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2025.05 霊仙山

カルスト台地が広がる山頂、道中は衝撃の光景だった
金曜日に京都への出張あり、せっかくだから翌日土曜日には近くの山に登ろうかと思い調べていたら出てきたのが霊仙山(りょうぜんざん)。米原市からすぐ近くの好アクセスだが、なかなか異様な光景が広がるということでレンタカーを借りていってみた。

米原に前泊し、車で30-40分ほど走らせて登山口の駐車場に到着。駐車スペースは20台分くらいしかなく、休日は駐車場が溢れて路駐するほど人気な山だということで、5時くらいに米原を出発した。またこの日は悪天候が予想され、10時には雨が降り出すとのこともあり、それに合わせてでもある。自分が駐車場についた頃にはまだ1台しか車はいなかった。
【コースタイム】駐車場(0540)→今畑登山口(0545)→笹峠(0620)→南霊岳(0655)→南霊山(0705)→霊仙山最高点(0710)→霊仙山(0720)→経塚山(0730)→落合登山口(0830)

駐車場から3分ほど歩いたところに登山口あり。やや傾斜がある坂道をひたすら登っていく。

40分ほど登った笹峠あたりまではいたって普通の山道だったが、そこから先はこの山独特の異様な風景が広がる。

この山は石灰岩が豊富で、樹木が植わっているところには無数の岩。まあこのあたりはまだそうでもないのだが・・・

さらに進み南霊山までの道が凄まじい。雨による侵食?で角が取れた滑らかな石が、針山のように無数に露出している。

よく見てみると細かい石もあり、まるで砂��にあがった貝殻のよう。


その先ずっとこんな景色。近江展望台から先、南霊山にわたって針山のように岩肌が広がる。気持ち悪いほどに。

登ってきた道を振り返る。奥に見えているのは米原市?



南霊岳を通過し、南霊山への道。名前がややこしい。

稜線では風が強く、気温は17℃くらいだったが結構寒く感じた。霊仙山最高点までは登山口から90分。

最高点からの景色は結構良く、先程よりもやや控えめになった岩々がちょうど良い感じにカルスト台地の光景を繰り広げている。

そこまで遠くない距離に避難小屋あり。

霊仙山=霊仙山最高点というわけではなく、また別に山頂がある。中央に見えているコブが霊仙山三角点最高点分岐、その左に見えるコブが霊仙山山頂。自分が今どこにいるのか地図アプリを見ても混乱する、いったいどうゆうことなのか誰が説明してほしい。


山頂は森林限界なのか?標高はたかが1100mなのでそんなはず無いが、木が全く生えておらず、芝のような短い草のみ青々と生えている。ちょこんと頭を出した石灰岩を囲うように。

霊仙山に到着、登山口から100分くらい。奥に海かと思うほど大きな琵琶湖が見える。

山頂付近はなだらかな丘のような地形。

隣の山頂も大したアップダウン無しに到着できる。先に見えるのが次に踏む経塚山。

道中は異様だったけど、山頂付近は台地になっていて、岩の数もちょうどよく、いい風景。

経塚山。下ったようにはあまり思えないが、ここは九合目とのこと。

雨がふらないうちに下山する。この山の衝撃な風景をあっという間に体験して、結構名残惜しい。

山名から推測される通り、霊仙山は信��の対象だったとのこと。山上の一番大きな池塘には霊山神社が鎮座しており、雨乞いの神事などが行われていたそう。


下りが一��急な箇所あり、ロープ設置も一箇所あった。

あとは沢の隣を歩く。

山頂から約1時間で駐車場に到着。ちょうど雨が振り始めてきた。まだ朝の8時半なのか、早すぎる。この時間には車が7台くらいとまっていたが、やはり今日は雨が予報されるから少ないか。
米原に車を返して新幹線で帰宅しても、まだ昼過ぎくらいと長い一日だった。
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2025.05 由布岳

幻の百名山、由布岳
屋久島の帰りに九州本土の山々に寄った。前日には韓国岳(2度目、記事なし)にも登ったが、あいにく山頂は雲の中で景色ゼロ。しかしありがたいことに初来訪の由布岳は素晴らしい天気で迎えられた。
道中楽しく、また山頂からの眺望も素晴らしく、なぜこの山が百名山にならなかったのか不思議に思うほどであった。下山後に調べてみたら、百名山生みの親、深田久弥が百名山に入れなかったことを後に後悔したとエピソードあり、やはり素晴らしい山であることに間違いなかった。
前日は久留米市に宿泊し、朝早い鈍行電車で2時間揺られ、由布院駅に向かった。途中少しだけだが、車窓から九重連山の姿も見え、3年前に行ったことを思い出していた。

由布院駅出たら目の前に大きな由布岳、とにかく大迫力。この町の作りが由布岳を中心としているような、由布岳へとまっすぐ商店街が伸びている。まだ観光客もほとんどおらず静かであった。

駅から15分ほど歩くと登山口に到着。道路脇に目立たず、通り過ぎてしまいそう。
【コースタイム】西登山口(0850)→牧野道分岐(0925)→合野越(1005)→マタエ(1050-1105)→由布岳西峰(1115)→塚原分岐(1130)→由布岳東峰(1155-1210)→マタエ(1220)→合野越(1255-1300)→牧野道分岐(1325)→西登山口(1345)


まずは樹林帯、傾斜は緩やか。


40分歩くと牧野道分岐という草原のような道に出る。車道が通っており、どこかからか車で来ることもできるのか?

視界がひらけて遠くには九重連山が見える。

朽ちたホースに従って歩く。この先で通過する水場から下まで水を引いていたホースのようだ。この水場は今も水が流れているが、引用禁止の看板が立っていた。

丘陵のような草原の斜面に岩がゴロゴロした面白い風景。その先に由布岳が堂々と鎮座している姿、どこから見てもかっこいい。

合野越のすぐ手前。ここは別の登山口(正面登山口、後述)との合流地点となっている。今回自分は西登山口から入山したが途中誰一人とも合わず、正面登山口のほうがメジャーなのかもしれない。5分も歩かないうちに合野越という休憩所��着くが、このあたりからはよく人とすれ違うようになった。

合野越ではベンチも2つ設置されており、休憩ポイント。自分はそのまま先へ進む。合野越から先は延々とつづら折りの道が続く。最初は緩やかなハイキングみたい道だが、


マタエ(東峰・西峰の分岐)に近づくにつれて傾斜も厳しくなり、岩や石もゴロゴロしてくる。また植生も低くなり、振り返れば由布の街が見下ろせて景色が素晴らしい。遠くに九重連山も見える。

マタエにつくと風の通り道で、冷たい風がかなり強く吹く。気温は15度くらいだが、風のせいでじっとしていると手がかじかんでくるほど。ここから西峰と東峰へ分かれるが、西峰への登りはかなり急峻な岩場で危険ルート。東は傾斜の強い岩場だが、特に危なさはなく安全。とりあえず西から登ろう、やはり岩場好きはこっちを選択するだろう。



危険箇所にはちゃんと鎖が設置されているので問題ないが、一部は剱岳や槍の穂先を彷彿させるような断崖のトラバースなど。脚だけでなく全身を使って登るような岩壁が続き、険しい道。山頂直前まで連続。

一方、東峰への道はいたって普通。


登山口から約2時間半で山頂(西峰)到着。由布の街を見下ろせ、遠くには九重連山。別府湾は一望とはいかないが、

これから向かう東峰

山体崩壊したのか?きれいなお鉢ではなく、北側が欠けたお鉢をまずは大きく下り、痩せた岩の尾根を伝い、そして大きく登って東峰に至るように見える、険しそうでわくわくする道。最初の下りは急斜面でザレているため非常に滑りやすく慎重に。痩せた岩尾根は残念ながら巻くような安全な道がとられており、当初のワクワク感ほど険しくはなかった。


再び登る。東峰手前はそこそこ岩場の道あり面白い、最後は急な斜面を登って東峰に至るが、これまた崖登りのような岩の道でここが一番楽しかった・・・あっという間に終わってしまうが。


西峰から40分で東峰に到着。別府市から湧き上がる蒸気も見える。手前の山がなければ別府湾も全部見れてすばらしい景観になるはずなのがちょっと残念ではあるが、とはいえ西峰東峰それぞれの景色を併せて百名山レベルの眺望。
少し休憩して下る。東峰からの下りはガレ、一部ザレていて少し滑りやすいのでここも気をつけて下る。やはり東峰の道は見た目通り、そこまで危険ではない。

東峰からの下り道から見える、登りで使用した西峰への道。かなり険しいのが見て取れる。


その後つづら折りの道を延々と下る。下りはかなりあっという間。 街を見下ろしながらで、景色を楽しみながら下山できる。
山頂から合野越まで約40分で済んだ。その少し先、飯盛ヶ城も当初登る予定だったが、由布岳だけで満足度かなり高く、わざわざ登る必要ないかなと思いパスした。そこから先もサクッと通過。さらに40分ほど進んで登山口まで戻り、車道に沿って由布院駅まで歩いた。朝とは変わって観光客たくさん、��かも9割韓国人、日本人その他が1割という感じで驚き。
今回は終始風が通り、気温も20には達しなかったので汗もそこまでかかない、とても快適で気持ちの良い春山だった(マタエは風別ビュウビュウ吹いて寒かった)。
別のルートとして、駅から出るバスに乗って由布登山口バス停からの道あり。牧野道分岐くらいの標高からスタートできるため、今回のルートよりも登り1時間ほどは短縮できそうである。
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2024.04 屋久島

ウィルソン株の内部から見えるハート
屋久島へは2015年11月と2020年11月に行ったことがあり、今回の訪問は3回目となる。10年の間に3回も屋久島に行くとは、なかなかのリピーター(なお利尻島は4年のうちに5回訪問)。今回は初めて屋久島を訪れる妻も同行し、いろいろ案内した。
ちなみにGWの前半に行ったのだが、びっくりするくらい空いていた。今年のGWは飛び石連休で後半に旅行客が集中すると予想があったが、見事にその通り。なので縄文杉なども混雑せず非常に快適に観光することができた。
白谷雲水峡







明日は縄文杉を控えていることから、太鼓岩まではいかず、所要時間1時間ほどの弥生杉コースにとどめた。弥生杉は昨年の台風の影響で倒壊してしまい、とてつもない巨木が横たわるかなり痛々しい姿であった。これもまた自然の営みのため、屋久島としてもこの姿を保存しておくとのこと。
天気は曇のち雨であったが、これぞまさしく屋久島の風景というものであった。
西部林道、大川の滝、千尋の滝



