オーラバイオ @orabio_pet の【オーラバイオブラシミニ発売記念】🪥製品モニターをマロンがしています✨ 以前から使っていたピンク色の歯ブラシと比べてみると今回使い始めた紫色の物はブラシが小さく、高さも低くなっているので口への負担軽減が感じられました🌸✨ 塗る歯磨き剤・オーラバイオペーストはクリーム状というより液状に近い形状なので開封して歯ブラシに🪥チョンチョンつけながら歯磨きができます✨ 口腔環境を整える事は長生きにも繋がるのでしっかりと歯磨きをしていきたいと思います✨ 全国へのトリミングサロン、ペットショップ、動物病院で4月6日(木)発売予定✨ そしてなんとオーラバイオは今週末から開催のインターペットに出店(東京ビックサイト東7ホールD005✨) 先行発表・販売🌸 公式オンラインショップでも予約販売を受け付けが始まりました🌸 ショップを初めて利用する方は15%オフ✨ クーポンコード:PREMEAL 皆んなも一緒に歯磨きしましょう🌸✨ #orabio #オーラバイオ #オーラバイオブラシミニ #オーラバイオペースト #愛犬愛猫用歯ブラシ #口内環境改善 D坂口マロン #茶トラ男子部 #猫動画 #歯磨き粉 #ねこすたぐらむ #ニャンスタグラム #ねっこ https://www.instagram.com/p/CqQ-WTmh-tH/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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いちごもいいけど、水玉もね
試合もバンケットも何もかも終わり、明日にはもう帰国だという夜、ヴィクトルはクリストフとホテルの静かなバーで飲んでいた。カウンターに落ち着いたふたりは、誰にも煩わされることなく、物穏やかに語りあっていた。親しい友人同士の大人の時間だ。スケートの話や一緒に暮らしている犬や猫の話、それに夏にあるであろうアイスショーの話などだった。そういうひと通りの話題が途切れたとき、ふとクリストフが言い出した。
「勇利はどうしてるんだい? もう寝てるの?」
「いや、彼は彼で友達と一緒なんじゃないかな。ピチットたちといると思うよ」
「なるほど。勇利は年齢的にはこっちに近いのに、俺たちといるよりピチットたちといるほうがなじんで見えるよね。彼ら、ずいぶん年下だろう? まだ二十歳くらいじゃないの?」
「勇利がいちばんなじんでるのは俺さ」
ヴィクトルの言葉にクリストフは笑い出した。
「はいはい。でも、勇利がわかりやすい大人じゃないっていうのにはヴィクトルだって同意するでしょ? まあ、そこが魅力でもあるんだろうけどね。だけどヴィクトル……、あんなお子さまが相手じゃ、いろいろ苦労するんじゃない?」
「勇利は俺が『自分にとってのエロスとは何か考えなさい』と言ったら、『ぼくにとってのエロスはカツ丼です』と答えていたな」
「カツ丼って?」
ヴィクトルが説明すると、クリストフが噴き出した。
「それは……ずいぶんと奇抜だね」
「かわいいだろう?」
「本当に苦労しそうだ。ヴィクトル、大丈夫?」
「問題ない」
「そう? じゃあもうしたんだ?」
ヴィクトルはくすっと笑った。「あ」とクリストフが楽しそうな声を上げる。
「したんだな。このすけべ野郎」
「男なんだから愛してる子にそういう誘いをかけるのは当たり前だろ?」
「行為自体はね。俺はいまの笑い方がいやらしいと言ってるの」
「簡単じゃなかったんだよ」
