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#大峯百番観音
chikakoiida · 2 years
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越後湯沢の里山シリーズ。今回は、ナスパスキーガーデン〜大峰山1172m〜湯沢高原までの道。大峯百番観音さまの巡礼登山の道になっている3ルートのうちの1つで、秩父三十四観音さまがいらっしゃる山道です。麓は色とりどりの雑木あり山の上は立派なブナ林あり、雪国らしい里山です。 お天気いいや〜とふらふら歩いていると、良く知ったお方が別のルートから登場。やっぱり秋晴れに誘われお散歩にきていたようで、合流して湯沢の政治話しや山事情などなど、おもしろトークを肴に紅葉狩りを堪能してきました。 このルートのもう一つの魅力は、、グルメ処がスタートとゴールにあるところ。ナスパさんラウンジのSATSUKIでは季節限定スーパーモンブランあり、湯沢高原ではアルピナのイタリアンに舌鼓。 紅葉もグッドタイミングですのでぜひ〜。 @ayaotakahasi @bar_yamashin @naspanewotani_official @yuzawakogen #越後湯沢 #ナスパニューオータニ #湯沢高原 #大峯百番観音 #niigata #登山ガイド #ガイドツアー #SATSUKI #アルピナ #紅葉 #巡礼登山 #里山 https://www.instagram.com/p/CkvkcYMP01b/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kkirisame · 4 years
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『SOUND OF BEST』リリースイベント(第1部)の話
久しぶりの接近戦でした。 ちょうど接近戦自体がバレンタインのサンドリオンさん以来とかだから、丸5か月ぶり……?
すっかりお馴染みになりつつある検温と本人確認を済ませて入場。 会場の床に指定の番号が貼ってあって、そこに立つようなスタイルのイベントでした。 以前は数百人ぐらいは入れていた気がするけれど、さすがに昨今の状況なのでキャパは50。 みんな間隔を空けて立っているなかなか不思議な空間が出来上がるので、登壇するときにほのけなんかは指差して笑ってたけど。 「選ばれし50人なのに立たされてんの〜(笑)」とか煽ってくる。
最初はトークパート。 アルバムについてお題箱からテーマを引いていく。 アルバムに改めて収録ということで録り直ししたところも結構あるとかで、しおちゃんの「恋フルシルシ」最初の収録時は風邪ひいてて鼻声だったのでずっと録り直ししたくてとか。 「Familiar base」の裏話では、冬の時期の撮影だったのでひたすら寒かったというのが一番押し出されてた感。 4人全部撮り終えてから落ちサビのもよちゃんの撮影をしたとかで、どうせならそのシーンを生で見たかったとほのけ。
5人揃って、観客が入ってのイベントが相当久しぶりだったから。 “実家”とすら言われるいつもゲマズでのイベントだからこそのリラックスした感じも受けつつ、いつも以上にテンション高めというか楽しそうな様子がよかったなぁ。
その後はお話会&お渡し会。 順番に5人とお話しして、1人指名してステッカーをお渡しされる形式。 間隔を空けて進んでいったから周りの人のときの「久しぶり!」という会話がちょいちょい聞こえてきて。 考えてみたら常連さんたちも含めてこれほどまでにみんな「久しぶり」になるのもこんな機会ならではだなと思ったりした。
実際のところ、事前にイベント内容がふわっとしかわかっていなくて、しかも第1部だったので、全員とお話というのを知らずに参加していたからうわーってなったけど。 正直、しおちゃんに「おめでとう!」を言いたい気持ちだけで臨んでいたのでね……。
小峯さんには「ブランコリック」がめちゃ良かったので早く生で聴きたいという話。 しおちゃんには舞台セイヤン出演決定おめでとう、サンドリオンとはまた違う場で見てみたかったからうれしいという話。 成海さんには「Go!Action」が楽しく仕上がってて天才だったという話(せやろ、頭の出来が違うからな!とおどけてたのが面白かった)。 ほのけには「illuminations」の温かい雰囲気めっちゃ好きという話。そういうところが伝わったらいいなと思ってたからうれしい〜的な反応をいただいた。 もよちゃんにはスタァライトのTHE LIVE ONLINE楽しみという話。お渡しはこちらから声をかけることになってたのだけど、「もしかしてコレ、ほしい感じですか……?」みたく促してくれたのがよかった。緑の服を着がちなオタクは大抵それにも触れられていたし。
声すらもガンガン跳ね返す透明フィルム越し(部屋とか事務所の防音用にほしいよねとかいう話が出てたぐらい)ではあったけど、以前にも増して直接会える機会は本当にありがたくて。 メンバーもドリオンズも「久しぶりに会えてよかったなぁ」という気持ちが満ちているような気がして暖かかったなぁ(換気力強化のためなのかすごく寒かったけど)。 なんだか、そういう気持ちを味わえるこの場を改めて体感することになって、そして聴く「Familiar base」というのがとても意味深く感じるのですよね。 本当にいい時間だった。
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gkeisuke · 4 years
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191224 『聖☆ドリオンパーティー2019』の感想
サンドリオンさんの『聖☆ドリオンパーティー2019』に参加しました。
サンドリオンさんについては、この日記を書いて以来なので、音楽自体は半年近く聴き続けていた。
私がサンドリオンというグループの音楽を聴き始めたきっかけは何かというと、これは明確に『小山百代さん』であったように思う。
ただ、私自身が小山さんのファンであるかというと、そうではないような気もする。(※非常にリスペクトはしている)
今年は小山さんの話をたくさん教えてもらって、舞台上の彼女の姿をたくさん観させて頂いた一年ではあった。
なので、ファンと言うのはおこがましいのだけど、私自身も小山百代さんには、本当にとても感謝しているのだ。
それは、彼女が私にたくさんの繋がりをもたらしてくれた人だからに他ならないのだと思う。
私と小山百代さん2019
ライブとは超関係ない話をします。私の雑記帳なので……。
私には1つ年上の姉がいる。自分で言うのも何だけど、姉とは仲良しで、未だに一緒にアニメを観てあーでもない、こうでもないと言い合っている。
『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の舞台を初めて観劇した後、小山さんを含め、かつて姉が熱を入れて観劇していた『美少女戦士セーラームーン』のミュージカルに出演していたキャストが何人かいたので、パンフレットを見せながら、その話をしたら「百代さんじゃん!」と、姉が小山さんのことを割と強く認識していることを知った。
セーラームーンミュージカルは、今に至るまで、形を変えて何年にも渡って演じ続けられているのだけど、小山さんがセーラーマーキュリー、七木奏音さんがセーラーマーズを演じていた頃のセーラー5戦士は「伝説」なのだと姉は話していた。
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セーラームーンは姉が幼稚園の頃から今に至るまで、一番大切にしている作品だった。その上で、彼女たち5人は舞台の上ではもちろん、舞台を降りた後の関係性や舞台を通じて成長してく姿も全て含めて、間違いなく「セーラー戦士そのもの魂だった」ということを熱っぽく話してくれた。
5人が仲良しすぎて、良くセーラー戦士たちのTwitterを眺めていたと言っていたので、むしろ私より姉の方が小山百代さんに詳しいほどであることを知った。
私がリビングでスタァライトのアニメを観ていた時も、姉は「百代さん頑張ってんだなぁ……」と懐かしそうにつぶやいていた。(誰目線なんだ)
その後、いろいろあって、私は今年になって初めて、姉と『美少女戦士セーラームーン』のテレビシリーズを完走するに至ることになった。
ミュージカルのDVDも観せてもらい、私自身、とても魂を震わされた。
舞台の上で、命を懸けて、自分たちだけでなく、多くの少女たちの憧れの象徴である『セーラー戦士』の命を演じきる姿は、凄絶なまでに美しかった。
そして、その美しさは、姉にとっても少女だった頃から変わらない道標で在り続けていて、今でも本気で「セーラー戦士みたいになりたい」と思って生きているのだということを教えてもらった。
全200話に及ぶアニメシリーズを観る中で、時には笑いながら、時には泣きながら、振り返るようにお互いの人生の話をたくさんした。
姉は「誰かと一緒にセーラームーンを観る日が来ると思ってなかった」と話していた。
基本的に、私は姉のことが大好きなので、この歳にして、姉がずっと1人で大切にしてきた宝物のような作品と、その想いの根源にあるものを教えてもらうことが出来て、本当に嬉しかったのだ。
かつて、私は家庭内で隠れオタクをしていたのだけど、大学二年生の時、事故で姉にオタクであることがバレてしまい、その時、腹を割って、私は豊崎愛生さんという声優さんと『けいおん!』という作品が好きで……という話を明け方4時くらいまでずっと姉にしていた。
その後、一緒に『けいおん!』を観て、姉も姉の感情で、ちゃんと『けいおん!』を好きになってくれた時、何か救われたような気持になったんだよな。
だから、この年になって、改めて姉の方からそういうものを投げかけてもらえたことが、本当に嬉しかったんですよね。
お姉ちゃん大好きみたいな話になってしまったのだけど、私にとって、これは間違いなく小山百代さんがセーラーマーキュリーを演じてくれたことから繋がっている時間なのだ。
小山さん自身、小さいころからセーラームーンミュージカルに憧れていて、セーラームーンミュージカルに出演する夢を叶えるために経験を積み続けてきた人だ。
マーキュリーのオーディションの時、後に一緒に舞台に立つことになるセーラームーン役の大久保さんの顔を見た瞬間に泣き出してしまったというエピソードがあるくらい、自分自身も「セーラームーンミュージカルのファン」だったのだ。
その上で「あのステージに立ちたい」という夢を、ちゃんと実現させた人だ。
そして、その想いは、叶えた夢は、彼女の中で結実されたものではなく、巡り巡って、確かに私の人生に大きな影響を与えてくれた。
今年は、小山百代さんのことを『宝物』だと思っている人から、たくさんお話を聴かせてもらいもした。
何より、それを私に話そうと思ってくれることが嬉しかったし、私にとっても、その本気の想いに触れられることは、刺激であり幸福な時間だった。
だから、私はファンというにはおこがましいのだけど、小山百代さんにはとても感謝しているのだ。
『Make it!』という曲
ライブの感想を書きなさいという話なんですけれどもね……。
この前置きが必要だったのは、私にとっての小山百代さんがそういう存在であるという前提で、今回のライブのソロパートで『Make it!』を歌ってくれたのが本当に嬉しかったのだという話をしたかったからです。
小山さんがi☆Ris(芹澤優さん)を好きなことは何となく知っていたし、その繋がりで選曲されたのだろうけど、少なくとも私の人生の中では、この曲は大好きなアニメ『プリパラ』の世界観を象徴するような主題歌だったからだ。
プリパラという作品に込められた一番大きなメッセージは「好き」という強い気持ちさえあれば、誰だって夢を実現できるということだった。
だからこそ「成功する」「実現する」「やり遂げる」という意味の込められたこの曲を大きな声で歌って、ステージの上から世界中の人たちに届けるのだ。
私にとっての小山さんは「好き」という強い気持ちを叶えて、ステージの上に立つことが出来た人だと思っている。
だから、この曲を歌ってくれたことが嬉しかったんですよね。
同時に、i☆Risさんの姿というのは、今の小山さんがリーダーとして、叶えたいと思っている、こうなりたいと思っている、今の憧れの形でもあるのかもしれないとも少し思った。
ライブ全般の感想
サンドリオンさんのライブ、DVDでは拝見していたのだけど、今回はパーティーだったこともあって、なんというか、緊張感でバチバチしている感じではなく、終始ハッピーで肩の力が抜けていて、余裕がある感じなのが良かったと思う。
黒木さんがめちゃくちゃグループのバランスを取っていたり、歌や表情に色があるように思えて、自然と目を惹かれるいいパフォーマンスをしているなと思った。
『Never give upをもう一度』という曲が大好きなので、1曲目のイントロが聴こえた瞬間、うおおおおおおおおおおおおという感情があり、自分の中でも、サンドリオンさんと、サンドリオンさんの音楽を好きだという感情がちゃんと育っていたのだなと確かめられた気がして、なにか嬉しい気持ちになった。
あと、新曲がめっちゃ良かった。『キラーチューン』がめちゃくちゃ好き。タイムトラベルの時から、4s4kiさんとは解釈がめちゃくちゃ一致している。是非今後も曲を書いてほしい……。
そして、その新曲の『illuminations』を、アンコール後の最後に歌うというのも本当に良かったと思う。
今のサンドリオンさん、少なくとも、音楽だけ聴く限りは、着実にステップを上がっていっているように感じるというか、リリースされる度に良くなっているように思うし、実際ライブに行っても、ちゃんとファンの方も新しい曲に対して盛り上がりを見せているように思った。
この先、フルアルバムがリリースされて、自分たちの曲だけでライブをやって、自分たちの音楽に自信を持てるようになったら、もっともっと良くなっていくだろうなと思った。
小峯さんは最後の挨拶で「これから、もっともっと超上昇していく」と話していたように思う。サンドリオンさんとしても、もう一個上に行きたいという気持ちに満ちている言葉だなと思った。
私自身、めっちゃ好きな『無重力ランデヴー』聴けなかったので、また機会が会ったら是非ライブに参加したいなと思いました。
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makicooo · 6 years
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teto ツアー2018 結んで開いて at 仙台LIVE HOUSE enn 2nd
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この日をどれだけ楽しみにしていたんだろう。
tetoとは、どーもタイミングの相性が悪いわたし。
『手』が発売されて、全国ツアー、行けるところは全部行ってやろうと鼻息荒くしていたわけだけど、
東北。郡山はハイエイタスとかぶった。
盛岡。ハイエイタスとかぶった。(この日はテナーも盛岡なんだよ…)
もうどうしようもない。これはどっちを選ぶとかどれを選ぶとかできない。
だから、1ばん最初にチケットを取ったバンドを観に行くべきなんだ。
が、仙台のワンマンはもちろん被り問題もなく安心して観に行ける。
仕事もお休みもらった。覚悟はいいか?俺はできてる。(ブチャラティ
ヘビロテとかいう話じゃないくらい聴いた『手』。
tetoのライブはこれが初めて。今年の頭にも仙台に来ていたけど、その頃わたしは彼らについて、よく知らなかった。(ヘルシンキラムダクラブのスプリットで名前は知っていたけど)
やっと会えた。どんなライブしているかはなんとなく想像はついていたけど。
もう何年もモッシュピットに飛び込んだことはないけど、どうしようかなあ、なんて。周りを見渡すと、20代前半の若い子ばかりで、わたしみたいなオバサンが騒いだらつまみ出されるんじゃなかろうか、と。
(そんなことはないんだけどね、ライブハウスはモラルさえ守っていればルールなんてない自由な場所だって、ホソミさんも横山健さんも散々言っている)
※ここからツアーのネタバレになるかもしれませんので、観覧ご注意です※
ところが、彼らが登場するともう、わたしの血管の血液が沸騰しているような感覚。滾るって言うのでしょうか、もう本当にそんな感じ。
コイケくんは思ったより小柄で痩せていて、髪が長かった。良い目をしていた。吸い込まれるような目、狂気と美しさを両方持っている人間の目。
1曲目は「光るまち」だった。
待ってくれ、何てエモいんだ。勝手に思ってるだけだけど、この曲はわたしとtetoの思い出の曲なのだ。聴けたらいいなぁ、なんて思ってたらこっからスタートかよ。泣ける。
ドロスのVIPでも、聴きたいと思ってた曲から始まったっけな~ なんて思い出した。
コイケくんは、歌詞をところどころ仙台に変えて歌ってくれた。
“何かコカ・コーラは薄かった”の部分の歌い方が、本当に昔の峯田さんを彷彿させていた。
この、峯田さん及び銀杏BOYZ的な表現をされることが正しいかどうかはわからないです、が、
前の投稿でも書いたとおり。本当にそう思うのです。
わたしはゴイステの頃から峯田さんを真っ直ぐに見つめてきた。時にはしっくりこないこともあった。しかし、わたしの音楽の世界観を良い意味でハチャメチャにしてくれたのは峯田さん ずっと彼を見てきた自信も少しはあります。
キュウソネコカミの言葉を借りてみますが、
『リスペクト パクリは同じかな?ちょっと聞け耳かせ…』
同じ時もあれば違うときもあると思う。tetoのルーツはゴイステ/銀杏で間違いない、すなわちリスペクトしている。
けど、パクリじゃない。tetoは彼らのオリジナル これも間違いない。
でもね、峯田さんの息子、ってのは言い過ぎだけど 化身が歌ってるようだったの。本当に。
光るまち の次は高層ビルと人工衛星だった気がする。
こっから、記憶がもうほとんどない。さっきのソワソワやら心配は無駄だった。どうしよう、暴れちゃおうかなぁ〜でも遠慮しようかな〜なんて考える時間は与えてもらえなかった。
モッシュピットに挟まれて、髪をとめていたゴムは全部吹っ飛び、ピアスも吹っ飛び、あっという間に何も見えなくなる。
何か冷てえなあ、と思ったらコイケくんが吹いた水が顔面にかかってきたり。
楽しかった。ライブで誰かに何かを吐かれるのは、銀杏のライブで峯田さんにツバ吐かれた以来だった。誰かに何か吐かれて楽しいなんて どう考えても変態だけど、楽しかった。
これこれ、この感覚。このギリギリで生きてる感覚が最高なんだ。
続いて、Pain Pain Pain どうかしてる、もうね、もうね。 (いや、暖かい都会からだったかな…もう記憶がグチャグチャ)
車の中で聴くだけてシャウトしそうな曲なのにさ、それを目の前でtetoが演奏して歌ってるんだぜ、どうかしている。
30代になって、奇声を発する機会なんてほとんどない。(そんなにしょっちゅうあったら、まずい)
というかいい大人になってから、ぎゅうぎゅうになって拳ふりまわして 「ギャーーー!!!!!!」なんて叫んだの何年ぶりだろうな、 テナーでキラチュンがきたら騒ぐけど それとはまた違う自分が出てくる。 どっちも楽しい時間。たまには壊れたくなる。わたしにもまだそんな本能が残っていた。いや、それが本当の自分なのかな。
コイケくんは、今日ここで、仙台でしか作れない音楽をみなさんと作りたいと思っています宜しくお願いします と言っていた。 MCは、あるんだかないんだかよくわからない間で行われる。コイケくん以外、一言も喋らない。ギターの彼も、イっちゃってる目している。ギターの手元見たかったけど、ほとんど見えなかった。 ドラムの彼は、上手だと思った。 ベースの彼は、可愛かった。いい人だと思う。少しだけ ほんの少しだけ長谷川カオナシに雰囲気が似ていた。余談だが、彼のルーツはエミネムなんだぜ。
とにかく、揉みくちゃ。何度も結び直す髪の毛、秒でヘアゴムはなくなる。何個なくしたんだ。摩擦で髪はボロボロ。何も見えなくなったかと思えば、突然視界にコイケくんが飛び込んでくる。 ギターを捨ててハンドマイクで乗り込んでくる。(何回か、柵とステージの間に落ちたらしいけど)
歌っていたかと思えば、ギターを弾きながらダイブしてくる。何度も、何度も、何度も。もうわけわからんくらいコイケの頭突きも食らうし、汗まみれの身体を何度支えたかもわからない。 ステージから消えたと思ったら最後尾で騒いでたりする。 ボーカルを見失うのは、ほんとに銀杏の峯田さんぶりだ。何度も言ってごめんね。あ、ランクヘッドの小高芳太朗���そんな感じか。
これはひとつ、自分の忘備録として記録しておきたいのでメモさせてくださいな、ネタバレに繋がったとしても許してくださいな。
・マーブルケイブの中へ について
「手」の中でとっても好きな曲。荒々しいサウンドや、歌詞をこれでもかと詰め込んでくる曲が多いtetoだけど、 この曲はとっても優しいメロディ。イントロから歌い出し、全てが100点満点。何より、コイケくんの声が最高に合っている曲。ハッピーとは言えなそうな歌詞、曲の背景も全く不明だけど、とにかくわたし好みすぎる曲。
tetoのインタビュー、動画、ラジオは手が届く限り全部読んだ見た聞いた。 が、この人全く曲解説をしてくれない。 聴き手が全て想像し、「こうである」と受け取ったら、それが正解だと言う。
それはそれで最高に面白いのだけど、ライブでは「これは、そんな曲です」と語ってくれる。 どうやら、マーブルケイブの中へは ミニー と言う飼い犬の曲のようだ。 ミニーが、ずっとずっと元気で居るなんてことはありませんでした と言ってから曲が始まった。 (勝手に、同棲していた元カノとかの曲かと思っていた、違うみたいだ。椎木とは違うみたいだ。)(ちなみに椎木は天才だと思っている)
わたしは3年前に愛して愛して愛した愛犬を亡くした。 それを思い出すと、目頭が熱かった。この曲聴けてよかったな、本当によかった。 そしてコイケくんは 一目散に走り出した、の後あたりから全く歌えてなくて一時停止していたように見えたのだが、どうだったんだろう。 その後ギター弾きながら泣いていたように見えたのだが、どうだったんだろう。
想像力をたくさんくれる。妄想させてくれる。 時間があっという間。そしてよくよく覚えてない。なんでかな、本当にトリップしていたのかもしれない。
アンコールでは、ドラムの彼が先に出て喋っていた。何とも不慣れな感じでそれが良かった。コイケくんとの少しの掛け合いがあった後、おそらく36.4。 始まり方が恐ろしくシビレタ。
何度目かわからないコイケダイブ。いなくなった。一番後ろで暴れていた。 そして、人の上を転がり、でんぐり返しをしながらステージに戻っていった。普通にすげえ。マイクスタンドが飛んできた。ギターも飛んできた。普通に痛え。
それでもお客さんの熱は冷めやらず、ダブルアンコール?っていうの??