大川の滝(おおこのたき)は滝壺近くまで行けて大迫力。千尋の滝(せんぴろのたき)は難読、かなり距離のある展望台からでないと眺められず、大きい滝なのはわかるが、大川の滝に比べると迫力にかける。レンタカーは8時間8000円くらいだった。
縄文杉
朝4時台のバスに乗車し屋久杉自然館へ、そこでバスを乗り継ぎ荒川登山口へ。2020年に屋久島を訪れたときは淀川登山口→宮之浦岳→縄文杉→白谷雲水峡というルートだったので荒川登山口は経由せず、2015年以来10年ぶりの訪問だった。すでに各ホテルの送迎などで登山客が集まっており、乗り継ぎバスの列が形成されていた。自分たちはギリギリ2回目のバスに乗車でき、全部で4回バスは出た模様。1回目から4回目までは30-40分ほどのラグだったかな。
【コースタイム】荒川登山口(0615)→楠川分れ(0710)→大株歩道入口(0810-0825)→ウィルソン株(0840-0845)→大王杉(0920-0925)→縄文杉(0950-1030)→大王杉(1045-1050)→ウィルソン株(1120-1135)→大株歩道入口(1150-1205)→楠川分れ(1250)→荒川登山口(1350)
やや寝不足の中歩く。気温は約15℃と、じっとしていると肌寒いが、動き出せば気持ち良い。朝日の木漏れ日が温かい。


しかし荒川登山口から2時間のトロッコ軌道はつまらないし、景色もそこまで変わらないため、眠くなる。


2015年にこの道を通ったときは大濁流だった記憶がある。


約2時間でトロッコ軌道を終え、


さらに1時間ほど登山道を歩いたところで縄文杉に到着。もっと長くかかっていた記憶があるため、思ったよりも近くで驚いた。


途中で通過してきた大王杉。縄文杉よりも間近に観察でき、道中で一番迫力があるかもしれない。上の方は紅葉みたいに葉が赤くてきれいだった。

ウィルソン株は朝よりも昼間のほうがハートがきれいに写る。


ウィルソン株周辺は道中でもっとも居心地が良い空間だった。気温は23℃くらい、そよ風が吹いてものすごく気持ちが良い、何時間もここでまったりしたい気持ちだったが、帰りのバスもあるので20分ほどの滞在。




再びトロッコ軌道を延々と歩く。行きはゆるい上り坂だったのに対し帰りはゆるい下り坂で足が軽い。
実行動時間6h30m(休憩込み7h40m)で帰ってこれた。妻同行であったが予想以上に早く驚き。この日のためにトレーニングジムにも通っていたらしく成果は間違いなく出ていた。

安房港周辺で食べるところといえば、今回の宿の人もオススメしていたかもがわレストラン。確か刺身定食だったか、屋久島名物がすべて堪能できて約2000円(トビウオ、カメノテ、サバ、キビナゴ)。
今回新たに「いその香り」というお寿司屋さんを教えてもらった。17時台に入店したが、すでに店内はお客さんでいっぱいだった。予約必須。お寿司を注文したらそれでお腹いっぱいになりそうでほかが楽しめなさそうだったので、敢えて刺し身を注文した。お刺身もそうだが、揚げ物も全部美味しかった(キビナゴ、たけのこ、サバ?)。
また「散歩亭」も今回始めて。洋食メニューが豊富で屋久島の中では異質な��店かもしれないが、見事に屋久島名物と洋食を組み合わせている感じ。外国人に人気なお店。

また宮之浦周辺では波の華を教えてもらい、ここで首折れサバを初めて食べた(半年ぶりに入荷したとのこと)。トコブシは煮付けではなく生のほうが美味しい。
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2025.02 甲斐駒ヶ岳(2/2)

下山途中、烏帽子岩に刺さる二本剣とその先に鳳凰三山、富士山
前半より
【コースタイム2日目】七丈小屋(0515)→八合目(0600-0605)→甲斐駒ヶ岳(0710-0730)→八合目(0810-0815)→七丈小屋(0835-0855)→五合目(0930-0935)→刃渡り(1020)→笹ノ平分岐(1100)→駒ヶ岳神社(1200)→尾白川駐車場(1205-1210)→道の駅はくしゅう(1255)


七丈小屋からほぼ2時間で山頂に到着。

南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ヶ岳。たおやかな稜線はスカートを広げているよう。

北岳と間ノ岳が双耳峰のように連なる。農鳥岳は間ノ岳に隠されて見えていないか。

八ヶ岳。ガスが少し湧いており麓の街が見えない。

中央アルプス


山頂はマイナス15度くらいか、風もやや強い。ほんの短時間でもグローブを外すと、インナーグローブはめていても10秒後には手がかじかむほど。

先ほど通過してきた駒ヶ岳神社奥宮。あちらの稜線に人がチラホラこちらへ向かってくる。山頂に20分ほど滞在し、下山開始。本日のゴール、道の駅はくしゅうまで標高差2300m以上と距離約15kmをいっきに下る。

お隣の鳳凰三山のピークのひとつ、地蔵岳の山頂に立つオベリスクがここからでも識別できる。


烏帽子岩に刺さる二本剣を上から。

下山こそ最新の注意を払い、登るときにも通過してきた雪の大壁を慎重に下る。クライムダウンが良い。

8合目まで下山。登りは2時間かかったが、下りは1時間で戻ってこれる。ここまでくればあとは安全。5~8合目あたりもやや危険だが、先ほどとレベルが違う。・・・ところで9合目ってどこだったんだろう、烏帽子岩あたりか?特に表札はなかった。

七丈小屋に到着し、ホット一息。

どんどん標高を落とし目線の高さになった鳳凰三山。富士山もまだギリギリ見えている。

この山のすごいところは山頂からの景色だけではなく、下山中も常に素晴らしい景色が見られ続けるところ。本当に天空を散歩しているような感覚になる。

刃渡りから人が登ってくる


1合目にある祠。顔が可愛い。


大きな吊橋をわたり、安全に麓の駒ヶ岳神社まで下山。長大な黒戸尾根を登りきり、その後も危険な道を通過して無事に戻ってこれた。拝まずにはいられなかった。山頂から4時間半、七丈小屋からは3時間。

さてここから先はタクシーを呼んでもいいのだが、そこまで遠くない道の駅へ徒歩で向かう(4km弱、約40分ほど)。ちゃんとした昼食も食べれるし、韮崎駅へ向かうバスも出ている。

たまに後ろを振り返り先ほどいた遠い山頂を何度も眺める。今朝あそこに立っていたとは思えないのだが、人間��行動範囲はすごいな。

隣は鳳凰三山

八ヶ岳

尾白川駐車場から約40分で道の駅はくしゅうに到着。白州ウィスキー蒸留所もこの近くにあり、そこでも使われているであろう白州の天然水を汲むことができる。中のレストランでは白州ハイボールが提供されている。売り切れてなかなか買えないのに、さすがだね。
当初は不安ではあったが、難易度としては残雪期の奥穂高岳か、それよりわずかに高いレベルか。2週間前に登った赤岳の頂上付近のほうが、岩が激しく露出している部分は多く危険度は高かった。体力的には自分のペースを守って登っていればさほど辛くない印象。5合目まではハイキング~一般登山くらいのレベルなので、普通にしていれば疲れることはない。5合目から先は鎖やはしごの連続で険しく精神的にもやや疲れるところ。また七丈小屋以降もさらに道は険しくなるから焦らず、いつもよりペースを落として登っていれば、この山でクタクタになることは無い。もちろん、これを日帰り登山しようとするならば話は別かな。
標高差2000mも違うことから、おだやかな里の気候から、厳しい厳冬期の雪山という気象状況の変遷を自分の足で経験することができるのも、この山ならではか。
山頂は夏場だと地面が白い?のが美しいらしい。日本百名山の親、深田久弥がそう書き残していたので気になる。
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2025.02 甲斐駒ヶ岳(1/2)

初めての甲斐駒ヶ岳山頂、左に仙丈ヶ岳、奥に中央アルプス、
単一の尾根としては日本一長くてキツイと言われている、甲斐駒ヶ岳へと続く黒戸尾根。その道中にある七丈小屋が冬季でも営業しているとのことで、まだ夏にも登ったことがないが行ってみることに。長大な尾根と、山頂手前に危険箇所ありとの情報は得ていたのでかなり不安であったが、結論としては北アルプスの山々で鍛えられているから体力的には問題なかった。冬季での難易度としては残雪期の奥穂高と同じくらいかな。
とにかくどれだけキツイのかも想像できず、なるべく早朝から登り始めたかったので小淵沢駅の近くの宿で前泊。泉園というところに泊まったが、水回りはかなりきれいなところで、トイレも最新の洗浄便座なのか?22時着だったが、翌日早起きのため寝るだけだったのが申し訳ないくらい。ただしアメニティ類はほとんどなかった。
0430に起床、0530小淵沢駅からタクシー乗車し登山口へ向かう。タクシーの営業時間は0530からとのことだったが、駅前には自分以外のタクシーはおらず、前日に予約しておいた方が良い。尾白川駐車場まで20分くらいで、片道4700円。気温はマイナス6度くらい。
【コースタイム1日目】尾白川駐車場(0555)→笹ノ平分岐(0735)→刃渡り(0855)→五合目小屋跡(0945)→七丈小屋(1055)

準備を整えて0600駐車場発、100台くらい駐められそうなところに20くらいだったか。夜明け前だが、少し空が明るんでいてライトは10分も使わなかった。

駐車場から歩いて5分くらいのところに駒ケ岳神社があり、この脇を通って奥に進む。

大きな吊橋があるので、これを渡ったらすぐに登山道が始まる。

0~1合目。ハイキングレベル

1~2合目。薄く積もった雪がガチガチに凍っていた。ツルツル滑って危ないのでチェーンスパイク装着。道は相変わらずハイキングレベルで穏やか。


2~3合目。ようやく山登りらしい感じだが、まだどこかハイキングコースっぽい。1合目につき1時間ずつかかっているので、2-3時間は登っている。木々の間から外界が見えておりそこそこ標高をかせいでるように見えるが、これでもまだ3合目にすら達していないのか。気が遠くなる。



3~4合目。三合目過ぎた直後に「刃渡り」という名前の通りナイフリッジが出現。鎖も設置されているし、そこまで両側切れ落ちているわけでもなく、写真の見た目以上には安全に通過できる。ここから10分くらいだったか、ヤセ尾根がしばらく続く。ただしここから先は勾配もややキツくなり、ハシゴやロープの連続となる。
4~5五合目。雪がやや深くなり、アイゼンに替えたほうがよいか微妙なところ。5合目に到着する直前、かなり大きな下りあり100mほど標高を落とす。せっかく高度稼いだのに。また下山時には登りとなり、けっこうしんどかった。

5~6合目。5合目に到着すると大きな岩の壁が立ちはだかり、右に長い階段が続いていた。また5合目の広場は風の通り道で、冷たい風がびゅうびゅう吹きすさび、長居はちょっとツライ。この先道が険しくなるとのことで、ヘルメットを装着したりウェアを着直したりしてもう一度準備を整える。

5合目はあ���程度広い広場となっていたので、アイゼンなどをはめることもあるだろうが、七丈小屋まではチェーンスパイクのままが良い。というのも、上の写真のような場所を長い爪���生えているアイゼンで通過するのは結構危ない。5合目直後から6合目までは急峻な階段、ロープ、鎖、ハシゴの連続で、岩も露出しており、まだ歯が短いチェーンスパイクのほうがよいかも。いっきに距離を稼ぐので6合目まではあっという間。いままで1時間ずつかかっていたところを30分くらいで通過したような?