「勇利がしぶったとか? 怖じ気づきそうだよね。ヴィクトルとそんなことできないとか、こわいとか、恥ずかしいとか」
「そのあたりは黙秘しておくよ」
「またまた。言いたくてたまらないくせに」
「確かに勇利はためらっていた。それなりにいい雰囲気になってもわざとそれを壊したり、俺が手を握ったら『もう帰る』なんて言い出したり」
「君がロシアで勇利と別々に住んでるのが不思議だよ」
ヴィクトルは肩をすくめた。
「じっくり攻めるんだ。徐々に自分の領域に連れこむのも楽しいんだよ」
「そんな余裕あるわけ? 本音は?」
「いますぐ俺の目の届くところで生活させたい」
「で、そんな勇利とでも、することは済ませたんだね? あの繊細な勇利をどうやって口説いたんだい?」
「勇利もそれなりにだんだん覚悟をしてただろうし……、彼だっていやがってたわけじゃないんだよ。未知の体験がこわかっただけさ。でもこのままじゃいけないと勇利なりに考えたんだろう」
「自分で決心して身をまかせてきたわけ?」
「それはそうなんだが……」
ヴィクトルは思い出してほほえんだ。両手を組み合わせ、口元を隠して目を伏せる。
「その前に、一度不思議な断られ方をした」
「へえ?」
クリストフがグラスに口をつけ、興味深そうな顔をした。
「こわいとか支度ができてないとかそういうことじゃなくて?」
「支度ができてないのはそうなんだろうが、なんというか……、聞いたときはびっくりしたな」
「思わせぶりだねえ」
クリストフが笑いながら催促する。
「是非聞かせてよ」
「そのとき、俺は勇利の部屋にいたんだ。一緒に食事をしてね。そのあと、彼のベッドに座って語りあっていた。たわいもないことさ。そのうちそういう雰囲気になってきて……」
「明日は休みだね。どこか行きたいところはあるかい?」
ヴィクトルが尋ねると、勇利はすこし考え、まくらべの棚にある本へ手を伸べた。
「えっとね、ちょっと見てみたいところがあるんだ。有名な観光名所じゃないんだけど、いい雰囲気のところだなって思って、歩いてみたくて……」
「本に載ってたの?」
「うん。どれだったかな……」
勇利はうつぶせになり、一生懸命に棚を探っている。これじゃない、この本じゃない、と一冊一冊調べていた。ヴィクトルはすぐ隣でベッドに横たわっている勇利を見ていると、ふいにいとおしさがこみ上げ、たまらなくなった。ロシアへ来てからずいぶん長くなった髪がかわいらしく、撫でたかった。シャツがめくれてのぞいている腰元が清楚で色っぽくて、ふれてみたかった。腰だけではなくその上も見たかったし、ゆったりした室内用のボトムを下ろして、さらに奥にあるいろいろなことを調べてみたかった。
「勇利」
ヴィクトルは勇利に覆いかぶさり、耳元にくちづけた。
「え、ヴィ、ヴィクトル……?」
勇利が戸惑った声を上げる。
「好きだよ、勇利」
ヴィクトルは勇利のシャツの裾に手をすべりこませた。腰にさわられた勇利がびくんと身体をかたくして息を詰める。ベッドの外にある彼の足が上がり、スリッパがぱたんと落ちた。
「ヴィクトル、だ、だめ……」
「誘ってるんじゃないの?」
「ちがうよ、そんな……」
「明日はどこにも行かないことにしよう。今夜はこのベッドで過ごして、そのままふたりで抱きあっていようよ」
「だめだよ、待って、まだ……」
「もうじゅうぶんに待ったんだよ、俺は。勇利……、そろそろゆるしてくれてもいいだろう?」
「だめだってば。だめ……」
「俺が嫌い?」
「好きだよ。好きだけど……」
「こわいの?」
「だって。あの……」
「勇利だって俺とのことは考えてくれてるんだろう?」
「それは……うん……」