コイケくんは、「これはダブルアンコールって言わねえ、言わねえ、早く帰れ、早く帰れって×○△◎〜!!!!!」と言っていた。確か、新しい風。
散々歌ってステージから捌けたと思ったら、水やらタバコの箱やら色々なものやら、挙句の果てに自分が着てきたと思われるジャージの上着まで投げてきた。投げてるときの顔、本当に狂気の沙汰で最高だったな〜。
そんな、わたしの初めてのtetoでした。 もっともっと大きくなるのは間違いないから、今回のツアー観れたことは本当にいい経験、大きな財産、宝物になりました。経験は巻き戻せないしお金でも買えない。
そして、生きてる限りライブに足を運ぼうと思いました。きっと、次観るライブは全然違うんだと思う。その次も全然違うと思う。見逃す暇なんて無いと思う。だって、噂だけど、銀杏と対バンしてから明らかにおかしな(いい意味だと思います)ライブするようになったって話だもの。 そんなんロマンじゃん?音楽聴き続けてるといいことあるなあ。 わたしに、生きる希望をくれる。 最高の夜でした。
ありがとう、tetoちゃん。また必ず会おうね。何回でも会おうね。 死ぬまで好きだと思う。
ひとつ、自分の中でネタにしたい出来事がひとつ。
わたしはひとつ前の投稿でもそうなのですが、初めてtetoを聴いたとき
「お前どこ向いてんだ、目ぇ覚ませ!!!!」って真っ正面からぶん殴られた感覚だった
という表現をしているのですが、まさかライブで本当に真っ正面からぶん殴られるとは思いませんでした。爆笑。 コイケの拳がクリーンヒット。痛かった〜。思わず笑った。 まさに、「お前どこ見てんだ、ババア、寝てんじゃねえ!!!」って言ってくれたんだと思います。この喧嘩は喜んで買おう。
これ、2018.11.17の夜に書いてるんだけど、モッシュのせいで全身打撲で本当に痛い。 でもそれが、tetoの思い出というか勲章なのかなって思えて少し嬉しい。 なんて、メンヘラみたいなこと思ってしまう。
光るまちに行こう 終電はもう逃そう
enn2ndには、コカ・コーラは無かった。ジンジャーエールは辛口しか無かった。そんなうまくはいかないか。
わたしは、ライブハウスで飲む薄いコカ・コーラは好きだよ。 甘い、氷の容量がほとんどのジンジャーエールはもっと好きだよ。 今度はコーラがあるライブハウスで会いたいね。
心の中で、tetoと握手をして帰った。11月、仙台の夜はもう寒い。
帰り際、イヤホンから流れるPain Pain Painがいつもより何百倍も深く刺さった。
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2009/01/05 EVISBEATS “AMIDA” Interview
HIP HOP的な王道のグルーヴ感を貫きながらも、独自のユーモアやポップ・センスを注入したトラック/ラップで知られる天才/奇才:EVISBEATS。韻踏合組合脱退後、他者へのトラック提供や自主制作レヴェルの楽曲発表を経て、遂にまとまった作品集として「AMIDA」をリリースした。ファンにとって大満足の逸品になったであろう本作で感じ取れる彼の音楽/世の中に対する精神性をこのインタビューからも読み取ることが出来るだろう。
僕は今30歳ですけど、このアルバムは4年前くらい前からの積み重ねですから、 何年か前に作った曲もあるんです。 だから、25〜30歳くらいの人にはいい感じで受け止めてもらえるかなと。 仕事とか将来のこととかでむっちゃ悩む時期ですよね。 そういう年代の人たちに、届けばいいなと思います。
 ミックスCD制作/トラックの提供/ラッパーとして他アーティストの曲に客演するなど、幅広いフィールドで常に異彩を放ちシーンに刺激を与え続けてきたEVISBEATSが、1stアルバム「AMIDA」をリリース。ジャンルの枠を取り払い、自らが生み出したビートの上を自由自在に飛び回る。音の縦糸と言葉の横糸が交錯して織り成す、音楽の曼荼羅。無限に広がるEVISBEATSの世界を、存分に堪能できる作品だ。 インタビュー:伊瀬峯幸
■今回のアルバムは、ソロ活動を始められてから長い年月がかけられましたね。 「『アルバムを作った』っていう感じじゃないんです。今回のアルバムは4年くらい前からの積み重ねをまとめたものなんで。山登りで言うたら、4年前から少しずつ歩いてたら知らん間に頂上に来てた、っていう感じ。『頂上に来てたみたいやし、よし一度アルバムという形にしよう』っていうような。で、リリースした今はてっぺんから家に帰るとこですね(笑)。一旦家に帰ってお茶飲もう、みたいな。だって実際に山登り行っても、頂上に着いて次の山の頂上が見えたとして、『では続けて登りましょうか』って、ならないでしょ(笑)。家、帰るでしょ」
■今回のアルバムは、HIP HOPの枠にとらわれず、広い舞台の上で表現されていますよね。客演されているアーティストも、多方面からの参加ですね。 「人とのご縁は僕にとってほんまに大事なものですね。いいご縁に恵まれてます。なんやろう、いいご縁で繋がる人って、波長が合うんやと思いますね。自分が日ごろ感じたり思ったりしてることと似たようなものを持った人が、自然に近くに来てくれてるってこと、あるんですよ。これからも良いご縁に恵まれるために、やっぱり出来るだけ清らかな自分でいないとあかんなと思ってます。思いひとつで、ご縁も変わってくるでしょうし。より良い気持ちでいれば、良いご縁に恵まれて、また良い自分でいれるわけやし。まあそんなん言って、できるだけラクしたろうとしてるだけです(笑)」
■“CHILL”では、ゴスペルクワイヤーの吉坂和麿さんが歌われていますが。 「吉坂さんの歌声は、去年のクリスマスのライヴを観に行ったとき初めて聴きました。体も大きいし、低い声の存在感がすごくって、チョーカッコ良いなと。そのとき吉坂さんは大きな病気にかかっていたんですが、歌声に、なんていうか、パワーがあって。命への気持ちとか、覚悟が見えました。魂を震わされましたね。ソウルが震えました……。ソウルフル(笑)。いざ“CHILL”を歌ってもらうと、その歌詞と吉坂さんの当時の心境がすごく重なって、マッチしたそうなんです。そのシンクロニシティに驚きました。しかもレコーディングは手術の4日前で。『ああ、この曲はこの人に歌ってもらうようになってんねんな』って感じましたね。無数の因果の成り立ちの中で、不思議なご縁です」
■“八百万”の908さんとは、以前からアルバム参加のお話があったんですか? 「謎のラッパー、908さん(笑)。以前、大阪のライヴに来られてて、そのときに楽屋へ行って『やってください』ってお願いしたんです。じゃあ、『いいよ』って言って下さって。そこから1年くらい何もないままだったんですけど、突然連絡下さって、『今、時間取れるからやるよ』っていうことで。アルバムのマスタリングが終わった直後だったんですけど、作業を一旦ストップしてもらったりして、なんとか間に合いました。908さんからの連絡があと1日ずれてたらダメだったんです。これもご縁ですね。908さんはほんと、ラップが上手いです。内容も素晴らしい。超アングラな僕なんかに手助けしていただいて、ほんまにありがたいですね。色んな制約もあるしめちゃくちゃお忙しい中で、遊び感覚で気軽に引き受けてくれたのがすごく嬉しいです」
■曲ごとに舞台があちこちに飛ぶようで、けれどアルバム一枚を通して聴くとそれが見事にEVISBEATSさんの世界としてまとまりますよね。その世界には、一貫して不平や嫉みや悪口がなくて、聴いてるうちに日ごろの悩みや疲れが消えていきます。 「僕は今30歳ですけど、このアルバムは4年前くらい前からの積み重ねですから、何年か前に作った曲もあるんです。だから、25〜30歳くらいの人にはいい感じで受け止めてもらえるかなと。仕事とか将来のこととかでむっちゃ悩む時期ですよね。昔もずっとそうだったらしいですね。30くらいまでは悩むもんで、そういうのは若者の特権だ、って。そういう年代の人たちに、届けばいいなと思います。届きますよね。届いて(笑)?30歳になったらそういう時期も過ぎるんで、もう僕は同じようなものをだんだん書けなくなるはずです。まあそこは、変わっていかないといけないと思っています。ブルーハーツとかも、今の年齢で『腐った世の中バカヤロー』みたいなのは、ちょっとちゃうでしょうし。僕も、世の中も、どんどん変化していきますからねえ」
■ドラムキットの組み方、言葉選び、細かい部分まで洗練されていますよね。どの曲も、とても大切に作り上げられたんだなと、EVISBEATSさんの曲に対する配慮というか、愛情を感じます。 「階段を一段ずつしっかりと登っていくみたいに、1曲1曲を大切にして、コツコツ積み重ねていきたいんですよ。アルバムはやっぱりあくまで『大きい目標』です。でも、僕は大きい目標だけじゃなく、小さい目標をもっと大事にしたいです。『アルバムを作るために曲を作っていく』っていう考え方は、今の僕としては順番が逆ですね。どんなにバラバラでもいいから、一歩一歩進んでいって、結果的にアルバムに繋がるんならばそれはいいことだと思います」
■リリースからある程度の期間が経って、色んな媒体で「AMIDA」が高い評価を得ていますが、どういうお気持ちですか? 「今までは流通もさせてなかったんで、ランキングなんていうのともあまり関係がなかったんですけど、今回のアルバムがおかげ様でインディーズ・チャートとか色々な所でランクインしたりして、けっこう他の人を意識しました。あるランキングで第1位になってたりするのを見て『すげーな』って自分で驚いてます。ポップスとか普通の音楽に混じって僕のアルバムが入ってて、なんか『オレいけてんちゃうか?』って自惚れてみたり(笑)。超アングラで、知る人ぞ知るEVISBEATS、っていう存在のつもりですが、でもたくさんの人に聴いてもらえてるんやなと思うと嬉しいです。けどやっぱり、ランキングだけが全てじゃない��すから。聴く人の感覚は一人ひとり違うはずなんで、そういうことに囚われたり振り回されたりされないように、とは思っています」
■セールスは評価のひとつで、目標ではない? 「CD屋さんとかの棚を見ると、商業戦争やなって感じますもんね。軽くて薄いの、ダッサいのでも『売ろう売ろう』としてるのが見えすぎて。こんな世の中やからしゃあないんかなって思うのと、オレはここでは戦っていかれへんなって思います。どれだけセールスがあるかが全ての価値じゃないはずですよね。売れてるけどおもんないのっていっぱい溢れてるし、逆にあんまり売れてないけどすごく中身の詰まったものもあって。こないだ寄席に落語観に行ったんですけど、そんなに売れてて有名じゃない噺家さんでもウケまくってたりしてて、すごくいいヴァイブスをもらうことが出来たんです。現場で真剣勝負することがまず第一やなと思いましたね。売ろう売ろうとするんじゃなくて。……でもまあ、売れたら嬉しいですけど(笑)」
■今回のアルバムでは取り組めなかったけれども、これから挑戦してみたい新しいことはありますか? 「挑戦したいことはいっぱいあります。ハナレグミみたいな曲も作りたいですね。吉本ばななの文章みたいな曲かもしれへん。暖かみがあって、たまにおセンチで、歌詞とかメロディが心にスッと染み渡るような。それと、雅楽とブレイクビーツに乗せたりもしてみたいです。奈良の春日大社で、年末に若宮本祭っていうお祭があるんですね。若宮さまのために一日中雅楽を奉納するお祭なんですけど、雅楽の音色が周囲の景色にピッタリ響き渡るんですよ。リズムにとらわれず、ゆったりと流れていくのを聴いて、日本の土地にすごく合ってるんやなあと思って。『日本古来の風景には、この音楽しかないな!』っていうのを体感したのが、雅楽に興味を持ったキッカケですね。もちろん雅楽をそのまま演奏したいわけじゃなくて、雅楽を素材として自分なりに遊んでみたいという感じです。他にもバングラとか、やってみたいことはいろいろあります。けど反面、何もかも全部やめたい(笑)」
■EVISBEATSさんの音楽には、上からや正面からの圧力ではなくて、旅の風景を隣りで一緒に見てくれているような安心感があります。 「頭にじゃなく、心に届けたいですね。魂揺さぶるようなもの、作り出したいです。周りの人、巻き込んで、自分のできる範囲で。11月にインドに行ったり、最近いろんな本を読んだりして、『外国から見た日本』っていうのを考えるようになってきました。『日本は精神的に衰えてきてる』っていうふうに見られてるみたいですね。価値観が変に歪んできてます。そういうの、変えたいなあ。それをやろうとするには、自己主張ばっかりだと続かないと思うんです。『オレはこうだぜ』っていうのばっかりでは。音楽で世の中をよくしたいな、っていうつもりでCD出して、たくさん聴いてもらえたら最高ですよ。死んだときも閻魔さまに言えそうでしょ。『いやいや自分はこんな音楽やってたんやで』って(笑)。今回のアルバムをたくさんの人に聴いてもらえることが出来たのも、『世の中のため』とか言い過ぎるのは恥ずいけど、そういうのちょこっと考えて作ってたから神様がちょっとサービスしてくれたんかもしれないです。良い巡り合わせに、助けられてます」
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schlammig9 · 6 years
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ミリオンライブについて
私信、自作解題など。
高山紗代子の誕生日が過ぎ、ミリオンライブの時間は停止しました。 戦争するかリズムゲームするか美男美女を収集しなければ生き残れないソーシャルゲームの世界で長く生き残ったものだと言うのがいちプレイヤーとしての正直な感想です。5周年に手が届きそうで届かない半端な時期の終了もらしいと言えばらしい。
あれは忘れもしない大学学部四年末期のこと。論文の発表が終わり、後は卒業を待つばかりとなった休暇期間。学友の自宅に集まってけいおん!劇場版を観たり、冬コミで購入した今なおアイマス同人誌でこれ以上はないと言い切れる作品を読み返したり、ラーメン屋の店内放送から流れてくるいおりんのロイヤルストレートフラッシュについ聴き入ったりしていた時期……アニマスの展開もCDの生っすかSpecialシリーズがカーテンコールを迎え、アニマス放送直前からアイドルマスターを追い始め、デレマスに今ひとつ乗り切れなかった自分がミリオンライブに触れるのは遅かれ早かれ時間の問題だったと言えましょう。
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当初は如月千早の面影を持つ最上や北沢に惹かれていたのですが、最終的に長く関心を寄せる娘はおおよそこの頃にある程度定まっていました。
一年目は労働の合間にイベントを黙々と追い続ける程度で、あまり賞賛や不満を抱く程精神を浸してもおらず、LTPシリーズも発売直後すぐに購入したのは04,06,12ぐらいでした。
それでも劇マスに一度きりではあるものの出番が与えられた時は我が事のように喜び、エンディングのカットを確認し、ああ確かに田中は本番直前でも台本や資料から目を離せない娘だよな、エミリーは九字を切って願掛けをしているのかな、等と自分の中に構成されていた彼女たちの表象と映像との照合をし、満足しておりました(エミリーの仕草についてはペットボトルの蓋を開けようとしていたのだと後ほど有識者から指摘を頂きました)。
二次創作に本格的に興味を持ったのは二年目、一周年のドラマシアターコンテスト用に自ユニの話を作った後からだったと記憶しています。ブロマガにキレ散らかしたり、ゲーム内イベントで解釈違いを食らったり痛みを経験したりもしましたが、ミリオンライブ、或いは二次創作に対する自分のスタンスを意識するにあたり避けては通れない機会でもありました。
そんなに数は書けなかったけれど、備忘録も兼ねてだらだらと自作の解説を書き留めておきます。
「緋炎の揺籃」/「濁流」の小説 [pixiv] https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4392218
ミリオンライブ初の二次創作がこれでした。色々滅茶苦茶なので今更読み返す気にはなれません。この頃は田中について抱負や各種イベントを通して何を考えているかをあれこれ考えていた時期で、色々と推量した結果、個人的な理想と周囲の人々が自分に望む姿のどちらを選ぼうとしているか、自分で本心を把握出来ていない……という悩みについての話に落ち着きました。
劇中で田中が演じているのは寺山修司の『青ひげ公の城』のつもりです。 『青ひげ公の城』は大まかに説明すると「青ひげ公の城」という演目を演じるべく劇場へやって来た少女が芝居と現実の入り混じる空間で不条理に翻弄されていく作品で、寺山修司著作集で脚本を眺めている内にこの台詞を投げかけられたら田中は抱え込むだろう……この〆の台詞は田中だったらどんな心情で喋るだろう、と執筆に役立てようとする方向へ頭が働き、思わぬ形で下地の一つになったのでした。他、作中の舞台は浜松町のメルパルクホール、三人目の花嫁はモバマスの高峯のあさんをイメージしています。
「Dry December」/「濁流」の小説 [pixiv] https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4708198
「緋炎の揺籃」の次、クリスマスに書いた作品です。 タイトルはGRAPEVINEの「Dry Nobember」から。 プロデューサーを書こうとすると台詞が説明口調になってしまいがちです。 概ね最後のやり取りを書きたいが為にその他の状況設定をしたようなものなので、田中の一人称で経緯を一息に説明して終わりの場面まで進めてます。 カルスト、と言う表現は、雨水が石灰岩の割れ目に侵食して出来るドリーネと呼ばれる地表の窪地がアイスにコーヒーを垂らした時に生じる窪みに似ているということを言いたかったのですが読んだ方に伝わっているかはビミョー。
「風の中にはない」/「濁流」の小説 [pixiv] https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7946028
初出:「the Interface-Tracking ENGINE」発行『ユは百合子のユ』
初の同人誌寄稿にして初めて紙面に掲載された作品です。 この頃SNSで知り合った方々とは今なおも縁が続いている方もおり、たいへんありがたいことです。特に吉﨑堅牢氏との交流はその後の二次創作活動を続けるうえで大いに刺激になりました。 『風の中にはない』の表題はGRAPEVINEの「Big tree song」のフレーズから 借り受けたもので、更に言えば楽曲の影響元と思しきボブ・ディランの「風に吹かれて(Blowin’ In The Wind)」に対する一つの答えとして付けました。 「風に吹かれて(Blowin’ In The Wind)」では、過ちや、目前に舞う答えから目を背ける人間の愚��しさが歌われていますが、愚かしさや堕落と言うものもまた人間の一側面として無視できないものとして存在し、華やかなアイドル(偶像)はそうした人間の側面に時折寄り添い存在している。 (アイドルはエンターテイメント―娯楽小説等に言い換えることも出来ます) ならば愚かしさを自覚したうえで答えを探す道もまた採択されるべきではないか……。そんな考えを坂口安吾の「余はベンメイす」に影響されながら練りだした覚えがあります。まぁ全然作中で表現できていないのですが。 この頃は北上麗花を変わり者として見ていたせいか、ちょっと近寄りがたい人として書いています。申し訳ない。ラジオ番組発足の経緯は白倉由美の『夢から、さめない』に纏わるエピソードから、公園は日比谷公園がモデルです。
「しっとりと ゆっくりと」/「濁流」の小説 [pixiv] https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5887627