6~7合目。引き続き急な傾斜は続く。垂直に近い壁もある。急峻なだけあっとという間に高度を上げ、ここも30分くらいで通過。

少し道が緩やかになったと思ってしばらく歩いていると突然山小屋が目の前に現れる。駐車場からちょうど5時間、本日の宿泊者では一番乗り。第一小屋と第二小屋の2棟あり、自分は第一小屋だった。第二小屋のほうが寒いらしい?昼食はカップラーメンのみで500円、地酒も4種置いてあり700~1000円。定員24名に対して本日は20名くらい泊まるとのこと。夕食は17時からと18時からの2回。今年からカレーハンバーグとのことで、カレーはおかわり自由。トイレは小屋の外にあり、当たり前だが便器が非常に冷たい!20時消灯。小屋の中は暖房がついているとはいえマイナス5度くらいなのでは?布団は暖かいのでちゃんと寝れた。

4時半くらいに起床、前日に渡されていた朝食弁当を食べて準備する。5時くらいに外に出たが、夜明け前であたりは完全に暗闇。星が出ていて空は晴れているのはわかる。外はマイナス10度くらいか?
【コースタイム2日目】七丈小屋(0515)→八合目(0600-0605)→甲斐駒ヶ岳(0710-0730)→八合目(0810-0815)→七丈小屋(0835-0855)→五合目(0930-0935)→刃渡り(1020)→笹ノ平分岐(1100)→駒ヶ岳神社(1200)→尾白川駐車場(1205-1210)→道の駅はくしゅう(1255))

7~8合目。先行者のトレースとヘッドライトの明かりを頼りに進む。下山時はシリセードができるほど傾斜のある道を登る。8合目はやや広い広場になっており、朝一でキツイ道を登ってきたのでちょっと休憩。

前方には険しそうな道と、先行者が遠くに見える。8合目以降が黒戸尾根の核心部であり、遭難が多発しているのでかなり気を引き締めないといけない。注意喚起の看板も設置されている。ちなみに山頂は直前になるまでずっと見えない。

8合目から振り返ると八ヶ岳連峰やその麓の町の明かりが綺麗。

8合目~山頂(9合目はどこだかわからなかった)。ナイフリッジなかなり細い尾根。3-4合目の途中に現れた刃渡りよりも断然道が狭くて切れ落ちていて危険。

雪が積もっているから均されているが、普段はかなり傾斜の強い岩場だと思われる。


雪の大壁あり。ここは下山時に非常に危険になるところ。難易度としては残雪期の奥穂高岳の大壁と一緒な感じで、焦らずクライムダウンでやり過ごせば問題ない。核心部といえば、先のナイフリッジとこの雪の壁の2箇所だろうか。

雪の大壁を登りきったところに設置されている看板。下山する人たちに「大切な人の顔を思い出してください。そして一歩一歩落ち着いて、確実に下山をしてください」。ここまでハッキリこうしろと書かれた看板は初めて見た。


このあたりは景色もかなり開放的になり、北岳であったり、鳳凰三山とその奥の富士山など。

この先も引き続き鎖や、岩雪のミックスなどを通過し細心の注意を要するが、さっきの核心部を通過できればやや安心してやり過ごせる程度。先も言ったように頂上がずっと見えず、偽ピークだらけ。


駒ケ岳神社奥宮の手前で、初めて、そしていよいよ頂上を拝むことができる。山頂の祠の周囲に何人か立っている。

駒ケ岳神社奥宮。ここまで七丈小屋から約2時間。
続く
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2025.02 赤岳(厳冬期)

2回目の挑戦は見事に晴れ
赤岳は今まで夏冬含めて3回登ったことあり。2年前の厳冬期では地蔵尾根から登ったのだが、暴風の稜線を歩くことができずに山頂へたどりつけなかった。その反省を活かし、今回は山頂へと直接通じる文三郎尾根からアタック。
※以下、美濃戸口→赤岳鉱泉→行者小屋までは前回と全く同様なので省略
特急あずさが10分ほど遅れたが、茅野駅から出る美濃戸口行きのバスはちゃんと待っててくれた。北八ヶ岳ロープウェイ行きのバスの列がすごく、すでにバスの中に入っている人も含めると100人くらいはいたのでは?美濃戸口行きは向かう人みんなが座れる程度しか乗車しなかった。片道1700円。美濃戸口に到着すると気温はマイナス5度、動けばそこまで寒くない。
赤岳鉱泉到着、今シーズン初の雪山のせいか、なぜか疲れが溜まっている。元気ならこの日は硫黄岳に登ろうと思っていたのだが、硫黄岳は雲の中だし、身体も疲れていそうなので今日はもう小屋でゆっくりしよう。メモがてら、おそらく小屋の中で最も暖かい場所は、トイレに向かう途中に通過する談話室。また夕食の味噌汁は人気のためはやくおかわりしないと無くなる。
【コースタイム1日目】美濃戸口(1015)→赤岳鉱泉(1215)
【コースタイム2日目】赤岳鉱泉(0650)→行者小屋(0715)→文三郎尾根分岐(0825)→竜頭峰分岐(0845)→赤岳(0855-0915)→赤岳展望荘(0940-0950)→地蔵の頭(0955)→行者小屋(1030)→赤岳鉱泉(1045-1055)→美濃戸口(1210)

0600朝食。外に出てみたらどんより曇り空で、景色は望み薄・・・。赤岳鉱泉から行者小屋までは25分。
前回は行者小屋から始まる地蔵尾根から登ったが、今回は文三郎尾根より登る。行者小屋から��し先まで歩いたところで、さほど離れていない。

道の様子もほとんど同じく、かなりの急傾斜が続く。

振り返ってみると高度感もある。

急な傾斜は途中までで、そこを抜けると少しだけ緩くなる。

文三郎尾根をほとんど登りきり、阿弥陀岳からの合流地点まで到着(文三郎尾根分岐)。ここから稜線になるが、10m/s以上の風が吹いてくるようになった。山頂への道はガスの中。



今回のルートで最も核心となるのが、キレット分岐~赤岳山頂まで。岩の露出が多くなり、夏道としてもなかなか険しい。雪は積もっているのでアイゼンの爪は刺さるが、岩場のためピッケルが役に立たず、設置されているロープや鎖を頼りにする場面も多い。また足を痩せた岩の上に置くようなところもあり、確実なアイゼンワークができないとかなり危険。おまけに場所によっては強風が吹くためバランスを崩さないように慎重に進まないといけない。残雪期の奥穂高よりも難しいのでは?またこの2週間後に登った甲斐駒ヶ岳よりも危険かなと思う。

険しい道の連続だった竜頭峰分岐から先は、引き続き岩場だがやや歩きやすくなった。赤岳山頂までのほんの手前。


赤岳鉱泉から2時間、山頂に到着。山頂だけ晴れていた。気温はマイナス15度くらい、これくらい低温になると写真撮るときスマホのピントが合わなくなってくるのと、呼気によってメガネのレンズが一部凍り視界悪い。極寒の登山の場合はコンタクト着用するべきかな。

八ケ岳の峰々の中で、晴れているのは赤岳と阿弥陀岳のみ、北八ヶ岳方面はかなり厚い雲がかかっていた。


南アルプス?右から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、左の大きなのが北岳で奥へと続いているからコンパクトに見えるのか?この写真の右側を撮ってなかったから、もしあれば中央アルプスが写っているはずだが。

富士山も眺めよし。赤岳4回目の登頂にして、初めて周囲の山々を見渡せるほどの天気に巡り合わせた。赤岳鉱泉出発するときは今回もだめかなーなんて思っていたが、非常に満足。気温は低いが場所によっては風が凌げ、日差しもあるため過酷な環境ではなかった。20分ほど滞在していたらしい。

下山は地蔵尾根を使う。前回は強風のため渡ることができなかった道。この日は風速15m/sと予報だったが、10m/sあるかないかくらいで穏やかな方。地蔵尾根へ向かう道は傾斜がキツイが、文三郎尾根のように険しい岩場歩きが無いだけ難易度は下がる。夏も冬も含めて初めて赤岳に登るならこちらのルートが良いか(強風の稜線は非常に危険だが)。下の方に赤岳展望荘が見えており、山頂からそこまで150mほど高度を落とす。

淡いブロッケン現象

天空の散歩という感じで非常に気持ちがいい。

赤岳展望荘までを半分ほど下ってきて振り返る。なかなかの高低差。左上に見えているのは頂上小屋。

下を覗けば、先程登りで使用してきた文三郎尾根を人がまばらに歩いているのが見える。


ずっと急傾斜を下っている。展望荘が近づいてきた。
山頂から30分ほど下って赤岳展望荘に到着。厳冬期の一ヶ月だけ営業しており、この日は営業日だったため中で少し休憩させてもらった。ここに宿泊というのもアリだな。地蔵尾根から登ってくることになるが、仮に稜線が強風吹きすさんでも、この山荘までは”なんとか”たどり着くことはできる。

休憩が済んだら下山のため地蔵尾根へ向かう。眼の前に見えている尾根を左へ下っていく。


こちらの道も相変わらず急傾斜

中央の少し開けた空間の中に行者小屋が見える。


山頂から行者小屋まで約1時間���さらに15分歩いて赤岳鉱泉に到着。やはり外界は晴れて青空が覗いている。曇っているのは中腹のみか。

無事に降りてくることができ、あとは美濃戸口までダラダラとした林道歩きが続く。美濃戸山荘あたりで振り返ると、青い空の下に白い峰が切り立っている・・・いつも思うが赤岳ではなさそうなんだが、なんだろう。
美濃戸口に到着、茅野駅行きのバスは冬は土日祝しか運行しておらず、この日は平日のためタクシーを利用。八ヶ岳山荘の玄関前で片付けしてる人はだいたいタクシー利用者かな、マイカーなら自分の車のところで片付けするし。声をかけたら案の定で、3人で乗り合いできたため片道6500円が2200円となった。
地蔵尾根はまだ易しいが強風で山頂踏めなくなる可能性あり、文三郎尾根は強風の影響は無いが険しい岩場を通過しなければならず難易度高い。どちらにするかは天候次第となるかな。今シーズン最初の雪山がこんなとはちょっとハードだった。
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2024.11 浅間山

鋸岳から浅間山の大迫力
浅間山は特に秋の黄金の紅葉と、冬の白銀世界がとても印象的。今回は黄金の紅葉目当てに、ただし冬も魅力的なのですぐまた来るかも・・・
新幹線で佐久平駅、バスには30人ほど並ぶが、観光バスだし全員座れる。
【コースタイム】車坂峠(0940)→黒斑山(1035)→鋸岳(1135)→Jバンド(1140)→Jバンド取り付き(1150)→浅間火山館(1230-1240)→トーミの頭(1310-1325)→車坂峠(1405)