「ならいいじゃないか。いったい支度をするのにどれだけかかるんだ? これでも俺は紳士的にふるまってきたつもりだよ。勇利のいやがることはしないで」
「わかってるよ。感謝してる。ヴィクトルが優しいことは理解してるんだ。ぼくだって、その……したくないわけじゃないんだよ」
勇利の耳がまっかになった。ヴィクトルは彼をあおのかせ、まじめに瞳をのぞきこんでささやいた。
「本当に?」
「うん……」
「本当に? 俺に抱かれたいと思ってくれてる?」
「そ、その……」
勇利が視線をそらし、口元を手で押さえた。まっかな頬をしてつたなく答える。
「お、思ってる……よ……」
「勇利」
ヴィクトルはくちづけしようと顔を近づけた。勇利がそれを指で押しとどめる。
「で、でも!」
「なんだい。邪魔しないでくれ」
「今日はだめ……」
勇利はかぼそい声で言った。
「なぜ?」
「だって……」
「俺としたいんだろう?」
「し、したいよ。でも……」
「そんなにこわいのかい? 大丈夫だよ。優しくするから」
「わかってるよ。ヴィクトルが乱暴なことをしないのはわかってる。だけど自分がみっともないことになるんじゃないかって心配だし、上手にできないと思うし、それに……」
「そんなことはささいなことだ」
「それに、ヴィクトルが一度してつまんないって思ったらいやだし」
「そんなことはささいなことだ……」
「それに、それに、」
「勇利。そんなのはいくら考えても解決しない問題なんだよ。俺が勇利の不安や気がかりなんて全部つまらない憂鬱だったと証明してあげよう」
「まっ──」
今度こそヴィクトルはくちびるを重ねた。勇利が肩を押し戻そうとしたが、いかにも力がよわく、本当に抵抗する気があるのかと疑いたくなるような手つきだった。いや──抗う気持ちなんてないのだろう。ここまで来ているなら、勇利だってもう受け容れているはずなのだ。
「ん……んっ、ン……」
幼くくちづけに応える勇利がたまらなくかわいかった。彼のどきどきと高鳴る鼓動が伝わってきているけれど、もしかしたら自分の心音かもしれないとヴィクトルは思った。緊張している。
「勇利」
「ん、ヴィクトル……だめだよ、待って……」
「黙って……」
くちびるをむさぼりながら髪を撫で、それからシャツをたくし上げた。てのひらを当てただけでさっと白い肌があわ立ち、慣れないその様子に気持ちが高ぶった。落ち着かなければ。我を忘れてしまいそうだ。勇利をこわがらせないようにしないと……。
しかしはやる気持ちは抑えきれず、ヴィクトルは胸元にキスをくり返しながら、勇利のボトムに指をかけた。すこしずらし、下着の中に手を入れて、そのままどちらも下ろそうとしたら、勇利に手首をつかまれた。
「ねえ……待って、おねがい……」
ヴィクトルは迷った。これはいやがっているのか。それとも「されてもいいけれど恥ずかしい」という感情のあらわれなのか。まちがえると大変だ。
「いや……?」
ヴィクトルは吐息をついて勇利をみつめた。勇利のくちびるはつややかに光り、わずかにひらいて誘うようだ。これはしてもいいだろう、と思った。
「いやじゃないよ。いやじゃないんだけど……」
「ならいいね」
「でも待って……」
ヴィクトルは無視しようとした。しかし、強引に衣服を剥ぎ取ろうとしたところで手が止まった。溜息をついて勇利を見る。
「何が問題なんだい?」
「あ、あの……」
勇利が赤くなった。彼は両手を重ねて口元を覆い、それから困ったように目を伏せてつぶやいた。
「お、お気に入りの下着じゃないから……」
「……は?」
ヴィクトルはぽかんとなった。下着?