二度目の誕生日小説(遅刻)です。 信濃町駅の高架下を歩いた時の感覚を想起しながら書きました。 千早が夜道や幽霊が怖くないというのは、弟の件や、箱マスの初対面で部屋を真っ暗にして音楽を聴いている描写を膨らませて取り入れました。夜道で歌うのは自分でもどうかとは思います。田中の夢の中に出てくる宮尾さんの台詞は太宰治「走れメロス」で、道すがら自暴自棄になったメロスがこぼした台詞から。こんな事言うかな?言わないかな?と怖れつつ手探りで入れました。BLEACHを読んで育ったので天候で登場人物の心情を表現するのは大好きですね。
「かつての暁光」(バンコクの名前発行『タクサンノコトバ』収録)
二年ぐらい転がしていた妄想を形にしたひとつの後日談です。 公式がプロローグ作ってる時期にエピローグを執筆したのはレアな体験でした。発表する機会を設けてくれた主催のサイトロ氏には感謝してもしきれません。作品の内容についてはあまり語る言葉は残っていません。作った当人としては割とグッドエンドのつもりです。空の境界を読んで人生脱臼したので叙述トリックは大好きですね。
「祝福の彩り」/「濁流」の小説 [pixiv] https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7935568
4thライブ後のテンションで手持ちのアイディアを元手に勢いで書きあげたやつです。LTDシリーズ→4thまでの時間を追体験出来たのは、自分とミリオンライブの関係性を俯瞰する上でかけがえの無い財産だと言えるでしょう。 当初は北沢の誕生日プレゼントを用意すべくプロデューサー・田中・北上が街を歩き、帰りに冒頭の贈り物をする場面に繋げるという構成をしていましたが長くなりそうなのでカットしました。自ユニの話はちゃんと書きたいですね。何度も書きたい書きたい言ってるのワナビくせえなと思いますね。
「エパゴーゲー」  (バンコクの名前発行『 IN A LIVETIME 』収録)
キャラバンの話です。これも放置してたネタを供養したものです。尾道に一度も足を運んだ経験は無かったのですが、アニメの知識とストリートビューで無理やり再現しました。表題はGRAPEVINEっぽい単語を充てたつもりですが、言うほどエパゴーゲーでも無かったかもしれません。提出したイメージラフを表紙絵担当のヨシコ氏にたいへん可愛いイラストに仕上げて頂き、その影響でラストの場面の情景が脳内でグッと引き締まりました。感謝。
……諸々振り返ってみると、ゲームそれ自体の思い出はあまり語る言葉を持たないと言うか、総じて場面場面で遊び尽くしたなぁという実感が無くもないです。追い続ける間に四年が経ち、大事に抱えていたはずの自意識も様変わりしました。ライブイベントに自分なりの楽しみ方を見出せるようになりましたし、課金への抵抗も目も当てられない程薄れました。
ミリシタはどうなるんでしょうね。フルボイス仕様の為かミリオンに較べどうにも情報量が薄く物足りなく感じてしまう現状です。チョコイベに近い形式の、アイドル相互の関係性を強化するイベントが増えて欲しいものです。 何にせよしばらくは新キャラ2人と自ユニ3人でサンキューウェルカムドリーミングをやる日を 心待ちにする日々です。
我々は思い出を作る事は出来ても過去を選ぶ事は出来ません。 泣いても笑っても死なない限り世界は続くので 喪失を喪失と受け止め、次を迎える準備をします。
輝く時間をありがとう。
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groyanderson · 5 years
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ひとみに映る影 第二話「スリスリマスリ」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。 書籍版では戦闘シーンとかゴアシーンとかマシマシで挿絵も書いたから買ってえええぇぇ!!! →→→☆ここから買おう☆←←← (あらすじ) 私は紅一美。影を操る不思議な力を持った、ちょっと霊感の強いファッションモデルだ。 ある事件で殺された人の霊を探していたら……犯人と私の過去が繋がっていた!? 暗躍する謎の怪異、明らかになっていく真実、失われた記憶。 このままでは地獄の怨霊達が世界に放たれてしまう! 命を弄ぶ邪道を倒すため、いま憤怒の炎が覚醒する!
(※全部内容は一緒です。) pixiv版
 ◆◆◆
 「いつも通り一美ちゃんの人権を無視して拉致が敢行されんとしていた、その時! 我らが極悪非道ロリータの志多田佳奈(しただかな)ちゃんは、ひょんな事から英雄物流(ヒーロジスティクス)密売事件の重要人物、石油王こと平良鴨譲司(へらがもじょうじ)氏と再会する! かくして始まった「したたび」放送開始以来異例のインタビューはまァだまだ続く! それではまた来週~!」
 譲司さんをテレビ湘南(しょうなん)のクルーに連れていかれて、私はオリベさんと、彼女が連れてきた高校生ぐらいの女の子を乗せたミニバンを運転し、先に熱海町に向かう事にした。
 大人になって東京でファッションモデルをしていた私は、たまたまオーディションに受かったヒーローショーイベントの仕事でアイドルの志多田佳奈さんと出会い、 それ以来彼女の冠番組「ドッキリ旅バラエティしたたび」に、ドッキリ企画と称していつもノーアポで連れ回されている。 テレビ出演が増えたのは嬉しいけど、最近の私にはまるでプライベートがない。 テレビ局は何故か事務所とグルで私のスケジュールを完全に把握しているし、いざ連れていかれると、 原付で一都六県を一周させられたり、ドーバー海峡をスワンボートで横断させられたり、ともかく割に合わない過酷なロケに付き合わされる。 なので今回あの番組の矛先が譲司さんに向いたのをいい事に、私達はこれ幸いと先に行かせて頂く事にしたのだった。
 撮影が一段落つくだろう時間を見計らい、矢板(やいた)のサービスエリアで一旦休憩する。 オリベさんが譲司さんに「終わったら新幹線で来てね」とメールを入れている間、私は後部座席で背中を丸めている女の子を見た。 パステルピンクのドルマンスウェットと同色のシュシュ、真っ赤なバルーンスカート。典型的なオルチャンファッションだ。
 <さすがファッションモデル、よくわかったわね。その子は韓国人よ>
 隣のオリベさんが目で語ってくる。 医療機器エンジニアのオリベ・ヒメノさんは、子供の頃に脳神経をやられて声を失ってしまったユダヤ人の女性だ。 でもその代わりに、脳から直接テレパシーを送受信する力を持っている。だから日本語が喋れなくても会話できる。
 今回熱海町に行くメンバーは全員、NICという脳神経科学研究機関の関係者で、その中でも脳の異常発達や霊能力によって特殊な力を使える人達だ。 数時間前に連れていかれた譲司さんも、肺に取りこんだ空気の成分や気圧差で色んな事を読み取るダウジングや、物に触って過去を読むサイコメトリーといった「特殊脳力」を持っている。 だから多分、この子も「特殊脳力者」なのだろう。 顔色が良くないので、休憩所に連れていく事にした。
 「Sorry for the late introduction, because I was driving. I’m Hitomi. And how can I call you?」 (運転中に自己紹介できなくてごめんね。 私は一美です。あなたのお名前は?)
 涼しい外のベンチに並んで座り、私はとりあえず英語で話しかける。 先述の「したたび」で度々海外ロケにも連れていかれるせいで、ある程度英語が話せるようになっていたのは不幸中の幸いというか、怪我の功名というか。 でも女の子は俯き加減のまま私を見上げて、消え入りそうな声で「日本語でいいヨ」と言った。
 「私パク・イナです。日本語の方がいい。 ヒトミさんテレビの韓国で見てた知ってるます。会えたの嬉しいヨ」 イナちゃんと名乗った女の子は、少しカタコトだけど聞き取りやすい日本語でスラスラと答えた。 でも、「会えたの嬉しい」と言う割にはまだ元気がないように見える。  「酔っちゃった?できるだけ安全運転したけど、ごめんね…」 背中をさすろうと思って彼女に触れると、小刻みに震えていた。
 「スリスリマスリ…スリスリマスリ…」 よく耳をすますと、イナちゃんは両手を強く握りしめてなにか呟いている。 意味はわからないけど、韓国語か…
 その時、ふと目線を上げると、ベンチの周りに数匹のカラスが集まっていた。いや、カラスだけじゃない。  「ニャーン…」背後から猫の鳴き声。 振り向くとそこには、おびただしい数の動物霊、交通事故死した人間の浮遊霊、魂未満の小さな鬼火、生きた野良猫、蟻やゴキブリ、目の焦点の合っていない小さい子供… 自我の弱い生き物や魂達が、私達の半径2m外を取り囲んでいた。
 「ひっ…」恐怖で声が出そうになるのをこらえる。 動物霊はこちらが見えている事に気付くと襲ってくる事があるから、なるべく目を合わせないようにしなければいけない。  「スリスリマスリ…スリスリマスリ…」 イナちゃんが何と言っているかはわからないけど、その言葉のおかげで集まっているものたちがそれ以上近寄って来ない事を直感で理解する。しかし、
 バサバサバサッ!!喫煙所の屋根から土鳩の群れが私達めがけて飛来し、イナちゃんは驚いて呟きを止めてしまった。 すかさず大量の霊魂と生物が私達に押し寄せる!
 私はイナちゃんをかばいながら、足の裏の自分の影に意識を集中させた。 幸いその日はカンカン照りの快晴、光源は充分ある。 床に置いたワン���ースを下から持ち上げて着るように、自分達の体を影で覆いながら、周囲の光の屈折を歪める。 私達を覆う影が濃くなるにつれて、その分行き場を失った光線が影の外縁で乱反射する。 その反射率がほぼ100%になると、私達の姿は彼らから全く見えなくなった。影法師の「影鏡(かげかがみ)」という術だ。
 彼らは目標を見失って立ち止まった。しかし未だに私達を取り囲んだまま動かない。 私は第二の手に出る。影鏡の輪郭を半球状に広げながら屈折率を更に強めていく。 自分達の視界が完全な漆黒になるけど、その外側は電球のように光っているはずだ。 そのまま集めた光を360度放射する。  「ぎゃあああ!」幾つか叫び声が上がると同時に視界が戻ると、彼らは強烈な紫外線を浴びて散り散りに逃げていた。  「今のうちに戻るよ!」 私はイナちゃんの肩を押して車へ駆け戻った…。
 ◆◆◆
 <さすがね、ミス・ヒトミ!イナをあなたに任せた甲斐があったわ> 運転を交代してくれたオリベさんが、まるでヒーローショーでも見ていたかのように呑気に言う。 イナちゃんは極度の「引き寄せ体質」で、特に精神的に緊張したりストレスを感じてしまうと何でもかんでも引き寄せてしまうらしい。 韓国で色んなお寺や教会、霊能者を頼ってもどうにもならず、ご両親がダメもとで病院に連れて行ったら、NIC会員の医師に研究対象として保護された。 そして来週からインドネシアにある脳力者児童専門の養護施設、「キッズルームバリ島院」にて、体質をコントロール出来るようになるまで住みこみでリハビリする事になったという。
 <イナのギャザリング体質は今回のミッションに適しているわ。 ジョージも丁度来週からバリ島院の養護教諭になるし、日本で待ち合わせて一緒に出発しましょうって話になったの。 この子がタルパの聖域フクシマに行くと思うと…とってもワクワクするわね!>オリベさんが意地悪に笑う。  「いやいやいや、本人はとってもビクビクしてるんですけど!?福島の心霊スポット系は本当にヤバいんですよ!! ていうか肝心の譲司さんが別行動ですし!」  <平気平気!あなたが付いているもの。 それにインドネシアの悪霊は韓国や日本のよりも刺激が強いから、少しぐらい鍛えておかなきゃでしょ>
 確かにオリベさんの言う通りではあるけど、当のイナちゃんはあれからずっと私の腕にしがみついている。 (オリベさんに運転を変わってもらったのはこのためだ。) ちなみに刺激が強いというのは、物理的に交通事故などの事故死亡率が多い国は当然幽霊もスプラッターな姿の方が多いという事だ。 私も「したたび」でインドネシアに行ったことがあるけど、実際バイク大国で信号が少なかったし、 観光客がバシャバシャ写真を撮っている公園で白昼堂々首なしの野良犬の霊がうろついていたのも確かだ。
 「イナちゃん大丈夫だよ。福島は色んな姿をした人工の魂が多いから、幽霊さん達も死んだ時のままじゃなくて、 おしゃれに自分の好きな姿にしてる方が多いんだ。 ゾンビみたいな人はめったにいないから、安心して。 そうだ…おしゃれといえば、渋谷とか原宿には行ったことある?」
 私が「渋谷とか原宿」と言った瞬間、曇っていたイナちゃんの目がキラリと輝いた。  「シブヤ、ハラジュク!」 やっぱり。オルチャンガールだから反応すると思った。
 「かわいい物は好き?」 「かわいい」という単語を聞いて、イナちゃんの表情が更に明るくなる。  「うん!日本のかわいい好き!! 大人になったらアイドルになりたいです。だから日本語勉強してるだヨ! 「したたび」のカナちゃんは一番好き日本のアイドル!」 一気に饒舌になって力説し、一瞬はっとして「でもヒトミちゃんも同時な好きヨ!」と小さくフォローを入れてくれた。 いつの間にか「ヒトミさん」が「ヒトミちゃん」になっていたのが、ちょっと嬉しかった。  「じゃあ無事にこの旅が終わったら、一緒に渋谷と原宿でお買い物しようね」
 その後の車内は、熱海町に着くまでさながら女子会のようにずっと盛り上がっていた。 それぞれの国にあるかわいい物、悪い霊から身を守る色んなおまじない、 最近流行っているコーデ、スイーツ、 それに三児のママであるオリベちゃんの子育て苦労話も。 気がつくと私達全員が全員をちゃん付けで呼び合うようになっていた。 この旅の本来の目的については、誰一人触れようとしなかった。
 ◆◆◆
 「磐梯熱海温泉(ばんだいあたみおんせん) 右折」という三角のモニュメントを確認して、熱海町に入ったのを実感する。 ここは東北新幹線の停まる郡山(こおりやま)駅からも近い温泉街だ。 都心の観光地に比べると小さい町だけど、町内には温泉やスポーツ施設、無料で入れる足湯などがあり、県内外の人々に愛されている。 駅から安達太良山(あだたらやま)の方向に登っていくと石筵だ。 私や玲蘭ちゃんが修行していた霊山や、その更に奥には牛の乳搾りやバーベキューを楽しめるふれあい牧場がある。 残念ながら今回は遊びに来たんじゃないけど、目的が早く済んだら観光案内をする約束だ。
 貸し切り民宿に大きな荷物と車を置いて、ようやく私達は本題に入った。
 <イナちゃん。NIC会員の規定は知っているわよね?> オリベちゃんが真剣な目でイナちゃんを見据える。 イナちゃんは緊張した声で答えた。  「はい。ひとつ、自分のセレキック・アビリティ(超脳力)、人を助けるに使うこと。 ふたつ、私は医療発展に大事な人だから、自分とアビリティ一番大事なすること。 みつ…犯罪するセレキックいたら、積極的原因究明すること」
 イナちゃんが私にも伝わるように日本語で言ってくれたNIC会員規定は、私も会員登録の時に一読した事がある。 NICは医師団の組織でありつつ、警察と協力して超脳力者が関与する事件の捜査をする義務もある。 そういった事件には、一般的な事件捜査では処理できない超常的な現象や証拠があるからだ。
 <その通りよ。あなたにはこれから、その引き寄せ体質でとある行方不明の脳力者捜索を手伝ってもらうわ。 但しもちろん、いつだってあなた自身の身の安全が最優先よ>  「…はい、覚悟準備終わてます」 気丈に答えるイナちゃんだけど、まだその表情は固く、私はサービスエリアでの不安そうな彼女を思い出した。 ひょっとしたらこの件はイナちゃんにとって、自分のコンプレックスである体質が、初めて人のために役立つ機会なのかもしれない。 それに「犯罪捜査」なんて言われると、なにか恐ろしい事に関わるんじゃないか…というイメージもあると思う。 そう考えると緊張するのもわかる気がした。 でも、オリベちゃんは優しく微笑み、鞄から小ぶりな米袋ほどの大きさの何かを取り出した。
 <唯一の手がかりは…これよ> それは人形だった。色褪せた赤青の布を雑に縫い合わせて作られたものだ。 手足がなく、顔も左右ちぐはぐな目をしたブリキのお面で、背中側にはネジや釘が飛び出した機械がついている。 人形を手渡されたイナちゃんが不思議そうに機械のハンドルを上下すると、それに連動してお面の顎もカコカコと上下する。 まるでゴミ捨て場のガラクタで作った獅子舞のようだ。
 <その人形には昔、ジャックというタルパが宿っていた。彼は私やジョージの幼馴染だったの。 でもジャックの魂は日本で行方不明になってしまっていて、これから私達は彼を探しに行くのよ>  「たるぱ?」  「人工妖精、人が作った魂のことだよ」 首を傾げるイナちゃんに私が補足した。 この熱海町や石筵、県外からの修行者も訪れる魂作りの聖地なら、ジャック君が見つかるかもしれない。 オリベちゃんはそう考えて私に案内を依頼したのだった。
 <地味な依頼で拍子抜けしたかしら?>オリベちゃんが人形の金具を弄びながら言う。  「そ…そんなことないヨ!お友達探す頑張ります!」  <ありがとう、心強いわ!じゃあヒトミちゃん、案内をお願い>  「はい。まずは、この辺りの神様であるお不動様と萩姫様のお寺に挨拶に行きます。 萩姫様は影法師のお姿をお持ちで話が出来るから、ジャック君について聞いてみましょう」
 ◆◆◆
 温泉街から見て駅の反対側へ抜けると、萩姫様の伝説に縁のある五百川(ごひゃくがわ)があり、萩姫様がお住まいの大峯不動尊はその先の小高い丘の上に建っている。 私は同伴者二人をそこに案内し、鈴を振り鳴らしてから真言を唱えた。 すると屋根の下の日陰が一箇所に集まっていき、大きな市女笠を被った女性のシルエットになった。この方が萩姫様だ。 その影の御姿はよく目を凝らして見れば、細かい陰影によってお顔や着物の細部まで鮮やかに視認できる。
 「ようこそいらっしゃいました、旅のお方よ…」 そう言いかけた萩姫様が笠の下から私達を見上げると、アルカイックな営業スマイルが驚きの表情に変わった。  「…あれ、ひーちゃん?」
 「お久しぶりです、萩姫様!」  「なんだぁ、ひーちゃんならわざわざ真言で呼ばなくてもいいのに」  「親しき仲にも礼儀ありってやつですよ。それに、お客さんの手前だから格好つけたかったし」 私が同伴者2人に目配せすると、笠を脱いで足元の影に放り投げようとしていた萩姫様が慌ててそれを被り直し、再びアルカイックなキメ顔を繕った。 オリベちゃんがくすっと口角を上げ、<似てるのね、あなたとプリンセス・ハギって!>と私にテレパシーを送った。
 私達は萩姫様に人形を見せ、事情を説明する。  「うーん…人形に見覚えはないな。その『じゃっく君』を作った人の名前はわかる?」  「はい。サミュエル・ミラーというアメリカ人です。 日本に帰化して、今は水家曽良(みずいえそら)と名乗っているそうです」 萩姫様は少し考えた後、  「…うん、やっぱり知らないな。何かわかったら連絡するね」人形をイナちゃんに押し返した。
 「そうなんですね。じゃあ、私達は別の場所を当たってみます」  「ああ、その前に。その子を源泉神社に連れて行きなさい。 倶利伽羅龍王の祈祷を受けると良いでしょう」  「クリカラ…リューオー」 イナちゃんが不思議そうに首をかしげる。倶利伽羅龍王とは、燃え盛る龍の姿の不動明王の化身。 よく不動明王像が持っている、剣に巻きついた炎の龍…あれの事だ。 源泉神社にかつてリナに知恵を与えた龍神様がいるのは知っていたが、それが倶利伽羅龍王だったというのは初耳だ。 私達は萩姫様に改めて一礼し、源泉神社へと向かった。
 源泉神社はケヤキの森遊歩道というハイキングコースの先にある。 五百川の裏山にあるこの遊歩道で、森林浴によって心身と魂を清めながら神社に向かうんだ。 直線距離の長さも然ることながら、山の高低差のせいで、これが意外ときつい。 私は二人がついてきているか確認するために振り向くと、オリベちゃんが何だか訝しげな顔をしているのに気がついた。
 <あのプリンセス、何か隠してる気がするわ。今はまだ、わからないけどね> 私の視線に気付いたオリベちゃんが言う。 実は私もそんな気がしていた。けど、長いハイキングコースを引き返す気にもなれず、 私達は予定通り神社へ向かう事にした。
 ◆◆◆