高峰高原は15℃くらいと空気はひんやり、ただし日差しがあって暖かい。やはり青空と紅葉はとてもよく映える。


黒斑山から市街地と八ヶ岳連峰。目の前にはプリン。

これから先端まで歩く外輪山の峰々。


黒斑山から先端まで蛇骨岳、仙人岳、鋸岳とピークを踏んでいくが、途中の仙人岳から四阿山・根子岳方面。麓の嬬恋村まで向かって裾野が金色に染まっている。

歩いてきた外輪山。


外輪山端っこの鋸岳手前、そしてその直下のJバンド。

圧巻の浅間山

鋸岳から嬬恋村方向へ下山する道もあるらしい。ヤマレコの足跡機能には人が通った形跡あり、ただし道が登録されていない。地元の人だけがしっているという感じかな。



Jバンド通過には自分は10分ほど。

Jバンド真下から。上からや下から見えるとかなり危険そうに見えるが、実際通過してみたら思った以上に簡単。(気を抜いてはいけないが)


ここからカラマツの平原が広がる・・・ほとんど葉っぱ落ちてるじゃん。

少し残っている木もあり、青空と黄金の紅葉がとてもキレイ。

葉は落ちてしまっているが、そのかわり黄金の絨毯が現れている。



この賽の河原・湯ノ平はとにかくカラマツの紅葉が素晴らしい。また冬は遠くで鹿の鳴き声が聞こえる中、シンシンと降り積もった雪の平原をスノーシューでバフバフ進んでいくという、秋冬がとても美しい場所でお気に入り。

湯ノ平分岐まで来たが、ちょっと寄り道して火山館へ。中の人によると、2週間前が紅葉ピークだったらしいが、それでも例年より5日もピークが遅かったとのこと。今年の夏は暑かったからな。


少し足を伸ばしたおかげで、先ほどよりも紅葉。風が吹くと金の細い葉のシャワーを浴びる。すごく秋を感じている。


湯ノ平分岐へ戻り、草すべりを通過して外輪山まで登りかえす。とにかく凶悪な上り坂で、みんな息を切らせて時間をかけて登っていく。自分は30分くらいかかった。


高峰高原ホテルへ向かい、下山。帰りのバスまで2時間くらいあるが、ホテルのカフェでゆっくり過ごす。
秋の登山は最高ですな。
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2024.10 谷川岳

紅葉最盛期の谷川岳、友人と
4シーズン問わず何度も登っている山であるが、紅葉がきれいだったので。

ロープウェイ


天神平





道中


途中でやや雲が湧いてきた。


天神ザンゲ岩の先は雲を突き抜けてとても良い景色に。

振り返れば抜けてきた雲が雲海みたいに

遠くに赤城山



万太郎山方面、稜線がきれいだな







トマの耳~オキの耳


下山、再び雲の中へ


麓は少し曇り気味
なかなか素晴らしい景色だったので。天候、秋の空気、紅葉、などなどすべてが素晴らしい、稀な登山だった。
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2024.10 栗駒山

紅葉はほぼ終わってしまったが、そのかわり冬の始まりの景色
数年前に登った栗駒山の紅葉が忘れられず、一ノ関に前泊して向かってみた。前日は一ノ関駅前のラーメン長丸で夕食。メニューはラーメン・つけ麺の2つだけ、しかも値段が650円と今のご時世かなり安い、こんなところまだ残ってるんだなという昔ながらなラーメン屋さんだった。鰹出汁強いあっさり細麺超シンプル。
翌朝、石越駅に移動してからバスに乗る、なお石越駅は交通系ICカード使えないので注意。バスが到着したときは、50人くらいは後ろに。バスは2台来たため、みんな座れた模様。片道1700。
くりこま高原からはバス5台で全員座れてるような感じ、前回は立つ人たくさんいたから、かなり少ないイメージ。


それもそのはず。イワカガミ平着いたら、ほぼ落葉状態・・・駐車場周辺はまだ残っていたが、上の方は無い。見頃はもう一週間早かったかな、完全にリサーチ不足。
【コースタイム】いわかがみ平(1040)→東栗駒山(1125)→栗駒山(1205)→御駒岳(1235)→栗駒山(1300)→いわかがみ平(1340)

東栗駒コースにて登る。こっちのほうが人も少なく、中央コースよりも登山らしい道。

上の方は紅葉終わっていそうだったが、駐車場のあたりはまだ残っており、キレイ。

こちらのコースは沢の隣を登っていくのが特徴。

ある程度上まで来ると、もう葉っぱが残っていない風景が広がる・・・残念。


とはいえ栗駒山斜面の黄金の草紅葉はキレイ。ただ天気が曇りなだけにあまり輝かず、ちょっと微妙だな。たまに日差しが射すと良い感じに。


東栗駒山周辺。


ところどころに霧氷が見られる。もう東北の山は秋では��く冬が始まりつつある。紅葉の絨毯を想像してきていたが、これはこれでキレイ。


栗駒山山頂に近づくにつれて辺りは草紅葉が広がる。


金銀の世界。


1時間半で栗駒山に到着。やはり紅葉最盛期ほどの混雑ではない。麓のほうが最盛期だな。山頂は2℃と気温低い。




せっかくなので、前回も足を伸ばしたが今回も御駒岳へ向かう。御駒岳への縦走路の風が非常に強く、日本海側から瞬間風速20m以上のが吹いてくる。さすがにバランス崩し倒れそうになった。・・・その代わり白銀の世界はとてもキレイだった。ある意味予想外の光景。


御駒岳から須川温泉方面。あっちも麓は紅葉の最盛期の模様。


栗駒山へ戻り、中央コースにて下山する。やはり麓のほうは紅葉がすごい。

駐車場へ近づくと中央コースでも残った紅葉がキレイに見られる。


帰りのバスは1便のみ、時間に合わせて駐車場へ。このあたりはまだ秋なんだけどなー、上は完全に冬の始まりだった。また山頂の方は曇りだったが、駐車場周辺は青空が広がり、空気も澄んでいるため景色良い。紅葉目当てであったのでそこは残念だったけど、霧氷の銀世界もなかなか見応えがあり良かった。
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2024.09 赤石岳

1ヶ月ほど前に雷に打たれて4つに裂けた標識
今まで登ったことのある南アルプスといえば、北岳・間ノ岳・農鳥岳・塩見岳。やはり北アルプスが優先されてしまうので登った山は少ないが、これから挑戦していくにあたり、やはりまずは椹島へ入山する行程を体験しておいたほうがいいだろう。そして帰りはまさかのヘリコプター。(遭難とは少し違うのだが)
【1日目】

毎日アルペン利用、40人くらい乗りの中型バスで、乗車は20人もおらず全員2席利用できた。翌朝0600臨時駐車場着。駐車場はかなり広く、200台は駐められるか。

ここから特種東海フォレストの椹島行きバス乗り換えるまで1時間以上待機。去年は毎日アルペンで椹島まで行けたのだが、今年はおそらく道路工事の影響で、毎日アルペンが運行をやめたのだと思われる。特殊東海フォレストのバスは、行程中に山小屋泊を1泊以上挟まないと予約できない(テント泊はカウントされない)。毎日アルペンとマイカー利用の人たちが乗車する。運転手さんが景色のガイドしながら、1時間くらいで椹島に到着。

椹島は周辺の山々に登る登山者の拠点でもあり、今はJRリニア新幹線の工事関係者の拠点でもあり、ロッジ以外にもプレハブ小屋がたくさん建っており、さながら小さな街みたいになっていて驚いた。
【コースタイム】
椹島ロッジ(0840)→樺段(1000-1005)→赤石小屋(1140)


登山口は車道の途中にある階段からスタート。最初は普通〜やや急な傾斜で、よい肩慣らしになる。

1時間くらい歩いた樺段(カンバ段)ではお花畑が広がる。

あたりで平坦な道がメインとなりダラダラと標高を上げていくが、かなりラクに進める。風がないのと気温が21℃と高く、ずっと汗がダラダラでつらかったが、樺段くらいからは道がラクになったのと風も出てきて気持ちいい。

標高も上がり16℃くらいに下がったところ、最後の難所「歩荷返し」というところで、再び急登に。そこまでキツくはないが、たしかに今までのようななだらかな道ではないのは明らか。

歩荷返しが終わると再びなだらかな道となった。


木々の間に突然小屋が現れる。ちょうど3時間で赤石小屋着、本日一番乗り。小屋の手前にあったテント場、20張りくらいの平らなスペースあり。
今日は4人だけしか泊まらないとのこと。宿泊棟は3階建てになっており、珍しい。昼食に中華丼1100円を注文。昼寝していたが、ゴウゴウと音がするので起きてみたらとんでもない大嵐に。屋根から滝のように水が落ち近くに雷も何本か落ちた。これだけ凄い風だけど小屋はびくともしないからすごいよな。大嵐は10分くらいで過ぎていったけど、その後は本降りの雨が続いた。


本来なら赤石岳が見えるのだが、雲の中。ラピュタのような吊るし雲
夕食時、椹島への道路が土砂崩れのため通行できず、我々は孤立していることが判明。翌日は孤立解消目的のヘリ輸送が実施されるが、翌々日は不明とのこと。よって、本来なら2泊3日の予定だったのだが、1泊2日に切り上げて明日下山することに。
【2日目】
0430起床、赤石小屋の朝食は前日に配られるお弁当だが、食堂に行けばお茶と味噌汁が配布される。
風の音びゅうびゅう吹いてる。昨日も吊るし雲出ていたし、稜線上はかなり強風かも?ヘリが何時から何時まで飛ぶのか分からないが、赤石岳の山頂踏む余裕はあるんじゃないかな?と楽観し、山頂へ向けて出発。
【コースタイム】赤石小屋(0515)→富士見平(0535)→北沢源頭(0605)→分岐(0635)→赤石岳(0645)→分岐(0655)→赤石小屋(0800-0810)→樺段(0910)→椹島ロッジ(0955)
最初はなだらかな樹林帯で、周囲は風がかなり強いようで木々がワサワサ音を出しているが、こちらとしては弱まった風が通り涼しい。朝日が輝き、かなりキレイな赤石岳のモルゲンロートが樹林の隙間からチラチラ見えているが、全体を撮れるような場所がなく残念。


少し進むと富士見平という開けた場所、名前の通り富士山がキレイに 距離的に近くさすがに大きい。やはり上空はレンズ雲が多数あり、実際にこの辺りも風が強い。

モルゲンロートには間に合った。真っ赤に染まる赤石岳、まだ距離はありそう。なんともイヤラシイ高度に雲があり、山頂だけ隠れている。晴れればいいのだが。


富士見平以降は岩がゴツゴツしてくるトラバースの道で、やや険しい。上に近づくにつれて傾斜が急な、見上げるような岩の道となる。

稜線に出る手前で防寒装備へ。さっきから感じているが、とにかく風が強そうなので予め。
登っていく途中、上の山小屋からヘリに乗るために下山していくひとたち20人くらいとすれ違ったか。みんなも自分もヘリについて情報不足のため、その都度情報交換。

小屋から赤石岳・小赤石岳間分岐まで1時間ちょっとで登ってきた、ヘリのこともあるためかなりハイペース。稜線上は風が非常に強く15mくらいあるか。ガスの中に入ってしまって景色はほぼない。先が見えづらいが山頂まではあと10分ほど。

小屋から1時間半で赤石岳山頂。1ヶ月前に標識に落雷し4つに裂けてしまったらしいが、今はロープで補強されている。景色なく、風強く、また早く下山しないとヘリに乗れるかもよくわからないため、すぐに下山する。