「今日の……、いつものやつなの。プードルの……」
「……かわいいじゃないか」
「でも、いちばんのお気に入りじゃない。普段使いで好きなやつ」
「…………」
「ちゃんとしたのじゃないから……」
勇利が、うるおいを帯びて揺れる瞳でひたむきにヴィクトルを見上げた。
「だから今日はやめて……」
「君、それでやめたのか!?」
クリストフが驚愕したようにヴィクトルを見た。
「やめたとも」
ヴィクトルはとりすましてグラスを傾けた。
「冗談だろう?」
「いや、本当だ」
「頭がおかしいんじゃないか」
「勇利? 俺?」
「両方だ」
「クリスなら最後までする? これからというときに『お気に入りの下着じゃない』と泣かれたら」
クリストフは何か言おうとし、あきれた目をしてヴィクトルをにらみ、それから肩を揺らして笑い出した。
「お気に入りの下着じゃないとは……勇利もずいぶんおもしろいことを言い出すね。女の子みたいじゃないか?」
「勇利もそう言っていた」
「へえ、自覚があるわけだ。誰か女性に言われたことがあるのかな」
「そんなわけないだろ」
ヴィクトルはクリストフに鋭い視線を向けた。クリストフが可笑しそうに両手を上げる。
「冗談だよ。いちいち怒らないでくれ」
「『女みたいなやつだ、めんどくさいって思ってるでしょ。自分でもそう思うもの』……そんなふうにしょんぼりしたように言われたら、何もできないじゃないか」
「まあね……」
「そこで無理にやって、勇利を傷つけたくないしね。最悪の結果になりそうだし。強引にしても気持ちよくない」
「しかし、勇利がそんな思考をしてるとはね。意外だな」
クリストフが考え深そうに言った。
「彼自身も『こんなこと言いたくなかった』『自分がばかだってわかってる』って言ってたよ。そうしょげられるとますます手を出せない」
「本当に……」
クリストフがしみじみと言った。
「本当にヴィクトル、勇利を愛してるんだねえ……」
「そう。知らなかった?」
ヴィクトルはにやっと笑った。クリストフも口元を上げる。
「でも、いくら愛だの大事にしたいだのと言ったって、しょせんは男なんだから、欲求はあるだろう。内心では思ったんじゃないの? めんどくさいやつだな、さっさとやらせろよって」
ヴィクトルは白い歯を見せた。
「おまえ俺のことが好きなんだからべつに構わないだろって」
「ははっ」
「下着? どうでもいいだろ、どうせ脱ぐんだ、すぐ脱がせてやるよって」
ヴィクトルは陽気な笑い声をたてた。彼はグラスを揺らし、濃い液体をひとくち飲み、グラスを額を押し当ててクリストフを見た。
「クリス……、俺の中にそういう感情がないとは言わない。勇利とやりたくて仕方ないんだ。彼をむさぼりたいっていう気持ちは常にある。でもね……、そのとき俺が思ったのは、こんなことだった」
ヴィクトルは長いまつげを伏せ、心持ちうつむいてささやいた。
「勇利……、俺と初めてするときはお気に入りの下着でしたいのか。いちばん好きな下着を脱がされたいのか、なんてかわいいんだ……」
クリストフが目をみひらいた。
「……って……」
ヴィクトルは視線を上げ、いたずらっぽく続ける。
「俺と特別な仲になるとき、どうしてもちゃんとしたい勇利がかわいくて仕方なかったんだ。だってそうだろ? 勇利はそのとき、俺に脱がされることをわかっていて下着を身につけ、服を着、そのつもりで俺の胸に飛びこんでくるんだ。興奮しないか? 全部俺のためにこうして来たんだな、ってわかるんだよ。ぞくぞくするじゃないか」
ヴィクトルはグラスを置き、恍惚とした表情でつぶやいた。
「そういうつもりですべて支度をととのえてやってくる勇利を抱く瞬間のことを考えたらたまらない。だからそのときは我慢したんだ」
クリストフは黙っていた。それぞれしばらくグラスを揺らし、そのうち彼はぽつりとつぶやいた。