 丘を下ったところにその神社はあった。 入口では小さな龍を象った蛇口から飲用可能の源泉が垂れ流されている。この龍が魂として独立したのが例の倶利伽羅龍王だろうか。 どうやら龍神様は留守のようだったので、先に社に挨拶に向かうと、私はふと違和感を覚えた。
 「ヒトミちゃん?どしたの?」  「そういえば、ここ…稲荷神社だ」  「イナリ…スシ?」
 「うんとね…。ここはオイナリ様っていう、作物の神様を祀る神社なの。 倶利伽羅龍王は仏様の化身だから、どうして神道の神様がいる神社に住んでるのかなって思って」  <それは宗教が違うって事?シュラインの中の神様に聞いてみればいいんじゃない?>  「それが…、ここのお稲荷様、霊魂として形成されていないんです。 社の中のご神体にこの地や神主様のエネルギーがこもっているけど、自我はお持ちじゃないみたいで…。 それも、ヘンですよね。どうして鳥居の外の龍神様だけ魂になってるんだろう」
 すると、誰かが鳥居の外から私の疑問に答えた。  「ここはクリカラの数ある別荘の一つって事よ」 聞き覚えのある男性声に私は振り返った。いや、この声は、『彼女』のものだ…。
 「リナ!」 いつの間にか、神社の入口に巨大な霊魂が立っていた。 私が中学生の時に生み出したタルパの宇宙人、リナだ。 リナはロングスカート状の下半身をフワリと浮かせ、社への階段を飛び登った。
 「キャ!」驚いたイナちゃんが尻餅をつく。  「マッ失礼ね!人の顔見てキャ!だなんて」  「いやいや、初見は普通驚くでしょ。巨大宇宙人だよ?」  「それもそうね、ごめんあそばせ」 リナは乙女チックにくるんと回り、例の美男美女半々な人間の姿に変身した。
 「この子はリナ、私が昔作ったタルパです。 リナ、彼女は韓国から来たイナちゃん、こっちの方はイスラエルのオリベちゃんだよ」  「あら、ワールドワイドで素敵なお友達じゃない。アンニョンハセヨ、シャローム! アタシは千貫森(せんがんもり)のフラットウッズモンスター。リナと呼んで頂戴。 一美がいつもお世話になってますわ」  <お会いできて光栄よ、ミス・リナ>  「初めまして、私はパク・イナだヨ!」 二人がリナと握手する。久しぶりに福島に帰省したとはいえ、日程的に彼女と再会できるとは思っていなかったから嬉しい。 宇宙人(を模した魂)であるリナは今、福島市でUFOの飛来地と噂される千貫森という森に住んでいるらしい。
 「クリカラ…倶利伽羅龍王は、石川町(いしかわまち)で作られた紅水晶像の化身よ。 彫刻家が死んだときに本体の像と剥離して以来、福島中の温泉街のパワースポットに自分の守護結界を作ってフラフラ見回っているらしいわ。 要するに、根無し草のプー太郎ってやつね」  <あなた、神様をそんな風に言っていいの?>  「ああ…リナと龍神様は個人的な因縁が…」  「ちょっと待って」
 ふいにリナが私を制止した。リナは表情をこわばらせて、イナちゃんの抱えるジャック君人形を見つめている。  「ねえ…アナタ、その人形を誰に貰ったの?」  「貰ったじゃないヨ、私達この人形のタルパ探すしてるなの。ジャックさんいいますこれのタルパ」イナちゃんが正直に答えた。  「これを作ったのがどんなオトコか、知ってるの?」  「エ…?」
 嫌な予感がした。そういえば、オリベちゃんはまだ彼女に、ジャック君の創造者について一言も話していない。 たぶん…わざとだ。  「なによ。…まさかアナタ達、知っててこの子に黙ってるワケ!?」  <…時期を見て言おうとは思っていたわ。でも今はダメなの。だって、この子は…> 剣呑な雰囲気にイナちゃんが生唾を飲む。そんな彼女の不安感を感じ取ったのか、 神社の結界の外に良くないものが集まって来ているのを私は察知した。 私もすぐに全てを打ち明けるのには賛成しない。でも、
 「今はダメですって?どういう神経してるの? 何も知らない子に…指名手配犯の連続殺人鬼が作った人形を持たせるなんて!」 リナはついに、パンドラの箱を開けてしまった。
 「サツ…ジンキ…?」 イナちゃんが人形とリナを二度見する  「あ…あ…ヒッ!!!」イナちゃんはまるで今までゴキブリでも抱えていたかのように、人形をおぞましそうに地面に叩きつけた。 歪に組み立てられた金具がガシャンと大きな音をたて、どこかから外れたワッシャーが転がり落ちる。 同時に御神体に守られていた神社の結界にも綻びが生じたのか、 無数の霊魂や動物がイナちゃん目がけて吸い寄せられた!
 「イナちゃん!すぐに社の中に入って…」私が言いかけた時には、イナちゃんは階段を駆け下りていた。 鳥居の外に出たらまずい!私とオリベちゃんは電撃的な反射神経で彼女を追う。
 「アアアア!!オジマ!スリスリマスリ!!アイ���ーーー!!!」 韓国語で叫びながら逃げ惑うイナちゃんの背後では、無数の魑魅魍魎が密集し、まるでイワシ群が集まって大きな魚に擬態するように巨大な影の塊になっていた。  <<ヒシャール・メァホール!>> オリベちゃんがテレパシーで吼える。 するうち魍魎群全体をブラックライト色の閃光が包みこみ、花火のように点滅して爆ぜた。サイコキネシスだ! 霊魂達はエクトプラズム粒子に分解霧散(成仏)し、生き物達は失神して地面にパタパタと落下。 でもすかさず四方から次の魍魎群が押し寄せる!
 「ちょっと一美あんた、あんたっ一美!なんなのよアレは!?」 私達の後を追ってリナが飛来する。  「あの子は超引き寄せ体質なの!しかも精神面にすごく影響しちゃうの!!」  「じゃあどうしてあんな人形を…ああもうっ、どきなさい!」
 リナは再び宇宙人の姿になり、長い枯れ枝のような腕で大気中に漂う先程のエクトプラズム粒子を雑に吸収すると、そのエネルギーを一瞬にして空飛ぶ円盤型の幻影に錬成した。 円盤は第二魍魎群の上空に飛翔し、スポットライト状の光で霊魂達をアブダクションする!  「生きてるヤツらは無理!頼んだわよ!」
 「<上等!>」私とオリベちゃんが同時に返事する。 オリベちゃんが再びサイコキネシスを放とうとしている間に、私は自分の影が周囲の木々に重なるように位置取る。 歩道沿いに長く連なった木陰に自分の影響力が行き渡ると、木陰は周囲の光を押し出すように中空へ伸びていった。影移しという技法だ。  「イナちゃん止まって!」私の声でイナちゃんが振り返る。 彼女は自分の周りを光と影のメロン格子状ドーム結界が守っている事に気がついて立ち止まった。 生き物達がギリギリまでイナちゃんに近付いた瞬間、オリベちゃんのサイコキネシスが発動! 結界で守られたイナちゃん以外の全ての生き物はその場で体を痙攣させて落下した。
 <ふう、間一髪ね…>オリベちゃんが安堵のため息をつこうとした、その時だった。 「ビビーーーッ!!!」 けたたましく鳴るクラクションの方向を見ると、そこには暴走する軽トラックが! イナちゃんの引き寄せが車まで呼びこんでしまったのか?いいや、違う。 不幸にもそのトラックのハンドルを握っていたのが、夢うつつの寝ぼけた高齢者だったのだ。  「うわ…きゃあああ!?」 咄嗟に車を避けようとしたイナちゃんは足を滑らせ、橋のたもとから五百川に落水してしまった!
 「イナちゃぁぁーーん!!!」 溺れるイナちゃんに追い討ちをかけるように、川の内外から第三の魍魎群がにじり寄る。  「助け…ゲホッ!助けて!!」 まずい。水中の相手には影も脳波もUFOも届かない。 万事休すか!?と絶望しかけた、その時だった。
 「俺に体を貸せ!」 突然、川下から成人男性ほどの大きさの白い魚がイナちゃん目がけて川を登ってきた。 いや、よく見るとそれは、半魚人めいた姿の霊魂…タルパのようだ。  「ひっ、来ないで!スリスリマスリ!」イナちゃんは怯えて半魚人を拒絶するが、  「うるせぇ!!死にたくねえならとっとと俺に任せろ、ガキ!!」半魚人は橋の上の私達にも伝わるほどの剣幕で彼女の肩を掴んだ! その時、溺死者と思しき作業服姿の幽霊がイナちゃんの足首に纏わりつく。「アヤッ!」 イナちゃんは意を決して、半魚人に憑依を許した。
 ドシュッ!!途端にイナちゃんの体がカジキマグロのように高速推進し、周囲の魍魎群を弾き飛ばす! イナちゃんに取り憑いた半魚人は、着衣水泳とは思えないしなやかなイルカ泳ぎで魍魎や障害物を避けながら、冲に上がれるポイントを模索した。 しかし水から上がろうとする隙を魍魎に狙われていて、なかなか上陸できない。  「ああクソッタレ!なんなんだコイツらは!?」半魚人がイナちゃんの声で毒づく。 私達も追いつくのがやっとで、次の手を考えあぐねていた。 すると駅の方向から、一台の自転車が近づいてくる。 また誰かがイナちゃんに吸い寄せられたのかと思ったら、その人は…
 「右へ泳げ!右の下水道に入るんだ!!!」
 観光客用の電動レンタサイクルの前カゴに真っ白なポメラニアンを乗せて、五百川に向かって全力疾走する青年…平良鴨譲司さんは、 まるで最初からこの場にいたかのような超人的状況把握力をもって、半魚人に助言を叫んだ。 これが彼の脳力、空気組成や気圧の変化であらゆる情報を肺から認識する「ダウジング」だ!
 「馬鹿か、何を根拠に言ってやがる!あんな所に入ったら袋の鼠だぞ!?」 半魚人が潜水と浮上を繰り返しながら反論する。  「根拠やと?そんなもん…」肩で息をしながら譲司さんが答えた。「ダウザーとしての勘だ!俺を信じろ…ジャック!」
 ジャック、と呼ばれたその半魚人は目を見開き、橋の上の青年を見上げた。 栗色の髪、アラブ人ハーフの彫りの深い顔。ジャック氏の脳裏で彼の幼馴染の面影が重なったのか、 彼はイナちゃんの身を翻して、川辺の横穴に潜っていった。
 「こっちやオリベ、紅さん!」 私達が譲司さんに案内されて、上流から見て川の右側へ駆け寄ると、温泉街らしくない工業的な建物があった。 イナちゃんは建物下方に流れる下水道の横に倒れていて、ジャック氏が介抱している。 彼女らの周りにはもう、魑魅魍魎の類いは集っていなかった。  <そうか。ここは発電所で、すぐ近くに送電線がある。 イナちゃんのギャザリング力も、ここでは歪みが生じて遠くまで及ばなくなるのね>  「日本の電力施設の電磁波は、普通の携帯の電波やテレパシーには影響せんレベルやけどな。 引き寄せ体質とかのオーラ系は本来そこまで飛ばん力やから、ちょっと遮蔽物を作るだけで効果がめっちゃ変わるんよ」
 話している間にジャック氏が再びイナちゃんに取り憑いて、鉄パイプはしごと柵をよじ登って私達に合流した。  「あぅ…わうわ?」譲司さんの自転車に乗ったポメラニアンのポメラー子(こ)ちゃんが、イナちゃんを見て不思議そうに鳴く。 譲司さんは愛犬の投げかけた質問を呼気で理解し、親しい友人の前でだけ話す地元弁で、  「ああ、この子気絶しとるかんな、ジャックが中に入って助けとったんや」と優しく答えた。
 ◆◆◆
 民宿に戻った私達は、意識の戻ったイナちゃんの身体を温めるために温泉に入った。 まだ日没前の早い時間だったから、実質貸切風呂だ。 イナちゃんの服は幸い全部洗濯可能だったから、オリベちゃんからネットを借りて洗濯機にかけている。
 私とオリベちゃんは黙々と身体を洗い、イナちゃんは既に湯船に座っている。 先に髪の毛の水滴を絞った私は、手首に巻いていたゴムバンドで適当に髪をまとめ、湯船に入った。 誰も一言も喋らず、重い沈黙が流れる。
 「…スリスリマスリって、何?」痺れをきらした私がイナちゃんに尋ねた。 イナちゃんはキリスト教のお祈りみたいに組んだ両手を揉みながら、か細い声で答えた。  「意味ないヨ…言うと元気出ます。チチンプイプイ、アブダカタブラ」 「<えっ!!?>」 私とオリベちゃんが思わず彼女を見る。 あの魍魎群がイナちゃんに近寄れなくなるから余程神聖な力のこもった呪文だと思っていたけど、まさかこの子、気力だけで魍魎を拒絶し続けていたなんて。 私達が思っていたよりも、ずっと根性がある。
 「ゴメンナサイ…」 膝を抱えたイナちゃんが弱々しく頭を下げた。 本人が衰弱しているからか、もう魍魎は寄ってこない。 オリベちゃんは顔を背け、持ち込みのマイシャンプーを手のひらに溢れるほど出しながら<悪いのは私の方>と返した。
 <着いてきて貰うだけでいい。 もしジャックがここにいるのなら、あなたを連れて行けば巡り会えると思った。 なにも殺人犯そのものを探すんじゃないし、大丈夫だろう…って。 あなた自身の体質の危険さに対する認識不足だったわ> オリベちゃんの長い癖毛が泡立ち、ラベンダーとシナモンを煮詰めたような存在感のある香りが湯船にまで漂ってくる。
 「どうして、探した?」イナちゃんが問う。  「ジャックさんはオリベちゃんとジョージさんと友達、わかる。 でもジャックさん作った人ヒトゴロシ。しかも連続ヨ。 もし私の友達の親ヒトゴロシだったら、学校では遊ぶ。でも友達の家は行きない。 ううん、わかてる。私は臆病ですね…」 友達の家族が人殺しだったら…。無理もない、いや、当然の反応だ。 私はイナちゃんの白い肩にお湯をかけた。
 「サミュエル・ミラーは、強いタルパを作るためにたくさんの生き物を殺してきたんだ。 生き物を殺して、魂を奪って、それを継ぎ接ぎしながら怪物を育ててたの。 神になりたいから、って動機だったらしくて」  <その通りよ。私やジョージも、かつてあの男の作った怪物に殺されかけた。 その戦いで、私は声を、ジョージは…一番の親友を失った>  「だったらなんで!?」イナちゃんが身を乗り出す。  「そこまでされて友達助ける、凄いヨ?偉いヨ。でも、ヘンだヨ! そんなの…」息継ぎもせずに思いの丈を吐き出して、イナちゃんは再び湯船にうずくまった。「そんなの、できないヨ…」
 「そこまでされたから、だよ」  「え…?」 オリベちゃんは既にシャワーで泡を落としきっている。 でも膝の上で拳を握りしめて、肌寒い洗い場で私達に背を向けたまま動かなかった。
 「…あ…!」 イナちゃんは閃いたようだ。オリベちゃんや譲司さんが、ジャック氏を見つけ出そうと覚悟した理由に。 サミュエル・ミラーはタルパを作るために生き物を殺す。つまり、  <そう。ジャックもあいつに殺された、元は人間だったのよ>
 「そういう事情だったの。そうとは知らず、悪かったわ」 いつの間にか私の背後で、湯船の縁に人間姿のリナが座ってくつろいでいた。  「キャ!」イナちゃんが慌てて顔を手で覆う。  「あ、またキャッって言ったわね!」  「だ…だって!ここ女湯ヨ!!」 赤面しながらイナちゃんが指をずらし、ちらっとリナを見る。 でも、リナの首から下は完全に…  「…オモナッ?」  「ほんっと、失礼しちゃうわ」  「え…じゃあなんで、おヒゲ…え?」 だって、しょうがないじゃない。 中学の時に作ったんだから…知らなかったんだもん。男の人のがどうなってるのか。
 ◆◆◆
 居間に戻ると譲司さんの姿はなかった。 庭の方からドライヤーの音がする。そういえばこの民宿は、庭園の池がペット用露天風呂になっているとか。 新幹線の長旅で疲れたポメちゃんを、譲司さんがお風呂に入れてあげていたんだろう。
 窓際の広縁を見ると、ジャック氏が水の入った丸底フラスコのような形の物を咥えていた。 息を吐いているのか吸っているのかはわからないけど、フラスコ内の水が時々ゴポゴポと泡立ち、そこから伸びた金具の先端でエクトプラズム粒子が小さく明滅する。 霊力を吸うための喫煙具のような物なのだろう。
 「ジャック・ラーセン」ジャック氏はこちらを一瞥もしないで語りだした。「…それが俺の本当の名だ」
 生前、アメリカで移動販売のポップコーン屋台を経営していたジャック氏は、フロリダのある小さな農村を訪れた時、サミュエルの怪物と村人に襲撃されて命を落としたという。
 「ん」ジャック氏はイナちゃんに目配せする。 イナちゃんが広縁に近づくと、ジャック氏は立ち上がり、二人羽織で袖を通すようにイナちゃんの腕にだけ取り憑いた。  「オモナ…」二度目だからイナちゃんはすんなり受け入れている。 ジャック氏は指差しでイナちゃんを誘導する。 みんなの荷物と共に固めて置かれていたあの人形の前にイナちゃんを座らせると、 ブチチチッ!雑に縫い合わされていたボロ布を躊躇なく引きちぎり、 中の奇妙な機械を剥き出しにした。
 「こいつぁポップ・ガイっつってな…。ほら、背中のレバーを上げると口が開くだろ? ここから弾けたてのポップコーンが出るんだよ。元々は屋台そのものの一部だったんだ…」 ジャック氏は慣れた手つきでポップ・ガイ人形を操る。背中の小さなスイッチを爪で押すと、お腹のスピーカーから微かにノイズが流れた。  「ああ、ちゃんと電源も入るな。オリベ、マスクは?」  <もうないわよ。ジョージがサミュエルを撃った時に割れて壊れたわ。おかげでトドメをさし損ねた>  「そうか。…いや、あのマスクに小型マイクが付いててさ、 そいつを被って喋ると、そのスピーカーからボイスチェンジャーを通したおかしな声が出るんだよ。 単純なもんだが、小さいガキ共には好評だった。 ま、それだけの話なんだがな…」 ジャック氏はスイッチを切り、イナちゃんから自分の腕を引き抜こうとするが、  「…ん?どうした。こら、離せよ」
 イナちゃんは力をこめて、ジャック氏の腕を自分の体内に留めた。  「…スリスリマスリ」  「あ?何だそりゃ?ほら抜けねえだろうが…」 イナちゃんは細い腕の中にジャック氏の太い腕を湛えたまま、ポップ・ガイ人形を抱きしめた。  「オンジン」  「あぁ??」
 <あははは!ジャック、よっぽどイナちゃんに気に入られたようね!>  「おいおい勘弁してくれ、これじゃボングもろくに吸えやしねえ。 ほらガキ、とっとと離れろ」  「ヤダ、もうちょと。あと私イナだヨ、ガキじゃないもん」  「あぁー!?」 イナちゃんが駄々をこねる。高校生ぐらいの彼女は、時折どこか子供っぽい仕草を見せる。 お寺、教会、霊能者…色んな人を頼っても自分を救える人は現れず、彼女は今までずっと、おまじないの言葉だけを頼りにあんな恐ろしい物と孤独に戦い続けてきた。 そんなイナちゃんのピンチを初めて救った私達は、彼女にとって親にも匹敵するほど心強い仲間になったことだろう。
 「ったく…しょうがねえな」 ジャック氏は彼女の腕を、ジュゴンのように柔らかく暖かそうな彼の胸板に抱き寄せた。  「…ジョージが戻ってくるまでだからな」
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tsuntsun1221ts · 5 years
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2018.12 鎌倉アルプス
近場で日帰りで帰ってこれる山はないかなーと探していたところ、茂原から乗換なしで行ける鎌倉に「アルプス」と冠したハイキングコースが存在するのを知り、観光地でもあるのでちょっと行ってくることに。
【コースタイム】茂原駅  (0652)→ 逗子駅(0918)→名越切通 (1005)→ 水道山展望台 (1025)→ 関東の富士見百景 (1040)→ 衣張山 (1050)→ 天園ハイキングコース明王院方面入口 (1115)→ 天園休憩所 (1150)→ 休憩 → 天台山 → 太平山 (1225)→ 鷲峯山 → 勝上嶽(1250)→ 半僧坊 (1255)→ 天園ハイキングコース今泉台4丁目入口 (1310)→ 明月院 (1320)→ 亀ヶ谷切通し→ 化粧坂切通し → 源氏山公園 (1350)→ 大仏坂切通し → 長谷配水池 (1425)→ 極楽寺駅 (1435)→ 稲村ヶ崎駅入口 (1450)→ ヨリドコロ→ 稲村ヶ崎駅 → 鎌倉駅 (1701)→ 茂原 (1915)
歩行 5時間20分(休憩含む) 19.8km
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茂原から逗子まで乗り換え0回!バスに乗り換える必要もなくそのままハイキングをスタートできるし、かなり快適。
逗子駅に降りたのは初めてだけど、割と栄えてるし人が多い。線路沿いの商店街を通っていく。途中の八百屋さんが長ネギ3本100円とかブロッコリー70円とか、恐ろしく安い値段で売られていてすごく買いたくなった。長ネギもってハイキングする人なんていないだろうけどな。
まず向かうのは名越切通し。幹線道路に沿って向かうのだが、そのまま進むと切通し下のトンネルをくぐってしまう。途中で看板も何もないので、トンネル入口まで着いたときに、自分が行きたいのはこの真上であることに気が付いた。本当は「栄光LPGスタンド」直前で左に曲がるのが正解(写真右上)。こんなの分かるか!
