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#怪奇を終え!異変を終わらせる巫女
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イルカの家 The first chapter
イルカの家 ── あろ 海辺に近い東部では、暑さと生まれてきた子どもたちが寄り添い、漁師たちは生まれたての誕生に喜び、将来の事業と土地への愛を受け継いでいる。太陽が海面から昇る頃には黄身の色はすっかり色づいていたが、新子たちは世界に対する無限の好奇心を抱き、その好奇心こそが、親たちは成長の糧を海から得て、日の出と日の入りの時には生きていることと自然を感じることの奇妙さを、子供の頃の海への好奇心を思い起こしていた。 今日は大きな日で,豊作の喜びである。 子供たちは仲間に言い合い、高いところからビーチのエキサイティングな光景をどっと見ていました。 大人たちは浜辺で忙しく、彼らは短い時間内に魚を切り取り、箱に入れなければならない。子供たちは一方で大人たちの生存能力を学び、親の仕事を邪魔してはならない。 大収穫!二百匹以上のイルカが入り江に集まり、遠くの海に行くこともなく、船に乗ってすぐに、元気なイルカを銛で捕獲することができたのは、今年生まれたばかりの子供たちのために、そして成長していく若い少年たちのために、海の神ポセイドンの恵みだった。 漁民たちは、毎年海を敬い、祈りを捧げることによって、海の皇神の恵みを受けることができると信じている。それは彼らの自然への畏敬の最も敬虔で直接的な報いであり、町全体が来年の今頃まで生きるのに十分な自然の恵みである。 車が走っている間も、優秀なスタッフたちはあまり知られていない砂浜に向かっていた。ない商売の間に誠実に取引がなければ、3回の狼が来たように最終させてより大きな調整できる食べ物の運送会社の購買を放棄し、町にとって、采购商なしにどもった最古の年代に戻った——の少ない人は、治療のないお金、毎日未明、縦横無尽に海に、远くの地方性ハリケーンに会ったが、古代の伝説のあれらの海の怪物はすべて孤児が后代の楽しい幻想にあげることができて、あれは孤児として得ることができる最大の楽しい伝承です。 仕入先のFT社は今回の輸送を重視しており、地勢が離れているため、海のものの鮮度や食感は最高に違いないと考え、上層部が写真や映像を見た時点で、会議ですぐに輸送車の数を控えめにすることを決めた。 今日の収获の魚介類の多くのお金に换できる、これも糸守鎮なぜft会社との協力の理由は、より多くのお金のことは多くの食べ物、海洋の贈与は限られて、波の冬の恵みを適時にいつも、漁民らなければ分からないが、海洋と調和を節約との関係を食物の不足は、糸を守鎮の住民の冷たい、それはあまり良いことではない。 米会社の米は大陸から輸入され、でんぷん質が多く、住民がハリケーンの季節を乗り切れるほどだった。価格はかなりのもので、住民たちは子供たちと一緒に過ごす時間が多く、彼らは神の祭壇で老人から古代の皇帝や海洋の不思議な物語を聞くことができた。 子どもたちも元気にホタルを捕まえていますが、これは自然の恵みとお年寄りの知恵のおかげです。 漁師たちはもう一匹のイルカを漕いで砂浜に連れて行き、そこでイルカに新しい使命と死の意味を与えた。 岸の人用の锐利な刃イルカの生命を終え、それはとても上手と慈悲深いこと、良質の刀の質、海洋の生き物たちの苦痛を減らすことができる血液が流出したとき、イルカの死亡が、それらを一番優しいやり方で世界を離れ、それらの体は、新しい方式の昇華され、人々の祈りを得て、人間の感谢を受ける。 食べ物の前で涙を流す人は少ないが、海に対しては、イルカに対しては、人々は食卓の前に海に似た味を残す——イルカの献身に感謝する。 数百年前に、人々は無私に自分の一生を捧げて海洋を泳ぐ代価に哺乳中の母子のイルカを救うために1基の神棚を建てることができ(ありえ)て、次第に、1種の浪費であるようで、海は感謝する人類の祈りを聞いていないようです。樹木は霊でもあり、その存在は夏の木陰だけでなく、寒さをしのぐ丸太小屋の材料にもなる。 神棚の風習は次第に儀式に変わっていったが、それは糸守町の住民を結びつける行事であった。 イルカのヒレは速く平らに切り取られて、彼らは大陸人のようにヒレを残して、サメの体は海に戻って、浪費は糸が町の優秀な伝統を守るのではなくて、いつもより良い料理方法があって、自然は決して偶然に1種の浪費の可能性を提供しません。 魚の頭に沿って、斜めに切って、すばらしい赤い魚の身の膠を持ってイルカの脳の中で鎖をつけて、この美味は多くなくて、同じく非常に高価ではありませんが、FT会社と民族の習わしと伝統は1つの理念に食べ物の鮮度を保つことと異なる食感を升華させます。 続いて腹部の短い裂け目を開いて、食べられない胃や腸を舎てて、海に帰って、再びその命を、海は優しい態度ですべてを抱擁する。 二百数十年前までは、イルカの内臓も捨てられなかったし、貧乏人でも肥えたものが食べられた。お金持ちの家であれば、毎日の安全を守る自分の家族のユニークなメンバーに与えられていたかもしれない。使えなくなった腹や腸は、犬たちが一年間留守番をしてくれた恩返しになる。海が海辺の住民に海を守る見返りを無私に提供するように。 贫しい人々の多くは惜しんで、彼らが金品を残して、商売に良いのインテリアは、家族のために加え、数件の新しい服、学費を読む子ども塾に提供するために、古代の先生は会长に住むあるところに、先生が完成した彼の使命は、また新しいところから彼の使命に行くと、多くの子供を認識の字で、多くの子どもが书写文章。 先生が久しぶりに来ても、子どもに世界の捉え方を教えることができます。 これは先生の光栄で、彼は人類文明の認知に従って文化を伝承しています。 今の学校の先生たちに忙しく走り回ってでなくて、子供のごとに機会が理想の大学に合格する、异说専属のではなく、勤労と克己と坚持こそ過程で、子供たちが浪人多くの次は、彼らの亲は老人を楽しむ知恵の庇護を続けることができれば、糸守鎮学のある青年が希望すれば海洋と耕地を守り続ける大都市から帰国し、子供たちには未来がある。 イルカの腹部の肉を無駄にすることはできません、精緻なカット技術は肉の異なる部位をわずか20分ですばらしい収獲になります、尾の部分はとても安くなります、そこは多くの人が好む部位ではありませんが、シチューは別の味です。で大型のマグロやサーモンは、鱼眼処理の必要もない、と鱈の頭に入れて氷の内、スーパーでは、経済の规则は、鱈の頭をそれぞれ異なる部位に感谢者の選択。 イルカの腹には脂がのっていて、揚げたての香りが家族を楽しませてくれます。 魚の背の部位の肉は良い、スーパーマーケットの供給が不足して、これらの良い栄養は海洋が人類に与える前に苦労して、人々は消費する時海洋の難しさを感じることができて、調理過程の慎重さは海を離れた后にまだ存在することができる畏敬の念。 短い時間に、一匹のイルカ生命の使命を讴歌するを得て、それの肉を入れて氷され、多くの若者が室内へされ、氷が溶けない後の美味を失った。 ますます多くの町民がやってきて、家に備えつけの道具を手に入れ、自然の恵みをすばやく切り取り、保護しなければならなかったが、その恵みは、彼らが夜な夜な祈りと家族への保証をしたすべての行為のお返しに違いなかった。 砂浜と海の中ですべて新年のように楽しく活発な赤色を塗って、イルカの生命はここで海を讴歌して、彼らは自分の血と肉を献上して、感謝する人々を供養しています。 子供たちはとても喜んで、子供たちの喜びと興奮に感染されているようで、イルカの霊はもっと多くの仲間を呼んで砂浜に来て、自分の霊体を捧げて、彼らはこのように高尚で、驚嘆させる無私です。 作家が賛美イルカによる新入生、舞踊者がイルカの舞台で演じ続けになる海洋霊体の世界にしばし遊んだ。 共同の協力は生産方式であり、住民たちは手っ取り早くイルカを捕獲し、最も厳格な態度で霊体を切り取る。百数十匹のイルカはすでに室内に放りこまれていた。さらに遠くを眺めてみると、海にはもっと多くのイルカがいて、新生を待ち望んでいる。それが彼らの使命であり、古代の移動の先生のように崇高である。 仕事は午後四時まで忙しく、FT社の車は凍ったイルカの肉をひっきりなしに運んでいたし、運転手もひっきりなしにやってきた。彼らは今回のポセイドン提督の海での歓喜を過小評価していた。 もう十分だ、人は貪るべきではない、海辺に住む者はもっと素養の保持を理解できる。 浜辺はまた近くのイルカの呼びかけの唇を見ることができて、彼らはとても気前がよくて、十分で、残りのイルカは海の新しい任務に馴れ馴れしくて、彼らは離れて、他の場所に行きます。 さんびゃく件のイルカが十分に糸守鎮の住民は3年まで生き、来年もこの贈与すれば、この町の一部の富裕なる——それは不思议の大変化を——富裕と十分な物資を保有するのが容易ではない、だからいくら来年もない波の冬の贈与し、数日内に必ず異色の行事がある。 彼らはバイヤーと一緒に酒宴を楽しみ、バイヤーも家族連れの軽い海辺の旅で長い労苦を終える。 一風変わったイベントに違いない。子供たちの喜びと興奮は更に多くの霊感をもたらして、神の所の巫女は全く新しい方法でイルカの魂を召喚して、彼らがここから無事に海に戻ることができるようにします——生まれ変わって、泳ぎます。
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この本を続けて書こうと思っていたのですが、なかなかアイデアが出てこなかったので、午後に第1章を書き終えて、次の時間に完成させることにしました。 この本は海辺に住む愛すべき人々に捧げます。 日本に捧ぐ
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aikider · 4 years
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ゴーストオブツシマの時代考証とゲーム性についての考察
思想
・鎌倉時代の武士は「己を律する」みたいなことは言わない。実証史学の研究成果としては、中世の武士はかなり乱暴だった。禅はすでに入っていたが、これは武士があまりに粗暴かつ近視眼的であったために、彼らを啓蒙する目的で幕府が禅を重視したためである。時代的にはまだ普及しているとは言い難いし、仁が座禅をする姿も出てきていないので、この点はぼかしている。ただ、武士道精神を描くのはフィクションとしては仕方ないか。サムライファンを失望させないという配慮かもしれない。
・厳密には、武士が倫理的なことを言い出したのは江戸時代に儒学を学び始めてからである。そもそも主人公の「仁」という音読みのネーミング自体、儒学的である。鎌倉武士の名前は「時頼」とか「忠常」とかでないとおかしい。
・武門の誉れという思想は平安末期からすでにあったため、その言葉自体はおかしくないのだが、誉れの内容が異なっている。たとえば鎌倉武士にとっては「夜討ち朝駆け」という言葉がある通り、奇襲は恥でもなんでもない。実際の「誉れ」というのはストレートに「敵を討ったという名声」そのものであり、背中から斬るのは特に不名誉でなかった。ただし、なんでもいいというわけではなく、鎌倉武士にもある種のルールがあり、それは「他人の手柄を横取りするのは忌み嫌われる」ということである。これは当時の武士の矢に、自分のものであるとわかるよう印を描いていたということからわかる。当時の武士は名誉=武功→恩賞=領地という鉄則が働いていた。そして戦に参加するための装備や兵糧はすべて自弁(ここ重要)であったから、「領地収入で戦支度をして、戦に勝ったら領地を得られる」という無限サイクルを回さなければ家が続かなかった。必然的に鎌倉武士の戦は個人プレーの様相が強く、誰もが「自分の手柄」を強く主張する必要があった。当然のことながら手柄をめぐって争いになることは頻繁にあった。「名乗りを上げる」という行為自体、戦後に武功を主張するために必要不可欠な行動だったのである。従って「誉れ」とは純粋な思想的理念ではなく、「恩賞」という経済的利益と表裏一体のものであった。
宗教
・神道の位置付けが曖昧。変なところに稲荷があったり、巫女が険しい山の神社の入口前を掃いていたりする。史実の中世日本では神仏習合が進んでいたため、神社と寺が一体化していた。従って寺の中に稲荷を作るのが正しい。巫女も平地の神社に配置すべきであろう。山の上にも社は作られていたが、これは修験者が作って維持していたものであり、巫女が所属してるはずがない(修験道も神仏習合の産物である)。また武神とされた「八幡大菩薩」は八幡神と菩薩が融合したものである。・・・が、こんなことアメリカ人ゲーマーに言っても伝わらないので、敢えて採用しないのが正しいような気もする。
建築
・鎌倉時代に畳は普及していない。そこの考証はもうちょっとがんばれ。
・寺の伽藍が適当すぎる。ここももうちょっと頑張ってほしかった。
・障子が普及しすぎている。破れた障子がそこかしこにあるのは時代劇の影響であろうが、あれが成立するのは江戸初期くらいでは。
動物・植物
・植生に隙間が多すぎる。・・・リアルにすると山に入れなくなるのでゲームとして仕方ない。現地調査したときに嫌でも気づいたであろうから、これは意図的に変えたのであろう。これはゲームとして仕方ない。
・狐が人懐こすぎる・・・が、これはゲームとしては正しい選択のような気がする。プレイヤーは撫でたいだろうから。
・対馬に熊はいたのだろうか?生態系としては鹿の捕食者が必要なので、不思議ではないのだが。
・犬が出てこない。これは鎌倉武士としては物足りない。蒙古の狼と区別しにくいからか。
・鹿を射ても獣の皮をドロップしないのは何故だ(これは考証ではないが・・・)
装束
・長時間にわたり仁の髷が丸出しの期間がある。落ち武者ということで仕方ないのだが、伯父上もずっと烏帽子を被っていないことも考えると、開発者は「鎌倉武士は烏帽子がないのが恥辱であった」というところまでは知らなかったのでは(2020/9/14追記:ローカライズ担当者インタビューによると、知っていてあえて烏帽子をつけなかったらしい。わかっていてやってるのであれば、エンタメとしての改変ということで許容範囲だと思う)。一応、仁の烏帽子も用意されているが、「忠頼の装束」が必要で、登場はやや遅い上に、形が侍烏帽子と少し違っている。色はやや紫がかっているがあれでいいのか?(自信ない)伯父上が烏帽子親になっているのであれば設定として理想的だったかも。
・父の葬儀における仁や伯父上の衣装が豪華すぎる。地頭の甥レベルであんな格好できたとは思えない。さらに言えば葬儀の際に烏帽子をつけていないせいで、仁が元服後なのか前なのかはっきりしない。
・面頬があって半首(はつぶり)がない。面頬を採用したのは戦国時代の具足を見たからであろう。しかし時期的には半首のほうが正しいのでは。
・武家の兜3段階目の鍬形が伊達政宗。まあ時代劇好きへのサービスと考えれば許容範囲か。欲を言えば胴丸が欲しかった。胴丸(+半首)→袖付き胴丸→大鎧と進めば出世感が出る。・・・が、海外では伝わらないだろうから、仕方ないか。
・浪人の装束は江戸期の浪人である。旅人の装束は完全に木枯し紋次郎。これは時代考証としてはおかしいが、時代劇をリスペクトしているのがよくわかるし、プレイヤーの選択肢を広げるのが目的なので、ゲームとしては許容範囲であろう。リアルを追求すると選択肢がなくなってゲームとしてはつまらない。映画でこんなことやったら即アウトだが。
・逆に「忠頼の装束」の2段階目は鎌倉武士の狩装束を再現している。下に草摺をつけるなど多少アレンジされているが、笠や弓懸や沓の再現度が高く、きちんと調べているのが伝わる。
武術
・鎌倉武士のメインは騎射なのだが、いきなり騎馬突撃している点はちょっと不満がある。まず伯父上が大弓を射るところから始めるのが正しい。矢盾もないし。
・ただし鎌倉時代に刀が重要でなかったかというとそんなことはない。矢は尽きれば終わりであり、最後に身を守ってくれるのは刀だからである。だからこそ「小烏丸」やら「膝丸」や「髭切」などの宝刀が伝わっているのである。
・現存する最古の剣術は神道流系統であり、これも室町時代までしか遡れない。しかし鎌倉時代に剣術がなかったはずがなく、始祖的なものはあったと考えるべきだろう。伝承では義経を祖とする義経流という流派があったといい、その真偽はともかくとして「鎌倉初期には既に体系的な武術があった」と認識されていたようだ。フィクションとしてはそれを想像で埋める必要がある。キャプチャしたのは新陰流の子孫を名乗る怪しい流派だが、これはおそらく居合を学んだ香具師が時代劇の殺陣をミックスして捏造した流派であろう。筆者は最初にこの流派を見たときに「そういう殺陣の流派があるのだろう」と思ったくらいである。ただしゲーム的にはこの点がプラスに働いており、時代劇らしい、しかしもっと原始的な殺陣をうまく表現できている。
・石の型はいわゆる八相の構え、水の型は鳥居の構え。
・石の型が剣兵特攻、水の型が盾兵特攻、風の型が槍兵特攻というのは完全にゲーム的な都合であるが、これも許容範囲であろう。
・仁が「蒙古兵と戦う中で新しい型を覚える」というシステムはよくできている。日本の剣術ではまず見ない回転斬りも、蒙古兵を見て学んだということにすればフィクションとしてはだいたい許されてしまう。元寇だからこそできた設定である。
・「冥人」は完全にフィクションであるが、これは明らかに「意図して作ったフィクション」であることがわかる。そもそも劇中で「冥人」という設定を「ゆながその場ででっち上げた」経緯が描かれている。「忍者」とか「忍び」とか言ってしまったら「忍者の初見は鈎の陣だバカヤロウ」という声が出てくるだろうが、あえて「冥人」という造語を作ったことで「忍者の遠い先祖として、そういうのもあったかもしれない」と言い訳することができる。これはフィクションの手法としては正しく、巧妙である。
・暗具が蒙古兵から奪えるという点は、暗にこれらが元軍にもたらされたという設定を示唆しており、これも上手い設定である。実際、火薬が日本に初めてもたらされたのは元寇以降である。ただし、てつはうが民家で調達できるのはちょっとどうかと思う。また、投擲するならくないではなく棒手裏剣である・・・が、棒手裏剣はまだ生まれていなかったかもしれない。
脚本
・台詞が時代劇らしくないところが頻繁に見られる。正確に言うと、クエストによってクオリティがかなり違う。もちろん鎌倉時代の日本語がどんなものかはわからないのだが、せめてもう少し時代劇らしい台詞回しにはできたはず。さらに用語が統一されておらず、これは複数の人間が翻訳を分業したためであろう。時代劇経験のある脚本家に全体を通してチェックしてもらったらもう少しましになっただろうが、見つからなかったのかもしれない。ほかは許容できるところが多いが、脚本は耳から入ってくるだけにどうしても違和感が拭えず、非常に惜しい。
人物
・菅笠衆という浪人集団は鎌倉時代にはありえない。没落した武士は多くが山賊や野盗になっていたということが文献から確認されている。野盗は別に出てくるので違和感は拭えない。なお竜三役の演技や、仁との掛け合いは「時代劇としては」やたらよくできている。
・安達家が女武者揃いとかどこのアマゾネスだ。女武者は平家物語に巴御前というキャラクターがいるため、当時すでにフィクションとして女武者を設定する発想はあった。従って後世のフィクションでそれを流用するのは構わない。しかし「一族に女武者が多い」という設定は苦しいのでは。しかし政子の境遇は元寇時の対馬において説得力があるし、政子のキャラクターが立っているから、「稀な女武者だった」という設定にしておけば許容範囲だろうが。
・キャラクターの顔の造形は非常によくできている。仁にせよゆなにせよ政子にせよ、非常に(昔の時代劇に出てくる)日本人らしい顔だが、実在する俳優をそのまま再現したらしい。チャン・ツィイーに日本人芸者やらせていた映画と比べてずいぶん進歩した(チャン・ツィイーは名優ではあるが日本人の顔とは微妙に違う)。また最近の日本映画と違って美男美女がほとんどおらず「面魂のある」顔をしている。とくに日本人とモンゴル人の顔の違いがきちんと区別できているのは凄い。アメリカ人が作ったとは思えないくらい。敵の頭であるコトゥン・ハーンの顔も非常に味があってよろしい。
・対馬守護の宗氏が出てこない。・・・が、今でも一族がいるのであえて避けたのであろう。これは大人の配慮。
その他
・タッチパッドのスワイプ↓で浅いお辞儀をするのは笑ってしまった。身分制社会なので仁が農民に頭を下げるのはおかしいし、農民が立ち上がってお辞儀してくるのもおかしい(平伏するのが正しい)。ただ、おそらく開発者が「やってみたかった」んだろうというのが伝わってくるので苦笑してしまう。ただそれなら中途半端に浅いお辞儀ではなく、深くしたほうが潔い。墓地では手を合わせて拝むなどに変更できればよかった。神社や稲荷で柏手を打つのであればそれくらいしてもよい。
・琵琶法師の語りは琵琶法師ではなくて講談である。ただし演技が素晴らしすぎてこれでいいかという気になってしまう。
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sakuhintoku · 5 years
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ツイート予定一覧ページ(通常ver:テキレボ9)
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※ツイートする文章を一覧より非公開ご希望の方は、お手数ですがメールをお送り頂くか、ツイッターでのリプライにてご連絡くださいますようお願いいたします。
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《例示》
サークル名:○○ 作品名:○○○
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【作品紹介】申請いただいたツイート内容 #テキレボ WebカタログのURL
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【作品紹介】申請いただいたツイート内容 #テキレボ WebカタログのURL
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画像があれば画像
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サークル名:千美生の里
作品名:ミディアミルド物語
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【作品紹介】“青い炎”ミディアム・サーガ、“マーナの知将”ケーデル・フェグラム、そして彼らを取り巻く人々――架空世界“ミディアミルド”の戦乱から統一へ向けての或る一時代を描く、全20巻(……超えるかも)予定の歴史群像劇。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/1573
