののみちゃんがいなくなってすごく困っているかもしれませんし、全然困っていないかもしれません。
どちらでもいいのです。ののみちゃんの知ったことではありません。
行くあてはありませんでしたが、なんとかなりました。
今、ののみちゃんは群馬で介護の仕事をしていて、そこで友達を4人作って時々ドトールでお茶を飲んだりして、ささやかなお庭のある部屋を借りていて、時々遊びに来るご近所の小学生のよくわからないスマホゲームの話に付きあってあげたりしています。
上々の生活です。
ののみちゃんは思います。
これからはなにも失うことはないし、仮に失ったとしても、それで倒れてしまうことはないだろうと。
だって、ねぇ。
ののみちゃんは、戦えるんですからね。
自分のために。
本物のミル・マスカラスがリングの中で舞います。
ののみちゃんは四方をムキムキがマッチョマッチョした男達に囲まれながら、本当のミル・マスカラスを応援します。
たった一度、テレビで観ただけの、ののみちゃんのWater。
どこまでも、華麗にフライ・ハイ!
※tumblrでのリブログ以外の転載・転用はお控えください
2 notes
·
View notes
Text
お気に入り♡
トロント、なぜか気温が上がってきて春になりかけてます。
あと1週間頑張ればStudy Week。1週間のお休みです。
香水好きが高じて 卒業したら香水の本場パリに行きたいという妄想が生まれ、でも今ビザ諦めるのもな...と思っていたら、カナダには北米のパリ、モントリオールがあるじゃないか!ということで、この機会に視察も兼ねてモントリオールにプチ一人旅をすることにしました。カナダでは、各州政府が認定した学校をフルタイムで卒業すると、2、3年カナダで働ける許可が下りるんです。(ポストグラデュエーションビザ)なので4月に卒業したら日本に2ヶ月程バケーションで帰り、またカナダに戻ってきて働く予定でいます。まずは、デパートのビューティーアドバイザーかな?フリーランスのアーティストもしたいなと思っていたり。やりたいことが、たくさん!!わくわく
卒業後の構想が止まりません。
さて、まだまだその前に学校は有るわけで
最近は中間や課題やプレゼンやらと相変わらず慌ただしい日々が続いております。もう4学期めまで来ると緊張感や時間に追われるのにも慣れてきて日常生活にうまーく勉強を組み込めるようになってきている。ちょっと感動。カレッジで得たもの1番は個人的にタイムマネジメントスキルとマルチタスキングスキルだと思います。社会人になったらもっと行動範囲は広がってやらなきゃいけないことも増えて、益々楽しくなるんだろうなあ。
なんかいつも同じこと言ってるな自分!!
今日は、最近の私のお気に入りたちをちょっと紹介しま〜す!今思いついた!
まずは24時間リピートしてるアルバム。

“Sweet Sexy Savage” Kehlani
かなりガーリーなR&B。特に”Advice”, “Undercover”, “Personal”, “Do U Dirty”, “In My Feelings”が大好き。どことなく90年代のR&Bっぽい雰囲気がある?
次はシュウウエムラのクレンジングオイル
何でもっと早く使っていなかったんだろうと思ってしまう。悩ましい。
洗顔もクレンジングもこれ一本。くるくるしていると角栓が毛穴から出てくるのがわかる。肌をこすらないのがいい。使った後のもっちり感もすごいです。(特にアルティム8と、オリジナル)使うたびにエステにいるような気分になります。使い始めてから肌荒れが皆無になり、今までどれだけちゃんと化粧落とせてなかったんだろうと怖くなります。大きいので長くて1年もつらしいです。やっぱり、1番大切なのはメイク落としですよ!ただし、使い方をちゃんと守りましょう。さもないと全く働かないです。あと肌に合った種類を選ぶこと!全ての人に薦めたい。
次!
LUSHのBUFFYとRo’s Argan Body conditioner。

これ、BUFFY。バーです。パッケージなし!さすがLUSH!