道を曲がるとすぐに坂になる。この道であれば確かにトンネルの上まで登れそうだ。普通の住宅街の道なんだけど傾斜がエグくて、車で登るには苦労しそう。登りきった十字路は右に曲がる。道なりに進むとコンクリートの道から土の道になる(写真左下)。ここがさっきのトンネルの上かな。向こうから小学生が先生に連れられてゾロゾロとこっちへやってきた。地元のことを勉強する校外学習だろうか。写真を撮るために通過を待っていたらめっちゃジロジロ見られた。
名越切通し(なごえきりどおし)とは、鎌倉時代に尾根を掘り割って作られた通行路で、鎌倉と三浦半島を結ぶ重要な道だったとのこと。1233年の資料にも名前が出てくるらしく、約800年前から存在が確認されている。この目で見てみると、たしかに山がかち割られたように強引に道を作った感じがする。しかもずいぶん深く掘ったようで、両側が5mくらいの崖になっている。この道を切り開いた鎌倉時代の人間たちのエネルギーに圧倒される。
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切通���を通過してすぐのところに、まんだら堂やぐら群への分岐がある。せっかく来たので向かってみるが土日しか公開しておらず、本日は平日のため見学できなかった(写真左上)。分岐まで引き返し衣張山方面へ向かう。道中は割と整備された道で歩きやすいし、この時期でも緑が多いのが印象的。途中で通過した展望台のようなところは駿河湾の一部が見渡せる(写真左下)。一応富士山も見えた気がするが木々がちょっと邪魔かな。
先へ進むと次に現れるのが「お猿畠の大切岸」という、高さ3~10mの断崖が尾根に沿って 800m以上連続する遺構(写真右下)。最近の研究で石切作業跡であることがわかったとのこと。両側でススキが揺れる中、大切岸の横を通過していくのがなんか季節感あり歴史感ありで、この日みたく天気が良いときはハイキングコースとして最高だと思う。
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大切岸を近くで見てみると、崖の一部が削られてえぐられた感じ。800年の年月を経て風化し、なめらかな壁になっている。鎌倉時代の石切作業ってどんなだったんだろう、ずいぶんと労力がいりそうだけど。
大切岸を通過し、次に向かったのが水道山展望台。途中の分岐を、上り坂のコンクリートの道の方へ進むとたどり着く。ここからの展望が素晴らしかった!駿河湾が広く見渡せ、富士山を遮る木々もない。開放的な広場にベンチが2つ備えられていて、座って休憩しながらこの景色を眺めることができる。山登りしながら青い海を間近で展望できるところってそんなに多くないと思う。通過するのはもったいない穴場なので、次に来たときも休憩地点としてまた利用させてもらおう。
分岐まで戻り、本来のルートへ。少し進むとそのまま住宅街が現れる。ここからまた山に入るまでの道は「関東の富士見百景」と言われており、進行方向左側正面に富士山を見ることができる(写真左下)。横に植わっているのはおそらく桜の木で、春なんかは富士山を眺めながらのお花見ができて、それこそ百景の名にふさわしい景色となるんじゃないかな。
そして再び山の中に入り、いつの間にか衣張山山頂を通過していた。途中展望広場みたいなのが二箇所あったような気がしたのだが、それのどちらかが衣張山山頂だったと思う。看板とか目立たたなかったから気が付かずに通過してしまった。写真右下がおそらく衣張山山頂から撮ったと思われる景色。
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衣張山を通過すると100m以上一気に下る。登りだと結構きつい道だったかも。草木が生い茂っており、快晴なはずなのに結構暗い。この林を通過すると市街地へ出る。以上の道は今回の縦走のほんの前哨戦でしかないんだが、途中にいくつもの展望広場や史跡を通過し、しかもこれから歩く道と比べて人が圧倒的に少なく静かであった。ぶっちゃけ以降のハイキングコースはそんなに展望よくないし、今回の登山の良いところの7割はこの道だった。これから向かうコースは「天園ハイキングコース」と言って知名度があるわけなんだけど、こっちの道の方が断然人気になってもおかしくなく、かなり不思議。鎌倉アルプス縦走するなら絶対オススメ!
市街地へ降りたらしばらく道路を進み、明王院へ向かう。この神社の裏手に天園ハイキングコースの入り口がある。
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明王院へは入らず、神社と民家の間の細い道を進んでいくと登山道っぽくなる。このとき、この道を真っ直ぐ進み続けると行き止まりとなる・・・って民家のおじさんが親切にも教えてくれたんだけど、正直何も言われなかったらまっすぐ進んじゃうよ、いかにもな道だし。登山道は写真左下の、石段を登り林に突入する方が正しい。いやいや、これどう考えてもこれまっすぐ進んじゃうから!しかも石段の道は民家の敷地っぽい感じだったし。そして石段の方の道を進むと最初のうちはかなり急勾配。ロープとか無いので、土や落ち葉でずり落ちやすい。
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藪のトンネルをくぐり、切通しと思われる道を通過するなど40分ほど進むと、なんだか人の声が聞こえてきた(今までは誰ひとりとして遭遇しなかった)。ちなみに途中まで特に展望など無し。
人の声が聞こえてきたのは天園休憩所という、なんかモノがあちこちに散らかっている小屋から。ちょうどお昼時でもあったし、ここでお昼休憩にしようかなと思い寄ってみる。ベニヤ板でできた手作りの椅子とテーブルが設置されており、20人も座ったら満員になりそうな程度の休憩スペースである。営んでいるのは老夫婦かな?
注文したのはおでん。普通おでんといえば醤油ベースとか、鰹だしの聞いた茶色の汁だと思うんだけど、ここのは塩味の無色透明の汁。具はうどん・豆腐・わかめ・人参・こんにゃくと、自分の常識が間違っていなかったらこんにゃく以外はおでんとしては珍しいのでは?まぁこういう郷土料理なのかもしれん。決して美味しくないわけではないが、やはり食べ慣れたおでんと比べるといろいろ物足りない感じがするのが正直なところ。からしが異常に辛かった気がするが、これは気のせいか?この小屋の名物は「ふろふき大根」で、他の人が注文したのを見たのだが、煮た大根1/2をタワーのように皿に立てて、その周りをキャベツで覆って味噌ダレをかけたもの、といえば伝わるだろうか。見た目のインパクトがすごすぎた。あれは1人じゃ絶対に食べきれないかな、自分は
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この天園ハイキングコースは明王院以外にもいくつか入り口があり、最初のうちは全然空いていたんだけどこの休憩所あたりからは人が急に多くなった。ココらへんは人気のコースなのかも。ところどころ富士山が見れるような展望の良さそうな場所あったし(ただし前述の前哨戦ほどではない)。この日はたしか金曜日だったはずだが、それにしては人がかなり多かったと思う。太平山山頂すぐ近くにある広場は100人くらいお昼休憩していたし、ツアーで来た団体客も見かけた。
ちなみにこの太平山は鎌倉市で一番高い場所なのだそうだ。そして車で上まで上がってくることが可能な模様(山頂のすぐとなりが何かの建物の駐車場になっている)。近くにゴルフ場があったけど、これのかな?
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大平山から約30分進むと建長寺の裏山、 勝上嶽に着く。ここからは建長寺を後ろから見下ろせ、さらにその先には鎌倉市と駿河湾までセットとなっている(写真左上)。朝は天気が良かったが、この時間になると雲が出てきており、もう富士山は見えず。とりあえず急な階段を下り半僧坊まで行ってみることに。半僧坊から先は建長寺への拝観料500円払わないと入れない。建長寺に降りようか迷ったんだけど、ここはこのまま天園ハイキングコースを終わりまで進むことに。おかげでまた急な階段を登り直すことに。
もとの道に戻ってからハイキングコースの終わりまでは10分くらいだったか、市街地へ下り終了となった。ここからまた街歩き。
12月だけどココらへんはまだ紅葉が残っており、チラホラと色づいた木々を見かけた。また10分ほど歩くと明月院という神社に着く。
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この明月院付近から横須賀線の線路にぶつかるまで南下する道が、なかなかに風情があった。道路と民家の間には水路があり、民家に入るにしてもいちいち橋が架かっている。また民家といってもお茶屋だったり美術館だったりレストランだったり、この古風な道に似合った風貌をしており、ここでも時代を感じることができる。
横須賀線とぶつかったところで進路を東へ変える。ちなみに西へ向かうと北鎌倉駅。亀ケ谷切通しに向かうため途中で右折するが、そのまままっすぐに進めば鶴岡八幡宮に着く。
亀ケ谷切通を通過したはずなんだけど、どれがそれに当たるのか正直わからずに通過した。コンクリートで舗装されている道しか歩かなかった(と記憶している)し、今までみたいに尾根を人間が削った荒々しさはまったく無かったので通り過ぎたと思われる。
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亀ケ谷切通しを通過し、源氏山公園へと向かう。途中 地元の中学生と思われる3~5人組をいたるところで見かけたが、おそらくこれも校外学習で、地元周辺の歴史を探ろう的なやつだと思われる。みんな源氏山公園を目指していると思われ、一緒になって歩いていった。
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案の定、源氏山公園では先生が待機しており、到着した生徒を確認して次の場所へと向かわせていた。源氏山公園の源頼朝像を見たとき遥か昔の記憶が蘇ったのだが、ここ小学生の頃来たことある!!たしか小学4年生の頃、学校の校外学習で。ここで昼食のお弁当食べて、上空を飛んでいるトンビを見ていた気がする。一応ここも展望広場みたくなっているけど、そこまで眺めは良くない。まぁこの銅像が有名なのかわからんが、まぁ来なくてもいいかも・・・。
さてお次は大仏坂切通しへ向かう。途中の道、特に展望が良いとかはない・・・。ニワトリがいたよ。
大仏坂切通しも亀ケ谷切通しと同様、よくわからずに通過した。
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面白かったのは大仏坂切通しを下った先の、江ノ電と合流してからの道。民家を抜けてまず現れたのが江ノ電のトンネル。トンネル上の橋は撮り鉄の住処なのか、10人くらいカメラ持った人たちが電車が来るのを待機していた。おそらくトンネルを抜けて出てきた江ノ電が撮れるのだろう。トンネルのすぐ先に極楽寺駅があり、ここから稲村ヶ崎駅まで江ノ電の線路に沿った道となる。
ちょっと驚いたのは、電車と道路を隔てるような柵は一切なく、普通に線路に侵入できる、と思いきや江ノ電も割と頻繁に通過するので、歩いている真横を電車が通っていき迫力ある。平成が終わり次の元号が控えている中、このように電車が街に溶け込むような場所も珍しいのではないか?