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【作品紹介】架空世界の一地域を舞台に、戦乱から統一へ向かう或る一時代を描く、歴史群像小説。本伝は現在10巻まで刊行済、外伝集も6冊刊行済。ぶっちゃけた話“ミディアミルド版『三国志』”(汗)。単巻物の各外伝集から入るのも可。#テキレボ  https://plag.me/p/textrevo09/1573
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サークル名:千美生の里
作品名:魔剣士サラ=フィンク
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【作品紹介】かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、偶然助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始め――魔剣を操る青年魔道士と亡国の���王女の旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー。#テキレボ  https://plag.me/p/textrevo09/6314
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【作品紹介】魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女との旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー。単巻完結、820ページ。割にオーソドックスな「所謂『剣と魔法』の何となく西洋風なファンタジー」の皮を被っているが、血沸き肉躍る冒険譚というよりも寧ろ道中記。#テキレボ  https://plag.me/p/textrevo09/6314
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サークル名:アメシスト
作品名:砂の棺
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【作品紹介】砂の国を舞台とした、古代の謎と秘密に巻き込まれてゆく王道ファンタジー。傭兵と詩人、そして記憶と実体を失くした「俺」は、全てを解き明かせるのか。それとも……。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/2830
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【作品紹介】過去から現在という謎と秘密に迫る本編終了から約一年後。新しき地で出会う新しき人々と事件。「誰か」が夢見る幸せな幸せな物語。いつまで続く夢なのか、誰も知る由もない。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/4869
twitterID:@6ka6ka
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サークル名:アメシスト
作品名:きまぐれ天狗と楓のうちわ
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【作品紹介】和風ファンタジー短編連作。完結済み。旅の巫女とその護衛、小天狗が、四季折々の美味しい甘味を食べながら、愉快で楽しい旅を続けます。願わくばこの小さな幸せが永遠に……。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/6201
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【作品紹介】和風ファンタジー短編連作。完結済み。きまぐれな小天狗の我儘に振り回されながら、巫女と護衛は今日もまんじゅうを食べる。愉快で楽しい旅はまだまだ続きます。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/6201
twitterID:@6ka6ka
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サークル名:インドの仕立て屋さん
作品名:嫌犬
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【作品紹介】嫌犬:普通に暮らしてるのに普通じゃないことがめいいっぱい!でもこれが日常だから仕方ないね。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/6
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【作品紹介】嫌犬:高等遊民の青年と、ちょっと嫌な感じの喋る犬が織り成すハートフルストーリー。色々な人に振り回されつつ、迎える結末とは。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/6
twitterID:@towa49666
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サークル名:インドの仕立て屋さん
作品名:生物室談話
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【作品紹介】生物室談話:生物室で楽しく過ごす高校生活。そんな会話劇。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/3782
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【作品紹介】生物室談話:人生のほんのひととき、青春を切り取った会話劇。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/3782
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サークル名:インドの仕立て屋さん
作品名:なべてよはこともなし
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【作品紹介】なべてよはこともなし:1ページに1本のSS。本の一息の物語。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7174
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【作品紹介】なべてよはこともなし:ひとつの世界を色々な視点から見たSS集。何気ない日常。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7174
twitterID:@towa49666
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サークル名:シュガーアイス
作品名:夏色フォトグラフィ
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【作品紹介】大学の写真部に所属する麻生奏は、いつものように部活のために大学へ向かうと、 仲の良い同級生竹本龍司にいつものように写真を撮られる。大学生同士の現代BL  #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7392
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【作品紹介】写真バカの大学生たちのほのぼのBLストーリー。Web再録に加え、書き下ろしストーリーもあります! #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7392
twitterID:@simca_ac
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サークル名:花月
作品名:南風
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【作品紹介】『南風』舞姫とギタリストの姉弟が主軸の、愛と芸術のシリアスな物語。天才姉弟と賞賛された二人は旅の末、ある出会いにより運命が変わっていく。舞踊と音楽、絵画の要素が核となっています。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/6224
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【作品紹介】『南風』2017年文フリ札幌発行、2019年春再版。文庫の恋愛小説。切ない話や芸術がお好きな方へ。あちこちに出させて頂いたこれの番外編をまとめた掌編集・短編集も頒布中です。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/6224
twitterID:@yuri_neko_0
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サークル名:みずひきはえいとのっと
作品名:Black Prince 3
パターンAツイート
【作品紹介】百年戦争前期イングランドの英雄の実像とは・・・ #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7310
パターンBツイート
【作品紹介】ブラックプリンスと呼ばれる王太子の話。史実をおいかける形の三巻目。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7310
twitterID:@tsuntan2
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サークル名:孝子洞のシャチ
作品名:九花のメイガス
パターンAツイート
【作品紹介】『もしこの国が3.11からファシズムが始まったら』3.11原発事故でつながった異世界、「メイガス」。彼らは自由と自立、そして生のためにこの国と戦い決意をする。果たして世界と少女たちの運命は!「九花のメイガス」シリーズ #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7417
twitterID:@Lang_Est
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サークル名:浮草堂
作品名:ヘヴンズ・ドアー
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【作品紹介】天上の戦場【ヴァルハラ】新たなる世界の覇権国家の座を賭け、各国が今日も異能戦争中。 飯塚依子は���誉の戦死を遂げるため、仲間たちと戦場を駆け抜ける! 大和撫子、銃をとれ。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/2383
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【作品紹介】本作品はALLバッドエンド。 しかし、バッドエンドであってバッドエンドではない。 彼ら皆、己を貫き。戦い抜いた戦士たち。狂った人殺しの戦士たち。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/2383
twitterID:@ukikusado
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サークル名:浮草堂
作品名:空六六六1出逢ノ語リ
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【作品紹介】銃と刃の現代ファンタジー 精神的に怪物の少年、七竈納。 最上級悪魔【鉄の女王】メフィスト・フェレス。 傷つき迷い間違えて、殺して走って大人になる。 生きるのがヘタな少年の成長戦記。 はじまり、はじまり。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/5102
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最上級悪魔【鉄の女王】メフィスト・フェレス 「こいつは強い。精神が強い。阿修羅のように、怪物のように、強い。だから、体も強くする。そして、私の荒事部門に置く」 「こういうのが甘えるってことでーす」 「不撓不屈のその魂、私のために使え」 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/5102
twitterID:@ukikusado
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サークル名:浮草堂
作品名:空六六六2 修行ノ語リ
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【作品紹介】銃と刃の成長戦記、第二巻。 16歳の少年少女に、戦の先生がそれぞれつけられる。 七竈納の先生は、「男のダメなところを詰め込んだような」剣豪、鏑木一刀斎。 見目麗しい粗暴の師弟。 舞台は晴明神社と三輪山。神と悪魔の物語。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/5103
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【作品紹介】マリュースク→ユキの師。戦力のみ人間最強。ジョーイ→蛍の師。米国空軍中尉。鏑木一刀斎→納の師。男のダメなところを詰め込んだような剣豪。 「何を勉強させるつもり?」 「骨の髄まで戦の仕方を叩き込むのだ」  #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/5103
twitterID:@ukikusado
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サークル名:hs*創作おうこく。
作品名:人外マトリクス
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【作品紹介】猫が満期になったり、一反木綿が歌ったり。ほのぼのとダークネスがいりまじる、人とその他の交錯する掌編小説集。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7395
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サークル名:恋人と時限爆弾
作品名:石の指
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【作品紹介】バンドミステリ『石の指』ーー映画に出演することになったイエロー・カナリーの四人組。ヒロインのバッグバンドをやるだけだと思っていたら、彼女のボディーガード役まで引き受けるはめに……シリーズ第三弾ですが、これだけでも読めます。https://plag.me/p/textrevo09/7503  #テキレボ
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【作品紹介】バンドミステリ『石の指』ーーお涙頂戴の映画なんて大嫌い、という歌手が難病物のヒロインに。イエロー・カナリーの四人はバックバンドとして映画に参加するはずが、彼女の過去を探るはめに…… シリーズ第三弾ですが、これだけでも読めます。 https://plag.me/p/textrevo09/7503 #テキレボ
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サークル名:魔術書工房
作品名:呪文を紡ぐビスケッタ短編集『精霊と人』
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【作品紹介】精霊を〈敵〉とする大陸で、ひょんなことから精霊と交流をもつようになった呪文書きのタリヤ。精霊と関わることを生業とする魔術書の審査官ルーファン。精霊と島の秘密を守り続ける御使いサファ。それぞれの日常と縁が織り成す物語——。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7515
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【作品紹介】第一部完結済の長編ファンタジー外伝。精霊と人の出会いや日常を切り取った短編を三編収録しました。こちらから読めば本編を少し違う視点から楽しむことができ、本編から読めば描ききれていない日常を掬うことができます。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7515
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サークル名:うつのトリセツ研究所
作品名:ウツの前、読んどきゃよかったこんな本
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【作品紹介】うつは「治る」のか?「薬では治らない」のか?「仮面うつ」「新型うつ」とは?「わがまま」「甘え」「怠け病」なのか。なぜ「再発」するのか。うつの本当の「原因」「治し方」「接し方」とは?目からウロコの体験記! #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7324
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【作品紹介】ウツって、いつ治るの?どうしたら治るの?「すごろく図解」で、ずばりナビガイド!知らなきゃソンソン。知ってからウツになるのと、知らないのとでは大違い?!こんなこと誰も教えてくれなかったよ?目からウロコの体験記! #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7324
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サークル名:虚事新社
作品名:忘れえぬ生涯
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【作品紹介】粗末なベッドの上で目を覚ました男。自分がいる部屋にも、枕元の椅子に腰掛けた老婆にも見覚えはない。名前を問われた男は、自分が何も思い出せないことに気付いた――(表題作)。様々な出会いを描いたショートショート六編。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/4078
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【作品紹介】大統領は宇宙研究所所長の報告を受け、会社員は天使の少女に遭遇し、役人は新しい上司と顔合わせ――。誰かと誰かの出会いはいつでも物語を走らせる。様々な形の出会いを描いたショートショート集。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/4078
twitterID:@SoragotoShinsha
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サークル名:虚事新社
作品名:なお澄みわたりパシフィック
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【作品紹介】超能力の実在の証明を夢見る院生・立花葵に連れられ、外部の人間が立ち入った記録のない伝説の島を訪れた大学生・須々木京。島長の孫娘・フレジアに案内され、住人の歓待を受ける中、二人がたどり着いた島の秘密とは。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/5075
twitterID:@SoragotoShinsha
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サークル名:虚事新社
作品名:アンチ文化侵略
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【作品紹介】高度な文化を持つ異星人による「人道的で賢明な」��略作戦に対し、地球人が見せた抵抗とは……(表題作)。非現実と現実の関係性を綴り、問い直す七篇。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/6220
twitterID:@SoragotoShinsha
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サークル名:シュバリエ・オ・ミエル
作品名:メメント・モリ
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【作品紹介】【委託・二次創作】FGO サリぐだ二章獣国 凍てつく世界でサリエリは、オレンジの髪の少女の幻想に囚われる・・・その少女は【凡人】と称されながら人理修復をしたという----他に鳴鳳荘ネタあり。#新刊  #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7635
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サークル名:シュバリエ・オ・ミエル
作品名:Spending All My Time ジュリエッタと四つの果実
パターンAツイート
【作品紹介】【委託・二次】鉄血のオルフェンズ  バルバトスルプスレクスを制した少女が戦場へ向かわせる理由は? GH、アリアンロッド・ジュリエッタに関わった男達との邂逅 ラスタル・イオク・ガエリオ・ガラン の四話 表紙イラストは彩々様(@psysai0080)にお願いしました。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7636