これがRo’s Argan。
まずBUFFYは、小豆とアーモンドを砕いたスクラブ入りの、保湿力最強、シアバターとココアバターの固形バー。これをシャワー出る前に全身にさーっと滑らせ、マッサージして流す。びっくりするくらいヌメヌメになりますが、タオルで拭くとびっくり ありえないくらい肌がもっちり。ボディクリームいらないです。地味だからあまり知られていませんが、これを1回使ったお客さんはほぼ確実にお店にこれ目当てで戻ってきます。使うとわかる、この感動。定期的に古い角質を落としてあげると肌が明るく、綺麗になります。特にスクラブ後にそのまま保湿すると入りがいいので、効果覿面。これは週2~4回。
Roはボディコンディショナー。なにそれって感じだと思いますが、そのまんま。こちらもまたシャワーから出る直前に全身に塗りたくり、流す。1番のポイントは、香り!深呼吸で香りを吸い込むことで脳を香りで刺激し、このローズの香りは心を落ち着かせ、女性ホルモンを安定させます。おまけに肌はモチモチすべすべまるで赤ちゃんのおしり。これは自分をいたわってあげたいときに好きなだけ。
私は個人的にこの二つの後からもボディクリームを塗りますが、翌朝は肌がとんでもなく柔らかくなります。乾燥肌の方、肌の触り心地をよくしたい方、テッパンです。
今日はこの4つ!
他に何か気になること知りたいこと、なんでも教えてください😼
では学校に行ってきます〜〜
1 note
·
View note
Text
初めての海外フレーバー選び
久しぶりの更新です。
最近どう?撹拌してる?
今回の更新はあくまで個人的な見解であり、
また説得力を持たせる為に断定的な物言いが多くなります。
「お前がそう言うんならそうなんだろう お前の中ではな」ぐらいの気持ちで読んで頂ければ幸いです。
という前提を踏まえて。
リキッド自作を始めたばかりの人、これから始めようとしてる人、
そして自作を始めたばかりの2年前の自分に向けて書きます。
vape界隈で有名な2大フレーバーメーカーであるカペラとTFA。
今回はこの2つのメーカーに絞って、初めてのフレーバーにふさわしいものをオススメしていきます。
フレーバーの味には多くの種類があります。
フルーツ系、ケーキ(お菓子)系、ベーカリー系、ナッツ系、タバコ系、コーヒー系、バニラ系、スイーテナー系、リキュール系、スパイス系等々。
多いですよね。
実はこのカテゴライズのほかにも、もう一つ分類項目があります。
それは「役割」です。
一つのリキッドの中で、フレーバーはそれぞれの役割を果たしながら上手く調和しています。
その役割とは、New Amsterdam Vapeの動画翻訳で詳細を書きましたが、
「トップノート」、「ベースノート」、「つなぎ」、「支え」の4つです。
トップノートとは、ミストを吸い込んだ瞬間や吐き出している時に感じる風味です。
ベースノートとは、トップノートを追いかけるように出てくる香りです。
つなぎとは、文字通りトップノートとベースノートのギャップを繋ぐフレーバーです。
支えとは、後味に残ったり鼻に抜ける香り・コクの風味です。
これらのカテゴリーのフレーバーを上手く調和させることにより、奥行きのあるリキッドが出来ます。
逆に言えば、トップノートの役割を果たすフレーバーばかり入れても、奥行きがなくなってしまい、
後味も残らず(悪い意味で)、すぐに飽きがきます。実体験。
なのでフレーバーを選ぶ際は、是非このカテゴライズを参考にしてみてください。
では実際にどのフレーバーがどの役割に当てはまるか見ていきましょう。
【トップノート】
ミストを吸い込んでから吐き出し始めの時に強く香ります。
このフレーバーはフルーツ系やリキュール系にあてはまります。
フルーツ系リキュール系は成分の分子が小さく、揮発性が高い傾向にあります。
特にフルーツ系はスティープも殆ど必要としない為、使い勝手がいいです。
おすすめは”TFA Strawberry Ripe”です。
海外レシピサイトに書かれているストロベリー系レシピの9割がこのフレーバーを使っています。