「それはそれでいやらしいな」
「まあね」
ヴィクトルはとりすましてうなずいた。
「でも耐えるのには相当な精神力を必要としたよ」
「それは認める。君はがんばった。えらいよ。で、そのあと、勇利はいちばんいい下着を着て君のところへ来たのかい」
「来たとも。最高だった」
ヴィクトルは目をほそめて思い出した。あのとき、勇利は緊張しきっていた。ヴィクトルは落ち着かせるためにワインを開け、食事をして緊張をほぐしてやるつもりだったのだが、勇利はヴィクトルの家に入るなりかたい表情で言ったものだ。
「もうアガっちゃって何をどうしたらいいかわからないし、何か食べても味なんて理解できないから、まずヴィクトルとしたい」
その情緒も何もない勇利の態度に、ヴィクトルは噴き出し、それから、たまらなくこの子を愛していると思った。
「わかったよ。じゃあおいで。寝室へ行こう。ああ、シャワーはどうする?」
「浴びてきたからいい」
「そうだったね。俺のために全部してきてくれたんだものね。今夜はすてきな下着かい?」
勇利はまっかになった。
「見せてくれる?」
「……うん、いいよ」
寝室で、勇利はされるがままになっていた。くちづけされても、上着を脱がされても抵抗しなかった。しかし、ベルトを外してやったところでヴィクトルの手を押しとどめ、そこからは自分でボトムを下ろした。勇利はシャツと下着という姿になり、恥ずかしくて消えたいというようにシャツの裾を持ち上げ、ヴィクトルに下着を見せてくれたのだ……。
「……いちごだったよ」
ヴィクトルはぽつりとつぶやいた。
「え?」
クリストフが不思議そうに振り返る。ヴィクトルは笑った。
「いちごだったよ、勇利のお気に入りの下着」
クリストフがぽかんとした。
「それは……また……なんというか……」
「かわいいだろ? 鼻血が出るかと思った」
「それだけ我慢してきたんだから、ヴィクトル興奮してすぐ脱がせちゃったんじゃないの?」
「いや」
ヴィクトルはきまじめにかぶりを振って否定した。
「あんまりかわいいから、穿かせたまま──」
「ヴィクトル」
クリストフが遮った。
「俺は君をすばらしい友人だと思っている。洗練された紳士だとね。その思想をぶち壊すような発言は控えてもらいたい」
ヴィクトルは口をとがらせた。
「なんだ、ここからがいいのに」
「君、自慢したいだけでしょ?」
「当たり前じゃないか! 勇利は天使だったんだぞ!」
ヴィクトルは身ぶりで強くそれを訴えた。しかしクリストフはかぶりを振る。
「あんまり話すと勇利もいやがるんじゃないかな」
「勇利ね……」
ヴィクトルは頬杖を突き、幸福そうにほほえんだ。
「俺の部屋に自分のものを置くようになったんだよ。着替えとか、歯ブラシとか、櫛とかそういうもの……。いちごのボクサーパンツも、いまはうちの衣装戸棚の勇利専用のひきだしに入ってる」
「それはなによりだね」
「特別な想い出の下着だからって、大切に置いてるんだ。それでね、俺としたいときはそれを身につけてまっかになってるんだよ。そのたびに心臓破裂しそうになる」
「ヴィクトル、青臭いんじゃないのかい」
「奥ゆかしいから、『しよう』って言えないんだね。なんて可憐なんだ。俺の天使……」
ヴィクトルはうっとりして勇利のはにかんだ顔を思い浮かべた。
「いちごのパンツを下ろすときに俺の手がふるえてることは、勇利には一生知られたくない」
「勇利にしゃべってやろうか」
「だめだよ。でも話してもいいよ。俺が『そんなことはないよ、勇利』って言ったら、勇利は俺のほうを信じるから」
「君って人にはもうお手上げだよ」
クリストフは愉快そうに言った。
「まったくばかな、どうしようもない男になっちゃったね、ヴィクトル。でもいまの君のほうが、前より何倍もすてきだよ。さあ、そろそろ帰ったら? 君の勇利も戻ってるころだろう」