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サークル名:シュバリエ・オ・ミエル
作品名:BlackBird
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【作品紹介】【委託・二次】ガンダムUC バナオド&リディ×ミヒロ #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7637
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サークル名:7's Library
作品名:育児アンソロジー1 こどもはかわいい こどもはたいへん【製本版】
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【作品紹介】7人のママと1人のパパによる、育児がテーマのノンフィクションアンソロジー。エッセイを中心に短歌・漫画の8作品を掲載。育児のリアルを感じていただける一冊。装丁にもこだわりました。ぜひ会場でお手に取ってご覧ください。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7110
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【作品紹介】育児をしているひとたちの想いを書き残す場になったらいいな。 育児をしていないひとたちに育児をしているひとたちの想いが伝わったらいいな。という気持ちを込めてつくった、育児がテーマのノンフィクションアンソロジー。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7110
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サークル名:岬の芝居小屋
作品名:暁-朱つ輝-
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【作���紹介】鎌倉二代将軍源頼家の4男「千歳」 生まれて間もなく父と別れ、母が再婚し海の音と匂いの響く家にやって来た。 やがて、源氏の血の引くがために時代に翻弄されていく。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/6725
twitterID:@shibaigoya
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サークル名:岬の芝居小屋
作品名:修羅刻逸聞
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【作品紹介】修羅の刻 二次創作小説。修羅の刻の鬼一編のラストで、陸奥を継いだ「虎一」の物語。 たった2コマしか出てこない彼の「人生」を描いてみました。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7684
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【作品紹介】時は1205年。源平合戦から20年の刻が流れた――相模国三浦の御家人三浦九郎胤義は、由比ガ浜で陸奥と出会った。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7684
twitterID:@shibaigoya
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サークル名:NRD
作品名:CODE:AMBIVALENT 02 - 命の使い道-
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【作品紹介】片足不随のメカニックとエースパイロットの少女によるロボット物SF小説、人類が神と戦う王道路線のストーリーです #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7720
twitterID:@nrd_info
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サークル名:みずひきはえいとのっと
作品名:ブラックプリンス 4
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【作品紹介】ブラックプリンス・4巻目。ナヘラ遠征からイングランド帰国までのお話 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7597
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【作品紹介】スペインカスティーリア遠征から失策し、イングランドへ病身となって帰国するまでのお話 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7597
twitterID:@tsuntan2
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サークル名:蒸奇都市倶楽部
作品名:暗翳の火床
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【作品紹介】最新刊『暗翳の火床』(文庫判532p1500円):〈蒸気都市〉帝都を訪れたばかりの楓はその都会の路地裏で奇怪な存在と出会う。〈黄金の幻影の結社〉——それは楓を恐るべき���地下炉〉計画へ誘う破滅の使者であった! #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7457
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【作品紹介】蒸奇都市倶楽部2019年第二新刊! 『暗翳の火床』は532ページ1500円のボリューム! 〈蒸気都市〉帝都の光と闇と煤煙をしっかり包んでお届けします! #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7457
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サークル名:片足靴屋/Sheagh sidhe
作品名:人魚のかたり
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【作品紹介】夏山にあらわれた氷上の庭。水鏡にとざされる金色のさかな。これは、かきあつめられた、ひとさかなにまつわるかけら。和風幻想 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7653
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【作品紹介】僕がこいをしたそのひとは、出会ってからずっと少女のかたちを続けていた。これは僕があつめたひとさかなについてのかけら。和風幻想 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7653
twitterID:@K_ss_info
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サークル名:花月
作品名:ザンクトゥアリウムの箴言
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【作品紹介】『ザンクトゥアリウムの箴言』テキレボ9新刊、ダブルヒロインのハイファンタジー。病弱な公女とその衛兵たちの物語。片想いや百合主従ぽさもあるハイファンですが魔法やバトルはほぼありません。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7435
twitterID:@yuri_neko_0
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サークル名:アールワークス
作品名:【R18】DIRTY BLOODY DEPENDENT
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【作品紹介】【R18】吸血鬼の主従が人狼や死神、人間の魔物処刑人などとの戦いの中で互いの絆を確かなものにしてゆく姿を描いたゴシックアクションホラーBL。 CP傾向はオヤジ受け/爺さん受け。 本作品は1冊で完結しています。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/7491
twitterID:@inpisya
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サークル名:千美生の里
作品名:まなざし
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【作品紹介】幕末、文久三年秋、京都——壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、或る男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが……▼野間みつねの“私家版 土方歳三”。上下巻完結済。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/150
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【作品紹介】新選組の土方歳三の、京・壬生時代から箱館戦争での戦死までを中心に据えた、上下巻完結済作品。芹沢鴨や伊東甲子太郎など、巷の新選組モノでは歳三の“対立者”とされがちな人物の書き方が、多分、少し異色。▼URLは下巻。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo09/151
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サークル名:蛇之屋
作品名:探偵人形NULL
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【作品紹介】心がないから、思いがないから、だからこそ見える真実がある。 けれどそれは、人が想像するにはあまりにも凄惨なものだった。しかし彼女は人形、いくら真実が見えたところで その思い理解することは、万に一つもありはしない。https://plag.me/p/textrevo09/7663 #テキレボ
twitterID:@hakusyokuK
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pianolesson · 8 years
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私的漫画読書感想1月編
平素より大変お世話になっております。
ANYO/the sankhwaのドラム、玉田と申します。
実は月平均10~20冊程漫画を購入しているのですが、今年から備忘録も兼ねて、感想文なるものを書いていこうかなと思ってる次第です。
極稀に漫画がダブったりしてるので、そういうのを避ける為にも必要な作業なのかも知れません。というか記憶力が弱過ぎる所を何とかした方が良いのかもしれない。
あんまり文章得意でない��で心配ですが、一先ず頑張って続けてみます。
▼メイドインアビス #5/つくしあきひと
WEBコミックガンマで連載中のロリペド冒険活劇。地中深くまで空いた大穴「アビス」に挑む少年少女とケモ。大穴に下るのは簡単だが、上るには身体にかかる負荷に耐えなければならない。降りた分だけ身体に掛かる負荷が大きくなる。内蔵とかもやられる。絵が非常にロリロリしいのにグロ描写に躊躇いが一切無いあたり作者の趣味が伺える。
#1~4迄は既に購入済みで、#5では強敵との決戦が行われている。カートリッジのくだりが本当に心にくる。度し難い。黎明卿ボンボルドの使う漢字にカタカナルビのロマン武器群(理不尽なくらい強い)には非常にテンションが上がる。ジョジョ2部のサンタナが使う、露骨な肋骨(リブス・ブレード)や憎き肉片(ミート・インベイド)辺りに通ずるネーミングセンスな気もしなくもない。
1巻まるまま戦闘だったのであんまりアビスの謎は解明されなかったが、ナナチが非常に可愛いので全て良し。
▼ホクサイと飯(ヤンマガサード版)/鈴木小波
現在ヤンマガサードで「ホクサイと飯さえあれば」を連載中の鈴木小波氏の、カドカワ版ホクサイと飯(上記連載の8年後、連載誌休刊)と同人版(休刊した続き)を一冊に纏めたやつ。飯に関して妥協の無い絵描き山田ブンと、人形ホクサイによる料理漫画。
テンポ感が独特で、絵のタッチも独特。最初カドカワ版を本屋で見た時にジャケ買いして大当たり。その後ずっと購入してる。主人公ブンちゃんがショートカットでスポーティで可愛い。でも中身はちょっとオッサン。そこもいい。分けわからん人形と会話してるのも良い。他人に理解の出来ない趣味や能力がある人ってとても惹かれる。
あと途中で出てくる乙女さん(ご近所さん)のキャラも最高。サバサバ女子。料理へたくそな辺りとか、偉そうなのも高得点。乙女という名前のキャラは最高という方程式が僕の中で出来つつある。(ex.25時のバカンス/市川春子)
作る料理は基本的にそこまで拘っていないので、割と簡単に作れそう。主人公が結構めんどくさがりなので、インスタントカレーうどんを使ったレシピとかも出てくる。作者がネーム書く前に一度作ってるらしいので味も保証済み(?)。
料理漫画を見ると自炊欲が高まるのだが、いかんせん現在我が家のキッチンは機材で埋まっており使用する事が困難だ。マジで何とかしてくれ。収納の神カモン。
▼怪物の飼育員さん #2/藤栄道彦
1巻だと思って買ったら2巻だったシリーズその1。でも短編系だったので設定の理解もスムーズで割とスラスラ読めた。
動物園ならぬ妖怪園に暮らす(というか飼育されてる)妖怪達とその飼育員の話。妖怪調達に行ったりする話もあった。日本の妖怪メインなのかなと思ったらケンタウロスとか出てきてちょっと困惑。
結構マイナー妖怪も出てくるのでちょっと嬉しかったり。家鳴りとか豆腐小僧メインの話をうまい事作ってるの本と凄いと思う。家鳴りのビジュアルは木魂っぽくて最高。
登場する妖怪ほとんどが日本語喋れて意思疎通も出来るのに、飼われるってスタンスなのが謎、というかこれで良いのか妖怪…とならん事も無い。設定では保護対象っぽいので恐らく甘んじているのだろう、と自分を納得させたりしながら読んでました。めちゃめちゃ我の強い一旦木綿が結構笑える。
そのうち1巻探して買います。多分。
▼ばけもの夜話づくし #1/マツリ
月刊コミックジーンから妖怪もの。妖怪と付くと買う癖ちょっと控えたい。
絵柄はカドカワ月刊っぽい(偏見)感じで、華奢な少年とかのお風呂シーンとか露出が比較的多い気がする。キャラ付けはCLAMPっぽくもある。あんまり誰が主人公なのか、1回読んだだけでは判り辛い気がした。内容はミステリーと妖怪とイケメン従者。常世にある宿屋「叢雲屋」は、秘密を持った人が迷い込む場所。そこで待ち構えつつ秘密を求める大将とやってくる客の人間ドラマ、みたいな。
ちょっとカッコいい(厨二っぽい)妖怪とか怖い話とかが集中して出てくるので、若干求めていたものと違った。最初は叢雲屋の大将が主人公だと思っていたけど後半で謎の存在にクラスチェンジ。なんだかふわっとした1巻だったので続きに期待。このままイケメン妖怪路線になるとすこし残念。
▼別式 #1/TAGRO
変ゼミTAGRO氏の新作。緑川百々子氏のインスタグラムで拝見して購入。
江戸時代、腕の立つ女性剣士(主人公)が婿探しをしたりコミケに行ったりする話。主人公の「思った事が顔に出る(文字で出る)」という設定は後半に行くにつれて消失していくのが面白い。
相も変わらず丸い絵柄と裸が多い。可愛い絵柄でも泥々した部分は躊躇わず描く。出会いと離別の書き方に定評があると僕の中で話題のTAGRO氏であるが、特に別れのシーンの心情表現にはグッとくるものがある。まつげの1本1本まで意味のある部位に思えるから凄い。
あとエロい表情を描く時の気概みたいなのが本当に凄い。エロい。表情だけでエロい。江戸時代なのに主人公が結構俗物で、これもまたTAGRO節なんだなあと思ったり。変ゼミ途中でフェードアウトしてしまったけどまた買い直そうかな。
▼モノノ怪 鵺/蜷川ヤエコ
ノイタミナ枠アニメ「モノノ怪」のコミカライズ。好き過ぎてアニメは全部4週以上してる気がする。
なかなか原作再現率も高く、それでいて作者の味も出た名コミカライズだと思う。アニメ入りの僕でも一切違和感無く読み進める事が出来る。有り難い。
これでもかってほどの繊細なデザインとタッチが秀逸。登場キャラクターのキャラデザが神懸かってる。細部の書き込み度合いも凄い。薬売りがちょっと猫っぽくなってるくらい。
お香の匂いを当て合う「組香」に集まった4人と、その主催者瑠璃姫。ゲスい3人+薬売りで組香が始まり、勝ったものが瑠璃姫の婿となる。ただしゲス3人の目的は瑠璃姫ではなく、姫の持つ「東大寺」なるモノ。しかし瑠璃姫が急死し事態は急展開に…。という流れなのだが、内情は非常にドロドロとしていて謀略が蜷局を巻いてそこかしこに鎮座している。薬売りによるモノノ怪退治の過程で露わになる、登場人物達の闇が人それぞれ深くて面白い。
次はのっぺらぼう編らしいので楽しみにしてます。
▼チチチチ #2/クール教信者
1巻だと思って買ったら2巻だったでござるその2。
クール教信者の性癖が詰まった漫画。ネットで知り合った人が居候になる。が、なんと相手は巨乳美人の女性だった!みたいなやつ。だいたいおっぱいの話。パイズリ祭り。某トラブってる奴より露骨。ほぼエロ漫画。ヤングチャンピオン烈だし仕方ないね。
でも暗い話になると、クール教信者の本領発揮で、少し引き込まれる。あと普通のラブコメパートはかなり好き。文章から溢れ出る厨二がとても心地よい。
最近アニメ化新連載と多忙のご様子ですが、ピーチボーイリバーサイド更新まだですか。待ってます。
▼地底旅行 #2/倉薗紀彦
ジュール・ヴェルヌ著「地底旅行」のコミカライズ。
漫画らしいタッチと、風景の描写がとても素晴らしい。少年漫画っぽくもあり、青年漫画っぽくもある。モノローグが多い分あまり喋らないが、きちんと間が持つ画力が素晴らしい。
地下に降りていくアクセル少年の心がうまく描かれている。リーデンブロック教授の理不尽な感じとか、本来なら高熱と圧力で動ける筈の無い深さ迄潜ったときのアクセル少年の戸惑いと希望が溜まらない。
アクセル少年が迷子になるシーンがあるのだが、その絶望のモノローグが今回非常に印象に残っている。小説っぽい軽さと、その行間に読める深い諦めと生への執着がとてもゾクゾクした。
一行は地底の海にたどり着いて、さて続きが楽しみだという所で2巻終了。続き待ってます。
▼真昼の百鬼夜行 #1/比嘉史果
1話目は妖怪×動物園の何処かで見た事あるようなパターン。でもこっちはもう少し動物に近い妖怪に焦点が当たっている。 ギリギリ意思疎通できない位の妖怪に対しての人の在り方みたいなのを解いている気がする。こっちは結構ガッツリ妖怪で人と価値観の違う生き物治して描かれているので、妖怪としては良い事やってるつもりでも人間的にはそこそこ迷惑、みたいなパターンが多かった気がする。ちょっと無理矢理良い話に落ち着きがちではあったけど、やっぱり人が解釈する妖怪を見るのは好きである。 麒麟の話で、人と麒麟では生きている時間が違う感じがうまく出ててとても見入った。
▼やおろちの巫女さん #2/武月睦
1巻持ってて若干惰性で買った感はあるものの、話としてはのほほん日常妖怪系でとてもグッド。和む。
八岐大蛇を飼う巫女と、巫女の持つ妖怪の王の心臓を狙う妖怪達の日常、みたいな。主人公最初からLv.100。絶対勝てない。でも妖怪も死なないからたまに襲いかかったりして体裁を整えている。八岐大蛇を身体に飼う事で寿命が短い巫女なのだが、割と普通に学校に通ったりもしている。ただしその所為で髪の毛は真っ白だったり目の下の隈が凄かったり。
1巻に比べて進展も多く、新キャラも多かったので良し。少しずつ巫女を取り巻く謎が解き明かされている感じも良し。多分この感じ3巻も買う。
▼春と盆暗/熊倉献
今月の大当たり。スカートの澤部氏とかたいぼく氏がお勧めしているのをみてこれは買わねばと思っていたが、買って良かった。本当に良い漫画だ。
良い漫画を読んでいるときは後頭部がチリチリする感覚を覚える。熱を持っていて読み終わってから顔がカッカする。熱暴走じゃん。排熱機構欲しい。
登場人物全員が自分の尺度を持っていて、その尺度で見た世界が存分に描かれている。月面に道路標識を投げまくる女の子や、水中都市の山手線でシュノーケルを咥えた女の子。心情描写と風景描写の絡み合いがとてもグッド。非常に宜しい。出てくる人々全員癖があり、その癖を癖のまま漫画にしているので読んでいてとてもワクワクする。人が本当に其処に居るような気持ちになる。
Twitterでも少し描いたけど、これは、市川春子氏とか、町田洋氏を読んだときのような、心の琴線に直接触れてくるような漫画だと思う。僕の中でまた一つ大事な1冊が出来た。とにかくこれは読んでください。
▼うと そうそう/森泉岳土
とても少ない線と文字で構成された、とても美麗な漫画。以前は紙に爪楊枝と水で線を描き、そこに墨汁を垂らすという絵の書き方だったそうだが、今作は鉛筆画っぽい。簡略化された絵柄と、そこに書き出される感情の表現度には驚く。載ってる物語は全て実話なのではないかと思う程、綿密に、しかし言葉少なく描かれている。其処には人が居るのだ。
うとそうそうというタイトルのごとく、流れる時間がテーマになった本作であるが、内容は非常に幅広いオムニバスである。少年少女から中年の男性まで、1話1人に焦点を当てて話は進む。
人が言葉を話す時、その人の人生に裏付けられた言葉が選ばれて口から出て行く。そんな当たり前の事だけど普段意識しないような事をこの漫画を見て強く意識した。
▼ハクメイとミコチ #5/樫木拓人
この世界の人間は身長9cmで、動物や昆虫達と一緒に暮らしている。もう5巻になるんだなあ。一生続いて欲しい漫画10選に入る漫画。