やがて正面に海が現れ、今回の旅の終わりが見えてきた。海岸に到着すると正面には大島が、右には江ノ島。さっきまで山にいたのに、今目の前は海。鎌倉は歴史も自然も充実してますなー。
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偶然通りかかって偶然見つけたお店が↑の写真、「ヨリドコロ」。稲村ヶ崎駅近くにあり、古民家をリフォームしたそうで、外観は古いが内装は普通のカフェ。立地が独特で、目の前で江ノ電が通過するのを眺めることができるように線路ギリギリに建てられた物件となっている。
15時くらいに通りかかり、早めの夕食にするか栄えている鎌倉駅まで我慢するか、外から店内を眺めたりメニューを見たりして吟味していると、多くの人がお店の写真を撮ってる。なんか有名なお店の予感がしてグーグルマップで調べてみると、星4.4(205)という驚異の高評価(笑。もうここまで来たら入るしかない!と思い店員さんに人数伝えてから外で待たされること20分。ようやく席が空き店内に案内される。なにせ小さいお店で定員20人くらいだし、やはり人気のお店らしく混んでいたため。
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待機中に何本も電車が通過していったが、外の席では目と鼻の先を江ノ電が通過していく。この時期の夕方だと外は結構寒いけど、それでも敢えて外がいい!という人がたくさんいた。たぶんこれが店一番の名物なのかと思われる(ちなみに外の席はたった3席限定)。自分が通された席は5人が座れる個室で、こんなところを一人で使ってしまっていいのかなーと思った。個室だと窓は線路側を向いておらず、通過する電車の音だけを堪能するという形になる。
おすすめメニューは干物と卵かけご飯らしく、朝は後者を200円台でたのむことができる。昼から夜にかけては干物定食がメインとなるが、値段が最低1000円、最高1700円と決して安くはない。ただ、定食を注文すると卵かけご飯もついてくるので、お店のおすすめを2つとも味わうことができる。
まず干物が焼き上がるまでの時間に卵かけご飯のたまごを準備するよう勧められる。黄身と白身を分け、白身を泡立て器を用いてたくさん泡立てるのがこのお店での召し上がり方のようだ。この作業が結構時間かかるので、定食が出てくるまでの15分くらいで準備しておくのが良いとのこと。
注文した料理がやってくるとご飯に白身をかけ(あまり泡立たなかった)、黄身を乗せて(崩さないほうが良かったかも)めっちゃインスタばえする画となる。味の方は、卵黄が濃厚で、干物は脂が載って外はパリッ!美味しくて皮まで全部食べてしまった。味噌汁は甘味噌を使っているのかな?口当たりが柔らかい気がする。これで1500円くらいと高めだけど、行く価値は全然あり!今回は平日の15時という変な時間だったからよかったものの、休日は2時間待ちになることもあると、お店の人が言っていた。あと、やはりテレビに出たことがあるみたいだねこのお店。
ヨリドコロで早めの夕食を終えたあと、すぐ近くの稲村ヶ崎駅から鎌倉まで江ノ電で移動。 車内はさすがにもうレトロな感じはなくなってきたね。 鎌倉駅から茂原までは総武線快速・横須賀線を利用して乗換なしで帰れるのが本当に便利。ここまでの長距離移動だとグリーン席がお得で、120キロ135分の移動でグリーン席代980円(平日料金)。下の階なら横浜駅まで貸切状態。品川から半分席が埋まり、東京駅でグリーン席も立つほど混雑する。このときちょうど18時。あと鎌倉駅周辺は結構賑わってるので、江ノ電からJRへは乗り換え専用改札は使わず、一度出てぶらぶらした方がいい。
朝夕の気温5℃はくらい、日中は10℃まで上がるが歩くと少し暑くなる。歩行時間は5時間20分で、距離にしてちょうど20キロ。考えようと思えばいくらでもルートがあるので、次は自分なりのルートを編み出してみたいと思う。逗子~衣張山は外せない。次は建長寺へ降りてみようかな、明月院の雰囲気も良かったな。源氏山公園は省いてもよい、極楽寺駅~稲村ヶ崎駅はわりと面白かったし、またヨリドコロに寄ってみたい。
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carguytimes · 5 years
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2018年、登ってよかった山岳ベスト5【車中泊女子の全国縦断記】
■リフトやロープウェイを使って、様々な風景を満喫しました 中高年の登山ブームや「山ガール」など、近年トレッキングが盛んになってきています。筆者も登山好きですが体力があまりないので、リフトやロープウェイがあれば積極的に利用しています。 今年、訪れた中から特に印象に残っている山、またクルマで山頂まで行けちゃう山も含めてご紹介します。 【その1 日光白根山(群馬県)】 世界遺産・日光東照宮に代表される日光。奥日光には男体山をはじめ中禅寺湖、戦場ヶ原、また華厳の滝や龍頭の滝などの観光スポットが広範囲に点在しているので一度は訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。 日光白根山(標高2,578m)へは、まず【日光白根山ロープウェー】(往復2,000円)で山頂駅へ。ロープウェーからは、眼下に菅沼・丸沼などの絶景が広がります。 ここから日光白根山へ続く登山道が最短ルート。登山せずとも自然散策コース(1周1.5km/約45分)と史跡散策コース(1周5km/約2時間)も整備されています。また山頂駅付近には二荒山(ふたらさん)神社やカフェ、展望台に足湯もあるので充分に楽しめます。 トレッキングの後は数ある温泉で汗を流し疲れを癒せるのも魅力です。ロープウェーセンターステーション内にも、日帰り温泉施設【座禅温泉】が併設されているので便利です。 【その2 室根山(岩手県)】 2018年春にオープンした道の駅【むろね】から約10km。室根山(標高895m)は室根高原県立自然公園に指定されており、森林公園やキャンプ場、乗馬クラブなどレジャースポットも集まっています。 山の中腹に鎮座する室根神社には、本宮に「金の鈴」、新宮に「銀の鈴」があり、金と銀の鈴が二つ揃っているのは日本でここだけなのだそう。 山頂まで車道が整備されているので、労せずして景色を堪能できるうえにワインディングロードドライブも楽しめちゃいます。山頂には駐車場とトイレも完備。天文台は閉鎖中ですが、1階のお食事処は休憩所として開放されており、また屋上にも上ることができます。 屋上からは360度パノラマが広がり、近くにパラグライダー発着所があるためタイミングが合えば悠然と飛んでいる姿が見られるかも知れません。 【その2 三ツ石山(岩手県)】 東北百名山に数えられる三ツ石山は、標高1,466m。【休暇村岩手網張温泉スキー場】(夏期はトイレのみ利用可能)からリフトを3つも乗り継ぐこと約40分、スキー場の上、雫石の町が一望できる展望台から登山開始です。ちなみに料金は「1本のみ」「2本乗り継ぎ」「3本乗り継ぎ」片道/往復など細かく設定されており、また『片道リフト3本乗り継ぎ+下山バス券(1,200円)』もあります。 展望台から大松倉山を通過して三ツ石山荘(トイレあり)〜三ツ石山山頂へ。山頂は巨岩のため、多くの登山客が順番待ち! ちょうど紅葉シーズンだったこともあり、おおいに賑わいました。 帰りは奥産道(奥地等産業開発道路)登山口からバスでスキー場駐車場に戻るはずだったのですが、バス出発時刻(14:30)に間に合わず、とぼとぼ徒歩で帰るしかないと覚悟していたところ、親切な女性がクルマに乗せてくれたことは忘れられません。優しさに感謝。 【その4 月山(がっさん・山形県)】 月山は、羽黒山、湯殿山とならぶ山岳信仰の聖地として有名な【出羽三山】の最高峰(標高1,984m)。開山は、崇峻天皇の第三皇子・蜂子皇子(はちこのおうじ)によるものと伝えられています。 月山スキー場駐車場から徒歩で【月山ペアリフト】乗り場へ登る道すがら、清掃協力金(一人200円)を支払います。ペアリフトの料金は、往復1,030円。約15分で、上駅(姥ヶ岳休憩所/トイレあり)に到着します。この周辺からでも素晴らしい眺めが堪能できますよ。 まず姥ヶ岳に登ってから、尾根づたいに金姥、柴灯森、牛首ときて月山山頂、帰りは沢コースで上駅へ戻る…というルート。この日の天気はめまぐるしく、午前中は晴天、お昼頃から曇ってきて幻日環が現れ、山頂付近からは眼下に雲海が広がり、月山山頂の背後、雲の上に鳥海山がひょっこり現れるという(写真)1日でいくつもの光景を目の当たりにすることができました。 下山する頃にはまた晴れて斜陽に紅葉が赤く照らされ、絶景に見とれてなかなか歩が進まず。登り始めた時間も遅かったのですが、いかんせん足が遅いのでリフト運行の最終時間(16:30)になってしまいました。ペアリフト下駅に到着したら、地面に小石で書かれた「おがえり。マタキテケロナ。」の文字が! 小粋な演出にも感動しました。 【その5 山岳信仰の山】 筆者の地元・熊本の阿蘇山をはじめ九州には山岳信仰の山々が数多く存在します。幼少時代に慣れ親しんだ金峰山(熊本県熊本市)も霊山ですし、そのせいか個人的には「おどろおどろしい」というイメージがまったくなく、むしろ身近に感じます。 先に紹介した山々も霊山ではありますが、「山岳」と呼ぶには性質が違うなと思う3ヶ所をまとめて「山岳信仰の山」として挙げます。 【太田山神社】(北海道久遠郡せたな町) 2010年に訪れたものの、その険しさから断念した太田山神社 本殿(奥宮)。北海道最古の山岳霊場であり、道南五大霊場のひとつ。 山体は平均して約45度もの斜度があり、これをつづら折りに登っていきます。その昔、太田山神社は女人禁制だったので、女性のために中間地点に女人堂が建っていますが、女人堂まででもかなりきついので満足感があると思います。 山頂近くになると屹立する岩盤があらわれ、岩肌に設置された心もとない梯子を上ると、ついに奥宮が鎮座する岩の真下に到達します。ここからが最大の難関です。ほぼ垂直の岩盤を、鎖を頼りに登らなければなりません。下から見ると登れそうな気がするのですが、いざ鎖を手にして2〜3歩で恐怖心が大きくなり、何度かチャレンジしたものの、どうしても恐ろしくて登ることができませんでした。 登ることができたとしても、これを降りるのはもっと困難です。女人堂まで行ければ、と思っていたのですから、ここまで来れただけでもよかったです。 【宝登山(ほどさん)】(埼玉県) 秩父神社、三峯神社とともに【秩父三山】に数えられる宝登山神社。その奥宮が鎮座しているのが宝登山(標高497m)です。第十二代 景行天皇の皇子・日本武尊(やまとたけるのみこと)が神霊を拝したところと伝えられています。【長瀞(ながとろ)八景】のひとつであり、【日本さくら名所百選】にも数えられるなど秩父の人々に愛されている山です。 ふもとの宝登山神社から徒歩1時間半程度の初心者向け低山ですが、体力に自信がない方は【宝登山ロープウェイ】(往復820円)で山頂付近まで登ることができます。ロープウェイ乗り場の駐車場はとても狭いので、停められる確率は低そうです。宝登山神社の駐車場からロープウェイ乗り場までは、徒歩約5分。 ロープウェイ山頂駅までは5分程度で到着。宝登山神社 奥宮までは徒歩約5〜6分程度ですので、春先であればロウバイや桜を眺めながら散策気分で登拝できます。 ロープウェイ乗り場や周辺にお店などが見当たらなかったのですが、なんと奥宮の境内に売店がありました! 奥宮=山頂ではなく、ここからまた1〜2分ほどなだらかな遊歩道を進んだ広場が山頂です。樹々に囲まれ山頂らしさはゼロ。さらに奥宮からロープウェイ乗り場とは逆方向に下りる途中には動物園がありました。 【寶登山は千古乃霊場】と讃えられたそれが今や、レジャーランドと化していることに衝撃を覚えつつ、各地に似たような霊山があることもまた事実。三峯神社(奥宮/妙法ヶ岳)の荘厳さとあまりに対照的で、切ない想い出となりました。 【嵩山(たけやま)】(群馬県) 嵩山は、道の駅【霊山たけやま】の背後にそびえる標高789mの独立峰。吾妻八景のひとつで、古くは縄文式文化時代の遺跡が多く出土、また中世 室町時代の中期には北関東・白井をとりまく友城のひとつ嵩山城という側面も持っています。 まず登山の前に、嵩山をご神山とする親都(ちかと)神社へ参拝、無事を祈願します。案内板には「ハイキングコース」と書いてありますが、歩く場所によってはとんでもない岩場&鎖場になるので、しっかりした装備(特に靴)が必要です。嵩山三十三番観世音めぐりも、足元が危険な場所があったり立ち入り禁止区域になっていたりしますので、無理して全部を廻ろうとせず気持ちだけで。 山岳信仰の霊山に鎖場はつきものですが、ここ嵩山の大天狗は過去最大の難関でした。北海道の太田山神社で本殿を前にリタイヤしたことが思い出され、意を決して、軍手を嵌め直して鎖を握りしめて、少ない凹凸に足をひっかけ四つん這いどころか這いつくばって必死によじ上りました。最後、女岩に登り切ったときは手が震えるほど。360度パノラマの景色に身を委ね、感無量でした。間違いなく、2018年ベストワンの経験となりました。 3枚前の写真が、その大天狗からの眺めです。小天狗なら危険度が少なく、榛名山が一望できるなど眺めも素晴らしいので機会があれば訪れてみてください。 次回はお待ちかね(?)、ご当地グルメベスト5をお送りします�� (松本しう周己) あわせて読みたい * 2018年、行ってよかった日本の風景・ベスト5【車中泊女子の全国縦断記】 * 2018年、心に残った出来事・ベスト5【車中泊女子の全国縦断記】 * 「苔の生えた」キャンピングカーを徹底洗車。光触媒コーティング施工で生まれ変わった!?【車中泊女子のキャンピングカー生活】 * キャンピングカーのリアラダー修理顛末記【車中泊女子のキャンピングカー生活】 * 【車中泊女子のキャンピングカー生活】凡ミスから4ヶ月、ついにサブバッテリー交換 http://dlvr.it/QvWDRn
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yocoff · 7 years
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返礼祭メモ書き
注意
分かりにくい上にめっちゃ長いです。
考察という名の妄想も入ってます。
書いてる人は千秋の夢女子兼みどちあ思考です。
原作を否定するつもりもキャラのディスもする気はないですが、そう見えるような表現もなくはないので気をつけてください。
解釈は人の自由だと思うので、自分の意見が正だとは思ってません。
以上、大丈夫な方のみどうぞ。
はじめに
返礼祭、個人的にはめちゃくちゃよかったです。 夢ノ咲のにおける流星隊5人の着地点が知れたのが嬉しかったです。
もしかしたら、奏汰の件も鉄虎の引き継ぎの件といい、まだ続きがあるのかもしれないけど、一旦これがこの5人の流星隊の着地とみました。
今後は、このゴールに向かって切磋琢磨する5人を見るんだ!と考えると、わくわくします。 去年の雛鳥桃李ちゃんの成長と、その直後のフラワーフェスの○○ガキっぷりのギャップが本当にツボだったので、そういうギャップが楽しみでしょうがないです。
4月の流星隊まだかなー
さて、順を追って感想書きます。
プロローグ
「泣いてるんじゃない」という羽風に対して、 「ちあきは、なきませんよ」という奏汰。
奏汰は何を思ってこのセリフを吐いたんでしょう・・・。 スーパーノヴァで『なきむし』と思っていた部分もあるし、実際、「千秋は泣いているだろう」と考えていた・・・と思います。
だとすると、千秋が、羽風には「元気いっぱいの守沢千秋」しか見せていなかったから、千秋の気持ちを汲んで嘘をついたのかな・・・そう思うと、奏汰の優しさにぐっときました。
泣かない人
私は、ここのパートが一番好きでした。
まず、「明星先輩、あんまり俺に興味ないでしょ・・・。」っていう翠のセリフ。 翠のこの発言は、スバルがどんな人間か、ちゃんと理解した上で、言っている気がします。 翠は「人を見る目がある子」だと思うので。
「自分には、キラキラした魅力がないから、キラキラしたものに惹かれる明星先輩の目に自分が映ることはない」と考えていての発言なのかな、と思いました。
そして、このセリフに対して、スバルは否定をしません。
ここで、翠の意見を否定しないあたりが、本能に忠実というか、いい意味でスバルらしくてよかったです。 普通じゃない、というかなんというか。
「普通の」人間だと、「そんなことないよ」と言葉を並べるのが普通だけど、スバルはそれをしない。 このあたりが天才肌なんだろうなぁ。
一方で、「ち〜ちゃん先輩がタカミンばっかり構うようになっちゃったからな〜 」というスバル。
ここに関しては、今まで、スバルは「千秋が苦手」といいながらも、やっぱり好きなんじゃん!って思えて微笑ましかったです。
おそらく、実際のところは、千秋はスバルにも翠にも同じように接しているはずだけど、スバル的には「隣の芝は青く見えてしまう」・・・ そういう気持ちなのかなと思いました。
好きが大きいほど、本質を見失うっていう第二次成長期あるある。 さっきとは打って変わって、高校生らしくて実によかったです。
そして、千秋が登場。 千秋が追い出しパーティーでやたらテンションが高かったのは、おそらくテンションをあげている自分を作らないと、泣いてしまうからなんですよね 。 いつも以上にナイーブになっているんだと思いました。
翠の塩対応に対しても、 「高峯も、応援だけでもしてくれたら嬉しい」 いつもなら無理やりひっぱるところが、いつもより何か押しが足りない。 千秋らしくない。
誘ったことに対する少しの罪悪感、でも参加はしてほしいという本心が出てしまったんだろうなあと思いました。
そのあとあわてていつものテンションに戻すことで、漏れてしまった本心をごまかしています。 千秋、本当に頑張ってるなあ・・
その夜、「(部活も『ユニット』も同じだもん、ほんとなんであのひとあんなに俺に絡んできたのかな・・・)」と考えた翠。
自分に魅力がない、という自覚はあったが、追い出しパーティーを通して、どれだけ千秋がいろんな人に好かれて尊敬されていたのかを目の当たりにして、改めて『なぜ、自分が選ばれたのだろう?』という疑問が。
この段階では千秋のナイーブになっている本心には気付いてない様子っぽいんですかね。 でも、いつもだったら「暑苦しい」とか「うっとおしい」っていうはずなのに、でてきたセリフは、
「ずっとヘラヘラ笑ってた」
だったから、無意識に薄っぺらい笑顔だったことは理解しているのかもしれないですね。翠は本当によく人を見ているなぁ・・・
そして、改めて浮かんできた疑問に加えて、泣いている千秋を見てしまった翠。 今回、翠が千秋からも流星隊からも逃げてしまったすべてのきっかけのシーンですね。 のちほど感想述べます。
余談ですが、「まぁ入れ込みすぎたら、そのぶんお別れが寂しくなっちゃうんだけどな」っていう真緒のセリフですが、おそらく真緒の世話焼き=千秋を重ねているため、千秋も同じ気持ちであるという隠喩もあるんじゃないかと思いました。
また、そのあとのスバルの「去年の千秋と翠が似ている」発言について。 スバルには何か目に見えないものが見えていることが多い。 一方で、いい意味で普通の人の価値観をもっている真緒くんにはスバルとは真逆に見えている・・・
おそらく、去年の千秋は、はたからみたら今のように笑ってて、でも心の中は、翠のような状態・・・?
硬派での大将の千秋がおとなしかった発言も踏まえると、大分笑うようになったとはいえど、人間そう簡単には変われないと思うので、本心ではどこかしら翠と似ているものを持っているんじゃないかな?っと思いました。
祝福と返礼・不安と沈黙
奏汰の意味深な発言オンパレードで、頭を大分悩ませたパートでした。
奏汰の「なにもみえなくなって、『まいご』になっちゃってるのかも。まったくもう、てのかかる『こどもたち』ですね」のセリフ。 「迷子」ってなんだろう・・・千秋がいなくなって1年生は何を思うのだろう・・・と思いながら何度も読み返してみたんですが、
鉄虎くん・・・太陽(千秋)にならなきゃ
忍くん・・・次の太陽(千秋)を決定を待とう
翠・・・太陽(千秋)に合わせる顔がない
なるほど・・・それぞれ、太陽がいなくなった1年生が思っていることがばらばらだなあと思いました。 現在を見ている子もいたり、未来がくるのを待っている子もいたり、過去を見ている子もいたり・・ 忍くんに関しては、次のエピソードで、自分は「下っ端だから何も知らない」と言っているあたり、自分は太陽にはなれないし、太陽に対して何もできない・・・と思っているのかな?と考えてしまったので、「次の太陽(千秋)を決定を待とう」が一番近いのかなーって思って勝手に作りました、すみません。
そして、奏汰の「ん~・・・。ちあきは、じぶんの『おおきさ』をもっと『じかく』するべきですね」のセリフ。 ここの意味、わりと何度も意図を考えたんですが、個人的には、このセリフがのちの、千秋が鉄虎くんに対して「自分の大きさを否定する発言」に続いていると思いました。のちほど感想述べます。
このあと鉄虎くんがいろいろ意味深なことを言ってますが、私、竜王戦はストーリー読んでないので、このあたりの感想は省きます。
あと、バレンタインの流星隊見たいですね!!わっちゃわちゃしてほしい!