少し下れば雲を脱して

たったさっき登ってくるときは景色見えなかったのに、眺望はかなり良い。天気良ければこれが山頂から見えていたということか。

富士見平からもちゃんと富士山見える。

山頂から約1時間で赤石小屋に到着、少し休憩。小屋前に広がるのは百名山である聖岳か。ここまで天気いいのに予定を切り上げて下山しなければならないのは本当に残念だ。

と思いつつ、本来であればこの日すでに向かっていたであろう悪沢岳方面はやはり山頂が雲の中。だめだったかもね。
小屋の先も、木々がある程度風を遮るが、下山に従い気温も上がるため、快適な風だった。しかし下山口手前の30分間くらいは無風で暑くキツかった。ヘリの音が定期的に聞こえてくる。


なおこの辺りはタマゴタケの群生地なのか、あちこちにキレイな赤いタマゴが見られた。きのこの中でも最上級の美味しさで、松茸のように市場にも出回らないレアなきのこ。
ハイペースで山頂へ登り、またハイペースで下山、ペース崩していたのでさすがに脚が疲れた。小屋泊装備かつストック所持していたんだけど。普通のペースで進んでいれば、基本的には緩やかな道なのでそんな疲れなかっただろう。
1000に椹島着、まず名簿に名前と住所を記入してヘリの整理券もらう。その後は特種東海フォレストの事務所にて呼ばれるまで待機。県警と消防のヘリを1機ずつ、2機で輸送してくれている。この時点では下山希望の登山者97名、リニア関係者など45、が輸送対象であったが、登山者優先とのこと(自分らは遊びに来ているのに、頭が上がらない、まあ企業イメージにもつながるからそうせざるを得ないか)

特に搭乗するときに耳が逝く。飛行機よりも小型のため風の影響は受けやすく、揺れやすい。しかし飛行機ほど重力は感じず、いつの間にか高所まで上昇していたり降下していたり。燃料満載だと隊員除いて3名しか乗れないが、燃料少ないと余裕が生まれ7名くらい乗れる。上空から畑薙の駐車場が見えたが、バスで1時間のところを5分で通過してしまう。
その後の流れとしては、ヘリ→井川診療所→井川市役所支所→畑薙駐車場へ。診療所以降は県の人達が対応してくれ、冷たいお茶まで用意してくれたりと、ホントにいたせりつくせりの神対応。途中何度も名簿に記名。
消防、市や県の職員、椹島スタッフのがものすごい連携プレー、チームワークで、本当に素晴らしいの一言。この輸送人数の規模は初めてとのことだが、全くそれを感じさせない。
登山の予定が短縮されたのは残念だったが、やはりヘリに乗る体験というのはとても貴重、こんなの一生に一度では?山はまた来れば良い、というか静岡県にお礼でお金落としていかないと。
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2024.08 モンゴル(ウランバートル)
ウンドゥルシレット観光より
市内観光
ウランバートル観光ですることといえばフスバートル広場・寺院・カシミヤのお店巡りくらいか。やはり自然が人気なだけに市内はそこまですることが無い。


政府宮殿、今も政治の場で使われている建物とのこと。チンギス・ハーンの巨大な像が中央に。周囲にはコンサート場、オペラハウスなどなど、広場を取り囲むように様々な建物が建っている。ウランバートルの中心地であり、かつ最も近代的。

ちなみに車は9割以上が日本車、その他ベンツ、ヒュンダイ。右車線右ハンドルのため、追い越しが非常にしにくい。完全な車社会であり、しかも運転は海外っぽく荒め。市内はところどころで車の渋滞が発生し、市のど真ん中に火力発電所が3つくらい建って煙をだしているものだから、車の排気ガスと併せて空気は悪い。

ザイサン丘。共産主義時代、ロシアとともに日本(盧溝橋事件)やドイツ(ナチスによるソ連侵攻)を倒した英霊を奉るところ、またロシアと宇宙開発にも協力していた記念として建てられたた。小高い丘の上にありウランバートル市内が一望でき眺めが非常に良い。麓には本物のT34戦車が飾られている。ここからも火力発電所の煙突が2本、煙が市内に流れる様子が見える。

モンゴルのお土産としてカシミヤが有名らしく、自国よりも破格で購入できる。韓国か中国の人は1枚8000円くらいのマフラーを100本くらい購入してレジが全く進まなかった(転売目的?)。アラブの白装束をまとった、いかにもお金持の人たちもぞろぞろ。

建物はロシア中国の影響を受けていない、東欧の感じ。いたるところにクレーンが立っており今建設ラッシュと思わせるほど、これから発展していきそうな活気を感じる。


市内の様子。この日は始業式・入学式があったとのことで(モンゴルは秋入学)、いたるところで学生の制服姿が見えた。
ウランバートル市内でも土地はたくさんあるようで、のどか。子どもが21時になっても外で遊んでいるところと見ると、治安はいい方か。スラム街もない。きっと仕事を失ったとしても遊牧民になればいいのだろう。だからわざわざ犯罪に手を染めてまで生きる必要もない。
食品スーパー・物価


NOMINというスーパーがいちばん有名なのか、市内のいたるところで目にした。自国品は少なく(ほぼ無く)外国からの輸入品が非常に多い。聞いたところによるとモンゴルの人口300万人のうち、ウランバートルに150万人(残りは遊牧民)。人口少なく自国産業が発展しないのだろうか。




市内にコンビニあり、商品は7-8割が韓国製、2割日本製、やはり自国製はほぼ無し。
肉まんやたいやきも販売されていた。カップラーメン1つ4000-4500トゥグルグ。20トゥグルグ=1円くらいなので、カップラーメン200-250円と、コンビニ内での物価はほぼ日本と同じくらい。外国製に頼っているため割高か?。
一方でドライブインなどで食べた食事は14000-16000、高くても20000トゥグルグまではいかなかった気がする。日本円でいうと700-800円のため、まあ7-8割くらいといったところか。
ウランバートル市内ホテルの朝食が1-2ドル、ウンドゥルシレットのゲルでの食事は一食1500-2000円と異常に開きがある。
時期によってはスイカやメロンを満載したトラックが路上によく停まっていて直売している。特に8-9月が旬で、今回旅行時にはたくさん見かけた。大型トラックの荷台いっぱいに積まれていて、あれ売りさばくのにどれだけかかるのか?ホテルの朝食で食べたが、日本で食べるのと変わらずとても美味しかった。値段聞かなかったけど、すごく安そうだったな。
食事
市内でもウンドゥルシレットでも、ほぼ必ずきゅうりとトマトが野菜として出てきた。ゲルでは必ずパン(自家製)とバターが用意、コーヒーか紅茶、ミルクティーがあるときも。
お米は少量の塩を入れて炊くのか、少し塩味を感じる。モンゴル料理は基本塩で味付けされており日本人好み。���が通っていて心配いらない。モンゴルの料理は中国・ロシアからの影響を受けているらしいが、今回の旅行ではほとんど中国寄りの食事だった。メインはやはりラム肉だが、臭みなく美味しい。モンゴルには海がなく魚介類料理は皆無。内蔵料理が出てくるのを想定していたが、ゲルでも市内でも見なかった。あまり一般的なモノではないらしく、家畜を卸したそのときに出てくる料理みたい。モンゴルの食事でもうどん有り、日本より細くモチモチ感はない。












<1日目>
朝昼機内食
夜コンビニでカップラーメン
<2日目>
朝ホテルバイキング、メロンおいしい、野菜炒めは日本の味、わかめと肉スープ
昼 肉と野菜が入ったコーンスープ、モンゴル小籠包肉汁あふれる
夜 きゅうりトマトサラダ、唐揚げフライドポテト炊き込みご飯
<3日目>
朝 オムレツ、ハム、果物、
昼 ラム肉うどん、かぼちゃ肉コロッケ
夜 コーンスープのようなもの、鳥の照り焼き、ピラフ、サラダ。アルヒというウォッカを振る舞ってくれた、アルコール33%、ストレートで飲んでもキツさを感じずサラッと飲める
<4日目>
朝 サンドウィッチ、スクランブルエッグ
昼 ドライブスルーにてラム肉と米
夜 牛肉きのこスープは出汁が非常に美味、揚げ餃子ボリューム多すぎ
<5日目>
朝 サンドイッチの弁当
昼 機内食
ホテル・ゲル

ウランバートルの市内ホテルには1日目と4日目に同じホテルに宿泊。コンセントタイプはC、部屋にはたくさんあったが、ゆるくて挿せなかったり、電源が来ていなかったり。トイレットペーパーは流してはダメ。電気ケトルあり。天井の照明が無く全体的に暗い。シャワーはちゃんとお湯出るが勢いはやや弱い。トイレと浴室は同じ空間だがガラスで隔てらている。
一方、4日目の部屋はコンセントもちゃんとハマる。上階だからか、シャワーが弱すぎ。明らかに前の部屋がだめだったが、こっちももう少し頑張ってもらえれば・・・。


ゲル内にはストーブあり、薪もおいてあり、夜は冷えるのでガンガン焚く。あっという間に温まるがゲル内の風通しが良い(隙間風入る)ので冷えるのも早い、1-2時間でもとの気温か。
草原のある場所はどこでも同じだが、風が無いと虫がたくさん飛ぶ。ゲル内は蚊取り線香必須(少し香りがついているものが良い、元の匂いがなんか臭い)、新聞紙あると火を起こすのにとても便利、チャッカマンもあったほうがよい、モンゴルのマッチ火つけづらい。
その他

基本英語は通じないと思え、
空港でCIMカード売っていない。お迎えの人(モンゴル語・英語のみ)もCIMカードといっても通じなかった。かといってポケットWiFi貸出カウンターも見当たらなかった・・・。ホテルにWiFiの案内あるがなぜか使用できない。ガイドにポケットWiFiを持ってきてもらうよう頼むのが一番、事前にもう少し調べてここらへん情報必要。
社会主義から資本主義へ移行した(ロシアのペレストロイカと同時?)、その際に始まった土地登録はまったく進まず、土地をもつという概念がない(遊牧民文化のため)。特に草原では土地の周りに囲いを建てないとまったくわからない。北海道よりも断然広大、畑もすごい広大、桁違い。
今回は行かなかったが、ボルドーはガイド旦那の故郷で、砂漠・湖・草原・岩山がコンパクトな範囲で収まっている世界的に珍しい地域とのこと。
案内はchimgeeさんとその夫のダライさん、奥さんは日本語ペラペラ、旦那は喋れない、ドライバー2人で対応するのが普通?自家用車で案内も普通?+2人の宿や食事など掛かっているのに、ツアー料金一人当たり19万~25万円(オプション無し)とは、破格では?まさかガイドの宿泊代は無料だないなんてことないだろうし?
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2024.08 モンゴル(ウンドゥルシレット)