なんでもない日常も9cmの目線からだとこんなにも楽しそうに見えるのか。いいなあ。なんて思いながらページを捲る。基本的にはアウトドアライフだったり自炊だったり、主人公のハクメイとミコチを取り巻く人々や街の様子を描いているのだが、異国感たっぷりで書き込みも素晴らしく、とても見応えがある。古くからの文化があり、そこに乗っ取った話もいくつか出てきたりもする。
都会に憧れるクワガタの話とか、どうやって生活してたら思いつくんだろう。その世界に住む人や動物達の生活が簡単に想起出来るのって本当に凄い。季節感やら土地の特性やら、しっかり描いてあって想像が膨らむのなんの。
あと描かれている食べ物が本当においしそうで最高。料理漫画として機能するかどうかは置いておいて、食べ物がおいしそうに描かれている漫画にはずれ無し。
▼双亡亭壊すべし#1~3/藤田和日郎
からくりサーカス、うしおととらの藤田和日郎の新作。あんまり週間コミックスサイズの漫画を買う事って今迄無かったんですが、最近だんだん解禁されつつあります。
それはもうめちゃくちゃ藤田節炸裂の、ギリギリ異世界&可愛いチャンネー。主人公がホノオ君よろしく一世代前の売れない絵描き。トーヘンボクに見えて実は一本芯の通った男前パターン。藤田氏の描く女性キャラの魅力ったらない。その魅力の一つとして主人公にチョロい所が上げられる。本当にチョロい。
今迄の藤田氏の作品の中でカッコいい事言う主人公は沢山居れど、今回はまた少し違ったアプローチかもしれない。第一に戦闘能力が高くない。マサルとかナルミとかとらとかとはまた一線を画したキャラクター付けになっている気がする。
人のトラウマとそれを許す心を裏テーマ的に掲げていて、読んでいてたびたびはっとさせられる。今迄のロマンっぽい所とはひと味違う、心の強さと優しさと人である事とはなんたるか、みたいなものを説いている気がする。僕が好きな主人公達(他漫画含め)は、自ら弱い部分がある事を知っていて、それを認める事でうまく共存している。今回の主人公、タコハはなんだかそっちに近い気がして今から続きが楽しみだ。
ホラーテイストの他に、若干のクトゥルフ臭が漂っているのが結構好みで、異世界なのか妖怪なのか、それとも宇宙人なのか、謎が少しずつとけていく感じも目が離せない。続きは絶対買う。
▼古見さんはコミュ障です。 #1~2/オダトモヒト
Tumblrに時々流れてくる1~2コマのキャプチャを見て購入を決意。これも少年誌コミックサイズ。人とコミュニケーションを取る事がとても苦手な古見さんと、たまたま席が隣だった只野君とその取り巻きの話。所謂日常モノ。
とにかく古見さんが可愛い。ほんとに。最初に只野君と黒板を使ってコミュニケーションを取る場面があるのだが、そのシーンが本当に最高。見開き1ページがとてもグッとくる。並んでる言葉もそうだけど、小さく描いてある落書きも可愛い。
あとネーミングセンスがハイスクール奇面組な辺りも最高。あれってどんなキャラか一発で判る、画期的なシステムだったんだなあと改めて思ったり。もし実在したら酷く苦労するだろうけど、その辺は漫画と思って読んでる時にならなくなるし無問題かなと。
おもちゃにされる古見さんと、黒歴史を暴かれていく只野君の今後の高校生活楽しみです。続き絶対買う。
▼純物拾い ピュアコレクター/nojo
天使の取り分、という言葉から着想を得て描かれた漫画。ちょっと強引な感じもしなくもないが、目線は良いのでは。偉そうですみません。
ワインとか作ってて樽を空けたら微妙に��が減ってる、みたいなのを天使の取り分と言うのだが、天使がどんどん横暴になっていって色んなものをめちゃくちゃに取りまくったら、という流れ。物質だけじゃなくて概念とかまで奪ってくるし、結構躊躇い無く奪ってくるので悲壮感も強い。
絵が不安定でちょっと不安になる所もあるが、概ねさらっと読める。ニュアンス的には最初に進撃の巨人を読み始めた時と似てる気がする。敵が強すぎる感じも含めて。
ヒロインが悪魔にそそのかされて(?)、天使に歯向かっていく話に今後はどんどんシフトしていくんだと思うが、今の所敵が強過ぎてどうやって対処していくのか謎。大丈夫なんだろうか。平気で意思とか概念とかにまで突っ込んでくる慈悲の無い相手にどう立ち向かっていくのか楽しみでもある。
▼C1 #1/菜園モノクローム / 水谷フーカ
間が凄く心地いい話。C1という連載中の話と、菜園モノクロームという話も一緒に掲載されているのでこんなタイトルに。
5億人に1人、黄緑色の髪の毛を持った子どもが生まれる。その黄緑の紙を持つ保志君と、その友達三田君と取り巻き数名。ほんのちょっとずつ明かされる(といっても話の中でもあんまり解明されてない)黄緑色の髪の謎。行間に含まれるコンテクストの多さもグッド。
基本的にゆるゆるな空気だが、時々ピリッとする瞬間があって、そのバランスがとても良い。ピリッと、までもいかないか。遠くで不穏な音がする、位の空気が流れる時がある。という感じかな。
どっちも元々同人誌から連載に、という流れらしい。1月と7月で連載。1月と7月、いつも買おうと思って探すけど近所に売ってないのが残念である。
といった具合で、計20冊レビュー終了。長い。1日で終わらなかった。
これを書くのが億劫で漫画の購入数が落ちたら面白いな、とか思いながら書いてました。多分落ちない。
そろそろ部屋に漫画置く場所が無くなってきてるので引っ越したいです。
ではまた。
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lostsidech · 6 years
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三つ、手をうってむすんで水に月
 その天井の低い平屋の前で、手足の千切れた麻の人形を抱きかかえて少女は立っていた。
 老人が腰をかがめて扉をくぐってきた。軟膏の壷に指を入れ、魔法を使うようにくるくるとその指を回す。それから人形に触れると、肩を支えて千切れた腕をくっつけた。  少女はじっと老人の指を見ていた。 「…………、……」  老人は掠れた声で優しく何かを言った。春には聞こえなかった。少女にも聞き取れなかったに違いない。俯いたまま上目づかいに老人を眺めたあと、ぱっときびすを返して北東山の路地を駆けていく。  軟膏を模した糊で直してもらった人形が遠のきながら小さく揺れていた。  老人はその背中を優しく見守ったあと、背筋を伸ばして隣にいた少年と言葉を交わした。  少年は自然な表情で笑った。春にはやっぱりわからなかった。  振り向いて戸口からその少年が呼んだ。 「春」  春はなつめをじっと見つめ返しながら近づいて良いのかどうかためらったまま立ち尽くした。  隣で老人が首を傾けて小さくほほえんだ。許可を求めるように視線を向けたが、もとより彼は春に語り掛ける言葉をもたない。そのまま背中を向けて、先に来たときのように扉をくぐっていく。 「いいよ」  代弁したのはなつめだった。戸惑っている春に向かって、柔和に念を押したのだった。  春はもう一歩ぶんだけ足踏みしたあと、思いきって小走りで彼らに続いた。
 東山へ向かう道すがら、姫さまは何があったのかあまり語りたがらなかった。 『わらわとて考える時間が欲しいのじゃ。ただ、春の心配することはない。それだけで良い』 「教えてくれたらいいのに。わかっていることだけでも……」 『簡単に言うな』 「わたしだってっ、一週間心配したのにっ」  まぁまぁ、となつめが笑った。春はそれで怒ることもできなくなってごにょごにょと口の中で不満を飲み下した。なつめからしたら姫さまの声は聞こえないので春が一人でわあわあ叫んでいることになる。  三条をなつめと並んで歩いていて、かえって緊張して姫さまとばかり話しているのだった。なつめが隣にいる。翳島や冬子もいなくて、春だけがなつめと一緒にいる。初めてではないにせよ、まとまった時間で考えたらかなり珍しいことだった。堺町でお遣いをしたときも結局は一緒になったが、あのときはそれどころではなかったから。  思いが一周巡った。あの日、と春は強く念じる。  誉の手に触れたことを思い出す。不安になるほど熱い指。レディが握手を拒むのかい、と笑われて意地になって手を取った。その指が今日もまた春の胸に触れた。  姫さまの失踪と出現は、明らかに誉の接触を契機に起こっていた。  どうして。胸の中であの少年の影に問いかける。  姫さまもなつめもだ。春のたいせつなものにはなぜだか、あの少年にだけ触れることのできる黒点がある。 『春』  小鳥がさえずったように聞こえた。ためらいがちに姫さまが呼びかけてきた。 『あまり誉のせいとばかり思い詰めるのは得策ではない』  春は弾かれたように顔をあげた。思ってもみない言葉を浴びせられたのだ。 「なにがっ……?」  信じられない心地で言いかけた。どうして姫さまが誉の肩を持つ?  しかし言い終える時間はなかった。先になつめが立ち止まったのだ。 「おや」  なつめの視線を追って目を転じた。そこが目的地なのだろうか。神宮道の庶民街の一角に、人形を抱きかかえた少女が立っている。  目鼻のない素朴な麻地の人形だった。おそらく古着を縫い合わせ、詰め物にして作ったのだろう。褪せた朱色のおべべを巻き付けていて、けれど袖の付け根から片腕がいたいたしげにほつれて垂れ下がっている。  母親の手になるものか、祖母やほかの家族によるものか。春の家ではこうしたものを作ってみせてくれるのはいつもみつの役目だった。なつかしさにつんと胸の奥が疼いて、黄いろい刺し子の裾をからげた少女が愛おしい感覚に襲われる。 「お人形……」  進み出て呼びかけようと一瞬考えた。少女がお人形の「怪我」を寂しく思っているのが、自分のことのようにわかるような気がして。  なつめの手がふと春の前に差し出されて言外に春の動きを���止した。  目の前のあばら家から人影がゆっくり出てきて、少女の前に腰をかがめた。 「あっ」  春は小さく声をあげて目をぱちくりした。女の子に優しく語りかけたのが、異相の老人だったからだ。  いや、この時世、異相とまで思うのは失礼かもしれない。老人は外国人であった。  高い鼻に小ぶりな頭。衣服は眠っていたところだったのか、寝間着に近いゆったりとした長衣だ。小さな金縁の眼鏡を鼻に載せ、その奥できらめいている瞳は浅い灰緑色をしている。  きゅっと春の胸が詰まった。  人形を抱えた少女はわかっているのかいないのか、首を傾けて老人の言葉をじっと聞いていた。いや、わかるはずがない。異国の言葉だ。  ちらりと老人の瞳がこちらの風景をとらえて、いたずらっぽく笑みを示した気がした。  誰かにその動作が似ている、と春は麻痺したように思った。 「レヴ・コンフォード」  その、思い浮かんでいた少年が、春の隣で、耳慣れない音を発した。  老人はなつめと明確に目を合わせた。何か意思疎通をおこない、了解したようだった。  佇む少女を残して、長衣を揺らす背中が一度、平屋の中に引っ込んだ。
 薄いスープが出た。  裸電球が天井から下がって円卓を照らしている。 「コンフォード師は大陸から来たプロテスタントの牧師だ」  あたたかく、この奇妙な取り合わせを糸で結んで取り合わせるように、なつめが喋っている。 「彼はぼくのことを六歳の頃から世話してくれている。この生意気な子供を十五まで育て上げるのはさぞや骨折りだったろうと己のことながら思っているよ。彼はほんとうに気骨のある人でね。海をわたってきて十年にもなるのに、ちっともこっちの言葉を話しやしない。それでよく暮らすばかりか人に知恵を授けたりだとかできるよね。喋れないわけがないだろうとぼくは思うんだけど。喋ろうとしないんだ」  自分のぶんも丸い皿と匙を運んできた老人が、異国語でなにか言った。春にはわからないがなつめにはどうやらわかるらしい。ちらりと振り仰いでその言葉を受けて、なつめは春に仕方なさそうな顔をしてみせた。 「老人だから、喋ったってしょうがないんだ、だって。こうしてこっちの言葉を聞き取って、会話には参加してくるくせにね」  春は答えられなくてスープ皿を手に包みながら小さく頷いた。意味はわかるのに喋ろうとしない、というのは不思議なことだった。コンフォード老人はその話から想像される頑固な性格とはまるで無縁な温和な顔をしていて、春たちの前でずっとほほえんでいる。 「これで人の懐に入り込むんだから、不思議なものだよ」  いただきます、となつめは言って、出されたものを口に運んだ。春も釣られたように手を伸ばして匙を手に取った。上目に盗み見るとコンフォード老人は、春やなつめが食事の前に手を合わせるのと似ているようで何か違う動きをしている。 『祈りじゃな』  姫さまは汲み取ったようで春の耳元で囁いた。春は俯いた。慣れない塩味のスープは美味しいのかどうかよく分からなかった。  自分でも食べ始める前に、コンフォード老人は別のことを思いついたみたいに身をかがめた。 「春にも何か教えたいみたいだね」  なつめは面白がるような響きと、己の幼い頃を眺めるような穏やかな口調を混ぜてそう言った。  老人は円卓の足元から絵本を引き出した。古くて綴り目がずいぶんほつれているけれど、目もあや、鮮やかで大きな絵本だ。表紙では白い服を着た男の子が背の高い木を見上げていた。 「これは何の本ですか?」  けはいで姫さまに急かされたような気がして、ためらいながら折り目正しく問いかけた。老人はにこにこと笑いながら表紙にいる男の子を指さして丁寧な発音をする。だけど聞き取れない。  なつめがそっと身を乗り出してきた。 「今から千九百年前の人だ。遠い外国で生まれてね」  言葉はゆっくりだったけれど、大きな数字がぴんとこなかった。老人の語りに乗せるようになつめは静かに言葉を加える。 「この人がね、人の生まれながらにして持つ罪を贖ってくれたと言うんだよ」  難しい言葉だった。どういう意味なのか、それだけではまったく分からない。  だけど春の心に、そこにあった一つの言葉が引っかかった。春はなつめを振り仰いだ。 「罪とはなんですか」  罪、と言った声に別のなにかを重ねて思い浮かべていた。  自分でもすぐにそれが何か分かったわけではない。少しかけて男の姿が思い浮かんできた。七日前、堺町で警察官、それから誉と捕物を繰り広げていた暴漢だ。  俺が何をしたって。叫んだ男の手が震えていたのを思い出す。あの人の罪はなんだったのか。  拳で殴り掛かるような人だった。なにか乱暴さわぎをしたのだろうか? だけどずっと気になっていた。あのとき触れていた春には、あの人が怯えていたことがおぼろげにわかっている。  人に生まれながらの罪があるのだというのなら、春もなにか罪をおかしていることになる。あの人と春はどう違う。誉がいやに春の周りを飛び回っている理由には関係があるのか。  なつめにとっては予期しない質問だったらしい。彼は椅子のうえで少し身を引いた。うーん、と困ったように目をしばたいて考える様子を見せる。 「罪の解釈については各教会で教義が分かれているんだ」  老人が耳を傾ける姿勢を見せた。なつめはどちらかというと粉屋の教室にいるときの口調になっていた。 「千九百年よりもっと前の昔、最初の人間たちが、食べてはいけないと言われた果実をこっそり食べた。これが人間の罪の始まりと言われている。それはね、この教えの言葉でいうと、神にそむいた、という罪なんだ。親みたいな優しい誰かの言うことを聞かず、家出するみたいに、勝手に離れていってしまった罪。身近な例でいうと、なんなのだろうね。嘘をつくことや、隠し事をすることだろうか。それから欲望、なんでもほしがること、認めてもらいたがること。それから、知恵とか、好奇心だとか……」 「知恵? 好奇心?」  春は目を一杯に開いた。罪、という言葉となつめの口から出た例が、まったく結びつかないような気がしたのだ。 「それは、悪いことですか? 知識を得ることができるのは良いことではないのですか?」  春はなんでも知っているなつめのことが好きだ。気になったものになんでも突き進んでいくなつめの輝きが好きだった。その彼の口から、他人の教えの解説とはいえ、知識を否定するような言葉が出るのが春には信じがたかったのだ。  勉強なんかするものじゃない、とあしざまに言う人が世間に存在するのは知っている。けれどそれはもうとっくに時代おくれの考え方だ。すくなくとも春の母である清子はなにかにつけそう言っていた。  なつめは相変わらず困ったような顔をしていた。 「知恵があるから人は嘘をつく。知識がつくから人は人を虐げる」  教科書を読むような口調だ。 「ぼくだって詳しいわけじゃないよ。まるで間違っているかもしれない。ねえ師、罪とはなんですか」  音を上げたらしく、なつめは振り向いて隣のコンフォード老人に話しかけた。老人は途中から長い日本語に追いつけなくなったらしい。ほほえんで首を傾げているので、なつめがいくつかの外国の語彙を使って質問を表現し直した。  老人は話を理解すると、ころころと笑い声を立てながら左右に首を振った。  なつめが不満げな顔をした。 「わからなくてもいいんだ、って」  老人はその通りと言いたげに笑っている。 「この人はいつもそうだ。昔からそうなんだ、何もかも『わからないままでいい』だ。だからぼくはいろんなことを自分で突き止めようと思うようになったんだけどさ」  春にも納得がいかなかった。わからないことをわからないままにしておくことが老人の教えなのだろうか。  姫さまがちりりと胸の隅っこを引っ掻くような感触を春に与えた。痛むような気がしたけれど、続いたその声は優しい。 『懐かしいの』 「え……」  思わずなつめや老人のことを忘れて普通に反応した。姫さまはどこか満足げだった。 『信じる者に守られてきた神秘は無数にある。古くは神奈の巫女たちもそうじゃった』  それ以上言わなかった。  春はどこか胸をざわざわさせて唇を結んだ。昔の巫女たちを姫さまが懐かしむのを聞くのはどこか悔しかった。神奈家の歴史の中で姫さまの声をいちばんはっきりと聞けたのは春だという。それを自慢に思ってきたからだ。  わからなくても信じることこそを慈しむのだったら、かえってはっきりとわかってしまう春には真似ができない。  春は身を乗り出して、老人の抱える絵本に人差し指を載せた。 「その人は……」  大きな木を見上げる男の子を指差す。挑むような気持ちだった。 「ほんとうにいたんですか」  姫さまは確かにここにいる。  姫さまと心を通わせてきた巫女たちは、春���どはっきりした交流ができなかったとしても、姫さまを信じて当たり前だっただろう。ではこの人はどうなのか。最後に誰がこの人の実在を証明したのか。千九百年なんて遠い昔の。  老人は綺麗な目を細くして微笑んで、こもった音でなにか言った。  なつめが挑戦的な目でそれを聞いて、通訳した。 「いたと思えばそれでよいのです」  わからない、と春は思った。姫さまは春の肩の周りをふわっと包んだ。春の言いたいことを受け入れてなだめるように。  春はこの優しさのもとで育ってきた。なつめの口調をぼんやりと受け取る。きっとこの少年もこうやって育ってきたのだ。穏やかな師に守られながら、その言葉に唇を尖らせながら。  胸がずきずきした。いつになくなつめを近く感じたけれど、同時にそれはわからないことだらけの世の中の果ての縋るような繋がりだった。
 おもてに出たとき、コンフォード老人がそこで待っているようにとしぐさで示して一度引っ込んでしまい、微風の陽気の下に春となつめと姫さまのけはいだけがぽつねんと残された。  小さな裏通りに人気はなかった。どこかの家から女の子の笑い声が遠く響いた。さっきの子だったらいい、と春は思う。  陽だまりをいっぱいに浴びながら、暇を持て余したなつめは靴底で地面を蹴っ飛ばす。 「あの人はね、ぼくの育ての親なんだ」 「育ての……」  そうだろう、と春は思う。六歳から育てられている、と彼はさっき言った。  では、ほんとうの父母は。春の心臓がぎゅっと迷いで縮まる。なつめのことは知りたいけれど、どこまで聞いていいのかどうかわからない。 「関東の農民の生まれなんだ」  なつめは遠い故郷を見るようにして言った。 「ぼくがあまりにも文字が好きだから、両親が旅の牧師に預けてくれたんだよね」 『口減らしじゃな』  姫さまが低い声で言った。春は俯いたまま聞いた。ずっときらきらした理想に包んで眺めてきた人に、そんな言葉をあてがっても想像ができない。  誉と十七世紀について議論したときの、なつめの声を思い出していた。  寒気と飢饉、闇の時代。少年は、己の育った長い関東の冬を思っていたのだろうか。  開け放したままだった勝手口からコンフォード老人が出てきた。大きな絞り模様の風呂敷を抱えていた。春の手にそれを持たせてくるから、言っていることは分からないけれどきっとそれはお土産なのだった。春はまごまごしながら手元を見下ろす。  重たい風呂敷の中にはおそらく手製と思われるジャムのたぐいと、それから結び目の合間からちらりと見える別のもの。さっきの絵本だ。思わず一度なつめを見上げて、それから老人に口をぱくぱくした。わたし、読めないし、読めたってきっとわからない。ひどく後ろめたく感じて。  隣からなつめが囁いた。「サンク・ユー、って言うんだよ」  春は一生懸命に口真似をした。姫さまがわかっているのかいないのか、ふふっと面白がったように笑った。  老人はなんだかとても満足げににこにこして、あばら家の中に戻っていった。  静寂と昼の光があとに残された。春は諦めて風呂敷を両手で携えなおした。老人は土産物を引き取ってくれる気がないらしい。  帰路を踏み出しながら、なつめがぽつりと言った。 「ぼくは傲慢なのだろうか」  春はぽかんと口を開けたあと、反射的に否定を口にしようとして結局うつむいた。  結局、また誉に言われたことを考えていたのだ。誉が何を言い、なつめが何を感じ、そして何をもう一度聞きたいと願っているのか、春にも少しずつ分かりつつあった。  コンフォード老人のような、信じる人が納得している世界に、根拠を追い求めたいと思うこと自体がきっと彼らの世界からずれ落ちているのだ。それでいいのだと笑える人々に向かって、春やなつめの世界観で何がどうしてと口を入れたって会話にはならないのだ。そのことにすこしずつ気づきつつあった。  誉との議論そのものを聞いていない姫さまがややけげんそうにもやもやと春を取り巻いた。  春はでも、誉だけが正しいとは思いたくなかった。思えなかった。黒い僧衣の残像を振り払うようにきっぱりと口にした。 「なつめさんは『正しい』と思います」  なつめは隣で黙ってい���が、その目がふたつぱちぱちと瞬いたのを春は見逃さなかった。 「誰かの世界が誰かの世界なら、それを知りたいと思うなつめさんの世界だって、そういう世界です」  それが春の結論だった。間違っていたってよかった。春はきっと誉やなつめほど頭がよくない。  春にとってはなつめがいちばん正しいのだ。春の世界ではそれが真実だ。  姫さまがしゅるっと春の中に引っ込んでけはいを消した。なぜだか大人しくしていようと決めたみたいだった。  三条を逆向きに辿る、二人分の足取りは静かだったけれど、高瀬川を渡るとき、いやおうなく春はその北側を意識した。山上から一之舟入はそう遠くない。なつめが最初の日に言ったこと。一之舟入には近づくな。誉はきっとそこにいるのだろう。  ちらと目を上げたとき、通りの向こうに、ふと春は見知った女の姿をみとめた。 「冬さん」  思わず呼んだ。今年になって春たちの仲間に加わった麻見冬子である。萌黄の着物と大人びた背丈、そのいっぽうで子供みたいなかむろ頭でそれと知れた。  冬子の目が春にとまった。  けれど彼女はそれ以上こちらを見なかった。なぜだか意図的に気づかなかったふりをするみたいに、雑踏にまぎれてきびすを返してしまう。 「あれ……」  春は振りかけた手を中途半端に空中にかかげてとまどった。粉屋のほうから来ているように見えたから、もしかして荒らされた様子を見て春たちを探していたのかもしれないと思ったのに。 「どうしたの?」  なつめが帽子をかぶった頭を傾げた。春は指をさそうとしたが、その萌黄色の背中を早くも見失ってうろうろと視線を迷わせた。 「……誰か、いた、気がしたのだけど」  冬さんが、と言おうとしたのだけれど、歯切れが悪くなって、誰か、と言うことになる。あれは確かに冬子だ。だけど伝えづらかった。ましてやなつめに対して。  ましてやなつめに対して?  姫さまがなにかものいいたげに身じろぎした。春は何も考えなかったふりをしてそっとそのけはいをねじ伏せた。