ヴィクトルはほろ酔いのよい気分で部屋へ戻った。勇利はすでにベッドにもぐりこんでいた。
「勇利、寝てるのかい?」
上着を脱いでかけながら尋ねる。勇利は返事をしない。
「勇利?」
「んー……」
「いつ戻ったんだい? 遅くなってごめんね。クリスと話が弾んでね。勇利はピチットたちといたんだね。夕方は買い物に行ってたんだろう? 楽しかった?」
「んー……うん……」
「ねむいの?」
「うん……ううん……」
「どっち?」
ヴィクトルは笑いながら勇利のベッドに腰を下ろした。さらさらした好もしい黒髪を指で梳く。
「……ヴィクトル、あのね……」
「うん?」
「もしかしたら、また燃やしたくなるかもしれないけど……」
「何か買ったの?」
「考えたことなかったんだ。でも、ピチットくんたちがかわいいって言うし、ヴィクトルはこういうのが好きそうだって」
「俺の好み?」
ヴィクトルはくすっと笑った。
「そういうふうに言われたら簡単に燃やすとは言えないなあ」
「ぼくもたぶん……、最初のは、ヴィクトルが好きそうって思ったから選んだんだけど……、」
「最初の?」
「ぼくの思うヴィクトルの好きそうと、ピチットくんたちの思うヴィクトルの好きそうはやっぱりちがうね。ぼくはまちがえてたかもしれない」
「きみの友達を悪く言うつもりはないけど、勇利の感覚かピチットたちの感覚かでとりきめるなら、勇利のほうが正しいんじゃないか?」
「だけどヴィクトルはときどき、勇利の考え方はおかしいって指摘するよ」
「でも、俺の好みの話だろう? 勇利がいちばん俺の近くにいるじゃないか」
「そうだけど、こういうのはすこし離れてる人のほうが外さないというか、ヴィクトルも言ってたけど、ぼくは自分の判断を信じられないところがあって……」
ヴィクトルは笑い出した。
「勇利、もういいよ。何を買ったんだい? 教えてくれ。燃やしたくなるということは服なんだろう? 見たところ、どこにもかけてないようだけど、どれ?」
「あの……」
勇利は上掛けから目元を出し、気恥ずかしそうにねだった。
「ぼ、ぼくのふとんをめくってください……」
「え?」
「それで確かめて……」
「いま着てるのかい?」
ヴィクトルは、だからふとんにもぐりこんでいたのか、と愉快になった。彼は上掛けに手をかけると、そうっとそれをはぐっていった。まずは勇利の白い素肌が見え、それからほっそりとした腰が見え、それに続いて下着が見えた。
「えっ……」
ヴィクトルは言葉を失った。勇利は下着しかつけていなかった。それも、気恥ずかしいのか、手で隠している。でもわかった。水玉模様の、かわいらしいボクサーパンツだった。
「あ、あの……」
勇利はまっかになった。
「こういうの……、こ、好みですか……?」
「…………」
ヴィクトルは口元に手をやり、それから目のふちを赤く染め、高鳴る鼓動を抑えてにっこりした。
「もちろんだよ!」
「……本当に?」
「うん、かわいいね。すごくかわいい下着だね。どきどきするな。勇利ってかわいいものが似合うね。勇利がかわいいからだな。ああかわいい。気に入ったよ。水玉だって。清楚だね。勇利にぴったりだ。可憐な感じだね。いいね。すごくいいよ」
「あ、あの」
勇利がささやいた。
「あの……、これ……、勧められて買ったけど……」
「うん」
「ぼくもこれ、お気に入りかもって思って、だから……」
「うんうん」
「いま、お気に入りの下着なんだけど……」
勇利が目を伏せ、それから物問いたげなまなざしですがるようにヴィクトルをみつめた。
「……中身にも、興味持ってくれますか……?」
「…………」
どうやら勇利は、下着ばかりを褒められて不安になったらしい。ばかだなあ、とヴィクトルは思った。
「あのね勇利……」
ヴィクトルは勇利の隣にすべりこみ、シャツのボタンをいくつか外すと、勇利の腰のあたりに手を添えて、そっと下へすべらせていった。