傍観者たち
奏汰の追憶フラグきました・・・よくわからないけど重そうなのはわかる・・ 友人が「五奇人ガチャのストーリーでめっちゃ重そうなフラグ立ったよ」って言ってたので(これも読んでない)、今年あたりきますよね・・・ 恐ろしい。
奏汰の過去について、おそらく羽風は、詳しく『知って』いて、千秋は『知らない』、と考えました。
とすると、「せつめいしてもしなくても『たいど』はかわらないとおもいますし」って言ってるあたり、羽風には、話すことで何かが変わると思ったから家の事情を話したのでしょうか・・・
そして、詳細は何も知らないであろう千秋は、奏汰の意味深な発言に対して深追いしない。
他人の領域にはズカズカ踏み込んでいきそうで、本当にふれてはいけないと思ったところはちゃんと線引きして、話してくれるまで待つのが千秋なんですね。 なるほどね。
からの、「これでも、ちあきの『だいふぁん』ですから」のセリフ。 ここね、すっごいよかったですね。
スーパーノヴァで『だいすきになってきてます』みたいなことを言ってて、一年経って『だいふぁん』になってる。追憶を読んだらこのあたりの千秋に対する気持ちの変化の理由も分かってくるのかなー?と思いました。
あと、奏汰が「なんの『りゆう』もなくたって、よんじゃいました」って言って、千秋が会いに来て「『やくそく』をはたしにきたぞ!」っていう感じの漫画かイラストがみたいので誰かお願いします。
余談ですが、びんぼうゆすりをする千秋がひたすら可愛いかったです。本当かわいかった。
流れ星の涙
千秋の「すまなかった!俺は自分のことにばかりかまけて、おまえたちを放置してしまった!」
進路うんぬんはあったにしろ、英智に言われてからは1年のことを気にしていたのでこれは半分本当、半分嘘ですね。 ��分に非を向けることでなだめようとしているんだなーと思いました。 自己犠牲が強いというか、やさしすぎます・・・。
それに対して、「あんたが、そんなふうに甘っちょろいから・・・いや、今は隊長を責めてる場合じゃないッスね」っていう鉄虎。 ここで鉄虎くんの成長がみえたなあと思いました。 鉄虎たちの問題のはずなのに、自分のせいだって嘘をつく千秋の気持ちに気づいているというかなんというか・・
昔の鉄虎くんだったら「隊長、なにいってるんスか。これは俺たちの問題でしょ?」ってサラリと返したと思うんです。 ちょっと前のシーンで、忍くんが察しまで良くなっている・・って言ってたこととつながるんでしょうか、竜王戦のストーリーを読む日が楽しみです。
からの、鉄虎くん、翠に気持ちをぶつけるの巻。 いろいろ言っている、熱い。
自分がしっかりしないとと思い始めた矢先のこの出来事で、カッと熱くなってしまい、今までの翠とのやりとり(硬派の時の感謝うんぬんとか・・・)などをすっかり忘れてしまっているような気がします。
今起こっている事実(翠が返礼祭に参加したくないと言っている)のみから、自分なりに「翠の気持ち」を決めつけて怒ってしまっているなーと思いました。おそらく本心ではない部分もたくさんありそう。
自分がばしっといってやらなきゃと思っている。 いろんな意味で一生懸命な男の子だなあと思いました。
そして「でも。俺たちも先輩になる、大人にならなくちゃいけないんスよ」っていう、自分も(翠と)同じだった・・と言った直後のこのセリフは、翠に言っているように見えて、自分にも言い聞かせているのかな・・・
理想と現実のギャップで自分自身が精一杯なんだろうなーと思いました。
そんな中の千秋の・・・ 「俺だって、最初のうちは失敗ばかりだった。何もかも上手くいかなくて、赤い色をみるだけで吐き気がしたぐらいだ」
ち、千秋が守るべき「こどもたち」に対して弱音を吐いた・・・・・!!!
奏汰の「ん~・・・。ちあきは、じぶんの『おおきさ』をもっと『じかく』するべきですね」という言葉を聞いて、1年生の現状を見て、 自分が想像しているよりも自分の『おおきさ』は「1年生にとって重いものだったんだな」、と思ったんでしょうか。
そして、一年生に対し、じぶんの『おおきさ』が負担になっているのであれば、「おおきくはないよ」と話すことで、鉄虎の負担が軽減する、と考えたんでしょうか・・・
千秋の性格上、周りには、自分の弱みを見せられないはず。 でも、あえて「それ」を選ぶことが、自分が手出しをせず、後輩を助けられる最善のことだと考えたのかもしれません。 個人的に、千秋の一番の成長の瞬間を感じました。
そして鉄虎くん気持ちをぶつけるの巻、その2。 その1と合わせてみても、鉄虎くんは言いたいことを頭の中で整理する力がまだないんだなーと思いました。 なかなかできないですよね。 だからこそ、怒った時には「思ったこと」を片っ端からなげることしかできない。 でも、今回はその中の「思ったこと」の一つが翠の心に刺さって、翠の本心を語らせたのかもしれないなぁと思いました。 支離滅裂かつ空気が読めないように見えるけど、内心ではいろいろと人の心情を考えて、踏み込んではいけないところは待ちの姿勢で待つ、”千秋”にはできないことかもしれないなあ。
鉄虎くんの「長所」でもあるなあと思いました。
そして、翠の本心がでてくる・・・なるほど。 - 自分は普通だから、すぐにみんな飽きて行く。 - 自分は間違ってアイドルになっただけだから、本気のみんなの邪魔をしてはいけないと思っていた。 - そんな自分には、みんなの人気者「守沢先輩」、格好良すぎる「守沢先輩」が磨くことを楽しみにするほどの価値など無い
だから、冒頭で千秋の格好つけてる笑顔をみるとイライラしたんですね。 あのときはイライラするだけだったかもだけど、あれから自分なりに気持ちを整理して、この回答がでてきたのかなあ。
それにしても、自分に価値なんてない・・・って本気で主張するのって絶対怖いと思います。 それに、みんなの気持ちもわかるから、「贅沢者のわがまま」ととらえられるのも嫌だろうから、自分の意見を主張することもできないと思うし。
みんなの期待した「翠くん」と、本当の「翠」とのギャップを感じれば感じるほど、しんどかったりもするんだろうなあ。
よく頑張ったなあと思います。”みんなから逃げちゃいけない”って強く思ったからこそ、ちゃんと言えたんだろうなあ。
ここのシーンでは、喧嘩をしても、思ったことをぶつける鉄虎くんと、言いたいことを頭の中で整理して筋道立てながらぶつける翠・・ 同い年でも、考え方はもちろん、怒り方も違ったと感じれたので、それがよかったです。
忍くんも含めて喧嘩しているところを見てみたいです、忍くんが怒ったら一番怖そう。
未来の英雄
返礼祭当日。 忍くんの『いつもどおり』は他の人にはなかなかできない強みであるはずなのに、忍くんにはまだ自覚がない。 最初の方の「拙者は下っ端であるからして〜」しかり、最後のセリフしかり、いままでの過去のこともあって、自分はまだちっぽけな存在だと思っているんでしょう。
2年生以降の忍くんに「君はちっぽけじゃないよ」と鉄虎と翠が本気で説得してくれるストーリーがでてくるといいなと思いました。
シーン変わって、千秋と奏汰が翠を迎えに来るところ。
「親にとっては子供はいつまでも、自分でおむつも替えられない手のかかる赤ん坊なんだろうな」
このセリフ、鍵ですよね。何度か読み返さないと理解できませんでした。
「お店の手伝いはちっちゃなこどもでもできる」
「かんたんな『さぎょう』ばかりですしね、ちっちゃい『こども』にもできるような」
千秋とぷかがこぞって八百屋の手伝い=「ちっちゃい子供」でもできると言っていたのは、御両親からすると、翠はまだ子供だと思われており、翠は現在も子供にしかできない仕事しか任せてもらっていないという隠喩ですよね、たぶん。
それを千秋とぷかは、今の自分にしかできない、子供ではできない仕事をすることで「大人になったんだぞ」、ということを両親に証明しないか?といいたいんですよね・・・たぶん。
からの、千秋のこのセリフ
「無視するな。寂しいから」
ここ!ここね!!!! 千秋の本心ですよね。
関係ないけどひひひせんせーの長文の中にシュッって入ってくる短文、すっごい好きです。
本当は、翠の顔色をずっと疑ってたし、気にしていたんですよね。 翠も、少し前に「みんなに迷惑かけたくないだけで〜」って言っていて、ここが、千秋と翠の似ているところなのかもしれません。 普段はごまかしているけど、本当は大事な人に嫌われたくないって思っている所。 冒頭でスバルが2人は似ているって指摘してた所に繋がるのかなーと思いました。
以降、自分の過去話をして、弱さをみせる千秋。 鉄虎くんをなだめた時と同様、自分の弱さを見せて、「みんな一緒だ」お前だけじゃないぞという励ましをして、引っ張ろうとしているんですよね。 もう物理的に手をひっぱってやることはできないから。
普段、ご立派に見える、少なくとも翠には聖人に見えている千秋だからこそできることだし、重みのある言葉たちだなあと思いました。
エピローグ
個人的には、新キャラ登場フラグにうきうき半分不安半分です。 千秋の過去にかかせない人物・・・そう遠くないうちにきますよね・・・ そわそわします。
そしてちゃんと返礼祭に参加した翠。 翠は今回本当によくがんばったと思いました。 逃げたけど逃げなかった! えらい!
「自分はダメなやつだ」って考えるだけでもつらいのに、それを言葉にして、つたえて・・・弱さをちゃんと見せれるのって簡単なようで本気でやるのってめちゃくちゃ難しい・・・
翠が三年になったとき、「流星隊は長い人生における夢なんかじゃない」と胸を張って、みんなに感謝をしながら自分に誇りがもてていたらいいなあと思いました。
余談ですが、ヒーローの刷り込みされてる翠がめちゃくちゃ可愛かったです。 ひっそりと勉強したのか、何度も言われて覚えたのか・・・どっちにしても可愛い。
そして、千秋の「そうか。そうだったんだな、良かった。あぁ、本当に良かった」 肩の力が抜けた千秋。 本当に千秋は普通の男の子だった・・っていう瞬間でした。 3年間おつかれさまでした・・・・!
「ヒーローになりたい」っていう思いで必死に自分を奮い立たせて、頑張って、たくさん失敗して、その度にたくさん泣いて・・・ でもそれが無駄じゃないって思えたことは千秋の一生の財産になったんじゃないかなと思います。 新しい環境で、この経験を大事にしながらがんばってほしいです。
あと、最後ね、恒常のセリフ全員ボイス出るのは反則ですね。 翠もなんかこう・・親愛度めっちゃあげたら正しいセリフしゃべってくれないかなー と思いました!
最後に
まだまだ、読み込んでないところたくさんあるし、理解しきってないところもあるし、カットした感想もあるんですけど、一旦このあたりにしときます。 基本、ご都合主義なので、たくさん矛盾があるような気もするし、こじつけた部分もあるような気がするし・・・拙い文章だし・・すみません。文章は苦手なんだ!!!!! なんとなくでも、返礼祭よかったよねーっていう気持ちが伝われば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました・v・
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chikakoiida · 2 years
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越後湯沢駅前にある里山、秋葉山590mの縦走ハイキング。小さい山ながら、稜線からは湯沢の街並みがぶわーっと一望できて、森の魅力もぎゅっと詰まった里山です。 湯沢には、大峯百番観音さまの巡礼登山道があるのですが、この秋葉山では33番の観音様をお参りできます。全部で3箇所あり、33+33+34=100番観音さま。全てお参りすると、大きなご利益があるそうです。 紅葉もただいまグッドタイミングですので、湯沢にお越しの際はぜひ。 #越後湯沢 #秋葉山 #紅葉 #ガイドツアー #登山ガイド #niigata https://www.instagram.com/p/CklUEbfPB7k/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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yukehaya · 5 years
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霊障は存在しない。o(^-^)o
いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*) 霊障というのは、意識すると、祓ったり、極端な話、除霊して完全に成仏させた霊でも、戻ってきます。 ですから、霊に意識をむけると、私が祓った読者についていた霊でも、戻ってきます。 霊障を受けない秘訣は、マイナスの霊の完全否定です。具合が悪かったら、病院に行くか、薬を飲み、霊の存在を無視するのです。 私も、何人かの霊能力者の方が、「林先生は霊眼や第三のチャクラが開いているので、霊視ができたり、感じたりしませんか?」と言われますが、「見る気もないし、忙しいので、感じたくもありません。」ですから、具合が悪くなっても、鎮痛剤等を飲み、無視して、仕事しています。 皆さんも同じように、マイナスの霊を意識すべきではありません。 また、表に出てきた霊を祓うことはありますし、ごく稀に成仏させることもありますが、隠れている霊は祓えません。なぜなら、隠れている霊は、本人の因縁が原因なので、現場の神様に頼んで成仏させても、天界ルールに反するので、強制送還されてくるからです。 私が出来ることは、表に浮き出てきており、なおかつ、神が許した霊を祓ったり、成仏させることですが、祓う方法と成仏させる方法は術の体系が全く違うので、準備していなければやれません。 例えば、12月2日は成仏させる準備をして読者とお会いしましたが、12月28日は、祓う準備をして読者とお会いしました。また、28日に成仏させる準備をしていれば、読者とお会いできなかったと思います。 また、審神はやりません。可能性があるものを全て祓った方が早いからです。さらに邪霊と審神合戦になった場合、必ず負けます。というより、邪霊も限りなく神に近い魔物がいるので、霊の確認をいちいちやると、いつかは邪霊に負けるのです。 また、宗教や霊能者巡りをしている人の方が、祓いやすく、何も憑いていなさそうな人の方が、大抵は変な霊を憑けていることが多いのです。 また、基本的には祓った邪霊の種類を教えることはありません。教えると、本人が霊に意識を向けるので祓っても似たような霊を呼び込むからです。 また、私は霊能者や拝み屋ではないので、頼まれても霊を祓うことはやりません。というより、読者の皆さんとお会いして、わかりましたが、実際にお会いする方の霊を祓うと私の仕事に支障が出ます。時間がかかりすぎるのです。 お会いした方は、当日、浮き出ていた分の8、9割は祓ってありますが、それ以上は無理です。また、今後、新規でつけた分は、三峯等で厄除け祈祷を受けて、自分で神様に頼んで祓ってもらってください。 ちなみに、私が祓えるのは、外から来たものだけです。具体的には、他人から飛んできた生霊、地縛霊、浮遊霊、あらゆる呪いと邪神、邪霊の類いです。自分が信仰して呼び込んだ霊は祓っていません。正確には、祓えますが、祓っても本人が意識すると新しい霊がまた来るのです。 マイナスの霊や邪霊という抽象的な表現をしているのは、具体的に名前をあげていくと、また、新しい霊を呼び込む危険性があるので、何が邪霊かを書いていないのです。 細かく書けば、何百、何千、何万種類の邪霊がいるのです。 変な話ですが、質問される気がしたので書いておくと、例えば、心霊スポットに肝試しで行ったとします。1回、2回ぐらいなら大丈夫ですが、心霊スポット巡りや墓巡りをして大量に憑いている場合、自業自得なので私が祓う必要があるのか?疑問です。 また、事故物件で家賃が安いものは、例えば、家賃が相場通りなら引っ越すべきです。安い家賃であれば、やはり引っ越すべきです。 1体2体なら、祓えますが、そもそも事故物件は、自殺や変死や殺人が原因で事故物件なのでしょうか?。事故物件になる前に、墓を潰して、家主も知らないとか、古戦場後に、マンションを建設してしまったから、事故物件になるような事件が起きたのではないか?と思うのです。 また、地下鉄サリン事件で亡くなった方や、無差別殺人で亡くなった方を無関係の私が成仏させることはできません。家族や友人が、丁寧に供養して、無念な気持ちはわかるけれど、霊界に行った方がいいよと観音様や阿弥陀如来様に頼むのです。 死んだら、自分の守護霊かいい霊界に行っている先祖霊を、自分で呼んで、あるいは信仰していた神や仏がいるなら、その神や仏をよんで、で、神や仏をよんでも来なかったら、その宗教に神や仏がいなかったんですよ。ですから、「いい霊界に行っている先祖霊」に頼んで、霊界に連れていって貰うのです。 5、6代前、最悪、10代前まで遡れば、大量に先祖がいますから、1人ぐらい天国以上に行っている先祖が必ずいますから、その先祖霊に連れていって貰うのです。 あの世は、目の前にあると確信したら、霊界は時間と空間を超越しているので、すぐに、現れます。行くんじゃなくて、目の前にあるんですけどね…。行こうと思うから、距離ができて霊界に行けないんですよ。目の前にあの世があるんです。そこが、あの世なんですよ。これを確信したら、一瞬で成仏できる。 知識じゃないから、死んだら、あれこれ考えない。あれこれ考えるから、迷う。迷うから、成仏できない。普通の死人なら、このblogの一文がよくよく理解できたら、自力で成仏しますよ。 葬式も、結婚式みたいに、めんどくさいイベントをやり、遺族が悲しんでいるのをみて、死んだという実感を持たせるためにやるんですよ。 焼かれるのが、一番怖いと思うから、焼かれる時だけ、葬式で肉親の場合は祈っているんですけどね。(普通は、遺体から出ているから、焼かれる時は、遺族のところに来ている。で、お骨をひろうときに、死んだという実感がわくようです。で、このあと、なんで死んだのか?ごねる霊が多いんですよ。寿命だからなんですけどね。死んだら、寿命だから、私のところに、なぜ死んだか?聞きに来るのやめてくださいね。 49日までは、霊界とこの世を往き来すればよいのです。遺族は、遺族で守護霊が守ってますから、生きている人のことを考えるべきではありません。 考えると引き戻されるのです。 林雄介with,you。 from Blogger http://bit.ly/2TEG9GH via IFTTT
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raccoon-pizza · 7 years