 麻見冬子の話をしなくてはならない。  冬子は武家の令嬢である。すっと背筋が伸びて、均整の取れた美しい身体つきをした十七歳の女性だった。  冬子は年明け、名前の通り冬の光も冷え切る一月のなかばに春たちの教室にやってきた。 「何をしているのかと思えば」  第一声はそんな言葉だったと思う。 「きっと子供の遊び場所なのね」  春を見てそう言った。  もちろん春はたいへんに心外で立ち尽くしたのである。  薄雪の止んだ夜だった。  冬子は春にとって最初、湖面にきんと澄んだ月のように触れがたい存在だったのである。
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hasami-j-blog · 6 years
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【クトゥルフ神話TRPG】悪霊の家和風改変
 基本ルールブック記載の『あのシナリオ』を勝手に和風アレンジ。
はじめに
NPCについて
■古尾人ウタ 呪われた神子 ??歳 STR:18 CON:22 SIZ:18  INT:16 POW:18 DEX:7 APP:1 EDU:6  幸運:90 知識:30 アイデア:80 耐久値:17 MP:18 正気度:0 ダメージボーナス:+1d6 装甲:10ポイントの魔術装甲 技能:隠す30% 聞き耳60%    神話技能31% 憎悪71%    間違った所へ導く64% 呪文:《肉体の保護》《支配》    《黄泉醜女の召喚/従属》(※クトゥルフ2010参照) 武器:空飛ぶ前差し…攻撃力:1d3。命中率:ウタの現在のMP×5%。 一度攻撃を行う度にウタのMPは1減少する。 耐久力:3 ※ただし命中させるのは非常に難しい。 弱点:  オルゴールの音を聞くと全ての能力値が−2され、前差しの自律攻撃が行われなくなる。  また次のターンから全ての技能の成功率が−10%ずつ低下して行く。 設定:  神子として一族による儀式を半端に施された結果、永遠に死ねない肉体を持ってしまった少女。肉体だけは醜く老化を続ける一方で、精神だけは永遠に9歳の幼い少女のままであり、今や元の容姿は見る影もない醜悪な容貌へ姿を変えている。  自らに永遠の苦痛を与えたこの世界を憎み、せめてのも安寧を守る為に屋敷に狂気と共に固執する。けれど彼女の本当の願いは、紛れも無く、この世界からの解放、即ち自身の死である。 ◼︎古尾人ヲリ 母親の亡霊 享年35歳  INT:16 POW:11 アイデア:80 MP:11 設定:   ウタの母親の亡霊。元は古尾人家の先代神子の妹。姉の無惨な死に姿が忘れられず、古尾人家の呪われた因習に恐怖を抱き続けてきたが、逃げる勇気も持てずウタを出産した。彼女に逃亡をもちかけた夫は一族の者により殺害され、それが彼女の逃亡の勇気を削いでしまった。  けれど娘が儀式の生贄になる事に遂に耐えきれず、娘を助けようと儀式に乱入。しかし彼女の乱入により儀式は失敗したものの、ウタは更なる呪いをその身に宿す事となってしまった。  儀式の失敗後は一族により離れに幽閉され、娘の呪いによって発生した火災により生涯を終える。生涯娘の安寧を強烈な罪悪感と共に祈り続けていた。  彼女の願いは娘の解放と救済である。 ◼︎広能文隆(ひろのうふみたか) 神主 57歳 「……帰れ。この件はお前達が関わるべき問題じゃない」 STR:16 CON:14 SIZ:14  INT:14 POW:10 DEX:9 APP:7  EDU:17  幸運:50 知識:85 アイデア:70 耐久値:15 MP:10 正気度:50 設定:  町に唯一存在する神社、日置神社の神主。真面目で厳格な性格をした中年男性。厳めしい面構え。現在は七夕祭りに備えて忙しくしている。  日置神社は古尾人家と関わりの深い神社であり、彼自身も古尾人家に纏わる伝承は理解している。古尾人家のお祓いを行っていたのも彼である。尚、お祓いは代々50年に1度行われているという。  ウタは邪悪な悪霊であるといった表面上の伝承を伝え、これ以上関わるべきではないと探索者達を諭すだろう。悪い人間では無いが融通が利かない頑固な性格。 ◼︎広能妙(ひろのうたえ) 放浪巫女(元) 92歳 「ヒッヒッヒ……半端に手を出す事こそが悲劇の引金よ、阿呆息子め……」 STR:8  CON:11 SIZ:9  INT:18 POW:18 DEX:18 APP:2  EDU:11  幸運:90 知識:55 アイデア:90 耐久値:10 MP:18 正気度:90 設定:  文隆の母。前代宮司、なのだろうか?  不気味で腰の曲がった無駄に元気な老女。普段は各地を放浪しているらしい。古尾人家に伝わる伝承を独自の視点も交えて語る。探索者達へウタを完全に除霊するにはどうしたら良いかのヒントを与えるだろう。  飄々とした掴みどころの無い浮世離れした人物であり、どうせ関わるなら最後までキッチリやれと探索者達をけしかける。  登場させるのが面倒くさければ割愛しても構わない。 ◼︎番 万(つがいよろず) 地元の駐在 55歳 「もうすぐお祭りだよ、楽しみだねえ」 STR:13 CON:10 SIZ:15  INT:10 POW:9 DEX:6 APP:11 EDU:14 幸運:45 知識:70 アイデア:50 耐久値:13 MP:9 正気度:45 設定:  地元の交番の唯一の駐在。穏やかでまるまるとした気の良いおじさん。最近地元の「悪霊の家」で不審な人影を目撃した者が続出し、また付近の家で小火が発生している事から、廃墟に不審者が住み着いたのではないかと訝しみ、探索者達へ調査を依頼する。  もしも探索者達が途中でリタイアする、中途半端な状態で除霊を終える等をした場合、エンディングにて様子を見に行った彼は死亡する。  一切の霊感を持たず、ウタの怪現象や母親の霊の姿を目にする事が無い為、事態の危険性を今ひとつ理解出来ず暢気している。  KPの都合の良いように利用すると良い。
導入
 このシナリオには2種類の導入が存在する。KPは探索者の傾向に応じて導入を使い分けると良いだろう。或いは別の導入が可能そうであれば改変しても構わない。或いはプレイヤー側から意見を求めても良いだろう。いずれにせよ悪霊の家の前で合流するとすれば、スムーズに話が進む筈だ。 ◎導入1 依頼型  あなた達は七夕祭りの為にこの町を訪れている。ある日、探索者達は滞在中に偶然知り合い仲良くなった地元の駐在である番から、一件の建物の調査を依頼される。  それは街外れの山奥に建つ古い和風建築の民家であり、最近その建物の近辺で不審な人影の目撃や、小火騒ぎなどが起きているのだという。番巡査は七夕祭りの対応で忙しく、手を回す事が出来ないらしい。  依頼としては、建物の中に不審者が居ないか確認して欲しいというもの。手伝ってくれれば相応の報酬は出すと彼は探索者達へ頭を下げるだろう。 ◎導入2 自主参加型  あなた達は怖い話が大好きなオカルト好きだ。  ある時、あなた達は最近有名になっているオカルト屋敷の話を耳にする。何でも嘗て呪われた一族がそこに住んでおり、今もなお呪いが残されているというのだ。  酷薄な好奇心から、或いは何か違う理由から、あなた達は自らその悪霊の家へと足を運ことにした。
1:悪霊の家・地上
 山を少し入った所に問題の家は存在する。長らく手入れがされていないらしい荒れ果てた和風建築の家。表札に書かれている文字は掠れてしまい文字を読む事が出来ない。  この時点では古尾人家の地上部を捜索する事になるが、この時点で捜索出来るエリアは殆どがトラップエリアである。  亡霊と化したヲリの姿やウタの幻覚等を出し、シナリオ全体の雰囲気の紹介として演出すると良いだろう。 ◎玄関  玄関は嘗ては栄華を保っていた事がわかるような大きなもの。【目星】で玄関の靴棚の下に子供用と思われる非常に小さな下駄を見つける。褪せた赤い鼻緒が着いているが切れてしまっている。  【アイデア】でそれがデザインの割には小さ過ぎると気がつくだろう。【歴史】【人類学】に成功する事で、中国の纏足を思い出すかもしれない。  下駄を手にする、或い���屋敷内へ足を踏み入れようとすると、屋敷の奥へ続く廊下を幼い少女が鞠を追いかけて消えていく姿を見るだろう。 ◎居間  家族全員が団欒するためと思しき部屋。部屋の中央に囲炉裏があり、蓋がされた鍋がかけられている。蓋を開いて中を覗くと血腥く腐った臭いのする、吐き気を催すどろりとした奇妙なものが入っている。奇妙な事に、この臭いは蓋を明け、中を見た者しか感じる事は無い。 【正気度チェック0/1】  【アイデア】でそれが人肉であるような気がする。【医学】で調べるとそれが完全に腐った人肉である事に気付いてしまう。 【追加正気度チェック0/1d2】  部屋の隅には今にも壊れそうな戸棚が置かれている。棚の中を覗くと、引き出しの中にぎゅうぎゅう詰めに詰められた女性の無惨な姿を見る事になる。  そして次の瞬間、劈くような悲鳴を上げながら、引き出しの中から焼けただれた女の手が大量に伸び、あなたの顔を引き出しの中へ引きずり込もうとするだろう。【DEX×3】で回避が可能。失敗した場合、1d2のダメージ。また戸棚は完全に壊れてしまう。 【正気度チェック。1/1d4】  壊れた戸棚からは屋敷の見取り図が発見出来る。 ◎台所  土間状の炊事場。竃や水場が存在する。竃にかけられた鍋には蓋がされており、囲炉裏と同様のトラップが存在する。  中に入ろうとすると、少女の笑い声が聞こえ、背筋が凍り付くような感覚を覚える。中に入るならば、錆びた包丁や不気味なものが詰められた鍋などの台所用品が一斉に浮き上がり、探索者達めがけてとびかかってくるだろう。  【DEX×3】【回避】で回避が可能。失敗した場合、1d2のダメージ。 【正気度チェック。1/1d4】  これはウタが探索者達を追い出そうとしている様である。 ◎客間  客間へ近付くと、中からは子供の声で歌が聞こえてくる。客間の襖を開くと声はぴたりと止む。この歌は後述する子守唄と同様のものだが、この時点でははっきりと内容を聞き取る事は出来ない。  中は広々とした不気味な部屋になっている。部屋の中央に古い前指し(匕首)がぽつんと飾られているのが真っ先に目に入るだろう。前指しには奇妙な紋様が描かれている。これは古尾人家の家紋である事がその後の調査で分かる筈だ。これが重要なアイテムである事が分かるよう、KPは探索者にそれとなく伝えると良いだろうが、持って行く事をKPから探索者へ伝える必要は無い。  小刀に触れるとゾッとするような鋭い冷たさが触れた者を襲う。 【正気度チェック。0/1】  天井の梁の部分には歴代の当主達の図と思われる写真が何枚か飾られているが、その何れもが顔の部分が破られている。まるで故意に破り散らしたかのようだ。 ◎中庭  中庭には客間から移動する事が出来る。中庭の片隅には井戸が存在するが、中を覗くと水が並々と入っているように見えるだろう。  正確にはこれは他人からの干渉を強く拒むウタ、及び彼女を封印しようとした古尾人家の呪術によって映されている幻影であり、実際の井戸はとっくの昔に枯れ井戸になっている。後ほど文隆や妙から情報を聞く事でこの幻影を打ち破る事が出来る。この時点では誘導する事は好ましくないだろう。  中庭に出ると、少し離れた場に存在する【離れ】が目に入る。 ◎離れ  離れはお堂のような形をしている。入口には一枚の古い札が貼られているが、中央で破れている。誰かが先に入ったのか、扉が微かに開き風に煽られ音を立てているだろう。  【オカルト】で札を観察する事で、それが神道の除霊などで用いられる神札と呼ばれるものだと分かる。また周囲を【目星】で観察する事で、どす黒く変色した清酒の瓶や、やはり変色した盛り塩などを発見する事が出来るだろう。  【アイデア】で地元の詳しい人間に尋ねれば詳しい事が分かるかもしれない、という印象を受ける。  これは日置神社の神主である広能家が50年に一度の周期で執り行っている封印の儀式の跡である。文隆もこれを行ったが、何も知らない地元の子供達が入り込み、結界を壊してしまったのだ。  お堂の中に入ると、中には大量の燃え堕ちた蝋燭と燭台、大量のこけしが飾られている。入口以外、部屋のどこにも窓が無い事が見て分かるだろう。中は異常な程に肌寒くゾッとする空間である。  中に入ると、女性がすすり泣きながら何かを歌っている声と共に、部屋の隅にある化粧机に半透明の女性の姿が浮かび上がる。女性はやがて消えてしまう。正に幽霊だ。 【正気度チェック。0/1d3】  化粧机を調べると、机には爪で引っ掻いたような痕で文字が刻まれている。文面は下記の通り。 唯々憎ヒハ己ノ不甲斐ナサ 古尾人ノ家ニ産マレネバ幸セニナレタダラウカ 好ク眠レテイルダラウカ 其レダケガ氣ニナツテナラヌ セメテモウ一度オ前ヲ此ノ腕ニ抱キタヒ 愚カナ母ヲ憎メ 其レガ生キル糧トナルナラ 憎メ 憎メ  また机の上には一台の小さな箱のようなものが置かれている。蓋を開くとオルゴールだという事が分かるが、壊れて音が出る事は無い。適切な機材を揃えての【機械修理】か、地元住人の力を借りれば1日かけてオルゴールを修理する事が可能である。  オルゴールを良く観察すると、裏側に『ウタへ』と傷が残されている事が分かる。これはヲリが娘を想って用意したオルゴールである。  室内を【目星】でよく観察する事で、ここが女性の部屋であったらしいような印象を受ける。同時に、部屋の片隅に、焼け焦げたような痕を残す鉄製の足枷の存在に気付くだろう。  室内の情報をあらかた出した所で、3体のこけし達が一人でに動きだし、探索者達へ襲い掛かる。 「カエレ」「マッテ」「カエレ」「マッテ」  交互にそう口にしながら、こけしは探索者達へ襲い掛かる。室内は暗い為、何らかの手段を講じない限りは技能に−10%の補正がつく。 【こけしのステータス(1体あたり)】 STR9(7) DEX8(6) 耐久力3 攻撃手段:体当たり40%…1d2ダメージ ※同一ステータスのものが3体存在する。 ※探索者が小刀を所持している場合、各ステータスに−2。攻撃成功率が20%に軽減。  こけしと戦うも、この場から逃げ出すも探索者次第だ。或いは時間が厳しければこの戦��はKPの判断で割愛しても構わないだろう。  探索者達が古尾人家を後にする際、半透明の女性が探索者達を留めるように此方へ手を伸ばす姿が見えるが、すぐに消えて見えなくなってしまうだろう。
2:町での捜査
 悪霊の家の探索を終えた探索者達は、何らかの方法で家の事を調べようとするだろう。下記に各情報とその情報を得られるエリアを記載する。 ◎家の歴史について調べる  古尾人家の調査を終えた探索者達は家の歴史について調べようとするだろう。或いは事前に情報を入手しようと動くかもしれない。その場合は市役所の帳簿や交番の資料を【図書館】で調べる事が出来る。小さい町の為、この町に図書館は存在しない。【図書館】を3時間かけて調査を行う事で、1成功につき1つ下記情報が分かる。 *あの家はかつて古尾人(こびと)一族という地元の権力者が住んでいたが、明治期を境に古尾人一族は急速に衰退してしまった。今は名義上の管理は日置神社(ひおきじんじゃ)が引き継いでいる。 *古尾人一族は嘗てこの土地の宮司ような役割を担っていた。火卸(ひおろし)の儀と呼ばれる儀式により人々へ豊穣を齎したとされる。一族の衰退以後は別の土地から訪れた神事関係者がそれを引き継いだ。それが日置神社である。 *古尾人家は代々『神子(みこ)』と呼ばれる女性を有し、その女性が神託を受けていたようだ。 *古尾人一族の衰退が始まって間も無く、古尾人の家は謎の大火に見舞われ、一族の殆どが死亡したらしい。 ◎神社で話を聞く  日置神社はこの町に唯一存在する神社であり、町の規模に反して奇妙に大きな神社である。御祭神は迦具土神。現在は七夕祭りに備えて多くの人間が準備の為に出入りしている。  神社内では薪が土台状に組まれている。この土台に一晩中火を燃し、7日を終えた所で飾った笹や短冊をこの火で燃やすのが七夕祭りの習わしだという。  ここには神主の広能文隆が居るだろう。彼は探索者達が古尾人家について調べていると知ると良い顔はしないが、【対人技能】に成功する事で古尾人家に関する詳しい歴史を教えてくれるだろう。出てくる情報は下記の通りだ。 *嘗て古尾人家は神降ろしの儀式を行っていたその儀式は『火卸の儀』と呼ばれていた。それが訛って日置になり、この神社の由来となったという。彼らはその儀式によって体内に神を宿した『神子』という存在を生み出し、神子の齎す神託や不思議な力を用いてこの地域へ豊穣を齎したとされている。古尾人家は火の神を信仰していたという。寒い地域である故に、火を神聖視していたようだ。 *この街の七夕祭りは元を辿ると火卸の儀の事である。古尾人一族の衰退と共に形や名称が変わっていった。今は地鎮祭の意味が強いとされている。屋台や見せ物なども集まり、地域外からの観光客も存外多いという。 *古尾人家の衰退の原因となったのは、ある時、火卸の儀に失敗してしまったからである。原因までは分からない。当時の神子の名は古尾人ウタという。古尾人家最後の神子である。  【心理学】を用いる事で、「火卸の儀失敗の原因は分からない」という言葉を伝える時に彼が僅かに目を逸らした事が分かるだろう。しかしこの事について彼の口を割らせる事は容易な事ではない。  探索者達が古尾人家で発見したアイテムを見せると下記の反応を示す。 *前差し  火卸の儀で用いられた祭具の一つに小刀があったという事は聞いている、だが詳しい利用方法についてまでは分からない。あの家でそんなものが見つかる筈は無い、誰かの悪戯だろう。何なら引き取ろうか? *オルゴール  思わずと言った体で「何故これがここに?」と呟くだろう。探索者がとぼければ暫く何かを考えた素振りを見せるが詳しくは話さない。  封印が壊れていたという事を伝えれば【聞き耳】で「参ったな」と呟くのが判る。  オルゴールに関しては、それは自分が返しておくから渡してくれと言われるが、探索者が断るならば強く要求する事は無い。 *神札  誰かが肝試しの真似事でもしていたんじゃないかと回答されるが、【心理学】で彼はそれに見覚えがありそうだという事が分かる。  これらの情報を揃えた上で【対人技能】に成功する事で、ようやく彼は「ウタの呪いは晴れてはいない」と答え、これ以上この件に関わらない事を探索者達へ強く進め、話題を切り上げてしまう。祭りの準備の為にその場から立ち去ってしまうだろう。 ◎オルゴールを修繕する  適切な機材を揃えて【機械修理】に成功する、或いは町の修理屋へ依頼するなどで、1日かけてオルゴールを修繕する事が出来る。  オルゴールを引き取ると、オルゴールからは子守唄が流れてくる。そのメロディは屋敷で少女が口ずさんでいたものと同じだという事が分かるだろう。  音を聞いた町の住人達は懐かしい歌だとそれを懐かしむ。曰く、これは町に昔から伝わる子守唄なのだという。この町の子供達は皆これを聞いて育つのだと住人達は教えてくれるだろう。  探索者達が歌詞について言及すれば、下記のような文面を教えて貰う事になる。  ふるえ、ふるえ、ゆらゆらと  ひふみよいむなやここのたび  ふるべ ゆらゆらと ふるべ  【オカルト】でこの歌詞の由来が迦具土神信仰の文言である事が分かる筈だ。 ◎奇妙な老女  ある程度情報が集まってきたところでこのイベントを発生させると良いだろう。探索者達が何らかの行動をしていると、「もし、そこのお若いの」と声をかけられる。振り返るとしわくちゃの老女がニヤニヤと不気味に笑いながら探索者達を見つめているだろう。  「悪霊の家の話を知っておるかえ?」と彼女は切り出してくる。彼女から古尾人家に纏わる、より詳しい話を聞く事が出来る。 *火卸の儀とはおぞましい代物だ。神子には代々若い女が選ばれる。清められた小刀によって割腹を行い、そこに儀式によって降ろした神という名の火の塊を封じ込める儀式である。神子達はそれにより超常の力を得るが、死ぬまで体の内側から焼かれ続ける苦痛を味わい続けるのである。 *最後の神子である古尾人ウタの火卸の儀は失敗した。儀の場に邪魔に入った者が居たからだ。それは我が子を憐れんだウタの母親だった。けれどそれにより儀式は失敗し、ウタはより悲惨な末路をたどる事となった。永劫の苦しみの中にその身を置く事になったのである。 *ウタの苦しみと母親の嘆きはそれは酷いものだった。ウタは一族とこの土地、そして己の母親を呪い続け、母親は一族を呪い娘の境遇を嘆き続けた。その負の念により古尾人家は衰退を辿った。やがて二人の怨念により建物内で火災が発生し、古尾人一族の殆どは死亡してしまった。それ以来あの土地はずっと呪われ続けており、木は朽ち、水は枯れ、自然すらもあの家を避けるのだ。 *二人の怨念が土地へと溢れ出す前にと、街の人々は古尾人家に見切りをつけ、外部から人を呼び、日置神社を作りウタと母親の怨念を封じ込めた。文隆ら日置神社の宮司達はその任を代々引き継いでいるのである。  これらの情報を昔話を語るように老女は伝える。何故そんな話をするのかという理由を問われたならば、彼女はウタの封印が解け始めている事、今更再度封印を行った所で大した効力は最早得られないだろう事を伝え、手遅れになる前に早く町から逃げると良いと探索者達へ伝える。暗に、この町はもう駄目だと探索者達へ伝えるのである。  彼女の提案にどう応えるかは探索者次第だ。 ◎前差しの呪い  道中で手に入れる事の出来る前差しは呪われており、それを屋敷から持ち出した探索者が居た場合、夜な夜な夢にヲリの記憶を垣間見る事になる。  その都度正気度チェックが発生する。基本的な減少量は【1/1d4】。  一度この夢を見ると、それ以後は前差しを屋敷へと返しても、夢から目覚める度に枕元に前差しが置かれている事になる。  この夢を用いて、KPはシナリオの背景説明などの演出を行うと良いだろう。
3:悪霊の家・地下