「確かにそれを着けた勇利はかわいいけど、俺はほかの模様でも、勇利がそうして穿いてたらかわいいって思うよ」
ヴィクトルの指が下着のゴムをひっかける。
「勇利がかわいいから、かわいいんだよ」
「……ほんと?」
「もちろんだよ。ね……、でも勇利のお気に入りなんだね……」
「うん……」
「そう……、だったら……、いいよね?」
「うん」
勇利がヴィクトルに抱きついた。彼は手を伸べ、ヴィクトルが斜めに折った上掛けをひっぱり、ふたりの上にふわっとかぶせた。
「うん、いい」
「ヴィクトル、なんだかすがすがしい顔してるね」
チェックアウトのおり、ロビーで会ったクリストフがからかうように言った。ヴィクトルはまじめに応じた。
「水玉」
「え?」
「ゆうべは水玉だった」
「……何が?」
ヴィクトルは、すこし離れたところでピチットと話している勇利を眺めていたが、クリストフに視線をやってにやっと笑った。
「いちごもいいけど、水玉もね」
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口腔エイジングケアも兼ねた美容歯磨きジェル。 #フフフではは歯 を使い始めてみました→ @andc_redcandy 口腔内の美容、エイジングケアへの効能が魅力なのはもちろんだけど愛嬌のあるネーミングも魅力的。 スッキリのブライトニングケアで、笑おう、食べよう!!がモットーのようです😁 こちら歯磨きジェルの使用感の特徴は、、、 ☑️あえて苦い! ☑️あえて泡立てない! ☑️あえて美容ジェル! そんなに辛いと思うほどではないけど、一般的な歯磨き剤に比べると苦味はけっこう感じるかも? なんでも口腔エイジングケアには苦さが決め手とのことで、これは本気で歯と口腔のことを考えてた成分の苦みなんだそうです。 泡立てない理由は、爽快感の錯覚で磨けていなくても磨けたと思ってしまう錯覚を回避するため。 なのであえて発泡剤不使用にして、泡立ちは無くすことにしたそうです。 ジェルタイプにした理由は、溶けやすく歯の隙間に素早く浸透させるため。 すぐにス~っとお口全体に滑らか��広がり、さらに歯ブラシに残りにくかったりもするので清潔&安心ですね。 磨き終わった後の口内は、すごくスッキリ。 歯の表面もツルツルになってるし、かなり爽快感のある心地良い磨きあがりです✨ ふんわりとエレガントに香る、ローズの香りもいい感じ。 気品のある清潔感がありますね。 安心・安全を最優先に99%天然由来成分で独自安全性試験実施、14の無添加成分と合成香料不使用でノンアルコールタイプなので。 赤ちゃんから高齢者、愛犬・愛猫等のペットにも安心して使用できる歯磨きジェル。 もっと詳しい情報が知りたい方は、下記いずれかよりチェックしてみてね! Instagram公式アカウント: @andc_redcandy フフフではは歯 LP | Red Candy (red-candy.jp): https://red-candy.jp/ https://red-candy.jp/fufufu-de-hahaha-lp/ 包み込むような滑らかなジェルなので、スッキリ感も併せて舌磨きにもオススメです。 #beauty #health #美容 #健康 #ハミガキジェル #エイジングケア歯磨き #エイジングケア #アンドシー #歯磨きジェル #歯磨き #オーラルケア #口腔ケア #口腔エイジングケア #asagakeで体験 @asagakecom #instagood #instalife #instajapan https://www.instagram.com/p/CaJKARvFNzu/?utm_medium=tumblr
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