海外旅行がしたいと思っていた頃、欧米は円安&物価高で高いためアジアにしぼり、せっかくならあまり人が選択しないであろうモンゴルへ。
ツアー会社
大手旅行会社でもモンゴルツアーは扱っておらず、またネット上でも情報はかなり少ない。いろいろ探したところ「ファイブスタークラブ」というツアー会社がモンゴルツアーを取り扱っていたので今回はそこにお世話になることに。
ちなみに現地では英語がほぼ通じない。また現地空港ではCIMカードやPocket WiFiの貸出が見当たらずネットも通じない。したがってガイド同伴のツアー旅行を強くオススメする。
4泊5日のツアーを申し込み、全てコミコミで一人当たり19万円-24万円(時期による)。今回の旅の目的のひとつでもある、遮るものがなにもない大草原の星空を満喫するためには満月は絶対NG。日程調整で最優先したのは、月齢や月の出が星空観賞に影響を与えないこと。
移動(飛行機)

成田や大阪からウランバートル空港へ毎日直行便が出ている。成田からだと搭乗時間は5-6時間。韓国でトランジットした方が安い場合がある(モンゴル旅行は特に韓国人に人気だとか、実際ウランバートルでは韓国人をよく見かけた)。ツアーで用意された航空会社はMIAT Mongolian Airlines。エコノミーではコンセントやUSB充電なし、モニターなし。飛行機のWi-Fiに接続すれば現在位置などは確認できるが、自分の携帯はなぜか繋がらなかった。まずおやつに何かの種(美味しい)が配られ、その後機内食でビーフorチキンが1回、ビールやワインの提供も可能。ビールはモンゴルのもので、サッポロ黒ラベルみたいな味で美味しかった。
飛行ルートは韓国→北朝鮮を避けるように国境すれすれを通過→中国→内モンゴル自治区→モンゴルという順。上空から北朝鮮の領土が見えたが、韓国・中国では当たり前のようにある建物が、全く何も無いさら地で興味深い。また内モンゴル自治区からモンゴルにかけても同様に何も無い草原が広がっていた。延々と同じ平らな大地が広がるのみ。
入国審査は顔写真と指紋登録(両親指・左手指)と宿泊場所確認くらいで、笑顔で「サンバエノー(こんにちは)」て言えば温かく対応してくれる。日本への入国よりかなりザルで、入国カードも書かなかったし荷物検査もされなかった。モンゴルは犯罪の温床になりにくいのか?
移動(車)
まず空港で出迎えてくれたのが、英語が話せる通訳(日本語は☓)と運転手の2名。本来なら日本語話せるスタッフが来る予定だったのだが、あとからきいていろいろトラブルがあったらしく、この日だけの代打。空港からウランバートル市内まで車で1時間(空いていれば40分だが渋滞のため)。空港の周囲は大草原。

ウランバートルが前方に見えたときは、まるで砂漠の中のオアシスのように突然と大都市が現れる。1日目はウランバートル市内のホテルに宿泊し、移動のみで終了。
2日目以降は日本語が話せる本来のガイドさんが案内してくれた。ウンドゥルシレットへは当初の予定だとウランバートルから4時間(200km)とのことだった。実際は幹線道路を2-3時間、そこから外れて不整地の道を2-3時間。ガイドさんも初めて訪れる場所とのことで、特に不整地の道で迷い6時間以上かかったような。

幹線道路。ウランバートルからまだ近いため道路脇にポツポツと建物が建っている。離れると草原しかなくなる。ちゃんと舗装されている真っ直ぐな一本道で、80-120km/hと高速道路並みにスピードを出している。

幹線道路とはいえ周辺には当たり前のように家畜が放牧されている。もちろん道路と草原を隔てる柵のようなものは無い。ご覧の通り道を塞がれることも(対向車が)。

不整地の道は大草原のど真ん中を突っ切る。周囲には何も目印など無いのに、どうして行きたい方角がわかるのか不思議に思うが、初めて通る道でも勘でなんとなくわかるらしい・・・マジで理解不能。
ガイドは見ていなかったようだけど、こんな道でもGoogleマップにはちゃんと登録されているのがまた面白い。


不整地でもマシになるとこんな感じで平坦な箇所あり60km/hほど出せるが、基本的には凸凹が激しく20-40km/hがやっとのノロノロ運転である。このため不整地の道は幹線道路よりも距離が短かったにもかかわらず通過にかなりの時間を要した。


周辺に家畜は当たり前のように存在する、慣れて全然めずらしく亡くなった。

牛に道を塞がれた。牛は車を認識しているがびくとも動こうとしない。だけど車から人が降りて追い払うと動いてどっかへ行く。
ウンドゥルシレット
モンゴルの草原への旅先として最も有名なのがテレルジ。大体の観光客はそこへ行く。一方ウンドゥルシレットは旅行客の中でも日本人しか知らないとのこと。クボタのCMや、椎名誠監督の白い馬という映画のロケ地になったことから日本人の間でのみ知られうようになったらしい。このことからキャンプ場を管理しているのもここで10年以上暮らす日本人で(経営はモンゴルの会社)、食事も日本人の好みに合ったようなものが出てくる。ただし案内してくれたガイドはいろいろ気に食わないところあるみたいで、例えば本来ならもう少し気をかけてくれるはずだとか(日本人特有の、他人との適切な距離感によるもの?)、食事も高すぎるとか(一食あたり1500-2000円、市内の2-3倍、まあ辺境の地だし)
延々と広がる草原を車で駆け抜け、ウランバートルから6時間ほどかけて到着し、まずは遅い昼食。自分たちがシーズン最後の客とのことで貸し切りだった。自分たちの滞在中、ガイドさんも同様にゲルで過ごし、食事も一緒に。

宿泊者様のゲルは14棟。これとは別にスタッフ用のゲル、トイレ・シャワー棟、食事棟がある。トイレは水洗、シャワーの水流は極めて弱いがお湯はちゃんと出る(夕方の指定時間のみ)。

周囲は山(というより丘?)

キャンプ場のすぐ近くにはトーラ川が流れる。離れてみるとキレイだが、近くまで寄ると薄茶色に濁った濁流。流れは意外と早く、日本の大きな河川と同じくらいだった。数日前に大雨が降って増水しているらしい。この川は遠くウランバートル市内を経由しロシアの方まで流れているらしい。
山と川に囲まれキレイだが、このような地はモンゴル内であれば他にいくらでもあるような?もっと市内に近いところとか。なぜこんな僻地がロケ地になったのか。でもこんな広大な大地で良く見つけたな。ウンドゥルシレットには2泊3日の滞在だったが、雨・晴れ・快晴と異なる気候で光景は異なる。登山時の景色のように、ずっと見ていても飽きない、とても美しい場所。
乗馬

2日目ウンドゥルシレットに到着した日と、3日目は一日中乗馬。モンゴルですることと言えば、乗馬しかない。キャンプが近くの遊牧民から馬を借りてきて、遊牧民が乗る馬に先導され後ろをついていく。ヘルメットとゲイターは貸出あり。ゲイターをはめるため底が平べったい靴は☓。
馬の後ろには絶対に立たないこと。乗馬中に草を食べようとしたら手綱を強く引っ張り阻止し、上下関係を叩き込む必要あり(馬が歩かなくなる)。
アブミは足のつま先と中央の間くらいで踏むとちょうど良い。鞍の前の方に座ることを意識。少し空気椅子みたいにすればおしりは痛くならない。
基本は常歩で、速歩を通り越して駈歩は慣れた頃にすこしだけ(人間の方が疲れるので初心者は1分くらいが限界か)。大草原を馬で自由に駆けれたらすごく気持ちいいのだが、それができるのは一瞬。
往復2時間でくらいでゲルから2-3km歩いたか。往路よりも復路の方が1.2倍ほど速度が早くなる(馬が早く帰りたくなるため、とのこと)
乗馬中、バイクに乗って馬を探している遊牧民と出会う。よくどこかへ行ってしまうらしい。人にも夜が、遊牧民は馬を100頭とか多く飼っていても、顔を見れば自分の馬か判別がつくんだとか。一応焼きごてで体に印はつけている。遊牧民でもお金持ち多いみたい、車やバイクは当たり前に持っている、むしろゲルを移動させるために今は必須アイテム?家畜の迷子以外でも草原で出会った遊牧民とは必ずと言っていいほどおしゃべりする(おそらく初対面でも)登山で挨拶するみたいなものか。
最初はゲルも家畜も珍しかったが、ここで1日過ごせばそれが当たりまえの生活だと気がつく。

どこからか犬が湧いて現れた(牧羊犬?)。だいぶ人懐こく遊んでほしそうにちょっかい出されるのだが、病気など持っている可能性もあるので残念ながら触れ合ってはいけないとのこと。自分たちと遊んでもらえない代わりに、馬の行く先に先回りして自分たちが来るのを待っている。
1kmくらい離れたところのゲルに遊牧民訪問、ミルクティーとお菓子、酸っぱい何か(現地の食べ物、ホエイを固めたもの?)でおもてなし。水はどこでも掘れば地下水が湧くらしい。ここのお父さんは30年前日本の仙台で2年間ジョッキーやっており、ごく僅かな日本語なら話せた。日本の写真も何枚か飾ってあった。多い人は年4回とかゲルを移動させる人もいれば、まったく移動しない人などそれぞれ。モンゴルでは役所が今どこに誰がいるか一応把握しているとのこと。これから移動をするため場所を予めとっておくこともするらしい。
ゲルを出るとき頭をぶつけた、いいことが起きるという言い伝えがあるらしい(やはり昔からみんなよくぶつけるということか)。






気球
0600集合し気球の準備。トラックからバスケットを下ろし、バルーンと接続→バルーン広げる→風を送る→燃焼でさらに広げて立ち上げる。4人乗りでも気球自体は20数mの高さ、ビル6-7階の高さと大きい。8人乗りバスケットもありその場合はバルーンの体積も3倍(高さ1.5倍)の大きさとなる。スタッフが準備している間は周囲のモルゲンロートを眺めている。



3人で乗り込み、とてつもない高度感、今年最高高度1500mまで上昇したが、言われるまで気が付かなかった。知らない間にそこまで上がっていた。


トール川の蛇行、もともと川が流れていたであろう地形跡、丘、ゲルなどを一望。ゲルは周囲より少し高い場所に建てているのがわかった(遊牧民も初めて来る場所はどこが浸水するなどわからないため)。遠くには途中で通過したウンドゥルシレットの小さな村、朝日などなど。