また”Capella Honeydew (Melon)”もおすすめです。
完熟メロンの香りが強く前に出て、誰にでも合うフレーバーだと思います。
フルーツフレーバーに関しては、これは好みの問題なので、はじめに2~3種類買っておいて飽きたらどんどん追加すればいいでしょう。
国内での入手性も良いです。
【ベースノート】
トップノートを追いかけるようにして出てくる「後追い」風味です。
少しくぐもったような、それでいて喉奥にコクを感じるような、トップノートがキレのある風味だとすれば、ベースノートは丸みを帯びたコクを感じる風味です。
ケーキ(お菓子)系、ベーカリー系、 タバコ系、コーヒー系、バニラ系が当てはまると言えます。
特にケーキ系とベーカリー系はトップノートの種類との相性が良く、
身近���食べ物でもそれが感じられると思います。フルーツケーキやフルーツクッキーなど。
トップノートとベースノートは文字通り層を成します。
その層を上手く重ねることによって、素晴らしいexhale(ミストを吐き出す事)を演出していくのです。
また成分的なことで言えば、これらの成分の分子はトップノートのそれと比べると比較的大きく、揮発性は低いと言えます。
スティープによってそれらの成分を結合させ、揮発性の高いトップノートの風味を留めておく役割も果たしてくれます。
まずおすすめしたいフレーバーは”TFA Bavarian Cream”と”Capella Vanilla Custard”です。
この二つのフレーバーは(個人的な思い込みですが)自作界隈で一番多く消費されているフレーバーなのではないでしょうか。
それほどに使い易いです。何に入れても合います。
ババロアクリームはリキッド全体の風味をクリーミーに丸く包み、それでいてどのフレーバーの邪魔もしません。
バニラカスタードはリキッドに香り良いバニラの風味を与えて、exhaleを滑らかにしてくれます。
一度使えば必ずリピートする事でしょう。
【つなぎ】
トップノートとベースノートの境界を滑らかにし、風味の層を作る役割を担います。
ケーキ(お菓子)系、ベーカリー系、タバコ系、バニラ系、リキュール系が当てはまるでしょうか。
多くのフレーバーがこのつなぎに使うことができます。
おすすめはタバコ系、ベーカリー系です。
例えばトップにフルーツ、ベースにクリームを持ってくるとしましょう。
そこにタバコ系フレーバーを混ぜると、香ばしくスモーキーな風味がプラスされ、
甘さ控えめな大人のリキッドになるでしょう。
またそこにベーカリー系を混ぜると、フルーツクリームに小麦の香ばしさがプラスされ、
より奥行のある分厚い風味のリキッドができます。
タバコ系のおすすめは”TFA RY4 Double”です。
これはタバコ+バニラ+キャラメルを足したフレーバーで、単品でも重厚感のあるものです。
混ぜたてはタバコ葉の漢方薬のような匂いがきついですが、
スティープを2週間以上行うとその香りも落ち着き、他のフレーバーと調和します。
ベーカリー系のおすすめは”TFA Graham Cracker (clear)”です。
これはリキッドにストレートな小麦の風味をもたらしてくれます。
フルーツ系やバニラ系との相性も良く、クッキー生地を再現したい時に最適です。
【支え】
リキッドの中で補助的な役割を担い、exhaleの後味、鼻に抜ける香り、喉奥に感じるコクを出すフレーバーです。
主にナッツ系、スイーテナー系、リキュール系、スパイス系が挙げられます。
清涼剤も当てはまりますが、これに関しては飽和メンソールでなんとかなるので割愛します。
自分があんまりメンソール使わないので。
ナッツ系は芳醇な香ばしさをexhaleの中盤から後半にかけてもたらしてくれます。
スイーテナー系は(種類によりますが)舌先に乗る甘味、そして後味の物足りなさを埋めてくれます。
スパイス系はシナモンやクローブ、そしてジンジャーのように鼻に抜けていく爽やかな香りをプラスしてくれます。