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565 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/20(火) 21:33:09.89 ID:qGVHsj3b ちょっと教えて下さい。 西武秩父駅からバスで両神山の日向大谷口へ行こうとしたら隣のバスに登山客の行列が出来てたけど、あれはどこに行く人たちですか? 566 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/20(火) 22:12:46.88 ID:6bJ8t64C 霊所巡りかなと思ったら登山客か 秩父のバスって、急に壊れたようなイカれた音声で 次は◯◯番霊所◯◯です! とか言い始めない? アレは日常なのか摩訶不思議 568 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/20(火) 23:24:17.60 ID:VWX9XNhd >>565 普通に考えたら三峯神社 569 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/21(水) 01:14:52.25 ID:3kmtRton >>566 >>568 どうもありがとう。 登山客だというのは勘違いだったみたい。 三峯神社で合ってそうですね。 570 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/21(水) 06:53:32.42 ID:K3GYoqDs >>566 アニメの「あの花」とのコラボな。 571 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/21(水) 07:52:20.47 ID:M5Rbw/RQ >>569 大輪の大鳥居から表参道歩いて奥社参拝ピストンでも6時間以上コース。 雲取山三峯ルートは勿論の事、神社から奥社ピストンでもヤマノススメ聖地巡礼コースだよ。 神社絡めての代表的なメジャーな3ルートあるよ 573 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/21(水) 20:24:08.05 ID:M5Rbw/RQ あの花は1話をやっとこ見てめげた。秩父限定でいまだ盛り上がってる謎アニメだわ。 オタも含めて全国で青年層の登山人口も伸ばしたし、やっぱご当地アニメはヤマノススメが圧勝・格段に上っしょ 月がきれいって今期は川越のご当地アニメやってるなかアニメの殿堂入りらき☆すたに遠くなれなかったあの花は影が薄い 577 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/21(水) 22:03:27.96 ID:t25+A6O2 >>573 ご当地パワーでいえばヤマススはあの花の1/10ぐらいだと思うわよ 一話見ちゃったなら最後までみちゃいなさいな トンネルでのシーンとか 秩父にすんでる人でも感嘆するわよ 583 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/22(木) 00:49:11.75 ID:A3rxkERm >>570 うそ?あの花とのコラボだったんか てか、あの花の誰役だよあの声… 印象としては人間以外のキャラのボイスなんだが 584 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/22(木) 01:08:56.72 ID:A3rxkERm >>573 自分も一話で挫折しそうなくらいキツかった ジンたん言ってる女が鳥肌級に苦手な部類で終始我慢大会だったわ 我慢して二話以降も観たら良かったよ 決して山アニメではないが、秩父の景色を美化して描写してくれてるから入り込める部分もあったな DVDを購入する程ではないが普通にいい部類だと思う 585 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/22(木) 22:33:03.84 ID:PQNIlUeJ 萌え豚は別スレでやってくれたまえ 586 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/23(金) 01:43:29.36 ID:iokyD9oe 来年ヤマノススメ三期決定してるから、雨の雲取山三峯ルート回をやるかどうか楽しみ 588 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/23(金) 02:49:53.60 ID:87DJEvF7 萌え豚に頼らなきゃいけない現状と己の無力さを呪え 590 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/23(金) 05:41:31.49 ID:lmyidEG5 言うほど登山が萌え豚に頼らなければならんほど窄まってるのか? 確かに感化された萌え豚が登山靴とかウェア買ってメーカーに貢献してるだろうが そんなの全体から見れば四捨五入して消えるような数しかいないだろ? どうせヤマノススメ?で取り上げた山を聖地巡礼だとか言って登ってその内飽きるだろう そのまま山に傾倒する奴は萌え豚なんぞ卒業するだろうし 591 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/23(金) 05:42:33.06 ID:qZbcONTf そもそも、そういう奴らは装備も見た目も体力も脚力も貧弱 593 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/23(金) 06:31:55.65 ID:hYnbU/bB 登山は天候次第でできない事多いからインドア趣味も並行するでしょ 594 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/23(金) 07:57:26.00 ID:+0XjCUYW >>590 最多のターゲットだった中高年層が、老齢で次々山から遠退いて来る一方だし、もう後ないんだよこの業界 百名山→山ガール→トレランときて、ボルダリングも頭打ちだし 596 名前:底名無し沼さん [sage] :2017/06/23(金) 08:20:52.09 ID:EGhCXL73 そうだな 590の言うとおりそんな連中の中にもそれをきっかけに登山に傾倒していく一摘みの人間がいるだろうしな 絶対数を底上げして少しでも登山人口が増えてくれるのは悪いことじゃないな あと、萌え豚って言っても今のガチで登ってる人の中にもそっちの趣味を嗜む人はいるが入れ込み度の比率的には 登山>萌え なんじゃないか? 前レスで叩いてる萌え豚は入れ込み度が 萌え>>>>>>>登山という名のハイキング なんだろ
【両神山】奥秩父山塊【大菩薩】★10©2ch.net・ http://matsuri.2ch.net/test/read.cgi/out/1468379635/
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yuki · 7 years
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『枕草子』は何故、"春は曙(あけぼの)…"ではじまるか?(父の講義から) 平安時代中期、紙(和紙)は高価だった。貴重で希少な手漉きの和紙の冊を、中宮定子から下賜された清少納言が、枕の下に入れて眠りたいほど気に入って嬉しくて(書きたくなる、描きたくなる紙というものがあるから、こういう気持ちがよくわかる)三百章段にもおよぶ散文を書いた。それが日本で(世界でとも)最初の随筆文学『枕草子』(まくらのそうし、まくらそうしとも)である。 "春は曙(あけぼの)…"にはじまる四季の描写。中宮定子が「御前(一条天皇)は(和紙の冊に)「史記(しき)」を書写なさるというけど、あなた(清少納言)だったらどうする?」と問われて「四季(しき)」をテーマにした、という説もある。『枕草子』の大きな特色は「自然描写」にあるが、ただ、清少納言の描写力はただの描写ではない。 その描写は、時間軸で切り取られている。 だから清少納言の自然描写は、動いている。 春は曙(夜明けのころ)が良い。だんだんとあたりが白んで、山の際の空が淡く明るくなり、紫色に染まった雲が細くたなびいている様子が良い。 (原文:春は、曙。やうやう白くなりゆく、山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる。) そして、夏は夜。月夜はもちろん、闇夜のホタルの飛び交う様子。雨の夜も良い。 秋は夕暮れ、カラスが思い思いに急ぐ様子や、カリが列を連ねたり、日が落ちたあとに風の音や虫の音を奏でるのは格別だ。 冬は早朝。雪が降り積もっているのも、霜が真っ白に降りているのも、またそうでなくても火を急いで起こして部屋から部屋へ運んでまわるのも冬らしい。…と続く。 そして次に続く段はまるで「暦」を読んでいるようだ。正月からはじまる時系列の節句や祭事。客観的で、自然の風景を描写するにしてもその中に浸かるのではなく、客観的な自然観察をしている。感情をそのまま表出するのではなく事実を描写する。 清少納言は、歌人の家系に生まれたにもかかわらず、歌はあまり得意でなかったといわれる。その代わり散文に秀でていた。観察力と色彩感覚、類推力、想像力を持つ才女だといえる。編集力、構成力が独特なのも『枕草子』の面白さだ。"春は曙(あけぼの)…"と、一般的に「随想的章段」(四季の風景や自然観察に印象、感想を交えたもの)といわれる章ではじまるが、次に続くいわゆる「ものづくし」とも呼ばれる「類聚的章段」は三百に及ぶ章段のほぼ半分を占める。「〇〇は」ではじまる"山は、峯は、原は、木の花は、鳥は、虫は、草の花は、川は、病は、風は…"といった段と、「〜(な)もの」ではじまる"すさまじきもの(興ざめするもの)、にくきもの、心ときめきするもの、うれしきもの…"ではテーマが明確で、掲げ方が独特で、全体の半分近くがこの「類聚的章段」で構成されていることが『枕草子』独自の形式で他に類を見ないという。 平安時代中期 1001年(長保3年)頃に成立した、女房という立場の清少納言により書かれた『枕草子』は、いわば宮仕え秘密の日記という性質も持っている。「随想的章段」「類聚的章段」と見てきたように、章段を3つの性質に分類して見るのが一般的であるとされている。その3つ目が「日記的章段」である。皇后中宮定子とのやりとり(漢学にも造詣が深く、中国の故事「香爐峰の雪」にならったやりとりが記述されている。写真の挿絵はそのシーン)や、元夫との逸話(「逢坂の関」)、宮中での出来事や人間関係、「家政婦は見た」ではないが、半ば公認とされていた「覗き見」「盗み聞き」の数々が、清少納言の観点で語られるから面白い。『枕草子』は、当時の貴族社会の価値観、美意識をそっくりそのまま残しているとも言えるわけで、何が素敵かを「をかし」と表現し、何が釣り合わないかを「似げなし」と記されているわけである。 ところで『枕草子』はなぜ"春は曙(あけぼの)…"ではじまるか。 "当時の格調の高さの基準は「勅撰和歌集」(天皇や上皇の命で作られた歌集)であった。 「勅撰和歌集」では、自然を詠んだ四季の歌が一番格が高いとされている。つまり他の賀歌、哀傷歌、恋愛を詠んだ歌より上に位置するのだそうだ。この形式を散文で書いたのが『枕草子』である。"(父 木越隆の講義より) 久しぶりにシチリア島に帰って、拙著『島嶼見聞録』の読者だという方と偶然お目にかかった。色々お話し���るうちに、その方は私が父 木越隆の娘だということに気づかれた。そしてその方は、父の講義『枕草子』の受講者さんだったのだ。私が清少納言だったらこの事を「ありがたきもの」の章段に入れる。 「ありがたきもの」という言葉が「感謝すべきもの」という意味になるのは近世になってからのことである。『枕草子』での「ありがたきもの」は「めったにないもの」、つまり「有ることが難しい」。清少納言はこの章段でこう記している。 "ありがたきもの(めったにないもの) 舅にほめらるる婿、姑に思はるる嫁の君…(中略)…男・女をば言はじ、女どちも、契り深くて語らふ人の、末まで仲よきこと、難し。" めったにないもの。舅にほめられる婿や、姑にほめられるお嫁さんはもちろん、からはじまり当時の女性の必需品であった毛抜き(眉毛を抜くため)の使い勝手の良いもの、全然欠点の無い人、顔立ち、心、振る舞いが優れて、誰からも非難を受けない人。普段は礼儀正しく、仲の良い人が、最後まで本性を見せないこともめったにない。印刷技術の無い当時は本は全て書写で写した。墨で汚さずに書写できることもめったにない。男と女とは言うまい。女同士でも親しくよく話し合う人でも、最後まで仲が良いことはめったにない。… 『枕草子』成立から千年以上。千年経っても、当時の「ありがたきもの」は今でも「ありがたきもの」(有り難きもの=めったにないもの)のようである。
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yukikokigoshi · 7 years
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平安時代中期、紙(和紙)は高価だった。貴重で希少な手漉きの和紙の冊を、中宮定子から下賜された清少納言が、枕の下に入れて眠りたいほど気に入って嬉しくて(書きたくなる、描きたくなる紙というものがあるから、こういう気持ちがよくわかる)三百章段にもおよぶ散文を書いた。それが日本で(世界でとも)最初の随筆文学『枕草子』(まくらのそうし、まくらそうしとも)である。
“春は曙(あけぼの)…”にはじまる四季の描写。中宮定子が「御前(一条天皇)は(和紙の冊に)「史記(しき)」を書写なさるというけど、あなた(清少納言)だったらどうする?」と問われて「四季(しき)」をテーマにした、という説もある。『枕草子』の大きな特色は「自然描写」にあるが、ただ、清少納言の描写力はただの描写ではない。
その描写は、時間軸で切り取られている。
だから清少納言の自然描写は、動いている。
春は曙(夜明けのころ)が良い。だんだんとあたりが白んで、山の際の空が淡く明るくなり、紫色に染まった雲が細くたなびいている様子が良い。 (原文:春は、曙。やうやう白くなりゆく、山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる。) そして、夏は夜。月夜はもちろん、闇夜のホタルの飛び交う様子。雨の夜も良い。 秋は夕暮れ、カラスが思い思いに急ぐ様子や、カリが列を連ねたり、日が落ちたあとに風の音や虫の音を奏でるのは格別だ。 冬は早朝。雪が降り積もっているのも、霜が真っ白に降りているのも、またそうでなくても火を急いで起こして部屋から部屋へ運んでまわるのも冬らしい。…と続く。
そして次に続く段はまるで「暦」を読んでいるようだ。正月からはじまる時系列の節句や祭事。客観的で、自然の風景を描写するにしてもその中に浸かるのではなく、客観的な自然観察をしている。感情をそのまま表出するのではなく事実を描写する。
清少納言は、歌人の家系に生まれたにもかかわらず、歌はあまり得意でなかったといわれる。その代わり散文に秀でていた。観察力と色彩感覚、類推力、想像力を持つ才女だといえる。編集力、構成力が独特なのも『枕草子』の面白さだ。"春は曙(あけぼの)…"と、一般的に「随想的章段」(四季の風景や自然観察に印象、感想を交えたもの)といわれる章ではじまるが、次に続くいわゆる「ものづくし」とも呼ばれる「類聚的章段」は三百に及ぶ章段のほぼ半分を占める。「〇〇は」ではじまる"山は、峯は、原は、木の花は、鳥は、虫は、草の花は、川は、病は、風は…"といった段と、「〜(な)もの」ではじまる"すさまじきもの(興ざめするもの)、にくきもの、心ときめきするもの、うれしきもの…"ではテーマが明確で、掲げ方が独特で、全体の半分近くがこの「類聚的章段」で構成されていることが『枕草子』独自の形式で他に類を見ないという。
平安時代中期 1001年(長保3年)頃に成立した、女房という立場の清少納言により書かれた『枕草子』は、いわば宮仕え秘密の日記という性質も持っている。「随想的章段」「類聚的章段」と見てきたように、章段を3つの性質に分類して見るのが一般的であるとされている。その3つ目が「日記的章段」である。皇后中宮定子とのやりとり(漢学にも造詣が深く、中国の故事「香爐峰の雪」にならったやりとりが記述されている。写真の挿絵はそのシーン)や、元夫との逸話(「逢坂の関」)、宮中での出来事や人間関係、「家政婦は見た」ではないが、半ば公認とされていた「覗き見」「盗み聞き」の数々が、清少納言の観点で語られるから面白い。『枕草子』は、当時の貴族社会の価値観、美意識をそっくりそのまま残しているとも言えるわけで、何が素敵かを「をかし」と表現し、何が釣り合わないかを「似げなし」と記されているわけである。
ところで『枕草子』はなぜ"春は曙(あけぼの)…"ではじまるか。
"当時の格調の高さの基準は「勅撰和歌集」(天皇や上皇の命で作られた歌集)であった。 「勅撰和歌集」では、自然を詠んだ四季の歌が一番格が高いとされている。つまり他の賀歌、哀傷歌、恋愛を詠んだ歌より上に位置するのだそうだ。この形式を散文で書いたのが『枕草子』である。"(父 木越隆の講義より)
久しぶりにシチリア島に帰って、拙著『島嶼見聞録』の読者だという方と偶然お目にかかった。色々お話しするうちに、その方は私が父 木越隆の娘だということに気づかれた。そしてその方は、父の講義『枕草子』の受講者さんだったのだ。私が清少納言だったらこの事を「ありがたきもの」の章段に入れる。
「ありがたきもの」という言葉が「感謝すべきもの」という意味になるのは近世になってからのことである。『枕草子』での「ありがたきもの」は「めったにないもの」、つまり「有ることが難しい」。清少納言はこの章段でこう記している。 “ありがたきもの(めったにないもの) 舅にほめらるる婿、姑に思はるる嫁の君…(中略)…男・女をば言はじ、女どちも、契り深くて語らふ人の、末まで仲よきこと、難し。" めったにないもの。舅にほめられる婿や、姑にほめられるお嫁さんはもちろん、からはじまり当時の女性の必需品であった毛抜き(眉毛を抜くため)の使い勝手の良いもの、全然欠点の無い人、顔立ち、心、振る舞いが優れて、誰からも非難を受けない人。普段は礼儀正しく、仲の良い人が、最後まで本性を見せないこともめったにない。印刷技術の無い当時は本は全て書写で写した。墨で汚さずに書写できることもめったにない。男と女とは言うまい。女同士でも親しくよく話し合う人でも、最後まで仲が良いことはめったにない。…
『枕草子』成立から千年以上。千年経っても、当時の「ありがたきもの」は今でも「ありがたきもの」(有り難きもの=めったにないもの)のようである。
『枕草子』は何故、"春は曙(あけぼの)…"ではじまるか?(父の講義から) 平安時代中期、紙(和紙)は高価だった。貴重で希少な手漉きの和紙の冊を、中宮定子から下賜された清少納言が、枕の下に入れて眠りたいほど気に入って嬉しくて(書きたくなる、描きたくなる紙というものがあるから、こういう気持ちがよくわかる)三百章段にもおよぶ散文を書いた。それが日本で(世界でとも)最初の随筆文学『枕草子』(まくらのそうし、まくらそうしとも)である。 "春は曙(あけぼの)…"にはじまる四季の描写。中宮定子が「御前(一条天皇)は(和紙の冊に)「史記(しき)」を書写なさるというけど、あなた(清少納言)だったらどうする?」と問われて「四季(しき)」をテーマにした、という説もある。『枕草子』の大きな特色は「自然描写」にあるが、ただ、清少納言の描写力はただの描写ではない。 その描写は、時間軸で切り取られている。 だから清少納言の自然描写は、動いている。 春は曙(夜明けのころ)が良い。だんだんとあたりが白んで、山の際の空が淡く明るくなり、紫色に染まった雲が細くたなびいている様子が良い。 (原文:春は、曙。やうやう白くなりゆく、山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる。) そして、夏は夜。月夜はもちろん、闇夜のホタルの飛び交う様子。雨の夜も良い。 秋は夕暮れ、カラスが思い思いに急ぐ様子や、カリが列を連ねたり、日が落ちたあとに風の音や虫の音を奏でるのは格別だ。 冬は早朝。雪が降り積もっているのも、霜が真っ白に降りているのも、またそうでなくても火を急いで起こして部屋から部屋へ運んでまわるのも冬らしい。…と続く。 そして次に続く段はまるで「暦」を読んでいるようだ。正月からはじまる時系列の節句や祭事。客観的で、自然の風景を描写するにしてもその中に浸かるのではなく、客観的な自然観察をしている。感情をそのまま表出するのではなく事実を描写する。 清少納言は、歌人の家系に生まれたにもかかわらず、歌はあまり得意でなかったといわれる。その代わり散文に秀でていた。観察力と色彩感覚、類推力、想像力を持つ才女だといえる。編集力、構成力が独特なのも『枕草子』の面白さだ。"春は曙(あけぼの)…"と、一般的に「随想的章段」(四季の風景や自然観察に印象、感想を交えたもの)といわれる章ではじまるが、次に続くいわゆる「ものづくし」とも呼ばれる「類聚的章段」は三百に及ぶ章段のほぼ半分を占める。「〇〇は」ではじまる"山は、峯は、原は、木の花は、鳥は、虫は、草の花は、川は、病は、風は…"といった段と、「〜(な)もの」ではじまる"すさまじきもの(興ざめするもの)、にくきもの、心ときめきするもの、うれしきもの…"ではテーマが明確で、掲げ方が独特で、全体の半分近くがこの「類聚的章段」で構成されていることが『枕草子』独自の形式で他に類を見ないという。 平安時代中期 1001年(長保3年)頃に成立した、女房という立場の清少納言により書かれた『枕草子』は、いわば宮仕え秘密の日記という性質も持っている。「随想的章段」「類聚的章段」と見てきたように、章段を3つの性質に分類して見るの���一般的であるとされている。その3つ目が「日記的章段」である。皇后中宮定子とのやりとり(漢学にも造詣が深く、中国の故事「香爐峰の雪」にならったやりとりが記述されている。写真の挿絵はそのシーン)や、元夫との逸話(「逢坂の関」)、宮中での出来事や人間関係、「家政婦は見た」ではないが、半ば公認とされていた「覗き見」「盗み聞き」の数々が、清少納言の観点で語られるから面白い。『枕草子』は、当時の貴族社会の価値観、美意識をそっくりそのまま残しているとも言えるわけで、何が素敵かを「をかし」と表現し、何が釣り合わないかを「似げなし」と記されているわけである。 ところで『枕草子』はなぜ"春は曙(あけぼの)…"ではじまるか。 "当時の格調の高さの基準は「勅撰和歌集」(天皇や上皇の命で作られた歌集)であった。 「勅撰和歌集」では、自然を詠んだ四季の歌が一番格が高いとされている。つまり他の賀歌、哀傷歌、恋愛を詠んだ歌より上に位置するのだそうだ。この形式を散文で書いたのが『枕草子』である。"(父 木越隆の講義より) 久しぶりにシチリア島に帰って、拙著『島嶼見聞録』の読者だという方と偶然お目にかかった。色々お話しするうちに、その方は私が父 木越隆の娘だということに気づかれた。そしてその方は、父の講義『枕草子』の受講者さんだったのだ。私が清少納言だったらこの事を「ありがたきもの」の章段に入れる。 「ありがたきもの」という言葉が「感謝すべきもの」という意味になるのは近世になってからのことである。『枕草子』での「ありがたきもの」は「めったにないもの」、つまり「有ることが難しい」。清少納言はこの章段でこう記している。 "ありがたきもの(めったにないもの) 舅にほめらるる婿、姑に思はるる嫁の君…(中略)…男・女をば言はじ、女どちも、契り深くて語らふ人の、末まで仲よきこと、難し。" めったにないもの。舅にほめられる婿や、姑にほめられるお嫁さんはもちろん、からはじまり当時の女性の必需品であった毛抜き(眉毛を抜くため)の使い勝手の良いもの、全然欠点の無い人、顔立ち、心、振る舞いが優れて、誰からも非難を受けない人。普段は礼儀正しく、仲の良い人が、最後まで本性を見せないこともめったにない。印刷技術の無い当時は本は全て書写で写した。墨で汚さずに書写できることもめったにない。男と女とは言うまい。女同士でも親しくよく話し合う人でも、最後まで仲が良いことはめったにない。… 『枕草子』成立から千年以上。千年経っても、当時の「ありがたきもの」は今でも「ありがたきもの」(有り難きもの=めったにないもの)のようである。
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