風に乗って移動するためどれだけ速い風でも相対速度ゼロで無風。高度差による気温変化はあるが風は感じないため、そこまで寒さを感じない。

車で気球や人間を回収するため、地上では運搬トラックが追尾している。
上昇下降も気球が反応するまで一定の時間差あり、強制ベントでも同じ。高度によって風の向きや速さ異なり、それを読みながら運転する。今回の気球のパイロットは女性、旦那さんと一緒に競技気球をやってるとのこと(決められたゴール地点にいかに早く精度良く着陸できるか競う)
着陸時が最も危ない。地面と接地する際「想像の5倍は衝撃が来るからとにかく注意」とのこと、実際ドカンと何度もバウンドして、地上スタッフ総掛かりで気球を抑え込んでようやく停止。落ち着くまではバスケット内にしゃがんで固定器具をしっかりと掴む。横転する車の中にいるかのような感じ(実際横転して止まった)。
気球をトラックに収納し、自分たちも同じトラックに乗ってゲルへ戻る。気球はオプションでひとり3万円と最初は高いと感じたが、終わってみれば十分に3万円の価値あり、係留気球とは全く異なる世界。滞空時間40分くらいだったか?ただしめちゃくちゃ怖い。バスケット内で人が移動すると高高度でグラグラ揺れる。
星空
モンゴル旅行の大きな目的のひとつ、周囲にひとつも光源なく、遮るものがない草原で真の満点の星空を見る。気象に恵まれ雲ひとつもない快晴、新月ではない��のの、月はまだ出ていない時刻。360度の地平線まで星が見えるのはモンゴルならでは。流星が3-5分に1つ流れる。ゆっくり移動する人工衛星は5つほど発見した。1時間くらい眺めていた。重要なのは月光で、満月の有り無しで見える景色はだいぶ違うかも。満月でなくても月の明かりの影響は多少あるため、月齢や月の出の時刻を確認して日程調整するのが良い。ゲルより銀マットの貸出あり。草原は冷えやすく時期によってはひざ掛けなど持っていったほうがいい。
ウランバートル観光へつづく
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2024.08 水晶岳(薬師沢~折立)

太郎平小屋に戻ってきた。薬師岳をバックに。
雲ノ平~高天原より
【4日目】
0430起床0500朝食で2日目と同じ。
【コースタイム】薬師沢小屋(0530)→太郎平小屋(0705-0825)→五光岩ベンチ(0855)→青淵(0940)→折立(1030)

稜線上に朝日が射してくる。暑くなるのでできればあれを避けて登りたい。

薬師沢小屋出発直後からは少しだけ急な登りがあるが、そのあとしばらくは穏やかな道。

お花畑。第一~第三渡渉点の3回橋を渡る。その橋のひとつで男性が川底覗いていたら、30センチくらいの魚がいた。たぶんこのあたりに生息するのはイワナだろうか。

最後の3つ目の橋を渡ったあたりで高低差250mの急登が始まる。

この大荷物のためある程度身構えていたが、意外とあっさり通過した感じ。

途中で振り返ると、見える水晶岳がやはりすごい。登り切ると木道が設置されて、なだらかなに。

そしてすぐに稜線上の太郎平小屋が見える、薬師沢小屋から1時間半。

この日は天気良く、周辺にある黒部源流の山々が連なる光景がやはりすごい。折立からは比較的アクセスし易いため、これを見るためだけに入山するだけでもいいような気がする(折立までのアクセスが大変なのだが)。

太郎平小屋から見えるのは薬師岳、水晶岳、祖父岳、鷲羽岳、双六岳、黒部五郎岳、百名山は4座も見える。祖父岳と鷲羽の間には槍ヶ岳の北鎌尾根のギザギザ。3日前は雲がかかっていてが、この日は快晴に近く周囲のすべての山が見える。

夏の太陽の日差しあるが気温と風が非常に心地よく、景色もすばらしいため何時間でもここにいれる。折立発のバス出発時間は1145のためまだ4時間半も余裕がある。時間調整で1時間半休憩。まるで秋のように空気澄んでる気がするが、気の所為か?

太郎平小屋では生ビール売ってる。今めっちゃ飲みたい!

折立へ下る。近界の旅最後の大下り。日本海側から雲が湧いてくる。

しかし本当に素晴らしい天気で、ついつい振り返ってしまう。またいつか太郎平小屋。



雲は湧いてきているが、なんとかガスの中には入らずに気持ち良い開放的な景色が続く。ダム湖がどんどん近づいてくるのでどれだけ高度を落としたのがわかる。折立までの半分は木道が設置されて歩きやすい。

いよいよ森���限界以下の樹林帯へ。ほぼ無風だが動けば気温は20度以下と低いのでまあ気持ちいい、けっこうカラッと乾燥している?

景色が見えなくなると黙々と下るのみ。突然のトラックの音で折立に着いたとわかった。

太郎平小屋から2時間で下山。毎日アルペンのバスが来るまでまだ時間あり、サンダルに履き替え、泥落とし用の水道で脚に水をびちゃびちゃ、気持ちいい。気温は25度くらいか?日差しがあると暑いが、動いていないので許容できる。1135くらいにバス到着、1145発。まずは有峰パーク?で温泉、食事の時間90分くらいあり。 4日間の汚れを落とす(高天原温泉入ったあとずっと硫黄臭かった)。ここで室堂からの人たちも合流し、一緒のバスに乗車して新宿へ。

富山県の日本海に沿って帰る。
今回はテント泊装備で行動したわけだが、テント1泊だけのためにわざわざ装備重くする必要なかった。お金かけてでも行動範囲広げられ、食事も寝床も快適な小屋泊がいいかも。復路での薬師沢小屋泊は英断だった、テント泊装備で雲ノ平から折立への直行は、結局は可能だったと思うが時間に追われてしまい、体力的にも辛くやるべきではない。
この旅の衝撃はやはり雲ノ平の美しさと水晶岳のかっこよさ、また水晶小屋で食べた力汁の美味しいこと、また来たいと思った。高天原温泉は・・・まあ人生で一度行けば十分かな。
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2024.08 水晶岳(雲ノ平~高天原)

これこそ正真正銘の秘湯というもの、こんな山奥でよく見つかったな
雲ノ平~水晶岳より
【3日目】

昨夜から雨が降っていた、途中雨音で目を覚ましたが、けっこう激しかったみたい。翌朝0500起床したときには止んでいた。昨日行けなかった鷲羽岳行くかで悩んだが、やっぱ高天原温泉の方がレアなのでそっちへ。
【コースタイム】雲ノ平テント場(0620)→高天原峠(0725)→高天原山荘(0755)→高天原温泉(0805-0855)→高天原山荘(0910-0915)→高天原峠(0950)→雲ノ平テント場(1105-1140)→雲ノ平山荘(1155-1220)→奥日本庭園(1230)→アラスカ庭園(1245)→薬師沢小屋(1340)


テント場からは雲ノ平山荘方面に15分くらい歩き、山荘の直前で高天原へ向かう分岐あり。

まず小さな丘を越えるため登りとなる。

丘を登り切るとここも景色良い。左に薬師岳、右奥に立山。この先は大きな岩がゴロゴロしていて進みにくい、なんなら岩と岩の間がけっこう開いていて飛び移るようなところも。次の足をどの岩に乗せるか考えながら進まないといけない。

丘を登った分だけ下り、再び同じくらいの登り返し(写真)。電波塔?みたいなものが建っている平らなところに出た。

その先もまたゴーロ帯、奥に薬師岳。

いったん平らな木道になるが、

再びゴロゴロした岩の下り。登りはまだしも下りは勢いで滑る危険性が非常に高い。しかもかなり悪路。そもそも滑りやすい岩であること、またひとつひとつの岩が大きいため転ぶと岩の隙間に脚を挟まれる(実体験)。幸運にも腕を擦りむいただけで済んだが、悪ければ骨折まであるから危なかった。

その後どんどん高度を落とし灌木帯へ突入。

いったんとても気持ちの良い空間へ出る、正面奥に見えるのは立山

そして再び灌木帯、この下りの傾斜がかなりキツイ。長いハシゴが三連で設置されている。下りはまだマシとして、温泉入って汗流したあとにここを登り返すのはシンドいなー。無風だが山陰で太陽の光が射さず、まあマシではあるのだが。

下り切ると沢をいくつか通過。

高天原山荘に近づくと木道が設置されて歩きやすい。

大きな湿原に出たら小屋は目の前

雲ノ平から1時間半で高天原山荘に到着、標高差約500メートル。温泉はこの小屋にはなく、さらに10分ほど歩いた先にある。

入浴料は300円と、つい最近滞在した白馬鑓温泉が1500円だったのに大して激安!

温泉までの道も普通の登山道。

10分で高天原温泉到着。沢の手前が混浴、沢を渡った先に男性・女性それぞれ専用の露天あり。

これは混浴の露天風呂。脱衣所はない。乳白色の湯。温度はぬるで、ずっと入っていられる。ほのかに硫黄の香りがし、目にお湯が入るとかなり刺激性あり。水筒の水で流さないとどうしようもなかった。入山して三日目で汗など洗い流せ、とても気持ちよかった。しかし風呂からあがると体から強い硫黄臭が・・・次に風呂に入るまで取れなかった。
通常の人の足だとここまで来るのに片道3日間はかかる、健脚者は2日間か。これこそ紛れもない秘湯。このあたりは昔マンガン?が採れたらしく、鉱山に勤めていた人たちが見つけたのだろうか?

そしてせっかく汗を流したのに、またこの道を登るのはイヤだ。傾斜が急でキツイ。

しめじ?食べられそうなキノコの群生。

岩場の部分は登りの方が圧倒的に進みやすかった。

高天原山荘から1時間半で雲ノ平テント場に到着、テント回収して撤収。この日の宿泊地は2日前に宿泊した薬師沢小屋。

雲ノ平山荘で昼食をとる。山荘とは思えないくらいのメニューの気合の入りっぷりで、種類も豊富。カフェメニューではアイスやケーキもある。コーヒーは豆から手で挽いて淹れてた。まずこの時点で人気の山荘というのが頷ける。

山荘を少し見学。まず湧き水が近くで取れるため水は豊富、洗面所あり。寝る部屋が今まで見た山荘の中でも造りが独特で、奥に向かって段々になっている。

二階のバルコニーから雲の平が一望できる。天体望遠鏡もおいてあった。確かに全国の山小屋の中でも燕山荘と並んで非常に人気があるのがわかる。景色・食事・豊富な水など揃っていてとても快適に過ごせそう。

重い荷物背負って薬師沢小屋へ下る。下りだとこの先の道がかなり悪路で、高天原への道中と同じく、岩が苔むして湿っており、とにかく滑る!かなり慎重に下る。登りの人ですら滑りやすいとすれ違う人が言っているのに。沢の音が大きくなったら薬師沢小屋に近づいてホッと安心できる。

雲ノ平山荘から1時間半で薬師沢小屋着。今日は曇りのため太陽出ておらずそんな暑くないが、やはり沢に脚を突っ込みたくなる。とても冷たい、そして日が射してないのですぐ寒くなる。
雲ノ平山荘も良かったが、ここ薬師沢小屋も居心地がかなり良い。周囲の山荘と比べ宿泊者は比較的少ない、清流が流れる、飲み物が最強に冷えており疲れたあとに最高かも。小屋のお女将さんは「黒部源流山小屋暮らし」という本書いていて、頼めばサインしてくれる。
高天原温泉は正真正銘の秘湯だが、温泉好き・秘湯好きでない限りは労力の割に合わないかも・・・。自分は一生で一度いければいいや。
つづく
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2024.08 水晶岳(雲ノ平~水晶岳)