 情報収集後、探索者達が古尾人家へと戻ると、中庭で子供の歌声が聞こえてくる。オルゴールの解析を終えていれば、それはオルゴールの子守唄と同じものだと分かるだろう。  探索者が興味を示すようなら、この辺りで歌詞を示したりしてもいい。  中庭に出ると井戸の傍らに子供が立っているが、すうっと消えてしまう。 ◎地下へ至る道  本来ならば水は存在しないと言う話を聞いてから、井戸を覗き込むと先日まで確かに存在した筈の水が消えている。問題無く中へ入る事が出来るだろう。  底に着くと、人間一人が通れるぐらいの隠し階段がある事が分かる。一列に降りていく事になると伝え、隊列を決めるようKPは指示するように。  やがて地下へ降りて行くにつれ、どんどん温度が上がっていく。暫く進むと探索者の誰かが持っているだろう前差しが一人でに動きだし、探索者めがけて襲い掛かってくる。 【正気度チェック。1/1d4】 【呪われた前差し】 攻撃力:1d3 命中率:ウタの現在のMP×5 一度攻撃を行う度にウタのMPは1減少する。 耐久力:3 ※ただし命中させるのは非常に難しい。  小刀を避けて地下へ向かう場合、【DEX×7】に成功しないと階段から転落し1d3のダメージを受ける。ただしナイフの攻撃圏から逃れる事が出来る。  ナイフから逃げて地下へ向かう途中で【目星】か【聞き耳】を行わせる。【聞き耳】に成功すると、探索者達の後ろから、鎖がこすれるような音が聞こえてくる。【目星】に成功すると、探索者達の後ろから、半透明の女性がゆっくりと階段を降りてくる様を目撃する。  これはウタの母親、古尾人ヲリの姿である。探索者達が結界を解いた事で、探索者とともに娘の元に向かおうとしているのだ。  ヲリに触れられると正気度チェックが発生。これは接触の度に発生する。 【正気度チェック。1/1d4】  接触した探索者にヲリの記憶を垣間みさせても良いだろう。ヲリは探索者達と意思の疎通をはかる事は出来ない。話しかけてもブツブツと俯き何かを呟き続けているだけである。  細い階段を下って行くと、やがて鉄錆びた扉が目の前に現れる。扉からは非常に強い熱気が漏れている事が分かるだろう。 ◎地下室の中で  探索者達が中にはいると、むせ返るような腐臭と肉の焼ける臭いが鼻を突くだろう。地下である筈なのに周囲は明るい。何故ならそこには体内に決して消えぬ火を抱えたまま、百数年の長きに渡り生き続けている怪物、古尾人ウタの変わり果てた姿があるからだ。  ぶよぶよと白く濁った肉塊のようなものから、小さな足と手がチロチロと、不釣り合いに伸びている。  じゅうじゅうと肉の焼けただれる音がする。吐き気を催す酷い悪臭もまた。  肉塊の傍らにはボロボロの手鞠が寄る辺無く転がっていた。  化け物は自室へと入ってきた貴方達を見て、まるで獣のような咆哮をあげるだろう。  貴方達はその声と言葉に、もしかしたら思い当たるものがあるかもしれない。  怪物は、それは、彼女は、古尾人ウタの成れの果ては、貴方達へ確かにこう言っているのだ。  ————…「帰れ」と。 【正気度チェック1/1d8】  以後、古尾人ウタとの戦闘ラウンドが発生する。彼女のステータスはNPCの項目を参照。  戦闘開始後、入口を振り返ると、半透明の母親はそこに居る。しかしウタは母親を視認せず探索者への攻撃を続ける。  【目星】でウタの目には醜悪な肉の塊と化した瞼と大量のヤニが溜まり、彼女は目が見えていないという事が分かるだろう。  ヲリは娘へ手を伸ばそうとするが、足につけられた足枷と鎖がそれを阻んでいる事が分かる。  探索者達がハッピーエンドを望むならばどうにかしてウタに母親の存在を認識させなければならない。  考えられる手段としては、 *ウタの瞼を開かせてヲリを視認させる(【ナイフ】、【組み付き】等の技能でウタに対して部位狙い攻撃を行う) *ウタを説得しヲリを認識させる(【説得】と【憎悪】の対抗ロール) *ヲリの足枷を破壊しウタに近付けさせる(ヲリとのPOW対抗のちに足枷へ攻撃を行う(足枷の耐久:5))  辺りだろう。  他、プレイヤー側から提案があった場合は、KPはそれを積極的に採用するようにしても良いかもしれない。  5ターン以内に、暴れるウタに対し母親を認識させるアプローチに成功すれば、ED4のルートへと至る。  成功せずに5ターンが経過した場合、ウタはオルゴールの音色すら耳に入らなくなり、母親への愛情を永久に失い和解の機会は失せられる。
エンディング分岐とクリア報酬
 探索者達の行動によってエンディングは4つの形に分岐する。クリア報酬と併せ、下記に記載する。 ◎ED1 火卸の儀・再 条件:地下に行く事無く探索を諦める    /地下へ行く事無く七夕祭りの日を迎える  解き放たれた母親の怨霊は娘を探し求めて地上へ溢れ、ウタの怨念と合わさり街へ襲い掛かる。その思念は多くの人々の思念が集う祭りの場の気と合わさる事により、地の底に封じられていたイォマグヌットを蘇らせる事になる。奇しくも、それは嘗て古尾人一族が行っていた儀式のように。  蘇らせられたイォマグヌットは、街も人も、全てを余す所無く焼き尽す。後には原因不明の大火によって一夜にして燃え尽きた街だけが残されるのだ。  ウタとヲリの魂は目的を遂げたイォマグヌットによって連れ攫われ、永遠の苦痛の中に身を置くこととなるだろう。  探索者達が街を逃げ出していれば探索者達は死なずに済むが、番万や広能文隆を始めとした地元住人達は全員死亡する。 *クリア報酬:無し ◎ED2 母子再会・絶 条件:地下室でウタを倒さず逃げ帰る  探索者達が地下への扉を開く事により、母親の怨霊は娘と再会を遂げる為、街の悲劇は回避される。しかし屋敷そのものの除霊が為された訳ではない為、古尾人屋敷はその後も悪霊の家として語り継がれる事となる。  そして祭りが終わった翌日、番巡査の無惨な死体が屋敷の前で発見される事になるだろう。 探索者達の報告を受けて、祭りを終えた番巡査は屋敷を自ら見に行ってしまい、悪霊の手にかかってしまったのである。 *クリア報酬:無し ◎ED3 母子再会・終 条件:ウタを物理的に殺害する  武道に長けた探索者達が相手だった場合は不可能な選択肢ではないだろう。  ウタは断末魔の悲鳴を上げ死亡する。或いはそれこそが彼女にとっての幸運なのかもしれない。ウタの排除が完了する為、街の悲劇は回避される。探索者達は祭りを楽しむ事が出来るだろう。  そして探索者達は祭りの翌日、番巡査から礼を言われ、こんな事を話される。 「実はね、君たちに頼んだ手前、昨日の夜に例の屋敷の様子を見に行ったんだよ。そうしたらね、不思議だったんだけど、屋敷の中から女の人の泣き声が聞こえてきたんだ。『ごめんね、ごめんね、ごめんね…』って。わたしゃ、何だか凄く悲しくなっちゃってねぇ。あそこには、何か悲しい記憶でも残っているのかなあ……」  文隆や妙からヲリに関する詳しい情報を与えても良いだろう。  確かな事は、娘は成仏したが、娘を悪霊としてしまった罪悪感に囚われ続けた母親の魂は、その後も暫くは地上に縛られ続けるだろうという事だ。  しかしそれは最早、探索者達にはどうしようもない話だろう。 *クリア報酬 ・シナリオクリア…1d15の正気度回復。 ◎ED4 母子再会・幸 条件:ウタを殺害する事無く、ヲリの霊共々ウタを成仏させる。  ウタだった醜い化け物は、「……おがあ、ざ、ん」と悲しげな呻き声をあげて母へと近寄るだろう。母親も娘を抱きしめ、母子は暫しの再会を堪能する。  そしてウタは探索者へ「殺して」と告げるだろう。それによってようやく、ウタとヲリは共に成仏する事が出来る。  その後、祭りはつつがなく執り行われる。探索者達は祭りを楽しむ事が出来る筈だ。そしてその祭りの人ごみの中、笑って人ごみに紛れて消えていく、半透明の母子の幻影を見るかもしれない。 *クリア報酬 ・シナリオクリア…1d15の正気度回復 ・母子を成仏させる…1d5の正気度回復 
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arthur-meursault · 6 years
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(感想)GODZILLA-決戦機動増殖都市-
GODZILLA・決戦機動増殖都市を観た。
初日も初日であるが感想を垂れ流していく。 なお作品のあらすじや概要を義務的に説明するのが大嫌いなので省く故、 観てない人は読んでもわけわからないとおもう。 だから観た人前提で、ネタバレ全開で行きます。
まずアニメ映画ゴジラ三部作の二作目というところで。 生まれてこのかた平成以降のゴジラ作品すべてを漏らさず見ている普通のゴジラっ子ことおいら。 もちろんこのシリーズも一作目から劇場で鑑賞している。
二作目の評に入る前に、まず一作目を軽く触ってみる。
一作目、GODZILLA-怪獣惑星-の僕の評価は、 「ゴジラ映画ではないが、面白いSF映画」だった。 そもそも僕はゴジラというキャラクターは大好きでもゴジラ映画を作品として優れているとは���っていない。 邦画史に残る大傑作「シン・ゴジラ」、怪獣映画復古を手伝った良作「GODZILLA(2014)」、まあまあ楽しい「VSビオランテ」、外連味溢れる「キングコング対ゴジラ」、そして言わずもがな初代「ゴジラ」などの一部を除き、大半は駄作である。 が、ゴジラという素晴らしいキャラクターゆえ駄作でも毎回なにかしら惜しい箇所や魅せ場があるからゴジラシリーズを観続けてきた。僕はそういうファンである。
そんな僕に言わせれば、このアニメゴジラ「怪獣惑星」は映画として「まともに」成立している数少ないゴジラ映画の1つであった。 これほどまでに迫力とストーリー展開の良さと空回りしない演技を維持したゴジラ作品はそうなかったのではないか。 否、そこは「巨大特撮作品」と置き換えても良いかもしれない。 ガメラも平成だけが秀逸であとは時流に乗せられただけの駄作の極みだし、大魔神やガッパ・ギララ、ウルトラ映画などに至っては見る目も当てられない。 演技は下手だし演出はクサイし価値は無に等しい。 他の映画で散々やり尽くされたテーマをブラッシュアップもほどほどに投げてるようなもんである。三丁目の夕日に影響されてかリバイバルをテーマにした映画をウルトラシリーズが次々と繰り出したときは、「シン・ゴジラ」公開前だったこともあってこんな特撮文化アメコミ映画に飲まれて滅びればいいと思っていたくらいだ。 平成ゴジラに至っては良作は絶無に近い。ビオランテは見ることができたが、これも映画としての質を問われれば首を横に振らざるをえない。
そんな中、「怪獣惑星」の映画としてのできの良さには唸らされた。 自分は(キルミーベイベーなど一部を除いて)テレビ放送アニメーションにことごとく興味がないため、 脚本を書いた虚淵玄氏のことも「エロゲ出身の鬼畜」という印象しかなかった。 テレビアニメ畑を主な活動の場とする声優に対しても俳優の下位互換という感じに見ていた。 ちなみに自分は水一杯800円するような高級レストランで出されたハーブを添えたドブネズミのソテーのごとき外面だけ上品な性根の腐ったゲス野郎である。 そのような業の者であるから穿った見方で赴いた劇場だが、見終わった頃には感心させられていた。 「なんだ、普通に面白い映画じゃないか」と。
個人的に気に入った箇所が多かったこともある。 まず科学考証や技術体系が嘘臭さを感じさせないこと。まあまあこういう技術だろうな、と納得する形をしている。 次にキャラクターが全員思考に手抜かりをしないこと。 シン・ゴジラ公開時にヒューマンドラマを排除し極めてシステマティックなコミュニケーションの流れと、国家をめぐる巨大な感情的葛藤を描ききったことに絶賛が上がった。同時にみんな邦画にありがちなエモーションに過ぎるうざったい感情の流れや脚本の作り方を批判したものだが、そこで批判された粗が「怪獣惑星」にはなかった。 みんな合理的思考をし、リーダーを託された主人公ハルオも、感情的なキャラクターではあるが行動には一貫した合理性や計算高さを見せていた。 最善を尽くした上で敗れるからこそ敵の強大さが際立つわけである。 いちいち恋愛沙汰ややぼったい仲間割れ、緊張感ゼロの個人的葛藤を持ち込んで話をグダグダさせなかったところを高評価した。
一方ダメだったところもある。 設定にゴジラ怪獣の要素をふんだんに盛り込んでいたにもかかわらず、ゴジラ映画としてはまったく成立していなかったのだ。 「怪獣惑星」のゴジラは地球に君臨する怪獣たちのさらなる上位種として出現し、世界を破壊して回り、人類は決定的な敗北を喫し逃亡を余儀なくされた、という設定だ。 そんな人類が逃亡先の宇宙から地球に戻ってきて改めてゴジラと戦う-というのが本編シナリオである。 まずこれがゴジラ映画としてはありえない。 ゴジラの定義はこれまで様々に拡張されてきたが、言ってみれば「海から出現し都市を破壊し帰っていく」存在なのである。 それはつまり災害の化身であり、破壊の化身であり、原爆の化身であり、それらを抱えた日本というもの憂いと怒りの感情の化身なのである。 「GODZILLA(2014)」では舞台が日本から外れたため超自然的な神のごとき存在と分かり易く定義されたが、それでも怒りを糧に海から出現し、陸で暴れ、帰っていくというパターンは外さなかった。それがゴジラ本人による人類襲撃であれ、敵対怪獣との戦闘であれ、ゴジラは海や大地の脅威と怒りを体現した存在なわけだ。
「怪獣惑星」のゴジラは確かに脅威たりえていた。むしろゴジラの脅威っぷりでいえば過去に例がないくらい大きいものだった。 だが、このゴジラはどこにも帰らないのだ。決してどこにも戻ることがなく、ただずっと地球を破壊し続けている。このゴジラが体現するものはおそらくアンゴルモアのような世界壊滅だろうが、ゴジラとは本来そういう存在ではない。日本を脅かすことがあっても世界を破壊する力はない。 ゴジラは良くて地震か台風か原爆くらいのパワーしか持たないんである。 なぜならゴジラとは現実に起こっていることだから。現実にあることにしか怒りは発生し得ない。
例を挙げると、「シン・ゴジラ」が成功した理由に見られるだろう。
「シン・ゴジラ」にはまず前提として3.11の震災に対する恐怖と、当時の人々が見た原発事故にまつわる様々な欺瞞と不備、政府の鈍重かつ不十分な対応処置への怒り、焦りがあった。 そこに庵野秀明総監督が命題としてきた閉塞感やディスコミュニケーションによる破壊衝動、その自己嫌悪がテーマとして組み合わさったのだ。 庵野秀明が見た現実の政府は庵野よりも庵野的であり、アニメのそれよりも碇シンジ的であった。おそらくこれが彼の意識を変えたのだろう。 徹底して自己分析を推し進めてきた庵野秀明が、外界に目を向けた結果、 現実の政府があるべき姿を庵野秀明が体現してしまう、 というエヴァとまるで逆の現象が起きた。 想像ではない現実の恐怖に放り込まれた子供が、理想のオトナを完璧に描き出した。 そうして「シン・ゴジラ」という大傑作が生まれた。 当作では実際に起きた精神の大変換が物語構造と分かちがたく結びついている。 それこそがゴジラのみならず怪獣映画の本質であり醍醐味だったのだ。だから大ヒットした。 あの当時、人々の多くは庵野秀明と同じ目がさめる思いだったに違いない。それが現実を変えたのか単なる錯覚だったかどうかはともかく。
ゴジラとは災害のように「なにかに気づかせるために訪れる」存在なのだ。
彼らは人類に示し、そして一通り警告を示すと去っていくのである。それも必ず再訪の予感を告げて。 ゴジラとは地球、あるいは社会が人類に示す警告の具現化なのである。それは怒りとして噴出した悲しみであり、憂いなのである。 エイリアンのようなモンスターと怪獣の違いは内部に抱える「迷惑な憂い」の有無なのである。 怪獣は一貫してどこかウェットだ。怒りの限り大破壊を尽くしながらも必ずなにか心配してくれている。 これらはどのゴジラ映画にも一貫していたゴジラの特質だった。
その点、「怪獣惑星」はゴジラとしてのキャラクター性をかなり削いでしまっていた。 まず表面的な部分からいえば、 ゴジラが地上に縄張りを持っていること。海に帰らず地上を支配している。 次にゴジラが単一個体であることをやめて複数の亜種を生み出していること。ゴジラ自身には世界を支配する意思などない。また個人的にミニラやリトルゴジラなど蛇足の極みだと思っている。 そしてテーマについて述べるならば、 ゴジラが解決するべき命題が地球にまったく残っていないこと。 ゴジラという映画の主人公はあくまでゴジラで、ゴジラは攻め破壊することで人々を恐怖させ警告するか、憂いを背負った敵怪獣を打ち倒すことがゴジラの使命であり問題なのだ。 だが「怪獣惑星」のゴジラはそれ自体の目的はまったくわからない。 ただ人類を殲滅しようとする。そんなものはゴジラではないのだ。 一応度重なる公害が-などといった説明は入るが、物語の主題が「人類の勝利と帰還」にあるためゴジラの本質とかけ離れてしまっている。ゴジラは勝ってどうこうという敵ではない。 ゴジラに勝っても悲しみと予感が残るだけなのだ。 機龍二部作は映画としては怪獣惑星に及ぶべくもない駄作であるが、その辺のテーマはしっかり継承していた。
と、ここまでさんざんこき下ろしといてなんだが、 自分をはるかに凌駕するゴジラマニアの製作陣はそんなこと百も承知であろう。 この映画で描きたかったことは、上述したゴジラ像のその先にあるのだ。 本作の根底にある精神は「実験とシミュレーション」だ。 上記で述べたゴジラの特質 「上陸して人類を脅かすこと」、 これを極限までやってしまったらどうなるのか、というシミュレーションが肝だろう。 それがゴジラの植物設定-つまり海に還れない存在-に繋がっている。
「怪獣惑星」はゴジラ映画の「その後」を描いた作品なのである。
それは主人公の母方の苗字・旧姓が「ヤシロ」-つまり機龍二部作でメカゴジラに搭乗した「家城茜」の子孫であることをほのめかす設定にも出ている (これはスタッフのお遊びとあくまでキャラ付けの設定であって、本シリーズにおけるメカゴジラの形態や出自の差から見ても機龍シリーズと世界観は断絶している)。
こうした大胆な設計思想のもと勧められた本作は、なるほど確かに世界観の構築には成功している。 少なくとも平成ゴジラシリーズやゼロ年代に作られたどんなゴジラ映画よりもリアルかつ感情的に入り込む余地のある環境を設定した。 そこは先ほど述べた通り本作の美点でもある。 だが、その結果ゴジラが存在意義を完全に失ってしまった。 地球を支配して敵も倒し尽くして警告もなにもすることがなくなったジジイのゴジラが再び現れた侵略者人類に戦いを挑む……という、なんだか関係が逆転してしまっている。 そしてそんな逆転設定だれも求めていない。揺さぶられる感情がないからだ。 そういった意味で本作はゴジラマニアによる「シミュレーション・ゴジラ映画」以外の何物でもないのだ。 シミュレーションという点では同じ要素を持つから、ポリティカルフィクションとしてのシン・ゴジラに感動した僕のような層はある程度褒めた。 ところが、ゴジラが体現した自然的脅威の存在感を期待した層は、肩がっくり落として出ていった。 「なんだこれ、イマイチ乗れなさがはんぱねえ……」 となったわけだ。
そして、本作最大の問題点。 その「はんぱねえイマイチ乗れなさ」を最大限助長しているのが、 ゴジラの造形である。 ゴジラが植物性であることには意味がありテーマもテーゼもあるのだが、 それを吹き飛ばすくらいこのゴジラはダサい。 ダサすぎる。 シン・ゴジラがビジュアルで圧倒したのに対し、本作はもう最低限ゴジラの形をしてるなにか程度でしかなく、 そんなもんにロマンを感じろという方が無理な話だ。 そして終盤出現する超巨大な真のゴジラ、「ゴジラ・アース」が登場する場面でも致命的な欠点が浮き彫りになる。
大きさがわからない。 森と崖しか比較対象がないから300メートルという規格外のデカさが伝わらないのだ。 なんとなくチビゴジラの死骸と比べることができたり、データ観測という便利な道具で「うわああ、デケエ!」などとオペレーターに焦らせてみたりするが、伝わるわけがない。 そもそも主人公たちが乗っている船だとかロボットがそこそこにデカイのだ。 散々人間と比較できる船なんぞを出しておいて、その後で人間と比べることもできない巨大そうな塊を出して「うわあああ!デケエ!」って言われても……うん……としか。
ゴジラ・アースの大きさに関しては、各年代のゴジラを一列に歩かせて大きさを比較する「evolution of godzilla: size comparison」というYouTube動画があるのでそちらを見た方が良い。演出も凝ってて、この手のお手製CG動画にしてはなかなかの再現率。オススメである。
とにかくこのゴジラ、デカイのは確実なのだ。背丈も重量感も桁外れである。 比較対象があれば。 広大な森林のど真ん中にゴジラが立ってても「なんか思ったより小さい」としか思わないだろうに。 やっぱりゴジラには街が必要なんだよな、としみじみ考えさせられた。
この辺もアニメゴジラが他のゴジラシリーズに劣っている点で、 平成昭和かかわらずゴジラ映画をキャラものとしてみると 怪獣ほとんどすべてが評価に値する造形を施されている。 昭和を踏まえた平成なんてのは奇跡的で、 バトラやメカキングギドラやスペースゴジラのようなバカバカしいものから ビオランテやゴジラジュニアのようなゴジラの亜種まで皆キャラとして魅力的だ。 惜しむらくは兵器系のデザインが壊滅的にダサいということだが、 その辺はゼロ年代シリーズの機龍二部作が担っている。
怪獣映画に必要なスピリッツはこれなんである。 魅力的な造形の大怪獣が存在的な哀しみや怒りを背負って戦う。 そこには社会や国家としか比較対しようのない巨大な感情があり、 それは都市に浮かび上がる巨体とリンクする。 この様こそ怪獣映画なのだ。
最近ガメラ2を見直したが、 まあ巫女とかマナとか祈りとかガメラのスピリチュアル要素が邪魔して邪魔して 御都合主義なんてものではないストーリー展開に閉口した。 だが、やはりあれは怪獣映画なのだ。 レギオンという異国の宗教にまつわる名を冠された侵略者に、 日本の怪獣と人類が立ち向かう。 このテーマを真正面からリアルに描き出したからこそガメラ2は傑作たり得たのだ。
「怪獣惑星」はその域に達していない。
しかしSF映画としては優れた面白い作品である、というのが自分の評価であった。
そして、やっとこさ今回観てきた新作である。 「決戦機動増殖都市」。
結論からいえば、前作の続きだから面白いところは継承されている。 打開策を得て以降の状況分析と作戦立案のテンポの良さ。 周囲と比較してわかるハルオの絶妙な勘の良さ。物語を任されてる感。 明確な目的意識のもとゴジラに立ち向かう人々。 それはいい。全部。「シン・ゴジラ」で堪能した良さだ。
だが、ここに「シン・ゴジラ」になかった駄目なところがどんどんぶち込まれてゆく。
もともと三部作の中継ぎの作品なのだから作戦など成功しないしゴジラが倒されるわけもないのだが、 にしても二度目ゴジラに負ける理由をキャラクターの無能化に託すかね!?