リキュール系の場合はすこし複雑で、トップノートにも使用することができます。
フルーツとリキュールを合わせて妖艶なトップノートを表現し、そしてexhaleの後半ではリキュールのアルコール感が鼻から抜けていくような風味を与えることができます。
ですがリキュール系に関してはスティープ前とスティープ後ではガラリと味の印象が変わってしまうため、他のフレーバーとの相性を探るのに骨が折れます。
このカテゴリのおすすめは”Capella Super Sweet”と”TFA Butterscotch“です。
Super sweetはスクラロース溶液です。30mlに対して2、3滴入れるだけで十分です。
入れすぎると舌の上にペタっと乗ってしまう甘味になり、他のフレーバーを活かせません。
他にも甘味料はあるのですが、これはシンプルに甘味を足すだけなので、初めての人にはとてもわかりやすいフレーバーです。
Butterscotchは焦がしバターのコクをリキッドにもたらしてくれます。
比較的アルコール感が少ないので、他のリキュール系よりも使いやすいと言えます。
またベーカリー、タバコ、コーヒー、バニラ等とも調和しやすく、1本持っておけば損しないフレーバーです。
さて、ここまでおすすめのフレーバーを紹介してきましたが、次は購入時の注意点です。
カペラには”V2″と、そしてTFAには”DX (Deluxe)”と付属表記されるフレーバーがあります。
これはそのフレーバーの改良版で、有害であると指摘されているアセトイン・アセチルプロピオニルを含まないバージョンです。
これらの成分はvapeのように蒸気を直接肺に吸収しそれが蓄積されると 閉塞性細気管支炎を起こすと「考えられています」。
実際にジアセチルを含んだ香料を使用していた海外の工場で働く労働者がこの肺病を患いました(ポップコーン肺で検索)。
まだ研究が不足しているので「考えられている」に留まっていますが、何らかの悪い影響があると言って間違いないでしょう。
先ほどオススメしたバニラカスタードにもV2バージョンがあります。
ノーマル版に比べるとくぐもった甘味が無く、ややクリアでスティープ無しでは少しの鉄臭さも感じます。
悪い言い方をすれば、「コクと奥行きがない」という感じでしょうか。
このコクと奥行きこそがアセトイン・アセチルプロピオニルの正体です。
健康をとるか、味をとるか、自分次第です。
ちなみにですが、海外ではノーマル版を使う人がまだ多くいます。
自分はできるだけV2、DXバージョンを買うように心がけています。
もちろん短い期間(2~3年)ではそこまで悪い影響はないでしょうが、
まだ詳しい研究の対象になっていないので、念のためにです。
ここまで合計8本のフレーバーを紹介しました。
1本600円、計4800円です。送料はCHKで200円でしたっけ?
容量はカペラが13ml、TFAが15ml、平均で14ml×8で112mlのフレーバーです。
あくまで理論上の計算ですが、14%濃度のリキッドを作るとすると、
最大合計800mlのリキッドを自作できることになります。
実際はベース液や機材のコストもかかりますが、初めは1万円もあれば十分でしょう。
既成リキッドは30mlで2000~3000円です。4、5本(120ml~150ml)買えば1万円です。
ここにリキッド自作のメリットが如実に現れています。
フレーバーを買い足す時は上記のカテゴライズを意識しながら購入していくと、手持ちフレーバーのバランスが偏ることもありません。
1か月1度フレーバーを買い足すぐらいのペースがちょうどいいかもしれません。
初めはとにかく色々混ぜてみること。もちろんバランスに気を付けながらですが。
そのうちに段々わかってくるはずです。
「うん、自分で混ぜた方が美味しいな。でもアレとアレを入れるともっと美味しいかも...
買 わ な き ゃ <●> <●>」
ようこそ沼へ。oshinbaksと申します。あなたを歓迎します。
4 notes
·
View notes