水晶岳からの帰り、右に鷲羽岳、左奥に槍
折立~雲ノ平より
テントを張り水晶岳へ向かうが、身体にはかなりハード。その代わり近くの百名山である鷲羽は登らないことに。アタックザックに変えてかなり軽量になった・・・とはいえさっきから水晶岳見えているけど、かなり遠回りルートで距離かなりあるぞ。
【コースタイム】雲ノ平テント場(0835)→祖父岳分岐(0900)→祖父岳(0920)→岩苔乗越(0950)→ワリモ北分岐(0955)→水晶小屋(1020)→水晶岳(1050-1100)→水晶小屋(1125-1155)→ワリモ北分岐(1210)→岩苔乗越(1215)→祖父岳(1240)→祖父岳分岐(1255)→雲ノ平テント場(1220)

まず祖父岳を登らなければならない(巻道なし)。木道を進み、祖父岳と三俣山荘の分岐を通過する。写真右下の地面がテント場。歩きやすい礫の道。

分岐からはゴーロ帯。ハイマツも生えており、雷鳥3羽と会う。帰りにも同じ場所に3羽いて、おそらく同じ個体か。

雲ノ平テント場から祖父岳まで1時間弱。周囲の山々見渡せるとてもいいスポット。

薬師岳。あの左肩に昨日通過してきた太郎平小屋あり(たぶん見切れている)。

手前に双六、奥に槍ヶ岳の北鎌尾根~穂高岳まで

黒部五郎岳。黒部五郎カールを正面に。

祖父岳山頂より。向こうに見える稜線(ワリモ北分岐)まで到達したのち、左に向かった先が水晶岳。途中にカルストみたいな岩場を通過するが、そこはお花畑広がっていてキレイ。

ワリモ北分岐を目指して歩き続け、岩苔乗越という鞍部に到着、上に見えるのがワリモ北分岐。

ワリモ北分岐。ここは水晶岳と鷲羽岳の分岐点となる。ザックがいくつかデポられているが、鷲羽へ向かう人達のかな?水晶岳まではまだ遠くてここでデポるのは不適。

ワリモ北分岐から先は気持ちの良い稜線歩き、左端が水晶岳。途中で通過する水晶小屋は稜線の向こう側にあるため近づくまで見えない。

景色よく、振り向いて槍ヶ岳を。中央に写るのは鷲羽岳。

水晶小屋はけっこう先にあり、雲ノ平テント場から2時間経った。

ここから水晶岳は目の前に見えるが、まだ距離がある。


水晶小屋~水晶岳の間の半分は岩稜で、しかも少し危ない。初心者でも登れはするが注意。

水晶岳は名前の通り、昔水晶が採れたことによる。今は登山道上には転がっていないし、国立公園内(だよね?)なので持ち帰り自体も禁止されている。山頂近くにはところどろころ石英が露出している。


水晶小屋からは約30分、雲ノ平テント場からは約3時間で水晶岳に到着。山頂は狭く、10人以上立つのは危ないか。周囲はどんどん雲に覆われているが、ぎりセーフで槍ヶ岳バックに写真撮れた。

遠くには黒部ダムによりできた黒部湖。たぶん奥にダムのアーチも見えているはず。

小屋へ戻る。左上のピークの左肩に小さく小屋が見えている。

水晶小屋で昼食、力汁1200円(野口五郎岳をバックに)。甘味噌に焼いたお餅2個入、自由にニンニク入れてよく、スタミナめっちゃつく!ものすごく美味しくて感動した。山で食べた食事の中でトップ3に入るかと。

食べている間にツアーの登山者らが野口五郎岳へ向かう。彼らの本日の宿泊地は野口五郎小屋か?ちなみに水晶小屋から野口五郎岳へ向かう稜線は非常に強い風が吹きすさぶポイントで、今ほど装備が充実していない昔は低体温症になった遭難者(死者)が多かったとか。

水晶小屋で30分ほど休憩し、あとは雲ノ平に戻るだけだが、まあ距離が長いなあ。写真左からぐるっとまわって祖父岳を踏み、右端の平らになっているところ、ギリ小さく雲ノ平山荘が見える。

先ほども見た光景だが、気持ちの良い稜線歩き

岩苔乗越付近。そこまで大きなピークではないのだが、目の前の祖父岳を踏まなければ帰れないのが大変。

水晶小屋から祖父岳まで約1時間。雲ノ平山荘の赤い屋根が近づく。あとは下ってテント場へ。途中で往路でも見かけた雷鳥3羽。

水晶小屋から1時間半でテント場到着。この日は薬師沢小屋を朝5時半に出て行動していたため、行動時間8時間となった。テントについたらさすがに体を休めてゴロゴロ、曇って風が出てくるとさすがに標高2500mあるだけ寒い。

スイス庭園へ寄ってみた。ここは雲ノ平周辺で唯一(?)携帯の電波が通じるところ。
薬師沢小屋から大荷物背負って、そして水晶岳ピストンは体力的に意外と持ったが、鷲羽まで踏んでたらヤバそうだったので、行かなくて正解だった。18時くらいから雨が振り始めた。雲ノ平は真っ白な霧に覆われた。夜から早朝にかけては結構激しく降ったらしい(寝てたのであまりわからなかった)。
水晶岳は立山や槍ヶ岳から眺めるとあまりパッとしない山容だが、雲ノ平から見るととてつもない存在感を発するし、道中や山頂からの景色も素晴らしい。百名山の中でもアクセスし辛い秘境の山であり、とても威厳の高い山である。
つづく
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2024.08 水晶岳(折立~雲ノ平)

日本最後の秘境と言われる、あこがれの雲ノ平へ
通常のコースタイムだと雲ノ平へたどり着くまでに2日間、往復で3-4日間かかるという、奥黒部渓谷の秘境へ。登山をする人は槍ヶ岳、剱岳の次に憧れる場所なのでは?またそこにある雲ノ平山荘も、燕山荘と同じくらい人気の山小屋。
【1日目】

毎日アルペンを使用し折立登山口へ。ここへ来たのは2021年なので3年前(薬師岳~五色ヶ原~室堂への縦走)。お盆最後の日曜日とのことで、これから帰る人も多いのか駐車場は満車(路駐も多い)。早朝の標高1350mは真夏でも空気がひんやりしてとても気持ちが良い。久しぶりのテント泊で装備重い。
【コースタイム】折立(0715)→五光岩ベンチ(0930)→太郎平小屋(1005-1020)→薬師沢小屋(1145)


太郎平小屋までの道は薬師岳の記事を参照。まずは風の通らない樹林帯から始まり、ここは無風で暑い。1時間ほど歩くと開放的な道になり、風も少し吹いて視覚的にも体感的にも非常に気持ちがいい、ただし夏の日差しはキビシイ。

太郎平小屋まで約3時間。あたりは雲に覆われているが、時折晴れて水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳など奥黒部の山々が姿を現す。

薬師沢小屋へは、まずは木道を沿って

それを過ぎると高度をどんどん落としていき、そのうち再び樹林帯へ突入。太陽の日差しが非常に強く、風もなく、下りでも汗がにじみ出るほど。礫がやや多くスリップしそうなのでスピードはあまり上げられない。

太郎平小屋から約250m高度を落として底部に近づくと、再び木道が設置されて歩きやすく、

また沢が何度も現れる。第一~第三渡渉点という地名があったが、このように橋が掛かっているところのことか?橋がかかっていない時代はここを渡渉していたのかも。ごく小規模のものも含めて合計10近くは沢を通過した。水は触ると冷たく、火照った体を冷やすのにとても気持ちが良い!

太郎平から1時間半、折立から4時間半で本日の宿、薬師沢小屋に到着。折立から12キロ歩いたわけだが、体力が落ちたのか、それとも折立からの長大な登りと急な下降のせいか、脚がけっこう疲れてる。テント泊装備でなければ1日で雲ノ平まで行けたと思うが、重装備ではここに宿泊で正解。テント場がないため小屋泊となる。(本日の宿泊者で到着は自分が一番だった)。



この小屋は薬師沢のすぐ近く隣に建っており、受付などを済ませたら沢へ降りてみたが、とにかく沢がとてもキレイ!水温10℃くらいか、足を突っ込んでみるととても冷たく、ずっと浸けていられない。このような源流域にはイワナが生息しているとのこと、小屋で竿の貸出?もしているみたい。

水は沢から引いており豊富。おかげでキンキンに冷えた飲み物を提供してもらえる。
ちょうどお昼時なので昼食のうどんを注文(1000円)、メニューはこれしかなく、あとは売店のカップラーメン。うどんはやさしい塩味で、汗をかいていたので汁も全部飲み干す。夕食は1700から、それまでの5時間は昼寝したり沢に足を入れてきたりとくつろぐ、山のゆっくりした時間が流れる。
【2日目】
0430起床、0500朝食。まだ日の出より早いらしく、空が明るみ始めたくらい。準備を整え0530くらいに出発。
【コースタイム】薬師沢小屋(0535)→アラスカ庭園(0705)→奥日本庭園(0720)→雲ノ平山荘(0730-0740)→雲ノ平テント場(0755)

まずは吊橋、足場は30cmもなくかなり狭い。滑り落ちたら沢まで10mくらいか。

その先は急登のゴーロ帯。樹林帯のためもちろん無風だが、早朝のため気温が15℃くらいと低いのと、太陽が昇っても常に山の陰入っているためまだ快適だった。1時間ほどで550mも急登を登る。


以降は灌木帯となり木道もところどころ設置されているが、まだしばらくは緩やかな登り坂は続く、もうほとんど上まで来ているのはわかるのだが。

そして灌木帯を抜けると開けて天国のような景色。薬師沢小屋から1.5時間かけてようやく雲ノ平に到着した(ここはアラスカ庭園?)。太陽の右に弱く幻日出てる。
三俣山荘のオーナーであった伊藤さんが50年くらい前、山荘を訪れた登山者に「キレイなところがあるんだが行ってみないか?」と誘い続けて口コミが広がったのがこの雲ノ平。〇〇庭園も伊藤さんの命名とのこと。

周辺の山々。槍ヶ岳が遠くに、右は黒部五郎か?

特に目を張るのが水晶岳のかっこいいシルエット(左)。進行方向にあるのでずっと見えている。右は祖父岳。このあとどちらも通過する。

遠くに雲ノ平山荘がチラッと見えたが、意外と遠い。ほとんど木道で整備されており歩きやすい 。

小屋が見えてきた。

薬師沢小屋から2時間で雲ノ平山荘到着。まずテント場の受付2000円

山荘内にカフェあり。ロケーションすごい

山荘入口から目の前に広がる雲ノ平。

テント場は山荘から15分くらい歩いたとこにある

とにかく目の前に構える水晶岳がすごい。このあとあそこまで向かう。

自分が到着したころは4張ほどしかテント無く、場所はまだまだ選び放題。50張くらいはいけるのではないか?テント場の上方に水場あり、湧き水のためすごく美味しい。去年はこの水が猛暑によって枯れてしまい、小屋でも水の入手が難しく大変なことになったらしい。携帯の電波はスイス庭園で通じるが、テント場や山荘では通じないみたい。
テントを張り、先程から見えていた水晶岳へ。
つづく
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夜景

2020.09(涸沢) 涸沢名物、テント村

2021.01(蛭ヶ岳) 関東平野に登る赤い月

2023.05(剱御前小舎) 富山市街地
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