とにかく酷いのはヒロインとして割り当てられたユウコ・タニの暴走。 一応主人公の幼馴染でおっぱいでっかいので、 原住民の少女と接触し親密に接するハルオに嫉妬したり、 そういうヒロイン的な足引っ張りをすることはわかる。 しかし、しかしだ。 彼女が優秀なパイロットであるという設定を盾に、 技術はすごいけど危険な思想の持ち主のビルサルド(ブラックホール第三惑星人)を 唐突に偏った思想的判断持ち出して信頼したり、 しかもそうなった理由が先ほどの原住民の少女への嫉妬と恐怖が根であったり、 とにかく物語内におけるキャラ的正当性が破壊されてまくってどうしようもない。 危険な物質ナノメタルでできた工場都市を「綺麗」とか言ったり。 環境破壊したからゴジラが出てきたっつってんのに、メタファー効かせまくりの場面でそういう感傷発言だけさせて、 主人公になんとなく頷かせて、キスして終わりかね。 これは脚本の不備というより「フラグ」です。 もう��作連中はこの時点でヒロイン殺す気満々です。 喩えますと、浜辺を見ると波間に向かって等間隔で旗がポンポンポン……とありますね。追っていったら海からゴジラが出てきて死んじゃうっていう、そういう感じ。 もう観てて、腹たって腹たって仕方なかった。 物語に殺されるキャラクターを順を追って見るの大嫌いなんで。 この世界の片隅にとか本当にキツかった(……あの子かわいそう……ひどい……)。
きわめつけはラスト、 作戦が成功したにも関わらず復活しつつあるゴジラにロボットで特攻して勝つのに賭けるか否か… という急展開を迎える場面で、 ユウコが慌てふためき喚きだす。 おい虚淵さんよ、「いやぁ!」じゃねえよ。 そんなにこいつ道義的に、脚本的に破綻なく殺したいのか。
もういい、好きにしろ!! お前はユウコを黙ってマミれ!! (極めて良い語感)
と叫びたくなる衝動を抑える俺。 まあ、ここでパニックになるのはわからなくもない展開なんです。 ユウコは単に死にたくないとかではなくて、このとき特攻するためにロボットの中でナノメタルという物質に取り込まれ人間でなくなるという設定がありまして。 特攻やだ!じゃなくて、人間やめたくない!と言って騒いでた可能性もあるんです。 ナノメタルと同化することへの忌避自体は「人類の勝利」というテーマに反したものではあったので、それはいいんですけど……。 酷いのはこの作中一おっぱいでかい女、 その前の場面でナノメタルに取り込まれたビルサルド隊員たちを「勇気ある人々だから!」とか庇ってたんである。 じゃあ結局お前、臆病者か ビルサルド差別主義者か 嫉妬に駆られて適当言っただけの典型的無能じゃねーか。 なにそれ。全部ひどいわ。
断っておくがおれは別にこのおっぱい女に憤慨しているわけではない。 無能ぶりは露呈したけど、エロいし。許せる!
こんなシナリオを書いた虚淵にブチ切れてるんだよ、おれは!!!! いくらなんでもひどすぎるゥ!!!
脚本にキャラが殺されるというのは駄目な作品にありがちなことだが、 これは意図して脚本が一人のキャラを徹底して追い詰め攻め立てている。 言うのも何度目かになるが、このシリーズは三部作なんである。 つまり三部作を傑作にしてやろうと、その伏線をばらまくためにこんなチグハグな脚本にしやがったのである。
結局、CMで散々「メカゴジラ!」と宣伝したのに、メカゴジラは出てこなかった。 メカゴジラは本当に都市そのまんまの安上がりな姿で出てきただけで、ゴジラに負けた。 ファンが期待したモスラも出てこなかった。原住民の少女たちが崇めている「卵」とはモスラのことだろうから、そういう意味では存在感はあったけど。
作中ラスト、ゴジラは結局倒されず、ハルオの絶叫号泣虚しくユウコはナノメタルに取り込まれてしまった。そんでたぶん死んでない。ナノメタルと同化したビルサルドも普通に歩いてたし、たぶんあれ同化しつつも自立できるやつ。
主人公のハルオはナノメタルが嫌がる先住民の粉をつけていたためナノメタルにとりこまれなかった。 そしてユウコがナノメタルになることを止めるためにビルサルドがいる都市をぶち壊し、ゴジラ敗北の決定的原因をつくった。 一作目が人類の敗北だとしたら二作目はビルサルド敗北。 三作目はたぶんエクシフたちの話になる。 メトフィエス含む預言者種族エクシフたちの星を滅ぼした存在がキングギドラということもわかったので、あいつが出るんでしょう。
張りに張られた伏線。 つまりこういうことである。
第2章こんなだけど最終章はすごいんだぜ!! ナノメタル化した優秀なおっパイロット・ユウコが今度こそメカゴジラに乗って戦うよ! モスラも出るよ!! キングギドラも出るよ!! なんか胡散臭いメトフィエスの目的もわかるよ!! てか最後だし今度こそゴジラ倒すよ!!……ぶっちゃけそこんとこわかんないけど決着はつけるよ!!
そして、前述した「ゴジラ映画の未来のゴジラ」というテーマに沿って言えば、 こういうことも言える。 「本当の敵はゴジラだったのか?」 「ゴジラの目的とはなんだったのか?」 「なぜ唐突に怪獣が出現しはじめたのか?」 「他の怪獣とゴジラの違いはなんなのか?」 「なぜそのタイミングに合わせて宇宙人がやってきたのか?」がわかる(これにはそれまでも地球を監視してたけどゴジラが出てきてやばくなったから姿を現した、それだけかもしれないが)。 「人類が本当に選ぶべき道はなんなのか?」
また、今作はハルオの復讐の物語でもあるので、 「ハルオの復讐心が行き着く先は?」 「作戦を二度に渡って破綻させ、先住民の土地もめちゃくちゃにして、かつ愛する人を失った(たぶん)ハルオが取る責任とは?」 「ハルオが倒すべきはやっぱメトフィエスじゃね?」 ……などなど。
聞こえるぞ……
「これ最後だしこれら全部にすっごい答えを出すから二作目はこんなんで我慢して☆」 「三作目にして怪獣VS怪獣のガチンコバトルが見られるぜ!!いままでロボットとかでお茶濁してたのはこのためなんだ!」 「だから二作目はガマン!シリーズ通して見れば傑作になってると思うから!!」
……という声が聞こえる。 ふざけんな。
アベンジャーズみろよ。 アベンジャーズシリーズなんか、まあ確かに「シビルウォー」の中継ぎの「エイジ・オブ・ウルトロン」は明確な駄作と化したよ。 そういう傾向やっぱあるかもね。 でも「インフィニティウォー」は!!?「アベンジャーズ〜シビルウォー」と「アベンジャーズ4」の中継ぎの作品なのに超傑作じゃん! やればできるんじゃん!!!中継ぎでも100パー面白い作品!! しかもインフィニティのオチ、怪獣惑星と同じだし!!! 怪獣惑星と決戦機動増殖都市のオチ、同じようなもんだし!! だったらもうちょいやれただろ!!!!
これで最終章がものすごいサービス満点でも「年10本レベルの佳作」程度ではおれは評価できない!! なぜなら!それはこの第2部でシナリオの都合を出しまくった結果だから!! せっかく前作でよかった要素「死力を尽くし命を賭けて作戦を完璧以上にやり尽くしそれでもなお届かない絶望」を全部「キャラの無能」にすり替えて同じことさせやがってよ!! ユウコもハルオも無能化したし!! ビルサルドとも唐突に仲間割れみたいな形で死に別れ! どうしようもない本作を無理やり推してでも「要素だけでも推定大傑作」最終章を売れと!!?
ふざけんな!!!ふざけんなよ遠藤!ふざけんなよ遠藤ォオオオーーー!! ……いかん、賭博黙示録で沼攻略したあと遠藤さんにカモられたカイジになってしまった。
……もう、こうなった以上見ますから…… 最終章をめっちゃ傑作にしてなんとか溜飲下げさせてくださいよ……。
……あ、最後に1つよかったところ…… モスラ族の先住民の女の子、露出した背中から仄かなエロスを漂わせてて大変よかったです。
終わり
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robatani · 7 years
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安眠の園
 昼寝から覚めると、目の前に透けた女が立っていた。 「もし、そこな剣士様。どうかわたくしを助けてはくれませぬか」  うららかな春の午後、花の零れるアーモンドの木の下でうつらうつらとしていた所を熟れた果実のように甘い声に囁かれ目が覚めた……と思ったらこれである、神殿剣士として生きているとやたらと面倒が舞い込んでくる。勿論面倒といっても普通の面倒ではなく、普通の方法では解決できない類の面倒である。今回もその手の面倒にありがちなことに、避ける間もなくおれはドツボに嵌っていた。 「わたくしは美女の霊にございます」  自分でいうか。幽霊というのはそんな頭がいいものではない。脳味噌が無く思念だけがふよふよ浮いているのだから頭の巡りが悪いというのがおれの持論である。確かに肢体は血肉が通っていたならばなかなか食い気をそそられる官能的な丸みを帯びていた。だが触れることができないのでは意味がない。第一この自称美女、一番重要な部分がない。首がないのだ。どうやって美女かを見分ければいいのだ。顔以外は確かに素晴らしいが、肝心の顔が分からないのではメインディッシュの無い御馳走のようなもの。面食いとはよく言ったものだと思わず駄洒落が脳裏を走る。 「どうかわたくしの頭を取り戻してはいただけませんか。何もお礼は��来ませぬが、このままでは落ち着くに落ち着けず」 「美女のお誘いを断るのは悪いんだが別の奴に頼んでくれ。おれは剣しか能がない男だ。頼っても何も事態の解決にはならないぞ」 「ですがその紋章、瞳持つ孔雀の羽根は「監視の女公」のものでは……」  顔がないのにどうやって視認出来ているのかと首をひねる。 「確かに今のおれの雇い主は彼女ということになるなあ」  厄介なことになって来たぞと思いながら辺りを見回す。誰もいないので虚空に呼びかけている妙な奴だと思われる心配はない。だが問題はそうじゃない。 「かの女神はわたくしの守り神ではありませぬが、あなた様と出会ったのも「女公」のお導き。今ここにはあなたさましか頼れるお方はいないのです、どうか、どうか……!」  幽霊にしなだれかかられおれは途方に暮れる。こういう日に限ってこういったことに強い腐れ縁のホトル、妖精の血を引く呪い師は側におらず、その上おれは女の衣装に見覚えがあったのだ。  ――この女、巫女だ――  おれは朝方のことを思い出していた。 *  おれは、神殿剣士だ。そうなる前は各地で傭兵として働いていたが、色々と安定した生活が愛しくなってこの大河の側の都市にたどり着き、転職した。  神殿剣士というのは神殿に雇われている戦士であり、叙事詩に出て来るような聖なる祝福を受けた戦士達とはもちろん違う。そもそも神殿剣士と言いながらも好まれている武器が剣であるだけで槍使いや斧使いも当たり前のようにいる。諸神殿から色々な提供をしてもらえはするが、触れるだけで奇跡を起こしたり剣が神々しく光ったりなどはしない。国王や領主の名のもとに雇われるように、ただ名義上の雇い主が神々だというだけだ。その中でも「片目の貴婦人」、「眠らずの女」とも呼ばれる「監視の女公」におれは雇われている。姿は片目を失った毅然とした女、印は瞳の埋まったクジャクの羽根。教義は「汝見逃すなかれ」といたって簡単。何を、と言われれば不正や悪行や何やなのだが、神官ほど厳しい誓いを立てた訳でもないため、ときたま薄目になって見逃すこともある。主な役割は街のいざこざを取り締まること。つまり他の都市では衛兵や自警団がやるような仕事を請け負っている。いい所はいくら平和な時でも飯と寝る場所に困らない。ただし香を焚き染めた神殿の禁欲的な寝台と食事が快適だと思えるならば、だが。面倒な所は名義上の雇い主とはいえ神が主人であるためそこそこ素行に気を付けねばならんことと、ときたま普通の衛兵や傭兵ではどうしようもないような任務がやってくることである。暗殺者との切った張った、魔女にかどわかされた被害者の救出、やんちゃのすぎたはぐれ魔術師達の討伐、挙句の果ては邪神を崇める地下教団との大立ち回りまでやらされるので防護呪文の提供と命がいくらあっても足りないようなものだ。無論、死霊や妖魔とのやり取りもここに含まれるが魔祓いは専門ではないので本業の神官もしくはそれに類した者達に任せた方がいい。
「マウラーン、血は好きか」  唐突に聞いてきたのはウルベラ、「監視の女公」に身を捧げた隻眼の女神官だ。元々彼女も傭兵上がりで、傭兵になる前は東方で禁忌の魔術を学んでいたのだが様々なことが嫌になって剣の道に走ったらしい。片目を戦で失ったのを何かの天恵と受け取り隻眼の女神に仕えるようになり、才能があったのか女神に愛されたのか両方なのか、あっという間に様々な奇跡を起こすようになった聖女といってもいい女性だ。だが、腰に武骨な剣を下げ、しょっちゅう部下や他の神殿剣士と手合せをする姿は一般的聖女とは程遠い。因みに変に敬称などを付けるとまどろっこしいと渋い顔になるため彼女に対して恭しい口をきく神殿剣士は殆どいない。これはこれでやりやすいのだが、やはり聖女とは程遠い。 「――血が好きだと答えるのは戦狂いか妖魔だと思うぞ」  ウルベラの唐突過ぎる問いにおれは困った顔をする。このご婦人は悪い御仁ではないのだが時折脈略なく唐突に物事を言う節があり、しょっちゅう困惑させられる。そういえば、「女の血の匂いは麝香に似ている。少し腐り始めるとよくわかる。甘い匂いだ」と言った奴は誰だったか。傭兵仲間の一人だった気もするが、よく覚えていない。変な奴であったのは確かだろう。女と男の血の匂いの違いということをそもそも考えないし、戦場ではそんなことを気にしている暇などない。 「まあ血を固めた肉詰めは好きな方だが。茹でたあれをつまみに黒い麦酒をかっ込むのはたまらん……が、そういう話ではないんだろう」  うむ、と頷いてウルベラは話を続けた。 「井戸から血が出た」  これまた唐突過ぎる話で、おれははあ、と相槌をうつしかなかった。ウルベラは自分の言葉の何が足りなかったのかわからない様子で、おれと彼女の間にはどうしようもない沈黙が流れていくばかり。しばらくの間石造りの静かな神殿の中を行き来する神官達の衣擦れの音が行き来していた。 「死体がな、井戸に投げ込まれていた」  それを最初から言え、とおれはウルベラにぼやく。大分話が分かりやすくなった。  曰く、まじない路地近くの共同井戸に首のない死体が投げ込まれていたと。最初は実験に失敗したはぐれ術師の不法投棄かと思われていたが、今朝もまたまじない路地近くの別の共同井戸にやはり幾つかの死体が投げ込まれていた。  その中に「灰の庭師」の巫女の死体があったのだ。  「灰の庭師」というのは数多いる死の神々の中でも墓を司る神であり、主に灰色の園に座る異形の男の姿であらわされる。現世利益が殆どないため忘れられやすくはあるが、彼の庭に咲く花はこれまで存在していたあらゆる生者の記録である、と言われている古い神である。最もこの手の逸話は似た権能の神々もそれぞれそれらしい形で持っており、例えば「死者の名がずらりと刻まれた石板」やらその類の神話だけでも類似した物が多々見つかる。それらのどれがオリジナルの神話かは人である身にはわかるはずもなく、本家だ元祖だと騒ぎ立てる神官らが入り乱れる中おれたちは生きている。  話がずれた。 「死因は皆バラバラで、儀式的なものではないらしい……と呪い師達の方から報告が来ている。共通点は全員首がないことくらいだ」  全員首がないこのに儀式的なものを感じたのだが、呪術的および魔術的観点(この二つの違いをあまり理解できていない)からすると色々と違いがあるらしい。まったくわからない世界である。 「おれはこの報告を喜ぶべきか、呻くべきか悩んでるんだが。ともかく、死体を使った大規���儀式なんぞ都市の中でされたらそ��こそ何が起こるかどうかわかったもんじゃないのは確かだな」  ともかくマイナーではあるが古い神の巫女さんまで殺されたとあっては大事件である。――無論、元々の死体不法投棄も大事件なのだが。様々な祈りとまじないの力渦巻く「都市」の中では何が引き金で予想外のことが起こるか分かったものではない。生贄の線が低いのは不幸中の幸いだ。ウルベラも同じ考えのようで無言でうなずいた。下手に地下の妖魔悪鬼を呼び出されたり古代の邪神やらに復活された日にはしがない神殿剣士にはどうしようもない。それこそ本物の「神の奇跡」を願うしかない。 「で、どうすればいい」 「いつもの通りだ。手掛かり探して犯人を見つけて思いっきり殴ってこい」 「生死問わずか」 「「灰の庭師」の姉妹団の長が死体から吐かせる気満々だから、その辺りは気にするな」  恐るべし、巫女。 「しかしそんなことが出来るなら何で沢山いる死者たちに頼まないんだ」 「頭がないからだ」 「は?」 「死者を喋らせるのはもともと難しい儀式だ。死体の頭がないときわめて難しい。逆にいえば頭を壊してしまえばどんなことをやっても真実が暴かれることはない……」  死人に口なしとはいうが、本当に死者に喋らせるのに口が必要だとは思わなかった。 「そうか。じゃあ、請け負った。ウルベラ「様」、いつもの祝福を頼む」  そうしてしかめっ面にしか見えない苦笑いを浮かべるウルベラから祝福を受け、おれは意気揚々とまではいかないまでも、やる気十分で出かけて行ったのだった。 *  それがどうしてアーモンドの木の下での昼寝に繋がるかというと、歩き回って疲れたせいと、「灰の庭師」の神殿で被害者達を検分しているうちに、死者をも眠らす静かな香の匂いを嗅ぎすぎたせいだということになるだろう。いやもう一つ。手がかりが一つもないから諦めて天恵が降りてくるに任せたというのもある。実際にやってきたのはゆらゆらと裳裾を翻す顔のない透明な霊体だったが。しかもしっかりおれに憑りついていると来た。  「灰の庭師」の神殿は「安眠の園」と呼ばれており、引き取り手のない死体が埋められた様々な庭で構成されている。その発想におれはぎょっとするものを感じるのだが、庭を管理する庭師の姉妹団――巫女達はそうは考えていないらしい。多種多様の白い花々が細やかな美的センスと神聖な意図が込められた配置で燃やされた屍の上に植えられ、庭は今もまた新しい屍達が仲間入りするのを待っている。これらの花から作られた香はどのような不眠症の患者にも安眠を与えると言われており、姉妹団の大きな収入源となっている。おれとしてはその話を聞いた時に安眠とはそっちの意味ではないだろうと訴えたい物があった。その眠りは本当に次に目覚めるのか。  さておき。はらはらと名前の分からぬ白い花が散る庭園の中でおれは幽霊を連れながら歩いていた。巫女さん達が彼女に気付いて引き取ってくれないかというのが一つ。もう一つが彼女の親しい場所でだったら頭が無くても何か思い出してはくれないだろうかという儚い望みが一つ。 「そういえばどうしておれに憑いてきたんだ」  花散る中ゆらゆらと花弁と戯れている幽霊――本当に助けを求めているのかわからなくなった――に話しかける。庭園には人影はなく、喋りかけても怪しまれる心配はない。 「目が覚めた時にはあなた様の側に立っていたのです。助けを求めなければいけない気がして。どうやって死んだかもわからず、ただ首を探さねばならぬという思いに駆られて……あなた様に憑りつきました。恐らくは、香がわたくしを運んだのでしょう……かの香は霊の微睡を精製したようなものですから。とはいえわたくしはまだ埋葬されていない眠れぬ霊ですからおかしな話ではありまするが……」  お香の思わぬ情報に、おれは絶対に死んでもここの香には頼らないぞと心を決めた。うっかり彼女のような寝ぼけた霊がやってこられたら手におえない。 「なあ、お嬢さん……あんたの名前を聞いていなかったな」  正確には聞いていたのだが、死体の名前を昼寝ですっかりうっかり忘れ去っていた等とは口が裂けても言えない。死体が若い女の物だったのは覚えていた。 「タラーマ。確かそう呼ばれておりました。姉妹団では一番年下の巫女でありました」  そこで会話が途切れる。彼女を助けるにも首を探し出さなければいけなく、恐らくその首の行方は犯人のみが知っていると来た。ウルベラの話が正しければ首はもう破壊されているかもしれない。 「その、タラーマ。不運な話なんだが。そちらの頭はもう壊されている可能性が」 「いいえ、それはありませぬ」  やけにきっぱりとした断言だった。 「わたくしの頭は持ち去られ、今もどこかに保管されています……もう骨だけになっているか、それとも肉の付いたままかはわかりませぬが、存在していることは分るのです」 「じゃあそれがどっちにあるかは分かるか」 「わたくしは、羅針盤ではありませぬ!」  ぷい、と頭を――あったならばの話だが――背ける仕草をしたタラーマをうっかりおれは愛らしいと思ってしまった。 「じゃあ、地道に探すしかなさそうだな」 「ならばやってみましょう……面白い考えですもの……」  物事はそう簡単にはいかないと思っていたが、意外にもやる気になってくれたらしい。タラーマは無い首を巡らせながら、ふわふわと回っていたが、やがて、ある方向を向いて止まった。まるで羅針盤じゃないか。おれは心の中でつぶやく。 「近くにあるような気がいたします……」 「近くだと!? 何でそれを先に言わない」 「だって頭がぼんやりとしていたのですから」  漫才をしている場合じゃない。神殿内に彼女の頭があるとしたらここで彼女が殺されたということになる。全くもって不可解だ。こちらこちらと急いで手招くタラーマの後を追っていく。大理石作りの神殿に足音が響く。怖ろしい程に人影はない。タラーマにいつもこうなのかと聞くと「いえ、いつもはもう少し人影があるはず」と返された。何かの儀式中かと聞いても思い当たる節はないらしく、そうこうしているうちに神殿内の道は終わり壁に突き当たった。 「道を間違えたんじゃないか、タラーマ」 「いいえ、この向うから気配が致します……だんだん見えて来ました、季節外れの白い花……見てはならなかったもの……思い出したっ!」 「おい、タラーマ。どうしたっ」 「この壁は壁ではありませぬ……ほら、そっと隙間に剣を滑らせて……」  タラーマの言うとおりにやる。なるほど、剣の切っ先が隙間に嵌り、 「隠し戸か」  後は簡単、力任せに叩けば―― 「いえ、引き戸ですわ」  おれはしたたか打ち付けた肩をさすりながら人の話は最後まで聞くものだという教えをしみじみと噛みしめていた。
 扉を開いた先はガラス張りの天井が張られた中庭で、骨よりも白くタラーマの裳裾のようにひらひらとした花弁を付けた背の高い緑灰色の植物が几帳面に植えられていた。上の庭園にあったような儀式的な様子はなく、ただ一面の白い花畑――そして手前にまだ掘り返した跡が新しい土。おれはこの花に見覚えがあった。 「……罌粟だ」  そして、タラーマは言った。 「そう、わたくしは、殺されたのでした」  手前の土を掘り返すと、はたして小ぶりな女の頭蓋骨が現れたのだった。  それが生前美女だったかどうかはおれには分からなかった。 *  罌粟の栽培はこの都市では禁止されている。一部の神殿のみが治療用に使用するための物を栽培することを許されているが、「灰の庭師」の神殿の名はその中にはない。 「どうやら一部の巫女達が金稼ぎのために特殊な香を作って売りさばくことをやっていたようだ。確かに一時の安眠を与えるだろうさ――何せ麻薬なのだから」 「物騒な話だな。で、一番若かった巫女のタラーマがそれを見た結果殺されたと」 「ああ、そうだともマウラーン。正確には仲間に引き入れられそうになったところを拒んで殺されたと。何で頭を破壊しなかったか理解に苦しむがな」  報告を聞き駆けつけてきたウルベラと「庭師の姉妹団」の長はいつの間にか出来ていた罌粟畑に口をあんぐりとさせていたが、見つけ出されたタラーマの頭蓋骨と幽霊の証言もあったため、タラーマ殺しかつ御禁制の罌粟を栽培していた巫女達は一発でお縄になった次第。 「タラーマは異国の植物でもよく育てる腕前の持ち主でもありました……おそらく、そのために頭だけ残して畑に埋めたのでしょう。作られた香の効能を高めるために」  老巫女長は沈痛な面持ちのまま薬草茶を淹れていた。 「おれは信じられない話だが。女の頭蓋骨ひとつで麻薬の効き目は変わるものなのか」 「普通の物だったら、否。ただ今回は神殿謹製の品だ。象徴一つが深い意味を持つ可能性もある」 「えーと、あれか。よく花に話しかけるとよく育つようになるとか言う」 「あれは迷信、こちらは技術の話だ」  ウルベラは断言した。違いがよく分からない。第一殺された上に畑の一部にされた日には、おれだったら怒りのあまり植物全てを枯らしそうなもんだが神殿勤めの人々の思考回路は分らない。 「じゃあ、なんで井戸に死体が投げ込まれたんだ」 「それは「灰の庭師」の中での一番の罰だからです」 「罰――?」 「マウラーン、「監視の女公」の信徒にとっての一番の罰とは何だ」  おれは考えた。 「両目を潰される……とかか」 「そうだ。女公は残された片目ですべてを見通すことを行っている女神だ。見るというのが神聖な行いである女公の信徒に対して、片目ならともかく、両目を潰されるというのは一番の罰だ」  ウルベラは続ける。 「同じように「灰の庭師」の信徒が一番されて一番の罰は全ての死体を庭に埋められないことだ。これは死後永遠に休息を得られないことを意味する。花に変わるわけでもなく、花の香の中でまどろむことも許されないわけだからな……それを巫女達はタラーマに行った。何故か。見せしめのためだ――逆らうならば、安寧はないと思えと。タラーマの屍が言う所によれば、姉妹団の中では麻薬作りに従事している者が結構いたらしい。巫女長補佐が音頭を取ってやっていたという位だから……」 「知らずは私ばかりということになりますな……お恥ずかしい話です。そういえば調査を頼んだときも巫女長補佐はあまり良い顔をしませんでした」  巫女長は長くため息をついた。 「だが巫女の死体一つでは外部の者に怪しまれる。そこで屍の登場だ。生憎ここは行く当てのない死者を埋葬するための神殿だ。死体だったら腐るほどある。同じように頭を切断した死体を用意し……井戸に投げ捨てたというわけだ。「首のない巫女の死体が発見された」のと「首のない死体の中に巫女がいた」のでは巫女の死体の持つ意味が違ってくるからな……結果は、まあ、首のない巫女の幽霊が出てきたことで予想外のことになったのだが」  脈略なく喋る悪癖を我慢して長く喋ったことに疲れたという風に、ウルベラは茶をぐい、とあおる。 「何故、おれの所にタラーマが現れたのかは分かるか……」 「それこそ神の思し召しだ。「偶然」誰にも出会わなかったのだろう――お気に入りの巫女を殺されて、しかも罪もない死体まで罰を与えられてはたまらないと思ったのだろうさ」  それを言われると確かにとも思ったが、どことなく納得がいかなかった。
 タラーマの死体は彼女がたわむれていた白い花の木の下に埋められることとなった。骨となったタラーマの姿は小さく、結局最後まで顔が美女だったか分からなかったなあと思いながらおれは彼女を見送った。  眠れ、安らかに。  白い花がはらはらと舞い散り続ける中、おれは短く祈りをささげた。 * お題:「眠り」Repose的な。D&D3.5版のクレリックさんの領域の中にある安眠領域に思いをはせていたらこんなのが出来ました。因みに安眠領域はアンデッドを作らない死の領域みたいなものなので、一日一回即死攻撃を放てるのは同じだったりします。眠れ(比喩的に)。死神ゆえ致し方なし。
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sakuhintoku · 6 years
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サークル名:虚事新社
作品名:田舎へ旅を〈新装版〉
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【作品紹介】鶏の声に起こされ、朝食と着替えを済ませて職場へ。変化のない日々に独りごちる。田舎へ旅に行きたいものだ――(表題作)。“今ここ”への皮肉に満ちたショートショート集。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6219
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サークル名:虚事新社
作品名:アンチ文化侵略
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【作品紹介】高度な文化を持つ異星人による「人道的で賢明な」侵略作戦に対し、地球人が見せた抵抗とは……(表題作)。非現実と現実の関係性を綴り、問い直す七篇。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6220
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サークル名:虚事新社
作品名:なお澄みわたりパシフィック
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【作品紹介】超能力の実在の証明を夢見る院生・立花葵に連れられ、外部の人間が立ち入った記録のない伝説の島を訪れた大学生・須々木京。島長の孫娘・フレジアに案内され、住人の歓待を受ける中、二人がたどり着いた島の秘密とは。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/5075
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サークル名:千美生の里
作品名:ミディアミルド物語
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【作品紹介】“青い炎”ミディアム・サーガ、“マーナの知将”ケーデル・フェグラム、そして彼らを取り巻く人々――架空世界“ミディアミルド”の戦乱から統一へ向けての或る一時代を描く、全20巻(……超えるかも)予定の歴史群像劇。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/1573
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【作品紹介】架空世界の一地域を舞台に、戦乱から統一へ向かう或る一時代を描く、歴史群像小説。本伝は現在10巻まで刊行済、外伝集も6冊刊行済。ぶっちゃけた話“ミディアミルド版『三国志』”(汗)。単巻物の各外伝集から入るのも可。#テキレボ  https://plag.me/p/textrevo08/1573
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サークル名:千美生の里
作品名:小説BADOMA
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【作品紹介】“運命の八人”集いし町カナルネアから、物語は始まる。真の勇者の称号を求め旅立った八人が見たのは、邪悪なる太古の“神”の復活。▼四半世紀以上昔の知る人ぞ知るRPGをノベライズした作品。全5巻完結済、ほか番外編も。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/2561
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【作品紹介】元ゲームを全く知らなくても無問題なノベライズ。アンハッピーエンドではないがハッピーエンドとは言い切れないのは、元ゲームがそうだから(汗)。中途の展開も、元ゲームの副題が「血塗られた伝説」という辺りから(以下略 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/2561
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サークル名:アメシスト
作品名:砂の棺
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【作品紹介】砂の国を舞台とした、古代の謎と秘密に巻き込まれてゆく王道ファンタジー。傭兵と詩人、そして記憶と実体を失くした「俺」は、全てを解き明かせるのか。それとも……。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/2830
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【作品紹介】過去から現在という謎と秘密に迫る本編終了から約一年後。新しき地で出会う新しき人々と事件。「誰か」が夢見る幸せな幸せな物語。いつまで続く夢なのか、誰も知る由もない。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/4869
twitterID:@6ka6ka
他webカタログ:https://plag.me/p/textrevo08/2831
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サークル名:アメシスト
作品名:きまぐれ天狗と楓のうちわ
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【作品紹介】和風ファンタジー短編連作。完結済み。旅の巫女とその護衛、小天狗が、四季折々の美味しい甘味を食べながら、愉快で楽しい旅を続けます。願わくばこの小さな幸せが永遠に……。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6201
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【作品紹介】和風ファンタジー短編連作。完結済み。きまぐれな小天狗の我儘に振り回されながら、巫女と護衛は今日もまんじゅうを食べる。愉快で楽しい旅はまだまだ続きます。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6201
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サークル名:インドの仕立て屋さん
作品名:嫌犬
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【作品紹介】高等遊民の青年と、ちょっと嫌な感じの喋る犬が織り成すハートフルストーリー。色々な人に振り回されつつ、迎える結末とは。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6
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【作品紹介】普通に暮らしてるのに普通じゃないことがめいいっぱい!でもこれが日常だから仕方ないね。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6
twitterID:@towa49666
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サークル名:インドの仕立て屋さん
作品名:学者と花束
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【作品紹介】そんなに知識を求めるなんて、君は【学者】というやつなのかな? #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6134
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【作品紹介】ずっと続くと思っていた絆も、突然終わりを迎えてしまう。悲しいことは厭なのに。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6134
twitterID:@towa49666
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サークル名:浮草堂
作品名:空六六六1出逢ノ語リ
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【作品紹介】銃と刃の現代ファンタジー 精神的に怪物の少年、七竈納。 最上級悪魔【鉄の女王】メフィスト・フェレス。 傷つき迷い間違えて、殺して走って大人になる。 生きるのがヘタな少年の成長戦記。 はじまり、はじまり。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/5102
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最上級悪魔【鉄の女王】メフィスト・フェレス 「こいつは強い。精神が強い。阿修羅のように、怪物のように、強い。だから、体も強くする。そして、私の荒事部門に置く」 「こういうのが甘えるってことでーす」 「不撓不屈のその魂、私のために使え」 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/5102
twitterID:@ukikusado
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サークル名:浮草堂
作品名:空六六六2 修行ノ語リ
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【作品紹介】銃と刃の成長戦記、第二巻。 16歳の少年少女に、戦の先生がそれぞれつけられる。 七竈納の先生は、「男のダメなところを詰め込んだような」剣豪、鏑木一刀斎。 見目麗しい粗暴の師弟。 舞台は晴明神社と三輪山。神と悪魔の物語。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/5103
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【作品紹介】マリュースク→ユキの師。戦力のみ人間最強。ジョーイ→蛍の師。米国空軍中尉。鏑木一刀斎→納の師。男のダメなところを詰め込んだような剣豪。 「何を勉強させるつもり?」 「骨の髄まで戦の仕方を叩き込むのだ」  #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/5103 
twitterID:@ukikusado
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サークル名:シュバリエ・オ・ミエル
作品名:キャットニップのクッションで受け止めて
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【作品紹介】委託:鉄血のオルフェンズ二次創作、R-18激甘なガエジュリ本。 マクギリス・ファリド事件から3年後、世間からガエリオ・ボードウィンは姿を消し、ジュリエッタはアリアンロッドである仮面の男と共に頻発するテロへ対処していた。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6260
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サークル名:千美生の里
作品名:魔剣士サラ=フィンク
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【作品紹介】かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。だが、偶然助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始め――魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女の旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6314
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【作品紹介】魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女との旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー、単巻完結820ページ。割にオーソドックスな「所謂『剣と魔法』の何となく西洋風なファンタジー」の皮を被っているが、血沸き肉躍る冒険譚というよりも寧ろ道中記。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6314
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サークル名:化屋月華堂
作品名:ストレイトロード -the first junction-
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【作品紹介】風を操れるという少女と、その送迎を依頼された男。中古車に荷物と願いを積んで、今日も二人は危険な怪物がうろつく世界を走る。年の差コンビ結成、宿敵に追われる話など、5本を収録した短編集。  #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/3941
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【作品紹介】謎の怪物に空を奪われ、飛行機もロケットも姿を消した時代。風を操る力を手にした少女・藍は壮大な目標を胸に旅立った。ロードムービー風冒険ファンタジー。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/3941
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サークル名:花月
作品名:南風
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【作品紹介】「南風」舞姫とギタリストの姉弟が主軸の、愛と芸術のシリアスな物語。天才姉弟と賞賛された二人は旅の果て、ある出会いを通して運命が変わっていく。舞踊と音楽、絵画の要素が核となっています。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6224
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【作品紹介】「南風」2017年札幌文フリ発行、文庫の恋愛小説。切ない話や芸術がお好きな方へ。あちこちにこれの番外編を出させて頂いており、テキレボアンソロへも南風の舞姫ティーヴァと画家の話を提出しています。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6224
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サークル名:hs*創作おうこく。
作品名:トラッシュ 箱の中
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【作品紹介】由良の家には蔵がある。黒い何かの這い出す箱、「ここから出して」と呼ばう白い手。向き合わざるを得ない因縁の果ては。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/4889
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サークル名:シュガーアイス
作品名:酒と談話
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【作品紹介】青年たちが酒を片手に会話を楽しむBL×酒の飯テロ短編集。 ほんのり恋も描かれている、淡い恋模様も描かれています。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6258
twitterID:@simca_ac
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サークル名:夜半すぎの郵便屋
作品名:見えるヒト
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【作品紹介】人ならざるものが見えるけど特に何もしないし、ただぐだぐだ喋って一日が終わる、そんな少し不思議な日常系。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/4992
twitterID:@saito_noh
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サークル名:恋人と時限爆弾
作品名:紫の宝石
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【作品紹介】大地に甘言を囁く謎の男。「知らない人から物をもらっちゃいけないんだよ!」 だがそれから、怪しい男が次々と近づいてくる。彼らの狙いはいったい? 変化球系バンドミステリ。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6262
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【作品紹介】かつては名子役だった庄司大地。地元のバンドで歌う彼のところに、次々とうまい話がまいこんでき��。素直に喜びたいのだが、どうやら裏がありそうで…… 変化球系バンドミステリ。#テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6262
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サークル名:藍色のモノローグ
作品名:駆け引きアンソロジー「ステルメイト」
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【作品紹介】男女による非恋愛・未恋愛な駆け引き、腹の探り合いをテーマとした小説アンソロジーです。 サンプルはこちらからどうぞ http://indigo.mints.ne.jp/stalemate/ #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6429
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サークル名:藍色のモノローグ
作品名:その願い、届かなくとも
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【作品紹介】家族のために名声を得ようと競技会に参加したオウランは、判定員である『リシヤの魔女』から勧誘を受ける。 狙われる判定員、参加者。親友の不可解な言動。戸惑いつつもオウランは勝ち上がり…… #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/5172
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【作品紹介】家族のために名声を得ようと競技会に参加したオウランは、判定員である『リシヤの魔女』から勧誘を受けるが……。 仕事と家族を巡る青春・異能力アクションファンタジー! #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/5172
twitterID: @aimapearl
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サークル名:岬の芝居小屋
作品名:暁-朱つ輝-
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【作品紹介】鎌倉二代将軍源頼家の4男「千歳」 生まれて間もなく父と別れ、母が再婚し海の音と匂いの響く家にやって来た。 やがて、源氏の血の引くがために時代に翻弄されていく。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6725
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サークル名:蒸奇都市倶楽部
作品名:蒸気都市倶楽部報 短編集「科学文明の海」
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【作品紹介】蒸奇都市倶楽部報 短編集「科学文明の海」:新刊! 最新第8回までのテキレボアンソロジーのお題に沿って書かれた短編集です。過去の公開作品はもとより、お蔵入り作品も収録しています。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/7008
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 【作品紹介】蒸奇都市倶楽部報 短編集「科学文明の海」:帝都に赴任して間もない楓は同僚に「あるもの」を見せたいと誘われる。夜も明けないうちから二人が向かった先は……。(表題作) #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/7008
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サークル名:もこもこ土産店
作品名:若おかみはソフビ製!
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【作品紹介】ドールと旅する、食べる、遊ぶ本シリーズの1冊。栃木でご当地グルメのいもフライやじゃがいも焼きそばを味わう旅行記や、セリア&ダイソーのアイテムで作るドールジオラマ、ドールエッセイ2編ほか。 #テキレボ https://plag.me/p/textrevo08/6479
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